【安価&コンマ】亡国の姫と従者の逃亡記録─第2幕─

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172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/27(月) 22:44:33.26 ID:GQyDS0wbO
フローリアの沈黙が怖い
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 02:37:53.62 ID:lFI8ACcQ0
クロウスさんそろそろ勝ってほしい
174 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 15:53:13.76 ID:XIvmr5zRO
少し時間ができたので戦闘開始前までの部分を投下します。
175 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 15:53:57.53 ID:XIvmr5zRO

轟音と地鳴りがシルヴェロギアの街中を駆け抜ける。
その余波は門から発せられていたが遠く離れていたクロウス達の泊まっているホテルにまで届いていた。


フローリア「な、なに!?地震!?」

クロウス「いや……正門の方で何かがあったようですが…」

行商人A「お、おお…!!クロウスくん、大変なことになったぞ!!」


ドタドタと音を立てながらリトア達商隊の面々が駆け寄って来る。

余程重大な事が起きたのか汗を拭う間もないまま何が起きたか説明を始めた。


行商人A「正門側から逃げてきた人によると先程一人の男が突然シルヴェロギアを襲撃してきたらしい!」

クロウス「一人…?ただ酔っぱらいが喧嘩を吹っ掛けてきただけとかじゃないんですか?」

行商人B「そ、それが……逃げてきた人の証言によると、身の丈程もある巨大な剣を振るって門番の人達を斬殺したらしくて…!!」

フローリア「こ、殺したのですか……門番の人達を!?」


ただ事ではない事態になっている事を察した二人はラジル帝国からの追っ手が来たのでは?と同じことを考える。

幾らシルヴェロギアが小国とはいえ単身で兵士を斬り捨てるなどといった常軌を逸した行動を取れる者は数少ない。
176 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 15:55:03.48 ID:XIvmr5zRO

リトア「今レビュオスさん達が兵を率いて鎮圧に向かっているらしいわ、あの人なら大丈夫だと思うのだけれど…」

クロウス「ああ、しかし……」

クロウス(くっ…何故かは分からないが、何か胸騒ぎがする…!悪い予感は当たってほしくないものだが…!!)

クロウス「すまない商長さん、暫く姫様を見ていただけないだろうか」

フローリア「クロウス…!?」

クロウス「姫様、自分は戦場の方を見てきます。レビュオスなら問題ないと思うのですが……なにか嫌な予感がします」

フローリア「……分かりました、どうかお気をつけてください」

行商人A「うむ、我々も念のため竜遇宮の避難所に向かうのでな。彼女の身は任せてもらおう!」

クロウス「すみません、助かります…!!」

ルル「クロウスさん!」


剣を取り、ホテルから出ようとした所をルルとジェニファーに出会う。
二人とも事情はすでに知っているようでクロウスに協力を申し出る。
177 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 15:56:40.62 ID:b5KEJ5nEo

ルル「話は聞いてたよ、私も行かせてよ!」

ジェニファー「避難のお手伝いなど何かお役に立てる事があるかもしれませんわよ」

クロウス「……駄目だ、着いて来るな」

ルル「なんでさ!!今までだって魔物との戦いでは協力し合ってたじゃん!」

クロウス「………ルル、場合によっては殺し合いになるかもしれない」

クロウス「人間と人間の殺し合いは魔物との戦いとはまるで違う、お前たちは来るんじゃない」

ルル「だけど…!!」

クロウス「だが国民の避難誘導は良い案だ、頼めるかジェニファー?」

ジェニファー「……!ええ!私に任せてくださいまし!」

ルル「………むぅ」


クロウスは焦りを抑えながらも急ぎ足で正門の方へと向かって行った。








アムヌグ「……噴ッ、もの足りぬわ」


正門の状況は凄惨たる状況であった。
外壁や家屋は粉砕されており斬り捨てられ、叩き伏せられた兵士の死体がそこら中に転がっている。

血の滴る深紅の大剣を払いながらアムヌグは退屈そうに顎髭を弄っていた。

そのアムヌグのこめかみを目掛けて矢が飛んでくる。

しかしその一閃をアムヌグは首を振ることで難なく回避した。

178 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 15:57:49.74 ID:5UdkMPJeO

レビュオス「おいおい……随分な真似をしてくださってるじゃねぇか」


レビュオスは辺りを見渡す。
少なくとも斬り伏せられた兵士の死体は十以上はある、中にはレビュオスと同期の兵士の姿もあった。


レビュオス「……ひっでぇ有り様だな」

レビュオス「お前さん、いったいどう落とし前をつけてくれるんだ?」


接合されている柄頭を切り離し、弓は双刃へと姿を変える。
瞬間、憤怒の表情を隠しもせずレビュオスは一気に距離を詰めるとアムヌグに斬りかかった。

一方のアムヌグは眉一つ動かさずレビュオスの連撃を大剣一つで防いでいく。


アムヌグ「ほう、先程の蝿共と比べると悪くない」

レビュオス「テメェの目的はなんだ!?なぜこんな小さな国を襲う!?」

アムヌグ「ふむ…別に貴殿に言うことでも無いのだが、敢えて言うなら人探しといったところか」

レビュオス「人探しだと…?」

アムヌグ「金髪の姫君を探していてな、おそらく側には赤髪の騎士がいる筈だが…」

レビュオス(っ!! 狙いはフローリア姫、てことはコイツは帝国からの刺客!だとしても……)


レビュオスの口調が荒くなっていくが本人の頭の中は冷静を保っているつもりだ。
斬り結びながらも荒ぶる心を抑えつけ情報を聞き出していく。


レビュオス「分からねぇな、人探しが目的ならなんで兵を殺した…!口頭で聞きゃあすぐ終わる話だろうが!!」

アムヌグ「勘違いはするな、それはあくまでついでの目的に過ぎずワレの主目的は他にある」


お互いに一度距離を開けるとアムヌグは両腕を広げ高らかに言い放った。
179 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 15:58:48.35 ID:5UdkMPJeO

アムヌグ「ワレの目的は………闘争!」

アムヌグ「強者との血湧き肉踊る闘いの宴!!それこそがワレの生きる意味なのだ!!!」

アムヌグ「しかし戦場にのさばるは有象無象の弱者ばかり……これではワレの渇きは満たされぬ、そこに転がる虫けら共は心底退屈極まり無かったぞ」


その言葉に遂にキレたレビュオスは一瞬で双剣を弓の形態に戻し矢を3発も放つ。

軽々と剣を振りアムヌグは矢を払い除ける、しかし視界に捉えていた筈のレビュオスの姿は形もなく消えていた。


アムヌグ(消えた!? ………否!!)

アムヌグ「下か!」


レビュオスは姿勢を低くし瞬時に相手の懐に接近している、これにはアムヌグも反応が遅れ眼下にいたレビュオスに対し剣で反撃することは不可能だ。


レビュオス(デカイ図体が災いしたな、これなら殺れる!)

レビュオス(覚悟する間も無くその首ぶった切ってやる!!)


