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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【3頁目】
- 1 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/15(月) 21:38:18.91 ID:YUZDJJSio
- このスレは安価で
乃木若葉の章
鷲尾須美の章
結城友奈の章
楠芽吹の章
―勇者の章―
を遊ぶゲーム形式なスレです
目標
生き抜くこと。
安価
・コンマと選択肢を組み合わせた選択肢制
・選択肢に関しては、単発・連取(選択肢安価を2連続)は禁止
・投下開始から30分ほどは単発云々は気にせず進行
・判定に関しては、常に単発云々は気にしない
・イベント判定の場合は、当たったキャラからの交流
・交流キャラを選択した場合は、自分からの交流となります
日数
一ヶ月=2週間で進めていきます
【平日5日、休日2日の週7日】×2
期間は【2018/07/30〜2019/08/14】※増減有
戦闘の計算
格闘ダメージ:格闘技量+技威力+コンマ-相手の防御力
射撃ダメージ:射撃技量+技威力+コンマ-相手の防御力
回避率:自分の回避-相手の命中。相手の命中率を回避が超えていれば回避率75%
命中率:自分の命中-相手の回避。相手の回避率を命中が超えていれば命中率100%
※ストーリーによってはHP0で死にます
wiki→【http://www46.atwiki.jp/anka_yuyuyu/】 不定期更新 ※前周はこちらに
前スレ
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1601649576/
【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1608299175/
- 2 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/15(月) 21:41:38.79 ID:YUZDJJSio
-
歌野「久遠さんが来てから、みーちゃんがすっごく張り切ってるの」
陽乃「見下せる相手が来たからでしょ」
歌野「まさか。みーちゃんはそんなことで元気になったりしないわ」
心からそう信じてるとでも言いたげな歌野の反応
陽乃の発言は水都を馬鹿にしているともとれるものなのに、
怒った様子もなく、飲み器をテーブルの上に置く
歌野「前は浮かない顔をしていることが多かったし、私以外にはそこまで心を開いているって感じでもなかった」
歌野は自信を持って欲しかったけれど、
自分は全然そんなことないよ……と、水都は否定してばっかりだった
だから、今の水都は全然違って見える
陽乃「そこに要介護な私がやって来たから、自信が持てたってわけね」
歌野「ん〜……どうかしら。みーちゃんは本来、自分から積極的に触れていくタイプじゃ無いし……」
普通に話が出来るようになってはいるものの、
手足を動かすにはまだ力が足りていないように見える陽乃
ここ数日は水都が付きっ切りで
誰かが行くなら自分が行くと自ら名乗り出るくらいには積極的だ
歌野「久遠さんがボロボロだったのも理由ではあると思うけど、それだけではないと思うわ」
上手くは言えない。
けれど、
それはけして悪い理由ではないことだけは断言できそうな気がする……と、歌野は笑みを浮かべて
歌野「きっと、みーちゃんにとって久遠さんは大切な人なのよ」
- 3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 21:46:42.70 ID:wGMuDTc2O
- 立て乙
- 4 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/15(月) 21:55:25.12 ID:YUZDJJSio
-
陽乃「会って一週間も経ってないのに? 冗談じゃないわ」
歌野「一目惚れ。とか? ほら、みーちゃんは巫女だから久遠さんの独特な感じに惚れちゃったのよ」
陽乃「諏訪の人って、みんなこう自分勝手なの?」
陽乃の不機嫌そうな表情
けれど、怒っているようには感じられない
不満は不満だけれど、ただそれだけではないと感じる
何かがあって、でも、それを表に出そうとしていないような――
歌野「ふふっ、まさか。そんなわけないわ」
諏訪の人みんながそうだったら、ここまでやってこれなかった。
最初の頃は大変だったし、
抗おうとするのも歌野を含めても数人いるかどうかで。
けれど、歌野が諦めずに呼びかけ続け、抗い続け、傷つき続けて1年
そこからの変化は、自分勝手だったら起こり得なかったはずだ
歌野「でも私は間違いなく自分勝手ね! だって、こんな世界でも諦めるなって思いを押し付けたんだもの」
陽乃「自慢できることではないと思うけど」
歌野「そう。そうね……でも、私は何もできないのもしないのも嫌。
それで、目の前で誰かが……みーちゃんが死んじゃうのも嫌。だから諦めたくないし、諦めて欲しくないって思ってるわ」
だから押し付ける
自分勝手な思いを押し付けて、生きることをあきらめるなと……抗わせる
それが自己満足でないというのなら何なのだ
それが偽善ではないとしたら何なのか
それが自分勝手ではないとしたら何なのか。
歌野「久遠さんだって、同じでしょ?」
1、貴女なんかと一緒にしないで
2、ただ生きていたいだけよ。他人なんてどうでもいい
3、私はそんな高尚な理想を抱いてなんていないわ
4、違うって言ったら?
