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【安価&コンマ】亡国の姫と従者の逃亡記録
- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 00:11:19.58 ID:bfbo+BaUO
- 【名前】虚無魔法
【効果】
尽くを無に帰す消滅の力
この属性の魔法才能は非常に稀有である上に、たとえ会得したとしてもそこから術を磨き上げるのも難しいという難儀な代物
- 253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/21(土) 13:05:29.57 ID:1Ca17Kd1O
- 運命操作は扱いに困りそう
- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 00:24:38.61 ID:nGNxQQVR0
- まだかな
- 255 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/22(日) 16:32:32.65 ID:0Jy4hA+xO
-
>>251で行かせていただきます
フローリアが地面に魔方陣を描くと同時に部屋全体に魔力の波が走る。
ルルは勢いよく壁に叩きつけられ……ることは無く、まるで柔らかい何かに衝撃を吸収されるように感じ、思いっきり身体ごと跳ね返った。
ルル「お、よよよ!?わたし…生きてるゥーー…っべし!!!」ズザーッ
フローリア「る、ルル…!ご無事ですか…!!」ハァハァ
ルル「じ、地面に頭擦ったけどダイジョーブ……けど今のは、ひょっとしてフローリアの魔法?」
フローリア「は、はい……無我夢中でやったので何をしたのか自分でも分からなかったですけど…!」ハァハァ
ルル「壁を柔らかくしたから私の身体が無事だったんだね、フローリアは軟化魔法に素養があるみたいだね!」
フローリア(軟化魔法………私にも、誰かを助けることが出来たんだ…!)
アシュラー「5j@86€*#k#}!!!!」
二人が魔法の顕現に喜んでいる間にゴーレムはボロボロになりながらも石柱から抜け出している。
そして二人にたいしてしつこく攻撃を再開しようとしていた、しかしそこに思わぬ乱入者が訪れる。
- 256 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/22(日) 16:41:14.83 ID:0Jy4hA+xO
-
クロウス「まったく…探しましたよ、姫様」ザッ
フローリア「クロウス…!?」
クロウス「お説教はまた後で、今はひとまず……このデカブツを仕留めれば良いんですね?」
クロウスは剣を抜き勢いよくゴーレムに向かっていく。
ゴーレムはボロボロになった6本の腕を振り回すが既にダメージの入った状態で速度も精細も欠いている攻撃はクロウスに当たるはずも無く、意図も容易く懐に潜り込まれる。
そのままクロウスは頭部に剣を横に一閃し、ゴーレムはようやく完全に機能を停止した。
ルル「おおお…お見事」
クロウス「あれだけダメージの入ってる手負いの獣ごとき一撃で仕留められない訳には行かないのでな……そ、れ、よ、り、もだ!!!」
ルル「や、やっぱりそうなる!?」ヒエーッ
クロウスは般若のごとき様相でルルに詰め寄る、ルルはただあわあわとしっぱなしだったがフローリアがルルを庇うように前に出る。
フローリア「違うのクロウス、私のが我が儘を言ってルルに無理やり付いて来たの!叱るのならば私だけを叱ってください!!」
クロウス「むっ、姫様…」
ルル「あのー……私も何だかんだでフローリアには助けられちゃったんで、私はともかくフローリアにはできれば温情をかけていただければなーって思いまして…」
クロウス「…………はぁ、まったく」
ポンッ
クロウス「俺がいない間によく姫様を守ってくれた、感謝するぞ……ルル」
ルル「えっ……へへ♪」
言いたい事は山ほどあったが、それはこの場には似つかわしくないと判断してクロウスはルルの頭をくしゃっと撫でて感謝の意を示し、ルルは少し照れ臭そうに笑ってみせた。
- 257 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/22(日) 16:42:33.47 ID:0Jy4hA+xO
-
ルル「さてさて〜、危険も無くなった所でさっそくコアの部分をいただきましょーっと!」
フローリア「あの…そういえばクロウス、私たちこの部屋から出られなかったんですが今は大丈夫なんでしょうか?」
クロウス「恐らく問題は無いかと、隠し通路の外でジェニファーを待機させてますので何かあればそちらからも開けることができる筈です」
フローリア「そう、ですか……結局、またクロウスに助けられてしまいましたね」
クロウス「私は今回は何もしておりませんよ、頑張ったのはルルのやつですから……それに何があったのかは分かりませんがフローリア様も頑張りになられたのでしょう」
クロウス「今はゆっくりお休みになられてください」
フローリア「あっ…」
緊張の糸が切れたのと余力無しの全力で魔法を行使した為、フローリアは力無くクロウスの方に身体を預ける。
クロウスはそんなフローリアを支えつつも、眼を輝かせながらゴーレムからコアを抜き取っているルルを見守っていた。
- 258 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/22(日) 16:47:00.60 ID:0Jy4hA+xO
-
後日……
あのゴーレムは宗教のシンボルとして奉られていたモノらしく大変貴重な魔力鉱石を使用していたようで、それらを用いたルルの実験結果は上々だったらしい。
結果を纏めたレポートは魔導技術に革命をもたらす程の発見が成され、ルルの学院首席としての地位はさらに磐石のモノになったようだ。
フローリアは一気に魔力を使い切った消耗で寝込んでしまったが3日後には回復し、ルル共々無事にクロウスのお説教を半日もくらった。
ジェニファーはジェニファーで今回の騒動の証拠隠滅に奔走していたがその手際の良さに普段どれだけルルに苦労を掛けさせられているかがよく分かった。(それでも本人は愚痴りながらも活き活きとしてるように見える)
そして……。
????「ご苦労様、今回の報酬は予定通りいつもの場所に…」
教師「ありがとうございます、しかし残念な結果に終わりましたね」
????「仕方ないわ、イレギュラーもあったとはいえ彼女の実力ならこうなる事も予測はできていたわ」
教師「かの遺跡からほぼ無傷で帰ってくるとは、上手いこと排除できていたらあなた様の地位も…」
????「滅多なことは言わないで、誰が聞いてるか分からないもの」
教師「失礼しました、では私はこれで…」
????「……地位、ね」
????「問題ないわ、全てが予定通りなら……地位も、名声も、力も、全てが手に入る」
????「……ふふ、うふふ」
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 17:19:04.94 ID:z0m6Iq/2O
- 一体何ィアナなんだ
- 260 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/22(日) 18:33:08.28 ID:Somoc6Reo
-
───クロウス視点───
クロウス(……あれから数日が経った)
クロウス(フローリア様は完全に回復なされ、今は魔法の訓練に勤しんでおられる)
クロウス(あれだけ何かに打ち込めるフローリア様は始めて見るかもな…)
クロウス「俺も待つのは止めて、そろそろ動くべきだろう」
クロウス自由行動1回目
↓2でクロウスの行動を選んでください
@誰かと交流しに行く(二人まで、ただしモルガンヌのみ単独)
フローリア>>4、ルル>>79、ジェニファー>>96、★モルガンヌ>>103(ボーナス発生中)
A一人で行動する
(どこで何をするか、自由安価)
ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。
手持ちのフラグ(クロウス)
ルル×1
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 18:33:41.24 ID:8MInY9l40
- 1モルガンヌ
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 18:34:47.71 ID:vvhd7H2NO
- 1で
もるがんぬ
- 263 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/22(日) 19:26:41.80 ID:Somoc6Reo
-
学院は国としての城の役割も果たしている為、とても広く広大な作りになっている。
その中でも生徒たちに最も人気があるのがこの空中バルコニーに違いない。
ここから見える景色は壮観な景色は学院生にとって憩いの場であることは間違いないだろう。
最も、授業中の今はあまり人の寄り付かない時間帯ではあるのだが…。
クロウス(考え事がしたくなる時はこの時間、ここが一番落ち着くからな……ん?)
