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【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.

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935 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/03/22(月) 22:27:30.68 ID:GTaPj8OZ0
【ガラテアですか……、ウマに魂を売り渡しかけてるんですよね……】

【22:45ごろに再開しますね】
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 22:38:08.01 ID:HMTrE4a7o
ウマ…赤兎馬かな?(すっとぼけ)
937 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/22(月) 22:47:38.22 ID:GTaPj8OZ0
【再開】

金床に鉄を置き、熱しながら叩く。カン、カンと音は響き、頭の中にその律動だけがこびりつく。
炭素を抜く工程だということだが、正直なところ俺にとってはもはや周期的に肉体へ刻まれた律動だ。
こちらに来てから様々な鍛冶の手法を知ったが、今の俺にはやはり昔からの慣れたこれが合う。

無心に、ただひたすらに、鉄を叩き、伸ばし、清めていく。
目に火の粉が入り、髪が焦げる臭いも僅かにする。目の前の炎は直視するだけでどこかが灼かれたようにすら思えてくる。
俺にはこれしかなかった。生まれたときよりこれを行うものであり、これこそが意味だと受け止めていた。

そしてそのまま、何も為すことはできず、先細りゆく一族と同じようにあっけなく消えていった。
遠く昔、天照の顔を映し出した先祖、大蛇の首を斬り落とした剣を鍛えた先祖。
その名を抱えてもろともに消えていった。ああ、何も為せなかったな、という哀しみもなく。

だが、この数日、ほんの数日、俺は、初めてこれ以外のことをする羽目になった。
慣れない手で剣を持ち、どうしようもなくダメで間抜けな主を守る羽目になった。

何の意味もない、俺はただ、剣を作って、それだけでいいのに。
そのはずなのに、俺の中に何かが混ざっている。ずっとそこにあったのに気付かずにいたような気がする。

思えば、俺は何も話していなかった、何も考えていなかった。
あのとき、東征に向かうあの男に。この秋津洲を平定せんとするあの男に褒められたとき、もし付き従っていたなら。

そんなもしもを思い、手元がブレる。零に至るにはあまりにも余分な要素。
だが、完全な鉄が脆いように、あまりにも求めすぎていたのか?

俺は、俺たちは、─────は。

『おい、セイバー!』

馬鹿な男の声が聞こえた。……本当に騒がしい。


直下、セイバー反応。5以上で【???】、4以下で反応
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 22:49:22.17 ID:mn2qRrIc0
せい
939 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/22(月) 23:08:21.51 ID:GTaPj8OZ0
7:【???】獲得

『おい、セイバー、聞こえてんだろ! あのなあ、今夜ブッコみに行くってよ!』

聞こえてるわ、もう少し音量を下ろせ。ずっと思ってたんだが泣き声が耳障りなんだよ。大の男だろ。

『だからさあ! 俺としてはお前がいねえとヤバいんだよ! デカい面ができねえんだよ!』

最初っからそうだっただろうが、最初っから腰抜かして、俺が出てこなかったら死んでただろうが。

『なあ、セイバー! セイバー! セイバー、聞こえてんだろ、意地はってんじゃねえよ!』

ああ、もう、邪魔だ、邪魔だ、邪魔だ。心が落ち着かない、ずっと馬鹿だと思ってたがホントに馬鹿なんだよこのマスター。
すぐに泣くし、すぐに逃げるし隠れるし、そのくせ態度だけはデカいし。何の未来も見えてないし。
ただぼんやりと良いことが起こればいいって思ってて、そのくせ自分では何もしなくって。

しかも勝手に人の夢を見て、勝手に思い込んで、勝手に俺が後悔してるなんて言って。
俺は確かに憧れてはいた、でもどっかでは届かないって分かってた。
それでも試すくらいはいいだろうって、鍛えてたんだよ。

それを勝手に知った顔しやがって、何にも知らないくせに、何でこんなバカが、情けないビビりが。


───何でこいつが俺のマスターなんだよ、って思ってたんだよ。


『俺はな、お前のことは真面目なだけのクソ馬鹿だと思ってるけどよ! お前の剣は、すげえって知ってんだよ!』


───だから、そんなこと言うなよ。


手を止める。それなのに頭の中に響いている音が冴え渡る。
誰とも話したことはなかった、誰とも認め合うことはなかった、誰とも馬鹿にしあうことはなかった。
それがあの馬鹿な男じゃなくてもよかった。誰でもよかったんだ、少しでもお互いに話すことができたなら。

俺の人生はただの鉄じゃなく、混じりあった鋼になったはずなんだ。そう、誰でもよかったんだ。だから。
940 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/22(月) 23:26:05.62 ID:GTaPj8OZ0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

散々呼びかけると反応があった。セイバーの箱が少し揺れ、セイバーが姿を見せた。
表情はあいかわらず暗くて陰気くせえ。まだ怒ってるのか落ち込んでるのか分かんねえが、ここは俺の出番だ。

もう一回ビビりながらでも、コイツの強さを言ってやらなきゃいけねえ。

「おい、セイバー、何度でも言うが」

そこで俺の言葉は止められた。セイバーは手をかざし、顔を上げる。

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                 人 \)    ┌────┐   |  |
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                  | ̄| Lノ|\    ―   /  | ̄|
                  |旦|  |      ____/{___|旦|
.               / ̄ ̄|_|―┴────┬─┐   /|_|
     / ̄ ̄\/      '⌒\_      │〇│ /\___
.   /        ̄ ̄ ̄\      \     │  │     \   \
  /               |               |  |     \   \

「……あのな、マスター、いや、もういい。お前」

にこやかな笑顔だった。もう、ホントに、心の底からの、なんっつーか、ずっと我慢してたトイレに行けたみたいな。
いや、ちょっと待て、これまでずっとセイバーは仮にも俺のことをマスターって呼んでた。俺もそれが当たり前だと思ってた。
何かめっちゃ嫌な予感がする。よく見れば拳を思いっきり握りしめてる。これはアレだ。
941 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/22(月) 23:28:43.57 ID:GTaPj8OZ0
「ヤバい奴d」
「お前な」

          /⌒¨ ̄`` 、___/\                                  / ̄/     _
.           /     \,   `\  \ \_                              / /    _\\
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.         ヽ   ー―ヽ_,ノノ/  /  /       ,.  -‐=ニ二三 ̄ ̄ ̄          ./ /  ./ /
          |  ____,.ノ 厂 / /       /                       / /  / /_
        \      )イ´ ̄ ̄          /       /                  ̄    ̄//./ _
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                           Y´  /     /      /                ̄
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言い切る前に、飛び退く前に、セイバー渾身の右ストレートが、ドストレートに俺の腹目掛け放たれた。
胃液がせり上げ、受け身を取る間もなく吹っ飛ばされた。壁に当たり、背骨が折れてるんじゃねえかというほどの音が脳味噌に反響する。

「うるさいんだよ! ホントに!!!」

クラクラする俺の耳にセイバーの声が聞こえた。え、なんで俺殴られたの?

