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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十三輪目】
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68 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/05(土) 21:08:24.19 ID:lwepo6Eao
では少しだけ
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/05(土) 21:29:14.16 ID:KONIbMrLO
よっしゃ
70 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/05(土) 22:47:56.11 ID:lwepo6Eao
沙織「んん゛っ」
天乃「屈んでくれないと届かないんだもの……お願い」
涙目で懇願……なんていう技術は天乃にはなかったため、
必然的になる上目遣いのままに沙織へと願う。
天乃が正攻法で来るとは思っていなかったからか、
少し喉を詰まらせてしまったような反応を見せた沙織は半歩ほど下がる
沙織はキスがしたくないわけではないだろう。
式の時には誓いのキスだってなかったのだから。
ただ、驚いてしまって――
天乃「したく、ない?」
天乃はそこでも攻めていく。
詰め寄ったりせずに、足を止めて
下がってしまった沙織から目を離さないで、けれど残念そうに。
71 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/05(土) 23:47:53.37 ID:lwepo6Eao
天乃「したくないなら、仕方がないわね」
天乃はそう言って、布巾を手に取る。
どうするかと迷っている躊躇いでもあるかのように、きゅっと握りしめて
視線を下げて、沙織を一瞥してから――沙織に詰め寄る
天乃「動かないでね、キスはしないわ……拭くだけよ」
沙織「ん……」
天乃の手は頬に触れたものの、
下げさせるような力はなく、右手に持った付近が頬の辺りについていたケーキを拭って、
鼻先の汚れも落とす
天乃「ケーキは取れたから、もういいかしらね」
沙織から手を離して、一歩下がる
汚れてしまった布巾を一目見て、台の上に置く
沙織「んくっ……っ」
喉を鳴らした沙織は口元を手で押さえて
沙織「ちょま、待って……待ってよ天乃さん」
72 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 00:40:31.13 ID:JuyCSmdCo
天乃「なに?」
沙織「しないの?」
天乃「そもそも出来ないのよ、見て」
天乃は沙織に近づくと、精一杯に背伸びして沙織との距離を詰める
それはほんのわずかで、
ドレスのスカートで見ることは出来ないが、天乃の表情から無理しているのが分かる
天乃「これが私の限界」
沙織「……あたし、嫌がったわけじゃないよ」
天乃の背伸びは沙織にはまるで届かない
横になっているときならともかく、
互いに立っている状態では、同意の上……受け入れて貰えなければキスは出来ない。
天乃「今更屈んで貰っても」
沙織「っ」
天乃が普通にしていても届くように屈んだ沙織は、けれど、首を振る天乃に目を見開いて、目を伏せってしまう
頬にも鼻にも唇にもケーキのクリームはついていない
だから――フルーツを一つ抓んで咥え、キスをする
73 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 00:48:56.17 ID:JuyCSmdCo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 03:03:52.14 ID:5VfKb+yhO
乙
久遠さん心理戦っょぃ
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 06:25:07.46 ID:Z3cQlUXKO
乙
久遠さん身長差を有効利用してるな
76 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 17:45:38.18 ID:JuyCSmdCo
遅くなりましたが、少しだけ
77 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 18:41:46.63 ID:JuyCSmdCo
沙織「っ」
天乃「ん……」
半分ほど沙織の口の中に押し込んでから、
沙織の唇を噛むかどうかの絶妙なところで、フルーツを噛み切る
その勢いのママ唇を咥えるようにして――離れる
天乃「っふ……んっ」
口の中に広がっていく甘酸っぱさを飲み込んだ天乃は
少しだけ下がって、微笑む
天乃「フルーツキスよ。どうだった?」
沙織「ん……うん……よかった」
天乃「沙織が初めから受け入れてくれたらもっと甘いキスが出来たのに」
沙織「ごめんね」
天乃「謝らなくていいわよ。分かってるから」
78 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 19:18:23.78 ID:JuyCSmdCo
沙織が受け入れたくなかったわけではないと分かっている
天乃はあえてそれを弄っただけだ。
天乃「ちょっとやりすぎちゃったかしら」
沙織「キスして貰えないかと思っちゃったよ」
天乃「ふふっ、そうしたほうが良かったかしら」
そんなことされたらあたし泣くよ。と、
沙織は本当に泣きそうな素振りを見せたが、
天乃は笑って首を振る
天乃「そんなことしないわよ」
夏凜達にもやってきて、
そのうえでの沙織なのだから。
何より、ここで沙織にだけしなかったら後が怖い。
天乃「ちょっとだけやり返したかったのよ」
沙織「ベッ――」
天乃「しーっ! それは駄目ッ!」
79 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 19:37:16.46 ID:JuyCSmdCo
天乃は手を思いっきり引っ張って、
言ってはいけないことを言おうとした沙織を止める
聞き耳を立てている友人もまばらに居るが、流石に駄目だ。
天乃「それ言ったら一週間はしてあげないからね」
沙織「えっ」
天乃「当たり前でしょ、もぅ……」
披露宴であっても、ベッドでどうかなんてことを披露されても困るだろう
もっとも、誓いのキスがなかったとはいえ、
みんなとキスするのもどうかと思うかもしれないけれど。
沙織の横を抜けて、樹のところへと向かう。
ウェディングドレスとウェディングドレス
カラーやデザインは違うが、
同じ衣装が並んでいると、少しばかり雰囲気が変わってくる
80 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 21:40:07.90 ID:JuyCSmdCo
樹「お色直ししてからの方が良かったのでは……?」
天乃「そうは言っても、私と樹達は同じ衣装に着替える予定でしょう?」
樹「あぁ」
そう言えばそうなんですよね。と、ちょっぴり残念そうな樹は、
仕方がないですね。と、割り切ったように微笑む。
そう決めたのはみんなだし、
