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【禁書】上条「野球大会で優勝したぞ!」看取「2回裏だゾ」【安価】

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108 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/15(土) 20:54:06.41 ID:jprMU/460
ひぃ!連絡できなくてごめんなさい
今日はお休みさせてください
来週の土曜日19時から始めます
109 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/22(土) 19:32:29.49 ID:xNS0I2xUO
ほっこりしてたら遅くなりました
はじめます
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 20:17:33.27 ID:uYSPLUh7o
OK
111 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/22(土) 20:35:10.13 ID:xNS0I2xUO
上条「……なんだこの区間は…右を見ても左を見ても女性用洋品店ばっかじゃねーか」キョドキョド

看取「アレレー? もしかして怖気づいちゃったのかにゃー?」ニマニマ

上条「は、はっはっは、舐めるなよ」

上条「カミジョーさんはかつて淑女の花園へ置いてけぼりにされて生還した漢」

上条「水着コーナー?よゆーですよー」

看取「……の、割には目が泳いでるケド?」

上条「―――」


看取「もしかしてビビってるー?」ニヤニヤ

上条「カチーン」

上条「ハッ、水着コーナーの一つや二つ! 数多のラッキースケベを経験してきたカミジョーさんにとってナンデモない事ですよっと!」スタスタスタ

看取「あ、そっちは――」

上条「看取、どの水着が欲しいんだ? うーん、看取に似合いそうな水着かぁ、想像したらちょっと楽し…み…」ウィーン


イラッシャイマセードーゾーグユックリゴランクダサーイ


上条「――――」

看取「――水着じゃなくて、下着の方……ウッワ、しかもかなりハードな…」

看取「………って、ダーリン?」

上条「――――」カチーン

看取(気絶している!?)


・・・・・


看取「ダイジョウブ?」

上条「ああ、面目ない。早とちりした」ハァハァ

看取「じゃあ気を取り直して。イコっか」ギュッ

上条(コイツ、逃げださないように腕絡んできやがった。色々言いくるめて別のところいこうとしてたのに)

看取(逃がさないゾ♡)


ウィーン
イラッシャイマセードーゾー


上条(ウッワォ! これ、男がいて大丈夫な店か!? 入った瞬間、女性店員から女性客まで睨んできたような錯覚が――)

上条「で、でだ、どんな水着が欲しいんだ」スタスタ ←早く選んでさっさと出ていこうと考えている

看取「うーんそーだなー。いっそダイタンので攻めようかなー? 実は何も考えてなかったリーナンテ」スタスタ ←面白いので2時間くらいいようと思っている

上条(ええいままよ! こうなったらとことん付き合ってやんよ」ドッドッドッ ←心が折れた

看取(とか言いながら、心臓バックバクでカワイイー///)

看取「じゃあ……とりあえずダーリンが決めてよ」

上条「へっ!?」ドキッ



上条さんの水着選びセンス&ラッキースケベコンマ下1
奇数→清楚系で攻めるか…試着室ってどこだっけ?
偶数→小悪魔系とかいいよね。――試着室…先客がいるな
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 20:39:33.75 ID:i6ZytFO3o
はい
113 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/22(土) 21:52:10.74 ID:xNS0I2xUO
上条「―――//////」カチャ…カチャ…

看取「〜♪」カチャカチャ

上条「〜〜〜〜///」←すごく際どい水着を発見して彼女が着たらどうなるか想像して悶絶

看取「wwwww」←それを見てドツボにハマる


上条「………///」カチャ…カチャ…

看取「〜♪」スタスタ ←別のところへ行こう

上条「…………―――!?」ガーンッ←気づいたら一人になっていた



・・・・・


看取「で、決まったカナ?」

上条「なんやかんやあったけど…なんとか決まったぜ…」つ水着

上条「看取って黒のビキニだったよな…って事で、明るい色にしてみました」

看取「オヤオヤ、これはこれは……ふーん、これがダーリンのコノミねぇ…」

上条「これでもかなり悩んだんだぞ」

看取「……イヤイヤ、いいセンスしてる……って、スゴイ。サイズ言ってないのにピッタリ。なんでわかったの?」

上条「それは……」ゴニョゴニョ

看取「?」

上条「前、デートした後の…ホテルで見てたから…///」

看取「―――」

看取「!」ボンッ///

看取「ヤダーモー! そんな恥ずかしそうに言ったら、コッチまで照れちゃうじゃん!」バシバシ!

上条「イタイッ! 痛いってば!」

上条「あーもーわかったわかった。じゃあ試着して来いよ。えーっと試着室は確か――ああ、ここだここだ」スタスタ

看取「ウン、アリガト―――って、そこ人がいるよ!」

上条「へ?」


シャッ


吹寄「秋沙ー? 試着してみたけど、背中の紐が縛れないから、縛って―――」

吹寄「………」ポトッ←思わず落ちるビキニ

吹寄せっぱい「ドーン」

看取「デカッ…」

上条「――――」

上条「……///」プイッ


吹寄「オイ、なんで貴様がいる上条当麻」ビキッ

上条「ええっとーそれはですねー」

吹寄「聞いているの。なんで男が、女性水着専門店にいるの?」

上条「いやおまえ…店内女の人しかいないからって…油断しすぎだと思う///」

吹寄「この…色情魔ーっ!///」ゴッ

上条「不幸だァーーーーーっ!!」
114 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/22(土) 23:19:05.17 ID:xNS0I2xUO
上条「フコーダ…」トボトボ

看取「イヤ、デカパイをガン見してソレはナイワー…」

上条「おかげで吹寄といつの間にか後ろにいた姫神の分の水着も買わされたけどな!」

看取(いや、姫神ちゃんずっと試着室の前にいたんだけどなぁ。カゲが薄いってコワイなぁ)

上条「で、看取の水着はこれでよかったのか?」

看取「ウン。ダーリンが選んでくれたんだから間違いない!」

上条「ふぅーん…で、会計してたら貰ったんだけど…なんだこれ」

看取「……?」

上条「『ウェディングドレス試着券』……どうやらカップルである程度の金額分買うと貰えるみたいだな」

上条「ちょうど3着分で一枚もらえた」

看取「――――」ピーン

看取「ヨシ、行こうか」

上条「行くってどこへ」

看取「私、ウェディングドレス、着てみたーいナ☆」

上条「」


・・・・・


上条「普通、アウトレッドに教会ってあるものなのか…?」

オティヌス「………パチモン過ぎて吐き気がする」ゲェ

操祈「オカルトよくわからないけど、ウェディング業界って日本独特過ぎて海外からは別物なのよねぇ」

オティヌス「…うぷっ…きもじわるい。これだから日本の宗教観は…」

ドリー「オッチャンだいじょうぶ?」

オティヌス「せめて、ちゃんはひらがなで頼む…それじゃあ私は40過ぎの中年男みたいじゃあないか…」

操祈「それにしても孫にも衣装よねぇ」

上条「似合ってないか? タキシード」ピシーッ

オティヌス「似合ってるぞー。仮面とシルクハットも一緒にどうだ?」

上条「薔薇でも咥えろってか」


コンコンッ
準備ガ出来マシタノデ、オ越シ下サイ


オティヌス「では私たちは先に教会モドキへ行ってるぞ」

操祈「あーあ。こんな事なら私が当麻さんと組めばよかった」

ドリー「えー、わたしはみさきちゃんとデートたのしかったよ?」


バタンッ


上条「……行くか」
115 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/22(土) 23:46:54.64 ID:xNS0I2xUO
・・・・・


上条「看取ー? 入るぞー」コンコンッ

看取『ドーゾー』

上条「おじゃましまー」ガチャッ

上条「す…」

上条「―――――」


看取「ドウ、かな?///」テレテレ


上条「―――――」

上条「めっちゃキレイだ…」

看取「モウ! ダーリンったら!」テレテレ

上条「いや本音だよ」

上条「本当にキレイだよ、看取」

上条(純白のウェディングドレスに傷一つない素肌。プロに完璧にメイクされた美貌に艶らかな黒髪は纏められて)

上条(警策看取が一番綺麗な姿でそこにいた)

看取「……///」

上条(そして本気で照れる看取は更に可愛い」

看取「その…ダーリン、心の声が口に出てる…」

上条「――――」

上条「ゴメン、看取の彼氏で本当によかったって本気で思ってたらつい」

上条「よし、とりあえず教会の方に行くか。みんなが待ってる」

看取「……うん///」



ステイル「―――」ブッスー

上条「………なぜここにいる」

ステイル「イギリス清教も財政難でね。バイトだ」

ステイル「(クソ、ホントは経費に落ちない煙草代を稼ぐためなんて口が裂けても言えるか…)」

ステイル「どうした、さっさと準備しろ。合図をしたら入って教団の前に立って……まぁ適当にしとけばいい」

上条「テキトーって」

ステイル「じゃあさっさとやるぞ」

上条「テキトーだな…」

看取「まぁ肩の力ヌケって事じゃない?」

上条「まぁいいか」
116 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/23(日) 00:08:52.16 ID:l+tSk2x0O
ギィ…

ジャジャジャジャーン
ジャジャジャジャーン
ジャジャジャジャン
ジャジャジャジャン〜♪


看取「エヘヘ」

上条「どうしたんだよ」

看取「まさか、ヴァージンロードを歩ける日が来るなんて…思わなかった」

看取「こんな穢れだらけの…ヴァージンなんてとっくの昔に失くした女が」

上条「なに言ってんだよ。どんなになっても、どんなことがあっても、看取は世界で一番綺麗な女の子だよ」

看取「//////」

看取「ダイスキ///」

上条「俺もだ///」


看取「トコロデ、私が世界一なら、操祈ちゃんとドリーとオっちゃんは二番目なのかな?」

上条「………ど、同率一位ってコトで一つ」



ステイル「では…新郎上条当麻。貴様は看取を妻とし、健やかなるときも病めるときも喜びのときも悲しみのときも富めるときも貧しいときも、これを愛し敬い慰め遣え共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす事を誓うか?」

上条「………はい、誓います」

ステイル「新婦警策看取。貴女は当麻を夫とし、健やかなるときも病めるときも喜びのときも悲しみのときも富めるときも貧しいときも、これを愛し敬い慰め遣え共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?」

看取「ハイ、誓います」



ステイル「では指輪の交換と誓いのキスを――」



上条さん空気読めコンマ下1
奇数→何事もなく
偶数→緊張してきた…
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/23(日) 00:10:16.10 ID:0T2a7Du2o
118 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/23(日) 00:54:10.83 ID:l+tSk2x0O
看取「ン…―――」ンー

上条「………」ムチュ…

上条(あ、やっべ、いざって時に緊張してきた…)


コッ


上条(そのおかげでキスは失敗。歯と歯がぶつかって両者悶絶するというハプニングでグダグダになり、式はステイルの爆笑で幕を閉じたのであった)


