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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい7

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486 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/03(土) 00:26:42.72 ID:DOTC3GJb0
>>485
地面からちょっとだけ浮いた月の様な魔力球体をイメージしていただければ
その中でエーテルが体育座りしていて、好きな位置の光壁を解除して様子を窺ったり顔を覗かせている感じです
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 00:27:08.60 ID:iHI2MLO/o
おつですー
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 00:35:39.63 ID:vjMr4lPCO
おつおつ
抱っこリーチェに触発されていつかエーテルも抱っこを求めてくるんじゃなかろうか?(期待)
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 00:36:08.08 ID:fy53aHTh0
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 07:51:39.93 ID:HfmMapQDO
乙です
そういえば前々から気になっていたけど、リアローズの人形の声が聞こえる能力ってどういう原理なのだろう?
魔法や呪術とはまた違うみたいなようだけど、シェリル(人形)の声?をジークが感じ取っていたこともあったけど
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 11:05:14.21 ID:YZeGRI/8O
ミリアがCV阿澄佳奈でエーテルがCV小倉唯のイメージになってる
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 12:10:41.36 ID:Hbjg/oUi0
そういえば話見てると
森国→果実酒
鉄国→麦酒
公国→混酒(カクテル)
って特産品分けてある?ぽいけど料理もやっぱり明確にわけてあるのかな?
493 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/03(土) 18:40:22.25 ID:DOTC3GJb0
こんばんはー
ちょっと夜に再開できるか怪しいですが、ほんの少しだけ判定まで再開しておきます

>>490
キャラクターシートのものをそのまま採用しているので、魔法ではなくリアローズの固有の力で
原理とかは深く考えていないです(白目)
ただこういう子なら物や人形も大切にするだろうし、九十九神のようにそれに応えてくれるんじゃないかなと
物言わぬ相手のことを想い、言葉に出さずともそれを察せられるといいましょうか

>>492
一応
公国→魚多め。味と見た目両方に拘る。甘味も多め
鉄国→肉多め。味付け濃い目でがっつり量重視
森国→野菜多め。余計な事しないで素材重視
こんなイメージはしています

――
494 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/03(土) 18:41:16.78 ID:DOTC3GJb0
――


……


光壁/エーテ/球体「……」ジー…



ミリア「見てください、エーテルさんがこっちを見ています!」

リアローズ「少しは、心を開いてくれたんだと思います……!」

リュノ「もう一押しといった具合ではありますけど、どうしましょう?」

ミナ「無理強いはいけません。傷ついた心も身体も、時でしか治せない時もありますし……」

イアン「うむ。とすれば、あと一回程度に留めておくとしよう」

ミリア「そうですね。エーテルさんも疲れてしまうかもしれませんし、また明日もありますし!」

ジーク「しかし、これ以上何かといわれると結構難しいものがあるな」

マリリン「ここはマリリンちゃんの魅力と歌で! って言いたいけど……」

セレスティア「大きな声にも怯える方で、しかも私達が公国の出身と知れば……」ヒソヒソ…

リーチェ「もう少し出てきてくれてからじゃないと、難しいかもしれません……」ヒソヒソ…

ジーク「……やはり、そうすぐに信頼を得られるものでもあるまい」

ジーク「こうしてこちらの様子を窺う程度には興味を持ってくれたというのであれば……」

ジーク「あとはこちらの誠意、森国を建てなおしていく行動を見せて信頼を勝ち得るしかないだろう」

ミナ「地道な活動は、どこであっても大切ですからね」ウンウン

リュノ「とりあえず、ジークさんが甘えても大丈夫な人でリアローズさんが落ち着いて話せる人だということは伝わった筈ですからね」

リーチェ「次はジークさんの作戦通り、こちらの誠意を見せるのが一番かもしれません」

ユージーン「ってもなぁ、あまり悠長なことやってる余裕も無さそうだが……」

ユージーン「……」

ユージーン「待てよ? 要はこれ、あの隠れている将軍を説得しているってことだよな?」

ミリア「まあ、説得ですね。私が最初にしていたのもそれですし」

ユージーン「なら、まだ手はあるぜ。それもとびっきりのな……!」

一同「「!?」」



ユージーン「――ずばり、料理だ!」
495 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/03(土) 18:42:02.13 ID:DOTC3GJb0
ミリア「りょ、料理……ですか?」

ユージーン「おう。これは意外と馬鹿にできねぇぜ?」

ユージーン「何しろ、このユージーン様が即陥落する程の――」




セレスティア「……ユージーン?」ジー…




ユージーン「あ゛っ!? あ、いや、その、違うんですよー?」アハハハ…

ユージーン「別に俺、姫様へそこまで深い忠誠心を持っていなかったとかそんなんじゃなくて……」ジリ…

セレスティア「……」

ユージーン「……ジークの料理はそれほどの域ということです、はい」ダラダラ…

セレスティア「べ、別に怒ってはいないのです。ただ、お金に執着するあなたが珍しいと思って……」

セレスティア「ですが、成程。普通にお金を払っても食べられない程の腕前なのですねジーク様♪///」

ジーク「それなりに作れはするつもりだが、持ち上げても何も出ないぞ……?」

ユージーン「いや、ほんとあのサラダの後に大将の料理は誰でも堕ちると思うぜ……?」

ユージーン「……料理だけじゃ、なかったけどな」フイ

ジーク「ユージーン……」

セレスティア「……ユージーン」

ユージーン「な、なんでしょう?」

セレスティア「今の私は得意料理がサラダですの。機会があればお詫びも兼ねてご馳走――」

ユージーン「」パタ…

セレスティア「ユージーン!? 流石にそれはあんまりです!?」ガーン!



イアン「……餌付けされたのか、ユージーン」

マリリン「その理由なら普通ばれたら首がとんでっちゃうね……」

リュノ「まあ、実際ジークさんのご飯美味しいですけど」

ミナ「はい! 美味しいご飯を沢山食べられる幸せは国を問わないと思います」

496 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/03(土) 18:43:01.70 ID:DOTC3GJb0
ミリア「んー、よくわかりませんけど、ジークさんは人の心を動かすほどの料理の腕の持ち主なのですね?」

ジーク「そう御大層なものでもないと思うんだが……」

リーチェ「いえ、ジークさんの手料理なら、もしかすると……?」

リアローズ「エーテルさんは森国の将。森国料理なら……!」

ジーク「待て待て、本気で言っているのか?」

ジーク「……俺のいた傭兵団にも、警戒心の強い男はいた」

ジーク「そいつは特に、人が作った料理には特に警戒を強め……自分が作った物以外は食わない主義だった」

ジーク「俺にはよくしてくれたが、それでも食事だけは受け取って貰えなかったんだ」

リアローズ「ジークさんのものでも……?」

ジーク「ああ。だから、あの警戒のしようからするに……見知らぬ男の作った料理など怖すぎるのではないか?」

リーチェ「で、ですが先程私がだっこしていただいて……///」

リーチェ「リアローズさんがさらにジークさんが悪い人では無いということもゆっくりとお話しされていました。今なら……」

ジーク「少しは警戒が薄れていると? だがそうだとしても、もう一つ問題がある」

リアローズ「え?」

ジーク「――相手の舌が肥えていた場合、こちらが用意しなければならない料理の仕上がりも相当なものが要求される」

ジーク「リーチェとリュノが相当作れるのは知っているが、森国でのエーテルの腕前はどのくらいだ?」

ミリア「えっと……」


――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 18:43:06.96 ID:fy53aHTh0
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 18:43:15.42 ID:HfmMapQDO
はい
499 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/03(土) 18:48:25.73 ID:DOTC3GJb0
1ミリア料理レベル

96(外の世界に憧れる若者。森国流に縛られず色々試して作ってます!)