「泣くな! 逃げるな! 勝手に俺をこうだと思い込むな!」

何かよく分からんが、セイバーはキレている。というか今まで完璧に俺へ思ってたことをぶちまけてる。
……もしかして引きこもってた理由って、俺の言ったことが図星だったとかそういうんじゃなくて。

「ブチ切れてただけ?」
「そうだ、だからこの一発で水に流そう、マスター。お前じゃなくてもよかったが、俺にはお前だったみたいだ。それだけのことだ」

いつの間にか近づいたセイバーが俺の手を引っ張って立たせてくれる。……よく分からんけど。

「ありがとう、ございます……?」
「礼はいらない。だから約束だ、俺が戦っている間は逃げるな」
「は、はい……」

なんかよく分からん約束をほとんど脅されるカタチで納得させられる。なんだこれこええよ。

「よし、じゃあ俺はフォーリナーと戦うためにもう少しだけ引っ込むから話しかけるな。夜までには間に合わせるさ」
「いや、どういうことか」
「お前の声は邪魔なんだよ、マスター。大丈夫だ、俺を、俺の名を、『アマツマラ』を信じろ」

俺の返事を待たずにセイバーはまた姿を消す。消える瞬間の表情は、これまでに見たどの表情よりも真剣で。
何か、ずっと遠くのものを見ているような、そんなカッコいい横顔だった。

「……あれ? 今、アイツ名乗ってたか?」
942 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/22(月) 23:32:29.33 ID:GTaPj8OZ0

【セイバーの真名が判明しました……】

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:セイバー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:アマツマラ            【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:B     【耐久】:D      【敏捷】:B      【魔力】:C      【幸運】:C      【宝具】:A
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

             ハ   __   /|
            /:i:i|≦:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
         ..:i/:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ー- __
       /:i:/:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i>──--:i:i:i:i:i:i:i:/
       {:i:i:i:i{:i:i:i:i:i{:i:i:i:ii/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<
       乂:i:i:i>─ー 7三≧≦ー-<:i:i:i:i:i:i:i寸才
      ./:i:i:i>      )三/7イハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iイ
     厶イ/       イ7⌒/ニ==圦:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iiハ
  ー‐=彡:i:i:| _      イ三艾三ム:i:i:i:i}:i:i:i:i:i人_
   .`¨¨Ti:i:i|´ ̄       ̄ ̄ \ /ハ:i:i:从:i:i:i:i彡´
     {:i:八 _       _     }:i:i:}=寸:i:iハ
     /:i:iムイ艾_    才::_  从/厶 V\}
    才≧{l ム乂ツ      乂ツ  /イ )Y/ 人
      人iハ  ̄ く _    ̄ /彡 ⌒/¨¨ヽ
        人       ,     ^T^乂
        「| \  ` ̄     / |※|__-=ニ二三三三三三三三三三三ニ=─
        |i|        <   |个| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄l ̄ ̄| ̄| ̄| ̄.|  |  ̄||
        |i|     ≧≦-=≦ニニ |⌒|ー-. |    |   ̄l_|_|   |  .|  |    |
        |」   Vムニニニニニ .|_|  \   .|      .|.   |  .|  | __|
           /Vムニニニニニ/__./⌒\二二丁. |.   |.斗|≦ |ニニ.|
         イニ/ /ニ/ニニニニニ/:i:i:i:i:/     \::ニ|ニ..|.ー=ニlニニ|ニニ|ニニニ|
       ./ニ7 /ニ| ◯ニニニニ./:i:i:i:i:/     /:iムニ艾ニニ|ニニニ|ニニ|ニニ|ニニニ|
        ./ニ7 /二|ニニニニニ/:i:i:i:ii:/    /V:i:i:i:ムニ|ニニ|ニニニ|ニニ|ニニ|斗 ´|
       .─/ /ニ/ニニニニ/:i:i:i:i:i/    /  ∨:i:i:iム .lニニ|ニニ=‐l ̄ |.  |.    |
      | l /ニ/ニニニニ/ ̄ ̄/  /.___|:i:i:i:i:ム|  .|.    |   |.  |.    |
      | |./ニ/ニニニニ/   ./ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| ̄ ̄ ∨ .|.    |   |.  |.  _|
      |__/ニ/ ◯ニニニ/   /./l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|     V .|.    | 斗|.≦|ニニニ|
     ニ/ニ/ニニニニ./   {/  |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|     V .|斗:≦|ニニ|ニニ|ニニニ|


 代理AA:竈門炭治郎(鬼滅の刃)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ああ、俺が、アマツマラが打つべきは己のために非ず」

「あの蒼き炎すら包む剣。ようやく気付いた、それが俺の、【天羽々斬】───」



直下、コミュ相手

1:キャスター陣営
2:ランサー陣営
3:スキップ(夜の決戦まで飛ばします)
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:33:22.62 ID:HMTrE4a7o
2
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:35:52.58 ID:mn2qRrIc0
アマツマラって天津麻羅?
945 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/22(月) 23:43:20.41 ID:GTaPj8OZ0
2:ランサー陣営

なんかよく分かんねえけど、冷静になったらアレ、戦場に俺も来いって言ってんのか?
それはヤバくねえか? なあ、もしバーサーカーのアレが飛んで来たら俺の首。

「死ぬじゃん!!!」
「何が?」
「ヒョエッ……!」

突然独り言に割り込んでくるんじゃねえよ!? 誰だよ!?

