ロリババア狐「お前にこの神社を守れる力はあるのか?」巫女「守る?」

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128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 01:40:39.96 ID:sttMz3WO0
〜数時間後〜

巫女「はぁ…はぁ…竜巻のイメージ…」

ロ狐(まだ妖力が残っておるか…。やはり素質は間違いなくある。この力さえ活かせれば勝てる見込みはあるはずじゃ…)

巫女「うりゃぁぁあ!!」ビュオン

ロ狐「ほう…。ここにきて威力が上がったか。妖力のコントロールが上手くなってきたな」

巫女「どうですか…!はぁ…。はぁぁー…もう限界…」

ロ狐「ふむ…。まあ良いじゃろう。コツを掴んだな。少し休憩にしよう」

巫女「やったー」

ロ狐「お主ちゃんと菓子は携帯しておるか?」

巫女「一応!クッキーとかなら」

ロ狐「うむ。そういうとこはしっかりしておるの」

巫女「そういうとこって!全体的にしっかりしてますよ!私遅刻だってした事ないじゃないですか」

ロ狐「まあ言われてみればそうか」

巫女「はぁー。すごく疲れました…。でも、なんか…今までで1番やりがいがあって楽しい仕事だなーって思います」

ロ狐「まあやりがいは間違いなくあるじゃろうな」

巫女「ですねぇ〜。あーお給料日楽しみだな〜」

ロ狐「っっ!」

巫女「頑張って働いて稼ぐ!稼いだお金で美味しいものを食べる!生きてるって感じしますね!」

ロ狐「う、う、うむ」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 01:48:50.80 ID:sttMz3WO0
巫女「時給2000円っていう求人票をみた時は、ほんとに貰えるの!?って思いましたけど、命がけの妖怪退治ですもんね〜。それくらい貰えますよね!」

ロ狐「2000円!?!?」

巫女「えっ?」

ロ狐「あ、いやなんでもないぞ…」

巫女「…そういえば私全然休んでないなぁ。一日だけ二日酔いで休みもらいましたけど…。まあ楽しいからいいんですけどね!それにお給料増えますし!」

ロ狐「……」

巫女「私疲れるのはいいんです。人間関係で精神すり減らすのが一番苦手で…」

ロ狐「なあ巫女…」

巫女「はい?」

ロ狐「疲れておらんか?肩、揉むぞ」モミモミ

巫女「え゛っ!?ど、どうしたんですか!?」

ロ狐「いや…こう、思い返してみたら…お前には少し無理をさせたなぁと…」

巫女「な、なんですか急に!?」

ロ狐「あーーお前肩がめちゃくちゃこっておるではないかーー。一週間後の勝負が終わったら二日間くらい休め休め」モミモミ

巫女「えっえっ!?なんですか!?ま、まあお休み貰えるなら…休みますけど…」

ロ狐(時給2000円じゃと!?そんな額で募集したのかわしは…この巫女一日何時間働いておった!?下手したら朝から深夜まで神社におったぞ…多少ちょろまかしてもばれんか…?)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 01:59:50.37 ID:sttMz3WO0
巫女「二日間のお休みかぁ。どこか行こうかなぁ…。それとも家でのんびりしようかなぁ」

ロ狐「そういえばお主家では何をしておるんじゃ」

巫女「家ですか。基本ゲームか寝るかですね…」

ロ狐「………」

巫女「なんですかその『こいつ女として終わってるな』って目は!?」

ロ狐「まあ…良いと思うぞ…。人それぞれじゃしな…」

巫女「絶対良いと思ってないですよね!?言っておきますけどね!私お菓子作ったりもするんですよ!?このクッキーだって手作りですから!!」

ロ狐「ほぉ。なんじゃ、料理もできるのか」

巫女「できますよ!!食べてみてください!美味しいですから!」

ロ狐「………」

巫女「なんですかそのめちゃくちゃ微妙な顔は!!美味しいですよ!ほら!食べて!」

ロ狐「分かった分かった…。仕方ない。食ってやるわ」

ロ狐「……」モグモグ

巫女「どうですか!」

ロ狐「…まあ、あれじゃな…。美味い…」

巫女「ほらね!!美味しいでしょう!!」

ロ狐「ぐぬ…悔しいが美味いではないか…」

巫女「悔しいってなんですか!」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 02:05:31.52 ID:sttMz3WO0
巫女「神様は料理とかするんですか?」

ロ狐「わしはせんなぁ…」

巫女「………」

ロ狐「おいなんじゃその『神様の方が実は女として終わってるんじゃないか?』という目は!」

巫女「神様…神社ではいつも何をしてるんですか」

ロ狐「戦うか寝るか食べるか…」

巫女「いつの時代の人ですか…」

ロ狐「いいんじゃ!!神はそういうもんなんじゃ!」

巫女「私がイメージしてた神とはかけ離れてますね…」

ロ狐「人間のイメージする神なんて知らんわ。妖怪を殴り倒して飯食って布団で寝るのが神じゃ」

巫女(そうなのかなぁ…)

ロ狐「さあ、そろそろ修行再開じゃ」

巫女「はーい。頑張ります!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 02:32:52.04 ID:sttMz3WO0
〜夜〜

巫女「うううー…もうダメ…」

ロ狐「ふむ…。まあ一日二日では無理じゃろうからな。とりあえず今日は終わりにするか」

巫女「はーーい…」

ロ狐「明日もここで修行じゃからな」

巫女「はぃ〜」

〜二日後〜

巫女「どりゃあ!!」ビュオン

ロ狐「……」

巫女「はぁ…はぁ…」

ロ狐「確実に強くなっておるが…」

巫女「竜巻には遠いですね…」

ロ狐「うーむ」

巫女「大丈夫ですかね…。もう今日で三日目ですよね…」

ロ狐「……」

巫女「このままだと…やばいかも…」

ロ狐「人体の急所を狙う修行に切り替えるという手もあるぞ」

巫女「い、いや私頑張ります!なんとかしてみせます!」

ロ狐「頑なじゃの…」

巫女「巫女としてクリーンに勝ちますから!!」

ロ狐「変なことにこだわりおって」

巫女「ほら、スポーツでもクリーンな戦いの方がカッコイイじゃないですか!」

ロ狐「妖怪退治はスポーツではないんじゃぞ」

巫女「今回は妖怪との勝負ではないのでっ!」

ロ狐「はぁ…。まあ、お主の言った通りルールがある可能性があるからの…今回は良いが」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 02:40:55.62 ID:sttMz3WO0
×二日後
〇一日後
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 02:49:38.99 ID:sttMz3WO0
ロ狐「お主、回転の意識が足りておらんのではないか」

巫女「回転の意識…」

ロ狐「風の威力はそれなりに上がってきた。だが完全に物を遠くに吹き飛ばす風じゃ。巻き込むような風ではない」

巫女「なるほど…。分かりました!分かりましたよ神様!」

ロ狐「なんじゃ」?

巫女「今の私が竜巻を出す方法…それは!私自身が回転して風をおこす!」

ロ狐「はぁ?」

巫女「うおりゃぁぁぁあ」グルグルグルグル

ロ狐「そんな方法で…」

巫女「どりゃあ!!」ブォン

ロ狐「…おぉ!」

巫女「竜巻…!っぽいのが出ましたね…」

ロ狐「ああ…ほんのり竜巻を感じるものが出たな…」

巫女「これいけそうじゃないですか!?」

ロ狐「可能性が出てきたのう!よ、よし!もう一回じゃ!」

巫女「はい!!」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/04/30(金) 14:34:07.88 ID:sttMz3WO0
巫女「うりゃぁぁあ!」グルグルグルグル

巫女「どりゃあ!!」ブォン

ロ狐「うむ…回転の意識が出来てきたか」

巫女「まあ…私自身が回転してますからね!」

ロ狐「よし、この練習を続けるぞ!」

巫女「はいっ!でもこれ…目が回って気分悪いです…」

ロ狐「うむむむ…軟弱な三半規管じゃな…」

巫女「あー…気分悪い…」

136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/01(土) 05:20:20.58 ID:fkSdh2ht0
〜数時間後〜

巫女「はぁ…ふぅ…」

ロ狐「うーーーむ…思ったより進捗は良くないのぅ」

巫女「疲れるし目が回るし気分悪いし…回転するのいいアイデアだと思ったんだけどなぁ…」

ロ狐「悪くはなかったがのぅ…」

巫女「何が足りないんだろう…」

ロ狐「うーーむ。なんとか今日中にもう少し進めたかったが…これ以上は明日に響くな…。今日は終わりじゃ。また明日にしよう」

巫女「はぃぃ…このままここで寝れちゃうくらい疲れました…」

ロ狐「ほんとに寝るでないぞ?風邪をひかれては困るからのう」

巫女「頑張って家まで帰ります…」

ロ狐(足りないもの…。神社に帰ってから考えてみるとするか…)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/01(土) 05:42:45.47 ID:fkSdh2ht0
〜次の日〜

ロ狐「巫女よ!!わしが一つ良い案を考えてきたぞ!」

巫女「おぉ!良い案とは?なんでしょう?」

ロ狐「これじゃ!!」

巫女「…それは…箒?武器として頂いたやつですよね」

ロ狐「そうじゃ!とりあえずこいつを持って、回転して投げてみろ」

巫女「は、はい」

巫女「うおおおお」グルグルグルグル

巫女「とりゃ!」ブン

ロ狐「うむ。どうじゃ、回転してとんでいったじゃろ?」

巫女「はい」

ロ狐「あのイメージじゃ!あんな風に風もグルグル回ってとんでいくのをイメージするんじゃ」

巫女「なるほど…!イメージしやすくなりました!」

ロ狐「ほれ、次は妖力を使って箒をぶん回すのじゃ!飛ばした箒はわしが回収してやる」パシッ

巫女「ありがとうございます!私も早く武器回収できる力身につけないと…」

巫女「よーし今日こそいけそうなきがする!」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/01(土) 12:49:44.14 ID:hZ/jrpfoo
うーんこの脳筋師弟…w
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 00:27:35.26 ID:FbZjN89N0
巫女「うおぉぉ」グルグル

巫女「おりゃぁ!!」ブォン

ロ狐「おぉ!!よい!よいぞ!かなり良くなった!」

巫女「やった!!なんとかカタチに出来そうですね!」

ロ狐「うむ!勝機が見えてきたぞ」パシッ

巫女「もっかいいきます!」

ロ狐「よし!」

〜数時間後〜

巫女「おりゃあ!!」ブォン

ロ狐「よしっ!!合格ラインじゃ!」

巫女「やったー!!」

ロ狐「次は箒なしで合格ラインを目指すぞ…!」

巫女「はいっ!」

巫女「いくぞぉ…」グルグルグルグル

巫女「どりゃ!」ブォン

ロ狐「う、うむ…。まあいきなりは無理じゃな…」

巫女「で、ですよね…」

ロ狐「よし、とりあえず休憩にしよう。妖力を回復してからにしよう」

巫女「はーい!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 02:18:48.63 ID:mvlpQawn0
ロ狐「では、いつものをよこすのじゃ」

巫女「はいはい」スッ

ロ狐「うむ!」

巫女「すっかり私のクッキーにハマっちゃいましたね〜」

ロ狐「お主料理が特技ならそう履歴書に書けば良いのに」

巫女「なんか特技って言われると…そこまで得意では…ってなるんですよね」

ロ狐「だからと言って特技に頑張ることはないじゃろ」

巫女「だってそれしかないんですもん…」

ロ狐「お主よく他の仕事に着けたな…。うちは妖力させあれば雇うが他はそうはいかんじゃろ。なんじゃっけ、前は接客やっておったんじゃろ」

巫女「人が足りないからってことで…とりあえず雇って貰えました」

ロ狐「なるほどのぅ」

巫女「今度から料理って書こうかなぁ」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 02:28:38.08 ID:mvlpQawn0
ロ狐「なあなあ。次は夕飯も作ってくれんか」

