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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二十三輪目】
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75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 06:25:07.46 ID:Z3cQlUXKO
乙
久遠さん身長差を有効利用してるな
76 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 17:45:38.18 ID:JuyCSmdCo
遅くなりましたが、少しだけ
77 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 18:41:46.63 ID:JuyCSmdCo
沙織「っ」
天乃「ん……」
半分ほど沙織の口の中に押し込んでから、
沙織の唇を噛むかどうかの絶妙なところで、フルーツを噛み切る
その勢いのママ唇を咥えるようにして――離れる
天乃「っふ……んっ」
口の中に広がっていく甘酸っぱさを飲み込んだ天乃は
少しだけ下がって、微笑む
天乃「フルーツキスよ。どうだった?」
沙織「ん……うん……よかった」
天乃「沙織が初めから受け入れてくれたらもっと甘いキスが出来たのに」
沙織「ごめんね」
天乃「謝らなくていいわよ。分かってるから」
78 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 19:18:23.78 ID:JuyCSmdCo
沙織が受け入れたくなかったわけではないと分かっている
天乃はあえてそれを弄っただけだ。
天乃「ちょっとやりすぎちゃったかしら」
沙織「キスして貰えないかと思っちゃったよ」
天乃「ふふっ、そうしたほうが良かったかしら」
そんなことされたらあたし泣くよ。と、
沙織は本当に泣きそうな素振りを見せたが、
天乃は笑って首を振る
天乃「そんなことしないわよ」
夏凜達にもやってきて、
そのうえでの沙織なのだから。
何より、ここで沙織にだけしなかったら後が怖い。
天乃「ちょっとだけやり返したかったのよ」
沙織「ベッ――」
天乃「しーっ! それは駄目ッ!」
79 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 19:37:16.46 ID:JuyCSmdCo
天乃は手を思いっきり引っ張って、
言ってはいけないことを言おうとした沙織を止める
聞き耳を立てている友人もまばらに居るが、流石に駄目だ。
天乃「それ言ったら一週間はしてあげないからね」
沙織「えっ」
天乃「当たり前でしょ、もぅ……」
披露宴であっても、ベッドでどうかなんてことを披露されても困るだろう
もっとも、誓いのキスがなかったとはいえ、
みんなとキスするのもどうかと思うかもしれないけれど。
沙織の横を抜けて、樹のところへと向かう。
ウェディングドレスとウェディングドレス
カラーやデザインは違うが、
同じ衣装が並んでいると、少しばかり雰囲気が変わってくる
80 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 21:40:07.90 ID:JuyCSmdCo
樹「お色直ししてからの方が良かったのでは……?」
天乃「そうは言っても、私と樹達は同じ衣装に着替える予定でしょう?」
樹「あぁ」
そう言えばそうなんですよね。と、ちょっぴり残念そうな樹は、
仕方がないですね。と、割り切ったように微笑む。
そう決めたのはみんなだし、
たとえお色直しでずらせるとしても
そうする時間を含めると余計に参列者のみんなを待たせてしまうことになる
それを考えると、やっぱりこのままでいくべきだ
天乃「ドレス同士も味があって良いと思わない?」
樹「でしたら、私が天乃さんに食べさせても良いですか?」
天乃「樹が私に……」
さっきから、先手は天乃でそのまま天乃が一口分ほど食べるという形になっている
だから、相手からと言うのは少々気になると天乃は少し考えて
天乃「良いわね。それで行きましょう」
81 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:16:33.39 ID:JuyCSmdCo
樹のケーキはその名前を模したかのように、
切り株のような形になっている。
チョコではなく、ココアの風味が強いココアケーキ
振りかけられている粉砂糖が雪のようでおしゃれに見える
樹「クリーム多めですけど、中はスポンジですよ」
天乃「おしゃれでいいわよねぇ……家でも作ってみたくなるわ」
樹「今度一緒に作りますか?」
天乃「そうね。作ってみましょうか」
ウェディングケーキはおしゃれなものが多いけれど、
形作るのにはやや難易度が高いように感じる
けれど、切り株の形なら簡単なものなら本来のスポンジに対しひと工夫でどうにかできる。
そう考えた天乃はケーキをまじまじと見つめて
樹「天乃さん、ケーキのチョコがとけちゃいますよ」
天乃「あっ」
ケーキは7人分あるため、スムーズにやっていかなければいけないが
一人につき数分かかっている。
それを気にしてか、樹は自分からナイフを手に取ると、天乃の方に持ち手を向けた
82 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:28:59.10 ID:JuyCSmdCo
天乃「プレートのチョコ文字が少し溶けちゃってるわね」
樹「仕方がないですよ」
本来なら、一度で終わっているケーキ入刀
それが7回ともなれば、後になるにつれて一部のチョココーティングがとけてしまうのは仕方がないことだ
一番最後の園子の分はまだ準備されていないが、
東郷の方に関しては出していないだけで準備されているだろう。
天乃「でも手早く済ませるのって、あんまり……」
樹「だからこそ、キスしてくれているんですよね?」
天乃「えぇと……」
キスは悪戯である。
そうでなくともしたいからしているだけ。
樹の純真な眼差しを向けられた天乃は、
悩ましそうに目を逸らして……にっこりと微笑む
天乃「そうよ」
樹「違うんですね」
当然、バレたのだけれど。
83 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:40:25.28 ID:JuyCSmdCo
樹「見てれば分かります」
声も聞こえてましたし。と、
樹は可愛らしく笑って「久遠先輩」と、ナイフの持ち手の部分をもう一度向けてくる
天乃さんではなく久遠先輩と、馴染み深い呼ばれ方をされた天乃は、
少しだけ驚いて、けれどすぐに取り直した笑みを浮かべて樹の手に重ねるようにナイフを握る。
樹の手は沙織や風と比べれば一段と小さく、
少し頑張れば天乃の手でも覆えてしまいそうだと錯覚するほどだ
天乃「さっきも思ったけれど、立派な手よね」
樹「ありがとうございます……天乃さんの手も、綺麗で小さくてでも力強い立派な手だと思います」
樹は少し照れながら、天乃の誉め言葉に返す。
そんな可愛らしい抵抗を受けて、天乃も微笑む
天乃「ありがと……」
樹「……なんだか、照れくさくなっちゃいますね」
天乃「目線を要求されていないだけ、有難いと思いましょ」
このやり取りの最中にも聞こえてくるシャッター音
目を向けていなければその恥ずかしさが若干ではあるが薄れるので、
こっちを見て欲しいという要求がないことに天乃も樹も少しだけありがた差を感じながら、
ケーキへとナイフを差し入れていった
84 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 22:58:12.20 ID:JuyCSmdCo
ケーキはスポンジの柔らかい抵抗感こそあったものの、
概ねすんなりとカットすることが出来た。
樹はナイフに着いたクリームを少し勿体ないですね。と言いつつ諦めて、
スコップのようにも見えるものを手に取った樹は、
それをやや自慢げに、参列者に混ざっている歌野の方へと向ける
樹「歌野さんと決めたんです。ちょっぴり特別なものが良いって話をしていたら、たまたまスコップが手元にあって」
天乃「なるほど」
夏凜の煮干しに関しては天乃の悪戯を全力で込めていたが、
夏凜以外のみんなに関しても、どういったものを使うかと言う話をしていたのだが、
普通にします。と言う答えだったはずの樹は、しかし企んでいて
天乃はちらりと視界の端に見えた歌野を認めて、苦笑する
天乃「良いわね。持ち手の部分に私達のネームが刻印されていてスペシャルで、掬い部が小さめでキュートだわ」
樹「あはは……」
ちょっぴり歌野らしい感想を述べて、樹をまっすぐ見る
天乃「覚悟を決めるから、どーんと来なさい。べちゃっとでもいいわ」
樹「汚したくないので、そんなにたくさんはやらないですよ」
樹はそう言いながら、ケーキへとスコップを差し込んで掬い上げた
85 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/06(日) 23:03:23.83 ID:JuyCSmdCo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/06(日) 23:12:11.31 ID:hQoc4Ct2O
乙
大人びた樹ちゃんもかわいらしいなぁ
あとさおりんが口を滑らせかけたベッドでの話も是非見てみたいッス
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/07(月) 12:20:55.44 ID:EQpbYjIOO
乙
その辺の話は後でwikiのオマケでやるんじゃない?(無茶振り)
88 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 00:11:34.45 ID:c5u0kiIto
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/08(火) 00:15:00.54 ID:e4WCKlTuO
いつも乙ですー
90 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 21:15:48.71 ID:c5u0kiIto
では少しだけ
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/08(火) 21:23:22.86 ID:/l/ifcn3O
かもーん
92 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 22:22:36.04 ID:c5u0kiIto
樹「天乃さん、どうぞ」
スコップの先端にケーキをすくった樹は、
天乃の方へとそれを差し向ける
天乃「あ〜ん……しないの?」
樹「言わないとダメですか?」
天乃「その方が雰囲気あるじゃない」
何の雰囲気があるのかと、樹は困ったように眉を顰める。
あるのは新婚さんっぽい雰囲気だ
一つ一つの所作に照れくささが残っていて、
まだ初々しく感じられるというのが分かりやすいだろうか
樹「それ、なら」
樹は少しばかり頬を染めつつ、
グッと息を飲んで
樹「あ、あ〜ん……」
そうっと差し出す
93 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 22:57:55.46 ID:c5u0kiIto
天乃「あ〜ん……」
樹の差し出したスコップを出来る限り広げた口で受け入れる。
本来のスコップに比べればだいぶ小さいものだが、
それでも天乃の口にはとても大きくて、先端から数センチもいかずに止まる
クリームで口元を汚しながら天乃は唇を閉じたけれど、
樹はスコップを引き抜かない
天乃「ぃふひ?」
樹「そのまま、噛み切ってください」
天乃「ん……?」
樹「このスコップ、食べられますから」
天乃「……」
口の中に感じるスコップは、
味覚こそケーキの甘さで誤魔化されているが、
金属的な冷たさは感じられない
94 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/08(火) 23:58:45.72 ID:c5u0kiIto
唇ではなく、スコップに歯を立てて、噛んでみると
最初こそ固い抵抗感は感じられたもの、
割れるというよりは溶けるように
スコップの金属だと思われていた部分が欠けて、口の中に残る
樹が手を引くと、スコップは天乃に食べられた痕を残しているのが見えた
天乃「ん……」
樹「実は飴細工なんですよ。驚きました?」
持ち手の部分はべたつきを無くすためにクッキー生地だが、
金属的な部分は飴細工だ。
砂糖菓子でのつくりも考えられたが、それではケーキをすくう耐久に不安があって、飴になった。
飴なら、大きさを押さえたうえで、すくうのを軽めにすれば何とかなる
天乃「……驚いたわ」
口いっぱいにはならなかったケーキを飲み込んで、
天乃は微笑む
樹の可愛らしく、おしゃれなサプライズは嬉しかった
95 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 00:04:12.99 ID:KtpwlApHo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 00:09:00.02 ID:1ZtS5XGoO
乙
樹ちゃんは久遠さんに負けず劣らずお嫁さんポジションが合うなぁ
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 02:34:20.68 ID:qYjlnOheO
乙
樹は用意周到かわいい
98 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 20:48:49.99 ID:KtpwlApHo
では少しだけ
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 21:08:42.80 ID:NsxIz5zpO
きてたか
100 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 21:35:00.18 ID:KtpwlApHo
樹「驚いてもらえたなら、良かったです」
天乃「食べられるスコップだなんて、考えもしなかったわ」
樹の嬉しそうな笑顔に天乃は少し考えながら答える
飴を作るくらいなら、天乃にも容易にできるだろう。
それを平たい形でなら動物の形にするといったことも、
べっこう飴という飴を作ったときに試しているので、出来ると思っている。
けれど、ここまで精巧なものは作れない
天乃「凄いわね……借りて良い?」
樹「あ、はい……」
