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【安価・コンマ】Cランク神獣「Sランクまでよじ登る」(その3)
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1 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/22(月) 22:29:19.02 ID:HyHrz9D90
〜*〜*〜*〜
この世界には美しい花から様々な生命を産む1本の世界樹が存在します。
その腕は広く、大陸丸ごと1つを覆い尽くしています。
たった1枚の枝の先の葉ですら町のような大きさで、その1枚1枚の上には様々な世界が広がっています。
人間世界の時間にして約1ヶ月半前、世界樹は1つの儚く脆い、小さな生命を産み落としました。
それは、額に一本の小さな角を持つ、純白の仔狼でした。
産まれたばかりの彼はその日の食料さえ満足に探せないほどか弱く、何かの小さなきっかけでもあれば死んでしまうほどでした。
しかし、今の彼には11人もの仲間がいます。
この広い世界樹の上でこれだけの邂逅をしたのは、偶然だったのか、それとも運命だったのか......
〜*〜*〜*〜
2 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/22(月) 22:30:43.01 ID:HyHrz9D90
〜*〜*〜*〜
第一部「神の卵 〜Divine Egg〜」
【安価・コンマ】Eランク神獣「Sランクまでのし上がる」
https://www.kyodemo.net/sdemo/r/v_news4ssr/1594020406/
記念すべき旅の始まり、最初のスレです。
第二部「交わりし運命 〜Crossed Destiny〜」
【安価・コンマ】Dランク神獣「Sランクまでつき進む」(その2)
https://www.kyodemo.net/sdemo/r/v_news4ssr/1610334636/
前回のスレです。
前回までのスレを読んでいる方はお久しぶりです。
読んでいない方は初めまして。
私は世界樹。
あなたには強くなって貰います。
強くなるために必要な事はたった2つ。
@命を殺める
A他のメスを犯す
分かりやすいですよね?
以前も断っておきましたが、このスレは基本的にケモノ、メスケモ、ヨツケモしか出しません。
ケモ耳ですか?
出しません。
人間要素を持ったモン娘も然り、です。
......話がそれましたね......
ケモノと言っても、毛の生えた生物を指しているわけではありません。
哺乳類はもちろん、鳥類、爬虫類、両生類、果ては魚類、龍、甲殻類も含みます。
例を挙げるなら、ポケ○ンやモンス◯ーハ◯ターに出てくる、美しかったり可愛かったりカッコ良かったりするケモノ・モンスターです。
さて、あなたは神獣という激レアな種族でありながら、運が無く、強さはEランクでした。
つまり、とても弱かったです。
しかし、Eランクとはいえさすがは神獣、特別な能力を持っていした。
それはメスを犯せば犯すほど力が増し、犯されたメスもまたその力が増す能力です。
今のあなたは、生後1ヶ月半にして11人の仲間と出逢い、その内4人の仲間と身体の関係を持ち、さらにその内3人とは愛し合う関係になっています。
関係を持ったのはナッツバードのキノ、白金神兎のラピス、九尾のキュウビ、風属性のエレメントドラゴンのミドカで、その内愛し合っているのはキノ、ラピス、ミドカです。
キノに関してはオスですし、ミドカに至ってはまだ赤ちゃんとも言える程に幼いですが......産まれて1ヶ月と半月、メスを犯し、命を殺め経験値を手に入れた末に、あなたはEランクの神獣、ベビー・ユニコンウルフから、Cランクの神獣、ヤング・デュオコーンウルフへのランクアップを果たしました。
さあ、そろそろ折り返し地点です。
この調子でSランクまで突き進みましょう。
〜*〜*〜*〜
3 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/22(月) 22:32:55.55 ID:HyHrz9D90
〜*〜*〜*〜
今回はこんな感じにまとめてみました。
ウォルフ
種族:ベビー・ユニコンウルフ → チルド・デュオコーンウルフ → ヤング・デュオコーンウルフ
年齢:43日
性別:オス
