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【安価】ティア「リリウム魔法学校へ! 5回もおかわりしてる……」【百合】

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184 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/05(土) 22:06:22.02 ID:wzuoxTodo
ボゴオオオッ!


セレニテ「がっ……!?」

セレニテ(なに、今のは……。何も見えなかった……魔力も、攻撃の軌道も……)

セレニテ(まさか……時を止めた!?)


ウィン「見えなかったでしょ。ナナもそうだよ、自分が何されてるか分からないまま倒れたんだ」

ウィン「そこで少し寝てて。警備を呼んでくる」クルッ


セレニテ「権能・吸収【アブソリュート・アブソーブ】!」


ウィン「ぐっ……!?」バタッ


セレニテ「はあびっくりした」パンパン

セレニテ「体を狙ったのは失敗ね。魔力を練りに練ったローブだもの、あの程度の魔法は効かないわ」

セレニテ「あなたなら数時間もすれば起きあがれると思うけど、その前に逃げさせてもらうわね。貰った魔力は大事に使わせてもらうから安心して?」


ウィン「ま……て……!」


セレニテ「それじゃあね」テクテク…

セレニテ「……ええ、やったわ。ちゃんとあなたの言うとおりに……」


ーーーーー

ーーー

185 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/05(土) 22:06:48.52 ID:wzuoxTodo
救急治療室ーー


クロエ(あわわ……)

クロエ(会話は聞こえてたけど、今の私が追っても何もできない……)


ギイイ……


クロエ「……」キョロキョロ


ウィン「あ……」


クロエ「ウィンさん、立てる?」ヨイショ


ウィン「……もしかして聞いてた?」


クロエ「……ええ。私には入れない領域だったわ」


ウィン「正解だよ。あいつはヤバい」


クロエ「はい、ここに寝て」


ウィン「お医者さんは?」


クロエ「今は上で対応してるみたい。できるだけ急いで来るって言って、職員通路で上に行ったわ」


ウィン「そっか……じゃあ少し寝ようかな……」


クロエ「ええ。来たら起こすわ」


ーーーーー

ーーー

186 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/05(土) 22:07:14.86 ID:wzuoxTodo
医者「みんな魔力不足で力が抜けたみたいだ。今年は接戦が多かったし、みんな張り切りすぎたのかな」


クロエ「それじゃあヒカリも……」


医者「ああ。診たところそのようだ。しっかり休めば治るよ」


ヒカリ「ありがとうございます。安心しました」


クロエ「ウィンさん」ユサユサ


ウィン「ん……? ふあ〜……」


医者「ウィン・フォルクスさんだね。君も魔力不足だ。ただ……」


ウィン「他の人より魔力が少なかった〜?」


医者「あ、ああそうだ。よく分かったね」


ウィン「やっぱりそうなんですね〜、ありがとうございます」


クロエ「ナナさんも命に別状はないらしいわ。良かったわね」


ウィン「おお、それはすごくいいニュース〜」


クロエ「さて……」


医者「最後にクロエさんだね。自分を食べてたようだけど、あれは?」


クロエ「テネリタス」キンッ


テネリタス「おっと」ストッ


クロエ「この魔獣とシンクロしたら、制御が利かなくなったのよ。それで飼い犬に手を噛まれるどころか、自分の魔獣に喰われかけたわけ」


医者「見たことない魔獣だな……。珍種か何かか? 危険は無さそうだが……」


テネリタス「ワタシが危険な訳ないじゃん。良識ある魔獣だよ」
187 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/05(土) 22:07:42.68 ID:wzuoxTodo
医者「人と意思疎通ができるのか……。確かに人に危害を加えそうにはないな」


クロエ「念の為学校を通してリーケ魔獣研究所で調べてもらうわ」


医者「ああ、そうしてくれ。私も魔獣は専門外だから、専門家の意見を聞いたほうがいい」

医者「それじゃあ、こんなところかな。君たちも少し休んだら豊穣祭で美味しいものをたくさん食べるといい。魔力回復は身体が資本だからね」


クロエ「そうね。そうするわ」


医者「それじゃあ、私はまた別の生徒を見てくるから。ここは好きに使ってくれて大丈夫だからね」


ーーーーー

ーーー

188 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/05(土) 22:08:09.76 ID:wzuoxTodo
ローラ「クロエちゃん、ヒカリさん、もう大丈夫?」


ヒカリ「うん。歩き回るくらいなら大丈夫」


クロエ「私も大丈夫よ」

クロエ「……とりあえずテネリタス」


テネリタス「ん?」


クロエ「私とシンクロした時に私のこと食べるのはもう禁止よ」


テネリタス「いやーあれはなんというか……ワタシも制御できなかったんだよ」


クロエ「全く……おちおちシンクロもできないわね」


ローラ「と、とにかく収穫祭だよ!」


クロエ「そうね。楽しみましょう!」


現在の目標
・収穫祭を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:37:02.08 ID:Brrs7zh0O
現状でウィンに土を付けたのって龍ラピス・本気樹・セレニテぐらいか、ヤバイのしかおらんな

吸血鬼の装いで収穫祭に繰り出す楓チーム、楓監修の服装+安定の中性的容姿で人気に
特に楓は牙を出してもコスと思われるだけで済むのでノリノリ
(晶・嵐はバレないかややハラハラしており、二人が楓と同じコスなのも数を増やしてカモフラージュするため)
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:44:25.11 ID:TJgQ/vpw0
ソレル姉妹が双子悪魔のコスで皆から注目を浴び、人だかりが出来る
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:48:54.91 ID:iCTjIavg0
収穫祭で誰が一番お菓子をもらえるかの競争になる
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:55:17.49 ID:a27NrV21O
あくまでマホリオという競技においての強さだからなぁ(戦闘力は上位だと思うけど)。セレニテは吸いすぎたら命に関わるみたいだしマホリオ自体出場できなそうよねえ

エミールのパルプンテでお菓子たちに命が宿り魔獣化。害は無いらしく皆で癒される
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:56:37.04 ID:OkYL5cIO0
予選敗退のストレスや魔翌力吸収の影響でいつにも増して空腹のアルシェ、収穫祭で暴食を始める
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:58:26.60 ID:KwDDIQAdO
正直エミールの魔翌力が一番ヤバそう(こなみ)
195 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/06(日) 22:44:07.26 ID:Y6mbn2Deo
町中ーー


きゃあきゃあ
   かっこいいー!


楓「ふっふふ……」


晶「お、おい楓……」


楓「血を吸われたいのはどなたかな?」キリッ


きゃああああ!


嵐「ああもう、バカ……!」ハラハラ


ティア「あうぅ……///」


ラクリマ「ほらほらお姉ちゃん、恥ずかしがらないで!」


楓「お、あっちは悪魔のコスプレか。可愛いね」


アルシェ「そっちは吸血鬼?」グウウウ


晶「うお、アルシェもいたのか。まあ、楓が吸血鬼するって言うから合わせてな。木を隠すなら森の中って奴だ」


アルシェ「お菓子たくさんもらってる……」ギュウウウ…


嵐「おこぼれだよ。楓の奴が調子乗ってもらってるんだ」


楓「この調子なら学校で一番もらっちゃうかもなー」


クロエ「聞き捨てならないわね!」


楓「クロエ!」


クロエ「私達演劇部を差し置いてお菓子を一番もらえるわけがないわ!」


楓「言ったなー? なら誰が一番お菓子をもらえるか勝負だ!」


クロエ「望むところよ!」


ヒカリレナ凜華モミジラクリマノルン(勝手に勝負始まった……)


アルシェ「……」グウオオオオ
196 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/06(日) 22:44:33.92 ID:Y6mbn2Deo
ティア「アルシェ?」


アルシェ「……お」


ティア「お?」


アルシェ「お腹空いた……」ギュゴオオオオ


ティア「!!」

ティア「ラクリマ、人の多いところに行きますよ! 少しでもお菓子を!」


ラクリマ「え、う、うん!」ダーッ!


アルシェ(……アルシェもお菓子もらいにいこう)グウウウウ


ーーーーー


ティア「お、お菓子ください! くれないとイタズラしますよっ!」


きゃあああ! なにこの子可愛い!


ラクリマ(アルシェおねえちゃんのために必死なお姉ちゃんも可愛いなあ)ホッコリ


ーーーーー


エミール「ほ、ほんとにするんですか?」


橘花「ああ。今までの経験から言って、人が怪我をしたり意識を失ったりすることはない。そして魔法がかかってもエミールの魔力が薄まれば魔法は消える」

橘花「つまりこれだけたくさんの人がいる場所での実験を行っても問題はないわけだ」


エミール「それはそうですけど……。ええい、変なこと起こりませんように!」カッ!


