【R-18G】幼女災害【安価】

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270 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/19(金) 23:06:12.91 ID:4u1m4iTHo
???「…」ジッ

 灰色の髪をショートボブに切り揃えた、小柄でほっそりした幼女だ。葵より少し小さいくらいで、体操服もちょっとぶかぶかに見える。彼女は、長い前髪越しに、青と茶色のオッドアイで、葵をじっと見つめていた。

葵「…ねえ、何の用? 7班の子?」

静流「ん。…7班の、小鳥遊 静流(たかなし しずる)1等陸曹」

葵「静流? で、何の用事?」

静流「篠崎陸曹長を、覚えてる」ジッ

 瞬きせずに葵を見つめたまま、ぼそっと応える静流。

葵「…それは、ギフトで?」

静流「ん」コクン

葵「そう…じゃあ、続けていい?」

静流「ん」コクン

葵「…よい、しょっ、んっ、しょっ」グイッ グイッ

…

葵「んぐ、んぐっ…」

 昼休憩。ジムに備え付けてあるプロテインを、水に溶かして飲んでみた。

葵「…ぅえ」ベー

由依「チョコ味が、全然チョコ味じゃないよね〜…」

真姫「慣れると意外といけるよ。…」ゴクゴク

崩礼「ウェイトトレーニングは、だらだらやれば良いというもんじゃない。負荷と休憩のメリハリが大事だ」

 ここで窓の外をちらりと見る。雨は止んで、虹が出ていた。

由依「わあ、虹…!」

崩礼「ちょうど晴れたな。では14時からはマラソンだ!」

「「「えー」」」

崩礼「返事は!」

「「「サーイエッサー!」」」



安価下1〜3でコンマ最大 休憩中の出来事、行動
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2024/01/19(金) 23:18:15.60 ID:5rw5/exi0
ぬかるみですっ転んで全身泥だらけ
272 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/20(土) 11:27:46.18 ID:JUP0T2fno
…

 14時前、4人揃ってグラウンドに出てきた。

由依「ひい〜、腕も脚も痛いよ〜」

葵「…」ズキズキ

崩礼「幼女の筋肉痛は、すぐに来るからな」

真姫「隊長は、大丈夫なんです…?」

崩礼「…自衛官なら、このくらい耐えねばならん」

葵「やせ我慢…」ボソッ



「あっ、そこはまだ…」



葵「? …ひゃっ!?」ズルッ

 雨上がりのグラウンドが見た目以上にぬかるんでおり、葵はど派手に足を滑らせた。
 更に、隣を歩いていた由依も一緒に滑る。

由依「きゃーっ!?」ズルッ ガシッ

崩礼「うわっ、掴むなっ!?」グラッ バシャーン

真姫「ひぃっ…」バシャ

 3人分の跳ね上げられた泥が、真姫に直撃する。

崩礼「…弁解は」ドロドロ

由依「ご、ごめんなさいぃ…」ドロドロ

葵「っぺ、ぺっ」ゴシゴシ

崩礼「丁度いい。塹壕戦では、泥だらけになることなど日常茶飯事だ。…このまま、基地内を100周だ!!」



安価下コンマ
01〜05 襲撃
06〜40 バタン
41〜60 どうにか完走
61〜70 身体が冷えて…
71〜99 7班も来た
   00 幕僚長も来た
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/20(土) 11:28:42.27 ID:EFp1tMFZo
あい
274 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/20(土) 11:44:37.63 ID:JUP0T2fno
…

葵「はぁ…はぁ…げほっ、ぜぇ…」ヨロ ヨロ

葵「」ベシャ

 葵は、ぬかるんだ地面の上に倒れた。

葵「む、むり…」

…

葵「…っ!」ガバッ

葵「〜〜〜!」ズキズキ

 起き上がってから、筋肉痛に顔をしかめた。いつの間にか葵は、寮の部屋にいた。体も洗われたようで、全身の泥も落とされている。

未汐「あ、おはよう」

葵「! …」

 隣のベッドに腰掛けていた未汐が、気付いて声をかけた。葵は、先日の戦場で彼女が見せた、殺意に満ちた目と、あまりに残忍な戦いぶりを思い出し、言葉を失った。

未汐「由依ちゃんと真姫ちゃんが、お風呂に入れて運んでくれたんだよ」

葵「そ、そう…」

未汐「ご飯まだだよね。わたしもまだだから、食べに行こう?」

葵「…」



安価下 どうする?
�@未汐とご飯

�A1人でご飯

�Bこのまま寝る

�Cその他要記述
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/20(土) 11:46:24.62 ID:XfvFABFkO
1
276 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/20(土) 12:01:33.69 ID:JUP0T2fno
…

 心は重いが、お腹はかつて無いほど空いている。いつもの魚ではなく、フライドチキンやハンバーグを選ぶと、未汐の向かいに腰を下ろした。

未汐「いただきまーす。…」

葵「いただきます…」モグ



安価下1〜3でコンマ最大 食事中の出来事、話題など
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/20(土) 15:05:39.29 ID:jqPT3QO+0
種付けおじさんを飼ってる幼女と知り合いになった事を話し、隊長には色んな意味で黙ってて欲しいとお願いする
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 09:57:11.75 ID:ghj5WoNPo
葵の様子を見て、怖かったかどうか、嫌いになったかどうかストレートに聞かれる
279 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 11:09:40.07 ID:A8FaVpQwo
…

未汐「…ねえ」

 切り分けたハンバーグを口に入れようとしたところで、不意に未汐が口を開いた。

未汐「怖かった?」

葵「! …何が?」

未汐「一昨日の…その、戦闘中」

葵「…」

 葵は、フォークに刺したハンバーグを更に置き…そのまま、俯いて黙り込み…やがて、小さく頷いた。

未汐「嫌いになった?」

葵「…わ、分かんない。何で…あんなこと…」

 言いながら、葵の中にも、人を殺したという実感が今更のように湧いてきた。

未汐「敵だからだよ」

 未汐は、淡々と言った。

未汐「敵で、悪いやつだから。殺さなきゃ」

葵「…」

 絶対に、それだけじゃない。単なる自衛官としての責務であれば、あんなに血まみれになって、ずたずたに切り裂いて殺すことは無いはずだ。何より、目の前に座る未汐の目は、ぞっとするほど見開かれて、ぎらぎら光っていた。

葵「…未汐、怖い」

未汐「…」

 未汐の目から、異様な光がすっと消えた。

未汐「…ごめんね。葵ちゃんには、いつか話さないとね」

葵「話すって、何を?」

未汐「いつか、ね…」



安価下 どうする?
�@部屋に戻る

�A自主トレーニング

�Bその他要記述
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 11:27:08.16 ID:kG/EB2ZB0
1
281 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 11:43:29.20 ID:A8FaVpQwo
…

未汐「じゃあ、おやすみなさい」

葵「おやすみ…」



安価下コンマ
   01 サイレン
02〜10 侵入者
11〜60 筋肉痛
61〜80 未汐「…」
81〜90 視線
91〜00 ガチャ
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 11:45:46.75 ID:kG/EB2ZB0
ぬ
283 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 16:29:58.88 ID:A8FaVpQwo
…

葵「…」

 深く眠れず、ベッドの中でうとうとしていると、不意に未汐の声がした。



未汐「___もしもし?」



葵「! …」

 音を立てぬよう、そっと彼女の方を見ると、未汐はベッドの上に座って、スマートフォンで電話をかけていた。おかしい。基地ではスマートフォンの所持は禁止のはず…



未汐「うん…うん、ごめんね、『朱音』ちゃん。こんな時間に」



葵「!?」

 朱音と言った? 鷹栖朱音総理大臣と、未汐が電話している…?



