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【安価&コンマ】亡国の姫と従者の逃亡記録

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151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:27:25.98 ID:/FWVmRVTO
交流対象1人に限定されてるけど、ルル&ジェニファーみたいに複数と交流はダメなん?
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/05(木) 23:28:59.26 ID:uR0bgRSYo

フローリア「ふぅ…」


結局目ぼしい情報を得ることはできず、フローリアは落胆を隠せなかった。

家族や国民の安否に加え、自身の無力を思い知った彼女は次第に焦燥感を募らせていく。


ルル「おりょ?お姫様?」

フローリア「あっ…ルルさん」


聞いたことのある声に顔をあげるとそこにはルルがいた。


ルル「どうした……んですか?こんなとこで、何か…フローリアさま元気無さそうですね」

フローリア「そうですか…?そう見えてしまいますか…」

ルル「フローリアさま、私で良かったらお話聞きますよ?一人で思い詰めてもどうにもならない事だってありますし!」

フローリア「ルルさん…ありがとうございます」


落ち込んでる自分を心配してくれているルルの優しさが心に染み、フローリアはルルの言葉に甘えてみることにした。



ルルとの交流内容(フローリアに言わせたい事やルルに聞きたい事、一緒にやりたい事の内容など)
↓1から↓3で募集して組み込める内容を拾ってきます(流れ的に無理がある場合は拾わない可能性あり)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:33:57.58 ID:T+xZoSc80
ルルはクロウスと交流する前?それともした後?

後だったらクロウスさんって良い人だよねという話を
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:46:18.12 ID:q4SA2RQc0
フローリアでも魔法を使えるかどうかルルに聞く
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:54:24.89 ID:qHMydumxO
ルルが自分の部屋でゆっくり話しませんかと誘う
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:32:27.31 ID:PyeZG9oro

ルル「そうだ、私の部屋に来ませんか!?」

フローリア「ルルのお部屋にですか?」

ルル「うんうん!お茶でも入れるんでゆっくり話を……あ"っ、でも部屋とか散らかってるだろうしフローリアさまに失礼か…」

フローリア「そんなことありません!むしろルルさんのお部屋見てみたいです!同年代の人のお部屋がどうなってるか気になります!」

ルル「そ、そうなの?それならしかたないですなー!」


王族として大切に育てられてきたフローリアにとって同年代の女の子がどのように生活しているのか気になるらしく、好奇心に駆られるようにルルのお部屋にお邪魔することになった。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:36:32.66 ID:PyeZG9oro

ルル「ささ!どうぞ上がってくださいな!」

フローリア「し、失礼します…!」

ルル「ちょーっと散らかってるんですけど、まぁあまり気にしないでください!あっはは!」


ルルの言うとおり、部屋の中は読みかけの本や書類が散乱していたり。
見たことのないアイテムが床に転がっていたりと中々に酷い状況であった。

途中転びそうになったがかろうじで足の踏み場はあるので何とか来客用のテーブルセットまでたどり着くことができた。


ルル「その……誘った分際であれなんですけどー……本当にごめんなさい!!こんな事なら掃除しておけば良かったですよね!?」

フローリア「いえいえ!私は気にしていませんので…」

ルル「いや、でも…」

フローリア「逆にこういうのが、生活感がある…というのでしょうか? むしろ私の周りでは無いこの感じ、新鮮で楽しいです♪」

ルル「……あはは、とりあえず元気が出てきたみたいでなにより、かな?」


王族らしからぬ親しみがあるというべきか。

この時ルルはこのお姫様の前ではなぜか気を張り詰めてもつい緩んでしまうなと感じた。


フローリア「その、ルルさんに聞きたいことがあるのですが…」

ルル「何ですか?私で答えられることならぜひどうぞ!!」

フローリア「その、魔法というのは……誰でも扱えるようなものでしょうか?」

ルル「フローリアさまは魔法が使いたいの?」

フローリア「その、はい……」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:40:52.41 ID:PyeZG9oro

フローリア「お恥ずかしながら、私は今まで周りに甘やかされて育てられてきました」


フローリア「剣の稽古なども習いましたが、私はどうやらそっち方面はからっきしのようでして……父上や母上にも無理に覚えなくても良い、健やかに育ってくれればそれでいいと言われてきました」


フローリア「だから私は一国の姫として、礼儀作法や政治に関しての勉学に努めていたのですが……此度の件では、そういったものは何の役にも立ちませんでした」


フローリア「私は……父上と母上を見捨てて、国から逃げる事しかできなかったのです…!!」



堰を切ったように、フローリア今まで抑えていたものを吐き出していった。

今までの生活では無縁であった怒り、悲しみ、悔しさという感情が無垢な彼女にとってどれだけの重石となっていたのだろうか。

フローリアの話に耳を傾けていたルルが珍しく冷静な声色で口を開いた。


ルル「それでフローリアさまは、魔法を習って帝国に復讐したくなったの?」

フローリア「そんな大それた事ではありませんよ……何もできない無力な自分のままで居たくないだけかもしれません」

フローリア「それに、私が少しでも強くなれれば……クロウスの負担を軽くできるのかなって」

ルル「……はは、フローリアさまって…やっぱりお姫様っぽくないよね」

フローリア「そ、そうでしょうか…」シュン

ルル「悪い意味で言った訳じゃないですよ!?でも護衛の騎士の負担を気にするお姫様って聞いたことが無いってうか…」

フローリア「や、やっぱり変でしょうか…?クロウスには昔から護って頂いているのでどうしても心配になるといいますか…!」

ルル「そんなことはないですよー!むしろ私的には好感しか持てません!」

ルル「クロウスさんっていい人ですからねー」

フローリア「そ、そうなんですよ…!真面目で頼りがいがある人なのです!」

ルル「そりゃお姫様が好きになるのも分かりますよ、うんうん」

フローリア「すっ!? え、あ、いや///そういうお話では無くてですね…!! も、もうルルさん…!///」


今まで経験したことのないガールズトークに花を咲かせ、フローリアの心には少しだけゆとりが戻ってきた。

なお、話題に持ち上げられた当の本人は今どこかでくしゃみの一つでもしているようである。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 02:55:41.69 ID:PyeZG9oro