・・・・・


上条「ごめんな…最後の最後で下手やらかして」

看取「イイってことよー」

看取「指輪貰っちゃったし」

上条「ステイルクビだってよ。そりゃあんな態度でいたらそうなるか」

看取「上司のお姉さんにこっぴどく怒られてたネ。お詫びに記念品としてこんな立派な指輪が」

看取「しかもネームも入れてくれて」

上条「メッチャイイ人だったなぁ」

看取「イイ人だったね…」

上条「で、なんでこーなった?」


操祈「次は私と式を上げましょう、当麻さん」

ドリー「ねぇねぇ! おにいちゃん、にあってる? かわいい? キレイ?」

オティヌス「なんと人形用のドレスもあったぞ! 悲しいけど、致せり尽くせりだ!」

上条「俺、帰れるかな…」

看取「最後まで付き合ってあげよーよ」


上条(結局最後まで終わるころには夜になっていて、最終バスを思いっきり逃したのであった)


上条「最近のアウトレットってすげーな。ホテルもあるとか」

ドリー「わーい! おとまりだー!」

看取「カカクもアウトレットだね。ホテルマンの教育施設も兼ねているからだってー。ほう、プールあるのか…」

操祈「……もっといい所なかったのかしらぁ」ボソッ

オティヌス「そこ! 誰のせいでこんな時間になったと思っている!? 一番時間かけて式やってたのおまえだぞ!」

操祈「はい不適切ぅ」

上条「ハイハイ、喧嘩しない」

上条「じゃあ各々自由行動って事で、解散!」


―――自室

上条「ふぅ」ギシィッ

上条「式は最初…看取だけ失敗しちまったし…なにかお詫びしないと。看取はどこにいるかな…」


看取はきっとあそこにいる…――安価下2
@プールへ行こう(エッチあり)
Aドリーに聞いてみようか。あわよくば一緒に探してもらおう(エッチあり)
Bロビーにいるかな?(エッチなし)
B疲れた寝よう(★1 HP+20)
119 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/23(日) 00:54:54.58 ID:l+tSk2x0O
訂正

看取はきっとあそこにいる…――安価下2
@プールへ行こう(エッチあり)
Aドリーに聞いてみようか。あわよくば一緒に探してもらおう(エッチあり)
Bロビーにいるかな?(エッチなし)
C疲れた寝よう(★1 HP+20)


120 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/23(日) 00:56:41.18 ID:l+tSk2x0O
今日はここまでにさせて下さい
ありがとうございました
次回は来週土曜日の20時からお願いします

安価下
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/23(日) 01:07:14.16 ID:K4vQWUibo
3
122 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/29(土) 20:07:16.14 ID:tPLlxleQO
安価くれれば
はじめます


看取はきっとあそこにいる…――安価下1
@プールへ行こう(エッチあり)
Aドリーに聞いてみようか。あわよくば一緒に探してもらおう(エッチあり)
Bロビーにいるかな?(エッチなし)
C疲れた寝よう(★1 HP+20)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 20:09:18.22 ID:Qn3xjqM6o
3
124 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/29(土) 21:37:23.87 ID:tPLlxleQO
―――ロビー


上条(とりあえずロビーに行ってみるか。飲み物やお菓子の自販機があったから、それを買って部屋に行こう)

上条(と、ロビーに出てみると、見知った黒髪ロングがいた。看取だ)

上条「おーい、看取…」


看取「……わかってる。私が始めた事だもの。チャンとヤる」


上条(電話か…? しかし妙に雰囲気が物騒な…)コソッ


上条(この会話を盗み聞きするつもりはない。ただ、脳の隅の方で『聞いたら戻れなくなる』と誰かが言った気がした)



看取「オッケーオッケー。わかってる。お金だってちゃんと払ったワケだから、猟虎ちゃんもチャントやってもらわないと」


上条(猟虎? 弓箭猟虎と電話してるのか…いつの間に接点が…)


看取「猟虎ちゃんだってまだ生きていたいでしょ? 木原印の野球人形って、ホントにフグウよね。だってこの夢物語が終われば……」


上条「――――」


上条(猟虎は野球人形だった…?いやそれより看取と猟虎は一体なんの会話をして―――)


看取「ところで私が送ったリストにあるクズはみんな掃除した? ウン、ウン。アリガト、流石は猟虎ちゃんダネ」

看取「私の方……? ゴメン全然出来ていない。暗部にいたけど恥ずかしながら、結局コロシはアレ一回切りなんだよネー」

看取「基本、私って裏から工作したり能力で諜報活動するのが専門だったし。戦闘訓練は受けてたけど)

看取「エ? 慣れればだんだん楽しくなる? イヤーそんな悪趣味な…」

看取「それにね。やっぱり操祈ちゃんやドリーがいるし、ダーリンも…ゴメンゴメンこれって言い訳だよね。そっちだって入鹿ちゃんいるし」

看取「ダイジョウブ。私が請け負ったノルマはやり切るよ」

看取「これは私たちの復讐なんだから――私たちをここまで堕とした奴らを一人残らず―――」


上条「――――………み、」


ピリリリリリリリリリリッ!


看取「――――!!!」バッ

上条「とり…」

上条(失策だった。携帯電話をマナーモードにするべきだった)

上条(どこのどいつか知らないが、このタイミングで電話を掛けてくるなんて…)
125 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/29(土) 22:09:55.35 ID:tPLlxleQO
看取「ゴメン、問題発生。後でかけなおすね」ピッ


ピリリリリリリリリリリッ!


上条「――――」

看取「……盗み聞きとか、セーカク悪いゾ」

上条「み、看取…おまえ―――」


ピリリリリリリリリリリッ!


看取「出れば?」

上条「―――」

上条(こんな真っ黒な目をした看取は初めて見る…)

上条「……後で話がある…」スッ

看取「ウン、待ってる」


ピリリリリリリリリリリッ!

ピッ


上条「……もしもし」



電話相手コンマ下1
01-30→最近の研究者失踪事件を調べていた黄泉川愛穂
31-80→ホテルを襲う危険を知らせる土御門
81-00→姉の様子のおかしさから警策看取のヤバさに気づいた弓箭入鹿
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 22:13:31.14 ID:NiGFNkhWo
127 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 00:05:16.29 ID:GmSxDLuBO
黄泉川『……! やっとでたじゃん!』

上条「黄泉川…先生。なにかよう――」

黄泉川『いま大丈夫か? どこにいるじゃん? チームメイトから彼女たちと一緒だと聞いたが…そこに警策看取はいるか!?』ブォーン

上条「………」

上条(血の気が引いた)

上条「……どうしたんだ?」

黄泉川『いいか、よく聞け! ここ最近、学園都市では研究者が多数行方不明になっているじゃん!』ブーン

黄泉川『しかもヤバい研究をしていたという黒い噂があるクズばかりが何者かに消されているじゃん! 上からの指示で捜査が出来なかったが個人的に調べてみたらトンデモない事がわかったじゃん!』

上条「………どういうことだ」

黄泉川『共通点は才人工房(クローンドリー)に在籍していた者! その後も暗部の研究に携わっていた者! ここ数カ月で連続して消息を絶っている!』キキィーーーッ

黄泉川『しかし先日、白骨化したバラバラ死体が下水道で発見された! DNA鑑定の結果、消息を絶った研究員の一人とわかったじゃんよ!』ギュィーーン

黄泉川『そしてその研究員が最後に映っていた監視カメラ! 2月上旬の第十五学区の繁華街! それに一緒にいたのが――』

黄泉川『警策看取だ! 上条、そこに警策はいるか!?』

黄泉川『気を付るじゃん! 今、ヤバのが――』


上条「―――――」

上条「………」


ピッ


上条「………看取」

看取「誰から?」

上条「黄泉川先生」

看取「なんて?」

上条「おまえがここにいるか?だって」

看取「ふぅん…」


上条(俺は…気づいていた)

上条(あの日、看取が――人を殺したという事に)

上条(だがあれは予想であって。本当にそうとは限らない。だから彼女がそうだと伝えるまで聞かないしていた)

上条(だけど―――あれから、人殺しを続けていたなんて――――)


看取「やっぱり、ケーベツした?」

上条「……看取…おまえ―――」
128 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 01:00:26.23 ID:GmSxDLuBO

看取「――合宿の時、言ってくれたよね」

看取「もっと平和に生きればいいって。マイニチ楽しくおかしく過ごせばいいって」

看取「平和ボケしてていいんだって」

上条「ああ」

上条(あの日。まだ看取を警策と呼んでいた頃。初めて喧嘩して、初めて心を通じた満天の星空の夜)

看取「あの言葉、本当に救われたんだ。ああ、私も幸せに――バカになっていいんだって」

看取「でもね、ダーリン」

看取「不幸な運命は、私を追ってきたんだ」ツー…

上条「………」

上条「看取…おまえ―――」



上条(その時だった)




電話相手コンマ下1
01-30→その夜、ホテルを襲う――の群れ
31-80→黒幕登場
81-00→爺が??を連れて登場
129 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 01:02:03.73 ID:GmSxDLuBO
今日はここまで
ありがとうございました
次は明日の19時からちょこっと

※電話相手コンマじゃなくて横槍コンマです

コンマ下



みーちゃん√もマキマキです

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 01:20:40.93 ID:920wc/aYo
131 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 19:30:48.31 ID:GmSxDLuBO
はじめます
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 19:32:55.79 ID:920wc/aYo
OK
133 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 20:29:05.52 ID:GmSxDLuBO
ギィ…


???「いやぁ、盛り上がってるねぇ」カツン…カツン…カツン…

???「とうとう愛する者の穢い一面を垣間見て……いや、盗み見てしまった感想を是非とも聞いてみたい」


看取「!?」

上条「!」

上条(ロビーの入り口。そんな言葉を吐きながら、一人の白衣姿の老人が乱入してきた)

上条(夜は9時。チェックインにしては遅い来館であるが、もちろん宿泊客というようでもない)

上条(その男は身なりから雰囲気まで、全てが場違いだった)


???「やぁ、お邪魔するよ」


上条「誰だ!」

看取「おまえは――木原、幻生……」


幻生「ほほ、いやぁお久しぶり。警策くん、元気だったかな? そして初めましてになるのかな、幻想殺しの上条くん」


上条「おまえが、木原幻生」

看取「なんの用よ。このタヌキジジイ…」


上条(看取が殺気立つ。黒髪がわなわなと逆立つかと思うほど。いつも飄々としている看取がこんな怒りを露にするのは珍しい)


