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ロリババア狐「お前にこの神社を守れる力はあるのか?」巫女「守る?」
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2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 04:35:50.25 ID:/+IogAHc0
言い忘れましたがギャグメインです
ロリババア狐は長いのでロ狐と記載します
ロ狐「お前にこの神社を守れる力はあるのか!」
巫女「守る…?」
ロ狐「そうじゃ!」
巫女「えーっと…接客業を経験してるので!迷惑な参拝者の対応とかなら慣れてます!」
ロ狐「なんの話しじゃ!」
巫女「えっと…あれ?そういう事じゃなかったですか…?」
ロ狐「妖怪共からこの神社を守れるのかと聞いておるんじゃ!」
巫女「よ、妖怪!?」
ロ狐「何を驚いておるんじゃ?巫女としてこの神社に来たということはつまりそういう事じゃろう」
巫女「いやいやいやいやいや!つまりどういう事ですか!?」
ロ狐「巫女の仕事は当然!妖怪退治!この神社を守ることが仕事に決まっておるじゃろう!」
巫女「初耳ですけど!!!」
ロ狐「まあ知識など後々つければ良い!戦えればそれで良いのじゃ!」
巫女「無理です!戦う!?喧嘩だってしたことないのに!」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 04:47:17.06 ID:/+IogAHc0
ロ狐「ほう…」
巫女「すみません!!!雇っていただいて申し訳ないんですが…どうやらこの仕事向いていないようなので本日をもって」
ロ狐「お主…なかなかやりおるのう」
巫女「へ?」
ロ狐「感じるぞ…ワシにはわかる。お主の隠しきれない妖力をな…」
巫女「え?なんの…話ですか?」
ロ狐「とぼけるでない。もう隠す必要は無い。ワシにその力を見せてみよ!」
巫女「いや!ほんと!すみません!何の話かさっぱりで!隠してるとかじゃなくて!」
ロ狐「………まさか…自分でも気づいておらんのか?お主にはなみなみならぬ妖力があることに…」
巫女「妖力とか…もう訳わかんないですよー!!もうなんなんですか!!仕事に来てみたら、なんか狐耳つけてるロリっ子がおばあちゃんみたいな喋り方で『ワシがこの神社の神じゃ』とか言ってくるし!」
ロ狐「お、お、な、なんじゃ!」
巫女「なぜか下着は縞パン限定だし!」
ロ狐「縞柄の下着は神聖な力を持っているから縞柄限定なのじゃ!」
巫女「妖怪退治しろとか言ってくるし!」
ロ狐「巫女の仕事をはたせと言っておるだけじゃ!」
巫女「もう帰りたいよー!!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 04:59:56.75 ID:/+IogAHc0
ロ狐「お、落ち着け!落ち着くのじゃ!」
巫女「はぁ…」
ロ狐「なるほど分かった。お主、それだけの妖力がありながら一般人として生活してきたようじゃな」
巫女「いやだから妖力とか言われても…」
ロ狐「妖力とは…妖力が持つ力じゃ。一般の人間では到底なしえないようなことも…この妖力があれば実現出来る。どれ、少し見せてやろう」
巫女「ほえ?」
ロ狐「はっ!!」ビュワッ
巫女「うわっっ!すごい風っ!」
ロ狐「ほう…。お主、ちゃんと縞柄の下着を履いてきたんじゃな」
巫女「えっ…ちょっ見ないでくださいっ///」バッ
ロ狐「とまあこんな感じじゃ」
巫女「す、すごい…これが妖力…スカートをめくれるんですね」
ロ狐「そういうことに使う力ではない!!」
巫女「…なんでこの神社は巫女服がスカートなんですか…」
ロ狐「女袴が一番妖力を引き出せるからじゃ」
巫女「ホントですかそれは…」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 05:09:25.24 ID:/+IogAHc0
ロ狐「お前には、こういったことが出来る妖力があるのじゃ。その力、眠らせておくのは勿体なさすぎる…」
巫女「ええっ…私にも…あんな魔法みたいなことが出来るんですか?」
ロ狐「うむ。可能じゃ。鍛えればな」
巫女「き、鍛えます鍛えます!頑張ります!」
ロ狐「やる気になったか!では、今から特訓じゃ!」
巫女「はいっ!」
ロ狐「さっきのような簡単なものであればコツを掴めばすぐじゃ」
巫女「ええっ!本当ですか!」
ロ狐「まずはワシの動きを見て学べ。いくぞ」
巫女「はい!」
ロ狐「まずは念じる。腹の辺りに溜まっている妖力を…手に集中させるイメージじゃ」
巫女「ほ、ほうほう…」
ロ狐「そして…手に集中させた妖力を風に変えることをイメージしろ」
巫女「ほ…ほう…??」
ロ狐「そして一気に放出!」ビュワッ
巫女「おおっ」
ロ狐「ちゃんと毎日下着を変えるのじゃぞ」
巫女「だ、だから見ないでくださいっ!///」バッ
ロ狐「やってみるのじゃ」
巫女「は、はい…。お腹の中にある妖力を…手に集中…ムムムム」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 05:21:19.46 ID:/+IogAHc0
巫女「集中させた妖力を風に変える…」
ロ狐「しっかりとイメージできておるか?」
巫女「う、うーーん…」
ロ狐「イメージすることが大事じゃ」
巫女(イメージって言われても…妖力がイマイチ分かんないし…)
ロ狐「妖力がイマイチ分からないという顔をしておるな?」
巫女「は、はい…」
ロ狐「妖力に形はないからのう…。よし、お主の体に触れてイメージをさせてやろう」
巫女「体…ですか?」
ロ狐「妖力があるのはだいたいこの辺りじゃ」パン
巫女「おふっ…もう少し優しく触れてください…」
ロ狐「お主全く体を鍛えておらんな?これから妖怪と戦う日々になるんじゃから筋トレもするのじゃぞ」ムニムニ
巫女「も、揉まないでくださいっ///」
ロ狐「まあそれは置いておいて、この腹の辺りから腕の方に…このような流れで妖力を集める」スー
巫女「ちょ、ちょっと!くすぐったいですっっ」
ロ狐「我慢せい!」
巫女「あっちょっ今さりげなく胸触りましたか!?」
ロ狐「し、仕方なかろう!腕の方に力を送る時に胸も経由するのじゃ!」
巫女「セクハラですよセクハラ!」
ロ狐「な、なんじゃ!騒ぐな!女同士なんじゃからちょっと触れたくらいでぴーぴー言うな!」
巫女「ぴ、ぴーぴー!?」
ロ狐「修行に集中せい!」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 05:32:40.85 ID:/+IogAHc0
巫女「ま、まあなんとなく流れはわかりました!」
ロ狐「まあまずはやってみることじゃな」
巫女「イメージイメージ…」
巫女(力のイメージはだいたいできた…次は風…風…。風のイメージってどんなのだろう…さっきみたいな風…)
巫女「よしっ!はぁぁっ!」
ロ狐「……」
巫女「……」
ロ狐「まあ最初はそんなものじゃ」
巫女「なんかすっごい恥ずかしい!!ホントに私にも妖力あるんですか!?」
ロ狐「ある!それは間違いない」
巫女「うう…精進します…」
ロ狐「うむ……ん?」
巫女「…どうされました?」
ロ狐「…風を感じる…」
巫女「風…?どっか建物に穴でも空いてるんですかね?」
ロ狐「いや…お主の真下から」
巫女「ほえ?」ビュワッ
巫女「ってうわっ!な、なんですかこの風っなんで私の真下から!///」
ロ狐「お主…自分の女袴を捲りあげる風をイメージして妖力を使ったのか……」
巫女「ちょっ!なんでそんな!白い目で見てるんですか!べ、別にパンツ見せる趣味があるとかじゃないですよ!!だって!神様が私のスカート捲るから!風のイメージそれしか無かったんですもん!!」
ロ狐「とんだ変態巫女を雇ってしまったな…」
巫女「違いますって!!」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 05:42:14.09 ID:/+IogAHc0
ロ狐「しかし一発目から風を起こすとは…やはり並外れた妖力」
巫女「まさか本当にできちゃうなんて思いませんでした…」
ロ狐「テクニックさえ身につければ…わしを超えることも不可能ではないな」
巫女「神様を!?」
ロ狐「無論そう簡単には超えられんがな」
巫女「す、すごい…私…」
ロ狐「さて、次は戦闘訓練じゃ」
巫女「せ、戦闘ですか!?」
ロ狐「妖怪と戦うことになると言ったじゃろ」
巫女「うう…そうですけど…」
ロ狐「とりあえず、妖力の使い方がろくに分からんお主が使える武器となると…箒じゃな」
巫女「箒!?こ、こんなので妖怪倒せるんですか!?」
ロ狐「ただのほうきではない!妖怪をはらうことが出来る箒じゃ!」
巫女「あ、もしかして妖怪を掃除する〜的な感じでちょっとかけてます?」
ロ狐「はぁ?」
巫女「すみませんなんでもないです」
ロ狐「見るからに腕力がないお主でも、この箒を使えば妖力を吹き飛ばすことだって可能じゃ」
巫女「酷い言われよう!」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 06:09:59.51 ID:/+IogAHc0
ロ狐「その箒でわしを殴ってみよ」
巫女「えぇ!そんなこと出来ないですよ!」
ロ狐「ふっ…もちろんわしもただつったっておる訳では無い!」サッ
巫女「ふぇっ!?き、消えた!?」
ロ狐「後ろじゃ後ろ」
巫女「えっいつの間に!」
ロ狐「さあ、わしの動きをとらえて一発当ててみよ」サッ
巫女「う、ううう早すぎて全く見えない!」
ロ狐「このくらいの動きにはついてこれんと話にならんぞ!」サッ
巫女「ううう!えいえいえい!」ブンブン
ロ狐「当たらん当たらん!」サッ
巫女「はぁ…はぁ…」
ロ狐「次はこちらからいくぞ」
巫女「えっ」
ロ狐「防御も大事じゃぞ!しっかり守るべきところを守るのじゃ」サッ
巫女「うええっ」
ロ狐「例えば首とか…」スー
巫女「ひぅっ///」ビクッ
ロ狐「胸とか…お主なかなかあるのう…」ムニムニ
巫女「ちょっ!///セクハラですよ!」
ロ狐「ちょっと確認しただけじゃ〜」サッ
巫女「ぐぬうぅ…」
ロ狐「そんなことより武器である箒を手放すとは…」ヒョイ
巫女「あっ!」
ロ狐「全く…敵に拾われたらどうするんじゃ!使われてしまうぞ」サッ
巫女「あっちょっと!」
ロ狐「大丈夫か〜?急所ががら空きじゃぞ?」サッ
巫女「急所…?」
ロ狐「ではせっかく箒を拾ったことじゃし…コイツで」サッ
巫女「ほえ?」
ロ狐「金的!」コーン
巫女「っっっっ」ドタッ
ロ狐「玉がなくともそこは痛いから気をつけるのじゃぞ」
巫女「うぅぅ…」プルプル
ロ狐「とりあえず今日の修行は終わりじゃ!飯を食って風呂に入って…寝るとするか」
巫女「ううう…痛くて立てないですよぉ…」
ロ狐「これから戦う日々になるんじゃからそういうこともあるじゃろう。慣れじゃ慣れ」
巫女「こんなの慣れたくないぃ…」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/14(日) 06:18:47.24 ID:/+IogAHc0
〜巫女宅−寝室〜
巫女「はぁ…なんか大変な一日だったなぁ」
巫女「……妖怪と戦うなんてほんとに出来るのかなぁ…」
巫女「…妖力…扱えるようにならなきゃ…」
巫女「並外れた妖力なんてホントにあるのかなぁ」
巫女「分かんないことだらけだよ…」
巫女「とりあえず…とりあえず明日も頑張ろう!」
巫女「気合いで何とかなるよ!」
〜朝〜
巫女「……眠い…」
巫女「……まだ寝てたい…」
巫女「……こんな気持ちも妖力で吹き飛ばせたりして…」
巫女「……眠気を風で吹き飛ばすイメージ…」
巫女「……えい!」ビュワッ
巫女「……あっあっ!ちょっと!ホントに風が出ちゃった!部屋の中の物吹き飛ばさないで!!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/14(日) 13:34:47.19 ID:RC3xBT1Ho
きたい
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/14(日) 18:02:36.50 ID:GA+HAY1rO
たいき
