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【二次創作聖杯戦争】Fate Pastime Game Re.3
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2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/25(水) 17:45:03.61 ID:RLKNW2EzO
建ておつ
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/25(水) 21:11:09.88 ID:eWuWnP/D0
縦乙
4 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 22:35:36.44 ID:6g9zNYsf0
【22:40くらいから再開します】
5 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 22:40:50.98 ID:6g9zNYsf0
1:バーサーカー
「私としてはバーサーカーを希望します」
「ふむ、判断の根拠は?」
「純粋に個別対応が可能だからです。こちらの目的はセイバー及び魔力炉、そう考えるとバーサーカーの宝具は十分メリットがあります」
「それはそうね、セイバーがどんな攻撃をしてくるにしろ、弱点がバレない限りは対抗できる」
「加えて、キャスターとバーサーカー陣営は正直言って、相性が悪いのでは? 能力以前に性格が」
これは前々から思っていたことですが、どうもフェイカーの我の強さと、星さんの我の強さは打ち消し合うレベルのベクトル違い。
私の論を推すようにフェイカーが反応し手を叩いています。
「その通りだ! ハッキリ言うとボクはバーサーカー陣営が嫌いでね! こんな状況じゃなければ組む気すらない!」
「オイオイ、アトデコマルノ、アンタダゼ」
「私は地脈さえ荒らさなければ気にしないのだけど」
「それをしないからこそのボクだ! そもそもボクはボクの作品を見せればそれでいいのだからね!」
相も変わらず演説ぶるフェイカーを置いておいて、アーチャーに向き直ります。
「納得しました。ではそれで動きましょう。私とキャスターは対ライダー、アサシンとバーサーカーは対セイバー」
「了解だ」
「時間は一時間後、ライダーの場所は把握していますので、アサシンとバーサーカーはセイバーの魔力炉へ」
「分かりました。使い魔を渡しておきますのでタイミングは連絡を」
連絡方法も交わし、あとは決戦の舞台に向かうまで。
……さて、わざわざ飛び込むのなんてガラではありませんが。ですが負けっぱなしではいられません。
そして、ええ、ええ、ええ、勝ちたいという理由はあります。久しぶりに私ではない、誰かのためにも。
「……ああ、悪くない。マスター」
「ええ、行きましょう、アサシン」
直下、5以上で他陣営行動スキップ。4以下で他陣営の暗躍描写
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/25(水) 22:42:28.78 ID:ahGxBsZ9o
のす
7 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 23:01:01.90 ID:6g9zNYsf0
8:余裕こいてんな
【対ライダー陣営】
一本の矢がびょうと音を立て日に焼けた首元に飛んでくる。
頸動脈を突き破らんとするそれを事もなさげに片手で受け止め、その方向へライダーは目をやった。
「敵襲か?」
「さてな、気合のねえ矢だ、殺そうって気が薄すぎねえか? やっぱローマの兵ってのは生っちょろいな」
何処へ届くとも分からない呟き。制するように続けざまに矢が飛ぶ。
それを器用に避け、手に金貨を握り締め、擦り合わせる。黄金の煌きは一瞬で複数の兵となり、矢の方向へ鉛玉を。
「【崩落齎す蛮行繁栄】、そおら、数で勝てんのか!?」
一斉掃射、しかしライダーの感覚は敵意を未だに感じている。それも手の内。弾幕の厚みに差を付け、わざと逃げやすい方向へ誘導した。
そこに向かい準備されているのは同盟を結んだ中原の覇者、セイバーの砲門。
性格的なそれとは別に、お互いのやりたいことを察するという点では最高に近い味方だと改めてライダーは頷いた。
「やれ、セイバー」
「言われずとも。耳を塞いでおけよマスター、ライダー!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
硝煙の向こう、キャスターの宝具を盾に銃弾をすべて受けきったアーチャーは笑う。
「塩漬けのヴァンダルが、そちらの小賢しい策など犬の考えを聞くより分かるというもの」
「おいアーチャー! ふざけるなよ!? その宝具は防具じゃなく芸術品だ! それを盾に使おうなんざ」
「合成獣、黙らせていただいてもよろしくて?」
「ショウチ」
「グアッ! ローはダメだろローは! 執拗に脛を狙うな!」
地味な悲鳴をあげるフェイカーを横目に、アーチャーはタイミングを計る。
砲門から放たれる瞬間、それはすなわち魔力の消費を意味する。そのタイミングで攻撃を行えば……。
「あちらへ戻る可能性は高まるでしょうね」
そして、その目に光が。
「薙ぎ払え! 『司録星、司るは軍』!」
「『今ですわ』!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アーチャーの声が届く。眼前の見えない建物へアサシンは拳を構え、バーサーカーは刀を振り上げる。
「アサシン」
「バーサーカー」
「「攻撃開始!」」
獣の一撃が、研ぎ澄まされた太刀の一閃が、その巨大な魔力炉へ叩き込まれる。
直下、セイバー反応
123:「『司中星、司るは霊廟』」
456:「げぇっ! 任せるぞライダー!」
789:「げぇっ! 令呪で一刻も早く!」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/25(水) 23:06:35.21 ID:t4gs58zFO
ほれ
9 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 23:27:26.79 ID:6g9zNYsf0
1:宝具で対処
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
砲門から放たれた光が地を焼く。その瞬間、セイバーの表情が一瞬だけ曇ったのに虎道が気付いた。
「どうした!!! セイバー!!! 何か、気付いたのか!?」
「音量を落としてくれ。……いや、引っ掛かってはいたんだがどうにも頭痛が酷くてな、今ようやく気が付いた」
◆頭痛持ち:C-
慢性的な頭痛持ち。精神系スキルの成功率を著しく低下させる。
多芸多才の持主ではあるが、このスキルのために十全に効果を発揮する事は難しい。
「気付いた?」
「ああ、本命はこっちじゃなく隠しておいた廟の方だな。もう少し早く気づいてもよかった」
「むむむ! つまり銅雀殿を今攻撃されているということか!」
「そういうことだ」
「では、では、今すぐそちらへ向かい」
今にも走り出そうとする虎道の襟をセイバーが掴み引き留める。
「わざわざ敵の策にかかるな。まずはこちらを潰してからでいい」
「む? ならば銅雀殿の方は見捨てるのか?」
「いや、あそこにはまだ」
「私の愛馬がいるからな。さて、『司中星、司るは霊廟』。【霹靂車・爪黄飛電(いかずち、てんをさく)】!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
攻撃と同時に魔術迷彩が溶けたのかその姿が現れました。三つの建物からなる巨大なそれは見上げるほど大きく。
「これは隠さなくてはいけませんね……」
威容、とでも言うべきその迫力に一瞬呼吸すら忘れそうになります。
そして、その一瞬、アサシンが私を掴み飛び上がると、そこに稲光の軌跡が。
「えっ……?」
気が付けば一つの建物の扉が開いています。おそらくはそこから現れたのでしょうが、一体いつの間に。
軌道を変えたそれは目にもとまらぬ速度でバーサーカーに当たり。
「─────ゥ」
あのバーサーカーが膝を付きました。その腕の中にはもがく光。
先日見た【霹靂車】とよく似ていますがその威容は比べ物になりません。直感します。これが、この異形の軍馬が。
「【霹靂車】のオリジナル───!?」
10 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 23:28:02.42 ID:6g9zNYsf0
◆『霹靂車・爪黄飛電(いかずち、てんをさく)』
jI斗r‐‐r―――― 、______ jI斗-<三三≧s、
.。s≦ .,ノi |i ≧s、________,ン⌒i ̄ ‐- .,_ r‐‐ ., .。s≦ 才´i i| i| i| i} 〉
、 {i |i |i |i |i |「|「|「|「|i |i |i.ー- .,_ ‐- 、__ _r ≦⌒i\ ` 、≦L r‐‐=≦ j| i| i| i| i|,ノ´
个s。. {i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i} i ニ=r‐ ァ-- 、 .}「‘,斗f≦' ̄\√`ヾ'⌒\⌒´ ̄ ̄ ̄i}.i| i| ..<
≧s。辷^lL|i |i |i |i |i |i |i |i |i |i |i} | | ′ jL__,/ ゙, ,Y⌒ヽ ヽ ,人. ヽ .i}=≦
. ー- .,_|i_|i_|i_|i_|i_|i_|i} | | {i..<⌒¨´ i}圦 ,ノ .; \ \. Y ノ
二ニ=‐‐ --'----'--∨ ,ノ\ `´ / /\\ \ Z‐‐ ´
, ---i} ..<´\. ヽ ____{i / i}. \ \」
/ ,ノ斗*≦ーく \ ー‐‐=彡 、 、 \:. \_j}
′ ‘, ‘,∨ ∨ 「 ̄ ̄i、 个: . ,,.斗≦}
‘, ∨__j} ,廴___,ノ^\ 〕iト ‘,
{ ゙, i{. [ノ /´ ̄ 、 ヽ > '
从 i{ i⌒ーァ゙ \ ‘, Y
、 i} / / ./´ ̄\ ‘, Y
Y j} ‘, .},イ .{ ヽ , Y
Y i} i } 人 ー'ー-‘, 、 Y
/i「Y ‘, i.′ 、 人 \ ___j}
/ ./辷i\ i}、____j{ \ \/ ン
{ {⌒i人 7´ ノ \ ヾ´
从 、 ヾー=彡 \ i⌒ 、
、‘, i} \」i:i:i:i:i\
‘,‘, .j} マi:i:i:i:i:i:ヽ
}iY⌒i{ マi:i:i:i:i:i:i}
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2〜50 最大捕捉:100人
宛城の戦いの際、名馬・絶影はその身を盾にし主である曹操を守りきった。
身体中に矢を受け、もはや二度と駆けることは出来ないと思われたが、欠損した身体を機械化し修復。
名を爪黄飛電と改め、曹操専用サイボーグ軍馬として蘇った。
霹靂車のフラッグシップモデルであり、電磁砲の搭載の他、自身に電磁加速を与えることでの驚異的な走力
