【あんこ】乳も性格も生意気な後輩「せんぱーい!」

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81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 21:41:36.29 ID:oYsOvyDH0

【6→ 険悪】



母上殿「ま、いいけど……変な顔ね」

「へ? 」

後輩「お母さん! ちょっと! 」

母上殿「将来性ありそうなイケメンとは言わないからせめて金持ってそうなおっさんでも連れてくれば?
あんた身体と顔だけはいいんだから」

後輩「っ、……先輩っ」

「は、はいぃっ」

母上殿「同じ女として言っておくけどどうせ飽きるわよ? 飽きるんなら飽きたときに何かしら得る相手選びなさい」

後輩「あたしの部屋、行きましょうか」

「あ、あぁ……」

正直、なんとはなしに予想はしていた

彼女が親の話をしたことは覚えている限り、無い

家庭全体の自虐はしても、少しくらい話はするものな気がするのに

本当に、一度も
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 21:45:52.74 ID:oYsOvyDH0

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………あ、先輩? 部屋入ってすぐ押し倒したりしないでくださいね? 」

「するか馬鹿」

色んな意味でそういう気分では無くなった、とは言わない

後輩「飲み物、はまぁ……要ります? 」

「別にいい。さっきまで飲んで駄弁ってただろ」

後輩「そうですか。……テキトーに座ってください、踏むものも無いでしょたぶん」

「お邪魔しまーす……? 」

初めて入る女の子の部屋に感動している暇も無い

バタン、と乱暴に閉められた扉は内鍵まで締めて

倒れ込むようにしてベッドへ押し倒されたのは寧ろ俺の方で

抱き止めた拍子に情け無くも間抜けな呻き声が漏れた
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 21:49:05.41 ID:oYsOvyDH0

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………驚きました? 」

「…………正直、予想していた方向性、かな。……悪い」

後輩「ふふ……いーえ、そういう嘘吐けないトコ、好きです」

「…………」

ベッドからも部屋全体からも

というか彼女自身から漂う香りの良さは努めて無視

会話の流れだとしても好きなんて鼻先が触れ合う位置で言われて鼓動が跳ねた、けれど無視

彼女の目的は皆目分からないけれど、茶化したり逃げたりなんかできない雰囲気だった
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 21:56:03.43 ID:oYsOvyDH0

後輩「あれね、昔っからああなんです。救いなんて無いの」

「…………」

後輩「何か劇的な事件があってああなった、とかじゃないの。
映画とかだったら先輩と一緒に解決してエンドロールはハッピーなんでしょーけどね」

「…………」

後輩「顔も身体もまぁ……あの年齢にしては整ってる方でしょう?
でも馬鹿、馬鹿でしかないんですあの女。
もう少し頭が良ければホステスだとかにだってなれただろうし、
或いはもう少しだけ、先輩の百分の一でも優しければ誰かが助けてくれたのに」

「…………」

後輩「だから、あたし勉強だけはしてるんです。勉強が好きなんじゃなくて、ああはなりたくないから」

「…………」

後輩「あぁ……色々考えて言葉も用意してたのに纏まらない……すみませんね先輩、それこそ馬鹿みたいに捲し立てて」

「別に。……それで? 自分の母親を見物させて、ついでに罵倒までしていただいてどうも。一緒に悪口でも言えばいいのか? 」

後輩「ッ……せ、ん輩、ごく稀にするそういうストレートな言葉、好きじゃないです」

「嫌いじゃないんなら望んでたんだろお前」

後輩「まさか、とも言えないですけど先輩って時々自分が馬鹿って忘れてるような核心突いてきますよね」

「馬鹿だから知らないねそんなこと」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 22:01:55.94 ID:oYsOvyDH0