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/15(月) 00:05:48.56 ID:ySsIDh1+0
待ってる
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 01:27:56.94 ID:y+ruSuyk0
(更新は遅いです…待ってくださっている方…すみません)
あと見直してみると誤字が多いですね…
特に「妖怪」と「妖力」を間違えることが多いです。
気をつけます。もし気づいたら脳内で文字の変換をして読んでいただけると助かります。
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/15(月) 01:30:17.43 ID:f8JgIk00o
はいよー
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 01:42:31.81 ID:y+ruSuyk0
〜神社〜
ロ狐「さあ走れ走れ!神社を50周じゃ!」
巫女「はぁ…はぁ…ぜぇ…」
ロ狐「なんじゃ…まだ5周しただけというのにだらしないのう」
巫女「いや…スパルタすぎますよ…私…まともに運動もしたことないのに…いきなり…こんな…」
ロ狐「お主にはすぐにでも戦力になってもらわんといかんからな」
巫女「せめて…運動服に…着替えを…巫女服では走りづらいです…」
ロ狐「何を言っておるか!実際に戦う時は巫女服を着ておるのじゃぞ。その服で激しい運動をするのも修行の一環じゃ」
巫女「はぁ…はぁ…って言うか…いいんですか?こんな…神社の周りを走り回って…バチが当たりそう…」
ロ狐「神であるわしが許しておるんじゃ。誰がバチを当てるんじゃ?」
巫女「あー…確かに…」
ロ狐「それに、あえてこの場所の走り込みをさせておるんじゃぞ」
巫女「え?」
ロ狐「妖怪共はこの神社を壊しにやってくる…ということは必然、戦いの場はここになる。この場所での動き方を身につけることはかなり重要なのじゃ」
巫女「なるほどぉ!」
ロ狐「何を休んでおる!走らんかー!」
巫女「は、はーーーいっ…!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 01:51:23.85 ID:y+ruSuyk0
巫女「はぁぁぁ…はぁぁぁ…ふぅぅ…ひぃぃ…」
ロ狐「さて、次は妖力の修行じゃ」
巫女「ま、待って…ちょっ…息を…整えさせてください…」
ロ狐「だらしないのう。ではその間に今日の修行の説明をしてやるから、耳だけこちらに向けておけ」
巫女「はぁぁぁ…はぁい…」
ロ狐「昨日お主に渡した箒があるじゃろう。今日は妖力を使い、あれをより強力な武器にする方法を教えてやる」
巫女「はぁ…はぁ…より…強力に…?」
ロ狐「そうじゃ。この箒に…こうして……風を纏わせる!!」ビュワッ
巫女「す、すごいっ…箒の周りに…風が…!」
ロ狐「こいつは若干の技術を要する…が、巫女の技としては基本中の基本じゃ。身につけてもらわねば話にならん」
巫女「はぁ……。なるほど…」
ロ狐「基本は昨日教えたのと同じじゃ。腹の中にある妖力を手に集中させ、箒に風を纏わせるイメージをしっかりと作り…手から放出…と言った感じじゃ。ただ今回はあくまで箒に風を留めなければいかん。勢いよく放出してはならんぞ」
巫女「は、はい…!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 02:00:49.29 ID:y+ruSuyk0
ロ狐「さぁ、やってみろ」
巫女「は、はい!」
巫女「お腹の中から妖力を手に集中…そして箒に纏わせるイメージ…」
ロ狐「まずはしっかりイメージを作るところからじゃな。時間をかけてよい。慣れればわしがやったようにすぐ出来るようになる」
巫女「イメージ…イメージ…」
ロ狐「…前回のように真下から吹き上げるでないぞ」
巫女「ちょ、ちょっと!イメージ崩れるんで!」
ロ狐「ふははは」
巫女「イメージイメージイメージイメージ…」
巫女「よし!はぁ!」ビュワッ
ロ狐「ほほう…やるな。一瞬だが箒の周りに風が留まった」
巫女「はぁ…でもすぐ離れちゃいましたね…」
ロ狐「いやいや。一瞬でも上出来じゃ。さあ、繰り返し行うのじゃ。妖力の修行は数が物を言う。馬鹿でも千回万回と行えば身につくのじゃ」
巫女「なかなか脳筋な能力なんですね…」
巫女「よーし…やるぞー!」
ロ狐(…………今はまだ妖怪の気配はないが…いつ来てもおかしくはない…。この巫女が強くなるまで待ってくれるとよいんじゃが…)
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 02:09:44.69 ID:y+ruSuyk0
〜数時間後〜
巫女「イメージ…イメージ…」
ロ狐(こやつ…まだやっておったのか…数時間続けても尽きぬ妖力…やはり化け物じゃな…)モグモグ
巫女「よし!はぁぁあ!」ビュワッ
ロ狐「…!」
巫女「神様!見てください!」
ロ狐「見ておる。纏っておるな…風を…」
巫女「はい!今回は一瞬だけじゃないですよ!あ…でも弱まってきた…あぁ…扇風機の弱くらいの強さに…」
ロ狐「ものの数時間でそこまでやるとは…」
巫女「これ……枯葉の掃除とか楽そうですね!」
ロ狐「……呑気なやつじゃ…」
巫女「あ、でも風邪とか吹き飛ばしちゃって集めるのには向かないか…」
ロ狐「よし、一旦休憩じゃ。妖力を回復させるのじゃ」
巫女「はい!…って回復?」
ロ狐「甘いものを食べれば回復する」
巫女「なんですかそれ!女子力みたいですね!」
ロ狐「じょしりょく?…?お主妖力の他にじょしりょくというものも持っておるのか?」
巫女「あ、いやそういう能力的なものではなくて…えーっと…なんでもないです…」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 02:24:19.17 ID:y+ruSuyk0
ロ狐「伝え忘れていたが、妖力は使えば使うだけ減っていくんじゃ」モグモグ
巫女「そうなんですか?」モグモグ
ロ狐「うむ。当然使い切ってしまうと妖力を使っての攻撃等は行えない」
巫女(ゲームのMPみたいな感じかな…)
ロ狐「そうなった場合は回復する必要がある。主に食事や睡眠で回復させることが出来る。時間の経過でも回復するが…時間がかかりすぎる。まあ戦闘中であればあまり現実的な回復方法ではないな」モグモグ
巫女(完全にMPだ…)
ロ狐「じゃから…今食べておるような菓子を携帯しておくのも巫女としては基本じゃ」
巫女「え、なにそれかわいい!はい!お菓子携帯します!!」
ロ狐「…なーんか気が抜けておらんかお主…」
巫女「そ、そんな事ないですよ!」
ロ狐(まあ、妖怪との戦闘を経験すれば少しは気が引き締まるか…)
ロ狐「さて、一息ついたところで。今日の修行の成果を見せてもらうとするか」
巫女「実戦ですか…!今日はなんかやれる気がします!」
ロ狐「ふっ。まあ根拠の無い自信も戦闘には必要じゃからな。そういうところもお主の良いところじゃ」
巫女「根拠のない自信じゃないですよ!修行したんですから!」
ロ狐「さて、外に出るぞ。昨日と同じじゃ。その箒を一発わしに当ててみろ」
巫女「ふふふ…この風を纏った箒でお掃除してあげますよ!」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 02:34:01.61 ID:y+ruSuyk0
〜外〜
巫女「イメージ…そして…!はぁぁぁ!」ビュワッ
ロ狐「ほう…。風を出すまで大分早くなったのう。成長が早い」
巫女「ふふーん!」
ロ狐「まあ…風の威力は扇風機程度じゃが…」
巫女「ふえーーん…これじゃ夏場に役立つ送風機能がついた箒だよ…」
ロ狐「しかも数十秒で風は消えるしのぅ…」
巫女「タイマー機能と呼んでください」
ロ狐「お主それで良いのか…」
巫女「い、いいんですよ!また電源をつけてやれば!とりゃ!」ビュワッ
巫女「風を纏うので!」
ロ狐「まあ修行を続けておれば風が消えることも無くなる。では行くぞ!」サッ
巫女「ぐぬうぅ…相変わらず見えない…」
ロ狐「さあさあどうした!」サッ
巫女「むやみやたらに箒を振ってもダメなことは分かってる…とにかく相手の動きを観察しなきゃ…」
ロ狐「どこを見ておる〜わしは後ろじゃ!」サッ
巫女「えっ…!」バッ
ロ狐「ははは!これではどちらが観察しておるのか分からんな!」ササッ
巫女「ううう腹立つうう!」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 02:55:35.42 ID:y+ruSuyk0
巫女「くそぉぉどこだぁ…」
ロ狐「前におるぞ?」
巫女「え、どこどこ!?」
ロ狐「信じるな馬鹿が…後ろじゃ…」
巫女「えっ」
ロ狐「必殺……慈悲深き『神』の『弔』い!」
巫女「っふぐっっ」
ロ狐「これをくらったものは……便秘が治ると言われておる」
巫女「な、なんか…かっこよく言ってますけど……ただのカンチョーじゃないですかっ…」プルプル
ロ狐「どうする?続けるか?」
巫女「つ、続けますよ…こんなので負けたくない…けどちょっと待ってください…」
ロ狐「はっはっは。立てるまで待ってやろう」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 03:19:07.48 ID:y+ruSuyk0
〜再開〜
巫女(くそおお…なんとかして追う方法を考えないと…)
ロ狐「さあさあ、かかってこい」サッ
巫女「なんとかして…なんとかして…そうだ!」
ロ狐「んむ?」
巫女「地面の土を掴んでーー上に撒く!」
ロ狐「なんじゃー?そんなもの当たらんぞー」サッ
巫女「ふふふ…狙って当てるのが無理なら!四方八方に!この風つき箒を振り回して!飛ばして当てる!」ブオンブオン
ロ狐「うぉっ…!砂がっ!」
巫女「いたっ!!怯んでるところ申し訳ないですが…ぶん殴らせていただきます!」
ロ狐「ぬぉっ!」
巫女「とりゃぁ!」ブン
ロ狐「なんの!」サッ
巫女「よ、避けられた!?」
ロ狐「なるほどっ…やるのぅ…砂の目潰しとは!成長したな!」サッ
巫女「でしょう!」
ロ狐「ならばわしも見せよう!必殺技を!」サッ
巫女「ま、またカンチョーですか!?」バッ
ロ狐「ふふっ…尻ばかりおさえおって!」
巫女「こ、これ以上カンチョーされたら…出ちゃう気がするので…」
ロ狐「ならば前から!必殺…袴捲り!」バサッ
巫女「ちょっ!それただのスカート捲りっ///」
ロ狐「からのっ!必殺…金的 玉潰し!」コーン
巫女「っっっっ」バタッ
ロ狐「うむ。ちゃんと今日も縞柄を履いてきたのじゃな」
巫女「うっ…うぐっ…ついてなくてよかった…私女でよかった…」プルプル
ロ狐「さて、良い汗をかいたところで風呂に行くか」
巫女「全然いい汗じゃない…」プルプル
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 03:26:52.56 ID:y+ruSuyk0
〜巫女宅〜
巫女「はぁ…疲れた……絶対明日筋肉痛だ…」
巫女「こんなに動いたの何年ぶりかな…」
巫女「……はやく扇風機から脱しないと…とても戦えないよ…」
巫女「戦う……え、私戦うの!?修行してるけど全然そんな実感なかった…」
巫女「戦ったら…怪我とかするよね…最悪…死んじゃうなんてことも…」
巫女「い、いやいやいや考えない!そんなこと考えない!って言うか!神様がいるじゃん!神様めっちゃ強いしきっと助けてくれる…!って言うか神様が戦えばいいのでは!?」
巫女「明日聞いてみよ…」
巫女「とりあえず寝よ……」
〜神社〜
ロ狐「………」
ロ狐「……まあ、強くなるまで待ってくれなんて…そんな都合のいい話はないか…」
ロ狐「……早ければ明日…奴らがくるな…」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 03:27:24.82 ID:y+ruSuyk0
おやすみ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/15(月) 10:31:15.85 ID:bGkopaixO
おつおつ
ロ狐様がぐっちょぐっちょにされるの期待しても……?
