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【心機一転】ここだけ漂流者世界【悔悟憤発】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/10/08(土) 00:32:29.45 ID:9VOrg7Aao
漂流者の諸君、御機嫌よう。 流入者の皆様、始めまして
始まりますは、空想、現実、過去、未来、等々から来た漂流者達の群像劇

世界、文化、全てが入り混じった『中心部』 中世ファンタジーの様式で統一された『北東部』
現代様式の建造物が立ち並ぶ『北西部』  現代より未来の技術で構成された『南部』
の四つに大別できる都市にて是非とも様々な場所を跋扈して頂きたい

【禁止事項】
・このスレ独特のルールとして『様々な世界を移動できる能力を持ったキャラ』を原則禁止しています
・基本的に漫画やゲーム等の版権キャラの使用は禁止とします
・無論、確定描写は禁止と致します

【注意すべき事項】
・パワーバランスはロールプレイに於いて大切な要素の一つです
 他人のキャラを一撃で死に至らしめるような攻撃や時間操作、或いは他人の断りなしに神などを名乗るなど
 相手にとって絶対に勝てないようなキャラクターの運用は控えましょう
・基本的な心構えとして「自分が楽んだ分だけ相手を楽しませる事」が大切です
・能力や設定上、有効な回避や防御の手段が思いついても時には空気を読んで攻撃を受けるのも大事
・描写は出来るだけ丁寧に、しっかりとお互いの状況の共有を心がけましょう

新たに漂流してきた皆様には分からない事が有ったかもしれない
その場合は以下に示す避難所の「雑談スレ」で、場合によってはこのスレで質問をするといい

避難所【http://yy81.60.kg/hyouryuusya/

その他の細かいルールは以下のWikiに明記する
http://www35.atwiki.jp/kokodaketasekai/

次のスレは>>950が立てましょう。無理な場合は他の参加者の方に代行をしてもらってください
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:22:39.08 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459358/

にゃんにゃん❤ @ 2024/03/26(火) 22:21:04.83 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459264/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/09(日) 15:09:26.33 ID:RQYXuhzIO
http://www52.atwiki.jp/kokodakehyouryuusya/

新wikiぺたり
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/10(月) 19:36:04.81 ID:5424JTR8o
【漂流都市__中央部/共存エリア】

【様々な時代の文化が混じり合い、その場所では様々な交流が行われているであろう】
【時には騒ぎが起きることもある、時には異世界人との交流の場にもなる、その月夜と街灯が照らす円形の大きな広場】
【そこの隅、建物が並ぶ場所の一部の隙間に彼女はいた】

【黒い腰まで伸びる長髪を頭頂部で質素な簪で纏め、白い肌には常に煤のぬじった後 】
【茶色味のかかる黒の少しばかり釣り上がる双眸は、幼さも少し見え】
【体にフィットする黒胸当に黒パッチ、そしてサラシに黒足袋、草履】
【腰丈くらいの腰より少し長い程の黒染めの印半纏を着用している 】
【背中には景屋と言う大きな文字と彼岸花の模様が鮮やかな色で染め抜きされている】


【木で作った、単純な箱の椅子、その前に大きな布を敷いて、その布の上に並ぶのは様々な種類の玩具花火】
【紙でくるんだ筒状の物から球体の物まで品揃えは多くあり】
【女性が一人、少女の前に立っていた】

『おやおや千世ちゃん、今日は此処でお仕事かい?頑張るんだねぇ...フフフ...じゃあついでに一つ貰っていこうかしら』
『千世ちゃんのつくる花火は家の息子が大好きでさ、本当にいつも喜んでるんだよ』

【近くにいれば聞こえるかもしれない、着物を着た女性と少女の会話】
【顔を赤らめ、恥ずかしそうに手で頭を掻きながら、少女は言われた花火を女性に差し出して】

あっ...ありがとうな!
まっ…また待ってるから!いつでも買いに来てくれよ!!

【玩具花火を手に持ちその場所からさる女性の背にそう叫び、女性も少女に手を振るう】
【次第に女性は遠くえ消えて少女は地べたにバタンっと座り込み一つ...溜息を吐き】
【そしてその時の座った反動だろうか球体の玩具花火の一つがコロコロ転がり】
【あっ、と言葉が零れてその転がる先を眺めている、少女がそこにいる】
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/10(月) 20:50:22.19 ID:l/bMlAAwo
>>3

【コロコロとと転がる玩具花火の行く先、そこに一人の女性が居た】
【その服装は赤や青の色彩豊かな帯状の布を纏うような目立つもの】
【右手では大きな本を持ち、他に持ち物はない様子】

【―――で、彼女は転がる花火に気付いて、それを左手で拾い上げ】
【何か物珍しそうに切れ長の、緑の両目でいくらか眺め】

これは…………、……貴方のモノですか?

【と、花火の持ち主である少女へと視線の先を移しながら口を開いた】
【落ち着きがありよく通るその声に、穏やかな表情からして、性格が知れる】

【ただ、何より格好が珍しい。見方によっては布をそのまま纏った様なのだ】
【そんな点からしても、彼女はどうやら何処かの世界から此処に流れ着いた者らしく】
【しばらく花火を眺めていたのも、それがなにかを知らないからに他ならなかった】
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/10(月) 21:03:52.79 ID:5424JTR8o
>>3-4
/避難所へ移動しました。
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/11(火) 22:40:02.75 ID:RAlAtuRwo
【漂流世界__都市外部/森】

【そこは都市とはすこしばかり離れた森の中、どこにでもあるような、そんな場所】
【草木が風と触れカサカサと森が鳴く、月夜の月光は森を優しく包む】
【そして彼女もその場所に__】

ふぁ...はっ......はっくしゅんっ!!
これはやばいかも知んねぇ...完全に道に迷ったぞ...どうなってんだ...完全にやらかしたっ...

【響くのは情けないクシャミの音、少女はそこにいた、森の少し拓けた場所、そこで地面に座り込み】
【目の前には小さく灯した焚き火の炎、その揺れる赤に手をかざし、少女は暖を取る__と言えばいいだろうか】

【黒い腰まで伸びる長髪を頭頂部で質素な簪で纏め、白い肌には煤のぬじった後 】
【茶色味のかかる黒の少しばかり釣り上がる双眸は、幼さも少し見え】
【体にフィットする黒胸当に黒パッチ、そしてサラシに黒足袋、草履】
【そして腰丈くらいの腰より少し長い程の黒染めの印半纏 】
【背中には景屋と言う大きな文字と彼岸花の模様が鮮やかな色で染め抜きされていて】

【迷ったと、そう呟きながらそこに座り込む、横には大きな袋、そして綺麗な朱塗りの鞘の日本刀】
【さらには大量の竹の筒が転がっており...】

......寒い、寒い...寒いぞちくしょーーーーっ!!!

【と、まだ体が温まってはいないようで、その揺れる影の中、少女の声が森に響く__のであった】
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/11(火) 22:48:41.04 ID:msHwX6Feo
>>6
ずしんずしんと、何やら大きな足音がします。
しかも悪いことに、その足音はどうやら近づいてきているようです。
そういえば、街の外には流れてきた怪物もいる、なんて話もあったかもしれません。

「……なー、さいれん、ほんとうにこっちでいいのかー?」

今度は人の声がかすかにします。
一応、知ってる声ですね。
相手の警戒態勢なんざおかまいなしに、でかぶつとちびっこのセット登場です。
枝がめきめきと折られてるのはお約束です。
ささると危ないので肩車でなく抱っこのようです。

「お、ほんとにちーちゃんいた」

おい、やつら魚取りの帰りだ!
食料もってるぞ食料!

「きゃんぷしてるの?」
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/11(火) 23:07:47.48 ID:RAlAtuRwo
>>7
【聞こえてくるのは大きな足音、少女はその何処かで聞いた事のあるような音に気付き】
【ん、っと小さく声を上げ周りを見渡す、そして視界に入るのはやはりその者であり】
【その木の割れる音、その轟音の方へと顔だけをやり】

【少女はどうとも取れない表情、未だにその音には慣れないのか、少し強張った表情で】

......うっ...またあんたかっ...
そうじゃないかと思っていたけど......何で此処にいるんだ......?