未汐「うん。もう伝わってるかな? そう…あいつら、やっぱり葵ちゃんを勧誘したって。大丈夫、寝返ってないよ。7班の鉄山ラセン班長もその場にいたしね」



葵「…」

 しかも、未汐は葵について話している。どうやら、先日の戦闘で、葵が毒島に『トレイター』に勧誘されたことについて話しているようだ。



未汐「無いとは思うけど、もし寝返りそうなら…うん。すぐに『やる』よ。でも、逆にこっちに誘うのは? …まあ、うん。訓練は必要だけど」

未汐「取り敢えず、今日はこのくらい。また何かあったら電話するね。じゃあ。…・『おじちゃん』に、よろしくね」

 そう言うと、未汐は電話を切った___

…
284 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 16:33:27.23 ID:A8FaVpQwo
…

 それから、数日は基礎体力のトレーニングを中心に、いつもの塹壕戦の訓練も行いながら、やがてまた非番の日が来た。

葵「…ふぁ」ムクリ

未汐「おはよう。今日は非番だったね」

葵「うん…結局、いつもの時間に目が覚めたけど」ゴシゴシ

未汐「あるあるだね」フフッ



安価下 どうする?
�@外出

�Aトレーニング

�B二度寝

�Cその他要記述
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 16:55:20.25 ID:B9iXLXhl0
1
286 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 16:58:20.32 ID:A8FaVpQwo
…

葵「…」キョロキョロ

 数日ぶりの外だ。もう基地にいてばかりで、外でどう過ごせば良いのか分からなくなってきた…



安価下1〜3でコンマ最大 どこに行く?
�@車屋さん

�Aペットショップ

�Bエリーの家

�C繁華街をぶらぶらする

�Dその他要記述
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 17:58:11.33 ID:oSoJlUfgo
3
288 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 18:44:14.21 ID:A8FaVpQwo
…

 幸い、エリーの家は先日事件のあった場所からは離れていた。記憶を頼りに道を進み、工場跡地に来ると、例のトレーラーハウスを見つけた。

葵「エリー、いるかな…」

 葵は、そっとトレーラーハウスの窓に近寄った。



安価下コンマ
01    誰かいる
02〜10 いない
11〜80 いた
81〜99 種付け中
   00 誰かいる
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 18:53:52.67 ID:eLqQF7JYo
エリーは果たして味方なんか?
290 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 19:16:58.89 ID:A8FaVpQwo
葵「…!」

 窓から覗くと、エリーの姿が見えた。テレビを見ながら、ジュースとおやつをつまんでいる。
 葵は入り口に回ると、ドアを叩いた。

葵「エリー、エリー」コンコン

 すると、すぐにドアが開いた。

エリー「あっ、葵ちゃん! おひさー! ささ、入って入って」

葵「お邪魔します…」

エリー「はーい、いらっしゃー!」

 エリーは葵を部屋に招き入れると、冷蔵庫から例のりんごジュースを取り出して、今度は食器棚からコップを持ってきて注いだ。

エリー「はい、どうぞー! おやつのプチパンケーキも良いよー!」

葵「ありがと。…」ゴク

 ジュースに口を付けながら、何気なくテレビに目を遣ると、スーツ姿の幼女がカメラに向かって何か話していた。



”___げんざい、その男の人はとーそーちゅーです。見かけても、触ったり、叩いたりしないで、近くの自衛隊の人につーほーしてください”



エリー「なんか、レジスタンス? か何かの人かもー、だって」

葵「ふぅん…」

 街の巡回は、普通科の仕事だ。基地内でもレジスタンスの噂は聞こえるが、葵自身はあまり注意して聞いていなかった。
 ぼうっと画面を見ていると、その男の顔写真が写った。

エリー「…あんまり、悪い人には見えないねー」

葵「…」ジッ

 年寄りでは無さそうだが、そこまで若くも見えない。顔立ちも、整っているんだかいないんだか、よく分からない、取り立てて特徴の無い顔だ。葵でなければ、画面が切り替わった瞬間には忘れてしまうだろう。
 エリーが、チャンネルを変えた。メイジーの再放送だ。



安価下1〜3でコンマ最大 どうする?
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2024/01/21(日) 19:38:44.91 ID:idx+5yDH0
松本人志に上納する
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 19:41:46.70 ID:kG/EB2ZB0
ダブチの現状を聞いてみる、集団種付けおじさんの事件があったので異変が起こったりしてないか
293 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 19:42:24.54 ID:A8FaVpQwo
言うまでもないけどあと2個な
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 19:53:39.70 ID:oSoJlUfgo
>>292
295 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 20:26:02.32 ID:A8FaVpQwo
葵「そう言えば…」

 テレビを観ながら、葵は尋ねた。

葵「ダブチは、元気?」

エリー「うん、元気だよ! 今朝もいっぱい種付けしたー!」

葵「そ、そう…その、最近変わったこととか、無い?」

エリー「んー、いつも通りだと思うけどー…」

葵「ほら、最近、種付けおじさんの事件があったから」

エリー「あー…」

 エリーは苦笑した。

エリー「大変だったみたいだね」

葵「ここも、襲われるかも」

エリー「だいじょぶだいじょぶー! ダブチは、そんなことしないもー!」

葵「ダブチは大丈夫でも、テロリストが…」

エリー「この辺にはいないよー! 多分」

葵「むぅ…」

 どうにも、エリーは能天気だ。もしかして、基地の外の幼女はみんなこうなのか…?

エリー「…あっ!」

 突然、エリーが声を上げた。

エリー「今日は、お昼からシフト入ってたー! もうちょっとしたら、行かなきゃ」

葵「あ、そうなの?」

エリー「お店でお昼食べてくー?」



安価下 どうする?
�@エリーとハンバーガー屋へ

�A基地に帰る

�Bその他要記述
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/21(日) 20:35:18.36 ID:mRXo8+zUo
1
297 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 20:50:05.82 ID:A8FaVpQwo
…

 一緒に、ハンバーガー屋に行くことにした。

エリー「ちょうどね、昨日から新作の『揚げ↑アゲ↑フライバーガー』が出ててね、おすすめー!」

葵「お、重たそうだね…」

 店に着くと、エリーはエプロンを付けてキッチンへ入っていった。

エリー「あっ、てんちょー!」

店長「エリー、遅い! …あっ、いらっしゃいませ!」

 奥から、店長と呼ばれた幼女が出てきた。

店長「ご注文はお決まりですか? 今、新作の『揚げ↑アゲ↑フライバーガー』がおすすめですよ! 今ならごほうびナシでご提供!」

葵「えっ? あっ、その…」

店長「では、揚げ↑アゲ↑フライバーガーを一つ! ドリンクは?」

葵「えっ、と…オレンジジュース」

店長「オレンジジュースですね。席でしばらくお待ち下さい!」

…

 結局、強引に新作を押し付けられてしまった。食べる前から胃もたれの心配をしながら店の奥に進むと、まだ他の客はいないようであった。ただ、一番奥の席に、1人の成人男性が座って…

葵「…って、いたー!?」



「うわっ!?」



 男も、驚いて葵の方を見た。間違いない、朝のニュースで出ていた、逃走中の男だ。

葵「あっ、あんた…」

 葵は、恐る恐る近寄って声をかけた。

葵「ニュースになってる…」

「…頼む!」

 突然、男は床にひれ伏して言った。

「見逃してくれ! ここに匿ってもらってるんだ!」

葵「見逃せって言われても…」
298 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/21(日) 21:01:40.39 ID:A8FaVpQwo
店長「はい、お待たせ…って、しまった!」

 バーガーを持ってきた店長が、慌てて2人の間に割って入った。

店長「ごめーんお客さん! おに…この人、訳ありっぽくて…ちょっと前からお店に住んでもらってるんです」

葵「ニュースで言ってた…レジスタンスの一員かもって」

「ち、違うんだ! それだけは断じて違う。信じてくれ」

葵「だったら、何」

「それが…」

エリー「ねー、何騒いで…うわーっ!?」

 覗きに来たエリーが、素っ頓狂な声を上げる。

葵「ストップ、ストップ!」

 葵が、声を張り上げた。

葵「これ以上騒いだら、いっぱい人が集まってくる…とにかく、説明して。まず、あんたは誰」

 すると男は、床に正座したままぽつりと言った。

「…覚えてない。気がついたら、この街にいた」

葵「…店長」

店長「そう、何も覚えてないって。何日か前の夜に、お店を閉めようとしたら、前でお腹を空かせて倒れてるのを見つけて…捨てる予定だったハンバーガーを食べさせてあげたんです。そうしたら、帰る場所も無いって言うから、ここの休憩室に泊まってもらったんです」

エリー「えー、気付かなかったー…」

葵「そう。…えー」

店長「名前も分からないから、取り敢えず『お兄ちゃん』て呼んでます」

葵「お兄ちゃん…?」

お兄ちゃん「…い、一応」

葵「また聞くけど…お兄ちゃんは、レジスタンスとか、テロリストとかじゃない?」

お兄ちゃん「違う。それは間違いない。…というか、この街は何なんだ? 君たちみたいな、小さな女の子たちが働いていて、大人が殆どいない」

葵「そこからかぁ…とにかく」

 葵は、お兄ちゃんと呼ばれたその男を見た。



安価下 どうする?
�@自衛隊に連れて行く

�A見逃す

�Bその他要記述
299 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 19:45:15.31 ID:OxZLWZQbo
20:00までになければ�@
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 20:08:59.20 ID:Fqd6c/sTo
1
301 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 20:40:51.00 ID:OxZLWZQbo
…

