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【安価】続・ハーレムシミュレーター 第二部【R-18】

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843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:35:37.78 ID:fv0NMhDpo
けどぅ
844 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/14(日) 20:48:56.61 ID:/vUNN2h90
 アスラは、見送りに来た皇子に話しかけた。

「ここまで送ってくれて、ありがとう」

「…む、私か」

 彼はわざとらしく、くるりとアスラの方を向いた。オリエズマ人ながら長身で、無駄のない筋肉が付いているのが分かる。それに、目は細いが整った顔立ちをしている。

「何、礼には及ばぬ。父上のともがらとあれば、無礼があってはならぬ」

「兄上、世話になりました」

 ユィーキが言うと、彼はくっくっと喉を鳴らした。

「玉妃、ぬしからそのような、殊勝な言葉が聞けるとはな。ついこの間まで、すぐ癇癪を起こしては、やれ斬首だやれ車裂きだ…」

「あ、あまりからかうな」

 珍しく狼狽えた様子で、兄を制止するユィーキ。ケドゥは細い目を更に細めると、しみじみと言う。

「…時の流れは、偉大である。そして、かくも容赦がない」

「…」

「父上は、もう長くはないだろう」

「! 兄上は…長兄に代わり皇位を継ごうとは」

「無い、その気はない」

 彼は、首を横に振った。

「太子は、あくまで兄上だ。慣例を見出しては、禍根を残そう。それに…保兄はあれで、優しいお方だ。ただ、人を頼らず何でも一人でやろうとするから、ボロばかり出して…」

 そこまで言うと、わざとらしく両手で口を押さえた。

「…む、いかんいかん。どこで間者が聞いておるか分からん。帰ったら、首切り台へ直行とあってはかなわんからな」

 それから、船の方を指差す。

「そして、準備ができたようだ」

「では…」

 アスラは、頭を下げた。ケドゥは、笑って手を振った。

「ああ。…達者でな」



安価下3票先取
@到着までも行動安価とる

A到着まで飛ばす(エンディング直行)
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:49:38.91 ID:tk2T2bmf0
2
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:52:52.33 ID:fv0NMhDpo
1
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:53:13.78 ID:YkOgqb2Q0
1
848 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/14(日) 21:01:41.03 ID:/vUNN2h90
3票先取なのでどっちかに3票入るまで待つ
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 21:03:27.59 ID:42GXgcrVO
2
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 21:05:24.14 ID:XmaCc/XDO
1
851 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/14(日) 21:06:55.03 ID:/vUNN2h90
一旦区切る
船から降りた所で14週目開始なんですけど、このままエンディングにします? それともきっちり15週までやってからにします?
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 21:09:46.57 ID:fv0NMhDpo
なんかもう戻ってできることがない感じ……?
それなら14週終わりエンドでもオッケーです
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 21:13:01.07 ID:I1TKaELIO
エンディングの分岐がないならエンディングにいってもいいと思う
854 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/15(月) 19:29:57.17 ID:z1QPYvdK0
『Harem Simulator』





 遠ざかっていく陸を、甲板から眺める。

「あっという間の旅であったな」

「ああ。…良かったのか?」

「何が?」

 アスラは、去っていくケドゥの背中を見ながら、ユィーキに尋ねた。

「残らなくて。折角の故郷なのに」

「妾の故郷は、汝の隣よ」

 そう言って、肩を寄せてくるユィーキ。

「…そうか」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(1/5日目 日中)
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 19:43:11.83 ID:ERF8cA+YO
即興でリュートを弾きながら詩を詠んでみる

リュートが無いならティエンファンと戯れる。
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 19:47:59.79 ID:wQCfOhCi0
占いをする
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 19:59:04.73 ID:Xo6x2xS2o
>>856
858 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/15(月) 20:25:41.59 ID:z1QPYvdK0
「…そうだ」

 アスラは思いついて、船室へ走った。
 戻ってきた彼の手には、埃被ったリュートが握られていた。潮風の吹く中で、ばらばらになってしまった音を合わせると、アスラは弦を爪弾いた。

「だいぶ忘れたけど…何とかなるか」

「では一曲、相伴に与ろうか」

 ユィーキは、彼の前に座り込んだ。



安価下コンマ+60 出来栄え
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:26:44.49 ID:Xo6x2xS2o
ほいー
860 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/15(月) 20:34:44.67 ID:z1QPYvdK0
「月日は疾く去り、瞬く間に想起は難けれど」



 甲板にいた人々が、集まってくる。行きよりもだいぶ少ない。半分以上が、故郷に残ることを選んだのだ。



「華の星月は心に硬し。玉と環、我が腕に有れば」



「…ふっ」

 ユィーキがそっぽを向いて鼻を鳴らす。その顔が、微かに赤い。集まってきた人々が拍手をした。

「まあ、当然よな。妾とティエンファンがおれば…」

 風の音に隠すように、ユィーキが小さく呟いた。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(1/5日目 夜)
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:40:45.83 ID:wQCfOhCi0
占いをする
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:43:44.39 ID:Xo6x2xS2o
>>861
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:45:23.15 ID:W0vwDGyF0
>>861
864 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/15(月) 20:51:55.10 ID:z1QPYvdK0