2エーテル料理レベル

42(コミュ障……一人でも生きる為にはある程度は自炊できないと生きていけないもの)


判定をとったあたりで一端ここまで。ユージーンが報われる日はくるのか……
夜にこれそうならまた再開していきます
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 18:57:06.97 ID:iHI2MLO/o

いけそう!
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 18:57:23.93 ID:HfmMapQDO
一旦乙です
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:05:55.11 ID:vjMr4lPCO
たんおつ
まさかのミリア激高にびっくりだけどエーテルはこれなら美味しい匂いに誘われてくれそう
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:06:54.73 ID:fy53aHTh0
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:51:45.57 ID:VBkv7QQ60
ミリアは性よりも、美食に興味が走ったのね
まあ胃袋を掴むのは恋には必要なことかもしれないけど
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 02:09:39.97 ID:sx3bQnXx0
料理に惹かれるかどうかって対象の料理の上手さよりも食そのものへの欲望?食いしん坊度合い?の方が重要な気がする
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 10:11:17.50 ID:qH/3DsbFO
ミリアも描いてくれないかな〜(チラッチラッ)
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 11:03:48.97 ID:SQ2z8ik7O
エーテルの数値だければいけそうに見えるけど、料理技能96のミリアの料理には釣られなかったという可能性もある訳で……
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 12:00:00.47 ID:Rmvr8AOG0
エーテル自身があまり食への関心がない→美味い料理(=ミリアの料理)にも反応しないかも?というコンボが成立したのか
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 15:08:14.44 ID:ekOoUItU0
そういえばソニア団長以外の傭兵団メンバーについてジークがお姫ちゃん達やみんなへ話題だしたのわりと初めてじゃなかった?
510 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:44:51.17 ID:V2OV2NSU0
こんばんはー
昨夜は戻ってこれず申し訳ありませんでした
ゆったり再開していきます
511 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:45:52.33 ID:V2OV2NSU0
1ミリア料理レベル

96(外の世界に憧れる若者。森国流に縛られず色々試して作ってます!)

2エーテル料理レベル

42(コミュ障……一人でも生きる為にはある程度は自炊できないと生きていけないもの)

――


ミリア「エーテルさんは確か、簡単なものなら自分で作れる筈ですよ?」

ミリア「どうにも、あの障壁の中で籠ってご飯を食べる時もあったようで……」

ミナ「だ、駄目ですよそんなの……」

ミナ「ご飯は皆さんと食べることで、さらに美味しさが増しますもの」

ジーク「ミナの言う通りだ。一人で落ち着いて食べたいという時もあるだろうが……」

ジーク「食事は、そんな窮屈にするものではない」

リアローズ「うん。それに……食べてくれた人が『美味しい』って言ってくれると嬉しいし……///」

ミリア「誰かに……」

リュノ「ミリアさんどうしたんです?」

ミリア「あ、いえ。私、実はお料理には結構自信があるんです!」エッヘン!

ミリア「……外の世界に憧れはあるんですけど、森国から離れられない身ですからね」

ミリア「せめて、外ではどんなものを食べているのか気になってしまって」

ミリア「リュノ様からお借りした本で、結構色々作れるようにお勉強したんですよ」

ジーク「……ほう?」ソワソワ…

ミリア「でも、そう言えば自分の為で……」

ミリア「――誰かの為にって、作ったことなかったなって思いまして」

ジーク「……」

ジーク「それなら、丁度いい。今、エーテルの為に作ればいいだろう?」

ミリア「わ、私がですか!?」


512 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:46:40.75 ID:V2OV2NSU0
ミリア「むむむ無理ですよ!? もし、失敗して、エーテルさんが閉じ籠もってしまったら……」

ミリア「私、結構緊張しがちな性格でもありまして……」ガチガチ…

リュノ「あー、ミリアさん普段通りでいい時も硬くなってしまうことありますもんね」

リーチェ「でしたら、ジークさんと一緒に作られてはどうでしょうか?」

ジーク「俺と?」

ユージーン「あー、そりゃいいかもな。元々は大将の腕で挑む作戦だったわけだし」

ユージーン「ミリアちゃんが本当に料理上手なら、大将の手間も減って上手くいくんじゃないか?」

ユージーン(……ミリアちゃんが本当に上手いのかも気になるしな)ドキドキ…

リアローズ「うん、横にジークさんがいると安心感があるし……ミリアさんも、緊張しないかも……?」

ジーク「なるほどな。確かにミリアと共同で作れば、俺が何か妙なものを混ぜるのではないかという不安も解消できる」

ジーク「頼めるかミリア?」

ミリア「は、はい!? 精一杯頑張らせて頂きます!?」ビシィ!

ジーク「よし。エーテルの警戒が少し薄れている今が好機だ」

ジーク「リアローズ、リーチェ。すまないが、俺達が準備を整えるまでの間でいい」

ジーク「なんとか、エーテルのあの状態を維持するように説得を頼めるか?」

リアローズ&リーチェ「「は、はい!」」

リュノ「あの状態を維持って……できあがった料理の匂いで誘惑するんじゃないんですか?」

ジーク「いや……」

ジーク「人は、美味いものを食う為に生きていると言ってもいい」

ジーク「だが、それをいつでも食いたいと思ったら――自分で作れるようになるのが一番だ」

ジーク「美味い料理を食いたい。どうすれば作れるようになるのか……」

ジーク「あまり料理が作れないのであれば、より上を目指したいという興味を刺激してもいいかと思ってな」






ジーク「――どうせやるなら、エーテルの目の前で作ってみよう」





一同「「!?」」


……

――
513 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:48:19.55 ID:V2OV2NSU0
――

……

ゴトゴト…


光壁/エーテ/球体「……?」


リアローズ「あ、準備ができたみたい……!」

リーチェ「エーテルさん。今から、ジークさんとミリアさんが面白いものを見せてくれますよ?」

リアローズ「……私達も、ジークさんのお手伝いしてみたかったですねリーチェさん?」

リーチェ「ええ。また機会があるといいなぁ……」




ジーク「よし。準備はいいか?」

ミリア「はい!」ビシ!




イアン「……ジークの纏う気が、戦のそれだ」ゴクリ…

リュノ「ミリアさんも、相当な気合の入りようです……」ゴクリ…

ユージーン「提案した俺が言うのも変だけどさ、料理にここまでの気迫いるか……?」

セレスティア「……私は、まだサラダしか作れない身ですけども」

セレスティア「それでも、誰かの為に『想い』を込めるということの大切さは、わかるつもりです」

ミナ「……美味しいものを食べて貰いたい。その想いを込めることも大切なのですね」

マリリン「これは、マリリンちゃん達のいい勉強にもなるかも……!」




ミリア「ジークさんのご要望通りの材料は揃いましたけど……」

ミリア「この材料……作るのはクリームシチューですか?」

ジーク「ああ。森国将ならばやはり森国の野菜を多く使ったものの方が馴染みがあるだろう」

ジーク「そこに少しだが鉄国の要素と公国の要素を足していこう」

ジーク「私物で悪いが、このベーコンとコンブを使おうと思う」ドン

ミリア(し、私物で食糧を……! やっぱりジークさん、いつでも作れる準備をしているんだ!)

ジーク「ミリアには野菜の下処理を頼みたいが……この量だができるか?」

ミリア「このくらいならばお任せあれ! 普段使い慣れた包丁も持って来ましたから!」シャキン!

