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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:04:46.72 ID:wmKEQir5O
- 4
- 603 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/10/31(土) 23:14:55.93 ID:2v/xSSz2o
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:33:28.91 ID:wmKEQir5O
- 乙
高嶋さんたち勇者全員来てるとなるとどのみち誤魔化しきれないだろうしな
バレたら連れ戻されるのだろうか
- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 00:51:59.92 ID:ML7VXKj8O
- 乙
まあ和解はしておきたいしなあ
- 606 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:25:03.72 ID:byIQBCBZo
-
では少しずつ
- 607 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:25:33.37 ID:byIQBCBZo
-
陽乃「そうですねぇ……久遠さんが行くとしたら神社でしょうか?」
球子「神社ぁ?」
怪訝そうな顔つきをする球子だが、
友奈は笑顔のまま「神社って久遠さんのところの?」と、聞いて来る
陽乃「多分、ですけど」
陽の本人が言っているので、間違いないことだし
実際に陽乃は神社で野宿をしていた
聡い人なら、直近で誰かがいたことに気付くことだろう
『良いのか主様』
陽乃「ん……」
良いか悪いかで言えば、あまり良くない
神社は雨風をそれなりに凌げる無料の拠点としては悪くないけれど
考えようによっては、居心地は悪い
替えがきかないわけではない
一歩寄り添って様子を見るための餌としては……良いと言える
- 608 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:38:21.00 ID:byIQBCBZo
-
陽乃「神社にはいかれたんですか?」
球子「あー……ほかの友達が、な」
勇者とは言えないのだろう
友達と言った球子は自分の発言に眉を顰める
球子にとって、杏は親友に値する
しかし、若葉や千景はどうだろうか。
若葉は言えるかもしれないけれど、
千景は……仲間であっても友人ではなさそうに感じる
友奈「私達、久遠さんに会いたいの……」
陽乃「……どうして、ですか?」
友奈「それは……」
友奈の表情が曇る
決して、明るい理由での捜索ではなく、
そこに後ろめたさがあるからこその表情。
嘘をつくことが苦手……というより、
直球的な友奈に偽れというのは、酷だろう。
友奈「えっと」
球子「本当に噂通りの奴なのか知りたいんだ」
- 609 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 13:46:08.90 ID:byIQBCBZo
-
友奈の言葉に被せるように言った球子は
その表情に偽りを感じなかった。
裏に色々と考えはあるのかもしれないが、
陽乃が本当にその噂通りの存在であるのかどうかを知りたいのも、本心だと言える
陽乃「でも、久遠さんって大社のところにいるのでは?」
球子「それはだなぁ……えーっと、あれだ。言われてる通りの奴なら逃げてるかもしれないだろ?」
友奈「タマちゃん!?」
陽乃「あははっ」
この二人を組ませたのは誰なのか
陽乃は考えて乃木さんだったら、ちょっと失敗だったんじゃないかと思わず苦笑する
もちろん、
千景と友奈を組ませると、千景が友奈を護るためと張り切ってしまうので不可
千景と球子を組ませると、うまくいかなそうで不可
となれば、消去法的にこうなるのだろうけれど
陽乃「そういうこと、あまり大きな声で言わない方が良いですよ」
球子「お、ぉう……」
陽乃「ですが、もし本当にどこかにいるとしても……居場所があるだなんて思いますか?」
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 14:08:20.50 ID:EsnDrDBIO
- きてたか
- 611 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 14:51:09.87 ID:byIQBCBZo
-
陽乃「家も神社も人が住めるような状態ではなくて、あんな噂のせいで頼れる人なんていないのに」
友奈「………」
球子「だから……えっと」
陽乃「?」
何か言おうとして、陽乃を見て球子は言い淀む
もしかしたらと、陽乃は即興で名前を組み立てる
陽乃「あぁ、私は【はる】だよ。久遠さんの陽で、高橋陽」
適当に、小学生の頃よくよく聞いた苗字と、自分の名前の一つを使って偽名を作る
陽という漢字が、久遠陽乃と同じだったから仲良くなった。なんて、
繋がりも付与した誰かさんの名前
友奈「私は友奈! 高嶋友奈。高は――」
陽乃「うん、高いに嶋だよね? 友奈は友の奈」
学校に似た名前がいたんだ。と嘘をつき、
後から球子の名前を聞く
球子「えっと、陽の言う通りだ。だから私達が探してるんだよ」
陽乃「久遠さんのお友達なんですか?」
友奈「そうなれたらいいなって、思ってるんだ」
- 612 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 15:45:56.13 ID:byIQBCBZo
-
友奈は、少し残念そうに笑う
友達になりたくてもなることが出来ないことを悲観しているのかもしれない
陽乃は千景との確執、民衆の憎悪
大社からの偏見
それらによって、他人を寄せ付けまいとしていた。
友奈がいくら寄り添おうとしたところで
それがまた引き剥がされないという保証はない
裏切られないという保証はない
友奈がどれだけ、自分の心を語っても
陽乃にとってそれは結局【他人の言葉】でしかないからだ
信じて欲しいと。それを望むこと自体が傲慢である
そう言えてしまうほど、久遠陽乃は世界に裏切られている
友奈「だからってわけじゃないけど……良かったら少し久遠さんのお話聞かせてくれないかな?」
球子「友奈……それは」
友奈「探すのも大事だけど、話を聞くのも大事だと思う」
久遠陽乃が大社の下にないことを言ってしまっているようなものなのだけれど
友奈達は気付いていないようだ
1、それはちょっと
2、いいですけど……お二人にだけですよ?
3、ところで、上里さんはどちらに?
4、大社は、久遠さんを探し出してどうするつもりなんですか?