後輩「そーですか。……あたし、奨学金取ってでき得る限り良い大学行って、
それであんなのから逃げようって思ってました。というか今も思ってます」

「へぇ」

後輩「だけど、先輩を見つけちゃったから、その計画狂っちゃったんです」

「は? 」

後輩「先輩が先輩なのが全部悪いんです。もっと普通に馬鹿な人だったら、もっと普通に優しくない人だったら、もっと先輩が欲望に弱かったらッ! 」

「ッ……痛いよ」

ダンッ、と叩き付けられた両の手は思い切り肩を押さえ付ける

睨み付けられる瞳の強さが、逆に痛々しい弱みのようで

それは殴られるよりある意味では痛い、消せない痛みだった

後輩「先輩のことなんて、好きにならなかったらッ! 」

「……………………ッ」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………なーんて」

「…………は? 」

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 22:08:29.37 ID:oYsOvyDH0

後輩「先輩のことを選んだのは別に嫌じゃないですから安心してください? 」

「…………」

後輩「まぁ、ある意味ではそれこそ核心なんですけど。……先輩は」

「あぁ」

後輩「就職、する予定なんですよね? 」

「予定、じゃない。する」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………先輩? 」

「…………何? 」

女の武器は涙、なんて言った作家だか俳優がいた

女の武器は笑顔、なんて言った聖職者だか女優がいた

でも、知らなかった

その二つが合わさった複雑な表情に勝る武器は無いんだ、って

後輩「…………先輩」



【ラストスパート(希望)】


コンマ一桁目

0.一緒に、逃げちゃいましょうか
1.お勉強、しましょうか
2.あたしも就職します
3.ランクなんて、どうでも良くなりました
4.お勉強、しましょうか
5.ランクなんて、どうでも良くなりました
6.あたしも就職します
7.ランクなんて、どうでも良くなりました
8.お勉強、しましょうか
9.あたしも就職します

00.ゾンビで忘れろ全部ぜーんぶ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 22:19:58.94 ID:oYsOvyDH0

【7→ ランクなんて、どうでも良くなりました】



後輩「先輩は何も考えずに好きなところに就職してください。
私、職場の一番近くにある大学に通いますから」

「……はぁ? 」

後輩「ああいう本当の意味で馬鹿な人間を見せたのはそれまでのあたしを知ってほしかったからです」

「……うん? 」

後輩「馬鹿な先輩にも分かりやすいように説明するとですね?
あんなのから逃げたくて、あんなのには絶対になりたくなくて、お金だけは稼ぎたくて、
それで必死になってたあたしは今じゃあ先輩が欲しくて欲しくて堪らないんです」

「……それは、お前」

後輩「ええ、そうですよ? それだけ好きだってことを伝えたいのもあるし、
勝手に決めて勝手に堕ちてきたフリして先輩の同情心擽って心抉ってるだけです」

「あのな……」

後輩「あ、スキモノでコスプレ好きの実はヤりたがりの先輩に好き勝手されてですよ?
成績落ちて奨学金も特待も取れなかったらそのときは主婦になりますんでよろしくでーす」

「いや、え……いやいや」

後輩「まぁ勿論? あたしはそんな風になる気、ありませんけどね? 」

「……………………」



【明日が仮令どんな明日であろうとも】


コンマ一桁目

0.……それでいいのか、お前は
1.そうと決まれば、どこがいい?
2.分かったよ
3.勉強、するよ
4.そうと決まれば、どこがいい?
5.勉強、するよ
6.分かったよ
7.分かったよ
8.勉強、するよ
9.そうと決まれば、どこがいい?

00.はいここでゾンビニュースのお時間です
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/02(日) 22:21:29.95 ID:oYsOvyDH0

ああ本当に申し訳無い
ちょっと今日はもう時間が無いです
明日はちょっと来れるかどうか分からないですがせめて明後日には

>>80 長くなるとだれてどうにもならなくなるのです

よければまたよろしくお願いします
ありがとうございました
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/02(日) 22:34:23.16 ID:FONlzxw/o
おつおつ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/02(日) 22:36:33.60 ID:yihJchDH0
好きだから待つよ(大胆な告白)
このままハッピーエンドに行って欲しい俺と、毎度一番下で主張するぞんぞんびよりが見たい俺ガイル
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 23:01:51.57 ID:T3tg605p0

時間無いのでちょっとだけ投げていきます
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 23:02:38.79 ID:T3tg605p0

