他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報R
更新
検索
全部
最新50
主人公「あるヒロインとのひとつの結末のカタチ」微安価
Check
Tweet
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 12:28:01.16 ID:y2iq4hdlO
主人公「田舎町で誰かと恋愛する」
のスレッドのキャラをお借りした一部ヒロインのルートを妄想した支援スレです
>>1
と作者様は別人です
作者様の更新が途絶えてしまった為支援も兼ねて妄想で推しキャラのルートを書かせていただきます
本家と違い安価少なめ、安価次第ですがエロはおそらく無しでいきます(安価が来て書けそうなら書きます、技量に期待しないでください)
ルートはクローリクさん、サクラさん、シオンさんのルートを順番に書きます
一部でオリジナル設定やオリジナルキャラも出します
基本的に安価は恋人関係になってから出しますが、サクラのみ都合上安価が出るのが恋人関係になる前になります
以上がよろしければ見ていっていただけると嬉しいです
クロさんルートから始めます
本編ですでに好感度マックスだったのでこちらも好感度マックスから始めていきます
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:29:48.98 ID:y2iq4hdlO
朝からルーナの家に遊びに行くことにしたその日
「あの、悠人様は週末お暇でしょうか」
お茶を運んできてくれたクロさんに聞かれた
もちろん毎日が休みのボクに用事はない
「特にないですが、どうしましたか?」
「では、悠人様がよろしければ一緒に町まで買い物に行きませんか?」
せっかくのお誘いである
「もちろんいいですよ」
すぐにそう答えた
その返事を聞いたクロさんは少し微笑む
「良かったです、では、土曜日、朝の8時半頃にこちらの方の駅で待ち合わせでよろしいでしょうか?」
「わかったけど…あの駅、電車の本数少ないからちょうどいい時間の電車来るかな?」
「それに関しましては電車の時刻表を暗記してますので問題ありませんよ」
ドヤ顔をするクロさん
暗記までしなくてもいいと思うけど
こんな会話を続けているボク達をルーナはなぜかにやにやしながら見ていた
なにか変なことでも思いついたのかな?
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:30:45.55 ID:y2iq4hdlO
あっという間に土曜日になった
朝の8時前に目を覚ましたボクは軽く身支度を整え、朝食の菓子パンを食べながら駅へと向かった
「あ、ゆうくんおはよう」
ハルの家の前を通りかかるとちょうどハルが玄関から出てきた
「ハル、おはよう、今日も部活?」
「ううん、休みだけど今から自主トレで朝のランニングだよ。ゆうくんは?」
休みの日までランニングとは、流石ハルだ
「ボクはルーナたちと買い物だけど…ハルも来る?」
買い物なら女の子は多いほうがいいんじゃないかと考え誘ってみるが
「うーん、今から着替えたら時間かかりそうだし、やめておくよ。また誘ってね」
断られてしまった
「わかった。ランニング頑張ってね」
「うん、ゆうくんいってらっしゃい」
そしてボクとハルは真逆の方向へ向かい、進みだした
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:31:30.66 ID:y2iq4hdlO
駅に着くとすでに白い影がいるのが見えた
しかし、違和感がある
「あ、おはようございます、悠人様」
普段の執事服とは違う白いシャツと白いスカート
もしかするとクロさんの私服は初めて見たかもしれない
風に揺れるロングスカートから覗く白い肌に一瞬心を奪われる
この格好なら100人に聞いても100人全員がクロさんを女の子だと判断出来ることだけは間違いない
「…悠人様?」
名前を呼ばれようやく我に返る
「あ、お、おはようございます、クロさん」
「ふふ、何を慌てていらっしゃるのですか?」
その笑顔に顔が赤くなる
ボクはそれを誤魔化そうと慌てて話を逸らす
「あ、あれ、ルーナは?」
「お嬢様は今日は家でのんびりしてますよ。作り置きやお菓子も用意しましたので夕方までは私もお休みです。なので悠人様に買い物にお付き合いいただこうと思ったんですよ」
ボクはてっきりルーナもいるものだと思っていたけどまさかの2人きりのようだ
今更恥ずかしくなってくるも断る間もなく電車がやってくる
「さぁ、行きましょうか」
ごく自然に手を取られ、そのまま電車に乗るボクら
多分、ボクの頬はずっと赤かっただろう