↓2
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 15:51:10.15 ID:pNWEMRyP0
- 4
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 15:53:23.73 ID:EsnDrDBIO
- 2
- 615 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 16:50:49.20 ID:byIQBCBZo
-
陽乃「ん……」
『主様』
陽乃「………」
九尾の問に応えられるわけもなく、自分の影を見下ろす
影の中の瞳は陽乃をじっと見つめると
暫くして闇の中に消えていく
陽乃がそうするのなら……と、判断したのだろう
陽乃「良いですけど……お二人にだけですよ?」
球子「そ」
友奈「うんっ、分かった!」
球子「ちょ、友奈!」
友奈「はるちゃんがそうして欲しいっていうんだから、そうしようよ」
ね? と問いかけてくる友奈に球子はたじろぐ
明るく、まっすぐ
球子も似た性格ではあるけれど、そこにはない純粋さもあって
球子はグッと歯噛みして、頷いた
球子「若……友達にも言ったらダメか?」
陽乃「そこは、お二人の良心にお任せします」
ニコッと笑った陽乃は、
そこでなんですけど……と、続ける
陽乃「お話しする代わりに、お昼……食べさせてくれませんか?」
『主様、まさか……っ』
九尾の唖然とした声に、陽乃は苦笑いで誤魔化した。
- 616 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 17:21:06.87 ID:byIQBCBZo
-
二人と一匹……三人にどう思われようと
今は九尾以外は陽乃だと認識していないので、
節約できるのなら節約しようという中々な強かさのある強請りを友奈は快諾し、
陽乃の勧めでコンビニから、手打ちうどんの店に移動した。
奢りだから高いお店。などということはさすがにせず
地域的には人気があるというくらいの、ごく普通のお店だ
友奈「わぁ……こんなお店があったんだね〜」
陽乃「角っこに隠れているので、知らないとスルーしちゃうんですね」
木目調のシックな雰囲気のあるテーブルと椅子が並ぶ店内
椅子の上には申し訳程度の座布団が敷かれていて、テーブルの下に荷物置き
自分で取ってという感じのサイドメニューの小鉢の入った棚
3年前と変わらない様子ではあるけれど……店員は、若い。
陽乃「………」
陽乃が最後に行ったときは、まだおばあさんが注文を受けたりしていて
子供が来ると、サービスだよ。と、好みの天ぷらをつけてくれたりしていたのが、懐かしい
球子「どうしたー?」
陽乃「あ、いえ……私、釜玉で」
友奈「じゃぁ、私は肉ぶっかけ!」
球子「はぁ、じゃ、タマも釜玉で! タマだけに」
- 617 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 18:10:51.51 ID:byIQBCBZo
-
注文したうどんが来るまでの間に、
友奈と球子の二人に話してしまおうかと、陽乃は周りに人がいないのを確認する
他に人がいると、久遠という言葉を出しただけで、大変な事になるかもしれないからだ
ならお店に来るなという話だが、
それはそれ、これはこれ。
昨夜からの空腹には勝てないのである。
陽乃「これから、話すけど……これだけは約束して欲しい」
友奈「うん、分かった」
球子「あぁもう……聞く前に頷いてどうするんだ」
友奈「だって――」
陽乃「変なお願いじゃないよ。ただ、あの人の名前は一切出さないこと。これを約束して」
友奈「っ……」
陽乃「理由は、わかってくれるよね?」
元気よく答えてくれた友奈は、
その理由を分かるからこそ、表情を曇らせる
久遠陽乃という名前は、毒薬だ
人を狂わせてしまう、巻き込んでしまう言うべきではない名だ
かつて、映画にもなった魔法世界の有名作に出てきた登場人物のような扱いだが、
それも、やむなしである
1、あの人は、小学校時代は明るい人でしたよ。昼休みに男子に交じってることもあるくらい
2、映画の話題とか、本のお話すっごく好きですよ。図書館で良く本を借りてました
3、元々、あの人を嫌ってる人は少なくありませんでした
4、優しい人ですよ。あの日だって……一生懸命に守ってくれたんです
↓2
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 18:21:29.97 ID:vYH9zTIc0
- 2
- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 18:23:06.08 ID:1tpuB8DOO
- 3
- 620 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 18:57:41.47 ID:byIQBCBZo
-
陽乃「元々、あの人を嫌っている人は少なくなかったんだ」
球子「性格悪かったとかか?」
友奈「タマちゃんっ」
球子「冗談だって」
球子に目を向けた友奈は怒っているようには見えないものの不満が感じられて
陽乃は「まぁまぁ」と宥めて苦笑する
初めから嫌われていたというなら、
本人の問題を考えるのが普通だろうとは陽乃も思うからだ。
とはいえ、性格の良し悪しはともかく
自分の問題だったとは、思う
陽乃「あの人、みんなに優しくしようって感じで……それが、人によってはうざかったみたい」
分かりやすく言うなら、【いい子ちゃんぶっている】だろうか。
陽乃の分け隔てのない接し方は、教師からの印象は良かったし、
友人だって多かった
けれども、だからこそ気に入らないという人は出てくる
- 621 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 19:31:28.83 ID:byIQBCBZo
-
陽乃「あの人は、気にしなかったけど……ううん、気にならないふりしてたけど。それを分かってた」
友奈「虐め、とか」
陽乃「まさか。表立ってそんなことしたところで跳ね返るだけだからね」
あったのは、陰口をたたかれること
手洗い場などで、ぼそりと
体育の時に少し危ないプレーをされること
虐めとはされない程度の、絶妙な事をしてきていた
陽乃「だから、かな……今の世論もそこまで堪えてないんじゃないかな」
球子「でも、凄いことになってるのに」
陽乃「それでも、だよ」
もっとも、一番の友人だった人に拒絶されたときは
流石に呆然自失としてしまいそうになったけれど
陽乃「あの人は多分もう、誰かのためなんて考えはしないかもしれない」
友奈「そう、かな?」
陽乃「うん。だって、どれだけ寄り添ったって背中から刺されるかもしれない。首を絞められてしまうかもしれない。そんな状態なんだよ?」
誰かのために頑張ったところで報われるとは思えない。
誰かを信じたところで傷つくことが目に見えている
だから――
陽乃「高嶋さんと土居さん。そのお友達。みんなが仲良くしようとしてもあの人は受け入れたりしないと思う」
- 622 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 19:49:49.45 ID:byIQBCBZo
-
言い過ぎ、かもしれない。
けれどそれでもと来てくれなければ……信じることは出来ない
いや、そう来てくれたとしても、陽乃は仲良くできないと思っている
何せ、陽乃は神さえも殺せる可能性を秘めているのだから