クロウスはここ最近はこの人気の少ない時間を縫ってここで考え事をするのが一つの日課になりつつあった。
遠くの故郷、王国の事に想いを馳せるのにここが一番適していたのだろう。
しかし、今日のところは思わぬ先客が居たようで…。
モルガンヌ「…………」
クロウス「……なっ」
クロウス(女帝……モルガンヌ!? なぜこんな所に…!?)
まるで雪のように白い髪を風に靡かせる女性はこの国を治める魔導女帝、モルガンヌであった。
国のトップであろう存在がなぜこんな所にいるのか、クロウスは驚くも目の前の光景に思わず目を奪われてしまった。
見た目も美人ではあるが、彼女のどこか儚げに学院の外を見下ろす風貌は幻想的な空気すら感じさせてしまう。
女っ気の薄いクロウスでさえ、思わず見惚れてしまっていた。
クロウス(………綺麗だな、しかし…)
クロウス(どこか、寂しくも見えるのは何故なんだ…)
モルガンヌ「……? 貴方は…?」
クロウス「し、失礼致しました…!まさか女帝殿が居るとは思わず、ついジロジロと…!!」
モルガンヌ「……貴方はミクトラムの騎士…構いません、貴方もワタシも……ここに用があっているに過ぎませんから」
クロウス「用……差し支えが無ければ、どのような後用事でここに居るのでしょうか、聞かせてもらっても構いませんか?」
そう言うと表情の変化の薄いモルガンヌは珍しく目を丸くしてこちらの方を見てきた……ような気がした。
モルガンヌ「……休暇、かしら」
クロウス「休暇、ですか」
モルガンヌ「そう、休暇……」
そう言うとモルガンヌはまたナールの街の風景に視線を戻していった。
以前にお目にかかった時は王として、威風堂々とした佇まいをしていたが今は口数も少なく…しかし威圧的な空気などどこにも感じさせない。
どこか感情の薄い女性としか感じられなく、クロウスはその二面性にどこか興味をそそられた。
モルガンヌとの対話、どんな事を話し、どんな事を聞く?またはモルガンヌにしたい事など。
↓1から↓3で募集
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 19:35:59.73 ID:d+rEcarMO
- ミクトラム王国が現在どうなっているか千里眼で見てもらう
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 19:40:06.32 ID:8IPREAFYO
- 何か憂いているのではないですか
- 266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/22(日) 19:48:26.07 ID:SrSEoc0No
- よろしければお茶でも…
- 267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/23(月) 01:14:39.92 ID:fnFVxHJmO
- ディアナって髪の長さ書いてないけどどんな髪型なんだろう
何となく自分の中でロングヘアになりつつあるんだけど
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/26(木) 08:06:34.95 ID:lA6ybOgkO
- まだかな
- 269 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/27(金) 19:07:57.50 ID:lmw5aymAo
- 出番の少なかったモルガンヌさんの魅力をここで出さねば……と四苦八苦してたら遅くなりました。
21時ぐらいから再開しますね。
- 270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 19:12:55.64 ID:nsFG05U10
- りょ
- 271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 20:32:56.69 ID:2piDbDHH0
- 待ってました
- 272 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/27(金) 21:00:18.44 ID:lmw5aymAo
-
クロウス(護衛の影は無し、か……むしろ彼女には護衛の存在すら不要なのか)
己の城とはいえ護衛ひとり付けず院内を歩き回っているのは複雑な事情があるのか、それとも彼女の実力を考えればそもそも護衛はいらないのか。
クロウス(いずれにせよ、頼み事をするのには好都合か?)
クロウス「女帝殿、無礼は承知の上なのですが…ご一緒にお茶でもいかがでしょうか?」
モルガンヌ「……」
クロウス(……さすがに厳しいか?)
モルガンヌ「……貴方は変わった人ね、一国の帝にそんなに気安く誘いをかける騎士なんて初めて見たわ」
クロウス「失礼致しました、しかし一人の騎士として貴女の事をもっと詳しくなりたくなったのです」
モルガンヌ「そう、なら構わないわ」
クロウス「…!」
モルガンヌ「積もる話もあるのでしょう、ワタシの私室でよろしければ付き合いましょう」
クロウス「…ありがとうございます!」
- 273 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/27(金) 21:04:24.14 ID:lmw5aymAo
-
魔導女帝モルガンヌ。
10年前に帝の座に着いたばかりの若き君主ではあるが、その電撃的采配は他国にも轟く程有名であった。
貴族階級の人間に支配されていた旧ナール魔導帝国をたった一人の学院生が変えてしまったのだ。
貴族出身である魔導帝王を魔法を扱った決闘にて圧勝、さらに半貴族派の後ろ楯も在りあっという間に帝王の座を奪い取ってしまうという伝説を残している。
その他にも反発する貴族階級の人間を押さえ付けようとせずに自身の派閥として取り込み、魔導研究の促進と一般市民に対しての魔法使用の普及政策に取り組む。
更にミクトラムを始めとした諸外国との友好関係を継続していく等、臣民からの信頼も厚いナール歴代の中でもきっての名君になりつつあった。
その反面、自身に逆らい続ける人間には慈悲も無い冷徹な一面を持ち合わせており、それが彼女のカリスマ性を高めている一因にもなっている。
クロウス(そんな女帝殿とこうして一対一で茶を飲み交わしている男など世界で俺だけなのかもしれないな…)
日の光が差し込む穏やかでとても静かな空間。
女帝モルガンヌの私室に誘われ挙げ句に茶を飲んでいる男は比喩でも何でもなく、クロウスが初めてであった。
モルガンヌ「貴方から誘っておいて何故そんなにそわそわしてるのかしら…」
クロウス「いえ、年頃の女性のお部屋など今まで縁もありませんでしたので…」
モルガンヌ「そう……貴方からすれば、何もなくてつまらない部屋なのかもしれないわね」
クロウス「そんな事は無いです、良く言えば機能的な空間になっていてゴチャゴチャしてるよりはとても落ち着きます」
実際モルガンヌの部屋は帝の一室とは思えないほどに簡素なものになっていた。
部屋の中にはシンプルな一人用ベッドに客人用のテーブルセット、後は装飾も何もない木製の本棚にクローゼットと必要最低限の物だけが集められた内装になっている。
クロウス「その、何を憂いておられたのですか?」
モルガンヌ「えっ…?」
クロウス「先ほどバルコニーに居られた際に、何かも物鬱気にされていたようなので…」
モルガンヌ「……別に、ワタシは何も憂いてなどおりません」
クロウス「そうでしたか、いや失礼しました」
何となくだがクロウスはこのモルガンヌの発言を嘘だと思った。
しかし当の本人が何も語りたくなさそうであったので今はこれ以上の詮索は止めることにした。
- 274 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/27(金) 21:07:39.18 ID:lmw5aymAo
-
モルガンヌ「……それで、結局貴方の用件は何かしら」
クロウス「それは、貴女の事を知りたくて」
モルガンヌ「……貴方は嘘が下手、それだけが理由でワタシをお茶に誘うなんてありえない」
