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【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.
- 487 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 22:30:20.22 ID:fQLKFHbi0
- 【22:40ごろから再開】
- 488 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 22:40:10.39 ID:fQLKFHbi0
- 【再開】
フォーリナーの言葉にジュノは頷く。
「その申し出は感謝する、俺たちとしても情報は必要だ」
「おおや、驚きだ。断られるもんだと思っていたが」
「そうだな、確かにバーサーカーの性格もある。だからあくまでも協力体制、ということでどうだろうか」
金属の手でしなやかに行われるボディランゲージに、フォーリナーはにんまりと笑みを浮かべる。
「いいだろう、どちらかが戦闘に巻き込まれたとき、どっちかが近くにいれば助ける、救援を要請されたらなるべく協力する、こんなところでいいか?」
「ああ、あとは情報の交換も求めたい。加えてあくまで、契約に近い形としておきたい」
「約束じゃあなく、契約で、ということだな。これはどちらかというとバーサーカーへの対応と見たが……」
「それ以上を言うとおそらく首が飛ぶ」
頭を狙って向けられた指に、こわいこわいとフォーリナーは笑い。
「では、それでいいだろう。だが、契約ならば期間の設定は必要だ。いつまでも続く劇なんてのは観客が欠伸をして帰る」
「確かにその通りだ、では……」
直下、狂降協力体制継続期間【バーサーカー】+1
123:最後の2騎になるまで
456:騎魔同盟打倒まで
789:とりあえず1陣営消滅ごとに更新
- 489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 22:46:53.63 ID:hM9H1u5T0
- ん
- 490 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 22:51:58.91 ID:fQLKFHbi0
- 4:騎魔同盟打倒まで
「目下の仮想敵である騎魔同盟の打倒まで、ではどうだろうか?」
「うん、いい落としどころじゃないか」
「ならばそれまでは協力体制といこう。情報を共有できるだろうか」
「いいぜ、ついでに身の上話でもしてくれ、いいネタになるかもしれん」
楽し気なフォーリナーの声が、夜の街に染み渡っていく。
【他陣営の行動描写を終了します……】
【三日目・朝】
そういや忘れてた夢判定。直下、5以上で夢を見る
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 22:55:57.24 ID:DQ1NwkNAO
- あ
- 492 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 23:00:43.66 ID:fQLKFHbi0
- 4:共感性が低いので見ない
……うあー、昨日から寝れてねえ。
「危険な目に遭ったしな、昂って眠れなくなったんだろ。とりあえずなんか食べ物だけ買って、祠に戻るか?」
「……んー、それでもいいなあ」
俺の心配というよりも、早く鍛冶場に籠りたいっぽいんだよな……。
まあ、そんくらいの方が湿っぽくなくていいんだけどよ……。
↓2、何をしますか? 【三日目・朝】
1:コミュ (対象:セイバー/ランサー陣営)
2:偵察/情報収集
3:拠点へ帰還
4:自由安価
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:07:35.93 ID:A34FFwtwo
- 3
- 494 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 23:18:14.96 ID:fQLKFHbi0
- 【ふむ、15分経ちましたし、3で行きますか】
3:拠点へ帰還
……疲れたのはマジだしな。
「帰るか……」
「ああ、そうしよう」
直下、拠点何か起こってる?
1234:何か起こってる
567:何もなし
89:道中でイベント
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:25:41.01 ID:joLLAbb3o
- うに
- 496 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 23:28:28.31 ID:fQLKFHbi0
- 1:何か起こってる
つうわけで眠たい頭を引きずって、飯だけ買って、戻った鎮守の森。
「……何か嫌な気配がするぞ、マスター、警戒を」
……マジで?
直下、発生イベント
123:襲撃
456:祠荒らされとる
789:訪問者
- 497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:31:07.17 ID:hM9H1u5T0
- ん
- 498 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 23:32:01.10 ID:fQLKFHbi0
- 7:訪問者
直下、訪問者
123:弓
456:降
789:槍
- 499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:38:26.81 ID:SEuCias8O
- あ
- 500 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/15(金) 23:41:06.99 ID:fQLKFHbi0
- 1:弓
ハ
/ .l ∨
マ l /
} l. {
l .l l´:: : : `.、 _
、--- 、 , -、:l .l i'´ ` 、 Y´ ./
ヽ \ l,-.、` .l <´::::::j /
マ y'::::::< ! ' 、::::/ ∧
ヘ `¨´、,ィ7l ト、_ ` ./:, 、∨
/oヽ ヾ、< .l >:::ア ./ィ ヽ_
ヽ ,ヽ、. ` l `´ , ィ:::ヽ ,ィ/´:l:.、
/:`::':`-=___ニソ、ニ,__ィノヽヽ':::::::ノ::ノ:}
/::::::, -==', ,';;;;... ィ"´./:.、
__/:::/,ィ´ニニム 、 : , ,。<ニニニ/ニニ>、
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>ィニl7)ニヽ、ニニi__\ニニニ,ィニニ>'"ニニニニニニニ\
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【ちょっと筆も乗らないので今夜はここまで、次回は弓陣営との交流ですかね。お疲れさまでした】
【おそらく次の再開は月曜日の同じ時間あたりに】
- 501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:52:29.24 ID:42TsWKhZO
- 乙
- 502 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/01/18(月) 21:59:27.87 ID:wfVf8+Jb0
- 【もうしわけない、ちょっと体調不良で今夜はお休み。水曜日あたりに再開します】
- 503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/18(月) 22:19:55.55 ID:yCpvxa/q0
- お大事にー
- 504 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/01/20(水) 22:17:16.55 ID:crH3O7DB0
- 【22:45ごろから再開しますね】
- 505 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/20(水) 22:45:12.15 ID:crH3O7DB0
- 【再開】
鎮守の森、しーんと静かで人のあまり来ないはずのそこに、確かに人影があった。
「敵か?」
「……分からない、だが、何となく分かるのは」
ここは既に相手の間合いだ、と呟いたセイバーの額に汗が流れる。
……マジかよ。
直下、弓陣営状況。5以上でアーチャーのみ、4以下でマスターも同伴
- 506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 22:47:08.92 ID:/A2PU1DQ0
- へい
- 507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 22:47:12.03 ID:P5K0IFB/O
- あ
- 508 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/20(水) 22:53:51.09 ID:crH3O7DB0
- 2:マスター同伴
まだ俺には人影にしか見えねえが……、セイバーは目がいいはずだ。
「セイバー、何が見える?」
「……俺が見えるのは鎧武者、おそらくこっちがサーヴァントだろう、そして、……剣を持った、……犬耳の男?」
「……犬耳?」
聞き間違いか? と目で尋ねる俺にセイバーが首を振る。犬耳、……犬耳?
直下、そういや貴方はチンピラですが、アーチャーマスターとの関係は
123:ボスです
456:死んだアニキのボスです
789:裏社会のヤバい奴と噂です
- 509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 22:57:27.48 ID:Lr7diKAYo
- ぬっ
- 510 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/20(水) 23:06:36.91 ID:crH3O7DB0
- 8:ヤバい奴だと知っています
……ひらめく俺様!
