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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」熊野「その11ですわ!」【安価・コンマ】

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282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/23(日) 20:39:00.02 ID:ZuUN6hTqO
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/23(日) 20:40:14.17 ID:EX43P128O

前作の親潮三隈の週思い出した
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 01:03:30.56 ID:B8TW9Xia0
285 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/28(金) 22:34:46.48 ID:mlPTmuDo0
69→96:あら、起きちゃった 10×1.5=15 15+64=79/100


大鳳「ん、んん……」

提督「あ……」

大鳳「……もう朝?」ポヤー…

初春「まだ夜更けじゃが」

大鳳「え……?」

石垣「……時計を見て下さい。まだ深夜2時半です」

大鳳「………」

提督「……ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」

初春「貴様が謝ることはない。こやつが勝手に目を覚ましただけじゃ」

石垣「寝言を言っていたから、眠りが浅くなっていたんだと思う……」

大鳳「……ね、寝言?私、もしかして変なこと喋ってましたか?」

提督「変という訳ではありませんが、女神様のことを少し……」

大鳳「女神様……あぁ、そういえば、さっきまで天界にいた頃の夢を……」

初春「………」ジー

石垣「………」ジー

大鳳「ってダメダメ!これは一応機密事項だから、迂闊に喋ったら女神様に叱られちゃう!」

山風「んぅ……」

提督「大鳳様、あまり大声を出すと山風が起きてしまいますから……」アセアセ

大鳳「あっ、ご、ごめんなさい……」

初春「前にも同じ光景を見た気がするのじゃが。それに貴様は今まで、天使のことについてあれこれ話して来たではないか」

大鳳「……それもそうね。今更慌てても意味ないか」

石垣(……天界の情報管理、もしかしてザルなの?)

提督「………」

提督(天使にも色々あるのかな……少なくとも、人間の僕には見当もつかないけど……)
286 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/28(金) 22:38:12.00 ID:mlPTmuDo0
大鳳「………」

大鳳(さっきまで見ていたのは、私が天使になって提督君の所に来るまでの夢……懐かしいなぁ)

大鳳(ただ、記憶に新しいのは……私が規則を破ってしまった、"あの日"のことだけど……)


――天界・大鳳家


大鳳(※まだ幼い頃・この時点では天使ではない一般人)「お父さんとお母さんって、いつもどんなお仕事をしてるの?」

大鳳父(※男神)「創造神様の元で、色々な作業を行っているんだ」

大鳳「さぎょう?」キョトン

大鳳母(※女神)「そうね……例えば、創造神様が作り出した世界へ出向いて、ちょっとした不具合を修正するの」

大鳳父「創造神様と言えども、完全な世界を作ることは不可能に近い。だからこそ、僕達が創造神様のお手伝いをするんだ」

大鳳「へぇ〜……私もお父さんとお母さんみたいな女神になれるかな?」

大鳳父(僕は男神だけどね……まぁ、立場や扱える能力は女神と同じだけど)

大鳳母「お勉強を沢山頑張ればね?上手くいけば創造神の位について、新しい世界を作って管理出来るようになるわ」

大鳳「わぁ……!」パァッ

大鳳(自分だけの世界を作れるんだ……!何だか、凄く楽しそう……!)

大鳳「それじゃあ、私も女神になる!」

大鳳父「……夢を持つのは良いことだが、決して楽じゃないぞ?勉強はもちろん、仕事についてからも色々な責任が……」

大鳳「大丈夫!うーんと勉強して、立派な女神になってみせるから!」

大鳳母「……どうする?」チラッ

大鳳父「う〜ん……」

大鳳「……!」フンス

大鳳父「……分かった。決意は固いみたいだし、後で施設に入学手続きをして貰う」

大鳳「やったー!ありがとう、お父さん、お母さん!」


――


大鳳「………」

大鳳(当時の私は何も知らなかったけれど、創造神様達が行う天地創造の仕事は……人間界、いえ、この世界で言えば、最新技術の研究みたいなもの)

大鳳(その職に就くだけでも大変だけど、その代わり名誉ある仕事で……特に創造神様や女神様達は、天界の人々から尊敬されている)

大鳳(今思えば、かなり挑戦的だったのね、私……好奇心だけで研究職を目指すなんて言い出すんだもの……)クスッ

大鳳(仕事が仕事なだけに、この世界で言うコネは通用しない。もちろん、私は元から実力で臨むつもりだったけど)

大鳳「……それからすぐだったっけ。私が『天使教育施設』に入学したのは」
287 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/28(金) 22:42:01.55 ID:mlPTmuDo0
――天使教育施設・教室


女神(※座学担当。男神にも座学担当が存在します)「創造神になる為には、最初に世界の成り立ちから学ばなければなりません。まずは……」

大鳳「………」カキカキ

大鳳(思ってたより難しい……家に帰った後も復習しないと、授業についていけないかも……)

女神「では大鳳さん。天使になった者が最初に与えられる能力は?」

大鳳「えっ!?その、あの……低級の因果律操作能力と、存在消去能力でしょうか?」

女神「正解です。よく覚えていましたね」ニコッ

大鳳「………」ホッ…

大鳳(ちゃんと習ったところを確認しておいて良かったぁ……!)

女神「前回の授業では、因果律操作は世界の『不具合』を修正する為の能力とはいえ、天使の場合は見習いなので起こせる事象にかなりの制限が設けられることと……」

女神「存在消去は、創造神様が生み出した世界の中で活動する際……その世界の知的生命体や技術に、己の存在を知覚されない為に必須の能力であることを話しました」

大鳳(そうそう。存在消去は良いとして、因果律操作はそんな大層なことは出来ないのよね……凄いことが出来るのは、それこそ創造神様や男神様、女神様クラス……)

女神「今回は、因果律操作の仕組みと原理について詳しく……」


――1時間後・施設上空


男神(※体育担当。女神にも体育担当が存在します)「それじゃあ、今日は指定した距離を5周して貰う」フワフワ…

生徒1「うっ……」フワフワ…

生徒2(勉強は得意だけど、こっちは苦手なんだよな……)フワフワ…

男神「途中で休むのは構わないが、あまりに戻って来るのが遅ければ、その分だけ減点する」フワフワ…

大鳳「……っ!」グッ フワフワ…

男神「全員揃ったな?位置について……GO!」

生徒3「せめて3周なら楽なんだけど……」ビュンッ

生徒4「『観察』作業に必要らしいし、我慢するしかないでしょ!」ビュンッ

大鳳「ふふっ……♪」ヒュゴォッ!

大鳳(普段から体を動かすことが好きだったから、基礎体力作りの授業は簡単ね!もっと厳しくても良いくらい!)

男神(おっ、今日も大鳳さんは絶好調だな。全生徒の中でもかなりの持久力の持ち主じゃないか?)

大鳳「〜♪」ヒュゴォッ!


――


大鳳「………」

大鳳(持久力を鍛える授業は楽々だったけど、座学は結構苦労したのよね……最初は授業についていくのがやっとだったもの)

大鳳(でも、私は勉強への苦手意識より……両親と同じ仕事に就きたいという熱意が上回ったから、勉強自体はそんなに苦ではなかった)

大鳳(お陰で少しずつ成績が伸び始めて、何度か進級する頃には安定して好成績を維持出来るようになったから)

大鳳(『この世界』を含めた、他の創造神様達が作り出した世界についても……本当に、色々なことを教わったっけ)

大鳳(そして月日は矢のように流れ、私は無事に最終試験に合格し……施設を卒業し、晴れて天使として認定されることになった)
288 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/28(金) 22:45:10.08 ID:mlPTmuDo0
――天界・天地創造の間(※研究施設)


担当女神(※両親とは別人)「さて、こちらが今日から貴女達の働く担当『世界』よ」

大鳳「わぁ……!」キラキラ…

大鳳(見学で一度だけ来たことがあるけど、これからはここで正式に働けるのね……!)

