【安価&コンマ】亡国の姫と従者の逃亡記録─第2幕─

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335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/09(日) 11:21:53.36 ID:C9oUzVn40
ディアナも運命の分かれ道ありそう
セヴェルによる凌辱かアマティアスとの純愛(?)か
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/09(日) 12:20:11.72 ID:JifsOSHbO
ドラゴンイーター以外のキメラ案が両方とも後程採用の可能性あるって言ってたし彼らにも期待したいところ
見返すとマッドスキュラかなり優しかったのね
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/09(日) 16:16:06.67 ID:qgusYVJAO
サイド帝国とかエピソードゼロ:ディアナとルルとか、色々見てみたいわね
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/10(月) 23:46:14.82 ID:KqKAfoOfO
ルルはここまで純愛ルート来てるけど、ディアナにレズ堕ちさせられる可能性が残ってはいるんだよな
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/10(月) 23:54:40.37 ID:qjvsyTwhO
とりあえず慰めてもらうついでにクロウスと本番して欲しい、フローリアの魔法適性調べるために百合えっちもして欲しい
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 00:15:54.66 ID:FuJm2on4O
慰めっクスはルルにもアンリエッタにも使えて良さそう
でもアンリエッタにはハードめにしたい不思議
341 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 10:59:20.78 ID:TVEXVYgqO



─幕間─




ナール魔導帝国、かつてこの大陸の魔法技術の粋を独占していたミクトラム王国、ラジル帝国に並ぶ国家として知れ渡っていた。

過去形なのは今はラジルとの戦争で敗戦し、女帝であるモルガンヌが捕虜として捕らえられてその権力が崩壊してしまったからだ。

今は帝国の監視下の元、捕虜となった研究員や学生を使って魔導帝国の魔法技術の吸出しが行われている。


それでもナールの現状はミクトラム王国と比べるとまだマシな方であった。

最初こそ帝国兵による憂さ晴らしや性欲の発散など、暴力や性交位の強要なども多かったが少なくとも今ではその頻度は大幅に落ち着いていた。

全ては今のナールを管理している一人の女性の働きによるものらしいが…。



セヴェル「ヒッヒッヒ……久しぶりに古きよき学び舎に戻りましたが、思っていたよりは荒れ果ててはいないようですねぇ」

342 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:01:47.92 ID:TVEXVYgqO

四獅星の一人【狂乱】のセヴェルはかつて追い出された故郷でもある魔導帝国の学院の中を歩いていた。

理由はただ一つ、魔導帝国を裏切った者が管理している女帝モルガンヌの魔力がどういう風になっているのか知りたくなったからだ。

かつて非道な魔法実験を繰り返し起こしていたセヴェルはナールを追い出される前にモルガンヌによる制裁を受けそうになったことがある。

命からがら逃げ出したセヴェルだったがその時に嗅いだモルガンヌの魔力の香りが忘れられなかったのだ。


セヴェル(ああ……女帝の魔力の匂いが蘇る…!あの甘く濃厚でそれでいていつまでも嗅いでいたくなるバニラのような香り…♥)スンスン


セヴェルには他人の魔力に匂いの感想を付ける癖がある。
もちろん魔力に匂いなどあるわけ無いのだが……これはセヴェルの妄想のようなモノの一つでセヴェルにしか分からないものである。


セヴェル(そんな宝物を独り占めするなんて悪い子ですねぇ……いったい協力者とはどんな人間なのでしょうか?)


セヴェルは女帝の玉座が置かれている謁見の間の前まで来ていた。

高鳴る好奇心を胸にセヴェルはゆっくりと扉を開けていく。
343 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:06:30.22 ID:TVEXVYgqO


玉座には一人の女性が鎮座していた。

しっかりと規律を守り、模範的な着こなしだった制服は漆黒のローブとスリット入りのスカートに変わっている。

キチンと留められていた前髪は垂れ下がっており、美しい銀髪の隙間から見える碧眼には冷たい光が宿っている。


彼女の名はディアナ。


凍てついた氷のような雰囲気は以前までの優等生めいた彼女のイメージを大きく変えていた。


ディアナ「貴方は……確か四獅星のお方ですよね?」

セヴェル「ヒッヒッヒ…お初目お目にかかります、ワタシの名はセヴェル。かつてナール魔導帝国にて魔法を習っていた者になります」

ディアナ「初めまして……私はディアナ、今はアマティアス様の命で元ナール魔導帝国の管理をさせて頂いております」スッ

セヴェル「ヒッヒッ…これはご丁寧にどうも」ペコリッ

ディアナ「セヴェルさん……聞き覚えがあります。確か生物と生物を融合させる魔法理論を提唱したお方ですよね?」

セヴェル「ヒヒ……その通りでございます、此度は我が古巣が陥落したとお聞き……そのご助力をして頂いた貴女の顔を是非見たくてお伺い致しました」

セヴェル(ふむむ…なんというか普通ですねえ、まぁ容姿は美人の方に入るのでしょうが…)

ディアナ「ふふ、ありがとうございます。こちらこそ帝国の方々のお力添えのお陰です」ニコッ

ディアナ「ですが申し訳ありません、私はこれから学院内の巡回に向かわなくてはいけないのです」

セヴェル「ふむ?巡回ですか?」
344 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:09:21.57 ID:TVEXVYgqO

ディアナ「ええ、少し目を話すと捕虜の学院生に悪戯をする兵士さんがいるので……今は少しでもラジル帝国の魔法技術の発展のために滞りなく研究をさせたいのです」

セヴェル「ヒッヒッヒ、それはなるほど!一理あります!」

セヴェル「心理の探求に邪魔が入るのは我々魔法使いにとって最も無粋なこと!!頑張っている者の邪魔するのはいけない事ですからねぇ」

ディアナ「ええ、話が分かる方で助かります。ですので申し訳ないのですが私はこれで…」スッ


ディアナはセヴェルの横を通りすぎる。
セヴェルはいぶかしむ様にディアナの後ろ姿を見つめた。


セヴェル(にわかには信じられませんねぇ、幾ら皇子殿下から神器を授かったとはいえ……あの小娘が女帝モルガンヌから魔力と魔法を奪い取ったとは)


銀髪の間から白いうなじが垣間見える。
それはか細くて少しでも手をかければポッキリと折れてしまいそうとさえ思えてしまう程だ。


セヴェル(……そうだ今ここで殺してしまって神器を奪い取ってしまえば良いじゃないですか♪)

セヴェル(そうすれば女帝の魔力はワタシのモノ……ヒッヒッヒ!)


手のひらをディアナの背中に向けてかざす。バレないように少しずつ魔力を練り上げていき最低限の魔法で心臓を貫こうとする。









その瞬間、セヴェルの手首から先が音もなく切り落とされた。

345 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:13:15.16 ID:TVEXVYgqO


セヴェル「ーーーーーッヒィ!?」ビクッ


烈風が肉体を切り刻み、茨が足腰に巻きつき食い込む、炎の槍が肉を焼き裂きながら貫き。

そして死神の鎌のような凍てついた氷刃がセヴェルの首を刈り取った……………。




セヴェル「っ!?!!?」バッ

セヴェル(く、首!?体も…!!な、なんともない…?)ペタペタ


脂汗がドッと滝のように流れる。
まるで自分の死に様がイメージ映像として脳裏に流れたような体験したみたいだった。

肉体が五体満足なのを確認しているセヴェルにディアナ背中を向けたままゆっくりと問いかける。


ディアナ「そういえば……四獅星の皆様にはアマティアス様から直々にミクトラム王女姉妹捜索の命が降されているそうですね」

ディアナ「それを貴方はいったいこんな所で……なにを道草を食べていらっしゃるのでしょうか」


ディアナの問いと共に圧も増していく。
少し身を翻し、セヴェルに向けて静かに、ゆっくりと口を開く。
346 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:13:58.82 ID:TVEXVYgqO



ディアナ「貴方の今の立場があるのはアマティアス様のお陰。あまりあの方のお手を煩わせるな、下衆が」


347 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:27:23.52 ID:TVEXVYgqO


主のいなくなった謁見の間にセヴェルは一人取り残されていた、ディアナが去ってからも体の震えが止まらないでいる。


セヴェル(……恐らく純粋な魔力の量や技術ではワタシの方が上でしょう、しかし……あの女、既に女帝の魔力の片鱗を掴み始めている…!!)