...あたしはまぁ..、そんなもんだと思ってくれたら良いよっ...

【と、その言葉を言ったと同時に少女の腹もなる、どうやら食料は持ってはいないらしくて】
【その何とも言えない空気の中、その腹の音だけが響く】
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/11(火) 23:14:08.99 ID:msHwX6Feo
>>8
(物理的な意味で)上から目線でやっほーい。
両肩にライトがついてて夜でも安全に歩けます。
どうやら、まぶしくしすぎないように光量を搾った模様

「たんけんしてて、さいれんとおさかなとった!
 おさかないっぴきでおにぎり、にこもらえるからなぁ」

デカブツの腰には、魚が6匹ほど入った透明ゴミ袋がさげられてました。
物々交換の素材を回収しにいってた、ということらしい。

「またはらぺこなのかっ!」

ずりずりずりーとおりてきました。
そして刀を見て

「ちーちゃん、およいでるおさかなを、たべるおさかなにできるひと??」

……それは包丁じゃない!
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/11(火) 23:22:47.01 ID:RAlAtuRwo
>>9
探検ってまた楽しそうだねぇー......でもよくこんな場所に...

【暫く暗い場所にいたせいもあり、肩のライトに片目を瞑りつつも】
【ディーナの言葉を確認する、魚をとった、と言う言葉が脳裏に叩き込まれ】
【腹が減っている、少女はやはりその言葉には食いつくのである】

って魚をとったって!
何て素晴らしいんんだあんたはっ!ちょうどあたしも腹ペコでさ
本当に調度良かったよ

【まるで既に魚が自分のモノかのように食べようぜ!とそんな事を呟きながらも】
【ディーナの言葉を聞くその前に、千世は手を差し伸べる、輝いた目で、魚を手に入れようと】
【そしてそんな事を言っている所で願ったりもしない言葉がかかり】

余裕余裕!なんでも来いよ!刺身でも焼き魚でも!あたしが何でも調理してやるからよ!
はやくその魚をよこすんだっ!はやく!!
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/11(火) 23:29:12.25 ID:msHwX6Feo
>>10
ぐー、とちびっこの腹も鳴った。
うむ、これはお魚を食べなくてはならない!

「さいれんのぼうはな、びりびりでさかながとれるんだ」

電気漁は、日本国内では法的制限があります。実際の利用は慎重に。
スタン警棒で何やってんだか、とは言わない。
とりあえずお魚は、マスっぽい特徴がある魚で、40cmくらいありそうです。
袋から一匹取り出しました。

「ほんとうはなー、さかなはついでだったんだけどなぁ」

とりあえず、お魚進呈します。
調理方法はお好きにどうぞ。

「とりあえず、ばんごはんだばんごはん」
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/11(火) 23:41:31.40 ID:RAlAtuRwo
>>11
【少女はサイレンにはまだ慣れてはいない様であり、その魚を受取る手は少しばかり震えていて】
【しかしその受け取った後、お礼はシッカリと言葉に出す、小さな声でありがとな、と言葉を認識できるかは分からないが】
【そう言って少女は魚を受け取り無造作に近くに転がっていた、竹を幾つか並べてその魚を竹の上に滑りこませ】


へぇ、びりびりで魚がとれるのか?一回見てみたいよそんな技をさ!
魚は滑るし、釣れないしさー…あたしも久しぶりに食べるよー!まさかこんな所で食べれるとは思っていなかったけどねー…

【と、そう少女と会話をしながら器用に腹を切り、内蔵を引っ張り出して鱗を取り表面にバッテン印】
【そのまま竹を程良い幅に割り、そのまま焚き火のほうえと近づける、どうやら丸焼き、であるらしく】

【その鱒のような魚を覗きながら、少女は会話を続けるのであった】

...そうだったのか?
じゃあ本当はここに何しにきたんだ?

【揺れる炎を見ながら、あぶられる鱒の正面を見ながら千世は言う】
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/11(火) 23:47:32.62 ID:msHwX6Feo
>>12
絵的にはなんも、特別なことはありません。
棒を水につっこんで少しするとお魚が気絶して浮いてくるだけです。

「まちのりょーしさんもくれるし、おさかなはけっこうおおいのに?」

何もしてないのに食べ物貰ってるのはたぶん子供特権。
でもまぁ、数日食ってない状況ならきっともらえるよ。

「んーとな、よばれたんだけどなー」

腕をぶんぶんふると、腕輪からなんか箱がぼてっと落ちてきました。
サイズ比おかしいのはお約束です。四次元ポケットなんです。
で、箱のほうはというと、旧い型のラヂヲでした。
NINJAに見せてもわからんちんだけど。

「これはもう、なかのひとがいなくなっちゃった。
 だから、もってかえってなおして、だれかにあげる」

流れてきた物を拾いにいってた、ということのようで。
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/11(火) 23:59:11.39 ID:RAlAtuRwo
>>13
んー...あたしはそうでもないかなー...
まぁでも!あんたらが食料をくれるからあたしは今を生きてるのさ!
パンにちょこ?だっけ、あれがなかったらあたしはアソコで餓死してたかもしれん...っ!

【何も自慢できることでは無いが、やたら自新満々に笑いながら言葉を漏らし】
【そして千世は次の言葉に、んっと不思議そうな顔をして、貴方の方へとかをを向ける】

呼ばれたってか?

【その瞬間に出てきたのは箱、何処から出てきたのか手品のようなその現実】
【それには驚きを隠せないようで、うおっ声を上げたり、首をかしげてそれを眺めたり、そんな事をしながらも】

なんだそりゃ?ヘンテコな箱だな
って呼ばれたって何に呼ばれたんだ?まさかその箱によばれたって事か?

【目の前の不思議な見たこともない箱を眺め、それ以上に不思議な発言をした少女に言葉をかけて】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 00:05:36.70 ID:TVgZ9Le+o
>>14
貧乏というか、完全に腹ペコ路線なのか。

「おっぱいでかおはさんで、ごはんもらってるおねーさんとか
 いろいろいるのになぁ」

漂流世界にパフパフが導入されました。
というか、なんで知ってるんだコイツは、と聞かれれば
色んなところに飯たかってるからです。

「たまになー、よばれるんだけどなー
 だいたいまにあわないなぁ」

ラヂヲの止め具をぱちんぱちんと外していく図。
どうやらネジ止め式ではない模様。
腕輪に驚いたのは完全にスルーされたようで。

「らぢおととけーはおおいなぁ。なんでだろうなぁ」

中は結構埃だらけで、回路なんてみてわからないだろうけど
とりあえず時間が立ってる品ってことだけは分かると思う。
表面もよく手入れされているようで。

「やっぱりしんでるなぁ」
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/12(水) 00:19:22.50 ID:pPBdcxySo
>>15
遊女かぁーそんなのも此処にいるのかー
綺麗だからなーあいつら、あたしとは大違いだよー
それによくやるよなって思うよってあんたがそんな事知ってるのも可笑しな話だね

年齢ごまかしてるんじゃないのかっーこのっ!

【やはり世界が違うと言うこともあり、少しばかりズレた捉え方ではあったのだが】
【大体は分かった様で、そんな言葉に冗談でツッコミをいれつつも、千世は目の前の鱒をクルクル回して話をする】

ってそれが呼ぶのかいっ!
本当あたしには全く理解出来ない話だよ、不思議ってゆーかなんつーか
......

【とその鱒と、ラジオを交互に見ながら、その解体されたラジオが目について】

へー…そんな作りになってんだ、カラクリって感じだな!うん
大分使い古されたように見えるなーっ埃まみれだぜ?

...死んでるって、そのカラクリがもう壊れてるって事か?