「俺だ!」
「俺だ!」

……伝次とランサーのアホ二人だ。こいつら異常にウマが合ってるよな。
馬鹿同士だから話が通じやすいんだろうな。……というよりもだ! コイツ、この前俺のこと襲って来たじゃねえか!?

「ななななな、何の用だよ」
「? 何で震えてんだ?」
「……あー、マスター、いつだったかセイバーのマスター襲ったじゃん。それだよ」
「……ああ! そういやそんなこともあったな! 悪い! お前が糞野郎だったのは昔からだったからな!」

とりあえず殺意はねえらしいが、滅茶苦茶ナチュラルに悪口を言われた。これは喜ぶべきとこか?

「ま、まあいいや。で、何だよ」
「いや、暇でよお。ホントなら今すぐにでもブッコみてえが、まあ、俺はあんま考えんの上手じゃねえからな」
「俺も同じだ!」

そうか、そういう奴だな。俺もセイバーから面会謝絶食らってるし、うさんくせえキャスターと話すよりはマシか。
ならなんか話しとくか。何か話題あったか……?


直下、会話内容

1:ランサーの真名について
2:夜の戦闘について
3:夜の戦闘が終わったあとのキャスター戦について
4:自由安価
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:48:24.94 ID:mn2qRrIc0
1
947 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/22(月) 23:59:52.06 ID:GTaPj8OZ0
>>944 そうですね。wiki表記のまま使用しています。おそらくは一族としてであり、個人名ではない、ということでしょう】

1:真名を聞く

……聞かれても言うわけねえと思うが知らねえのこいつらだけだし聞いとくか。

「ランサーの真名って何てんだ?」
「ああ、紅孩児だ」
「おう! 火焔山において修業を積んだかの牛魔王の息子、紅孩児とは俺のことだ!」
「ふーん、まあ、聞いても答えるわけは」

……は?

「は?」

【ランサーの真名が判明しました】

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:ランサー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:紅孩児             【属性】:混沌・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:D     【耐久】:D     【敏捷】:D      【魔力】:A       【幸運】:C      【宝具】:B+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

             /l
             { ヽ _  ──   ___-‐ ス
           ト、 /\´       ´ ̄ \/く|
         _⊥イ              \N`
         ヽ__/      ヘ ∧ヽヽ  l  ヽ ヽゝ
.          //  ! | | !´^^´ヽl ト L   ',  ヽ
        / !   |_|_l |    リ/ヽ|ヽ l    \
.         ̄/ ! |  V !ハト    ァr示Vヽ} ト  |\ ヽ
         l | |  | 代心    irしリ ∧! ヽ| ハ ̄
         |ハ ハ  ト Vzリ    `¨´ / /  N /、 !
         {' V ヽ | \´  '  _  /イ  / |/ | `
            | Nヽヽ   マ  ノ   / / / N
            レ  \ト      イ7 /l ハ!
                「:トV`T ´  !ノ': : :`l
                |: |: : ノ ヽ─⊥: : : : |
                  __|: :}‐ Y´;;;;;;;;;;;;;;ヽ:<三三ニ>- 、
            イニ‐ : : : :ゝ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ: : : : : /: : : : ヽ
          / : |: : : : : : : |ーヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}: : : :/: : : : : :⊥.-、
         /┌───┐ !  ゝ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ_:_: :|: : : : :´: : : : : >--、
        /: : `l    l´: :|    \;;;;;;;;;r ニ  \: : : : : : :/: : : : : : >
     /ヽ: : : : : ゝ  ノ: : : !    | : `ー∪´/  \: : : /: : : : : /\:/
    <: : : : :\: : : :>‐ヽn: : |    |: : : : : :し' /    V: : : : : :/   \
    /\: : : : :ヽ: |  ー{ j : |    ノ: : : : : : : `ゝT´ヽ   ))¨ ‐V        \

 AA:ガウル・ガレット・デ・ロワ(DOD DAYS)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

え? なんで? なんでばらすの? 馬鹿なの? 何かの罠?

「何で!?」
「何がだ?」
「……ああ、多分俺が平気で真名バラしたからじゃねえの?」
「成程、いや、ランサーが『大体宝具見せればバレるだろ、俺有名だし』って」
「そうなんだよなー! 思ったより俺の名前が知られてなかったのはあれだな、誤算ってヤツだな!」

ガハハとランサー陣営は笑いあっている。……なんかどっと疲れが来たような気がする。

「俺の真名バレたら弱点もバレちまうしな! 簡単に使えねえというか知らねえとは思うけどさ!」
「それはもうしゃあねえな! バレちまったもんは!」

……ア? 今なんか聞き捨てならねえセリフを聞いたような。

【ランサー陣営とのコミュを終了します……】



【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。次回はおそらく明日】

【3VS3が終わればいいなー、というところですね】
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 00:03:25.92 ID:Bg9yehaN0
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 00:05:21.79 ID:+3ndl2l2o
950 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/23(火) 22:29:15.65 ID:7eZ80Zje0
【間に合うかと思ってましたがちょっと長引き間に合いそうにないので、今夜はお休み】

【たびたびお休みで申し訳ない。明日やります】
951 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/03/24(水) 03:22:50.25 ID:C8fuHvRc0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 22:14:59.79 ID:NnC7zG0fO
今日イベントだけど、来れるかな?
953 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/03/24(水) 22:23:41.79 ID:HaNmta1H0
【22:40ごろから再開しますね】
954 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/24(水) 22:42:32.86 ID:HaNmta1H0
【アキバでお買い物たのしー! 個人的には上野の方が好きですが】


【再開】

【七日目・夜】

しんと静まり、人の気配よりも濃密な生の気配が漂う湖畔。
正面に広大な邸宅を臨み、三つの影が目を凝らす。

「さて、これ以上進めばライダーの主によって察知される。最後になるが、確認の必要はあるか?」

蒼褪めた顔で、吸血鬼となったキャスターが残る二騎に問いかける。

「ないね! むしろワクワクしてきてるってもんよ!」
「問題はないが、キャスター、お前はその姿でいいんだな?」
「仕方があるまい、弱点は多数把握されていようが、頭の冴える相手、打てるだけの手は打つべきだろう」