モルガンヌ「無駄話は嫌いなの、単刀直入に用件を言いなさい」ピリッ
クロウス(……この威圧感、先程までとは別人のようだな。これはもう素直に言った方が良さそうだ)
クロウス「…女帝殿、貴女様の千里眼魔法にて今、王国がどのようになっているか視ては頂けませんか!」
クロウス「我が姫は必死にここまで逃げてきた故に御自身の国がどうなっているのか未だに知ることが出来ておりません!」
クロウス「恐らくは心中で休まることも無く、祖国をご心配なされていると思います……どうか女帝殿のお力でミクトラムの現状を視ていただけませんか」
クロウスはテーブルに頭を着け、必死に懇願する。
一国の王に他国の騎士が頼み事など無礼も承知であったが今のクロウスにはこのようにする他無かったのだ。
モルガンヌ「そう、それが貴方の用件だったのね……」
モルガンヌ「千里眼魔法は使用するのに多大な魔力を消費する。ワタシとて容易く使用することはできぬというのを…………知ってのことか?」
クロウス「…!!」ゾワッ
そう言い終えティーカップをテーブルに置いた途端、クロウスは言い様の無い殺意の感触に襲われる。
モルガンヌから発せられる魔力の圧によるものか、貴様など茶を飲みながらでも余裕で殺せるのだぞというメッセージとクロウスは受け取った。
しかしクロウスにも引けぬ事情がある。
クロウス「お気に障られたのであれば非礼を御詫びします、しかし私にも引けぬ意地があるのです」
クロウス「私ひとりの命で替えられるのであればそれで構いません、姫様さえ無事ならば……国はまた立て直せれます。私が居なくなった後に姫様にお伝えしていただければ…」
モルガンヌ「…………」
モルガンヌ「……やはり貴方は変わったお方です、普通こうしてれば大概の人間は青冷めて引くか命乞いの二択しかしなかったのですが…」
- 275 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/27(金) 21:09:45.69 ID:lmw5aymAo
-
モルガンヌ「楽にしなさい異国の騎士よ、少し貴方を試しただけです」
クロウス「試す……とは?」
モルガンヌ「実のところ、私は数日前から既に千里眼にてミクトラムの現状を把握しているのです」
クロウス「…!? ならばなぜ直ぐに私たちに…」
モルガンヌ「……伝えればこの国を飛び出して行くのではないかと思っていたのです」
モルガンヌ「いまみだりにナールの国外に出るのは危険を伴います、ワタシには貴方たちが事実を知っても冷静な判断を下せる人どうか確認しなくてはいけなかった」
クロウス「……私は、そのお眼鏡にかなったと?」
モルガンヌ「………話しましょう、私が観た事の全てを」
そこからモルガンヌは己が魔法で垣間見た事を淡々と告げた。
まずミクトラム城、及び城下町の全てはラジル帝国軍が掌握しており帝国兵が常駐していること。
帝国は王国の一般市民への暴力行為などを禁止しているが、一部の兵などは隠れて暴行、脅迫、果ては強姦などの犯罪行為とも云える行いをして好き勝手しているヤツらが多いという。
そして………王家の血筋に繋がる者や帝国のやり方に反発する者は親類縁者問わず、処刑されてしまってるらしい。
僅かに生き残った兵士や臣下、メイド達もほぼ奴隷のような扱いをされているようで惨憺たる有り様を描いている。
……救いな話は二つ、一つは一緒に逃げた妹姫はまだ捕まっている様子は無さそうだという事。
そして真っ先に処刑対象にされる筈の国王、及び王妃様の処刑が何故か行われておらず殺されてはいない事であった。
クロウス「国王陛下が……ご無事であるのですか…!」
クロウス(喜ばしい!喜ばしい事だが………王国の象徴たる国王陛下をなぜ生かしたままにしているんだ?)
- 276 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/27(金) 21:11:17.36 ID:lmw5aymAo
-
モルガンヌ「……ワタシが観たものはこれで全てです、後はどうするかは貴方たちに任せましょう」
モルガンヌ「ワタシは執務に戻ります、それを飲んだら出ていきなさい」
クロウス「…女帝殿!!」ザッ
クロウス「此度はこのような不躾な願いをお聞きくださり感謝致します!!この恩は必ず、いつか返させて頂きます!!」
モルガンヌ「………そう、それと一つ」
モルガンヌ「無闇に自分の命を差し出そうとするなどお辞めなさい、貴方には守るべき主君がいるのでしょう」
そう言い残すとモルガンヌは自室の扉から出ていった。
クロウスは目の前に置かれた茶を飲み干し、深く息を吐いた。
クロウス(………恐ろしいプレッシャーだった)
クロウス(国の騎士やこれまで相対してきた強者たちとは別格の存在感!まさにこの国の最強の魔法使いに相応しい貫禄…!!)
クロウス(しかし……何に関しても無関心の冷徹な女帝、俺が聞いていたのはそんな人となりだったんだがな)
クロウス(俺の眼には……言いたいことをずっと我慢している幼子のように見えてしまうのは気のせい、なのだろうか)
モルガンヌ(…………)
モルガンヌ(……あの人、今まで周りにはいなかった)
モルガンヌ(折れず曲がらず、けれどひたすらに自分ではなく他人の心配ばかりしていた)
モルガンヌ(………もし、もっと早くあんな人がワタシの傍にいてくれてたのなら…)
その後、モルガンヌとすれ違った兵士は「女帝様が口角を少し上に上げておられたぞ!?!?」と目を白黒させていたのは別のお話。
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 21:16:07.84 ID:CZlVf2dfo
- いいね……!
- 278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 21:23:47.20 ID:QV+fC+zV0
- よき......
- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 21:24:21.06 ID:2piDbDHH0
- この後陵辱展開もあると思うと胸が
- 280 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/27(金) 21:27:51.67 ID:lmw5aymAo
-
モルガンヌとのフラグ@、Aを手に入れました。(コンマで2本手に入れれるか決めるつもりでしたが今後もボーナス中は確定2本で取れるようにします)
クロウス自由行動2回目
↓2でクロウスの行動を選んでください
@誰かと交流しに行く(二人まで選べる)
フローリア>>4、ルル>>79、ジェニファー>>96
A一人で行動する
(どこで何をするか、自由安価)
ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。
手持ちのフラグ(クロウス)
ルル×1
モルガンヌ×2
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 21:28:59.14 ID:GU+RNLnFO
- 1ジェニファーがいいのう
- 282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 21:29:01.62 ID:3NyxccxEO
- 1
ルルとフローリア
- 283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/27(金) 21:37:21.98 ID:2piDbDHH0
- 交流対象にない辺りディアナは完全に敵対ポジみたいだね
- 284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 00:30:30.37 ID:lj76ylKW0
- これってフローリアルル間でもフラグチャンス発生したりするん?
- 285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 00:48:47.14 ID:iKOHLNceO
- 固定イベントの時以外は1でも場所指定してみたいかも?
