ロリババア狐「お前にこの神社を守れる力はあるのか?」巫女「守る?」

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200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/19(水) 04:19:09.99 ID:HDmVYU0Y0
犬巫女「くっ…」サッ

巫女「ぐぬぬ…素早い…」

犬神「……」

犬巫女(持久戦になると不利…。さっさとケリをつけなきゃ…)

犬神「つまらん…」

ロ狐「おん?」

犬神「グダグダとした試合はつまらんな」

ロ狐「むう?そうか?戦闘とはこんなものじゃと思うが」

犬神「…ふぅ」スッ

犬神「おい!!」

犬巫女「っ!?」

巫女「??」

犬神「何時までやっておる?『そろそろケリをつけろ』分かったな?」

犬巫女「は、はいっ…」

ロ狐「なんじゃ。何をそんなに急いでおる?」

犬神「………」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/19(水) 04:32:57.95 ID:HDmVYU0Y0
犬巫女(犬神様も…これ以上試合が長引けば妖力が少ない私の不利になると思って…)

犬巫女(『あの技』を使えと…言うんですね…)

巫女(犬神様も怖いなぁ…)

犬巫女「…では、お遊びもここまでにしましょう」

巫女「えっ…お遊び!?」

犬巫女「行け…水龍!」バンッ

巫女「えっ……どええぇっ!?」

犬神「ふっ…」

ロ狐「な、なんじゃとっ!?あやつ…あんな技を使えたのか…。というか、使いこなせるのか!?」

犬神「さあ、どうじゃろうな」

ロ狐「なに!?下手をしたら人を殺めかねんぞ!?使いこなせないならば使用すべきでない技じゃ!お前も最初にルールとして言っておったではないか!危険な技は使ってはならんと!」

犬神「言ったな。確かに」

ロ狐「ならば…」

犬神「大丈夫じゃ。死にはせん。使いこなせば死にはせん。あの巫女もそう思ったから水龍を出したのじゃろう」

ロ狐「……。汚いことを…」

犬神「汚い…?」

ロ狐「お前が使わせたんじゃろう!」

犬神「わしは水龍を使えなどとは言っておらんが?」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/19(水) 04:39:23.14 ID:HDmVYU0Y0
ロ狐「決めておったんじゃろう…?ケリをつけろとお前が言ったら水龍を使うという事を…」

犬神「証拠もないのに適当なことを言うな」

ロ狐「くっ…。のらりくらりと…」

犬神「まあ、お前のとこの巫女が死にそうになっておったらそこで試合を止めれば良い」

ロ狐「そういう問題ではないじゃろ!」

犬神「水龍自体は殺傷能力はさほど高いものでは無い。最強である巫女であればなおのこと死ぬなんて事は無いはずじゃが?」

ロ狐「ぬぬぬぬ…」

ロ狐「…場合によっては試合にわって入るぞ…」

犬神「好きにせい。言っておくが当然そんな事をしたらそちらの負けじゃぞ」

ロ狐「………」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/20(木) 04:21:33.10 ID:P3Co4M6L0
犬巫女「終わりにしましょう…!」

巫女「素人目に見てもやばそうなのが出てきたっ…」

犬巫女「切り裂け…水龍!」

水龍「グゥアアア!!!」ビュン

巫女「早いっ…!」サッ

水龍「グゥアア!」ザシュ

巫女「地面が酷いえぐれ方を…こんなの当たったら死んじゃうんじゃ…」

犬巫女「はぁ…はぁ…」

ロ狐(犬神の巫女は完全に妖力を使い切ったな…。あの水龍を召喚するのが最後の手段だったんじゃろう…)

ロ狐(巫女よ…とにかく水龍の攻撃を避けて本体に一発入れて気絶させろ…。そうすれば水龍も消滅する!)

犬巫女(やっぱり…私には使いこなせない…。こんな事して本当に良かったのかな…)
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 03:41:04.06 ID:r0YW1m4K0
巫女(通じるかな…神様に教えてもらったあの技…鎌鼬!)

巫女(でも、神様みたいにサッとは出せないし…)

水龍「グゥアアア!」ビュン

巫女(このスピード…!これを避けながら鎌鼬は出せないよ…!)

犬神「ふっ…。防戦一方のようじゃが…これは勝負ありか?」

ロ狐「…最後の手段なんじゃろ?もしこの窮地をうちの巫女が脱したら…」

犬神「はっ。どうやってじゃ?この状態から勝ちに持っていくなど…無理だと思うが」

ロ狐「わしの教育をなめるなよ」

巫女(水龍の攻撃を避けながら相手からの攻撃も避けるのは厳しい…ってあれ?座り込んでる…?)

犬巫女「はぁ…」

巫女(となれば…本体を殴りにいくしかない…!)

水龍「アブルル!」ビュン

巫女「ってそれが出来たら苦労しないよね…!」サッ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 04:05:51.79 ID:r0YW1m4K0
巫女「直接殴るのが無理なら…!この箒!ぶん投げてぶつける!」ブォン

犬巫女「…くっ」

水龍「ウウウ!」バシッ

犬神「そんな単純な攻撃、水龍が守るに決まって」

巫女「まあ本体を守りに行くよね…。でもそれは予想通り!」グルグルグル

巫女「一瞬の隙が欲しかった!くらえ!鎌鼬!」ブォン!

ロ狐「おぉ!鎌鼬!練習の成果が出ておる…!」

水龍「グゥアアア!」ガガガ

巫女「どうだっ!」

水龍「グゥア!!」バシッ

巫女「うぇぇ…ふ、防がれた…」

犬神「ふははは!頼みの鎌鼬?も防がれたな。狐、お前の教育1歩及ばずのようじゃ」

ロ狐「ぬ、ぬぬぬ…。確かに…確かにこの展開は想定外じゃ。だがな…あいつなら…あいつならここから何とか出来るとわしは信じておる」

犬神「感じるだ信じるだと…。少年漫画の読みすぎじゃないのか?大事なのは結果と数字じゃ」

ロ狐「お前は椅子に腰かけて物を見るようになってから落ちぶれたな」

犬神「なに…?」

ロ狐「まあ良いわ。結果でも見せてやる」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 04:27:44.55 ID:r0YW1m4K0
水龍「グゥアアア!」ビュン

巫女「ヒェッ…」サッ

巫女「バトルフィールドが抉れていく…」

犬巫女(意識が朦朧と…。だめ…ここで倒れたら負けになる…)

犬巫女(少しでも…相手の動きを止められたら…)

巫女「うぉっと…ひぃっ…」サッサッ

犬神「ふん。しぶとく逃げ回りおって」

巫女「よっ…。よしっ!!!箒回収完了!!」パシッ

巫女「さあここから…」

犬巫女(今だ…!!)

犬巫女「一瞬でいい…動きさえ止められれば…!ハァッ!!」シュッ

巫女「…うぐっ…これはっ…水の弾丸…」

犬巫女「いけ…!水龍…!」

水龍「グゥアアア!!!」ビュン

巫女「マズイ…!」ブォン

犬神「ほお…器用な。風の力で空に飛んだか…。だが空は悪手じゃろ。敵は龍じゃぞ」

犬巫女「いけ!切り裂け…!」

水龍「グゥアアア!」ビュン

巫女「くっ…風で対抗するしかない…!」ブォン

水龍「グゥアア!!」ザシュッ

巫女「ぐはっ…」

犬神「切り裂いた…!!!」

ロ狐「ぐっ…」

犬巫女「…!」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 04:53:40.41 ID:r0YW1m4K0
犬神「おうおう。高く吹き飛ばされたのう。どうじゃー?抉れたか?」

ロ狐「巫女…!!」

巫女「…まだだ…」

巫女(まだ…負けてない…負けられない…!)

ロ狐「傷は浅い…!鎌鼬を受けきったが故に、水龍の力は弱まっておる…!」

犬神「ふむ。だがこちらが有利なことに変わりはない」

巫女「どぉりゃぁああ…!!」グルグルグル

犬神「なんじゃ…あやつ…空中で回転しながら落ちて…」

犬巫女(…!まさか…さっきの鎌鼬を…!?)

巫女「全力全開…!落下鎌鼬だぁああ!」

犬神「しぶといな…」

犬巫女「くっ…いけ…水龍!」

水龍「グゥゥゥアア!」ビュン

巫女「この一撃に全てを…賭ける!くらえ水龍…!」ブォォォン!!

