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【よスレ避難所4】転移せし能力者よ…… - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/03/17(木) 19:43:44.47 ID:cNsEiTj9o
ここは、わいわいKakiko(以下yy)で本編進行中の
能力者よ……スレ(通称・よスレ)の参加表明や雑談等をする避難所です

新規参加者は大歓迎です
まずは下記のyyでローカルルールの一読をお願いします

また、荒らし、誹謗中傷、yyでの板の主旨にそぐわないスレ建てなどに対しては
yy側でそれ相応の処置を取らせて戴きますのでご理解の程をお願い致します。

==================================================================================

能力者よ……スレ
http://yy67.60.kg/nrsy/

能力者よ……wikiはこちら↓
PC:http://www33.atwiki.jp/noryokusyayo/
*携帯閲覧の場合、URLにジャンプしてメニューをクリック

==================================================================================

・よスレは「キャラクター持ち越し制」のスレです

・新世界を作成する時は、世界安価というシステムがあります
 世界安価スレ→http://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1270990875/

・議論(ただの口論は論外)は全員の意見を尊重するためにyyを利用して下さい
 議論所→http://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1267370527/

==================================================================================

次スレは>>950が建てること(できない場合は他の人を指名)
新スレが建つまで書き込みは減速すること
理由があって建てられない場合は「再安価」等で建てられる人に責任を持って依頼してください。

==================================================================================
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :とうぞく :2011/03/17(木) 20:14:36.54 ID:qlRPugh4o
>>1
3 :仮面やいばー [(´・ω・`)]:2011/04/15(金) 19:45:40.65 ID:bIQpyX9Mo
ぬぬぬぬ……
誰も折らぬのね?
4 :仮面やいばー [(´・ω・`)]:2011/04/24(日) 05:10:44.36 ID:BmG+v8LBo
だれもいないのかなー
5 :仮面やいばー [(´・ω・`)]:2011/04/25(月) 00:25:20.78 ID:1Y2GwFAno
一日一回、書きこむの巻き
6 :仮面やいばー [(´・ω・`)]:2011/04/25(月) 23:41:55.32 ID:1Y2GwFAno
本日二回目ー
…………誰も、…………居ないのかな?
7 :仮面やいばー [(´・ω・`)]:2011/04/26(火) 21:09:10.20 ID:e3a1Dgxio
…………ぬるぽ
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/27(水) 01:24:05.65 ID:yyMNj9XUo
>>7
ガッ
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [ヤイバの人よ]:2011/05/08(日) 15:44:26.55 ID:HfYhBWwpo
誰もいないのかねぇ……
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/18(水) 21:21:18.35 ID:RlKOXkJjo
誰もいないね
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/05/18(水) 21:35:42.77 ID:2ui39xDbo
いるよ!俺居るよ!!
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/05/24(火) 21:17:07.07 ID:/oz7B9fAo
ぬるぽ
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 03:03:59.48 ID:gjZcaScto
調子どうよ
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2011/06/12(日) 07:36:02.89 ID:A7/umoWto
俺はいるよ、ヤイバのひとだよ
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 12:58:59.04 ID:O4AnCOkOo
だがもう誰もいないぜ
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/12(日) 13:32:48.01 ID:A7/umoWto
そうなんだよねえ……
なんで唐突にみんな来なくなっちゃったんだろうね(´・ω・`)
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 13:50:00.59 ID:O4AnCOkOo
どうせ一人しかいないんだったら人寄せでもしたらどうよ
反対する人間もいないし
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/12(日) 13:52:55.91 ID:A7/umoWto
交流で人でも呼んでみようかな
もとから死に気味だったけど、これは本気で酷いからねー
現住民は俺一人とか寂しいどころかロールも出来ないからスレとして機能していないし
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/06/12(日) 13:55:13.24 ID:O4AnCOkOo
一番現実的なのは別のスレ行くだけどな
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/12(日) 14:03:40.82 ID:A7/umoWto
まあねー
実際俺は掛け持ち人間だし
まあ、まったり元の人達が戻ってくるのを待ち続けるという選択も有ったりするけどね
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/27(月) 23:33:11.11 ID:5Yv3oVvIP
参加希望者一名だッ!!
ボスキャラとかできます!
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/27(月) 23:51:41.36 ID:QdM+uc/3o
うおおおおおおおおおおおおおおお!反応が遅れちまった人がいるだとヒャッハー!!
やっほ!今このスレに唯一居る新参の人だよ!質問とか答えるよ!
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/06/27(月) 23:55:15.79 ID:5Yv3oVvIP
さっそくでアレだけど、
雑談@パー速 ロール@したらば じゃなくて
ロール@パー速 雑談@したらば への転向を希望するがいかがお思いか!?
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/27(月) 23:56:32.70 ID:QdM+uc/3o
俺としては賛成なんだよね、パー速で動いている方が、やっぱり人が来るもんね
今は、管理人さんもいないだろうし、問題があれば、もとに戻す方向性で
しばらくパー速でage進行で行ってみるかい?因みに、ここの風習だとメ欄にキャラ名を入れたりするよ
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [新参]:2011/06/27(月) 23:59:02.21 ID:5Yv3oVvIP
それではここで行いたし!
ところで世界観は本スレの方の引継ぎというわけでOK?
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/28(火) 00:00:34.53 ID:85fPOAP5o
うん、そういう事でいいと思う
今の本スレの世界観は、荒れた荒野が舞台だね
毎回新スレになるごとに世界観が変わるのが個々の特性だよ因みに
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [新参]:2011/06/28(火) 00:04:07.94 ID:ySwoeSuUP
それじゃあしたらばに雑談所おったてて来る
後はここにテンプレ貼って、ロールだけで使うことにさせていただく!
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/28(火) 00:06:33.14 ID:85fPOAP5o
ん、ありがとうね、ほんとう来てくれてありがとうね……
とりあえず、今日は自分も学校あるから、ロールは出来なさそう
明日以降なら暇なときならロールできると思うよ
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [新参]:2011/06/28(火) 00:08:51.04 ID:ySwoeSuUP
オーライ、ミーも少ないけど掛け持ち気味だからしょっちゅうは居なさそうだぜ
それではお休みなさいませ
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [(´・ω・`)]:2011/06/28(火) 00:09:20.15 ID:85fPOAP5o
おやすみんー!わほほ、楽しみだ!
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/06/28(火) 00:10:22.81 ID:ySwoeSuUP
・初登場のときは【自分の居場所】を表記
・移動したら【自分の居場所】を一度表記
・メ欄に《本編登場キャラ名前》表記(任意)
避難所 http://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1252981190/
==================================================================================

今日の一言(Wiki参照)は>>950が書いて下さい。
書けない場合、無理な場合は「再安価」等で
書ける人に責任を持って依頼してください。

==================================================================================

――此処は砂と岩に覆われし不毛の世界。

民は独裁政治による弾圧で疲弊し、革命の火種が刻一刻と燃え上がらんとしている。
政府側も何か不穏な動きを見せているようだが――?

民の味方となり、革命を先導する英雄となるも良し。
政府の狗と化し、悪としてこの世界に関わるも良し。
どこにも所属せず自らの感じるがままに不毛の土地を流浪するも良し。

汝らに与えられしは力と自由、存分にこの土地でそれを行使するが良い!
==================================================================================
第72世界

<<岩と砂の世界>>
独裁政権が支配している世界で、一部の民間人が反政府組織として、政府軍と戦う内乱状態に有る。
情勢は不安定で、異能者に対する政府側の迫害や、民間人からの政府の打倒への期待などの感情が存在する。
政府の上層とカノッサ機関のつながりがあるようだ。

【首都】
ビルとかが有るが、ほとんど政府の関係者のみしか居ない。
そこらを軍人やカノッサ機関の関係者が歩き回っている。

【集落】
人々が住み、暮らしている。
能力者に対しては好意的。

【闇市】
食料や生活必需品を政府の目を盗んで販売している。
相場より高いとは言え、物価が安い。

【砂漠】
首都や集落を取り囲む過酷な自然。
オアシスはほとんど見当たらず、生命の気配も感ぜられない不毛の土地。

【オアシス】
砂漠の中に何個か有る、水もあり、植物もある地点。
貿易の中継地などになっており、小さな小屋などが設置されている。

==================================================================================


雑談は避難所にて
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [(´・ω・`)]:2011/06/28(火) 19:25:32.28 ID:85fPOAP5o
tstっ
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヴィスタ]:2011/06/28(火) 20:27:01.53 ID:85fPOAP5o
【首都】

―――ちぃ……ッ!!数が多すぎるだろう絶対よォ!!

【人通りも少ない、寂れた雰囲気の大通りで暴れ回る一人の人影が有る】
【迷彩服姿の、長身痩躯の青年だ。顔の作りはそれ程整っても居らず、しかし其れが妙な愛嬌を生み出している】
【普段は、何処か抜けた雰囲気を持つであろう青年は今、政府の軍人3人を相手に戦っていた】

――らぁッ!!

【青年が右手に持つのは、2m程の鉄パイプのようなものだ】
【その両端から光が噴射し、槍の様な形を創り上げており、其れで軍人相手に戦っているようだ】
【青年の周囲には、すでに倒れた軍人が4人程いて、この青年が倒したことは想像に難くない】

これで、どうだッ!!

【拳銃を構える軍人の姿を見た瞬間、槍の穂先を地面に突き刺した】
【直後、穂先が膨れがあるようにして、地面が爆発、周囲に土煙をまき散らした】

――しゅッ!!

