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【安価】続・ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】

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696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 20:01:32.69 ID:mVHAQW5k0
1
697 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/06(土) 20:05:56.99 ID:GdOHlg9N0


 日が沈んだ後も、船内を見て回ることにした。



安価下コンマ
01〜10 酔った
11〜30 マオジャンが夜食を作っていた
31〜50 部屋から変な音がする
51〜70 部屋が騒がしい
71〜90 甲板でまだフォンリンが寝ている
91〜98 何だか寒い一角だ
ゾロ目 ユィーキ母娘
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 20:07:15.74 ID:YRXgglyEO
どうなる
699 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/06(土) 20:10:30.97 ID:GdOHlg9N0


「寒…」

 真っ暗な甲板は、日が落ちると一層風が冷たい。船室への入り口にぶら下がったランタンの明かりを頼りに辺りを見回すと、マスト(帆を張る柱のことらしい)の根本に、まだフォンリンが寝ているのが見えた。
 他の道術師たちの姿はない。夜は休憩ということだろうか。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 20:18:47.54 ID:7P+SFtW/o
風邪引くといけないので掛けるものをもってくる
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 20:24:00.15 ID:vKW69qAQ0
>>700
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 20:44:18.23 ID:w392jUoDO
>>700
703 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/06(土) 21:01:14.43 ID:GdOHlg9N0
「…そうだ」

 アスラは一度船室に戻ると、毛布を抱えて甲板に戻ってきた。

「Zzz…」

 四肢を放り出して、道着の裾が捲れているのも構わず眠るフォンリンに、毛布を被せた。

「寒いだろうし、これで役立つか分からないけど…」

「…」

 するとフォンリンは、毛布を両手で抱えたままごろりと横向きに寝返った。

「…ま、いいか」

 アスラは、船室に戻った。



「…うぅっ、まだ慣れないな」

 天井が揺れている。船室は、流石に西禁の寝室よりも狭い。ユィーキとティエンファンと一緒に横たわった寝台は硬く、天井は絶えずガタガタと揺れていた。

「歩き回ると酔う者と、じっとしていると酔う者がおるらしいが、汝は後者らしい」

 ユィーキがくっくっと喉を鳴らした。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(2/5日目 日中)
@船内を散歩する

A甲板に出てみる

B船室でおとなしくする

Cその他要記述
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:01:57.16 ID:mVHAQW5k0
3
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:03:45.64 ID:bzo7tDsCO
2
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:05:02.62 ID:w392jUoDO
3
707 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/06(土) 21:12:49.02 ID:GdOHlg9N0


 やはりじっとしていると気分が悪くなるので、風に当たりに甲板へ来た。うっすらと空を覆う雲が、猛スピードで後ろへ流れていく。マストの周りでは、また道術師たちが術を使っていた。



安価下コンマ
01〜30 釣りでもしてみるか
31〜70 フォンリンが近寄ってきた
71〜98 マストの上にソンクーがいる
ゾロ目 ↑+スイリン
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:15:35.67 ID:w392jUoDO
はい
709 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/06(土) 21:32:46.43 ID:GdOHlg9N0
「…ん?」

 マストの方から、フォンリンが近寄ってきた。手には、夕べ掛けた毛布を抱えている。
 彼女はそれをアスラに押し付けると、ぼそっと言った。

「…返す」

「あ、ああ。あんな寒いところで寝たら、風邪引くぞ」

「ぬしとは、身体の作りが違うのじゃ。…」

 そう言うと彼女は、おもむろにアスラの隣に移動し、そっと身体を寄せてきた。

「…どうした?」

「…」

 何も言わず、頭を擦り付けてくるフォンリン。何だか、気まぐれな猫のようだ…



安価下1〜3でコンマ最大 話題、行動
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:37:46.78 ID:EaGH4z2V0
ファンリン、ユィーキと3P
起きていればティエンファンも参加
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:41:47.20 ID:bzo7tDsCO
何をすればいいかわからなくなると相談
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:43:24.48 ID:mVHAQW5k0
>>711
713 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/06(土) 21:47:40.52 ID:GdOHlg9N0
ねる
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 21:48:20.58 ID:vKW69qAQ0
おつ
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 22:00:32.51 ID:7P+SFtW/o
おつー
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/06(土) 22:48:36.37 ID:w392jUoDO
乙です
717 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 15:18:22.86 ID:9npilHNr0


「…で、連れてきたと言うわけか」

 フォンリンを抱えて船室に戻ってきたアスラを、ユィーキはジトッと見た。

「久しいな、ユィーキよ」

「久しいな、ではないわ。ここ数年は、顔も見せぬで…おまけに、出会った頃のままではないか。仙人とふかしておったのは、嘘ではなかったのか」

「当然じゃ」

 ふふんと鼻を鳴らすフォンリン。

「…全く、殊勝になりおって。娘一人産んで、老け込んだか」

「たわけ、まだ若いわ。汝こそ…」

 おもむろに、フォンリンの纏う道着の裾を掴んで捲る。つるんとした無毛の股間を丸出しにすると、ユィーキは鼻で笑った。

「下の毛も生えぬ、小娘のままではないか」

 フォンリンは動じない。

「この、つるつる幼女まんこで、数多の男どもを食ってきたのじゃぞ? …試してみるか」

 2人一緒に、アスラを見る。
 その頃、ティエンファンは…



安価下コンマ 30以下で寝ている
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 15:19:32.93 ID:i0Yn7klGo
はい
719 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 15:35:03.77 ID:9npilHNr0
「フォンリンねえちゃんもきたんだねー」