電磁力による空中浮遊や、空気中の水分子をブースターのように展開しての飛行能力を備える。
専科百般スキルを組み合わせれば、電子機械に対する高度なクラッキングすらも可能。
直下、描写陣営
12345:対ライダー
67890:対セイバー
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/25(水) 23:30:03.90 ID:R6U9yhkGo
ギ
12 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 23:42:07.11 ID:6g9zNYsf0
0:想定では対セイバーだったほう
バーサーカーの拘束を抜け、霹靂車が再度走り出します。
やはり、私の目では見えない……。視力を強化してもようやく残光が見える程度。
「速いな」
「ええ、通常の【霹靂車】とは比べ物にならないほど。それに、セイバーの来る気配もありませんし」
それが一番の問題なのです。セイバーはこの宝具でこちらを牽制している、となればアーチャーとフェイカーが危うい。
とにもかくにも時間をかけられない。しかし、この速度ではアーチャーらの方へ向かうのも困難。となると、方法としては……。
「やはりマスターが乗るしかないか」
「……そうなりますよね」
それしかないのです。私が上手く乗れ、それを御することができるならあるいは。
しかし相手は雷獣ならぬ雷馬。まずは捕まえることから……。
「では、行こう」
「ちょ、ちょっと!?」
「さて、救世主の威光を知らぬ獣よ! 同朋の手を持って汝を下さん! 【我ら軍勢、餓獣の群なり】!」
考える間もなく私を担いでアサシンが飛び出します。横目でバーサーカーが立ち上がったのも確認できました。
こうなれば仕方がありません。なるようにしかならないのです。だからせめて、どうなるにしろ。
「……急いで決着を! アサシン!」
直下、戦況
12:アサシンごと弾き飛ばされ
345:追いつけず
678:手傷を
9:捕獲!
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/25(水) 23:42:54.69 ID:UyG7RpT2o
あ
14 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 23:54:27.89 ID:6g9zNYsf0
9:捕獲!
雷をどう捕まえるか。速度は凄まじく早く、追って捉えるのは不可能とは言いませんが困難。
「アサシン、追いつけますか?」
「宝具を最大解放してようやく、といったところか」
「ならば狙うは」
星さんに目線を飛ばします。それだけで理解してくれたのか立ち上がったバーサーカーへ声を。
「バーサーカー! 悪いのだけど一回、死んでほしい!」
「──────ォゥ」
理不尽な指示、しかし何の迷いもなくバーサーカーはそれを受け、刀を回して霹靂車を挑発します。
それに乗ったのか、雷光は軋むような音をあげ。……これがあの馬の嘶きなのでしょうか。
「ギィィィィィィッ────────!!!」
一直線に、槍となって地面を砕き。次の瞬間、バーサーカーの腹には焼け焦げたような大穴が。
避けることすらせず、ど真ん中に受けた一撃。最初のそれとは違う全力のそれにバーサーカーの霊基が燃え堕ちます。
しかし。
「──────アアアァ!!!」
雷光によって焦げた臭いを残しながらもその手はしっかりと霹靂車の足を掴み。
アサシンであれば、十分その背に追いつけます。
「ありがとうございます! バーサーカー! アサシン!」
「ああ!」
フェイカーに作らせた鞍を取り付け、身体強化の魔術を再度かけなおし。一か八かでその背へ。
ええ、ええ、ええ、……感電しませんように!!!
直下、騎乗。5以上で成功 【マンモスライダー】+2 【敵宝具】−1
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/25(水) 23:56:58.86 ID:ucam+luv0
ん
16 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/25(水) 23:59:27.36 ID:6g9zNYsf0
7:騎乗成功
【というわけで今夜はここまで、思ったよりすんなりいきましたね】
【次回はおそらく金曜日の同じくらいに。おつかれさまでした】
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/26(木) 00:07:48.66 ID:PdK9tiJxo
おつ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/26(木) 00:32:33.12 ID:Fzhko7B6o
マンモスライダーつええ
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2021/08/26(木) 19:10:30.39 ID:gcSbEBoi0
最近懐古してPastimeGame読み直してたらまさか復活してるとは、当時はお世話になりました。
めっちゃテンション上がるわ
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/26(木) 19:11:47.98 ID:gcSbEBoi0
あ、ごめん久々すぎてsageとか忘れてた
21 :
◆v.By3fESrTsY
[sage]:2021/08/27(金) 22:02:05.04 ID:mYgKI1p/0
【所用につき今夜はお休み。日曜日の20:00前後に来ます】
22 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 20:17:10.08 ID:bsmwG4+J0
【
>>19
ありがとうございます。そこまで言っていただけるとやっぱ嬉しいものがありますね】
【20:30くらいから再開します】
23 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 20:35:07.35 ID:bsmwG4+J0
【再開】
アサシンの手を借り霹靂車の背に飛び乗ります。目もくらむような雷光、フェイカーお墨付きの鞍を使っても、おそらく少々の感電は免れません。
それが見えたとき、正直怯えました。私たちは常に負ける側、失敗する側。逃げ、虚勢を保つことしかできなかった一族です。
何故それなのに私はこうやってこんな危機に向かい合うのでしょうか。冷静になるとわけが分かりません。
逃げられるのなら逃げたいのです。諦めるのなら諦めたいのです。
……ええ、ええ、ええ、でも、託されたのだから、応えたいのです。しかし、それで傷ついたら、死んでしまったら、どうなるのか。
私に伝えられた願いは絶えるのでしょう。継がれてきた全ては消えるのでしょう。
ただ、こんな考えが生まれたのは全てが終わったあとなのです。その時の私は。
「どっせーーーーーぃい!!!」
何も考えるまでもなく、絶叫しながら飛び乗り、口を噛ませ、手綱を取ったのです。
全身に衝撃が走るのを感じながら、何も考えず必死に、この一瞬を掴むために。
脳裏に何かが流れた気がします。頭骨が笑い声をあげます。そして気付いたとき。私は。
「マスター、やったな」
「……へ?」
霹靂車の手綱を取り、落ち着けることに成功していたのです。
「や、やったんですね?」
「ああ、お前の成果だ。マスター」
「そう、ですか」
緊張が解け倒れそうになりましたがそうするわけにもいきません。まだセイバーは姿がなく。ならばそれはアーチャーらが二騎を相手にしているということ。
「向かうか、マスター」
「ええ、救出に!」
直下、セイバー反応
123:「げぇっ! 『司中星、司るは霊廟』!!!」
456:「げぇっ! 任せるぞライダー!」
789:「げぇっ! 令呪で一刻も早く!」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 20:39:40.75 ID:MBMkK9P7O
ok
25 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 20:53:04.48 ID:bsmwG4+J0
5:げぇっ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
戦線で指揮を取るセイバーの顔がひゅっと蒼褪める。
「は?」
「どうした!!! セイバー!!!」
「理解不能理解不能理解不能!!! 有り得るかそんなもん!!!」
「どうしたのだセイバー!!!」
頭を抱え唸るセイバー。それはけして虎道の大声だけではなく。
「誰がどうやってあの雷馬を! 絶影を乗りこなせるってんだ!」
「むむむ!?」
「だが実際取られたのはマジだぞ!? となればあそこを奪われるのはヤバいんだよ!」
「では、いよいよだな? いよいよお前が正面から戦うのだなセイバー!」
「ああもうこのバトルジャンキーが! 馬超かお前は!? アイツマジで嫌いなんだよ、合理的じゃないから!!!」
苛立ちを隠そうともせずセイバーはライダーの背に向け叫ぶ。
「すまんがライダー! こっちは色々と危機だ! 抜けるぞ!」
「しゃあねえか、まあ上手くやれよ」
どこか投げやりじみたライダーに言葉を返さずセイバーは隠していた霹靂車に乗り銅雀殿へ向かう。
後ろ姿へ一瞬目をやり、ライダーは呟いた。
「……合理ってのも難儀よな。なあ、アーチャー?」
直下、アーチャー側の戦況
123:割と絶体絶命
456:なんとか劣勢程度
789:結構頑張ってた
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 20:57:16.62 ID:ymwSSWuT0
あ
27 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 21:08:06.61 ID:bsmwG4+J0
2:割と絶体絶命
向けた視線の先にはどれほどの破壊が与えられたのか、草の一本も生えないような荒れ地が残る。
その中でゆらりと一人揺らめく影は全身から血を流し、砕ける寸前の霊基で。
「ええ、そこは息が合うようですわね。ときには成さねばならないことを成すことが必要な時もあります」
「俺はそういった意味で言ったつもりはないがな」
「いいえ、あなたもそういった口の糞野郎ですわ。あなたは王、私は将であっただけ」
アーチャーは笑う、ライダーもまた笑う。
「テメエに恨みはねえがな。……いや、これはマジだぜべリサリウス。俺の子孫が負けたのはテメエが強かっただけの話だ」
「残念ながら私にとっては喜べる言葉ではありませんね、ガイセリック。ヴァンダルに褒められても仕方ありませんし」
「そういうとこがヤなんだよローマの成金共は」
「生憎私生まれは農家ですわ!」
ギリリと弓を引き絞り、ライダーにその先を向ける。目は誤ることはなく、狙いが逸れることはない。
◆千里眼:C
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
さらに高いランクでは、透視・過去視・未来視さえ可能とする。
この矢に立ち向かうなら、より強い力を! より強い破壊を!
