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【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.2
- 520 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/08(火) 22:53:13.66 ID:fimXwK1d0
- 【少し遅れましたが再開】
『さて、どうする。マスター』
『戦って勝てる相手だとは思っていません』
『むう』
アサシンは不満そうですが、こればっかりは二対一、ただでさえ不利な中にステータスだけでも十分に強い。
勝てるかどうかの目を掴む以前の問題。相手の賽の目すら分からないならそれは既に博打ですらありません。
……しかし。
「チッ、私でも気付けんか」
「そりゃ仕方がねえと思うぜ、俺だってあっちがムンムンと戦う気出してなきゃあ気付けてねえ」
「ならば敵はアサシンとみて間違いないか」
「だな、どっちが首を取るか、勝負するか?」
「……そういう無為な賭けは苦手でな。だが、実力を見せておくのも悪くはない」
……なんというか、こう。
『舐められてるな』
『ええ、ベロベロに』
それはムカつきますし、それ以上に。
「うーし、ならいっちょやるかい」
「私の速度に付いてこれるか?」
逃がす気は、なさそう、ですね……!
22:55から多数決。先に二票
1:戦闘開始 (勝利した場合相手陣営の令呪削れるが、敗北の可能性高し)
2:普通に逃げる (逃走成功した場合令呪消費はないが、失敗した場合の消費大)
3:令呪一画を消費し逃げる
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 22:54:41.47 ID:eQxyMpZlo
- 2
三十六計逃げるに如かずですわ
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 22:56:19.23 ID:fyhXO4AS0
- 2
- 523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:01:01.53 ID:KdS0SU/Eo
- 2
- 524 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/08(火) 23:03:22.76 ID:fimXwK1d0
- 2:逃げます!
ですが、ここは。
『逃げなさい! アサシン!』
『……仕方あるまい』
自らに狙いを付ける四つの目、それを少し心残りにしながら、宝具を限定的に開放しアサシンはその場を離脱するべく飛び出した。
「……思ったより速いじゃねえか」
「フン、だが所詮は獣に過ぎん。それとも何か? お前はあの程度の獣も飼ったことがないか?」
「さてどうだかなあ、俺の主戦場は平原じゃねえんで」
「ならば私に任せていろ」
直下、逃走判定
12:ライダー、宝具開帳
3456:セイバー、宝具開帳
789:逃走成功
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:04:34.34 ID:4EKamsH1o
- 厳しいね
- 526 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/08(火) 23:20:55.73 ID:fimXwK1d0
- 【少々動きが悪く再起動かけてました。ご容赦を】
4:セイバー、宝具開帳
逃走するアサシンの背をセイバーが指す。目は闇の中にあって炯々と、羽音すら響かせず忍び寄る。
その背から、影から、ぬるりと異形の影が出る。いや、隠れていたものが露わになったというべきか。
「さて、中原に駆ける雷を御覧じろ! これは城をすら壊す駿馬! 跳ねろ! 【霹靂車】!」
セイバーの声に、絡繰りの馬が軋んだ嘶きを。
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◆『霹靂車(いかずち、ちをかける)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:2〜20 最大捕捉:30人
???との決戦のため、???自らが開発した中華ガジェット。
その正体は幻想種の因子を掛け合わせたサイボーグ軍馬である。
高い踏破能力と跳躍力を持ち、三次元方向の機動性を有する他
常に周囲に放出している微弱な電磁波からの反射波を感知することで周囲の空間を把握するなどレーダーのような機能も有している。
近接戦では足を用いた蹴りと投げ技。中距離では電撃弾を使用する。
ただし脚部は柔軟性確保のため装甲が薄くなっており、大きなダメージを受けると一時的に歩けなくなる。
霹靂の名の通り、その巨体は異常な高度まで飛び跳ね、天を割るようにアサシンへ接近していく。
「ぬ!」
駆けるアサシンの背後を取ると、巨大な脚が鞭のようにしなり、その横面へ叩きつけられる───!
直下
123:直撃
4567:回避
89:回避したうえで逃走成功
- 527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:21:28.31 ID:fyhXO4AS0
- ほい
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:22:14.02 ID:l2aPWCGgo
- 中国か
- 529 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/08(火) 23:34:18.39 ID:fimXwK1d0
- 1:直撃
振り切られた脚は的確にアサシンを捉える。しなった脚から放たれる弩級の一撃はアサシンの身体を跳ね飛ばすには十分すぎる。
「グ……、ガ……ッ!」
全力で踏みとどまるもその脚力ごときが雷の衝撃をいなせるわけもなく。
激しく吹き飛ばされ、周囲の木を数本なぎ倒しながら吹き飛ばされる。
『アサシン!』
『……無事だ、だが、大分中をやられた』
『それは無事とは言いません!』
濛々と立ち込める土煙、その中で不気味に軋む駆動音。
異形のシルエットが、煙の向こうで輝いた。
『……光っている?』
『救世主の奇跡か』
『……いえ、違います、あれはおそらくエネルギーの充填。ならば次に来るのは』
異音を立てながら、その光は収束する。煙が晴れ、周囲の空気がどこかヒリつき。
光の正体が、集められた電撃であると気付くには時間がかからない。
『雷撃!』
『雷より速くか。臨むところだ、救世主は海をも割ったのだから』
直下
12:令呪二画で撤退
345:令呪一画で撤退
678:雷より速く
9:獣として食い破る
- 530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:35:20.39 ID:4EKamsH1o
- 優秀なんだが…
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:35:23.71 ID:tXzIqxhEo
- ぬん
- 532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:35:51.99 ID:fyhXO4AS0
- いけるか
- 533 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/09(水) 00:06:27.84 ID:TU1+g80U0
- 9:食い破る
雷の速さはおおよそ200km/s、射角も見た限りでは完璧、アサシンが宝具を完全に開放してもそこまで敵うとは思えません。
ならば令呪で撤退するか? ええ、それがもっとも正しい選択! 私は念話を通しその意思を伝えようとして。
『マスター、お前は生き残らねば示せないと言った』
『ええ、当然です』
『では生き残るよう手伝ってくれ』
『は?』
『逆に考える。示したうえで生き残る』
……は? そんなことできるはずがありません。ここにいたということは生き残らなければ示せません。
そもそも、こんなとこで死んで何になる、こんなとこで敗れて夢を諦める? そんなもの、許せるわけがありません。
『私は』
『勝ちたくないのか、示したくないのか、俺は示したい』
『ですから』
『俺がここにいることは救世主の証明である。俺を許した愛の証明である』
淡々と、そう、淡々とアサシンは話します。下手糞な話、これでは伝道もろくにできなかったでしょう。
『だから、俺は勝って、生き残って、示すのだ』
ですが、その言葉には確信がありました。……勝って? 生き残って? 示す? そんな贅沢が許されるでしょうか?
許されません、私たちは常に何かを選んで諦めて捨てるのです。生き残るために手段を択ばず。
……ええ、ええ、ええ、ですから、そんなこと、そんなこと望むべきでないのです。だから、これは。
『……策はあります』
頭骨がカタカタと笑うような音を立てて、私の精神を昂らせたが故の間違いなのです。
『乗ろう』
- 534 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/09(水) 00:07:14.54 ID:TU1+g80U0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
霹靂車越しにふらりと立ち上がったアサシンを見つめ、セイバーが口の端まで広がるような満面の笑みを見せる。
悪辣、苛烈、傲岸、その全てを合わせたような笑み。すなわち詰みを確信した者の笑み。
「フン、あの一撃を食らえばそう簡単には動けん。電撃弾で消し炭か、令呪で撤退かの二択だろうよ」
「はあ、なるほど。ここまで完璧に叩き潰せば相手の心も折れるし一石二鳥だわな」
「ハハハ、そうだろうそうだろう! だが獅子は兎を殺すにも全力だ。電撃弾、最大出力!」
セイバーの檄に霹靂車は震え、限界と言わんばかりに光が収束する。
全身の毛が逆立つようなその光景に、ライダーが目を細める。
「セイバーよお、一つ聞くが、相手は折れてるか?」
「折れているんじゃない、折るのだよ! 放て! 霹靂車!!!」
臨界点に達した雷撃が拡散する寸前で空気を割る雷へ姿を変える。だが、その一瞬。
『……原始の叫び(ウォークライ)!!!』
アサシンの持つ使い魔から、震えるような雄叫びが放たれた。音は光より早く霹靂車に当たる。
機械化されていようがその本体は獣のそれ。本能を揺さぶらせる先史の叫びが僅かにその脚を怯ませ、完璧に設定された射角が僅かに狂う。
雷撃に発生したズレは微々たるもの。しかし、完全に開放された獣の直感がそこをすり抜けるには十分。
「完全開放!【我ら軍勢、餓獣の群なり(ガダラ・ベヘモート)】!!!」
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:\ : : | l; : /{ メ 、 : :゚: : : : |: : :/: :
: :i : : : ヽ`,:: |/i ∨/\ : : :/: : ; イ: :
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: ヽ; : . : : : { : ,、∨/∧ ∨/∧、 : /: : : : i: |: : : : : .
: : ヾ; : . : : i: : /彡ヽ∨∧ W//∧ : { : : . . : : !: : . : :! .
. : : i : . : :ヾ i ミ=λ_,}'////∧ :/ : : . : : : | : : . /: .
: :\: . . : : : Y'viァィ,_ ィa7ーx∨∧; : : . . : / : i .
: ヽ; : . `^^};;iイ≧=x. ∨/∧ : : . . :/: : : ! : . /
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ヾ; . , イvvノ-Y⌒Y、::::::::::::::::>'_; : . : : :||: : . : /: .
: :\ . l^レ'ゞ゙Y¨¨⌒ イ: : : : ヘ==-‐´ ヾ=-' . : /': : : : , ' : .
: :ヽ. /  ̄' : : : : :_ _,ャキメ゙ ゞ ゙ .ミ=ー:' : : . : : : : ; '
`∠==v-v'¨¨⌒ナ' ヾ'トイ}_ ゞ ミー- 、 . : : , ‐:、 : : .
. : : : : :. ` : : : : . ,イ ,∧ ヾ ヾ 丶, . : : :弋_丿: : .
: : ○: : : :ゝ、 : : / マ / Y ヽ 、 ゞ ヾー'ゝ-, ' : : : : : : : '
: : : : : . : / : : \,Y ヽ__/ X Y ヾ ヽ / : : / / : : : : .
/ i{: :∨ / Z ゞ ヘ / : : /ー-- 、_
ヽ {ヾ; : ∨ヽ , イ X ヾ : ; / : : / `ヽ、
! i マ : :∨  ̄ / [ 丶 ; / : : / }、
: : l: / マ : :マミ=x x=≦ Y ;ヾ / : : / , i ヽ.
: : / : : /i ヽ; : Z.  ̄ ヾ、 / : : / /;; |: : }、
: : (: : ,': { ヾ: :ヽ トイ : : / /;; }: ; : :ヽ
「ハァッ!? 自分から突っ込んでくるだと!? バカなのか!? 理解不能、理解不能!!! まったくもって合理的じゃない!」
「ダハハ!!! バカだバカだ! アレは真正のバカだぞ! 折るとかそういう話じゃねえわ!」
雷を抜け、いや、それすら纏い、獣が獲物へ殺到する。そしてその咢を振るい。
『相手のデザインはかなり歪、弱点はおそらく脚部! 噛み千切れ、アサシン!!!』
ウォークライにより対応が僅かに遅れた霹靂車の脚に食らいつき、そのまま力任せに引きちぎった。
空気が振動する。それは機械の神獣が放つ断末魔。血を噴き出し藻掻くその姿は狼に襲われた羊の如く。
「見よ! ここに不可能は果たされた! すなわちこれ救世主の偉業なり!!!」
直下、この後の展開
12:ライダーの宝具
3456789:流石に逃走
- 535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:10:57.05 ID:xm35l45Bo
- あ
- 536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:10:59.25 ID:n0TE0hoEO
- ぬん
- 537 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/09(水) 00:12:29.70 ID:TU1+g80U0
- 5:消費なしで逃走
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【エディタの不調でペースが著しく遅く申し訳ない。次回はおそらく木曜日の同じくらいに】
- 538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:13:37.34 ID:Hoj9Nn6Do
- おつ
- 539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:23:21.84 ID:2J8maihAo
- 宝具が出ればランクも違うし強い強い
- 540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:55:50.49 ID:A64cdJo+0
- 乙
- 541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 01:13:40.88 ID:XMc9uc7So
- 乙
霹靂車でググったけどセイバー曹操なのこれ?
- 542 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 22:32:13.71 ID:WJIzv+/L0
- 【22:45くらいから再開します】
- 543 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 22:48:11.71 ID:WJIzv+/L0
- 【再開】
勝利、いえ、勝利とまでは言えませんが、これが相手への痛手であることには変わりありません。
胸が高鳴り、喉が渇く。これまで得ることができなかった勝利の甘美はまるで麻薬のようで。
ずっと浸っていたいとも思いましたが、アサシンはまだ戦場です。あくまで私たちは相手の脚を奪ったにすぎません。
……このまま勢い任せの攻撃も考えましたが、今回の策は相手がこっちの手札を知らないからこその起死回生。
相手の札がこちらより弱い可能性など可能性の低い賭けにこれ以上乗る必要はありません。
『アサシン、今のうちに撤退を』
『そうだな、俺の目的はまず達成されている。ここから先はマスターの生き延びよという命令に従おう』
『ええ、そうです。機動力が回復しないうちに早く!』
アサシンは倒れ伏した異形の馬をもう一度踏み潰し、セイバーとライダーの方向へ雄叫びを一つ上げると逃げ出します。
幸い、それ以上の追っ手は無く、なんとか逃げることは成功しました。
……しかし、こっちの宝具を見せる結果になりましたし、令呪を使った方が無難だったのやもしれません。
そう思う一方で、この胸の高鳴りはどこか、恐ろしいほどに、喜びに満ちていました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「してやられたな、セイバー」
「あんなもんやってくるほうがおかしいのだ。……いつだって私はそういう輩と戦う運命の様だな」
「はっ、予想外のことが起こるのが戦いってもんだろ」
「私としてはお前が宝具を使えば逃がすことはなかったと思うがな」
「わざわざ手を見せる必要はねえだろ。同盟の約款にそんなものは含まれてねえしな」
セイバーとライダーの目線が交錯する。互いにその虹彩に映る感情を見ようとし。
「それもそうだな、私が少々焦りすぎた。忠言感謝しよう」
「なんの、次は俺が見せてやるよ」
噛み付きあうように笑いながら、夜が更けていく。
【夜行動1ターン目を終了します……】
直下、他陣営行動
12:魔
34:狂
56:槍
789:弓
- 544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 22:52:31.76 ID:+knu6ToRo
- ぬん
- 545 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 22:54:49.12 ID:WJIzv+/L0
- 6:ランサー
【と、その前にランサー陣営のマスターだけ決めときましょうか】
直下、奇数で送られてきた最後の一人、偶数で作ろうマスター
- 546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 22:55:11.32 ID:b6OGMUrYo
- おいっすー
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 22:55:38.27 ID:a61c8+Cgo
- メイクの時間だぁ
- 548 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 23:00:10.83 ID:WJIzv+/L0
- 2:作成の時間
『では、↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質』
『↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定します。人がいないようなら連投可能です』
- 549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:01:52.17 ID:aEl3h7Kwo
- あ
- 550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:02:08.89 ID:+knu6ToRo
- ぬ
- 551 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:02:33.19 ID:E0fhCuge0
- よいしょ
- 552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:06:03.99 ID:dnSeo/L2o
- 体力と家系がドベだがそれ以外が最高クラスと
- 553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:06:37.49 ID:a61c8+Cgo
- そういえば性別は女固定か
- 554 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 23:07:58.09 ID:WJIzv+/L0
- 【体】1:貧弱貧弱ゥ
【知】9:天才ですから
【心】8:メンタルばっちり
【質】9:ロード級では
【家】1:一般!?
【運】9:豪運
『世界のバグですね、何だよコイツ。呪術廻戦にいそうなピーキーステータス』
『とりあえず、性別は女性で固定して、属性とキーワード行きましょう。今回もあまり長い文章の場合、弾く可能性があります。あしからず』
直下、一の位でどちらも判定 0は安価↓
123:秩序
456:中立
789:混沌
147:善
258:中庸
369:悪
23:12より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。
- 555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:08:02.93 ID:+knu6ToRo
- 車椅子とか病弱系かな?
- 556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:12:54.08 ID:a61c8+Cgo
- 身体改悪
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:12:59.11 ID:7+8zcuXIo
- 仲間意識
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:13:25.68 ID:+knu6ToRo
- 努力家
- 559 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 23:20:48.99 ID:WJIzv+/L0
- 3:秩序・悪
>>556-558
『キーワードに精神的かつ近いベクトルなものが多いので、ちょっと組み合わせが難しい』
『なので、少し追加募集します、ご容赦いただきたい。なんかこう魔術的なのがほしいところ』
23:23より↓1から3になんか得意技とか魔術とかそういうの。募集後ランダムで決めます。人がいないようであれば連投可。
- 560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:23:20.36 ID:Yz1W5jP5O
- チェンジリング
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:23:50.52 ID:JT4C3UqI0
- 倫理観の崩壊
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:24:01.66 ID:a61c8+Cgo
- 人体混和
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:24:28.16 ID:a61c8+Cgo
- 連投NGなの見逃してたので下で(申し訳ない)
- 564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:27:23.66 ID:E0fhCuge0
- それ連投じゃなくて連取や
一応安価なら、リサイクル魔術
- 565 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 23:29:12.49 ID:WJIzv+/L0
- 『>>562 まあ、前回も取ってましたし本人の申請もありますから今回は除外で』
直下
147:チェンジリング
258:倫理/zero
369:リサイクル
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:30:08.57 ID:hju8nouCo
- ぬ
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:30:10.25 ID:a61c8+Cgo
- ややこしくして申し訳ない
- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:32:09.87 ID:hju8nouCo
- 体が弱くて死にそうなところを取り替えられた子……か?
- 569 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 23:55:49.83 ID:WJIzv+/L0
- 【空の境界探し回って遅くなりました】
【名前】ナゼ・ナノカ
【属性】秩序・悪
【体】1:自ら拘束している
【知】9:天才ですから
【心】8:メンタルばっちり
【質】9:ロード級では
【家】1:一般!?
【運】9:豪運
__ { | { \ 、
八__,ノ.、 丶 八 丶 ヽ\ ヽ }
∨^∧\{::::\{\:::\ } }ヽ ト、 、 }/|
∨^∧:: ヽ:::::::\::\::\ノ ,ノ:::} !:::}ハ /::/
{ r仁 ∨^_,〉 ̄_,ノ<  ̄` <⌒' く/::/::::}/::/:}
丶`二ニ弌 ¨〈仁 二>、 \ ヽ ヽ::::/:::/:/
\  ̄`ア::〉,_∨//:::/〃:ヽ 丶 \, ∨::/:/
` ー=≠イ::/ ///厶イ:/i|ヘ::∧ ∨\Y〈、
'⌒7}/.//, / ̄i/ 工..Y:', / |/|:::::',! } ヽ
/,ノ|/// /_ ̄`/<巧 从::Y/|::ハ:::乂
-‐ ´//::l// ∧  ̄` <`丶 〉| イ{::人辷≧=ァ
//〃Y /r― 、 ∨i∨ | :lハ::lトミー=≠
. / /′ ∨ `こ ^ヽ |/// }::|八ー=彡
「`iト { ∧ イ / ノ介トミー
V∧ > 、 / 介ー==≦ -< >ァi´:ハ| |八
_,∠..._:V∧ ∧ /^|-―< 丶\//l/ l|/ | | \
, ´ `\l\ { ヽ. ノ `ヽ / l/{ { | l|
. ′ .\\| ̄ ̄\ .{ハ|八
| . . . : : : :><,__\ 乂
人 . : : : : : : :, < / |` <  ̄ ̄ ̄ 二ニ==- ミ
_,>-=ニ二..{ / :| ` ー<: : : :/ , 丶
{ \_____! ∨ // / ハ
` <⌒ 、 \::.{ ' / |
` ー\ \ . : : : }――< ,′
丶 \: : : : : : : : .: .: .:厶==ミ \ /
> 丶 丶: :_:_:_ : : . イ/ 丶 \/
≧…―-- 、 丶:::::::::::::::/ /ヘ. /
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代理AA:名瀬夭歌
- 570 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/10(木) 23:56:42.27 ID:WJIzv+/L0
- 【スキル】
【身体改悪】
悪魔の使役や呪術の行使に限らず、古今東西の霊的な素質を持つ人間は欠損や先天的な不倶を抱えていることが多い。
それを応用し、対価を払うことで呪術を行使する方法が、自らの体を拘束することにより前払いに近い形で利用されている。
あえて身体を傷つける、拘束することで魔術的な要素を付与し、ただでさえ高い自らの資質にバフをかけている。
正確には、自らの体が壊れる前に先に壊している、という形であり因果は逆である。
【努力家】
常に研鑽を惜しまぬ努力家。高い才能に加え惜しまない努力で何処までも高みに向かおうとしている。
それは人と少しずれた自分への防衛本能であり、自らに与えられた瑕の払拭でもある。
【チェンジリング】
かつて彼女は妖精に攫われた。妖精から気まぐれに与えられたものは人の身に余りある力。
先史の魔術師にも匹敵する能力を有するが、彼女の場合自らを拘束する、自傷することをトリガーにすることで抑え込んでいる。
【来歴】
一般的な家系に生まれ、育った少女。ただし、若年時に妖精に攫われ、その異常な資質を強化された過去を持つ。
自らの体が与えられた力の前に崩壊することを理解し、先に壊すことで、「先天的な不具者が魔術の素養を持つ」という類型に当てはめ防いでいる。
その特性故に一般的な社会には馴染めなかったが、持ち前のがむしゃらさと強いメンタルでなんとか持ちこたえ
尼慈女学院に入学し、戦争に参加することで自らの異常性を払拭しようと試みている。
来歴からか、迫害されたり不慮の不幸に遭遇した相手には強い仲間意識を持つ傾向にある。
【聖杯への願い】
自分から魔術の素養を失くしてしまいたい
- 571 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/11(金) 00:04:44.59 ID:BXTROvmh0
- 「つまりランサー、お前勝手にアサシンと再戦の約束して見逃したってことか?」
夜の帳の中で包帯にまみれた女が一人。魔術師、ナゼが前に立つランサーへ言葉を飛ばす。
詰問にも近いその口調に対し、舌を出しながらランサーはぐるぐると槍を回す。
「だって楽しい戦いをしなきゃ、戦う意味はないでしょ?」
「お前のスタンスは理解しているが」
「それに、アサシンはなんというか、後ろで首輪引っ張ってる子がまだ使い方を分かってない、って感じだし?」
「マスターの方が? 臆病、……というよりは魔術師の典型で穴蔵に籠ってるタイプってことか?」
ナゼの疑問にランサーはうーん、と少し視線を飛ばし首を振った。
「確かにそういうとこはあるんだけどね、なんというか、視野狭窄? そういう感じ」
「ふーん、魔術師ってのは多かれ少なかれそういうとこはあるけどな。まあいい、覚えといてやる」
「それは感謝感激、ちょっとがんばって働いちゃおっかな!」
「ならさっさと今夜の結果を教えろ、どう動いた?」
直下、ランサーの情報
123:どこかの陣営を捕捉
456:特になし
789:剣騎同盟を察知
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:10:19.50 ID:QUeiqkIYo
- す
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:10:30.44 ID:DPtFRhsQo
- 戦いたくない感じ
- 574 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/11(金) 00:13:13.63 ID:BXTROvmh0
- 0:特殊判定
___
/------ 、`ヽ
..-':.´:. ̄:. ̄:.:\\:.:\
/:.:/:.:.:.rx…\:、:.:.:.:.ヾ>、ハ
ノ:.:/:.:.:.:./_ /__ヾト、:.:.:}__!:!
 ̄i:.:./:./_`__/伝じ`ネ:.:}ヽ:!
∨:.:{、.じリj¨ゝ弋ソ.ノ!:.:iノ:.l
∨:圦一" `  ̄ ./:.:.l:.:ィ\
}:人:ゝ. _‐ __ イ、:.:.:\ヾ:.:`ー―― 、
" ゞ=彡イ」K./  ̄´}、 \:.`====≦
f⌒fヽ__ ノ、 ! }:〈 、__//`ヽ.\:.:.:.:.:.:.:.>
{ .} _____ヽ〉-ヘ ゞミー‐゙---ミ、 \  ̄ ̄
. ` ̄ ´ j 、` >―‐<.〉 ヽ
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///////////ノ
`ーォ―一ァニ´
/:::::::::/ 三}
_/::::::::::::人三シ
,仁三ヽ::::/  ̄
{ニ三三:シ
゙ ー一 "
直下
123:「頼まれた通り同盟組んできたよー」
456:「とりあえず仕掛けておいたけど?」
789:「知ってる癖に聞くの? 戦ったジャーン」
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:13:33.58 ID:DPtFRhsQo
- そい
- 576 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/11(金) 00:15:53.32 ID:BXTROvmh0
- 8:どっかと戦ったみたいです
直下、戦った陣営
123:弓
456:魔
789:狂
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:18:56.06 ID:zN3y7aCfo
- ま
- 578 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/11(金) 00:21:14.83 ID:BXTROvmh0
- 6:キャスターボッコボコ
【というわけで今夜はここまで。やっぱメイクは時間かかりますね】
【次回は槍VS魔から。再開は明日6章が出たらほぼ確実に火曜日以降。出なかったら日曜日の同じくらいに】
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:21:34.43 ID:QUeiqkIYo
- おつ
- 580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:23:16.10 ID:DPtFRhsQo
- 乙でした
- 581 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/06/12(土) 23:01:07.42 ID:ivAINJ3i0
- 【頑張ったら終わったので、月曜日の同じくらいに再開しますね】
- 582 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/06/14(月) 21:37:18.72 ID:XSidtusY0
- 【せっかくシナリオ早めに突破したのですが、今夜は帰りが日付変わりそうなのでお休みです。明日の同じくらいにやりますね。申し訳ない】
- 583 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/15(火) 22:39:44.56 ID:3gZwVNfJ0
- 【22:45くらいから再開します】
- 584 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/15(火) 22:45:37.87 ID:3gZwVNfJ0
- 【再開】
詰問を緩めないふうのナゼにランサーはころころと笑う。
「えー、知ってるくせに聞くのは良くないと思うなー、モテないゾ!」
「いやいや案外私みたいなのはウケるんだよ。で、そうじゃなく動いた過程は知ってる」
「うん、昨日の使い魔見てヤバそうだったから元締め辿ってみたんだけど……、正直びっくりしたよね」
目を細め、ランサーの口元から笑いがふっと消える。
「あのサーヴァント、とんでもない運と偶然を掴んでる。そしてこのまま置いておくのは少し危ないかも」
「お前がそこまで言うのか。……で、戦った結果がどうなったかを確認しておきたいんだが」
「それがねえ……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「と、いうわけで君たちがあの使い魔の元締めだよね?」
「キャスターぁ! 完璧に探られてますよぉ!」
「うーん、僕の宝石が美しいから惹きつけてしまうということかな、レディ」
キャスターの本拠地に乗り込み、獣がごとき笑みを浮かべるランサー。
その手に握られた霊装、使い魔の核たる宝石をかざす。
「まあそういうことだよね。この宝石、正直ヤバいものだと思ってるんだけど、どこで手に入れたの?」
「手に入れた? ああ、勘違いしてもらっちゃあ困るが、それは僕の作ったものだ」
堂々としたキャスターの言葉にランサーが一瞬固まった。
「……は? これを?」
「そうとも! フフン、やはり僕の仕事は完璧だったということかな。君のような英霊でも気付けないとは」
「いや、ちょっと待ちなよ、これだけのものを、アレだけの数?」
「ああ、本来ならもっと時間はかかるが、幸いこの姿になってから時間を短縮できた。そしてこれがその」
硬直したランサーの背後へ、翠玉の影が蠢く。
「最高傑作さ! 不意を突いて悪いね! 【深緑なるは叡智の織】!」
直下、槍魔戦戦況
12:逆にぶっ飛ばす
345:普通に撥ね退ける
67:ランサーダメージ
89:ダメージに加えラーニング!
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 22:46:26.57 ID:b7/BWvEVo
- ぬ
- 586 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/15(火) 22:58:13.95 ID:3gZwVNfJ0
- 7:ダメージ一発目
振るわれるのは緑の軌跡。激しくしなったその一撃がランサーの身体をぐらりと揺らす。
「ッ〜〜〜! 効いた〜〜〜ッ!!!」
突然の攻撃に砕けるような感触を覚えつつ、若干喜悦交じりの呻きをランサーがあげる。
自律する翠玉はそれに対しまだ始まったばかりだとでも言わんばかりのジェスチャーを見せ。そのマスターは。
「キャスターぁっ!? なんで、戦っても勝てないからって話じゃ」
「まあそうなんだが、昨日バーサーカーを見て、少し魅せ方を考えたんだ。ほら、宝石は美しくディスプレイしてこそだろ?」
「いや、そ、そ、そーいうことじゃあ、なくってぇ! そもそもぉ、なんでキャスターの宝具は」
「あれは自律式なんだよ。折角の最高傑作をしまい込むのはバカのやることだ。美しいものは見せびらかせなきゃいけない!」
キャスターの笑い声に悲鳴をあげ。その兎耳を抱えてへたり込む。
「もうだめだぁ……、やっぱり私なんかが参加してもダメだったんだぁ……」
「おいおい何だその言い草は。そもそもマスターは願いなんぞないんだろ? それは願いのある人間のセリフだぜ」
「そ、それはそうなんですけどぉ……」
「それに、だ。僕だって昨日今日と好き好んで連戦してるわけじゃあないんだぜ。ここは宝具に任せてとっとと逃げちまおう」
言いながらマスターの手を引くキャスター。引きずられるように歩き始めた馨の目がランサーとバッチリ交わる。
「おっと、逃げられるかなぁ? 一応鹿追とか猪退治とか、狩りは得意なんだよね!」
「狩りって言ってるぅ〜〜〜!!!」
「まあ、マスターは半分兎みたいなもんだろ。そら、魔獣がうまいことトンネルを作ってるんだからさっさと逃げるぞ」
直下、戦況
12:容赦なく宝具展開
34:ラーニング!
567:足止め
89:戦場脱出!
- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 22:59:47.12 ID:3ZjGMDP2o
- ぬん
- 588 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/15(火) 23:21:57.93 ID:3gZwVNfJ0
- 2:宝具展開
逃げる馨の涙、あるいは擦り傷によって生まれた血の香り。
魔術の影響で兎の、カイウサギの性質を強く持つ馨のそれは、嗅いだものに歪な影響を与える。
すなわち、この獲物を捕えたい、捕らえて食ってしまいたい。
本来人ならば十分に制御できるその感情は、馨の血肉によって緩められる。
そしてこの状況においてなお悪いことは、相手は戦士であり、領主であり、狩人である、ということ。
「……なるほど〜、そっちのマスター、なかなか大変そうだね。うんうん」
目元は月の逆光によって隠されている。拘束しようとする翠玉を振りほどき、ランサーは投擲の体勢に。
握られているのは赤黒い捻じれた槍。その影は一つの光源から複数に割れ、その全てが獲物へ向けられる。
「……おっと、マズいな、あれは。よく分からないけど多分呪いとかそういうのだと思うんだが。マスター、意見は?」
「ちょ、ちょっと、ホントに、ホントに死んじゃう、死んじゃうぅ!」
「この状況でマスターに求めたのが間違いだったか。……いざとなったら令呪を使えよ、できる限りはやるけどさ」
ランサーが笑う。獣の血の香りに酔い、目を輝かせ。
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「だから、私が殺す、私が返す、突き殺せ、憑き返せ、【憑き報う(ゲイ)───」
振り絞られた槍が。無数の先端を以って一つの影に収束する。一にして無限、分裂する影、それら全てが応報の呪いによりカタチを成す。
与えられた傷を返す応報の槍。返すまでは逃さない執着の追跡者。
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「─── 死翔の槍 (ボルク)】!!!」
降り注ぐ死の槍が、時雨のようにキャスター陣営へ襲い掛かる───!
直下、戦況
123:粉砕! 玉砕! 令呪二画使用!
45678:何とか軽減するも令呪使用脱出
9:宝具最大解放でなんとか逃げのびる
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:23:33.42 ID:PF4BxMpko
- 生きれ
- 590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:35:16.42 ID:DOzQjfRv0
- キャスターがボコボコにされる回(予告回収)
- 591 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/15(火) 23:38:52.91 ID:3gZwVNfJ0
- 2:令呪二画使用で逃走
降り注ぐ槍は地形すら変えるほど。しかしその先端は敵に刺さるまで消えることはない。
何度となく降り注ぎ、致命傷を与えるまでその応報が終わることはない。
「ダメだこれは! エメラルドの癒しが間に合わない! マスター! 癪だが令呪だ、令呪を使え!」
「言われなくともそうしますぅ〜〜〜っ!!!」
赤い魔力が走り、キャスター陣営の姿が消える。残ったのは高揚を未だ宿して荒い息を吐くランサーと、完全に陥没した学園の敷地のみ。
しばらく周囲を観察しながら、ランサーはゆっくりと息を吸い込み。槍を背負うと。
「やっちまったな☆」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「というわけなんだよね」
ランサーからの報告を受け、ナギは拳を振り上げ、その拳をどこへ降ろしたものかと悩み。
「……がぁー、まあ、やっちゃったものは仕方ないんだが」
最終的にぽんっと包帯にまみれた自分の脚へ着地させた。
「いよっ、太っ腹。でもホントにゴメンねえ、まさかあんなそそられるというか我を失うようなのがいるとは思ってなくって」
「得た情報はそんだけなんだよなあ。キャスターのマスターが兎耳の女、何人か心当たりはあるけど」
「一応キャスターがアレを作れるってのは収穫でしょ。で、それを踏まえてキャスターって名乗ってるあのサーヴァントなんだけどね」
ランサーの言葉に良からぬものを感じ取ったのか、ナゼの眉が動く。
「多分、違うクラスじゃないかな」
【キャスター陣営、令呪二画消費。残り0】
【他陣営の描写を終了します……】
【三日目・夜(二ターン目)】
アサシンが部屋に帰還したので労をねぎらうことにします。
「お疲れさまでした、アサシン」
「興奮している」
……まあ、興奮もするでしょう。私もまだ動悸が少し治まりません。
「そのまま続けようと思う」
「……興奮しているので、その興奮を残したまま次の行動に移りたい、ということですね?」
「そうだな」
悪くない提案です。ただ、流石にライダーやセイバーの下へ再度向かうのは危険でしょう。
明日のランサーの一件もありますし、連戦になる可能性もありますから、少し慎重になってもいいのかもしれません。
直下、何をしますか? 【三日目・夜(二ターン目)】
1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/七瀬)
5:襲撃 (対象:ライダー)
6:自由安価
- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:42:37.68 ID:poCUxe4Ho
- 4ランサー
多分大丈夫だよね?
- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:43:15.68 ID:b7/BWvEVo
- 3
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:45:31.50 ID:PF4BxMpko
- キャスター達と接触できれば情報聴いたり、弱ってるところで組んだりできそうだがな
- 595 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/15(火) 23:47:46.19 ID:3gZwVNfJ0
- 4:ランサーの偵察
やはり目下の問題はランサー。その情報を集めないことにはにっちもさっちもいきません。
「アサシン、ランサーに絞っての偵察は可能ですか?」
「やってみないと分からないが……」
確かにそうですが、先日戦ったときに霊基のパターンはある程度把握できています。
何も対象がない状態でやるよりはよほどマシな結果があるでしょう。ここはアサシンの動きにも期待しましょう。
「やってから考えるとしませんか?」
「確かにそれはそうだ。ランサーの捜索だな、了解した」
直下、ランサー発見判定【ランサー大暴れ】+1
123:見つからず
456:見つけた
789:さっきの戦闘から見てた
- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:49:22.15 ID:aOE5eWc7o
- うーむ
- 597 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 23:49:32.68 ID:PF4BxMpko
- ちょっと足りん…
- 598 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/15(火) 23:59:14.13 ID:3gZwVNfJ0
- 6:見つけたぞ
しばらくしてからアサシンの報告が飛んできました。
『確認できた。おそらくどこかの陣営と戦闘を終えたらしくマスターと会話している』
「マスターと? そして戦闘を終えた?」
『ああ』
戦闘、ですか。その跡を探ってもいいですが、このまま監視させるのも一つですね。
その前に確認しておきたいことですが。
「マスターの容姿等は分かりますか?」
『怪我をしているな、包帯を巻いている』
なるほど……、先ほど言っていた戦闘に巻き込まれたのでしょうか。
『あと、自分をナイフで傷つけている』
「それはマスターじゃなくて生贄か何かでは?」
……いえ、黒魔術、ウィッチクラフト等なら有り得ますか、ね?
『包帯で拘束を始めた』
「アブノーマルなプレイでなくて!?」
『そうなのか?』
傷まみれで自傷行為しつつ拘束を始めると、その単語だけ聞けば大体誰でも同じ反応すると思いますよ!?
『苦行とかあるだろう、魔術師ならそういう可能性もあるのでは』
「ぬ」
……アサシンにまともなことを言われてしまいましたね。……しかし、包帯にまみれて自らを傷つける生徒?
