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【安価・コンマ】ロリコンシミュレーター

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153 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 13:34:58.49 ID:S2+rdedU0
 いつもの送迎車より小柄な自動車が、山道を走る。ハンドルを握っているのは、私だ。
 都心からそう遠くない山の中に、私の別荘はある。投資半分に買うだけ買って、数えるほどしか使ってこなかったが、これからは存分に活躍してくれるだろう。

 山道から脇に逸れたところに、開けた土地がある。自宅よりやや小さなログハウスが、私の別荘だ。広い庭にはバーベキューコンロや水道が完備してあり、裏には小川も流れている。
 ドアを開け、ログハウスに踏み入る。長年入っていなかったため、流石に埃が積もっている。それに、最低限の家具と家電しか置いていないので、随分と寂しい。あの娘を迎えるならば、もう少し手を入れる必要がありそうだ。



安価下1〜5 ログハウスや周辺のリフォーム内容 あんまり無理があると採用しないかも
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 13:45:24.77 ID:Ng/nPUVhO
地下にエッチ専用のヤリ部屋を作る
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 13:45:51.73 ID:Ng/nPUVhO
↑は隠し部屋ってことで
安価下
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 13:46:01.21 ID:02eUuiZDO
山の中だったよね?


自殺の名所として有名な滝が歩いていける場所にある
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 13:48:38.87 ID:0gGhNtEyo
テレビ電話が通じるようにする
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 14:02:24.19 ID:ACicIgeqO
屋外に防犯カメラがある他、屋内に小型の監視カメラが気付かれないように設置されており、別荘の敷地の状況を把握できるようになっている。
また、邸宅の周辺は外堀があり、門扉以外からの侵入・脱出は難しいつくりになっている。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 14:05:36.67 ID:Ud7hlqqnO
普通に生活スペース(部屋数とか)を増やす
全面ガラス張りは一部屋欲しい
160 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 15:48:38.74 ID:S2+rdedU0
「これは…」

 やるべきことを書き出して、頭を抱えた。これでは、リフォームと言うより建て直しに近い。
 具体的には、まず単純に部屋数を増やしたい。今はリビングとキッチンと、2階に寝室があるくらいなので、子供部屋や個室が欲しい。…無論、『そういう』目的の部屋も。そちらは地下室にして、入り口を分かりにくくしておこう。中にはベッドと、シャワーと…ガラス張りの部屋を作っても面白いかも知れない。
 後は、周辺の整備も必要だ。簡単に入ってこれないよう、塀を作ろう。それに、別荘や周囲を把握できるよう、監視カメラも設置しておきたい。通信環境も必要か。仮にここに人を置いておくとして、テレビ電話などあれば便利かもしれない…

「…ああ」

 考えながら、無意識に歩き回っていたようだ。気が付くと、私は大きな滝の前に来ていた。
 実際のところ、この土地は立地を差し引いても安かった。というのも、山の更に上に登り、この滝に身を投げる人間が後をたたないからだ。逆に言えば、これを何とかすれば地価が上がって売り得かなと思ったこともある。まあ、思っただけだが。
 私は滝を後にすると、建築業者に電話を掛けた。



”完成までには、2週間くらいかかると思います”

「そんなに早く終わるのかね」

”あのログハウスは組み立てや解体が簡単で、拡張もしやすいんですよ。何より、先生の頼みですからね。急ピッチで取り掛かりますよ”

「じゃあ、よろしく頼むよ」



 夕方。家に戻ると、妻も出掛けていたらしく、大量の買い物袋が玄関に積まれていた。

「これは?」

「家族が増えますもの。色々、必要ですわ。あの子たちが使ってたのは、全部男物だし、何より古いもの」

「それもそうか」

 冷蔵庫を覗くと、作り置きの惣菜が幾つか残っている。夕飯はこれで良いだろう。

「お部屋は、昔使ってた子供部屋を掃除しないとね。お洋服も箪笥に入れておいて、それから…」

 あれこれ思案する妻。彼女の方が、私なんかよりも余程、少女のことを気にかけているようだ…
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 15:56:37.81 ID:02eUuiZDO
これはまずい。女性が同じ性別の年下の子を愛でるとなると、割って入る余裕がないかも
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 16:12:17.81 ID:ewkzqqnIO
元が不幸だし、Noタッチ愛で担当でもいいじゃないか?
163 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 16:18:05.03 ID:S2+rdedU0
 翌日。職場の私書箱に、分厚い封筒が置かれていた。
 執務室に入り、封を切る。中には、A4サイズの書類の束が入っていた。表紙には『■■署 青少年補導事案一覧』と書いてある。

「ああ、あれか」

 この前、警官に纏めて提出するよう命じた、非行少年の情報だ。時間がある時に見返しておこう。ただ、時期が時期だけに、把握したところで手を伸ばす余裕があるだろうか…?