幻生「いやね。君が最近、どこぞの失敗作を使って、僕の実験を邪魔してたのはどこのどいつだったかなぁ?」

看取「……?」

幻生「と言っても、君は君の、猟虎君は猟虎君の復讐で動いていたから、僕の研究の邪魔云々は全くの偶然と言う訳だがねぇ」

幻生「と言っても、君たち、やりすぎじゃないかなぁ?」

看取「知らないっての。アンタ、操祈ちゃんに脳を弄り返されてハイジンになったんじゃなかったっけ?」

幻生「はっはっ。なんのこれしき。科学の発展の為なら例え肉体を捨ててでも蘇るさ」

幻生「何より、我が阪神タイガースの日本一をこの目で再び見るまで、死ぬに死ねないねぇ」

幻生「例え、脳を捨て、野球人形の一体と成り果ててでも。目的の為なら手段を選ばないのが科学者…リアリストという者だよ」

看取「……これだから正気を失ったヤツは」
134 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 22:46:39.32 ID:GmSxDLuBO
上条「看取…コイツは…」

看取「この爺は人を人とは思わない。キハラの名に相応しいくらいに狂ったマッドサイエンティスト」

看取「学園都市中に死者を野球人形として蘇らせた元凶よ…」


幻生「人聞きの悪い。垣根君を使っての野球人形製造計画は脳幹君のアイディアだよ」

幻生「僕はただただ便乗しただけ」

幻生「薬味君と菱形君の論文から、彼らのアイディアをちょーっと拝借して、死者の残留思念を人形に定着させただけだよ」

幻生「え?色々都合がよくないかって? イヤイヤ、研究者ってのは、これくらい他の研究に貪欲じゃあないと務まらないんだよねぇ」


幻生「本来の目的は、ただただアレイスター君の目論見を手助けしてあげただけだよ」

幻生「まぁ、あの野球大会の真の目的を君たちを知らないのなら、ただ悪戯に死者を弄んだようにしか見えないかもねぇ」ヤレヤレ


幻生「それに、野球人形で幸せになった人たちもいただろう? 例えば君たちのチームメイトの駒場君やフレンダ君はそうだねぇ」

幻生「えーっと…あとは誰だったかなぁ。うん、覚えてないねぇ。実験体は個体として覚えているが個性としては記憶してないみたいだ」

幻生「如何せん、実験も兼ねて数百単位で作っちゃってねぇ。普通の人間と同じ構造をしているから見分けがつかないんだこれが」


幻生「どうだい? もうすぐ製造して一年になるが、元気に面白おかしく日常を過ごしているかい? まだ壊れてないかい?」


幻生「ま、いつ癌細胞で全身を犯されてもおかしくないから、後処理に困らなくて済むんだけどねぇ」


上条「て、テメ―――」


幻生「ほほ、怖い怖い。筋肉ムキムキの若人に、それも拳一つで世界を救った、なんて噂される幻想殺しにこんな老い耄れに太刀打ちなんかできないよ」

幻生「だったらここは、助っ人の出番だねぇ…」パンパンッ


ガシャーーーンッ


上条「!」

看取「ナ、ナニ!?」


「ア、アァァア…」


上条「なんだ、あれは――」


上条(二足歩行で歩く人影が、窓から、玄関から、ゾロゾロとゾロゾロと、押し寄せてきた)

上条(それら全員が、窪んだ眼孔と抜けた歯と爛れた皮膚は土色で、とても人間とは思えず――まるでアメリカ映画でよく見るゾンビのよう)
135 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 22:47:23.80 ID:GmSxDLuBO



幻生「なにって。あれはただの――野球人形の出来損ないだよ」

上条「―――ハ?」

幻生「だから言ったじゃあないか。第二位の未現物質の力を使って製造した野球人形は、いつ癌細胞に全身を犯されてもおかしくないって」

幻生「垣根君自身が作ったものならともかく、あれは私たち研究者がファイブオーバーの応用で作った代物だからねぇ」

幻生「失敗作はもちろんある。数千単位でねぇ。でも勿体ないから、自壊するまでの短い稼働時間、こういう使い方もできるって訳だ」


「イタイ…イダイ…グルジィ――」「アアアア…」「ミズ…クイモノ…」


幻生「大丈夫。映画でよくあるゾンビよろしく噛まれてもゾンビにならないから。ほら、このようにねぇ」ガシガシ

幻生「でも、人間のリミッターは外れているからパワーは侮らないほうがいいよ」

幻生「それに君の腕力でも、いくら殴っても殺せない。なんたって、これは異能のマネゴトで作られたものであって、異能そのものですらないからねぇ」

上条「………」ゴクリ


上条「………おまえは、何が目的だ…」

幻生「ホホ、けんかっ早いと聞いていたけど、意外と理性的で助かる」

幻生「実は看取君たちに潰された研究者たちは、僕の研究を手伝ってくれてたモノたちなんだけどねぇ。これ以上潰されたらホントに困っちゃうから」

幻生「ちょっと大人しくしてもらおうかなって」ニタリ

看取「コノ…」

上条「――――」


上条(多勢に無勢…このままなら一方的に殺される――)

上条(助けを呼ぶか? いや、それより木原幻生の目的は看取だ……彼女を守る事だけを考えろ―――)


上条さんの戦闘結果コンマ下1
01-30→ただただ一方的な暴力
31-80→離脱成功――?
81-00→俺の事はいいから先にいけ
136 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/08/30(日) 22:48:57.06 ID:GmSxDLuBO
うーんこの遅さ
今日はとりあえずここまでにさせてください
ありがとうございました

次は来週土曜日19時予定



実は恋査さんが敵に回る予定でしたけどヤメました
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 22:51:55.94 ID:920wc/aYo
138 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/05(土) 12:04:19.61 ID:sC3yxnN1O
ごめんなさい
本日お休みします
明日の18時からやります
139 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 18:09:55.91 ID:n4MjcHAZO
はじめっます

140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 18:10:18.40 ID:8FW6UaKUo
OK
141 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 18:59:23.54 ID:n4MjcHAZO
上条「看取…おまえは逃げろ!」

看取「で、デモデモ…」

上条「ここは俺が引き受ける! 少しでも遠くに逃げるんだ!」

看取「ダ、ダメだよ! ダーリン殺されちゃう…」

上条「大丈夫だ! 行け!」

看取「―――」

看取「ゴメン…」ダッ



上条「………」

幻生「ホッホッホッ、流石はヒーロー。流石は幻想殺し。流石は上条当麻君…」

幻生「ヒロインを逃がして足止めする。王道だねぇ」

幻生「でもねぇ…それでも守り切れるなんて―――限らない話だよねぇ」

上条「……!」


・・・・・


上条「―――」ボロッ

上条「カハッ…」ベチャッ


上条(叶わなかった。腕っぷしと拳の固さと持久力には自信があったが…10体倒すのがやっとで…人外相手だ、一方的な結果に終わった。――でも)


幻生「ハハ、意外と粘ったねぇ」

上条「……ハァ、ハァ」

幻生「君の勝ち。警策君を見事に逃がしてくれたねぇ」

上条「ヘッ」

幻生「……しょうがない。彼女の希望を殺すとしよう―――アレイスター君には悪いが…上条君には、死んでもらおう」

上条「―――」
142 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 19:45:36.20 ID:n4MjcHAZO
幻生「この野球人形ゾンビたちは噛まれてもゾンビにはならないけど―――噛まれて死なないわけじゃあないんだよねぇ」


ゾンビ「あ、にく、にくあぁぁああああああああ!!!」


上条「――――!」

上条(ここまでか…操祈、ドリー、オティヌス…看取―――!!)




???「バーカ、なに諦めてんだボケ」



幻生「な――君は――――!!」


ドガガガガガガガガガッ


上条「……?」

上条(目開けると、掠れた視界で、誰かがゾンビを一掃していた)

上条(白い翼のようなモノが、ゾンビを撫でるだけで蒸発させていく。まるで、自分で作った砂の城を崩すような)

上条「垣、根…」


黒垣根「………チッ」


上条(垣根は俺を一瞥。『何をやっているんだ』と言わんばかりに舌打ちして、老科学者を睨む)


黒垣根「よう、俺の能力で何やら好き勝手やってんなジジイ」

幻生「おや、これはこれは第二位の垣根君じゃあないか。なにかようかな?」

黒垣根「ハッ、しばらっくれんな。俺の能力を勝手に使って、俺が知らない間にゾロゾロと野球人形増やしやがって…」

黒垣根「しかもなんだこれ。癌細胞でボロボロ。失敗作にも程があるぞ」ゲシッ

幻生「はは、面目ない。ぐうも言えないねぇ」

黒垣根「街を歩けば、たまーに俺が作った覚えがない人形が歩いてるからおかしいと思ったら、全く――」


黒垣根「――で、あのワンコはどうした?」

幻生「ワンコ? ……ああ、脳幹君かい?」

黒垣根「野球人形計画はアイツの主導だったはずだ。失敗作をこんなコトに使うなんざ、どこぞのゾンビマンガみたいなコト許すわけねぇだろ」

黒垣根「オイクソジジイ…木原脳幹をどこへやった?」

幻生「――クク、君のような勘のいい子は大好きだよ」ニヤァ
143 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 21:58:17.42 ID:n4MjcHAZO

バカンッ


上条「なっ――頭が爆発した!?」

黒垣根「………自爆とかくだらねぇマネだな」

幻生「ははは! これくらいしないと君からは逃げられないからねぇ!」

幻生「なに、安心したまえ。この体が消滅しても、また別の僕が動くさ」

黒垣根「てめー、自分の野球人形を複数作ってやがんな」

幻生「いやいやお手上げだねぇ。ここは大人しく引かせてもらうよ。では日を改めて――」

黒垣根「――−るせーよバーカ、さっさと死ね」サクッ

幻生「ハハハハハハ―――」サァーー


上条「消えた…」

黒垣根「チッ、逃がした」

上条「おまえ…」

黒垣根「勘違いすんな。別におまえを助けに来た訳じゃねえぞ。あの爺が俺の能力で何かやらかしてるから自分で探ってたらここに行き当たっただけだからな」

上条(ウソはついてないだろうけど、ツンデレっぽく言うなよ…)