「おお、勿論じゃ。共に国へ帰ろうぞ。…おいユィーキ、ティエンファンはパイランにでも預けよ。これからは、オトナの時間じゃ」

「…ティエンファンや」

 不意に、ユィーキがティエンファンに向かって囁いた。

「そなたは、母上の子だ。つまり、その身体の半分は、このユィーキと同じ」

「うん…?」

「であるならば、母はそなたのことは何でも分かるぞ。…誰と契るが相応しいかも」

「…おい、まさか」

 ユィーキは、ティエンファンを抱き寄せると、裳の中に手を入れた。

「んっ♥ くすぐったいよぉ…」

「そなたの半分は、妾だ。すなわち、そなたに最も相応しい男も、妾と同じ。…我が王、そなたの父上よ」

 膝の上でティエンファンの身体を、くるりとアスラの方に向ける。それから裳をたくし上げると、白く幼い、無毛の割れ目を、指先でくぱっと開いてみせた。

「ははうえぇ…恥ずかしいよぉ…」

「馬鹿者め、娘を父に差し出すか」

「我が王よ。このティエンファンも、半分は妾と同じ」

 恥ずかしげにひくひく動く、薄桃色の小さな穴を、アスラに見せつける。

「ならば、この穴を愛で満たせるのは、汝を置いて他にはおるまいよ。…ティエンファンも、一緒に愛しておくれ…♥」



安価下 プレイ内容
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 16:14:59.76 ID:pG2MoViEO
フォンリンを教材にした性教育プレイで最後はよく見えるように種つけプレス。
ティエンファンに教える形で近親相姦についても詳しく語らせる。

ユィーキの近親推しってこの世界的にどうなんだろ?
721 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 16:52:22.18 ID:9npilHNr0


「ほれ、ティエンファンや。よく見えるか」

「…」

 渋い顔のフォンリンを、寝台の上に座らせると、ユィーキは後ろから両脚を掴んで開かせた。その間に顔を埋め、丸出しの秘部を間近に見るティエンファン。

「自分のここは、見辛かろう。よっと見よ。この肌の割れ目の向こうにはな、子作りのための穴が開いておる」

 白い割れ目を指で広げ、小さな膣穴をむき出しにする。穴の縁を指でなぞり、その上に飛び出た小さな陰核をくすぐる。

「ここに、愛しい男を受け入れるのが、女に生れた者の極上の幸福よ」

「おとこのひと、ちちうえ…?」

「いかにも。…アスラ、汝の『男』を」

「…ああ」

 アスラはズボンを脱ぐと、まだ柔らかいペニスを出し、ティエンファンの鼻先に近づけた。

「わっ、ちんちん!」

「これ。お父様の摩羅棒、おちんちん様であるぞ。…丁度良い。フォンリンでまぐわい方を教えるとしよう」

「…ユィーキよ。一応言っておくが」

 寝台の上で脚を開いたまま、フォンリンが低い声で言った。

「儂がただの娘っ子だった頃から…大陸において、父が娘を娶ることが許されたためしはないぞ」

「それがどうした。…アスラ、手始めに、フォンリンに種をつけよ」

 アスラは寝台に上がると、ペニスをフォンリンの陰唇に押し付けた。

「んんっ♥ …懐かしいのう、アスラ…」

 腰を動かし、裏筋をぷにぷにの割れ目に擦りつける。

「んぁっ♥ はぁっ♥ …ちんぽばっかり太くなりおって。あの頃は、互いに小便を飲ませ合ったと言うに…」

 滑らかな幼女まんこが、蜜でねっとりと濡れてくる。裏筋が擦れるたび、甘い声が漏れ、艶めかしい水音が響いた。
 重なり合う2人の後ろに回り、ユィーキはティエンファンに囁いた。

「さあ、しかと見よ。これから父上の摩羅が、フォンリンを串刺しにするぞ」

「刺しちゃうの!? 痛いよ」

「あ、あっ…ああぁっ♥♥」

 蕩けた小さな穴に、ずぶりと太いペニスが入った。細いフォンリンの腹が、アスラのペニスの形に張り出す。

「おほぉっ♥ 太ぉっ♥」

「きっ、つっ」

 初めて交わった時は、アスラの方は10歳の子供ペニス。今や何倍にも太くなった男の棒が、フォンリンの膣穴を乱暴に押し広げる。フォンリンも、痛いくらいに締め付けながらも、器用に膣をくねらせ、肉棒に絡みつく。

「フォンリンねえちゃん、痛くない…?」

「あんっ♥ …最初は、痛いぞ! 引き裂かれるほどに…」

「ひっ!」

「じゃが、じきに慣れる…と、んぁっ♥」

 腰を引き、打ち付ける。狭い膣がきゅんきゅん疼き、甘い嬌声を零す。アスラは、細い両脚を抱え込むと、上から押さえつけるように腰を押し付けた。フォンリンは両腕を彼の首に回し、喘ぐ。

「あぁっ♥ おんっ♥ ほぁっ♥ あぁっ♥」

「き、きもちいい…?」

「気持ち良いに決まっておる。お父様に、この上なく愛していただけるのだから」

 ユィーキはそう言って、2人の結合部にティエンファンの顔を近付ける。

「ほれ、フォンリンのおまんこが、たらたらよだれを垂らしておろう。父上の摩羅が出入りするたび、ぴくぴく歓喜に震えておろう。これこそが、女の喜び。女の幸福。愛する男と一つになり、その身で奉仕し…」

「っ、フォンリンっ」

「…その子を、胎に授かる」
722 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 17:51:07.78 ID:9npilHNr0
「んああぁぁっっっ♥♥♥」