天乃「これ持ち手の部分も食べられるの?」
樹「食べられますよ」
天乃「食べて良い?」
樹「どうぞどうぞ」
101 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 22:22:32.30 ID:KtpwlApHo
持ち手の部分は、一見本当に木製のそれのようで、
けれど、匂いを嗅いでみるとちゃんと美味しそうな匂いがする
天乃「……ん」
樹がするわけがないと信頼を置きつつ
ドッキリの可能性もあると警戒してちょっぴり齧ってみると、
パラパラと欠けたクッキーが舌の上に落ちる
ちゃんと、食べられるものだ
天乃「あ、美味しい……」
樹「飴とクッキーって言うのが、ちょっとアンバランスなんですけどね」
天乃「あら、そういうのもあるらしいわよ。作ったことないけれど」
天乃はそう言いながら、
食べかけのスコップを一瞥する
持ち手と先端に歯型のついているスコップはなんだかおもしろい。
天乃「樹」
樹「っ――」
天乃はスコップの先端をもう一度齧って――樹にキスをする
102 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 23:26:24.42 ID:KtpwlApHo
舌は忍ばせずに、唇だけで
口の中で少しだけ溶けた飴を、樹へと移していく
みんなよりも長くキスをしてしまうと、何かありそうですぐに離れる
天乃「ん……っ」
樹「っふ」
渡しきれず、
天乃と樹の唇の間に残ってしまっていた飴混じりの唾液が糸を引いて
披露宴に似付かわしくなく、艶めかしさが演出されてしまう
樹「は……ふ……」
垂れてきたそれを、樹は仕方がなく指で絡めとると
ただの布巾ではべたつくと判断したのか
ただそうしたかったのか、
その指を天乃の唇に押し込む
天乃「んっ」
樹「されるだけじゃないですよっ」
急にされたキス
されると解っていても、
飴の口移しとは思っていなかった樹は頬を染めつつ、攻めの姿勢を見せた
103 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/09(水) 23:30:50.31 ID:KtpwlApHo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/09(水) 23:43:46.06 ID:0OYw4VgMO
乙
なんて微笑ましい樹ちゃんとのイチャつき…
そしてやっぱり反撃されるところが実に久遠さんらしいな
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 04:06:50.48 ID:aZIOVNeTO
乙
カウンターをかえされることに定評のある久遠さん
106 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/10(木) 23:11:28.38 ID:b/sNJkYWo
遅くなりましたが少しだけ
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/10(木) 23:17:51.54 ID:NcRrhoDvO
やったぜ
108 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:13:16.07 ID:vYsB+5i4o
天乃「ん……」
樹「っぁ……んっ」
樹の差し込んできた指を天乃はそのまま唇で包み込む
樹が強く引き抜こうとしても、怪我をしないように優しく
けれど、引っ張る気が起きないように甘く噛みながら
指の腹の部分を、舌先でちろりと舐める
天乃「っふ……ん……」
鼻ではなく、口の端から息を吐く
樹の顔が真っ赤になっているのが見えて、
それでも天乃は唇をもにゅもにゅと動かして、弄ぶ
樹「っ……」
天乃「っは……ふ」
拘束のようなそれを離してあげると、
今度こそ、本当にそれらしい糸が伝う
さっと手を引いた樹の瞳は潤んでいて、
天乃は、やはり笑みを浮かべた
109 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:30:03.13 ID:vYsB+5i4o
天乃「甘いわね……ふふふっ」
樹「あ、甘いって――」
天乃「どっちの話かしらねぇ?」
指が甘いのか、詰めが甘いのか、
どちらも甘いのは樹なのだけれど。
にこやかな天乃を、樹は直視できない。
攻めをそのまま絡めとられて、
してやったりという嬉しそうな笑顔
負けてしまった悔しさ
それを大きく上回る心。
だからきっと、目を合わせてなんてしまったら――
天乃「俯いたら、私と見つめ合うことになるわよ」
樹「っ!」
天乃「ふふっ」
下から伺うように顔を覗かせた天乃は、しかし屈んだりなどはしていない。
天乃の誇らしげな笑みに、樹はお手上げとばかりに苦笑いを浮かべた
110 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:44:17.14 ID:vYsB+5i4o
すぐ隣を歩いていると、いつも見えるのは天乃の頭だ
下を向かないと顔は見れない。
少し離れてくれないと目を合わせることが出来ない。
だからと、高校生の時に天乃が言ったことがある。
【天乃「そんなに俯いてばかりいたら私と目が合っちゃうわよ? そんなに見たいの?」】
――なんて。
にんまりと笑っていたので、
冗談半分だったのだろうと、樹は今でも思っている。
でも、確かに……悩む必要はなかった。
前を向けば追いかける背中が見えて、
下を向けば、寄り添い微笑んでくれる笑顔が見られて
大変な勉強も、頑張っているアルバイトも
そのためならと思えばいつだって幸せだった
樹「狡い、ですよ」
天乃「そうかしら……そう? だったら、小さい身体も誇れるわね」
樹は天乃の体を抱きしめる
互いにドレスで多少の窮屈な感覚はあったけれど、
天乃は優しく笑みを浮かべて、それを受け入れた
111 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/11(金) 00:45:51.57 ID:vYsB+5i4o
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はすみませんが所用のためお休みとさせていただきます
明後日は可能であれば少し早い時間から
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 02:10:21.31 ID:kXJ7rHBuO
乙
あいかわらず誘い受け全開の久遠さん
結婚式の夜がとんでもないことになりそう
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/11(金) 06:06:17.91 ID:nPYp+WiNO
乙
久遠さんの高校時代も幸せそうだなぁ
114 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 20:21:26.59 ID:sop8EWKlo
遅くなりましたが、少しだけ
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/12(土) 20:23:33.59 ID:mQH/Az+kO
よしきた
116 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 21:34:27.29 ID:sop8EWKlo
園子「凄いことになってるんよ〜」
天乃「そうかしら?」
園子「あとで痛い目を見るね」
天乃「……やっぱり?」
結婚式でキスをしていなかった分、
悪戯と言う形で清算していこうとも思っていたのだが、
もちろん、それで解決などするわけもなく。
それを見ていた園子の笑み交じりの呟きに、
天乃も困ったように笑う
天乃「家に帰ったら大変よね……絶対に」
園子「私とも、してくれる?」
天乃「そんな窺わなくても、園子一人除け者にしたりなんてしないわよ」
117 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 22:06:04.66 ID:sop8EWKlo
園子「そっかぁ〜」
満足そうに頷く園子は、
若紫色のドレスのスカートの部分を摘まんでひらひらと振る
照れ隠しのつもりなのだろう
やや俯き気味な園子の頬がちょっぴり赤らんでいるのが見えた
園子「悪戯なしにして欲しいなぁ」
天乃「面と向かって言われると、ちょっと対応に困っちゃうのだけど……そうね」
園子もからかってみると可愛らしい反応を見せてくれる
もちろん、からかうことをしなくても園子は可愛らしいのだけれど
せっかくの披露宴なのだ、飾っていない可愛らしさを引き出したいと思うものなのだ
けれど、悪戯せずにして欲しいと本人から願われると
流石の天乃も、その手を引かざるを得ない
天乃「良いわ。驚かしはなしにしましょ」
118 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 23:15:49.33 ID:sop8EWKlo
園子「でも、その言葉で安心できないのが……お姉様なんよ」
天乃「あら、心外だわ」
園子「隙をついてやろうって、虎視眈々と狙ってる」
天乃「今は大丈夫よ」
園子の悪戯心が垣間見える声色に対して、
天乃は穏やかに答える。
園子がすぐに信じないのは、天乃の日頃の行いだ
別に怒るようなことはしていないので
嫌われたり、どうなりなことはないし
むしろ、なにをしてくれるのかと期待するまであるのだけれど。
天乃「今回は、園子と私の記念だもの、貴女を困らせたりしないわ」
119 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/12(土) 23:47:46.83 ID:sop8EWKlo
園子「そう言って不意を突いてくるのに……今日だけは信じるんよ」
天乃「ありがと」
園子「笑っても誤魔化されないよ」
園子はそう言いつつ、天乃からケーキへと視線を移す
キスをされるとしても、ケーキを食べさせる段階になってからになる
ナイフを誤って落としてしまったりしないように気遣ってくれるので
その部分も大丈夫だろう。
園子のケーキは、
園子が今もなお自室で使っているサンチョというキャラクターの抱き枕の形を模したロールケーキだ
紫色の部分にはブルーベリー、口の部分などにはベリーなどを用いて着色されており
園子から見ても、その完成度は高く見える
園子「ちょっと、切るのがもったいないんよ〜」
天乃「そうねぇ、可愛いもの」
園子「お姉様……天乃さん、お願いがあるんだけど……」
120 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 00:08:51.81 ID:0loehisvo
園子はどうしても見下ろすことになってしまうのを残念に思いつつ、
天乃へと向けて、瞳を潤ませてみる。
天乃にも夏凜にも東郷にも風にも樹にも沙織にも友奈にも通じない。
通じると言えば、デート中に絡んでくる異性くらいだ
けれど、天乃達は可愛いと言ってくれるので、良く使う手だ
園子「サンチョのケーキで記念撮影したいんよ」
持ち上げる素振りを見せる園子は、
どこか昔を思わせる幼さが感じられて、
天乃は困ったように笑みを浮かべる
天乃「ケーキで? 重いわよ?」
園子「このくらいなら大丈夫」
勇者としてのお役目が終わって以降、
夏凜に付き合ってのランニングを除けば、
園子はごく普通の女の子としての生活をしてきた。
それゆえに、筋力的にはそこまでしっかりとしていない。
それでも、普通の同年代に比べれば、体つきはしっかりとしているけれど。
天乃「分かった。でも気を付けてね」
園子「大丈夫なんよ〜」
121 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 00:13:38.88 ID:0loehisvo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 00:25:47.51 ID:aTxKhuBDO
乙
乙女モード全開のそのっちって中々貴重でかわいいなぁ
123 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 15:55:51.89 ID:0loehisvo
遅くなりましたが、少しずつ
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 16:35:16.85 ID:5HHIGz3QO
来てたか
125 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 17:06:21.13 ID:0loehisvo
ケーキの置かれている平皿を引いた園子は、
その重さを感じて眉を顰めると
両手で少しずつ引っ張って、中央からずらしていく
こうしてみると、ロールケーキで良かったと天乃は思って
天乃「係の人の手を借りなくていいの?」
園子「二人の作業なんよ」
天乃「だったら、少し待って」
園子の手を止めさせて、
ケーキと一緒に引っ張られてしまうテーブルクロスを逆側に引っ張る
滑り止めが加わった分、園子は難しい顔をしたけれど
天乃が逆に引っ張るのと同時に平皿を引けば、少しは簡単になる
園子「天乃さんっ」
天乃「落とさないようにね」
端からはみ出た平皿の下に手を添えて、
少しずつ持ち上げていく園子を手伝って、天乃も平皿を持ち上げる
テーブルクロスは少し不格好になってしまったけれど
そこは、樹と東郷が補ってくれた
126 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 17:31:47.51 ID:0loehisvo
園子「結局助けられちゃったんよ〜」
天乃「ふふっ、やっぱり二人じゃ少し無理があったわね」
左右から手助けしてくれた二人は、
テーブルクロスを整えるだけで、さっと身を引いた。
元々準備されていた時よりも綺麗に見えるテーブルクロス
丁寧な東郷もそうだが、
介護も含めての仕事を行うために樹がしっかりと身に着けたおかげだろう。
樹が微笑んだ「二人だけじゃないよ」は、まさにその通りだ
天乃「ケーキカットは完璧にこなしましょ」
園子「ううん、それだけじゃない」
園子は首を振って、天乃に笑みを浮かべる
ちょっとだけ悪だくみしているのが透けて見える
園子「ほんの数分間だけの、私達の披露宴を完璧にするんよ」
その数分以外はみんなでの披露宴
でもこのわずかな時間だけは二人だけのもの。
そう思ったって良いよね。と、園子は心の中で思うと
天乃は察したように頷いて「そうね」と、答えた
127 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 18:40:32.06 ID:0loehisvo