自分と、自分に深く関わった生命体を進化させる能力を持った狼の神獣。
子供らしい思考と同時に強い性欲を持ち、夜な夜なメンバーに夜這いをかけている。
キュウビ、キノ、ラピス、ミドカを抱いており、そのうちキノ、ラピス、ミドカとは互いに特に親密な関係になっている。
キュウビ
種族:九尾
年齢:2ヶ月
性別:メス
岩ぐらいなら軽々と持ち上げる神通力の能力を持った狐の神獣。
「〜なのじゃ」という風な話し方をする。
面倒見の良いメンバーのお母さんのような性格で、三つ子竜やウォルフの事は実の子供のように思っている。
ウォルフと出逢った頃はまだ「小さい動物可愛い」とぐらいに思っていたのだが、三つ子竜が孵化して母親と認識された際に母性が完全に開花した。
普段は温厚なのだが、仲間が危機にさらされた時には誰よりも怖く、速やかに対象を排除しようとする。
なお、睡眠中に何度もウォルフに抱かれたことがあるのだが、本人は気づいていない。
キノ
種族:ナッツバード
年齢:1才半
性別:オス
木の実を主食とする小鳥の一種。
群れをはぐれた所をウォルフに捕食されかけた。
紆余曲折あり、ウォルフが夜這いをかけた最初の相手となり、愛し合う関係となった。
現在は他のメンバーと比べてただの小鳥である自分に劣等感を抱いており、さらにウォルフに愛されていないと思い込んでおり情緒が不安定になってしまっている。
ラピス
種族:神兎 → 白金神兎
年齢:5ヶ月
性別:メス
時を止めたり、主観的に遅くしたり早くする能力を持った兎の神獣。
生まれつき孤独を感じていた時にウォルフに出逢い、その仲間となった。
以前から睡眠中に夜這いをかけられていたのだが、つい先日ウォルフと愛し合う関係となり、さらにウォルフの能力の影響を受けて進化した。
愛し合う前も、今も、ウォルフを救世主のように心から敬い、尊敬している。
ミア
種族:川猫
年齢:3才
性別:メス
淡水でエラ呼吸が可能な哺乳類の一種。
ウォルフと出逢った瞬間に心を奪われ、その仲間となった。
キノと同じように、特になんの能力も持っていないごく普通の動物。
常に発情しておりウォルフにべったりと甘えているが、今まで発情したことが無くその感覚を知らないため性欲は抑えられている。
キノ、ラピス、ミドカ、グラコには同じオスに恋するメスとしてライバル心を持っているが、敵対心や独占欲はない。
フェニ
種族:鳳凰
年齢:3ヶ月
性別:メス
炎を出し、同時に炎による怪我を負わないという能力を持った鳥の神獣。
自分と同じような神獣の気配を感じでウォルフ達に接近してきた。
生まれつき高潔で気品のある貴族のようだったのだが、メンバーと過ごすうちに崩れてきて、今ではすっかりキュウビと肩を並べる面倒見の良いお母さんとなってしまっている。
最近は羽毛で洞窟内を照らしたり、翼で熱風を起こしてドライヤーのようにメンバーの身体を乾かしたりと自分が便利グッズのような扱いを受けているのが少し気に入らないが、みんなの役に立てるなら嬉しいと思っている。
ナガレ
種族:水精
年齢:24日(水の精なので、実際には数百年も前から水と共に存在していた。この年齢はウォルフと出逢い、個体として自我と思考が覚醒した時から数えた)
性別:オス
水であり、水として自身の形を自由に変えられ、水を自在に操る水の精霊。
自我も思考も無かった単細胞のような頃にウォルフと出逢い、それをきっかけに個体として目覚めた。
事実から仮説を立てつつ結論を出すのが楽しく、その際には早口で長く話してしまう。
現在は落ち着く、という理由からウォルフの姿と形をとっているが、なろうと思えばなんにでもなれる。
ウォルフが進化した際には、それに合わせて形も変えている。
4 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/22(月) 22:33:24.14 ID:HyHrz9D90
三つ子竜
小さな竜の子供達。
エッグマウスに飲み込まれていたところをウォルフの一行に回収された。
卵の状態でキュウビの尾の中に長くしまわれており、キュウビの魔力を浴びて産まれるまで育ったため、キュウビを母としている。
ミドカ
種族:竜(エレメントドラゴン・風)
年齢:16日
性別:メス
緑色の鱗を持つエレメントドラゴンの子供。
明るい性格で、そよ風を操ることが出来る。
一番最初に生まれたお姉さんであることを自覚しており、時折クーラーとピッカを先導する。
先日ウォルフと愛し合う関係になった。
クーラー
種族:竜(エレメントドラゴン・氷)