大社も民衆も、
久遠陽乃という人物を肯定してくれることはないだろう。
陽乃はそう、割り切っている
今はまだ、表に大きく出てきていないから問題ないかもしれないが、
いずれ、勇者の存在は大きくアピールしていくことになる
そうなったとき、
件の化け物と仲良くしているとなったらどうなるか。
信用は……落ちていく
陽乃「二人が何なのかは、詳しく聞かないよ。けれど、あの人には近づかない方が良いと思う」
球子「そんな話聞かされて――」
陽乃「だからこそだよ。悪名高いあの人が本当は良い人。だから何? その噂に巻き込まれて、二人まで悪く見られるよ」
友奈「そんな……」
陽乃「放っておいた方が良い」
- 623 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 20:18:05.64 ID:byIQBCBZo
-
友奈と球子は気付いていないけれど、これは陽乃本人からの拒絶だ
球子は少しばかり粗雑で、けれど気遣ってくれている
友奈は優しく感じるけれど、何か別の何かもあるような……そんな感じではあるが
やはり、気にしてくれていて。
だからこそ、陽乃は拒む
その優しさは、自分に向けるべきではないと。
友奈「でも……だったらそれこそ私達だけでもちゃんと仲良くなりたい」
友奈は神妙な面持ちでそう切り出すと、
満面にはなりきれない笑みを浮かべて
友奈「だって、く……あ、陽……先輩は優しい人だって思う」
陽乃「優しい……?」
友奈に優しさなんて見せただろうか
みんなに優しくしようという人だったと語りはしたが、
そう思えるほど語ってはいない
友奈「いつも、先輩はみんなが悪い空気にならないようにって、気を使ってくれてたんだ」
球子「友奈っ!」
友奈「えっ、あっ……」
球子の声に友奈ははっとして口を塞ぐ
陽乃の学生時代を知らないのに先輩と言い、気を使ってくれたとみてきたかのように言う
それは、友奈が陽乃と今なお関わりがあると言っているような話だ
- 624 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 20:43:23.62 ID:byIQBCBZo
-
陽乃「……二人は」
「お待たせしました」
陽乃達と同年代位の若い少女が、
三人分の注文をお盆に乗せて運んできた事で
陽乃の言葉は遮られた
二人は大社の人なの? なんて、分かり切ったことを聞こうとしたけれど
聞いたって、特に意味はない
友奈と球子は
それはもう誤魔化せないと答えてくれるかもしれないが。
陽乃「ここのうどんも美味しいよ。食べよっか」
友奈「そ、そうだねっ」
球子「お、おうっ」
ぎこちない雰囲気
けれど、一口食べれば、友奈は「ほんとにおいしい」ととても嬉しそうで
球子はあそこの店も良いけどここも……と呟く
陽乃はそんな二人を見て、
気付かれないように小さく笑みを浮かべ、隠すようにうどんを口に運んだ
- 625 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 21:08:20.58 ID:byIQBCBZo
-
食べ終えるころには、話はいったんお流れとなっていたけれど、
友奈と球子はさすがに忘れなかったらしい
運ばれてくる前のちょっとした気まずさを感じる
本当は聞くまでもないけれど、
この、赤の他人の状態で深く入り込んでは
この体の本当の持ち主が厄介ごとに巻き込まれてしまう可能性がある
会計を終えて店を出て、二人に振り返る
陽乃「ご馳走様でした」
友奈「へっ?」
陽乃「……奢って頂いたので、追及はしません」
ただ。と、続ける
陽乃「これ以降、出来るだけ私には関わらないでくださいね」
間違えても、
久遠陽乃の件で話した間柄であることは触れないようにと、念押しする
そうしておけば、本人が関わる可能性は減らせるはずだ
友奈「うん、分かった」
残念だけどね。と、友奈は笑う
1、本当にお願いね。本人に迷惑をかけるのは忍びないから
2、また……いつか。平和になったら
3、久遠さんをお願いしますね。きっと、あの人は押しに弱いですから
4、大社に、久遠さんのお母さんがいるはずなので、きっと大丈夫ですよ
↓2
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 21:13:01.90 ID:vYH9zTIc0
- 2
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 21:19:19.29 ID:pNWEMRyP0
- 3
- 628 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 21:55:52.40 ID:byIQBCBZo
-
陽乃は少しだけ考える
このまま別れても問題はないけれど
それでいいのだろうかと。
友奈と球子、勇者達がどう頼まれて陽乃を探しているのかは不明だが、
決して明るい理由ではないことだけは分かっている
しかしながら、友奈は表情を曇らせた。
頼まれているからやっているだけで、決して、それに賛同できているわけではない
思うところがあって
しかしそれを口には出来ていない
いや、もしかしたら仲間内では話し合っているかもしれない
千景はだとしても……陽乃を敵視する
けれど、友奈と球子、杏と若葉
そして、最後に出会ったひなたは、きっと。
陽乃「久遠さんをお願いしますね。きっと、あの人は押しに弱いですから」
友奈「う、うん……任せて!」
友奈は驚きつつも、
嬉しそうに、笑顔でそう答えた
- 629 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 22:14:26.03 ID:byIQBCBZo
-
友奈達と別れ、しばらく歩いた街角で足を止める
九尾は影の中に混じったまま、姿を見せていない
陽乃「もう出てきても良いんじゃない?」
『愚か者め』
陽乃「だって、高嶋さん……辛そうだったんだもの」
『良いではないか。苦しませてやれ』
陽乃「良いわけないでしょう、もう」
とはいえ、流石に話し過ぎてしまっただろうか。
お願いします。押しに弱いよ。なんて言えば、友奈は全力で寄ってくる
それは、自分が今まで望まなかった結果になるというのに
九尾の愚か者という言葉は、正しい。
陽乃はそう思って笑う
『主様、神社に戻るのかや?』
陽乃「どう、しましょ」
神社に行くんじゃないかって言ってしまったのだ
必ず、あの二人はそこに行くだろう
1、神社に行く
2、あえて寄宿舎
3、四国を出ていく
4、別の棲家を探す
↓2
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 22:15:35.55 ID:pNWEMRyP0
- ksk
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 22:16:11.17 ID:bd2OQKgRO
- 1
- 632 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/01(日) 22:19:11.60 ID:byIQBCBZo
-
ではここまでとさせていただきます
明日は、出来れば通常時間から
接触判定無:確定
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 22:24:59.05 ID:gAcwz0bDO
- 乙
あれだけ痛めつけられてなお諦めない高嶋さん本当に勇者だな