犬神「ふん…もう一撃くらい…耐えることなら…」

ロ狐「それはどうじゃろうな…」

犬神「な、なに…?」

水龍「グゥゥゥ…アアアゥゥ…!」ガガガガ

犬巫女「…だ、だめだ…水龍が…」

巫女「貫けぇぇ!」

水龍「グゥアアッッッ」シュー

犬神「…!!水龍が…消えた…」

ロ狐「ふっ…今回の鎌鼬は…箒付きじゃからな!箒ぶん投げ鎌鼬の方が威力が高いんじゃよ」

犬巫女「くっっ…ぐぁっっ…!」ビュオン

ロ狐「……勝負あったな」


208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:00:12.62 ID:r0YW1m4K0
巫女「はぁ…はぁ…。うぅ…いててて…」

犬神「………」

ロ狐「犬神の巫女は…うむ。気絶しておるな…」

巫女「大丈夫ですかね…?」

ロ狐「大丈夫じゃろ。多分」

巫女「た、多分って」

ロ狐「で、犬神よ。お前の負けでよいな?」

犬神「…くっ…」

ロ狐「おい。はっきりと答えろ!お前の負けでよいな?」

犬神「ぬぐぐぐ…。わしの…負けで…よい…」

ロ狐「よし!!!!よくやったぞ巫女!!」

巫女「やったー!」

犬神「…出来損ないめ…」

犬神「この出来損ないめ!!何時まで寝ておる…!」バシッ

巫女「ちょ、ちょっと!」

犬巫女「……はっ…。い、犬神様…」

犬神「お前に任せたわしが馬鹿じゃったわ…。巫女になって1ヶ月の素人に負けおって…」

犬巫女「も、申し訳ございません…」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:05:49.89 ID:r0YW1m4K0
犬神「お前のせいで恥をかいたぞ…」

ロ狐「恥をかいた…??」

犬神「な、なんじゃ…」

ロ狐「まてまてまて。犬神よ。恥をかくのは……これからじゃろ??」

犬神「なっ…」

ロ狐「来い犬神。あっちの物陰で話そう」

犬神「ぬ、ぐぐ…」

巫女「何を話に行ったんだろう…」

犬巫女「………」

〜物陰〜

ロ狐「忘れたわけではあるまいな…?」

ロ狐「全裸土下座…♪」

犬神「くぅっ…」

ロ狐「折角じゃし恋人にも見てもらおうではないか」

犬神「ぐぬぬぬぬ…」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:15:39.06 ID:r0YW1m4K0
ロ狐「ほれ、ケツに刺すキュウリも買ってきてあるんじゃ」

犬神「うううぅ…」

ロ狐「唸ってばかりおらんとさっさと服を脱がんか」

犬神「………な、なぁ」

ロ狐「ん?」

犬神「………まさか本当にやる訳では…ないよな?」

ロ狐「はぁ?」

犬神「そ、そんなはしたないこと…本当にやらせたりはせんよな?」

ロ狐「この期に及んで往生際の悪い…。やるに決まっておるじゃろ」

犬神「た、頼む…なぁ…やるなら別の事にしよう?」

ロ狐「お前…。わしが負けておったら裸踊りさせると言っておいて…自分が負けたら罰は受けたくないなどと…」

犬神「う、受けないとは言っておらん!そ、それにじゃな…わしも本当に裸踊りさせるつもりはなかったんじゃ!!」

ロ狐「ガタガタ抜かすな!キュウリをケツではなく前の穴に刺すぞ!」グイッ

犬神「や、やめんかっ…///」

ロ狐「恋人のより太くて長いからクセになるかもしれんぞ」

犬神「え、ええい!下品なことを言うな!!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/22(土) 05:25:10.51 ID:r0YW1m4K0
ロ狐「さあさあ脱げ脱げ」

犬神「う、うぐぐぐ…」

ロ狐(………ふっ。やはりこうなるか。分かっておったわ。わしの本当の狙いは全裸土下座などでは無い!今となっては謝罪などどうでも良い!)

ロ狐(真の狙いは……金じゃ!!!巫女の給料分…金を要求する!!もう少し揺さぶってから…金を要求するぞ…)

ロ狐「脱げぬなら 脱がしてやろう 神様が」

犬神「一句読みながら脱がそうとするな!」

ロ狐「お前が脱がんからじゃぞ」

犬神「な、なあ頼む!他の事ならなんでもする!恋人の前で…そんなはしたない事は出来ぬ…」

ロ狐(おお!なんでも!きたぞ…ここで金を…!)

犬神「あの人…あの人に嫌われたらわしは……終わりじゃ…」ウルウル

ロ狐「ほう…そんなにか?」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/22(土) 06:04:17.35 ID:IMLFMwodo
おつー
犬神様とロ狐様の神レズはいくら御布施すれば見れますか????
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:35:58.78 ID:2Tlzx4gE0
犬神「初めての…恋人じゃから…」

ロ狐「ほぉん」

犬神「…わしが今までお主に嫌がらせをしてきたのは認める…。悪かった…。でも…!わしだって初めからこうだった訳じゃない…」

ロ狐「…まあ、そうじゃったな。昔は皆…どうすれば神社が大きくなるかお互い話し合っていた」

犬神「…地位がなければ…欲するものは手に入らぬのじゃ!」

ロ狐「……」

犬神「初恋も…次の恋もその次も…。ボロ神社の神だからといって相手にされんかった…。だからわしは地位、名誉、富に固執するようになった…」

犬神「何度も何度も…想い人を他の女にとられ…悔しい思いをしてきた。だからわしは必死に神社を大きくした。そしてやっと出来た恋人なんじゃ…」

ロ狐「……」

犬神「…お主をいびって遊んだことは本当に悪かった…。じゃが…恋人の前でだけは…格好の悪い姿は見せられぬ…」

ロ狐「………もう良いわ」

犬神「……えっ」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:44:46.84 ID:2Tlzx4gE0
ロ狐「……興が冷めた。もう土下座なんぞどうでも良くなったわ」

犬神「よ、よいのか…?」

ロ狐「なんじゃ。やりたいのか?」

犬神「い、いやいや…!」

ロ狐「ふんっ。恋人恋人と。うるさいヤツじゃ」

犬神「…案外…優しいところがあるんじゃな…」

ロ狐「勘違いするなよ!不憫に思った訳では無いわ!」

犬神「う、うむ…」

犬神「まあその…あれじゃ。次からは…その…純粋に神社の運営について相談に乗るぞ。もういびったりはせん…」

ロ狐「うむ…。それは助かる」

犬神「では…そろそろ戻るか…」

ロ狐「ちょっと待て!!」

犬神「な、なんじゃ?」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:52:52.69 ID:2Tlzx4gE0
ロ狐「土下座はもう良い。じゃが!他に頼みたいことがある」

犬神「な、なんじゃ?」

ロ狐「……金をくれ」

犬神「な、なんじゃと!?」

ロ狐「金じゃ…。金」

犬神「ぐぬぬぬ…優しいところもあるかと思ったが…土下座が出来ないとなったら金か!!ゆするつもりか!」

ロ狐「な、なんじゃ!!失礼なやつじゃな!!」

犬神「いくらじゃ…いくら払えと言うんじゃ」

ロ狐「40…万じゃ」

犬神「なかなかの大金じゃな…。しかしもっとふっかけてくると思ったが…」

ロ狐「必要な分だけ貰えればそれでいいんじゃ」

犬神「必要な分…?使う先が決まっておるのか?」

ロ狐「うぐっ…」

犬神「まさかお主……巫女の給料を…」

ロ狐「ぬぬぬ…そ、それがどうした!!何に使うかはわしの自由じゃろ!」

犬神「給料は払えると言っておったでは無いか!しかもお主、40万も渡すのか!?」

ロ狐「い、いや…40万まるまる渡すわけではない…」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/27(木) 03:58:18.97 ID:2Tlzx4gE0
犬神「じゃあなぜ40万なんじゃ」

ロ狐「そ、それはあれじゃ!給料と…色々と頑張った巫女になにか美味いものを食わしてやりたいと思って…奢ってやる分の金じゃ」

犬神「あのなぁ…そういうのは自分の財布から出すから格好がつくんじゃぞ…??」

ロ狐「え、ええい!分かっておるわ!次からはそうする…が、今は…金がないから無理なんじゃ!」

犬神「はぁ……まあ良いわ。負けたのはわしじゃし…最初に言っておった土下座も出来ぬと言ってしまったしな…」

ロ狐「そ、そうじゃそうじゃ!」

犬神「じゃが来月分はどうするんじゃ。本当に払えるのか?」

ロ狐「……」

犬神「…本格的に神社の運営頑張るんじゃぞ」

ロ狐「む、むう…」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/27(木) 07:40:00.70 ID:dvZx2LTLo
かわいい(かわいい)
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:03:31.44 ID:16vP8LMb0
ロ狐「いやぁ、すまんな皆の者待たせた」

