【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】

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179 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/13(水) 00:20:41.01 ID:4TLyMwTMO
途中ですが時間なのでここまでとさせていただきます。
明日も可能であれば通常時間から

再開時に安価
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/13(水) 00:26:20.55 ID:yghEBAQaO

杏たちの巫女さんと言えば…ここに来て安芸先輩の出番だろうか
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/13(水) 06:01:25.84 ID:878fSGGzO
おつ
182 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/14(木) 23:46:19.72 ID:UhdZLx20o
すみませんが本日もお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/14(木) 23:49:14.40 ID:BoN3HRSxO
乙です
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/15(金) 23:58:07.39 ID:qSpSZY07O
ここのところ遅かったり休載が続くなぁ…
185 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/16(土) 23:26:21.04 ID:Cgnoppt8o
遅くなりましたが、少しだけ
186 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/16(土) 23:35:53.17 ID:Cgnoppt8o

杏は一瞬だけ驚いた顔をしたが、

すぐに、ほんの少しだけ寂しそうな笑顔を見せる。

杏「ひなたさんと水都さんを除けば、1人……ですね。美佳さんは親しいとは言えませんし」

陽乃程険悪な関係ではなかったものの、

杏もまた、美佳とは巫女と勇者の関係であってそれ以上でも以下にもなり得なかったようだ。

それゆえ、杏には一人だけ。としか言えない。

もちろん、陽乃を巫女としてカウントしていいのであれば、

もう一人増やすこともできるが。

杏「もう、暫く会うこともできていませんけど……大社に属している巫女の中に、安芸真鈴っていう子がいるんです。私と、タマっち先輩を導いてくれた子で……」

短い間ではあったけれど、

でも、あの極限状態とも言える生活の中で、とても、仲良くなれた。

杏「歌野さんと水都さん、若葉さんとひなたさん……ほどではないかもしれないですが」

陽乃「そう……」

水都に副作用はほとんど見られなかった。

それが、互いの信頼関係なのか、巫女としての素養か、陽乃との繋がりのおかげか

あるいはそのすべてなのか。

いずれにしても、その要素があった方が良いのは間違いない。


1、その子、呼べる?
2、どうにかして引っ張り出すか
3、その子を殺す覚悟はある?
4、その子から見た貴女はどうなのかしら

↓1
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/16(土) 23:36:45.56 ID:wZ3xfjWtO
1
188 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 00:49:02.94 ID:GhY7Qcoxo
陽乃「その子、呼べる?」

杏「どう……でしょう?」

杏は悩ましそうに言ってから、久遠さんがどうとかではないですよ。と、取り繕う。

陽乃が怖くて、会いたがらない人もいる。

けれど、彼女は違うと。

普通の友人なら会いたいときには会える。

しかし、大社所属の巫女ともなれば、そうそう会えない。

少なくとも、こちら側からは難しい。

ただ、陽乃が関わっていることも影響しているのだろう。

杏「ひなたさんだったら、まだ可能性はあったと思いますが……」

歌野「みーちゃんじゃダメ?」

杏「大社が許可しないかと。少なくとも、正攻法では無理だと思います」

申請はまず通らない。

杏も、水都も陽乃と関わりすぎている。

何か裏があるのではないかと、思われてしまう。

歌野「そこまでではないと思うんだけど……」

杏「九尾さんの件が知られているのが大きいんです。あれもこれもまやかしではないかって、恐れられちゃって」
189 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 02:38:54.25 ID:GhY7Qcoxo

歌野「そう言えば」

そんなこともあったんだっけ。と、

顔を顰める歌野を一瞥し、陽乃はため息をつく。

足を引っ張っているというより、足枷になっている。

以前から自分に関わるなと突っぱねてきて、

それでも突っかかってきた末のものだから、トラバサミに引っかかったようなものの方が正しいか。

歌野「なら、みーちゃんにお願いするのが一番かしら」

陽乃「門限までに戻ればって……貴女」

歌野「やっぱり、駄目?」

陽乃「駄目というか」

陽乃は素っ気なく歌野に釘をさすが、

やっぱり? と困った顔をする歌野の一方で、杏は眉を潜める。

杏「あの……」

歌野「みーちゃんにどうにかして貰おうと思ったけど、陽乃さんはダメって」

水都に安芸真鈴を説得して貰い、施設から出てきて貰う。

大社にバレる前に戻れれば、セーフなんて、歌野は思ったようだが。

陽乃「藤森さんが巫女代表は使い勝手が良いから、無駄なリスクを背負わせるのは感心しないわ」

歌野「とは言ったって、安芸さんを連れてくるのは難しいわ」
190 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 02:46:20.85 ID:GhY7Qcoxo
では途中ですが、ここまでとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 06:07:55.34 ID:viKesYYWO

みーちゃんでダメならひなたの時みたいに陽乃さんが強引に連れてくるしかなさそうだな
192 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 22:30:42.21 ID:GhY7Qcoxo
遅くなりましたが、少しだけ
193 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 22:33:27.49 ID:GhY7Qcoxo

陽乃「だからといって……」

陽乃は言葉を切ると、顔を顰める。

上里ひなたがそうであったように、藤森水都も大社に囚われることはあるだろうか。

仮に囚われても、上里ひなたのように連れ出すことは出来るだろうけれど、

それはそれで陽乃にもリスクが伴う。

それも、上里ひなた時以上に。

今度こそ、陽乃がやったと確信をもって近づいてくるだろう。

そうなったら面倒だ。

とはいえ、安芸真鈴を連れ出してもそれは同じはず。

陽乃「穏便に済ませられるのが、一番面倒がなくていいのだけど」

歌野「だからみーちゃんに任せてみようって言ってるのに」

陽乃「だとしても貴女のそれはあり得ないわ。その巫女に反発されたら終わりよ」

杏「安芸さんは大丈夫だと思います……むしろ乗ってくるかと」

陽乃「その根拠は?」

杏「3年前の久遠さんを知ってる1人です」
194 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:11:41.11 ID:GhY7Qcoxo

