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【安価】楓「リリウム魔法学校へ! 6人で試合しよう!」【百合】

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13 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 22:46:48.74 ID:qcKvEI3Oo
【名前】音無 舞(おとなし まい)
【容姿】黒のショートヘアーに黒の瞳で童顔。体格はやや小柄。
【性格】穏やかで礼儀正しく、初対面では人畜無害そうな印象を受ける。
しかし実は並々ならぬ執着心を持つ。
【得意魔法】相手の感情を増幅することで暗示をかける(友情を徐々に愛情へと転じさせるなど)。
なお元々ある感情にブーストをかける方式なので、全く興味を持っていない方向に暗示をかけることは出来ない(同性に全く興味の無い相手を同性愛者にするなど)。
【備考】クロエ達とは違う学校の一年生。かつて凜華の母、水津真凜に演技を見込まれたことがある。学校の演劇部とともに、宝坂への入団も両立している。
元々は大人しく引っ込み思案だったが真凜に演技の道を示されたことでそれを克服した。
そのため真凜のことを尊敬しているが、自身の魔法が無意識に自分に作用したために真凜、そしてその娘の凜華に少し歪んだ愛と執着を抱いている。


【名前】樹(いつき)・ユグドラシル・リリウム
【容姿】年期を感じさせる青い三角帽とローブを纏った10歳ほどの少女
勿論この姿は強大な魔力を抑えるための自己封印であり、封印を解くと20代後半ほどの妙齢の女性となる(魔力量の影響でそこで成長が止まった)
服はどちらの姿でも問題ないように伸縮するが、大人の姿の時は見事な上乳が露になる
【性格】慈悲深く穏やか。先達として生徒達を優しく見守るみんなのお母さん
道を踏み外したもの、踏み外そうとしているものには厳しくも優しく接し正道へ導こうとする
【得意魔法】一度見た魔法を自分のものとして使える
性質はそのまま樹自身の魔力を乗せる事でより強力な術として放てる(例外あり)ただし一度使用した術をもう一度使いたかったらもう一度同じ術を見る必要がある
【備考】リリウム魔法学校の校長先生。学校の創設者でもある。
クロエに警告したのは、かつてラミーを救えなかった後悔から。
ラミーが復帰した今は非常に仲睦まじく過ごしている。


【名前】ラミー・アルファウス
【容姿】重ための黒髪の小柄の少女 
【性格】自虐的で自分に自信がない臆病な性格 しかしそれ故に自分が守るべきと認めた相手には自分を犠牲にしてでも守ろうとする
【得意魔法】闇魔法
【備考】かつて闇に飲み込まれた魔法使い 当時二年生
イジメや家庭内暴力によって荒んでいた時に樹によって救われ、彼女に教師以上の強い感情を持つ
最後の時も樹を救うため自らの意思で闇に飲み込まれた
闇の中で生存しており、クロエらの協力により闇から脱出。


【名前】リリィ・アンスリウム
【容姿】青髪ロング 穏やかさの中に情熱のこもった翠色の瞳 母性を感じさせる豊満な胸
【性格】生徒達を優しく見守るお姉さん属性
一方で情熱家でもあり、目標に向かって努力することと努力している人が大好き
【得意魔法】自身の周囲に心を落ち着かせリラックスさせるフィールドを発生させる
【備考】教育実習生あがりの若い教師。
大家族の長女で、昔から仕事で忙しかった両親の代わりに弟妹たちの世話をよくしていた。
その関係で家事全般が得意。
ナミネに告白されてお付き合いを始め、今ではメロメロ。


【名前】峯岸 橘花(みねぎし きっか)
【容姿】白のショートヘアーに翠の瞳で眼鏡。幼モードの樹とどっこいどっこいのロリっ娘。
【性格】冷静でやや辛辣。どこか冷めているが、自分の興味を惹く分野にはぐいぐい来る。
【得意魔法】魔法の仕組みや効果を解析出来る。ただし一部例外もある(エミールのパルプンテを予測するなど)
【備考】リリウムに勤める教師の一人。毎日研究室にこもって魔法の解析と研究を行っている。
年齢不詳だが、樹と同格のように会話しているとこが目撃されているため樹と同世代ではないかと噂されている。
エミールが卒業してからも、実験のために呼び出している。
14 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 22:47:15.55 ID:qcKvEI3Oo
【名前】早水 百合江(はやみ ゆりえ)
【容姿】黒髪ロングヘアー。背は高めで中々の巨乳。
【性格】おっとりした礼儀正しい性格のお嬢様。語尾がデフォで『ですわ』
【得意魔法】投影魔法。映像をプロジェクターのように空間に投影することが出来るが、自身のイメージしたものを直接映すことも出来る。
【備考】演劇部元部長。ローラほどではないが(そもそもローラが規格外すぎる)名家のお嬢様。
名は体を表すのか、女性同士の恋愛を見ることを好む百合っ娘。
彼女の魔法がプロット作りに役立つことや(百合作品への)凄まじい情熱から部長へと推薦された。


【名前】カーラ・ファウスト
【容姿】 金髪ショートで背は高め、修道服を着用している
脱ぐとすごい
【性格】 心配性だがしっかり者のお姉さん、人が傷つくことを極端に嫌う
【得意魔法】生命力譲渡
自分の生命力を他人に分け与え爆発的な治癒力で対象を回復させる(対象の損傷が大きいほど自分への反動も大きい)
死んでしまった生命を蘇らせることもできるが膨大な量の生命力と準備時間が必要
庭で育てている草花から毎日少しずつ生命力を貰って蓄えている
【備考】クロエ達出身の孤児院、マクベス・エクスルードハウスの院長。孤児達を溺愛しており、幼い頃から面倒を見ていたクロエのこともとても心配している。


【名前】ソフィア・ルナール
【容姿】透き通るような白の長髪と暗闇でも怪しく輝く金の瞳を持ち、人形のように儚い外見の少女
【性格】口数が少なく機械的な口調で無機質な印象を受けるが悪人ではない
【得意魔法】闇魔法 クロエのように闇を発生させるだけでなく闇を凝縮させ様々な形を取ることが出来、その応用で使い魔のようなものを使役することも出来る
【備考】深い森の奥地に存在する廃墟となった古城に一人(+闇で作り出した使い魔)で住んでいる少女(ただし年齢不詳)
人の名前を呼ぶ際は必ずフルネームで呼ぶが、相手から要望があった場合は一応それに合わせてくれたりする


【名前】ミリア・メルトル
【容姿】銀髪ショートで赤と青のオッドアイ。見た目は完全に幼女だが歴とした成人女性
【性格】困っている人は放って置けないとても優しい性格。常軌を逸した自己犠牲精神の持ち主
【得意魔法】闇化(闇と化す。試練の魔物に姿を変えたり色々出来る)
【備考】マホリオのプロ選手。実年齢は不明。元は魔法が使えず闇使いの素質があるというだけで闇の試練と向き合う羽目になったが、力を行使せずに闇を受け入れ一体化するという形で試練を乗り越えてしまった(この時に肉体の成長が止まった)。闇に一方的に支配されることも無く、それどころか割と仲良くやれている。しかも闇との間に子供まで生まれてしまい今年で高校一年生になる。ご飯はたくさん食べる。もりもり食べる


【名前】エルク・メルトル
【容姿】銀髪サイドテール、漆黒の瞳。肌は雪のように白い。体型は割と平均的
【性格】良いところも悪いところも引っくるめて人間が大好き。人間の為ならなんだってしてあげられる
【得意魔法】相手の心の闇(トラウマ)を想起させることができる
【備考】ミリアと闇の間に生まれた子。いつもニコニコしているが謎の圧があり、周りからは怖がられている
人間という存在を心の底から愛しており、母の自己犠牲精神を歪んだ形で受け継いでしまっている
15 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 22:47:50.42 ID:qcKvEI3Oo
【名前】ゼーレ・レジェンダリア・アートルム

【容姿】絶世の美少女。瞳の中に宇宙が存在しているかの如く煌く紺色の両眼と、肩から背にかけて流れるプラチナ・ブロンドの髪が印象的(普段は髪飾りで抑え付けられているがアホ毛がある)。背はやや高めで胸は巨乳というより美乳。

【性格】おとなしい性格で、自分の事より仲間の事を優先して考える。この世で最も非常識な存在であるのに反し、本人自体は常識を重んじるまともな性格。丁寧な口調で話すが親しい仲間に対しては砕けた口調になる。

【得意魔法】

『創造』クリエイション
アートルムの固有魔法を除いた全ての魔法の起源となった原初の魔法。新たな魔法をランダムで生み出す。現代で言う魔力欠乏症の人間がこれにより生み出された魔法の使用者(記録媒体)となる(当時は魔法を使えないのが当たり前だった)