同期天使1(相変わらず凄い所だよな、ここ……)キョロキョロ

同期天使2(宇宙や恒星、惑星が広がる『世界』が、それぞれ程良い大きさの球体〈※バランスボールくらいの大きさ〉に押し込まれて……)キョロキョロ

同期天使1(そこから女神様や、俺達と同じ天使が……大きさを変えて、『世界』から出入りしてる……)

同期天使2(この部屋だけでも沢山あるのに、その全てを創造神様が1から生み出すなんて……)

女神「卒業式でも言われたと思うけど、貴女達はようやく本当のスタートラインに立つことが出来た」

女神「天使に認定して貰えたからといって、失敗を繰り返すようでは……女神や創造神になるなんて、それこそ夢のまた夢」

女神「最悪の場合、一時的に追放処分を受けてしまうこともあるから……くれぐれも注意すること。分かった?」

大鳳達「はいっ!」

女神「良い返事ね。では早速、天使が最初に行う業務……『観察作業』をやって貰おうと思います」チラッ…

大鳳「………」ゴクッ…

大鳳(女神様の隣に、燃え盛る恒星と数々の惑星が映し出された『世界』が……今から、私達はこの『世界』の中へ……)

女神「観察して貰う区間は沢山あるけど……まずは地球の日本という国からね」

同期天使1「地球、ですか?」

女神「貴女達が学んだ『人間』という存在が数多く暮らしている惑星よ。島の大きさも手頃だし、最初ならここが丁度良いと思ったの」

大鳳「人間を間近で見られるんですか!?」ズイッ

同期天使2「ちょっ、大鳳さん、落ち着いて……」

大鳳「あっ、ご、ごめんなさい……///」

女神「いえ、やる気があるのは良いことよ。これからこの『世界』の中に入って、地球まで飛行するわ。はぐれないよう、しっかりついて来てね?」

大鳳達「分かりました!」
289 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/28(金) 22:48:19.86 ID:mlPTmuDo0
――"本編世界"・宇宙空間


パァァ…ッ!

同期天使1「す、すげぇ!本当に体が縮んで『世界』の中に入っちまった!」フワフワ…

同期天使2「授業で学んだとはいえ、実際に経験すると……やっぱり、不思議というか……」フワフワ…

大鳳「………」フワフワ…

大鳳(ここが、女神様や創造神様が管理している『世界』……確か、この世界の名前は人間界……)

大鳳(あっ、違う違う。それはあくまで人間が暮らす世界の総称で、創造神様が定めた名前は『本編世界』だったっけ……)

大鳳「……あの青くて綺麗な惑星が地球ですか?」

女神「えぇ。これから貴女達に仕事をして貰う場所よ。ただし、くれぐれも……」フワフワ…

同期天使1「無暗な干渉は禁止。干渉するのは『不具合』を修正する場合のみ……ですよね?」

女神「よく出来ました。じゃあ、ここからは高速飛行で一気に日本まで向かうわよ。ちゃんと存在消去能力を使うことも忘れずにね!」ビュンッ!

同期天使1「了解っす!」ビュンッ!

同期天使2「ま、待って下さ〜い!」ビュンッ!

大鳳「………」ビュンッ!

大鳳(知識として学んでいたけれど、これが本物の宇宙……生み出された『世界』だから広さが設定されているはずなのに、無限に広がっているみたい……)


――数分後・12周目提督が住んでいる地域上空


大鳳『す、凄い!高層ビルが建ち並んで、あちこちに車が走ってる!それに歩道には人間が歩いて……!』

同期天使2『だから落ち着いてってば』

女神『ふふっ……ここからは全員がバラバラに動いて、各地で不具合が発生していないかを調べてね。私は『世界』の外から貴女達の仕事振りを適時見ているから』

同期天使1『分っかりましたぁ!俺はあっちー!』ビュンッ!

同期天使2『私は……向こうの山へ……』ビュンッ!

大鳳『……!』キョロキョロ

女神『……大鳳さん。興奮する気持ちは分かるけど、そろそろ業務に集中しましょうか』

大鳳『ハッ!?す、すみません!では私は向こうを見て来ます!』ビュンッ!

女神『………』

女神(私も天使だった頃は、初めて人間や地球を見て興奮したっけ……懐かしい)
290 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/28(金) 22:52:09.65 ID:mlPTmuDo0
――


大鳳「………」

大鳳(初めて見た宇宙。初めて見た地球。そして、初めて見た人間が暮らす社会……当時の私は、期待とテンションが最大まで膨れ上がっていた)

大鳳(鍛えたお陰で平均より高い体力と持久力を最大限活かして、色々な場所を観察しに向かうつもりだったんだけど……)

大鳳「……テンションが上がり過ぎて、冷静さを失っちゃったのよね」

大鳳(私は業務初日に、天使が最も犯してはならないミスをしでかしてしまった。今でも忘れることのない、"あの日"……"あの瞬間"……)


――15分後


大鳳『〜♪』フワフワ…

大鳳(見渡す限りの人間達が、自ら意志を持って生きていて……それだけでなく、こんな文明を築き上げて……)

大鳳(やっぱり、こうして自分の目で見てみないと実感が湧かないものね。私、今凄く興奮して……!)

ブオオォォォォッ…!

大鳳『……?』チラッ

提督(※小学生)「〜♪」

大鳳『あっ!これって公共バスかしら?しかも、窓際に男の子が乗ってるなんて!』ヒュンッ!

提督(楽しかったなぁ……また、お姉ちゃん達と一緒に来たいかも!)

大鳳『ふふっ、可愛い♪勉強を頑張った甲斐があったわ。こうして、人間の男の子を間近で観察出来る日が来るなんて……!』

ププーッ!

大鳳『え?』チラッ

ギュオオオオオオッ!

大鳳『あれって確か大型トラック……ちょっと待って!?こっちに向かって来てるわよね!?しかも赤信号を無視するなんて!』

提督「帰ったら、まず何から話そうかな……?」

大鳳(どうしよう!?このままじゃ、この男の子が事故に……でも、天使が必要以上の干渉をするのは……)

ギュオオオオオオォォォォォォッ!

大鳳「くっ……!」カッ…!

大鳳(そんなこと言ってる場合じゃない!助けられるかもしれない命を見捨てる真似なんて、私には出来ない……っ!)パァァ…ッ!

キキィーッ!

提督「わぁっ!?な、何!?」

大鳳(ま、間に合って……!)パァァ…ッ!