3年前の陽乃を知っているからといって、それが根拠になるとは思えない。

しかし、杏は自信があるようだ。

であれば、知っているのは陽乃が3年前に贄を逃れたことではなく、

奮闘していたことだろう。

杏「直接戦っているのを見たわけではないらしいですけど、聞いた印象が久遠さんそのものだったので間違いないかと」

陽乃「なるほど」

歌野「あちこち飛び回ってたものね。知られていても不思議じゃないわ」

陽乃「でもだからって味方とは限らないわ」

杏「大丈夫だと思いますけど……念のため水都さんに接触して貰うのはどうですか?」

まずは水都が接触し、協力して貰えるかどうかを確認する。

その後、協力して貰えそうならどうにかして連れてきて貰う。

リスクがあるのは相変わらずだが、協力的なら、やりやすさはある。

歌野「慎重に行くなら、そうね。私は良いと思うわ。みーちゃんは絶対協力してくれるし」

陽乃「……」

一番楽で、一番確実な方法は陽乃が連れ出すことだ。

とはいえ、

千景に対する美佳のような巫女である可能性もあるし、水都に確認して貰う方が良いだろうか。


1、分かったわそれでいきましょう
2、私が連れてくるわ
3、どうなっても知らないわ


↓2
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 23:12:50.70 ID:oDID2k0uo
1
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 23:12:55.91 ID:OVZp8tErO
1
197 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:40:12.17 ID:GhY7Qcoxo

陽乃「分かったわそれでいきましょう」

申請をしての正攻法は難しい。

でも、対象の巫女に協力して貰うという方面まで無理だとは限らない。

千景と美佳のこともあるが、

杏の相手なら、問題はないはずだ。

杏に危害は加えていないし、

危険な道筋に導いたことはあるが、それは杏の選んだことだ

九尾の力で惑わしているのでは。なんて難癖をつけられればそれまでだが、

そんなことを言われたら、もうどうにもならない。

それが可能なのは間違いないし、

違うという証明は不可能だ。

杏が否定したって、そう言わせていると思われたらそれまで――

歌野「大丈夫よ」

歌野は、相変わらずなんだから。と、

同情の視線を向けながら、小さく笑み浮かべる

歌野「人間、そこまで酷くはないわ」
198 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:52:37.15 ID:GhY7Qcoxo

陽乃が疑いたくなる気持ちは十分理解しているつもりだが、

かといって、徹頭徹尾疑い続けていれば心が疲弊する。

信じろというのは無理だし、

安心してとも言い難いが、けれど、

少しくらいは気を緩めてくれた方が良い。

その分くらいは、任せて欲しいと歌野は思う。

もちろん、それだって信じて共安心して共。と、なってしまうのだけれど。

歌野「ひとまずは、みーちゃんにお願いするところからね」

杏「それなら、私が帰りに伝えておきます。久遠さんと歌野さんは……ここから動けそうにないですから」

歌野「助かるわ」

陽乃「それは良いけれど、余計な人に知られないようにして頂戴」

杏「はい。気を付けます」

ここは病院だが、大社の息がかかった病院だ

いつ、どこで、誰が聞いていて大社に情報を伝えるか分からない。

特に、今回の件は話が漏れれば陽乃がやるしかなくなる。

それはそれで仕方がないが、

やらなくていいなら、やらないに越したことはないし、今後が面倒になるため避けたい。

陽乃「気を付けるだけで済めばいいけれど」

杏「手段は考えているので、大丈夫です」

杏は笑顔で、答えた。
199 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/17(日) 23:54:22.94 ID:GhY7Qcoxo
√ 2018年 10月07日目 夜:病院

↓1コンマ判定 一桁

0 九尾
2 ひなた
4 歌野
9 水都

ぞろ目 特殊(悪)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/17(日) 23:54:47.72 ID:mZsJDmo/O
201 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/18(月) 00:02:57.10 ID:bNVfBrR+o

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/18(月) 00:10:17.68 ID:ZsNSgh7gO

安芸先輩も陽乃さんの理解者の一人であることがわかって安心したわ
あとは上手く合流できるといいなぁ
203 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/19(火) 23:21:56.99 ID:eps6gap4o
遅くなりましたが、少しだけ
204 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/19(火) 23:31:05.07 ID:eps6gap4o
√ 2018年 10月07日目 夜:病院


水都と歌野の儀式の影響を受けて、

昼過ぎからずっと目を覚まさなかったひなた

儀式の当事者の場合、最悪死に至る可能性まであったものだが、

偶然にも伝わってしまったという程度のひなたは、まだ、命に別状はなかったようだ。

皆が寝静まろうかという頃に、ひなたは玉粒の汗を額に浮かべながら目を覚ました。

ひなた「……久遠、さん?」

陽乃「意外に早いお目覚めね」

早くても明日の朝になるかと思っていた陽乃は、意地悪く言いながら額に手を当てる。

比較的冷たい陽乃の手

熱を帯びた体には心地良いようで、ひなたは弱弱しく笑みを浮かべる。

ひなた「まだ……」

陽乃「まだ一日も経ってないわ」

ひなた「そう、ですか」

顔を顰め、ぎゅっと目を瞑って。

ひなた「失望しましたか?」
205 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/20(水) 00:21:37.29 ID:scFNpZKto
巫女としての素質が高いと言われながら、

たったこれだけのことで半日近く眠ることになってしまったため、

自分に失望したのではないか。なんて悩んでいるのだろうかと、陽乃は眉を潜める。

陽乃「私は誰にも期待したりしないわ」

ひなた「……久遠さんらしいです」

失望なんてしないと慰めるとか、

失望したと肯定するとかいろいろあるけれど、

陽乃の場合は捻くれているから、慰めるにしても言い方が辛辣だ。

辛辣だけれど、陽乃の言葉遣いを知っていれば、問題はない。

ひなたも分かっている為、困りつつも表情は穏やかだった。

ひなた「私……出来そうですか?」

陽乃「死ぬか死なないかでしかないわ。運が良ければ出来るし、悪ければ出来ない。それだけ」

ひなた「そうですけど……」

陽乃「もちろん、やりたくなければそれでいいのよ。命を大事にでも構わないわ」

ひなた「いえ……大丈夫です」

陽乃「何が大丈夫なんだか」


1、とりあえず寝ておきなさい
2、まぁ、私がやらせないけれど
3、で? 気分は?
4、ならいいわ。頑張りなさい

↓1
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/20(水) 00:26:25.36 ID:JgI9HhwWO
4
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/20(水) 00:26:46.19 ID:92r+L4Rs0
1
208 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/20(水) 00:29:43.59 ID:scFNpZKto