どこか悔し気な笑いを浮かべるキャスターの横で、使い魔と化した蝙蝠が舞う。
その蝙蝠を通じ、キャスターとランサーは主の存在を把握していた。

「貴様こそ、大丈夫なのか? マスターは」
「問題ない、俺の宝具なら俺が消滅しない限りほぼ確実に守れるし、何よりいい機会だ」
「……フン、まるで自分は消滅しないとでもいうような言葉だな」
「なるべくそうありたいとは思うさ」

セイバーの言葉にキャスターはそれ以上無用と外套をたなびかせる。
風をはらんで膨らんだその音が、開戦のラッパとなる。

「ではこれより、フォーリナー討伐戦を開始する。先触れは任せたぞ、ランサー!」
「よっしゃあっ!!! 出番だな! 行くぜ!!!」

叫び、ランサーの槍に炎が灯る。そしてその炎が徐々に量を増し。

「オラオラオラッ!!! お釈迦様の指も届かねえぜッ!!!」

湖面を割らんばかりに、邸宅へ向かい、一文字の軌跡を描く。


直下、【愛知りたる気高き竜よ】反応。5以上で飛び出さず、4以下で出現
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 22:43:41.10 ID:W6siCb1Fo
956 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/24(水) 22:47:44.44 ID:HaNmta1H0
0:もう少しスピード下げてくださいよ

         ==ミ                         /|
       イ      l                     八 、    ̄ ̄ ̄  < <l
        、 ┐  〈                   >´⌒`        \ .\{
        f イ 、.∧                ´ /      、∧      ヽ  ヽ
         Y 〜 )   ,                / / / || |/`^^Y l | |  ,   ,
            | / ̄ 〕、 ,                 ー= ァ ,  ||/   .リ/ 六| |   、
          〈 ノ´ ミ   _              / |  V二ミ   ´匕ハ '.|X l l ≧
         (    )     -           |/X ハ〈 七   辷ソ .从 V.| ,
           ̄ ̄   、      -        '   从 人 、´ ’  _  /,  ハ  、 、
                  、      - ハ 、    | | , 、  f  ̄リ  , ,  〈 |  ̄
                    、        |ニニト _  、'  、l . ゝ -  -/ イ 叫 ネ
                      _     |ニニ|:::::::V::--.._  、/l - ´ ' |/:::::::::〉
                           |> ノニニ,、::::::::::::::/:::::≧|::|X|     ':::::::::::|
                           |ニ/ニニニ,ニ\:::::::::'::::::::::::::::::::|、   〈::::::≦三三三≧、
                           |,:'ニニ/ニニニ ≧」、:::::::::::::::::, 、  〈::::::::::::::::::::::::/:::::::::\
                        ¨¨¨¨ ̄ -=ニニ |ニニニlニニ斗  ー .〈::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::`乂
                                 ⌒ニニ |ニニニ  __  |ニニニニニニニ.|、_:::::::::::::::/ニ\
                                  |ニニ|ニニニ ノ レ:;:;:;:;:;:;:;ヽ ̄〉ニニ \:::::/ニ/ニ斗
                                  |ニニ|ニニニ しイ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ̄`ヽニニУニ/ニ/ \
                                  |ニニ|ニニニ  ':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/^ ヽくニ/   -- 、
                                  |ニニ|ニニニ   \:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;イ / /  \ ィニヽ     \

直下

123:マスター戦発生
456:ネッシーごとランサー取り込まれる
789:フォーリナー直参!
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 22:51:35.16 ID:WpsBUInu0
オワタ
958 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/24(水) 23:06:43.16 ID:HaNmta1H0
6:【抗えぬ悲哀の劇詩】によって取り込み

炎の奇跡で描かれる一文字。湖を真っ二つに割るその軌跡。
それに応えるように湖が割れた。いや、そう見えただけであり、実際に発生したのは大質量の浮上。つまりは。

「来たか、竜よ! しばらく遊んでもらおうか!」
「GAaaaaaaaaaaaaaa!!!」

怒り猛る巨大にして獰猛の牙、すなわちネッシーとも呼ばれる原始の巨獣の咢だった。
ランサーはにっと笑い器用に槍を操ってその歯の間をすり抜けた。獲物を取り逃がしたことに激高したのか、またも竜が吼える。
その様子を見ながらキャスターとセイバーは移動を開始した。

「第一段階は成功だな。あとの問題はバーサーカーか。奴にマスターを奇襲されれば危険だ」
「然り、バーサーカーの存在が確認出来次第、私はランサーと代わりライダーを隔離する」

湖畔の外周を急ぐ二つの影に複数の攻撃が乱れ飛ぶ。いくつかの機械兵の存在をキャスターの鋭敏な感覚が捉え指示を出す。

「セイバー、十字方向に一体、残りは私が壊す。……あの男の霊装を再現しているな、やはり優れた魔術師と褒めるべきだろう」
「しかし材料自体は荒いもんだ、これだけなら館までは辿り着けるだろう」
「そうだな。流石に準備の時間が足りなかったか……」

そこまで答えたキャスターの背にぞわりと悪寒が走る。本能に訴える違和感、その正体をキャスターが即時に理解した。

「ランサーの気配が消えた? いや、違う、あまりにも、静かすぎる……!」

湖畔に二騎が目を向ける。その湖面は静まり返り、水面には波の一つなく。
まるで、何もなかったかのように静まり返り。ただ一つ、蒼い鬼火のみがぽうと飛んでいた。


直下、先に描写するのは

1234:セイバー/キャスター
56789:ランサー
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 23:07:25.86 ID:W+BgywjGo
960 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/24(水) 23:25:05.51 ID:HaNmta1H0
6:ランサーVS竜 in 互いの悲劇にて