しゅうううう……


橘花「よし、何が起こったか調べに行くぞ」ウキウキ


エミール(行動早いなあ!)


ーーーーー

ーーー

197 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/06(日) 22:45:03.43 ID:Y6mbn2Deo
アルシェ「お菓子たくさん」ムフー


ティア「わ、私達のも、どうぞ……」ゼエゼエ


ラクリマ「あうう……人酔いってこういうことかあ……」グルグル


アルシェ「いただきま……」


ぼふんっ!


アルシェ「っ!?」バッ!


ドーナツ「……お? おお?」

ドーナツ「おおおおおおっ!? 動けるぞ!?」


アルシェ「ドーナツが喋った……」


ティア「ていうか……動いてませんか……?」


わーわー! きゃー!


プリン「私もよ! やったわ!」


チョコレート「あ、あたしも動けるぞー!」


アルシェ「なに……これ……アルシェのお菓子……」ゴギュゴゴゴ


アメ「あ、あのう……」


アルシェ「アメさん……?」


アメ「わたし達、多分すぐまた元に戻ります。分かるんです」

アメ「……少しの間でいいです。人間の世界を楽しませてください」


アルシェ「ん……」コクン


アメ「あ、ありがとうございます!」パアアッ


ティア「いいんですか? 逃げちゃうかも……」


アルシェ「生きてるのを無理に食べたりはしない。亡くなった動物や作った人にちゃんと感謝して食べないと失礼」


ティア「食に真摯なところ、アルシェらしいです」クスッ


アルシェ「……褒めてる?」


ティア「褒めてますよ」


いちゃいちゃ


ラクリマ(私いるの忘れてるのかなあ)ジー…


ーーーーー

ーーー

198 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/06(日) 22:45:35.84 ID:Y6mbn2Deo
出店ーー


アルシェ「お菓子が動いてもお肉は動かない」


ティア「軽食の移動販売ですか」


「食べるかい? 今なら少しサービスするよ!」


アルシェ「食べる」


「あいよ! できたてサンドイッチだ!」


アルシェ「はぐはぐっ」ムシャムシャ


「あとはおまけの試作品のサンドイッチだ。祭りなんで今日は出店だが、いつもは町の通り沿いの店で軽食屋をやってるから、よかったら食いに来てくれよ」


アルシェ「ん!」ゴクン

アルシェ「美味しかった。ティア、出店制覇しよう」


ティア「え、ええっ!?」


アルシェ「こっち!」グイッ


ティア「制覇って、どれだけ食べる気ですか!?」


ーーーーー

ーーー

199 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/06(日) 22:46:14.68 ID:Y6mbn2Deo
翌朝ーー


クロエ「……ふふふ」


ヒカリ「また笑ってる」


クロエ「楓にお菓子の量で勝ったからね」


ヒカリ「凜華さんが狼女のコスプレをして、でしょ」


クロエ「それでも勝ちは勝ちよ!」


ヒカリ「はいはい」クスッ


現在の目標
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓〜↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

11月第1週
9/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 22:56:33.66 ID:8O7X9emr0
ティトの方は問題ないか様子を見にいく
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 23:02:16.44 ID:4zancefZO
ウィンが人目につかない場所でイリスに詰め寄る
会場で起きた騒動を挙げ、イリス自身があのようなことを望んでいるのか問い詰める
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 23:03:37.55 ID:oy2vz1b+0
文化祭に向けて校長権限乱用を前提としたデートプランを立てる程に妄想が暴走する樹
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 23:06:54.68 ID:5LpcY+6so
魔翌力吸収について調べ、対策を練る
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 23:09:25.80 ID:vZigb1w3O
数百年に一度と言われる日食が発生。二週間ほど空が真っ暗になるらしい
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 01:19:49.70 ID:VghW7dy3O
おやすみの報告が無くなるとまたしばらく間空きそう
206 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:18:00.61 ID:Rii2agMho
ガーデンーー


クロエ「あ、ステラここにいたのね」


ステラ「クロエ先輩。どうしました?」


クロエ「ティトの様子を見に来たのよ。テネリタスがああなったし、ティトももしかしたら何か起きるかもと思って」


ティト「我は今のところ制御が効かなくなるということは起きてない」


クロエ「そうなの?」


ステラ「はい。ティトさんはとても良い子ですよ」


クロエ「ならよかったわ。……ちなみに二人はシンクロってできるのかしら」


ステラ「うーん……魔力の性質が近いとはいえ、難しい気がします」

ステラ「そもそもローラ先輩の魔法が特別で、クロエ先輩もなぜかできちゃってるのがすごいんですよ!」


クロエ「去年ローラの魔力を体内に入れた影響かしら……」


ステラ「なら逆に、クロエ先輩だったらティトさんとシンクロできるかもしれませんね」


クロエ「いずれ試してみるのもありかもね。でも星の魔力がいるのは事実っぽいし、まだ預けといていいかしら」


ステラ「はい、お任せください!」


クロエ「それじゃあ、調べ物があるから失礼するわね」


ーーーーー

ーーー

207 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:20:30.42 ID:Rii2agMho
図書室ーー


クロエ(『魔力吸収』……非常に珍しい魔法ではあるが、譲渡の対極であるこの魔法も存在する)

クロエ(『譲渡』が魔力不足の魔法使いを助けるものならば、この『吸収』はその逆、つまり魔力過多の魔法使いや、悪性の魔力に染まった魔法使いを助けるものである……)

クロエ(譲渡の逆……? でもあの人はイリスに魔力をあげてるはず……。2種類の魔法を持ってるってこと……?)

クロエ(魔法の扱いが上手いのはともかく、魔力量もすごそうね……)

クロエ(考えられる対策は、そもそも魔法にかからないことだけど……。今まで知らずに取られてたということは本人の了解がいる魔法じゃない。シュートやシールドのように、撃てば使える魔法ってことね)

クロエ(外からの魔法を防ぐローブとか、あるいはイリスに説得してもらうとか……)

クロエ「うーん……」


ーーーーー
208 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:21:00.26 ID:Rii2agMho
廊下ーー


ウィン「……いた」


イリス「っ」ビクッ


ウィン「学外対抗戦の『アレ』、お母さんだよね?」


イリス「……はい」


ウィン「ねえ、あんなことされてなんとも思わないの? お母さんがいろんな人に迷惑をかけてるんだよ?」


イリス「だ、だって……ママは、ああしてるのが、幸せ……だから」


ウィン「……」


イリス「それでママが幸せなら、私は……」


ウィン「それさ、お母さんと話したの?」


イリス「話してない……けど」


ウィン「話したことないなら分からないじゃん」


イリス「話してないけど……分かるんです」


ウィン「そんなわけ……」


イリス「私が魔力を補充する実験の中で目覚めた魔法が……人の考えてることが分かる魔法なんです」


ウィン「な……」


イリス「……お母さんにも、誰にも言ったことなかったのに……なんで、あなたに……」


ウィン「……それで、お母さんがイリスさんの治療をしてる時に、幸せを感じてたから……?」


イリス「……」コクリ


ウィン「……分かった。それ、みんなに言おう」


イリス「や、やです! こんなの知ったら皆さん気味悪がります!」


ウィン「気味悪がらない。現にボクが何を考えてるか見てごらんよ」


イリス「……『助ける』……?」


ウィン「そ。ここの生徒はいい人ばっかりだから大丈夫〜!」オー!


ーーーーー

ーーー

209 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:22:18.32 ID:Rii2agMho
そんな時校長室ではーー


樹「すでに各教室、各部活の出し物は決まってる」

樹「となるとここから作業に入って……本番一週間前には先生や用務員の方が安全性の確認のために、仮の出し物を体験することになる」

樹「当然まだまだ完成には程遠い出し物だけど……デートにはなるわ」キュピーン

樹「まずここのお化け屋敷、そしてクレープ……さらにタピって、講堂でゆっくり……うふふ」


ラミー「……樹、文化祭の私物化はよくないよ」ジトーッ


樹「うっ……そ、そうね」


ラミー「っ」ゾクッ


フッ


樹「? 急に暗く……。ああ、今日だったかしら」


ラミー「な、なにが……?」フラ…


樹「皆既日食が起きてるのよ……って、ラミー大丈夫? フラついてるけど」


ラミー「だ、大丈夫。ちょっと立ちくらみしただけみたい。それより皆既日食か……天体のことあまり調べないから知らなかったよ」


樹「それも今回のは数百年に一度レベルのものよ。どんどん気温が低くなるから用心しておくこと」


ラミー「はーい」
210 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:22:45.56 ID:Rii2agMho
図書室ーー


クロエ「はっ、はっ……!」ドクンドクン


どさっ……


クロエ(なに……胸が……苦しい……!)