では短いですが本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/20(水) 00:38:05.51 ID:beGuqYFbO

ひなたが倒れたのは不可抗力なところもあったからなぁ…
本番の時に寝込まないように祈るしかないか
210 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/04/20(水) 02:30:07.07 ID:igbfVb5G0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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211 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/21(木) 23:23:21.57 ID:eKOgcaVRO
すみませんが本日もお休みとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/21(木) 23:31:38.32 ID:fy03JZmAO
いつも乙です

更新が従来のペースに戻るにはまだ時間かかりそう?
213 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/23(土) 22:14:49.73 ID:cLairzf/o
遅くなりましたが、少しだけ
214 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/23(土) 22:22:42.90 ID:cLairzf/o

陽乃「ならいいわ。頑張りなさい」

ひなた「……はい」

ひなたは薄く笑って咳込む。

まだ全快ではないようだ。

神樹様に見初められているひなたなら……とは思ったが、

流石に、神様そのものは負担が過ぎたのだろう。

それを受け止められている水都は何なのかと思うが、

宇迦之御魂大神様は協力的だし、

水都はその力の影響を一番受ける歌野との関係も良好で

なおかつ、すでに神々の領域に近い神託を受けた経験があったというのもあるから、比較対象とは不適切だろう。

ひなた「藤森さんは……無事に?」

陽乃「貴女と違ってね」

ひなた「……よかったです」

陽乃「まだ安心できるわけではないけど、大した影響はないと思うわ」

でも、だからって、ひなたまで同じとは限らない。

巫女としての適性が高い

だからこそ、余計に負荷を抱えてしまう可能性だって、あるわけで。

全てはやってみなければわからない。
215 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 00:11:47.46 ID:WGATp9JRo

ひなた「……明日、やりますか?」

陽乃「貴女の状態的に難しいでしょ。私は別に、人を殺したいわけじゃないの。特に、関係者はね」

ひなた「久遠さんは元々……」

人を殺したい人じゃない、と、ひなたは心の中だけで思う。

言ったって否定される。

何より、陽乃やひなたがどう思っていても、人々がそうじゃない。

全てを奪ったバーテックスへの憎悪は消えないし、

誰が扇動したのか

陽乃もバーテックスの一部だなんて、眉唾なうわさが流れ、信じられてしまっている。

今を生きている人々には、余裕がないのだ。

食料も、住居も、心にだって。

だからこそ、希望である勇者が必要で……やっぱり、

その敵だなんて思われている陽乃へと矛先は向かう。

ひなた「……なら、明日はお休みですか?」

陽乃「いつもお休みよ」

どちらにせよ、入院中だ。

退院できるのはまだ先だろうし、

正式に退院できるとなったら、また大社が出てくるだろう。

ひなた「いつまで、入院するつもりですか?」
216 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 00:40:16.37 ID:WGATp9JRo

陽乃は、退院しようと思えば出来る。

つまりは、逃げようと思えばいつだって逃げられるのだ。

今は、本来の体が非常に弱っている為、それが出来ないが、

もう少し回復したら、本来の退院予定日よりも数日早く逃げ出せるはず。

それに、そうしなければ大社に囚われる。

そう言う態度がいけないと言われればそうなのだが、

陽乃の場合、

そうしなければならない状況にある。

陽乃「さぁ? 身体が治るまででしょ」

ひなた「侵攻があればまた伸びるんですか?」

陽乃「他の勇者が役に立てば伸びないし、立たなければ伸びるわ」

いつものように、他の勇者を敵視しているような口ぶりで、

けれど、実際には、その勇者を護るように戦って自分が傷つく。

それを勇者が頼りないからだと、言っているだけだ。

どちらにせよ、前線へと出て行くのに。

陽乃「どうしてそんなこと聞くのよ」

ひなた「だって、私は久遠さんのそばを離れるわけにはいかないので」
217 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 02:07:36.86 ID:WGATp9JRo

ひなたは大社の施設から誘拐された身で

大社に見つかった場合、陽乃と同じように連れ戻される。

とはいえ、

陽乃程酷い目には合わないだろうから、最悪の場合保護されても問題はない。

だが、若葉の助力になることもできなくなる。

それを考えると、やはり、陽乃が保護しておく方が良い。

ある意味、自作自演のような状況だが。

陽乃「まぁ、そうね」

ひなた「出来たら、若葉ちゃんも一緒にいて欲しいところですけど」

陽乃「無理よ。立場が違うもの」

陽乃はお尋ね者で、若葉は人々に認められている勇者だ。

陽乃とのかかわりのせいで、ひなたと同様に厄介なことになっているけれど、

それでもまるで違う。

陽乃「一緒にいられる時期はもう、当の昔に終わったのよ」

陽乃が逃亡した時、人を殺めてしまった時

もう、一緒にいられることは出来なくなった。

陽乃「この病院以外ではね」
218 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 02:08:08.99 ID:WGATp9JRo

では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 06:12:30.08 ID:yFgFXG67O

ずっとみんなと一緒にいれないのは辛いなぁ
大社に色々事情を説明して説得出来たらいいんだけど…
220 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 22:57:41.33 ID:WGATp9JRo
遅くなりましたが、少しだけ
221 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 23:02:43.27 ID:WGATp9JRo

ひなた「どうにか、仲直り出来ないものでしょうか」

陽乃「不可能よ」

ひなた「でも……」

陽乃「大社の姿勢を考えれば、取り付く島もないのは明白だわ」

大社は個人ではない。

人が集まって作り上げられた組織であり、

四国を取りまとめる役割を持った存在。

人々の反感買うわけにはいかず、その最たる要因となるのは間違いなく陽乃である。


それゆえ、陽乃を受け入れられない。

そうすべき理由があるとしても、

外聞としては、突っ撥ねる必要がある。

陽乃の提案を受け入れ、それを扱っていると世間に知られれば瞬く間に信用を失うことだろう。

陽乃「私は、人殺しだから」

ひなた「久遠さん……」

正当防衛だから。

それが、何だというのか。

人殺しは人殺しだ。

何より、久遠陽乃という人間への評価が、それを許さない。

陽乃「私は誰かを信じる気はないし、頼りたくもない。誰かと慣れ合う気なんて毛頭ない。その点で言えば、郡さんとは気が合うはずだけど、それ以外が全く正反対だし」

なにより、彼女には高嶋友奈という拠り所がいる。

だが、陽乃には――

陽乃「……」

歌野「zzz……」

陽乃「ともかく、不可能な話よ」
222 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/24(日) 23:46:07.71 ID:WGATp9JRo