【千世にもそのラジオの状態は分かったようで、大分使われていない物、時間が立っているものと】

でも綺麗に保存されているなー、中身の割には表面は結構きれいだし...
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 00:29:45.03 ID:TVgZ9Le+o
>>16
「ちょこは、そのおねーさんがくれるからな!
 おかしくれるひとはだいじ!」

年齢ごまかしてるわけではありません。
だっこしたりしてもらって、ついでにお菓子を貰ってるだけです。
ある意味水商売……。

「んーとな、ふるいのはいろいろためこむんだ
 おもいでがたまってるのは、しゃべる」

ちびっこの背中の翼もどちらかといえば機械っぽい。
少なくとも、鳥の翼とは構成が違うのだから、まぁ同類なんだろってことにしとけ。

「なおしても、なおすまえとはちがうのになっちゃうからなぁ
 これは、むせんおやじにもってって、ばんごはんもらうのにつかう。
 だいじにされたのもってくと、ばんごはんはごーかになる」

この説明でどこまで理解できるかわかんね。

「で、おさかなはまだやけない??」

おなかが鳴りました。
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/12(水) 00:41:33.23 ID:pPBdcxySo
へぇ...世渡りが上手いっつーかなんつーか...

【そんな話を羨ましそうに聞きながらもやはり鱒にチェックは入念であり】
【少し落ち着きがないように見えるが話もシッカリ聞いているのであって】

あれかー...あの古くなったものが長い時間を駆けてお化けになるみたいな!
それなら納得だ!物には人の思いも溜まることがあるし!
自我に目覚めることもあるからな!

【こちらもどうやら現実離れした事を言っているようで、どうやら少女の世界にはお化けという物は存在してたらしい】
【であるからして、魚をさばいてしまったが妖刀が存在しこの少女がその刀を持っているのではあるが、】

【千世はその話を鱒を見ながらも、しっかり見ながらも答える】
【そしてそろそろその魚もうまく焼けてきたようで】

ん...ああ、晩ご飯は豪華なほど良いもんだ!
見ろこれを!今日の晩御飯はすっごい豪華だぜっ!

【程よい焦げ目、その匂い、どうやら先程塩をかけたようで、塩の微かな匂いも漂い】
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 00:49:39.20 ID:TVgZ9Le+o
>>18
「そんなかんじ?
 でぃーなのとこは、ふるくなくてもしゃべるやついたけどな」

別にオバケとかそういうのはもう慣れた!
幽霊とか、そういうのが流れてきててもまぁいっかで済ますだろう。
そういう生き物です。

「よし、ごはんにしよう!」

ラヂヲの裏蓋を閉じると、お魚に勝負の構え。
これは、なかなか、じゅるり。

「どーしてもごはんないときはな、まんなかいけ
 おいしくないごはんなら、もらえるから」

きっと栄養だけは取れる粘土みたいな携帯食料。
SF世界あたりから流れてきてるに違いない
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/12(水) 01:02:44.17 ID:pPBdcxySo
>>19
そんんあ奴もいるのかっ!いやー...いろんな所があるんだな!
あたしんとこはそんな物は珍しいって感じだったしな

【と、その竹の上に、魚を載せ、あついからな、と貴方にも竹で作られた箸を渡して、】
【そのバッテン印のところから身をほぐして手をつける】
【そして幾らか食べたその頃に】

ふーん...中央って事かな、あんまり美味しくないご飯はなーっ
ヤル気が起きないっていうか、そんなんじゃ動く気にならないっていうかな
やっぱどうせたべるならおいしい方がいいだろっ?

【と、どうやら腹は減っていても食べるものは選ぶというワガママな意見を展開しつつ】
【箸を魚に運びつつ__そんな時間が流れて】


よしっご飯も食べたし花火の材料も手に入れたし!あたしはこのへんで行くとするよっ!
まぁゆっくりして行きな!まだ魚も余っているしな!

【そのご飯を食べたら嫌なことも忘れたか、迷っていることすらわすれたか、おもむろに日本刀を担ぎ多いな袋に竹を詰め込み】
【じゃあな!と言って何処変え消える、ご飯を食べて幸せになり、自分が迷っていることを忘れたと、そんな馬鹿者であるが】
【なんとかそこは帰れたらしく...明け方によろよろ歩きながら都市を歩く少女の姿があったと言う】

/明日が早くこの辺りで〆させていただきますね!ありがとうございました!!
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 01:55:51.76 ID:TVgZ9Le+o
>>20
「もっとへんなのもいっぱいいそうだからなぁ」

握り箸はチャームポイントです。
えぇ、絶対。

「はらぺこでうごけなくなったら、もうおいしいごはんたべれなくなるぞ?」

動ける程度にはまずくても食べる派でした。
そのあたりは、各個人のこだわりだと思います。
というか、忍者が携帯食嫌がっちゃだめだYO!!

そして時間はながれ

「……もってけばいいのに。
 たべもののこしちゃだめなんだぞ!」

ちゃんと食べ終わってから迷わず帰りました。
どうせこの世界、町の灯りなんて大きいのは一つだけなのです。
高いとこから見れば、迷うことなんてなかったのです。

//
またのし
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/12(水) 22:39:24.01 ID:EXx4epwSO
『漂流都市』中央部、広場。

「ん……」

空は既に闇に包まれ、月明かりと街灯によって照らされる広場。
その中に、一人の女性の姿がある。
金の髪は肩まで伸び、その肌は白い。
瞳は透き通った碧色をしていて、まるで宝玉の如く輝いている。
顔立ちは落ち着いた雰囲気を持ったもので、やや大人びた印象を受ける。
服装は現代風のもので、紅のキャミソールとジーンズが印象的。
そして彼女の外見的な一番の特徴は、何と言ってもその背に生えた一対の白い翼だろう。
彼女の身体位はあろう大きさの翼は、しかし広場に居る人々の注目を集める事はない。
それこそ、彼女がこの都市に馴染んでいるという何よりの証拠であろう。
その当の本人は肩から提げたバッグの中を何やら手探りで探りつつ、

「あれ、どうしたっけな、あれえ……?」

そんな事を呟いていた。どうやら何かを探している様だ。
彼女の呟きは存外響き、広場の中に居る者全てに聞こえただろう。
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 22:48:11.05 ID:TVgZ9Le+o
>>22
広場が見わたせる位置に建つ、小さな酒場。
そのテラスから、機械的デザインの翼を背負った小さな生き物(白ワンピ)が手を振ってきました。
両手いっぱいフルスイングです。
肩口で切りそろえられた髪の毛がそれにあわせてめっさ揺れます。

「どうしたー! おとしものかー!!」

返ってきたのは存外響くどころか、人に迷惑になりそうなレベルの大声でした。
このガキ、加減ってもんを知らんようで。
流れてきた直後ってわけでもなさそう、と思ったようで。
その動きを見て、探し物をしてるというとこまでは理解はした模様。

「さがすのてつだったら、ごはんくれる??」

人が困ってる→手伝う→食欲が満たされる という思考回路のようです
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/12(水) 23:03:36.64 ID:EXx4epwSO
>>23
「……っ?」

広場に響く、大きな声。
それを聞いた女は声のした方向へ振り向き、直ぐに声の主を見つけた。
顔立ちこそはっきり見えないが、その服装や声色から察するに、声の主は幼い少女の様だ。

「何でこんな時間に少女が酒場に?」

そんな事を疑問に思いながら、女は背の翼を開く。
白い翼は羽根を撒きつつも、徐々に羽ばたいていき、彼女の身体を宙へと浮かせていく。
そして彼女が何やら呟いたと同時、突如として巻き起こった突風。
女はそれに乗り、亜音速で酒場のテラスへと突っ込んでいき、

「あ、やば止まれないなこれ」

と、冷や汗を垂らした女。
このままではテラスに居る少女に直撃コースだ。
直撃した所で死にはしないだろう、多分。
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 23:09:16.87 ID:TVgZ9Le+o
>>24
「でぃーなはきょうはここでねるのだ!」

えっへん。
しゅくはくさきなのだ!!
ほかにも、きたばっかりの漂流者の人なんかが泊まってますのよ。
そしてまさかの突撃……

『護衛対象ニ物理的危険ガ接近 状況A 排除行動ニ入リマス』←※意訳
「うにゃあああ!?」

ちびっこはつっこんでくる姿にびっくりして丸くなりました。
進路上に、彼女の護衛ロボが謎の機械音を発しながら割り込んできました。
……なお、2.5mの巨体は防弾鋼板製の盾と、軽合金やFRPの装甲を備えております。

遷音速での突撃はまずい、まずいよぉ!