 通りを歩いていた2人の兵士は、ハンバーガー屋から出てきた1人の幼女に呼び止められた。

「うん? どうしたの? …って、どこかで見たような」

 すると、相方が気付いて声を上げた。

「あーっ! 篠崎陸曹長! お疲れ様ですっ!」ビシッ

「あっ、『あの』篠崎陸曹長!? あっ、お疲れ様です!」ビシッ

葵「ちょっと、こっち来て」チョイチョイ

「はい…?」

 2人は怪訝な顔のまま、葵が出てきたハンバーガー屋に入った。そして、神妙な顔で立っている成人男性に気付き、またあっと声を上げた。

「あーっ! この人は例の!」

葵「たまたま入ったら、お店にいたの」

お兄ちゃん「…」

「直ちに、基地へ連行します!」

葵「待って。この人は、自分はレジスタンスやテロリストじゃないって言ってる。乱暴なことはしないで」

「あっ、しかし、悪いやつは、大体自分は悪くないって言うものですし…」

葵「いいから。…じゃあ、あたしもついて行く。何かあったら…」ジャキッ

お兄ちゃん「ひっ!?」ビクッ

 葵の手元に、リボルバー拳銃が現れる。お兄ちゃんが息を呑んだ。その場にいたエリーや、店長もだ。

葵「…あたしが何とかする。だから、優しく連れて行って」

「さ、サーイエッサー!」「あっ、サーイエッサー!」

…

 店を出ようとする葵に、エリーが恐る恐る声をかけた。

エリー「葵ちゃん…自衛隊の、偉い人だったんだー…」

葵「そんなに偉いわけじゃないよ。…じゃあ、行ってくる」

エリー「うん、いってらっしゃー…」

店長「また来てくださいね」
302 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 20:46:41.20 ID:OxZLWZQbo
…

 兵士が連絡を取ると、一台のジープが飛んできた。お兄ちゃんを間に挟んで後部座席に乗り込むと、運転席にいたのは何と未汐であった。

未汐「葵ちゃん、非番の日にごめんね」

葵「未汐…何でここに?」

未汐「ちょっと、訳があってね。…じゃあ、出発します」

お兄ちゃん「ええっ!? 出発しますって、君が運転す」

 お兄ちゃんが言い終わる前に、ジープが急発進した。

お兄ちゃん「おわーっ!?」

未汐「あっ、ちょっと飛ばすから掴まっててくださいね」

葵「言うの、遅い…!」

 天井のバーを掴む葵。反対側に座る兵士も、同じように掴まっている。しかし、間に挟まったお兄ちゃんは、掴むところが無い。



安価下
�@掴まって

�Aあっちに掴まって
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 20:55:06.56 ID:sjDqg9tFo
1
304 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 21:15:39.37 ID:OxZLWZQbo
 葵は、お兄ちゃんに手を差し伸べた。

葵「…掴まって」

お兄ちゃん「ごめんっ」ギュッ

葵「っ!」ドキッ

 手を掴ませるつもりが、お兄ちゃんが腕にしがみついてきて、葵はどきりとした。頼り無さそうな見た目に反して、意外に力強い腕が、自分の身体にくっつけられて、なんだか変な気持ちだ。
 そのまま、ジープは陸上自衛隊の基地へと入っていった。

…

 葵やお兄ちゃんたちは、応接室へ通された。街で声をかけた兵士に、未汐も一緒だ。

お兄ちゃん「…」キョロキョロ

 お兄ちゃんは、落ち着かない様子で部屋を見回している。

未汐「…あの」

 未汐が、声をかけた。

未汐「あなたは…どこかで、会いました?」

お兄ちゃん「ど、どうだろう…言われてみれば、そんな気がするかも」

未汐「わたし、朝倉未汐って言うんですけど…」

お兄ちゃん「…ごめん。俺、何も覚えてなくて」

葵「お兄ちゃん、記憶喪失なんだって」

 そう言うと、葵はお兄ちゃんを見た。



安価下1〜3でコンマ最大 お兄ちゃんへの質問、話題、行動など
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 21:28:58.53 ID:vepw5bUC0
自分が指名手配された理由を断片的でも思い出せないか
306 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 21:45:22.52 ID:OxZLWZQbo
葵「…本当に、何も覚えてないの? 何で指名手配されてるのかも?」

お兄ちゃん「それは…」

「壊滅したレジスタンスの、拠点跡地で発見されたところを、何も言わずに逃走したから、と聞いております!」

 街から一緒に来た兵士の片方が答えた。

お兄ちゃん「だ、だって、いきなり銃持って追いかけられたら、誰だって逃げるよ!」

葵「あー、そういうこと」ハァ

 それは疑われるわけだ。
 その時、応接室のドアが開いた。入ってきたのは



紫苑「…」スタスタ

幸実「どうも〜」スタスタ



「あっ!!? ばっ、幕僚長、将軍!」ビシッ

「おっ、お疲れ様ですっ!!」ビシッ

 紫苑と幸実はお兄ちゃんの向かいに腰を下ろした。まず、紫苑が口を開く。

紫苑「…陸上自衛隊、幕僚長の藤島紫苑です」

幸実「富士幸実陸将で〜す」フリフリ

お兄ちゃん「ばくりょうちょう…りくしょう…ってことは、君たちがここの責任者?」

紫苑「そうなりますね。…何とお呼びすれば?」

お兄ちゃん「あー…」

 言いよどむお兄ちゃん。未汐が口を挟んだ。

未汐「この方は、記憶喪失だそうです。一先ず、わたしたちは『お兄ちゃん』と呼んでいますが…」

お兄ちゃん「な、何でもいいよ」

紫苑「そうですか。では…お兄ちゃん」

「」ブフッ
「」バシッ

 噴き出した相方を引っ叩く兵士。

紫苑「わたしたちが、貴方を追っていたのは、貴方がレジスタンスの疑いをかけられていたからではありません」

「えっ?!」「そうだったの?」

紫苑「詳細は不明ですが…コトブキ博士より、ある場所に1人の人間が現れるから、保護して欲しいという旨を聞いていたのです」

幸実「それで、うちが何人か連れて行ったんだけど、君、逃げちゃったから〜」

お兄ちゃん「…あっ! そう言えば、あの時見かけたような」
307 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 21:54:53.68 ID:OxZLWZQbo
紫苑「あの場所から逃げた後、どのように過ごしていたのか…できるだけ詳しく教えていただけますか」

お兄ちゃん「詳しくと言っても…あれから、銃を持った女の子から隠れながら、裏路地とか公園とかをうろついてたんだけど、結局疲れと空腹で倒れて…たまたまハンバーガー屋さんの目の前で、そこの店長さんが助けてくれたんだ。それで、2日間くらいはお店の奥の休憩スペースとか、閉店後のシートで休んで過ごしてた」

紫苑「そこで、偶然店を訪れた非番中の篠崎陸曹長が発見し、巡回の隊員に通報したと」

葵「はい」コクン

紫苑「非番にも関わらず責務を果たした篠崎陸曹長には、後でごほうびをあげますね。…ところでお兄ちゃん。貴方が逃走中に、話に出た以外の幼女と接触しましたか?」

お兄ちゃん「…」



安価下コンマ
01〜40 特には
41〜70 他の店員なら
71〜90 黒髪に白メッシュの幼女
91〜99 茶髪ロングにレザージャケットの幼女
   00 褐色肌に銀髪赤目の幼女
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 21:59:25.67 ID:vepw5bUC0
ぬ
309 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 22:15:55.81 ID:OxZLWZQbo
お兄ちゃん「えっと…確か、裏路地に隠れてる時に、たまたま1人同じ路地に入ってきて…何か、黒髪に白いメッシュが入ってて、黒尽くめのパンクな服だったような」

未汐「それって!」

葵「毒島ユカリ!?」

 葵と未汐が身を乗り出した。幸実が、垂れ目をすっと細めた。

幸実「…どの路地にいたか、ちょ〜っと聞いても良い?」

お兄ちゃん「確か…」

 思い出せる限りの場所を聞くと、幸実は1人で応接室を出ていった。

葵「…大丈夫だった? 襲われなかった?」

お兄ちゃん「いや…ちらっと目が合ったら、いきなり鼻で笑って、すぐに出ていった」

葵「そ、そう…」

 ユカリは、どうやら強い相手との戦いが好きなようであった。この、いかにもなよなよとした男は、彼女にとって言葉を交わすまでもない雑魚に見えたのだろう。

紫苑「…思わぬ収穫でした。では、本題に戻りましょう。…先程も申し上げた通り、理由は不明ですがコトブキ博士が貴方を探しています。どうやら、それは総理の意思でもあるようです」