たとえお色直しでずらせるとしても
そうする時間を含めると余計に参列者のみんなを待たせてしまうことになる
それを考えると、やっぱりこのままでいくべきだ
天乃「ドレス同士も味があって良いと思わない?」
樹「でしたら、私が天乃さんに食べさせても良いですか?」
天乃「樹が私に……」
さっきから、先手は天乃でそのまま天乃が一口分ほど食べるという形になっている
だから、相手からと言うのは少々気になると天乃は少し考えて
天乃「良いわね。それで行きましょう」
81 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:16:33.39 ID:JuyCSmdCo
樹のケーキはその名前を模したかのように、
切り株のような形になっている。
チョコではなく、ココアの風味が強いココアケーキ
振りかけられている粉砂糖が雪のようでおしゃれに見える
樹「クリーム多めですけど、中はスポンジですよ」
天乃「おしゃれでいいわよねぇ……家でも作ってみたくなるわ」
樹「今度一緒に作りますか?」
天乃「そうね。作ってみましょうか」
ウェディングケーキはおしゃれなものが多いけれど、
形作るのにはやや難易度が高いように感じる
けれど、切り株の形なら簡単なものなら本来のスポンジに対しひと工夫でどうにかできる。
そう考えた天乃はケーキをまじまじと見つめて
樹「天乃さん、ケーキのチョコがとけちゃいますよ」
天乃「あっ」
ケーキは7人分あるため、スムーズにやっていかなければいけないが
一人につき数分かかっている。
それを気にしてか、樹は自分からナイフを手に取ると、天乃の方に持ち手を向けた
82 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:28:59.10 ID:JuyCSmdCo
天乃「プレートのチョコ文字が少し溶けちゃってるわね」
樹「仕方がないですよ」
本来なら、一度で終わっているケーキ入刀
それが7回ともなれば、後になるにつれて一部のチョココーティングがとけてしまうのは仕方がないことだ
一番最後の園子の分はまだ準備されていないが、
東郷の方に関しては出していないだけで準備されているだろう。
天乃「でも手早く済ませるのって、あんまり……」
樹「だからこそ、キスしてくれているんですよね?」
天乃「えぇと……」
キスは悪戯である。
そうでなくともしたいからしているだけ。
樹の純真な眼差しを向けられた天乃は、
悩ましそうに目を逸らして……にっこりと微笑む
天乃「そうよ」
樹「違うんですね」
当然、バレたのだけれど。
83 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:40:25.28 ID:JuyCSmdCo
樹「見てれば分かります」
声も聞こえてましたし。と、
樹は可愛らしく笑って「久遠先輩」と、ナイフの持ち手の部分をもう一度向けてくる
天乃さんではなく久遠先輩と、馴染み深い呼ばれ方をされた天乃は、
少しだけ驚いて、けれどすぐに取り直した笑みを浮かべて樹の手に重ねるようにナイフを握る。
樹の手は沙織や風と比べれば一段と小さく、
少し頑張れば天乃の手でも覆えてしまいそうだと錯覚するほどだ
天乃「さっきも思ったけれど、立派な手よね」
樹「ありがとうございます……天乃さんの手も、綺麗で小さくてでも力強い立派な手だと思います」
樹は少し照れながら、天乃の誉め言葉に返す。
そんな可愛らしい抵抗を受けて、天乃も微笑む
天乃「ありがと……」
樹「……なんだか、照れくさくなっちゃいますね」
天乃「目線を要求されていないだけ、有難いと思いましょ」
このやり取りの最中にも聞こえてくるシャッター音
目を向けていなければその恥ずかしさが若干ではあるが薄れるので、
こっちを見て欲しいという要求がないことに天乃も樹も少しだけありがた差を感じながら、
ケーキへとナイフを差し入れていった
84 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:58:12.20 ID:JuyCSmdCo
ケーキはスポンジの柔らかい抵抗感こそあったものの、
概ねすんなりとカットすることが出来た。
樹はナイフに着いたクリームを少し勿体ないですね。と言いつつ諦めて、
スコップのようにも見えるものを手に取った樹は、
それをやや自慢げに、参列者に混ざっている歌野の方へと向ける
樹「歌野さんと決めたんです。ちょっぴり特別なものが良いって話をしていたら、たまたまスコップが手元にあって」
天乃「なるほど」
夏凜の煮干しに関しては天乃の悪戯を全力で込めていたが、
夏凜以外のみんなに関しても、どういったものを使うかと言う話をしていたのだが、
普通にします。と言う答えだったはずの樹は、しかし企んでいて
天乃はちらりと視界の端に見えた歌野を認めて、苦笑する
天乃「良いわね。持ち手の部分に私達のネームが刻印されていてスペシャルで、掬い部が小さめでキュートだわ」
樹「あはは……」
ちょっぴり歌野らしい感想を述べて、樹をまっすぐ見る
天乃「覚悟を決めるから、どーんと来なさい。べちゃっとでもいいわ」
樹「汚したくないので、そんなにたくさんはやらないですよ」
樹はそう言いながら、ケーキへとスコップを差し込んで掬い上げた
85 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 23:03:23.83 ID:JuyCSmdCo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:12:11.31 ID:hQoc4Ct2O
乙
大人びた樹ちゃんもかわいらしいなぁ
あとさおりんが口を滑らせかけたベッドでの話も是非見てみたいッス
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 12:20:55.44 ID:EQpbYjIOO
乙
その辺の話は後でwikiのオマケでやるんじゃない?(無茶振り)
88 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 00:11:34.45 ID:c5u0kiIto
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/08(火) 00:15:00.54 ID:e4WCKlTuO
いつも乙ですー
90 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 21:15:48.71 ID:c5u0kiIto
では少しだけ
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/08(火) 21:23:22.86 ID:/l/ifcn3O
かもーん
92 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 22:22:36.04 ID:c5u0kiIto
樹「天乃さん、どうぞ」
スコップの先端にケーキをすくった樹は、
天乃の方へとそれを差し向ける
天乃「あ〜ん……しないの?」
樹「言わないとダメですか?」
天乃「その方が雰囲気あるじゃない」
何の雰囲気があるのかと、樹は困ったように眉を顰める。
あるのは新婚さんっぽい雰囲気だ
