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【安価・コンマ】続・ハーレムシミュレーター【R-18】

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841 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:10:23.14 ID:xHdo2dmOO
>>839
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:11:19.69 ID:gGhWzTkK0
新しい女の子達と乱交DA
843 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 15:14:43.13 ID:g2BMd/sr0


「やあ、いらっしゃい」

 シェンウェンの漕ぐ舟が南岸に着くと、釣りをしていたワタリが顔を上げ、片手を振った。

「皆、待ってるよ」

「うん」

 目の前には、神社と屋敷。どちらへ行こう?



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(4/5日目 日中)
@武術の修行

A音楽の稽古

B島国グルメを味わう

Cその他要記述
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:18:19.52 ID:9jU8Y77w0
2
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:20:16.50 ID:0wAAET0DO
2
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:20:29.25 ID:0Q6GqLKg0
3
847 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 15:35:15.06 ID:g2BMd/sr0


「おや、西洋琵琶は辞めたんでありんすか」

「辞めてないよ。ただ、こっちも練習するようにしただけ」

 フルートを取り上げると、アスラはアズサを見た。

「ちょいと、失礼」

 アスラからフルートを受け取り、様々な角度から眺める。

「…ん、龍笛と大体一緒でありんすな。ただ、指穴が多い…吹いてみても良ござんすか?」

「うん」

「では、失礼」

 唇に当て、息を吹き込む。数回試すと、ソフィーと遜色ない音が出た。キーを様々に押し、音階を把握する。

「…ん、大体分かりんした。音は出せるのでありんすか」

「どうにか。…」

 楽器を返してもらい、息を吹き込む。やや掠れているが、どうにか音が出る。

「よく考えたら、音階自体がクリストラとは違いんす。ここは、笛の舌使いを学んだほうが良いでありんしょ。では、あちきは龍笛を失礼…」

 竹でできた横笛を手に取ると、吹き鳴らした。まずはロングトーン。それを2分割し、更に4分割。

「…と、このように、音を区切るのでありんす。ではやってみまひょ…」



「お疲れ様でありんした」

 笛を置き、頭を下げる。

「今夜は、ゆっくりと休んでおくんなまし。誰でも、望みの女を付けんすよ」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
@遊女と寝る(https://haremsimulator.wiki.fc2.com/wiki/%E5%B3%B6%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%8A%B1%E9%AD%81%E3%81%9F%E3%81%A1 から一人併記)

Aその他要記述
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:37:46.44 ID:xHdo2dmOO
レイの姉に会う
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:41:25.74 ID:gGhWzTkK0
>>842
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 15:42:00.39 ID:PUZgIPVKO
レイの姉に会って同じ事を聞いてみる
851 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 15:57:56.03 ID:g2BMd/sr0
「まだ抱いたことのない女を、できるだけ多く、でありんすか」

 アスラの要望に、アズサは頬に指を当てて考えた。

「ふむ…廓の芸者は、皆一度はお相手をしておりんすから…ああ」

 ここで、ぽんと手を叩く。

「…こちらでご用意しても、良ござんすか?」

「うん。誰がいるか分からないから」

「では、任せておくんなまし」



 数分後。座敷の襖が開くと、一人の少女が入ってきた。いつもの質素な着物でなく、綺羅びやかな衣装に身を包み、白い化粧を施された彼女は、三指を突いて頭を下げると、少し緊張した声で自己紹介した。

「…アカツキ、でありんす。9つまで取っておいた操を、殿様に捧げ奉れて、た、大変嬉しゅうありんす」

「アカツキは、数え5つの頃から廓でしっかと『教育』されてありんす。何でも、申し付けておくんなまし。…アカツキ、粗相の無いように」

「はい、姐さま」

 アズサが座敷を離れる。取り残されたアスラは、目の前の、着飾った幼い少女を見た。



安価下 プレイ内容 コンマ分体力消費
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 16:05:32.99 ID:O5RQ3+hp0
背面座位で優しく抱く
853 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 16:57:40.05 ID:g2BMd/sr0
「…初めて、なの?」

「初めてでも、心配しないであり、お、おくんなまし」

 慣れない手付きで帯を解くアカツキ。その手を取ると、アスラは彼女の背中から、自分の胸に抱き寄せた。

「あ…」

「触るね」

 着物の前を掻き広げ、膨らみ初めてすらいない乳房に掌を置く。

「あっ♥」

 身動ぎするアカツキ。小さな乳首が、ぷくりと膨らんだ。この年頃にして乳首が勃つのは、廓での指導によるものか。膝を広げ、脚の間に手を遣ると、つるつるの割れ目が指に触れた。そっとなぞると、膨らんだ陰核に当たる。

「あぁっ♥」

「…」

 ぷにぷにの割れ目を、指でくぱくぱと開く。時折クリトリスをつつきながら、もう片方の手では乳首をくすぐる。

「あ…ぁ…ん、ぁ…♥」

 小さな身体はアスラの胸にすっぽりと抱かれ、両手で幼い性感を存分にくすぐられる。熱い蜜は白いお尻まで垂れて、下に敷く彼のペニスを刺激する。
 やがて、彼はアカツキの腰を掴んで持ち上げると、幼い入り口に亀頭をあてがった。

「じゃあ、挿れるよ」

「は、はひ……っ、いっ!」

 つぷ。つぷ。…つるん。小さな9歳の膣に、アスラの10歳のペニスが突き刺さった。アカツキは唇を噛み、目に涙を浮かべて痛みに耐える。

「くぅっ…ふぐっ…うぅ…」

「大丈夫…?」

「だ、大丈夫で、ありっ、あっ、痛いっ!」

 とうとう、アカツキは声を上げて泣き出した。身をよじる彼女を強く抱き、アスラは頬に何度もキスをした。キスしながら、乳首を指で擦った。

「ううぅ…ひっ…んぁっ♥」

「痛いね、ごめんね、痛いね…」

 囁きながら、乳首とクリトリスを優しくくすぐる。
 だんだん、泣き声に甘い吐息が混じってきた。

「あ、あっ…っ♥ ふ、んぅ…っ♥」

「アカツキ、そろそろ、出すよ…」

「! …だ、だして、たんと、出しておっ、おくんなっ、あっ♥」

「あぁっ」

 肉棒が跳ね、子種が溢れた瞬間、アカツキの小さな膣が、縋り付くようにきゅっと竦んだ。



安価下コンマ 00 or 99で妊娠
残り体力 200ー99=101
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 16:58:50.22 ID:jVPojfHBo
855 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 17:24:43.23 ID:g2BMd/sr0
 襖が、細く開いた。

「…えーっと、アズサ様に言われて来たんですけど…」

「! ちょっと待って」

「あっ♥」

 アカツキの身体を持ち上げ、脇に寝かせる。それからアスラは、襖に向かって手招きした。
 入ってきたのは、一人のエルフだった。

「…え? バルバスの」

「あ、いえ、確かにエルフとのハーフですが。れっきとした島国の者です」

 銀髪を切り揃え、尖った耳にかなり大きな乳房を晒すような、胸元の開いた着物の女は、恭しく頭を下げた。

「ユリコ、と申します。本当はただの下働きなんですけど、『廓の女に変わりはないから、抱かれ申し上げなさい』とのことで…」

 言いながらユリコは、ぐったりと横たわるアカツキをちらちらと見ている。幼い肢体をあられもなく曝け出す、齢9つの幼女に…そっと、舌なめずりした。



安価下 プレイ内容 コンマ分体力消費
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:28:56.76 ID:+paTgsPMO
上に乗って腰を振ってもらう
857 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 17:46:28.63 ID:g2BMd/sr0
「じゃあ、よろしく」

