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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい10
- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 00:10:41.90 ID:jtIKG78FO
- おつ。次回の公国サイドも楽しみ(主にコンマの荒ぶりが)
赤(ゼルガー)勝て白(ベルゲ)勝てどっちも負けろ!
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 00:15:07.27 ID:0FWr64E4O
- おつー
イベント内容的にリアローズ独走体勢入りそうだけどまだ他姫にもチャンスあるかな?
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 00:16:06.38 ID:snp7Uwy/O
- おつおつ
ここに加えてベルゲの逆恨みからのゼルガーとの内輪揉め入るから公国さらにダメージ加速するんよなぁ
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 00:20:48.51 ID:mSGdmmtn0
- 乙
リアローズとの語らい楽しみ
公国ターンどうなるか違う意味で楽しみ
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 06:31:55.83 ID:tjWsn7wDO
- 乙乙
- 624 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:12:00.53 ID:KqnDuM4I0
- こんばんはー
>>620
悩みましたが確かに今回のイベント内容的にリアローズに補正値(小)の追加はありますが
一応、公国での行動でも選択式(次回はリアローズ除外)とランダム式(全姫均等)は考えていますし
補正があってもコンマで覆る可能性はあるので全員にチャンスはあるかと思われます
リアローズとの語らい前のソニアとのやりとりで終わってしまうかもしれませんがぼちぼち再開です
- 625 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:13:19.16 ID:KqnDuM4I0
- ――
……
ソニア「……顔ぶれが増えたとは思ったが……」
クリス「……」ドキドキ…
セレスティア「……」ドキドキ…
ユリーカ「……」ドキドキ…
ネーロ「……」ドキドキ…
ソニア「まっさか、大公の子全員と六将の一角まで引きこんでるたぁなぁ……」
マリリン「あ、マリリンちゃんも元・六将なんで……」
ソニア「んで、ニイハオとジラワークは殺して残りの将は二人」
ソニア「あの帝龍も残ってるのは水、氷、雷、光。それにその親玉がいるんだな?」
マリリン「そ、そうですはい……」
ソニア「最初に比べれば、だいぶ敵の戦力もわかってきたってところか」
ソニア「後は、今回の戦争の理由も知れればもっと動きやすくなるな」チラ…
クリス「っ……」
ソニア「……」
ソニア「――だが、今回の件に関して俺はそこまで深く詮索しないでおくよ」フゥ…
クリス「……!」
ソニア「ジークの傭兵団の状況を見れば、どれだけ普通じゃない状況かだなんて誰でもわかる」
ソニア「そして、依頼人は『ジーク』を信頼して依頼を出しているんだ」
ソニア「過去の関係はあるが、こいつはもう独立して立派にやってる。部外者の俺が口を出せる範疇を越えている」
セレスティア「あの……」
ソニア「……今の俺は『鉄国王フリーデシルト』に雇われたただの一傭兵」
ソニア「依頼内容は『連合軍への救援』。それに必要な敵の情報や仲間の現状は把握したいが……」
ソニア「それ以外のことは詮索しない。依頼人以外にまであれこれするのは信頼を失うからな」
ジーク「団長……」
ソニア「だから、ジーク。お前はお前の責任で、しっかりと依頼をこなすんだ。わかったな?」
ジーク「勿論だ。傭兵の誇りにかけて、誓おう」
ソニア「ああ、しっかりやれよ?」ニヤリ
- 626 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:13:57.21 ID:KqnDuM4I0
- ソニア「……ただ、詮索はしないが警告はさせてくれよ?」
ジーク「警告?」
ソニア「ああ。俺は公国に目をつけられてから、あっちこっち動き回って、追手も適当に処理してたんだが……」
ソニア「合間合間で、お前みたいに俺の傭兵団から独立した奴らにも声かけてたんだよ」
ジーク「!!」
ソニア「……覚悟はしなくちゃいけねえが、それでもできれば前の仲間と一戦交えたくはなかったからな」
ソニア「まあ幸い、殆どが無所属か……鉄国の御触れや俺の動きに合わせて合流してくれた」
ジーク「そうか。それは心強いな」
ソニア「……」
ジーク「団長?」
ソニア「……ただ、『イリアス』と『マイラ』だけは、見つからなかった」
ジーク「……っ!!!」
ソニア「……覚悟はしておけ、ジーク」
ソニア「あいつらは、直接的な戦闘は俺やお前の足下にも及ばなかったが……」
ソニア「その代わり、俺達にはない才能を持っていた」
ソニア「ジーク、お前は『奇襲に対する防御反応は鋭いが、罠までは見抜けない』からな」
ソニア「俺が言うまでもないだろうが……警戒はしておけ」
ソニア「……」チラ…
ネーロ「……!?」ビク!
ソニア「最悪あの育ちの良さそうなお嬢ちゃんは『罠でも死にそう』だしな」
ネーロ「!?」
マリリン「だ、大丈夫だよネーロちゃん!? 私達で絶対守ってみせるから!」
- 627 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:14:49.94 ID:KqnDuM4I0
- クリス「……ソニア殿、よろしいでしょうか?」
ソニア「お? どうした?」
クリス「……今のお話は、ジーク殿とソニア殿のかつての仲間が公国軍に所属している可能性があるということですよね?」
ソニア「……ああ。依頼人は選ぶように言ってるがな」
ソニア「それでも俺達は傭兵だ。この腕っぷしや技で仕事をこなして、報酬を貰って生きている」
ソニア「……そう、生きているんだよ。生きる為にはどうしても金が要る」
ソニア「それにあいつらも独立している。俺の教えに従う必要も無いんだ」
クリス「……」
ソニア「……もう、どこかで野垂れ死んでいるかもしれないって?」
クリス「!!」
ソニア「その考えも間違ってはいないな。傭兵なんてのはいつも危険と隣り合わせだ」
ソニア「俺が傍にいたにも関わらず、ついさっきまで一緒に飯食ってた奴が死ぬこともある」
ソニア「……こいつも、それは経験しちまっているよ」チラ…
ジーク「……」
ソニア「ただあいつらは……前線に出る強さじゃない。その力の有用さを公国で認められれば……」
ソニア「秘密裏に『公国の防衛や偵察』の仕事を任される可能性もある。そういう奴らなんだよ」
ソニア「だから、覚悟を決めろと言ったんだ。もし再会しても……絶対に躊躇うな」
ソニア「お前の目的、依頼人からの信頼を……一時の感情で見失うな」
ソニア「傭兵としての『覚悟』を、忘れるな」
ジーク「……ああ」
- 628 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:15:52.12 ID:KqnDuM4I0
- ソニア「……まあ、会わないこともあるかもしれない。そもそも、公国に所属しているかどうかも絶対じゃないけどな」
ソニア「あれこれ言っちまったが、まああれだ……」
ソニア「もうすぐ、大仕事が待っているんだろう? そんな時は、少し気を抜いて休んどけジーク」
ソニア「勿論、他の傭兵団の連中にお姫様方もだ」グルリ
ジーク傭兵団「「!!」」
ソニア「今しばらくは、俺もこの拠点や防衛戦術の把握の為にここに残るからな」
ソニア「多少強化された公国兵程度が襲ってきたところで、全部俺が握り殺してやるからよ」
ソニア「お前達は、今の内に休んでおけ。休息も仕事の一つ、忘れるなよ?」
ジーク「あ、ああ……」
ソニア「うし! それじゃあ俺は今のこの国の防衛力を把握したいんだが……」
ソニア「――女王が大変な状態ってのは聞いてる」
ソニア「――現時点で、一番戦力足りえそうで防衛を担当できそうな奴の場所ってわかるか?」
リュノ「え……?」サー…
リーチェ「そ、それは……」
エーテル「……」トコトコ…
ソニア「お?」
リュノ&リーチェ((エーテルさん逃げてぇ!?))
――
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 23:17:05.88 ID:nuGXCwhKO
- 荒ぶれコンマ
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 23:17:16.92 ID:mSGdmmtn0
- あ
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 23:18:59.95 ID:Y5VibbXrO
- 荒ぶっちまった!?
- 632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 23:19:30.02 ID:snp7Uwy/O
- い つ も の
- 633 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:20:29.41 ID:KqnDuM4I0
- ……二日続けてソニアさん開幕ゾロ目は本当に想定していないというかせめて二つ目が低ければなぁ(白目)
軽いつもりがえらいことに……
- 634 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:40:34.89 ID:KqnDuM4I0
- 森国防衛顔合わせ
1ソニアのエーテル気に入り感情
コンマ88
88
ゾロ目×2
176( こ の 子 は 俺 が 守 ろ う )
※感情の振り切り方がかつてのセレスティアレベルです
2エーテルのソニアへの恐怖感情(見た目−補正とジーク師匠補正で相殺)
92(こ、怖いよぉ……!)ブルブル…>50
※基準値を上回ってしまった為、結構怯え
※悲しいまでに感情のすれ違いが発生したようです……
――
――その時、傭兵団長ソニアに電流奔る……っ!!!
ソニア(な、なんだ……あの子は……!?)ワナワナ…
ソニア(強い魔力を感じるが、そんなことはどうでもいい……!)ダッ!