目線こっちにくださ〜い。と楽しそうな声に従って、
サンチョケーキの目を向けてあげると「二人も」と笑い交じりに声が続く。
ケーキと一緒に一、二分撮影を行って、
もう一度テーブルの上に戻す。
二人とは言え、
手で支えていたのは少し疲れたのだろう
手首を軽く振って、一息つく
園子「縦? 横?」
天乃「そうねぇ……普通ならお腹の辺りから半分よね」
ズバッと……と
ナイフを持たずにやるように見せた天乃は、
ナイフの持ち手を軽く撫でる
天乃「斜めからがいい?」
園子「その手に従うんよ」
128 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 20:05:24.27 ID:0loehisvo
ナイフに触れる天乃の手に手を重ねるようにした園子のささやき
天乃は小さく笑うと頷いてナイフを握る
その手から滑るように動いた園子の手は、
ナイフの持ち手、余りのある部分を掴む
柄の代わりになっているフラワーリングが、少しこそばゆい
天乃「もう片方の手は使わないの?」
園子「動かしにくくなっちゃうから」
天乃「……そっか」
園子の指先だけしか触れないナイフ
それが少しさびしいと
天乃は園子がしない分を自分のもう一方の手で補う
園子「天乃さん?」
天乃「二人三脚は――息を合わせれば簡単よ」
園子「そうだねぇ」
そう言われると困っちゃうなぁ。と
園子は天乃の手に、もう一方の手を重ねた
129 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 20:45:19.47 ID:0loehisvo
園子「サンチョぉ……」
天乃「ふふふっ」
切ると決めたのに
ケーキだと分かっているのに
自分たちで決めたデザインなのに
今にも泣きそうな声でサンチョケーキにナイフを入れて行った園子に、
天乃は思わず笑ってしまう。
今日家に帰ったら
きっと真っ先にベッドの上にある枕を抱きしめに行くだろう
天乃「デザイン、やっぱり別のにしたほうが良かったかしらね」
園子「キャラ弁で鍛えたから大丈夫」
天乃「なるほど……」
星乃達のお弁当用に作っていたお弁当
それと似たものを自分にも作ってと園子はお願いしていたのだ
天乃「そういうことね」
130 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 20:59:48.98 ID:0loehisvo
サンチョケーキほど立派なものだったとは思えないけれど、
園子が練習になったならなったのだろうと
天乃は一先ず頷く
天乃「園子はどっちがいい? 食べるか、食べさせるか」
園子「選んで良いの?」
天乃「もちろ――」
園子「じゃぁ、あ〜んっ!」
それはもう、普段のんびりとしている園子とは思えないほどに素早かった。
天乃と一緒ににっぎていたナイフから手を離した瞬間、
ケーキの横に置かれていた、スプーンを手に取る
持ち手はやっぱり、サンチョモチーフ
だからか、それをぎゅっと握りしめている園子は成人しているようには見えない
天乃「かわいい」
園子「っ……私が、食べさせるんよ」
天乃「お願いします」
131 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 21:12:39.76 ID:0loehisvo
天乃は素で口にしてしまったのだけれど
だからこそ、園子は顔を赤くしてしまって
子供っぽかっただろうかと。
それを誤魔化すような勢いのある「食べさせたい」という言葉
天乃はそれに笑顔で答えて待つ。
目を閉じ少しだけ口を開いて、数秒。
雑音と言ってしまうのは聊か心苦しいものだけれど
二人の空間には不要な音に満ちている会場の中
それらのいっさいが抜けて行って、園子の息遣いだけを感じ取る
天乃「緊張してる?」
園子「し、してないんよ」
天乃「そっか」
園子の心臓が跳ねたような気がする
心音までは聞こえないけれど、そんな気がして――
唇の先に柔らかい……液体のようで液体には満たない感触が触れた
132 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 21:32:02.46 ID:0loehisvo
甘さの強いクリーム
焼きたての食パンのようにふんわりとしているスポンジ
甘さを引き立てさせたり、抑えたり
一番忙しそうなブルーベリーの僅かな酸味を感じる
天乃「ん……美味しい」
噛まなくても、クリームは舌に融けていく
クリームとベリーソースが唾液と染みたスポンジ
天乃「食べたい?」
園子「っ」
天乃は必ず見上げる姿勢になることを考慮の上で、
園子に視線を向け、わざとらしく……自分の唇に人差し指を触れさせる
園子「え、と……」
天乃「あぁ、駄目ね」
悪戯はなしだったわねと、あとから思い出したように笑った天乃は、
唇からを指を離し、手で口元を覆って――飲み込む
園子「あぁ……うん、そう、なんよ」
選択肢に何があったのか察していた園子としては、
ちょっぴり、残念で
天乃「スプーン、貸して」
勿体ないことをしたかなと、園子はスプーンを手渡す
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 22:04:46.57 ID:+8blyC/MO
うむ
134 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:16:32.20 ID:0loehisvo
スプーンを受け取った天乃は、
手慣れた手つきでケーキをすくうと園子へと差し向ける
天乃「あ〜ん」
園子「あ、あ〜ん……」
悪戯に一歩足を踏み入れた分のリードがあるからか、
園子の頬が赤らんでいるのが見える。
口をついた「かわいい」が一番効いていると思うと
やっぱり、可愛らしいと思ってしまう。
ひとすくいのケーキを、園子の小さな口の中に納める
ゆっくり閉じる唇
何度も重ねたことのある、柔らかさを良く知っている唇
引き抜いたスプーンは艶やかで、
天乃はすぐに引き出せる言葉を、飲み込む
悪戯禁止……だから「間接キスだね」なんて
今更、ドキドキともしにくい言葉は使わない。
ただ園子の頬に触れる
見上げてしまうのはやはり武器だと言えるだろう
天乃「して――いい?」
悪戯なしに、正直に……答えは下りていく瞼。
135 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:36:31.72 ID:0loehisvo
その仕草はとても自然だっただろう。
見ている人が慣れていると……感じるくらいに。
園子の身体は背の低い天乃を少しでも支えるように
腰の辺りから斜めに抱き上げるようにしていて
天乃はそれを信じて出来る限りの背伸びで、唇を重ねる
それでも園子の頭がやや下がっているのは、
少しでも自分から近づきたいという心の表れ。
天乃「っふ……」
園子「っ……」
離れる前に、瞼を上げる。
園子の瞳と天乃の瞳は互いの中に自分を見て、
そうして離れて、天乃が半歩下がる
暫く言葉はなくて、唇の潤いにキスを想わされてか、
園子は手の甲で口元を隠すと、撮影の音から顔を背けてしまう
天乃「……やりすぎちゃった、かしらね」
136 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:48:26.43 ID:0loehisvo
結婚式で行うような、
誓いを立てる接吻とは違った感情の含まれていたキス
だから園子も羞恥心には抗えない。
いや、素直な感情が表に出てしまっているから、見られたくなかったのだろう。
化粧をしていない顔はあまり見せたがらないものだ
天乃「園子、ありがとね」
甘かった。
そんな、からかうつもりのない言葉も今の園子には大きいだろうと
天乃は横を通る間際に、その一言だけで留める。
当然、どちらも天乃の正直な気持ちだ。
東郷「久遠先輩は、容赦がないですね」
天乃「ふふ……悪戯心はなかったのよ」
最後の一人、東郷はじっと天乃を見定めて
その奥で揺れる、かつては親友であり今は家族の一人である園子を望む。
笑う天乃は少し困り顔で、
どうにも止められなかったと言った様子
けれど東郷は「私は全部受け止める所存ですよ」と、手を広げる
東郷「時間をすべて使えるのが、大取りの特権です」
天乃「熱心に主張したのはだからなのね」
天乃がそう言うと、東郷はくすりと笑みを浮かべた
137 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/13(日) 22:49:48.66 ID:0loehisvo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
交流、最後
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/13(日) 23:01:39.76 ID:+1X2JLkuO
乙
ついにラストの東郷さんか…
くあゆシリーズではある意味一番イメージ変わったよな
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/14(月) 03:43:04.89 ID:Ga0rQriWO
乙
まさかの東郷さんが大トリ
140 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 21:30:34.22 ID:4YEHaGuro
昨日は出来ませんでしたが、本日は少しだけ
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 21:38:52.97 ID:3v9ogef8O
やったぜ
142 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 21:55:52.23 ID:4YEHaGuro
天乃「それにしても凄い作りよね、このケーキ」
東郷「色々考えた結果、やっぱりこの形が落ち着くかと……」
天乃「落ち着く?」
形が二段のケーキにするにはそれなりに丁度良くて、
かつ、思い出になりそうとのことで、その形にデザインされた。
食用ではなく、イミテーションケーキとしての制作も予定されたが、
やはり、ケーキカットしてそれをそのまま――というのが良い。という話で
ちゃんと食べられるものになっている。
東郷曰く、航空母艦のなんとかかんとか。
元々は潜水母艦だった――という話のやつだ
天乃「東郷から見ても文句はなし?」
東郷「他に比べれば、隆起点も少なめとはいえ、簡単ではないので……作って頂けただけ感謝です」
見せて貰ったデザインと比べると、
柱のみの部分が埋められていたりと
やや手が加えられているが、そこは重量的な問題なのだろう
甲板と言っていた部分は、
ケーキカットを考慮してチョコレートなどのプレートではなく、スポンジになっているように見える
143 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:18:17.49 ID:4YEHaGuro
天乃「思ったのだけど、航空とか潜水とか色々あるけど船が二つに――」
東郷「それはそれです」
航空母艦だろうが潜水母艦だろうが、
二つに切られてしまったらどうなるのか……は同じ結末なのだけれど
東郷としては、そこは一考の余地もないらしい。
天乃は少し考えて、笑みを浮かべる
天乃「そうね」
東郷「久遠先輩――いえ、天乃さん。ようやくですね」
天乃「長く待たせちゃったわね」
東郷「いえ、待たせたのは私達です」
いつだってできた
いつでも良かった
けれど、みんなが大人になるまではと時間をかけて今になった。
付き合いを始めてから約8年
全てが終わってから7年
一人一人が、1年ずつ時間を貰ったと思えば、ちょうどいいのかもしれない。
東郷はそう考えて
東郷「一人ずつで考えれば、約1年半の交際での結婚ですし……程よいかと」
144 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:30:16.69 ID:4YEHaGuro
天乃「なるほどねぇ」
そう考えれば、確かに交際の始まりから結婚までの期間的に言えば、
遅くもないし早くもない
丁度いい期間なのかもしれない。
実際には、みんなで住んでいるし、約8年間なのだけれど。
天乃「東郷もだいぶ落ち着いてくれたし……」
東郷「あれは重要だったからですよ。そうしなければいけない。そうしないと――だったから」
東郷は約8年前のことを思い返して、
少し寂し気に、目を細めながら静かな笑みを浮かべる
東郷は天乃の体の問題が無くなってからというもの
積極性は控えめになっていった。
もちろん、その感覚の恋しさや自分以外の相手がいることもあって
普通の人に比べれば欲求は多かったかもしれないが、
それでも、全盛期よりは控えめになっていった。
東郷「ですが――今夜は、久しぶりに興起しても良いかもしれません。いえ、しているかもしれません」
天乃「それはちょっと」
東郷「責任は、取ってくれると信じています」
145 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:36:59.29 ID:4YEHaGuro
にっこりと微笑む東郷は、
やはり、以前に比べればとても大人びている。
可愛らしさよりも優美さが勝っていて、
それに触れたことがなければ、息を飲んでしまうほどに。
しかし、その中にも学生だった東郷の雰囲気はまだ残っているように思う
そうしてくれると信じている、期待
それを感じるからだ。
天乃「そう言われると弱っちゃうのだけど……」
東郷「大丈夫ですよ。明日はお休みです」
天乃「そうなのだけど、でも、待って……それはここで言うべきではないわ」
押し倒そうとでもしているかのように
ぐいっと距離を縮めてきた東郷から、天乃は思わず足を下げてしまう。
最近の東郷なら大丈夫
けれど、今ばかりは少し心配で
それを察しているのだろう、東郷は「大丈夫です」と先手を打って
東郷「本番は夜――ですから」
天乃は、普段は控えているだけなのだろうかと困ったように笑った
146 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 22:58:16.62 ID:4YEHaGuro
東郷「手、握っていいですか?」
天乃「え、ええ……」
ナイフではなく天乃の手を握りたいと言った東郷は、
天乃がナイフを持った手にそのまま手を重ねて
申し訳程度に添えられたもう一方の左手が、ナイフに触れる
東郷「やっぱり、お綺麗です……」
天乃「ふふふっ、ありがとう。東郷だって綺麗だわ」
入場前にも話したこと
それをまた、感慨深そうに零した東郷は、
企みの感じない笑みを零して、白い肌を僅かに赤らめる
東郷「私にも、して貰えますか?」
天乃「驚きたい? 驚きたくない?」