ルル「あはは、ごめんなさい!それよりも、魔法のお話ですよねー」

ルル「結論から言うと、魔法は誰でも使えることができます」

フローリア「……!本当ですか!?」

ルル「ただし、直ぐに実戦レベルとなるとそれなりの才能とセンスが必要になっていきます!」

フローリア「さ、才能…センス…!」ゴクリッ

ルル「そもそも魔法というのは、練り上げた魔力を魔方陣や詠唱といった術式に通して発動する技術なのですが」

ルル「どんな魔法を扱えるかは完全に才能次第になります。攻撃魔法が得意でも結界や回復がとことんダメだったり、逆に広く浅く使える人だったり……後付けで覚えることも一応可能ですが多くの時間がかかったりもします」

ルル「なので自分が望んだ魔法が扱えるかどうかは完全に運否天賦に近いとこがあります」

フローリア「そ、そうなんですね…」

ルル「逆に魔力を練り上げたり術式に魔力を通すスピードを上げたり詠唱や魔方陣をしこたま勉強して理解するのはその人のセンスが問われます……ここら辺は継続して努力することで磨くことができる部分と言えます」

ルル「……まぁ要するに、魔法は楽して強くなれる近道のように見えて実は努力の積み重ねが大事だよという事です!」

ルル「まぁ私は天才だからわりと何でもできちゃうんですけどね!!」ドドーン!!!


ちなみに天才肌であるルルでさえ日頃から魔法の研究に関しては怠ってはいないので、本人にその気が無くとも今の首席という立場は努力の賜物とも言えるだろう。


フローリア「ま、魔法って奥が深いんですね……私に覚えられるかなぁ…!!」

ルル「まぁ最初のうちは自分の中にある魔力の流れを掴む練習ですね、ある程度感覚が分かれば後はどんな魔法が自分に合ってるか試してみるだけですね…なのでこれを差し上げます」ゴソゴソ

フローリア「これは……教科書ですか?」

ルル「そう、魔力の流れを掴むコツや初級の魔法何かが載ってるのでこれから始める初心者にはオススメです!ワタシハホボツカッテナイデスガ」

ルル「まずはそれを見ながらゆっくりと感覚を覚えていきましょ!私も付き合いますから!」

フローリア「る、ルル……ぐすん、ありがとうございます…!」ニッコリ

ルル「あ、わわ!?お姫様泣かしちゃった!?不敬罪!?ねぇこれって不敬罪!?」



ルルとのフラグ@(フローリア)を手に入れた。
※フローリアとクロウスのフラグは別管理となります。また、フローリア側で女性キャラとのフラグを3本集めると百合系のエロシーンを見ることができます。

更に↓1のコンマが50以上で姫と従者のフラグ@が追加入手可能。
※クロウス×フローリアのフラグに限り、両者の間で共有のフラグとなります。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 03:01:43.96 ID:QiNEXaHz0
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/06(金) 03:56:57.14 ID:PyeZG9oro
ルルのフラグと主従フラグを回収したとこで自由行動はおわりです。
次回からまたメインのお話に戻っていきます。

>>151
複数人との交流はできる時とできない時がある感じです、次の交流では一部解禁しようかなとも思っております。







また少し次の更新空きそうなので、モチベの灯を絶やさぬように書いていた>>1のフローリア姫のイメージ画像置いておきます
※個々のイメージもあると思うので閲覧は自己責任でお願い致します

https://i.imgur.com/GWf5nsF.jpg
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 04:06:33.27 ID:Ng8H6CzyO
おつ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 06:27:18.52 ID:p8dvLUFC0
おつ
かわいいねフローリアちゃん
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 15:49:19.63 ID:xOr/OKITO
ところでヒロインとのフラグ取得って2以降も交流しただけで手に入っちゃうの?
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 15:53:56.97 ID:RxEjjLWt0
こんな可愛い子がカエルにレイプされて孕まされてオタマジャクシ産んでイキまくったんやな…ウッ
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 23:36:26.01 ID:z9+KJF3TO
ルルとジェニファー描いてたんですけど出来上がったら上げても大丈夫です……?
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 23:49:25.88 ID:QiNEXaHz0
支援絵は いくらあっても 困らない
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 23:55:58.13 ID:LUuhOiMio
んだんだ
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 01:12:51.34 ID:K1L6CKQD0
ルルの案を出した人としては是非見たい
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 05:06:47.75 ID:R4lp+VNZO
https://i.imgur.com/YW3xEZX.jpg
問題児とその見張り役みたいな関係性良いよね……
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 05:19:55.51 ID:uXiSxUbs0
これは尊い
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 13:02:09.57 ID:K1L6CKQD0
誰かと思ったらアナログ絵の人か可愛い
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 13:19:02.42 ID:s7gmn1rKO
URLタップしても見れない…
他のスレでもそうなんだけどやっぱりスマホだと見れるものと見れないものがあるのかなぁ…
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 13:31:31.03 ID:K1L6CKQD0
https://m.imgur.com/YW3xEZX

直接貼ったらいける?勝手に貼ってごめん
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:16:57.60 ID:dzE+9E+mO
ダメだぁ
ページを開けません、インターネット接続が切れましたって出る…
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:21:43.97 ID:aBEgdDlq0
httpjump.vip2ch.com/の部分を削除したら見れたよ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:22:57.54 ID:K1L6CKQD0
なるほど直接ブラウザから見てるとジャンプできない感じか

ttps://i.imgur.com/GWf5nsF.jpg
ttps://i.imgur.com/YW3xEZX.jpg

↑の頭にh付けてサファリなり何なりで開けばいけるんじゃないかな(1枚目が>>1さんの絵、2枚目が支援絵)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:23:53.01 ID:K1L6CKQD0
ありゃ、h抜いてもリンク扱いされるのか失敬
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:50:06.94 ID:bDZEwlJYO
どちらの絵もいいねb
自分も携帯だがダウンロード用のアプリにリンクを共有したら見れた
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 14:59:45.39 ID:US5pe1UyO
BB2C使ってるけどどれも見れてるな
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 17:08:49.01 ID:4kHGoMO4O
見れました
教えてくださりありがとうございます
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 03:39:45.05 ID:KKM5kPHA0
ルルジェニ可愛いけどこの二人も可哀想な目に遭う可能性があると思うと心が痛む
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 14:17:50.40 ID:N0kvoCqUO
「そんな…私が処女を捧げればルルには手を出さないと言ったのに…」みたいな展開を期待
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:04:18.13 ID:QLJXPpP5O
少し返答とレス返タイムです