- 286 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 01:38:31.34 ID:7sgJRBveo
-
クロウスはミクトラム王国の状態についてフローリアに説明すべく学院内を探し回っていた。
自室には居なかった為、図書館か訓練所のどちらかに居るのではないかと予想し訓練所を訪れてみた。
フローリア「すぅーはぁー……」
ルル「そうそう、そうやって落ち着いて魔力を練ってから…魔方陣に魔力を流し込むの」
フローリア「こ、こうですか…!?」
ルル「もうちょっとスピーディーに!魔力が霧散しちゃって陣が崩壊しちゃうよー!」
フローリア「あわ、わわわ!?」
クロウス「…魔法の訓練ですか、精が出ていますね」
フローリア「あっ、クロウス…!」
ルル「クロウスさん、どもども〜♪」
予測通り訓練所で魔法の特訓をしていたが、そこにはルルの姿もあった。
どうやらフローリアの魔法の特訓に付き合っているみたいだ。
クロウス「ルル、姫様にあまり無礼な態度は…」
ルル「むむ!しかしクロウスさんこれはお姫さま公認の接し方なんだよ、私とリアはあの一件以降マブダチになったも同然なのだ!」ビシッ
クロウス「なんだその言い方……しかもリアって…」
フローリア「私が許しました……あだ名で呼ばれるって、とても新鮮で嬉しいです…!」
ルル「でしょでしょ!今度ジェニーに会ったらリアもジェニーって呼んでみなよ!」
クロウス(それは多分真面目なジェニファーなら卒倒すると思うぞ……しかし)
クロウス(フローリア様は楽しそうだ……今、王国の件を話すのは野暮なのかもしれないが)
フローリア、ルルとの交流内容(聞きたい事、話したい事、一緒にやりたい事など内容)
下1から下3の間で募集
- 287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 01:54:51.73 ID:lj76ylKW0
- 訓練用に二人とも薄手の服を着ていたので目のやり場に困るクロウス
- 288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 01:54:53.91 ID:6h+rGWv3O
- フローリアとルルはどんな話をするのか聞いてみる
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 02:04:37.23 ID:iKOHLNceO
- ルルと手合わせ
- 290 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 16:09:11.75 ID:G4E+c2m6O
-
フローリア「ルル、魔方陣って地面や壁に刻むのと魔力で宙に描くのって何か違いがあるの?」
ルル「んーとね、基本的には物質に刻んだ方が強い効力を発揮する事のほうが多いんだ。魔力を流し込む解きに安定するからね」
ルル「逆に宙に描くのは魔力コントロールが難しい反面、詠唱とかも要らないし慣れれば慣れるほど魔法を発動するスピードが早くなるんだ」
フローリア「一長一短なんですね…」
ルル「私は断然魔力で描く派だけどね、やっぱり前みたいな戦闘になるとどれだけ素早く発動準備を終わらせるかって所あるからさ」
フローリア「けどこの岩魔法とか私の軟化魔法とかは物質に干渉する分、物質に陣を刻んだ方が更に効力が強くなるのでは?」
ルル「リア冴えてるね!確かに元からある物質を変化させるタイプの魔法は〜〜〜………」ウンタラカンタラ
クロウスはベンチに座りながら二人の会話を眺めていた。
そもそも根が真面目なフローリアと魔法の事に関しては真剣なルルが揃うとやはり話は魔法関連の話し合いになってくるようだ。
クロウス(正直俺は聞いててさっぱりだが、あれから姫様も元気になられているし良いことだ……しかし)
フローリアとルルは普段着ているドレスと制服を脱いでいて、学院が用意している運動用の薄手のシャツを纏っていた。
身体のラインが普段着よりもハッキリと分かるのでクロウスはなんとなく目のやり場に困ってしまう。
フローリアの整ったスタイルからの美乳も、ルルのロリ体型ながらも意外とある膨らみも……。
クロウス(……いや、俺はロリコンではないぞ…断じて違うからな)
- 291 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 16:10:45.88 ID:G4E+c2m6O
-
ルル「もしもーし、クロウスさん大丈夫?」
クロウス「ん、ああ…何でもない、どうかしたのか?」
ルル「いやクロウスさんがじーっとこっち方を見てたからさ、さすがに気になっちゃうよ」
クロウス「……そんなに見ていたか?」
ルル「そりゃあもう……はっ!?まさか私たちの事をえっちな目で見てた!!?」ササッ
クロウス「無い。少なくともお前みたいなちんちくりんには断じてあり得ない」スパッ
ルル「ぐはーっ!!言った!今決して言ってはいけないことを言いましたよこの人ー!!!」
フローリア(わ、私の事は……ギリギリセーフなのかな…///)ドキドキ
ルル「リア、もうこの人解雇して私を騎士にしちゃいなよ。このナチュラルセクハラナイトより私の方がいいよ」
クロウス「むっ…それは聞き捨てならんな、俺は姫様が産まれた頃から守り続けてきたのだ。そう易々と騎士の座を明け渡すわけにはいかないぞ」
ルル「だったら手合わせしようよ、私が勝ったら今日から私がリアのナイトだよ!」
フローリア「て、手合わせって……危ないですよルル」
クロウス「そうだな、訓練用の木剣を使っても怪我をさせてしまうかもしれんしな」
ルル「だったら…この風の魔法が込められた風船をお互いの腰にくくり付けて、どっちが先に相手の風船を割れるかならどう?」
クロウス「まぁ、それならお互い怪我をすることもないか…?」
ルル「それじゃあ準備をして……あっ、勿論私は魔法を使うからね」
クロウス「うん……うん?」
クロウス「ちょっと待て、こっちは剣でそっちは魔法有りならリーチの差が有りすぎだろ!?」
ルル「問答無用!!人を貧乳呼ばわりした報いを受けるがいいー!!!」
クロウス「誰もそこまで言ってないわ!!!」
なぜか始まったクロウスとルルの風船デスマッチの行方
↓2のコンマでどちらが勝つか(ゾロ目は強制的に61~98の結果かつラッキースケベ展開に)
01~30 ルルの勝ち(ルルのフラグを入手)
31~60 クロウスの勝ち(フローリアのフラグを入手)
61~98 クロウスの勝ち(ルルとフローリアのフラグを入手)
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 16:11:37.09 ID:oZBdhlyIO
- はい
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 16:12:12.15 ID:lj76ylKW0
- あ
- 294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 18:16:49.66 ID:jupjs9oH0
- クロウスさん...
- 295 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 18:24:38.48 ID:pvXrGaOuO
-
ルル「くらえ炎弾!!からの氷塊よ!」
クロウス「うおっ!? くっ…!!」
ルルが放ったのは初級の炎魔法と氷魔法、しかし二種の魔法を時間差で撃ってきた。
クロウスは風船に当たらぬように腰を屈めながら躱していくが絶妙に踏み込みたいところに魔法を撃ち込んでいくので中々近づけない。
クロウス(しかしこのままジリ貧というのもしてやられた感があって気分が悪いな…ならば!)ダッ
クロウスは真っ直ぐ突っ込んで行った。
多少の被弾はお構い無しという姿勢、無論手加減している魔法なので当たってもちょっぴり痛いか熱い程度のものなのだが…。
ルル(それでも風船に当たれば1発アウトだよ?ほら、このもう当たりそう…)
ルルの魔法が風船に当たる瞬間、クロウスは故紙にくけり付けた風船の紐を引っ張り位置をずらした。
魔法は風船に当たらずクロウスはそのままルルの風船を狙っていく。
ルル(けど残念♪それは投影魔法で映した私の分身だよ!)
ルルはアシュラー戦の時と同様、投影魔法による撹乱によりクロウスの背後を取るつもりであった。
しかしクロウスは剣を振る直前に体の向きをぐるっと180度回転させ、ルルを追うように動いていた。
ルル「えっ!?嘘、なんで!?」
クロウス(影で動きが丸分かりだぞ)
ルルは咄嗟に岩魔法で壁を作り距離を取ろうとするが、それすらもクロウスは見切っており逆に自分の足場にして一気に自身の攻撃圏内にルルの風船を引き入れた。
ルル(やばっ!?)
クロウス(獲った!!)ヒュンッ
パンっ!!!