「犬耳の奴ってよ、何か周りに見えたりしねえか?」
「……あー、多分使い魔か何かか? そんな感じの魔力の流れが見えるな」
「使い魔ってのはアレだな? 悪霊とかそういうんだな?」
「解釈としては……、間違ってないが」
やっぱりか、聞いたことあるぜ。この街を牛耳ってる男の話。
どっかのボンボンだって話だが、古めかしい剣を持って犬耳をつけてるって話だ。
そしてそんなナリを馬鹿にした奴は、全員まともに死ねたことはねえとか……。
噂では悪霊を使ってるだとか、ツキモン? だとかなんだとかいう話だったが……。
この状況なら、まず間違いなく魔術師って奴だよなあ! し、しかし、それなら、かなり、ヤバい奴なんだよなぁ……? 目が完璧に醒めちまった。
「マスター、どうする?」
「どどど、どうするもこうするも、何か案はねえのかよ」
「このままとりあえず接触してみるか? 一応まだ敵意は向いていない」
「まだってのがヤだなぁ! 逃げたり奇襲かけたりできねえか!?」
「既に相手にはバレてるしな。可能性があるなら逃げる方だけど」
……かなり厳しそうってわけか。ここは俺たちにとっては大事な拠点だし。畜生、せっかくの拠点が、何でこんなことになっちまったんだか。
↓2、どうするか
1:とりあえず接触
2:逃げる
3:先制攻撃
4:自由安価
- 511 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/20(水) 23:26:26.46 ID:crH3O7DB0
- 【15分ほど経ちますし、自動で進めていきますね】
「とりあえずあっちの目論見が知りてえよな」
わざわざ拠点にやってきて攻撃も仕掛けねえってのはなんか違和感がねえか?
「確かにそれもそうか、もしかすると、この神域について何か知っているのか、……あまり考えたくはないが、拠点の破壊に来たか」
「拠点を破壊されたら?」
「少なくとも俺とマスターのパスは切れるな。だからハッキリ言ってヤバい」
やっぱりそうなるか……。
「何やってるかだけでも分からねえか?」
「あまり俺の目を当てにされても困るが……」
そう言いつつ細めたり広げたりしながら、セイバーは敵の姿を見続けている。
何か分かることがありゃいいんだが……。
直下、展開
123:弓陣営の攻撃
456:何もないのでとりあえず接触
789:何かに気付く
- 512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 23:27:58.56 ID:/A2PU1DQ0
- えい
- 513 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/20(水) 23:38:53.62 ID:crH3O7DB0
- 6:何もないので接触
しばらくそうしていたが、セイバーが首を振る。
「ダメだ、これ以上のことは分からない。おそらく何もしかけてはないと思うが……」
「使えねえなあ、オイ!」
「そもそも俺は鍛冶師だからな!?」
それもそうだ! ……とりあえず罠はねえ、ならまあ、どのみち近づくしかねえか。
「そうだな、とりあえず"まだ"敵と決まったわけじゃない。話し合いをする価値はあるだろう」
……分かった、じゃあ、行くか。
「その代わりお前が先頭な」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セイバーを盾に近づくと、犬耳の男が待ちくたびれたと言わんばかりに欠伸をかましてきやがった。ムカつくがこの街のヤバい奴だ、下手に出ておくか……。
「あ、あのー、何の御用でしょうか。俺たち、ここで少し寝泊まりしてるだけなんですが」
「アァ?」
「ピゥッ」
機嫌悪そうに睨まれただけで股の間がヒュンッとなる。
「……マスター、あまり威圧されませぬよう」
マスターと違い、鎧武者の方はそこにいるのかすら分からないほど静かに立っていた。
だが、その目線は氷のようで、そこにいるだけで全身のさぶいぼが止まらねえ。
「あー、悪いな、俺の癖みたいなもんだ。いやあ、俺は裏稼業でなあ、どうにも最初は上から行かねえと舐められんだよ」
「い、いえいえ、滅相もございません。もう、俺としても、もう、あの、……えへへ」
あ、ダメだ、舌が回んねえ。そんな俺を見かねたのか、セイバーがため息を吐きながら代わってくれる。
「率直に行こう、俺たちはこの森に用があったんだが、そっちは何故ここに?」
「さて、ねえ」
直下、アーチャー陣営の目的
123:拠点の乗っ取り及びサーヴァントの排除
456:純粋に抜け道
789:協力できる他陣営探し
- 514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 23:45:33.63 ID:Lr7diKAYo
- ぬん
- 515 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/20(水) 23:48:07.91 ID:crH3O7DB0
- 3:はい
_ ,. -‐;:=- =ニ.~ ̄~``'''‐ 、. _
, ‐'´// " `ヽ、._,. -‐''" ./|
|`ヽi ´ `''‐、/ |ヽ、
,.‐'´ ̄~`' \‐-ゝ ./ \
. / `''‐、/. \
. / ,.‐'フ / ヽ ヽ
レ'/ / / i / ,. l ヽ
. i i' i l ! { iヽ ヽ.、| ヽ
{ ,イ l { ! { ヽ l \. ゙i
! // ヽ i ヽ ヽ. !\!. × ヽ }
|/ {. ,! ヽ. へ、|\ { \! `'‐、 、 }V
ヽ !! ヽ!、 `‐、 ヽ . ● |ヽV
ヽ、.{ ヽ、 、 ! ● ` ー ゝ .| !
ヽ! ヽト-i. | |
! ▼ /| │
!、 __人__ ,.‐' | !\
i`'‐、 ,.‐'´ /l ヽ、ヽ
ノ |`'‐、.__,. t'´ // ヽ `''‐-、
, ─-‐''"´ ノ ,.rヽ // ヽ、 ヽ
. / ,.‐' / || ` // .`‐、 ヽ
/ ,. -─‐''" / || . // ./Oヽ i
. i / / ||// /、ヘ ) ,ノ
【というわけで次回、アーチャー戦です】
【描写がどうしても長くなるので本日ここまで。明日同じくらいの時間にやります。おつかれさまでした】
- 516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 00:03:01.94 ID:Fv0rgX95O
- 乙
- 517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 00:03:21.24 ID:m287VAfl0
- 乙ー
- 518 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/01/21(木) 22:20:15.43 ID:1o0jiIOB0
- 【22:40ごろから再開しますね】
- 519 : ◆v.By3fESrTsY :2021/01/21(木) 22:40:38.63 ID:1o0jiIOB0
- 【再開】
犬耳の男が牙を剥きだすように笑う。思わず足が一歩後ろに向かうのを感じる。
ビビったわけじゃねえ、それを言うなら最初からビビってる。こいつのこれは威しじゃねえ、これは余裕の笑みだ。何度も見てきた、奪う奴の笑みだ。
「俺がここを貰うっつたら、喜んで差し出してくれるか?」
全身から汗が噴き出る。断れねえ、これで断ったら、また酷い目に遭う。
そうなんだ、俺はずっとそうだった。つええやつ気取ってたら、もっとつええ奴に叩き潰された。
どっかでいいことがあったら、掠め取られた。いつもそうだ、いつもそうだ。だから、今回は、上手くやれるかもしれねえって思ってたんだが。
全身がこびへつらうように動き出した。腰をかがめ、精いっぱいの愛想笑いを浮かべ。「ええ、もちろんですとも」と言うだけだ。
なあに、負けるわけじゃねえ、死ぬわけじゃねえんだ。……でも、嫌だなあ、また、自分でダメな方にいっちマンだもんなあ
ダメだなあ、俺は。でも仕方がねえんだよ、いつの間にかこうなっちまって、いつの間にか動けねえんだもん。
俺は、乾いた口を精いっぱい動かして。
「ええ、もち
「ダメだ、ここは俺たちの場所だ」
- 520 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/21(木) 22:42:25.36 ID:1o0jiIOB0
- 言うよりも早く、セイバーが犬耳の言葉を一刀両断した。は? 何バカなこと言ってんだよ!?
「ほーん、俺たちと戦おうっての」
犬耳がさらに笑う。震えが全身に回り出した。
「お、お、お、お前、セイバー! ふざけんじゃ」
「マスター、俺はな、嘘が吐けないんだ」
知ってるよ! 嫌って程お前が嘘つけねえ人間なのは知ってるよ!
