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【安価】ティア「リリウム魔法学校へ! 5回もおかわりしてる……」【百合】

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799 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/15(木) 23:31:50.44 ID:f6zhZFfEo
イリス「……」


ノワール『イリスなら分かるでしょ。考えてること分かるんだから……』


イリス「……っ」ゾクッ

イリス(だめ……あれから怖くて人の考えてることが分からない……)フルフル


イオ「イリスさん? 震えてるけどどうかした?」


イリス「い、イオさん……」


イオ「か、顔色悪いですよ? 大丈夫ですか……?」


イリス「わ、私、わたし……!」


イオ「わわわ、えっと……まず落ち着いてください。何があったか話せますか?」


イリス「人の考えてることが……分からなくて……! 怖いんです……!」


イオ「……確かイリスさんは人の考えてることが分かるんでしたね」


イリス「ノワールさんに迫られて、怖くて……! それで突き放してしまったんです……」


イオ「ノワールさんに?」


イリス「図書室に隠し部屋があって……キスをしないと出られないと書いてあって、それで……」


イオ「そうでしたか……」
800 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/15(木) 23:32:17.60 ID:f6zhZFfEo
イリス「その時は何もせず出れましたが、それから人が考えてることを知るのが怖くなってしまって……」


イオ「ノワールさんはキスしたくないのにキスしようとしたんですか?」


イリス「あの時……『これを言い訳にキスできる』って……あんなこと考えてるなんて思ってなくて……」


イオ(それってやっぱり、ノワールさんはイリスさんが好きってことかな……)


イリス「ど、どうしましょう……私、ノワールさんに嫌われたかも……」


イオ「へ……」


イリス「わたし、嫌じゃなかったのに……」


イオ「嫌じゃなかったんですか……?」


イリス「……」コクリ

イリス「でも……あ、あんな誰かに強制されるようなのじゃなくて、もっと普通に……したくて……」ボソボソ


イオ「……ふふっ」


イリス「わ、笑わないでくださいっ。本気で悩んでるんです!」


イオ「人の考えてることが分からないって大変ですよね。だから皆、言葉で頑張って伝えるんですよ」


イリス「……」


イオ「怖くても、話し合わないと何も始まりませんから」
801 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/15(木) 23:32:55.11 ID:f6zhZFfEo
イリス「そう……かもしれません。……ありがとうございます。少しすっきりしました」


イオ「人間不信気味かもしれないけど、それを解決するのはきっとノワールさんとお話しする必要があるから……大変だと思うけど、頑張ってください」


イリス「……はいっ」


イオ(どっちも相手に嫌われたかもって……。なんだか微笑ましいなあ)フフッ

イオ(もし上手くいかないようなら、私も協力しよう……!)フンス


現在の目標
・3学期を過ごす
・2月にある修学旅行の計画を立てる

安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

4/16回目の行動です
5回目の行動終了後、修学旅行となります
6回目の行動は修学旅行に振替となります
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 23:37:12.28 ID:hP3tagGsO
レナとデンのキスを目撃してからどうしてもそれを思い出してしまうモミジ
悶々としているところにイオが話しかけてきてかなりオーバーなリアクションでびっくり
(なお奇遇にも同じ頃、凜華も舞と似たようなことになっていた)
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 23:40:48.86 ID:eKO51BQm0
何となく例の隠し部屋に再び立ち寄ったゼレステ。イリノワの件で部屋さんが落ち込んでいたので慰めた所感謝される

が、それはそれとして部屋を出る為のキスは要求してくる部屋さん
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 23:46:42.00 ID:wrgZu8oaO
いつもの場所で久々に昼寝中のノルンを呼びに来たラクリマ
起こそうとしたが寝ながら漏れていた睡眠魔法でラクリマもぐっすり

目を覚ましたノルンのすぐ目の前には可愛らしいラクリマの寝顔が
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 23:47:56.25 ID:JaQOcqRIO
ステラから受け取る星の力が最近やけに甘ったるくて胸焼けしそうだとティトがクロエのもとに逃げてくる
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 00:02:30.60 ID:hdp6OGEh0
ひとまず現状のイリノワの様子を影で観察するイオ
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 00:25:49.77 ID:UDd11YDn0
ノワールはあからさまに照れる事がないだけで恋愛感情に近いものは抱いてるのか
808 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:15:52.85 ID:TUzGlgiGo
モミジ「……///」ポー…

モミジ(あの二人のキス……すごかったなあ……///)

モミジ(二人の世界って感じで、あつあつで……)


イオ「モミジちゃん」チョン


モミジ「わひゃああ!?」ビクーッ


イオ「きゃっ!?」


モミジ「あ、い、イオちゃん……」


イオ「考えごとしてたんですね。邪魔してすみません」


モミジ「あ、ううん! 大丈夫!」


イオ「少し顔が赤いですが……。風邪でしょうか?」


モミジ「これはちょっと、考えごとのせいで……風邪とかじゃないから大丈夫!」


イオ「ならよかったです。でもまだまだ寒いですから、風邪を引かないように気をつけてくださいね」


モミジ「うん!」

モミジ(キス……イオちゃんとできたら素敵だろうなあ……)モンモン


イオ(また顔が赤く……ほんとに大丈夫でしょうか)ハラハラ
809 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:16:22.54 ID:TUzGlgiGo
演劇部ーー


凜華(ここでレナさんとデンさんが……///)カアアッ


舞「凜華さん?」


凜華「わわっ!?」ビクッ


舞「そ、そんなに驚くとは……。何か見つめて考えてたみたいですが」


凜華「あー……ちょっとね。情熱的なキスを目の当たりにしちゃって、それを思い出してたんだ」


舞「あら」


凜華「なんていうか……恋は盲目っていうのかな。お互いしか目に入ってないみたいで……」


舞「……凜華さん」ジ…ッ


凜華「舞さん……?」


舞「私とそういうキス……してみます?」ペロッ


凜華「な……っ」ドキッ


舞「なーんて。どうです? ドキドキしました?」


凜華「あ、な、なんだ……演技か。びっくりしたなあ、もう」


舞(結構本気なんですけどね……。でもいつか……ふふっ)


ーーーーー

ーーー

810 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:16:59.69 ID:TUzGlgiGo
温室ーー


ノルン「ぐぅ……」スヤスヤ


ラクリマ「あ、いたいた。寒くなったから温室にいるっていうのは本当だったんだ」

ラクリマ「おーい、ノルンさーん。午後の授業始まるよー」ユサユサ


ノルン「んん……」ゴロン


ラクリマ「いい顔で寝てくれちゃって……ふわあ」

ラクリマ「私も眠くなってきちゃったよ……」コロン


ノルン「んー……」ギュッ


ラクリマ「抱きまくらかあ……仕方ないなあ……」ウトウト

ラクリマ「……くぅ、くぅ……」


ーーーーー

ーーー




ノルン「ん……?」モゾ…

ノルン(腕の中があったかい……)


ラクリマ「むにゃ……」


ノルン「!!!?!?///」

ノルン(だ、だめ! 動いたら起きちゃう……!)グ…!


ラクリマ「んん……」


ノルン「……ほっ」

ノルン(起きなかった。よかった……)

ノルン(……でもなんでラクリマさんが……?)


ラクリマ「……」


ノルン(……かわいいな……)

ノルン(ち、ちょっと撫でるくらいなら大丈夫だよね……?)ソッ…


ふわふわ


ノルン(わ……癖っ毛ふわふわ……)
811 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:17:35.18 ID:TUzGlgiGo
ラクリマ「ん……」


ノルン(も、もうちょっと……)フワフワ


ラクリマ「んふふ……っ」プルプル


ノルン「え、ラクリマさん……」


ラクリマ「おはよー、ノルンさん」ニヒヒ


ノルン「お、起きてたの!?」


ラクリマ「いやー、結構騙せるもんだね。私の演技も捨てたもんじゃないのかな♪」


ノルン(ラクリマさんのたぬき寝入りなんか見抜けるわけないよ〜……!)


ラクリマ「で、どうだった? 私の撫で心地」


ノルン「え、えっと……ふわふわで気持ちよかった……」


ラクリマ「そっかそっか♪」


ノルン「……あれっ、今何時!?」


ラクリマ「んー、走ればギリギリ授業に間に合う時間かな」


ノルン「こ、こんなにギリギリまで寝るつもりじゃなかったのに〜っ!」ピューッ


ラクリマ「あ、置いてかないでよー!」ダーッ


ーーーーー

ーーー

812 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:18:12.45 ID:TUzGlgiGo
図書室ーー


ステラ「ここでキスしたおかげで付き合えることになったんですよね……」ペタペタ


ゼレス「思い出すと今でもドキドキします……」


ガコッ


ステラ「あ、開きましたよ。入ってみましょうか」


ゼレス「中は相変わらず強い結界が張ってありますね……。やっぱりイタズラ目的だったんでしょうか」


『お久しぶりです』


ステラ「あ、メッセージが……。私達のこと覚えてるんですね」


『この部屋から出たあと、気まずくなったりはしてませんか』


ゼレス「いえ、特には……」


ステラ「雰囲気が変ですね。何かありましたか?」


『この部屋に来た別の子達が、喧嘩をして出ていってしまったんです』


ステラ「あら……」


『私はとてもかなしい』


ゼレス「げ、元気出してください! この部屋のおかげで私達付き合うことになったんですから!」


『なんと!』


ステラ「そうですよ! おかげさまで仲良しです!」


『ああ……よかった』
813 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:18:51.65 ID:TUzGlgiGo
ゼレス「……ここ、強力なだけでなく特殊な結界が張られていますよね。恋心を持ったものでなければ入れないような結界です」


ステラ「そうなのですか?」


『設計者がそのように作りました。私は百合の造花を造りたいのではなく、自然の百合の蕾が花開くお手伝いがしたいだけだ、と』


ゼレス「えーっと……」


ステラ「つまり、嫌がる人達に強制させることはないということですよね」


『はい』


ステラ「ならきっと、その人達も大丈夫です。好き合う二人はそうそう離れたりしません!」


『ありがとうございます、心強い言葉です』


ゼレス「思い出に浸るのもこの辺にしておきましょうか。そろそろ出ましょう」


ガコッ


ゼレス「え」


『キスをしないと出られない部屋』


ステラ「出るにはやっぱりキスが必要なんですね……」


ゼレス「もー……」


ステラ「ゼレスさん」クイッ


ゼレス「ん……っ」チュッ


ちゅっ ちゅうっ


キ マ シ タ ワ ー


ガコンッ


ステラ「えへへ、幸せです……」


ーーーーー

ーーー

814 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:19:45.53 ID:TUzGlgiGo
部室ーー


ティト「ご主人……」フラフラ


クロエ「ティト!? どうしたの、フラフラじゃない」


ティト「我は、我はもう……!」


クロエ「ティト……!」


ティト「ステラ殿から貰う甘い星の力に耐えられない!」


クロエ「え……」


ティト「ゼレス殿と交際を始めてからというもの、我にやってくる星の力もなぜか変化したのだ」

ティト「そう、胸焼けするほどにしつこい甘さに!」


クロエ「それは……大変ね」


ティト「助けてくれご主人……あそこにいたら胸焼けでダウンしてしまう……」


クロエ「……とりあえず私のところに戻ってくる? ステラには話しておくわ」


ティト「うう、頼む……」


ーーーーー

ーーー

815 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/16(金) 23:20:21.83 ID:TUzGlgiGo
教室ーー


イオ(イリスさんとノワールさんの教室はここでしたよね……)ヒョコッ


イリス「……」チラチラ


ノワール「……」チラチラ


イオ(お互いに謝るタイミングをうかがってる……のかな?)


イリス「……っ」ガタッ


イオ(立った!)


ノワール「……」ソワソワ


イリス「……」テクテク


イオ(話しかけに……!)


イリス「……」スッ


イオ(いかない!)


イリス「……」チラチラ


イオ(ああでもやっぱり話したそうにしてます……)ヤキモキ

イオ(二人とも仲直りしたがってるって伝えるのは簡単だけど……どうしましょう)


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす
・2月にある修学旅行の計画を立てる

安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

5/16回目の行動です
5回目の行動終了後、修学旅行となります
6回目の行動は修学旅行に振替となります
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 23:23:05.41 ID:UDd11YDn0
クロエローラヒカリが修学旅行をどう回ろうかと考えていた所、御桜が中学の時に行ったことがあるらしいので話を聞きながらルート決め
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 23:29:48.32 ID:fIe3w/QPO
樹、校長という立場故に修学旅行に着いていくことが出来ずラミーと離ればなれになることを延々と橘花に愚痴る
修学旅行中も学校でエミールと実験出来る橘花や緊急時の救護役などで着いていけるリリィ先生を羨む
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 23:59:09.16 ID:DPIbt8eQO
リズがまた大きくなる
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 00:00:18.52 ID:jPei1DA3O
イオから事情を聞いたモミジもイリノワ見守りに協力する。
そうするとどうしてもイオが顔を近付けてきたり耳元で囁いてきたり、さらにはイリノワの『キスしないと出られない部屋』エピソードでイオへの意識がどんどん大きくなったしまった。
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 00:02:57.51 ID:drS+kRaE0
星の力を貰っても貰わなくてもダウンしてしまう現状のティトの前でクロエの闇を美味しそうにムシャムシャするテネリタス
821 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:17:39.52 ID:8jIjB5F0o
イオ「うーん……」

イオ(イリスさん達、どうしたらいいんでしょうか……)


モミジ「イオちゃん、なにか悩みごと?」


イオ「あ、モミジさん……実はイリスさんとノワールさんが少しすれ違ってて……」


モミジ「?」


イオ「キスしないと出られない部屋っていうのが図書室にあるらしくて、そこでノワールさんがイリスさんに迫って、イリスさんは拒絶しちゃったみたいなの。どっちも仲直りはしようとしてるんだけど……」

イオ「モミジちゃん、お願いです! イリスさんとノワールさんの仲直り、お手伝いしてください!」


モミジ「うん、大変そうみたいだし……私でよければ手伝うよ」


イオ「ありがとうございます!」パアッ


モミジ(かわいい)


ーーーーー

ーーー




イリス「……」ソワソワ


ノワール「……」ソワソワ


イオ「見えますかモミジちゃん」ヒソヒソ


モミジ「確かにそわそわしてるね……」ヒソヒソ

モミジ(それよりイオちゃんのささやき声が耳に……っ!///)
822 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:18:18.69 ID:8jIjB5F0o
イオ「どうしたらいいと思いますか」ヒソヒソ


モミジ「う〜ん……今二人と一番自然にお話しできるのがイオちゃんだから、なんとか間を取り持てば……」ヒソヒソ


イオ「私が仲裁していいんでしょうか……」ヒソヒソ

イオ「やっぱり、本人達で解決するのが一番だと思うんです」ヒソヒソ


モミジ「確かにそれもそうだけど……」


イオ「それに、キスしないと出られない部屋でどうんなやり取りがあったのか詳しく知ってるわけじゃありませんし……」


モミジ「き、キス……」

モミジ(私もイオちゃんと……って違う! イオちゃんは真面目に考えてるんだから、私も……!)