【其れに乗じて、手近な軍人の喉に穂先を突き刺し、絶命させた、が】

…………げ。

【その隙に、他の二人に拳銃を付きつけられていた】

【たらり、と冷や汗が流れる。残念、キミの冒険はここで終わってしまった!になってしまうのだろうか】
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [シバイ&軍人]:2011/06/28(火) 20:44:38.75 ID:ySwoeSuUP
>>33
【軍略基地】

「首都郊外にて交戦中! 相手は能力者です!!」

 屈強な軍人が慌てふためいた様子で、膝を突き戦況を報告する。
 その前には、白いゆったりとした服を着た長身の男が悠然とその報告を聞いていた。

「ほぅ・・・能力者とやらか、できれば生け捕りにしたいものだ」
「ご冗談を!!」

 軍人は血相を変えて、大声を上げる。

「能力者によって我々がどれだけの被害を受けたかご存じないのですか!!」
「それを我が物にできれば素晴しいと思わんのか?」
「・・・!!」
「・・・冗談だ、そう真面目に受け止めないで頂きたいね」

 ヘラヘラと、不気味に笑う男はどうやら軍略家のようである。
 悠然とモニターを覗き込み、その交戦する様を見届けている。

「まったく、何故皆々あそこまで能力者を恐れるかはわからない。
 ・・・私という天賦の才覚を持つ者がありながら・・・ね」

 ニタリ、と。冷たい笑みを浮かべ。
 砂の国の軍略家・シバイは支度を整える。

「さて、我々も援軍に行きましょうか」

 数人の特殊武装をした部隊は、シバイと共に出立した。
 ここからなら10分と掛からず到着するだろう。
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヴィスタ]:2011/06/28(火) 20:50:18.05 ID:85fPOAP5o
>>34
【からん、と手から鉄パイプを落として、両手を上げる】

……はいはい、降参しますよ降参降参……っと。

【気の無い様子で、青年は降参の意を顕にした】
【二人の軍人は、手錠を青年に掛けようと、近づいてくる】
【関節を決められながら、苦しげな表情を上げて、手錠を掛けられると思われたが―――】

この距離なら、補助具無しでも……っ!!

【どす、どすと何かが突き刺さる音が響き、軍人二人は、地に臥せった】
【腹部と胸に、何か鋭い物が突き刺さり、戦闘不能になったようだ】

――あっぶねぇ……な。
それに、もっと敵が来た見たいじゃないか、ちくしょうが。

【そう言うと、鉄パイプ的な物を拾い上げ、誘うように路地裏の袋小路に駆けこんでいくだろう】
【逃げるのは不可能と判断し、一方向からしか敵が来ない袋小路に立てこもるつもりのようだ】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [シバイ&特殊部隊]:2011/06/28(火) 21:13:14.99 ID:ySwoeSuUP
>>35

「やはり路地裏に逃げ込んだか・・・予定通りだな」

 一際高い建物の頂上より、紫苑の衣の男は不適に笑う。
 路地裏に逃げ込んだ動きに、やはり頬を歪ませる。

 近くに膝を突く男に、淡々と語り掛ける。

「愚か者め・・・爆ぜるがいい!!」

 路地裏に仕込まれた数多の爆薬が一斉に炸裂した!
 腐敗政治の要の一つである、『名目上のテロリスト対策』である。
 この軍略を元に、民衆は能力者に脅え、政府の軍事に依存心を深めるのだ。

「フハハハハハ! 能力者とやらは随分路地裏が好きなようだな!
 都市・・・つまり人の象徴から離れたがらず。なおかつ一般の眼にも触れたくないという心理からだろうが・・・」

 統計上から、心理上から。大体の戦いの舞台となる場所は割り出せる。
 『能力者という名のテロリスト』の弾圧を大義に掲げ、この都市は数多の罠が張り巡らされた要塞と化していた。
 起爆と同時に付近の窓が一斉に割れ、紅いポインターがヴィスタに触れると同時に狙撃が開始される!
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヴィスタ]:2011/06/28(火) 21:22:07.15 ID:85fPOAP5o
>>36
―――ち、ぃ……ッ!!

【迫る爆風に、槍を持たない左腕を前に伸ばした】
【直後、手から光が吹出し、爆風を押え、しかし勢いの全てを殺しきる事は出来ず、路地裏から吹き飛んでいった】

これだからこのテの世界はよぉ―――ッ!!

【窓から迫る、狙撃のポインター。だが、待って欲しい】
【この青年も、只の青年ではなく能力者である。そして、狙撃翌用のスコープ越しに此方を見ているのであれば――】

必殺っ!目を潰しなぁ!!

【かっ!と青年の槍から、周囲を包みこむような光が発生するだろう】
【スコープ越しに此方を見ているのならば、しばらく目がまともに空けられないくらいの閃光だ】
【そして直後に地面に槍を突き刺し、先ほどの様に地面を爆発させて視界を阻害する】

【たんっ、と音が響き、青年のうめき声が聞こえる、が】

【――既にそこには青年は居ない】
【槍の石突の部分から光を噴射させ、高速で移動しているのだ】
【狙撃するには、少し難しい速度であると言えるだろうか】
【そして、徐々にひときわ高い建物の方に青年は近づいてきている】

(……アイツがここらの頭か)

【右脇腹には被弾をしているが、その痛みでむしろ脳がクリアな状態になっている】
【どうやって、敵の攻撃を掻い潜って、敵の頭の所に行くのか】
【今の青年はそれだけを考えている】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [シバイ&特殊部隊]:2011/06/28(火) 21:37:26.70 ID:ySwoeSuUP
>>37

『申し訳ありません! 逃げられました!!』
「焦るな」

 冷めた声でただ呟き、少年の方を見る。

「フハハハハハハ! 凡愚めが、本当の戦も知らぬ馬鹿めが!!
 光の噴射で移動など! 自分の場所を教えているようなものではないか!!
 大人しく路地裏で! 戦い、逃げ遂せていればよかったものを!!!」

 素早い噴射で移動、果たして障害物の多い都市でそれはどれだけ自由にできるだろうか?
 ましてや相手は高見櫓にいる。

 あまりにも不用意すぎる回避。
 あまりにも集団戦には不向きな力。

「中長中距離、構え」

 シバイが扇を振りかざすと。
 横に居た・・・先ほどまでサブマシンガンを持っていた軍人が武装を変更している。

「放て!!」

 拡散する数多の散弾が、シバイの両側から発射された!!
 標的を点ではなく、面で捉える中距離兵器がヴィスタに降り注ぐ!!
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヴィスタ]:2011/06/28(火) 21:44:41.67 ID:85fPOAP5o
>>38
―――ち、ここまで、か。

【散弾に、対する術は無い】
【己の能力は、防壁にするには向いていない。収束により密度を上げるのが苦手だからだ】
【それに、軍服を着ては居るが、実際此れは奪い取ったもので、専門の戦闘を学んだわけではない】
【そんな青年が、数の暴力に勝てるだろうか?否、勝てない】

ご、ぼ……ぐ、ぅ……あぁ……ッ!

【腕の肉が千切れ飛ぶ、足の肉が千切れ飛ぶ、腹の肉が千切れ飛ぶ、耳に銃弾が掠め抉られた】

―――くそ、ったれ……、なにも、出来なかった、のに。
………………ここで、おわるの、かよ…………。

【地面に、倒れ伏し】

――――ちく……しょう。

【そう、言い残して】
【月光のような光と共に、肉体が砕けていき、死んでいった……】

【敗因は、敵の実力を侮ったこと、己の能力に対する慢心、そして敵の指揮官の有能さ、か】
【だが、この世界には未だ能力者がいる。きっと、何時か、この国の政権をひっくり返すようなことも――】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [シバイ&特殊部隊]:2011/06/28(火) 22:02:45.63 ID:ySwoeSuUP
>>39

「目標の、消失・・・確認しました」

 双眼鏡を覗いていた軍人が、ゴクリとつばを飲んで報告する。
 散弾銃を持つ左手はかすかに震えていた。

「フハハハハハハハハ!! さぁ、今宵も勝利を祝おうではないか!!
 異世界からの侵略者を見事撃退した! 諸君等の健闘、そして犠牲者の追悼を込めてね!!」

 シバイは能力者の断片を回収するように命じると、そそくさとその場から立ち退いてしまった。
 おそらく、彼にはこの後。
 軍賞として、経費として・・・多額の金が送り込まれるだろう。

 散弾銃を持つ軍人は自分でも気づかぬうちに、忌々しそうにシバイの背中を睨みつけていた。

(いくら能力者とはいえ・・・、異世界の敵とはいえ。
 あんな子供を的にして、容赦なく引き金を引かせるなんて・・・)

 ただ奥歯を噛み締めながら、冷酷な軍略家の後へと付いていく。
 そのおこぼれを頂戴する為に、腐敗した政府からの施しを受ける為に。


 特殊兵の内の一人が・・・鉄パイプを回収しようと歩み寄った。
 その腕の破片は死後硬直なのか、強く強くそれを握り締めており。
 引き剥がすのに小一時間を必要としたという・・・。


 この国に吹き荒れる、死臭の砂嵐は。
 一向に止みそうに無い。
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [Z-N05]:2011/07/08(金) 21:46:39.88 ID:0ARyw28qo
【首都】

【荒廃に支配された世界の中で数少ない人の存在が許された街】
【然し其処ですら、腐敗した環境に徐々に侵食されつつあった】
【軍人に機関、政府の人間といった──自然のものではない、人間という環境に寄って】


──異能者を迫害していながら異能のモノに頼る
ハッ……傑作じゃねーか
ま、どーでもいいけどな……所詮俺らは狗でしかねぇ


【ひゅ、と街に砂塵が吹き荒れる】
【其れから逃れるかのように、ビルの天辺に一人の男が居た】
【黒い短髪に黒い瞳の彼は、どこか忌々しげに街を見下ろす】
【彼の纏うコートはカノッサ機関協力組織「ラジエルの樹」の其れ】
【夜色の衣裳は流石に暑いのだろうか。砂漠の街でありながらも、肩の辺りから両袖は引き千切られていた】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/08(金) 21:59:43.39 ID:mXzK8USp0
>>41
(歪んでやがるッ!!この場所もッ!捻りの無い奴ラに歪まされてやがラァ……!)