一つ一つの所作に照れくささが残っていて、
まだ初々しく感じられるというのが分かりやすいだろうか
樹「それ、なら」
樹は少しばかり頬を染めつつ、
グッと息を飲んで
樹「あ、あ〜ん……」
そうっと差し出す
93 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 22:57:55.46 ID:c5u0kiIto
天乃「あ〜ん……」
樹の差し出したスコップを出来る限り広げた口で受け入れる。
本来のスコップに比べればだいぶ小さいものだが、
それでも天乃の口にはとても大きくて、先端から数センチもいかずに止まる
クリームで口元を汚しながら天乃は唇を閉じたけれど、
樹はスコップを引き抜かない
天乃「ぃふひ?」
樹「そのまま、噛み切ってください」
天乃「ん……?」
樹「このスコップ、食べられますから」
天乃「……」
口の中に感じるスコップは、
味覚こそケーキの甘さで誤魔化されているが、
金属的な冷たさは感じられない
94 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 23:58:45.72 ID:c5u0kiIto
唇ではなく、スコップに歯を立てて、噛んでみると
最初こそ固い抵抗感は感じられたもの、
割れるというよりは溶けるように
スコップの金属だと思われていた部分が欠けて、口の中に残る
樹が手を引くと、スコップは天乃に食べられた痕を残しているのが見えた
天乃「ん……」
樹「実は飴細工なんですよ。驚きました?」
持ち手の部分はべたつきを無くすためにクッキー生地だが、
金属的な部分は飴細工だ。
砂糖菓子でのつくりも考えられたが、それではケーキをすくう耐久に不安があって、飴になった。
飴なら、大きさを押さえたうえで、すくうのを軽めにすれば何とかなる
天乃「……驚いたわ」
口いっぱいにはならなかったケーキを飲み込んで、
天乃は微笑む
樹の可愛らしく、おしゃれなサプライズは嬉しかった
95 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 00:04:12.99 ID:KtpwlApHo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 00:09:00.02 ID:1ZtS5XGoO
乙
樹ちゃんは久遠さんに負けず劣らずお嫁さんポジションが合うなぁ
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 02:34:20.68 ID:qYjlnOheO
乙
樹は用意周到かわいい
98 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 20:48:49.99 ID:KtpwlApHo
では少しだけ
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 21:08:42.80 ID:NsxIz5zpO
きてたか
100 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 21:35:00.18 ID:KtpwlApHo
樹「驚いてもらえたなら、良かったです」
天乃「食べられるスコップだなんて、考えもしなかったわ」
樹の嬉しそうな笑顔に天乃は少し考えながら答える
飴を作るくらいなら、天乃にも容易にできるだろう。
それを平たい形でなら動物の形にするといったことも、
べっこう飴という飴を作ったときに試しているので、出来ると思っている。
けれど、ここまで精巧なものは作れない
天乃「凄いわね……借りて良い?」
樹「あ、はい……」
天乃「これ持ち手の部分も食べられるの?」
樹「食べられますよ」
天乃「食べて良い?」
樹「どうぞどうぞ」
101 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 22:22:32.30 ID:KtpwlApHo
持ち手の部分は、一見本当に木製のそれのようで、
けれど、匂いを嗅いでみるとちゃんと美味しそうな匂いがする
天乃「……ん」
樹がするわけがないと信頼を置きつつ
ドッキリの可能性もあると警戒してちょっぴり齧ってみると、
パラパラと欠けたクッキーが舌の上に落ちる
ちゃんと、食べられるものだ
天乃「あ、美味しい……」
樹「飴とクッキーって言うのが、ちょっとアンバランスなんですけどね」
天乃「あら、そういうのもあるらしいわよ。作ったことないけれど」
天乃はそう言いながら、
食べかけのスコップを一瞥する
持ち手と先端に歯型のついているスコップはなんだかおもしろい。
天乃「樹」
樹「っ――」
天乃はスコップの先端をもう一度齧って――樹にキスをする
102 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 23:26:24.42 ID:KtpwlApHo
舌は忍ばせずに、唇だけで
口の中で少しだけ溶けた飴を、樹へと移していく
みんなよりも長くキスをしてしまうと、何かありそうですぐに離れる
天乃「ん……っ」
樹「っふ」
渡しきれず、
天乃と樹の唇の間に残ってしまっていた飴混じりの唾液が糸を引いて
披露宴に似付かわしくなく、艶めかしさが演出されてしまう
樹「は……ふ……」
垂れてきたそれを、樹は仕方がなく指で絡めとると
ただの布巾ではべたつくと判断したのか
ただそうしたかったのか、
その指を天乃の唇に押し込む
天乃「んっ」
樹「されるだけじゃないですよっ」
急にされたキス
されると解っていても、
飴の口移しとは思っていなかった樹は頬を染めつつ、攻めの姿勢を見せた
103 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 23:30:50.31 ID:KtpwlApHo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 23:43:46.06 ID:0OYw4VgMO
乙
なんて微笑ましい樹ちゃんとのイチャつき…
そしてやっぱり反撃されるところが実に久遠さんらしいな
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 04:06:50.48 ID:aZIOVNeTO
乙
カウンターをかえされることに定評のある久遠さん
106 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/10(木) 23:11:28.38 ID:b/sNJkYWo
遅くなりましたが少しだけ
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 23:17:51.54 ID:NcRrhoDvO
やったぜ
108 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:13:16.07 ID:vYsB+5i4o
天乃「ん……」
樹「っぁ……んっ」
樹の差し込んできた指を天乃はそのまま唇で包み込む
樹が強く引き抜こうとしても、怪我をしないように優しく
けれど、引っ張る気が起きないように甘く噛みながら
指の腹の部分を、舌先でちろりと舐める
天乃「っふ……ん……」