5、何も言わない
↓2
- 5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 21:57:57.25 ID:wGMuDTc2O
- 3
- 6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 21:58:23.55 ID:p0eUQP7u0
- 3
- 7 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/15(月) 22:37:04.09 ID:YUZDJJSio
-
陽乃「私はそんな高尚な理想を抱いてなんていないわ」
歌野「高尚……?」
陽乃「……立派ってこと」
陽乃はただただ、
死にたくないから戦おうとしているだけだ。
最初こそ、
目の前で奪われるのが嫌だったし、
何かするべきだと思ってもいたけれど
そんな、他人のためなんて考えはとっくに捨て去った
歌野「久遠さんは、諦めたくないって思わないの?」
陽乃「白鳥さんは自分も他人も。でしょう? 私は自分だけしか考えてないもの」
歌野「自分だけ守るなら、戦わなくてもいいはずよ」
- 8 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/15(月) 23:15:25.96 ID:YUZDJJSio
-
自分の命だけが大事なら、戦う必要はない
四国から諏訪に来る必要はないし
四国の結界と外界の境目から可能な限り遠く離れた場所に隠れている方が良い
可能な限り、人がいない場所に逃げるというのも悪くない
歌野「久遠さん、本当はみんなを助けてくれるつもりなんでしょ?」
陽乃「違うわ」
歌野「でも、だったらどうして諏訪に来てくれたの?」
陽乃は勇者としてここにきている
そのうえ、四国から諏訪まで
無理をして最速で辿り着き、入院する破目にまで陥った
なのに、
自分だけ助かればいいだなんて言うのはおかしいと歌野は思う
四国にある大社と言う組織から、諏訪に向かうようにと指示があったなら話は別だが、
そんなものがあったなんて聞いていない
- 9 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/15(月) 23:27:49.06 ID:YUZDJJSio
-
↓1コンマ判定 一桁
01〜45 歌野「向こうには居られない理由でもあったの?」
※その他通常
- 10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:30:21.06 ID:wGMuDTc2O
- あ
- 11 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/15(月) 23:31:32.15 ID:YUZDJJSio
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:44:18.26 ID:wGMuDTc2O
- 乙
出会ってまだ数日なのに諏訪組が揃いも揃って理解者になってくれるとは…
この二人は絶対に守ってやりたいな
- 13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:16:46.85 ID:XbWSVwp2O
- 乙
一目惚れなら仕方ないなって冗談は置いといても陽乃って天乃ほどモテオーラはないな
あれか、薄幸オーラと胸か
- 14 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 20:57:18.65 ID:EScjeAlho
- では少しだけ
- 15 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 20:58:00.51 ID:EScjeAlho
-
任務ではなく人を助けたいわけでもない
情報不足だとか
陽乃が嘘をついてるでもないのだとしたら
それは……
歌野「もしかして、向こうには居られない理由でもあったの?」
陽乃「……」
陽乃の目が細くなって、歌野を見つめる
肯定せず、否定もせず
ただ睨むように見つめてくるその目から、答えは得られない
陽乃には何かがあって、
諏訪に行くしかなかった可能性があると歌野は考えて。
向こうにいられない理由
向こうには居たくない理由
それはきっと、聞かれたくないことだろうと目を閉じる
――みーちゃんはそれを聞けたのかな。それとも、聞けなかったのかな
歌野「そうじゃなきゃ命が大切なのに、ここに来るなんてありえないわ」
陽乃「大社からの命令でも?」
歌野「そんな命令はないって聞いてるけど……」
- 16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 21:01:42.11 ID:1KM0ZbQTO
- よしきた
- 17 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 21:33:25.84 ID:EScjeAlho
-
諏訪が危機的状況にあるという神託があったことは若葉から聞いている
しかし、それによる遠征が実施されたなんて話は聞いていない。
それに関係なく3人の勇者が諏訪に向かったことは聞いたけれど、それだけだ。
陽乃達が半日で辿り着いたことを話した時の若葉の驚きと、
すぐに陽乃が何かしたからだろうという判断には、思わず笑ってしまった
陽乃「そう……神託があったはずなんだけど」
歌野「3人もこっちに来てくれたんだから、それで充分よ」
神託があったのに、すぐに派遣するとはならない大社
それも仕方がないことだと歌野は思う。
水都も「仕方がない」とは言っていたが、
それはあくまで、陽乃達が来てくれたからこそだろう
来てくれていなければ、失望していたし、それ以上に何かあったかもしれない
ここに来ると言い出したのは陽乃だという話も聞いた
杏や球子は後から言い出しただけで一人ででも行くつもりだったことも。
陽乃につきっきりだったから水都はそれを聞いていない
歌野「だから……深く聞くつもりはないわ」
1、藤森さんから聞けばいいじゃない
2、なら話は終わりね
3、向こうにいられない理由があったらどうする?
↓2
- 18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 21:34:55.15 ID:XbWSVwp2O
- 3
- 19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 21:44:29.01 ID:Ce2Ypch40
- 3
- 20 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 22:13:52.93 ID:EScjeAlho
-
陽乃「深く聞かない? 藤森さんにも?」
歌野「みーちゃんには話したの?」
陽乃「話してるかもしれないじゃない」
実際に話しているし、水都と歌野の仲だ
人を殺しただの、
巫女の家系だっただの
陽乃に関している中でも特別な事情だとしても、
秘密にしていてくれるよね。と、安易に話してしまう可能性は否めない
少なくとも陽乃は、そうやって簡単に広めてしまうだろうと諦めてもいる
歌野「みーちゃんにはなにかあったの? って聞いたことはあるけど何にも教えてくれなかったわ」
陽乃「………」
歌野は困ったような表情をしているけれど、
そこに嘘っぽさは感じられない
それを信じるなら
知りたかったけれど教えてくれなかったということだ
陽乃「なら、そうね。向こうにいられない理由があったらどうする?」
- 21 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 22:49:27.61 ID:EScjeAlho
-
人を殺したこともそうだが、
それ以前から陽乃は嫌われている。
このバーテックスによる襲撃そのものが久遠家のせいであるとまで言われ、
家を焼かれ、神社を焼かれ、
母親以外の親類をみんな生贄として捧げられた挙句に失った。
そんなことがあったのだと知ったらどうするのか。