――ドガシャアアアアアアァァァァァァンッ!!
291 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/28(金) 22:53:45.16 ID:mlPTmuDo0
今回はここまでです。これで回想その1のプロットの半分以上を投下出来ました。
恐らく次回の更新で回想その1を終えられると思います。
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/28(金) 23:08:27.66 ID:D2ebH4wDo
創造神様おつでしたー
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/28(金) 23:23:52.54 ID:PtnLd/2uO

天使だから弱くはないと思ってたが因果律弄れるとは
ヒロイン強さ議論ならどれくらいの位置か気になるな
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/29(土) 00:27:51.20 ID:KhdRoCeo0
295 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/30(日) 19:55:22.44 ID:c+s4Fwgj0
通行人1「うわぁっ!?バスとトラックが衝突したぞ!?」

通行人2「救急車!いや先に警察か!?いや両方に電話しないと!」

ザワザワ… ザワザワ…

大鳳『………』

大鳳(咄嗟に因果律を操作して、男の子が死んでしまう結果を回避したつもりだけど……)

大鳳(公共バスは、見るも無残な状態になっちゃってる……やっぱり、遅かっ――)

提督「……うぅ」

大鳳「――!」

提督「痛た……一体、何が起こったの……?」

大鳳『……よ、良かった。間に合ったのね……!』

大鳳(私の能力が上手く発揮して、奇跡的に軽傷で……)

提督「いや、それより……お姉ちゃんと山風は……!?」

大鳳『……え?』

提督「お姉ちゃん!山風!どこ!?どこにいるの!?」キョロキョロ

山風「………」

提督「山風!良かった、無事だったんだね……!」

山風「………」

提督「……山風?」

山風「………」スッ…

提督「……ッ!?」

石垣「」

提督「……う、そ」

大鳳『……っ!』

提督「お、お姉ちゃん……ねぇ、お姉ちゃんってば……」ユサユサ

石垣「」

提督「………」チラッ

山風「………」フルフル…

提督「そん、な……」

山風「……っ」ジワッ…

石垣「」

大鳳『………』
296 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/30(日) 19:58:50.56 ID:c+s4Fwgj0
――


大鳳「………」

大鳳(あの時、私は『自分がとんでもないことをしてしまった』という焦燥感と、自分の浅はかさを改めて自覚した)

大鳳(もちろん『提督君の命を救いたい』という気持ちは紛れもなく本物で、そのことは決して後悔していない)

大鳳(でも、その気持ちは……酷い言い方をすれば『提督君以外の人間は生きようと死のうとどうでも良い』という意味にもなる)

大鳳(実際、あの時の私は……提督君のことしか目に入っていなかった。あの子には他に大事な人がいるということを、考える余裕さえなかった)

大鳳(そのせいで、提督君の命は救ったものの……あの子の心を傷つけてしまった。せめて、私が石垣ちゃんにも目を向けていたら……)

大鳳「………」


――



提督「お姉ちゃん……お姉ちゃん……うぅっ、あぁっ……!」ポロポロ

石垣「」

大鳳『………』

女神『……大鳳さん』

大鳳『……!』

大鳳(女神様からの、テレパシー……)

女神『一部始終を見ていました。今すぐ観察作業を中断し、天界へ戻って来なさい』

大鳳『……はい』チラッ

提督「うぐっ、ひっく……お姉ちゃん……やだぁ……死なないでぇ……えぐっ……!」ポロポロ

山風「………」ポロポロ

大鳳『……っ』ビュンッ…!


――数分後・天界


大鳳「………」ズズズズ… シュタッ…

女神「……私が呼び戻した理由、分かるわね?」

大鳳「………」コクリ

女神「貴女の干渉により『本編世界』に多大な『不具合』が生じてしまった。それも簡単には修正出来ないレベルの、ね」

大鳳「………」

女神「貴女が救った、あの少年……12周目提督は、本来ならさっきの事故で命を落としているはずだった」

大鳳「……!」

女神「……生きているはずの人間を死なせてしまった場合は、その事実を無かったことにすれば良い」

女神「でも、死んでいたはずの人間を生き永らえさせてしまった場合は……そうもいかないわ」

大鳳「………」
297 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/30(日) 20:01:35.05 ID:c+s4Fwgj0
女神「多くの世界を生み出し、それを研究・観察する私達は……多くの生命体が苦しむ様を見たとしても、それが想定通りの歴史であれば一切干渉しない」

女神「もし、こちら側の不手際で『不具合』が生じた場合は……本来なら迅速に修正し、元の状態に戻さなければならない」

大鳳「っ、そ、それは……!」

大鳳(あの男の子を、想定通りの歴史になるよう……殺してしまう、ということ……!?お願い、それだけは……!)

女神「……"本来なら"ね」

大鳳「……え?」

女神「冷酷と言われても仕方ない私達と言えども……こちら側のミスで救われた人間を、もう一度殺害する等という非道な行いは出来ない」

女神「だとしても、世界に生じた『不具合』を無視することも出来ない。貴女はそんなややこしい事態を、その場の感情に流されて引き起こしてしまったのよ」

大鳳「………」

女神「……周りの人間に愛着を抱かず、淡々と観察する冷静さが必要だと学んだはずでしょう?」

女神「それでこの体たらくなら、貴女……この仕事、向いてないわよ?」

大鳳「……っ」ズキッ…

女神「……なんて偉そうに言ったけど」

大鳳「……!」

女神「私も昔は貴女と同じで、己の感情に振り回されてたんだけどね……それに、貴女のように人間を助けてしまったこともあるもの」

大鳳「そうなん、ですか……?」

女神「だから、この仕事に向いてないのは……私も同じ。とはいえ女神の立場になる為に、天使として活動している間に流されやすい性格を改善したけど」

大鳳「………」

女神「ちょっとだけ待ってて。創造神様や他の神達と、貴女へ与えるペナルティを相談して来ないといけないから」

大鳳「う……」

女神「……大丈夫、悪いようにはしません。貴女の気持ちは、私にも分かるもの。出来るだけ、軽い罰則になるよう説得してみせるから」フワフワ…

大鳳「あっ、め、女神様……行っちゃった。私、どうなっちゃうのかしら……」

大鳳(……でも、あの子が殺されないことと分かっただけでも良しとしないと)

大鳳(私は、女神様の言う通り……天地創造の間で働く者として、許されないことをしてしまったから。その処罰は、重んじて受け入れないと……)
298 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/30(日) 20:07:20.17 ID:c+s4Fwgj0
今回はここまでです。更新期間が空いてしまい申し訳ございません。
これまではまとめて投下していましたが、今後は可能な限り1レス分でも完成した段階で少しずつ投下していこうと思います。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/30(日) 20:09:21.90 ID:vBR4vA7qO
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/30(日) 20:10:26.31 ID:p79gv6nMo

これ皆知ってることでいいのよね…?
301 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/30(日) 20:24:12.89 ID:c+s4Fwgj0
>>300
これは『提督達は大鳳の事情(天界での天地創造の研究等)を全て把握しているかどうか』という質問でよろしいでしょうか?
現時点ではあまり詳しく話せませんが、少なくとも提督達は『大鳳が追放された理由』、『天界の存在』については既に知っています。
こちらの解釈が間違っていた場合は申し訳ございません。
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/30(日) 20:41:59.07 ID:p79gv6nMo
>>301
ありがとうございます
了解です
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/30(日) 22:53:28.94 ID:Dtt6BLobO
乙です
304 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/31(月) 22:54:38.67 ID:P4WfA3/t0
――天使寮・大鳳の部屋


大鳳「………」

大鳳(あれから指示通り、部屋で待機し続けてるけど……もしかして、私への処罰で揉めてるのかしら……)

大鳳(恐らく、私への処罰は……でも、もし予想以上に重い罰則だったらどうしよう……)

