【安価】結合起動・クラウドバスター【R-18】

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65 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/04(土) 19:45:21.88 ID:ri19kWLG0


『パイロットX バイタル異常:心拍数、呼吸数』



「What !?」

 オルゴンボックスに入るなり、インターフェースが警告した。

「だそうだ。無理はやめて…うわっ!?」

「…」

 しかしセレナは無視して、ユウナをナノマシンの台に突き倒した。



『パイロットY:ユウナ』



「っ、く…」

「おい…おい!」



『パイロットX:セレナ パイロットY:ユウナ 結合を確認。オルゴン供給、安定』

『クラウドバスター・ヴェノム、起動完了』



66 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/04(土) 19:46:25.65 ID:ri19kWLG0
「Here we go !」

 ゴンドラが上昇を始める。

”最近、襲撃が多いわね。…今回は近畿第11ブロック。サラマンダーが出た場所に近いところね”

 ウィンドウが開き、ライヒ博士が伝えてくる。

”…大丈夫、聞こえた?”

「相方は誰だ」

”クラウドバスター・ソリッド。竜崎タケヤ君と、ミツアミちゃんよ。…繋ぐ?”

 早くしろ。そう言いかけて、ユウナはふと口をつぐんだ。



『…とは言え、竜崎君のやり方が正しいとは思えないがな』



「…必要ないなら、いい」

”分かったわ”

 ライヒの顔が消え、外の景色が一面に映し出された。頭上から光が差し、ヴェノムは埋立地の工業地帯へと放り出された。
 工業地帯の空は分厚い黒雲に覆われている。目を凝らすと、黒い雲の隙間から、更に黒い硬質な塊がまろび出てくるのが見えた。



↓1 どうする?(機体については>>64参照)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 20:15:59.49 ID:V7Jdx7zK0
触手で塊を引きずりだす
68 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/04(土) 20:49:27.46 ID:ri19kWLG0
「先に、引きずり出す…!」

 黒雲を睨み、ユウナの胸に指を立てる。蛇の触手が雲に向かって伸びるが、遥か上空に立ち込める雲には届かない。
 それでも諦めずに続けていると、かなり降りてきたところでようやくドゥームズの身体を捉えた。

「ARRRRRGGGGHHHH !!!」

 ヴェノムが、ドゥームズを固いコンクリートに叩きつけた。
 露わになった黒い塊は、分厚い鉄の甲冑であった。それは、一見クラウドバスターにもいそうな、ヒロイックな造形をした怪獣であった。無骨な鎧に身を固め、両手にロングソードと、何故か魔法少女めいた可憐なデザインのステッキを握っていた。

「Kill you……I KILL YOU !!!!」

 目を血走らせて、セレナが叫んだ。



↓1 どうする?
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 21:11:48.57 ID:Zerh79ir0
防御力を信じて突っ込む
70 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/04(土) 21:42:28.47 ID:ri19kWLG0
 それから彼女は、前のめりになって腰を激しく上下に振り始めた。

「Ah、ああっ! はあぁっ!」

「おい…おい、何する気だ!?」

 ヴェノムは、蛇の下半身をくねらせると、ずるずると前進を始めた。
 黒い騎士のドゥームズが、ゆっくりと立ち上がった。彼(彼女?)は、吶喊してくる敵を認めると、杖を……いや、杖のようだが、よく見ると剣だ……を振り上げた。

「あああああっっっ!!」

 セレナはヒステリックに喚きながら、敵に突っ込んだ。
 ドゥームズが、剣を振り下ろす。

「ぐ、うっ…!」

 重い。しかも、動きも俊敏だ。体当たりよりも先に、刃がヴェノムの肩を抉る。ナノマシンが湧き出し、傷口を塞いでいく。
 剣が、ヴェノムの肩に捕らわれた。

「今が、チャンス…!」

 セレナが、指を立てた。



↓1 どうする?
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/04(土) 22:09:34.34 ID:6v6Qt5Mc0
剣越しにナノマシンを注入する
72 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 10:28:33.88 ID:NQ0e2B3j0
「TAKE……THIS !!」

 唸ると、セレナは背中を曲げ、ユウナの肩に噛み付いた。
 ヴェノムが、4本の触手で剣に食らいつき、毒を流し込んだ。ドゥームズは剣を抜こうともがくが、傷口から染み出したナノマシンが、剣を捕らえて離さない。
 痺れを切らしたドゥームズが、今度はロングソード…のような形状の杖を振り上げた。