『魔文殿』アーカイブ
現存する全ての魔法を使用できる

『頂点』アルティマ
使用魔法を最高位のものに変換する

【備考】
全ての魔法の始祖とされる伝説の魔法使い。というよりこの世界においては彼女の「レジェンダリア」から伝説という意味が生まれた、まさに生ける伝説。

『創造』を用いて人々に魔法をもたらすという偉業を成し遂げた。ちなみに最初に魔法を与えたのが仲間の魔法使い二人。当時の人々からの尊敬はもはや崇拝の域に達しており神そのものであるとして神聖視する者さえいた。

固有魔法を3つも持つ生物としてみても規格外な人物。魔法法則を完全に無視したバグのような存在らしい。

彼女の『創造』が生み出した魔法の一つに悪魔化の儀式があり、それにより不死鳥達は魔界に追放された為、起源を不死鳥とする悪魔達からは憎悪の対象になっているが彼女自身は望まぬ結果であった(ゼーレ自身は悪魔化の魔法を一度も使っていない)。

時を超えてやってきたのではなく、不老の魔法を用いて現代に至るまで空かずの空間で生き続けてきた。これは魔王との戦いで負傷し、その傷を癒すことが目的。

スフィアとは親友であり、彼女だけは守ろうとしたが、自分はともかく仲間の魔法使い二人まで迫害を受けそうになった為、最終的には見捨てる形になってしまったことをずっと悔いている。

ルクが時代が違うにも関わらずスフィアについて知っていたのはアートルムがかつての不死鳥達について昔話として話していた事による。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:58:07.78 ID:e5XEaymoO
立て乙
小ネタ程度の文量で>>1の負担にならないなら地の文ありで見たい
17 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 22:59:17.49 ID:qcKvEI3Oo
【名前】セレニテ・オーレリア
【容姿】ピンク髪ロングの濁った灰色の瞳、少々痩せ気味だがガリガリと言うほどではない
【性格】とても穏やかで落ち着いた性格だが、目的のためであれば手段を選ばないところがある。娘に対する愛情は側から見たら異常な域に達している
【得意魔法】『権能』魔力を奪ったり与えたりする魔法
【備考】イリスの母にして天才科学者。リリウム魔法学校出身で在学時には図書館に所蔵されている全ての書物を読み尽くしてしまった。娘が魔法を使えない事を憂いており、様々な人から奪った魔力を与え続けているが、魔力欠乏症の本質については気付いていない。
現在はイリスとも和解し、様々な人と協力しながら魔力欠乏症への対応策を研究している様子。
18 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 23:25:38.45 ID:qcKvEI3Oo
〜前スレでの出来事〜


ゼレス、ステラが交互に風邪を引いてしまうも、互いの看病により元気に。


クロエが観戦に行ったマホリオのプロの試合場にて、ミリア・メルトルと知り合う。

そして各自準備を万端にし、学外対抗戦へと臨む。

結果は
ティアチーム 予選敗退
ステラチーム 予選敗退
クロエチーム 決勝2回戦敗退
楓チーム   決勝3回戦敗退
レナチーム  決勝3回戦敗退
ウィンチーム 優勝

試合の最中、クロエはテネリタスとのシンクロで制御が効かなくなる。

そして対抗戦が終わった直後、セレニテの手により参加者の魔力が奪われる事件が発生。

逃走され、その場は取り逃がしてしまう。

少し時がたち、大規模な皆既日食が発生。クロエは闇の悪夢を見るように。

皆既日食が明け、文化祭が開幕。さまざまなところでデートするカップルが。

そしてイリスは秘密をみんなに打ち明け、魔獣島の防衛や、サキュバス戦に挑むことになる。

そして無事にセレニテとイリスの問題は解決し、年が明けた。

冬休みも各自仲良く過ごし、三学期へ。

そして修学旅行。ノワールとイリス、モミジとイオがそれぞれ付き合い始めた。

その頃クロエはアートルム神社を訪れ、伝説の魔法使い、アートルムと邂逅を果たしていた!
19 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 23:26:41.90 ID:qcKvEI3Oo
ゼーレ「ここは……」キョロキョロ


スフィア「アートルム……」


ゼーレ「す……スフィア!? どうして……」


クロエ「伝説の魔法使い、アートルムね」


ゼーレ「あなたは……?」


クロエ「現代の魔法使いよ。私の名前はクロエ・アートルム」


ヒカリ(く、クロエすごいなあ……伝説と堂々と喋ってる……)


ゼーレ「現代……。今は何年でしょうか?」


スフィア「今は……XX年よ」


ゼーレ「そうですか……」

ゼーレ「おそらくあなた方の思うアートルムとは、この私、ゼーレ・レジェンダリア・アートルムのことで間違いありません」


クロエ「本物なのね……。なんで神社の奥にいたのかしら?」


ゼーレ「魔王との戦いで傷ついた体をこの神社で癒やしていました」


クロエ「ま、魔王?」


ゼーレ「この世をすべて魔界と同じ環境にしようと攻め込んできた、魔界の長です」


スフィア「魔王……」


ゼーレ「スフィアは知ってる……わよね」


スフィア「もちろん」


クロエ「魔王ね……アートルム伝奇の中のおとぎ話だと思ってたわ。でもこうして私達が生きていられるってことは、アートルムが魔王を倒したのよね?」


ゼーレ「致命傷は与えたかと……。ですが、倒せたのかは確認していません。なので、魔界からの巨大な揺らぎを感知する魔法を世界に張り、こうして可能な限りギリギリまで回復していたのです」
20 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 23:27:18.61 ID:qcKvEI3Oo
スフィア「世界にって……ほんと規格外ね」


ゼーレ「ふふっ。でも魔法は失敗してたみたい。こうして近くで似た魔力を感知してやっと扉を開けられたから」


クロエ「似た魔力?」


ゼーレ「あなたと、その友達ですかね? それがとても懐かしくて……おかげで眠っていても起きることができました」


クロエ「そ、そうなの」

クロエ(あ、アートルムに似てるって……!)キャー


ローラ「あ、あの……魔界の揺らぎ自体は確かに感知したんですよね?」


ゼーレ「はい。それでうっすらと眠りから覚めていたようです」


ローラ「……それってつまり、倒せなかった魔王か、あるいは二代目の魔王がこっちの世界に干渉してきているってことですか?」


ゼーレ「……はい、そうなります」


ざわっ


ゼーレ「ですが!」


「!!」ビクッ


ゼーレ「今度こそ私が魔王を倒し、そして魔界との扉を封印します!!」


クロエ(こ、これが“アートルム”……!)ゾワ…


ヒカリ(力強さも説得力もとんでもない……!)ゾクッ


ローラ(す、すごい迫力……!)ゴクリ
21 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/28(水) 23:27:52.27 ID:qcKvEI3Oo
スフィア「はいはい、意気込むのはいいけど一旦そこまで。いろいろ確認したり準備したりで時間もいるでしょうし……今回は解散ね」


ゼーレ「そうね。スフィア、現代の案内してくれる?」


スフィア「わたしも最近こっちに来たから詳しいわけじゃないけど……アートルムの頼みなら断れないわね」


クロエ「私たちは明日までここにいるけど……もしアートルムさえよければ私達の学校にこない?」


ゼーレ「私と似た魔力を持つあなたの通う学校……興味がありますね」


スフィア「……まあ、わたしも学校はおすすめしておくわ。あそこの生徒はいい子ばかりだし、アートルムの存在を黙っててほしければそう伝えればいい」


ローラ「スフィアさん……!」


スフィア「……ふん」プイッ


ゼーレ「スフィアは照れるとふんって言ってそっぽ向くんですよね。その癖も変わってないようで安心しました」


スフィア「アートルム!?」


ローラ「スフィアさんが学校に慣れてくれてよかったあ」ニコニコ


スフィア「ああもう!」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
三日目夜の行動を指定してください

8/10回目の行動です
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 23:38:35.80 ID:2cDFCk8gO
立て乙ー

夕食時間ギリギリぐらいにレナとデンが息を切らしながら急いでホテルに戻ってくる
曰く『観光し過ぎて遅れた』とのことだが、実際は茜に教えてもらったデートスポットでイチャイチャし過ぎて遅れたらしい
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 23:44:16.00 ID:ko3mRcbh0
イリスの魔翌力欠乏症について聞かされるゼーレ。創造によって固有の魔法を授ける
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/10/29(木) 00:11:42.19 ID:wwlb3hFz0
ゼーレ、割とせっかちなのか、今後について相談するために瞬間移動で樹のところまでワープし、一時的に連れてきてしまう。少し早くラミーと再会できるという事で密かに喜ぶ樹であった
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 00:46:38.02 ID:/k5c/owuO
なんか呼ばれてしまったので今夜は急遽ホテルに泊まることになった樹
リリィ先生と一緒の部屋になったが、お互い割と辛抱足りてなかったらしくこっそりと樹&ラミー・リリィ&ナミネ部屋に組み換える
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 00:51:24.22 ID:2Py5/6PCO
マホリオ馬鹿たちがアートルムと手合わせをしたがる
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 01:20:57.67 ID:NFeFFT5kO
アーカイブ、術者が亡くなるとその魔法は使えなくなるのかな?
28 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/10/29(木) 03:08:50.51 ID:45a8K+n+0
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29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage sage]:2020/10/29(木) 07:00:01.60 ID:L8tVFaPyO
ゼーレのかつてのパートナーに今後触れるべきか否か
恐らく彼女達はこうなった、的に書いたら>>1なら拾ってくれそうだけど
…そこそこ展開左右しそうだしなぁ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 10:06:15.68 ID:pXZW/sBCO
・ゼーレと同じく不老の魔法で生き続けている
・記憶を保ったまま幾度も転生している
・既に故人だが何らかの方法で関わっている(ヒカリローラがその生まれ変わりとか遠いご先祖様とか色々)
辺りかな?