「……まったく、ボクのことを忘れてるんじゃないのか?」
「フェイカーも消滅寸前なんですからぁ……! ここで前に出るべきではぁ……」
直下、描写陣営
12345:対ライダー
67890:対セイバー
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 21:13:17.93 ID:mk6ZOsG6o
はい
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 21:14:22.12 ID:YaGvDJW0o
うい
30 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 21:15:29.53 ID:bsmwG4+J0
3:対ライダー
【というわけで一旦中断。再開は22:30くらいで】
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 21:34:40.57 ID:y+xcXfGi0
そい
32 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 22:32:25.40 ID:bsmwG4+J0
【22:35くらいから再開します】
33 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 22:35:39.63 ID:bsmwG4+J0
【再開】
ギラギラと火が燃える。略奪の基本は根こそぎ奪うことだ。それは物資のみに非ず、退路を、尊厳を、何もかもを遍く蹂躙することだ。
少なくともライダー、ガイセリックはそうしてしか生きられなかった流浪の王である。
だから笑うのだ、目の前の自分が引き起こした悪夢を見て笑うのだ。
◆海賊の誉れ:A
西地中海一辺の海賊、掠奪者であり、相手を不利な状況へと追い込む暴虐を熟知している。
海賊独自の価値観から生じる特殊スキル。
低ランクの精神汚染、勇猛、戦闘続行などが複合されている。
「行くぜアーチャー、【崩落齎す蛮行繁栄】!」
破壊が形を結ぶ。生まれる形は散弾銃。四散する鉛が細身の体目掛け吹き荒ぶ。
直下、戦況
12:対ライダー同盟、不利
345:肉を切る
678:フェイカーの援護
9:常勝将軍に不足なし
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 22:36:26.36 ID:YaGvDJW0o
あ
35 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 22:54:25.55 ID:bsmwG4+J0
6:フェイカーの援護
襲い掛かる鉛の牙を前に、アーチャーはニヤリと笑みを浮かべる。
笑みに潜むは隠し切れない将の性。一つ手を進め、相手の駒を落としたという確信と優越。
つまりは相手の予想を裏切ったという愉悦。
「キャスター!」
「チッ、ボクの動きを読んでいたな!?」
◆カリスマ:D
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。
殺到する牙を防ぐは翠の燐光。キャスターの宝具から放たれた一部が的確に全ての牙を落とし、アーチャーが投矢を放つ。
吸い込まれるようにして銃口を砕いたそれを気にすることなく、新たな破壊の形を作り出す。
「おいおい、とっくに尻尾巻いて逃げたかと思ったぜ、キャスターよお」
「そうしたいのも山々だがボクはあくまでボクの作品を見せたいだけだ、どうだ、今の動きは。ここまでの美しい防御は見たことがないはずだ!」
「そうさな、確かにそれはそうかもしれねえ、アルテラの奴が持ってた剣にも負けねえだろうさ」
「……意外だな、君は芸術が分かるのか?」
フェイカーの言葉にライダーは心外だと言わんばかりの表情を浮かべ、手を広げる。
「当たり前だろ、真贋美醜、それを分からねえで奪うことはできねえ、壊すことはできねえ。ニセモンを壊したとて意味はねえ」
「……なるほど、確かにそれはそうだ。一流の泥棒は一流の目利きでもある。……見下し果てたぞヴァンダル!」
喋っている間に自分で何かの琴線に触れたのか、フェイカーの前に彼の宝具が立つ。
翠の深みはリュコが最初に見たときより深く、もはやそこに真贋のあわいはない。フェイカーの宝具は既に"完成"しているとさえも言えるだろう。
「やはりお前はボクの敵だ! やれ! 【深緑なるは叡智の織】! お前は勝手に合わせろアーチャー!」
直下、戦況
123:ライダー、宝具展開
456:マスター側の動き
789:スキル奪いまくったらそりゃ強い
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 23:01:42.37 ID:u+KuFcJNo
ン
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 23:03:39.48 ID:mk6ZOsG6o
敵じゃなくてよかったよ
38 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 23:11:51.78 ID:bsmwG4+J0
7:スキルの暴力
エメラルドの大結晶がライダー目掛け燃える地平を突き進む。
変わる破壊は数となり、複数の軍靴が戦場を均す。
「は、常に戦争ってものは平穏を奪う! 刈り取れ兵士共!」
「だとしてもけしてこの輝きは衰えない! 煌めけエメラルド! お前の輝きで悪魔をも魅入らせてやれ!」
フェイカーの声に従ったのか、あるいはそうしたいと大結晶自体がそう願ったのか。
数多の軍勢を前にエメラルドは傷つかない。襲い来る銃弾を、銃剣をかわし、逆にその身体から耳障りな音を響かせ昏倒させていく。
◆心眼(偽):C
第六感による危険回避。
◆千里眼:C
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
さらに高いランクでは、透視・過去視・未来視さえ可能とする。
◆恐慌の声:C
人獣の絶叫。
聞く者の精神を弱らせる声を響かせ、対象に精神攻撃を行う。
蹂躙とまでは言えないが着実に、一歩一歩進めていく。
滴り落ちる雫のように、取り囲む黒き戦いの気配を翠の光が浄化するようにさえ見える。
「エメラルドは治癒に長けた宝石。多くの英雄がこれを求めた、さあ、ガイセリック、お前にもくれてやる。この輝きを! どう値を付ける!」
「……お前、売る気ねえだろ?」
「当然だ! 最高傑作だからな! 自慢するために持ってきた!」
しゃあしゃあと言い切るフェイカー。ライダーは皴の寄った目を細め。
直下、ライダー判断
123:令呪使用
456:宝具展開
789:令呪使用
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 23:15:29.62 ID:e7bRTdexO
ア
40 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 23:33:14.24 ID:bsmwG4+J0
2:逃走
「しゃあねえ、今回は逃げっか」
急に冷め。そう、言い切った。
「は?」
「何!?」
驚きの表情を浮かべたのはフェイカー。対照的に表情を固めたのはアーチャー。
盤上の相手が急に投了を申し出たに等しい状況。まだ策はある、まだ戦い方はあったはず。
怒りとも失望ともつかないその声にライダーは満面の笑みを返す。
「悪いな、昔はどうだったか知んねえが今の俺に守るもんはねえ、つまり、いつだって逃げられるしいつだって負けられんだよ」
「だとしても! この場で私はお前を!」
「冷静になれよローマ人。そういうの悪い癖だぜ? いつだって約束が守られると思ってる、秩序こそ正しいと思っている」
弓を引き絞るアーチャーに笑い続けながらライダーは手を振る。
その仕草がむしろアーチャーの怒りを増幅した。だが同時にどこか冴え冴えと理解した。
「……チッ、確かに戦況として言えば逃げるのは一つの手です。再度セイバーと組まれれば、私たちは二度とこんなチャンス掴めない」
「そういうこったな、これは戦略的撤退ってヤツだ」
「だからといって」
フェイカーとアーチャーの声が重なる。同時に大結晶は囲いを突破し、引き絞られた弓は放たれる。
「「逃がすと思うか!?」」
それらが眼前に迫ってなおライダーは不遜に笑う。
「別にこの場で殺し合う必要はねえんだ、あ〜ばよ〜!」
直下、ライダー令呪判定
12:令呪一画消費で銅雀殿へ
345:令呪一画消費
6789:令呪二画消費
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/29(日) 23:35:17.58 ID:mk6ZOsG6o
残念
42 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/29(日) 23:36:23.50 ID:bsmwG4+J0
