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【安価】ウィン「リリウム魔法学校へ! 7……ナナ?」【百合】

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853 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/23(火) 23:50:58.53 ID:rBukFueLo
すみません、今日も更新なしです!
854 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/03/24(水) 03:22:18.97 ID:C8fuHvRc0
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855 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:10:44.55 ID:JRi2RlY0o
寮、自室ーー


クロエ「うう〜〜ん……」


ヒカリ「進路で悩み中?」


クロエ「ええ……。どうしようかしら」


ヒカリ「かくいうボクも悩んでるんだよね……。そうだ、イリスさんとノワールさんも悩んでたし、話聞きに行ってみない?」


ーーーーー


ノワール「私達の進路?」


クロエ「ええ。二人とも悩んでたから、どうやって進路を決めるのか興味があって」


イリス「私は歌手、ノワールさんは格闘家としてスカウトが来てますが……」


ノワール「私もイリスも基礎ができてないから、大学に進学して勉強と平行しながら団体に所属することになると思う」

ノワール「で、卒業したら改めてプロ契約……かな?」


ヒカリ「勉強しながら……」


クロエ「それよ!」

クロエ「マホリオの大学リーグもあるし、大学進学ですぐにマホリオの道が閉ざされる訳じゃないわ。私は演劇のことも勉強したいし、マホリオだってやりたい。わがままに両取りよ!」


ヒカリ「クロエらしいな」クスッ

ヒカリ「うん、ボクも覚悟が決まったよ。演劇科のある大学に進学して、マホリオの練習もする」


クロエ「ありがとう、二人とも!」


ノワール「クロエの役に立てたならよかったよ」


イリス「他の方よりやることが多くなって大変かと思いますが、応援してます!」


ーーーーー

ーーー

856 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:11:38.81 ID:JRi2RlY0o
中庭ーー


クロエ「マホリオのプロを目指す仲間として、プロ形式でチームメンバーをシャッフルして戦ってみたいんだけどいいかしら?」


楓「おー、面白そう! やろう!」


晶「でもそれだと一人足りないよな」


ヒカリ「誰か一緒にやってくれる人……」


樹(本気モード)「ふう……」フキフキ


クロエ「校長先生!」


樹「あら、みんなどうかした?」


クロエ「実は今マホリオをチームメンバーシャッフルでやろうとしてたんだけど、メンバーが足りなくて。よかったら参加してくれない?」


樹「いいわよ。修練場でトレーニングしてたけど、対人の方が練習になるしね」


嵐「だ、大丈夫なのか? パワーバランスとか……」


樹「そこは手加減するわよ。さ、やりましょ」


デン「チーム分けはどうしよっか」


アルシェ「ぐっちっぱ」


レナ「9人でグッチッパーできるかしら……」


グッチッパーで分かれましょ!


ーーーーー


クロエ、楓、レナチーム
アルシェ、嵐、ヒカリチーム
デン、晶、樹チーム


樹「うまく分かれたわね」


クロエ「それじゃあ早速試合をやってみましょうか!」
857 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:12:07.30 ID:JRi2RlY0o
クロエチームvsアルシェチームーー


クロエ「よろしくね、二人とも」


レナ「足は引っ張らないでよ」


楓「大丈夫! 攻撃は任せて!」


ヒカリ「二人とも、よろしく」


アルシェ「ん」


嵐「よろしくな、大将」


樹「それじゃあ審判は私が。クロエさんチーム、大将はレナさん。アルシェさんチーム、大将はヒカリさん。……では、試合開始!」


嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチッ!


楓「風弾【エアロボール】!」ゴオッ!


アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!!」ドオオオッ!


レナ「要塞魔法【ランパート】!!」ガキイイイッ!


アルシェ「もう一発……!」


クロエ「闇よ! 彼の者を包め!」ズオッ!


アルシェ「! 闇で見えなくなった……」


楓「ナイスクロエ! 風斬魔法【かまいたち】!」


嵐「させるか! ヒカリ!」


ヒカリ「うん! 電送【サンダーライン】!」バチッ


嵐「極電磁盾【ギガボルトシールド】!!」バチイッ!


ジュオオオオオ!!
858 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:12:39.37 ID:JRi2RlY0o
楓「やるね!」


レナ「気は抜かない!」


嵐「静電気魔法【ミニサンダー】!」パチッ!


クロエ「静電気で闇だけ弾いた!?」


ヒカリ「魔送【ライン】!」


アルシェ「ん! 穿ノ頂・神槍【ゲイボルグ】!!!」


ゴギュオオオオオオオッ!!


レナ「今度こそ防ぐ……! 神殿魔法【ヴァルハラ】!!」ガキイイイッ!


楓「後押しするよ! 旋風魔法【つむじかぜ】!」ゴオオッ!


ギギイ……! ゴシャアアアアアアアアアッ!!


クロエ「レナ!」


レナ「きゃああああああ!」


樹「そこまで! 勝者アルシェさんチーム!」


クロエ「くうう……アルシェのパワーとんでもないわね……」


アルシェ「ヒカリの魔力のおかげ。ブリューナクだったら防がれてた」


晶「それじゃあ次はアタシらとやろうか!」


デン「疲れてるところ悪いけど、クロエさん審判できる?」


クロエ「ええ、任せて」
859 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:13:18.20 ID:JRi2RlY0o
アルシェチームvsデンチームーー


クロエ「アルシェチーム、大将ヒカリ。デンチーム、大将樹先生。それじゃあ……試合開始!」


デン「身体軽量化魔法【ライトボディ】!」フワッ


嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチッ!


デン「ふっ!」シュッ!


嵐「かわされた……!」


デン「もらった!」


ヒカリ「防御魔法【シールド】!」ギイッ!


ガキンッ!


デン「くっ! 腕巨大化魔法【ビッグフィスト】!」ゴオッ!


嵐「それだけ大きければ狙える! 雷弾【サンダーボール】!」バチイッ!


デン「くあっ!」バチンッ!


アルシェ「ん、魔力充填完了! 破壊魔砲【キャノン】!」ギュオオオ!


樹「模倣・要塞魔法【ランパート】!」ガキンッ!


アルシェ「……固い。ずるい」


樹「あら、プロになってからもそんな不満を言うのかしら?」


アルシェ「んー……!」ムムム

アルシェ「神槍魔法・貫【ブリューナク】!!」ゴギュウウウ!


樹「模倣・城塞魔法【シタデル】!!」ガキイッ!

樹「ふふ、残念ーー」


嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチイッ!


樹(い、いつの間に後ろに……!)


晶「炎障壁【フレイムウォール】!」ゴオオッ!


嵐「ちっ。やっぱり晶はそう簡単に出し抜けないか」


樹「助かったわ晶さん!」
860 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:14:05.35 ID:JRi2RlY0o
晶「デン、行くぞ!」ギュン!


デン「うん!」ゴオッ!


ヒカリ「えっ……」


晶「うらああああ!」ブン!


デン「でやあああああ!」ブオッ!


ヒカリ「えええええええ!?」サッ!


嵐「ふ、二人がかりで接近戦!? サンダーボールで撃ち落として……」ジイ…ッ

嵐「……だめだ! ヒカリに当てたら元も子もない!」


アルシェ「アルシェの魔法じゃ先生の盾を破れない……」


嵐「強化しようにもヒカリは逃げるので精一杯か……。詰みだな」


アルシェ「ん、降参する」


クロエ「はい、そこまで。勝者、デンチーム!」


ヒカリ「はあっ、はあっ……あんなに本気で逃げたことないよ……」ゼエゼエ


晶「やったな、デン!」


デン「うん、ナイスコンビネーション!」


クロエ「それじゃあ次は私達の番ね。そのままいけるかしら?」


樹「大丈夫よ。審判は……」


嵐「俺がやります」
861 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:14:37.73 ID:JRi2RlY0o
クロエチームvsデンチームーー


嵐「クロエチーム、大将はレナ。デンチーム、大将は樹先生。では……勝負開始!」


楓「先手必勝! 風加速魔法【マッハ】!」ギュパッ!


樹「見えてるわよ! 魔弾【シュート】!」ゴオオオッ!


晶「違う! 楓は囮です!」


クロエ「巨大闇弾【ダークネスボール】!」ゴオオッ!


晶「炎障壁【フレイムウォール】!」ゴウッ!

晶(くそ、気づくのが遅れたから魔力を練りきれてない……!)


デン「拳硬化魔法【アイアンナックル】!」ギンッ

デン「せやあっ!」シュッ!


ボシュウウウウウッ


レナ「ぱ、パンチで魔法をかき消した……!?」


クロエ「茜プロみたいなことするわね……!」


楓「クロエー! 準備完了!」


クロエ「オッケー! 闇よ、幾百も解き放たれよ!」ドドドドドッ!!


晶「なっ……!?」


デン「落ち着いて! これは魔力のこもってない闇だけの塊! 当たっても大丈夫!」


楓「風弾【エアロボール】! 風弾【エアロボール】!」ブワッ!

楓「はーはっは! 闇の中から紛れて飛んでくるエアロボールだよ! 魔法の中でも視認が難しい風魔法を探し出して避けられるかな!」


樹「く……!」
862 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:15:11.91 ID:JRi2RlY0o
晶「そこだ! 炎弾【ファイアボール】!」ゴオッ!


デン「魔弾【シュート】!」ギュワッ!


ぼふっ ぼふんっ!


クロエ「ハズレよ、二人とも」


樹(とにかく前面の防御を……!)

樹「防御魔法【シールド】!」ガキイッ!


楓「後ろですよ、先生。風弾【エアロボール】!」ドオッ!