「聞きましたよ」

 家に帰ると、家政婦が私に話しかけてきた。

「この間ご相談した例の娘、旦那さまが引き取ってしまわれるんですね」

「妻が、是非そうしろとね」

「だって、可哀想だわ。明香ちゃんは、あんなにお母さんに愛されてるのに…」

「そ、そうですか」

 照れくさそうに口元を緩めながら、夕食の配膳をする家政婦。

「あげた服は気に入ってくれたかね」

「そう、そうでした。すみません、あんな高価な服を頂いて…」

「この辺の子供は、たまにあんなのを着ていると思っていたんだが。そう珍しいものでは無いだろう」

「そうは言っても…」

「もうすぐ来る娘にも、買ってあげないといけませんね」

 妻が勢い込んで言った。



 夕食が終わる。もう外は暗い。
 児童相談所からの連絡はまだだが、今週中には引き取れるだろうか。それまで準備をしておくか、それとも…



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164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 16:26:26.98 ID:N03Y/i56o
近くの児童相談所に行ってみよう
次のターゲットも見つかるかもしれないので
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 16:30:29.07 ID:0gGhNtEyo
一応その後の状況も聞きに行く
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 16:31:52.53 ID:02eUuiZDO
あんなことやこんなことする道具の購入(最初は当たり障りのないのから)
167 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 16:34:58.93 ID:S2+rdedU0
近くの児相って、この地域に児相は一つしか無いけど良い?
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 16:43:22.69 ID:N03Y/i56o
はい
169 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 16:56:33.18 ID:S2+rdedU0
「…ここか」

 比較的新しい建物の前で立ち止まる。この地域の児童相談所だが、他の行政機関と一緒になっているようで、結構な大きさがある。
 気になって見に来てみたのだが、よく考えたら今は定時過ぎだ。窓に明かりは灯っているが、ドアは閉まっている。

「まあ、仕方ないか」

 諦めて帰ろうとしたその時、1台の乗用車が乱暴な運転で門の前に止まった。勢いよくドアが開き、降りてきたのは一人の女だった。彼女は足音荒く門に歩み寄ると、横の通用口から施設へと入っていった。



 丁度家に戻ってきたところで、電話が鳴った。

「もしもし」

”お世話になってます”

「ああ、君か」

 相手は、先程覗いた児童相談所の所長だった。彼はやや疲れた声で、言った。

”丁度今、あの娘の保護者と話が付きました。諸々の手続きはこちらで進めますが、身元自体は明日にもお引渡しできます”

「そうか。ご苦労だった」

 切ろうとして、ふと止まる。私は、付け加えた。

「…気持ち程度、期待せずに待っていてくれよ」

”! は、はあ”

 私は、受話器を置いた。

「どうなりました」

 近寄ってきた妻に、私は笑顔を向けた。

「明日には引っ越してくるそうだ」

「そう! じゃあ、ご馳走を用意しなくちゃね。家の案内もしてあげないと…」
170 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 17:04:21.27 ID:S2+rdedU0
 一旦区切りましょうか。もしかしたら、夜に再開するかも。

 主人公の一声があれば、これくらいはチョチョイのチョイです。これで、少女はあなたのものです。
 彼女をどうするかは、あなた次第です。親として大切にするか、女として愛でるか…
 何より、少女は彼女だけではありません。人生は続く。シミュレーションも、まだ終わりません。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 17:05:04.48 ID:N03Y/i56o
たんおつ
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 17:12:17.83 ID:gCjTeIOWO
たんおつ。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 17:22:35.02 ID:qQWrW/G30
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 19:06:00.62 ID:XsUCVPBXO
良く見たら>>160で堀が塀に変更されている?まあいいか。
ロリをうまく捕まえるシチュエーションは何があるだろう?
虐待(今回)、家出、不法滞在、自殺直前、無戸籍…消えても捜索されない子や弱みのある子(周囲に知らせない子)はいねがぁ…
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 19:09:56.06 ID:N03Y/i56o
身内に犯罪者が出た娘とか
176 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 20:23:27.91 ID:S2+rdedU0
 再開しましょう。
 堀はちょっと想像がつかなかったので…



 その日は、殆ど仕事に手が付かなかった。何しろ、帰る頃には例の少女が、もう家にいるはずだからだ。それも、私たちの家族として。

 『島崎朱音』というのが、少女の名だった。もっとも、じき島崎姓ではなくなるのだが。
 帰りの車に乗り込んでから、ふと思いつく。

「何か買って帰ろうかな」



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177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 20:24:03.76 ID:02eUuiZDO
親に売られたケースとか、親が売られたケースとか