セヴェル(他人の魔力をコントロールするのは本来雲を掴む程の神業と言っても良いレベル…神器のサポートがあるとはいえ容易では無い筈…!!)


新たな女帝としての貫禄が備わりつつあるディアナの冷たい視線に恐怖を感じたセヴェル、しかし彼の胸中には恐怖以外の感情が去来する。


セヴェル(し、しかし……一瞬感じたあの女の本来の魔力…)クンクン

セヴェル(まるで鼻腔から脳天にまで突き抜けるような冷たさ…!!一種の刺激さえ感じる危うさ…!!まるでミントのようだ!!)スーハースーハー

セヴェル(あぁ……なんて……なんて……!!!)プルプル








セヴェル(なんて冷たくて清涼感のある香りなんだァーーー〜〜〜〜♥♥♥)うっとり

348 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:29:28.22 ID:TVEXVYgqO


セヴェルはナールの地を合成魔獣に乗って全速力で駆け抜けていく。
以前自信の作り上げた実験体の生命反応が途切れた地点を目指していくようだ。


セヴェル(今のワタシでは彼女を御し切れない可能性が出てきた!それに皇子殿下にバレても何かと面倒ですからねぇ…!!)

セヴェル(しかし……実力がワタシの方が上なら、同じ土俵に上がればワタシに勝算は上がる!)

セヴェル(女帝モルガンヌの魔法と魔力!!そして神器を二つ手にすることができれば最早帝国すら恐れるに足らず!!)


狙うのはミクトラム王国の秘宝、時戻しの神器。
その力を分析し扱いこなす事ができればと考えを巡らせる。

しかし、そんな冷静な思考はすぐに何処かに飛んでしまいセヴェルの脳内はもう煩悩でいっぱいだった。


セヴェル(ヒッヒッヒッヒ!味わいたいぃ!女帝の甘美な魔力も!!あの女のすっきりとした魔力の臭いも!!!………おおぅっふ!!)ビクンッ


既に何度もディアナとモルガンヌの魔力の匂いを思い出しながら一人絶頂するセヴェル。
ローブの下に張られたテントを隠そうともせず、ぐちゃぐちゃになったパンツの感触すら心地よくなっている。


セヴェル「ヒッーーヒッヒッヒッ!!」


セヴェルの笑い声が高らかに空に響く。
クロウス達がセヴェルと接触する日もそう遠くは無いのかもしれない…。

349 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/11(火) 11:45:59.79 ID:TVEXVYgqO
突然のゲリラ投下失礼しました。
書き途中で止めていた現在のナールのシーン忘れてたな、と思いセヴェル視点も絡ませてお送り致しました。

ディアナの衣装も
襟止めもスカート丈もピッチリなTHE優等生→黒がメインのローブとドレス(スカートはスリット入りで胸元も少し露出してたり)と大幅にジョブチェンジです。

以下はちょっぴり濃いめの返答タイム


>>327
エロシーンはその場の流れで書いてるようなとこがあるので明確にコレが書きたいってのはその時になってみないと分からないですね。
……でもアムヌグ戦の敗北陵辱はちょっと例外でわりと早い段階で陵辱対象に肉便器宣言させるって決めてました。(ちなみにアンリエッタの場合は帝国兵相手ではなく、昔アンリエッタを苛めてた男とシルヴェロギアの男性国民達に犯される予定でした)


>>333
一応龍神自体はご存命なのですが今は外の大陸にいるという設定で話に絡ませるつもりも現状無いつもりです。


>>334
ごめんなさい、ミクトラム王妃のシーンはまだまだ先になります。でも回想とかに登場させたいからキャラだけ先に作っておくのは有りかな…?とはいえ交流できるキャラとは違って凄く簡易的にはなりそうですが。
ディアナのえっちシーンは…これも珍しく構成も構想も出来上がってて書き起こしてタイミング待つだけになります。


>>337
まさかのセヴェル視点。ディアナの現状とセヴェルがこれだけキモくてド変態なクソ野郎ですよってのを書きたかっただけでした、お目汚し失礼。


ミリア視点はもう少しだけお待ちください(先にミクトラム王妃のキャラ安価やるかも)、それでは失礼しました。

350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 12:24:01.34 ID:uiXXRTYNO
おつおつ
四獅★やべーやつしか居らんのか、居らんな(キャラシート確認)
これらを従えているアマティアス様実はかなり凄い…?
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 12:35:50.26 ID:/cxOmdlrO
ディアナ様普通に強キャラ路線だった
いいね
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 12:39:41.44 ID:gIw6CiKw0
アマティアスもアムヌグもシリアスキャラなのは理解してるんだけど名前が埼玉群馬のローマ字逆読みな所為で力が抜けるw
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 12:48:33.19 ID:SqAh6zUiO
借り物の力でイキってるディアナいつかボロ雑巾にしたい
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 13:04:01.86 ID:/cxOmdlrO
神器ってそういえば所有者を自ら選ぶ設定だったね
アマティアスによるフローリアの神器NTRとか見れるのかな
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 13:27:57.77 ID:b9H+xvbyO
ディアナ戦勝利時にセヴェル生存だとセヴェルに秘密裏に捕らえられてディアナ実験ルート入りそう
ただそれを抜きにしてもディアナに勝ったらディアナにはモルガンヌ以上の報いを受けてくれるとエロスレ的にも助かる
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 14:20:01.70 ID:/cxOmdlrO
ディアナにはその前にクロウスといい感じになって幸せの絶頂にいるルルの心をへし折る役目を果たしてもらわないと
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/12(水) 09:35:15.01 ID:peBo9H3zO
ルルと出会ってなければ真っ当な人生歩めてそうだよな、この人
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/12(水) 11:34:04.31 ID:IJtlEwRpO
たまたま切っ掛けがルルだったというだけで遅かれ早かれアマティアスの誘いに乗ってたんじゃないかなって気はする
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/12(水) 12:45:40.18 ID:c1g6Q/1IO
>>357
ねーよ
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/12(水) 15:59:14.95 ID:BZdENlztO
真っ当な人間は教師を買収なんかしないよ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/14(金) 22:40:58.30 ID:TWZH+ZjSO
キャラ安価やるなら夜だと嬉しいなぁ
362 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/17(月) 14:45:29.48 ID:MMdo2eKwO
今夜ミクトラム王妃のキャラ安価とミリア編のさわりの部分を投下します。
暫くはまたちょびちょび更新になりそうです。
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 15:16:31.68 ID:6L8RJuVHO
やったぜ。
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 20:28:04.99 ID:2gWEpik5O
ウルスラ採用されたけど王妃の安価も参加していいですか?
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 20:30:24.56 ID:1zSzWZ2u0
重要キャラ二連続は流石に譲った方が良くないか
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 20:40:12.48 ID:vUB2MxH8O
ID変え放題な末尾でその質問は荒れるだけでは
もしダメだって言われた時には全案出揃った後で潔白証明のレスでもしないと安価に参加した単発が全員疑われるぞ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 20:41:20.81 ID:Bq7mka/oO
重要キャラいうてもどうせみんな陵辱されて次々入れ替わるだろうしいいんじゃない?
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 20:41:44.31 ID:2gWEpik5O
荒れる原因になりそうですね、控えます。
369 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/17(月) 23:56:12.70 ID:L/JfwB2Bo
お待たせしました、それでは先にミクトラム王国王妃(フローリア達の母親)の安価をしていきます。
今回は仲間入りの可能性も無いし回想メインでの登場なのでさくっと決めていきます。


