阿笠「高級ソープ嬢になりたいんじゃが」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:18:48.70 ID:qFiEjITN0
阿笠「応援してくれるか、新一」

コナン「……」カチッ キュイイイィィン

コナン「オラァッ!!」ドゴォ!!

阿笠「っ……!?」

阿笠「し……しんい……ち……」ガクッ
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:20:08.64 ID:qFiEjITN0
…………

……



コナン「……っつーわけなんだよ」

灰原「そんな気色悪い話聞かせないでくれる?」

コナン「だけどよ、オメーの同居人の話だぜ?」

灰原「なおのことよ」

灰原「……まぁ、一応あの中年がノびてるワケは分かったわ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:20:53.83 ID:qFiEjITN0
コナン「俺も最初はあまりにキモくて蹴り飛ばしちまったんだけど」

コナン「よくよく考えてみると老い先短い中年の切望なわけだろ?」

コナン「無碍にするのもどうかと思ってよ」

灰原「世界一無駄な情ね……」

灰原「どちらにせよ、私はパス。これ以上関わり合いになりたくないわ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:22:18.99 ID:qFiEjITN0
コナン「そこを曲げてさ、な?」

コナン「博士がボケちまったときの予行演習だと思ってさ」

コナン「オムツ替えるよりはマシだろ?」

灰原「オツム交換した方がいいんじゃない」

コナン「ハハ……おめーも結構言うな……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:23:07.19 ID:qFiEjITN0
灰原「大体なんで初老の太った中年男性の望みがソープ嬢なのよ」

灰原「全てにおいて矛盾してるじゃない」

コナン「それはほら、博士も発明家だからな」

コナン「他人と違った感性を持ってても仕方ねーって」

灰原「発明家という職業を貶めるような発言はやめなさい」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:23:47.95 ID:qFiEjITN0
阿笠「む……ぅ……」ピクピク

コナン「ん、面白ハゲも起きたみてーだな」

灰原「できれば目覚めないでほしかったわね……」

阿笠「む……新一に……哀くんか」

コナン「博士、さっきは悪かったな。全力で蹴飛ばしちまって」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:25:02.63 ID:qFiEjITN0
阿笠「いや、心配には及ばんよ」

阿笠「もっと強く蹴ってもらってもよかったくらいじゃ」ドキドキ

灰原「」

コナン(やべぇなこのおっさん……)

阿笠「ふむ……それで二人は何を話しておったんじゃ?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:25:51.94 ID:qFiEjITN0
灰原「どこの老人ホームに博士を入居させるかの相談よ」

阿笠「む、むぅ……哀くんは怖いのう……」ビクッ

コナン「灰原にもソープ嬢の件について話してたんだよ」

阿笠「ほう、そうじゃったか」

灰原(この男、どうして平静でいられるのかしら……)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:27:09.33 ID:qFiEjITN0
阿笠「まぁいずれ哀くんにも相談しようと思っとったから」

阿笠「手間が省けたわい」

灰原「セクハラっていうかモラハラの領域ね」

コナン「大体よ、どうして高級ソープ嬢なんかになりてーんだ?」

阿笠「うむ、よくぞ聞いてくれた」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:29:13.03 ID:qFiEjITN0
阿笠「ローションにまみれ、マットの上で艶めかしく踊りたい……」

阿笠「身体のポテンシャルを余すことなく解放し、淫靡にまぐわいたい」

阿笠「極上の性技と天上の快楽で相手を癒しつくしたい……」

阿笠「そんな高級ソープ嬢になりたいと、男なら誰しも一度は夢見るじゃろ」

コナン「特殊な性的嗜好を一般化するんじゃねーよ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:30:06.29 ID:qFiEjITN0
灰原「私、部屋に戻ってもいいかしら」

コナン「待てって灰原、この変態発明家に現実を叩きつけてやらねーと」

灰原「どう考えても手遅れでしょ」

コナン「そもそも博士は『嬢』じゃねーだろ!」

灰原「あなたもひとの話を聞きなさい」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:31:05.12 ID:qFiEjITN0
阿笠「そんな問題は発明でどうとでもなるわい!」

阿笠「だいたい、君たち自身が幼児化しとる張本人じゃろう」

灰原「こんな低俗な話題で引き合いに出されるなんてムカつくわね……」

コナン「じゃあ仮に女体化できたとして、テクニックはどうするんだよ!」

灰原「仮定も問題も間違ってるでしょ!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:31:45.11 ID:qFiEjITN0
阿笠「そこは心配いらんよ、ほれ」スッ

コナン「財布を取り出す感覚でローションと桶を出すんじゃねーよ」

阿笠「ほれ、この通り」ダパダパダパダパ

コナン「妙に手慣れてるのがムカつくな……」

阿笠「毎晩風呂場でマットプレイの練習をしておるからのう」ニッコリ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:33:01.25 ID:qFiEjITN0
灰原「私、今度から銭湯を使うわね」

阿笠「まぁ、実際のところまだまだ未熟者じゃが」

阿笠「そこはここからの努力で補っていくつもりじゃよ」

コナン「なに爽やかなルーキーっぽく言ってんだよ」

阿笠「それに、実は既にとある発明品が完成しておるんじゃよ」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:33:45.62 ID:qFiEjITN0
コナン「どうせロクなもんじゃねーんだろ」