8:令呪二画消費
【というわけでキリがいいので今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回はおそらく火曜日の22:30くらいから】
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/30(月) 01:01:30.62 ID:4CcPGs24o
おつ
44 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/31(火) 22:30:29.82 ID:GabdwwA+0
【22:35くらいから再開しましょう】
45 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/31(火) 22:36:01.27 ID:GabdwwA+0
【再開】
迫る危機をひらりとかわし、煙のようにライダーは消える。
残されたのは破壊された荒野と所在なさげに立つ二騎のみだった。
「……はぁ、とりあえず削れただけ良しとしますか」
「悠長だなアーチャー。お前は消滅するだろうに」
「……ええ、そういえば、そうでしたわね。ふふふ」
【ライダー戦を終了します】
直下、セイバーとアサシン陣営は
123:すれ違う
456:ぶつける
789:ぶつかる
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/31(火) 22:36:12.52 ID:yfIFVfuFo
ぬん
47 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/31(火) 22:45:26.22 ID:GabdwwA+0
2:すれ違う
雷光の如き霹靂車、その手綱を取り全身が裂けるかと思うような速度に身を任せ、辿り着いた私たちが見たのはその光景でした。
「あ、あれ!? ライダーは!? セイバーはどうしたんですか!?」
「どうしたもこうしたもあるか、ボクたちが勝って尻尾巻いて逃げ出した」
ボロボロのフェイカーがそれでも偉そうにそう言い。ではアーチャーは何処かと見渡すと背後に嫌な気配。
「邪気ッ!!!」
「いやん」
アサシンに命じノーモーションで迎撃。すると同様にボロボロになったアーチャーがそこに。
「手荒い歓迎ですわね。愛の現れですの?」
「元気で何よりです」
「……ええ、そうですわね、お互いに目的は達したようですが。……貴女はセイバーと遭遇していませんのね?」
「ということは」
アーチャーの表情が物語っています。おそらくセイバーは先ほどの宮殿へと向かい。
「すれ違った、ということですね」
「ええ、そうでしょう。となると危険なのは」
「……バーサーカーか」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
直下、バーサーカーどうしてたの【どういうものかは分かってるしね】+1
123:ジッとしてたよ
456:とりあえず宮殿への霊脈潰してたよ
789:宮殿潰してたよ
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/31(火) 22:52:43.48 ID:f4x4uDLlo
あ
49 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/31(火) 23:07:50.64 ID:GabdwwA+0
8:ボッカンボッカン
銅雀台とは曹操が魏王になるにあたって設営された三基の宮殿である。
そして知るものは少なかったが、これは曹操により作成された国防装置であり、それぞれの宮殿がそれぞれの役割を持つ。
天からの気を受ける司命星、財を蓄え軍を増強する司禄星、人の運命を示し魂を納める司中星。
北極星を守護する三台星になぞらえられたその景観は見るものを圧倒せしめ、他に比例するものは無いとも称された。
その宮殿が今。
___ ____
>'´ ヽ
/Vニニニニ{ ム
/ / 7 ム ム
/ 7 } | :7i :} | {
7 1/ { !ノ 1 :| ',
| ヘ{ ┃、 {┃ } } i l}
V iソ ,、 7; 77 7
}V、 ┃__y/ム ムレ7
ノ ^``ヽ┃¨´.イ ム |
{ ノi }`y ´ ム イ :{
从 i{ソ__y'´{ { i``` -マ、
y^ヾ´ l ヾ ヽ :ン
「やっちゃえバーサーカー!」
「────────ァア!!!」
東夷の手によって粉砕されようとしていた。
「────ふざけるなアアアアアァァァァァッ!!!」
直下、破壊の程度
123:少なくとも馬は出てこれない
456:魔力炉としての役割半減
789:一基壊滅
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/31(火) 23:08:49.62 ID:yfIFVfuFo
どったんばったん
51 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/31(火) 23:21:31.55 ID:GabdwwA+0
2:霹靂車使用停止
怒号と共に重低音が響き、バーサーカーの前に小柄な影が突っ込んでくる。
それを受け止め、弾き飛ばすと同時に返す太刀を振るう。だがその切っ先に飛び乗りバーサーカーの巨躯を曲芸が如く駆けあがる。
女の身に変じたことによる柔軟さを万全に生かしているがそれだけではない。セイバーはやろうと思えば"なんでもできてしまう"性質だった。
◆専科百般:A
多方面に発揮される天性の才能。
戦術、剣術、武術、学術、医術、詐術、話術、他にも
料理や学芸全般の専業スキルについて、Cランク以上の習熟度を発揮する。
「南蛮の怪人に比べれば、東夷の小国何するものぞ!」
「───ァッ!」
「チッ! 足場が悪いか!」
小手を切りつけるもとっさの回転に防がれ、セイバーはひらりと着地する。
そこへ振り下ろされる倒木のような一撃も避け、周囲の状況を見回した。
「(……急いできたからかまだ被害は少ない。司中星が壊され霹靂車を出せんのは痛手だが、最悪の状況だけは防がれたか)……おい、マスター」
「何だ!!!」
「私が相対するこのデカブツ、真名は分かるか?」
「ふむ!!! 見るからに日本の武者だな! 他に何か分かったことは!?」
「走った感じが人の身体ではない。金属に近い感触だ。それと、私のスキルが察している。それなりに名の知れた家系の出身だ」
興奮した様子で巨大なバーサーカーの影を見て、そして虎道は応える。
直下、バーサーカーの真名に気付かれたか。5以上で気付かれず 【ここまでの情報】−2
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/08/31(火) 23:27:23.55 ID:dUO0Q8wmO
はい
53 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/31(火) 23:41:27.47 ID:GabdwwA+0
3:気付かれた
「おそらくは関東の大怨霊、平将門!!!」
「大音量!? ……ああ、御霊か! なるほど、怪力乱神は語らん主義だが、それを聞けば弱点は分かりやすい」
笑みを浮かべることもなく、じぃっと冷めた目が一点へ注がれる。
「狙うはこめかみ、そこに辿り着けば私の勝ちというわけだ」
「だが!!! そう簡単にできるのか!?」
「方策はある。マスター、お前はなるべく相手のマスターを狙え、先ほどの動きからバーサーカーにはかばう癖がある」
たった一回の交錯でバーサーカーの致命を見抜かれ、叶星は僅かに眉を下げる。
その表情の機微すら手のうちに入れつつ、怜悧な思考が先を導いていく。それこそがセイバーの才である。
事実を検証し、当たり前のことを当たり前に積み重ね、そしてその上で圧倒する。
それができるのがセイバーであり、仕組みや規律よりも理を求める。それが"彼"の愛する才である。
◆唯才是挙・革新:B
時代の革新者たる英雄に与えられる特殊スキル「革新」。
セイバーの場合、更に唯才是挙の文言が追加される。
出自など関係なく、才能さえあれば良いという概念の変革。
血筋に由来する能力を持つ相手、高位存在からの祝福を与えられた英霊であればあるほど自らに有利な補正が与えられる。
逆に加護や血統に由来する能力を持たない英霊には何の効果もない。
それどころか自身の能力やスキルなどが弱体化する。
「さて、では勝たせてもらうぞ。不測の事態はあったが、理を詰みあげれば対処も不可能ではない」
「……バーサーカー、油断しちゃダメよ。いざというときは私を見捨てて」
「それができないからお前たちは負けるのだ。ではいざ……!」
直下、戦況
12:当然のように勝とう
345:「司録星、司るは軍」
67:マスター戦だ!