【ビルの真下。】
【あたりを見渡す、一人の蟲色の長髪の男。】
【荒廃した町を見る事に飽きると、次は空を見上げる。】
【……その過程で、自分以外の『異能』に、気づいた。】

【値踏みをするように、それを凝視する。】

歪みか……だがお前みたいのは好ミだ!!
【そういってビルへ飛び掛ると……ビル全体が、おかしな方向へ歪み始める。】
【まるで、巨人が全力でビルを壊そうとするかのように、
ビルは四方八方へ曲がり、くねり、ねじれ、……このままではやがて崩壊してしまうだろう。】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/08(金) 22:16:27.03 ID:0ARyw28qo
>>42

【ず、ず、ず──と】
【伝わってきたのは、最初は緩やかな振動だった】
【「どこかで戦車でもぶっ壊されたのか」──そう思考するも】
【長すぎる振動と、始まった歪みに対して彼の考えは即座に否定された】

あぁ────!?
テロリストってやつ、か……ヒャハハハハ!面白ぇ!
 ジャンカー
≪壊し屋≫相手にこの程度の崩壊で挑もうなんざ──!

【ばさりと、砂漠からの熱風に夜色の衣裳がはためき】
【其の直後──ひゅうと彼の背中に生まれるは烏羽色の翼】
【魔力の行使は感知されない。となると此れが彼の保持する異能か】

【コートの一部を突き破り、黒々と顕現された其れを羽ばたかせ】
【在らぬ力によって破壊のすすむビルが完全に崩壊するより先】
【だん!と強くビルの床を蹴り。海に飛び込むかのように頭を下に向け】


てめぇかぁあぁああぁああぁあぁぁあ────!


【重力に従い。羽根の羽ばたきで重みを更に増し】
【浮かべる笑みは狂笑。にぃと歪められた口元は、砂漠の三日月よりも更に深い】
【落下の最中。きぃんという奇妙な音と共に、彼の右腕が鉄色に変わり】
【そして次いで、其の右腕が鋭い刃へと変貌する】

【蟲色の彼の元へ飛び込んだ男──其の軌道は単純だが重いもの】
【相手が黒色の彼の接近を許してしまえば、彼は刃と化した右腕を相手へ向け、横一文字に振るうだろう】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/08(金) 22:29:54.55 ID:mXzK8USp0
>>43
(ヤはリ――俺好ミ!!)

アの崩壊の中平然と攻撃体制へ…… 
か、ナ、り、歪んでやがるなァ?

【顔が、――例えではなく本当に――醜く歪む。】
【一枚の葉のような形となった口が、笑う。】
【男の右腕の変化を見ているにも関わらず、エリウスは動かない・・・?】

ガッキャッキャキャカキャキャキャキャ!!歪ませろ……「ウィあァード・ぇフヱくと」ッ!!
【エリウスの足元が、べコリと、凹む。】
【凹みは次第に大きくなり、そして激しく狂い、そして悲鳴を上げるように地面が飛び上がる。】
【飛び上がった大地は、男へ突き刺さるように、男からエリウスへの軌道をそらす様に――その形を変えた。】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/08(金) 22:45:52.17 ID:0ARyw28qo
>>44

ヒャハハハハハハハハ!ったりめぇだろーが!

オレはゼノ!ラジエルの樹戦闘部隊所属が一人!
欠けたのは性欲、歪み与えられたのは戦闘欲!
狂いと歪みを内包したラジエルの人口能力者──
それを相手取って、無事で済むと思うんじゃねぇぞ……ヒャア──ッハハハハハハハハハハハハ!


【食事を出されれば腹は減る。寝具に横たわれば眠くなる】
【其れと同じ──感覚を刺激されれば戦いたくなるのがこの男】
【他者から見れば歪んでいるように見えるが、きっと彼からすれば当然の事なのだ】
【耳障りな嗤い声を上げ。己が出自を隠すことなく、彼はそれを高らかに告げた】


──っ、足元……地形変化かぁ!?
随分と派手なモノもってんじゃねーか、──、ッ!


【凹み始めた地面を見て、それだけで何かが来る事は理解出来たのだろうが】
【然し相手の行動の完全予測にまでは至らなかったらしい】
【翼を羽ばたかせ、直線だった軌道から己を逸らして歪んだ大地を避けようとするも】
【事前に速度を上げていたのが仇となり、完全には避けきらない】

【身をよじり、宙を翼で叩き。それでも回避出来なかった大地は彼のわき腹を掠めるも】
【所詮は掠めただけ。未だ其れは戦局を大きく変える条件には至らぬもの】

【そのまま彼は再び翼を振るうと、再度相手へ向け宙を駆けるはずだ】
【その後の行動は全く同じ。横一文字の一閃】
【またも地面が歪むようであれば同じように回避をして──】
【そして得られるのは恐らく、またもや掠り傷】
【行動を変えなければ膠着状態となるのは目に見えていた】
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/08(金) 23:12:20.70 ID:mXzK8USp0
>>45
コの惨事中に自己紹介……面白ェ!
俺の名は「えリウス・サッカレー」。
共存性欠けし集まり【六死天】が一人にしテ、歪曲シキッタコノ世界をぶチ壊す為に暴レる男!!

物は腐れバ歪み始め、歪めつくせば最期ハ壊れる!!
ケケケキャアハガガがガ!『戦闘欲求』!!お前みたいな奴は何人も逢ったガ、お前は何処まで堪えれルかナ?

(………機動性は高ヰ…!!『牙』に反応できるカ!)
【三つ網の髪を捻りながら、ゼノの傷を嘗める様に睨む。】

機動性が高いって事は、スローな攻撃では無意味!!

――ひけゃハァ!!『逆賊の槍』ぃ!
【歪みきった地面を、更に捻り始める。】
【まるで粘土を無理やり捻ったときのように――『それ』は螺旋状になって千切れた。】
【螺旋は更に鋭く、細かく。】

【数秒を要し、地面から取れた『それ』は槍のような形状となる………!!】

ギャッハァああああああああアアアぁぁああぁああああああああああああああああアアアアーーーーーーーーーーッッ!!
【エリウスの足場の地面が津波のように歪み始める。】
【それは稲妻の様に素早く、高く伸び、エリウスをゼノと同じ高さへと持っていく。】

【エリウスは、槍を持ち、足場を蹴り、ゼノへ向かって突進する事を選択した。】
【しかし人間が空を飛べるわけも無く。ゼノへと飛ぶ一直線の軌道を避けられたとすれば、着地するまで大きな隙を晒す事となるだろう。】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/08(金) 23:29:38.93 ID:0ARyw28qo
>>46

耐えれてるんなら──こうしてねぇよなぁ!
ヒャハハハハハ、どうしても逆らえねぇ欲なんてモノは存在する!
人にとって食うことと眠ることがそれならば、俺にとっては戦うことがそれ!

──最初から壊れてんなら、それ以上はいらねぇよなーぁ?ヒャハ、ヒャ──ッハハハハハハハハ!


【右腕の刃は未だ変わらず。翼も勢い留まるところを知らない】
【戦いはまだまだ序盤。何が此の歪んだ戦を決めるかは、街を駆ける砂も知らぬところ】
【ひゅうと風が吹き抜ける。熱い砂を、荒野から運んでくる風が】

【にぃと、口角が吊りあがり。腹の底から喜びが湧いてくる】
【今戦えることが歓喜──彼にとっては、戦うことが生きる事】
【雷光が如く伸びた大地には驚くも、視界は今の所エリウスへと向いていたのが幸いした】
【回避行動自体はもとより彼の本来の性格から来る戦法ではないのだろう】
【足場を蹴り此方へと勇み進撃してくる相手を見て、彼もまた翼で大きく宙を叩いてエリウスへと進む】


ヒャァアアアアッハアァアアアアアアア────!


【楽しげに戦う姿は、まるで幼子のようだった】
【一人は剣の腕を持ち。一人は大地の槍を持つ】
【血を求め戦いあうそれはまるで──戯れにじゃれあう子供のようでもあった】

【ぶんと、左腕を振るう】
【ひゅるりと腕が伸び、鞭のような形状へと変わる】
【相手の右わき腹を狙い、地面に叩き落とすかのような一撃ではあるが──】
【攻撃の軌跡を読み切れれば、防ぐのは容易い】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ]:2011/07/08(金) 23:53:43.21 ID:9bCcc/d+o
【オアシスの拓けた場所にて】

とぉッ!!はぁッ!!やぁああああああああああああああッ!!

【気合の入った叫び声が、オアシスに響くのが分かるだろう】
【短く切り揃えられた金髪、凛々しくも幼さを残す顔】
【格好自体はダメージジーンズにTシャツというふつうのものであるが】
【その腰には長い長いベルトが付けられている、筈だったのだが】

―――ッっふう。
良い刀だな、だけど、未だ扱いに慣れてねぇ……コイツも、うまく使わねぇと。

【右手には純白の刀身を持つ、鍔の無い刀が】
【左腕には金色の手甲が装着されているのが分かるだろう】
【もし、彼の姿を知る者が居れば、大分印象が変わったと思える姿だった】
【オアシスの泉に頭を突っ込み、豪快に水を飲んでいる姿が、目立つかもしれなかった】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/08(金) 23:57:05.25 ID:mXzK8USp0
>>47
(美しヰ……歪み尽シ、その上でその形状がまるで彫刻の様に整ってイル様だ!!)
(…壊すには惜しイ?…惹かれて轢かれたイ?しかシそれは無い!!)

(嗚呼ァ……ここまで美しく歪む欲望ハ……)

逆らえない”よク”――……お前ガ戦闘をしている時、俺はきっと何かを壊してるんだろうナァ……!?

【…エリウスは、物が壊れていく様が好きだ。】
【物が捻れて千切れる様が好きだ物が原形をとどめず歪んでいく様が好きだ物がべこりと音を立てて凹む様が好きだ】
【物が負荷をかけられ耐え切れなクなって弾ける様が好きダ物が捩らレ引っ張られ形状を変えラれる様が好きだ愛する者を失い傷を歪ませ膨らませ壊れる人間が好キだ】
【人間ノ頭が捩レル感触ガ好キダ人間ノ肢体ヲユックリト歪ませテイくのが好きだ肉体的、精神的、尊厳的、ありとあらゆる全ての意味で歪ませる事が大好キだ】
【歪んだ政治が嫌いだ歪んだ子供達が嫌いだ怒りを歪ませ自らを萎ませる大人が嫌いだ】
【捩れた基準が嫌いだ世界を作った神が嫌いだそんな歪んだ全てをもっと歪ませて破壊するのが、一番大好きだ。】


(もっと歪ませるベキだ!!そしてそれは俺の目の前で在るべきだ!!)
(どんなに強い物でも何時かは壊レる!!だから壊す、循環させる、歪まセルッ!!)