【4→ そうと決まれば、どこがいい? 】






後輩「はい? 」

「どこの都道府県でも、なんなら海外でもいい。どこがいい? 」

後輩「……え? 」

「いいよ、お前が行きたいところに行ってやる。地べたの泥舐める仕事でも、やってやるさ」

後輩「うわドン引き」

「引くな。……で? 実際お前どこ行きたいの? 」

後輩「え、まぁ……できれば旧帝で」

「宮廷? 」

後輩「ああそっか先輩進学に興味無かったですもんね……」

「……うん? 馬鹿にされてる? 」

後輩「してませんよ。……というかまぁ別にいいんですけど主婦って選択肢は取らせてもらえないんですね。
今に比べたら親御さんと同居でも全然いいのに」

「…………」

後輩「…………先輩? 」

「……………………」



【そーいや先輩の家族仲】


コンマ一桁目

0.血の繋がりは無い
1.良好
2.良好
3.普通
4.険悪
5.普通
6.険悪
7.普通
8.良好
9.険悪

00.動く腐乱死体祭り
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 23:03:50.89 ID:O6sb+HB/O
先輩ハードモードすぎる
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 23:07:04.03 ID:T3tg605p0

【9→ 険悪】




「…………親とは、会わせたくない」

後輩「はぁ」

「それだけだ。俺も家を出たい組の仲間ってこと」

後輩「あぁ……」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………あたしたち、もしかして似た者同士? 」

「頭は似てねぇけどな」

後輩「自虐なんて止めてくださいよ。……じゃあ、本当にどこでも、いいんですね? 」

「いい。もう、お前しか、いない」

後輩「…………そう」

「…………あぁ」



【さて、ありったけの助走をつけて】


コンマ一桁目

0.まさかの全落ち
1.二人きり、新たな地で
2.都内
3.海外
4.北海道
5.都内
6.北海道
7.都内
8.北海道
9.都内

00.暴れ回る腐乱死体による蹂躙
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 23:11:55.45 ID:mNVGAtaYo
ここで一割抜いた!
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 23:13:31.19 ID:T3tg605p0

【3→ 海外】




「いや、あのさ……まぁ、海外でも行ってやるとは言ったわ。嘘は吐いてねぇよ。覚悟はそのレベルだよ」

後輩「ええ」

「…………フツーはマジで海外の大学なんて行かねぇと思うんだけど」

後輩「馬鹿な先輩に外国語は難しいですもんねー」

「違う。そうだけどそうじゃない」

後輩「まぁ、ほら。学費は無視できるレベルだけどあたしもバイトくらいしますしー? 」

「違う……ちげぇよ……そういうことじゃねぇよ」

後輩「だって国内だとあのクソ女がなんだかんだ邪魔してきそうで……」

「…………なんも言えねぇよそれ」

夏休みが終わった辺りでパスポートを取らされた意味なんてこんな形で知りたくはなかった



【どこよ】


コンマ一桁目

0.メヒコ
1.ヨーロッパ辺り
2.北米のどっかその辺
3.ヨーロッパ辺り
4.北米のどっかその辺
5.東アジアのなんか大きいトコ
6.ヨーロッパ辺り
7.北米のどっかその辺
8.東アジアのなんか大きいトコ
9.東アジアのなんか大きいトコ

00.ゾンビの本場、亜米利加
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 23:21:16.97 ID:T3tg605p0

【9→ 東アジアのなんか大きいトコ】




後輩「まぁ、ほら、漢字文化圏だから最悪筆談でなんとか」

「いやいやいや……いや」

後輩「ま、先輩を主夫にしてあげるくらいには頑張りますから! 大船に乗ったつもりでなんとかして? 」

「おかしい……俺は可愛くて結構重めででも愛しい後輩と出会った筈なんだが」

後輩「ざーんねーんでーした。先輩が出会ったのはガチで頭が良くてガチガチに重いヤベぇ女の子でした! 」

「うっそぉ……」

去年、高校を卒業してから一年間馬鹿みたいに働いて金を貯めた自分が分からなくなる

なんで、なんで? どういうことなの、これは

実際に渡航してしまうとちょっとなんかこうキャラを忘れる程に衝撃である



【まさか本当に行くとは思わなかった】


コンマ一桁目

0.大病
1.さて入学して一ヶ月
2.さて入学して一ヶ月
3.さて入学して一ヶ月
4.無事卒業結婚
5.卒業間近にて
6.無事卒業結婚
7.卒業間近にて
8.卒業間近にて
9.無事卒業結婚