鼻ではなく、口の端から息を吐く
樹の顔が真っ赤になっているのが見えて、
それでも天乃は唇をもにゅもにゅと動かして、弄ぶ
樹「っ……」
天乃「っは……ふ」
拘束のようなそれを離してあげると、
今度こそ、本当にそれらしい糸が伝う
さっと手を引いた樹の瞳は潤んでいて、
天乃は、やはり笑みを浮かべた
109 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:30:03.13 ID:vYsB+5i4o
天乃「甘いわね……ふふふっ」
樹「あ、甘いって――」
天乃「どっちの話かしらねぇ?」
指が甘いのか、詰めが甘いのか、
どちらも甘いのは樹なのだけれど。
にこやかな天乃を、樹は直視できない。
攻めをそのまま絡めとられて、
してやったりという嬉しそうな笑顔
負けてしまった悔しさ
それを大きく上回る心。
だからきっと、目を合わせてなんてしまったら――
天乃「俯いたら、私と見つめ合うことになるわよ」
樹「っ!」
天乃「ふふっ」
下から伺うように顔を覗かせた天乃は、しかし屈んだりなどはしていない。
天乃の誇らしげな笑みに、樹はお手上げとばかりに苦笑いを浮かべた
110 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:44:17.14 ID:vYsB+5i4o
すぐ隣を歩いていると、いつも見えるのは天乃の頭だ
下を向かないと顔は見れない。
少し離れてくれないと目を合わせることが出来ない。
だからと、高校生の時に天乃が言ったことがある。
【天乃「そんなに俯いてばかりいたら私と目が合っちゃうわよ? そんなに見たいの?」】
――なんて。
にんまりと笑っていたので、
冗談半分だったのだろうと、樹は今でも思っている。
でも、確かに……悩む必要はなかった。
前を向けば追いかける背中が見えて、
下を向けば、寄り添い微笑んでくれる笑顔が見られて
大変な勉強も、頑張っているアルバイトも
そのためならと思えばいつだって幸せだった
樹「狡い、ですよ」
天乃「そうかしら……そう? だったら、小さい身体も誇れるわね」
樹は天乃の体を抱きしめる
互いにドレスで多少の窮屈な感覚はあったけれど、
天乃は優しく笑みを浮かべて、それを受け入れた
111 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:45:51.57 ID:vYsB+5i4o
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はすみませんが所用のためお休みとさせていただきます
明後日は可能であれば少し早い時間から
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 02:10:21.31 ID:kXJ7rHBuO
乙
あいかわらず誘い受け全開の久遠さん
結婚式の夜がとんでもないことになりそう
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 06:06:17.91 ID:nPYp+WiNO
乙
久遠さんの高校時代も幸せそうだなぁ
114 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 20:21:26.59 ID:sop8EWKlo
遅くなりましたが、少しだけ
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/12(土) 20:23:33.59 ID:mQH/Az+kO
よしきた
116 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 21:34:27.29 ID:sop8EWKlo
園子「凄いことになってるんよ〜」
天乃「そうかしら?」
園子「あとで痛い目を見るね」
天乃「……やっぱり?」
結婚式でキスをしていなかった分、
悪戯と言う形で清算していこうとも思っていたのだが、
もちろん、それで解決などするわけもなく。
それを見ていた園子の笑み交じりの呟きに、
天乃も困ったように笑う
天乃「家に帰ったら大変よね……絶対に」
園子「私とも、してくれる?」
天乃「そんな窺わなくても、園子一人除け者にしたりなんてしないわよ」
117 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 22:06:04.66 ID:sop8EWKlo
園子「そっかぁ〜」
満足そうに頷く園子は、
若紫色のドレスのスカートの部分を摘まんでひらひらと振る
照れ隠しのつもりなのだろう
やや俯き気味な園子の頬がちょっぴり赤らんでいるのが見えた
園子「悪戯なしにして欲しいなぁ」
天乃「面と向かって言われると、ちょっと対応に困っちゃうのだけど……そうね」
園子もからかってみると可愛らしい反応を見せてくれる
もちろん、からかうことをしなくても園子は可愛らしいのだけれど
せっかくの披露宴なのだ、飾っていない可愛らしさを引き出したいと思うものなのだ
けれど、悪戯せずにして欲しいと本人から願われると
流石の天乃も、その手を引かざるを得ない
天乃「良いわ。驚かしはなしにしましょ」
118 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 23:15:49.33 ID:sop8EWKlo
園子「でも、その言葉で安心できないのが……お姉様なんよ」
天乃「あら、心外だわ」
園子「隙をついてやろうって、虎視眈々と狙ってる」
天乃「今は大丈夫よ」
園子の悪戯心が垣間見える声色に対して、
天乃は穏やかに答える。
園子がすぐに信じないのは、天乃の日頃の行いだ
別に怒るようなことはしていないので
嫌われたり、どうなりなことはないし
むしろ、なにをしてくれるのかと期待するまであるのだけれど。
天乃「今回は、園子と私の記念だもの、貴女を困らせたりしないわ」
119 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 23:47:46.83 ID:sop8EWKlo
園子「そう言って不意を突いてくるのに……今日だけは信じるんよ」
天乃「ありがと」
園子「笑っても誤魔化されないよ」
園子はそう言いつつ、天乃からケーキへと視線を移す
キスをされるとしても、ケーキを食べさせる段階になってからになる
ナイフを誤って落としてしまったりしないように気遣ってくれるので
その部分も大丈夫だろう。
園子のケーキは、
園子が今もなお自室で使っているサンチョというキャラクターの抱き枕の形を模したロールケーキだ
紫色の部分にはブルーベリー、口の部分などにはベリーなどを用いて着色されており
園子から見ても、その完成度は高く見える
園子「ちょっと、切るのがもったいないんよ〜」
天乃「そうねぇ、可愛いもの」
園子「お姉様……天乃さん、お願いがあるんだけど……」
120 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 00:08:51.81 ID:0loehisvo
園子はどうしても見下ろすことになってしまうのを残念に思いつつ、
天乃へと向けて、瞳を潤ませてみる。
天乃にも夏凜にも東郷にも風にも樹にも沙織にも友奈にも通じない。