ひなた「久遠さんの力は紛れもなく人類の希望なのに」

陽乃「希望足り得る力は、同時に脅威でもあるものよ」

ひなた「……もう」

ひなたは自分を卑下してやまない陽乃の姿勢に目を細める。

疎まれていると自覚しつつも、それを改善する気が陽乃には全く感じられない。

とはいえ、陽乃から寄り添ったところで。というのはあるし、

仕方がないことだった。

それに、陽乃が言っているのは事実だ。

使い道を失えば、排斥されるべきなのはなんだってそうである。

危険がなかろうと、不要になれば捨てられる。

もしも危険があるなら、扱いに困って、腫れもの扱い

仕方がないことではあるものの、もう少し。と、思ってしまう。

ひなた「……久遠さん、身体を大切にしてくださいね」

陽乃「はぁ?」

ひなた「久遠さんがいるからこそ、起きている問題は確かにあります。でも、いるからこそ救われた命があることを、どうか忘れないでください」

陽乃が生きているから、その行いがあったから。

だからこそ、救われた命が多く、それはきっと、これからだって増えていく。

陽乃が救った歌野が、さらに多くの命を救うことになるかもしれない。

ひなた「久遠さんは、これからも多くを救う力があるんですから……大事に、して貰わないと」


1、そういうのは、他人を気にするだけの余裕を持ってから言いなさい
2、私は私しか大事にしてないわ
3、まずはあなたが自分を大事にしなさい
4、誰に言ってるのよ

↓2
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 23:47:18.00 ID:zPTmy5/d0
3
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 23:47:26.91 ID:j5dIdhHHO
1
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/24(日) 23:47:52.66 ID:b6wQxDn90
3
226 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/25(月) 00:04:26.37 ID:Rl28JkAQo

陽乃「そういうのは、他人を気にするだけの余裕を持ってから言いなさい」

ひなた「……そうですね」

今は特に、反動を受けたこともあって余裕がさらにない。

死にかけというほどでは、無いけれど。

しかし、ひなたは笑みを浮かべる。

ひなた「でも、今は久遠さんの世話係ですから」

不可抗力というべきか、失態というべきか、

不運な事故というべきか。

ひなたを庇ったことで、陽乃の左手は今、ほとんど動かせなくなっていて、

包帯で覆われているが、

その中身はあまりにも酷い状態になっている。

だからひなたは陽乃の左手の代わり。

戦う力にはならないけれど、日常生活においては役に立つ

ひなた「体調管理にも物申します」

陽乃「それは病院側がやっているから、あなたのやることではないわ」

ひなた「……巫女として、気にするべきところ。ですよね?」

実際には若葉の巫女としての役割を与えられているものの、

九尾に認められているし、その力の一端を受けている為、陽乃の巫女とも言えなくもない。

ひなた「……お願い、しますね」

ひなたはそう言って、少しだけ陽乃へと寄り添った。
227 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/25(月) 00:05:40.87 ID:Rl28JkAQo

では短いですが本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/25(月) 00:18:14.50 ID:LaNy7Ty8O

陽乃さんはまず心の支えを作ることが必要だろうしひなたには頑張ってサポートしてあげて欲しいな
陽乃さんの認識をなんとかしていい方向に変えないと
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/25(月) 06:44:50.43 ID:eRa6eW6HO

どこかで折り合いつけられないもんかねぇ
230 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/26(火) 23:46:50.71 ID:dHbLPMFDO
すみませんが、本日もおやすみとさせていただきます
明日は可能であれば通常時間から
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/26(火) 23:58:22.89 ID:EjOZyqPXO
連絡乙ですー
早く続きが気になるけどまだ忙しい感じなのだろうか…?
232 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 22:38:59.11 ID:rNOe3fGro
では少しだけ
233 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 22:39:36.10 ID:rNOe3fGro

√ 2018年 10月08日目 朝:病院

↓1コンマ判定 一桁

0 友奈
2 侵攻
4 水都
6 若葉
8 ひなた

ぞろ目 特殊
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/27(水) 22:40:24.42 ID:ogMb/z8OO
235 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 22:59:54.52 ID:rNOe3fGro
規模判定

↓1コンマ

01〜10 小規模
11〜20 中規模(進化型+1)
21〜30 大規模
31〜40 小規模
41〜50 中規模
51〜60 大規模(完成型+1)
61〜70 小規模
71〜80 中規模(進化型+1)
81〜90 小規模
91〜00 大規模(進化型+1、完成型+1)


※ぞろ目の場合、完成型+1(中または大)
※1桁目偶数の場合、進化型+(1桁÷2)
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/27(水) 23:01:03.14 ID:Z2RHqvtP0
237 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/27(水) 23:30:37.83 ID:rNOe3fGro
14:中規模(進化型+1)+(進化型+4÷2)

√ 2018年 10月08日目 朝:病院


もうしばらくは休みをくれてもいいのではないかと思ってしまうものだが、

バーテックスにとっては勇者の体調など知ったことではない。

むしろ、体調が悪い方が好都合でさえあるだろう。

千景の精神面に不安があり、歌野と杏が戦線離脱中

陽乃も無理をすればどうにかといった状況で、それは訪れた。

ふと、テレビの音が消え、フリーズしたかのように動かなくなって静寂に包まれる。

だが、陽乃も歌野も意識はしっかりとあって――

ひなた「……バーテックス、ですか?」

意外にも、ひなたも身動きがとれるようだった。

陽乃「貴女、平気なのね」

歌野「陽乃さんと一緒にいるからかしら……違うわ。九尾さんの力って感じがする」

陽乃「でしょうね」

九尾の加護。

それが、ここまで身近にあることで、

四国を取り囲む神樹様による樹海化の影響を受けなくなっているのだろう。

ということはつまり、水都も今は自由の身になっている可能性が高い。

だからといって。というところではあるが。
238 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/28(木) 00:19:18.63 ID:dQXw4usXo