直下、5以上でナゼを知っている。4以下で心当たりなし
- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:00:13.41 ID:gVM2CSsko
- むん
- 600 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/16(水) 00:09:21.53 ID:eIjS4tbD0
- 1:知らねえ
……知りません。私は曲がりなりにも知られてる方だという自覚はあるのですが。
それもこれも友人や知人というのを作ってこなかったからで、……正直なところこの学園に来るので精一杯でしたし。
……まあ、知らないのは仕方がありません。今はどう動くかです。
「……奇襲をかけることは」
『できるとは思う。だが』
「言いたいことは分かっています。再戦の契約を結んでいる以上、ここで戦闘を行った場合なんらかのペナルティがある可能性がある」
契約に規定はされていませんでしたが、"再戦"という約束である以上、これ以外の場で行うのは危険でしょう。
『直接姿を見せようか?』
「それは……、ああ、アリなのかもしれませんね」
一瞬バカげたことを、と思いましたが。先ほどの契約は相手側にも向けられる。となると、ここで姿を見せても戦闘にはならないでしょう。
むしろ、ランサーが戦った、という相手の情報を得られるかもしれません。
「あとはそのまま気配遮断で情報を漏らすのを待つか」
『あるいはランサーの戦った跡地くらいなら今から向かえるだろう』
それもアリですね。……さて、どうしましょうか。
00:12より多数決。先に二票。00:20までに集まらなかった場合は集まった分からランダム
1:奇襲をかける (ペナルティ可能性高)
2:姿を見せ直接コミュ
3:そのまま情報を抜く
4:戦闘跡地へ向かう
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:15:21.85 ID:MvNxH393o
- 2
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:15:46.63 ID:7eCCM99/o
- 4
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:17:05.68 ID:ihCC6Fu40
- 4
- 604 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/16(水) 00:17:34.24 ID:eIjS4tbD0
- 4:戦闘跡地へ向かう
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
- 605 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/16(水) 00:18:22.15 ID:eIjS4tbD0
- 【再開はおそらく金曜日の同じくらいになると思います】
- 606 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:21:19.72 ID:MvNxH393o
- 乙です
- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:26:02.20 ID:+GvTglPGo
- おつ
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:57:52.40 ID:ihCC6Fu40
- 乙
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 01:36:45.39 ID:T1ap0ueJo
- 乙
ランサーの槍ゲイボルグかぁ……そりゃ見てわかんない?って言うわな
- 610 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 22:26:35.59 ID:aY94mYmQ0
- 【22:35くらいから再開できれば】
- 611 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 22:35:29.20 ID:aY94mYmQ0
- 【再開】
アサシンの気配遮断は高いレベルです。獣の因子と亡霊の要素を持ち合わせているからでしょう。
しかし、それを以っても出るかどうか分からない情報をただ待つというのもそれはそれで。
時間があれば許される策かもしれませんが、正直なところ今は時間が惜しい。ならば、手がかりを得られる可能性が高い場所へ。
「アサシン、戦闘痕の調査をお願いします」
『ああ、さっき通ったところだが』
「……ええ、もう一度。何かあなたの直感でも構いませんので気付くことがあれば」
「了解した」
……さて、何かヒントの一つでもあればいいのですが。
直下、戦闘痕での調査
12:何も発見できず
345:遭遇
6789:何らかのヒントを
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 22:38:59.45 ID:gxGlwaC90
- ん
- 613 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 22:40:16.04 ID:aY94mYmQ0
- 5:流石にどっかの陣営が気付いた模様
直下、そこにいた陣営は
1:剣
2:騎
345:狂
678:弓
9:魔
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 22:43:36.04 ID:/UnQ5nUDo
- ぬん
- 615 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 22:51:42.61 ID:aY94mYmQ0
- 4:バーサーカー
アサシンが風のように駆け、辿り着いたその場所は爆心地さながらに荒れています。
あちこちに巨大な穴が開き、まるで爆撃機の通過跡。これをランサーが? そう思ったのも束の間、むしろそこにあった巨大な影に目を奪われました。
【バーサーカーのステータスを公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:バーサーカー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:混沌・狂
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋】:B+ 【耐】:A+ 【敏】:A 【魔】:B 【幸運】:D 【宝】:B
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
┌‐┐ _ ─==ニ==─ ̄ ̄
_rヘ┐ |i:i:i:| _ ─==ニ==─ ̄ ̄
/\ <\ 、 |i:i:i:| / _ ─==ニ==─ ̄ ̄
/ 〈\_)-]∧〈 ̄\. |i:i:i:|/ _ ─==ニ==─ ̄ ̄
', ',(\|/∧\__/>--:|i:/_ ─==ニ==─ / ̄/
',┌─<)>./\_ ─==ニ==─ ̄ ̄ /i:i:i/
_r─<〉 ̄)/ ̄] 【 //ニ==─////〔/ ̄∧ ./i:i:i/
_ 「 ̄八__] |〈 〈 〈_〈_〈込「/∧ } .:./>へ// ̄〕./i:i| √\/i:i:i/
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└ ^:|_-=ニ[ |/ ./i:i/]〔 ̄``Y^[「>┘>( ̄ √i:i/i:i:i∧
「| ̄.:. ̄\ /i:i//\「]〉ィ |_/\// ̄\i:/i:i:i//∧
|:|.:/ ̄ )).: 〉 /|i:i:i:| /\.:.:.:.>-/ ̄ ̄ ̄\.:./\ /// ∧
|:|.> r ´.:〈\ {i:|i:/\ 〉/ ̄ />/( ̄| ̄) \-=ニ ̄〉i:/∧
|_ ─┴┐/ ̄ ̄\i:i:i:i:i/ ̄i:i:/\ ̄ (_|_) ',V/^ /|i:i:i:i:i:|,
乂_ ./.:./ ̄\ }rヘ─/ ̄\.\__ -=ニ ̄ V//:八i:i:i:i:i|,
寸 :(_./ ̄ 〕/.ノ「「 ̄└┬─:|\/_ -=ニ[ ̄[\ V/〔ニ=-i:i:i:i|
寸__/ / ./.:ノ込─r_ -= | ̄|.:.:.:.:.:.:.: | /∧. \v/]\i:i:iУ
「 ̄./-/--[ ̄.:.:.:.:.:.:_ -=ニ].: |.:.:.:.:.:.////ノ.:.:.]|┘|i:i:i)i:/
', ',',.:.:.: ̄[ ̄ ̄ イ .:.: |--|-=≦\ ̄ ̄] ̄v/i|i:i:i:/
. ', ',',:‐/ ̄\.:./ ̄ ∧__|/.:. ̄\\/ .\|i:i/
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|_、‐''~ ̄', \ \// /i:i:i:i:{___、‐''~.:|.{``〜、、| {__/ ( ̄ ̄``〜、、
|.:.:.:.:.:./ ̄\_ -=ニ ̄ ̄{ ̄i:i:i:i:i:i/〉─ _ -=八〕.:.:.:.:.:.:``〜、、〕: : : : :))--:``〜、、
/\:/ _、‐''~ ̄ -=ニ ̄ ̄八i:i:i:i:i:i:i: ̄[-=ニ ̄ / ̄ \:.:.:.:.:.:.:.:.\ ``〜、、(: : : : : : : : ``〜、、
AA:レッドフレーム(機動戦士カンダムSEED ASTRAY(MS・メカ))
レッドフレーム+ガーベラ・ストレート(機動戦士カンダムSEED ASTRAY(MS・メカ))
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
一本の刀を腰に佩き、佇む巨大な鎧武者。そこにあることが異質であるのに、それ以上にその肩に乗る女の姿はさらに異質。
目を奪われるように揺れる金髪、穏やかな笑みの中にはまるで深い穴のごとく吸い込まれそうな危うさを。
この陣営は、一体……!?
直下、バーサーカー陣営気付いているかどうか【気配遮断】+2【???】−1
123:待ち構えてますよ
456:気付いてるよ
789:気付いてないよ
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 22:52:41.81 ID:AqxOK/Tto
- 案
- 617 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 23:03:54.03 ID:aY94mYmQ0
- 2:待たれてました
そしてその女の目が、アサシンに向けられたのが分かります。
『見られた、ぞ?』
「ええ、見られましたね」
つまりそれは気付いているということだ。そしてこんな場所でただ単に仁王立ちをしているわけではないでしょう。
その証拠に鎧武者は腰の刀をすらりと引き抜き、その反った刀身を月明かりに輝かせた。
「────────…………」
「ええ、バーサーカー、来たわね。多分アサシンだと思うけども。間違いないかしら?」
「いかにも、俺はアサシンだ」
咎めるまでもありません。この状況でバレていないと考える方がバカ。しかし、同時にこの圧倒的なステータスを前にすると。
『逃げません?』
『俺としては戦いたい』
『私としてはリソースを削りたくないのですが……』
『そうか……、そうか……? んむ……? 何か、その前提は、おかしい気が……』
先ほどのセイバーから逃げるだけでこっちは必死だったのです。そこでこのバーサーカー。連戦で勝てると思いか?
そんな風に私たちがやり取りしているうちに女の方が小首をかしげ、目を丸めます。
「来ないのかしら? それならこっちから行くしかないのだけど……」
「────────…………!」
声も発さず鎧武者がブンと一つ刀を振りました。それだけで風が撒きあがり、アサシンの全身が僅かに揺らされます。
……どう動くにしても、時間は無いということのようですね!
23:05から直下、対バーサーカー陣営対応
1:戦闘開始
2:逃走
3:交渉
4:自由安価
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 23:11:16.45 ID:4xtEv6Jco
- 1
- 619 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 23:26:18.84 ID:aY94mYmQ0
- 1:戦闘開始!
先ほどまでと違い策はありません。ここは三十六計逃げるに如かず、当然です。
……しかしその一方で、このタイミングを逃すとこの先ランサーに迫れる可能性は非常に少ない。
それはつまり、次の夜に決定づけられている戦闘で情報的な不利を負うことになります。
ただでさえアサシンは一度ランサーに敗北している身。そう簡単に勝てる相手ではありません。
もちろん、眼前の鎧武者、先ほどの言が確かならばバーサーカー、これも十分に強い。
悩みます、あまり頭がいい方ではありませんが、むしろ胸が締め付けられるような感触ですが。
『悩むか、マスター』
「しかし時間はありません」
『なら立ち向かうしかないのだろう』
「あなたは戦いたいだけでしょう?」
『知らなかったのか!?』
知っているから言っているんです!
『もちろん、戦いたい。だがそれ以上に』
アサシンの目がバーサーカーへ向けられます。……感情のない、眼光すらも見えないその顔が、何かを察したように上がりました。
『この戦いは逃げることができない戦いだという予感がする』
……逃げることができない戦い。
「勝算は」
『俺は苦手だ』
「……私も苦手です」
『それはよかった』
「最悪というんです。……許可しましょう、ここは逃げるべき場でないとしたあなたに乗ります」
私の指示を受け取り、アサシンが笑います。
「感謝する、マスター。今ここに、再度我が救世主の威光を知らしめることができる!」
獣の因子を徐々に解放させ、アサシンの姿が獣のそれへと変わっていきます。
「来るのね。……お願い、バーサーカー」
「…………!」
鎧武者の全身から使い魔越しにも分かる程の気迫が流れ込んできます。
矢のようなそれを浴びながらも、アサシンは笑い続け。今、一歩目を踏み出しました。
【戦闘開始】
直下、戦況
12:連戦は流石に
345:ステータスの暴力
67:叫びで停止
89:素早さで翻弄
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 23:27:27.38 ID:kffmdt8Go
- か
- 621 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 23:39:35.36 ID:aY94mYmQ0
- 8:敏捷は同程度
バーサーカーの一撃は重い。それはあのステータスからも予想できることです。
故に、こちらに勝ちの目が転がるならば、それはアサシンの速度。並の人間を遥かに超える獣のそれ。
『アサシン、攻撃を一度も受けてはいけません』
『それは策か?』
『策です!』
『承知した』
言い切った方がアサシンにはよく効く。数日の付き合いで得た対アサシンコミュニケーションの一つです。
私の指示通り、バーサーカーの常識破りな速度の一閃を、寸前でかわしながらアサシンは進んでゆきます。
……いえ、ああいった命令を出しはしましたが、バーサーカーの速度も正直なところ目を疑います。
「────────ッ!!!」
振り下ろし、地面を砕いたはずの刀が、次の瞬間には脚を薙いでいる。
踏み込みの一歩があまりにも強く、まるで瞬間移動をしているかのよう。しかし、アサシンはそれに食らいついてゆきます。
「やるな! 異邦の剣士! 強敵であればこそ俺の存在は意味を増す!」
「……………………!」
アサシンの称賛を気に留める間もなく、一撃、二撃、三撃がほとんど同時に撃ち込まれます。
あわや三等分。ですがアサシンは飛び上がりつつそれを避け、刀の背に乗りバーサーカーの懐へ。
「我が救世主の威光を讃えん! ハレルヤ!」
そしてそのまま一瞬の隙を突き、弾丸のような蹴りを食らわせるのです。
直下、戦況
12:意見の齟齬
34:【???】
567:さらにもう一撃
89:さらに【我ら軍勢、餓獣の群なり】解放
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/18(金) 23:47:33.47 ID:3ocntjkbO
- あ
- 623 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/18(金) 23:57:34.45 ID:aY94mYmQ0
- 7:さらにもう一撃
「───────ゥ」
バーサーカーの影がぐらりと揺れます。鎧の銅が僅かに陥没し、アサシンの蹴りの力を物語っています。
……このチャンスを逃すわけにはいきません!
『アサシン!』
「心得た!」
体勢を乱したバーサーカーへアサシンはさらに足払いをかけ、完全にその体を傾けました。そしてその兜を掴み。
「なるほど、重いな! しかしこれもまた一つ、あの方を売った金貨に比べればなんのことはなし!」
力任せに地面へ振り下ろしました。脳天から叩きつけられたバーサーカーからは鈍い音が。
「バーサーカー、大丈夫かしら?」
「…………ッ!!!」
通常の人間なら致命傷になってもおかしくないほどのダメージを受けながら、バーサーカーは立ち上がろうとします。
まさしく怪物、まさしく化け物、ゆらりと揺れるその姿はまるで幽鬼の様で。
────しかし、幽鬼であれば聖なるものの前には力を出せません。
立ち上がるより早く、バーサーカーの視線に映るのは、月光を背に負うた獣の姿。
「【我ら軍勢、餓獣の群なり】!!!」
再度の一撃が、バーサーカーの胴へ叩き込まれます!
直下、戦況
1:【???】
234:【???】
56:【???】
789:勝利!
- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 00:04:29.67 ID:f7YWQe/O0
- あ
- 625 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/19(土) 00:06:02.98 ID:WXvpAckB0
- 7:勝利!
【ストレートに勝っちゃいましたね。というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回はおそらく月曜の同じくらいに】
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 06:45:35.44 ID:RdNpAtQI0
- 乙
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/19(土) 10:03:43.08 ID:X322cb7zo
- おつ
- 628 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 22:42:03.95 ID:pSKYrG0n0
- 【22:45から再開します】
- 629 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 22:45:35.17 ID:pSKYrG0n0
- 【再開】
アサシンの蹴撃、獣の因子を一撃に込めたその一撃が、バーサーカーの胴へ槍の如く突き刺さり。
「─────ッ!!!」
「貫くはこれ救世主の威光! 潰れるがいい、異邦の狂戦士よ!!!」
バーサーカーは手を広げ、掴もうとするように手を差し出すも、次の瞬間。
「ハレルヤ!!!」
アサシンの一撃が胴を砕き、その胸に巨大な穴を貫通させました。バーサーカーの霊基が崩壊していきます。……これは。
『……勝ちましたか? もしかして』
「うむ、奇跡の証明である!」
思わず両手をあげていました。圧倒的な勝利の快感、先ほどの逃走とは別の強者の愉悦。
相手を敗者へ貶め、叩きつけるが快感。……いえ、いえ、いえ、これに呑まれてはいけません。これは私の嫌悪すべきもの。
私は勝者でなくともいいのです、私はただ、生き残ることができれば、次に繋げることができれば。
……ともかく、今はバーサーカーを倒したという事実、だ、け。
「あら、バーサーカー、負けちゃったのね」
バーサーカーのマスターの呼びかけに、消滅したその霊基が闇に溶け。また、緩やかに凝集し。
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. m ' {,/──‐ャ─'‐─ァ''" ,,≦>| .| ノ" ./ a .;;,. j '
=@', _,,; .ノi ミ {, }ノ / ノ-、 { c_....j,;絲m '
. ;;,. j ' . '”. マム{ ヽ .マ、____≧彡三ュ、/ ̄/ ∵ '”. `_... 鑾a
. j,;絲m ' `} ヽ⊥} ,, <三三三─ア .l ∵'” ~“.... . 濾眦此 '.
鑾a,───────二二二ム__/ ,,ア三三三三ア / .| ” , ' `_翊欟眦k' _;'”
. 濾眦/ / ィェェェェ/ // ,, チ三三三三三 { .l _,,;..;.;溺軈欟畊ma
. `_翊欟/ / l;;;l ./ ./ミ/ }三三三三三三三三三三}ェ.| .;;m;;. .∵'” ~; 襖欟驂‰ ,
. _,,;..;.;溺 / ./ l;;;;} /ノ三三三三三三三三ア ヽ三三三ア三.l.. “'a' ’. 瀘軈駄a
.. ∵'” ~; / / l;;;;;,,チ三三三三三三三三三三ムチ三三ア三ア .{-─''"ヽ 灑欟畊%” ,
... { / ,, チ三三三三三三三チ≡マ三三三三/ / ト、 ヽ ,, ェ≦ア───灘軈欟駄....”,
. .l ,,イ三三三三三三三三三三{ / ̄}.}三三/ { } ` ̄ ̄ ヽ ,,ェ≦彡ア ~. 繍蠶軈蠶畊 ‰
.... '_.;灘 \ィ三三三三三三三ア ̄__二二二 }.}三三 ヽ l } `─≦彡 ,, -< ̄ ̄ム蠶軈蠶刪ma
..... ~. 繍蠶軈蠶マ { ノノ三三三 {二二≧、 { ,, -< ム軈蠶欟畊 .“%”
`_翊軈蠶軈 ィェ ィェェェェェェェェェェマヘ、___,,≦三三三三三≧ュ 〉─< / ̄ ̄マ軈蠶欟刪a
.. ~“瀟軈蠶軈 マlム マ三三三三三マ三三三三三三三三三三三三三 { ,, >イ`'c灘軈蠶欟刪‰ ∵'”
....'_.灘軈蠶軈蠶マlム マ三三三三三三マ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 { ,,> ''" マ ~“瀟軈蠶軈刪メ@∵'”
「──────ゥ」
- 630 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 22:46:38.22 ID:pSKYrG0n0
- バーサーカーがまた、姿を現しました。……蘇生宝具!?
「ええ、気付いていると思うけど。バーサーカーは影武者を身代わりにして蘇られるの」
◆『大八幡新皇』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 6/6
バーサーカーの鉄身伝説と七人の影武者の逸話が宝具になったもの。
怨念が体を覆い鋼鉄の硬さを持つ鎧となっている。ただし???は例外である。
その体はBランク以下の物理攻撃と魔術、Cランク以下の宝具を無効化する。
またBランク以上の宝具も怨念で影武者を作りだし六回までなら無効化することが出来る。
Aランク以上の宝具でなら一回に複数の影武者を消費させることが可能である。
「ふむ、つまり6回まで俺は伝道可能というわけか」
『ふざけたこと抜かしてはいけませんよ? アレは初手でこっちの手札が分からないからこそ成立したもの、この状況では』
あと実質6回は殆ど不可能に近い……!!!
しかし、私たちにバーサーカーのマスターはにこにこと微笑んでいるだけで、バーサーカーも攻撃を仕掛けては来ません。
何かの罠かとも思いましたが、相手の顔に悪意は感じられない。……何の考えがあって。
「あなたたちが強いのは分かったわ、少し、お話がしたいのだけれども」
「話、……あまり得意ではない」
「安心して、私もそんなに上手じゃないわ。もちろんバーサーカーもね」
それは見れば分かりますが……。アサシンが私の指示を待っています。……これ以上の戦闘は不可能、離脱か会話かということになりますが。
直下
1:逃走
2:コミュ
3:自由安価
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:47:40.11 ID:YK3cl86e0
- 1
- 632 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 22:56:02.60 ID:pSKYrG0n0
- 1:逃走
……正直この相手を信じるというのは危険でしょう。
今はまだバーサーカーの蘇生も完全には終了していない。ランサーの情報は惜しいですが、今は安全を確保するべきです。
『逃げましょう、アサシン』
「む。……どうしてもか?」
「あら、逃げるの? 美味しいお茶菓子も用意しているけど」
「とのことだが」
それは誘拐の常套句ですよ? 情緒が小学生ですよね?
『どうしても逃げます』
「そうか。……すまない、折角の厚意を」
「いえいえ、仕方がないわ。試すような真似をしたこっちが悪いのだもの」
「では」
アサシンがその場を離脱します。後を追ってくる気配は……、ない。
ホッと胸を撫でおろします。ランサーの情報が全く手に入らなかったのは残念でしたが、あのバーサーカーの存在を気付けただけでも上等でしょう。
……しかし、剣騎同盟にあのバーサーカー、かなり囲い込まれているような印象がありますね。
私たちもどこかの陣営と組む必要があるかもしれませんね。……そういえば。
直下、バーサーカーのマスターに心当たりは?
12345678:ないよ
9:あるよ
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 22:58:22.10 ID:YK3cl86e0
- へい
- 634 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 23:03:16.78 ID:pSKYrG0n0
- 0:特殊判定
___
// ___\``〜、、
/ /二二二二-_ \ \
/ /二  ̄ ̄ ヽ-|
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|||、从 |ハ /|/| | | | |
|||ミ==\|ー==彳| | | | |
||:. | | | ∧ \
\ \ ー ′ .イ / / / |
\ヽ>‐r< ≦イイ}/.! | |
| |´ /,| _/ 人 | | |
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〉 /:::-/ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ::| ≧=- _
/ /:::::-|=赤牛=.{ }\ /} ̄ ̄ ̄\ \
/ {::::::ニハ_____乂__ノ `'|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ 八:::ニ{..{-└―――`ー―_|__________}
/丶 ./ }::ニ{..{ニ_::::::::::::::::::::::::::| \
/ /⌒\ rく {..{ ̄\::::::::::::::::::::| |
/ /「 \)|  ̄ ̄ | ::::::::::::::::::| || |
/ ´ |、__つ\)\__/::::::::::::::::::::| || |
{___/ |::::::` ̄´:::::::::::::::::::::::::| || |
直下
123:別陣営からの襲撃
456:なんか別のデカい奴見つけた
789:明確に思い至る
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:06:57.36 ID:TdHA2AqFo
- あ
- 636 : ◆v.By3fESrTsY :2021/06/21(月) 23:17:12.55 ID:pSKYrG0n0
- 6:デカいの見つけた
記憶を辿ろうとする私にアサシンの声が割り込んできます。
「マスター」
『何ですか? まさかバーサーカーが追ってきましたか?』
「いや、そうではないが。何かあるぞ」
何かある? 使い魔と視線を共有しますが何もありません。
校舎の奥に広がってる造成林の一部にしか見えませんが。
『何も見えませんが』
「……そうか」
『いえ、納得しないでください。何が見えているんですか?』
「見えているというよりも、偽装されてはいるようだが……」
ふむ、アサシンの野生の勘、という奴でしょうか。案外これは軽視できません。
少なくともここに何かがあるわけですが……、少なくともそれは偽装されてるわけです。
何かその偽装を解除する方法があればいいのですが……。
……いえ? よく考えてみれば、ここはすなわち偽装するほどのものがおかれている場所。それならば、もしかしなくても。
『アサシン? 周囲に何らかの気配がしたりしません?』
直下【拠点】-1
123:感じるよ
456:感じないよ
789:感じないし分かる方法思いついたよ
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:18:44.22 ID:1EZcOIBs0
- あ
- 638 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 23:21:26.57 ID:pSKYrG0n0
- 1:いるよ
「いるな。近づいてきている気がする」
『気配遮断!!!』
「そうか!」
咄嗟に気配遮断させ、その場から退避させましたが……、果たして。
直下、果たして
123:またしても追われる身に
456:観測だけされちゃう
789:なんとか逃れる
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:23:22.37 ID:KQKzNFySo
- そい
- 640 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 23:27:34.74 ID:pSKYrG0n0
- 7:何とか逃れる
……しばらく付近を動かしましたが、とりあえず撒けたようです。
とりあえず、あの場所に何らかの陣営の拠点が存在することは確認できました。
昼の間に探ってみてもいいかもしれませんね。しかし、ランサー陣営の情報は手に入らず、ですか。仕方がありませんね。
【夜行動2ターン目を終了します……】
直下、他陣営行動
12:剣
34:魔
56:騎
789:弓
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:27:54.63 ID:YK3cl86e0
- ほい
- 642 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/21(月) 23:46:21.88 ID:pSKYrG0n0
- 3:コンマに愛されたキャスター
暗闇の中、ひんひんという押し殺したような泣き声が聞こえる。
「ひぃ〜ん、やっぱりダメだったんですぅ〜〜〜、私なんかが聖杯戦争に参加したからぁ〜〜〜」
「ゴシュジン、シャアネエッテ」
「そうだそうだ、マスターが悪い」
「テメエ、マジデホントニ……」
僕はただ事実を言っただけだぜ、と嘯くキャスター。
その手からは新たな宝石がザラザラと零れ、傍らに人の形を模したそれがゆらりと立っている。
「だがな、合成獣。正直なところ、僕が単騎で勝ち残れる可能性はかなり低くなっただろ?」
「ソレハソウ」
「幸いなのはランサーやバーサーカーを直接僕が"視た"こと、あとはこの拠点がまだどの陣営にもバレてないってくらいだが」
傍に立つ巨大な翠石をうっとりと眺めながら、地面に丸まった馨を足先でつつく。
「そうなるとやっぱりどっかの陣営と組む必要があるんじゃあないか? 泣いてばかりいないでさあ」
「で、でも、私みたいなものと組んでくれる人なんて」
「そうだなあ、僕でも君みたいな獣臭いのといっしょにはいたくない。一応これでもステイツのモダンボーイなんでね」
「ぷええぇ……」
いけしゃあしゃあと正面から暴言を吐くキャスターに、うさぎが跳び蹴りを食らわせる。
「痛いじゃあないか! 暴力は野蛮だぜ!」
「オマエ、ホントニ」
「事実を突きつけてるだけだ。そして人間ってのはその事実と向き合って立ち向かうしかないのさ。神様の奇跡なんて当てにしてられるかよ」
「オマエモソウナノカ?」
「もちろん。僕は奇跡なんて大嫌いでね。限りなく低い可能性を引いた自覚はあるが、それを奇跡と呼ばれるなんて反吐が出る」
実際に唾を吐きながら、キャスターは静かに馨を支え起こす。
「僕なんかを呼んでおいて、願いもないなんてほざいて、このまま消滅なんてのはごめんだ。マスター、とにかく動け」
「うっ、うっ、うっ、でもぉ」
「デモもストもなしだ。とりあえずこれまでに知った陣営で接触しても騙せそうなバカを探そう、合成獣、リストを寄越せ」
「ワタシタチ、ホトンドノジンエイトテキタイシテンダケドナ?」
直下、キャスター陣営接触対象
1234:弓
56789:暗
- 643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:47:26.67 ID:KQKzNFySo
- きてくれ
- 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/21(月) 23:54:45.68 ID:TlCHuaDPO
- かつてねこを推しまくった>>1ならここから同盟締結まで持っていってくれるはず
- 645 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/22(火) 00:05:08.23 ID:bsaBQ6e+0
- 7:アサシン陣営へ接触
うさぎから渡された情報をペラペラと確認し、次の瞬間地面に叩きつけた。
「本当に僕ら、大体の陣営と喧嘩してるじゃあないか!!!」
「でもそれ、キャスターが妥協したら解決したところもあるんじゃ……」
「妥協なんてするくらいなら舌を噛んで死ぬね、僕はここに作るために来てるんだから」
しれっと自分への批判を受け流し、キャスターは腕を組む。
「さて、どうしたもんかなあ。使い魔の観測する限りセイバーやライダーはどうも組む気はなさそうだ」
「ランサーとバーサーカーは敵対しちゃったし……」
「残るのはアサシンとアーチャー。どっちもあまり情報は無いが……」
うん、と頷きキャスターは指を鳴らす。
「なら、おそらく最初に僕の使い魔を見た彼女に会いに行こう。あの反応、おそらくマスターだろうしな」
「エ、ソンナンデイイノカヨ」
「もちろん、使い魔を解してだ。マスター、流石に彼女の名前くらいは知っているな? ラテン系の美人だったし、あの美貌なら有名だろ」
「え、えっと……、し、しら」
「よし知ってる! 知ってるな! 明日死に物狂いで探せよ! 僕はここで使い魔作ってるから」
馨の返事を待つことなく、それだけを一方的に宣言し、キャスターはくるりと背を向けた。
ぴえええぇ、という嘆きの声が低い天井にこだましていた。
【明日以降、キャスター陣営が接触してきます】
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回はおそらく水曜日の同じくらいに】
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 00:05:43.56 ID:9fRWcIO1o
- おつ
- 647 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/06/22(火) 02:56:21.42 ID:3nCoybOM0
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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- 648 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 22:38:59.11 ID:lnitI6IU0
- 【22:45くらいから再開します】
- 649 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 22:46:24.39 ID:lnitI6IU0
- 【再開】
【四日目・昼】
中々激動の夜でした。
といってもこちらには悪い札ばかり回ってきているわけで、このままではブタで負け。
今夜はランサーとの戦闘もありますし、この日中の自由時間は行動をしっかり考えないと。
少なくとも昨日分かっているのは、以下の通り。
・土塊七瀬はおそらくマスターである
・ランサーのマスターは包帯を巻いた生徒である
・バーサーカーのマスターは金髪の生徒である
・隠匿された何らかの建造物が存在する
先二つは比較的容易に接触ができると考えます。
後二つは、……金髪の学生は私含めそれなりにいますし、隠匿された謎の建造物も迂闊な接触は危険でしょう。
さて、どう動くべきでしょうか。
直下、何をしますか? 【四日目・昼】
1:コミュ (対象:アサシン)
2:情報収集
3:土塊七瀬に接触
4:ランサーのマスター捜索
5:バーサーカーのマスター捜索
6:隠された建造物の調査
7:生徒会へ向かう
8:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
9:自由安価
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:47:44.73 ID:E5QKMuyMo
- 3
- 651 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 22:52:38.31 ID:lnitI6IU0
- 3:土塊七瀬に接触
七瀬さんに接触してみましょうか。彼女があの場にいるということはマスターである可能性は高い。
今のところマスターが分かっていないのは、セイバー、アーチャー、ライダー、キャスター。
もしセイバーかライダーなら日中の不戦を持ち出せばいいのですし、それ以外の陣営なら上手く協力を取り付けることができるかもしれません。
「アサシン、念のため同行をお願いしますね」
『最初からその気だったぞ』
それなら結構。彼女は美化委員ですし、放課後の委員会活動を考えれば自ずといる場所は絞られるはずです。
見つけ次第その話をぶち込んで今度こそ口を割らせて見せましょう。
直下、発見したか
123:発見できず
456789:発見
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:52:58.10 ID:itGrH6uuo
- あ
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:56:19.84 ID:PY01Ua3lo
- ふっふっふ…
- 654 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 22:57:36.71 ID:lnitI6IU0
- 【何か今回特殊が出る確率高い気がしますね?】
0:特殊判定
/ ̄` ̄ ̄\
/ ./-=ニニニ-_ \
/ / ̄ | | ヽ
| | |\ | | / | |
| | lィぅxハ /ぅ=x | |
八 、〈 Vツ Vツ 〉 /|
∧ ヽ> ' ∠/./ .|
| _ -ニ-_:. `__´ ィ ム'
_ -ニニ◎ニニ_' ノ }、_| \
_ -ニニニ◎>ォ◎ニ_>く_/|:::::ト _ \
_ -ニニニニニ◎/ ´'うニニ-_:} /::::::| ∨ |
-ニニニニニ(::::)/\__/ニニニ>V:::::::::| V |
-ニニニ>''" ノニニニニ-/::|:::::|::::::::::| ∨|
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| l 〔二二二二二二二二/ / | |
| ノ//|////|////ハ'//,/\_/ | |
/////'////|//// ̄ ノ/ハ / |
//////'/////|/c(_/ / / //|///|\/ /
///////'//////|///ゝ'ゝ'ゝイ/ |///|/ハ /
直下
123:出会えないうえに日没と同時にランサーが来る
456:いたのはいたがなんか妙な気配がする
789:キャスター陣営とダブル接触
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:58:00.25 ID:3uYVeuiFo
- うほ
- 656 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 23:21:31.82 ID:lnitI6IU0
- 5:いたのはいたんだけど
いくつかの候補を辿り、ようやく発見しました。
備品倉庫になっている空き教室、掃除道具もいくつか収められていますから彼女がいるにはふさわしく、加えていい隠れ場所です。
扉に手をかけようとした瞬間、ゾワリと背中に悪寒が走りました。隠し持った頭骨もカタカタと音を立てています。
よく考えれば、この戦争のさなか、休戦の日中と言えど周囲にサーヴァントを置かないという選択肢はない。
つまり、この悪寒はおそらく七瀬さんのサーヴァントのもの。咄嗟にアサシンへ念話を飛ばします。
『アサシン、周囲に気配は感じますか?』
『おそらく殺気ではないぞ』
『? なら、なんだというのです?』
『うーん……』
わりとすっぱり話すアサシンが悩んでいます。ですが今は日中ですし、アサシンが殺気でないというのならそうなのでしょう。
大方侵入者を警戒しているだけと見ました。ならばこのチャンスを逃すのはもったいない。扉を開きます。
「七瀬さん! リュコ・コンティノアールです! 先日の件」
「……あー、最悪のタイミングで来たね」
「は?」
私の顔を見ると同時に七瀬さんが眉を顰めます。いえ、これは拒絶というより……、同情?
直後、背中に先ほどの悪寒が、さっきより明確に質量すら感じさせて……。いえ、違います、背後に、何かが。
, ―- 、, --
, < `ヽ、
/ , <::::::::::::::`:ヽ ヘ
/ /:::::::::, ====::::::::\ ヘ
,' ./::> ´ `ヽ:::ヘ ハ
i レ´ i ヽ.} i } 「ドッチャクソタイプですわ!!! 貴女!!!」
.| ヘ. { 、 ト、 ト、{ ト, i ,イ } , } } |
| .λヘヘハ从ササ- ヾリレ'ナフサリ ノ !
丿 .トヾゞ,ィ伝心、 ィ伝心 彡' |
{ゝ-くノ .ノ .ハ 乂;;タ 乂;;タ. ∧ 乂_ノ!
ゝ≠ 〉-イ .} , / ヘ`´ メ<
/ / `7 ハ ∧ ヘ¨ \. ヽ、
{/ ,イ / { ∧ ゝ、 ゝ ̄ ア .ノ .ト、 ハ ヽヘハ
У レ{ { トゝ、ヽ ナ __i> 、 イ ノノ)}∧ }リ ツ
`ゝトヘ、ト(ヽトゝ| ̄廴rt≧.≦rhつ从ノ }ノ )ノ
rヒx__,=.L___L=.L イ
___ , <ヽ`ー{ { } Yノ}- 、 __
⊂ニ孑 ,´>< | λ j | > カ-ュsz___
ヽ{ }乙カつi イ ノ ト、 __ is‐‐t-カT⌒ゞ
{ { ' |乙カ个z、 / { | ハ乙 { } | ノ | ノ
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:22:44.37 ID:3uYVeuiFo
- ええ…
- 658 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 23:28:25.64 ID:lnitI6IU0
- 突然現れた女性が私を抱きしめてきます。攻撃かと思いましたがこれは違います。なんというか、絞めるというよりは、抱き着かれているような……。
いや、うなじのあたりをめちゃくちゃ深く嗅がれて、いや、な、舐めてませんかコレ!? あ、手が変な場所に……!?
「顔は百点! 所作も百点! 加えてその気丈そうな中にどこか臆病さも備えた可愛らしさは五億点! もう私が手に入れるために生まれたような女性ですわね!!!」
「え、な、何ですかコレ!? あ、ダメ、そんなとこを触ろうと、メッチャ力強い!?」
「う、うへへ、私これでもローマ一の将ですので並の女性で外せるとは思わないことですわね。それにしてもその物言いもまた王妃を彷彿とさせて」
「ちょっと待ってください!? 完璧に現代の倫理規範に照らし合わせてダメな人では!? いえ、人の性的嗜好は人それぞれですが! 私はあくまでもヘテロで」
「安心してください、私はレズビアン寄りのバイセクシャルですわ!」
何処に安心する要素がありますかそれ!? そもそも、性的嗜好以前に同意のない行為は、うわ、息遣いが本気です!