一方遭遇したのが若葉か杏だったら見破れてたのだろうか
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 03:28:12.98 ID:ZQOGYanbO
- 乙
次はわかばたちか
- 635 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:18:13.77 ID:az6eszZao
-
では少しだけ
- 636 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:18:59.95 ID:az6eszZao
-
陽乃は結局、神社へと戻ることにした
あの話の後だ
少なくとも友奈と球子は待ち構えていることだろう
それでも、陽乃は神社への砂利道を歩く
かつて、塞ぐほどに停まっていた車を想起させる狭い道
側面の塀に映った影が、狐の形へと変質する
『主様、おるぞ』
陽乃「高嶋さんと土居さん?」
『いいや……全員じゃな』
陽乃「全員……?」
みんなが探しに出ていることは想定内
友奈と球子で組み、ほかに人がいなかったことから
若葉、千景、杏の三人で別行動中という憶測
きっと、それは正解だったはずだ
友奈達に【神社に行くかもしれない】という情報を与えた結果、そこで集合となったのだろうか
いや、友奈と球子の性格からして
あの話は心のうちに止められる……と、思いたい
もちろん、話しても構いはしないが。
- 637 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:30:07.58 ID:az6eszZao
-
陽乃「様子は、分かる?」
『ふむ……少し時間があれば確認もできるが』
陽乃「向こうにあなた一人で行くってことでしょ?」
『そうじゃな。さすがに、あの場にいる面々を知るくらいしかできぬ』
くつくつと喉を鳴らした九尾だが
そこに誰がいるのか、察知できるだけで能力的には十分だ
『乃木若葉は、上里ひなたから主様に付いて任されておる。下手な手は打たぬと思うが……』
陽乃「郡さん。でしょう?」
『うむ』
一番の問題は、やはり千景だ
彼女だけは説得どうこうといった状態にないのは、
逃げ出した昨日、杏の姿で出会った時にそこら辺は諦めている
それくらいに、彼女との溝の深さは絶望的だった。
陽乃「全員って言うことは郡さんもいるんでしょ?」
『然り』
陽乃「ん〜……」
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:34:38.02 ID:yYerSggUO
- 仲直りはしたいけどなぁ…
- 639 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 21:49:17.31 ID:az6eszZao
-
友奈と球子の見であれば、久遠陽乃として出ていくのもやぶさかではなかった
しかし、千景がいるとなると話は別だ
陽乃としては、ここで間で争う気は毛頭ないのだけれど
そうは問屋が卸さない。だろう。
友奈達が乗り気でなくとも、千景は全力で乗ってくる。
手段は問わない、久遠陽乃を連れ戻してくること。
最悪の場合、戦闘も許可する。となっている可能性は十分ある
現に、球子と友奈は大きめの鞄やリュックが身近に見えた
千景だったら、明らかだっただろう。
『主様の蒔いた種じゃぞ』
陽乃「郡さんとの関係悪化は貴女にも責任があるってば」
『ふむ……じゃから殺せと』
陽乃「それこそ取り返しが――」
『失せれば、取り返すものもあるまいて』
陽乃「またそういうこと言う……」
究極的に
いや、単純に自分のことだけを考えるのであれば
邪魔だてする……生きにくくしてくる余計なものは排除するのが合理的である
それらのせいでこんな状況に陥っているのだからなおさら
――だから
陽乃「っ……」
首を振る
塀の方に下がって足元を見つめ、深呼吸
いっそここで全員――なんていうのはあり得ない。
1、偽っていく
2、陽乃の姿で出ていく
3、別の場所に行く
↓2
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:53:11.32 ID:yYerSggUO
- 2
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:54:52.21 ID:6L1UU5Ie0
- 2
- 642 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 22:57:14.58 ID:az6eszZao
-
陽乃「……九尾」
『主様』
陽乃「言いたいことは分かるけど、お願い」
『どうなっても知らぬぞ……主様』
今の千景の前に自分の姿で出ていくのは自殺行為と言える
しかし、ここで出ていかなければ、もう大社に横やりを入れられない状況での対面は無理かもしれない
余計な尾鰭が付く前に収拾をつけるのが難しくなるかもしれない
だから、ここは勝負に出る
『言うておくが、主様が危うければ妾は容赦せぬぞ』
陽乃「ええ……」
そんな状況に追い込まれてしまったら、
きっと、そんな悠長なことは言っていられない
陽乃は意を決して、足を進める
陽乃「……郡さんのことは、乃木さんが止めてくれる」
『そうできるとよいがのう』
陽乃「大丈夫……たぶん」
若葉の実力は認めている
だが、問題は本気になった千景だ
それも含めて大丈夫だと、陽乃は信じて神社へと向かった
- 643 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/02(月) 23:32:03.29 ID:az6eszZao
-
神社へと向かうと、
九尾が言っていた通り5人が揃っていた
友奈、球子、千景、杏、若葉
全員がバラバラになることはなく、
揃って、本殿のところにいる
陽乃「……高嶋さんが話したわけではないだろうし……」
『主様がいた痕跡を見つけたようじゃな』
陽乃「あぁ、やっぱり?」
完全に綺麗にしたわけではないが、
それでも、3年間の積み重ねがあった汚れに、一日の野宿は色濃く残る
陽乃「次は、もっといい場所を見つけなきゃ」
『そうじゃのう』
陽乃「さて……」
なにに対しての同意なのか
陽乃はあえて考えずに、5人の下に向かって
陽乃「どう? 私の新しいおうちなんだけど、素敵でしょ?」
笑い交じりに、声をかけた
- 644 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 00:23:16.68 ID:OvXKiYJUo
-
若葉「なっ……」
友奈「ぐんちゃん待ってっ!」
千景「……いくら高嶋さんでも、待つ気はないわ」
友奈が掴んだ手を振り解いて、
千景だけが、陽乃に向けて武器を手に取る
突っ込んでいかないのは、模擬戦での出来事があるからだろう
あれだけ一方的にやられる結果に終われば、
無計画に陽乃に手を出そうとは思わない
もちろん、無防備でいようとも思えないのだろうが。
千景「よく、顔を出せたわね……」
陽乃「私、住む場所がないから」
友奈「ぐんちゃん!」
友奈が間に割って入っても
ひりつく空気が和らぐ気配はない
杏「久遠さん……私達は戦いに来たんじゃありません」
陽乃「ん、武装してるように見える?」
杏「そう……ですね」
両手を広げて見せた陽乃だったが、
元々が近接戦闘なのもあって、千景は警戒を解く様子はない
杏は少し困った表情で考えて、また口を開く
杏「大社から久遠さんを連れてくるように頼まれています」