0時から下1から下3までのレスで募集


【名前】
【性別】女性で固定
【年齢】
【見た目】顔つきや身長、体つきなど
【性格】
【その他】キャラクターについて補足や生い立ち
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:01:11.66 ID:Prpr9We2o
【名前】ジェミーリア
【性別】女性
【年齢】39
【見た目】娘たちと同じさらさらの金髪を腰までのロングに伸ばしている。顔つきは年齢からみてかなり若い。透き通るような肌。背は姉妹と同じほどだが肉つき良くムチムチ。
【性格】天然入ってる。嫁ぐ前から蝶よ花よと育てられかなりの世間知らず。
【その他】国内の有力貴族の出。ドロドロした王妃になる為の争いを見せつけられ嫌気の指した国王が当て付けで一番興味のなさそうな彼女を選んだ。後に全く態度の変わらない彼女の器の大きさに自分を恥じて改めて惚れ直される。それ故大事にされており交わりは娘をなす時の数回だけ。
性的拷問は勿論初体験だったが……瞬く間に順応し今では与えられる快楽を求める姿勢も。どこかでサキュバスの血でも入ってたんですか貴女。
子供やその従者のには早くまた会いたいなと思っている。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:08:46.24 ID:mBxsyp/MO
【名前】フィオナ
【性別】女性
【年齢】35
【見た目】白い陶磁器のような肌に金のストレートロング。背は高くスタイルも良いわがままボディ。
【性格】穏やかで心優しいが芯は強い
【その他】ミクトラム王妃であり二人の姫の母。
ミクトラム国王とは大恋愛の末に結ばれており経験は当然国王相手のみ。
モルガンヌほどでは無いが魔導の才に優れており、モルガンヌやディアナとはまた違う魔翌力の持ち主でもありその肢体も含めて帝国兵達から狙われている。
性知識に関しては経産婦なので娘ほど疎くはないが、それでもアブノーマルな方面の知識は全く無い
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:11:37.44 ID:lNF2mhAi0
なんか取る人いなそうだし、枠埋め感覚のダメ元で

【名前】ユグノア
【性別】女性
【年齢】34
【見た目】ゆるふわロングの金髪。髪質は父の方が遺伝したようだ。巨乳巨尻のけしからん体型だが服装は至って清楚
【性格】危なっかしいほどにおっとりさん。コミュ力お化け
【その他】娘二人から慕われる王妃。見えてしまった場面だけはどう足掻いても変えられないが、予知魔法が使えるのでいち早く帝国の侵攻に気付き娘たちをなんとか逃した
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:17:51.27 ID:glgCd/qbO
流石に出番無いキャラにはみんな群がらないか
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:20:39.70 ID:ueBlq7muO
別に連続で取っても良かったんじゃないの? 皆に平等にチャンスを与えるってよりは>>1と波長が近い数人にキャラメイク任せる形式だろうし
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:24:27.91 ID:EzkYtxELO
>>1が決める形式だからいいかな、と思っていたんだけど別のスレがエタるか心配になるほど荒れましてね
案は作ったけど投下は控えました。
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:36:54.97 ID:QkPGgcf5O
妹姫の安価ですらMAXが5人だったから流石に仕方ない
377 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 00:50:17.34 ID:AdvIt+ego
迷いに迷って>>371のフィオナさんにしました。
事前に簡易的に行うと言ったり出番少なめと仄めかしたので案が少なめなのは予想してたので大丈夫。

キャラ安価に関してはそもそも作成機会が少ない(&亀更新で遅い)のもあるので気にしないで投下しても大丈夫ですよ。むしろ案が増える分にはありがたいと思ってます。
ディアナやセヴェルの合成魔獣の時もそうですが安価範囲内なら別に採用する可能性もあるので…。


ひとまずはミリア編のプロローグを投下していきます。
378 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 00:52:01.03 ID:AdvIt+ego

クロウス「すぅ……ふんっ!」


森林にパキィンと乾いた音が綺麗に鳴り響く。
腰を入れながら剣を振り下ろし夜営のための薪を作っていく。


クロウス「……っ!!」ズキンッ

クロウス(さすがにまだ本調子という訳にはいかないか…)


聖河教連を目指す道中は遠く、少しでも追っ手を撒きたいクロウス達は遠回りをしながら見つかりにくいルートを通っていた。

薪と水の入ったバケツを抱え歩いていると目の前からフローリアが走ってきた。


フローリア「クロウス、まだ怪我が治ってないのに無理をしないでください…!お水なら私が持つから、ね?」

クロウス「しかし姫様にお手を煩わせるなわけには…」

フローリア「駄目です、今は非常事態なのですから満足に動ける人がやるべきです」

クロウス「し、しかしですね…」


あくまで従者として自分がやらねばという姿勢を崩さないクロウスに対してフローリアは仕方がないと奥の手を繰り出す。


フローリア「……ふぅ、騎士クロウスよ。ミクトラム王国王女フローリアが命ずる、今すぐそのバケツを私に渡すのです」

クロウス「うぐっ!?それは卑怯ですよ姫様……」

フローリア「ふふ、どうもありがとう」


こんな些細なやり取りでも真面目なクロウスは簡単には退かないが、フローリアの命令には逆らえないのだ。

フローリアは誰かに命令するといった行為はあまり好きではないためよっぽどクロウスが意地を張った時に使われたりする。

日暮れも近づいてくる中、森林の中を二人はみんなの待つ野営所に向けて歩く。


クロウス「姫様、ルルと竜巫女殿の様子はどうですか?」

フローリア「ルルは少しずつですけど元気になってきてます、けど寝てる時にうなされてたり飛び起きたりする事があるようで…」

フローリア「竜巫女様は………すみません、どうにも私は避けられているみたいなので…」

クロウス「……そう、ですか…」

フローリア「それにリトアさん達も…無事に逃げ切れたと良いのですが…」
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 00:52:27.00 ID:mBxsyp/MO
お、採用ありがたい
380 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 01:01:36.06 ID:AdvIt+ego

ルルは故意ではないとはいえ自らの手で人を殺した事に酷いショックを受けている。

アンリエッタは目覚めた時は酷く錯乱してたが今は落ち着いてる、しかしそれは表面上のものだという事は全員が理解しており俺たちへの態度はどこかよそよそしいモノになっていた。

そしてリトア達のキャラバン商隊は進めど姿は見えず、定帝国から逃げ切れた確証は持てなかった。


必然的にパーティー内の空気は暗く、今はジェニファーの頑張りがクロウス達を繋ぎ止めている現状である。


クロウス(ジェニファーには感謝だな……俺たちだけもっと雰囲気が重くなっていたかもしれん、騎竜の面倒も見てくれているし後で礼を言っておかなくちゃな)


頭の中でジェニファーへの感謝をしていたら少し後方でフローリアが立ち止まっていた。


クロウス「姫様?やはりお水が重かったのでは…?今からでも俺が持ちましょうか?」

フローリア「ねぇクロウス、ミリアとウルスラは無事なのでしょうか…?」

クロウス「……!!」


フローリアが口にしたのは最愛の妹でもありミクトラム王国のもう一人の姫でもあるミリア。
そしてその従者でもある女騎士ウルスラの名前であった。

王国を脱出する直前までは四人で行動していたのだが、その際に運悪く二人とはぐれてしまったのだ。

クロウスとフローリアも二人の事は片時も忘れたことはなく話題にした事もあったが、どこか心の底でこの話をすることを恐れている節もあった。
381 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 01:10:18.67 ID:AdvIt+ego

クロウス「……ウルスラは歳は若いですが優秀な騎士です、妹様の身の安全を最優先に無事でいる筈です」

フローリア「ええ、それにミリアも私と比べて強い子ですしきっと大丈夫ですよね?」

クロウス(そうだ、きっと二人とも無事な筈だ……そうに決まっている)


そう願わずにはいられなかった。

しかし未だに二人の情報は手に入れられてなかった。

当初はミリア達もナール魔導帝国を目指す筈だと行動していたが、結果は二人が到着する前にナールはラジル帝国の魔の手に落ちてしまう。

転移により飛ばされてしまった先のシルヴェロギアでも空いた時間で二人の情報を集めようとしたが手がかりを掴む事は出来ずに終わった。


もし二人とも帝国兵たちに捕まってしまっていたら……そう考えると夜も眠れなくなる。


フローリア(ミリア、ウルスラ……それにお父様とお母様も……みんな無事でいて…!)

