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【安価】貴方は勇者?として甘やかされたり
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◆KuaBt5lP/7o6
[saga]:2026/01/17(土) 02:31:14.59 ID:zYlcDXOJ0
それは突然の出来事だった。
――っ!
この世界に来てすぐの頃、貴方は城下町の探索を兼ねた見回りをしていた。勇者として使命を与えられ、とりあえずやれることだけでもやろうと貴方なりに色々と行動をしていた頃……人通りの少ない路地の裏にて、襲撃を受ける。
?「……!」
それはローブで身を隠した人物だった。体格は貴方と同じくらい、男性か女性かは分からない……その時に貴方には想像もできないが、そういった正体を秘匿する効果を持った魔道具なのかもしれない。
手に持った剣の先を貴方に向け、じりじりと寄ってくる。そして――一気に距離を詰め、切りかかる!貴方はそれに反応して剣を構える。
キィン!と鋭い刃同士がぶつかり合う、甲高い金属音が響き火花が散る。が……何とか貴方は相手との剣の応酬の隙を突き、向かってくる刃を弾き飛ばす。
?「あっ!?」
剣を持つ貴方に対し、襲撃者は手ぶらになる。じっとりとした冷汗をかきながら、貴方はそのまま相手を拘束しようとして――相手は、笑った。
?「あはは!勇者って言うからどれだけ強いか確かめに来たら……貴方強いじゃない!」
それは、可愛らしい女性の声だった。貴方はぽかーんと固まってしまっていると……彼女はローブを取る。どうやって隠していたのか分からない、腰くらいまで伸ばしたライトブラウンのツインテール。綺麗な瞳が貴方をじー……っと見つめてきて、思わず目を逸らしてしまう。
エリス「……?あら、もっと驚いてくれると思ったけど……もしかしてまだあまり顔や名前を覚えられてないのかしら?」
エリス「ふふふ……この国の皇女様に剣を向けてしまうだなんて、いくら世界を救う勇者だとしてもこれは打ち首ものね?」
小悪魔のように笑い、ウインクをする彼女――それは、この国にいる三姉妹の皇女の一人。エリスだった。
エリス「――冗談よ冗談!もう、そんなに怖い顔で怒らないで。私だって、流石にいきなり襲ったのは悪かったって思ってるわよ?」
エリス「ほら、この通り!ごめんなさい〜!許して〜!……テヘッ❤」
っ……❤そ、そんな、怒ってなんか……❤うっ……❤
彼女の可愛らしい顔がグイっと近づいてくる。綺麗な瞳に見つめられ、パチんとウインク。さらに手も握られながら謝られたら……貴方は何も言えなかった。
これが彼女と貴方のファーストコンタクト。これを機に貴方は皇女様に振り回されるようになった……。
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