26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/12(水) 23:27:17.45 ID:EXx4epwSO
>>23
「これ流石に当たったらやばいだろうなあ!」

視線の先に現れたのは金属製の機械人形。
……多分、南部系統のものだろうな。
あの一帯はそういった類の技術が発達している。
この機械人形も恐らくは南部系の世界から漂流してきたのだろう。

「……ってかこんな事考えてる場合でもないか!」

女は思考を戻し、目の前の問題に取り組む。
亜音速で突っ込んでいるとは言え、目測では衝突まであと10数秒は残されている。
しかし今から軌道修正を行うには遅すぎる。
ならば、
……魔術を用いる!
それしか無い。
そう思考している間に、眼前には金属の巨体が。
やるなら今しか無い。

「―――吹き飛ばせ、『拒絶の障壁』!」

女が用いたのは、風の障壁によって弾丸や矢を弾く魔術。
それを応用し、自身と機械人形の前に障壁を展開。
そしてその障壁に女の身体が衝突し、弾かれる事で機械人形との衝突を避けたのだ。
そしてその弾かれた女の身体は、
―――運の悪い事に、機械人形の上を越え、丸くなった少女にぶつかろうとしていた。
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 23:34:01.57 ID:TVgZ9Le+o
>>26
立ちはだかったソイツは、頭上を越える敵さんをしっかりとロックオンしていたようで。
目で追うということもせず、機械の腕でちびっこの上に屋根を作った。
当然、盾がついてる方の腕である。

徹底的に警備用なようだ。
盾に記された、“倉島警備保障”の文字は伊達ではないようで。
なんかこう、ゴツンと痛々しい音が響くのは想像に難くない。

「おー、やっぱさいれんつえーな
 そしてねーちゃんはだいじょうぶか?」

屋根でそれたハズの“ソレ”を心配そうに覗き込む図。

「いきてるかー?」
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/12(水) 23:45:04.98 ID:EXx4epwSO
>>23
「ごぶえっ」

弾かれた状態から身動きを取れる訳も無く、上に向けられた盾に直撃した女。
形容しがたい呻き声と共にテラスへと崩れ落ちた。
しかも運が悪い事に、盾は彼女の腹部に当たった様で、

「だ、大丈……ぶぉぇ」

有翼人の女はテラスに崩れ落ちたまま嘔吐してしまった。
辺りには忽ち吐瀉物の臭いが充満していく。
酒場にとっては良い迷惑だ。
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/12(水) 23:51:20.94 ID:TVgZ9Le+o
>>28
「さいれんはなー。でぃーなのことまもってくれるけど、ちょっとやりすぎぎみなんだ」

武器使わなかったとはいえ、結構な威力である。
というか、魔翌力使い切れてないのに推進なんかに利用するから。

「うん。とりあえずおそうじしようそうしよう」

バケツとモップを用意して、とっとと洗い流すようで。

「すぴーどだしすぎると、じこのげんいんだぞ?」

一体こういう言葉はどこで覚えてくるのやら。
勝手に掃除始めました。
看病? しませんよ
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/13(木) 00:00:36.59 ID:ua/g0krSO
>>29
「以後気をつける……うぇっぷ」

腹を摩りながら、青い顔をしつつも何とか立ち上がった女。
引き気味のモブ店員から水の入ったコップを受け取り、口直しに飲み干した。
自身の撒いた吐瀉物の臭いに顔をしかめつつ近くの椅子に座ると、掃除をしている少女を見て、

「……しかしこれ、私のとは違うタイプみたいだが」

そう言って、少女の背に生えた機械的な翼を右の手で掴もうとする。
同じ有翼人としては、やはり気になる様だ。
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/13(木) 00:04:17.89 ID:pez9wvKYo
>>30
なんかこう、全力で掃除はヘタクソです。
ちびっこが頑張ってお手伝いしてるよー、な空気。
ときどき、鼻をつまんでうーってやってる。

「でぃーなはとべないからなぁ」

ぴこぴこ。
近くで見るとよくわかる。
本当に機械で、しかも飛行するためのものじゃなさそうだ。
小さな蓋があちこちについてて、適当に開けるとケーブルとか色んな形のコネクタとかが出てくる。
そして、機械っぽいのに、生物っぽい本体と完全に繋がってることもわかる。

触られて反応。

「くすぐったいからやめれ」

ぱたぱたぱた、と動かして抵抗
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/13(木) 00:13:28.35 ID:ua/g0krSO
>>31
「本物の機械か……飛行用じゃないのか?」

見た感じ、飛行用と呼ぶには些か繊細過ぎる気もする。
少女の言から察するに、飛行用では無いらしい。
では、何か別の用途があると言うのだろうか。
……どうやら本体と結合している様ではあるがな。
まさかアクセサリーと言う訳でも無いだろう。

「……ふむ」

少女がじたばた抵抗している様を見て、少し面白くなってきた女。
左の手も動員し、更なるくすぐり攻撃を展開する様だ。

/次遅れますすみません
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/13(木) 00:21:58.98 ID:pez9wvKYo
>>32
「やめれってば!!

ぺしっと逃げる図。
逃げる先は、彼女の“保護者”の側。
そして今度こそ、保護者さんが警棒を腰から抜いた。

「うー。きらいだっ!!」

拒否られた。
がるるるるる、と今にも保護者をけしかけそうな雰囲気。
何かしかけたら、あの棒でぶん殴られるぞきっと。

//
はあくー
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/13(木) 00:40:56.21 ID:ua/g0krSO
>>33
「面白くない奴だ」

不満そうな、しかしどこか寂し気な表情を見せる女。
だが一瞬後には元の落ち着いた顔に戻ると、近くに居たモブ店員を呼びつけ、

「あー、生一つ頼む」

そう注文すると、肘をテーブルの上に乗せ、顎に手を添えて、

「そこの少女、ディーナ、とか言ったか?」

機械人形の裏に隠れた少女に声を掛けた。

「先刻は済まなかったな、色々と」

「私の……まあ、何だ、ゲロしたものを掃除してもらったしな、君も何か頼むと良い、奢らせて貰う」

そう言って、優し気な笑みを見せた女。

/ただいまです
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/13(木) 00:46:35.45 ID:pez9wvKYo
>>34
うがーーーー、と威嚇する姿は小動物。
相当嫌だったようで、飯にも釣られないようで。

「ぐぬぬぬぬぬ」

訂正。ちょっとは釣られてるわ。
結構迷ってるようだけど、結論。

「さわらない? じこらない?」

まず確認からです。
完全に警戒対象になったのは間違いないようで。
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/13(木) 00:56:14.13 ID:ua/g0krSO
>>35
「ああ、このミリアム・ルブランが、君の翼には触れないと約束しよう」

そう言って、益々笑みを濃くする女。
そうこうしている内に、女が頼んだ生ジョッキが届き、テーブルの上へ。
それを手に取って軽く呷ると、彼女は少女に対して窺う様な視線を送った。

「別に頼まなくても結構だが?君が損をするだけだし」

そんな事を言い、少女を誘惑していく。
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/13(木) 01:00:12.90 ID:pez9wvKYo
>>36
ぐぬぬぬぬ。

「そんでもいい! あぶないにはちかよらないのがいちばん!」

そのまま、機械人形によじ登ると移動中の低位置についた。
それになんか、すごく眠そうである。
どうやらおねむの時間、ということのようで。

「もうかえる!」

どうやら、帰る事にしたようです。
がっしょんがしょん未来エリアの方角へ。

//
1時だし、ごめんよ!!
ちょっち眠いんだ
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/10/13(木) 01:08:44.61 ID:ua/g0krSO
>>35
「……釣られないか」

去っていく少女と機械人形。
はあ、と女は溜息をついてジョッキを呷った。
女は「翼には触れない」と言ったのであって、もし少女が釣られたならば、それ以外で色々とおちょくるつもりだったのだ。
しかし少女は警戒心を露わにして去ってしまった。

「何だか今日はツイてないなあ」

広場で無くした物も探さなくてはだし、少女の警戒も解かなくてはならない。
……面倒だなあ。
そう内心呟くと、一人寂しくまた酒を呷るのだった。

/了解です、絡みあり乙でした!
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/10/15(土) 02:08:35.87 ID:U6FJ5H2Po