382 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 01:39:30.59 ID:AdvIt+ego

???『おかあさま、おかあさま!一緒にブランコで遊ぼう!遊ぼうよ!!』

フィオナ『あらあら…ミリアは元気ねぇ、でもちょっと待っててね。今日はフローリアに絵本を読んであげる約束なの』

ミリア『ええ〜!ブランコのほうが楽しいよぉ、おねえさまもそう思うでしょ!?』

フローリア『わたしはミリアと違って運動が得意じゃないから…お歌と本の方が好きかなぁ?』

ミリア『ちぇーっ、それならくろうすに読んでもらえば良いじゃない!』

フローリア『く、クロウスはいま忙しそうだもん!それにそんな事クロウスには頼めないよ…///』

フィオナ『ふふ、まぁまぁ二人とも落ち着きなさい。三人で絵本を読んだ後にブランコで遊べば全部解決でしょう?』

フィオナ『お母さんはふたりが仲良くしてくれたらずっと一緒に居てあげるから…ね?』

ミリア『うん!わかったー!』

フローリア『わたしも……ミリアとお母さま、三人がいい!』

国王『おいおい、私は仲間外れか?』

ミリア『あっ!おとうさまだー!』

フローリア『おつかれさまです、お父さま!』

フィオナ『ふふ、あなた…お疲れさま』ちゅっ

国王『ああ、フィオナも子守りをありがとう』ちゅっ

国王『しかし召し使いに頼んで子守りを頼んでも良かったんだぞ?キミも自分の時間が欲しかったんじゃないのかい?』

フィオナ『だって……この娘たちに笑顔で迫られちゃったら親として応えてあげたくなっちゃうじゃない?』

国王『はは!それは言えている!なにせ私たちの娘は天使のように可愛いからな!!』

ミリア『おお〜、おとうさまとおかあさまラブラブだぁ〜!』

フローリア『はわわ…///』ボッ

国王『さて…会議も落ち着いたし、私も久しぶりに娘たちと遊ぶとするか』

ミリア『わーい!!やったぁー!!』

フィオナ『ふふ、ならお茶とお菓子も用意しなきゃいけませんね♪』

フローリア『ほんとに!?わたしが紅茶をいれるね!』

ミリア『おねえさま、くろうすあいてにれんしゅーしてたもんね!』

フローリア『み、ミリア!!///それは黙っててって言ってたでしょ!』

フィオナ『あらあら、クロウスくんったらすっかりフローリアの心を掴んでるわね』

国王『うむ……彼も真面目な好青年に育ったからなぁ、しかし娘をやるかどうかとは別問題だからな!!』クワッ

ミリア『おとうさまが親ばかをだしてるー』

国王『そうだ!俺は親バカだ!!娘はどこの馬の骨ともしれんヤツには絶対渡さないぞ!!』

フィオナ『あら?ならよく知ってるクロウスくんなら良いってことかしら?』

国王『うっ…いや、そういう訳でもなくてな……う、ううむ…!!』

ミリア『あはは!おとうさま変なかおしてるー!』


あはははは………

ははは……


はは…


…………。
383 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 01:44:13.87 ID:AdvIt+ego


………時は遡り、クロウス達がナール魔導帝国に到着して数日が経ったある日。



ウルスラ「……みりあ様、ミリア様!」

ミリア「う、う〜ん……あ、ごめんウルスラ…私、少し寝ちゃってたかな…」

ウルスラ「無理もありません、ここの所落ち着く間も無く野宿が続いてましたから…」

ミリア「夢を見てた気がする……なんだかとても懐かしい夢だった」

ウルスラ「ミリア様、もう少し横になっていられては…」

ミリア「私のことは気にしないで!こんな時に私だけ甘えている訳にはいかないものね」パッパッ


雑にスカートの裾についた埃を払う仕草には一国の姫と呼ぶには高貴な雰囲気など感じさせなかった。

彼女の名前はミリア。ミクトラム王家の次女にしてミクトラム王国の王女、フローリアの妹である。

フローリアと同じ黄金のような絹を彷彿とさせる金髪をツインテールで結んであり、肉付きもフローリアよりもしっかりしている。

一目で見て明朗快活な娘だという認識が先に来るので何も知らない者が見ると言わなければ彼女が姫という身分には誰も気づかないだろう。


ミリア「それにウルスラももう何日も寝ずの番を続けているでしょう、あなたの方が私は心配だわ」

ウルスラ「私は姫様の騎士として当然の事をしているまでです、それにこれぐらいならば訓練で受けてきたことなので私はまだ平気ですよ」


そして彼女の傍にいる黒髪のポニーテールの少女の名はウルスラ。

ミクトラム王家第二王女でもあるミリアの護衛騎士を若干17歳にして命じられた若き才媛である。
その剣の才能は同じ護衛騎士の先輩であるクロウスにも一目置かれている。

容姿端麗で非の打ち所が無さそうだが真面目過ぎる所が少しキズだ。
384 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 02:05:19.75 ID:AdvIt+ego

ミリア「それでどうだったの?魔導帝国方面への偵察は?」

ウルスラ「はい…どうやら王国から一個師団、帝国の部隊がナールへと向けて出立しているようです」

ミリア「そんな…!フローリア姉様やクロウスはナールに向かっていた筈だよね…!?」

ウルスラ「恐らくは…私達も別ルートでナールへと向かう予定でしたが、今あちらの方へ向かうと帝国兵たちと鉢合わせする可能性が高いでしょう」


ミリアとウルスラもクロウス達と考えを同じくしていたようで友好国であるナール魔導帝国へと向かう算段を立てていた。

しかしナールには今現在帝国の部隊が進軍しているようで今あちらに向かうのは極めてに危険な状態になってしまったようだ。

ミリアの不安そうな表情にウルスラはこの先どうすべきか思案する。


ウルスラ(どうする…?今ナール魔導帝国へ行った所で無事に辿り着ける気がしない……しかしそこ以外にクロウス先輩達が向かったとも思える気がしない)

ウルスラ(くっ……情報が足りなさすぎる、このまま国内に潜伏していてもいずれ私たちも見つかってしまうが目に見えている!)