コンコンコン

大鳳「……どうぞ」

女神「待たせたわね」ガチャ

大鳳「女神様……」

女神「ようやく貴女へのペナルティが決まったわ」

大鳳「……っ」

女神「そんなに怖がらなくても大丈夫。最悪の事態……解雇命令だけは何とか回避したから」

大鳳「ほ、本当ですか……!?」

女神「ただ、流石にお咎め無しには出来なかったけどね」

大鳳「いえ、それは覚悟していたことですから……!ミスを犯した私の為に、ありがとうございます……!」ペコペコ

女神「良いのよ。部下のミスは上司のミスでもあるし、かつては私も……いや、これは前にも話したわね」

女神「本題に戻るけど、貴女へのペナルティは……予想はしているかもしれないけど、一時的な追放処分よ」

大鳳「……やっぱり、そうなんですね」

女神「本来なら死亡しているはずだった12周目提督を、理由はどうであれ……貴女はその命を救ってしまった」

女神「だからこそ、貴女が責任を持って……12周目提督の傍について、守ってあげなさい」

大鳳「……!」

女神「12周目提督が人並みの幸せを掴んだ上で、人生を謳歌出来るようにね」ニコッ

大鳳「……良いんですか?私が、あの子を見守って……」

女神「ただし、1つだけ条件があるわ。12周目提督の寿命が延命したことによる影響を極力抑え、可能な限り『不具合』の『修正』に努めること」

大鳳「あ……」

大鳳(確かに、死んでしまうはずだった人間が1人生き残っただけでも……その後の歴史に、多少の影響が出てしまうから……)

女神「貴女は12周目提督が他人の人生に大きな影響を与えないようにしつつ、彼の幸せを守らなければならない……出来るわね?」

大鳳「……はい。例え出来なくても、絶対にやってみせます!」

女神「………」

女神(この目、この表情……やっぱり、昔の私と同じね……)
305 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/05/31(月) 22:56:12.26 ID:P4WfA3/t0
短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。
後1〜2レス分の投下で本編に戻れると思います。
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/31(月) 23:33:01.24 ID:Q3+NNqW0o
おつおつ
守護天使
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/01(火) 06:35:10.92 ID:yoOz3SzC0
308 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 00:44:50.90 ID:GvChn6pQ0
――現在・12周目提督家


大鳳「………」

大鳳(それから私は、女神様から説明を受けて……提督君の所へ――)

提督(……今度こそ朝だよね)ムクリ…

山風「……おはよ、義兄さん」

大鳳「――へ?」

提督「おはよう、山風。よく眠れた?」

山風「うん……」

提督「大鳳様もおはようございます」ニコッ

大鳳「いや、おはようって……まだ夜中のはずじゃ……」

初春「窓から差す光が分からぬのか?既に夜明けじゃぞ?」

大鳳「嘘っ!?」

提督「もしかして、ずっと起きていたんですか?」

石垣「大鳳様、途中から私達が声をかけても反応しなかったので……てっきり、そのまま眠ったのかと……」

大鳳「いや、ちょっと昔のことを懐かしんでただけなんだけど……」

初春「それで日が昇るまで思い出に浸り続けるとは……貴様、暇潰しの才能がありそうじゃのう」ニヤニヤ

大鳳「……それって馬鹿にしてる?」

初春「そんなことはないぞ?」ニヤニヤ

大鳳「だったらどうしてニヤけてるの?」

初春「おぉ、わらわとしたことが。思わず本音が顔に漏れてしまったようじゃな」ニヤニヤ

大鳳「やっぱり馬鹿にしてるじゃない!言っとくけどね、天使というのは元々睡眠を必要としないからこそ……」

初春「その割に、貴様はいつも腑抜けた顔で熟睡しているではないか。中途半端は褒められたことでは……」

大鳳「腑抜けた顔とは失礼ね!そもそも、私が眠るのは提督君の生活スタイルに合わせる為で……」

山風「……また始まった」

石垣「こうなると、かなり長いのよね……」

提督「あ、あはは……」

提督(でも、それだけ沢山の思い出があるというのは……きっと、恵まれていることだと思う)

提督(僕も、大鳳様達のお陰で……辛い出来事以上に、皆と過ごした日々を思い出すことが出来るから……)ギュッ…
309 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 00:45:23.89 ID:GvChn6pQ0
短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。
次回の更新から本編に戻ります。
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 01:05:46.21 ID:sdy6UkRto
おつ
311 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 19:42:29.25 ID:GvChn6pQ0
22:30〜23:30頃開始予定です。
312 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 22:36:15.10 ID:GvChn6pQ0
始めます。
313 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 22:38:53.02 ID:GvChn6pQ0
〜 5月2週 〜

――12周目提督家・リビング


提督(よし。きりが良いし、そろそろ……)つPC カタカタ

提督「………」チラッ

山風「………」カキカキ

提督「………」

提督(あの日記が無ければ、僕と山風は……再会出来なかったかもしれないんだよね……)

提督(そう考えると、山風が今まで日記を書き続けてくれていたお陰で……僕達は……)

山風「………」カキカキ

提督「……お風呂、沸かして来ようかな」スクッ

提督("あの日"は事情を知らなかったせいで、中身を見てしまったけど……流石にもう、人の日記を勝手に覗くような真似はしない)スタスタ…

山風「……あんまり見ないで」チラッ

初春「すまんのう。出来る限り見んようにはしているのじゃが……」フワフワ…

石垣「宙に浮かんでいるものだから、どうしても不可抗力で見えちゃう時もあって……」フワフワ…

山風「………」チラッ

大鳳「私は大丈夫です!山風ちゃんが提督君と一緒に買い物に行ったことや、途中でアイスを買って貰ったことは知りませんから!」フワフワ…

山風「しっかり見てるし……」

山風(……まぁ、見られて困るようなことは書いてないから、別に良いけど)


↓1初春のコンマ  親愛度:75/100
↓2山風のコンマ  親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ  親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ  親愛度:50/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:39:04.38 ID:10JQCFSmO
シーチキン
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:39:36.46 ID:O9WHAJc+0
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:39:48.83 ID:SUznwWEMO
やん
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:40:02.29 ID:62vYZTvDO
はい
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:40:24.57 ID:SUznwWEMO
ターン制の予感
319 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 22:41:47.82 ID:GvChn6pQ0
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?

22:45以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:49までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

★石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
★それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。

※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 22:48:37.01 ID:uQJt7u++0
何気ない雑談
321 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 23:12:54.46 ID:GvChn6pQ0
――12周目大学・ゼミ室


石垣『提督の講義、今日も面白かった』フワフワ…

提督「ありがとう。姉さんにそう言って貰えると、凄く自信がつくよ」つ弁当 モグモグ

初春『無論、わらわ達も石垣と同意見じゃ』フワフワ…

大鳳『えぇ。私にとっては既に学んだ知識だけど、別の視点から解説して貰えるのは新鮮だもの』フワフワ…

提督「初春様と大鳳様も、ありがとうございます」モグモグ

石垣『……ゼミ室だと、周りを気にせず提督と話せるから気が楽かも』

提督「うん。ゼミ以外の時間帯だと、ここを使う人は僕以外誰もいなかったからね」

初春『大学だと、わらわ達は提督と話すだけでも一苦労じゃからのう……』

大鳳『私達のせいで、提督君を虚空に向かって話す不審者にする訳にはいきませんし……』

提督「あはは……」

石垣『……提督、ありがとう』

提督「え?何が?」

石垣『私達の為に、大学で働いている時も……こうやって、落ち着いて話す時間を作ってくれて……』

提督「ううん、気にしないで。僕が姉さん達と話したくてやってることだからさ」

初春『じゃが、本当に良いのか?他の教授や講師と過ごす時間を、わらわ達に割くのは……』

提督「もちろんです。そもそも、僕がこの道を目指そうと思ったのは初春様達のお陰ですから』

提督「それなのに、初春様達と過ごす時間を蔑ろにして良いはずがありません」

石垣『……!』

初春『……ほう』

大鳳『……!』

提督「姉さんと、初春様と、大鳳様……この場にいない山風を含めて、皆と過ごす時間は僕にとってかけがえのないものなんです」ニコッ

石垣『………』

初春『………』

大鳳『………』

提督「………」

提督(い、言い終わってから恥ずかしくなってきたかも……でも、紛れもなく僕の本心だし……///)