上条「いや、助けてもらったのは間違いない…ありがとう」フラフラ

黒垣根「ケッ…俺は帰る。また一からあの爺を探さねえとな…」

上条「垣根…ぐっ」フラフラ…ヨロッ

黒垣根「しばらくしたら黄泉川のオバハンがくるから寝てろボケ」

上条「そんな訳には、いかない…。看取が、心配だ…」

黒垣根「心配しなくてもアイツならどっかで見を隠しているだろうよ」

上条「でも…アイツは、いま、相当ヤバイかもしれない…俺がいないと……」

黒垣根「………」

黒垣根「―――」ツカツカツカツカ


ゲシッドテッ


上条「ぐぇっ! なにす―――」グイッ

黒垣根「いいか、ボケコラ。てめーの女はな、自分の意思で闇に潜った。その覚悟を無駄にするつもりか?」

上条「……俺はそう思わない! おまえに看取の何が…」

黒垣根「ケッ、だったらてめーにゃ一生あの女を救う事も助ける事もできねーよ」

上条「!? なんだと! ぐあ!」ドカッ

黒垣根「平和ボケしたヒーロー様よ。てめーに一つアドバイスだ」パンパンッ

黒垣根「オレらのようなクソヤロウにはな、てめーみてぇなのほほんと生きてる存在はやっぱり眩しすぎるんだよ」

黒垣根「アイツの事を本当に大事なら、これだけは守れ。ぜってー『同情するな』『憐れむな』『助けようと思うな』」

黒垣根「それができなきゃ、二度とアイツの前に立つんじゃねー。分かったかボケ。―――じゃあな!」バサッ

上条「!」


上条(そう言って、垣根が翼を広げたと思うと、突風と共に垣根は消えていた)


上条「クソ…クソ、クソ! なんなんだよ…畜生!」ダンッ

上条(その後、騒ぎに気付いて駆けつけた操祈とドリーと、やっと到着した黄泉川先生に事情を話した後、俺は気絶したらしい)

上条(そして看取は現れる事はなく…――――消息を絶ったのだった)
144 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 23:03:05.64 ID:n4MjcHAZO




――数か月前 黒垣根と獄彩宅



黒垣根「ったく…なんで俺がこんな面倒な事を…」カタカタカタカタ…

獄彩「あら、あれだけノリノリだったのに」チュー

黒垣根「しばらくしたらやる気スイッチが切れたんだっつーの。――つーかそれ、俺が買ってきたドリンク。なに風呂上りに飲んでんだ」

獄彩「いいでしょ、まだあったんだから」ジュゴーッ

黒垣根「チッ、駄賃として手伝えよ」

獄彩「ハイハイ。例のオティヌス計画の計画書作成ね。それは手伝えないわよ」

黒垣根「だったらコーヒーでも煎れてこい。眠気も一口で吹っ飛ぶぶっ濃い奴をな」

獄彩「はいはい…」


ピンポーン


獄彩「っと、お客様だけど、どうする?」

黒垣根「取り込み中だから追い返せ」シッシッ

猟虎「ごめんなさい、もう入ってます」オズオズ

看取「オジャマしまーす!」スタスタ

獄彩「あらいらっしゃい。ジュース飲む?」

「「ありがとうございます!」」


黒垣根「しれっと勝手に入ってくんな! セキュリティはどうした!」

黒垣根「邪魔するなら帰れ!」

黒垣根「あとそれ俺のドリンク!」





黒垣根「クソが。こんなクソ忙しいって時になに邪魔しに来やがったクソッタレどもめ…」

看取「一つ、お願いがあるの」

黒垣根「ハー…おまえの彼氏といい、俺を便利屋か何かだと思ってねぇか? いい加減にしねーとぶちギレてぶち殺すぞ」

看取「その代わり、一つジョーホーを提供したい。キミの能力が悪用されている可能性がある」

黒垣根「………ほう」

145 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 23:03:37.91 ID:n4MjcHAZO

・・・・・


黒垣根「つまり、てめーが昔、世話になってたゴミクズが、木原幻生っつークソジジイの元で何やら隠れてシコシコやってると」

看取「……そう。私は私のモクテキ…いいえ、叶えたい事があってイロイロしているうちにこれに辿り着いたんだけど…」

看取「どうやら木原幻生は、君の未現物質で何かしようとしている」つ写真と資料

黒垣根「………ふん、なるほど…」パラパラ

黒垣根「あの『木原』の事だ。ロクな事じゃあないのは確かだ。報告はありがたく受け取っておく」

黒垣根「だが、それで俺になにをしろと? これは白い方にでもよかったろ」

看取「元はと言えばキミが捲いた種。自分の自分のオシリを拭くチャンスが欲しくないカナーと思って」

黒垣根「………てめー殺されてぇのか」ゴッ

看取「……」ビリッ


猟虎「ひぃっ」ビクッ

獄彩「殺すのはいいけど、カーペット汚さないでよね」

誉望「チーッス、垣根さーん、例のドリンク買ってきま―――オロロロロロロロロ」ボトボトボト

獄彩「……野球人形になってもトラウマって残るのね。あーあ、カーペットが」



看取「……ジョーダンだよ。こればっかりは私の勝手。ラッコちゃんに無理言ってここに来た」

猟虎「看取さん…」

看取「お願いします。どうか、私のお手伝いをしてください―――」スッ

黒垣根「土下座て。そんなんで動く俺と思うのか?」

看取「ダヨネ。デモデモ、私の目的と貴方の願望は共通しているハズ」

黒垣根「は?」

看取「……杠林檎」

黒垣根「―――」

黒垣根「テメー、なぜアイツの名を」

看取「私は性格と能力柄、諜報活動に特化しいてネ。いろんな情報を得ることがトクイなの」

看取「それで私は学園都市の闇の中枢――例えば暗闇の五月実験とかについては知っている。それで彼女を知った」

看取「そして、君がアレイスターと何を交渉しようとして、一方通行に破れ、そのあとどうなったのかも」

看取「盗み見てごめんなさい。でも君のチカラがどうしても欲しい」

黒垣根「―――」

黒垣根「………それでも『断る』と言ったら?」

看取「そうだね。だったら私はいずれ暗部からの反抗にあって死ぬ。そして大切な人たちにもメイワクを掛ける」
146 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 23:04:08.31 ID:n4MjcHAZO


液化人影『にゅるっ』シャキーン

猟虎「ヘ? なんで液化人影で刃物を? ――!」


看取「ここで頓挫したら詰む。だったらどこで死んでもケッカは同じだよね――」

液化人影『―――』シュッ

猟虎「ダメ――!」

黒垣根「!」バッ


ザクッ


黒垣根「チッ、自分の言う事聞かなかったらここでテメーの能力で首撥ね飛ばそうってか。駄々を捏ねる子供かてめーは」ポタッ…ポタッ…

黒垣根「俺じゃなかったら手首落ちてたぞ」

看取「……」

黒垣根「いいぜ。乗ってやる。覚悟を決めた奴は嫌いじゃあない。その口車にのってやんよ。木原の爺には落とし前つけさせるにはこのメンツじゃ足りない」

黒垣根「だが一つ聞きたい」

看取「ナニカナ?」

黒垣根「てめー、何が目的だ。俺の願望と似ているって言ってたな。それはもしかして1日学園都市統括理事長権で叶えたい夢って奴か?」

看取「私の夢はダーリンと末永く幸せに暮らす事……だけど、それはもういい。十分満喫できた」

看取「夢は叶うより見続ける方がシアワセなんだってよく分かった」

看取「私の目的…1日学園都市統括理事長権でも叶えられない願望は―――」



看取「―――学園都市への崩壊」



黒垣根「――――」

黒垣根「へー、そいつは面白れー」
147 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 23:11:48.99 ID:n4MjcHAZO
看取さんの好感度が★2上がりました
全員カンストしました

HPが20減りました

上条(あれから1週間たった……一向に看取の消息は分からない…操祈も自分の力を使って探して入るが見つかっていないらしい)

上条(再び垣根のマンションを訪れたが、もぬけの殻だった)

上条(…ドリーもオティヌスも心配で気が気じゃない日々が続く)

上条(ドリーも不安だが…」

上条「くそ、看取…―――――うっ、また頭が…」




――7月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:25/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。

安価下2
148 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/06(日) 23:15:13.22 ID:n4MjcHAZO
訂正


誤:看取「―――学園都市への崩壊」
正:看取「―――学園都市への復讐」



今日はここまで
ありがとうございました
次回は来週土曜19時からお願いします


やっぱり今年のパリーグは面白れぇなぁ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 23:18:04.34 ID:8FW6UaKUo
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 07:45:37.57 ID:Tnnkbq1Po
遊ぶ
土御門
151 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/12(土) 19:32:24.06 ID:JMPLpEkjO
遅れてごめんなさい
20時からはじめます
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 19:33:45.13 ID:H9uLN25so
おけ
153 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/12(土) 20:07:27.37 ID:JMPLpEkjO
はじめます
154 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/12(土) 20:35:49.40 ID:JMPLpEkjO
ピンポーン!


上条「………」


ガチャッ


上条「はい…」

土御門「カ―ミーやーん! あっそびーましょー!」パッパラー

上条「……間に合ってます」バタンッ

土御門「――――」

土御門「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!!」ガチャッ

土御門「ちょちょちょちょちょちょ!」ギリリギリギリギリ

上条「んだよ!こちとら暇じゃねーんだよ帰れ!!」ギリギリギリギリ

土御門「ジョークジョーク!」

土御門「っていうかーカミやん! ここで学園都市の裏の裏! むしろ表じゃね?って所まで調べ尽くしたオレを門前払いとか」

土御門「勿体ないとおもわないかにゃー!!」

土御門「今ならカミやんのお悩み相談くらい乗ってやるぜーい!!」ギリギリギリギ

土御門「カミやん! 自分の彼女を助けたくないのかー!?」

上条「なに!?」パッ

土御門「あっ」


ドンガラガッシャーンッ


土御門「急に…離すな…」ピクッピクッ

上条「すまん…」



元多重スパイ土御門は何を知っている…?
@例えば、何か隠している彼女の事とか
A例えば、行方不明の彼女の事とか
B例えば、きっともうすぐいなくなる彼女の事とか
C例えば、佐々岡投げさせすぎ問題とか

安価下2
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:38:18.08 ID:oGnnV3k0o
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:40:31.09 ID:9a8Th0790
1
157 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/12(土) 22:27:26.22 ID:JMPLpEkjO
・・・・・

土御門「オティヌスは?」

上条「舞夏と一緒に買い物に行ったぞ」

土御門「なるほど。言う通りにしてくれたか」

上条「?」



上条「で、何を知っているんってんだ?」

土御門「ん? 例えば――裏でコソコソ隠れて何かやってる食蜂操祈とか――」

上条「――――」

上条「………」

上条「―――」

土御門「アレレ? カミやんもしかしてまだ自分の彼女のヒミツに気づいてないのかにゃー?」

上条「……煽りは他所でやれ土御門…!」

土御門「まぁまぁ」

土御門「それにしてもカミやん、最近大丈夫かにゃー?」

上条(と、いつものようにおちゃらけた態度で、グラサンアロハは訊いてきた)

上条(何も心配していないようで、俺を心配するような事を訊いてきた)

上条「…なんとも――」

上条(いや、でも最近――)

