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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい10
- 453 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 22:43:21.82 ID:BSz+eLr20
- カタリナ「……わかってはいるの。もっと私が結界を強固にしておくだとか、非常時の召集を徹底していれば」
カタリナ「完全にとはいかずとも、ここまで酷く森国を蹂躙されることはなかった」
カタリナ「沢山の兵士が殺され、捕虜となることもなかったの……」
ジーク「……ワイバーンも帝龍も、人智を超えた存在だ。カタリナの責任は無い」
ジーク「それどころか、公国の部隊に炎帝龍まで倒しているじゃないか」
カタリナ「それでも、出てしまった犠牲者は変わりません。死者を蘇らせる魔法も、存在しません」
ジーク(ん……? なら、あのニイハオは一体……)
カタリナ「あの槍と融合した将軍のことかしら……? あの姿は、確かに異形でおぞましいものでした」
カタリナ「でも、どんなに優れた回復魔法の使い手でも、至れる境地は洗脳が限界。死者を蘇生させることはできません」
カタリナ「……あれは恐らく、龍の血を混ぜ込まれたのでしょう。龍の持つ圧倒的な生命力による、疑似的な蘇生……」
ジーク「そ、そんなことが……」
カタリナ「勿論、必ず成功するとは思えません。……無数の実験、犠牲者が出た筈」
カタリナ「そしてそれは……戦争で囚われた捕虜達に行われていた……」
ジーク「く……!」ギリ…!
カタリナ「……あの兵士達は、みんなどこかおかしかった。もしかしたら、龍の血を混ぜられてもかろうじて無事だったのかもしれない」
カタリナ「でも、もう普通の人間ではない……自分がいつおかしくなるのかもわからない……」
カタリナ「その恐怖に加えて、皆が囚われる原因を作った私に対して怒りの感情を覚えることは……」
カタリナ「積もり積もった怒りと憎しみを私に叩きつけ、徹底的に痛めつけたいのだという気持ちは、わかるのです……」
カタリナ「っ……でも、でも……」
カタリナ「――痛かったの……! 怖かったの……!」ポロポロ…
カタリナ「――公国の兵士と戦うよりも、龍と戦うよりも、ずっと……!」ポロポロ…
カタリナ「――私の大切な人達を考え続けなければ、きっと何かが壊れていた……!」ポロポロ…
ジーク「カタリナ……」
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