まぁ、違法ロリのAVなんて親が売ったのが1/3。自分で売ったのが同じぐらい。あとは彼氏やらセフレから以外なら、マジで違法手段なんだろうな
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 20:33:46.55 ID:XsUCVPBXO
大きなぬいぐるみ(盗撮カメラ入り)を用意してみる
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 20:42:00.88 ID:q134ZrJOo
最初に買ってあげたジュースを
180 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 21:14:57.16 ID:S2+rdedU0
あといっこ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:16:48.09 ID:02eUuiZDO
GPS付きペンダント
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:17:43.08 ID:Ud7hlqqnO
かわいい洋服
ついでにこっそりエロいのも
183 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 21:34:26.27 ID:S2+rdedU0
 家の近くで、私は車を停めた。

「ちょっと待っていてくれ」

 運転手に断ると車を降り、近くの自販機まで歩いた。
 小銭を入れ、購入したのは、最初に出会った時に買い与えたオレンジジュースであった。

「…まあ、最初はこんなもので良いか」

 車に戻ると、再び走り出した。



 玄関の前で、深呼吸。ドアを開けると、呼びかけた。

「ただいま」

「おかえりなさい、あなた!」

 すぐに妻が奥から顔を出した。彼女は廊下の向こうに引っ込んだまま、後ろに向かって何か言った。
 やがて、彼女の背後から、一人の少女がおずおずと姿を現した。

「!」

「やあ」

 少女は私の姿を認めると、はっと目を見開いた。

「どう…して」

「寂しそうにしている君を、見ていられなかったんだよ」

「朱音ちゃん。今日からこの人が、あなたの新しいお父さんよ」

 私は靴を脱いで上がると、彼女に歩み寄った。
 先程買った缶ジュースを差し出す。

「…ただいま。良い子にしてたかい」
184 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 21:43:19.38 ID:S2+rdedU0
「…っ」

 しゃくりあげる声。と思うや、彼女は突然、声を上げて泣き始めた。

「あらあら、びっくりしちゃったのね。大丈夫、怖くないから…」

「そうだ。安心しなさい。もう君を、独りぼっちにはしないから」

 しかし朱音は泣き止まない。妻が背中を擦る。私もその場に膝を突いて、声をかけようとした。
 その時



 ___びしゃびしゃびしゃ…



「…?」

 奇妙な水音に視線を落とす。

「うああ…ああぁ…」

 相変わらず泣き続ける朱音。その、キュロットスカートの前が、じっとりと濡れている。
 更に視線を落とすと、白い太腿を伝う、薄黄色の液体。床に広がる、水溜り。

「あ、あら、あらあらあら…」

 妻は、奥に向かって呼びかけた。

「姫野さーん、雑巾持ってきてー!」

「ああうう…うわああん…」

 目の前には、泣きながら失禁する少女。床に広がる尿が、私のスーツの膝を濡らした。
 私は…



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185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:44:35.95 ID:dX1DeYZnO
どうしたのと優しく声かけ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:46:43.04 ID:add57j/K0
落ち着かせるため頭を優しくなでる
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:51:45.22 ID:N03Y/i56o
強く抱きしめて安心させるとともに黄金聖水の芳香を楽しむ
188 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 22:09:55.97 ID:S2+rdedU0
「おおう、どうした」

 努めて優しく、声をかける。
 朱音は泣いて、答えない。

「どうした、どうした、何で泣いてるんだ…」

 答えは求めない。ただ、なだめるように声をかけ続ける。

「奥さま、雑巾を……ありゃっ!」

 家政婦が慌てて駆け寄ってきた。

「大変。すぐに拭きますね」

「あたし、この娘をお風呂に入れてくるわね」

 朱音の手を引くと、妻は浴室へと急いで行ってしまった。
 家政婦が、床を拭きながら私に言う。

「旦那さまも、早くお着替えになって。スーツはクリーニングに出しておきますね」

「ああ」

 私は頷くと、自室へ引っ込んだ。
 スラックスを脱ぎ、顔の前に持ち上げてみる。膝に付いた染みから、何とも言えない匂いがする。
 そっと、舌を伸ばす。ほのかに塩辛い。
 下着越しに股間に手を伸ばすと、数年振りにそこは、痛いくらいに硬く猛っていた。
189 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/11(土) 22:12:30.18 ID:S2+rdedU0
 今日はこの辺で。
 幼稚園や小学校の頃、クラスが変わった直後にお漏らしする女の子、学年に一人はいませんでしたか?