東郷「胸に優しいものが良いです」
天乃「難しいけど、善処してあげる」
東郷の自分を見ないお願いに、
天乃は寄り添いながら、囁くように答えて……ケーキへとナイフを降ろしていく
東郷も、綺麗だけれどまだまだ可愛らしい。
そう思って、天乃は気付かれないように笑みを浮かべた
147 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/15(火) 23:00:33.83 ID:4YEHaGuro
では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/15(火) 23:08:40.15 ID:IUhUbzZsO
乙
もしかして結婚式の後に夜のパート(意味深)とかあるのだろうか
東郷さんとかやる気満々なだけに期待してしまうな
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/16(水) 02:04:28.85 ID:8bCsKC6HO
乙
東郷さんが楽しそうでなにより
150 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/16(水) 21:51:34.48 ID:YNGPeqm/o
遅くなりましたが、少しだけ
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/16(水) 21:56:47.14 ID:CQSOmCxPO
あいよー
152 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/16(水) 22:42:05.10 ID:YNGPeqm/o
ナイフを引き戻す力には少しばかり東郷の抵抗感が加わる
邪魔をしようとしているというより無意識なその力は
天乃の力を感じてか、すぐに抜けていく
天乃「緊張しているのね」
東郷「……そうですね」
天乃「期待してるって、言っても良かったのに」
東郷の手が離れるのを感じた天乃は、
ナイフをテーブルの上に戻して東郷の体に触れる
まだケーキは口にしていない。
なら大丈夫、接吻は行わない。
そう思っていた東郷は驚いて、僅かに後退りしてしまう
東郷「せんぱっ」
天乃「もちろん、まだしないけどね」
東郷「っ……」
天乃「それともケーキなんて関係なく、キスがしたいのかしら」
153 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/16(水) 23:38:15.98 ID:YNGPeqm/o
東郷「……意地悪、ですね」
天乃「いつもの私でしょう?」
東郷「それはそうなのですが……」
分かっていながら、分かっていないふりをする
それを使ってからかって、
求めても求めなくても
分かってくれているから、愛してくれる
東郷「胸に優しくしてください」
天乃「そのくらいの包容力はあるでしょ?」
触れるのはさすがにないと思ったのか、
天乃は東郷の胸元を指さすだけで、何もしない
浮かべる笑みはいつものいたずらっ子
東郷「そんな包容力は詰まってませんっ」
天乃「私には、詰まってるんだけど……」
東郷「もう……先輩ってば」
154 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/17(木) 00:10:22.56 ID:V5SiqgpSo
天乃さんと呼ぶより、言いやすい先輩
学校を卒業していなくても、しても
結婚しようとしまいと、
天乃はずっと先輩で、東郷はずっと後輩で
頑張って下の名前で呼ぼうとして
夏凜や風の「天乃」に憧れて
けれど、どうしても呼ぶことが出来ない
天乃「東郷――」
東郷「美森です。天乃さん、私は美森です。久遠美森です」
天乃「そうね。美森」
天乃は、まるで初めからそう呼んでいたかのように
慣れた様子で、東郷の名前を呼ぶ。
その表情は嬉しそうで、優しくて
東郷「あの……」
天乃「食べたい? 食べさせたい?」
天乃が基本的に「東郷」と呼ぶ理由
それを改めて口にされてはと思ったのか
天乃はスプーンを手に笑みを浮かべて、東郷の言葉を遮った
155 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/17(木) 00:11:12.45 ID:V5SiqgpSo
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みになるかと思います
明後日は可能であれば通常時間から
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/17(木) 06:11:47.42 ID:Ndor2Lx6O
乙
綺麗な東郷さんととーごーせんせーとの落差が凄いなw
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/17(木) 07:37:49.73 ID:Hxpsl9TjO
乙
先輩呼びもこれはこれでいじらしいな
158 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 21:12:06.55 ID:e7CVvo0Do
では少しだけ
159 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 21:17:20.17 ID:e7CVvo0Do
自分が天乃を「天乃さん」と呼べないように、
天乃も「美森」と呼びづらいのではと思ってみたものの
まったくの勘違いだった。
天乃はいつだって「美森」と呼ぶことが出来て
けれど、東郷が「久遠さん」や「久遠先輩」と呼ぶから、
それでも構わないのだと……示してくれていて、寄り添っていた
東郷「……食べさせたいです」
天乃「じゃぁ、はい」
東郷「………」
天乃は自分が先に手にしていたにも関わらず、
全く不満のない様子で、ケーキをすくうためのスプーンを手渡した。
ケーキと違って、スプーンは特に手をくわえていない普通のものだ。
というのも、予定としては零戦と呼ばれるかつての戦いに使用されていた戦闘機だったが、
一般の人の知識ではうん十うん式爆撃機だの戦闘機だの攻撃機だのも曖昧だろうし、
その中からさらに個別の名称を持ち出したところで分かるはずもなく。
そのため、
ケーキのデザインを航空母艦、龍鳳にするだけに終わったのだ。
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/18(金) 21:17:34.36 ID:s42V2gyCO
よっしゃ
161 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 21:46:01.70 ID:e7CVvo0Do
ケーキを前に、天乃を隣に。
東郷はどうしても緊張してしまいながら、
跡が残ってしまうくらいに握りしめてしまっている東郷は、
食べさせるとは言ってもと困った様子で、手を止めてしまう
東郷「少しだけで良い……ですよね?」
天乃「ん〜――」
天乃は少し考える素振りを見せる
けれど、鷲尾須美としての付き合いを含めれば、
約10年と言っても良いほどの付き合い
それでなくても敏感な東郷は目を細めて
東郷「悪戯なこと言っても、本気にしますからね」
天乃「あら……」
とんでも無いことを言われる前に先手を打つ。
驚いたような顔を見せた天乃だが、
選択肢を潰しきれたわけではないのは、東郷でも分かってしまう
天乃「私はただ、貴女の気持ちの分を食べさせて欲しかったのだけど――多すぎるわね」
残念だわ。なんて
困った顔をする天乃は、本気に見えた
162 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 22:22:55.68 ID:e7CVvo0Do
東郷「……多すぎますね」
気持ちの分を食べさせるとなったら、
残念ながら、この空母ケーキでは物足りない。
良くある数段積み重ねたウェディングケーキであれば、
ギリギリ足りるかもしれない
東郷「なので、少しだけにはなりますが一口で食べられる分にします」
天乃「一口分だけ?」
東郷「天乃せ……さんには、いつだって綺麗でいて欲しいと思うので」
天乃「ふふっ」
先輩と言おうとして、堪えて
そうして天乃さんと言った東郷は、
本当に天乃の小さな口でも一口で食べられる分をスプーンですくうと
天乃の方に差し向けて
東郷「では」
天乃「ん……」
東郷「ぁ……あ〜ん」
ただ目を閉じた天乃に対して、
東郷は周りの視線にちょっぴり恥じらいを見せながら、
二人きりや、みんながいるときには良くやるそれで、天乃に食べさせた
163 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 23:49:45.51 ID:e7CVvo0Do
本当にたった一口で食べきれる分のケーキは、
すんなりと天乃の口の中に納まる
普通のケーキを食べる一口分のようなそれは、
あっさりと口の中に消えてしまう
ケーキを食べさせ合う、ファーストバイト
その想いを伝えると考えるとやや心許ないかもしれないけれど、
それでいいと東郷はスプーンをテーブルの上に置こうとして
天乃がその手を掴む
天乃「貴女がまだよ」
東郷「えぅ、あ……」
天乃「ふふっ、同じスプーンは駄目かしら」
いつも……ではないにしても、
食べさせあいもしている東郷としては吝かではない
東郷「天乃さんが良いのでしたら……」
天乃「いつものことでしょ?」
東郷「そう、なんですが……あんまり、言われてしまうと困ります」
天乃と東郷のやり取りを見守る友人や肉親
その視線から逃れるように左手で影を作った東郷は、
しかし、赤らんだ耳元がはっきりと見えていた。
164 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/18(金) 23:53:08.13 ID:e7CVvo0Do
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/18(金) 23:59:45.30 ID:+TCNlBQgO
乙
東郷さんも恥じらいがあるとやっぱり可愛くなるなぁ
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/19(土) 02:44:17.10 ID:bcFPb2v+O
乙
かわいい
167 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/19(土) 21:17:46.64 ID:787yLgaEo
では少しだけ
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/19(土) 21:44:59.84 ID:jNew4cLWO
きてたか
169 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/19(土) 21:52:11.04 ID:787yLgaEo
東郷がすくってくれたのと同じくらいの量を、スプーンですくう
この場ではやっぱり少し物足りなさがあるが、
食べさせあうのはちょうどいい感じかもしれない
天乃「ぁ〜ん、して」
東郷「……いざやるとなると、恥ずかしいですね」
天乃「喫茶店でだって、したことあるじゃない」
東郷「ありましたけど」
高校生時代の話だ。
共学に進んだ天乃達
男子にも積極的に絡んでいく天乃や友奈
控えめな東郷達
それはもう、みんな揃いも揃って人気だった。
当然のように言い寄る男子はいたし、
下駄箱にラブレターなんて古式ゆかしい手法が使われることもあった。
それがどれほどあったのか覚えがないが
天乃達の中の誰かが「もういっそ、公にいちゃつけばいいんじゃないかな〜」と
趣味8割の気分で言い出したので、決行したのだ
東郷「それとこれとは話が――」
天乃「一緒よ。あの時も今も、私のことだけを見ていてくれればいいんだから」
170 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/19(土) 22:42:34.00 ID:787yLgaEo
東郷「先輩……」
天乃「先輩って呼ばれると、本当にあの日の再現になるわね」
東郷「っ」
天乃「はい」
天乃は容赦なく東郷へと攻めて、
東郷の準備が整わないうちにケーキを乗せたスプーンを差し出す。
周りのみんなからの視線が集まってきていて
東郷の窺うような視線が天乃へと向かう
けれど天乃は笑みを浮かべているだけで、
スプーンを差し向ける手は東郷の口元へと近づいていく
東郷「ぁ……」
天乃「あ〜ん」
東郷「あ……あ〜……ん……」
きゅっと目を瞑った東郷は、
意を決したように口を開けて差し出されたスプーンに食いつく
かつんっと小さな音がスプーンから伝わって
唇がクリームを完全に舐めるように滑り、艶々としたスプーンが残る
171 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/19(土) 23:25:21.17 ID:787yLgaEo
すぐに離れた東郷は動く口元を手で覆い隠しながら、
カメラのシャッター音から顔を背けるものの、
それでは良い写真が撮れないと、
こっち向いてという声が多くかけられる
天乃「大丈夫?」
東郷「大丈夫……です」
天乃「とてもそうは見えないのだけれど……」
白い肌はもう真っ赤で、
視線が欲しいと求められていても答える余裕もない
羞恥心に負けている東郷は
しかし、天乃にとってはとても愛らしいもので
悪戯なしとは言うけれど、
東郷達が常日頃言うように
これは【誘い受け】なのだろうと思って、東郷の頬に触れる
天乃「だから言ったじゃない――私だけを見てって」
東郷「っ……んっ」
優しく、唇を重ねる
驚きと、戸惑いと
揺れる東郷の瞳が瞼に覆われていくのを見守って、
天乃はみんなよりも少しだけ長くキスをする
172 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/19(土) 23:26:20.76 ID:787yLgaEo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできれば通常時間から
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/19(土) 23:32:43.94 ID:bHr40soNO
乙
久遠さんが誘い受けを極めた結果、あの東郷さんがタジタジに…
その分夜の時間がえらいことになりそうだけども
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/20(日) 00:10:16.65 ID:ws8freybO
乙
あの久遠さんがつよくなってる!?