クロウスの剣はルルの風船を捉えた………しかし、それよりも早くなぜかクロウスの風船の方が先に割れてしまっていた。
フローリア「えっ?」
ルル「あっ」
クロウス「いや……それは無理」
風刃魔法。
指定の位置に風の刃を発生させる風の中級魔法が勝負の決め手であった。
- 296 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 18:26:46.82 ID:pvXrGaOuO
-
クロウス「申し訳ありません姫様……このような痴態を晒す羽目になるとは腹を切っても切り足りませぬ」ズーン
フローリア「お、落ち込まないでくださいクロウス…!元気を出して…!!」
ルル「そ、そうそう!!こんなの遊びだし!私も本気で騎士になるつもりなんて全然無いし!」
ルル(やっばー…負けそうになったからつい禁じ手使っちゃったよ、実質これ私の負けなんだけどなー…)
実はこの勝負、学院生の中で嗜まれるゲームの一つでそもそも魔法を前提としたルールが組まれたものなのである。
その中に位置をサーチして攻撃するタイプの魔法は強すぎる為、反則負けになるルールがとられていた。
無論クロウスはそんなことは知らないが。
ルル(けど…魔法有りの正式ルールでここまで追い込まれたのはディアナ以来だったな)
ルル(しかもクロウスさんは魔法無しの接近戦のみ……ゴーレムを一刀両断してた時から思ってたけど、本当に強いんだなぁこの人)
ルル(えへへ、なんかワクワクしちゃってくるね!)
クロウス「俺は騎士を辞めてセミになる…」ショボーン
フローリア「クロウス、ああ!丸くならないで!」
ルルとのフラグAを手に入れました。
- 297 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 19:02:09.99 ID:uI5mjs33O
-
───フローリア視点───
フローリア「………」
あの騒ぎの後、なんとか気を持ち直したクロウスから王国の話を聞かされたフローリアは部屋の窓の外を眺めていた。
フローリア(お父様たちは無事……妹も捕まってはいない)
フローリア(けれど家に帰れるわけではない、私はこの先どうすれば良いのでしょう)
フローリア(前までの自分より強くなりたくて魔法を覚えても、この力で私は国のためになにができるの?)
フローリア「……」ギュッ
母である王妃から託されたペンダントを握り締め、心を落ち着かせた。
フローリア自由行動1回目
↓2でフローリアの行動を選んでください
@誰かと交流しに行く(二人まで、ただしモルガンヌのみ単独)
クロウス>>7、ルル>>79、ジェニファー>>96、モルガンヌ>>103
A一人で行動する
(どこで何をするか、自由安価)
ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。
手持ちのフラグ(フローリア)
クロウス×1
ルル×1
(クロウス×フローリア間はフラグ数共有なので、クロウス側にもフローリア×1でした)
- 298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 19:03:47.95 ID:A3kIyoXH0
- ふみ
- 299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 19:06:11.34 ID:P980PPSZO
- 1 モルガンヌ
- 300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 19:51:28.37 ID:gdAi1QCQO
- ジェニファーの霊圧が消えそう
- 301 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 20:47:46.42 ID:7sgJRBveo
-
フローリアはモルガンヌに会いに謁見の間に来ていた。
クロウスから聞かされていた話だとミクトラムの現状を把握するのに使用した千里眼魔法は魔力をかなり消耗するものらしい。
わざわざ自国のために力を割いてくれていた事を知ったフローリアはモルガンヌに感謝の意を伝えに来たようだ。
フローリア「女帝様、此度は私たちの為にお力を添えて頂き誠にありがとうございました」
モルガンヌ「構わぬ、我はナールの未来のために動いただけだ」
フローリア「それでも、感謝の言葉を伝えずにはいられませんでした」
モルガンヌ「ナールとミクトラムは古くからの友好関係にあった、我はその盟約に従ったに過ぎぬ…そうだな」
モルガンヌ「もし貴女が我に対して謝意があるのならば、貴女の話を聞かせては貰えぬか」
フローリア「わ、私の話ですか…?」
モルガンヌ「そうだ、聞きたいことがあれば一つだけ答えてやっても良いぞ」
フローリア(え、話って言っても…私は殆ど城の中でしか過ごしたこと無かったし……女帝様を退屈させてしまうんじゃ……)
フローリア(それに聞きたいことって……そんなの、山ほどあるのに…)
モルガンヌとの対話、質問や話の内容など
↓1から↓3まで今回は1つだけ採用になります
- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 21:32:22.19 ID:jupjs9oH0
- フローリアが洞窟で体験したことについて話す
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 21:40:28.04 ID:34vCRXsZo
- 時を巻き戻す魔法はありますか
- 304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 22:19:03.38 ID:gdAi1QCQO
- まあ自分も聞きたいことは同じなので
>>302
- 305 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 00:12:29.70 ID:w8NPgmY7O
- 暫く更新できなかったので生存報告しときます…
明日の夕方にはなんとか再開して自由行動終わらせたいな
おまけとして誰が得するか分からない魔法の設定についての小話投下します
- 306 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 00:17:30.07 ID:w8NPgmY7O
-
〜魔法の才能がある人、ない人について〜
魔法はこの世界では超常現象、不思議パワーといった訳ではなく元から人が秘めてる素養を技術化したものである。
人にはそれぞれ魔法を習得できる数が決められていてこれを【スロット】と呼ばれている。
スロットの数は人によって違っていて、更に先天的に習得できる魔法というものが最初から埋められている場合もある。
魔法の才能があるという者は主にスロットの数が人よりも多く色んな魔法を多く習得できる者のことを指したりする事が多い。(細かく言えば魔力量とか魔力コントロールの技術も含まれるが)
このスロットの数は自力で調べるという事がほぼ不可能に近かったのだが近年、ナール魔導帝国が人間の魔法スロットの数を調べる方法を確立し技術を独占している為、ナールが魔法関係に強みを持っている大きな理由の一つでもある。
ちなみに通常の人のスロットは多くて1~2個で既に先天的に習得できる魔法が埋まっていたりで新たに覚えることができない人も少なくない。(その場合はその魔法を伸ばしていくぐらいしか出来ない)
学院に入学する条件の一つとしてスロットの数が最低でも3個以上ある、というのがあったりする。
ちなみにジェニファーは4スロット、ディアナは7スロット持ち(5、6スロットあれば多いと言われている)で
天才と言われてるルルは14スロット持ちで更にまだ空きがあるという状態。
女帝であるモルガンヌのスロット数は両手足の指を足しても全く足りないぐらいのスロットの持ち主らしい。
ちなみにフローリアはまだ決めてないのでその内安価で決める予定。
クロウスは…………………剣1本で頑張ってもらう予定です。
- 307 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 00:20:31.87 ID:w8NPgmY7O
- なんとなくルルが強い、天才と呼ばれている理由の指針になればなというおまけでした。
……というかここでぶち込んでおかないと後々説明する機会もないという大人の事情でもありました、それではまた。
- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 00:34:54.92 ID:Er2wdQt20
- おつ
スロット無理やり増やされた魔法兵とか出てきそう(こなみ)
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 00:48:39.13 ID:1PHVsX/k0