- 645 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 00:24:34.52 ID:OvXKiYJUo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 00:30:53.74 ID:kdNrIAijO
- 乙
千景が高嶋さんの呼び掛けに応じないとか余程陽乃さんのこと恨んでるんだな…
攻略どころか仲直りすらできるビジョンが見えないのが辛い
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 07:44:09.81 ID:TYwbO/5SO
- 乙
大社は連れ戻して何する気なんだろうな
- 648 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 16:34:45.45 ID:Fu0l+lymo
-
遅くなりましたが、少しずつ
- 649 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 16:35:21.33 ID:Fu0l+lymo
-
何となく――というより
そうだろうと思っていた陽乃は苦笑する
陽乃「やっぱり?」
若葉「大社は久遠さんを連れ戻し、管理下に置こうとしている」
陽乃「そうなるでしょうね」
勇者を害し、看護師を殺しかけ、
あまつさえ、逃げられない監禁場所からの逃走劇
管理すべきと思うのは当然だろう
千景「……戦闘許可も出ているわ」
陽乃「貴女を見ればわかる」
千景「投降するなら、怪我をしなくて済む」
球子「止めといた方が良いんじゃないか?」
千景「……なに?」
友奈「ぐんちゃん……やめよう?」
球子を睨みつけた千景を、友奈が制止する
模擬戦で敗北したのだから、ここで武力行使したところで勝てないだろう
そう思われていると感じたであろう千景の苛立ちに、
球子は目を伏せて、陽乃を見る
球子「どうせ本気になったら、タマ達を全滅させられるんだろ?」
- 650 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 16:54:39.74 ID:Fu0l+lymo
-
陽乃「一人二人なら可能かもしれない。けれど、それは乃木さんがいない前提での話になるわね」
若葉「……冗談は止めてくれ」
陽乃「実際、貴女は止めてくれたでしょう?」
若葉「あれは運が良かっただけだ」
陽乃が……嫌、九尾が本気だったなら
若葉は自分はここにいられなかったと思っている
それは若葉だけでなく千景や友奈も同じで
もしもその結果だったなら、球子や杏もいなかったことだろう
若葉「まず……一つ確認したい」
陽乃「なに?」
若葉「貴女は本当に久遠さんで良いのだろうか?」
九尾が偽っているのではないか
それを確認したいのだろう
だが、言葉で言って信じるだろうか
若葉や友奈、杏は信じるだろう
球子も渋々頷くだろう
しかし、千景は――
『やはり殺――』
陽乃「止めてってば」
1、私は陽乃本人よ。証拠はないけれど
2、九尾お願い。出てきて
3、どうやったって証明は出来ないわ。ごめんなさい
4、逆に聞くけど、どうしたら信じてくれる?
↓2
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 17:03:56.21 ID:1LY2Pv4F0
- 1
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 17:05:20.09 ID:DWvS+1ItO
- 2
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 17:13:40.47 ID:JMSnbL//O
- また体を乗っ取るのは勘弁…
- 654 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 17:29:47.55 ID:Fu0l+lymo
-
陽乃「九尾お願い、出てきて」
『またか』
陽乃「お願い……大事なことなの」
陽乃がそうお願いすると、
九尾は悪態をつきながらも、陽乃の隣に影を伸ばす
それはゆっくりと人の形を作り始めて
そうして――上里ひなたが姿を見せた
若葉「なっ……なん……」
ひなた「まったく、若葉ちゃんったら疑り深いんですから」
杏「嘘……」
球子「見た目も声も瓜二つだぞ?」
驚きに戸惑う勇者の面々をよそに、
九尾であるひなたは陽乃を一瞥して、肩をすくめる
ひなた「私が、九尾だったんです」
陽乃「ちょっ」
若葉「う、嘘だ……っ!」
ひなた「ふふふっ、もちろん嘘ですよ」
九尾はそう言うと、ひなたの姿を崩し――かつて見た、九つの尾を持つ狐へと姿を変えた
- 655 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 19:04:38.97 ID:Fu0l+lymo
-
杏「こ、れが……」
九尾「いかにも……これこそが妾の姿」
九尾はそう言いながら九つの尾を動かして、地面を叩く
砂埃が巻き上がって、わずかに地鳴りのような音が響き始める
若葉達は呆然として
千景だけが敵意をむき出しにして九尾へと大鎌を向けていた
九尾「ふむ……」
陽乃「九尾、駄目よ」
九尾「少し、牽制するだけじゃ」
陽乃「九――」
陽乃が止めるよりも早く、九尾は尻尾を駆使して砂嵐を巻き起こす
陽乃を含め、全員が視界を奪われたのはほんの数秒だったが、
それが晴れるころには、もう。九尾の業は終えていた
陽乃「え……」
友奈「あ、あれ……?」
陽乃の隣に九尾はおらず、代わりに友奈がいる
それだけなら高嶋友奈に化けたと考えられるが、
問題は、若葉達の側にも友奈がいることだった
- 656 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 19:54:55.71 ID:Fu0l+lymo
-
千景「高嶋さん……?」
千景はすぐ隣にいる友奈を見て、声をかける
千景の隣にいる友奈は驚いた表情で千景を見ると、
もう一度陽乃の隣にいる自分を見て、目を見開く
友奈「ぐ、ぐんちゃん落ち着いて! 私はここにいたよ!」
友奈「ち、違うよぐんちゃん! 煙がバーッてきて、気付いたらこっちに……」
千景「ま、待って……そんな」
千景の隣と、陽乃の隣
両方の友奈が同時に言葉を発して千景を止める
どちらかは本当に九尾だ
警戒していなければ一方的に嬲り殺される可能性もある
しかし、どちらが本物で偽物なのか
それを見分けるのは簡単ではない
陽乃「ちょっと……冗談でしょ……」
千景に攻撃させないという意味では、きっと完璧だ
しかし、神経を逆なでしてしまったような気もすると、陽乃は思わず声を漏らした
- 657 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 21:31:01.65 ID:Fu0l+lymo
-
友奈「く、久遠さんは分かる……?」
陽乃「え……」
陽乃はすぐ隣の友奈に問われ、眉を顰める
千景の隣にいる友奈もはっとして
陽乃の方を見つめる
陽乃「えっと……」
二人の友奈に対し、球子や杏が質問をするが
両者ともに、正解を言い当てている
それを耳に通しながら、陽乃は隣の友奈を見つめる
分かるか分からないかで言えば、分かる
はっきり言ってしまえば、茶番だ
九尾も友奈も動いていない
陽乃の隣にいる友奈こそが、九尾だ
だが、それを正直に言っていいのだろうか?