巫女「あ、帰ってきた」

ロ狐「まあ、犬神と色々話しておってな。あれじゃ、仲直りしてきた」

巫女「えぇー!?!?な、何があったんですか!?」

ロ狐「昨日の敵は今日の友ということじゃ!気にするな!」

巫女「えぇ…(そんな軽い感じで仲直りできるなら私たち戦わなくても良かったんじゃ…)」

犬巫女「…犬神様…申し訳ございません…」

犬神「起きたか…。全く…こんな成り立ての巫女に負けおって」

犬巫女「……」

犬神「出来損ないと言われても仕方ないな?」

犬巫女「はい…」

巫女「……で、でも!すごく強かったです!!これが試合じゃなくて、本当に殺し合いだったら…私負けてました。最初に殺さないように手加減されたから勝てただけです」

犬神「勝たねば意味が無い。勝たねばな。あーだったら勝てた、こーだったら勝てた…等と言い訳は意味が無いのじゃ」

犬巫女「…その通りです」

巫女「うぅ……」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:09:23.73 ID:16vP8LMb0
犬巫女の姉1「前々から出来損ないだとは思っていたけど…まさかこんな巫女に負けるなんて…」

犬巫女の姉2「恥さらしね。あなた巫女はむかないのよ。辞めたら?」

犬巫女「…姉さん…」

巫女「そんな…酷い…」

ロ狐「……」

巫女「確かに試合には負けちゃったかもですけど…一生懸命頑張ってました!そんな風に言うのは」

犬巫女の姉1「うるさい」

巫女「えぇっ…」

犬巫女の姉2「出来損ないに勝ったからって調子に乗らないで。私達に意見出来るような立場じゃないでしょ?」

巫女「……」

ロ狐「なんじゃ?その巫女いらんのか?なら、うちが引き取ってやるぞ?その出来損ないを」

犬巫女の姉1「えっ!?」

220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:17:24.37 ID:16vP8LMb0
ロ狐「確かに出来損ないじゃ。じゃが…そうじゃな。うちで修行すれば…1年で姉2人を超えられるくらい強くなれるぞ」

犬巫女の姉1「な、何を…」

ロ狐「試しにやってみようではないか。どうじゃ?犬神」

犬神「む、むむむ…」

犬巫女の姉2「犬神様!まさか提案を受けるおつもりですか!?」

ロ狐「別に誰も損はせんじゃろ?いらない巫女を引き取って育ててやると言っておるだけじゃ」

犬神「…本人に任せよう…」

犬巫女「わ、私は…」

ロ狐「どうする?はっきり言ってここにおっても強くなれんぞ。うちに来たら今よりも何倍も強くなれる。出来損ない出来損ないと罵倒もされん」

犬巫女の姉1「まさか行くつもりではないだろうな!?犬神様を裏切るつもりか!?」

ロ狐「辞めろと言っておいて引き止めるとはどういう事じゃ?」

犬巫女「私は…。申し訳ございません…狐神様。私は犬神様の元で修行を続けます…。犬神様のお役にたてるように頑張りたいんです」

ロ狐「…振られたか。残念じゃ…」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:24:29.37 ID:16vP8LMb0
ロ狐「ふっ…。だが、見たか?姉二人の焦りよう。出来損ない等と言っておるが、お主が強くなることを恐れておった」

犬巫女「……」

ロ狐「口ではあー言っておるが、才能があることは認めておるんじゃ。頑張れよ。もし嫌になったらいつでもうちの神社に来て良いからな」

犬巫女「はい…!ありがとうございます」

ロ狐「さて、帰るとするか!巫女よ」

巫女「はい!」

ロ狐「今日はなにか美味いものでも食べるとしよう!」

巫女「いいですね!お酒も飲みましょう!」

ロ狐「うむ!勝って飲む酒は最高じゃぞ!」

巫女「わーい!!楽しみ楽しみ!」

ロ狐「犬神!約束忘れるでないぞ!」

犬神「わ、分かっておるわ…」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:30:36.56 ID:16vP8LMb0
ロ狐「いやぁ気持ちが良い」

巫女「神様、優しいんですね」

ロ狐「何がじゃ」

巫女「犬巫女さんのことを誘ったのって、断られること分かってて誘ったんですよね?」

ロ狐「いや、来ると言ったら本当に迎え入れてたぞ。そして修行もつけてやるつもりだった」

ロ狐「まあ、断られるだろうとは思っておったがな」

巫女「やっぱりー!出来損ない出来損ないって酷いなぁって思ってたんですよ。あのお姉さんたちが焦る姿が見れてスッキリしました」

ロ狐「弱いくせに偉そうにしておったからな。少し懲らしめてやったんじゃ」

巫女「よ、弱そうには見えませんでしたけどね…」

ロ狐「まあ、そんなことより。お疲れ様じゃな巫女よ。明日から2連休、ゆっくり休むがよい」

巫女「ありがとうございます!何しようかなーって思ったんですけど…やっぱりお家でゆっくりする事にします!」

ロ狐「お主ならそう言うと思ったわ」

巫女「だってここ一週間めーちゃくちゃ運動したんですもん!疲れましたよ」

ロ狐「まあ、じゃろうな」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 02:34:51.94 ID:16vP8LMb0
ロ狐「連休明けに狼神に会いに行く」

巫女「えっ!」

ロ狐「色々世話になったからな。礼をしに行く」

巫女「だったら休むより先に会いに行った方が良いのでは…?」

ロ狐「いや、狼神がしっかり巫女を休ませてやってくれと言っておったからな」

巫女「な、なるほど…」

ロ狐「まあそれに、わしにとっては友人みたいなもんじゃ。そんなに気を使うことも無いわ」

巫女「わ、分かりました。では、ゆっくりさせてもらいます」

ロ狐「うむ。では酒を買って帰るぞ!」

巫女「はーい!」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:13:56.28 ID:16vP8LMb0
〜2日後〜

巫女「おはようございます〜。今日もちゃんと遅刻せずに…」

ロ狐「おお。おはよう」

巫女「…何してるんですか?」

ロ狐「見てわからんか?おみくじを作っておるのじゃ」

巫女「え、おみくじ?おみくじ作って…遊ぶんですか?」

ロ狐「遊ぶわけではない!作って売るんじゃ」

巫女「う、売るんですか…!?」

巫女「って言うか…今更ですけど、神社的には買うとか売るって言葉は良くないとか何とか聞きましたけど」

ロ狐「まあ、そうじゃな。巫女、お前は売るではなくお授けという言葉を使うんじゃ。じゃがな、わしは神じゃ。神が人間におみくじを売る。別にこれはおかしな言葉遣いではあるまい?」

巫女「ん、んんー。んー??んー…そ、そうです…ね?」

ロ狐「あくまで人間が神聖な場所や物に対してそういった言葉遣いをする必要があるというだけじゃ。わしからしたら販売であり、売って得た金は売り上げじゃ」

巫女「ん、んん…なんだか納得していいのか分からないですけど…その通り?ですね」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:21:59.01 ID:16vP8LMb0
ロ狐「よーし、出来たぞ。巫女よ、今日からこのおみくじを売るぞ!」

巫女「は、はぁ。おみくじですね。分かりました」

ロ狐「ちゃんと神が作ったおみくじと言うのじゃぞ」

巫女「えぇ!?いやそんなの詐欺じゃないですか!」

ロ狐「どこがじゃ!?実際に神が作ったんじゃから詐欺ではないじゃろうが!」

巫女「た、確かに…確かにそうなんですけども!皆には神様の姿が見えてないわけですし!神が作ったとか言ったら逆に買ってもらえなさそうなんですけど!」

ロ狐「むむむ…面倒じゃのう」

巫女「1回100円とかですか?」

ロ狐「神が直々に作ったんじゃから1回1万くらいでいいじゃろ。それでも安い方じゃ」

巫女「商売下手すぎません?」

ロ狐「なんじゃと!?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:29:17.41 ID:16vP8LMb0
巫女「誰が1回1万でおみくじ引くんですか!?100円ですよ100円!」

ロ狐「1枚1枚妖力をこめて全部手書きで作ったんじゃぞ!?それを100円で売れというのか!?」

巫女「うぅー…値上げできたとしても200円ですよ!それ以上は絶対売れません!」

ロ狐「ぐぬぬぬ…そんな額では10枚売れてやっとお前の1時間分の給料じゃぞ!?そうなったら最低でも1日80枚は売らねばならん…」

巫女「い、いやなにもおみくじ1本で儲けを出そうとしなくてもいいのでは…」

ロ狐「他には何で儲けられるんじゃ?」

巫女「なんか神社で儲け儲けって罰当たりな…いや、その罰を当てる神がこの神様なのか…」

巫女「あれですよ、お守りとか」

ロ狐「お守り…なるほどのぅ!それはいくらで売れるんじゃ?」

巫女「んー…500円とか?」

ロ狐「おおぉー!よし、おみくじは止めてお守りにするぞ!」

巫女「いやそれはまたそれで違うと思いますよ!?」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:33:51.60 ID:16vP8LMb0
巫女「って言うか、狼神様の所に行かなくていいんですか?」