89:情は時に理を超える
54 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/08/31(火) 23:52:48.26 ID:GabdwwA+0
【10分経過したのでこのレスで】
【そして中途ですが今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は多分木曜日の同じくらいに。金曜日になるかも】
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/01(水) 01:21:01.10 ID:Vh0hrptAo
おつ
56 :
◆v.By3fESrTsY
[sage saga]:2021/09/02(木) 22:18:37.92 ID:v06nk6/60
【今日はお休み、明日やります】
57 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 22:31:42.76 ID:Dm2HOmJ50
【22:40くらいから再開】
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 22:35:34.32 ID:9gd8xDfVo
うい
59 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 22:45:11.94 ID:Dm2HOmJ50
【再開】
6:マスター戦
セイバーがすっと刀を抜き、呼応するようにバーサーカーもその手に得物を構え、巨大なその影に叶星を招き入れる。
狙うと言われて差し出すバカはいないとでも言うように。だが、先に飛び込んだのはセイバーではなく。
「いよいよだ!!! ようやっと私の番だな! 私の名は尼慈女学院吹奏楽部部長、虎道遥香!!! 故あってこの戦争に馳せ参じた!」
◆バトルマニア
戦いある所に彼女あり、彼女いる所に争いあり。というか率先して乱入してくる。
寧ろ彼女が戦いの遠因となる事も多い。相当なトラブルメーカー体質。
呵々と笑う威風堂々としたその影は、一瞬の動揺を生み、その動揺へ彼女の声が刺さる。
「応ッ! 見せて魅せようこの音色ッ!!! 【私の虎吸 壱ノ型“霹靂爆散”】!」
周囲の酸素を使い果たして放たれるのは爆発する音声。
声が質量となり壁のように押し伏せる。英霊であれば一瞬足を止める程度かもしれないが、狙いは無論そこではない。
「さて、英雄であればこの程度耐えようが! 貴女はいかに!」
影に隠れた叶星。その音が迫りくる中で手を前に差し出し。
「ごめんね、私もそれくらいは頑張れるわ!」
迫りくる音の壁をただそれだけで断ち割った。
虎道は目を丸め。次の瞬間には牙を剥きだすように笑う。
「よもや! いやしかしこれはまた好敵手! 勝てぬとしても食らいつくが私の流儀! さて」
「そこまでだ、……チッ、少し策を修正する必要がありそうだな、お前、真人と同類か」
虎道を制し、セイバーがその前へ進む。
「さあ、どう呼ばれてるかは分からないけど、少なくともそう簡単には負けてあげないかな〜」
「マスター、相手のマスター狙いは中断だ。サポートに回れ、正攻法で行く」
挑発する語尾に応えず、セイバーは剣を構え走り出した。
直下、戦況
123:妙に時間を稼ぐセイバー
45:拮抗
6789:援軍
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 22:47:31.02 ID:AxTCakQko
がんばって
61 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 23:06:05.19 ID:Dm2HOmJ50
2:時間稼ぎに徹する
対格差は圧倒的。象と蟻ほどもあるその差。
バーサーカーの振る刀の余波で体幹は揺れ、足は僅かにたたらを踏む。
「チッ、これだから女の身体は!」
「ハハハ!!! 鍛え方が足りないのではないか、セイバー!!! 【霹靂(ちょっと)爆散】!」
「ぬあっ……、礼は後でまとめて言う!」
虎道のサポートを受けながらときに跳び、ときに受け、致命的な一撃を避けるセイバー。
その動きは見る者が見れば気付くだろう。攻撃を仕掛けるようで動きにわずかな隙があり、そこを狙うよう意識を誘導する。
冷静な思考力を持つ相手ならその違和感に気付くだろうが、理性を失ったバーサーカーは馬鹿正直に食らいつく。
その結果生まれたのが異様な拮抗。どちらが傷つくこともなく、どちらが傷つけることもなく。
ただ時間だけが消費されている。そして、それに気づいたのは叶星。
「思ったより時間がかかってる? いや、違うか、時間が稼がれてるんだ。なら」
周囲へ意識を飛ばす。学園の内部であればその触角は何処へも届き。そして違和感を抓み上げた。
「……魔力炉が動いてる。そもそもセイバーの魔力源はおかしい。霊脈からだけであれだけの宝具を展開できるはずはない。となると、……! 空!」
叶星はとっさに星空を見上げる。天上に輝くは北極星、中華においては天皇を意味する紫微星。
そしてそれを守る星の名をセイバーは自らの宮殿に名付けている。霊脈から吸い上げた魔力はあくまでも補助に過ぎない。
「気付いたか。だが遅い。充填は完了している」
セイバーの刀が輝く。青く光るそれは目も眩むほどの星光。銀河の先の曳航。
62 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 23:07:10.43 ID:Dm2HOmJ50
\ i 丶 \ 丶
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 ̄ ̄ ̄ ̄|│ ̄__ノ: . : . 巛ミ彡"¨´¨ゞ/___/ x=ァ ⌒メ、\  ̄ ̄ ̄│  ̄ ̄
___ノリ : . : . : \{{ __________|!⌒x {r=彡′ :: }!.\\ ! 「【倚天剣・天柱(ぎおう、てんをつらぬく)】」
/. : ./: . : . : . : . : . }〃¨¨¨¨¨||! 逅x\ .: i! 卜 :.、/
. /-==!: . : . : . : . : . : //,,斗=ミ,,人 `¨´,》.、\_)> , ' ノリ | }} …‐-/ __/ _/
. . / . : . |: . : . : . : . : . . | {{|i:i:i:i:i||(◯)`^゙´ `¨´ /ノ | /′ / 7 =‐-
丶` |: . : . :\: . : . : . : . : ..``|i:i:i:i:i|| 亥冬 ,ィf'′ 从\ { /
|: . : . : . f=ミ、 : . : . : . : . |i:i:i:i:i|i : . :亥冬、_ 、 ´ (⌒ )ハ \、
|: . : . : . ゝ彡: .. : . : . : .|:i:i:i:i:|! : . : .`ミx彡´フ/⌒)ハ(⌒ ノリ`¨⌒
| : . : . : . : . : . : )>、: . : .|i:i:i/: . : . :,,ィf"⌒¨´
|: . : . : . : . : . : ...ヾミ==-|/:_. : ,,ィf{f' ∧ \/ /
ヽ-‐‐==ニ二三三三三三彡''"-=====| / /
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∨/////////////ノリ、: . : . : . : ./": . : . /三三三/
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`¨´
◆『倚天剣・天柱(ぎおう、てんをつらぬく)』
ランク:B〜A+ 種別:対軍、対城宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:800人
三台と並ぶ国防兵器の一つ。通常の兵器を遥かに凌駕する威力と攻撃範囲を持つ。
稼働させるには大容量のエネルギーが必要となるため
三台に貯蔵された魔力を受信パネルである刀身に照射、再変換し、集束・加速させることで星光の斬撃として放つ。
直下、戦況
12:直撃
3456:回避判定
789:援軍により阻止
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 23:09:51.54 ID:9gd8xDfVo
避け
64 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 23:20:25.81 ID:Dm2HOmJ50
4:回避判定
叶星はその光を見て直感する。これはマズい。
思考は光速より早く進めたとして、あれは星の光、生半可な動きでは躱すことすらままならない。
こめかみの逸話を持ち出したのは完全にブラフ、これでこめかみなど関係なく霊基そのものを蒸発させる気だったに違いない。
【心眼】で避けられるようなものではない、あれはそんな行動すら無視して地ごと抉り取るに違いない。
それを許すわけにはいかないけど、けれど、何よりも今はバーサーカーだ。
放たれるまでのほんのコンマ数秒もない中で、叶星は結論を出す。
「令呪を使うわ。バーサーカー」
「────」
間に合うか、間に合わないか、どうあれどきっとバーサーカーは自分を守る。星の触覚として生まれ、多くに注いだその感情を注いでくれたのに。
そのひたむきな感情に、応えなくてはならない。与えられたものは返す、等価交換の法則であり、願いを叶えたいなら対価を差し出さねば。
直下、回避判定
1:間に合わず
23:令呪全てを使用
456:令呪二画を使用
789:令呪一画を使用
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 23:23:26.18 ID:wFlTfWqz0
ん
66 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 23:34:57.85 ID:Dm2HOmJ50
8:令呪一画で退避
「【逃げましょう、バーサーカー】」
「────」
真っ白な光が全てを溶かす中、寸前で令呪の流れが間に合ったのか、巨大な影は姿を消し。
山をも崩さん余波が、ただその直線状に巨大な裂け目を作り出した。
「……はぁ、頭が痛い。ここからまだ宮殿の修繕をせねば」
「む! それに関しては我が部員にやらせよう!!! しかしやはり凄いなセイバーは!!!」
「褒めるな、大したことじゃあない。バーサーカーの方も殆ど消耗させることはできなかったし手の内が割れた」
「確かにそれはそうか……!!!」