【漂流都市、中央部北】
【北西部、及び北東部との境目、鉄骨と角材、煉瓦とセメントの交錯した町並みで一つ、けたたましい騒音が上がった】


【その発信源は腕から迸る炎の筋を鉄パイプに宛がう、一台の機械】
【艶消し加工の施された白いボディ、鋭角で構成された同じく白く、味気の無い頭部】
【人間の口に相当する顎からは少なくとも人間のものではない、機械語とでも言うべき無機的な音声が発せられていて】


【開けた空き地のような場所で、地面に置いたそれを――溶接しているのだろうか、
夥しい量の火花の中、青く光る一つの、大きな"瞳"で見据えていた】

【上述の通り機械が放つそれはとんでもなく煩く、傍目から見れば、目障りに感じ得るだろう】
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/15(土) 02:20:27.14 ID:0+LKkjK10
>>39
「ん〜……明日から別な地区の配達担当になったのはいいんだけど……」
【その近郊、宙に浮かぶ絨毯に乗り、何やら小難しい表情をした娘が一人
キョロキョロと辺りを伺い、手にしている地図と辺りの景色を見比べていた
――やがて、首を捻り】

「もしかして、僕、道に迷ったとか?
ハハハ……まさか、ね……」
【渇いた笑いと共に、地図を腰に下げている布袋の中へと仕舞った
奥に進むにつれ、何やらけたたましい音が鼓膜を叩く
己の仕事は後に回し、その音の元を探ろうとしてさらに絨毯を進めれば――】

「おおっ?!何あれ?
破壊者?!それとも工事の機械?!」
【視界に留まる、人工物
見慣れぬ物を目の当たりにし、好奇心で目が爛々と輝いていた
無警戒でその機械の元へ行き、少しの距離を保って絨毯を停止させる】

「ねね、君君!何やってるの?!
って、言葉分かったりする?!生き物?!もしかして、人工生命体?!」
【無警戒な様子で、矢継ぎ早に質問を並べた
しかし、質問のジャンルを一つに整える事は出来なかったのだろうか……】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/10/15(土) 02:36:58.89 ID:U6FJ5H2Po
>>40

「――――対外接触モードヘ移行シマス」

【きゅい、と車のスキール音に似た音を腕から鳴らせば、轟音を上げていた腕の炎はぴたりと止んで】
【先まで判別不能な音声を発していた口は、生命の息吹を感じさせない声を上げる】


「あ――その――いきなり、何なんでしょうか」
「仕事の妨害――でしょうか、そうであれば―――実力行使も厭いませんが」

【腰を上げて少女の方へと向き直り、開いた距離を詰めようと足を、交互に】
【次いで発せられた言葉は先よりも人間的、淑やかな女性を思わせる落ち着いたもので】
【相対してそれが意味する所は中々に物騒、威嚇するように炎を上げていた右腕をちらつかせる】


「質問のうち二つは――既にお答えしたようなもの―――なので」
「最後の一つだけ―――生命ではなく――機械、というものです」

「察するに北東部の方、でしょうか――データベースによれば―――"ゴーレム"なるものと類似しているらしいですけど――」

【一目でも少女を見れば、敵意が無い事は明白なのだが――どうにも融通が利かないようで】
【丸い単眼は不機嫌そうに暗く明滅しながらしっかと少女を視界に捉え、その一挙一動を見逃すまいとしていた】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/15(土) 02:48:44.03 ID:0+LKkjK10
>>41
「んー?」
【相手の腕から聞こえる、聞き慣れない音
不思議が不思議を呼び、少女の目は更に好奇の色を増す
尤も、その姿見からいきなり触れようとはしないが】

「あれ、仕事中だったの?
なんだ、じゃあ僕と一緒なんだねー……まぁ、僕は仕事しているとは言えないのかもしれないけど
邪魔はするつもり無いからさ!ドンドン燃やしちゃって!」
【舌先をチョロリと見せれば、数回頭を掻いた
腕に灯る炎を目の当たりにしても、動じる事は無い
果たしてそれはこの少女がそれもまた仕事道具の一つと理解しているからか、或いは思慮する事が出来ないからか
実力行使、と言う言葉は確かに聞いている筈なのだが――
しかし、この少女は相手をどのように認識したのか】

「機械?ああー……何か皆もそんな言葉を口にしてた様な……」
「お?凄い凄い、当たりだよ!
ゴーレム、かぁ……じゃあ、羊紙か何かが口の中に入ってたりするの?」
【天真爛漫、と言った所か
屈託の無い笑みを見せながら、相手の事を観察していた
警戒を含めた物では無く、ただ純粋な好奇心による物。という事は少女の目で分かるだろうか】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/10/15(土) 03:14:46.20 ID:U6FJ5H2Po
>>42

「私も――これが本業という訳ではないのですけどね」

【では遠慮なくと継いで、右腕から浮き出たパネルを左手の指で何度か叩けば】
【また、青白い炎が並んだ右の指先から噴き出して、地面に並べた鉄骨同士を繋ぎ合わせるべく、屈み込む】


「それと、聞こえませんでしたか―――?実力行使も厭わない、と」
「危険人物には見えませんけど」「一応、危険な作業ですので―――立ち去れ、とは言いませんが」

【少女の満面の笑みに対しての反応は素っ気ないもので、単眼は注意を促すように赤く明滅する】
【「聞こえたら、返事をしてください」生真面目な教師のように楔を差して】

【どうやら表情は察しているようだが、危険な作業故、事故防止の為―――という事らしい】


「羊皮紙―――どうしてそんなものを、口の中に入れる必要が?」

【少女の言葉に応じて、単眼が湛える光が今度は黄色へ移ろい、表情の無い頭部が再び少女の方を向く】
【依然作業を続ける手元には目もくれておらず、首をもたげて斜め上へ】
【鉄を融かし切る程の熱量、もし手元が狂えば―――危なっかしい事、この上無い】

【警戒しているように見えて、受け答えは律儀にこなす機械】【誠実なのか、それともそう出来ているのか】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/15(土) 03:26:28.18 ID:0+LKkjK10
>>43
「じゃあ、副業ってやつかな?
ほぇー……僕なんか新聞配達するのだけで、疲れるのに、凄いねぇ……」
【何処か、田舎の老婆染みた言葉
魔法を使っている訳でも無いのに指先から噴射させる炎を見れば――
密かな対抗意識を燃やしたのか、自身の指先にも小さな火の玉を作り出した
なんとも子供じみた精神である】

「でもさでもさ、もしも君が襲ってきたら、もうその仕事が出来なくなっちゃうかもしれないよ?」
【返事の代わりに返されたのは、“もしも”の出来事
その言葉の裏には、もしも人を襲えば危険人物と見なされてもう仕事を与えられない――という意があったが、果たして機械に通じるだろうか】

「言わないなら、もうちょっと見てるね!それに、危険にはもう慣れっ子だからさ
――あ、食べる?」
【強制では無い事を知れば、宙を漂う絨毯の上で胡座を掻いた
布袋からとりだした乾肉を噛みつつ、新しい物を取り出し、見せる様にしながら問う】

「僕の居たところでは、ゴーレムには特定の呪文を綴った紙を口に入れなきゃ動かないからね―
うーん……生命を吹き込むて言えば良いのかな――って!
こっち見てると手を大火傷しちゃうよ!?」
【んぐっ?!音を立てながら口内の肉を飲み込むと、慌てて注意を喚起した】
【その火力から見て、もしもの事があったらただの火傷ではすまないと悟ったのだろう】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/10/15(土) 03:49:08.10 ID:U6FJ5H2Po
>>44

「機械は概して"つぶし"の利くもの―――ですから」

【少女の指先に現れた熱源を単眼が捉え、それに対抗してか右手を、その先から噴射される炎を掲げてみせる】
【語らずとも意図を察する程度の演算能力はあるらしく、心なしか勝ち誇ったような声音で言った】