175 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/20(日) 21:10:22.83 ID:70mqTrdNo
では少しだけ
176 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/20(日) 21:30:40.36 ID:70mqTrdNo
天乃「っふ……」
東郷「ぁ……」
離れていく天乃を追いかけるように、
東郷は瞼を開いて、その瞳に天乃を捉える
少し、キスが長かったのかもしれない
東郷の手は天乃の頬へと延びて、もう少し先を求めてしまう
天乃「東郷」
東郷「美森です……天乃さん」
天乃「……美森」
手のひらの温かみを頬に感じる天乃は
しかし、それを払わないまま、東郷へと声をかける
東郷は自分の状況を分かっているだろう
分かっていても、もう少しだけ。と、思っている
いつもよりもずっとずっと甘いキス
それはとても心地よくて、解けていくようで
天乃「落ち着いて」
東郷「落ち着いています、冷静です」
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/20(日) 21:32:03.65 ID:CtaJ9SEuO
きてたー
178 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/20(日) 22:11:45.22 ID:70mqTrdNo
天乃「流石に必要以上には……ね?」
一回は、みんな―参列者ではなく夏凜達―も許してくれる
けれど二回目はいけない
それをやってしまったら無法地帯に陥る
かつて鈍いと言われた天乃でも
約8年間、7人との付き合いを続けてきたら
何が調和を崩壊させ、自分の明日が危ぶまれるのかはそれなりに分かっているつもりだ
だから――駄目だ。
東郷「私には、必要なんです」
天乃「それはそうなんだろうけど」
東郷には必要だが、
みんなにだって必要なこと。
なので
天乃「また後で、ね?」
少し未来の自分に丸投げする
どうなるかは体が覚えているのだが、仕方がない。
179 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/20(日) 22:27:47.57 ID:70mqTrdNo
東郷「先輩……」
天乃「いい?」
東郷「それなら」
頬に触れていた感触が離れていくのを感じて、
天乃は一先ず安堵のため息を零す。
頑張れ数時間後の自分。と、
自分が通って来た道半ばからの視線に天乃は眉を顰める。
天乃「ねぇ、美森」
東郷「はい」
天乃「私は別に、強制する気はないわ」
東郷「えっと……」
天乃「鷲尾でも東郷でも久遠でも。貴女が須美であり美森であることには変わりがないんだもの」
他の人が聞けば困るとは思うけれど
それらの人に教えるような目的でもないのであれば、好きに呼んでも問題はないだろう
少なくとも、二人の時にそんな気遣いは不要だ
天乃「貴女にとっての私を、好きに呼んで頂戴」
それが先輩なら先輩で良い
久遠なら久遠でもかまわない
もちろん、下の名前で呼んでくれるのならそれも良い。
ただ、無理はさせたくないと天乃は思って、東郷へと笑みを浮かべた
180 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/20(日) 22:28:42.88 ID:70mqTrdNo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は場合によってはお休みをいただく可能性があります
明後日は、可能な限り早い時間から
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/20(日) 22:52:53.01 ID:vnwP0nQqO
乙
ここに来るまでみんなとのバランス取るのは大変だっただろうなぁ
特に性欲の発散とか…
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/21(月) 03:00:22.52 ID:tw375kkbO
乙
東郷さん欲求爆発しかけてる
183 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/22(火) 20:47:12.82 ID:erUTdUhoo
では少しだけ
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/22(火) 21:06:09.41 ID:m1fXO6+NO
よしきた
185 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/22(火) 21:12:22.86 ID:erUTdUhoo
披露宴がただのいちゃつきの場になりつつある中、
飽きもせずに見守ってくれるみんなと
もんもんとしてしまっている夏凜達
広がりつつある温度差を仕切りなおすようにお色直しが行われた。
天乃、東郷、園子、樹がウェディングドレスからタキシードに
夏凜、友奈、風、沙織がタキシードからウェディングドレスへ
女性だったのが男性、男性だったのが女性に切り替わると
それはまた大きく印象が変わってくる
ただ、
タキシードに切り替えた4人のうち2人ほど、
着付け役が男性らしく胸元を控えめにすることを諦めざるを得なかったが
どうにか形にはなった。
樹「まさか、男装用に強く絞めたら出てきちゃうとは思いませんでした」
天乃「子供産んでるからね……何度も」
園子「それを除いても絞めきれなかった人もいるんよ〜」
東郷「やめてそのっち」
樹「それはそれで男装らしくて良いんじゃないでしょうか?」
186 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/22(火) 21:59:37.44 ID:erUTdUhoo
相も変わらず……と言ってしまうと、
樹には可哀想だが、
大きくなったと言っても本当に微量で、ストン……としている。
樹自身はもう、
それを特別コンプレックスに思うことはなくなったが、
やはり、天乃達と並んでしまうと小さく見えてしまう。
園子「髪型が同じでも、衣装が違うと全然違うもののように見えるんよ」
天乃「そう?」
新しいタキシード組も比較的髪が長い
みんなポニーテールで纏めているのは
天乃といえば、その髪型だったからだ。
今の天乃は家の中ではとてもラフだ
下はパンツ系で、上はTシャツ
冬場はもう少し厚着をするが、ほとんどが袖の長短くらいの違い。
そしてオプションでエプロンをつけているくらいで
子供達に猫じゃらしに飛びつく猫のように引っ張られることもあるからと
髪を降ろしているのが普段の天乃だ
187 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/22(火) 22:32:49.77 ID:erUTdUhoo
樹「えっと……美森、さん。も、天乃、さんも格好いいですよ。とっても似合ってます」
天乃「先輩でもいいのよ?」
樹「っ」
タキシードを着てにっこりと微笑む天乃は、
流麗というべきか、とても様になって見える。
胸の主張が激しいので、異性とは到底勘違い出来ないが
それでも、恋をしてしまった樹としてはドキリとしてしまうもので。
園子「わっしーは普段スカート系が多いけどパンツも似合うね〜」
東郷「それはそのっちも同じでしょう?」
園子「私はよくよく履いてるから。それ以上に履いてる天さんはむしろだからこそ様になってる」
天乃「褒めても出せるものなんてないわよ?」
樹「やっぱり佇まいが違いますね。私も、後一年で同じようになれると思います?」
東郷「樹ちゃんには樹ちゃんの良さがある。可愛いは正義だって、風先輩も言ってるでしょ?」
樹「お姉ちゃんを参考にするのは、ちょっと間違ってる気がするんですが」
樹が困ったように言うと、
そのずっと後ろの方、
廊下を埋め尽くすような影が近づいてきて
風「なぁにか……嫌な話が聞こえた気がするんだけど?」
樹「気のせいじゃないかな」
沙織「意外に辛辣だよね。樹ちゃんって」
188 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/22(火) 23:26:22.02 ID:erUTdUhoo
天乃「似合ってるわよ、夏凜」
夏凜「お世辞はいいから……別に」
天乃「本心なんだけど」
東郷「友奈ちゃんも素敵よ」
友奈「えへへ……ありがとっ。東郷さんも格好いいよ」
照れくさそうに顔を背ける、ウェディングドレスの夏凜と
嬉しそうに満面の笑みを浮かべる友奈
その対照的にも見える可愛らしさには、園子も沙織も思わず笑ってしまって
夏凜の「笑うな」という照れ混じりにそれは増長する
天乃「沙織も、流石だわ。私なんて比にならないわね」
沙織「あたしは背が高いだけだよ」
樹「胸も大きいですし、お姉ちゃんくらいに」
風「そのくせ、あたしよりも背が高いからね。やっぱり、モデルになったら?」
沙織「私の身体は売り物にはしないよ〜。天乃さんのものだからね」
ふふんっと胸を張って見せた沙織の視線を感じて、
天乃は笑みを返す
天乃「ありがと、大切にするわ」
園子「天さんはアイドルになれるよね? スカウトされたことあるし」
天乃「小学生アイドルの話でしょう? 鼻で笑ってスカウトの人の顔をひきつらせたから無理だわ」
夏凜達とではなく、娘である星乃達と一緒に買い物をしているときの話だ
妹さんたちとおつかいなのかと言われた時点であれだったが、
小学生のアイドルユニットに加えたいという話だったので、鼻で笑って身分証を提示したのだ。
東郷がそうだったように、胸の大きさで判断するわけにはいかないのは分かるが、
せめて中学生に思って欲しかったと、天乃は今でも思っている。
天乃「それに、私だってみんなのものだもの。この身体を売るつもりはないわ」
189 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/22(火) 23:36:39.25 ID:erUTdUhoo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
みんなで交流で最後
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/22(火) 23:53:36.30 ID:Pu9JnvJxO
乙
久遠さん実年齢に反して見た目が全体的にエロさを感じさせるなぁ
それにしても三周目は泣いても笑ってもこれでラストか…
次の四周目があるのかずっと気になってるけどまずはきっちり最後を見届けたいな
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 03:43:34.67 ID:z/92Pv1UO
乙
とうとう集大成か
192 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/23(水) 22:27:54.17 ID:OJcz1fPPo
すみませんが本日は所用のためお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/23(水) 22:37:40.69 ID:X/tiOf4CO
乙ですー
194 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/24(木) 23:15:45.82 ID:cLOIf6uNo
遅くなりましたが、少しだけ
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/24(木) 23:28:02.69 ID:eIlwjoYFO
よっしゃ
196 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/25(金) 00:11:33.53 ID:aqSWokNWo
風「別にアイドルだってモデルだって体売ってるわけじゃ無いんだけどね」
東郷「ある意味ではそうとも言えるかもしれませんが」
園子「本当の意味で体を売った経験もある私達としては、人目に晒すくらいどうってことないんよ〜」
天乃「命も、懸けたものね」
今となっては、過去の話。
最後の最後まで死にかけたのが天乃だからか、
友奈達はそれを軽く言うのはまだ不満なようで、笑い事ではないと首を振られてしまう
友奈「命を賭けるくらいなら、天乃さんにはアイドルやって貰いたいです」
沙織「あたしマネージャーやっても良いかなぁ?」
夏凜「事務所はいる必要あるんじゃないの?」
そういう仕事のことなんて詳しいことは知らないけれど、
そうされてしまうくらいなら、アイドルでもモデルにでもなって、
いなくなることなんて、一切考えられない状況になってしまう方が良いと
みんなが思っている
197 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/25(金) 00:53:05.95 ID:aqSWokNWo
天乃「止めてよ、私……小学生でデビューなんてしたくないわ」
天乃の本来の年齢を考えれば
今からというのは、やや難しいのかもしれない。
しかし、それを隠して
中学生―小学生―でも通せなくもない状態で成長が止まってしまった天乃が
それで押し通したとしても、
その年齢での子持ちは、アウトである。
もちろん、子供がいようがいまいが天乃はそんな詐称などする気もないけれど
天乃「ほら、みんなもう待っているんだから」
夏凜「それもそうね」
東郷「友奈ちゃん」
友奈「え、本当にするの?」
東郷「賑やかしよ。賑やかし」
困り顔の友奈ではあったけれど
東郷が両手を広げると、友奈は「せっかくだからね」と、苦笑して体を委ねる
東郷はとても手慣れた様子で、友奈の体を抱き上げた
198 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/25(金) 01:22:06.61 ID:aqSWokNWo
風「……やる?」
樹「お姉ちゃんは、妹にお姫様抱っこされて嬉しいの?」
風「棘が痛い」
樹「痛いのは視線だよ〜」
そう言った樹は少し照れくさそうに笑うと、