>>164
はい、フラグは基本的に交流しただけで手に入れられるようになっています。
しかし複数人と交流する場合はコンマで数人分取れるかどうか判定を行います。(それでも最低でも1つは確定入手になるようにします)

>>170
突然の支援絵にめちゃくちゃビックリしています!ありがとうございます!
ルルかわいい、ジェニファーかわいい!暖かみのある絵柄で二人の間柄をしっかり現してくれていて素晴らしいぃ。

その他、自分のフローリアイメージにも反応して頂きありがとうございます。
モチベ維持の為に張り付けましたがまさか直後に支援絵を貰えるとは思いませんでした、本当にありがたい限りです…



ひじょーに亀更新で申し訳ない限りですが今後も見ていただければ幸いです、本編に戻ります。
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:06:20.26 ID:QLJXPpP5O

クロウス達がナールに到着してから数日が経った。

あれから王国に関しての情報を待ちつつフローリアはルルから貰った本による魔力コントロールの練習を、クロウスは自身の鍛練を行いながら女帝への接触の機会を伺っていた。


フローリア「すみません、こちらの本をお借りしても良いですか?」

司書(男)「大丈夫ですよ、ではこちらの貸し出し記録簿にご記入をお願いします」

フローリア「はい」サラサラ

司書「では確認させていただ……えっ!?」

司書「失礼致しました!ミクトラム王国の王女様でしたのですね!至急お部屋に運ばせますので少々お待ちを!!」

フローリア「いえそんな、お気になさらないでください……今の私はナールに居させてもらっているただの客人に過ぎませんから」

司書「で、ですが…」

フローリア「あなたのお気持ちはとても心嬉しく思います、ですが私は皆さまが送っているこういう何気ない日常に触れてみたいと思っていたのです」

フローリア「ですのでここに居る間はまた借りに来ると思うので、またよろしくお願いしますね」


そう優しく微笑むとフローリアは図書館から借りた本を抱え扉から出ていく。

フローリアを見送った司書の男性は開いた口が塞がらないまま呟いた。


司書「……か、可憐だ…」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:08:18.36 ID:QLJXPpP5O

クロウス「姫様、また図書館から本をお借りしていたのですか?お持ち致します」

フローリア「これぐらいは平気よ? それよりクロウスは何をしていたの?」

クロウス「私は訓練所を使わせて頂いておりました、剣は毎日振らないと勘が鈍るものでして」


クロウスの身体には確かに訓練の後と思われる汗がじんわりと滲み出ていた。

汗臭いのがフローリアに移るのを気にしてか普段よりも2、3歩ほど下がってついて来ている。

そんなに気にしなくても良いのにな。とフローリアは思いつつも彼の生真面目さからくる心遣いにくすりと笑みを浮かべた。


しかしある教室の前を通りすぎた時、聞き覚えのある話し声が耳に入り二人は思わず脚を止めた。

フローリア「この声……ルル?」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:12:25.37 ID:QLJXPpP5O

教師「何度言えば分かるのですかルル!もう提出の期間はとうに過ぎているのですよ!?」

ルル「はうっ…ごめんなさい」

教師「天然の魔力を帯びた素材に人力で魔力を流す実験のレポートを提出していないのはもう貴女だけですよ!」

教師「貴女の魔法使いとしての実力は確かに認めています、しかし幾ら実技が優秀だからといって提示された課題をこなす事のできない者を周りがどう見るのでしょう?」

教師「ただでさえ貴女は突拍子もなく訳のわからない魔法を使ったり…!」クドクド

生徒A「先生、ルルさんは自分の実験の方が忙しくて手が回らないのですよー」

生徒B「そうですねぇ、平民でありながら首席の座に座る天才様は学院の課題よりも優先するべき事があるので仕方がないですわ、うふふ!」

ルル「そ、そんなことは無いよ!!ただ素材を集めに行っても…、その…!!」


どうやらルルは学院からの課題の件でなにやら怒られているようであったが、周りを取り囲む生徒は託つけるようにルルに対して嫌みのような言葉を浴びせていた。


クロウス「なんだアイツら、寄って集ってこれ見よがしに…」

フローリア「ルル…」




ジェニファー「ちょっと貴女たち、いい加減になされたらどうですの? 怒られているのはルルですが貴女たちは関係無いでしょう!」

生徒A「あらやだ、没落貴族の娘が何かおっしゃってますわね?」

生徒B「仕方ありませんわ、学院首席の天才様の金魚の糞ですからねぇ……本体が悪く言われて庇うのも無理はありませんわぁ」

ジェニファー「その金魚の糞以下の成績の貴女達に何を言われてもピンと来ませんわね……私が糞なら、さしずめ貴女達はクソに群がる微生物と言ったところかしら?」

生徒A「んなっ!?没落貴族が汚ならしい言葉を…!」

ルル「じ、ジェニー!?私なら大丈夫だから落ち着いて…!」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:23:37.04 ID:QLJXPpP5O

正に一触即発といった状況であったが、一人の女学生が席を立ち静かに声を上げた。


????「お止めなさい、二人とも」

生徒B「し、しかしですねディアナ様…!この没落貴族はワタクシたちを…!!」

ディアナ「没落していようがしていまいが彼女は貴女達と同じ貴族階級の人間……友人のために立ち上がる彼女の誇り高き振る舞いには敬意を表するわ」

ディアナ「むしろ貴女達のような振る舞いこそが貴族の品位を陥れているということを理解しなさい、ひいてはそれが我が魔導帝国の品位に繋がるのです」


ディアナの発言と視線の鋭さにルルとジェニファーを貶めていた貴族生徒たちは気圧され、顔を青ざめさせた。


生徒A「ひっ…!?」ビクッ

生徒B「す、すみませんでした…!!」



ディアナ「分かればよろしいのです……さて、先生」

教師「何かしらディアナ?」

ディアナ「ルルは確かにたまに滅茶苦茶な事をしでかしたりします、しかし魔法というナールの根幹をなす技術に真摯に取り組んでいるということを私は知っております」

ディアナ「ですのでここはルルに今一度のチャンスを与えては頂けないでしょうか?」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/09(月) 11:24:56.03 ID:QLJXPpP5O