防衛本能のようにアムヌグは空いている手の甲を払おうとする。
相討ちも視野に入れていたレビュオスは己の刃の方が先に届くと、足の爪先から足腰かけて力を入れた。

切っ先がアムヌグの首を捉える………。




そしてレビュオスの視界は空をぐるりと回った。

180 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 16:00:37.51 ID:5UdkMPJeO



レビュオス「…………はっ?」


肺の空気が全て叩き出されたような息苦しさと腹から聞こえてはいけないミシミシとした音が聞こえた。
少しして背中に強い衝撃が走る、家屋の壁に叩きつけられたようだ。

その強い痛みによりレビュオスは自分があの蚊を追い払うような柔らかい振り払いにより宙を舞い、遠くの先まで叩き飛ばされた事を理解した。


レビュオス「ぐっ…はっ…!!」ガクッ

レビュオス(嘘だろ……今のだけであばら骨何本イかれた……っ、馬鹿力なんて範疇を越えすぎてるだろ…!!!)メキッ


胃の中の物を全て吐き出したくなるような気持ち悪さと激痛がレビュオスの体を動かなくした。

周りの兵士たちもレビュオスの勝利を確信していただけに一同に動揺が走る。


アムヌグ「中々素早かったな……だが、ワレは貴様よりもっと疾い男を知ってる」


手負いのレビュオスにアムヌグが近づこうとする。
兵士たちはレビュオスを庇うべく一斉に前に出るが力の差は絶望的だった。


レビュオス「や、めろ…ぐっ!…みんな…下がれ…!!」


兵士の一人が胴体を真っ二つに裂かれる、彼は数日前に一緒に酒を飲んだ仲であった。

兵士の一人が顔面を地面に叩きつけられて血だまりに沈む、一ヶ月前に奥さんが出産して子どもが産まれたばかりだと聞いていた。

兵士の一人が殴られ首があらぬ方向へと捻り曲がった、病床に伏せてた母が快方へと向かっていた事を嬉しそうに自分に報告していた。

兵士の一人が…………。


レビュオス「やめろぉぉぉ!!!クソヤロウがアアアァァァァァァァッ!!!!!」

181 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 16:02:21.36 ID:5UdkMPJeO

ヒュンッ

アムヌグ「……むぅん?」


倒壊した家屋の木片がアムヌグに迫る、兵士に振るおうとした刃を止めて木片を斬り捌く。

木片が飛んできた方向には投擲の体勢から剣を構える男が一人、燃えるような赤い髪色をしている。


クロウス「はぁ…!はぁ…!」

アムヌグ「赤い髪の……ほう、どうやらワレは運が良いらしい」

クロウス(ここまで酷い事になっているとはな……!!それにコイツは間違いなく…!!)

クロウス「帝国の四獅星……!!」

アムヌグ「貴様はミクトラムの騎士だな、さすれば神器とやらを持つ姫君もこの国にいるな」

クロウス(やはり姫様を狙っているのか…!!)

レビュオス「ごほっ、気を付けろクロウス……この男の腕力は完全に人間の能力を越えている…!!」

クロウス「あぁ……しかしここで退くわけにはいかない」

アムヌグ「ふむ、ミクトラムの兵たちはここの塵芥と比べれば少しはマシだった……貴様が強き者だとワレは嬉しいぞ」ニィッ




──────[運命の血戰]──────



クロウスとアムヌグ、二人の闘いの結末によりシルヴェロギアの命運が大きく左右されます。


また、クロウスが敗北してしまうとレビュオス、リトア、アンリエッタの運命は大きく狂うことになるでしょう。


また、今回の判定は全5回となり内3回判定で勝つか引き分ける事で勝利扱いとなります。

182 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/30(木) 16:03:42.24 ID:5UdkMPJeO
一旦止め、アムヌグ戦は夜に始めます。
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 16:04:44.80 ID:GUrGin1OO

クロウスさんがんばえ〜
目指せ初勝利
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 16:06:37.54 ID:7ePDF3Vpo
たんおつ
185 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 00:03:11.38 ID:ANc96klgo
遅くなりましたが始めていきます。
186 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 00:05:02.01 ID:ANc96klgo

────戦闘開始────

【Act.1】


アムヌグ「ワレは四獅星が一人アムヌグ!ミクトラムの騎士よ、貴様の力を魅せてみろ!」

クロウス(あの巨大な剣を軽々と振るうぐらいだ、相当な怪力の持ち主に違いない……どうする)


クロウスの行動選択
@主に敵の武器を持つ手を狙っていく(チャージ系◯、テクニック系×)
Aフェイントを体勢から交えながら攻撃(テクニック系◯、アタック系×)
B鎧の隙間を狙い斬りつける(アタック系◯、チャージ系×)
スキル【不撓不屈の剣】(1度だけ判定に負けてもこちらの行動選択時コンマが相手より高ければ勝利扱いにする、シルヴェロギア編終了まで有効)


アムヌグの行動パターン

00~30 剛剣を振るい風圧を生じさせる(チャージ系)
31~40 震脚からの腹パン(テクニック系)
41~99 地面に叩きつける勢いの剣撃(アタック系)
スキル【紅血】(自身が判定に負ける度に攻撃パターンが強化される)

↓1でクロウスの行動選択
↓2のコンマで敵の行動が決まります

187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:06:01.50 ID:poGJnnDL0
3
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:06:26.80 ID:FezzqiGJo
ほい
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:06:28.99 ID:IC+ANeopo
1
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:06:51.89 ID:KFwl71vVO
出だしは好調(いつもの)
191 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 00:31:44.59 ID:ANc96klgo

アムヌグ「ぬんっ!!!」グォッ


アムヌグは深紅の大剣を片手で軽々と扱っていく。
相当の重量がある筈だが汗一つかく様子すら見せず涼しい顔で荒々しい猛攻を見せる。


クロウス「くっ…!!」

クロウス(雑に振り回しているだけに見えるが隙は見せない…!)

クロウス(ガチガチに鎧を着込んでいて剣が通る箇所が少ない、頭や首辺りの急所はしっかりと警戒している……しかし)

アムヌグ「ぬぇりゃっ!!」ブゥンッ

クロウス(っ!…ココ!!)


クロウスはアムヌグの縦に割るような重撃の一瞬の隙を見逃さなかった。
攻撃に合わせ身体を横にずらし……アムヌグの間接の部分、肩口の鎧の隙間に剣を突き通す。


アムヌグ「ぐっ」ブシュッ

クロウス「っし…!」

クロウス(一切の隙を見せないという訳では無いようだな……後の先を意識し続け剣も振るえぬまで削っていけば)


アムヌグ「………くく」



───クロウスの勝ち───
    1 2 3 4 5
クロウス◯ 
アムヌグ × 

※アムヌグの攻撃パターンが変化しました。
192 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 00:36:56.05 ID:ANc96klgo

【Act.2】


アムヌグ「ワレに傷をつけるか、面白い」ペロッ

クロウス(……なんだコイツ?斬られたってのに嬉しそうな顔をするな)


クロウスの行動選択

@主に敵の武器を持つ手を狙っていく(チャージ系◯、テクニック系×)
Aフェイントを体勢から交えながら攻撃(テクニック系◯、アタック系×)
B鎧の隙間を狙い斬りつける(アタック系◯、チャージ系×)
スキル【不撓不屈の剣】(1度だけ判定に負けてもこちらの行動選択時コンマが相手より高ければ勝利扱いにする、シルヴェロギア編終了まで有効)


アムヌグの行動パターン

00~30 剛剣を振るい風圧を生じさせる(チャージ系)
31~40 震脚からの腹パン(テクニック系)
41~71 一瞬で距離を詰め蹴り飛ばす(強制的にアムヌグの勝利判定)
70~99 地面に叩きつける勢いの剣撃(アタック系)
スキル【紅血】(自身が判定に負ける度に攻撃パターンが強化される)

↓1でクロウスの行動選択
↓2のコンマで敵の行動が決まります
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:37:33.79 ID:poGJnnDL0
1
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 00:38:59.45 ID:83F6ecVD0
はい
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/12/31(金) 00:40:39.52 ID:50pNOW91O
最終段階前にスキル使っちゃったか
196 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 01:11:01.76 ID:ANc96klgo

アムヌグ「いいぞ騎士よ、もっとワレを楽しませろ!!」ダンッ!!

クロウス「っ!?」ゾクッ


アムヌグが僅かに前屈みになったかと思いきや、クロウスとの距離を一瞬で詰め寄った。



クロウス(は、……やっ!? ヤバい、避けるのが間にあわな…!!)

アムヌグ「噴ぅッ!!!」


アムヌグの蹴りがクロウスの脇腹に突き刺さる………と、同時にクロウスの剣もアムヌグの股に斬撃を食らわせた。



アムヌグ「ぐっ!?」ブシッ

クロウス「ぐあっ!!」ズシャァァァ

アムヌグ(このわっぱ……避けれぬと判った瞬間に相討ち狙いで我の脚に剣を合わせるか!!)

