このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その15

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

27 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/27(土) 23:58:36.32 ID:Asj1s7yb0
「キアラちゃん……! く、ああぁぁ……!」

「あっ、あぁっ……! マックスさん、マックスさん……!」


騎士は誓いを立てていたが、もう腰の動きを抑えられなくなっていた。
自分の一物は、小柄な彼女の膣中には負担になるだろうと、わかってはいても。
囁かれた言葉。そして自分の欲望さえ優しく受け止めて慰めてくれる彼女。
膣内もまさにそれを体現するかのように、全てを包み込んで時折きゅうと締め付けて快楽を与えてくれる。
自慰などとは比較にならない、あまりにも甘美な刺激。
マックスは夢中で腰を動かしてしまう。


「ごめん、ごめん……! 俺、俺……!」

「いいのっ! 私、うれし……ふあぁ!」


憧れの皇女と自分は、今一つになっている。
彼女を犯して、自分と言う存在を奥底に刻み付けている。
そしてキアラは、これを受け入れてくれている。
あんな真似をしてまで、受け入れてくれている。

幸せで幸せで、仕方がない。
自分などがここまで幸せになってよいのだろうか。
そんな疑念も、すぐさま吹き飛んでしまう。
腰を動かすたびに淫猥な水音が響き、目の前で誘惑の果実が誘ってくる。
たまらず吸い寄せ、腰の動きはどんどんと早まってしまう。


「キアラちゃん、俺と、俺とこれからも……!」

「はい……! マックスさん……!」


指と指を絡め合う。他の場所でも繋がっていたい。
離したくない、離れたくない。
二人の気持ちは同じだった。

そして……


「ぐ……! やば、もう……っ!」

「あ、ああっ……! 私も、きちゃ、う……!」


「「うあああああああああぁぁぁぁぁっ!!!」」


二人の一際大きな声は、ほぼ同時にあがった。
しかし騎士は、寸でのところで快楽の奔流を放つ前に引き抜いていた。

圧倒的な解放感と共に吐き出された大量の白濁液が、皇女の身体を穢しつくす。
体力に自信はあった筈の騎士はそれだけで寝台に沈みこんだ。
無論、生まれて初めての絶頂を経験した皇女も同じく。

しかしその手は繋ぎ合わされたまま。
荒い息を吐きだし続けながらも、見つめあうことだけはやめない。

精根尽き果て……それでもその場には、館に似つかわしくない甘い空気が流れ続けるのであった。


……


――
28 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/28(日) 00:09:41.18 ID:L5NliuQn0
――


……


キアラ「ん、んぅ……///」フルッ…

マックス「ご、ごめんキアラちゃん……大丈夫?」ヨロ…

キアラ「ん……大丈夫、ですよ?」ニコリ

キアラ「マックスさんこそ、大丈夫ですか……?」

マックス「え?」

キアラ「……呪術」ボソリ

マックス「え? あ、勿論大丈夫さ! キアラちゃんのおかげで……」


ポス…


マックス「え?」

キアラ「……ごめんなさい。いくらなんでも、これを呪術のせいにしてはいけないですよね」

キアラ「その……わ、私もちょっとだけ呪術にかかったのか、途中で変なことを言ったりしちゃったりしたかもしれませんけど!///」ワタワタ

マックス「わ、わかってるよ! 俺も呪術のせいであれだったかもしれないけど……///」

キアラ「――マックスさんが大好きというのは、私の本当の気持ちです」

マックス「キ、キアラちゃん……///」ギュ…

キアラ「……マックスさん」

マックス「な、なに?」

キアラ「私を何度も助けてくれて、ありがとうございます」

キアラ「でも、私も帝国の第一皇女……戦わねばならない時もあるということを、知りました」

キアラ「だから……あまり私の為に無茶をしないで?」

キアラ「私も、頑張るから。二人で、一緒に……ね?」ニコリ

マックス「あ、ああ……!」ギュゥゥ!

キアラ「……///」

キアラ「で、でも、やっぱり今日のことは秘密にしてくれませんか……?」

マックス「ええ!?」

キアラ「や、やっぱり恥ずかしいよぅ……! ローズさんに怒られちゃうぅぅぅ……///」プルプル

マックス(枕に顔埋めるキアラちゃんも可愛い……///)

マックス(夢みたいだけど、現実なんだよなこれ……)

キアラ「……」

マックス「……」



特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 00:11:57.65 ID:PBjyiBaJ0
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 00:12:30.04 ID:x2lgPrki0
31 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/28(日) 00:15:01.88 ID:L5NliuQn0
奥手同士がゆっくり染まってだんだん箍が外れる感じって難しい……
判定をとったあたりで今日はここまで
一線を越えた二人ですが、もう少しだけイベントが続きます

本日もありがとうございました!
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 00:41:34.64 ID:JDXxGlsa0
乙です!
最高過ぎて昇天するかと思った…!
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 07:13:11.84 ID:JQDR76G50
おつです!尊いよお…!!
マックス煩悩は多いけど理性は鉄壁
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 07:17:56.83 ID:1ZYmJ9iDO
乙です
互いに相手を思いやる二人が最高でした
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 10:40:06.36 ID:chOS77rbO
おつおつ!
白薔薇の花言葉は純潔や互いの愛…まさにキアラらしいな
初々しいながらもエロくて最高だったけど、マックスこれからが地獄になりそう。保護者や両親へのご挨拶的に
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 18:36:03.84 ID:sAQVlBFT0
甘エロ良きかな
数年後のエピローグでキアラも妊娠or子供生まれてたりするのかな
37 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/28(日) 23:36:06.96 ID:L5NliuQn0
こんばんはー
少しだけですが、マックスとキアラのその後のイベントを進めて行きます
38 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/28(日) 23:37:15.62 ID:L5NliuQn0
――
特殊判定結果

1皇女との関係、報告どうする?

65>50

※基準値を超えたため、報告決定!


2マックスの恐怖

70>04

※基準値を下回った為、マックスは堂々とするようです


※正面からの報告決定!


――


マックス「……」

マックス「やっぱり、男としても騎士としても……いい加減はっきりしないとな」

キアラ「え?」

マックス「俺は、キアラちゃんが好きだ」

キアラ「///」

マックス「この想いを、そろそろちゃんと周りの人にも伝えないといけないなって……」

マックス「そりゃあ、確かにローズさんは怖いけどさ……」

マックス「でも、それぐらいで俺はキアラちゃんを諦めたりなんかしない!」ギュッ!

キアラ「マックスさん……」

マックス「本当は、ちゃんと報告してからその……こういうこともすべきだったとは思うんだけどさ」ポリポリ…

キアラ「ううん、私も、その……///」カアァ…

マックス「だ、だけどさ、キアラちゃんの膣内が気持ち良すぎて、危うく中で出しかけたりもして……///」

キアラ「あうぅぅ……/// た、確かに赤ちゃんまでいくと本当に大変だったかもしれないけど……!」

キアラ「は、恥ずかしいから、あまりそういうことは言わないでくださいっ……!」ボフン!

マックス「ご、ごめんよぉ!?」ワタワタ



マックス(今日が本当に、奇跡みたいな日なんだ……)

マックス(流石に今度こそ、色々済んでからじゃないとまずいよなぁ……)


キアラ(ああ、言えない……初めてで、あんなに……///)

キアラ(これ以上はしたない子って思われたくないし、今度こそ色々済ませてからがいいよね……?)


マックス「……///」

キアラ「……///」

マックス「と、とにかく! 俺は決めた! 俺はやるぞ……!」


……

――
39 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/28(日) 23:38:06.42 ID:L5NliuQn0
――

……


……後日


【帝国・アベルの城塞】



アベル「マックス、調子はどうだ?」

マックス「ご心配をおかけしました! ですが、もう大丈夫ですよ!」

アベル「そうか。ならばいいが、お前も全く無茶をする……」ハァ…

アドルラン「しかし、妹を守ってくれたのだろう? 本当にありがとうマックス君!」

カイン「あいつらが影でこそこそしていたのに対応が遅れたのは、完全に僕らの落ち度だからね」

カイン「まさかお前に助けられるとは思わなかったけどなぁ……礼を言うよ」

マックス「あはは、俺も不意をつかれちまったんで、皇子達が駆けつけてくれなきゃ危なかったかもしれません」

アベル「しかし部隊はほぼ壊滅、将のルーシオもしぶとくはあったが傷を負っていた」

アベル「あれだけの人数を相手に、キアラを守りながら立ち回るとは……本当に強くなったなマックス」

マックス「へへへ、まだまだですけど……少しはキアラちゃんを守れる力が身についたならよかったです!」

キアラ「……///」

カイン「しかし強くなったといえばキアラ、お前も随分と腕を上げたんだな?」

キアラ「え?」

カイン「あいつの呪術は得体が知れなかったからね。どこにどんな影響を及ぼすのか把握するのも苦労する筈なのに」

カイン「まさかたった一日で完治させるとは恐れ入ったよ」

アドルラン「カインの目のように、局所的なものならばそこに触れ続けなければ治せないものもあると言うしなぁ……」

キアラ「そ、それは……う、運が良かったんですよ///」アセアセ

マックス「そ、そうそう!///」アセアセ

アベル「?」

40 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/28(日) 23:38:43.82 ID:L5NliuQn0
アベル「ところで、快復の報告はありがたいんだが……」

アベル「マックス、妙に緊張していないか?」

マックス「!!」

マックス「……」

マックス「その、実はですね……皇子達に、ご報告したいことがあるんです」

カイン「ん? ルーシオ達ならもう全員教会に送り込んで後始末もしておいたぞ?」

アドルラン「暗将以外の案件ということだろうか?」


マックス「……」スゥー…




マックス「――不束者ではありますが」

マックス「騎士マックス、第一皇女キアラ様とお付き合いをさせていただくことになりましたっ!」





皇子ズ「「!?」」




特殊判定
↓1コンマ二桁
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 23:41:34.40 ID:IK51pySl0
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/28(日) 23:54:05.61 ID:B12ywuzIO
自分のとこの兵が二人も他国の王族と結ばれた(&義姉弟関係になった)と知ったらクラウスもさぞ仰天するだろうなぁ
43 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/28(日) 23:55:20.93 ID:L5NliuQn0
マックスの試練その1

妹を可愛がるアベルの不満


75>40−10(部隊の一員)−10(キアラ守り抜き)

※基準値を下回った為、関門突破!