親愛度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:大鳳「こういうのをシスコンって言うんだっけ?」
親愛度上昇:小 ×1.0
50〜98:提督「……そ、そろそろ時間がなくなりそうだし、弁当食べようかな!あはは!」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:石垣「……私にとっては、提督と過ごす時間しかないから」
親愛度上昇:大 ×2.0

直下

親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:13:10.51 ID:O9WHAJc+0
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:16:57.40 ID:2mLTDPMz0
324 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 23:27:46.51 ID:GvChn6pQ0
51→15:提督「いぢめる?」 10×1.0=10 10+50=60/100


大鳳「……こういうのって、確かシスコンと習ったような」

提督「……!」

初春『しすこん?あぁ、姉や妹離れが出来ない者を指す言葉じゃったな』

石垣『……どうして急にそんなことを?』

大鳳『いや、私や初春ちゃんはともかく、石垣ちゃんと過ごす時間の為にここまでするっていうのはシスコンかなと思って』

提督「……いや、その///」

石垣『……提督、私から離れられないの?いや、物理的に離れられないのは仕方ないとして……何と言うか、精神的に……』

提督「う……///」

石垣『………』ジー

提督「……はい///」

大鳳『やっぱりシスコンなのね!ふふっ、可愛い♪』

提督「あ、あまり言わないで下さい……自覚はしていますから……///」

石垣『……ふふっ』

提督「姉さんまで……」

石垣『ごめんね。でも、提督……昔から、変わってなくて……ふふ……」

提督「うぅ……///」

初春『これこれ、それ以上提督を弄るでない。後の講義に支障が出たらどうする気じゃ?』

大鳳『でも、初春ちゃんもお姉ちゃん離れ出来ない提督のこと、可愛いと思わない?』

初春『それは同感じゃな』

提督「う、初春様まで……///」

石垣『……♪』

石垣(そっか……提督、やっぱり姉離れ出来てないんだ……どうせ私は提督から物理的に離れられないし、むしろ嬉しいかも……♪)

石垣(これでもし、鬱陶しいと思われていたら……私、きっと立ち直れないほどショックを受けただろうから……)
325 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 23:41:38.36 ID:GvChn6pQ0
〜 5月3週 〜

――12周目提督家・リビング


山風「………」トントントン

大鳳「ねぇ、山風ちゃん」フワフワ…

山風「……何?」グツグツ…

大鳳「山風ちゃんって、戸籍上は提督君と石垣ちゃんの義妹だけど……実際には、2人より年上なのよね?」

山風「……そうだけど」ジュージュー…

大鳳「じゃあ、提督君達のお爺さんやお婆さんのことや……それより前に生きていたご先祖様のことも……」

山風「……うん、知ってる」グツグツ…

大鳳「やっぱり……化け猫って聞いてたから、もしかしたらと思って……」

山風「………」トントントン

山風(あぁ、そっか……義兄さん達と違って、私が初めて大鳳と出会ったのは……)

初春「……その辺にしておけ」

大鳳「あっ、初春ちゃん」

初春「人の……否、他者の過去を詮索するのは良くないことじゃ。貴様にも、話したくない過去の1つや2つは」

大鳳「別にないわよ?」キョトン

初春「……多くの者は、話したくない過去の1つや2つは持っているものじゃ」

大鳳「もちろん、それくらい分かってますよ。少し気になっただけですから」

初春「なら良いが……山風、根掘りはぼり聞かれても、無理に話すことはないぞ?」

山風「……うん、分かってる」ジュージュー…

大鳳「………」

大鳳(あれ?私、ひょっとしてデリカシーのない人……じゃなくて、デリカシーのない天使って思われてる?)


↓1初春のコンマ  親愛度:75/100
↓2山風のコンマ  親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ  親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ  親愛度:60/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:41:50.49 ID:6yelMJ7V0
大鳳ちゃんいぢめっ子?
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:42:32.01 ID:sdy6UkRto
かー
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:43:08.11 ID:O9WHAJc+0
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:43:38.03 ID:62vYZTvDO
はい
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:43:44.83 ID:+KlBlX77o
のんでりかしーてんし
331 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/02(水) 23:46:07.62 ID:GvChn6pQ0
初春は何をしている?もしくは提督と初春は何をしている?

23:49以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:53までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※初春の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。

※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:49:00.47 ID:sdy6UkRto
低級霊を祓って(食って)る
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:49:14.83 ID:6yelMJ7V0
あるサークルで如何わしい事が行われている所を覗いちゃう初春
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/02(水) 23:49:25.97 ID:+KlBlX77o
家族?団らん
335 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/03(木) 00:03:23.87 ID:+gxHMWve0
――12周目提督家・リビング


提督「………」つPC カタカタ

山風「……♪」ギュッ

大鳳「ふふっ♪」フワフワ…

石垣「……♪」フワフワ…

初春「……おい、貴様ら」

提督「何でしょうか?」

初春「いや、提督に言った訳じゃない。その周りにいる奴らじゃ」

山風「……私?」

石垣「……?」

大鳳「何ですかー?」

初春「提督の傍にいたいという気持ちは分かる。それは分かるが……わらわの場所は?」

大鳳「え?」

初春「両脇を石垣と大鳳が固め、真後ろを山風が陣取っている状況では……わらわは一体、どこから提督を見守れば良いのじゃ?」

山風「……真上、とか?」

初春「頭しか見えないではないか!」

石垣「それなら、正面は……」

初春「それはわらわも考えた。かが、提督の作業の邪魔になりそうだと思ってのう……」

大鳳「では諦めて下さい」ニコッ

初春「ふざけておるのか!?新参の癖に、古参組に譲るという気遣いは……」

大鳳「さっき私のことを遠回しに馬鹿にしたお返しです」

初春「ぐぬぬ……!」

提督「………」


親愛度上昇率判定:この後どうなる?

01〜49:提督「よし、作業終了!」
親愛度上昇:小 ×1.0
50〜98:提督(解決策が思いつかない)
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「それなら正面に来ますか?」
親愛度上昇:大 ×2.0

直下

親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇

↓2
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:04:03.09 ID:0OZ1JbL80
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:04:26.18 ID:/FUO+dnrO
いうえお
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:10:43.29 ID:5g007bD1o
初春様つぉい
これは祀られる実力ですわ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:11:11.23 ID:0PSwiGRn0
それと便座カバー
340 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/03(木) 00:16:56.55 ID:+gxHMWve0
初春「……本編を更新する度に、回想ぱーととやらに突入している気がするのじゃが」

大鳳「私も後1回でも選ばれれば、回想パートに入るのが確定していますし……」

石垣「数値次第では、私も次の出番で回想パートに入る可能性が……」








山風「………」

山風(……私の出番は?)


今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!