通じると言えば、デート中に絡んでくる異性くらいだ
けれど、天乃達は可愛いと言ってくれるので、良く使う手だ
園子「サンチョのケーキで記念撮影したいんよ」
持ち上げる素振りを見せる園子は、
どこか昔を思わせる幼さが感じられて、
天乃は困ったように笑みを浮かべる
天乃「ケーキで? 重いわよ?」
園子「このくらいなら大丈夫」
勇者としてのお役目が終わって以降、
夏凜に付き合ってのランニングを除けば、
園子はごく普通の女の子としての生活をしてきた。
それゆえに、筋力的にはそこまでしっかりとしていない。
それでも、普通の同年代に比べれば、体つきはしっかりとしているけれど。
天乃「分かった。でも気を付けてね」
園子「大丈夫なんよ〜」
121 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 00:13:38.88 ID:0loehisvo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 00:25:47.51 ID:aTxKhuBDO
乙
乙女モード全開のそのっちって中々貴重でかわいいなぁ
123 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 15:55:51.89 ID:0loehisvo
遅くなりましたが、少しずつ
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 16:35:16.85 ID:5HHIGz3QO
来てたか
125 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 17:06:21.13 ID:0loehisvo
ケーキの置かれている平皿を引いた園子は、
その重さを感じて眉を顰めると
両手で少しずつ引っ張って、中央からずらしていく
こうしてみると、ロールケーキで良かったと天乃は思って
天乃「係の人の手を借りなくていいの?」
園子「二人の作業なんよ」
天乃「だったら、少し待って」
園子の手を止めさせて、
ケーキと一緒に引っ張られてしまうテーブルクロスを逆側に引っ張る
滑り止めが加わった分、園子は難しい顔をしたけれど
天乃が逆に引っ張るのと同時に平皿を引けば、少しは簡単になる
園子「天乃さんっ」
天乃「落とさないようにね」
端からはみ出た平皿の下に手を添えて、
少しずつ持ち上げていく園子を手伝って、天乃も平皿を持ち上げる
テーブルクロスは少し不格好になってしまったけれど
そこは、樹と東郷が補ってくれた
126 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 17:31:47.51 ID:0loehisvo
園子「結局助けられちゃったんよ〜」
天乃「ふふっ、やっぱり二人じゃ少し無理があったわね」
左右から手助けしてくれた二人は、
テーブルクロスを整えるだけで、さっと身を引いた。
元々準備されていた時よりも綺麗に見えるテーブルクロス
丁寧な東郷もそうだが、
介護も含めての仕事を行うために樹がしっかりと身に着けたおかげだろう。
樹が微笑んだ「二人だけじゃないよ」は、まさにその通りだ
天乃「ケーキカットは完璧にこなしましょ」
園子「ううん、それだけじゃない」
園子は首を振って、天乃に笑みを浮かべる
ちょっとだけ悪だくみしているのが透けて見える
園子「ほんの数分間だけの、私達の披露宴を完璧にするんよ」
その数分以外はみんなでの披露宴
でもこのわずかな時間だけは二人だけのもの。
そう思ったって良いよね。と、園子は心の中で思うと
天乃は察したように頷いて「そうね」と、答えた
127 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 18:40:32.06 ID:0loehisvo
目線こっちにくださ〜い。と楽しそうな声に従って、
サンチョケーキの目を向けてあげると「二人も」と笑い交じりに声が続く。
ケーキと一緒に一、二分撮影を行って、
もう一度テーブルの上に戻す。
二人とは言え、
手で支えていたのは少し疲れたのだろう
手首を軽く振って、一息つく
園子「縦? 横?」
天乃「そうねぇ……普通ならお腹の辺りから半分よね」
ズバッと……と
ナイフを持たずにやるように見せた天乃は、
ナイフの持ち手を軽く撫でる
天乃「斜めからがいい?」
園子「その手に従うんよ」
128 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 20:05:24.27 ID:0loehisvo
ナイフに触れる天乃の手に手を重ねるようにした園子のささやき
天乃は小さく笑うと頷いてナイフを握る
その手から滑るように動いた園子の手は、
ナイフの持ち手、余りのある部分を掴む
柄の代わりになっているフラワーリングが、少しこそばゆい
天乃「もう片方の手は使わないの?」
園子「動かしにくくなっちゃうから」
天乃「……そっか」
園子の指先だけしか触れないナイフ
それが少しさびしいと
天乃は園子がしない分を自分のもう一方の手で補う
園子「天乃さん?」
天乃「二人三脚は――息を合わせれば簡単よ」
園子「そうだねぇ」
そう言われると困っちゃうなぁ。と
園子は天乃の手に、もう一方の手を重ねた
129 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 20:45:19.47 ID:0loehisvo
園子「サンチョぉ……」
天乃「ふふふっ」
切ると決めたのに
ケーキだと分かっているのに
自分たちで決めたデザインなのに
今にも泣きそうな声でサンチョケーキにナイフを入れて行った園子に、
天乃は思わず笑ってしまう。
今日家に帰ったら
きっと真っ先にベッドの上にある枕を抱きしめに行くだろう
天乃「デザイン、やっぱり別のにしたほうが良かったかしらね」
園子「キャラ弁で鍛えたから大丈夫」
天乃「なるほど……」
星乃達のお弁当用に作っていたお弁当
それと似たものを自分にも作ってと園子はお願いしていたのだ
天乃「そういうことね」
130 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 20:59:48.98 ID:0loehisvo
サンチョケーキほど立派なものだったとは思えないけれど、
園子が練習になったならなったのだろうと
天乃は一先ず頷く
天乃「園子はどっちがいい? 食べるか、食べさせるか」
園子「選んで良いの?」
天乃「もちろ――」
園子「じゃぁ、あ〜んっ!」
それはもう、普段のんびりとしている園子とは思えないほどに素早かった。
天乃と一緒ににっぎていたナイフから手を離した瞬間、
ケーキの横に置かれていた、スプーンを手に取る
持ち手はやっぱり、サンチョモチーフ
だからか、それをぎゅっと握りしめている園子は成人しているようには見えない
天乃「かわいい」
園子「っ……私が、食べさせるんよ」
天乃「お願いします」
131 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 21:12:39.76 ID:0loehisvo
天乃は素で口にしてしまったのだけれど
だからこそ、園子は顔を赤くしてしまって
子供っぽかっただろうかと。
それを誤魔化すような勢いのある「食べさせたい」という言葉