あと悪堕ち要素とか入るけど
・ゼーレが眠りについた隙を見計らって魔界側がゼーレの仲間二人を捕縛→悪魔化させ最高戦力兼人質として対ゼーレ用の切り札にしている
とかも行けるかもしれない
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 12:57:49.61 ID:wwlb3hFz0
魔王みたいに>>1が出すタイミング既に決めてるキャラもいるっぽいからその辺りは確認しておきたいかもね
32 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:18:44.76 ID:MyfGtZHfo
アートルムの相棒二人については、登場タイミングなどは現状考えていません
>>29さんの言うとおり、安価で書かれればそのとおりに書くつもりです
33 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:19:22.99 ID:MyfGtZHfo
食事会場ーー


クロエ「あれ、そういえばレナ達は?」モグモグ


ローラ「うーん……たしかにご飯食べてるとこ見てないね」


ダダダッ!


レナ「ま、間に合ったわ……」ゼエゼエ


デン「ば、晩ごはん売店の弁当になるところだった……」ハアハア


クロエ「あ、来た。ここ閉まるまであと30分もないわよ、早く食べなさい」


ヒカリ「何かあったの?」


レナ「え、えっと……観光しすぎて遅れたのよ」


ローラ「あはは、レナさんでもそういうことあるんだね」


レナ(本当は……)


■■

■■■■

■■■■■■■■


さあああああ……


デン「ここ、温風魔法がかかってるから外でも寒くなくていいね」


レナ「ええ。キレイな滝……」ズズ…


デン「……お茶を飲むレナ、すごく画になるね」チュッ


レナ「ひゃっ!? ちょっともう、やめてよ!」


デン「ごめんごめん、つい」


レナ「もう……」


デン「あむっ。……うーん、この和菓子っていうのも美味しい」


レナ「……デン、あーん」


デン「食べる? はい、あーん」


レナ「あむ……。ん……優しい甘さって言うのかしら。見た目も華やかだし、いくらでも食べちゃいそうね」


デン「ねー」
34 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:19:54.91 ID:MyfGtZHfo
デン「……ふあ……」


レナ「眠いの?」


デン「あ、ごめん……。せっかく二人きりなのにあくびなんか」


レナ「どうせ枕が変わったから寝られなかったとかでしょう」


デン「あはは……正解」


レナ「……デン」ポンポン


デン「……ひざ?」


レナ「膝枕してあげる。少し寝てていいわよ」


デン「!!」


コロン……


レナ「……どう」ナデナデ


デン「……きもちいいよ」ウトウト


レナ(かわいい……)ナデナデ


デン(しあわせ……)ウトウト


■■■■■■■■

■■■■

■■


レナ(デンの寝顔を見てたら起こすのが遅れたなんて言えない……!)


クロエ「レナ、なんでもいいけど早くしないと閉まるわよ」


レナ「あ、ああそうね。デン、食べるわよ!」


デン「うん!」


ーーーーー

ーーー

35 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:20:26.00 ID:MyfGtZHfo
アートルム神社ーー


「アートルム様、お食事をお持ちしました」


ゼーレ「あはは……ありがとうございます」


スフィア「なんか嫌そうね?」


ゼーレ「私としてはみんなと友達になりたいんだけど……こう、敬われるのが照れくさいっていうか」


スフィア「だって」


「と、とんでもない! 私なんかがアートルム様と友達だなどと……! し、失礼します!」タタターッ


ゼーレ「うーん……残念」パクッ

ゼーレ「あ、このお粥美味しい。目覚めたばかりだから消化しやすいものばっかりだし……ありがたいなあ」


スフィア「……あなたほどじゃないけど、今の世には凄腕の魔法使いが何人かいるわ。そういう人達なら友達になってくれるかもね」


ゼーレ「へえ……興味深いな。会ってみたい」


スフィア「例えば、さっきのクロエが言っていた学校。あそこの校長はあなたに似てるわ。コピーではあるけど、あらゆる魔法を使うことができる」


ゼーレ「そんな人が……」


スフィア「魔王を倒すってことなら、きっと力になってくれると思うわよ」


ゼーレ「……よし」

ゼーレ「会いに行こう! 学校の場所はどこ?」


スフィア「あなたねえ……寝起きからアクティブすぎるわよ」


ゼーレ「巫女さーん、地図貸してくださーい!」


ーーーーー

ーーー

36 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:20:57.30 ID:MyfGtZHfo
リリウム魔法学校、校長室ーー


樹(やっと明日ラミーに会えるのね。早く会いたいわ……)


パッ


ゼーレ「はじめまして」ペコリ


樹「な……」バッ

樹(いきなり現れた……!? 何者!?)


ゼーレ「私、ゼーレ・レジェンダリア・アートルムといいます。お見知りおきを」


樹「!?」


ゼーレ「このような形での訪問をお許しください。眠りから目覚め、あなたの話を聞いて、いても立ってもいられず……」


パッ


スフィア「や、やっとこれた……」


樹「す、スフィアさん!? 今どうやって……」


ゼーレ「私の作った魔法陣に乗ってもらいました。魔力充填まで少し時間がかかったようですが」


スフィア「アートルム、ほんと突っ走りすぎ。人の話を聞かないのは昔からね」


樹「アートルムって……本物?」


ゼーレ「はい」ニコッ


スフィア「クロエが来たから封印が解けたみたいよ」


樹「いきなりすぎて理解が追いつかないけど……そのアートルムがここに何を?」
37 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:21:48.94 ID:MyfGtZHfo
ゼーレ「あなたが現代でもトップクラスの魔法使いと聞いて、協力を仰ぎに……」


バンッ


ウィン「ここに誰かいる!?」


ゼレス「大丈夫ですか!?」


ゼーレ「え、ええっと……?」


樹「急にとんでもない魔力が現れたから来てくれたのね。でも大丈夫よ、とりあえず危険はないわ」


ウィン「そうですか、よかった〜」


ゼレス「そちらの方は……」


樹「うーんと……言っていいのかしら」


ゼーレ「私、ゼーレ・レジェンダリア・アートルムといいます」ペコリ


ゼレス「アートルム……? はんっ、伝説の魔法使いと同姓同名とは見上げた度胸ですね」


ゼーレ「あ、私本物ですよー。ちょっと長いこと寝てて……」


スフィア「……本物よ」ハア


ウィン「……本物ならぜひお手合わせしてほしいですね」スッ


ゼレス「ほ、本物なら私も……」スッ


ゼーレ「手合わせ……?」


樹「現代ではあなた達伝説の魔法使いになぞらえて、三人一組で戦うスポーツがあるの。ここにいるのは我が校でもトップクラスの実力者よ」


ゼーレ「うーん……私は強さを示したりすることには興味ないので……申し訳ありません」ペコリ


ウィン「……残念」


ゼーレ「ただ、もし私のことを手っ取り早く周知してもらうために力を示すのが有効だと判断した場合は……試合、お願いしますね?」


ゼレス「は、はい、ぜひ!」
38 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:22:30.00 ID:MyfGtZHfo
ゼーレ「さてさて、クロエさんのいるところで作戦会議するのがいいでしょうかね。魔法陣を展開して、と」ボウンッ

ゼーレ「瞬間移動魔法【テレポート】」カツンッ


ウィン「おお、きれいな魔法陣だ〜」


ゼレス「魔力がすみずみまで行き渡ってますね……」


ゼーレ「ここに乗って魔力を流せば、アートルム神社にテレポートできますので。スフィアと校長先生は後から来てください。では」シュンッ


樹「あ、あれ? 私行くことになってるの?」


スフィア「アートルムは人の話を聞かないから……。先行くわね」シュンッ


樹「えーっとえーっと……えいっ!」シュンッ


ウィン「……またとんでもない魔法使いが出てきちゃったな〜」


ゼレス「嬉しそうですね?」


ウィン「セレニテさんとは負けたまま終わっちゃったし、サキュバスとの戦いは参戦できなかったし……ボクは卒業しちゃうけど、あの人に会いに行ってみるのもいいかもね〜」


ゼレス「ほんとマホリオ馬鹿ですね」クスッ


ウィン「ゼレスさんもね〜」フフッ


ーーーーー

ーーー

39 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:22:59.85 ID:MyfGtZHfo
ホテルーー


樹「来ちゃった……」

樹(ラミーに会える……!)