「……ライダーも信用はできんし、ここから宮殿を動かすことができん以上、守勢に回らねば。ああ、憂思難忘、いつも私は悪者の側なんだよなあ!」
ブツブツと言いながら頭を掻きむしるセイバー。その様子を微妙な顔で虎道は見つめるのだった。
「ふーむ……、私からすれば十分戦えていると思うのだがなあ」
直下、【倚天剣】の被害
123:学園と近い叶星の身体に重篤ダメージ
456:馨のトンネル使用不可に
789:ガス会社が怒られました
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 23:35:46.96 ID:t7DM31wG0
怒られろって思った
68 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 23:42:45.61 ID:Dm2HOmJ50
6:馨トンネル使用不可
「何ですかぁ今のぉ!!! 私の掘ったトンネルが八割方埋まったんですけどぉ!!!」
「お、おう。……珍しくキレてるが、どうしたんだコレ」
「ゴシュジン、ワリト、トンネルホルノニハ、ジシンアッタッポインダヨ」
直下、【五日目】終わるにあたってまだ話す時間くらいある? 成功以上であるよ。失敗でないよ
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 23:44:54.58 ID:t7DM31wG0
えい
70 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/03(金) 23:46:46.37 ID:Dm2HOmJ50
8:あるよ
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回は戦後処理+各メンツの処理。明日の20:00ごろ来れたらいいな。】
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 23:47:42.67 ID:AxTCakQko
おつ
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/03(金) 23:51:50.84 ID:NyHDop1qo
おつ
73 :
◆v.By3fESrTsY
[sage saga]:2021/09/04(土) 18:28:46.46 ID:svhY0pnS0
【TIPS:亀毛兎角】
「ふん、ボクを呼び出そうなんて物好きがいるとはね、しかもこんな美的感覚のびの字もないような田舎娘が」
「ぴぃぃ……」
「……ゥ」
「しかもその隣にいるそれは何だよ。喋ることもできないし、気持ち悪い生き物だなあ」
召喚されたその男、フェイカーは現れて早々自らのマスターへ暴言を振り撒いていた。
心底嫌そうに、己のマスターであるはずの馨とそれに付き従う、うさぎと名乗る合成獣に唾でも吐き掛けんかという勢いで。
「……ァァ!」
「威嚇するなよ、本当のことを言って何が悪い。正直は褒められるべき美徳だぜ?」
「あ、あうあぁ……」
「……調子狂うな、仕方がない、ボクから話のタネをやるから感謝しろ。マスター、君の願いは?」
フェイカーからの問いかけに馨はしばらく目をグルグルと回し、中途半端な愛想笑いを浮かべ。
「え、えへ……、えへへ……」
息が漏れるような声をあげるので精いっぱいだった。
あまりにも無様なその様子にフェイカーはようやく表情を正し、真顔で詰め寄る。
「……おい、まさかとは思うが、願いがないのか?」
「……は、はいぃ。小さいころに家族は全滅して、お兄ちゃんとも生き別れて、動物当番になるような私が、願いなんて持ってもぉ」
「アゥ!」
噛み付こうとするうさぎを片手でいなし、フェイカーは大げさにため息を。
「お前、お前なあ。じゃあなんでこんな殺し合いに参加したんだよ。それを言えばボクもだが、バカじゃないのか?」
「そう、かもしれません……、私、バカなのでぇ……、でも参加したら何かいいことがあるかもってぇ……」
「アゥア……ッ!!!」
「噛み付くな噛み付くな、ボクはシティボーイなんだぜ、狂犬病にでもなったらどうする」
劣等感、自己嫌悪、疎外感、人が感じる断絶の全てを味わってなお震えるしかできない哀れな小動物。
あまりにも惨めなその姿にフェイカーはただただ落胆した。……だが、ただ一つ救われるならば。
「まあ何だ、お前が嘘を吐けないのはよく分かった。さっきも言ったが正直は美徳だからな」
「ふぇ……」
「ボクはエメラルドを作り続けてきたからか、これでも嘘には敏感でね。お前はハッキリ言ってクズでどうしようもないが、信用はできる」
「ひ、酷くないですかぁ……!?」
「最高の誉め言葉として受け取れよ。ボクに信用されるってのはサンフランシスコに信用されると同意義だ」
あまりにも傲岸な物言いに、ようやく馨の表情からへつらいが消える。
だからといって好感度が変わるわけじゃあないな、美人でもないし。などと思いながらもフェイカーはその手にエメラルドを生み出した。
緑の輝きを一つ、馨へ手渡す。小さいが夜の明かりを反射する翠のそれは浮かんでいるようにすら見える。
「とりあえず願いがないってんならボクの戦いを手伝え。それをお前の願いにしろ」
「キャスターの願いを私の願いに……。ちょっとそれは……、呼んだ責任は取りますけどぉ……」
ハッキリとした拒絶にフェイカーの膝が折れる。
「ここまで言わせておいて断るか? ……まあいいか。とりあえずもう少しの間暇だから話でもしてろ」
「え、えっと……、何の話をしましょうか」
「さっき言ってたなんか可哀想な昔の話とかでいいよ。どうせ暇つぶしだ。あ、あとそこの気持ち悪いの、喋れるようにしてやるから少し待ってろ」
「ェア?」
仕方がないか、とフェイカーは嘯く。何が原因で奇跡が起こるかは分からない。
いつか自分の宝石が、どうしようもないミスのような偶然で生まれたように。どこかでこの偶然がエメラルドのように美しい何かに変わるかもしれない。
「そ、それで……、家族は全員捕まって標本になってぇ……、お兄ちゃんは私の代わりにぃ……、学校でも不器用だってイジメられてぇ……」
「ストップストップ、思ったより重くて夢に出そうだった」
【TIPSを終了します……】
【20:00前後に再開できそうです】
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 18:34:30.15 ID:LJayEQZBo
型月にふさわしいベリーハード人生だな
75 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/04(土) 20:05:16.71 ID:svhY0pnS0
【再開】
突然響き渡る地が裂ける音。先ほどの宮殿の側から伸びる一条の光。
目も眩むほど美しく、全身が粟立つほど恐ろしい恐怖を孕んだそれが真っ直ぐに地面をへし割りました。
「は?」
「ソドムに落とされた炎もかくや、か」
おそらくあれはセイバーの宝具、ならばそれを放った相手は?
「バーサーカーですわね……」
「……無事、ですよね?」
「一瞬魔力の流れを見ましたからおそらく令呪で退避出来てはいるでしょう」
そうであればいいのですけど……。こちらへ襲撃をかけたとはいえ、巻き込んだ以上せめて無事であってくれればと。
「しかし、となるとセイバーにはあまりダメージを与えられなかったわけになるな。宝具を奪えたのは万歳だけど」
毛野原さんをあやしていたフェイカーが疲れたように戻ってきました。
確かに、この霹靂車、絶影を奪えたのはかなりの成果ですがバーサーカーが逃げたということはセイバーにはダメージを与えられなかったということ。
そして今から向かうには……。
「もう夜明けだな」
朝の光が端に見えてきました。これ以上の戦闘行為は基本的に禁止です。
そしてこの朝焼けが来たということは。……隣に立つアーチャーを見ます。
「アーチャー」
「はい」
「ここまでありがとうございました。貴女の協力がなければこのような戦いは出来なかったでしょう。その、性癖はどうかとは思いますが」
「……ええ、その」
「貴女と出会えてよかったと思います。本当ならば土塊さんにもこう言うべきでしたが。貴女方は、私の」
涙があふれてきます。生き残るためなら誰だって、何だって利用してやると言っていたのに。
まったく、私はダメです。どうしようもなく泣いてしまうのです。弱く、逃げるしかないから。だから、言います。
「私の───」
「えっと……、その、申し訳ありませんわ、リュコ様。マスターは」
突然、私の頭をぺしりと誰かが叩いてきました。一体誰かと振り返ると。
/―<><>― 、
/´ < 〈i〉 > ヽ
/ニ ´:/^ヽУ/\:i:ヽ/ニ\
/ニ/斗:i:iニニニYニニニリ:i:i:iヽニニ \
くニニく/:: 人:i:ヽニニ|ニニニ':i:i:人::/ ̄/
\ニニ> `ヽ ̄|ニニf:i:i:if ./ニニニ、
-=:: :: ::/ ̄ヽニУ:i:i:iニニi}:i/〈ニr´^\:: \
-=:: :: :: :: - ――´―ニニ/ニニニ〈ニニーア― ≧:: \
/:: :: :: ::/ ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\iニニニニ/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ\\
:: :: // 爪:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i/:i/ムムく:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i:i:i|/ ヽ \
:: ::( ヽ\´:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i/川川 |:i:i:i:i:i:i:i:iヽ:i:i:i/〕 ):: ::ヽ
\_ \\:i:i:i:i:i:i:i:i/川川川:i:i:i:i:i:i:i/ニニ´ /
ー/不ヽ〜――〜―〜 \/〈 ノ
/:i:i/ f´ ー ー /L r´ ̄ .|〉:i:i:i
./:i:i/ , / ,>< | :i:i:i:i
И/ .| ./ ∧ .| :i/\
首のない女がいました───。
76 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/04(土) 20:16:16.16 ID:svhY0pnS0
「ギャーーーッ!? 新手のサーヴァント!?」
泡を吹きかける私をアサシンが支え、かばってくれます。これはサーヴァントに違いありません!