土御門「最近、白昼夢を見てないか?」

上条「―――」

土御門「見覚えは、あるようだにゃー」

上条「……いや、俺は大丈夫だ。なんとも――――――」

土御門「………」サーッ

土御門「オイ、カミやん聞いているか!?」ガバッ

上条「!? 土御門? いきなりどうした?」

土御門「さっき、一瞬意識飛んでたぞ」

上条「………」

土御門「いや! カミやん! カミやんはあの女に騙されている!」

上条「!?」

土御門「しばらく食蜂操祈とは距離を置け!」

上条「は、はぁ!?」

土御門「このまま行くとヤバ―――」
158 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/12(土) 22:54:00.10 ID:JMPLpEkjO


ピンポーン


土御門「!」

上条「……誰だろ。ちょっと待ってろ……」スクッ

土御門「ストップだにゃー、カミやん」ガシッ

上条「は?」


『おはようございます上条様。帆風です! 女王がすぐに会いたいとの仰せで、お迎えに参りました』コンコン


土御門「帆風? 食蜂の派閥の…クソ、流石は第六位、手が早い」


『いらっしゃいますか? おかしいですね。いつもならすぐに出ていらっしゃるのに…』

『監視カメラでは外出している様子はなかったので…きっとまだお休み中なのですね!』

『上条様ー! 朝です! 女王がお呼びですよー』ドンッドンッ

『上条様ー! 起きてるのでしょー? いつもならとっくに起きて、オティヌス様とサンデー〇ーニングのスポーツコーナーをご視聴している時間ですもの!』

『上条様ー!?』


土御門「………」

上条「ええ!? 帆風なんで知ってるの!?」

土御門「逃げるぞカミやん。俺の部屋から脱出する。幸い、みこっちゃんに壁ぶっ壊された時そのままだからな」

上条(そういえば修繕費ケチってまだ直してなかったっけ。舞夏の夕飯を時々貰えるので助かってるからそのままだったけど、いい加減に直すか)

上条「――って!? ちょっ待てよ土御門! まったく話が!」グィッ

土御門「いいから来い! このままじゃあカミやんが壊れる!」

上条「は、はあ!?」


帆風『あら? いらっしゃる様ですし……お邪魔しますね』バキンッ

帆風『あっ、ごめんなさい…ドアノブが壊れてしまいました…修繕はしますので、破らせてもらいますね☆』


バコンッ


帆風「おや……? いない?」

帆風「………なんで、隣の部屋に穴が? そもそも、私はなぜ――」ハテ?


・・・・・


上条「待て待て待て! 説明しろ土御門」タッタッタッタッ

土御門「後だ!それより走れカミやん!帆風が来たって事は、他の派閥のメンバーもいる可能性が高いぜよ!」タッタッタッタッ

土御門「クソ! オレがカミやんに接触することが分かっていたのか食蜂! 真相まで辿り着いた時点で網に引っかかっていたのに気づかないとは――」

上条「なにぶつくさ言ってんだ!」

土御門「とにかく、人気のない所に移動する! カミやん! 派閥のメンバーがいたら即隠れろ! あと接触してくる奴は全員、食蜂に洗脳されている可能性あるから無視しろ! 構わず走れ!」

上条「ええ…」


??「なにしているの?」



土御門と逃避行コンマ下1
奇数→絶対に捕まらない運送屋とエンカウント
偶数→常盤台の絶…双璧とエンカウント
159 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/12(土) 23:07:52.21 ID:JMPLpEkjO
今日はここまでです
ありがとうございました

来週の土曜日19時からはじめます

明日時間あればちょっとやるかも
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:14:07.53 ID:PFh7k8dI0
乙ー
どうなっちゃうのこれ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:18:56.43 ID:oGnnV3k0o

真の嫁は土御門?
162 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/19(土) 12:57:58.12 ID:otSVhIOgO
ごめんなさい今日はお休みさせてください
明日の20じからはじめます
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/09/20(日) 20:25:39.59 ID:wb3HjiPjO
サイゼで豪遊・・・!してたら大変遅れましたが始めます
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 20:29:21.80 ID:KPEZyAeyo
上条さんならサイゼでドリンクバー単品で豪遊してるところだ
165 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/20(日) 21:03:07.40 ID:wb3HjiPjO
プップー


上条「……あれは、オリアナ?」

オリアナ「はぁい。最近連絡もないから遊びに来ちゃった❤」

上条「スポーツタイプのオープンカーとかどこのセレブだよ」

土御門「オリアナ=トムソン…カミやん無視して行くぞ」

オリアナ「あら酷いわねえ。せっかくお姉さんが休日ドライブに誘ってっているのにー」胸チラチラ

土御門「この状況なら喜んで乗るが、生憎と忙しいんでな」

オリアナ「へぇ、そう。もしかして追われているの? お姉さんが手助けしてあげようか?」

土御門「くどいぞオリアナ! 行くぞカミやん!」



「ここにいますの?」「ハイ、上条様らしきツンツン頭がここを通ったのを見ましたの」


土御門「くっ、後ろから派閥の奴らが」


「この先が上条様のご自宅! 女王に上条様をお届けしないと!」「帆風様より先にお届けすれば、きっとほめてくださいますわ!」


土御門「! 前にもか!」

オリアナ「あらあら逃げ場がない? なら、一つしか手はないんじゃない?」

土御門「〜〜〜〜!」



土御門「オリアナ! とりあえず奴らを撒いてくれ!」バンッ

オリアナ「了解! かっ飛ばすから捕まってなさぁい!」ブワァンッ!


ファファファファンッファーーーーーーー!!!


・・・・・


土御門「どうやら撒けたようだにゃー。礼を言うぜオリアナ」

上条「ふぅ…ちょっと怖かったぜ」

オリアナ「どういたしまして」

オリアナ「で、何があったのかな? お姉さんに教えてくれる?」

上条「俺が聞きたい…いい加減説明しろ土御門」
166 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/20(日) 22:02:05.13 ID:wb3HjiPjO
土御門「………」

土御門「以前から、食蜂操祈の動きは違和感があった」

土御門「彼氏のカミやんの前では平然を装っていたが、以前の…学園都市野球大会前の食蜂の雰囲気とはまるで別人のようだった」

上条「そうなのか?」

オリアナ「私はあのお嬢ちゃんとは余り関わりがないからわからないけど」

土御門「最初は勘だったにゃー。腐ってもオレはスパイ。嘘の匂いには敏感なんだにゃー」

土御門「まるで、優雅に湖を泳ぐ白鳥は、実は水中では必死にバタ足しているような、そんな風に見えた」

土御門「チームに食蜂加入後、隙を見つつ奴の行動を監視していた」

土御門「違和感が確信に変わったのは、食蜂がウチの高校に転入してきた時だ」

土御門「食蜂は派閥のメンバー全員と一緒に入学してきた。だが毎日学校に来ているのはいない。1日ローテである程度の人数が欠席している」

土御門「自分の命より大事な女王をほったらかして、彼女たちは何をしていた? いや――どこに行ったと思う?」

上条「―――――」

オリアナ「―――」


上条「タピオカ?」

オリアナ「大学生とコンパ」

土御門「んな不良ギャルみたいな事だったらよかったにゃー」

上条「学校サボって日本シリーズを見に行く」

オリアナ「WBC決勝でしょ」

土御門「日シリは平日昼間とかいつの時代だにゃー! WBCも時期が違うぜぃッ!」

上条「盗んだバイクで走り出す」

オリアナ「実はスケバン刑事だった」

土御門「オッケー! もうお腹いっぱいだから話の腰を折るボケはやめようか」


オリアナ「……」ブゥーン

上条「操祈の派閥の子たちがどこへ行ってたんだ」

土御門「それは……――――」
167 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/20(日) 22:03:33.51 ID:wb3HjiPjO


ビュンッ


オリアナ「!」ピクッ


クンッ

キキッ

バコンッ


上条「うわぁっ!?」

土御門「見つかったか!」

オリアナ「そのようね。遠距離から攻撃されている! しかもコンクリートにクレーター作るくらいの威力の狙撃!」

土御門「えらくホンキだにゃー。これはカミやん以外は殺す気満々じゃないかにゃー?」

上条「はぁっ!? なんで!?」

オリアナ「………ちょっとドライブにさそったの後悔していい?」

土御門「手遅れだにゃー。そのまま、ここの住所に走ってくれ」スマホペペペッ

土御門「この建物まで走ってくれ」

オリアナ「オッケー。もう一回飛ばすわよ!」

土御門「! 来るぞ!」

オリアナ「回避するから掴まってなさい!」

土御門「ラジャ!」

上条「ラジャ―――っておわああああ!!!」キキィイイイイイイ!!



上条さんラッキースケベコンマ下1
奇数→オリアナお姉さんの頭にタッチ&クラッシュ
偶数→オリアナお姉さんにパイタッチ&クラッシュ

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 22:05:34.85 ID:pgBj4vz0o
169 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/20(日) 23:02:55.55 ID:wb3HjiPjO
キキィイイイイイイ!!


上条「ああああああああああああ!!!」


ベチンッ―――キュインッ


上条「…………?」

土御門「カミやん、後部座席だからってシートベルトつけなきゃダメだぜい」

土御門「運転手の頭を叩くなんて事故の下だにゃー」

上条「あ、ごめん…でも―――なにか幻想殺しで殺したような感覚が―――」

土御門「……おい、それってまさか食蜂の洗脳能りょ――」


オルソラ「あれ? 私、なにをしているのかしら?」キョトンッ


「「――!?」」


ビュンッガゴンッバシュッ


上条「ぎゃ!? なんだ!?」

土御門「ヤバイ、タイヤをやられた!」

オルソラ「ちょっとなにがどうなってるのぉーーーーーー!?」キキーーーーッ

「「「ああああああああああああああああああ!!!!」」」


ガッシャーンッ



・・・・・


「どこへ行きましたの?」「事故車両はもぬけの殻でしてよ!」「探しましょう!近くにまだいるはずです!」



上条「し、死ぬかと思った…」

土御門「結果オーライだったにゃー。もしオルソラが洗脳されたままだったら、目的地は食蜂がいる場所だったにゃー」

オルソラ「……」ドヨーン

上条「どうした」

オルソラ「ポケットマネーで買って、昨日納車だったのに……」

上条「oh…」

土御門「それは…」

オルソラ「いいわ…こうなったらとことんやってあげるわよ」ユラァ

オルソラ「何があってもあなた達を逃がして目的地まで届けるわよぉ!!!」

上条「………」

土御門「………」


上条(血の涙を流しながら、オルソラお姉さんは単語帳を駆使して俺たちを逃がしてくれた)
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 23:11:58.01 ID:49bUA+fh0
おや?なんか勇ましいと思ったら表記が間違ってますよん
よくあるっすよね、オリアナ姉さんとオルソラさん間違えるのw自分も時々あります
171 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/21(月) 00:14:45.08 ID:piBFJ8zmO

オリアナ=トムソンとオルソラ=アクィナスを間違えた事をお詫び申し上げます
正しくはオリアナです
おっぱいおっきいパツキンのお姉さんです
全国のオリアナファンの皆様、オルソラファンの皆様に深くお詫び申し上げます