 さて、今日から朱音ちゃんは家族の一員。もう、寂しい思いはさせないでくださいね。
 あなたが愛情を注げば、彼女もきっと応えてくれるはず……
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 22:17:57.72 ID:N03Y/i56o
おつでした
愛情(意味深)注ぎたい
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 22:24:41.47 ID:XsUCVPBXO
乙。
家族がふえるよ!
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 22:35:49.71 ID:qQWrW/G30
193 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 14:11:19.83 ID:AHJFzVqd0


 ___君はshine。



『Lolita-Complex Simulator』
194 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 14:45:11.07 ID:AHJFzVqd0
 旧姓『島崎』朱音。10歳。…私の、『娘』。

 彼女は、洗いたての清潔な衣服に身を包んで、送迎車の私の隣に座っている。膝の上にランドセルを載せて、これから小学校に向かうところだ。
 身体を洗い、前髪を髪留めで上げると、やはり彼女は愛らしい顔立ちをしていた。まだ不健康なほどに青白く、痩せた身体をしているが、それはこれから良くなってくるだろう。

 小学校の、正門前に着いた。ドアを開ける前に、私は言った。

「下校の時間になったら、この車が迎えに来るからね。ここで待っていなさい」

「はい」

「よし。じゃあ、行ってらっしゃい」

 車を降りる朱音。彼女が校舎へ入っていくのを見届ける前に、車が走り出した。



 会議や執務の合間に、私は例の非行少年ファイルに目を通してみた。無論、男のところは読み飛ばしてだが。
 以前から思っていたが、非行に走る少女は大抵、奇妙な名前が付いている。見栄えだけを優先した不自然な漢字や、そもそもカタカナなど。分厚いファイルの中で、特に目に留まったのは、3人の少女であった。

「『八島絵里』…『星ノ瀬煌良(きらら)』…『流雲ミュネア』…ミュネア?」

 そうそう、ここに挙がる名前には、外国人のものも多い。不法滞在の者も少なからずいるだろうし、そもそも異国の地は暮らしにくいものだ。
 ひとまず彼女らの情報を頭の隅に入れておくと、書類を鞄の中に仕舞った。
195 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 14:53:30.63 ID:AHJFzVqd0
 家に帰る車の中で、私は考えた。
 別荘の改築が終わるのは、まだ先の話だが、それまでにできることがあるだろう。
 例えば、朱音の好きなものを把握しておくことは大切だろう。実母との関係がどの程度のものであったかは分からないが、愛着を完全にこちらへ移しておく必要がある。かと言って、完全に親としての関係を定着させてしまえば、今後彼女で『愉しむ』ことは叶わなくなるだろう。妻が完全に親としての使命に目覚めている今、そうなる可能性は高い。最も、それはそれで別に構わないのだが。家政婦の娘の明香もいるし、書類にあった少女に接触することもできる。
 後は、手筈を整えてくれた児相の所長への礼もしておきたい。今後彼には、色々と世話になるだろう。

 日に日に長くなってくる夕焼けの中を、送迎車が走っている。



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196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 14:54:50.77 ID:ySCUiq3zo
書類の子に接触
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 14:55:48.97 ID:8BeRVjvL0
眠り薬を調達する
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 15:11:28.12 ID:xc3FMbp10
>>197
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 15:13:25.22 ID:7gNoks8dO
お礼を考える名目で所長のことを調べてみる。
200 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 16:21:23.09 ID:AHJFzVqd0
 …そうだ。もっと他に、方法があるじゃないか。
 私は運転手に言うと、ある薬局に向かった。



 白い袋を持って、車に戻った。中身は、市販にしては強めの睡眠薬だ。
 一時期、夜眠れない時期があった。その際に医者に処方されたのがこの薬だった。早く効いて、起きた後に引き摺らないのが良かった。今では使っていないが、処方箋を持って行っていたのが先程の薬局で、今でも必要な時に言えば売ってくれる。
 錠剤だが、すり潰して飲み物に混ぜれば、バレずに飲ませることができるだろう。



「ただいま」

「おかえりなさい…」

 玄関には、妻と朱音が待っていた。

「ああ、ただいま。良い子にしてたかい」

「ええ、とっても」

 妻が笑顔で頷く。

「ねえ?」

「…」

 朱音が、照れくさそうに身を捩った。

「さ、お父さんが着替えたら、お夕飯にしましょうか」



「5に10をかけると、50になる。それにまた10をかけると、500になる。ゼロが一個ずつ増えていくんだ。それを逆に…」

「…」

 夕食後の食卓にノートを広げて、朱音は固まっていた。
 勉強を見てやってくれと妻から言われ、埃被った算数の知識を引っ張り出したは良いものの、朱音はそれ以上に理解が追いついていない様子であった。
 しかし、考えてみれば無理もない。今まで彼女は、学校が終われば例の公園に行き、暗くなるまで人形遊びをしていたのだ。宿題など手も付かなかったに違いない。

「あー、つまり、つまりだね? 10で割るというのは、10分の1をかけるということで…」

「…っ」

 教科書を凝視する朱音の目が、潤んできた。涙を堪えるように、洟を啜る。
 私は、助けを求めるように妻と家政婦を見た。

「…家庭教師の先生でも、お願いしましょうか?」

「考えておこうか」

 私は朱音の頭を撫でると、椅子から立ち上がった。
 時刻は午後8時の少し前。もうできることは少ないが、何をしようか。



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201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 16:22:32.74 ID:ySCUiq3zo
朱音とお話
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 16:27:03.34 ID:yY3YqSbPo
友達が欲しいか聞く
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 16:27:09.32 ID:8BeRVjvL0
一緒にお風呂にはいる
204 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 16:27:37.45 ID:AHJFzVqd0
折角なので