「だからな」
セイバーがすらりと剣を抜いた。
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「仲間が嫌がってるのに、俺がはいそうですかと言うわけにはいかないんだ」
剣に俺の顔が反射する。なっさけねえ顔をしている。……ちくしょう、ばかやろう、俺はな、俺はな、そんなこと頼んじゃいねえんだ。
俺は馬鹿で、どうしようもなくみみっちくって、どうすればいいかも分かんねえバカなんだよ。だからな、ここはちんけなザコらしく逃げようってんだよ。
お前も鍛冶師だろうが、戦ったこともあまりねえんだろうが、馬鹿、バーカ! バーーカ!
「畜生クソ真面目野郎が!!! こうなりゃヤケだ! バカやろう! 俺は死ぬのは嫌だぞ!」
「ああ、知っている。だからまあ、何とかなるよう祈ってくれ!」
嫌だなあ! それはよお!!!
直下、戦況
12:当然マスター狙い
345:朗々と歌が
678:無数の剣よ
9:骨子解明
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 22:43:11.26 ID:h3uL077DO
- あ
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 22:43:30.50 ID:m287VAfl0
- 長男だから我慢出来なかった
- 523 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/21(木) 22:59:48.65 ID:1o0jiIOB0
- 6:無数の剣
やけくそな俺の言葉に、犬耳はふんと鼻を鳴らす。
「やっちまえ、アーチャー」
「御意」
指一つで鎧武者が動き出す。さっきまで消えていた気配が嘘のように、全身が竦むような重さを感じる。
高い山に登ったときみてえに、肺が押しつぶされるような。ただ、動き出しただけなのに。
「恨みはないが、これも主君の命。サーヴァント、アーチャー、参る」
「マスター、少しひっこんでてくれ、何が起こっているかは鏡を使い魔代わりにするから!」
「んな、なんでだよ、俺が仕掛けたのに」
「邪魔なんだよな!」
それだけ言ってすっぽりとセイバーの箱の中へ放り込まれた。邪魔ってなんだ邪魔って!!!
怒りつつもとりあえず鏡を取り出した。確かに、外の光景が映っている。……便利だなあ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「チッ、アーチャーの動いてる間にやってやろうと思ったが、そんなもん持ってるとはな」
「……その箱、刀、中々の神気を纏っている。銘は」
「無銘だ、まだまだ名をつけるには甘すぎる」
一撃を何とかいなし、セイバーはアーチャーと距離を取る。アーチャーがセイバーの言葉に鉄面皮を歪ませた。
「そこまでの銘品を無銘、と? 神剣、宝剣と伝わってもおかしくない」
「いいや、この程度の剣」
その歪み、僅かな気のゆるみを狙い、セイバーが刀を投擲した。
「剣を、投げる───!?」
「俺は、千本程打ったんでな。……だがまだ、届かない」
◆一意千刀:A
東征に向かう???の為に鍛え上げた、無銘の剣が一千振。
常軌を逸した集中力と極限まで最適化した動作によって、最高の効率で最上級の刀を産み出せる。
“一意専心(剣)”と“道具作成(刀)”が複合した固有のスキル。
直下、アーチャー対応
12345:無傷
678:軽傷
9:クリーンヒット
- 524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 23:02:36.11 ID:m287VAfl0
- おら
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 23:02:42.79 ID:6mGUxnTcO
- あ
- 526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 23:11:25.76 ID:QQ7PZONVo
- あらら
- 527 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/21(木) 23:20:20.77 ID:1o0jiIOB0
- 誰の目からしても完全に不意を突いた一撃。
まっすぐに投げられた剣は間違うことなくアーチャーの霊核へ向かい。
「───水ぐきはこれをかぎりとかきつめて」
まるで、何かに突き当たったかのように、淡い緑の燐光と共に弾け飛んだ。
「……完全に不意を打ったと思ったが、その光は」
「東夷の言葉で呼ぶ魔力放出、我が生来の無念にて得た、蛍の燐光よ」
◆魔力放出(蛍):C-
魔力放出の一種。黄緑色の蛍光を纏う。
???の挙兵にて平家に敗れ、自刃した???の亡霊が蛍となった。という逸話が由来のスキル。
魔力の瞬間的放出量は少ないが魔力の残存時間が長く、攻撃能力の向上よりも防御能力の向上に優れ、
被攻撃時には弾け散り衝撃を分散させる反応装甲としてはたらく。
セイバーの一刀で弾け飛んだ穴を埋めるように、光が集まっていく。
燐光によりぼうっと浮かび上がったその顔は鉄面皮。先ほどの強襲など意にも介さないというような余裕の表情。
一方のセイバーは苦笑いを浮かべ、新たな刀を取り出した。
「なるほど、だが、それだけでアレを防げるか? どうやら俺の見たところ、その光は死人の光、神気とは相性が悪いんじゃないか?」
「無論、故に歌にてそれを補助した」
「歌? というと八雲立つ、出雲八重垣ってやつか?」
「そうだ、俺は歌にて位を得たとも呼ばれたことがある。取り上げていただいた帝の威光をお借りしているということになるか」
◆歌仙の詩歌:C+
「???卿はいみじかりし歌仙也。心の底まで歌になりかへりて、常にこれを忘れず心にかけつつ、
鳥の一声鳴き、風のそそと吹くにも、まして花の散り、葉の落ち、月の出入り、
雨雲などの降るにつけても、立居起き臥しに、風情をめぐらさずといふことなし。真に秀歌の出で来る理とぞ覚え侍りし。」
「今の世には???こそいみじき上手なれ。彼だに座にあれば、目のかけられて、言ひとつせられぬと、覚ゆるなり。」
俊恵、藤原俊成、二人の優れた歌人をしてこうも評され。
「五月雨に沼の石垣水こえて何かあやめ引きぞわづらふ」
鳥羽院の女房であった菖蒲御前をこの歌を詠み妻にし。
「のぼるべきたよりなき身は木の下に椎をひろひて世をわたるかな」と詠み従三位となったように。
???の和歌には望んだものを手に入れるだけの力がある。
「……和歌で魔力操作を行っているわけか」
セイバーの苦笑いが深くなる。
「おい、何やってんだアーチャー、遊んでねえでとっとと決めろ」
「……御意にて。セイバー、お前に恨みはないが、この勝負、早々に決めさせてもらう。【兵破(びょうは)】
直下、セイバー反応
12:クリーンヒット
3456:何とかかわす
789:反撃
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 23:23:46.48 ID:m287VAfl0
- 頼政確定?
