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大崎甘奈「キャッチャー・イン・ザ・バスルーム」
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◆U.8lOt6xMsuG
[sage saga]:2020/04/15(水) 02:19:33.88 ID:ywegwfSc0
この時期に暖房をつけるとは思わなかった。電気代の心配をしないで良いのがせめてもの救いだった
「はい、はい、明日には……いえ、大事な娘さんですので。ご心配をおかけさせてしまい本当に……」
豪雨。側溝が溢れ、下水が湧く道路。上から眺めたそれらが、今日はもう帰ることが出来ないことを俺たちに突きつけていた。
窓に当たる雨粒は大きく、洗車中の車の中を思わせる。バタボタ、という不規則な音が電話の向こうからも聞こえた。きっと、あっちでも大変な雨なのだろう
「はい、どうもすいません。甜花さんは……よかった、無事に……はい、あっ、家から今日は出てない……そうですか……」
俺は相手に言わなければならないことは伏せ、そのまま通話を切った。まだ雨は強い
手が冷えていることに気がついた。足先も同じように、熱が奪われて行っている。スラックスの裾の部分は、ホテルに入るまで、車からエントランスまでにビチョビチョになった。ピタリと張り付く感触が気持ち悪い
ベッドに腰掛けようとして、やめた。代わりに窓際の椅子に座る。テレビをつける。左側と下側が災害情報の速報を流していた。ハエのように手を擦り温め、明日無事に帰るためのプランを練っていく
と、同時に、ずっと流れていた音が止んだ。バスルームが静香になった。外の雨とは違って細くて、テレビのキャスターが慌てて読み上げるよりは規則的なシャワーの音が止んだ。次に、ドライヤーのモーターが動き出した
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