安価下1〜3 会話内容
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 16:29:13.73 ID:yY3YqSbPo
>>202
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 16:44:48.88 ID:j9uLOiziO
前の家の親のことをきく
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 16:56:42.60 ID:7gNoks8dO
趣味や好み(食べ物、本、アニメ…etc.)について聞いてみる
返答があまり芳しくないようなら色々やってみようと誘ってみる
208 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 17:56:29.26 ID:AHJFzVqd0
 考えた末、再び席についた。それから、ノートを閉じる朱音に向かって、質問してみた。

「ここの暮らしは、どうだい」

「…えっと」

「まあ、まだ何とも言えないか。…前の家では、どうだった」

「! …」

 その瞬間、朱音の顔が強張った。

「『前の』親は」

「あなた」

 不意に後ろから、鋭い声が飛んできた。振り返ると、妻が硬い顔で立っていた。

「この娘の親は、あたしたちよ。前も後も無いわ。分かりましたか?」

「…ああ」

 朱音に向き直り、頭を下げる。

「悪かった」

「…」

 少し、表情が和らいだ。私は額を手の甲で拭うと、さっさと話題を切り替えた。

「学校はどうだね。友達は」

「ん…」

 俯いて、考え込む朱音。

「いつも一緒に遊ぶ相手は? あんまりいないのか」

「…ん」

 小さく頷く。

「それは寂しいな。…」

 視線を上げると、皿を片付ける家政婦が目に入った。

「今度、明香を連れてきましょうか」

「それはいい考えだわ!」

「良い時にでも、合わせてあげよう。…友達ができるよ」

 朱音は困惑したように、目をぱちくりさせた。
209 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 18:18:44.31 ID:AHJFzVqd0
「後は…そうだな…好きな食べ物は、あるかい?」

「…えっと」

 視線が宙に泳ぐ。考え込むと、目線があっちこっちへ移動して、面白い。
 考えた末、彼女は答えた。

「醤油ラーメン」

「醤油ラーメン? また凝ったものを…」

「ヌードルの。あと、コンソメのポテチ。あと…」

「…」

 絶句する私を他所に、彼女は次々とインスタント食品や、お菓子の名前を羅列する。
 いたたまれなくなって、途中で遮った。

「食べたいものがあったら、言いなさい。姫野さんが、何でも作ってくれるから」

「頑張りまーす」

 ガッツポーズする家政婦。

「…遊びは、何をするのが好きなのかな? やっぱり人形?」

「うん。メルちゃんとか…」

「前持ってた人形は? ここに持ってきたのか」

「うん」

「2階の部屋に置いてありますよ」

「そうか。…今度、新しいのを見てみようか」

「ほんと!?」

 初めて朱音が食いついてきた。反応は上々。私は満足気に、会話を続けた。



 午後9時30分。もう朱音は寝室に上がった。家政婦も、とうに明日の朝食の用意を済ませて帰った。

「きっと、すぐに明るい子になってくれるわ」

 妻が嬉しそうに言った。

「そうだな」

「…さ、朱音ちゃんも寝たことだし、あたしもそろそろお休みしますね」

 そう言うと妻も、階段を登って寝室へと消えた。
 残された私は…



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@私も寝る

Aその他(要記述)
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 18:31:09.57 ID:oonI3jKFo
朱音の寝顔見に行く
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 18:36:29.81 ID:/E7c7bVso
1
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 18:36:57.09 ID:j9uLOiziO
1
213 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/12(日) 19:16:01.70 ID:AHJFzVqd0
「私も寝るとしようかな。明日も早い」



 今日はこの辺で。
 朱音は少しずつ主人公に心を開いていきそうですね。そして気を付けて。引き取った子供に、実親の話は最大の地雷ですからね。
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/12(日) 19:34:56.07 ID:ySCUiq3zo
おつおつ
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 00:49:34.55 ID:WaYsKWXoO
星ノ瀬 煌良を出したレスの者なんですが外見に設定追加を

・髪型は腰まで伸びてるロング
・体型はほっそりしているがこれからに期待出来る程度の膨らみがある

余裕があれば描写面での参考までにどうぞ
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 08:26:10.81 ID:VvsYI4bj0
217 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 16:01:19.47 ID:d6sCZoyo0


 ___得難いから、人は描く。



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218 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 16:18:32.11 ID:d6sCZoyo0
 その日、仕事から帰ると、家に見慣れない小さな靴が増えていた。