ルル「ディアナ…!」

ルルの表情がぱぁっと明るくなるのが遠目からでも分かる。

どうやらルルも彼女には信頼を寄せているようで、聡明かつ淑やかな雰囲気を漂わせるディアナという女生徒は学院生徒にとって中核とも呼べる存在のようだ。


教師「ふむ…ならばルルよ、こちら側が出した条件を呑むのであればレポートの期限を先伸ばしにしても構いませんよ」

ルル「ほ、ほんとに!?」

ディアナ「落ち着いてルル、まずは条件の確認をすべきよ」

教師「何も複雑な条件ではないわ、ただ素材採取の場所をこちらから指定させてもらうだけよ…しかしハッキリ言って難易度は高めな所を指定させて貰うわ」


そう言うと学院の教師は空中に魔力で作った地図のようなものを広げ、あるポイントを指し示した。


ルルが指定された素材採取の地
↓1から先に2票入ったダンジョンに向かいます

@オークの住む自然の迷路 無網の谷
A魔導ゴーレムの墓場   腕(かいな)の遺跡
B亡霊のさまよう古城   血霧の古城
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 11:25:53.00 ID:rEGGWxl0O
1
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 11:28:19.10 ID:Z0JomrpvO
2
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 11:43:46.36 ID:jnbOWS1t0
2
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 16:21:55.40 ID:oQwtQFUdO
ディアナとルル(もしくはジェニファー)の両方と関係を持って醜い女の争いしてほしみあるな、
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:37:24.79 ID:PpuAQSAfO
そういえばこの物語って別に帝国に復讐するとかじゃなかったんだな
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:23:28.98 ID:Zy6bb1IRO
そういう展開になるかは安価次第なんでしょうね
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:36:58.30 ID:2+uqrkJb0
ナールの人達と仲良くなって、王国の悲劇を繰り返したくないからと立ち向かう展開がいいな
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 13:10:46.54 ID:BWXKVUDhO
エロはNTR凌辱が基本って書いてあるから穏やかじゃなさそうだぁ……
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 10:31:58.73 ID:EPsX/OI6O

A腕(かいな)の遺跡ルート


教師「貴女には腕の遺跡にて実験の素材を採取してもらいましょう」


教師が言い終えると教室が内ざわつき始めていた。
どうやらその腕の遺跡とやらは相当危険な場所のようでジェニファーは思わず抗議を申し立てた。


ジェニファー「ちょっと待ってください!腕の遺跡って…あそこは100年前から野良ゴーレムがうろついている場所ですわ!そんなとこに行かせるのは危険ではなくて!?」

教師「もちろん普通の生徒になら私も止めていたでしょう、しかし彼女の実力なら問題は無いはずです」

教師「確かにあの遺跡は危険ですが、裏を返せば貴重な素材が多く眠っている土地でもあります…おそらく貴重な結果が得られるはずでしょう」

ジェニファー「だ、だったら私も同行させてください!幾らなんでも一人ではさすがに…」

教師「それでは彼女の罰にならないでしょう、この件に関しては他の学院生の助力を得ることは禁止とします!」

ジェニファー「ぐぬぬ…!」

ルル「ダイジョーブだよジェニー!これぐらいはへっちゃらだって!!」

ディアナ「本当にいいのね? あそこは腕利きの魔法使いでも数人で探索に当たるのが基本の場所よ?」

ルル「もち!わかってるよ、けど何とかディアナが掬ってくれたチャンスだよ?これを棒に振るわけにはいかないよね!」

ジェニファー「…はぁ、私のライバルながらとんだ能天気ですわね……ちゃんと無事に帰ってきなさいよ?」

ルル「へへ、任せてよ!」


グッとガッツポーズをしながら笑うルルであったが、周りの反応から察するに相当厳しい試練を与えられた事が分かる。

中にはルルを憐れんだり嘲笑する者もいたが意にも介さず彼女は準備を進めるために教室を後にした。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 11:20:46.83 ID:EPsX/OI6O

そして時間は少し経ち……クロウスとフローリアはルルの部屋を訪ねていた。

コンコン


ルル「はいはいごめんねー、ちょっと今出発の準備で忙しいからさ…また後で来て欲しいなー」

フローリア「あの、私です…フローリアです…」

クロウス「ついでに俺もいるぞ」

ルル「えっ!?お姫さま!?ちょ、ちょっと待ってね、今開けますから!」




ルル「いやはやまたしても汚い部屋に上げてしまって申し訳ないです…!」

フローリア「いえ…もう慣れたので平気ですよ?」

ルル「ところで今日はどういった用事で?いま少し忙しくて魔法のアドバイスに関してはまた今度に…」

フローリア「あの、ごめんなさい……実はルルが怒られていた時のお話を聞いてしまっていて、それで気になって…」

ルル「あ、あー…ひょっとしてアレ、聞かれてました?」

クロウス「まぁ、な……おまえさんがあの岩洞にいたのは実験のための素材集めだと思ってな」

クロウス「だとすれば俺たちにも責任がある、と姫様がおっしゃっているわけだ」

フローリア「私達を助けたからルルの目的が達成されてなかったのですよね…?本当に申し訳ございません…!」

ルル「いやいや、お姫さまが謝ることはないですよ!あんなの見たら助けたくなりますし、何よりレポートが遅れてるのは私が悪いだけですから…!」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2021/08/13(金) 11:23:15.09 ID:EPsX/OI6O

クロウス「それにしてもやけにイビられていたな、あんな露骨なイジメが許容されるほど学院は腐っているのか?」

ルル「うーん、それはある意味仕方の無い事というか…そもそもナールって昔から貴族階級が幅を効かせていた国だから、平民出身の私はどうにも気にくわないらしいんですよね」