クロエ「だ……だれ、か……!」パクパク


テネリタス『我が主、ワタシのことを出せるか?』


クロエ(テネリタス……! 召喚石に触れれば……)ググッ…


カッ!


テネリタス「よし、出れた! 待ってろ我が主! 人を呼んでくる!」ダッ!


クロエ「はぁっ、はぁっ……!」コク…


ーーーーー

ーーー




保健室ーー


クロエ「ん……」ムクリ


橘花「起きたか」


ローラ「クロエちゃあん!」ガバッ


ヒカリ「クロエ……良かった……!」ジワッ


クロエ「な、なに? どうしたの?」


ローラ「どうしたも何も、テネリタスが私達のことを呼びに来たんだよ! クロエちゃんが図書室で倒れてるって!」


クロエ「あ、ああ! 思い出したわ!」


橘花「そのことでクロエ、君に伝えなくちゃならないことがある」


クロエ「?」
211 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:23:18.06 ID:Rii2agMho
橘花「いいニュースと……悪いニュースだ」


クロエ「……いいニュースから聞かせてもらおうかしら」


橘花「まず、検査の結果命に別状はない。病気の気配もない。健康そのものだ、良かったな」


クロエ「確かにいいニュースだけど……ならなんで倒れたのかしら」


橘花「それが悪いニュースなんだが……覚悟して聞いてくれ」


クロエ「もったいぶるわね。なに?」


橘花「……君の中の闇の力が活性化している」


クロエ「……え」


橘花「おそらくだが、この皆既日食。世界が長いこと暗闇に包まれるというのは、分かっていても恐ろしいことだ」

橘花「そして闇は確か……精神的に揺らぐと成長するんだったな?」


クロエ「まさか……それで?」


橘花「推測の域は出ないがな」

橘花「そもそも人の心の中には、誰にだって暗い闇の部分はあるはずなんだ。そう言った意味では、闇魔法というのは異質な存在なのかもしれない」


ヒカリ「誰でも闇魔法を使えるってことですか?」


橘花「いや、魔法としては使えないことが歴史が証明している。だが、最後に襲ってきたという鬼や、闇そのもの……それがクロエたった一人の闇から作られたものだとは思えない」

橘花「人が知らずの内に心の中で育てた闇が少しずつ溶け出し……それが闇そのものを大きくしたのではないかと、私は睨んでる」
212 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:23:44.76 ID:Rii2agMho
ローラ「つまり……みんなが闇を作って、闇魔法使いはそれを消滅させるために闇の試練をしてるってこと?」


橘花「だから推測だ推測」

橘花「……まあその推測が正しければ、今回あまりに不特定多数の人間が恐怖を感じてしまったが故に闇が急成長し、クロエの中にある闇の力が反応した……という考え方もできる」


クロエ「じゃあ、他の闇魔法使いも?」


橘花「ラミーはほぼ完全に闇と決別したから、残ってるのは魔力だけのようだ。だからクロエのように倒れたりはしていない。少しフラついた程度だ」

橘花「学外の闇魔法使いの確認も樹がしてるが……特に問題はなかったみたいだ」


クロエ「闇の試練から時間が経ってないから、一番影響を受けたのかしら」


橘花「かもな。さ、話はこんなところだ。これから定期的に検査するからそのつもりでな」


クロエ「分かったわ」


ーーーーー

ーーー

213 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:24:17.33 ID:Rii2agMho
セレニテの研究所ーー


ガシャンッ!


セレニテ「く……っ!」フラッ

セレニテ(視界がぼやける……。魔力の安定剤を……!)ガクガク


バキッ!


セレニテ「つっ……!」

セレニテ(割れた試験管で手を切ったか……もう目の前のものも判別できない……)


ぱしっ


セレニテ(あった……)

セレニテ「ごくっ……」

セレニテ「……はあっ、はあっ……」

セレニテ「少し……落ち着いたわね……」


ーーーーー

ーーー

214 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/09(水) 20:24:56.91 ID:Rii2agMho
クロエ「闇の試練はもう乗り越えたし、もしまた闇と戦うことになっても大丈夫よ!」


ローラ「無理だけはしないでね?」ハラハラ


ヒカリ「クロエといるといろんな意味でドキドキしっぱなしだよ、もう……」


現在の目標
・文化祭の準備をする
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓〜↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
!現在皆既日食が起こっています!

11月第2週
10/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 20:28:38.92 ID:fX3AZH1FO
舞がカサブランカ演劇部の生徒達に街中で絡まれていたがそこに凜華が助けに入る
それでも多勢に無勢だったがそこにクロエ達リリウム演劇部メンバーも通りかかり助太刀
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 20:32:25.83 ID:HBiHqehdO
ラミーと一緒にソフィアのところに行って皆既日食で各々変わったことは無いか確認。
ついでにネットや新聞などでミリアに変化が無いか調べる。
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 20:43:00.97 ID:JUyEKvYOO
日食の影響で漆黒の花がそこら中に咲き始める。放っておくと人間や魔獣の魔翌力を吸収しだすので危ないらしい
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 20:53:20.16 ID:VP50kYTGO
文化祭の出し物とは別にベッドだけ置いた隠し部屋を作ろうとする生徒達を発見する
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/09(水) 20:54:10.79 ID:n+qcITljO
スフィアがリリウムの結界に神聖属性を加えて闇の影響を少し和らげてくれる
220 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/10(木) 00:23:30.76 ID:0bjf+9Iqo
ガーデンーー


クロエ「なんかバタバタしてるわね……何かあったの?」


園芸部員「実は正体の分からない黒い花が急に生えてきて……。今みんなで手分けして抜いてたんです」


クロエ「黒い花?」


園芸部員「皆既日食のせいじゃないかって言ってる人もいるんですけど……詳しくは分からないです」


クロエ「……この足元のも?」


園芸部員「ああっ、そうです! 抜いてもらえますか?」


ぷちっ


クロエ「チューリップみたいな形ね……」


園芸部員「バラみたいなのとかヒマワリみたいなのとか……もうめちゃくちゃですよ。橘花先生に調べてもらったら、魔力を吸う力もあるから早く対処するようにって……」


クロエ「魔力を吸う力……」

クロエ「この花貰っても?」


園芸部員「どうぞ。処分のために抜いてるだけですから」


クロエ「ありがとう。じゃあありがたくいただくわ」


ーーーーー

ーーー

221 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/10(木) 00:23:58.41 ID:0bjf+9Iqo
空き教室ーー


クロエ「スフィアさん、今いいかしら?」


スフィア「なに?」


クロエ「これ、黒い花なんだけど……見たことある?」


スフィア「あー、あるある。ほっとくと人間の魔力吸い尽くすはず」


クロエ「これ、咲かないようにはできないのかしら」


スフィア「どうだろう。わたしの力で学校覆ってみる?」


クロエ「えっ、そんなことできるの?」


スフィア「できるできる。効くかは分からないけどね。悪い力は多少なりとも抑えられる……はず」


クロエ「お願いしてもいいかしら」


スフィア「分かった。やってみるわ」カッ


バサアッ!


スフィア「光よ、邪悪なるものを排せ!」


カッ!!


スフィア「これでいいはず。効果が出るまでは少し様子を見てね」バサッバサッ


クロエ「……なんか面倒見よくなったわね、スフィアさん」


スフィア「ルクのせいよ。人間と仲良くしろとか言うから……」


クロエ「愛の力ねえ……」シミジミ


スフィア「ルクの方はそうでもないみたいだけどね」ムスー


ーーーーー

ーーー

222 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/10(木) 00:24:33.27 ID:0bjf+9Iqo
廊下ーー


クロエ(さて、今日はソフィアさんのところに行って……)

クロエ「……ん?」


「こっちこっち」

「よいしょ……」


クロエ「何してるの?」


「わひっ!? こ、これは、その……」

「文化祭の時の休憩室作り! 疲れた人はいつでも使えるようにするの!」


クロエ「それでベッド運んでたのね……。確かに休める場所があるのはいいわね」ウンウン


「で、でしょ!?」

「まあ先生には内緒で作ってるから他言はしないでくれると助かるかな」


クロエ「分かったわ。邪魔したわね」テクテク


「……行った」

「キョドりすぎ。もう少し落ち着いて答えなよ」

「だってびっくりしたんだもん……」

「もう……いつでもここでえっちできるようにするんでしょ?」

「わ、わーわー!///」


ーーーーー

ーーー

223 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/10(木) 00:25:01.29 ID:0bjf+9Iqo
ソフィアの住む城ーー