ジーク(手入れの行き届いた自分用を持つか。これはミリアの腕にも期待できそうだ)





光壁/エーテ/球体「……」ジー…


514 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:49:52.66 ID:V2OV2NSU0
ジーク「では、行くぞ! そっちは任せる!」バッ!

ミリア「はい!」バッ!



マリリン「は、始まった……!」



ミリア(使う野菜はたまねぎにじゃがいも人参、それにキャベツとブロッコリーか……)

ミリア(エーテルさん小さいからなぁ……あまり大きく切り過ぎると食べにくいかも)

ミリア(それなら……煮込んで崩れないけど小さ目の辺りを攻めよう!)グッ!



ミリア「――たああぁぁぁぁぁぁぁ!」カカカカカカカカカカカ!



一同「「は、速い!?」」



ジーク(淀みない動き! ああもはやくくし切りにできるか)

ジーク(想像以上にミリアが手慣れているな。先にコンブを水につけておこう)チャプ…

ミリア「ジークさん! 人参は皮付きのままでもいいですか?」

ジーク「問題ない。じゃがいも共々面取りも頼む」

ミリア「わかりました! 水にさらした後はこっちですね」テキパキ

ジーク「……野菜の切り方からしてエーテルは小柄か?」

ジーク「それなら残りも小さくて問題ない。こっちのベーコンとキャベツも小さめの角切りにでもしておこう」カカカカカカ!

ミリア(す、凄いジークさん! 少し切りにくい食材でもあんなに素早く均等な大きさに切れるなんて!?)



セレスティア「」ポカーン…

ユージーン「」ポカーン…

リュノ「動きに無駄がないのに丁寧でびっくりです……」

515 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:50:34.67 ID:V2OV2NSU0
……



ジーク「よし、野菜とベーコンの炒めは任せた!」サッ!

ミリア「はい! 加減はどういたしましょう? 私は結構炒めてあった方が好きなんですけど……」

ジーク「完成形に完璧な白さを求めないのであれば、焦がさないように炒めた方が旨味もでる。慣れたやり方で頼む」

ミリア「わかりました! ではまずたまねぎから炒め……あ、火を――」


リーチェ「よ、用意します!」パタパタ!

リーチェ「初級火炎魔法!」ボッ!


ミリア「す、すみませんリーチェ様!」ジュー!

ジーク「リーチェ、すまないがこっちにも弱火を頼む」

リーチェ「は、はい!」ボッ!

フワァ…

リーチェ「あ、バターのいい香りが……」クンクン

ジーク「ミリアに負けてはいられないな。俺もソースの方に気を使うとしよう」

ジーク「どうしても時間がかかる以上、ミリアのように魅せれはしないが……」トロトロ…


ユージーン「た、大将はなんであんな弱火でちんたらやってるんだ……?」ボソ…


ジーク「ユージーン。料理は火力が全てではないぞ」

ジーク「ことこのベシャメルはそんな真似をすれば即座に死ぬ」

ユージーン「死ぬの!?」

セレスティア「ええ、私は身を持って学びましたけど、高火力は時に仇になりますの……!」

ジーク「バターが溶けきったら、振るった小麦粉を少量入れる。一度にまとめていれずに分けていれる方がいい」トサ…

ジーク「木べらで伸ばし混ぜて……粘り気が無くなったら、一度火から離す」コト…

ジーク「そして牛乳を少量入れて混ぜて……固まってきたら、再び牛乳を加えて混ぜる」チョロ…

ジーク「これを何度か繰り返したら、また弱火でゆっくりと混ぜ伸ばしていくんだ」

ジーク「ユージーン、じれったいなどと感じるな。美味いものの為には相応の労力が存在する」マゼマゼ…


ユージーン「」

セレスティア「美味しさの為に妥協をしない……これがジーク様……!///」トロン…

イアン「なるほど、鉄国とはまた違う……ん?」

ミナ&マリリン「「……」」メモメモ…


……

516 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:52:43.55 ID:V2OV2NSU0
ミリア「すごいなぁジークさん…」ジュー…

ミリア「こっちはたまねぎとベーコンもいい具合に炒まったし……」ジュー!

ミリア「残りの野菜もいれて、最後にじゃがいもも炒めて……」コロコロ…

ミリア「お水はさっきジークさんがコンブを浸けていたこれを使えばいいのかな?」

ミリア「うん、我ながらいい匂いだね。あ、そろそろブロッコリーも塩茹でしておかないと……!」パタパタ!



光壁/エーテ/球体「……」ジー…


リアローズ(エーテルさん、ずっと見てくれてる……)ニコリ


……


コトコト…



ユージーン「な、何分くらい煮込んだよ?」

リュノ「んー、まだ30分くらいだと思いますよ? 基本の範疇です」

ユージーン「みんなこの匂い嗅いで腹減らないのかなぁ……」グゥー…

ミナ「だ、駄目ですよユージーンさん……! エーテルさんの為のものなんですから……!」グゥー…



……


ジーク「よし、そろそろいいだろう」カタン

ジーク「ベシャメルを野菜を煮込んだ鍋に入れて……」トローン…

ミリア(すっごい滑らかだぁ……!?)

ジーク「よし……後は焦がさないように弱火で10分くらい煮込もう」

ミリア「あ、チーズはどうします?」

ジーク「おお、いいな。少し入れて、あとは各々で足せるようにしておこう」ファサ…

ミリア「さっきちょっと味を見たんですけど、もう少し胡椒を入れた方が整いますかね?」

ジーク「ふむ……」ペロ…

ジーク「そうだな。一つまみ程度」

ミリア「わかりました!」ファサ…

ジーク「もうすぐ完成だ……!」グールグール…


光壁/エーテ/球体「……」ジー…


……

517 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 21:53:46.13 ID:V2OV2NSU0
――

……


ジーク「よし……!」バッ!

ジーク「いい感じのとろみだ。さっそく器に盛ろう」トロトロ…

ミリア「あ、彩りのブロッコリーも乗っけておかないと」サッ!




クリームシチュー「……」ジャジャーン!




ユージーン「ふおおぉぉぉ……!」ガタ!

マリリン「ユージーン座って」ガシ

イアン「目的を見失うな」ガシ

セレスティア「簡単そうにみえても、ただ煮込むだけではないのですね……」



ジーク「つけあわせはパンで大丈夫か?」

ミリア「はい。それではいよいよ……」ゴクリ…




ミリア「――エーテルさん! お昼を用意しましたので、いかがですか!?」



コト…



一同「「……」」ドキドキ…



光壁/エーテ/球体「……」


――

特殊判定
↓1コンマ二桁
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 21:54:07.52 ID:Q8le/KRlo
おう
519 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 22:03:31.31 ID:V2OV2NSU0
エーテルの響き(ミリアハイレベルアシストによりコンマそのまま威力)

コンマ52

好感度37+52= 89(……美味しい///)

※基準値50を超えたため、障壁解除!

――


……パカン!

光壁/「」パリン…

/球体「」パリン…


一同「あ……」



エーテル「い、いの……?」ビクビク…



ミリア「は、はい! 勿論です!」

ミリア「さぁ、どうぞ!」


エーテル「……」チラ…


ジーク「……熱いから、気をつけて食べて欲しい」


エーテル「……!」

エーテル「……」チラ…


リアローズ「うん……!」

リーチェ「大丈夫ですよ」


エーテル「……」チラ…


クリームシチュー「……」ホカホカ


エーテル「……」トテトテ…

エーテル「…………」

エーテル「……!」ハムッ!



一同「「……」」ドキドキ…




エーテル「――……おいしい///」パアァァ!