天乃はそれに笑顔で答えて待つ。
目を閉じ少しだけ口を開いて、数秒。
雑音と言ってしまうのは聊か心苦しいものだけれど
二人の空間には不要な音に満ちている会場の中
それらのいっさいが抜けて行って、園子の息遣いだけを感じ取る
天乃「緊張してる?」
園子「し、してないんよ」
天乃「そっか」
園子の心臓が跳ねたような気がする
心音までは聞こえないけれど、そんな気がして――
唇の先に柔らかい……液体のようで液体には満たない感触が触れた
132 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 21:32:02.46 ID:0loehisvo
甘さの強いクリーム
焼きたての食パンのようにふんわりとしているスポンジ
甘さを引き立てさせたり、抑えたり
一番忙しそうなブルーベリーの僅かな酸味を感じる
天乃「ん……美味しい」
噛まなくても、クリームは舌に融けていく
クリームとベリーソースが唾液と染みたスポンジ
天乃「食べたい?」
園子「っ」
天乃は必ず見上げる姿勢になることを考慮の上で、
園子に視線を向け、わざとらしく……自分の唇に人差し指を触れさせる
園子「え、と……」
天乃「あぁ、駄目ね」
悪戯はなしだったわねと、あとから思い出したように笑った天乃は、
唇からを指を離し、手で口元を覆って――飲み込む
園子「あぁ……うん、そう、なんよ」
選択肢に何があったのか察していた園子としては、
ちょっぴり、残念で
天乃「スプーン、貸して」
勿体ないことをしたかなと、園子はスプーンを手渡す
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 22:04:46.57 ID:+8blyC/MO
うむ
134 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:16:32.20 ID:0loehisvo
スプーンを受け取った天乃は、
手慣れた手つきでケーキをすくうと園子へと差し向ける
天乃「あ〜ん」
園子「あ、あ〜ん……」
悪戯に一歩足を踏み入れた分のリードがあるからか、
園子の頬が赤らんでいるのが見える。
口をついた「かわいい」が一番効いていると思うと
やっぱり、可愛らしいと思ってしまう。
ひとすくいのケーキを、園子の小さな口の中に納める
ゆっくり閉じる唇
何度も重ねたことのある、柔らかさを良く知っている唇
引き抜いたスプーンは艶やかで、
天乃はすぐに引き出せる言葉を、飲み込む
悪戯禁止……だから「間接キスだね」なんて
今更、ドキドキともしにくい言葉は使わない。
ただ園子の頬に触れる
見上げてしまうのはやはり武器だと言えるだろう
天乃「して――いい?」
悪戯なしに、正直に……答えは下りていく瞼。
135 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:36:31.72 ID:0loehisvo
その仕草はとても自然だっただろう。
見ている人が慣れていると……感じるくらいに。
園子の身体は背の低い天乃を少しでも支えるように
腰の辺りから斜めに抱き上げるようにしていて
天乃はそれを信じて出来る限りの背伸びで、唇を重ねる
それでも園子の頭がやや下がっているのは、
少しでも自分から近づきたいという心の表れ。
天乃「っふ……」
園子「っ……」
離れる前に、瞼を上げる。
園子の瞳と天乃の瞳は互いの中に自分を見て、
そうして離れて、天乃が半歩下がる
暫く言葉はなくて、唇の潤いにキスを想わされてか、
園子は手の甲で口元を隠すと、撮影の音から顔を背けてしまう
天乃「……やりすぎちゃった、かしらね」
136 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:48:26.43 ID:0loehisvo
結婚式で行うような、
誓いを立てる接吻とは違った感情の含まれていたキス
だから園子も羞恥心には抗えない。
いや、素直な感情が表に出てしまっているから、見られたくなかったのだろう。
化粧をしていない顔はあまり見せたがらないものだ
天乃「園子、ありがとね」
甘かった。
そんな、からかうつもりのない言葉も今の園子には大きいだろうと
天乃は横を通る間際に、その一言だけで留める。
当然、どちらも天乃の正直な気持ちだ。
東郷「久遠先輩は、容赦がないですね」
天乃「ふふ……悪戯心はなかったのよ」
最後の一人、東郷はじっと天乃を見定めて
その奥で揺れる、かつては親友であり今は家族の一人である園子を望む。
笑う天乃は少し困り顔で、
どうにも止められなかったと言った様子
けれど東郷は「私は全部受け止める所存ですよ」と、手を広げる
東郷「時間をすべて使えるのが、大取りの特権です」
天乃「熱心に主張したのはだからなのね」
天乃がそう言うと、東郷はくすりと笑みを浮かべた
137 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:49:48.66 ID:0loehisvo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
交流、最後
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 23:01:39.76 ID:+1X2JLkuO
乙
ついにラストの東郷さんか…
くあゆシリーズではある意味一番イメージ変わったよな
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/14(月) 03:43:04.89 ID:Ga0rQriWO
乙
まさかの東郷さんが大トリ
140 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 21:30:34.22 ID:4YEHaGuro
昨日は出来ませんでしたが、本日は少しだけ
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 21:38:52.97 ID:3v9ogef8O
やったぜ
142 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 21:55:52.23 ID:4YEHaGuro
天乃「それにしても凄い作りよね、このケーキ」
東郷「色々考えた結果、やっぱりこの形が落ち着くかと……」
天乃「落ち着く?」
形が二段のケーキにするにはそれなりに丁度良くて、
かつ、思い出になりそうとのことで、その形にデザインされた。
食用ではなく、イミテーションケーキとしての制作も予定されたが、
やはり、ケーキカットしてそれをそのまま――というのが良い。という話で
ちゃんと食べられるものになっている。
東郷曰く、航空母艦のなんとかかんとか。
元々は潜水母艦だった――という話のやつだ
天乃「東郷から見ても文句はなし?」
東郷「他に比べれば、隆起点も少なめとはいえ、簡単ではないので……作って頂けただけ感謝です」
見せて貰ったデザインと比べると、
柱のみの部分が埋められていたりと
やや手が加えられているが、そこは重量的な問題なのだろう
甲板と言っていた部分は、
ケーキカットを考慮してチョコレートなどのプレートではなく、スポンジになっているように見える