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/15(月) 15:09:17.72 ID:vYBcGf1YO
むしろロ狐様が汚ッサン妖魔をグッチョグチョにする事を期待している
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/15(月) 15:30:37.09 ID:kFsCc9VGO
(ぐちょぐちょな展開は期待されても答えられないかもしれません…ごめんなさい…少年ジ〇ンプに載ってた頃のToL〇VEるくらいが限界かも…)
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/15(月) 22:24:34.00 ID:7sK4xnBk0
気長にやってくれたらええんやで、巫女によるロ狐様への逆襲パターンでも(
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/16(火) 03:31:04.28 ID:DFxq08zV0
〜神社〜
巫女「おはようございます…って…なんかいつもの雰囲気と違いますね神様…」
ロ狐「うむ…おはよう巫女…ってお主の方がいつもと違わんか!?足ガクガクではないか!」
巫女「いや案の定筋肉痛になりまして…」プルプル
ロ狐「まあよいわ…。巫女よ…今日はお前に基本でもあり、最も大事でもある妖力の使い方を教えてやろう」
巫女「おお!!」
ロ狐「妖力を使い…己の身体能力を爆発的に上げる技じゃ」
巫女「そんなこと出来るんですか!?」
ロ狐「うむ…。もしかしたらお主は、妖力とは風を操る能力か何かかと思っているかもしれんが…。妖力とは本来普通ではありえない摩訶不思議な現象を起こす力じゃ。風を操るなんてのは妖力の使い方の一部にすぎん」
巫女「なんか抽象的ですねぇ」
ロ狐「まあな…。だがしかしそれが妖力じゃ」
ロ狐「わしがお主と戦う時にみせたあの動きがまさにそれじゃ。妖力で身体能力を上げていたのじゃ」
巫女「なるほど!!だからあんなに早く動けたんですね!」
ロ狐「うむ。ではいつも通りやり方を見せる。しっかり見ておけよ」
巫女「はい!」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/16(火) 03:44:13.70 ID:DFxq08zV0
ロ狐「今回はいつもと違う。腹の中にある妖力を…体全体に行き渡らせることをイメージするのじゃ。慣れるまでは手を左右に伸ばし、足も開いた方がイメージしやすいはずじゃ」
巫女「ほうほう…」
ロ狐「妖力を行き渡らせれば行き渡らせるほど己の身体能力は上がる。だがしかし、そのぶん体に負荷もかかってくる。耐えられないほどの負荷がかかれば…」
巫女「かかれば…」
ロ狐「死ぬ」
巫女「ひぇっ…」
ロ狐「十分注意しろよ。特にお前はひ弱なんじゃから」
巫女「は、はい…」
ロ狐「お前にさせている筋トレも意味があるということじゃ」
ロ狐「やり方はこれだけじゃ。後はひたすら妖力を体全体に送り続ける」
巫女「な、なるほど…今回は送り続けないといけないんですね」
ロ狐「うむ。保つために妖力を消費し続ける必要がある。まあ、妖力だけは一丁前にあるからなお主は。枯渇することを心配する必要は無いはずじゃ」
巫女「は、はい!」
ロ狐「さあやってみろ」
巫女「よーし…体全体に送るイメージ…」
ロ狐「自分の体が耐えられるだけにするのじゃぞ」
巫女「それってどれくらいなんだろう…」
ロ狐「そうじゃな。体が急に重くなる感覚があるはずじゃ。重くなったあたりで止めておけ」
巫女「でも不思議ですね。お腹の中には全ての妖力があるのに、体全体に行き渡らせたら死んじゃうなんて」
ロ狐「腹は貯蔵庫のような仕組みになっておるのじゃ。それ以外の場所は多くの妖力を貯めこめるようにはなっておらんのじゃ」
巫女「なるほどぉ……?」
ロ狐「理屈は分からんでも良い。出来させすればな」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/16(火) 04:03:34.90 ID:DFxq08zV0
undefined
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/16(火) 04:04:11.52 ID:DFxq08zV0
巫女「体全体…体全体…」
巫女「っ!体が急に…重く…だるい感じが…」
ロ狐「そこで止めておけ。きつければ少し減らした方が良い」
巫女「はい…。じゃあこれくらいで…後はひたすら送り続ける…」
ロ狐「そうじゃ。消費した分を補充し続けるイメージじゃ」
巫女「これで私…神様みたいに早く動けますか!?」
ロ狐「わしほどは無理じゃが、いつもとは比べ物にならんくらいは動けるはずじゃ」
巫女「よ、よし!ちょっと走ってみよ」
ロ狐「ま、待て待て!」
巫女「よいしょっ…って…えっっ」ビュンッ
巫女「えっあれ…ここどこ…って外か…。あれ?でも私さっき中にいたよね?」
ロ狐「全く…。お前の身体能力は今、普通の人間の数倍はあるんじゃ。まずは力の使い方、加減に慣れろ」
巫女「か、神様!え、すごい…さっきの私の動きについてきたんですか!?」
ロ狐「うむ。お主の動きは、ワシからしたら牛が歩くのと同じくらいのスピードじゃからな」
巫女「ひょええ…」
ロ狐「今晩妖怪が来る」
巫女「ほぇー……って、えぇ!?急すぎませんか!?」
ロ狐「何を言う、奴らは四六時中ワシらを狙っておるんじゃ。急もクソもない」
ロ狐「だから、お主は今日の夜までにその力を使いこなせるようにしておけ」
巫女「えっえっえっ!!おおぉぉぉ!は、はい!!え、でも!四六時中狙ってるってことは昼間に来る可能性も!」
ロ狐「ゼロではないが…奴らは朝や昼を苦手としておる。能力が下がってしまうからな。逆に夜は奴らの時間じゃ。暗くなればなるほど能力が上がる」
巫女「ほええ…なるほど。それなら夜に来た方が相手は得ですよねぇ」
ロ狐「そういうことじゃ」
巫女「えぇ…今晩初の戦闘かぁぁ…」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/16(火) 04:06:17.53 ID:DFxq08zV0
ロ狐「もしお主がその力を使いこなせば…妖怪なんぞ怖くもなんともないはずじゃ」
巫女「ええ…なんでですか?」
ロ狐「軽く地面を叩いてみよ。軽くじゃぞ。軽く」
巫女「か、軽く?はい…」ドンッ
巫女「う、うわぁぁ穴が!!なんで!?」
ロ狐「それも妖力のおかげじゃ。骨も皮膚も筋肉も常人の域をはるかにこえておる。故にその破壊力」
巫女「ほえええ!」
ロ狐「攻撃力だけでなく防御力も然りじゃ。今のお主なら象に踏まれても痛くも痒くも無いはずじゃ」
巫女「え!!すごい!!」
ロ狐「だからじゃ。だからお主がその力を使いこなせるようになれば…妖怪共なんぞ敵ではないということじゃ」
巫女「なるほど!!!私頑張って身につけます!……でも今回は何でこんなに上手くいったんですかね?いつもは全然上手くいかないのに…」
ロ狐「お主に合っていたんじゃろうな」
巫女「え?」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/16(火) 04:12:12.08 ID:DFxq08zV0
ロ狐「おそらくお主は力を複雑に操る必要が無い、とにかく妖力の量がものを言うような技を得意とするタイプ」
巫女「なんか物凄い脳筋って言われてます?」
ロ狐「だから風を起こしたり、物に風を纏わせるような技術がいるものは習得までは時間がかかるじゃろう」
巫女「そんなぁー…」
ロ狐「まあ、そういった技術がいるものも大事じゃが、一番は今日教えたこの技じゃ。こいつが使えんと妖怪とまともに戦えんからな」
巫女「まあ確かに…」
ロ狐「これでお主も簡単に殺されることは無いはずじゃ」
巫女「安心しました…」
ロ狐「さあ修行じゃ。修行!安心するのは使いこなしてからにするじゃな」
巫女「は、はい!!」
36 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2021/03/17(水) 03:05:58.92 ID:Ffo8D+tM0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 03:55:48.70 ID:T6WJT6HV0
〜夜〜
巫女「……な、なんとか…歩いたり走ったり…普通の動きは出来るようになりましたけど…」
巫女「神様みたいな動きは全然できません…」
ロ狐「当たり前じゃ。わしだって長い月日をかけて修行して今があるんじゃからな」
巫女「神様も修行してた時期があるんですか!?」
ロ狐「当然じゃ!!」
巫女「な、なんか意外です」
ロ狐「…んむ…。そろそろじゃな」
巫女「何がですか?」
ロ狐「感じぬのか?奴らの気配を」
巫女「奴ら…ってもしかして妖怪ですか!?」
ロ狐「他に何がある。この空気の淀みや重みを何も感じぬのか」
巫女「んーー……感じません!」
ロ狐「……巫女としては絶望的じゃな…。まあよい、そのうち分かるようになる」
巫女「あ、そうだ!!そう言えば聞こうと思ってたことがあるんですけど…神様は戦わないんですか?って言うか神様めちゃくちゃ強いですし、何も私が戦う必要は無いのでは?」
ロ狐「うむ。その通りといえばその通りじゃな」
巫女「え!!!!」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 04:06:27.35 ID:T6WJT6HV0
ロ狐「単純な話じゃ。神は参拝者やこの地域に住むものに幸福を与えるのが仕事、巫女は参拝者の相手や妖怪退治が仕事。それだけじゃ」
ロ狐「それに!夜は誰だって寝たいじゃろ?妖怪の相手などいちいちしたくない。だから巫女、お主がやれ。ということじゃ」
巫女「ええぇー!!それだけですかぁ!?」
ロ狐「それだけじゃ。と言うか、お主はわしとこんな風に友達感覚で話しておるが、実際はもっと上下関係のようなものがあるんじゃぞ!?他の神社に行けば分かるわ」
巫女「ほえええ…そうなんですねぇ…」