「燃料さえあれば――活動はできますし、それに」
「―――それに、実力行使といっても緊急時でない限り―――私は人間を傷付けられないので」

【もしもの可能性を提示されて、機械はそれにワンテンポ遅れて答えを紡ぐ】
【演算に時間、あるいは負荷がかかるのか、単眼は明るい赤を湛え、ちかちかと激しく明滅する】


【次いで頂きますと、空いた左手で干し肉を受け取り、おもむろに頭部の"口"へと運んで咀嚼―――嚥下】
【現代以遠の人間から見れば何とも珍妙な光景、その矛盾に、少女は気付けるだろうか】

【演算装置が占める右手への注意はいよいよ薄れ、少女の答えに聞き入っていた―――その時】


「呪文――魔術、でしたっけ――あなたが使っていたような」
「どうにも苦手なんですよね――生命を吹き込むというのも、機械からしてみれb――――!」

【出力設定を誤ったのか炎は突然激しさを増して、鉄骨のみならず、伸びた雑草すらも焼き尽くすんと地面を覆う】
【放射される炎の先には少女が居て―――噴射は即座に停止したものの、何らかの"危ない目"には逢うかもしれない】

46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/15(土) 04:04:29.60 ID:0+LKkjK10
>>45
「ゴーレムがそれぞれの目的にあった形に作られる様にかな?」
【対抗されれば、闘心が更に激しく燃える】
【己の腕を覆わんと魔翌力を注ぎ込んだが――元より、魔術は得意では無い
それ故、暴発を起こして顔が煤だらけとなる結果に終わった】

「けほけほっ……負けた訳じゃ無いモン……」
【煤で汚れた顔を革のジャケットの袖で擦り、両頬を膨らませながらむつけた様に呟く
人間相手ならば聞き取れなかっただろうが、機械が相手ならば――?】

「じゃあ……もしかして、場合によっては僕はむんずと掴まれてゴミ箱に放り投げられたりしてたの?!」
【傷付けないで実力行使ともなれば、其れは限られてくるか】
【少女が真っ先に思い浮かべたのは、グルグルと縄に巻かれてゴミ収集所に放置された己の姿だった】

【ゴーレムが物を食べる、という行為を目の当たりにしたことが無いので、これまた目を丸くした】
【差し出した肉は一体何処へ向かうのか。それは少女と話している機械と神のみぞ知る】

「魔術とか魔法とか、あと……なんかヨージュツとか変な人に言われたかなー……」
「なら、僕の方が凄いんだね!君が苦手な物もちゃんと出来るもん!
って言っても、僕もあんまり上手くないんだけど――――うわちゃちゃちゃちゃ?!」
【慌てて顔を後ろに反らすも、月明かりを鋭く反射させていた金色の前髪が黒色に変わっていた
すぐに停止させたのが幸いか、鼻頭と髪を軽く焦がす程度で済んだが――】

「――――……」
【本人は驚きのあまり放心状態である】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/10/15(土) 04:21:06.75 ID:U6FJ5H2Po
>>46

「そんな所、でしょうか」
「―――でも、私は魔術を扱えませんし――お相子という事で、どうでしょう」

【人間のそれよりも正確な集音機は、しっかりと少女の呟きを捉えていて】
【機械は再度刺激すればこれ以上の無茶をしかねないと判断したのか、宥めるように言葉を発する】


「ゴミ―――流石に、それは無いでしょうけど」
「精々電流を流して気絶させるとか、火傷しない程度に設定した熱を浴びせてみる――とか」

【どうやら機械の物差しでは、外傷が無ければ傷付けた事にならないらしい】
【人間のそれなら即、傷害と判断されるであろう選択肢を、さも当然であるかのように、ぽつりと】


「大丈夫――ですか?お怪我は?」【作業を中断、立ち上がって少女の下へ】
「ごめんなさい――私の"不注意"が原因で、こんな事に――何と言えば良いのか」

【文面だけで見れば少女を気遣っているような字面、だが】
【音にして見れば感情の、謝意の欠片も無い無機質な声】
【機械故とはいえ、憤りは抱くかもしれない。テンプレート的な台詞も、それに拍車をかけていた】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/15(土) 04:37:45.56 ID:0+LKkjK10
>>47
「……今日はそう思ってあげてもいいかな……」
【よっぽどの負けず嫌いなのか、相手の言葉に対して素直に首を縦に振る事は無い】
【小さな勝負――火力に於いて差は歴然な筈なのだが、それを認めたくは無い様】

「いや、それ、十分傷付けてるからね
と言うか、身体に傷付くよりも地味に嫌な事だからね」
【ペシリ、と空気に向かって突っ込みを入れる様な仕草】
【如何にして人間的な“傷付けない”を説明しようかと思案したが――
答えを導き出すことは出来なかった。何れ、自ら知る日もあるだろう
そう思い、口を閉じた】

「怪我も無いし、確かに君は危険な作業だと言ったけどさ……」
【長い間を置き、やっとポツリポツリと語り始めた
先ほどとは打って変わり、抑揚の無い声。感情があるならば、不明な恐怖を与えそうな程】

「だからって!わざわざ!僕の!髪を!焦がす必要は!無いでしょ?!」
【相手の頬――と思われる場所――を言葉を強調する度につっいた
具体的な威力を表すならば、林檎に不自然な窪みが出来る位】

「あー……もう!今日から新しい地区で新聞配達しなきゃいけないのに髪を焦がされるんなんて……
次会った時、絶対何かで埋め合わせしてもらうからね!」
【ビシリと指を差しながら言い終え
目尻に若干の涙を浮かべつつ物凄い勢いで夜空へと向かった
恐らく、家に帰って焦げた髪をどうにかするつもりなのだろう
けたたましい少女が去った後には、乾肉のカケラと静寂が残されていたそうな】
//そろそろ瞼が重いので、打ち切りじみてて申し訳ないのですがこれにて……!
//お相手して頂き、有り難う御座います!所々の誤字や乱文申し訳ありませんorz
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/16(日) 20:28:22.52 ID:2TiJSi13o
【ジャンク屋通り】

とある星のとある国の電気街を彷彿とさせる一角。
それもメイド喫茶とかに汚染される前の、姿だ。
どこからか流れてきた機械を集積したり、修理したりする役目を負っている。
当然、住んでる連中も多かれ少なかれ技術屋ばかり。
あとは少々の趣味人。

さて、そんな通りで、背中に機械的デザインの翼をぶら下げた幼女が
警備会社のロゴ入り二足歩行大型メカとともに、
何やらディスプレイとつまみが沢山ついた箱を運んでいる。

「ふいーー ちょっときゅーけい!!」

でかいのは全然平気そうだが、ちっこいのの指示を優先するようで。
そこそこ人通りの多い通りの隅っこを、体育すわりのでこぼこコンビが制圧する形となった
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/23(日) 20:37:40.79 ID:EQRrKafgo
【夕暮れ、都市の中心部にある広場】
【そこにあるベンチに一人の男が腰掛けていた】

【スーツ姿のその男、外見から予想される年齢は20過ぎといったところか】
【時間が時間故に人影もまばらな公園内で彼は夕食を摂っていた】
【スライスされた食パンを口に運びながら、時折それをちぎって丸めては近くへ寄ってきている鳩の群れに投げてよこす】

「あ、こらお前じゃねーよ」

【型にはまった印象を与えるスーツ姿で吐く台詞にしてはあんまりに粗暴な一言をつぶやきつつ】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/10/23(日) 21:18:41.41 ID:x4b95mkfo
>>50
丸めた食パンを口でキャッチした、機械っぽい翼を背負ったちびっ子がいます。

「ハトはダメでディーナはだめかぁ、仕方ないなぁ」

確かに、コイツではなかった。
ハトどころか翼人ですらねぇ。
別に空腹だったわけではないらしく、キャッチしてみたかっただけみたいで
ちゃっちゃと諦めてベンチの隣の席制圧。

どうやら、今日はソロ活動ですの。

「だめなら一緒にご飯食べる」

お弁当持参なのに食パンにくいついたようです
いろいろ挟まったコッペパンでした
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(仮鯖です) :2011/11/09(水) 01:01:45.24 ID:Qb0CyOdd0
【北東部。暗闇に包まれた裏路地にて
ふわふわと浮かぶ絨毯の上に胡座を掻き、新聞を読みつつ路地を進む少女の姿
ポツリポツリと置かれた街灯がもの悲しさを醸し出している】