キキキキキケケヶケェヱェヱェアァありゃアアああアアアアアアアアアアアぁあぁあああああ!!

【まるで何かにおびえるように、叫ぶ】
【しかし表情は――麗しき娘を前にした痴漢のような――ゲスな喜びに包まれている】
【向かってくるゼノの左腕を無視して槍をゼノの胸へ突き刺そうとする。】
【その代償として、当然、鞭へと変わった左手の一撃がエリウスのわき腹を仕留め、エリウスを地へ落とす。】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア]:2011/07/09(土) 00:06:05.10 ID:FczZBKnAo
>>48
いやー。生き返る生き返る

【砂漠のオアシスで、甚平にサンダル。まるで異世界から急にここへ飛ばされたかのような格好の妙齢・・・ゲフン・・・女性が一人】
【足湯のように、水に剥き出しの脚を突っ込んで、涼をとっているようだが】

砂漠じゃ大したお宝は見つかんねーわなー・・・あー・・・だっりー
【どうやら宝探しをしているようだが、探検家やトレジャーハンターには到底見えない。強いて言っても、コソ泥か盗賊といったところ】

つってもなぁー・・・まったくの収穫なしで帰るのもなぁー・・・・・・ん?

【何かないものかと辺りをぐりんぐりん見回していると】
【目に入るのは、幼き顔の男子の腕】
【に装備された手甲。手甲自体はさして珍しくない上、商品価値もさして無いのだが】
【その色合いに興味を引かれる。金色。一国の王でさえ、金の指輪をはめようとも、装備品までは金色に加工したりはしない】

(もしかしてレア物?伝説系とかそっち系の由緒正しい武具?・・・片方だけでも金にはなりそうだな・・・)

そうと決まれば・・・だりいけど、しゃーない

ばしゃっ!

【脚を水から上げ、サンダルを履く。と、次の瞬間】

轟っ!!

【跳ね上がる魔翌力。戦闘準備。コソ泥でめんどくさがり屋とはいえ、喧嘩は真正面からいくのが流儀だ】
【たとえそれが、自己中心的で、わがままで、エゴの塊で打算的な喧嘩だとしても】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ]:2011/07/09(土) 00:16:08.16 ID:LAZ42+nKo
>>50
だばぁ!

【水を飲む顔を、水場から引き上げて】
【そして、直後やって来る、相手の気配が、己にぶつけられた】
【成程、戦闘か。彼は直ぐに沿う判断できた】
【先程までの鍛錬が、彼の思考を戦闘へと移りやすくしていたようだ】

相手すんのか、お前―――ッ!!

【ばっ、と距離を離して、刀を構え、相手を睨みつける少年】
【まっすぐな双眸が、青色に輝いて、君を鋭く射ぬくように細められた】

銀星行くぞ……ッ!!

【右手の刀の刀身の切先から腕に向けて、魔翌力の線が一瞬で駆け抜けていく】
【腕の肘あたりまで、魔翌力の線は少年の腕と同調して】
【きぃぃぃ、と左腕の手甲は甲高い音を響かせているのが分かるだろうか】


よ……っ、と――――ッ!!


【ぎゅぉッ!と文字通りの純白、白い刃、白刃を、ヤイバが振るう】
【直後、魔翌力の線の上を閃光が駆け抜け、相手の方へ高速で飛ばされていく】
【威力は低いが、速度が早く、拡散するように放たれているのが見えるはずだ】
【回避をするか、受けて耐えぬくか。どちらにしろ、はじめの牽制のようなものである】

―――こっちの扱いが、なぁ。

【左腕に嵌る、金色の手甲を見て、どうしたもんか、と呟いた】
【しかし、直ぐに前を見て、ひとまずは刀だけで戦う事にしたようだ】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/09(土) 00:19:45.61 ID:nNYXHci1o
>>49

ヒャ、ハ──だろうなぁ。
そして俺が戦うときも……何かを、壊すときだ


【──願わくば其れが、あの愛しい≪熾天≫の前では在らぬように】


【狂気の中に仄見えたのは、微かな正気】
【紡がれた言葉は、この時ばかりは酷く静かなものだった】
【人が睡眠欲と食欲を、完全に支配できないように、彼は己の欲を、戦闘欲を制御し切れない】
【一度欲求が働けば、己が満足できるまで眼前のモノを破壊し蹂躙し、それは己をも傷つける】
【理性などそこにはなく。在るのは唯の欲望】
【だからこそ、彼はたった一点だけ恐れているものがあった】
【己が護ると決めた存在の前で、戦闘欲が湧いてくることが──何よりも怖かった】
【彼女は強い。然し護るべきものを己の手で傷つける可能性が、そこにはあった】
【──以前までは抱かなかった感情。それが彼を、確かに変えていた】


おぉおおおおらぁああぁあぁああああ────、ぁ、がっ……!


  【鞭が相手を捉える。地面へ逃げられた。逃がしてしまった】
  【反動で身体が左へ逸れる。槍が、あぁ、翼は間に合わない】
  【槍が刺さる。血が溢れる。痛い、痛い、痛い──あ、ぁ、あ】


「 ────────── ! 」


【咆哮が、あがる。獣の叫びだった】
【明確なる痛覚への刺激に、喉を震わせて威嚇にも似た声をあげる】
【槍は確かに、彼の右胸を貫いていた】
【然し其れを糧にするかのように彼は吠え──】

【翼をたたみ、落ちるようにエリウスを追う】
【風の中にひゅうと、胸から滴り落ちる血液が赤い線を描く】
【ばらりと、両腕の肘から下が崩れるかのように消えていく】
【──否。極細の糸となり、静かに静かに解けていっているのだ】

【コードナンバーZ-N05──ゼノ】
【彼の持つ能力は「己の身体の武器化」】
【戦闘欲を抑えきれない其の姿から、付けられた二つ名は≪壊し屋(ジャンカー)≫】

【彼の狂気は痛みにより解放された】
【するすると糸が解け、くるくると意図が溶ける】
【未だ、糸は振るわれないが──】
【振るわれれば彼の身体が変化した糸は鋼の糸となり】
【エリウスへ巻きついて、其の身体を引き千切る事は十分に予想し得た】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/09(土) 00:23:37.34 ID:FczZBKnAo
>>51
いいねいいねー
最近の子は、わかりやすいからお姉さん大好きだよー・・・っと!!

疾ッ!!!

【腕を一文字に振るったかと思うと、現れるのは無数の鳥達】
【生物ではない。魔力で具現化された、魔法生物】
【属性は雷だろうか。微量の稲妻を体から放電させている】
【雷で構成された魔法の鳥】
【ミリアは、即席のわが子たちに、指令を与える】
【『射抜け』と】

轟っ!!轟っ!!

【拡散する波動に向かって放たれる鳥達】
【狙いは波動の弱体。加えて突破】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ]:2011/07/09(土) 00:33:14.33 ID:LAZ42+nKo
>>53
―――ライカ、光の道を俺に――――ッ!!

【きぃぃぃぃんッ!と右手の刀を前方へ振り、閃光の波動を放つだろう】
【前方から来る魔法の鳥を払い、前へ進む道を作るための露払いのためだ】
【しかし、雷という現象の性質が、貫通性を持って、少年の体を居抜き貫く】

……ぐ、ぅ、おおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【ぶしゅぶしゅぶしゅっ!】
【何体かの鳥が、少年の体に命中し、痺れを生む】
【ぐらり、と体が傾ぐのが、視えるだろう】

【だが】

【未だ倒れる時間じゃあない、そんな凛々しい女性の声が何処からか聞こえた】
【そして、傾ぐ体を支えるように、足をどんっ、と踏みしめ、立ち続ける】

この程度で、俺を抜けると思うな……ッ!!
約束しているんでな、ッ!この刀の持ち主だったヤツの、願いを叶えるって……ッ!

【刀の魔翌力線が、全身に張り巡らされていく】
【背の線は、まるで天使の翼のように。そして、手甲にもその線は張り巡らされて】
【きぃぃぃぃん、と甲高い音が、またひときわ強く響き渡った】

【そして、しびれているはずの体が、前へと進んでいく】

捻り、撚り、貫くッ!!

【腕の撚りを持った、螺旋状に回転する閃光の突きが、脇腹に放たれるだろう】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/09(土) 00:50:59.78 ID:r/SM7UD40
>>52
【赤く染まった槍が吹っ飛ばされる。】

ケゲッ!!……痛ぇえエぇえ……!!
【エリウスは、地面にて顔を歪ませている。】
【鞭によって猛烈な勢いで落とされた衝撃――……】
【それはエリウスを地面に這い蹲らせるには十分なパワーだった。】
【しかし、その顔の歪みは、またしても『喜び』からであった……。】

【破けた紙人形のように裂けたわき腹を抱える。】
【血が出ているなんて物ではない。近くの骨が、肉が、全て砕けて、裂けている!!】
【エリウスは「痛み」という言葉では言い表せないほどの激痛の源泉を、右手でさらにほじくり返す。】

【滝のように流れる血が止まる。】
【肉体の損傷を、「歪ませて」止血したのだ。】

ゲひゃはハハ……これだから歪んだ奴は退屈しないィイィッ!!
屈折させるまでもナく、歪み切っているガ……今の俺ノ槍で、もっとイイ表情になったじゃねエカァ………ッ!!

(そして……俺も本気が出せそウだ……!!)