樹「きゃあああああ!」


嵐「そこまで! 勝者クロエチーム!」


クロエ「やったわね!」


楓「さすがクロエだよ! 闇に紛れたあたしの攻撃も囮にして、あたしの移動に合わせて闇で覆い隠してくれるなんて!」


クロエ「闇の中の魔力は感じられるからね。楓が真っ直ぐに移動してくれたから、私も合わせて動かしやすかったわ」


晶「クロエのペースにハメられると厳しいな……。次から次に手を打ってくるから、挽回するタイミングが掴みにくいよ」


アルシェ「みんな一勝一敗。楽しかった」


樹「私も楽しめたわ。マホリオをやるなんて久しぶりだったし、昔に戻った気分」


楓「プロになるとこんな感じで色んなメンバーとやることになるのか……。楽しみだなあ」


嵐「だな。ま、違うチームになっても手は抜かないからな」


楓「こっちこそ!」


ーーーーー

ーーー

863 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:15:42.55 ID:JRi2RlY0o
しんしん……


レティス「……!!」ガバッ!


カーム「どうかした?」


レティス【雪!!】


ロロナ「ほ、ほんとだ。降ってるね……」


ポメ「わ〜! 早く積もらないかなあ……!」ソワソワ


やよい「雪遊びしたいの?」


ポメ「うん!」


シエラ「雪遊びだなんて子供ですねえ」チラッチラッ


レティス【シエラも雪は初めてだからあそびたいって】


シエラ「そ、そんなこと……!」


カーム「いいね! 明日には積もってそうだし皆で遊ぼうよ!」


おー!


シエラ(ゆ、雪遊び……!)ソワソワ


翌日ーー


シエラ「遅いわよ!」


ポメ「あ、シエラ完全装備だー!」


シエラ「雪だるま作りと雪合戦とかまくら作り! 全部やるわよ!」


カーム「そ、そんなに!? 結構大変だよ?」


レティス「……やるっ」


ポメ「さんせー!」


ロロナ「か、風邪引かない程度にね」


やよい「それじゃあまずは雪だるま作りからだー!」


ーーーーー

ーーー

864 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:16:09.51 ID:JRi2RlY0o
神社仏閣の密集地ーー


ラクリマ「おおおー! 和って感じ!」


御桜「私は幼い頃に来ているのであまり新鮮味はありませんが……」


シェリル「野暮なことは言いっこなし! 楽しもうぜ!」


エルク「ぜひとも修行ができるお寺に……!」


ノルン「お布団で寝てみたいな〜」


ーーーーー

ーーー




隠れ喫茶ーー


ラクリマ「ここがレナ先輩に教えてもらった、人目につかない場所!」


ノルン「お〜」


ラクリマ「さておき、ここのお団子も美味しいらしいよ! 食べてみよう! すみません、お団子くださーい!」


「はあい。ちょっとお待ちくださいね」


ラクリマ「はーい! あ、表の椅子に座って待ってよっか」


ノルン「お〜」


ラクリマ「……もしかしなくても眠たいでしょ。お〜、しか言ってないもんね」


ノルン「う、うん。実は修学旅行が楽しみであんまり寝れなくて〜」


ラクリマ「じゃあお膝においで。ノルンさん専用膝枕だよー♪」


ノルン「ありがと〜……」コテン


ーーーーー

ーーー

865 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:16:46.64 ID:JRi2RlY0o
エルク「ここが修行体験のできるお寺ですか……」


「はい。では最初に、この薄く張られたシールドを何枚撃ち抜けるかお試しください」


エルク「はい! 魔弾【シュート】!」


ーーーーー

ーーー




御桜「せっかくの旅行ですが、エルクさんとは別行動でよかったのですか?」


シェリル「うん。エルクはさ、俺達以上に戦いに本気なんだ。……もちろん俺達だって魔王に負けるつもりはない。だけど、エルクの執念をなだめて仲良しごっこをするほどのパワーもない」


御桜「そうですね……。エルクさんの知り合いの方が悪魔にされてしまったとか……」


シェリル「そんな人にさ、今だけは魔王のことは忘れて遊ぼうなんて言えないよ」


御桜「……」


シェリル「ほら、俺達が暗くなってどうすんの! せっかくこの土地を知ってるんだから、案内頼むよ!」


御桜「……はいっ!」


ーーーーー

ーーー

866 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:17:22.57 ID:JRi2RlY0o
リリウム魔法学校、家庭科室ーー


やよい「♪ 帰ってきた先輩達にもーチョコレートをー♪」トントントン

やよい(チョコを砕いて、溶かして……。生クリームと混ぜる。ふむふむ)

やよい(……先輩達は彼女同士でチョコの交換したりするのかなあ……)


ほわんほわんほわ〜ん……


レナ『はい、デン。……あげる』


デン『ありがとー! 私からも、はい!』


ーーーーー


クロエ『普通に渡すだけじゃつまらないから……。あむっ』


ローラ『く、口移し……!』ドキドキ


ヒカリ『あ、あーん……』ドキドキ


ーーーーー


ラクリマ『チョコレートは……わ、た、し♡』トロオ


ノルン『あ、あわわわわ……///』


ほわんほわんほわ〜ん……


やよい「きゃー! な、なんてえっちな……!」

やよい「はっ!?」

やよい「こ、これはポメちゃんにあげる用の箱……」カパッ

やよい「あ、あれえ……? なんでこんなに気合の入ったチョコレートが……」

やよい(私……なんかポメちゃんのこと考えてると変になるなあ……)


ーーーーー

ーーー

867 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/24(水) 20:17:59.57 ID:JRi2RlY0o
自室ーー


クロエ(明日はバレンタインね……)


現在の目標
・バレンタインを楽しむ

安価↓〜↓5自由行動安価
バレンタイン当日の行動を指定してください
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 20:37:16.75 ID:C4s1xVbxO
今年のティアルシェ
いっぱい食べる君が好き理論で貰いまくるアルシェだがそれぐらいでは最早動じない正妻ぶりを見せつけるティア
アルシェもティアとチョコを渡し合いながら『みんなのも嬉しいけどティアのが一番嬉しい』と真っ正面からぶちかます

なお余波でリリウムちっちゃいものクラブは萌え尽きた
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 22:07:08.78 ID:u07kprhl0
全身チョコで私を食べて♡をするラクリマ。ノルンに美味しく頂かれる
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 01:09:54.02 ID:0Jx2nqymO
修練を頑張っているエルクに、シェリルと御桜が疲労回復効果のあるチョコレート(友チョコ)を送る
エルクは普段感じることのない温かい感情を覚えて戸惑うが、不思議とモチベーションも上がり修練にさらなる熱が入った
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 01:54:42.79 ID:tJVJFV5oO
やよい、例のポメチョコを渡すべきか代替品で誤魔化すかと一日中悶々していたが、意を決して夜に部屋でポメに渡す
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 02:09:48.19 ID:ZzHsKqiw0
イオモミイリノワ、当日に4人でチョコを作ってそれぞれ贈り合おうという流れ
873 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/25(木) 22:45:21.75 ID:34Ud5/THo
食堂ーー


イオ「今日はバレンタインだからか、厨房の一部を開放してるんですね」


モミジ「家庭科室だけだと足りないんだって」


イリス「お菓子作り楽しそうですねえ」


ノワール「私達もやってみる?」


イリス「やってみたいです!」


モミジ「それじゃあ厨房借りてやってみよっか」


ーーーーー


イリス「ゆせん……お湯をここに入れるんですか?」


ノワール「ストップ! お湯を入れたボウルの上に、チョコを入れたボウルを乗せるの!」


イオ「よいしょ、よいしょっ」グニグニ


モミジ「イオちゃんはチョコクッキー?」


イオ「はい。比較的簡単にできますし、型を使えばいろいろな形にできて楽しいですから」


イリス「ノワールさんは手際いいですね……」


ノワール「昔から料理とかしてたからね。簡単なお菓子ならできるよ」


イオ「モミジちゃんのそれは……マフィンですか?」


モミジ「うん。料理本見ながらだけど、作れそうだったから」


イオ「美味しくできるといいね」


ーーーーー

ーーー

874 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/25(木) 22:45:50.59 ID:34Ud5/THo
イリス「できました! 生チョコレートです! チョコを溶かして生クリームと混ぜただけですが……」


ノワール「最初はそれで十分だよ。私も簡単なカップショコラだしね」


イオ「チョコクッキー完成です!」


モミジ「私もチョコマフィン完成!」


イリス「ではイオさんモミジさん。どうぞ」ササッ


ノワール「私にはー?」


イリス「もちろんありますよ。どうぞ」


ノワール「ありがと。はい、お返し! イオさんとモミジさんにも、はい」


イオ「ありがとうございます! 私からもこれを」


モミジ「私からもお返し。ありがたくいただくね」


ーーーーー


ノワール(あ、これハートの形だ……。こっそりくり抜いてくれたのかなあ……)キュン


イリス(ハートの砂糖菓子が乗ってる……。乗っけてくれたんですね)キュン


モミジ(ハート形だあ……! 嬉しい……)キュン


イオ(チョコペンでハートマークが……可愛いことしますね)キュン


ーーーーー

ーーー

875 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/25(木) 22:46:22.34 ID:34Ud5/THo
修練場ーー


シェリル「おーい、エルク」ポイッ


エルク「っと」パシッ

エルク「これは……?」


御桜「私達からチョコレートの差し入れです。バレンタインですからね」


エルク「バレンタイン……そういえばそうでしたね」


シェリル「俺も御桜もお菓子作りはできそうにないから、エルクが好きそうなの買ってきたんだ。なんとかって栄養素が入ってて疲労回復と魔力回復にいいらしいぜ」


エルク「……」


御桜「エルクさんの修行、陰ながら応援していますね」


エルク「……ありがとうございます」


シェリル「じゃ、それ渡しに来ただけだから。邪魔したな」


ギイイ…… バタンッ


エルク「……なんでしょうか、この感覚は」

エルク(普段人間さんに感じるものより暖かくて、胸の奥がじんとするような……)

エルク「魔弾【シュート】!!」ギュゴオオオッ!