巫女「えぇー!神様自分で作ったりしないんですか」

ロ狐「料理なんてまともにした事ない」

巫女「よく生きてこれましたね…。夕飯かぁ…」

ロ狐「うちで夕飯を作って、一緒に食べて帰れば良いでは無いか」

巫女「うーーん…でもなぁ。食べてお風呂行って寝るっていうのが流れになってますからねぇ。作って食べてそこから家まで帰るの面倒なんですよねぇ…」

ロ狐(もう一押しか…)

ロ狐「簡単なやつで良いから!」

巫女「簡単って言っても」

ロ狐「お姉ちゃん」

巫女「えっ」

ロ狐「お姉ちゃん!夕飯作って欲しいのじゃ!」ギュッ

巫女「えっ…。えへへへ…。し、仕方ないですねぇ〜。妹の頼みとあれば…作るしかないかぁ〜♪」

ロ狐(ふっ…ちょろいやつじゃ)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 02:38:14.18 ID:mvlpQawn0
巫女「でも神様も料理できた方がいいですよ」

ロ狐「料理なんて面倒じゃ」

巫女「彼氏出来た時に全く料理出来ないと困りますよ」

ロ狐「ぐぬっ…。ご飯はなにも女が作らねばならんものでは無いだろう!」

巫女「作らなくてもいいですけど…。『お前の作ってくれるご飯、とっても美味しい』って言って貰えませんよ」

ロ狐「なんじゃそれは。別に言ってもらう必要なんてない」

巫女「想像してみてくださいよ。神様に素敵な彼氏が出来て…」

ロ狐「む、むぅ…」

巫女「神様がお弁当を作ってあげて」

ロ狐「なんで弁当をわしが作ってやらねばならんのじゃ…」

巫女「いいからいいから!そのお弁当を彼氏が食べて『ありがとう。とっても美味しいよ。愛してる』って言ってくれるわけですよ」

ロ狐「……///」

巫女「どうですか!?嬉しいでしょう!?」

ロ狐「ま、まあ…」

巫女「という訳で神様も料理覚えましょう!」

ロ狐「ぐ、ぐぬぬぬ…仕方ないのう…そこまで言うならやってやる」

巫女(ちょろいなぁ)
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 02:51:11.79 ID:mvlpQawn0
巫女「簡単なカレーから始めましょう」

ロ狐「わ、わかった。今日は帰りに材料を買って帰るか」

巫女「カレーの材料って何買えばいいか分かります?」

ロ狐「それくらいわかるわ!肉、人参、じゃがいも、玉ねぎじゃろ!」

巫女「おぉー」

ロ狐「しかしあのドロっとした茶色い液体はどうやって作るんじゃ」

巫女「えっ!」

ロ狐「な、なんじゃ」

巫女「カレールーをご存知でない?」

ロ狐「おいその言い方やめろ!すごくバカにされておる感じがする!」

巫女「まさかルーを知らなかったとは…」

ロ狐「る、ルーとはなんじゃ!」

巫女「何って言われると困りますね…。まあ四角いやつで…とにかくそれを水に溶かせばカレーが出来るんですよ」

ロ狐「そうなのか!?なるほどそれは簡単で良いな!」

巫女「はい!カレーさえ作れればシチューとか鍋も作れるようになりますよ」

ロ狐「おお!なんじゃ!料理とは簡単なもんなんじゃな!」

巫女(まあカレー作れるからって料理できます!とはあまり大きな声では言えないけど…)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 02:58:43.80 ID:mvlpQawn0
ロ狐「少し楽しみになったぞ」

巫女「それは良かったです!」

ロ狐「よし、ではそろそろ休憩終わりじゃ!修行を再開するぞ」

巫女「はーい!」

〜数時間後〜

巫女「はぁー…。ひぃー…」

ロ狐「むう。一応ギリギリ合格点と言ったところか」

巫女「やっぱり普通に出すのは難しいですね…」

ロ狐「まあこの技自体、1週間で身につけるようなものではないからな」

巫女「えっ。じゃあ1週間もたたずに合格ラインまできた私はかなり天才…?」

ロ狐「まあ素質はあるな」

巫女「いやぁ〜。人間ホントにどこで才能が開花するか分からないものですね〜」

ロ狐「浮かれおって…」

ロ狐「言っておくが本番はここからじゃぞ。次はあの竜巻にものを切り裂く力を付加せねばならん」

巫女「任せてくださいよ!」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 03:11:33.75 ID:mvlpQawn0
ロ狐「今日、明日、明後日で習得せねばならんのじゃ。気合い入れるんじゃぞ」

巫女「はいっ!」

ロ狐「もう一度見せてやる。こうやるんじゃっ」ビュオン

巫女「おぉ…」

ロ狐「さあ、やってみるがよい」

巫女「よし…。切り裂く風…」

巫女「うおおお」グルグルグルグル

ロ狐(出来れば回らずに出せるようにしたかったが…時間が足りんな…)

巫女「おりゃあ!!」ブォン

ロ狐「まあ…そう簡単にはいかぬ」

巫女「はぃ…」

ロ狐「夜も遅い。今日は帰るぞ」

巫女「はーい!料理ですね料理!」

ロ狐「やけに楽しそうじゃな…」

巫女「妹と料理なんて夢だったんですよ〜」

ロ狐「妹ではないが…ま、まあ良いわ」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 03:21:52.20 ID:mvlpQawn0
〜神社〜

巫女「さあ!お姉ちゃんと一緒に料理を学びましょうね!」

ロ狐「妹扱いするでない…」

巫女「とりあえず野菜の皮をむいたり、切っちゃいましょう!」

ロ狐「ほほぉ」

巫女「はい、人参とピーラーを持って」

ロ狐「うむ」

巫女「こんな風にやるんです」シュー

ロ狐「こうか」シュー

巫女「そうですそうです!」

ロ狐「ほほぉ…」

巫女「むけたら、次は切りましょう」

ロ狐「うむ」

巫女「ま、待って!!」

ロ狐「なんじゃ?」

巫女「包丁を高く振り上げるのはやめてください…」

ロ狐「なんでじゃ?切り刻むんじゃろ?」

巫女「野菜をきざむのにそんな勢いでやる必要ないので!」

ロ狐「むう。そうか…」

巫女「左手をこんな風に添えて…」

ロ狐「ほう」

巫女「こうやって切っていけばいいんですよ」トントン

ロ狐「なるほどな…」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 03:28:27.54 ID:mvlpQawn0
〜数分後〜

巫女「で、ここでルーを投入するんです」

ロ狐「これがルーか!!」

巫女「そうですよー」

ロ狐「なーるほどな。カレーの正体はこいつじゃったか」

巫女「正体って…」

ロ狐「なんじゃカレーとは簡単なんじゃなあ」

巫女「はい!簡単に出来るんですよ。だから神様もまた作ってみてください」

ロ狐「うむ。これなら手間もかからんし作ってやっても良い」

〜数分後〜

巫女「はい!完成です!食べましょう!」

ロ狐「うむ!」

巫女「きっと自分で作ったカレーはいつもより美味しいですよ」

ロ狐「そうかぁ?変わらんと思うが」

巫女「もー反抗期の妹ですねぇ」

ロ狐「妹ではないと言っておるじゃろ!」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 03:34:26.35 ID:mvlpQawn0
巫女「はい、どうぞ〜」

ロ狐「いい香りじゃ…」

巫女「ですねぇ〜。では、いただきます」

ロ狐「どれどれ…」モグモグ

巫女「どうですか?」

ロ狐「美味い!」

巫女「やっぱり自分で作ると美味しいでしょう?」

ロ狐「まあ確かに、この神であるわしが作った訳じゃしな!美味くなるのは当然じゃな!」

巫女「あ、あはは…。でも神が作ったカレーって言われると…なんか神々しいですね…。私が作ったものよりよっぽど価値がありそう…」

ロ狐「そりゃあな!」

巫女「わーなんか悔しいっ!」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 03:39:03.67 ID:mvlpQawn0
〜1時間後〜

巫女「……」ウトウト

ロ狐「…眠そうじゃな」

巫女「めっちゃ眠いです…」

ロ狐「…仕方ないのう。今日は泊まっていけ」

巫女「いいですか…?助かります」

ロ狐「そんな状態で帰り道に車に轢かれては困るからな」

巫女「じゃあ…お風呂かりますね」

ロ狐「うむ」

巫女「揉み揉みしますか?」

ロ狐「う、うう…あれはしばらく嫌じゃ!もうくっつきたくない!」

巫女「そうそうくっつけてくる妖怪は出てこないと思いますけど…。とりあえず了解です」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 03:43:53.46 ID:mvlpQawn0
〜お風呂〜

巫女「…あー…眠い…」

巫女「とりあえず体は洗ったけど…ダメだ…浴槽から出られない…」

巫女「………」スヤ

ロ狐「いつまで入っとるんじゃー!」ガチャッ

巫女「うわぁぁ!」

ロ狐「わしが入りたいのに入れんじゃろ!」

巫女「び、びっくりしたぁ…」

巫女「入りたいなら一緒に入ればよかったのに…」

ロ狐「言ったじゃろ。もうくっつきたくないのじゃ」

巫女「トラウマになってますね…」

ロ狐「わしが体洗っておるうちに浴槽から出るんじゃぞ」

巫女「はーい…」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 03:49:43.81 ID:mvlpQawn0
巫女「ううー…」

巫女「体が重たい…」

巫女「…出られません」

ロ狐「ならわしが出してやろう」

巫女「えっ」

ロ狐「ここじゃろ。ここが重たいんじゃろ」ガシッ

巫女「えっわっちょっ!」

ロ狐「胸にこんなでかいものぶら下げておるから体が重くなるんじゃ」ギュゥゥ

巫女「あいたたたっ!ちょ!そんな握らないでくださいっ!すみません!出ますから!」

ロ狐「全く…。これだからデカ乳は…」

巫女「い、いや別に胸が重たいから出られないとは言ってませんよぉ…」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 04:03:22.92 ID:mvlpQawn0
巫女「はぁ…。大変な目にあった…」

巫女「もう寝よ…ってどこで寝よう。まあどこでも寝れるけど…」

巫女「出来ればお布団がいいなぁ。二つあったりするのかな」

巫女「ちょっと見てこよ…」

〜寝室〜

巫女「お布団は〜ここかなぁ〜」ガラガラ

巫女「お、ここだここだ。これが多分神様のやつでー…お、もう一つある!」

巫女「よーし、気の利く巫女さんが神様がお風呂から出る前にお布団を敷いてあげますよ」

巫女「よいしょっと」

巫女「…ん?お布団の中に何か固いものが…」

巫女「これは……。っっっ!で、で、電気…アンマ!」

巫女「…か、神様…いつもこれを使って…」

巫女「っていうか神様もそういう事するんだ…。ってそんなこと言ってる場合じゃない!は、早くしまわないと!!」

巫女「はい!!私は何も見なかった!!私は布団いりません!どこでも寝れるので!!Good night!!」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 04:18:22.18 ID:mvlpQawn0
ロ狐「ふぅー。おお、巫女。なんじゃ、そんなところで横になって。お主の布団もあるぞ」

巫女「え、いやぁ…そんな、泊めて頂いてる身なので布団で寝かせて欲しいなんて贅沢言えませんよーー…」

ロ狐「なんじゃ、お主なら『布団じゃなきゃヤダー』とか言うと思ったんじゃが」

巫女「そんな!子供じゃないんですからーー」

ロ狐「じゃがそんなところで寝たら体が休まらんぞ。布団で寝るのじゃ」

巫女「えっ…。あ、はい…では…お言葉に甘えて…」

ロ狐「うむ」

巫女「じゃあ、布団敷き終わるのここで待ってます!」

ロ狐「お主謙虚なのか不遜なのか分からんな!?せめて敷く手伝いをせい!」

巫女(いやいやいや!私は気を使ってるんですよ!!電気アンマ隠せるようにここで待ってるんですよ!気づいてください!!)