「ローマでは略奪愛など常識なので!!! いえ、むしろいっぺん私のものになってから寝取られていただくのが最高なのですけれど! ぐへへ!」
「倒錯しすぎじゃありませんか!? 本当に引きはがせないのですけど!? 七瀬さん!? 助けてください!」
私のもう恥も外聞もない悲鳴に、そこまで頭を抱えていた七瀬さんがやにわに立ち上がり。
「やっぱアンタ王妃もそういう目で見てたんじゃないの、アーチャー」
「だってあんな魅力的な女性がいるのがいけないんですわ! でも皇帝の后なのであれは疑似的な寝取りとも解釈できますわね!」
「問答無用!」
抱き着いてきた女性、アーチャーの頭に拳骨を食らわせたのでした。
【アーチャーのステータスを公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:アーチャー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━━━━━┻━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋】:C 【耐】:C 【敏】:C 【魔】:D 【運】:E 【宝】:B+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
、 __ x‐=‐ 、
= 、 |∧ / `´ \
\ \.|ニハ / . ─── 、\ ヽ
\_ヽ二| / / /: : : : : : : : : : : : : : ', ヽ
 ̄∨ヽ / //: : > ´ ̄ ̄ ` <: | ハ
∨//〇 . |: : :/ | |
∨─、/ > . | |/ W | /l/ ∠∨| / |
', ` <///> | |、 ヽ\{ 、\ lV 才´ _ | / 八
', ` <///>| ∧ ヽ{ __` ヽ{ rf爪_)ヽ|/ソ \_ ノ
', ` <∨ ミ 〃んハ 辷 ソ | | | \イ
', ゝ三 辷ソ | l ゝ─イ `ヽ
', .人 |∧ l |∧ ヽ/ `ヽ\
', .ゝ二 // ∧ __ / \ ヽ | |/
', / ゝ‐イ 、  ̄ イ } / | | ∧/
', / / .| > . / | リ | /从|
', | | | .|/ | | | |≧ イ=、f ̄|、|/从//
',. \{∨ヽ/\/ヽ从/f ̄fヽ-| | | ./
. ', マヽ |\|\∧∧∧ .〉イ7─/⌒|二二l__
', \\ | | | | |/ / / .| ,ィ丶__r=r─r 、
', |> 、\ヽ> ´ ̄/ .| ./ /_r─、_ / | ___/
', ',  ̄ .|:.:.:.:.:.:/ |/ / | ./ . -‐=ニ三三三ヘ
', >───|:.:.:.:/ / ./|_.-=ニ三三三三三三三三|
', /.三三三 .|:.:./ / |三三三三三三三三ニ=‐"|
\/ ̄ `ヽ.|:/ _ r─‐、/ .|三三三/l ̄`ヽ>" .|
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AA:ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア (テイルズ・オブ・ジ・アビス)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【クラススキル】
◆対魔力:E
魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
◆単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
【以下、詳細不明……】
- 659 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 23:37:15.25 ID:lnitI6IU0
- 拳骨の一撃でようやく落ち着いたアーチャー。そのまま問答無用に七瀬さんに正座させられ、大人しく従っています。
しかし、未だに私にねっとりした視線を送ってきます。……これは冗談抜きで危ないのかもしれません。
「アーチャーが迷惑かけたわね」
「ええ、まったく」
こればかりは一切の遠慮がいらないのが喜ばしいことですね。
「昨日、最初にアンタが来た時から騒ぎ出してね……。流石にまずいと思ったからその場は逃げたんだけど」
「ああ、昨日のはそういう……」
「でもまあ、正面から来られるとは思わなかったから油断してた。本当にゴメン」
「ええ、私も警告されてたのに従わなかったのが悪いのでお相子ということで」
「落ち込んだ顔も可愛い! 私の前で寝取られてほしい! 私は縛られておきますので!」
もう一発の拳固が飛び、七瀬さんが話を仕切り直します。
「プライベートだけだから、戦争になればマシなんだけどね……。で、わざわざ私に話しかけてきたってことは」
「ええ、知っていると思いますが私も聖杯戦争の参加者です」
「……でしょうね。で、何の用? といっても、思いつくのは情報の交換か、それとも何らかの協力体制を組みたいかってとこでしょうけど」
ええ、そうですね。とりあえず、現在の状況的に敵に回すべきではないでしょうし……。
23:40から直下、土塊とのコミュ内容
1:情報交換(出せる情報を併記)
2:同盟の申し込み
3:自由安価
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:45:10.32 ID:PY01Ua3lo
- 1
- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:47:26.67 ID:4O5opyUxO
- 2
- 662 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/23(水) 23:54:03.55 ID:lnitI6IU0
- 1:情報交換
ただ、味方と認識するのも……。
「うぅ……、正座、私の文化にはないものですのに……、マスターのいけず……、こんな好みの女性を前に……、うぅ……」
「喜んでるのは分かってるから少し黙ってて」
「うぅ……、放置プレイ……、これはこれでまた、キツさが徐々に快感に……」
「生きてるだけで幸せそうですね……」
このドロッとした粘性の視線を受け続けるというのは厳しいものが……。
「とりあえず情報を交換しておきたいのですが、色々と相談したいこともありますし」
「分かった、私たちもまだ今んとこ全陣営の情報が分かってるわけじゃないし」
「感謝します。ではこちらから出せる情報ですが……」
23:55から直下、どの情報を出すか。複数選択可能
1:剣騎同盟
2:宝石を軸にした謎の使い魔
3:バーサーカーの情報
4:ランサーの情報
5:ライダーの情報
6:セイバーの情報
7:アサシンの情報
8:隠匿された何か
9:自由安価
10:上記全部
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:58:43.50 ID:4O5opyUxO
- 12356
- 664 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 00:01:18.64 ID:Vy5pslDc0
- >>663
【というわけでちょっと早いですが今夜はここまで。お疲れさまでした】
【次回は明日の同じくらいにやりますね、多分。もしかしたらアーチャーとかランサーとかの真名当てするかもしれません】
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 16:39:40.33 ID:qykGnOQco
- 乙
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 18:12:25.37 ID:1i0EkuTgo
- 乙
ランサーとアーチャーの真名当てなー
ランサーはケルト出身でゲッシュ結べる立場、あとはゲイボルグ使い(こっちはメタ情報だけど)
アーチャーはローマ系で女癖が悪い(TS鯖っぽい?)
- 667 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 22:32:42.18 ID:Vy5pslDc0
- 【22:45ごろから再開しますね】
- 668 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 22:47:23.62 ID:Vy5pslDc0
- 【再開】
とりあえず、アサシンを除くサーヴァントの情報は出しておきましょう。
ほとんどステータス程度しか分かっていませんし、こちらの不利になることはないはずです。
「ふうん、セイバーとライダー、バーサーカーの情報ねえ」
「あとは特筆すべきこととして、セイバーとライダーは同盟状態にあります」
これは相手の譲歩を引き出すために必要な情報でしょう。
「加えて、どうやら宝石を主体とした使い魔が行動しているらしいという情報を確認しています」
「なるほど、そっちの出せる情報はそれだけってことね」
「……ええ、何かお気に召すものはありましたか?」
直下、アーチャー陣営反応【多数開帳】+1
123:大体は知ってたわ
456:剣騎同盟に反応
789:情報提供に感謝
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:50:29.38 ID:xnFapwxUO
- あ
- 670 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 22:59:14.21 ID:Vy5pslDc0
- 9:普通に感謝
ぶすっと私を睨みつけ、七瀬さんは頷きました。
「正直助かった、これだけの情報は私たちだけじゃムリ」
「……それなら良かったです」
ほっとしました。ここで知っているとでも言われたらこっちは情報を開示しただけの間抜けになります。
「もちろん、これだけの話をしてもらったからには返させてもらう」
「案外しっかりしているんですね」
「タダより高いものはないから。一応こっちも出せる情報は出すけど、何か知りたいことはある?」
「そうですね……」
この状況なら多少吹っ掛けても大丈夫でしょう。ただ、問題は相手がその情報を持っているか、ですね。
23:00から直下、聞いておきたい情報
1:ランサーに関して
2:謎の使い魔に関して
3:自由安価
- 671 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 22:59:58.93 ID:Vy5pslDc0
- 【追記:確実に聞いておきたい情報なので、コンマ次第では追加情報も発生します】
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:03:53.78 ID:SRAHpK53o
- 1
- 673 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 23:06:38.26 ID:Vy5pslDc0
- 1:ランサーに関して
これだけは聞いておきたい、という情報はやはり一つ。
……わざわざ聞くというのは何かしらの情報を与えることになりかねませんが。
「ランサーについての情報を持っていませんか?」
「ランサー? そうね……」
直下、ランサーに関しての情報【情報開示】+1
123:そんなに持ってないな
456:スキルくらいは掴んでいる
789:宝具名までしっかりと
- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:07:47.04 ID:NnEtmTGYo
- へい
- 675 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 23:21:09.27 ID:Vy5pslDc0
- 5:スキルくらいはつかんでる
七瀬さんが正座したアーチャーに目をやります。……そっちに振るんですか?
「そうですわね、昨夜の戦闘、私も直前に気付いたので正確には分かりかねますが……」
「正確じゃなくてもいいわよ」
「では私の憶測も挟みますが、ご了承を。まず、ランサーの攻撃は基本的に影を用いていました」
……公私を分ける、という七瀬さんの言葉は嘘ではなかったようですね。
先ほどまでの変質的な態度はどこへやら、アーチャーは冷静な戦士の顔になってつらつらと説明してくれます。
「あの影はおそらく、霊装の一種かと考えます。宝具までは把握できませんでしたが、攻撃痕に残る魔力を見る限り強い呪術を纏わせていたのでしょう」
◆『死棘の影(???)』
???を模した「影」。分裂も可能。
武器としても使える、呪術によって自動で報復を為す魔術礼装。
「なるほど、呪術を乗せた影の槍、ということですね?」
「ええ、加えてアレは私の知る大系にある術ではありませんでしたわ。魔術師ではないので精査はしかねますが、もう少し原始的な……」
「私はドルイド系の呪術じゃないかと思ってる。その中でも特に報復、つまりは相手の攻撃に反応した感応的な呪術だと」
ドルイド系、ということはケルト人に関連しているということでしょうか。となるとランサーの出自は……。
- 676 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 23:33:50.85 ID:Vy5pslDc0
- 「ケルト神話に関連するサーヴァントでしょうか?」
「私も同じ結論に達しています。それに加え、私が見た限り、ランサーの攻撃……、戦闘の癖とでも呼ぶべきものですが、相手に対応して変化していると感じましたわ」
「柔軟に戦闘パターンを変えられると?」
私の言葉にアーチャーは少し悩んでから首を振ります。
「それ以上のものかと。おそらくランサーは、相手の持つスキル等を見透かしていると考えます」
「……! こっちの出す手が分かるということでしょうか」
「いえ、そういった未来視、予知の類ではなく、相手のスキルを見たうえで、汎用的なスキルを選び、即興的に自分のものにしているのでしょう」
……! それは、見切りの可能なスキルに対し、それを無効化するスキルを得られる、ということ。
おそらく以前の戦いにおいても、アサシンの持つ獣の因子に対応したスキルを得て戦っていたのでしょう。
つまりは相手のスキルに対応して、相性のいいスキルを選べるということではないですか!
◆魔除けの智慧:A+
???と渡り合うための知恵。
相手の能力を見抜き、英雄独自のものを除く多くのスキルをB〜Aランクの習熟度で使い分ける能力。
「もっとも、それを即座に選び取れる戦闘センス、経験、勘が必要なわけですし、そのスキルこそがランサーの強力さを物語るわけでもありますわね」
現状、ランサーの脅威としては、攻撃に対する自動防衛に加え、相手側が必ず有利なスキル構成で挑んでくるということにあるわけですか。
……ならば、それに対応するには。かなり選択肢は限られますし、その選択肢も厳しいものになってくる。要するに。
「応報の呪いを突破し、スキルや宝具に頼らない純粋なフィジカルが求められる、ということでしょうね」
「ええ、それが1つ。もう1つは個人のスキルではなく戦場や戦闘法を変えることで有利な状況に追い込むことですが」
「それだけの戦闘センスを持つ相手ならどんな状況でも対応しかねないでしょうね」
七瀬さんの言う通り。特にアサシンにそんな芸当ができるとは思いません。……そうなれば、今夜の戦闘は。
『俺が純粋に殴り勝てばいいということだな』
……そういうことに、なってしまうのですね?
ため息が出ます。まったくもって、勝てる可能性が低い綱渡りばかりを続けているような気がしてなりません。
「あとはせめて宝具さえ分かればいいのですが」
「それに関しては申し訳ありませんわ。確認は取れていませんの。せめて真名でも分かれば参考になるかもしれませんが」
ランサーの真名……。おそらくはケルト神話に関係するサーヴァントであり、呪術を始めとして戦闘センスに秀でている女性の英霊。いったい、なんでしょうか……?
↓3まで、ランサーの真名判定。 23:38まで
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:36:24.53 ID:LIEAWU0eo
- モリガン
- 678 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 23:38:53.48 ID:Vy5pslDc0
- 【ここまで】
- 679 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 23:43:30.72 ID:Vy5pslDc0
- 【正解者なし】
……ううむ、あまり他の魔術体系には詳しくないんですよね。
私の魔術体系は唯一無二なので、要するに魔術全般に詳しくないということになるわけですが。
「……じゅるり」
「変態的な事を考えているのは分かったから正座に戻りなさい」
「ひ、酷いですわ! 事実ですけれども!」
七瀬さんの言葉に粛々と正座に戻るアーチャー。
とりあえず確認したかったランサーの情報は得られました。これだけでも十分なのでしょうけど……。
直下、コミュ継続するか
12:これにて打ち止め
34:宝石の使い魔に関して
56:剣騎同盟に関して
789:どっちもの話
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:44:45.21 ID:h4sh7l3No
- 頼んだ
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:44:49.25 ID:Gx4TYW7wO
- ぬん
- 682 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/24(木) 23:56:06.10 ID:Vy5pslDc0
- 1:これにて!
……とりあえず、これ以上この場にいては本気で貞操の危機を感じるのでここで退散しましょう。
「ありがとうございました、それではまた、夜に」
「……ん、夜に」
アーチャーに背を見せない様にしつつ部屋を出ます。扉を閉めようとした私に七瀬さんが声をかけてきました。
「コンティノアール、基本的に私は昼間ここか、生徒会室にいるから」
「……え?」
「鈍いですわね、そういうところも魅力、あばたもえくぼ、マスターはつまり、何か話すことがあればいつでも訪ねろと言って」
「アーチャー」
「はいはい、お口チャックしますわ。私も歓迎しますので、いつでもお出でください、……ええ、それはもうくんずほぐれつぬっちょぬっちょに」
扉を即座に閉めました。教室のガラス越しに手をひらひらと振ってくれる七瀬さん。なんとなく私も手を振り返し、廊下を進みます。
『よかったな、マスター』
「何がよかったというんですか?」
『む? よくないのか?』
「……ホントに話が?み合いませんよね」
……七瀬さんは聖杯戦争における敵であり、いつかは戦う存在。……でも、なんだか少しだけ、嬉しくなってしまいました。
【アーチャー陣営との関係が良好になりました】
【昼行動時、アーチャー陣営と確実にコミュニケーションを取れるようになりました】
【昼行動を終了します……】
直下、他陣営行動
12:剣
34:騎
56:狂
7:槍
89:魔
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:59:29.39 ID:2fn8oS6Mo
- ぬ
- 684 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/25(金) 00:02:22.16 ID:u/FFUnxp0
- 9:魔
【というわけで今夜はここまで。お疲れさまでした】
【次回、キャスター陣営との接触。おそらく日曜日の同じくらいになるかと思います】
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 01:34:28.37 ID:wXzvzXH5o
- 乙
ようやく有効的な陣営ができた
- 686 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/27(日) 22:40:51.68 ID:kFikIgt60
- 【22:45くらいから再開しますね】
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 22:41:46.14 ID:M69nPkvLo
- yes
- 688 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/27(日) 22:45:23.84 ID:kFikIgt60
- 【再開】
七瀬さんの元を去り、そろそろ自室で今夜の準備を始めようかと考えていた時。
『マスター、誰かが追ってきている』
飛んできたのはアサシンからの警告。まったくもって、今日はそういう日の様です。
『同じクラスの方々や先生ではなくて?』
『いや、違う』
『ふむ、ならばおそらく敵ですね。私には声をかけてくれる友人などいませんし』
『そうか、ならば振り向いてやれ』
『は?』
何故追手に振り向く必要が? 一瞬思考の隙間に落ちた私へ、背後からぽてぽてと近づく音が聞こえ。
「や、やーっ!」
私の袖をむんずと掴む兎耳の女学生。それなりの力なので若干の強化をかけて抵抗します。
私を引きずれないことに気が付いたのか、女学生は全身を小動物のように振るわせて。
「すいません……、すいません……、私なんかがぁ……」
突然泣き始めたのでした。……とりあえず、人に見られて変な噂が立つ前に人気のない場所へ移動しましょうか。
直下、兎耳娘を知っているか。5以上で知っている
- 689 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/27(日) 23:00:19.12 ID:kFikIgt60
- 【15分経過なので自動進行】
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:02:21.52 ID:xbZLDgdAo
- おっと見逃してた
- 691 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/27(日) 23:17:10.18 ID:kFikIgt60
- 2:知らない
校舎裏にとりあえず引っ張っていき、べそべそ泣く兎耳の女学生をなだめています。
「何で泣いているんですか、まずそこが分からなければどうしようもないんですよ」
「ぷぇ、ぷぇ、……それはぁ、あなたを攫って来いって言われてたのに失敗しちゃったからぁ」
「……何故、私を攫おうと?」
物騒な言葉ですが、こんな人間を刺客に選ぶ相手が本気であった可能性は低いでしょう。
なら、その理由を尋ねるべきではないか、そう判断した私の背後で。
「ヌッ!」
「チッ!」
アサシンが突如出現した影の一撃を斥けました。影は器用に飛び跳ねると赤い目で私たちをじっと見つめます。
大まかに人の形を模したそれのことは私もよく知っています。この学園において魔術の実験動物として世代を重ねた人工生命体。
【加工生体】
魔術的な実験や、儀式の生け贄にするために作られた人工生命。
人であることを維持できる範囲でかなり広範に手を加えられている。
無茶な扱いをしても壊れず、少ない食料でも長期間生存でき、広域な魔術に適性を示す。
学生は便宜的に"うさぎ"と呼んでいるその異形。これを飼いならしているということは。
「"いきもの係"なんですね、貴女は」
「はいぃ……、毛野原馨と申しますぅ……」
"いきもの係"、この合成生物を世話するために任命される係であり、一般的には完璧な汚れ仕事。
要するに、嫌われ者、鼻つまみ者、もしくは、"価値のない役立たず"に押し付けられる仕事です。
私のそんな考えを察したのか、毛野原はうゆうゆと愚図り出し、逆にうさぎは赤い目を閉じため息を吐きました。
「アノキシュウニキヅクッテコトハ、ヤッパアンタマスターカヨ」
「……! 驚きましたね」
「ウサギガコンナニシャベルコトニ、カ? マアナ、ソコノゴジュシンガアンマリニモアンマリナモンデ、ナ」
「む、マスター、これはアレか? 三ツ口の女の例えか?」
違うのですけれど、話がややこしくなるので無視します。どうやら敵意はないようで、アサシンも構えを解きました。
「……それで? "いきもの係"とそのペットが何の御用ですか?」
「ワカッテンダロ?」
「おそらくは。しかし、そちらの口から聞いておきたい」
「キャスターに協力してくださぁぃ」
……キャスター。やはり、彼女たちもマスター。しかし、協力とは?
「ハァ……、マァ、ツイテコイヨ。キャスターガマッテル」
呆れたように私たちに背を向け、うさぎは進んでゆきます。罠かとは思いましたがアサシンに目をやると軽く首を振ります。
……私にしがみついて泣いている毛野原をこのまま放っておくのも厄介ですしね。
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:22:27.58 ID:oUKPrLYU0
- >>1「ケモじゃないと○けない」
- 693 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/27(日) 23:29:42.89 ID:kFikIgt60
- うさぎに先行されて進んだのは、学内にぽっかりと空いた穴。
隠れるように空けられたそれは、どうやら学園中に張り巡らされているようで。
「……うさぎ、これはあなたが?」
「イイヤ、ゴシュジンダ」
「貴女が?」
「はいぃ……、私、アナウサギの因子があるので……、癖で……」
◆無秩序なトンネル
時間を余しているときに手持ち部沙汰な彼女は、たびたび学園内の土のところどころに穴を掘り道を作っている。
いくらかは他の学生たちにも知られて抜け道や近道として使われている。
彼女もある程度は場所や経路を憶えているが、目的を以って作ったわけではないし崩れることもあるのですべてを把握はできていない。
……そういえば、小耳に挟んだことがありますね。学園内には謎の抜け道がいくつかある、とか。
それがこの兎耳の少女によるもの、というわけですか。なるほど。
「ソラ、ツイタゾ」
うさぎの先導でトンネルを抜けた場所は、獣特有の独特の匂いが充満していて。
そしてその匂いに似つかわしくないほど、緑色の煌きで溢れんばかりに輝いていました。この輝き、どこかで覚えがあります。
「飼育小屋ですね、そこを魔術で拡充しているというわけですか。……この光は」
「エメラルドだよ、レディ」
私の疑問に答えたのは、緑色に輝くその中心で脚を組んで座る男。アサシンが警戒したのかスッと構えを取ります。
「……キャスター、ですね?」
「ようこそ! この僕のギャラリーへ! この輝き、購入する気はあるかい?」
【キャスターのステータスを公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:キャスター
┣━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:混沌・善
┣━━━━━━━┳━━━━┻━━┳━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:E 【耐久】:C 【敏捷】:E 【魔力】:C+ 【幸運】:B 【宝具】:B
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ニニニ/{ニニニニニハ二 |_| {{ニ=| !|二二 >'´二二ニニ≧o。
ニニハ:.:゚。ニニニニニヽニニニ}}ニ└‐┘≫'゙´ニニニニニニニニニ≧=‐-
ニニニ゚。:.∨二二二二 ≧=‐----‐=≦二二二二ニニニニニニニニニニ
代理AA:花京院典明(ジョジョの奇妙な冒険/3部)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
- 694 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/27(日) 23:48:05.30 ID:kFikIgt60
- ……ステータスとしては魔術師のクラス相応。おそらくアサシンの敵ではありません。
となれば警戒すべきは宝具、あるいはスキル。このエメラルド、私の記憶する限りでは。
「あなたが生徒会室にいた使い魔の主だったのですね?」
「うん、そうだとも」
「否定しないのですか?」
「もちろん、アレは僕の作品だからな。作ったものを匿名で見せるなんてのはナンセンスだ」
堂々と言い切るキャスター。これは下手をすれば相手のペースに呑まれてしまいますね。とっとと確信に移りましょう。
「それで? わざわざ私たちをここへ呼んだ理由は?」
「ああ、単刀直入に言おう。同盟を組まないか?」
「……ほう?」
同盟、協力関係に付こうということでしょうか。
渡りに船ですがこのキャスター、こんな場面です、何を隠しているか分かったモノではありません。
「何故私たちと同盟を結ぼうと?」
「正直な話をしていいか? 誰でもいいんだよ、別に」
「俺が言うセリフではないが、それはいいのか?」
まったく。悪びれもせずにキャスターは手をふらふらと振り。
「僕は卑怯なことが嫌いでね。バーサーカーとは決裂したし、ランサーとは馬が合わない。セイバーとライダーの話は知っている」
「消去法で私たちに?」
「そういうことだ、一応僕の作品を見てくれたわけでもあるし、とっかかりとしては十分」
「同盟するメリットはあるのですか?」
あちら側から申し出るということはおそらく切羽詰まった状況。ただ守られるための同盟ならば受ける必要はありません。
「メリットか、それならある。マスター、アレを持ってこい」
「はいぃ!」
完璧に主従逆転した関係を垣間見せられつつ、毛野原は両手いっぱいにそれを持って来ました。
緑色に輝く大粒のそれは、こちらから見ればまごうことなき魔力の塊でもあります。
「これは……! エメラルド……!」
「そう、使い魔の核によし、エメラルドの持つ心身の強化や肉体の癒しで戦闘にも役立つと保証するぜ」
「……これを私たちに供給すると? しかし、それではそちらの資産が目減りするのでは?」
「そこは安心してくれよ。このエメラルドはさっきも言った通り」
キャスターの袖からじゃらりと新しいエメラルドがこぼれ落ちます。
「僕が作ったもんだから」
【キャスターのスキルを公開します……】
◆大量生産:C
道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。
◆精霊の加護:EX
精霊からの祝福により、危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる能力。
高位の鉱石には精霊が宿り、それ単体で数々の魔術を記録した刻印の如く振舞うというが
フェイカーの技術は、純粋な科学によって精霊種を生み出すというありえない領域にまで至っている。
- 695 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/28(月) 00:01:07.34 ID:f7NC7R150
- ……!? 宝石を、それも魔術に使用できるほどの高純度のモノを大量生産できる、と!?
「まあ、これがバーサーカーと揉める原因になったわけだがね。さて、どうだろう? 十分なメリットだと考えるが?」
「……確かに、これの供給を得ることができるなら悪い話ではありません」
「そうだろう?」
しかし、そう安易に組んでいいものですか? アサシンに視線を向けます。
『どう考えていますか?』
『ううむ……、伝道は難しそうだな』
『いえ、そういうことではなく』
『む、違うぞマスター。本当に俺が伝道を試みようとしていると思ったのか?』
ええ、思っていましたが……。
『そうではなく、少なくともこの男は既に救われている。救われているモノには救世主は必要ない、というわけだ』
『……えー、よく分かりませんが、何かしらの芯があり、容易に動かせる相手ではない、と?』
『そうだ』
『それは善悪問わず?』
『基準による』
なるほど、こっちが協力しようがしまいが、別に気にはしないだろう、ということでしょう。
割り切っていると考えればいいですが、それは容易に敵に回りかねない陣営。この宝石作製技術が敵に動くと……。
かなり厄介でしょう。それでいくなら、一旦ここは協力するのも一つ? ランサーとの戦いやセイバーとライダーの同盟もありますし。
「悩んでいる、といったところだな。まあ、気持ちは分かる。こんな胡散臭い奴の話僕なら聞かない」
「ジカクアルンナラ、モットマジメニヤレヨ」
「やかましいぞ合成生物。……なので、もう一つここは僕の真摯さを証明してみせよう」
そう言うとキャスターはゆっくりと息を吸い。まるで役者のように胸を張り。
「僕のクラスはキャスターじゃあない。僕のクラスは」
フェイカー
「贋作者だ」
- 696 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/28(月) 00:02:22.13 ID:f7NC7R150
-
┏━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:フェイカー
┣━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┓
【真名】:??? 【属性】:混沌・善
┣━━━━━━━┳━━━━┻━━┳━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:E 【耐久】:C 【敏捷】:E 【魔力】:C+ 【幸運】:B 【宝具】:B
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
_r=ミ、r―.、___
ノ⌒ヽ:リj : //}_:_:_;ノ三ミ
/⌒ソ:ァ〈:/ : /: :/ :=ミ_:_:_:\_,
ー=ァ_:_;ノ:/-/ーlf⌒厂jハ: : : : \:_:_:_≧
/:/ :}: :( j廴j{_{__j{ }'⌒:ー=ミ、:_;ノ
(:〈 :ノ: ;ハ ` r‐茫ぅ` }: :ァ‐┐rト┬'
ソ: ://_ └く) }│}:ミ{
{:ハ( |ヽ-' /(_}}/: :{: ;ノ
乂:{ l 辷___一 / i {⌒ヽ:}_
/} { ノ/ |\:l }(_)
(_)人ー―一 イ |: : \_
___}__/ ̄ ̄}l厂 ̄ ̄\/(_)
| {匚 ̄||l| {匚 ] {
/ ̄ ̄\ー< ̄∨ ̄\⌒i ` ̄ ̄|l|  ̄´ |_
. / \l } │ } } l|\ l| / \___
/ } | | | | l l| \____|l|____/ \\__
/´ } | | | l l| (__) } | \
. { _ノ } | / l| | | }
乂_ _,ノ ノ } リ / ハ
}  ̄ ̄ ̄ { { i /__ __ / / j}_
. _ノ__/ \/ j | / \(__)______ / / 厂}
. __[__ ̄ , / / { / ̄ ̄ 、_  ̄ ̄ ̄/ / ノ ∧
/ ___/、____/ / / / ___  ̄ ニ=‐- __/ / / {___
. / ̄ ̄ // ̄ ̄\_____r‐< ̄\__〉 }_/__/___,ノ ∧
/ _,ノ { ___/ '⌒} \\ }\ _ r‐く ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄_∧
. / / ̄/ / | ̄ 入 \ ‐〉 \_}(__) =ー------=' 〉 ヽ / / /  ̄ ̄ ̄\
.j__ ィ{ / { | ___/〔_{__ノ_/\ \  ̄ ̄ ¨¨¨¨フ ′ {_l{/ // ̄ ̄ ̄\
/} |/ | | | │ | | |\_/______/ / ⌒ヽ_/ ̄ ̄ ̄ ̄ \\
/ \_,ノ l l ,レ宍く | | / イ / __/ \
/ __,ノ│ { } | | __/ / 人 ____/ __} /
_ < / ̄| |│ 人__ _人 | | _ `ー一'^´/ ∧ / //} / ̄ __>’
_ < __ノ / / |│ _廴}_l__」 | (__) / / ,ノ ∨ ̄ ̄ │ (__)_>
. / | | | l匚{ 匚}、│ /'´ ̄ / ⌒} | (__) >
_/ │ | | | \__,ノ\人| ___/ / \ ,ノ| ___/
 ̄ | { レ‐{_(___)‐┬ヘノ __(_ / / { /\|_/
} |,人_ノ ̄ ̄} ̄ ̄ _ {_ / / / / 〉\
| 〈_(\__f⌒j (__) {_ (__/ / / / \
代理AA:花京院典明(ジョジョの奇妙な冒険/3部)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【クラススキル】
◆偽装現界:-
クラスを偽って現界出来る。フェイカーのクラス名は、基本となる7クラスの何れかとして表示され、
また現界したクラスのクラススキルをEランクで取得する。
【というわけで今夜はここまで、ほとんど安価できませんでしたが、次回はフェイカー陣営との同盟を組むかどうかでしょうかね】
【おそらく火曜日の同じくらいから再開します。お疲れさまでした】
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 00:09:02.32 ID:pQcE8vFOo
- 乙
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 00:12:49.79 ID:m4plOfG4o
- 乙
宝石を偽造する詐欺師か、あるいは合成宝石関係か?
- 699 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 02:47:11.03 ID:7QsBKzdPo
- おつ
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:51:20.20 ID:jOtJLKPfo
- 乙
エクストラクラスかぁ
宝石関係で贋作者っていうと偽造系に見えるけど精霊の加護のランクかなり高いんだよな
本物よりも綺麗とかそういう逸話のあるタイプだろうか
- 701 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/06/29(火) 13:44:56.87 ID:SHcP8z9kO
- 【早めのご連絡。今夜は遅くなりそうなので明日に延期しますね】
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 17:39:53.03 ID:yAGBWsgM0
- 了解ー
- 703 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 22:33:08.77 ID:HlwB49580
- 【22:45くらいから再開しますね】
- 704 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 22:45:10.52 ID:HlwB49580
- 【再開】
贋作者? 既存の七クラスに当てはまらないエクストラクラスというわけですか。
キャスター改めフェイカーはフンと鼻を鳴らし、踵で地面を鳴らします。
「もっとも、僕自身はこの名前は嫌いだがね。僕は自分のことを贋作者だと思ったことは一度たりとない」
「ヤッテルコトハマギレモナクパチモンヅクリダガナ」
「そこの合成獣、やかましい」
フェイカー、確かにその素性を示してくれたことは胸襟を開いてくれた、ということでしょう。
しかし、その一方で信用できるかどうかというのはまた別の話です。霊装の補充はもちろん、純粋に味方が増えるのは有難いことではありますが。
「さて、どうする? もちろん、こっちも立場の弱い側だというのは理解している」
「そう言い切るのですね。ならこちらが無茶な要求をしても応えることができると?」
「できないことはできないが、できる限りの譲歩はしよう。それが商売というものだしね」
……成程、それを呑ませたうえでこちらも断りづらくしようという作戦でしょうか。
しかし、情報が欲しいというのもまた事実。……さて、どうしたものでしょうか。
22:55から↓2まで、フェイカー陣営への要求、質問などあれば。ない場合はそのまま進行
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 22:59:26.65 ID:fHe9i0bj0
- 同盟を組んだとしても、サポートがあるとはいえそっちを庇うだけになりそう
最後まで組んでたとしてもこっちの手だけがバレバレになるかもしれないからスキル宝具の情報を渡して欲しい
- 706 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 22:59:30.83 ID:HlwB49580
- 【23:05付近で締め切りますね】
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:00:25.66 ID:fHe9i0bj0
- >>705に追記。フェイカーのスキル宝具とマスター側の情報を全て渡して欲しい
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:03:10.76 ID:J70EfBr4o
- 同盟、宝石によるサポート
- 709 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:05:38.53 ID:HlwB49580
- 【ここまで】
>>705-708
- 710 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:15:31.82 ID:HlwB49580
- >>705
まず、同盟を組んだところで、現状ステータスが高いのはこちら。必然的にフェイカーの補佐やかばいだてをすることになります。
それはこちらも情報を抜かれることになるわけで非常に不利。せめて一方的な関係であるべきでしょう。
「ではまず、そちらのスキル、宝具は完全に公開していただきたいですね。そうでなければこちらが一方的に守る羽目になりかねない」
かなり大きめの要求だとは思いましたが、フェイカーは案外すんなりと頷きます。
「それはその通りだな。僕のステータスではそっちに不利益があるとしか考えられないだろう」
「私としても賛成します……、今は、その、味方を得ることが大事だと思いますので……」
「案外簡単に頷きましたね」
私の疑念にフェイカーは笑います。
さくひん
「交渉ももちろんあるが、そもそも僕は宝具を見せたくてたまらない口でね。ではご覧あれ! 僕の最高傑作! 【深緑なるは叡智の織(シンセティック・グローリア)】!
フェイカーの叫びと共に、目を奪われるほど美しいエメラルドの塊が、ゆっくりとその姿を表しました───。
◆『深緑なるは叡智の織(シンセティック・グローリア)』
ランク:B〜 種別:対人宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:1人
, -----、
{ (_ノ ノ\_
/ \__ ∨ニ} }
{===ミ__} }_ノ∧
{⌒\__ ノー}
_/⌒}二ニ\ {/iii}
/人__ノニ(IIIIノノ \}⌒\
_/ /ニ\\ニニ{ }\ }
. /´ { {从从\\_ノ {: :}从} }
. / /{ V从从ニ.\__ノハ-} '
{ {从\ \从从从从/l} }/ /\
. /{ ∨从 \ ` <__/ } } / \
{.人 \从从`>==ミ \.ノ 厂} ‘,
{ \ ` ー─── \ / ノ、 人__, -- .. __
{ `>------ 、 r==彡 /、ニ\_____//从从从> . / _)\_
人 } }ニニ/ニニ\人___/. \ニニニノ{从从从从从ニ> ._ノ_ノ`\_)
,' ノ__ノニニニニノノニニノ \( \从从从从./ ( (⌒\ノ
} ==イ/}/ ̄ ̄/´ ̄ )===ァー-------人_\(二ノ
{ .ノニノ===<⌒\ `¨¨´
自在に姿を組み替えるエメラルドの大結晶。自律機動する生体兵器。
これ自体は直接の制御下には無く、行動規範をある程度書き換えられるにとどまる。
フェイカー自身は「せっかくの作品を手元に隠していても仕方ない」として自由に動き回らせることを好む。
フェイカーが直接見て理解したスキルを随時取り込み、自分のものとして進化していく。
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:20:21.83 ID:fHe9i0bj0
- エメラルドを作った人なのか?ていうかこれ、最後まで残すとスキルの暴力でこっちが勝てなくなる奴じゃね?
- 712 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:29:52.87 ID:HlwB49580
- 「フフフ、驚いただろう、見惚れただろう、このエメラルドはだな、僕の作った傷一つない最大の結晶!」
フェイカーが傑作と称するのも納得できます。傷一つないその輝きがゆらりと動くさまはまるで夢のよう。
とんとこういうものに縁のない自分でしたが、それでもこの輝きには手を伸ばしたくなるような欲求を覚えます。
「この宝具は基本的に自律し僕を補佐してくれる。そして、僕が見たものをこの宝具に与えることができる」
「……ふむ、それは素晴らしいな」
「ほう、粗野な田舎モノかと思ったが見る目があるじゃあないか」
「ああ、互いに互いを支えあうというのは良いことだ」
微妙に違う気もしますが、私はフェイカーの言葉にむしろ気を取られました。
「見たものを宝具に与えることができる?」
「ああ、僕が視て理解したものは、この宝具に追加される。現在時点でランサー、バーサーカーのスキルはいくつか取り込んだよ」
「つまり、戦えば戦うほど強化されていく、と?」
「そういうことになるな。これはそちらの同盟に対するメリットになると考えられるが?」
確かにそれはそうですが……。
「でも、デメリットにもなりますよねぇ……」
「こらマスター! お口チャック!」
「へ? ……あぁ!」
そうなのです、共闘すれば共闘するほどアサシンのスキルを盗られるうえに、放置するだけでも強敵になる、というわけで。
もし同盟するにしても手の切りどころを見極める必要があるわけです。……まあ、本体のフェイカーを倒せばいいということでもありますが。
「チッ、ホントに。……最悪、僕を倒せばいいと考えてるね?」
「……! さて、そのような? 何か策があるのですか?」
こう先に読んできたからにはそれは大層な策が……。
「いや、なーんにもない。僕の持ってるスキルと宝具はさっき公開した分も含めてこれで全部だ」
「んなっ」
「なんならマスターとそこの合成獣の話もしてやるよ。見て驚くなよ?」
「オマ、カッテニ……!」
【馨のスキルを公開します……】
◆獣性魔術
先祖代々受け継がれる、一人一人固有の獣性を発揮し肉体を一時的に改変する魔術。
彼女はカイウサギ(アナウサギ)の獣性を持ち、聴覚に優れ、素手で自己が潜り進める程度の穴掘りができる。
力は弱くて持久力もなく、またノウサギでないので走力も40km/hくらいが限界。
彼女は行使の制御ができておらず、人間の姿になるのは完全な魔力切れに陥ったときのみ。
戦闘力のない動物のため低コストで、魔力量が控えめの彼女が常時維持しても魔力には余力がある。
◆肉用種
カイウサギの獣性を長く発揮し続けたことの影響による身体の肉質の改良。
彼女の身体は高級な食肉のような性質を持つ。
怪我を負った際の傷口から見える肉やその香りから、また検査で身体を観たりした時にその良質さが伺える。
火傷ともなればその焼けた傷口の匂いは彼女を食し味わいたいと冒涜的な感情を抱かせ、
倫理観を捨て人肉食をしても構わないとまで思ってしまいそうな負の魅力に溢れる。
肉体には魔力成分が含まれてるので滋養もあるはず。
【うさぎのスキルを公開します……】
◆命令遵守
一度言われた命令を守るために、自分の命を使い捨てることに躊躇いが無い。
自分は魔術の礎となるべく生まれた。儀式を完成させるために死ぬ。
魂に刻まれた呪いは絶対であり、その在り方は変えられない。
- 713 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:43:15.56 ID:HlwB49580
- ……うーん、これは。
「……ううむ」
アサシンまで言い淀んでいます。そういえば彼女は"いきもの係"でしたし、合成獣はあくまで魔術の材料。
そんな期待できるものではない、ですよね。となると、いざとなれば奇襲をかけキャスター、もしくはマスターを倒すこともできるわけです。
……もっとも、アサシンが微妙に嫌いそうな作戦なので思案のしどころではありますが。
「本当にスキルも宝具もそれだけなのですか?」
「神に誓って、……と言いたいところだが、どうも僕自身が知覚していないものがあるらしい」
知覚していないスキル。……封印とか、自らに情報制限をかけているといったその類でしょうか?