- 529 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/21(木) 23:36:23.35 ID:1o0jiIOB0
- 8:反撃
セイバーの死角からびょう、と二対の矢が飛んだ。脚をねじるように動かしてそれをかわすが、矢は生き物のように動き回る。
「チッ、なんだこれは!? ……いい矢だな! ちゃんと作り込まれている!」
「それは喜ぶだろう、お前の胸に飛び込むほどにな」
猛禽のように飛び交い襲い来る二本の矢、セイバーの集中力がかき乱されていく。
ギリリと引き絞られる音に気付いたとき、既にアーチャーの長弓は限界まで引き延ばされていた。
「……お前の真名が分かったぞ」
「ほう」
「死して後蛍になったとされる和歌の名手。鵺退治の名将、清和源氏の先駆け、お前の名は」
全身の筋肉をもって引き延ばされた弦が弛緩する。弓は大口を空ける怪物の如くしなり、矢を放つ。
いや、矢と言うにはあまりにも早い。一直線に無駄なく、貫く意思そのもとも思えるほど静かに、ただひたすらに。
なるほど、これであれば当代の化生とて、射抜けぬ者はあるまい。
「源頼政! 防いで見せよう、【火乃神鍛地】!!!」
【アーチャーの真名が判明しました】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:アーチャー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:源頼政 【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:C 【耐久】:E 【敏捷】:B 【魔力】:C 【幸運】:D 【宝具】:C+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
i!/////.{ ‘ / lヽ 、
i!/////.{ ‘ ,ィ l } Y ヽ
.i!/////.{ ‘ ___イ マ l / /ノ ) __
.i!/////.{ ___‘_⌒ヽ ヽ _マ l. { __, < 7´ /
.i!/////.{ ,ィ´ __ -‐ ヽ ( ト_ .! _ィ )ニ,' /
.i!/////.{ / _ > '" _彡.} {) l ノニニi /=ム
i!///// { /レ´'/ >'"_.´イ/l <l .l l> ` -' /ヘ=ム
i!/////.{ //レ´ ⌒ ‘ ,ヘ ヾゝ .l r_タ /O マノ、
i!/////.{// __ ‘ /O/ ヽ _l __ ィム / ノ、
i!/////i!/ィ::::/ 、 `, 、_ `7 <ニニlニニニ>}::l' / ノ、
i!/////l!'::::::/、、Y ヽ-'_ノ__/、 l. t_、 ̄ ィ__ァ }:::::ヘ / ノヘ
i!/////i!ニ/ ヽ_´ノ: : : : /、ノ;ヘ l レ7/}.)ヘ/ ノ
i!/////ilニ.{_ `ト、__): : : : /、/;;;;;;;;;;, ` ´ .// マ;;;;;ヽ/
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i{//////i! \___ ヽ. ヽニヽ-- イイニニニ/ニニ _
.i{//////i! ヽ: : ヽ ヽ{ {;;;;/ニニニニ/ニニニニヽ
. i{//////i! lヽ: :ヽ , ィヾy==--ニ/ニニニニニニ∨
. i{//////i! l `¨ ノニニ__ 。s≦_ニニニニニニニ∨
i{//////.i! l イ -=≦  ̄ ミ、ニニニヽニニニニニ∨
i{//////ム ./ ´ _ ヽニニニヽニニニニニ
∨/////∧ / >-‐¨ ヽ__ マニニニニニニニニ
∨/////∧ /_//:/: : :/: : ヽ マニニニニニニニニ
∨/////∧ //: : / : : : : : :. }ニニニニニニニニ
∨//////l´`ヽ /ミ、:/: : : _ :-=: : :. .}ニニニニニニニニ
∨//// l ヽ: : : : : ム_: イ: : : :_: /} }ニニニニニニニニ
∨////l }: : : : : }: : : , ィ"/ .} }ニニニニニニニニ
. ∨///}、 } ヽ: : : : }イ: :> ノ }ニニニニニニニニ
_ }////ノ ): : :ノ-l ´ } マニニニニニニニ
,ィ´_ ヽ ̄ ノ ⌒l l } 、ニニニニニニニ
弋_}___,ィ´ ̄ ) / l j } `<ニニニニニ
lヽ、 , / .l 、 、 ` <ニニニ
ヽ ` - イ ノl .l ヽ < ¨ -==
、ヽ ___ / /、 .l ヽ  ̄ -= _
ヽ __ イ /∧ l <
AA:葦名弦一郎(SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE)
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- 530 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/21(木) 23:55:42.26 ID:1o0jiIOB0
- セイバーの周囲に無数の刃が展開する。盾となった刃とアーチャーの矢が衝突し、周囲に衝撃波を撒き散らした。
ごうごうと巻き起こる砂煙、立っていられないほどのその中で、マスターの盾となったアーチャーの目は確かにそれを捉え、そして僅かに口元を緩めた。
「意気やよし」
完全には防げなかったのか、急所こそ外しているが浅い傷ではない。
血肉の焼けるじゅう、という音が聞こえる。刀に熱を与え、傷を塞いでいるのだろう。
「まったく、気に食わんな!」
「何がだ、セイバー」
「お前がだ! 少なくとも源頼政といえば非常に優れた武士だと聞く! だというのに、なんでそんな奴に着く!」
背後で面倒くさそうな表情を浮かべたマスターに目線を向けることなく、アーチャーは言い切った。
「無論、忠義とは守られるものだからだ」
そう答えたアーチャーをセイバーは見つめ、一言。
「嘘だな」
と切り捨てた。一瞬、虚が生まれる。全員が凍り付いたような間が開く。
いや、正確には、一人だけ動いていた。どのような状況においても、空気を読めない鍛冶師が一人。
「同じ手で行くぞ、アーチャー!」
真っ正直に、セイバーが剣を投げる。我に返ったアーチャーが歌を口ずさむ。
「正直な男め、───水ぐきはこれをかぎりとかきつめて」
淡い光が凝集し、刀を弾き飛ばす。だが、アーチャーの首筋にひやりと嫌なものが走る。いや、見えている。
セイバーは嘘をつけない人間だ。そして、それ以上に。
「一回で防がれるなら、何回でも投げてやる! 幸い俺は目がいいからな! 同じところに当たるだろうさ!」
クソ真面目に、ひたすら、傷ついた身体で、寸分の狂いもなく、"同じ個所に、何本もの刀を投擲していた"。
咄嗟に水破を動かすが、投げられた刀の軌道を変えるには初動があまりにも遅すぎた
「馬鹿かお前は!」
「ああ、馬鹿も馬鹿、生まれてこの方鍛冶屋馬鹿だ! なあに、お前ならこの刀、譲ってやっても構わない!」
思わずこぼれ出た罵倒にアーチャーの口元が思わず歪んでいた。そして、殺到する刀の矢は。
ついに、蛍の燐光をも打ち砕き、アーチャーに、殺到する。
直下、アーチャー陣営の行動
1:【???】
2345:マスターの妨害(逃走判定)
678:令呪用いての逃走
9:消滅判定
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 23:56:48.10 ID:QQ7PZONVo
- そい
- 532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 23:57:22.00 ID:m287VAfl0
- いけるか
- 533 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/22(金) 00:00:46.50 ID:JoMKoPVc0
- 0:特殊判定
, ,、 ..ノ),,__,、
(_i,l::l:::/:/:::/:/::ゝ
//:/''""´゙゙爻ヾl:::::ゝ
/ /:::::-ー ー-V l:::::し
j v、!● ● ノ::i:::'
ハ〈 ワ ノ )::ゝ
ノL`ーゥ t-!、l*l
/´ニTニ/::〈
/ `::斤:::'j \
,/ー、{::lo:::/ー、! \
直下
123:既に照準は定まっていた
456:乱入者!
789:消滅判定+敵マスターにもダメージ
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/22(金) 00:02:04.64 ID:XnTIrWOg0
- どうなる
- 535 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/22(金) 00:03:36.98 ID:JoMKoPVc0
- 4:乱入者だ!