ロ狐「ん?おお、そうじゃったの」

巫女「忘れてたんですか!?」

ロ狐「神社の経営について考えておったからのぅ!」ドヤッ

巫女「いやドヤ顔されても…」

ロ狐「よし、では行くか」

巫女「はい!狼神様の神社はどこにあるんですか?」

ロ狐「普通に歩いていけば遠いが、妖力を使って行けばすぐじゃ。少し離れた山の上にある」

巫女「はえぇ…。了解です」

ロ狐「遅れず着いてこいよ」シュンッ

巫女「え、あ、ちょ!待ってください!」シュッ
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:47:26.44 ID:16vP8LMb0
〜狼神の神社〜

ロ狐「ここじゃ」

巫女「うわぁ…立派な神社…」

ロ狐「お主、狼神に会うのは初めてか」

巫女「そうですねぇ〜。って言うか、今更ですけどどういうお礼をしに来たんです?」

ロ狐「言っておらんかったか?狼神がすき焼きを作って帰って行ったわしの友じゃ」

巫女「あぁー!なるほど!!それはお礼しなきゃですね!」

ロ狐「さあ、行くぞ」

巫女「はーい」

229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/02(水) 23:56:53.39 ID:16vP8LMb0
巫女「いやぁホントに立派な神社ですねぇ…」

ロ狐「わしの神社もいつかこれくらい大きくしたいのう」

巫女(私が生きてる間に少しでも大きくなるといいけど…)

巫女「んー。でも全然人がいませんね」

ロ狐「まあ、山の上じゃからな。それにそれほど有名ではないしのう」

巫女「ほえぇ…。あっ!あそこに一人参拝者さんが」

ロ狐「あいつが狼神じゃ」

巫女「えっ…」

狼神「やあ。そろそろ来る頃じゃないかと思って、外に出てきたんだ。待ってたよ、コンちゃん」

巫女「ふぉぉ…。綺麗…大人の女…着物美人…」

巫女「って…コンちゃん…?」

ロ狐「ぐ、ぐぬぬ…その呼び方は二人の時だけにしろと…」

狼神「まあまあ、いいじゃないか。それと…初めまして、巫女君」

巫女「え、あ!はい!初めまして!!」

狼神「コンちゃんから聞いてると思うけど、ボクは狼神。よろしくね」

巫女「よ、よろしくお願いします!」

巫女(ひえぇ…超絶美人…結婚してくれないかな…)
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/03(木) 00:02:17.11 ID:UaUleldd0
〜神社内〜

狼神「はい、コンちゃん。コンちゃんの大好きな羊羹だよ」

ロ狐「うむ。すまんな」

巫女(なんか娘とお母さんみたい…)

狼神「巫女君もどうだい?羊羹は好き?」

巫女「は、はい!好きです!」

狼神「ははは。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」

巫女「は、はは…いや、美人すぎてつい…」

狼神「それはどうも。おっと、お茶が出てないね。うちの巫女にいれさせるよ」

ロ狐「うむ。頼む」

巫女「ちょ、ちょっと神様!頼むって…言い方!」

狼神「いいよいいよ。コンちゃんとは友達だからね」

ロ狐「そうじゃそうじゃ。と言うか、わしは神じゃぞ!お主忘れておらんか!?」

巫女「ん、んんー…なんか感覚が狂うんですよねぇ…」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/03(木) 00:09:21.57 ID:UaUleldd0
狼神「『おいち』にお茶をいれるように言ってくるよ」

巫女「『おいち』?」

狼神「ああ。うちの巫女のことだよ。おいちって呼んでるんだ」

巫女「なるほど!おいちさんって名前なんですね」

狼神「いや、名前じゃないよ。愛称…と言うのかな」

巫女「え、愛称…ですか?」

狼神「ああ。すごくお淑やかな子なんだ。だから、お淑やか1号と呼んでいてね。お淑やか1号を略しておいちなんだ」

巫女「えっ…お淑やか…1号…?えっ??」

ロ狐「巫女よ。こいつはな、こういう奴なんじゃ。ちょっと変わっとるんじゃ」

巫女「え、あー…。なるほどぉ…」

232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/03(木) 03:08:34.05 ID:UaUleldd0
狼神「さあ、コンちゃん。こっちにおいで」

ロ狐「なっ…」

狼神「お礼をしに来てくれたんだろう?」

ロ狐「ぬ、ぐぐ…分かった…」

巫女「えっ」

狼神「よーしよし」ナデナデ

ロ狐「ぐぬぬ…」

狼神「いやぁ。料理を作っただけでなでなで出来るなら毎日でも作るけどね」

ロ狐「毎日お主に撫でられるなど…絶対に嫌じゃ」

巫女「なんだか微笑ましい光景です…」

狼神「そうかい?」

巫女「いやぁ…神様にもちゃんと友達がいたんだなぁって…」

狼神「あはは。コンちゃんは一匹狼…いや一匹狐だと思われていたんだね」

狼神「コンちゃんは口調が荒々しくて、誤解されやすいけどいい子なんだよ」

ロ狐「子供扱いするでないわ!」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 07:05:22.87 ID:5g007bD1o
コンちゃんきゃわわ
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/04(金) 02:12:49.31 ID:B82h8kBG0
巫女「ってそうだそうだ。お料理とっても美味しかったです!!ありがとうございました!」

狼神「いやいや、気にしなくていいよ」

巫女「あのすき焼きのおかげで勝てましたよ!」

狼神「あっはは。あれは巫女君の努力の結果だよ。いい試合だったね」

巫女「ありがとうございます!試合とか初めてで緊張しましたけど、なんとか勝てました」

狼神「コンちゃんの言う通り、かなり素質のある巫女君みたいだね」

ロ狐「わしが見込んだ巫女じゃからな!」

狼神「はい、あーんして」

ロ狐「あーー…って何をしとるんじゃ!」

狼神「お菓子を食べさせてあげようと思って」

ロ狐「自分で食えるわ!」

狼神「ボクが食べさせたいんだよ」

ロ狐「撫でるのは許すがあーんは…」

狼神「毎月食費を送ってあげてるじゃないか…」コソコソ

ロ狐「ぐ、ぐぬぬ…」

巫女「…?」

ロ狐「し、仕方ないのぅ…」

狼神「よーしよし。はい、あーん」

ロ狐「ぬぅぅ…。あーーん…」

狼神「いい子だね」

巫女「ええぇ!あの神様が…。ホントに仲良いんですね」

狼神「まあね」

ロ狐「くぅぅ…」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/04(金) 02:22:23.55 ID:B82h8kBG0
おいち「失礼します」

狼神「ああ、おいち。お茶を持ってきてくれたんだね。ありがとう」

巫女「ありがとうございます」

おいち「お出しするのが遅れてしまい申し訳ありません」

巫女「いえいえそんな!あ、えっと初めまして!狐神様の巫女です。よろしくお願いします」

おいち「狼神様の巫女のお淑やか一号です。よろしくお願いします」

巫女「あ、ああ…よろしくお願いします」

狼神「彼女もお淑やか一号という愛称が気に入っているんだ」

おいち「気に入ってます」

巫女(ホントかな…)

ロ狐「おいち。修行中の神社警備、ご苦労じゃった」

おいち「とんでもございません」

巫女「え?神社警備?」

ロ狐「ああ、修行中にわしの神社の警備を頼んでおいたんじゃ。さすがに疲れ果てたお前を深夜に叩き起こすことは出来んからな」

巫女「そうだったんですか!?すみません!ありがとうございます!」

おいち「雑魚妖怪が2.3体来ただけだったので、大した仕事はしていませんよ」

巫女(雑魚妖怪…お淑やかとは…?)
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/04(金) 02:30:37.42 ID:B82h8kBG0
狼神「そうだ。コンちゃん、巫女君。この後ボクとお風呂に入らないかい?」

ロ狐「急になんじゃ!?」

狼神「いやいや、実はね、この神社の裏に温泉があることが分かったんだ」

ロ狐「お、温泉じゃと!?」

狼神「ああ。おいちが修行で地面を殴って掘り進んでいたら発見したらしい」

巫女(お淑やかとは!?)

狼神「せっかくだし入っていきなよ」

ロ狐「む、むぅ…それは入りたいが…」

狼神「入りたいが…?」

ロ狐(こやつとは入りたくない…)

巫女「えー別にいいじゃないですか。皆で入りましょうよ」

狼神「ほら、巫女君も言っていることだし」

ロ狐(余計なことを!!)