阿笠「そんなことないわい、ほれ」パサッ

コナン「うわ……」

阿笠「名付けて、ランジェリー型ローション分泌装置じゃよ」ニッコリ

灰原「視力を持って生まれたことを後悔する光景ね……」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:34:59.02 ID:qFiEjITN0
阿笠「電気と磁力で身体中のツボを刺激することで」

阿笠「汗腺からローション状の体液を分泌する……」

阿笠「まぁ、キック力増強シューズと同じような構造じゃな」

コナン「」

阿笠「まぁまぁ、とくと御覧じろ……ほれ」ヌパッ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:35:39.25 ID:qFiEjITN0
コナン「うっわ…………」

灰原「」

阿笠「どうじゃすごいじゃろう!」

阿笠「このように一瞬で全身ヌルヌルになれる!」

阿笠「これでいついかなる時でもローションプレイが可能というわけじゃ!」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:36:46.97 ID:qFiEjITN0
コナン「……」

灰原「……」

阿笠「……」

コナン「……わかったから、それ、やめろよ……」

灰原「……」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:37:59.36 ID:qFiEjITN0
阿笠「なんじゃ、ノリが悪いのう」

阿笠「まぁ、まだ試作型じゃからこれから改良を加えて……」ニュルッ

阿笠「……」ニュルン ニュパッ

阿笠「…………」

コナン「……どうしたんだよ?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:39:12.42 ID:qFiEjITN0
阿笠「……」

阿笠「手が滑ってスイッチが切れん……」

コナン「……」

灰原「……」

阿笠「た……助けてくれ……」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:40:20.23 ID:qFiEjITN0
コナン「……」

コナン「そのうち効果も切れるんじゃねーのか?」

阿笠「いや、ダメじゃ」

阿笠「この装置はワシの生体エネルギーで動いとる」

阿笠「つまり死ぬまでローションの生成は持続する」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:41:19.84 ID:qFiEjITN0
灰原「なんで無駄にハイテクなのよ」

コナン「とはいえずっとそのままってワケにはいかねーだろ」

阿笠「いや、ダメじゃなこれ」

阿笠「もうワシはこのままの姿で生きていくわい」

コナン「なんでダメな方向に潔いんだよ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:42:18.59 ID:qFiEjITN0
阿笠「きっとこういう運命だったんじゃよ」

コナン「なんだよその悟り……」

阿笠「それに……さっきから滑って……バランスが……」プルプル

阿笠「ぬおおっ!?」ズデン ビシャッ

コナン「うおおっ!?」ビクッ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:43:11.49 ID:qFiEjITN0
阿笠「」スイー

灰原「アシカショーみたいね……」

コナン「バーロォ! 言ってる場合か!」

コナン「今の博士の摩擦係数の小ささからして……!」

阿笠「」パリーン
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:43:50.07 ID:qFiEjITN0
灰原「窓を突き破って表に!?」

コナン「クッソ、あんなもんが外に出たら……!」

キャー!!!

コナン「手遅れか……っ!」

灰原「とにかく追いかけるしかないみたいね……!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:45:18.32 ID:qFiEjITN0
コナン「ああ! 少年探偵団にも協力してもらう!」カチッ

コナン「おいオメーら、聞こえるか!」

元太『オウ、どうしたんだよコナン』

歩美『聞こえるよ!』

光彦『何かあっ―――
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:46:03.45 ID:qFiEjITN0
歩美『キャアアッ!!』

コナン「おい、どうしたんだ歩美ちゃん!」

歩美『み……光彦くんがヌルヌルしたものに轢かれて……!』

コナン「本当か!?」

灰原「……いきなりビンゴみたいね」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:47:10.43 ID:qFiEjITN0
元太『なんだよ?』

コナン「いいか二人とも、それは博士だ!」

歩美『えぇっ!?』

コナン「それで博士はどっちの方に行った?」

歩美『米花駅の方に向かったよ!』
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:52:44.31 ID:qFiEjITN0
コナン「おーし……いいか、そのまま博士を追跡するんだ!」

元太『オウ、わかったぜ!』

歩美『コナンくんたちは?』

コナン「オレたちも後から追いかける! 見失うなよ!」

歩美『任せて!』
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:54:01.16 ID:qFiEjITN0
…………

……



阿笠「ふむ……駅舎にぶつかってなんとか止まれたわい」

阿笠「それになんとか立つコツも掴めてきたようじゃ」スタッ

阿笠「とはいえ……これからどうするかのう……」

コナン「博士!」

阿笠「む……?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:56:46.68 ID:qFiEjITN0
コナン「大人しくしろ!」

阿笠「ふむ、少年探偵団のみんなも一緒か」

元太「うわっなんだあれ?」

歩美「なんだか水〇玄餅みたいだね〜」

灰原「もう逃げられないわよ」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/22(月) 22:57:58.01 ID:qFiEjITN0
阿笠「逃げたつもりはないんじゃが……まぁいいわい」

阿笠「今のワシはこの通り高級ソープ嬢そのものじゃ」

阿笠「そして、これこそがワシの新たなる生きるなんじゃよ」

元太「ソープ嬢ってなんだ? 食えるのか?」

コナン「大人になったらな」
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