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:32:26.38 ID:y2iq4hdlO
街に着くと直ぐにクロさんはボクの方を向く
「朝ごはんはもう済ませましたか?」
「うん、パンだけだけど…クロさんは?」
「私はまだですが…悠人様が済ませているのでしたら今は大丈夫です」
「朝食くらいいいよ? カフェにでもはいる?」
ボクが聞くと少し考え込むクロさん
そして
「で、でしたら、少し気になるお店が…」
恥ずかしそうに言うクロさんが入りたかったお店は…
「一度ファーストフードのお店に行ってみたかったんです」
ごく普通のハンバーガーショップだった
まだ朝のメニューしかないがそれも良かったらしく笑顔でマフィンを頬張っている
こうしてみるとやはり同い年の女の子なんだなと改めて思った
「そう言えば聞いてませんでしたが、今日はどこに行くんですか?」
「そうですね…」
クロさんは窓の外を見る
「まずは服を見たいですね。お付き合い、お願いします」
また笑顔で言われた
クロさんの笑顔を向けられる度に顔が真っ赤になる
恥ずかしい
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:33:06.11 ID:y2iq4hdlO
服屋に入り店内を軽く見回す
上はかわいいブラウスや下はおしゃれなズボンやミニスカートにショートパンツ、正直男のボクにはあまり縁のない世界だ
「どれか私に似合いそうな服、ありましたか?」
クロさんがいたずらっぽく聞いてくる
今日はずっとクロさんのペースに乗せられている気がする
ここはボクも…と思い口を開く
「今日の格好が可愛いのでロングスカートとかいいんじゃないですか?」
そう言うとクロさんが頬を赤く染めた
「そ、そうですか…す、少し見てきますね!」
そこまで赤くなるようなことを言っただろうか
ボクもクロさんの後ろについていき一緒にロングスカートをいくつか見る
そして数点のスカートを買うのだった
その後も今話題のジェラートを2人で食べに行ったり、キラキラした小物を見たり…
そんな街歩きをしていると直ぐに時間が過ぎていった
街を歩き続けてわかったことは、やっぱりクロさんもボクと同じ年の女の子と言うことだった
自然に笑い、恥ずかしがったり、楽しそうにしたり…
ボクはそんなクロさんが本当に可愛らしく感じていた
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:33:58.90 ID:y2iq4hdlO
「そろそろお昼ですね。どこで食べましょうか」
クロさんに聞かれる
そんなクロさんにボクはふと今までずっと思っていたことを零してしまう
「…なんか、デートみたいですね」
言った後にしまったとなる
恥ずかしがられるか、引かれるか…
しかしクロさんの反応はどちらでもなかった
「デートですよ、そのつもりでお誘いしました」
「え?」
「…私は、悠人様の事を、お慕いしていますから」
まっすぐに目を見ながら告げられる
クロさんの赤い綺麗な瞳から目が逸らせない
しかし、気づく
クロさんはわずかに震えていた
表情に出していないだけでかなりの勇気を持って告白してくれたのがわかった
答えないわけにはいかない
ボクも本心を伝えよう
「ボクも…クロさん…いえ、クローリクさんの事が好きです」
「本当…ですか?」
クロさんの目が潤む
安心さたような、安堵の笑みがこぼれる
いつもの大人びた笑顔ではなく、年相応の女の子の笑みだった
「本当です」
「嬉しいです…悠人様!」
人がいっぱいいる街中で抱きつかれボクも真っ赤になる
「く、クロさん…周りが皆見て…」
「あ…す、すいません!」
真っ赤になって慌てて離れるクロさんが可愛くて自然と笑みがこぼれる
「…あの、それで…私達は、恋人同士と言う事で良いのでしょうか?」
改めて聞かれると恥ずかしいけれど…
「うん、もちろん」
「嬉しいです…悠人様、改めてよろしくお願いします」
眩しい笑顔を向けられる
「悠人でいいよ。もう恋人なんだから」
「それなら、私のこともクロでいいですよ」
こうして、ボク達は恋人同士になった
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:34:46.81 ID:y2iq4hdlO
夕方、駅のそばをランニングしているとゆうくんとクロさんが電車から降りてきたのが見えた
すぐに駆け寄って話しかけようとしたところでなにか、いつもと違う気がして足が止まった
しかし駅前に私の姿を隠せるものは何もない
私はすぐ2人に見つかった
「あ、ハル、また自主トレ?」
ゆうくんに聞かれる
「うん、あれ、ルーナちゃんは居ないんだ」