狼神「コンちゃんの神社の電気代、水道代、ガス代…誰が払っているか知ってるかい?」コソコソ

ロ狐「っっっ…ま、まさか…お主が!?」コソコソ

狼神「ああ、そうだよ」コソコソ

ロ狐「……そ、そうじゃのう。温泉は…やはり皆で浸かるものじゃよなぁ〜」

狼神「だよねぇ」

巫女(たまに二人でコソコソ話してるのは何なんだろう…)
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 02:25:03.74 ID:OE1xiHbJ0
巫女「いやぁでも、温泉っていいですねぇ…。毎日入れるじゃないですか!うちの神社にも欲しいなぁ」

狼神「ホントにありがたいよ。おいちが見つけてくれて良かった。まだ、参拝者さんには秘密にしてるけど、いつか参拝者さん達も入れるようにしたいね」

巫女「その時は私も入りに来ます!!」

狼神「いやいや、巫女君ならいつでも入りに来てくれていいよ」

巫女「ホントですか!?ありがとうございます!!」

ロ狐「よし、巫女よ。帰ったら庭を掘って温泉を掘り当てるぞ」

巫女「えぇ!い、いやぁそれはちょっと…。そんな都合よく見つからないと思いますよ」

狼神「コンちゃんも入りたいならいつでも入りに来ていいんだよ?毎日でも大丈夫さ」

ロ狐「ん、んん…」

狼神「気になって仕方ないみたいだし、そろそろ行こうか?」

巫女「はいっ!」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 02:40:14.93 ID:OE1xiHbJ0
狼神「コンちゃんとお風呂…楽しみだなぁ」

ロ狐「お、おぉ…」

おいち「狐神様の巫女さんとお風呂…楽しみです」

巫女「え?」

狼神「さあ、こっちだよ。着いてきて」

巫女「え、あ、はい」

〜温泉〜

巫女「うわ…すごい…」

狼神「山の上とはいえ、とりあえず周りからは見えないように壁は作っておいたよ」

巫女「助かります」

狼神「まだ脱衣所とかは出来てないから、とりあえず濡れないところに服は置いておいて」

巫女「はーい!」

狼神「さあコンちゃん、服をぬがせてあげよう」

ロ狐「自分で脱げるわ!」

狼神「そうかい?ならいいけど」

巫女「仲良しですね〜」

おいち「ですね」

巫女「じゃあ私達は私達で、仲良く入りましょうか」

おいち「はい…?」

巫女(…な、なんだろう…なんか怖い…)
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 02:46:03.14 ID:OE1xiHbJ0
狼神「ふ、ふふふ…。コンちゃん…可愛いね」

ロ狐「う、うう…じろじろ見るな!」

おいち「ふふ…巫女さん…可愛いですね」

巫女「そ、そうですか?ありがとうございます…」

狼神「ボクが背中を流してあげるよ」

ロ狐「うむぅ…いや自分で洗うが…」

狼神「まあまあ。遠慮せずにさ」

ロ狐「むぅ…」

おいち「巫女さん。お背中流しますよ」

巫女「そんな!大丈夫ですよ!」

おいち「いえいえ。私がやりたいだけですので」

巫女「そ、そうですか?じゃあ…お願いします」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 02:52:24.12 ID:OE1xiHbJ0
狼神「はぁ…。相変わらず触り心地がいい背中だね」

ロ狐「いちいち触るな!普通に洗ってくれれば良いのじゃ!」

狼神「ちょっとしたスキンシップじゃないか」

ロ狐「お前は触り方がいやらしいんじゃ!」

狼神「そんなつもりは無いんだけどなぁ」

ロ狐「さっさと背中を洗ってくれ…。わしはその間に前を洗うから」

狼神「そんな!!コンちゃんは座ってるだけでいいんだよ!前は後でボクが洗うから!」

ロ狐「あ、アホを言うな!前は自分で洗う!何がなんでもじゃ!」

狼神「…いくら必要なんだい?」

ロ狐「おい…もうそれは色々違うじゃろ…。わしの体は金では売らん!」

狼神「くぅ…!」

ロ狐「そんなことで悔しがるな…」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 02:58:10.62 ID:OE1xiHbJ0
おいち「せっかくの可愛らしいお体が…傷だらけですね。この前の試合のせいですか」?

巫女「そうですね…って言うか、知ってるんですか?」

おいち「はい。見ていましたので」

巫女「あはは…なんだか恥ずかしいですね」

おいち「恥ずかしいだなんて。とても素晴らしい戦いでした。お二人共可愛くて…」

巫女「ありがとうございます……?」

おいち「近くで見ると…やはり大きいですね」

巫女「大きい…?そんなに身長は高くないですけど」

おいち「いえ…胸が」

巫女「あ、ああ!胸ですか!よく言われます」

おいち「素敵です…」

巫女「あ、はは…」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 03:04:07.93 ID:OE1xiHbJ0
おいち「お揉みしましょうか?」

巫女「えぇ!?」

おいち「肩を」

巫女「あ、ああ!いやいやいや!そんな!」

おいち「でも、やっぱりそんなに大きいと肩こりませんか?」

巫女「まあ、そうですねぇ」

おいち「ですよね。では、せっかくですし肩もみしますよ」

巫女「ではお言葉に甘えて…」

おいち「私マッサージ得意なんですよ」

巫女「そうなんですねぇ」

おいち「はい。狼神様のマッサージをさせていただいてますので」

巫女「はえぇ。私も神様のマッサージとかした方がいいのかなぁ」

おいち「狐神様が望まれるなら、した方が良いかと」

巫女「んー。一回聞いてみます」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 03:11:03.64 ID:OE1xiHbJ0
おいち「ああ、やっぱりこってますねぇ」モミモミ

巫女「あーー気持ちいい…。なんだかおばさんみたいなこと言っちゃった」

おいち「おばさんだなんて。まだまだお若いじゃないですか」

巫女「若くありたいですよ…」

おいち「じゃあこのまま全身マッサージして、心も体も若く…なんてのはどうですか?」

巫女「全身マッサージですか…?」

おいち「例えば太ももとか」

巫女「太ももですか?」

おいち「太ももは老廃物がたまってぷよぷよしてきちゃいますからね。マッサージして老廃物を出すのは大事ですよ」

巫女「なるほどなるほど」

おいち「じゃあ試しにちょっとだけ…」ムニッ

巫女「うぇっ…ちょっ…」

244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/06/11(金) 03:16:02.88 ID:OE1xiHbJ0
おいち「あっ…すみません。胸当たっちゃってますね。でも近づかないと太もものマッサージできないので」

巫女「い、いやいやいや!そんな!今からじゃなくても!」

おいち「試しにちょっとやるだけですよー」モミモミ

巫女「うっやっぱり他の人に太もも触られるのはっ…くすぐったいので…後で服きてからで」

おいち「はぁ…はぁ…素敵ですね…」

巫女「えぇっ…」

おいち「分かりました…。後でたっぷりじっくりマッサージ致しますね」

巫女「は、はぃ…」

巫女(いい人そうなんだけど…なんか怖いな…おいちさん…)
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 08:09:12.89 ID:nleILZ/Co
おつおつ
逃げろ!
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 03:39:30.82 ID:HfJvWrRiO
ロ狐「これだから嫌だったんじゃ…」ブツブツ

狼神「くそっ…あと少しだったのに…」

巫女「い、いいお湯ですねぇ…」

おいち「本当に…掘り当てて正解でした…」チラチラ

巫女(神様が一緒に入るのを渋っていた理由が少し分かりました…)

〜狼神神社〜

ロ狐「では、わしらはそろそろ帰る」

巫女「お礼をしに来たのに温泉まで入らせてもらっちゃって…ありがとうございました」

狼神「いやいや。いいんだよ。会えてよかった」

おいち「また来てください。必ず。そして温泉に入ってください」

巫女「あ、あはは…はーい…」

ロ狐「わしはもう勘弁じゃぞ…」

巫女「では、また」

ロ狐「じゃあな」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 03:46:04.95 ID:3OZ8bHiTO
〜狐神神社〜

ロ狐「さて、挨拶もすませたことじゃし」

巫女「特訓ですか?」

ロ狐「いや、特訓もしたいがそれより重要なことがある」

巫女「と言いますと」

ロ狐「それは勿論。金儲けじゃ金儲け!!」

巫女「取り憑かれてますねぇ…お金に」

ロ狐「なーにを言うか!全ては金じゃ金!金がなければお主の給料も出せんじゃろうが!」

巫女「ま、まぁ。じゃあ具体的には何を?」

ロ狐「………」

巫女「えー…」

ロ狐「お前も頼ってばかりじゃなくて何か考えるんじゃ!」

巫女「そうですねぇ……。掃除とかどうですか?」

ロ狐「掃除したら金が入るのか?」

巫女「いやいきなりは入りませんけど…。この神社汚くないですか?外だって落ち葉とかたまりまくりで」

ロ狐「だからなんだと言うんじゃ」

巫女「汚い神社には人も寄り付きませんよ。綺麗な方が参拝者さんも来やすいかと」

ロ狐「なーーーんだか…遠回りじゃなぁ」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 03:52:18.05 ID:yXHUSPI9O
巫女「そういう地道な仕事も大事ですよ!前から気になってたんです」