年齢:15日
性別:オス
群青の鱗を持つエレメントドラゴンの子供。
元気な性格で、弱い冷気を操ることが出来る。
お母さんであるキュウビを守れる騎士になれるように、こっそり自分の力を練習中。
ピッカ
種族:竜(エレメントドラゴン・光)
年齢:14日
性別:メス
白く輝く鱗を持つエレメントドラゴンの子供。
陽気な性格で、静電気を操ることが出来る。
あんまり深く考えずリズムと勢いで行動するため、ときどきキュウビがブレーキをかけている。
グラコ
種族:地龍
性別:メス
岩石を背負い、地を手足のように操る翼のない地の龍。
ウォルフに一目ぼれしたが、精神が幼い為恋心を自覚しておらず、なんとなくの守りたいという衝動を軟禁することで満足させていた。
その際にキュウビにコテンパンにやられたので軽くトラウマになっており、キュウビだけは怒らせてはいけないと思っている。
ウォルフへの庇護欲や独占欲は変わらずあるが、今は理性で抑えられている。
チキ
種族:吸血コウモリ
性別:メス
紫色の身体をした小さなコウモリの一種。
ウォルフとキノの交尾を見た事で、新しい世界の扉を開いてしまった。
ウォルフに見つかり仲間に加わるまでは、一行をストーカーして交尾を覗き見ていた。
現在も変わらず交尾を覗き見ており、ウォルフ本人以外で唯一、ウォルフとメンバーの肉体関係を全て把握している。
吸血という名の通り血を吸うのだが、ウォルフの血を飲んでからはその味に惚れ、それ以外の生物の血や果実をマズく感じるようになってしまい、今はウォルフの血しか飲んでいない。
〜*〜*〜*〜
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2021/11/23(火) 00:27:26.22 ID:U85RPfBko
たておつー
6 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/25(木) 22:29:31.01 ID:WSjkzsSy0
◆
キュウビ『ぜー、はー、ぜー......! つ、疲れた......!』
グラコ『ごめんね、ワタシが重くて』
キュウビ『気にするでない......次の引っ越しまでに鍛えておくかのぉ』
ウォルフとその一行は、無事に文明の跡地の大地へと降り立った。
見上げると首が痛くなるほどのビル群に、ウォルフは言葉を失った。
ウォルフ「............すご.........」
ラピス『......なんだか、崩れてきそうで怖いですね』
ナガレ「木の成長と建物の劣化具合を見たところ、打ち捨てられてから百か二百年ぐらい......結構近代の遺跡のようですね。建物も結構しっかりしていますし、樹木が貫通していない物なら崩れてくる心配はなさそうです」
フェニ『さて、とりあえず上空から俯瞰してみますわね。キノもいらっしゃいますか?』
キノ「ノミノー」
キュウビ『うむ、頼んだのじゃ』
そういうと、フェニとキノはビル群の間を縫うように飛んでいった。
キュウビ『フェニとキノが空から探している間に、わらわ達は地上から見てみるかのぉ』
ミドカ「ぴやぁぁやぁ♡」
クーラー「いえいえい」
ピッカ「ちょこちょこぴ〜♪」
ウォルフ「とりあえずは、ねるところと水だよね。ねるところはけっこうどこでもよさそうだけれど、水はナガレのためにぜったいひつようだからねぇ」
ミア「ぅおにゃん」
ナガレ「皆さんのためにも飲み水は確保しないとですね。とりあえず、探してみます」
ナガレはそういうと、目を閉じ魔力を拡散させ、周囲に水が無いかどうかを探していった。
その間に、フェニとキノが降りてきた。
7 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/25(木) 22:30:06.63 ID:WSjkzsSy0
フェニ『ダメですわ、広すぎて何も探しようがありませんの。至る所に文字らしき記号もありますが読めませんですし、見るもの見るもの大昔の遺物ばかりで何も分かりませんでしたわ......』
キノ「ノミーノ」
フェニ『あぁ、あと湖や川、泉などもどこにも見つかりませんでしたわ』
キュウビ『フェニ、キノ、お疲れ様なのじゃ。......まあ、地面が石の床で固められておるから水が溜まるような窪地もほとんどないのじゃろうなぁ。ナガレの方はどうじゃ?』
ナガレ「それが、水の気配は感じていて......あとちょっとで見つけられそうなんですが......あ! 見つけました! .........でも...」