少なくとも首が無くて人が生きていれるわけがないのですから!!! アサシンに指示を出そうとした私に、首無し女が手を振って。
その手の動きはあの扉の向こうから見た。……え? ……は?
「まさか……、土塊さん!?」
頭がないからよく分かりませんが、おそらく頷いています。……どどど、どういうことでしょうかこれは!?
「西行法師をご存知ですか?」
「いえ……、浅学にて」
「平安時代の僧侶なのですけれど、彼はかつて人造人間……、ゴーレムと言いましたか、それを作ろうとしたのだそうです」
「……ちょっと待ってください、ここでその話題ということは」
「ええ、マスターはそれと同様の方法を用いて作られた人造人間。ゴーレムですわ」
……ハァッ!?
◆ 西行、高野の奥に於いて人を造る事
『撰集抄』において見られる西行法師の作った人造人間。和製ゴーレム。
人の骨から作られているが、不完全なため全身から常に砂が流れる体質になっている。
ゴーレムの性質を持つため、骨のどこかに刻まれた和歌を消さない限りは死ぬことがない。
ちょ、ちょっと待ってください!? ならアーチャー! 貴女は最初から。
「ええ、利用するために黙っていましたわ、おそらくその方が協力を受けやすいと思っていましたので」
「というより気付いてなかったのか? ここまでとは思わなかったがアーチャーが嘘を付いてるのは分かりやすかっただろう」
「……俺は気づいてなかった」
「私も聞いてませんでしたぁ!」
……すっかり騙されていました。いえ、騙してはいませんでしたね。よく考えれば一言もアーチャーは七瀬さんが死んだ、とは言っていませんでした。
ですが、ですがこれは! あまりにも! 酷くないでしょうか!?
「土塊さん!」
表情がないので分かりませんが少し申し訳なさそうな雰囲気があります。ですが今は気にせず言わせてもらいます。
「私は本気で貴女が死んだものと! だから怒っています! そしてよかった! 貴女が生きていて!」
この状況を生きていると言っていいのか疑問は残りますが。なんにせよ彼女は彼女のまま此処にいるのです。
それならばそれを喜んだ方がいいでしょう。いえ、いえ、いえ、私はもう、何が何だか分かっていません。
だからとりあえず駄々をこねる子供のように。わけの分からないことを喚きたてて。怒って、喜ぶことにしました。
直下、今後の方針。
123:一旦全員解散
456:バーサーカーの安否確認
789:↑+対剣騎継続
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 20:19:05.61 ID:LJayEQZBo
はい
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 20:21:21.62 ID:0E1L43rN0
え
79 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/04(土) 20:26:11.31 ID:svhY0pnS0
1:一旦解散
そして疲れ果てた私は。
「泥のように眠っている……」
「いえ、ここまでになるとは思っていませんでしたので……、悪いことをしましたわね」
「それにしても頭は治るのか?」
「頭蓋骨を手に入れれば治るらしいですわ」
アサシンの背におぶわれ、何もすることなく一日中眠っているのでした。
「目が覚めると夕方だったのですが!?」
「よく寝ることはいいことだと思うが」
直下、何をしますか? 【六日目・昼】
1:コミュ (対象:アーチャー/アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:情報収集
3:バーサーカーの安否確認
4:セイバー/ランサー/ライダーのマスター捜索
5:銅雀殿の調査(それなりに危険)
6:生徒会へ向かう
7:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
8:自由安価
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 20:27:35.54 ID:F27qVW1yo
3
81 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/04(土) 20:35:22.69 ID:svhY0pnS0
3:バーサーカーの安否
……寝すぎて頭がいてえですね。
ですが先夜のこともあります。バーサーカーを探してせめて無事だけでも確認しないと。
「しかし場所が分からないんですよね……」
学校に伝わる伝説が彼女の正体ならそれを辿ればいいのでしょう。
先夜の話の通りなら毛野原さんなら場所を知っていたはずですが、セイバーの攻撃でトンネルもほとんど潰れてしまったということですし……。
「まずはそれをやった方がいいだろう」
「ですね、この学校に伝わる話を再現してみましょう」
確かあの時話に出たのは……。
直下
123:『100年に一度、薔薇園の薔薇が全て満開になったとき願い事を言うと叶う』
456:『誰にも見つからず真夜中の時計塔に辿り着けたものは切実な願いを叶えてもらえる』
789:『学院長室には秘密の部屋の入口があり、そこには万能の願望機が秘蔵されている』
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 20:39:30.45 ID:LJayEQZBo
聖杯
83 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/04(土) 20:47:12.52 ID:svhY0pnS0
5:時計塔の噂
……真夜中の時計塔、でしたね。
しかし今はまだとても真夜中と言えませんが。
「しかし噂が出ているということは何らかの入口があるということではないか?」
「それはそうですね。では一度行ってみましょうか」
真夜中、という条件があるのかもしれませんが、相手の正体が分かっている分調べやすいでしょう。
見つけることができればいいですが。……しかし、時計塔に入り口があるってゴシック小説みたいですね。
直下、時計塔では
123:何も発見できず
456:誰かいた
789:入口発見
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 20:48:00.93 ID:HpylpZ000
ほい
85 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/04(土) 20:56:21.20 ID:svhY0pnS0
3:発見できず
時計塔に上ってしばらく探してみましたが。
「なーんも見つからないです!」
「うーむ……、臭いもしないな」
「そういえばアサシン、獣のイメージは犬とか狼とかでしたが……」
「明確な種族がない未分化な獣の概念だな。相性がいいのは豚だが」
……やっぱりそうなんですか。しかし成果が無いということはやはり真夜中しかないのでyしょうかね。
【昼行動を終了します……】
直下、他陣営行動
12:剣
34:騎
5:贋
6:狂
78:槍
9:弓
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 21:01:58.24 ID:SwRhoZziO
ぐぬぬ
87 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/04(土) 21:06:30.41 ID:svhY0pnS0
4:ライダー
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回はおそらく月曜日の22:30付近に】
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 21:10:18.67 ID:LJayEQZBo
おつです
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/04(土) 22:02:27.87 ID:aFeB12OGo
おつ
90 :
◆v.By3fESrTsY
[sage saga]:2021/09/06(月) 18:27:36.60 ID:k1q5MH2B0
【今夜はお休み。明日やります】
91 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/07(火) 22:26:36.58 ID:ZwAVWABE0
【22:40くらいから再開します】
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/07(火) 22:29:37.59 ID:HTJ8nXKso
うい
93 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/07(火) 22:47:35.66 ID:ZwAVWABE0
【遅くなりましたが再開】
夕陽が焼けて皴の入った横顔を照らす。顎を擦りながら豪快にライダーが笑う。
「いやあ、手酷く負けたな。仕方ねえわ、アレ完璧にヴァンダル特攻乗ってるからな」
「正直言うとよ、勝てたんじゃねえの? まだ第二宝具も使ってねえだろ」
「それは相手も同じだ。推測が合ってればべリサリウスの奴も海戦に縁があるからな。俺と似たようなモンを持ってるだろうよ」
「だとしても……」
撫子は口ごもり、恐る恐るというように尋ねる。それを聞けば何か決定的に違ってしまうのを恐れるように。
「オッサン、なんでわざわざ二画も使わせた?」
逃走の際、ライダーは撫子に令呪を二画使用することを命じさせた。一画は逃走の補助だとしてもう一画の理由は分からない。
明確な指向性を持たせず、ただ使え、と言われたその魔力が何処へ向かったのか。
それを尋ねることはライダーを信用していないのではないか、本能的に誰に言い訳をするでもなくそう思った。