エルク(これなら……もっともっと頑張れそうです!)


ーーーーー

ーーー

876 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/25(木) 22:46:50.48 ID:34Ud5/THo
食堂ーー


「アルシェちゃんこれ食べてー!」

「これもあげる!」


アルシェ「ん、ありがとう」


「かわいいー!♡」


アルシェ「袋がいっぱいになっちゃった……」ヨタヨタ


ティア【お部屋まで運びましょう 半分持ちます】


アルシェ「ありがと、ティア」


「なんだか今年のティアちゃんは余裕があるね……」

「正妻の余裕だよ」


ティア「……アルシェ、これ。私からのバレンタインチョコです」


アルシェ「ん! みんなからのチョコも嬉しいけど、ティアからのチョコが一番嬉しい」


ティア「……///」


アルシェ「ティア、大好き。アルシェからもバレンタインチョコあげる」


ティア「あ、ありがとうございます……。私も……大好き、です」


ちっちゃいものクラブ隊長「ァッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

隊員「隊長ー!!!」


ーーーーー

ーーー

877 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/25(木) 22:47:19.13 ID:34Ud5/THo
ラクリマの部屋ーー


ノルン(メールで「お部屋に来て」って言われたけど、なんなんだろう……)


こんこんっ


ラクリマ「あ、開けていいよー!」


がちゃっ


ノルン「失礼しま……!!!?」


ラクリマ「んっふふ……」トロオ


ノルン「な、ななな……!!」


ラクリマ「バレンタインのチョコだよー」


ノルン「は、裸にチョコって……!」


ラクリマ「こういうのは嫌い?」フルン♡


ノルン「う……」ゴクリ


ラクリマ「ほら……来て?♡」トサッ


ノルン「……い、いただきます」ペロッ


ラクリマ「あっ……♡」


ノルン「ぺろ、ぺろ……」


ラクリマ「んふふ、気持ちいいよ、ノルンさん」


ノルン「ん……甘くて美味しい……」レロ…


ぺろぺろ ぺろぺろ……


ーーーーー

ーーー

878 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/25(木) 22:48:06.66 ID:34Ud5/THo
やよいとポメの部屋ーー


やよい「うーん……」グルグル

やよい(なぜかできていたポメちゃんへのチョコレート……渡すべきか……)


ポメ「ただいまー!」


やよい「あ、おかえりポメちゃん。宿題出しに行ってたんだっけ」


ポメ「うんっ。今日までなのすっかり忘れてて、すごい怒られちゃった」アハハ


やよい(怒られたのに笑顔……かわいいなあ……)

やよい「ポメちゃん」ガサッ


ポメ「んー?」


やよい「ハッピーバレンタイン。チョコレートのプレゼントだよ!」


ポメ「わー! いいのー!?」キラキラ


やよい「うん!」

やよい(私……ポメちゃんのこと好きだなあ……)


ポメ「ありがとー! やよい大好き!!」ガバッ!


やよい「うん、私もポメちゃんのこと大好きだよ」ナデナデ


ーーーーー

ーーー




現在の目標
・最後の期末テストの準備をする
・最終決戦に備える

安価↓〜↓5自由行動安価
バレンタイン翌日〜期末テストまで(3月初週を想定)の行動を指定してください
879 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/03/26(金) 03:47:09.53 ID:DsopwsC60
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 12:58:13.10 ID:c/rlSosj0
卒業に向け、部屋の整理を始める3年生達
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 13:02:38.75 ID:dpQ3mNmlO
教員として来年度以降もリリウムに残って欲しいと樹に依頼されそれを了承するゼーレ

これにより再来年度以降の合格倍率がとんでもない事になるのだがそれはまた別の話
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 17:42:39.88 ID:Y+baQX8aO
期末テスト前のいつもの講師役としてリリィ先生と個人授業のナミネ、『こうして個人授業をするのも最後』と少ししんみり
しかし同時に『教師になったらリリウムのリリィ先生の元に戻ってくる』と決心
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 19:31:33.00 ID:3zj0Lnj/O
魔王襲来に合わせてアウローラに行く事にしたレティスとシエラ含む一年生6人が日程の確認
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 19:53:41.99 ID:96eL9WOwO
魔王襲来に備えてナナ同伴で鍛練するウィンと時雨
緊急事態ではあるものの力を存分に発揮出来るとして楽しみな面も僅かながらにあるようだ(特にウィン)

なおその日の夜は対アンモビウムの鍛練としてナナによるウィンへのもう1つの鍛練も行われた模様
885 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 20:07:33.22 ID:mYgwRVVzo
校長室ーー


ゼーレ「あの、お話というのは……」


樹「単刀直入に言うわ。ゼーレさん、あなたのその知識を活かしてうちで教鞭をとってくれないかしら?」


ゼーレ「おお、ヘッドハンティングですね」

ゼーレ「……分かりました。無事に来年度を迎えられた暁には、ここで教鞭をとらせていただきます」


樹「ほんと!?」ガバッ!


ゼーレ「は、はい。そんなに驚くことでしたか?」


樹「いや……ゼーレさんって魔法省とかマホリオ協会から声かけられてるのかと……」


ゼーレ「協力要請はありましたが、今の私が参加しても役に立てることはないと判断しました。現代の魔法使いは、私が思っていた以上に魔法を愛してくれています。魔法省にもマホリオ協会にも、私が口出しをする必要はないでしょう」

ゼーレ「ですが、ここではもう一年過ごさせていただきました。図書室を始めとして、食堂や修練場などいろいろな施設を使わせていただきました。その恩に報いたいのです」


樹「ゼーレさん……」

樹「ありがとう、正式な手続きはまた今度するわ。……まずは、魔王との決着をつけてからね」


ゼーレ「はい」


ーーーーー

ーーー

886 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 20:08:01.82 ID:mYgwRVVzo
空き教室ーー


リリィ「ここは先程の公式を使って……」


ナミネ「こうですね!」カリカリ


リリィ「そうです! うんうん、ナミネさんほどの成績なら、どこの大学にも行けますよ」


ナミネ「大学……」ポツリ


リリィ「こうして個人授業をするのも最後……ですね」


ナミネ「そうですね……」


リリィ「あ、あはは。しんみりしちゃいましたね。さあ、切り替えてお勉強の続きを……」


ナミネ「リリさん」キュッ


リリィ「は、はい」


ナミネ「私、教師になります。教師になって、リリウムに戻ってきます!」

ナミネ「だから……それまで待っていてください」


リリィ「……はいっ」


ぎゅっ


リリィ「えへへ、ナーちゃん……」


ナミネ「だ、だめです! 今は勉強に集中しないと……!///」グイグイ


リリィ「うう、あんなかわいいこと言われてそんなご無体な……。せめて一回だけキスしましょう?」


ナミネ「い……一回だけ……なら」


リリィ「!」パアッ


ナミネ「……んっ」


リリィ「ちゅ……」


ーーーーー

ーーー

887 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 20:08:37.07 ID:mYgwRVVzo
やよいとポメの部屋ーー


レティス【私達はアウローラに戻りますが、皆さんも本当についてきてくれるんですか?】


ポメ「もちろんだよ! そりゃあレティスもシエラも強いけど、マホリオで組んだ三人チームの連携があるもん!」


カーム「その通り。それに、ここにはもっと強い先輩達がいてくれる。ここの守りに関しては心配ないと思うよ」


シエラ「……ふん。ついてきたいなら勝手にしたらいいんじゃない?」


レティス「シエラ」ジトッ


シエラ「うっ……。あ、ありがとう……みんな。心強いわ」


レティス「……」ウムウム


ロロナ「そ、そうと決まったら日程を立てないと」


やよい「春休み入ったらすぐでもいいかも? アウローラの方でも準備はしてると思うし、その確認とかも必要だと思うから」


カーム「そうね。早いに越したことはないし、それでいいと思う」


ポメ「じゃあそれで決まり! 頑張るぞー!」


ーーーーー

ーーー

888 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 20:09:18.49 ID:mYgwRVVzo
自室ーー


クロエ「よいしょ……っと」ゴトッ


ヒカリ「片付けしてると、ほんとに卒業が近いんだなって思っちゃうね……」


クロエ「そうね。寂しいけどずっといる訳にもいかないし……」


ヒカリ「大学への願書は出したんだよね? マクベスから通うの?」


クロエ「うーん……ちょっと遠いし、近くにお部屋を借りるのもいいかも」


ヒカリ「そしたら通い詰めちゃうかもなあ……」


クロエ「嬉しいけど程々にね。部屋から離れられなくなっちゃうわ」

クロエ「よし……今日の片付けはこんなところね」


ーーーーー

ーーー

889 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 20:09:46.31 ID:mYgwRVVzo
マホリオ練習スペースーー


ウィン「よーし、じゃあタイマンで練習しようか〜」


時雨「ナナ、試合後の治療は頼む」


ナナ「はい!」

ナナ「こほん……試合開始!」


ウィン「魔弾【シュート】」ギュゴオオオオッ!


時雨「剣戟・飛燕!」ジャオッ!