一同「「!!??」」
エーテル「!?」ビクゥ!
ガシ!
ソニア「かーわーいー……なあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」タカイタカーイ!
エーテル「!?!?」プラーン…
ソニア「な、なんなんだこの可愛さは!? 神の毛はさらさらで綺麗だし……」
ソニア「頭に花冠なんて洒落たもんのっけているのに違和感もまるでない……」
ソニア「それに小さくて軽くて……あ、服までお洒落じゃねえか……!?」
ソニア「ぜ、全身で女の子を体現していやがる……!?」
ソニア「くそ、まさか俺の理想としている姿の写し身と現実に出会うだなんて……!?」
エーテル「……!? ……!?」ジワァ…
ソニア「ど、どうした!? 何が怖いんだ!? 俺に任せろ、お前を怖がらせる奴は全員グシャッってしてやるからな!」
エーテル「――――ッ!?」ブンブン!
エーテル「……!」バッ!
ジーク傭兵団「「」」
エーテル(た、たすけて……!)
ソニア「いやー、本当に可愛いなぁお前……!」
ソニア「俺も、お前みたいだったらすぐに結婚できたのかなぁ……」
エーテル「……!」プルプル…
ソニア「おっと、今はそんなことよりお前を泣かせている奴をぶっ飛ばさないとな!」グッ!
エーテル「」
ジーク傭兵団「「」」
……
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 23:43:29.24 ID:Y5VibbXrO
- 草ぁ!
いや護衛としては最強なんだけども
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/27(水) 23:49:52.12 ID:snp7Uwy/O
- 何やってんだよ、団長!!
ただこれでますます森国の守りが磐石になったのは本当にデカい
- 637 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/27(水) 23:59:13.39 ID:KqnDuM4I0
- ――
……
ユージーン「な、なんだったんだあれは……」ガタガタ…
ジーク「……団長、ああいう格好がしたかったんだな……」
ジーク「だが、子供の俺にそんなことを聞かれても答えられるわけがないだろう……」
ユージーン「言っちゃ悪いが、あの人がエーテルちゃんの格好は無理があるわぁ……」
ジーク「ああ、疎い俺でもわかる。だから当時、俺は確か団長には皮の腰巻がいいと答えたんだが……」
マリリン「女の子……子?にそれは流石に酷いよジーク……?」
リュノ「と、とりあえず私達は連れ去られたエーテルさんを助けに行きましょう!」ワタワタ
リーチェ「そ、そうですね。せめて誤解を解かないと……」
イアン「私も行こう。ソニア殿に持ち上げられた彼女に手が届きそうなのは私ぐらいだからな……」
ミナ「イアン様が向かわれるのであれば、私も……!」
ユージーン「あのままじゃエーテルちゃん何されるかわかんねえもんな……」
マリリン「人間不信、悪化しないといいね……」
タタタタ…!
ネーロ「……お、恐ろしい人でした」ブルブル…
セレスティア「……想いは時に秘めるべきだということを教えられたような気がします///」
ユリーカ「でも、エーテルさんの格好が可愛いというのは私もよくわかります!」ピョン!
クリス「し、しかしあれは少女らしい可愛さというべきで……」
クリス「ソニア殿には少し……げふんげふん!」
クリス「……少し衝撃的でしたが、ソニア殿の仰ることも最もだ」
クリス「我々も公国内の要所を照らし合わせ、ジーク殿のお役に立てるよう策を練ります」
クリス「ジーク殿は、どうかごゆっくりと」
ジーク「あ、ああ……」
……
ジーク「……相変わらず団長は嵐のような人だ」
ジーク「色々と考えを吹き飛ばされてしまった気がする……」ハァ…
リアローズ「あ、あの……!」
ジーク「っと、どうしたリアローズ?」
リアローズ「ジ、ジークさん、この後の予定……ある?」
- 638 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 00:04:13.57 ID:JD4EqYD10
- リアローズとの語らいまで到達していませんが今日はここまで
……とりあえずエーテルからの評価は酷いものの、突き抜けたソニアの好感度なので
森国防衛に配置した場合、エーテルの死亡判定は無くなります(元々相当強い+マリリン親衛隊もいるので大丈夫だったとは思いますが)
リアローズとの語らい、ジークの過去はかつての傭兵時代をコンマを交えて語る感じを予定しています
本日もありがとうございました!
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 00:06:35.77 ID:U54nrBvPO
- おつおつ
ソニア団長の鬱クラッシャー感半端ない
あとしれっと示唆されたけどネーロを前線に連れてく場合はしっかり罠警戒せんとな
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 00:09:00.31 ID:v8CfmwFk0
- おつおつ
傭兵団二人のキャラシ確認してきたけどイリアスの方ジークのお兄ちゃん見たいな存在っぽいか敵対したらジークのメンタルにダメージが入りそうで少し心配かも
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 00:12:30.62 ID:xzkWRx9TO
- おつー
団長(イアン)は結婚一気に近づいたけど団長(ソニア)は道のり遠そうやね
エーテルちゃんの見た目全体的に最高なのは同意だけど
『イリアス』と『マイラ』の能力気になるけど釘刺されてるし警戒はしておこう
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 00:15:11.09 ID:2qWos4SX0
- 乙です
まだ最終的にどうなるか分からないけど個人的にはリアローズとジーク結ばれて欲しい
(最初からメインヒロインとして登場してるのもあるけど、リアローズみたいなタイプがメインヒロインの作品はR板では珍しかったりするから)
- 643 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:15:24.65 ID:JD4EqYD10
- こんばんはー
遅くなりましたが少しだけ再開
判定その1まで行ければ
- 644 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:16:22.25 ID:JD4EqYD10
- ――
……
ジーク「しかし、よかったのかリアローズ?」
リアローズ「な、何が……?」
ジーク「おそらく、近いうちに公国に向かうことになる」
ジーク「クリス達の協力があれば、公国内でも休める場所は見つかるとは思うが……」
ジーク「この拠点のような絶対性があるとは限らない」
ジーク「ここでなくとも、鉄国に戻ってバレット達と会うこともできた」
ジーク「そんな貴重な時間を、俺の昔話を聞くことに使うなど……」
ジーク「別段、面白い話はないと思うぞ? そして俺は詩人のように話を盛り上げることもできん」
リアローズ「いいの。私が、ジークさんの昔のことが気になったから……」
リアローズ「もっと、ジークさんのことを知りたいって思ったから……」
ジーク「そ、そうか」
リアローズ「駄目、かな……?」
ジーク「いや、俺の昔話など特に隠すようなものでもないが……」
ジーク(しかし、本当にリアローズが好むような内容を語れるとは思えん)
ジーク(退屈で眠ってしまわないだろうか……)ムムム…
ジーク「……どうやって話したものか。道端で話すのもなんとも……」
リアローズ「あ、それなら私の借りているお部屋に……」
ジーク(……流石に何度も俺が姫の部屋に入るというのもなぁ)
ジーク(傭兵を頻繁に自室に招く姫の噂が流れるのはまずい)
ジーク(ただでさえ今の鉄国は傭兵に溢れている。勘違いする輩も――」
リアローズ「私が作ったものでよければ、焼き菓子とかも――」
ジーク「すぐに行こう」
……
――
- 645 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:17:28.59 ID:JD4EqYD10
- ――
……
【森国・リアローズの部屋】
ジーク「……」
リアローズ「……」ダラダラ…
ゴチャァ…
ジーク「リアローズ……」
リアローズ「ご、ごめんなさい! 昨日の夜はフラネッタのお手入れしてて……///」
ジーク「そして夕食をまた干し肉で済ませたな……」ハァ…
リアローズ「うぅ……///」
ジーク「ここまで念入りかつ大々的に手入れをされればフラネッタも満足だとは思うが……」
フラネッタ「……」
ジーク「……こころなしか、シェリルと似た視線を感じないでもない」
リアローズ「つ、次! 次はちゃんとお片付けします……!///」プルプル…
ジーク「まあ、俺も人の事を言えるほど片づけられるわけでもないんだがな」
ジーク「とりあえず、椅子と机が使えればいいか。これはこっちに置いておこう」ドン
リアローズ「それじゃあこれもここに……」ドン
グラグラ…
リアローズ「……」
ジーク「……」
リアローズ「こういうことがいけないって、わかってはいるんだけど……」
ジーク「つい、な……」
リアローズ「また後ですぐに使うと思うと……」
ジーク「……まだ倒れる程じゃない。今日はこれでよしとしておこう」
……
- 646 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:19:01.58 ID:JD4EqYD10
- リアローズ「お待たせ、ジークさん」コト…
焼き菓子盛り「……」ジャーン!