歌野へと目を向けると、向けられていた視線が重なる
歌野は黙ったままだ
陽乃「信用できない? 不安? 怖い?」
歌野「えぇと……」
陽乃は笑みを浮かべていて、
どこか悪戯っぽいそれは、今の会話がただの冗談だと思わせようとしているようで
歌野はどう答えようかと迷う。
安易な答えは傷つけるだけかもしれない
けれど、悩みすぎるのも良くないような気がする。
- 22 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 22:58:37.47 ID:EScjeAlho
-
↓1コンマ判定 一桁
0,5,8 歌野「なら、死んでも諏訪を守るわ」
※ぞろ目特殊
※そのほか通常
- 23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:00:59.93 ID:1KM0ZbQTO
- あ
- 24 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 23:46:54.26 ID:EScjeAlho
-
歌野「心配は要らないわ。だって……久遠さんってば、すっごく愛されているもの」
陽乃「はぁ?」
陽乃がどう思っているのかはともかく、
球子も杏も、陽乃を本当に大切に思っているのが分かる
ただの勇者仲間というだけでなく
もっと、親密に。
それに加えての、水都だ
向こうで何があったのかは分からない
命が大事だという陽乃が、
命を懸けてまで諏訪に逃げてくるだけの何かがあったのかもしれない。
だとしても、それについては球子と杏が保証してくれている
任務でも何でもなく
自分からついて行くと言った二人
その存在と、その二人から感じる陽乃への想いがある
歌野「伊予島さんと土居さん。久遠さんだって、分かってるでしょ?」
陽乃「……迷惑だって思ってるわ。私なんかに付いて来たって良いことなんかないのに」
歌野「そうやってあしらわれても、ここまでついてきてくれる人がいるって言うのが、久遠さんのことを保証してくれているわ」
- 25 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/16(火) 23:47:38.21 ID:EScjeAlho
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 00:02:04.53 ID:kqLd6s8fO
- 乙
うたのんも陽乃さんたちをよく見てくれてるなぁ
あとみーちゃんがうたのんにも陽乃さんのあれこれを話してないとは意外
- 27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 00:12:42.73 ID:LJYmmBt+O
- 乙
陽乃的にはうたのんみーちゃんには死んで欲しくないから諏訪守る!ってならなくてよかったな
- 28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 00:20:09.18 ID:AW5lvAP0O
- 乙
流石に人を殺したのは勝手に言えないのか
まぁそれで一度悪化したから慎重になるよね
- 29 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/03/17(水) 03:05:17.64 ID:Ffo8D+tM0
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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- 30 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/17(水) 21:08:51.95 ID:0j1lCCCso
- では少しだけ
- 31 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/17(水) 21:09:20.48 ID:0j1lCCCso
-
陽乃「私が何するか分からないから警戒しているとは、考えないの?」
歌野「確かに警戒してるわね。こんな、無茶するんだもの」
陽乃「……なんなのよ」
何か悪さをするのではないかなんて警戒はせず、
何か無茶や無理をしてしまうのではないかと言う警戒……いや、心配
みんながするのはそればかり。
人を殺してしまったと言ったのにもかかわらず
水都は自分が可能性なんてこれっぽっちも考えていない
首でも絞めてあげれば恐れるかもしれないが
意図してやることではない。
陽乃は歌野を睨むように見つめたけれど、笑顔が返される。
歌野「誰かに認めて貰うなんて簡単じゃないから……だから、その分信頼できる」
もちろん、
その中には悪い繋がりがないとは限らない。
そういうものも中にはあるはずだ。
だけど、そういうのはやっぱり独特な感じがあるだろうし、
陽乃についているのはそんな人々ではなく、勇者だ。
それに加えての、水都
言葉巧みに騙し、魅了する――陽乃がそういった人物だったら、歌野は称賛するだろう。
ここ数日、ほんの少し関わってるだけで感じる陽乃の対人への嫌悪感
それが演技だったら、あまりにも恐ろしい
- 32 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/17(水) 21:28:38.96 ID:0j1lCCCso
-
歌野「私は1年かかったわ……早くて、半年。あの日から頑張って頑張って頑張って……それだけ経ってようやく、生きる希望を与えられた」
陽乃「……だから?」
だから、頑張ってとでも言うのか
だから、大丈夫とでも言うのか
歌野はちょっぴり目を見開くと、自分の手元へと目線を下げてしまう
悪いことを言おうとしているかのような仕草
迷うなら言うわなくても良いのに。なんて。
けれど歌野は少し照れくさそうにはにかむ
歌野「……少しずつ、分かってくれる人が出来るわ」
陽乃「……」
歌野「伊予島さん、土居さん、乃木さんだって久遠さんの味方。みーちゃんも……あと、私も」
歌野が知る中で、確実に言えるのはたった5人
予定ではと言うと哀しいけれど……2人はいなくなる
歌野「久遠さん、今のところつっけんどんなだけで全然悪い印象ないし」
陽乃「こんな体だもの。反感かってナイフでも持ち出されたら死ぬわ」
実際は九尾が守ってくれてしまうだろうけれど……
だとしても、無駄に煽ったって仕方がない
歌野「ふふっ、それもそうね。早く元気になった久遠さんが見てみたいわ。
乃木さんも心配していたし……通信が安定していたら、声を聞かせてあげられたんだけど」
1、それなら……直してあげられる可能性はあるけど
2、心配? 冗談でしょ
3、もし私が諏訪の結界が壊れるのを待ってるって言ったらどうする?
4、その通信相手に上里ひなたはいる?
↓2
- 33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 21:40:11.94 ID:6rd4KXtX0
- 1
- 34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 21:42:31.07 ID:6xqMMWrAO
- 1
- 35 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/17(水) 22:27:30.99 ID:0j1lCCCso
-
陽乃「それなら……直してあげられる可能性はあるけど」
歌野「え……? エンジニア!?」
陽乃「違う」
九尾は直せると言っていたけれど絶対に直せるという保証はしない
通信を担う部分に介入して
強制的に変質させるため、
今まで通りに行くとは限らないからだ
陽乃「通信を補助してる神様の力を、私が肩代わりするのよ」
歌野「久遠さんが肩代わりするって、どういうこと? もしかして人外?」
陽乃「どう見たらそう思うのよ」
歌野「……人の形をした神様だっていると思う」
神様だったらむしろ、人外呼ばわりは失礼なのだけど。と、
陽乃はベッドに乗り上がってきそうな歌野から目を背ける