 今回は、時間の進みがやけに遅い。船員に尋ねてみると、太陽の進みに沿って進んでいるので、日が沈むのが遅いのだそうだ。確かに、行きは逆に、昼と夜が目まぐるしく変わっていたように思える。
 ということで、まだ空が染まり始めたばかりだが、就寝したユィーキとティエンファンを尻目に、アスラは星図を広げていた。

「ちゃんと読めるかな…」



安価下コンマ
01〜30 星図が飛んでいった
31〜70 ぼんやりと
71〜90 すこし具体的に
91〜98 スイリン
ゾロ目 ???
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:58:01.02 ID:QtysUBSSO
99
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:59:02.07 ID:Xo6x2xS2o
867 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/15(月) 22:03:01.19 ID:z1QPYvdK0


「あ」

 突然、船室の扉が勢いよく開き、鋭い風が吹き込んできた。
 風は、床に広げた星図を巻き上げると

「…えっ」

 いつの間にか開け放たれていた窓から、遥か彼方へと吹き去ってしまった。

「お…おい!?」

 慌てて窓に駆け寄るが、もう遅い。夕陽を反射して輝く波の合間に、星図は一瞬の内に消えてしまった。

「…」

 アスラはしばらく、無情な海原を呆然と眺めていたが、やがて諦めて、ティエンファンの隣に横たわり、目を閉じた。当然、瞼の裏には未来など見えはしなかった。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(2/5日目 日中)
868 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/15(月) 22:05:29.79 ID:z1QPYvdK0
早いけどここまで

安価下
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 17:30:17.82 ID:U1utGCZu0
船に乗ってる知り合いを探す
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 17:31:52.28 ID:oKXCCYKvO
戻ってからのことを話す
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 18:28:46.50 ID:eH1/f0plO
>>870
872 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 18:53:08.72 ID:qFdGgRUF0


 寝たような、寝ていないような、気持ち悪い目覚めだった。空は明るく、窓の外は果てしない海原だ。サトンの荒野をラクダに乗って移動しているときは、この水のない土地をどうやって生きていくのか疑問に思ったものだが、こうして水しか無いというのも、生命の気配を感じず不気味であった。
 アスラは部屋を出ると、船内を歩き回った。知り合いに会えないかと思ったのだ。
 意外なことだが、ランファンは故郷に残った。曰く、「ユィーキはもう自分がいなくても大丈夫」とのことであった。



安価下コンマ
01〜10 誰もいない
11〜30 シェンウェン
31〜50 ランメイ
51〜70 パイラン
71〜90 パイラン+???
91〜98 フォンリン
ゾロ目 スイリン
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 18:58:02.42 ID:QnYFICtb0
a
874 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 19:02:23.76 ID:qFdGgRUF0


「…おや」

 船内の倉庫を覗くと、ランメイがいた。思えば、最初の頃は彼女の案内で北岸を訪れたものだ。ランファンが来てからは、彼女がその役割を担うようになり、彼女と話す機会も減ってしまった。

「何をしてるんだ?」

「物品に不備がないか、見直しておりました」

 手に持っている紙束を見せる。そこには、積み荷の内容がずらりと書かれていた。

「ですが、一段落ついたところです。御用であれば、何なりと」



安価下1〜3でコンマ最大 話題、行動
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 19:16:22.17 ID:QnYFICtb0
礼を述べる
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 19:29:51.32 ID:G2+cCfXLO
これからについて語る
877 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 19:48:45.68 ID:qFdGgRUF0
20:00まで待つ
この週は安価が少なければそのまま進める
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 19:49:31.90 ID:extmwAWy0
>>875
879 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 19:54:06.33 ID:qFdGgRUF0
「礼を言いたくて」

「礼? 私が何かいたしましたか」

「色々さ。オリエズマ領では、良くしてもらったから。それに、今回の訪問のことも」

「まるで、今生の別れにようにおっしゃいますね」

 ランメイは笑った。

「…私たちは皆、アスラ様の妻。夫に尽くすのは当然でございます。…とは言え、こうして感謝の言葉をいただくのは嬉しく思います」

 微笑み、頭を下げる。

「こちらこそ。大いなる庇護、愛を、感謝いたします」



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?(2/5日目 夜)
880 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 20:07:00.54 ID:qFdGgRUF0
20:15まで待つ
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:07:17.49 ID:3jlwGcW0O
ジオの様子を見に行く
882 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 20:20:43.75 ID:qFdGgRUF0


 その夜、アスラはランメイの案内で、船底に近い船室にいた。広い一角を占領して、眠っているのはジオだ。

「元気か?」

 声をかけるが、ジオは眠ったまま動かない。彼の脇には、山盛りの干し草が積んである。

「…食べ残すこと、あるんだな」

 アスラはぼやくと、長いたてがみを撫でた。皇帝との謁見の前に整えたのが、まだ残っている。ほんのり香の匂いがする。
 目を覚まさない彼を残して、アスラも寝室へと戻っていった。