ルル「あの先生も貴族出身だから余計当たりが強いというか……でも全員が全員そうではないよ!? ディアナは貴族だけど贔屓はしないしジェニーは親友だもん!」

ルル「それに今の女帝になってからはマシになってる方だよ?平民出身の私でも、力さえ示せば首席の位置にいられるぐらいにはね」

クロウス「……まぁ、あの女帝なら階級など気にするようなタマではなさそうだな」

フローリア「それでルルさんはどうするのですか?  危ないところに行くんですよね?」

ルル「んー、もちろん行きますよ? 明日の早朝には出ようかと思ってる……って、ひょっとして心配して来てくれたんですか?」

フローリア「当たり前です!ルルさんは私たちの恩人ですし…」

ルル「そっか、へへ! ありがとうございますお姫さま! でも私は平気ですよ!! 危ない橋なんて既に二本も三本も歩いてるんでどうってことないです!」

フローリア「ルルさん…」

クロウス「………」

ルル「ささ、私は準備を進めますんで!! お二人はもう帰ってください!!もうじき日も落ちますので!」


ルルに催促されて部屋から出る二人。
見送りをしてくれたルルの表情は最後まで笑顔を絶やすことは無かった。


フローリア「クロウス…ルルは大丈夫なんでしょうか?」

クロウス「見たところ緊張や強ばりといったモノは感じられませんでした、おそらく彼女なりに勝算は有るのでしょう」

フローリア「そうですか、ルルはお強いんですね」

クロウス(……とはいえ、あの能天気そうなヤツがあそこまで下準備を進めているんだ。 そう簡単にはいかない作業になりそうだが)

フローリア「……その、クロウス…」

クロウス「なんでしょう、フローリア様?」


フローリアは何かを言い悩んでいるようだが…。
↓1から先に2票入ったルートに進みます

@私たちにできる事はあるのでしょうか?
 (ルルの課題にクロウスが同行、戦闘で有利を取れるが負けた場合はルルが取り返しのつかない事態になります)

A……ううん、何でもないの
 (ルルの課題にフローリアが同行、戦闘に負けても強制コンティニューで話が進みます)
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:25:55.09 ID:m3G74Mv/O
2
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:31:51.14 ID:j8xA0lndO
このレスのコンマが奇数なら1偶数なら2
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:34:07.24 ID:dT1IyKma0
もう決まってるけど2
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:44:50.17 ID:ezpb4KUjO
最初の頃のカエルに犯されてた時とずいぶん内容変わったなー
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 12:00:24.24 ID:j8xA0lndO
初めはエロ一辺倒なスレだと思ってた
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 12:20:24.42 ID:rhUw8KsPO
1だったら安価次第でキャラロストとかあったんだろうか
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 13:35:27.29 ID:n+LAyzDQO
あっさり殺されてた前例を見るにクロウスの方が心配でならない
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 13:42:44.56 ID:TXEyB6jy0
確か50-50で勝敗決めて3本先取だったっけ
奇数だか偶数だかのゾロ目で強制敗北だし何度か敗北する前提なとこある
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 17:47:20.51 ID:KBa7dZruO
ぶっちゃけ女性陣の安否以上にクロウスが最後まで生き延びられるかの方が気になって仕方がない
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 19:13:05.18 ID:HGoNKgDM0
コンティニューも回数制限あるっぽいし基本的にはバッド寄りの結末になりそう
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 17:10:37.32 ID:ZdyGD1uy0
1ルートならともかく2だと普通に生命の危機って感じでこわい
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 22:45:01.38 ID:ZdyGD1uy0
探索場所の話
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 21:10:13.84 ID:69WW/2XY0
残りのコンティニュー回数は分からないようにしてる感じですか?
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/17(火) 01:40:11.02 ID:lNF7VU8Q0
まだかなー
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 16:59:51.58 ID:J4Iwgta6O
一週間経っても音沙汰無しのままなら終わりだろうな
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 17:48:59.98 ID:ErBwPvZdO
ざっくりでいいから次の更新いつ頃になりますとか教えてくれると助かるけどなぁ。不定期でも続く人と続かない人との差ってそういうところにある気がするし
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/18(水) 23:55:54.55 ID:KwGXEpP10
アナウンス出す人もエタる人は普通にエタらせるけど、予告の日を過ぎた時に読者側が諦めつくのは大きいよな
218 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 21:57:25.37 ID:7H07LuTZO
>>1です、今さらながら酉を付けて戻ってきました
やはり更新報告はあった方が良いんですかね…?もし予定通りにできなかったら申し訳なさすぎて濁してたんですが生存報告とかぐらいはした方が良かったのかも

ひとまず今から再開していきます、戦闘の終わりまでは突き進んでいきたいな
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 21:58:00.26 ID:/JhZxBVmo
はいよー
220 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 21:59:08.73 ID:7H07LuTZO

フローリア「……ううん、何でもないの」

クロウス「…そうですか」


フローリアは喉から出かけた言葉を飲み込んだ。
きっとクロウスに相談すれば彼はちゃんと話を聞いてくれるだろう。

しかし彼女はその言葉を口にはしなかった。
変わりにフローリアの瞳にはある種の覚悟のようなモノが宿っていた。


フローリア「ここまでで良いわ、ありがとうクロウス」

クロウス「いえ、姫様もお早めにお眠りください」

フローリア「分かったわ……そうだクロウス、明日はゆっくりしていたいから朝起こしに来るのは少し遅くして欲しいの」

クロウス「畏まりました、それではおやすみなさいませ…姫様」




フローリア「……ごめんなさい、クロウス」

221 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:00:47.66 ID:7H07LuTZO

早朝、ルルは支度を終えて遺跡周辺の辺りまで転移できる転移魔方陣の前に居た。

昨日から行っていた準備は転移魔法で遺跡までのショートカットを創るためであった。



ルル(遺跡の前までは行ったことがあるけど最後に行ったのだいぶ前だったし準備にわりと時間かかっちゃったかな?)

ルル(まぁサクッと行って終わらせてすぐ帰るのがベストかなー、あまり長居するような場所ではない……し?)



