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【安価コンマ】貴女は魔法女学院でふたなりを治したいようです 4日目
- 696 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2022/09/18(日) 05:08:46.32 ID:ZUaoiTZD0
- マドゥリア「――こほん、それじゃあ魔道具についての授業を。非常勤とはいえ教師は教師。ぱぱぱぱぱーっとやっちゃいましょう」
くるくる回していたペンを止めて、机の上に置いた。
マドゥリア「魔道具とは誰でも簡単に魔法と同じ動きをすることが出来るように開発された道具。人の魔力をエネルギーとして作動し、例えばライターと呼ばれる魔道具では火を起こすことが出来て、冷蔵庫という魔道具はどんなものも冷たく冷凍保存をしてくれる」
今や魔道具は魔法に並んで生活の必需品で、魔道具のない生活は考えられない……どんな人間であれ魔道具は使っているのさ。
マリンカ「クーラーとか夏はもう絶対必要! って感じですもんね」
マドゥリア「そうそう。因みに、今でこそクーラーが夏を涼しくしてくれているけど、昔は風魔法が使える魔法使いはアルバイトで家に長時間涼しい風を送る、なんてこともしていたみたいだね」
一時間いくらで部屋に涼しい風を送ります! みたいな感じでね。
マドゥリア「今考えるとすこし力技が過ぎるような気もするけど、魔道具が出来るまではそれが当たり前、普通の光景だったんだ」
マリンカ「へー……なんか大変ですね」
マドゥリア「大変だったんだよ昔は、だから私たちは魔道具に感謝して生活をしなくちゃね。今後ももっと魔道具は生活を豊かにしてくれるだろう」
……まあだけど、この国の魔道具事情は他の国に比べて大きく遅れているんだけどね。残念ながら。
マリンカ「そうなんですか?」
マドゥリア「ああ、女王様は知ってるだろう? 女王様は中々の魔道具嫌いだからね」
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