ロ狐「そうじゃ!だからもう少しわしの為に頑張るという姿勢を見せるのじゃ」
巫女「は、はーーい…」
ロ狐「…まあもう少し突っ込んだ話をすると…。妖怪共はわしが持つ宝物を狙ってきておるんじゃがな」
巫女「宝物!?お宝ですか!?」
ロ狐「目を輝かせおって…。まあその話はまた今度じゃ。妖怪の気配をすぐ近くに感じる。外を見てくる」
巫女「え!は、はい!」
ロ狐「お主は一旦中に居れ。気配が読めぬまま外に出るのは危険じゃ」
巫女「ひ、ひぃ…。なんか急に緊張してきたぁ…」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 04:21:18.08 ID:T6WJT6HV0
〜外〜
ロ狐「……なるほど。初試合の相手としてはちょうど良い……。雑魚じゃな」
???「言ってくれるじゃねぇか…」
ロ狐「ほぉん。お前は…河童か」
河童「やたらと大きな妖力に引き寄せられ来てみたら…ここの神は小娘か。拍子抜けだ」
ロ狐「なんじゃぁ?見た目で強さを決めるのか。だから雑魚なんじゃお前は。感じぬのか?お前とわしの妖力の差を」
河童「ふっ。俺は妖力で決まる試合をしに来たんじゃない…」
ロ狐「はぁ?」
河童「お前に……相撲を申し込む!!」
ロ狐「………つまり…単純な強さでは適わないから自分の土俵に相手を上げて勝ちたいと…そういう事か?」
河童「ち、違う!!相撲こそが!!!至高!なんでも相撲で物事を決めるべきなのだ!それを世間がわかっていないんだ!それを分からせるために各地を回っているんだ!」
ロ狐「…苦しい言い訳…情けないやつじゃ…」
河童「な、なにをっ!?貴様!逃げるつもりじゃあるまいな!?俺は雑魚なんだろう!?なら倒してみろ!!」
ロ狐「ふっ。別に良いが…今からお前と戦うのはわしではない!」
河童「な、なにっ!?」
ロ狐「巫女よ!出てこい!」
巫女「は、はい!!」
河童「な、なにっ!?み、巫女だと!?」
ロ狐「そうじゃ!わしと戦いたくばまずは巫女を倒してみよ!」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 04:31:04.89 ID:T6WJT6HV0
巫女「ってう、うわぁぁ!妖怪!褌一丁の河童みたいなのが居ますよ!神様!」
ロ狐「みたいではなくこいつは河童じゃ。どうやら相撲をとりたいらしくてな」
巫女「す、相撲!?!?なんか想定してたのと違う戦いなんですけど!?」
ロ狐「まあまあ良いでは無いか。殴り合いより平和じゃ」
巫女「…確かにっ!相撲なら死ぬことないですもんね!」
河童「言っておくが…もしお前が負けたら尻子玉を頂く」
巫女「し、尻子玉…って何ですか?」
ロ狐「尻子玉とはつまり…妖力の事じゃ。ケツから手を突っ込んで腹の中にある妖力を抜きとると言っておるんじゃ」
巫女「ど、どぇぇぇ!?」
ロ狐「だからまあ、せいぜい負けぬようにするんじゃな」
巫女「そ、そ、そんな…全然平和じゃない!」
河童「さあ!準備をしろ!相撲だ!」
ロ狐「しっかり妖力を体全体に行き渡らせておけ。河童は相撲を得意としておるからのう。技術はやつの方が上じゃが、妖力で言えばお主の方が上じゃ」
巫女「ここまで来たらやるしかない!!絶対負けない絶対負けない絶対負けない!!」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 04:43:56.79 ID:T6WJT6HV0
河童「おい巫女…始める前に少し説明しといてやろう」
巫女「は、はい!」
河童「素人でも分かりやすいようにルールは簡単になっている。この土俵外に先に押し出されたり、土俵内で地面に手や足を着いた者が敗者…というのは当然だが、厳密に言えば土俵内外問わず、先に地面に体の一部が接触した方が敗者だ。いいな?」
巫女「は、はい…何となく分かります」
河童「そして大事なのは立合いだ。この様に腰を落とし片手を着く…そして向かい合った両者の気があったタイミングでもう片方の手をついて相手に向かっていく…この様にして始めるんだ」
巫女「うわぁ…それ難しいかも…」
河童「これがルールだ。まあ、間違えた時は仕切り直しにしてやるから安心しろ」
巫女「は、はい…」
ロ狐「何を偉そうに…自分の有利な試合に持ち込んでおいて」
河童「う、うるせぇ!」
巫女(言われてみれば確かに…)
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 04:58:51.05 ID:T6WJT6HV0
ロ狐「さあさあ。さっさと始めるのじゃ」
巫女「う、うう…では…えっと…よろしくお願いします…」ペコッ
河童「ああ…」ペコッ
巫女「あ…なんか頭のお皿の水こぼれましたけど…」
河童「なぁっ…しまった!!お前!これを狙っていたな!?皿の水が減ると俺が弱くなることを知っていたな!?」
巫女「え、いや!そんなの全然!知らなくて!」
ロ狐「アホじゃろ…。なら頭を下げなければ良いだけの話…」
河童「お辞儀にお辞儀を返さないなんて失礼にあたるだろう!」
巫女(なんかこの河童…実は悪い妖怪では無いのでは?)
河童「ではさっき言った通り…まずは腰を落とし…」
巫女「は、はいっ…」
河童「なっっ…」
巫女「えっ…な、なんですか…」
河童「く、くそっ…お前…無駄にデカい乳だな…」
巫女「ええええっ!な、なんですか急に!」
河童「ち、近くで見ると…な…。ま、まあいい!」
巫女「む、胸ばっかり見ないでください…///えっち…」
河童「ぐっ…や、やりづれぇな…くそ…」
ロ狐「……んー…?
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 05:07:22.47 ID:T6WJT6HV0
巫女「と、とりあえず腰を落として…次は足を開いて…」
河童「ぬぁっっ!」
巫女「つ、次はなんですか!」
河童「なっ…くそっ…な、なんでお前スカートなんだよ…」
巫女「えっ……。あっっ…ちょっ…い、今見ました!?見ました!?」
河童「み、見てねぇよ!///」
巫女「あー嘘だ!!!絶対私のパンツ見た!!」
河童「ふ、普通スカートなら下に何か履いとくだろ!なんで縞パンなんて…」
巫女「やっぱり見てるじゃないですかー!!サイアクー!!!」
河童「く、くそっっ…」
巫女「もういいですもう!!こうなったら絶対勝ってぶん投げてやるぅぅ…!ほら!河童さんもはやく手をついてくださいっ!」
河童「なっっ…お、お前!す、少しは隠せよ!」
巫女「もう一度見られたら二度も三度も同じですよ!それより早く試合して!ささっと終わらせましょうよ!!」
河童「う、うぐぅぅ…よ、よぉし…いいだろう…」スッ
ロ狐「うむぅ…まさかこの河童…」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 05:15:35.51 ID:T6WJT6HV0
巫女「いきますよ…」
河童「ぐ、ぐうぅ…」
巫女「………」
河童「……(ぐぅぅ…くそぅ…)」
巫女「………」
河童「………」
巫女「…ちょっと、全然タイミング合わせてくれないじゃないですか!」
河童「う、うるせぇ!気が合わねぇだけだ!」
ロ狐「……おい」
河童「あ、あぁん!?なんだよ!」
ロ狐「おい河童。少し耳を貸せ」
河童「な、なんだよ…」
ロ狐「お主…まさかとは思うが…」ゴニョゴニョ
河童「な、なんだよ…」
ロ狐「今…勃っておるのか?」ゴニョゴニョ
河童「なっっっっ…!!///」
ロ狐「お?お?やはりか!!やはりかぁ!あはははははは!!」
巫女「?」
河童「なっ…ば、ばっきゃろう!そ、そんなわけ!」
ロ狐「ほほぉん?ならば一度腰を曲げず真っ直ぐ立ってみよ」
河童「っっっ…ぐぅ…」
ロ狐「やはりっ!!やはり勃っておるではないか!!あははは!!勃っておるから立てないんじゃろぅ???」
河童「ぬぐぐぐ…///」
巫女「た、たっているから…たてない?」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/17(水) 05:28:04.98 ID:T6WJT6HV0
ロ狐「おぬしぃ…巫女の胸と下着を見て勃起するとは……まさか童貞か…?」ゴニョゴニョ
河童「ち、ち、ち、ち、ちげぇよ!」
ロ狐「ぶわははははは!やはりか!やはり!童貞かっっ!!あっはははは」
巫女「う、うぇぇぇ!?な、なんの話してるんですか二人でっ!///」
ロ狐「おい聞け!巫女よ!こやつ童貞じゃぞ!!!」
巫女「い、いや聞こえてましたけどっ…」
ロ狐「童貞河童じゃ童貞河童!!あはははは!」
巫女「い、いやそんな!笑ったら可愛そうですよ!!」
ロ狐「おいおいやめておけ!童帝は優しくされるとすぐ好きになってしまう習性があるんじゃ。下手に優しくすると惚れられるぞ」
河童「ば、ばっきゃろ!巫女に惚れるなんてことあるか!」
巫女「そ、そうですよ!そんなすぐ人のことを好きになるなんてありえませんよ」
ロ狐「だと良いがなぁ〜」ニヤニヤ
巫女「さ、さあ!仕切り直しです!いきますよ!河童さん!」
河童「お、おおぉ…おぉう!」
ロ狐「なあなあ河童よ…」ゴニョゴニョ
河童「な、なんだよ!いつまでここにいやがるんだ!離れてろよ!」
ロ狐「相撲中にどさくさに紛れて胸を揉んでやったらどうだぁ〜?きっとバレんぞ〜?あの大きな桃を鷲掴みしてやれ…」ゴニョゴニョ
河童「なっおまっ…!!///」
ロ狐「あの袴もどさくさに紛れて捲りあげてやるのも良いかもなぁ〜…」ゴニョゴニョ
河童「っっっ…///」ムクムク
ロ狐「いやぁすまんな邪魔をして!さ、始めてくれ」ニヤニヤ
河童「くそっ…あいつ…」
ロ狐「お?どうしたー河童?さっきからずっと腰を落としたままで…腹でも痛いのかぁ〜?」ニヤニヤ
河童「ち、ちげぇよ!!」
巫女「…体調良くないんですか?」
河童「ち、違ぇつってんだろ!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/17(水) 17:46:54.51 ID:wY2fGFcYO
文章だけだと和むな……
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/17(水) 18:18:59.43 ID:nidZVP+so
頑張れ河童貞!
ラッキースケベねらえ河童貞!