ソフィア「そんなことが……」


クロエ「ソフィアさんは体調悪くなったりはしてない?」


ソフィア「大丈夫です。使い魔も問題ありません」


クロエ「じゃあやっぱり私だけが……?」


ソフィア「そうそう、頼まれてた新聞記事と、本です」


ラミー「何頼んでたの?」


クロエ「ミリアさんのことが載ってる記事よ。同じ闇魔法使いだし、何か分かるかも……」ペラッ


ラミー「……普通の試合記事だね」


クロエ「ね、ネットよ! 何か裏話でもあるかも……」


ソフィア「どうぞお使いください」


ラミー(ぱそこん……確か便利な箱だよね……)


カタカタカタ……カチッ


クロエ「な、何も出てこない……」


ラミー「やっぱりクロエさんだけなのかな……。私も橘花先生に見てもらったけど、何も問題なしって言われたし」


クロエ「やっぱり一番直近の私が影響を受けてるのね……」


ソフィア「もし仮に再び闇が襲うようなことがあれば、全力で支援します」


ラミー「私も手伝うよ」


クロエ「ありがとう、二人とも……そう言ってもらえると助かるわ」


ーーーーー

ーーー

224 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/10(木) 00:25:31.41 ID:0bjf+9Iqo
町中ーー


クロエ「みんな、待たせたわね」タタッ


デン「大丈夫だよ。大事な話し合いだったんでしょ?」


レナ「まだ演劇用の買い出し終わってないんだから手伝いなさいよ。なんたって部長で監督なんだもの」


クロエ「分かってるわよ……」キョロキョロ

クロエ「凜華と舞は?」


モミジ「あれ、さっきまで一緒に……」


ラクリマ「あっちで誰かに声かけられてたよ」


クロエ「ちょっと探してくるわ。待ってて」


レナ「だから部長が……! ああもう!」


裏路地ーー


ドンッ


カサブランカ生1「あんたさあ……何も言わずに辞めるってどういうつもり?」


舞「どうも何も……顧問の先生には話しましたし、皆さんには言うタイミングがなかっただけです」


カサブランカ生2「おかげでこっちはてんやわんやなのよ! あんたが居るだけでよかったのに……!」


凜華「聞き捨てならないな。それじゃあまるで自分達は努力しないって言ってるようなものじゃないか」


舞「凜華さん……来なくても大丈夫だったのに」


凜華「大切な友達が言い寄られて無視はできないよ」


カサブランカ生3「外部の人間は黙ってて! これはうちらの問題なの!」


クロエ「凜華! 舞!」


カサブランカ生4「次から次へと……!」
225 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/10(木) 00:26:16.47 ID:0bjf+9Iqo
クロエ「うちの部員がなにか?」

クロエ(相手は10人くらいか……。なんとか穏便に済ませたいけど、ちょっとムカつくわね……)


カサブランカ生1「音無舞をカサブランカに返して」


クロエ「残念だけどそれは無理ね。返すもなにも、舞から望んでうちに来たんだもの」


カサブランカ生2「2連覇したせいで生徒が毎日のように見に来るのよ! 責任とりなさいよ!」


カサブランカ生3「なんなら力づくでもいいけど?」コオオ…


舞「あ、あなた達恥ずかしくないんですか! たった3人によってたかって……!」


ヒカリ「3人じゃないよ」


レナ「魔障壁【ガーディアン】」ゴオッ!

レナ「とりあえずこのまま私の後ろにいて」


デン「無理やりっていうのは感心しないなあ……」


ラクリマ「みんなー、こっちこっち!」


ノルン「ふわあ……」


ぞろぞろ……


カサブランカ生1「な、ななな……!」


カサブランカ生4「か、帰るよ! 大事になったらまずい!」


ダダダダ……


クロエ「……ふう」


ヒカリ「なんとかなった……」


舞「なんなんですかあいつら……! リリウムの皆さんに迷惑かけて……!」ワナワナ


凜華「まあまあ、無事だったし良かったよ」ナデナデ


舞「ぐぬぅ……!」


ーーーーー

ーーー

226 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/10(木) 00:26:45.74 ID:0bjf+9Iqo
クロエ「文化祭まであと2週間……。スパートかけるわよー!」


現在の目標
・文化祭の準備をする
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓〜↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
!現在皆既日食が起こっています!

11月第3週
11/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:33:13.44 ID:DZhhqLQQO
闇について魔本を調べてみる
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:33:25.84 ID:pdu/o1n2O
皆既日食で太陽光が遮られているためか楓の調子が良い
しかしそのせいかいつもより吸血鬼としての面も出やすくなっているそうだ
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:33:59.87 ID:/USwo7zY0
久しぶりに闇の悪夢を見てしまうが、なぜか星光の羅針盤の光からステラとティトが現れる
二人と一匹で協力して闇の撃退を試みる
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:35:26.60 ID:TQRF5hwP0
ゼレスの神聖な魔翌力の近くにいると安心できるらしくステラが抱きついて寝る
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:37:51.30 ID:m6oLsJgIO
闇に包まれた太陽……という事だし最近忘れかけてたクロエの厨二病描写を
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:38:28.53 ID:96EUot6jO
パソコン知らないってことはラミーって何年ぐらい前に闇に取り込まれたんだろ……

文化祭に向けてのクラスでの準備及び何をやるかの決定
(流石に2週間前に何か決めるというのは遅すぎて不自然なので『描写されていないが何をするのかは以前決まっており、何をやるのかが今回判明する』みたいな感じでお願いします)
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 00:42:59.60 ID:m6oLsJgIO
あーーーーー、↑が良さげなので自分のは安価下にして欲しいかも
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 19:20:19.38 ID:qwvnF1tIO
まだ闇イベント続いてるのね楽しみ
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 20:55:21.64 ID:7L3vsX/A0
>>232
パソコンでネットが一般化されたのって多分1980〜1985年くらい
一家に一台一人に一台になったのは多分1995〜2000年くらい

ラミーと樹が学生時代に同級生だった場合は樹が卒業〜教員になり校長資格を得てリリウム興した間にパソコン普及と考えられる。単純に30年以上間あってもおかしくない
ラミーが樹が教員になって初めて担当した生徒だった場合は〜校長資格取得→リリウム興すと考えて15〜20年程度
リリウム校長になった後の場合は5年前でも20年前でもいいけどラミーが相当情弱か樹が不老の怪物になりそう

なお作中世界と我々の世界が同じ技術進歩をしている保証は無い
236 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:31:18.75 ID:8NCKtzDfo
>>232
安価はこちらで書かせていただきました
(最近めっきりクロエの厨ニ感を出せずすみません)

ちなみにラミーは20年程度前に闇に飲まれたつもりで書いてました
ラミーが闇に囚われてた間のジェネレーションギャップ的なのを演出できればと思って入れた一文でしたが、まさかここまで考察していただけるとは…
作者として嬉しい限りです!
237 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:31:50.65 ID:8NCKtzDfo
寮の自室ーー


ぺらっ……ぺらっ……


クロエ「うーん……」


ヒカリ「あれ、その本……」


クロエ「ええ、闇について新しい発見がないかと思って闇の魔本をまた読んでたの」


ヒカリ「なにか分かった?」


クロエ「日食じゃないけど……」ペラッ

クロエ「大きな飢饉とかがあると、その時の闇は普段より強力だったみたい」


ヒカリ「これ、新しい闇の試練があるたびに書き込みが増えるんだよね?」


クロエ「私のページもあるわよ。『クロエ・アートルム。リリウム魔法学校の生徒。数多の友と手を取り合い、闇を消滅させた』」


ヒカリ「すごいねえ、その本……」


クロエ「今起きてることは書かれてないのよね……」


ヒカリ「この本には、クロエの闇の試練はもう終わったって書いてるよね」


クロエ「そうね。この本を信じるならそうなるわ」


ヒカリ「じゃあやっぱりこれは闇の試練は関係ないんじゃ……」


クロエ「となると対策のしようがないわね……。この本やデンがいたから対策できたけど、何が起こるか予想もできないんだもの」


ヒカリ「うーん……また橘花先生とか他の闇の魔法使いさんに相談かな」


クロエ「そうね……ふあ……」

クロエ「さすがに遅いし、そろそろ寝るわ」


ヒカリ「うん、おやすみ」


クロエ「おやすみなさい……」
238 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:32:21.28 ID:8NCKtzDfo
ステラとゼレスの部屋ーー