言ってしまったら、千景と対等に話せなくなってしまうのではないだろうか?
1、さぁ? 分からないわ
2、こっちにいるのが本物よ
3、そっちが本物よ
4、まずは武装解除してくれない?
↓2
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 21:39:15.56 ID:1LY2Pv4F0
- 4
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 21:42:23.44 ID:IY8hhWceO
- 4
- 660 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 22:12:06.40 ID:Fu0l+lymo
-
陽乃「まずは武装解除してくれない?」
千景「何を……いうかと思えば」
千景は武装解除する気がないのか、
友奈達よりも一歩だけ前に進んで武器を構える
それでも、二人の友奈両方に目を向けて、警戒は怠らない
若葉「郡さん、今は従っておくべきだ!」
千景「何を言っているのか分からないわ」
友奈「お願いぐんちゃん! 久遠さんと話をさせて!」
陽乃「は?」
自分の隣の友奈……つまり九尾がそう叫んだことに、
陽乃は思わず顔を顰め、すぐに誤魔化す
向こうの友奈はこっちの友奈が偽物であると分かっているはずなので
茶番どころではないだろう
千景「っ」
友奈「お願い、ぐんちゃん」
千景「高嶋さん……」
二人の友奈にとめられて、それでも千景は大鎌を手にする
だが、その腕を杏と球子、そして若葉が止める
杏「今はどうか治めてください……九尾さんが本気なら私達を殺せてしまうなら。一人警戒していてもダメです」
球子「そうだぞ。タマ達みんなで力を合わせなきゃどのみち全滅だ」
若葉「今は、頼む」
- 661 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/03(火) 22:25:42.45 ID:Fu0l+lymo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 22:38:52.70 ID:IY8hhWceO
- 乙
いまこそ若葉たちの団結力が試される時だな
そして九尾の行動が吉と出るか凶と出るか
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/11/03(火) 23:13:18.21 ID:khqRdZUb0
- 今後は暴走しないという保証を示せれば良いけどなぁ
そもそも暴走の原因はどこにあるんだっけ
- 664 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/04(水) 23:45:44.25 ID:SvcpwaURo
-
すみませんが本日はお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 23:49:33.87 ID:HjoBkhE0O
- 乙ですー
休載は久々かな?
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 02:23:10.60 ID:AH4R+0ojo
- 乙乙
まあゆっくり休んでやー
- 667 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 21:04:11.64 ID:+AIoWnCbo
-
では少しだけ
- 668 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 21:04:43.93 ID:+AIoWnCbo
-
千景「何を悠長なことを言っているの……?」
若葉「気持ちは分かりますが、落ち着いて欲しい」
千景「分かる……? 貴方が……?」
陽乃へのいら立ちの一部を若葉へと向かたかのように冷ややかな声が若葉へとぶつけられる
しかし、若葉はその差し込むような雰囲気に物怖じすることなく、
ふっ……と、息を吐いて千景をまっすぐ見る
若葉「私だって、ひなたを殺されかけた」
千景「………」
若葉「そして、今、その件によってひなたは大社に連れて行かれている」
若葉はそう言うと千景の武器を押さえる手を離し、腰元にある刀の柄へと伸ばす。
指の一つ一つに力が込められて、握りこまれる
若葉は凛とした佇まいはそのままに、瞳だけに強く闘志を宿していく
若葉「……分かって欲しい」
球子「そうだぞ。下手なことして久遠さんが抵抗したらどうする? 守れる自信があるのか?」
杏「久遠さんが憎しみだけで対抗できる相手かどうか、郡さんが一番よく分かっているはずです」
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 21:08:02.48 ID:gsPJ4q9rO
- よしきた
- 670 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 21:45:36.30 ID:+AIoWnCbo
-
若葉達の説得を受けて、
千景は傍らにいる友奈を見て、陽乃の隣にいる友奈を見る
千景にとって、高嶋友奈こそが今この場で最も優先的に守るべき人だ。
九尾はその友奈に姿を替え、どちらにいるのか分からないようにしている
もし万が一、陽乃側にいるのが友奈であるなら、
陽乃はいつでも友奈を害せる
千景が勇者の力でどれだけ頑張ろうと、僅かな瞬間を与えてしまう
それだけで、陽乃は友奈を殺すことが出来るかもしれない
もし、千景の隣にいるのが九尾ならば、彼女は情け容赦なく首を刎ねるだろう
まずは武器を手にしている千景
そうして、若葉、球子、杏……最後に友奈
いや、彼女の性格が悪いのであれば身動きできない千景に対して、友奈の死を見せつけることだろう
千景はそこまでを考えて、考えて
ギリッ……と歯ぎしりを響かせて、大鎌の切っ先で地面を抉る
千景「……高嶋さんを傷つけたら、殺すわ」
陽乃「私はそんな気ないのだけど……」
友奈「大丈夫だよ。ぐんちゃん……久遠さんは、大丈夫」
陽乃の隣にいる友奈は白々しいことを言って、
心配そうに陽乃を一瞥し、千景を見つめる
- 671 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 22:13:52.65 ID:+AIoWnCbo
-
陽乃「とにかく私は戦う気はないわ。もちろん……死ぬつもりもないから、来るなら抵抗するけれど」
向こうが殺しに来るのなら、流石に九尾に待ったはかけられない
もちろん、殺しことはないようにと務めるけれど
それがどこまで通用するのかは分からない。
陽乃が千景の隣にいる本物の友奈に目を向けると、彼女は意を決したように頷く
陽乃「郡さんもその状態だからどっちが本物の友奈か話すのは後で良いかしら」
若葉「私は構わない」
陽乃「えぇと……それで何の話だったかしら」
杏「久遠さんが本物かどうか。という話ですね」
陽乃「あぁ……本物。だけど信じられる?」
千景「無理ね……貴女も含めて偽物の可能性が高い」
陽乃「でしょうね」
千景のさっぱりとした断言に、陽乃は苦笑する
言われるまでもなく、そうだろう
ひなた本人に見間違える化け方が出来て
友奈が二人いてどちらが本物なのか見分けがつかなくなっている