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/18(木) 03:06:36.02 ID:KiSHRe2C0
河童(何も考えるな俺…あの狐の言うことは全部忘れて…勝負に集中だ…)
河童(よーし…おさまってきた…)
巫女(大丈夫かな…)
ロ狐「……(何とかしてもう少しこいつで遊びたい…)」
河童「よし…じゃあ…始めるか…」
巫女「大丈夫なんですか…?」
河童「だ、大丈夫だっ!いくぞ!!」
巫女「は、はいっ…!」
ロ狐「…(思いついた!!)」
ロ狐「待てっ!!」
河童「な、なんだよ!!」
ロ狐「…分かった…分かったぞ!」
巫女「え…何がわかったんですか?」
ロ狐「河童がなかなか勝負しなかった理由じゃよ!」
河童「なっ…お、お前!」
ロ狐「巫女!お前の服装が悪かったんじゃ!!」
巫女「ええぇっ…わ、私ですか?やっぱりスカートだと集中できない…とかですか?」
ロ狐「それもあるが…相撲といえば…な?もっと適した服装でなければなぁ??」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/18(木) 03:12:33.11 ID:KiSHRe2C0
巫女「そ、それはどういう?」
ロ狐「河童の姿を見ればわかるじゃろ?」
巫女「えーーっと……」
巫女「えっと…まさか……ふ、褌?」
ロ狐「そうじゃぁ!いやーすまなかったなぁ河童よぉ〜!相撲と言えば褌じゃよなぁぁあ!やはりちゃんと褌でやらねば集中できんよなぁ〜!!」
河童「なっ…!べ、別にそんなことは気にしてねぇよ!!」
ロ狐「いやいやいやいや!気を使わんで良い!さぁ巫女よ!着替えるぞ!」
巫女「ええええぇ!私褌でやるんですか!?」
ロ狐「そうじゃ!!」
巫女「で、でもっっ…褌なんか持ってないし…締め方も知りませんよ!?」
ロ狐「わしが持っておる!そして締め方も分かるから安心しろ!さぁ行くぞ!」
巫女「そ、そんなぁぁ…!」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/18(木) 03:35:49.88 ID:KiSHRe2C0
※褌の読み方はまわしでした…失礼しました
ロ狐「さあさあ脱げ脱げ!さっさと締めるぞ」
巫女「そ、そんな急かさないでくださいよ!」
巫女「あ、あの…上はどうするんですか?まさか上は裸…なんて事ないですよね…?」
ロ狐「嫌か?」
巫女「当たり前ですよ!!」
ロ狐「仕方ないのう…さらしでもまくか…」
巫女「さ、さらし…」
ロ狐「おいっ!早く下を脱がんか!」
巫女「う、うう…パンツの上からじゃダメですか…?」
ロ狐「駄目じゃ」
巫女「わ、分かりましたよ…ぬ、脱ぎますよ…」
ロ狐「なんじゃ恥ずかしいのか?別に見ても興奮せんわ!脱げ脱げ」
巫女「ぐぅぅ…いくら女同士でも恥ずかしいんですよぉ!もぅ…分かりました脱ぎます!はい!これでいいですかっ!」グイッ
ロ狐「お主……意外とちゃんと処理しとるんじゃな」
巫女「冷静に見つめないでくださいっ!!///」
ロ狐「よしよし、これをこうして…おい、こっちの端を持って股の下に通すのじゃ」
巫女「は、はぁい…(死ぬほど恥ずかしい…)」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/20(土) 06:14:23.76 ID:ejDm8s1o0
〜数分後〜
ロ狐「よし、これで完璧じゃな!」
巫女「この格好で外出るのめちゃくちゃ恥ずかしいんですけど…」
ロ狐「いいではないか。童貞河童にしか見られないんじゃから」
巫女「ま、まあそうですけど…」
ロ狐「きっと上と下から涙をこぼして喜ぶぞっ!ふははははは!!」
巫女「…下から?」
ロ狐「きっとビンビンギンギンにやる気が出るはずじゃっっ!さあ、ゆくぞ!」
巫女「は、はぁい…」
〜外〜
ロ狐「いやぁすまん!待たせたな!」
河童「お、おせぇぞ!」
巫女「お、お待たせしました…」
河童「ぬ、ぬごっっ…!!」
ロ狐「おぉー??なんじゃ急に前屈みになって…やる気マンマンじゃなぁ…!」
河童「う、う、うるせぇなぁ!」
巫女「うぅ…じゃあ…やりましょう…」
河童「お、お、おうっ!」
河童(ま、まずい…さっきよりも勃っちまった…こ、こんなもんおさまるわけがねぇ…)
ロ狐「さぁ始めろ始めろ〜」
河童(くそっっ…あの小娘…俺で遊びやかって…)
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/20(土) 06:27:30.31 ID:ejDm8s1o0
河童(くそっ…このままやつの思い通りにさせてたまるか!!)
巫女「……」
河童「……いくぞっ」
巫女「…!」
ロ狐「おおっ…!」
河童(真っ直ぐ立たず…腰を曲げて相手を掴めば!バレないはず…!!)
ロ狐「ぶわははははは!なんじゃ!めちゃくちゃ腰が引けておるではないかっっ!おぉーどうしたどうしたー?」
河童(くそっ…まあ言われることは想定内だ…)
巫女「ちょ、ちょっと…どこ掴んですかぁっ」
河童「ど、どこって褌だよっ…」グィ
巫女「い、いやらしぃっ…」
河童「相撲で褌掴むのは当たり前だろうがっ…!///」
巫女「あ、あと何でそんなに前屈みなんですかっっ!」
河童「こ、こういう戦法なんだよっっ!」
巫女「やりづらいぃ…!」
河童「こっちのセリフでもあるんだよ…!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/20(土) 06:49:31.15 ID:ejDm8s1o0
巫女「離れてくださいいぃ!」ググ
河童「だ、誰が離れるか…」グィ
巫女「それなら…上から押さえつけるまでっ」
河童(ぐっ…それはまずい…)ガシッ
巫女「うひゃあっっちょっと!急にくっついてこないで……って!顔!胸に当たってるんですけどっ」
河童「こ、これは不可抗力っ!不可抗力だっっ///」ムクムク
ロ狐「おぉ!らっきーすけべじゃらっきーすけべ!」
巫女「ヘンタイ!胸に顔埋めないでください!!」
河童「べ、別にそういうことしてるんじゃねぇよっっ///」
巫女「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いいぃぃ!」ブンブン
河童「おっふっ…ゆ、揺らすな揺らすな!」
巫女「ぐううううこの変態河童…」ゴゴゴ
河童(なんだ…この妖力…!)
巫女「ぶん投げてやるぅぅぅぅ!!」ガシッ
河童「なにっ」
巫女「どりゃぁぁあ!!」ブォン
河童「ぐぁっっ…(なんて力だっっ…!)」
ロ狐「ほほう…怒りでコントロール出来る妖力が一時的に増加したか…」
ロ狐「ただのお遊び勝負の予定だったが…少しは成長に繋がったか…?」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/20(土) 06:58:10.03 ID:ejDm8s1o0
ロ狐「さぁてさて?河童よ。お主の負けじゃなぁ」
河童「くそっ…」
ロ狐「で、お主が負けた場合はどうなるんじゃ?」
河童「は…?」
ロ狐「巫女が負けたら尻子玉を抜かれる…お主が負けた場合は?」
河童「お、俺が負けた場合…」
ロ狐「まさか自分は何も賭けずに勝負していたなんてことは無いよな?」
河童「ぐ、ぐぬぬ…」
ロ狐「図星か〜??ならわしが考えてやろう…。巫女が負けたら尻子玉を抜かれる予定じゃったわけじゃから…お主の場合は…」
ロ狐「二択じゃな」
河童「二択…?」
ロ狐「うむ。目か金…どちらかの玉を一つ潰す」
河童「っっっ…!!」ヒュン
ロ狐「まあ良いでは無いか〜。どちらも二つついておるんじゃ。一つなくなっても生きていけるじゃろ?」
河童「う、ぐぐぐ…」
巫女「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
ロ狐「あん?」
巫女「い、いくら何でもそれは…やりすぎですよ…」
ロ狐「はぁ?何を言っておる!こいつはお主のケツから手を突っ込んで妖力を奪おうとしておったんじゃぞ?その上相撲中も胸に顔を埋めたりとやりたい放題…こんなやつに情けなどいらんじゃろ」
河童「い、いやだからあれは…」
巫女「確かにとんでもない変態ですけど……。それでも…そこまでしなくてもいいと思います…」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/20(土) 07:08:22.60 ID:ejDm8s1o0
ロ狐「なら…どうするんじゃ?このまま帰すのか?」
巫女「いや…それは腹立たしいので、私がこの箒でぶっ飛ばします」
河童「えっ」
ロ狐「それだけか!?」
巫女「はいっ…!私はそれでいいです!」
ロ狐「はぁ…甘っちょろいのう…。まあお主がそれで良いなら良いわ…」
ロ狐「という訳じゃ河童。良かったな。だが二度と顔を見せるでないぞ。次会うことがあったら…片目片金ではすまんからな」
河童「はっ…はいっっ!」
巫女「じゃあ……飛んでけ変態っ!!!」バシッ
河童「ぬぐぉぉぉぉっっ」ビューン
ロ狐「…そんな甘い考えでは…いつか足元をすくわれるぞ」
巫女「慣れっこです!」
ロ狐「……」
ロ狐「まあ、とりあえず、初勝利じゃ。勝ててよかったな」
巫女「うーーん……。なんか勝ったーって感じしないんですけど…」
ロ狐「まあほとんど痴漢撃退みたいなものではあったが勝ちは勝ちじゃ!」
ロ狐「今日は飲もうではないかっ!」
巫女「お酒ですかっ!?やったー!」
ロ狐「その前に!」
巫女「はい?」
ロ狐「なんか汗臭いし風呂はいってこい」
巫女「酷い!頑張ったのに!」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2021/03/20(土) 08:38:23.49 ID:wBjfnRip0
面白い
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/20(土) 11:07:36.12 ID:jfols61Ao
おつおつ
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/20(土) 22:22:56.35 ID:2A7xOqAK0
其処の河童ちょっと替われ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/23(火) 02:05:10.15 ID:nnl+mtsa0
〜お風呂〜
巫女「ふぅ…」
巫女「とりあえず…生き延びたぁぁあ…!」
巫女「勝ったーって感じしないけど…負けてたら死んでたんだもんね…ほんと勝ってよかった」
ロ狐「入るぞー」ガチャッ
巫女「うえぇっ!!」
ロ狐「なんじゃ?」
巫女「え、いや!えっと!…神様の裸初めて見ました」
ロ狐「そりゃそうじゃろ…普段は服を着てるんじゃから」
巫女「そ、そうですけども!え、いいんですか!?見ても!」
ロ狐「な、なんじゃ!気持ち悪い!まさかお前…そっちなのか!?」
巫女「ち、違いますよ!いや!その!神様ってこう…神聖な感じ…ですし!なんか…いいのかなって」
ロ狐「ほほう。お主も少しはわしとの関係性を理解してきたか。良い事じゃ。さあ、背中を流させてやろう」
巫女「あ、あ、はい!」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/23(火) 02:12:42.08 ID:nnl+mtsa0
巫女「では…」
ロ狐「うむ」
巫女「うおぉっ…」
ロ狐「なんじゃなんじゃ」
巫女「分かってはいましたけど…ロリ体型ですね…肌の柔らかさとかもう完全に…。犯罪の香りが…」
ロ狐「なんじゃなんじゃ!お前やっぱりそっちなのか!?しかもロリコンか!?」
巫女「違いますってば!!!」
ロ狐「い、いやじゃぞ…これ以上はそっちの知り合いは要らぬ…」
巫女「え、これ以上…?」
ロ狐「い、いやなんでもない…早く流せ流せ」
巫女「は、はい…」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/23(火) 02:27:10.27 ID:nnl+mtsa0
巫女「神様…」ゴシゴシ
神様「なんじゃ」
巫女「妖怪との戦いって…あんな感じなんですか?」
神様「いや…あれは特殊じゃな…。まあ正直くそ真面目に相撲なんかする必要なかったんじゃがな。面白そうじゃったからのってやったんじゃ」
巫女「えぇー」