陽乃「とにかく、私なら出来る可能性はあるわ。もちろん、信じなくても良いけど」
歌野「信じる」
陽乃「壊すかもしれないのに?」
歌野「元々、壊れかけているんだもの。一か八か賭けても良いと思うわ」
- 36 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/17(水) 22:58:28.01 ID:0j1lCCCso
-
歌野の言っていることには一理ある
だが、それはあくまで信用に足る人物に対してのものであるべきだ
ここに来たばかりで
ずっと寝込んでいる人に許していいものではないはずなのに
歌野は即決した
水都達に相談もせずにだ
陽乃「その考えは危険だわ」
歌野「久遠さんは信じられる人よ。訳アリでも……大丈夫だって保証してくれる人がいるもの」
陽乃「……そう」
言ったって無駄だろうからこれ以上は控える
信じたいって言うなら信じて貰ってもいい
それで後悔するのは歌野だから。
信じるって言われても、陽乃はそれに応える気はない
歌野「でも、肩代わりが負担になるなら通信は諦めても構わないわ」
陽乃「唯一の外部との通信方法なのに?」
歌野「どうせ壊れるものだったし……そのためにまた、久遠さんが血を吐いたりするのはちょっと」
- 37 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/17(水) 23:58:06.76 ID:0j1lCCCso
-
陽乃の酷い有様は歌野も知っているので、
それがまた繰り返しになるのはさすがに見過ごせない
陽乃が自分でそれをやるって言ってもだ
歌野「久遠さんは大丈夫?」
陽乃「大丈夫って嘘をつくかもしれないけど」
歌野「それは困るわね……でも、どうやって通信を?」
陽乃「私の力で」
陽乃はまだ上がらない腕を震わせながら、答える
陽乃「後は、向こうにいる上里ひなたって言う巫女に手伝ってもらう必要があるわ」
歌野「上里さん? どうするの?」
陽乃「方法は条件がそろってからね」
九尾が言っていただけだし
それを実際にやるのは九尾になるだろうから、答えられない
曖昧に首を振る陽乃を、歌野は笑顔で見守る
歌野「分かった。明日になるけど、乃木さんに話してみるわ」
歌野がそう言うと、
丁度、扉が叩かれて陽乃のための昼食が運ばれてくる
歌野「今日は、私が手伝うわね」
なぜだか、嬉しそうだった
- 38 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/17(水) 23:59:16.13 ID:0j1lCCCso
-
√ 2018年 8月12日目 夕:諏訪
01〜10 水都
34〜43 杏
67〜76 襲撃
87〜98 球子
↓1のコンマ
- 39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/18(木) 00:00:30.89 ID:1juKqbWJO
- あ
- 40 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/18(木) 00:08:11.97 ID:PrT+Uhr5o
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/18(木) 00:22:56.56 ID:1juKqbWJO
- 乙
先に壊れるのは結界かそれとも陽乃さんか…
あとうたのん修羅場をくぐり抜けてきただけあって終始イケメンだったな
- 42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sagd]:2021/03/18(木) 02:43:31.39 ID:mqjP8tiF0
- 乙
でもみーちゃんの私は信じますが今のところ一番イケメンだな
- 43 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/18(木) 21:55:52.60 ID:PrT+Uhr5o
- では少しだけ
- 44 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/18(木) 21:56:19.78 ID:PrT+Uhr5o
-
√ 2018年 8月12日目 夕:諏訪
大社は本格的に陽乃に対して行動を起こし始めた。
今までは単なるうわさでしかなかったものが、
運が悪いことに "死者" が出たことで制御することが実質不可能になったからだ
それが陽乃の手で、
あろうことか大勢の人前で行われてしまった以上、無かったことには出来ない
今の規模は不明だが
恐らく、大社に対して何らかの抗議が行われているはず。
勇者だからと庇えば、大社まで責められる。
だから、積極的に行動を起こすしかない
きっと厄介者だと思っていることだろう
一般の人々からも、大社からも、バーテックスからも
陽乃は敵視しされてしまっている。
バーテックスはいるが、
敵視してくる大社も人々も勝手な噂もない諏訪と言う小さな世界は
陽乃にとって、やはり、居心地のいい場所だ
けれどだからこそ――崩壊する宿命なのかもしれない
陽乃「……はぁ」
球子「何だよ。タマじゃ不満か? 水都か歌野と代わるか?」
陽乃「別に、貴女じゃなくても変わらないわよ」
歌野が返った後、
暫くは一人きりだった病室への来客
面会時間なんてもはや無くなっているのだろう。
- 45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/18(木) 21:56:23.63 ID:cuoLSG5OO
- よっしゃ
- 46 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/18(木) 22:31:19.37 ID:PrT+Uhr5o
-
球子「歌野から聞いたぞ。通信直すのか?」
陽乃「直せればの話ね」
球子「それでも、やってくれるんだな」
陽乃「……別に」
嬉しそうに言う球子の視線から逃れるように顔を背けて、素っ気なく吐き出す。
陽乃「別に貴女達のためにやるわけじゃないし」
ちゃんとした通信が出来た方が良いだとか
2人の勇者としての力が使えなくなってしまうからとか
そう言った理由があるからで
力が使えなくなる件だって、生存率を引き上げるために必要なことで
だから、別に違う。
球子「でも、やってくれることには変わりないじゃんか」
陽乃「結果的にはね」
球子「それでもタマ達にも良いことなんだから、それでいいと思うんだけどなぁ」
陽乃「感謝されたいわけでもないもの」
取り付く島もなさそうな陽乃の反応
球子はやや困り顔で溜息をつく
悪さをしているわけではないし、球子には杏ほど説得するための言葉も思いつかない
とはいえ、
率直にそんなじゃダメだと言ったところで、陽乃は聞く耳を持たない
- 47 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/18(木) 22:43:36.49 ID:PrT+Uhr5o
-
球子「せっかくあんな……面倒なことない場所に来たんだから、もう少し緩くてもいいんじゃないか?」
陽乃「戦いの最前線に来て、良くそんな暢気なこと言えるわね」
球子「それはそれこれはこれだろっ」
バーテックスとの闘いにおける最前線
ここ数日は襲撃もなく平穏な日々が続いているものの、
いつ襲撃があるか分からないのが諏訪の状況だ
だとしても、襲撃がない時はリラックスしていてもいいのではないかと球子は考えているのだが、
陽乃はそれを察していながらも、表面的に反論する
気を緩めるなんて、ありえない。
球子「歌野も水都も良いやつだぞ。暮らしてる人だって、みんな」
陽乃「だから?」
球子「だからって、そんなさぁ……」
そんな態度じゃなくてもいいだろ。と、
球子は言っても無駄な言葉が浮かぶ頭を抱えて、首を振る
1、通信を回復しないと、あなた達が戦えなくなる可能性があるわ
2、諏訪の結界、私は破壊させるつもりでいるわ
3、人なんて……平気で裏切るのよ。今は良くても、何かあったときも平気とは限らない
4、そう思うなら、貴女がその全部を守ったら?