軽く返してくれればいい。そう願う撫子の予想を裏切り、しばらくの沈黙の後。
「マスター、お前、なんで吸血鬼なんかになってんだ?」
「……あ?」
予想もしていなかった質問に一瞬返答が遅れる。
「えっとだな、アタシの家はすげえんだよ。名家ってヤツだ。それがなんか治まり悪くなって暴れてたらそういう輩に捕まった」
「家飛び出した不良のガキなんざ消えてもしゃあねえとこはあるな、それで?」
「そのあとのことはよく覚えてねえんだよ。気付いたら三か月くらい経ってて、死ななくなってるのは知ってたけど」
「難儀よなあ、生まれてっもんは変えられんし、生きざまってのは生まれである程度決まるもんよ」
すっと傍に寄り、ライダーは撫子の頭をガシガシと撫でる。乱暴で筋張った手の感触。だがそこに撫子は害意を感じない。
「だからオッサンにできることってのはよお、後に続くガキどもをできる限り楽に生かしてやることだ」
「オッサン、いてえ、いてえぞクソオヤジ!」
「ビビんなよ、マスター。少なくとも俺はお前の味方だ。悪党の言うことなんざ信じられねえかもしれねえがな」
できる限り、そう表現するのだろう笑みを浮かべるライダー。撫でる手を強引に振り払い、脛を蹴る。
「……! クソガキ! オッサンがカッコよく決めてんだろうが!」
「金的狙わなかっただけ感謝しやがれ! それで説明したつもりかよ! 信じろって言うんなら説明しろっての!」
「チッ、口の減らねえ。しゃあねえな、あの一回分の魔力は……」
直下、どうしたんすか
123:宝具の強化
456:ちょっとした布石
789:契約の破壊
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/07(火) 22:51:01.27 ID:HTJ8nXKso
ヌッ
95 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/07(火) 23:05:21.31 ID:ZwAVWABE0
7:契約の破壊
「ちょっと面倒なもんを壊すための手段用に取りこんどいたんだよ」
「面倒なもんだあ?」
「おう、で、逃げるために使ったっつったら納得するだろ?」
「……ちょい待ち、納得させなきゃいけねえ相手なんだな? っつーことは」
ライダーの考えに思い至ったのか、撫子が口の端を耳まで引き上げた。
「いい性格してるよな、オッサン」
「中々冴えてるな、バカのくせしてよ」
再度ローキックを飛ばし、同じ手は食わんとライダーは跳び上がる。
「いつやるんだ?」
「最高のタイミングで。約束ってのは破るタイミングがある、それに先の戦い、アイツの方は殆ど消耗なしらしいしな」
「そうかよ、マスターはアッパラパーのくせして上手くやるんだな」
「何事も組み合わせだ、陸のバカが海では怪物になることもあらあ。で、腹の傷は大丈夫か?」
「上等、まだイケるぜ」
笑い返すライダーに対し、先ほどまでの不信感が消えていることに撫子は気づく。
これもライダーの手の内かもしれないが。その考えも片隅に置きつつ、少なくとも今は信用することにした。
頭に触れた手の感触だけは、一度も撫でられたことのない身としては、本物だと思っていたかったから。
【他陣営の行動を終了します……】
【六日目・夜(一ターン目)】
夜が来ましたね。
「まだ真夜中というほどではないな」
「バーサーカーの拠点に向かうのならもう少し遅くに動く必要がありそうですね」
フェイカーと七瀬さんの居場所は分かっていますし、再度接触してみましょうか?
しかし、セイバーもまた先夜の戦いですからあの宮殿の場所が割れていることは理解しているでしょう。
一気呵成に攻撃をかけるのも一つの考えですが……。ランサーやライダーの居場所は分かってませんし……。
直下、何をしますか? 【六日目・夜(一ターン目)】
1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察
3:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/ライダー)
4:接触 (対象:フェイカー陣営/ランサー陣営)
5:襲撃 (対象:セイバー)
6:自由安価
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/07(火) 23:09:44.85 ID:HTJ8nXKso
1
97 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/07(火) 23:42:13.89 ID:ZwAVWABE0
1:アサシンとコミュ
「……マスター、少し話してもいいだろうか」
珍しい、アサシンから話しかけてくるとは。
「どうしました?」
「昨日の戦い、俺は正直活躍できなかった。だから考えを改めた」
「……えー、何を改めたのですか?」
「マスターに対する認識を。謝罪する、マスター」
……何を謝るのかが分かりませんが。
「結果だけを喋るのは悪い癖です、アサシン。何に対して謝罪しているのですか? それが分からなければ受け入れるも何もないでしょう」
「む。……そうだな、まず、俺は戦うためにこの戦争にいる。それは救世主の威光を示すためだ」
「それは以前にも聞きましたね。それが関係しているのですか?」
「ああ、だがマスターにはそれがない。マスターの望みはささやかだが大切なものだ」
なるほど、アサシンは私を巻き込んだ側だと思っているのでしょうか?
「それはお互い様でしょう、謝ることではありません」
「そうではなく……、そうだな、俺は、マスターを守るべきものだと思っていた。もう少し安全な戦い方もできるはずなのに、と」
「……まあ、それはそうですね。正直なところそれに気付いてたことに驚いていますが」
「む。……まあ、だから昨日の戦いで、マスターが前に出たとき俺は考えを改めた。これは俺たちの戦いだと。だからすまない、謝罪する」
ぽつぽつと、時間をかけて言葉を選んで説明するアサシン。その話は要領を得ないものですが。
おそらく、アサシンは私を守るものではなく共に戦うものだと認めてくれたということでしょう。
……正直な話、戦うのは好きではありません。アサシンクラスの特性から言えばもっと闇討ちや暗殺を行うべきなのでしょう。
生き残るために手段を選ぶべきではないのですから。
……しかし、私は確かにそれを命じませんでした。アサシンが望まなかったというのもあります。
ですが、それはやはり、あの戦いでアサシンが問いかけてくれたからなのでしょう。
────勝ちたくはないのかと。生き残って示すのではなく、示したうえで生き残るのではないかと。
ええ、ええ、ええ、私は逃げ延びたい、私は救われたい、私は認められたい、浅ましくも生き残りたい。
98 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/07(火) 23:43:08.79 ID:ZwAVWABE0
「やはり謝る必要はありません、アサシン」
「……謝罪を受け入れられないということだろうか、そうであるならば仕方がない」
「あ、いえ、そういうことではなくてですね。私もあなたを道具のように思っていたのです。ですからこれはお相子なのです」
「……そうか。共に右の頬をぶったというわけか」
微妙に違う気はしますが……。どう答えたものかと言葉を考えていると、アサシンが何やら首元を触り出しました。
しばらくまさぐっていたかと思うと、スッと取り出したのは小さな輪のようなもの。具体的には分かりませんがおそらく強力な魔力を持っていることが分かります。
「これは?」
「俺の宝具を拘束する救世主の祝福。あくまでこのような形に引き出しているだけで本来は形のないものだ」
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◆壊放されるべき黄金枷:A+
アサシンにもたらされた救世主の祝福。
その精神を確かなものとし、『我ら軍勢、餓獣の群なり』の制御を可能とさせる。
「これを破壊されると俺はおそらく獣に戻る。逆に言えば、最大解放時の獣のままになる」
「……それをわざわざ見せてくれるのですか?」
「マスターなら乗りこなせるだろう」
……これを何らかの方法で破壊すれば、アサシンはあの獣になり果てる。それはつまり真にレギオンになり果てる。
個のない獣の群れ。有象無象に支配された悪霊の形になり果てる。アサシンの願いの否定になる。
霹靂車、絶影を乗りこなした私を信用してくれている。その証なのでしょうけど。
「最悪の際の手段として覚えておきましょう。……使わないという保証ができずに申し訳ありません」
「了解した。よろしく頼む」
そこで言葉は途切れました。……相変わらず無口で話は下手糞ですが。
できるならこのよく分からない獣と共にこの聖杯戦争に勝利、……とはいかないまでも。
「残しましょう、共に」
「ああ」
【一ターン目を終了します……】
直下、他陣営行動
12:剣
3:騎
4:贋
5:狂
67:槍
89:弓
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/07(火) 23:43:59.16 ID:1xKgrKy1o
はい
100 :
◆v.By3fESrTsY
[saga]:2021/09/07(火) 23:48:24.24 ID:ZwAVWABE0
6:ランサー
【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】
【次回はおそらく木曜日の同じくらいに】
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/09/07(火) 23:49:28.94 ID:1xKgrKy1o
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