ロ狐「ほれ、行くぞ」

巫女「う、うぅ…はい…」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 04:29:49.34 ID:mvlpQawn0
〜寝室〜

ロ狐「よい…しょっと」

巫女「……」

ロ狐「…なんじゃ。なんで壁を見ておるんじゃお主」

巫女「いや…いい壁だなぁと思って…」

ロ狐「なんじゃ…壁が好きなのか」

巫女「まあ…」

ロ狐「ほれ、お主も敷け」

巫女「は、はーい」

ロ狐「おいなんじゃ!?なんで壁を見ながら移動しておるんじゃ!?」

巫女「気にしないでください…壁を見ながら歩く癖があるです」

ロ狐「いやそんな癖一度も出たこと無かったじゃろ!」

巫女「よ、よーしお布団敷こーっと…」

ロ狐「なんじゃ…お主変じゃぞ…」

巫女「よいしょっ…あれーお布団重いなー中々持ち上がらないなー」

巫女(さあ!今のうちに!!神様のお布団の中にある電気アンマ隠して!!)

ロ狐「何を言っとるんじゃ…布団がそこまで重いわけないじゃろ」

巫女(布団は軽いですけど気分が重たいんですよ!!)

巫女「よ、よーし。気合い入れて…よいしょっと」

巫女「ほいっと……って…」

巫女(えええええええ!電気アンマ丸出しになってるー!!ええ!!隠してない!なんで!?えっ、もういいやって感じなんですか神様!?)
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 04:40:33.39 ID:mvlpQawn0
ロ狐「ん?なんじゃ?」

巫女「いやっ…えっ…いや…」

ロ狐「なんじゃ。これか?これが気になるのか」

巫女(いやむしろそれ以外何も目に入らない…)

ロ狐「これはな。電気アンマというらしい」

巫女(いやそれは知ってますけど!!私が気になってるのは名前じゃなくてっ!)

ロ狐「これはマッサージ機じゃ。なかなか気持ち良いぞ」

巫女(いやっ気持ちいいって言われても…。なんて返したらいいか…。もしかして神様ってそういう所オープンな感じなの!?)

ロ狐「お主も使ってみるか?」

巫女「ええぇっ!?」

ロ狐「なんじゃ?使わんのか?」

巫女「え、あ、いや、その…」

ロ狐「気持ちいいんじゃぞ。こうやって電源を入れてな」ヴィィィン

巫女「うぇっ!?い、今からするんですか!?」

ロ狐「ん?そうじゃが?寝る前にいつもやっておる」

巫女「いつも!?!?」

巫女(神様…性欲強かったんだ…)
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 04:53:30.74 ID:mvlpQawn0
ロ狐「毎日疲れるからの。やりたくなるんじゃ」

巫女「あ、ああ…あはは。なるほど…」

ロ狐「電気アンマは持ってないにせよ…他の物でお主もやったりはせんのか?」

巫女「え゛ぇっ!?わ、わ、私は…その…たまーにしますけど…///」

ロ狐「うむうむ。やった方が良い。そうそう、それでな電源を入れたら…ココにあてるんじゃ」ヴィィィン

巫女「はわぁ……って…えっ」

ロ狐「なんじゃ?」

巫女「えっ…ココって……肩…ですか」

ロ狐「ん?ああ。わしは肩がこるからの。勿論他のところにも使えるぞ」

巫女「あ、ああー。あー。マッサージ機…ですもんね…」

ロ狐「お、おお。そうじゃ。そう言ったじゃろ」

巫女「あ、あはは。なるほど…そういう使い方ですか…」

ロ狐「なんじゃ…やっぱりお主さっきから変じゃぞ」

巫女「はーーー…疲れた」

ロ狐「そんな時にこれじゃ。ほれ、使ってみろ」

巫女「あはは…ありがとうございます…」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 14:20:25.43 ID:mNVGAtaYo
おつ
ただしいつかいかた
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/05/04(火) 02:52:46.40 ID:4rXWJxFu0
〜夜中〜
巫女(あーー疲れた。体も疲れたけど心も疲れたよ…。さっと眠れるかと思ったけど、やっぱり枕が変わるとすぐには眠れないなぁ)

ロ狐「………」

巫女(神様もう寝ちゃったかなぁ)

ロ狐「……寝れんか?」

巫女「ふぇっ!お、おきてたんですか」

ロ狐「お主がやたら見てくるからな…。体を狙われておるのかと思って」

巫女「いやそんなわけが」

ロ狐「まあそれはいいとして。眠れんなら…寝かしつけてやろうか」

巫女「えっっ!?」

ロ狐「なんじゃ」

巫女「寝かしつけるのは私の役目ですよ!」

ロ狐「なんでじゃ!」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 02:59:56.78 ID:4rXWJxFu0
巫女「だってお姉ちゃんは私ですから!」

ロ狐「言っとくけどな!歳はわしが上じゃぞ!」

巫女「そうですけどぉー…」

ロ狐「ほれ!わしが姉じゃ!」

巫女「なんか納得いかないなぁ…」

ロ狐「ほれ!分かったら横になって目を瞑れ!」

巫女「はーい…。で、どう寝かしつけれてくれるんですか」

ロ狐「頭を撫でてやる」

巫女(私がやりたかったこと…)

ロ狐「よしよし」ナデナデ

巫女「おぉ…。あれ、なんか…気持ちいい」

ロ狐「ふっ…どうじゃわしのなでなでは」

巫女「気持ちいいです…」

ロ狐「そうじゃろう」

巫女(案外撫でられるのも悪くないかも…)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 03:09:02.53 ID:4rXWJxFu0
ロ狐「眠れそうか?」ナデナデ

巫女「なんか…眠れそうです」

ロ狐「ふっ…そうじゃろう」

巫女「お姉さん力もあったんですね…」

ロ狐「そりゃそうじゃ!何年長く生きておると思っておる」

巫女「確かに…………」スヤ

ロ狐「むう。寝たか」

ロ狐「…明日も修行頑張れよ」

ロ狐「………」

ロ狐「………」

ロ狐「巫女…」

巫女「………」スヤ

ロ狐「…わしを一人にするなよ…」

ロ狐「……寂しいのは嫌じゃからな」

巫女「…しませんよ。まだこの仕事に就いたばっかりですし。楽しい仕事なので」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 03:18:49.25 ID:4rXWJxFu0
巫女「辞める予定なんてありませんよ」

ロ狐「………」

ロ狐「お主…起きておったのか……///」

巫女「いや、寝てたんですけど…神様が頭から手を離した瞬間に目が覚めました」

ロ狐「………」

ロ狐「よし、安らかに眠らせるしかないようじゃな」

巫女「え、ちょ、安らかにって…ま、待って!首を締めようとしないでください!!」

ロ狐「なんで起きるんじゃっ!!寝ておれ!!!」

巫女「いや、そんな!怒らなくても!!」

巫女「いや!分かりますよ!神様の気持ち分かります!なんかこう…そういう雰囲気でしたもんね!!なんかそういう事言いたくなりますよね!ほら!夜って人を大胆にするって言いますし!」

ロ狐「うるさい!!!いいか!?忘れろ!さっきの事は忘れろ!!///」

巫女「は、はい!忘れます!1...2の...ポカン!巫女は『わしを一人にするなよ。寂しいのは嫌じゃからな』をきれいにわすれた!」

ロ狐「貴様おちょくっておるな!?///」

巫女「すみませんすみません!はい!本当に忘れますので!!」

ロ狐「くそぅ…。最悪じゃ!もう知らん!わしは寝る!!」

巫女「あははは…」

巫女(神様の珍しいデレを見た…)
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 03:35:53.97 ID:4rXWJxFu0
〜次の日〜

ロ狐「さて、では今日も引き続き鎌鼬の修行じゃ」

巫女「はーい」

ロ狐「今日明日で身につけなければならん。出来るなら今日中に身につけて明日は実戦といきたい」

巫女「ですよね…。ここ最近戦ってませんし」

ロ狐「まあどういう状態であれ、明日は実戦のじゃが…鎌鼬を身につけての実戦が望ましい。というか身につけよ」

巫女「はい!任せてください!」

ロ狐「相変わらず自信だけはあるのう…。まあここで自信ありませんと言われるよりも良いが」

巫女「なんとかなる気がするんです!」

ロ狐「………」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『犬神「ふっ…それで最強じゃと?何をもって言っておるんじゃ?」 』

『ロ狐「感じるんじゃ!素質をな!」』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ロ狐「…似ておるなぁ」

巫女「えっ?」

ロ狐「なんでもない。では、始めるぞ」

巫女「はい!」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 03:48:33.28 ID:4rXWJxFu0
ロ狐「最初に言ったが、鋭利な刃物が舞っていることを想像するんじゃ」

巫女「よーし、刃物…刃物…」

巫女「うおおおお」グルグル

巫女「とぉりゃぁ!」ブォン

ロ狐「むーん…」

巫女「あ!ほら!ちょっと削れた跡がありますよ!」

ロ狐「まあ…進歩では…あるか。一応」

巫女「いけそうなきがするー!」

ロ狐「そ、そうじゃな。朝からこれなら良い調子か」

164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 13:03:11.39 ID:NK+mY6Xco
おつー
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/06(木) 03:10:11.67 ID:yLGOTTNx0
〜数時間後〜

巫女「うぉぉぉ」グルグル

巫女「らぁ!」ブォン

ロ狐「うむ…少しずつじゃが上達の跡は見える」

巫女「はぁ…はぁ。少しかぁ…今日中…今日中になんとかしたいけど…」

ロ狐「…うーむ。よし、今日中に合格ラインに到達したら…美味いものを食わせてやろう」

巫女「美味しいもの!?美味しいものってなんですか!?」

ロ狐「お主の好きな物で良いぞ。何が好きじゃ?」

巫女「すき焼き!!」

ロ狐「よし。すき焼きを食わしてやる」

巫女「やったー!」

ロ狐(すき焼きでこの喜びよう…ガキじゃな…)

巫女「やる気出ました!!よぉし…いくぞぉ…」

巫女「はぁぁ…。うぉぉぉ」グルグル

巫女「おりゃっ!」ブォン!