時雨「流石だな。前よりさらに威力が上がっている」


ウィン「……そっちこそ。切れ味がさらにあがってる」


時雨「お褒めに預かり光栄だ。剣戟・双飛燕!」ジャジャッ!


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…

ウィン「魔弾【シュート】」ゴオオオッ!


時雨「見えてるぞ! 剣戟・斑鳩!」ズオオオッ!


ウィン「神弾【ネオ】」ギュバアアアアッ!!


時雨「剣戟・八咫烏!!」ジュオオオオ!

時雨(防戦一方だな……こちらからも攻めるか)

時雨「……」チャキ…ッ


ウィン「っ!」ゾクッ


時雨「剣戟・不死之鳥!!」ゴアッ!!!


ウィン「時神魔法【クロノス】!!」ゴオウッ!!


ゴシャアアアアアアアアア!!!


ウィン「……っ」ズキン

ウィン「まいった〜」ヒラヒラ


ナナ「ウィンさん!?」


ウィン「庇って前に出した腕に、もろに魔法が当たっちゃった。いてて……」


時雨「す、すまない! 大丈夫か!?」


ナナ「腫れは酷くないので、冷やせばすぐ良くなります。……それより驚きました」


ウィン「ね〜。時雨がこんなに強くなってるなんて〜」


時雨「まあ、私も世界の危機に何もしないわけにはいかないからな。つい先日たどり着いた技だ」


ウィン「……」


ナナ「……ウィンさん?」
890 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 20:10:15.47 ID:mYgwRVVzo
ウィン「うん、決めた〜。今日は魔法の感覚を鈍らせないために時雨と戦おうと思ってたけど、やめるね〜」

ウィン「時雨の今の魔法を防げるくらいの防御魔法を身に着けるよー!」オー!


時雨「へこたれないな、ウィンは」クスッ


ウィン「ナナ、治療をお願い。時雨、動けるようになったらもう一試合だよ〜」


時雨「ああ!」


ーーーーー

ーーー




その日の夜、ホテルーー


ナナ「まさかウィンさんと泊まれるとは思いませんでした」


ウィン「せっかくこっち来たしね〜。ふう、今日は疲れたなあ〜」ボフン


ナナ「では、魔力の回復を……んっ」チュッ


ウィン「ん〜」チュッ


ナナ「さてと」シュルシュル


ウィン「ん〜!?」ビクッ!


ナナ「アンモビウムにまた変なことをされるかもしれないので、今日はそっちの特訓もしますからね?」ペロリ


ウィン「は……はぃ」


ーーーーー

ーーー

891 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 20:10:44.85 ID:mYgwRVVzo
教室ーー


先生「今日で最後のテストになります」

先生「では……開始!」


クロエ(大丈夫……今まで勉強してきたことを思い出して……)


クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ

これまでの勉強により、どちらもコンマ+80
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 20:59:06.93 ID:1SrDuYOpO
ほい
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 21:03:56.50 ID:deuawCyNO
894 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/27(土) 21:33:40.43 ID:mYgwRVVzo
クロエ「……!!!」


先生「クロエさん、頑張りましたね」


クロエ(ぜ、全教科100点……!!)グッ!


先生「さて、皆さんに答案を返したところで……。これで皆さんの登校はおしまいになります。あとは卒業式だけ……ですね」

先生「寂しいですけど、皆さんの門出を精一杯お祝いさせてください」


現在の目標
・卒業式に出る

安価↓〜↓5自由行動安価
卒業式での行動を指定してください
リリウムの卒業式では、卒業生が在校生とマホリオ対決をすることが伝統となっています
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 22:37:58.69 ID:Ss8uNe1dO
ノルンがデンとラミーにチームを組んでくれた事への感謝の言葉を伝える
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:26:06.53 ID:deuawCyNO
クロエVSステラのマクベス・エクスルードハウス対決
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 00:33:41.19 ID:2orZzNd4O
卒業式にてやはりと言うべきか、感極まって涙を流す卒業生多数
なお一番泣いていたのはほぼほぼボロ泣きレベルだった嵐
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 00:58:48.06 ID:NPIYfKT20
神樹が卒業生達を祝福するかのように黄金の花を開かせ、桜の花弁のようにリリウム中に舞い散る。その光景が前代の神樹の姿と重なりリーケもボロ泣き
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 01:06:49.66 ID:91fmrERpO
ゼーレとマホリオ対決したがる人が殺到
ゼーレとのじゃんけん勝負の結果最後まで残ったシェリルチームが戦う事に
900 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:35:34.62 ID:3jqG1PNbo
講堂ーー


先生「送辞、ゼレス・ケルキオン」


ゼレス「はい」

ゼレス「先輩方、ご卒業おめでとうございます。この学校で先輩達から学んだこと、過ごした日々、私達は絶対に忘れません……っ。わ……私は……先輩達と出会えて、本当に幸せでした……っ!」


パチパチパチパチ……


先生「……答辞、クロエ・アートルム」


クロエ「はい」

クロエ「……ゼレス、泣かない!」


ゼレス「!」ビクッ


ざわざわ……


クロエ「私達三年生はこの学校を卒業するわ。あなた達後輩から学んだことだってたくさんある。それを誇りに思うわ」

クロエ「教師のみんなにも、同級生のみんなにも……感謝してもし足りない。本当にここで三年間を過ごせてよかった」

クロエ「……リリウムの次代はここにいる一年生ニ年生のもの。次の年度を迎えて、私達卒業生も、在校生も、新たな一歩を踏み出しましょう」


パチパチパチパチ!


先生「では……卒業生、退場です」


ーーーーー

ーーー

901 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:36:03.12 ID:3jqG1PNbo
中庭ーー


嵐「う゛あ゛ああああああ……」ボロボロ


晶「ボロ泣きだなあ、嵐」グシッ


楓「嵐は昔からそうだよ。多分一番泣き虫」グスッ


きらっ……


クロエ「これ……神樹の花びら……?」


ヒカリ「すごい……! 黄金の花吹雪だよ!」


ローラ「わああ……! きれい……!」


リーケ「あ……」ポロッ


ゼーレ「昔見た神樹のままだね……」


リーケ「ううう〜……っ!」グスッ


アイリス「おーよしよし。いっぱい泣けー」ナデナデ


「あ、あのっ! 私達とマホリオで戦ってくれませんか!?」


ゼーレ「え、えっと……」


「リリウムでは卒業記念にマホリオで戦うんです! なので私達と……」


「ずるい! 私達とやってください!」


わらわら わらわら


ゼーレ「こ、こんなには無理ですよおー!」


アイリス「よし、じゃあじゃんけんだ! 最後まで勝ってたところとやるよー! じゃーんけん!」


ぽんっ!


ーーーーー

ーーー

902 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:36:34.08 ID:3jqG1PNbo
クロエチームvsステラチームーー


クロエ「さ、ゼレスやるわよ!」


ゼレス「はい!」


凜華「ステラさん、よろしく」


ステラ「はい。よろしくおねがいします」


モミジ「ラクリマさんもよろしくね」


ラクリマ「はい! 演劇部の三人と最後に戦えるなんて……!」


「クロエ先輩チーム、大将はモミジさん。ステラさんチーム、大将はラクリマさん。では……試合開始!」


クロエ「闇弾【ダークボール】!」ゴオッ!


ゼレス「聖弾【ホーリーボール】!」カッ!


ゴオオオッ!


凜華(二人とも基本魔法でこの威力……。ほんとに強くなった)


ステラ「隕石魔法【メテオ】!」ゴオオオッ!


凜華「巨大氷晶壁【アイスランパート】!」ガキッ!


モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」グイイ…


ぐいいー…… ドシュッ!!


ラクリマ「転板【チェンジボード】! 威力減衰、威力低減!」バッバッ!


ゴシャアアアアッ!


モミジ(瞬時の判断も早い。互いに指示を出し合わずに各自の判断が同一の答えにたどり着いてる……)
903 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:37:07.89 ID:3jqG1PNbo
クロエ「極闇魔法【タナトス】!!」ズオッ!!!


ゼレス「出ましたね……! 極級魔法に勝つために私も特訓はしてたんです!」

ゼレス「極聖魔法【アフロディーテ】!!」ギュワアアッ!!


クロエ「!!」


ギュゴオオオオオオオオッッ!!


凜華「うわ!? 氷晶盾【アイスシールド】!」


モミジ「あ、ありがとう凜華さん」


ステラ「す、すごい威力……」


ラクリマ「死神みたいなのと女神様みたいなのがぶつかったねえ」


クロエ「ふふふ……いいわ、ゼレス。それでこそリリウムの生徒よ」


ゼレス「どうも。でもこんなものじゃありませんよね、クロエ先輩は」


クロエ「ええ……凜華! モミジ!」


凜華「ああ!」


モミジ「うん!」


クロエ「エターナルダークフォース……ブリザード!!」ズオッ!


ゼレス(クロエ先輩が闇で全員を包み、凜華先輩の氷晶をモミジ先輩が重力で叩きつけ続ける合体魔法……!)

ゼレス「内側から照らしてみせる! 神聖魔法【ホーリー】ーーー!!!」カアアッ!!


クロエ「ぐ……う……!!」グググ…!


モミジ(闇の中が明るくなったら普通に避けられちゃう……! 頑張って……!)


凜華(頑張れ、クロエさん……!)


ラクリマ(全方位から来る魔法はチェンジボード5枚じゃ防げないよ……! ゼレスさん頑張れ……!)
904 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:37:34.68 ID:3jqG1PNbo
ステラ「ゼレスさんっ、頑張ってー!」


ゼレス「おおおおおおおおっ!!」カアッ!