クロウス「い"っ……てぇなぁ……!」


クロウスは数メートルほど蹴り飛ばされてしまうが、痛みを堪え立ち上がる。

足への斬りつけにより一瞬怯んだようで、骨が砕かれる程のダメージは受けなかったみたいだ。


クロウス(……っ、代わりにヒビは入ったかもしれないな…動けるだけまだマシだが)

クロウス(今コイツをこの先に通したらまた姫様が辛い思いをしてしまうかもしれない……!!俺はもう…姫様に、傷ついて欲しくない!!)


息を吐く度に脇腹に痛みが走る、しかし弱音を口に出すことなくクロウスは剣を構え直す。

その表情は怯えを見せるわけでもなく、ただ真摯に目の前の敵を見据えている。


アムヌグ「……くく、はーっはっはっは!!!」


その姿を見たアムヌグは大きく笑い声を上げた。



───スキルの効果によりクロウスの勝ち───
    1 2 3 4 5
クロウス◯ ◯
アムヌグ ×  ×

※スキル【不撓不屈の剣】の効果が消失しました。
※アムヌグの攻撃パターンが最大まで強化されました。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:16:02.05 ID:IC+ANeopo
なーにあと1/3で勝てばよかろうなのだ
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:16:37.22 ID:poGJnnDL0
さらに言えば引き分けでもいいんだぜ
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:19:46.84 ID:fUmAKDpGO
ゾロ目とかいう1割の魔物の存在がね
200 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 01:23:35.68 ID:ANc96klgo

【Act.2】


アムヌグ「いいぞクロウス!!その気迫!敵ながらあっぱれ!!」ブシュッ

クロウス「なっ!?」


アムヌグは自らの傷口を己の手で抉り、自ら出血を酷くする。
普通なら自殺行為に等しいがこれはアムヌグにとって戦闘へのボルテージを最大限にまで上げる儀式のようなものだった。


クロウス(な、なんだコイツ…!?自分で傷口を広げている……なのにも関わらず…!)

アムヌグ「ぐっ…!!さぁ……存分に闘争を続けよう、クロウスよ!」

クロウス(コイツのプレッシャーが……どんどん増していく…!?)


クロウスの行動選択

@主に敵の武器を持つ手を狙っていく(チャージ系◯、テクニック系×)
Aフェイントを体勢から交えながら攻撃(テクニック系◯、アタック系×)
B鎧の隙間を狙い斬りつける(アタック系◯、チャージ系×)


アムヌグの行動パターン

00~10 剛剣を振るい風圧を生じさせる(チャージ系)
11~50 剛力を解放し、強烈な一撃を叩き込む(強制的にアムヌグの勝利判定)
51~60 震脚からの腹パン(テクニック)
61~80 剛力を解放し、強烈な一撃を叩き込む(強制的にアムヌグの勝利判定)
81~99 地面に叩きつける勢いの剣撃(アタック系)
スキル【紅血】(自身が判定に負ける度に攻撃パターンが強化される)

↓1でクロウスの行動選択
↓2のコンマで敵の行動が決まります
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:24:28.76 ID:fUmAKDpGO
3
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:26:38.07 ID:poGJnnDL0
スラーッシュ
203 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 01:38:58.28 ID:ANc96klgo

クロウス(びびるな!!やることは変わらない……相手の攻撃の僅かな隙を突くだけだ!!)

アムヌグ「こおお……!!!」


アムヌグは両手で剣を握り込み、大きく横に切り払う動作を見せる。

クロウス(来た…この攻撃に合わせ……!?)



………剛ッ!!!!



クロウスの身体がふわりと宙に浮く、ただ剣を横に薙ぎ払っただけ……ただそれだけの魔法もトリックもない純粋な力のみで起きた剛風が周囲の障害物を全て吹き飛ばす。


クロウス(なんだこの膂力は……もはや人間の……いや、オーガやトロルと比較しても桁違い過ぎる…)


受け身を取ることすらも忘れクロウスは地面に叩きつけられる。
目の前の男のパワーは人という枠組みを外れ、もはや神がかり的なものを彷彿とさせる程だった。


───アムヌグの勝ち───
    1 2 3 4 5
クロウス◯ ◯  ×
アムヌグ ×  × ◯
204 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 01:45:12.82 ID:ANc96klgo

【Act.4】


どんなに追い詰められても、常に勝つため一手を張り巡らせるのがクロウスという男の思考回路だ。

そんな彼が闘いの中で経験する初めてのノイズ。


クロウス(…………俺は勝てるのか? この筋肉の化け物に…)


クロウスの行動選択

@主に敵の武器を持つ手を狙っていく(チャージ系◯、テクニック系×)
Aフェイントを体勢から交えながら攻撃(テクニック系◯、アタック系×)
B鎧の隙間を狙い斬りつける(アタック系◯、チャージ系×)


アムヌグの行動パターン

00~10 剛剣を振るい風圧を生じさせる(チャージ系)
11~50 剛力を解放し、強烈な一撃を叩き込む(強制的にアムヌグの勝利判定)
51~60 震脚からの腹パン(テクニック)
61~80 剛力を解放し、強烈な一撃を叩き込む(強制的にアムヌグの勝利判定)
81~99 地面に叩きつける勢いの剣撃(アタック系)
スキル【紅血】(自身が判定に負ける度に攻撃パターンが強化される)

↓1でクロウスの行動選択
↓2のコンマで敵の行動が決まります

205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:49:26.34 ID:poGJnnDL0
3
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:49:37.14 ID:SGdpKcQ9O
引き分け込みだと1が一番勝率高いね
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:50:52.98 ID:SGdpKcQ9O
ごめん
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 01:56:46.86 ID:poGJnnDL0
1か3だと思う
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:02:26.48 ID:SGdpKcQ9O
1の方がコンマ01秒分勝てる確率が高いんよ
210 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 02:20:11.31 ID:ANc96klgo

アムヌグ「噴ッ!!せいやッ!!!」ブンッ!ブォンッ!!

クロウス「くっ、ふっ!!」キィン!カキィンッ!!


アムヌグの剣撃を巧みに流すクロウスであったが実際は流すのが精一杯であった。

ガードに回れば一撃で守りの上から粉砕されるのは目に見えて明らか、しかしアムヌグの攻撃はどんどん苛烈さを増していくばかり。
反撃の隙はどんどん無くなっていき、打つ手を見失いかけていた。


アムヌグ「耐えられるか…良いぞ!ならもっと強く!速く打ち込もう!!」

クロウス(…!?まだペースが上がるだと!?)


アムヌグの剣の切り返しが益々速くなっていく、もはやこの攻撃に反撃するのは竜巻の中に身を投げにいくようなものだ。

そしてクロウスの流しが追い付かなくなっていき……剣を持つ手が弾かれる。


クロウス「しまった…!!」

アムヌグ「ぬぉおおん!!!」


もはや流しきるのは不可能、クロウスは咄嗟に身体を回し剣の直撃は避けるが余りにも強大な剣圧に再び身体が投げ飛ばされる。

致命傷こそ避けているがクロウスの肉体へのダメージはそろそろ限界に近づこうとしていた。


───アムヌグの勝ち───
    1 2 3 4 5
クロウス◯ ◯  ×  ×
アムヌグ ×  × ◯ ◯

※アムヌグは油断していく……攻撃パターンが少し緩和された。
211 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 02:27:21.42 ID:ANc96klgo

【Act.5】


クロウス「ぐぅ…がは……!」

アムヌグ「悲しきかな悲しきかな……どうやら闘争の宴も終わりが近いようだ」

アムヌグ「貴様はここ最近の相手では一番楽しめた方だぞ……クロウスよ」スゥッ

クロウス「ちくしょうが…!!」

クロウス(負けるわけにはいかないのに……何のために俺は自らを鍛えて、騎士になったんだ…!!)