「ただいま」

「あっ、おじさんおかえりなさーい!」

 走ってきたのは、家政婦の娘、明香だった。

「おや、いらっしゃい。どうしたんだい」

「ママが、あの娘と遊んであげてって。一緒に車に乗せてもらったの」

 そう言うと明香は、ふと振り返って廊下の奥を見た。
 すると奥から、朱音がおずおずと歩いてきた。

「…お、おかえり、なさい」

「ああ、ただいま」

 靴を脱ぎ、家に上がる。

「一緒の学校だったかな」

「うん。うちが3年生で、朱音ちゃんが5年生」

「そうか。朱音がお姉さんなんだな。…仲良くしてあげてくれ」

「うん!」

 2階へ駆け上がっていく2人の少女。そう言えば、子供部屋の家具は息子がいた時のままだ。玩具だけでなく、色々と買い揃える必要があるだろう。
 台所からは、料理の匂いが漂ってくる。もうすぐ夕食だろう。明香は、夕食までは家にいるのだろうか…



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219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 16:23:03.81 ID:ou+L+gsI0
せっかく幼女二人が遊んでるんだから乱こ じゃなくて一緒に遊ぼう
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 16:27:28.51 ID:MdKqWAU50
遊ぶー。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 16:37:32.25 ID:zqvaQAEM0
遊ぼう
222 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 17:25:03.37 ID:d6sCZoyo0
「ごちそうさまでしたー! 朱音ちゃん、続きしよ」

「あっ、うん」

 一目散に2階へ走っていく明香。

「片付けが済んだら、帰るからねー!」

「…」

 珈琲を飲む私。妻が、家政婦に言った。

「明香ちゃん、あの娘と仲良く遊んでくれてるみたい。ありがとうね」

「喧嘩しないと良いですけどねぇ…」

「…どれ」

 私はマグカップを置くと、立ち上がった。

「ちょっと覗いてみようかな」



 部屋を覗くと、2人は人形でままごとに興じていた。

「やあ、お邪魔するよ」

 私は部屋に入ると、持ってきたジュースの瓶とコップをローテーブルに置いた。

「何をしてたんだい」

「メルちゃんと、家族ごっこ!」

「へえ」

 床に座ると、私は2人を交互に見た。
 朱音の方が、明香より1つ年上だ。誕生日がまだだから、学年としては2つ違うことになる。しかし、こうして並んでみると、血色も発育も良い明香の方が、白く細い朱音より年上に見えた。

「おじさんもしよ。良いよね」

「うん」

 朱音が頷く。

「良いのかい。じゃあ、少しだけ」

「おじさんがパパね。うちがママ。朱音ちゃんがお姉ちゃんで、メルちゃんが赤ちゃん」

「えっ? わたしが子供なの」

「だって、おじさんの子供なんでしょ? じゃ、行くよー!」

 一方的に決めてしまうと明香は、有無を言わさず演技を開始した。

「おかえりなさい、あなた。ご飯にする? お風呂にする? それとも、わ・た・し?」

 そう言うなり、彼女は突然、ぴったりと身を寄せてきた。

「!?」

「んふふ、あなたぁ…」

 押し当てられる、柔らかく、温かい感触。息が詰まりそうなほどに、甘い香り。

 何だ、これは。

 想定外の出来事に、理性が焼け落ちていくのを感じる。揺れる視界。遠のく意識の中で、私は……



「明香ー、もう帰るわよー!」
223 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 17:33:36.79 ID:d6sCZoyo0
「!」

「! はーい」

 明香はさっと私から離れると、嘘みたいにさっさと部屋を出て行ってしまった。

「…お見送りしようか」

「…」

 立ち上がった私の服の裾を、朱音は何も言わず掴んだ。

「…朱音?」

「…」

 朱音も、ゆっくりと立ち上がる。
 いつもより早めに帰っていく、家政婦と明香。妻と玄関で見送る間、朱音は何も言わず、ずっと私の服を掴んでいた。



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224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 17:34:56.06 ID:8e+fApxwO
一緒にお風呂にはいる
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 17:45:47.52 ID:261qRBrH0
目線を合わせて頭を撫でながら
「どうしたんだい?」と聞く
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 17:50:42.11 ID:zqvaQAEM0
このあとも一緒に遊んであげる
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 17:50:55.19 ID:61EpVy7+O
二人に今日は川の字で寝ないかと持ちかけてみる。
228 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 18:58:42.09 ID:d6sCZoyo0
 扉が閉まると、私はその場に膝を突いた。