直下、どの陣営(魔は最前ダメージ受けたので無し)
12:狂
34:騎
56:降
789:槍
- 536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/22(金) 00:05:45.05 ID:uf0ImM49o
- 荒れるなあ
- 537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/22(金) 00:05:56.13 ID:XnTIrWOg0
- さあこい
- 538 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/22(金) 00:09:30.93 ID:JoMKoPVc0
- 5:フォーリナー、降臨
\. i:::::r-‐、\ /:/ [] ;':::/ : \
\ \ ';::::', l:::] |::| ,'::/ /] /:::/ ; \ ヽ /
\ \\ \\__」ソr'!::L__//`"' 、 l〉 < ∠______
,>、,_ン-'ー‐'''" ヽ、 i / /
\\ .,.'´ , 、 ヽ. ', ', ト、 。 \ (___
\ / / ,' '/ ! ハ /!ィ' i i ',ノ ハ > _______
`' 、 i ,' !/!メ、!」 レ-rァ''iTゝ_.」 ( ( ン、 / '´
i´ヽ. | .! ! !-rァ'T '、,_,ノ !__ハ i>`ー' ! i \ 、,_____
(`ヽ;、 `ヽr、. └'`ゞ、, ハ. '、_ノ ⊂⊃ ! '、`'´ ;' <
,.-`ヽ > io.|`ヽ、/ | !⊃ r‐-、 く ,イ.' 二二7 / ー┼-
`ー‐ァ (´__,ノ! .| `.く .ノ>,、 ` ┘,.イ`>'i__!,! | / ー┼-
'ー、ゝ':,_ン ノ `ゞ,-、=l/`7i"´ V.レ'':=-、イ ! \ .r-iー、
--─ ``ヽ,´ i!i/,' \/ i! ヽ ,;' \ `ー' '
`ヽ、 .i! lo i! ! / / --─ァ ヽヽ
``ー---、,,l.i! i. i! ハ、_,. ノ く /
ハ メ |i! i.o、 .i!. | ´ ̄ヽノヽ. > '、___
l_>,' ./i!__ .! i!,ハ、 ', くメ.,__」 く. ー|-ー ヽヽ
/ ソ::::::`'v`''ー-ゞ':::::ヽ、 i ヽ, \ i ______
ノヽ ,:' ,イ_::::::::::::::::::::::::::::::::::; ヘ.,' ,ハ ノヽ. < .| '´
L__,ゝイ ,:'__/:::ヽ、_:::,::::::::::::::::くく ハ ノ、,ソく.___」 / / `ー-
i. /::::::::::::::::::i7´:::::::::::::::::::::ヽ,rヘ ', / .l 7 l 7
'、 ,ム>:::::::::::l三i':::::::::::::::::r─‐┐:::':, ', | \ |/ .|/
)/::::::::::::::::::::;:i:::::::::::::::::└─.┘::::::', ハ| / o o
【何か一番いい空気吸ってるような気がしてきましたフォーリナー】
【というわけで本日ここまで、おつかれさまでした。やはり描写にするとバランスが難しい。普段使わない頭を使う】
【次回はおそらく日曜日の同じ時間あたりになると思います】
- 539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/22(金) 00:11:32.00 ID:XnTIrWOg0
- 乙。助けてくれるんですよね?(希望)
- 540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/22(金) 00:19:42.68 ID:NvCSeutRO
- 乙
- 541 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/01/24(日) 22:21:43.62 ID:krPoDD6p0
- 【思ったより帰宅が遅くなるため、明日に延期します。よろしくお願いいたします】
- 542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/24(日) 22:58:17.59 ID:dNGnz4H80
- はーい
- 543 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/25(月) 22:29:22.59 ID:ieyYaxfm0
- 【22:45ごろから再開します。松井優征先生の最新作を見逃すな】
- 544 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/25(月) 22:45:32.11 ID:ieyYaxfm0
- 【再開】
鍛冶場の中で俺はいつの間にか拳を握り締めていた。
叫びそうになりながら、妙な気恥しさで歯を食いしばって。でも、負けてほしくねえと、負けたくねえと、呻いていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
殺到する刀の筋。蛍の燐光を突き放す鍛えられた鋼の輝き。
それが、アーチャーの霊核に突き刺さる直前で。蒼い炎が舞った。
「!?」
その炎は刀の軌道を逸らし、儚く一瞬で消えた。明らかな妨害にセイバーだけではなく、アーチャーの顔にも僅かな困惑が走る。
予想外の闖入者は宙から降り落ちてくる。蒼い炎をまとった白い肌の女。
「朝っぱらから、やってるじゃあないか」
フォーリナー。
セイバー、アーチャー両方が後ろに飛び退いた。
「アーチャー、お前の差し金じゃないのか」
「応とも」
「……嘘は吐いていないと見た。ならば問おう、歪にねじれた霊基を持つ異形のサーヴァント、お前は何故ここに現れた!」
直下、フォーリナーの目的
123:バーサーカーに連れられて
456:頼み事
789:剣弓双方の観察
- 545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 22:47:20.48 ID:4vgZLWFB0
- あーらよっと
- 546 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/25(月) 23:03:01.65 ID:ieyYaxfm0
- 8:ただの観察だよ
フォーリナーがケタケタと笑う。
「なあに、ただの観察だよ」
「観察?」
「ああ、そうだ、私はあくまでこの炎を見ていたい、それだけだ」
よく分からないというようにセイバーが眉を寄せる一方、アーチャーは何かを感じたのか頷いた。
「この戦を見ていたい、それがお前の願いか? フォーリナー」
「いいや、戦争は嫌いじゃないが、それだけじゃない、私は運命を見届けたい」
「……例えがよく分からん!」
「分かるように話すつもりはないからな、そもそも私の理が分かってもらえるとは思わねえさ」
笑みを絶やさず、フォーリナーは朗々と歌うように。
困惑した空気の中で明らかに異質なそれは、手を広げ、仰々しく話し続ける。
「おお、英雄たちよ、その血でもって土を染めるか、その血でもって海を濁すか、大海に落とした血の一滴! 何の意味があらんや!」
楽しげに、楽しげに、楽しげに、一方的なその歓楽は、戦場においては歪んで見える。
完全に感情を誘導され、セイバーとアーチャーは目を見合わせた。
直下、アーチャー陣営行動
123:一旦逃走
456:フォーリナーへ攻撃
789:対フォーリナー共闘の提案
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 23:06:15.77 ID:4vgZLWFB0
- せーい
- 548 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/25(月) 23:10:31.37 ID:ieyYaxfm0
- 77:クリティカル
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直下
123:共闘決定
456:なんで土地がマスターになろうとしたのか、という話ですが
789:狂【???】
- 549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 23:11:44.97 ID:EEhkrRtD0
- あ
- 550 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/25(月) 23:21:45.76 ID:ieyYaxfm0
- 7:バーサーカー、宝具発動
フォーリナーは朗々と笑い続ける。その言葉は否応にも人の気持ちを引き付け、戦意を喪失させる。
劇詩の第一人者であるその言葉は、劇場に響き渡り、たとえ拙くとも聞かざるを得ない。
全員が困惑しつつも観客となり、意識を誘導される。
そう、周囲の空気を一切悟ることのない狂人でもない限り。
◆ 精神異常:A
精神を病んでいる。通常のバーサーカーに付加された狂化ではない。
異常な取り越し苦労の果てに、周囲の空気を全く読めなくなっている。
精神的なハイパーアーマー能力。
、 〉, /^ァ=彡/////
\ 〉, | \_ノ/∨//////
丶 〉, ` ー- ィ /⌒\//
\Λ /⌒  ̄| ⌒ 「その罪を裁く。【徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である(ルソー・オブ・ブラッディハンド)】」
/⌒ ー=彳 ー‐ !