ラピス『でも?』
ナガレ「......残念ながら、地下にあるので飲み水としては使えなさそうです。水が真っすぐになったり直角に曲がったりしているので、恐らく人工的に作られた地下水路のようです」
キュウビ『人工的......この文明の遺物かの。うむぅ、地下か......掘ってみるかの?』
ナガレ「もしかしたら地盤を刺激して遺跡が崩れるかもしれないので止めておきましょう......」
フェニ『思ったのですが、作られた水路、というのならその出口があるのではありませんの? そこから水を出していろいろ使うための水路なのですから』
ラピス『なるほど! じゃあ、もしかして水を追っていけば......?』
ナガレ「あるいは、水の出口が見つかるかもしれませんね。実際に飲めるかどうかは分かりませんが、追ってみる価値はあるでしょう」
ウォルフ「えーっと、すいろとかよくわからないけど......とりあえずいってみる?」
キュウビ『うむ、停滞していても何も始まらないからのぉ。そうと決まれば行くとするかの』
ミドカ「ぴーや♡」
クーラー「いえぃえい」
ピッカ「ちょこちょこぴ〜♪」
キノ「ノ〜ミ〜」
ミア「にゃぅ.....ふゎぁぁ......!」
ラピス『ついでに、寝床も見つかったらいいですね〜』
グラコ『ね〜♪』
フェニ『まあ、水だけでもみつかればラッキーですわね』
そうして一行はナガレの感覚を頼りに、水の出口を探して地下の水路をたどっていった。
◆
8 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/25(木) 22:31:20.03 ID:WSjkzsSy0
◆
ナガレ「うーん、水路はいくつか枝分かれしていますが、やっぱり長く放置されていたためか、結構潰れて行き止まりになってしまっていますね......あっ、この枝は潰れていない......この建物の中に続いています......! もしかしたら、水の出口があるかもしれません!」
キュウビ『おお、見つけたか!』
フェニ『この建物は......なんでしょう? 他の建物とは、また雰囲気が違いますわね』
一行とナガレが水路を辿って見つけたのは、比較的自然に侵食されていない、まだ昔の姿を保っている1つの建物だった。
入口には傾いた大きな看板のようなものがあり、そこには電力の供給されていないピンク色のネオンサインでなにかの文字のような物が書かれていたが、一行はそれを読むすべを持っていなかった。
ラピス『とにかく入ってみましょう。のども乾いて来たので、早く水が飲みたいです』
グラコ『結構入り口小さいね......ワタシぎりぎりはいれるかな』
とりあえず一行は、構造に従って一階の正面入り口から入った。
そこは、客を向かい入れるためのロビーのような広い場所だった。
キュウビ『フェニの言う通り、何かの施設っぽいのぉ』
ウォルフ「ねえねえナガレ、水はどっちにいってる?」
ナガレ「うーんと、もっと上まで続いていますね。壁の向こうに埋まっている水路を掘り起こしても良いですが、せっかくなので出口を探してみましょう」
ミドカ「ぴーやぁ♡」
クーラー「いえぃえぃ」
ピッカ「ちょこぴぴぴ〜♪」
ミア「ぅおうにゃぁ」
キノ「ノミノミーノ」
見たこともない場所に、三つ子竜や小動物組ははしゃいでいた。
ナガレの感覚を頼りに、一行は階段を登って行った。
グラコが一番幅をとり、重量があるため壁がところどころ抉れてしまったが、なんとか一行は階段を登っていった。
ウォルフ「おんなじようなばしょばっかり......つまんない」
キュウビ『......一体全体どういう施設なのか検討もつかん。今何階じゃ?』
ナガレ「9階です。おそらく次の階に、水の出口があるはずです」
ラピス『ちょ、ちょっと待ってください......! 思ったより、長いっ......! はぁ、はぁ......!』
ウォルフ「あれ、ラピス。しんかしておおきくなってもたいりょくないの?」
キュウビ『まだ急激に大きくなった身体の扱いに慣れていないのかもしれないのぉ』
ラピス『......ふぅ、はぁ......遅れてしまい、申し訳ありません......おんぶ、してほしいです......』
ウォルフ「いいよ〜」
ミア「ぅにょおうん」
残り一階で体力の限界に達したラピスは、ミアに「なさけないなぁ」という風に鳴かれながらウォルフの背にぐったりとおんぶされた。