お兄ちゃん「あー…その、コトブキ博士とか、総理って、何? ハンバーガー屋の店長さんにも聞いたけど…コトブキ博士が作った機械で、小さな女の子が何か凄い力を手に入れて? 同じく小さな女の子が、総理大臣をしている?」

紫苑「会えばわかりますよ」スクッ

 不意に、紫苑はソファから立ち上がった。そうして、お兄ちゃんに向かって言った。

紫苑「…ですので、会いに行きましょう」

お兄ちゃん「えっ、今から?」

紫苑「もちろん」ニコッ

 紫苑は微笑み…ふと、葵を見た。

紫苑「篠崎陸曹長は非番ですが…来られますか?」



安価下 どうする?
�@行く

�A行かない
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 22:17:37.34 ID:Fqd6c/sTo
1
311 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 22:22:28.49 ID:OxZLWZQbo
ねます
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 22:23:36.71 ID:sjDqg9tFo
>>308のコンマ判定間違えてない?
そこまで影響ないなら通していいと思うけど
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/22(月) 22:26:39.13 ID:ahzSxhXyO
おつ
314 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/22(月) 22:32:50.79 ID:OxZLWZQbo
あ

まあ損はないしこのままで
315 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/23(火) 21:47:39.62 ID:Es3UoWvio
…

 基地の前に、ピンクに塗装されたリムジンが停まる。後部座席のドアが開くと、まず紫苑、次にお兄ちゃん、そして、葵の順に乗り込んだ。未汐は助手席だ。

「出発します」

 運転席の幼女が一言発すると、リムジンは滑らかに走り出した。

お兄ちゃん「…う、運転上手だね」

「どうも」

 前を向いたまま、短く応える運転手。

お兄ちゃん「…」キョロキョロ

紫苑「外が気になりますか」

お兄ちゃん「! ま、まあ…」

紫苑「貴方の暮らしていた場所の景色は、覚えていませんか」

お兄ちゃん「ああ、何も…」

 そこまで言って、彼はふと零した。

お兄ちゃん「…でも、懐かしい感じはしたんだ。場所じゃなくて、人に対して」

葵「人?」

お兄ちゃん「未汐ちゃん」



未汐「!」ビクッ



 助手席に座っている未汐の肩が跳ねた。

お兄ちゃん「詳しくは、何も分からないけど…何かを、君に約束したような…そんな気がするんだ」

未汐「…」

 リムジンが、首相官邸に近づいていく…

…
316 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/23(火) 22:03:24.56 ID:Es3UoWvio
…

 首相官邸の前には、コトブキ博士が待っていた。

コトブキ「やあ、思ったより早く見つかって良かった」

 車を降りたお兄ちゃんに、コトブキが声をかける。それから彼女は、葵の方を見て意味深に微笑んだ。

コトブキ「…やはり、君が鍵だったか。君が現れてから、色々なものが動き始めている気がするんだよ」

葵「…?」

 怪訝な顔を向ける葵。コトブキはお兄ちゃんに向き直ると、官邸を顎で指した。

コトブキ「では、総理に会いに行こうか。…藤島幕僚長、同行ご苦労」

紫苑「どうも。総理のところまでは同行させていただきますので」

…

 前回と同じ大きな扉の前に来ると、コトブキが扉を叩いた。

コトブキ「総理」

 すると、彼女が開ける前に、向こうから扉が開いた。そして、入り口のところにはもう、朱音が立っていた。

朱音「…!」

お兄ちゃん「…っ!?」

 朱音と目が合った瞬間、お兄ちゃんが両手で頭を押さえた。

お兄ちゃん「っ、あっ…」

 頭を掻き毟り、呻くお兄ちゃん。葵たちは、ぎょっとした。

葵「ど、どうしたの?」

未汐「朱音ちゃん、ギフトは」

朱音「使ってないよ。…」ジッ

 そう言うと朱音は、じっとお兄ちゃんの顔を見つめた。
 お兄ちゃんは…

お兄ちゃん「っ…あっ…あ、か、ね…」ポロポロ

朱音「…」ジッ

コトブキ「ほう…」

葵「お、思い出したの…? お兄ちゃんってもしかして、総理のお兄ちゃん…?」

朱音「ううん。わたしに兄弟はいないよ」

お兄ちゃん「はあっ…はあっ…」

 お兄ちゃんが、目元を拭う。それから、改めて朱音の顔をじっと見た。

お兄ちゃん「…な、何か…見えた気が…君は…」

コトブキ「鷹栖朱音総理大臣だよ。幼女たちを統べ、国を治め…君の、命運を握る少女だ」
317 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/23(火) 22:13:13.79 ID:Es3UoWvio
紫苑「博士」

 紫苑が、コトブキに向かって言った。

紫苑「いい加減、教えていただけませんか。この方が、何者なのか」

コトブキ「…君たちが知る必要は無いよ」

紫苑「博士」

葵「!」ゾクッ

 紫苑から、凄まじい威圧感が放たれ、葵の全身に鳥肌が立った。しかし、それでもコトブキは動じない。

コトブキ「これはね…総理のプライバシーに関わる問題だ」

紫苑「ですが、この国の国防に関わる問題でもあります。レジスタンス基地の跡地に、突然現れた正体不明の男を、無害と断じて政府機関の中枢に立ち入らせるに足る理由を、わたしは知りたいのです」

コトブキ「…」

朱音「…紫苑ちゃん」

 ここで、朱音が口を開いた。

朱音「怒らないで。わたしが、博士に頼んで『用意』してもらったの」

紫苑「総理が…?」

お兄ちゃん「お、俺を…?」

朱音「うん。だから、怖がらなくて大丈夫だよ。紫苑ちゃんも…お兄ちゃんも」
318 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/23(火) 22:34:58.77 ID:Es3UoWvio
コトブキ「総理はね、幼女以外の話し相手が欲しがっておられたのだよ。だから、私が用意したんだ」

お兄ちゃん「用意って…じゃあ、俺の記憶は」

コトブキ「気にしなくて良い。君には帰る家も、帰りを待つ家族もいない」

お兄ちゃん「…殺したのか」

コトブキ「殺してもいない。…じきに分かるさ」

朱音「今日から、お兄ちゃんはわたしと一緒に暮らすの」

 朱音が、お兄ちゃんの手を掴んだ。

お兄ちゃん「えっ?」

紫苑「そ、総理…大丈夫なのですか」

朱音「…心配だったら、『親衛隊』もここで暮らしてもらったら良いよ。…いいよね。未汐ちゃん」

未汐「うん、良いよ」コクン

紫苑「…っ」

 何故か真っ先に尋ねられ、頷いた未汐に、紫苑が苦々しく歯噛みする。葵は、混乱しながら尋ねた。

葵「ね、ねえ…何で、未汐がそんなこと決めるの…?」

 すると、朱音は驚くことを言った。

朱音「だって、未汐ちゃんはわたしの親衛隊長だもん」

葵「えっ!?」

紫苑「…実は。彼女は、普段は工作2班に所属していますが、有事に総理の護衛や諜報活動に当たる、特命部隊の一員なのです」

葵「…そっか」

 以前、未汐が朱音と通話していたこと。そこで話していた内容。未汐が、朱音の親衛隊なるものに属していると考えれば、納得がいく。そして…

葵「…ずっと、あたしを見張ってたの?」

未汐「ううん。葵ちゃんにも、仲間になって欲しかったの」

コトブキ「史上初めて、2つのギフトを持った幼女だ。そりゃ警戒もするし、できるなら近くに置いておきたいさ。未汐を責めてくれるなよ」

葵「…」

 葵は、複雑な気持ちで黙り込んだ。

紫苑「やはり…篠崎も引き抜くおつもりですか」

朱音「できればね。でも、わたしたちの敵にさえならなければ、どっちでも良いよ」
319 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/23(火) 22:41:56.61 ID:Es3UoWvio
葵「親衛隊に入ったら、基地にはもう戻れないの…?」