ロ狐「なっ…」

巫女「どうですか!?!?今の!いけてましたよね!?」

ロ狐「うむ…。今の一撃は十分な威力の鎌鼬じゃった…」

巫女「ってことは!!今夜はすき焼きですか!?」

ロ狐「う、うむぅ…。まあそうじゃな…」

巫女「やったー!!」

ロ狐(こやつ…顔の前に人参をぶら下げたら本領発揮するタイプか…?)
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 10:29:17.48 ID:l7G0jqSgo
乙おつ
すき焼きする材料費は大丈夫なんですかね…?
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/07(金) 03:33:53.53 ID:EWnvlyqT0
ロ狐「まあ今夜の夕飯は決まったが、さっきの鎌鼬をまぐれで一発打てました…では意味をなさんからな。本番でもしっかり出せるようまだまだ修行を続けるぞ」

巫女「はい!集中切らさず!いきます!」

ロ狐「よし、続けておれ」

巫女「あれ、神様はどこか行かれるんですか?」

ロ狐「夕飯の食材をな…」

巫女「あ!買ってきてくれるんですか?」

ロ狐「う、うむ」

巫女「楽しみ楽しみ〜♪」

ロ狐「う、うむ。楽しみにしておれ」

巫女「頑張るぞ〜」

ロ狐「……」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/07(金) 03:41:26.68 ID:EWnvlyqT0
ロ狐「……」

ロ狐「ま、まあ奴なら…多少貸してくれるじゃろ」

ロ狐「都合よく使っているのは申し訳ないが…」

〜夜〜

巫女「ご飯ご飯〜♪すき焼きすき焼き〜♪」

ロ狐「うむ。頑張ったな。あの後も数発鎌鼬を使えておったな」

巫女「はい!神様みたいにポンポン出さないですけど、使えるようになりましたよ!」

ロ狐「よくやった。これで犬神の巫女ともやり合えるようにはなったはずじゃ」

巫女「ですかね〜。ん?そう考えたら…。すき焼きは明日の方がいいのでは?ほら、本番前の景気づけでいいものを食べた方が」

ロ狐「何を言っておる。勝負前日は健康に気を使った食事が一番じゃ。食べすぎや胃もたれで体調を崩したら最悪じゃからな」

巫女「はええ…。な、なんか神様…そこら辺真面目ですよね」

ロ狐「当たり前じゃ!もしそれが理由で負けでもしたら…わしは犬神の神社で裸踊りせねばならんのだぞ!」

巫女「えっ!?!?そ、そうなんですか!?知らなかった…」

ロ狐「言っておらんかったか。まあ、その時はお主も道連れじゃから覚悟しておけ」

巫女「ええええぇっ!?そんなぁ!!」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/07(金) 03:42:09.15 ID:EWnvlyqT0
×出さない
○出せない
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/07(金) 03:48:45.03 ID:EWnvlyqT0
ロ狐「まあ、そういう事じゃから良い飯は今日のうちに食べておくのじゃ」

巫女「はーい♪」

ロ狐「まあ…お主が頑張っておったから…その…いい肉を買ってきてやったぞ」

巫女「えっ!?も、もしかして…1g1円以上するお肉ですか!?」

ロ狐「うむ。いい肉…らしい」

巫女「らしい?」

ロ狐「…友が言うにはな」

巫女「友?友達ですか?」

ロ狐「うむ…」

巫女「神様の友達…って言うと…。あー一人だけ仲のいい神様がいるって言ってましたね。友達と一緒に買ってきたんですね」

ロ狐「わし一人で買えると言ったんじゃがな…どうしてもと言って着いて来おった」

巫女「仲良いんですね〜。…あれ?着いてきた?てっきり買いに行った先であったのかと思ったら…。何か用があって友達の神様に会いに行ったんですか?」

ロ狐「うっ…。ま、まあその辺は気にするな!!」

巫女「ま、まあ…すき焼きが食べられるなら私は全然構いません!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/07(金) 03:52:51.41 ID:EWnvlyqT0
ロ狐「で、これじゃ」

巫女「ふぇっ!?あれ!?もう出来てる!?めっちゃくちゃ美味しそう!!神様が作ったんですか?」

ロ狐「わしは料理できんと言ったじゃろ。その…友が作っていってくれた」

巫女「えー!!めっちゃいいお友達ですね!?そしてめちゃくちゃ料理上手いですね!?」

ロ狐「むう…。器用なやつなんじゃ」

巫女「ほええ…。今度お礼に行かなきゃ」

ロ狐「明後日の勝負が終わったら…会いに行く予定じゃ。その時に着いてくるか」

巫女「はい!そうします!」

ロ狐「では、いただくとするか」

巫女「はーい♪」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/07(金) 04:00:09.06 ID:EWnvlyqT0
巫女「……美味しい!!!」

ロ狐「うむむ…。美味い…」

巫女「あぁ…私こんな美味しいすき焼き初めて食べました…感動して涙でそう」

ロ狐「これが高級肉の味…。味わって食べねばな」

巫女「ありがとうございます神様…。私のために高いお肉買っていただいて…」

ロ狐「うっ…。い、いやいや…いいんじゃ。勝ってくれさえすればな」

巫女「ぜっったい勝ちます!あー…神様のお友達さん…お優しいし料理上手いし…。結婚したい」

ロ狐「残念じゃったな。奴は女じゃぞ」

巫女「あー。だから神様そのお友達さんと付き合わないんですね。でもそんな素敵な人なら女性でもいいから結婚したいなぁ」

ロ狐「じゃあ会った時に結婚の申し込みでもするか?」

巫女「い、いやいやいや…さすがにそれは」

ロ狐「スタイルもなかなか良いぞ」

巫女「えっ!写真とかあります?」

ロ狐「ない」

巫女「えぇー。友達とプリクラとか撮らないんですか?」

ロ狐「なんじゃぷりくらとは…」

巫女「知らないんですか!?」

ロ狐「知らん…。まあ、明後日の試合を見に来るとも言っておったからな。会えるかもしれんな」

巫女「楽しみだなぁ〜」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/07(金) 04:16:37.93 ID:EWnvlyqT0
〜一時間後〜

巫女「食べた食べた〜…、おなかいっぱい…幸せ」

ロ狐「ふぅ…。満腹じゃ…」

巫女「なんか、いきなり勝負する事になって大変ですけど、美味しいもの食べれるなら勝負も悪くないですね」

ロ狐「飯一つでそこまで思えるか…」

巫女「だってめちゃくちゃ美味しかったんですもん♪」

ロ狐「美味かったのは間違いないがな」

巫女「友達の神様に料理教えてもらいたいなぁ。ここまで上手くできるなら自信もって特技って言えますね」

ロ狐「神を料理の先生扱いか…」

巫女「あっ…。そっか…他の神社では神様と巫女の間にすごい上下関係があるんでしたっけ」

ロ狐「そうじゃぞ。こんなに緩いのはわしのとこくらいじゃ。まあわしがそういう面倒なのは嫌いじゃからあえて緩くしておるんじゃが」

巫女「なるほど…。じゃああれですね…友達の神様にお会いした時は礼儀に気をつけないと…」

ロ狐「わしにも少しは気を使うのじゃぞ。全く…寝転がりながら神と会話しおって…」

巫女「あはは…すみません…」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/08(土) 03:44:26.84 ID:1bRyM0NG0
〜次の日(修行最終日)〜

ロ狐「さて、今日は最終日じゃ。実戦といこう」

巫女「神様と実戦かぁ。久しぶりかも」

ロ狐「わしがしっかりしごいてやるわ」

ロ狐「とは言ってもじゃ。今必要なのは明日勝つ力、いつもと違う戦いにするぞ」

巫女「と言いますと?」

ロ狐「まず、ルールを設ける。要はお前の言うクリーンな戦いにする」

巫女「なるほど。明日はそうなる可能性が高いですもんね」

ロ狐「うむ。そして、わしは相手が使ってくるだろう戦法で戦う」

巫女「ほほう」

ロ狐「犬神の巫女は基本遠距離での戦法じゃ。具体的にどうしてくるかは知らんが、昔そう言っておったのを聞いた」

巫女「なるほどなるほど」

ロ狐「まあ簡単に言うとこんな感じじゃ。お主はいつも通りで本気で、殺す気でかかってこい」

巫女「分かりました!」

巫女「よし…いくぞ」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/08(土) 03:57:10.43 ID:1bRyM0NG0
巫女「早速一発かましてやりますよ!」

巫女「うぉぉぉ」グルグル

巫女「りゃぁ!」ブォン

ロ狐「早速鎌鼬か。そんな大振りで当たる技ではないぞ」ダッ

巫女「うう…やっぱり避けられるよね…」

ロ狐「まあわしはお前の手の内をしっておる…と言うのもあるがな。じゃが相手が手練なら難なく避けられるじゃろう」

巫女「ぐぬぬ…」

ロ狐「こないならこちらからいこう」

巫女「遠距離技って言うとどんなものが…」

ロ狐「何でもできるぞ。まずはこれじゃ…岩なだれ!」ドドド

巫女「どえええっ!どこから岩が!?」

ロ狐「風、水、炎、氷、岩…なんでも出せる。妖力の恐ろしさをその身に教えてやる」

巫女「うわぁぁ!!」ビュン

ロ狐「逃げるか。それもまた一つの手じゃが…いくらでも岩は出せる。逃げ切れるか?」

巫女「ううう…そうだ…逃げていても窮地に追い込まれるだけ…」

巫女「それなら…!神様が言っていた通り…風で吹き飛ばす!!」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/08(土) 04:10:21.77 ID:1bRyM0NG0
巫女「おらぁ!!」ビュオン

巫女「ってダメじゃん!!ちょっと勢いが弱まっただけ!!」

ロ狐「今のお主に全ての岩を吹き飛ばせる力はない。自分に当たる岩だけを狙い撃て」

巫女「そんな器用なことできませんよぉぉ!」

ロ狐「なら今できるようにするしかないな。明日の戦いはこれくらいのことは当たり前に起きるじゃろうからな」

巫女「ううう…。分かりました…。覚悟を決めます!」

ロ狐「今日は血が流れるじゃろうが…これも修行じゃ。容赦はせん」

巫女「はいっ!」

ロ狐「さあ、どんどん岩を放ってやる。的確に狙い撃てよ。下手したら死ぬことになるかもしれんからな」

巫女「うううう怖いよぉ…」

ロ狐「いくぞ…岩なだれ!」ドドド

巫女「よし…!おりゃあ!!」ビュオン

巫女「よし!止まった!」

ロ狐「油断するな!次がくるぞ!」

巫女「はい!どりゃぁ!どりゃあ!」ビュオンビュオン

ロ狐「よし、その調子じゃ」

巫女「おら!おらおら!!」ビュオン

ロ狐「さあ、巫女よ。次じゃ。その状態からわしに攻撃を仕掛けろ。今のままでは防戦一方じゃぞ」

巫女(この状態で攻撃に転じろって…どうやってええええ)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/08(土) 04:16:37.61 ID:1bRyM0NG0
ロ狐「さあさあさあ。そのままでは妖力が尽きて岩に押しつぶされるぞ」ドドド

巫女「ぐううスパルタすぎる…」ビュオン

巫女「…そうだ!ただ風で吹き飛ばすだけじゃなく…吹き飛ばした岩を神様にぶつけてやる!」

巫女「おりゃぁ!」ビュオン

ロ狐「ほほう」パシッ

巫女「どええ…片手で受け止めた…」

ロ狐「まあ、及第点じゃ」

巫女「赤点回避…」

ロ狐「岩雪崩を突き進んでくる気概は見せて欲しかったがな」

巫女「い、いきなりは無理ですよ…」

ロ狐「では次じゃ。炎を見せてやる」

巫女「ひええっ」

ロ狐「戦いに休憩時間などない。気を抜くなよ」

巫女「はいっ」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/08(土) 04:36:10.96 ID:1bRyM0NG0
ロ狐「ゆくぞ!火炎放射!」ブォン

巫女「どぅえっ!これは普通にヤバいやつっ…風で対抗だっ!おりゃあ」ブォン

ロ狐「ふはははは。わしと力比べか?よし、では勢いを強めてやろう」ブォォォ

巫女「ぐううぅ…おされてる…。神様と力で勝負しても勝ち目はない…」

ロ狐「さあどうするどうする。そのままでは丸焦げじゃぞ」

巫女「ぬぬぬ…。直接当たらなければ…大ダメージは防げるはず!」

巫女(真正面から風を当てるから力勝負になるんだ!)