5、何も言わない
↓2
- 48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/18(木) 22:47:34.01 ID:cuoLSG5OO
- 4
- 49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/18(木) 22:48:27.20 ID:JTmFUtGA0
- 3
- 50 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/18(木) 23:21:29.57 ID:PrT+Uhr5o
-
陽乃「人なんて……平気で裏切るのよ。今は良くても、何かあったときも平気とは限らない」
球子「そりゃぁ……」
向こうでのあの惨状を実際に味わってしまったからか、
球子は言い淀んでしまう
否定するべきだと分かっていても
あんなことがあっては、否定が出来ない
球子の表情が硬くなる
陽乃「でしょ?」
球子「……ぅ、そ、そんなこと」
陽乃「本当に? 私の心証が悪くなるけど、それでいいの?」
球子「それは狡いだろ」
陽乃「それもそうね。元々悪いし」
球子「なんっ……コホンッ」
思わず叫びそうになった球子はガタンッっと椅子を揺らしながらも踏みとどまって
咳払い一つで誤魔化す
球子「……それは流石に酷いぞ」
- 51 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/19(金) 00:03:56.77 ID:pjQ5dO84o
-
傷ついたというかのような表情を浮かべる球子
陽乃はそれを一瞥するだけで、訂正しようとはしなかった
球子は友達だと言い切ってるけれど
それには同意していないし、受けるとも言っていない
突き放しても、突き放されてくれないのだ
陽乃があまり良く思わないのは当然だろう。
球子「……信じるのはどうしても嫌か?」
陽乃「ついさっきの私の言葉を聞いて、それでも聞くの?」
球子「そりゃ、そう……だけどさっ」
言葉を選ぼうとしている球子の泳ぎそうな視線は、
どうにか逸れることなく陽乃に向けられ続けていて
球子「みんなを信じろとは言わないからさ……タマたちとか、せめて、仲間だけとか」
陽乃「仲間、ね」
球子「ここにいる勇者と……あと、水都。これくらいさ」
控えめながら、やっぱり、寄ってくる
- 52 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/19(金) 00:07:01.68 ID:pjQ5dO84o
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 00:10:43.49 ID:AO0/+XJlO
- 乙
陽乃さん、諏訪にいる間に人間不信をある程度克服しないとこの先厳しいだろうなぁ…
- 54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 00:20:00.28 ID:QYFPFcniO
- 乙
はたして信じる心を取り戻せるのか
- 55 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/19(金) 22:14:57.45 ID:pjQ5dO84o
-
遅くなりましたが少しだけ
- 56 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/19(金) 22:15:27.52 ID:pjQ5dO84o
-
初めは問題があると思っていた陽乃の態度
けれど、そうなるだけの理由があったのだと、
球子は実際に感じたし、身をもって知った。
だから、陽乃に無理強いは出来ない
そうするべきではないとも思う。
千景はあんな状態だし、
勇者は本来、大社の管理下にあって
神託などがあればそれに対処しなければならない。
向こうでは陽乃が人を殺してしまったことで、
いくら陽乃寄りであっても、もう見逃すことはできないところにまで来てしまっている
球子「分かってるよ……そう言いたくなるのも」
信じて裏切られるのが嫌なのだ。
陽乃は力を使えば使うほど体を壊して、寝込むことになる
そんな力を使ってまで守った結果が、あれだったのだから。
誰かを信頼するなんて、出来るわけがない
もし信じて力を使い、倒れてしまった時、その先を頼った相手が裏切れば陽乃は命を落とすことになるだろう。
そうなるくらいなら、信じず、頼らず、自分一人であると覚悟を決めて置いたほうが生存率は上がる。
何かがあったとき、傷つかずに済む。
最期を迎えるのだとしても、なるべくしてなったのと、裏切られてそうなるのとではまるで変ってくる
- 57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 22:17:29.82 ID:DaQekgklO
- あいよ
- 58 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/19(金) 23:30:04.34 ID:pjQ5dO84o
-
球子「でも、いざって時に助けて貰えなくなるかもしれないぞ」
陽乃「それで死ぬなら……それまでってことだわ」
球子「それを回避できるかもしれないだろっ? 生き続けたいなら、協力した方が絶対に良いはずだっ」
球子が言っていることは正しい
今の陽乃の生き方では、いずれ味方はいなくなってしまう
球子や杏は今でも傍にいるつもりではあるけれど
それもいつまで続くか分からない
陽乃もそうだが、勇者である球子たちは常に最前線だ
明日には命を落とす可能性がある
そんなことを言っても、陽乃は止まってくれないだろうけど……と、球子は顔をしかめる
球子「……水都はどうなんだ?」
陽乃「どうって、何? 信じられるかってこと?」
球子「ん……まぁ、そうだな」
1、貴女達と変わらないわ
2、あの子は嫌いよ
3、人を殺したことは話したわ
4、どうせ、死ぬじゃない
5、何も言わない
↓2
- 59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 23:33:15.46 ID:DaQekgklO
- 3
- 60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 23:35:42.62 ID:bs26qq8e0
- 1
- 61 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 00:03:34.94 ID:ryQdzlm1o
-
陽乃「貴女達と変わらないわ」
球子「ほんとかぁ?」
陽乃「嘘をつく理由がないと思うけど」
怪訝な表情を浮かべる球子に対して、
陽乃はさらっと答える
本当に嘘をつく理由がないし、疑われる理由もない
なのに、球子は訝し気で
陽乃は目を細める
陽乃「なに?」
球子「いや……だって、今までのタマ達と同じ対応なら、水都があんな嬉しそうにかかわるとは思えないって言うか」
呼びに来た時の水都を思い返して、やはりそう思う。
杏は最初から陽乃に想いがあったから分かる。
けれど、水都は違う。
何も知らないところから、こんな態度だったのに……積極的
球子「絶対、何かあったろ」
陽乃「何もないわよ……」
- 62 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 00:10:30.57 ID:ryQdzlm1o