 そう言うとアスラは、その場にごろんと仰向けになった。ユリコは立ち上がると、彼のもとへ歩み寄った。彼女の着物は、裾に大きな切れ込みが入っていて、むっちりとした太腿が露わだ。
 アスラの腰を跨ぎ、しゃがみ込む。萎えかけのペニスに、ふさふさしたユリコの茂みが触れる。

「ん…んっ♥」

 前後に、ゆっくりと腰を揺らす。茂みが少しずつ湿り、温かい粘膜が裏筋や亀頭に貼り付く。

「ん…ん…んっ、あ…あっ♥」

 ずりずりと裏筋を這っていた感触が、にわかにペニスを包み込んだ。
 濡れた膣穴にペニスを咥えながら、ユリコは上下に腰を振り始めた。

「あ♥ あ♥ あ♥ …」

 身体が上下に揺れ、着物の胸元がずり落ちる。豊満な乳房が放り出され、ダイナミックに上下する。
 揺れる乳房に、アスラは手を伸ばした。

「あっ♥」

 頭ほどもある爆乳は、アスラの手が見えなくなるほど沈み込む。ぼってりと膨れ上がった乳首を指でつまむと、ユリコは肩を揺すった。

「んふふっ…あんっ♥」

 腰の動きが早くなる。

「あっ♥ あ♥ あ♥ あっ♥」

「あ、はっ、はあっ」

「…んぁあんっ♥」

 とんと、亀頭が膣の奥に当たる。きゅっと締まった女の穴に、アスラは2度目の射精を果たした。



安価下コンマ ゾロ目で妊娠
残り体力 101−76=25
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:47:07.05 ID:sTNrygLL0
859 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 17:53:03.45 ID:g2BMd/sr0
「…失礼します」

 襖が開き、するりと入ってきた人物を見て、アスラはあっと声を上げた。

「もしかして…レイのお姉さん」

 すると、女ははっと目を見開いた。幾分険しく、大人びた顔つきをしているが、顔立ちはレイとそっくりであった。

「妹をご存知ですか。…いかにも、レイの双子の姉、ファン・セイにございます」

 遊女と違い、セイは黒い質素な着物を纏い、白い頭巾を被っている。頭巾を脱ぐと、妹と同じ黒い髪が零れ落ちた。

「尼僧の身で、何故このような場に呼ばれたのか、疑問でしたが…このような所以がありましたか」

 納得した様子のセイ。アスラは、申し訳無さそうに言った。

「…あの、でも、ここはそれとは別っていうか、その」

「アスラ様とまぐわい、子を成せと。承っております」

 そう言うとセイは、するすると着物を脱いだ。

「…分かってるなら良いや」

 呟きながら、ユリコを腰から下ろした。



安価下 プレイ内容 コンマ分体力消費
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:54:21.36 ID:YeWMuNU6o
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 17:56:01.76 ID:O5RQ3+hp0
対面座位でキスしあいながら
862 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 20:28:03.06 ID:g2BMd/sr0
 帯を解き、襟に手を掛け…

「…っ」

 ぎゅっと目を閉じると、一気に前をはだけた。全体的に細身で、胸もレイと違って控えめだ。
 深呼吸しながら、セイは言った。

「い、妹と違い、貧相な身体で申し訳ありません」

「こっち来て」

 アスラは布団の上に胡座をかくと、自分の前を指した。一糸纏わぬ姿のセイは、遠慮がちに彼の前に正座すると、そっと胸から手を離した。
 彼は、意外に筋肉のある彼女の肩を掴んで引き寄せると、唇を重ねた。

「っ!!? …ん、ぁ…」

 セイが、目を見開く。が、すぐに彼に委ねるように、身体を預けた。

「んっ♥ ん…ちゅ…んっ!?」

 唇を吸いながら、アスラは濃い茂みの中に手を伸ばした。陰毛を掻き分け、膣穴に指を這わせる。思わず引けた彼女の腰を、もう片方の手で押さえる。

「ん、はっ…そ、そこは、汚うござい、あっ♥ んん…っ♥」

 構わず、指でセイの秘部を刺激するアスラ。手に温かい液体が垂れてくると彼は彼女の身体を引き寄せ、自分の膝の上に座らせた。

「挿れるよ」

「は、はい、お願いしま…あ、くっ」

 ペニスが膣に入る瞬間、セイが歯を食いしばった。

「…もしかして、初めて?」

「…この身を、求めた殿方は…貴方様が、初めてで、くぅっ」

 どうにか腰を上げ、そして下ろす。アスラは、そんな彼女の肩に腕を回すと、頭を引き寄せた。

「ああ、アスラさ、んっ♥」

 唇を重ねると、震える膣穴が僅かに和らいだ。
 ゆっくりと、引き締まった腰を上下させる。

「んっ♥ んっ♥ っ♥ ふっ♥ …」

 何度も唇を合わせ、腰を上下に揺する。セイは背中を曲げ、必死に彼の唇を求める。アスラは片手を、控えめな彼女の胸に伸ばす。

「んっ♥ …あ、はっ♥ あ、あっ…♥」

「ん…はぁっ」

 抱き合って一つになって、お互いに果てた。



安価下コンマゾロ目で妊娠
残り体力 25−36=−11
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 20:29:36.95 ID:QDEt2Cm+O
はい
864 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 20:39:58.25 ID:g2BMd/sr0


「昨夜はお楽しみいただけたでありんすか?」

「うん。…」

 朝食の膳にぼんやりと向かいながら、頷く。

「それは良うありんした。オリエズマでの週も本日で最後。最後まで、どうぞごゆるりと」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする? 自由安価(5/5日目 日中)
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 20:40:49.04 ID:O5RQ3+hp0
セイに会ってレイと同じ事を尋ねる
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 20:41:33.52 ID:KgbNYhnNO
>>850
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 20:42:31.99 ID:rHetwymEO
>>840
868 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 21:17:32.33 ID:g2BMd/sr0
「…」

 焼き魚に箸を付け…ふと、口を開いた。

「…シーヴァ…ぼくの父は…死にそうなの?」

「!」

 アズサが、さっとアスラに目を向ける。

「皆が、噂してるんだ。勇者シーヴァの容態が危ない…それに、『魔王が出た』って」

「今の所、ここに話は来ておりんせん。然るべきときが来たら…クリストラから迎えが来るでありんしょ」

「…」



安価下
@ここで止める(代わりに日中の行動を併記)

A調べ続ける(どこへ行く、誰に聞くか併記)
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 21:18:27.51 ID:O5RQ3+hp0
1 >>865
870 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 21:38:21.20 ID:g2BMd/sr0


 それ以上は尋ねず、アスラは島国領の隅にある小さな庵にやってきた。

「…どうぞ、粗茶ですが」

 そう言って湯呑を差し出したのは、ファン・セイ。彼女の前に座ると、彼は切り出した。

「大陸のこと、どう思ってる?」

「…レイが幸せに暮らしているのなら、そこは良いところなのでしょう」

「レイのことは、どう思ってるの?」

「…」

 セイは、すっと目を細めた。

「…レイは素晴らしい子です。文も武もよく修め、あらゆる才知に秀でています。私が一月かけて覚えた技を、あの娘は一晩で身につけ、かつ私を上回る」

「…羨ましい?」

「…」

 膝の上で、セイは拳を握った。

「…オリエズマの誰もがファン姉妹を指して、『蜥蜴のセイ、龍のレイ』と呼びます。レイとて蒙昧な姉を、嘲笑ってもおかしくないのでしょうが…あの娘の魂は澄んでいますから。寧ろ、魂の清らかさでさえ、私はレイには及ばない。…ええ、あの娘が羨ましい。あの娘が、父の両親から沢山の愛を受けて育った間に、私は母と二人、ひたすら祖父母や周囲からの侮蔑と冷笑に耐え続けた。母が病で没した後は、厄介払いとばかりに寺に棄てられた…!」