もちろん、後者に関しては友奈の協力あって成り立っているのだが。
陽乃「それで……連れ戻しに来たんだっけ……」
1、悪いけれどそれは無理ね
2、今まで通り寄宿舎で過ごしていいなら良いわ。そうじゃなければ、お断り
3、……戻らないと上里さんが戻らないんでしょう? なら良いわ。戻ってあげる
↓2
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:20:18.92 ID:Aj7c+KRQ0
- 2
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:23:01.98 ID:gsPJ4q9rO
- 2
- 674 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/05(木) 22:37:43.12 ID:+AIoWnCbo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:45:42.00 ID:gsPJ4q9rO
- 乙
戻ってくるのは同じでも監禁か寄宿舎生活ならできれば後者がいいけど…
それにしても千景の殺意が高過ぎてどうしたらいいのか
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 01:51:10.25 ID:NcKU0/wcO
- 乙
千景と仲直りしたいなあ
- 677 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/06(金) 22:49:32.12 ID:41C1j8zUo
-
遅くなりましたが少しだけ
- 678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 22:53:57.25 ID:OlvYWh2XO
- やったぜ
- 679 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/06(金) 23:42:15.16 ID:41C1j8zUo
-
陽乃「そうねぇ……」
勇者達はともかく、
大社は気絶させてでも連れ戻してきて欲しいと思っていることだろう。
そうしなければ、街中に爆弾が仕込まれているようなもの……だろうか。
陽乃は少しだけ考えて
それは言い過ぎかもしれないと、苦笑する
陽乃「今まで通り寄宿舎で過ごしていいなら良いわ。そうじゃなければ、お断り」
今までも不自由は多かった。
けれど、お風呂に入れるのが良い
ご飯だって普通に食べられる。
千景「あな――」
若葉「分かりました。交渉します」
何かを言いかけた千景を制して、
若葉が答える
交渉しなければ、その希望が叶わない
そう言った若葉に、陽乃の隣にいる友奈が目を細める
陽乃「仕方がないわ」
- 680 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 00:36:02.07 ID:UOdowrQAo
-
大社としては、陽乃を管理下に置いておきたいはずだ
何かやらかさないように、
勇者達を傷つけないように
ちゃんと管理しておきたいだろうし、
陽乃の力を解析したいと思っていることだろう。
寄宿舎に戻せば、陽乃はまた勇者達に危害を加える可能性がある。
陽乃がそんなことをしないと言って、信じるだろうか
答えは否だ。
しかし、陽乃が寄宿舎に戻ることを拒めば、
脅威は街の中へと消えることになる
大社は必ず、陽乃が戻ることを許可してくれる
けれど……絶対にいい顔しないだろう
杏「交渉するにあたって、久遠さんにはもう一日だけ街にいて頂く方が良いですね」
陽乃「戻ったらだめなの?」
若葉「大社の方に連れて行って良ければ」
陽乃「あー……」
- 681 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 01:18:24.40 ID:UOdowrQAo
-
陽乃の要望通りに寄宿舎に戻してしまうと、
連れ戻してきたにも関わらず
大社から勇者への信頼に影響がある。
特に、一番友好的である若葉とひなたに迷惑がかかることになる。
今までの関係と同様にそこまでの関係でなかったならそれでよかったけれど
九尾も気に入っているひなたに迷惑をかけてしまうと、
九尾は恐らく……止まってはくれない
そうなったら、終わりだ。
隣にいる友奈の方に目を向けてみると
拳を握りしめているのが見えた。
九尾は九尾でも、今は友奈である以上……感情の出し方は友奈のようだ
友奈「久遠さん」
陽乃「分かってる……上里さんが大変だものね」
赤い瞳の友奈
その目が細まっていくのを一瞥し、陽乃は頷く
陽乃「それで? 私はまたここにいたらいいのかしら?」
杏「いえ……久遠さんさえよければですけど……私の家に来ませんか?」
- 682 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 01:20:03.11 ID:UOdowrQAo
-
では短いですがここまでとさせていただきます
明日は可能であれば早い時間から
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 01:22:37.04 ID:KOKrT+ROO
- 乙
まさかのお泊まり
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 02:02:20.59 ID:lkRl4jTko
- 乙
これからは千景攻略が鍵になりそう
- 685 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/11/07(土) 02:41:52.23 ID:0Z6ZEXQt0
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 05:34:34.03 ID:b8LPK0ODO
- 乙
そういえばここまで杏本人とはあまり交流してなかったから丁度いいかも
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 09:56:14.80 ID:F3lw1VXs0
- タマともそこそこ交流できそう
- 688 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 19:24:40.89 ID:UOdowrQAo
-
では少しだけ
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 19:30:32.10 ID:rmvWWRq7O
- おk
- 690 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 19:40:11.10 ID:UOdowrQAo
-
陽乃「伊予島さんの……?」
杏「はい」
陽乃「大丈夫、なの?」
陽乃の噂はこの四国全土に広まっている
全人口ではないかもしれないが、
老若男女問わず、多くの人がが知っていることだ
それは、杏の両親であっても例外ではない。
いくら杏からの紹介とは言え、周囲の人々から嫌われている人間を連れ込むのは良く思わないはずだ
陽乃「私のこと、知っているんでしょう?」
杏「知っています」
陽乃「だったら――」