 びくびくとペニスが震えながら、フォンリンの小さな子宮にたっぷり子種を注ぎ込む様を、ティエンファンは言葉もなく見つめていた。



「やんっ♥ ちちうえっ♥ …は、はずかしぃ…♥」

 仰向けに横たわるティエンファンの脚の間に顔を埋め、無毛の割れ目に舌を這わせるアスラ。塩辛い尿と、香の甘い香りを味わう父に、ティエンファンは声を張り上げる。

「やらっ、そこっ♥ …あ、んっ♥」

 薄桃色の粘膜が真っ赤に腫れて、ぷるぷる震える。つんと尖った包皮の中で、陰核がぷっくり膨れてはみ出した。

「おしっこ、でる…」

「…ん、いつでも良いよ」

「っ、やっ♥」

 構わず口淫を継続するアスラ。もがく娘の、右の大陰唇を舐め、左の大陰唇を舐める。それから、とろっと熱くなった小陰唇の間に舌先を差し入れる。

「んんんぅぅっ…♥ でる、でちゃう…」

 割れ目の真ん中を下から上へなぞる。舌先が、何かに引っかかった瞬間、アスラの口の中に、塩辛く熱い液体が勢いよく噴き出てきた。

「んああぁっ、ああぁっ♥ おしっこ、やぁっ…あぁっ♥」

 顔を離し、つるつるの割れ目から上がる可愛らしい噴水を、間近に眺める。
 おもらしが終わる前に、限界まで膨れ上がった亀頭を、娘の膣口にそっと当てた。

「ち、ちちうえ、ちちうえっ…ティエンファン、こわい…っ」

「案ずるな、ティエンファンよ」

 ユィーキが、優しく声をかける。

「我が子を愛さぬ父などおらぬ。お父様は、お前を深く愛すればこそ、お前と子作りをするのだぞ」

「…一応、娘を何人も娶った王は、遠い異国にはおった。じゃが…」

「黙れ、フォンリン。…ティエンファンや、父上は好きか」

「うん、好き…ちちうえ、すき…」

「おれも、愛してるぞ。ティエンファン。…っ」

 ぐっと、腰を突き出す。次の瞬間、ちょろちょろ漏れていたおしっこが、高く噴き上がった。

「痛ぁいっ!! 痛い、痛い、痛いっ」

 泣き叫ぶティエンファン。びゅっびゅっと失禁する股の穴に、亀頭だけを挿れたまま、アスラは必死になだめる。

「ごめん、落ち着いて、力を抜いて、落ち着いて!」

「痛い、痛い、うわああん」

 狭く硬い膣穴が、亀頭を押し潰さんばかりに締め付ける。布団が、尿と、破瓜の血で染まる。かつて、アカツキが彼女と同じ年頃だった頃に抱いたことがあるが、あの頃はアスラも幼かった。皮だけ剥けた細いペニスと、今の漲る男根では、わけが違う。
 喚く唇を口で塞ぐと、両手で頬をぱしぱし叩いてくる。構わず腰を小さく押し出すと、唇に噛み付いてきた。

「ティエンファン、堪えよ! お父様の愛を受けるのだ!」

「…」

 枕元に胡座をかき、腕組して父娘をじっと見つめるフォンリン。その目に『言わんこっちゃない』と浮かんでいる。
 しゃくり上げるティエンファンを抱きしめ、囁いた。

「ごめん、ごめんよ。もう少し我慢して。もう痛くしないから…」

「ひっ、ひぐっ、やだぁ…」

 ペニスの半分弱を辛うじて包む、娘の熱に集中する。幼く不慣れな膣壁が震えて、肉棒を小刻みに擦る…

「ティエンファン、出すからな…っ」

「…っ!? 痛、痛っ…」

 尿道が精液で膨らむと、ティエンファンが息を呑み、膣穴がびくんと跳ねた。その中に、どうにか子種を吐き出した。



安価下コンマ(フォンリン) ゾロ目で妊娠
安価下コンマ2(ティエンファン) 00で妊娠
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 17:51:29.92 ID:+f8DlsHC0
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 17:57:31.97 ID:pG2MoViEO
んん
725 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 18:13:24.39 ID:9npilHNr0


 布団を替えてもらっているいる間、アスラはユィーキと甲板にいた。フォンリンは、まだ泣いているティエンファンを慰めている。

「…ああまで痛がるとは思わなんだ」

「ユィーキと初めてした時は、おれも子供だった。大きさが全然違う」

「あれは、慣れるだろうか。嫌になっておらねば良いが」

「どうだろう。しばらくは…」

 そこへ、フォンリンがやってきた。彼女は2人を睨むと、言った。

「『やり過ぎだ』。…儂が、このようなつまらぬ小言を言うことになるとは思わんかったぞ」

「次は、もっと慣らしてからに」

「そういう問題ではない。…アスラも、何故己が娘を犯すのに躊躇いがないのじゃ」

「前にも、こういうことあったし…」

 淫魔ミドナの娘、メアのことだ。
 フォンリンは頭を抱えた。

「…あそこが、オリエズマと程遠い世界であったことを忘れておったわ」

 それから、ユィーキを見た。

「あの娘が…初めて、『母に会いたくない』と言いおったぞ」

「!?」

「ティエンファンは、しばらく儂が預かるぞ。良いな」

 そう言うと彼女は2人に背を向け、船室へと戻っていった。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(2/5日目 夜)
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 18:37:26.17 ID:+f8DlsHC0
残当
心を落ち着かせる
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 18:44:56.28 ID:faDzct39O
正しい親子関係について他の人より学ぶ
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 18:51:44.27 ID:KhCRQndy0
冷静になってこれまでの自分の行いを振り返って心を落ち着かせる
729 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 20:19:41.63 ID:9npilHNr0


「…妾は戻るぞ」

「ああ」

 ユィーキが甲板を去った後、アスラは考えた。
 父娘が性交するのが非常識なことくらいは、アスラにも分かる。分かっているが、ミドナのように娘も相手するよう求める母親もいる。父娘だけではない。エリスアルネスは、他人と言うには顔が似ていた。もしかすると、彼女はアスラの姉なのかもしれない。そういう意味でも、近親相姦に対する忌避感は、普通よりもかなり低かった。
 そもそも、普通の親子とは何だ? 父は死に際にしか会ったことがなく、母は顔すら知らない。育ての親のマリアは、乳母であり妻であった。それも普通ではないのか…?