ロ狐「まあ一理ないことも無い。分かった。掃除から始めるとしよう。じゃあお主は外の掃除を頼む」

巫女「はーい!」

〜外〜

巫女「いやぁ…やっと掃除できる〜。もう落ち葉とかたまってるし雨の汚れとかもついてるし」

巫女「キレイキレイしましょう〜♪あーなんだか巫女さんしてるって感じ!」

巫女「落ち葉を集めて、燃やしてさつまいも焼いちゃったり?ちょっと憧れかも」

巫女「ふんふーん♪あ、手が落ちてる〜これもきれいに………」

巫女「………ぎゃぁぁぁぁぁあ!!!」

ロ狐「なーーーんじゃ騒々しい…」テクテク

巫女「か、か、か、神様!!!!!手が手がぁー!」

ロ狐「…手?」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 04:04:53.98 ID:obKYdsUrO
巫女「あ、あぁ…手が落ちてます…神社の下から手が伸びてます…!!」

ロ狐「んむ。なるほど。確かに人間の手のようじゃな」

巫女「な、なんで…手が…」

ロ狐「しかし…これは落ちておるのか?」

巫女「えっ…」

ロ狐「神社の下で誰か死んでおるのではないか?」

巫女「えっ…あ…確かに…。この手の先に胴体があるかも…」

ロ狐「まあ、どちらにせよ迷惑な話じゃな。わしの神社で死ぬとは。さっさと引きずり出して火葬するなり海に投げ捨てるなりするか」

巫女「えぇ…」

ロ狐「ほれ、はよ引きずり出さんか」

巫女「いや無理無理無理無理!!」

ロ狐「全く…ならわしが引きずり出してやるわ。よいしょっと…」グッ

巫女「うぎゃぁぁっ」

ロ狐「いちいち騒ぐな!」

???「あ…ぅ…」

巫女「うぇっ…あ、あれ…浮浪者のおじさんかと勝手に思ってましたけど…。お、女の子…しかも今喋りましたよね!?」

ロ狐「んむ。喋ったな。まだ死んでおらんのか」

巫女「じゃ、じゃあ早く病院に!」

???「み……ず…」

巫女「み、水…?水が欲しいんでしょうか?」

ロ狐「そうなのかもな?」

巫女「と、とりあえず水持ってきます!!」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 04:12:52.20 ID:aJtCj5P/O
巫女「はい!持ってきました!」

巫女「どうぞ!……って飲めますか?」

???「あ………」

巫女「あぁ…かなり弱ってますね…。飲ませてあげます」

ロ狐「むぅ。せっかく助けてやったんじゃから死ぬなよ」

???「……」ゴクゴク

巫女「大丈夫ですか…?」

???「は…い…」

ロ狐「いや大丈夫なわけないじゃろ」

巫女「とりあえず救急車ですかね?」

ロ狐「むーん。いやぁ…普通の人間なら救急車を呼んで終わりじゃが…こいつは…少し話がしたい」

巫女「えっ…?」

ロ狐「飯と水が飲めず弱っとるだけじゃ。飯を食わせてやろう」

巫女「わ、分かりました!何か作ってきます!!」

ロ狐「とりあえずおかゆと野菜スープでも作ってやれ」

巫女「は、はい!ちょっと待っててくださいね」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 04:24:01.86 ID:mOjJpozVO
〜数分後〜

???「うぅ…」

巫女「とりあえずお水を飲んで食事も終わりましたけど…」

ロ狐「おい。お主喋れるか」?

???「はぃ…」

巫女「弱ってますし後にした方が…」

ロ狐「うーむ…。まあ、気にはなるが急ぎでもない。回復してからにするか」

巫女「じゃあとりあえず神社の中に」

ロ狐「ま、待て!!このきったないのを神社の中に入れるのか!?」

巫女「えぇ!でもそれ以外ないのでは!?」

ロ狐「外に置いておくなりお主の家で飼うなりすれば良いではないか」

巫女「置いとくって!置物じゃないですし!しかも飼うってペットじゃないんですから!」

ロ狐「ぬぅ…着てるものは洗濯して、とりあえず風呂に入って綺麗にしてくれ」

???「はぃ…」フラフラ

巫女「わ、わわ…一人じゃふらついて危なそうですね…。私が洗ってあげます」

???「おね…がい…します…」

252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 04:31:40.57 ID:78WHen2TO
ロ狐「むぅん…」

巫女「どうされました?」

ロ狐「お主が洗うのは別によいが…」

巫女「はい」

ロ狐「確認せんで大丈夫か?」

巫女「何をですか?」

ロ狐「性別を」

巫女「え?」

ロ狐「いや脱がしてみたら立派なモノがついとるかもしれんぞ」

巫女「え、いや、どっからどう見ても女の子じゃないですか」

ロ狐「顔や体つきは女じゃが胸はかなり貧相ではないか」

巫女「えっ…神様も…あ、いやなんでもないです」

ロ狐「あぁん?」

巫女「い、いえ!なにも!」

ロ狐「先に確認した方がよいじゃろ」

巫女「確認ってどうやって…」

ロ狐「そんなもの。こうやって……股ぐら触れば一発じゃろ」ムニュ

???「はぅっ…///」

巫女「ちょ、ちょっと!!!!」

ロ狐「おう。女か」

巫女「神様!?!?セクハラって言うかもう犯罪ですよそれ!!!」

ロ狐「仕方ないじゃろ!!これが手っ取り早いんじゃ!それにお主だって立派なサオがついておるやつを洗うのは嫌じゃろ!!」

巫女「そ、そ、そうですけども!!!もう!」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/10(土) 04:41:15.79 ID:Uvbv5TX3O
〜お風呂後〜

ロ狐「まあ勿論じゃが、貸し出す下着なんぞないからな。とりあえず今のところはさらしと褌で我慢してくれ」

???「…はい…///」

巫女「あ、あぁ…私が買ってきますよ…下着」

???「大丈夫…です…。明日…自分で…」フラッ

巫女「ちょ、ちょっと!」

ロ狐「寝てしまったな。まあ疲れておったんじゃろ。起きたら話を聞こう」

巫女「なんだかとんでもない事になりましたね…」

ロ狐「掃除をしたら人間を拾うとはな。しかもただの人間ではない」

巫女「あ、そう言えばそう言ってましたね。どういう事なんですか?ただの人間じゃないって」

ロ狐「んーむ。分からん」

巫女「えっ」

ロ狐「ただ、なにか力を感じる。まあそれは明日直接聞けばハッキリすることじゃ」

巫女「は、はぁ」

ロ狐「とりあえずお主は掃除の続きじゃ」

巫女「えぇっ!!」

ロ狐「そりゃそうじゃろ。掃除はまだ始まったばかりじゃ」

巫女「うぅ…気になって集中できないぃ…」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 09:43:57.93 ID:KaJuKRUio
おつおかえり!
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 00:40:29.47 ID:0KtrUYOEO
〜夜〜

巫女「あーーー疲れた!疲れたー!」

ロ狐「騒ぐでない…わしもめちゃくちゃ疲れたわ…」

巫女「いやでもかなり綺麗になりましたね。落ち葉はとりあえずなくなりましたし、神社の汚れもそれなりにはとれましたし。まあそれでもまだまだ汚いですけど…」

ロ狐「これで人が来てくれると良いが」

巫女「いきなりは来ないでしょうね…。これに加えて何か参拝者さんが来たくなるような事しないとですね」

ロ狐「あーもぅめんどくさいのぅ!!!」

巫女「ま、まあ今日はとりあえず考えるのはやめましょうか!疲れましたし…」

ロ狐「うむ…もう頭を使うのはいやじゃ」

巫女「さぁそろそろ私はかえ……ん?」

ロ狐「ほぉ。やっと気づくようになったか」

巫女「何か力のある…妖怪?が…」

ロ狐「まあ、雑魚ではあるが感じるな。連休でなまっておったりせんじゃろうな?」

巫女「まーさか!2日ぶりに私の強さ見せちゃいますよ!」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 01:54:39.43 ID:7g0NB3EFo
おつ
成長してんねぇ
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 04:01:40.70 ID:2LYWTVPkO
〜外〜

巫女「さーてさて…今日の相手は…」

ロ狐「お主も少しわしに似てきたな…?」

巫女「戦う度に強くなれている気がしますからね!」

ロ狐「その意気じゃ。まあうちの巫女ならそれくらいでなければな」

???「おお。人間だ!それと…となりの子供はなんだ…?」

巫女「!!今日の相手は貴方ですか……ってうわぁぁぁあ!」

ロ狐「子供じゃとぉ!?わしは…神……ってなんじゃお前!!お前の!その!それは!!」

??「んん?それって?」

ロ狐「それと言ったらもうそれしかないじゃろ!!」

巫女「変態だぁぁあ!警察!警察呼びましょう!」

ロ狐「な、なんという…大きさ…ここまででかい…タマキンは見たことないぞ…」

???「ちょっとちょっと。あんまり見つめないでよ」

ロ狐「嫌でも視界に入るわ!!お前は何者じゃ!」

豆狸「ボクは豆狸だよ」

ロ狐「豆狸!?名前とは真逆のようなタマキンじゃな…」

巫女「ちょ、神様あんまりタマ…って言わないでください…」

ロ狐「何を恥ずかしがっておるか!事実じゃろ!そこまで大きいと歩きづらくないか!?」

豆狸「まあねぇ。ボクの場合は玉袋だけじゃなくて玉も大きいからちょっと大変かな…」

258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:10:10.14 ID:2LYWTVPkO
ロ狐「で、お前もこの神社の宝が目当てか?」