杏「大丈夫です。あの日、久遠さんを見たのは私だけではありません」
陽乃「………」
杏はもう一度大丈夫です。というと、
久遠さんさえよければですから。と、続ける
- 691 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 20:04:43.46 ID:UOdowrQAo
-
友奈「久遠さんをここにもう一日いさせるのは、不安です」
陽乃の隣にいる友奈はそう言うと、陽乃へと目を向ける
心配している瞳
ここよりは、杏のところに厄介になったほうが良いという考えを感じる
この友奈からしてみれば、伊予島毛にどんな災難が降りかかろうとも、
陽乃が無事ならそれでいいのだ
球子「でも杏はどうするんだ?」
杏「わたしも久遠さんと家に残るつもりだよ」
球子「だったらタマも残るぞ!」
若葉「土居さん!」
球子「杏一人残していけっていうのか?」
杏「タマっち先輩……」
球子「杏が残るならタマも残る」
陽乃「そこは伊予島さん次第になるわね」
杏「……久遠さんは、私と一緒に来てくれるんですか?」
1、ええ、その方が良いわ
2、一緒に野宿しましょ
3、悪いけれど……やめておくわ
↓2
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 20:10:49.73 ID:MRt0j+hJO
- 1
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 20:11:27.79 ID:Aqw+yUZP0
- 1
- 694 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 20:28:08.70 ID:UOdowrQAo
-
↓1コンマ判定
1,3,9 杏
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 20:29:24.60 ID:MRt0j+hJO
- あ
- 696 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 21:19:35.33 ID:UOdowrQAo
-
陽乃「ええ、その方が良いわ」
杏「良かった……」
安堵したように零した杏は、
ほっと胸を撫で下ろすと、球子へと目を向ける
球子の視線を感じて笑うと
僅かに視線を逸らし、目を閉じて……開く
杏「タマっち先輩と私と久遠さんの三人で外泊許可をください」
若葉「分かった」
友奈「大社が認めてくれるかな……」
若葉「事後承諾で押し通す。久遠さんを寄宿舎に連れ込むよりはマシだろう」
やや強硬手段だが、
陽乃が条件を飲まなければ戻らないと言っている以上
そうするのが最善だった。
なんなら寄宿舎に連れ帰っても良かったのか。とでも言えば良いと、若葉は答える
陽乃「上里さんを連れて行かれて、気が立ってるわね」
友奈「……大丈夫。ひなちゃんは問題ないよ。私が付いてる」
陽乃にしか聞こえないように傍らの友奈は囁く
- 697 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 21:41:29.31 ID:UOdowrQAo
-
千景「……私」
友奈「ぐんちゃんは私達一緒に戻ろう?」
千景の隣にいる、本物の友奈の言葉に千景は眉を顰める
本物か偽物か。
まだわかっていない千景の敵意を感じても友奈は笑みを浮かべる
弾かれる可能性を考えながら、それでも手を差し伸べた
友奈「あんちゃん達を信じよう。久遠さんを……信じよう?」
千景「……高嶋さん」
若葉「私と友奈、郡さんは戻る。土居と伊予島は久遠さんと……」
陽乃「?」
若葉「お願いしますよ。久遠さん」
問題を起こさないでくださいと言いたげな視線を受けて、
陽乃は肩をすくめて笑って見せる
専守防衛
陽乃はそれを主に置いているつもりではある。
九尾も、害があると判断さえしなければ、
人間自体を有象無象として関わることさえしない。
陽乃「大丈夫よ。大丈夫」
球子は不安だが、杏がいれば問題はない
あるとすれば……杏の両親とその周囲だ
- 698 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 21:59:52.68 ID:UOdowrQAo
-
若葉「それで、どちらが本物の友奈なんです?」
友奈「どちらも何も、最初から動いてないですよ」
陽乃の隣の友奈、九尾はその姿を消し去って、答えとする。
千景はそれを見送ってから大鎌を畳み、収納すると
陽乃を睨んで……目を背ける
千景「せいぜい……大人しくしておくことね」
陽乃「この神社で寝泊まりしなくていいなら、蝶が止まれるくらい大人しくなれるわ」
『虫が入り込むではないかや?』
陽乃「うるさいやめて、あれトラウマになりそうなんだから」
千景「……何言っているの?」
陽乃「こっちの話。とにかく承知したわ。伊予島さんの厚意、仇で返さないと誓うわ」
そう千景に微笑んでみたものの、
千景はそれを全く信じていないようで、目もくれない
そんな千景を見て、友奈は困ったように肩をすくめて陽乃に笑みを見せる
友奈「あんちゃん、タマちゃん。宜しくね」
球子「あぁ、任せとけ」
友奈の突き出した拳に、球子もこつんっとぶつけて頷く
そうして杏、球子、陽乃を残し、
若葉、千景、友奈は神社を後にした
- 699 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 22:15:13.32 ID:UOdowrQAo
-
√ 2018年 8月2日目 夕:
0 00 最悪
1〜3 良い
4〜6 普通
7〜9 悪い
ぞろ目 最良
↓1
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 22:17:34.91 ID:Aqw+yUZP0
- あ
- 701 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2020/11/07(土) 22:58:35.04 ID:UOdowrQAo
-
√ 2018年 8月2日目 夕: 伊予島家
杏と球子と共に杏の実家へと向かった陽乃は、
親友に忌避されたと言うこともあって、
いくら杏の両親でも……と、あまり期待はしていなかった
杏が言うから受け入れてはくれるが、嫌悪感を感じるだろうと。
しかし、それが杞憂であるかのように、伊予島夫妻は迎え入れてくれた
「いらっしゃい、話は聞いているわ。久遠……陽乃さんね?」
陽乃「は、はい……すみませんが――」
「大丈夫。そんなに気にしなくていいの」
杏「久遠さん、大丈夫ですよ」
陽乃「でも……」
「まず上がりなさい。込み入った話はそれからでもできる」
渋る陽乃に杏の父はそう声をかけて、招く
球子「お邪魔しまーす!」
杏「あっ、タマっち先輩手を洗ってください!」
上がっていく二人
残った陽乃を杏の母親は見つめて、微笑む
「あの人、表情はあれだけど……貴女のこと嫌っているとかではないから安心して良いからね」
陽乃「あ……はい。ありがとうございます」
靴を脱いで、
片足跳んでいる球子の分も一緒に揃えて上がると、
杏の母親は「しっかりしているのね」と、笑みを見せた
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