――



アドルラン「おお、おめでとう二人とも!」パチパチ!

カイン「へぇ……ちょっと驚いたけど、まあわからないでもないかな」

マックス「あ、あれ?」

アドルラン「マックス君、妹をよろしく頼むぞ!」バシバシ!

マックス「あてて!? い、いいんですかそんなあっさりと!? もっとこう……」

アドルラン「うん? 惹かれあったのならば、なにも問題はないだろう?」

カイン「前の温泉での様子や会話内容からして、確かにキアラはお前の好みに全部当てはまってるしな」

カイン「あのキアラが受け入れたってのは少し驚いたけど、昨日の件を考えれば仕方がないかもね」

カイン「別に身分も気にする必要はないだろうよ。僕らだって、一般的な皇族のそれとはずれているんだからさ」

マックス「あ、ありがとうございます!?」バッ!

マックス「……」チラ…

アベル「……そう警戒するなマックス」

キアラ「……」ドキドキ

アベル「確かに、俺はキアラとフィーアに下らぬ縁談を持ち寄ってくる貴族は嫌いだ」

アベル「強行策で来たら、この手で切り捨ててやろうとも思っていた」

マックス「……」ブルッ…


アベル「……だが、お前なら信じられるよ」フッ…


マックス「!!!」

アベル「ルーシオの件だけじゃない。聖国でも、お前は身を挺してキアラを救ってくれた」

アベル「お前には卑しい心も欲もない。ひたすらに真面目で真っ直ぐな、信頼できる騎士だ」

アベル「……妹を、キアラを頼んだぞ?」ポン



マックス「は、はい!」ビシ!

マックス(よ、欲はかなりあったけど、折角認めてくれたから黙っておこう……)ダラダラ…




44 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 00:07:44.81 ID:KOvHKbM70
アドルラン「いやぁ、嫌な事件の後にこんなめでたい報せを聞けるとはな!」

アドルラン「キアラはとても優しい子だし、マックス君も真っ直ぐな男だからな」

アドルラン「これはこのまま、結婚まですぐに突き進んでしまうかもしれないな!」ハハハハ!

カイン「どうだろうねぇ? こいつ、童貞の臭いがするしキアラはそういったこと嫌ってるし……」

キアラ「カ、カイン兄様っ!///」ワタワタ

カイン「おっと、すまなかったね。まあ見ての通りだ。お前の煩悩が暴発しないことを祈るよ」ククク…

マックス「…………」ダラダラ

キアラ「だ、大丈夫です! マックスさんなら!」アセアセ

アベル「しかし、いくら昨日の件があったからと言ってもキアラが即座に受け入れるとは考えにくい」

アベル「かなり前から、お互いに気にはなっていたのか?」

キアラ「は、はい。ですので、その……前から一緒におでかけをしたりは、していました///」

マックス「他にも、料理を習ったりとか……///」

カイン「はっ、これが青春ってやつなのかな?」

カイン「……エメリナがいなかったら、僕は君を切り刻んでいたかもねぇ」

マックス「ひぃっ!?」

カイン「冗談だ。だが流石にキアラにまで先を越されていたら、僕の精神が持たなかった可能性はある」

アドルラン「はははは! そんなところで張り合おうとするなカイン!」

アドルラン「大切な人からの想いに気付くのにかかった時間なら、私が突き抜けて負けているぞ!」

アベル「兄様、それは誇ってはいけないことですよ……」

アベル「ところでマックス、俺や兄様達は見ての通りお前とキアラの仲にとやかく言うつもりはないんだが……」

マックス「……ええ。わかっていますよアベル皇子」コクリ

アベル「……お前なら大丈夫とは思うが、健闘を祈る」


……

――
45 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 00:11:38.91 ID:KOvHKbM70
――

……

【帝国・メイド長の私室】



マックス「……」ドキドキ

キアラ「……」ドキドキ






ローズ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!





アイナ「……」オロオロ

スミレ「……」オロオロ


マックス「……ローズさん。俺は、本気です」


ローズ「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 00:12:19.27 ID:hC/Vud7DO
はい
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 00:14:48.98 ID:xWIBqWAZO
低い方が良い感じできてるがさあどうなる
48 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 00:15:00.39 ID:KOvHKbM70
短いですが判定を取ったあたりで今日はここまで
改めて思うと、マックスもアベル達の義弟になるんですね
城塞メンバーの関係図が凄いことに……

本日もありがとうございました!
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 07:20:43.86 ID:QXZ5NiypO
おつおつ
ローズさんの後はパパンとフローレンのとこ行くのかね?
以前のフローレンならキアラの結婚とか一切興味無さげだったけど今は認めてるんよね
その一方でパパンは確か決戦時にマックスのことを強者(正確には弱者から強者になった者)として気に入ったような描写あったし、補正の方は果たして
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 07:27:48.97 ID:X7dRmM+h0

頑張れマックス
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 08:23:57.19 ID:VURKJHw70

キアラ達に限った話じゃないけどただくっついてエロエロしましたーじゃなくて到るまでの下地があると説得力あるよね
頑張れマックス
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 10:10:29.36 ID:652qQfdzO
渦中のマックスの視点だと
義兄:アドルラン・カイン・アベル(加えてアドルランは現皇帝でアベルは上司)
義姉:ヒバリ・ルーシェ・エメリナ・エリス・アーシャ・ロウル・シア・パトラ・ティア(+パトラは上司)
義妹:フィーア
義父:ギルバート
義母:フローレン(+ノワール)

だいたいアベルのせいだけど義姉が多すぎる()
ところで、アドルラン兄様ってヒバリルーシェと一線越えた描写あったっけ?
53 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 23:31:20.65 ID:KOvHKbM70
こんばんはー
それでは今日も少しだけですがゆったり再開です

>>52
アドルラン達はまだ一線を越えてないです
元々の性格と状況もあり、変わらぬ日常を過ごしつつゆっくり接近していくでしょう
自由安価で飛んでこなかった影響ですが、指定されていたら結構難産だったかもです
54 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 23:32:08.22 ID:KOvHKbM70
マックスの試練その2

滾る保護者ローズの選定

40>27−10(キアラ守り抜き)

※基準値を下回った為、関門突破!

――


ローズ「……」ゴゴゴゴ…


ローズ「……ふー」フッ…



一同「「!!」」



ローズ「ついに、この日が来てしまったのネ……」

ローズ「マックスちゃんも、そしてキアラちゃんも……一時の気の迷いではないわネ?」

マックス「……」コクリ

キアラ「……」コクリ

ローズ「そう……」

ローズ「本当に、いつの間にか大人になっちゃってもう……」

ローズ「……」ゴシ…

ローズ「二人が覚悟を持って決めたことなら、アタシは何も言うことはないワ」

ローズ「子の成長を見守るのが保護者の役目」

ローズ「でも、子がいつか親離れをするように……親も子離れをしないといけないの」

キアラ「ローズさん……」

ローズ「マックスちゃん?」

マックス「は、はい!」

ローズ「昨日の件は聞いているワ。この子を守ってくれたことにはお礼を言うけど……」

ローズ「これから先、もっと大変なことがあるかもしれない。それでも、変わらずこの子を守ってくれる?」

マックス「勿論です!」

ローズ「――いい返事ヨ!」ニッ!


55 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 23:33:08.46 ID:KOvHKbM70
ローズ「キアラちゃんとフィーアちゃんが、アタシの天使なのは生涯変わらないワ」

ローズ「だから、二人を傷つけるような輩がいれば容赦はしない」

ローズ「でも、アタシも一人の人間。いつでもどこでも、この子達を守ることはできないの」

ローズ「あなたは、まだまだ強くなれる。唯一無二の、この子の騎士としての成長を楽しみにしているワ!」

マックス「はい……!」グッ!

キアラ「私も、もっともっとローズさんみたいになれるように頑張ります!」グッ!

ローズ「ふふ……」

ローズ「アベル様達に、アタシ……後に残るのは、あの人かしら?」

マックス「……」ブル…

ローズ「無理に行く必要もないとは思うけど……その目は、行く気ネ?」

マックス「はい。ちゃんと、男としての筋は通したいので」

ローズ「……頑張りなさいヨ!」バン!



……




ローズ「……争いの日々の中で出会った若い男女が恋人同士になる……」

ローズ「青春ねぇ……」



アイナ「で、でも驚いちゃったなぁ……」

スミレ「ええ。まさかキアラ様とマックスさんがお付き合いなされるとは」

アイナ「キアラ様もフィーア様も、あまり興味がない様子だったのに……」

スミレ「やはり、マックスさんの真っ直ぐなところに惹かれたのでしょうか?」

アイナ「ああ、確かにこの前の城塞の修復の時も頑張ってくれてたもんね」

スミレ「鍛錬をご一緒したこともありますが、ボクの爪にも怯まない勇敢さもありましたね」

アイナ「ふむふむ、キアラ様はそういう人が好きだったんだねぇ……」


ポロポロ…



アイナ&スミレ「「!?」」


56 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 23:33:48.01 ID:KOvHKbM70
ローズ「おう゛っ……おう゛う゛う゛う゛……」ポロポロ…

スミレ「ロ、ローズさん!?」アセアセ

アイナ「あぁ、やっぱり無理してたんだ……」ホロリ…

ローズ「し、仕方がないでしょぉぉ……アタシは、あの子の保護者だもの……」ポロポロ…

ローズ「あの控えめなキアラちゃんが、自分で決めたことなのヨ……?」

ローズ「あの子の選んだ道を、祝福、して、あげなきゃ……」ポロポロ…







ローズ「――でもやっばり予定より゛も早ずぎだっておも゛っぢゃう゛のよお゛お゛お゛ぉぉぉぉ!」ボロボロボロボロ!







アイナ「ああ、ローズさんのお化粧が崩れちゃう……!」ワタワタ

スミレ(……願わくば、フィーア様に相応しいお相手は遅れて現れて欲しいです)


ローズ(雄)「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉん……!」ダバダバ!