一同「「」」キュン!


……

――
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:10:29.35 ID:so+BLD0KO
夕飯直後の飯テロからの新たな天使降臨
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:10:46.94 ID:Q8le/KRlo
守護らねば……
522 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 22:22:27.43 ID:V2OV2NSU0
……


エーテル「……♪」ハフハフ…



ジーク「……」

ミリア「やりましたねジークさん!」

ジーク「ああ。だが……」

ユージーン「……なぁ、大将」

ユージーン「結界だとか、国防の話は……日を改めないか?」ヒソヒソ…

ミリア「私も、それがいいと思います……」ヒソヒソ…

リュノ「同じくです……」ヒソヒソ…

リーチェ「あんなに美味しそうにご飯を食べているエーテルさんを見ていると……」ヒソヒソ…

ジーク「……俺も、食事を楽しんでいる最中だけは仕事の話は遠慮したいからな」ヒソヒソ…

ミリア「申し訳ありません。ここまでして頂いて……」ヒソヒソ…

ジーク「いや、俺も楽しめた。それに、こうして他国の人間が作った料理を食べてくれる程度には、警戒を緩めてくれたんだ」

ジーク「当初の目的は達成できたと言っていいだろう」

ジーク「焦ることはない。俺達もしばらくはここに滞在するし、リュノにリーチェもいるからな」

ミリア「……及ばずながら、私も。エーテルさんがもっと落ち着かれるまでは、私が将として頑張らないと」


ミリア「……それではエーテルさん、おかわりここに置いておきますので」コト

ミリア「先程は、私の我儘で急かしてしまい申し訳ありませんでした」ペコリ

ミリア「また、日を改めて伺いますので……失礼致します」

ジーク「……」ペコリ


エーテル「……」ハフ…

エーテル「……」

エーテル「……」フキフキ…


トテトテ…



ギュッ…



ジーク「……ん?」クルリ



エーテル「あ……」

エーテル「……」



エーテル「……あり……がと……う……///」ニコリ


ジーク「……///」


エーテル「……また、ね……」フリフリ…



……

――
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:33:11.61 ID:sx3bQnXx0
尊……
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:35:48.91 ID:Kn6yw1SYO
カタリナ不在なのは痛いけどこういう描写がみれるのは美味しい
525 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 22:38:17.47 ID:V2OV2NSU0
――


……


リュノ「いやぁ、エーテルさんが初対面のジークさんに声をかけるとは」

リュノ「やっぱりあのシチューが美味しかったのもあるんでしょうけど……」

リュノ「リアローズさんの落ち着いた声とか、リーチェのだっこ作戦も効果があったんですかねぇ?」

リアローズ「エーテルさん、出てきてくれてよかったな……♪」

リーチェ「ええ、本当に……///」

イアン「しかし、まさかリーチェ様に続きあのような少女までもが森国の優秀な将だとは」

ミナ「とても愛らしいというか、何と言えば良いのでしょうか?」ウーン…

マリリン「ミリアちゃんとは全然系統が違うけど、エーテルちゃんも負けられない好敵手ね……!」グヌヌ…!

ユージーン「いや……あの子は奇跡の産物だろ……」プルプル…

ジーク「……俺も一瞬、妙な感情に襲われた。これは……」

ユージーン「こう、護ってやらなきゃって感じになるよなぁ……///」

ユージーン(それに、あの控えめな身体……俺の好みに直撃だぜ……///)

ユージーン(あーあ、でも年齢がなぁ)

ミナ「でも、宜しいのですか? 見たところまだかなり幼いご様子でしたが……」

リュノ「エーテルさんはあれでも20歳。私達姉妹より年上でミナさんと同い年ですよ?」

ミナ「え!?」

ユージーン「ご、合法だとぉ!?」クワッ!

セレスティア「きゅ、急にどうしましたのユージーン……」ビク…

セレスティア「でも、年齢は些細なものです。なんというのでしょう、ユリーカと同じかそれ以上に……」

ジーク「……庇護欲?」

セレスティア「そう、それですジーク様!」

イアン「うむ……確かにあれは、ある意味でミナと同類。護らねばという思いにさせてくる」ウンウン

ミリア「あれ? ユリーカさんをご存じなんですか?」

セレスティア「え、ええ。ちょっと……彼女にも会えればと思うのですが……」

ミリア「それならばお任せください!」

ミリア「今ちょうど皆さんをご案内している先も、来客用の個室がある場所でして」

ミリア「ユリーカさんもクリスさんもそちらにいらっしゃると思いますよ」

セレスティア「……!」ドキドキ…
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:44:20.32 ID:2VXZctccO
満月の時はめっちゃ強いのかな、エーテル

月といえば、お月見とかはできるかしら?
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:48:33.32 ID:sx3bQnXx0
ジラワークが情報流したって事は月魔法の性質も把握されてるだろうから違う日を狙われそう
528 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 22:52:13.94 ID:V2OV2NSU0
――

……

【森国地下拠点・来客区域】



ミリア「こちらです」

リュノ「おぉ、私が留守にしていても皆で頑張って作ってくれたんですねぇ……」

ミリア「ソウキ様を含めて、王族の皆さんが戦われているんだから俺達も……と、多くの方からの協力が」

ミリア「地上のリュノ様達のお部屋が無くなってしまったので、お二人もこちらでの寝泊りとなってしまいますが……」

リーチェ「いえいえ、全然大丈夫です!」ブンブン!

リュノ「特に大切な本は避難させておいて正解でしたねぇ、本当に」

リアローズ(自分のお部屋、やっぱりもう残っていないんだ……)ショボン…

ジーク「流石は森国だな。こういう寝床も風情があっていいものだ」

ユージーン「豪勢な場所じゃなくてこういう落ち着く場所の方がゆっくり寝れるしなー」

ユージーン「んで、クリス様とユリーカ様はどの辺りに……」

ミリア「えっとですね、本来ならば私との稽古をしている時間なのですが……」

ジーク「稽古?」

ミリア「はい。クリスさんはとても真面目な方で、私などにも鍛錬を相手を務めて欲しいと……」

ミリア「私もこれでも将の端くれですから、身体が鈍らない鍛錬は欠かせません」

ミリア「お互いにとって有意義な提案ではあったのですが……」

マリリン「何か問題があったのかな? あ、あの金髪ってもしかして……」

ミリア「あ、そうです! クリスさーん! お客様がいらっしゃってますよー!」ピョーン!







ユリーカ「あ、ミリアさんが呼んでいますよ兄様!」

クリス「……」



フレーバー含む特殊判定
↓1〜4コンマ二桁
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:52:24.78 ID:2VXZctccO
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:52:34.08 ID:sx3bQnXx0
へい
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:52:56.91 ID:ysmpIpdQO
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:53:13.37 ID:6ICiC0If0
533 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 22:54:30.82 ID:V2OV2NSU0
クリスェ……(白目吐血)
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:01:39.46 ID:FpTwQAtmO
クリスのセレスティアへの警戒度とかかなぁ
535 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 23:11:31.63 ID:V2OV2NSU0
森将ミリアと特訓・公国兄妹

1ミリアレベル(エーテルと森国最後の双壁。基準値100+コンマ値)

コンマ78

100+78= レベル178

※自称末席、かなりの高レベルです

2クリスの鍛錬後レベル(コンマ1/2分加算+キャラクターシート真面目補正+20)

コンマ08×1/2

クリスレベル81+4+20=105

3おまけ・クリスの好みの胸の大きさは?(コンマ値分そのまま採用)

コンマ91

91(考えてはいけない。それはわかっている。だがしかし優しい癒しを求めずにはいられない!)