「…」

 拳を震わせるセイ。アスラは、小さく口を開いて…やがて、ぽつりと言った。

「…島国が、嫌い?」

「好きか、嫌いかではありません。例え、冷や飯を食わされ罵詈を子守唄に育てられようと…故郷は、故郷。命を尽くして奉公せねばなりません」

「どうして」

「それがオリエズマの…島国の生き方です」

「…」

 諦め切った顔で、きっぱりと言うセイ。そんな彼女を見て、彼は、一つの結論に至った。



「…そんな国は、無くなればいい」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする? 自由安価(5/5日目 夜)
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 21:41:05.49 ID:PUZgIPVKO
島国側の高貴な出の人に会う
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 21:42:18.04 ID:gGhWzTkK0
何も考えず遊ぼう
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 21:45:06.05 ID:rHetwymEO
遊女と乱交しつつ女性の責め方を習う。
874 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 22:03:49.89 ID:g2BMd/sr0
 一つの決心を固めたアスラは、島国の高貴な出の者に会うことにした。
 セイが引き合わせたのは、ツクヨミという名の女であった。

「…へえ、ファン姉妹と仲良くなったの」

「有難き幸せにございます」

 島国らしくない、クリストラ風の安楽椅子に座る女に、セイは平伏して言った。
 ツクヨミは、美しい黒髪を腰まで伸ばし、満月を染め抜いた着物を無造作に羽織っていた。切れ長の目でアスラを見ると、ぱちぱちと瞬きしながら言った。

「…はじめまして。ツクヨミです」

「アスラだよ。…王族の生まれって聞いたけど」

「王族ではなく、皇族です」

「どっちでも良いわよ。どうせ、うちには関係ないことだし。…それで、勇者様がうちに、何のご用ですか。子作りでしたら、少々お時間を頂きますけど」

「ツクヨミにも、お姉さんがいるって聞いた」

「! …セイ」

 じろりと、セイを睨む。

「…申し訳ありません。私の出自について、少々」

「あーあ…」

 ツクヨミは溜息をつくと、背もたれに深く背中を預けた。

「…そう。うちも双子。うちは妹の方だけど。でも、皇族に双子は縁起が悪いからって姉だけ残されて、うちは生まれてすぐに国を追い出された」

「! そんな」

「これ、綺麗でしょ」

 おもむろに、着物の胸元に手を入れると、金色のペンダントを取り出した。三日月を象った、美しいペンダントだった。

「友達のエルフに作ってもらったの。趣味はサトンで使えるような石集めに、ハマムでマッサージ。クリストラの剣術も修めたわ。それから、好きな食べ物は麻婆豆腐。うんと辛いの!」

 そこまで言って、ふっと顔を曇らせる。

「…島国のものは、嫌い」

「だったら…」

 アスラは、ぐいと身を乗り出した。

「…滅ぼしちゃおう」

「!?」

「なっ!?」

 その言葉に、セイも、ツクヨミさえも仰天した。

「だって…島国のせいで、酷い目に会ったんでしょう? 仕返ししてやろうよ」

「だ、駄目よ、そんな軽々しく。一応、姉様のことはそんなに嫌いじゃないし…」

「まずは、オリエズマ領を全部大陸のものにしよう。そうしたら、セイはレイと一緒に暮らせるし、ツクヨミも好きな食べ物がいつでも食べられる!」

「国とは!」

 突然、セイが声を張り上げた。

「…そのような、身勝手な理由で滅ぼされて良いものではありません」

「身勝手じゃない。2人の人生を台無しにした。…ぼくは、やるから」

 そう言うとアスラは、2人に背を向け、部屋を出て行った。
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 22:09:21.88 ID:gV4Zi04Ao
流れ変わったな
876 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 22:13:16.77 ID:g2BMd/sr0
 噂話が聞こえる…



 ___聞いたか。シーヴァ様が、危篤と

 ___後宮の門が開くぞ! 遣いの者が入っていくのが見えた。

 ___アスラ様を迎えに来たのだわ。父親のお見舞いに…





「…アスラ様!!」

 寝室に、マリアが駆け込んできた。すっかり大きくなったお腹を庇いながら深呼吸すると、彼女は言った。

「勇者シーヴァが…お父上が、いよいよ危篤とのことです」

「!!」

 心臓が早鐘を打つ。背中を、冷たい汗が伝う。

「今すぐご準備を。お父上に、会いに行きます」

「…うん、分かった」

 頷いた瞬間、数人の女達が一斉に寝室に入ってきた。彼女らは櫛やブラシ、着替えや装飾品を持ち、一斉に彼の身なりを整えに掛かった。
 詰め襟の白い軍服に、金の刺繍の付いた白いマントを羽織り、腰に細い長剣を帯び…

「ねえ、急いでるんだけど…」

「間もなく出来上がります」

 髪を整え、薄く化粧を施す。大きな羽根付き帽子を被せられ、ようやくアスラは城を出た。
 外には、豪奢な馬車が待っていた。

「中にお入りを」

 一人の騎士が促す。白塗りの馬車に乗り込むと、4頭の白馬が一斉に進み始めた。
 クリストラ領を、西へ。タルスムの平原を抜け、宮殿の横を通り…

「!!」

 開け放たれた、巨大な門。サーラや多くの女達が見守る中…アスラは、生まれて初めて、後宮を出た。
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 22:14:08.13 ID:gGhWzTkK0
たかが国民一人幸せにできずして何が国か
878 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/22(火) 22:14:34.17 ID:g2BMd/sr0
今日はこのへんで。

次回は第一部のエピローグ、並びに清算
それが終わったら、そのまま第二部か、ロリコンの続きでもするかな…? いずれにせよ新スレ建てます
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 22:29:40.44 ID:gV4Zi04Ao
おつおつ
さらに楽しみになってきた
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 16:11:44.81 ID:TNamfKY10
各領の料理人交流会とかやってみたいな
881 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/23(水) 21:42:38.08 ID:6lVcjFNM0


 磨かれた石や木で出来た建物が整然と並んでいる。生まれて初めて見る景色を抜け、馬車は寂しげな空き地に来た。今にも崩れ落ちそうな、小さなあばら家の前で停まる。

「ここに、父が…?」

「こちらへ」

 従者に手を引かれ、馬車を降りる。
 変色した木の扉を開け、中に入る。薄暗い室内に目を凝らすと、汚いベッドに一人の男が横たわっているのが見えた。傍らには、医者と思しき男が立っていて、入ってきたアスラに気付くと、慌てて脇にどいた。
 従者に促され、ベッドに近寄った。