【すぅ、と息を吸い。】
【糸を作り出したゼノを睨みつけながら、地面を叩く。】

「ウィあァード・ぇフヱくと」
         
――――――――――――――――『捩リ滅裂大地蔵』。

【エリウスの近くの大地が、全て、荒れ狂うように歪み始める。】
【あるときは竜の様に、若しくは恐怖から逃げ惑う小動物の大群の如く。】
【大地の歪みがエリウスを巻き込み、エリウスを頭部に配置した巨大な泥人形のような形状となる。】

【高さは、3mほど。】

【六死天、No3、エリウス・サッカレー。】
【その恐るべき能力は自己の欲望の具現化でもある「触れた物体を好きなだけ歪ませること」。】
【周囲を全て武器に変え、あるいは生物すらも歪ませ、破壊。】

【エリウスの周りの物体は、全て、エリウスがその場で破壊・歪曲する権利を持っている――!!】

その糸で俺を壊せるというのなら、やってみロよッ、
壊し屋(ジャンカ)ァアァアアァアアアアアアアアアアアッッ!!!
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/09(土) 01:10:05.37 ID:nNYXHci1o
>>55

────っっ、人間、風情が


【研究機関「ラジエルの樹」──】
【其処で生まれた人工能力者は、必ず二つの名を持つ】

【一つはコードナンバーから捩られた名前】
【Z-N05/ゼノ K-F01/キーファ R-F03/ラルフ Y-V04/イヴ etcetc...】
【そしてもう一つは、彼らの性格や能力を示す二つ名】
【≪壊し屋/ジャンカー≫ ≪走り屋/チーター≫ ≪吸血鬼/アルカード≫ ≪完成せし代替品/オルタナティブ≫ etcetc...】

【彼らは、人工能力者達は互いに互いを認め合い】
【人工能力者同士では、まるであだ名のように其の二つ名を呼びあっていた】
【しかし決して、彼らはコードナンバーからの名前を呼びあう事は無い】
【それは、コードナンバーが人間に、研究者によって与えられた名であり──】
【自分達を作り出し、苛烈な運命を強要させたモノたちが付けた番号であったから】

【だからこそ、彼らは名前を重要視する】
【人間にはコードナンバーを。仲間内には二つ名を】
【そうすることで、獣が傷を舐めあうかのように──彼らは結束を高めていた】
【故に】
【故に──「仲間しか呼ぶ事を許されて居ない」二つ名を呼んだ、彼は。エリウスは】


俺の事を、そう、呼ぶんじゃねぇええぇえええええ────!!


  【彼女ですら、呼ばせた事が無い。愛しいアレですら、そう呼ばせた事は無い】
  【穢したな、俺達を。人間風情が、たかが人間が。俺達を生んだ、貴様らが】
  【この名前は、此の名前だけは俺達のものだ。たった一つだけ持ちうる、誇りだ】
  【声も身体も思考も能力も思想すら与えられた俺達が自分で手に入れた、】
  【────たった、ひとつの。じぶんだけの、もの。じぶんたちだけの、もの】


【ひゅるりひゅるりと糸が啼く。風を切り裂き糸が啼く】
【エリウスの能力には完全に気付かぬまま、理解できぬまま】
【ひゅうと彼は糸を振るう】

【巨大なものであろうとお構いなし。むしろ大きな方が壊しやすくてやりやすい】
【びし、びしと彼は己の腕を変化させた無数の糸たちをエリウスへ向け】
【泥人形ごと、エリウスに糸を巻きつけようと糸に感覚を巡らせる】

【糸に巻きつかれてしまえば──或いは彼は糸そのものを歪める事は可能だが】
【ゼノが糸を操って泥人形とエリウスを壊そうとするのと】
【エリウスがゼノの糸を壊そうとするのでは──どちらが、早いだろうか】

【ひゅうと、また風が吹く】
【砂がくるりと、街に舞った】
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/09(土) 01:35:34.62 ID:r/SM7UD40
>>56
【ゼノが作る、無数の糸が飛び交う。】
【泥人形のスピードではそれを止めることなど出来ない。だから、ほぼ無防備に、巻きつかれる事になる。】
【素早く舞う白銀は、次々と瓦礫の塊を深く、深く切り進んでいく。】

【巻きついた糸の内、……数本の糸がエリウスの肩や足を切り裂く。】
【その想像を絶する切れ味に、エリウスは戦慄した。】
【――だが。】

歪み………自由自在に空間を歪ます俺ノ異能……!!
殺し、憎しミ、破壊を欲スル、俺の異能……!!

元々これは防御の為ではナく、次の攻撃への布石ッ!!

   か
最後に壊つのは常に俺だァアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

「ウィあァード・ぇフヱくと」、

 
    『世 界 を 打 ち 砕 く 大 砲 ―ウォック・アンド・デストロイ― 』



【―――轟音が、響き渡る―――!!】
【その音の一部は、ゼノの糸が泥人形を更に深く切り進んだ音でもあった。】
【しかしその大半は、その場にいるだけできっと耳の鼓膜が潰れるであろうほどの音の正体は、】

【エリウスを、包んでいた、地面が。】
【――その圧倒的物量が、ゼノの糸などお構いなく、自身の身など省みず!!】

【3mの泥人形が。】

【全て、ゼノのいる方向へ吹っ飛ばされた音であった――。】



【……ゼノにそれが当たろうが当たらまいが、エリウスの身をゼノの糸が引きちぎるであろう。】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/09(土) 01:46:42.12 ID:FczZBKnAo
>>54
っ・・・!?

堅ッ!!

【とっさに悟る。生身で受けていい攻撃ではないと】
【準備段階からして、相当の魔力を練ったはずだ。体をめぐらす魔力程度では紙程度の強度にしかならない】
【とっさに具現するは、氷の亀。甲羅はミリアの体全体を包み、防御の姿勢を作る】
【しかし、叩き込まれる突きは、光を伴う。熱でも合わされば、氷はいとも簡単に崩れ去る】
【とっさの防御のため、自分の得意属性がとっさに出てしまったのが災いした】

(耐えきれる確率は捨てた方がいい・・・かな。戦闘可能の状態で残れる確率を出す方がよっぽど建設的・・・あー・・・まじだるいなぁー・・・)
【両の腕には、刃へと姿を変えた雷鳥が付加されている】
【近接戦闘で分があるとは考えにくいが、徒手のそれよりははるかにマシだ】
【吉と出るか凶と出るか。今はまだ、待つべき場面】

/すいません超おそくなったああああああああああああああ
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/09(土) 02:07:40.58 ID:nNYXHci1o
>>57

分かってねぇなぁあああ──ッッ!
俺を!ラジエルの俺を、≪壊し屋/ジャンカー≫と呼んだ時点で……ッ!
ラジエルの能力者を──二つ名で呼んだ時点で────ッッ!


てめぇの意図/存在は  此処で  切れて/壊れて るんだよぉおおぉお゙おぉおお゙──!!


【防御などしない。斬り咲き糸/ジグザグ は、防御も攻撃も兼ねた糸】
【敵は全て斬り千切り。近付くものは裂き咲かす】
【いつもそうしてきた。いつも、そうやって戦ってきた】

【ぐ、と。糸に込める意図を更に鋭くする】
【しかし例えここで泥人形を粉々にしたところで──3m分の泥人形が同質量の泥に変わるのみ】
【其れでも彼は、糸を繰る】
【そこに勝機があると──直感がそう告げていたから】


【──ひゅう!】
【本能に従い、前へと駆ける。翼を振るう】
【ぎりぎりまで、泥人形を己まで引き寄せて。腕の糸を振るい直す】
【狙うは一点突破。両腕を肩の辺りまでを糸に変え、エリウスから己の前方へ向け直し】
【ひゅるりと振るった其の糸は、彼の進路を創るが如く土を裂く】
【泥人形をジグザグの糸で一部だけ切り裂き、前へ突き抜けようとする意図によるもの】

【避けたら、敗北する気がした。後ろに下がれば、負ける気がした】
【だからこその攻撃。だからこその前進】
【きっと彼は、深くは考えて居ないだろうけれど】

【──相手が大砲でも。こっちはたった一発の弾丸で対抗してみせる】
【そう言わんがばかりに、彼は翼で宙を打ち、糸を放つ】
【果たして此の攻防の結末は、如何に】

/ただいま戻りましたー!
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/09(土) 02:34:41.21 ID:r/SM7UD40
>>59
【ゼノのジグザグによって土砂、コンクリートの塊が切り刻まれ、細かく細かく裂けていく。】
【しかしそれは同時に大地に埋もれていく事も意味する。】
【前進すればするほど、ゼノはその塊の奥に、奥に、入っていくこととなるのだ……。】

(……やべェ……足が……千切れて……着地、できネぇっ…)
(だが……)

あの土の塊を、真正面から受けヤがっタッ!!
これで俺の勝ちは決まったも同然だァァアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

【エリウスがそう、叫んだ瞬間。】
【目の前の、……何かが、変わった。】
【時間がスローに変わった?】
【自分が放った泥の壁が、自分に向かって盛り上がっているように見えた。】
【視覚の歪み?出血多量による意識の歪みのせい?】

【ああそんなどうでもいい事を考えてく内にどんどんどんどん盛り上がっていく。】
【いいじゃないかそんな歪み。俺はいつだって周りを歪ませてきた。】
【だから、もしそれが現実だったとしても能力の誤作動かなんかだろう。今は自由落下しながらも勝利の余韻に浸ろう!!】

                   ズバ。
             ズバ
                         ズバズバ。
 ズバズバズバズバズバ。

【いや違う。何かが違う。糸の様に細い物がピンポイントで俺へ向かってくる。】
【こんなに細かいものは俺の能力では作れない。】
【……ああよせよ、いい加減認めろ……!!】

【土の中から、黒い塊が、人の形が、現れる。】

【それは紛れも無くさっきまで闘っていた人口能力者であり戦闘狂であり、糸の発生源であった。】
【ゼノが、糸とともに、エリウスまでたどり着いたのだ。】


チッ……、うおぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお、ァアアァアアァああああああアアアアアアアアアアアッ!!
【絶叫。咄嗟に両手をゼノへ向ける。】
【それは拙くも凶悪な一手。】
【その両手に触れるような、直線的で単純な攻撃ならば、エリウスの手を代償として全て歪み返されるッ!!】

//おかえりーーーーー!!
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/09(土) 02:54:26.23 ID:nNYXHci1o
>>60

【偶然だった。エリウスまで辿り着けたのは】
【前に進もうとして、恐らくは途中で進路が歪んだのだろうか】
【ひゅうるりと。前方に集う糸の合間から──蟲色の彼が、見えて】


────ヒャハ、ハ

また遭ったな、エリウス・サッカーレ


【何故かまた、笑いがこみ上げた】
【ジグザグで潰しきれたかどうかが分からなかった相手】
【だが在る程度斬ったのは感触で分かったが故に──後は泥で自滅するだろうと】
【そんな直感があったのだけれども】
【まさか、すぐ近くまでこれて居るとは思わなかった】


  【嗚呼──そうだな。糸で裂くだけじゃあ、つまらない】
  【名前を穢したお前は、直接、分かり易い形で】


死ぃねやてンめぇこの人間風情があぁああぁあああぁああぁああああ──────ッッ!!