143 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:18:17.49 ID:4YEHaGuro
天乃「思ったのだけど、航空とか潜水とか色々あるけど船が二つに――」
東郷「それはそれです」
航空母艦だろうが潜水母艦だろうが、
二つに切られてしまったらどうなるのか……は同じ結末なのだけれど
東郷としては、そこは一考の余地もないらしい。
天乃は少し考えて、笑みを浮かべる
天乃「そうね」
東郷「久遠先輩――いえ、天乃さん。ようやくですね」
天乃「長く待たせちゃったわね」
東郷「いえ、待たせたのは私達です」
いつだってできた
いつでも良かった
けれど、みんなが大人になるまではと時間をかけて今になった。
付き合いを始めてから約8年
全てが終わってから7年
一人一人が、1年ずつ時間を貰ったと思えば、ちょうどいいのかもしれない。
東郷はそう考えて
東郷「一人ずつで考えれば、約1年半の交際での結婚ですし……程よいかと」
144 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:30:16.69 ID:4YEHaGuro
天乃「なるほどねぇ」
そう考えれば、確かに交際の始まりから結婚までの期間的に言えば、
遅くもないし早くもない
丁度いい期間なのかもしれない。
実際には、みんなで住んでいるし、約8年間なのだけれど。
天乃「東郷もだいぶ落ち着いてくれたし……」
東郷「あれは重要だったからですよ。そうしなければいけない。そうしないと――だったから」
東郷は約8年前のことを思い返して、
少し寂し気に、目を細めながら静かな笑みを浮かべる
東郷は天乃の体の問題が無くなってからというもの
積極性は控えめになっていった。
もちろん、その感覚の恋しさや自分以外の相手がいることもあって
普通の人に比べれば欲求は多かったかもしれないが、
それでも、全盛期よりは控えめになっていった。
東郷「ですが――今夜は、久しぶりに興起しても良いかもしれません。いえ、しているかもしれません」
天乃「それはちょっと」
東郷「責任は、取ってくれると信じています」
145 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:36:59.29 ID:4YEHaGuro
にっこりと微笑む東郷は、
やはり、以前に比べればとても大人びている。
可愛らしさよりも優美さが勝っていて、
それに触れたことがなければ、息を飲んでしまうほどに。
しかし、その中にも学生だった東郷の雰囲気はまだ残っているように思う
そうしてくれると信じている、期待
それを感じるからだ。
天乃「そう言われると弱っちゃうのだけど……」
東郷「大丈夫ですよ。明日はお休みです」
天乃「そうなのだけど、でも、待って……それはここで言うべきではないわ」
押し倒そうとでもしているかのように
ぐいっと距離を縮めてきた東郷から、天乃は思わず足を下げてしまう。
最近の東郷なら大丈夫
けれど、今ばかりは少し心配で
それを察しているのだろう、東郷は「大丈夫です」と先手を打って
東郷「本番は夜――ですから」
天乃は、普段は控えているだけなのだろうかと困ったように笑った
146 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:58:16.62 ID:4YEHaGuro
東郷「手、握っていいですか?」
天乃「え、ええ……」
ナイフではなく天乃の手を握りたいと言った東郷は、
天乃がナイフを持った手にそのまま手を重ねて
申し訳程度に添えられたもう一方の左手が、ナイフに触れる
東郷「やっぱり、お綺麗です……」
天乃「ふふふっ、ありがとう。東郷だって綺麗だわ」
入場前にも話したこと
それをまた、感慨深そうに零した東郷は、
企みの感じない笑みを零して、白い肌を僅かに赤らめる
東郷「私にも、して貰えますか?」
天乃「驚きたい? 驚きたくない?」
東郷「胸に優しいものが良いです」
天乃「難しいけど、善処してあげる」
東郷の自分を見ないお願いに、
天乃は寄り添いながら、囁くように答えて……ケーキへとナイフを降ろしていく
東郷も、綺麗だけれどまだまだ可愛らしい。
そう思って、天乃は気付かれないように笑みを浮かべた
147 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 23:00:33.83 ID:4YEHaGuro
では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 23:08:40.15 ID:IUhUbzZsO
乙
もしかして結婚式の後に夜のパート(意味深)とかあるのだろうか
東郷さんとかやる気満々なだけに期待してしまうな
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/16(水) 02:04:28.85 ID:8bCsKC6HO
乙
東郷さんが楽しそうでなにより
150 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/16(水) 21:51:34.48 ID:YNGPeqm/o
遅くなりましたが、少しだけ
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/16(水) 21:56:47.14 ID:CQSOmCxPO
あいよー
152 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/16(水) 22:42:05.10 ID:YNGPeqm/o
ナイフを引き戻す力には少しばかり東郷の抵抗感が加わる
邪魔をしようとしているというより無意識なその力は
天乃の力を感じてか、すぐに抜けていく
天乃「緊張しているのね」
東郷「……そうですね」
天乃「期待してるって、言っても良かったのに」
東郷の手が離れるのを感じた天乃は、
ナイフをテーブルの上に戻して東郷の体に触れる
まだケーキは口にしていない。
なら大丈夫、接吻は行わない。
そう思っていた東郷は驚いて、僅かに後退りしてしまう
東郷「せんぱっ」
天乃「もちろん、まだしないけどね」
東郷「っ……」
天乃「それともケーキなんて関係なく、キスがしたいのかしら」
153 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/16(水) 23:38:15.98 ID:YNGPeqm/o
東郷「……意地悪、ですね」
天乃「いつもの私でしょう?」
東郷「それはそうなのですが……」
分かっていながら、分かっていないふりをする
それを使ってからかって、
求めても求めなくても
分かってくれているから、愛してくれる
東郷「胸に優しくしてください」
天乃「そのくらいの包容力はあるでしょ?」
触れるのはさすがにないと思ったのか、
天乃は東郷の胸元を指さすだけで、何もしない
浮かべる笑みはいつものいたずらっ子
東郷「そんな包容力は詰まってませんっ」
天乃「私には、詰まってるんだけど……」
東郷「もう……先輩ってば」
154 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/17(木) 00:10:22.56 ID:V5SiqgpSo