「…」

 ベッドに横たわる、枯れ木のような男。髪は殆ど抜け落ち、逆に耳や鼻から下は白い髭に覆われている。男は、近寄ってきた少年に気付くと、薄く目を開けた。

「…お前が…おれの、息子…か」

「あなたが、ぼくの父…なの?」

「貴方様の子、若き勇者、アスラ様にございます。シーヴァ様」

 従者が頷く。シーヴァと呼ばれた老人は、震える息を吐いた。

「そうか…お前が…」

「…シーヴァ…父、さん…?」

「もっと…もっと、早くに会いに行くべきだった…今となっては…」

「…」



安価下1〜3でコンマ最大 何と声をかける?
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 21:49:56.35 ID:bd5xS2YW0
父さん、僕は何なの?この理不尽の多い世界で何を為すべきなの?
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 21:52:12.60 ID:xGlOg4Ij0
今こうして会えたよ。これからはずっと一緒にいるよ。だから…だから…
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 21:55:54.26 ID:RE97nQNDO
嫌だよ……父さん死なないで……
885 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/23(水) 22:14:20.62 ID:6lVcjFNM0
「まだ、遅くないよ」

 アスラは思わず、枯れ枝のような父の手を握った。

「これから…一緒にいれば良い。だから…」

「…」

 従者や護衛の騎士たちが、親子を見守っている。やり取りを書き残す者や、涙ぐみものもいる。
 シーヴァは、首を横に振った。

「おれは…約束をしたんだ。この生命が果てる時…最後に、捧げる約束を…」

「シーヴァ様は、既に世界のために、御身を尽くされたのです!」

 従者が声を張り上げた。

「もう…良いではありませんか。最期くらいは、父として…」

「そうだよ! …」

 言いながらアスラは、一つの違和感を覚えた。
 こんな事態だというのに、彼の妻は……アスラの母親は、一体何をしている…?

「そういう意味では、ない…ないのだ…っ」

 咳き込むシーヴァ。痩せこけた身体が震え、ベッドが軋む。一緒に、あばら家の柱が揺れ、屋根が…剥がれた。

「…えっ?」

「!!」

 屋根に空いた穴から、一人の女が降りてきた。その姿を見た瞬間、従者が呟いた。

「え…アナベル、様…?」

「…」

 ボロ布を纏った、みすぼらしい姿の女。歳は40くらいだろうか。シーヴァに負けず劣らず痩せた身体で、虚ろな目で彼を見ている。
 シーヴァは、髭に覆われた口元で笑んだ。

「待っていたぞ。…『ウラノ』」

「…ウラナエアルス!!」

 突然、騎士の一人が叫んだ。次の瞬間、騎士たちが一斉に剣を抜いた。しかし、その手は一様に震え、足は今にも逃げ出さんと、そわそわ足踏みしていた。

「シーヴァ。我が仇」

 ウラノと呼ばれた女が、低い声で言った。

「約束通り、汝を迎えに来た」

「ああ」

 乱れた銀髪をなびかせ、ウラノがシーヴァに歩み寄る。
 その前に、アスラが立ちはだかった。

「ま…ま、て…」

 震える手で剣を抜き、女に向ける。

「お、おまえが…魔王…」

「シーヴァ。我が骸と、子を成したな。それが、これか」

 ウラノが、骨ばった片手を上げる。

「よせ! おれの息子に手を出すな!!」
886 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/23(水) 22:41:14.12 ID:6lVcjFNM0
「おおお…ああああああっっっ!!!!」

 絶叫しながら…アスラは、剣を女の左目に突き出した。明らかに、手には何かの力が集まっている。それよりも明らかな弱点を狙ったのだ。
 ところが、切っ先は彼女の鼻先で止まった。

「汝は人を殺めたことがない。その切っ先を止めたのは、汝自身」

「あ…あ…」

 剣が、先端からゆっくり崩れていく。

「かつ、その剣は竹で出来た飾り。我を貫くには…」

「…っ」

 ところが、アスラは退かず、代わりに剣の鞘を外して握った。

「もういい…やめるんだ!」

 シーヴァが、咳き込みながら言う。

「おれが、彼女に従えば、それで全て…」

「はああああっっ!!!」

 最後まで聞かず、アスラは踏み込み、今度は喉元めがけて鞘を突き出した。ウラノは、差し上げた手を軽く振ると

「…蛮勇」

「ぐああああっっ!!?」

 アスラの身体が、木っ端のように吹き飛んだ。あばら家の壁を軽く突き破り、遠く離れた民家の、石の壁に激突し、落ちる。

「アスラっっ!!! …っ、ぐっ」

「確かに、汝の子」

 ウラノはシーヴァの首を掴むと、ひょいと持ち上げた。その身体が、旋風と共に宙へ浮かんでいく。
 騎士の一人が、思い出したように叫んだ。

「…っ、若き勇者が、武勇を示したぞ! 遅れるな!!」

「おおーっ!!」

 騎士たちが、一斉にウラノに殺到する。それを軽く振り切ると、ウラノは空高く舞い上がった。
 屋根の穴を通った瞬間、突然、一本の槍が彼女を掠めた。と思うや、無数の鋭い槍が、何本も飛来し彼女を襲った。

「!」

 いつの間にかあばら家の周囲には、黒い肌の屈強な男たちが陣形を組んで、槍を投げかけていた。
 その中に、真っ白な肌の少女が一人。動かなくなったアスラを抱いて、涙を流していた。

「起きて…起きて、アスラ! まだ、死んでないよ…!」

「…っ」

「!!」

 アスラが、ゆっくりと目を開ける。頭から血を流し、白い軍服はぼろぼろだが、何とか生きている。

「…ルールゥ?」

「アスラ!」

 ルールゥが、彼を抱き締める。
 そこへ、エルデがやって来た。彼女はアスラを見て、それから上空を飛び去っていくウラノ、そしてその腕に捕らわれたシーヴァを見て、祈るように両手を組んだ。

「どうして…サトンの人たちが、ここに…?」

「勇者アスラ」

 エルデが、彼の前に膝を突く。

「貴方は一度、死にました」

「えっ」

「ですが、サトンの呪術によって…一命を取り留めました」

「呪術……!!」
887 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/23(水) 22:47:42.96 ID:6lVcjFNM0
 はっとなった。以前、エルデに促されて交わった、ナワナイと言う少女。彼女が用いるのは、身代わりの呪術…

「あの娘がさっき、死んだ。それで、アスラに何かあったって知った」

「クリストラに常駐させていた戦士を集め、向かわせたのです。しかし」

「…」

 アスラは、地面を拳で打った。
 従者や医師、騎士たちが、アスラを取り囲む。



「アスラ様、ご無事で」「城へ運べ!」「傷の手当を」
「よくやったよ、こんな子供が」「宮廷画家を呼ぼう」「英雄譚だ。吟遊詩人が黙ってないぞ」



「父さん…」

 無責任なざわめきの中で、アスラはぽつりと呟いた。
888 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/23(水) 22:50:45.56 ID:6lVcjFNM0



『Harem Simulator』 第一部 完



 お疲れ様でした。今日はここまで。次回は第一部の清算になります。
 第一部の間の行動を元に、第二部までにどこで何人の子供が生まれるか決定します。
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 22:55:17.54 ID:bd5xS2YW0
おつ
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 23:00:41.53 ID:xKc7Bl2n0
乙乙
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 23:02:05.90 ID:pBdZnjEao
乙です
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 23:04:52.41 ID:xGlOg4Ij0
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 23:19:50.36 ID:VmHmIaTio
おつおつ
どのシリーズでも思うけど場面が動くときの描写好き
894 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 21:32:46.85 ID:xF3NE88w0
では清算を始めます。
以下の数値を合計したものに、最後に取ったコンマ1桁を乗算して得られた数を、第二部までにそれぞれの領に生まれた子供の人数とします。