クロウス(絶対に……あきらめない…!!この、命が尽きるまで、……最後まで抗ってやる…!)


クロウスの行動選択

@主に敵の武器を持つ手を狙っていく(チャージ系◯、テクニック系×)
Aフェイントを体勢から交えながら攻撃(テクニック系◯、アタック系×)
B鎧の隙間を狙い斬りつける(アタック系◯、チャージ系×)


アムヌグの行動パターン

00~20 剛剣を振るい風圧を生じさせる(チャージ系)
21~40 剛力を解放し、強烈な一撃を叩き込む(強制的にアムヌグの勝利判定)
41~50 震脚からの腹パン(テクニック)
51~70 剛力を解放し、強烈な一撃を叩き込む(強制的にアムヌグの勝利判定)
71~99 地面に叩きつける勢いの剣撃(アタック系)
スキル【紅血】(自身が判定に負ける度に攻撃パターンが強化される)

↓1でクロウスの行動選択
↓2のコンマで敵の行動が決まります
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:31:39.72 ID:poGJnnDL0
1
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:32:18.67 ID:ADG3mwJfO
1
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:34:11.50 ID:poGJnnDL0
クロウスさん勝てねえ……
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 02:43:37.50 ID:O4GWo3VlO
引き分け→勝ち→勝ちが一番の理想だった
216 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 03:01:28.12 ID:ANc96klgo

クロウスとアムヌグ、両者共に血にまみれているというのにお互いの表情には天と地ほどの差があった。 

鬼気迫る表情のクロウスと楽しそうな笑みを浮かべるアムヌグ、二人の死合いに決着の時が迫る。


クロウス「うおおおおっ!!!」ダッ

アムヌグ「玉砕覚悟の特攻か?その意気や良し!だが…」






アムヌグ「………最後の最後でつまらん手を選んだな、クロウスよ」


互いの剣と剣がぶつかり合い、そして……………。

語るまでもなく、勝者は立ち……敗者は地面に背を打ち付けた。






クロウス「…ぐっ……!」

クロウス(血を流しすぎた……ちっ…視界がぼやける…)

アムヌグ「久方ぶりに楽しめたぞ…身体を暖めるのには十分な相手だった」


アムヌグが剣を肩に担ぎ近付いてくる、クロウスにトドメを刺すつもりである。

しかし、そこに別の乱入者が現れた。


ルル「クロウスさん!!」

217 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 03:14:47.42 ID:ANc96klgo

クロウス「る、るる……」

クロウス(ばかやろう……来るなって言ったのに…)

ルル「っ…!!あなたがクロウスさんをこんなに痛めつけたんだ…!」

アムヌグ「……?ここは戦場だ、貴様のような虫けらが来るような所ではない」

ルル「黙れ!!」

ルルの魔力が大きく膨れ上がる、今までに込めたことの無い魔力量を注ぎ込もうとしている。

ルルが魔方陣を展開し、十八番とも呼べる雷撃魔法を放つ。


だが………。


アムヌグ「………ふんっ」グイッ

兵士「ひっ!? う、うわあああっ!?」


雷鳴が轟き、雷の閃光が走る。
しかしその雷光がアムヌグに届くことは無かった。

アムヌグは近くにいたシルヴェロギア兵を避雷針の代わりに頭上に放り投げた。
そして代わりに全力を込めた雷撃魔法を喰らったシルヴェロギアの兵士はブスブスと煙を上げながら黒焦げになって降り落ちた。



ルル「…………………え…………あ……?」

218 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 03:20:43.38 ID:ANc96klgo

アムヌグ「ふむ……雑魚は雑魚なりに傘代わりにはなるか…」

クロウス「る、ルル……!逃げろ…!!はやく!!」


クロウスは必死にルルに叫ぶがルルは炭のように黒焦げた兵士の死体を凝視したまま動かなかった。


ルル「あ……ち、ちがっ……わたし、そんなつもりじゃ……!?」ガクガクッ

ジェニファー「ルル!!早く逃げなさい!!ルルッ!!」


ルルを探しに追いついて来たジェニファーもルルに呼び掛ける。
しかし気が動転しているルルには何も声が届かない。


アムヌグ「……人を殺すのは初めてか、おなごよ」ザッ


ルル「…………ひっ…!」ビクッ


アムヌグ「貴様のような殺し、殺される覚悟を持たない虫が戦場を闊歩するのは闘争にたいしての冒涜だ」スッ


クロウス「やめろっ!!!逃げてくれルル!!!」


ジェニファー「い、いや!!お願いだからやめてくださいまし!!!」


アムヌグ「害虫駆除だ」



アムヌグの大剣が、無情にも振り下ろされた。



………………………。


………………。


………。



















レビュオス「………っ…は…」

ルル「………ぁ、あああ…!!!?」


アムヌグの袈裟斬りが、レビュオスの肩から腰の辺りまで深く……深く切り裂いていた。


219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 03:29:12.20 ID:poGJnnDL0
え、もしかしてシルヴェロギア編のキャラ全ロスト?
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 03:35:19.12 ID:FezzqiGJo
救いはないんですか!?
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 03:59:51.69 ID:IC+ANeopo
ギミックを理解すれば楽に勝てる様になってるの良かった

問題は対処が(ほぼ)運命天賦のコンマ頼りって所でぇ……
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 04:02:30.72 ID:poGJnnDL0
こういう展開は>>1が本領発揮するから楽しみなんだぜ
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 09:14:09.17 ID:HHxE+IgG0
リア様ァ!!!過去に戻ってくれェ!!!
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 09:45:07.35 ID:xXtB/LmKO
>>223
あれは持ち主が危機に陥った時限定だから今回は発動不可でしょ。わざわざ負けたら〜の警告文も出てるくらいだし
はたから見るとクロウス達が自国のみならず各地に滅亡もたらす死神として見られそう
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 14:05:39.66 ID:aG4bPH6iO
能力開示のタイミング的に引き分けが最善択と気づくのには無理があったし、読者たちもクロウスと同じ気分を味わえるの上手いなと思いました(白目)
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 14:43:45.82 ID:+UM/K779O
レビュオスさん命を落としてアンリエッタちゃんだけ生き残って廃人化しないかな……でも後追いそうだな……
227 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 19:44:20.61 ID:ANc96klgo



クロウス「れ、レビュオス…?」


ルルに対して振り下ろされるはずだった剣が、レビュオスの肉体に深く食い込んでいる。

刃が振り下ろされる刹那、割って入ったレビュオスのお陰でルルに凶刃が届くことは無かったが……。


アムヌグ「まだ動けてたとはな……貴様も惜しい男であったな」

レビュオス「ぐっ……はぁ"……ごぼぉあっ…!!」ビシャビシャ


アムヌグが剣を引くとレビュオスの傷口から滝のように血が滴り落ちていく。

近くにいたルルに血の雨がびゅーびゅーと降り注ぐ。


アムヌグ「せめてもの手向けだ……苦しまぬよう、その素首を落として…………むむっ!?」


アムヌグが何かの気配を察して上空を見上げると蒼白い焔がアムヌグに降り注いでいく。

思わずアムヌグが飛び退くと焔が消えた後には誰の姿も無くなっていた。


アムヌグ「煙幕か……やってくれるわ」

228 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 19:55:48.99 ID:PVgJVc2pO