ゼーレ「クロエさんはここにいるんですよね。ぜひ一緒にお話をしたいです」


スフィア「私は先に寝るわ。中には入れないし……」


ゼーレ「うん、また明日ね」


スフィア「またね」バサッバサッ


ゼーレ「さて……」テクテク


ウィーン


ゼーレ「!」ビクッ


樹「自動ドアは初めて?」


ゼーレ「は、はい。驚きました」


樹「早く慣れるといいわね」


「ようこそ当ホテルへ。宿泊ですか?」


樹「リリウム魔法学校の者です。少しご相談が……」


「ふむふむ、ふむふむ……なるほど、そういうことならどうぞご宿泊ください」


樹「ありがとうございます、助かりました」

樹「人数変更の受付をしてくれたわ。これでここで泊まれるわね」ポチポチ

樹「もしもしリリィ先生?」


リリィ『校長先生、どうしたんですか?』


樹「実はね……」


リリィ『伝説の魔法使いに呼ばれてこちらに? ちょっとおっしゃってる意味が……』


樹「ま、まあそこは後で説明するわ。それより部屋のことで相談が……」


リリィ『はい、はい……。い、いいんですか?』


樹「部屋割を変えるだけよ。それじゃ、ナミネさんに連絡しておきなさい。こっちもラミーに伝えておくわ」


リリィ『はいっ!』
40 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/29(木) 22:23:28.95 ID:MyfGtZHfo
樹「待たせたわね、こっちの要件はオッケーよ」


ゼーレ(板を耳に当ててなにしてたんだろう……)

ゼーレ「ではクロエさんを探しましょうか」クルッ


ドンッ


イリス「あ、す、すみません! ボーッとしてて……! あ、あれ、校長先生!? なんで!?」


樹「いろいろあって来ることになったのよ」


イリス「いろいろ……」


ゼーレ「……」ジー

ゼーレ「……あなた、魔法は?」


イリス「へ?」


ゼーレ「魔力はあるけど、あなたの魔力じゃない」


イリス「え、ええっと……」


樹「この人はその……私の知り合いの魔法使いよ。悪いことは言わないはずだわ」


イリス「……その、魔力欠乏症で……今はみんなから魔力をもらってます」


ゼーレ「魔力欠乏症? 聞いたことない……」


樹「え、昔から有名だったんじゃないの?」


ゼーレ「魔力欠乏症っていうのはどういう……?」


イリス「名前のとおりです。生まれつき魔力がなく、魔法を使えない……」


ゼーレ「……私、それ治せるかもしれません」


イリス「え?」


ゼーレ「昔の人はそもそも魔力を持ちませんでした。私の魔法によって人の持つ潜在的な魔力を引き出すことで、初めてその人は魔力を体に溜め込むことができるようになるんです」


イリス「昔……?」


樹「この人は……ゼーレ・レジェンダリア・アートルム。伝説の魔法使いよ」


イリス「えっ……!」


ゼーレ「あなたさえよければ、あなただけの魔法を使えるようにします。どうしますか?」


イリス「私……は……」


安価↓から投票 3票先取

1.魔法を貰う(思考読み取りの力は一切使えなくなります。また、代わりにどのような魔法を習得するかもお願いします。コンマの数字がもっとも大きいものを採用します)
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)

2.魔法を貰わない(後で思考読み取りの力が復活するかもしれません)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 22:25:18.76 ID:B1b7Uh/9O
思考が読めなくなったらそれはそれで楽しいかもって言ってたし1で

魔法は、なんだろ。時間停止で
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 22:35:11.93 ID:BTX4X8sWO
悩ましいが2で
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 22:42:46.34 ID:33Ts8c7FO
2
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 22:45:59.13 ID:UzWNxK9TO
1 いっそ固有魔法として読心魔法与えればデメリットなくね?
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 22:48:54.26 ID:wwlb3hFz0
↑と同じ意見で
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 23:58:41.23 ID:gOq0INw80
連取は無効?

一応
1
【位置変換魔法】
特定の二人の位置関係を入れ替える。狙われている味方の位置に相手を飛ばしたり使い方によっては強力。自分も対象にできる。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 00:15:06.60 ID:9S0X4u5aO
ウィンの魔法が既にクロノスだけど名前どうなるだろ。ストップ?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 00:15:46.96 ID:9S0X4u5aO
あれそれともクロックだっけ?忘れてしまった
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 00:18:32.03 ID:/BQefG/C0
クロック
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 00:30:23.39 ID:VQP7/OLXO
そら時間停止と言ったらアレよ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 00:40:05.50 ID:/BQefG/C0
>>44
1を選ぶと魔翌力譲渡による高火力魔弾が撃てなくなる筈
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 09:25:14.71 ID:HUyuP92EO
一応クロックもクロノスもウィンの魔法だった気がする
クロックは普段使ってる方でクロノスは確かセレニテに使ったやつ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 17:34:13.56 ID:WM7+bYsuO
カイロスとか?

……ダメだ某ポケットなモンスターが脳裏をよぎる
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 18:02:55.53 ID:vcZHqjY7O
クロックアップ繋がりなら『フリーズ』、時止めの代表的存在からなら『ワールド』辺りが浮かぶが
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 19:40:38.63 ID:bkTrb/UM0
9秒時を止められそう
56 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:48:20.53 ID:uTHX3+5ao
イリス(私にはもう、読心の力は必要ない……)

イリス「……お願いします」


ゼーレ「では、一つだけ確認します。この魔法は、その人の持つ力を魔法として昇華させるものです。そしてその力は発現するまで何かは分かりません。狙った魔法を使えるようにはできないということです。それでも構いませんね?」


イリス「はい」


ゼーレ「では……創造【クリエイション】!」カッ!


イリス「……」

イリス(これでもう読心はできませんね……)


ゼーレ「これでもう他の人から魔力を貰わなくてすみますよ。体に魔力が馴染んで自分の魔法が使えるまでは少し時間がかかると思いますが……」


イリス「……ありがとうございます」ペコリ


ゼーレ「お礼なんてそんな。いつもやってたことですから」


樹「いつも人に魔法を……規格外すぎるわ……」


ゼーレ「ふふ、では今度こそクロエさんと魔王討伐の作戦会議をしましょう」


樹「……魔王?」


イリス「魔王!?」


ーーーーー

ーーー

57 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:48:48.23 ID:uTHX3+5ao
クロエ達の部屋ーー


ノワール(魔王のことで話があるってイリスに呼ばれたと思ったら……校長先生に伝説の魔法使いって……)


クロエ「それで校長先生まで呼んで作戦会議ねえ……」


ゼーレ「これは私一人の力では無理ですからね。皆さんの協力を仰ぎたいんです」


イリス「あの、魔王って……」


ゼーレ「そうですね、早速話しましょうか」

ゼーレ「まず私が復活した理由。それは私がかつて戦った魔王と同程度の力を持った者が、魔界からこちらの世界に干渉したためです」


ノワール「ほ、ほんとだったんだ……」


ゼーレ「本当とは?」


ノワール「私、魔法で魔界との扉を開けるんです。それで下級の悪魔が『魔王が近いうちにこの世界に侵略しようとしてる』って言ってて……」


ゼーレ「魔界との扉を……」


ノワール「下級悪魔の、それも噂程度の話だったから信じてなかったんだけど……」


クロエ「ノワールの魔法のおかげで悪魔状態のスフィアを呼び寄せられたのよ」


ローラ「解呪は私が……」
58 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:49:16.67 ID:uTHX3+5ao
ゼーレ「そ、そうなの……? ありがとう……!」グスッ


クロエ「ちょ、ちょっと泣かないでよ」


ゼーレ「私の魔法のせいで悪魔化の魔法ができて……スフィアとは親友だったのに悪魔化を止められなくて……! でも、また会えてよかった……!」


クロエ「そうだったのね……」

クロエ「ねえ、ルクさんとも知り合いなんじゃなかったかしら?」


ゼーレ「ルクって……不死鳥の?」


クロエ「そうそう。会ったことがあるって話してたわ」


ゼーレ「ルクとも昔会いました。その時にはもうほとんどの人が魔法を使えるようになって、魔獣にひどいこともしていましたが……」


クロエ「アートルムは魔獣には優しいって聞いたからこっそり会いに行ったみたいね」


ゼーレ「はい。確か遺跡で休んでるときに来てくれました」

ゼーレ「スフィアとは違う生態のようだったので、そういうお話もしましたね」フフッ


クロエ「疑ってたわけじゃないけど、ルクさんから聞いた話とやっぱり同じね」
59 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:49:58.96 ID:uTHX3+5ao
ヒカリ「つまり……アートルムさんが魔法をいろんな人に与えて、それでスフィアさんが悪魔になっちゃって……そのあとルクさんとも知り合ってスフィアさんのことを話したってこと?」