でも、私も力はあるんだよ。と、自慢気な表情を見せる。
介護は力仕事というわけではないものの、
力はあるだけあったほうが良い。
とりわけ、夏凜達に付き添って人並み以上に体力もついている樹は、
太っているわけでもないたった2歳上の姉を抱き上げるくらいは問題なく出来る
ゆえに当然ながら、天乃のことも簡単にお姫様抱っこ出来てしまう。
樹「サプライズ、やってみたい?」
風「言うようになったじゃないの……ほんと」
樹「お姉ちゃんの妹で、歌野さん達の弟子で天乃さんのお嫁さんだもん。強くもなるよ」
にっこりと浮かべる樹の笑みがとても強かに感じられて
風は逆にしておけばよかった。と、零す。
風「良いわ樹、やってみなさい」
せっかくの披露宴なのだから、少しは面白みある演出があっても良いと、風は樹に委ねた
199 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/25(金) 01:24:25.08 ID:aqSWokNWo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/25(金) 02:40:07.95 ID:boYNESODO
乙
みんなほんとに楽しそうで和む
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/25(金) 06:07:40.44 ID:pgVPFM+fO
乙
幸せいっぱいな空間で素敵な披露宴だな
202 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/25(金) 23:19:42.15 ID:aqSWokNWo
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日はその分、可能であればお昼ごろから
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/25(金) 23:22:27.81 ID:o5HQwhAqO
乙です
204 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/26(土) 19:07:48.36 ID:KUKTenaDo
遅くなりましたが、少しだけ
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/26(土) 19:08:57.84 ID:QlWUDJ4QO
やったぜ
206 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/26(土) 19:58:45.13 ID:P5ecxyLKO
沙織「園子さんはどうします?」
園子「私はするよりも見たいんよ」
園子は自分と沙織を見比べると、
何度か握り拳を作って、手首を動かす
園子「さおりんをお姫様抱っこできる自信もない……」
沙織「あたしってそんなに重いかなぁ?」
園子「いっつんや天さんなら余裕だけど、私はね〜」
そんなに鍛えているわけではないという園子は、
沙織と比べれば確かに小柄ではある。
それを言えば樹だって小柄ではあるが、
樹は鍛えているのでだいぶ大きい沙織も、どうにかできる
園子「にぼっしーに遠慮しなくても良いんじゃないかな」
沙織「遠慮はしないよ? ただ、今は夏凜さんかなって思って」
少し考えるように言う沙織は、
天乃と夏凜を見つめて、小さく息を漏らす
沙織「天乃さんなら二人いけそうな気がする…・・」
園子「それは無理だと思うな〜」
いまだに扱うことのできる力を用いればそれも可能だと思うが、
通常の状態の天乃に、二人は無理だ
207 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/26(土) 20:28:04.05 ID:KUKTenaDo
沙織「そっかぁ」
残念そうに言う沙織だが、
表情は全く残念そうではなく、むしろ嬉しそうに天乃と夏凜を見守っている。
沙織は天乃に好意を抱いていても独占欲はあまりない
寧ろ、園子と同じように天乃が幸せならそれでいいという考えなので、
園子ともよくよく気が合うタイプだ
沙織「……でも、手持ち無沙汰は寂しくないかな?」
園子「え? えっ!?」
何の話かと、振り返った園子の手を沙織は強く引く
その勢いのままに園子の右肩に手をかけ、
手を引き、体勢を崩させた手で園子の膝裏を打ち抜いて一気に持っていく
園子「わっ……」
沙織「園子さんが難しかろうと、あたしは余裕だよ」
園子「ま、待ってさおりん。これはまずいんよっ」
沙織「男装側がお姫様抱っこするなんて決まり、あたし達にはないと思うんだよね」
208 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/26(土) 21:41:08.55 ID:KUKTenaDo
沙織「あたし的には、抱っこされる夏凜ちゃんも抱っこされる天乃さんもどっちも見てみたい」
園子「……そのための踏み台?」
沙織「照れてる園子さんが可愛いって、天乃さんも喜ぶと思って」
にっこりと笑みを浮かべる沙織
ウェディングドレスというやや身動きのとりにくい衣装でありながら
身軽そうに、園子を抱き上げる姿勢を調整する
園子「だからって……これはちょっと恥ずかしいんよ」
沙織「だから良いんじゃないかな。乃木さん……若葉さんも驚かせられるし」
園子「ちーちゃんがからかいそうだね〜……」
ほんのりと赤らんだ表情で言う園子は
しかし、その二人を想像してか、一息ついて意を決した表情を見せる
園子「いいよさおりん、こうなれば勢いだ〜」
沙織「やったーっ」
なぜか一気にテンションのあがった二人を、
夏凜が困ったように一瞥して
夏凜「私はやらないからね?」
天乃へと先手を打った
209 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/26(土) 23:42:16.79 ID:KUKTenaDo
天乃「え〜」
夏凜「え〜じゃないし」
東郷「夏凜ちゃんが嫌なら、抱いてあげれば良いのよ」
夏凜「それはなにか違くない?」
ドレスの自分がするのはと控えようとした夏凜だが、
その視界の端には、ドレスで抱きシードの園子を抱き上げている沙織と、
恥ずかしさを殺しきれていない園子が見えていて
友奈「沙織さんも関係ないって言ってましたし」
夏凜「聞こえないふりしてたのに」
天乃「ふふふっ、それは無理なお話ね」
廊下はそんなに広いわけではない
そして、離れているわけでもない。
当然ながら聞こえていた園子達の会話を無視しようとしていた夏凜は
乗り気な天乃を見下ろすと、眉を歪ませる
夏凜「天乃はやりたい……のね。まぁ、その顔見ればわかる」
210 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 01:16:32.38 ID:GEJ8mJTDO
天乃はどちらかと言えば、お姫様抱っこをしたい側だ
されるのもやぶさかではないのだけれど
普段からされ慣れている天乃としては
やっぱり、特別な日くらいは自分が優位に立ってみたいと思うもので。
それが顔を見ればわかる夏凜は困り切った様子で東郷達を見る
東郷も樹も沙織も、
それぞれが友奈や風、園子をお姫様抱っこしていて、準備を終えている
このまましばらく時間を稼げば、抱けなくなるだろうか。
そんな事を考えた夏凜は、何も言わずにこやかな天乃を見て
夏凜「身体は大丈夫なの?」
天乃「大丈夫よ。今なら九尾だって抱き上げられるかもね」
夏凜「人の方? 狐の方?」
天乃「人の方よ。夏凜よりも大人だもの」
夏凜「ドレスの私より?」
天乃「容姿年齢的にはね」
夏凜「なら、やってみる?」
夏凜はそう言って、ドレスでは見難いけれど、身構えた
211 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 01:23:57.99 ID:GEJ8mJTDO
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/27(日) 04:26:03.32 ID:gmMWe/YeO
乙
体ちっちゃくても鍛えてるからな久遠さん
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/27(日) 06:41:28.78 ID:A9O6a0VCO
乙
さおりんと園子の絡みって何気に珍しかった気がする
214 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 12:53:12.50 ID:TrRbAuqlo
では少しずつ
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/27(日) 12:55:31.36 ID:rONdltNMO
あいよー
216 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 14:09:53.75 ID:wj2tMMd5O
天乃「緊張しないでね? 身体が固いと危ないから」
夏凜「大丈夫、任せるから」
夏凜は気恥ずかしさこそ捨てきれていないものの、
天乃には全幅の信頼を置いているようで、緊張は感じられない。
天乃と夏凜の身長差は、約10センチほど
天乃が少し屈むだけで、夏凜の足腰に手が添えやすい
天乃「くすぐったい……一気にいくからね?」
夏凜「ん」
屈んで身を寄せた天乃の顔にはドレスが重なって
鼻先を掠めるむず痒さに顔を顰めながらも、
足腰、夏凜を抱きかかえる腕にしっかりと力を入れて、夏凜の体を抱き上げる
夏凜の体は強張ることなく、
ドレスの裾だけが勢いよく暴れて、天乃の腕の中に夏凜の体が――おさまらない。
園子「……あらまぁ」
風「いや、うん……大丈夫。セーフセーフ、いけるって」
217 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 14:17:16.96 ID:wj2tMMd5O
通常の服装だとしても、
夏凜の体は―友奈達の体でも―天乃の小さな体には余る。
そこに、ウェディングドレスが追加されているのだ
天乃の体の約8割が見えなくなってしまっているし、
ドレスの裾は殆ど引き摺る形になってしまっている
天乃「ん……どう思う?」
夏凜「……風達は大丈夫らしいけど」
風や東郷達は、これでもありだと笑っている
とはいえそれはあくまで、披露宴の一種のネタとしてだろう。
夏凜のドレスにもはや埋もれていると言っても良い天乃が、
そのまま入場すれば、解錠はきっと大賑わいになる。
ドレスの裾で天乃の下半身もほとんど見えないので、
一見では、夏凜が浮遊しているように見えるかもしれない
友奈「前見えます?」
天乃「かろうじて」
東郷「私は見えますか?」
並ぶように立っている東郷が声をかけると、
ドレスを振り払うように首を動かした天乃は、頷く
天乃「両隣は前よりも見やすいわ。前は駄目ね。夏凜が太ったのかも」
夏凜「太ってないわよっ」
218 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 14:23:53.67 ID:wj2tMMd5O
天乃「おかしいわね……妊娠させた覚えは……」
夏凜「どう見てもドレスでしょうがっ」
膨らんでいるのは腹部ではなくスカートだ
重力に従って床に垂れているのを除いても、
膨らんだ分が天乃の前方をやや覆ってしまっている
沙織「夏凜さんが案内してあげれば良いんじゃないかな?」
園子「にぼっしーのドレスの裾は踏まない? 大丈夫?」
天乃「どうかしら」
足にかかる裾の感覚
それを超えないように歩けば、どうにか踏まずに済みそうなものだけれど
それで大丈夫というのは、不安ではある
夏凜「私の身体、自分でどれだけ安全に抱えられる?」
天乃「なんで?」
夏凜「私が肩から手を離して平気かって聞いてるのよ」
219 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 14:33:53.88 ID:wj2tMMd5O
よくある形のように、夏凜は天乃の方に手を回している
その手を離しても平気かと言われれば、天乃は平気ではある。
今も負荷はかかっていないし体格差があると言っても力はあるので、
樹が風を抱えられるように、天乃も問題なく夏凜を抱えることが出来る
天乃「平気だけど、どうして?」
夏凜「スカートは持ち上げておいてあげる」
天乃の方から左手を離して、
垂れ下がるスカートの一部をかきあげながら持ち上げていく
それでもやはり、天乃の身体には大きく見えてしまうものの、足元だけは何とか確保できた。
視界はより不安が増したけれど。
夏凜「どう?」
天乃「足元は平気そう。前が完全に見えないけど」
東郷「それなら、私達が先導するから、夏凜ちゃんは付いて来れるように案内してあげて」
樹「スカートとかが引っかかりそうなところがあったら、私達が声かけますね」
220 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 14:44:44.08 ID:wj2tMMd5O
夏凜を降ろすのではなく、
天乃がそのまま行けるようにと、みんながどうするべきかを決めていく
天乃がそうしたいならさせてあげたいからだ。
もちろん、それで安全が確保しきれないなら断念も致し方ないが、
出来るのならやる。それが夏凜達だ
夏凜「なんかちょっと不格好だけど……披露宴だから許してあげる」
天乃「ありがと」
沙織「でも、本当は大好きなお嫁さんの隠し切れない胸が腰に当たってるからなんだよね?」
園子「や〜ん」
夏凜「思春期かっ!」
当たっているのは事実だし、
それがほんの少し――というのもあるにはあるが、
別に邪まな気持ちなんて持ってはいない。
こういうのは、もうそれなりに慣れている
風「は〜い。タキシード……じゃないのもいるけど、みんなが疲れないうちに行くわよ〜」
東郷「では参りましょう」
そうして、天乃達は決めた順番で入場していった
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/27(日) 15:31:40.88 ID:iGfdonS2o
えっと……乙?