レビュオス「……ぅ……ぐっ…」

リトア「レビュオスさん!!レビュオスさん、しっかりしてください…!!」

アンリエッタ「やだ!お願いレビュオス!!目を覚まして!!」


クロウス達はアンリエッタの竜の息吹による撹乱から兵士達に連れられて撤退をする事に成功した。

ダメージを負ったクロウスとレビュオスは医者に診られ治療を受けたがレビュオスの受けた傷は余りにも深く、もはや手の施しようのない程の致命傷だった。


クロウス「姫様………すみません、俺は……」

フローリア「ぐすっ……良いんですクロウス、命が無事ならそれで」


ジェニファー「………ルル、クロウスさんの方は何とか大丈夫そうでしてよ」

ルル「……わたしが、わたしのせいで……レビュオスさんが……あの兵士さんも……わたしが…」ブツブツ

ジェニファー「……ルル!しっかりしなさい!五体満足な私たちが動かずしてどうすると言うのです!!」

ルル「じぇにー………だけど、わたし…」


アンリエッタ「レビュオス!レビュオス!!」


竜遇宮の一角からアンリエッタの悲鳴にも近い叫び声が聞こえてくる。
フローリアはよろよろ立ち上がるクロウスを支えながらレビュオスの元へと歩いていった。


レビュオス「り、竜巫女さま……もうしわけありません……使命半ばで……俺はここまでのようです……」

アンリエッタ「やだ!そんなこと言わないでよ!!わたし……まだレビュオスがいなかったら自信が持てないんだもん!!」

アンリエッタ「あなたが居なかったら……わたしは自分の使命に押し潰されていた!!あなたがいたからわたし、巫女としての責務を頑張れたんだよ!!」

アンリエッタ「お願いだから……他になにも要らないから………生きて、生きてよ……れびゅおす…!!!」

レビュオス「………ったく、大人になったかと思ってたけど……やっぱりまだまだ子供だな…アンリは…」


アンリエッタの涙を弱々しい手つきで拭う。
レビュオスはクロウスとフローリアの姿を確認すると手招きして何かを伝えようとする。


フローリア「レビュオス……さん…!」

クロウス「すまないレビュオス……俺は…!」

レビュオス「気にするなよ……俺がこうなった事はアンタ達がここに来たこととは関係ない…。アイツはアンタらがここに来なくともいずれこの地にやって来て同じことをしていた…」
229 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 20:03:01.94 ID:PVgJVc2pO

クロウス「それでも俺は…俺が勝てていればアンタは…!!」

レビュオス「こうなることはきっと運命か何かだったんだよ……だが、少しでも贖罪の気持ちがあるなら俺の頼みを聞いてくれないか…ごほっ!ごほっ!!」

クロウス「な、なんだ……?」

レビュオス「ここは帝国の連中に目をつけられるだろう……ここの兵力ではラジルとの戦争になれば負けるのは目に見えている」

レビュオス「だから頼む……竜巫女さまを連れてこの地から逃げてくれ…!」

アンリエッタ「れ、レビュオス…!?な、なぜそんな事を…!!」

レビュオス「ぎんりゅう様は……今は少しでもシルヴェロギアの民を避難させようよ動いてくださっているらしい……しかし帝国の魔の手が避難先の山奥まで伸びないとも限らない…」

レビュオス「ならばお前が巫女さまを連れて……帝国の警戒が落ち着くまで巫女さまを匿ってくれ……げほっ!ぐほっ…!!」

クロウス「もう喋るな…!!竜巫女殿には俺じゃなくアンタが必要なんだ!!だから…!」

レビュオス「わりぃ…………もう……限界みたいだわ………あ、ルー坊にも気にすんなって伝えておいてくれ…」

リトア「………レビュオスさん…!」

アンリエッタ「やだ……やだよ……レビュオス、わたしをおいてかないで……!!」



レビュオス(………心残りは……無いと言ったら嘘にはなるか……)

レビュオス(……だけど、生きてるうちに娘にかっこいい所は見せられたから良しとするか、そんじゃあ………)




レビュオス(申し訳ないけど、俺は娘と一緒に……雲の上で見守ってます)



230 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 20:06:23.94 ID:PVgJVc2pO



リトア「………レビュオスさん?」

ルル「………」

ジェニファー「うそ………そんな…」


アンリエッタ「……………ぁ」






部屋中に、アンリエッタの絶叫が響き渡る。


目を見開き、涙や涎が落ちるのも厭わずひたすらに泣き叫んだ。


この日、シルヴェロギアは一人の勇敢な男を喪った。


231 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 20:15:25.90 ID:PVgJVc2pO


フローリア「………」フラッ

クロウス「……姫様?」


みながレビュオスの死を悲しむ中、フローリアは部屋の机の上に置いてあった果物ナイフを手に取る。

そしてナイフを握りしめ…………自身の左手に思いっきり突き刺した。


フローリア「……ッッッ!!!ああ!!」ドスッ

クロウス「なっ!?お止めください姫様!!!」

フローリア「ッッ……この…!このぉ…!!!」ドスッ ドスッ

ジェニファー「止めなさいフローリア!?一体なにをして…!!」ガシッ

フローリア「なんで……なんで戻らないの!!!」

フローリア「今まで!!たくさん酷い目に合ったらいつも巻き戻ってたじゃない!!!なんで今は戻らないの!?」


ジェニファーに抑えられながらもフローリアは自傷行為をしようとするのを止めない。

神器である時戻しの力を使えばこの悲劇をひっくり返せたかもしれないのに、肝心なところで神はその力を行使するのを許さなかった。

己の無力を噛み締め、フローリアは膝から崩れ落ちる。


フローリア「お願いだから戻ってよ……!わたしには………これしかできない、これしか無いのに…!!」ポロッ…ポロッ

クロウス「……フローリア様…」



兵士「伝言です!!先ほどの黒い鎧の大男がこちらに向かっています!」

兵士「それと……遠方の方からラジル帝国と思わしき一団も近づいているとの事です」

232 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 20:19:34.05 ID:PVgJVc2pO


リトア「嘘…幾らなんでも早すぎじゃない…!?」

行商人A「ううむ……我々も荷物を纏めて早々に逃げた方が良さそうだな」

行商人妻「ええ…最悪の場合商品は置いて行った方が良さそうね…」

フローリア「うっ…うっ……」グスッ

アンリエッタ「………フローリア姫、どうか顔を上げてください」スッ


いつの間にかに泣き止んでいたアンリエッタがフローリアと目線を合わせようとしゃがみこむ。

アンリエッタ「竜遇宮の裏手にある竜車を使ってどうかシルヴェロギアから脱出してください、帝国の包囲網が完成するよりも早くに」

アンリエッタ「竜車のスピードは馬車のそれを上回ります、おそらく直ぐに出れば帝国兵達も易々とは追いつけないはずです」

クロウス「……姫様、ここは竜巫女殿の言う通りにしましょう」

フローリア「………わかり、ました…」フラッ

クロウス「竜巫女殿も行きましょう……もうすぐここにもヤツが来ます、急いで出発した方が…」

アンリエッタ「………申し訳ありません、お二方……私は銀竜様に仕える身…この地を離れるわけには行きません」

フローリア「けど……それじゃあレビュオスさんの思いが無駄に………ひっ!」ビクッ


フローリアが顔を上げアンリエッタと目を合わせる。
しかしその双眸に宿っていた強い意思の光は無くなっていた。




アンリエッタ「この地に仇をなす不届き者は、竜巫女たるこの私が……決して許しません」

233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 20:35:45.49 ID:HHxE+IgG0
これが初キャラロストの痛みか……
234 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 20:37:59.03 ID:PVgJVc2pO

行商人A「おい!積み荷は積んだな!?」

行商人B「は、はい…!!スピードが出せるよう最低限の物だけにしています」

行商人A「よし……リトアも用意は出来ているか?」

リトア「え、ええ……大丈夫よ、でも…」チラッ


クロウス達はレビュオスの言っていた場所へと向かった。
2本足で立ち上がっている竜に翼は生えていなかったが代わりに荷馬車が紐で繋がっていた。


騎竜「ぎゅるる……」

ジェニファー「これが竜車ですわね…」

クロウス「ああ、確かにこれなら馬よりもスピードが出せるだろうな…」

ジェニファー「ルル、早く乗りなさい…」

ルル「……………」フラッ


自分たちに優しくしてくれたシルヴェロギアの民を殺してしまい、そして自分のせいでレビュオスを死なせてしまった恐怖と混乱によりルルは完全に憔悴しきっていた。

いつもの元気で明るい姿は影も形も無く、こんな姿はジェニファーでさえ見たことがなかった。


ジェニファー「………ルル」

クロウス「…………ジェニファー、なるべくでいい…ルルの側にいてあげてくれ」

ジェニファー「……言われるまでもないですわ」

ジェニファー「………クロウス様も、無理はなさらないでくださいね」

235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 20:38:42.01 ID:+UM/K779O
ナールは確定滅亡だったからようやく今回で見たいものが見れてる感ある。ありえたかもしれない幸せな展開との対比があってこそだよなこういうのって
236 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 20:38:54.29 ID:PVgJVc2pO