イオ「ひとまず静観すべきでしょうか……」ヒソヒソ


モミジ「うん。きっと修学旅行中ならたくさんチャンスもあると思うよ」


イオ「そうですね。修学旅行に賭けてみます」


ーーーーー

ーーー

823 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:20:50.77 ID:8jIjB5F0o
校長室ーー


樹「……」ブツブツ


橘花「いい加減立ち直れ樹。校長がそんなことでどうする」


樹「だって! 丸3日もラミーに会えないのよ!」ワッ


リリィ「ま、まあまあ」


樹「あなた達はいいわね……橘花は修学旅行中も関係なく実験を理由に会えるし、リリィ先生は救護のために付いていけるし……」


橘花「……色恋はよく分からんが、お前のそれをラミーが聞いてどう思う? せっかく闇から抜け出て初めての修学旅行なのに、お前のその言葉が引っかかって楽しめないんじゃないか?」


樹「……!」


橘花「帰ってきたときにいつも通りに迎え入れてやるのがラミーのためだと思うがな」


樹「……そうね。ラミーだけじゃない。リリウムの子が安心して帰ってこられるよう、いつも通りのリリウムにしておかないとね」


リリィ「校長先生、修学旅行中は私が責任を持って皆の体調を見守ります! 安心して待っていてください!」ムンッ


樹「ええ。リリィ先生、お願いね」
824 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:21:30.42 ID:8jIjB5F0o
食堂ーー


クロエ「うーん……神社が多くて行くところに迷うわね」ペラペラ


ヒカリ「どこも似たような建物に見えるし……」


ローラ「詳しい人がいたらいいんだけど……」


御桜「あら、密集地に行かれるんですか?」


クロエ「ああ、御桜。そうよ、修学旅行の行き先がここなんだけど……」


ローラ「どこに行こうか絞り込めなくて……」


御桜「そういうことでしたら私が多少アドバイスいたしましょうか?」


ヒカリ「知ってるの?」


御桜「はい。中学の頃に行って、とても綺麗だったのを覚えています」


クロエ「頼もしいわね。じゃあ教えてくれる?」


御桜「もちろんです。そうですね……クロエ先輩なんかにはここなんてどうでしょう」ペラッ


クロエ「『アートルム神社』……?」


御桜「有史以来人を神として祀る神社はいくつか建てられましたが、やはりアートルムはその最たる人ですね。世界の東西を問わず、あらゆるところに神社が建てられてます」

御桜「そしてこのアートルム神社はその本殿。それにあやかろうと様々な神社仏閣が密集して、このような土地になったと聞き及んでいます」

御桜「……ただし建てられたのも最古。他の土地のアートルム神社ほど大きくもなければ豪華でもありません。まあそのおかげでこの本殿は逆に影が薄くなり、あまり参拝客も来ないそうですが」
825 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:22:20.84 ID:8jIjB5F0o
クロエ「へえ……」


ローラ「どのパンフレットにも載ってなかったよね」


御桜「本当に小さな神社ですから。ご利益もあるかどうか……。ただアートルムのファンの方にとっては隠れた聖地として人気ですよ」


クロエ「御桜に聞いてよかったわ。これは候補筆頭ね」


御桜「それはなによりです」ニコッ

御桜「あとはいくつかご利益がありそうなところやおもしろいところを……」


わいわい がやがや


ーーーーー

ーーー

826 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:23:38.99 ID:8jIjB5F0o
空き教室ーー


リズ「ぱくぱく♪」


テネリタス「うまうま♪」


クロエ「美味しそうに食べるわね」コオオ…


テネリタス「我が主の闇は美味いからな」


ティト「……」グッタリ


テネリタス「あー美味し♪」


ティト「食べるぞ貴様……」


テネリタス「いやー、こればっかりはねえ?」


クロエ「そうね……私は星の力をあげられないし、ステラはご存知の通りああだし……」


テネリタス「夜になったら月光浴できるんだからいいじゃん」


ティト「貴様は日に一度の食事で満足できるのか?」


テネリタス「それは無理」


ティト「同じことだ。空腹は耐えられないレベルではないが、活動し続けるのは厳しい……」


クロエ「さすがにもうちょっとしたらステラも落ち着くと思うし、そうしたら戻りましょうね」


ティト「ああ……」


リズ「……っ」ムズッ


ルク「どうしました、リズ」


リズ「脱皮しそう……」


ルク「ああ、そうでしたか。ゆっくりでいいですからね」


リズ「ん〜……」プルプル
827 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:24:14.66 ID:8jIjB5F0o
ずるっ ずるっ!


リズ「すっきりー!」スポーン


ルク「また一段と大きくなりましたね」


ティト(この脱皮した皮でも食べられたらいいんだが……)グウウ…


クロエ「うーん……大きくなったわねえ、リズ」ナデナデ

クロエ「ローラに相談して、召喚石の中にずっといられないか聞いてみるわ。子供だったからお部屋の中で育ててたけど、そろそろ色んなところに行っても大丈夫だと思うし」


リズ「うん!」


ーーーーー

ーーー

828 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 00:25:39.72 ID:8jIjB5F0o
空港ーー


先生「全員集合していますね」

先生「これから飛行機に乗ります。他の乗客の方もいますので、迷惑にならないように」


はいっ!


ーーーーー

ーーー




飛行機内ーー


楓「うおー、飛んでるー!」


晶「よくもまあこれだけでテンションあげられるな……」


クロエ「到着まではまだまだかかるわね。それまでゆっくりしましょう……」


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
初日昼の行動を指定してください

1/10回目の行動です

修学旅行の行動回数について
修学旅行は3泊4日で、それぞれ朝昼夜の3回行動安価を取ります
ただし、初日の朝、最終日の夜は安価を取りません
1日目  昼夜
2日目 朝昼夜
3日目 朝昼夜
4日目 朝昼
となる予定です
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 00:33:44.23 ID:2RN9pynXO
初めて行く土地+修学旅行シーズンの混雑+体格の小ささの要素が重なって、自由行動中に嵐が楓&晶からはぐれて一人ぼっちになる
見知らぬ町で不安で泣きそうになりながらさ迷っていたが、どうにか再会出来て二人に抱きつく
以後、旅行中はいつもよりも二人にひっついたり手を繋ぐ頻度が増えたらしい
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 00:35:38.91 ID:XV2Cyn9H0
イリノワが孤立しそうだったのでイオが何とかして3人グループを作る
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 00:42:15.33 ID:UAM7M4jYO
ノワール達が歩いているところに、シーカーという角の生えた魔獣が襲いかかってくる。魔法が効かない危険生物で、余裕ぶっこいてたイリスが真っ先に狙われそうになるがノワールが素手で撃退に成功
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 00:46:20.88 ID:XV2Cyn9H0
>>830
忘れてたモミジも加えて4人グループにしてほしい

安価下
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 00:51:06.29 ID:lX7cbP8k0
街の中を歩いていると綺麗なお姉さん達にナンパされちゃうクロエ
困っているところをローラとヒカリに助けてもらい、改めてドキドキしてしまう
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 00:55:16.21 ID:g39SXZXGO
お土産店のご当地魔獣ぬいぐるみに釘付けになってしまうローラ。ハリポタみたいに「ぜーぶちょうだい」をやりそうになったのでクロエとヒカリが慌てて止めに入る。とりあえずきゅーちゃんっぽい見た目のやつを一つだけ買う事に
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 00:56:32.06 ID:bLYecbiC0
解釈違いによる宗教対立の現場に遭遇
836 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 17:15:48.18 ID:8jIjB5F0o
神社仏閣の密集地ーー


クロエ「おおー……!」


ヒカリ「こうして見ると荘厳だね……」


先生「ここからは皆さん自由行動になります。就寝時間までにホテルには戻ること。では解散!」


ぞろぞろ……


イリス「……」

イリス(ノワールさんと行きたいですが、仲直りできてませんし……)


ノワール「……」

ノワール(イリスと回りたいけど、あれ以来気まずいまんまだし……)


イオ「モミジちゃん!」


モミジ「うん!」


イオ「イリスさん、ノワールさん!」


モミジ「一緒に回ろう!」


イリスノワール「え……」


イオ「チームメイトなんだし、何もおかしくないですよね? はい、行きましょう!」


イリス(こ、これ……イオさんが気を利かせてくれてますよね)


ノワール(どうしよう、イリスは嫌じゃないかな……)チラッ 


イリス「わ、分かりました。行きましょう!」オー!


ノワール「あ、イ、イリスがいいなら私も……」


モミジ「決まりですね。あ、私もイオちゃんに誘われたのでご一緒してもよろしいですか?」


ノワール「うん、もちろん」


イリス「構いませんよ」


イオ(これで修学旅行中はどうしても顔を合わせる必要があります……! これなら……)


ーーーーー

ーーー

837 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 17:16:19.40 ID:8jIjB5F0o
大通りーー


わいわい がやがや


楓「うわー、人多い。はぐれるなよー」


晶「あ、あっちに魔力上昇の神社がある! あっちだな」


嵐「く……む……」ギュムギュム


どんっ


嵐「むぐっ!」


「あ、ごめんなさいねー」


嵐「い、いえ……」

嵐(……あれ、ここどこだ? 路地にまで流されたのか……)キョロキョロ

嵐「……楓? 晶?」


しーーーん……


嵐「え……」ジワッ

嵐(こんな分からない土地で一人ぼっち……?)グスッ

嵐「な、泣くな! 嵐! ス魔ホで……」ポチポチ


楓『もしもし!? 嵐!?』


嵐「楓、今どこに……」


楓『大通りの……の、近くで……』ガヤガヤ


嵐「もしもし!? もしもし!?」


楓『そっ、ちは…………?』ガヤガヤ


嵐「えっと、えっと……坂道! 小さい狐の石の置物があって……」ブツッ


ツー ツー ツー……


嵐「き、切れた……」
838 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 17:16:48.96 ID:8jIjB5F0o
嵐「どうしよう、ホテルに戻って……」オロオロ


晶「楓こっちだ!」


楓「嵐!」


嵐「楓、晶!」


ぎゅううっ!


楓「うおっと、情熱的」


嵐「あ、会えないかと思った……」ポロポロ


晶「見つけられてよかった」


嵐「な、なんでここ分かったんだよ」グシグシ


楓「あーほら、擦らない」


晶「アタシがこの辺知ってたからさ、さっきの大通りの近くで狐の置物があったのこの路地だったの思い出して、それで走ってきた」


嵐「電話ちゃんと聞こえてたんだな……」


晶「ああ。ほら、ここにいてもつまらないし、早いところ神社巡りしよう」


嵐「ん……」ギュッ


楓「おお、嵐から手を繋ぐなんて珍しいね」


嵐「茶化すな……ほんとに心細かったんだから」


晶「……ふふ。よし、行こう!」


嵐「お、おー!」


ーーーーー

ーーー

839 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 17:17:25.73 ID:8jIjB5F0o
町外れーー


イオ「精神修行の体験ができるお寺に行くには、人がいない町外れをぐるっと回るのが早いんだって」


ノワール「……待って」


シーカー「センベイ……」


モミジ「な、何あれ……魔獣?」


ノワール「シーカーだよ。この辺りでシーカーセンベイっていうおやつを貰ってる人畜無害な魔獣なんだけど、中には群れから外れて人を襲う危険な魔獣もいるって……」


イリス「あの目は完全にこちらを狙ってますね……。魔弾【シュート】!」ジュゴオオッ!


ノワール「待って!」


シーカー「センベイ!」ブンッ!


イリス「な……私のシュートが効かない……?」


シーカー「センベイ……センベイ!」ダダダッ!


ノワール「ふっ!」ガシッ!

ノワール「ごめん、シーカー。ちょっと眠っててもらうよ」ゴッ!


シーカー「センベイ……」キュウ


モミジ「つ、角を掴んで肘打ち……」


ノワール「あの魔獣は魔力に対する防御がすごく強いんだ。イリス、怪我してない?」


イリス「あ、はい……大丈夫です……」


ノワール「そっか、よかった」


イオ(たまたまだけど……ちょっと距離は近づいたかな?)


ーーーーー

ーーー

840 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 17:17:54.79 ID:8jIjB5F0o
大通りーー


クロエ「ちょっと歩きすぎて疲れたわね。飲み物買ってくるわ」


ヒカリ「うん、ここで待ってるね」


てくてく


クロエ(ヒカリはコーヒーで、ローラは紅茶系……と)


「ねえ、そこのあなた。よかったらお姉さん達とお茶しない?」


クロエ「……え、わ、私!?」


「わ、綺麗な金髪……」

「ふふ、美味しいカフェ知ってるわよ?」


クロエ「えーっと……人と来てるの。悪いけど……」


「そうなの? ならその子達も呼んじゃっていいわよ?」


ヒカリ「すみません」ズイッ


ローラ「私達の彼女に何か」ズイッ


「あ、あら。ちょ〜っとお怒りみたいね。失礼するわ」


ヒカリ「……ふんっ」


ローラ「大丈夫? クロエちゃん何もされなかった?」ペタペタ


クロエ「え、ええ。大丈夫よ」


ローラ「よかったあ……。クロエちゃんに付いてく人が見えたから、まさかと思って来てみたらナンパされてたんだもん。びっくりしたよ……」


ヒカリ「クロエは自分が可愛いことを自覚しないとだめだよ。油断してるとああいう悪い人はすぐ寄ってくるんだからね」


クロエ「き、気をつけるわ」

クロエ(うう、ベタな展開だけど二人がカッコいい……)キュンキュン
841 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 17:18:28.58 ID:8jIjB5F0o
ローラ「……あ、隣お土産屋さんだったんだ」


ヒカリ「休憩ついでに入ろうか」


クロエ「ええ、そうね。飲み物も中で買うわ」


ガララッ


ローラ「……!!」


ヒカリ「わ、魔獣キーホルダー?」


クロエ「こっちは魔獣ぬいぐるみ……」モフモフ

クロエ「……ローラ?」


ローラ「……」キラキラ


クロエ「あ、ローラ待って!」


ローラ「ぜーんぶください!」キラキラ−!


店主「え!?」


ヒカリ「ローラさんちょっと待って! すみません店員さん……!」


ローラ「これもこれも全部かわいいよ! 全部ほしい!」


クロエ「ローラ、全部買ったら他の人が買えなくなるでしょ。ローラは魔獣の可愛さを独り占めして嬉しいのかしら?」


ローラ「う……っ」


クロエ「1つだけ買いましょう。そしたら皆も困らないわ」


ローラ「はい……」シューン


クロエヒカリ(かわいい……)キュン…


ローラ「うーん……」キョロキョロ

ローラ「これください!」


店主「九尾の狐のぬいぐるみだね。はい、どうぞ」


ローラ「ありがとうございます!」


クロエ「ふふっ、可愛いのが買えたわね」


ローラ「うん!」


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
初日夜の行動を指定してください

2/10回目の行動です
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 17:29:42.82 ID:cRRqdzHtO
坊主どもが解釈違いによる宗教対立起こしている現場に遭遇
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 17:37:58.65 ID:a2CRairTO
ティトに月光浴させる為に一人と一匹で外をぶらぶらする
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 17:47:55.31 ID:voIOb9JE0
クロエを初めとした貧乳組、ホテルの浴衣を着こなしてしまう
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 18:05:27.31 ID:Y658A3pNO
>>843の最中

密集地を一望できる見晴らしの良い場所で一人ちょこんと座って景色を眺めるノワールと遭遇。イリスと拗れてしまっている事について聞かされる

なお夕方からずっといたらしく、日が沈んで帰り道の竹林が怖くて通れなくなってしまい、クロエにしがみつきながらホテルに戻る
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 18:08:10.52 ID:MhKWD1KAO
ホテルの大浴場でちょうどみんな揃って汗を流す
巨乳組は前よりも大きくなっていたらしく弄られることに
847 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 22:58:40.39 ID:8jIjB5F0o
大通りーー


「表出ろお前!」


「やるか!? おおやるか!!?」


クロエ「ちょ、なになに!?」


「「魔弾【シュート】!!」」ゴオオ!