コトブキ「彼がここで暮らす以上、安全が確認できるまでは親衛隊もここで暮らしてもらう。永遠に、ではないが、しばらくは戻れないだろうね」

葵「未汐も、しばらく戻ってこないの?」

未汐「そうなるね。でも、葵ちゃんも来てくれたら、変わらず一緒だよ」

紫苑「…ですが、工作8班や、7班の鉄山班長とは別れることになります」

葵「…」

 未汐か、8班やラセン隊長か。…或いは、出会ったばかりのお兄ちゃんと、もうしばらく付き合うか、別れるか…



安価下1〜5多数決 どうする?
�@親衛隊に入る

�A基地に帰る
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/23(火) 22:58:10.77 ID:96ip9Rw/o
1
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/23(火) 23:13:34.83 ID:2CQdTUV4o
2
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/23(火) 23:34:50.58 ID:xcnHA+jvO
2
迷うね
323 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/24(水) 21:53:26.43 ID:ufnfT32Go
遅くなっちゃったし、明日まで待とう
現時点でアクティブな読者が3人なら、待っても仕方ないけど…
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/24(水) 22:17:24.60 ID:DrsXLYvL0
1
325 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/25(木) 22:40:27.89 ID:Id74arPLo
23:00までになければ

2
326 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/25(木) 23:33:41.37 ID:Id74arPLo
…

コトブキ「君とは、また出会うことになるだろう。敵として相対しないことを願うよ」

未汐「…葵ちゃん、またね」

葵「…うん」コクン

 葵は頷くと、未汐たちに背を向けた。隣に立っていた紫苑が、肩に手を置く。

紫苑「帰りましょうか。わたしたちの基地に」

 官邸を出て、リムジンに乗り込む。走り出そうとする運転手を制止して、紫苑が尋ねた。

紫苑「そういえば、ごほうびの話がまだでしたね。…ごちそうなどいかがですか?」

葵「いいんですか…?」

紫苑「ええ。好きな食べ物は?」

葵「えっと…鯖」

紫苑「分かりました」

 紫苑は笑顔で頷くと、運転手に言った。

紫苑「『おふね』まで」「かしこまりました」

 それから、ポケットからスマートフォンを取り出し電話をかけた。

紫苑「…もしもし。これから2名。…大丈夫です。大将に、『藤島が鯖を食べたがっている』とお伝えください。…はい、ありがとう。では後ほど」

…
327 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/26(金) 16:11:49.07 ID:rK4f2+Dzo
…

 数十分後。繁華街の端に建つ、小ぢんまりした料亭の前に、リムジンが停車した。葵と紫苑はそこで降りると、正面の引き戸を開けて中に入った。

「いらっしゃいませ、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」

 割烹着を身に着けた幼女の案内で、賑わう座敷を通り抜けて、一番奥の離れまでやって来た。

紫苑「どうぞ、座ってください」

葵「は、はい…」

 こんな大人みたいな店、生まれて初めてだ。葵は座布団の上に正座すると、対面に座った紫苑や、美しく飾り付けられた花瓶などをちらちらと見た。

紫苑「…貴女は、正しい選択をしたと思います」

 不意に、紫苑が口を開いた。

葵「えっ?」

紫苑「総理の親衛隊で、わたしが知る者は3人ですが、皆、何かしら総理との縁故のある者ばかりです」

葵「えんこ?」

紫苑「つまり…総理が、幼形成熟BOXに入る前からの友人、あるいは繋がりのある者ということです」

葵「じゃあ、未汐も」

紫苑「噂によると」コクン

 そこへ、先程の幼女が料理を持って入ってきた。

「お通しのしめ鯖です」

紫苑「どうぞ。貴女へのごほうびですよ」

葵「っ! い、いただきます…」ハム

葵「!!」

 鯖の旨味を引き出す、程よい酢と昆布の風味に、葵は目を見開いた。紫苑も自分の皿から一切れつまみ、頷いた。

紫苑「流石です。冷酒をいただけますか」

「かしこまりました」

紫苑「篠崎陸曹長も、飲みますか?」

葵「えっ、お酒!? …えっと…」



安価下 どうする?
�@いただきます

�Aやめておく
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/26(金) 16:20:26.17 ID:ZSM7r2/3O
1
329 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/26(金) 17:04:03.26 ID:rK4f2+Dzo
葵「じゃあ…」

紫苑「ではグラスを2つ」

「かしこまりました」

 店員が下がっていく。紫苑は可笑しそうに言った。

紫苑「わたしも、初めてお酒を勧められた時は戸惑いました。お酒は、大人が飲むものですから」

葵「大丈夫なんですか? まだ、子供なのに」

紫苑「わたしたち幼女は、子供ですが、子供ではありませんよ。これ以上歳を取ることは無く、お酒や煙草も飲めます。まあ、一番は総理が法律を変えたからなのですが」

 日本酒の瓶と、2杯のグラスが運ばれてきた。紫苑は瓶を取り上げると、葵のグラスに中身を注ぎ、瓶を葵に渡した。

紫苑「大人の真似事をしてみましょうか。…どうぞ、注いでください」

葵「は、はあ」

 葵は瓶を持ち上げ、紫苑の持つグラスにそっと注いだ。

紫苑「おっとっと…ふふっ。父がよく言っていましたね。何十年前のことやら…では…乾杯」チリン

葵「かんぱい…」チリン

 葵は、恐る恐るグラスに口を付け…顔をしかめた。

葵「うぇ」

紫苑「少しずつ、少しずつ。ほら、しめ鯖を一口」パク ゴク

 紫苑はしめ鯖を一切れ口に入れ、そのまま酒を一口含んだ。

紫苑「うん…素晴らしい」

葵「ええ…」

 うっとりする紫苑を、葵は信じられないような目で見た。



安価下1〜3でコンマ最大 食事中の出来事、行動、話題など
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/26(金) 17:56:16.98 ID:4Kc52Bf1o
葵「崩礼のアピールが鬱陶しい……」
紫苑「おや、では別の基地に飛ばしましょうか」
葵「そこまでしなくていい」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/26(金) 20:18:32.76 ID:wNtMbSKH0
酔った勢いでガッタイガーの話をベラベラ喋る
332 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/26(金) 21:30:59.34 ID:bPYoBmSto
…

葵「…」ボー

紫苑「いやあ、ここの料理は絶品です。魚は活きが良いし、酒によく合う! …大丈夫ですか?」

葵「ん…」コクン

 葵は頷くと、グラスの中身を啜った。

紫苑「…それにしても、貴女が来てくれて本当に良かった。先日の事案も、鉄山班長と共に活躍されたと聞いています」

葵「そんなことない…」

紫苑「ギフトを2つ持つ貴女には、色々な人が注目しています。そんな中でも、驕らず訓練を重ねることは、きっと大変でしょう。何か、困ったことはありませんか。…あ、どうぞどうぞ」トクトクトク

葵「ん…」ゴク

 葵は、日本酒を一口飲むと、ぽつりと言った。

葵「…崩礼隊長が、言い寄ってくる」

紫苑「ほう」

 紫苑の顔から、酔いの火照りがすっと引く。その変貌に、葵まで震え上がった。

紫苑「適性検査の時に、玉置班長が貴女に良からぬ目を向けていたと、噂で聞いたことがありますが…それはいけない。明日付で配置換えを」

葵「っ! そっ、そこまででもない…です。最近は、全然ですし…」

 これは事実である。未汐の前で、崩礼の行為をはっきりと拒絶してからは、向こうから言い寄ってくることは無くなった。
 だがそれ以上に、ここで崩礼を糾弾しようものなら、彼女がどんな目に遭うことか…

紫苑「…そうですか?」

 紫苑の顔が、また酔っぱらいのそれに戻る。

紫苑「ですが、また酷くなった時はすぐに言ってくださいね。わたしは、空自の草薙幕僚長のように、何でもお見通しとはいきませんので…」

葵「は、はい…」

…

大将「元帥どの、いつもありがとうございますぅ」ペコリ

 白い割烹着を来た大将が、離れにやって来て頭を下げた。

藤島「本日も、素晴らしい料理でした」

葵「美味しかった…」

 しめ鯖に始まり、鯖寿司、塩焼きから、ほぐし身の載ったサラダまで、そのどれもが今まで食べたことのない絶品であった。

大将「本日は、新しい方とご一緒ですねぇ」

藤島「ええ。先日入隊した、篠崎と言います。有望な兵です」

大将「ああ、ギフトを2つ持ってるっていう…」

葵「あ、篠崎葵です…その、そうです」

 葵は、どぎまぎしながら頭を掻いた。思った以上に、世の中に自分の名が知られている…



安価下コンマ
01〜05 招かれざる客
06〜15 乱入
16〜95 特に何も起こらない
96〜00 会談
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/26(金) 21:32:20.14 ID:AVZCGHxPo
あ
334 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/26(金) 22:48:32.21 ID:bPYoBmSto
「た、大将!」ガラッ

