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【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです R-18の3巡目

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549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 17:45:03.86 ID:jupjs9oH0
ワイズが王国から指名手配される数時間前
―――― 

―― 

―

〜王国・ベルフェの情報屋〜

???「失礼します」

ワイズが店から出て、しばらく時間が経った後、入ってきたのは明らかにサイズの合ってないぶかぶかの黒いローブと仮面で顔を隠した小さな魔女だった。
 
ベルフェ「いーらっしゃいませー! どんな情報をお求めですかぁ! 仮面のお嬢ちゃん!」

???「ベルフェさん……相変わらず、元気そうで」

ベルフェ「おう!……前にどっかで会ったことあるっけ?」

???「……いえ、今はまだ」

ベルフェ「ん?……まぁいいや、もしかしてこのベルフェ様を討伐しに来たのか?」

???「いえ……闇国の情報が欲しいのですが」

ベルフェ「あっはっはっ!マトモな客だ!勿論取り扱ってるぜ、どんな情報が欲しい?」

???「……地図とそれから――」

ベルフェ「はいはい――にしても闇国か。お嬢ちゃんは見た感じ、私らとも七聖剣のクソ野郎共にも渡り合える位の手練れだろ?こんなもん無くても知ってることばかりだと思うぜ?」

ベルフェはそう言いながら紙をテーブルに広げつつ、棚を色々漁っている。

???「久しぶりに訪れるので、色々忘れてしまいまして」

ベルフェ「ふーん、そっか」

ベルフェは眼鏡を掛け、ペンを手に取った。

ベルフェ「よし、情報は今から紙にまとめてやる。値段はそうだなぁ......貴重な情報を取り扱うから、金貨5枚!だけどあいつ以外の久々の客だし3枚でいいぜ」

魔女はぶかぶかのローブの袖から一枚ずつ金貨を取り出し、カウンターに並べた。

ベルフェ「はい、毎度ありー!んじゃそこらでちょいと待ってな」

仮面で表情は分からないが、魔女は椅子に座ってベルフェの作業をじっと見ている。
しばらくペンの音だけが部屋に響いていた。

―――― 

―― 

―

ベルフェ「ふぅ、一丁あがりっと」

ベルフェは眼鏡を外しながら地図と出来上がった情報をまとめた紙を魔女に手渡す。

???「ありがとうございます、ベルフェさん」

ベルフェ「今後ともご贔屓に〜」

魔女は礼を言って、ドアの方まで歩いていく。

???「ベルフェさん」

魔女はベルフェの方を振り向き、

ベルフェ「ん?」

???「――ワイズさんをよろしくお願いしますね」

そう言い残して店を後にした。

ベルフェ「……なんであのがきんちょの名前が出てくるんだ?」

魔女が出ていった後、しばらくしてまたドアが開いた。

ベルフェ「はい、いらっしゃま......なんだローアか」

ローア「――やあ、ベルフェ。面白い話があるんだけど聞いてくれるかい?」
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