-
↓1コンマ判定 一桁
0、3、6 球子「水都はいいやつだぞ……大丈夫だと思う」
- 63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 00:13:30.59 ID:pyYJFbMsO
- あ
- 64 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 00:18:03.86 ID:ryQdzlm1o
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であればお昼ごろから
- 65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 00:25:18.36 ID:pyYJFbMsO
- 乙
みーちゃんがここまでヒロイン候補に急浮上するなんて予想してなかったもんなぁ
一方の陽乃さんはだんだん生きる気力すら失せ始めてるけど…
- 66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 01:41:21.14 ID:BvBNVUy3O
- 乙
基本鬱気味だから支えになる人間が必要だわな
- 67 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 17:29:21.57 ID:ryQdzlm1o
- 遅くなりましたが少しずつ
- 68 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 17:29:53.89 ID:ryQdzlm1o
-
球子「そっか……」
だが、そうとは思えない。
何かがあったのだ
水都が喜んで陽乃に近づくような何か
たとえば……自分のことを信頼してくれたと思うようなこととか。
杏なら、きっとそれで大喜びに違いない。
球子「そうだよな」
陽乃「なに? 不満?」
球子「不満なんて、ないけど」
不満なんてない。
別に全部話す必要はないし、無理に聞き出すつもりもない。
水都は喜べる何かを得られて
自分はその何かを教えて貰えるほどの関係ではないというだけ。
別に、友人と言うわけでもないのだから。
陽乃「土居さ――」
球子「なんでもないって言ってるだろ」
陽乃「何でもないって……」
球子「良いよ別に、話してくれなくたって……タマが勝手に友達だって言ってるだけだもんな……しょーがないっ」
球子はそう言って、
今日はもう帰る。と、病室を後にした
- 69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 17:53:44.55 ID:XqTuJ8BGO
- きてたか
- 70 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 17:57:25.34 ID:ryQdzlm1o
-
陽乃「……なによ、もう」
球子はあからさまに不服そうな顔だった
水都と何かあったのかと疑って、
何もなかったと言い切ったら不満を抱く
球子にとっては何かがあったと断言できる話なのだろう。
事実、陽乃は自分の秘密を打ち明けたわけで、
それは何かがあったと言えるものだ。
けれど、それを伝えなかったから不満だなんて
それはまるで――嫉妬のようではないか。
陽乃「馬鹿、じゃないの?」
恋仲ではなく
ましてや異性でさえないというのに、
別の誰かとの関係を話さなかったからと言って嫉妬するなど
陽乃には理解が出来なかった。
陽乃「貴女が勝手に……友達だって言ってるだけの関係の癖に」
それが分かっていて、あの態度。
……解せない。
陽乃「なによ……だれもかれも、面倒な事ばっかり」
- 71 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 18:18:18.31 ID:ryQdzlm1o
-
√ 2018年 8月12日目 夜:諏訪
01〜10 水都
34〜43 杏
87〜98 九尾
↓1のコンマ
※それ以外は通常
- 72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 18:19:23.35 ID:XqTuJ8BGO
- あ
- 73 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 18:45:40.86 ID:ryQdzlm1o
- √ 2018年 8月12日目 夜:諏訪
杏「タマっち先輩と、何かありました?」
夜になって訪ねてきた杏は、
傍らに残されたままだった椅子に座ると、早々に陽乃へと訊ねる
球子は水都となにかあったのかと問い
杏は球子と何かがあったのかと問う
これもまた同じように突っ撥ねたら、
次はどこに連鎖するのだろうかと陽乃は息を吐く
残っているのは、歌野だろうか。
杏「その反応、喧嘩でもしたんですか?」
陽乃「喧嘩するような仲でもないと思うけど」
杏「久遠さんからしたらそうかもしれませんけど、タマっち先輩からしてみればそういう仲だと思いますよ?」
陽乃「私がそう思っていないんだもの。そこに至ることはないわ」
そんなことないと思いますけど……なんて笑みを浮かべた杏は、
陽乃から目を逸らして、手持ち無沙汰な両手を握り合わせる
杏「一方的な喧嘩もあると思います」
- 74 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 19:08:08.18 ID:ryQdzlm1o
-
杏「タマっち先輩、膨れてました。なんだよって、その辺の小石を蹴り飛ばしそうな感じで」
関係ないと言うと白状に聞こえてしまうけれど
その喧嘩に関わっていなかった杏から見るとそれはちょっぴり愛らしささえ感じそうな姿だった
最初こそ敵対しているような雰囲気だったのに
そんな、ちょっとした喧嘩みたいなことをするようになったのだから
杏としては、悪いけれどちょっぴり嬉しく思う
杏「何か言われて、突っぱねたんですよね」
陽乃「どうしてそう思うの?」
杏「だって、久遠さんはいつもそうじゃないですか」
突き放すようなことばかり。
自分から寄って行こうとしないし、
来るものを拒んで、突き放そうとする
とても "分かりやすい" のだ
杏「……藤森さんとのこと、じゃないですか?」
- 75 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 19:50:06.43 ID:ryQdzlm1o
-
ここ最近気にしていたことと言えば、
陽乃に対する水都の態度が一番だった。
陽乃のお見舞いに対する積極さ
そしてその時の活気に満ちている雰囲気
良いことがありました! と、明示的なそれが引っかからない人はいないだろう。
陽乃に頼まれて呼びに来た時が一番分かりやすかっただろうか。
杏「タマっち先輩から、藤森さんと何かあったのか聞かれて……関係ないとか言ったとかですか?」
陽乃「それを聞いてどうするの」
杏「そうですね……タマっち先輩を宥めます」
笑みを見せる杏を、陽乃は睨む。
とても楽しんでいるように見えるからだ
球子のあの態度からして、
強く怒っているようには陽乃も感じなかったけれども。
1、似たようなものよ
2、何かあったかと聞かれたから、何もないと言っただけよ
3、貴女も気になるわけ?
4、本当に用事はそれだけ?