ステラ「あの……」モジ…


ゼレス「どうしました?」


ステラ「い、一緒に寝てもいいでしょうか……?」


ゼレス「……なにかありましたか?」


ステラ「その……ここのところ昼も夜も暗くて、なんだか怖くなって……」


ゼレス「分からなくもない……ですけど、それがどうして一緒に寝ることに」


ステラ「ゼレスさんの神聖魔法のおかげか、近くにいると不安が和らぐんです」


ゼレス「……いいですよ。そこまで言うなら仕方ありません」


ぽんぽん


ゼレス「ど、どうぞ」


ステラ「し、失礼します」モゾモゾ


ゼレス「まったく……ただ暗いだけじゃないですか」


ステラ「ゼレスさんは怖くならないんですか?」


ゼレス「全然。暗闇を恐れるなんて、神聖魔法使いにあってはならないことですから」


ステラ「かっこいいですね、ゼレスさん……」ウト…


ゼレス「ふふん」ドヤ


ステラ「すう……くう……」


ゼレス「……寝ましたか」ヤレヤレ


ぎゅっ


ゼレス(抱きつかれた……そんなに怖いんですね)ナデナデ


ーーーーー

ーーー

239 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:33:03.23 ID:8NCKtzDfo
???ーー


クロエ「!?」ビクッ

クロエ「ここは……」

クロエ(この感じ……闇の悪夢ね)


『クロエ・アートルム……!』


クロエ「あら久しぶり。あなた『闇』ね?」


『ああそうだ。また貴様を喰らうチャンスがきた……!』


クロエ「無理よ。ここは夢の中だし……それにあなた不完全みたい」


『今ではない……人の心の中に広がる闇が成長し、我が再び成長しきったとき……! その時こそ貴様を喰らい闇がこの世を支配する……!!』


クロエ(人の心の闇がこいつを成長させるって……橘花先生の言うとおりじゃない!)


『そして、貴様ではないもう一人……』


クロエ「!?」


『闇の魔力を体内に宿した者……あいつの体はいい……。あいつの身体を内側から支配して、人間世界の頂点に君臨するのも面白いな……』


クロエ「もう一人……!?」

クロエ(他の闇魔法使いは誰も影響は受けてないはず……。一体誰……?)スッ…


カッ!


『ガアッ!?』


ステラ「く、クロエ先輩!? ここは……」


ティト「ご主人の夢の中だな」


クロエ「え、あれ? ステラとティト……? なんで?」
240 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:33:31.17 ID:8NCKtzDfo
ステラ「こっちのセリフですよ! なんで先輩の夢の中に……」


クロエ「星光の羅針盤で帰ろうと思ったらあなた達が来たのよ!」


ティト「これか。いい星の力を感じるぞ」クンクン


クロエ「ティトが連れてきたの?」


ティト「寝ていたら強い星の力を感じたのは確かだ。まさかご主人の夢の中に入り込むとは思わなかったが……」


『その邪魔な羅針盤はここで壊してやる!!』グワアッ


ステラ「危ない! 隕石魔法【メテオ】!」


ブシュウ!


『ぐ……!』


ティト「ご主人、ステラ殿、少し下がっていてくれ」


クロエ「え、ええ」


ティト「星獣ティト……参る!」シュバッ!


バシュッ! バシュウッ!


クロエ「こ、これは……」


ステラ「私の隕石魔法そっくり……」


『邪魔だてをおおおおおお!!!』


ティト「ステラ殿!」


ステラ「はい! 隕石魔法【メテオ】!」


ゴオオオオッ!


ティト「星の力借り受ける!」

ティト「フッ!!」モフッ!


クロエ「な、なにあれ……!」


ステラ「体が大きく……それに、神々しい……」


ティト「はああっ!」ブンッ!


ゴファアアアアッ!


『ぬぐああああアアア!!』


ティト「ご主人今だ!」


クロエ「ええ! 星光の羅針盤よ! 道を示せ!」
241 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:33:58.12 ID:8NCKtzDfo
ティト「我の背に!」


クロエ「頼むわ、ティト」バッ


ステラ「し、失礼しますっ」ストッ


ティト「しっかり掴まっていてくれ!」バウッ!


『クロエ・アートルム! 貴様は必ず喰ってやる!』

『ーーと一緒になあ!!』


クロエ「!!」


ーーーーー

ーーー




クロエ「……」パチッ

クロエ「ふあ……」ムクッ


ヒカリ「おはよ……クロエ」


クロエ「おはよう、ヒカリ」


ヒカリ「……ぼーっとしてるけど、どうかした? まさか体調が……」


クロエ「いえ、体は大丈夫。でも……闇の悪夢を見たから、それでちょっとね」


ヒカリ「!! い、急いで橘花先生に診てもらおう!」


クロエ「待ってヒカリ。その前にすごく荒唐無稽な話をするわ」


ヒカリ「な、なに?」


クロエ「もしかしたら……セレニテさんは闇の魔法使いかもしれない」


ヒカリ「えっ、急になんの話……?」


クロエ「夢の中で最後に闇が言ってたの」


『クロエ・アートルム! 貴様は必ず喰ってやる!』

『セレニテ・オーレリアと一緒になあ!!』


クロエ「……私とセレニテさんの中の闇を使って、闇がこの世を支配する……って」
242 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:34:57.06 ID:8NCKtzDfo
ヒカリ「セレニテさんって……ボク達の魔力を奪った人だよね」


クロエ「ええ。魔力欠乏症の研究のためらしいけど……」


ヒカリ「闇魔法も使えるってこと?」


クロエ「それはないと思うわ。今まで一度もそんな話聞かなかったし、それに使ってるのも見たことないから」


ヒカリ「じゃあなんで……」


クロエ「考えられるのは、私の魔力やラミーさんの魔力を吸ったから」


ヒカリ「ああ、それで闇の力がセレニテさんにも……」


クロエ「悪夢を見たことと、セレニテさんのことはイリスにも伝えた方がいいわね」


ーーーーー

ーーー

243 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:35:27.77 ID:8NCKtzDfo
教室ーー


楓「やめろー! 離せー!」ジタバタ


「だめだよ、決定事項なんだから」



楓「うわああああああ!(泣)」


クロエ「……あれは?」


晶「うちのクラスメイド喫茶するだろ? それで衣装合わせで楓の番が来て……」


クロエ「泣くほど嫌なのね……」


嵐「昔からカワイイ服は着なかったからな。恥ずかしいんだと思う」


アルシェ「悪くない」フワッ


「アルシェちゃんかわいいいい!」


クロエ「アルシェは着こなしてるわね」


アルシェ「ティアにも見せたい」


クロエ「それは本番でね。楽しみは後にとっときましょう」


アルシェ「ん」コクン


クロエ「ちなみにティアのクラスは何するのかしら」


アルシェ「クレープ屋さん。楽しみ」


クロエ「レナとデンのところはまたお化け屋敷だったかしら」


晶「去年のが好評だったらしいな」


クロエ「ステラ達は室内プラネタリウム、ローラは助っ人として厩舎でふれあいコーナーの運営……どこも凝ってて楽しそうね」


「晶さーん、順番きたよー」


楓「うっうっ……」グスン


晶嵐「!!///」ドキッ


クロエ「あら、似合ってるじゃない」


楓「うう……嬉しいけど恥ずかしい……早く脱ぎたい……」


「晶さーん」


晶「あ、ああ! 今行く!」


ーーーーー

ーーー

244 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:40:06.91 ID:8NCKtzDfo
放課後、校長室ーー


橘花「……驚いたな。私の推測が当たるとは」


樹「つまり闇の魔法使いは、世界中の人間の心の闇を肩代わりしてるってことよね……それこそ命を賭けて」


クロエ「そうなるわ。そして、今度は私とセレニテさんが狙われている」


イリス「ママが……」


ラミー「私達の闇の魔力を吸ったから……」


橘花「……いや待て、それはないと思うぞ」


ラミー「えっ?」


橘花「魔力の吸収というのは、その途中で性質を消していくんだ。だから吸収される魔力は純粋な魔力だけで、属性魔法が使えるようにはならない」


クロエ「でもあの人は吸収と譲渡どっちもできたはず。そもそも魔法の質が違うのかも」


橘花「む……」


イリス「確かにママは吸収と譲渡どっちもできます」


橘花「なら魔力の影響を受けた可能性も……だとすると一年生の神聖魔法の影響も……」ブツブツ


樹「スイッチ入っちゃったわね。いいわ、近い内にここに呼んで話をしましょう」


クロエ「危険じゃない?」


樹「向こうの研究所の方が危険だし、町中で問題起こすわけにはいかないでしょ。瞬間移動の魔法も見たことがあるから、最悪セレニテさんにかけて自宅に帰すわ」


クロエ「……分かったわ」


イリス(ママ……)


ーーーーー

ーーー

245 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:41:03.95 ID:8NCKtzDfo
修練場ーー


ウィン「今日はここまで〜、お疲れさま〜」


嵐「ありがとうございました」


時雨「こちらも終わろうか」チンッ


晶「ありがとうございました」ペコリ


楓「あ、ウィンさん。あたしも最後に一発見てもらっていいかな?」


ウィン「おお珍しい。どうぞ〜」


楓「じゃあ遠慮なく! 風神魔法【ルドラ】!!」


ウィン「! 防御魔法【シールド】!」


ゴオオオオオオオオッ!!!