「オラオラオラッ!!! デカブツが! トロいんだよ!」

鞭のように首を振るう竜の攻撃をランサーは器用にかわす。
打点こそ大きいが攻撃は単調で、獣のそれに過ぎない。そう判断し、まず初撃を加えようと槍を振りかぶった瞬間。

その目に蒼い炎が映る。

「フォーリナー!? 待て、これ、ヤベッ……」

炎へ向かおうとしたランサーを竜の尻尾が阻む。その数瞬の遅れのうちに、言葉が耳に届いてしまった。

「【抗えぬ悲哀の劇詩】」

意識が渦のように飛ばされる───。

_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _

塗り替えられた世界は遥か太古、かつて怪物の闊歩した大地。
降りしきる星屑で地表は砕け、跳ね上がった土砂で空は覆われる。

「な、なんだこりゃ……!?」

吹き上がる黒煙にランサーは聞きなれた遠吠えを聞く。

「GAaaaaaaaaaaaaaaa!!!」

背後の水源にも炎が降り注ぐ。熱されたそれは沸騰し、中の竜は藻掻き苦しんでいる。
死の恐怖、本能に刻まれた二度目の恐怖で竜の瞳に怯えが映る。

「……フォーリナーの野郎、竜ごと俺を取り込みやがったか!?」

降り注ぐ塊を打ち砕き、突き砕きながらランサーは考える。

「……確か、フォーリナーの宝具ってのは悲劇を再現する、これがあの竜の悲劇だとするなら」

突然の状況変化に混乱しつつ、何度目かの隕石を破壊して頭を冷やしていく。
そして、何かに思い当たったように槍を大きく振るい、複数の隕石を粉々にしたランサーの表情はこれまでになく蒼褪めていた。

「俺の悲劇ってのは、まさか───」


直下、戦況

12:【???】クリティカル!
345:巨大な蓮台の出現
678:竜、大抵抗
9:やられる前にやるんだぜ!
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 23:30:20.84 ID:WpsBUInu0
それ
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 23:30:23.44 ID:/zlbYkupo
963 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/24(水) 23:40:12.72 ID:HaNmta1H0
4:蓮華座

それを言い切るよりも早く、突き崩された隕石の中にランサーの目が止まる。
あまりにも不釣り合い、あまりにも異様なものがそこにはあった。

                     ,/ヽ
      !ヽ.    .|'、     ,  .,i'゛   .ヽ      , t
      l .\   ! .゙'l \  / l |     !    . /  !
      l,  ゙ゝ、 .|  ヽ .゙'│ .l!     |  ,,/゛   .,! /!
      i,.l    `l゙   .ヽ .ヽ./ー'゛゙‐''、,, |.r'"     !/ |
      !`ヽ   i′   .゙'ィ"゛-''''''....、 ゙゙ll,゙.    ,..‐"  .!
      .ヽ .ヽ、 l      .\ .-=@ヽ  \ . /     .!
       ..l. .゙'-,|       `'、. ´ヽ   .,/       .| ._,,,,,,,,,____,,y
  .,,,,,,___、 .l.   |         \  .,r'´         !´      /
  ヽ   `'''-ミ、. ..l           ゙ /             /     ../
   .\     `ゝ l,              ゙l、           /     ,/
    ゙'、          \             !       /   _..‐´
      \        ゙'-、        !      ,,r―--`----........
       `'-..,,、./'" ̄ ゙̄''-,,,     l     /         .,/
         ,/        `'― ....〃ー''''''''"゛        /
       ,..ヾ             ,..〈,,,_           __,, ‐'’
      ''“''―- ..,,,,、      _..-'"    ´゙'''''マ''"゙゙´
             ´"'''''''''''''']          ヽ,
                     i゙x           l
                     ! ヽ             `'-..、
                  !  !`''ー-----――ー'''''''''"゛
                 !  ./
                 /  ,!
                   ! .,l゙
                ,l゙ /
                 ,./ /
                 ″ ./

「蓮華座……!」

蓮を模したそれは神々しいばかりに輝いており、周囲で起こる絶滅の嵐の中で唯一静寂を保っていた。
その中であれば安全であると、その中に入れば無事に逃れることができると、蜜を垂らして虫を待つように。
ダラダラと嫌な汗をランサーが垂らす。だが、何故か脚は意思に反しその蓮華座へと向かっていく。

「い、いや、嫌だ、行きたくねえ、あの蓮華座の上に座ったが最後、俺の脚を刃が貫いて」

背後で聞こえる竜の声すらもう届かない。かつて、そう、かつて孫悟空を倒し、調子に乗ったあのときの恐怖を思い出す。

「嫌だーーーーッ!!! アレだけは、【金箍児】だけはもう嫌だーッ!!!」


直下、戦況

123:抵抗虚しく
45678:竜の抵抗
9:やけくそぶっ飛ばし
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 23:42:18.79 ID:W6siCb1Fo
965 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/25(木) 00:02:22.18 ID:bRI6XV3W0
9:ランサー、怒りの宝具開帳

ランサーの叫びも空しく、その足はじりじりと蓮華座へ向かっていく。
運命の、物語の筋を変えることは不可能だと、見えない手が押していくように。

「嫌だッ、嫌だッ、嫌だぞッ!!! 俺はもっと戦いたかったし、もっと戦えたじゃねえか! 悟空の義叔父上だって倒したんだぞ!」

もはや泣き声にも近いその叫びが聞こえないかのように脚が近づいていく。
蓮華座は既に目の前で、一歩踏み出せばその中に潜んだ刃がランサーの脚を固定し。
そして、ランサーの体にまたあの呪物が埋め込まれる。それはランサーにとっては屈辱以外の何物でもない。

「嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だッ!!! 俺は、俺は、俺は……!」

───ランサーの叫びが変わっていく。怯え、哀しみから、練り上げられたそれへと。
目には降り注ぐ炎が見える。涙の代わりに炎が湧き出てくる。叫びの代わりに怒りが噴き出していく。

「俺は、紅孩児ッ!!! 火焔山にて三昧真火を会得した! 三千世界に轟く大妖怪!」

その怒りに、何かが呼応した。丹田で練られた丹が全身に駆け巡る。
サーヴァントは同じものの現身であるがゆえに、【抗えぬ悲哀の劇詩】の内部では同じ運命を辿る。

しかし、ランサーは成長する。成長する可能性があると刻まれたサーヴァント。
全身から、あのときできなかった力が迸る。悲劇の修正力はそれを抑えようと巨大な負荷を与え始める。

渦のように襲い掛かる精神への直接的な圧迫。心臓を握られるようなひやりとした感覚。
冷たき蒼い炎は、最初からそこにあるがゆえに、その成長を認めない。全身を刃で突き立てられ、目玉に真鍮を押し入れられるような圧迫感。

だがしかし、それらをすら成長したランサーの炎は超えようとしていた。

「俺は俺は俺は俺はッ!!!」

全身から迸る灼熱の炎。消えることなき火焔山の三昧真火! 今ここに燃え上がるッ!!!