クロエ「はああああああああ!」ズオッ!


凜華「氷礫魔法【アイスシャード】!」バキキッ!


モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グンッ!


ドオオオオオオッ!


ラクリマ「きゃああああああ!」


「そこまで! 勝者、クロエ先輩チーム!」


クロエ「はあ、はあ……」フシュッ


ゼレス「……ありがとうございました。お見事です」


クロエ「あんなに真正面から打ち砕こうとしたの、あなたが初めてよ。……強くなったわね」


ゼレス「いえ。結局最初の試合と同じです。私はあなたの魔法を貫けなかった」


クロエ「……大人になったわね。きっとママさんに似て、立派なマホリオプレイヤーになれるわ。……リリウムをよろしくね」


ゼレス「はい!」


「両チーム礼!」


ありがとうございました!!


ーーーーー

ーーー

905 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:38:16.96 ID:3jqG1PNbo
ゼーレチームvsシェリルチームーー


ゼーレ「在校生最強のチームとですか……。気は抜けませんね」


シェリル「胸を借りるつもりでぶつからせていただきます! よろしくお願いします」


ゼーレ「こちらこそよろしくお願いします」


「ゼーレさんチーム、大将アイリスさん。シェリルさんチーム、大将シェリルさん。では……試合開始!」


ゼーレ「魔弾【シュート】!」ゴアアッ!


御桜「桜吹雪【サクラフブキ】。桜壁【サクラノカベ】!」ゴオッ!


アイリス「おお、かっこいい!」


御桜「恐縮です」ニコリ


リーケ「魔獣領域【ビーストガーデン】!」


トワ「オオオッ!!」グンッ!


シェリル「な……っ!」バクンッ!


トワ「ふん、他愛のない」


シェリル「何か言った?」


トワ「なっ……! 貴様は今噛まれたハズ……!」


シェリル「俺の魔法、ミラーって言ってさ。実体のない分身を生み出すこともできるんだ」パッ

シェリル「「「さあ、しっかり狙ってこい!」」」


トワ「……!!」
906 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:38:53.93 ID:3jqG1PNbo
ゼーレ「これまた不思議な……! 魔弾【シュート】!」ゴオオ!


シェリル「ハズレです」ボンッ

シェリル「魔弾【シュート】!」ゴッ!


アイリス「うわ!?」ヒョイッ

アイリス「さ、3対3じゃないのかー! 不公平だー!」


シェリル「そういう魔法ですから」


御桜「桜滝【サクラノタキ】!」ゴオオッ!


トワ「攻撃にもなるのか……!」サッ!


御桜「ふっ!」グイッ!


トワ(後ろから……!)

トワ「キャウン!」ドオッ!


御桜「花吹雪は私の意志で動かせるんですよ」クイクイッ


トワ「くっ……。だが威力はないようだな」スクッ

トワ「グルルォ!」ガバッ!


御桜「その体にくっついた花弁も、もちろん私の支配下です」グンッ!


トワ「!?」フワッ


御桜「これで狼さんの行動は封じました。さあ、あとはゼーレさんです」フワ…ッ


エルク「ゼーレさんは私にやらせてください」


シェリル「おう。任せた」
907 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:39:21.30 ID:3jqG1PNbo
エルク「いきます……!」ゴオオッ!


ゼーレ「!!」


エルク「闇奔流【ダークトレント】!!」ズオオオオオッ!!


ゼーレ「防御魔法【シールド】! 増殖魔法【インクリース】!」ズズズッ!

ゼーレ(闇が次から次に私の盾を飲み込み続けてる……! こんなに魔法を放出し続けられるなんて、どんな特訓を……!)


アイリス「ぜ、ゼーレ頑張れ!」


ゼーレ「くうう……!」


エルク「はああああああ!」ズオッ!


ゼーレ(さ、さらに勢いが強く!?)


ズオオオオオオオオッ!!


アイリス「うわああああああっ!?」


「し、試合終了! しょ、勝者……シェリルさんチーム!!」


わああああああああっ!


アイリス「いてて……」


ゼーレ「お、お見事です」


エルク「不意打ち気味でしたけどね。最初から強い防御魔法を張られてたら、私の魔法では飲み込みきれなかったと思います」


ゼーレ「不意打ちでもなんでもです。見事な役割分担、あれほど魔法を使いこなすまでの練習量、称賛に値します」


シェリル「やったな、エルク!」


エルク「は、はいっ!」ニコッ


ーーーーー

ーーー

908 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:39:53.67 ID:3jqG1PNbo
ノルン「デン先輩、ラミー先輩、卒業おめでとうございます」


デン「ノルンさん!」


ラミー「来てくれたの? ありがとう」


ノルン「お礼を言うのはこっちですよ〜。……こほん」

ノルン「デン先輩、ラミー先輩、ノルンとチームを組んでくれてありがとうございました」ペコリ

ノルン「ノルンの魔法はマホリオに向かないのに、二人のおかげで楽しくマホリオができました。最後の学内トーナメントはベスト8。こんなに勝ち上がれたなんて夢みたいです!」


ラミー「こっちこそ組んでくれてありがとうだよ。私、ニ年生からリリウムの生徒で、マホリオで組める人がいなかったから……」


デン「私も。一年生の頃は決まったメンバーがいなかったんだ。だから組んでくれて嬉しかったよ」


ノルン「理由はなんでもいいんです。ノルンはお二人と組めて幸せでした! 本当に……本当に、卒業おめでとうございます!」


ーーーーー

ーーー




クロエ・アートルム
ローラ・リーケ
ヒカリ・ロゥレス
水津凜華
モミジ・クレナイ
ティア・ソレル
アルシェ・ブランカ
ナミネ・スフィアード
雨宮楓
真壁晶
七峯嵐
レナ・フォールン
デン・ハザード
イオ・ローライト
ノワール・ヴァーミリオン
イリス・オーレリア
音無舞
ラミー・アルファウス
ゼーレ・レジェンダリア・アートルム
アイリス・スノードロップ
リーケ・エターニア
が卒業しました
909 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/29(月) 20:40:21.66 ID:3jqG1PNbo
クロエ「今月一杯は寮にいてもいいのよね……。一応春休みってことだけど、どうしようかしら……」

クロエ「おそらく魔王はこのリリウムに来る。ゼーレさんがいるのがここだから、他の所に行くのは考えにくいわ。そして各都市にも腕利きの魔法使いが備えてる……」

クロエ「マクベスは襲撃の予定地にはなってないけど、戻るべきか……」


現在の目標
・最後の準備をする

安価↓〜↓5自由行動安価
春休み中の行動を指定してください
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:57:36.76 ID:VAZ7HyDHO
イリスがスフィア(悪魔)を吹き飛ばした時の空き教室が長い事散らかったままだったので二人で掃除。思えば色々な事があったなぁと過去を振り返る
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 10:18:26.24 ID:OUhbqdqv0
ローラとリーケの二人で魔獣島から避難してきた魔獣達のお世話を続ける
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 14:48:13.78 ID:8O6wkV3eO
スフィアがフィッシュが元々いた場所に飛んでいったのでルク(+引っ付いてきたリズ)が追いかけ合流
必ず救うと改めて決心
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 14:55:04.78 ID:bhYqp2LsO
誰がどの悪魔と対峙するのか、事前情報とサリアの未来視(頂点併用)から予測をした上で大まかに決めておく
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 15:00:56.98 ID:bhYqp2LsO
よく考えたらわざわざサリアに使わせる必要なかったかな?普段から使い慣れてるとビジョンが鮮明になるから〜とかなんかそういうアレでお願いします

安価下
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 16:13:17.83 ID:g2F4paim0
戦いに向けて最終調整したり、家族や友人や恋人と過ごしたり、普段通りだったり、各々それぞれの決戦前夜を過ごす
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 15:57:17.72 ID:UljA9pdfO
クロエ達の卒業が現実時間とも一致して、結果的に良いタイミングで終われそう
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 16:28:03.13 ID:MnvL6jYQo
ちょっとどころでなく気が早い話だけど…
次回作はどんな話になるかしらん
>>1のお話ほんと好きだからまた何かやってほしいな
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 18:57:04.69 ID:DGOujv5oO
個人的に今回は『ノンケ(と思い込んでいる無自覚レズ)を百合堕ちさせる』ってのが出来なかったから次はそれ目指したいな
919 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:17:08.61 ID:xyfN87FLo
黒魔術部室ーー


キイ……


ノワール「ここ、懐かしいね」


イリス「思えば、初めてノワールさんが悪魔を召喚したのもここでしたね」


ノワール「エミールさんが来るから橘花先生が綺麗にしてるみたいだけど、最近は掃除されてないみたいだね」


イリス「せっかくです、私達でお掃除しましょう!」


ノワール「そうだね」


ーーーーー

ーーー




ノワール「……」フキフキ


イリス「ノワールさん」パタパタ


ノワール「ん?」


イリス「ここで……その……人殺しなんて言って……本当に申し訳ありませんでした」


ノワール「あー、うん。いいよもう。気にしてない」


イリス「気にしてないん……ですか?」


ノワール「あの時は私を怒らせて悪魔を召喚させようとしたんでしょ。結果としてあの悪魔は解呪に成功してスフィアさんになったし、あれがあったからイリスと何度も顔を合わせることになったし……悪いことばっかじゃないよ」


イリス「……ノワールさん、優しすぎますよ」


ノワール「イリスにだけだよ」チュッ


イリス「んぅ……っ」


ノワール「あの時はまさか付き合うことになるとは思ってなかったけどね。……いろいろあったなあ」
920 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:17:51.44 ID:xyfN87FLo
イリス「ここに来たとき、同じ転校生ということで知り合ったんですよね」