フローリア「あの……おはようございます」


部屋を出るとそこにはフローリアの姿があった。
なぜか学院の制服を着ていてどこか緊張した面持ちをしている。


ルル「あれ?姫さまどうしたんですか、こんな朝早くに…」

ルル「あっ、さては見送りに来てくれたんですか!わざわざありがとうございますー!…あれ?クロウスさんは居ないんですか?ひょっとしてお寝坊とかなんですかね!あっはっは…」

フローリア「クロウスは来ません、ここには個人的な事情で来てしまいました」


緊張をほぐすように一息ついた後、フローリアはここに来た意図を高らかに伝えた。


フローリア「ルルさん、私を一緒に連れて行ってください!!」

ルル「……へ?」






クロウス「おはようございます姫様、朝のお時間です。お迎えに上がりました」コンコン



シーン…


クロウス「…? 姫様?」コンコン

フローリア?「ご、ごめんなさいクロウス……今日は体調が優れなくて、また後で出直してくださる?」

クロウス「そうですか、畏まりました」

フローリア?「……ほっ」



クロウス「……なんて言うと思ってたか!!」

ジェニファー「びゃっ!?は、入ってこないでと言ったじゃないですか!?」

クロウス「俺が何年姫様の護衛をしていると思っている、似せた所で声でバレバレだ!姫様はどこだ!!」

ジェニファー「な、なんのコトデスカネ。ワタクシさっぱりデスワ…」
222 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:08:25.80 ID:7H07LuTZO

腕(かいな)の遺跡 初層


ルル「ぷふふ!てことはその制服ジェニーから借りたんだ!!」

フローリア「はい、少しでも衛兵に怪しまれないように済むには学院生に成り済ますのが一番かと思いましてご協力をお願いしちゃいました」

ルル「それにしても姫さまも結構ワルだねぇ、ひょっとして前科持ち?」ニヤニヤ

フローリア「そ、そんなことないですよ!こんな事はこれが初めてです…!衛兵さんと擦れ違う度に心臓がバクバクしてたんですよ…!!」


ルルとフローリアは遺跡の入り口辺りまで足を進めていた。

あの後、一応止めはしたもののフローリアのどこか必死な態度にルルは押されてしまい了承してしまったらしい。



フローリア「あの教師の人は学院生の助力は禁止してましたけど、私のような部外者の助力は禁止していませんでしたので……」

ルル「あー、確かに言ってなかった!」

ルル「けどそれなら姫さまが直接出向くよりクロウスさんに頼んだ方が良かったんじゃない? 足手まといとは思わないけどそこそこ危ない場所だとは思うよ?」

フローリア「それは…そうだったんですけど………私は今まで何も知らなすぎたなって最近そう考えるようになって…」

フローリア「今まで危険な事からは遠ざけられて生きていて、その結果今の何もできない自分が凄く嫌になっているんです…」

フローリア「ルルさんの助けになりたかったというのも有るんですけど、半分は私のエゴみたいなものなんです」
223 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:17:29.48 ID:7H07LuTZO

ルル「ふんふんなるほどね、つまり姫さまは今の自分よりもっと強くなりたいわけなんだね」

フローリア「はい、魔法を習いたかったのもそのつもりで……あの、結果的にルルさんに迷惑をかけてしまいましたよね…? ほんとにごめんなさい…」

ルル「謝らないでくださいよ、私だってこんな陰鬱な所になんて一人で行きたくは無かったんですもん! まぁ後でクロウスさんにはしこたま怒られそうだけど…姫さまの気持ちは私もよぉ〜〜〜っく分かるんで!!」


オーバーなリアクションをとったかに思えばどこかばつの悪そうな表情を見せるルル。

宙を眺めながら彼女は寂しげに語りだす。


ルル「私も、さ……子供の頃は平民だのなんだので色々苛められてて。悔しくて強くなって見返してやるー!!っていうのが魔法使いを志すようになった動機なんだ」

ルル「まぁ強くなった今でも見返せてるかどうかは怪しいんだけどね、採ってきた素材はどっかに隠されるわ荒らされるわで大忙しだよ」

フローリア「……ルルさん、それは…」

ルル「まっ!今回はさすがに手を出したりはしてこないでしょ!場所も場所だし今回は見つけ次第、即現地で即実験する予定だからね!」

ルル「だから姫さまも気にしないで元気出しなよ、少なくとも私は姫さまの事は応援してるから……さぁあああっっっ!?」

フローリア「ど、どうしましたルルさん!?何か見つかったんですか!?」

ルル「ごごごめんなさーい!調子に乗って姫さまにタメ口使っちゃった!?ゆ、許してください何でもしますからァ!?」
224 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:19:44.76 ID:7H07LuTZO

普段は明るくお転婆で元気な女の子だが変なところで線引きをしっかりしようとするルルにフローリアは思わず呆気にとられてしまった。


フローリア(そんな事気にしなくてもいいのに……あ、そうだ)

フローリア「ルルさん、今何でもって言いましたよね?」

ルル「は、はい…私にできることなら…!」

フローリア「それなら、もう堅苦しい敬語とかは全部抜きにしませんか?」

フローリア「その……私も、ルルとはお友達に、なりたいですし…」モジモジ

フローリア「お、お城の中で暮らしてるとどうしてもそういう友達ができなくて…ルルとジェニファーさんの関係は見ていてずっと憧れてたんです…だからルルがよろしければで良いんですけど…///」

ルル「わ、私は良いんだけど…むしろ私なんかで良いの?」

フローリア「はい!ぜひルルとお友達になりたいです!」

ルル「はは…!私も正直同じぐらいの歳の人に敬語使うの息が詰まりそうだったし、フローリアとも普通にお喋りしたかったんだ!」

ルル「うん決まり!今日から私たちは友達だね♪」

フローリア「友達………ふふ♪」
225 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 22:20:52.38 ID:7H07LuTZO

腕(かいな)の遺跡 中層


遺跡の内部は少し湿気った空気と今は動かなくなったゴーレムの残骸、そしてなにやら腕を象った石像が多く立ち並んでいた。

なぜこのように奇妙な空間になっているのか、多くの研究者が真相の解明に挑んでいたが古代文明の遺産でもある守衛ゴーレムの妨害もあり思うように調査が進んでいないのが現状である。