【左腕は糸のまま。右腕は剣に変え】
【名前を呼ばれた怒りと。敵に出会えた喜びと。力を振るえる楽しさと】
【──喜怒哀楽。悲しみ以外の全てがごちゃまぜになった、そんな表情で】
【エリウスの頭上から縦に裂く一閃を右手で振るおうとし】
【更に其の直後。糸の左手を、相手の右から左へ横に振るおうとする】

【縦に一閃、横に無数の剣線を狙い】
【両手に触れるかどうか。それは定かではなかったが──】
【受ければ最後。微塵切りにばらばらにされてしまうことだろう】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [エリウス・サッカレー]:2011/07/09(土) 03:23:19.08 ID:r/SM7UD40
>>61
【図らずとも、歪む。歪む。全てが歪む。】
【経路も方向も感情も、奇跡も絶対も攻防も勝敗の行方も、全て歪むのだ。】
【エリウスが、能力を行使する限りは!!】

ケッケケケケッケケケッ!!死ぬのはてめぇだ壊し屋(ジャンカ)ァアアァアアアああああああ!!!
お前はッ!!歪ませて[ピーーー]ッ!!ジエェャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
【空中で移動はおろか前進も出来ない?】

(それすらも、歪ませるのが俺ノ能力ッ!!)
【ゼノが攻撃を開始する寸前。】
【べこり、ぐにょり、と、何かが歪み始める。】

【蟲色の髪が、急に前へ移動する。】
【細い体が、満身創痍の手足が、空中で、歪みながら、捩られながら、ゼノの方へ向かう。】

俺自身を、歪ませるッ!!!
【エリウスの体は、ゼノへ向かって理不尽に伸びている。】
【もはやそれは原型を留めていない。】
【自らの体に激痛が襲うことなど気にも留めなかった。……もう既に、深手を負いすぎてそんな事は感じることも無いのだ。】
【それに、この能力の真に邪悪な技のリスクとしては、小さすぎる。】

俺の能力は触れた物を歪ませる事ッ!!
自分を歪ませて形を変エて、お前の方に行くトいうコとはッ!!
お前が何をしようとモッ、俺がお前に触れるだけでお前は捩り千切られるって事ダ!!

オ前と、お前ノ全てをッ!!俺好みに歪ませて捩らせてグチャグチャに潰してやるよぉオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
【咆哮する化け物が、ゼノの乱舞へ巻き込まれる。】
【否、その乱舞を、歪ませ、我が物としようとしているッ!!】

【縦に裂く一線を歪ませ、ゼノの太腿に向かわせる。】
【続く糸の曲線は、エリウスの腹……だった部分を粉々に分割する。】
【縦横の剣線が、緩やかに歪み、捩れ始める。】
【エリウスの体に触れるたびにそれは少しずつずれるものの――――……】
【意識して行使しなければ使えない『歪みの侵食』のスピードを、続く斬撃が上回る。】

【生肉に食い込む感触が分かる。】
【獲物を切り刻む強さが、骨肉の抵抗を上回る。】
【ばら、ばら、ばら。】
【ばらばら、ばらばらばらばらばらばら。】

・・・・かっ・・・・・・

【ゼノの猛攻により、……エリウスは、切り砕かれた。】
【……ゼノの右腕の剣はエリウスの能力により、多少歪んでいた。】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/07/09(土) 03:45:25.05 ID:nNYXHci1o
>>62

【糸を通じて。刃を通じて。感覚に、歪みが伝わってくる】
【何かが歪んでいると、歪んでいくという、そんな感触が】

【「嗚呼、こんな歪みもあるんだな」──そう、思った】
【比喩的な歪みではなく。精神的な歪みではなく】
【物理的な歪みだなんて──あぁ、これが、其の感触か】


──ほざけ。
誰がてめぇなんかに従うか人間風情が

俺の全てを捧げられる人間は────たった2人だけだ!
てめぇなんぞに……好きにされて、たまるかぁああぁあああああ────!


【今となってはもう、戦闘欲もあったが】
【眼前の男に対する嫌悪感もあった】
【自身の背中を任せられるモノは今まで多く居たが】
【全てを任せられる人間は、たった2人のみ】
【ひとりはかつての上司にして隊の長。銀髪をした隻眼の彼】
【ひとりは今の恋人にして護るべき人。白銀の髪と金の瞳をした彼女】
【彼らだけが、己の全てを任せられる人間】
【だからこそ。奪われるわけには行かなかった】


【──────】
【───】
【─】


【全てが終わった後。彼は大地に立っていた】
【歪まされた己の攻撃のせいで、ところどころ身体に怪我はしていたものの】
【生命活動に支障を来たすようなものはなく】
【人間の形に戻した腕が奇妙なほうへ歪んでいるのが、一番大きな損傷であった】


…………、分からねぇ、な
てめぇはどうして、歪みに魅入られた。

──俺はこんなにも。歪んでいたくねぇって、のに。
戦いの中にしか生きられねぇのが、つらいって──それなのに、


バージル隊長、ティエル──俺は、どうすればいい……?


【ひゅう。風が吹く】
【くるりと、砂塵が舞い】
【見上げれば夜色の空には──砂漠の、月】

/此の辺りで〆かなっ
/遅くまでありがとうだぜ、お疲れ様ー!
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [???]:2011/07/09(土) 04:11:56.43 ID:r/SM7UD40
>>63
【歪みを愛する男。】
【其の、成れの果て―――。】

【歪んだ大地に、肉片がばら撒かれていた。】
【それらはいずれも人型だったものなのだが、この様子ではそれを想像する事すら許さない。】


……あらら。
【ゼノが、その場から居なくなった頃。】
【肉片色に染まる、黄土色の毛の束を拾い上げる手があった。】
【手の主は、顔一面を覆う仮面が特徴的な、赤い服を着た少女だった。】
【ため息をついた後、開いた鞄の中に小さな手を放り込む。】
【そして、鞄の内側のポケットから、羽の形をしたワッペンを取り出す。】


えっと、・・・はい。
【仮面の少女は、ワッペンをエリウスの残骸に放り投げる。】
【しかし、何も起こったようには思えない。】

・・・これで、生を共有したから、あなたは考えることすらできないけど、一応は生きていられる。
生きよ?……こんなところで死んじゃって、可哀そうに。
【そう言って、少女は掌を開く。】
【肉片は、それに答えるかのように、ゆっくりと転がり始め、やがて少女の掌の真下へ集まっていく。】


さすがに、これだけやられたらかなりの間、生きてる感覚はないでしょうけども・・・。
一緒に、私も頑張ってあげるから、ね?
【少女は仮面の上から微笑んだ。】
【次の瞬間に少女ごと、その肉片の集まりが消えた。】

【エリウス。歪みに魅入られた男。】
【彼が最も嫌う物は『歪み』だった。】
【幼少の頃から周りに、『歪み』があった。
異能を持っているがために、疎外され、気味悪がられ、抵抗しては罵倒され。
どんなにがんばっても、どこまで逃げ続けても、その歪みから開放されることは無かった。】
【そんな小さな絶望の感情が、どんどんたまりどんどん歪み、どんどんあふれ出た時。】
【彼は真っ当な心を捨てて、自ら歪みの中に入ることを選んだ――――。】


【そしてその時、彼が最も愛するものが、世界へ対して自らが作り出す『歪み』となったのだ――。】

//長い間の絡みというか戦闘お疲れ様&ありがとうございましたー!!
//たのしかったです、乙乙ノシ
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ]:2011/07/09(土) 22:26:16.86 ID:LAZ42+nKo
>>58
―――う、ッおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【雄叫びと同時に、突きが押し込まれていく】
【刀身から吹き上がる魔翌力は、渦を巻き、まるで掘削機、ドリルの如くに氷の亀を粉砕していく】
【体を見れば分かるだろうが、この少年は典型的な近接タイプの戦士】
【近距離戦であれば、魔術師相手ならばある程度のアドバンテージは取れるかもしれない】
【そして、閃光の突きは、亀の甲羅を粉砕し、少年はそのまま一歩を踏み出す】

――だぁッ!!

【体を撚り、ねじり込むように右回し蹴りを相手の左脇腹に叩き込もうとするだろう】
【詳しいものが動きを見れば分かるだろうが、何らかの流派を収めているわけではない】
【実戦によって鍛えられた、生粋の我流であり、そしてそれ故動きが読みづらい】
【武器は刀だが、蹴りも打撃も来ると思うべきかも知れなかった】
【蹴りの軌道は、鋭い蹴り上げで。肋骨の一番下の骨を抉り上げる様な軌道】
【当たれば、かなり痛いだろう】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/09(土) 22:43:04.13 ID:FczZBKnAo
>>65
――っぐ!?

剛ッ!

【とっさに蹴りを防ぐべく、左腕で脇部を固め、防御しようとはするが】
【蹴りと腕。威力の違いは明白。腕に付した鳥が、少しでも守りの助けとなればいいが・・・】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ]:2011/07/09(土) 22:49:59.50 ID:LAZ42+nKo
>>66
―――ちぃ……ッ!!だらぁッ!!

【蹴りを受け止められて、足を引き戻し、さらに接近していく】
【距離を離せば、此方が不利と判断したようで、密着する態勢を取った】

つーか――なんで俺を襲ったのかわかんねーんだけどーッ!!