巫女「横から風をぶつければ!」ビュオン

ロ狐「ほう」

巫女「この隙に横に交わして…本体を殴りに行く!!」シュッ

ロ狐「よしっ。良いぞ。なら次は氷を見せてやろう」サッ

巫女「えっ」ツルンッ

巫女「あいたっ!!滑った…って何!?地面が…さっきまで土だったのに…氷になってる…」

ロ狐「はははっ!どうじゃ。ここまで来れるか?」

巫女「こ、このぉ…!い、行ってやりますよ…。うわっ」ツルンッ

ロ狐「ふはははは!間抜けな姿じゃなぁ!」

巫女「ぐ、ぐうう…」

ロ狐「うむ?今日の下着は紫の縞柄か。新しく買ったのか?」

巫女「ちょっ!見ないでください!!」

ロ狐「お前が開脚して見せつけてきたんじゃろ」

巫女「開脚とか言わないでくださいっ!///転んだだけです!」

ロ狐「まあ下着を見せて相手の油断を誘うというのも手じゃが」

巫女「別に技として使う気は無いですからね!?」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/08(土) 04:55:44.76 ID:1bRyM0NG0
巫女「ぐ、ぬぬ…歩けないのなら…滑ればいいんですよ」

ロ狐「なんじゃ。そんな器用なことが出来るのか?」

巫女「どうでしょう…やってみます!」

ロ狐「ほほう?」

巫女「立ち上がるまでは何とかできますからね…。その状態で風を自分の後ろに放つ!」ビュオン

ロ狐「なるほど。風の勢いで滑ってくると」

巫女「よ、よしっ!これならいけそうっ!」

ロ狐「ふっ。いい思いつきじゃが。自在には動けんじゃろ。この技を避けられるか?」スッ

巫女「…!」

巫女「氷の柱!?」

ロ狐「さあ!その氷の柱を縫ってわしを殴りに来るが良い」

巫女「よーし!避けきってみせますよ」

巫女「自由自在とはいきませんけど…風を放つ方向を変えればっ!」ビュオン

巫女「右でも左でも動けますからっ!」

ロ狐「やりおるな。だが次々柱はたてられるぞ」サッ

巫女「いくらでも避けれますよ!」ビュオン
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/08(土) 16:02:11.30 ID:a4DwaApOo
おつおつ
ロ狐さまなにげにつよい
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 03:27:07.69 ID:Za7ytX4J0
巫女「おりゃおりゃ!」ビュオン

ロ狐「ほおお。運動神経がないわりにはやりおるのぅ」

巫女「案外やれば出来るもんですねっっ」

巫女「そこだぁぁ!渾身の…右ストレート!!」ビュン

ロ狐「まあ、合格じゃな」パシッ

巫女「どぅええっ…う、受け止められた…」

ロ狐「やりおるではないか。わしが思ってた以上に動けておった」

巫女「ありがとうございます!」

ロ狐「案外明日も余裕を持って勝てるかもな」

巫女「えっ…そ、そうですかねぇ!」

ロ狐「まあ油断は禁物じゃがな。さぁ、今日はこの調子で夜まで実戦を続けるぞ」

巫女「はいっ!」

182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 03:34:16.91 ID:Za7ytX4J0
〜夜〜

巫女「ぐへぇ……クタクタです…」

ロ狐「よし、まあこれくらいやれば明日の実戦も頑張れるじゃろう」

巫女「はぃぃ…」

ロ狐「これ以上は明日に支障がでる。帰るとするか」

巫女「あぃ…」

ロ狐「勝負は明日の12時じゃ。遅刻が怖いなら神社に泊まっていっても良いぞ」

巫女「泊まります…」

巫女「そういえば勝負はどこでするんですか?」

ロ狐「犬神の神社の近くにある鍛錬場じゃ」

巫女「なるほど…」

ロ狐「観客もいるとは思うが…緊張で固くなるなよ」

巫女「は、はい…。頑張ります…」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 03:46:06.62 ID:Za7ytX4J0
〜明日 朝〜

巫女「………」

ロ狐「…おい」

巫女「は、はいっ」

ロ狐「箸が止まっておるぞ。まだ時間があるとはいえ、のんびりはしておれん。さっさと食って支度して出るんじゃから」

巫女「そ、そうですよね…。すみません…」

ロ狐「……」

巫女「……」

ロ狐「…おい」

巫女「……」

ロ狐「…おいっ!」

巫女「は、はい!」

ロ狐「緊張しすぎじゃ!!」

巫女「す、すみませんー!」

ロ狐「多少は仕方ないとは思うがな!?酷すぎんか!?」

巫女「駄目なんですよ…スポーツとかしてこなかったので…観客に見られながら何かを競うとかホント苦手です…」

ロ狐「お前…本番に弱いタイプじゃったか…」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 03:54:07.36 ID:Za7ytX4J0
ロ狐「仕方あるまい…わしが緊張をほぐしてやろう」

巫女「えっ…何かいい方法が?」

ロ狐「撫でてやる」

巫女「おぉ…」

ロ狐「まずは頭から」ナデナデ

巫女「あぁ…。確かに落ち着くかも…」

ロ狐「次に背中」

巫女「あぁー。なんか昔お母さんに撫でてもらったなぁ…。リラックスしてきました…」

ロ狐「どうじゃ?緊張はほぐれたか?」

巫女「はぃ…。ありがとうございます」

ロ狐「ついでに尻もなでとくか」ナデナデ

巫女「なんでですかっ!!」

ロ狐「落ち着くじゃろ?」

巫女「落ち着きませんよ!!」

ロ狐「さあ早く飯を食え」

巫女「は、はぃ…」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 04:04:49.15 ID:Za7ytX4J0
巫女「…勝てるかなぁ…」モグモグ

ロ狐「負けるという選択肢はないぞ」

巫女「も、勿論…勿論ですよ」

ロ狐「相手も対人戦の経験はない。こっちが自信満々でいけば相手もビビって動きが固くなるかもしれんぞ」

巫女「なるほど。自信満々かぁ」

ロ狐「わしくらい胸を張っていくのじゃ」

巫女「神様は本当に強いからなぁ…。でも見習ってやってみます」

ロ狐「虚勢もたまには大事じゃぞ」

巫女「ですよね…。負けるという選択肢がないなら…負けるかもとか考えない考えない…よーし!」

ロ狐「うむ、その意気じゃ」

ロ狐「…まあピンチになったら、どさくさに紛れて急所に蹴りを入れるという手も」

巫女「クリーンに勝つので!!」

ロ狐「奥の手があると思えば少しは緊張もほぐれるじゃろ」

巫女「奥の手が反則って…」

ロ狐「まだ分からんからな!もしかしたらルールを決めておらんかもしれん!」

巫女「まあ…」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 04:11:49.70 ID:Za7ytX4J0
ロ狐「もしそうなったらお主も急所を狙われるんじゃぞ?その時はどうする」

巫女「むむむ…。その時は…まあ…奥の手として…」

ロ狐「また甘っちょろいことを」

巫女「い、いいんです!私は風の力で勝つんですー!」

ロ狐「全く…」

ロ狐「さあ、食い終わったか?支度してゆくぞ」

巫女「は、はぁい…」

ロ狐「試合中に漏らさんように便所に行っておけよ」

巫女「い、言われなくても行きますよ!」

ロ狐「なんなら一発シコっておいた方が緊張もほぐれるかもしれんぞ」

巫女「し、シコ…っ///やりませんよ!!普通にトイレ行ってきます…!」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 04:26:36.38 ID:Za7ytX4J0
〜犬神神社 鍛錬場〜

ロ狐「ここじゃ。ここが試合会場じゃ」

巫女「ひえぇ…おっきい…ここで試合するのかぁ」

ロ狐「おい…頼むぞ…。もっと気を強く持たんか」

巫女「ううぅ…はい…」

ロ狐「さあ、殴り込みと行こう」

巫女「はい…!」

???「ふっ…。ちゃんと遅刻せずに来れたか。偉いのぅ」

ロ狐「おうおう、相変わらず腹の立つ顔しとるのう。犬神」

巫女(こ、この人が犬神様…。犬耳の付いた普通に美人なお姉さんだ…。神様って皆がロリなわけじゃないんだ…)

犬神「こいつがお前の言っておった最強の巫女か」

巫女「あっあっ…初めまして!私狐の神様の神社で巫女をしております」

犬神「最強…なぁ」

ロ狐「ここで言い合うために来たわけじゃないわ。さっさと中に入ってお前のとこの巫女をぶん殴らせろ」

巫女「ちょ、ちょっ!神様落ち着いて!」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 04:39:11.30 ID:Za7ytX4J0
犬神「品がない奴じゃのう。まあ良いわ。せいぜい楽しませてくれよ」

ロ狐「さあゆくぞ巫女よ」

巫女「えっあっ…はい…」

〜鍛錬場内〜

巫女(ひえええおっきいぃ…なんか沢山の人が見てるー!え、誰…この神社の関係者の人かな…)

巫女(って言うか…。対戦相手の巫女さん可愛いなぁ!!こんな可愛い子を殴らなきゃいけないの!?すごい気が引ける…)

ロ狐「おうおう。犬神よ。お前のところの巫女は殴りがいのある顔をしとるのう」

巫女(ドSすぎる…)

犬神「はっはっは!妖怪とやり合ってもな、いつも無傷じゃから顔が整っておるんじゃ」

ロ狐「甘っちょろい修行ばかりしておるから…の間違いじゃないのか?」

犬神「甘っちょろい修行かどうかは…今からの試合を見ておれば分かる」

ロ狐「ふんっ。一応聞いておくがルールはあるのか?」

犬神「ほう?お前の口からルールなんて言葉が出るとは。当たり前じゃがあるぞ。説明してやる」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/10(月) 04:50:37.94 ID:Za7ytX4J0
犬神「まず、殺傷能力の高い技の使用は禁止じゃ。これは殺し合いではないからな。次に、持ち込めるものは武器一本のみ。こちらも殺傷能力の高い刃物や銃は禁止じゃ」

ロ狐「ふむ」

犬神「そして、意図的に頭部や下腹部へ攻撃するのも禁止じゃ。まあ、試合じゃし攻撃が入ってしまうのは仕方がないが…その場合は試合は一時中断し続行できるようであれば続行する。余りにも何度も攻撃が入るようであれば意図的なものとみなして失格とする」

ロ狐「なるほど。だ、そうじゃぞ巫女よ」

巫女「クリーンにやるので!!」

犬神「試合はどちらか片方が意識を失うか負けを認めるまで続ける」

ロ狐「おお、よいルールではないか」

巫女(いや恐ろしいルールだと思いますけど!?)

犬神「まあこんなものじゃ。あとはスポーツマンシップにのっとりやってくれ」

ロ狐「ふんっ。何がスポーツマンシップじゃ」

巫女(神様でもこんなに違うもんなんだなぁ…)
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 02:25:53.26 ID:QCiaoJmd0
ロ狐「ふんっ。試合の日だからといって洒落た服など着て来おって」

犬神「お前はいつも通りの貧乏臭い服じゃのう。少しはお洒落というものはせんのか?そんな調子じゃあいつまでたっても独り身じゃぞ」

ロ狐「偉そうなことを!お前だって独り身じゃろう!」

犬神「まあ…今は、な」

ロ狐「…な、なんじゃその含みのある言い方は」

犬神「別に、なんでもないが?」

ロ狐「……まさかとは思うが…恋人がいる訳ではあるまいな…?」

犬神「………」

ロ狐「おい!答えろ!」

犬神「全く…まあ、自分からは言わぬつもりじゃったが…聞かれたら答えよう…。恋人、おるが?何か?」

ロ狐「な、な、なんじゃとぉぉぉお!?」

ロ狐「お、お前!いつからじゃ!いつからおった!?」

犬神「そんな事を聞いてどうする?」

ロ狐「最近まではそんな素振り見せておらんかったでは無いか!最近じゃろ!最近できたんじゃろ!」

犬神「さあ、どうじゃろうな〜」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 02:37:30.56 ID:QCiaoJmd0
ロ狐「やたら良さそうな服を着ておるのも…そういう事か!!」

犬神「恋人が見に来ておるんじゃ。お洒落するのは当然じゃろ」

ロ狐「どこじゃ!どこにおる!恋人とやらは!」

犬神「お前のような野蛮なやつに居場所など教えるわけが無いじゃろ」

ロ狐「なーにが野蛮じゃ!お前こそ性格の悪い腹黒犬神じゃろう!どうせその事を恋人には隠しておるんじゃろ!わしが暴露してやるわ!!」

犬神「はぁぁ…非リアの僻みほどキツいものは無いな。他人を不幸にするよりも自分が幸せになれるように努力したらどうじゃ?」

ロ狐「ぐぬぬぬぬぬぬ!!貴様ぁ…絶対に…絶対に恋人が見ている前で全裸土下座させてやるからなぁ…!」

犬神「そういう品がないところから直した方が良いぞ」

ロ狐「クソが!!!おい!早く始めろ!」

犬神「やれやれ。では始めるとするか。準備は良いな?」

巫女「は、はい!OKです」

犬神の巫女(以下、犬巫女と表記)「はい!」

犬神「…一応言っておくが、負けるなよ?」ギロ

犬巫女「と、当然です!」

犬神「姉達もお前には期待しておるからな」

犬巫女「は、はい…」

犬巫女(負けられない…絶対に。私はここで認めてもらうんだ…!神様にも、姉さん達にも!)

