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【タイムパラドクスゴーストライター】アイノイツキ「サギ×ウソ×カッコウ」【R18】
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1 :
◆K1k1KYRick
[saga]:2020/06/22(月) 02:58:59.58 ID:oeLaTX2j0
※ジャンプで早くも大反響な作品「タイムパラドクスゴーストライター」
に出てくるヒロイン・アイノイツキの尊厳破壊SSです。
※アナル・孕ませ・淫紋・母乳・各種ピアス・ごっくん・淫語・尊厳破壊・ウレション・性的イジメ描写あり。
学校を見ると、決まって私を苛めていたリーダー格の女の子を思い出す。
ギャル系のグループに所属していた彼女は
彼氏の一人だった不良の先輩を呼び出し、私にフェラチオさせた。
私は怖くて断れなかった。
「ヤベぇ、ウケるー! マジで学校でしゃぶってんだけどー!? キモーッッ!」
「へへへ……! 歯ぁ立てるなよぉ……?」
二人の嘲笑を頭に浴びながら舐めるペニスは便器よりも汚く思えた。
舌に絡みつく臭い垢が吐き気を誘った。
休み時間のチャイムが鳴り解放されたが、私は三時間目授業に出れなかった。
吐いて、トイレの水で口を濯ぐ。
それを何度も泣いて繰り返した。気持ち悪くて、怖くて仕方なかった。
私はそれから学校に行ってない。
私は救いを漫画に見出した。不快に彩られた灰色の現実を捨て、理想の世界を創ろうとした。
ホワイトナイト――それは私を地獄から救う白騎士であり
恐ろしい闇の帳の下りる事のない白夜でもあった。
# # #
2 :
◆K1k1KYRick
[saga]:2020/06/22(月) 03:00:11.80 ID:oeLaTX2j0
だから、それがジャンプに載っていて妙だと思った。
同じタイトル、同じストーリー、それどころかキャラまで同じ。
違うのは作者の名前だけ。
こんな事ってあるだろうか。私は興味を持つと同時に憤りを覚えた。
この世界に私の尊厳なんて何処にもない。あっても他人が奪って、滅茶苦茶にする。
ホワイトナイトはそんな私の産み出した唯一の宝物と言っていい。
この不快な世界は、さらにホワイトナイトまで私から奪うと言うの?
ともかく私は佐々木哲平という漫画家に逢う必要があった。
逢わなければいけないと思った。
……これが間違いなのかは分からない。この世界は所詮私のものじゃない。
何から何まで、私の望まない望まれない世界だと、諦めてしまえば良かったかもしれない。
「これ……読んでいただけませんか?」
「あばばばばばば」
「『あば』……? 何ですかそのリアクションは」
苦労して佐々木哲平に逢った私は、彼に次のネームを見せてみた。
私の集大成であり、私の誇りそのものの、ホワイトナイト。
しかし、原稿を見せたその時、私は妙な吐き気に襲われた。
体が、内臓が、頭の中に至るまで、粘土のように捏ね回されて作り変えられている気がした。
私は必死に抗ったが、その正体不明の力の前にはなすすべも無かった。
私は、私の言葉を聞いていた。私の口から漏れる、その言葉を。
3 :
◆K1k1KYRick
[saga]:2020/06/22(月) 03:00:42.39 ID:oeLaTX2j0
「……アナタにしか描けないものはありますか?」
私Gペンで佐々木哲平の顔をメッタ刺しにしたかった。
「レンジと冷蔵庫が融合してタイムマシンが出来た」とか良く分からない言い訳はともかく
彼が何らかの方法で私から作品を奪って自分のものとして発表した事は間違いないからだ。
けれど、「何故か」それを追及出来ない。
「いつか絶対『ホワイトナイト』よりも1億兆倍面白い漫画を描いてアナタを超えてみせます!!」
私の口が、私の意思と勝手に動き、思いもしない事だけをぺらぺらと喋り立てていく。
違う。違うの。お願い、聞いて! 聞いてよ!
私は泣きたくて仕方なかった。
この世界は、どこまで理不尽なんだ。
私の意志すら、無理やり捻じ曲げ、奪っていくのか。
私は意味の分からない宣戦布告を残して、その場から居なくなった。
ずいぶん離れた後で、元の私がようやく戻ってきた。
# # #
4 :
◆K1k1KYRick
[saga]:2020/06/22(月) 03:01:09.81 ID:oeLaTX2j0
私は、高校を退学した。
元々苛められに行っていたような場所だし、出席日数的にも辛いし、学生生活自体に未練はない。
とにかく、ホワイトナイトを取り返すためには、どうしても佐々木哲平に関わる必要がある。
私のホワイトナイトを取り返すためなら、人生を賭けたっていい。
あの不気味な正体不明の力を把握するためにも
あえて敵陣に潜り込もうと、彼のアシスタントになった。
実力には自信がある。サンプルとなる小品を提出した所、あっさりと採用が決まった。
もっとも、学校まで辞めたのだからここは通してもらわないと話にならないけど。
「ねえ……藍野さんはどう思う?」
彼はどういう神経をしているのか、事ある毎に作品を私にチェックさせた。
信じ難かったが、昨日作業の合間にしたためたネームに沿った原稿が、そこにあった。
「……」
――間違いない、これは私の原稿だ。彼は盗んでいる。でも、どうやって……。
このキャラを作るのにかかった時間、思い入れ、アイデアが浮かんだ時の高揚感
が駆け巡ったその時、またあの原因不明の嘔吐感が私を襲ってきた。
私はそれでも彼に何か言おうとした。
これは私の漫画です。
誰も信じてもらえないかもしれませんが、話は、私のホワイトナイトです、と。
「はい! 私もとてもいいと思います! 完璧ですねこりゃ!」
しかし、私の口からは、ただの感情の籠もってない称賛だけが出てきた。
すると、佐々木哲平はその原稿を私の前で破り捨てた。
半身を引き裂かれた思いだった。
ホワイトナイトの悲痛な叫びが聞こえてきた。
親の手から離れ、見ず知らずの男に弄くり回され、挙げ句に破り捨てられる。
それは私の姿そのものだった。私は泣きそうだった。
結局私もホワイトナイトも、この世界では幸せになれないのかと。
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