キャアアアアア!


「坊主共の宗教対立が始まったぞー!」


「だからその経典はこの世の守護を謳ってるって言ってるでしょー!」


「違いますー! この世の終焉ですー!」


クロエ「……これは私達が出ていったところでどうにもならないわね……」


ヒカリ「……うん」


ローラ「怪我しない内にここから離れよっか」


ーーーーー

ーーー

848 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 22:59:08.46 ID:8jIjB5F0o
ホテル、大浴場ーー


クロエ「ふー、やっとさっぱりできるわ」スルッ


ヒカリ「ふう……」ボインッ


ローラ「……ヒカリさん、少し大きくなった?」ツンッ


ヒカリ「ひゃっ!?」


ナミネ「……」ササッ


アルシェ「ナミネも大きくなってる」


ナミネ「きゃあ!」


イオ「……モミジちゃん、お風呂に逃げましょう!」


モミジ「う、うん!」


リリィ「あ、こら! 走っちゃだめですよ!」


楓「ナンデ……ナンデ……」


晶「楓のはなんでおおきくならないんだろうな」


嵐「あ、晶!」


楓「キシャー!」


ーーーーー

ーーー




ロビーーー


クロエ「ふー……」ホカホカ


ヒカリ「みんなにつつかれた……」グスン


ローラ「ご、ごめんね? 私が最初に触ったから……」


クロエ「いいじゃない。私はヒカリの胸好きよ」


ヒカリ「そう言ってくれるのは嬉しいけど……!」

ヒカリ「……クロエ、浴衣似合うね」


クロエ「そう? 急に言われると照れるけど……」
849 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 22:59:36.51 ID:8jIjB5F0o
晶「楓もかなり着こなせてるよなー」


楓「え、そう?」テレテレ


ナミネ「よいしょ」キュッ


アルシェ「ありがと、ナミネ」


ナミネ「いえいえ。お世話するのは大好きですから」

ナミネ(ティアさんもアルシェさんも似合いますね……可愛らしいです)


クロエ「……ねえ、それって胸に余計なものがついてないからかしら?」


ヒカリ「え、い、いや……」


凜華「『いいじゃない。私はヒカリの胸好きよ』」

凜華「……人にはそう言っておいて、自分が言われたら怒るのかな?」


クロエ「!!」

クロエ「……ごめん、ヒカリ。ひどいこと言ったわ。人によって気にしてるものは違うものね……」


ヒカリ「う、ううん。気にしてないよ、大丈夫」


凜華(ほんとすぐ仲直りしちゃうな)クスッ


ローラ「あ、クロエちゃん。ティトのこと散歩させた方がいいかも。ここは山に近いし、星の光が街よりも届くと思うから」


クロエ「あ、そうだったわね。よし、ティト行くわよ」


ティト「ああ」スクッ


ーーーーー

ーーー

850 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 23:00:13.79 ID:8jIjB5F0o
山道ーー


クロエ「看板にはこの林道を抜けたら街が一望できる広場に出るって書いてたから……」テクテク


ティト「いや……この星の下を歩けるだけでも気持ちがいい。足元も暗いし、無理そうなら引き返しても……」


クロエ「ふん、そう言ってる間に広場よ。ほら、月光浴を……」


ノワール「……ん、クロエ?」


クロエ「ノワール。こんなところにいたのね」


ノワール「うん……ちょっとイリスと顔合わせづらくて……」


クロエ「イリスと? 確かに最近教室でもよそよそしかったけど……」


ノワール「喧嘩というか……私がイリスに嫌われるようなことをしてさ。謝ればいいのかもしれないけど……」


クロエ「ふーん……分かってるなら謝ればいいのに。何したのか聞いてもいい?」


ノワール「……キスしようとした」


クロエ「えっ!?」


ノワール「……私さ、正直イリスとは両思いかと思ってたんだ。プレゼントしあったり、なんだかんだ一緒にいて楽しかったし……」

ノワール「……図書室の隠し部屋知ってる?」


クロエ「最近噂になってるわね。キスしないと出られない部屋があるとか……」
851 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 23:00:57.63 ID:8jIjB5F0o
ノワール「結論から言うと……あったんだ、その部屋。それで、部屋に強制されたからって言い訳できるって考えて……」

ノワール「そしたらイリスに突き飛ばされてさ。……はは、こうして冷静に話すと馬鹿だな、私」


クロエ「……バカね。なんでイリスが突き飛ばしたかなんて分かりきってるじゃない」


ノワール「えっ、そりゃ私のことが嫌いだから……」


ティト「それはない。流石に人間ではない我にも分かるぞ」


ノワール「ええ……?」


クロエ「私の話で恐縮だけど、ヒカリやローラがキスするのに言い訳を用意してたら嫌ね。したいからする、それでいいのよ」


ノワール「カップルっていいなあ……」


クロエ「……あのねえ、イリスはあなたと普通にキスしたかったんじゃないのって話!」


ノワール「な、ないない! だってイリス私のこと嫌いだし……」


クロエ「あなたイリスみたいに人の考えてること分かるの? 嫌いな人と一緒に行動しようと思う?」


ノワール「い、いや……」


クロエ「……ならさっさと頑張って謝りなさい。謝罪は早いに越したことはないわよ」


ノワール「……クロエ、ありがとう」


クロエ「お礼はイリスと仲直りできてからにしなさい。まったく……」
852 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/18(日) 23:04:02.59 ID:8jIjB5F0o
ノワール「……クロエ」


クロエ「なによ」


ノワール「ホテルに戻るまでくっついていい……?」ガタブル


クロエ「は、はあ?」


ノワール「今気づいたけど完全に夜だもん……。暗いの怖い……」ガタガタ


クロエ「……ふふっ。悩みの振れ幅がすごいわね。いいわよ、戻りましょう」

クロエ「ティトももう戻っていいかしら?」


ティト「ああ。しばらくは大丈夫だと思う」


クロエ「じゃ、戻るわよ。ノワール、はぐれないでね」


ノワール「う、うん」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
二日目朝の行動を指定してください

3/10回目の行動です
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 23:34:32.80 ID:lX7cbP8k0
朝、お互いの髪をセットしあうレナとデン
せっかくだし2人でお揃いのヘアスタイルにする
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 23:56:38.14 ID:juGVsh5OO
朝、開店と同時に朝食バイキングに繰り出すアルシェ(とティア)
他の客に迷惑をかけない程度に食事を満喫する

ホテルって大抵朝食はバイキングだよね
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 23:59:06.39 ID:XV2Cyn9H0
ノワールが寝ぼけて隣で寝てたイオに抱きつく
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 00:05:08.32 ID:uXa734a8O
凜華より少し早く目が覚めた舞。
自身の魔法の作用もあって無防備な凜華の寝顔に辛抱たまらなくなりかける。
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 00:05:48.04 ID:2jVHk7ck0
ノワールに昨日助けてもらったお礼を言うイリス
858 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 00:32:52.96 ID:+oMwVT4Ho
ノワール「ん……」モゾ…


ぎゅっ……


ノワール(あったかい……)ヌクヌク


イオ「くう……くう……」


ノワール「ぁ……」

ノワール(ま、まずい。イオさんのこと抱きまくらにしてた……)イソイソ


モミジ(いいなあ……)ジトー


イリス(むー……)ジトー


ノワール(まだ誰も起きてない……よね?)


イオ「むにゃむにゃ……」


ーーーーー

ーーー

859 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 00:33:29.25 ID:+oMwVT4Ho
舞「んー……!」ノビー

舞(凜華さんはまだ寝てますね……)


凜華「……」スースー


舞(はあ……凜華さん……寝顔も綺麗……)ウットリ

舞(凜華さん、凜華さん……!)ハアハア


凜華「ん……」コロン


舞(ああ、浴衣がはだけて……)ゴクリ

舞(今なら触ってもバレないんじゃ……うん、バレませんよね!)


そー……っ むにゅっ


舞(はあああああああ……!! 凜華さんの慎ましいおっぱい!)

舞(もうこのまま最後まで……)


凜華「ん……?」パチッ


舞「あ」


凜華「んん……浴衣が……」イソイソ

凜華「舞さん直そうとしてくれたの? ありがと……」


舞「いえいえ、結局起こしてしまっただけですし」キリッ


凜華「ふわあ……まだ朝食の時間までは少しあるもんね。顔洗ってくるよ……」


舞「あ、私も行きますっ」スクッ

舞(あ、危なかった……。もう少しでバレるところでした……!)


ーーーーー

ーーー

860 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 00:34:07.95 ID:+oMwVT4Ho
レナ「デン、おはよう」


デン「ん、レナ、おはよう」ニコッ


レナ「寝癖がついてるわ。ここ座って、直してあげる」ポンポン


デン「それじゃあお言葉に甘えて……」ストン


すっ すっ


レナ「さらさらね……クシを通してるだけで気持ちいいわ」


デン「私も気持ちいいよ……」


レナ「せっかくだし、髪いじってみてもいい? 三つ編みにしてみたいわ」


デン「うん、いいよ」


レナ「じゃあ……」キュッキュッ


デン(手、あったかい……)


レナ「……はい、できた」


デン「おおー」


レナ「可愛いわよ、デン」ナデナデ


デン「んー。あ、レナも三つ編みにしない? 今日はお揃いでお出かけしようよ」


レナ「……ほんと、言うことまで可愛いわね、あなたは」
861 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 00:35:11.04 ID:+oMwVT4Ho
デン「ほら、交代して。うーん、レナの髪さらさらつやつや」ナデナデ


レナ「や、やるなら早くしてよ」


デン「ごめんごめん。じゃ、編んでくね」キュッキュッ

デン「時々こうして髪型いじるのも楽しいね」


レナ「そうね。私達は髪が長いし、いろいろできるもの。もっとヘアアレンジしてみてもいいかもね」


デン「レナのツインテールとかお団子とか……いろいろ見てみたいな。……はい、できた」


レナ(お揃い……)


デン「じゃ、まずは食堂で朝ごはんだね。そしたらまた自由行動だ」


ーーーーー

ーーー

862 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 00:35:58.47 ID:+oMwVT4Ho
食堂ーー


「お待たせいたしました。朝食のお時間となりましたので、開場いたします」


ギイイ……


アルシェ「……!!」


ティア「昨晩とはまた違うラインナップですね……どれも美味しそうです」


アルシェ「これと、これと、これ」サッサッサッ


ティア「……昨日も思ったんですが、山盛りにはしませんよね、アルシェって」


アルシェ「山盛りにすると他に食べられない人が出てくる。ちょっとずつ取れば、シェフの人も用意する時間ができる」モグモグ


ティア「食事には真摯ですよね……」


アルシェ「ん」モグモグ


楓「おー、朝から美味しそうなご飯がたくさん」


晶「ここ一緒していいか?」


ティア【どうぞ】


アルシェ「ん」コクン


嵐「ありがとな。楓、晶、俺が汁物取ってくるよ。スープと味噌汁どっちがいい?」


晶「味噌汁を頼む。やっぱ米には味噌汁だもんな」


楓「あたしはパン食べるから、スープお願い」


嵐「了解。俺の分の米と、魚系の何かあったら頼むな」


楓「はいよー」


ティア(仲良しですね……)


アルシェ「うまうま」パクパク


ーーーーー

ーーー

863 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 00:36:29.33 ID:+oMwVT4Ho
ロビーーー


先生「自由行動についてですが、きちんと時間までに戻れるのであれば密集地の外に出ても大丈夫ですからね」


はーい


先生「それでは今日も現地の方のご迷惑にならないように。では解散していいですよ」


ぞろぞろ


イリス「あ、あの、ノワールさん」


ノワール「?」


イリス「昨日はその……助けてくれてありがとうございました」


ノワール「あ、うん……」


イリス「私、その……世の中知らないことだらけで……シーカーがあんなに危険な魔獣だとかも知らなくて……」


ノワール「結果として誰も怪我しなかったし……そんなにかしこまらないでよ」


イリス「でも……」


ノワール「……それよりさ、私の方こそ謝らないと」

ノワール「昨日の夜クロエから言われていろいろ考えたんだけどさ……図書室の隠し部屋なんかでキスしようとしてごめん」バッ


イリス「……」


ノワール「……私、イリスが好きだよ。どうせ考えてること分かるからって、それに甘えて言わなかった。……ごめん」


イリス「わ、私も……ノワールさんのこと、好きです」
864 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 00:37:03.57 ID:+oMwVT4Ho
ノワール「……うん」


イリス「でも、今は人の考えてることが分からなくて……正直、怖いです」


ノワール「うん」


イリス「人の考えてることが分からないって、すごく不安です。好きだと言われても、それが本当なのかどうかも分からなくて……」


ノワール「……イリスは、今はそれでいいと思うよ。信じるための根拠が何もなくて、それがきっとすごく怖いんだと思う。……でも、イリスさえよければ私がそばにいてあげたい」

ノワール「イリスが私のことが怖くなくなって、もし信じてもいいって思えるようになったら……その時は迷わず教えてほしい」


イリス「……はいっ。私も、ノワールさんにそばにいてほしいです」


ノワール「ん……」ポリポリ


クロエ(物陰で何か話してると思ったら……)


イオ(ひとまず一歩前進……かな?)