歌野「今出られるのは、高嶋さん、土居さん、乃木さんだったっけ?」

陽乃「大社がそれを許可するなら、郡さんもね」

とはいえ、球子もだいぶ傷ついている。

友奈に関しては病み上がり。

千景は体の傷こそそこそこだが、精神面が重い。

友奈がいる分、中和されるかもしれないが。

歌野「陽乃さんは行くつもり?」

陽乃「貴女は?」

歌野「私は……」

陽乃「今の貴女なら、無理をすればどうにかなるはずよ」

水都の命を削ればという前提にはあるものの、

歌野もまた、戦えるようにはなるはず。

歌野は元々、そう言った力を宇迦之御魂大神様から与えられているからだ。
239 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/04/28(木) 00:38:12.66 ID:dQXw4usXo

歌野「可能なら、とは思うわ」

歌野は生命力に溢れ、癒しと言える力を持っている勇者だ。

歌野がいるかいないかで、生存率が大幅に変わってくるほどに。

けれど、それは。

歌野「みーちゃんを酷使するのは、ちょっと……もちろん、本当に必要な時は仕方がないとは思うけれど」

自分が戦うために。というのは例外だ。

そうしなければ誰かが命を落とすというならいざ知らず、

そうではないなら、やるべきではないだろう。

特に、昨日の今日という状況ではハイリスクだから。

歌野「でも、陽乃さんは関係ない。自分を誤魔化して無理矢理に戦う。でしょう?」

ひなた「……行くんですか?」

確実に戦いに赴くのは、球子と若葉そして友奈。

友奈がいるということを支えに、千景を投入する可能性もあるため、4人いるかもしれない。

ある程度なら、これで十分なはずだが。


1、行く
2、行かない

↓1
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/28(木) 00:54:24.67 ID:Cd4LJT0EO
2
241 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/04/28(木) 02:44:42.96 ID:VSm1fmyH0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/28(木) 03:42:22.87 ID:xn+mfzlCO
今日はこれで乙かな?
体を休めることを優先したようだけどどうなるか
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/28(木) 07:01:14.86 ID:i6GBMihyO

若葉たちに何事もなければいいけどな
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/04/29(金) 23:31:49.48 ID:l6rmDYUwO
最近連休が多くて寂しい…
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/01(日) 07:20:41.29 ID:cE3hb1rnO
前にもあったけどお知らせもなく休載が続くとずっと長いこと追ってるだけに不安になってくるな…
もしかして話の展開が詰まったりとかしたのだろうか
246 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 22:28:35.01 ID:qcQmb2HRo

諸事情で暫くできませんでしたが、少しだけ
247 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 22:30:20.73 ID:qcQmb2HRo

陽乃「そう、ね……行くのは止めておくわ」

歌野「……何か企んでる?」

陽乃「どうしてそうなるのよ。3人や2人ならともかく、4人いるならどうにかなるでしょ。今回に関しては、九尾が出張ってこないのを見るに、一番厄介なものもいなさそうだし」

ひなた「なにより、千景さんが出るなら……」

千景は陽乃の有無でそのモチベーションや意識に大きく変化があるだろうし、

その動揺や狂気は、友奈達の負担にもなって返って足手まといになるのは間違いない。

もちろん、だとして、陽乃なら十分に突破可能ではあるが。

相当な鬱憤が溜まっているだろうから、その八つ当たりをバーテックスにして

普段以上の力量を発揮してくれる可能性もある。

それが仇となって集中力を欠いたり……

陽乃「最悪、わざと病院送りになる可能性もあるけど」

歌野「いくら何でもそこまではしないんじゃないかしら」

陽乃「人を殺すことを躊躇わない狂気が、自傷に及ばないとでも?」

ひなた「……」

無いとは言い切れない。と、2人が沈黙すると、

陽乃はため息をついて、歌野を一瞥する。

陽乃「たぶん、貴女を殺しに行くでしょうし。あの子」

歌野「……私?」

陽乃「貴女を殺さないと、私、死なないじゃない」

歌野「えぇ……」

陽乃「そうじゃなくても、貴女に名声を奪われかねないってなってるんだから。死んでもらった方が好都合でしょ」

歌野「それは、やっぱり疑い過ぎなんじゃない?」

陽乃「殺されかけたんだから、信じる気持ちなんて微塵もないに決まってるじゃない」
248 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 22:51:13.96 ID:qcQmb2HRo

歌野は、それでも千景を信じたいと思っているようだが、

陽乃としては信じてあげられる部分がこれっぽっちもないし、

そうでなかったとしても、

今の状態の千景は警戒に警戒を重ねてもまだ足りないほどには危険な状態にあると思う。

陽乃を殺しに来たこともあるし、陽乃の手前にいたひなたでさえも手にかけようとしたし、

その結果、美佳がそうすべきではないと断じる実家への謹慎となった。

美佳のことも陽乃はもちろん信じていないものの、

千景に入れ込んでいる美佳が言うのなら――という点での特殊な信頼もあって、

そんな状況に置かれることになった千景が、

まっとうな精神状態で居られるとはとてもではないが、思えない。

そこから解放される樹海化状態の空間で暴挙に走る可能性は極めて高いと言えるだろう。

特に、その元凶である陽乃と、それを生きながらえさせる歌野に対しては。

ほぼ無関係で、力のないひなたさえ殺しかけたのだから、関係の強い2人は確実だ。

と、警戒しておくべきだと陽乃は思う。

陽乃「郡さんの両親が実際にどうなのかは知らないけれど、私がもし、知人の家に預けられるとなったら気が気じゃないでしょうね」

その知人は恐らく死地に追いやった人達の一組だろうし、

どんな扱いをされるかもわからず、寝首をかかれる可能性もあるし、

向こうだって、人を殺したと噂の陽乃を傍に置いておくなんて怖くて堪らないだろう。

歌野は、陽乃の過去を知っているからか、顔を顰めて、目を伏せる。

歌野「それは比較にするべきじゃないわ」
249 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 23:17:01.67 ID:qcQmb2HRo