神様「次からは殴り合いの勝負になるじゃろうから覚悟しておけよ」
巫女「は、はい…」
神様「まあ、真面目に修行しておれば心配も要らん」
巫女「で、ですよね!頑張ります!」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/23(火) 02:34:47.96 ID:nnl+mtsa0
ロ狐「……さて、わしは浴槽に入る」
巫女「じゃあ私も」
ロ狐「お主はさっき入っておったじゃろ!先に出ておれ」
巫女「えぇー!背中を流すために出たからまた体冷えましたよー…」
ロ狐「むううぅ…狭くなるのは腹立たしいが…仕方ない…。ではお主の上に乗る」
巫女「え?乗る?」
ロ狐「ほれ、早く入れ」
巫女「は、はい…」チャプン
ロ狐「膝の上に乗る」チャプン
巫女「ああなるほど…」
ロ狐「こうすれば狭くないからな」
巫女「…なんかすごい…妹感ありますね」
ロ狐「歳はわしの方が上じゃがな」
巫女「いくつなんですか?」
ロ狐「秘密じゃ」
巫女(変なところ乙女だなぁ…)
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/23(火) 02:42:41.25 ID:nnl+mtsa0
ロ狐「そう言えば話が途中じゃったな」
巫女「話?」
ロ狐「わしの持つ宝物の話じゃ」
巫女「あー!」
ロ狐「この神社に代々伝わる剣があるんじゃ。それが宝物じゃ」
巫女「おおぉー!かっこいい!いかにもお宝ですね!で、どこにあるんですか!?」
ロ狐「秘密じゃ」
巫女「ちぇー…」
ロ狐「その剣には九尾の妖狐が封じ込められており…どんな災いも祓うことが出来ると言われておる」
巫女「ひゃー!カッコイイ!!!使ったことは!?」
ロ狐「ない」
巫女「えー!そんなにかっこいいのに!?」
ロ狐「ふっ…宝剣なんてものは飾っておくものじゃ。実戦で使うものでもない。それに、そんな剣など使わずともわしが負けることはないからな!」
巫女「わぁー…神様らしい…」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/23(火) 16:36:26.18 ID:7wudIXVTO
色んなフラグが立ちましたなぁ
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/24(水) 05:35:25.12 ID:bSUkkNmD0
ロ狐「……しかし許せんな」
巫女「何がです?」
ロ狐「…その胸じゃ!!」
巫女「えぇ!?」
ロ狐「妖力もでかい上に胸まででかいとは…」
巫女「急になんですか!?」
ロ狐「急ではない!!さっきからわしの背中に当ててアピールしてくるではないか!!」
巫女「あ、当ててるわけじゃないですよ!膝に乗ってきたから当たるんですよ!」
ロ狐「何を食ったらそんなでかくなるんじゃ…!!」
巫女「い、いや特別なものは…」
ロ狐「理不尽じゃ…理不尽な世の中じゃ…」
巫女(その体型で胸が大きいのもちょっとアンバランスな気もしますけど…)
巫女「あっ…そう言えば」
ロ狐「んん?」
巫女「揉んだら大きくなるとは聞きますけどね」
ロ狐「…………ほんとか?」
巫女「いやぁ…噂ですけど…」
ロ狐「………」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/24(水) 05:40:20.12 ID:bSUkkNmD0
巫女「………」
ロ狐「………」
ロ狐「………こうか?」モミモミ
巫女「たぶん…」
ロ狐「………」モミモミ
巫女「…他人に揉んでもらうと効果があるらしいとか」
ロ狐「………嘘じゃないだろうな?」
巫女「い、いや!すみません!!噂です!!」
ロ狐「……お主のそれは誰かに揉まれたから大きくなったのか!?まさか…か、彼氏か!?彼氏持ちか!?」
巫女「い、いや違いますよ!!彼氏はいません!」
ロ狐「ほ、ほーん…おらんのか…そうか。というかお主は本当になんの努力もせずに大きくなったのか!?きたないやつめ!」
巫女「そ、そんなこと言われても!」
巫女「…神様は…お付き合いされてる方とかいるんですか?」
ロ狐「おらんわ!!」
巫女「し、失礼しました!!」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/24(水) 05:52:39.32 ID:bSUkkNmD0
ロ狐「………では…」
巫女「…はい?」
ロ狐「お主が揉め」
巫女「えぇ!?」
ロ狐「お主しかおらんじゃろ!わしは独り身なんじゃから!!」
巫女「わ、わ、分かりましたよ!(地雷踏んじゃったなぁ…)」
巫女「で、でもいいんですか…?触っても…」
ロ狐「特別じゃぞ…!この胸を大きくするために特別触らせてやるだけじゃ!!」
巫女「は、はい…じゃあ…し、失礼します…」
ロ狐「う、うむ…ま、まあマッサージだと思ってやれば良いのじゃ」
巫女「は、はい…」モミモミ
ロ狐「ぐ、ぐぅ…くすぐったいのぅ…」
巫女「す、すみません」
ロ狐「よ、よいわ…」
巫女(あぁ…なんかすごい…犯罪臭が!こんなところ他の人に見られたら即通報即逮捕だよね…)
ロ狐「ぐぬぬ…屈辱じゃが…これは胸を大きくするために巫女にマッサージさせておるだけじゃ…うむ…」
巫女「そ、そうですよ…!マッサージマッサージ!」モミモミ
ロ狐「む、むぅ…これはどれくらいやるんじゃ」
巫女「ど、どうなんでしょう?そろそろやめますか?」
ロ狐「うむ…。ま、また頼むぞ」
巫女「は、はいっ…!」
巫女(…なんだろう。すごくやってはいけないことをやってしまった感…)
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/03/24(水) 09:26:48.61 ID:T5mgslY2O
ほうほう……又新しいのが
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/25(木) 04:38:17.90 ID:NNlE03EK0
ロ狐「そろそろあがるとするか」
巫女「そ、そうですね!」
ロ狐「お主ビールは好きか?」
巫女「はい!」
ロ狐「良いなぁ良いなぁ!今日は朝まで飲むぞ!」
巫女「神様お酒ほんとに好きなんですねぇ」
ロ狐「まあな!ビール、日本酒は常に置いてある」
巫女「日本酒!!良いですねぇ!」
ロ狐「酒好き巫女は助かるのぅ!一人もいいが誰かと飲むのも楽しいからな!」
巫女「誰か…。神様は…友達の神様と飲んだりするんですか?」
ロ狐「ん、んん…。まあ…な」
巫女(おっとまた地雷踏んだか…?)
ロ狐「…あまり他の奴らとは仲は良くないからな…。まあ一人だけ一緒に飲む奴もおるが…んー…あいつは…いやなんでもない」
巫女「ほ、ほう…」
ロ狐「そう言えば来週……。嫌なことを思い出した。よし、飲んで忘れるぞ」
巫女「は、はい!そうしましょうそうしましょう!(これ以上機嫌悪くされたら困る!!)」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/27(土) 05:16:09.39 ID:7Dupcwv10
〜2時間後〜
ロ狐「ほれほれ、もっと飲めるじゃろ〜」
巫女「いやもうだいぶ飲みましたよこの2時間で〜」
ロ狐「なんじゃ案外酒弱いんじゃのぅ〜」
巫女「言いましたね〜!まだまだ本気出してませんからね〜飲んでみせますよ〜!」
ロ狐「よーしよしその調子じゃ!!」
〜4時間後〜
巫女「……もうダメだぁ…ああ…眠い…」
ロ狐「ぐーぐー…」
巫女「寝てるし…私も…寝よ…」
〜次の日の昼〜
巫女「……あぁー…痛い…」
ロ狐「…なんじゃ…朝か…」
巫女「…うー…気分悪い…」
ロ狐「ん?生理か?」
巫女「二日酔いですよ……」
ロ狐「なんじゃ二日酔いか。やはり案外弱いな」
巫女「うー…。いや…ビール、日本酒、ウィスキーをあんだけ飲んだら…そりゃ…こうなりますよ…」
ロ狐「仕方ないのう。今日は特訓は休みにしてやろう」
巫女「ありがとう…ございます…。ちょっとトイレ行きます…」
ロ狐「汚さないようにな」
巫女「あー…い…」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/27(土) 05:22:40.70 ID:7Dupcwv10
ロ狐「はー。良い朝…いや昼か」
ロ狐「毎日こうして遊んでいたいが…そうはいかんのが神の辛いところじゃな」
ロ狐「……また思い出してしまった。はー…来週かぁ」
巫女「あぅー…」
ロ狐「スッキリしたか?」
巫女「少し…。お茶ください…」
ロ狐「神に茶を入れさせるとは。まあ、今日だけじゃぞ」
巫女「あいがとーございます…」
ロ狐(…まあ、今は…この巫女との時間を…楽しむか…)
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/27(土) 05:28:48.06 ID:7Dupcwv10
〜次の日〜
巫女「おはようございます!」
ロ狐「うむ。おはよう」
巫女「いやあ昨日はすみません…。すっかりダウンしてました…」
ロ狐「酷いもんじゃったぞお主」
巫女「あはは…」
ロ狐「では…早速じゃが」
巫女「はい!」
ロ狐「走り込みじゃ!!昨日の分も加算して神社100周じゃな!妖力は使うなよ!」
巫女「うぇええええ100周!?」
ロ狐「さあ、行ってこい!」
巫女「そんなぁぁ…」
ロ狐「ぼさっとしとると150周にするぞ」
巫女「い、行ってきます!!!」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/27(土) 05:40:42.55 ID:7Dupcwv10
巫女「…はぁ…はぁ…」
巫女「……なんか…冷静に考えて…これ…本当に巫女のやる事なのかな…。走り込みする巫女って見た事ないけど…」
巫女「今更…常識とか普通とか…考えてもしょうがないか…」
巫女「…なんか走ってると…境内の汚れに目がいくなぁ…。いつか掃除しなきゃ…」
巫女「はぁ…はぁ…100周とか無理だよぉ…」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/03/27(土) 05:54:12.67 ID:7Dupcwv10
〜数時間後〜
巫女「はぁ…はぁ…100…周…終わりました…」
ロ狐「だいぶかかったのう」
巫女「そりゃ…もう…だいぶ走りましたから…」
ロ狐「全く。根性も体力もないのう。あるのは胸だけか〜?」
巫女「この胸だって…重いんですよ…一種の重りですよ!」
ロ狐「よーし重くて困っているならわしがちぎってやろう」
巫女「す、すみません!調子乗りました!!」
ロ狐「ふんっ。さて次は妖力の特訓じゃな」
巫女「ちょ、ちょっと休憩を…」
ロ狐「言うと思っておったわ。そこでじゃ、今回は座学にしてやることにした」
巫女「座学!助かります…」
ロ狐「お主にこれを貸してやろう」
巫女「おお…それは一体?」
ロ狐「この書物には、妖力の扱い方、扱える技などが書かれておる。貴重な書物じゃ。汚したりなくしたりするでないぞ」
巫女「ほえええ。はい!分かりました!」
ロ狐「……タオルを貸してやるから汗をふけ…」
巫女「助かります…(もっと早くに貸して欲しかった…)」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/04/05(月) 20:10:02.27 ID:92vG2xU60
イイじゃん
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 04:23:49.21 ID:f6oYkypr0
巫女「ほええ…。なるほど。水や炎も出せるんですね…」
ロ狐「言ったじゃろー。妖力は風を出すためだけの力ではないと」
巫女「なんか風より炎の方が強そうじゃないですか?」
ロ狐「何を言う。炎は風で吹き消されるじゃろ」
巫女「そう言われるとたしかに…。じゃあ水は?」
ロ狐「水も風邪で吹き飛ばせる」
巫女「じゃあ岩!」
ロ狐「風で吹き飛ばせる」
巫女「…発想が脳筋すぎませんか?」
ロ狐「力こそパワーじゃ」
巫女「……」
巫女「……ん?なんか後ろのページの方に付箋が」
ロ狐「付箋…?……あっ!!!!」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/04/18(日) 04:25:30.06 ID:aBu+8bVVo
復活だあぁああ!
感謝!!!