振り返らず、ジェニファーはルルを追って荷台に乗り込む。
まだ完全に回復していなく、身体がキシキシと痛むがそんな事は言ってはいられなかった。

馬ではなく竜に乗るのは初めてだがやるしかない。


クロウス「姫様も早くお乗りください、直ぐに出発をします」

フローリア「………ねぇクロウス、私たち…本当にこれで良かったのですか」

フローリア「このままこの地を去ってしまうのは…レビュオスさんに託された願いを無下にしてしまうんじゃ…」

クロウス「………俺たちには時間がありません、リトア達の身の安全も確保しながら逃げなければいけません。それに竜巫女殿が残ると言っている以上…俺たちに出来ることは……」

フローリア「だけど…」


フローリアも分かってはいた。このままぐだぐだとしていたら時間と共に逃げ切れる確率はどんどん少なくなっていく。

だがこの状況は、以前ナールで経験したあの状況に近い。


何かとても重大なものを天秤にかけられているような、そんなざわつく感覚をフローリアは感じていた。





──────[明暗分かれし選択]──────



フローリアはアンリエッタを説得に行くかどうかで迷いが生じているようです。


説得に行った場合、無理やりアンリエッタを竜車に乗せて出発しますがリトア達の馬車はクロウス達を待たずに出発してしまいます。


説得に行かなかった場合はクロウス達とリトア達キャラバン商隊は無事にシルヴェロギアを脱出することができます。


そしてどちらを選ぶかにより………アンリエッタとリトアのどちらかは確定で陵辱イベントが入り、長い間登場することが無くなります。



フローリアの決断を決めます。
本日の21時から15分間の間に説得に行くか、行かないかを選んで頂きます。
どちらかの選択肢を書いていただいて多い方のルートへと進みます。

それではよくお考え頂くよう、お願い致します。
(なお、本日の更新はこの選択が決定しだい終了に致します。)

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 20:45:16.03 ID:poGJnnDL0
レビュオスさん死にそうって言われてたけど本当に死んじゃった……
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 20:49:34.82 ID:pXKt2uOOO
アンリエッタ(モルガンヌ)とリトア(ジェニファー)、キャラの出番的な所でもナールの時と似てて困るな……

アンリが選ばれたらフローリア以外では初の陵辱2回でしかも今回も死にそうという……
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 20:58:37.27 ID:pXKt2uOOO
選ばれなかったら、か
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 21:02:01.14 ID:kcqdKt7Vo
もういいんかな
説得に行く
(どっちも辛いのでもう割り切って戦力だけ考えることにする……)
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 21:05:00.75 ID:poGJnnDL0
説得に行く

今回も助けず終わるのは流石にレビュオスさんに申し訳なさ過ぎる……
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 21:07:50.09 ID:pXKt2uOOO
説得しに行く
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 21:24:42.79 ID:ySKpsuwko
必死に自傷するフローリア様かわいそうでかわいい
244 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/12/31(金) 21:42:47.82 ID:PVgJVc2pO

今年の更新はこれでおしまいです。年末にこんな殺伐とした展開書いちゃってるの多分このスレぐらいなのでは…?

次回更新はシルヴェロギア脱出シーンやリトアの陵辱シーンになります。

年末の忙しさを甘く見てしまい年内にギリギリシルヴェロギア編が終わらなかったのは計画性の無さが露呈してしまいましたね、申し訳ありませんでした。

そしてこんなエロそっちのけでダークな展開や亀更新しまくりなSSを支えていただけてる皆様には感謝しております。

風邪やコロナなどに気を付けながら来年も皆さまのご健康をお祈りしております、今年は本当にお世話になりました。



それでは皆さまよいお年を…!
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 21:49:20.69 ID:pXKt2uOOO
乙! 次の国こそは救えるといいな!
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 22:01:50.36 ID:ySKpsuwko
おつおつ
ダーク展開も嫌いじゃないのでどんどんやって欲しい
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 22:08:53.66 ID:HHxE+IgG0
お疲れ様です、来年もよろしくお願いします!
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 22:10:10.89 ID:kcqdKt7Vo
おつおつ
質の良い文いつもありがとうございます
暫くは逃げの展開が続きそう…フローリア様頑張って?

良いお年をー
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 22:15:26.99 ID:poGJnnDL0
乙です
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/12/31(金) 23:27:35.30 ID:xBomMfR0O
アンリエッタとレビュオスとの間に3つ有ったフラグ、なんかボーナス貰えるといいな……
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 00:21:26.08 ID:DaKFj9Ej0
レビュオスさん年越せなかったよぉ……
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 00:52:52.98 ID:aI3fxi6QO
正直陵辱選択に関しては順当なキャラが選ばれてる(選ばれてない)感が拭えないから次の場所では対象キャラ両方と深く交流した上で本当に悩ましい選択がしたい
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 01:11:09.92 ID:DaKFj9Ej0
ルルかジェニファーか選べって言われたら脳が破壊される自信あるよ
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 13:02:42.05 ID:TnIbMZXtO
公私のメリハリをつけていたが故に、レビュオスとの死別によって「私」の部分が壊れて竜巫女としての責務を果たす事だけしか出来なくなっちゃったんだな……フローリアの呼び方も変わっててもう……
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 13:47:32.96 ID:U3y5QktG0
アンリエッタのどこまでもレビュオスありきでしか生きていけなそうな危うさ良いよね
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/02(日) 00:10:02.61 ID:vhNmRJD8O
レビュオス死亡・リトア陵辱離脱・アンリエッタ廃人化で実質全ロストじゃないか、たまげたなぁ…
257 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/03(月) 22:15:54.05 ID:aCjHURs7o
明けましておめでとうございます。

次回の更新ですが明後日ぐらいになるかと思いますのでご報告させていただきます。

これは年賀状代わりの餅ーリアさんになります。(例によってそれぞれのイメージがあると思いますのでご注意ください)
https://i.imgur.com/DwDKTZT.jpg

予定の報告だけですがそれでは。
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/03(月) 22:31:44.36 ID:DfOT9IEdO
おつ
お碗の中身はお雑煮か、それともお汁粉か……
259 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 21:59:29.47 ID:EkEMTLCno
もうちょいしたら再開していきます。

アンリエッタ説得、アムヌグの胸中、リトア陵辱シーン、脱出後のクロウス達……シルヴェロギア遍終了まで纏めてやっていきます。
260 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:29:54.57 ID:EkEMTLCno
投下していきます、安価等は無いのでゆるりとお付き合いくださいませ。
261 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:30:56.84 ID:EkEMTLCno

もうあまり時間は無い、ここで無闇に時間を使いすぎたら帝国兵達に囲まれてしまうかもしれない。

しかし、それでも………。


フローリア「……ごめんなさいクロウス!やっぱり少しだけ時間をちょうだい!」タッ

クロウス「なっ…ひ、姫様!?」

フローリア「駄目だったらすぐに戻ってきますから!!」


フローリアは一目散に走り出していく。
クロウスにはフローリアがアンリエッタの元に向かったのだろうと察し、後を追いかけようとする。

しかし、キャラバン隊の馬車から商長が声をかけてきた。


行商人A「お、おいクロウスくん!早く出なければここも危ないぞ!」

クロウス「商長さん……!」


クロウス(ここで出発がぐだってしまったらどんどん脱出の芽が消えていくのは分かっている……ルル達を危険な目に合わせてしまうかもしれない、だが俺は…!!)