ジーク「おぉ……!」
リアローズ「紅茶も淹れてみたんだけど……」カチャ…
ジーク「いただこう」
リアローズ「……」ドキドキ…
ジーク「……美味い」ホワ…
リアローズ「よかったぁ……」ホッ…
ジーク「リアローズの腕なら、失敗もないだろうに」サクサク…
ジーク「うん、やはりこれも美味い」サクサク
リアローズ「私より上手い人もいるし、頑張らないと……」
リアローズ(ジークさん、美味しい物を食べる時に嬉しそうな顔するから……)
ジーク「向上心があることはいいことだとは思うが、自信を持っていいと思うぞ?」サク…
ジーク「っと、食べてばかりで本来の目的を見失いそうだった。俺の昔話でよかったか?」
リアローズ「う、うん」
リアローズ「久しぶりにソニアさんと再会して昔のジークさんのこと、気になったから……」
リアローズ「ソニアさんがエーテルさんを持ち上げちゃったのにもびっくりしたけど……」
ジーク「あれは流石に俺も驚いたな……」
ジーク「団長は普段は頼りがいのあるいい人だが、たまに変なこともするような人だとわかってはいるんだがな」
リアローズ「変なこと?」
ジーク「ああ」
- 647 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:20:14.44 ID:JD4EqYD10
- ジーク「……最たる例は、俺を拾ったことだと思うがな」
リアローズ「え?」
ジーク「考えてみてくれ。俺は自分の故郷も親の顔も知らない男だぞ?」
リアローズ「……」
ジーク「そして物心がついた頃には、団長の傭兵団で戦い方を仕込まれていた」
ジーク「危険と隣り合わせの傭兵団が、わざわざそんな小さな俺を拾っているんだ」
ジーク「傭兵団の生活は決して裕福とは言えない。それなのにどうして俺を拾ったのか……」ムムム…
リアローズ「……ふふ、それはソニアさんが変なんじゃなくて、優しいからじゃないかな……?」
ジーク「団長が?」
リアローズ「うん。きっとジークさんを放っておけなかったんだと思う……」
リアローズ「ソニアさん、見た目や言葉遣いは荒々しいけど……困っている人を見捨てられない、そんな優しい人だと思う」
リアローズ「ジークさんも、そうだしね」ニコリ
ジーク「お、俺は別に……」
リアローズ「……私もセレスティアさんも、子供時代のジークさんに助けられたから今こうしていられるんだよ?」
ジーク「むぅ……」
ジーク「……まあ確かに、俺も団長に拾われていなければ、こうしてはいられなかっただろうな」
ジーク「優しい……と言いきれるかは別にして、俺は団長に……いや、傭兵団のみんなに感謝はしているよ」
ジーク「俺にとっての、家族だったからな……」
リアローズ「ジークさん……」
ジーク「あの頃は俺は本当に子供で、周りの奴らも色々と世話をしてくれた。団長はいつも厳しかったけどな」
ジーク「俺は普通の家庭というものを知らないが、世の父親にあれより恐ろしい者が存在するのだろうか……?」ブル…
リアローズ「あ、ソニアさんお父さんなんだ……」
ジーク「父か母かで言えば父だな……色々な意味で」
- 648 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:21:55.44 ID:JD4EqYD10
- ジーク「……とはいえ、団長も一応生物としての分類は女になる」
リアローズ「ジ、ジークさん。それは怒られちゃいそうだよ……?」アセアセ
ジーク「そ、そうだな。聞かなかったことにしてくれ」
リアローズ「でも、それってソニアさんにも女性らしい一面があったっていうこと……?」
ジーク「そもそも俺自身が、何を持って女性らしいというのかを理解していない問題もあるが……そうだな」
ジーク「物心ついた頃の俺が見た団長の姿は……今のリアローズと同じくらいの歳でな」
リアローズ「え!? あ、そうか……そうだよね」
ジーク「今よりも……細身だった気がするな。それに少し肌の露出も多かった気がするが……」
リアローズ「私と同じくらいのソニアさん……その頃は大人しかったりしたのかな?」
ジーク「ああ、今と比べるとだいぶ大人しいな」
ジーク「――村娘の身代わりとして攫われて、山賊の根城を内部から壊滅させた時も敵が原型は保っていたからな」
リアローズ「」
リアローズ「――え!? ソニアさんその頃からそんなに強かったの……!?」
ジーク「俺が物心つく前から傭兵団の長をやっているような人だしな……」
リアローズ「ずっと団長だったんだ……」
ジーク「嘘か本当かはわからないが、傭兵団の創成期の団員は団長を襲って返り討ちにされた賊らしい」
リアローズ「す、すごい」
ジーク「まあ、酒で酔った連中の言葉だ。実際のところはわからない」
ジーク「ただ俺にとってはあいつらも……大切な仲間だったよ」
- 649 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:26:45.73 ID:JD4EqYD10
- ジーク「ただ、傭兵という職の性なのか……どいつもこいつも酒が好きでな。騒がしすぎることも多々あった」
リアローズ「ジークさんも、お酒好きだもんね……」
リアローズ「わ、私もいつかは……!」グッ!
ジーク「俺があいつらから学んだのは、好きでも酒は程々にということだ」
ジーク「酒に強い奴でも、考え無しに飲めば大変なことになるからな。ついでに金も余計にかかる」
リアローズ「うん。私もちょっとだけ……ジークさんと一緒に軽く飲めるだけでいいんだけどなぁ……」
ジーク「無理をしない約束であれば、また、な……」
リアローズ「うん……!」パァ!
リアローズ「……でも、傭兵の人ってお酒以外にも好きなものあるの?」
ジーク「ん? ああ……」
ジーク「俺は美味い物を食うことだが……他の連中は」
ジーク(……流石に女を抱く、などとはリアローズには言えん……)
ジーク「他の連中は、そうだな……賭け事、博奕が好きな奴もいれば」
ジーク「……そうだ、団長もよく応援していたが身内での恋愛も多かった気がする」
リアローズ「……え!?///」
ジーク「ソニア傭兵団は団長自身もだが、比較的女性傭兵も多かったからな」
ジーク「それにみんなでまとまって各地を旅し続ければ……いつの間にか仲が深まっているということも多かったようだ」
リアローズ「そ、そうなんだ……」ドキドキ…
ジーク「やれ誰と誰がつきあう、つきあっているだのという話題は酒の席でも多かったな。賭けられている奴もいた」
ジーク「そして団長は……よくその後押しをしていた」
リアローズ「後押し……?」
ジーク「ああ。噂の二人を一緒に買い出しに行かせたり、それとなく仲を取り持ったり……」
ジーク「最後はよく二人を同じ天幕に押し込んだりもしていたな」
リアローズ(そ、それって……もしかして……///)ドキドキ…
ジーク「そんな団長のおかげもあってか、傭兵団の中では結構仲間どうして結婚するということも多かったんだ」
リアローズ「……!」ドキドキ…
ジーク「……ただ、その後になって団長はよく『また先を越されちまった……』って複雑な顔をしていたが」
リアローズ(ソニアさん……)
- 650 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:33:35.26 ID:JD4EqYD10
- ジーク「……」
リアローズ「ジークさん?」
ジーク「……ただ、そうして団長の後押しもあって円満さのあったあの傭兵団でも」
ジーク「昔、恋愛絡みで嫌な事件はあった」
リアローズ「っ……!?」
リアローズ「も、もしかしてジークさんかソニアさんが……?」オソルオソル…
ジーク「いや、俺はあまり興味が持てなかったし……団長は高望みが過ぎたから大丈夫だ」
リアローズ「そ、そうなんだ?」
リアローズ(よかった……のかな?)
ジーク「……事件とはいうが、然程珍しいものでもない」
ジーク「……傭兵団の仲間の一人が、恋人に裏切られ……薬を盛られたんだ」
リアローズ「……!?」
ジーク「どうやら正気を失わせる薬だったらしい。そいつを操って傭兵団の情報を手に入れる算段だったようだ」
リアローズ「そ、それじゃあその恋人は……」
ジーク「偽りだ。情報の為だけに仲間に近づいて好意があるふりをして……最後には始末しようとさえ考えていた」ギリ…
ジーク「その罠に嵌められた仲間が……」
ジーク「――俺にとって、兄のような存在だった男……『イリアス』だ」
リアローズ「……!!」
――
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 23:34:26.15 ID:dcgzqBqDO
- はい
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/28(木) 23:34:30.86 ID:2qWos4SX0
- ん
- 653 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:55:35.32 ID:JD4EqYD10
- 傭兵イリアスとジーク
1当時のレベル(キャラシート最弱よりコンマ1/2、傭兵補正無し)
コンマ15×1/2
=8(……大丈夫か、イリアス!?)