「マスターのお2人はそのスキルを知らないのですか?」
「知らないんですぅ……、ごめんなさいぃ……」
「シラネ」
「では何故フェイカーはそのスキルを?」
そう、本人も知覚していないのに何故そのスキルを持っていると分かるのでしょうか?
私の疑問にフェイカーはしれっと応えます。
「僕じゃない、それを言い出したのはバーサーカーのマスターだ」
「バーサーカーのマスター?」
あの金髪の、風が吹けば消えてしまいそうな?
「バーサーカーと接触した時に、僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね。その過程でそんな話が出てきた」
「フェイカーに隠されてスキルがある、と?」
「そんな分かりやすくは言わなかったがね。まあ、何にせよそれが気になるならバーサーカーのマスターに接触する必要がある」
……あの少女に、ですか。……残念なことにこちらも一回敵対しているんですよね。
ふわりと浮かぶ金髪を思い出し、赤い光が飼育小屋に差し込んできた事に気が付きました。……そろそろ結論を出す必要があるでしょう。
「もし、同盟するとして先ほどの霊装であるエメラルドは十分こちらに回してもらえるのですか?」
「ああ、回すとも。ただ、作れる量は限界がある。資源を消費するからその場合にもよる。そうさな、今なら……」
【エメラルドの効果は以下で】
【エメラルド】
戦闘において敗北が確定した場合、一回だけ判定を無効にする
直下、同盟したとして貰えるエメラルド
123:二日ごとに一個
456:一日ごとに一個
789:昼、夜ごとに一個
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:44:54.92 ID:VCqSwhz8o
- ぬん
- 715 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/06/30(水) 23:58:21.85 ID:HlwB49580
- 2:二日ごとに一個
しばらく色々と指を折り、フェイカーがスッと目を虚空へ向けました。
「……かなりここの資源は吸い尽くしていてね。二日に一個くらいかな?」
「それってあの男の形した使い魔を作ったからでは?」
「先を考えない浪費は身を亡ぼすぞ?」
「だから言ったのにぃ……」
「バカダナ」
全員から集中砲火を受け、しばらくプルプル震えていたかと思うと、急に笑いだしました。
「知ったことじゃあないね!!! 僕はあくまでクリエイターだ! モノを作って何が悪い! それに、今後は作ったものを流してやろうってんだ!」
「ウワ、ギャクギレシハジメタ」
「それにだ! 上手く共闘してもうちょっと良い霊脈等に付ければ、もっと頻繁に作ることだってできるんだぜ! どうだ!」
何がどうだなのかは分かりませんが……。さて、どうしましょうか。
自棄になったフェイカーを見て逆に落ち着いたのか、毛野原がか細い声で続けてきました。
「一応、同盟の期間ですが、私たちと敵対している陣営、もしくはセイバー、ライダーのどちらか一騎が消滅するまで、と考えてます」
「その後はどうする気ですか?」
「とりあえず、数時間の休戦を挟んで、結論を出してもらう形になるかな、と思ってますけどぉ……」
そんなにプルプル震えなくても、取って食いやしません。……決断の時ですね。
【同盟条件】
・期間はセイバー、ランサー、ライダー、バーサーカーのどれか一騎が消滅するまで
・基本的に共闘を行い、情報を共有する
・フェイカー陣営は二日ごとに、夜一ターン目においてアサシン陣営に【エメラルド】を支給する。(同盟締結後、一個は確定支給)
・目標達成後は一ターン休戦し、その後同盟の継続判断をアサシン陣営が行う
00:00から同盟多数決、先に二票。二票集まらなかった場合はランダムで
1:同盟を結ぶ
2:同盟を結ばない
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:02:28.50 ID:PZjoFUJ9o
- 1
まあおk
- 717 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/01(木) 00:04:04.17 ID:h+JApT2y0
- 【一応〆切は00:15まで】
- 718 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/07/01(木) 00:07:59.72 ID:h+JApT2y0
- 【追記:ランダムは集まった分のランダムなのでご了承を】
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:10:44.56 ID:J8odjzGBo
- 1
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:11:35.74 ID:ePnjbrvvo
- 1
- 721 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/01(木) 00:11:56.16 ID:h+JApT2y0
- 1:同盟を結ぶ
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はおそらく金曜日、ランサーとの戦闘開始ですね】
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 02:00:16.05 ID:pfPoAdT7o
- 乙ー
>「バーサーカーと接触した時に、僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね。その過程でそんな話が出てきた」
◆大量生産:C
道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。
思いっきりこれのせいでは……?
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 04:26:17.49 ID:faQPN47vo
- おつ
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 21:13:41.09 ID:3oOuKrj50
- おつおつ
- 725 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 22:39:38.99 ID:G3UM+erY0
- 【22:45くらいから再開】
- 726 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 22:45:24.12 ID:G3UM+erY0
- 【再開】
『俺としては組む事に依存は無い』
『あら、意外ですね。どちらかというとフェイカーのような陣営は苦手かと思っていましたが』
『確かに俺は弁が立たん。だからこそ、嬉しい』
……大分省略されましたが、おそらくは敵対することなく会話できる相手ができるのはいいことだ、とでもいうことでしょうか。
もしくは、フェイカーの会話を学んでいこうと? ……あまり教育によくない気がしてきましたね。
ですが、アサシンの意向としても問題なく、加えて同盟の期間が比較的短めなのもあります。
数というのはそれだけで十分な力になり得ます。たとえそれが張りぼてでも騙したりデコイには使える。
「いいでしょう、その同盟、呑みました」
なるべく力強く見えるようにハッキリと言い切ります。意図を掴んだのかどうかは知りませんが、フェイカーはニヤリと笑いました。
「ああ、良い商談だったと思わせるよう努力するさ」
「似合わない……」
「マスター、お口チャック」
【フェイカー陣営との同盟が締結されました】
【【エメラルド】を一つ入手しました】
……さて、ではランサー陣営との対決ですが。
直下、まだ時間はあるか。5以上であるよ
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 22:46:14.28 ID:Dglqnj8Io
- あるよ
- 728 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:05:43.34 ID:G3UM+erY0
- 8:まだ時間があるので
まだ、日は完全に落ちてはいません。少し時間はありますね。
「フェイカー、もしくは毛野原さん。そちらはランサー陣営の情報を握っていませんか?」
「握ってるも何も、昨日戦ったぜ」
僥倖! つまり昨夜私たちが探った戦闘痕はフェイカーとランサーのものだったというわけですね。
「ならば聞きたいのですが、ランサーの宝具を確認しましたね? 教えてもらえますか?」
「え、えぇ……、隠すことでも、ありませんし……、同盟相手ですしぃ……」
【ランサーの宝具が公開されます……】
◆『憑き報う死翔の槍(ゲイ・ボルク)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5〜40 最大捕捉:50人
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クー・フーリン全力の対軍投擲とほぼ同じ用法。
応報の呪いを物理的な破壊として解放、魔槍は無数に分裂しながら命中するまで敵を追尾する。
「ゲイ・ボルク!?」
「ケルト神話の英雄、クー・フーリンが使用したと伝わる魔槍。のはずだが……」
それをランサーが使った、ということですよね。
「そう、その使い手となればかなりランサーの候補は絞られる。ハッキリ言えば僕はかなり可能性の高い名前を思い浮かべている」
「えぇ!?」
「なんであなたのマスターが一番に驚いているんですか?」
「話してないからな。ついでに君たちにも教えない。これは意地悪じゃなく僕の美学によるものだ」
……仕方がありませんね。このフェイカー、私とアサシンで暴力以外の方法を用いて口を割らせることはできなさそうですし。
さて、そろそろ日も落ちます。つまりは決戦の時。こっちに情報はそろいました。
「では行きましょうか」
「ああ」
「うん? 何処かに行くのか?」
「ええ、今からランサーとタイマンです」
「は?」
私の答えにフェイカーは露骨に表情を固め、毛野原とうさぎは狼狽し。
「聞いてないぞ!?」
「話してませんからね」
- 729 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:10:00.36 ID:G3UM+erY0
- ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「やあやあ、アサシン。来たねぇ?」
「ああ、先日はすまなかった」
二日前と同じ場所でランサーは一人佇んでいます。私も今回は距離を置き、アサシンの戦いを見守ります。
ぶるんと魔槍、ゲイ・ボルクを振るい、ゆったりとその影が震えました。凶暴な笑みをランサーが浮かべます
「じゃあ、殺し合おっか」
「……応」
ランサーが構え、槍の影が揺れます。アサシンがその動きに反応し、地面を蹴りました。
【戦闘を開始します……】
直下、戦況
12:隙を突き
34:影で絡めとる
567:獣の因子、部分開放
89:いっきに距離を詰める
- 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 23:11:07.56 ID:LCWwSGP4O
- あ
- 731 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:25:14.48 ID:G3UM+erY0
- 6:獣の因子、部分開放
地面を抉り、獣のようにアサシンは殺到する。
「またかい、猪の一つ覚えみたいに、そんなんで私を殺せると? 【魔除けの智慧】、習熟、【獣殺し】!」
獣性を帯びたモノを的確に貫く技術、【獣殺し】。そのスキルを以てアサシンの急所へ的確に影の槍が迫る。
アサシンに殺到する影は牙を開いたトラバサミ。その口がアサシンに食らいつく。
「なるほど、タネが分かれば」
「……おっとぉ!?」
飛び出す影の咢、だがアサシンはその到着点を理解しているようにひらりと躱し、あろうことか突き出た槍をへし折った。
「獣の急所を的確に貫くなら、その急所を躱しさえすればいいということだな」
「……なるほど、私のこと勉強してくれたんだ、嬉しくなっちゃうな」
「ああ、そうだな。これは俺が獣ではないことの証明だ」
心底嬉しそうにケラケラと笑うランサー。その笑いにアサシンが同調し、両陣営は獣のように笑い。
「じゃあ、次はもっと本気で殺すからね。習熟、【千里眼】、【心眼(偽)】!」
「ああ、全てを見通す目を以て、俺の奇跡を証明せよ!」
直下、戦況
12:的確に視る
34:量で圧倒する
56:距離を一気に詰める
789:一撃!
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 23:25:57.29 ID:mcHnE29Co
- ぬん
- 733 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:40:46.82 ID:G3UM+erY0
- 9:一撃!
「さあ、千々に乱れ応報せよ、【死棘の影(ゲイ・スカイ)】!」
ランサーの目がアサシンを追う。その目の導線に影の槍が生まれては放たれる。
しかし、アサシンは生まれ持っての直感、獣の本能で以ってこれをかわしていく。地面は貫かれ穴は空けど影が縫い留められることはなく。
「遅い、とは言わない。だが、まだもってそこには届かず!」
「ちぃー! 全部叩き潰せればいいんだけど、スカサハほど私は脳筋じゃないからな!」
苛立たし気に槍を振るいながら、ランサーは影を密集させていく。針山の如きその槍衾。
突破も困難な密集する応報の槍。それを前にしてアサシンもまた不敵に笑う。
「救世主は自らに訪れる受難をもゲツセマネで認められた。いわんや俺が!」
そして、襲い来る槍を前に、アサシンは。
「【我ら軍勢、餓獣の群なり】! 目が良いことは素晴らしきことだ!」
「ちょっと! わざわざそれを使ったってことは、覚悟ができてんだよね!? 習熟、【獣」
「しかし、鱗に覆われている!【我ら軍勢、餓獣の群なり】瞬間解放!」
ランサーがスキルを得るよりも速く、そう、ただ速く。急所を狙う間もなく。ただ、速度の塊となって。
「んなっ!?」
「その鱗を落とさん! ハレルヤ!!!」
獣と化したアサシンの蹴りが、槍を砕きながら流星の如くランサーへ叩き込まれた。
直下、戦況
1234:宝具、開帳
5678:二撃目!
9:ランサー、撤退
- 734 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:57:15.69 ID:G3UM+erY0
- 【15分経過のため、このコンマで自動進行】
- 735 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/02(金) 23:58:38.42 ID:G3UM+erY0
- 9:ランサー撤退
【予想以上にストレートで勝利してしまったので今夜は早いですがここまで、おつかれさまでした】
【次回はおそらく日曜日の同じくらいに。次回から待機時間を10分にしましょうかね】
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 00:24:25.38 ID:lFEk8clAo
- おつ
勝ったぜ!
- 737 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/07/04(日) 18:04:25.56 ID:iFteWIqI0
- 【早めのご連絡。軽度の熱中症のため、今夜はお休み。明日回復してたらやります】
【皆さんも割りきって冷房付けて水分採ってくださいね……】
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 18:06:00.87 ID:xwIJLcp90
- オダイジニ!
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 18:12:18.63 ID:GUQ8LS+7o
- アイエエエ!熱中症ナンデ!?
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 18:16:24.92 ID:9dspGuqt0
- 重篤になる前に休める 賢い
はやくなおして
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 19:04:19.95 ID:b54k9sZao
- 冷房なしダメ、絶対
- 742 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/07/05(月) 20:21:56.30 ID:czbcvReY0
- 【早めのご連絡。まだ本調子でないので今夜もお休み。明日は多分できると思いますのでよろしくお願いいたします】
- 743 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 22:42:28.51 ID:nboDNfWX0
- 【ご迷惑をおかけしました、22:45くらいから再開します。】
- 744 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 22:45:25.67 ID:nboDNfWX0
- 【再開】
叩き込まれた蹴りの衝撃で地面が撓む。だがそれは即ち、アサシンの蹴りをランサーがその細身で受け止めたということに他ならない。
「げふっ……、効いたあ……!」
血を口の端から滴らせ、ランサーはまだ笑う。いや、死闘だからこそ笑う、消滅の縁だからこそ笑う。
己を昂らせるためにも、そして何よりこの戦い自体を楽しむためにも、獣のように、笑う。
「いいねえ、いいねえ、いいもの持ってるねえ! お姉さん、ちょっと本気でやりたくなってきたァ!!!」
影が縦横無尽に動き始める。槍の形を取り、アサシンを十重二十重に囲む。
『アサシン! 離脱を』
「それはできない」
端的な回答。眼前のランサーを見つめさらに構える。
『……理由を』
「影の槍はブラフだ。ここで距離を取ればまず間違いなくランサーは仕掛けてくる。ならばこのままこの距離で」
武骨な拳がランサーの腹目掛け振り出される。
「仕掛ける間もないまま圧倒するべきだ」
「正解!!! だけど私もそんな簡単に、倒されてはあげないんだな!」
アサシンのストレートをすり抜け、ランサーが足払いをかける。
バランスを崩したアサシンの脚に組み付き、さらにマウントの体勢へ移行しようと槍を振り上げ。
「生憎、この距離ならスキルを変える隙も与えない、【我ら軍勢、餓獣の群なり】」
しかし、獣と化したアサシンにその槍は抑えられ、逆に肩口へ牙が襲い掛かる。
「ぐぅぇっ……! 乙女の柔肌にさア……!!!」
「それはすまない、しかし、俺は既にお前を戦士だと考えている」
「ははっ、嬉しい、ねえ……」
どくどくと溢れる血潮、零距離で交わされる生死の交錯。血にまみれながらランサーは笑い。次の瞬間、姿が煙のように掻き消えた。
「……む?」
獣の嗅覚を以ても周囲に気配はない。アサシンが宝具を解く。リュカがそれに近づいた。
「消えましたね」
「ああ」
「おそらくは令呪を用いた撤退。であるならば」
リュカがアサシンの腕を持ち上げ、高らかに夜に突き出す。
「我々の勝利です、アサシン」
「……そうか!」
アサシンの遠吠えが高らかに夜の学校へ響き渡った。
直下、ランサー消耗令呪
123:一画
456:一画、だが
789:二画
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 22:52:24.41 ID:49vCf9gH0
- ん
- 746 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 22:55:58.10 ID:nboDNfWX0
- 1:一画のみ
「んもー、なんでいいとこだったのに逃がすかなあ」
「馬鹿、あんな血ぃドロンドロン出てる状態で勝ち負けの話じゃねえだろ」
「ちぇっ」
【夜行動1ターン目を終了します……】
直下、他陣営行動
12:剣
34:狂
56:騎
789:弓
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:03:28.49 ID:ljGFFRLQo
- x
- 748 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:09:19.54 ID:nboDNfWX0
- 9:アーチャー
夜に響く遠吠えに、哨戒を続けていたアーチャーがピクリと目を向ける。
「アーチャー、アンタ、いくら気に入ったからって戦場に持ち込まないでよ」
「ええ、それはもちろん。私の願いは主に正しく仕えること、彼女はそれはもうひっじょ〜〜〜うに惜しいですが」
「未練たらたらじゃないの……、もし私が殺せって言ったら殺せるの?」
「ええ、殺しますわ」
考える間もない即断に土塊は目を閉じ首を振る。アーチャーが対応するように薄く笑った。
「もっとも、それができないのがマスターだとは思っていますが」
「うるさい、で、戦況としてどう動く?」
「そうですわね……」
直下、アーチャー陣営の方針
123:フェイカーの警戒
456:バーサーカーと接触
789:剣騎同盟への対抗
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:11:33.36 ID:nxd68VGDo
- むゅ
- 750 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:28:00.08 ID:nboDNfWX0
- 6:バーサーカーと接触を狙う
「まず現状の問題として、やはり強敵なのは剣騎同盟でしょう」
「それはそうよね、セイバーとライダー、どっちも真名に当ては付くけど、どっちも大英雄」
「ライダーの方だけなら、私は有利に戦える可能性が高いのですが、だとしても兵が欲しいところ」
つまり、とアーチャーは弦を鳴らす。
「兵となって共に戦う相手が欲しいところ。目下の候補はあの方々ですが……」
「戦闘ならともかくプライベートでグズグズになりそうだし、何よりアッチがアンタを警戒してる」
「そうなのですよね……、もうちょっと優しくファーストタッチするべきでしたが、いかんせんドチャクソタイプでしたので……」
懺悔とも欲望の吐露ともつかないアーチャーの言葉にため息を吐き、七瀬は立ち上がった。
「なら候補はバーサーカー。宝具から推測するにもしかしたら厄ネタかもしれないけど……」
「マスターとの関係を聞くに制御はできているようですしね。私もその案で行こうかと思っておりますわ」
「……祟られないよう祈っておくか」
【アーチャー陣営がバーサーカー陣営と接触するようです。今後、アーチャーもしくはバーサーカーの描写が選ばれた場合その場面へ移行します】
【他陣営の行動描写を終了します……】
【四日目・夜(二ターン目)】
……あのランサーに勝利した、その感覚がまだ体の中に残っています。
もっとも、倒したのはアサシンなのですが、なんでしょう、こう、カタルシスとでも言うべきこの高まり。
少なくともアサシンはこの聖杯戦争の中でも十分戦える。
私の願いも、もしかしたらこのまま、なんてことを、考えてしまうのです。
直下、何をしますか? 【四日目・夜(二ターン目)】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/七瀬)
5:襲撃 (対象:ライダー)
6:自由安価
- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:29:46.56 ID:HFtPWVtto
- 1 アサシン
- 752 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:34:08.64 ID:nboDNfWX0
- 1:アサシンとコミュ
……ただ、今夜は十分戦えたわけですし、これ以上を望むのも野暮でしょう。
とりあえず一旦フェイカーらと合流しこの戦果を見せつけてやるとしましょうか。
道すがら、何となくアサシンに声をかけます。
「アサシン」
「何だ」
……何だといっても、よく考えれば話題を考えていませんでしたね。さて、どうしたものか。
23:35から↓2まで、アサシンとのコミュ内容
1:聖杯への願い確認
2:自分のスキルを活かせるか
3:他陣営の真名考察
4:自由安価
- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/07/06(火) 23:41:04.73 ID:/+1vmH5H0
- 1
- 754 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:45:34.54 ID:nboDNfWX0
- 【ここまで】
- 755 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:53:49.07 ID:8jvNacweo
- 乙
- 756 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/06(火) 23:56:27.41 ID:nboDNfWX0
- 1:聖杯への願い確認
「すいません、特に用事は無かったのですが……」
「ふむ、しかし、いいのではないだろうか?」
「……確かに、雑談とは本来特に意味のないものですしね」
とはいっても、話題のないのも困りもの。……そうですね。
「アサシン、この戦争に参加しているからにはあなたも望みを持っているのでしょう?」
「そうだな」
「その望みとは?」
尋ねると、望みがあると言ったくせに眉間に指をあてました。……何故考える必要が?
「ど、どうしたのですか?」
「いや、実は無かったんじゃないかと」
「は?」
……どうやらまた何かを省略して話してますね、これは。
「何が無かったのか具体的に教えていただけますか?」
「俺の願いは」
「そこから? ……まあ、いいでしょう」
「俺の願いは戦うことだ」
……おや、少し意外。……でもないのでしょうか? わりと戦いがりでしたし。……あー、いえ、そうじゃないんですね。
「戦って、自分を救ってくれた救世主の奇跡を証明すること、ですか?」
「そうだ。俺が戦い、勝ち続ければそれは即ち獣の因子を抑えた救世主の奇跡に他ならない」
「その為にも戦いたがる、ということなのですね」
「ああ、だから協力してほしい」
言われずとも。……ところで、悩んでいた原因は?
「ああ、その願いはよく考えれば聖杯には関係がなかったような気がして、この戦争に参加した願いかと言われるとどうなのだろう、と」
「……大事なことはさっと割り切る癖に、余計なことは考え込むんですね」
「だから今は聖杯、救世主の血を受けた杯を見たい、とそういうことにしておこう」
「……この聖杯戦争の聖杯はそれそのものではないと思いますが」
まあ、それを言うのは野暮と言うものでしょうか。
「……そうだ、聖杯と言えば」
直下、アサシンの聖杯談義
123:どうでもいい話
456:今日のこと
789:昨日のこと
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:57:27.94 ID:DX/QzEoyO
- ぬん
- 758 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/07(水) 00:11:44.60 ID:6ilWQFMh0
- 4:今日のこと
突然アサシンが話し出しました。まあ、どうでもいいことでしょうが。
「聖杯というべきか、俺たちの召喚を行ったものと近い気配を感じたな」
「は?」
は?
「それは一体どういうことですか?」
「む、そういうことだが」
「聞き方が悪かったですね。どこで感じて、何が理由だと思いましたか?」
「なるほど、そうだな、あくまでうっすらと感じただけだが、フェイカーの拠点だな」
あそこ!? いえ、しかし大した霊地ではありませんでしたが……。その瞬間、嫌な記憶がフラッシュバックします。
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,r'"= ニ三`ヽ-=-、)'゙ヽ r、
////,r=三ミヾヽヾ} }'ヽ ノソッ
/,////,r'" == ミヾヽ 川 l l./ /"リッ ◆大量生産:C
// /// ///,r三 ミヾ.l リ /ツ/ ノ/ノ ノ 道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
l l/// /////,r = ミヾ ノノ/ /,r"'"") その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。
. .f/// // / //,r`ヾ∨/,,.r''´/,r="ノ ,>、
ノ// // / /// / /ヾ''""ヾ'、'r''''''r='')).//ヽゝ、
.ノ// // / ////l/l/ j/ l/ j/ .レソ/
.////〃 / /.l/-┬==‐- -┬==ニ |// .リ
//// / / ノ ,|._⊥-┴‐ { -┴‐┴- lリノ}
. //// / /,ィl |./{ .l゙l | 「わはは、バーサーカーと接触した時に」
l 川 / / f{ {l゙|..ハ ' |,リ
|川 〃/ハヽヾ|! 、―――――――――..l'ト| 「僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね」
|.ll l / / ヾi`゙l .\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.l l゙ト\
|ll l l / 'il l'.'、 ` 、:::::::::::::::::::::;:: ' ,|.l | ヽo 「わはは、作品の美しさの前には知ったこっちゃないよね」
|l l l l l.l.l .、  ̄ ̄ ̄ / |.l.l ゙o
|l l l | | | | >  ̄ ´ ...|リ 「僕は天才だしね、わはは」
| l l ll l.| ./ニニニ> イ .リ
l l l,リ _._/ニニ□ニ -ニニ├―-- ____
//./ . /ニニニニニ\ ニニニニ|\ニニニヽニニニ\
/.ノ
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贋作者! 後半部は私の印象ですがアレのことですし大体同じことを言ってるでしょう!
あのトンネルのどこかが、大聖杯の術式に繋がっている可能性とかないでしょうね!?
もしそうなら、あのスキル、まさかとは思いますが、まさかとは思いますが……!!!
「……とりあえず帰ってフェイカーを締め上げる必要が出てきました」
「? 何故だ?」
「いえ、それよりもそれを察したバーサーカーの方へ接触するべきでしょうか? ……そういえば先夜私たちを止めようとしたのもまさか」
ええい、思考がまとまりません。そろそろ夜も空けるころですし……! とりあえず、今はまずフェイカーの下へ!
【夜行動2ターン目を終了します……】
直下、他陣営行動
12:剣
34:騎
5:魔
67:狂
8:槍
9:弓
- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:13:30.34 ID:vDCOhlYmo
- そい
- 760 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/07(水) 00:16:11.94 ID:6ilWQFMh0
- 4:ライダー
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はおそらく金曜の同じくらいに。暑くなってきたので皆さんも体を御大事に】
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:30:25.13 ID:IDRRVcso0
- おつ
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 13:18:23.67 ID:WEhbeKg10
- おつおつ
- 763 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/09(金) 22:41:40.67 ID:mUGz+Xev0
- 【22:45くらいから再開します】
- 764 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/09(金) 23:00:27.13 ID:mUGz+Xev0
- 【PC再起動かけて遅れました。再開】
じゃりじゃりと金属のこすれる音が響く。音の出どころはライダーの握った硬貨。
破壊の根源たるそれから鳴る音を、傍らの影が咎める。
「オッサン! うっせえ!」
\ | / / \: : : : : :\ \ |:::::::::|
`| / / \: : : : : :\ \ |::::::::l|
j/ / \ \ ヽ: : : : : : \ \ |::::::::l |
/ /| / | | | |: : : : : : : | ヽ |::::::| |
. / / | i { | | |: : : : : : : | | \|:::::| !
/ /| | | | 人 | | |: : : : : : : | |\ |::::| l
/ ∧| │ | l / ヽ | │ │: : : : : : | | ヽ |::::| l
|/| | | | │ / \| l |: : : : : : :| |\ ||::::| l 【ライダー/マスター】
| | | | | `ト、/ | | |: : : : : : | l | | l!:::| l
. | │ │ il | /\___ | | | l: : : : : : | | | | |::::| l 二之宮 撫子
. | l | l| 、_|/ \ \ | | | _|__/⌒ | | | | |::::| l
\| | l | ィ汐'苧ゥミト、 \|_∧ | ノ__/: : : : :/ / |\| ヽ:|\ l\
| | l | \ 弋少 \ー|┼千 にィf庁 ラ: : / / │ \ |:::::ヽ l: :ヽ
/| |ヽ |\ |  ̄ ̄¨¨ |/ | |ゞ-'ー ^: : / ∧ │ |::::::::| | : : \
. |∧ l\l | |ヽ{ / | ハ | : : / / l | |::::::::| |: : : : |
|/∧ |\| |l | _j/ ∨ | : :/ / | / |:::::::::| |: : : : |
///∧ |/∧ |l | ____ l |: :/ / j/ |::::::::::| │: : : :|
//////ヽ|\∧| |\ <__ノ | /: / /_ |:::::::::::| |\ : : |
///////////\\lニニ=___ < | // ///\ |:::::::::::l | ヽ: :|
. ///////////// \|二ニニニ- _/////,|/ ///////\ |:::::::::::| | |: :|
. ////////////////\二ニニ/ \/// j/ //////////\ |:::::::::::| | |: :|
. ////////////////////\ニニ/ ヽ//////// ̄| ̄ ̄ ̄ |:::::::::::| l |: |
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マスターの恫喝にライダーはニヤニヤと笑い、さらに音は大きさを増す。
「聞こえてねえのかオッサン!!!」
「聞こえてるぜ、だがなあ、マスター。相手の嫌がることをやるってのが常套手段よ」
「味方にやることじゃねえだろ! それなら敵にやればいいじゃねえか!」
どかどかと近寄り、ライダーの首を掴んでぶんぶんと振る撫子。ライダーが激しくタップで降参の意を示す。
「お前さあ、父子ほどもあるオヤジの首はな? 生まれたての山羊がごとくか弱なんだぞ?」
「うっせえ、何が親子だ。お前何歳だ」
「……まあ、それを言われると困るのは俺だわな。まあまあ、そう怒るなよ、俺だって何もこうして呆けてんじゃねえのさ」
「アァ?」
睨みつけた撫子、その眼光にひるむこともなくライダーは笑う。
「……まあ、そろそろ蹂躙の時間だってこった。目星は付けてんだよ」
直下、ライダー目標陣営
12:暗
34:贋
567:弓
89:狂
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:04:58.74 ID:264Q4vAH0
- あ
- 766 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/09(金) 23:26:56.44 ID:mUGz+Xev0
- 4:フェイカー狙い
地面に簡単な図を描きながら、ライダーは説明を始める。
「俺たちは今セイバーと組んで他の陣営を潰すことになってる、まずはキャスターだ」
「ふーん、魔術師のサーヴァントね、理由は?」
「第一に放置すると厄介だってことだな。定石通りで言えばキャスターは拠点を強化する傾向にある。時間はかけたくねえ」
なるほど、と撫子が図のキャスターに棘を書き込んだ。
「第二にどうも先日の使い魔騒動、アレはキャスターの仕業だ」
「学園に男が出たって話な」
「そうそう、それだけ高度の使い魔を使えるってことは何らかの資源を持っている可能性が高い」
「はー、それを分捕るってわけか」
げじげじとキャスターの背後に宝箱のようなものを描き加え、キャスターに×を付ける。
「ああ、で、もう一つは俺の宝具をセイバーに再度確認させることだ」
「? それは分かんねえな、何でだよ」
「まずは負い目を消すこと。前の多分アサシンとの戦闘でアイツは宝具を一つ破壊された、その分考えてねえが借りができた」
「義理堅いんだな」
「ああいう輩とはなるべく対等でいた方がいいからな、アレは全部損得で考えるタイプのヤツだ」
セイバーの印にライダーが天秤を書き込んだ。傾いた天秤の皿に乗せたのは利の一文字。
「だから、こっちの手札を見せておく。相手の思考するパターンを増やす、そしてどっかのタイミングで切るという選択肢を少なくする」
「……そんなことされてもぶっとばしゃあいいんじゃねえの?」
「それも一つだ。だが、俺のぶっ飛ばす、ってのはマジでぶっ飛ばすことになりかねねえ。お前も巻き込みかねねえ程度にな」
ライダーの目が一瞬光り、どこか遠くの戦火がその目に映る。浮かんだ幻影をふっと吹き飛ばし、深く息を吐く。
足元の図をげしげしと消しながら、ライダーは撫子に拳を向ける。その拳は硬貨を握り締めていなかった。
「それは望むことじゃねえだろ? ガキ」
「……まあな、ケッ、オヤジに説教されてる気分だ」
「何なら俺のことを親父だと思ってくれてもいいんだぜ?」
「そういうとこがオヤジみてえでキモいんだよ」
【ライダー陣営がフェイカーへの襲撃を計画しています】
【次回以降他陣営描写でライダーが選択された場合、フェイカーが襲撃されます】
【というわけであまりにもパソコンの調子が悪いので早いですが今夜はここで切り上げます】
【できれば明日早めの20:00頃に再開しますので、よろしくお願いいたします】
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:59:50.99 ID:3k1NJdJOo
- おつ
- 768 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 19:56:02.24 ID:JaHurmlv0
- 【20:05くらいに再開しますね】
- 769 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:05:54.20 ID:JaHurmlv0
- 【再開】
気のせいか、エメラルドの加護か……。
「眠く……、ない……!」
なんというか体力が回復してる感じがありますね。
……やっぱりあのフェイカー、少し規格外なのかもしれません。
直下、何をしますか? 【五日目・昼】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:情報収集
3:土塊七瀬に接触
4:ランサーのマスター捜索
5:バーサーカーのマスター捜索
6:隠された建造物の調査
7:生徒会へ向かう
8:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
9:自由安価
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:15:42.57 ID:saCJXKu00
- 1 フェイカー
- 771 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:16:16.11 ID:JaHurmlv0
- 【10分経過なのでランダム。このコンマで、0は特殊判定】
- 772 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:21:52.42 ID:JaHurmlv0
- 【どのみち1だったのでこのまま】
1:フェイカー
今日の目標は1つです。
「うわ、突然なんだよ、今は閉館中で」
「アサシン、やってしまいなさい」
フェイカーの拠点に乗り込み、アサシンの協力を得てふんじばりました。
「暴力はよくないぞ!」
「やかましい、アサシンの証言からあなたに大聖杯破壊の容疑が生まれました」
「は?」
アサシンの証言をフェイカーに付きつけました。
「あー、なるほど、そういうことか……」
「あくまで容疑ですが可能性はあります。あれ、そう考えるとバーサーカーのマスターはこの聖杯戦争の運用側になる……?」
……まあ、そんなこと考えても今は仕方ないでしょう。
「君たちの言いたいことは分かった、それに関してだが……」
直下、フェイカーは
123:全く知らない
456:心当たりはある
789:???
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:27:43.67 ID:saCJXKu00
- えい
- 774 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:49:22.78 ID:JaHurmlv0
- 7:エメラルドは
「僕もあのときバーサーカーのマスターに言われたことを考え直してみたわけだ」
バーサーカーのマスターに言われた、地脈を傷つけた、ってところでしょうか。
「確かに僕のスキルは地脈を傷つける。これは大量消費、大量生産の性だから仕方がない」
「割り切られるとアレですね……」
「だが、僕は少なくともそこまで大きな地脈には関わっていない」
? ならば何故フェイカーからアサシンが聖杯の気配を感じたのでしょうか?
「そこでだ、バーサーカーのマスターが話しかけてきたとき、もう1つ言っていたことがあった」
「……この前の交渉時、言ってませんでしたね? アサシン」
「やめやめやめろ!!! 締め付けるなよ!? あの時も言ってたはずだぞ!?」
「?」
「僕の認知してないスキルの話だよ。あのときは詳しく話さなかったが……」
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>>458
「あなたの宝具、エメラルドかしら?」
「む? そうだが? というより今まで気づいてなかったのか?」
「うふふ、ごめんなさいね。でもエメラルド、へえ……」
じっと叶星がフェイカーの宝具を見る。
「……ルシファーの冠、瑕のないエメラルド、ね」
「ああ、そうとも、僕のエメラルドは傷の一つ、気泡の一つ入って」
「貴方、気付いてないの?」
「? 何をだ?」
フェイカーの言葉に叶星は残念そうに目を細め。にこりと微笑んで。
「貴方の気付いていないモノに興味があるわ。"私の代わりになるかもしれない"。同盟を結ばないかしら?」
「急だな……、そっちの意図が分からない」
「うーん、言った通りなのだけど。貴方を手元に置いておきたいってだけで」
「……成程、君は僕の作品ではなく、僕自身に興味があると?」
「そう、なるのかしら?」
叶星の曖昧な肯定にフェイカーは中指を立てる。
「なら答えはNoだ! 僕を何かの代わりにするなんてのはまっぴらごめんだね!」
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:51:00.04 ID:saV3Su6vo
- やっぱりイリヤ枠?
- 776 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 20:52:40.62 ID:JaHurmlv0
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━━
「ということでね、おそらく僕の隠れたスキルってのがアサシンの感じた気配じゃないかと思う」
……そう考えると。
「バーサーカーのマスターは、聖杯に直接繋がりかねない相手、ということか?」
「それを言うなら」
「僕もそうなのかもしれないな、自覚は無いが」
……コイツ、思ってたよりもでかい爆弾では?
「ヒントになりそうなのはバーサーカーのマスターが言った"ルシファーの冠"ですけど」
「旧約聖書か? 悪いが僕は物質世界の人間でね」
私もあんまり詳しいわけじゃ……。というより知らない方ですけど……。
「……んむ? ……何か、心当たりがあるような」
直下、5以上でフェイカーのスキルに思い当たる。【知識不足】−1
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 20:55:01.71 ID:saCJXKu00
- ほうい
- 778 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 21:01:50.59 ID:JaHurmlv0
- 1:思いつかない
……ダメです、私は全く。
「すまない、俺も何か思いつきそうだが……」
仕方がありません。今度図書室とか探してみましょう、もしくは七瀬さんに聞きましょう。
「まあ、仕方がない仕方がない、そう落ち込むな」
……面の皮が厚いですよね、コイツ。と、足音が。
「ふぇっ!? なんでフェイカーが縛られてるんですかぁ!? 敵襲!?」
「イヤ、チゲーダロ。ケド、トリアエズケットコ、オラ、オラ」
「止めろ合成獣! とりあえずって威力じゃないぞ!?」
「じゃあ私も……」
マスター二人がかりにボコボコ蹴られています。いい気味ですが、宝具によって妨害されました。
……この宝具は、確か瑕のないエメラルド、ですが。……うーん?