00.ウイルス性ゾンビ病
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 23:21:55.36 ID:T3tg605p0

時間切れです申し訳無い……
たぶんきっと恐らく明日は大丈夫

よければまたよろしくお願い致します
ありがとうございました
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 23:34:33.62 ID:O6sb+HB/O
ちょいちょいゾンフェスになりそうなコンマで草
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 23:36:48.87 ID:mNVGAtaYo
ゾンビはなんなんだ()
おつおつ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:27:55.59 ID:jAVE+M1O0

終われるかは怪しい時間しか無いですが再開します

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:28:23.65 ID:jAVE+M1O0





………

……………

…………………



103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:29:29.08 ID:jAVE+M1O0


【7→ 卒業間近にて】



後輩「卒業ですねぇ……」

「俺は卒業してからもう何年も経ってる」

後輩「童貞を? 」

「同じ年度だな」

後輩「そうでしたっけ? 」

「初キスから一時間もしないうちに」

後輩「あのときはちょっと若かったですからねー」

「今も、だろ」

後輩「永遠に十七歳ですから」

「……左様で」



【卒業前だけど何事? 】


コンマ一桁目

0.彼の国には飛び級制度がありましてね?
1.子持ちに
2.子持ちに
3.金持ちに
4.浮気疑惑
5.借金
6.金持ちに
7.子持ちに
8.浮気疑惑
9.借金

00.ゾンビというよりかはキョンシー
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:33:04.28 ID:jAVE+M1O0

【8→ 浮気疑惑】



後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」



【どっちよ】


コンマ一桁目

0.ダブル
1.後輩
2.後輩
3.先輩
4.後輩
5.先輩
6.後輩
7.大家のおばさん
8.先輩
9.先輩

00.エイリアン襲来
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:39:56.67 ID:jAVE+M1O0

【8→ 先輩】



後輩「えーと……うん? 」

「なんだよ」

後輩「正直先輩にこんな才能があるとは思ってませんでした。
まさか四年でプロ並のお料理を毎日出せるようになるとは思ってなかったです」

「そりゃどうも」

後輩「それに馬鹿だ馬鹿だ言ってましたけどこっちの言葉もかなり上手くなりました」

「じゃないと仕事も買い物もできねぇからな」

後輩「あたしが必死に勉強してる間も努力してたんですもんねー? 」

「あぁ。……そんな棘のある言い方しなくてもいいんじゃない」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………これは? 」

ハイライトの消えた末恐ろしい顔の彼女がその手に持ちたるはーー



【回避か泥沼かはたまた】


コンマ一桁目

0.相手とのツーショット
1.店の名刺
2.イヤリング
3.店の名刺
4.合成写真
5.イヤリング
6.合成写真
7.店の名刺
8.合成写真
9.イヤリング

00.『宇宙戦争』という可能性
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:48:44.46 ID:jAVE+M1O0

【7→ 店の名刺】



後輩「これ、どういうことか説明していただいても? 」

彼女が取り出したるは、そう

なんてことは無い、手の平サイズの四角い紙片

こっちでも名刺渡したりするんだなー、なんて呑気に思っていた頃が懐かしい

「あー……いや、まぁ、うん」

後輩「うん? 早く言ってくれないとお料理、冷めちゃいますよー? 」

「じゃあさっさと食べてくれるとつくった俺も嬉しヒッ

後輩「早く、言って、くれないと、冷める。卒業祝いでしょ? ね? 」

この部屋の床は大して厚くもない木板である

何度も何度もベッドの軋みが五月蝿いと異常な早口で苦情を捲し立てられたからよく分かる

その、足を強く落とした音の大きさは特に

「…………その、周のやつが帰国前に奢ってやるからって」

後輩「綺麗なお姉さんのいる飲み屋を? ふぅん? へぇ? 」

「本当だよ……や、着いていった俺が悪い。すまなかった」

後輩「先輩はさすがですねぇ……いつの間にか現地のお友達とは男の友情を育んでいたようでー? 」

お前も友達沢山いるだろう、とは言えなかった

素直にそう、目が怖い

それに普通スプーンを握り締めて過ぎて手は白くなりかけない
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:54:55.20 ID:jAVE+M1O0