「…誰か、知らないかな」

 船室に戻る。そのまま、話し相手を求めて夜の船内を歩き始めた。



安価下コンマ
01〜30 フェイニャン
31〜60 ランファン
61〜80 ファン・レイ
81〜90 ハオ
91〜98 タオファ
ゾロ目 ソンクー
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 20:22:13.44 ID:+f8DlsHC0
ほい
731 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 20:39:56.17 ID:9npilHNr0


「…ん?」

 船室の窓際に持たれて、ぼんやり外を眺めているのは、ソンクーだ。道着の裾から伸びた尻尾が、ゆらゆら揺れている。

「やあ」

「! これは、アスラどの。いかがなさいましたか。…いや」

 尋ねておいて、ソンクーは片手を上げて制止した。それから、額に指を当て、言った。

「…なるほど、親子関係に悩んでおいでですな」

「分かるのか」

「無論。このソンクー、元はオリエズマ大陸の険しい山で修行した…」

「どうしたら良いと思う? そもそも、普通の親子って何だ?」

「…」

 話の腰を折られ、憮然とした顔でアスラを見るソンクー。が、やがて一言。

「…アスラどのは、どうしたいので?」

「おれ?」

「野を駆ける獣に、家族はありませぬ。あるのは、群れとつがい。ただ一匹の雄と、それを囲む雌のみ。ワタクシが、アナタ様の望む回答を持ち合わせているとは思えませぬ」

「…じゃあ、他を当たる」

 そう言って去りかけたアスラを、ソンクーは呼び止めた。

「まあまあ。誰に尋ねたとて結果は同じですよ」

「はあ?」

「…悩みとは、常に答えとともに心に浮かぶもの。人に尋ねるのは、答えを自覚するまでの時間稼ぎに過ぎませぬ」

「…じゃあ、おれの中に結論は出てるってことか」

「無論。目を閉じて、心に最初に浮かんだもの。それが、アナタ様の望む答え」

「…」

 アスラは、目を閉じた。親子は、どうあるべきか。
 …自分はティエンファンと、どうなりたいのか。



安価下1〜3でコンマ最大 ティエンファンとは
@身体を求めない関係

A身体も求める関係

Bその他要記述
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 20:40:49.73 ID:kfTt9rlPO
1
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 20:41:30.57 ID:KhCRQndy0
1
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 20:42:16.86 ID:zXRjaQXeO
1
735 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 20:58:23.73 ID:9npilHNr0
 考えた末…アスラは、首を横に振った。

「…やっぱり、間違ってる。父娘で子作りなんて」

「では、それがアナタ様の答えです」

「そうだな。…ありがとう、スッキリした」

「それは何より。…では、おやすみなさい」

「ああ」

 軽くなった気分で、アスラは寝室に戻った。
 寝台の上では、ユィーキが縮こまって塞ぎ込んでいた。

「…妾は、何を間違えた…」

「やっぱり、娘を抱くべきじゃなかった」

「しかし、ティエンファンは妾の娘であるぞ…ならば、最も愛するのは」

「愛してるさ。だけど、それは女としてじゃない。娘としてだ」

「汝ならば、父娘の垣根も越えられると」

「越えるべきじゃない垣根もある。何より、ティエンファンが嫌がるなら、それが全てだ」

「…」

 ユィーキは、布団の上にごろりと横になった。

「…汝がそう言うのならば、そうなのだろう」

 アスラは、その隣に横たわる。

「妾は寝る」

「ああ。おやすみ」



「おはようございます」

「…っ! 今何時…って」

 慌てて起きてから、まだ船の上であることに気付く。寝室の入り口には、ランファンが立っていた。

「船旅はいかがですか」

「ああ…そろそろ、慣れてきた…ふぁ」

「本国へ着く前に、お伝えせねばならぬことがございますゆえ。あと、詩作はお進みですか?」

「! 忘れてた」

 すると、ランファンが目を細めた。

「…天子さまは、アスラ様の詩を楽しみにしておいでですので」

「ああ。分かってるよ…」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(3/5日目 日中)
@作法の勉強

A詩作

Bその他要記述
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 21:02:04.40 ID:ry+rk66Mo
2
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 21:02:43.09 ID:+f8DlsHC0
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 21:05:30.33 ID:kfTt9rlPO
1
739 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 21:27:28.97 ID:9npilHNr0


 揺れる船内で、筆を執る。教えを請うにはもう遅いだろう。後は、誰かの言っていた『魂より湧き出る』何とかを信じるのみ…



安価下コンマ+50 出来栄え
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 21:29:19.03 ID:i0Yn7klGo
741 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 21:32:04.54 ID:9npilHNr0


「…」

 アスラは、筆を投げ捨てた。
 傍らで見ていたランファンも、眉をひそめている。

「…この前と比べて」

「分かってる。もう言うな」

 そう言うとアスラは寝台に飛び込み、布団を被って丸まった。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(3/5日目 夜)
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 21:34:37.64 ID:ry+rk66Mo
ティエンファンに謝りにいき
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 21:38:39.67 ID:pG2MoViEO
詩作やり直し
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 21:55:07.16 ID:+f8DlsHC0
>>742
745 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 21:58:24.69 ID:9npilHNr0


「アスラよ、まだ寝んのか」

「もう少し…」

 筆を執り、半紙に向かう。時間を置けば、あるいは…



安価下コンマ+30 出来栄え
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 22:02:36.43 ID:gqeppuWYO
ゾロ目はボーナス?
747 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 22:05:37.43 ID:9npilHNr0


「…」

 筆を置く。日中に比べれば随分マシになった。だが、凡庸だ。
 布団に潜ると、目を閉じた。寝たら、頭もすっきりするだろうか…



 朝。またランファンが起こしに来た。

「間もなく大陸が近付いて参ります。心のご準備を」

「ああ」

 欠伸をすると、寝台を降りた。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(4/5日目 日中)
@作法の勉強