アイナ「ああ、完全にお化粧が……ほぼローゼンさんになっちゃった」

スミレ「……しばらくお仕事は、ボクとアイナさんで頑張りましょう」

アイナ「そうだね……ローズさんも一頻り泣いたら、落ち着いてくれるだろうし」

スミレ「ええ。でも、皇子様達とローズさんを説得したとなると残りは……」ブル…

アイナ「キアラ様とマックス君、大丈夫かなぁ……」



……


――
57 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 23:34:49.26 ID:KOvHKbM70
――

……

【帝国・ギルバートハウス】



フローレン「ちょ、ちょっと聞こえなかったわぁ……」

フローレン「キアラ、もう一度言ってみなさいな?」

キアラ「で、ですから。このマックスさんと、お付き合いをさせていただくことになりました///」

マックス「……」ドキドキ

フローレン「お付き合いってあなた……流石の天才の私もこればかりは読めなかったわぁ……」ビックリ

フローレン「ふぅん……」ジロジロ…

マックス「……」ドキドキ

フローレン「まあ、ギルバートというこの世で一番の男を私が手に入れてしまっている以上?」

フローレン「他の女は誰であれこの人よりも下の男で妥協するしかない運命だけどぉ……」チラ…

フローレン「まぁ……その辺のつまらない貴族よりはずっといい妥協ラインじゃないのぉ?」

マックス(貶されているのか、褒められているのか、どっちなんだろう……)

マックス(いや、この人もだけど本当に問題なのは……)





ギルバート「……」




マックス(さ、流石に帯剣してないからすぐにばっさりやられたりは……)

マックス(ああ、駄目だ! この人素手でも人間じゃない強さだもん!?)ブル…

マックス(だ、だけどそれがなんだ! 俺……達は一度この人を越えているんだ!)

マックス(堂々と……もし、殴られるとしても正面から受けるっ!)グッ!

キアラ(マックスさん……!)


ギルバート「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 23:35:12.40 ID:tfDFSf3B0
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 23:35:32.20 ID:hC/Vud7DO
はい
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 23:37:33.70 ID:zXoF/ebjO
フィアンセの加護なのか
パターン通りであればマックス相当なラッキー発揮してるな
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/29(月) 23:38:51.93 ID:RkQqzfzHO
>>マックス(堂々と……もし、殴られるとしても正面から受けるっ!)グッ!

「オイオイオイ」「死ぬわアイツ」
62 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/29(月) 23:52:03.27 ID:KOvHKbM70
マックスの試練その3

強者を求める皇帝の期待

40+15(最終戦での一撃)>50

※基準値を上回った為、関門突破!

――


ギルバート「――ふん!」ボッ!



キアラ&フローレン「「!?」」



マックス「うおぁっ!?」

マックス(が、顔面は流石にまずいってぇ……!? そこは腹辺りにしてぇ!?)



――『フレアミラージュ』発動――



ユラ…


マックス「あ、あぶねえええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」バクバクバクバク!

ギルバート「クク……やはり、やりおるな王国騎士よ」ニヤリ

ギルバート「覚悟を決めておらねば、その動きはできぬ」

キアラ「だ、大丈夫マックスさん!? お、お父様何を!?」

ギルバート「なに、そやつを試したまでよ」

ギルバート「たとえ帝国が実力主義で無くなったとしても、我は変わらぬ」

ギルバート「腑抜けた輩や、我を主張せぬお前につけ入り甘い汁を吸おうなどという輩なら殺すつもりだったが……」

ギルバート「以前も感じた通り、この騎士は見た目に反してなかなかやりおる」

ギルバート「あの緑髪の将同様、粗削りだが……砥ぐに値する牙持つ強者よ」

ギルバート「ふふふ……アベル達といい、なかなかどうしていい相手を見つけてきおるわ……」

キアラ「お、お父様……それじゃあ……!」

ギルバート「うむ――我が名において、認めよう」



マックス「よ、よかったぁぁぁぁ……」ヘナヘナ…
63 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/30(火) 00:08:57.40 ID:RspoiOJI0
ギルバート「……む、気を抜くと死ぬぞ?」

マックス「え?」



ギルバート「流石に試す相手に追撃まではしかけぬが……」

ギルバート「――忘れたか? 我が拳の力を」



――『覇道拳』――
優勢取得時、与える劣勢を常時3にする←

――『皇龍の構え』――
優勢判定を得た時、敵が防御行動を取った場合は攻撃を分散し、1×3に変えることができる←


ギルバート「幻影を突き抜けた闘気はまだ二つ残っているぞ」


ドゴォ!


マックス「ぐほぉ!?」


ズドォ!


マックス「おふぉ!?」


ドシャァ…


キアラ「マ、マックスさん!?」

フローレン「あなた、容赦無さすぎよぉ……」


――『王国の未来を担う者』――
戦闘時、敵のレベルが自身より高い場合、常時補正+30
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う


マックス残耐久3−2 = 1



マックス「うぐぐ……じ、実戦だったら死んでいますね、確かに……」グググ…

フローレン「っ! 驚いたわぁ。よく立てるわねぇあなた……」

マックス「キ、キアラちゃんを守る為にも、このくらいじゃへこたれてられませんから……!」

ギルバート「ク、クク……!」

ギルバート「――ますます気に入ったぞ。アベル達以外にも、まだまだ楽しめそうな者は多い……」

ギルバート「――マックスよ。我が娘キアラと共に、今後も励むがよい」

マックス「は、はい! ありがとうございます!」

キアラ「マックスさん! まずは回復回復……!」パアアァァ!

マックス「あ、ありがとうキアラちゃん。実は結構無理してるんだよね……」フラフラ…


ギルバート「ククク……」

フローレン「手加減してたけど、この人の拳を受け止めきるなんて……」

フローレン「ふぅん……」

フローレン「ま、やっぱりギルバートには敵わないけど、キアラ……あなたには、お似合いかもねぇ……」


……

――
64 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/30(火) 00:19:26.53 ID:RspoiOJI0
マックスが全ての関門をクリアしたあたりで、今日はここまで
補正があったとはいえ、マックスはやはり運がいいかも
この後もう少しだけやりとりがあった後、おまけ14終了となります

そして次のおまけ15は、まさかの隠しボス2体との戦闘
2体ともストーリー展開で出番を失った存在ですが、多少理由をつけての戦闘となります
まあ本来の出現条件が『クラウスの死亡+王国健在』と『シュタイナーとの和解成立』だったんでそりゃ出てこれないです
(片方はおそらくほぼ負けず、片方は勝っても負けても無問題)

戦闘は、万が一戦っていた場合の状況を再現して戦います
隠しボス1(弱)→純粋なアベル隊のみ(皇族支援無し)
隠しボス2(最大徒党)→最終決戦仕様(アベルの覚醒スキル+皇族支援有り)

おおまかな流れは考えていますが、先に戦ってみたい方を挙げていただけると助かります
本日もありがとうございました!
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 00:29:30.28 ID:KCs3eJtiO
おつおつ
片方は王国、もう片方は聖国関連だが誰なんだ……?
とりあえずまずは弱い方で
強い方→弱い方で行くとドラクエ7みたいに拍子抜けになりそうだし
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 00:31:09.58 ID:NGB1DKCJ0
乙です!
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 00:33:07.66 ID:oNyidHBDO

最初は隠しボス1の方で
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 05:41:22.70 ID:7H97DqYe0
おつです
最初は1を希望します
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 06:27:15.68 ID:jLEe8/F60
乙です
隠しボス1(弱)をお願いします
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 07:50:36.44 ID:zUdiDnpsO

国単位でみるとやはり聖国の方が相手やボスとしての格が上だし
王国→聖国で見たいです
王国の隠しボスはクラウスロスト後にスカーレットさん差し置いてトップ台頭しようとする奴っぽいのかな
何より魔物が奪われてない世界観だろうからその辺フル活用してきそう

元々サクちゃん含む5竜って王国のものだったしあれがフュージョンプラスアルファとかなったら
弱いとは書かれてるけど何だかんだで結構ヤバい代物出てきそうやねえ
71 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/30(火) 23:57:20.11 ID:RspoiOJI0
こんばんはー
遅くなりましたが、おまけ14終了まで投下したいと思います

そして隠しボスは王国側となりました
(弱)で固定になってしまうのも実はストーリー展開が理由かつ、絶対に覆せない結果があるためだったりします
72 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/30(火) 23:58:21.46 ID:RspoiOJI0
――

【帝国・街道】



マックス「いてて……」サスサス…

キアラ「もう、お父様もだけどマックスさんもあんな無茶を……」

マックス「いや、覚悟は決めてたつもりなんだけどさ」

マックス「いきなり顔面に加えて3回分の打撃は完全に想定外だよ……」

マックス「……でも、へへへ……」

キアラ「?」

マックス「――これで、俺とキアラちゃん……ちゃんと、恋人になれたってことだよな///」

キアラ「……はい///」

マックス「みんなの言う通り、俺はまだまだ未熟だけどさ」

マックス「もっともっと、色々と成長して……絶対にキアラちゃんに相応しい男になって見せるよ」

マックス「絶対にな……!」グッ!

キアラ「私も、色々未熟者ですよ?」

キアラ「だから……慌てないで。二人で、一緒に頑張りましょう?」

マックス「ああ、そうだな。二人で一緒に……」


ギュ…


マックス「……///」

キアラ「……///」




マックス(どうしよう。あんなことをしちゃったのに、やっぱりこうしておてて握るだけで幸せすぎる///)

キアラ(ああ、マックスさんの温もりを感じると記憶が蘇って……///)

マックス「ゆ、ゆっくり行こうな! ゆっくり!///」

キアラ「は、はい! ゆっくりと行きましょう!///」


マックス(掴んだ幸せ……)

キアラ(この手は……)




二人((絶対に、離さない……///))




……


――
73 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/30(火) 23:58:56.98 ID:RspoiOJI0
――


【帝国・アベルの城塞】



マックス「ただいまもどりまし――」



ロウル「ニヤニヤ」ニヤニヤ

マックス「うおぅ!?」ビク

キアラ「ロ、ロウルさん? 口で言わなくても……///」

ロウル「いやはや、アベルさんから聞いた時には驚きましたよぉ」ニヤニヤ

ロウル「まさか、お二人がねぇ」ニヤニヤ

キアラ「あぅ……///」

マックス「くぅ、俺だって身分とか実力とか、色々足りてないとは思うけどさぁ……!」

ロウル「いやいや、何を仰りますかマックスさん」

ロウル「マックスさんの性格は知っていますし、実力だってもう将軍級でしょう?」

ロウル「むしろどんどん見せつけて、しつこい貴族連中の心圧し折っちゃってくださいよぉ」ニヤニヤ

マックス「み、見せつけるって……///」

キアラ「恥ずかしい……///」

ロウル「おぅおぅ、初々しいことで」ニヤニヤ

ロウル「……でも、おめでとうございます」

ロウル「キアラ様も、ずっと苦労してきたんです。そろそろ幸せを掴まないといけませんからね」

ロウル「責任重大ですよぉ、マックスさん?」ポン

マックス「わ、わかってるって! この先何があろうと、俺はキアラちゃんの為に生きる!」

ロウル「この先、何があろうともですか……」ニヤリ…

ロウル「それじゃあ、お熱いお二人は早速中に入ってもらいましょー!」バッ!