歌野「とにかく、陽乃さんが行かないなら私も待機しておくわ」

歌野がいないと陽乃の回復が遅れるし、

今の歌野の身体では無理をすれば本当に死にかけない。

それも普通に死ぬのではなく力の使い過ぎによる崩壊という形でだ。

考え過ぎだろうが、

もしかしたら樹海の一部にだってなり得る。そんな状態にある。

歌野「郡さんに殺されるかはともかく、ね。それに、こう言ってはあれだけど陽乃さんと私がいない状態でどこまで戦えるのかを知っておく必要があると思う」

ひなた「私個人としては、あまり好ましくない考えですけど……」

力の温存はスポーツや模擬戦程度であるなら状況によっては問題がないと思うけれど、

命に係わるこれにおいては、出し惜しみして欲しくないとひなたは思ってしまう。

けれど、そうせざるを得ない状況にあるのも事実で、

なにより、

非戦闘員でしかない自分にはそれを強要することなどできないと、ひなたは唇を噛む。

ひなた「若葉ちゃん達なら、きっと……」

陽乃「まぁ死にはしないでしょ。そんな軟ではないし。気になることはあるけど」
250 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/01(日) 23:59:11.47 ID:qcQmb2HRo

千景の精神面の不安定さが、

全員の足を引っ張ることになるのではないかという懸念がある

それを差し引いたとして

若葉、友奈、千景の近接戦闘タイプと中遠距離タイプの球子というバランスの悪さが気になる所だ。

友奈は千景のフォローから離れられないだろうから、

若葉と球子が組むことになるはず。

以前の若葉なら猪突猛進の傾向があって危険だったが、今は、球子のこともよく見てくれるだろう……けれど、
いかんせん、バランスが悪く囲まれやすい。

ある程度の怪我は覚悟しておいた方がよさそうだ。

歌野「……ところで、陽乃さんは戦いに行かないでここで大人しくしていてくれるの?」

陽乃「どういう質問よ。それ」

歌野「お母さんを探しに行くのかと思って」

陽乃「あぁ……」

今なら大社に知られることなく忍び込むことは可能だ。

そうして、ひなたを連れ出した時のように母親を見つけ出し、連れ出す。

言うは易しというもので、かなり難しい話だが。

ひなた「もしそうなら私を連れて行ってください。力になれるはずです」


1、1人で行く
2、ひなたを連れていく
3、行かないわ。そんな状態じゃないもの
4、それより……郡さんの実家を見てみたいわ

↓1
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 00:01:27.51 ID:MtxSpnPwO
4
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 00:03:11.16 ID:mjJoxnX4O
2
253 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/02(月) 00:06:41.05 ID:t1W7pmU7o

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば少し早い時間から
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 00:14:33.34 ID:mjJoxnX4O

お母さんの行方も気になるけど千景の掘り下げが先か
現状だと陽乃さんと仲直りできる気が全然しないけど…
255 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/02(月) 23:03:54.09 ID:yb5i9HVqo
すみませんが本日は、おやすみとさせていただきます
明日は可能であれば少し早い時間から
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/02(月) 23:53:04.02 ID:FO0tlES0O
乙です
257 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/03(火) 23:26:23.52 ID:VisrFJn4O
遅くなりましたが、少しだけ
258 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/03(火) 23:28:44.47 ID:VisrFJn4O
陽乃「それより、郡さんの実家を見てみたいわ」

ひなた「お母様は気にならないのですか?」

陽乃「貴女のことがあったばかりなのに行動できるわけがないじゃない」

ひなた「……そう、ですね」

すみません。と、ひなたは頭を下げる。

現状でもほぼほぼ陽乃の仕業で確定しつつあるのだろうけれど、

まだ、断定はされていない。

それは陽乃とひなたの関係が特別良好と呼べるようなものではなかったこと、

ひなたよりも優先するべき人がいること、

ひなたのことを何よりも第一に考えていて、それをやらかしそうな人が他にいるからだ。

そんな中で、陽乃の母親まで似たような手口で奪われ、影も形も見当たらないとなれば、

その疑いの目は陽乃だけに向けられることになるだろう。

陽乃「それに、実家の件が事実なら私、その恨みで殺されることになるだろうから……嫌じゃない? 知りもしないことで殺されるの」

歌野「殺させないわ」

陽乃「殺されないわよ」

だとしても、そんな納得のいかない理由は遠慮したい。

ひなた「事実を確かめて、千景さんを助けるんですか?」

陽乃「まさか。いずれにしたって知ったことじゃないし、一蹴するのは変わらないわ」

でも、それはそれ。これはこれ。

調べておくことに越したことはない。
259 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/03(火) 23:42:52.83 ID:VisrFJn4O

陽乃「私個人としては、両親が生きているならいいじゃないって言いたくはあるし」

とはいえ、その状況にもよる。

陽乃の両親――今はもう母親だけになってしまったが、

少なくとも、母親は味方だ。

周囲の全てが敵だったあの時だって、両親は味方でいてくれた。

けれどもし、

郡千景はその両親でさえ味方ではないのだとしたら。と、思わないこともない。

その兆候はすでに高嶋友奈や勇者という肩書への執着という形で表に出ていることは陽乃も知っている通りで、

だからこそ懸念される。

人々に被害が出始めている今、

郡千景の支えとして存在していた勇者という肩書は、周囲の目にどう映っているのか。

そのリーダーという役目を担っていた千景への手のひら返しはどれほどのものか。

陽乃「……」

歌野「……良いと思うわ」

歌野は、穏やかに頷く。

歌野「陽乃さんが知りたいなら、行くべきだと思う」

陽乃「その、悟った顔止めて頂戴」

歌野「だって」

何考えているか分かっちゃうんだもの。と、歌野は喉に負担がかからないように笑うと

ひなたへと目を向けて一緒に行ってあげて欲しいと言う。

ひなた「私も、ですか?」

歌野「上里さんは郡さんの実家とか知ってるんでしょ?」

ひなた「あ、はい……一応」

陽乃「あまりお荷物は連れていきたくないのだけど」
260 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/03(火) 23:53:54.27 ID:VisrFJn4O