安価下1〜3(20:30まで)でコンマ最大 どうする?(3/5日目 日中)
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:28:52.42 ID:71DwDIU2o
ティエンファンにオリエズマ大陸と後宮とどっちが好きかきいてみる
884 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 20:35:36.47 ID:qFdGgRUF0


 その日、アスラは何となく、ティエンファンに尋ねてみた。

「オリエズマと後宮、どっちが好きかい?」

「どっちもオリエズマだよ?」

「そうではない、ティエンファンや」

 ユィーキが横から補足した。

「母上の故郷と、父上の故郷。どちらが好きか? ということだ」

「えー…」

 ティエンファンは考えて…

「…ははうえの」

「! それは、どうして?」

「おじさま、おばさま、ともだち、いっぱいいるから。寂しくなかった」

「…」

 どうやら、彼女は華禁で相当可愛がられたらしい。ユィーキが、気まずそうにアスラを見た。

「…また行こうな」



安価下1〜3(20:50まで)でコンマ最大 どうする?(3/5日目 夜)
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:40:29.92 ID:QnYFICtb0
他の知り合いを探してみる
886 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 20:53:50.68 ID:qFdGgRUF0


 その夜、アスラは再び船内を散歩している。昨日のように、知り合いの顔を探していた。



安価下コンマ
01〜40 皆寝ているようだ
41〜60 マオジャン
61〜80 パイラン
81〜98 パイラン&???
ゾロ目 フォンリン&スイリン
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:54:02.50 ID:CsaWq5Obo
はい
888 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 20:58:01.09 ID:qFdGgRUF0


 光の漏れる部屋を見つけて、アスラはそっと入ってみた。

「…おや? これは」

 机に向かい、蝋燭を灯して本を読んでいるのは、マオジャンだった。

「大陸には残らなかったのか」

「ええ。やはり、異国の食材への興味は尽きませんので」

「その本は?」

 するとマオジャンは、こちらに開いてみせた。そこには、筆書きの絵と大陸の文字がびっしりと記されていた。

「我が国の料理本です。長く離れておりましたので、一度基本に立ち返ろうと」



安価下1〜3(21:10まで)でコンマ最大 話題、行動
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:59:52.33 ID:xFc/UqepO
せっかくだからみんなで食事
890 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 21:14:21.09 ID:qFdGgRUF0


「どうぞ。このようなもので恐縮ですが」

 眠い目をこするユィーキとティエンファン。それからアスラの前に供されたのは、白い杏仁豆腐だ。船上では火を使うわけにはいかず、このような冷たいものや、乾いたものが多い。

「どういう風の吹き回しか?」

「マオジャンと会ったせいで、小腹が空いてさ」

 そう言うとアスラは、匙で白い塊を掬った。



安価下1〜3(21:30まで)でコンマ最大 どうする?(4/5日目 日中)
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:16:10.61 ID:71DwDIU2o
詩作る
オリエズマ大陸での出来事で
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:21:08.71 ID:QnYFICtb0
知り合いを探す
893 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 21:33:09.82 ID:qFdGgRUF0


「…」

 何かに衝き動かされるかのように、船内を歩き回る。誰かに会いたい。誰かと話がしたい…



安価下コンマ
01〜20 誰もいない
21〜40 ヤーウェン
41〜60 パイラン
61〜80 ソンクー
81〜98 フォンリン
ゾロ目 スイリン
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:33:36.51 ID:extmwAWy0
895 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/16(火) 21:36:49.42 ID:qFdGgRUF0
 部屋を出たところで、パイランと鉢合わせた。

「おや、おはようございます。アスラ様」

「おはよう。…」

「…いかがなさいましたか?」

 柔らかい目つきで、アスラを見つめるパイラン。



安価下1〜3でコンマ最大 話題、行動



と言った所で今夜はここまで
殆どできることは無いので飛ばしていく
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:57:43.29 ID:eH1/f0plO
何故かわからないけど不安と話をする
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 23:41:03.34 ID:QnYFICtb0
そういえばオリエズマ領に戻った時に一緒にいた見知らぬ女性は誰?
898 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 19:01:24.70 ID:ZmOXr+Ap0
「あ…ええと」

 とっさに考えて…口から出たのは、くだらない質問だった。

「この前、クリストラから戻ったときにパイランの隣りにいたのは、誰?」

「誰…はて、誰だったか」

「何か、黒い眼鏡をかけてた」

「ああ」

 パイランは、顔色を変えず頷いた。

「カナンですね。私の弟子でございます」

「弟子? 何を教えてるんだ?」

「それはもう、私の技術など、持てるものを。あまり出来の良い弟子ではありませんが」

「ふぅん…」

「…そろそろ、ユィーキ様にご挨拶申し上げても?」

「! あ、ああ」

 慌てて脇にどけると、パイランは恭しく頭を下げ、主のいる部屋へと入っていった。



安価下1〜3(19:30まで)でコンマ最大 どうする?(4/5日目 夜)
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 19:07:00.27 ID:aEWSBWNk0
今日は休もう
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 19:10:08.51 ID:fLPCw6oe0
>>891
901 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 19:43:07.57 ID:ZmOXr+Ap0