「俺は、童子じゃねえッ!!! 俺は、紅孩児だッ!!! 宝具、最大開帳ッ!!! 【三昧真火 火炎槍 怒髪天(さんまいしんか かえんそう どはつてん)】!!!」
966 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/25(木) 00:04:49.18 ID:bRI6XV3W0
 ◆『三昧真火 火炎槍(さんまいしんか かえんそう)』

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   }し.:ノ.:.}「:.:.}:.!:.:./.:.:.:.:.:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V乂(⌒¨¨¨¨⌒ゝ:.:.:`ヽ:.:ヽイイ  ゝ./ィ            /l  V ハ
 ノし.:.(⌒.:,八://{:.:′:.:.:.:.j{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}「⌒\:.:.:.:.:.:./⌒.:.:./⌒)イ   ⌒).:.:/    }ヽ _,/ /    V.ハ:.l
/.:/⌒      レ{.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j:{:.:.:.:.:.:.ヽーく:.:.:.:.:/.:.:.;/  /{/.:.//{ ィ,/ ハ⌒/ :j{    }!/}/
イ          ≧=≦⌒≧=--=≦^ヽ:.::.:.:.:.:.:}!/⌒v.:/{   {  〉:.:.:/   〉 j{   .V⌒ゝハ    ;/


  ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:3-10 最大捕捉:1人
  ランサーの肉体と火炎槍が融合したことによる宝具。
  火炎槍に封じられた三昧真火の炎を全身に纏い、相手に突撃。
  敵を殴りつけると同時に、自身の肉体ごと大爆発を起こし相手を焼き殺す。
  宝具発動時は炎と完全に同化している為、自爆後は炎と共に自分の姿を再生することが出来る。
  宝具の発動手順や攻撃方法からナタの『地飛爽霊 火尖槍』や孫悟空の『斉天大聖』を彷彿とさせる


全てが燃え上がる、蓮華座も、隕石も、世界をすら燃やさんとランサーの炎は天にも昇り星を衝く。
怒り、怒り、怒り、怒り、怒り! 全ての悲劇を否定せん! 運命などは燃やし尽くさん!
ランサーの声もすら既に炎と化している。そしてその熱は際限なく膨張し。蒼き炎の世界にピキリと罅が入る───。


直下、戦況結果

1:ランサー、消滅判定
234:ランサー、一時戦闘不能
567:ランサー、一時戦闘不能、ライダー宝具使用停止
89:ランサー、戦闘続行、ライダー宝具使用停止
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 00:06:31.94 ID:EcybmJ3Lo
968 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/25(木) 00:09:19.79 ID:bRI6XV3W0
4:ランサー、一時戦闘不能

【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】

【ライダー宝具に関しては完全に無事ではなく、どっかで判定できるくらいの余地があるよってことです】

【次回はできれば明日やりたいですが、可能性は低めだと思ってください。できなければまたアナウンスします】
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 00:57:19.40 ID:LRA/HV59o
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 01:47:20.80 ID:uQbn7u4ao
971 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/03/25(木) 21:07:18.42 ID:bRI6XV3W0
【やはり今夜はできそうにないので早めに】

【おそらく土曜日の再開になります。ちょっと早めの時間になるかもです】
972 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/03/27(土) 21:58:03.32 ID:TzZoOK/70
【いつも通りになりそうです。22:40分頃再開】
973 : ◆v.By3fESrTsY :2021/03/27(土) 22:40:40.10 ID:TzZoOK/70
【再開】

【ランサーの戦闘から少し時間を遡り……】

蒼い鬼火が湖面から消えたとき、本当の静寂が耳の中で反響する。
最初に口を開いたのはセイバー。

「……フォーリナーの宝具か」
「おそらくはな。怪物ごとランサーを取り込んだと考える。……確かに、悪い手ではあるまい」
「俺たちの中でも火力だけならランサーはトップクラス。ライダーの宝具は制御が難しい」

両陣営、強力な攻撃翌力を失ったことになるが、若干自分たちの方が痛いだろうとキャスターも同意する。

「だが、止まるわけにはいくまい。これで少なくともライダーの宝具による脅威は考えなくてもいい」
「そうだな、とにかく館へと進み、フォーリナーを倒していこう」

頷きあい歩を進めていく。足元の地面が水気を孕みぐずりと滑った。


直下、無事に館内部へ迎えたか。5以上で可能、4以下で妨害
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 22:45:28.59 ID:0TDKoZkGo
975 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/27(土) 23:00:22.11 ID:TzZoOK/70
9:問題なく侵入可能

_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _

……しばらく俺はセイバーの背中の箱、つまりはセイバーの宝具内に放り込まれてたんだが。

「ヤケに静かじゃね?」
『……ああ、ランサーの消失から攻撃もぴたりと止んだ。今も順調に館の前だ』

あ、怪しい。すげえ罠の匂いがしねえか、これ?

『うーん、難しいとこだな。フォーリナーの狂気に当てられて自棄になってる可能性もあるし』
『こうやって悩ませることが1つの作戦、何らかの時間稼ぎであることも考えられる』

……? どういうことだ、と思ったが、フォーリナーのスキル的にそれもあるのか。

『もしフォーリナーがスキルの達成に注力してるなら急ぐべきだし、罠なら探るべきだろう』
『探るならば私の使い魔やセイバーの目もあるわけだが……、いっそ、私の宝具でこの館を巻き込むというのもアリか』
「そんなことできんのか?」
『私の宝具は、つまりが相手をホラー小説に引きずり込むことにある。夜の湖畔、歴史のある洋館、私の得意とするゴシックホラーの舞台にはうってつけだ』
『だが、その場合キャスターは今の吸血鬼化を解く必要がある。宝具にはそれなりの魔力を使うだろうし察知されやすく、隙ができるわけだな』

そこをバーサーカーやフォーリナーに奇襲されると危ないってことか。

……さて、どうする?