ここからは再び回想パートに入ります。本編進行が遅れてしまい申し訳ございません。先日述べた通り、完成した出来た時点で1レスでも少しずつ更新するよう努めます。
それだけでなく、初春の回想パートにつきましてはプロットが非常に長くなってしまった為、リーチ時にも回想パートを挟むことになります(白目)。
先に説明させて頂くと、今回は初春と山風がリーチ時にも回想パートに入り、石垣と大鳳は従来通り回想パートは好感度30到達までです。

私の力不足が原因で、ヒロイン間でプロットの量が変わってしまい重ねてお詫び申し上げます。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:18:51.72 ID:5g007bD1o
おつー
ゆっくり待ってます
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 00:23:39.81 ID:nrTqsm1UO

今週はマジでほのぼのしてるなあ
こういうのでいいんだよ
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/03(木) 23:49:11.44 ID:1nPp0iHJ0
ほのぼので平和だなぁ
ヒロインごとにプロットの量が違う事は気にしなくても良いんですよー
344 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 00:10:04.15 ID:TEzBlzWe0
09→90:提督「僕の姉と義妹と妖狐と天使が修羅場すぎる」 8×1.5=12 12+75=87/100


提督「………」

提督(……どうしよう)

初春「いい加減そこをどかぬか!」グイグイ

大鳳「ちょっ、押さないで下さい!」グイグイ

山風「やっ……まだ、ダメ……!」グイグイ

提督(何か言った方が良いのは分かってるんだけど……)

石垣「えっと……やっぱり、退いた方が良いですか?」

初春「………」

石垣「………」シュン…

初春「……まぁ、石垣は事情が事情じゃからな」

石垣「……ありがとうございます」

山風「……義姉さんにだけ甘くない?」

大鳳「えこひいき反対!」

初春「えこひいきとは心外じゃな。わらわのことをずっと崇拝してくれた者を優先するのは当然じゃろう?」

大鳳「だったら私は最初から妖怪の存在を知っていたわ!だからこのまま提督君の隣にいても良いわよね?」

山風「私だって、妖怪になったもん……!」

初春「話を聞いておったのか?『わらわのこと』を崇拝していたのであって、単に妖怪の存在を信じているかどうかは関係ない」

初春「そもそも山風。貴様はわらわの存在どころか、神社に対しほぼ興味を示していなかっただろうに」

山風「そ、それは……」ギュッ

大鳳「………」ギュッ

初春「じゃからこれ以上提督の隣を占領するのはやめろと言っておるのが分からぬのか!?」

石垣(……やっぱり、私が譲った方が良いかな)

提督「………」

提督(やっぱり、大鳳様か山風に一度離れて貰って……いや、きっと2人のことだから離してくれないだろうし……)

提督(だからといって、初春様のことをこのまま放っておく訳にも……あぁ、一体どうしたら……)

提督「………」

提督(……でも、このちょっとした騒ぎも、僕にとってはかけがえのない時間なんだ)

提督(本当なら、こうして初春様達と一緒に過ごせること自体……奇跡と言って良いほどの出来事だから……)
345 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 00:13:10.20 ID:TEzBlzWe0
短くてすみませんが、今回はここまでです。本当は後1〜2レス投下しようと思っていました。
ですがどうしても書き進まなかった為、一先ず書き終えた分だけ投下することにしました。
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 00:13:59.51 ID:sxxohOX2o
おつおつ
噛み締められる幸せ…!
347 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 23:01:11.93 ID:TEzBlzWe0
初春「全く……」ブツブツ…

初春(提督と石垣は良いとして、相変わらず天使と化け猫はわらわへの敬意が足りぬわ……)

初春「………」

初春(……とはいえ、こやつらはまだ良い方じゃ。わらわを憎むことなく、同じ家に住む家族として見てくれておる)

初春(それどころか、わらわへ憎しみさえ抱く者もいたほどじゃからな……あやつの、祖父の晩年は、忘れたくとも忘れられん)


――初春神社・居間


祖父「………」ブツブツ…

猫「………」オロオロ

初春『………』フワフワ…

初春(愛する者と死別し、息子からは拒絶されて疎遠になる。本当に、運命というのは残酷なものじゃ)

初春(こればかりは、わらわでもどうにもならぬ……そもそも、わらわは限られた人間を怪異から守る存在じゃからな)

初春(病気、怪我、老い、そして、それによる『死』……これらは皆、自然の摂理じゃ。わらわが自分の都合で弄り回して良いものではない)

初春(いや、仮に弄ろうとしても……不可能じゃ。わらわとて、既に失われた生命の再生等……出来るはずがない)

初春(そして、人間同士で巻き起こる争い事も……わらわが首を突っ込むことではない)

祖父「……どうして」

猫「……!」

初春『……またか』

祖父「どうして、妻を救ってくれなかったんだ……僕はこれまで、ずっと初春様に尽くして来たというのに……」

祖父「それどころか、息子まで出て行って……僕に恨みでもあるのか?僕が何をしたというんだよ……!」

初春『………』

祖父「こんなことなら、初春様なんて……いや、僕や妻のことを救ってくれない奴のことなんて……」

祖父「最初から、信じなければ良かった……!息子の言う通り、こんな奴を信じた僕が馬鹿だった……!」

猫「……っ」ズキッ…

祖父「畜生……畜生っ……うあぁぁっ……!」

初春『………』

初春(これまで、愛する者を失ったことで……心を病んでしまう者は、決して少なくなかった)

初春(わらわにだって、出来ることと出来ぬことがある。勝手に期待しておいて、勝手に失望するとは……)

初春(……貴様も心を病んでいった者と同じ、か。こうして、理不尽な怒りを向けられるのは……いつ振りのことだったかのう)

祖父「祖母……父……どうして、なんだ……うぅっ……!」

猫「………」

初春『………』
348 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 23:04:02.62 ID:TEzBlzWe0
――


初春「………」

初春(あやつは日に日にやつれていき、ついには神社の手入れさえまともにしなくなり……)

初春(いつしか、神社は人間が住んでいるとは思えぬほどの廃墟へと移り変わっていった)

初春(その様子を、わらわはただひたすら……冷静に見つめていた)

初春(こうして心を病み、何も出来なくなっていく者は……もう、何度も見て来たからの)

初春「……そして、わらわが予想していたことが現実となった。"あの日"、祖父は……」


――初春神社・庭


祖父「」プラン…プラン…

猫「………」

初春『……やはりこうなったか』

初春(孤独に耐えかね、自ら命を絶つ……遅かれ早かれ、こうなることは予想しておった)

初春『………』チラッ

祖父(魂)『………』フワフワ…

初春『……わらわの声が聞こえるか?』

祖父『………』

初春『……そんな余裕もない、か。自殺した者の末路というのは、皆哀れなものじゃのう』

祖父『………』

初春『せめて、あの世で安らかに過ごすことじゃな。向こうに行けば……』

祖父『………』パァァ…ッ

初春『………』

祖父『―――』サァァ…ッ

初春(わらわが手を貸すこともなく、成仏を始めたか。この様子なら『向こう』で愛する者と再会出来ることじゃろう……)

初春『……だが、祖父よ』チラッ

祖父「」

猫「どう、して……」

初春『………』

初春(貴様は最後まで知らないことじゃったが、貴様のことを気にかけておったのは……何も祖母だけではない)

初春(自殺そのものについては、肯定も否定もするつもりはないが……それで苦しむのは当人だけでなく、残された者も……)

猫「………」ハイライトオフ

初春(……否、それを伝えようとせず……静観していたわらわが、偉そうなことを言える立場ではないの)
349 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/04(金) 23:04:41.66 ID:TEzBlzWe0
今回はここまでです。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 01:25:47.83 ID:u5FsHJG+0
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 02:14:07.72 ID:A/OnPXrAo
おつおつー
山風もイベ回収したいのお
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 13:12:33.08 ID:u5FsHJG+0
353 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/06(日) 19:20:38.28 ID:HThmoz/W0
――


初春「………」

初春(ただでさえ管理が行き届いていなかった神社は、祖父が亡くなったことで……更なる廃墟と化した)

初春(庭は雑草が生い茂り、建物は埃塗れになっていき……見るも無残な姿になった)

初春(わらわとしても『そろそろ見納めか』と思っておったのじゃが……1つだけ、気になることがあった)

初春「……山風」ポツリ…

初春(あやつはわらわの存在に気づいてさえいない。故に、本来ならわらわが見守るに値しない者じゃ)