', /_‐_‐_‐_V/ ;
, /_‐_‐_‐_‐_} {
', Λ_‐_‐_‐_‐/ {
直下、ロック対象。5以上でアーチャーマスター、4以下でアーチャー
- 551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 23:30:58.96 ID:EEhkrRtD0
- ん
- 552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 23:31:06.13 ID:4vgZLWFB0
- そーれ
- 553 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/25(月) 23:49:19.09 ID:ieyYaxfm0
- 6:アーチャーマスター
陰鬱で無機質な、システムメッセージにも似た声が聞こえる。
同時に突如出現した拘束具が犬耳の男へはめられ、身体の自由を奪い地面に突き倒した。
「んなっ……」
指を向けた痩身の男、神経質そうな表情を浮かべたバーサーカーは、天気予報を告げるアナウンサーのよう。
ただそれを事実として報告し、感情の挟まる余地はない。それはそれでしかないと、バーサーカーの脳内では完結している。
「罪状、殺人、強盗、強姦、他多数。汝の悪徳は刃によってのみ裁かれる」
アーチャーが咄嗟に動き出す。犬耳の男の頭上、──正確には頸の直上に刃が現れる。
地にひれ伏し、拘束されたその姿は、まさしく処刑を受ける罪人。そしてバーサーカーの唇が判決を読み上げる。
「故に、死刑。これは絶対なる理性の下の判決である。【粛清せよ正義の柱】」
∠二二二二二二二二二二二二二二二二二二.二.二ヽ
|../ .,' | O (fi二二! .| ', ヘ O !Oミ彡ヾi,
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__/i / .,' !i圭圭圭圭圭圭圭圭a.li .', .ヘ| .ヾi, ___
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i:i:i:i i / ,'. ...il圭圭圭a _,, :rー''¨´ .i ', . .ヘ .ヾi, i i:i:i:i:i:i:
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:i:i:i:i:i:i:i.,/ ':, i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
:i:i:i:i:i:i:i三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 三 三 三.三i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
刃が重力により自然落下する。叫び声よりも早く、慈悲の刃は頸に振り落ちる。
直下、アーチャーのマスター
1〜5:令呪を使用し脱出
6〜9:死亡
【粛清せよ正義の柱(ボワ・ド・ジャスティス/ラ=モール)】
フランス革命期において数多の首を刎ね続けた処刑道具。ギロチン。
相手が持つ不義・堕落の罪を処断する、まさに断罪の一撃である。
撃ち出された刃は空間を跳躍し、敵のレンジ1〜4直上にランダムで顕現する。
至近距離に現われる刃と拘束具を回避するには、AGIよりも直感など危機回避系スキルの有無が重要になる。
- 554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/25(月) 23:50:23.56 ID:4vgZLWFB0
- おら
- 555 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/26(火) 00:15:45.48 ID:NtP8WYVz0
- 6:死亡
.l;;i′ / .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; / .r' / ,イ゙ .,〃 ../; /
.|/ ノ .l;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ,,ilr'" ,i'./ ,./ ,/ .,.
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_,, !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ,i'/ .,..r'";;;;;
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ダズン、という音が響いた。刃の厚い包丁を俎板に叩きつけるような音。
固い骨を、あるいは南瓜を斬り落とすような音。どこにでもあるようで、不吉な連想を生む音。
困惑の表情のまま、ずるりと頭が落ちる。残った断面の筋肉がギュッと収縮し、そして動脈から血液が溢れ出す。
四肢が痙攣し、嫌な水音を立ててだらりと弛緩する。その血を全身に浴びながら、アーチャーは立ち尽くしている。降りかかる血を、静かに見つめながら。
「無残なもんだな、だがまあ、今回ばかりは同情しないぜ」
フォーリナーの声がむなしく響き渡り、強烈な鉄錆の匂いが噎せ返るように緑の中を抜けていく。
セイバーの足が震え、視点がおぼつかなくなる。弛緩と緊張、どちらに寄るべきかと体の芯が懊悩する。
そんな中でもただ淡々と言葉は交わされる。
「ええ、この男は悪です。故に断罪しました。この断罪をもって許しとなります」
「……私のマスターにはちょっと見せられんな、連れてこなくて正解だった」
フォーリナーが引き付け、バーサーカーが奇襲をかけた、それだけのことだ。
戦場において殺し殺されは当然のことだ。それは武人であるアーチャーはもちろん、セイバーでも理解している。
だが、そういった"狂い"すらなくあまりにも自然に、あまりにも当然に、この凶行はなされている。善悪の判断を超えている。
「……フォーリナー」
「おや、どうした、セイバー」
「何故、そこまで自然でいられる?」
セイバーの問いに、フォーリナーはカラカラと笑う。
「私は運命を肯定しているからだ、この結末に至るまでを見届けたからだ」
「お前も、狂っているのか?」
「さあ? 南の一つ星に聞いてくれ。そこに炎は燃えている」
◆正気喪失 C
邪神より滲み出た狂気は、人間の脆い常識と道徳心をいとも容易く崩壊させる。
瞳の中で、蒼い炎が爛々と燃えている。セイバーはそれを、観てはならないと理解した。
そしておそらくフォーリナーは、その炎を見てしまったのだろうと理解した。
「お前は、ここにいていいモノか?」
「さて、そればかりは分からんさ。お前にも、私にも、デメーテルにも」
直下、他陣営の行動
123:狂降、戦闘を仕掛ける
456:弓、共同戦線
789:狂降撤退
- 556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/26(火) 00:19:14.67 ID:LWDDnNFdO
- あ
- 557 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/26(火) 00:20:03.57 ID:NtP8WYVz0
- 7:狂降撤退
【というわけで本日はここまで、お疲れさまでした】
【次回は木曜日の同じ時間くらいになると思います】
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/26(火) 00:38:52.11 ID:LWDDnNFdO
- 乙
- 559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/26(火) 10:13:37.19 ID:OfrF6NUXO
- やたらとギリシャ関連の人物や神の名前言ってるフォーリナー…誰だ?
- 560 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/01/28(木) 22:25:30.78 ID:HLMp3h4u0
- 【22:45ごろから再開します】
- 561 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/28(木) 22:45:04.27 ID:HLMp3h4u0
- 【再開】
朝日の差す中、ねっとりした血の匂いの中、永遠とも思えるほどフォーリナーの目を覗いていたセイバーが全身を振るう。
「まだ戦う気か? 正直なことを言えば俺はかなり消耗してるから撤退してもらえると有難いんだが」
「ああ、別に構わないぜ」
「そうか、じゃあ戦うしか……、いいのか!?」
カラカラとフォーリナーが笑い、後ろに立つバーサーカーを指差した。
「今回はコイツに信用してもらうってのがあったからな、それに、お前はまだバーサーカーの判定に引っ掛からないらしいし」
バーサーカーの視線が自分へ向けられていないのを確認し、ふっとセイバーは緊張を解く。
「大丈夫なのか?」
「信用していいのか? という意味ならイエスだ。流石にこんな神域でこれ以上血を流すのは躊躇われる。私はこれでも信心深いんでね」
「とてもそうは見えないが」
そうか? と問いかけたが、バーサーカーが気にも留めていないのを見て取り呆れた表情で手を挙げた。
「見えなくても仕方がない、とりあえず一旦引くとしよう。バーサーカー、意見は?」
「次の執行予定はない」
「なるほど、そういうことらしいからな、またどこかで会えたら会うとしよう」
言い残し、フォーリナーは蒼い火柱を上げる。それが消えたとき、二騎の姿はすでに消えていた。
「……気配はないな。さて、とりあえずマスターを出して、……吐いてなきゃいいが。……あとは」
セイバーの目が立ち尽くす鎧武者に向けられた。
直下、アーチャーへの対処
1:止めを刺すために戦闘
2:とりあえず会話
3:放置
4:自由安価
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 22:48:18.34 ID:1eLqfIy5O
- 2
- 563 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/28(木) 23:01:02.95 ID:HLMp3h4u0
- 2:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ヴォェ」
「……鍛冶場出るまで我慢してたっぽいので許そう」
吐いた、全力で吐いた。アニキのときに見慣れたかと思ってたけど、流石に目の前で首が吹っ飛ぶのはダメだ。
しかもモロで切断面を見ちまった。人って首切られたらああなるのかよ、もうマンガとかで同じのあっても笑えねえよ。
しばらく吐いてからセイバーの差し出す水を飲む。
「……お前さあ、ああいうの見せるんなら見えるって言っとけよ!」
「流石にアレは予期できないだろ。あの刃、かなり早い。対抗するなら拘束された瞬間に動くくらいで行く必要がある」
確かに速かった。……アレ、突然来られたら俺もヤバいんじゃねえか?