ウルスラ(………こういう時、先輩ならどういう判断を下す…? 先輩なら…)


ウルスラは敬愛すべきクロウスならどうするかと思考を重ねていく。
やがてウルスラは地図を広げていき一つの国を指差した。


ウルスラ(いま一番近い国はここか……小国だが人の入りは悪くない場所だ、ここでなら帝国の動きや先輩達の動向など情報が手に入るかもしれない…)
385 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 02:09:02.25 ID:AdvIt+ego

ウルスラ(だが、この国は噂では確か……こんな怪しげな国にミリア様をお連れしても本当に良いのか?身を隠すにはうってつけとも言えるが…)

ミリア「ウルスラ……もし私の身の安全の事で悩んでるなら本当に気にしないで」

ミリア「私だって少しぐらいなら戦えるし、何より今は行動しなくちゃ何も始まらないもん!」

ミリア「どんな困難が来ても私たちならきっと乗り越えられる、だから私はウルスラの判断を信じるよ!」

ウルスラ「ミリア様…っ」


ウルスラへの全幅の信頼を伝えるミリア。そのミリアの真摯な言葉は余計にミリアを迷わせるが最終的には後押しされる形でウルスラは一つの案を切り出した。


ウルスラ「……ここから少し離れた先の小国へと向かいます、その地なら身を隠すのには最適かと思われますし情報も集めやすいでしょう」

ミリア「オッケー!ならその国に行きましょう」

ウルスラ「しかしミリア様……そこの国はなんと言いますか……その、ミリア様が足を踏み入れるのには少し穢れている地と言いましょうか……帝国とは別種の危険が潜んでいる可能性も十分に考えられます」

ウルスラ「ですので国内に入られましたら私の言うことは全て聞いて頂くようにお願い致します!」

ミリア「うんうん!ならささっと行きましょう!善は急げってやつよね!」


希望の灯が見えたと言わんばかりに明るさを取り戻すミリア。
それとは裏腹に自分の判断が本当に正しいのか疑心暗鬼になるウルスラ。

それでも己が使える主人は絶対に守り抜くと、ウルスラは心の中で固く誓った。











目指す場所は夜光と欲望が光差す色欲の地……マーラ国。

そこでミリアは避けられぬ選択を迫られる事を今はまだ知る由もなかった。

386 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/18(火) 02:13:14.19 ID:AdvIt+ego

今回はここでおわりです。
初期の安価で存在自体は言及されていてなぜか大人の玩具生産工場みたいになってるマーラ国がようやく登場です。(色々と改編が入ると思うけど)

ミリア編はあまり長くする予定もなく安価の流れも今までと比べると少し変わったものになる予定になります。


それでは今回はこの辺で、おやすみなさいませ。
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 07:30:52.09 ID:Prpr9We2o
おつです
ついに出るかマーラ国
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 09:53:27.38 ID:QkPGgcf5O
アンリエッタかわいそすぎる
レビュオスと[ピーーー]れば辛うじて幸せだったかもしれないところを生かされた感がすごい
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/18(火) 10:21:24.66 ID:mBxsyp/MO
ミリアの避けられぬ選択が気になる
よりにもよってマーラ国だから特に
390 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/21(金) 22:26:42.51 ID:OarSqRTZO
明日辺りに更新します。
ホントは今日にしようかとも思いましたが用事が出来てしまったので断念。


そういえばリトアのイメージ、ラフだけ書いて放置して勿体なかったので投下、絵心が欲しい…。

https://i.imgur.com/78zx6TW.jpg
※個々のイメージもあると思うので閲覧は自己責任でお願い致します。
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/21(金) 22:33:44.68 ID:qhGWqk7GO
報告おつ
拘束されている構図に期待が高まる
392 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 00:01:09.26 ID:09KuMjz7o
遅くなってしまいましたが初めていきます。
393 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 00:01:42.26 ID:09KuMjz7o


───マーラ国。


昼間は少し感惨としているが基本的には平凡とした小国の一つに過ぎない存在だ。
円錐状の小さな山を中心に段々と街並みが広がっており、山の頂上付近には鐘塔が併設されている大きな館が建てられている。

しかしそれは仮の姿に過ぎない……。

この国の本質は夜の街にこそあるのだから。


ミリア「はぁ〜♪久しぶりのベッドだぁー!城の物よりは固いけど嬉しい!!」ボフッ

ウルスラ「すみません、こんな安宿でしか休めなくて…」

ミリア「いいのいいの!路銀は節約しないといけないし、なにより身を隠すのならこういう所の方が都合が良いものね!」


ウルスラがミリアに仕えてからまだそこまでの年月は経っていないが初めはこの王族らしからぬアクティブっぷりには驚いたものだ。

聞けば城を抜け出しお忍びで城下町を歩き回っていたりという事は昔からよくやっていたみたいでフローリアよりは世間離れしている訳ではないようだ。

しかし過保護な父親に育てられたのは姉妹変わりなく、姉同様性知識の概念は全く無いらしい。
394 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 00:08:08.46 ID:09KuMjz7o

ウルスラ「それでは姫様、私は街で情報を集めに行きます」

ミリア「うん」

ウルスラ「姫様はここでお待ちください、決して朝になるまで宿の部屋から出てはいけませんよ」

ミリア「うん!………ってええっ!?」

ウルスラ「ここは王国のように治安の整備がされていません、いつもの感覚でいられると思わぬトラブルに出くわすかもしれません」

ミリア「なら二人でいた方がもっと安全じゃ…!」

ウルスラ「いえ、私は姫様の護衛騎士なのです。姫様に危険の及ぶような行為は絶対に避けなくてはならないのです」

ウルスラ(おそらく、クロウス先輩も同じことを言う筈ですよね…)

ウルスラ「お願い致しますミリア様、今日のところはお休みくださいませ…!」

ミリア「……ウルスラは平気なの?貴女だって夜通し見張りばっかりしてたのに」

ウルスラ「ご心配して頂き感謝します、私も戻り次第仮眠を取らせて頂きますので大丈夫ですよ」ニコッ

ミリア「……うん、ならいいんだけど」

ウルスラ「ありがとうございます、では私は行きます」ガチャッ

ウルスラ「くれぐれも!しっかりとお休みくださいね?」

ミリア「わ、分かってるよ!もう…」




ウルスラ(……はぁ、なんとか説得できてよかった)

ウルスラ(ミリア様にはあれぐらいしつこく言わないと言うことを聞いてはくれませんものね……)


ウルスラはフード付きのローブを被ると顔や剣を隠し、夜も更けてくる街並みを見上げる。


ウルスラ(……この街は汚れている、ミリア様には………毒だ)


だからこそ、自分が何とかするしかないのだと言い聞かせ……ウルスラは夜の帳へと足を踏み入れる。

別名、色情街。この国は男と女の欲望にまみれている。


ウルスラ(なんとかフローリア姫とクロウス先輩の情報を手に入れないと…)


ゴォーーン……ゴォーーン……


街に鐘楼の音が鳴り響く。ここからは夜の時間だと警告しているように…。

395 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 01:05:44.26 ID:09KuMjz7o

ウルスラ(……とはいえ、私もこの国は初めてですし……地理にも詳しくは無いんですよね)

ウルスラ(定石で行くのならやはり酒場だろうか…?そこで誰かに色々と聞いてみるとするか…)


ウルスラが酒場の戸を開けると活気の良い声が室内に飛び交っている。
酒を飲んでいたり隅でギャンブルに興じる者、食事をしていたりステージで踊っていたりと酒場の客たちは皆が思い思いに過ごしていた。


ウルスラ(ふむ?思っていたよりも健全……なのか?)


ウルスラは一直線にカウンターの席に向かう。
店主と思わしき男がウルスラに注文を訪ねる。


店主「……いらっしゃい、何にするんだい」

ウルスラ「ノンアルコールのドリンクがあると助かるのですが…」

店主「うちは酒以外は扱ってなくてね、悪いがその注文は承れないな」

ウルスラ「そうですか」

ウルスラ(人の集まる場所に来たのは良いのですがどうやって情報を集めましょうか……詳しくなさそうな人に聞いても意味は無さそうですし)

ウルスラ(それにどんな情報を集めるか……この街について聞けばもっと情報の集まる場所が分かるかもしれませんし、情報屋の存在について聞いてみるのも良いかもしれません)

ウルスラ(それに帝国の動向やナールの状況……知りたいことは山ほどありますね)


マーラの酒場にてウルスラが情報を集めます。
↓1〜3の間にて酒場にいるモブ客や店員に聞きたいことなどをお願いします。(ただしコンマが70以上の質問にはえっちな見返りを要求される事があります)

例)
【ターゲット】忙しそうな店員、酔っぱらってる男…など
【聞きたい情報】この国について、ミクトラム王国陥落について…など
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 01:07:22.51 ID:9JzJkSh7o
【ターゲット】休憩中の踊り子

【聞きたい情報】周りの安全な国について
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 01:08:28.46 ID:p4WrN1FnO
ターゲット:呑んだくれている兵士
聞きたい情報:この国や他国の情勢
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 02:42:22.36 ID:bfQgygZRO
スレの途中から新SS書き始めるようなものだし人激減してると思った方が良さそう

ターゲット キザったらしいイケメン兵士
聞きたいこと 帝国の動きについて
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 09:13:20.74 ID:yr64R8l9O
時間が悪いわ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 10:25:02.98 ID:8JF99OB80
>>398
というか似たようなファンタジー安価スレ新しく建って速度も速いとなりゃそっちにもっていかれるのもやむ無し
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 18:40:12.86 ID:cH8crgQ9O
国が国だけになぁ。ただ盛り合うだけの話なら他のスレでいくらでも代わりが効くから……
402 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 22:58:02.05 ID:09KuMjz7o

ウルスラ「すみません、一つ尋ねても良いでしょうか?」

呑んだくれ兵士「ういっ…?おお、なんだ〜?」

ウルスラ(酒くさ……相当飲んでいるなこの男、大丈夫なのか?)