- 乙乙です
ディアナルル間は思った以上に開いてるのね
- 310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 12:33:08.84 ID:feXPMNdS0
- モルガンヌ様のスロット数が多すぎて好き
- 311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 13:19:00.50 ID:83idzA3cO
- 才能限界が決められてる世界観すき
- 312 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 18:52:29.84 ID:8YTj423fo
-
ふと、フローリアは蒼湖の岩洞にて自分が体験した不思議な現象について思い出した。
あの時ほ状況が状況だった上に夢かなにかと深くは考えていなかったが、魔法を極めたこの人なら何か分かるかもしれない。
フローリア「あの、女帝様……時を戻す魔法、というのは存在するのでしょうか?」
モルガンヌ「時を戻す…?」
フローリア「あの、実は……」
モルガンヌ「………なるほど、それは奇妙な話だ」
モルガンヌ「死んでいたはずの人間が、いきなり死ぬ前と同じ状況で生きていた……それは確かに時が戻ったと感じるのは無理もない」
フローリアは岩洞で起きたことをモルガンヌに説明した。
フローリアにとって…話しにくい部分は省いてしまったが嘘偽りなく詳細に答えた。
モルガンヌ「だが……時間を戻す魔法は過去に存在していた大魔法、故に我にも扱うことはできぬ。貴女のようなここに来る前まで魔法に触れたこともない人間がそんな大層な真似をできるとは思えないが……」
フローリア(……やっぱり、あれは夢だったのかな)
モルガンヌ「だが可能性が無いとも言い切れない……そうだな」
モルガンヌ「そのペンダント、少し見せては貰えぬだろうか?」
フローリア「え、は、はい…」
フローリアは恐る恐るペンダントをモルガンヌに渡した。
モルガンヌはまじまじとペンダントを観察していたが一通り見終わるとフローリアにペンダントを返した。
- 313 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 18:55:11.81 ID:8YTj423fo
-
モルガンヌ「そのペンダントには感じたことのない不思議な力が込められている気がする…」
フローリア「不思議な……それって魔力とは違うのですか?」
モルガンヌ「例えどんなに微かな魔力でも纏っているモノなら最初から気づける、だがそのペンダントに宿っている力の流れはここまで近づいてようやく分かるもの」
モルガンヌ「少なくともワタシはそのペンダントに宿っているものを魔力だとは思えない…」
フローリア(魔法じゃない、女帝様でも分からないなんて……お母様、このペンダントはいったい…)
モルガンヌ「未知の力か……あながち時を戻す力があるというのも偽りではないかもしれないな」
モルガンヌ「その件に関しては部下の者に調べさせてみよう、ここの蔵書量をもってすれば手がかりの一つはあるかもしれない」
フローリア「あ、ありがとうございます…」
フローリア(……もし、本当に時を戻すような力があるというのなら……あの日の襲撃も無かったことになるのかしら…)
フローリア(あの日の……)
フローリア『い"だいっ!!あぐっ!いぎ、できなっ!!あ"っ!!やめで!!もうやめ"てぇえ!!!』
フローリア『あ"っ♥ い"っ、いいっ♥ しゅごっ、あうんっ♥ あっ♥ こわれる♥ あたまも♥ おなかも♥ こわれひゃううううううう♥♥』
フローリア「ひっ…!!」
フローリア(何を考えてるの私…!!そんなことあるわけないじゃない…!)
フローリア(だって、もし本当に時が戻っていたら……それを覚えてる私は…!!)ゾクゾク
フローリアの淫欲値が上昇するかどうか
↓1のコンマ十の位が偶数、一の位の数値分上昇(十の位が奇数の場合は変化ナシ)
- 314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 18:57:44.79 ID:xf3voTl9O
- ゾロったらどうなるかな
- 315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 19:01:11.65 ID:Dd23rdHLO
- セーフ(?)
- 316 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 22:46:49.32 ID:8YTj423fo
-
モルガンヌ「どうした、顔色が悪いように見えるが…?」
フローリア「はっ…!?い、いえ…なんでもありません…」
フローリア(……大丈夫、きっと私が考えすぎてるだけよね?)
淫欲値の変動無し
モルガンヌとのフラグ@(フローリア)を手に入れた。
フローリア自由行動2回目
↓2でフローリアの行動を選んでください
@誰かと交流しに行く(二人まで選べる)
クロウス>>7、ルル>>79、ジェニファー>>96
A一人で行動する
(どこで何をするか、自由安価)
ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。
手持ちのフラグ(フローリア)
クロウス×1
ルル×1
モルガンヌ×1
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 22:58:57.10 ID:Er2wdQt20
- 下
- 318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 22:58:59.68 ID:1PHVsX/k0
- @ルルとジェニファー
- 319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 23:00:07.08 ID:0sHQLrUXo
- 1
ルルジェニ
- 320 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 00:09:50.10 ID:39FhxXNpo
-
フローリアが学院を歩いていると前からもう見慣れた二人が歩いてきた。
フローリア「ルル、ジェニファーさん」
ジェニファー「ご機嫌ようフローリア様」ペコリッ
ルル「あっ、リアだ!」
ジェニファー「り、リア…っ!?」
フローリア「ふふ…こんにちは、ルル」
ジェニファー「ちょ、待ちなさいルル!!一国の姫になんて失礼な…!?」
フローリア「いいんです、私は気にしてないですし」
ルル「私とリアは友達だもんねー?」
ジェニファー「なななな…!!」ガーン
ジェニファー(な、なんと…!?私がわたくしがルルにあだ名で呼ばれるまでどれ程の苦労をしたというのに!?)ガーンガーンガーン…
ジェニファー「……ってすき好んで呼ばれたいわけじゃありませんわ!!!」
フローリア「あの…私なにかジェニファーさんを怒らせるようなことしてしまったのでしょうか…?」
ルル「いや、あれがジェニーの平常運転だよ」
ジェニファー「ぐぬぬ…」
ルル「そうだ!折角だから三人でご飯でも食べようよー、丁度お昼だし!お腹減ったし!学食のご飯美味しいし!」
フローリア「えっ?私も良いんですか…?」
ルル「当たり前でしょ!ジェニーも良いよね?」
ジェニファー「し、仕方ありませんわね…フローリア様に庶民のお味が合うと良いのですが」
ルル、ジェニファーとの交流内容(聞きたい事、話したい事、一緒にやりたい事など内容)
下1から下3の間で募集
- 321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:13:10.91 ID:hKgYeCVwo
- フローリア基準でやべぇもん食ってるルルジェニ
文化の違いを思い知る形に
- 322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:15:54.86 ID:PNbXxN7b0
- ディアナについて聞いてみる
- 323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:18:02.37 ID:LpaMiF1oO
- それぞれどんな魔法を使えのかという話
- 324 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 00:37:07.29 ID:39FhxXNpo
- >>321
これはフローリアが庶民の味にカルチャーショック受けてるって事でいいんですかね?
- 325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:51:58.67 ID:rq9KdSD6O
- >>1の思うように書けばいいんじゃ無い?