 船内でできることは少ない。歩き回って海を眺めるか、部屋に籠もって寝るか…机に向かうか。



安価下コンマ+40 出来栄え
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 19:43:35.37 ID:5wVgObh0O
903 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 20:14:39.41 ID:ZmOXr+Ap0


「仲冬、華禁へ参る。天能く語り、詩尽くす…」

 筆を滑らせる。

「…疑うらくは我、其の求めを満たしたるや。我、其の礼と義に応え…っ、はあ」

 筆を置く。どうにもキレが悪い。やはり、夜は頭が働きにくいのだろう…
 書きかけの詩を残し、布団に入った。



安価下1〜3(20:30まで)でコンマ最大 どうする?(5/5日目 日中)
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 20:19:38.85 ID:aEWSBWNk0
ティエンファンと遊ぶ
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 20:21:21.16 ID:UvxI3mUMo
占いをする

このまま着いていいかに不安が……
906 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 20:34:25.20 ID:ZmOXr+Ap0


 船旅も最終日。アスラはティエンファンを連れて、甲板に上がってきていた。

「ちちうえー! ちちうえがおにー!」

 そう言うと、ティエンファンは甲板の上を走り回った。

「よーし、捕まえるぞ!」

 アスラは、逃げるティエンファンを追いかける。

「きゃはははは! あはははは!」

「はははっ! 待て待てーっ!」

 風の吹きすさぶ甲板を、笑いながら駆け回る。



安価下コンマ
01〜20 ティエンファンが転んだ
21〜50 捕まえた
51〜80 逃げ切られた
81〜98 捕まえた…
ゾロ目
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 20:42:26.28 ID:TqHYWysdo
いけー
908 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 20:56:45.48 ID:ZmOXr+Ap0


「…捕ま、えた!」

「あー、つかまったー」

 息を切らして、どうにか追いついた。へとへとでその場に座り込むと、ティエンファンは無邪気に言った。

「じゃあ次、ティエンファンがおにね!」

「ちょっ、ちょっと…休ませて…はあっ」



安価下1〜3(21:10まで)でコンマ最大 どうする?(5/5日目 夜)
909 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 21:17:17.87 ID:ZmOXr+Ap0


「ちちうえ、ははうえ、おやすみなさい」

「ああ、お休み」

「ゆっくりお休み。明日は、クリストラに帰るのだからな」



「…っ」

 ぐらりと、船が揺れた。きっと、移動用の道術を解いたのだろう。もうすぐ、クリストラに…



「…後は、この部屋か」



「…?」

 聞き慣れない声だ。それに、後はこの部屋とは、どういうことだ? 他の部屋は、もう…
 突然、扉が勢いよく開き、鎖帷子を纏った兵士が数人、部屋になだれ込んできた。

「! いたぞ! この方だ!」

「オリエズマ人もいる…どうする?」

「決まっている。…殺せ」



「!!」

 アスラは寝台から跳ね起きると、壁際の剣を拾って抜いた。

「抵抗なさらぬよう。クリストラ人は傷付けるなと、猊下のお達しです」

 兵士の一人が、槍を構える。穂先には、べったりと血が付いていた。

「まさか…他の人達は」

「異民族、異教徒は全て殺す! それが神の意志だ」

「ふざけるな!」

 アスラは剣を構えると、先頭の兵士に斬りかかった。

「くっ…捕らえろ!」
910 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 21:23:15.41 ID:ZmOXr+Ap0
「んん…何事……っ!!?」

「ちちうえ!? ははうえ…」

 目を覚ましたユィーキとティエンファンに、兵士たちが迫る。

「やめろ! 2人に触るな!!」

 アスラは剣を振り回し、兵士を牽制する。しかし、狭い船室では思うように動けない。
 硬い防備の兵たちに囲まれ、身動きが取れなくなる。

「あ…アスラ!」

「ちちうえーっ!」

「やめろ…やめろーっ!!」

 兵士が剣を抜き、ユィーキとティエンファンに向け、そして…
911 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 21:29:25.78 ID:ZmOXr+Ap0




「させん!」「!? ぐわっ」突然、兵士の腕が切り落とされた。「君は…」「お久しぶりです」そこにいたのは、分厚いマントを羽織った狼の獣人。太い両腕に、幅広の剣を握ると、ユィーキ母娘を庇うように立つ。「キママ! 助けに来てくれたんだ」「はい」「おのれバルバスめ! 纏めて殺して…ぐはあっ!?」兵士の胸を、槍が貫く。「勇者を助けよ!」「おおーっ!」なだれ込んできたのは、サトンの戦士たち。たちまち兵士を蹴散らすと、アスラとユィーキ、ティエンファンを、船の外へ…「助けて…」自由だ。これで、助かった…「助けて…」ユィーキも、ティエンファンも、オリエズマの皆も…