ウィン「……くっ」ズザッ

ウィン「神弾【ネオ】!」


ボシュッ!!


楓「うおうっ!?」


ウィン「びっくりした〜」


ナナ「驚きました……ウィンが防御に徹して押されるなんて、初めてじゃないですか?」


ウィン「魔力の質がぐんと良くなってるね。慌てて打ち消させてもらったよ〜」


楓「褒められたー!」ワーイ


嵐「ここんとこ調子いいよな、楓」


晶「やっぱりずっと暗いからか?」コソコソ


嵐「太陽がないのは関係してるだろうな」ゴニョゴニョ


時雨「そろそろ出るぞ。寮の門限が近い」


ウィン「はいはーい。それじゃあね、皆〜」


ナナ「お疲れさまでした」


ギイイ……バタン
246 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:41:47.31 ID:8NCKtzDfo
楓「うーん、これならずっと皆既日食でもいいかも」


嵐「馬鹿言うな。農家の人とか大変ってニュースになってるだろ」


楓「冗談冗談♪」


晶「しかし暑いな……動きすぎた」グイッ


楓「!」ドキッ


嵐「ああ。帰ったら風呂だな」パタパタ


楓「あ……っ」ドクンドクン


晶「楓、寮に戻るぞ」


ガシッ


嵐「ど、どうした楓」


楓「はあっ……はあっ……!」


ガブッ!


嵐「いっ……!?」ズキッ


楓「ん……んく……っ」チュウチュウ


晶「お、おい……?」


楓「ぷはっ。……晶も」ガシッ


ガプッ


晶「ぐ……っ!」


楓「んぅ……ん……」チュウチュウ

楓「ぷはっ……」

楓「……」

楓「……はっ!?」


嵐「かーえーでー?」ゴゴゴゴ


晶「わりと痛かったんだけど……」ゴゴゴゴ


楓「ご、ごめんなさい! 二人があんまり美味しそうで、つい!」


晶「お、美味しそう?」
247 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:42:16.05 ID:8NCKtzDfo
楓「血が吸いたくなって、我慢できなくて……って、こんなの言い訳にもならないよね。……ごめんなさい」


嵐「……まあ大した量じゃないし、いいよ」


晶「確かにびっくりしたけど、他の人の血を吸わなかったって考えればまあ……」


楓「あの、その……二人に言わないといけないことができたんだけど……」


晶嵐「?」


楓「吸血鬼って、その……無差別に血を吸ったりしないんだって。決まった人の血しか飲まないの」


嵐「そうなのか?」


楓「うん。ママも言ってたし、スフィアさんも言ってたから、多分確かな情報」


晶「それが言わないといけないことか?」


楓「その……決まった人っていうのがね、す、好きな人……なの」


晶「へっ……?///」


嵐「そ、それって……」


楓「あたし……二人のことが好き……みたい」


晶「う、あ……///」パクパク


嵐「参ったな……///」
248 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:42:57.39 ID:8NCKtzDfo
楓「ど、どうしよう……」ウルウル


嵐「な、泣くなよ。えっとそうだな……」チラッ


晶「あ、アタシも……楓のこと好きだよ」


嵐「……ああもうっ! 俺も楓のこと好きだよ!」


楓「!!」


嵐「だ、だから……三人で付き合おう」


楓「い、いいの……?」


晶「クロエも三人で付き合ってるみたいだし……」


嵐「マホリオだってずっとこの三人だったんだ。上手くいかなかったらその時考えるさ」


楓「う、うん……うん……!」コクコク


晶「ほら、まず寮に戻ろう」


楓「ちゃんと大事にするからねえ」ビエエエ


嵐「泣くなって、もう」フキフキ

嵐「まったく、手のかかるお嬢様だな」クスッ


ーーーーー

ーーー

249 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/12(土) 02:43:57.81 ID:8NCKtzDfo
クロエ「いよいよ文化祭ね……」


現在の目標
・文化祭の準備をする
・闇について調べる
・集団体調不良について調べる
・部活に精を出す

安価↓〜↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
!現在皆既日食が起こっています!
今回の安価中に皆既日食が終了します
皆既日食中の行動、皆既日食後の行動どちらを書いてもらっても構いません

11月第4週
12/16回目の行動です

12回目の行動終了後、文化祭へと移ります
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 07:37:54.91 ID:hskVdMd5O
セレニテに出資してる者について、そんなことが出来そうな財力や技術を持つ存在に心当たりは無いかをローラに聞く
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 08:38:01.35 ID:t62jhfVLO
自分の事を話す事を悩んでいるイリスにノワールが心配して声をかける
取り敢えず難しい事は後から考える事にして文化祭を一緒に周ろうと誘う
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 08:52:12.94 ID:/8df+wXHO
文化祭をどう周るかの計画を立てるカップル達。
なおクロエチーム内では凜華は舞、モミジはイオと周るらしい。
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 08:57:35.41 ID:00APXiJA0
日食が続き気温の低下でリズが普段のような元気が出ず心配したルクが寄り添い温めてあげる
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 08:58:10.74 ID:gejkzbWl0
長く日光を浴びてなかったせいで耐性が落ちたのか久しぶりに太陽を浴びた楓が火傷同然のレベルで日焼けしてしまう

火傷治療と日焼け止めを兼ねて数日間全身包帯グルグル巻きのミイラ状態に
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 10:25:55.54 ID:AI4yJv1C0
文化祭は演劇部としては何か準備してるのだろうか
256 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:46:17.21 ID:UA2NFwh1o
クロエ「ローラ、今時間いい?」


ローラ「うん。何かあった?」


クロエ「セレニテさんって、誰かに頼まれて魔力欠乏症の研究をしてるみたいなんだけど……そういうことができる人に心当たりはあるかしら?」


ローラ「出資してるってこと?」


クロエ「ええ。お金と研究所の提供をしてもらってるみたい。もしセレニテさんに研究をやめさせるなら、その大元を突き止めないと」


ローラ「うーん……魔力欠乏症の研究はリーケでもやってるけど、セレニテさんとは確か契約結んでないし……」

ローラ「他の研究機関はいくつかあるけど、魔力欠乏症となるとオーレリアってところくらいかな……」


クロエ「……ん?」


ローラ「でもそこがセレニテさんと契約してるかはさすがに分からないし……」


クロエ「ま、待って待って! オーレリアって……イリスの名字と一緒じゃない!」


ローラ「あっ!」


クロエ「オーレリアについて知ってることは?」


ローラ「経営者のオーレリアさん自身が魔力欠乏症で、独自の研究機関を立ち上げたって聞いたことがあるよ」


クロエ「研究機関立ち上げって……どんな財力よ」


ローラ「オーレリアさん自身は魔法を使えないけど、いろんな会社を経営してて、そのどれもかなり大きい会社に成長させたみたい」
257 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:46:44.66 ID:UA2NFwh1o
クロエ「繋がって来たわね……」

クロエ「自身の魔力欠乏症と娘であるイリスの魔力欠乏症のために、オーレリア研究所を立ち上げる。そして妻であるセレニテさんの知識を活かさない手はない。だから個別で研究所を与えて、研究してもらった……」


ローラ「そう考えるとすごいね。自分の娘のためにそこまで……」


クロエ「ほんと、すごい家族愛ね」


ローラ「それ……やめさせるの?」


クロエ「……そうね、どんな理由にせよ他の人を巻き込んでいい訳ないわ。ヒカリだって魔力が少なくなって倒れたんだし……」


ローラ「そうだよね……。ちゃんと話して分かってもらわないと」


ーーーーー

ーーー

258 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:47:11.22 ID:UA2NFwh1o
空き教室ーー


リズ「しゅるる……」


ルク「リズ、元気ないですね」


リズ「暗くて元気でないの……」


ルク(ヘビは変温動物……寒いところで過ごすようにはできてないんでしたっけ)