@訪問頻度:15週間の内、それぞれの領を訪れた回数

A教育:それぞれの領で学習を選択した頻度に応じて、10の数値を配分。×0.3で使用

B娯楽:それぞれの領で娯楽を選択した頻度に応じて、10の数値を配分。×0.5で使用

C食:それぞれの領で食を選択した頻度に応じて、5の数値を配分。×0.1で使用

D女:それぞれの領での性行為の頻度に応じて、20の数値を配分。×1.5で使用
895 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 21:48:13.38 ID:xF3NE88w0
@訪問頻度

・クリストラ 4回

・タルスム 2回

・オリエズマ 4回(大陸:島国=3:2)

・サトン 2回

・バルバス 3回
896 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 21:54:36.49 ID:xF3NE88w0
A教育
学習の頻度に応じて、10ポイントを以下のように分配します

・クリストラ 3ポイント

・タルスム 0.5ポイント

・オリエズマ大陸 1.5ポイント

・オリエズマ島国 2ポイント

・サトン 1.5ポイント

・バルバス 1.5ポイント
897 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 21:59:37.00 ID:xF3NE88w0
B娯楽
娯楽の頻度に応じて、10ポイントを以下のように分配します

・クリストラ 0ポイント

・タルスム 3ポイント

・オリエズマ大陸 1ポイント

・オリエズマ島国 2ポイント

・サトン 3ポイント

・バルバス 1ポイント
898 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 22:02:01.80 ID:xF3NE88w0
C食
食の頻度に応じて、5ポイントを以下のように分配します

・クリストラ 0ポイント

・タルスム 0ポイント

・オリエズマ大陸 3ポイント

・オリエズマ島国 1ポイント

・サトン 2ポイント

・バルバス 0ポイント
899 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 22:07:48.65 ID:xF3NE88w0
D女
性行為の頻度に応じて、20ポイントを以下のように分配します

・クリストラ 3ポイント

・タルスム 3.5ポイント

・オリエズマ大陸 3ポイント

・オリエズマ島国 3.5ポイント

・サトン 4ポイント

・バルバス 3ポイント
900 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 22:16:19.42 ID:xF3NE88w0
最後に、特定の領に対しては以下の補正をかけます

・クリストラ
『故郷』計算の最後に×1.1する

・タルスム
『奸臣への反骨』訪問頻度に×0.5する

・オリエズマ
『討滅の誓い』島国の訪問頻度に×0.1し、大陸の訪問頻度に×2する
901 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 22:17:48.60 ID:xF3NE88w0
では、コンマ判定を行います。0が出た場合は2桁を参照します



安価下コンマ クリストラ
安価下2 タルスム
安価下3 オリエズマ大陸
安価下4 オリエズマ島国
安価下5 サトン
安価下6 バルバス
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:18:02.31 ID:vGo2uZaDO
はい
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:18:22.12 ID:srFk9+DD0
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:18:24.56 ID:y6iwkDM5o
てー
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:18:40.77 ID:0qyT1gdN0
a
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:19:13.80 ID:sNJ/GJVWO
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:20:02.69 ID:JRTsh++J0
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:23:43.92 ID:y6iwkDM5o
故郷……
909 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 22:43:38.08 ID:xF3NE88w0
あ、小数点以下は四捨五入で
以上より、アスラ10歳〜18歳までに生まれる子供の人数は、以下の通りとなります



・クリストラ

 1×4×(3×0.3+0×0.5+0×0.1+3×1.5)×1.1=23.8

 24人



・タルスム

 2×2×0.5×(0.5×0.3+3×0.5+0×0.1+3.5×1.5)=13.8

 14人



・オリエズマ大陸

 6×4×3/5×2×(1.5×0.3+1×0.5+3×0.1+3×1.5)=165.6

 166人



・オリエズマ島国

 7×4×2/5×0.1×(2×0.3+2×0.5+1×0.1+3.5×1.5)=7.8

 8人



・サトン

 8×2×(1.5×0.3+3×0.5+2×0.1+4×1.5)=130.4

 130人



・バルバス

 9×3×(1.5×0.3+1×0.5+0×0.1+3×1.5)=147.2

 147人
910 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/24(木) 22:45:40.13 ID:xF3NE88w0
これにて第一部は終了となります。お疲れ様でした。

次は
@このまま第二部突入

A寄り道してロリコンシミュレーター

のどちらかを考えてます。スレが埋まるまでご意見をお聞かせください
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:45:40.71 ID:knU5uIZvo
オリエズマ島国さん!?
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:46:07.12 ID:knU5uIZvo
あ、1で

おつおつ
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:50:03.05 ID:0qyT1gdN0
1で
まさかこんなに子を産むとは思わんかった
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:51:29.75 ID:sNJ/GJVWO
1 クリストラ大焦りだろうなこれ
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:00:23.48 ID:fAo2WfV5O
1
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:00:43.75 ID:y6iwkDM5o
一応2で
他二つはともかくサトンの伏兵っぷり
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:05:36.48 ID:pzHi6uEz0
1 タルスムも困ってそう
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:11:15.19 ID:0qyT1gdN0
タルスム何したんだっけ
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:11:13.08 ID:IQxghXwa0
>>916
サトンはホラ、命の恩人がいたから領だから
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 10:30:09.79 ID:1AvfiD4e0
1
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 18:12:09.60 ID:bov01BYTO
2

タルスムはサーラがマイナス要因になったか?
クリストラは人種が近いのに少なかったり他の3か国が100人超えなあたり、記者のヒロインを投げたけど生き生きしていそう(こなみ)
922 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/25(金) 21:56:46.48 ID:nxxnZg5Z0
【名前】アイリーン
【年齢】21
【所属】クリストラ
【外見】黒髪に灰色の瞳で、中性的な整った顔立ち。すらりとして、驚くほど足が長い。職業柄、スラックスにシャツを着ていることが多いが、綺羅びやかなドレスも似合う。
【備考】
後宮に新設された『劇場』で演じる役者の一人。女しか入れないため、劇の男役として後宮入りした。外でも女性ファンが殆どであり、男性と接するのは不慣れ。ただ、性的指向としては異性愛者である。


【名前】イシェ
【年齢】19
【所属】タルスム
【外見】小柄だが胸と尻は豊満。褐色肌に虹色のヴェールを纏っている。
【備考】
タルスムの語り部。古代の王と、彼に寝物語を聞かせた語り部の血を引く女で、彼女もまた高貴の男の褥で寝物語を聞かせるのが仕事。彼女の透き通った声は、聞くものを心地良い眠りへと誘う。


【名前】ブロイ
【年齢】15
【所属】オリエズマ(島国)
【外見】中肉中背、どちらかというとふくよかな体型。絹で作られた綺羅びやかでぴったりしたドレスを纏い、花の冠を被っている。
【備考】
オリエズマ島国よりも更に南に位置する王国から来た王女。彼女の国は大陸と島国の間で巧みに独立を守ってきたが、勇者が大陸に肩入れしたことで均衡が崩れ、存続が危ぶまれるようになったため、独自に力を得るために勇者の血を取り入れるべく彼女を遣わした。おっとりした性格で、南国の果物が好物。


【名前】ゴゼ
【年齢】28
【所属】サトン
【外見】女にしては高いくらいの身長で、鋼のように引き締まった筋肉に覆われた身体。腰に太い帯を巻いている他は何も身に着けず、全身の毛を剃り落とし、白と赤のウォーペイントを施している。
【備考】
アスラの危機に駆けつけたサトン戦士たちを元に結成された、近衛戦士隊からの使者。本隊とアスラの連絡役の他、来たるべき戦いに備えてアスラを鍛え上げる役割を担っている。