- 326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 01:33:27.15 ID:hKgYeCVwo
- >>1におまかせします
- 327 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 22:07:30.39 ID:vitvKYSuO
- >>326
ありがとうございます
学院内の食堂は実は意外とご飯が美味しいことで市民には有名である。
働いてる料理人は一般市民の出身だが、貴族御用達のレストランで働いていたこともあり様々なメニューにも精通している。
中でも異国のメニューをぶち込んでくる事もある日替わりランチは色んな意味で度胸を試される事もあるのだとか…。
ルル「いただきまーす!」
ジェニファー「今日も料理人の腕は変わらず良好みたいですわね」
フローリアは鶏肉のソテーに色彩豊かなサラダ。ジェニファーは卵とチーズによる風味が豊かなパスタを頼んでいる。
一方のルルはというと…。
フローリア「あの、ルル…?」
ルル「はふはふ…うん?なになに?」モッチャモッチャ
フローリア「ルルが食べているその茶色くて丸いものはなんですか…?」
ルル「これ?これはたこ焼きだよー」モッチャモッチャ
フローリア「た、たこ焼き…!?」
ジェニファー「こらルル、食べながら喋るのは行儀がよろしく無いですわよ」
ルル「んぐっ!……ごっくん!! あはは、日替わりランチ頼んだらこれとご飯が出てきたよ!」
フローリア「え、えっと……いったいどういう食べ物何でしょうか?」
ルル「えっとね、小麦粉で作った生地にぶつ切りにした蛸の足を入れて丸く焼いた食べ物みたいだよ?」
ジェニファー「東の島国で作られた料理みたいですわね、庶民にも慕われる味みたいですが…私は到底食べる気にはなりませんわね」
ルル「ええ〜、意外と美味しいよ?リアもジェニーも食べてみたらいいよ!いっぱいあるし!」
ジェニファー「遠慮しますわ、私は自分の料理がありますので」
フローリア「……えっと、でしたら一個貰ってみても良いですか?」
ジェニファー「ちょっ!フローリア様、正気ですの!?」
フローリア「はい、異国の料理は食べたことが無いので興味があります」
ルル「えへへ、そしたら……はい、あーん!」
フローリア「あ、あーん……もぐっ」
フローリア「っ!!はふっ!あひゅっ!!」
ジェニファー「こ、こら!熱々のまま渡したりしないの!!大丈夫ですの!?フローリア様!!」
フローリア「へ、へいひでひゅ…ん、もぐっ、ごくんっ」
ルル「どう?感想は?」ワクワク
フローリア「い、今まで食べたことのない食感でした……けど、とても美味しかったです!」
ジェニファー「え!?ほ、本当ですか?」
フローリア「はい!特に蛸のこりこり感は今まで味わったことのない食感でした……このような味わいが存在していたなんて…」
ルル「気に入ってくれて何よりだよー、今度はハッシュドポテトとか用意してあげよっか!」
フローリア「はい、ぜひ!」
ジェニファー「うぬぬ…わ、わたくしも……いや、しかしあまり食べ過ぎると太りそう…!」
- 328 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 22:08:25.51 ID:vitvKYSuO
-
ルル「はぁ、食べた食べた」
ジェニファー「ルル、口元にソースが付いてますわよ」フキフキ
ルル「えへへ〜、ありがとジェニー」
フローリア「ふふ、やはりお二人は仲が良いんですね」
ルル「うん!ジェニーは私の親友だもん!」
ジェニファー「私は貴女を友だなんて……しいて言うなら私とルルは良きライバル関係と言ったとこですわ!」
ジェニファー「扱える魔法の数では……そりゃ、劣りますけど…!座学や実技、魔法実験などの成績では負けませんもの!!」
ルル「でもジェニー……この前のテストで私に負けてデザート奢ってもらった記憶が」
ジェニファー「しっ!お黙りなさい!」
仲睦まじい二人の姿にほんわかした気分になるフローリアであったがここで一つの疑問が浮かんだ。
フローリア「そういえばお二人はどんな魔法を使えるのですか?ルルのは何個か見たことあるんですけど」
ルル「んー、私は結構いっぱいあるんだよね。炎に岩、風、雷……それに補助的なもので言ったら投影魔法なんかもあるし、とりあえず10個ぐらいはあるんじゃないかな」
フローリア「そんなにあるんですか!?」
ルル「まぁ実戦で使えないものとかも結構あるんだけどね」
ジェニファー「ルルは考えナシに思い付きで覚えすぎですのよ」
フローリア「じゃあジェニファーさんもそれぐらいえるんですか?」
ジェニファー「私はルルのように大雑把ではないので、覚える魔法はしっかり吟味しておりますの」
ルル「今で3個だったっけ?ジェニーの魔法って」
ジェニファー「ま、まぁその通りですわね…」
ジェニファーが習得している魔法(ジェニファーの魔法は一つは水魔法で固定)
↓1から↓4の間で2個募集
【名前】(炎魔法、浮遊魔法、結界魔法、強化魔法…といった感じの名前)
【効果】
- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 22:17:32.39 ID:77GAJlFl0
- 重力魔法
敵味方、自分を軽くしたり重くしたりする
- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 22:20:46.42 ID:rq9KdSD6O
- 透視魔法
その名の通り透視ができる
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 22:26:39.58 ID:ucyZ6C2oO
- 【名前】分身魔法
【効果】実体のない分身を作る。実体はないが魔翌力は本体と分身とで半々に分かれるので使い所は見極める必要がある
- 332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 23:05:34.36 ID:qGQZcDtG0
- 【名前】結界魔法
【効果】強度や形が自在に変えられるシールドや、自身の魔法を強化したり、侵入した者にバフデバフをかけたりするフィールドを張れる
- 333 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 20:51:57.47 ID:qix+uJIlO
-
>>329と>>331でいきます
ジェニファー「私が使えるのは主に水魔法と重力魔法、そして分身魔法ですわ」
ジェニファー「水魔法は攻撃はもちろん色々と融通が効きますし、重力や分身魔法も色々と便利ですのよ」
フローリア「分身!そんな魔法もあるんですか!?」
ジェニファー「とは言っても、実体が無いうえに分身魔法は燃費が悪いので使い時は見極めないといけないのが欠点ですが」
ルル「私は投影魔法があるからな〜、こっちは魔力消費も少ないからガンガン使ってけるしリアもどう?」
ジェニファー「馬鹿おっしゃい、貴女のそれは魔力で作った残像をその場に残すだけでしょう。その点分身魔法はこちらで操作することも可能ですわよ」
ルル「戦いで咄嗟に使うならこっちのが便利なんだもん!前の遺跡での戦いでも大活躍だったし!」
ルル(まぁクロウスさんにはあっさり見抜かれてたけど…)
- 334 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:00:11.50 ID:qix+uJIlO
-
ルル「それにディアナだって分身より投影魔法の方を使ってるからねぇ〜♪」
ルルの口から出たディアナという名前に聞き覚えがあり、フローリアはルルに聞いてみた。
フローリア「ディアナさんって前にルルを庇っていた方でしょうか?」
ルル「あれ?なんで知って…ってそっか、あの時聞いてたんだもんね」
ジェニファー「ディアナは魔導帝国の貴族の中でも有数の家柄出身の才女ですわ、学院生でありながら既に国属の魔導士として認められている方ですね」
ルル「まさにエリートって感じだよね〜。でも身分で人を差別したりしないし私とも仲良くしてくれるから良い人だよ!」
フローリア「あの人…やっぱり凄い人だったんですね」
ルル「うん、座学とかも完璧で分け隔てなく優しいからみんなの人気も高いんだ。正直なんでディアナが首席じゃないんだろって自分でも思うときがあるし……」
フローリア「ルル…」
ルルはディアナの事を本気で尊敬しているようで、今の自分の座は本当はディアナの方が相応しいのでは無いかと思っている。
周囲の人間に慕われているディアナと自分を比較して落ち込んでいるみたいだ。
フローリアがなんて声をかけようか迷っているとジェニファーがテーブルから身を乗り出しルルに指を指しながら大きな声で話しかける。
ジェニファー「全く、私のライバルがそんか元気の無いこと言わないの!」
ジェニファー「座学だの何だのは別として、貴女は実技ではぶっちぎりのトップでしょう!それを見込まれて女帝様から首席の座を与えられたのですから堂々と胸を張るべきですわ!」ビシッ
ルル「ジェニー………あはは、確かにそうかも。珍しくらしくない事ぼやいちゃったかな!」
ジェニファー「全く…貴女にしょげられたら私の立場がありませんもの」
ジェニファー「まぁそんな無い胸張ったところでワタクシには勝てませんけど!!おほほほ!!」ポインッ
ルル「言ったなー!!これでも少しはあるし!ていうかジェニーは私より一つ上なだけなのに大きすぎだし!!!」ムキーッ