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 04:30:27.06 ID:f6oYkypr0
ロ狐「そ、そのページは!!!」
巫女「えっ…?」
ロ狐「い、いや…べ、別にお主が見たいなら…見れば良いぞ…」
巫女「…?」
巫女「…なになに?二人用…愛の力で発動できる技…」
巫女「あっ…」
ロ狐「なんじゃ!!あっ…とはなんじゃ!!」
巫女「い、いや!別になんでもないですよー!」
ロ狐「なんじゃ!わしは独り身じゃが!?それがどうかしたか!?」
巫女「い、いやなんにも言ってないですよ!!」
ロ狐「ふんっ!何が愛の力じゃ!そんなもの要らん!わしは最強なんじゃ!!」
巫女「あっはは…。…でも…ここに付箋貼ってるってことは…神様、彼氏できたらこの技使ってみたいなーとか思ってたりして?」
ロ狐「ば、ば、バカを言うな!!そんな事あるかぁ!!そ、その付箋は!そこから先はまだ読んでおらんから貼ってあるだけじゃ!!」
巫女「あー…。彼氏できたら読もうと思ってるんですね」
ロ狐「そ、そういう訳では無い!!」
巫女「…かわいい」
ロ狐「…明日は200周走らせるから覚悟しておけ」
巫女「そんなぁぁあ!!!」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 04:32:23.76 ID:f6oYkypr0
しばらく忙しくて書けなくて
書こうと思ったらvip落ちてて
もう誰も読まないだろうけどストーリー構成出来てるし最後まで書くかーと思ったら…読んでくれてる人いたんですね…
嬉しいです
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 04:39:05.42 ID:f6oYkypr0
巫女「じゃあ神様には悪いけど私だけここから先読んじゃおうかなぁ〜〜」チラチラ
ロ狐「す、すきにしろ!別に止めはせん!」
巫女「へ〜。じゃあ遠慮なく」チラチラ
ロ狐「ぐ、ぐぬぬ…」
巫女「……もー!嘘ですよ!神様が楽しみにしてるところを先に読むなんてしませんよ〜」
ロ狐「ふ、ふんっ!」
巫女「でも私が生きているうちに彼氏作って読んでくださいね?私もこの先気になるんで」
ロ狐「か、彼氏なんて要らんわ!と言うか、そんな事ばかり気にしておらんとほかの大事なところを学ばんか!」
巫女「もーちょっとした女子トークじゃないですか〜」
ロ狐「全く…」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 04:57:59.80 ID:f6oYkypr0
巫女「私もなんか…こう…テクニカルな技が使ってみたいなー」
ロ狐「まあ今お主ができるのは箒で吹き飛ばすか風で吹き飛ばすくらいじゃしな」
巫女「あまりにも脳筋すぎる…」
ロ狐「強ければその2つがあれば誰にも負けんがな」
巫女「だとしてもー!せっかくこんなに色々出来る可能性を秘めてるんですから!色々やってみたいです」
ロ狐「そうじゃな…あまりあれこれ浮気するのは勧めんが、離れた所から物を操作したりする技はどうじゃ」
巫女「えーー!!超能力じゃないですか!カッコイイ!!」
ロ狐「極めれば自在に操れるが、わしやお主はおそらく不向きな種類の技じゃ。まあ不向きとは言えどある程度は出来るようになる。このように…」
巫女「えっえっ!すごい!消しゴムが浮いてる!」
ロ狐「このように浮かした物を相手にぶつけて攻撃したりもできる」ヒュン
巫女「イタッ!」
ロ狐「さっきの仕返しじゃ」
巫女「根に持ってる…」
ロ狐「そして飛ばした物を…このように手元に持ってきたりもできる」ヒュン
ロ狐「この技を身につければ、仮に武器を落としてしまっても安心じゃろ」
巫女「やっぱり考え方が脳筋…」
巫女「えーでもすごい!やりたい!やりたいです!」
ロ狐「ではこの消しゴムで練習してみよ」
巫女「よーーーし!」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 05:04:11.18 ID:f6oYkypr0
ロ狐「まあイメージとしては、指先から妖力の紐を伸ばし、物に絡ませる感じじゃ」
巫女「なるほどなるほど。紐を絡ませて自在に操ると…」
巫女「うぬぬぬ…」
ロ狐「安心しろ。最初から上手くいくことは無い」
巫女「や、やる気削ぐようなこと言わないでくださいよー」
巫女「ぐぬぬぬ…動けぇ…動けぇ!」
ロ狐「お?おお!」
巫女「え!動いてますか!?」
ロ狐「浮いておるぞ!1mmくらい」
巫女「微妙!!!!意識してみないと気づかないレベル!」
ロ狐「まあそんなもんじゃ」
巫女「はぁ…練習あるのみかぁ…」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 05:18:52.87 ID:f6oYkypr0
〜数時間後〜
巫女「………だめだー!ぜんっぜん上手くいかない…」
ロ狐「言ったじゃろー。わしやお主には合わない技じゃと」
巫女「私や神様はものをぶち壊す技の方が合ってるってことですか?」
ロ狐「まあそういう事じゃな」
巫女「確かに…私不器用だし…」
ロ狐「まあ根気よく続ければ多少はできるようになる。1日、2日である程度出来るようになっていた方が異常じゃったんじゃ」
巫女「そうなんですね…。疲れたのでお風呂行っていいですか?」
ロ狐「当たり前のように風呂を使うようになったな…。まあ良いが…」
巫女「お胸お揉みしますよ」ワキワキ
ロ狐「その発言ただの変態じゃぞ」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 05:46:04.44 ID:f6oYkypr0
〜お風呂〜
巫女「さあ!どうぞ!膝の上に!」
ロ狐「なんかお主楽しんでないか?」
巫女「妹みたいでかわいいんですもーん」
ロ狐「妹の胸を揉むのがそんなに楽しいか…」
巫女「違いますよ!!それはそれ!これはこれです!」
ロ狐「まあ…良いが…」
巫女「頭なでなでしていいですか?」
ロ狐「は?」
巫女「なんでもないです…お胸お揉みします…」モミモミ
ロ狐「う、うむ…。ぐぅ…胸を触られるのはやはり慣れんのぅ…」
巫女「私も…いざやってみるとやっぱり…罪悪感がすごいです」
ロ狐「ええい!くっつくな!乳を背中に当てるな!」
巫女「えーでも離れるとやりにくいので…」
ロ狐「くそぅ…腹立たしい…」
巫女「なんか豆乳を飲むのも良いらしいですよ」
ロ狐「ほぅ…そ、そうなのか…。まあ気が向いたら飲んでやる」
巫女(とか言いつつ明日から意識して飲んでそう…)
ロ狐「…やはりまともな飯を食ってこなかったからなのか…?お主は何か気を使って食べておるものはあるのか?」
巫女「…ないです」
ロ狐「……」ゲシッ
巫女「ちょっ!踵で私の膝蹴らないでください!痛い!無言なのも怖いし!」
ロ狐「これだから巨乳は嫌いじゃ!!」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 05:58:37.58 ID:f6oYkypr0
ロ狐「…んむ?」
巫女「どうしました?」
ロ狐「妖気を感じる」
巫女「えっ!!」
ロ狐「まだ近くはないようじゃがな。準備をしよう。出るぞ」
巫女「は、はい!」
ロ狐「……おい」
巫女「……はい」
ロ狐「いつまでわしの胸を触っておる!!準備すると言ったじゃろ!」
巫女「い、いや!違うんですよ!手が!離れないんですよ!」
ロ狐「はぁ??何をわけをわからんことを!遊んどる場合じゃないぞ!」
巫女「いやホントなんです!手が離れなくて!」
ロ狐「何を馬鹿なことを……。って…な、何じゃ足が重たい…」
巫女「うわっっ!な、何か足が引っ張られる感覚が…」
ロ狐「なに!?」
巫女「な、何かよく分かりませんけど…ヤバいですね!?」
ロ狐「考えることを放棄するな!ええい…わしが右足を動かすと…」
巫女「わ、私の右足が引っ張られます」
ロ狐「左足を動かすと…」
巫女「私の左足が引っ張られますね…」
ロ狐「…お主の膝から離れようとすると…」
巫女「膝が…引っ張られますね」
ロ狐「なぁ、これ…くっついておらんか?」
巫女「…くっついてますね」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/18(日) 06:11:11.04 ID:f6oYkypr0
ロ狐「……」
巫女「……」
ロ狐「おそらく妖怪の力だとは思うが…くそっ…なんで今なんじゃぁぁあ!」
巫女「ど、どうしましょう!?」
ロ狐「こうなってしまったら仕方ない…この状態で戦うしかないじゃろ!!」
巫女「えええええ!?」
ロ狐「今回はわしも協力してやるから!とりあえず風呂から出るぞ!」
巫女「は、はい…」
ロ狐「幸い、物とはくっついておらん。わしの手は自由に動かせるから浴槽のヘリをもって状態は起こせるはずじゃ」
ロ狐「歩くのはお主じゃぞ。立ったら、わしは完全にお主にくっついて宙に浮いておる状態になるんじゃから」
巫女「分かりました!」
ロ狐「いくぞ…!よいしょっと…」
巫女「うわぁっ!なんか変な感覚…」
ロ狐「絶対に転ぶなよ!?」
巫女「気をつけます…!」
巫女「うう…すごい変な感覚。重りをつけてるみたい…」
ロ狐「神を重り扱いするでない!」
巫女「神様を装備してるって考えるとすごい縁起いいですね」
ロ狐「呑気なやつじゃ…」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/04/18(日) 06:14:01.91 ID:f6oYkypr0
×状態(上体)を起こす→○立てる
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/04/18(日) 11:39:18.24 ID:aBu+8bVVo
おつおつ
神の肉盾とか豪華な……
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/04/20(火) 16:13:27.14 ID:Y9Gjs0baO
神の肉盾とか不敬過ぎてメチャクチャにしたい
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/23(金) 04:12:12.39 ID:swhq2l8/0
巫女「あの…お風呂から出れたはいいですけど」
ロ狐「なんじゃ?」
巫女「下着とかどうしましょう…」
ロ狐「それは…」
巫女「まさか無しとか言いませんよね!?」
ロ狐「お主だけならまだしもわしまで下着なしは嫌じゃ!!」
巫女「酷い!」
ロ狐「そ、そうじゃな…。とりあえず腰を曲げてみろ」
巫女「こ、こう…ですか」
ロ狐「よしよし…下の方まで手が届くぞ。次は足を上げてみろ」
巫女「こ、こう…ですか」
ロ狐「よしよし。これなら履けそうじゃな」
巫女「よかったぁ…」
ロ狐「うむ……ん?」
巫女「どうしました?」
ロ狐「鏡を見ると…今の状態はなかなか…酷いな」
巫女「え?」
ロ狐「完全に後櫓じゃろ」
巫女「うぇ!?うわっっホントだ!!こんなとこ見られたら私終わりですよ…」
ロ狐「しかも胸まで揉みおって…」
巫女「ちょ、ちょっと!変な言い方しないでくださいよ!!」
ロ狐「ド変態巫女め…」
巫女「膝に妹を乗っけてただけなのに!!なんでこんなことにぃぃ!」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/23(金) 04:23:25.99 ID:swhq2l8/0