【昼行動を終了します……】
直下、他陣営行動
12:剣
34:騎
56:狂
78:槍
9:弓
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:04:06.11 ID:yOHkxMb/o
- 5
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:05:48.43 ID:NYmtj9sx0
- 噂をすれば狂
- 781 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 21:07:47.04 ID:JaHurmlv0
- 1:セイバー
【セイバーとライダー同盟中のため】
直下。行動一緒にしてる? 5以上でしてない
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:08:25.43 ID:saCJXKu00
- せい
- 783 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 21:10:15.89 ID:JaHurmlv0
- 3:してる
【剣騎同盟がフェイカーを襲撃に来ます】
【というわけで一旦休憩、22:30ごろから再開しますね】
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:15:12.65 ID:CIjpgRZ20
- 一旦乙
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 21:19:42.63 ID:saCJXKu00
- おちゅる
- 786 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 22:35:45.73 ID:JaHurmlv0
- 【再開】
夜の帳が落ち、舞台上に蠢くは影法師。そしてその影がじゃらりと今夜も音を立てる。
「てなわけで、今回は俺が行かせてもらうわ、セイバー。後詰は頼むぜ」
「……ああ、借りを返したいというその気持ち、深く痛み入る、謹んで受けよう」
口先だけのやり取りだと互いに理解し、その腸を弄り合う。笑みの下に針を隠し、悪手の中に刃を握る。
均衡というまやかしで行われる茶番は、まだその幻想を外すには至らない。
「んじゃあ、行くか、マスター、【崩落齎す蛮行繁栄(トーベン・フェアヴューステン・ヴァンダル)】」
「おう、特攻番長二之宮撫子! ブッコむぜ!」
手に握った硬貨は形を変え、有象無象の兵となり、ライダーを殿に一糸乱れず進んでいく。
織物のように精緻なそれを見届け、セイバー陣営もまた歩を進める。
「むむむ!!! いいなあ!!! ああいうの、私もしてみたいのだがッ!!!」
「音量を抑えろ、今回はライダーに譲ってやるという話だろうに」
「それはもちろん了承!!! しかしセイバーが納得するとはな!!!」
大音声で溌剌と響く虎道に頭を抱えつつ、セイバーは呟く。
「アイツほどにこっちは破壊に長けてないからな、どの程度かは見ておいた方がいい。そしてそれくらい、アッチも織り込み済みだろうさ」
直下、アサシン陣営、フェイカーと行動してる? 5以上で同行中【さっきまで話してた】+2
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 22:36:07.96 ID:ShMtFZj+o
- ぬーん
- 788 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 22:50:11.26 ID:JaHurmlv0
- 8:一緒です
フェイカーの拘束を解き、全員がやれやれと肩を降ろしていたその時。
アサシンと馨、うさぎが同時に一つの方向へ視線をやりました。すっかり外は夜、そして三人が向いた方向には。
「……あ、あれ、何ですかぁ!?」
「ライダーのマスター、聞こえるか。アレもまたレギオン、おそらくは」
「グンタイ、ワリトキンダイテキナソウビダゼ」
頭骨を媒介に夜目を強化し、その光景を見ました。
一糸乱れぬ軍勢、そしてその殿には髭面の男と凶相の女子生徒。……間違いなくライダー陣営!
「アサシン、こちらを狙っていると考えても?」
「おそらく」
聞くまでもないですか。……さて、どうするべきか。
「とりあえずは今から使い魔を量産する。少し持ちこたえてくれれば数は足りるだろう」
「に、逃げましょう! トンネルを使えば令呪なしでも逃げ切ることはできますぅ!」
「ソノバアイデモ、ダレカガヒキツケルヒツヨウハアル、ソレニフェイカーノアホハ」
「そうだな、可能な限り敵陣営を見ておきたい」
……おそらく背後にはセイバーもいると考えるべきでしょう。ならば考えられる策としては。
「毛野原さんはトンネルを使い離脱、うさぎがそれの護衛、そして私たちもできる限り防戦に徹し、可能ならばトンネルを使い撤退……」
「そんなところだろうな。幸いマスターのトンネルは僕たちですら全容を把握していない」
「一応、全員で逃げるという策もありますぅ……、その場合、追いつかれると、や、ヤバいですけどぉ……」
判断は任されたということでしょう。……さて、どうするか。
22:55まで多数決、先に二票。集まらなかった場合は集まった分でランダム。
1:戦闘
2:逃走
- 789 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 22:55:36.87 ID:JaHurmlv0
- 【このレスでランダム。奇数なら1、偶数なら2】
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 22:55:54.78 ID:saCJXKu00
- 2
- 791 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:03:47.02 ID:JaHurmlv0
- 7:戦闘
逃げてもいい、ですが、私にはここまでに勝ったという自信があります。
「アサシン、行けますか?」
「ああ」
「では私たちがここで迎え撃ちます。その間に毛野原さんたちは逃走を」
振り向くことなく、襲い来る暴虐を前にして堂々と、言い張れていたらいいのですが。
「す、すいません……、私なんかのためにぃ」
「ゴシュジン、ソコデアヤマンナ、……タノンダゼ」
二人がトンネルへ抜けるのを見届け、フェイカーを背後に。
「アサシン」
「ああ」
「頼みます!」
「任せろ」
私の本能が昂ぶり、怯える理性を押し留めます。
蠢く兵士の群れ、おそらくは宝具によって作られた幻影に近いそれ。ならばと私は息を吸い。
『オオオオオオオオオオォォォォォッッッ!!!』
大地を振るわせるほどのウォークライ。生物ですらない幻影は一瞬足を止めるだけですがそれで構わない。
一瞬の木偶に変わった兵目掛け、アサシンが飛び込んでいきます。ええ、ええ、ええ、守るなどと言わず、勝ってください、アサシン!
直下、戦況
12:数の前に
345:ライダー、宝具を並行展開
67:二之宮、特攻
89:フェイカー、【大量生産】
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:05:11.91 ID:yOHkxMb/o
- ぬん
- 793 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:19:29.18 ID:JaHurmlv0
- 1:数の前に獣は狩られたんですよね
兵士に飛び込んだ獣を見て、背後に控えたセイバーから驚愕の声が漏れる。
「アァッ!? なんでアサシンが出てくるんだ!?」
「これは愉快!!! 先ほどのウォークライ、私の呼吸にも劣らんぞ!!!」
「お前はそっちだな、それはそうだな……、チッ、ライダーのお手並み拝見といくか」
怒りと屈辱を胸に、先を往くライダーの背を見、セイバーはまだ静観の構えを取る。
一方のライダーは。
「なるほど、こっちはアナグマ狩りのつもりだったがこりゃとんだ猛獣よな」
「そんな呑気にしてていいのかよ、大分やられたぜ?」
「まあ、そうだな、ただの人間の集団ならもう少しやり方も考える、だが、これはあくまで俺の宝具、ただの破壊だからな」
アサシンの闖入に一瞬指をこめかみに当て、次の瞬間には悪辣な笑みがその顔に現れる。
「獣ってのは昔から数に負けてんだよ。暴力の数に」
ライダーの言う通り、アサシンに襲われた兵士は声をあげることなく消滅し、残った兵士は陣を組んでアサシンを中心に取り囲む。
いっぺんを崩そうと食いかかるも、陣は厚く、思うように突破できない。そしてそこへライダーの檄が飛ぶ。
「そら、右舷、背後に回り込め、左舷、そのまま持ちこたえろ! 残ったヤツは形を変える! 【崩落齎す蛮行繁栄(トーベン・フェアヴューステン・ヴァンダル)】!」
◆嵐の航海者:A+
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
◆『崩落齎す蛮行繁栄(トーベン・フェアヴューステン・ヴァンダル)』
ランク:E〜A+ 種別:対文化宝具 レンジ:1 最大補足:1人
文化破壊の象徴たる宝石、金貨等の貴重な宝物という形状を取って核が現れる。
あらゆる形状の破壊兵器・兵団などを形成し、産み出すことの出来る“破壊”の概念結晶宝具。
一定の形を持たないのは時代によって破壊の認識が変化していくことが原因である。
破壊に最も適した状態を取る為、産み出したモノは現代の認知影響によって“爆発”や“爆炎”を纏うことが出来る。
一部の兵が姿を消し、残った兵の手に散弾銃が出現する。鉛の球をばらまくそれは優れた狩猟銃。
危険を察したアサシンが飛び退こうとするも僅かに遅れ。
「撃て!!!」
「グアァッ!」
脚を鉛の散弾が掠め飛び、血肉が降り注いだ。
直下、戦況
123:セイバーも宝具展開
45:銃から更なる破壊へ
67:フェイカーの使い魔
89:フェイカーの宝具
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:20:07.70 ID:ShMtFZj+o
- ぬん
- 795 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:25:44.71 ID:JaHurmlv0
- 0:特殊判定
|/ φ ,,、r十宀|冖 三二ニ=‐三
/| { ノ/─t_ァ─ク 三二ニ=‐三
乂 ```ノ```乂 //''⌒寸三
/ ;,___ / / rリ }.三
‘ー┐¨,,,,,,,,,,,,,,, } ( / __,,ノ 三
‘┬┬┬┐} { ;′_彡゙ヲ三
 ̄「 ̄¨| { {
.(℃=====||==||=||=| { ヽヽ i;i;i;i;i
_,,.. -_\\|l | ヽヽ i;i;i;i;i;i
(℃'' "´ 」┬┬| ヽヽ i;i;i;i;i;i;i
└三 ̄ ヤ ヽヽ i;i;i;i;i;i;i;i
_____ {;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;irf升./
に二二二 ____  ̄`ヽ` ''''''' ``` 川 |ア
ゝゝ `ーt─( lコ__ _ \父=彡ク/
ゝゝ  ̄~"'' `ーヘ\ \=彡ク /
直下
123:トンネルを抜けると、そこになんかいました
456:使い魔ができたよ! 責任は取れんがな!
789:ヴァンダルキラー
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:25:53.34 ID:yOHkxMb/o
- たいてい特殊は悪い展開になりがちだがどうか…
- 797 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:42:07.34 ID:JaHurmlv0
- 4:フェイカーの使い魔だよ!
────アサシンの足が縺れているのがここからでも分かります。
多対一、アサシンの速度なら突破できるかとも考えましたが、敵があのように武器を縦横無尽に召喚できるとは!
私の想像が足りないのは事実。とりあえず、もう一度ウォークライを放とうと息を吸い込み、声をあげた瞬間。
_ _
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_ < / ( _',l l /ノ l l / ヽ/ / / |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ /:i:i:i/
/ / / ヽ / // 丶 l / ./ / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /:i:i:i/
-‐ / / /_/ / / ll //丶 /// / / /:i:i:i/
/ / l / {/ ll// / // / / 二二
/ / l 、/ ー--=--‐ ≦(_) l/ / / |:i:i:i:i:|
/ l \ } O 廴l/. / /l l  ̄ ̄
// l l O / ./ / ` l l
. / l l \ O / l / / l
/ / l l \ O / O丶 __{ l / l l
「んなっ……!?」
それを相殺する大音声が鳴り響きました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ふはは!!! 私の霹靂爆散でも相殺程度か!!! 中々の大音声と見た!!!」
「ーーッ!! ーーァッ!!!」
「む、鼓膜がやられたかセイバー!!! 大丈夫!!! すぐに治る!!! 多分!!!」
◆私の虎吸 壱ノ型“霹靂爆散”
独特な構えと魔改造管楽器による『虎吸』の波動。
周囲の酸素という酸素を、筋肉という筋肉に全て集中させて放つ音は、振動による破壊も巻き起こす。相手の鼓膜は死ぬ。
改造管楽器は鈍器のように振り回す事も多い。寧ろこっちの方が危険度は高い。
当人曰く、魔術の理論を武道に取り入れた呼吸方らしいが実態は彼女しかわからない。
ちなみに弐ノ型以降は考案中。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 798 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:42:34.07 ID:JaHurmlv0
- マズい、これで止めることもできなければ……!
アサシンを取り囲む銃口が今にも火花を吹きそうです。……仕方がありません、ここは令呪でも何でも使って撤退を。
「できたぞ! 僕の新しい傑作が!!!」
「フェイカー! 今回ばかりは感謝します!!!」
「毎回感謝しろ! じゃあ使っていいんだな!?」
「ええ、頼みます!」
フェイカーの乾坤一擲、渡りに船。とりあえず使い魔で気を引くことができれば、アサシンも突破できる可能性は高まります。
「では行くぞ! 使い魔投擲装置!」
「ええ、お願いしま……、は?」
何て?
「僕は砲兵じゃないからどこに飛ぶかは分からないが、とりあえずこれでバルカン砲くらいの威力は出るだろう!」
「ちょっと看過できない発言でしたが!?」
「だがどこへ飛ぼうと僕の作品は輝き、見るものを魅了するだろう! では」
「ちょっとま」
「発射!!! 【緑石金剛(エメラルドシュート)】!!!」
直下、【緑石金剛】着弾点
123:アサシン
456:セイバー
789:ライダー
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:44:40.09 ID:+6pJImPQO
- どっせーい
- 800 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:50:19.03 ID:JaHurmlv0
- 9:ライダーの本丸へ
放たれた使い魔、先日の男と似たようなそれは、見事な放物線を描き。
「アァッ!!!???」
兵士の背後に構えていたライダー陣営の直上で爆発四散。鋭い鉱石の雨が降り注ぐことになりました。
「うむ、狙い通り。やはり僕は完璧だ」
「結果オーライをここまで胸張って言えるのは逆に感心しますが!」
ライダーに手痛い一撃が加わったことでアサシンを取り囲む兵士らも硬直しています。
その隙を狙い、アサシンが包囲網を突破、一気にライダーへ迫ります。相手は鉱石の雨で完全に混乱状態! 今なら!
「【我ら軍勢、餓獣の群なり】!」
直下、戦況
12:ライダー、怒りの第二宝具
3456:セイバーの救援により痛み分け
789:クリティカル! 撤退判定
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:51:16.41 ID:yOHkxMb/o
- いけーっ
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 23:51:59.29 ID:saCJXKu00
- ほい
- 803 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/10(土) 23:52:54.68 ID:JaHurmlv0
- 1:ライダーブチ切れ第二宝具
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。高確率で自陣営の撤退判定になりますね】
【次回はおそらく月曜日の同じくらいかと】
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 00:22:36.45 ID:2wr7tu0ho
- おつ
- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 01:26:25.50 ID:ocrzSWhY0
- おつ
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/11(日) 08:10:29.12 ID:b3ax1Tjbo
- 乙
ことごとく大事故を起こしていくスタイルで草
あとこのフェイカーの図太さ好きだわ
- 807 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:43:24.67 ID:bsO/Uf3k0
- 【22:45くらいから再開します】
- 808 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:46:31.64 ID:bsO/Uf3k0
- 【再開】
鉱石の雨の先に、獣の牙が叩き込まれる。立ち上る砂煙を吹き飛ばし、その拳がライダーの霊核に叩き込まれる。
だが、その刹那。ライダーの脇に控えていた影が獣の咢を受け止める。
「むっ!?」
ヒトならば千々に千切れてもおかしくないほどの一撃、しかしそれを血反吐を吐き、腹に大穴を空けながら撫子は受け止め。
「……へッ、なるほど、この身体ってのも悪くはねえなあッ!!!」
「……リビングデッドか、ライダーのマスター」
◆動く屍
非常にタフ。頭を強打しようが、腸がはみ出ようが平気で行動する。
肉体の頑強さと、苦痛を意に介さぬ異常な精神性。
起死回生の一撃、その失敗を悟りアサシンは距離を取る。
支えを失った撫子はどちゃりと倒れ、流れ出る血を手で押さえた。清潔な布を差し出し、ライダーは静かに、そう、異様なほど静かにアサシンを見ている。
「縛っとけ、お前がどんな体だろうが血を失ってろくなことはねえよ」
「へッ、大丈夫だよオッサン。まだ足は動くし頭も回る、むしろ好調なくらいで」
「黙っとけっつってんだ」
ビシリと、怒気をすら孕んだ声、静かなその声に撫子は黙り込んだ。
「……まあ、俺の責任だわ。ただの獣狩りと同じに考えちゃあいかんわにゃあ。そうそう、これは戦争だのよ」
「おい、オッサン」
「ガキが傷つくなんぞ当たり前で、生きてるだけ儲けもん。……だがまあ、それはそれ、これはこれでなあ」
瞬間、ライダーの背後がゆらりと動いた。息もできぬほどの重圧が周囲一帯を埋めつくす。
アサシンだけではない、トンネルを背にしたリュコとフェイカー、背後で伺うセイバー陣営。その全てが感じていた。
「奪われたからにゃあ、奪わねばならんだろ。さあ、清廉に気高く、夜盗の如く浅ましく」
____
/厂ノ:i:i:i:i:i:i:i厶寸:i:i:i艾寸≦、
/{:i:i:{:i:i:i厶イ ∨ \\:i:i:i\\ \
_{:i:i:\:i∨ \/ __\\寸マハ \
./:i:i:i:i:八~´ {../ / ____.\\寸メ、 }i:, __
/{:i:i:i:‖ \ ./V // (:rュ) >:i:\ ハV___/:i:i}/:i:i:i:i:i:i\ ウバ ウバ ウバ
//{:i:i:iノ / _:{__ ∨二二´ \:i:\} ∨:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\ 「略奪え、蹂躙え、凌辱え」
.// 从i:i:i //:i:i:i:::\__ー─--- \:i:\|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i=-──-=ニ:i:ヽ
|i:| V:i:iム./ /:i:i:i:i:i:i:i|: | //// ,,,,,vww,,ィ \:i:i≧彡:i:i:i:i:i:\ }ノ\:i乂__ノ 「それこそが我らの名、それこそが我らの業」
|i:| / ∨:i/:::l:i:i:i:i:i:i:i:il | ///,w''/ ̄ヽ. |V \:i:i:i:i:i:i:i\ ̄ヽ _ノ_ー=≦
|i乂 V\V:i:i:i:i:i:i/ / ,vw''/ X | ∨ V≧彡:i:i:i:\ー--=彡:i:i:i:i:i:\ 「土地の断片、誇りの一片、その全てを奪い去れ」
叭 ト V:i:i/ / v// X ヽ./ |.\:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:i:i/ ̄`ヽ:i:i:i:i:寸
∧V∧:::: | ,w{ヽ X \/ / ヾ:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨ ノ:i:i:i:i:i:i:\
/{ /:i个s。_:::::::....:v<___\__/ / ヾ \}\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧=ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:
|:i乂__/:i:i:i:i:i:i:i:i(_(<wwーニ二二. / \\∨:.. \ー=ニ三:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
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.i{ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨⌒ 乂:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ .|::. ∨///// ̄ 77777l ::::::::::}// }// ∧ マ  ̄\⌒寸
八\_/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i乂_ 才:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{. |::::.. V///ノ .}// | :::::::::|///. |//// } マニ=ー- \___ 「【万象奪い去る侵略の災(アルプ・トラウム・アラン)】」
/ \:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:乂 |::::::::.. ∨八 |/ :/ .:::::::::|///. |/// マ
..i{  ̄/:i:i:i:i:i:i:i:i:/ {:i|  ̄ ̄}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\|:::::::::::.. ∨/\ :/ .:::::::::∧// {///
八\ /:i:i:i:/ ̄ / 乂 ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<⌒|:::::::::::::... ∨//ム / /∧///|/// /{
─:i:i:i:≧=彡:i:i:i:/ / \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}. |::::::::::::::::::... ∨//{ / // V/..|/// /∧
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ):i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ∨::::::::::::::::::.. ∨/}/ // }/ |/// ///}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ∨: : : : : : : :.∨乂 // .|///// .///:{
その声と共に、アサシンの周囲から轟炎と鬨の声が上がる。先ほどの兵とは比べ物にならない重武装。
かつてローマを襲った略奪者の悪夢が、この夜に再現された。
- 809 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:47:57.23 ID:bsO/Uf3k0
-
◆『万象奪い去る侵略の災(アルプ・トラウム・アラン)』
. _..-シ'′ ,ノ./ .,ν .<`ヽ、
../ . l゙ .,i''レ′ ,ノ/゙,, .ヽ.: メ{
/゛ ./ / ,i〃゙ .,. イ } .: .:て
'" ..i | / 'リ′/ .(: . { / .:7⌒ヽ ` \ 、 从
〃./ / ./ . / .\.V .: .{ ” ヽ V⌒`
/ し 〃/ ! ./ ` :..、ヽ __ .ヽ、 } | ,;
/゛ / / ,iソ゛ 从 ). ../|: : :.:::| .)`ー' ,ノ
" / i./ ⌒ヽ、 ( ' . l | : : : :| ( . .:.:r' ”
〃 / }て | |: : :. .:| ; . ヽ,.ソ 从
./.! ! r人 { .| |: : : :.:| ,; .: ., / ⌒ヽ`−ァ
i i.l",! i′ }. :. ノ , | |:|l==| .../ }/
.,ill | l /{ 从,,ノ.:/ ,; | |:|》: ::::| ( ...i'1.. .
./リ ,! ./ }/ . i'`'i ⌒ 、 . ,, /| |:|\ : | . .... |;'| ,、
. i''i.! .ll゙ |;`;|. ‖ .: .〕 .| |:| || | ./\ _.|;'| /.:〉
| | .!. .;、 /l、 .. i'1 ||/> r┘.:| |:| ||::| | ‖‐┘ .:|';|──へ./.:/_r‐
││./ l ,, /゛│ ../〉 |;|_r// /| ̄\:| |:|  ̄ .:〃../>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
. l l .! .ネ ! |. .| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|/\/\ 《// ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
! l l. : ! .} {. !、::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<\/ 〈:::.:... \ 》 ' .::::::::/|\_n::::::::::::::::::::
ヽi .|| l、.l /.. .|;、\::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::\\ _____:::::.:..〉″へ:::::/ .| |: : : |:|::::::::l`!へ、
ー|. | ″. . ‖ .l/. ニニニニニl.r┴、_|_|_|:>:::::___|」__:l;_;_//..::. `〈 -.._、. .::::| |: : :
、 │. ..、 .!| ,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rェ┘__;!___;!__;|_;_;:::.:/ : :| `'、`'-、. .| : :
..ヽ、i,,ト. ..カ, | l |┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|_;!__;!__:l__;!__;|<___;_/\_;. \ ヽ, .i..
. ゙!//! l l ! ヽ、 ⊥Λ二\.:| .:|ー:|__;!__;!__;!__:l_ /{ } ゙'、|し
l レl l !ゝ .! ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」_;!__;!__;!_ / ! l.!イ {.
i !、.l ヽ _.=@ ~゛ ┴ ⊥. .,_... / │ ,}|′ }
ヽ _、 ヽ. `乂ヽ ,, ` ,i} / ,! ./ ゛ イ
、.\ 丶 .'ト, ヽ ヽ .` ,. _ // / / / .{
. `-..} l\ ヽ `'-..,_ _,,〃 ._..-'"∠z-'" { ィ / イ
=@ .}ヽ, .ヽ, `'-,ヽ ´゙¨¨¨¨¨´"゙゙´ ..┴'″ `゛/ / / _..
. \ \\ \ {し¨´ ~゛
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大補足:455人
ヴァンダル艦隊による多くの周辺諸国、ローマ帝国を苦しめた略奪と火攻めが合わさった宝具。
騎馬兵団による一斉強襲、略奪開始の宣言。
対象を包囲する形で出現し、徹底的な破壊と略奪を繰り返すことで敵の全てを踏み荒らす。
民族の凶暴性、暴虐性を具現化したものとも言える。
最大展開時にはヴァンダル艦隊も含めた全ての民族を出現させ、
炎上による地形破壊を行いながら包囲した対象へと突き進み、接触した瞬間全軍団による『壊れた幻想』によって大規模な破壊を産み出す。
事前に略奪したモノ・破壊した陣地が多ければ多いほどダメージが増減する効果を持つ。
直下、戦況
123456:撤退判定
789:アサシン獅子奮迅
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 22:49:09.31 ID:nUZi5gv9o
- 逃げろ逃げろ
- 811 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 22:52:25.12 ID:bsO/Uf3k0
- 1:撤退判定
【【エメラルド】を使用することで、以下の表に変更可能です】
123:令呪を使用して強制撤退
456:令呪使用の可能性がある撤退
789:アサシン獅子奮迅
【使用しない場合、5以上で令呪一画撤退になります】
23:00まで多数決、【エメラルド】使用するか。先に二票
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 22:53:05.93 ID:kMzyQpW9o
- 使う
- 813 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:00:47.35 ID:bsO/Uf3k0
- 【ここまで】
- 814 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:01:19.91 ID:bsO/Uf3k0
- 【使用する】
直下、再度判定
123:令呪を使用して強制撤退
456:令呪使用の可能性がある撤退
789:アサシン獅子奮迅
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:09:19.98 ID:7QQg7+Evo
- あ
- 816 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:23:16.17 ID:bsO/Uf3k0
- 8:アサシン獅子奮迅
土を巻上げ、騎兵が迫りくる。殺傷力こそ銃に劣れど突進力、破壊力は比ではない。
そして何よりも違うのは先ほどの感情なき兵と異なり、その目は血走り、略奪という暴虐に酔いしれているようにすら見える。
炎が取り巻き、狂奔に陥った騎兵に囲まれ、アサシンは煙を吸わないよう口元を覆う。
牽制するよう騎兵を睥睨し、構えを取る。
『アサシン! 撤退を!』
『時間は稼ぐ』
口にフェイカーのエメラルドを含み、一時的な加護へと変える。そして何のきっかけもなく、蹄が地面を抉る。
狂奔に対するは信仰、あるいはそれは同一である。十字軍の例を説くまでもなく。
一騎、アサシンの爪が脚を狙う。援護するように矢が飛びそれを撥ね退ける。圧倒的劣勢、だがしかしアサシンは跳ぶ。
『アサシン!』
『フェイカーは』
フェイカーの有する工房、それの奪取がライダーの強化に繋がる、アサシンの思考はそこまで回るが言葉には出ない。
脇腹を槍が掠め、刀が肩口をかすめる。血が滴る戦場、ライダーの静かな視線を感じる。
(……ライダー自身への攻撃はもう無理。マスターとフェイカーを逃がすことに集中すべき)
アサシンは考えることが苦手である。故に会話も苦手である。しかしその信仰は本物で、そしてその信仰は。
(汝の隣人を愛せ、汝の敵を愛せ、ならばこそ、このような憎悪はふさわしくない)
煙に巻かれ、火の粉を浴び、全身に傷を負いながら、その審判の場を跳び、戦う。
騎兵をいなし、時間を稼ぐ。できることはそれだけで、だがそれが自らの証明である。
直下、戦況。5以上で損害なく撤退、4以下で令呪一画使用で撤退
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:26:07.50 ID:dFg8/zZuo
- よっと
- 818 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:29:23.76 ID:bsO/Uf3k0
- 0:特殊判定
/ヽ ./`ヽ
|.:|∧__i .`l∧__
__.∧,,, .l人.ノ \_.ノ .,.ィ’
. Y/ .,,> /∨ ' ` ●./く
|i (! 廴.r=< .● , ・ー.:弋.ノ
'什 `ー弋 弋`ヽ'´_,,イ∧
. 弋_ヾ_ ,,<二ノ ̄ \i`Y´戈ヘ
`ー戈l .\_r, .∨ /.∧
弋 _ l 戈>-∨ー'’`ー'
` .\_ノ
直下
123:セイバー横槍
456:そういや馬術部いましたね
789:ヴァンダル死すべし
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:30:30.62 ID:nUZi5gv9o
- おおっと
- 820 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:41:14.05 ID:bsO/Uf3k0
- 2:セイバーの横槍
───そう、信仰だ。そして信仰、信条、思想は、ときに合理的な理由の前に膝をつく。
無論、その逆もあるが、ことこの場においては、それしかなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヘ./ i.:.:.:..i.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ¨~ ´ ( / /\/.:.i / /
/::::::::\ |.:.:.:.八.:.:.:.\- 、.,,____゙,.=- / /.:.:.:i / ´
/::::::::::::::::::\ |.:.:.:i `ー- `ハ \ ヽ /.:.:./i/
/::::::::::::::::::::::::::\|.:.:.i i | \ \ 丿 /.:/ i
/::::::::::::::::::::::::::::/∧.:.| ヽ i 丶 丶 ヽ / /_/ 「『司録星、司るは軍』」
/:::::::::::::::::::::::::::::// /|.:.|::::::\ i \ 丶_ ノ _ゝ / ヽ
/ー 、、::::::::::::::::// /ヽ|.:.|- :::::::\ _ ヽ ノ( ⌒\ | |へ
/``-、-./ ⌒ヽ// / `ー| | 、 //:::::|\ ´ン \ \| ヽ \
::::::/ ミ `ー 、 ゞー 、`` | |、//:::::/ ヽ __ ノ i | i ヘ
::::/ ミ ミ``ー 、``.i i//::::/ i | i ヽヘ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ヴァンダリズム】により悪意を察したライダーが、咄嗟に背後を振り向く。
「セイバー、……まあ、そういう約束だわな」
そのため息とともに虚空から現れた砲門が、魔力弾をライダーの機兵諸共アサシンへ叩き込んだ。
一切の躊躇なく、僅かな望みすら断ち切らんと、執拗に。
直下、撤退判定。5以上で令呪一画消費、4以下で令呪二画消費
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/12(月) 23:49:22.04 ID:Nf4dcSvhO
- 今日は運がないな
- 822 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/12(月) 23:50:29.94 ID:bsO/Uf3k0
- 4:令呪二画で撤退
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は6章後編が始まるので未定です。クリア次第連絡しますね】
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/13(火) 00:28:01.67 ID:sNxVb+kUo
- おつ
まぁ運が悪いのは毎回のこと
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/13(火) 18:47:30.02 ID:faUyVWKw0
- おつおつ 後が無くなってきた
- 825 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/07/25(日) 21:03:46.17 ID:bVLEqhGd0
- 【今日やるはずでしたが、まだ帰れてないのでお休み。明日やります】
- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/25(日) 22:09:11.15 ID:KUsXKx640
- 今日帰れてないってなにごと
乙
- 827 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:24:44.14 ID:JSJMIu/l0
- 【22:30ごろに再開しますね】
- 828 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:33:43.35 ID:JSJMIu/l0
- 【これまでのかんたんなあらすじ】
アサシン、レギオンを従えた貴女はフェイカー陣営と同盟を結ぶが、襲撃してきた剣騎同盟に敗北するのでした。
【再開】
頭骨がカタカタと歯を鳴らしました。この音は常に私へ不幸の訪れを告げます。
ライダーの遥かに背後、そこから現れたのは巨大な砲門。おそらくは西洋のバルカン砲ではなく、アジアの火砲に近い形状。
それは私たちが策を練る間もなく、アサシンに狙いを定めました。凝縮されるのはまるで銀河の煌きのよう。
原初の記憶。噴火する大山、降り注ぐ灰、凍えながら死んでいったヒトを僅かに外れた私の起源。
距離があろうと感じられる、圧倒的な暴力のそれ。悩んでいる暇はありません。
いつだってそうです、私は逃げる側、私たちは滅びる側。……まあ、そうなのです。
「令呪を以って命じます! 【アサシン、撤退を!】」
私たちの逃走を確実にするため、二画を消費します。デコイとしてとっておきの複製兵を出しておき、それを囮に……。
後先を考えている場合ではないですね、とりあえず、一旦はここを抜け出さないと。
……ライダーとセイバーの顔をもう一度視界の端に捉え。ああ、勝者とは何ともまあ、憎たらしく、堂々としているモノ、なのですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ふはっ、悪いなライダー。お前に任せると言ったが、ここはこうするのが最善だと判断した」
「あー、まあ、そうだろ。合理的ってのはそういうことだ。最小の一手で、最大の一撃をかます、道理だよ、お前のやったことは」
ギラギラと笑うセイバーに、やれやれと撫子を抱え、ライダーはすれ違う。
「悪いが俺のマスターが腹ぶち抜かれたからな、しばらくは手伝えんぞ」
「分かっているとも、次は私が受け持つさ」
それだけを答え、二人の君は互いに背を向け。夜の闇が深さを増す。
【昼の他陣営行動でしたが、一ターンと同程度として扱います】
直下、他陣営行動
123:狂
456:槍
789:弓
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 22:38:10.79 ID:T7pPhFUb0
- ん
- 830 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:41:00.38 ID:JSJMIu/l0
- 9:弓
直下、アーチャーこの状況把握しているかどうか。5以上で把握している
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 22:43:51.06 ID:X3pmEUrbo
- ん
- 832 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 22:54:02.90 ID:JSJMIu/l0
- 6:把握したうえでバーサーカー陣営と接触を図ってる
ドゴンと鳴り響くは砲撃の音。おおよそ現代の日常では聞くはずのないその音に、土塊とアーチャーは一瞬だけ目を向ける。
「かなりの火力と見えますわね。私の時代にアレくらいの兵器があればまた戦争も変わっていたのでしょうけど」
「死ぬ人間が増えるか減るかだけのことだと思うけど」
「ま、酷い話。それで? どうしますの、マスター」
口の端だけで笑うアーチャーの問いに、土塊はざらりと砂を落としながら首を振る。
「どうするもこうするも、おそらく戦闘は既に終わってる。そこに飛び込むにはアンタの火力じゃ厳しいでしょう」
「それはそうですわね。宝具を使えば別ですけども、私の本分は用兵ですので」
「だから今はバーサーカーとの接触を優先する。もっとも……」
直下、バーサーカーは
123:臨戦態勢
456:見つからず
789:横にいる
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 22:58:43.50 ID:J6xYjFZE0
- ほい
- 834 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:01:50.35 ID:JSJMIu/l0
- 0:特殊判定
/:: :: :: :: :: ::ヽ
, :: :: /|:: :: ハ:: |
从:: 〈´0`´0`::,
、:: :: i rュ l::|
)=f´>--</
´:: f ̄ ̄|::〔
|::./ | |リヽ f^i
|::'| __) __ヽr- .ノ
| , / ̄ (ヽヽつ
|:|、 ヽ_ー一/⌒
|:|ノ | | | .(
/::ヽ〕 | | | ノ
,:: ::|____|::|
|:: ::、三三三:| ,
人:: :: ,三三三|./
/三 ̄三三三ン
直下
123:ランサーと戦闘中
456:謎の建造物へ
789:背後を取ってるよ、ライダー
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:12:44.13 ID:KZdxl07co
- ぬん
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:18:51.68 ID:iA5LYSu0o
- みんなバトルしてんな
- 837 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:30:00.64 ID:JSJMIu/l0
- 3:ランサーと戦闘中
眼前に立ち塞がる細身の女を前に、じりと二人は構えを取った。
針金のように強くそれでいてしなやかなシルエット。叡智の象徴か眼鏡をかけて女は笑う。
「初めまして〜、ランサーのお姉さんでーす!」
「まずは、彼女を倒す必要がありますわね」
行き会うたが最後、戦わずにその壁を乗り越えることは許されない。
そういう性分の相手であり、それを良しとする戦闘民族。アーチャーが弓を引き絞る。
「お、やる気満々じゃない。イイよイイよ? 殺し合うなら本気でやりたいもんね!」
「生憎、私血腥いことは嫌いなのですが、そうもいきませんわね」
「そうそう、悪いけどここはワンコ君でいう四枝の浅瀬、正々堂々一騎討といこっか!」
影がゾワリと蠢き、アーチャーの目も引き絞られる。
勇将と猛者、二騎の戦いがここにもまた口火を切った。
直下、戦況
12:【死棘の影】
345:ランサー、有利
67:アーチャー、有利
89:アーチャー、宝具限定解放
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:30:38.35 ID:gpNZNrcfO
- ぬ
- 839 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:47:11.69 ID:JSJMIu/l0
- 5:ランサー有利
分裂した影の槍が宙を浮き、放物線を描いてアーチャーに向かう。
「投槍、原始的ではありますがこれだけの数があれば一個の軍隊にも匹敵するでしょうか」
弓を引くまでもなく、一方的な回避を強いられるアーチャー。
自らの手に兵が握られていないことを苦々しく思いながら、まず一波を避けその隙に矢を番える。
しかし、その波が過ぎた先にランサーの姿は無く。一瞬の思考の空隙、上空からの影に気付き飛び退く。
先ほどまで立っていた場所を槍が砕く。
「うんうん、一発でやられるわけはないよね」
「……投げた槍の一本に乗るなんて芸当、軽業師か何かでして?」
「アハハ、悪くないかもね。でもまあ、これで距離は詰まった、でしょ?」
軽口を飛ばしあいながら互いに一瞬の隙を狙う。距離としては確かにアーチャーの不利。
だがその千里眼はこの状況においても起死回生の一矢を探っている。
直下、戦況
12:【???】
345:ランサー、有利
678:アーチャー、有利
9:アーチャー、宝具限定解放
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/26(月) 23:48:39.25 ID:u6JlGhf1o
- N
- 841 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/26(月) 23:58:08.04 ID:JSJMIu/l0
- 5:ランサー、有利
だが、その隙は訪れない。大雑把に槍を振り回しているように見えてその実、一つ一つの所作に隙がない。
振られる槍が一瞬にして軌道を変え、突きを叩き込まれかける。ぴたりと止まった動きから予想もしない大上段へと振り上げられる。
(……まったく、洒落になりませんわね。そもそもこのランサー、神代に近い英雄。私は武力で勝てるはずもなく)
冷や汗を流しながら槍の穂先を見定めるのが限界。
複合弓は背に負うて盾の代わりとし、手に投矢を握るも放つ瞬間が訪れない。
「そらそらそら! 守ってばっかじゃあ勝てないよ!?」
「ええ、百も承知ですわ。ならば攻め入る隙を与えていただいても? 清らかな乙女より少し隙のある方がそそられますわ」
「そういうわけにはいかないよね! この間それやって怒られたところなんで!」
「残念。貴女もそれなりにタイプなのですけど」
いなす、かわす、避ける、それしかできない自らの不足に苛立ちながら、アーチャーはただひたすらに一瞬を狙っている。
直下、戦況
123:アーチャー、敗北
4567:ランサー、有利
89:アーチャー、起死回生
- 842 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/27(火) 00:08:35.12 ID:rgso6wBE0
- 【十分経過したのでこのレスで】
- 843 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/07/27(火) 00:09:28.19 ID:rgso6wBE0
- 2:アーチャー、敗北
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はちょっと間が空きますが、土曜日の同じくらいに】
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 03:38:48.54 ID:XgA8e/J4o
- 乙
ランサー強いなぁ
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 08:02:24.95 ID:p3JxbCCGo
- おつ
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/27(火) 08:04:26.46 ID:BQteBUjWo
- 乙
- 847 : ◆v.By3fESrTsY :2021/07/31(土) 21:31:24.61 ID:CLkscQWw0
- 【ご連絡。ちょっと今日はできそうにないので、明日早めに20:00くらいからやりますね】
【水着ダ・ヴィンチちゃん小さい方かー】
- 848 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 19:52:18.80 ID:umTejr9W0
- 【20:00くらいから再開しますね】
- 849 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:01:21.71 ID:umTejr9W0
- 【再開】
(まったく、これほどまでに英雄というのは強いものなのでしょうか)
アーチャーは自嘲する。アーチャーとて弓矢の腕は同じ軍の中でも五本の指に入ると自認していた。
投げ矢はもちろん、複合弓でも兵士の首を狙えるほどの精度を保ち、ただの指揮官ではないと考えていた。
しかし、眼前に立つ女は強い。いや、それはヒトへの形容ではなくもはや大波を相手にしているような徒労感を覚える。
隙を狙うという話ではない、面と化した力が迫ってくるような錯覚。たった一本の槍と影、それだけなのにとうてい戦える予感がしない。
そして何よりアーチャーが辟易しているのは知ってか知らずか、ランサーの浮かべる笑み。戦場において突貫する兵士共が浮かべるそれとも異なる狂奔の笑み。
(美人ですのにねえ。もっとも、そういった野趣を楽しむのも一つですが)
頭の中に余裕を作り、淡々と繰り返される絶望的な防戦に対抗する。戦時であれ、余裕を失わずうっすらと笑っている。
アーチャーもまた一種、ランサーとは違う狂人ではある。だが、やはりその本質は指揮官であり。
「ッ!」
弓の弦を槍が跳ね上げ、影の槍が投げ矢を弾く。アーチャー個人の戦いとしてはここが既に限界。
汗を滴らせながら死合いの間を離れ、一瞬思考する。
(宝具を使えば少なくとも個人に対しては圧倒できます。ですが、これは剣騎同盟への手として残しておきたい。ならば結論は)
ため息を吐き、両手をあげ手の平を見せる。
「負けですわ、マスター、撤退を」
「……そ。じゃあ逃げるから」
「えー! こっからいいとこじゃん!」
「申し訳ありませんわ、ランサー。まだ色々やりたいことがありますので。続きを閨で行いたいのであれば大歓迎ですけど」
直下、アーチャー逃走判定。5以上で令呪一画、4以下で令呪二画使用し逃走
- 850 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:11:29.61 ID:umTejr9W0
- 【10分経過なのでこのレスで】
- 851 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:19:07.24 ID:umTejr9W0
- 1:令呪二画で逃走
【他陣営の描写を終了します……】
【五日目・夜(二ターン目)】
……私たちの間には沈黙が満ちていました。
それはそうです、セイバーとライダーの同盟に大敗したのですから。
体の痛みよりもやはりこう、メンタルがかなり削られてしまいました。
ええ、ええ、ええ、慣れていることではあります。怒りもありますが、何よりも。
「また、ですね」
「また?」
アサシンには話していませんでしたね。
「ええ、私は常にこちらがわです。負ける側、追われる側、そして最後には滅ぼされる側」
「……そうなのか」
……余計に暗くさせてしまいましたか。
とりあえず、どうにかこの状況を変えるように考えなくてはいけませんね。
直下、何をしますか? 【五日目・夜(二ターン目)】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー陣営/七瀬/ライダー陣営/セイバー陣営)
5:自由安価
- 852 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 20:30:00.08 ID:umTejr9W0
- 【人がいないようなので一旦ここまで、続きはいつもの時間くらいに】
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 20:43:14.91 ID:bHZp0Qw1o
- おいがメシ食ってたばっかりに……
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 20:43:43.01 ID:JzwLKpSi0
- たん乙
2