A詩作

Bその他要記述
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 22:08:04.60 ID:BlFGI4nQ0
1
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 22:09:10.21 ID:ry+rk66Mo
1
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 22:09:30.91 ID:KhCRQndy0
1
751 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/07(日) 22:20:15.94 ID:9npilHNr0
今日はここまで

ゾロ目ボーナスは本番だけかな
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/07(日) 22:26:48.74 ID:ry+rk66Mo
おつつ
753 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/08(月) 20:10:16.47 ID:BHueXym60
『Harem Simulator』





「アスラ様は、私たちの夫であらせられます。それはつまり、アスラ様もまた天子さまの子の一人というわけです」

 壁に掛けられた掛け軸には、年老いた男の絵が描かれている。

「何も特別なことはございません。父にし申し上げるように、すれば良いのです」

「おれの父は…」

「…と、とにかく。今からして見せますので、同じように。こちらは、天子さまのご尊影です。まずは、謁見の前に外で武器を預けて…」



「…おれ、父さんの前でこんなことした記憶無いんだけど」

 跪き、何度も頭を下げ、立ち上がり、また跪き…一セット終わったところで、思わず零した。

「天子さまは、遥か天上を統べる神々の長より、あまねく地上を治める使命を授かっておられるのです。これが私たちの払うべき敬意にございます」

「へえ。クリストラの国王陛下より偉いのか」

「勿論。王とは、皇帝に授けられる称号。ユィーキも、貴方様を『王』とお呼びするでしょう? 自分の父に代わって、称号を授けているのです」

「王と、皇帝は違うのか…」

 ぼんやり考えながらも、ランファンの作法講座は続いた。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(4/5日目 夜)
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 20:22:28.28 ID:lJPT8edO0
ランメイにも習う
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 20:28:44.80 ID:BVPDGUECO
フォンリンにソンクーと話した事を話してティエンファンに謝らせてもらう
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 20:39:56.84 ID:eLX431VtO
詩作
757 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/08(月) 20:48:08.73 ID:BHueXym60


 その夜、寝静まったユィーキを尻目に、アスラは詩作に励んでいた。
 いよいよ到着が近い。いい加減、モノにしないと…



安価下コンマ+30 出来栄え
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 20:48:28.54 ID:77Jezbz/0
759 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/08(月) 20:53:35.24 ID:BHueXym60
「…まあまあかな」

 アスラは筆を置くと、布団に潜った。

「もう気は済んだか」

「! 起きてたのか」

 ユィーキは、か細い声で言った。

「…このようなことに巻き込んでしまって、済まん」

「良いんだよ。オリエズマの詩も、考えるのは楽しいし」

「そうか。…」

 そっと、アスラの首に手を伸ばす。そのまま抱き寄せると、ユィーキは何も言わず、彼の胸に顔を埋めた。
 船が揺れている。少しずつ仙術を緩め、速度を落としているようであった。



 朝。目覚めると、ユィーキがいない。部屋を見回すと扉が開いて、ランファンが顔を出した。

「おはようございます」

「あ、ああ。…ユィーキは?」

「ユィーキ? 見ておりませんが」

「そうか…」

 寝台を降りる。ランファンが言った。

「明日には到着です。心の準備はよろしいでしょうか?」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(5/5日目 日中)
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 20:56:03.45 ID:YgSk8ryPo
>>755
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 21:06:07.15 ID:lJPT8edO0
>>755
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 21:08:03.79 ID:77Jezbz/0
>>755
763 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/08(月) 21:25:01.05 ID:BHueXym60


 ユィーキを探して船内を歩き回っていると、廊下の一角でフォンリンと話しているのを見つけた。

「どうしても、ティエンファンは会いたくないと申すか」

「ああ。特にぬし一人では、会わせるわけにはいかん」

「ではアスラを連れてくれば良いのか」

「…あやつの言い分は、二人一緒に聞かねば意味がない」



「なら、丁度いい」

「! 来たか、アスラよ」

 アスラはフォンリンの前に膝を突くと、じっと目を見て言った。

「…ソンクーと話した」

「あのエテ公か。して、何を得た」

「やっぱり、おれは間違ってた。最初から、心の中では分かってたんだ。父娘は、あんなことをする関係じゃないって…」

「…よかろう。入れ」

 フォンリンは部屋の扉を開け放つと、2人を招き入れた。
 寝台の上では、ティエンファンがうつ伏せのまま、枕に顔を埋めていた。

「ティエンファンや」

 ユィーキが、柔らかい声で言った。

「こっちを向いて、父と母に顔を見せてはくれぬか」

「や」

 すげなく拒絶するティエンファン。ユィーキが食い下がる。

「何故だ。母たちを嫌いになったか」

「…」

 黙り込むティエンファン。フォンリンが声をかけた。

「ティエンファン、ぬしの言いたいことを言ってやれ。特に母上に、どうして欲しいのか」

「…」

 すると、ティエンファンが枕の中で、ぼそっと何かを呟いた。

「何だ?」

 ユィーキが歩み寄る。

「…ばっかり。ちちうえばっかり」

「父上が、どうした」

「ははうえは、ちちうえのことばっかり! ちちうえが来たら、ティエンファンは放ったらかし!」

「!」

 はっと、目を見開くユィーキ。

「ちちうえも、ははうえばっかり! 一緒にいても、ははうえばっかり! ティエンファンは、一人ぼっち…」

 そう言うとティエンファンは、しくしくと泣き始めた。

「ティエンファンも、一緒がいいよぉ…おちんちん、してもいいからぁ…ティエンファンも、一緒ぉ…」

「…悪かった。母上を、お前から横取りしてたんだな」

 アスラは、横たわるティエンファンの肩を抱いた。ユィーキも、手を重ねる。

「母を許しておくれ。ティエンファンや…これからは、共に過ごそうぞ」

「ほんと…?」

「勿論だ。…それに、おちんちんはしなくていい。そんなことしなくても、お前はおれたちの子だからな」

 寝台の上で語り合う親子を遠目に眺めていたフォンリンは、ふと洟を啜ると、どこへともなく去っていった。
764 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/08(月) 21:25:30.36 ID:BHueXym60
安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(5/5日目 夜)
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 21:40:58.65 ID:Fx20q46MO
今夜は川の字で寝る
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 21:47:06.11 ID:lJPT8edO0
>>765
767 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/08(月) 22:04:17.39 ID:BHueXym60
ねる