豆狸「まあねぇ。ある人から力を貰って…その力を試したいってのもあるかな」

ロ狐「またある人…か」

巫女「前のべとべとさん?が言ってた人と同じ人ですかね…?」

ロ狐「どうじゃろうなぁ。まあ、この狸をぶっ飛ばして聞いてみるかのぅ」

豆狸「怖いガキンチョだなぁ…」

ロ狐「神じゃと言っておろうが!!!」

豆狸「どうもそうは見えないんだよなぁ〜」

ロ狐「ほほう…舐め腐りおって…」

巫女「か、神様?」

ロ狐「おい巫女よ…今回はわしがぶっ飛ばしてやるわ。お前はそこで見ておれ」

巫女「えっ…」

豆狸「やる気だねぇ」

巫女(なんか…なんか違和感。挑発に乗らない方が…)
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:16:39.65 ID:2LYWTVPkO
ロ狐「準備は良いか?」

豆狸「いつでもどうぞ?」

ロ狐「どりゃぁ!!」ビュン!

豆狸「ぐはぁ!!!」

巫女「ええええ!!!普通に殴られてぶっ飛んだ!!」

ロ狐「よ、弱すぎじゃろ…」

豆狸「ふ、ふふ…い、いや別に…痛くないけど…」

ロ狐「ならもう一発顔面に入れてやろうか?」

豆狸「や、やりたいならどうぞ?」

ロ狐「オラ!」ボコッ!!

豆狸「ブフゥ!」

ロ狐「オラオラ!」ボコボコ!

豆狸「ヌゥグゥ!!」

巫女「か、神様!も、もうそれ以上は…」

ロ狐「まだやるか?」

豆狸「ふぅ…ふぅ…。こ、こんなもんかぁ…神って…」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:22:01.70 ID:2LYWTVPkO
巫女「なんで強がるの!?」

ロ狐「ほぉん。そうか…なら容赦は要らんな」

豆狸「手加減とか…しなくていいよ…」

ロ狐「ふむふむぅ。ならば…」

ロ狐「そのでっかいタマキン蹴り飛ばしてやるわ!」コーン!!

豆狸「オンッッッ!!!!!」

巫女「うぎゃっ…」

豆狸「オッフッ…オッ…」

ロ狐「どうじゃ?まだやるか?今負けを認めたらカタキンにならずにすむぞ?」

豆狸「フゥッ…ンン…フゥゥ…」

ロ狐「おい返事をせんか!」

巫女「い、いやぁ…今喋れないんじゃ…」

ロ狐「めんどくさいやつじゃのう…」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:29:09.47 ID:oRLdWEqNO
豆狸「ふ、ふふ…」

ロ狐「あん?」

豆狸「作戦…成功…」

ロ狐「作戦?」

豆狸「挑発…すれば…必ず…グゥゥ…」

ロ狐「なんじゃ!はよ喋らんか!」

豆狸「必ず蹴ってくると思ったよ…。作戦どおりさ…」

ロ狐「なんじゃお前…ドMなのか?」

豆狸「違う…。ボクの力は…玉を蹴られることによって発動する…!」

ロ狐「…なんとも扱いにくい力を貰ったんじゃな…」

豆狸「君は…毒に感染した!」

ロ狐「毒…じゃと?」

豆狸「巫女を見るんだ…!」

ロ狐「巫女?」チラッ

巫女「はい?」

ロ狐「なんじゃ。見たがいつも通り間抜け面をしておるだけではないか」

豆狸「それはどうかな…」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:33:47.90 ID:D00BuZ8BO
ロ狐「んん?……うぐっ…」ドクンッ

巫女「神様…?」

ロ狐「な、なんじゃ…心臓が…」

巫女「えっ!?」

ロ狐「はぁ…はぁ…動悸を感じる…」

巫女「ま、まさか毒が!?」

ロ狐「なんじゃ…これは!おい狸!」

豆狸「くくく…毒が効き始めたね…」

ロ狐「なんじゃ…どんな毒を出しおった!」

豆狸「巫女を見ていればわかるよ…」

ロ狐「な、なんじゃと…」

巫女「私を見ればわかる…?どういう事…」

ロ狐「はぁ…はぁ……あ、あれ…」

巫女「…?」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:37:41.03 ID:Qxd4AM4jO
ロ狐「お、お主…」

巫女「なんですか…?」

ロ狐「そんなに…可愛かったか…?」

巫女「は?」

ロ狐「む、胸も…なんじゃ…普段なら憎いはずのに…おかしいぞ!魅力的に見えてしまう…」

巫女「ええ!?!?あの神様が!?」

豆狸「ふははは!!完全に毒におかされたね!」

巫女「ど、どういうことなんですか!」

豆狸「その毒は!!性欲が中学生男子並になってしまう毒だよ!!」

巫女「は????」

豆狸「中学生男子の性欲をなめないほうがいい…。特に君のような巨乳巫女なんてヤツらにとってはいいオカズなんだ!!」

巫女「何言ってるんですかあなた!?」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:42:52.59 ID:s08aWO5PO
ロ狐「はぁはぁ…。おい巫女よ…」

巫女「は、はいっ」

ロ狐「少し……揉ませろ…」

巫女「はぁ!?」

ロ狐「良いじゃろ!!わしのも前に揉ませてやったんじゃ!!お主のも揉ませろ!」

巫女「い、いやちょっと!待ってください!冷静になってください!今はそんなことよりあの狸をぶっ飛ばすのが先では!?」

ロ狐「うるさい!あいつは揉んだ後倒す!」

豆狸「これが中学生男子の性欲の怖さだよ!理性より性欲の方が勝つのさ!!」

巫女「何くだらないことを自慢げに語ってるんですか!?」

ロ狐「おい!巫女!早く揉ませろ!」

巫女「うぅっ…わ、分かりましたよ!ちょっと触ったら早く倒してくださいね!?」

ロ狐「よっし!!!!」

巫女(めちゃくちゃ喜んでる…)
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:51:09.59 ID:hxS+EMalO
ロ狐「おぉ…おっほほ…」モミモミ

巫女「………」

ロ狐「はぁ…はぁ…」モミモミ

巫女「も、もう…もういいですか?」

ロ狐「もう少し…もう少し…」

巫女「いやもう充分触ったじゃないですか!早く倒しましょう!」

ロ狐「ええい!あんなやつ放っておけ!」

巫女「ダメですよ!?」

ロ狐「ふぅ…。あ、そうじゃ」

巫女「な、なんですか…」

ロ狐「今日は何色のを履いておるんじゃ…」ペロン

巫女「ちょっと///」バッ

ロ狐「白と緑の縞柄か…ふぅ…ふぅ…」

巫女「こ、興奮してる…」

巫女「豆狸さん…!この毒いつになったら抜けるんですか!?」

豆狸「まあ毒を抜こうと思ったら…ヌクしかないね」

巫女「…は?」

豆狸「うん。そういう事。ヌいてだせば治る」

巫女「………」

266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 04:59:56.24 ID:I/1gswSMO
ロ狐「なるほど…。ならば仕方ないな。巫女よ、わしは厠へ行く」

巫女「神様!?」

ロ狐「毒を抜くためじゃ…これは仕方ないことなんじゃ…」

巫女「え、いやまあ…そ、そうですけど…」

ロ狐「では、行ってくる…あとは頼んだぞ。その狸はタマキンさえ蹴らなければ雑魚じゃからな…」

巫女「えっあっ…はい…」

ロ狐「…そうじゃ。巫女よ」

巫女「は、はい…」

ロ狐「……ことを効率よく進めるために…。お主の下着を借りたい」

巫女「はぁ!?」

ロ狐「早く脱いでわしに渡せ…はぁ…はぁ…」

巫女「嫌です!!それは絶対嫌!!」

ロ狐「口答えするでない!!」

巫女「落ち着いてください!ぜっったい後で後悔しますよ!?巫女の下着をオカズにしたとなったら!」

ロ狐「ぐぅ…だがしかし…それでもじゃ!!脱ぐ気がないなら脱がせるまで!!」バッ!