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
二日目昼の行動を指定してください

4/10回目の行動です
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 00:52:22.10 ID:Y2dO1n9EO
ラミーとナミネが恋人とのノロケ話をしながら神社巡り
その中でラミーは樹、ナミネはリリィへのお土産を用意
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 00:55:31.27 ID:v89wH7Cw0
レナデンが茜と遭遇。テレビの取材でたまたま来ていたらしい。恋人にプロポーズされた場所も密集地だったらしくその時に行った穴場のデートスポットを教えてもらえる

デンはマホリオ講義の時に茜と会ってるよね
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 00:56:42.36 ID:OhbQdkWwo
時代劇のテーマパーク(映画村的な)に行き、演劇のインスピレーションを高める
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 00:59:01.17 ID:1cIrUm4yO
昨日の件からはぐれないように楓と晶が左右から嵐の手を繋ぐ形で歩く
途中で楓が『二人の子供みたい』と嵐をからかうが、よくよく考えたらすごいことを言ったことに気付いた楓含めて三人が真っ赤になった
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 00:59:37.54 ID:yDP+jWpaO
テネリタスが密集地に潜む闇の存在を感知する
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 01:00:52.33 ID:A/44UHjG0
モミジとイオの提案で恐怖心に打ち勝つ修行が出来ると最近人気になっている神社へ訪れる4人
神社の敷地内すべてがお化け屋敷となっており、モミイオとイリノワでペアを組み修行を行う事に
修行と言うだけあって無茶苦茶怖い、しかも長い
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 01:25:02.99 ID:QsK7ylEq0
更新たすかる、いつもお疲れ様です
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 02:42:26.41 ID:oraXE6AVO
///の頻度が少ないクール寄りの子が好き
873 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:44:18.60 ID:+oMwVT4Ho
大通りーー


楓「よし、今日は逸れないように手繋ごう!」


嵐「……そうだな」ギュッ


晶「昨日からほんと素直だよなー」ギュッ


嵐「ここで俺が意地張ってもまた流されて逸れるだろ。人多いんだよここ」


晶「それもそうだな」クスッ


楓「しかしこうして3人並んで歩くとさー」テクテク


嵐「うん?」


楓「嵐があたし達の子供になったみたいだなー」


嵐「あはは、なんだそれ」


晶「アタシがお父さんか?」


楓「そうそう。結婚して子供がー……」ハッ

楓(いや子供って!? あたし何言ってんだ!///)


晶(こ、子供……///)


嵐(結婚かあ……///)


ーーーーー

ーーー

874 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:44:52.71 ID:+oMwVT4Ho
デン「あ、あれ……」テクテク


レナ「?」


茜「ーー、以上! 鍛錬できる久遠茜おすすめの寺院紹介でした〜」バイバーイ


「……はいオッケー!」


茜「ふいー、疲れた……」


デン「やっぱり茜さんだ」


レナ「確かマホリオプロの人よね。なんでこんなところに……」


茜「ん? おー、君は肉体変化の子。久しぶりー」


デン「お、覚えててくれたんですね……! 嬉しいです!」


茜「いいパンチくれる人は忘れないんだー。で、こんなところで彼女まで連れてどうしたのかな?」


レナ「か、かの……!」


茜「あれ、違ったー? 髪型も揃えて、手も繋いで、カップルっぽいなーって思ったんだけど……」


デン「違いませんよ。ここには今修学旅行で来てるんです」


茜「おー修学旅行」


デン「茜さんはどうしてここに?」


茜「取材だよー。ここにはお世話になってるお寺とか神社が多くてね。おすすめの場所をテレビで紹介することになったんだー」


デン「それでカメラマンさん達もいたんですね……」
875 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:45:40.46 ID:+oMwVT4Ho
茜「そうだ、君たちにちょっといいところを教えよー」


レナデン「?」


茜「わたしがよくお忍びデートに来てた場所。君たちみたいなカップルにぴったりだと思うよー」


デン「ぜ、ぜひ教えてください!」


茜「ちょうどこの路地を抜けてくと、ちっちゃい川にぶつかるんだ。それを少し川上に歩いていくと、きれいな滝の側に茶屋があるんだよー」


レナ「茶屋……?」


茜「小さなお菓子屋さんだねー。美味しい和菓子もあるし、眺めもいい。行ってみるといいよー」


デン「あ、ありがとうございます!」


茜「お幸せにー」


ーーーーー

ーーー

876 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:46:17.24 ID:+oMwVT4Ho
ラミー「これが恋愛運の上がる石像……」ナデナデ


ナミネ「私達は今さら上げなくてもって感じですけど……」ナデナデ


ラミー「ううん、これで恋愛運上げて、もっと樹といろんなイベントが起こるようお祈りするの」


ナミネ「では私はリリィ先生と……」


ラミー「最近は寒いから、校長室の中ではくっついて過ごしてるんだけど……外でももうちょっとくっつきたいなあ」ナデナデ


ナミネ「リリィ先生、ハンドクリームを多く出したからって私の手にも優しく塗り込んでくれましたが……ああいう触れ合いがもっとしたいですね」ナデナデ


ラミー「あ、いいなあ。樹は体は子供だから、肌がすべすべでそういうの必要ないし……」


ナミネ「でもなでなでしてあげることもできますよね。私も背は高いほうですけど、リリィ先生をなでなでしようとすると怒られてしまうんですよね……」


ラミー「確かに! 今度撫でさせてもらおう」


ナミネ「私もなでなでできるようここでお祈りしていきます!」


ーーーーー

ーーー

877 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:46:54.67 ID:+oMwVT4Ho
映写村ーー


クロエ「おお、ここが……」


ヒカリ「真凜さんもここで時代劇を撮ったんだよね」


ローラ「和の国の昔の町並みが再現されてるんだね。綺麗に整えられてる……」


クロエ「演劇部の人、何人か来てるわね。考えてることは一緒なのかしら」


「こちらで着物に着替えることができまーす。よければどうぞー」


クロエ「せっかくだし着ていきましょうか」


ローラ「うん!」


ーーーーー

ーーー




凜華「お、クロエさんも来たんだね」


クロエ「凜華も舞もいたのね。やっぱり時代劇の聖地は一回くらい見ておきたくて」


舞「皆さんは着物に着替えたんですね。サムライの服装を借りたのは凜華さんだけ……」


「そこの者、何奴!」


凜華「お、来たね」


ヒカリ「な、なに!? 囲まれてる!?」


ローラ「ど、どうしようクロエちゃん……!」


クロエ「み、みんな私の後ろに! 闇よ……」


舞「ストップです、クロエさん」クイッ


クロエ「な、なんで止めるのよ!」
878 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:47:25.81 ID:+oMwVT4Ho
舞「これは映写村のイベントですよ。着物を着た人とサムライの服装を着た人が一緒に歩いてると、危険なサムライに絡まれるんです。それをサムライの服を着た方が斬るフリをして、楽しんでもらおうという」


クロエ「な、なるほど……。じゃあ凜華に任せていいのね?」


凜華「お任せを、部長」

凜華「『私の大切な人達に手出しはさせぬぞ!』」バッ!


ヒカリ「おお、真凜さんのセリフ!」


「ものどもかかれい!」


凜華「ふっ! はあ!」キンッキンッ!


「ぬお!?」


クロエ「凜華の殺陣の技術に驚いてるわね。部員が活躍してるのを見るのは部長としても嬉しいわね」クスッ


「よそ見をしていていいのか! こいつを斬るぞ!」


ノルン「え、え〜っ!?」


クロエ「ノルン!? まさかうちのグループと勘違いされて……」


ラクリマ「せいっ!」ヒュッ!


「が……は……っ」


ラクリマ「この人は私達と行動してたの! 役者さん勘違いしてるよー」


「う、す、すまない……」


ティア【ナイスです ラクリマ】グッ
879 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:47:57.95 ID:+oMwVT4Ho
クロエ「なるほどね、四人で来てたの」


アルシェ「ん。ラクリマがサムライするって楽しみにしてた」


ラクリマ「凜華先輩! 行きますよ!」


凜華「ああ!」


「う、うおお! かかれえええ!」


ーーーーー

ーーー




ラクリマ「はー、楽しかったー!」


「お嬢ちゃん達すごいねえ。どこであんな動きを?」


凜華ラクリマ「部活です!」


クロエ「演劇部なの、私達。殺陣も先輩に指導されてきたから、他の客とは動きが違ったんじゃない?」


「演劇部かあ……お見事だったよ。特に黒髪の彼女」


凜華「恐縮です」


舞(はあ……斬りかかる凜華さん……素敵でした)ウットリ


クロエ「いやー、堪能したわ。演劇にも使えそうなアイデアがいくつか湧いたし……来てよかったわ」


「そうかい? またこの近くに来ることがあれば気軽に寄ってくれよ」


クロエ「ええ、きっと来るわ」


ーーーーー

ーーー

880 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:48:35.94 ID:+oMwVT4Ho
テネリタス「……うーん」


クロエ「どうかしたの、テネリタス」


テネリタス「なんかさあ……この辺でも闇を感じるんだよね」


クロエ「……ここ神様だらけの神社仏閣の密集地よ?」


テネリタス「うん……でも感じるんだよ」


クロエ「もしかしたら闇魔法使いのための神社があるとか?」


テネリタス「なーんか……よくない感じだけどねえ」

テネリタス「ま、ワタシがどうこうする問題じゃないか。ご主人は気にせず旅行を楽しむといいよ」


クロエ「気になるわね……」


テネリタス「最悪ワタシが食べるよ。そうならなきゃいいけどね」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
二日目夜の行動を指定してください

5/10回目の行動です
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 23:50:31.63 ID:z28jD/pXO
あれ、一年組も来てたの?

安価はせっかくだし>>870を拾わせてもらおう
夜だしさらに怖くなりそうだし
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 23:50:32.01 ID:oJi5Lg+6O
1年生もきてるの?安価きてたら下
883 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/20(火) 23:55:16.54 ID:+oMwVT4Ho
あ、やってしまった
一年生来てないです!
884 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 00:07:39.00 ID:K3ZyYXtxo
>>878>>879を差し替えます
885 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 00:09:02.07 ID:K3ZyYXtxo
舞「これは映写村のイベントですよ。着物を着た人とサムライの服装を着た人が一緒に歩いてると、危険なサムライに絡まれるんです。それをサムライの服を着た方が斬るフリをして、楽しんでもらおうという」


クロエ「な、なるほど……。じゃあ凜華に任せていいのね?」


凜華「お任せを、部長」

凜華「『私の大切な人達に手出しはさせぬぞ!』」バッ!


ヒカリ「おお、真凜さんのセリフ!」


「ものどもかかれい!」


凜華「ふっ! はあ!」キンッキンッ!


「ぬお!?」


クロエ「凜華の殺陣の技術に驚いてるわね。部員が活躍してるのを見るのは部長としても嬉しいわね」クスッ


「よそ見をしていていいのか! こいつを斬るぞ!」


ローラ「え、え〜っ!?」


クロエ「! ローラから離れなさい!」


凜華「クロエさん、脇差を!」ポイッ


パシッ!


クロエ「『私の大切な人に手を出そうとした大罪、その身で償うがいい!』」


ズバアッ!


ーーーーー

ーーー

886 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 00:09:37.38 ID:K3ZyYXtxo
クロエ「ふう、楽しかったわ」


ローラ「クロエちゃんすっごくかっこよかったよ!」


「お嬢ちゃん達すごいねえ。どこであんな動きを?」


凜華「部活です」


クロエ「演劇部なの、私達。殺陣も先輩に指導されてきたから、他の客とは動きが違ったんじゃない?」


「演劇部かあ……お見事だったよ。特に黒髪の彼女」


凜華「ありがとうございます」ニコッ


舞(はあ……斬りかかる凜華さん……素敵でした)ウットリ


クロエ「いやー、堪能したわ。演劇にも使えそうなアイデアがいくつか湧いたし……来てよかったわ」


「そうかい? またこの近くに来ることがあれば気軽に寄ってくれよ」


クロエ「ええ、きっと来るわ」


ーーーーー

ーーー

887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:11:19.25 ID:hI2XrtgfO
>>881を入れてあと安価は4つだな
888 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 00:12:26.23 ID:K3ZyYXtxo
あらためて>>881にプラスして↓〜↓5で安価を募集します
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:15:23.99 ID:XjWx4alYO
お菓子や飲み物などを持ち寄って一部屋(三人部屋のクロエor楓部屋、四人部屋のノワール部屋辺り)に集まって女子トーク
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:15:32.94 ID:0W+x23ad0
夕飯の食材が逃げ出したので皆で捕まえることに
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:25:50.96 ID:uSZ09Sr9O
テネリタスが瞬間移動を使って独自に闇の居場所を探る
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:27:43.14 ID:a6mR5ROk0
深夜、修行が怖すぎて部屋のトイレにすら行けなくなったノワールに付き添うイリス
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:31:59.81 ID:6j54Q0y2O
お風呂上がりにティアとアルシェがお互いの髪を乾かし合う
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:34:32.53 ID:3G7kDgvRO
今回はもう一個か

今朝や>>892のこともあって
イオモミジ イリスノワール
の形で寝る

イオモミは以前の旅行で抱き合って寝ていたこと、イリノワは最近のやり取りから意識しすぎてドキドキして中々寝付けなかった
895 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:35:43.79 ID:K3ZyYXtxo
精神修行の神社ーー


ノワール「あわわあわわわわ……」


イリス(そうでした、ノワールさんは怖いのが苦手なんでした……)


イオ(お化け屋敷で二人にくっついてもらおう作戦!)


モミジ(だ、だよね!? 精神修行っていうかお化け屋敷だよねここ!?)


「精神修行の神社へようこそ。どうぞお入りください」


ギギイ……イ……


ノワール「なんで建付け悪いの……」ガタガタ


イリス「の、ノワールさん。怖かったら腕掴んでもいいですからね」


ノワール「う、うん……」


ぼわっ


ノワール「ひっ!?」シュッ!


「た、ただの火魔法ですよ! パンチでかき消さないでください!」


ノワール「す、すみません……」


「こほん。……この明かりを持って最後まで進んでください」


イリス「は、はい」ギュッ


てくてく……


カランカランッ!


イリス「!」ビクッ


ノワール「!」サッ

ノワール「……空き缶か」


イオ(なんだかんだ言って、イリスさんを守るためにさっと前に……かっこいいですよ、ノワールさん!)


「あなた達もこの明かりを持って進んでください。幸運を祈っております」


モミジ「は、はいい……!」


ーーーーー

ーーー

896 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:36:12.24 ID:K3ZyYXtxo
出口ーー


ふっ


ノワール「火、消えっ!? はしっ、走ってイリス!」


イリス「は、はいい!!」


「おいていかないでええええ」


ノワール「いやあああああ!」ダーッ!


イリス「ひ、光です! やっと終わり……!」


ドタドタドタッ!


「お疲れ様です……ここで精神修行は終了となります」


イリス「お、終わりました……」


ノワール「怖かったよう……」クスンクスン


ダダダッ


イオ「お、終わりですか……」ハアハア


モミジ「うう、怖かった……」


イリス「イオさん達も終わったんですね。お疲れ様です」


イオ「はい。そっちはどうでしたか?」


イリス「す、すごく怖かったです。精神修行になったのかは怪しいですが……」


イオ「まあ精神修行は建前で、お化け屋敷を楽しんでもらうってコンセプトの神社みたいだし……」


ノワール「い、いいから帰ろうよ。ここにいたら怖いの思いだしちゃう……!」


モミジ「そ、そうだよ。あの赤い服を来てこっちを睨んでた目が……」ゾクッ


ノワール「な、なにそれ。そんなのいたっけ?」


モミジ「え」


ノワール「こ、怖い怖い! 早く帰ろう!」


ーーーーー

ーーー

897 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:36:59.22 ID:K3ZyYXtxo
ホテルーー


「そっち行った!」


わーわー! きゃーきゃー!


ノワール「……えーっと?」


クロエ「あ、いいところに! ホテルの用意してた食材が逃げ出したの! ノワールなら捕まえられるんじゃない?」


ノワール「ああ、あの足が生えてる野菜か。珍味なんだっけ」


野菜「ピギー」スタタタ


晶「このっ!」スカッ


アルシェ「ん!」スカッ


クロエ「見てのとおりみんなで捕まえてるの。あなた達も手伝って!」


イオ「は、はい!」


モミジ「うん!」


ローラ「ミトラ、融合【シンクロ】!」キンッ


楓「風で浮かす! 風弾【エアロボール】!」スカッ


ティア「浮遊魔法【フロート】!」スカッ


嵐「すばしっこすぎるだろ……!」


ローラ「ふっ!」ドプンッ


クロエ「あれなら近寄って捕まえられる!」


ローラ「そこっ!」スカッ


野菜「ピギー」スタタタ


クロエ「ああもう!」


ノワール「せいっ!」ドッ!