- 335 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:02:36.04 ID:qix+uJIlO
-
フローリア(……ジェニファーさん凄いなぁ、ルルの事を本当によく分かってるんだ)
すっかり元気を取り戻したルルであったが、フローリアはルルとジェニファーの間に結ばれている硬い絆の強さに少し寂しさを覚えるが同時に羨ましくも感じたようだ。
フローリア(……こういう時は臆せず自分から、だよね)
フローリア「あの、ジェニファーさん!今度から私もジェニーって呼んでも良いですか!?」
ジェニファー「ぶふっ!?えっ!!ふ、フローリアさまっ!?それはいったいどういう…!?」
フローリア「私もジェニファーさんとお友達になりたくて……駄目、ですか?」
ジェニファー「え、いや、駄目だとかでは無いですが、むしろ光栄なことなんですが、さすがに心の準備がと言いますか…!!!」アタフタ
他国のとはいえ王族であるフローリアの突然の提案にジェニファーは慌てふためく。
それを見てルルは可笑しそうに笑っていた。
ルル「ぷっ!あはははは!ジェニーがそんなにキョドってるところ初めて見たかも!!」
ジェニファー「笑ってる場合ですか!なんでそんなに可笑しそうにしているのですか!!」
ルル「だってさ…こうやって一緒にご飯を食べたり、危機を乗り越えてきたんだもん」
ルル「もう私たち三人とも友達みたいなものじゃん!」
- 336 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:06:28.80 ID:qix+uJIlO
-
ルルの一声にフローリアとジェニファーは目を合わせる。
すると二人も可笑しそうに笑っていき、三人の間に和やかな空気が訪れた。
ジェニファー「全くこの子ったら……ん、こほん」
ジェニファー「その、私でよろしければ……お友達になってくださいまし。フローリア様…!」
フローリア「ふふ…様も要らないですよ、お友達ですもんね?」
ジェニファー「そ、そうですか…?それでは……ふ、フローリア…?」
フローリア「はい!ジェニー!」
ルル「えへへ♪」
三人の少女は共に笑い合いながら友情を結んでいく。
フローリアにとって、この思い出は先の見えない不安を照らす希望の光になるのだろうか。
ルルとジェニファーのフラグ判定(ゾロ目は61~98の判定になります)
↓2のコンマのフラグを入手
01~30 ジェニファーのフラグ@
31~60 ルルのフラグA
61~98 両方同時ゲット
- 337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 21:08:35.07 ID:2mapTTCZ0
- よ
- 338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 21:09:09.45 ID:zh5eR925O
- ふみます
- 339 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:26:07.14 ID:qix+uJIlO
-
ルルとのフラグA(フローリア)を手に入れた。
……………。
………。
…。
- 340 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:28:12.86 ID:qix+uJIlO
-
明け方…。
その日は朝の静けさと共に鳥の鳴き声が唄う心地よい朝であった。
モルガンヌ「………ふぅ」
モルガンヌ(少し早く起きすぎた……)
モルガンヌ(起きてる人も少ないでしょう、しかし……これぐらいの静寂が、ワタシにとって最も心地のよい時間なのかもしれません)
ふと、朝焼けの空を眺めているとなぜか彼女の脳裏に一人の男性の姿が浮かんだ。
なぜあの赤髪の騎士のことが出てきたのか、その理由は分からないが不思議と嫌な気分では無いことは確かだった。
モルガンヌ(……もし、ミクトラムのより詳細な情勢が分かれば…あの騎士は喜んでくれるのでしょうか?)
モルガンヌは両手をかざすと魔方陣を形成する。
それは眼の紋様を施してあり、込められている魔力量も相当なものだった。
千里眼魔法。
それは彼女が産まれ持った比類なき天賦の才能。
文字通り山を抜け、谷も通り越し俯仰天地全てを視抜くと言われている彼女だけのオリジナル。
精神を研ぎ澄まし、周囲に陣を展開し、彼女が開眼した時。
千里眼はモルガンヌの瞳に全てを映した。
モルガンヌ(………………………)
モルガンヌ(…………っ?)
モルガンヌ(……これは…)
- 341 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:30:44.06 ID:qix+uJIlO
-
モルガンヌ「……」カツカツ
兵士「おはようございます!!女帝様!!」
兵士「このような早いお時間にお目覚めは珍しいですね、何か御用でしたでしょうか」
モルガンヌ「…伝令に全ての兵及び学院生、一般市民に伝達せねばないない事がある」
兵士「はっ…はぁ?いったい何を…?」
モルガンヌ「数刻後に……」
モルガンヌ「戦が始まる」
同時刻……ナール魔導帝国から少し離れた監視塔
兵士a「おつかれ、交代の時間だ」
兵士b「やっとかぁ、夜勤の見張りは退屈すぎて眠くなっちまうよ……ふわぁ…」
兵士a「明日は休みだろ、家に帰る前に仮眠でも取ったらどうだ?」
兵士b「やだよ、仮眠室の固いベッドより嫁が待ってる家で寝た方が疲れとれるしな!」
兵士a「ったく惚気かよ、このこの!」
兵士b「へへへ!それじゃあ後は任せ………あっ?」
兵士a「どうかしたか?」
兵士b「ちょっと待て…何か見えないか…?」
兵士a「ん…?どれどれ……っておい!?」
兵士b「やべぇなおい、すぐに女帝様に伝えろ!!」
兵士b「ラジル帝国からの侵攻あり!至急各部隊に通達しろ!!」
- 342 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:51:34.58 ID:qix+uJIlO
-
帝国隊長「諸君、我々はこれからナール魔導帝国へと侵攻する!」
帝国隊長「知っての通り、敵国は魔法防壁によって囲まれており見た目以上に堅牢な守りを誇っている」
帝国隊長「それを踏まえた上で、皇帝閣下から降された勅命はただ一つだ、心して聞け!」
帝国隊長「帝は一人でよい!!以上だ!!!」
帝国兵「「「うおおおおおおお!!!!!!」」」
- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 22:23:30.96 ID:r3dCzTFkO
- 大きく話が動くな
- 344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 23:20:56.43 ID:DeTOuqKv0
- 火薬と魔法、一体どうなるんだろう
- 345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 01:15:43.16 ID:oGsYPf9/0
- 重要な選択は戦うか逃げるかの二択かな?
留まって応戦すれば負けてもコンテニュー、逃げた場合フローリアとクロウスは安全だけど最悪ナールが滅亡、みたいな
- 346 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 11:23:57.21 ID:aXPrDNdno
- 更新の報告です。
本日13時からナール動乱編前編を投下します。
安価のない長い話になってしまいましたがお付き合いして頂ければ幸いです。
選択安価込みの後編は今日の夜に投下予定です。
- 347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 11:39:58.73 ID:JSuJfTsGO
- わくわくしてきた
- 348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 12:14:35.48 ID:hmGlqeej0
- 待ってます
- 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 12:26:48.79 ID:TpbUlfWEO
- たいき
- 350 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 12:54:27.92 ID:aXPrDNdno
- ちょっと早いけど始めます
- 351 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 12:55:31.21 ID:aXPrDNdno
-
学院に監視塔からラジル帝国の侵攻通告が届いてから2時間後…
フローリア「クロウス!」
クロウス「姫様!!」
フローリア「ラジル帝国がナールに攻めてきたというのは本当なの…?」
クロウス「ええ、間違いなく」
フローリア「そんな…ひょっとして、私たちが来たから…?」
クロウス「それは分かりません、しかし何の目的もなく戦争を始めるわけもないでしょう………何かしらの目的はあるはずです」
フローリア「それで戦況は?今はどのような状況なんですか?」
クロウス「……………率直に申し上げますと」
クロウス「ナール側の方が優勢です」
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