9 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/25(木) 22:35:17.73 ID:WSjkzsSy0
ナガレ「さて、つきました! この階のどこかに水の出口があればいいですが......といっても、もう聞こえていますね」
ナガレの言う通り、10階にたどり着くとどこからかチョロチョロピチャピチャと水音が聞こえていた。
その音を頼りに進んでいくと、他の場所とは壁で区切られた中庭のような空間に出た。
ナガレ「やった! 水源発見です!」
ラピス『わぁ、きれい......!』
フェニ『これが、文明の残した美、ですのね......』
他の床がボロボロのカーペットとむき出しのコンクリートなのに比べ、四角いその空間の床には土と石畳が敷かれており、中央には泉のようにこんこんと水が湧いている大理石の噴水があった。
ドーム状の天井は一部抜けており、そこからは外の光が幻想的に噴水を照らしていた。
また、そこだけ日光が当たっているからか、色とりどりの花が噴水の周りに咲き誇っていた。
ウォルフ「ひゃっほーい! のんでいいよね?」
キュウビ『まあ待つのじゃ。ナガレ、あれは飲んでも大丈夫な水かの?』
ナガレ「はい。少しだけサビが混じっていますが、全然無視できる程度ですね。日常的に飲んでも心配はありません」
ウォルフ「おっけー! ごくごくごくごくごく!」
ミア「ぅおにゃぁん♡ ごぽごぽごぽごぽ......ぷはぁっ♡」
ラピス『んっ、んっ、んっ、んっ.........はぁ......♡ 生き返りますぅ......♡』
そうして一行は水を飲みながら、その中庭に座り込み休憩をした。
フェニ『ふう。とにかく、これで水源は確保ですわ。干からびる心配がなくなって安心できますわね』
キュウビ『なんならここを拠点にしても良いかもしれんのぉ。地上からは離れており安全じゃし、水もある。ここ以上の場所が見つかるのは難しいじゃろうて』
ラピス『ちょっと階段の上り下りが大変なので、壁を一部壊してそこから出入りできるようにしませんか?』
グラコ『あ! ワタシもそれにさんせーい。ワタシがこのまま上り下りしたら、いつか壁がなくなっちゃう』
ナガレ「それは良さそうですね。まあ下手すれば倒壊の危機があるので、おいおい慎重にやって行く事になるでしょう」
そうしていると、まとまって探検していたウォルフと三つ子竜がなにかを引きずって持ってきた。
ウォルフ「おふとんになるもの見つけてきたよ〜。いろんなへやにあったのを、みんなであつめてきた!」
ミドカ「ぴーやぁ♡」
クーラー「いえいえい」
ピッカ「ちょこちょこちょこ〜♪」
それは、ボロきれのように劣化した布団の塊だった。
もともとこの施設で使われていた物らしい。
キュウビ『おお、良さそうな物を見つけたのぉ。少し汚れてはいるが......柔らかく、下に敷く分には良さそうじゃ』
ミア「ぐるぐる......ぅおにゃぁん」
ラピス『汚れも真ん中の水で洗えば、幾分かは落ちそうですね』
ウォルフ「みつけてよかったねー」
ミドカ「ぴやぴやぁ♡」
クーラー「ぃいえい」
ピッカ「ちょっこちょこぴ〜♪」
キュウビ『ついでに、寝る場所はこの水源の周りにするかのぉ。地面の四角い石を退かして、土の上にウォルフ達が持ってきた布を敷けば.....うむ、悪くはない寝床じゃな』
そうしてウォルフとその一行は、常に綺麗な水が湧き出てくる水場と、安全な寝床を確保する事に成功した。
◆
10 :
◆lFOXrxX/4g
[saga]:2021/11/25(木) 22:49:17.15 ID:WSjkzsSy0
◆
キュウビ『さて、寝床の布も洗い終わったし、みな十分に休憩もしたし、探索するとするかの』
あのあとみんなで協力して布団を洗い、汚れを落とし、フェニの熱で乾かした。
現役、とまではいかないが、少しだけ数百年前のふわふわ感とお日様の匂いが戻った。
ウォルフ「あれ、きょうはひっこししたりバタバタしたりしたし、ゆっくりするんじゃないの?」
キュウビ『ゆっくりする、と言ってもまだこの葉の大地が安全とも決まった訳じゃないからのぉ。沼地と湿地の大地の大蛇のように、どうしようもない危険が潜んでいるかもしれん。じゃから、早めに行動し、早めに安心を得るのがよかろう』
ウォルフ「あー、あんなのがいたらたいへんだもんね」
キュウビ『うむ。ではチームを分けるかの』
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