今となっては魔導帝国が正式な手続きを行った者以外の立ち入りを禁止している程であり、今もゴーレムが遺跡内部をさ迷っているようだ。


フローリア「そういえばこんな所で素材採取って…いったい何を採取するつもりなんですか?」

ルル「ゴーレムのコアの部分だよ、魔導ゴーレムには核の部分に魔力を貯める鉱石を使っていてそれを狙ってるんだけど…」

ルル「正直そこら辺をうろついているゴーレムはもうコアが壊れかかっているものばかりで使えそうには無いんだー」

ルル「だからなるべくなら保存状態の良いゴーレムを狙いたいとこなんだけど……あれ?」

フローリア「どうかしましたか?」

ルル「いや、なんかこっちの方から風が吹いたような…」


ルルは壁の方へ向かうとぺたぺたとあちこちを探り回す。

するとルルが触れた部分が光り始め、壁が消え道が出てきた。


フローリア「か、隠し通路…?」

ルル「うーん、どうやら魔力に反応する仕掛けだったみたい……上手くカモフラージュしてあったみたいだけど、経年劣化からは逃れられなかったみたいだね」

ルル「それよりも!私は今からワクワクが止まらないよー!!ねぇねぇ、早く行こうよ!!ひょっとしたらお宝が隠されてるかもしれないよ!!」キラキラ

フローリア「……ルル、課題忘れてませんよね?」


隠し通路を奥に進んでいくと小ホールぐらいの大きさの広間へと繋がっていた。

室内は相変わらず不気味なオブジェが配置されているが、それよりも中央の台座に鎮座している正方形の箱のようなものに目が行ってしまう。


ルル「んー…と、ひょっとしてハズレ?」

フローリア「行き止まりみたいですしそうかもしれませんね」

ルル「ええ〜結構歩いたのにぃ」


そうルルが肩を落とした瞬間、突然部屋全体が振動し通ってきた通路が障壁により閉じられてしまった。

やがて中央の台座に奉られている箱がゆっくりと開き、中にいる物体が静かに動き出した。



箱の中に封印されていた魔物or魔導ゴーレム
↓1から↓3の間で募集

【名前】
【生態】
【攻撃方法】
【弱点】
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 22:25:35.61 ID:0YP1lwgw0
【名前】アシュラー
【生態】複数の腕を持つ人型ゴーレム 股間からは立派なイチモツの形状をした物体が生えている
【攻撃方法】素早い動きと複数の腕を生かしたパンチや関節技
【弱点】頭を破壊されると動きが止まる
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 22:26:05.58 ID:IjO14MWBO
【名前】コードネーム【Co-44】
【生態】大気の魔翌力を吸収する魔導核によって半永久的に動き続ける
【攻撃方法】純粋な破壊のみをもたらす存在
【弱点】良くも悪くも物理一辺倒な為そこが攻略の鍵?
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 22:28:07.22 ID:LHO1UNI/O
【名前】ゴーレムネクロマンサー
【生態】死神のような容貌の魔導ゴーレム
【攻撃方法】機能停止した他のゴーレムを蘇らせ従える。同時に3台まで使役可能
【弱点】本体の動きはとても遅い、というか棒立ち
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 22:29:45.40 ID:/JhZxBVmo
【名前】ミミック
【生態】宝箱に寄生する触手生物。獲物を取り込んでゆっくり消化する。その際快楽を与えた方が肉が柔らかくなるので媚薬粘液を分泌する。
【攻撃方法】触手による打撃と絡め取り
【弱点】蓋を閉じられるとしばらく開かなくなる。
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 22:32:21.62 ID:ZRLh5lkd0
名前 バイオゴーレム
生態 半壊したゴーレムに触手状の魔物が取り憑いた敵
攻撃方法 触手を伸ばして攻撃、構成物質を利用した質量攻撃
弱点 鉱石の隙間から覗ける魔物本体
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 23:01:21.23 ID:60ctOKEM0
>>1が生きていて非常に嬉しい
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 23:32:00.95 ID:hMFtyE790
無事で何より

生存報告に関しては普段以上に間が開くと少し心配になるからあると嬉しいかも?もちろん強制はしない
233 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 23:37:16.74 ID:OMbsJdMdO

>>226でいきます


アシュラー「………」ズシン、ズシン…


箱から出てきたのは人のカタチをしたゴーレムだった。
縦の長さは2メートルを優に越えており両肩から三本ずつ腕が生えていた。


フローリア「あ、あれも……ゴーレムなんですか?」

ルル「下がってフローリア」


ルルはフローリアを自身の後ろに下がらせる。
そこら辺の野良ゴーレムならフローリアを連れていても余裕で倒せる自信があった。

しかし彼女の本能がいま目の前に相対している敵の厄介さを悟らせ、普段のハイテンションが鳴りを潜ませる。


ルル(これはフローリアを守りながらはちょっとしんどいかなぁ、けどコイツを倒さなきゃここから脱出できそうにないみたいだね)

アシュラー「………」ギギギ

ルル「仕方ないかぁ…ちょっとばかし頑張りますか!」
234 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/19(木) 23:50:15.64 ID:OMbsJdMdO

────戦闘開始────

【Act.1】


ルル(リーチの差は魔法で埋められるから問題無いとして、相手のスピード次第ってとこかな…どうしようか)

ルルの行動選択
@風魔法で宙に浮き、雷撃魔法を叩き込む(チャージ系◯、テクニック系×)
A遠距離から炎魔法乱れ撃ち(テクニック系◯、アタック系×)
B投影魔法による幻影から岩魔法のカウンター(アタック系◯、チャージ系×)



アシュラーの行動パターン

01~30 6本の腕を叩きつけ衝撃波(チャージ系)
31~60 腕を鞭のように振るってくる(テクニック系)
61~98 素早い動きで横撃を叩き込む(アタック系)

奇数ゾロ目 結果に関係なくルルの勝ち
偶数ゾロ目 結果に関係なく敵の勝ち


↓1でルルの行動選択
↓2のコンマで敵の行動が決まります
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 23:53:55.89 ID:dIJaVyAUO
3
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 23:54:16.95 ID:hMFtyE790
2
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/19(木) 23:54:26.37 ID:0YP1lwgw0
238 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/20(金) 00:18:29.92 ID:/Dv4Ox54O

ジリジリと付かず離れずの距離をキープする両者。

しかし口火を切ったのはゴーレムの方であった。
両膝を曲げた瞬間に前傾姿勢から一気にルルの方へダッシュしてきた。

そのスピードは一瞬でルルとの距離を詰め、ルルは迎撃の準備を整えている真っ最中であった。


ルル「はやっ…!?」

アシュラー「……!」ダッダッダッダ……タンッ!!