「民家に強盗押し入る事件多発。警戒せよ――か
強盗なんかしないで、適当に働けばいいのに……」
【腰に下げている布袋の口を緩め、取り出した乾肉を噛みながら呟いた
街灯があるとはいっても、明かりが弱い為に夜道を照らすには少し頼りない
そしてこの少女、普段よりも高度を下げているのである
このままであれば、同じく裏路地を歩く者とぶつかってしまうだろう】

「んぐっ。へー……高速詠唱大会開催かー……
興味はあるけど、僕には向いてないかな……」
【乾肉の咀嚼を終えると、それをのどの奥へと流し込んだ
己の過ちには一向に気付かない様子】
53 :漂流都市管理組合 :2011/11/28(月) 22:57:14.61 ID:aWQXbL5AO
あげ
54 :デルラゴ・アメルダ :2011/11/30(水) 22:11:43.05 ID:TwhfgfEbP

「・・・綺麗な世界だね」

 町を見下ろす薄汚れた神官服の女。
 額から首筋には青い紋章が走り、片目にはモノクルを装備している。

「私が前に住んでいた場所はモノクロだった」

 緑が所々に生い茂り、町には漂流者達が集まって賑わわせている。
 まさに発展途上ともいうべき活気と、自然の美しさが交わっていた。

「いいなぁ・・・、まったく」

 彼女の回りに黒々とした魔翌力ともいうべきモノが逆巻き、
 地面はそれに呼応するように黒染めの賛美歌を歌い出す。

「壊しがいがありそうだ・・・!」
55 :バルケ [sage]:2011/11/30(水) 22:27:20.39 ID:6hOiWuAH0
>>54
「独り言ってのはもっと小さな声でいうものだぞ。お嬢さん」

錆びた声で男が女に声をかける
その声は人間的でもあるが機械的でもあり、ある意味中性的な声だった

「どうせなら別な場所でやってくれ。今俺は夜景を静かに観たいんだ」

穏やかな口調で、声だけ聞くといかにも平和主義な男性に思えるかもしれない
しかし、彼の左腕は機械的な唸り声を上げ拳を神官服をきた女へ向けて突き出していたのだった
56 :デルラゴ・アメルダ :2011/11/30(水) 22:34:05.54 ID:TwhfgfEbP
>>55

 その瞬間! 地面は巨大な腕となり突きつけられた左腕の場所へと吹き上がる!

「え? なに?」

 煤けた服の女はおどけた動作で耳に手をあて身体を傾ける。
 地響きがなり、腕が倒れこみ地面を押す。
 それはまるで・・・穴から這い出すような動作だった!
 
「君の声聞き難いよ、もっとはっきりしゃべってくださいな」

 ズブズブと地面が盛り上がり、上半身の形となり!
 やがて赤土の吹く巨大なゴーレムがバルケを遮るように立っていた。
57 :バルケ [sage]:2011/11/30(水) 23:00:35.58 ID:6hOiWuAH0
「黙れってんだよクソババア!」

今度ははっきりした声で叫ぶと右手で背中に格納されている金属バットを引き出し
左手をマシンガンに変形させ巨大ゴーレムに向って乱射しながら突撃した

「さっさと埋葬されろ!」
58 :デルラゴ・アメルダ :2011/11/30(水) 23:12:52.44 ID:TwhfgfEbP
>>57

「まー、失礼しちゃうね」

 ゴーレムの体はマシンガンの弾を受けるたびに飛び散るが、
 あいにくの巨体であり大したダメージは見込めそうにない。

「君こそ埋葬されなよ、土葬が丁度いいかな?」

 巨大なゴーレムは突進するバルケに覆い被さるように倒れこみ!
 その柔らかく大質量の体であっという間に飲み込んでしまう!

「いや、やっぱり毒殺かな? ・・・土地食い・"スワンプスラッグ"!!」

 突如! ゴーレムの体が黒く爛れて崩れる!
 やがて腐った沼地のような汚泥がただそこに溶け広がる!

「土地を腐らせる・・・これが私の本来の特性さ」

 鼻を突くような腐臭と卵が腐ったような匂いが辺りに立ち込めた。

「ここは小高い丘の緑豊かな森だ、当然土中にも有機物は多い。
 あははははは! 硫化水素ガスだ、まともな奴ならあっという間に中毒死だね」

 黒く広がる汚泥を眺め、デルラゴはケラケラ笑っていた。
59 :バルケ [sage]:2011/11/30(水) 23:47:04.67 ID:6hOiWuAH0
「ぬ、ぬわーっ!」

土砂崩れを避けきれず土に勢いよく埋もれる
数秒の沈黙があった後、土砂から手が生えた
パイプから蒸気をふぅっと吐き出すと今度は上半身が生えた

「硫化水素がなんだ?悪いが俺に毒は意味がないぞ」

そう言って泥で汚れた服を脱ぎ捨て、機械の体を見せつけた

「今度はこっちの番だ!」

腕のノズルが唸りをあげる
体中を巡ってる熱いものがだんだん速度を上げてるのを感じた。五感はまだ生きてる

「酸でも持ってくれば違ったかもしれないな。まあもう遅いか」
60 :デルラゴ・アメルダ :2011/12/01(木) 00:05:15.27 ID:ydBPm0s4P
>>59

「!!」

 突然の生還と見せ付けられた機械の体。
 しばし沈黙の後、頬を緩ませる。

「へぇ、スチームメタル・・・いやウエポノーツかな?
 他の世界にも似たようなのが居るんだね」

 手を素早く動かし、呪印のような物を複数組み合わせ!
 呪詛の様な詠唱を唱え始める。

「いいだろう、じゃあこれならどうだい?
 土地食いverフォレスト・"エリヒガンテ・アマリリス"!!」

 先ほどとは比べ物にならない量の黒い魔翌力が地面に走る!
 その波紋に触れた途端、木々は一瞬で枯れ落ち! これから生まれる異形の華の礎となる!!

「土地食いとは文字通りその土地の持つ力をそのまま食い潰して使うことだ。
 この森一帯のすべての力を持ってして生まれたこれなら機械だろうが関係なく粉砕できるよぉ」

 背後から岩盤層のように硬質で、木の繊維のように柔軟な泥が生い上がり!
 やがて巨大で醜悪な大輪の華が乱れ咲く!

「さぁ、食らえ! この森一帯全ての生命力エネルギー!
 もっとも、今は腐りきった破滅の波動だけどね!!!」

 華が蛇のように頭を擡げ!
 その大輪に凄まじいエネルギーを圧縮させてバルケに叩きつけようとする!

「さぁ、君もこの森と一緒に死に果てろ!」
61 :バルケ [sage]:2011/12/01(木) 00:32:22.71 ID:Gokhyly30
>>60
「えっ」

驚くしかなかった。正直勝ったと思ってた。でも現実は甘くはない
目の前には巨大なゴーレム。自分の攻撃など効かないだろう

(くっそ・・・考えろ。考えるんだ)

バルケは思考を巡らした。唯一生身の部分である脳をフルに使って
攻撃翌力?明らかに足りない。押し負ける
なら避けるか?攻撃範囲が広すぎだ!
逆に考えろ。自分が勝ってるところは?スピードだろうな
あの女を止めれば術も止まる?

僅か数秒で出した答え。それは「攻撃される前に女をぶっ飛ばす」事だった
時間は無いと言ってもいいくらいだ。だが、ジェット噴射の準備はもう完了している。やるしかない

「くそっ!間にあってくれ!」
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/01(木) 00:52:55.03 ID:n0Oze5N50
なんで言うか、ちゃんと考えてやろうね
63 :バルケ [sage]:2011/12/01(木) 00:54:48.16 ID:Gokhyly30
ごめんね
64 :デルラゴ・アメルダ :2011/12/01(木) 00:59:12.25 ID:ydBPm0s4P
>>61

「!?」

 突然の噴射に間に合わず、
 強烈な衝きにガードした腕を乗り越え内蔵に衝撃が響く!

「ぐ、がっ!」

 ボキリ、と鈍い音がして右腕が折れる。
 煌めいていたモノクルが零れ落ちた。

「ぐっ、ふふふ! エリヒガンテ・アマリリス・・・“落花散”!!!」

 直撃するはずだったエネルギー塊は地面に衝突し!
 巨大な爆風となって一帯を吹き飛ばした!!