安価下
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 22:06:51.19 ID:77Jezbz/0
>>765
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 22:09:44.08 ID:YgSk8ryPo
おつ
770 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/10(水) 20:06:25.88 ID:mebAlEGU0


 寝台に3人、手を繋いで寝息を立てる。アスラとユィーキ、間にティエンファン。
 船の揺れが、少しずつ弱まってくる。日が沈み、夜が更け、そして日が昇る頃…船の舳先には、広い大地が浮かび上がっていた。

771 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/10(水) 20:23:11.20 ID:mebAlEGU0
『Harem Simulator』



 噂話が聞こえない。
772 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/10(水) 21:19:42.69 ID:mebAlEGU0


 ジオの背に乗り、広い街道を歩く。前にティエンファン、後ろにユィーキを乗せても、ジオの脚は揺るがない。それでも歩き出すまでに時間がかかったのは、流石に慣れない船での長旅が祟ったのだろう。
 ジオの後ろには、5台の荷馬車。更に10台近くの馬車。後宮から帰ってきた人々を乗せているのだ。
 そして、それらを囲むのは、大きな旗を持った騎馬隊だった。港で待っていた彼らは、アスラを中心に陣形を組み、馬車を護衛している。鮮やかな赤の旗には『西方天守阿須羅』『玉公主』『蘭公主』『守護皇家朋友』と書かれている。

「夜には、華禁へ着きましょう」

 隊を先導する騎兵が、振り返って言った。

「かなり道がぬかるんでるな」

 蹄が沈むほど濡れた地面を眺めて、アスラは呟いた。すると、後ろからユィーキが答えた。

「ほんの数十年前まで、ここは雨の降り止まぬ地域であったと言う。これでも、持ち直したほうと聞いたぞ」

「…! そうか、雨の帳か」

 バルバス領の教会で、アルに聞いたことを思い出す。と同時に、失われてしまったバルバス領のことを思い出し、言葉を詰まらせた。



 広い牧草地帯に差し掛かると、牛飼いの娘が隊を抜けた。更に農耕地帯へ入ると、農民の娘が離脱した。シェンウェンや彼女の仲間とは、港で別れた。
 隊は、少しずつ小さくなっていった。



 日が傾く頃、周りに家が増えてきた。農耕地帯から話が伝わっているのか、沿道には大勢の人々が集まって、アスラやその周りの人に向けて手を振っていた。

「歓迎されておるぞ、我が王」

「それは良かった」

 ティエンファンも、にこにこしながら手を振っている。宿を借りて一休みしたおかげで、だいぶ元気を取り戻したようだ。
 建物が密集し、道路が硬く舗装されたものに変わっていく。夕日が山の向こうに沈み、辺りが赤い提灯の灯りだけになった頃、目の前に巨大な朱塗りの城が現れた。

「華禁に到着しました」

 先導の騎兵が言う。
 門の中から、2人の女が出てきた。それぞれ赤と青のチャイナドレスを着た女達は、深々と頭を下げると言った。

「勇者アスラよ。遥かクリストラより、ようこそお越しくださいました」

「ああ。…随分遅くなってしまったな」

「ええ。お部屋をご用意致しておりますので、今夜はそちらでお休みください。明朝、皇帝陛下に謁見し奉ります」



 華禁と呼ばれる城に併設された、これまた広い屋敷の一室に通された。

「凄いな、西禁とは比べ物にならない」

「当然よ。ここは、王朝そのもの。あれは、この城を模して造ったものだ」

 ユィーキが得意げに言う。ティエンファンは疲れ果てて、寝台の上でぐっすり眠っている。

「…そして、ここは華禁の後宮である」

「ここも、後宮? じゃあ、皇帝の」

「いかにも。妾もランファンも、ここで生まれた」

 そこまで言うと、ユィーキも寝台に上がった。

「…さて、もう寝よう。明日は早いぞ。何しろ、父上に拝謁し申し上げるのだからな」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(夜)
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 21:35:20.82 ID:5iTYcfm2o
ゆっくり寝て明日に備える
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 22:11:42.61 ID:Ul4cMvb60
>>773
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 23:59:34.25 ID:m2Tdnn6DO
>>773
776 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/11(木) 16:19:55.40 ID:MCJg4HP/0
「ああ、そうだな」

 アスラも、蝋燭を吹き消して布団に入った。目を閉じると、移動の疲れがどっと遅い、あっという間に意識は眠りの彼方へ落ちていった。



「悪鬼羅刹を下し、天下に平和をもたらした英雄の長子。剣を修め、年若くして数多の武勇伝を持つ、勇士たちの長にして、あらゆる人の文化を学び、何より詩を能くする、文人たちの柱」



 分厚い扉の向こうから、ランファンの声が聞こえる。白い正装を纏うアスラは、謁見の間の扉の前で、彼女の紹介が終わるのを待っていた。



「西方世界の守り手。広大なる領地の王。そして、天子さまの治められるオリエズマ王朝の盟友にして、この私を始め数多の姫君の、頼もしき夫にございます。さあ」



「!」

 アスラは唾を呑んだ。目の前で、扉がゆっくりと開くと、アスラはユィーキ、ティエンファンを後ろに連れ、広い謁見の間へと足を踏み入れた。
 中央に敷かれた赤い絨毯に沿って進むと、一番向こうは数段高くなっており、簾が降りている。それを囲むように、初老の男や女、少し置いて若い少女らが控えていた。