ゼーレ「はい、時系列的にはそうなります」


クロエ「アートルムさんと話してたから、ルクさんはスフィアさんが本物の不死鳥だって知ってたわけね」


イリス「……魔皇帝……」


ゼーレ「?」


イリス「確かスフィアさんはそう呼ばれてたはずです。魔界ではかなり強力な悪魔だったみたいで……。その戦力を取り戻そうとしていました」


ゼーレ「スフィアが……」

ゼーレ「やはり魔界のことは放っておけませんね。もしこの世が魔界と同じになってしまえば、人間は生きていられませんから」


樹「そもそも魔界と人間界ってどう違うの?」


ゼーレ「魔界は人間にとっての毒素が空気中にあります。人間界は逆に、悪魔にとっての毒素となる魔力がそこかしこに存在してます。どちらもすぐには影響しませんが、少しずつ体を蝕んでいくものです」


ノワール「つまりこの人間界に毒素が充満したら、遠くない未来に悪魔以外の生物は全滅します」
60 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:50:49.89 ID:uTHX3+5ao
クロエ「そんなことして悪魔にメリットはあるの?」


ノワール「なくもない、かな。悪魔は人間の恐怖した感情や、恐怖で固まった肉を好んで食べるんだ。だから人間界に攻め入ることで、美味しいご飯にありつける」


ヒカリ「人間がいなくなったら元も子もないんじゃ……」


ノワール「悪魔にとっての理由なんて、ただ恐怖させたいから、ただ暴れたいから……そんなものだよ。今まで魔界だけで過ごしてたんだもん。美味しい食事がしたいとか、そういうことはメインじゃないと思う」


ゼーレ「たぶん、正しいです。かつて私が戦ったときも、人間の絶望する顔が見たいと言うだけでしたから」


クロエ「そんな奴に人間界はやれないわね……!」


ゼーレ「そのとおりです。負けてはいけません」


樹「私達だけじゃなく、この世界すべての魔法使いの力を結集してでも戦わないといけないわね」


イリス「……水を差してすみませんが、そろそろ寝ませんか? 明日もありますし……」


樹「そ、そうね。みんなは修学旅行の真っ最中だったわね」


ーーーーー

ーーー

61 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:51:21.15 ID:uTHX3+5ao
ラミーの部屋ーー


ラミー「……」ソワソワ


こんこんっ


ラミー「は、はいっ!」ガチャッ


樹「こんばんは、ラミー」


ラミー「樹!」ガバッ!


樹「たった3日会ってないだけなのに寂しくてしょうがなかったわ」ギュッ


ラミー「びっくりしたよ、まさか来るなんて思ってなかったから……」


樹「ラミー、気づいてる?」


ラミー「?」


樹「私達、はじめて一緒に寝るのよ」


ラミー「あっ……!」


樹「さすがに生徒を教師寮に入れるわけにはいかないから、ラミーにも普通の寮に入ってもらってたけど……」


ラミー「お、同じ布団で寝てくれる?」


樹「もちろんよ」


ラミー「や、やった……!」


樹「浴衣借りるわね」シュルッ


ラミー「えへへ……添い寝、添い寝……♪」


樹「よし、と」キュッ

樹「ほら、時間も遅いし布団に入りましょう?」ポフン


ラミー「うん!」モゾモゾ


ぎゅっ!


ラミー「……いつも触れてるけど、いつもと違うね」


樹「そうね。暖かくて、包まれてて……」


ラミー「しあわせ……」トロン


樹「ふふっ。おやすみ、ラミー」チュッ


ーーーーー

ーーー

62 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:51:59.61 ID:uTHX3+5ao
ナミネの部屋ーー


ナミネ「こ、こんばんはっ」


リリィ「ふふっ、そんなに緊張しないでください」


ナミネ「だって、急に一緒に寝ることになって……!」


リリィ「昨日まではラミーさんと同室だったんですよね?」


ナミネ「はい。ティアさんアルシェさんは二人で同室がいいと思いまして……部屋割りは相談して決めました」


リリィ「ラミーさんの方も校長先生が来てるんですよ」


ナミネ「え!?」


リリィ「急遽来ることになったらしくて、私もびっくりです」


ナミネ「それで部屋変えを……」


リリィ「緊張するのも分かりますが、夜ふかししては明日に響いてしまいます。お布団に入りましょうか」


ナミネ「は、はいっ」モゾモゾ


リリィ「よいしょ……」モゾモゾ


ナミネ「……ドキドキします」


リリィ「私もです。……弛緩魔法【リラックス】」フワッ


ナミネ「……」ギュッ


リリィ「少し落ち着きましたか?」ナデナデ


ナミネ「はい……。眠れそう……です……」ウトウト


リリィ「……おやすみなさい、ナミネ」チュッ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
四日目朝の行動を指定してください

9/10回目の行動です
63 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/30(金) 22:55:10.18 ID:uTHX3+5ao
ルクはアートルムと会ったことがある描写をしていたので、それに合わせてゼーレのセリフを書いています
考えてくれた設定と違う描写になってしまい申し訳ありません
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:56:09.89 ID:/BQefG/C0
イリス、時間停止でこっそりノワールの後ろから抱きつこうとしたが時を動かした一瞬で気配を察知し躱されてしまい拗ねる
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:58:11.75 ID:/BQefG/C0
馴染むまでの時間がまだかかりそうなら下で
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:09:54.28 ID:tJBvx+YZO
密集地の魔翌力の影響かきゅーちゃんが少し大きくなってる事に気付く
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:17:59.05 ID:2vncCOWOO
帰りはゼーレのテレポートでリリウムまで送ってくれることになり観光時間が少しだけ増える
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:21:56.40 ID:VLtoHZps0
世界の危機のことは一旦置いておき、今はお土産探しと思い出作りに励むティアとアルシェの二人
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:28:37.95 ID:K4b7thyy0
>>64がもし下になるなら
時間停止でこっそりノワールの後ろから抱きつこうとしたが慣れない魔法で上手くいかず気配を察知し躱されてしまい拗ねる
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:37:23.67 ID:aM/tAtUuO
クロエとノワールが初日の夜に座っていた場所で再び出くわし二人で早朝の密集地を眺める。なお眺めていた間に林道付近に霧が発生、怖くてまたクロエに抱きついて帰ることになり、その光景をローラヒカリイリスに目撃されてしまう
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 00:09:09.33 ID:48o87fN00
>>70の後で>>64 or >>69?これはノワールやってしまったな…
72 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/31(土) 21:45:55.09 ID:RbnlJ0qQo
早朝ーー


クロエ「ふわ……」ググ…

クロエ(まだ外暗いわね……。今から外に出たらちょうど日の出が見れたりするかしら)テクテク


ーーーーー

ーーー




クロエ「ふう……」ストン

クロエ(ちょうどいい時間ね。明るくなってきたし……あと10分もしないで日の出が見られるわ)


ガサガサッ


ノワール「あ……先客がいたか」


クロエ「お邪魔してるわ。あなたと日の出見に来たの?」


ノワール「うん。明るくなってきたし、そろそろ見れるかなって」


パアアアア……


クロエ「……ちょうどだったわね」


ノワール「きれいだね……」


クロエ「この景色を悪魔なんかに渡すわけにはいかないわ」


ノワール「うん」


クロエ「さ、戻りましょうか。ヒカリ達が起きちゃうわ」


もわもわもわ……


ノワール「……く、クロエ。こんなに霧だらけだったっけ」


クロエ「そうね、割と霧は出てたわよ。さっきまではうす暗かったから気づいてなかったのかもしれないけど」


ノワール「……」チラッ


クロエ「ああ、はいはい。一緒に帰るわよ。ほら腕でも裾でも掴んでなさい」


ノワール「あ、ありがとお……!」ギュッ
73 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/31(土) 21:46:22.03 ID:RbnlJ0qQo
ホテルーー


ローラ「あ、クロエちゃん戻ってきた。やっぱりお散歩行ってただ……け……」


クロエ「ほら、ついたわよ。離れなさい」


ノワール「う、うう……。霧の中からおばけ出てくるかと思った……」


イリス「……」


クロエ「あらみんな。早起きね」


ヒカリ「部屋にいなかったから探してて……もう少しで朝ごはんの時間だよ」


クロエ「ちょっとノワールと外に居すぎたわね」


ローラ「……クロエちゃん、なんでノワールさんといたの?」


クロエ「朝日を見に行ったのよ。そしたらちょうどノワールも見に来たらしくて、二人で見て戻ってきたの」


ヒカリ「う、浮気かと思った……」


クロエ「ないない。それこそイリスが黙ってないわよ」


イリス「…………」


ノワール「あ、イリスおはよう。……どうかした?」


イリス「……いえ」プイッ


ノワール「……?」


ーーーーー

ーーー

74 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/31(土) 21:46:50.73 ID:RbnlJ0qQo
食事会場ーー


樹「みんな、おはよう。聞いてる人もいるかもしれないけど、昨日急遽私が来ることになりました」

樹「何か問題があったとかではないので、安心して修学旅行を続けてください」

樹「さて、それで連絡が一つ。実はテレポートの魔法陣を用意することができました。なので、自由行動の時間を少し伸ばします」


わあっ!


