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【安価】続・ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】
- 121 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/01/02(土) 20:37:45.25 ID:7mIGXVLl0
- …
その夜、寝床に入る前に、アスラは教会にいる一同に質問している。
「あの後…おれが風邪引いて、この領に残るって決めた後…クリストラやオリエズマから何か言われたか?」
「いえ…私は何も聞いておりません」
「私もよ。ガンシュテナは、図書室からはあまり出ていないし」
ミーアとアルが答える。
ラーラも頷いた。
「あたしもだ。殺し合いを覚悟したが、案外すんなり引いてくれたな」
「そうか…なら、良かった」
「もうお休みになりますか。明日は早いですから、ゆっくりお休みくださいね」
…
「…」
「Zzz…」
「…おい」
「…っ、何…?」
ベッドの上で、目を開ける。まだ外は真夜中で、窓から雪に反射した月の光だけが、ぼんやりと部屋の中を照らしていた。
ベッドの傍らには、ラーラが立っていた。
「何、どうしたの…?」
「悪い。さっきのは、嘘だ」
「? ……!!?」
彼女の言わんとすることを察し、彼は飛び起きた。
「じゃあ、本当は」
「3回…連れ戻しに来た奴らとかち合った。クリストラから1回、オリエズマから2回。全部、あたしたちで、教会に着く前に追い返した。だから、ミーアやアルたちは何も知らない。信じてくれ」
「まさか…あの時、教会にいなかったのは」
「オリエズマの刺客を、一人始末した。中々の手練だった」
「…っ」
息を呑むアスラ。ラーラは、その肩に手を置いた。
「気負うな。自分を責めるな。どこに行ったって、同じことが起きてただろうよ。こっそり片を付けて、ずっと黙ってるのが一番だったんだろうが…あんたは、知ろうとした。それを無視するのは、あたしにはできなかった」
深々と頭を下げ、絞り出すように言う。
「…済まなかった」
「…」
何も言えずにいると、ラーラはさっと顔を上げ、彼に背中を向けた。
「待って、どこに」
「あたしはしばらく、姿をくらますことにした。もう、他の領からは完全に敵だと認識されたし…ここにいたら、他の皆に迷惑がかかる」
「待ってよ! そんなこと」
「本当は黙って去るつもりだった。…別れの挨拶ができて、良かった。……じゃあな。また…会おうぜ」
「待って! ラーラ、待ってよ! ラーラ…」
寝室を飛び出し、教会を出て、ラーラの背を追う。しかし、見慣れた彼女の背中は、森の闇に踏み入るや、溶け込むように消えてしまった。
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