出来るだけ平然を装い聞く
「…えっと、どこから話せば…」
「その、私達…お付き合いさせていただくことになりました」
クロさんが恥ずかしそうに言った
初めて見るクロさんの顔になんとなく察する
多分、今日は2人で出かけることになったこと
クロさんが…私と同じだったこと
なぜ、私は朝、ゆうくんの誘いを…
そこまで思いかけ、小さく手を握る
「そうなの!? おめでとう、2人とも! ゆうくんはクロさん泣かせちゃだめだよ!」
笑顔だ
笑顔になろう
今が夕方で良かった
あまり明るい時間だったら作り笑いがバレたかもしれない
「泣かせない…」
いいかけるゆうくんの言葉を遮り私は続ける
「じゃあゆうくん、クロさんをエスコートしないと…気をつけて帰ってね、私は走り込み行くから!」
逃げるようにその場を立ち去る
気づくと、家の裏の神社まで来ていた
ここなら、バレないだろう
「…う、あ…あああああぁぁぁ……!」
我慢していたものが一気に溢れ出す
今更、後悔する
なんで気持ちを伝えなかったのか
なんで…
そして
一瞬、クロさんの邪魔をすればよかったと、思ってしまった
最低だ…
「ハル!? どうしたの!?」
お姉ちゃんが私の声を聞いて飛び出してきた
私は…
「私、最低だよ…ゆうくんも…クロさんも…大切なのに…大事な友達なのに…ジャマをすれば、よかったって…」
なんの説明もなく言った言葉にお姉ちゃんはすぐに理解してくれて、そっと頭を撫でてくれる
「…どこか、ドライブでも行く?」
今は励ましも慰めも欲しくなかった
それを知っているかのようにお姉ちゃんは私にそう聞いてきた
続く
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/09/23(火) 12:36:10.38 ID:y2iq4hdlO
ハルの失恋描写はどうしても書きたかった蛇足です
安価募集します
悠人とクロさんが過ごす日常的な1日に関しましてお題を募集させていただきます
エロにはあまり期待しないでください
>>11
お題
書き溜め出来次第また来ます
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 13:00:17.79 ID:WY8AJ4cno
おつ
きたい
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 20:23:28.14 ID:tw5R2+Y0O
エロい方の日常なのかイチャつくだけの日常なのかどっち?
エロなし考えてたけど結構難しかった
安価下
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 20:52:32.78 ID:tsve5dThO
出来れば、エロ無しで「プールデート」などシンプルなものだと書きやすいです
無理そうならエロでもオッケーです
安価下
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 21:50:30.83 ID:SmmwVOufO
図書館デート
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 20:58:39.29 ID:G1qBdjOXO
クロと恋仲になって翌日
いつも通りにルーナの家に遊びに行く
少しだけ緊張しながらインターホンを鳴らすとルーナの寝ぼけた感じの「はぁ〜い」
という声が聞こえた
ボクはすぐドアノブを握ると手をひねる
同時に「お嬢様!」というクロの声が聞こえた
ドアが開かれるとシャツ1枚に白いパンツ姿…どう見ても着替え途中のルーナが寝ぼけながら立っていた
最初の頃は動揺したけれど、彼女の家に通っているうちに慣れてしまったボクはほぼ無反応だったが
「悠人…見ましたね?」
ニコニコ笑っているクロの冷たい声にルーナと一緒にブルりと震え上がった
「お嬢様も、はやく着替えますよ」
「う、うん」
不慮の事故ではあったがクロは機嫌を損ねてしまったようだ
一応部屋には通されたものの、ボクは正座で待機する
するとすぐ着替えが終わったルーナが部屋に戻ってくる
「クロ、すごい怒ってたよ…笑ってるけど」
「次からルーナも気をつけてよ?」
「お兄ちゃんへのサービスだよ〜」
「お嬢様?」
「ひい!?」
調子に乗ってスカートを軽くめくったルーナに絶対零度の囁きが聞こえる
「悠人も! 次からは私の返事の後にドアを開けてください」
「は、はい」
プンスカと聞こえそうなくらい頬が膨らんでいるクロ、かわいい
そんなクロとボクの方をじっと見つめるルーナ
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 20:59:19.49 ID:G1qBdjOXO