二人「「?」」



ガチャ…


74 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/06/30(火) 23:59:29.20 ID:RspoiOJI0
パトラ「マーックスッ!!!」ズドドド!

マックス「うぎゃああああぁぁぁぁ!?」ポーン!

キアラ「マックスさーん!?」

パトラ「全くこの子ったら……! いつの間にキアラさんに手を出したの!?」

パトラ「いいですか? 確かに私はあなたに騎士としての心得を説いてきたつもりです」

パトラ「でもっ! 私がアベルさんに手を出してしまったことまでは、真似なくていいのっ!///」

パトラ「あなたはもっと、節度ある行動をですね……!」

マックス「ち、違いますパトラ将軍!」ムクリ

マックス「俺だって、軽い気持ちじゃありません! 誓いの儀もした、本気なんです!」

キアラ「は、はい! 実は、以前からマックスさんとは、その……///」

パトラ「……ふふ」

マックス「え?」

パトラ「あなたの口からそれが聞けて満足だわ」

パトラ「あなたは確かに、ちょっと煩悩が多いところはあるけれど……」

パトラ「根は誰よりも真面目。私の誇れる部下よ」ナデナデ

マックス「あ、パトラ将軍……///」

パトラ「……キアラ皇女。至らぬところも多い部下とは思いますが」

パトラ「彼は決して、あなたを裏切ることはありません。王国将の名にかけて、約束致します」ザッ

キアラ「ええ。私もマックスさんを信じています……///」

パトラ「ありがとうございます。……よかったわねマックス?」ニコリ

マックス「は、はい!」

パトラ「ただ……ちょっと問題もあるのよね……」

二人「「えっ!?」」

パトラ「だって、考えてみて? キアラさんとお付き合いしてそのまま結婚となると……」




パトラ「――マックスが私の義弟になっちゃうでしょう?」




二人「「」」


75 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:00:16.14 ID:fqptme1k0
キアラ「あ、そうです。パトラさんはアベル兄様と……」

パトラ「え、ええ。今はまだですが……行く行くはそうなれたら……///」テレテレ

マックス「パ、パトラ将軍が、俺のお義姉さん……!?」



〜〜〜


マックス「パトラお義姉ちゃん、ここ教えてー!」

パトラ「もう、仕方がない子ね。ここはこうして……」ムギュ!

マックス「



パトラ「――なに変な想像をしているのマックス!」ギリギリ!

マックス「いてててて!? ほんの一瞬だけ頭を掠めただけですよぉ!?」

パトラ「はぁ……キアラさん、本当にこの子でよかったの……?」

キアラ「え、ええ。マックスさんもその、男性ですし。仕方がないですよ」

マックス「キアラちゃぁん……」ジーン…

パトラ「マックスの場合、普通の子よりも特に煩悩が強いと思うのだけれど」ヤレヤレ

パトラ「……まぁ、義理兄妹の問題で色々考えてしまう気持ちはわからないでもありません」

マックス「で、ですよね!?」

パトラ「……マックス、その頭を落ち着かせてよーく『お義姉さん』の言うことを聞きなさい?」

マックス「は、はい!?」ビシ!

パトラ「このままだと、私はあなたの義姉になります」

マックス「はい!」

パトラ「そして私にとってキアラさんは義妹になります」

マックス「はい!」

パトラ「……あなたがキアラさんと別れても、キアラさんは私の義妹です」

マックス「あ、あれ?」

パトラ「……」

パトラ「……やれやれ。こういうことよマックス?」


ガチャ!


76 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:02:48.67 ID:fqptme1k0
アベル「ん、おお戻ったか――義弟よ」ニヤリ

カイン「遅いぞ、義弟」

アドルラン「はははは! 『家族』の食事の用意はできているぞ!」


マックス「」


アーシャ「おかえりなさい。お義姉さんに今日の出来事を教えてくれますか?」ニコリ

シア「お義姉ちゃんも聞きたいな〜」ポヤポヤ

ティア「お、義弟の懺悔を聞くのも、義姉の務めなんですよね……!?」ワタワタ

エリス「マ、マックス! ご飯の後は、お、お義姉さんと鍛錬をしましょう!?」ワタワタ


マックス「」


エメリナ「お、お義姉ちゃんが二人の為に夜のご奉仕を教え――」モガモガ!

ルーシェ「駄目です、絶対……! 悪影響……!」ググググ!

ヒバリ「あははは……ま、私はみんなのお姉さんっていうのはあまり変わらないかなー」

ヒバリ「ちょっと残念だけど、今まで通り頼ってくれていいからねー?」


マックス「」


フィーア「家族が一杯って、幸せですよね!」ピョン!





フィーア「――マックス義兄様!」キラキラ





マックス「」ファー…


キアラ「マックスさん!? しっかり!?」ユサユサ!



77 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:04:34.08 ID:fqptme1k0
パトラ「あら、思ったよりショックが大きかったみたいですね?」

ロウル「わざわざ私が匂わせて、パトラさんからしっかり教えてあげたのにですかー?」

ティア「ロ、ロウルさん! やっぱりこの悪戯はちょっと過ぎたのでは……!?」オロオロ

エリス「なんだか、凄く恥ずかしかったです……/// マックスさんの方が年上なのに……」

ロウル「えー? でも本当にそうなるかもしれないんですよぉ?」ニヤニヤ

ロウル「今の内から慣れて貰おうという、私なりの思いやりだったのにぃ」

アベル「まぁ、誰であれ衝撃は受けるだろうな……」

カイン「改めると、僕らの関係がとてつもなくややこしいことになっているからねぇ……」

アドルラン「はははは! だが私は嬉しいぞ! 本当の家族とは昔の関係に戻れ……」

アドルラン「今、友たちとも家族になれているのだからな!」ハハハハ!

フィーア「私も驚いちゃったけど、マックスさんなら信じられます!」ピョン!

フィーア「ここのところ、ずぅっとキアラ姉様を守ってくださっていたようですし!」

キアラ「あはは、やっぱりフィーアちゃんには色々気がつかれてたかな……?///」

アベル「確かに言われてみると、結構前から一緒に行動していたものな……」

アベル「やれやれ、マックスが真面目な男でよかったとつくづく思う」

アベル「――妙な男だったら氷結粉砕していただろうからなぁ」ヒュオオォォ…

マックス「」ガタガタ

マックス「はっ!?」

キアラ「あ、よかったマックスさん帰ってきた!」

アベル「ふふ……すまなかったな。文句があればロウルに言ってやってくれ」

マックス「い、いえもう大丈夫です! 確かに言われてみるとそういえばって驚きましたけど……」



マックス「俺はキアラちゃんを絶対に幸せにしてみせると、きょうだいの皆さんの前で宣言するっ!」バッ!



一同「「おぉー!!!」」パチパチ!

キアラ「///」

マックス「そして……皆さん、これからもどうかこのマックスをよろしくお願いします!」ペコリ


チョンチョン


マックス「ん?」



ノワール「――ええ、よろしくね? 私のこともお義母さんって呼んでくれるのかしら?」ニコリ



マックス「」ファー…

キアラ「マックスさーん!?」ユサユサ

アベル「ふふ、頑張れよマックス?」


――


EX14

戦いを終えて〜〜帝国第一皇女に迫る闇と王国騎士〜〜


おしまい

――
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/01(水) 00:05:33.06 ID:9dqG0yHOO
そういえばマックスとキアラから見たらエリスとティアって年下の義姉とかいう背徳感溢れる存在になっちゃってるのか
79 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:10:47.79 ID:fqptme1k0
――



EXイベント15-1


【戦いを終えて〜〜王国の深淵・五竜の研究理由〜〜】




――
80 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:16:28.99 ID:fqptme1k0
帝国・聖国・王国……


かつて争いを繰り広げた三国は、激しい争いの果てに和平を結ぶに至る。


各地で新たに台頭しようとする者、暗躍しようとする者……

そういった者も決して少なくはない。

だがしかし、戦争を生き抜いてきた者達はこれらも鎮め、平和の為に尽力してきた。


――


ルーシオ「うわあああああああ! マークス『新婦』っていったじゃないかあああぁぁぁ!?」ジタバタ!

留学帝国兵「はははー、どこかで見た顔だと思ったらルーシオ将軍じゃないですかー」ムキッ!

留学帝国兵「聞きましたよー? 聖国の、ティアちゃんみたいな衛生兵の子に酷いことしてたんですってー?」


留学帝国兵「――マークスさんと一緒に叩き直してやるから覚悟しろ」ボソリ


ルーシオ「嫌だー! 離せ―!?」ジタバタ!


ガシ!


ヘリング「案ずることは無い……」ムキィ!

ヘリング「マークスシンプノオシエハスバラシイカラナ」


ルーシオ「」ガタガタ



リーナ「……確かに、被害者はでていますが」

アルフ「元々は、我が国の者が呪術を過剰に排したことが原因だ。彼も、そういった意味では犠牲者だ」

マークス「お任せください! 必ずやあの少年を光の道に連れ戻して見せましょう!」ムッキィ!