4おまけ・ちょっと鍛錬ユリーカ(コンマ二桁+一桁分レベルアップ)
コンマ37

ユリーカレベル25+3+7=35

※多分クリスはミリアの胸が原因で鍛錬に身が入ってませんねこれ(白目)

――


タタタタタタタ!



クリス「――ミリアさん!」

ミリア「は、はい!?」ビクゥ!

クリス「い、以前もお話ししたと思いますが、そう跳ねてはいけません……!」

ミリア「で、でも私は素早さが身上でもありまして、あっちこっちに跳ねて動いてが基本でして……」タプン!

クリス「〜〜〜っ///」

ミリア「あとはしゃがんで隠密行動とか……」シャガミ

クリス「だぁ!? 駄目です! そんな丈が短いというのに脚を開きながら屈まれては……!///」

ミリア「?」チラッ…

クリス(見えてる見えてるどうしてこの人はこうも無防備な姿で鍛錬ができるというのだ……!?///)

クリス(ああ、女性の下着を盗み見るなどあるまじき行為だというのに……!)チラ…

クリス(しかし視線をずらせばより危険なものがぁ……!)

クリス「も、申し訳ありませんミリアさん。今日の鍛錬は……」

ミリア「あ、ああごめんなさいクリスさん。お客様がいらっしゃっていますから、今日は無理ですね」

ミリア「でも、体調が優れない時に無理な鍛錬は禁物ですよ?」

ミリア「私でよければいつでも大丈夫ですので、まずは不調を治してくださいね」

クリス「……はい。面目ありません。ところでお客様とは……」




セレスティア「……お兄様……」スッ…




クリス「」

536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:15:25.35 ID:ekOoUItU0
うん、クリス…これはいいのがれ出来ないやつだ
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:15:34.90 ID:so+BLD0KO

おっぱいには勝てなかったよ……
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:18:29.37 ID:p4OgjZUCO
イアンと仲良くなれそう
てかミリアほど開放的ではないが巨乳もう一人増えたけど大丈夫かクリス
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:21:21.74 ID:ysmpIpdQO
セレスティアにレベル抜かれててくさ
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:23:29.24 ID:ysmpIpdQO
装備抜きでも負けてるのはちょっと悲しい
541 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 23:23:39.84 ID:V2OV2NSU0
クリス「セ……セレスティア、なのか……?」ジリ…

セレスティア「……はい」




テテテテ!



ユリーカ「はぁ、はぁ、置いていかないでくださいにい……さま……?」


セレスティア「あ……」


ユリーカ「ね、姉様……! セレスティア姉様……!」テテテテテ!


セレスティア「あ、う……」オロオロ…

セレスティア「……」チラ…


ジーク「……セレスティアの思った通りに、動けばいい」


セレスティア「……っ」


バッ!



セレスティア「……ごめんなさい! ごめんなさい、ユリーカ……! ごめんなさい……!」ダキッ!

ユリーカ「姉様だ……! 昔の、優しい姉様だぁ……! うわああぁぁぁぁぁぁぁん……!」ポロポロ…



クリス「これは、どういうことだ……?」

クリス「セレスティアのあの瞳の色は……昔の……」ツゥ…





ミリア(え、え? 姉様って、え!? こ、これって私今すぐ消えた方がいいですか……!?)ヒソヒソ…

リュノ(大丈夫です。邪魔をしない範囲で、見守りましょう)ヒソヒソ…

リーチェ(どうしても、確認しておきたいこともありますし……)


……

――
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:25:40.98 ID:rWW8wuTDO
クリスムッツリスケベ疑惑
初顔合わせの女性キャラもいるし、白髪の男(ジーク)に興味を持っているユリーカ含めて好感度判定(一目惚れ)したら数値次第では修羅場になりそう?
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:26:58.18 ID:sx3bQnXx0
ユリーカは恋愛感情は抱かせない予定って言ってた気が(憧れ程度)
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:36:18.06 ID:p4OgjZUCO
まぁ判定でゾロ目とか出ない限りは大丈夫やろ(フラグ)
545 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 23:39:01.44 ID:V2OV2NSU0
――――
―――
――



……


クリス「そうでしたか、皆様が妹を……」

クリス「本当に、ありがとうございます……」フカブカ…

クリス「妹は……いえ、我ら公国は許されぬ罪を犯したというのに……」

クリス「まさか、鉄国と森国両国の姫君が前線で戦われ、妹を救ってくださるなど……」

リアローズ「い、いえ私は何も……」ワタワタ…

リーチェ「私も少し回復魔法を使った程度です」

リュノ「私もセレスティアさんの件に関しては何もお手伝い出来ていません」

リアローズ「そもそも、ジークさんからセレスティアさんのお話しを最初に聞いていなかったら……」

クリス「ジーク殿……あなたが、妹が全てを擲ってでも追い求めていた……」

ジーク「……申し訳ないことをした。俺が、身勝手な行動をしたばかりに……」

クリス「いや、それは違う。妹の感情は異常だったとはいえ……ジーク殿のおかげで、妹は生き延びたのです」

クリス「そして今再び、ジーク殿達のおかげで……昔の妹が、こうして帰ってきたのです……」

クリス「巻き込んでしまった申し訳なさこそありますが、怒りの感情などどこにもありません」

クリス「どうか、顔をお上げください……」


セレスティア「ユリーカ……」ギュ…

ユリーカ「姉様ぁ……」ギュ…




ユリーカ「――ついに憧れていた殿方とご対面できたということは、もう毎日お尻――」モガモガ

セレスティア「ユリーカ、今は何も言わないで/// 本当に、本当にごめんなさい……!///」クチフサギ




クリス「……全てが元通り、というわけにもいきませんが」フゥ…

クリス「公国が各地にのこした爪痕と比べたら、それも些細なことです」

クリス「このクリス、妹共々罪を償うことを……ここに誓いましょう」

ジーク「……フリーデシルト王からの言伝になりますが」

ジーク「王も、あなたを巻き込んだことを悔いておられました」

ジーク「そして、妹君にも死を求めずに自分で考えて生きていくことを望まれています」

クリス「そう、ですか……フリーデシルト様……」ウッ…
546 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 23:52:40.80 ID:V2OV2NSU0
リュノ「そういうことです。私も公国軍は嫌いですけど、クリスさん達きょうだいは好きですよ?」