犬神「では、試合開始じゃ!」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 02:54:02.07 ID:QCiaoJmd0
巫女(はぁぁぁじまっちゃった…!とりあえず武器はいつもの箒…。相手は…つ、杖?小さな杖一本…。魔法でも使う気!?いやまあ妖力って魔法みたいなものだけど…)

犬巫女「いきます…ハァッ!」シュッ

巫女「えっ?」ドンッ

巫女「ぐっ…」

犬神「くっ…ははは!」

犬神「おいおいおい!これは勝負になるか?狐よ!あの巫女、攻撃が見えておらんぞ?」

ロ狐「ぬぅ…。なるほどな…お前のところの巫女は」

犬神「おっと、助言になるようなことは言うなよ?」

ロ狐「くっ…」

巫女(いっっ…何この痛みは…何か鋭いものが体にぶつかったような痛み…)

犬巫女「ごめんなさい…でもこの勝負勝たなければいけませんので…」

犬巫女「…ハァッ!」シュッ

巫女「ぐぁ゛っっ…」

巫女(どんな攻撃をされてるのかも分からない…これは…ヤバいかも…)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 03:12:12.42 ID:QCiaoJmd0
巫女(ぐぅ…いてて…。って、な、なんか濡れてる!?まさか血が!?)

巫女(…出てない…。水…?なんで濡れてるんだろう…)

犬巫女「負けを認めるか…気絶するまで攻撃し続けます。私もいたぶるようなことはしたくありませんから…負けを認めるなら早くお願いします」

巫女「……水ですか?」

犬巫女「……」

巫女「水を飛ばしてるんだ…。すごいスピードで」

犬巫女「…気づいてもどうすることもできないでしょう」

巫女「何とかしてみます。だから、負けは認めません…」

犬巫女「そうですか…では…。ハァッ!」シュッ

巫女「ぐぁっっっ」

巫女(……飛ばしてから避けるのは無理だ…それなら…!)

巫女「走り…続けてやるっ!!」ダッ

犬神「あっはは!あれがお前のところの戦闘法か?クソダサいのぅ」

ロ狐「戦いにかっこよさなど求めておらん!あるのは勝ちか負け、生きるか死ぬかじゃ!」

ロ狐「理にかなっておるではないか!あの様に動き回れば水を当てることは出来んはずじゃ」

犬神「あほう。あの様に逃げ回るのは想定しておるわ」

ロ狐(まあ、そうじゃろうな。じゃがな…この巫女は戦闘の中で学ぶんじゃ。巫女よ…耐えて学べ…。そして勝ち筋を見つけるんじゃ…)
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 03:28:28.58 ID:QCiaoJmd0
犬巫女「試合を続けるというのなら…優しさを見せるのもここまでにしておきます」

巫女(次は…何をしてくるの!?)

犬巫女「秘技、大波!」ザバッ

巫女「どええぇ!」

巫女(飲み込まれたらやばいっ…けど逃げ場がない…!それなら立ち向かうしかない!)

巫女「波に風穴あけてやる!おりゃぁぁあ!」ブォン

犬神「ほう、中々の威力じゃ」

ロ狐「言ったじゃろ。あの力は脅威じゃ」

巫女(よし!!貫けた!パワーは私の方が強いんだっ!)

犬巫女「ぐっ…聞いてた通り…力だけはあるんですね」

巫女「今度はこっちの番!このまま貴女ごと吹き飛ばしてあげますよ!」ブォン

犬巫女「簡単には当たりませんよ!」ドボン

巫女「えっ…えええぇ!?」

巫女「じ、地面に!沈んだ!?えっ!どういう事!?」

犬神「格の違いじゃ。これがな。持っている技のレベルが違う」

ロ狐「想定内じゃ。これくらいはな」

犬神「強がりおって」

巫女「ど、どこに…」

犬神「後ろですよ」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 03:29:20.81 ID:QCiaoJmd0
(誤って途中で送信してしまった)

(当然ですが最後の一行は犬神ではなく犬巫女)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 03:41:04.10 ID:QCiaoJmd0
巫女「ふぇっ…」

犬巫女「秘技 大波!」

巫女(やばいっ!この距離で出されたら…)

巫女「うぉりゃっ」ブォン

巫女(貫ききれないっっ)

巫女「ぶわっっ」

巫女「ぐぇ…」

巫女(痛い…壁がぶつかってきたみたい…骨とか折れてないよね…)

ロ狐「おい!巫女!立て!足が折れておっても立て!」

巫女(鬼畜だ…)

巫女「ゲホッ…ゲホ…た、立てますよ…まだ立てます」

犬神「満身創痍ではないか。そろそろ休ませてやれ狐よ」

ロ狐「うるさい!あいつは追い込まれてから本領発揮するんじゃ!」

犬神「無理に続けて腰が折れても責任は取れんぞ」

ロ狐「その時はその時じゃ」

巫女「えぇ!?」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/12(水) 03:53:14.30 ID:QCiaoJmd0
犬巫女「根性があるんですね。でも、倒れるまで続ければいいだけの事…」ドボン

巫女(また消えた…。とにかくこの技を見破らないと勝ちはない…)

巫女(どこ…どこにいる?また後ろに出てくる?)バッ

巫女(って後むいたらその隙に回り込んでくるんでしょっ)バッ

巫女(むううう踊らされてる…!)

犬巫女「横ですよ」

巫女「っ!どりゃぁあ!」ブォン

犬巫女「おっと」ドボン

巫女「ぐぬぬぬ!ずるい!」

犬神「ふははは!まるで子供と大人!」

ロ狐「ぬぬぬぬ!」

巫女(…なんか…これ似てる)

巫女(私がまだ妖力を上手く使えなかった頃にやった神様との実戦…こんな感じだったよね)

巫女(あの時私…確か砂の目潰しで動きを止めて…まあその後やられちゃったけど。砂…砂は目潰しできるほどここにはないよね…)

巫女(っていうか足元水しかないし…。って…そっか…!相手はこの水の中に隠れてる!?)

ロ狐(やっと気づいたか…だが問題はここからじゃぞ)
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/12(水) 12:21:14.28 ID:wv8E8UKXO
おつ
これで落ちこぼれ?扱いなのか…犬巫女ちゃんカアイソウ
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/18(火) 04:25:00.09 ID:B1XyCMvL0
巫女(タネが分かっちゃえば簡単じゃん!床の水を移動してるなら…)

巫女「風で床の水を吹き飛ばしちゃえばいい!ドライヤー作戦だ!」ブォン

犬巫女(何っ!?移動できる範囲が…狭まってる!)

犬神「力技じゃのう…」

ロ狐「やはり戦闘の才能があるな…あの巫女は」

犬巫女(くっ…早く出ないと…水を一箇所に集められたら狙い撃ちされる…)ザバッ

巫女「あっ!いた!今度こそ!くらえ!」ブォン

犬巫女「ぐぅっ…」

犬巫女「ぐぁっ」ドンッ

犬巫女(一撃くらったけど…所詮吹き飛ばす程度の技…!この程度ならまだまだやれる!)

巫女「まだまだー!箒で追撃!!」ブンブン

200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/19(水) 04:19:09.99 ID:HDmVYU0Y0
犬巫女「くっ…」サッ

巫女「ぐぬぬ…素早い…」

犬神「……」

犬巫女(持久戦になると不利…。さっさとケリをつけなきゃ…)

犬神「つまらん…」

ロ狐「おん?」

犬神「グダグダとした試合はつまらんな」

ロ狐「むう?そうか?戦闘とはこんなものじゃと思うが」

犬神「…ふぅ」スッ

犬神「おい!!」

犬巫女「っ!?」

巫女「??」

犬神「何時までやっておる?『そろそろケリをつけろ』分かったな?」

犬巫女「は、はいっ…」

ロ狐「なんじゃ。何をそんなに急いでおる?」

犬神「………」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/19(水) 04:32:57.95 ID:HDmVYU0Y0
犬巫女(犬神様も…これ以上試合が長引けば妖力が少ない私の不利になると思って…)

犬巫女(『あの技』を使えと…言うんですね…)

巫女(犬神様も怖いなぁ…)

犬巫女「…では、お遊びもここまでにしましょう」

巫女「えっ…お遊び!?」

犬巫女「行け…水龍!」バンッ

巫女「えっ……どええぇっ!?」

犬神「ふっ…」

ロ狐「な、なんじゃとっ!?あやつ…あんな技を使えたのか…。というか、使いこなせるのか!?」

犬神「さあ、どうじゃろうな」

ロ狐「なに!?下手をしたら人を殺めかねんぞ!?使いこなせないならば使用すべきでない技じゃ!お前も最初にルールとして言っておったではないか!危険な技は使ってはならんと!」

犬神「言ったな。確かに」

ロ狐「ならば…」

犬神「大丈夫じゃ。死にはせん。使いこなせば死にはせん。あの巫女もそう思ったから水龍を出したのじゃろう」

ロ狐「……。汚いことを…」

犬神「汚い…?」

ロ狐「お前が使わせたんじゃろう!」

犬神「わしは水龍を使えなどとは言っておらんが?」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/19(水) 04:39:23.14 ID:HDmVYU0Y0
ロ狐「決めておったんじゃろう…?ケリをつけろとお前が言ったら水龍を使うという事を…」

犬神「証拠もないのに適当なことを言うな」

ロ狐「くっ…。のらりくらりと…」

犬神「まあ、お前のとこの巫女が死にそうになっておったらそこで試合を止めれば良い」

ロ狐「そういう問題ではないじゃろ!」

犬神「水龍自体は殺傷能力はさほど高いものでは無い。最強である巫女であればなおのこと死ぬなんて事は無いはずじゃが?」

ロ狐「ぬぬぬぬ…」

ロ狐「…場合によっては試合にわって入るぞ…」

犬神「好きにせい。言っておくが当然そんな事をしたらそちらの負けじゃぞ」

ロ狐「………」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/20(木) 04:21:33.10 ID:P3Co4M6L0
犬巫女「終わりにしましょう…!」

巫女「素人目に見てもやばそうなのが出てきたっ…」

犬巫女「切り裂け…水龍!」

水龍「グゥアアア!!!」ビュン

巫女「早いっ…!」サッ

水龍「グゥアア!」ザシュ

巫女「地面が酷いえぐれ方を…こんなの当たったら死んじゃうんじゃ…」

犬巫女「はぁ…はぁ…」

ロ狐(犬神の巫女は完全に妖力を使い切ったな…。あの水龍を召喚するのが最後の手段だったんじゃろう…)

ロ狐(巫女よ…とにかく水龍の攻撃を避けて本体に一発入れて気絶させろ…。そうすれば水龍も消滅する!)