【名前】パール
【年齢】?(外見は20〜30)
【所属】バルバス
【外見】赤を基調とした着物を重ね着し、長い黒髪を独特の形に結っている。白く細い手には、常に琵琶を携えている。
【備考】
どこからともなく現れた、謎のバルバス。そもそもヒトでない確証も無い。ゆったりした物腰で、琵琶は並び立つ者がいない腕前。普段ははぐれものの竹林で、ルナや時折現れる獣人と語らっている。
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/09/26(土) 12:13:12.93 ID:Wnv1eecL0
【名前】1・4
【年齢】21
【所属】クリストラ
【外見】短く刈り込んだ緑髪と白と紫のオッドアイの筋肉ダルマ、全身に様々な疵痕や変色があり10人中10人が美醜以前に痛ましいと評す躰をしてる
【備考】過激派により生まれた時から兵器として調整や改造を加えられてきた人間兵器の改良型
あらゆる武具と戦闘用の魔法を使用できるように訓練と改造・実験を重ねる中で生き残った個体の一つ
体内に埋め込まれた魔法により感情や思考能力が破壊されているので自分の命に頓着しない
前型の0・〜シリーズは人質などの要救助者や味方の生死、更には作戦計画すらも考慮できなかったが1・〜シリーズは簡単な作戦が可能な位の思考能力は残っている
来たるべき戦いの時に向けて実地試験とアスラの指揮訓練を兼ねて与えられる
924 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/26(土) 22:54:21.18 ID:HtBbjNOl0
【名前】ティエンファン(天環)
【年齢】8
【所属】オリエズマ(大陸)
【外見】白い肌に黒い瞳で、金色の髪を長く伸ばして後ろで結っている。ぶかぶかの派手な漢服を着ている。
【備考】ユィーキとアスラの娘。もともと本国に残って帝王学を学ぶはずであったが、女児であったこと、また飛貴を始め多くの皇族がアスラの子を身籠って帰国したことから、彼女一人にこだわる必要は低いと判断され、ユィーキの希望するまま共に後宮入りすることになった。かなりの甘えん坊。
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 22:59:12.92 ID:WS13gUi6o
そうか子供案も出さないといけないのか…
926 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/26(土) 23:00:43.63 ID:HtBbjNOl0
子供はこっちで考えます
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:08:27.23 ID:SF0fxqM4o
了解
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:40:46.61 ID:Wnv1eecL0
背景とは言え1〜2部間で500人近く孕ませてる

1部本文中で孕ませた娘がマリア入れて18人

>>1は500人超の子供達を描くのか(違
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:08:59.08 ID:VL+hbR650
【名前】 メリッサ
【年齢】 26(第2部開始時)
【所属】 クリストラ
【外見】 金色の髪をサイドで結っている女性。青い瞳にスレンダーな体系。手足がすらりと補足伸びており、黒の執事服を身にまとっている。
【備考】 カデンツァ家に代々仕える女執事兼ボディーガード 本家から言われている守るべき順番はメイブ≧アスラ>マリア。島国のくノ一と似通った暗器を用いた暗殺術・殺人術が得意。また執事としての能力も高く、彼女が入れる紅茶は評判がある。以前の後宮では彼女の姉が護衛についていたが、謎の失踪を遂げてしまったため、最近になって急きょ後宮へ送り込まれた。顔には出にくいが表情は豊か。猫や犬が好きで後宮で飼えないか考えている。姉に関しては不甲斐ないと思いつつも手掛かりが無いか探している。

【名前】 ケラノー
【年齢】 30(第二部)
【所属】 タルスム
【外見】 金の髪に黒い瞳の女性。ゆったりとした民族衣装を身にまとい、黄金の腕輪や指輪、脚輪に首輪などのを身に着けている。豊満な身体つきで身長が高い。
【備考】 タルスムで支配階級にいる女性。自身の髪と同じ金色が好みであり、身に着けている黄金が多いのもそのため。実はクリストラ人とのハーフであり、髪が金色なのもそのため。勇者の血筋に関しては血筋よりもアスラの本人の素質や功績が重要と考えており、アスラが成長をするためであれば喜んで手を貸す。見た目に反して力強く、弓術と斧術はお手の物。また、意外と乙女でもあり初心で処女だったりする。

【名前】 アマテラス
【年齢】 27(第二部 ツクヨミと同い年)
【所属】 オリエズマ(島国)
【外見】 老人の様な白い髪を腰まで伸ばしており、目は切れ長に透き通っているが左目に眼帯をしている。。身体にはシミ一つなく、胸は西瓜を連想させるほどにたわわに実っている 太陽の意匠をこらした訪問着を着用している 
【備考】 ツクヨミの双子の姉。本来は後宮入りするはずではなかったが、アスラが島国に嫌悪感を抱いているため、梃入れとして後宮入りする事になった。
しかし、後宮入りする際…第二部開始一年前ほどに、現在の有利な状況を残しておきたい大陸側の間者に毒を入れられ、1年間意識を失っていた。髪の色は元々は黒かったが白くなったのはその毒のため、また左目の視力も失っている。刀術を得意とし、陰陽術も使いこなし、学問・政治も優秀な天才。カリスマ性もあり、島国の平民からも慕われていた。本人は各国と友好的な関係を築くことを目的として後宮入りを承諾した。ツクヨミともっと仲良くしたい。慈悲深く淑やかな性格で毒を入れた大陸側の事も憎んでいない。

【名前】 カナン
【年齢】 29
【所属】 オリエズマ(大陸)
【外見】 銀色の髪に赤いメッシュが入っている。男装の麗人であり、チャイナ服に丸眼鏡タイプのサングラスをかけている。
【備考】 パイランの弟子で同じく大陸皇族直属の刑吏兼暗殺者。大陸の命令でアマテラスに毒を盛った張本人。毒の扱いに加え、相手の秘孔を押して壊すという特殊な体術も得意とする。後宮入りしたのも大陸側からの命令であり、アスラに近いユィーキが大陸の不利益を起こさないように監視ともし不利益を起こしたら…と命じられている。パイランと違い、同国の者も喜々として手を下す。それは「死」が好きなためである。また、今まで確殺していた自身の毒から生き残ったアマテラスに執着しており、手籠めにして辱めて一生飼いたいという歪んだ恋愛感情の様なものも抱いている。

【名前】…………(エイピ)
【年齢】18
【所属】サトン
【外見】黒髪のおかっぱに褐色の肌。非常に整った顔立ちをしており、均整の取れた美しい身体をしている。額に目の様な刺青を施しており、魔法陣の様な刺青が両腕にある。下着同然の秘部を最低限隠すだけの衣装を着ている。
【備考】とある邪神を崇める一族の巫女。本来の名前は邪神に与えられた人間では発音できない名前であり、他者にはエイピと邪神の名前を名乗っている。邪神を称えてはいるが、本人の性格は良識のあるものであり、クリストラにいたなら聖女と称えられるほどに寛容で優しい。それは、この世の人間全ては邪神の手の上で弄ばれる邪神の玩具に過ぎないというのが信仰であり、邪神の玩具である人間を大切にするのが巫女の仕事だからである。足つぼマッサージが得意であり、よく頼まれている。後宮入りした理由は「(後宮入りして)子を為せ」という邪神のお告げがあったため。他者の奏でる音楽が好き。