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………次は無い。分かった? 」

「分かった。もう一生行かない」

後輩「本当に? あたしに捨てられたら行きたくなるんじゃない? 」

「お前に捨てられたら死ぬからそれで正しい」

後輩「あっそ。…………ん」

「お注ぎ、致します」

いつの間にかお互い酒を飲んで楽しむことができるようになったけれど

関係も多少は変わったと思いたいけれど

どうも、俺は彼女には勝てないらしい

そこだけは、変わらない



【ところでほら、この先は? 】


コンマ一桁目

0.ウイルス研究所研究員
1.住み着く
2.インフラ
3.IT
4.インフラ
5.IT
6.住み着く
7.インフラ
8.住み着く
9.IT

00.Last zombie Chance

108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 21:55:59.14 ID:jAVE+M1O0




………

……………

…………………


109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 22:02:08.25 ID:jAVE+M1O0

【0→ ウイルス研究所研究員】



「それにしても……よかったのか? 」

後輩「ん……腕、もっと頭に寄せて」

「だってお前飲み過ぎて酒臭ぇも……分かったよタマの辺りで不穏な動きするな馬鹿」

後輩「馬鹿じゃないですもーん。帰国したら院生でありつつウイルス研究所の研究員ですもーん」

「そりゃそうだろうけどな……」

いや、なんていうのかな、普通に凄い

今どき理系だろうが高学歴だろうがそんなやつ滅多にいないと思う

高卒だしなんかよく分からないけど自慢されまくったからたぶん合ってる

ただ、俺の言いたいことはそういうことじゃなくて

「…………本当に帰国してすぐに籍入れるのか? 俺だって二人養う程安定した職ってわけじゃ」

後輩「あたしが高給取りだから問題無し。……それとも」

「うん? 」

後輩「すぐに籍を入れて何か問題でも? 」

「言ってなかったっけ? 足の先なめ回してでも結婚してほしいと思ってるんだ俺」

後輩「ばーか」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 22:10:24.04 ID:jAVE+M1O0

当然、お互い嫌な思いばかりある実家には帰らない

探そうと思えば家族くらい割と簡単に探せるこの時代

それでもこれまで連絡が来たことなんて一度も無かった

連絡くらいくれれば18年育てられた恩もあるわけで、

仕送りくらいはしようと決めていたのだけれど

後輩「……不安、なの」

「うん? 」

後輩「あなたが、どこかへ行ってしまうとは思わないけど。いつか裏切られそうで」

「馬鹿なの君。寧ろ盛大に捨てられそうなのは俺の方だろ」

後輩「そんなこと分かりませんよ。異色の経歴で年若い研究員なんて変な男ばっか寄ってくるだろうし。
先輩はこの四年で優しさは余計増した上にお料理も異常な程できるし人付き合いは上手い方だし」

「それでも、さ。そういう風に見てくれてるのは嬉しくなくはないけど……でも、やっぱり俺の方が、怖いよ」

後輩「…………」

「何もかも決めてくれたのはお前で、先に動いてくれたのはお前で。
俺はなんでもかんでもお前に合わせて必死に着いてきただけだからさ。
いつかふとした瞬間にあっさり捨てられるかも、って最近は特に思う」

後輩「外面は魅力的な男性になっても馬鹿は治りませんでしたねー」

「お前の方こそ頭はキレッキレになっても馬鹿のまんまだったな」

後輩「…………」

「…………」

後輩「…………」

「…………」

クス、クスクスと

どちらからともなく噛み殺しきれない笑みを溢して

お互いに、馬鹿と言い合う他愛無いルーティンに安堵する
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 22:19:42.43 ID:bAh39uL2o
みてる
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 22:21:57.44 ID:jAVE+M1O0