――


全てが全て上手く行くわけではない。

しかし、それでも彼らは日々を生き抜いていく。

再び、争いに満ちた世に戻さないために。
81 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:26:53.11 ID:fqptme1k0
それは険しい道のりだ。

だが諦めることも、投げ出すことも無い。

かつてない苦難を乗り越え、育まれた絆があるのだから。

そして……かけがえのない愛も。


――


アイナ「珍しいね、エリスちゃんが私達に相談だなんて」

エリス「その……エメリナさんだと、私が耐えきれない可能性が高いので……///」

エリス「エメリナさんから、エメリナさん以外にその……『夜』のご相談で適した人を伺ったんです///」

アイナ「え、夜って……アベル様と何かあったの!?」ガタ!

スミレ「……アベル様は優しい方です。エリスさんを手酷く扱うとは思えませんけど」

エリス「は、はい/// その……もう……///」モジモジ

アイナ「わあぁぁ///こっちも恥ずかしくなっちゃうね……」

アイナ「で、でも、ローズさんだって負けてないんだから!」フンス!

スミレ「ええ。ですが今は、エリスさんのご相談から。何があったんです?」

エリス「その……先日お出かけした際にわかったんですけれど///」

エリス「アベル様……わ、私のお尻に……///」カアァァ!

アイナ「あ、お尻ならスペシャリストのスミレちゃんがいるから安心してエリスちゃん!」グッ!

スミレ「ちょ、ちょっとその言い方はやめてくださいよアイナさんっ!?」ガターン!


――


愛する者と結ばれたい。

愛を育み、子を持ちたいという者が現れ始める。

戦時中では、思っても口に出せないことを今は誰でもできるようになった。

戦争は終わった。

平和な世は、確かに訪れているのだ。




しかし……



82 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:32:34.45 ID:fqptme1k0
――


【???・???】



ゴポポポ…



元王国大臣「くく……」

元王国大臣「くくくく……!」



元王国大臣「ああ、もうすぐだ。もうすぐこの耐え難い生活から解放される……!」



元王国大臣「もうすぐ、もうすぐですぞ……」




元王国大臣「――もうすぐ、夢が現実のものに……!」


元王国大臣「くくくくくくく……!」

元王国大臣「三国和平とやらに浮かれた馬鹿共には、もう止められん……!」



ゴポ…


ゴポポポ…


――



深い、深い闇は……


深淵の闇は、まだ潜んでいた……



……


――

83 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 00:35:31.20 ID:fqptme1k0
おまけ15導入部が済んだあたりで、今日はここまで
正直真体ギルバートすら余裕持って倒せた上にさらにレベル上がったアベル達なんで、苦戦はしないでしょう(白目)
まだ前回のダメ押しクリティカルの補填に悩んでいますが、そろそろ考えないと……

本日もありがとうございました!
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/01(水) 00:43:06.68 ID:/6p2drDNO
おつおつ
なるほど、クラウスが死んだらこの大臣が実権を握って裏ボスが出てくるって流れだったのね

あとなんかさらっと見えたんだけどこの口ぶりだとアイナはこれローズさんとは一線越えた感じか
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/01(水) 09:40:26.20 ID:QS0Nzhoy0
当初60%の確率クリアして助けた王国の名無し新米兵士が
色々あって主人公の義理の弟になった件
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/01(水) 13:28:18.15 ID:mPxc2BMhO
だってこのスレ0.25%の奇跡すら複数回起こしてんだよ?色々ラッキーボーイなマックスが義弟になるのも決まった運命だったのかも(白目)
しかしマックスは順風満帆、ヘリング司教もさりげに更生したりエリスも性知識の吸収に積極的になったりと本当にいい流れだし、この大臣も被害なく倒したいな
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/01(水) 22:57:31.63 ID:Az9L94hGO
順調かなと想った直後に王国が火の海だったりもしたし
あくまで油断は禁物やで

隠しボスが弱いのはサクが健在で五竜の魂が揃わないとかかな
安易な先読みは良くないかもだけど
88 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 23:37:50.51 ID:fqptme1k0
こんばんはー
今日も今日とて少しづつ再開です
89 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 23:38:39.85 ID:fqptme1k0
――


スカーレット「さあ、もう逃げ場はありませんわよ!」ヒュパン!



腐敗貴族兵達「「」」ドサドサ…

腐敗貴族「ひええぇぇ! い、命だけはお助けおぉぉぉぉ……!」ガタガタ


スカーレット「ええ、この場では殺しません。全てを吐き出させるまではね」

スカーレット「――悪事のことも、精液も、何もかもを出しきりなさい!」ギュパン!


腐敗貴族「ンギイイイィィィィィィィィン!?///」ドピュピュピュピュピュ!

腐敗貴族「」ドサ…


スカーレット「陛下、一団を全員屈服させて捕縛いたしましたわ」ビシ!

クラウス「すまないなスカーレット将軍」

クラウス「こちらも、館に囚われていた奴隷は全て解放したのだが……」


奴隷少女1「クラウス様……///」ギュ…

奴隷少女2「ん……///」ギュ…


クラウス「どうしたものか、私から離れようとしないんだ」

クラウス「辛い思いをしてきただろうし、怯えているのはわかるのだが……」


スカーレット「ふふ、陛下の人望ですわね?」

クラウス「?」


――


三国で、少なからず闇の芽はあった。

被害が拡大する前に、それを摘み取ってしまう。奮戦する者達は迅速だ。

白帝竜の悪用を企てた者も、信徒を洗脳していた司教も、影で蠢いていた暗将も。

その野望を砕かれてきた。

中には、変わった運命を辿った者もいるが……


――

……
90 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 23:39:19.26 ID:fqptme1k0
――


【帝国・白帝領域】


サク「キュルルーン!」モシャモシャ



マックス「……改めて、すごい光景だよなぁこれ」

フィーア「サクちゃんは大きいですけど、本当は大人しくていい子なんですよ!」ピョンピョン!

キアラ「ところでフィーアちゃん、今日はどうして私達をここに?」

カイン「なんか嫌な予感がするんだよねぇ……」

フィーア「こほん、それはですね……」

フィーア「先日、マックスさんのおかげで事なきを得ましたけど、キアラ姉様を狙う悪い人がいましたよね?」

カイン「ああ、あの餓鬼ね。今頃は死ぬよりきつい地獄をみているだろうさ」ククク…

マックス「まさかあんな子供が、実は帝国将だったなんて驚きですよ……」

カイン「僕はお前がキアラと付き合っていたことがやっぱり驚きだけどねぇ……」

マックス「そ、それを言ったらカイン皇子こそ、いつもエメリナちゃんにべったりじゃないですか!」

マックス「俺黙ってましたけど、それも結構驚きなんですからね?」

マックス「しかもあのダボダボメイド服がカイン皇子のしゅ――」

カイン「よーしマックス、八つ裂きにされたくなければ少し黙ろうなぁ?」ググググ!

マックス「むぐぐぐ!」

キアラ「ふ、二人とも落ち着いて、ね?」アセアセ

フィーア「仲良しさんですね!」ピョン!

カイン「誰がだよ……! で、話を戻そうか」

マックス(あ、ずるっ!)

フィーア「そうでした! マックスさんもローズさんも、いつでも姉様のお傍にはいられません」

フィーア「もしかしたら、まだ姉様を狙う悪い人がいるかもしれません!」

フィーア「ですので、私考えました! 私も姉様や兄様をお守りするために……」


フィーア「――サクちゃんに乗って、上空から帝国に悪い人がいないか探るんです!」

フィーア「――カイン兄様にはサクちゃんだけひっかからない特別な結界を用意してもらうので大丈夫です!」フンス!


カイン「流石の僕でも無理なものは無理だからな!?」

キアラ「フィーアちゃん、危ないことはやめて!?」

マックス「まずこの竜が帝国中を日頃から飛び回るのは一般人生きた心地しないんじゃないかな!?」

フィーア「あれれ?」

サク「キュル?」


91 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 23:40:32.60 ID:fqptme1k0
カイン「まったく……前の我儘通り、この領域周辺だけ結界に穴を用意してやっただろう?」

カイン「散歩は自由にできるんだからそれで我慢しなよ」

カイン「フィーアがそんな危ない真似しなくても、僕や兄さんにアベル達も警戒は強めているんだ」

キアラ「そうだよフィーアちゃん。もし警戒するにしても、今まで通りでいいんじゃないかな?」

マックス「キアラちゃんは、今度こそ俺がきっちり守ってみせるからさ!」

フィーア「うーん……姉様達にそう言われてしまうと、お流れにするしかないです」

サク「キュルン?」

カイン「……まあ確かに、こいつがいつ空から襲ってくるかと思うと悪事を働く連中も気が気じゃないだろうけどね」

キアラ「本当に大人しい子だけど、戦うとすごく強いんだもんね……」

マックス「前の様子からするに、キアラちゃん達のお母さん……魔女フローレンでもきっつい相手なんだろ?」

サク「キュルー!」ドヤ!

カイン「だろうねぇ。まあ正面からやって勝てるのは父さんと義母さん……」

カイン「あとはアベルとエリスくらいかな? ……結構いるのがすごいな」

サク「キュルーン…」ショボン…

サク「キュ……キュキュキュー!」パタパタ!

マックス「うおっ!? 急にどうしたんだ?」

キアラ「小さく羽ばたいてるけど、何か伝えたいのかな?」

サク「キュ、キュキューン!」ミテミテ!

カイン「ん、これは……?」

フィーア「あ、わかりました!」ポン!

フィーア「どれだけ強い相手がいても、私にはこの翼があるもん! ですね!」ピョン!

サク「キュキューン!///」ホクホク

マックス「フィーアちゃんすげぇ……」

カイン「こいつの反応からして、多分正解だね……」

キアラ「でも、確かに流石のお父様達でも空は飛べないもんね」

サク「キュルン!」ノッテノッテ

フィーア「これは、それを見せてあげよう! だと思います!」

フィーア「折角ですから、キアラ姉様もカイン兄様も、マックスさんもお散歩を体験してみましょう!」ピョンピョン!


一同「「え!?」」


……


――
92 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 23:42:19.25 ID:fqptme1k0
……



サク「キュッキュー」バサァ!バサァ!