 突然、給仕の幼女が襖を開けて駆け込んできた。

大将「どうしたぁ?」

「種付けおじさんの群れが、玄関を壊して入ってきました!」

 それと同時に、表の方から悲鳴が聞こえてきた。どたどたと足音がして、客や店員たちが離れに逃げ込んでくる。

葵「あっ、い、行かなきゃ」

紫苑「そうですね」スクッ

 先程までの酔いはどこへやら、紫苑はすっと立ち上がった。

葵「幕僚長、武器は…」

紫苑「大丈夫ですよ。ほら」

「お、お願いします!」スッ

 よく見ると、給仕の手には白塗りの鞘に収まった、一振りの日本刀が握られていた。彼女からそれを受け取ると、紫苑は葵の肩に手を置いた。

紫苑「わたしは、この店で自由に飲み食いできる代わりに、店の『安全』をごほうびとして与えているのです」

葵「は、はあ」

紫苑「貴女も、いずれ請け負うときが来るでしょう。よく見ていなさい」

…

 入り口近くの座敷は破壊し尽くされて、種付けおじさんたちは厨房に押し入っていた。

「く、来るなー!」「料理には、手出しさせないんだからー!」



紫苑「___お邪魔します」



「あっ、元帥どの!」「もう安心だ」「はやく、やっつけてー!」

葵「…」ジャキッ

 葵は、両手にリボルバーを握った。そして、紫苑は鞘に収まった刀をスカートに差し、柄を握った。

紫苑「篠崎陸曹長、料理人たちの保護を」

葵「サーイエッサー! …こっち、逃げて」



「お?」「うあー…」「んが、がっ!」



 種付けおじさんが、目の前に立つ紫苑の姿に気が付く。彼らは、彼女の発する闘気に気付かず、一斉に襲いかかった。
335 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/27(土) 22:38:03.96 ID:eUWfFo3zo


紫苑「…!」ギンッ



葵「!?」

 料理人たちを誘導した葵が、振り返った時には、既に紫苑は抜刀していた。



「…ごほっ、ごぼっ」「ううぅ…」「」ドサドサドサッ



 もがき苦しみ、崩れ落ちる種付けおじさんたち。ぱっと見、血は流れておらず、最初は紫苑が峰打ちに留めたのかと葵は考えた。だがよく見ると、彼らの胸や脇腹には、鋭い刀傷が刻まれており、紫苑の握る刀にはべったりと血が付いていた。

紫苑「肝を経由して、心の臓、もしくは大動脈を突きました」

 ポケットから取り出したハンカチで刀身を拭いながら、紫苑が言う。

紫苑「血は胸腔、もしくは腹腔に出て、体外には殆ど出ません。厨房を汚すわけにはいきませんからね」

葵「…」

紫苑「もう大丈夫ですよ。それに、そろそろ隊員たちも来る頃でしょう」

 彼女が言い終わると同時に、普通科の兵士たちが厨房になだれ込んできた。

「幕僚長! ご無事ですか」

紫苑「ご心配なく。ところで、これを片付けてもらえますか」

「「「サーイエッサー!」」」

 種付けおじさんの死体が、厨房から引きずり出されていく。紫苑は納刀すると、鞘ごと葵に差し出した。

紫苑「これを、お店に返してくていただけますか。わたしは先に車に戻っています」

葵「あっ…はい…」

…

紫苑「…ふぁ」

葵「…」

 基地へ帰るリムジンの中で、葵は黙り込んでいる。紫苑はあくびをした。

紫苑「非番だというのに、大変でしたね」

葵「はぁ…」

紫苑「ゆっくり休んでくださいね。同室は、いなくなってしまいましたが…」

 リムジンが基地へ入っていく。葵が宿舎の前で降りると、車は紫苑を乗せたまま更に奥へと入って行った。それを見送ると、葵は宿舎の中へ入った。
 そこにいたのは…



安価下コンマ
01〜40 誰もいない
41〜60 由依&真姫
61〜90 崩礼
91〜99 ラセン
   00 透
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/27(土) 22:39:51.99 ID:mCb2mLcRo
うい
337 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/27(土) 23:01:22.37 ID:eUWfFo3zo
ラセン「やれやれ、工作科の出番は無かったな。さっさと寝るか…ん?」

葵「! …っ」

ラセン「篠崎陸曹長ではないか。幕僚長と一緒に、騒動に巻き込まれたと聞いていたが。何事も無かったようで何よりだ…」

葵「…ひっ、ひぐっ…うっ…」

葵「うわあぁぁぁ…」ヒシッ

 葵は泣きながら、ラセンに抱きついた。

ラセン「!? ど、どうした? 種付けおじさんごときで、泣くような貴様ではなかろう?」

 困惑するラセン。葵は彼女の胸に顔を埋めながら、基地に帰るという自分の選択に安堵した。殆ど意識したことは無かったが、葵の求める『父親のような』という要素を、ラセンは確かに持っているようであった。

葵「ひぐっ、うぐっ…ううぅ…」ギュゥ

ラセン「ううむ、離れん…仕方あるまい、このまま部屋に連れて行くか」

 ラセンは葵を抱え上げると、そのまま自分の部屋へと運んで行った。

…

葵「…ん」ムクリ

 目を覚ますと、目の前に大きな胸があった。

ラセン「んごご…んごっ」

葵「…」ギュ

 大いびきを立てるラセンの胸に顔を埋め、もう一度目を閉じたその時、起床時間を知らせるラッパが鳴り響いたのであった。
338 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/27(土) 23:29:37.38 ID:eUWfFo3zo
…

 葵が由依や真姫と共に、点呼や資機材の点検を済ませていると、遅れて崩礼がやって来た。

崩礼「悪い。幕僚長の招集で、緊急の班長会議があった」

由依「何かあったんですか?」

崩礼「ああ。…2班の朝倉Aが、除隊された」

真姫「えっ?」

葵「除隊…?」

 事情を知る葵でさえ、ぎょっとした。一時的に、総理の警護に専念するというだけではなかったのか?

崩礼「幕僚長曰く、別の機関に転属になるからとか…」

 それから崩礼は、声を潜めて続けた。

崩礼「…ありゃ、ヤバいぜ。あんなにキレた幕僚長、初めてだ」

由依「ひぃっ!?」ビクゥッ

真姫「お、怒ってるんですか? 幕僚長…」

崩礼「ああ。だが俺たちにじゃない。もっと、上にだ。…」チラ

葵「! …」

 崩礼の視線を感じ、葵は俯いた。
 あの時、釘を刺されたが…未汐が朱音の親衛隊長であることは、陸自では紫苑や幸実にしか明かされていない事実であった。そして、今後も重要機密として、決して口外してはならないとのことであった。

崩礼「…篠崎は、寂しくなるな。同室がいなくなって」

葵「! …仕方ない。すぐに次、誰か来る…と、思います」

崩礼「朝倉Aが抜けてから、工作科も色々再編されるかも知れない。元から少ないうちが解体されることは無いだろうが、俺はまた会議に呼ばれたりするかもしれん。…篠崎。お前は、ここの副班長だ」

葵「…はい」コクン

崩礼「俺がいない間、よろしく頼むぞ」

葵「サーイエッサー…!」

…

 結局、以前から計画されていた模擬戦は延期となり、今日はまずマラソンをすることになった。

崩礼「行くぞ! 用意…スタート!」

 朝日の差す基地の内周を、列を組んで走り出した。



安価下コンマ
01〜05 襲撃
06〜20 サイレン
21〜25 二日酔い
26〜60 特に何も起こらない
61〜90 走りながら…
91〜00 お兄ちゃん
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/27(土) 23:56:45.70 ID:SdEQkKsI0
ぬ
340 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/28(日) 19:26:00.41 ID:NT4RFiluo
…