きっと、これからもくだらないことで衝突はするだろう

その度に馬鹿はお前だいいやそっちだと言い合って

その数だけまた仲直りするのだろう、そうなってほしい

日本を飛び出してからの四年間は本当に幸せだった

慣れない地で、殆どぶっつけ本番のような無茶振りをされて

それでも二人でなんとか生きてきた

先立つものはあればある程いい

貰えるものは貰っておくべきだと今でも思う

けれど、遠回りをしようが無駄とも思える苦労を重ねようが

それでもなお努力して手を伸ばして掴み取る価値もまた存在するのだ

或いは、こんなことを思えるようになった日々を恨めしく思うこともあるのかもしれないが

そのときはまたそのとき考えればいい

不幸を連想するのは、五年以上前のあの日、止めたのだ

後輩「ふぅ。…………ね」

「ん? 」

後輩「帰ったら久々にあれ、してあげる」

「……あれ? 」

後輩「ナースコスでえっち。肩書きも四分の一位はナースだし白衣は自前だし? 」

「ばか。…………期待しないで、待ってるよ」

ただの生意気な後輩は料理以外は何もかも完璧で出来過ぎる程佳い女に

ただ優しいだけで身体の一部分だけは大きい馬鹿は料理のできる馬鹿に

後輩「ん…………もっと、きつく抱き締めてください、先輩? 」

「……あぁ」

大事なところは変わらず、他は多少なりとも変化して

この先を楽しんでいけたら、それに勝る幸福は、無いだろう



【ラストと言ったが……】


コンマ一桁目

0.娘
1.息子
2.子無し
3.息子
4.双子
5.バスケチーム
6.娘
7.双子
8.娘
9.息子

00.肝心のウイルス研究でしたが……
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 22:22:25.87 ID:jAVE+M1O0





………

……………

…………………



114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 22:32:14.15 ID:jAVE+M1O0

【4→ 双子】



「はぁ……」

「……なぁに? 」

「いや、なんてーの……お前さ」

「うん? 」

「よく二人分の子育てして研究して

「それが仕事だもの。それにあの子たちと殆ど一緒なのはパパの方でしょ? 」

「まぁ、翻訳家だし主夫みたいなもんだし。それにそこまではいいんだ理想的なママだよ、うん」

「何か問題が? 」

「悪くは無い。…………一応在宅でも研究できる上に高給取りだからってさ」

「? 」

「わざわざ休み取って幼稚園に送り出した後、誘ってくる? 」

「え? なんで? 夜はあの子たち見てないとダメでしょ? 」

「はぁ。……………………こういうときお前の身体が少し、恨めしいよ」

「あの子たち産んでまた大っきくなったからー……ねぇ? 」

仕方無いでしょ、という顔は違うと思う

「んふ……ほら、折角パパのだーいすきなの着てあげたんだから、そんなことどうでもいいじゃない? 」

「…………ッ」

本当に、何もかもお見通しらしい。知ってたけど

「コレで何度も抉って泣いても止めてくれないのはそっちの方なのに……ねぇ…………先輩? 」

「……………………はぁ」

取り敢えず次も双子だったら何か方策を考えようそうしよう

もう大枠では大団円だしどうでもいいことにしよう、うん



じゃあ、取り敢えずそういうことで。俺は大事な仕事の続きをーーーー
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 22:33:28.98 ID:jAVE+M1O0







乳も性格も生意気で貧乏で家族仲の悪い優秀な後輩「せんぱーい! 」


                          おわり
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/05/04(火) 22:35:44.72 ID:jAVE+M1O0

おわり!
ゾンビは引き当てた時点で愛のサバイバルアクションスレになるちょっとしたスパイスでした
そのまま幸せに終わってよかったと思います、はい

なんとなくまだやりたい感じなので似たようなのが建ってたらたぶんこの >>1 です

ありがとうございました
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 22:46:58.27 ID:NK+mY6Xco
おつおつ
楽しかった

判定ないけど最後ゾロだったのはやっぱり愛されてる
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 07:04:14.89 ID:P2yFttSb0
おつおつめーっちゃよかった
次は最初からぞんぞんでもいいのよ?
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