【そう、叫びながら頭突きを相手の顔面にぶち込もうとするだろう】
【刀を使わないが、刀の効果により身体能力が上昇している】
【勢いは有る為、当たれば相応に痛いだろう】
【因みに、[ピーーー]つもりが無いことは、なんとなく剣筋などで分かるかも知れない】
【事情も知らない相手を殺せる程、彼は割り切れる人間ではないようだ】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ saga]:2011/07/09(土) 22:50:32.98 ID:LAZ42+nKo
//SAGA入れ忘れてた
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/09(土) 22:59:27.59 ID:FczZBKnAo
>>67
ッヂ―!?

【受け止めた腕は、ダメージなしというわけにはいかず】
【幸い使用不能とまではいかない。が、痺れは簡単には抜けない】

あぁ!?なんでだぁ!?

【相手の言葉に、見得を切るように一言】

坊主の腕の金物、それが欲しくて・・・ねぇ!!

ガッ!!

【そういうと、こちらも頭突きで応戦】
【フィジカルに付加効果は無いが、魔力の一点集中で強度の強化くらいはできる】
【拮抗か打ち勝つか、負けか】
【両者の頭は結果を見出すために、衝突を迎える】
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ saga]:2011/07/09(土) 23:08:14.09 ID:LAZ42+nKo
>>69
―――ッヤバ、電撃忘れてた‥‥ッ。

【腕の鳥の事を忘れていた】
【右足が痙攣を起こしている事に今更気がつく】
【だが、もう既に踏み出しているため、この時点では問題はない】
【しかしながら、この攻防の後の追撃は難しいだろう、そう判断できる】

【そして、相手の口から放たれる、そんな自分本位な言葉を、受けて】

ふっざけんなッ!この俺、ブレイド・ヤイバを前にして、そんな悪事は許さねェ!
意地でもテメェには渡してやらねぇ!あと、今俺名乗ったから名を名乗れ!

【なんというか、馬鹿っぽい】
【だが、馬鹿故に真っ直ぐな言葉と思想であった】
【悪いことをする悪党ならば、容赦なしにぶっ飛ばす。それが彼の信念だった】
【少年が、ブレイド・ヤイバ≠名乗る限りは、正義のヒーロー≠ナ有りたいと、彼は思っているゆえに】
【だからこそ、彼はこの場に置いて、譲ることは出来ない、引く事は出来ない。それゆえに――――】


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!


【――――前へと突き進むッ!!】

【己の全身全霊を持ってして、相手の頭突きに頭突きをぶつけたァ!】
【当然、ヤイバにもダメージは来る。全力で強化をされた相手の頭に頭を叩きつけたのだ】
【脳震盪を起こし、後ろにへたり込む形となるだろう。だが、それでも目だけは相手を睨みつけて】
【体と癒合する魔力の線が、無理やり少年を立ち上がらせようとするだろう】
【この、捨て身の一撃。相手は、どのように受けたのだろうか】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/09(土) 23:25:53.48 ID:FczZBKnAo
>>70
っせえ!!悪事だろうと正義の行いだろうとよ!!
愚行じゃなけりゃ全部よしなんだよっ!!

【悪党紛いの事をして、自分の子供たちを食わせてもいいのだろうか】
【そう悩み、葛藤した時期もあった。自分の稼業を、恥と感じた時期もあった】
【だが、その悩みを現実は優しく受け止めてはくれない】
【不器用な自分に、その自分に育てられた子供たちだ】
【悩み、苦しもうとも、やりぬかねばならない事がある】

名はミリア!!二つ名は≪獣演舞≫!!
100人(多分)家族の長でママさんだ!!覚えとけガキンチョ!!

【相手も全身全霊。こちらも全力全開】
【衝突。と同時に後方へ吹っ飛ぶミリア】
【体を使った攻撃とは違い、頭突きは受けた衝撃を逃がしにくい】
【故に、受けるは全衝撃。体ごと半回転し、地面に頭をたたきつけられる】

・・・――っつあーっ・・・くっそ・・・ほんっと・・・だっ・・・りぃな・・・

【地面に寝転がった状態で、腕で頭と顔を覆う。大きなダメージ】
【戦闘可能になるまでに、多少の時間を要する】

ここまでされちゃあ・・・出し惜しみはいけないよなぁ・・・なぁ?・・・相棒・・・

【動けずとも、備えはしておく。ミリアが問いかけるは、自らの体の中】
【それに呼応するように、心の臓は早鐘を打っていく】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ saga]:2011/07/09(土) 23:43:29.58 ID:LAZ42+nKo
>>71
――手を選ばなきゃならないのが、俺の目指す正義の味方≠セッ!
汚れた手で、救われた人が、本当に救われるかと言われれば、それは違うと俺は思う!
だから、俺は俺として俺らしく俺の正義を貫いて、例え馬鹿に見えても正義の味方≠するッ!

【ヤイバは、正義の味方というものに漠然としたあこがれを抱いていた。かつては】
【その憧れが、いつしか叶わないことと知って。己の世界で正義の為と言って戦っていた国の裏を知って】
【この世に正義の味方≠ヘ居ないという事を知った。だが、少年はあの子供の頃に憧れたヒーローを忘れられなかった】
【そして、ある日決意したのだ。正義の味方≠ェ居ないなら、己が正義の味方≠ノなればいいと】
【だからこそ、少年は戦ってきた。当然、人殺しだってしたし、だけど其れよりも多くの人を助けもした】
【その、自己の走った道は、間違っていないと信じられるからこそ、此処で少年は引くわけにはいかない】

もう一度、名乗るッ!!
俺は霧人ッ!無量小路霧人だ!二つ名は《純心の善性》ッ!
元第八孤児院の孤児、今は正義の味方見習いだ!
アンタにも、ミリアにも戦う理由があるんだろ、だけど、それは俺にだって有るッ!!
だから、まずはアンタをぶっ潰すッ!底だけは、俺は譲れないからだ!

【相手の名乗り、相手の背負う物、其れに敬意を評す】
【孤児として、己を育ててくれた孤児院の婦長を、思い出す】
【何年もどっていないのか、そんなノスタルジックが回帰して。しかしながら、此処では浸れない】
【だからこそ、己を激励する己を突き進む己を貫き通す、己を立ち上がらせる】

―――まだ、動ける、筈だ‥‥ッ!!
それでも、動けないなら―――‥‥ッ!

【足ががくがくと震える。血が全身から吹き出す】
【そして、ズボンの横にあるシースから、おもむろにナイフを取り出すと】
【己の脇腹に勢い良く其れを突き刺し、引き抜いた】

《B・A・T》ッ!!

【腹から鮮血が吹出し、直後少年は立ち上がる】
【己の流血が強くなればなるほど、己の身体能力が上昇していく能力】
【それを生かした、捨て身の動き。そして、少年は本気≠出す】

――《ヘカトンケイル》ッ!

【刀を、手甲の有る左手に装着する】
【直後、手甲から光が、生まれていき、ヤイバの右前方の空間に歪みが生じてくるのが分かるだろう】
【長くは続かない。きっとこの後の一撃で決めるつもりである事が予想できた】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/10(日) 00:14:26.36 ID:uc3XfO37o
>>72
例え手段を選ばずともっ!!
事が済めば大団円だろうが!!
矜持と筋の通った道ならば!!
穿つ手と心は問題じゃねえんだよ!!

【そう、自分に言い聞かせる】
【自分の道に迷いはもう持ち込まない。いや、持ち込ませない】
【しかし、それを保つには、目の前の少年は眩しく、それでいてまっすぐすぎる】
【勧善懲悪を語るつもりは無い。勝者こそが代弁者。敗者は弁を持たない】
【それが今まで生きてきた世界だったし、理でもあった】
【我を通せるほど世界は優しくなかったし、自分も世界を拒絶した】
【合理的な思考こそ、ついてきた結果こそがすべて。理想はかなぐり捨てた】

だけど・・・なぁ――!!!!

【だからこそ、この少年には負けたくないし、この少年からは奪いたい】
【自分の価値の再確認のため。意地を張り通すため】

あんたにだけは、負けちゃいけないっ!!!


出て来い!!!

―――≪氷雨≫―――

グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!

【そう言葉を紡ぐと、咆哮とともに、ミリアから流れ出る魔力】
【それは目に見える奔流となって、空へと舞う】
【ミリアの体からは、みるみる力が失われ】
【次の瞬間、魔力が一点に集まったかと思うと】

豪ッ!!!!!

【顕現】
【その姿は、まさしく「龍」】
【冷え冷えとした印象は、構成されている力のせいか】
【体を覆う冷気は、尋常なものではない。氷龍の体の周りの空気が、次々と固まっていく】

いきな・・・それが最初で、今回は最後のあんたの役目さ

ギャオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!

【言葉に応えるかのように、氷龍はヤイバヘ向け、突進する】
【真っ向からぶつかり合う気だろう。ここまできたら、小細工無用】
【両者の限界が近い以上、真っ向から攻めるほか、手段はない】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ saga]:2011/07/10(日) 00:29:53.47 ID:lxr3LYz1o
>>73
ああ、多分ミリア、アンタの方が正しいんだろうッ!!
だがオレにとっては之が正しい<b!
手を選ぶことも、オレの正義だ――――ッ!

【目的のためなら手段を選ばない。大いに結構な矜持である】
【目的を達することこそが、一番優先すべき目的であるのは、当然なのだから】
【そこに、手段を選ぶ余地は無いと言っても構わない】
【だが、少年は手段を選ぶ事を選択した。それだけの話しである】
【理想を背負い、信念を両足に込め、青臭い夢を追い求める】
【若い、青い、考えが足りない。ときっと大人は言う。それは、間違っていない】
【だが、だからと言って己の思いを引っ込めるほどに、ヤイバは突き進んで°盾ネいのだ】

―――だから――ッ!!

【だからこそ、目の前の大人≠ナあるミリアには勝ちたいし、ミリアの背負う物をもっと知りたいと思う】
【己の未熟を知るために、己の正義を貫くために】


―――此処で引いちゃ、オレじゃ無いッ!!
行くぞ、ライカ――――ッ!!