野菜「ピギっ!?」ジタバタ


ノワール「……なんとか一個捕まえたけど」


クロエ「ナイスよ! このままみんなで捕まえちゃいましょう!」


おーーっ!


ーーーーー

ーーー

898 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:37:29.80 ID:K3ZyYXtxo
アルシェ「ふう……」ポンポン


ティア「満腹ですか?」


アルシェ「ん」コクン


クロエ「美味しかったわ、あの野菜……ごちそうさま」


ノワール「ね、ねえ。みんなさえよかったらなんだけど、この後私達の部屋に来ない?」


楓「おー! 行く行く! 皆と案外行く場所被らなかったし、明日からのための情報交換したいな」


クロエ「そうね。お菓子でも持ち寄ってお話しましょうか」


ノワール「う、うん!」


イリス(さっきまでの精神修行が怖かったんでしょうか。人を集めようとしてますね……)クスッ


ーーーーー


四人部屋ーー


かんぱーい!


ヒカリ「このジュース美味しいね」クピクピ


ナミネ「密集地で作られているフルーツを使っているらしいですよ」


舞「なんでもありますねえ、ここ……」


楓「調べてみたら案外なんでもあるよねえ」


イリス「神社かと思ったらお化け屋敷っていうのもありました」


ラミー「恋愛運の上がる石像もあったよ」


レナ(あのデートスポットは黙っててもいいかしら……)チラッ


デン「しー……」


レナ「……」コクリ

レナ(……あー、「しー」ってするデンにキュンときちゃったわ……)ドキドキ


ーーーーー

ーーー

899 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:38:02.65 ID:K3ZyYXtxo
先生「はーい、順番にお風呂入ってくださいねー。上がった人はちゃんとお部屋に戻るんですよー」


ティア「ふう……」ホカホカ


アルシェ「ティア、お部屋に戻ろう」ホカホカ


ティア「はい」


ティアとアルシェの部屋ーー


アルシェ「!」バフッ


ティア「あ、髪乾かしてないんですからお布団に入らないでください!」


アルシェ「ん……」ノソノソ


ティア「はい、ここ座ってください。髪乾かしてあげます」


アルシェ「ん!」ストン


ごおおおおお……


ティア「……熱くないですか?」サラサラ


アルシェ「ん、気持ちいい」


ティア「よかったです」フワフワ


アルシェ「なでなで好き……」


ティア「私もアルシェのことなでなでするの好きですよ」フワフワ

ティア「……はい、乾きました」


アルシェ「アルシェもティアの髪乾かす」


ティア「お願いします」ストン


ごおおおおお……


アルシェ「ふわふわ」ナデナデ


ティア「あ、ありがとうございます」


アルシェ「……なでなで嫌い?」


ティア「いえ……気持ちいいですし、好きですよ。でも撫でられ慣れてないのでちょっと戸惑ってしまって……」
900 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:38:46.06 ID:K3ZyYXtxo
アルシェ「じゃあアルシェがたくさん撫でてあげる」ナデナデ


ティア「……はい、お願いします」


アルシェ「ふわふわー」ナデナデ


ティア「……」ナデラレ


アルシェ「ん、髪乾いた」ナデナデ


ティア「アルシェ、髪乾いたならもう髪を整えなくても……」


アルシェ「ふわふわで気持ちいい。なでなでするのも好き」ナデナデ


ティア「……もう、仕方ないですね」


なでなで なでなで……


ーーーーー

ーーー

901 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:39:16.38 ID:K3ZyYXtxo
真夜中ーー


クロエ「ぐう……」


ヒカリ「んぅ……」


ローラ「くう、くう……」


テネリタス「……」ムクッ

テネリタス(さすがに嫌な気配がするから、ちょっと勝手に調べさせてもらうよ、ご主人)スッ


ばくっ!


ーーーーー

ーーー




テネリタス(闇はここから……って、ここ……)

テネリタス(アートルム神社……!)

テネリタス(しかし異質な闇だ……。闇が生まれたり広がったりしてる訳じゃなく、漂っているだけ……)

テネリタス(あるいはこの神社、ありとあらゆる魔力が漂っているのかもしれないが……ワタシには闇しか感知できないし……)

テネリタス(……今日のところは引き返そう。何か問題が起きる様子もないしな)クルッ


ばくっ!


ーーーーー

ーーー

902 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/21(水) 23:39:48.09 ID:K3ZyYXtxo
イリス、ノワール、イオ、モミジの部屋ーー


ノワール「……っ」ブルッ

ノワール(ま、まずい……トイレ行きたくて目覚めちゃった……)

ノワール「……い、イリス」ユサユサ


イリス「んん……?」ムクッ


ノワール「お、起こしてごめん……。その……と、トイレ、付いてきてくれない? 怖くて……」


イリス「ん……いいですよお……」ノソリ


ガチャッ


ノワール「ちゃ、ちゃんとそこにいてね。勝手に戻ったらやだからね」


イリス「はいはい」


バタン……


イリス(ほんと怖がりなんですから……)クスッ

イリス(カッコよかったり、可愛かったり……最近はいろんなノワールさんが見れますね)

イリス(……いや、私が思考が読めなくなって、よりノワールさんを見るようになったからそう感じてるだけ……?)

イリス(……力を失うのも考えよう、ですか)


ガチャッ


ノワール「あ、ちゃんといた。よかった……」


イリス「いましたよ。大丈夫です。ほら、早いところお布団に戻りましょう」


ノワール「うん、ありがとうね、イリス」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
三日目朝の行動を指定してください

6/10回目の行動です
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 00:10:29.13 ID:wC9kSu4+O
各グループがどこに行くかの段取りを決める
クロエ達は昼頃にアートルム神社へ行く予定とのこと
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 00:33:23.08 ID:nZ9XUwKqO
さすがに密集地だけじゃきついか……?

密集地から少し離れたところにも行ってみようかなという流れになる
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 00:35:21.93 ID:AwHwiO8aO
イリノワとイオモミがバスを乗り違えて離れ離れになる。
不測の事態だったが逆にそれを仲直りに生かそうと思いつき、ス魔ホで連絡を取って今日はイリノワ・イオモミでそれぞれ回ることに。

なおモミジもこの機会でイオと接近してみたいと心に決める。
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 00:42:31.86 ID:B5PQrMyg0
10年に一度、霧の濃い早朝に1組のカップルだけが不思議と迷い込み魔法の強化を施してもらえるという、摩訶不思議な寺院に迷い込む

このレスのコンマが

01〜33ならクロエ達
34〜66なら楓達
67〜99ならティア達
00なら大盤振る舞いでリリウム生全員が飛ばされる
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 00:46:47.68 ID:EaOAkZjAO
ノワールが朝の鍛錬中、たまたまホテルが同じだった茜と出くわす。茜がノワールに興味を持ち魔法禁止で手合わせする事に
908 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:01:43.35 ID:wejQi1ISo
早朝ーー


ノワール(今日は霧が濃いな……ランニングは早めに切り上げてホテルに戻ろう)タッタッタ…


茜「はっはっはっ……」タッタッタ…


ノワール茜「ふう、到着……」タッ…

ノワール茜「ん?」クルッ


ノワール「あ、茜プロ……!?」


茜「お、わたしのこと知ってるの〜? 光栄だなー」


ノワール「この国ナンバーワンのトリオの一人を知らない人はいませんよ」


茜「ふむふむ……」ジロジロ

茜「いいねえ、君。ナチュラルだ」


ノワール「?」


茜「なんの格闘技か知らないけど、戦いに必要な筋肉が重点的についてる。総合か立ち技か……」


ノワール「あ、ええと……格闘技はやってないんです。しいて言えば喧嘩……? ノールールで……」


茜「へえ、そんな人がいるんだねー。ちょっと手合わせしてみたいなー」


ノワール「……」ゴクリ

ノワール「究極の総合格闘家に誘ってもらえるなんて、光栄ですね……。不肖リリウム生、ノワール・ヴァーミリオン、手合わせ願います」


茜「リリウムの子のホテルここだったのかー。縁があるなあ。……ま、それは今はいいか。ホテルの裏庭でやろうか」ザッ
909 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:02:19.00 ID:wejQi1ISo
裏庭ーー


茜「ルールは君準拠でノールール。噛みつき、目潰し、顔面……何してもいい」


ノワール「……怪我しますよ」


茜「君みたいな子とは二度と戦うチャンスがないかもしれないから……本気でやりたいんだ」


ノワール「分かりました。……本気で」グッ


茜「審判がいない……この意味分かるよね」ザッ


ノワール「勝敗は私達が決める……」


茜「そういうこと」バッ!


ゴッ!


ノワール「くっ……!」ミキッ

ノワール(重……! これがジャブ……!?)


茜(……いい。教えられた型じゃなく、生き残るための自然発生的な型……)

茜「……きれいだ」


ゴッ ゴオッ!


ノワール「ぐ……」グッ…


バウッ!


茜「!」


ノワール(外れた……。2発目のジャブは打ち込むために若干前傾になってたのに……。なんて速度)


茜(ほんの少し前のめりになったのを見逃さないカウンターフック……。この子……)


ノワール(分かってたけど、やっぱりこの人……)


ノワール茜(強い……!)
910 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:03:00.92 ID:wejQi1ISo
茜「……」スウ…


ノワール(手を開いた! 掴まれ


ドッ!


ノワール(ーー速い!)グッ


茜(意識外のタックルを受けてから踏みとどまった! でも……)


ふわっ…… ドンッ!


茜(投げ技への対策は甘い!)


ノワール「え……」

ノワール(マウントポジション……!?)


茜「ふっ!」ゴッ!


ノワール「ちっ!」ゴッ!


茜「ぐっ……!?」ビリッ

茜(額で受けた!? 喧嘩慣れなんてもんじゃ……)


ノワール「ふっ!」ブワッ!


茜「!」

茜(……力の抜けた一瞬でマウントを返された……)


ノワール「シッ!」ヒュッ


バチッ!


茜(防御が空いた顎を的確に狙ってくる……)ゾクッ


ノワール(防御が空いたところを狙ったのにいなされた……)ゾクッ


茜「ふっ!」ゴッ!


ノワール「ハッ!」ゴッ!


チリッ……!


茜(あと半歩踏み込んでたら顎が揺れてたな……)


ノワール(こんなギリギリのクロスカウンター……この人とじゃなきゃできない……!)
911 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:03:58.02 ID:wejQi1ISo
茜「長引かせても皆が起きてくるだけだし……次で決めようか」ザッ


ノワール「……」ゴクリ


茜「試合じゃ使えない技……目潰しだよ」


たんっ


茜「ハアッ!」ゴウッ!


ノワール(さっきよりもっと……もっとギリギリで……!)


ヂッ!


ノワール「オオォッ!!」ゴッ!


バキィッ!


茜「お……」フラ…


ドサッ……


茜「……あ〜、負けました〜」


ノワール「……いえ、私の負けです」

ノワール「組み技投げ技でこられてたら確実に負けてました。それに最後の技も、目潰しで来ると分かってなかったら躱せない速さでした。……完敗です」


茜「あー、そうだねー。組んでたら勝ててたと思うよ〜」キッパリ

茜「ま、勝ちたいんじゃなくて本気の君とやりたかっただけだし、その点では大成功かな〜」


ノワール「はい、本気でした」


茜「んー……結局君は誰と戦ってあんなに強くなったのー?」


ノワール「えっと……」

ノワール(茜プロになら言っても……)

ノワール「……悪魔です。魔界の門を開ける魔法が使えるんですが、そこから召喚してしまった悪魔と戦ってる内に……」
912 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:04:58.64 ID:wejQi1ISo
茜「悪魔かあ……そりゃ命がけだねえ」


ノワール「はい」


茜「悪魔と殴り合い……だから投げられると弱いんだね」


ノワール「……おっしゃるとおりです。悪魔は組んだり投げたりっていうのはしてきませんから」


茜「でもその分、生き残るための防御姿勢と、一瞬のスキを見つけるのがすごく上手い」

茜「うんうん、鍛えればいい格闘家になりそうだな〜」


ノワール「そ、そうですか?」


茜「うむ、この久遠茜が太鼓判を押そう〜! きっといいカウンターパンチャーになれるよ〜」


ノワール「あ、ありがとうございます!」


茜「精進するんだよ〜」


ーーーーー

ーーー

913 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:05:38.37 ID:wejQi1ISo
アルシェ「……すごい」


ティア「すごい霧ですね……」ブルッ


アルシェ「寒い?」ピトッ


ティア「はい、少し……」


アルシェ「歩けば暖まるかも」


ティア「そうですね。少し散歩に行きましょうか」


てくてく……


ーーーーー

ーーー




ティア「……お寺?」


アルシェ「あ……」


「ようこそ、迷える恋人達よ」


ティア「えっ……誰、ですか?」


「私はここの坊主です。あなた達が来るのを心待ちにしておりました」


アルシェ「……」


ティア「アルシェ……顔が怖いですよ?」


アルシェ「ご、ごめんティア」ハッ


「ふふ……ブランカ様はここがどこかお分かりでしょう」


ティア「ブランカ様って……知り合いですか?」


アルシェ「……知り合いじゃない。けど、ここは知ってる」

アルシェ「ここは……魔法を強くしてもらえる場所」


「ご名答です」
914 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:06:11.14 ID:wejQi1ISo
アルシェ「ここは10年に一度、選ばれた人だけが入れるお寺」


「そうです。ここは脈々と受け継がれてきた、魔法強化の寺院」


アルシェ「そしてアルシェ・ブランカが来た」


「そこまで知っていましたか。さすがブランカ様です」


ティア「え……」


「我々とブランカ家が邂逅するということは、この世にただならぬ危機が迫っている証です」


アルシェ「……」


「かつてブランカ家の者は私達魔法強化の開祖と修行していたと聞きます。そしてその古い魔術家系はそれぞれの地で密かに受け継がれてきた……」


アルシェ「いつかアルシェがこの寺院に出会ったら覚悟しろって、ずっとママに言われてた」


「私達もいつブランカ様が来てもいいように、魔法強化の術を受け継いできました。……術を受けていただけますね?」


アルシェ「……ん」コクン


ティア「だ、大丈夫なんですか?」


「もちろんです。魔力の質・量・流れ、それぞれを整えることで大幅に強化する術ですから、マッサージ等と同じものと考えてもらえれば」


アルシェ「危ないものじゃない。アルシェが終わったらティアもやってもらうといい」


ティア「は、はい……」
915 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:07:28.48 ID:wejQi1ISo
「では本堂の方へどうぞ」スッ


ガゴオオオン……


「中央にお座りください」


アルシェ「ん」ストン


ぼう……っ


「精神集中から入ります。深呼吸してください」


アルシェ「すぅ……はぁ……」


「いきます……。ふっ!」


アルシェ「!」ビクッ


「はい、完了です」


ティア「あ、アルシェ」オソルオソル


アルシェ「……すごい」


ティア「大丈夫ですか……?」


アルシェ「ん!」コクン!