「そうだな、バーサーカー自体の動きがそこまでじゃないから、今回みたいに隙を突かれなければまだ対処はできるかもしれない」
「かも!? かもってなんだよ! 絶対って言えよ!」
「うるさい!」
「ぴゃ!?」
叱られた! めっちゃマジで叱られた! つい頭を押さえちまったじゃねえか!
「そんなことよりまずはあっちだ」
「あ、止めろ、首をそっちに向けるな、見ねえようにしてたのに!!!」
セイバーに首を無理やり死体の方へ向けられる。転がった死体とその前に立つアーチャー。
呆然としているのか、俺たちの騒ぎにも反応しない。
「とりあえず話してみたらどうかと」
「え!? 無理だろ!? 俺がヤだよ!!!」
「敵意はないから安心しろ、俺が先に前に出てやるから」
なんかセイバー、かなり遠慮がなくなってねえか? かなり露骨に邪険な扱いを受けてるように思うんだが?
「とりあえず、話の通じる相手なんだ、話してみろ」
「え、えー………」
な、なにを話しゃいいんだよ。
直下、会話内容
1:今後どうするつもりかの確認
2:慰めてみる
3:フォーリナーの情報提供
4:自由安価
- 564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 23:01:48.70 ID:6IF+Fq0q0
- 2
- 565 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/28(木) 23:10:29.15 ID:HLMp3h4u0
- 2:慰めてみる
……と、とりあえず、こういうときはだな。
「そ、その、アーチャー?」
振り向きもしない。よく見りゃ髪の毛に少し白いのが混じってる。オッサンなんだな。
……なんか気持ち悪いな、これ。なんで血まみれのオッサンに白髪があることに気付いてんだ?
「ま、まあ、な、ほれ、あの、あれだ」
「マスター、要領を得てないぞ」
「なんで急に敵に回るのお前は!?」
ホントにコイツ俺の味方か!?
「ようするに、マスターはアーチャーに何を言いたいんだ」
「何を言いたい……、その、そうだな。なんというか、残念だったな」
こんなもん、残念と言うしかねえと思う。急な事故に遭ったみたいなもんで、やり切れねえかもしれねえが、しょうがないわけで。
どう頑張ったって駄目なもんは駄目だし、上手くいくやつは上手くいくし、そういうもんだし。
「しゃ、しゃあねえ、と思うしか、ねえんじゃねえか?」
アーチャーの気配が微妙に動いた。というよりも俺でも分かるくらい気配というかオーラが強い。
アレ? これはもしかして地雷踏んだか? 慰めたら武士のプライドとかそういうんでアレだった!?
直下、アーチャー行動。5以上で協力の依頼、4以下で生き恥
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 23:15:35.29 ID:+jSrgcVm0
- せい
- 567 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/28(木) 23:32:28.49 ID:HLMp3h4u0
- 9:協力願い
バッとアーチャーが片膝をつく。思わず背中を向けて逃げ出そうとした俺の首をセイバーが掴んだ。折れる! 折れちゃう!!!
「お前、力、どんだけ」
「首を絞められた鶏のような顔してるぞ」
「事実だよ!!!」
そんな俺らのやり取りなど意に介さず、笑いもせず、アーチャーが頭を下げる。
いつのまにか鎧は脱げていて、教科書の平安貴族みたいな格好になっていた。低い声が頭を揺らす。
「セイバーの主君、恩情痛み入る」
「お、おう?」
「気遣ってくれてありがとう、ってことだよ」
「お、おう!」
それなそうと言ってくれりゃいいんだが。どうにも顔面がそんな感じじゃないんだよな。
「この源頼政、自らが主君と定めた人間すら守れず、このまま現界しようと、むざむざ生き恥を晒す次第。いっそこの腹掻っ捌こうか」
「腹を切って死のうかと言っている
「あー! ダメだ! ダメだ! グロは駄目だ!」
「……と、思っていたが。このまま仇を生かし、摂津源氏の長は敵一つ討てぬ臆病者と罵られるも頼光公に申し訳が立たぬ」
……このままじゃ恥ずかしいから死ぬにも死ねないってことだよな? ならその抜いた刀仕舞ってくれ。
「故に、敵である貴殿に恐悦ながら一つ頼みを聞いていただきたい」
「頼み?」
「俺と契約を結び、フォーリナーへの敵討ちに、なにとぞ力を貸してもらいたいのだ。恥知らずと笑いたければ笑ってもらっても構わない」
そのまま頭を地面にこすりつけるほど低くするアーチャー。……もしかして、これってのは。
「つまり、アーチャーの一時的なマスターになってくれないかってことだろ」
「え、マジ? 最強じゃん」
「……まあ、かなりの負担はかかるだろうな。……幸い令呪は残ってるから魔力リソースとして活用して、ってのはできるかもだが」
直下、アーチャーと契約した場合の令呪消費量
123:2
4567:1
89:0
- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 23:34:09.72 ID:MckOtsbcO
- ん
- 569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 23:36:28.69 ID:6IF+Fq0q0
- 重てえ……アーチャーが裏切らんとも限らんしどうしようか
- 570 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/28(木) 23:44:36.03 ID:HLMp3h4u0
- 2:二画
「……んー、おそらくは二画くらいは必要だろうな」
「二つもいるのかよ!?」
「マスターが魔術師じゃないことを考えればかなり破格だぞ?」
に、にかく。……でけえなあ、なんとなく俺もこの数日過ごしてきてそのデカさは分かる。
「アーチャー、裏切ったりしねえ?」
「無論」
「ここでそれを言えるのは逆に肝が据わってるよ」
ど、ど、どうしよっか?
23:50から多数決。先に2票。00:00までに集まらなかった場合はランダム
1:アーチャーと契約する
2:アーチャーと契約しない
- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/28(木) 23:50:14.53 ID:1eLqfIy5O
- 1
- 572 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/29(金) 00:00:06.97 ID:Gd3Igo++0
- 【ここまで】
- 573 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/29(金) 00:01:27.55 ID:Gd3Igo++0
- 【ではランダムで、ただし一票入っているので少し1を多めに】
直下
135790:1
2468:2
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/29(金) 00:02:03.78 ID:OC0Vvnaj0
- それ
- 575 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/29(金) 00:06:54.25 ID:Gd3Igo++0
- 8:契約しない
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回は日曜日の同じくらいに】
【雑談】
『鯖の真名判明タイミングですが、主役鯖以外はコメント等々で正解者がいた場合、自動的にどっかのタイミングで出てきます』
『逆に言えば、コメントで出ない場合は消滅まで出てこないこともあり得ます』
『1つ終わったら鯖鱒紹介をするつもりではあるので、そのときには必ず紹介させてもらいます』
【雑談終了】
- 576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/29(金) 00:26:20.95 ID:OC0Vvnaj0
- 乙
逆に言えば主役鯖のセイバーは出すタイミングが決まっているのかな?