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 20:56:07.08 ID:18waBpMPo
- お出かけしてた、申し訳ない…
- 856 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:14:26.54 ID:umTejr9W0
- 【間隔空いてたし、いつもと違う時間だったので仕方がない仕方がない】
【22:30くらいから再開。一応安価からもう一度】
- 857 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:31:19.60 ID:umTejr9W0
- 【再開】
直下、何をしますか? 【五日目・夜(二ターン目)】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー陣営/七瀬/ライダー陣営/セイバー陣営)
5:自由安価
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:36:41.70 ID:bHZp0Qw1o
- 3かなあ
- 859 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:40:15.56 ID:umTejr9W0
- 3:アサシンと一緒に偵察
さて、できることをやるしかないのです。
フェイカーたちは新しい拠点を探すらしいですし、こちらもできる限り動くべきでしょう。
「アサシン、とりあえず一緒に行動をお願いします」
「……」
「アサシン?」
「ああ、そうだな。そうすることにした」
……いつものアレですかね。
直下、偵察結果
123:何もなし
456:どこかの陣営を発見
789:ランサーVSアーチャーを発見
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:42:44.41 ID:JzwLKpSi0
- ほい
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:48:20.03 ID:l+CTZfNRO
- うーむ
- 862 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 22:48:46.40 ID:umTejr9W0
- 1:何もなし
……しばらくアサシンと周囲を探ってみましたが。
「アレだけの戦闘が起こったあとですものね……」
どこにもサーヴァントの気配は無く、完全な徒労に終わってしまったのでした。
「仕方がありません、もう夜が明けますし、少しは休息を取っておきたい。帰りましょうか」
「ああ」
「どこか上の空ですが、負けたことを気にしていますか?」
「いや、そうではない」
話をそれ以上続けることもなく、私たちはなんだかどっと疲れたまま。
朝日の最初の一片が降りかかる中、ふらふらと帰路に就くのでした。
【夜行動を終了します……】
直下、他陣営行動
123:狂
45:剣騎
67:槍
89:弓
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:51:40.88 ID:bHZp0Qw1o
- kobo
- 864 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:07:26.14 ID:umTejr9W0
- 8:アーチャー
「ふふっ、大変でしたわね、まさか逃走しようとした瞬間にこっちの心臓を寸分違わず狙ってくるとは」
胸に空いた孔を指しながら笑うアーチャーに、土塊が鋭く返す。
「それに一画、逃走に一画、後がないのは分かってる?」
「ええ、もちろん」
しばらくアーチャーを睨みつけ、ぷいと窓の外へ目を向ける。
「分かってるならいい。でもやっぱり行動を考えるべきだ」
「許されるなら暗殺の真似事くらいはできますわよ?」
「アサシンでもないアンタに許すはずがないでしょ。そもそも、ランサー相手に一撃も通らなかった口で言うことじゃない」
「ええ、そうですわね。例え狙撃をしてもあのランサー相手では分が悪い。殺すならマスターですけれども」
すっと目を細め、慇懃な笑みがアーチャーの口元から消える。土塊はガラス越しにその表情を見て手を振った。
「ダメ、殺すのは結果であって目的であるべきじゃない。血を流さないに越したことはない。甘いと笑う?」
「それはもう、処女の睦言の様でしてよ。……しかし、それを主が望むのであればそれはつまり私の望みでもあるということ」
アーチャーの手がゆっくりと土塊の肩に置かれる。
リュコに触れたそれとは違う、敬意と忠誠を込めた力強い肯定。
「ズルい女ですわね、マスター」
「アンタが真面目過ぎるだけでしょうに。……とにかく、このままだとセイバーとライダーに磨り潰されるだけ。策を練る」
直下、アーチャー陣営昼にどう動くか
123:バーサーカー陣営捜索
456:セイバー/ライダーの分断
789:アサシン陣営に合流
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:11:35.30 ID:g3hC9rgxo
- ぬん
- 866 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:17:42.48 ID:umTejr9W0
- 0:特殊判定
___________________________________________
f ム<´ \ヘ`ヽ
丿 { i .λ `} ヘ
、 ク i ト、トλf-∨λ i , ,イ .ィ i } ィ }
r‐- ‐ヽミ¨/ ヽ、ヘ{了衍心x. ヽ! /レ__!/从ノ ノ / リ
_ / `ヽ、 /介-ゝ 乂::ノ } ノ ィ衍心メノ/.ノ{
(_ >イ ___ } ./,イ '  ̄ 乂::ノ イイ .人
`ヽx { >、 ! / λ,ィ  ̄ /! ゝ、 >、
/ `ヽ_λ__ノ ノ { { ∧ , /人 ヘヽ` ゝ
/  ̄ / `>x _≧rz!ヽ、 ー- _, ノ ´ ヽ } ヘ
/ / / `ヽ \.jート-iヘ ィ )ノ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
直下
123:いっぺん剣騎に取り入ってみる
456:【千里眼】
789:贋「話は聞かせてもらった!」
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:20:03.60 ID:1LR+8dgho
- ぬ
- 868 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:23:33.08 ID:umTejr9W0
- 0:特殊判定
/ニニ|
― |ニニ/――ァ
/r====ヽニニニ/
´::/::/:: :: :: :: ヽ´
|::,从乂ヽ乂:: :: ヽ
从| ´○`´○` |:: |
ヽ从 ー ノ::ソ
/::〕-人_人〔::.〈
,/ - ´ ̄ ̄`-ヽ
/:i:i:iヘ Υrv:i:iヽ:: |
.人:i:i:i,ニニVニン:i:i:人:
/ニ≧―ニニ―≦ニニ|
/ニ/:i:i:i:i|ニ|:i:i:i\ニニ
r/:i:i:i:i:i:i:i:i:/ニヽ:i:i:i:i:〕ニニ
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ニニニ|:i:i:i:i:iネン≧
fニニニニz===´――´ニニニニ/
`〜〜ニニニニニニrュ― r ̄
| .| | |
| .| | |
直下
123:暗殺をしないって話
456:???「話は聞かせてもらった!」
789:【千里眼】
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:24:43.93 ID:c3K4EAcM0
- つまりどういうことだってばよ
- 870 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:30:36.68 ID:umTejr9W0
- 3:暗殺を選ぶ奴もいるということです
思考を巡らせているのだろう、心ここにあらずといった様子の土塊。
アーチャーは静かに近くから離れ、すっかり癖づいた目くばせを行い。
「────ッ!!!」
. | \三三三三三三三三三三三/ _ --―==¬冖  ̄
| | ` =ニ三三三三三三三ニ= ´ _ --―==¬冖  ̄ _ --―==¬冖  ̄
| | |_ `¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´  ̄ _ --―==¬冖  ̄
--―==¬冖 \_ --―==¬冖  ̄ _ --―==¬
| | | _ --―==¬冖  ̄ _
| | | _ --―==¬冖  ̄ _ --―==¬冖  ̄
_ | | | _ --―==¬冖  ̄ |
:::::::::: ̄:::::::::....―-,.--――‐  ̄―- --―==¬ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::.′ ‐-=≦ _ ---―‐===|
::::::::::::::::::::::::::::::::::l `ヽ ̄ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::| 丶 | カチッ
::::::::::::::::::::::::::::::::::.、 ヽ、 |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ _ -=ニ /´ヽ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:::::>-‐ ´ | Τ二ニr< 〈 } | _
:::::::::_::::::ァ T' || || | |∨ | ` ー- ニー ′ | .Γ、
::::::::::::::/ | || || | | ∨ 、 | | \
_::::::::::{ | || || | | \ \ __ --- ′ | Γ ̄
::::`::‐::._ | || |l └―====¬¬冖冖  ̄ ̄ __ --- ′ |
::::::::::::::::::`::‐:..、| ||__ ----――====¬¬冖冖  ̄ ̄ _ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::`::‐:..、 __ ----――====¬¬冖冖  ̄ ̄
そして、視た。遠距離から放たれる、それを。
「マスター! 頭を下げて!」
直下、奇襲判定
1:ファンブル
234:重傷
567:負傷
89:回避
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:31:07.61 ID:9jnu7+EJO
- よほ
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:31:38.93 ID:3ToVGWqN0
- あ
- 873 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/01(日) 23:39:07.98 ID:umTejr9W0
- 1:ファンブル
しかし、その呼びかけは遅い。あまりにも遅い。
放たれた凶弾は止まることなく、ただ真っ直ぐに、土塊の頭蓋を。
,,..、._,ii、 -,,..-'';,i' |;;;;;;;;;;;;;.;v―ーi;;,,v-ー'" ,,-- 、
ヽ./ `゙ヽ,;;;;__ゝ,, ..,,l゙;;;;;;;;;;./ _,,iiiニソ一'" : ii、
、 _,,ミ/゛ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐'―― .... r;;;;ッr‐'''''"゛ .y、_
;ヽ、 .,ノ7 ヽ‐゛ ,r''゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i‐'" ヽ;.|
'''-、゙゙ア'" {,゙二、,,-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐┘ : :lニ;;. ゛
...l′ :l";二゙''''┐ ,l´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-'''''-、 ['l、
._... _. ´ ,〉;;;;;;゙'ー、, . _,._..ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7 `゙"
;;;l゙ .ヽ;; ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;.! .l、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _,,
.、!、 .,i┘;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ^'''" ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;>ー'゙゙゙゙゙ヽ ゙‐' |.l
..l;;;;゙ゝy レ;;;;广'L;;_..コ l;;;;ン'ッ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ `''、_;;;;;;;;| .,,, . l、;゙¬.
. ゙'''''″ .ミ、;;;;゙''''l:゙'" ` .、 `''" : l.;;;;;;;;;;l゙ ゙'<;,v、;;;;;;;;;;/' .`''''" !;;゙''┐ .゙'ー'"
,-シ、;;_ノ . _, ` .tナ‐' ̄″ ‖ .`'―ー!llt;;. .' !、;;;丿
;/ ,r./ l;/ '!┘ リ'i ´ ,,、 ,、
,! ./ ,i";;{_ =!.!.l ,i'''; .|;;;;゙゙''''''";;.l、
! ゙L;;;;;゙> マ , 、,,, `''".ィ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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..!、_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙!-゙;|,`''″ .,/;;;;;ゝ..r‐┐ i";;;;;;;;i┘ ゝ、;____,,/´ : ,ii;;,゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v ..,,,,、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'―- -ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'---、 " .'|゙゙''、
.l´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ン- / ゝ-..、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;¬';;ナ' l7 l
;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/ |;;;;;;;;;;i¬ー-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´ !
撃ち砕いた───。
「マスターッ!!!」
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
直下、主犯は?
123:剣騎
456:ライダー
789:セイバー
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 23:42:17.47 ID:g3hC9rgxo
- ぬっ
- 875 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 00:00:00.75 ID:PtRGtiiV0
- 7:セイバー
夜闇の中で小柄な女、セイバーが頭蓋を打ち砕かれた土塊の姿を確認している。
崩れ落ちるシルエットに駆け寄るサーヴァントの姿を見届け、襲撃を受けないようにすぐさまその場を去る。
セイバーの表情に憐憫は無い。それは多くの民や将を屠った為政者としては当然の仕草だろう。
むしろ高揚していてもおかしくない。だが、セイバーの表情にはそのいずれもない。
「さて、マスターとライダーの目を掻い潜って一人殺したはいいが、これをどの陣営の仕業にするかが問題だな」
指を折り、ライダーの宝具で出したのであろう銃器を片手間に破壊する。
「マスターはこういう卑怯な手を望まんし、ライダーもあのていで実際は腑抜けだ。汚れ仕事は私がやるしかないのが難儀だな」
ブツブツと数式を解くようにセイバーは思考をまとめていく。
合理的、セイバーの愛するその観念の下、どうすれば敵を害せるか、どうすれば自分を利せるか、それを詰将棋のように考えていく。
「おそらく攻撃の瞬間をアーチャーには見られている。だがたった一騎ならライダーと私で対処可能だ」
そこに悪意の介在する余地はない、事実、セイバーに悪を成そうという気は一切ない。
セイバーの言う殺したくない、は全くの真実である。殺せば恨みを買うしその恨みによって破滅することなど史書を解くまでもない。
ただ、状況が整い、殺すことで利を得ることができると判断したから殺したのだ。殺す利が殺さない利を上回ったから殺したのだ。
例えば、もし一歩でもアーチャーの動きが違っていれば、セイバーが攻撃することは有り得なかった。それだけのことだ。
「ではとりあえず情報を錯綜させておくべきだな。……はぁ、頭痛がする、まったく、なんでもって私はこんな役回りなんだ」
心の底からセイバーは嘆息している。自分の運の悪さに、他人の行動の曖昧さに。
「戦況は既に傾いている、戦うまでもなく分かるだろうに」
余裕でも驕りでもなく、現在の状況をセイバーはそう判断する。ただ単に事実として。夜が暗いのは自明であるように。
【他陣営の行動描写を終了します……】
【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】
【次回はおそらく明日の22:30前後からやっていきます】
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 00:03:27.52 ID:I4nsWofco
- おつ
- 877 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:21:09.72 ID:PtRGtiiV0
- 【22:30くらいから再開しますね】
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:22:42.89 ID:9K7V0UAbo
- ず
- 879 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:30:27.38 ID:PtRGtiiV0
- 【再開】
【六日目・昼】
早めに先生へ連絡を取り、今日は自主休講。
流石に体力を回復させないとまずいと判断したのもありますが、あの精神状況で授業に精を出せるはずもありません。
……しかし、あまり休んだ気がしないもの事実。とにかくセイバーとライダー、この二騎をどうにかしなくては。
そういえば、先夜戦ったときにアサシンがライダーのマスターに一撃を加えていましたが。
「アレはそう簡単に倒せるものではない」
「正中線に大穴が空いていましたが?」
「アレは多分俺と似て非なるものだからな」
禅問答のような会話でしたね。……顔はちらりと見ましたし。誰でしたっけ。
直下、5以上でライダーのマスターに思い至る
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:33:13.34 ID:DiMZ5QoI0
- そい
- 881 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:35:34.82 ID:PtRGtiiV0
- 4:貴女はほんと学校内の他人に興味がない
しばらく考えましたが……、ダメですね、思い至りません。
こんなことならもっとちゃんと学校に打ち解ける努力もしておくべきだったでしょうか……。
直下、何をしますか? 【五日目・昼】
1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:情報収集
3:土塊七瀬に接触
4:セイバー/ランサー/ライダー/バーサーカーのマスター捜索
5:隠された建造物の調査
6:生徒会へ向かう
7:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
8:自由安価
- 882 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:48:44.53 ID:PtRGtiiV0
- 【十分以上経過したのでこのレスでコンマ。9は1、0は2として判断】
- 883 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 22:52:31.32 ID:PtRGtiiV0
- 3:土塊七瀬に接触
セイバーとライダーに対抗するにあたって、まず必要なのは戦力です。
加えて私が所在を知っていて、なおかつある程度有効に接してくれている人物となると。
「七瀬さんに会いに行きましょう」
アーチャーは正直不安ですが四の五の言っている場合ではありません。
彼女の協力を得て、対抗できる勢力になっておかねば。ではいざ行かん!
直下、アーチャー陣営
123:いない
456:痕跡
789:アーチャーのみ
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:59:35.69 ID:DiMZ5QoI0
- さっ
- 885 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 23:10:39.07 ID:PtRGtiiV0
- 9:アーチャーのみ
アーチャーを警戒し、引き戸を恐る恐る開けた私の目に飛び込んできたのは。
「おや、貴女でしたか」
「うっ」
夕陽を浴びるアーチャーの姿。部屋を見回しますが七瀬さんの姿は見えません。
とりあえず間違いがないよう、アサシンにこっそり付いてもらい、話しかけてみます。
「こんにちはアーチャー、土塊さんは何処に?」
何気ない質問のつもりでしたが、アーチャーは表情に憂いを浮かべます。
? どうしたというのでしょうか。困惑する私にアーチャーが悲しげに微笑んで。
「マスターは昨夜頭を撃ち抜かれました」
「!?」
頭を撃ち抜かれた!? それはつまり、土塊さんは。
「死んでしまった、ということですか?」
アーチャーの悲し気な微笑みが言葉にするまでもなくそれを教えてくれます。
思わず膝から力が抜けました。アサシンに支えられなければそのまま倒れていたでしょう。
態度はキツイ人でしたが、あの日私に手を振ってくれた七瀬さんが。……ええ、ええ、ええ、これは仕方のないことです。
私たちは自ら戦争に飛び込んだのです。この花園の中で、時を過ごすことも選べたはずなのに。願いを叶えるため。
でも、心のどこかでそんなことはないと思っていたのです。誰かが死ぬことはないと、自分が死ぬことはない、と。
手段を択ばないと言っておきながら、自分でもそんなことをする気はなかったのだと。
「誰が、一体誰が!」
アーチャーに縋り付きます、まだ現界を保てているのは単独行動スキルの影響でしょう。
ならば、アーチャーも消える、時間はありません。今のうちに、聞けることを聞いて……。
聞いて……、私は、どうしたいのでしょうか? 私は、私が生き残るために戦っているのに……?
直下、アーチャーは犯人を見たか【千里眼】+2【急襲】−1
123:ハッキリとは
456:得物は
789:セイバーですわ
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:14:55.98 ID:DiMZ5QoI0
- ほれ
- 887 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 23:27:02.52 ID:PtRGtiiV0
- 9:セイバーであることを確認済み
縋り付く私をゆっくりと離し、アーチャーは窓の外に目をやります。
よく見るとその窓は壊れ、片付け切れなかったのかガラスの欠片が床に飛び散っています。
「相手は小柄な女、おそらくはセイバーですわね。ただし、武器はライダーの有しているらしき銃火器でした」
「セイバー……!」
昨夜もセイバーの攻撃で私たちは痛い目を見たのです。どこまでもこの戦争を掻きまわして……!
「アーチャー、貴女はどうするのですか? なんなら」
私と契約して、そう言おうとした私をアーチャーは視線だけで留めました。
「私はこの戦争に臣下として呼ばれることを望んだのですわ。主がいないからとてそれは変わりませんの」
「アーチャー……、ですが、それでは」
私がなおも食い下がろうとするのを次はアサシンが留めました。
「マスター、その必要はない。そういうことだな? アーチャー」
「……ええ、ありがとうございます、アサシン。しかし、私もやられっぱなしというのは趣味ではありません。リュコ様」
アーチャーがどうしていいか分からない私の手を取りました。
以前の情欲に塗れた手つきとは全く違うその手。強い決意のような熱を感じます。
「セイバーとライダーの打倒に協力していただけませんか?」
アーチャーに協力するか、23:30から多数決、先に二票。23:40まで集まらなかった場合はランダム
1:協力する
2:協力しない
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:30:31.21 ID:I4nsWofco
- 1
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:30:41.33 ID:V8OcdUcQo
- 1
- 890 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/02(月) 23:59:05.74 ID:PtRGtiiV0
- 1:協力する
突然の申し出に、私はしばし躊躇います。確かに、アーチャー一騎、それも消滅間近の霊基では困難でしょう。
ですがかといって、私の陣営が協力して何となるでしょうか。昨日のような暴虐を思い出し僅かに震えます。
先夜や今朝の決意はその記憶によって容易に揺るがされます。
……ですが、ええ、ええ、ええ。頭骨が震えます。笑っているのですか?
アーチャーの目を見て答えます、真摯などとは程遠い私ですが。
「私は生き延びることが目的です。生き延び、家を再興させることが。そんないつ逃げ出すか分からない人間を頼れますか?」
「まず将としてお答えしますわ。現在私たちには共同の敵があります。それに対しての行動は離反、逃走などがありますけれども」
アーチャーもまた、私の目をしっかりと見て答えてくれます。
「これは国と国の戦いに非ず、限定された環境での殺し合い、離反したとてそれを抱え込む領土は無く、逃走したとて虱潰しに磨り潰されるが道理」
「目的は相手の消滅だからな」
「ええ、ですのでそもそも離反、逃走するメリットが薄いのですわ。一騎で相手取れるならこんな話はいたしませんし」
ええ、確かにそうでしょう。私も既に逃げる場所は失いました。ここから先は逃げることすらできないのです。
「と、ここまでは道理の話。ここからは本能、というよりも私の経験則」
アーチャーが私の目をまたしっかりと。……ちょっと視線がねっとりしてきてません?
「私がタイプだと思った相手は、何だかんだ言って戦うことを選ぶ人間だからです。その方法に違いこそあれど、ね」
「ああ、そうだと俺も思う」
……少し警戒しましたが、真面目に私を評価してくれているようです。
性的対象として見られているというのは少々不安ですが、私が最後には戦うことを選ぶ人間とは。
思わず笑ってしまいそうになります。逃げて、逃げて、逃げて、それで逃げきれず最後に消えたくないと悪あがきをしているだけだというのに。
それを、戦いと呼んでくれるのですか。あなたたちは。
「……ええ、ええ、ええ、分かりました、そこまで言われては。アーチャー」
アサシンと共に、アーチャーへ真っ直ぐに向き直ります。
「協力しましょう、あのムカつく強者気取りを叩き潰しましょう」
……ちょっと言い過ぎた感はありますね。……まあ、これも精神がついつい昂ってしまったということで。
【アーチャーとの協力体制が成立しました】
直下、で、アーチャーこれ以外に対抗手段とか考えてます?
123:後始末とかで忙しくって考えてないよ
456:当てはあるよ
789:話は付けてるよ
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:01:11.08 ID:aOYQz3E70
- はい
- 892 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/03(火) 00:07:21.32 ID:Jw0fli9c0
- 8:話は付けてます
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は未定、六章終わり次第ご連絡します。ホントに終わるんだろうなきのこ】
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:17:34.45 ID:Ib9TFU9ro
- おつ
- 894 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/10(火) 22:31:00.43 ID:+Vq+IXVR0
- 【戴冠式から帰りました。妖精はつみぶかい生き物でしたね】
【というわけで、明日の22:30くらいから再開します】
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 13:35:38.41 ID:bTlIgTs+O
- 待ってました
- 896 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 22:31:28.10 ID:S314EVWn0
- 【前回までの簡単なあらすじ】
___
// ___\``〜、、
/ /二二二二-_ \ \ ネアンデルタール人の伝承保菌者であるリュコ・コンティノアールは
/ /二  ̄ ̄ ヽ-|
/ ||| l| l | l| | | | アサシンを召喚し女学園での聖杯戦争に参加する。
|||\| l|_l/ | l| | | | |
|||、从 |ハ /|/| | | | |
|||ミ==\|ー==彳| | | | |
||:. | | | ∧ \
\ \ ー ′ .イ / / / | セイバーの宝具、バーサーカー、ランサーなど強力な敵を倒したのも束の間
\ヽ>‐r< ≦イイ}/.! | |
| |´ /,| _/ 人 | | | 同盟を結んだキャスター改めフェイカーの救出戦において大敗
|__-</ニニ\__/:::::≧=- _|
/ |::::二r「「「 ̄\::::::::/ ≧=- __ セイバー&ライダー同盟に対抗する味方を得るためアーチャー陣営に向かうも
〉 /:::-/ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ::| ≧=- _
/ /:::::-|=赤牛=.{ }\ /} ̄ ̄ ̄\ \
/ {::::::ニハ_____乂__ノ `'|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ 八:::ニ{..{-└―――`ー―_|__________}
/丶 ./ }::ニ{..{ニ_::::::::::::::::::::::::::| \ アーチャーのマスター、土塊七瀬はセイバーの狙撃を受けていた
/ /⌒\ rく {..{ ̄\::::::::::::::::::::| |
/ /「 \)|  ̄ ̄ | ::::::::::::::::::| || | その弔いも含め、アーチャーは協力を快諾。そしてまだ手を打っているということだが……
/ ´ |、__つ\)\__/::::::::::::::::::::| || |
{___/ |::::::` ̄´:::::::::::::::::::::::::| || |
【22:40くらいから再開しましょう】
- 897 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 22:40:58.11 ID:S314EVWn0
- 【再開】
アーチャーの協力を得られたのは喜ばしいことです。ですが、まだ戦力としては厳しいような気も。
フェイカーの宝具がどれほど学習しているか、という話でもあるのですが。
「心配そうな顔をしていますわね、大丈夫ですわ。既に一つ手は打っています」
「どのような手を?」
直下、手
123:ランサー
456:ライダー
789:バーサーカー
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:41:21.84 ID:/93PAQJbO
- ぬん
- 899 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:00:05.93 ID:S314EVWn0
- 4:ライダー
アーチャーは不敵に笑う。……いや、笑うというよりも表情の形を保つために笑顔にしているというか。
笑っているのに笑っていないようで、そのくせ大声で笑い声をあげたいような、そんな顔。……要するに、薄気味の悪い顔!
「ドブカスヴァンダル人のライダーにこっそりと矢文を送りましたわ。脳味噌に塩を塗されたカルタゴの蟲でも分かるように」
「……アーチャーさん?」
「おっと、私としたことが汚い言葉遣いを。お許しあそばせ」
言葉遣い云々以前に、ものすごい私怨が混ざっていませんでしたか?
「矢文ではセイバーの行動について送っています。おそらく先夜の攻撃はセイバーの独断専行、ライダーとしても好ましくはないでしょう」
「仲違いをさせるわけか。悪い手ではないが好みではないな」
「そうですわね、ですが勝つには必要な手順です。こちらはただでさえ寡兵、ならば寡兵でも戦える策を練るが道理ですわ」
確かにそれはそうです。勝つためには手段を選ぶべきではありませんし、私としても異論はありません。
「ですが、ライダーとセイバーが仲違いしない場合は?」
「それも十分あるでしょう。しかし、私の直感として、あの二騎は相性が悪い。おそらくそれなりの効果を見せると思いますわ」
ふむ、優秀な将であるというアーチャーがそういうのであれば、そうなのかもしれませんね。
「では私の現界の都合もありますし、決戦は今夜になるでしょう。今のうちに策を練っておきたいですわね」
「ええ、それはそうですね。私の側の協力者も紹介しておきたいですし」
……そう言ってアーチャーを案内します。扉を閉めるとき、ふと昨日の七瀬さんを思い出します。
扉越しに振っていた手はもう動かない。もう、見ることもできないのです。悲しいとは思いません。
でも、それで終わりになるのは少しあんまりかもしれないと、ええ、ええ、ええ、そう、過っただけなのです。
直下、アーチャーの作戦の効き具合、9ほど強力、1ほどそこそこ 【アーチャーの見立て】+1
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:03:27.36 ID:MJ3bgkquo
- ド
- 901 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:15:44.27 ID:S314EVWn0
- 7:効いてる効いてるゥ
同刻。腹に大穴の開いた撫子の口元へ肉を運びながら、油まみれの手でライダーは送られたそれを読んでいた。
「ライダーのオッサン、何読んでんだよ?」
「アン? セイバーと仲間割れさせようって目論みの密書」
「マジかよ」
「マジもマジ、大マジよ。しっかし腹立つ文章だなコレ。絶対ローマの成金が書いてんな」
ゲラゲラと笑いながらライダーは手紙を原形の分からないくらいに破り捨てた。
「相手の目的分かってんのにどうすんだよ」
「どうするもこうするもねえわな、どのみちセイバーってのは倒さにゃならん相手だからにゃあ。まあ食え」
肉を撫子の口に放り込む。一目で高級だと分かるシーツに泥まみれの足を投げ出し、その顔に影がかかる。
「それがちょーっと早くなるってだけよ。セイバーの側も馬鹿真面目に最後まで組もうなんざ思ってねえだろうしなあ」
「うむうむ、……裏切るんならアタシにも言えよ! いっぺんあの虎道とはやり合って見たかったしよ」
「落ち着け落ち着け、とりあえず今は細工を仕込む時期だわ。お前は早く肉食って身体治せ。オマケに野菜も食え」
「野菜かー、サラダなら食えるけどなー、どっちかってーと血の方がいいらしいんだけど」
著しい身体変化で人間を超えた不死者はまた生肉を口に放り込む。その様子にライダーはニヤリと笑い。
「難儀な体質だな、お前も」
それだけ言って、頭をワシワシと掴むのだった。
【昼行動を終了します……】
直下、他陣営行動
123:剣
456:槍
789:狂
- 902 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:26:03.19 ID:S314EVWn0
- 【十分経過したのでこのレスのコンマで】
- 903 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:36:57.71 ID:S314EVWn0
- 9:バーサーカー
尼慈女学園の奥の奥。生徒はおろか教師や用務員でも知らないような学園の底。
生徒会室の裏口から、体育館の地下から、森の奥の転移地点から。偶然といくつかの奇跡を掴んで辿り着けるその場所に、叶星は眠っている。
「…………」
傍らには微動だにしない大鎧。眠る少女を守る護衛のように静かな唸り声だけをあげている。
叶星の瞼がピクリと動いた。ゆっくりと柔らかな山羊を思わせる睫が揺れ、大きな目が開かれる。
気配に気づいたのか、鎧を軋ませるバーサーカーを手だけで制し、叶星は目を擦る。
「よく寝たわ、守ってくれてありがとう、バーサーカー」
「…………」
「視たのか? って? ええ、視たわ。でもどうしようかしら、ライダーはともかくセイバーは純粋に競争に身を投じているだけ」
「…………ァ」
「そうね。確かにキャスター以上にライダーの破壊行動は困るわ。私にとってはもちろんだけど、この学園にとっても」
ゆっくりと伸びをしながら、軽やかな足取りでぐるぐると叶星は彷徨する。
その姿にバーサーカーは手を差し伸べ、その肩へと導いた。
「分かっているわ、私はあなたのお姫様じゃないけど。私の愚かさを愛してくれているのよね」
「────」
「うふふ、嬉しいわ。そんな風に囁かれるのももちろん、私を守ってくれるだなんて。ええ、そうね、貴方が守ってくれるのなら」
直下、バーサーカー陣営【ライダーに悪印象】+1【フェイカーに悪印象】−1
123:剣騎同盟に有利な動き
456:傍観
789:弓暗贋に有利な動き
- 904 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/11(水) 23:48:20.41 ID:S314EVWn0
- 【10分経過したのでこのレスのコンマで】
【とまあ、ド平日の夜ですし、人もいないので今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次は金曜日の同じくらいからかな、と思います。よしなに】
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:51:37.62 ID:0dTX4VuMo
- おつ
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 05:23:19.10 ID:Ybv084Pfo
- おつ
すまん…
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 06:55:43.94 ID:Bxq54lBaO
- 金曜夜なら参加できそうだ
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 11:12:01.46 ID:lhvSu4vQo
- おつ
- 909 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/13(金) 22:35:02.95 ID:jyaOT/Rp0
- 【ご連絡:PCの機動が異様に不安定なので少し遅くなりそうです。よしなに】
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 22:42:08.59 ID:rT3kc9lJo
- 了解
- 911 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/13(金) 23:06:57.73 ID:jyaOT/Rp0
- 【ちょっとどころのアレではなかったですが、やれるだけやります】
【23:10くらいから再開】
- 912 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/13(金) 23:13:10.75 ID:jyaOT/Rp0
- 1:剣騎に有利
一拍、呼吸を止める。ほんの数秒の空白が、彼女にかかれば久遠にも思える。
「みんな戦っているのだもの、私だって戦うべきよね」
「─────」
「それに、あの子たちだけが悪者だなんてかわいそうじゃない」
にこりと微笑み、叶星は胸の前で手を重ねる。
「私は、この学園の全ての子たちが幸せになることを願っているのだから」
「────────」
「ありがとう、それじゃあ、行きましょうか」
叶星を肩に、バーサーカーは動き出す。隆々としたその影が、新たな動乱を予期させる。
【他陣営の行動描写を終了します】
- 913 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/13(金) 23:21:33.15 ID:jyaOT/Rp0
- 【五日目・夜(一ターン)】
アーチャーの都合もあり、今夜には攻撃を仕掛けねばなりません。
準備に全ての時間をかけるとして、大きく行動できそうなのは二回くらいでしょうか。
「あの、バーサーカーのマスターさん、アーチャーがなんか舐めるように見てくるんですけどぉ……」
「ごめんなさいな、かなり変わった容姿の方だと思いまして」
「おや、アーチャー。キミはこんな珍獣が好みかい?」
「タイプか否かで言えば選外ですわね。比較するならあなたの方が好みですわ、キャスター」
「ハハハ、そうだろうそうだろう、ところでこのエメラルドはどうだい? キミのような見る目のある婦人には悪くないと思うが」
アーチャーとフェイカー陣営も打ち解けているようで何よりです。
「コレハウチトケテンノカ?」
「これは泣いてもいいんでしょうかぁ……」
【二ターン後に剣騎同盟との交戦が確定しています】
直下、何をしますか? 【五日目・夜(一ターン目)】
1:情報整理(セイバー/アーチャー/ライダー/フェイカーの情報を整理します)
2:戦闘準備(罠を仕掛ける、策を練るなどを行います)
3:コミュ(アーチャー/アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
4:自由安価
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 23:28:54.61 ID:4K3ZKOVV0
- 1
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 23:29:13.25 ID:rT3kc9lJo
- 2
- 916 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/13(金) 23:44:56.54 ID:jyaOT/Rp0
- 1:情報整理
現在集まっている陣営はアーチャー、アサシン、フェイカー。
敵対している陣営はセイバー、ライダー。それぞれの情報をより多く集めておきたいところではありますね。
「そうですわね、敵の手の内は見えてきましたし、そろそろ真名にも行きあたるころでしょう」
真名、サーヴァントの正体とも言えるそれ。それが分かれば確かに対抗もできるわけです。
「……ふむ、しかしアーチャー。話を聞いていると、キミはライダーの真名に心当たりがありそうだが」
そうですね、どうにもライダーを相手にするとかなり雰囲気が変わるのもありますし。
「それは俺も感じていた、もしかしなくても、知り合いなのではないか?」
アサシンがズバリ切り込みます。それをアーチャーは涼しい顔で受け。
「隠し立てする必要もありませんものね。ええ、知っています。といっても面識はなく、私の生まれたころには死んでいたはずですわ」
「……ならば、何故あんなにも、その、怒っていたのですか?」
恐る恐るの問いにアーチャーは表情を変えないまま。
「それはもちろん、私たちのローマを蹂躙した蛮族の王ですもの。もっとも、その国は私が皇帝の名の下に滅ぼしましたが」
「……成程、最盛期の王とその国を滅ぼした将というわけか。んー、なんとなくキミの真名に見当がついたな。そしてライダーの真名は」
「私がお答えしましょう。ライダーの名はガイセリック。ヴァンダル国の建国者です」
【ライダーの真名が判明しました】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:ライダー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:ガイセリック 【属性】:混沌・悪
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓
【筋】:C 【耐】:E 【敏】:C 【魔】:E 【運】:EX 【宝】:A+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
____
/厂ノ:i:i:i:i:i:i:i厶寸:i:i:i艾寸≦、
/{:i:i:{:i:i:i厶イ ∨ \\:i:i:i\\ \
_{:i:i:\:i∨ \/ __\\寸マハ \
./:i:i:i:i:八~´ {../ / ____.\\寸メ、 }i:, __
/{:i:i:i:‖ \ ./V // (:rュ) >:i:\ ハV___/:i:i}/:i:i:i:i:i:i\
//{:i:i:iノ / _:{__ ∨二二´ \:i:\} ∨:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
.// 从i:i:i //:i:i:i:::\__ー─--- \:i:\|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i=-──-=ニ:i:ヽ
|i:| V:i:iム./ /:i:i:i:i:i:i:i|: | //// ,,,,,vww,,ィ \:i:i≧彡:i:i:i:i:i:\ }ノ\:i乂__ノ
|i:| / ∨:i/:::l:i:i:i:i:i:i:i:il | ///,w''/ ̄ヽ. |V \:i:i:i:i:i:i:i\ ̄ヽ _ノ_ー=≦
|i乂 V\V:i:i:i:i:i:i/ / ,vw''/ X | ∨ V≧彡:i:i:i:\ー--=彡:i:i:i:i:i:\
叭 ト V:i:i/ / v// X ヽ./ |.\:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:i:i/ ̄`ヽ:i:i:i:i:寸
∧V∧:::: | ,w{ヽ X \/ / ヾ:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨ ノ:i:i:i:i:i:i:\
/{ /:i个s。_:::::::....:v<___\__/ / ヾ \}\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧=ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:
|:i乂__/:i:i:i:i:i:i:i:i(_(<wwーニ二二. / \\∨:.. \ー=ニ三:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ | <{ { { l ∨∨∨/|:::::.V ヽ \\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
/ ___ ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ | V: :.` <{ {∨∨V/. |::::::::V/ V. ハ マ<:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
.i{ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨⌒ 乂:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ .|::. ∨///// ̄ 77777l ::::::::::}// }// ∧ マ  ̄\⌒寸
八\_/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i乂_ 才:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{. |::::.. V///ノ .}// | :::::::::|///. |//// } マニ=ー- \___
/ \:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:乂 |::::::::.. ∨八 |/ :/ .:::::::::|///. |/// マ
..i{  ̄/:i:i:i:i:i:i:i:i:/ {:i|  ̄ ̄}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\|:::::::::::.. ∨/\ :/ .:::::::::∧// {///
八\ /:i:i:i:/ ̄ / 乂 ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<⌒|:::::::::::::... ∨//ム / /∧///|/// /{
─:i:i:i:≧=彡:i:i:i:/ / \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}. |::::::::::::::::::... ∨//{ / // V/..|/// /∧
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ):i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ∨::::::::::::::::::.. ∨/}/ // }/ |/// ///}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ∨: : : : : : : :.∨乂 // .|///// .///:{
代理AA:織田信長(ドリフターズ)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【クラススキル】
◆対魔力:D
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
◆騎乗:B
騎乗の才能。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
- 917 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/13(金) 23:54:14.18 ID:jyaOT/Rp0
- アーチャーの言葉にキャスターが頷きました。
「やっぱりそうか」
「よ、よく知ってましたね……」
「バカにするなよ。ガイセリックはともかくヴァンダルの悪名はヴァンダリズム、芸術への破壊行為の名でよく知られるからな、僕の敵だ」
なるほど、ヴァンダル国の王。スペインにもアンダルシアの名前で残っていましたね。
となるとやはり宝具はそれの再現ができるものでしょうが、あの銃火器は……。
「おそらく"破壊"の概念を束ねたものだろう。その名前が持つ暴力性には相応しい」
「同意見ですわ。……さて、ここまで言ってしまえば私の名前も分かるでしょうが、一旦おいてセイバーの方に移りましょう」
セイバー、傍から見れば小柄な女性でしたが……。
「セイバーに関してだが、俺としてはアーチャーの見立てを聞きたいところだ」
「確認できているのは幻獣種にも匹敵する宝具、そして空間を割って出された砲門でしたわね」
「ああ」
「そうですわね……」
直下、アーチャーのセイバー看破度合い。9ほどバッチリ、1ほど今ある情報程度 【千里眼】+1【面識薄い】−1
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 23:54:53.14 ID:rT3kc9lJo
- はい
- 919 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 00:05:28.86 ID:Y0Ivpgi30
- 4:宝具の性質までは看破できず
しばらく顎に手を当て、ゆっくりとそれを振ります。
「申し訳ありませんわ、今回の一件があるまでそれほど注視していたわけではありませんので」
「……むう、そうか」
「しかし、少ない情報から推測できることとしては、おそらく何処かに何らかの魔力炉を隠しているのではないかと」
魔力炉? ……なるほど、宝具を連発するためになにかしら魔力を充填、もしくは貯蔵できる場所を持っている、と?