マックス「うおおぉぉ……低めって言っても結構高いぞ!?」ギュ…

キアラ「凄い景色だけど、ちょっと怖いかも……?」ギュ…

カイン「……普通に手を握り合うんだねぇ」

マックス「あ、これは……///」

キアラ「……///」

カイン「落ちる心配はないよ。流石は風を操る竜と言ったところかな」

カイン「こいつ、飛びながら独特の気流を生み出している。落ちそうになったら勝手にこっちに身体が押し戻されるよ」

フィーア「そうだったんですか!? 流石サクちゃんです!」

サク「キュルル!」ドヤ!


バサァ! バサァ!


フィーア「やっぱり、風が気持ちいいですね!」

カイン「ああ、確かに普段じゃなかなか味わえない風だね」


ズ……


サク「……キュ?」

フィーア「あれ、どうしたんですかサクちゃん?」

サク「キュ……キュ?」キョロキョロ…

サク「キュルー……?」カシゲ

マックス「い、一体どうしたんだ?」

キアラ「何か探している……いや、警戒しているのかな?」

カイン「……気流を突き破る程の大きな攻撃が来たら、僕達も落ちるだろう」

カイン「しかしそれこそ、お前達の連携でもなければここまでそんな攻撃は飛んでこない」

カイン「キアラ、魔力は感じたか?」

キアラ「い、いえ全く。見晴らしもいいですし、穏やかな天気だとしか……」

マックス「うん、地上の方にも怪しい奴はいないですよ」ジー…

マックス「こいつの勘違いじゃないですか?」

サク「キュ……」

フィーア「……サクちゃんは、変装状態でもアーシャ姉様の正体に気がつく程に鋭い感覚を持っているんです」

カイン「そいつが思わず警戒して……でも伏兵も魔力も無い。そうなると考えられるのは……」

カイン「……」


……


――
93 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/01(水) 23:53:32.17 ID:fqptme1k0
――


【帝国・アベルの城塞】



アベル「サクが警戒を……?」

カイン「ああ。僕らじゃ感じ取れない何かを感じ取ったんだと思う」

カイン「あれが警戒する程となれば、危険性はあのクソ餓鬼の比じゃないだろうと思ってさ」

カイン「この僕がまた後手に回るのは癪に障るし、一応アベル達にも警戒して貰おうと思ったんだ」

アベル「……竜にのみ感じ取れた、警戒すべき気配か」

アベル「まさかとは思うが……」

カイン「――同種の存在」

マックス「ど、同種って……また竜がってことですか!?」

カイン「ああ。野生の魔物程度は一薙ぎにできる以上、警戒するならそれくらいの域だろう」

マックス「で、でも王国のドラゴンは全部で五体……」

マックス「赤帝と蒼帝はアベル皇子達が、黒帝は俺やパトラ将軍達で、白帝はこうして今ではフィーアちゃんに懐いている」

カイン「そしてあの後バーンズに確認を取ったけど、金真竜は父さんが切り刻んで山に埋めたってさ」

アベル「確かに、五体の内四体は葬った。王国の竜は全て倒したと言えるが……」



カイン「――そもそも、どうして王国の竜は五体ってわかったんだ?」

カイン「――元々が実験生物、他にもいた可能性はないのか?」

マックス「そ、それはないと思います。あの日、聖国は宝物庫からほぼ根こそぎ奪って行ったって話でしたし」

マックス「スカーレット将軍も多くの腐敗貴族を尋問したそうですけど、どの貴族も竜は5体しか存在しないと口にしたそうですし」

カイン「むむ……それじゃあ一体?」

アベル「……竜は五体。しかし、竜の『力を持つ』者なら、スミレがいる」

カイン&マックス「「!!」」

アベル「あの子は優しい子だ。何があっても、あの力を悪用することはないだろう」

アベル「だがもし、スミレと同じように竜の力を埋め込まれ、悪用するような者がいるとすれば……」

マックス「っ!」ゾクッ!

マックス「ちょ、ちょっとクラウス様とスカーレット将軍に報告に行ってきます!」ダダダダ!

カイン「だがアベル、金真竜と適合性の高かったスミレは確かに強いが……」

カイン「本人も言っていたが、どう足掻いても本体程の力は持てない」

カイン「金よりは格下とはいえ、白帝が紛い物を警戒するかな?」

アベル「……何事も起こらなければいいんだが」


……


――
94 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 00:00:18.13 ID:s+JJVhY40
――


……


【王国・王城】



クラウス「――そうか。ありがとう」

クラウス「しかし、今のところそのような報告は挙がっていないな」

アベル「そうでしたか。お騒がせして申し訳ありません」

マックス「す、すみませんアベル皇子。一人で突っ走っちゃって……」ゼェゼェ…

パトラ「まったく、全速力で城塞内を走っているから何事かと思ったじゃない……」

アベル「いや、マックスの気持ちはわかる。白帝竜が異例なだけで……」

アベル「竜の力が人に向けられた場合、その脅威は計り知れんからな」

アベル「パトラもそう思ったからこそ、こうしてついてきたんだろう?」

パトラ「え、ええ……」

スカーレット「ふふ、しかし……」

スカーレット「また腕を上げましたわね、お二人とも?」

スカーレット「あなた達がいれば、王国騎士団も安泰ですわ」

クラウス「うむ。我々も鍛錬は重ねているが、だからこそ差を痛感するよ」

スカーレット「ちょうど腐敗貴族の取り締まりや強襲も増やして、兵共々実戦経験を積んではいるのですが……」

スカーレット「ほぼ全員、ワタクシの一撃で沈んでしまいますの」

スカーレット「この点からしても、現時点で王国に竜の力を宿した兵士はいませんわ」

スカーレット「先日も、結構な腐敗貴族を躾……尋問したのですけど」グイッ!


調教貴族「ぶひぃん!?」ドサ…


一同「「!?」」

スカーレット「ほら、アベル皇子達もお越しになっているのですよ?」グリグリ

スカーレット「あなたの持つ情報を、全て吐きだしなさいな? 吐かないと踏むのを止めますわよ?グリグリ

調教貴族「ぶひっ! ほ、ほんとうに私めごときでは、もう知っていることがないのでございます!」

調教貴族「役に立たないこの豚を、どうか踏んで躾けてくださいませぇ!」

スカーレット「……」グリッ!

調教貴族「ぶひょっ!?」ビクン!

クラウス「……スカーレット将軍、自室待機」ハァ…

スカーレット「そんな、陛下!?」


パトラ「……この光景も少し王国の闇の気がしてきました」ガクリ

マックス「し、仕方がないですよ。スカーレット将軍ですし……」

アベル「クラウス王、だいぶお疲れだな……」

95 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 00:14:08.64 ID:s+JJVhY40
スカーレット「くぅ……あなた、本当に隠し事はないのですね?」

スカーレット「アベル皇子がこうしてお越しになっている以上、可能性は0ではない筈……」グリグリ

調教貴族「ふぉっ! ……そ、そもそも五竜などという危ない物に手を出すものが、少ないのです……!」

調教貴族「あんなもの、宝玉に封印している状態で砕いてしまえばよかったものを……!」

アベル「……そういえば、ふと気になったのですが」

アベル「王国の五竜。これはいつ頃から封印されていたのですか?」

クラウス「何時から……それは少し難しいな」

スカーレット「……少なくとも、私が陛下に忠誠を誓う前」

スカーレット「愚かな前王の時代から、竜の存在は耳にしたことはありましたわ」

クラウス「私が国王となったのも、急な話だったな。前王は突然崩御したのだ」

クラウス「その頃には既に宝物庫に封印されていた筈だが……」

クラウス「……もしかすると、大臣であれば詳しいことを知っていたかも知れないな」


調教貴族「おお、そうです!!」


一同「「!?」」

調教貴族「大臣様は、竜を封印して保管することを特に推しておられました!」

調教貴族「反対する貴族も多かったのですが、流石に大臣殿に逆らうわけにも……」


アベル「王国の大臣……」

アベル「今はどこに?」

クラウス「それが……あの日、天使の襲撃があってから行方がわかっていない」

クラウス「おそらくはもう……」

アベル「……」

アベル「……嫌な胸騒ぎがする」

マックス「え?」

アベル「パトラ、マックス」



アベル「――念の為、戦いの準備を整えておいてくれ」



……


――

96 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 00:24:19.74 ID:s+JJVhY40
――

【聖国・教会付近】


キメラ1「ガアアアア!」

キメラ2「グルアアア!」

聖国民「ひっ!? な、なぜ神の御加護がある我が国にこのような!?」



――『断罪の一閃』発動――



アルフ「はあっ!」ズバア!



キメラ1「」ドサ…

キメラ2「」ドサ…



キメラ3「ギ、ギィ!?」ダッ!


ダァン…!


キメラ「」グシャ…


リーナ「ふぅ……」


聖国民「おお……アルフォンス様、エカチェリーナ様……!」

リーナ「ご無事ですの!? はやく避難なさって!」

アルフ「魔道隊! 周囲の警戒をしつつ結界を展開せよ!」

リーナ「私と兄上の護衛は不要です! 民の安全を最優先にお願いしますの!」

アルフ隊&リーナ隊「「はっ!」」バッ!



アルフ「まさか、魔物の襲撃を許すとはな……」

リーナ「……兄上、この襲撃をどう思います?」

アルフ「この程度の魔物が、聖国を覆う結界を破れるとは思えぬ」

アルフ「――これは、聖国内から湧き出していると見るべきだろう」

リーナ「ですわね。そして、この姿には見覚えがありますの……」

リーナ「これは――王国が生み出した魔物ですわ」

アルフ「そうなると、考えられるのは……」


……

――

【聖国・???】


元王国大臣「クククク……!」

元王国大臣「いよいよですぞ……!」


ゴポポポポポ!


……

――
97 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 00:28:02.99 ID:s+JJVhY40
隠しボス1戦前まで進んだ辺りで今日はここまで
明日か明後日には戦闘開始となると思いますが、まあこちらは気楽に構えて大丈夫です
なおクリティカル補填はやはり思いつかなかったので、ゾロ目チケット1枚にしようかと思います
戦闘の保険に持つもよし、短い話ならこのスレ内で追加のおまけで挟むこともできるかな?