樹「嬉しいのは分かりますが、はしゃいでこちらの方に迷惑はかけないように。では、食事を再開してください」


アルシェ「もぐもぐ」


ティア「アルシェは変わりませんね……」


アルシェ「今朝の話?」


ティア「はい。クロエさんがいつもの人達に話した、魔王の話です」


アルシェ「んー……でも、今すぐどうにかはできないよ。そのためにアルシェは昔から修行もしてきたし、その時が来てるなら、校長先生がすぐにでも帰らせようとするはず」


ティア「……アルシェ、なんかすごくしっかりしてます」


アルシェ「ティアとのデートのときに余計なことを考えたくないだけだよ」モグモグ

アルシェ「お土産探しと、思い出作り、しよ?」


ティア「アルシェ……」キュンッ


ーーーーー

ーーー

75 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/31(土) 21:47:22.64 ID:RbnlJ0qQo
クロエ達の部屋ーー


ローラ「うーん……きゅーちゃん」キンッ


きゅーちゃん「こんっ?」


ローラ「……大きくなった?」


クロエ「そうね……なんか一回り大きくなった気がするわ」


きゅーちゃん「こーん……」


ローラ「この土地に来てから空気が馴染む……? ふむふむ……」

ローラ「九尾の狐はこういう和の国で生まれたらしいし、もしかしたら関係があるのかも」


きゅーちゃん「こんこんっ」


ローラ「うん、病気とかじゃないみたいでほんとによかった。これからも元気でいてね、きゅーちゃん!」


きゅーちゃん「こんっ!」


ヒカリ「……仲いいねえ」


クロエ「ほんと、ちょっと妬けちゃうわ」


ーーーーー

ーーー

76 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/10/31(土) 21:47:50.84 ID:RbnlJ0qQo
イリスとノワールの部屋ーー


ノワール「よいしょ。カバン持ったし、そろそろ行こうか」


イリス「はい」

イリス(……この体の底から出てくる感覚。これが私の魔法……!)

イリス「……時止魔法【ストップ】」カチッ


ノワール「」


イリス「止まっ……た……?」ツンツン


ノワール「」


イリス「……えいっ!」ガバッ


カチッ


ノワール「!」サッ


すかっ


ノワール「び、びっくりした……。今何かした?」


イリス「……なんで」


ノワール「え……」


イリス(なんでクロエさんには抱きつくのに、私には抱きしめさせてくれないんですか。クロエさんのことが好きなんですか。私に告白したのは嘘だったんですか)

イリス「……」プイッ


ノワール「い、イリス?」


イリス「知りませんっ!」


ノワール「ま、待ってよイリス!」


ぽつん……


ノワール「……どうしよう、怒らせちゃった」


現在の目標
・修学旅行を楽しむ

安価↓〜↓7自由行動安価
四日目昼の行動を指定してください
ゼーレのテレポートのおかげで時間が増えたため、安価数が若干増えています

10/10回目の行動です
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 21:59:34.00 ID:48o87fN00
ノワールの方からイリスに謝罪。その上で何がいけなかったのか聞くことにする
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 22:12:06.49 ID:MZorqV+sO
密集地の外に出てなかったクロエ達、お花畑を見に行くことに
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 22:17:34.19 ID:/rf1tiV6O
お土産屋巡りをしている最中、模造刀が売られているのを発見。先日の殺陣を思い出して厨二心が疼き、買ってしまう
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 22:20:19.46 ID:qf1V0gr/O
各自で家族や関わりの深い人達(クロエだと演劇部やステラなど)にお土産を買う
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 22:29:38.46 ID:AdYDSHB9O
初日でクロエをナンパした女性達に今度は舞がナンパされる
そこを凜華が颯爽と助け出す
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:58:45.67 ID:oAp5nFRhO
あ、今回多めなんだね
拗ねるイリスに、今度は自分の正直な気持ちを伝えながらキスをしようとするノワール
真っ直ぐ過ぎる想いに骨抜きにされるイリス
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 01:03:21.38 ID:ZR9TjJkmO
現代の服装に変装したゼーレが迷彩魔法をかけたスフィアと共に町を回る
ジェネレーションギャップに驚きつつも自分の知らない色々なものに大興奮のゼーレとそれに振り回されるスフィア
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 10:49:47.37 ID:zSn5kcemO
ゼーレが何年前の人間かにもよるけど、現実で例えると数百年前なら江戸時代、千年前なら平安時代レベルだからギャップ凄いことになってそうだよなぁ
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 13:57:53.17 ID:LyZgd4cL0
イリノワ付き合うようになってからも面倒くさくて好き
86 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:52:43.27 ID:Z4VU/rQKo
舞「ふう……」プラプラ

舞(凜華さんはお菓子を買いにいきましたし、少し休んでましょう)


「ねえ、あなた」


舞「はい?」


「わ、かわいい! お人形さんみたい……!」

「一人かしら? お姉さん達とお茶しない?」


舞「はあ……」


「ほらほら、いいところ知ってるのよ」


舞「せっかくですけど、人と来ているので」


「つれないなあ。その人も呼んでいいからさ、ね?」


凜華「あの、私の連れになにか」


「ヒャッ、イケメンっ」

「あら、あなたも一緒にお茶しない?」


凜華「結構です。舞さん、行こう」


舞「は、はい」


「もう、ちょっと待ってよ」ガシッ


凜華「!」バッ


ギリィッ


「い、いだだだ! 離して!」


凜華「……嫌がる人を無理やり呼び止めるのは感心しないな」


「ご、ごめんなさい! 私が悪かったです!」


凜華「まったく……」パッ

凜華「舞さんごめんね。行こうか」


舞「は、はいぃ……」キューン


ーーーーー

ーーー

87 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:53:10.60 ID:Z4VU/rQKo
ゼーレ「よいしょ」パチン

ゼーレ「どう?」クルン


スフィア「似合ってるわよ。どこから見ても現代人」


ゼーレ「よーし、これで観光に行っちゃおう!」


スフィア「お供しますよ……っと」


ゼーレ「おお、人化?」


スフィア「まあね。やってみたらできたから、こうして時々やってるのよ」


ゼーレ「ならそれで昨日ホテル泊まれば……」


スフィア「泊まるのもタダじゃないの。あなたは特別」


ゼーレ「そっか。お金かかるんだもんね……」

ゼーレ「あ、お金なら昔のを多少残してたはず! 今でも使えるかな」


スフィア「どれ?」


ゼーレ「これなんだけど」チャリッ


スフィア「あー……だめね、これは。骨董品に分類されるようなやつよ」


ゼーレ「そんな……せっかく残しておいたのに……」


スフィア「お金は校長先生から多少預かってるし、観光が落ち着いたらそれを換金すればいいわ。ほら、いきましょう」


ゼーレ「はーい……」


ーーーーー

ーーー

88 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:53:42.44 ID:Z4VU/rQKo
ゼーレ「あれは?」


スフィア「自動販売機ね。お金を入れてボタンを押せば飲み物が出てくるわ」


ピッ ガシャン


ゼーレ「ふおお……! ちゃんと冷たい!」

ゼーレ「……? ストローはないの?」


スフィア「ここを開けるの」プシッ


ゼーレ「す、すごい! 飲み物を密閉して閉じ込めて売るなんて……!」

ゼーレ「あ、あれはなに!?」


スフィア「あれは魔法具ショップよ。いろいろな魔法具が売ってるみたい」


ゼーレ「わああ……! 杖がこんなに! みんな思い思いの杖を持てるんだね……!」

ゼーレ「あ、あれは!?」


スフィア「あそこはただの服屋よ。好きな洋服を買えるの」


ゼーレ「わああ、わあああ……!」キラキラ

ゼーレ「すごいね、スフィア! 昔よりもキラキラして、すごく便利だし、なによりかわいい!」


スフィア「そうね。人間の進化は目覚ましいわ」


ゼーレ「よーし、どんどん観光しよう!」ワー!


スフィア「ちょっと、もう。はしゃぎすぎ……!」


ーーーーー

ーーー

89 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:54:09.49 ID:Z4VU/rQKo
お土産屋さんーー


クロエ「さて、そろそろお土産を買わないとね」


ヒカリ「やっぱりみんな最終日に買うんだね。結構混んでる……」


ローラ「食べ物系のお土産は賞味期限があるからね。少しでも後で買うつもりだったんじゃないかな」


クロエ「私達も買いに行くわよ。怯んでたら買えないまま終わっちゃうわ」


ローラ「お、おー!」


ヒカリ「ボクはとりあえず家族にかな。あとは演劇部に……」


ローラ「私は……その気になったら多くなりすぎちゃうし、家族と魔獣達だけにしようかな」


クロエ「それが懸命ね。私も学校で会う人と、カーラ先生のところに送るようくらいでいいかしら」


ーーーーー


ティア「ラクリマはこれが好きですね」ガサッ


アルシェ「んー……」


ティア「真剣に悩んでますね。家族の分ですか?」


アルシェ「アルシェが帰ったあとに食べるのを選んでる。どれも美味しかったから悩みどころ」


ティア「ぶれませんね……」


ーーーーー


楓「おーこれこれ! このおせんべい買ってってお母さん言ってた」


晶「アタシの家はこの辺のお菓子馴染んでるからな……。なにがいいんだろ」


嵐「新発売……とか?」


晶「おお、それいいな! 王道のやつと一緒に新発売の色物を送ってみよう!」


ーーーーー
90 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:54:48.75 ID:Z4VU/rQKo
クロエ「……はっ」