巫女「ちょ、ちょっと!!///」

ロ狐「とりゃっ!!」ズルッ

巫女「うわっっ///」

ロ狐「よ、よしゲットしたぞ!!こ、これで早速…!」ダッ

巫女「中学生男子の性欲…恐るべし…」

267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/07/23(金) 05:05:21.50 ID:5hEwz+DIO
豆狸「アッハッハッハッハッ!!愉快だ愉快だ!」

巫女「ほ、ほんとに…毒は抜けるんですよね?」

豆狸「ああ。ほんとさ。いやぁ愉快なものが見れた。じゃあこれでボクは失礼するよ」

巫女「ええ!?宝はいいんですか?」

豆狸「ああ。いらないいらない。と言うかボクの力では君たちを倒すなんて無理だよ」

巫女「ぐぬぬ…最初から遊びに来たってことですか」

豆狸「そうそう。まあ玉を蹴られて痛かったけどそれなりに遊べたからいいよ。ボクはカタキンにされる前に帰るとするよ」

巫女「は、はぁ…」

豆狸「あ、そうだ。ほら見てよ。ボク、玉はデカいけど竿は小さいんだよね…」

巫女「……変態さんには容赦はいりませんね」

豆狸「えっ」

巫女「目潰し」ブスッ

豆狸「うぎゃぁぁぁ!!!」

巫女「…とりあえずこれで解決…?かな…」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 11:11:49.42 ID:7g0NB3EFo
おつおつ
豆狸……あんた漢だぜ……合掌
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 01:45:17.63 ID:I7Q6weyQO
〜30分後〜

巫女「そろそろ…戻ってもいいかな?」

巫女「暗い中外で掃除して時間潰すのも飽きたし…」

巫女「戻ろ…」

〜神社内〜

巫女「神様〜。戻りましたよ〜」

ロ狐「うむ…」

巫女「あの…終わったならパンツ返してほし…いや、洗濯して返して欲しいんですけど」

ロ狐「…うむ…」

巫女「ど、どうしたんですか…そんな神妙な顔して」

ロ狐「何故だかな…今は一人にしておいて欲しい気分なのじゃ」

巫女「えっ」

ロ狐「今わしの中に邪念はない…。これまでの生き方、そしてこれからの生き方を深く考えておるのじゃ」

巫女「え、ちょ、どうしたんですか!?」

ロ狐「わしにもわからん…。これ程までの脱力感は初めてじゃ…欲というものを全て捨て去る事が出来たような気持ちじゃ」

巫女「…これはまさか…俗に言う『賢者タイム』…?」

巫女「…中学生男子の性欲を発散して…賢者タイムに突入したんですね…」

ロ狐「…賢者、か。なるほど。確かに今のわしは賢者かもしれん…」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 01:48:49.97 ID:I7Q6weyQO
ロ狐「ちなみに下着は燃やしてしまった」

巫女「なぜ!?!?」

ロ狐「何故あんなものに欲情していたのか。全てがどうでも良くなってしまってな…。不要なものと判断し、燃やした」

巫女「いやいやいや!!私にとっては必要なものなんですけど!人のもの勝手に燃やさないでください!」

ロ狐「静かにせい。もう夜なんじゃ。騒がず、寝よう」

巫女「いや何を悟ったような顔して!!」

ロ狐「また明日話そう」

巫女「だめだ…完全に賢者になってる」

巫女「もー…弁償してもらいますからね…」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 01:56:14.07 ID:tVyAtCimO
〜次の日〜

ロ狐「…さて」

巫女「元気になりましたかね…?」

ロ狐「どうじゃろうな。喋れるくらいにはなったんじゃないか」

巫女「でもまだ寝てるみたいですしまた後で…」

ロ狐「何を言っておる。もう9時じゃぞ。起こして聞けば良い」

巫女「えぇ…」

ロ狐「飯を食わせて服をあたえて、風呂も入らせて寝床も貸してやったんじゃ。起こしても文句は言うまい」

巫女「ま、まあ…」

ロ狐「おい、起きろ」ツンツン

???「…zzZ」

ロ狐「おい!起きろ!」ペチペチ

???「…zzZ」

巫女「ここまでされて起きないのはなかなかですね」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 02:06:02.96 ID:G5T4v+BLO
ロ狐「水ぶっかけるか」

巫女「寝起きドッキリじゃないんだから!」

ロ狐「それくらいせんとこいつ起きんじゃろ!」

巫女「いやいやいや!もう少し根気強く起こせば起きますって!」

ロ狐「ぐぬ…。おい!起きんか!いつまで寝ておる!」ペシンペシン

???「い、いたっ…」

ロ狐「やっと起きたか…」

???「…zzZ」

巫女「…寝ましたね」

ロ狐「良い度胸じゃな」

巫女「あ、わ、私が起こしますから!水はかわいそうですよ!」

ロ狐「水なんてやわなものでは済まさん!」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 02:13:30.47 ID:jrPSJtkZO
ロ狐「よく見ておれ巫女よ!我が奥義の一つじゃ」

巫女「お、奥義…?」

ロ狐「この様に寝ておる相手の両足を持ち!」ガシッ

ロ狐「がら空きの股間を踏む!名付けて玉踏みじゃ!まあこやつは女じゃから玉はないが!」

巫女「いやそれは電気あんまと言うのでは!?」

ロ狐「こら!起きんか!」ガッガッ

???「ふっぐっ…!は、はいっ…な、なんですかっ…!」

ロ狐「なんですかではない!!いつまで寝ておる!」

???「す、すみません……。いてて…」

巫女「すみません…うちの神様乱暴で」

ロ狐「謝る必要なんかあるか!」

???「お、起きます…。色々話さないといけませんし」

ロ狐「そうじゃ!話じゃ話!」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 02:19:05.34 ID:PhyVlrfHO
ロ狐「で、お主は何者なのじゃ」

???「はい…。私は陰陽師…の卵と言いますか…なりそこないといいますか…」

巫女「お、陰陽師!かっこいい!」

陰陽師「い、いえ!ダメダメの陰陽師なのでカッコよくはないです…」

ロ狐「なるほど陰陽師か。何か力を感じると思ったがそういう事か」

陰陽師「色々あって家を飛び出してきたんですけど…行くあてもなくさ迷っていたら神社を見つけて…。とりあえず雨風をしのげると思って神社の下に住んでいたんです」

ロ狐「無断で住むんじゃない」

陰陽師「はい…すみません…」

巫女「行くあてもなく…って事は、ここを出ていったらまたさ迷うことになるってことですよね…?」

陰陽師「まあ、そうなります…」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/10/24(日) 00:58:28.16 ID:kKk/jrhe0
巫女「・・・」チラチラ

ロ狐「・・・なんじゃ」

巫女「この子・・・うちで養ってあげましょうよ!」

ロ狐「無理じゃ!!」

巫女「そんなぁ!でもこの子、行く宛がないんですよ!?」

ロ狐「お前一人食わしていくのに必死なのに、これ以上増やすなんて無理に決まっておる!!」

巫女「ううううでも・・・」

ロ狐「まあ、飯さえ食わしてもらえれば十分です。お金はいりません。必死に働きます。というのなら別じゃがな」

陰陽師「そ、その条件で大丈夫です!」

巫女「えええ!?」

陰陽師「雨風しのげて、ご飯を食べられるなら・・・!それ以上は望みません!それに命を救っていただいたお礼もしたいですし・・・」

ロ狐「ほほお・・・。ほほお!!殊勝な心掛けじゃな!!!いやぁ気に入った!」

巫女「うわぁ・・・。こき使われる陰陽師ちゃんの姿が見える・・・」

ロ狐「こき使うなどと失礼なことをいうな!」

陰陽師「私頑張ります!」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/10/24(日) 01:11:11.76 ID:kKk/jrhe0
陰陽師「それで、その・・・他に何か聞きたいこととかありますか?」

ロ狐「ふむ。そうじゃな。お主の家庭の事情とやらに首を突っ込む気はないし。わしが聞きたいことは一つ。お主、強いのか?」

陰陽師「えっ・・・。いやぁ・・・」

ロ狐「実戦経験はあるか?」

陰陽師「一応・・・何回か」

ロ狐「ほほう!巫女とどちらが強いか・・・」

巫女「え、戦うんですか!?」

ロ狐「・・・いや!陰陽師よ!わしとやろう!」

陰陽師「ええ!?」

ロ狐「陰陽師と闘うのは初めてじゃ!わくわくするのぅ!」

陰陽師「え、闘うんですか!?今から!?」

巫女「ごめんね。この神様、殴り合い大好きで・・・」

陰陽師「えええ・・・」

ロ狐「うちで働くということはつまり妖怪退治をするということ。どれくらい戦えるかを見ておくのは大事じゃからな。さあ、外に行くぞ!」

陰陽師「は、はい!」
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/18(木) 22:17:45.34 ID:C0dZsLAEo
続きありがとうごさいます!
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