助けて…



912 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 21:44:13.83 ID:ZmOXr+Ap0


「いたいよぉ…」

「…」

「いた…ぃ」

 啜り泣くティエンファンの声が、消えた。
 その隣で、ユィーキは血に塗れて、動かない。

「助けて…たすけて…」

「これで全部だな。連れて行け」「はっ」

 動かない2人を、呆然と見つめるアスラを無理やり立たせると、兵士たちは船を降りた。
 全ての兵とアスラが降りると、無人と化した船目掛けて、無数の松明が投げ込まれた。
 炎に包まれ、沈みゆく船を残して、兵士たちは隊列を組んだ。アスラは、馬車に詰め込まれた。列が、動き始めた。





「今ここに、神の国は訪れた」

 黒山の如き聴衆に向けて、教皇…ユーダ1世は言った。

「全ての原罪は赦され、神を信じるクリストラ人には、大いなる加護が保証された」

 拍手が起こる。聴衆を、武器を持った兵士が囲んで、じっと監視している。

「もはや、王は不要。この私が神の手足となり、人々を導こう」



「万歳! 万歳!」「教皇猊下、万歳!」「神の国、万歳!」



「そして…我らの勇者が、この国を守り抜こう」

 教皇の隣に、車椅子に乗せられた勇者…アスラが、ゆっくりと姿を現した。その目は虚ろで、唇には血がこびりついている。
 しかし、聴衆にはそれが見えない。



「勇者、万歳!」「勇者アスラ、万歳!」「護教騎士団よ、永遠なれ!」



 車椅子が下がっていく。
 人々の熱気から遠ざかり…彼は、幾つもの塀を潜っていく。彼の後ろで、幾つもの門が閉まっていく。
 最後に彼は、一軒の館に入った。車椅子を押す修道士が館を出ると、扉が閉まり、何度も釘を打つ音が響いた。



「おかえりなさいませ」

 中で、一人のメイドが頭を下げる。

「護教騎士団団長、勇者アスラ。今日からはここが、貴方様の後宮でございます」

 裸の女たちが、絨毯の上で待っている。ここにいる全てが、彼の妻であった。
913 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/17(水) 21:48:45.70 ID:ZmOXr+Ap0




『Harem Simulator』

『Story mode : Knight end』



 あなたは、自らの役割を見事にこなしました。
 あなたは平和と人類統合の象徴として、後宮を離れること無く、女たちと絆を育み続けました。
 心配はいりません。全てを失ったあなたは、これからも女たちと絆を育み続ければよいのです。ただ、飼い主が変わっただけ。

 あなたは、そこにいればいい。いるだけでいい。ただ、欲望のまま、女たちと交わればいい……
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 22:38:09.36 ID:m6SvzRPIO
乙ったか

エディットモードでは出番の無かったキャラを出す以外に「マリア・カデンツァ主演によるあの時こんなことが起こっていた、マリア生存やクリスタ誘拐阻止など違うルートにいくための条件・ヒントなどを明かしたり、参加者の質問に答えていくメタ全開タイガー道○的サムシング」とか見たいな
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/18(木) 00:51:52.91 ID:jCWGz5Gb0
本国行った時点でこのルート確定?最後自由行動がやたら多いのが気になったが、内容次第で別ルートもあり得たのだろうか
916 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/18(木) 06:44:26.79 ID:3S+yvgHf0
そういうメタ要素も含めて第三部ということにしようかな
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/18(木) 07:28:58.50 ID:Jep+xFtgo
ぜひー!
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/18(木) 13:45:26.33 ID:FuIECHBq0
ぜひ
ヘンリ、すまん。疑っていた上に忘れていたわ…
919 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/19(金) 19:46:53.11 ID:2afipm9W0
『Harem Simulator』





 外で、花火の音がする。今日は、『護教騎士団団長アスラ』の、50歳の誕生日らしい。

「…」

 広い石の湯船に浸かっていた彼は、分厚い壁の向こうからその音を聞いた。そうして、ふと立ち上がった。
 一緒に湯に浸かっていた女たちは、怪訝な目でこの主を見た。



”『花火』である”



「…」

 細い廊下を、裸のまま、ふらふらと進む。開けっ放しのガラス戸をくぐると、この屋敷で唯一陽の光の差す、中庭へ。



”我らの発明した『火薬』で、クリストラ人は礫を撃ちおったが、風雅を重んじる我らはこうして、炎の花を咲かせて愛でるのだ!”