葵「いっちに、いっちに、いっちに……っ!」プルッ

 マラソンの最中、その感覚はやって来た。

葵「いっちに、いっ、ちにっ、いっちに…んっ」モジッ

 寝ている間に、下腹に溜まったものが、足取りに合わせて上下に揺れる。短く、か細い出口を、ずしんずしんと刺激する。

葵「んんっ、いっちにぃ…はっ、いっち、にっ…///」ソワソワ モゾモゾ



崩礼「おらっ、ペースを落とすな!」タッタッタッ

由依「いっちにぃっ、いっちにぃっ…ひいっ、ちにぃっ!」ドッタドッタ



 口に出したところで、返ってくる答えは分かっている。足を止めることはできない。
 だから、葵は走りながら、そっとお股の力を緩めた。

葵「いっちに、いっちに、いちに、いっ、ち…っ」ゾワゾワッ ジワァ…

 汗で濡れたパンツのクロッチが、さあっと熱くなる。そのまま内腿まで一気に溢れ出して、靴下から靴の中まで染み込んでいく。

葵「いっ、ちにっ、あっ、ち、にぃっ…///」ジョワジョワジョワ…

 体操服の前まで染み出したおしっこは、たちまち冷たくなり、午前のマラソンが終わるまで葵のお股を冷やし続けた。

…

崩礼「午後はウェイトトレーニングだ。14時にジムに集合すること。解散!」



真姫「…葵ちゃん」チョンチョン

葵「どうしたの、真姫…!」

真姫「…///」グッショリ

 真っ赤な顔で俯く真姫。どうやら、彼女も走りながらやってしまったようだ。

真姫「ね、お風呂、一緒に行こう?」

葵「うん…あたしも行きたかった」

 葵は頷くと、真姫と2人で大浴場へ向かった。
341 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/28(日) 19:32:28.14 ID:NT4RFiluo
…

 昼の大浴場には、夜ほどではないが数人の幼女がいた。休憩時間に汗を流しに来たのか、非番でゆっくり楽しんでいるのかも知れない。
 2人は、おしっこの染みた体操服と下着を洗濯かごに放り込むと、一緒に浴場に入った。

真姫「ふぁ…」シャワー…

 風呂椅子に座ってシャワーを浴び、身体をすすぐ真姫。葵よりは幾分成長しているようで、おっぱいもお尻も、幼女なりに発展の兆しが見える。
 その身体が、にわかにこわばった。

真姫「…あっ///」プルッ

葵「?」シャワー…

 真姫は、火照りとはまた別の赤い顔で、隣の葵を見ると、ぼそっと言った。

真姫「こ、こっち見ないでね…ん、ぁ…」フルッ

 すると、彼女の座る椅子の足元に、シャワーとは別の、色付いた液体が流れ出した…



安価下 どうする?
�@見ないふり

�A観察する

�B一緒にする

�Cその他要記述
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/28(日) 19:44:59.63 ID:uDJzKTvdo
1
343 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/28(日) 20:04:44.35 ID:NT4RFiluo
葵「…ん」フイ

 葵は、向こうを向いた。

真姫「あ、ありがと…んっ、んぁ…///」ショロロロ…

…

葵「ふんーっ! んんーっ!」ギッタン ギッタン

 バタフライマシンと格闘する葵。向こうでは、由依や真姫もそれぞれマシーンで筋トレに励んでいる。崩礼は、また幕僚長と話があるらしく、ストレッチを終えたところでジムから出て行ってしまった。

葵「はぁ…はぁ…っ、いよーっ!」ギッタン



安価下コンマ
01〜10 痛っ
11〜30 プロテイン!
31〜60 特に何も起こらない
61〜80 崩礼が戻ってきた
81〜90 ↑+ラセンも来た
91〜00 幕僚長!?
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/28(日) 20:05:51.71 ID:7Kl6IwSro
えい
345 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/28(日) 20:32:41.57 ID:NT4RFiluo
…

崩礼「…待たせたな」

 崩礼がジムに戻ってきた。

由依「お疲れ様ですー! どんな話でしたか?」

崩礼「工作科の再編の話だ。…集合!」

 葵たちが、崩礼の前に整列する。崩礼は3人を見回すと、言った。

崩礼「朝に話した通り、2班の朝倉Aが除隊になった。2班は、潜入工作に特化した班だが、朝倉Aのギフトはその中でもかなり重要な割合を担ってた」

葵「…」

 未汐のギフト『隠密』。自身だけでなく、任意の他者や物体まで透明にし、更に音や匂いまで遮断できるという、冷静に考えると反則級の能力だ。彼女が失われることによる2班へのダメージは、想像に難くない。

崩礼「当然、奴がいなくてもカバーできるようにはしてあったが、完全に除隊となると話は別だ。班員の構成から考え直す必要がある。…で、なんやかんやあって」

真姫「あって?」

崩礼「2班から、1人うちに転属になった」

葵「え?」

 なんやかんやとは、何だろう。とは言え、4人しかいない8班に、新しい仲間が加わるのは良いことだろう。

崩礼「正式には明日からだが、もう連れてきた。…入ってこい」

 崩礼に呼ばれて、1人の幼女がジムに入ってきた。



安価下1〜3で次の>>1のコンマに一番近いやつ 8班の新入り 名前と容姿、ギフトは必須
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/28(日) 21:07:43.77 ID:QPWwfFDm0
砂井 はあと(すない-)
金髪サイドテールのギャル、触れば分かる程度にはある胸に細身ながら整ってる身体つき
明るいおしゃべりで誰に対しても分け隔てなく接し親しみやすい性格だが軍務モード中はかなり真面目で口数が激減する。化粧をしていてオシャレに気を使ってる。
ギフト:狙撃
長距離銃撃の天才。あらゆる状況や距離、敵でも誤差1ミリ以下の命中を可能にする。避けれるとすればギフトクラスの反応速度か彼女の攻撃タイミングを見切っている相手くらいだろう
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/28(日) 21:29:05.84 ID:4y72kSr3O
【名前】紫藤 初(しどう うい)
【年齢】10
【特技】 速く本を読めるよ!
【好きな食べ物】クレープ
【好きな教科】国語
【好きな本】小説
【好きな人のタイプ】 物静かで落ち着いた包容力がある人
【最後に一言!】
興味があるなら良い本教えるよ。

【性格】生意気で小悪魔気取りな所謂「メスガキ」。
【容姿】。
ツインテールにした茶髪。小麦色に日焼けした肌。
つり目がちな目付きや八重歯、イタズラっぽさや生意気さを感じさせる顔つきなど。あどけない顔とは裏腹に大人に負けないたわわなロリ巨乳と安産型の美尻などエロい体つき。パイパン。処女。
【ギフト】
解読:
見ただけで生き物や無機物の状態を瞬時に把握する。
生き物ならどこが健康でどこが病気かが分かり、無機物なら各パーツの消耗具合が分かる。
本なら書いてある内容がすぐに分かるため解読と名付けられた。
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/28(日) 21:33:48.62 ID:7Kl6IwSro
乙坂 初(おとさか うい)
12歳
前髪ぱっつんロング。年齢にしては発育控え目でつるぺた。大人しく上官に従順。レズな子たちにたくさん食べられてる。
ギフト『蜘蛛』
某ヒーローというより女郎蜘蛛。利便性の高い粘着球と高強度な糸を扱う。本来は機動力や毒や牙といった攻撃面にも優れる能力だが性格の問題か扱えていない。
349 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/28(日) 21:36:32.30 ID:NT4RFiluo
コンマ
今日はここまで
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/28(日) 21:42:37.98 ID:uDJzKTvdo
おつおつ
351 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/28(日) 22:00:21.08 ID:NT4RFiluo
ところで女郎蜘蛛って、アラクネ形態になったりするの?
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/28(日) 22:20:09.56 ID:7Kl6IwSro
考えてたギフト設定的にはそう。本人がなれるかは扱えないの表現次第かなと思ってた。
いずれにせよお任せします。
353 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/29(月) 20:10:00.48 ID:Q0c+vnijo
初「乙坂 初(おとさか うい)です。階級は、1等陸士です」ペコリ

 新入りの幼女は、そう言って頭を下げた。黒い髪を、前は真っ直ぐに切り揃えて、後ろは伸ばしている。葵と同じくらいのちびっこ体型で、ちょっと頼りない雰囲気がある。

崩礼「ギフトを説明しろ」

初「はい。…ういのギフトは『蜘蛛』です。糸とか、くっつく玉を吐いたりできます。頑張れば、もっと色々できる…かもです」

崩礼「糸とか粘着玉は隠密行動にも便利だが、本気を出すと相当目立つらしい。それを朝倉Aのギフトでカバーする算段だったが、いなくなった。そこで、こちらの補充も兼ねて転属になったという訳だ。…では階級順に自己紹介しろ」

葵「! 篠崎葵陸曹長だよ。皆の前で話したから、名前は知ってるかもだけど…ギフトは『再現』と『演算』。一応、8班の副班長」

由依「朝倉由依陸士長です! その…いなくなっちゃった朝倉2等陸曹は、別に身内とかじゃないからね。ギフトは『育成』。使い方は、初ちゃんと一番近いかな?」

真姫「えっと、上羽真姫1等陸士…初ちゃんと一緒の階級です。ギフトは『透過』…あっちの朝倉さんみたいに、何でも透明にはできないけど、その代わり実体も消すことができます」