222 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 16:30:03.05 ID:TrRbAuqlo
それぞれがお姫様抱っこをしての入場は大好評で
友奈と東郷は様になっていると喜ばれていて
二人もまんざらではなく、撮影に応じていたし、
風と比べて華奢に見える樹が姉である風を抱きか替えているのを見た友人たちは、
樹に驚いたり、顔を真っ赤にしていく風に笑っていたりと、楽し気で
女性役に抱かれる男性役の沙織と園子は、
考えていた通り……ではなかったが、球子が若葉をからかうのが見えた
そして、
見えなくなっている天乃にはなぜだか、声援が送られて
子供のお使いに頑張れと声をかけるかのように、
樹や東郷達だけでなく、周りからもそっちはぶつかるとか、頑張ってとか
優しい声が複数かけられて、
それ以上に、シャッター音とカメラのレンズが向けられていた。
披露宴のサプライズな演出としては、大成功だったと言ってもいいだろう。
223 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 17:32:29.55 ID:TrRbAuqlo
ウェディングドレスと、タキシード
それぞれが入れ替わるように着直すお色直し
そして、全員が衣装を揃える紋付き袴
全員が統一して並んでいるというのも、
独特な披露宴としては面白みがあったのかもしれないけれど、
天乃くらいは、白無垢の方が良かったのではという意見もあって、
天乃達全員が紋付き袴を着ている写真と、
天乃だけが白無垢を着ている写真の二枚が出来上がることとなったり、
両親の挨拶が天乃の母親だったり、
新婦からの手紙―全員新婦―が、天乃の知らない間に夏凜に決まっていたりと
色々あったが、無事に披露宴は終えることが出来た
224 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 17:38:44.83 ID:wj2tMMd5O
すみませんが回線不調なので少し中断いたします
IDが複数乱れるかと思いますが、
酉はそのままなので気にしないでください
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/27(日) 17:58:04.58 ID:yvxEKLSBO
一旦乙です
披露宴のあとは夜のパートだろうか…
楽しみに待ってます
226 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 20:52:28.69 ID:wj2tMMd5O
ではもう少しだけ
227 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 22:02:55.08 ID:TrRbAuqlo
結婚式も披露宴も無事に終わって、自宅へと帰った天乃達
そこまで大きく騒いだ覚えはないものの、
各々の自室へと戻ってすぐに、深く息を吐いて体を伸ばした。
白無垢、ドレス、タキシード、紋付き袴で、白無垢
天乃は何度も着付けをしていて、
流石に苦しかったのだろう、胸元を軽く擦る
天乃「今日はもう、ゆっくり眠りたい気分だわ」
夏凜「私は良いけど、東郷……美森達はどうだかね」
天乃「一応、ケーキ入刀でキスしたのに?」
夏凜「あんなの煽っただけでしょ」
天乃「式で誓いのキスしたいって話があったから、その分を取り戻しただけ――にはならないのね」
夏凜の困った表情に諦めた天乃はそう零して、
子供を含目れば4人が横になれるベッドに、身体を横倒しにする
天乃「分かってはいたけど」
夏凜「分かってたならあんなことしなければよかったんじゃない?」
天乃「したかったのよ。私も」
228 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 22:31:36.44 ID:TrRbAuqlo
夏凜「結婚初夜って知ってる?」
天乃「言葉だけは知ってるけど」
夏凜「そう言えば東郷が言ってたんだっけ?」
天乃「東郷じゃなくて友奈から言われたのよ……驚いちゃったわほんと」
友奈も、もはや無垢というには経験の多い女の子になってしまっているのだけれど
それでも知識的には夏凜達に遅れている
そんな友奈から「結婚初夜はどうしますか?」などと真っ直ぐに言われてしまっては、
流石の天乃も、言葉を失った。
天乃「東郷さんはしたいらしいです。って言われてね」
夏凜「するって言ったの?」
天乃「考えておくって。さすがに、今日の体が大丈夫かどうかなんてその日は分からないし」
夏凜「大丈夫そうなの?」
天乃「……無理ね」
夏凜「だろうと思った」
229 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/27(日) 23:09:24.48 ID:TrRbAuqlo
天乃も疲れを感じてはいるが、
結婚初夜を迎えることに関しては別段問題はなかった。
しかし、それは相手が夏凜だけの場合だ
夏凜だけでなく、友奈に東郷と風に樹そして沙織に園子もいる
それを体力的に乗り越えられるとしても、
子供達がいるので、全員で同時にはそもそも無理な話だ
天乃「少しだけ相手するくらいなら、出来なくもないけれど」
夏凜「そういう隙は見せない方が良いんじゃない?」
天乃「あら……誘ってるとは思わないの?」
夏凜「そう思っていいなら、そうすることも吝かじゃないんだけどね」
ベッドで横になっている天乃の傍に腰かけた夏凜は、
いつもそうするように、天乃の体に跨るようにする
夏凜「私だけで終わるとは思えないし……明日、お昼過ぎに起きることになるわよ。天乃」
天乃「そう、よねぇ」
230 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/28(月) 00:31:52.41 ID:JABrcgKfo
夏凜「天乃がやりたいなら、子供は若葉達に見ててもらうことも出来るけど」
天乃「若葉が質問攻めにされるやつね……」
まだ察しがついているわけではないだろうけれど、
天乃達が何かをしているというのは分かっているようで、
お母さんたちは何しているのかと、質問攻めにされたとかなんとか。
それでも子供達は千景がいればそれなりに満足できるようで
最終的には千景がもみくちゃになっているのが基本だ。
天乃「夏凜はしたいの?」
夏凜「私はどっちでもいいわよ。まぁ、あの子は今日は一緒に寝たいだろうけどね」
星乃と月乃
それに、夏凜や東郷、沙織との子供もいて
みんな一緒に一つのベッドというのは難しいので
東郷と沙織の子供は、基本的にそっちの部屋で寝させている
まだ小さい夏凜との子は一緒の方が良い。
天乃「今日はほとんど1日、春信さん達に任せてしまったものね」
夏凜「兄貴達は喜んでたけどね」
231 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/28(月) 00:32:57.25 ID:JABrcgKfo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
メインの夏凜
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/28(月) 01:52:46.84 ID:PzWRzJAlO
乙
七人も嫁貰うから……
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/28(月) 05:56:22.46 ID:hhYBbkDLO
乙
ついに夏凜との結婚初夜か…
何気に単独で夏凜とするのは初めてだな
234 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/28(月) 21:57:43.00 ID:1pAVk1d4O
すみませんが本日は所用のためお休みとなります
明日は可能であれば、通常時間から
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/28(月) 22:02:15.26 ID:se6R3rPXO
乙ですー
236 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/29(火) 22:26:46.44 ID:Kl3i/Jo9o
遅くなりましたが、少しだけ
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/29(火) 22:35:05.96 ID:xWfwPSvuO
かもん
238 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/30(水) 00:31:53.18 ID:rHRwKUaOo
天乃「春信さん、本当に子供好きよね……星乃と月乃も可愛がって貰っちゃって」
夏凜「絶対に親ばかになるわね、あれは」
天乃「そろそろ結婚するの?」
夏凜「するんじゃない? まぁ……たぶん」
夏凜の数歳も年上である春信は、
年齢的に結婚していてもおかしくはないが何分、仕事熱心なためにまだ未婚だった。
けれど春信にも相手はいるらしいがはっきりしていないし、
明らかにされたわけではないので、夏凜も曖昧に答える
夏凜「結婚式、どうだった?」
天乃「あっという間だったわ。あんなに待って、あんなに念入りに考えて……それまでは沢山だったのに」
宣誓とは言え
みんなへの言葉を、みんなの前で言うというのには
多少の緊張感は持っていたけれど、大きな緊張はなくて
本当に、気付いたら終わっていた
天乃「7年も経って、もうやらなくても良いんじゃないって言われたこともあるけど、やって良かったって本当に思う」
夏凜「そうね」
239 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/30(水) 01:27:38.81 ID:rHRwKUaOo
夏凜「披露宴は、ちょっとやりすぎた気もするけど」
天乃「良いじゃない、みんな楽しんでくれたんだから」
夏凜「楽しかった?」
天乃「楽しかったわ」
夏凜「私も楽しかった」
聞かれるよりも前に、夏凜は天乃の言葉に上乗せする
一番大変だったのは着替えが多く、相手も多く、いろんな撮影を要求された天乃だったとは思う
その天乃が楽しんでいたという披露宴は、
夏凜にとっても楽しく幸せだった。
頑張って、死にかけて、ようやく手に入れた日常
最も負担のかかっていた天乃がみんなと一緒に楽しんでいて
みんなに抱っこされたりみんなを抱っこしたりと賑やかで
それを見られているのが、幸せだった
240 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/30(水) 01:58:23.78 ID:rHRwKUaOo
夏凜「本当は、感動して泣いたりするのかもしれないけど……そんな余裕もなかった」
天乃「笑ってばっかりだったわよね、私達」
ここまでに7年という長い時間があって
ずっと待ち焦がれていた一日だったはずなのに
ちょっぴり、感動ではない瞳の潤ませ方をさせてしまった子もいるけれど、
夏凜達はみんな、感動するよりも結婚式や披露宴を楽しんでいた。
それはきっと、たった一人を除いて……現代を生きた勇者達が無事で
護ることのできた世界を生きる友人たちがみんなを受け入れて、一緒に居てくれたからだろう
天乃「銀は……銀はね。お嫁さんになるのが夢だったんだって」
夏凜「聞いた」
天乃「ありがとね、呼んでくれて」
夏凜「物凄く迷ったけどね。瞳にも、兄貴にも、天乃達の親にも相談して――決めたのよ」
本当なら天乃達と同年代の娘がいた三ノ輪家。
親戚と呼べなくもないみんなを呼ぶのを、しかし天乃は迷っていて
それに裏から手を回したのが、夏凜達
そうして、銀の両親や弟たちは快く参加してくれた。
夏凜「幸せになりましょ、これからも。ずっと」
夏凜はそういうと、
ベッドの上、隣に並ぶ天乃の体を抱き寄せて――軽くキスをした。
241 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/30(水) 01:59:23.69 ID:rHRwKUaOo
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/30(水) 06:07:31.29 ID:71AEhMKMO
乙
銀も生きていたら号泣してそうだな
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/30(水) 15:08:45.32 ID:8dzu8zdMO
乙
そういえば双子ちゃんって二周目だと春信さんとの子供だったな
244 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/30(水) 22:20:33.74 ID:sNDPQOwtO
では少しだけ
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/09/30(水) 22:23:14.27 ID:lPjlfrasO
いえす
246 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/09/30(水) 23:36:13.78 ID:sNDPQOwtO
天乃「ん……なぁに? するの?」
夏凜「軽くね、軽く」
天乃「軽くってどのくらい?」
夏凜「披露宴と少しくらい」
夏凜はからかうように答える
星乃達は千景たちのところにいられれば全然いいのかもしれないが、
夏凜との子供は、まだ三歳
姉妹である星乃達や、
親類……というのはやや違うが、球子たちもいるので
任せることは出来るのだけれど、やはり、そうするべきではないと夏凜も思っているのだろう。
体を起こして、天乃の身体に覆いかぶさるように位置取る
夏凜「バレない程度」
天乃「だったら深いのはなしにして頂戴ね。バレちゃうから」
247 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 00:55:23.61 ID:JAb2Z3xvO
夏凜は大丈夫と言いながら、唇を重ねる
軽く、触れ合わせる程度の緩いそれは、すぐに離れて薄れていく
天乃「積極的ね」
夏凜「穴埋めよ……されてばっかりだったから」
夏凜は勇者としてのお役目が終了するまでは非常に奥手だったが、
それからはだんだんと積極的に触れてくれるようになった。
成長し、女の子から女性らしさへと変わっていき
鍛えているおかげか、男顔負けの力強さを併せ持っている――夏凜
天乃「抱いてくれないの?」
夏凜「抱いてあげるわよ」
性的にではなく、ただ純粋に
横になっていた天乃の体を夏凜は抱き起して、
ベッドの上で座り込むようにしながら、唇を重ねる
一度、二度……そうして、夏凜は天乃をじっと見つめた
248 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 01:25:23.35 ID:JAb2Z3xvO
夏凜「お疲れ様、天乃」
天乃「どうしたの急に」
夏凜「いや……なんていうか、ひと区切りついたかなと思ったのよ」
戦いを終えた約8年前
それから、大人になったら結婚式を挙げるということを目標にここまで来た。
それが終わりなわけではないけれど
一つの区切りとしては、ちょうどいいと夏凜はおまったように笑みを浮かべる
夏凜「全員が全員そういうわけじゃないけど、私達にとっては結婚が一つの目標だったでしょ?」
天乃「そうね……最年少の樹が二十歳になったら結婚式を。そうして頑張ってきたのよね」
結婚式、披露宴
それをするために学生時代にはバイトを頑張ったと、天乃は笑みを浮かべる。
天乃「これからは?」
夏凜「漠然としたものしかないわね」
人生で一度きりともいえるような、壮大な目的は中々見つからないかもしれない。
けれど、退屈――ではないだろう。
日々を楽しく健やかに幸せに。
その普遍的な日常というものが、どれだけ貴いものであるのかを知っているから。
249 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 01:40:14.20 ID:JAb2Z3xvO
歳をとっていくのは、少し怖い。
天乃を置いて、いなくなってしまうという未来を今からでも怖く思う。
けれど、少しでも長く傍に居たい
いつかこの体が、天乃と違って酷く衰えるとしても、
少しでもそれを遅らせたい。
夏凜「二度目の成人式とか、還暦、傘寿、卒寿……百寿。それをみんなで迎えるのが目標ね」
天乃「あら、簡単そうで大変よ?」
夏凜「バーテックスと戦い続ける以上の苦労が他にあるとでも?」
天乃「確かに、それはそうだわ」
命懸けの戦いを経た夏凜達にとっては、
死に物狂いで頑張る――なんてことは序の口で
それが勉強だろうと運動部系の何かであろうと必要であれば全力で頑張ることが出来るし、
そうしてしまえば、とても優秀な成績を収めることは容易だった。
それでも、健康な体で長生きすることが簡単だとは思えない。
けれど――だとしてもだ。
夏凜「私達はずっと、天乃と一緒に居たい。私も、子供達も、その子供……それは今は考えたくないけど」
娘、孫、ひ孫……そして、天乃と同じく長く存在し続けられる精霊達。
たとえ自分たちが去って行っても、きっとみんながいてくれる。
夏凜はそこまでの想いを抱きながら、言葉にはせず、ただ口元を綻ばせて
夏凜「だから――まぁ、これからもよろしく」
天乃「ふふ……なんだか、ちょっと気恥しくなるけれど」
改まっての申し出
頬を赤くしている夏凜に目を向けた天乃は思わず声を出して笑って
天乃「ええ、末永く――宜しくお願い致します」
そう、返した。
250 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 01:46:45.75 ID:JAb2Z3xvO
ではここまでとさせていただきます。
ぶつ切りになりすぎてしまったので
エピローグらしくなくなってしまいましたが、以上で終わりとなります。
夏凜との本番は、これから始めるとまた果てしなく時間がかかるかと思うので
オマケとして追加できればと思っております。
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 02:00:12.06 ID:OtA+oxW+O
乙
百寿かあ
久遠さんが生き残る中嫁たちを見送ることになりそうで若干悲しい
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 05:48:09.86 ID:phGn9+vJ0
乙
夏凜との本番楽しみに待ってます
完結の処理や続編の有無は明日という認識でいいですか?