「! セレナ、マズい」

「ARGH !」

 剣を離し、上体を横に倒した瞬間、赤い灼熱の光線がヴェノムの半身を灼いた。

「あああっ!」

「くっ…」

 左肩から先が、吹き飛んだ。傷口からナノマシンが染み出し、ゆっくりと再生していく。



『ナノマシン喪失:9.4%』



 インターフェースが警告する。
 ドゥームズが、再び杖を振り上げた。



↓1 どうする?
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 10:32:13.90 ID:dwVdZW7H0
ヴェノムに引き付けておいてソリッドで攻撃してもらう
74 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 10:41:35.89 ID:NQ0e2B3j0
「おい!」

 通信に向かって、ユウナが怒鳴った。

「ソリッドは何してんだ! いつまで待たせる」

”ユウナ君!”

 ライヒ博士が出てきた。焦燥した顔で、彼女は言った。

”ネストの近くに、もう一体出たの。今、輸送中のソリッドを引き戻して、そっちに当たってもらってる”

「WHAT !?」

「…危ないっ!!」

 ユウナがセレナの背中に腕を回し、ぐいと引き倒した。
 前に倒れたヴェノムの頭上を、赤い光線が通り過ぎた。

「クソッ…こんな時に」

”しかも、『また』よ”

「また? …まさか」

 開いたウィンドウに映し出されたのは、何度も蘇る青い竜。

”倒しても倒しても、しつこい敵…サムシングブルーじゃなくて、まるで『マリッジブルー』ね”

「ンな呑気なこと言ってる場合かよ! こいつ、ヴェノムで相手するには重い」

 言いかけたその時、セレナが彼の肩を乱暴に押した。

「…ヴェノムが、何ですって」

「重いだろうが!」

 ユウナは躊躇わず言った。

「動きが早くて、捕らえにくい。捕まえたら捕まえたで、再生が追いつかないスピードでビーム撃ってきやがる…ここは、応援をぐっ!?」

 セレナが、彼の口を片手で塞いだ。そして、強く腰を打ち下ろした。

「はあっ! …やってやる…やってやるわよ!!」
75 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 10:42:26.82 ID:NQ0e2B3j0
忘れてた

↓1 どうする?
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2020/04/05(日) 11:01:44.12 ID:/xi1fq+5O
触手で拘束
77 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 11:24:33.23 ID:NQ0e2B3j0
 ユウナのチェストアーマーを引き剥がし、両手の指で全身をなぞり、腰を振る。
 ヴェノムが起き上がり、黒い騎士に肉薄していく。

「これなら…」

 振り上げた杖の、更に内側へ。身体を密着させると、6本の腕を相手の身体にきつく巻きつけた。

「どうだっっっ!!」

 ユウナの胸に指を立て、力を込める。
 ヴェノムの触手が、ドゥームズをぎりぎりと締め上げる。

「これで…これで…これ、で…」

「…セレナ?」

「…」

 呟く声が、だんだんと小さくなっていく。両手から、力が抜けていく。

「おい、どうした…」



『パイロットX バイタル異常:血圧低下 心拍数上昇』



「!! おいっ!」

「…」

 セレナが、ユウナの上に倒れ込んだ。そのまま、全身の力が抜け…動かなくなった。

「おい! おい起きろ! 起きろセレナ…」

 ヴェノムの拘束が外れ、ドゥームズが自由になる。距離を取ったドゥームズは、杖と剣を頭上で交差させると…同時に振り下ろした。

「ぐあああっっ!!」



『ナノマシン喪失:10%』

『ナノマシン喪失:11%』

『ナノマシン喪失:13%』



「クソッ…クソッ、クソッ、クソッっっ!!」

 動かなくなったヴェノムを、何度も斬りつけるドゥームズ。ユウナは叫びながらセレナを何度も叩いた。

「おいっ! 起きろっ! 寝てんじゃねえっ! このっ…このっ、縺薙?驥朱ヮ」

 インターフェースに、ノイズが走った。
78 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 11:25:55.10 ID:NQ0e2B3j0








↓1〜3でコンマ最大

牙 or 鱗
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 11:30:17.29 ID:dwVdZW7H0
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 11:36:30.46 ID:462Sb7z9O
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 11:42:17.64 ID:FUMnxSDkO
82 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 12:14:14.65 ID:NQ0e2B3j0
”今、グランパスを応援に…ユウナ君? ねえ、ユウナ君!?”