ぴとっ


リズ「ルク?」


ルク「暖めてあげますよ。弱ってるリズは見たくありませんから」ボワワ…


リズ「ん……あったかい♪」


ぱああああ……


ルク「あ……日が出てきましたね」


リズ「……」スリ…


ルク「……」ナデナデ


グラウンドーー


楓「わああああ! 暑い! 肌が痛いー!」


嵐「落ち着け楓! ナミネ、水魔法を!」


ナミネ「は、はい! 水弾【アクアボール】! ……弱めにっ」ピシャッ


楓「あうう……!」


晶「楓、部屋の中に行くぞ」グイッ


アルシェ「痛そう……」


ティア「日に弱いって大変ですね……」
259 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:47:45.03 ID:UA2NFwh1o
保健室ーー


楓「肌がヒリヒリする……」


嵐「うわ……楓、肌真っ赤になってるぞ」


晶「痛そうだな……」


リリィ「火傷みたいですね。日に弱いとは聞いていましたがこれ程とは……。いつもの薬と、火傷用の塗り薬と、あとは日焼け止めも渡しておきますね」


嵐「まず火傷の薬塗っちゃおう。脱げるか?」


楓「ん……」スルスル


嵐「塗るからな」


ぺちょっ


楓「んっ」ピクンッ


晶「楓、手も塗るぞ」


ぬりゅっ


楓「ひうっ……!」ゾクッ


ぬーりぬーり

ぬっちゃぬっちゃ


ーーーーー

ーーー




晶「あとは包帯を巻いて……」グルグル


嵐「よし、完了!」


楓「……」モゴモゴ

楓「……いやミイラかよ!」


リリィ「ぶふっ!」


楓「リリィちゃん笑わない!」


リリィ「ごめ……ふふっ……! ふふふ……っ!」


ーーーーー

ーーー

260 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:48:13.31 ID:UA2NFwh1o
クロエ「ローラ、ヒカリ。うちのシフトが出たわ」

クロエ「クラスを1/3で分けて、それぞれの時間を担当するわ。で、私は最初のグループだから……」


ヒカリ「演劇部はステージの大トリだから、その間の時間が自由時間だね」


ローラ「私のクラスは食べ歩きできる粉もの系なんだ。私もその時間は抜けられるから、一口お好み焼きでも食べながら回ってみよう」


ヒカリ「ボクのところは魔法具の展示だから、人手はいらないんだ。見張りが何人かいればいいし……だから一緒に回れると思う」


クロエ「そしたらまずはローラのところでお好み焼きを買って、ヒカリのとこの展示を見ましょう。で、その後は……」


ローラヒカリ「その前にクロエ(ちゃん)のメイド服!」


クロエ「うっ……逃げられなかったわ……」


ーーーーー


レナ「デン楽しそうね」


デン「だって二年目の文化祭初めてで……。去年のはたくさん回ったから、やっぱりどうしても飽きちゃって……」


レナ「……そうね。それに今年はわ、私もいるし」


デン「……照れてる?」


レナ「そこは察して頷いときなさいよっ!///」
261 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:48:41.10 ID:UA2NFwh1o
ーーーーー


アルシェ「……」カキカキ


ティア「何してるんですか?」


アルシェ「食べ物屋さんのメモを用意してる」


ティア「効率的なマップですね……」


アルシェ「ティアのクレープ屋さんが一番楽しみ」


ティア「が、頑張って美味しくつくります」


アルシェ「ん」


ーーーーー


しゅるしゅる……


楓「ふー」


晶「おー、火傷も引いたな」


嵐「きれいに治ったな……」


楓「処置が早かったからね。それよりほら、文化祭のこと考えようよ!」

楓「なんたって魔力測定! これは外せないよ!」


嵐「ウィンさんに稽古つけてもらってるし、今年は俺が勝つよ」


晶「稽古量なら負けてないぞ! アタシが勝つ!」


わいわい


ーーーーー


ナミネ「あ、あの……」


リリィ「は、はい」


ナミネ「きっと文化祭を一緒に見て回るのはできません。でも、夜少しだけでいいので時間をくれませんか?」

ナミネ「冷めちゃうかもしれないけど、文化祭の食べ物を一緒に食べたいです……!」


リリィ「はい。……それじゃあ、こっそり会いにいきますね?」


ナミネ「は、はいっ!」
262 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:49:08.46 ID:UA2NFwh1o
ーーーーー


ナナ「ウィーンさん」ヒョコッ


ウィン「ん?」


ナナ「地図もらってきました。これでどこ回るか考えましょう」ペラッ


ウィン「あ、ここ面白そう。プラネタリウムだって〜」


ナナ「それじゃあ見てみますか。あとは食べ物系をいくつか……」


ウィン「ふふっ」


ナナ「どうしました?」


ウィン「ううん。ナナが奥さんみたいで素敵だなーって思って」


ナナ「なっ……!///」

ナナ「き、急にそういうこと言うの反則です!」


ーーーーー


ラミー「……」ソワソワ


樹「緊張してるわね」


ラミー「う、うん。すごく久しぶりの文化祭だから……」


樹「好きなだけ楽しんできなさい。で、終わったら感想を聞かせて?」

樹「何があったか、何が楽しかったか……それをゆっくり聞くのが私の楽しみだから」


ラミー「うん!」パアッ!
263 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:49:48.34 ID:UA2NFwh1o
演劇部ーー


クロエ「今日はここまで!」パンパン


ありがとうございました!


クロエ「もう文化祭ね。今まで準備してきたこと、しっかり見せてあげましょう!」


はいっ!


クロエ「それじゃあ……お疲れさまでした!」


おつかれさまでした!


舞「凜華さん、凜華さん」クイクイ


凜華「ん?」


舞「あの、良かったら文化祭一緒に回ってくれませんか? 他のクラスに知人も多くありませんし……」


凜華「私でよければ喜んで。舞さんはどこか見たいところとかある?」


舞「私はですね……」


ーーーーー


イオ「も、モミジちゃんお疲れさま」


モミジ「わ、待っててくれたの?」


イオ「うん。あのね、文化祭一緒にどうかなって……それだけなんだけど」


モミジ「う、うん、一緒に回ろう!」


イオ「良かったあ。友達少ないから誰にも声掛けられなくて寂しかったんだ」


モミジ「大丈夫だよ、一緒に回ればきっと楽しいから。いい文化祭にしようね」


イオ「うんっ」
264 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 13:50:32.08 ID:UA2NFwh1o
そして文化祭当日ーー


クロエ「おかえりなさいませ、お嬢様方!」


ヒカリ「か……」


ローラ「かわいい!」


クロエ「ありがとうございますっ♪」


楓「お、おかえりなさいませ、お嬢様///」


「あの子去年めっちゃカッコいいって評判だったこだよね」


晶「メニューをどうぞ」


嵐「それ、美味しくな〜れっ♡」


「ギャップ萌え〜〜!」


クロエ「お待たせしました。お水をどうぞっ」キャハッ


ローラ「メイドさんになりきってるね……」


ヒカリ「演劇部のプライドかな……」


現在の目標
・文化祭を楽しむ!

安価↓〜↓5自由行動安価
文化祭中の行動を指定してください
(メイド喫茶内の安価もありです)
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 13:53:14.92 ID:+qjwYhB8O
あれ?イリスとノワールは文化祭中にやる感じ?

安価下
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2020/09/13(日) 13:54:04.25 ID:RHSJs46N0
演劇部の劇を見に行こう
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 13:57:21.18 ID:QpBMcca9O
ヴィーネと茜がお忍びで文化祭に遊びに来ている

がゼレスに会った途端にヴィーネがいつもの振る舞いに戻ってしまい学校中にバレる
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 13:58:10.37 ID:KXpihRyq0
ローラとヒカリがメイド姿のクロエを見てたまらなくなり、メイドとお客の範疇を越えてイチャイチャ
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 13:59:12.13 ID:w+bRYhQJO
ティア・ソレル親衛隊によって盛況なティアのクラスのクレープ屋
そこにメイド服のアルシェ(単純に着替え忘れだったが、せっかくなので宣伝も兼ねてそのまま来た)が現れイチャイチャ
ちょうどティアも休憩に入れたので二人で周りに行ったが、その尊さに親衛隊に多大な犠牲が出たとかなんとか
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 14:00:49.18 ID:AylltQIF0
ラクリマとノルンが二人で見て回る
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 14:04:56.10 ID:qUn7SUwoO
サリアは迷うからお留守番喰らったのか、それとも絶賛迷い中なのかどっちだろう
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 14:06:59.00 ID:xoQeO/UEO
いろいろ見たいイベントあるし文化祭2ターンくらいやってくれないかな(チラッ
273 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 14:10:28.81 ID:UA2NFwh1o
>>265
ああああああ書き忘れです!
やってしまいました!
イリスノワールの安価は次で書かせていただきます
本当に申し訳ありません!
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 14:12:48.08 ID:f/Vx9uXPO
>>272
文化祭は2日間+後夜祭だから3ターンあるはず
2スレ目が1年目の文化祭だったけどその時は3安価×2ターン+後夜祭5安価だった
275 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 14:12:49.25 ID:UA2NFwh1o
>>272
了解です!
お詫びもかねて前半後半2回に分けます