ノワール「そうそう。で、ここで初めて怒って悪魔を召喚しちゃったんだ」


イリス「ママの研究のためとはいえ、あの時の私はどうかしてました……」


ノワール「魔力欠乏症だったよね。それもゼーレさんが解決しちゃったけど」


イリス「それから色々な悪魔を召喚しましたね。騎士のようなものや、あとはサキュバス……」


ノワール「サキュバスがあんなに強くなっちゃうなんて驚いたよね。でも、私達には一緒に戦ってくれる友達がいた」


イリス「はい。何とか撃退して……でも、今度は魔王が」


ノワール「あのサキュバスもきっと戦いに参加すると思う。元はと言えば私が召喚した悪魔だし、私が止めないと……」


イリス「私が、じゃありません。これはノワールさんや私達二人だけの問題じゃないんです。クロエさんと、リリウムの皆さんと一緒に立ち向かうんです!」


ノワール「……そっか。そうだよね。皆で一緒に……!」


イリス「世界を救いましょう!」


ーーーーー

ーーー

921 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:18:22.77 ID:xyfN87FLo
魔獣島のいた海近くの浜辺ーー


スフィア「……」バサッバサッ

スフィア「……」ストッ

スフィア(フィッシュ……)


ルク「ああ、やっぱりこちらでしたか」バサッバサッ


スフィア「ルク……ついてきたの?」


リズ「リズもいるよ!」ヒョコッ


ルク「神妙な面持ちで飛んでいったので、大暴れでもする気かと」


スフィア「そんなことしないわよ。ローラに怒られるわ」


ルク「ふふっ、伝説の不死鳥が二羽も揃って一人の人間に頭が上がらないなんて……昔なら考えられませんね」


リズ「ローラのこと悲しませたくないもんねー」


ルク「そうそう、あのフィッシュさんの背中に住んでいた魔獣はローラさんとリーケさんがお世話をしているようですよ」


スフィア「そう。なら安心ね」


リズ「フィッシュのこと取り戻して、また背中で暮らせるといいねー」


ルク「そのためには、私達もこの戦いに尽力しましょう」


リズ「うん!」


スフィア「もちろんよ」


ーーーーー

ーーー

922 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:18:52.28 ID:xyfN87FLo
魔獣保護施設ーー


ローラ「よしよし……」ナデナデ


ハマーナ「んなああぁぁ……」


リーケ「はい、ご飯だよ」ザララッ


ヤンパ「チッチッ!」


ローラ「ハマーナはともかく、ヤンパまでついてきちゃうなんて」


リーケ「渡り鳥だからもう飛んでいってもおかしくないんだけど……」


ローラ「ここをお家って思ってるのかな?」


リーケ「そうなの?」


ヤンパ「チチッ!」


リーケ「そっかー……」


ローラ「そう思ってたんだねえ」


クロエ「……いや何も分からないわよ!?」


ローラ「あ、クロエちゃん!」


クロエ「魔獣のお世話してるって聞いて見に来てみれば……」


リーケ「……してほしいことを聞かせてもらうのが一番手っ取り早いから」


クロエ「まったく……この二人にお世話してもらえるなんて幸せものねえ」ナデナデ


ハマーナ「なあぁぁぁ……♪」


ーーーーー

ーーー

923 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:19:58.30 ID:xyfN87FLo
マホリオ協会本部、会議室ーー


「こちらの戦力も無限ではない。よって未来視で戦況を見た上で戦力を分配しようと思うのだが……」


樹「魔王の力によって、未来視ができない状態なんですよね」


ヴィーネ「うちのサリア以外はね!」


樹「サリアさんは視えるんですか?」


サリア「はい。私にはこれしかありませんから、未来が視えなくなった日から調整をしてまいりました。あまり遠い未来は視えませんが、来週……それこそ、戦いの日ぐらいなら視えます」


ゼーレ「それでは私が魔法を強化します。その上で未来視をしてもらえれば、さらに明瞭に視えるはずですから」


サリア「では……未来視【トキ】!」


ゼーレ「頂点【アルティマ】、千里眼【センリガン】!」


サリア「!! すごいです、これなら……」


「よ、よし。地図は用意してある。戦力の分析を頼む」


サリア「はい!」


ーーーーー

ーーー

924 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:20:35.11 ID:xyfN87FLo
サリア「……以上が、私の視た未来です」


茜「おつかれ〜。はい、お水飲んで〜」


ヴィーネ「やはり最重要拠点はリリウム魔法学校……」


樹「ゼーレさんもここにいるという前提でしょうね。もちろん迎撃の用意は出来てます」


「生徒には避難してもらう……と言いたいところだが、守りながら戦って勝てる戦いではない。戦いに参加できる生徒は一人でも防衛に……」


樹「もちろん避難のアナウンスはしました。……まあ、ほとんど残ってしまいましたけどね。うちの生徒は皆覚悟できています」


「頼もしい限りだ」フッ


ヴィーネ「あとは各都市と連携して、マホリオのプロや戦闘に参加できる魔法使いにできるだけ悪魔の情報を教えましょう。サリア、負担をかけることになるけどもう一度未来視をお願い」


サリア「任せてください。私の魔法はこういう時に未来を視てこそですから」


ーーーーー

ーーー




マホリオ協会の指示により、戦力を分配しました。
925 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:21:20.84 ID:xyfN87FLo
3月30日ーー


テレビ『空中爆弾の爆発予告は明日の正午です。各都市に通達された避難地図を頼りに、明日の朝に避難を開始してください』


クロエ「いよいよ慌ただしくなってきたわね……」


ヒカリ「リリウムの防衛を成功させて、世界を守るんだ」


ローラ「魔獣のためにも絶対に成功させるよ……!」


ーーーーー


レナ「デン、明日は勝つわよ」


デン「うん。絶対に」


ーーーーー


楓「薬の準備オッケー。じゃ、おやすみ!」


嵐「襲撃は正午予定だもんな。日差しが弱いといいけど……」


晶「おやすみ、楓」


ーーーーー


ノルン「ぐぅ……」スヤスヤ


ラクリマ「……」モゾモゾ


ぴとっ


ラクリマ「……えへへ、ノルンさんあったかい」ギュッ


ーーーーー


ティア「く、くっつくだけでいいんですか?」ギュッ


アルシェ「ん。ティア成分の補給」


ーーーーー


修練場ーー


エルク「ふう、ふう……」ポタポタ


シェリル「その辺にしとけよー? 明日体動かなくなるぞー」


エルク「は、はい。今出ますね」フキフキ


ーーーーー


御桜「お姉ちゃん、ヴィーネさん達は大丈夫?」


茜『トッププロを舐めちゃいけないな〜。コンディションはバッチリだよ〜』


御桜「そっか。さすがだね」
926 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:21:54.36 ID:xyfN87FLo
ーーーーー


チーム練習場ーー


ヴィーネ「聖弾【ホーリーボール】!」ドギュウッ!

ヴィーネ「……こんなところでいいかしら」


サリア「お疲れ様です」


ヴィーネ「サリアも練習?」


サリア「はい。未来視の安定性を高めるために、ギリギリまで調整しようと思いまして」


ヴィーネ「そっか。明日に支障でないようにねー」


サリア「もちろんです」


ーーーーー


時雨「……」


「御免!!」


ズダァン!!


「ま、参りました!」


時雨「ふう。私の修行に付き合わせて済まなかった。だが、おかげでいい感覚で明日を迎えられそうだよ」


ーーーーー


ウィン「あぁっ!♡ ひゃ、あああああっ!!♡」


ナナ「ふふ、うぃんかわいいれふよ」モゴモゴ


ウィン「なめながらしゃべらな……ひゃああっ!♡」


ナナ「魔力補充のためれふから」モゴモゴ


ウィン「ひっ、あっ、うううぅぅぅぅっっ!!♡♡♡」ビクンッ!


ーーーーー

ーーー

927 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:22:53.75 ID:xyfN87FLo
3月31日、正午ーー


チッ……チッ……チッ……カチッ


スキア「あーあ。やっぱり爆発しなかったか」

スキア「魔界顕現【ラグナロク】」


ズオッ!!


リリウム魔法学校ーー


「やった! 爆発を止めたぞ!」

「さすがうちの先生達!」


わああああああああっ!!


スキア「楽しそうだね。混ぜてくれる?」


クロエ「闇弾【ダークボール】!」ズオッ!