ロ狐「よし、お主の下着を履くぞ」
巫女「私のですか!?」
ロ狐「縞柄の方が良いからな」
巫女「神様のは!?」
ロ狐「わしは巫女ではないからな。縞柄は履いておらん」
巫女「えええええ!でもまだ洗ってないんですよ!?」
ロ狐「我慢してやる」
巫女「パンツ共有なんてやだぁぁあ」
ロ狐「わしも嫌じゃが仕方ないじゃろ!」
巫女「妖怪…許すまじ…」
ロ狐「ほれ!はよ足を上げろ!」
巫女「はぃ…」
ロ狐「よっと…。ぐぅ…さすがに2人で履くとキツいが…とりあえずこれで下はいい。問題は上じゃな」
巫女(神様がロリ体型だからギリギリ何とかなったけど…めっちゃパンツくい込んでる…)
ロ狐「厳しそうじゃな…」
巫女「なしで行くんですか!?」
ロ狐「まあお主はわしの体で隠れておるし…わしのはお主の手で隠れておるから…要らんといえば要らんな」
巫女「そんなぁぁ!」
ロ狐「時間が無いんじゃ!仕方あるまい」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/23(金) 04:31:34.05 ID:swhq2l8/0
巫女「服はどうしましょう。巫女服はさすがにこの状態では着れませんし…」
ロ狐「タオルを巻くか」
巫女「変態じゃないですかそんなの!」
ロ狐「この状態では服も着れん!タオルを巻いてわしの顔のところだけ切り抜くぞ!」
巫女「そんな新手の露出狂みたいなスタイルで行くんですか…」
ロ狐「妖怪をさっさとぶっ飛ばせば全て解決じゃ」
巫女「でも…まだ遠くにいるのに私たちをくっつけることが出来るなんて、よっぽど強い能力の持ち主なんじゃ…」
ロ狐「まあ、可能性はあるな」
巫女「か、勝てますかねぇ…」
ロ狐「わしがなんとかする」
巫女「頼もしすぎる…」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/23(金) 04:40:49.64 ID:swhq2l8/0
ロ狐「完成じゃ」
巫女「……見た目が変態すぎる…」
ロ狐「なんと情けない姿…一生の恥じゃ…」
ロ狐「よし、今のうちに体に妖力を回しておけ。敵はだいぶ近づいてきておる」
巫女「は、はい!」
ロ狐「一応言っておくが、わしはだいぶ自分の体を強くできる。おそらく敵の攻撃もさほど痛くはないだろう」
巫女「ほほう」
ロ狐「だからと言って盾にするなよ??」
巫女「も、もちろんですよぉ〜〜…」
ロ狐「わしが食らった分明日の走る距離を増やすから覚えておけ」
巫女「は、はぁい…」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/23(金) 04:50:21.98 ID:swhq2l8/0
ロ狐「だいぶ近いな…外に出るぞ」
巫女「出たくないぃぃ…けど頑張ります…」
ロ狐「怒りは敵にぶつけろ」
巫女「はい…!」
〜外〜
巫女「うううう寒い…」
ロ狐「さすがに下着とバスタオルだけでは冷えるな…」
巫女「どこに居ますかね…」
ロ狐「むっ…。あそこじゃ!」
???「…変態が神社から出てきたと思ったが…中々のやり手じゃないか。僕を見つけるなんて」
巫女「……なんですか。あの丸いの」
ロ狐「うーーむ…分からん」
???「おい!僕を知らないのか!!僕はべとべとさんだ!」
巫女「べとべとさん…なんか聞いたことあるかも」
ロ狐「べとべとさん?わしは知らんな」
べとべとさん「このぉ…。まあいいさ。これから世の中に僕の名を知らしめていくからね」
巫女「あっ!あれですよ!なんか人の後ろをストーキングする妖怪ですよ!で、お先にどうぞ〜って言ったら離れていくっていう話を聞いたことがあります」
ロ狐「お前も十分変態ではないか!!」
べとべとさん「ストーキングって言うな!!」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/23(金) 04:58:30.65 ID:swhq2l8/0
ロ狐「しかしなんじゃ。弱そうな妖怪じゃな。球体に足がついておるだけとは。モブではないか」
べとべとさん「うるさいうるさい!僕は強くなったのさ!!確かに昔は人の後ろをついていって驚かせることしか出来なかった…でも今は違う!!」
巫女「確かに…こうやって私たちをくっつけることが出来るわけですもんね」
べとべとさん「そう!!人をくっつける能力を手に入れた!!べとべとっとね!!」
ロ狐「対して強くないじゃろ…」
べとべとさん「うひひ…戦ってみれば分かるさ」
ロ狐「さっさとケリをつけるぞ!やつに近づけ!」
巫女「はい!」
べとべとさん「おぉっと!」ダッ
ロ狐「あんだけ偉そうなことを言っておいて…あやつ逃げたぞ」
巫女「とりあえず追いましょうか」
ロ狐「そうじゃな」
べとべとさん「ここまでおいで〜」
巫女「すぐ追いついてみせますよ!」ダッ
べとべとさん「うひひ…くらえ!」ボンッ
巫女「うわっ!なんか口から吐き出した!?」
ロ狐「あれは…人間の手足じゃ」
巫女「うぎゃぁぁぁぁああああ!!」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/23(金) 05:07:29.73 ID:swhq2l8/0
べとべとさん「うははははは!!」
巫女「ぎゃぁぁぁあ」
ロ狐「こ、こら逃げ回るな!!奴から離れるでない!」
巫女「だって!だって!人間の手足ですよ!?」
ロ狐「そんなもので怖がるでないわ!」
巫女「そんなもの!?」
ロ狐「おそらく奴が殺めて食った人間の手足じゃろう」
巫女「何をそんな冷静に!!」
ロ狐「調子に乗った妖怪が人を殺めるのはよくある話じゃ」
巫女「そんなぁあ!?」
ロ狐「さあ、さっさと奴の元に戻れ!敵に背を向けるなんて攻撃してくれと言っておるようなもんじゃぞ」
巫女「うううう…はぃ…って、うわぁぁあ」
ロ狐「なんじゃ騒がしいな!」
巫女「手と足がぁぁ!ずっと追いかけてきますよぉぉ!」
ロ狐「なにっ!?」
べとべとさん「うははは!人間をくっつける能力…こういう使い方ができるのさぁ!」
ロ狐「なるほど…あの手と足…わしらにくっつくまで追いかけてくるきじゃな。しかもよく見たら刃物がついておるではないか」
巫女「うぎゃぁぁぁぁあ」
ロ狐「こざかしい…風で吹き飛ばしてやる」
巫女「ちょっっ!!タオルの隙間から手出してくださいよ!タオルが風で飛んじゃいますよっ」
ロ狐「ここまできてそんなことを気にするな」
巫女「神様だって気にしてたくせにー!」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/28(水) 01:04:44.11 ID:dlelQK0E0
ロ狐「とりゃあ!」ビュオッ
巫女「おお!さすが神様」
ロ狐「どんなもんじゃ!」
べとべとさん「やるなぁ…でもたとえ遠くに飛ばしても君達を追い続けるからね!いつか戻ってくるぞ〜」
ロ狐「さあ!今が好機じゃ!」
巫女「はい!」
べとべとさん「それなら…これでどうだ!」ボンッ
巫女「また出したぁ!」
ロ狐「騒ぐな!わしが吹き飛ばす!」
べとべとさん「出来るかなぁ〜これ全部を!」ボンッボンッ
巫女「神様!四方八方から来てます!!」
ロ狐「ぬぐぅ…面倒なことを。一気に全部吹きとばすのは無理じゃ!とにかくお主は走れ!少しずつ吹き飛ばしてやるから」
巫女「お願いしますよ!?私はアレが刺さったら死にますからね!?」
ロ狐「わしを信じろ!」
べとべとさん「うへへへ!」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/04/28(水) 01:14:26.58 ID:7KJEQuAzo
肉盾神狐様キチャー!
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/28(水) 01:26:21.11 ID:dlelQK0E0
ロ狐「くだらん時間稼ぎなんぞしおって…とりゃ!」ビュオッ
べとべとさん「時間稼ぎねぇ〜?それはどうかなぁ…うへへへ」ボンッボンッ
巫女「うわぁ…どんどん出してきますよぉ…」
ロ狐「いくつこようと関係ない!全て吹き飛ばすまで!」ビュオッ
べとべとさん「うへへへ…」
ロ狐「このまま奴の方へ突っ込め!こんなお遊びに付き合ってやる必要は無い。近づいたらわしが奴を潰す」
巫女「えええ!?大丈夫ですか!?どんどん手足出してきますよ!?」
ロ狐「神を信じろ!」
巫女「かっこいい…。分かりました!信じます!」
べとべとさん「怖いなぁ…。でも…大丈夫かい?足元に気をつけた方がいいよ」
巫女「えっ」
ロ狐「…!!どりゃ!」ビュオッ
巫女「っっ!ひぇっ…つ、土の中からも来てたんですか…」
べとべとさん「言っただろう〜?どこまでも追いかけるって!」
ロ狐「ふんっ。この程度で自慢げにしおって」
巫女「でも厄介ですよぉ!土の中から急に出てこられたら…。安易に近づけませんよ…」
ロ狐「台風をおこしていいならあの雑魚なんぞ一撃なんじゃが…」
巫女「そんなことしたら神社壊れますよ…ボロボロで今にも崩れそうなんですから」
ロ狐「仕方あるまい。あまり好みではないんじゃがな…ちょっと技を見せるか」
巫女「おおっ?」
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/28(水) 01:36:14.31 ID:dlelQK0E0
ロ狐「おい巫女よ。とりあえず残りの手足も全て吹き飛ばす。走って時間を稼げ」
巫女「は、はい!」ダッ
べとべとさん「何をする気だ〜?」
ロ狐「とりゃ!とりゃ!」ビュオッ
巫女「はぁ…はぁ…走り込みしといて良かったかも…」
ロ狐「よーし。すっきりしたのう」
べとべとさん「へへん!全部飛ばしたからなに〜?僕の体の中にはまだまだ手足のストックはあるよ〜?」
ロ狐「くだらん時間稼ぎの技でいきがりおって」
べとべとさん「逃げ回ってるくせによく言うよ〜」
ロ狐「言っておくがな?神社や周りの住宅のことを考えて力をおさえておるんじゃぞ?あと巫女が臆病じゃから近づけんだけじゃ」
巫女「私が悪いんですか!?」
ロ狐「ふんっ。よーく見ておれ。力の使い方をな」グッ
べとべとさん「うーん?」
ロ狐「ほーーれ。戻ってきたぞ。わしが吹き飛ばした手足がな」
巫女「えっっ!それってマズイんじゃ!?私たちを追ってきてるんですよね!?」
ロ狐「さぁ。それはどうじゃろうな」
べとべとさん「んん…あ、あれ…なんか僕の方に来てないか!?」
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2021/04/28(水) 01:43:21.82 ID:dlelQK0E0
べとべとさん「な、何でこっちに!?と、とりあえず避難だ!」ダッ
巫女「あ、あれ?なんで妖怪を追ってるんでしょう…」
ロ狐「追っているわけではない。わしが操作しておるんじゃ」
巫女「えっ?」
ロ狐「昼間にお主に見せてやったろう?あれじゃ」
巫女「あぁー!あれですか!?妖力の紐をからませて操作するっていう…」
ロ狐「それじゃ。風で吹き飛ばした時に絡ませておいた」
巫女「うええ…器用なことを…。でも得意じゃないって言ってませんでした?」
ロ狐「あほう。わしは神じゃぞ。これくらいの事はできる」
巫女「すごい…」
べとべとさん「ひぇっひええ」ダッ
ロ狐「ふははは!さあさあ!二の矢三の矢がくるぞ!必死になって逃げ回るが良いわ!」
べとべとさん「なんで!なんで僕が逃げ回らなきゃいけないんだ!」
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