勇者「戦士、お前はクビだ」戦士「えっ！？」

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29 ：以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]：2022/10/23(日) 10:55:44.81 ID:hG48YQAA0

お嬢様「貴方が勇者たり得ない理由……それは魔王の娘と密通してるからよ！」

魔法使い「な」

戦士「なんだと！！？」

戦士「嘘だって言ってくれ勇者！」

勇者「……頭のいいお前のことだ、ほんとはわかってんじゃねえか？」

勇者「そうさ、俺は魔王の娘……魔王女ちゃんと通じている」

勇者「勇者になるための長い修行、ご近所付き合い……あの長年の苦労も、伝説の剣を手に入れるためだった！」

戦士「ここでパーティを解散して、ひとり旅を続けるフリをして剣を魔王女のもとへ持ち帰る……そういう算段か！」

勇者「ここまで上手くやってきたつもりだったが、バレちまったらしょうがねえ」ｽﾁｬ

戦士「な……本気か！？」

戦士「どうしてそこまで魔王女に肩入れする！？　魔王は人間の不倶戴天の敵なんだぞ！」

勇者「>>30だよ！」

30 ：以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]：2022/10/23(日) 11:20:03.60 ID:+6kokI9RO

俺も魔族

31 ：以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]：2022/10/23(日) 19:08:39.99 ID:hG48YQAA0

勇者「俺も魔族だよ！」

戦士「！？」

魔法使い「え、で、でも、どう見ても人間じゃ」

勇者「そりゃ、人間に化けられなきゃこの使命が果たせないからな」

勇者「窮屈だったぜ、この姿じゃ……」ﾎﾞｺﾎﾞｺ

フルパワー100％中の100％勇者「全力で戦えやしないしなぁぁ！！」

お嬢様「ひっ」

戦士「最初から勇者なんていなかったってのか……くそっ！」ﾌﾞﾝｯ

勇者だったもの「おらあああああ！！」ﾌﾞﾝｯ

ｶﾞｷﾝｯ!

勇者だったもの「へ、へ、へ。業腹だな、本気を出しても互角かよ」ｷﾞｷﾞｷﾞ……

戦士「相手がお前でなければ……素直に好敵手の存在を喜べたんだがな！」

戦士「二人とも下がれ！　巻き込まれるな！」

勇者「雷鳴！」ｶｯ

戦士「疾風！」ｶｯ

ﾄﾞｺﾞｰﾝ

魔法使い「きゃあっ！」

お嬢様「げほっごほっ、なんて威力……」

魔法使い「ま、まだ来ます！」

「雷鳴！」「爆炎！」

「雷鳴！」「地裂！」

「雷鳴！」「極光！」

ﾄﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……

お嬢様「爆発が連続して……！？」

「……」「……」

ﾄﾞｻｯ

魔法使い「と、止まった……」

お嬢様「立っているのは……>>31ですわ！」

32 ：以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]：2022/10/23(日) 19:32:13.49 ID:LVk+yJ3m0

勇者の剣(隠語)

33 ：以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします ：2022/10/23(日) 19:50:55.91 ID:hG48YQAA0

勇者「」

戦士「」

勇者の剣(隠語)「」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

お嬢様「立っているのは……勇者の剣(隠語)ですわ！」

魔法使い「そ、そんな……戦士さん……」ｼﾞﾜｧ

お嬢様「悲しんでいる暇はありませんわ」ｽﾀｽﾀ　ﾋｮｲ

お嬢様「よし。伝説の剣は無事のようですわね」

魔法使い「……どうするんですか？」

お嬢様「知れたこと」ﾌﾞﾝｯ

勇者の剣(意味深)「」ﾌﾞﾁｯ

お嬢様「ふん、汚らわしい」

お嬢様「勇者がいない今、この剣を手にした私が勇者として立つ！」

新勇者「そうすれば神託も万事オッケーでしてよ！」

魔法使い「ええー……」


こうして勇者パーティは消滅し、新勇者パーティが誕生した

〜完〜

34 ：以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします ：2022/10/25(火) 03:25:06.42 ID:FSuoCi1OO

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