演劇部は大トリなので>>266さんの安価は後半に回します

安価↓でもう1つだけ、文化祭の前半でのイベントをお願いします
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 14:19:42.79 ID:xoQeO/UEO
即興でチームを作るマホリオバトルなるものが開催、ヴィーネや茜も参戦、ちゃっかりついてきてたサリアも参戦、果てにはスフィア(と付き合わされた)ルクまで混ざる
277 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 14:22:57.73 ID:UA2NFwh1o
>>274
今見返して文化祭の時間割思い出しました(2スレ目880)

初日午前のクラスの出し物(メイド喫茶)と、二日目午後の部活の出し物(舞台発表)は同じです
初日午前〜終了を前半、二日目スタートから舞台発表前までを後半として、後夜祭は安価を5つ募集します

どこでどう安価取ったか自分はあまり覚えてないんですが、覚えてる方いて非常に助かりました!
ご指摘本当に感謝です
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 15:01:21.59 ID:itj9JxON0
種は蒔いたがどうなるかなー
279 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 23:44:57.75 ID:UA2NFwh1o
イリス「……」

イリス(結局誰にも話せないまま文化祭が始まってしまいました……)


ノワール「ねえ」


イリス「は、はい?」


ノワール「メイドがそんなに暗い顔してどうするの」


イリス「す、すみません」


ノワール「最近ずっとそうだよね。何悩んでるか知らないけどさ……今は文化祭を楽しもうよ。イリスさえよければ一緒に回ろう?」


イリス「は……はい。ありがとうございます」


ノワール「もし言ってもいいってなったら、いつでも聞くからさ」


イリス「……はい」


ノワール「その前にしっかり働かないとね。お嬢様、こちらへどうぞ!」


ーーーーー


クロエ「はい、お嬢様。あ〜ん♡」


ヒカリ「あーん」


ローラ「私も私も!」


クロエ「はい、あ〜ん♡」


ローラ「あーんっ」


クロエ「あ、お嬢様。口の端にチョコが……」フキフキ


いっちゃらいっちゃら


ノワール(お仕事中って分かってるのかな……)


イリス(あああ考えてることまで甘々過ぎてこっちの胃が……)ウップ


ーーーーー

ーーー

280 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 23:45:25.16 ID:UA2NFwh1o
クレープ屋ーー


「ティアちゃーん! クレープ買いに来たよー!」

「私に売ってー!」


ティア「あわわ……」


もみくちゃ


アルシェ「ティア」


ティア「あ、アルシェ! すみません、今手が離せなくて……ってメイド服のまま来たんですか!?」


アルシェ「あ。……着替え忘れてた。でも宣伝できるからこのままでいい」


「なにあのかわいい子?」

「確かティアちゃんの彼女……」


アルシェ「それより、クレープ一つください」


ティア「はいはい。今できたところみたいです。待ってた方もどうぞ」


アルシェ「あむっ……」モグモグ

アルシェ「おいしい」


ティア「そうですか? 良かったです」


アルシェ「ティアも食べよう。あーん」


ティア「えっ、あ、あーん……」


「!!!」


ティア「おいしい……です」


アルシェ「好きな人と一緒だともっとおいしい」ニコッ


ティア「っ///」キュンッ

ティア「そ、そろそろ交代の時間ですね。一緒に周りに行きましょう」


アルシェ「ん」コクン


てくてく……


「手繋いで行った……かわいい……」

「食べさせっこかわいい……尊い……」

「ティアルシェ……」


ーーーーー

ーーー

281 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 23:45:55.71 ID:UA2NFwh1o
ラクリマ「あ、ノルンさんいた!」


ノルン「んー?」


ラクリマ「良かったら一緒に周らない? お姉ちゃんと周ろうと思ってたんだけど、アルシェおねえちゃんと行っちゃって、邪魔するわけにもいかないし……」


ノルン「いいよー。一緒にまわろー」


ラクリマ「わーい! じゃあまずはお好み焼き食べに行こー!」


玄関ーー


ヴィーネ「……」コソコソ


茜「そんなに隠れてたら逆に怪しいですよ。変装はしてるんだからもっと堂々としてください」


ヴィーネ「そ、そうね」


茜「まったく……サリアさんは迷子になるからって置いてくるし、ヴィーネさんはコソコソしようとするし……私は保護者じゃないんですよー?」


ヴィーネ「う……ご、ごめんなさい」


ゼレス「室内プラネタリウムやってまーす! ぜひ来てくださーい!」テクテク


ヴィーネ「!!」バッ

ヴィーネ「ゼレスちゃあああん!」


ゼレス「きゃっ!? き、来たんですか!?」


ヴィーネ「当然! 愛娘の文化祭だもの!」


ざわざわ


ゼレス「ちょ、ちょっと! サングラス外さないで……!」


「あれヴィーネ選手じゃない?」

「ホントだ! トッププロじゃん!」


ヴィーネ「あっ……」


茜「はあ……」


ゼレス「ああ、茜選手……。うちの母がご迷惑おかけしてます……」


茜「なんとなくこうなる気はしてたし、気にしないで」


「あ、あの! 魔法見せてくれませんか!?」


ヴィーネ「いやーそれはちょっと……」
282 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 23:46:23.99 ID:UA2NFwh1o
サリア「見せてあげたらいいじゃないか」ヌッ


茜「うわっ!? サリア今日は自宅にいるって……」


サリア「食べ物を買いに出かけたら道を間違えてここに来てしまった」


茜「真顔で言うことじゃないよね……」


ゼレス「プロってバレたらこうなるのは分かってたのに、軽率に変装を解いたんだから自業自得ですよ。何かやってあげてください」


ヴィーネ「ゼレスちゃんがそういうなら……」

ヴィーネ「じゃあ即席のチームでマホリオしましょう! 普段よりルールは厳し目で、絶対に誰もケガさせないようにして!」


サリア「なら修練場がいい。あそこなら外に被害は出ないからな」


ーーーーー

ーーー




修練場ーー


樹「えー……急遽ではありますが、トッププロヴィーネチームの来校のため、修練場を即席マホリオフィールドとします。何人か監視の先生も置いておきます。が、絶対にケガはさせないように!」


ヴィーネ「校長先生、ありがとうございます」ペコリ

ヴィーネ「それじゃあ早速、誰が出てくる?」


わっ!


「私! 私!」 「わたしやりたいです!」


ヴィーネ「おっと。それじゃあ……そこの二人私とチームで」


茜「お灸据えてあげますよー。そこの二人、わたしとチームになってヴィーネさんと戦いましょー」


「あ、茜さんに呼ばれちゃった!」キャー


サリア「では審判は私が。危険だと判断した瞬間止めさせてもらうからな」

サリア「では、試合開始!」
283 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/09/13(日) 23:46:52.88 ID:UA2NFwh1o
茜「腕強化魔法【ザ・フィスト】」ゴッ!


ヴァッ!


ヴィーネ「ちょっ!? 聖域【サンクチュアリ】!」


ガキィッ!!


茜「フッ!」ブンッ!


ゴッ! ギイッ!


サリア「茜、そこまでだ。本気で撃ち合う機会はそうないのは分かるが、今はその時じゃない」


茜「……」フシュッ

茜「いやーごめんごめん。ちょっとテンション上がっちゃったー」


「あ、あんなに近くで花びら舞うの見ちゃった……カッコいい……///」ポーッ


茜「おーい?」


ヴィーネ「はっ、今のうちに攻撃よ! かかれー!」


「魔弾【シュート】!」


わーわー きゃーきゃー!


ーーーーー

ーーー




ウィン「プロが来てるって噂を聞いて来てみれば……」


ナナ「ほんとにいますね……」


スフィア「おー、強そうね」


ルク「や、やるんですか?」


スフィア「記念よ記念」


ウィン「試合するんですか?」


スフィア「今一番強い人間らしいしね。やってみようかなって」


ウィン「ならボクと組んでください。マホリオは三人一チームですから」


ルク「本気で勝つ気ですか……」


ウィン「あのー、次ボクたち入っていいですかー!?」


ヴィーネ「あの子……」

ヴィーネ「いいわよ! あなた相手ならこっちもいつもの三人で組んであげる!」


ウィン「光栄です」
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