※おそらく虚弱体質。現代で遭遇した場合、接近できたら無条件勝利確定
2ジークの信頼度(キャラシート兄的補正+30)
コンマ86+30
=1 0 0 (傭兵団の中で団長ソニアを除けば最も信頼する存在)
※ジーク、イリアスと遭遇時に『???』……
――
ジーク「……イリアスは、俺よりも一つか二つ年上の子供だった」
ジーク「それでも、俺の方がずっと強かったんだがな」
リアローズ「ジークさんなら仕方がないんじゃないかな……?」
ジーク「いや、俺以外の誰であっても……」
ジーク「それこそ、同年代の女の子相手にもまるで歯が立たないほど……イリアスは弱かったんだ」
ジーク「……そう考えるとユリーカは恐ろしい才の持ち主な気がするな……」ブル…
リアローズ「クリスさんとセレスティアさんの影響もあるだろうし……」アセアセ
リアローズ「でも、イリアスさんってさっき……」
ジーク「ああ。あいつはとにかく戦いは苦手で弱い存在だったが……」
ジーク「その気配を消すのが抜群に上手かったんだ。誰も、あいつの接近に気がつかない」
ジーク「それに手先も器用でな。リアローズともいい勝負ができたと思う」
ジーク「だからあいつは、ひっそりと敵の罠を外したり逆に俺達を守るために罠を張り巡らせたり……」
ジーク「戦いは力だけが全てじゃない。それを体現してくれるような男だったんだ」
ジーク「いつも冷静で慎重で……俺も、色々なことを教えられた」
ジーク「……そんなイリアスに、恋人ができたって報せがあった時は、傭兵団全員が驚いて……そして祝ったんだ」
リアローズ「っ……」
ジーク「いつも茶化すような連中さえ、やったなって。ようやくお前にも人並みの春がきたかって……自分のことのように、喜んで……」
ジーク「それを……」ギリ…
ジーク「それを、あの女は裏切った。あのイリアスが寄せた『信頼』を、踏み躙ったんだ……!」
ジーク「……イリアスはそれ以来、食事がまともにできなくなった。誰の料理も食べられなくなった」
リアローズ「酷い……っ!」
ジーク「ああ……もっと早くに、奴の目論みに気がつけていればな……」
リアローズ「その……女の人は?」
ジーク「団長を筆頭に傭兵団全員の怒りを受けた、とだけ言っておこう」
- 654 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/28(木) 23:59:32.40 ID:JD4EqYD10
- イベント途中ですが今日はここまで
随分と極端な兄貴分になってしまいましたが、まだどうなるかはわかりません
この後はもう少しジークの昔話のあとにリアローズの昔話予定ですが……
ほぼほぼお人形弄りだけになってしまうかも?(白目)
本日もありがとうございました!
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 00:03:49.67 ID:sXkIOtxGO
- おつおつ
接敵出来たら勝てる、ということはそのぶん罠とかでガッチガチに固めてくるんだろうか
そしてそれを掻い潜ってもジークの信頼度を考えるとジークへの精神ダメージ大きくなりそうだ
- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 00:27:30.87 ID:Ol2knsft0
- 乙
マイラの判定は果たしてどうなるか
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 00:58:01.64 ID:TpgS+6yDO
- 乙です
ジークの過去話の続きも気になるけど、黙々とお人形弄りやっていた過去リアローズも想像すると可愛い
お互いの過去の話しから二人の関係がもっと進展したりしないかな?
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 01:28:01.49 ID:hVEEp5D1O
- おつおつ
イリアスについては名前こそ出してなかったけどジークがさり気なく前にも話題に出してた辺り本当に慕ってたんだろうな……
能力が味方なら心強いけど敵なら厄介なのがまた辛い
- 659 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/10/29(金) 02:31:07.41 ID:OZa+M+GE0
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 17:03:48.80 ID:FhzODyfk0
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- 661 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:53:33.04 ID:J1+PRmHF0
- こんばんはー
>>657
明確な進展はありませんが、イベントの最後でリアローズの内部補正にさらに+は入ります
遅くなりましたが今日もゆったり再開
リアローズパートにまで辿りつけるといいなぁ……
- 662 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:54:10.02 ID:J1+PRmHF0
- リアローズ「その……イリアスさんはその後……」オズオズ…
ジーク「ああ、食事に対しては強い恐怖心が植え付けられたが……」
ジーク「幸い、団長や仲間達のおかげもあって立ち直れはしたよ」
リアローズ「よかった……」ホッ…
ジーク「……あいつも、俺と同じで傭兵団には子供の頃からいたおかげもあるんだろうな」
ジーク「美味い話や急に現れた女には裏がある……前以上に疑り深い性格にはなってしまったが」
ジーク「それでも『ここは絶対に俺を裏切らないから』って言ってくれたよ」
リアローズ「イリアスさんにとって傭兵団は離れられない場所、帰る場所になってたんだね」
ジーク「ああ、だがどうしても食事だけは俺達の手のものでも食べられなくてな……」
ジーク「俺や仲間も何回か食べてもらいたくて挑戦したが、全敗した」
ジーク「その都度、あいつは凄く申し訳なさそうに謝っていた。いつかは克服したいってな……」
リアローズ「……あれ? でもイリアスさんはそれだとどうやってご飯を?」
リアローズ「材料を買って、自分で作ってたのかな……?」
ジーク「それが店先で買ったものにすら『何か仕込まれているかもしれない』と警戒する有様でな……」ハァ…
リアローズ「し、仕方がないことだけどお店の人が怒っちゃいそう……」
ジーク「ああ。だから基本あいつは買い出しには出ていないし、市販の物は口にしていなかったな」
リアローズ「え!?」
ジーク「今はどのくらい回復したかはわからないが……普通の生活ができていればいいな」
リアローズ「それじゃあ、もしかして……」
ジーク「想像通り、あいつは自分で採ったキノコや狩った動物だけを食べて暮らしていた」
ジーク「……懐かしいな」
……
――
- 663 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:54:46.21 ID:J1+PRmHF0
- ――――
―――
――
―
ジーク「……イリアス、これなら食べられるか?」
イリアス「……悪い、ジーク。やっぱり難しそうだ」カタカタ…
ジーク「……イリアスは悪くない。悪いのはあの女だ」
イリアス「はは、だがあいつの正体を見抜けなかった俺の落ち度から始まっている……」
イリアス「……優しくて、気配りできてよ……顔も良くて、身体つきも団長よりずっと女らしくてさぁ……」
イリアス「そんな人に、好意を寄せられて……俺、浮かれてたんだろうなぁ……」
ジーク「イリアス……」
イリアス「……なあ、ジーク」
ジーク「なんだ?」
イリアス「お前は、俺みたいになるなよ……?」
ジーク「……どうしてだ? イリアスは俺と歳もほとんど変わらないって団長は言っていた」
ジーク「でも俺の知らないことを沢山知っているし、教えてくれる。俺はイリアスみたいになりたい」
イリアス「っ、ははは! 俺なんかをそんな風に言ってくれてありがとよジーク」
イリアス「……俺はみんなと違って、身体は貧弱だからな。知恵と工夫が無ければ生き残れなかったからな」
ジーク「それだけじゃない。イリアスは罠を張るのも上手い」
ジーク「……俺は、全然できない」シュン…
イリアス「そういやジーク、意外と不器用だもんなぁ」
ジーク「……どうすればイリアスみたいになれる?」
イリアス「んー……まぁ慣れるしかないんじゃないか?」
ジーク「……」ジ…
イリアス「……わかったわかった。お前でもできそうな罠、見せてやるよ。ついてきな」スタスタ…
ジーク「……!」
……
- 664 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:55:25.36 ID:J1+PRmHF0
- ピィン!
野兎「」ドタ…
イリアス「よしっと。この辺りはよく取れるな」
ジーク「おぉ……!」
イリアス「仕掛けは単純だろ? 後は相手が通りそうな場所に仕掛けておくだけでいい」
ジーク「……だが、これじゃあ全ての獲物はかからない」
イリアス「一つの罠で全部は無理だ。罠ってのはいくつも入念に準備するもんだからな」
イリアス「俺はこの貧弱さだ。野生の魔物は勿論、この獣にすら何匹かにたかられたら殺されかねないからな」
イリアス「念には念を入れて、使わないだろって罠も仕掛けておくんだ。生き残る為にな……」
ジーク「生き残る、為……」
イリアス「ああ。だが、いくつも罠をしかけても安心するなよジーク?」
ジーク「?」
シャッ!
パシィ!
毒蛇「!?」ジタバタ!