―――第二学区 某研究所


土御門「ここだにゃー」

上条「オリアナは大丈夫だろうか…」

土御門「先にこの建物を…っていうか、『ここにあるナニカ』を守っている派閥のメンバーを引き連れて邪魔者を追っ払ってくれているにゃー」

土御門「逃げ足の上手い奴だ、この手の仕事はキッチリやるぜぃ」

上条「デカい研究所だ。鬼ごっこが得意なオリアナなら安心だな」

土御門「――じゃあ、入ろうか」スタスタスタ

上条「―――」スタスタスタ



上条「―――もしかして、学校に来ないっていう派閥の子たちはここにいたのか」

土御門「ああ。ここは元々、幼い能力者を集め、『天才を人工的に作ろうとした』研究機関だった」

土御門「だが研究は頓挫。別の研究にシフトして完成間際って所で、一人の天才に研究所は乗っ取られ、いい様に使われて今に至るって訳だにゃー」

上条「………」

土御門「耳にした事くらいあるか? その計画は『エクステリア計画』。この研究所の名は『才人工房(クローンドリー)』」

土御門「常盤台のレベル5。最強の精神系能力者『心理掌握』こと食蜂操祈の古巣だにゃー」

上条「………」

上条(才人工房…またその名を聞いた。――……看取がかつて在籍し、かつてのドリーを作った研究所――そこに操祈も所属していたのか)

上条「行くぞ」

土御門「やる気になったか?」

上条「操祈が意味もなくここを守ろうとするわけがない。土御門はここにある『ナニカ』が分って、俺を連れてきたんだろう?」

土御門「食蜂にはモロバレだったがにゃー」

土御門「即消しに来なかったのは、オレとカミやんの関係が濃かったから、むやみに消すと自分のやっている事がどの道バレると考えたからだろう」

上条「でも俺を連れてくる段だとわかった途端に邪魔しに来た…まるで、俺をここから遠ざけようとするように」

土御門「実際そうだろうぜぃ。――全くやることなす事が中途半端。カミやんだから情があったのか、この街で少ない能力が効かない人間だったからか」

土御門「所々迷いがあった。だからここまで付け入る事が出来たんだが、まったくレベル5にしてはツメが甘いぜぃ」


上条(研究所の奥へ進む。だだっ広い癖に入り組んだ廊下を渡り、その先にあるいくつかの階へと続くエレベーターへと、土御門はまったく迷わずに入る)

172 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/21(月) 00:23:28.40 ID:piBFJ8zmO


土御門「カミやん、スパイのオレが言うのもなんだが、嘘はいつかバレると思っている」

土御門「嘘はいつかバレる。小さい大きい問わず、長い時間をかけてでも、いつか真実が追いついてウソツキの肩を掴む。世の中上手い具合に出来ている」

土御門「自分についた嘘はいつか自分を呪う。人についた嘘はその人を不幸にする」

土御門「そんな、まるで世界が嘘を修正しようとするように。騙しても騙しても、いつか公に晒される」

土御門「だからせめて、嘘をついて自分が不幸になるくらいなら、その嘘は誰かの幸せの為につくべきだ」

土御門「そうじゃないと、あまりにもわりに合わない」

上条「らしくないな。おまえがそんな話」

土御門「わかってるにゃー。オレがホンネでこんな話するなんて、事実を知る前の土御門元春からすれば考えられないぜよ」

土御門「だがな、食蜂操祈がついている『嘘』は誰の為でもない。自分の為でもカミやんの為にもならない」

土御門「自分の身の回り、世界を騙しては全員を不幸にする最悪の『嘘』だ」

土御門「しかも一番損をさせているのはてめーの惚れた男だぞ。この事実を知った時は頭にくるのを通り越して呆れたぞ」

上条「土御門…」

土御門「カミやん。オレがいまやろうとしている事は、おまえが惚れた女の本性を暴き出す事だ。身勝手極まりない上に破廉恥この上ないのは承知の上でやっている」

土御門「それでもこんな、胸糞悪い話をとっとと終わらせたい」

上条「………」


上条(ここまで怒る土御門は初めて見た)

上条(親友がここまでやってくれているんだ。ここで芋引いたら男じゃない…)

上条「………」

上条「わかった。とことんまで付き合ってやる」

土御門「……」


上条(答えると土御門は微笑んだ。ただグラサン越しの目尻は心なしか、申し訳なさそうに細められていた)


チーン


土御門「この階だぜぃ。ああ、そうそうカミやん。もしオレの様子がおかしかったときは、迷わずにオレの頭を――」

上条「………!」


ウィーン


上条「………」

土御門「……ま、そうなるか」


上条(エレベーターの扉が開く。降り立ったフロアは開けた場所だった。バスケットボールのオールコートくらいか)

上条(壁には多くの電算機器がズラリ。配線や金属の配管がビッシリ。フロア中央には、人一人分の大きさの機械がちょこんと)

上条(――そしてそれを守るように、縦ロールの女子中学生が仁王立ちで待ち構えていた)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 00:31:23.83 ID:hWG1Fg5/o
そういや上条さん未だに嘘つき続けてるな
いつになったら親と友人に記憶喪失のこと明かすのか
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 00:41:54.74 ID:dFhuvKum0
>>173 多分、全部の記憶が戻ってから黙ってて悪かったって言うのかも
    もしかしたら皆ホントは気づいてて黙ってるって可能性も
>>171 ちかたないよ。
    うーん、どっちも金髪でおっぱい大きいお姉さんだからなー・・・ 
    違うとすればかまちー先生が結婚したい相手はオルソラさんで付き合いたくないのはオリアナさんと真逆なんでせうよね
175 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/21(月) 01:06:20.05 ID:piBFJ8zmO
帆風「ダメですよ。こんな所まで来ては――上条様、女王がお待ちです。さ、ここは危険です。私と一緒に参りましょう」


上条(と、微笑む帆風潤子)


上条「………」

土御門「………」


上条(警戒を厳に、無視してエレベーターの扉を潜る)

土御門「……」チャッ

上条「(拳銃? 打つなよ)」

土御門「(わかってる。だが相手は常盤台一のパワーゴリラだ。大口径の拳銃じゃなかったら何かあっても――)」


バコンッ


上条(一閃、光が通り過ぎた)

上条(気が付けば、隣に土御門の姿はなく。振り返れば、帆風にエレベーターの壁に叩き込まれた土御門がいた)

上条(全く見えなかった。ただ予想するに、拳銃を持った土御門を危険と感じたのか、即座に駆け、飛び蹴りを腹に突き刺し、そのままエレベーターに押し込んだように見えた)


土御門「カハ――」ボタボタッ


上条(血反吐を吐く土御門。微笑みながら)

帆風「こんな所でそれはダメです。『あの方』に当たったら――きっと私は貴方を殺めてしまうかもしれませんので」

上条(と、温厚な彼女らしからぬ物騒な事を口にした。操祈の洗脳か? ―――いや、これは帆風潤子の本心だ。本気で、命を賭けてあの機械を守っている)

土御門「クソ、化物…――」

帆風「動かないでください。今すぐ手当をすればこれ以上痛い目にはあいません…お願いします。私をこれ以上本気にさせないでください」

上条「土御門――!」

土御門「行け! カミやん! このゴリラはオレが引き受ける!」

帆風「な!」

上条「にを!」

土御門「帆風、おまえの登場は予想できた…おまえでよかった…――!」

上条(と捨て台詞を吐き、土御門は握ったままの拳銃を――エレベーターの天井へ向けた)

上条「バ、やめ―――!」


バンバンバンッ


帆風「……? どこへ撃って―――」


ガコンッ


帆風「!?」

土御門「メイド服がきっとお似合いのお嬢ちゃん。――急降下するエレベーターに乗った事はあるか?」

帆風「―――!!!」


ガッ ヒューーーーーーー………―――――――――――――――
176 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/21(月) 01:56:06.93 ID:piBFJ8zmO
・・・・・


上条「――――」

上条(土御門は帆風と一緒に落ちて行った。数秒後、爆発音に似た落下音が響く)

上条(ここは地上何階かはわからない。ただ、土御門が長く話していたから、相当な高度だと思う。それも地下があったら…)

上条「二人とも、無事だといいが……――いや、無事だ。何も考えずあんな無茶をするほど土御門はバカじゃない」

上条「それよりも、土御門が見せたかったモノを――」


上条(フロアの中央にある機械に近づく)

上条(ただただ静かな部屋には静寂はなかった。耳を打つのは逸る心臓の音。バクバクを波打つ脈)


――見るな…見るな…引き返せ――

―――これを見たら、今までの幸せの日々が崩壊するぞ―――

――――――頼むから、これ以上は―――――――


上条「うる…せえ…」

上条(体の中で警鐘を鳴らす誰かの声を一喝し、歩みを進める)

上条(酷く頭痛がする。脳髄が爆裂しそうだ。ナニカガホウカイスル。頭蓋骨が中から弾け飛びそうだ。クズレオチル)

上条(――恐怖心には好奇心が付きまとうという。だが、ここには好奇心なんてものはなく、焦燥感に成り変わっていた)

上条(メチャクチャな心のまま、とうとう、俺は機械の前に立った。立ってしまった)

上条(これでもう後戻りできない。――上条当麻は見てしまった)


――その機械は、人が一人は入れる程のガラスの入れ物だった。

――入れ物…違う、それはまるで棺だった。

――ガラスの棺。

――そこに入れられていた遺体は、生きた女の子だった。

――金髪だった。整った顔立ちをしていた。長い睫毛と可愛いらしい鼻と小さな唇。瑞々しい白い肌。

――大きな乳房、引き締まった腹から膨らんだ尻と、薄い陰毛に隠された性器の両隣にはもちもちとした太腿。

――傷一つない脛から形のよい足。細い腕と手。

――おまえは、この少女を知っている。


上条(誰だ、この子は――)


上条「ハ―――ァ、ハ―――ァ、ア、アア――――――――――」


上条(既視感がある。だが、見覚えがない。この顔、この裸を見たことがある。だが、記憶にない)


上条「――――グ、ァァ、ア――――」


上条(頭痛が更にひどくなった)

上条(涙が出る。ああ、なんて矛盾だ。知っているのに覚えがない。見覚えがあるのに記憶がない)

上条(誰だ。誰なんだ、この女の子は――知っている。上条当麻は、棺で眠る少女を知っている。よく知っている)

上条(命を助け助けられて、想い想われ、そして忘れてしまった―――イイヤ、ソンナキオクハソンザイシナイ)

上条(覚えがない。覚えがナイノニ、誰かのキオクがイッポウテキに流されている)


上条「アアーアアファファワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

177 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/21(月) 01:56:45.03 ID:piBFJ8zmO