クリス「リュノさん。リュノさんもご無事で何よりです」

リュノ「お、私の呼び方は忘れていないようですね。それなら妹共々、もう少し砕けて呼んでくれて大丈夫ですよ?」

リュノ「ミリアさんにも伝えましたけど、今の私達はジークさんを団長とした傭兵団の一員」

リュノ「そしてこれから、共に戦う仲間にもなるわけですからね」

クリス「……ありがとうございます」

リーチェ「あの、クリス……さん?」

クリス「はい、なんでしょうかリーチェ……さん?」

リーチェ「実は少し、セレスティアさんのことで気になっていることがあるのです」

リアローズ「私とリーチェさんは、呪術で生み出された結界の中でセレスティアさんと戦いました……」

リアローズ「そして……ギリギリでしたけど、なんとか勝てて……最後に、リーチェさんが光魔法を使ったのです」

クリス「……セレスティアは呪われた子と呼ばれていましたが、まさか本当に呪術の才が眠っていたとは……」

クリス「それならば、これまでの行動が年を経ることに強さを増していったことにも合点がいきます」


クリス「――ですが、確か生まれ持った呪術は光魔法での解呪を受け付けないのでは?」


リーチェ「!! そう、まさにそこなんです。それも、私の光魔法もまだ不完全なものですから……」



セレスティア「……?」

ユリーカ「姉様?」


リュノ「セレスティアさん本人に聞こうと思ったこともあるんですが、彼女も思い出せないようでして……」

リュノ「こうなると、セレスティアさんの記憶にない幼少期に何かあったか……」

リュノ「あるいは、クリスさんとユリーカさんも実は呪術の才を秘めているのか……」

クリス「いえ、私では自覚は持てていないのですが……」

リーチェ「クリスさん、何か、思い出せることはないでしょうか?」

リュノ「セレスティアさんが思い出せないとなると、セレスティアさんの過去を知っていそうなのはあなただけなんです……!」

クリス「セレスティアの過去……呪術……」ウーン…



判定
↓1コンマ二桁
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:52:46.85 ID:ysmpIpdQO
548 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/04(日) 23:54:14.02 ID:V2OV2NSU0
チケット使わずぴったり持っていきますか(白目吐血)
少々お待ちください……
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:56:11.57 ID:ekOoUItU0
ムッツリだけどナイスだクリス
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:01:22.57 ID:VRBQBtc5O
呪術を才能として開花させるキノコって本当に何だったんだろうな……?
551 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 00:07:21.61 ID:cT2rfZqp0
クリスの記憶の底

85≧85

※基準値と同値の為、思いだし成功!

※これにより……

――

クリス(……そうだ。解呪が出来たというのなら、それは呪術道具と同じ……)

クリス(――『後から付けられた』能力の筈……)

クリス(だが、セレスティアは産まれた時から、呪われた子と蔑まれ……)

クリス(……もし、これが事実なら許せぬ。セレスティア自身の行動に非が無いわけではないが……!)

クリス(少なくとも、呪術が無ければ蔑まれることもなかった筈。今とは違う道も歩めた筈ではないか……!)グッ…!

クリス(思い出せ、思い出すのだ私……! 誰か、誰かいた筈なのだ……!)

クリス(幼いセレスティアに誰にも感づかれずに呪術を……)

クリス(……)

クリス(……待て、妙だ。それはありえぬ)

クリス(呪術、闇の力が忌み嫌われるのには様々な理由があるが……)

クリス(そのうちの一つに、かけられた対象は例外なく重い苦しみを味わうということ)

クリス(そしてその力は、回復魔法と光魔法の双方が揃わねば払えない)

クリス(自分の身体の一部を侵し続け……『かけられた者の手では、どうにも扱えないもの』のはずだ!)




クリス(――では、何故セレスティアは呪術を扱えた?)



クリス(リアローズさんとリーチェさんの話を聞く限り『強力な自己強化』に使用していたのは明らかだ)

クリス(ただ術の対象に選ばれたセレスティアが、それほどの力を振るえるわけがない)

クリス(それこそ、生まれ持った呪術の才でなければ不可能な領域……)

クリス(しかし外部干渉で解呪されたという、嬉しくも妙なこの矛盾……どういうことだ?)

クリス(幼少期……生まれ持った才……)



クリス(……生まれる、前……?)
552 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 00:21:59.64 ID:cT2rfZqp0
――――
―――
――



幼クリス「母上、おからだのぐあいはだいじょうぶですか?

アルテミシア「ええ、大丈夫ですよクリス。ありがとう」

幼クリス「もうすぐ、ぼくは兄になるのですね……」

幼クリス「弟でも妹でも、ぼくが見本になってみせないと!」

アルテミシア「ふふ、あなたなら大丈夫ですよ」

アルテミシア「あの人との、二人目の子……///」サスサス…



ガチャ…



ローレシア「アルテミシア、具合は大丈夫?」

アルテミシア「ロ、ローレシア様!?」アセ…

ローレシア「ああ、じっとしていて大丈夫よ? お腹の子に何かあったら大変でしょう?」

幼クリス「ローレシアさま、おはようございます!」ペコリ

ローレシア「ふふ、おはようクリス。大きくなったわねぇ」

ローレシア「こっちのアルテミシアのお腹も……」サスサス…

アルテミシア「あの、ローレシア様……」

ローレシア「どうしたのアルテミシア、そんな顔をして」

ローレシア「もうすぐ赤ちゃんが産まれるのよ? もっと喜ばないと」サスサス…

ローレシア「私は何故かあの人の子をなかなか授かれないから……あなたがまた子を宿してくれて本当に嬉しいわ」サスサス…

アルテミシア「あの……、そんなに撫でられると少しくすぐったいのですが……///」

ローレシア「ああ、ごめんなさいね? 私、どうしても楽しみで楽しみで仕方がないの」

ローレシア「――きっと、すごーくイイコが産まれるわよ……?」サスサス…

ローレシア「――子供……赤ちゃんって……本当にイイ『モノ』よねぇ……」スリスリ…

ローレシア「――はやく産まれてきてね? 私の『想い』をいっぱいいっぱい――授けてあげるからねぇ……?」サスサススリスリ…




――
―――
――――



クリス「―――――――ぐッ!!??」ゾクッ!



セレスティア「……お兄様?」

ユリーカ「どうしたの……?」
553 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 00:25:16.23 ID:cT2rfZqp0
イベント途中ですが、今日はここまで
クリスがミリアの胸で鍛錬に集中できないという事態が発生してしまいましたが、
大事な判定を自力で突破する辺りはやっぱり真面目な公子なのです
少し誘惑されるくらいは大目に見てあげてください(白目)

このイベントの後は複数回の自由行動で、公国きょうだいや森将の二人との交流も可能となります
本日もありがとうございました!
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:26:07.28 ID:005EpvKX0
アルテミシア自身の能力が???なのミスリードくさいなあと思ってたけどやはりか

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:29:25.16 ID:VRBQBtc5O
はえ〜……
セレスティアを「物」としてしか見てなかったから単に呪い殺される訳でなく力を振るう呪具として成立しちゃったんですねえ……
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:30:22.27 ID:H9whaVi7O
おつー
ミリアクッキング、護らねばエーテル、おっぱい星人クリスにほっこりしてたら最後に……
これってもしかして、赤ん坊のセレスティアを物と認識してローレシアが呪術道具としてアルテミシアの腹越しに呪い植え付けたってこと……?
あまりにもゲスい
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:41:21.36 ID:oD7Y/0ptO
国の為に動くパートと自由安価行動は別々にあるといいなー、更に欲を言えばキャラが多いので自由行動多めに欲しい(公国並の欲張り)
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:44:27.65 ID:+WJHSPkj0
乙この話しがラスボスの強化とどう繋がってるんだろう
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:44:34.69 ID:YjFTtTiDO
乙です
アルテミシアにも今のセレスティアの姿早く見せたいけど、まだローレシアが何か仕組んでそうで怖い
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:56:30.40 ID:w2isz2rZO
正妻のローレシアがなかなか子供できないのに妾のアルテミシアがクリスセレスティアとどんどんエルクラッドとの子を作った逆恨みか……?
呪われた子とそれを産んだ母親として蹴落として絶望味わわせつつエルクラッドを独占したかったのか?
でもこの後ユリーカも生まれてるからローレシアの作戦そのものは失敗してる?確かもう故人とか言われてたし
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 06:49:58.44 ID:j2EggxHr0