初春(それでも、あやつはかつて祖母に懐いておった。少なくとも、疎遠になった親戚と比べれば……)

初春(祖父や祖母を含む、12周目一族と……比較的、強い関わりを持っていた者と言える)

初春(そこでわらわは、あやつを眺めることにした。というより、それくらいしかやることもなかったからの……)

初春「……今思えば、わらわが神社を離れずにいたのは正解じゃった。何故なら、そのお陰で……」


――現在から20年以上前・初春神社


初春『………』フワフワ…

山風「………」カキカキ…

初春『……この状況で、よく毎日日記を書き続けられるものじゃ』

初春『そんなことをしたところで、何の意味もないことは……貴様とて、分かっていることだろうに……』

山風「………」カキカキ

初春『………』

初春(神社が廃れたことで、わらわの存在や……神社に居付く猫の存在等、すっかり忘れ去られてしまった)

初春(当然じゃな。わらわのことを語り継ぐ者が、全員……離れて行ってしまったからのう)

山風「………」カキ…

初春『………』

山風「……どうして」

初春『………』

山風「どうして、皆……私から、離れて行っちゃうの……?私は、ただ……一緒にいたい、だけなのに……」

初春『………』

初春(……貴様も、苦労していたのじゃな。詳しい事情は知らぬが、化け猫である以上……元々は……)
354 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/06(日) 19:22:22.79 ID:HThmoz/W0
「えっと、ここだよね……?」

「……うん。教えて貰った住所は、ここだったはず……」

初春『む……?』チラッ

山風「……え?」チラッ

「でも、凄く……ボロボロ……」

「……誰も、お掃除してなかったからだと思う」

初春(幼い子供が、2人……こんな場所に、何の用じゃ……?)

山風「……っ!」ポンッ!

猫「………」

初春(化け猫も警戒して、猫の姿になったか……いや、あの2人から敵意は感じられ――)

提督(※幼稚園〜小学校低学年)「………」トテトテ…

石垣(※幼稚園〜小学校低学年)「………」トテトテ…

初春『――!』

猫「――!」

初春(……そういう、ことか。まさか、家を飛び出したあやつが……)

提督「………」つ賽銭 チャリ…

石垣「………」つ賽銭 チャリ…

提督「………」パンパン…

石垣「………」パンパン…

初春『……!』

提督「……何だか、初春様が見てくれているような気がする」

石垣「私も、そう思った……もしかすると、近くにいるのかも……」

初春『………』

猫「………」

初春(妖怪に懐疑的な者が増えたこの時代に……貴様らのような物好きが、まだ残っていたとはのう……)
355 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/06(日) 19:24:18.12 ID:HThmoz/W0
今回はここまでです。これで回想パートその2の約半分を投下出来ました。
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 19:27:50.80 ID:qr0TFhAN0
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 20:47:59.70 ID:DBk8hoZMo
おつー
358 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 00:03:00.35 ID:CnihAzVG0
――


初春「………」

初春(わらわはすぐ、神社を訪れた提督と石垣が……かつて家を飛び出した、父の子供達であることを見抜いた)

初春(……仮にそれだけならば、わらわは軽く驚いただけで終わっていたじゃろうな)

初春「………」ギュッ

初春(だが、2人は神社で拝んでいた時……心の底から、わらわの存在を信じておった)

初春(わらわのことを、崇めてくれていた……それを知ったわらわは、柄にもなく感激して……)


――初春神社


初春『………』フワフワ…

初春(そろそろじゃな……)

提督「こんにちは……!」トテトテ

石垣「今日も、お参りに来ました……!」トテトテ

初春『……ふふ』ニコッ

初春(毎日、こんな寂れた神社へ来てくれるとは……本当に、物好きじゃな……)

提督「………」パンパン…

石垣「………」パンパン…

初春『………』

初春(それだけにとどまらず、純粋な心でわらわを崇拝してくれる……)

石垣「……そろそろ帰る?」

提督「うん」

初春『………』チラッ

猫「………」

初春(……すまぬ。貴様のことも気になるが、それ以上に……)チラッ

提督「………」トテトテ

石垣「………」トテトテ

初春(……2人のことを、近くで見守りたいのじゃ)
359 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 00:06:35.96 ID:CnihAzVG0
初春『………』フワッ…

提督「………」トテトテ

石垣「………」トテトテ

初春(わらわは、この者達についていく。貴様はどうするつもりじゃ?)

猫「………」

初春『……そうか』

初春(貴様はそれでも、ここを離れる気はないか……なら、仕方ないの)

提督「初春様、今も僕達のこと……見守ってくれてるよね……」トテトテ

石垣「うん。きっと……」トテトテ

初春『……安心せい。これからは、こうして傍で見守るからな』フワフワ…

初春(神社を離れるのはちと寂しいが、それ以上に……わらわを信じてくれる者の傍にいたいからのう』

猫「………」


――


初春「………」

初春(提督と石垣のことを気に入ったわらわは、長年見守り続けた神社から立ち去る決意をした)

初春(山風のことも気にはなったが、離れる意志がない者を無理に連れて行くことも出来ぬからな)

初春(複雑な想いが宿る視線を感じながら……正確には、わらわではなく提督と石垣に向けられていた視線じゃが)

初春(とにかく、1人佇む山風を神社に残し……わらわは提督と石垣が住む家へ向かうことにした)

初春「……とはいえ、距離としてはそれほど神社から離れていなかったがの」


――約15分後・12周目提督実家(旧)


提督石垣「ただいま……」

初春『ふむ……』

初春(普通の一軒家じゃな。生活には苦労しておらぬようで、少し安心……)

母「お帰りなさい」ニコッ

父「……お帰り」

初春『……!』

提督「あれ?お父さん……」

石垣「もう帰ってたの……?」

父「あぁ。今日は仕事が早く終わったからな……」

初春『……父』

初春(少し見ない内に、随分と立派になったものじゃ……家を飛び出した時は、まだ手のかかる子供だったというのに……)
360 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 00:07:09.99 ID:CnihAzVG0
今回はここまでです。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:37:02.84 ID:F99oqbSWo
おつおつ
初春様を知覚できなかった人達を思うと……
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 06:45:06.35 ID:MECbwHNw0
363 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 23:08:17.15 ID:CnihAzVG0
母「今日も神社に行って来たの?」

提督「うん……」

石垣「初春様と、会えた気がした……」

父「……っ」

初春『……!』

提督「……お父さん?」

父「……何だ?」

石垣「急に、怖い顔になったけど……」

父「あぁ、いや……少し、仕事の疲れが溜まってて……」

母「………」

初春『………』

母「……提督、石垣。テーブルにおやつを置いておいたから、手を洗って食べてね?」

提督「分かった……」トテトテ

石垣「………」トテトテ

母「……やっぱり、まだ?」

父「………」

父(あまり、神社のことは思い出したくない……あそこには、嫌な記憶しか……)

初春『……そうか』

初春(心身共に成長したかと思ったが、わらわや神社への嫌悪感は……消え失せていなかったか)

初春(だとすれば、やはりこやつは見守るべき対象ではない。わらわにとって、傍についていてやりたいと思ったのは……)

母「……私は、そろそろ向き合うべきだと思う」

父「……!」

初春『……!』
364 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 23:11:43.38 ID:CnihAzVG0
母「私があの子達に、神社についてを教えたのは……決して、貴方を苦しめる為じゃない」

母「子供を通じて……過去は過去として、受け入れて欲しいと思ったから」

父「………」

初春『………』

母「いつまでも過去から目を背けていたら、貴方自身はもちろん……私やあの子達も、貴方のことが心配で……」

父「……分かってるんだよ、そんなことは……」スタスタ…

母「あ……」

母(……私から言えるのは、これくらいか。後は、貴方が過去と決別出来るかどうか……)