「どうしたんだい、朱音」

 目を合わせ、頭に手を置く。

「…もん」

 朱音が、震える声で呟いた。

「うん?」

「…朱音が、お姉ちゃんだもん」

「うん」

「朱音が…お姉ちゃんだもん…!」

 そこまで言うと朱音は、声を上げて泣き出した。

「そうか、そうか…」

 私は彼女を抱き上げると、背中をさすった。

「明香ちゃんにヤキモチ焼いちゃったのね」

「そうかなぁ」

 曖昧に応える。大丈夫だ。頭はちゃんと働いている。やるべきこと、やってはならないことは、ちゃんと分かっている…



 結局、朱音は泣きつかれて寝てしまった。

「あたしたちのベッドに寝かせてあげましょう」

 風呂に入ろうとする私に、妻が言った。

「今日は、一緒に寝てあげましょうよ」



 ___結局その夜は、ずっと悶々として眠れなかった。隣で寝息を立てる朱音もだが、あの時感じた明香の、身体の柔らかさや香りが、ずっと胸の奥を苛み続けた。
229 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 19:22:27.79 ID:d6sCZoyo0
 車に乗ろうとして、ふと立ち止まる。

「…?」

 車の向こう側に目を凝らす。…誰もいない。
 気のせいと割り切って、私は車に乗り込んだ。



 家に帰れば、妻と家政婦、そして朱音がいる。まだ4日ほどしか経っていないが、この暮らしも少しずつ馴染んできた。
 幸か不幸か……今の所私は、誰に対しても『良い父親』として振る舞えているようだ。妻も家政婦も私を信用しているし、朱音はまだ私を父を呼んではくれないものの、自然に近くに寄ってくるなど懐いている素振りは見せてくれる。

 もしかしたら、このままで良いのかも…

 珈琲を啜りながら、私はぼうっと考えた。



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230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 19:26:37.34 ID:iiKquHo4o
ミュネアについて詳しく情報を調べる
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 19:29:20.25 ID:zqvaQAEM0
明香と朱音とかくれんぼ、先に明香を見つけ二人で朱音を探してる最中に色々話してみる
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 19:34:08.24 ID:2Fj7ZqrQo
朱音に勉強を教える
233 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 19:35:50.20 ID:d6sCZoyo0
今明香はいないので
一応安価下でもういっこ
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 19:40:30.55 ID:pBu9cg/k0
>>232
235 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 20:41:45.61 ID:d6sCZoyo0
「ここに、地球があるだろう。この、地球上には大陸が6つあってだね…」

「大陸って、島と違うの…?」

「あー、確か、オーストラリアより小さいのが島という扱いだったかな…」

 息子が小さい頃に使っていた地球儀を引っ張り出して、食卓に置く。

「まずは、大陸の名前を覚えれば良いんだ。一番大きい、北の方にあるのがユーラシア大陸で…」

 地球儀をくるくる回しながら、一つ一つ名前を読み上げていく。ちらりと目を遣ると、朱音は必死にノートに名前を書き写していた。



「そう言えば、もうすぐ家庭訪問があるそうですよ」

 朱音が部屋に上がった後で、ふと妻が言った。

「来週の、確か水曜日だったかしら」

「私もいた方が良いかな」

「いいえ、そこまでしなくても良いわ。あたしがお話しますので。…でも、一度は先生にご挨拶した方が良いかも知れないわね。苗字も変わることですし」

「そうだな。折を見て、アポイントを取ることにしよう」

 珈琲を置き思い出して言う。

「…そうだ。明日は少し飲んで帰る」

「あら、どうしたの」

「児童相談所の所長さんへの、少しばかりのお礼と思ってね。彼には無理を言ったから」

「そうでしたか」

 妻は息を吐いた。

「あたしからもよろしくお伝えしておいてくださいね。……でも、なるだけ早く帰ってきてくださいね」

「分かってるよ」

 私は立ち上がった。そろそろ、寝るとしよう。
236 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/14(火) 20:47:13.87 ID:d6sCZoyo0
 今日はこの辺で。
 上級国民も楽じゃない。平日はきっちり仕事をこなすし、しがらみや人間関係は多い。
 そんな暮らしの潤いに、朱音はなっていますでしょうか?

 さて、あと1日平日を挟んだら、待ちに待った週末です。別荘の改修はまだ折り返し。この2日間で、何をしましょうか?
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 20:48:28.22 ID:iiKquHo4o
おつおつー
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 21:00:01.24 ID:OjgjwRbTO
乙。
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/14(火) 21:30:54.40 ID:MdKqWAU50
O2
240 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/15(水) 21:06:33.00 ID:/pjjLOdG0


 ___この手で育てたい。でも、育って欲しくない。



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241 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/15(水) 21:22:30.12 ID:/pjjLOdG0
 寿司桶とぬる燗を挟んで向かい合った、とある高級寿司店の奥の座敷。私と、例の児童相談所の所長だ。