「…知ってるよ。君が、教えてくれたんだ…」

 空を見上げると…細く切り抜かれた空に、炎の花弁。



”アスラ…”



「!」

 振り返ると、愛しい人。
 急いで駆け寄る。そこにあったのは、古ぼけた水瓶。雨水が縁まで溜まって、その水面に…



”汝は、妾の婿にするぞ”



「ああ…ああ…」

 口づけを。初めて会った日のように。
 水面に顔を寄せ…唇を付け…顔を浸し…





920 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/19(金) 19:47:48.91 ID:2afipm9W0


 噂話が…水が…何も、音が…呼吸すら…





 ___何も、聞こえない…
921 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/19(金) 20:01:06.10 ID:2afipm9W0


「…!」

 気が付くと、アスラはオリエズマ島国風の、畳張りの部屋にいた。部屋の真ん中には、布団の張られた四角いちゃぶ台があって、その上には柑橘の盛られた籠が鎮座している。
 布団に足を入れてちゃぶ台を囲んでいるのは、エリスアルネス、ウラナエアルス、そしてシーヴァ。

「…?」

 首をひねっていると、エリスが空いているちゃぶ台の一面を叩いて言った。

「アスラ、いらっしゃい」

「…あ、ああ」

 言われるままに、布団に足を入れて座る。中はとても暖かい。
 エリスが、みかんを差し出して言った。

「お疲れ様。あなたは死んだわ」

「死んだ? …いや、こうして」

「人の殻を捨て、我らの領域に至ったのだ」

 みかんを剥きながら言うウラナエアルスに、アスラは今更のように驚いた。

「魔王が、何でこんなとこでくつろいでるんだ? それに…父さん…?」

「ああ」

 シーヴァが、気まずそうに顔を上げる。彼は申し訳無さそうに言った。

「心配をかけて済まなかったな。ウラノと再会してからは、おれはここにいた」

「あなたの子を身籠ってからは、わたしもいたわ。…これで、一家が揃ったわ」

「一家って…おれは魔王の子じゃないし、エリスの子は一体…」

「あなたも、ウラナエアルスの子よ。厳密には、ウラナエアルスが捨てた人の殻の子。あなたはシーヴァの体を受け継いで、わたしはシーヴァの魂を受け継いで生まれた。そして、わたしたちの子はシーヴァとなって、ここにいる」

「…?」

 訳がわからない。しかし、深く考えるのが無意味だということも、何故だか理解できる。
 アスラは諦めて、みかんを剥き始めた。

「ということで」

 エリスはおもむろにリモコンを手に取ると、ブラウン管の電源を入れた。そこに映るのは、幼い日のアスラ。

「思い出ビデオの鑑賞会としましょうか。…恥ずかしいでしょ。わたしも、ここに来てから数年間は同じことをやらされたわ」

「気休め程度だが、過去に通らなかった道を見ることもできる。お前の見たいところを見ていくとしようか」



安価下1〜3でコンマ最大 見たいシチュエーション
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/19(金) 20:06:18.97 ID:XZHCwNclo
リーリレウと生まれた娘に連れられて空をお散歩
からのスカイセックス
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/19(金) 20:07:29.43 ID:NYVk8I3h0
スピーネの生み出した生物兵器によって崩壊する建国派
材料はアスラの精液
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/19(金) 20:08:20.78 ID:ncHXMPwsO
イツキとセイコの親子同時出産
925 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/19(金) 20:09:25.19 ID:2afipm9W0
とこんなノリで第三部をやっていこうと思う
前スレの方に娘案投げてもいい。先着1名で
926 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/19(金) 20:12:45.24 ID:2afipm9W0
あ、今日はここまでです
出先でノーパソの充電器を持ってき忘れたので
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/19(金) 20:34:51.12 ID:VuAxVj9no
一応投げといた
おつ
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/19(金) 23:29:00.00 ID:XZHCwNclo

期待
929 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/20(土) 21:37:12.44 ID:eFUvm5W50
『リーリレウと生まれた娘に連れられて空をお散歩』





「レーが、飛べるようになった、ぞ!」



 石の街に来ると、リーリレウとその娘、レーレヌイが待っていた。
 10年間、卵を温め続けた末、遂に生まれたのは、人間の女の子だった。レーレヌイと名付けられたこの娘は、人間以上のスピードで成長し、数年で10歳くらいの見た目まで大きくなった。

「レー、パパに、飛んでるとこ、見せるぞ!」

「…はーい」

 気怠げに返事するレーレヌイ。どうも彼女は、見た目の割に考え方は進んでいるらしく、朴訥な母親に突っ込むことが多い。
 とは言え根は素直なので、言われたとおり広いところに立つと、両腕を広げて息を吸った。

「すぅーっ……ふんっ!」

 次の瞬間、レーレヌイの両腕から鮮やかな赤色の羽毛が生えてきた。それは腕から胴体、足、顔にまで広がり、彼女の全身を覆い尽くしてしまった。羽毛に埋まった顔に、黄色い目が開き、鋭い嘴が伸びる。両脚は鱗に覆われ、鋭い爪が伸びた。
 甲高い声で鳴くレーレヌイ。大きな翼をはためかせると、空へ飛び上がった。