253 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 07:41:17.54 ID:3aM5J64i0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 08:09:00.08 ID:eFO/v2hWO
乙
三周目も四年半もやってたんだよな…
ずっと楽しく見てきただけにこれで久遠さんたちとお別れ?になるのはやはり寂しくなるな
255 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 21:31:24.46 ID:HdfPzIxwo
では、終了処理を行います。
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 21:33:31.45 ID:XRv+rjB0O
了解です
257 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 21:59:53.07 ID:HdfPzIxwo
改めて、これにて今回の物語は終了とさせていただきます。
今回の物語の開始が2016/05だったので、約4年半もの間お付き合いありがとうございました。
未来的には色々ありますが、今回もハッピーエンドでの終了となります。
未定稿な部分としては【園子と天乃】、【夏凜と天乃】ですが
余裕のあるときにオマケに追加できればと思っております
258 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 22:06:21.66 ID:HdfPzIxwo
エピローグ以前の最終関係表
最高値は夏凜、次点で沙織、友奈
エピローグ時は、西暦組も100にまで上がっている想定になっています。
三好夏凜との絆 170(最高値)
結城友奈との絆 158(かなり高い)
東郷美森との絆 157(かなり高い)
犬吠埼風との絆 144(かなり高い)
犬吠埼樹との絆 128(かなり高い)
乃木園子との絆 120(かなり高い)
乃木若葉との絆 118(かなり高い)
土居球子との絆 65(中々良い)
白鳥歌野との絆 63(中々良い)
藤森水都との絆 56(中々良い)
郡千景との絆 70(中々良い)
沙織との絆 161(かなり高い)
九尾との絆 85(高い)
259 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 22:36:26.10 ID:HdfPzIxwo
今回の物語中、極力日刊を心掛けておりましたが中々うまく進まなかったのと
恐らくですが、ニューゲームを開始した場合また4年半ほどかかるので
ニューゲームに関しては、特に考えておりませんので
ニューゲームの有無は一応、安価を取ろうかと思います。
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 22:40:06.70 ID:LDVrVWNlO
ほぼ毎日投稿で四年半ですもんね…
こちらこそ改めまして三周目お疲れ様でした
続編をもしも可能なら引き続きお願いしたいです
261 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 22:54:51.06 ID:HdfPzIxwo
舞台設定としては
ゆゆゆ(楠芽吹、勇者の章含む)、わすゆ、のわゆの三つの舞台があります。
キャラメイクに関しては、作り終えている天乃が一番完結させやすいのかなと思っているので
のわゆ以外では、固定させていただくことになるかと思います。
舞台設定
・ゆゆゆ
ゆゆゆ一期二期を合併しているので最長
・わすゆ
状況によりますがそこまで長くならないかと思います
・のわゆ
正直未知数です
安価は23時00分から開始したいと思います。
262 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 23:00:22.63 ID:HdfPzIxwo
1、ゆゆゆ
2、わすゆ
3、のわゆ
4、開始しない
安価↓〜↓3
※23時10分まで
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:03:58.78 ID:LDVrVWNlO
3
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:05:13.35 ID:phGn9+vJ0
1
265 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 23:16:49.37 ID:HdfPzIxwo
1と3が両方なので、
安価スレらしく先取りされた【3】にしようかと思いますが、よろしいでしょうか
問題があれば、1と3を半々のコンマ判定にします。
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:18:43.28 ID:LDVrVWNlO
のわゆの場合は主人公は陽乃さんになりますか?
267 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 23:19:54.62 ID:HdfPzIxwo
>>266
天乃は使えないので、
陽乃さんか、新規でキャラメイクになります。
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:25:05.57 ID:LDVrVWNlO
ありがとうございます
問題なさそうなら個人的には陽乃さん希望でお願いします
269 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 23:33:21.80 ID:HdfPzIxwo
>>268
すみませんが、そこは安価で決めさせて頂きます。
舞台設定に関しては、特に反応がないので【3、のわゆ】で実施いたします。
主人公に関しては、35分から安価を行います。
270 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 23:35:23.30 ID:HdfPzIxwo
1、久遠陽乃(天乃の先祖設定)
2、キャラメイク
↓1〜3
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:36:40.53 ID:LDVrVWNlO
1
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:38:13.70 ID:phGn9+vJ0
1
273 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 23:46:18.81 ID:HdfPzIxwo
まだ途中ですが、過半数のため【1、久遠陽乃】で進行しようかと思います。
設定は以下
学校:勇者学科3年
勇者部:無所属
誕生日:6月6日
身長:160cm
趣味:映画、読書、運動系全般
好きな物:うどん・辛いもの
性格:物語開始時は【温厚】
※性格については、物語によって変化します。
274 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/01(木) 23:57:23.65 ID:HdfPzIxwo
では、またよろしくお願いいたします。
開始は明日の通常時間、
21時頃からとさせていただければと思います。
■のわゆでの注意点
・勇者が普通に死にます(原作と違って早死にもあります)
■キャラメイキングについて
・この設定でスタートいたしますが、進行中に必要があれば随時追加します。
■投稿について
・極力日刊を心がけますが、基本は21〜23頃かと思います。
・現在、卑猥な描写のためSS速報Rで投稿中ですが、
ニューゲームに伴い、SS速報で開始することも可能です。
SS速報RよりもSS速報の方が追いやすい等あれば戻りますが
その点は変更の必要ありますでしょうか?
このほか、何かあればお願いいたします。
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 00:07:26.61 ID:a11HwKyjO
乙
のわゆ編でもよろしくお願いいたします(後できればRのままを希望)
以下質問で恐縮ですが、のわゆの作中日数はどこまでになるのでしょうか?
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 00:38:07.69 ID:1RUl/BCZO
乙
気付いたらのわゆ編が始まってた
まあ久遠天乃の話としてはこの上なく綺麗に締まったのでそりゃそうか
今回で終わりだと思ってたから素直に嬉しい
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 07:55:26.49 ID:WjrlKTcNO
長らく乙
普通に乗り遅れたわ4年半はヤバイね何がヤバイってゆゆゆいよりも長いって事が
Rよりも速報の方が集まり良さそうだけどな
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 08:00:01.08 ID:i5M7bmcgO
乙
陽乃さんのプロフィールで誕生日が久遠さんと同じって情報は何気に初か
どんな物語になるのか四周目も期待
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 12:27:17.95 ID:iV70egoDO
新作の応援はもちろん、園子と夏凜の本番も楽しみだな
今更だけど久遠さんの方も含めて原作にはある血液型の設定は特にない感じ?
280 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/02(金) 22:39:36.98 ID:442T1LL5o
では少し回答して、新スレを用意いたします
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 22:41:07.15 ID:wlFTTwP4O
よしきた
282 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/02(金) 23:01:18.09 ID:442T1LL5o
>>275
開始が2015/07/30
そこから飛んで2018/07/30〜2019/08/14
一ヶ月は2週間(7×2の14)を想定しています
なので14×13の182日になります。
>>279
血液型は特に考えていませんが、決めますか?
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 23:06:40.66 ID:ApSu2/+I0
せっかくだし血液型も決めていいと思う
284 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/02(金) 23:21:51.31 ID:442T1LL5o
では血液型だけ設定して進めたいと思います
1、A型
2、B型
3、O型
4、AB型
5、コンマ判定
↓1〜3
※30分まで
※同率なら先取り有効
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 23:22:48.81 ID:ApSu2/+I0
4
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 23:24:47.05 ID:aJntDICfO
2
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 23:26:26.67 ID:xzjNNBQ6O
2
288 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/02(金) 23:31:44.13 ID:442T1LL5o
ではこの設定で進めていきます。
名前:久遠陽乃
学校:勇者学科3年
勇者部:無所属
誕生日:6月6日
身長:160cm
血液型:B型
趣味:映画、読書、運動系全般
好きな物:うどん・辛いもの
性格:物語開始時は【温厚】
289 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/10/02(金) 23:41:19.75 ID:442T1LL5o
では、ニューゲームはこちらのスレで始めます
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1601649576/
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 23:41:44.75 ID:xzjNNBQ6O
了解
291 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/12/16(水) 23:55:58.07 ID:Mc2dUnWoo
リアル多忙のため、
連日休載で申し訳ないですが、次スレは明日立てます。
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/12/17(木) 00:02:06.11 ID:fo7/RHAWO
こちらこそお忙しい中ご連絡ありがとうございます
明日楽しみにお待ちしております
293 :
◆QhFDI08WfRWv
[saga]:2020/12/18(金) 22:47:30.37 ID:IXkdx2t5o
予定がずれてしまいましたが、次スレはこちらになります
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1608299175/
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