「この前は無茶を言って悪かった」

「いえ、良いんですよ…」

 顔色の悪い所長は、ぼそぼそと応える。

「先生の頼みとなれば…警察の人の助けも得やすいですし」

「人手がいるのかね」

「ええ…言ってみれば、相手は傷害犯なわけですし…」

「…朱音の親は、実際のところどうだったのだね」

「あー…一応、引き取った方が子供の以前の環境について詮索するのは、御法度でして…もちろん、逆も駄目なんですけど…」

 ハンカチで額を拭う。それから彼は、既に醤油の塗られた寿司を、更に醤油に浸して口に入れた。

「…」

 私は口をつぐんだ。酒を一口、飲み込む。昔吸っていた煙草は、息子たちに言われて止めた。酒も、このような機会に少し嗜む程度だ。嫌いではないが、特に好きでもない。

「…他の職員にも、菓子折りを用意してある。施設に郵送していいかな」

「あっ、ありがとうございます…いただきます…」

 縮こまる彼を見て、私は心の中で鼻を鳴らした。慇懃無礼を絵に描いたような男だ。そういう性質なのか、或いは彼なりの処世術なのかも知れない。
 とは言え、彼の助けは今後も必要になるかも知れない。邪険に扱うべきでは無いだろう。気付かれないように腕時計を一瞥すると、私は一つだけ、話題を頭に浮かべた。



安価下1〜3でコンマ最大 話す内容、質問など。無ければ無いで
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 21:31:32.26 ID:52qLsfIyO
朱音の通う学校でいじめなどのトラブルがおこっていないか聞いてみる。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 21:52:47.83 ID:ShKnV79Zo
他に厄介な親持ちの子はいないか
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 21:54:44.08 ID:VSv8Me9A0
そういえば君のところの娘さんは元気かね
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 22:04:13.57 ID:K8P9AY8j0
>>244
怖い怖い
246 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/15(水) 22:11:59.05 ID:/pjjLOdG0
「…他にいないのかね」

「…ん?」

 所長が、怪訝な目で私を見た。

「あの娘みたいに、親に恵まれなかった子は」

「全部引き取る気ですか」

「! いや…」

 私は少し身を引くと、玉子の寿司を口に入れた。

「…場所とか人手とか、諸々許すなら構いませんけど」

「はあ?」

 今度は私が、彼に怪訝な目を向けた。所長は酒を舐めると、相変わらずぼそぼそと言った。

「お金持ちで、社会的地位があって、なおかつ夫婦揃っている。里親としては、結構理想的なご家庭だと思います。今後も、こちらからお願いすることがあるかも」

「本当かね」

 思わず身を乗り出した。

「ええ。…もっとも、私があと何年、今の所にいられるか分かりませんけどね」



「ただいま…」

「おかえりなさいませ」

 音を立てないよう静かに玄関に入ると、妻がいそいそとやって来た。

「朱音はもう寝ただろう」

「ええ。お風呂はどうなさいますか」

「明日の朝、入るとしよう」

「分かりました。鞄は片付けておきますからね。……おやすみなさいませ」

「ああ、おやすみ」
247 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/15(水) 22:13:06.14 ID:/pjjLOdG0
 短いですが今日はこの辺で。

 明日からは週末編。何をしたいか、今の内に考えておきましょう。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 22:19:58.44 ID:eHz/Cy40O
乙。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 22:28:58.29 ID:ShKnV79Zo
おつー
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 23:40:55.29 ID:l9xcR88DO
……この男からバレる可能性も出てきたな
251 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/16(木) 20:43:17.40 ID:dv3lil5d0


 ___幼女のおしっこは排泄物だが、ロリコンに必要な栄養素が大体詰まっている。



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252 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/04/16(木) 20:57:32.42 ID:dv3lil5d0
 土曜日の朝。朝食を終えた私は、昨晩入れなかった風呂に入って身体を流していた。

「ふぅ…」

 溜め息を吐きながら、ふと考える。女児が父親と一緒に風呂に入れる、年齢の上限は何歳なのだろうか。もっと率直に言うなら、朱音と一緒に風呂に入るのは可能なのだろうか。
 朱音は…見た目は、まだ幼い子供そのものだ。例えば銭湯の男湯にいたとして、まだ許容できる範囲だろう。だが、彼女はもう10歳、今年で11歳だ。そろそろ自分の身体の変化について考え始める頃かも知れない。
 そう…朱音は、成長する。住む環境を変えただけで、彼女は以前よりも顔色が良くなったし、折れそうなほどに細かった手足も幾分逞しくなった気がする。
 だが、私はまだ、一度もあの子供服の下の身体を、見てさえいない…



 風呂から上がり、脱衣所で身体を拭いていると、突然脱衣所の戸が開いた。

「ん?」

「え…」

 そこに立っていたのは、朱音だった。タオルを手に持っているから、食後に歯を磨きに来たのだろう。彼女は私の方を見たまま、固まっている。

「…ああ」

 彼女が硬直している理由を少し考えて、ようやく私は、自分が風呂上がりの裸のままであることに思い至った。



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