ルルが魔力で陣を描き終えると同時にルルの目の前でゴーレムはステップを踏み、ルルの真横から拳を叩きつけようとする。


フローリア「…る、ルル!!」

アシュラー「……#5$\##%6@!!」


ゴーレムの拳がルルの身体を粉砕……することは無かった。

拳がルルを捉えた瞬間、蜃気楼のようにルルの姿は消え……代わりにゴーレムのみぞおちに岩の柱が何本も叩き込まれていた。


アシュラー「……!?!?」ズシン…!

ルル「こっち(投影魔法)の準備は出来てたんだよねー、引っ掛かったでしょ?」


してやったりな表情を浮かべ、ルルはゴーレムの背後を悠々と取っていた。

ルルはほんの僅かな時間の間に二つの魔法の詠唱を終えていた。
それは彼女の努力による発動までの高速化、異なる魔法のほぼ同時発動という離れ業である。



───ルルの勝ち───
     1 2 3
ルル   ◯
ゴーレム ー
239 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/20(金) 00:20:53.76 ID:/Dv4Ox54O

【Act.2】


ルル(やっぱりスピードで押してくるタイプかぁ…こういうのとはまともにやり合いたくは無いなー)

ルルの行動選択
@風魔法で宙に浮き、雷撃魔法を叩き込む(チャージ系◯、テクニック系×)
A遠距離から炎魔法乱れ撃ち(テクニック系◯、アタック系×)
B投影魔法による幻影から岩魔法のカウンター(アタック系◯、チャージ系×)



アシュラーの行動パターン

01~30 6本の腕を叩きつけ衝撃波(チャージ系)
31~60 腕を鞭のように振るってくる(テクニック系)
61~98 素早い動きで横撃を叩き込む(アタック系)

奇数ゾロ目 結果に関係なくルルの勝ち
偶数ゾロ目 結果に関係なく敵の勝ち


↓1でルルの行動選択
↓2のコンマで敵の行動が決まります
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 00:22:25.17 ID:ABUnbGDio
3
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 00:22:30.87 ID:hk0TcknBO
ぐうぞろ
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 01:11:54.23 ID:ZGug2TL00
惜しい
243 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/20(金) 01:37:32.31 ID:vqQTz28ao

ゴーレムは何度もその素早さを活かした動きでルルを攻撃しようとするがルルの幻影を捉えきれないままであった。

何本もの石柱をくらい、強固な装甲を纏っているゴーレムの体にも段々とヒビが入ってきている。


ルル「よいしょっと!」

フローリア(すごい……あんなに大きい相手を圧倒している…!)

ルル「大体パターン読めてきたよ、次はこっちでしょ!?」

アシュラー「……##@2☆9><%#…」バチバチ…


息もつかせぬ怒濤の攻撃にゴーレムから火花が散り始める。
戦いのクライマックスは近いようだ。


───ルルの勝ち───
     1 2 3
ルル   ◯ ◯
ゴーレム  ×  ×

下1のコンマが偶数ゾロ目以外でルルの勝利
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 01:46:10.91 ID:XkaJbbshO
偶ゾロこい
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 01:49:26.97 ID:ZGug2TL00
ルルつおい
246 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/20(金) 01:52:11.08 ID:vqQTz28ao
ルルがアシュラーを圧殺した所で一旦寝ます
一応この後は自由行動を挟んだ後、メインストーリー(重大な選択肢あり)を進めてナール編終了予定になります

たぶん夕方から夜あたりに再開します
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 02:04:19.80 ID:hk0TcknBO
たんおつおやすみ
普通に勝ったね
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/20(金) 02:55:38.01 ID:NMTNkumAO
皆偶数ゾロ目出したがってるけど序盤でコンティニュー使い果たして話の続き見れなくなるのは勿体無い気がする
249 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/21(土) 00:00:50.10 ID:OSzw5NEiO

ルル「これでおわり!」

アシュラー「#€2……」


ルルの怒濤の攻撃によりボロボロとなった装甲に石柱が突き刺さる。

そのままゴーレムは静かに沈黙し、終わってみればルルの圧勝という結果になった。


ルル「ふー、終わった終わった」

フローリア「凄いですルル!あんなに怖そうな敵を一人で…!!」

ルル「あっはは!今のはちょっと出来すぎだけどね、まぁこれで師匠としての面目躍如はできたかなー…」



アシュラー「……ggggg…!」

ルル「えっ!?わっひゃあ!?」


しかしルルがゴーレムに背を向けた時であった。

ゴーレムは串刺しのまま腕を伸ばしルルの足首を掴み上げてしまった。


ルル「あわわわわ!こ、これはさすがにマズイって…!? あっ、ひうぅっ!?」

フローリア「る、ルル!?」



そこからは一瞬だった



  ゴーレムがルルを振り回し   


 壁に叩き付けようとして



        ルル「フローリア!逃げて…!!!」



フローリア(あ、れ…なんだろ、なんか前も同じような事があった気がする)

フローリア(あの時わたしはクロウスが死ぬのを目の前で見ていて…)

フローリア(今回も、また…今度はルルが死ぬの……?)

フローリア(だめ……ダメ!そんなの絶対にダメだよ!!!)


フローリアがルルを救うために目覚めた魔法の種類
↓1から↓3の間で募集

【名前】(炎魔法、浮遊魔法、結界魔法、強化魔法…といった感じの名前)
【効果】(強すぎる効果はフローリアがまだ未熟な為、書いてもナーフされる可能性があります)


250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 00:03:34.16 ID:hyzYSKyO0
【名前】奇跡魔法
【効果】都合よく幸運が訪れる。力量が低いと消費魔翌力も大きかったり後から術者に不幸が襲ったりする
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