23:05より多数決、先に二票。23:15まで集まらなかった場合入った方を

1:突撃!            (メリット:【エレウシスの密儀】確定で発動せず。デメリット:罠を仕掛けられている可能性あり)
2:周囲を探る         (メリット:奇襲を仕掛けたり、罠の判定がなくなる。デメリット:【エレウシスの密儀】発動可能性あり)
3:キャスター宝具       (メリット:戦闘開始、有利な状況から戦闘可能。デメリット:奇襲を仕掛けられる可能性あり)
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:05:11.42 ID:eC0TP1Kfo
3で
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:08:07.34 ID:Gh/wUj4M0
3
どれも悪い可能性はあるけど、罠と確定復活と奇襲なら対応できそうなのは3かな
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:08:40.59 ID:x4CHe2YSo
3でいいか
979 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/27(土) 23:16:48.04 ID:TzZoOK/70
3:キャスター宝具使用

……よし、キャスターに宝具を使ってもらおう。

『その真意は?』
「直接戦うよりお前らが危険な目に遭わないだろ?」
『その真意は?』
「はい、俺が怖い目に遭いたくないだけです」

圧がヤベえんだよ! 引きこもりから戻ってから遠慮ってもんが消えてんだよな俺のサーヴァント!!!

『だそうだが、そちらのマスターは?』
『問題はないという判断だ、信頼されているのか、あるいはいざとなれば逃げ出す準備を整えているのかは分からんが』

やれやれと肩を上げ、この格好もそれなりには気に入っているが、と言いながらキャスターはその身から宝具を切り離す。
全身が一瞬真っ黒になったかと思うと、黒が流れるように落ち、ひょろっとしたもやし男の姿が現れた。

「では、早速行こう。セイバー、宝具使用の間周囲の警戒を頼む」
「任された」
「──これは白紙の怪奇譚。緞帳の幕は上がり血みどろの惨劇は演じられる。さて、席をお立ちにならないよう!」

キャスターが手元に出した白紙の台本をペラペラとまくり始める。……さて、仕掛けてくるか?


直下、仕掛けてくるか。5以上で来ず、4以下で奇襲発生【隙】-1
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:17:43.99 ID:eC0TP1Kfo
よっす
981 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/27(土) 23:23:07.91 ID:TzZoOK/70
>>139

99:ファンブル

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        ,,,lllll||ll''''''''        ''''''''ll|||lll,,,
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        ''''''llll||||,,,,,,   ||||   ,,,,,|||||llll''''
           '''''''''llllllllllll|||||llllllllllll'''''''

直下

123:キャスターに着火
456:マスターが攻め込まれる
789:竜、復活
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:24:19.59 ID:Gh/wUj4M0
聖杯戦争、完
983 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/27(土) 23:33:27.22 ID:TzZoOK/70
9:ライダーの宝具復活

その瞬間、俺の背中に何かが走った。悪寒なんて生易しいモノじゃねえ、これは───。

「セイバーッ!!!」
『聞こえている!』

背後の湖面が割れる音、いや、違う、周囲がどんどん湖へと変わっていく。
つまりはそれの先触れ、夜空を揺らす大音声轟かす吼声。

                          __ ,‐、
                         ヾ、 \ \、        _
                           \ \ \-、    くヽヽ 、_
                             i ̄ ̄/゙゙゙゙゙゙゙ヽ  `ヽ、ヽ、 ` ヽ 、__
       ,,-‐‐‐‐‐、,,-ー'''''''''ヾ-、_       ,,,7 ̄7''''''ヽ/_____j__ `ヽ/  o o、
      /i    i ̄ ̄ヽ、 \   /_,,-‐、‐‐‐、--、ー 、  i─ヽ'ヽ''''ヽ'''ヽ ヽヽゝ'__ヾヽ ゙\、__
     / .i   j     __── /、 ヽ ヽ ヽ_ヽ_ヽ__ヽ i   ゝ‐.j─j─i─i''''i  \ヽヽ-、、二/
     i  i   i    /ヽ\ /、ヽ/iヽ j ̄ヽ  ヽ ヽ i ̄ヽ  i  i  i  i l lヽ  l  i i ヽヽ\__  ,,,,
     i  i   i    / .j /   / j  j  j j j j j i--/   i_i__i_i_i_i/  i  i i i i .i ヽ\ヾヽ、
     i   i   i   /  / /  /ヽ j  .i   i i i i i iーーi  i         i   i_i i .i i i  i i\ヽ j
     ヽ  二二j--く_/ / /  i  i二二i二i ̄i ̄j-/  /ヽ_/ ̄ ̄ ̄/  //‐‐‐''''''\j  j j j \ゝ
     / ̄ ̄    /    / /ヽ__/  \  ヽ i  i  i   / \     / / /  /ヽーー、,,,i  i i .i .i iヽ
    /      /   / /   /    \ j j  j j''''''''‐‐' ̄''二二iニニニj-- 、__/  ヽ i   //ヽj j i .i
    i      /   / /──/   /二二二'''''''''二j   oニoニ二,,,,,,,-'''    j二二二/ / ヽ  ヽi .i
    i    /   / /   /i'''''''''''´ ,,‐'/,,,,i_/__j              oニoニ二/、 \   ヽ  / /
    i__/  / /   // j   ∠∠/                            `ヽ_,,,,-‐j__
    /i   ヽ‐'´ /   /ヾゞ j'                                    oニoニ/  /
   i i  _ゝ''´  /ゞ  i二il                                      ̄ヽ  ̄ヽ
   ヽi ̄´  _ゝ/ゞ   i二.jl                                        \ ヽ/
     `'''''' ̄   iゞ    i二.jl                                          ヽニニ
           jゞ   ゝi二jl                                           ヽ‐
           ヽゞ二二ゝ</                                            ゙
            ヽ-ーーー''´


「GAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」

ライダーの宝具が鎌首をもたげ、俺たちを睨みつけていた。

「まさか!? もう復活したのか!? どんなトリックだ!?」


直下、どんなトリックですか

123:ライダーも既に狂気に取り込まれてました
456:令呪を使っております
789:フォーリナーマスターのスキルを応用しました
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:33:57.96 ID:0TDKoZkGo
985 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/27(土) 23:38:39.96 ID:TzZoOK/70
6:令呪の消費で何とか