ヒカリ「?」


クロエ「剣が売ってるわ」


ローラ「トーヤ湖?」


ヒカリ「ああ、観光地でよく売ってる木刀だね」


クロエ「ほしい……」


ヒカリ「えっ!?」


クロエ「なんかこう……! ほしいの! 凜華の殺陣も見ちゃったし、こういうのを持ちたい気分なの!」


ローラ「持ってみたら?」


クロエ「……」ギュッ

クロエ「『私の大切な人達に手出しはさせぬぞ!』」チャキッ


ローラ「おおー」パチパチ


クロエ「……買うわ」


ヒカリ「すぐ使わなくなると思うけど……」


クロエ「いいのよ! 殺陣の練習に使えるし、私がシナリオを考える時にも使えるわ!」


ヒカリ「う、うん」


「お買い上げありがとうございまーす」チャリーン


クロエ「ふふふ……トーヤ湖ソード!」シャキーン


ーーーーー

ーーー

91 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:55:22.24 ID:Z4VU/rQKo
ノワール「……あの」


イリス「……なんですか」


ノワール「えっと……その……」

ノワール「……ごめん! イリスがなんで怒ってるか分からなくて……でも多分私が怒らせたんだよね……?」


イリス「……」


ノワール「私その……人と付き合うっていうのが初めてで、正直分からないことだらけなんだ。だから、虫がいい話なんだけど……どこが駄目だったか教えてほしい」


イリス「……今朝、なんでクロエさんに抱きついてたんですか?」


ノワール「あれは……霧が怖くて」


イリス「……なんで私が抱きつこうとしたときにかわしたんですか?」


ノワール「え……?」


イリス「出かける準備をしてた時です! う、後ろから抱きしめようとしたのにかわされて……!」


ノワール「あ……ああ! 後ろから気配がしてびっくりしちゃって……悪魔との戦いのとき後ろを取られたことがあったからさ」


イリス「私は悪魔じゃないです!」


ノワール「わ、分かってるよ。でも気配だけだと誰か分からないんだもん」


イリス「彼女じゃない人に抱きつかないでください!」


ノワール「それは……ごめん」


イリス「彼女なんだから私を大切にしてください!」


ノワール「……イリス言ってることがあっちこっちいってるよ」
92 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:55:51.79 ID:Z4VU/rQKo
イリス「うぅ〜……!」グスグス


ノワール「……」ポンポン

ノワール「あのね、イリス。私が大好きなのはイリスだけ。そこは分かってほしい」


イリス「……」グスグス


ノワール「イリスが新しい魔法を貰ったのも聞いた。だから私が考えてることはもう分からないんだと思う。だからさ、これからはちゃんと話し合おう?」

ノワール「なんでって思ったり、嫌だって思ったことはちゃんと言わないと伝わらないもん。それに……」

ノワール「私はイリスが好き」ジッ


イリス「!!」ドキッ


ノワール「こういう言葉だって、口にした方が嬉しいでしょ?」


イリス「は、はい……」ドキドキ


ノワール「イリス、これからは言いたいことは遠慮なく言ってね」


イリス「はいっ。……あ、あの」キュッ


ノワール「?」


イリス「す……好き、です」


ノワール「へへ、嬉しい」ヘニャ

ノワール「ね、イリス。大好きだよ、ずっとずっと大事にする。だから……キスしていい?」


イリス「ううぅ……!」キュンキュン


ノワール「かわいい。大好きだよ……」


ちゅっ


ーーーーー

ーーー

93 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:56:19.08 ID:Z4VU/rQKo
花畑ーー


クロエ「これで修学旅行もおしまいねえ……」


ローラ「街の外にこんなところがあったんだね」


ヒカリ「最後のリフレッシュにはちょうどいいかも」


クロエ「明日からまた学校での生活ね。それに加えて……」


ローラ「魔王……」


クロエ「ええ。とにかく修行ね」


ヒカリ「ボクは、アートルムさんのことを世界中に知らせてでも協力を仰ぐべきだと思う」


クロエ「そうね……魔界からの戦力がどれほどのものか分からないし、全世界の魔法使いとの協力も必要かもしれないわ」

クロエ「……ま、それは帰ってから考えましょう。今は三人でゆっくり……」


ローラ「うん」コテン


ヒカリ「そうだね」ギュッ


ーーーーー

ーーー

94 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/01(日) 22:56:46.46 ID:Z4VU/rQKo
リリウム魔法学校ーー


パッ!


クロエ「っとと……。ほんとに一瞬ね」


先生「各自荷物を自分の部屋に運んで、今日はそのまま休んでくださーい」


クロエ「……明日からまた忙しくなるわね」


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・3学期を過ごす

安価↓〜↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
なお、今回の行動の日付はバレンタインと重なっています

7/16回目の行動です
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 23:39:58.96 ID:Ul3wOMkoO
エミールに手作りチョコを渡す橘花(クリスマスにやらかした前科があるので、今回はあらかじめ樹から釘を刺されていた)
しかしエミールが黒魔術部時代の部員などから多くのチョコを貰っているのを見て、喜ばしいはずなのに何故か経験したことのない胸の痛みを覚えて戸惑う
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 23:42:28.31 ID:eho5hj+3O
初めてのキスをしてからと言うものイチャイチャの歯止めが効かなくなりつつあるイリノワ
バレンタインも勿論自室でイチャつく
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 23:45:58.90 ID:zDwjUh7MO
ぜレスとステラが恋人繋ぎをしながら街でバレンタインデートをする
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 23:47:28.89 ID:LyZgd4cL0
修学旅行の最中、ゼレステは一線を超えていた──!
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 00:45:35.96 ID:yK0q5qwT0
人間達を真似してチョコを作るルク、リズ、スフィア
人化したときの見た目ってどんな感じなんだろ、どこかに書いてあったっけ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 22:41:18.65 ID:xQzqr5IF0
ノルンとラクリマが結ばれるまでの過程をもう少し見ていたい
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 00:36:21.35 ID:BRvTv2C80
ゼレステおせっせわくわく
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 17:16:22.71 ID:bl3LRf4qO
皆は自キャラ以外で推しいる?

廃城に一人住うキャラ好きだからソフィアいいよねと
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 20:00:31.68 ID:BRvTv2C80
茜さん
104 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:04:33.54 ID:wHhM/nw3o
ちょっとセックスシーン時間かかってしまったので、そこだけ投下します。
明日改めて安価内容を投下します。
105 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:05:01.51 ID:wHhM/nw3o
♡幕間
  ステラとゼレスの……♡

「先輩たちがいないと学校が静かですねえ」

今は二月。しんしんと雪が降り積もる外の景色を眺めながら寮の廊下を歩く。
寮の中が静かなのは、二年生が丸々修学旅行へと行ったからに他ならない。
静けさの中に靴音だけを響かせて、寒さにぶるりと一つ身震い。
早く暖を取ろうと足早に歩き、かわいい彼女が待つ自室への扉を開く。

「おかえりなさい、ステラさん」

「はい、ただいまです」

ゼレス・ケルキオンさん。かのヴィーネ・ケルキオンさんの娘にして、私の彼女。
小さな体をとてとてと走らせて、ぽふっと抱きついてくる。

「外は寒かったでしょう。ゼレス湯たんぽです」

そう言ってぎゅぎゅうっと抱きしめてくる。
言うことなす事全てが可愛くて、頬が緩むのを抑えられない。
抱きしめ返すと、ちょうど腕の中にすっぽりと収まるのがまた可愛らしい。

「先生からの頼まれごとはもういいんですか?」

腕の中からくりくりとした瞳で見上げられる。
私が先生に呼ばれてこの寒い中校舎まで行ったのがお気に召さないのか、少しむっとした顔だ。

「はい。温風魔法の点検のお手伝いでした。明日からもちゃんと教室を暖めてくれるはずですよ」

「むー……そのせいでステラさんが寒い思いをするのは納得いきません」

腕を伸ばして、私の頬をムニムニする。
その頬のひんやりとした触感に、またも眉根を寄せる。
106 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:05:35.89 ID:wHhM/nw3o
「もう、これくらい大丈夫ですよ。ゼレスさんが暖めてくれてますし、平気です」

「むう……」

ぎゅうっと抱き返しても、不満顔は変わらない。
ならばと、抱きしめたまま顔を寄せてキスをしてみる。

「んっ……」

それだけで、ぽっと体の奥が熱くなる感覚。
何度かやってきたが、それでも照れか羞恥か、顔が赤くなるのも抑えられない。

「あ、ちょっと暖かくなりましたね」

頬に添えられた手でふにふにと確認して、ゼレスさんがにまーっと口角を上げる。
何を思ったかそのまま私の顔を押さえつけ、下から何度も唇を押し付けてくる。

「ん、んぅ……ちゅ、ちゅ……」

「ちゅぷ……ん……」

ぷはっと唇が外されると、その頃には私の体は芯からポカポカとしていた。

「んふふ……これで暖まりましたか?」

「は、はい……」

腕の中の彼女は得意げだ。ふふんと鼻を鳴らして楽しそうにしている。
どうやらキスで私の体温が上がるのを見て、もっと体温を上げようというつもりだったらしい。
なんとかわいい湯たんぽだろうか。
107 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:06:11.24 ID:wHhM/nw3o
ぐっと腰を落として、ゼレスさんの背中に腕を回し抱き上げる。
そしてそのまま私のベッドの上に、覆いかぶさるように倒れ込む。