そして
「2人とも、昨日なにかあった?」
その言葉にクロがビクリと跳ねる
もしかして言ってないのかな、と思っていると
「例えばクロがお兄ちゃんに告白して恋人同士になったとか?」
「なっ!? 悠人!?」
「ボクはいってないよ!?」
バレてた
「恋愛マスターの私が気付かないとでも?」
「…お嬢様、彼氏いない暦=ねんれ…」
「恋愛漫画は100冊以上読んだ!」
堂々の仁王立ちをするルーナ
「ふーん…あのクロがねぇ〜…お兄ちゃんとねぇ〜」
あ、ルーナの顔が姉妹をイジる顔になった
「う、うぅ…」
赤くなり俯くクロに追い打ちをするように
「どう告白したの? 惚れたのいつ? お兄ちゃんのどこが好き?」
質問攻めを始めるルーナ
しかしクロは急に無表情になると
「ルーナ〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇」
祖国の言葉で何かを言った
ルーナだけは聞き取れたが意味はわからない
しかしルーナは急に顔を真っ赤にする
「ご、ごめんなさい! だ、黙るから…」
「ルーナ〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇」
また別のことを言う
「うぅ…ご、ごめんってばー!」
どうやらルーナよりクロのほうが一枚上手のようだ
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 21:00:15.93 ID:G1qBdjOXO
そろそろお昼かという頃
ルーナがトイレに立っているタイミングでクロがボクに声をかける
「悠人は午後はなにか用事がありますか?」
「特にないけど」
ボクが答えるとクロは嬉しそうな顔をする
「でしたら一緒に図書館へ行きませんか? 日本語の勉強をしたくて…」
なるほど、勉強か…
「それで、本音は?」
「う…意地悪ですね…で、デートの誘いです」
真っ赤になるクロ、かわいい
「そ、それに勉強と言えばお嬢様は着いてきませんので…」
流石、ルーナの事をよく分かっている
「じゃあ、お昼食べたら行こうか」
「はい!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 21:01:23.41 ID:G1qBdjOXO
そしてお昼にクロの作ってくれたサンドイッチを食べたボクらはルーナの家を出る
「では、夕方には帰りますので」
「うん、クロ、お兄ちゃんいってらっしゃーい」
無邪気に手を振るルーナ
時折年上であることを忘れ…
「デート楽しんで来てね!」
「あ…」
「う…」
ボクらは顔を真っ赤にして答え合わせをしてしまう
やっぱり年上だ…
駅までのんびりと歩く
「…ところでクロ、その紙袋何?」
「あ…これは、その、着替えの…ロングスカートです」
恥ずかしそうに言うクロ
「せっかくのデートですから…悠人に似合うと言ってもらえた服がいいかと」
執事服でも可愛いと思う、という台詞は喉の奥に留める
なぜなら珍しい姿のクロを見たいからである
いっそルーナやハルに衣装を選んでもらってファッションショーをしてもらいたい
バニーやメイド服とか…
「…悠人?」
「な、なに?」
「いえ、やけにぼーっとしていたので」
ちょっと焦った
しかし、運良く電車が来てくれたおかげで何とかごまかせたようだ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 21:02:03.83 ID:G1qBdjOXO
街の方の駅に着くとクロは早速トイレで着替えを始めたためボクは近くのベンチでクロが出てくるのを待つ
しかしクロが入ってすぐに「ふぇ!?」と言う困惑したクロの声がトイレから響いてきた
そこから約10分、何かあったのかと心配になってきたところで…
「お、おまたせ、いたしました…」
真っ赤な顔のクロがトイレから出てくる
そしてその服装は…なぜかセーラー服であった
スカートは予告とは真逆のミニスカートである
「…」
「その…お嬢様に今日は図書館デートだとバレてまして…」
クロ曰くいつの間にか袋の中身をこの服に入れ替えられていたらしい
ちなみに「図書館デートならこの格好!」というメモが同封されていたとか
ルーナ…ありがとう!
「でも着替えないって手もあったんじゃ?」
「ゆ、悠人が…楽しみにしてたので…」
僕の彼女かわいい
「へ、変な部分、ありませんか?」
「大丈夫だと思うけど…」
「それで、その…」
クロは恥ずかしそうに俯く
「かわいい、ですか?」
「すごく可愛い。可愛すぎる」
「は、はっきり言い過ぎです!!」
ルーナ…ありがとう!!!
何度もお礼言いたくなる!