「どうだ、飛んだ、ぞ!」

「ああ!」

 誇らしげなリーリレウ。自分も翼を広げ、アスラに向かって言った。

「背中に、乗れ」

 言われたとおり彼女の背に負ぶさると、リーリレウも翼をはためかせて空へ飛び上がった。
 少し上でレーレヌイと合流すると、言った。

「よし、一緒に、飛ぼう!」



 石の街が、遥か眼下に見える。冷たい空を、リーリレウは笑いながら飛び回り、レーレヌイがその後ろにぴったりと付いてくる。まだ飛ぶのに慣れていないのか、時折高度が下がったりするが、その都度リーリレウも高度を下げ、フォローに回った。
 しばらく飛び回ると、疲れたレーレヌイが先に地面へと降りていった。
 下からこちらを見上げる娘を見ながら…ふと、リーリレウが言った。

「夢が、叶った。家族は、いい、な!」

「ああ、そうだな」

「リー、もう一人、欲しくなった、ぞ!」

「…うん?」
930 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/20(土) 22:20:41.46 ID:eFUvm5W50
『からのスカイセックス』



 気が付くとリーリレウは、アスラを背に乗せたまま、お尻を突き上げるような奇妙な姿勢になっていた。

「あ、危ないぞ」

「大丈夫、だ。ちゃんと、支えてる」

「…」

 片手でリーリレウの背中に掴まったまま、片手で慎重にズボンを下ろす。

「うわ、寒っ」

 冷たい風にさらされて、肉棒も縮こまってしまう。温かい羽毛にこすり付けると、どうにか元の大きさくらいには戻ってきた。

「ん…♥ ここ、ここ、だぞ」

 恐る恐る後ろへずり下がる。ペニスの先端でお尻を探ると、ぬるんと温かい穴に入った。

「ああっ♥」

「うわぁっ!?」

 嬌声と共にぐらりと揺れ、アスラは思わず叫んだ。リーリレウはすぐに姿勢を立て直すと、お尻を器用に揺する。

「わ、あっ、ああっ」

「ふぅっ♥ んっ、遠慮、するなっ♥」

「え、遠慮とか、そういうのじゃ、あ、ああっ!」

 また上下に大きく揺れた。慌ててしがみつくと、ペニスがどこかに当たったらしく、穴がきゅっとすぼんだ。

「はぁっ♥」

「うあっ」

 自分でも訳の分からない内に、アスラは射精していた。



「…何を上空で盛ってるんですか」

 地面に降りると、レーレヌイが白けた顔で母親を見た。

「み、見てた…のか」

「当然でしょう。全く、パパに何かあったらどうするんですか」

「ま、まあまあ」

 間に入るアスラ。レーレヌイは、そんな父親をちらりと見ると、ぷいと顔を背けてしまった。

「…のに」

「何?」

「…何でも無い、です!」

 レーレヌイは撥ねつけると、巣になっている木の根元の向こうに逃げてしまった。
931 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/20(土) 22:26:20.14 ID:eFUvm5W50




「…レーレヌイ、か」

「そうか、彼女はあの時の怪鳥か」

 再生を終了すると、シーヴァがぼやいた。

「あの暴れん坊が、あんな風に」

「卵は、無事に孵ったのかな」

 アスラが呟くと、エリスはみかんの房を分けながら答えた。

「クリストラ兵が攻めてきた時、リーリレウは卵を守って動かなかったわ。木ごと巣を切り倒されて、落ちてそのまま死んだ。卵も割れた」

「…」

「さ、次にしましょ」

 エリスは、再びリモコンを取り上げた。



安価下1〜3でコンマ最大 見たいシチュエーション
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 22:31:19.67 ID:LH2CatoNO
マリア・カデンツァ主演によるメタ全開タイガー道○もどき

>>1が想定していたルート(プロット)やあの時こんなことが起こっていた、マリア生存やクリスタ誘拐阻止など違うルートにいくための条件・ヒントなどを明かしたり、参加者の質問に答えていくコーナー
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 22:32:25.57 ID:PZhf/TRAO
>>924
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 22:32:51.77 ID:w0uQBI8z0
ソフィーとその子どもたちとの親子生活 
親子でカルテットしたりとか、子どもを起こさないように声を押し殺しながらのいちゃラブエッチとか
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 22:33:57.47 ID:IdBVKLtG0
アスラを返り討ちにして捕らえたスピーネの生み出した生物兵器によって崩壊する建国派
捕まったアスラは生物兵器を生み出すため搾精され続けた
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 22:38:19.30 ID:TE5w6ncVo
ありがとうございました!
レーちゃんも可愛いわ、案出してくれた方にも感謝!
あと>>1は本当にドS
正史突き付けなくてもいいじゃないっすか……(血涙)
937 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/20(土) 22:39:22.34 ID:eFUvm5W50
基本1日1題ずつかな
あと採用されてないけど>>935 スピーネは建国派所属だが裏切るということでよろしいか
938 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/20(土) 22:40:41.57 ID:eFUvm5W50
あ、ソフィーとの生活か
例によって子供案頂戴。最低でも2人。男の子でもいいよ
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 22:41:41.11 ID:IdBVKLtG0
よろしいよ
940 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/24(水) 19:06:38.19 ID:rF5bwbhM0
『Harem Simulator』