「ステラさ……んむっ、ちゅ、ちゅぷ……」

「ちゅぱ……っ。ゼレスさんのせいで体が熱くなっちゃいました。……責任、とってください」

「そ、それって……」

私のお誘いに、ゼレスさんは視線をあちこちにやることしかできない。
そしてこの状況から逃げられないと察したのか、やがてこくりと頷いた。

「ちゅむ、ん、ちゅ、ちゅ……」

「ちゅ、はぁ……ちゅ、ちゅう……!」

互いを求めて、唇を寄せ合う。
ぷるぷるした唇は何度キスしても飽きることはなく、それどころか次が欲しくてたまらなくなるような魔力に満ち溢れている。

「ゼレスさん、口を開けてください」

「え? あー……」

無警戒に開かれた小さな口へ、無遠慮に舌を差し込む。
ゼレスさんは私に押さえつけられたままびくりと体を大きく跳ねさせたが、背中に回した腕にぎゅうっと力をこめて耐えている。

「れろぉ……ぢゅる、ぢゅぷぷっ……」

「ひぎゅっ……! ん、んぢゅ……!」

小さな舌を懸命に伸ばして、私の舌と絡めてくる。
はふ、はふと苦しげな息を漏らしながらも、やめようという意志は見えない。

「ん、んぅ……! しゅてら、しゃ……!」

それどころか、下から器用に脚を絡めてきて、私の腰をホールドする。

「しゅき、だいしゅきれしゅ……!」

目尻から涙を一筋流しながら、愛の言葉が紡がれる。
そんなことをされれば、私が止まれるはずもなかった。
108 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:06:41.96 ID:wHhM/nw3o
より深く繋がろうと、舌をさらに絡ませ合う。
でも、舌、歯茎の裏、歯列、全てをなぞり尽くしても、なお触れたりない。

「もっろ、もっひょ……! ぢゅぷっ、ぢゅぅう……!」

「ひう、ちゅう……! れぉ、れぉお……」

気づけば私は、ゼレスさんの上着を脱がそうとしていた。
密着した体位ではそれも難しく、あろうことかキスを中断してしまう。

「ステラ……さん……?」

「ゼレスさん……もっと、もっと先まで……」

その時の私がどんな顔をしていたのかは分からない。
でも、私の顔を見たゼレスさんが息を呑んだのを見るに、とてもはしたない顔をしていたのだろう。
プチ、しゅる、と衣擦れの音が静かな部屋に響く。互いの制服を脱がしあえば、ほんのりと桜色に色づいた肌が外気にさらされ、その寒さに抵抗するように再び身を寄せ合った。

「んっ……」

つんつんと互いの胸が押し付けられあう。
どちらも大きくはないが、そのせいで鼓動が直に響いてくる。
とくん、とくん、と響くゼレスさんの確かな鼓動が、間違いなく現実に抱き合っているのだと全身に訴えかけてくる。
かくいう私の心臓こそはちきれんほどの早さで脈を打ち、ここまで密着してしまえばその早さがバレてしまっているかもしれない。

「だめです、ステラさん……」

ぎゅっと心臓を掴まれたように、緊張が走る。
やはりこんなはしたない人は……。

「わたし、ドキドキして……! ううう……!」

ぷるぷると目を閉じて震えるゼレスさん。
だめです、かわいすぎます。
109 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:07:16.91 ID:wHhM/nw3o
脚の間に自身の太ももを割り入れる。
ぬとっとした濡れた感覚と、熱い柔肉が太ももに触れる。

「ひうっ」

ぴくんと体を跳ねさせ、両手で口を抑えるゼレスさん。
太ももをさらに押し付けると、奥からさらに熱い液体が漏れ出してくる。

「ぁっ、あっ、あうっ」

くちゅ、くちゅ、と粘ついた液体の音が響き、それに伴ってゼレスさんの声も高くなっていく。
太ももを離してみると一本の糸が引き、粘ついたそれは途切れることなくシーツへと落ちてシミへと変わった。

「はぁっ、あっ、ステラ、さん……」

潤んだ瞳で見つめられる。
もちろんこんなところで止められるわけがない。
右手を添えて、中指をゆっくりと挿入していく。

「はっ、あっ……! あぅ、ううぅぅう……!」

初めての感覚なのか、こわばった体で必死に受け入れようとするゼレスさん。
その力みが締め付けに変わり、私の指を熱く包む。

「動かしても大丈夫ですか……?」

そっと頭を撫でながら聞くと、ふるふると震えながらも頷いてくれた。
痛くならないように、怖くないように、ゆっくりと指を動かす。
にゅろお……にゅぷぷ……っ。
無毛の縦筋から、私の指がゆっくりと出入りする。

「はあぁ……っ、くう、うきゅ、んううぅ……!」

頭の横でシーツを掴んだ手は、快感を耐えるためかガッチリと閉じられている。
どうにか力を抜いてもらおうと、できるだけ優しくキスを落とす。
ふっと中指にかかる圧力が薄れ、ゼレスさんからキスを求めるように顔を寄せてくる。

「んっ、ちゅっ、んうう……」
110 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:08:05.36 ID:wHhM/nw3o
キスをすればするほど中はほぐれ、熱い液体が指だけでなく手のひらまで濡らし始める。

「ふきゅっ、ちゅむっ、ちゅ……っ」

中指を奥まで押し込むと指の腹がぞりぞりと内壁をこすりあげ、快感に驚いたゼレスさんが腰を浮かせた。

「んんんうううっ! ひゃめっ、しょれっ、しょこらめえっ!」

涙を流しながら赤い顔で懇願するゼレスさん。そんな顔を見て止められるほどの自制心は私にはなかった。
ゼレスさんから上がる声を無視し、さらに指を前後させる。ゼレスさんの体だけでなく、内側までもうねうねと震え始める。

「りゃめっ、しゅてりゃしゃっ、りゃめっ、ひぐっ、にゃんかきちゃうっ、やりゃっ、や、やああああああああああああっっ♡♡♡」

ピンと張り詰めた脚、これでもかと浮き上がった腰、痙攣する内壁。
そのあまりの締め付けに耐えきれず、私は指をにゅぽんと勢いよく抜き去ってしまった。

「ひぎゅっ!?♡♡」

結果として内壁が素早くこすりあげられ、ゼレスさんはさらに腰をびくんと跳ねさせる。
そしてその小さな出口から透明な汁が勢いよく噴き出してきた。
ぷしゃああああっ! ぷしゃっ! しゃああっ、ぷしゃあああ……。
何度も何度も腰を震わせ、そしてそのたびに潮を噴く。
それは勢いよく私の腕にかかり、胸にかかり、それでも止まらずお尻の下までシーツを濡らしていく。

「はあああああ……っ♡♡♡」

やがてお尻がベッドの上に落ち、ぺしょっという音をたてて終わりを告げた。
大きく開かれた脚は閉じられることもなく、惜しげもなく目の前に雌臭を撒き散らす秘部が晒されている。
ひく、ひく、といまだ収まらない痙攣の最中、ピンクの縦筋の中からドロリと白濁した愛液が溢れた。
111 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2020/11/04(水) 00:08:37.86 ID:wHhM/nw3o
「あ、あの……」

やりすぎた。恐らくは初めてする性交のレベルを越えた激しさだったように思う。
ちらりとゼレスさんの顔を伺うと。

「すう、すう……」

疲労からか、可愛らしい寝息を立てていた。
ひとまずホッとすると同時に、このままでは風邪を引いてしまうという危機感がやってくる。
裸のままベッドから抜け出して、ひとまず部屋に備え付けのお風呂へ。
タオルをお湯で濡らして、ささっとゼレスさんの汗やら涙やらで濡れた肌を拭き上げる。
そして私のベッドから抱きかかえて、ゼレスさんのベッドへ。
すでに深い眠りに落ちているゼレスさんになんとかパジャマを着せ、部屋の灯りを消す。
自身もささっとシャワーで体液を流してそっと同じベッドに入り込む。

「んう……」

眠っているはずのゼレスさんは私の気配だけで体を擦り寄せてくる。
すりすりと胸元に顔を寄せ、幸せそうな顔だ。

「おやすみなさい、ゼレスさん」

ちゅっとおでこにキスを落として、私もまぶたを閉じる。
腕の中で眠る彼女が、どうか幸せな夢を見ますように……。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 00:30:44.42 ID:F0HURAol0
これには部屋さんもニッコリ
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