自由行動では最後の鉄国自由行動のように特殊交流があるのかな?それはそれとして普通の交流もしたい
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 08:50:20.78 ID:tGBZcFq3O
ローレシアが亡くなったタイミングによってはユリーカもワンチャン何か仕込まれててもおかしくないんよなぁ(一応セレスティアと違ってユリーカは呪われた子云々言われてないから可能性は低いっちゃ低いけど)
あと故人ってのも実際はセレスティア&アルテミシアへのやらかしがエルクラッドの逆鱗に触れたか何かで死亡扱いで永久追放、みたいなのも有り得そう
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 08:55:40.64 ID:YjFTtTiDO
エルクラッドのキャラ設定で死亡が語られているローレシアとの嫡男はセレスティアの後に産まれたか(ユリーカの後だとユリーカにも呪いかけてるだろうからセレスティアとユリーカの間かな?)
同じく死亡している幼馴染みの親友含めて、過去にはまだまだ闇がありそう
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 19:07:06.01 ID:LsidTaft0
サブキャラでも名前プラス設定もあれば通してくれる>>1がローレシアだけは名前のみだったのはこの歪んだ性格が既に決まってたからか……
それはそれとしてむっつりクリスがチラ見してたミリアの下着にも興味がありま(ry
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 21:19:33.23 ID:7vR3QPA9O
そういえば月齢って>>1側で設定してるんかな
566 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:31:40.89 ID:cT2rfZqp0
こんばんはー

>>557
>>561
んー、少し様子を見ながら行動回数の増加を検討しています
(細かく積もって公国に有利な状況になりつつあるので)

>>562
ローレシアが落命しているのは確定です

>>564
ローレシアの性格が明るいとかだとこの呪術問題が破綻しそうだったので、彼女は名前のみ募集となりました
そしてサブキャラのミリアまで下着気になります? どこかで絡みそうなイベントがあれば安価取ってみましょう

>>565
細かい月齢は設定していないです(白目)
万が一エーテルが前線に出る羽目になった場合、月光力判定をとって能力変動とかを考えています


遅くなってしまいましたが少しだけ再開です

――
567 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:32:41.19 ID:cT2rfZqp0
――

……


一同「「産まれる前に仕込まれた!?」」ガタ!


クリス「……幼い私のおぼろげな記憶です。確証はありませんが」

クリス「しかし、そうであれば説明もついてしまう」

クリス「父エルクラッドの正妻、ローレシア……」

クリス「彼女のあの時の口ぶりを考えると……」ブル…

ユリーカ「よくわかりませんけど、セレスティア姉様が産まれる前から酷いことをしていたということですか!?」

ユリーカ「そんなの、そんなの酷すぎます……!」ポロポロ…

ジーク「産まれる前から、赤ん坊に呪術を仕込むなど可能なのか……?」

リュノ「……理論上は、可能です。考えついても、それを実行に移すのは相当どうかしていますけど……」ブル…

リーチェ「……セレスティアさんを『人』として見ていない……心の底から『道具』だと認識していたのだとしたら」

リーチェ「時間をかけて、術者の『想い』……『呪い』を込めた『呪術道具』を作る作業と、変わりませんから……」ブル…

ミナ「そんな……! その方は、人の命をなんだと思っているのですか!?」

イアン「これが事実だとすれば、とても人の所業とは思えぬ……」

イアン「流石の大公も、正妻を咎めるのではないか?」

ユージーン「……いんや、それは無理だ」

イアン「何?」

マリリン「……ローレシア様は、もう亡くなっているの」

一同「「!?」」

マリリン「そもそも、エルクラッドがここまで各国に攻撃的になった理由の一つに数えられているくらいだからね」

クリス「……父も、以前は誇れる存在でした」

クリス「ですが近年、どんどんと武力を拡大していき……そして、このような戦争が起きてしまった……」グッ…

ユージーン「大公様が『おかしく』……今まで以上に国の発展に執着するようになった理由の一つが正妻ローレシア様の死」

ユージーン「そしてその間にできた子供も同時に死んだばかりか、親友までまとめて死んだからって公国民はよく言ってるよ」

マリリン「ネーロちゃんによれば、大公になる前にお兄さん二人も亡くしているみたい」

ジーク「……近しい者の立て続けの死が、大公を狂わせたと?」

クリス「……どのような理由があっても、それは他国を滅ぼしていい理由にはなりません」


568 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:33:34.80 ID:cT2rfZqp0
リアローズ「で、でも……セレスティアさんにどうしてそこまでの仕打ちを……?」

クリス「憶測でしかありませんが、私達きょうだいの母アルテミシアは妾の立場」

クリス「正妻の自分に子ができないのに……そういう恨みの感情を抱いてしまったのではないでしょうか」

リュノ「だからって、人の子を呪術道具として扱うなんておかしいですよ!」

リュノ「セレスティアさんも――」

セレスティア「……もし、お兄様の話が本当だとして」

セレスティア「私が呪術道具として扱われていたのだとしたら……」

セレスティア「自分でも抑えきれなかったあの力は、植え付けられたもの……私のものではなかったのかもしれません」


セレスティア「――でも、あの人はジーク様を知らない」

セレスティア「――ジーク様を求め、ジーク様の為にと全てを投げ捨てたのは……紛れもなく、私の感情なのです」


クリス「セレスティア……」

セレスティア「そして……多くの人を傷つけたのも、私の感情が原因」

セレスティア「私が、私の想いを抑えきれなかったから。私の心が弱かったことが原因なのです」

セレスティア「植え付けられた呪いを理由に逃げることは、許されません……」

ユリーカ「ねえさまぁ……」ギュ…

セレスティア「それに、今はそれも無くなったのです」

セレスティア「今度こそ、紛れもない私自身の想いで……自分自身で悩み考え、償っていきたいと思います」

クリス「……私も、共に。傍にいながら何もできず、お前を見限った愚かな兄でよければだが……」

ユリーカ「わ、私もです……」

セレスティア「ありがとう、二人とも……」ポロポロ…

セレスティア「大丈夫、覚えていますもの……ずっと、私の味方だった……!」

セレスティア「私が、二人を手放してしまった……! でも、今度こそ……!」ギュゥ…!

クリス「ああ……」ギュ…

ユリーカ「もう、姉様を離しません……!」ダキッ!



ユージーン「……良かったな、姫様達」ボソリ

マリリン「ユージーン、ここは黙って見守るのが大人だよ……?」ヒソヒソ…
569 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:34:23.46 ID:cT2rfZqp0
セレスティア(お兄様……ユリーカ……それに、お母様……)

セレスティア(ごめんなさい、そしてありがとう……)

セレスティア(……)

セレスティア(ローレシアが、私に……)

セレスティア(どうしてでしょう。久しく、その名を忘れていた気がします……)

セレスティア(でも、お兄様のおかげで、私の記憶も少し戻ってきた……)


……


アルテミシア「どうして、私ではなく……あの子を、セレスティアを……!」ポロポロ…

ローレシア「私は何もしていないわ。どうしてはこちらの台詞。呪われた子を産んであの人の評価まで下げるつもり?」


……


エルクラッド「セレスティアの呪いを解く方法はある筈だ! すぐに治療師を集め――」

上層部貴族1「な、なりませぬ! そんな大々的に動けば、宮殿内に呪われた子がいると露見してしまいます!」

上層部貴族2「そうなれば、公国全てが呪いに包まれると民達が恐れて混乱してしまう! それだけはなりませぬ!」


……


アルテミシア「……あなた、こんな場所に来てはなりません。私は呪われた女なのですよ……?」

アルテミシア「この子は、セレスティアは悪くない。悪いのは全て私……」

エルクラッド「何の為に、ここに教会を併設したと思っているんだ。光は闇を払う。神はきっと私達を見捨てない……」ギシ…


……


ユリーカ「オギャー! オギャー!」

セレスティア「わたしの、いもうと……?」

エルクラッド「ああそうだ。アルテミシアと考えて、ユリーカという名前にしたんだ」

ローレシア「あ、あなた……どうして、どうしてまだあの女とぉ……!?」ワナワナ…


……


セレスティア(そう……お母様も、お父様も……私に、優しかった……)

セレスティア(もし、私が呪いの力に屈さず……もっと周囲に気を配れていたら)

セレスティア(もっと純粋に、ジーク様以外の大切な人達の想いにも応えていたら……)

セレスティア(もしかしたら、違う世界があったのかしら……?)