犬巫女(やっぱり…私には使いこなせない…。こんな事して本当に良かったのかな…)
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 03:41:04.06 ID:r0YW1m4K0
巫女(通じるかな…神様に教えてもらったあの技…鎌鼬!)

巫女(でも、神様みたいにサッとは出せないし…)

水龍「グゥアアア!」ビュン

巫女(このスピード…!これを避けながら鎌鼬は出せないよ…!)

犬神「ふっ…。防戦一方のようじゃが…これは勝負ありか?」

ロ狐「…最後の手段なんじゃろ?もしこの窮地をうちの巫女が脱したら…」

犬神「はっ。どうやってじゃ?この状態から勝ちに持っていくなど…無理だと思うが」

ロ狐「わしの教育をなめるなよ」

巫女(水龍の攻撃を避けながら相手からの攻撃も避けるのは厳しい…ってあれ?座り込んでる…?)

犬巫女「はぁ…」

巫女(となれば…本体を殴りにいくしかない…!)

水龍「アブルル!」ビュン

巫女「ってそれが出来たら苦労しないよね…!」サッ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 04:05:51.79 ID:r0YW1m4K0
巫女「直接殴るのが無理なら…!この箒!ぶん投げてぶつける!」ブォン

犬巫女「…くっ」

水龍「ウウウ!」バシッ

犬神「そんな単純な攻撃、水龍が守るに決まって」

巫女「まあ本体を守りに行くよね…。でもそれは予想通り!」グルグルグル

巫女「一瞬の隙が欲しかった!くらえ!鎌鼬!」ブォン!

ロ狐「おぉ!鎌鼬!練習の成果が出ておる…!」

水龍「グゥアアア!」ガガガ

巫女「どうだっ!」

水龍「グゥア!!」バシッ

巫女「うぇぇ…ふ、防がれた…」

犬神「ふははは!頼みの鎌鼬?も防がれたな。狐、お前の教育1歩及ばずのようじゃ」

ロ狐「ぬ、ぬぬぬ…。確かに…確かにこの展開は想定外じゃ。だがな…あいつなら…あいつならここから何とか出来るとわしは信じておる」

犬神「感じるだ信じるだと…。少年漫画の読みすぎじゃないのか?大事なのは結果と数字じゃ」

ロ狐「お前は椅子に腰かけて物を見るようになってから落ちぶれたな」

犬神「なに…?」

ロ狐「まあ良いわ。結果でも見せてやる」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 04:27:44.55 ID:r0YW1m4K0
水龍「グゥアアア!」ビュン

巫女「ヒェッ…」サッ

巫女「バトルフィールドが抉れていく…」

犬巫女(意識が朦朧と…。だめ…ここで倒れたら負けになる…)

犬巫女(少しでも…相手の動きを止められたら…)

巫女「うぉっと…ひぃっ…」サッサッ

犬神「ふん。しぶとく逃げ回りおって」

巫女「よっ…。よしっ!!!箒回収完了!!」パシッ

巫女「さあここから…」

犬巫女(今だ…!!)

犬巫女「一瞬でいい…動きさえ止められれば…!ハァッ!!」シュッ

巫女「…うぐっ…これはっ…水の弾丸…」

犬巫女「いけ…!水龍…!」

水龍「グゥアアア!!!」ビュン

巫女「マズイ…!」ブォン

犬神「ほお…器用な。風の力で空に飛んだか…。だが空は悪手じゃろ。敵は龍じゃぞ」

犬巫女「いけ!切り裂け…!」

水龍「グゥアアア!」ビュン

巫女「くっ…風で対抗するしかない…!」ブォン

水龍「グゥアア!!」ザシュッ

巫女「ぐはっ…」

犬神「切り裂いた…!!!」

ロ狐「ぐっ…」

犬巫女「…!」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 04:53:40.41 ID:r0YW1m4K0
犬神「おうおう。高く吹き飛ばされたのう。どうじゃー?抉れたか?」

ロ狐「巫女…!!」

巫女「…まだだ…」

巫女(まだ…負けてない…負けられない…!)

ロ狐「傷は浅い…!鎌鼬を受けきったが故に、水龍の力は弱まっておる…!」

犬神「ふむ。だがこちらが有利なことに変わりはない」

巫女「どぉりゃぁああ…!!」グルグルグル

犬神「なんじゃ…あやつ…空中で回転しながら落ちて…」

犬巫女(…!まさか…さっきの鎌鼬を…!?)

巫女「全力全開…!落下鎌鼬だぁああ!」

犬神「しぶといな…」

犬巫女「くっ…いけ…水龍!」

水龍「グゥゥゥアア!」ビュン

巫女「この一撃に全てを…賭ける!くらえ水龍…!」ブォォォン!!

犬神「ふん…もう一撃くらい…耐えることなら…」

ロ狐「それはどうじゃろうな…」

犬神「な、なに…?」

水龍「グゥゥゥ…アアアゥゥ…!」ガガガガ

犬巫女「…だ、だめだ…水龍が…」

巫女「貫けぇぇ!」

水龍「グゥアアッッッ」シュー

犬神「…!!水龍が…消えた…」

ロ狐「ふっ…今回の鎌鼬は…箒付きじゃからな!箒ぶん投げ鎌鼬の方が威力が高いんじゃよ」

犬巫女「くっっ…ぐぁっっ…!」ビュオン

ロ狐「……勝負あったな」


208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:00:12.62 ID:r0YW1m4K0
巫女「はぁ…はぁ…。うぅ…いててて…」

犬神「………」

ロ狐「犬神の巫女は…うむ。気絶しておるな…」

巫女「大丈夫ですかね…?」

ロ狐「大丈夫じゃろ。多分」

巫女「た、多分って」

ロ狐「で、犬神よ。お前の負けでよいな?」

犬神「…くっ…」

ロ狐「おい。はっきりと答えろ!お前の負けでよいな?」

犬神「ぬぐぐぐ…。わしの…負けで…よい…」

ロ狐「よし!!!!よくやったぞ巫女!!」

巫女「やったー!」

犬神「…出来損ないめ…」

犬神「この出来損ないめ!!何時まで寝ておる…!」バシッ

巫女「ちょ、ちょっと!」

犬巫女「……はっ…。い、犬神様…」

犬神「お前に任せたわしが馬鹿じゃったわ…。巫女になって1ヶ月の素人に負けおって…」

犬巫女「も、申し訳ございません…」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:05:49.89 ID:r0YW1m4K0
犬神「お前のせいで恥をかいたぞ…」

ロ狐「恥をかいた…??」

犬神「な、なんじゃ…」

ロ狐「まてまてまて。犬神よ。恥をかくのは……これからじゃろ??」

犬神「なっ…」

ロ狐「来い犬神。あっちの物陰で話そう」

犬神「ぬ、ぐぐ…」

巫女「何を話に行ったんだろう…」

犬巫女「………」

〜物陰〜

ロ狐「忘れたわけではあるまいな…?」

ロ狐「全裸土下座…♪」

犬神「くぅっ…」

ロ狐「折角じゃし恋人にも見てもらおうではないか」

犬神「ぐぬぬぬぬ…」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:15:39.06 ID:r0YW1m4K0
ロ狐「ほれ、ケツに刺すキュウリも買ってきてあるんじゃ」

犬神「うううぅ…」

ロ狐「唸ってばかりおらんとさっさと服を脱がんか」

犬神「………な、なぁ」

ロ狐「ん?」

犬神「………まさか本当にやる訳では…ないよな?」

ロ狐「はぁ?」

犬神「そ、そんなはしたないこと…本当にやらせたりはせんよな?」

ロ狐「この期に及んで往生際の悪い…。やるに決まっておるじゃろ」

犬神「た、頼む…なぁ…やるなら別の事にしよう?」

ロ狐「お前…。わしが負けておったら裸踊りさせると言っておいて…自分が負けたら罰は受けたくないなどと…」

犬神「う、受けないとは言っておらん!そ、それにじゃな…わしも本当に裸踊りさせるつもりはなかったんじゃ!!」

ロ狐「ガタガタ抜かすな!キュウリをケツではなく前の穴に刺すぞ!」グイッ

犬神「や、やめんかっ…///」

ロ狐「恋人のより太くて長いからクセになるかもしれんぞ」

犬神「え、ええい!下品なことを言うな!!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:25:10.51 ID:r0YW1m4K0
ロ狐「さあさあ脱げ脱げ」

犬神「う、うぐぐぐ…」

ロ狐(………ふっ。やはりこうなるか。分かっておったわ。わしの本当の狙いは全裸土下座などでは無い!今となっては謝罪などどうでも良い!)

ロ狐(真の狙いは……金じゃ!!!巫女の給料分…金を要求する!!もう少し揺さぶってから…金を要求するぞ…)

ロ狐「脱げぬなら 脱がしてやろう 神様が」

犬神「一句読みながら脱がそうとするな!」

ロ狐「お前が脱がんからじゃぞ」

犬神「な、なあ頼む!他の事ならなんでもする!恋人の前で…そんなはしたない事は出来ぬ…」

ロ狐(おお!なんでも!きたぞ…ここで金を…!)

犬神「あの人…あの人に嫌われたらわしは……終わりじゃ…」ウルウル

ロ狐「ほう…そんなにか?」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/22(土) 06:04:17.35 ID:IMLFMwodo
おつー
犬神様とロ狐様の神レズはいくら御布施すれば見れますか????
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:35:58.78 ID:2Tlzx4gE0
犬神「初めての…恋人じゃから…」

ロ狐「ほぉん」

犬神「…わしが今までお主に嫌がらせをしてきたのは認める…。悪かった…。でも…!わしだって初めからこうだった訳じゃない…」

ロ狐「…まあ、そうじゃったな。昔は皆…どうすれば神社が大きくなるかお互い話し合っていた」

犬神「…地位がなければ…欲するものは手に入らぬのじゃ!」

ロ狐「……」

犬神「初恋も…次の恋もその次も…。ボロ神社の神だからといって相手にされんかった…。だからわしは地位、名誉、富に固執するようになった…」

犬神「何度も何度も…想い人を他の女にとられ…悔しい思いをしてきた。だからわしは必死に神社を大きくした。そしてやっと出来た恋人なんじゃ…」

ロ狐「……」

犬神「…お主をいびって遊んだことは本当に悪かった…。じゃが…恋人の前でだけは…格好の悪い姿は見せられぬ…」

ロ狐「………もう良いわ」

犬神「……えっ」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:44:46.84 ID:2Tlzx4gE0
ロ狐「……興が冷めた。もう土下座なんぞどうでも良くなったわ」

犬神「よ、よいのか…?」

ロ狐「なんじゃ。やりたいのか?」

犬神「い、いやいや…!」

ロ狐「ふんっ。恋人恋人と。うるさいヤツじゃ」

犬神「…案外…優しいところがあるんじゃな…」

ロ狐「勘違いするなよ!不憫に思った訳では無いわ!」

犬神「う、うむ…」

犬神「まあその…あれじゃ。次からは…その…純粋に神社の運営について相談に乗るぞ。もういびったりはせん…」

ロ狐「うむ…。それは助かる」

犬神「では…そろそろ戻るか…」

ロ狐「ちょっと待て!!」

犬神「な、なんじゃ?」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:52:52.69 ID:2Tlzx4gE0
ロ狐「土下座はもう良い。じゃが!他に頼みたいことがある」