 馬車を降りると、一面の花畑であった。

「わあーっ!」

「綺麗…」

 感嘆の声を上げながら、次々に降りてくる2人の娘。母の手を握って降りてきたのは、末っ子でただ一人の男児、テイシロだ。最後にアスラが、大きなバスケットを持って馬車を降りた。

「ああ、良いところだ」

「本当に…」

 うっとりと呟くソフィー。長女のリアリーは、アスラの荷物運びを手伝い、次女のラシェーラは花畑を見つめて何か物思いに耽っている。
 アスラが敷物を敷き、ソフィーがバスケットを開けると、中からサンドイッチやソーセージ、ポテトやサラダの詰まった弁当箱が出てきた。

「さあ、皆さん」

 ソフィーが手を叩く。

「まずは、お昼にしましょう」



 快晴の野原で食事を終えると、一家は馬車から、各々の楽器を出してきた。アスラはリュート。ソフィーはフルート。リアリーがチェロで、ラシェーラとテイシロはヴァイオリンだ。
 調律を終えると、誰ともなく旋律を奏で、それに他の音が重なっていく。
 日が傾くまで、花畑には息のあった美しい音色が流れ続けた。
941 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/24(水) 20:49:21.28 ID:rF5bwbhM0


「ん…っ♥ 今日は、子どもたちが…ぁんっ♥」

「そうだね、だから声を抑えないと」

「あぁっ♥」

 ベッドの上で、アスラはソフィーの腰を抱き、豊かな乳房を掴む。
 一番下のテイシロでも10歳で、もう1人で寝られる歳だ。それでも、子どもたちが寝ているのは壁一枚隔てた隣の部屋。声を上げれば、簡単に聞こえてしまう。
 押し殺したような、細い声で喘ぐソフィー。アスラは寧ろ愉しむように、彼女の性感帯を指で愛撫していく。

「乳首、硬くなってる」

「あ…やっ♥」

「テイシロはとっくに乳離れしただろ。おっぱいがまだ張ってるぞ」

「んっ♥ あ、アスラ様が、いつも吸われるから…あ、ぁっ…♥」

 ショーツの中に手を伸ばし、湿った膣穴に指を挿し込んだ。たちまち、熱い蜜が溢れ出して泡を立てる。

「あっ♥ あっ、あっ♥」

「ほら、隣に聞こえるぞ」

「っ! …っっ♥」

 両手で口を塞ぐと、漏れる吐息に水音が混じって、却って寝室に響き渡る。ソフィーは口を押さえながら、涙を浮かべて快感に耐える。
 その手の隙間から、ソフィーは息を呑んだ。

「挿れるぞ」

「っっっ〜〜〜♥♥」

 ぱんぱんに張った肉棒が、とろとろのソフィーの膣穴に呑み込まれる。そのまま腰を振ると、ぱちんぱちんと肉のぶつかる音が響いた。

「っ♥ っっ♥」

「はっ、はあっ…」

 ソフィーの膣が、きゅうきゅう締まってアスラに絡みつく。まるで、きつくペニスを締め付ければ、水音が少しでも抑えられるとでも言わんばかりに。

「っ…っ、んむっ♥」

 喘ぎ声の代わりに、ソフィーはアスラの肩を掴んで引き寄せ、唇を押し付けた。そのまま激しく、舌を絡め合う。アスラのペニスが、びくびくと震え出し、更に膨らむ。

「っ…うっ」

「っっっ〜〜♥♥♥」

 びゅうびゅうと勢いよく、精液が子宮の奥を叩く。その熱にソフィーは絶頂し、膣の壁を絞るようにうねらせる。
 唇を離すと、アスラは囁いた。

「…4人目、だな」

「…はい…♥」
942 : ◆WEXKq961xY [saga]:2021/02/24(水) 20:58:18.49 ID:rF5bwbhM0




「…おれ、ソフィーの子供に会ったことなかった」

「…」

 興味なさげにみかんを口に運ぶウラノ。シーヴァはこたつから出ると、どこかへ行ってしまった。

「ソフィーは、無事だったのかな」

「概ね、この映像の通りよ」

 エリスの返答に、ほっと胸を撫で下ろす。

「そうか、良かった…」

「相手が、あなたでないことを除けばね」

「…っ!?」

 そこへ、シーヴァが戻ってきた。手には、肉や野菜、それに薄焼きのパンが盛られた大皿を持っている。

「アスラも来たことだし、折角だから作ってみた。親父の故郷の料理で、お袋も好きだった…ん? どうしたアスラ。浮かない顔で」

「…」

「さ、次にしましょ。…あなた、ケバブ以外に作れるものはないの?」

 雑にリモコンを操作すると、さっさと放り投げた。顔をしかめながらも、エリスは慣れた手付きでパンを取り、具を挟んで食べ始めた。



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