セレスティア「……」フルフル…

セレスティア(……過去は変えられない。そして罪を犯したとはいえ、今この時が大切なのは間違いない)

セレスティア(私は、前に進まないと……守りたい人達がいるから)


……

――
570 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:36:36.36 ID:cT2rfZqp0
――

……


クリス「申し訳ありません。私達のせいで……」

ユリーカ「も、もうしわけありませんでした……!」グシグシ…

セレスティア「ユリーカ、目を擦らないで。ほら、拭いてあげますから」コシコシ…

リュノ「いえ。家族が大切だって気持ちは、私達もよくわかりますし」

リーチェ「セレスティアさんの呪術の謎も解けましたし……」

リーチェ「生まれ持った呪術でないのであれば再発の恐れもありませんし、本当によかったです」

セレスティア「え、ええ」

セレスティア(……性質を変えたとはいえ、自らの意思で戻したことはもう少し黙っておきましょう)ダラダラ…

リアローズ「お父さんもクリスさんとセレスティアさんのことは責めていませんでした……」

リアローズ「だ、だから、その……あまり、気にしないで私達に話しかけてくれると……」

クリス「……ありがとうございます。私も落ち着いたら、フリーデシルト様に直接お会いしたいとは思います」

クリス「しかし今は、皆さんと協力して森国を建てなおすのが先決ですね」

クリス「微力ながら、我らきょうだいもお手伝いいたしましょう」

ミリア「私も、すこしづつですがセレスティアさんも受け入れて貰えるように民達に声をかけていこうと思います」

ミリア「元々、クリスさんとユリーカさんのおかげで最初にあった公国全てへの悪印象も薄れていますから、頑張ります!」ビシ!

セレスティア「私も緊張しますけど、自らの足で動こうと思います」

ジーク「ああ、それがいい」

クリス「しかしジーク殿、よろしかったのですか?」

クリス「森国の防衛の話を考えているとうかがったのですが……」

ジーク「大丈夫だ。元から要のことも考えて少し時間をあけるつもりだった」

リアローズ「今は、きょうだいの時間を……」

クリス「本当に、ありがとうございます……」フカブカ

ジーク「何かあれば、また後日連絡させてもらおう」


ユリーカ「姉様姉様! 森国の新鮮な素材で薬湯もさらに美味しくなりました!」グイグイ!

セレスティア「ユ、ユリーカ? もう身体は大丈夫ですのよ?」

ユリーカ「姉様、まだ痩せ気味ですもの! 今までの分、もっと健康に気を使って欲しいのです!」ジャパー!

セレスティア「あ、甘いぃぃ……!」ゴクゴク…


ジーク「……」

ジーク(人を物として扱い、呪術道具とする、か……)

ジーク(……)


……

――
571 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:37:37.83 ID:cT2rfZqp0
――

……


ジーク「……地下だというのに、目覚めがいいな」ノビー…

ジーク「香が焚かれていたいたおかげか、そもそも森国の樹の匂いの力か……」

ジーク「わからないが、調子はいい」

ジーク「さて……」



所持アイテム

『ゾロ目チケット』×2(上限5)
『リアローズハンマー』
『連絡用信号弾』
『鉄鉱石』×4
『地帝の鱗』×1
『風帝の翼膜』×1


【森国拠点での行動・その1】1/2


1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+3のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)

×:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)

※エーテル、ミリア、クリス、ユリーカとの交流も可能

※親衛隊ズ、ソウキは現時点ではまだ不可能

しばらくしたら多数決コンマ
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:39:21.20 ID:7vR3QPA9O
スキル獲得待ち一覧を見たい
573 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:44:42.55 ID:cT2rfZqp0
リーチェ(★60)
マリリン(40、★95)
リュノ(50)
リュノ&リーチェ(★50)※第一段階
ジーク(★60)※第一段階

多分これであっているはず?
途中でスキル統合やイベント挟んだせいで抜けもあるかも……
574 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/05(月) 23:47:08.07 ID:cT2rfZqp0
それでは
自由行動安価
↓1〜5多数決コンマ(試験的に増やしてみます)
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:47:18.22 ID:005EpvKX0
1
リュノリーチェを連れてエーテルと交流。エーテルの魔法とか戦闘力とか確認?
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:47:24.26 ID:NYbV9AwVO
1
クリスを交えて男メンバーでおっぱい談義
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:47:56.86 ID:7vR3QPA9O
>>575
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:48:01.25 ID:j2EggxHr0
1
エーテルが料理を習いたいとの事で料理教室開催
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:48:13.15 ID:eozW2OrOO
1 リュノトリーチェ
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:49:02.66 ID:eozW2OrOO
ごめん2の間違いだったけど結果に関係ないか
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:53:01.82 ID:gqOZdDkcO
パーティの人数制限って本来何人の予定だったんだろう

個別鍛錬やそれ以外のイベントの優先度が高いせいで団体鍛錬を中々選べず、結果的にマリリン加入の恩恵をそこまで感じられてないというか今のところ人数制限のデメリットだけが響いてる気がする
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:55:52.49 ID:YjFTtTiDO
鍛練とかも色々して見たいけど、他の人達がが1交流を選んでいると自分も交流取りたいな(そして自分が交流取った時に限って鍛練をやりたかったと言われるオチ)
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:57:20.20 ID:gqOZdDkcO
責めてるわけじゃないんだけど、仕様上仕方ないよねって…
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 00:02:44.73 ID:x+W61RUa0
現状鍛錬の必要性が感じられないのもあるんじゃないかな、氷龍も今のジーク達なら相手できるって言われてるし無理に鍛えなくてもいいかなというか
585 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/07/06(火) 00:04:30.58 ID:OjOGZ5nb0
>>581
当初の予定は6人です(白目)
あとマリリンは陣形スキル一個だけで破格です

森国姉妹を連れてエーテルとの交流

――

ジーク「色々と気になることはあるが……」

ジーク「……」

ジーク「やはり、エーテルともう少し信頼関係を築いておきたい」

ジーク「俺一人ではやはり警戒されるかもしれないが……」



……


リュノ「え? 今日もエーテルさんの様子を?」

ジーク「ああ。警戒を解いてくれたようではあるが……」

ジーク「今後を考えれば、もう少し信頼関係を築くべきだと思ってな」

ジーク「そこで二人にも少し協力してもらいたい」

リーチェ「そういうことであればお任せください!」

リュノ「……まただっこ作戦はだめですからねリーチェ?」ジトー…

リーチェ「わ、わかっていますお姉様……!///」アセアセ

ジーク「それにできれば、どれだけの力を持っているかも気になってな……」

リュノ「力、ですか……」

リーチェ「見せてくれると参考にはなるかもしれませんけど……」

ジーク「わかっている。本来は争いごとを嫌う性格なのだろう」

ジーク「だが国を護る要ともなれば、鍛錬が必要な可能性もあるからな」

リーチェ「む、無茶をさせては駄目ですよ……!?」

ジーク「わかっている」

リュノ「えっと、エーテルさんの魔力は……っと」


……

――
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