ジーク「!?」
イリアス「中にはこうして、罠をすり抜けつつ俺達を狙う奴もいるからな」グググ…
イリアス「ちょうどいい。こいつもいい食糧になるな」
ジーク「今の、どうやったんだ……?」
イリアス「これも慣れっていうかなぁ……敵の気配って言えばいいのか?」
イリアス「とにかく罠を張ってもそこで油断をしない。万が一の備えをするんだ」
イリアス「罠も万能じゃないし、いつでもどこでも仕掛けられるわけじゃないからな」
イリアス「罠の綻び、ここからこんな奴なら襲ってくるかもしれないって普段から警戒しておくんだ」
イリアス「そうすると、いざこういった奴が飛びだして来ても素早く反応できると思うぜ?」
ジーク「……難しそうだ」
イリアス「ジークなら大丈夫だろ。お前も、気配を察する力は優れている。俺が保証するよ」
ジーク「……!」
イリアス「なんだよぉジーク。俺のお墨付きなんだからもっと喜べよなー?」ワシャワシャ
ジーク「う、嬉しい」クシャクシャ
イリアス「へへ、だろー?」
- 665 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:56:21.38 ID:J1+PRmHF0
- イリアス「ついでにこの蛇は食うこともできるが……」キュゥ…
毒蛇「」タラー…
イリアス「こうやって毒を採ることもできる。これも色々な罠に使えるな」
ジーク「……やっぱりイリアスは凄い」
ジーク「俺は、そいつを焼くことにしか興味が無かった」
イリアス「はは、そいつは勿体ないぜジーク。限られたもんは最大限利用しないとな」
イリアス「お前が興味を持って、かつ使えそうな知識っていうと……」キョロキョロ…
イリアス「お、ちょうどいいもんがあった」ブチッ
ジーク「なんだ、それは?」
イリアス「この特徴的な葉っぱの植物はな、ちょっと煮込むだけでお茶そっくりの味になるんだぜ?」
イリアス「それにこっちの葉っぱはいい臭み消しになる」
ジーク「……もっと教えてくれイリアス」
イリアス「ったく、お前は本当に食いもんへの反応はいいよなぁ」
イリアス「……」
イリアス「だからジーク、お前は俺みたいになるんじゃないぞ?」
ジーク「……!」
イリアス「……誰かが自分の為に作ってくれた美味い料理、食いたいだろ?」
ジーク「イリアス……」
イリアス「食いたいのに……食えない。そして俺以上に、作ってくれた人が傷ついちまう……」
イリアス「……お前はそのままでいろジーク。美味そうに色々なもんを食え」
イリアス「ただし、急に好意を振りまいてくるような女の料理にだけは気をつけろよ? 絶対だぞ!?」
ジーク「あ、ああ……」
イリアス「俺がお前に教えることができるものの中じゃ、それが一番重要って言っても過言じゃないからな」
イリアス「……家族以外、信じちゃ駄目なんだ……女は……恐ろしい……」ブツブツ…
ジーク「……イリアス!」
イリアス「ど、どうしたジーク?」
ジーク「お、俺も教える……! 肉、捌き方……! 焼き方も、塩の振り方も……!」
ジーク「イリアス一人で作るより、きっと美味くなる……!」
イリアス「……!!」
イリアス「……そうだな。悪いがジーク、教えてくれ。こいつはどう捌いたらいい? 俺は今までそのまま焼いていたんだが……」
ジーク「こいつはそうだな……」
―
――
―――
――――
- 666 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:57:07.15 ID:J1+PRmHF0
- ……
ジーク「……俺が教えられることなんて、ほとんどなかった」
ジーク「それでもイリアスは俺に色々教えてくれて……時々、俺に教えてくれとせがんできたよ」
リアローズ「……ジークさんとイリアスさん、仲が良かったんだね」
ジーク「ああ。昔の俺は今以上に考え無しだったしな……」
ジーク「いつも冷静なイリアスが俺を引き止めたり宥めたり……いつの間にか、一緒にいる時間も増えていたんだ
ジーク「気がついたら、俺は何か疑問を聞きに行くのに団長と同じくらいイリアスを頼っていた」
ジーク「あの傭兵団の中でも、団長に次いで一番信頼していたと言っていいだろう……」
リアローズ「ジークさん……」
ジーク「……わかっている。団長にも言われたからな」
ジーク「俺達は傭兵。いつでもその覚悟は決めておかなければならない……」
リアローズ「……まだ、公国にいるって決まったわけじゃないよ?」
ジーク「ああ、そうだな。できれば……イリアスには、安全なところで暮らしていて欲しいと思う」
ジーク「甘いと思われるかもしれないが、それでも……」
リアローズ「……大切な友達に無事でいて欲しいのは、当然のことだよ……」
ジーク「……ありがとう、リアローズ」
ジーク(……だが、もしイリアスが敵に回って……俺達を、傷つけようとしたら。俺は……)
リアローズ「……そういえば、もう一人」
ジーク「ん?」
リアローズ「さっき、イリアスさんとは違う仲間の人の名前が……」
ジーク「……」
――
特殊判定
↓1〜3コンマ二桁
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 22:57:47.54 ID:7Rgs2VYDO
- はい
- 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 22:58:38.94 ID:SlklQMbn0
- あ
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:02:27.66 ID:VKm+wHdxO
- はい
- 670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:04:24.04 ID:JZERAMfXO
- はい
- 671 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:09:52.79 ID:J1+PRmHF0
- なんで綺麗に三番でゾロってしまうのか?(白目吐血)
せめて55以下だったら……
ちょーっとこれは下手をすると後々の判定というか公国にも影響でかねませんね
少々お待ちください……
- 672 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:21:46.13 ID:J1+PRmHF0
- 傭兵マイラとジーク
1当時のレベル(キャラシートよりコンマ1/2、傭兵補正+15)
コンマ54×1/2+15
=42(使役動物がいなくてもそこそこ戦えるが、あくまでそこそこ)
※戦法が完全後方支援となりました
2ジークの信頼度(キャラシート会話少ない補正−20)
コンマ94−20
75>74(口数は少ないが、頼りにはしていた)
※基準値を下回った為……?
3マイラからジークへの内心の好感度(キャラシート会話少ない補正−20)
コンマ66
66
ゾロ目×2
66×2−20
=112 (…………好き///)
※!?
――
ジーク「……マイラか」
ジーク「彼女も俺と歳は近かったが……変わった傭兵だったな」
リアローズ「ジークさんと、同年代の女の人の傭兵……?」ムム…?
リアローズ「どんな人だったの……?」
ジーク「そうだな……」ウーン…
ジーク「……」
ジーク「リアローズの反対……と言えばいいのか?」
リアローズ「わ、私の反対?」
ジーク「或いは、そうだな……」
ジーク「少しだけエーテルに近いとも言えるか……?」ムムム…
リアローズ「私と反対でエーテルさんに似ている……???」
ジーク「すまない。マイラはとにかく喋らない奴だったんだ」
リアローズ「大人しい人、だったの?」
ジーク「ああ。だが、リアローズやエーテルと違って感情の起伏さえもわからない徹底した無表情でな……」
リアローズ「わ、私そんなにわかりやすい……?///」カアァァ…
ジーク「ああ、静かだがかなりわかりやすいと俺は思うぞ?」
リアローズ「///」
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:22:35.04 ID:VKm+wHdxO
- (俺はどっちの意味でやらかしてしまったんだろう)
- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:23:29.04 ID:VKm+wHdxO
- って思ったらそこかよぉ!?
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:24:34.62 ID:JZERAMfXO
- マイナス補正ありでなお突き抜けおった!?
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:28:37.44 ID:nd+umAX+0
- なんで荒ぶるとまずめなところが荒ぶってるんや
- 677 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:41:22.66 ID:J1+PRmHF0
- ジーク「……マイラは、森国の出身だったそうでな」
リアローズ「え? じゃあリュノさんやリーチェさんとも……?」
ジーク「いや、森国とはいえこの王都からは離れた場所……」
ジーク「ちょうど、俺達が最初に立ち寄った町があっただろう? ああいう辺境の場所の生まれだったらしい」
ジーク「何もないが、森国領の例に漏れず静かで平穏な村だと聞いた」
ジーク「……だが、ある日その村が盗賊団に襲われてな」
リアローズ「!!」
ジーク「森国も森深い場所の守りは強かったかもしれないが、当時の辺境の村ともなれば結界も何もありはしない」
ジーク「結局……その村はほぼ全てが焼き尽くされ、あとにはほとんど何も残らなかった」
リアローズ「……」
ジーク「そんな村の唯一の生き残りが、マイラだったんだ」
ジーク「盗賊団は別の村の依頼で動いていた俺達が討伐したが……マイラには、もう帰る場所もなかった」
ジーク「だが間に合わなかったことを悔いている俺達に……マイラはただ一言だけ口にしたんだ」
ジーク「……『連れて行って』とな……」
リアローズ「それで、ソニアさんが?」
ジーク「あのまま焼け跡にマイラ一人を残していても、彼女はそのまま死んでしまいそうだったからな……」
ジーク「消え入りそうに、儚い印象が強かったのを覚えている」
ジーク「その雰囲気が、エーテルとも少し似ているな。背が低く細く、病的に白い肌……」
ジーク「ただその中で、団長と同じく燃えるように赤く長い髪は目をひいた」
リアローズ「あ、だから私と反対……」
リアローズ「……わ、私細くない……太って、ますか?///」
ジーク「い、いやそんなことはないぞ!?」ブンブン!