上条「――そうだ、この子は、夢、白昼夢に出てきた…子だ……何回も、出会っている子で―――」

上条(ミサキが言うには、夢は並行世界の映像らしい)

上条(あの夢で見た女の子たちは同じ人物だった。並行世界なら、同じ人物との出会いを、無数にある運命の出会いを垣間見るのもおかしくない)

上条「で、も、ありえない、だろ…夢に出会った女の子が―――なぜここに―――――」

上条(これも夢ではないだろうか)

上条(ホンキでそう思い立った瞬間だった――)


「そう、とうとう、みつかっちゃったのねぇ」


上条「―――ダレ…ダ?」

上条(コノフロアニ、別ノ人ガ現レタ。ドコカラ来タノダロウ)

上条(女ハ微笑ミナガラ、コウ告ゲタ)


「私よぉ。貴方が愛する私、食蜂操祈…まだ記憶が残っているかしらぁ?」


上条「ミサキ…ミ、サキ………――――操祈」

操祈「ああ、よかった。まだ私を私として認識しているのねぇ」

上条(操祈は心から安心したように微笑んだ。目尻から涙が浮かばせて)


ピッ


上条「あ、頭が――」

操祈「どう? 頭痛は軽減されたかしらぁ。まぁ痛みを感じなくしただけで、脳細胞の上書きはまだ継続中だけどぉ」

上条「――え?」

操祈「どうしたのかしらぁ? そんな驚いた顔をして」

上条(頭痛が楽になって、澄んだ視界で改めて食蜂操祈を観察する)

上条(金髪だった。整った顔立ちをしていた。長い睫毛と可愛いらしい鼻と小さな唇。瑞々しい白い肌)

上条(セーラー服の上でもわかる大きな乳房、引き締まった腹から膨らんだ尻ともちもちとした太腿)

上条(傷一つない脛から形のよい足。細い腕と手)

上条「ああ、知っているハズ、だ」

上条(頭がグワングワンする。ノウミソが地獄のようにメチャクチャだ)

上条(目の前にいるのは俺の恋人、食蜂操祈だ。間違いない)

上条(でも俺の後ろにある棺の中にいる女の子は―――食蜂操祈と瓜二つだった)

上条(瓜二つ…? いや、もはやクローンとして紹介してもおかしくない――いや、少しだが、ほんの少しだが、顔の形や髪の色、髪型に違いがある――ように見える)

上条(この違和感。この気持ち悪さをどう表現すればいいのか)

上条(ああ、そうか。聞けばいいのか。だだ下がりのIQで導き出した答えはこれだ)


上条さん精神崩壊コンマ下1
奇数→「おまえは―――」
偶数→「この女の子は――」













上条「―――誰なんだ?」
178 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/21(月) 01:58:22.69 ID:piBFJ8zmO
今日はここまでありがとうございました
次回は明後日の18時から始めまする

コンマ下
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/21(月) 02:12:38.24 ID:dFhuvKum0
乙ー
なんか藤子先生の作品みたいなホラーになってきてるー
180 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/22(火) 18:45:15.00 ID:723Io0+JO
はじめまんす
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 18:54:41.66 ID:NYcatIf2o
おーけー
182 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/22(火) 19:36:53.83 ID:723Io0+JO
上条「操祈…」フラフラ

操祈「なぁに?」

上条(痛くない頭が痛い。気持ちが悪くて気持ちが悪くて、視覚定まらない。それでも、これだけははっきりさせないと)

上条「操祈…この女の子は――誰なんだ?」

操祈「…………」

操祈「――――」スン…

上条「―――?」


上条(微笑みに満ちていた操祈の顔から笑顔が消えた)

上条(まるで期待していた答えじゃなかったような顔で…)


操祈「そう…まだ、その認識なのね…」

上条「??」



ズギィィイッ



上条「がぁっ!?!?!」

上条「ハァ…ハァ…ハァ…あ、ああ…」

上条(視界が歪む。頭蓋骨が砕ける。脳ミソがグチャグチャに掻き廻されたようだ。痛くて痛くて、涙が止まらない)

上条「み、操祈…操祈…――」フラフラ

上条(わけがワカラナいよ)

上条(モウ考える力ガワかナい)

上条(簡単な算数の問題も解けなイ)

上条(文字化ケした世界で、ふわりと、ナニカに包まれた)


チュッ


上条(熱い抱擁と唇が重なる感覚がした。落ち着く)


上条「ミサキ…ミサキ…」

操祈「大丈夫。大丈夫よぉ…全部私に任せてちょうだい。大丈夫。あなたの記憶を――私取り戻してあげるから――」
183 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/22(火) 23:25:46.62 ID:723Io0+JO
上条「――――」


ドサッ


操祈「………」ギュッ

上条「…スー…スー…」ギュッ

操祈「ごめんなさい…」

操祈(胸の中で眠る愛する人を抱くと、悪夢におびえる子供のように、右手でぎゅっと腕を掴まれて、愛おしく思えた)

操祈(それと同時に、ずっと胸の中にしまい込んでいた罪悪感がどっと溢れて、自然と涙が溢れる)

操祈「痛いわよね、怖いわよね。酷いわよね。ごめんなさい、わがままな女で――」


???「ああ、全くだ」


操祈「………」スン

操祈「なんだ、生きてたのねぇ。てっきり死んだものかと思ってたわぁ。グラサンアロハさん」

土御門「感情の切り替えが早い事だ。さすが精神系最強の超能力者。自分の感情も思いのままかよ」

土御門「――おたくの縦ロールが頑張ってくれたぜぃ。ほめてやれ」

操祈「帆風さんならそれくらい余裕だと思っていたわぁ」

土御門「そうかよ。聞いたか帆風」

帆風「は、はひぃ…土御門さん、待って下さい…」ゼェ…ゼェ…

操祈「……ここまでどうやって」

土御門「途中まで負ぶってもらった!」ドンッ

帆風「さ、さすがに疲れましたぁ。頭痛いです…」ズキズキ

操祈「最低ねぇ」ピッ

操祈「ほら、頭痛がマシになったでしょ」

帆風「はいぃありがとうございます…」
184 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/22(火) 23:26:23.29 ID:723Io0+JO


土御門「そんなことはどうでもいい。それよりもカミやんだ」

土御門「カミやんはすでに限界だった! 白昼夢で意識を失う時間が多くなっていた。一日を過ごした感覚がないだろう」

土御門「このまま行けば、夢と現実の境があやふやになり、夢にあった事を現実と捉えて、夢の中で生きる廃人なっていたんだぞ」

操祈「ええ、わかっているわぁ」

操祈「でも一つが間違い。その白昼夢は過去夢。食蜂操祈との出会いを思い出すための夢」

操祈「夢を見ているという事は脳のどこかに刻まれた記憶が呼びだされた証拠だもの」

操祈「絶対に必要だった。だから白昼夢の中で事故にあわないよう、私と派閥の誰かが監視をしていたわぁ。もちろん24時間ねぇ」

操祈「白昼夢を確認した時、小躍りしたくらいよぉウフフ」


土御門「てめえの目的の為に惚れた男が廃人になってもいいのか」

操祈「―――構わないわぁ。私はもう、あの地獄はまっぴらなの」

操祈「好きなのに、好きなのに。こんなに愛しているのに、全く見向きもしてくれない。どれだけアプロ―チしても記憶にも残らない」

操祈「気が付けば周りに泥棒猫ばっかり集まってくる……最初は期待したわぁ。いつか自分の手で記憶を取り戻してくれるって。ヒーローってそういうものでしょ」

操祈「でも、もう疲れちゃった。だから私は自分から動いたの。」


土御門「カミやんに何をした」

操祈「なにもしていないわぁ。ただ脳細胞の活性化で眠っているだけ」

操祈「今日の事はお礼を言うわぁ。あなたのおかげで、この人の脳は活性化されたから」

操祈「強い衝撃により破壊されたままの脳は、私という存在を認識するように作り変えられる」

操祈「――それとも『なにをした』っていうのはぁ。2年以上かけた計画の話を言っているのかしらぁ?」



土御門「チッ、この悪女め。これだからレベル5ってのは…」

土御門「この入れ替わり計画……失敗したら――」

操祈「大丈夫よぉ。私の想定なら、目覚めた後、ちゃんと健康な体になっているはず―――私のあの人が戻ってくる…」

土御門「………それは、あまりにも無理がないか?」

操祈「………」

土御門「おまえとそこに眠っている奴、一体どっちがどっちかがまでオレでもあやふやだ」

土御門「だがな、この嘘は誰のためにもならない……おまえが一番辛いんじゃないのか?」

土御門「そんなことをしても、カミやんは食蜂操祈のことを思い出すとも限らないし、むしろ精神崩壊する可能性だってある」

土御門「仮に成功したとしても、おまえと過ごした日々は永久に消滅する。おまえという存在が、本物の食蜂操祈にすり替わり、偽物の食蜂操祈はただの他人になるんだぞ!?」

土御門「それが分っているのか!?」



土御門「蜜蟻愛愉!!!」



185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:30:57.89 ID:NYcatIf2o
めっちゃ禁書で面白いけど・・・
もう野球関係無くね?
186 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/22(火) 23:41:07.15 ID:723Io0+JO
操祈?「――あなたに…何が分かるっていうの…」

土御門「――」

土御門「空気が変わったぞ。おまえ、蜜蟻の方か」

操祈?「どっちでもいいわ。どうせ蜜蟻愛愉は死んだも同然だったのを、あの女に助けてもらっただけだもの。感謝しているのはあの女の方」

操祈?「幻想御手で能力を、イデンィアンポーカーを応用して意識を共有して、幸せな夢を見ているのだから」

操祈?「それでも私たちを止めるというのなら…いいわ。これ以上、この人と私たちの未来を邪魔するというのなら!―――」リモコンスッ


ピッ


操祈?「え…」

上条「…スー…スー…」

土御門「無駄だ。偶然か、今右手がおまえに触れている。幻想殺しが効いているはずだ」

土御門「……いや、それ以前だな。心理掌握か心理穿孔か。自分がどっちなのかもあやふやな状態で、自分だけの現実が確立するわけがないだろう」

土御門(外見も中身も嘘で塗り固められた奴が、自分を信じられるだけの真実が見えるか!)