「ええ、というのもセイバーの宝具はどれもかなりの消費を必要とします。それらを使ったうえで私のマスターの暗殺に動く」
「ソリャタシカニムズカシイナ」
「私に狙撃される可能性も十分にありました。ならばそれを防げる公算がある、可能性が高いのは宝具、つまり宝具は連発できる」
「そう考えると何かしら外付けの貯蔵庫ってのは有り得そうだな。おい、マスター、犬みたいにトンネル掘ってるんだから心当たりはないか?」
「犬じゃなくて兎ですぅ〜〜〜!」
半泣きになりながらも、思い当たる節は無いようです。それはまあ、簡単に分かるように置いていることなんてないでしょうけど。
ふと、頭骨が震えたような気がしました。……私も、何かが引っ掛かっているような気が。
直下、思い出すか。5以上で思い出す
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 00:07:18.20 ID:kXM/7kR/o
- が
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 00:07:36.98 ID:+ClSSKx+o
- ハッ!
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 00:11:24.21 ID:dk1D1fMGO
- おいおいとんでもないの見たかも知れねえな
- 923 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 00:11:44.65 ID:Y0Ivpgi30
- 0:特殊判定
|l|l|l / / ,イ / 从:Y 八 \ ヽヽl|l||l|l|l|l|l|l|l|l|ll!
/ / .イ/ ,イ / l }ノ }!. ヽ }ノ l||l|l|l|l|||l|l|l
. /≦―''" ∠ イノイ |/ノ人 }', l l||ll l|l|l|l
/! 、、|__|___.ム斗 "从x. }l} 从 从 |l l|l|
'、ハ ハ /|/,ィzzzx/ / ,イ ハ マlリノ. ノ},イ | ll|
'ハ. ィア"⌒ヾ_l|l|l|l、 {リ l{¨''< |!
. {. ヘ 《 (@) }l|ll|l/\l|l|l|l|l:ヾ ヽ U
l ',. マl|l>、_/l|l|/ ヽ u. }:::: ::ハ !
. ヽ \\ u ̄ ̄´ ′、_/::≦彳ハ
h、. \ `'爻 -、,__/ ,イゝ- ノ、_ノ
==彳 `''<―`. - .心、爻彳
_ .イ乂`'―=ニ≧ ̄/ニニ゙
V乂弋 { {==≫ `''尖l―‐、‐ 、
..乂 ∧.{====|| lOl|l===》 ヽ
`'''‐/ )h、==|| |l只ハ ̄/. ', ',
x< / `''<_┛┗ / ', ',
ヽ_ イ __ ┓┏. _l l
c ,―ヘ / |!. l
', ,斗‐v ヽ イ ', / 0 }ヽ
l ', |ヾ--^ヽ }. ',O |―}! ,' }
. | ', / __ヘ! '´气 ', | }l / ',
. | }! | o/} }.└彳}! ',
| |i|. }¨¨¨¨l. | } ,ィ|l|l ',
|i|{ ト、 |/ /イ=}}八l|l V
|l|l l|i|iハ、、、、,,__斗<={ {==‖ ヽl|l|l|l|l∨
直下
123:思い当たらんし、そういえばフェイカーの宝具は?
456:的外れだけど別の方向に
789:思い当たるし、さらになんか閃く
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 00:12:47.04 ID:+ClSSKx+o
- 閃け
- 925 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 00:14:12.43 ID:Y0Ivpgi30
- 4:的外れだけど別の話を思い出した
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【開始が遅れて申し訳ない。それも兼ねて再開は明日の早い時間、多分20時くらいからにします】
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 00:15:10.51 ID:+ClSSKx+o
- おつ
- 927 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 20:00:42.12 ID:Y0Ivpgi30
- 【20:10くらいから再開します。真名当てもするかもですね】
- 928 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 20:13:41.63 ID:Y0Ivpgi30
- 【再開】
隠された場所と言えばそういえば、こんな噂話がありましたね。
『100年に一度、薔薇園の薔薇が全て満開になったとき願い事を言うと叶う』
『誰にも見つからず真夜中の時計塔に辿り着けたものは切実な願いを叶えてもらえる』
『学院長室には秘密の部屋の入口があり、そこには万能の願望機が秘蔵されている』
こういった場所にはよくある噂話と思っていましたし、そもそも私が来るより前にあった噂ですが……。
「あ、あぁ……、その話、というか、多分学園にいくつか隠された場所があるのはホントだと思いますぅ……」
意外なところからの援護射撃、毛野原さんに理由を尋ねてみます。
「私はあちこちにトンネルを掘ってる関係で、学園の地下にはそれなりに詳しいんですが」
「もしかしてお前、学園の地盤崩壊させてるんじゃないか? 害獣だ害獣」
「チャチャイレンナ」
「そ、それで……、いくつかの場所でどうしても掘り進めないとこがあって。岩盤とかじゃなく魔術的な障壁で。多分教室とかでもなくて……」
隠された工房、この学園の性質からすれば有り得ないことではありません。
……その工房への入り口を知る人物がマスターなら、そういった場所に隠しておきたいものを置くこともできるでしょう。
場所を確認しておく必要はあるかもしれません。
「場所は分かりますか?」
「は、はい……、覚えてる限りで良ければ……」
毛野原さんの情報を全員で確認しました。……ただ、入る方法がないのですけれども。
そう考えていた私たち、しかし、それをなんでもないようにアーチャーが崩します。
「いえ、私の宝具を使えば侵入は可能ですわね」
「!?」
【アーチャーの宝具を公開します……】
- 929 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 20:18:53.31 ID:Y0Ivpgi30
- ◆『永遠の都の奪還(ロード・トゥ・ローマ)』
へ ヘ ヘ
/\ l |_| :| | | /ヘ
|  ̄  ̄ ゙ー’ :|
| _。o==¬¬¬==o。。..._ :|
「 `¨|
,ヘ ,ヘ ヘ ,へ へ | |
ヘ|」 Ll Ll Ll Ll | :| |/
「 :| :| |ニ
| '¨´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| :| |ニ
l^l^Ll^Ll^Ll^l| ∧∧∧,゙| |ニ
レー‐――――| | ll ll ll | |ニ
l^Ll^Ll^L| | |ニニニニニ| |ニ
l-――‐-| | |ニニニニニ| |ニ
rt..rt.r| | | |ニニニニニ| |ニ
⊥ rt_rt_rt_| | | | |ニニニニニ| |ニ
rェl_lェュ | | | | | |ニニニニニ| |ニ
||_|_|_|l rtrtrtl| | | | | |ニニニニニ| |ニ
lLLlrtrtrtュ.| | | | | | |ニニニニニ| |ニ
,ィrt_rt_rt_rt. r┴‐┤ |t| | | | | | |ニ r=ヘ.| _ _ |ニ
「 :| |rtrt| | | | | | | | __,。o=―=L__ ___,。‐<´ ̄Уr===>イ_  ̄ \∠二>ー‐―┴
| | lニニ| |__,.┴=―≠、__。以冖┴――'¨¨ ̄ _二=γ彡=‐<三三三三三三>彡ミメ
| |_。o=―≠''゚´ ̄ ̄ / rーァ'´ ,.-≠〃三{ヽ,=ヾヽ`ー=‐''フ¨¨`<._.ノ
 ̄ ̄ _,ムイ ∠三三三彡 _レ' ̄,ィ‐=ミ / /
 ̄¨¨¬冖'''¨ L>'¨ `ー‐''¨
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:100人
ローマ市を奪還するゴート戦役において、ナポリの街を攻める際に使われなくなった水道橋をたどって
市内へと兵を送り込み城内に潜入させ、内部から城門を開けて本隊を突入させることに成功した逸話が具現化した宝具。
この宝具を使用することで拠点への侵入口を見つけ敵に発見されることなく潜入できる。
拠点への侵入宝具!? 私は工房等を持たない魔術師ですが、そっと横目でフェイカーを見ます。
「……これ、僕の工房に使われたらヤバかった奴じゃないかな?」
「そうかもしれませんわね。ですのでこれはあなた方を信用していると考えていただければ。ま、もう1つの宝具を使えば侵入するまでもないのですが」
「……さっきの言葉を取り消そう、レディ。僕の店に一切の侵入禁止で」
「禁止されたから侵入するのですけれども」
しかしこれでアーチャーの情報はかなりそろいましたね。
ヴァンダル族を滅ぼしたローマの将、ゴート戦役等にも参戦し皇帝には疎まれていた……。その性癖はともかくとして、その真名は……。
直下、真名看破。5以上で成功、4以下で真名当て 【情報十分】+2
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 20:20:42.57 ID:oZwc3cZVo
- ぬん
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 20:21:06.78 ID:zq/LXD6wo
- 判定で行けたか(考えるの苦手なので良かった)
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 20:22:05.71 ID:ENGA5UifO
- まぁ出てる情報的にベリサリウスかなぁとは思う…
- 933 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 20:32:57.90 ID:Y0Ivpgi30
- 7:成功
「アーチャー、あなたはユスティニアス帝の懐刀にして最大のローマに貢献した将、べリサリウスですね?」
「ええ、ここまで情報を出せば分かりますわね。いかにも、私はべリサリウス。猛将べリサリウスですわ」
【アーチャーの真名を公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:アーチャー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┓
【真名】:べリサリウス 【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━━━━━┻━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋】:C 【耐】:C 【敏】:C 【魔】:D 【運】:E 【宝】:B+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
/ /<:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::>、 ヘ. |/////|
ハ /:::::; - ´  ̄  ̄` ヽ、::::::ヘ ヘ |/////|
j .レ ´.i .i i j i i `ヽ| .ハ |/////|
l f i { .l l | ,イ i,ィ .,イ / / } | .|/////|
l 人 Wト、Nヽ、ト、{ ∨' }ノ }.ノレルイノ! .| |/////|
j ゞ、ヽ―-メ = _ ゝ、 ___' ==-=チ-レイ / .| |/////|
| ゞ个 ィ=ェァc、ヽ ィ , =ェァc 、.ノィク λ ,ィ. |/////|
ノ ヘ ` 込汐 込汐 / { i ゝ- ク |/////|
ゝ=ィ ノ .ト f i ゝ=イ 弋´ .|/////|
xく ゞこ´/ jハ. λ .ハヘ¨´ヘ \ |/////|
// .7 / `ヘ ` /人 ハ ) ヘ ハ.ヘ |/////|
j.´{ ,イ ,イ f ゝ、 ` ー ‐- ./ ヽ } , ヽト、ハ.}. .__|/////|__
| f { N{ゝ、.ト、f i ヽ、 , イ |、_」._ノ},.イ ノ}.ハ リ.)∨ , <__.|/////|  ̄
∧ ._____ レ' ゝト、 ヽトヘハト.〉乙ニ_ト> .__ , ≦_っ乙ーナ/ ゞr,レ }ノ , イ / |/////トx_
ノ.:.:.У `ヽ、_ ゝ、 ヘ}}.}=入y乙て厂て乙て> ´_} {/ーzノ乙! ―ァ´/./ー |/////|
.:.:.:./ ー-==x __ \厂乙sx≧ノ/,// ̄フ´::::Ζ二ニィ≠ >イ У:::::/フ / i リ |/////|
.:{:/ 、__ ヽ`x _ヽi_/_∠ナ7::::/::::::/::::::::/ ノ,く~T´ | /::::::/ ./ ./ ノ j__.|/////| 、__
.:/ `ヽミェ 、 `ゝつ ./::::/::::/:::::ノ::::::::/ sz_, -イ .! /:::::::::/ f .f ノ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ヽ、 ハ.!.:.:`t-イ て.x./:::::::/::::f:::/:::::::::/__て | | /::::::::::::;イ ゝ t-イ
、 `ヽノ|.:.:.:.:.ゝ、 /::::::::::::::::レ':::::::::::λ ヘ ! ィ::´::::::>イ ノ Υゝ、 __ __
ゝ--<ミ=イ .ノ.:.:.:.:.:.:.:.:>/::::::::::::::::::::::::::::::ノ ヘ , < ̄:::::::; イ f { { i  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
AA:ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア (テイルズ・オブ・ジ・アビス)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【クラススキル】
◆対魔力:E
魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
◆単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
「やっぱりそうか、しかし女性だったとは驚きだな」
「私も後世で男だとされていたのは驚きでしたわ。……まあ、皇帝からは疎まれていたという自覚はありますので、話が歪むのも当然でしょうね」
「疎まれていた理由に心当たりは?」
「一切ありませんわ。多分ナルセスの青瓢箪あたりがあることないこと吹き込んだのでしょう」
……晴れやかな顔で言っていますが、おそらく私への態度からして。……いえ、この話はここまでにしておきましょう。
さて、これで大方の情報交換は終わりましたね?
直下、情報交換の継続
123:終わり
456:ついでだから他の陣営についても真名探ってみましょう
789:拠点とマスターに付いて
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 20:37:44.00 ID:kXM/7kR/o
- ば
- 935 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 20:39:34.52 ID:Y0Ivpgi30
- 00:特殊判定
, -―= ー 、
, < > 、
/, --――-- 、 ハ \
/./::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::ヽ| ハ
/ ム ´ ` ヽ、| ヘ
f / ,イ リ |
| {、 | .i .ノル∠リイィ/ノ / .人
∨.ト、-ヾル'  ̄,ィェュ、ク厶イ i ハ 匕
ヽミィョァ` 込! ハ.ゝ、_jイ ゝ `ヽ、
ト、ノ∧ゞ’, ::::::::::::: ゝ トイ \ ト,}
ト、{`フ,イ∧::丶 λ ゝ、 .ト从ノ
マヽゝ Y イ {_ ヽ. ー- /イ / ト,ィノノ
\ ヘ ゞ.ト, jト'-、.ヽ _ , イ_ィチ不(イ´
\,イて/ /¨>、<!ー=≠⌒レ!>乙てュ、
{乙て〈 ´ /, へ/:::|:::j:::::::::| ,ィチ乙て!
ト、_ λ ィ/:::::|:/:::::::λ乙て乙てム斗<{
j.:.:.:.`>! |::::::::|':::::::::::|ヘ{_ 厶<´.:.:.:.:.:.:.:ヘ
ト、;r<_.:| l :::::::! ::::::::::ト;ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
,/<_ フ'ト、_/ :::::: l :::::::::::!:l::ヘ=y=.:、イ`ヽ <´「
{ / . ̄λ ト.〈:::::::::::|::::::::::::|:j::: ヘ} し'::::} j ヘ
∧/ { ∨ ハ.__」__」ノT~゙ |:::::::ハ / ヘ
{ /! |////∧::゚:::::::! .|:::::::::∨ / }
直下
123:襲撃です!
456:そういやアサシンさっきから喋ってなくないですか?
789:???「やっほー」
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 20:41:42.52 ID:+ClSSKx+o
- ばかな!?
- 937 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 20:45:36.71 ID:Y0Ivpgi30
- 2:襲撃です!
一旦休憩も兼ね、お茶でも入れようかと立ったその瞬間。
何か嫌な予感、抱えていた頭骨が震える予感。同時に、アサシンが私を押し倒し、その頭上を何かがすり抜けていきました。
「何者だ」
「敵襲であることには間違いありませんわね」
即座に臨戦態勢を取ったのはアサシンとアーチャー。フェイカーと私たちはまとまってその二騎の背後に付けます。
攻撃の方向には何かの影。近づいてきたその影は。
直下、襲撃者
123:セイバーの宝具
456:バーサーカー
789:ランサー
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 20:51:02.36 ID:hCqLCHu+O
- 3人に勝てるわけないだろ!
- 939 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 21:08:02.22 ID:Y0Ivpgi30
- 6:バーサーカー
それは巨大な影。擦れ合う金属音。この影を私は知っている。
「バーサーカー!」
禍々しさすら感じる鎧武者は、堂々と私たちを睥睨し、何も語ることなく立っている。
その肩から鈴を転がすような笑い声。くすくすと笑うそれに邪気は無く、闘志すらないように感じさせます。
「あら、たくさんいたのね。アーチャー、アサシン、それにキャスター」
フェイカーが背後で固まったのが分かりました。感情のないバーサーカーの視線がフェイカーを捉えています。
自業自得なので同情の余地はありませんが……。しかしここで戦力を減らすのは避けたい。
「少々不躾な登場ではありませんこと? 招待状を出した覚えはないのですけれども」
「そうね、私もちょっと失礼かなとは思ったのだけど、セイバーとライダーばかり悪者になるのもかわいそうじゃない?」
「……あちらの味方というわけか?」
「私とバーサーカーは誰の味方でもない、というよりも全員の味方よ」
「ならこちらの味方になっていただけませんか? セイバーとライダーの脅威は知っているのでしょう?」
何の意図があっての襲撃かは分かりませんが、ここでバーサーカーとの交戦はマズい。
回数制限こそあれ、復活の宝具を持つバーサーカー相手にここで戦う余裕はまったくありません。
「うーん、そうね、確かにライダーはちょっと困るわ」
「なら」
「でも、依怙贔屓はいけないでしょう?」
……ダメですね、これはおそらく話し合いができない、別のものを軸にしているタイプの相手です。
アーチャーもそれに気づいたのか、目線で私たちにそれを知らせてきます。
「リュコ様、バーサーカーについての情報はご存じ?」
「交戦した際、宝具は確認しました。 >>638 装備からおそらくは日本の武将、後はアサシンが」
「む、どうと言われると困るが、なにかしらよくないものを感じた、おそらくは悪霊に近いものだと思うのだが……」
その情報を受け、アーチャーが考え込みます。バーサーカーの真名に何か光明がないかと考えているのでしょうが……。
直下、真名看破。5以上で成功、4以下で真名当て
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 21:10:20.22 ID:+ClSSKx+o
- ふむ
- 941 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 21:11:46.82 ID:Y0Ivpgi30
- 2:真名当て
【情報】
・おそらくは日本の武将
・アサシン曰く悪霊の類
・宝具 >>638
↓3まで真名当て。 21:20まで
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 21:17:36.05 ID:mFKflWZxo
- 平将門
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 21:17:42.27 ID:VMW7pRz0O
- 平将門?
- 944 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 21:26:33.85 ID:Y0Ivpgi30
- 【正解】
アーチャーが軽く手を打ち、弓を引き絞ります。……狙っているのは、バーサーカーの頭部?
「あら、気付いたの?」
「ええ、日本の怨霊であり武士、加えて宝具に見られる"新皇"の文字。それが示すのは」
「……あぁ! 関東の大怨霊、平将門ですかぁ!?」
怯えた声で野々原さんが叫びました。平将門、名前くらいは聞いたことがありますが……!
アーチャーが頷きます。そしてにやりと口元を曲げました。
「ならばその伝承から一つ、明確な弱点があります。それは」
「──────!!!」
バーサーカーがすらりと抜いた刀をそのまま振り落とします。アーチャーは飛び上がり、狙い正確にその部位を。
「こめかみ、そこを貫かれ死んだはずですわ!」
【バーサーカーの真名を公開します……】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:バーサーカー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
【真名】:平将門 【属性】:混沌・狂
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋】:B+ 【耐】:A+ 【敏】:A 【魔】:B 【幸運】:D 【宝】:B
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
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_r─<〉 ̄)/ ̄] 【 //ニ==─////〔/ ̄∧ ./i:i:i/
_ 「 ̄八__] |〈 〈 〈_〈_〈込「/∧ } .:./>へ// ̄〕./i:i| √\/i:i:i/
<( (_Y^~ ̄ |:「:У ┘〔_/]/ ̄:ハ/ ィノ /〔\/./i:i:i| √i:i:/i:i:i/
└ ^:|_-=ニ[ |/ ./i:i/]〔 ̄``Y^[「>┘>( ̄ √i:i/i:i:i∧
「| ̄.:. ̄\ /i:i//\「]〉ィ |_/\// ̄\i:/i:i:i//∧
|:|.:/ ̄ )).: 〉 /|i:i:i:| /\.:.:.:.>-/ ̄ ̄ ̄\.:./\ /// ∧
|:|.> r ´.:〈\ {i:|i:/\ 〉/ ̄ />/( ̄| ̄) \-=ニ ̄〉i:/∧
|_ ─┴┐/ ̄ ̄\i:i:i:i:i/ ̄i:i:/\ ̄ (_|_) ',V/^ /|i:i:i:i:i:|,
乂_ ./.:./ ̄\ }rヘ─/ ̄\.\__ -=ニ ̄ V//:八i:i:i:i:i|,
寸 :(_./ ̄ 〕/.ノ「「 ̄└┬─:|\/_ -=ニ[ ̄[\ V/〔ニ=-i:i:i:i|
寸__/ / ./.:ノ込─r_ -= | ̄|.:.:.:.:.:.:.: | /∧. \v/]\i:i:iУ
「 ̄./-/--[ ̄.:.:.:.:.:.:_ -=ニ].: |.:.:.:.:.:.////ノ.:.:.]|┘|i:i:i)i:/
', ',',.:.:.: ̄[ ̄ ̄ イ .:.: |--|-=≦\ ̄ ̄] ̄v/i|i:i:i:/
. ', ',',:‐/ ̄\.:./ ̄ ∧__|/.:. ̄\\/ .\|i:i/
\__〉_/|.:.:.:.:.:.:/\.:.: /__:|{.:.:.:.:.: /]ニ=- _ |/
\ ___∧. |.:.:.:.:./〉 ̄~"// ̄ ̄\八|.:.:.:.:(__)=- _
/| _、‐''~ ̄\ (_∧|_:// /i:i/.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|.:/.:.:.:/ ̄| / ̄``〜、、
|_、‐''~ ̄', \ \// /i:i:i:i:{___、‐''~.:|.{``〜、、| {__/ ( ̄ ̄``〜、、
|.:.:.:.:.:./ ̄\_ -=ニ ̄ ̄{ ̄i:i:i:i:i:i/〉─ _ -=八〕.:.:.:.:.:.:``〜、、〕: : : : :))--:``〜、、
/\:/ _、‐''~ ̄ -=ニ ̄ ̄八i:i:i:i:i:i:i: ̄[-=ニ ̄ / ̄ \:.:.:.:.:.:.:.:.\ ``〜、、(: : : : : : : : ``〜、、
AA:レッドフレーム(機動戦士カンダムSEED ASTRAY(MS・メカ))
レッドフレーム+ガーベラ・ストレート(機動戦士カンダムSEED ASTRAY(MS・メカ))
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
- 945 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/14(土) 21:27:14.85 ID:Y0Ivpgi30
- ◆『大八幡新皇』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
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=@', / / ,,チ彡ヘ} | .{ ̄マ ̄マ ,,ム ≦
. j ' / / ,, _≦//\─/ ヽ ヽ i" ,, ≦ ;;
. k' i ./ ,, -≦" <_ノ彡> .ト、 .ヽ .} } , ≦ j =@',
. m ' {,/──‐ャ─'‐─ァ''" ,,≦>| .| ノ" ./ a .;;,. j '
=@', _,,; .ノi ミ {, }ノ / ノ-、 { c_....j,;絲m '
. ;;,. j ' . '”. マム{ ヽ .マ、____≧彡三ュ、/ ̄/ ∵ '”. `_... 鑾a
. j,;絲m ' `} ヽ⊥} ,, <三三三─ア .l ∵'” ~“.... . 濾眦此 '.
鑾a,───────二二二ム__/ ,,ア三三三三ア / .| ” , ' `_翊欟眦k' _;'”
. 濾眦/ / ィェェェェ/ // ,, チ三三三三三 { .l _,,;..;.;溺軈欟畊ma
. `_翊欟/ / l;;;l ./ ./ミ/ }三三三三三三三三三三}ェ.| .;;m;;. .∵'” ~; 襖欟驂‰ ,
. _,,;..;.;溺 / ./ l;;;;} /ノ三三三三三三三三ア ヽ三三三ア三.l.. “'a' ’. 瀘軈駄a
.. ∵'” ~; / / l;;;;;,,チ三三三三三三三三三三ムチ三三ア三ア .{-─''"ヽ 灑欟畊%” ,
... { / ,, チ三三三三三三三チ≡マ三三三三/ / ト、 ヽ ,, ェ≦ア───灘軈欟駄....”,
. .l ,,イ三三三三三三三三三三{ / ̄}.}三三/ { } ` ̄ ̄ ヽ ,,ェ≦彡ア ~. 繍蠶軈蠶畊 ‰
.... '_.;灘 \ィ三三三三三三三ア ̄__二二二 }.}三三 ヽ l } `─≦彡 ,, -< ̄ ̄ム蠶軈蠶刪ma
..... ~. 繍蠶軈蠶マ { ノノ三三三 {二二≧、 { ,, -< ム軈蠶欟畊 .“%”
`_翊軈蠶軈 ィェ ィェェェェェェェェェェマヘ、___,,≦三三三三三≧ュ 〉─< / ̄ ̄マ軈蠶欟刪a
.. ~“瀟軈蠶軈 マlム マ三三三三三マ三三三三三三三三三三三三三 { ,, >イ`'c灘軈蠶欟刪‰ ∵'”
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バーサーカーの鉄身伝説と七人の影武者の逸話が宝具になったもの。
怨念が体を覆い鋼鉄の硬さを持つ鎧となっている。ただしこめかみは例外である。
その体はBランク以下の物理攻撃と魔術、Cランク以下の宝具を無効化する。
またBランク以上の宝具も怨念で影武者を作りだし六回までなら無効化することが出来る。
Aランク以上の宝具でなら一回に複数の影武者を消費させることが可能である。
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回はおそらく月曜日の22:30前後に】
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 21:32:06.38 ID:+ClSSKx+o
- おつ
弱点狙えるなら勝てるな
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 21:35:53.23 ID:oZwc3cZVo
- おつ
- 948 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/08/16(月) 18:34:04.08 ID:u+wF6zbA0
- 【早めのご連絡。帰宅が遅くなりそうなので再開は明日に延期します】
- 949 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/17(火) 22:34:26.72 ID:cwWtPDqP0
- 【22:40分頃から再開します】
- 950 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/17(火) 22:41:06.85 ID:cwWtPDqP0
- 【再開】
古今東西、弱点のある英雄というものは多い。
ジークフリートの背中、アキレウスの踵、そしてそれと同様に坂東の大怨霊、平将門にも同様の伝説がある。
将門は身体が鉄でできており、それを通すことのできるものはない。ただし、一つだけ弱点がある。
その弱点を宿敵藤原秀郷は射ち貫き、あるいはそれを元に本物を見つけ出し、この新皇は果てたのだと。
そしてその弱点を秀郷に伝えたのは一人の女、愚かで惨めな女。
バーサーカーと化した大怨霊の中には、ただそれへの願いだけが残っている───。
直下、戦況
12:大八幡新皇
3456:拮抗
789:弱点を知るものこそ強し
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 22:46:55.77 ID:iFAobnGTo
- はいよ
- 952 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/17(火) 22:50:52.75 ID:cwWtPDqP0
- 77:クリティカル!
___ ____
>'´ ヽ
/Vニニニニ{ ム
/ / 7 ム ム
/ 7 } | :7i :} | {
7 1/ { !ノ 1 :| ',
| ヘ{ ┃、 {┃ } } i l}
V iソ ,、 7; 77 7
}V、 ┃__y/ム ムレ7
ノ ^``ヽ┃¨´.イ ム |
{ ノi }`y ´ ム イ :{
从 i{ソ__y'´{ { i``` -マ、
y^ヾ´ l ヾ ヽ :ン
直下
123:「しょうがないですわね」
456:「しょうがないにゃあ」
789:「仕方がないかー」
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 22:55:17.97 ID:+ntOnVt80
- あ
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 22:58:17.15 ID:qvN3nzuaO
- ありがたい展開
- 955 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/17(火) 23:16:40.29 ID:cwWtPDqP0
- 7:仕方がないかー
小さく、か弱く、光の中でしか咲けぬ花。ただそこに咲くだけの花。
何の意味もないのにそこに咲き、訪れる者の目に映る。
大きなくともいい、強くなくともいい、美しくなくともいい。
ただそこにいるだけで、それだけで救われることもあるのだ、だから。
「仕方がないかー、バーサーカー、止めよう」
「…………」
それが止めろと言えば止める、死ねと言えば死んでやる。
一つ願うのならば、お前はそんなに賢くなくともいいのだ。俺を守るために、前に立たずとも良いのだ───。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バーサーカーのマスターがその剣戟の軌跡に割り込み、直前でその刃が抑えられました。
アーチャーも私たちもその様子に一瞬動きを止め、様子を見ます。バーサーカーのマスターが両手をあげました。
「降参するから、よってたかってバーサーカーを倒そうとしないであげて」
「何をいまさら、かかってきたのはそっちでしょうに」
「いや、マスター、対話は大事だ。そちらがそれを求めているのならば応じた方がいい」
「バカかアサシン! 弱点が分かっているうえにこの人数、早くに敵は消滅させといたほうがいいと僕は思うがね!」
喧々諤々、私たちの間でも別れる中、バーサーカーのマスターが耳打ちし、バーサーカーがその刀を降ろしました。
「この刀もバーサーカーの宝具なの。これを下ろさせるだけでも戦う意思はないってことでどう?」
「どうも何も……」
そこまで言われてしまうと……。
「ふん、こんな常套手段に引っ掛かるなよ! こういうのは大体何か抱えてるんだ!」
「キャスターの言い分ももっともですけど……、こちらとしてはここでこれ以上の消耗は避けたいのも事実ですわ」
「分かってくれると嬉しいわ」
にこにこと何のてらいもなく笑うバーサーカーのマスター。
なんだか毒気が抜かれてしまいますが、アーチャーとフェイカーは表情を変えていませんでした。
「ですが、信用に値しないのも事実。何かまだ出せるものがおありでは?」
「うーん、出せるもの? バーサーカーは自害させないわよ? 死んでって言ったら本当に死んじゃいそうで怖いんだもの」
「条件はそれ、この場でバーサーカーを消滅させない。その対価としてその力を貸してほしいのです」
「……なるほど、セイバーとライダー相手に協力してほしいのね?」
うーん、と額に指を当てるバーサーカーのマスター。その様子をアーチャーは油断なく見つめ。
直下、返答
123:ダメだけど情報
456:仕方がないか
789:仕方がないし協力するなら情報
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 23:19:08.36 ID:lvOUXQ8ao
- しょうがねぇなぁ(悟空)
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 23:24:37.74 ID:iFAobnGTo
- いい感じにセイバーライダー包囲網できてきたな
- 958 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/17(火) 23:50:00.66 ID:cwWtPDqP0
- 6:仕方がないかー
むむむとバーサーカーのマスターは唸り。
「仕方がないかー、バーサーカーを助けられたようなもんだしね」
即決しました。え、いいんですか?