スキア「おっと」ヒョイッ


樹「……」ジリ…


クロエ「……」ザッ


アルシェ「……」スッ


スキア「うんうん、いい感じで警戒してくれてるね」

スキア「拡声魔法【スピーカー】、頂点【アルティマ】。全世界拡声魔法【ストリーム】」


スキア『あーあー。聞こえるー? スキア・レジェンダリア・アートルム。魔王だよ』

スキア『君たちに良いニュースと悪いニュースを一つずつ教えてあげる。まず良いニュースから』

スキア『おめでとう、私が世界中にばら撒いた魔力爆弾は氷魔法の使い手に一つ残らず氷結されて、何一つとして爆発しなかったよ』

スキア『褒美として爆弾を消しておいてあげる。後で魔界になった時に景観の邪魔になっちゃうしね』


クロエ「言ってくれるじゃないの……」


すう……


楓「あ……でも爆弾は本当に消えたよ」


スキア『そしてここから悪いニュース』

スキア『私はそもそも、魔力爆弾による人類への攻撃なんか狙ってないよ』


樹「な……!?」
928 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:23:46.18 ID:xyfN87FLo
スキア『おかしいと思わない? 頭上に爆弾が浮いているのに、極めて普通に日常生活が送れるなんてさ』

スキア『言うなら、魔力のこもった杖を喉元に突きつけられた状態。私のほんの気まぐれで次の瞬間には殺されていたかもしれない。そんな環境であなた達は一年間過ごしてきた』

スキア『恐怖と緊張で狂ったっておかしくない。そうならなかったのは、私達悪魔があるものを植えたおかげ』


クロエ「植えたって……まさか、暗黒樹!?」


スキア『こっちは知らない人もたくさんいるみたいだけど、こっちの世界に暗黒樹と呼ばれるものの種を植えたの。人の悪の感情を栄養として吸収し続けて、巨大になり続けていく樹の種をね』


エルク「そんなことをするメリットがお前達にあるのか……?」グッ…


シェリル「落ち着け、エルク。冷静になるんだ」


スキア『そんなことをして悪魔側に何かメリットがあるのか……。その疑問は当然湧くよね』

スキア『答えはもちろんイエス、だよ』

スキア『ここからが悪いニュースの本番。その樹はこれから動く。最強の魔獣として、君たち人間を滅ぼすためにね。バレないように特に濃い認識阻害をかけてたから、未来視ができてもこれの存在は知らなかったんじゃないかなー』


ローラ「う……うそ……」


スキア『イッツ……ショーターイム!!』
929 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:24:28.96 ID:xyfN87FLo
ズズゥン……ッ!


暗黒樹「オ゛……」ミキッ…

暗黒樹「オオオオオオオオォォォォォォォォオオオオオオオオッッッッッ!!!!!」ブチブチブチイッ!


スキア『魔界顕現【ラグナロク】』


ズオオオオオッ!!


鬼「ゴオオオアアア!!!」ズシン!


ドクロ「荵?@縺カ繧」ガサガサガサ


ヘビ「キシャアアアアアア!!」ズルズル


クモ「ヴヴヴウウウゥゥゥウウウヴヴ」カサカサカサ


クロエ「闇の試練の……」


ラミー「魔物達……!?」


スキア『見たことある人もいるかなー。闇の魔法使いの敵だった子たちだね。そもそも魔界の毒素って言うのは、君たち人間が言う『闇』そのものなんだよ』

スキア『闇には魔力を退ける力がある。だから魔界に人間がいると四方八方から押される感覚で苦しくなるわけ』

スキア『ま、こんな説明はどうでもいいや。魔界顕現【ラグナロク】!』


ズオオオッ!


黒い騎士「ゴ……オ……」ガシャン


フィッシュ「ゴオオオオオオオオオオッ!!」


アンモビウム「待っていろ、ウィン・フォルクス」


サキュバス「さ、行きましょうか」


ソフィア「……はい」


ーーーーー

ーーー

930 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 21:25:05.55 ID:xyfN87FLo
「緊急連絡! こちらマホリオ協会! 暗黒樹と称される魔物の存在を確認! バックアップチームにより周囲の街への避難勧告は通達済み! 幸い周辺に町はないが、早ければ1時間程度で最も近い町に到着するものと思われる! 各都市余裕ができた者から対暗黒樹の作戦に協力せよ!」


樹「とんでもないもの用意してくれたわね……」


クロエ「校長先生、黒い魔物への対処方法として『明るい気持ちを持つこと』を通達して。それだけでかなり楽に戦えるはず」


樹「ええ、伝えるわ」


クロエ「さて……」


スキア「あとは徹底的に蹂躪してー、暗黒樹の力を使って人間界を魔界に変える、と」

スキア「じゃ、始めようか。世界を変えるための戦いだよ」


現在の目標
・最終決戦に勝利する

安価↓〜↓10自由行動安価
最後の行動を指定してください
最大10個の安価を受け付けますが、明日一杯までに埋まりきらなければそれまでに出てきた安価で最終決戦を書いていきます

リリウムの生徒は、基本的にリリウム魔法学校の防衛
ゼーレ、アイリスもリリウムの防衛
リーケは魔獣の豊かな土地の防衛(リーケ財閥の戦闘員も多数参戦)
一年生組はアウローラの防衛
マホリオのプロは、各都市に戦力を分配し各都市の防衛
スフィア、ルクは海上でフィッシュの出現待ち
ウィンはスタジアムでアンモビウムの出現待ち

暗黒樹はバックアップチームの時空間魔法によりしばらく食い止められています

他にも戦闘に関して質問があれば受け付けます
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 21:36:14.50 ID:DGOujv5oO
いよいよか……

スタジアムからウィンの魔翌力を察知したアンモビウムがウィンと邂逅
双方互角の戦いを繰り広げ、以前と同じように触手で魔翌力を吸収しようとするもナナとの特訓で『ナナ以外では感じられない身体』に開発されていたので完全に無効化(ただしナナ相手には輪をかけてクソザコになった模様)

形勢不利と見たアンモビウムは物陰からウィンを見守っていたナナを発見しそちらをターゲットとして手を出すが、それがウィンの逆鱗に触れたことでウィンのリミッターが完全に外れる
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 22:00:41.82 ID:fhXAfozK0
名前がサキュバスに戻ってる

リーリア・ソフィアと対峙するヴィーネチーム。リーリアの策略によってヴィーネ対ソフィア、サリア&茜対リーリアに分断されてしまう

……が分断される事はサリアの未来視によって想定済みだったらしく、事前の情報を武器に戦闘を継続
933 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/03/31(水) 22:37:46.99 ID:xyfN87FLo
サキュバスではなくリーリアでした!
申し訳ありません!
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 22:49:43.62 ID:jX8V5/sT0
強力な頂防御魔法を常時展開しあらゆる攻撃を寄せ付けない鉄壁要塞と化したスキアと、その配下たちに押されるリリウム防衛チーム
スキアは前回と同じくデンを集中的に狙うが、一年間鍛え上げた盾魔法を手にレナが立ち塞がり、スキアを抑える
そしてその隙にアルシェがスキアへと貫通魔法を放つ。しかしスキアは紙一重で回避――したかに見えたが、ティアの浮翌遊魔法により貫通魔法がUターン、スキアに直撃し、防御魔法を破壊して突破口を作る
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 00:42:40.53 ID:faB0Y99dO
悪魔化したフィッシュを迎え撃つスフィア・ルク・リズ・ラピス・レイア・クリア・フェリス
満身創痍になりながらもどうにか追い詰めるが悪魔化を解くことが出来ない
その時フィッシュと共にいた幽霊が現れる
スフィアは彼女を背に乗せてフィッシュに特攻し、フィッシュのコアと言うべき場所でフィッシュの魂と対話し悪魔化を解く
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 01:12:09.11 ID:3MMdW8aMO
時雨と黒騎士の剣による一騎討ち
間に誰も入れないほどの壮絶な戦いが繰り広げられ、ウィンとはまた違う好敵手の存在に高翌揚感を覚える時雨だったが、一方黒騎士もまた敵意以外の感情を時雨に対して覚え始めた
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 10:06:21.61 ID:UHJbAQdeO
悪魔達との戦いで仲間、特に恋人の嵐と晶を傷つけられたことをトリガーに楓の吸血鬼の力が覚醒
魔翌力と身体能力が一気に跳ね上がる(覚醒はこの闘いの間限定の一回きり)
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/04/01(木) 10:38:45.82 ID:htMW4i5HO
窮地に陥ったシエラを、レティスが自身の魔法で普段なら絶対に無理であろうレベルの事象を発生させ助ける(自身への負担も幸い殆どなし)
どうやら彼女を助けたい!という強い想いが火事場の馬鹿力的に働いたようだ
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 11:38:42.62 ID:O5Fa1MCR0
息のあったコンビネーションで魔物を倒すイリノワ
ノワールを狙う遠距離からの攻撃はイリスが、イリスの死角からの攻撃はノワールが対処し、お互いがお互いをサポートし合い戦う
(パートナーを狙われた事に対する怒りで2人とも攻撃の火力が上昇している)
その途中、魔王の召喚に巻き込まれてしまい、瓦礫の影に隠れて怯えていた低級悪魔(いつもノワールの話し相手になってくれていた個体)を発見、保護する。
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 12:08:18.09 ID:tsv8Zt6kO
両者の火力が均衡しているが故に純粋な力のぶつかり合いとなるソフィアとヴィーネの対決。闇の龍を後衛として大量に呼び出し短期決戦を狙うソフィアだが、悪魔討伐も含めた長年の戦闘経験によって培われた判断力でそれを冷静にいなしていくヴィーネ。最後は最大級の技(茜の真化魔法には負けられないと密かに作り上げたらしい)を放って龍もろともソフィアの胸を貫き浄化、解放され気絶したソフィアを抱き抱える
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 12:23:32.78 ID:NPqUpJ+vO
中核として迎え撃つも苦戦を強いられるクロエローラヒカリ
クロエにトドメを刺そうとスキアの一撃が飛んでくるがクロナ・エリクシール婦妻が救援に現れ間一髪助かる
そこでローラヒカリに加えて両親からも魔翌力を受け取りハイパークロエ開放、ゼーレもそれを模倣しアイリス・リーケから魔翌力を受け取りスキアと最後の決戦に臨む
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 12:27:10.19 ID:iSszRBZPO
カームの福音、ロロナの揺動、レティスの言霊、やよいの意識操作、が上手い具合に噛み合った結果、ポメの獣化が最早格付けも烏滸がましい領域の魔法に

アウローラ一帯の悪魔をまとめて薙ぎ払う大活躍を見せるが中身は変わらずポメのままなのでどこか締まらない
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 12:27:44.57 ID:iSszRBZPO
あら、間に合わなかったか
944 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/04/01(木) 21:55:21.75 ID:ctCIkcG2o
数分の差ですし、混ぜて書けそうなので採用させていただきます!
945 : ◆ZOSRNJGVq. [saga sage]:2021/04/03(土) 23:16:06.75 ID:iflqmFA/o
書くのに時間がかかっております
もしかしたら明日も投下できないかもしれません
もう少々お待ちください
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/04/03(土) 23:24:21.32 ID:kAxPV5J8O
最終決戦だからね、じっくり行こう
947 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/04/04(日) 23:54:27.67 ID:no207U8fo
ひとまずリリウム外の戦闘を投下します
948 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/04/04(日) 23:55:03.83 ID:no207U8fo
神社仏閣の密集地ーー


黒騎士「ギゴ……オ……」ガシャン


「止まりなさい! 魔弾【シュート】!」ゴオオッ!