本日もありがとうございました!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/02(木) 00:40:42.14 ID:ISmQQmUX0
乙です!
元大臣はどんな目にあうんだろうか…
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/02(木) 00:48:02.95 ID:+lZj2EG2O
おつおつ。ゾロチケやったー!でも悩んじゃう!
これは密かに大臣が自分の身体にも龍の力を取り込んでたってことかな
アベル隊だけでもレベルぶっ飛んでるし、マラートさんみたく大臣も木っ端微塵にされそう
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/02(木) 10:26:04.29 ID:kUr3FmCy0
王国が突然の天使の襲撃で半壊した仕返しにも見えるな>>聖国内にキメラを放つ
しかし今更だけどマラートさんも出番は短かったけど印象深いな。偶ゾロでテンションマックス直後のまた偶ゾロで消し飛ぶとか狙ってもできないし
コンマが特に荒ぶる聖国内に潜伏してるっぽいし、大臣も即死する可能性が……?
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/02(木) 13:11:31.83 ID:MRsuQVlRO
マラートさんのおかげで嫁が増えたからね
それもとんでもない素質持ちの
102 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 23:10:24.48 ID:s+JJVhY40
こんばんはー
それでは今日も少しだけですが再開です
ちょっとだけコンマ判定ありです
103 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 23:11:02.47 ID:s+JJVhY40
――

……

【帝国・アベルの城塞】


アーシャ「聖国に、王国の脅威の可能性が残っている?」

アベル「ああ。俺の取り越し苦労であるならそれが一番ではあるんだが」

パトラ「しかし、あの大臣は地位と富への執着心が相当でしたからね……」

パトラ「以前アーシャさん達が捕縛した腐敗貴族、あれも聖国に攫われてから白帝を捕まえています」

アーシャ「なるほど……改心したと見せかけ、聖国の方で同様のことをしている可能性もあるわけですね」

マックス「王国にそれらしい奴がいないんじゃ、残るは帝国か聖国だ」

パトラ「そして二国を比較した場合、聖王シュタイナーを失った聖国は大幅な弱体化をしています」

パトラ「帝国は皆さんご承知の通り、ギルバートさんがある意味で健在ですからね……」

ロウル「消去法で聖国しか潜伏できる場所もないわけですね」

マックス「あの国の人達……過激な人もいたけど、やっぱり優しい人たちも多いんだ」

マックス「大臣の嘘を見抜けないでいる可能性はあるかもな……」

ティア「それに、アルフォンス様もエカチェリーナ様も普段はお忙しい身です……」

ティア「聖国の復興、結界の再作成に時間を割けば……攫ってきた人の一人を深く追求はできないかも……」

シア「は、はやく確認しに行きましょう〜!?」ワタワタ

ロウル「やれやれ、念の為すぐに装備は整えられるようにしてはありましたけど!」ザッ!

エリス「相手が誰であれ、ようやく落ち着いた世界を乱させることは許せません!」チャキン!

フィーア「その通りです!」

キアラ「わ、私達も用意をしてきます……!」

ノワール「……待ちなさい二人とも」

フィーア「え?」

ノワール「現時点で、聖国に脅威が存在することは確定していません」

ノワール「そう思わせておいて……帝国か、王国が狙われる可能性も無いとはいいきれませんよ」

キアラ「う……確かに」

アベル「はい。ですので……」

ノワール「ふふ、わかっていますよアベル」

ノワール「――私とこの子達。アドルランやカイン、ローズ達もいます。こちらのことは心配しないで?」チャキ…

アベル「すみません母上。何事もなければ、すぐに戻りますので」

ノワール「そうなることを祈っていますが……万一の時はみんな、気をつけるのですよ?」

一同「「はい!!」」

ティア「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/02(木) 23:11:51.35 ID:zZjo6NuR0
105 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 23:20:45.58 ID:s+JJVhY40
――

ティア(レベル15)の勇気

75>35

※基準値を下回った為、アベル隊の一員ですがお留守番

※戦闘経験は積めませんが、むしろ今回はそっちの方が安全かも

――


ティア(わ、私もアベル様の部隊の一員……)

ティア(頑張って、アベル様をお助けしないと!)

ティア(でも、でももし、本当に恐ろしい敵が現れたら……)

ティア「……っ」ブル…

ノワール「……ティアちゃん?」

ティア「は、はい!?」

ノワール「いつでも危険な場所に赴くことが、全てではありませんよ」

ティア「え?」

アベル「その通りだ。ティア」

ティア「アベル様……」

アベル「戦って敵を倒すことが全てじゃない」

アベル「何かあった時の備え、そして帰るべき場所を守る者も必要だ」

ティア「あ……」

アベル「頼めるか、ティア?」

ティア「は、はい!」グッ!


……

――
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/02(木) 23:26:46.51 ID:Rp+OFoUhO
コンマさん『守護らねば』
107 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 23:31:45.41 ID:s+JJVhY40
――


【聖国・転移地点】



シュイン!


アベル「っ! これは……!?」



魔物の残骸「」



マークス「ぬおおおぉぉぉ!」ドゴォ!

マークス隊「「神から授かりし肉体の力を見よっ!」」ムキィ!


魔物達「「ピギャアアア!?」」グシャア!


アベル「マークス神父!?」

マークス「ん? おお、アベル君達ではないか!?」

マークス「なんという幸運! 神よ、感謝致します!」グッ!

ロウル「マークスさんマークスさん、今はそれよりも状況を教えてくださいよ!」

エリス「とはいえ、この状況をみれば……」


魔物「シャー!」バッ!


エリス「ふっ!」ズバン!

魔物「」パカッ…

エリス「嫌でもわかってしまいますけど……」

マークス「うむ。実は少し前から、聖国内に魔物が沸き始めていてね」

マークス「幸い、強さはそれほどでもないのだが……出処と正体に問題があるのだよ」

アーシャ「……王国の魔物が、聖国内部から出現しているのですね」

マークス「うむ……。嘆かわしいが、この騒動を起こしているのは人間であろう」

パトラ「ますます大臣が怪しいわね……」

マックス「くそ、どこにいやがるんだ……!?」


フワ…


ロウル「……?」

108 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 23:41:24.92 ID:s+JJVhY40
ロウル「……」クンクン…

ロウル「この魔物の臭い、かなり独特で嫌なものですね」

ロウル「ですが、この魔物が人為的に拡散させられているなら……」

ロウル「一番臭う場所が、諸悪の根源ではないでしょうか?」

アベル「なるほど。すまないロウル、嫌な臭いらしいが探れるか?」

ロウル「ふふん! まっかせてくださいよ!」パタパタ!

ロウル「とりあえずまずは、あっちの方角ですよ!」クンクン!

シア「ちゅ、中央の方です〜……」

アベル「よし、行くぞみんな!」

アベル隊「「はい!」」

マークス「我々も向かいたいところではあるのだが……」


魔物「シャー!」バッ!


マークス「ふん!」ズドォ!

魔物「」ボギィ!

マークス「弱めとはいえ、戦えない民を襲う可能性があるこの者達を野放しにはできぬのだ……!」

アベル「いえ、民を守ることこそが本来一番に為すべきことです。こちらこそ申し訳ないのですが、お任せしても?」

マークス「うむ、任せてくれたまえ!」ムキッ!

マークス「アルフ様とリーナ様も部隊を率いて戦っておられる」

マークス「この程度の相手には、遅れはとらないよ!」

マークス隊「「落ち着いたら、自分達もそちらに向かいますので!!」」ムキムキムキ!

アベル「こ、心強いな……」

アベル(彼らは闘士なのか、衛生兵なのか……どっちなんだろうなぁ……)


……

――

109 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/02(木) 23:55:00.65 ID:s+JJVhY40
――

……

【聖国・聖都中央】


アルフ「リーナ、状況は!?」ズバ!

リーナ「部隊の皆さん頑張って魔物を倒してくださっていますの!」ダァン!

リーナ「各居住区の結界も生きていますから、この程度の魔物なら通すこともありませんわ……!」ダァン!

アルフ「やれやれ……ヘリング司教の一件があってから兵や自分自身を鍛え直さなければ、危ないところだったかもしれぬ」ズシャ!

アルフ「どうやら魔物は散開し、全てを討ち取るには時間がかかるかもしれぬが……」

リーナ「逆に、一度に襲ってくる数は大したことありませんの!」ダァンダァン!

リーナ「問題なのは……」


バババ!


魔物の群れ「「グオオオオオオ!」」


――『断罪の一閃』発動――


アルフ「ふん!」ズガァ!

アルフ「どう見ても、その魔物がここから湧き出ていることだな……!」




アベル「アルフ! リーナ! 無事か!?」



アルフ「ア、アベル皇子!?」

リーナ「どうしてここに!? と言いたいところですけど、助かりましたわ!」

ロウル「うっわ、ここですよここ! すっごい臭います!」

シア「お、お怪我はありませんか〜!?」

アルフ「ああ、問題ない。どうやら、既に事情は把握してくれているようだな」

リーナ「武装状態のアベルの隊が来たなら、もう勝ったも同然ですの!」

アルフ「……」

リーナ「兄上?」

アルフ「……この奥に、おそらく今回の騒動の首魁がいるだろう」

アルフ「魔物ごと、この手で断罪してやりたい」

アルフ「だが……何故か、嫌な気配を感じるのだ……」タラリ…

パトラ「……私達は、ある程度敵の正体を掴んでいます」

パトラ「そしてそれは、王国の負の遺産……竜の力を宿している可能性もあるのです」

リーナ「なっ……!?」

アルフ「なるほど、あれが相手では、私が竦んでしまうのも道理か……」

アルフ「……アベル皇子」

アベル「わかっている。俺達も、それを討ちにここまで飛んできたのだ」

アルフ「君達には、幾度となく助けられるな……」

アルフ「……武運を祈る」スッ

アベル「ああ……」

……

――
110 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/03(金) 00:03:14.49 ID:qxaMmkXA0
――


【聖国・地下空洞】


ズガガガガ!


魔物の屍山「「」」ドッサリ


エリス「……」チャキン…

パトラ「……次は誰が刺されたいですか?」チャキン


魔物達「「グゥゥ……!?」」ブルブル…

魔物達「「キャインキャイン!」」ダッ!


マックス「こわぁ……魔物達もそりゃ逃げるよ」

アーシャ「本当に一体一体の力量はそれほどでもありませんからね」

ロウル「でも、逃げ出したところで……」チラ…



<ダンザイノイッセンー!