初「そう言えば、この前の任務でご一緒しましたね。その節はお世話になりました」ペコリ

崩礼「お、おう」

 また頭を下げた。律儀な子だ。

崩礼「…正式には明日からだが、硝子川班長には許可を取ってある。今から、一緒にトレーニングに参加してもらうぞ」

初「サーイエッサー」

 そうして、初もトレーニングに加わった…



安価下1〜3でコンマ最大 トレーニング中の出来事、行動
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/29(月) 20:38:46.12 ID:uas6PsYA0
スタミナ切れでトレーニングについて行けなくなった初
355 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/29(月) 21:41:26.53 ID:Q0c+vnijo
…

初「はっ、はっ、はっ、はーっ、はっ、はあーっ…」ドタドタ

真姫「ふっ、ふっ、ふっ、初ちゃっ、だいじょぶっ?」タッタッタッ

 ランニングマシンで、ふらふらと走る初に、隣で走る真姫が心配そうに声をかけた。

初「はぁっ、ひっ、ふぅーっ…ふぇっ」ドサッ

真姫「初ちゃん!」

 とうとう、初がマシンから落ちてひっくり返った。真姫が慌てて降りてきて、助け起こす。

崩礼「何だ、体力が無いな。8班の穴掘りは重労働だぞ」

初「はぁー…ごめんなさい…げほっ…」

 初はむせながら、頭を下げた。

…

崩礼「…今日はここまで! 明日はまた、定刻に訓練場だ」

…

葵「」ゴクゴク

由依「お腹すいたー…ご飯前にプロテイン?」

葵「げふ…とにかく、修行…パワーアップしないと」

 シェイカーを流し台で洗いながら、葵はちらりと初の方を見た。ストレッチマットの上で、太ももをさすっている。

初「…」サスサス

真姫「あんまり、トレーニングはしてなかったの?」

初「体力より、ギフトの開花に時間を使ってました…」ペチペチ

葵「ギフトよりも、パワーが大事」サラーッ シャカシャカシャカ

 葵は、洗ったばかりのシェイカーにまたプロテインと水を入れ、よくシェイクして初に差し出した。

葵「飲んで。強くならなきゃ」スッ

初「ありがとうございます…」

崩礼「葵…お前、だんだんラセンに考えが似てきたな?」

葵「! …そ、そうかな///」テレッ

崩礼「照れるのか!? そこで!?」ガビーン



安価下1〜3でコンマ最大 食事、入浴中の出来事、行動
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/29(月) 21:43:57.71 ID:fawSI5xho
葵の背中を流す崩礼
警戒する葵だが純粋に労ってくれているようだ
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/29(月) 21:53:31.53 ID:uas6PsYA0
1人先に着替え室に入った葵。自分をガッタイガーに見立てた空想遊びをしてたら初と結衣に見られてた
358 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/29(月) 21:56:07.83 ID:Q0c+vnijo
ねる

元ネタに引っ張られてるんだと思うけど、ガッタイガーじゃなくてガッタイザーです
359 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/30(火) 19:23:35.59 ID:znNGDPg6o
…

葵「ガッガガー♪ ガッガガー♪ えいゆーロボー…」ゴシゴシ

ペタペタペタ

崩礼「よう、背中を流してやろうか」

葵「やだ」シュバッ

 さっと離れる葵。

崩礼「そんなに嫌がることないだろ」

葵「ある。絶対、べたべた触ってくる」

崩礼「もうしないって。あれから、一度も襲ってないだろ」

葵「…」

 葵は湯気越しに、タオルを持った崩礼をじっと睨み…それから、諦めたように椅子に座り直した。

葵「絶対、変なとこ触らないでね」

崩礼「分かってるよ…」ゴシゴシ

 宣言通り、崩礼はタオルで葵の背中を擦るだけで、直に触ったり胸に手を伸ばしたりはしなかった。

崩礼「…ラセンの奴と、随分仲がいいみたいだな」ゴシゴシ

葵「ガッチャーロボとか、ガッタイザーの話してた」ゴシゴシ

 葵も、前を自分で洗いながら答える。

葵「…ラセン隊長と、どういう関係なの?」

崩礼「あいつとは、姉妹みたいなもんだ」

葵「へっ?」

 事もなげに答える崩礼に、葵は耳を疑った。長身で、目も口も大きいラセンに、小柄で目の細い崩礼…どこを見ても、まるで似ていない。

崩礼「幼女には、2種類いる。人間が幼形成熟BOXに入ってなったやつと、幼女から生まれたやつだ。お前は前者。…で、俺とラセンは後者。同じ施設で生まれ、育った」シャワー…

葵「…」

崩礼「…ほら、終わり」

 葵にシャワーを浴びせると、崩礼は立ち上がった。



安価下 どうする?
�@湯船に浸かる

�A崩礼の背中も流す

�Bその他要記述
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/30(火) 19:33:35.39 ID:VpNeA5a5O
2
361 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/30(火) 20:46:25.23 ID:znNGDPg6o
葵「…座って」スクッ

 葵は椅子から立ち上がると、崩礼の肩を掴んで椅子に座らせた。

葵「隊長に背中流してもらったから。あたしもする」

崩礼「ん? お、おう…」

 崩礼は困惑しながら頷いた。葵は、自分より少し小さいその背中をタオルで擦りながら、尋ねた。

葵「隊長のお母さんって、幼女なんだ。じゃあ、お父さんは?」ゴシゴシ

崩礼「…」

 すると、崩礼は黙り込んだ。口を難く結んで、目を伏せているのが、鏡に映っている。
 やがて…彼女は、ぽつりと言った。

崩礼「…種付けおじさんだ」

葵「え…?」

崩礼「繁殖用の幼女と、種付けおじさんを交配して、効率的に幼女を増やす施設なんだよ。物心ついてから、一度だけ中を覗いたことがある…」

 鏡の中の崩礼が、顔を歪める。

崩礼「…ずらりと並んで、種付けおじさんに種付けされてる幼女の中の誰かが、俺の母親で…それを知ってから…」

 ふぅっと、長い息を吐く。

崩礼「もう、俺のものになれなんて言わないが…あんな風にはなってくれるなよ」

葵「…」

崩礼「…ところでお前、好きな人はいるのか?」

葵「」ブッ

 湯船の中から、由依たちが聞き耳を立てている。初に至っては、じっとこちらを見ている。

葵「…あたしは」



安価下1〜5で多数決
�@分からない

�Aラセン隊長

�Bお兄ちゃん

�Cその他要記述
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/30(火) 21:14:50.07 ID:+jTDOeP5o
3
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/30(火) 22:12:48.33 ID:uNuXLmbzo
4
少なくとも隊長は嫌いじゃない
みたいな小悪魔みたいな返事
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/30(火) 22:34:45.33 ID:vGn6cuWAO
2
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/30(火) 22:53:31.23 ID:elTCCJmh0
1
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/31(水) 12:36:11.24 ID:k8JUAfPCo
1
367 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/31(水) 20:50:55.76 ID:FTtdcN08o
葵「…」

 ラセン隊長は好きだけど、そういうのじゃない。種付けおじさんはちょっと嫌。じゃあ、お兄ちゃんは…

葵「…分かんないや」

崩礼「ま、そんなもんか」クイ シャワー

 崩礼はシャワーで泡を流すと、立ち上がった。

崩礼「ちなみに、俺がどうなのかは言わないでおくぜ」

葵「…」

…

 夜。未汐がいなくなって、二人部屋に葵は1人。静かで、少し寒い。

葵「未汐…」

 今も、彼女は首相官邸にいるのだろうか。お兄ちゃんとは仲良くしているだろうか…



安価下 どうする?
�@寝る

�A自主トレ

�B基地をうろつく

�Cその他要記述
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2024/01/31(水) 20:52:21.59 ID:9+7LgKgoo
3
369 : ◆WEXKq961xY [saga]:2024/01/31(水) 21:27:43.09 ID:FTtdcN08o
…

葵「…」スタスタ

 寝付けずに、葵は部屋を抜け出した。
 夜の基地に人の気配は無く、哨戒用のライトが時折辺りを照らすばかりだ。葵のように、1人で徘徊する者は見当たらない。
 子供は夜に出歩くなと言われる。でも、この国では、大人よりも幼女の方が偉い。それに幕僚長は、幼女は子供であって子供でないと言っていた。これ以上、歳を取ることは無く…



安価下コンマ
01    赤い瞳の幼女
02〜05 レザージャケットの幼女
06〜15 毒島ユカリ
16〜40 あれは…初?
41〜70 …眠くなってきた
71〜90 未汐
91〜00 お兄ちゃん
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