歌野「そう言ったって、陽乃さん知ってるの?」

陽乃「知らないけど、聞けばいいじゃない」

知ってる上里さんに。と陽乃が目を向けると、ひなたはさっと口を塞ぐ。

言わないから連れて行って欲しいという態度。

大社の施設に向かう場合もそうだが、

ひなたは陽乃の手伝いをしたいと思っているようで、そのチャンスがあるならと積極的だった。

ひなたを庇ったことで左手に酷い傷を負ったからだろうか。

そこで庇わなくてもひなたは死ななかったはずだと言っても、たぶん、態度は変わらない。

陽乃「一緒に来たって、特に何もないと思うけど」

ひなた「私も、自分の目で確かめておきたいんです」

郡千景の家庭環境

人伝手に話を聞いたところで、何が真実かなんてわからない。

だから、自分の目で確かめておきたいのだとひなたは言う。

歌野「ね?」

陽乃「貴女はただ私を見ている人を用意したいだけでしょ」



1、連れていく
2、連れていかない
3、ついでに歌野も

↓1
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/04(水) 00:11:00.54 ID:fZM0/eGwO
1
262 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/04(水) 00:51:41.47 ID:Fb4rA4G4O

陽乃「貴女の真意がどうであれ、その目で見たいと言うのならいいわ。来なさい」

ひなた「ありがとうございます」

陽乃「別に感謝されることじゃないわよ」

車は動いていないし、徒歩でどうにかしなければならないという点で苦労はするだろうが。

ひなたは恐らく、

九尾の加護によって樹海化状態での自由を手に入れているのであって、

陽乃の助力があろうとなかろうと自分で郡千景の実家に向かうことが可能だろう。

陽乃からの許可なんて不要で、感謝する必要もないはずなのにひなたは不思議と嬉しそうだった。

歌野「……私はこんな状態だから留守番してるわ」

陽乃「それが賢明だけど……何? 分からず屋って」

歌野「ごめんなさい。つい」

陽乃に知られると思い出して、内と外を統一した歌野の困った顔をひと睨みした陽乃は、

それでも追及はせずに、九尾の力を借りてベッドから降りる。

陽乃「時間もないだろうからさっさと行くわよ。私から離れないで頂戴」

ひなた「離れると、何かあるんですか?」

九尾が離れることで加護の効果が切れる可能性もあれば、

何らかの事故でひなたが戦場の方に放り込まれることになる可能性もある。

後者の場合、陽乃が一緒にいればひなたのそばにいるだろうから、何があってもその命は守れるはずだ。

歌野「……私も巫女だったら、守って貰えたのかしら」

陽乃「貴女、疲れてるんじゃないの? 寝てなさい」

珍しく心配そうな表情を浮かべる陽乃だったが、

歌野はそんな顔しないでとちょっぴり残念そうに笑いながら「そうするわ」と、枕に頭を落とした。
263 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/04(水) 00:53:52.05 ID:Fb4rA4G4O

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば少し早い時間から
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/04(水) 04:10:48.71 ID:iJ6fV74TO

千景の家庭事情を見て陽乃さんの認識がどう変わってくれるか気になるな
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/04(水) 09:47:59.35 ID:Bc38IeyDO

うたのん嫉妬か? 変な方向に拗れないといいが…
266 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 00:00:21.93 ID:EhIJGcrZo
遅くなりましたが、少しだけ

安価は明日。
267 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 00:05:23.70 ID:EhIJGcrZo

√ 2018年 10月08日目 朝:高知


陽乃「……ん。止まるわ」

唯一千景の実家を知っているひなたの案内でまっすぐ高知へと向かった陽乃は、

田園地帯が広がる中を進み、止まっているバスの中を改める。

陽乃「運転手と……乗客は学生5人のようね。特に問題なさそうだけど」

千景のいた痕跡もないため、

ここから出て行ったというわけではないようだ。

樹海化している為、存在そのものが痴漢されているはずの乗客達は何も起きていないのが正常だが、

万が一のこともあると考えていた陽乃は一息ついて、抱きかかえているひなたを見下ろす。

陽乃「……吐きそうなら休むけど?」

ひなた「だ、大丈夫です……先を急ぎましょう」

普段使える移動手段が軒並み封じられており、徒歩で移動するくらいいか出来ない。

もちろん、それでは間に合わないからと九尾の力を使っている陽乃がひなたを抱きかかえて全速力で移動してきたのだが……

いささか、一般人には耐えがたいものだったようで顔が青い

陽乃「そう? 吐いたら放り投げるわよ」

ひなた「肝に銘じておきます」

忠告しつつ、最初よりは勢いを落として道なりに進み、

一件の建物の前で足を止めた。
268 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 00:20:52.25 ID:EhIJGcrZo

1階建てで、古めかしさを感じるところどころの傷みが良く目立つ建物

周辺には雑草が生い茂っており、

庭らしき場所もあまり手が入れられている様子がない。

陽乃「……人、住んでるの?」

ひなた「は、はい……その、はず、です」

下ろした傍からふらふらと数歩歩いてすぐに蹲って口元を抑えたひなたを横目に、

陽乃は表札を確認する。

【郡】

と、苗字が書かれているので、

同姓がこの村の中にいなければ、ここが実家で間違いないだろう。

そもそも、元巫女の代表として情報を多く持っていたひなたが知っている場所がここだ。

ココでないのなら、もう見つからない。

陽乃「……ふむ」

ひなた「何か、気になることが?」

陽乃「あぁ、人気が無いと言うか……陰惨な空気を感じるのよ。ここを実家とは思いたくない感じ」

ひなた「……言われてみれば」

陽乃「とにかく、中に入るわよ」

ひなた「鍵――」

鍵はあるのか。そう、ひなたが問うまでもなく、陽乃が取っ手に手を懸けた瞬間にガチャリと音がして、たやすく扉が開く。

ひなた「……九尾さんですか?」

陽乃「貴女はそこで待っていても良いのよ」

ひなた「いえ、私も行きます」
269 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 00:43:26.52 ID:EhIJGcrZo