ジーク「……リアローズの反対と言ったのは、その戦い方もあったからだ」
リアローズ「戦い方……?」
- 678 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:56:13.32 ID:J1+PRmHF0
- ジーク「マイラは、火の魔法に長けていた」
ジーク「あの無口無表情な様は氷のようだと仲間内からも言われていたが、実際はそうじゃない」
リアローズ「とっても、燃え盛る……激しかったの?」
ジーク「……それ以上、だな。彼女との会話は少なかったし、俺も人の理解に長けているわけでもない」
ジーク「そんな俺でもはっきりとわかった。マイラは『嫌う者を滅する為なら容赦はしない』ということがな……」
リアローズ「……」ゴクリ…
ジーク「マイラの火はただ放つだけでなく『特殊な火種』にすることもできた」
リアローズ「火種?」
ジーク「マイラの火の魔力の塊と言えばいいか。リーチェなら上手く解説してくれるかもしれないが……」
ジーク「とにかく、その火種を虫や動物に埋め込むのがマイラの基本戦術」
ジーク「この火種を埋め込まれた者は――『マイラの意のままに動き、巨大化した上で火炎の息を吐くようになる』んだ」
リアローズ「そ、それって……!?」
ジーク「ああ。今思うと、かなり小型の龍を生み出しているに等しい魔法だな……」
ジーク「そして埋め込まれた動物はマイラに決して逆らわないまま、その命を散らしていく。公国なら悪用しそうだ……」
リアローズ「え……命を、散らす……?」
ジーク「……そうだ」
ジーク「マイラの魔法は、強力だった。頼もしかった」
ジーク「だが火種を一度埋め込まれた動物は……もう元の姿には戻れない」
ジーク「そして埋め込まれた火種が尽きると同時に、命も尽きる」
ジーク「……マイラの使役は、使い捨て。犠牲を前提としたものなんだ」
ジーク「何かを操り、共に戦うという点ではリアローズにも近しいものがある」
ジーク「だが、こうしてフラネッタや人形達を友と呼び大切にするリアローズに対して……マイラは……」
ジーク「だから俺は、リアローズとは反対だという言葉を使ったんだ」
リアローズ「……そう、だったんだ……」
ジーク「……」
――
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:57:55.60 ID:SlklQMbn0
- あ
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:58:48.22 ID:JZERAMfXO
- はい
- 681 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 00:04:10.32 ID:TjP+qv5q0
- ……これはとりあえず、遭遇時の鬱イベが一個破壊されましたね(白目吐血)
- 682 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 00:16:03.76 ID:TjP+qv5q0
- マイラの火種術に対して
1マイラの術の有効時間(現代にも適用)
95>60
※基準値を下回った為、例外なく埋め込まれた動物は24時間以内に死亡確定
2マイラの術に対してのリアローズの心情(正反対の為判定激化。奇数ゾロ目で……)
コンマ22
22
偶数ゾロ目:理解と受け入れ
※!?!?
――
ジーク「……火種を埋め込まれた動物は命を顧みずに戦った」
ジーク「マイラの命じるままに、敵を倒し続け……時には俺達を庇って倒れた」
リアローズ「……」
ジーク「……すまない。聞いていてあまり気持ちのいいものではないな」
ジーク「俺達は救われたが、リアローズからすれば――」
リアローズ「……マイラさんは」
ジーク「?」
リアローズ「マイラさんは、どういう風に戦っていたの……?」
ジーク「どうって……動物に火種を埋め込んで、それを使い捨てて……」
リアローズ「……きっと、マイラさんの命令で一番多かったのはこれじゃないかな?」
リアローズ「――『みんなを守って』って……」
ジーク「……!」
リアローズ「……戦いたいけど、自分じゃ上手く戦えないから……誰かに頼る……」
リアローズ「……命じれば、どうなるかはわかっている。それでも、守りたい人がいれば……命じちゃう……」
リアローズ「……私も、マイラさんと一緒だよジークさん?」
リアローズ「フラネッタを一番危ない前線で戦わせている。シェリルにみんなを守ってってお願いしちゃってる」
リアローズ「そして……お父さんを助けてって……あの子達にも、命じちゃってるから……」
リアローズ「だから、かな? 私……少し、マイラさんの気持ちもわかる気がするの……」
ジーク「リアローズ……」
- 683 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 00:19:28.61 ID:TjP+qv5q0
- イベント途中ですが今日はここまで……
ちょっと久々にコンマが走って公国への二次災害になりかねない域になってきましたね……
次の公国ターンの計4つの判定がかなり重要になってくるかもしれません
マイラの荒ぶりでたどり着けませんでしたが、次はリアローズの過去話→現代での誓いの流れになるかと思います
本日もありがとうございました!
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:25:51.10 ID:5HjjhAjzO
- 乙
やはり大天使リアローズ
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:26:25.71 ID:lRiixg5QO
- おつおつ
コンマさんカタリナ救出してから公国にダメージ与えることに余念が無さすぎる
あとマイラが炎魔法ってことはゼルガーの炎魔法強化に関わってたりするかな?
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:27:00.65 ID:S+lzMeHB0
- 乙です
リアローズの心の広さが限界突破してる
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:40:32.30 ID:Kv1z0aUcO
- イリアスもいい感じの兄貴ぶんだしマイラも好感度やリアローズの対応見る限りうまく行けば戦わなくてもすみそう?
てかマイラはまさかここからヒロインレース殴り込んでくるんだろうか
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:40:33.53 ID:YVy5I4+DO
- 乙です
ゾロ目でのマイラからジークへの内心の好感度100越えからの偶数ゾロ目でのリアローズの大天使発揮と今回もコンマが荒ぶった
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 13:18:41.79 ID:fam4ZGH80
- これってもしかして奇数ゾロ目だと流石のリアローズもぶちぎれてたのかな
しかしマイラ表向きは動物は使い捨て(駒)で炎タイプで髪も赤いってなるとゼルガーから気に入られてそう
- 690 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:48:00.95 ID:TjP+qv5q0
- こんばんはー
>>687
流石に参加はしません(時期+姫でもありませんし)
マイラのキャラシートでマイラがジークをどう思っているか不明という表記だったので
低かったら争う要因になるかなーと測ったらまさかの結果に……
>>689
奇数ゾロ目だったらリアローズ激怒だったのはお察しの通りです
マイラが元々リアローズの対極という位置で設定されていたキャラクターだったので
寛容なリアローズでも怒る可能性があると思い本来ならゾロ目で成功→偶数ゾロ目のみ
に判定を厳しくしたのですが、そこを綺麗に射抜かれました
今日も今日とてぼちぼち再開です
- 691 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:49:02.62 ID:TjP+qv5q0
- リアローズ「動物を犠牲にするのは、私もしたくないけど……」
リアローズ「他に戦う手段が無いと……それしかなかったら」
リアローズ「……きっと私も、その魔法を使っちゃう」
ジーク「……」
リアローズ「……私は、魔法を使えない」
リアローズ「使えたらいいなって思うことはよくあるけど……」
リアローズ「魔法も万能じゃないって、リーチェさんやミナさんに教えられたの」
リアローズ「回復魔法の才能があっても、自分の命を削らなきゃいけないかもしれない……」
リアローズ「それに使える魔法も魔力総量も、産まれた時から決まっちゃってるって……」
リアローズ「マイラさんの魔法が、それしか使えなかったら……」
ジーク「……マイラが扱えるのは、火だけだと聞いたな」
リアローズ「うん。それに小さくて、接近戦も得意じゃないんだよね……?」
ジーク「……ああ。イリアスよりは動けたが、小柄で非力な少女だった」
リアローズ「それならやっぱり……使っちゃうかも」
リアローズ「ジークさん達を、守る為なら……」
ジーク「……あいつは、どういう気持ちだったんだろうな」
リアローズ「きっと、マイラさんも傭兵団のみんなが好きだったんじゃないかな……?」
リアローズ「だから今度こそ誰にも帰る場所を奪われたくないから……」
ジーク「……どんな手段を使ってでも、敵を倒しきろうとした、か」
リアローズ「うん。マイラさん、どんな人だったの……?」
ジーク「そうだな……」
……
- 692 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:49:40.03 ID:TjP+qv5q0
- ――――
―――
――
―
ジーク「……」
マイラ「……」
ジーク「マイラ」
マイラ「……」
ジーク「なんで、ここにいる?」
マイラ「……」
ジーク「団長も、みんなも、打ち上げに行ったぞ?」
マイラ「……」
ジーク「……」
マイラ「……」
ジーク「……行きたくない、のか?」
マイラ「……」コクリ
ジーク「……」
マイラ「……」
ジーク「……酒が入るとあいつら、煩いからか?」
マイラ「……」コクリ
ジーク「……悪かった。団長達には、俺から伝えておく」スッ…
マイラ「……あ……」ハシ…
ジーク「……マイラ?」
マイラ「……ジークは、大丈夫……静か、だから」
ジーク「……そうか」
マイラ「……」
ジーク「……マイラ用の食事持ってきてるけど、食べるか?」
マイラ「……うん」
―
――
―――
――――
- 693 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:50:23.76 ID:TjP+qv5q0
- ……
ジーク「……こんな風に、ほとんど喋らない奴だったからな」
リアローズ(あれ? マイラさんもしかしてジークさんのこと……?)
ジーク「とにかく、騒がしいことが嫌いでな……」
ジーク「普段は団長達にも懐いていたんだが、酒が絡むと大抵は一人で静かな場所に避難していたんだ」
ジーク「幸い俺は悪酔いもしないからか、少しはマイラに心を許されていたようだが……」
ジーク「何時の頃からか、俺がマイラを探しに行く役になっていることが多くなっていたな」
リアローズ(マイラさん、ジークさんに会いたかったんじゃ……?)