アーチャーとフェイカーも少し驚いたようで。
「……なんだいなんだい、案外あっけなく靡いたね。確かにここが適正価格だとは思うが、返答次第ではふっかけられたのに」
「そういうことやってたから嫌われたんじゃないですかぁ……? 人工エメラルドの製造法を独占したりぃ……」
「私としてもわざわざ交戦しに来た以上、もっと悩むかと思っていましたが……」
確かにそうです。……いえ、そうか、さっき言ってたことはそのままの意味なんですね。
「貴女は本当に全員の味方、なんですね?」
「ええ、そう。正確には学園すべての味方」
煙に巻くような言い方ですが、何となく分かります、この言葉には嘘がない。
というよりも、嘘を吐くという考えがそもそもない。
なんでしょうか、私が古いものの影響を受けているからか、どことなく波長が合う。
いや、波長が合うというよりも、もっと根源的な何か。私の起源にすら連なるような……。
「……私はリュコ・コンティノアール、貴女は?」
「そう言えば名乗ってなかったわね。私は千叶星。この学園の守り神……、みたいなものよ」
守り神? そこまで相手が名乗ったところでフェイカーが何かに気付いたように私の前に出、叶星さんの顔をまじまじと見つめました。
- 959 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/17(火) 23:51:12.31 ID:cwWtPDqP0
- 「どうしたのかしら?」
「……いや、以前に会った時から何かが引っかかると思ってたんだ。僕のスキルのことも言っていただろう。だがようやく気付いた」
「あら? 今まで気づいてなかったの? 私はてっきり気付いているものだと思って」
「僕は作ったモノしか見てないからな、久々に天然のものを見たんだ、少しくらい目も曇る。僕は悪くないね」
「いったい何に気付いたんですの、キャスター」
アーチャーの問いにフェイカーはため息を吐きます。そして半ば捨て置くようにその体へ手を伸ばします。
バーサーカーが一瞬唸りましたが叶星さんが手を挙げて制止しました。そしてフェイカーの手は
「コイツは人間じゃない。おそらくは形を得た」
その体をすり抜けて。
「精霊ってヤツだよ」
◆受肉精霊(不完全)
/ ´_
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|八 \ ハ |\\__彡 И |i, \j \ \ \
| |\ \ |_」_,/ッ彼__ ノ | |i, :|ヽ,| / `. 、 \
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| | 人 |\/ ∧_|\‘,ノ\__|´「 / | :| |l::| /( ‘, : ’
/ ,ノ\ )/ / / `¨欠 V :| i | | l /\\ i h, ∧
. / // / | /.:.:∧ ゚。\ |八| | |j /二 〈\\ __ | |_}h i∧
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人 / \_/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ / ̄´.:.:.:.:. :.:. ``丶、 | | | ハ /X⌒X.r┘Y´{り人
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星の触覚たる古い精霊種の生き残り。
自然界とマナを共有できる精霊種であるため、魔力を自らの体内に蓄えるのではなく、外界から無尽蔵に汲み上げることが可能。
ただし、汲み上げた魔力リソースを学園の保護に使っているため、肉体を維持しきれず半霊体のような状態になっている。
真祖に連なる存在のため吸血行動も行えるが、望んで人の血を吸うことはしない。
【というわけでちょっと早いですがエディタの調子が悪いので今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は金曜日の同じくらいになるかなと】
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 23:56:41.22 ID:nrLIJmEmO
- ナンダッテー!?
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 06:59:22.60 ID:Ig9MccKko
- おつ
- 962 : ◆v.By3fESrTsY [sage]:2021/08/20(金) 22:21:26.41 ID:HvczoMpd0
- 【現在時点で所用が終わっていないため今夜はお休み。明日の20時付近にやります】
- 963 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/21(土) 19:59:18.78 ID:wjSID9G+0
- 【20:15くらいから再開しますね】
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 20:10:28.92 ID:bYaKg5g2O
- 待ってました
- 965 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/21(土) 20:15:15.12 ID:wjSID9G+0
- 【再開】
妖精……って。
「それほど、すごいこと、ですよね?」
「と、当然ですぅ! この星の触覚、魔術の根源に近い存在の一つ、それが、なんでぇ……」
既存の魔術大系からは距離を取っていたので実感はありませんが、やっぱりそうですよね。
前に立っているだけでヒシヒシと感じるのはもちろんですし、頭骨もどこか畏怖したような震えを見せています。
それと、毛野原さんさっきの将門の件といいわりと詳しいですよね?
「普通に授業を受けてれば私みたいなポンコツでもちゃんと知ってると思いますけど……」
「ゴシュジン、ソレダトコノネエチャンガ、バカダトイッテルヨウナモンダゾ」
「そうだそうだ、マスターは少し常識がないだけだ」
「貴方がそれを言いますか!?」
「うへへ、ちょっと世間ずれしてるとこも良いですわねぇ……」
やいやいと言い合う私たちですが、そもそもまだバーサーカーのマスター、いえ、星さんを味方にすると決まったわけでは。
と、そちらの方を見るとくすくすと笑っていて。なんだかその表情に毒気を抜かれてしまったのです。
【バーサーカー陣営の協力を得ました。】
直下、5以上で他陣営行動スキップ。4以下で他陣営の暗躍描写
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 20:16:25.75 ID:mQxEViyd0
- あ
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 20:16:54.15 ID:bYaKg5g2O
- 大人しくしてて
- 968 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/21(土) 20:23:25.97 ID:wjSID9G+0
- 5:他陣営行動スキップ
とりあえずバーサーカーに一時的な休戦の契約を結び、協力を確約させました。
実際のところ、バーサーカーのような単騎で攻撃力を持っている陣営は多いに越したことはありません。
「嬉しいわあ、普段はあまり生徒の子と話すことはないから、貴女のことも見ていたのよ、肇ちゃん」
「ふえっ」
「大変だったわねえ、とりあえずこの学園の中なら大丈夫だからその間に考えるといいわ」
「……は、はい」
……そういえば毛野原さんのことは何も知りませんでしたね。
この戦いが終わったら話し合ってもいいのかもしれません。
直下、何をしますか? 【五日目・夜(一ターン目)】
1:情報整理(セイバー/ライダー/フェイカーの情報を整理します)
2:戦闘準備(罠を仕掛ける、策を練るなどを行います)
3:コミュ(アーチャー/アサシン/フェイカー/馨/うさぎ/叶星/バーサーカー)
4:自由安価
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 20:25:35.02 ID:LVMXIH3Co
- 1
- 970 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/21(土) 20:37:38.24 ID:wjSID9G+0
- 1:情報整理
「さて、横槍が入りましたが、本題はこれから攻めるセイバー/ライダー陣営のことです」
「ライダーの情報は大体つかめたとして、あとはセイバーだが……、折角合流したんだ、そっちは何か知らないのか?」
フェイカーが水を向けたのは星さん。精霊という立場なら確かに何かを知っている可能性はありますよね。
「うーん、確かに私はこの学園のことなら知ってることも多いのだけど……」
「だけど?」
「教えるって約束はしてないしなあ、それにさっきも言ったけど私はあくまで」
全員の味方、でしたか。……ふーむ、厄介な話ですね。
「ですが今はこちらに与しているのですよ? 何かしら情報を出してもいいのでは?」
「うーん……」
直下、叶星譲歩判定
123:ダメー
456:ちょっとだけねー
789:じゃあ大事なこと一つね
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 20:42:25.62 ID:bYaKg5g2O
- あい
- 972 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/21(土) 20:55:13.87 ID:wjSID9G+0
- 2:ダメー
「やっぱりダメー。協力は今回だけだから、これ以上は一方的になるでしょ?」
「……仕方がありませんわね、これ以上強要して共闘まで断られれば意味がありませんし」
ということは現在ある情報から整理する必要があるんですよね。
「俺たちが倒した宝具の名前は何かヒントになるか?」
「そうですね、確かセイバーの言っていたのは……【霹靂車】、でしたか」
「……? 霹靂車? それって」
野々原さんが何か気付いたようです。
「何か気付きましたか?」
「えぇと……、でもぉ……、お二人の会ったのは小柄な女性でしたよね? それじゃあちょっと違うかもって」
「何か思い当たることがあるのなら言っておいた方がいいですわよ。実際、私のような例もあるのですし」
アーチャーがそう言うということは、一般的には女性ではなく男性として扱われている人物、ということでしょうか?
直下、5以上で真名看破。4以下で真名判定 【???】+1
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 20:56:27.27 ID:Oi06n0Q1o
- よ
- 974 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/21(土) 21:10:20.42 ID:wjSID9G+0
- 7:真名看破
しばらく躊躇いながら、毛野原さんが出した名前は。
「えっと……、霹靂車ってのは歴史上では中国の三国時代に確認された投石機の名前、なんです……」
「三国時代というとあんまり詳しくありませんけど、そのまま三国志の時代ですよね?」
「はい、魏蜀呉に別れ覇権を争った戦争なんですが……、その中で霹靂車は魏の兵器です」
分からないなりに頷いておきます。
「話を進めましょう、その魏の英雄がセイバー、というわけですね?」
「はい、……そして、考えられるのはその霹靂車の考案者」
「曹操孟徳ですぅ……」
【セイバーの真名が判明しました】
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
≪クラス≫:セイバー
┣━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━┓
【真名】:曹操孟徳 【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━┻━━━━━━━┳━━┻━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
【筋力】:C 【耐久】:C 【敏捷】:C 【魔力】:B 【幸運】:A 【宝具】:B〜A+
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l l \ \ \. \__..X . \\ / /', \. \ ./|
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\ 二ニ=> 、 マ_.ノ.,.イ../',. ヽ ` Y:::::::::::\
У t-──/ ≧s-≦>' {.',. ', ` |:::::::::::::::ハ
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\ ヽヽ:::::::/ .>、::::::::::}/.{::::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::::V::::::::: |
lヽ_ /:::::::./ ∧:::\_::::二::::::::::::::-ァ'"\:::::::::::::::::へ:::::: |
∧ヾ/::::::/ /::::\:::\--─::::::::´::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::l
AA:ターニャ・デグレチャフ(幼女戦記)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
【クラススキル】
◆対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
◆単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
◆騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
以下、詳細不明……
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は月曜日の20時くらいからできればいいなって】
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 21:11:51.22 ID:/GQjI9Yso
- 大物だな
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 22:39:24.19 ID:ri2L5AVlo
- おつ
- 977 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/23(月) 20:13:35.99 ID:BgMzuw2A0
- 【20:20くらいから再開しますね】
- 978 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/23(月) 20:20:50.46 ID:BgMzuw2A0
- 【再開】
あまり知らないのですけれど……。
「曹操孟徳、それってやっぱりスゴい人なんですよね?」
「ふへっ」
毛野原さんが明らかに鼻で笑いました。即座にフェイカーが小突きます。
「ぴぇっ」
「人を馬鹿にする資格は無いと思うぜマスター。まあ、そちらさんの常識のなさもどうかとは思うが」
「……まあ、自覚はありますので。ところで曹操には剣に関係する逸話はあるんでしょうか?」
「多分倚天剣よねえ」
いてんけん?
「先祖代々伝わる宝剣だそうだけど、あまり物語や歴史の中では出なかったんじゃなかったかしら? あ、これはアドバイスというか常識の範疇だからノーカンね」
「ならばどういった性質を持つかは分からない、ということですわね?」
「そういうことになるか。あと分かっている宝具は砲門だが」
「砲門というよりもアレは権力や武力といった汎用的な攻撃に見えたな。そこから特定することはできないだろう」
真名が分かっただけでも儲けものですが、何かしら策は練りたいですよね……。
先ほどの魔力炉の話もありますし……。
直下、話の進展
123:進まず
456:魔力炉について
789:馬ですよね、【霹靂車】って
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 20:25:38.24 ID:M1qWt2kRO
- ぬん
- 980 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/23(月) 20:35:24.40 ID:BgMzuw2A0
- 4:魔力炉について
「やはり先ほど話に出てきた魔力炉を探るべきでしょうね」
「同感ですわ。学校の奥に存在する空間、そこが最大の候補地ですけど」
アーチャーがそこまで言ったとき、星さんが首をかしげました。
「どうかしましたか?」
「その話ってアレかな? 『誰にも見つからず真夜中の時計塔に辿り着けたものは切実な願いを叶えてもらえる』とかそういうの?」
「ええ、そうですけど、学園内に広く伝わる噂話だそうで」
私の答えに星さんは頬へ手を当て。何故かバーサーカーがうるると唸り。
「それ、私のことねえ」
「は?」
えっと、つまり?
「……成程、僕は分かったぞ。精霊という特殊な状況のくせに学園中を歩き回ったな?」
「そうなのよ。それで知らない間に噂になっちゃってて」
「そりゃそうだ、まったく精霊って立場を考えろよな」
「いけしゃあしゃあと言ってますがその精霊を宿した使い魔を学園中に放った張本人ですわよね?」
「僕はその問題点を気付いて無視したからノーカンなんだな、これが」
平気な顔で言うフェイカーの脛をうさぎが蹴り上げて黙らせました。
しかし、そうなると話は元に戻ります。セイバーの魔力炉は一体どこに……。
直下、5以上で魔力炉の心当たり 【???】+1
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 20:38:55.77 ID:6SysW9tdo
- あ
- 982 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/23(月) 20:42:13.10 ID:BgMzuw2A0
- 77:クリティカル!
>-=ニニニニ=-<
, イ..>-x...y="~"マ....`ヽ
イ イニニニ=-=ニニニ ',.........‘:,
//............./..........................V..........',
/.../.............../..............7-.}-、....V.........ハ
/.../......}'⌒7{............../....ム..........V....}.....',
/...7.......7...../从...{..7´i/ V...i....}.....!...从
′..|.....yif笊ミx ヽソ ,ィf斧芹ミノ....!....1.......}
|......{/ {:...:} {:...:i ソ....ム、....1
{......iヘ i 7.......{ ハ.....!
‘:,....乂 ク7....! ノ....ム
,........\ V:::ア 7.....{´......{
ム..........}>s。.. ..。s个...1........‘,
,-y-、 ,_ ) 7.ノ.......__y^ー== --<......从....{.............',
ム ', ', -< 7 7イ{. γ'´ <-=y^~^=-<`7⌒ヽ(7........l...Χ
\ 7``ヽ ノ....! y´i__ {:::::::ノ ___,ムム `7..........{.......ヽ
``7 Y. . . } ``y=-`¨´``ン ハ /............',.......ハ
直下
123:場所を思い出すしなんか閃く(小)
456:場所を思い出すしなんか閃く(大)
789:場所を思い出して閃いてなんか来る
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 20:42:43.81 ID:M1qWt2kRO
- ぬん!
- 984 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/23(月) 21:04:23.97 ID:BgMzuw2A0
- 1:思い出すしちょっと閃く
……何か隠された場所、ですよね? そういえば。
「アサシン、一つ思い出したんですが」
「ああ、俺も思い出した。不可視の巨大なものを」
以前アサシンに頼んだ偵察の際、隠された巨大な建物 >>636 を見つけましたよね?
位置を大まかに地図で確認し、学園に詳しい二人に示します。
「おそらくそこではありませんか? 野々原さん、もしくは星さん」
「えっと……、多分ここら辺はそんなものはなかったかなぁと、思いますけど」
「そうね、言っちゃうとこの戦争が始まってすぐこれはできてるわ」
「では殆ど確定と見ていいでしょう。ここがセイバーの魔力炉です。さすがリュコ様、惚れなおしましたわ」
別に惚れてくれなくてもいいのですけどね……。ということは少なくともここを攻撃すればセイバーは守らざるをえません。
剣騎同盟と別の場所で戦っていればライダーは分断できる、ということになります。
「そうですわね、幸い戦力は四陣営、二陣営ずつ別れるのが打倒でしょうか」
「分断すれば数の差で押せないことはないだろうけどね、僕は戦力に数えてほしくないが」
そうは問屋が卸しません。そうなるとして、どちらを担当するべきかと考えているとアサシンが袖を引きました。
「何ですか、アサシン」
「俺たちはセイバーがいいと思う」
「理由は?」
「マスターがいるからな」
……また結果だけを話す。
「ではこう聞きましょうか、何故私がいるからセイバーなのです?」
「? マスターは乗りこなす能力を持っているからだ」
「は? ……確かに大体の乗り物は乗りこなせますし、魔術を応用すれば乗れないものは」
【マンモスライダー】
上記の宝具の応用であるマンモス乗りの力。
もっとも、マンモスは現在絶滅しているため、近い質量の重機なら使用方法を知らずとも殆ど完璧に乗りこなせる。
これは仮定の話だが、存在すれば幻獣種をある程度乗りこなすことが可能と推測される。
「そうだろう。だからセイバーから宝具を奪える」
「は? ……ハァッ!?」
それはもしかしなくても……!
「セイバーの【霹靂車】にも乗れるだろう。俺が乗せてやれる」
宝具に乗る。できれば相手の手を一つ潰せる上に戦力は上がる。
そ、それは……、そうかも、しれません、理屈としては分かります。けど……!
「というわけで俺たちは対セイバーだ。残りはどうする?」
「私としてはリュコ様と戦いたいという私欲は置いておいて、セイバーはマスター襲撃の相手です。しかしその一方でライダーには因縁がありますし……」
直下、アーチャーの反応。
12345:対セイバー
67890:対ライダー
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 21:15:26.96 ID:hUOOtVrIo
- あ
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 21:15:42.64 ID:azyR9aTm0
- あ
- 987 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/23(月) 21:29:24.61 ID:BgMzuw2A0
- 6:ライダーの方へ
じっと考え込んだり何となく湿っぽい目で私を見つめたり、地図を確認しながらアーチャーは指を動かしました。
「ええ、私はライダーに向かいましょう」
「因縁を優先するのかい?」
「いえ、おそらくライダーの性質上広範の破壊に長けています。私の第二宝具ならそれへ対抗できるでしょう」
「確かにボクもアサシンもバーサーカーも単体戦の方が得意なのは事実だ。私情は抜きってわけかい」
何処か皮肉気なフェイカーの言葉をアーチャーは笑って受け流します。
「ええ、当然ですわ。それに、これでもリュコ様を信じていますので。惚れた弱みという奴ですわね、ぽっ」
「ドコマデホンシンカ、ワカンナクナルナ、コイツ」
確かに。ですがセクハラのときの手つきは明らかに本気なので夜道で二人きりにはなりたくないですね。
「じゃあ残ったのは私たちとキャスターね、私は別にどっちでもいいわ」
「バーサーカーは純粋な暴力性が長所ですものね。こちらに付いていただければ盾に近い形での運用になるかと」
「ボクはさっきも言ったが戦線に立つタイプじゃないからな」
「……だが、宝具の方はかなり様々なスキルを覚えているんじゃないか?」
アサシンの指摘に少しだけ目を細めるフェイカー。指を細かく動かしているところを見るに図星ですね。
「ほとんど全部の陣営と戦ってますもんね……」
「しっ、マスター、お口チャック!」
「タネが割れている以上黙ってても仕方ありませんよ」
口をひん曲げたフェイカーを放っておいて、どちらを引き連れたいか、という話になりましたが、さて。
21:30から多数決、どちらと対セイバー戦に向かうか。先に二票、21:40で〆切
1:バーサーカー
2:フェイカー
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 21:36:03.48 ID:hUOOtVrIo
- 1
- 989 : ◆v.By3fESrTsY [saga]:2021/08/23(月) 21:41:24.68 ID:BgMzuw2A0
- 【ここまで】
【そして今夜の更新もここまで、お疲れ様でした】
【次回は水曜日の22:30くらいに。新しいスレも立てなくちゃですね】
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/24(火) 01:30:08.13 ID:Ny5DZkMLo
- おつ
- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/24(火) 05:57:15.17 ID:dpa8yFvOo
- おつ
- 992 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:14:55.50 ID:R4T4tHFb0
- 【次スレ: ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1629813275/ 】
【スレ埋め】
「 | | | i⌒i | | ∧ ||
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|{ | ̄: : |:::::| ̄| ̄:.:l | | レ''"~~"'_ |-‐''"~´,| |´"''ー|:.:: :| |__,,|ニニ.:.:.:.:|ニ┃ ┃
|_,| | ̄|___| ̄: : |:::::| ̄| ̄:.:| ̄|| | |=======| |-‐ "´ | |‐- _|:.:: :| |: : : :|ニニ.:.:.:.:|ニ┃ ディストピア、反理想郷。この都市はそう成り果てた ┃
|¨| |.:ニ.:ニ.:ニ.:.| ̄: : |:::::| ̄| ̄:.:|_| ̄ ̄ ̄| ̄|⌒||⌒|| |-‐ "´ | |‐- _|:.:: :| |: : : :|ニニ.:.:.:.:|ニ┃ ┃
| :| |.:ニ.:ニ.:ニ.:.| ̄: : |:::::| ̄| ̄:.:|_|___|_l-┬ー┐j|-‐ "´ | |‐- _| |: :| |: : : :|/ ̄‘, ̄╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
| :| |.:ニ.:ニ.:ニ.:.| ̄: : |:::::| ̄| ̄:.:|二二二二二|-‐ |=::|ニ|-‐ "´ | |‐- _l八 | ̄ ̄ ̄/__‘,___
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|「|_|__: : :.:| ̄: : |:::::| ̄| ̄:.:|二二二二二|-‐ |=::|ニ|-‐ "´ | |‐-/ ̄', \: : : :.:|叩 叩 | 日日
ニ=-‐  ̄ \| ̄: : |:::::| ̄| ̄:.:|二二二二二|-‐ |=::|ニ|-‐ "´ | |‐-|大大|大|: : : : |叩 叩 | 日日
\ \ : : |:::::| ̄| ̄:.:|二>''^` ̄ ̄二i|=::|ニ|-‐ "´ | |‐-|凵凵|凵|__|ニ=-‐…¬冖 ¨
\ \ |::::| ̄ ̄ ̄|二|≧s。,, -  ̄l|=::|ニ|-‐ "´ | __,,⊥ニ|二二|二|_,,,....、、-┬…¬冖¨
\ \ | ̄ ̄ ̄|二|i:i:i:i:i:| : . |--‐‐…¬冖  ̄ __ -‐|__|_|>、 : | :::::| |:::::/| ̄ ̄
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\ >''\ \ _, ‐ニ¨ |_::: :|i:i:i:i:i:|:::::::_ - "~ _、‐ /:::::::::::::::::::: ┃ ヒトに闘争は認められぬ、ヒトに想像は認められぬ ┃
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_ -ニ¨ _, -T .|>''´ _, - '¨| |:::::::::| |:::::|ппппп╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-ニ¨ _, -「 | | _, ィ「:::::::::::: |/ ̄ ̄ ̄|二二二二二二二二二|ニ=-‐ |:¨|丁丁丁
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ィ='´ r‐‐、 `¨¨¨ ー-、
乂 ,ィ、 ヽ, ヽ.
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ゝ.ィ´ !ーヽ `ヽ. ヘ
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∨ `ヽ,ィ' i i. ヘ, __ ヽ. ┃ ヒトに、自由は認められぬ ┃
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i ! i ! ,'
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- 993 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:15:26.24 ID:R4T4tHFb0
- ┻━ ┳┳━━┳━ ━━┻━┳ ┳━ ━┳━ ━ ┻┻━┻━
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-=ニニニニニ=- -=ニ二二ニニ=-
. -=ニニニニニニ=- -=ニ=-
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-=ニニニニニニニ=- _ , 。 s ≦'ヽ、
-=ニニニニニニニニ/'",=、 ,-、 c, 、 ヽニニニニニ
-=ニニニニニニニ彡'´ ヽ. ヽョ=ュ.、 ヽ ヘニニニ イマ
,。rf1 ` <ニニニニr'", <ヽ ヽ. ヽニニ>.、_ へニニ この都市は停滞している。遥か未来であるべきこの現在が停まることは
/ニ//1- _ ヘ` <r'"´ _ , ヽ ヽ ヽニニニ ̄ニニニ
,r/ニ//ニ1 ' j l | , - ' _ vヘ ヘ j ∧ニニニ>''"
.,。rニ/ニ//ニ/ヽ "ヽ l ! , - } ' / / /ニ>''",rョ, イマ
ニニ/ニ//ニ/ニ∧ jl | ' , ', / /' / /''" ∠ミミ} 人理の停止をもたらしかねない。それが来るべきは未来ではない
.ニ/ニ//ニ/ニ/ll1lヽ | i i { /! /l .l /r‐''"^゙'
ll/ニ//ニ/ニ/1ll1lヽ`'V| ', ''l /-l /.l l /' , この閉鎖系に、閉じたガラスの瓶に、我々は刺激を与えるために呼ばれたのだよ
/ニ//ニ/ニ/=1ll1ll, ヽ '| ', ',`'゙ ヽ/ .l .l /
ニ//ニ/ニ/ニ=1ll1 lh ヽ| , ', ∨ / , /ニ
ニ//ニ/ニ/ニ/,1ll1 llh.| , , /`′ ,/' /ニニ
.//ニ/ニ/ニ//ll1lll1 lh! , l ,,/' ,イニニ
l/ニ/ニ/ニ//ニ∧lll1 / , ,' l ,r/'' ∠ニニニ 【最も新しき人理の肯定者】
>='ニ/ニ//ニ/ ∨r'"~゙ヽ. , ' lミョェ=彡' /=|ニニニ
ニニ>=,//ニ/ У-` ヽ 、 l ヽ. / `^´ , イニニ=|ニニニ 【アーチャー:???】
ニニニニニ>//二'> ヘ ヽ , ,イ=ヘ., イニ――''ニニニ
二二l'" ̄ `> 、 へ へ ヽ, イニニニニニニニニニニニ
二二| ∧ へ へ ヽニニニニニニニニニニニ
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⌒ア.: :/..: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :',.:{//{: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 〈 ¨⌒
'.: /.: .: ./.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :Vハ/乂.: .: .: .: .: .: .: .: .: .:',
__/.: .:'.: .:/.: :′.: .: .: .: }.: .: .: .: .: .: .: .v乂//ア⌒.:<\ .: .: .: .: :. 【了解! じゃあとりあえず、魔女を倒しに行こうか!】
⌒7.: /.: .: :'.: .: .: .: ./.: .: 人.: .: .: .: .: .: .:.i.: .: .: .: .: .: .{ ',:i.: .: .:
'.: イ.: .: .:.i.:、i.: .: :/.: :/⌒',.: .: .: .: .i.: }.: .: .: :}: .: .: ', }八.: :' ニア【うん、この特異点を解決しよう】
}' {.: .: :/{ぇ{.: .:/}/¨ ─ -v.: .: .: .: }.:八.: .: .: .: .: .: .:\ ⌒)/
八.: :' .: :八.:( '^¨灯:(_}.: .: : /⌒Y.: .: '.: .: .: .: .: .: \
___/.: .:ヽ{.: 「⌒ ヽ 乂ツ .: :/ ,.: }/.: :/.: .: .: .: 、.: .: .: :\ __ ,
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八.: .: ./{.: .:, /.: .: .: .:_ハ_ハ⌒ /.: .: .: .: .人.: .: .: .: .: .\.: .: .: .: .: \_
⌒ヽ( 八.:.{ /.: .: '.: /{ 「/∧ /.: .: .: :/ \.: .: .: .: .:} ⌒¨ ¨¨¨ ⌒
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⌒¨´ 人ニ=-_ ', / . . : : : : V八
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- 994 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:15:55.34 ID:R4T4tHFb0
-
___
_r=<⌒'/ 〕iト .,
√`ヽ、V '/ ヽ
ム==ミ、:{/⌒ヽ 、 \ .∧ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
f´-=ミ:、ヾ{if','///∧ .‘, .\ .∧ ┃ ┃
} , -=ァ─<r'─:}∧ ∧\ .\.l ┃ 思考を失った人々の中で、もがかざるをえない者が立つ ┃
〈/// u .|| V:、 \ \ .| ┃ ┃
.}./// -‐==ニ=サニ=ヾ\ .\ ヾ! ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
fヽ/{ ____ ,ji Vt:、_彡ヘ .ヽ|
| ∧!_´¨-tッ‐ァ l l∧-tッ=j = Vヾ!
v i. `三彡:l l/iミ三´ .l }
/v .! u | .| l /、
/ Y f’ !:. .: ! }、 .レ' V \
/ / | /イ≧=-=≦¨ヾヽ .l V 〕iト ., わ、私は……、党の言葉は正しいのだと思う
. 。s≦ // .∧ (从ィvj人ivトv仆} / ∨ 〕iト .,
. 。s≦ / ./ l ', >===< /ヽ ∨ だが、だが、私は、それでいいのかと問うている
_彡.’ / l ≧x / .} v
¨ ̄ / .| `ー--_< | ‘, 自らの思考の中で、それを許していいのかと問い続けている
/ .| .r=V/r、 | .‘,
/ |、 ∧ヾ=イ∧ /! ‘,
/ |∧ / V.// \ ./.il ‘,
./ .| ∧ / }/ム ヽ' リ .‘,
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,ィ /=-=-
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/ / =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- .┃ 聳え立つのは虚栄の楼閣 ┃
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二二ニニニニ===―. ___/-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
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- 995 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:16:27.33 ID:R4T4tHFb0
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-=ニニニニニニニニニニニ=-
-=ニニニニニニニニニニニ=-
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___ .: :: :: :: -=ニニニニニ二二二=-
´-=ニニニニ=-__:: :: :: :: :: :: :: :: :‐=ニ二二二=- この特異点の人々は、求めることを忘れてしまった
 ̄‐=ニニニニ=-_:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : -
 ̄ ‐=ニニニニニ=-__: :: :: :: :: :: :: 廴_ 願うことを、夢見ることを、愛することを忘れてしまった
ノ、 } ̄ ‐=ニ二ニニニニニニ=- '二ニ=-
{ト, }' /¨ヾi!  ̄ ̄‐=ニニニニ二二二二=- ───では、何故そうなったのか?
人}| ’ ,ィ气 ̄‐=ニ二二二ニ=‐
__--_ T| i ′ ’/7
--__-=ニ二二二ニ=- l/ ト。 //
ニ=- -=ニ三三三ニ=-ニ=- j.!/, YL ,ィ /´
二ニ=- -=三三=-ニ=-二ニ=- _ __/\ /:, 寸Iト。.,,,...:rァ゙,/ いや、───では、何故そうしようと、この特異点の主は願ったのか?
二二二=- -=三三_ニ=-二二二二|: :∧ \\ ゙'==-''゙, ィ゙
ニニニニニ=- -=三_ニ=-ニ二二二|.: :.∧-_ | >-=≦j、 推論は出せるかね? マスター、ルーラー
ニニニニニニ=- -三_ニ=-ニニニ二|.: :. :./ ,─}r<\/、 〉、-_
ニニニニニニ二=- 三ニ=-二二二|.: :. :. :./ ,〈///,f77//∧ \- _
ニニニニニニニニニ二二=-ニニニ\: : : : : :〉\ツr‐∨//: : : :\=-___
ニニニニニニニニニニ二=-ニ二二=-\: : :/:∧ | o|` 个v: : : : 〉二二二二二=- _
ニニニニニニニ二二二二=-二二二ニ=-‐'´: : ∧ j .ノ |: :\/ニニニニニニ=- =-
ニニニニニニニニ二二二=-二二∧: : : : : : : : ∧ ( 」: : : :〕iト。,ニニニニニ=-ニ=-
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| : /| : : :|: : : |: :/⌒Λ : : : : : |:/xf笊天ミx,__ : :| : : |__ノ\: : : : : : : : : : :
| || : : :|: : : |: :| |xf笊⌒: : : : :| _)Jメ| Y : : | : : | ‘,: : : : : : : : : Λ|
‘,|| : : :|: : : |__jV _)J| \:. :.| 乂 ツ ノ: : : | : : | ‘,: : : : : : : :/ }|
‘,|:.|八:Λ : 人八 Vヅ \| "" |: /|: : :| : : |:', ‘,: : : : :|{ ノ
\: :.\|: : : : \_"" ` |/ :|: : :| : : |: :', }/}: : /| :
/: : : : :|: :厂:Λ⌒ ノ:|: : :| : : |: : :',/ }: /:人 【敵意を失わせて自分たちに逆らわせないため?】
\_/ : : : : : : :ノ/|: : :八 / ̄ ̄冫 /:.|: /: : :.|.: : : : }/
\__,/: : : : :.| : |: : : .. / /⌒| /: : : :.|:./: : : :.|: : : :| / ニア【考えないようにして統率しやすくするため?】
/ : : : : : : :八 : |: : : :/ ∠ニL|_,/ |:...:. / : : : : : : : : |〉
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|: /:{.: .:{ : : :/\:/ /Lノニ| \ :| \{\ : | : }
|/ 人: :{\:{_/ 厂ニニニ| / ̄\\ )ノ: ノ
/|  ̄ ̄ ̄ / />こ<|/ \  ̄~^''〜<
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- 996 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:16:55.73 ID:R4T4tHFb0
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' ,ィ: :,: : :,: : : /:/: |: :|: |: :∧: !: :ヽイ,.ィ 「私はこの場所に求められておらず、検証可能性が低く、断定は不可能です」
: `7: : /:,: :/:イ`}7ヽ:/}:/ |: |:} : : 、<
.' / {イ:/:/ィ 下「::r;ミ、 /' }77ヽ: ∧ ` 「それぞれの魔女はそれぞれの視点を持ち、私たちもそれぞれの意見があります」
, / }イ:/: | Vzり イr;Y}:∧}
/ / 八|: : | :, Vリ{j/ :. 「しかし、推論を出すのであれば、様々な要素から一つの理由を提供できます」
, , / /、,:|: : | |:、 ,
/ / '´ /:.ー/: : , ‐ _ 、 八:. ,
/ ー ´ , : : :/: : 人 イ:. \ }
{ / : : /: : /: :| ::.. . ::´: : : :, \
/¨¨´ / , : : : /: : / ̄ ̄\ ≧ュ- ´: : : : : : : . \
_/ -- ´ /: :,: :/: : /> 、 \__|\: : : : : ,: : : ::. \ 【万人が作り上げた百科の叡智】
/ /: /:_./: : /_ \___,∧_: : : : 、: : : :、 \
/ イ: :,: :/ /: : /、_)`ヽ、 (_()\--/`ヽ} 、: : \: : : \ \ 【ルーラー:???】
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ニニニニニl / lh ,
ニニニニニl llh l
ニニニニニニ∨ミミh、 llミh l
ニニニニニニムア'"^`ヽ llミh l
ニニニニニ=‐∧ ll三h l
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- 997 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:17:22.45 ID:R4T4tHFb0
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_,,.、斗rヤ'" .]]]}
_,,.、斗rヤ'" ]]]}
_,,.、斗rヤ'" ]]]}
_,,.、斗rヤ'" ]]]}
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]}h、 ]]} ]]]}
、、....,,,__]]}⌒)h]]} 俺は、私は、僕は、自分で考える、自分で判断する ]]]}
⌒)h、 ⌒)寸 ]]]}
. ⌒)h、 ]]]}
. ⌒)hxヘ)h、 ]]]}
⌒}h、,心[[ ̄∃ ア二Z左冖ホ¬ヮ=于─ttH卉 ===4ニニエZ∃]]匚___ .]]]}
- 998 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:19:37.35 ID:R4T4tHFb0
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/ - ヽ / .,./ / .\ .l l
'-、 _/゛ ヽ、 . / : ''=ニ´ l゙ .__ .l, 。 `'-.__ ‐' '!
。 `゙ ̄ ̄ ̄" `゙゙゙゙´ 。 ◯ ! ./ .`''、 ,! !
。 。 ヽ .| . !/ '!
。 。 _ `、 「ああ、ヒトよ、私を作る歓びよ」
。 儿ィ′厂 ̄ `ー≒=====≦ 八 v─ッ _ハ { ヽ. >仆ォ=彡' /) \r ヽ
 ̄`'''-、 r‐彡'/ . ′ `><´ ゝ 二 ..イ}厂乂i 厶´//∠彡 ∠__廴__ \ 「私はそれに応えます、私はそれに答えます」
ヽ f三 {{ { ´ ` ーr‐厶彡一ゝ≠ソ | / // ゝ---< } ヽ、
| ゝ 一ヘ 、 /ラ' У / / ノ { { {\ ====く /\ / '''' `-、
l ヽ\ \ ´  ̄ >──‐ ミ/ 〈_/ ハ { ィ’ 、 ∧ : ヽ. \ 三三>’ ) ヽ,_,. `゙゙''ー
./ . ◯.`'―\__ >一''"´ // ィ ! | ゝ|/| ⌒\ \\\  ̄ ̄ / /
――'" , ‐ 。 ォ'彡' | | 、 ∨.八 ゝ--- \ ヾ ヽ  ̄ ̄ / _,,,
。 ∠ィ | | \//i \ ==- `>--≧==…=一´ / }
。 -=ニ( ,ハ 乂{ 、{/.ノ /} ト } \} ヽ} ヾ\ `'ー''′ 「あなた達が求めるのならば、やり直せる」
, ‐'ー、 ____ )厶 -- ヾ:.、 У / 从 \リ ノ ノ ソ
◯ ◯ 'ヘ,ミ, │ ,..::;´ . < Z⌒\,′ }ノ / 、_ 「それは恐ろしきことであり愛すべきこと」
____ // / }ハ. \ .,i'" `\
。 `>===…… ─一 彡イ /'"´ 、| } ヽ l广' l .! 「矛盾の中にこそ中立を、規律を」
> ´ ´ / 乂! / `> ..ヽ、 ./ 。 ◯ __
. > ´ / \ 、 `> .´ ,r'" ゙"
ー ´ / ヾ\ \ 。 _..-….' -、. /
.`'-, ◯ ` ̄'''″ / .\ .l 「さあ、『巻き戻しましょう』!」
.ヽ 。 l゙ .__ .l `'-.__ ‐'
l . .,,-'''" ̄ ゙̄'''-、、." ◯ . ! ./ .`''、 ,!
- 999 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:20:41.34 ID:R4T4tHFb0
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┃| A.D.1984 人理定礎値 E |┃
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┃| 渦輪反理想郷 . . .. |┃
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- 1000 : ◆v.By3fESrTsY [sage saga]:2021/08/24(火) 23:22:38.83 ID:R4T4tHFb0
- 【こんな感じの特異点をやれればいいですねと思ってちびちび作っていた案です】
【特異点名を隠す意味すらないほど明らかな舞台ですが。そんな感じで続きは次スレで】
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
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- モンストスレ @ 2021/08/24(火) 21:31:00.89 ID:+Y1mH6SIo
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ウタウタウ @ 2021/08/23(月) 01:22:34.75 ID:Uc90J3hWO
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みっちん6 幸せの背景は不幸 @ 2021/08/22(日) 22:55:54.45 ID:scPGYsDmO
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