ウルスラ「私はこの国に来たばかりでして…マーラについて色々と教えて欲しいのですが…」

呑んだくれ兵士「ひっく…!おお、おお〜嬢ちゃん俺に目ぇ付けるとは中々のもんだぜぇ〜、俺ぁこの国の兵士でよぉ…酌をしてくれたら何でも答えてやるよー」

ウルスラ「ふふ、それでは失礼します」


ウルスラは男のジョッキにお酒を注いでいく。
内心では目の前の男がクロウス先輩だったら良かったのにと思っていたが顔には出さなかった。


呑んだくれ兵士「ゴクッゴクッ……ぷはぁー!やっぱ美人の注いだ酒はうめぇなぁ!!」

ウルスラ「それは良かったですね、ところでこのマーラという国は何やら変わった地形をしておりますが…」

呑んだくれ兵士「そうだなぁ〜ここは山の上に造られた街だからなぁ〜、上にいけば行くほど売春宿もたくさんあるんだぜぇ、ぐっへへ」

ウルスラ(ちっ…やはりそういう所ですか、この国は)
403 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 23:04:45.25 ID:09KuMjz7o

噂には聞いていたが改めて聞いても吐き気がする気分だとウルスラは思った。
この国は公的に女の春を売ることを認められている。

むしろそれがこの国の主な収入源と行っても過言ではなかった。

比較的建国されてまだ日の浅い国ではあるが、周辺諸国と比べても明らかにこのマーラという国は異質な存在なのである。


呑んだくれ兵士「それもこれも全て【オーナー】様のお陰ってもんだぜ」

ウルスラ「……オーナー?」ピクッ

呑んだくれ兵士「知らねぇのかい?オーナー様は簡単に言えばこの国における王様とかそういう地位の人の事だよ…あの天辺の鐘が吊るされている建物があるだろ?」

呑んだくれ兵士「あそこがオーナー様の住まいでよ、別名花散館って呼ばれているこの国一番の売春宿だぜぇ」

ウルスラ「なるほど……それは興味深いですね」


ウルスラ(この国を牛耳るオーナー……か)


呑んだくれ兵士「それよりも姉ちゃんよぉ……おめーさん中々いい顔してるじゃねーの…げっぷ!もっとこっちに近寄ってくれよぉ」ググッ

ウルスラ(うう…!汚ならしいっ!ここが酒場じゃなかったら斬って捨ててるかもしれません…!!)

呑んだくれ兵士「ふがっ…むにゃ、むにゃ……」


酔っぱらっていた兵士はテーブルから身を乗り出してウルスラに近づこうとするがウルスラが手を出す前に眠気に負けたのかテーブルに突っ伏してしまった。


ウルスラ(た、助かった…)ホッ


本当なら他国の情勢なども聞きたかったのだがあの男からこれ以上の情報を聞き出すのは難しいだろう。
ウルスラは席を経って次はキチンと話が通じる相手にしようと決めた。
404 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 23:11:15.99 ID:09KuMjz7o


踊り子「……ん?なんだいあんた…あたいに何か用かい?」


次にウルスラは先ほどまでステージで踊っていた踊り子の女性に声をかけた。


ウルスラ「すみません休憩中に…私は旅の者なのですが貴女に聞きたいことがありまして」

踊り子「あたいに聞きたいこと?……悪いけどあたいは最近この街に連れて来られたばかりだからあんたの期待には答えられないよ」

ウルスラ「いえ、そんなにお話しではないのですが……この辺りで安全な国ってあるのかなって思いまして」

踊り子「あんた旅の人間なのにそんな事も知らないのかい?命知らずというかなんというか…」

踊り子「ただあたいも暫く他国に行ったことが無いからね……とにかく安全な所といえばやっぱ聖河教連なんじゃない?」

踊り子「最近帝国が色々と騒がしくしてるみたいらしいけど、あそこは帝国も手を出しづらい場所だからね……この大陸ならそこが安全でしょうね」

ウルスラ「なるほど…」

踊り子「けどあそこは他国の人間にわりと厳しいからね、紹介状が無いと入国するのも難しかったはずだよ」

ウルスラ「ありがとうございます、色々と教えてくださりまして助かりまし……た?」


踊り子の女性が一通り喋り終えると彼女はウルスラの顔をジッと見つめている。


踊り子「……あんた、悪いことは言わないから早めにこの街を出ていった方がいいよ」

ウルスラ「……え?」

踊り子「あんたみたいな顔の良い女はこの国では目につく、最悪拉致られて……無理やり売らされるかもしれないから…」ブルッ


そう言い終えると踊り子の女性は何かを思い出したかのように顔を青冷めさせてお店の裏の方へと下がっていった。


ウルスラ(……どうやらこの国、想像以上に闇が深そうね)

ウルスラ(それに聖河教連か……確か紹介状が必要だとか言っていたけど、それもどうにかしないといけなさそうか)
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 23:20:17.07 ID:oU20lIA8O
時間ある時にミリア描きたいな
ツインテの長さどれくらいなんだろう?
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/23(日) 23:25:17.15 ID:p4WrN1FnO
>>405
ミリア投げた者だけど、個人的には他キャラで例えるとFE覚醒のリズぐらいのイメージで投げてた
407 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/23(日) 23:39:24.21 ID:09KuMjz7o

イケメン兵士「やぁお嬢さん、こんな夜更けの酒場に一人でいるだなんて危ないですよ」キラッ

ウルスラ「はは…ご心配頂きありがとうございます、ですが身を守るぐらいの術は心得ていますので大丈夫ですよ」

イケメン兵士「そうはいきません、下層はまだ比較的安全ですが徒党を組んで貴女を狙うとも限らない……どうでしょう?貴女がよろしければ宿まで送りましょうか?」

ウルスラ(グイグイ来ますね……こういう人苦手です)


次に話しかけたのは歳の若く、酒を飲まずに食事をしていた兵士だったが話しかけて失敗だったなと後悔した。

爽やかな顔で話しかけてくるが腰やお尻の辺りをチラチラ見ているのがウルスラにはバレバレであり下心丸見えである。


ウルスラ「あ、あの!貴で……貴方はこの国の兵士と見受けられますが、最近のラジル帝国の動きについてなにか知っていますか?」

イケメン兵士「うん?そのような事をなぜ僕に聞くのですか?」

ウルスラ「私は旅の身でして……最近は帝国の動きが激しいと風の噂で聞きました、なので旅の途中で出くわすと面倒ごとになるのではないかと心配で…」

イケメン兵士「なるほど!確かに野蛮な帝国兵の魔の手に貴女が堕ちる姿は想像したくはないですね」サラッ…

イケメン兵士「しかし安心してください、今のところ帝国がこちらの方へ来ることは無いでしょう!なにせミクトラムから出向した舞台が真っ直ぐナールの方へと向かったとの情報が入っていますからね」
408 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/24(月) 00:12:42.35 ID:ZfYLFBAqo


ウルスラ(……!やはりラジルはナール魔導帝国の方へ向かったか…!!)