【ああ、という凛々しい答えが、何処からか響き渡り】
【少年の持つ、黄金の手甲の力が、開放される事となった】

ぐ、ぎ……ッがあああああああああああああああああああああああああああああッ!!

【響く、雄叫び。発動にはかなりの負担が有るようで、苦痛が全身に走り抜ける】
【そして、直後。横の空間の歪みを引き裂くようにして、黄金の腕が召喚された】
【手甲と同じ形をした、肘から先しかない宙に浮かぶ黄金の腕。その手にはヤイバの握る刀と同じ物がある】
【ひとつだけ違うのは、そのサイズが双方共本物の10倍は有ることか】

【おそらく、之が彼の手甲の能力】
【巨大な腕を召喚し、その腕を操る力であった】

【顔や脇腹から流れる血が、徐々に凍結していく】
【失血で冷え切った体が、さらに冷えていき、此の侭では死ぬ危険も有るか】
【だが、少年は刀を右に振りかぶり、体を撚る】
【空中の腕も、その動きに同調する様に、動いて】


――――オレの「私の」―――正「義」を――――貫「く」ッ!!


【轟ッ!!一気に、その刀を振り抜いた――ッ!!】
【刀身には、閃光がまとわりつき、一撃の威力を上昇させている】
【竜と遜色ないサイズの、一太刀。この一撃を貫いて、一撃を喰らえば、きっと少年は戦闘不能】
【互いの全身全霊を掛けた一撃が、今、もろもろの信念思想思いを載せて――――】
【――――衝突するッ!!】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/10(日) 00:58:28.27 ID:uc3XfO37o
>>74
【正直、羨ましい。と思う】
【自分は結局、子供たちをこうは育てられなかったから】
【こういう道にたどり着いた子もいるだろう。しかし、それは自分の力の及ぶところではない「何か」があったから】
【効率的でないとわかっていても進む勇気と、力】
【それは心底尊敬するべきであるし、それと同時に妬ましくもあった】
【だからこそ、この戦いは全力を出し切ってしまったのかもしれないし、勝ちにかじりついたのかもしれない】

けどな。ここまできたら・・・!!もうそんなこたぁ、どうでもいいんだ!!

【龍は、さらに速度を上げる。自分自身が崩れかける、限界、その一歩手前まで】

勝たなきゃ顔向けできないし、お宝頂戴しないと、晩飯が食えねえんだよおおおおおおお!!!!!!!!!!!

ッグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【ヤイバの仕掛けし、巨人の腕。それが握りし刀の振りに、龍が相打つ】

轟っ轟ッッ轟ッッッ!!!!!!!!!!!!


【激しい炸裂音とともに、辺りには熱と冷気、混ざり合うことのない二つがばらまかれる】
【龍は砕けてはいない。顔が崩れていはするが、魔法生命体。死に絶えることはない】
【しかし、崩れた部分からは、魔力が漏れ出している】
【再度の攻撃は不可能。しかし、主人はやらせまい。と、ミリアへの射線だけはふさいでいる】

っあぁー・・・くっそ・・・ここまでやられちゃあ、どうしようもないじゃんよ・・・なぁ・・・?氷雨?

【本人も、傷に加え、放出した魔力のせいか、地面に寝たまま動けない】
【完敗。ではない。とはいえ、惜敗というには、いささか自分の損害が大きすぎる】
【負けは負けと認めよう。次いで勝ちをもぎ取ることを、頭に置くために】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ saga]:2011/07/10(日) 01:10:50.82 ID:lxr3LYz1o
>>75
【衝突の、果て】
【振り抜かれた、黄金の腕は、べきべきと崩壊の兆しを見せていた】
【既に操作は不能で、動くことは出来ない様で】
【少年は、地面に刀を突き刺し、杖の様にして、荒い息を吐いていた】

―――ッ、……は……ぁ……っぐ……ッ!

【すぅ、と全身に張り巡らされた魔力の線が消えて行くと、崩れ落ちるように地面に倒れこんだ】
【顔面から、ずしゃり、と地面にぶつかり、どくどくと脇腹からは血がまた流れだす】
【一瞬、意識が消えかけたが、其れをぎりぎりで、保って】

…………えっと、この、手甲と刀はあげられない。
刀は、知り合いの遺物だし。
この篭手も、普通に渡すには物騒なシロモノだし。

【何処か、申し訳なさそうな様子で、少年はそれでも装備は渡せないと言って】
【しかしながら、だけど、と言葉が続く】

だから、えっと、テントここら辺に張ってるんだけど。
その中にオレの旅費が有るから、持ってっていい。
でも、出来ればオレに包帯を持ってきてくれれば、ありがたいかな。
多分生き残るけど、大分危ないから。

【なんというか、先程まで叫んでいた少年とは別の優しげな様子】
【こっちもこっちで、素なのだろう】
【とりあえず、出血を見れば割と洒落にならない事が分かるだろう】
【当然、少年を見捨てて金だけ奪って逃げてもミリアは構わない】
【テントの方向を少年は指さしているため、分かるだろう】
【穴だらけのボロボロのテントで、継ぎ接ぎだらけ】
【中を漁れば、骨董品のような宝石などが入った小さな袋が出てくるだろう】
【しかるべきところで売れば、そこそこの価値が有ると判断できるものだ】
【他には、かばんがあり、その中に応急処置具があることが分かるかも知れない】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [ミリア saga]:2011/07/11(月) 20:49:40.70 ID:mCE+i7BPo
>>76
遺された物に、曰くつき・・・ね

【地面に寝転がっているため、視線は空を仰いでいる。しかし、確かに言葉は少年へと紡がれていて】

売ったら寝覚めの悪いもんっつーのは、売り払った後も、頭にチクチク残るもんで、手は出さないようにしてんだ
籠手にしたって、異能付きの武具を嬉々として買い取る武器屋なんぞ、碌な奴じゃねえだろうし

【そうは言うが、長年行ってきたお宝の処理である。伝手がないわけがない】
【そこまでして少年から物を奪うほど、鬼ではないようだ】
【いや、そういった類の尖った感情ではない】
【情に絆されたのだろう。闘いが終わってしまえば、家にいる、可愛い可愛い子供たちと、なんら大差ない】

旅する金ってのは、奪ったやつの旅を台無しにしちまう金になるって、昔から言われてんのさ
もう、あんたからなんか取ろうって気は微塵も無いよ。喧嘩も勝てなかったし。ねっ・・!

疾っ

【そういうと、小さな風鳥を顕現。器用に応急用具の入ったカバンをつかませ、少年の頭部へと運ばせると、ダイレクトに落とす】
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ヤイバ saga]:2011/07/15(金) 20:22:27.34 ID:gOAboTG6o
>>77
……悪い、そしてありがととな、ミリア。

【申し訳なくしつつも、そんな事を言って】
【落とされた応急処置セットのカバンが頭に命中し】

うげぁっ!?
ちょ、痛い痛い……。

【そんな情けない声を漏らしつつ、体をゆっくりと起こすと腹部の傷を消毒し、ぎこちない動作で傷口を縫い合わせると、包帯を撒く】
【そうして、しばらくすると、ゆっくりと立ち上がって】

じゃあ、俺そろそろ行くよ。
今日見逃してもらった礼は、必ずするから、じゃーな!

【そう言うと、少しふらつきながらも、ゆっくりと歩き去っていったのだった】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 20:31:07.94 ID:7lz63oDFo
【街外れ】

【日が沈み当たりは暗くなる、其れと同時に周りは明るく照らされる】
【街頭の明かり、建物から溢れる光】

【左右2車線程の車道、そしてその脇の歩道を歩く女】
【深緑の軍服を見に纏って、白金の長い巻紙がその足を運ぶ動きと共に弾む、】

【ここは街の外れ、この時間でありながら車の通りは殆ど無くて】
【人も僅かしかいない、この辺りに住む者が家え向かっているとそういう感じ】

【ずっと奥には海岸沿い、そして行き止まり、用事がなければ来ないようなそんな所で静かな所】
【その歩道をゆっくりとロングブーツをカツカツとならしながら歩く】

【口にくわえるのはチュッパチャップスのような棒がつくそんな飴】
【右手にその飴が大量にはいったその袋をもって、女は歩く】

【何故そんなものを持っているのか?軍の施設では販売していないそのものを買い溜めて、その基地えと帰っている最中と言えば良いだろう】

【鼻歌を歌いながら、その静かな道をそのずっと先の奥にある巨大な要塞へと、帰る途中の道である】
【その飴の袋が破れているのかその道路にコロコロと、幾つかの飴を落としながら】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/07/24(日) 20:32:02.25 ID:7lz63oDFo
>>79
/申し訳ありません、投下ミスです。取り消しでお願いいたします
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/09/30(金) 21:31:51.32 ID:hpMhLNRhP
〜告知です〜

よスレは長らく続く過疎の為、
次スレをもって終了するという案が出されました

現在終了の是非をかけて議論を行おうと思います
ロールの回数を問わず、過去によスレに参加したことの有る方はご参加ください


ttp://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1267370527/
82 :改訂版 :2011/10/01(土) 23:20:06.57 ID:5xVQOwc4P
〜告知〜

よスレは長らく続く過疎の為、
次スレをもって終了するという案が出されました

現在終了の是非をかけて議論を行っています
ロールの回数を問わず、過去によスレに参加したことの有る方は
顔合わせにだけでもいらっしゃってください

議論スレ
ttp://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1267370527/

雑談スレ
ttp://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1309187182/
83 :改訂版 :2011/10/30(日) 22:07:57.38 ID:aBzyEojoP
〜お知らせ〜

よスレ閉鎖が確定しました
長い間のご愛顧、ありがとうございます
現在立っている最終スレの参加者の出欠を参照にしたいので、
終わりを見届けたい新規の方も、かつての参加者もよスレ雑談所にいらして下さい

最終スレはよスレ設立と同じ11月1日に立てることを予定しています
全体的な流れは第一世界と同じ舞台でそれぞれの世界へ帰っていくものと予定中


議論スレ
ttp://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1267370527/

雑談スレ
ttp://yy67.60.kg/test/read.cgi/nrsy/1309187182/
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