土御門「帆風も満身創痍。この場にオレを止められる奴はいない。オレはここで帰らせてもらう。明日からいつも通り、日常を満喫させてもらう」

操祈?「………くっ、好きになさい」

土御門「それと、カミやんについては一先ず預けておく。おまえらの事だ、下手な事はしないだろう」スタスタスタ

土御門「だが責任は取れよ。上条当麻という男が背負っているものはおまえらだけの世界じゃない」

土御門「その男になにかあれば、学園都市にいる怪物から世界にいるバケモノどもまでから、制裁を喰らうハメになるぞ」

土御門「もちろん、オレもその一人だ――」



ギィイイ

バタンッ



操祈「………」

帆風「……女王、申し訳ありません。あのような方に好き勝手を…」

操祈「いいのよぉ。どの道、誰かにバレるくらい覚悟してたから。むしろあの男で助かったわぁ」

操祈「これ、御坂さんだったら大惨事よぉ」

帆風「……これからどうしましょう」

操祈「すぐに当麻さんを病院へ。冥土返しの先生でもここまでくれば―――」



187 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/23(水) 00:09:46.34 ID:ZcvUNi+nO
・・・・・



操祈「――――――」


バサッ


操祈「………え?」

カエル先生「見ての通りだよ?」



上条「……あ、先生」

カエル先生「おはよう。目覚めはどうだい?」

上条「ばっちり。すっきり爽快ですよー。ずーっと頭に残っていたモヤがさーっ晴れた感じ?」

上条「すげーすっきりしてるなぁ!」

上条「で、先生。―――俺ってなんで病院にいるんですか?」

上条「おっかしいなぁ。さっきまで土御門と研究所に―――あれ?何してたんだっけ」

カエル先生「………」

操祈「…………」

上条「先生?」

操祈「――――」

操祈「……えっと…当麻、さん?」

上条「あれ?」

操祈「…!」

上条「先生、あそこに花束が落ちてる。なんで?」

操祈「――――」

カエル先生「ああ、あれは君の彼女からだ」

上条「! 操祈かな! あれは操祈が好きな色だ―――」






操祈「………先生」

カエル先生「―――なにもできなかったよ。あそこまで脳細胞が出来上がっていたらね?」

操祈「………」

カエル先生「なにもかも裏目だね? 人の脳を弄りまわした挙句、想い人の記憶に残らないどころか」



カエル先生「認識すらされないなんて」



カエル先生「どうだい。透明人間になった気分は?」

操祈「―――――」

操祈「………」

カエル先生「これ以上、僕は彼の脳を診れない。この病院が持つ設備では――いいや、学園都市のどの病院の設備でも修復は不可能だね?」

カエル先生「これは人の脳を……人が踏み込んではいけない領域に、勝手に踏み込んで荒した君の罰だ!」

カエル先生「これから君は一生、愛する人から見られることも! 声を聴いてもらえることも! 触れてもらえることも出来ない!!」

カエル先生「―――なぜ! こんな無茶をしたんだ!?」

操祈「……ごめん、なさい…ごめんなさい」ポタッ…ポタッ…
188 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/23(水) 00:11:13.23 ID:ZcvUNi+nO

カエル先生「僕に謝られても困るね? 君が謝るのは上条君だ。もっとも、君の謝罪は耳には届かないがね?」

カエル先生「君の記憶がまだ生きているのが不幸中の幸いだね? いずれ記憶が擦り切れて顔も声も思い出せなくなるけどね?」

操祈「私…どうしたら…」

カエル先生「―――方法は一つあるね?」

操祈「! それはなに!? お願いします! なんでもします! 私の脳でも心臓でも! これからの人生全部上げてもいいから! お願いします! お願いします! どうか! あの人を…――私を、助けて…」

カエル先生「はあ……」

カエル先生「1日学園都市統括理事長権」

操祈「!」

カエル先生「君たちが野球大会で優勝し、勝ち取った景品は、1日限定だが学園都市の全ての力を手にすることが出来る権利だ」

カエル先生「1日限定だが、その権力と能力をフル回転させ設備を整えられれば、上条君の脳を修復できる――彼は君を見つけることができる」

操祈「じゃあ、今すぐにでも!」

カエル先生「だが、その権利の施行権を持っているのは上条当麻君ただ一人だね?」

カエル先生「彼が君を認識できない限り、君の為に動く……自分の脳を弄る事はまずしないよ? 何せ彼は自分が異常のない健康体だと思っているからね?」

操祈「――――あ、ああ」

カエル先生「すでに詰んでいる」

カエル先生「僕は出来る限りの事は前もってやっておくよ。ただ、彼が君の存在に気づき、嘆き、自らの脳を改造するのを望むまでそれ以上は何もしない」

カエル先生「これは真の意味で、君たちの絆を試されることになるだろうね…?」


操祈「―――――」

操祈「…………」

操祈「………」

操祈「……」

操祈「…」




上条さんのHPが20減りました
土御門さんの好感度が30上がりました
土御門元春好感度218→248


上条さんは食蜂操祈さんの事が見えなくなりました
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:12:28.38 ID:Bu/A2IZx0
また上条さんの脳がボロボロに…
190 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/23(水) 00:22:53.17 ID:ZcvUNi+nO
――ある日の帰り道


上条「うーん、最近ちょっと疲れがたまってるなー」ドヨーン

オティヌス「おい、顔色がヤバいぞ」

上条「なんだか寝付けないし、誰かから見られているような気がして……おや、こんな所にカードが……インディアンポーカーじゃねぇか」

オティヌス「ほう、これが例の…」


グラサンのオッサン「あ、ありがとうございます!」


グラサンのオッサン「いやぁ風で飛ばされてて……探していた一枚なんですわ!」

上条「は、はぁ」

グラサンのオッサン「って!顔色ヤバいですよ! そうだ、お礼にこれを…」

上条「?」

グラサンのオッサン「安眠のイデンィアンポーカーです。タダで差し上げますので…」

グラサンのオッサン(安物のカードで売れ残りだから、なんて口が裂けても)

オティヌス「むむ?」ジトー

グラサンのオッサン「な、なんでも…」

上条「とりあえずサンキュー! ありがたく貰っておくぜー!」


上条さんは安眠のインディアンポーカーを手に入れました



――7月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:5/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。
※操祈さんの事が認識できません。異常を異常と言える人は…?
※ドリーは大丈夫だろうか…


アイテム
インディアンポーカー(休むと。回復するHP+50確定&+コンマ二桁)

安価下2
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:25:46.14 ID:/IlNjXHmo
192 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/23(水) 00:26:40.90 ID:ZcvUNi+nO
今日はここまでです
ありがとうございました

次回は日曜日の19時からお願いします



みゆきちの過去編を読んでビックリこいてから早幾年長かったなぁ…
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:26:47.74 ID:zrLnrlg50
とりあえずインディアンポーカー使って休む
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:28:31.81 ID:/IlNjXHmo
現状の問題で一番頼れそうなの全部土御門さんしか思い付かないんだが誰頼れば良いかヒント無い?
195 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/23(水) 00:42:16.89 ID:ZcvUNi+nO
>>194
@ハーレムの誰か
A縦ロールと共通の趣味してるアイツ
B上条さんにズケズケ物を言える日常サイドのデコ
C恋愛上手な年上のお姉さん
D毎度おなじみ天使の相談室

の5人くらい?




――8月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:129/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10〜30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1〜4

勉強
HP=+20
学力=+10〜20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。
※操祈さんの事が認識できません。異常を異常と言える人は…?
※ドリーは大丈夫だろうか…

安価下2
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 07:21:29.75 ID:/IlNjXHmo
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 07:37:27.03 ID:RWwwpHjNo
遊ぶ
風斬
198 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/27(日) 19:36:24.62 ID:HVPVtu98O
大変お待たせしました
短いですが始めます
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:38:09.41 ID:2uvPrLozo
おけ
200 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/27(日) 20:19:13.38 ID:HVPVtu98O
上条(――8月になった)

上条「あれからもう1年かぁ」

上条(学園都市野球大会から早一年。早かったような長かったような)

上条(―――アレイスターが掲示した1日学園都市統括理事長権施行期限まであと1か月)

上条「――――」

上条(………ドリー…看取…操祈…)

上条(心配事が多い。全く解決しない。部屋の中ではなにもならない。真夏の灼熱地獄のなか俺は公園のブランコに座っていた。そんな時――)

上条「………何やってんだ俺…」ギィッ

上条「………ん」


ワンッワンッ!
ガルルルルルr


風斬「―――――」ガジガジガジガジ

上条「って、風斬ィーーーーーー!!!!!?????」

上条(野良犬の大軍にガジガジに噛まれまくっていた風斬氷華を見つけた)


・・・・・


上条「ぜーっぜーっぜーっ…どうして! いつも! 動物に絡まれるんだ! おまえは!」ボロッ

風斬「いやーいつもは動物にもスルーされるのですが、実体化するとどうも絡まれちゃうようで…」エヘヘ

上条「照れるな褒めてない」

風斬「まあ助けられたのは事実。お礼に一つ、お手伝いさせてください。困っている事があるなら相談に乗りますよ」

上条「………このパターン定番化してない?」

風斬「気のせいでは?」



風斬相談室
@だんだん瞳のハイライトが消えていく彼女について
Aゾンビに襲われてから全く行方知れずの彼女について
B行方不明になってから、だんだん記憶も曖昧になってきた彼女について
C今年のパ・リーグって面白くない?


安価下2
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:20:05.49 ID:GNFq+bhgo
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:20:31.23 ID:rbbFWA/m0
1
203 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/27(日) 21:40:30.10 ID:HVPVtu98O
上条「最近、一つ……いや、三つ心配な事があってな」

上条「その一つなんだが…」

風斬「ええ」

上条「ドリーの事なんだが――」

風斬「え?そっち?」

上条「――え?」

風斬「……いや、なんでも」

風斬「ふぅん、見えない人と居ない人より、見えてて居る人が優先なんですね…」

風斬「それで、ドリーさんがどうしました?」

上条「最近、色々忙しくてなかなか会えなかったんだ。だけど先日会った時…」


ドリー『こんにちわ、おにいちゃん、とミサカは―――あれ?なにかいいかけてた?』


風斬「はぁ…だからドリーさんと…いやなんでもないです」

風斬「あの子が言った通りですね。女の子をほったらかしにしていると、痛い目をみますよ」

上条「――――」

風斬「こういう時は、本人と会った方が吉です! デートですデート!」ズビシッ

上条「ええ…」

風斬「そんなに雰囲気が悪いのなら、私がついて行ってあげましょうか?」

上条「いやそれは―――」



彼女じゃない他の女と一緒に彼女とデートだとぉ!? コンマ下1
奇数→よ、よろしくお願いします…
偶数→ええい、一人でいけらぁ
204 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/09/27(日) 21:43:05.46 ID:HVPVtu98O
ごめんなさい今日はここまでにさせてください
来週は土曜日の19時からはじめます

コンマ下
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:43:52.02 ID:Rs24NhoAo
他の二人は生きてる限り何とでもなりそうだけどドリーは実質死にそうなんだよね
206 : ◆y1POWXBhVp87 [saga]:2020/10/03(土) 19:02:56.31 ID:+ea24v/GO
はじめます
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:03:49.44 ID:Cm/5CMCHo
予告通りだ
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