「…!」

 その中に、見知った顔を見つけた。フェイグゥだ。彼女は、幼い男児を腕に抱いている。アスラとの間に生まれた子だ。フェイグゥはアスラと目が合うと、小さく頷いた。
 一行は、広間の真ん中で立ち止まった。
 隣に来たランファンが「ここです」と囁くと、アスラは船の中で教わったように、その場に跪き、頭を下げた。

「クリストラより、シーヴァの子、アスラです」

 それからランファンが小声で指示する通りに、ぎこちない動作で礼を行った。
 一連の動作を終えて立ち上がると、彼は密かに息を吐き、額を拭った。

「…ほう」

 簾の側で控えていた一人の男が、感心したように声を上げた。

「見事な三跪九叩頭の礼であるな。蘭花から教わったか」

「恐れながら」

 頭を下げるランファン。その顔に、にわかに緊張が走った。
 簾が半分ほど上がり、玉座に座る足が露わになったのだ。



「朕が、オリエズマ王朝皇帝、条(ティア)である」



「! アスラ様」

 ランファンが慌てて跪く。彼女にズボンの裾を引っ張られ、アスラもその場に膝を突いた。



「ようやくこの場で見えることができて、嬉しく思う。朝貢も確かに受け取った」



「ど、どうも」

 朝貢というのは、ランファンが予めクリストラで買い集めていた陶器や、クリストラ風のドレスなどである。具体的な内容をアスラが知ったのは、船に乗る直前であった。



「朕の娘たちは、汝の気に召したかな」



「! はい。素晴らしき姫たちです。特に、ユィーキ」



「玉妃か。何が起こるか分からぬものよ。まさか、あの我儘娘が、これほど成長するとは。…張涯」

「は」

 一人の従者が、何かの額を持って来る。よく見るとそれは、かつてアスラがユィーキに宛てた手紙であった。
777 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/11(木) 16:30:02.70 ID:MCJg4HP/0
「覚えておるか。汝が、出産を控えた玉妃に宛てたものである。これほどの手を持つクリストラ人を、朕は知らぬ。この後、汝と語らえることを、楽しみにしておるぞ」

 簾が下りていく。どうやら、謁見はここで一区切り…

「恐れながら、父上」

 不意に、先程の男が口を開いた。

「いかがです。今この場で、かの勇者の詩を、聞いてみたくはありませんか」



「あ、兄上!?」

「父上!」

 同時に声を上げたのは、ランファンとフェイグゥだった。つまりこの男は、フェイグゥの父親、すなわちこの国の皇太子ということだ。

「アスラ様は、慣れぬ異国の地にて、初めてお会いし奉る天子さまへの礼で頭が一杯でございます」

「そうです。詠める詩も詠めませぬ。…お祖父様」

 ところが、下りかけた簾は途中で止まった。
 左右から、筆と硯、それに紙を持った従者が、アスラのもとへ歩いてきた。そのまま、絨毯の上にせっせと並べられていく。



「…何度も詠ませることになろう。そのために呼んだのだからな。なに、そう硬くなるな。今の心を、素直に詠むが良い」



「…はい」

 アスラは、深呼吸した。早ければこのタイミング、とは最初から覚悟していた。
 筆を執り、墨に浸すと、目を閉じて魂より湧きいでる何かに、意識を向けた。



安価下コンマ+50 出来栄え ゾロ目は99扱い
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 16:35:51.96 ID:b15g7rEx0
779 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/11(木) 17:04:47.18 ID:MCJg4HP/0
「海原を駆け…遥か東の国へ…」

 後ろから覗いていたユィーキが、ゆっくりと声に出す。

「太陽の源へ…愛し姫の郷へ…」



「…!」

 簾の向こうで、影が動く。



「父を偲ぶのは、この場に立ち会えばこそ」



 言い出したはずの皇太子の顔が、少しずつ青褪めてくる。



「…この尊き国を永らえさせた、我が父よ」



 水を打ったように、静まり返る謁見の間。
 やがて、簾の向こうから手を叩く音が聞こえてきた。それから堰を切ったように、その場にいた全員が拍手した。

「汝をここへ招いて、本当に良かった…!」

 皇帝が何か囁くと、何と簾が上まで開き、中から金の衣装に身を包んだ、年老いた男が姿を現した。

「!! アスラ様!」

 ランファンに促され、跪いたまま深く頭を下げると、皇帝は自ら段を下り、アスラのもとへ歩み寄ってきた。
 アスラの肩に手を置き、言う。

「異国の者でありながら、礼を尽くし忠に篤く…詩は、歴史に残るほどの腕前。何より、父への孝もわきまえている。…面を上げよ」

「…」

 顔を上げると、細く白髭を伸ばした男の顔は、思いの外痩せこけて、震えていた。しかし、その目だけは爛々と輝いて、アスラを見ていた。
 気が付くと、その場にいた人々は…ランファンやユィーキ、フェイグゥ、それに皇太子までもが、その場に平伏していた。

「この条の、残り僅かな終生の友となってはくれぬか。勇者の子よ」

「あ…ありがたき、幸せに…」

 ランファンから教わった一節を、たどたどしく絞り出すと、彼は満足げに頷いて玉座へ戻っていった。
 従者が、詩の書かれた半紙を、慎重に持ち上げて回収していった。
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 17:20:59.95 ID:YM3UpWxNo
やっば、持ってるねアスラ
781 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/11(木) 17:32:18.35 ID:MCJg4HP/0