5、何も言わない
↓2
- 76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 19:52:04.23 ID:GO0gNoe50
- ほら番号を選択する権利をくれてやるぞ、ありがたく思え安価下よ
- 77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 19:52:04.47 ID:oCRLe+x60
- 4
- 78 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 20:18:53.33 ID:ryQdzlm1o
-
陽乃「本当に用事はそれだけ?」
杏「……えぇと」
それだけなら、特別言うこともない。
執拗に詰め寄ってくるのであれば、
水都に関して何もないと言っただけだと話してもいいけれど、
隠すことではないしわざわざ話すことでもない。
他に用事がなければ、
時間も時間だから帰って貰おうかと陽乃が考えていると
杏は少し悩む素振りを見せて、陽乃を見る
杏「もう一つは、その……四国との通信に関してです」
陽乃「それも土居さんに――」
杏「いえ、本当に大丈夫なのかが心配なんです」
陽乃が大丈夫だと言っても
身体に蓄積されたものが大丈夫だとは限らない。
いくら必要なこととはいえ、
無理して欲しくはないと杏は首を振る
杏「総攻撃も控えていますし、可能なら温存して欲しいです」
- 79 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 20:33:41.02 ID:ryQdzlm1o
-
可能なら、温存して欲しい
そうは言われても不可能な話だ
可能性の話ではあるけれど、
杏と球子がしばらくしたら戦えなくなってしまう可能性がある
そうなった場合、諏訪から四国に戻る旅路を守る勇者がいなくなってしまう。
陽乃の予定通り、
諏訪の結界を壊させ、諏訪に残る理由を無くしてしまえば、
生きていれば歌野も一緒にいてくれるだろうけれど。
陽乃「無理ね」
杏「何か、問題があるんですか?」
陽乃「………」
杏たちが力を使えなくなる可能性があると話したらどうなるだろうか
杏たちのことを心配しているなんて勘違いされるかもしれない
それでまたすり寄ってこられるかもしれない
信じられてしまうかもしれない
2人が勇者でなくなったら生存率が下がるなんて話は、そう言う建前だと切り捨てられてしまうだろう
陽乃「面倒くさい……」
- 80 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 21:00:05.57 ID:ryQdzlm1o
-
杏「久遠さん?」
陽乃「みんな勝手な事ばっかり言うから」
杏「そうでしょうか……でも、確かに」
自覚してるのかと陽乃が目を細めると杏は笑ってごまかす。
球子は友達だと言うし
杏は杏で、ずっと陽乃に付いて行こうとしている
勝手な事ばっかりだと陽乃が愚痴るのも無理はない
もっとも、
杏たちからしてみれば、陽乃のせいだと言いたいだろうけれど。
杏「通信がこのままだと、孤立無援になる……って思いましたけど元々無縁ですよね?」
陽乃「そうね」
杏「神託の件も、きっと……今のままでは却下だと思いますし」
より一層気を引き締めて戦いに備えるべきだというのもあるだろうが、
陽乃と、杏たちの消息不明
それらの問題があって身動きが取れないはずだ
1、貴女達の無事を伝えられるようにするのよ
2、2人の力が使えなくなる可能性があるのよ
3、諏訪陥落の連絡もできないと困るでしょ
4、何も言わない
↓2
- 81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 21:04:20.65 ID:6fQBJKX/O
- 2
- 82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 21:06:24.47 ID:OPVZYgtaO
- 1
- 83 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 21:32:29.53 ID:ryQdzlm1o
-
陽乃「貴女達の無事を伝えられるようにするのよ」
杏「あ……それもありましたね」
杏たちが一切連絡がつかないこと
諏訪にいるとは言うが、通信が不安定なことを理由に証明が出来ていないこと
陽乃の件を起因にして余計なことが出てきてしまっている
通信が回復すれば、それを解決することができる
そうしたら、
陽乃が勇者である杏と球子と敵対して殺してしまった。なんて話がでたらめだと分かって貰える……はずだ。
千景なら九尾の力を理由に疑いそうなものだが。
大社もそうだったら、もう終わりである
杏「確かに、私たちの無事を伝えるのは大事ですね。もちろん、久遠さんの無事もですよ?」
陽乃「私は無事と言うより……位置確認でしょ」
杏「久遠さんが諏訪にいると分かれば、向こうも警戒を解いてくれると思います
ただ、それでどうにかなってくれるとは限りませんが」
陽乃を含めたみんなが、
諏訪から生存者を連れ帰るという連絡をしたとして
大社は陽乃をどれだけ評価してくれるのか
民衆はただのプロパガンダなどと思わずに信じてくれるのか
千景は、見直してくれるだろうか
杏「ですが、出回っている情報の一つが偽りだったとなれば、それが事実だと断定されていない噂は薄れる可能性があります
1つが偽りだからと言って、他もそうとは限らないと否定する人もいるとは思いますけど」
もしかしたら、千景はそう返してくるかもしれない
- 84 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 21:53:11.63 ID:ryQdzlm1o
-
杏はあくまで、陽乃の立場が少しでも良くなってくれないかと考える
そのために自分たちのことを伝えるのは重要だと思うし、
諏訪の生存者を少しでも多く、
生きたまま連れて四国に戻ることが成すべきことだとも思っている。
杏「でも、それで久遠さんがまた辛い思いをするなら……」
陽乃「そこまで負荷はないわ。大丈夫」
杏「久遠さんのその言葉だけは、信じます。って言いたくないですね」
ごめんなさいと零した杏は、申し訳なさそうに頬を染める
陽乃が血を吐いて失神したのを目の当たりにしたのだ
その言葉を鵜呑みにして陽乃がまた同じことになったり
より酷いことになって染むのではないかと心配しているのだろう
杏「……なので、やっぱり、傍に居させてください」
陽乃「傍って、ここに?」
杏「あと、通信を直すときにもです」
1、勝手にしたら?