【名前】カイメラ
【年齢】?
【所属】バルバス
【外見】金髪オッドアイの女性に獅子の牙が生え、蛇の尻尾があり、背中には蝙蝠の羽が存在する。全裸に首輪をしている。
【備考】何者かによって作られた人造魔物 本体の女性は人間を素体にしており、そこに3種類の動物が融合させられている。気が付いたらバルバス寮におり、エリスアルネスにペットとして拾われ、首輪を付けられた(何となく自分に似ているから、らしい)。自身の記憶がなく無口無愛想無表情がデフォルトであるが、主であるエリスアルネスと何故かアスラには笑顔を見せる。正体は教会の過激派の中でも更に過激派が自分たちの戦力増強の為に造った存在(ただし、カイメラは失敗作として処分された…ところを何とか生き残った。)。素体の女性は過激派を調べていたところ失敗して捕まり実験台にされたとあるクリストラ人。得意なのはお菓子作りとお茶入れ。
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:22:28.41 ID:VL+hbR650
エイピと邪神の名前を名乗っている→エイピと仮の名前を名乗っている
です
931 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 08:40:03.08 ID:FmRO8QZR0


「せええやっ!!」

「ふんっ! …らあっ!」

「っ、おおお…ああっ!」

 振り下ろされた棍棒を躱し、爪先めがけて剣を突き出す。

「っと」

 ラーラが慌てて足を引っ込めると、鋭い切っ先は地面に深く突き刺さった。
 棍棒を下ろし、深呼吸する。

「…惜しかったな。狙いは良いが、右足をもう少し踏み込め。足を壊して有利を取っても、姿勢を崩しちゃおしまいだ」

「分かった」

 そう言うと…アスラは、地面から剣を抜いた。袖で土を拭い、鞘に収める。それからふっと、険しい顔を崩した。

「ありがとう」

「良いってことよ」

 ラーラは微笑むと、彼の背中をどんと叩いた。

「…あんたは逃げなかった。手練の戦士すら逃げ出す相手に、殴りかかったんだ。その心が折れない限りは、あたしはいつまでも付き合うぜ」

「うん」

 アスラは頷くと、ふと顔を曇らせた。腰に下げた長剣の柄に、指で触れる。

「…あの時、これがあれば」

「竹光も真剣も、魔王の前じゃ一緒だ」

 慰めるように、肩を抱き寄せる。

「…だが、シーヴァは…あんたの親父は、ちゃんと見てただろうよ。たった今出会ったばかりの親父のために、命がけで立ち向かう息子の姿を…」

932 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 09:06:34.12 ID:FmRO8QZR0


 竹林に入ると、ロウルがそわそわしながら庵の周りを歩き回っていた。

「…!」

 彼女はアスラに気付くと、足早に近付いてきた。

「ごめん、遅くなった」

「お前…魔王に一太刀浴びせたって、本当かよ」

「浴びせてないよ。手も足も出なかった」

「だけど、生きて帰ってきた…」

 ロウルはアスラの頭に手を伸ばすと、そっと前髪を掻き分けた。
 そこには、頭頂部から左目の上まで走る痛々しい傷跡があった。ウラナエアルスに吹き飛ばされ、あばら家の壁を突き破った時に、朽ちた木材で切ったのだ。他にも、壁に激突した際の傷跡がいくつも残っていた。

「…実は、俺は親父に言われてここに来たんだ。自分を倒した男の息子ならば、番の相手として申し分ないって…だけど、強い奴のガキは、大体へなちょこだからな」

「ぼくは?」

「…」

 ロウルは、おもむろにアスラから離れると…彼に向かい、地面に両手を突いた。

「! …」

 アスラも、それに倣う。

「はっけよい!」

 いつの間にか現れたルナが、2人の間で片手を挙げる。その手を…

「…のこった!」

 下ろした瞬間、2人は突進し、勢いよく組み合った。

「ふんぐぐぐ…」

「ふぅっ、すっ…んんんっ…」

 押しあった末…アスラが、ロウルを地面にひっくり返した。

「…これでどう」

 仰向けになったロウルの上に覆い被さったまま、アスラが問う。彼の顔を間近に見て…ロウルは、いきなり両手でその顔を引き寄せ、噛み付くようにキスをした。

「んっ♥ …俺は、お前のものだ。いっぱい産むからな。いっぱい孕むからな…♥」

 アスラの腰に巻き付けた脚の付け根が、じわりと温かくなる。

「はぁっ、はぁっ♥ お前との、赤ちゃん…100人は、産んでやるぞ…♥」



 ちなみに、この100人という数字が大げさでも何でも無いことをアスラが知るのは、数年後の話である。

933 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 09:57:56.40 ID:FmRO8QZR0


「…ウルル、ごめん」

「…何が?」

 きょとんとするウルル。アスラは草原に座り込んだまま、ぽつりぽつりと話す。

「生きるために命を奪うってこと、ようやく分かったんだ。前にウルルが言っていたことも」

「…よく分かんないけど」

 遥か遠くで戯れる羊の群れを見ながら、ウルルが頷いた。

「うん。分かってくれたなら、嬉しい」

「ウルルー」

 そこへ、エグハンが駆け寄ってきた。

「そろそろ、雨が降ってきそうだよ…」

「うん。今、ポーチが皆を呼びに行った」

 そう言うとウルルは、アスラの手を掴んで立ち上がった。

「そろそろ帰ろう。少し早いけど夕飯にして、それから…」

 ぽっと頬を赤らめる。

「…子作り、しよ」

「お、おらも…?」

「もちろん」

934 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 10:26:10.09 ID:FmRO8QZR0


「勇者は、宮殿には戻られませんか」

 サーラは溜め息を吐いた。ウェルパが、遠慮がちに言う。

「勇者とは言え、育ち盛り、遊びたい盛りでしょうに。子作りばかりでは、うんざりするのでは」

「他所で勉強漬けであれば、ここで息抜きをと思っていたのですが。…仕方ありません。カリフに奏上して、学のあるものを呼び寄せましょう。それから…そう」

 ぽんと手を叩く。

「薬師を呼びましょう。これまでの反応から、カリーはお気に召すでしょう」

 と、ここで目を細める。

「…それにしても、あの時エルフを排除できなかったのは、本当に痛い…」

935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 10:50:31.05 ID:IvjDwbmZo
子の人数にすごい差ついたもんな…
936 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 11:09:08.70 ID:FmRO8QZR0




「魔王め、父は渡さないぞ!」

「生意気なガキめ、殺してやる!」



 舞台の上で、派手な衣装を着た俳優と、おどろおどろしい装いの俳優が、剣で斬り結ぶ。楽隊が荘厳な音楽を奏で、合唱隊が一斉に歌い出す。



”若き勇者 恐れを知らず 剣を振るう 勇気のまま”



「これで、どうだ!」

「ぐぅっ…小癪なぁっ!」

 敵の攻撃に、主役の剣が弾き飛ばされる。主役は臆さず、腰に帯びた鞘を構え、斬りかかる。



”刃砕けど 心は折れず 力振るう 父のために”

”父のために 愛のために 父のために 愛のために”





「…」

 舞台の上で行われる華々しい英雄譚を、アスラはもどかしい気持ちで眺めていた。本当はこんな、格好良いものじゃない…

「いかがですか」

 隣に座るマリアが尋ねる。
 ここは、後宮に新しく造られた劇場だ。今日はこけら落としの日で、今上演されているのは、この日のために書き下ろされた演劇だ。モチーフは、ついこの間起きた、魔王の襲撃。そして、アスラと魔王の戦い。