<キャイィィン…



シア「ご冥福をお祈りします〜……」

アベル「雑兵は気にする必要もないな」

アベル「さて……」ジャリ…



アベル「――姿を現して貰おうか」

アベル「――王国の大臣よ?」






王国元大臣「く、くぅ……!?」



アベル「お前が使役している王国の魔物は、聖王達の監視から逃れたものなのだろう」

アベル「それ故、白き魔力による強化もされていない」

アベル「この程度では、聖国を陥落させることはできないぞ?」

王国元大臣「ぐ……まさか……」
111 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/03(金) 00:14:16.85 ID:qxaMmkXA0
パトラ「……観念しなさい、大臣」チャキ…

マックス「王国は聖国の奇襲を受けた……」

マックス「だからって、似たような手を使っていいってわけでもないぞ!」チャキ!

元王国大臣「き、貴様らは……!」

パトラ「たとえあなたが、竜の力をその身に宿していたとしても」

パトラ「勝ち目はないと思った方がいいですよ?」


アベル隊「「……」」チャキン…


元王国大臣「……」

パトラ「何か弁明したいことがあれば、それは陛下の前でお願いします」

パトラ「……聖国でも偽りの償いをしていた貴方に、酌量の余地があるとは思えませんが」

元王国大臣「……くく」

パトラ「何がおかしいの?」

元王国大臣「相変わらず……クラウスも、その臣下も馬鹿ばかり……!」ククク!

元王国大臣「何故、私が五竜の研究をしていたと思うかね?」

元王国大臣「何故、私が嘘とはいえ聖国に謙ってまで生き永らえたと思うかね?」





元王国大臣「――全ては、この時のためだっ!!!」バッ!





巨大魔法陣「……」キィィィィィン!

巨大な宝玉「……」ゴポポポポポ!



アベル「なっ……あれは!?」




元王国大臣「さあ、ちょうど良い『生贄』も現れましたぞ!」

元王国大臣「今こそ――復活の時でございます!」




元王国大臣「――我が主君! コーネリアス様っ!!!」



パリィン!



112 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/03(金) 00:24:16.38 ID:qxaMmkXA0
ゴゴゴゴゴゴゴ!


???「グオオオオオオオオオオオオ!」ズルルルルル!




ロウル「うっぷ……!?」

パトラ「コ、コーネリアスですって……!?」

マックス「そんな、馬鹿な!? だって……!」

アベル「まさか……!?」

パトラ「――暗愚王コーネリアス……前国王です!!」




元王国大臣「ふはははははは! 暗愚なのはクラウスの方ではないか!」

元王国大臣「コーネリアス様の望みは、永遠の命! 永遠の王になられるべきはあのお方しかいないのだ!」

元王国大臣「生物をより強靭に作り変え続け、五竜は生まれた……!」

元王国大臣「そしてその五竜から吸い取った力を取り込んだコーネリアス様はまさに、究極の存在に――」




腐竜コーネリアス「グオォォォォ……」ボタ…ボタ…

元王国大臣「ひぇっ!? な、何故……!?」

腐竜コーネリアス「わしは……死なぬ……滅びぬ……」ボタボタ…

腐竜コーネリアス「だと、言うのに……何故だ……癒えぬ……渇きが……!」

腐竜コーネリアス「もっと、金を! 物を! 女を……!」




腐竜コーネリアス「――生命をよこすのだあああぁぁぁぁぁぁぁ!」ギュパッ!




元王国大臣「ひ、ひえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」ガタガタ!


113 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/03(金) 00:34:34.22 ID:qxaMmkXA0
――『暴食・満たされぬ者』発動――


★★『暴食・満たされぬ者』★★
生物と遭遇する度に発動。対象者によりその効果は変わる
ネームレス敵兵
確定捕食。そのレベルの半分を自身に加算する
ネームド敵兵
戦闘を行い、勝利後の逃走を阻止できた場合捕食。そのレベルの半分を自身に加算する
魔物
確定捕食。そのレベルの半分を自身に加算し、コンマ判定で一部スキルを奪取する
五竜
コンマ捕食判定。成功時にそのレベルの半分を自身に加算し、コンマ判定で一部スキルと耐久値を奪取する
既に討伐されていた場合は確定捕食し、そのレベルの1/3を自身に加算し、コンマ判定で一部スキルと耐久値を奪取する


元王国大臣:レベル10

※確定捕食・腐竜コーネリアスのレベルが10×1/2=5上昇





腐竜コーネリアス「グルオオオオオオオオオ!」

元王国大臣「ひっ、ぎゃっ……!?」グチャア!


ガリボリ…ガリボリ…



アーシャ「な、なんてこと……」

パトラ「これが、前王の成れの果てだというのですか……」

マックス「うっぷ……だ、大丈夫かロウルちゃん!?」

ロウル「え、ええなんとか……」ヨロ…

ロウル「今まで嗅いだこともない腐敗臭……風に乗って、サクさんがこれを感じ取ったんですかねぇ……?」

エリス「っ……身体のあちこちから、ぬるぬるとした気持ち悪いものが生えています……」

パトラ「骨格だけは五竜に近しいのかもしれませんが、どうしてこんな醜悪な姿に……」

シア「……」

シア「雷火隊と、同じです……」

シア「一人の人間に、過剰な力を与えてしまえば身体は崩れ去ります……」

シア「ましてや、自然の摂理に反する行いをすれば……」

アベル「絶えず腐敗し崩れる身体。しかし五竜が持つ強靭な生命力で易々と死ぬことも許されないのか……」

アベル「あるいは……この世への未練なのか……」



腐竜コーネリアス「足りぬ……足りぬぞおおおぉぉぉぉぉぉ……!」グパァ…



アベル「理由はわからんが――こいつを世に放つわけにはいかない!」バッ!




――戦闘開始!!!
114 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/03(金) 00:37:00.32 ID:qxaMmkXA0
隠しボス1・腐敗王国の腐敗竜が現れたあたりで今日はここまで
本来の条件下で戦う場合は少し手ごわかったかもしれませんが、これは不完全な状態です
何よりアベル達が異次元な強さに到達しちゃってるのが……

本日もありがとうございました!
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/03(金) 08:29:24.80 ID:5tRtXXWF0
おつです
ひぇっ、なるほど不完全体ってこういう…
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/03(金) 09:30:03.41 ID:LQAf8N+hO
おつおつ
地味に最終手段の一つの姉妹連携使えないのは惜しいが、多分そこまで行ったらオーバーキルレベルな戦力差なのかな
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/03(金) 14:46:27.85 ID:kvTJiQZqO
どっかで見た名前だと思ったら1スレ目のクラウスの上にいたこいつか!

【名前】コーネリアス
【年齢】60
【性別】男
【所属】王国
【外見】白髪と長い白髭が特徴的な男性。老いてきてはいるが、それでもなお怪力巨躯を誇る
【性格】執着心が強い
【情報】現在の王国の王。近年の腐敗の原因でもある
かつては王国を発展させようと奮戦してきた名君であったが、国が豊かになるにつれて彼は欲の毒に蝕まれた
ひたすらに豊かになることに執着してしまい、しかもそれは国民ではなく己に向けられることとなった
自分に富をもたらす存在や金を流してくる貴族を重視し、国民を優先すべきとする臣下や兵を戦地へと送り込むその姿に、もはや過去の面影はない
【その他備考など】
己の富が無意味になる「死」を極端に恐れており、内心では帝国と聖国に怯えている。王国に重装兵が多いのも保身の表れ


こいつが死んでクラウスが新王になったって設定になってたのね。性格の執着心がそのまま生への執着になってのゾンビ化か
最初からこっちが選ばれてたらアベル達相当なハードモードだっただろうな……
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/03(金) 19:25:43.44 ID:m8/nY4r+O
ドラゴンゾンビ…炎弱点…開幕ブッパしたら誘爆全滅…うっ頭が!?
ここの>>1が世界樹ユーザーだし、もしかしたら本当に炎カウンター仕込んでるかもしれないし、天使達は来ない方が安全やね
ここに来てまさかのゾンビ見せるわけにもいかんし
119 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/04(土) 00:02:37.16 ID:lm0QUDy50
こんばんはー
遅くなってしまった為、今日の更新はお休みです……
あと>>118さん、当てないでおいてください(白目)
とりあえず先に、↓1コンマ二桁であれば次が少し楽になるかもしれないアーシャ判定を

それとさらに↓1〜5辺りでゾロ目チケットの使用方法を自由安価で
隠しボス2に備えてストック、このスレ内で収まる小イベントに使うなどどちらも可能です
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 00:06:23.95 ID:/yvmKVJU0

ストック
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 00:11:37.77 ID:rXOzJ/jkO
とりあえず今はストックかな

ドラゴンゾンビは初回同行者のソロルがイメージに反して死振じゃなくて死遠リーパーだったり贖いの血がかなり強かったのに驚いてたな
そういえばこのスレってオレっ娘キャラっていなかったよね(ボクっ娘はスミレがいる)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 00:24:20.25 ID:AJPhTF1A0
乙です!
俺も今はストックするのがいいと思います!
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 00:28:21.12 ID:BXEV2WvXO
乙です。とりあえず今はストックしてボスに使わずに勝てたらイベント用に使いたいな
そしてほんとに瘴気爆発すんのかいwあの姉妹なら爆発前に一撃粉砕してくれそうだけど
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 02:58:46.23 ID:3fvWcg/w0
ストックで
瘴気のこと考えると、敢えて劣勢取った方が結果的に被害少なくて済む状況になったりするのかな
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/07/04(土) 15:05:49.74 ID:xWjOX6wHO
ボクっ娘オレっ娘って見てふと浮かんだんだけど、何となくアベルとロウルの子供は活発な男子orボクっ娘ってイメージがある
126 : ◆gEU9La026k [saga]:2020/07/04(土) 23:05:20.00 ID:lm0QUDy50
こんばんはー
ここで高コンマをさらりと持って行けるアーシャの胆力よ(白目)
それではチケットストック状態で、コーネリアス戦をゆるゆる始めて行きます
下手をしなくてもすぐ決着つくかもです。何しろこの状態だと大ボス勢の中では脆いので……
822.15 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)