【というわけでちょっと早いですが今夜はここまで、この展開を考えてなかったのでちょっと時間がかかりすぎそう】

【加えて久々ですっかり忘れてましたが次スレの時間ですね】

【明日同じ時間くらいに次スレ立てて、続きやっていきます。さて、勝てるかな】


【現在令呪状況】

剣:2
槍:1
騎:0
魔:0
狂:1
降:1
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:43:19.70 ID:x4CHe2YSo
うーむ負けそうじゃ
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:43:54.41 ID:eC0TP1Kfo
おつ
すまんの…
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:45:58.66 ID:Gh/wUj4M0

一応、一番令呪あるのはセイバーなんだな
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 01:03:25.93 ID:JTG/JLVSo
990 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/03/28(日) 22:28:17.29 ID:WKhCs3O40
【申し訳ない、年度末のドタバタで急にリアル用事が入りました。今夜はお休みで明日に延期します】

【日付変わるくらいに新しいスレだけは立てておくので、何卒ご容赦を】
991 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/03/29(月) 00:25:27.11 ID:B7SlsPIC0
次スレ : ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1616944965/
992 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/29(月) 22:25:21.69 ID:B7SlsPIC0
【昨夜は失礼をば。22:40ごろから再開します】
993 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/29(月) 22:40:55.07 ID:B7SlsPIC0
【再開】

「ライダーのマスターさんよお、それで令呪は全部使っちまったんだな」
「ええ、必要な消費です。ランサーを退場させ、キャスターの不意を突く。十分な結果でしょう」
「そっか。んで、ライダーのことはどうすんだよ」

巨漢が陰ですすり泣く少女に目をやる。ショーも同様に一瞥し、すぐに視線を青い炎へ戻した。

「必要な犠牲でした」

_ _ _ _ _ _ _ _ _ ______________________ _ _ _ _ _ _ _ _

夜を劈く怪物の声。ずぐりと足元が湖へ変わっていく。

「くそっ、おそらく令呪を消費してきた! ここで僕らを倒す公算だ!」
「何にせよ戦うしかないってわけだな!」

体勢を崩された二騎に怪物の攻撃がまず一撃、叩き墜とされる。


直下、初撃判定。5以上で回避、4以下でダメージ【奇襲】−1
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:42:38.57 ID:b2sK3kq40
はーい
995 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/29(月) 22:54:42.31 ID:B7SlsPIC0
6:回避

大振りな一撃は湖面を叩き、巨大な水柱で二騎を跳ね上げる。
何とか体勢を戻し、着地するも徐々に周囲は湖へと変わっていく。選択の時間は少ない。

「セイバー! 時間がない! 考えられる方法は二つ!」

キャスターが叫び、セイバーが頷いた。追ってくる眼光を見据え距離を取る。

「一つ、僕かお前がこの場に残りこの怪物を倒す! リスクは大きいがフォーリナーへの時間は稼げるだろう!」
「俺はともかくお前はできるのか、キャスター!」
「宝具を発動している間はないだろうが、幸い敵はフォークロアでもある! 僕の【風評改竄】を叩き込めばチャンスはある!」

湖面を突き破り、怪物が空気を振るわす雄叫びを。まるで泣いているかのようで。

「二つ、このまま僕とお前で確実にこの怪物を倒す! 倒せる可能性は高いが、フォーリナーに時間を与えることになる!」
「一長一短か、どちらとしてもリスクは高いな!」
「当然だ、リスクを負わずして成功などない! 正直言って僕はそういうの良くないと思うが! 準備とリサーチが大事だからな!」

冷や汗をにじませ軽口を飛ばす。それが余計に余裕のなさを感じさせた。


22:57より多数決、先に二票。23:07まで集まらなかった場合入った方を

1:キャスターに任せフォーリナーへ
2:自分で対応しキャスターを向かわせる
3:二騎で撃破を試みる
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:58:35.91 ID:b2sK3kq40
1
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 23:00:38.24 ID:/R3qq3xb0
998 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/03/29(月) 23:08:29.47 ID:B7SlsPIC0
【ここまで、同票なのでランダムで】

このレスのコンマが

奇数:キャスターに
偶数:セイバーで

【次レスに進みますね。適当に埋めてください】
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 23:45:40.53 ID:zjoWAtMHO
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 10:51:44.98 ID:anRym9HqO
1000ならハッピーエンド
1001 :1001 :Over 1000 Thread
     ,.ィ'",ィ    `' 、                 
 .  /_ / __,,,     ',                 
   //..、 ̄.,、、ゝ     .',                 
   i.F‐'゙  `'ー‐',.     l      
   !|       `‐、  ,.、 ',        
   ||,,,,_ ,  _,,,,,,  | |7}. ',     久々にわろうた  
   ||. ̄ ,'  ´ ̄   リ!|/  ',       げにいみじきすれのたつのも今はむかし 
   !.',  i,_っ     l!|   ヽ       
 . l ',  _,,_      | l    \   あたらしき人まいりこれりども 
   | ヽ `゙´     , ヽヽ       程しらぬものばかりなりて いとこうじけり 
   ヽ. ヽ、    ,.ィ   ヽ,
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【モバマス】たぬまゆ魅力 @ 2021/03/30(火) 00:31:57.27 ID:mEaIcRMU0
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海防艦について @ 2021/03/29(月) 17:41:29.15 ID:LI4n0Vn7o
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雨 明日は降らなければいい @ 2021/03/28(日) 23:31:06.12 ID:KW4WW1Pk0
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佐々木「これがシュタインズ・ゲートの選択だよ」 @ 2021/03/28(日) 20:57:24.15 ID:gYxSR/SRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1616932644/

もしもエヴァTV版第23話で綾波レイのつぶやきが皆に聞こえていたら @ 2021/03/28(日) 17:07:52.20 ID:yIJlieeC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1616918871/

避難所時代の思い出語ろうぜ @ 2021/03/28(日) 05:31:49.93 ID:n/jkyx9s0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1616877109/

【ダンガンロンパ】苗木「パニックホラーの世界へ」【安価進行】 @ 2021/03/28(日) 04:27:41.98 ID:C/b0h9TD0
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【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】 @ 2021/03/27(土) 20:58:17.12 ID:wsdCZq+f0
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