初春『……なるほどのう』

初春(提督や石垣を、あの神社へ拝みに行くよう促したのは……こやつじゃったか)

初春(だとすれば、提督と石垣ほどではないにしろ……こやつのことも、少しは見守ってやろうかの)

初春『わらわと提督達を出会わせてくれた者、じゃからな……』チラッ

母「………」


――


初春「………」

初春(それから提督と石垣は、やはり毎日神社へお参りに向かい続けた。そして、わらわのことを崇めてくれた)

初春(わらわにとって、2人は本当に可愛い子供のような存在で……つい熱心に見守ってしまったものじゃ)

初春(ここまで強く信仰されたのも、久々だったからのう……今でも、あの頃は強く記憶に残っておる)

初春「………」

初春(そんな日々が、数年ほど続いた頃じゃったか……あれだけ神社を毛嫌いしておった父が、まさかのう……)
365 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/09(水) 23:12:30.85 ID:CnihAzVG0
今回はここまでです。恐らく次回の更新で回想パートを終えられると思います。
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 23:27:38.51 ID:F99oqbSWo
おつおつでした
忘れられると神は死ぬ、なら逆はそれは肩入れするねえ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:31:04.33 ID:V/TgMJ+t0
368 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 01:05:30.42 ID:YCxDr/k+0
――12周目提督実家


初春『………』フワフワ…

提督「……はい、山風の分」つアイス スッ…

山風「……あ、ありがとう。その……義兄さん……」

石垣「……もしかして、まだ遠慮してるの?」

山風「あぅ……」

初春『……これは予想外じゃな』

初春(わらわが神社へ置いて行った化け猫を、父が連れて帰ってくるとは思わなかったぞ……)

提督「僕達、家族になったんだから……」

山風「……!」

石垣「気を遣うこと、ないからね……?」

山風「………」

初春『………』

山風「……うん。そう、だよね……家族、だもんね……?」

提督「だから、一緒に食べよう……?」

山風「……うんっ」

初春『………』

初春(やはり、こやつは未だに……わらわの存在を悟ってはいない、か)

初春(となると、やはりわらわが見守るべき対象は……これまで通り、提督と石垣じゃな)

初春(とはいえ、こやつも提督達が家族として受け入れた存在……まぁ、母と同じくらいには、気に留めておくかの)

提督「冷たくて、美味しい……♪」ペロペロ

石垣「夏だもんね……♪」ペロペロ

山風「……♪」ペロペロ

初春『……ふふっ』

初春(嬉しそうな顔しおって……まぁ、当然と言えば当然か。こやつは、ずっと……)
369 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 01:06:39.36 ID:YCxDr/k+0
――現在・12周目提督家


初春「………」

初春("あの日"、提督が神社へやって来たからこそ……今のわらわ達の関係があるのかもしれぬな)

大鳳「急に窓の外を見ながら黄昏るなんて、いつもの貴女らしくありませんね」

初春「……誰のせいだと思っとるんじゃ」

大鳳「さぁ、誰でしょう?」ギュッ…

山風「………」ギュッ…

初春「はぁ……」

石垣「……ごめんなさい」フワフワ…

初春「貴様が気にすることではない」

大鳳「だから石垣ちゃんにだけ甘くないですか!?」

山風「む……」

初春「さっきも言っただろうに。石垣はわらわのことを、ずっと慕って……」

提督「……あの」

初春「何じゃ?」

大鳳「どうしたの?」

山風「……?」

石垣「提督……?」

提督「作業、終わったから……流石に、そろそろ……」

大鳳「んー……もうちょっとだけ」ギュッ

山風「……ダメ?」ギュッ

提督「いや、その……トイレに……」

大鳳「それは大変!」バッ

山風「すぐに行って……!」バッ

提督「あ、ありがとうございます……!」タタタッ

ガチャ バタンッ!

初春「………」ジトー

大鳳「あ、あはは……」

山風「………」メソラシ

初春「全く、貴様らは……」

大鳳「は、初春ちゃんこそ!貴女だってこの前、提督君に抱き着き続けたせいで……」

初春「なっ!?そ、それについては間に合ったから良いではないか!」

大鳳「だったら私だって間に合うようにしたんだから良いでしょう!」

初春「ぐぬぬ……!」

大鳳「むぅ……!」

初春(……こんな騒がしい日々じゃが、神社に居座っていた頃より……遥かに楽しい)

初春(神社で見守るだけでなく、提督や石垣……ついでに化け猫や天使と会話出来るなんて、想像もしておらんかったからの……)
370 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 01:07:20.59 ID:YCxDr/k+0
今回はここまでです。次回から本編に戻ります。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 01:34:38.57 ID:BC8hq/CI0
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 01:37:02.74 ID:Eiq4hEdVo
おつおつ

こんな慈愛の初春様が石垣お姉ちゃんとギスギスする未来はない(断言)
373 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 17:19:11.12 ID:YCxDr/k+0
18:00〜19:00頃開始予定です。途中で休憩を挟むかもしれません。
374 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 18:44:52.51 ID:YCxDr/k+0
始めます。
375 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 18:49:13.42 ID:YCxDr/k+0
〜 5月4週 〜

――12周目提督家・トイレ


提督「………」

提督(……姉さん達の前では、極力女性をそういう目で見ないよう心掛けている)

提督(理由は初春様や大鳳様に幻滅されたくないし、姉さんや山風に軽蔑されたくないから)

提督「………」

提督(流石に中学生や高校生ほどじゃないけど……僕だって男だから、性欲はある)

提督(姉さん達が周りにいる状況で、発散することは出来ない……だからこそ、こうしてトイレでするしかない)

提督「………」つスマホ スッ…

提督(誤解しないで欲しいのは、決して姉さん達の存在を煩わしいと思っている訳じゃない)

提督(むしろ、凄くありがたいと思っているからこそ……こんなみっともない一面を、姉さん達に見せるのは嫌だから……)

提督「………」


――トイレの外・リビング


初春「まぁ、全部知ってるんじゃがな」

山風「うぅ……///」

石垣(て、提督も……やっぱり、男の子なんだ……///)

大鳳「シッ!提督君に聞こえたらどうするんですか!///」

初春「安心せい。自分で慰めている時の提督は、周りの音に鈍感になる。この程度の声なら気付かれることはない」

山風「……あ、あまりそういうことは言わないで///」

石垣「……///」

初春「……石垣はともかく、山風は初心過ぎではないか?貴様、祖父と祖母の」

山風「それ以上言うのはやめて!///」

大鳳「初春ちゃんには恥じらいというものがないの!?///」

初春「はぁ……貴様も天使の癖に初心じゃな……」

初春(こちとら提督の先祖の歴史を見守り続けて来たのじゃ。たかが人間の自慰行為程度のことで、今更驚かぬわ)


↓1初春のコンマ  親愛度:87/100
↓2山風のコンマ  親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ  親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ  親愛度:60/100

反転コンマが最大のヒロインと交流します
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2021/06/12(土) 18:59:44.14 ID:oSd1wsQMo
ほいさ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:03:43.15 ID:Y7tzI/Q20
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:04:07.15 ID:JoBFKd6DO
はい
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:09:02.07 ID:zD8wcwxRO
フォイ!
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:11:29.43 ID:XnJbN3DbO
山風ェ…
381 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2021/06/12(土) 19:13:11.43 ID:YCxDr/k+0
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?

19:17以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし19:21までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます

※石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。

※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
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