「やることは単純ですが、私も消耗が激しいのです。なのでこの術をかけることができるのは生涯に5人か6人か……」


ティア「だから10年に一度なんですね」


「そのとおりです。では彼女様もどうぞ」


ティア「お、お願いします」


「ふっ!」


ティア「こ、これは……体の中に力がみなぎってます」


「ふう……これにて術は終了です。……私は疲れました、奥に引かせてもらいますね」


ティア「は、はいっ。ありがとうございました!」ペコリ


アルシェ「かえろ、ティア」


ティア「はい!」


ティア、アルシェの魔法が強化されました。


ーーーーー

ーーー

916 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:08:06.56 ID:wejQi1ISo
食堂ーー


イリス「ちょっと! なんで怪我してるんですか!」


ノワール「ちょっとこめかみ切っただけだよ。大丈夫」


イリス「額も赤いし……ああもう!」


アルシェ「あむあむあむっ」


クロエ「今日はよく食うわねえ」


アルシェ「お腹空いた」パクパク


楓「結局みんなは今日どうするの?」


クロエ「そうねえ、アートルム神社には昼頃行こうと思ってるけど……」


ヒカリ「さすがに密集地だけっていうのもね。列車も出てるし、隣町とか行くのもいいかも」


ローラ「この辺りだとお茶の畑とか、あとはマホリオスタジアムもあるし……都市も近いから、密集地以外の和のお土産も買えると思うよ」


嵐「ローラはいろいろ知ってるなあ」


ナミネ「今日と明日でおしまいですし、できるだけ楽しみたいですね」


凜華「うん、同感だよ」


クロエ「朝ごはんを食べたらまた解散ね。さ、しっかり食べるわよー」


ーーーーー

ーーー

917 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:12:40.38 ID:wejQi1ISo
バス停ーー


イリス「急いでください!」


ノワール「ま、待って待って」タタタッ


イリス「怪我の手当てしてたらバスの時間来ちゃったじゃないですか。もう……!」


ノワール「手当てなんかしなくてもこれくらい治るし……」


イリス「そういう訳にはいきません!」


プシューッ


イリス「あ、あのバスです!」


ノワール「ま、間に合った……」ホッ


「バス発車します。ご注意ください」


ブブーッ ブブーッ


イリス「? 通知……」


イオ『6番乗り場で待ってるね!』


イリス「ろく……?」チラッ


ノワール「さっきのところ、9番乗り場って書いてたけど……」


イリス「の、乗るバス間違えました……!」サアア


ノワール「えっ。……うーん……」


イリス「ど、どうしましょう。バスを止めてもらってホウキで……」


ノワール「……イリス、今日はこのまま二人で観光しようよ。イオさんならきっと分かってくれると思う」


イリス「二人で……」


ノワール(仲直りのきっかけになるかもしれないし……)

ノワール「だめかな……?」


イリス「わ、分かりました。メッセージ送っておきます」
918 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/22(木) 23:13:20.61 ID:wejQi1ISo
イリス『乗るバスを間違えてしまいました! 戻ることもできないので、今日はそれぞれ別で回りませんか?』


イオ「なかなか来ないと思ったら違うバス乗っちゃったんですね……」


モミジ「どうしよう、追いかける?」


イオ「うーん……だいぶ仲直りも進んでるみたいですし、今日はあの二人だけで大丈夫だと思います。私達も二人でどこか行きましょうか」


モミジ「うん、分かった」


イオ『分かりました。今日は別々で行動しましょう! ホテルの時間だけは忘れないでくださいね!』


イリス『はい!』


プシューッ


イオ「あ、ちょうど乗ろうと思ってたバスが来ましたね」


モミジ「乗ろっか。足元気をつけてね」


イオ「はい」


モミジ(……あれ、これ……デート……?)

モミジ(そ、そうだよ。二人きりで……。よ、よし! 私もイオさんともっと仲良く……!)


イオ「モミジちゃん? 乗らないんですか?」


モミジ「あ、乗る乗る!」タタッ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
三日目昼の行動を指定してください

7/10回目の行動です
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 23:23:17.34 ID:Pcvh9Qx7O
アートルム神社を訪れたクロエ達三人
不思議な感覚を覚えながら境内を歩いていると建立以来開かれたことが無いと紹介されている『開かずの扉』を発見
扉の前に立つと、三人の魔翌力に反応しなんと扉が開いてしまった
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 23:33:34.90 ID:1dB9+RhxO
見張り役で修学旅行に同行してたスフィアがアートルムの魔翌力を感知してクロエたちのところにやってくる
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 23:42:16.03 ID:KQKENOciO
魔翌力修行の出来る神社(ティアルシェが行ったのとは別)で修行する楓チーム、女性は巫女として参加するのが慣わしらしく巫女服に着替える。
リリウムの生徒と名乗ると"去年凄い生徒がリリウムから来た"と言われ話を聞いてみたら案の定ウィンと時雨のことで、師匠越えを目指して気合いを入れる弟子二人。
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 23:45:44.20 ID:DqTR9qVV0
今回は恋愛にまつわる神社を周るイオモミとイリノワ
なんだかんだで結構いい雰囲気になる
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 00:13:32.61 ID:sVx9lnCZ0
久々に本気で戦えてすっきりしたのか、ノワールの表情が普段より柔らかくなっている気がする
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 03:21:42.06 ID:KecsCw72O
ルール無用の殺し合いになるとノワールはかなり上位なのか。逞しすぎなこの子
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 08:32:35.33 ID:Z5ri/lbcO
ここに来てアルシェの出自に意味が出てくるとは
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/24(土) 01:08:03.52 ID:Kl3MLuUm0
久々におやすみかな
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/24(土) 11:56:15.40 ID:MXnXF9X5O
スフィアやテネリタスが出張ってくるレベルの重要イベントっぽいししゃーないさ
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/24(土) 18:26:22.74 ID:LSguUx21O
過去のお話が見たいって話がちょろっと出てたけどノワールの過去が一番気になる
929 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:33:00.26 ID:MG0FE+Y5o
すみません、昨日久しぶりに寝落ちをかましてしまいました…
930 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:33:32.00 ID:MG0FE+Y5o
魔力修行の神社ーー


楓「おお、ここが……」


「お待ちしておりました。お電話いただいた雨宮様ですね」


楓「はい、そうです」


「では早速修行を始めていきましょうか。皆様、こちらにお着替えください」


晶「これ、巫女服か?」


「魔力を強化する魔道具やローブなど、私達が把握しきれないほど存在していますから。装飾品による強化をなくし、一律体のみで修行してもらうための着替えでございます」


嵐「なるほどな。俺のサイズもあるのか?」


「ご用意してございます」


ーーーーー


晶「よしっ」キュッ


楓「うーん、見た目かわいいのに動きにくいなあ」


「それも修行の一環でございます」


嵐「そういえば修行って何をするんだ?」


「さしあたり、この10枚等間隔で並べられた魔力の薄い壁をどれだけ撃ち抜けるか試していただきます」


晶「子供の防御魔法くらい薄いなあ。これなら10枚割れるんじゃないか?」


「どうぞお試しください」


晶「よーし! 炎弾【ファイアボール】!」ゴオウッ!


バキバキバキバキッ!


晶「……ありゃ」


「4枚でございますね」
931 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:34:32.94 ID:MG0FE+Y5o
楓「見た目以上に硬いのかなあ」


「いえ、見た目相応です。子供の防御魔法のレベルしかありません」

「ただ、このように隙間を開けて重ねがけすると……強力な魔法でさえ空気と防御魔法にぶつかって推力を失ってしまう。お二人も試してみてください」


楓「風弾【エアロボール】!」


嵐「雷弾【サンダーボール】!」


「お二人も4枚……。仲がよろしいんですね」クスッ


嵐「くそー、これでもリリウムならそれなりに強いんだけどなあ。半分も割れないのか」


「リリウム……。昨年いらした方はとても強かったですよ」


楓「それって……」


「ウィン・フォルクス様と早川時雨様と言う名でした。確か学生のマホリオ大会も連覇されたとか……」


嵐「やっぱり師匠達か〜」


「お弟子さんなのですか?」


晶「ええ、そんなところです」


「参考程度ですが……早川様は最初に5枚、フォルクス様は6枚割っておりました。学生で最初からあそこまで割れるのはなかなか……」


嵐「おお……負けてられないな!」


「では修行に入りましょう。目指すのはシンプルに、魔法を真っ直ぐに飛ばせるようになることです」
932 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:36:42.26 ID:MG0FE+Y5o
楓「真っ直ぐにって……それだけ?」


「はい、それだけです。ですが、真っ直ぐに撃たれた魔法はそれだけで強い。魔弾【シュート】!」ゴッ!


バキキキキキキキキキキンッ!


「ね?」


晶「とんでもない巫女さんだな……」


「さしあたってまずは、この距離からできるだけ遠くの的を狙う練習からです。遠くに魔法を届けるためには、それこそ真っ直ぐに狙う必要がありますからね」


嵐「……ちなみに、師匠達は最後何枚防御魔法を割ったんですか?」


「早川様は8枚を、フォルクス様は10枚全てを撃ち抜きました。大体修行を終える頃には1.5倍程度は破れるはずです」


楓「てことはあたし達は6枚が目標か……」


晶「いや……目標は師匠超えだよ」


嵐「晶にそう言われると俺は11枚割らなくちゃいけなくなるんだけど」


晶「ははっ、まあやれるだけやろう」


「では、修行開始です!」


ーーーーー

ーーー

933 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:37:16.42 ID:MG0FE+Y5o
とある恋愛成就の神社近くーー


イリス「……なんかノワールさん、いい顔してますね」


ノワール「そう?」


イリス「スッキリしたというか……憑き物の落ちた顔をしてます」


ノワール「今朝さ、久々に本気を出せる相手に会えて……」


イリス「それで怪我したんですか?」


ノワール「う……でも茜プロだよ? まさか同じホテルに泊まってるなんて思わないじゃん」


イリス「な……!」

イリス「ほ、ほんとですか……?」ヒソヒソ


ノワール「う、うん……。なんでひそひそ話?」


イリス「他の人に聞かれたら大問題ですよ! トップ中のトップがいるなんて分かったら、一目見ようとホテルに押しかけちゃうかもしれないじゃないですか……!」


ノワール「あ、そっか……。じゃあ内緒にしておかないと」


イリス「……呆れました。まさかプロと殴り合ってたなんて」ハア


ノワール「あの人ほんとにすごいよ……。私が殴り合いしかできないって分かってて、それで殴り合いを仕掛けてくるんだもん」


イリス「……怪我の理由も分かりましたし、回復祈願の神社でも探しますか。えーっとス魔ホス魔ホ……」ポチポチ
934 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:37:53.67 ID:MG0FE+Y5o
ノワール「イリス、それならあそこの神社に行こう」テクテク


イリス「え、この神社なんの神社か知ってるんですか?」テクテク


ノワール「うん、看板に書いてあったからね」


イリス「そうですか。じゃあここで回復祈願を……」


ノワール「ここで告白するよ」


イリス「……?」


ノワール「ここ、恋愛成就の神社なんだってさ」


イリス「え……」


ノワール「確かに茜プロとやってスッキリしたのかもしれない。今なら思ったことをちゃんとイリスに伝えられそうなんだ」


イリス「……」


ノワール「……好きです」


イリス「……昨日と言われてることは同じなのに……なんで……」


ノワール「イリス……?」


イリス「分かるんです、ノワールさんが本気なんだって……。まだ思考が読めないのに……」


ノワール「……まだ、怖い?」


イリス「今のノワールさんは……怖くありません。私を本当に好きなのが伝わってきますから」


ノワール「うん、大好きだよ」
935 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:38:27.03 ID:MG0FE+Y5o
イリス「……私、あなたの悪魔が召喚できる魔法を利用しようと、いろいろひどいことを言いました。……それなのに、なんで私が好きなんですか?」


ノワール「え、うーん……」

ノワール「最初に声をかけてくれた。心が読めるって教えてくれた。色々理由はあるけど……なんだかんだずっと一緒にいてくれて、それが嫌じゃなかったから……かな」


イリス「……っ///」


ノワール「照れた顔も可愛くて好きだよ」


イリス「や、やめてくださいっ。もう、それ以上言われたら心臓が爆発しそうです……!」


ノワール「どうかな、イリス。まだ言葉がいる?」


イリス「……」フルフル

イリス「私も……ノワールさんのことが……好き、です」


ノワール「そっか」ニコッ

ノワール「じゃあ……手でも繋ぎながら境内の散歩しよっか」


イリス「……はいっ!」ギュッ


ーーーーー

ーーー

936 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:38:55.61 ID:MG0FE+Y5o
また別の恋愛成就の神社ーー


イオ「本当はこの神社、イリスさんとノワールさんに来てほしかったんですが……」


モミジ「ここ、恋愛成就の神社だよね?」


イオ「あの二人は両思いですから……くっついたらいいなあって思ったんですけど」


モミジ「まさかバス乗り間違えちゃうなんてね」


イオ「でもこの神社、参拝する以外にもいろいろできるみたいなんです。和菓子屋さんもあるし、お茶屋さんもあるし……なので、せっかくですからここを見ていきませんか?」


モミジ「うん、賛成」


てくてく……


イオ「モミジちゃんは好きな人とかいるんですか?」


モミジ「……いる、よ?」


イオ「へ、へえ……」ズキッ


モミジ「……///」チラッ


イオ「お、応援しますよっ。上手くいくといいですね!」


モミジ(……さすがに視線だけじゃ伝わらないかあ……)


イオ(うう……喜ばしいことのはずなのに……)モヤモヤ
937 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:40:41.06 ID:MG0FE+Y5o
イオ「あ、お祈りしていきましょうか! 効果あるかも……」


モミジ「い、イオちゃん!」


イオ「はい?」


モミジ「私が好きな人、鈍感みたいなの!」


イオ「それは困った人ですね……」


モミジ「最近ずっと一緒にいるのに……もしかしたら恋愛対象として見られてないのかも」


イオ「そんな! モミジちゃんほど素敵な人に好かれてるのになんて人ですか……!」ムカムカ


モミジ「……私が好きなのはイオちゃんだよ!!」


イオ「えっ!?」


モミジ「はあ……はあ……鈍感……!」


イオ「え……え……!?」


モミジ「ほんとに気づいてなかったんだね……」


イオ「う、嬉しいですけど、でも、私なんか……!」


モミジ「『なんか』じゃないよ! 私、イオちゃんのこと大好きだもん! 可愛くて、一生懸命で……」


イオ「も、モミジちゃん……」


モミジ「……お返事聞かせて?」


イオ「……はいっ、よろしくおねがいします……!」


モミジ「……恋愛成就、したね」


イオ「そうですね……ふふっ」


ーーーーー

ーーー

938 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:41:09.37 ID:MG0FE+Y5o
アートルム神社ーー


クロエ「ここがアートルム神社ねえ……」


ローラ「話に聞いた通り、豪華とはいえない感じだね……」


ヒカリ「そうだね……。鳥居と本殿だけだ」


クロエ「でもなんか……変な感じするわね。ぞわぞわするというか……」


ローラ「クロエちゃんも? 私も……」


ヒカリ「実はボクも……。やっぱりここには神秘的な何かがあるのかな」


クロエ「本殿には入れるのかしら? 管理者は……」


「ようこそ、アートルム神社へ」


クロエ「あら、巫女さんがいたのね。ここの管理はあなたが?」


「はい。かのアートルムの神社ということでそれなりの方がいらっしゃいますから、掃除をしたりなど私が管理をしています」


クロエ「本殿には入れるのかしら」


「入れます。どうぞ」ガチャッ


ギギイイ……


「灯りをつけますね」ポワ…


ヒカリ「あれは……?」


「奥の扉は建立以来開いたことがないと聞いています。開かずの扉なので、中になにがあるかは私も……」


クロエ「開かずの扉ねえ……面白いものもあるじゃない」


ギイ……


「あ、開いた!?」
939 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:41:39.53 ID:MG0FE+Y5o
クロエ「あ、開いちゃった……」