セイバーの真名は全然わからんけど
- 577 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/01/31(日) 22:17:44.99 ID:LANI49ct0
- 【22:30ごろから再開します】
- 578 : ◆v.By3fESrTsY :2021/01/31(日) 22:35:04.90 ID:LANI49ct0
- 【少し遅くなりましたが再開】
……チャンス、これはチャンスだ、ここ数日で俺は分かった。サーヴァントってのはめっちゃつええ。
そして俺はそれを操る権利を持つ。目の前で転がってる死体は誰か? うっぷ、吐きそう。……裏社会のすげえ奴だ。
だが、そんな奴でも一瞬で死んだ。
俺もうまくセイバーの奴をだましゃあ、殺して……、[ピーーー]のはちょっとやりすぎだから、腕の一本でも切って……、腕がないと飯食いにくいよな。
とりあえず、なんか上手いことやれば、最悪、聖杯ってのを手に入れなくても、何でもやりたいことができんだ。
だから、そんなサーヴァントを二騎も使えるなら、絶対その方が得だ。
……だが、いざというとき、俺はまあ、ちょっと弱いからな、裏切られる可能性もある。
セイバーのアホは嘘をつけねえからまあ、なんとかなるだろう。それがこのアーチャーはどうだ?
何より顔が怖え。何考えてんのか分かんねえ。もし、これに裏切られたら? 正直ヤベえ。
……令呪ってのはそれをさせねえためのもんだ。ってことは、それを二画も使ったら?
ヤベえ。いざというときに後ろからさっきの弓でズドン、なんてなあ考えたくもねえ。
……チャンスだ、それは分かってる。でも、でも、信用が、できねえんだ。俺の勘がそう言ってるんだ。
あんまり頼りにならねえ勘ではあるが。
「そ、その、言ってくれんのは嬉しいぜ、俺はなんたって強いし悪いからなあ!」
精いっぱい胸を張る。ここはもう誤魔化しがきかねえ。度胸だ度胸!
「だ、だがな? オメーはあんまり俺みたいな悪い奴に指図されるのは向いてねえと思うんだわ!」
「そうか?」
黙ってろセイバー!
「だ、だからよお。俺が考えるめっちゃすげえ悪い作戦にな、お前は向かねえと思うんだわ!」
「そうか?」
黙ってろセイバー!!!
「そういうわけでよ、そ、そんな感じで、作戦に、あ、あんまり余計なもん入れられねえんでな。こ、今回は、断らせてもらうぜ。わ、わ、悪いな」
言い切れた! 震えてるのバレてねえよな!
アーチャーはじっと視線を地面に向けたまま、微動だにしねえ。……まさか、怒ってるのか?
「そうか」
「ピィッ」
「相分かった。こちらも不躾な願いだったにもかかわらず、失礼した」
そう言ってアーチャーは立ち上がると、俺たちに背を向ける。
「では、さらば」
そしてそのまま、ずっしずっしと林の中へ消えていく。……は、は〜〜〜〜。膝から力が抜け、へたり込む。
「ヤバかった……」
「よく頑張った方だぞ、確かに戦力にはなるし裏切りはしないだろうけど、あんまり当てにしすぎるのもよくなさそうな奴だったしな」
「お前、セイバー、そういうことは、事前に。……でも、何でそう思うんだ?」
俺の質問にセイバーがまっすぐ俺の目を見て応える。
「アイツは一度もマスターの目を見てなかった。そこに転がってる死体と、あなたと、どちらも」
【朝行動を終了します……】
直下、他陣営描写
12:魔
34:騎
56:槍
789:スキップ
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:36:21.76 ID:ia/6P27qo
- そい
- 580 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/31(日) 22:44:21.60 ID:LANI49ct0
- 6:槍
繁華街をぶらぶらと歩く二つの影。小柄な方が頬を膨らませ片方の影を小突く
「おいおい、伝次ー、暴れたりねえぞー」
「あー、俺もよお、兄貴殺したのが誰か分かんなくってかなり手詰まりってのはあんだよ」
「なんだよー、一緒じゃねえか。そろそろどっかぶっ潰しに行こうぜ」
ギラギラと物理的に光るランサーの口に飴玉が放り込まれる。
「そうしたいんだけどよー、大体めぼしいとこはカチコミかけただろ? んでもってサーヴァントがいたのはあんときのアーチャーだけ」
「むぐぐ、確かにな。ちょっとアレだな、作戦を変える必要があるんじぇねえのか?」
「だな、ただ、作戦っつても俺あんま頭良くねえしなあ」
直下、ランサー陣営行動
123:無軌道カチコミ続行
456:デカい家狙ってみるか
789:セイバー陣営に会いに行ってみるか
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:44:48.00 ID:OFu3Pu/lo
- ほあ
- 582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:50:43.37 ID:mjaOcMveO
- おっと
- 583 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/31(日) 22:50:55.08 ID:LANI49ct0
- 00:特殊判定
、_、
>/ ̄ "< ――― 、
l{ l{ "< / / ̄ ̄ 7 /
l{ l{ / ̄ ̄ ̄ −/ / / }
l{ l{ _ ノヽ V " <  ̄l|
>> _ / l 、::::ノl "< ||
>≧ノ、__ ノ ― ミ|
丶 V. : .V. ヽ }l
l {: : : : ―‐} u l|
八 、: :/.::::::ノ / |
 ̄ ̄ / /ノ|
\ l ( 〈" ノ
/ \ \ l \ }l
( _ / ̄ ̄ ―\ :. ) l
ノ ノ (_ ノ
/ /
― "
直下
123:ごまかし( >>178 )がバレる
456:アーチャーと接触
789:ピンポイントクリティカル
- 584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:51:18.93 ID:43bFB/SWO
- あ
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/01/31(日) 22:59:28.33 ID:Bu3pSqHg0
- なんでじゃア〜
- 586 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/01/31(日) 23:02:51.00 ID:LANI49ct0
- 3:【愚者のひらめき】
はた、と伝次が足を止める。どうした? と振り返ったランサーに呆然としたように呟いた。
「あのときよお、アイツ、サーヴァントが兄貴を殺したって言ってたよな?」
「あのとき? ああ、教会のときだよな。たしかセイバーのマスターだっけ?」
ガシガシと伝次が頭を掻く。
「おお、そうなんだよ。まあ、兄貴ってのは正直言ってクズでな? アイツのことは多分盾か何かくらいに思ってたんだわ」
「はー、そりゃあクズだな」
「まあ、それでも俺の兄貴だから、俺がオトシマエつけなくちゃいけねえんだよ。でな? そんなクズがだぜ? 近くにいた盾をさ? 使わねえかな?」
伝次の問いにランサーはしばらく考え、なるほどと合点が言ったように笑った。
「使うよなあ! ってことはだ、あのセイバーのマスター」
「ああ、何か誤魔化してんよな、もしかしたらうまく逃げただけかもしれねえが、よく考えりゃ助けなかったってことだよな?」
「ホントだな! すっげー悪い奴じゃん!」
「おう、……ムカつくぜ、俺が馬鹿だっての知ってるからってよ」
ガシガシと頭を掻きながら、充血した目で伝次はそこにいない男へ半ば狂った視線を向ける。
「ぶっ殺さねえとな、オトシマエって奴だオトシマエって。ランサー、やろうぜ」
「おう! 俺は戦って強くなりゃそれでいいけど、そういう悪党ならなおさらぶっ叩いても気にならねえ! お釈迦さまもきっと許してくれるって奴よ!」
「うーし、ならまあ、まずはあの糞野郎の場所を探さねえとな。適当に情報集めんぞ」
直下、ランサー陣営襲撃タイミング
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