悪い予想というものは当たるもので、いよいよもってウルスラはナールへ向かうことを諦めるしかないと判断する。


イケメン兵士「ただ今のところはこれぐらいの情報しかありませんし……これ以上の事は【流れの情報屋】に聞いてみるしか無さそうですね」

ウルスラ「流れの情報屋…?」

イケメン兵士「最近外の国からマーラに流れ着いたらしいんですが、周辺諸国を回っているらしくて様々な情報に精通しているだとか…」

ウルスラ(情報屋か……国々を回っているのであれば、兵士や一般市民に聞き込み回るより効率が良いかもしれませんね)

ウルスラ「その情報屋というのは今はどこに…」

イケメン兵士「それよりもお嬢さん、どうでしょうか?そろそろお店を変えて一緒にもう一杯?」グイッ

ウルスラ「いえ、結構です」スパッ

ウルスラ(そもそも私を宿に送るって最初に言っていましたよね…)


もう下心を隠しもしない兵士に手刀を一発喰らわせて寝かしつけた後、ウルスラは酒場を後にして宿へと戻るのであった。
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/24(月) 00:20:10.15 ID:+Cf38UfwO
>>398
ミリアサイドはそこまで長くしないってはじめに言ってたし>>1もその辺は理解した上でやってるんじゃないの
410 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/24(月) 00:28:41.64 ID:ZfYLFBAqo


翌日、ウルスラはミリアに前夜にて集めた情報を整理しながら説明をする。
無論、売春などといったそっち関係の話は濁しながら説明をした。


ミリア「ふんふん、つまり次に目指すのなら聖河教連へと向かった方が良さそうなのね」

ウルスラ「ええ、ですがそのまま真っ直ぐ向かっても恐らくは門前払いになるでしょう…どうにかして聖河へと入国するための術を知らなければいけませんね」

ミリア「……って事はまだ直ぐには出発は出来なさそうってことね」

ウルスラ「ええ、動くのなら帝国の部隊がナール方面へと行った後の方が安全でしょう………っ」フラッ

ミリア「う、ウルスラ!?大丈夫!?」

ウルスラ「…問題ありません、すこし目眩がしただけですので」

ミリア「やっぱり連日の徹夜が祟ってるんだよ、少し眠った方が良いって絶対!」


ウルスラ自身は否定したかったがさすがに寝ずの番をやり続けたツケが回ってきたらしい。
過労と眠気が一辺に襲ってきてしまい一瞬意識を失いかけたようだ。

さすがにこの体調で帝国の兵士に襲われでもしたら不覚をとってしまうかもしれない。

そう判断したウルスラは悔しながらもミリアの提案を受け入れた。


ウルスラ「……そう、ですね。さすがにこのままですと逆にミリア様に迷惑をかけてしまうかもしれません」

ウルスラ「申し訳ありませんが少し睡眠を取らせて頂きます……すみませんが夜になったら起こしてくれませんか?」

ミリア「勿論!」

ウルスラ「くれぐれも、私が寝ているからといって遠出などはしないでくださいね…!」

ミリア「わ、わわ…分かってるよぉ…!!」アタフタ


ミリアはベッドで横になるウルスラを静かに見守る。

やがてスゥ…スゥ…と規則正しい寝息が聴こえてきた所でミリアは静かに部屋の扉を開けて出ていった。
411 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/24(月) 00:53:09.98 ID:ZfYLFBAqo


ミリア(……ウルスラには悪いけど、やっぱり私だけ護られてばかりで何もしないなんて事はできない!)

ミリア(夜は危ないって聞いたけど昼間なら多分大丈夫だよね?)


ミリアはマーラの街を上へと上がっていく。
やがて中層まで来た辺りでミリアは周りの雰囲気が変わっている事に気づく。


ミリア「………あれ?」

ミリア(下層の街はまだ普通にみんな生活しているようだったけど……なんか、上に上がって行くにつれてどんどん人が居なくなってるような…)

ミリア(それに……周りに人は居ないはずなのに誰かに視られてるような気がする)ゾワッ


ミリアは薄気味悪さを覚えながらもこれでは情報収集にならないなと悲嘆に暮れる。

しかし、そんなミリアの周りを数人の男たちが取り囲んでいる事に彼女はまだ気づいていなかった。
412 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/24(月) 01:01:58.44 ID:ZfYLFBAqo
いったん止めます。
仕事が終わって夜になったらまた再開します。

ちょっと安価範囲設けないでみなさんに聞いてみたいのですがミリアが護身術を会得していた場合。武術、剣術、槍術のうちどれがしっくり来るか教えて頂ければと思います。

それでは寝落ちするまえにおやすみなさいませー。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/24(月) 01:03:08.62 ID:+Cf38UfwO
護身用の短剣持ってそうなイメージ……
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/24(月) 01:07:42.04 ID:BzQa/zMeO
おつ
同じく短剣みたいに小振りで取り回しやすそうな武器が似合いそう
剣術や槍術よりは武術寄りで
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/24(月) 01:08:57.24 ID:sH8t500WO
剣かなあ
クロウスを真似して素振りしているイメージ
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/24(月) 01:09:50.84 ID:iVcOsgV8o
オーソドックスな剣で
おつでした
417 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/25(火) 00:42:53.63 ID:om1wxArzo
お知らせです、本当は夜に更新する予定だったのですが…

・今後の展開で見直したい部分があった。
・同時に書き溜め部分の誤字脱字の直しもしたくなった。
・久しぶりに仕事でメンタルブレイクした。(たぶんこれが一番デカい)

ということもあり申し訳ありませんが更新はしないで後日にします、ごめんなさい。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/25(火) 00:48:10.70 ID:rlGVWWU0O
報告おつ
心身ともにご自愛ください
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/25(火) 00:59:59.00 ID:hhu23evMo
ゆっくりお休みください
報告ありがとう
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/25(火) 09:04:43.15 ID:Z8NjFxdDO
おつ
とりあえず休んで好きなことやってくれ
メンタル大事
421 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 16:44:14.74 ID:BilSFS8iO
本日夜に更新致します、メンタルは無事回復しました。
少しながら安価もあったりするのでよろしければお願いします。
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/30(日) 16:51:11.02 ID:wl2d/DVqo
機関に感謝
ご無理はなさらず
またよろしくお願いします
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/30(日) 19:20:11.57 ID:avvAkeylO
お待ちしてました
424 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 20:52:53.52 ID:dqQiyKVUo
ゆっくり再開していきます。
425 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 20:54:15.77 ID:dqQiyKVUo


悪漢a「……ひゃはっ!」ガバッ

ミリア「な、なに……うぐっ!?」


悪漢の一人がミリアの背後を取る、気づくのが遅れたミリアは反応できずに男に羽交い締めにされる。


悪漢a「良い獲物がかかったぜぇ!面も身体もかなりの上物だぁ!」

ミリア「くぅっ…離せ!!」

悪漢b「駄目だぜ嬢ちゃん、ここは女の子が一人でうろつくような場所じゃないんだからなぁ」ニヤニヤ


悪漢達は捕らえたミリアの身体を舐め回すように見る。

価値の高そうな衣服、可憐な容姿、何よりもその実り豊かな肉体に悪漢達は興奮していた。


ミリア(この人たち……いったい何なの!?いや!なんか視線がきもちわるい!!)