「嘘ばっかりだよ」

 アスラは吐き捨てるように言った。

「ぼくは、こんなに戦ってない。大体、持ってた剣だって偽物だったじゃないか」

「お父上の枕元に、武器を持って近寄るわけにはいきませんから。…それに、あの時あのようにいかなくとも、いずれ現実にすればよいのです」

「…」

 あの一進一退の攻防を、現実に。それはつまり、彼が再び魔王に挑むことに他ならない。それを彼に課したのは、他ならぬアスラ自身。

「…そうだ」

「っ」

 突然、マリアが呻き出した。大きく膨れ上がった腹を押さえ、苦しげに喘ぐ。

「く、あ……き、『来た』…!」

「!! 誰か!」

 アスラが叫ぶと、音楽がぴたりと止んだ。舞台上の俳優や客席の人々が、何事かと舞台真正面2階席を見上げる。
 彼は大声で言った。

「誰か、来て! マリアが…『産まれる』!!」

937 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 12:49:03.98 ID:FmRO8QZR0


「アスラ様、マリア様。第一子誕生、おめでとうございます!」



「おめでとう」

 宴の席で、歩み寄ってきたのはシャーロットだった。幼い彼女のお腹は、真っすぐ立っているのもやっとなほどに膨れ上がっていた。

「ありがとう」

「シャーロット、あなたのお祝いも待ち遠しいわ」

 言いながら、2人の間に置かれた乳母車に目を遣る。先程まで泣いていた赤子は、泣き疲れたのかすやすやと眠っている。

「最初の子は男の子だったのね。わたしはどうかしら」

「…それにしても」

 マリアが、顔を曇らせる。

「大丈夫なの? その、『帝王切開』というのは」

「心配ないわよ」

「でも、お腹を切るんでしょう」

「もう何千年も前から、普通に行われてきたことよ。それに、わたしの身体だと、普通に産む方が危ないみたいだし」

「予定は、いつになる?」

 アスラが尋ねた。

「来月の頭だって」

「分かった。その時は、クリストラ領にいるよ」

「ええ、お願いね」

 そう言うと、素早くアスラの頬にキスをした。

「…お父さん」

938 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 13:05:09.30 ID:FmRO8QZR0


「…勇者シーヴァとは、繋がりません」

「そっか」

 仮面を外し、首を横に振るタルシュに、アスラはほっと胸を撫で下ろした。シーヴァと交信出来ないということは、シーヴァがまだ霊になっていない、つまりまだ生きているということだ。
 とはいえ、時間の猶予は無い。そもそも会った時点で、彼は危篤であった。ウラノに連れ去られて1年近く経って、まだ生きていることは奇跡に等しい。

「また来るよ」

 テントを出ると、外に一人の女が跪いていた。サトンの女戦士らしく裸に腰帯を巻くばかりで、髪や眉から陰毛まで全て剃り落としている。ウォーペイントの施された黒い肢体は、細く、鍛え抜かれた鋼のように無駄がない。

「ゴゼと申します。勇者アスラ、お会いできて光栄です」

「君は?」

「身代わりの死を受け、駆けつけた戦士の一人にございます。これよりは、主に仕える戦士団として」

「!」

 傍らに置かれた、大きな槍を、捧げ持つ。

「主の刃となり、盾となりましょう。…まずは、主に指揮を覚えて頂きたく」

「…分かった」

 アスラは頷くと、捧げられた槍を手に取った。

939 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 13:28:43.44 ID:FmRO8QZR0


 家に戻ると、2人の女が待っていた。

「! アスラ、お帰り」

「待ってたぞ」

 ラクマが、胡座をかいた膝をぽんぽんと叩く。そこに頭を乗せると、彼女は剥き出しの左のおっぱいを垂らした。右のおっぱいには、一人の赤ん坊がしがみついて、夢中で乳を吸っていた。

「訓練で疲れただろ。飲め。…んっ♥」

「んっ、んくっ…」

「ラクマ、ずるい!」

 抗議の声を上げるルールゥ。すっかり色濃くなった彼女の両方の乳首には、それぞれ赤ん坊が吸い付いていた。
 サトンで最初に孕んだ2人。ラクマは男の子を一人、ルールゥは、双子の女の子をそれぞれ出産した。片方は母親譲りの白い肌で、もう片方はどういうわけか褐色の肌をしていた。アスラに流れるタルスムの血が、ここで発揮されたのかもしれない。

「昨日はルールゥがしただろ。順番だ…あああ…」

 赤ん坊が泣き出した。慌ててアスラの口を離し、あやしにかかる。

「ちょっと待ってろ。…おーよしよし、どうした…」

「こっち、こっち」

 手招きするルールゥ。見ると、片方の子が寝てしまったらしく、敷物の上に下ろされていた。
 ラクマの膝から起き上がり、ルールゥの前に座る。赤く腫れた乳首を咥えて吸うと、甘い母乳が出た。

「んふふっ♥ アスラ、大好き…♥ そろそろ、次の赤ちゃんを」

 言いかけたその時、寝かせていた子が突然泣き出した。と思うや、その尻から茶色いものが噴き出てきた。

「あっ、ああーっ…」

 ルールゥがアスラを離し、慌てて子供を抱いて外へ走る。
 どちらからも置いてけぼりにされたアスラは、少し寂しげに汚れた敷物を掴むと、「これ洗ってくる」とラクマに言い残し、家を出た。
 荒野に立つ集落では、至るところから赤子の泣き声が聞こえてきていた。

940 : ◆WEXKq961xY [saga]:2020/09/27(日) 13:56:26.39 ID:FmRO8QZR0


 舟から降りて、岸にアスラの姿を認めた瞬間、ユィーキは彼の胸に飛び込んだ。

「アスラ! 逢いたかった…」

「ぼくもだよ、ユィーキ…」

 少し背の伸びた彼女の身体を抱きしめながら、彼は何度も頭の中で繰り返した言葉を、囁いた。

「ユィーキ。ずっと言いたかったんだ。この気持ちに気付いてから…」

「何だ…申してみよ」

 深呼吸し、照れくさそうに言う。

「…君を、愛してる」

「…」

 黙り込むユィーキ。

「…ユィーキ?」

 と、抱きついたアスラの肩に、ぽろぽろと熱い雫が降り注いだ。大粒の涙を流しながら、ユィーキは呟いた。

「ああ、ああ…帰ってきた…生きて…本当に、良かった…」

 震える腕で彼をきつく抱きながら、言う。

「その言葉があればこそ…あの文があればこそ…妾は、産褥の死の淵から帰って来れたぞ…」

 彼女はアスラの身体を離すと、何とその場に膝を突いた。それから、土で服が汚れるのも構わず深々と平伏し、言った。

「汝の『玉大后』…只今、戻りました…」

 その言葉に、少し後ろで見ていたランファンが小さく息を呑んだ。

「!? …ユィーキ、今のはどういう」

「…ここではアスラを王と仰ぐ。それだけのことです、姉上。…そんなことよりも、パイラン」

「は」

 控えていた小柄な女が、綺羅びやかな布に包まれた赤子をユィーキに差し出す。それを受け取ると、彼女は立ち上がってアスラの側に寄った。

「ほれ、見るが良い…汝と妾の、愛の結晶であるぞ…名は『ティエンファン』」

「あ…連れて来られたのですか」

 拍子抜けしたように言うランファンに、ユィーキは鼻を鳴らした。

「父上の跡継ぎだの何だのは、フェイグゥめに任せたわ。この子だけでも、ここで父親と過ごすがよかろう…」

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