「…」

 黙り込むユウナの下で、ナノマシンの操縦席がざわりと動いた。
 次の瞬間、無数の触手が飛び出し、セレナの身体を取り囲んだ。

「……谿コ縺」

 触手がセレナの身体に巻き付き、オルゴンボックスの中に吊り上げる。飛び出した無数の針や吸盤が、彼女の乳首や尻に貼り付き、蠢く。

「谿コ縺」

 その前に、ユウナが立ち上がった。その目は虚ろ。纏うパイロットスーツは溶け落ち、裸の腰からは彼自身のものに加えて、銀色のペニスが2本、余分に生えていた。
 ユウナが、セレナの股間にペニスを押し付ける。膣、肛門、そして尿道に。そして…

「谿コ縺!!!」

 一気に、刺し貫いた。



『オルゴン供給:過剰 再定義。再定義。再定義再定義再定再再再蜀榊?蜀榊?縺輔&縺輔&縺輔&』



 ドゥームズが、杖を振り上げる。その先端から、赤いレーザーが放たれ、ヴェノムの身体を灼く。



『繧ェ繝ォ繧エ繝ウ繝エ繧ァ繝弱Β繝峨ぇ繝シ繝?繧コ蜀榊ョ夂セゥ繧ェ繝ォ繧エ繝ウ繝エ繧ァ繝弱Β繝峨ぇ繝シ繝?繧コ蜀榊ョ夂セゥ繧ェ繝ォ繧エ繝ウ繝エ繧ァ繝弱Β繝峨ぇ繝シ繝?繧コ蜀榊ョ夂セゥ繧ェ繝ォ繧エ繝ウ繝エ繧ァ繝弱Β繝峨ぇ繝シ繝?繧コ蜀榊ョ夂セゥ繧ェ繝ォ繧エ繝ウ繝エ繧ァ繝弱Β繝峨ぇ繝シ繝?繧コ蜀榊ョ夂セゥ繧ェ繝ォ繧エ繝ウ繝エ繧ァ繝弱Β繝峨ぇ繝シ繝?繧コ蜀榊ョ夂セゥ繧ェ繝ォ繧エ繝ウ繝エ繧ァ繝弱Β繝峨ぇ繝シ繝?繧コ蜀榊ョ夂セゥ……・…・・・/…・・…/・・・・・・・/︰/』



”ねえ、どうしたの!? 通信が、不安定に…”

 モニターから、ライヒの顔が消える。
 熱線の中で、ヴェノムの身体が融けていく。触手はちぎれ、胴は解け落ち、蛇のような下半身はひび割れていく。
 そして…インターフェースが、一つの答えを提示した。
83 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 12:14:55.63 ID:NQ0e2B3j0



『_______再定義。ヴェノム・イクロス』


84 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 12:15:49.78 ID:NQ0e2B3j0
 次の瞬間、光線の中から何かが猛スピードで空へ舞い上がった。
 ドゥームズが攻撃を止め、『それ』を目で追いかける。
 それは……銀色の翅を持つ、巨大な蝶のようであった。しかし、その胴はのっぺりとした人型のようで、腕も足も無く、代わりに蛇の頭を持つ触手が、無数に伸びていた。
 巨大な蝶は、騎士の頭上をゆっくりと旋回すると…突然、見た目に合わぬスピードで降下してきた。そして、敵が何かしらの防御行動を取る前にその頭に噛み付いた。

「…」

 夥しい数の牙が、騎士の鎧を抉る。硬質な筈の甲冑が、クラッカーか何かのように砕かれ、剥がされていく。その下の、女のような姿の中身がちらりと見える。
 ヴェノム・イクロスは、露わになった柔らかな肉にも牙を立てた。
 もがくドゥームズ。しかし、イクロスは離さない。噛み付いた触手から、貪欲に体液を啜る。



 敵が動かなくなるのに、時間はかからなかった。
85 : ◆eXipHdytqM [saga]:2020/04/05(日) 12:17:45.50 ID:NQ0e2B3j0
今日はここまで
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