ローラ「わ、私達扉の前に立っただけだよ?」


ヒカリ「ど、どうしよう……」


「わ、私が一度奥の確認をしてきます。皆様はこちらでお待ちを……」


スフィアテネリタス「待って!」


ローラ「スフィアさん? 姿が見えないってことは……ラピスさんの力?」


クロエ「ふ、二人してどうしたのよ」


スフィア「その奥からすごい力を感じて飛んできたの」


テネリタス「扉が開いた瞬間、すごい闇の力を感じたよ。中にあるのはきっととんでもない代物だ」


スフィア「……この中に御神体か何かが納められてるとでも?」


テネリタス「違うの?」


スフィア「違うわ。ここにいるのはアートルム本人」


クロエ「は!!?」


スフィア「この魔力、間違いないわ」


「ま、まさかそんな……」


スフィア「時を止めたか、時空間を繋げたか……なんにせよ、ここにはアートルムがいる」


クロエ「……会えるの?」


スフィア「会えるもなにも、扉は開いちゃったんでしょ。きっとすぐに出てくるわよ。私はアートルムが傷つかないように来ただけ」


クロエ「……っ」ゴクッ


ヒタ……ヒタ……


???「……」ヒョコッ


クロエ(この人がアートルム……!)
940 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/24(土) 23:55:32.24 ID:MG0FE+Y5o
少しスレ終了までありますが、このスレは一旦ここまでになります
アートルムのプロフィールを募集しようと思ってますが、それはひとまず明日の予定です

それと同時に、見てみたい過去話やサイドストーリーなどあれば、書き込んでいただきたいです
このスレの中で1つか2つくらい短い話を投下してみたいと思います
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/24(土) 23:59:50.19 ID:gmdzIBYDO
>>931
> 「ただ、このように隙間を開けて重ねがけすると……強力な魔法でさえ空気と防御魔法にぶつかって推力を失ってしまう。お二人も試してみてください」

空間装甲みたいなもん?
現在、APFSDSの存在で無いものと同じ扱いされてるから、この二人は貫通力に欠けるんだね
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 00:27:07.37 ID:uj9xwXGnO
ソレル姉妹の幼少期とか、クロエとステラの出会いとか、その辺が見たい
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 00:42:45.30 ID:daQtee+XO
おつおつ
サイドストーリーか……幼少期のウィンとかデン辺り気になるなぁ
いつ頃からあんな規格外レベルだったのか
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 01:20:02.61 ID:EAa4WN4rO
イリノワがお互いの過去を深く知った上で愛を深めるサイドストーリーとか見てみたいかも
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage sage]:2020/10/25(日) 12:26:16.23 ID:HMCmKvD/o
・ウィンとナナ(と時雨)の出会いからチーム結成まで

・ループに囚われた当初のやる気に満ち溢れた状態から周回を繰り返す度にどんどん磨耗していくデン

この辺が見たいですね
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 12:30:22.99 ID:Hiwe9PaeO
結成したて(サリア加入後)のヴィーネチームがどんな感じだったのかみたい
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 14:59:39.11 ID:nDS8Hs1PO
これはいくつか案を出して、その中から>>1が好きなのを選ぶor投票で決める感じかな?

個人的には吸血鬼の病と他の病気を併発して死にかけた楓を必死に励ます嵐の幼女百合とか見てみたい
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 15:59:56.19 ID:O6ihvmAZO
あくまで小ネタとしてだし、>>1が書きたいの選んでくれればいいかなと思う
949 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 18:38:13.57 ID:NaTBx3yjo
過去話は1が書きたいものを書いていく形になります
深く設定があるわけではないので、話を考えるのに少し時間がかかるかと思いますが、お待ちいただけると嬉しいです
今のところはソレル姉妹の過去話と、ヴィーネチーム結成の話がなんとなく書けそうかなといったところです
950 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 19:03:35.21 ID:NaTBx3yjo
20時頃にアートルムの設定を募集しようとおもいます
魔王と並んで3年目の重要キャラになる予定です(登場のしやすさを考えると魔王より重要かも?)
ぜひご参加ください

テンプレート↓
【名前】〇〇・アートルム(和名でも洋名でも可、〇〇に名前をお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】
【備考】(その他付け足したいことがあれば)
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 19:23:47.75 ID:nA/jPrfSO
20時から安価で募集始めるってことでいい?
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 19:26:36.67 ID:t63T6MlOO
既に出てる設定との食い違いがあったら申し訳ないので、現時点で出ているアートルムの設定を教えていただきたいです
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 19:29:58.49 ID:t63T6MlOO
時系列的にどの辺りにいる人物なのかは特に知りたいです(スフィアや悪魔との関係など)
954 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 19:55:09.25 ID:NaTBx3yjo
>>951
そうですね、20時から募集開始です

>>952
アートルムは伝説の魔法使いとして語り継がれています
具体的な偉業はあえて描写していないので、どんな人物なのか想像してもらって大丈夫です

さまざまな魔力を使えたらしい、魔獣とも仲がよかったらしいといった断片的な情報はありますが、それはアートルムと常に一緒にいた二人の魔法使いの力かもしれません
数百年前の人物なのか、数千年前の人物なのかも情報はないです
ただし、ルクはアートルムに出会ったことがあるみたいです
スフィアも会ったことがあるのか、存在を知っていて神社まで飛んできたのかは不明です
悪魔との関係も同じく不明です

自分用にも簡単に整理してみましたが、おそらくどのような設定でも矛盾は出ないかと思います
固有魔法も闇魔法というわけではありません
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 20:01:22.18 ID:UiwMV76l0
重要ポジなら23時くらいまで時間範囲で募集かけて多めに案を集めても良さそう?
956 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 20:06:18.14 ID:NaTBx3yjo
>>955
たしかに重要キャラの予定ではあるので、いろんなキャラ案が見てみたいですね

明日は平日ですので投票の時間も考えて、22:30までに案を募集、それ以降で投票としようと思います
957 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 20:07:47.10 ID:NaTBx3yjo
では、↓から22:30まで伝説の魔法使い、???のプロフィールを募集します
22:30を過ぎたら、コンマを使用しての投票になります
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/25(日) 20:19:12.30 ID:poVc6aKHO
【名前】シロナ・アートルム
【容姿】金の長髪に碧眼、髪型さえ合わせれば成長したクロエと言っても過言ではないほど似ている
クロエと同じく平坦である
【性格】落ち着き払った礼儀と威厳溢れる性格で一人称は『私』
しかしそれは自らの立場を鑑みた対外的なものであり、素の性格はお茶目で結構色々なところが抜けている
【得意魔法】魔力や感覚、意識や記憶など様々なものを他者と繋ぎ共有することが出来る?
【備考】千年前に活躍していたとされる偉大な魔法使いである『アートルム』その人
ルクとはかつて種族を越えた友人同士であり、いずれ後世で彼女の力が必要になると考え双方納得の上で遺跡に卵の状態に還元して封印した
魔王も一目置くほどであり魔界とも幾度も戦いを繰り広げていた
その中で魔皇帝時代のスフィアとも戦ったが戦いの中でスフィアの正体を知り見逃している
魅了魔法の使い手・魔獣の使い手の二人の妻にベタボレであり私生活は二人におんぶにだっこ状態だったらしい
そのため実は家事など色々なことがだらしないポンコツなところが多々ある
なおその二人はシロナ曰く(外見なのかそれとも別のところなのかは不明だが)『ヒカリとローラに似ている』とのことらしい
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 20:39:31.50 ID:06ITNolTO
【名前】ゼーレ・レジェンダリア・アートルム

【容姿】絶世の美少女。瞳の中に宇宙が存在しているかの如く煌く紺色の両眼と、肩から背にかけて流れるプラチナ・ブロンドの髪が印象的(普段は髪飾りで抑え付けられているがアホ毛がある)。背はやや高めで胸は巨乳というより美乳。

【性格】おとなしい性格で、自分の事より仲間の事を優先して考える。この世で最も非常識な存在であるのに反し、本人自体は常識を重んじるまともな性格。丁寧な口調で話すが親しい仲間に対しては砕けた口調になる。

【得意魔法】

『創造』クリエイション
アートルムの固有魔法を除いた全ての魔法の起源となった原初の魔法。新たな魔法をランダムで生み出す。現代で言う魔翌力欠乏症の人間がこれにより生み出された魔法の使用者(記録媒体)となる(当時は魔法を使えないのが当たり前だった)

『魔文殿』アーカイブ
現存する全ての魔法を使用できる

『頂点』アルティマ
使用魔法を最高位のものに変換する

【備考】
全ての魔法の始祖とされる伝説の魔法使い。というよりこの世界においては彼女の「レジェンダリア」から伝説という意味が生まれた、まさに生ける伝説。

『創造』を用いて人々に魔法をもたらすとちう偉業を成し遂げた。ちなみに最初に魔法を与えたのが仲間の魔法使い二人。当時の人々からの尊敬はもはや崇拝の域に達しており神そのものであるとして神聖視する者さえいた。

固有魔法を3つも持つ生物としてみても規格外な人物。魔法法則を完全に無視したバグのような存在らしい。

彼女の『創造』が生み出した魔法の一つに悪魔化の儀式があり、それにより不死鳥達は魔界に追放された為、起源を不死鳥とする悪魔達からは憎悪の対象になっているが彼女自身は望まぬ結果であった(ゼーレ自身は悪魔化の魔法を一度も使っていない)。

時を超えてやってきたのではなく、不老の魔法を用いて現代に至るまで空かずの空間で生き続けてきた。これは魔王との戦いで負傷し、その傷を癒すことが目的。

スフィアとは親友であり、彼女だけは守ろうとしたが、自分はともかく仲間の魔法使い二人まで迫害を受けそうになった為、最終的には見捨てる形になってしまったことをずっと悔いている。

ルクが時代が違うにも関わらずスフィアについて知っていたのはアートルムがかつての不死鳥達について昔話として話していた事による。
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 21:24:01.63 ID:UiwMV76l0
(22:30までに作り終わる気がしないって人自分以外にいる……?)
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 21:54:35.63 ID:06ITNolTO
あまり集まらなそうだね
自分はアートルムの設定募集するよって言われた時からなんとなく組み立てたからすんなり出せたけど他の人達はそうでないかもしれないね
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 22:08:44.80 ID:aFvRgv2bO
【名前】ノミア・アートルム
【容姿】薄い金髪を一本の三つ編みに結わえている。淡い碧眼。身長はやや高めだが胸はなだらか
【性格】理知的かつ破天荒。困っている人は決して見捨てない
【得意魔法】天象魔法。宇宙の法則に干渉して様々な現象を引き起こしたと言い伝えられているが、真相は定かではない
近年の研究によると、暗黒物質やダークエネルギーを操作する魔法だったとする説が有力とされている
【備考】詩的な言い回しを好み、近い感性の持ち主でなければ意志疎通が困難になることがある(クロエは意志疎通可能)
偉人としての自覚は全くなく、詩的スイッチさえ入らなけらば気さくで親しみやすい
長期間の睡眠によりところどころ記憶が抜け落ちているが、かつて愛し合った二人の伴侶のことははっきりと覚えている。そのせいかクロエたち三人を見る視線は妙に温かい
963 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 22:21:04.81 ID:NaTBx3yjo
>>960
せっかく考えていただいてるので、少し時間を延長させていただきます
23時ちょうどまで案を募集、それ以降を投票とします
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/10/25(日) 22:28:09.82 ID:SaI11HfK0
【名前】マルタ・アートルム
【容姿】金の長髪に碧眼、顔だけなら成長したクロエと言っても過言ではないほど似ている
クロエと違い高身長で豊満なおっぱいを持っている
【性格】傲岸不遜を演じているが貫禄が足りず結構色々抜けている
素の姿はどこにでもいるような普通の女で三大欲求や物欲に正直、権勢欲だけは満たされ過ぎて枯れた
【得意魔法】概念創生
マルタが「こういうモノ」と規定したモノがそのまま魔法の形になるチートオブチート
永遠に燃え続けると決めれば消えない火を作れるし世界中から情報を集める本を求めれば世界中から情報を集める本を作れる
【備考】千年前に活躍していたとされる偉大な魔法使いである『アートルム』その人
世界にいくつかの新たな概念を植え付け現代まで残るような世界改変を起こしている
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 22:29:26.27 ID:UiwMV76l0
多分終わらないので自分の事はスルーしてもらって大丈夫です……
966 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 22:36:08.74 ID:NaTBx3yjo
最初に宣言した22:30を超えてしまったので、ひとまず23時をボーダーとします
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 22:36:45.64 ID:bi/ULvH9O
重要キャラの投票なら純粋な多数決にして一票の重み同じにしてほしいな。加えて単発防止で投票前に単発回避したIDだけで投票する形式とかにして
968 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 23:05:07.60 ID:NaTBx3yjo
>>967
23時となると単発回避の時間を取る時間がないのと、これより遅い時間になると人がいなくなってしまうこと、日付が変わると自分の作成したキャラに投票できるなどいろいろ問題がでてきてしまうので、今回はこのままいきたいと思います
969 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/25(日) 23:07:54.95 ID:NaTBx3yjo
1.シロナ
2.ゼーレ
3.ノミア
4.マルタ

↓から投票
投票レスのコンマの1桁目の合計が最初に【30】を超えたキャラが???となります
本日中に誰も【30】に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが???となります
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:08:28.84 ID:kKQqtBTYO
4
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:08:31.62 ID:UiwMV76l0
2
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:09:15.35 ID:SaI11HfK0
2
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:09:24.14 ID:h5kNX0D8O
2
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:09:32.22 ID:bi/ULvH9O
2
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:10:07.51 ID:C5elbfko0
4
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:10:36.35 ID:nKmj8x1tO
1
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:11:58.74 ID:wIgjk99CO
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:12:45.75 ID:aFvRgv2bO
1
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:14:06.57 ID:3sTDCL5co
3
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:17:42.65 ID:C18Fw7Qb0
2
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:18:37.43 ID:/I464cPKO
2
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:30:58.62 ID:bi/ULvH9O
いつもの人数的に出揃ったか?
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:35:45.42 ID:UiwMV76l0
小ネタのスペースなくなっちゃったかな……
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 23:58:28.75 ID:BcEBAhNrO
不定期更新の小ネタ用スレ作っちゃっても良いんじゃないかな
985 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/26(月) 00:16:55.13 ID:vgqzXm0Io
???はゼーレ・レジェンディア・アートルムとなりした
設定は>>959を参照
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/26(月) 00:41:56.21 ID:Ywqn5Dw00
アートルムのパートナー2人もここで同時に出せないと何らかの要因で既に亡くなってる事になっちゃわないか???
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/26(月) 18:02:11.49 ID:girLVBXoO

クロエに対してシロナとかマシロは自分も考えたな
ブランシェも思いついたけどそれだとノワールの対になっちゃいそうだった
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage sage]:2020/10/26(月) 18:53:03.35 ID:96MFZRZmo
>>986
太古の人だしゼーレが規格外なだけで
流石にその二人は普通に亡くなってるんじゃない?