犬神「な、なんじゃ?」

ロ狐「……金をくれ」

犬神「な、なんじゃと!?」

ロ狐「金じゃ…。金」

犬神「ぐぬぬぬ…優しいところもあるかと思ったが…土下座が出来ないとなったら金か!!ゆするつもりか!」

ロ狐「な、なんじゃ!!失礼なやつじゃな!!」

犬神「いくらじゃ…いくら払えと言うんじゃ」

ロ狐「40…万じゃ」

犬神「なかなかの大金じゃな…。しかしもっとふっかけてくると思ったが…」

ロ狐「必要な分だけ貰えればそれでいいんじゃ」

犬神「必要な分…?使う先が決まっておるのか?」

ロ狐「うぐっ…」

犬神「まさかお主……巫女の給料を…」

ロ狐「ぬぬぬ…そ、それがどうした!!何に使うかはわしの自由じゃろ!」

犬神「給料は払えると言っておったでは無いか!しかもお主、40万も渡すのか!?」

ロ狐「い、いや…40万まるまる渡すわけではない…」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:58:18.97 ID:2Tlzx4gE0
犬神「じゃあなぜ40万なんじゃ」

ロ狐「そ、それはあれじゃ!給料と…色々と頑張った巫女になにか美味いものを食わしてやりたいと思って…奢ってやる分の金じゃ」

犬神「あのなぁ…そういうのは自分の財布から出すから格好がつくんじゃぞ…??」

ロ狐「え、ええい!分かっておるわ!次からはそうする…が、今は…金がないから無理なんじゃ!」

犬神「はぁ……まあ良いわ。負けたのはわしじゃし…最初に言っておった土下座も出来ぬと言ってしまったしな…」

ロ狐「そ、そうじゃそうじゃ!」

犬神「じゃが来月分はどうするんじゃ。本当に払えるのか?」

ロ狐「……」

犬神「…本格的に神社の運営頑張るんじゃぞ」

ロ狐「む、むう…」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/27(木) 07:40:00.70 ID:dvZx2LTLo
かわいい(かわいい)
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:03:31.44 ID:16vP8LMb0
ロ狐「いやぁ、すまんな皆の者待たせた」

巫女「あ、帰ってきた」

ロ狐「まあ、犬神と色々話しておってな。あれじゃ、仲直りしてきた」

巫女「えぇー!?!?な、何があったんですか!?」

ロ狐「昨日の敵は今日の友ということじゃ!気にするな!」

巫女「えぇ…(そんな軽い感じで仲直りできるなら私たち戦わなくても良かったんじゃ…)」

犬巫女「…犬神様…申し訳ございません…」

犬神「起きたか…。全く…こんな成り立ての巫女に負けおって」

犬巫女「……」

犬神「出来損ないと言われても仕方ないな?」

犬巫女「はい…」

巫女「……で、でも!すごく強かったです!!これが試合じゃなくて、本当に殺し合いだったら…私負けてました。最初に殺さないように手加減されたから勝てただけです」

犬神「勝たねば意味が無い。勝たねばな。あーだったら勝てた、こーだったら勝てた…等と言い訳は意味が無いのじゃ」

犬巫女「…その通りです」

巫女「うぅ……」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:09:23.73 ID:16vP8LMb0
犬巫女の姉1「前々から出来損ないだとは思っていたけど…まさかこんな巫女に負けるなんて…」

犬巫女の姉2「恥さらしね。あなた巫女はむかないのよ。辞めたら?」

犬巫女「…姉さん…」

巫女「そんな…酷い…」

ロ狐「……」

巫女「確かに試合には負けちゃったかもですけど…一生懸命頑張ってました!そんな風に言うのは」

犬巫女の姉1「うるさい」

巫女「えぇっ…」

犬巫女の姉2「出来損ないに勝ったからって調子に乗らないで。私達に意見出来るような立場じゃないでしょ?」

巫女「……」

ロ狐「なんじゃ?その巫女いらんのか?なら、うちが引き取ってやるぞ?その出来損ないを」

犬巫女の姉1「えっ!?」

220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:17:24.37 ID:16vP8LMb0
ロ狐「確かに出来損ないじゃ。じゃが…そうじゃな。うちで修行すれば…1年で姉2人を超えられるくらい強くなれるぞ」

犬巫女の姉1「な、何を…」

ロ狐「試しにやってみようではないか。どうじゃ?犬神」

犬神「む、むむむ…」

犬巫女の姉2「犬神様!まさか提案を受けるおつもりですか!?」

ロ狐「別に誰も損はせんじゃろ?いらない巫女を引き取って育ててやると言っておるだけじゃ」

犬神「…本人に任せよう…」

犬巫女「わ、私は…」

ロ狐「どうする?はっきり言ってここにおっても強くなれんぞ。うちに来たら今よりも何倍も強くなれる。出来損ない出来損ないと罵倒もされん」

犬巫女の姉1「まさか行くつもりではないだろうな!?犬神様を裏切るつもりか!?」

ロ狐「辞めろと言っておいて引き止めるとはどういう事じゃ?」

犬巫女「私は…。申し訳ございません…狐神様。私は犬神様の元で修行を続けます…。犬神様のお役にたてるように頑張りたいんです」

ロ狐「…振られたか。残念じゃ…」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:24:29.37 ID:16vP8LMb0
ロ狐「ふっ…。だが、見たか?姉二人の焦りよう。出来損ない等と言っておるが、お主が強くなることを恐れておった」

犬巫女「……」

ロ狐「口ではあー言っておるが、才能があることは認めておるんじゃ。頑張れよ。もし嫌になったらいつでもうちの神社に来て良いからな」

犬巫女「はい…!ありがとうございます」

ロ狐「さて、帰るとするか!巫女よ」

巫女「はい!」

ロ狐「今日はなにか美味いものでも食べるとしよう!」

巫女「いいですね!お酒も飲みましょう!」

ロ狐「うむ!勝って飲む酒は最高じゃぞ!」

巫女「わーい!!楽しみ楽しみ!」

ロ狐「犬神!約束忘れるでないぞ!」

犬神「わ、分かっておるわ…」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:30:36.56 ID:16vP8LMb0
ロ狐「いやぁ気持ちが良い」

巫女「神様、優しいんですね」

ロ狐「何がじゃ」

巫女「犬巫女さんのことを誘ったのって、断られること分かってて誘ったんですよね?」

ロ狐「いや、来ると言ったら本当に迎え入れてたぞ。そして修行もつけてやるつもりだった」

ロ狐「まあ、断られるだろうとは思っておったがな」

巫女「やっぱりー!出来損ない出来損ないって酷いなぁって思ってたんですよ。あのお姉さんたちが焦る姿が見れてスッキリしました」

ロ狐「弱いくせに偉そうにしておったからな。少し懲らしめてやったんじゃ」

巫女「よ、弱そうには見えませんでしたけどね…」

ロ狐「まあ、そんなことより。お疲れ様じゃな巫女よ。明日から2連休、ゆっくり休むがよい」

巫女「ありがとうございます!何しようかなーって思ったんですけど…やっぱりお家でゆっくりする事にします!」

ロ狐「お主ならそう言うと思ったわ」

巫女「だってここ一週間めーちゃくちゃ運動したんですもん!疲れましたよ」

ロ狐「まあ、じゃろうな」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:34:51.94 ID:16vP8LMb0
ロ狐「連休明けに狼神に会いに行く」

巫女「えっ!」

ロ狐「色々世話になったからな。礼をしに行く」

巫女「だったら休むより先に会いに行った方が良いのでは…?」

ロ狐「いや、狼神がしっかり巫女を休ませてやってくれと言っておったからな」

巫女「な、なるほど…」

ロ狐「まあそれに、わしにとっては友人みたいなもんじゃ。そんなに気を使うことも無いわ」

巫女「わ、分かりました。では、ゆっくりさせてもらいます」

ロ狐「うむ。では酒を買って帰るぞ!」

巫女「はーい!」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:13:56.28 ID:16vP8LMb0
〜2日後〜

巫女「おはようございます〜。今日もちゃんと遅刻せずに…」

ロ狐「おお。おはよう」

巫女「…何してるんですか?」

ロ狐「見てわからんか?おみくじを作っておるのじゃ」

巫女「え、おみくじ?おみくじ作って…遊ぶんですか?」

ロ狐「遊ぶわけではない!作って売るんじゃ」

巫女「う、売るんですか…!?」

巫女「って言うか…今更ですけど、神社的には買うとか売るって言葉は良くないとか何とか聞きましたけど」

ロ狐「まあ、そうじゃな。巫女、お前は売るではなくお授けという言葉を使うんじゃ。じゃがな、わしは神じゃ。神が人間におみくじを売る。別にこれはおかしな言葉遣いではあるまい?」

巫女「ん、んんー。んー??んー…そ、そうです…ね?」

ロ狐「あくまで人間が神聖な場所や物に対してそういった言葉遣いをする必要があるというだけじゃ。わしからしたら販売であり、売って得た金は売り上げじゃ」

巫女「ん、んん…なんだか納得していいのか分からないですけど…その通り?ですね」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:21:59.01 ID:16vP8LMb0
ロ狐「よーし、出来たぞ。巫女よ、今日からこのおみくじを売るぞ!」

巫女「は、はぁ。おみくじですね。分かりました」

ロ狐「ちゃんと神が作ったおみくじと言うのじゃぞ」

巫女「えぇ!?いやそんなの詐欺じゃないですか!」

ロ狐「どこがじゃ!?実際に神が作ったんじゃから詐欺ではないじゃろうが!」

巫女「た、確かに…確かにそうなんですけども!皆には神様の姿が見えてないわけですし!神が作ったとか言ったら逆に買ってもらえなさそうなんですけど!」

ロ狐「むむむ…面倒じゃのう」

巫女「1回100円とかですか?」

ロ狐「神が直々に作ったんじゃから1回1万くらいでいいじゃろ。それでも安い方じゃ」

巫女「商売下手すぎません?」

ロ狐「なんじゃと!?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:29:17.41 ID:16vP8LMb0
巫女「誰が1回1万でおみくじ引くんですか!?100円ですよ100円!」

ロ狐「1枚1枚妖力をこめて全部手書きで作ったんじゃぞ!?それを100円で売れというのか!?」

巫女「うぅー…値上げできたとしても200円ですよ!それ以上は絶対売れません!」

ロ狐「ぐぬぬぬ…そんな額では10枚売れてやっとお前の1時間分の給料じゃぞ!?そうなったら最低でも1日80枚は売らねばならん…」

巫女「い、いやなにもおみくじ1本で儲けを出そうとしなくてもいいのでは…」

ロ狐「他には何で儲けられるんじゃ?」

巫女「なんか神社で儲け儲けって罰当たりな…いや、その罰を当てる神がこの神様なのか…」

巫女「あれですよ、お守りとか」

ロ狐「お守り…なるほどのぅ!それはいくらで売れるんじゃ?」

巫女「んー…500円とか?」

ロ狐「おおぉー!よし、おみくじは止めてお守りにするぞ!」

巫女「いやそれはまたそれで違うと思いますよ!?」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:33:51.60 ID:16vP8LMb0
巫女「って言うか、狼神様の所に行かなくていいんですか?」

ロ狐「ん?おお、そうじゃったの」

巫女「忘れてたんですか!?」

ロ狐「神社の経営について考えておったからのぅ!」ドヤッ

巫女「いやドヤ顔されても…」

ロ狐「よし、では行くか」

巫女「はい!狼神様の神社はどこにあるんですか?」

ロ狐「普通に歩いていけば遠いが、妖力を使って行けばすぐじゃ。少し離れた山の上にある」

巫女「はえぇ…。了解です」

ロ狐「遅れず着いてこいよ」シュンッ

巫女「え、あ、ちょ!待ってください!」シュッ
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