ジーク「……すまない、マイラとはそこまで深い交流はなかったからな」
リアローズ「う、ううんいいの! 私が気になっただけだから」ワタワタ
ジーク「……」
ジーク「気になる、と言えば……リアローズはどうだったんだ?」
リアローズ「え?」
ジーク「俺の幼少時代はそのまま傭兵時代」
ジーク「イリアス達との交流はともかく、普段は血生臭い戦いばかりだ」
ジーク「あまり話せるような……いや、できればリアローズには聞いて欲しくないようなものも多い」
ジーク「……だが、ふと気になってな」
ジーク「俺は今も昔もほとんど変わっていないと思うが、リアローズの過去はどうだったのかと」
リアローズ「ええっ!? わ、私も面白い話はないと思うよ……!?」アセアセ
ジーク「いや、俺の過去よりも何かありそうと言うか……」
ジーク「……俺が、個人的に気になった」ズイ
リアローズ「あ、う……///」
- 694 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:51:15.21 ID:TjP+qv5q0
- ジーク「勿論、無理にとは言わないが」
ジーク「誰にでも詮索されたくない過去はあるだろうからな」
リアローズ「うぅ……」
リアローズ「で、でもジークさんが昔のことを話してくれたんだし……」
リアローズ「私もちゃんと話さないと、駄目だよね……?」
リアローズ「えっとえっと、情報には等価の情報を……だったかな?」
ジーク「……確かに、信頼できる筋なら情報交換はよくあることだが」
ジーク「リアローズは鉄国の姫だ。俺達の流儀につきあう必要はないぞ?」
ジーク「吹き込んだのはユージーンあたりだとは思うが」
リアローズ「う、うん……」
リアローズ「でも……」
リアローズ(……少し私のことも、ジークさんに知ってほしい……なんて……///)
リアローズ「……」グッ!
リアローズ「……ジークさん!」
ジーク「!?」
リアローズ「――遠慮なく、どんなことでもどうぞ!」バッ!
ジーク「そこまで覚悟を決めなくても大丈夫だぞ!?」
ジーク「それにどんなことでもと言われてもな……」
ジーク「ただ、昔のリアローズのことが気になっただけだ」
リアローズ「……」
――
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:51:36.82 ID:YVy5I4+DO
- はい
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:52:50.39 ID:S+lzMeHB0
- またゾロ目来るかな
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:53:16.18 ID:iGMEtL5wO
- てい
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:53:27.87 ID:vx8HpZyCo
- はい
- 699 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:06:12.80 ID:TjP+qv5q0
- 幼少期のリアローズ
1鉄国民全体の当時の評価
82(口数は少ないけど、心優しいいい姫様だ)
※幼少期から現代まで、民からの支持率は高かったようです
2当時の外出具合
50>39
※基準値を下回った為、籠りがち
――
リアローズ「……昔の私も、今の私とあまり変わらないかな?」
リアローズ「誰かと話すことが苦手で……」
リアローズ「お部屋に籠って、お人形とばっかり話してて……」
ジーク「まあ、リアローズが活発に野原を走っている姿は想像できないな……」
リアローズ「ちゃ、ちゃんと偶にお外にも出てたよ?」アセアセ
リアローズ「……ほ、本当に偶にだけど……///」
ジーク「……ああ、知っている」
リアローズ「え?」
ジーク「……何でもない」フイ…
ジーク(……その顔を見に行って、会えずじまいで帰ったこともあるからな)
リアローズ「……鉄国の姫として、駄目な姿だってわかってはいるんだけど」
リアローズ「お父さんも、周りの人も、みんな優しかったから……」
リアローズ「それに、甘えちゃったというか……」
ジーク「あまり姿は見せていなくても、民達から何か言われることはなかったんだな?」
リアローズ「う、うん。声をかけられても、うまく応対できていた自信ないけど……」
ジーク(……他国の出先では鉄のような王女と蔑みの言葉もあったが)
ジーク(どうやら鉄国では昔からリアローズは評価されていたようだな)
ジーク(……当然といえば当然だが、辛い幼少期ではなさそうで良かった)
- 700 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:18:03.93 ID:TjP+qv5q0
- リアローズ「でも、どうしてだろう……?」
ジーク「何がだ?」
リアローズ「わ、私こんなだから……」
リアローズ「周りの人に評価される理由とか……思いつかなくて」
リアローズ「お部屋の中でも、たまにお外にでてもやることは同じ……」
リアローズ「ずっとずーっと、お人形と一緒に遊んでいて」
リアローズ「……駄目な姫だって、思われてなかったかなぁ……」
ジーク「……」
ジーク「リアローズ、その頃は……」
ジーク「昔から、今も……変わらずに、人形と遊んでいたんだろう?」
リアローズ「う、うん。本当に今と変わってないと思う……///」
ジーク「……それなら、大丈夫だ」
ジーク「きっと鉄国の民達も、リアローズを見て安心していた筈だ」
リアローズ「ええ!?」
ジーク「何もしていなくても……周りに影響を与えることもある」
ジーク(人形と遊んでいるリアローズ……)
ジーク(その時の笑顔に惹かれた者は、きっと俺以外にも大勢いることだろう)
リアローズ「安心、できたのかなぁ……?」
ジーク「……」
ジーク「……フリーデシルト王の奔放さと、バレットの騒がしさも後押ししたかもな」
リアローズ「あ」
リアローズ「あぁー……」
ジーク「……民からすれば、落ち着いているリアローズの姿は眩しく映りそうだ」
リアローズ「なんだか色々な意味で恥ずかしい……///」
- 701 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:29:45.20 ID:TjP+qv5q0
- ジーク「そういえば、バレットとは遊んでいなかったのか?」
リアローズ「お兄ちゃんは私と違って凄く活発だったから……」
リアローズ「昔からお父さんに憧れていて、子供用の銃とか持ってたし……」
リアローズ「あ、脱走するお父さんに無理についていこうとした時もあったなぁ」
ジーク「想像に容易いな……」
リアローズ「でも、お父さんって身軽でいつの間にかいなくなることも多かったから……」
ジーク「まさか……」タラ…
リアローズ「うん……お父さんとはぐれて……もの凄い泣いちゃったこともあったみたい」
ジーク「そしてその時もリアローズは黙々と人形と戯れていた、と」
リアローズ「う、うん///」
ジーク「……リアローズは、変わらずそのままでいて欲しい」
リアローズ「!?///」
ジーク「きっと、鉄国の民もそう望んでいると思うぞ……?」
リアローズ「……それでも、少しは変わらないと」
リアローズ「今も、お部屋でお人形と一緒にいることは多いけど……」
リアローズ「あの時、お兄ちゃんと一緒にもう少し外で動くこともしておけばなって……」
ジーク「リアローズ……」
リアローズ「あ、でもお兄ちゃんも私と一緒に遊んでくれることもあったんだよ!?」ワタワタ!
ジーク「一緒にって……人形遊びをか!?」
リアローズ「う、うん。機会は少なかったけど……イアンも一緒に」
ジーク「!?」
- 702 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:39:25.69 ID:TjP+qv5q0
- ジーク「こちらはちょっと想像ができんぞ……?」
ジーク「リアローズがやるぶんには、その……」
ジーク「微笑ましい、というものだとは思うが」
リアローズ「///」
ジーク「あのイアンと、バレットが……?」
リアローズ「う、うん。元々はお兄ちゃんの方からの提案で……」
リアローズ「私を無理に外に連れ出して怪我させたくない」
リアローズ「でも、私と一緒の時間も過ごしたいからって……」
リアローズ「それなら俺も人形を弄ればいいじゃんって……」
ジーク「バレットらしいな」
ジーク「なんだかんだで、リアローズの安全を優先しているのも含めてな」
リアローズ「うん。お兄ちゃん……よく怒られることもあるけど」
リアローズ「私や鉄国のこと、すごく大切にしてくれているから……///」
ジーク「……そうなると、イアンも?」
リアローズ「イアンは、万が一に備えていつでも私を守れるようにって……」
ジーク「……バレットの暴走を警戒してか」
リアローズ「多分……」
ジーク「しかし理由はどうあれ……あの二人がなぁ」
ジーク「……ど、どうなったんだ?」ドキドキ…
リアローズ「実は……」
――
特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 23:39:53.57 ID:lRiixg5QO
- ほい
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 23:40:52.78 ID:iGMEtL5wO
- とりゃ
- 705 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:53:00.29 ID:TjP+qv5q0
- リアローズのお人形遊び・兄と騎士と
1バレットの人形遊び
57(意外と遊べるぜ!)>50
2イアンの人形遊び
78(……手入れは、好きですので)>50
※二人揃って基準値を超えた為、リアローズは平和に楽しく過ごせていたようです
――
――――
―――
――
―
リアローズ「おにいちゃんが、私と……?」
バレット「おう! 遊んだことねーけど、リアローズが楽しいならきっと楽しいことだしな!」
バレット「大丈夫だ! 迷うぐらいならやってみなきゃな! 父さんもそう言ってたし!」
イアン「……姫様の身に何かあってはいけません。ここは、私も」スッ…
バレット「……ん? イアン、俺は?」
イアン「……王子は、少し痛い目を見た方がいいのかもしれないとベリィ様が……」
バレット「母さぁん!?」
リアローズ「……」オロオロ…
バレット「おっと、悪かったなリアローズ! 早速遊ぼうぜ!」
バレット「で、どうやって遊ぶんだ!?」
リアローズ「えっと……」チラ…
人形「……」
リアローズ「こ、この子達とお話ししたり……」
リアローズ「お洋服を直してあげたり、身体を磨いてあげたり……」
バレット「なるほどな、わかったぜ!」
イアン「……手入れでしたら、少しは心得があります。お任せを」
リアローズ「……」ドキドキ…
バレット「よし、まずはお前だな!」ズイ!