中に入ると、酷い生活臭が鼻を突く。

他人の生活感は好めないと言う人も少なくはないが、

これはその領域を逸している

纏められただけのゴミ袋、ほったらかしにされてカビの生えている靴

埃もところどころ溜まっていて、掃除の手も足りていないように見える。

ひなた「……これは」

陽乃「私の家よりは綺麗にしてるのね」

ひなた「久遠さんの家って」

色々と大変な目に遭って、

今は半分以上が喪失し、虫の巣窟となっている久遠家

そこに比べれば、確かにマシではあるのだが。

ひなたは比べられるものではないと眉を潜める。

人が住まずに朽ちていくのと、人がいながら朽ちるのとでは話が変わってくる。

郡家は後者だ。

それが、良くない状況であることを示唆しているのは明白だった。

陽乃「貴女はそこにいてもいいのよ」

ひなた「……いえ」

陽乃「そう……なら、靴はちゃんと脱ぎなさい」

言われ、足元を見たひなたは、

自分の右足があと少しで土足のまま床を踏みそうになっていると気付いて、慌てて靴を脱ぎ、

先に進んでいた陽乃の後を追った。
270 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 01:01:54.28 ID:EhIJGcrZo

平屋ではあるものの、2階部分を1階に置いたような広さはなく、

敷地としてはやや手狭に感じられる程度で、玄関に続いている廊下からすぐに居間へとたどり着いた。

やせ細り、色素の抜けた髪、まるで年老いた女性のような風貌で臥せっているのが1人、
その奥の襖を開いて今まさに出てこようとしている男性が1人

男性の視線は一度は女性に向けられたものの、すぐに逸らされた揺らぎが感じられ、

顔は少しばかり顰められているように見える。

陽乃「……郡さんの家族構成って、貴女知ってるの?」

ひなた「……」

陽乃「答えて。上里ひなた」

老婆のような女性。

その傍らに膝をついているひなたに脅迫に近い声色で言うと、

ひなたはゆっくりと頭を下げた。

ひなた「郡千景さん。それとご両親のみです」

陽乃「そう」

ひなた「お母様については、天恐のステージ2と聞いていましたが……」

陽乃「どう見ても、そんな軽くは見えないわね」

祖母にも思える見た目でありながら、千景の母である女性。

それから苦々しく目を背ける父親。

そして、放られた庭やゴミ袋……廊下にも転がっていた空き缶

陽乃「確かに、こんな場所に戻されたって精神衛生上、好転するわけがないわ」

両親が生きているならいいじゃない。と、思う気持ちはまだ残るが、

自力では日常生活もままならない母親と、腐っているような父親とでは、

そう思えない気持ちも理解が出来る。
271 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 01:02:19.74 ID:EhIJGcrZo

では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/06(金) 06:17:30.02 ID:PkiopWCuO

陽乃さんとは別ベクトルで悲惨な環境だな…
どうすれば千景のこと助けられるだろうか
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/06(金) 18:07:56.13 ID:ihDcxAkHO
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
274 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 23:49:21.65 ID:EhIJGcrZo
遅くなりましたが、少しだけ
275 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/06(金) 23:53:30.87 ID:EhIJGcrZo

ひなた「どうにかならないんでしょうか……」

ひなたはそう呟いて、居間の天井にある電球を嵌めるための枠を見つめる。

そうしてふと、おもむろに陽乃を呼ぶ。

ひなた「久遠さんの力なら天恐をどうにかできるのでは?」

陽乃「はぁ?」

ひなた「藤森さんに行った、忘却です」

陽乃「……」

陽乃は口を閉ざしたが、

陽乃が持つ力であれば間違いなくこの状況は改善できる。

母親であろう女性の天恐は、九尾の力で忘却させることが可能だし、

老いまではどうにもならないかもしれないが、

肉体的な衰え程度なら、今は歌野の力となっている宇迦之御魂大神様の力で回復させられるはず。

かといって、それをしてあげる義理はない。

陽乃と千景の関係は、そうしてあげるようなものではないからだ。

ひなた「久遠さん、してあげることは可能ですか?」


1、可能だけど、嫌よ
2、出来ないわ
3、可能だけど、それが?
4、してあげても良いけど、郡さんの態度次第ね
5、する理由がないわ


↓1
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2022/05/06(金) 23:54:09.40 ID:ERZc07pfO
4
277 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/07(土) 00:18:25.01 ID:aeomgeKDo

陽乃「してあげても良いけど、郡さんの態度次第ね」

ひなた「う……」

陽乃「今の状態でやってあげるわけがないじゃない。何のメリットもないし」

陽乃はそう吐き捨てるが、メリットはある。

陽乃が両親を救うことで千景からの印象が変わる……かもしれない。

が、もちろん可能性はものすごく低く、逆に悪化する可能性の方が高い。

天恐はステージが上がれば手の施しようがなくなる。

それは専門の病院に入院したとしてもだ。

それを改善できた? あの久遠陽乃が? 絶対に良からぬことをしたはずだ。と。

正直、ほぼデメリットが強い。

だからと言って、今の状態で千景が態度を改めるとは思えない。

家庭環境を改善できる可能性があると言っても、

千景がそれを信じないだろうし、それを頼ろうともしないだろう。

ひなた「助けることは、可能なんですよね?」

陽乃「出来るかできないかで言えば」

ひなた「っ……」

陽乃「言っておくけど、あなたが悩んだって無意味よ」
278 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2022/05/07(土) 00:46:54.73 ID:aeomgeKDo

頭を抱えるひなたに陽乃はさらっと助言してため息をつく。

この家庭環境は改善するべきだ。

特に精神的に余裕がない千景のところだから、

少しでも改善させるには一つでも多くの変化が必要のはず。

そうでなくても、ひなたはこの状況を見過ごせないだろう。

だけれど、

もし仮に陽乃から歩み寄っても、千景はきっと態度を変えてはくれない。

そして、陽乃から歩み寄ることがなければ、千景はずっとこのままで、

むしろ悪くなっていく一方だろう。

だから、無意味。

正直に言ってしまうと、改善する余地がない。

もちろん、千景からのバッシング覚悟で両親をどうにかすることも一つの手ではあるが、

千景と陽乃の関係が良くなることはない。

だからひなたも頭を抱えてしまう。

こじれすぎているのだ。

ひなた「はぁ……」

電気をつけられない居間はカーテンも閉め切られていて、夜と勘違いしそうなほどに暗い。

まるで、郡家を表しているかのように。

ひなた「八方ふさがりです」

陽乃「だから無意味なのよ。この状況……変えたところでって感じだわ」

床に転がるゴミを一瞥し、父親の脇から今の奥の部屋を覗く。

廊下や居間よりももっと生活感溢れるその部屋は、

とてもではないが足を踏み入れたくないような酷いありさまだった。
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