天乃さんと呼ぶより、言いやすい先輩
学校を卒業していなくても、しても
結婚しようとしまいと、
天乃はずっと先輩で、東郷はずっと後輩で
頑張って下の名前で呼ぼうとして
夏凜や風の「天乃」に憧れて
けれど、どうしても呼ぶことが出来ない
天乃「東郷――」
東郷「美森です。天乃さん、私は美森です。久遠美森です」
天乃「そうね。美森」
天乃は、まるで初めからそう呼んでいたかのように
慣れた様子で、東郷の名前を呼ぶ。
その表情は嬉しそうで、優しくて
東郷「あの……」
天乃「食べたい? 食べさせたい?」
天乃が基本的に「東郷」と呼ぶ理由
それを改めて口にされてはと思ったのか
天乃はスプーンを手に笑みを浮かべて、東郷の言葉を遮った
155 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/17(木) 00:11:12.45 ID:V5SiqgpSo
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みになるかと思います
明後日は可能であれば通常時間から
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/17(木) 06:11:47.42 ID:Ndor2Lx6O
乙
綺麗な東郷さんととーごーせんせーとの落差が凄いなw
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/17(木) 07:37:49.73 ID:Hxpsl9TjO
乙
先輩呼びもこれはこれでいじらしいな
158 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 21:12:06.55 ID:e7CVvo0Do
では少しだけ
159 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 21:17:20.17 ID:e7CVvo0Do
自分が天乃を「天乃さん」と呼べないように、
天乃も「美森」と呼びづらいのではと思ってみたものの
まったくの勘違いだった。
天乃はいつだって「美森」と呼ぶことが出来て
けれど、東郷が「久遠さん」や「久遠先輩」と呼ぶから、
それでも構わないのだと……示してくれていて、寄り添っていた
東郷「……食べさせたいです」
天乃「じゃぁ、はい」
東郷「………」
天乃は自分が先に手にしていたにも関わらず、
全く不満のない様子で、ケーキをすくうためのスプーンを手渡した。
ケーキと違って、スプーンは特に手をくわえていない普通のものだ。
というのも、予定としては零戦と呼ばれるかつての戦いに使用されていた戦闘機だったが、
一般の人の知識ではうん十うん式爆撃機だの戦闘機だの攻撃機だのも曖昧だろうし、
その中からさらに個別の名称を持ち出したところで分かるはずもなく。
そのため、
ケーキのデザインを航空母艦、龍鳳にするだけに終わったのだ。
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/18(金) 21:17:34.36 ID:s42V2gyCO
よっしゃ
161 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 21:46:01.70 ID:e7CVvo0Do
ケーキを前に、天乃を隣に。
東郷はどうしても緊張してしまいながら、
跡が残ってしまうくらいに握りしめてしまっている東郷は、
食べさせるとは言ってもと困った様子で、手を止めてしまう
東郷「少しだけで良い……ですよね?」
天乃「ん〜――」
天乃は少し考える素振りを見せる
けれど、鷲尾須美としての付き合いを含めれば、
約10年と言っても良いほどの付き合い
それでなくても敏感な東郷は目を細めて
東郷「悪戯なこと言っても、本気にしますからね」
天乃「あら……」
とんでも無いことを言われる前に先手を打つ。
驚いたような顔を見せた天乃だが、
選択肢を潰しきれたわけではないのは、東郷でも分かってしまう
天乃「私はただ、貴女の気持ちの分を食べさせて欲しかったのだけど――多すぎるわね」
残念だわ。なんて
困った顔をする天乃は、本気に見えた
162 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 22:22:55.68 ID:e7CVvo0Do
東郷「……多すぎますね」
気持ちの分を食べさせるとなったら、
残念ながら、この空母ケーキでは物足りない。
良くある数段積み重ねたウェディングケーキであれば、
ギリギリ足りるかもしれない
東郷「なので、少しだけにはなりますが一口で食べられる分にします」
天乃「一口分だけ?」
東郷「天乃せ……さんには、いつだって綺麗でいて欲しいと思うので」
天乃「ふふっ」
先輩と言おうとして、堪えて
そうして天乃さんと言った東郷は、
本当に天乃の小さな口でも一口で食べられる分をスプーンですくうと
天乃の方に差し向けて
東郷「では」
天乃「ん……」
東郷「ぁ……あ〜ん」
ただ目を閉じた天乃に対して、
東郷は周りの視線にちょっぴり恥じらいを見せながら、
二人きりや、みんながいるときには良くやるそれで、天乃に食べさせた
163 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 23:49:45.51 ID:e7CVvo0Do
本当にたった一口で食べきれる分のケーキは、
すんなりと天乃の口の中に納まる
普通のケーキを食べる一口分のようなそれは、
あっさりと口の中に消えてしまう
ケーキを食べさせ合う、ファーストバイト
その想いを伝えると考えるとやや心許ないかもしれないけれど、
それでいいと東郷はスプーンをテーブルの上に置こうとして
天乃がその手を掴む
天乃「貴女がまだよ」
東郷「えぅ、あ……」
天乃「ふふっ、同じスプーンは駄目かしら」
いつも……ではないにしても、
食べさせあいもしている東郷としては吝かではない
東郷「天乃さんが良いのでしたら……」
天乃「いつものことでしょ?」
東郷「そう、なんですが……あんまり、言われてしまうと困ります」
天乃と東郷のやり取りを見守る友人や肉親
その視線から逃れるように左手で影を作った東郷は、
しかし、赤らんだ耳元がはっきりと見えていた。
164 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 23:53:08.13 ID:e7CVvo0Do
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/18(金) 23:59:45.30 ID:+TCNlBQgO
乙
東郷さんも恥じらいがあるとやっぱり可愛くなるなぁ
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/19(土) 02:44:17.10 ID:bcFPb2v+O
乙
かわいい
167 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/19(土) 21:17:46.64 ID:787yLgaEo
では少しだけ
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