悪漢c「まだまだ小便臭そうなガキだがいいおっぱいしてるじゃねぇか……へへ、こりゃあオーナー様への良い貢ぎ物になるぜ」

悪漢b「バッカおめぇそんな事よりも大事なのは処女かどうかだろうが!」

悪漢a「オーナーのとこの花散館は処女専門で謳ってるからなぁ、万が一ハズレだったら俺らが酷い目に合わされるぜ…!」

ミリア(オーナー…?しょじょ…?なにを言っているのか全然わからないけど…!!)ググッ
426 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 21:05:26.62 ID:dqQiyKVUo

とにかくこのままでは録な目に合わないだろうと予想したミリアは表情から不安を隠し悪漢たちを睨み付ける。


ミリア「あなた達…早く離さないと痛い目を見るわよ…!」

悪漢a「はぁ?状況をよく考えろよ、むしろ痛い目に遭うのは嬢ちゃんのほう…」



ドスリッ


悪漢a「はっ…?……イ"ッッてぇぇぇええ"え"ッ!!?」

ミリア「ふんっ!」ブンッ

悪漢a「は、はうぅっ!?」キー☆ーン


ミリアは隠し持っていた短剣を悪漢の太ももに容赦なく突き刺す。
そして怯んだ悪漢の隙を見逃さず踵で股間を蹴り上げ、ついでにみぞおちに肘鉄も食らわせる。


悪漢c「て、てめぇ!!」ザッ

ミリア「せいっ!やぁっ!」シュッ…キィンッ

悪漢b「ぐっ!!こ、こいつ……なにか剣術をやってやがる!?」


ナイフを取り出し襲いかかってくる悪漢達の攻撃をミリアは短剣で華麗に流していく。
そして相手の体勢が崩れた所を素早い身のこなしでいなしていき見事に包囲網を脱していく。


ミクトラム王家の人間には十二歳ぐらいになると万が一の為にと護身術を学ぶ習わしがある。
とはいえガチガチの文系インドア派であったフローリアは早々に己に武の才が無いことを自覚し、最低限の履修だけに留めていた。
427 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 21:19:00.95 ID:dqQiyKVUo

しかしそんな姉とは真逆の体育系アウトドアタイプのミリアは護身術に対して興味を示し、それだけに止まらずクロウスや他の騎士達の剣術をこっそり真似して独学で騎士団流の短剣術を会得していた。

無論キチンとした師に従事したものでは無い為、まだまだ粗削りではあるが己の身を守る程度の力は身に付けていた。


ミリア「言ったでしょ?離さないと 痛い目を見るってね!」

悪漢c「こ、このガキゃ…!!」

悪漢b「どうするよ…?他の奴ら呼んでくるか?」


悪漢達が増援を呼ぶか考えている所を見てミリアは内心よろしくないなと考える。


ミリア(うーん……これ以上数が増えたら流石にキツイよねぇ…早いとこトンズラしないと不利になるだけだね)




???「お嬢さん、目を閉じて息を止めてろ」





ミリア「えっ?」


ジリジリと滲み寄ってくる悪漢達をどうやって撒こうか考えるミリア。

そこに建物の上から声が降ってくる……と、同時に何かが地面に落ちてくると同時に煙のようなものが辺り一帯を覆い尽くした。


悪漢a「ふがっ……な、なんだぁ!?な、なんか涙が止まらねぇぞぉ!?」

悪漢b「て、てかこれ辛ぇ!!なんか喉がヒリヒリする!?」

悪漢c「ま、前が見えねぇ〜!!!」


???「こっちだ!着いてきな!」

ミリア(な、なに!?何が起きてるのよー!?)
428 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 21:55:01.76 ID:i6ya/nUEO

目を閉じたままミリアは何者かの誘導に従いひたすらに走った。
少しして目を開けると下層の街まで戻ってこれたようで悪漢達は追って来ては無さそうだ。

そして目の前には一人の青年がいた。


???「全く……女の子が一人であんな危ない所に一人でいるなんて危機感が足りなさ過ぎだ」

???「この街は昼間は普通そうに見えるけど実際は人拐い何かが普通にうろついてるんですよ?」

ミリア「うっ……ご、ごめんなさい。それと助けてくれてありがとうございます!」

???「気にしなくて良いですよ、あっしもこの街には最近来たばかりですし…見て見ぬふりというのも気分が悪いですからね」

ミリア「ですけど……うぅ、流石に勝手に路銀を使うのはウルスラに怒られるかなぁ…」


ミリアは青年に助けてくれた御礼を渡したかったが今のミリア達にとっても旅の資金は貴重なものなので迷ってしまう。

そんなミリアを尻目に青年はスタスタと歩いていきとある建物の前で立ち止まる。
そこはミリアとウルスラが宿泊しているボロボロの宿屋であった。


???「はい、着きましたよ」

ミリア「へ…? ここ、確かに私たちが泊まっている宿屋だけど……な、なんでここに宿泊してるって知っているの!?」

???「そりゃあこんな小さな新興国なら外から来た旅人の情報なんてすぐ入ってきますからね」

ミリア「じょ、情報って……」

ミリア(そういえば、さっきウルスラが言ってたような……もしかして)

ミリア「あなたが……噂の情報屋さん?」
429 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 22:03:33.22 ID:i6ya/nUEO



ウルスラ「申し訳ございません、先ほどは"お嬢様"がご迷惑をお掛けしていたようで…」

情報屋「いえいえ、困ったときはお互い様ということですから。それにわざわざお昼の食事まで奢ってもらえるなんて思いませんでしたよ」ニコニコ

ウルスラ「お嬢様をお助け頂いたのです、本来ならこれでも足りないくらいなんですけどね…」チラッ

ミリア「あうう……ま、まだ足が痺れる…」シビビビ


あの後、宿に戻るや否やミリアが居なくなった事に気づいたウルスラと鉢合わせしてしまい結局ミリアはウルスラに正座でお説教をくらわせられた。

その際に件の情報屋に助けられたことをミリアが自白してその御礼にと三人は街角の食事処でお昼を食べることになった。

ちなみにウルスラとミリアは事前に身分を紹介することになったら、【外の大陸の貴族のお嬢様とその従者】という設定で話す事に決めていた。


ウルスラ「それに私たちとしてお食事の為だけに貴方様をお誘いした訳ではありません」

情報屋「ほう…情報屋のあっしに交渉とは、いったいどんな情報をご所望で?」


情報屋の男が眼を細めてこちらを品定めするような瞳で見てくる。
ここから先は商談の話という事もあり二人の間に若干張り詰めた空気が流れる、しかしそんな事もお構い無しにミリアはその場に削ぐ和ぬ和やかなトーンで話しかける。
430 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2022/01/30(日) 22:09:15.20 ID:i6ya/nUEO

ミリア「そういえばさ、情報屋さんって名前はなんなの?」

情報屋「あっしの名前ですか?」

ミリア「うん、わざわざ情報屋さんって何度も呼ぶのも変な感じがするし……」

ウルスラ「それは確かにそうですね…」

情報屋「ふむ、街中で連呼されて目立つのもあれですし……しかしどうしたものですかね。情報屋のあっしにとっては自分の名前も商売道具の一つあまり人には教えたくないのですが………あぁそうだ」ポンッ

情報屋「なんなら貴女たちの好きなように読んでもらって構いませんよ、それをあっしの仮の名前にしましょう」

ミリア「えっ、そんなのでいいの?」

情報屋「あっしは一向に構いませんよ」ニコ−

ミリア「……変な名前にしても怒らない?」ゴクリッ

情報屋「変な名前にするつもりがあるんですかい」


ミリアと情報屋のやりとりに今度はとぼけた空気が流れ始め、ウルスラは頭を抱えながらため息をついた。



情報屋のことを何て名前で呼ぶか。
↓1〜3で一番コンマの高い名前。
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/30(日) 22:11:15.52 ID:uPe5NpM+0
ボナペティ
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/30(日) 22:12:11.10 ID:avvAkeylO
ピーマン
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/30(日) 22:12:32.07 ID:r8VbiUA6O
エデン
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/01/30(日) 22:12:33.84 ID:wl2d/DVqo
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