人形「……」ビク!
バレット「……」ジー…
人形「……」
バレット「そうか、まずは服を全部脱いですっきりしたいんだな!」バッサァ!
リアローズ「!?」
イアン「!?」
……
- 706 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 00:04:49.99 ID:oqnfWm0L0
- ……
人形「……」ジャジャーン!
バレット「おー! どうだリアローズ!」
バレット「前の服よりもよくなったんじゃないか?」
バレット「……お前も、こういう服着たらもっと可愛くなりそうだけどなぁ」
人形「……」ピッカピカ!
イアン「……ふぅ、こんなところか」
イアン「自分の鎧の手入れも欠かしませんが……」
イアン「なるほど、人形だと関節の手入れ等も増えて大変なのですね」
イアン「その分、やりがいはありましたが」
リアローズ「」ポカン…
―
――
―――
――――
……
リアローズ「……意外と、二人も楽しんでくれたみたいで///」
ジーク「意外過ぎるな……」
ジーク「だが、リアローズも楽しめたならよかったな」
リアローズ「うん……」
リアローズ「いつもいつもじゃなかったけど……楽しかったよ」
ジーク「やはり、家族やイアンとの時間が一番記憶に残っているのか?」
リアローズ「……」フルフル
ジーク「ん?」
リアローズ「私の子供の頃の思い出……」
リアローズ「一番記憶に残っているのは……やっぱり、ジークさんのことだよ?」チャリ…
ジーク「……!」
リアローズ「大切な、大切な……私の大事な思い出……///」ギュ…
――
特殊判定
↓1コンマ二桁
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:06:00.54 ID:e341LKUaO
- あ
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:06:06.76 ID:WBAH7TT30
- それ
- 709 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 00:09:40.26 ID:oqnfWm0L0
- 思い出のお守り、再強化
85>54
※基準値を下回った為、今のまま
――
判定を取ったあたりで今日はここまで
リアローズの過去コンマは平和でしたね
(平和だった分一度国を滅ぼされたダメージも大きいわけですが)
次はキュイを交えつつ、ジークとリアローズそれぞれのとある判定も取りたいと思います
本日もありがとうございました!
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:11:23.91 ID:3+9y//81O
- おつおつ
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:13:41.13 ID:e341LKUaO
- 乙ー
流石にそう簡単に強化はさせてくれないか
リアローズの過去は平和でむしろ安心した
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:16:49.72 ID:6CSAVXh60
- 乙
今回はほのぼので平和だった
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:37:08.40 ID:ykX5gttDO
- 乙です
次のジークとリアローズの判定も平和になるかそれともゾロ目で波乱が起こるか
- 714 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:02:45.19 ID:oqnfWm0L0
- こんばんはー
今日もゆったり再開
イベント最後の判定まで進めるといいな
- 715 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:04:10.49 ID:oqnfWm0L0
- 思い出のお守り、再強化
85>54
※基準値を下回った為、今のまま
――
ジーク「……ああ、俺もだ」チャリ…
リアローズ「……嬉しい///」
リアローズ「でも、そのお守り……」
リアローズ「やっぱり、昔のものだからちょっと寂しいかも……?」
ジーク「いや、俺からすれば十分な出来だと思うがな」
ジーク「俺のお守りこそ、不格好なものだろう?」
リアローズ「ジークさんとの思い出のお守りだもん。私はこのお守りが大切……///」ギュ…
ジーク「それなら、俺も同じ気持ちだ」ギュ…
ジーク「俺とリアローズの、最初の繋がりだからな……」
リアローズ「……///」
リアローズ「……」チラ…
ジーク「ん?」
リアローズ「その……他に首からぶら下げているのは……」
ジーク「ああ……」
蝶羽のお守り「……」チャリ…
紫氷のお守り「……」チャリ…
ジーク「リーチェと、リュノとセレスティアのお守りだな」
リアローズ「うう、やっぱりリーチェさん達のお守りの方が綺麗……」
リアローズ「私も、もう一度ジークさんに想いを込めて……」モジモジ…
ジーク「……」
- 716 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:05:09.31 ID:oqnfWm0L0
- ジーク「想いの込められたものなら、もうリアローズから貰っている」
リアローズ「え?」
ジーク「……」スラッ…
覇鱗の煌剣「……」ギラン!
ジーク「リアローズが俺の為に作ってくれた剣……」
ジーク「素手でも戦えるように鍛えてはきたが、それでもこの剣があると安心感がある」
ジーク「慢心しないように注意が必要だがな」
ジーク「本当に俺の手によく馴染むし、身体への負担も無いいい剣だ」
リアローズ「よかった……初めての素材で、初めて大型の剣なんて打ったから……」
ジーク「つくづく、初めてとは思えないな……」
ジーク「このお守りもそうだが、やはりリアローズは子供の頃から才に恵まれていたんだろう」
リアローズ「お母さんのおかげな気もするけど……」
リアローズ「こうしてジークさんのお役に立てたなら、頑張ってきてよかったな……///」
ジーク「俺だけじゃないと思うぞ? セレスティアも、あのケープはお気に入りのようだしな」
リアローズ「うん、それも嬉しい……///」
リアローズ「私の作ったもので、セレスティアさんがあんなに笑顔になってくれるなんて……」
リアローズ「……」
リアローズ「…………」
ジーク「リアローズ?」
リアローズ「……ジークさんも、もっと凄いものを作ったら笑ってくれる?」
ジーク「!?」
- 717 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:10:29.77 ID:oqnfWm0L0
- ジーク「な、なかなかそれは難しいな」
ジーク「嬉しい気持ちはあるんだが……」
ジーク「俺自身、自分の感情を上手く表現できないことも多い」
ジーク「昔と比べれば、これでも随分と感情豊かにはなったようだが」
リアローズ「うん。最初のジークさんよりもだいぶ……」
ジーク「そ、そうか。やはりむず痒いが……」
ジーク「それを言うなら、リアローズもだな。明るく、笑顔でいてくれることが増えた」
リアローズ「……うん。きっとそれも、ジークさんのおかげだよ」ボソ…
リアローズ「まだ、恥ずかしいって気持ちもかなり強いし……」
リアローズ「でも……」
リアローズ「お人形以外のお友達が出来たのは、やっぱり嬉しいな……」
リアローズ「鉄国に籠って、お人形弄りばかりしていたら……出会えなかった人達」
ジーク「……」
リアローズ「それに……」
ペチペチペチ!
ジーク「な、なんの音だ!?」
リアローズ「あ、この音は……」タタタ…
ガチャ…
キュイ「キュキューイ!」バッ!
ジーク「キュイが扉を叩いていたのか……」
ジーク(……リアローズがこの部屋にいること、そして戸を叩く礼儀を理解しているのか)
ジーク(子供だとはいうが、やはり知性はそこらの獣や魔物よりも遥かに優れているな……)
- 718 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:16:36.66 ID:oqnfWm0L0
- キュイ「キュキュー……」
リアローズ「え? あ、もしかして……!?」バッ!
時計「……」
リアローズ「ご、ごめんねキュイ!? ジークさんとのお話しについ没頭しちゃって……」
ジーク「む……いつの間にかもうこんな時間か」
キュイ「キュイキュイ」
リアローズ「うん、ご飯すぐに用意するからね?」
ジーク「なっ……リアローズがキュイの分も作っているのか?」
リアローズ「うん。最近増えてきたかも……」
ジーク「キュイ、お前な……」ハァ…
ジーク「仮にも、帝龍の一族なんだろう?」
ジーク「自然界に君臨する者なら、自分で獲物を獲れないとまずいだろう?」
キュイ「キュイ、キュー」
リアローズ「それは大丈夫。ちゃんとキュイは自分でお魚獲れるんだけど……」
ジーク「?」
リアローズ「……前に、焼き魚を食べてからそっちの方が気にいっちゃったみたいで……」
キュイ「キュイン!」ハヤクハヤク!
ジーク「……間接的に俺のせいだというのか……」
ジーク「確かに、流石にキュイ自身で焼き魚を作るのは無理だからな……」
リアローズ「ジークさんのせいじゃないよ。でも、そういうことだから……」
ジーク「しかしやはり、本来自然界で食する機会の無い物に慣れてしまうというのは――」
グゥゥゥ…
リアローズ「……」
キュイ「……」ジー…
ジーク「……くっ!」
ジーク「……仕方がない! 俺も焼き魚が食いたくなったからな! 川に行くぞ!」バッ!
キュイ「キュキューイ♪」
リアローズ「ふふ、やっぱりジークさんを笑顔にするにはお料理の方がいいかな……?」
……
――
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