しかしこのスレだとローラとヒカリがその転生体だとか
人間やめて普通にピンピンしてそうとか普通にありそうだし容易に想像できるから困る(誉め言葉)
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/26(月) 19:03:00.93 ID:Ywqn5Dw00
ぶっ飛んだ設定にする事自体は構わないけど他ヒロインの設定と噛み合わせやすいように取る側でも配慮してあげたほうがいいような気がする
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/26(月) 19:03:35.72 ID:Ywqn5Dw00
残りレス少ないのに誤爆しちゃったごめん
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 12:19:40.96 ID:7OJOIrwyO
パンデモニウムや神聖魔法、闇魔法の辺りはゼーレとは別に起源がありそうだな
992 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/27(火) 21:37:15.84 ID:jZpyEt4ao
エピソードゼロ ソレル姉妹


私には、大好きなお姉ちゃんがいます。
優しくて、かっこよくて、大好きなお姉ちゃんです。
 ーー小学3年生 ラクリマ・ソレル


〜〜〜〜〜


ある日、アラームの音で目を覚ますと、未だに布団の中で安らかな寝息を立てているお姉ちゃんを見つけた。
ゆさゆさと体を揺らして声をかけると、小さなお口を広げて、くああと可愛らしいあくびをしながら体を起こす。

「おはようございます、ラクリマ」

「うん、おはようお姉ちゃん!」

ぴょこんと跳ねた寝癖、起きても眠そうな瞳。いつもどおりのお姉ちゃんだ。
一緒にお布団から出て、一緒に顔を洗って、一緒にお洋服に着替える。
お姉ちゃんが青い服を選んだのを見て、私も青い服を選ぶ。おそろいは仲良しの証!

「ティアー、ラクリマー、ご飯食べちゃってー」

そうこうしていると、ママが朝ごはんの準備を終わらせていた。二人でわーっとリビングに駆け込む。
ベーコンエッグと、耳を落として焼かれたトースト。
前にパンの耳が固くて苦手と言ったら、それから耳を落としてから出してくれるようになった。優しいママだ。
それに、耳はまた別のお菓子として再利用されて時々おやつになって出てくる。すごいママだ。

「ティア、学校が終わったらラクリマとお買い物に行ってくれる? 晩ごはんカレーにしようと思ったのにカレールーを忘れてね。でもママ達お仕事で……」

美味しい朝ごはんを食べている最中、ママから頼みごとをされた。
ママもお母さんも働きものだ。それでも毎日どっちかは早く帰ってきて、一緒に晩ごはんを食べてくれる。
でも材料がないとご飯もつくれない。ママ達の職場はいつもお買い物に行く商店街とは逆側だから、ときどきこうしておつかいを頼まれる。

「お姉ちゃんとお買い物! 行く!」

お姉ちゃんも頷く。お姉ちゃんは喋るのが苦手なので、返事には頷いたり首を振ったりすることが多い。
でも、おしゃべりする時は敬語でお話をする。なんで敬語なのって聞くと、記憶もないくらい小さい頃に、まわりの人達から「お姉ちゃんだからしっかりしないとね」って言われて、言葉づかいを丁寧にしていたら直らなくなっちゃったらしい。
学校の友達にも敬語で、たまに変なのーって言われるけど、敬語のお姉ちゃんも私は大好きなのだ。

「お願いね。じゃ、時間だからママ行ってくるわね」

「いってらっしゃい!」

「いってらっしゃいです」

ママ達が家を出たのを見届けて、私達も朝ごはんを食べ終える。
歯を磨いて、ランドセルをしょって、玄関へ。

「行きましょう、ラクリマ」

「うん!」

ぎゅっと手を繋いで外へ出る。
転ばないようにと手を繋いでくれるけど、実は私はもうあんまり転ばない。それでも素直に従うのは、お姉ちゃんと手を繋いで歩けるのが嬉しいからだ。
993 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/27(火) 21:37:45.31 ID:jZpyEt4ao
放課後になって、一度帰宅する。
ランドセルを置いてから時計をちらり。
上級生になると6時間目もあるから、今年になってからお姉ちゃんは帰るのが1時間も遅くなってしまったのだ。
仕方なしに宿題を引っ張り出して机に向かう。
お姉ちゃんがいないとお勉強が捗って仕方ない。

カッチカッチと時計の音を響かせながら、プリントの中に数字を埋めていく。
そしてちょうど1時間が立ち、家のドアが開く音がした。

「ただいまです」

「お姉ちゃんおかえりなさい!」

家の中をだっと駆け抜けて、思い切り抱きつく。それも嫌な顔せずに抱き留めて、しかも頭を撫でてくれた。

「忘れない内におつかいに行きましょうか」

「うん!」

お姉ちゃんもランドセルを置いて、お気に入りのバッグを持ってお部屋から出てきた。
小学生向け雑誌の付録で付いてきた、ピカピカ光るリボンがかわいいバッグだ。
テーブルの上に用意してもらったお金をバッグに入れて、また手を繋いで外に出る。
手を繋いだ姉妹はやっぱり珍しいのか、町ゆく人が微笑ましいものを見る目で眺めていく。
そうだろうそうだろう、私とお姉ちゃんは最高に仲良しなのだ。

「あら、ソレルさんとこの! かわいいわね〜。おつかいかしら?」

商店街の中を歩いていくと、八百屋さんのお姉さんが近づいてきた。声が大きくて豪快な人だ。
そのお姉さんの問いかけにお姉ちゃんがこくんと頷く。

「あ、ならこれ買ってかない? いいお野菜が採れたのよー。買って帰ったらきっとお母さんも喜ぶわよ!」

「……いいです」

「でしょ、いいでしょこの野菜! このきゅうりなんかみずみずしさがピカイチなのよ。お姉ちゃん、見る目あるわね! 一袋200円よ!」

「あ、ちが……いらないです。カレールーを買うお金しかないので……」

「あらそう? ちょっと困らせちゃったわね、ごめんなさいね!」

あっはっはと笑ってお姉さんがお店の中へと引っ込んでいった。
なんでか分からないけど、お姉ちゃんが喋ると変な伝わり方をするみたい。だからお姉ちゃんはちょっと喋るのが苦手なんだって教えてくれた。
ふうと一つ息を吐いて、お姉ちゃんがまた歩きはじめる。
目的地は商店街奥のカレー屋さんだ。
994 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/27(火) 21:38:50.60 ID:jZpyEt4ao
そして歩き続けて、カレー屋さんについた。
スパイシーなカレーの匂いがふわふわと漂っている。
ここは具材を取り除いた固形カレールーの持ち帰りができることで有名で、それでも自宅で美味しくカレーができちゃうと評判のお店だ。

「あの、持ち帰りしたいんですけど」

「ハイヨー、メニューこれね。決まったら呼んでネー」

店員さんとは何度か話したことがあるからか、変に捉えられることもなく話が通じたようだ。
ホッとした顔でメニューに目を通す。
選べる辛さは甘口から辛さ10まで。さらには具材に合わせたスパイスの調合もするらしい。
豚肉に合うオーソドックスなものを、甘口と辛口2つずつ。ママから渡されたメモにそう書かれていたので、メニューを確認しながらそれを店員さんに告げる。
すると辛うじて見える厨房で、いくつかのスパイスが飛んでいるのが見えた。
多分あれが選んだ味にするために必要なスパイスなのだろう。あんなに細かい物をたくさん浮かせるのは、すごい魔法使いじゃないと難しいらしい。しかもそれを的確に選んで鍋に入れるとなると、それこそ一流シェフクラスの魔法使いにしかできない芸当だそうだ。
すごいなあと眺めていると、すぐに固形化したカレールーになって鍋から出てきた。

「美味しく食べてネー」

厨房から出てきたシェフさんが手渡してくれる。
匂いが漏れないように、真空の魔法を使って袋詰めしてくれるサービスまでしてくれた。かわいいバッグに匂いがついちゃわないようにね、とウィンクも。
ばいばいお姉ちゃんたちー、と店員さんがお店の外までお見送りをしてくれた。あそこの店員さんはみんな優しくて大好きだ。

「ありがとうございました」

「ありがとうございました!」

お姉ちゃんがお礼を言ったのを見習って、私もお礼を言ってぺこり。
そして来た道を戻って、お家への道を歩く。
その途中、ピタリと足を止めたお姉ちゃん。
不思議に思っていると、私のお腹がくうっと鳴いた。
そういえば歩いてて疲れたなあ、家を出る前にお菓子を食べておけばよかったなあと考えていると、お姉ちゃんが目の前のお店の中へと私を引っ張っていった。
入ってみるとそこは駄菓子屋さんで、お店の中にところ狭しとお菓子が並べられている。その中からお姉ちゃんは私の大好きなおかしを選んで買ってくれた。

「内緒ですよ」

って、笑いながら手のひらにチョコ棒の袋がポンと置かれる。
それを見て、やっぱり私はお姉ちゃんが大好きだなあって思うのだ。
995 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/27(火) 21:39:58.91 ID:jZpyEt4ao
駄菓子屋さんの外のベンチに座って、チョコ棒を食べる。
サクサクした長いチョコ棒で、小学3年生の私には少し大きい。
一生懸命頰張っていると、お姉ちゃんが頭を撫でてくれた。

「急いで食べなくてもいいんですよ」

「ふもふも」

お姉ちゃんは何も食べずに、ゆっくりと私が食べ終わるのを待っててくれた。
でもそれがよくなかったらしい。

「あー! 食べ歩きしてるー!」

お姉ちゃんのクラスメイトの人が私達を見つけて駆け寄ってきた。
口うるさいことで有名な彼女は、お姉ちゃんの弱点を見つけたとばかりに噛み付いてくる。

「学校の帰りではありませんが」

「そんなわけないでしょ! まだ学校終わって30分もたってないもの! 友達とおしゃべりしてたらまだ帰ってる途中のはずだわ!」

またお姉ちゃんの言葉が変に取られてしまったらしい。……いや、これはこの人が決めつけてるだけだ。
お姉ちゃんは面倒臭そうにため息を一つついて、すっくと立ち上がった。

「な、なによ……。それあんたの妹でしょ。姉妹二人とも先生に言いつけてやるんだから……!」

「私達はおつかいに来てるだけです」

ぴしゃりと言い切られて、流石の彼女も言葉に詰まったようだ。
真っ直ぐに見つめ合って、少しして彼女が折れた。
目線を外してバツが悪そうに視線をあちらこちらにやっている。

「……少し待っていてください」

お姉ちゃんがくるりと駄菓子屋さんの中に入っていく。
大人を呼ばれて怒られると思っているのか、彼女は小さく縮こまっておとなしくその場で待っていた。

「お待たせしました」

数分もせずにお姉ちゃんがお店から出てくる。その手には私が食べたのと同じチョコ棒が。
ぴりっと袋を空けて、中のチョコ棒を半分ほど袋から飛び出させている。
そしてそれを遠慮なく彼女の口へとねじ込んだ。

「むぐっ!?」

「勘違いは仕方ありませんが、今度からはちゃんと人の話を聞いてください」

「……ふぁい」

もぐもぐとチョコ棒を食べて、ごくんと飲み込む。
ほんのりと頬を染めて、歯の隙間に食べ物でも挟まったかのようにもごもごと何か喋ろうとしている。

「ご……ごめん。……あと、チョコありがと」

小声だがハッキリとそう言うと、照れ隠しなのか早歩きで立ち去ってしまった。
お姉ちゃんとそれを見送って、私達も帰るところだったのを思い出した。
お姉ちゃんは私に向き直ると、スカートの上に落ちた食べカスをぱっぱっと払い、さらにティッシュで口の端についたチョコを拭き取ってくれる。

「キレイになりました。帰りましょう」

「うん!」

ぴょんとベンチから降りて、またお姉ちゃんと手を繋ぐ。
こんな平和で幸せな毎日がずっと続いてほしいなと願いながら、一緒に歩いて帰るのだ。
私の、優しくて、かっこよくて、大好きなお姉ちゃんとお家に帰るのだ!
996 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/27(火) 21:49:12.59 ID:jZpyEt4ao
ソレル姉妹の過去話はこんなところで
他のサイドストーリーもこんな程度の長さになると思います

本編と同じく台本形式での進行も考えたのですが、今回は地の文ありで書いてみました
台本形式か地の文あり、どちらのスタイルでいくか迷ってるので、ご意見くださると助かります

サイドストーリー用のスレ建ても考えましたが、それだけで1スレ全部埋めるのも難しいかなと思うので、書き上がったものからスレに投下していこうと思います
スレを埋めるのとは関係なく、更新中に時々幕間のように投下するかもしれません

今スレの更新はここまでです
次スレは明日建てる予定です
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 21:52:14.47 ID:a1wIbanf0
乙。ソレル姉妹可愛い

次スレのurl貼るまではこのスレは埋めない方がいいか。小ネタ形式への意見は次スレで言いますね
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:13:45.63 ID:PvvUN3jpO
2レス残るから早めに

>>985
「レジェンディア」じゃなくて「レジェンダリア」だね。細かい箇所指摘してるのほぼほぼ自分でごめん
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 23:09:20.48 ID:e5XEaymoO
過去スレもそのまま埋めてるしささっと埋めましょ
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 23:10:54.48 ID:53C6EGDhO
>>1000ならクロエのバストが1mm大きくなる
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
                    |_|  ┃ ┃  ||  
                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄ ̄ ̄ \
                   !   \_/  !        ( ( (ヽ     ヽ
                   ,\ _____ /、       | −、ヽ\     !
   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / _____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
   | | /  ─ 、−、!    |  |  / ∋ |__|  |  |    ヽ  /   ヽ <
   |__|─ |   ・| ・ |    |  /`, ──── 、 |  |     ` ─┐  ?h ̄
   (   ` ─ o−i    ヽ /         \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
    ヽ、  ┬─┬ノ / ̄ ./            ヽ- 、\    /   ̄ ヽ\
  // /ヽ─| | ♯|  /   i              | ..) ) \  i  ./   |\\
  | |  /  `i'lノ))┘/ , ─│             !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / |   | |
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  |_|/ヽ、_/  ./   ` ─ /\           /ヽ      ̄ \-──| \|_|
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  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1603891709/

少女「とりっくおあとりーと!お菓子をくれませんかっ」男「えー、君は誰だい?」 @ 2020/10/28(水) 02:35:45.97 ID:4SueEn5s0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1603820145/

【移住先求む】嫌儲避難所 @ 2020/10/27(火) 22:19:09.49 ID:NWTk7fQE0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1603804749/

【移住先求む】嫌儲避難所 @ 2020/10/27(火) 21:16:24.81 ID:Vh9w952m0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1603800984/

【安価】プリキュア七つの大罪 @ 2020/10/27(火) 21:02:44.91 ID:Sy8Lr1Ff0
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蘭子「混沌電波第203幕!(ちゃおラジ第203回)」 @ 2020/10/27(火) 08:19:07.02 ID:HDC2PmLYO
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春巻龍「この素晴らしい世界に祝福ちょ!」 @ 2020/10/26(月) 22:55:39.13 ID:iHKBo6Do0
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【ミリオンライブ】ちょっとファンタジー劇場 @ 2020/10/26(月) 11:40:55.21 ID:DoobzDCc0
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