クロウス「……すみません!先に行ってください!!俺たちは姫様を乗せてから行きます!!」

行商人A「なっ…無茶だ!危険だぞ!?」

クロウス「……申し訳ありません、俺は姫様の護衛騎士です」

クロウス「姫様が選んだ選択ならば、たとえ地獄であろうとも付き合うのが従者の務め!俺たちに構わず先に逃げてください!」

行商人A「し、しかしだね……!」

行商人妻「あなた…!もうこれ以上は…!!」

行商人A「くっ…!致し方ないか…!!」


キャラバン商隊の馬車が出発する。
その瞬間、荷台にのっていたリトアと目が合った。


リトア「………あの!フローリアさんに一言!伝言を!!」

リトア「またいつか!どこかで会いましょうって!!」


クロウスはリトア達を見送った後、すぐにフローリアの後を追おうとした。

しかし先ほどの激戦の傷跡が癒えてはおらず、身体中に痛みが走り思うように動けない。
そもそもさっきまでフローリアとジェニファーに支えられながら移動していたのだ、いかにクロウスが頑丈と言えどアドレナリンの抜けきったその身体では足を動かすのも辛い状態だ。


クロウス(……っ、これは追い付くのに時間がかかるか!くそ…フローリア様、無事でいてください!)
262 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:37:41.66 ID:EkEMTLCno


竜遇宮の一室……レビュオスの遺体が眠るその部屋にアンリエッタは佇んでいた。

部屋の中には護衛の兵士やクロウスの傷や竜鱗炎に置かされたフローリアを診てくれた医者の老人もいた。

しかしアンリエッタはそんな周りの人達には目もくれず、冷たくなったレビュオスの手に己の手を重ね続けていた。


フローリア「………っ、竜巫女さま…」

アンリエッタ「……まだ居たのですか?もうじきここは戦場となります、フローリア姫は早くお逃げください」


泣き叫び過ぎたせいなのか瞼は腫れあがり、声は少ししゃがれてるように聞こえる。
しかしそれでもアンリエッタの態度は毅然としたものであった……いや、この場いる者全員が本当は分かっている。

それがただの虚勢でしかないことは。


フローリア「………やはり私はレビュオスさんの意思を無駄にしたくはありません、貴女をここから連れ出します」

アンリエッタ「さっきの言葉が聞こえなかったのですか? 私は私自身の意思でここに残ると言ったのですよ、それを妨げる資格は貴女にはありませ…」

フローリア「資格ならあります!!」

アンリエッタ「…っ!」ビクッ

フローリア「私たちは託されたんです!!貴女を無事にここから逃がすように!レビュオスさんから!!」

フローリア「今の貴女は大切な人を失って自暴自棄になっているだけです…!!少なくとも今の戦力では帝国相手には勝ちの目はありません!」

フローリア「今はここから逃げて勝機を伺い……っ」
263 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:41:19.31 ID:EkEMTLCno

何とかアンリエッタを説得するために必死に言葉を紡ぐフローリアだったが、わなわなと震えるアンリエッタの様子に気づき言葉に詰まってしまう。


アンリエッタ「逃げて……それから、いったい何をするつもりなんですか…?」

アンリエッタ「国を滅ぼされて………それでも必死に逃げて逃げて…貴女はいったい何を成したと言うのです…!!」

アンリエッタ「明確なプランも無いのに国に戻るだなんて理想を掲げて、結局貴女は何も出来ていないじゃない!!!」ダンッ

フローリア「…!!!」

アンリエッタ「分かってるよ……!私が言えた事なんかじゃないことは…自分のやろうとしてる事が玉砕覚悟の自殺行為に等しいなんて!」

アンリエッタ「だけど……なにも出来ないぐらいなら…!せめて、せめてあの人の敵討ちぐらいさせてよ!!!」


心のどこかで思っていた、しかし目を背けていた現実を叩きつけられたような気分だった。

ガツンと頭を殴られたような衝撃がフローリアの心に重く響き渡る。

そうだ……結局自分もこの優しくしてくれた国や友を救いたくとも、自力では何もできない無力な人間なのだ。




そんな自分が強い悲しみに暮れるこの女の子を救おうだなんて、傲慢でおこがましい事なんだと…。

264 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:45:37.22 ID:EkEMTLCno

フローリア「わ、わたしは………それでも、私は…」

アンリエッタ「退いてくださいフローリア姫、そこを退かないと言うのであれば………私が貴女を…!!」


復讐の焔に燃えた竜がフローリアに迫る、自棄の涙を流しながらも竜杖を握りしめ今にもフローリアに襲いかからんとする程の気迫だった。


しかし、そんなアンリエッタの不意を突くように後ろから誰かがアンリエッタを抑えるように抱き締め、口と鼻を塞いだ。

鼻孔を抑えているその手には布のような物も持っていた。


アンリエッタ「むぐっ!?んー!!ん、んぅー!!!」

アンリエッタ「んむぅっ!ん、…!!ふ……っ、んん………」


ジタバタと暴れるアンリエッタだったが、必死で押さえつけようとするその男の力には敵わなかったのか……少しずつ身体から力が抜けていくようにアンリエッタは意識を失った。

アンリエッタを抑えつけていたのは……フローリアの看病もしてくれていたあの医者の先生であった。


医者「それ以上はいけません、竜巫女様…」

フローリア「あ、貴方は……どうして?」

医者「……少し強めの薬品を嗅がせました、暫くは眠ったままになるでしょう」


眠るアンリエッタを椅子に座らせ、医者のお爺さんはフローリアの前で片膝を着き両手を合わせ懇願するように口を開く。
265 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:48:35.78 ID:EkEMTLCno

医者「私からもお願いします、フローリア様……どうか竜巫女様を安全な所までお逃がしください」

医者「この娘は……私たちシルヴェロギアの民にとって象徴では有りますが、それ以上に私のような年寄りからすれば孫娘のようなものなのです」

医者「このまま死地に赴けば……どのような目に合うのかは想像に難くないでしょう、何より貴女の仰るとおり……レビュオスくんの最後の願いは私も無駄にしたくはありません」

フローリア「……お医者さん…」

兵士A「私が竜車まで巫女様を運びます!どうか巫女様をお願い致します!」

兵士B「こんなちっちゃい娘が最後まで気張ろうとしてたんだ!俺たちも気合いいれて民を守るぞ!」

兵士C「ああ、兵士長を殺したラジルのくそゴリラに絶対一矢報いてやるぜ!!」


部屋の中にいた兵士達の士気が高まっていくのを感じる。
この人たちもアンリエッタやレビュオスの事を慕っていたのだ、そんな人たちの最後の思いや傷ついてまで前に進もうとする姿を見て彼らも思うところがあったのだろう。


フローリア(………私たちは圧倒的な力の前には無力な存在なのかもしれない)

フローリア(それでも竜巫女さま……私たちは託される側の人間なの、その人たちの気持ちを裏切ってしまうわけにはいかない…)

医者「フローリア様…!巫女様を……どうかよろしくお願い致します…!!」

フローリア「………はい!」






そこから先は滝のような怒濤の勢いで物事が進んでいった。

必死で追い付こうとしていたクロウスと合流し、アンリエッタを竜車に乗せた後は全速力でシルヴェロギアの地を駆け抜けた。

時には樹木や岩影を利用したり、帝国兵の通らなさそうなルートを確認しながら国内の平野や森林を突き進んでいく。

後ろ手にあるシルヴェロギアの街から火の手が上がったような気がした。
しかし振り向くことはしない、この悪夢のような時間が早く過ぎ去ってくれれば良いと耳を塞ぎながらフローリアは竜車の揺れだけを感じ取っていた。
266 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:52:04.74 ID:EkEMTLCno