黒騎士「ゴオア!」バチン!


「な、なんなのあの剣……。魔力を飲み込んでる……!?」


時雨「闇の塊のようなものだな。闇には「魔力を飲み込む力」があると聞いた。それを凝縮させ剣の形をとっているんだろう」


黒騎士「ホロ……ボス……」ガシャン


「そ、そんな……そんな奴とどうやって戦えば……」


時雨「そのための近接戦闘部隊員である私がいる」チャキ…ッ


ズバアッ!


黒騎士「ゴ……?」シュウウ…


時雨「貴殿のお相手、この早川時雨が務める!」ゴッ!


ギリイッ!


時雨「見た目より素早いな。今の斬撃についてくるとは……」


黒騎士「ケンシ……キケン……!」ゴオッ!


ズバアッ!!


時雨「っ!」ハラッ…

時雨(なんとか前髪だけで済んだか……)

時雨(……ウィンとは違う、剣という土俵で戦えるこの喜び……! 不謹慎だが……少し燃え上がってしまうな……!)ゾクゾクッ


ガッ ギイッ!


「す、すごい……悪魔と剣で戦ってる……」


黒騎士(コイツ……ツヨい……!)


時雨「ここまで全力で剣を振れたのは初めて……だっ!」ブンッ!


黒騎士「ハアっ!!」ガキイッ!


時雨「人間らしい声も出せるじゃないかっ」バッ


黒騎士「ヒサシくコエを出シテイナカッタからな……」


時雨「化け物味が薄れて、こちらとしてはやりやすいがな」チャキッ


黒騎士「ヤリヤすかろうが、ヤリニくかろうが……我ラは剣を交エルのみだ」


時雨「その通りだ……な!」ゴオッ!
949 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/04/04(日) 23:55:30.08 ID:no207U8fo
ギイッ ズバッ!


黒騎士「感覚が研ぎ澄まされていく……。貴様と戦えて我は幸運だ」


時雨「こっちこそ。身に着けた技術をどれだけ使ってもいい機会をくれて感謝するよ」


黒騎士「だがそう長くは戦っていられない」


時雨「うん」


黒騎士「次の一撃で決めさせてもらおう。見えたなら避けてみせろ」スウ…


時雨「突き、か」


黒騎士「…………………」


時雨「………………」


黒騎士「………………」


時雨「……」


「どっちも止まっちゃいましたよ……?」


時雨「…………」


黒騎士「………フッ!」ゴオッ!!


時雨「はあ!」


ギイン……ッ!


時雨「……」キンッ


黒騎士「……見事」ガシャンッ!


「か、甲冑が砕けた……!」


時雨「……そんな顔をしていたんだな。綺麗な顔だ」


黒騎士「戦争で身に着けた技術が、終わってみれば危険なものと言われ……人間に絶望し悪魔へと身を墜としたが……」

黒騎士「貴様のような手練と戦えてスッキリしたよ。……もう思い残すことはない」

黒騎士「……魔王様、無様に負けることをお許しください」


さああああ……


時雨「……黒い騎士よ。あなたは最後まで立派に戦い抜いた。その姿、私は忘れない」


ーーーーー

ーーー

950 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/04/04(日) 23:56:00.86 ID:no207U8fo
スタジアムーー


アンモビウム「ここに奴が……」ザッ


ウィン「お、来たね〜」


アンモビウム「貴様との決着をつけるためにな。さあ、やろうか」


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…


アンモビウム「遅い」パッ


ナナ(き、消え……あっち? あ、あれ!? また消えました!)


ウィン「魔弾【シュート】」ゴギュオオオッ!


アンモビウム「ふん」ズルオオオ!


ウィン「その根っこ邪魔。神弾【ネオ】」カッ!


アンモビウム「無駄だ。貴様程度の魔法では私の根の成長速度を上回れん。そして……」ズルウッ!


ギチィッ……!


ウィン「……」


アンモビウム「こうなってしまえば貴様もただの小娘だ」


うぞうぞっ


ウィン「魔弾【シュート】」ゴオオオオウッ!


アンモビウム「な……っ!」


ウィン「もうそれは効かないよ。ボクの体はナナにしか反応しない。神弾【ネオ】」ゴッ!!


アンモビウム「く……!」パッ


ナナ「え……」


アンモビウム「ナナというのはこの娘か! こいつを殺せば……!」


ウィン「魔弾【シュート】」ゴウッ!


アンモビウム「どうした! 大切な娘が狙われて臆したか! 魔法にいつもの威力が……」


ウィン「ナナに手を出すな」コオオ…!!


アンモビウム「ひっ……!」


ナナ(あーあ……。敵に言うことではありませんが……ご愁傷様です)ナムナム
951 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/04/04(日) 23:56:27.50 ID:no207U8fo
アンモビウム(お、落ち着け……。奴の魔法は私の力と同種の時間湾曲系だ。そして私の能力は奴の魔法より強い!)


ウィン「魔弾【シュート】」ゴオオオオッ!


アンモビウム「ぐおおおおおおっ!!?」ジュウウ!

アンモビウム(な、なんだ!? 奴が突然背後に……!)


ウィン「遅い。神弾【ネオ】」カッ!!


アンモビウム「がっ……!!」ゴシャアアア!

アンモビウム「く……くそ……!」フラフラ

アンモビウム(時間を引き伸ばして逃げるしか……!)ユラ…


ウィン「逃さない」ユラ…


アンモビウム「く、来るな! 来るなあああああ!」


ウィン「時神魔法【クロノス】」カチッ


ゴギャアアアアアアアアアアアッッッ!!!


アンモビウム「うぐおおおおおおおおお!!!」

アンモビウム「……ハッ……ハッ……!」プシュウウ…


ウィン「まだ息があるのか」


アンモビウム「ぐ……貴様一人に使うには過ぎたものだが仕方ない……! 我が闇の力を……」


ウィン「……」キュオオオ…


アンモビウム「あ」


ウィン「時ノ頂・玉響【タマユラ】」ユラ…


ゴ ッ ! ! !


アンモビウム「あがあああああああああああっっ!!!」ジュッ!

アンモビウム(私が感知できない程の速さで時間を捻じ曲げた……だと……)


さらさらさら……


ナナ「消えちゃいましたね……」


ウィン「よーし、急いで暗黒樹の討伐のお手伝いに行こー!」


ナナ「き、切り替え早いですね」


ウィン「今はまだ振り返る時間じゃないよ〜。とにもかくにもこの戦いを終わらせなきゃ〜」


ナナ「そうですね! ではウィンさんのホウキの後ろに乗ります。ハグでできるだけ魔力を回復させつつ暗黒樹のもとに向かいましょう!」


ーーーーー

ーーー

952 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2021/04/04(日) 23:56:53.46 ID:no207U8fo
街中ーー


リーリア「なーんだ、みんな避難しちゃってるじゃない」


ソフィア「ではできるだけ建物を壊しておきましょう。遠くから見ても絶望できるよう、燃やして煙を上げるのもいいかもしれません」


リーリア「そうね。それじゃあ早速……炎弾【ファイアボール】!」ボッ!


ヴィーネ「聖盾【ホーリーシールド】!」ギィン!


茜「……」ザッ


サリア「この街は壊させない」スッ


リーリア「あら、逃げてない人間もいたのね」


スフィア「……トッププロですね。魔王様が特に注意するようにと言っていました」


リーリア「へえ。それは警戒しないとね」ズ…ッ


ズオオッ!!


茜「これは……」


リーリア「三人まとめて来られると面倒だから、闇の壁で街を区切らせてもらったわ。ソフィア、そっちの人はお願いね」


ソフィア「はい、リーリア様」


ヴィーネ(要救護対象……ソフィア・ルナールさん。悪魔化された人間よね)

ヴィーネ「あなた一人で私と戦うの? 大丈夫?」


ソフィア「一人くらいなら私だけでもやってみせます。リーリア様が信頼して任せてくださった以上、負けません」


ヴィーネ「オッケー。覚悟できてるならいいよ」


茜「お前は一人でいいのか?」


リーリア「癪だけど、私の体は魔法使いに改造されてるの。それこそ並のプロくらいなら制圧できるくらいの強さにね」

リーリア「……というか驚かないのね。チームが分断されたっていうのに」


サリア「こうなることは視えていたからな」


リーリア「……ああ、未来視。魔王様が妨害してたはずだけど」


サリア「私をそこらの未来視使いと一緒にされては困るな」


リーリア「ふーん……ま、いいや。結局殺すことに変わりはないしね! 四大魔法【アルケー】!」


茜「腕神化魔法【ネオ・アーム】」ブワッ


ゴッ!!


リーリア「……へえ」ゾクッ
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