2、ここは一人にして
3、別に良いわよ
4、何も言わない
↓2
- 85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 21:56:27.23 ID:nYcJXWO6O
- 3
- 86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 21:59:31.45 ID:oCRLe+x60
- 3
- 87 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 22:37:50.85 ID:ryQdzlm1o
-
陽乃「別に良いわよ」
杏「えっ……良いんですか?」
ベッドに横になっている関係上、
右隣に背けなければ杏の顔が見えてしまう
水都と同じように、とても喜んでいる
陽乃「冗談だったなら取り消しも受け付けるけど?」
杏「そんなっ! そんな……そんなこと絶対にしません」
声だけでなく、動きも広く
慌てて手を振って否定する杏を横目に、陽乃は深く息を吐く
陽乃「そう。残念」
杏「……もしかして、藤森さんにもそうやって少し優しくしたんじゃないですか?」
陽乃「またその話? もういいでしょうそんなこと
それに優しくしたって……身に覚えのないこと言われても困るわ」
杏「そう思っていても、受け取った相手が優しくされたって思うこともあるんです」
陽乃は基本的に突っ撥ねる
寄ってくるなと手で振り払うように、拒絶する
だからこそ、
関係ない、知らない、嫌、断る
そうやって壁を張られることなく、
言葉は冷たくても、
受け入れてくれているような返答は一歩近づけたような感じがして嬉しいのだ
- 88 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 23:07:37.37 ID:ryQdzlm1o
-
杏「だから、断られなかったのが嬉しかったんです
一歩だけでも、久遠さんに許して貰えたみたいな感じがして」
陽乃「……そう」
杏「藤森さんにも似たようなことしたんだと思いますよ」
杏はそう言うと、少しだけ考える
陽乃が身に覚えがないだけで
今のように水都が嬉しく思っただけだったのだとしたら、
陽乃には分からないだろう。
球子に聞かれたところで答えられるわけがない
杏「タマっち先輩は適当に宥めておきます」
陽乃「お好きにどうぞ」
杏「タマっち先輩も久遠さんと仲良くしたいだけなんです……出来たら、ちょっとだけ許してあげてください」
陽乃「興味ないわ」
そうは言っても、
時折気を許してくれたような反応を見せてくれる
だから、杏は笑みを浮かべるだけで
それに対しての文句は何もなかった
- 89 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 23:09:48.26 ID:ryQdzlm1o
-
√ 2018年 8月13日目 朝:諏訪
01〜10 球子
34〜43 九尾
50〜74 水都 杏
87〜98 歌野
↓1のコンマ
※ぞろ目 特殊
※それ以外は通常(杏)
※一桁奇数 追加イベント
- 90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 23:12:12.73 ID:vOOVRl40O
- あ
- 91 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/20(土) 23:15:00.29 ID:ryQdzlm1o
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日も可能であればお昼ごろから
1日のまとめは明日再開時
- 92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 23:26:34.80 ID:WwPlnQfSO
- 乙
単独の杏のターン凄く久々だった気がする
次の日も加えて水都にイベント追加と盛りだくさんだな
- 93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 00:32:10.70 ID:2+17zt1RO
- 乙
みーちゃんと杏が一緒にくるのか?
- 94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 00:59:22.78 ID:Kg5uDWbXO
- 乙
杏に水都に追加イベント?
一体何が起こるんだ
- 95 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/21(日) 15:00:07.76 ID:TE3iBm8qo
-
では少しずつ
- 96 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/21(日) 15:00:33.59 ID:TE3iBm8qo
-
1日のまとめ(諏訪組)
・ 白鳥歌野 : 交流有(勇者の理想、特殊1、理由があったら、通信回復)
・ 藤森水都 : 交流無()
・ 土居球子 : 交流有(人は裏切る、みんなと同じ)
・ 伊予島杏 : 交流有(用事、2人の無事、別にいい)
・ 九尾 : 交流有(通信回復)
√ 2018/08/12 まとめ
白鳥歌野との絆 45→48(普通) ※特殊交流1
藤森水都との絆 62→62(普通) ※特殊交流3
土居球子との絆 56→57(普通)
伊予島杏との絆 63→67(良好)
九尾との絆 64→65(良好)
- 97 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/21(日) 15:01:15.39 ID:TE3iBm8qo
-
√ 2018年 8月13日目 朝:諏訪
最近は、もっぱら賑やかなことが多い陽乃の周囲
水都「新しい飲み物用意しておきますね」
杏「そろそろ外出もできるようになりそうかな……」
今日は朝から杏と水都がこの病室にいて、
2人とも、陽乃から離れる様子がない。
どちらか一人がいるから、もう一人は帰るのかと思えば、
平然と居座ってしまっていた。
四国では陽乃の傍にいることは難しかったが、
ここでは陽乃に関しての悪評もないので、気兼ねなく訪れることができるからだ。
もちろん、それに対して陽乃は快くは思っていない
だが、自分では食事もままならないとなれば
手を貸そうというみんなを追い出すことは出来ない。
いや、出来なかったというべきか。
陽乃「……もう、来なくても良いわよ?」
杏「そんなこと言われても、ダメです」
水都「そうですよ。いつ何があるか分からないですし」
杏と水都
特に、水都からしてみれば陽乃は物凄く病弱な女の子だ
ちょっとしたことで悪化し、血を吐く
そのまま暫く寝込んで食事さえままならなくなってしまったりもする。
最悪、命を落としかねないような脆弱さである
- 98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:05:10.08 ID:Hlna7AGtO
- 両手に花じゃないか
- 99 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/21(日) 15:22:59.12 ID:TE3iBm8qo
-
陽乃「余計な事さえしなければ、問題はないわ」
最初はあげることもままならなかった腕は、
自分で食事を行えるくらいには、動かせるようになってきている。
足だってベッドの外に投げ出せる
陽乃個人的には、もう退院したって良いとは思う。
杏「放っておくと、一人でここから出ていきますよね?」
陽乃「そうね」
杏「だからダメです」
水都「車椅子も松葉杖も使わないで出歩こうなんて、途中で倒れちゃったらどうするつもりなんですか?」
陽乃「下手に力を使わなければ、大丈夫よ」
水都「絶対だって言えますか?」
陽乃「そう言ったら、信じてくれるのかしら?」
- 100 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/03/21(日) 16:19:37.36 ID:TE3iBm8qo
-
水都「本気でそう言ってくれるなら、信じます」
杏「あんまり、信じたくはないけど」
不安を露わにする杏と、信じると言い切る水都
杏だって陽乃が心配なだけで、信じられるなら信じたいだろう。
2人とも、陽乃のことを考えていて
その向かう先が違うだけだ
杏「でも、やっぱり……」
水都「だけど、寝たきりでいる必要はないと思う」
杏「だったら、あと1日入院して、明日も調子が良ければ……というのは」
水都「院内なら出歩けるようにしてもいいんじゃないかな」
陽乃「外出許可くらい、取れないの?」
勝手に話していく2人に言葉を割り込ませる
昨日までは本当にままならなかった身体だが、
勇者であり、
少し特殊な状況下にある陽乃は身体の治りが早い
だから、ここまで治ってしまえば
余計なことをしなければ本当に問題はないはずなのだ
水都「でも、何があるか分かりませんから」
1、大丈夫だって言ったでしょう
2、なら分かったわ。二人が連れて行って頂戴
3、明日なら良いのね?
4、何も言わない
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