「大成功! 素晴らしい、大成功ですよアスラ様!」

「ああ…と、とりあえず、良かった」

 寝泊まりした部屋に戻ると、緊張の糸が切れて寝台に倒れ込んだ。ランファンが飛びついて、大喜びで腕を握ってくる。ユィーキも、へなへなと椅子に座った。

「一先ず、アスラの一番の目的は果たしたな。…おうおう、疲れたな、ティエンファンや。しかし、これから母たちは、また父上のところへ行かねばならん…」

「まだ何かあるのか?」

「ええ」

 ランファンが、笑顔で頷く。

「客人としてのご挨拶は、ここまで。次は皇女として、天子さまに帰国のご報告を申し上げに参ります」

「ああ、そういう…」

 ぼろぼろのあばら家で、父と最初で最後に会ったことを思い出す。

「ゆっくり会ってくると良い。おれは、ティエンファンとここで休んでるから…」

「申し訳ありませんが、アスラ様」

「ん?」

 ランファンは、ずいと顔を近づけた。

「まだ、アスラ様にはお会いいただかなければならない相手が…」



 赤と青のチャイナドレスの従者に連れられてやって来たのは、城の中庭にある広い広場であった。
 そこには、10歳にも満たない子供たちがぎゅうぎゅうに集まっていた。

「静かに!」

 赤い服の従者…フォンが声を張り上げると、騒いでいた子供たちがしんと静まり返った。
 フォンが、更に続ける。

「お父様に、礼!」

 すると一斉に、子供たちが頭を下げた。



 10歳からの8年間で、実に166人。その全てが生き長らえたわけではないが、ここにいるのは全て、オリエズマ大陸の女たちとの間に生まれた、アスラの子供たちであった。



「…そうか。父親に…おれに会うのは、みんな初めてなんだったな」

 たった数分の、父との語らいを思い出す。この子達には、そんな思いはさせたくない。
 アスラは両手を広げて言った。

「…そうだ、父さんだぞ! ほら、おいで!」

 100人ちかくの子供たちが、歓声を上げて一斉に駆け寄ってきた。
782 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/11(木) 17:44:08.70 ID:MCJg4HP/0


「…」

「ちちうえ、おかえりー」

 ティエンファンにひらひら手を振ると、寝台に崩れ落ちた。
 あれからしばらく、子供たちと遊んだり、剣術を教えたり、詩を教えたりして大変だった。日が沈むと今度は皇帝たちと共に宴会だという。

「眠い…腹減った…」

 日没までは、もう少し時間がある。それまでどうしようか。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(午後)
@寝る

A街を散歩

Bその他要記述
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 17:45:03.47 ID:YM3UpWxNo
ティエンファンか体擦り寄せてくるので一緒にお昼寝
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 17:50:41.88 ID:xEXuT5xXO
2
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 17:57:41.42 ID:AoLBj95J0
ランファンに作法を教わる
786 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/11(木) 18:25:18.62 ID:MCJg4HP/0
じゃあ大陸の住民とか華禁の役人とかの案を
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1601639825/
に投げてちょ。セックスの可能性は殆どないし男でもいいよ

今日はここまで
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 18:45:50.79 ID:YM3UpWxNo
あいあいおつー
788 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/12(金) 16:35:21.69 ID:PTHQZ5wr0


「すごーい、ひろーい!」

 少し休んでから、ティエンファンを一緒に街へ出てきた。護衛の兵士に囲まれて歩いていると、市街の人々は何事かと道を開け、そしてアスラの存在に気付くと興味津々で沿道に集まってきた。
 見回すと、女も男も同じくらい、寧ろ男のほうが多い。後宮とは大違いだ。自分以外の男がこんなにいるのが、アスラには新鮮であった。



安価下コンマ
01〜30 店で軽食
31〜50 屋台で誰か呑んだくれている
51〜70 屋台で数人が談合している
71〜90 大きな荷馬車だ
91〜98 …何でここに?
ゾロ目 宣教師
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 16:41:06.00 ID:RFD977ADO
はい
790 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/12(金) 16:46:13.45 ID:PTHQZ5wr0


「…!」

 不意にアスラは足を止めた。

「ちちうえ、どうしたの…?」

「…」

 黙って見つめる先、広い通りの片隅に小さな台を設けて、一人の男が何やら声を張り上げていた。



「いずれ来る審判の日、赦されるには、神に全てを委ねること…」



 見覚えのある黒い服を着て、見覚えのある金の首飾りを下げているその男は、どこかで聞いたようなフレーズを数人の聴衆や素通りする人々に向けて延々と繰り返していた。



「良いですか、この世を創りたもうた神は、ただ一人。神を信じなさい。そうすれば、あなた方は救われます。全てが上手くいきます。神を…」



「…」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
@無視する

A声をかける

Bその他要記述
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 17:20:52.72 ID:wRaDlAU30
2
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 17:33:21.30 ID:snD4IlPUo
2
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 17:34:43.41 ID:RFD977ADO
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794 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/12(金) 17:48:02.55 ID:PTHQZ5wr0
「おい」

「…信じれば、神は必ずやそれに…何、もう少しで…って、ええっ!?」

 つかつかと歩み寄ってきたアスラに、男は驚いて台から降りてきた。

「これはこれは。こんな所で同郷の方にお会いできるとは思っておりませんでした。貴方も、信教を広めに?」

 アスラの手を握ると、ぞろぞろと集まってきた聴衆に向けて声を上げる。

「ほら、ご覧なさい! 私と同じく神を信じる、クリストラのお方です。ここでお会いしたのも、神の思し召し…」

「あんたは、ここで何をしている?」

「…はぁ?」

 男は眉をひそめる。

「見ての通り、布教活動ですよ。未開の民に、神の恵みを広めんと」

「未開だと? オリエズマの民が、未開だと!?」

 語気を強めるアスラに、男はたじろいだ。

「ひっ!? し、失礼ながら、貴方様は一体…」



安価下1〜3でコンマ最大 話題、行動
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 19:00:22.05 ID:wRaDlAU30
誰に言われてここに来た?
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