「そろそろ図書館へ行きますよ!」
真っ赤になったクロと一緒に移動を始める
さり気なくクロの手を握るとクロは恥ずかしそうにしながら手を握り返してきた
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 21:03:40.43 ID:G1qBdjOXO
図書館の中は程よく涼しかった
「どの本が見たいとかある?」
「…いえ…何かオススメはありますか?」
「じゃあ、ベストセラーのコーナーでも行く?」
「…オススメ、無いのですね」
ボクは本を読むタイプではないからしょうがない
しかし、コーナーに行く前に
「日本史ですか」
遠くの天井にぶら下がる看板を見たクロが呟く
「そっちにする?」
「はい、少し見てみたいです」
日本史のコーナーへ移動すると日本の誕生から戦国時代や戦争など様々なタイトルに加え歴史の偉人の名前の本まである
「これは、何と読みますか?」
「戦争、ですね」
「…暗い話題になりそうですね…もう少し明るい話題の本を探しましょうか」
確かに、選んで勉強するなら明るいテーマのほうがいいとは思う
「じゃあ…昆虫図鑑とか」
「ぜ〜〜〜ったいだめです!」
とりあえず、料理の本のコーナーへ行くことにした
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 21:04:15.93 ID:G1qBdjOXO
料理本コーナーには日本古来の料理と言う本があった
「日本…あれは何と?」
「日本古来の料理、だって」
「良さそうですね、これにしましょう」
そう言うとクロは周りを見回す
というのも本は一番上の段でボクらの身長ではギリギリ届かない
踏み台を探しているのだ
「ありました、よいしょ」
軽い踏み台を持ってきたクロは踏み台に登る
次の瞬間、ボクの目の前でクロのミニスカートが誘惑するように揺れ動く
流石にめくったり覗き込むわけにはいかない
見えそうで見えないそのもどかしさに耐えていると、本を取り終えたクロが踏み台から降りる。その瞬間…少しだけ見えた
白…
「さ、行きましょう」
「あ、うん…」
罪悪感がやばい
その後はテーブル席に座ると本を読み始める僕ら
クロは読めない漢字を所々ボクに聞く
その度わかるものは答えるが知らない字も結構出てきて結局スマホでチェックするのがお決まりになっていた
「…」
「クロ?」
なんだかぼーっとしているクロに声を掛けると、真っ赤になって距離を取られる
そこで気付いたが、ずっと肩がふれていたようだ
それを意識してしまいフリーズしていたらしい
「すすす、すいません!」
「と、図書館じゃ静かにしないと…」
「う…すいません…」
ボクの彼女かわいい
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 21:04:54.65 ID:G1qBdjOXO
時計が5時を指すと小学生の帰宅を促す放送が流れた
「私達もそろそろ帰りましょうか」
「そうだね」
クロに言われ僕らは本の返却をして帰ろうと出口へ向かう
その時だった
「あ、悠人くんだぁ」
「サクラ、よそ見しない」
どこかで聞いたことがある声が聞こえた
「あれ、サクラさんとシオンさん?」
「ほら、やっぱり! 久しぶり〜」
「もう…久しぶりね、悠人さん、そちらの方は?」
クラスメイトでハルの友達のサクラさんとシオンさんだった
様子をみる限りシオンさんがサクラさんの宿題を手伝っているようだった
「えっと、この二人はクラスメイトのサクラさんとシオンさん」
「クラスメイト、ですか」
まずはクロに二人の紹介する
そして
「ボクの彼女のクローリクさん」
「よろしくお願いします」
クロは紹介され、ぺこりと頭を下げる
「えっ、悠人くんってハル…」
サクラさんが何かを言いかける
「サクラ! …そう、お付き合いしてるのね。素敵な美人さんね、よろしく、クローリクさん」
シオンさんが遮るように言いそっと笑いかける
しかし、クロは何か悩むような動作を見せる
「こっちの子の言ったことは気にしないでいいわ。ごめんなさい、デートの途中だったんでしょう。悠人さん、エスコートしてあげて」
そう言うとシオンさんはボクの背中を押した
ボクは勢いに押されクロの手を取り図書館を後にする
しかしその後もクロの顔は暗いままだった
まるで何かに気づいてしまったかのように
僕らは田舎駅に戻るまでずっと無言だった
なんて声をかけるべきか、悔しいけどわからなかった
「今日は、ここでお別れにしませんか?」
その言葉に何も言えず、今日は解散になった…
続く
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2025/10/05(日) 21:07:26.75 ID:G1qBdjOXO
今回はここまでです
次回ラストでまた安価出します
内容は前回と同じ感じになる予定です
微エロ入れてみましたが、今後も入れたほうがいいでしょうか?
おまけ
母国語シーン日本語訳
「ルーナお嬢様は15歳までおねしょしてた」
祖国の言葉で何かを言った
ルーナだけは聞き取れたが意味はわからない
しかしルーナは急に顔を真っ赤にする
「ご、ごめんなさい! だ、黙るから…」
「ルーナお嬢様はホラーゲーム中恐怖失禁を今でも高頻度でする」
また別のことを言う
「うぅ…ご、ごめんってばー!」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/10/06(月) 19:03:06.47 ID:xJO88qo5O
おつおつ
エロはあったら嬉しいけどそれで詰まるようなら最悪省いてもろて
更新してもらってあの田舎スレが帰ってきた気分になった
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2025/10/08(水) 20:22:08.07 ID:OW8Ozh8cO
ttps://i.imgur.com/5kic6B8.png
おつ、いい時代になりましたね
AI注意
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2025/11/27(木) 18:02:42.16 ID:Rffe1OI3O
あげ
22.09 KB
Speed:0.2
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報R
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)