アムヌグ「…………ふぅ」

????「おやおや、これはまた派手にやりましたね」


荒れ果てた市街地、脇に積まれた死体の数々。
瓦礫の上で【紅血】アムヌグは一息ついていた。

そこに一人の男が声をかける。


アムヌグ「……【残影】か、先の兵は貴様の差し金だな」

レナード「嫌だなぁ旦那、そんな二つ名じゃなくて普通にレナードって呼んでくださいよ」


男の名はレナード……ラジル帝国のアマティアス第1皇子直属の部下【四獅星】の一人である。

この鬼神の如き殺戮を行ったばかりの男に近づくなど常人には到底できないだろう。
しかしレナードはお構い無しと言わんばかりにアムヌグの隣に並んだ。


レナード「事後処理も立派な務めなのでね、旦那は特に派手だからなにか動きがあれば報告するよう言っておいてあるんですよ」

アムヌグ「ふん、そうか…」

レナード「………あれ?」


レナードはアムヌグの態度に違和感を感じた、普段なら横槍を入れる行為などすれば烈火のように怒り散らすのだが今日は少し違ったみたいだ。

267 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:54:24.41 ID:EkEMTLCno

レナード「珍しいですね、旦那がそこまで機嫌が良いなんて」

アムヌグ「……うむ、久しぶりに見込みのある相手と死合えたからな」

レナード「へぇ…旦那をそこまで楽しませる相手なんて想像つきませんが」

アムヌグ「あやつはまだまだワレの足元には及ばぬ、しかし最後の最後まで折れずに立ち向かってきた者は幾年ぶりだっただろうか…」

アムヌグ「取り逃がしてしまったが、最終的には良かったかもしれないな……まだまだ強くなるやもしれぬ」ニィッ

レナード(それはそれで面倒な相手って事なんじゃ……俺からすれば喜ばしいことではないですぜ)

アムヌグ「それよりもレナードよ、この地に居たようだぞ…ミクトラムの姫君が」

レナード「…!へぇ、姉の方ですか?それとも妹の方?」

アムヌグ「どちらかは分からぬ、神器を所有してるかも確認してなかったしな」

レナード「だ、旦那ぁ……さては楽しみすぎて忘れてたでしょ!?」

アムヌグ「はっはっは!細かいことは気にするな!!」


闘う事以外に関しては大雑把なアムヌグにレナードは呆れ半分慣れ半分といった様子である。
268 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:56:01.09 ID:EkEMTLCno

アムヌグ「この地の守護竜とやらも取り逃がしてしまったからな、暫くはワレはここに留まろう……おおそうだ。向こうで兵たちが戦利品を漁っていたぞ、貴様は行かぬのか」

レナード「生憎と他人が手をつけた者にはあまり興味が湧かないのでね………それに」ニッ

レナード「俺これからこの前知り合ったばかりの子とデートなんですよ♪そっちの方が楽しみじゃあないですか!」


ニコニコとした顔で場にそぐわぬ事を言い出すレナードにアムヌグは呆れ半分慣れ半分、お互い同じようなことを考えている事に当然当人たちは気づいてなかった。


アムヌグ「……ワレには理解できぬが……ならとっとと行く方が良いのではないか?」

レナード「それもそうですね、では旦那……また今度」


アムヌグがちらりと横を観る…………そこには既にレナードの姿は影も形も居なくなっていた。


アムヌグ「………くく、相変わらず疾い男よ」


アムヌグは笑いをこぼしながら、再び心地の良い闘争の余韻に浸るのだった。

269 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 22:59:09.58 ID:EkEMTLCno

シルヴェロギアの街、その一角にラジル帝国兵達がテントを建てている。

シルヴェロギアから帝国本土までは距離があるので、兵達は遠出の任務の際は中継地点として寝床などを作っていた。


そのテントの一つから明かりが漏れている。くぐもる様な声が漏れている。
兵士達はここで、今回の戦利品をじっくりと味わおうとしていた。





リトア「ふっ…!んんっ…!!」ビクッ…ビクンッ

帝国兵a「おいおいまさかもうイッちゃわないよなぁリトアちゃんよぉ?」

帝国兵b「まだ3分ぐらいだぜ、はい我慢我慢ぅ〜」

リトア(このぉ……!!こんな下衆な奴らに、こんなこと…っ///)


リトア達キャラバン商隊は帝国兵達に捕まってしまった。

包囲網が完成する前に運悪く見つかってしまった彼らはなす術も無く再びシルヴェロギアの帝国軍の拠点へと連行されてしまう。

帝国兵達の魔の手が両親たちに差し掛かる前に、リトアが帝国兵の前に立ちはだかりこう告げた。


リトア『私なら……何をされても構わない、だから皆には手を出さないでください…!!お願いします…!』

行商人妻『そんな……駄目よリトア!!』

行商人A『そ、そうだ…頼む!娘や妻には手を出さないでくれ!!たの……ぐぁっ!』バキッ

リトア『お、お父さん…!』


土下座するリトアを商隊の面々が庇おうとするが、帝国兵達の暴力を前に何も言えなくなっていた。

そんな空気の中、一人の帝国兵が下卑た笑いを浮かべながらリトアにある取引を持ちかけた。


帝国兵a『ならよぉリトアちゃんとやら……俺たちと一つ、ゲームをしようや』

270 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 23:00:18.12 ID:EkEMTLCno

帝国兵が持ちかけたゲーム………それは裸に剥かれ、両手足と首を器具で固定された状態で三十分間に三回イくのを我慢する事。

もし耐え抜くことができたら荷物やリトア自身も全て含め、商隊の面々を解放するというものだった。

あまりにも酷すぎる内容にリトアは一瞬躊躇するが、それでも……大切な仲間達を秤にかけるまでも無いことはリトアの中で既に決まっていた。


リトア『っ………みんなの前でだけはやめて、それなら…』



くちゅ、ちゅく、ぢゅ、ちゅくっ


リトア「ん、はぁ…あ、んん…///」ピクンッ


帝国兵の一人が動けないリトアの秘裂を指で弄る。
自分以外の誰かに弄られた経験などないリトアは羞恥で顔を紅く染め上げている。

股からは異物の侵入に対しての防衛本能からか、愛液が少しずつ滴っていた。
 

リトア「あンっ…!はぁ…!あっ、あぁっ」ビクッ

帝国兵a「だらしねぇなぁ…あれだけ啖呵切っといてもうこのザマかよ」

帝国兵c「元から感じやすい体質なんじゃねーの?それはそれで面白そうだけどな」

リトア「ふ、ふざけないで…こんな……ち、乳首に…こんなものを付けておいて……あっ!」ビクンッ


責め苦を受けているリトアの乳首に何かが貼り付いている。

小さく丸っこい形状をしたそれは微細な振動を繰り返しながらリトアの乳首に常に刺激を与え続けていた。
271 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/05(水) 23:01:10.44 ID:EkEMTLCno

帝国兵b「マーラ国で再生された古代文明の遺産らしいが……こうやって女の感じる部分に対して使うってのが正しい使い方みたいなんだぜ」

帝国兵a「ほんとあそこの国は色事には狂ってるぐらい情熱を注ぐからなぁ……」クチュッ

リトア「あっ!ふぁ、ん!んぅう!!」ビクッビクッ

リトア(だ、だめ……こんなの予想してなかった…!!耐えられないっ!!だめっ、だめぇっ!!)


乳首から送られる予想を超えた快楽に頭がショートしそうになっていく。
やがて男の指による注挿も激しくなっていき、とどめと言わんばかりにリトアのクリトリスを優しく刺激する。


くちゅ じゅぷっ じゅぷっ じゅぷっ
 ずにゅりゅ じゅぷっ ずりゅっ ずりゅりゅっ


リトア「んんっ!あ、あん///も、もぉ…!!だ、ダメッダメッ!ん、んんぅぅぅ!!///」ビクッビクンッ



帝国兵c「はい一回目ぇ〜、何だかんだで結構粘ったんじゃない?」

リトア「はぁ…はぁ…///」

帝国兵b「へへ、お次はこっちの棒を入れてやるぜ…」ボロンッ

リトア(………あっ///)

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