 クレーターのような爆発跡にはすでにデルラゴの姿はなく。
 ただ黒く死に絶えた森が辺り一面に広がっていた。
65 :バルケ [sage]:2011/12/01(木) 01:20:26.40 ID:Gokhyly30
「いってて・・・クソっ」

よろよろと立ち上がり、パイプが勝利の雄叫びとともに蒸気を吐き出す
どうやら自分はあの女との戦いに勝ったらしい

「派手にやったな。これは・・・よく生きれたもんだ」

今思っても身震いがする
爆風で飛ばされ地面に叩きつけられる直前、サブのタンクを引きちぎり燃料となる水を放出し地面を柔らかくしていなければ今頃腕の一つや二つ飛んでいた事だろう

「さて、風呂入って寝るかな」

そんな独り言を誰にも聞かれないような小さな声でつぶやくと自宅がある方角へ歩き始めた

//夜遅くまでつきあわさせちゃってごめんなさい!
乙でした!
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/12/01(木) 01:21:56.96 ID:ydBPm0s4P
//乙でした!
67 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/05(月) 01:12:33.28 ID:6zMPK24bo
【中央エリア】
新規の漂流者を迎える施設が集中する中心区域。
その中でも、広場に面した領域は、特に漂流してくる連中が多く
当然、そいつらを相手に商売する店舗が並んでいる。

中世FTエリアの建築風の酒場もまた、その一軒。
店名の代わりに、瓶に詰められた大陸と食事をする人々が描かれた看板が
その店が飲食店であることを示している。

そして、その正面にあるテラス席に、そいつ。
オモチャのような機械の翼を背負った幼女が、彼女の守護者たる2.5mの動甲冑と共に
面白い誰かか何かが“漂流”れてくるのを待っていた。
ドーナツが沢山入った籠と一緒に待っていた
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/12/05(月) 01:23:31.74 ID:Znr+Pv/e0
「あ、マスター……ワインをグラスで1杯お願いします」

小さく手を挙げた女性。
その身は簡素な赤いローブに包まれており、腰にはS字型に曲がっている2本の短刀が下げられていた。
そして、その身体には不釣り合いな程に大きな鎌が背に掛けられている。
対象の反応が無く、紅い瞳がおどおどとした様子で辺りを見回すが、やがて口を真横に結んで意を決めた様子で顔を上げた。

「マスター、ワインをグラスで一杯お願いします」

悲しいかな、その決意も無駄に終わり、挙げていた手が徐々に膝の上へと落ちていった。
グラスに注がれた冷や水を一気に飲んでから叩きつけるようにしてテーブルに置き
長い溜め息の後、テラスから酒場を出ようとして――巨大な何かとぶつかる。

「わわわわっ?!すみません!
よく前を見て歩かない為に迷惑を掛けてしまって・・・」

漂流したて、という印象は受けることが無いであろうが――
ペコペコと慌てて頭を下げる様子を見れば、商人達には良いカモだと思わせる事だろう。
69 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/05(月) 01:30:21.26 ID:6zMPK24bo
>>68
その謝罪に答えたのは、キュインというアクチュエーターの駆動音であった。
さらにぴぽぴぽと電子音がした。
とりあえず、動きは女性を心配してるみたいだけど
白と黒に塗装され、警備という用途から正義の味方っぽい形に造形されたそいつは、
最終的に、広場を眺めていた小さな相棒に助けを求めた。

「ん〜〜?」

機械の翼が動き、白ワンピの幼女が振り向いて、

「うわ、しにがみがわいた!!」

いくら大鎌もってるとはいえ、初対面からこんな反応である。
扱いの酷さは店主にも匹敵するのではなかろうか。

「でぃーなもさいれんも、たましいとかはいってないぞ?
 おしごとこまらないか?」
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/12/05(月) 01:40:23.04 ID:Znr+Pv/e0
>>69
「・・・?」

聞き慣れない音に小首を傾げて見ていたが、今度は顎に手を添えて深く考え込む様な仕草を行い
最終的には手を叩いて何か納得した様な様子で頷いた
いま、この女性の中で相手に対する認識がきまった様だ

「なる程ー…受刑者さんでしたか…
大丈夫ですよ、私は差別を好みませんから」

一人で機械に話しかけていた
しかし、縞々模様でもないのに何故犯罪者と決めつけたのか
それはきっとこの女性が半端な知識しか得ていないから

「死にが・・・?!
確かに確かによく勘違いされますけど!違いますよ?!」

ふと声の下方向へ視線を向け、顔の前でパタパタと手を振りながら否定した。
しかし、よく間違われるという事は事実で有り。

「別に私は取って喰らったりするのが趣味じゃありませんってばー…
それに魂を回収したりもしません!私はただの――
とにかく、死神ではありませんよ!」

念を押すようにして今一度言い聞かせる
言い聞かせる対象は2人になっているがご愛敬
――しかし、女性自身の大声で辺りの人数人が振り向いた事に本人は気付いているのだろうか
71 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/05(月) 01:45:37.49 ID:6zMPK24bo
>>70
受刑者?
二人そろって同じモーションで首をかしげた。

「んー、とりあえず、さいれんはじゅけーしゃちがうとおもう。
 あとおねーさんがしにがみじゃないのはわかった」

腕を組んでうんうん、と。

「まえにきたしにがみは、こんぺーとーをびんごとくれたおとこまえだった」

コイツの人物評価=食べ物をくれるかどうかで決まっているに違いない。
そして意味もなく話が飛ぶのはきっと子供だから。

「んで、おねーさんはなに?」

んん〜?
まわりに注目されてることには、目の前の二人はなれてますので。
デカブツにいたっては、気が付いた数名に手を振って応えてるし
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/12/05(月) 01:55:26.88 ID:Znr+Pv/e0
>>71
「あれ・・・違うんですか?」

本気で受刑者と信じ込んでいたのだろう、落胆した様子を露わにした
そして、再度再び考え込む様な仕草を取る
永遠と当たりの無い思考を張り巡らすのだろうか

「分かってくれたのならば別に良いのですが・・・
金平糖?お砂糖を固めて作ったお菓子・・・でしたっけ?」

何処か聞き覚えのあるような単語
その形を思い出そうとして小さく唸っていると――
突如我に返り、懐を漁り始めた

「確かチョコレートか何かなら・・・
ん?私ですか?私は・・・そうですね」

取り出されたのはチョコレートでは無く、包装されたクッキー
微妙な砕け具合が何とも言えない

「代行人、とでも言っておきましょうか
あ、食べます?」

微笑みながら言えば、半分に割れているクッキーを咥えた。
もう片方を少女へと差し出すが――
73 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/05(月) 02:00:22.49 ID:6zMPK24bo
>>72
「さいれん、ななさいだし、ひょーりゅーするまではかいしゃづとめだったって」

なんだっけ?けーび?
コクコク

みたいなやりとりが繰り広げられました。
警備会社の備品です。言語能力は中央サーバーに依存していたため
スピーカーからは定型句しか出せません…。

「ぉ、くっきーか。これはいいものです。
 かわりにどーなつをあげよう」

半分を奪取したあと差し出されたのはエンゼルフレンチでした。
ミスド関係者でも漂流してるんでしょうか……。

「おねーさんは、だいこーにん……
 だいこーにんって、なんだ!!?
 んー、じゅけーしゃとかだいこーにんとか、おねーさんのすんでたとこは
 むずかしーことばがおおい??」

お菓子と若干の好奇心で出来ています。
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です) :2011/12/05(月) 02:17:16.74 ID:Znr+Pv/e0
>>73
「会社という概念は分かりませんが・・・組織、と似たような物でしょうか?」

分からない癖に何故ほぼ当てはまる答えを出せたのか
それはきっと女性が適当に本を読みあさっているから
・・・色々と間違った知識も詰め込まれているが

「ドーナツ・・・?」

さて、それは初めて見た食べ物なのか不思議そうに受け取って一口食べてみれば
「・・・!」
女性の顔が綻んだ
恐らく気に入ったのだろう。残りも一気に口に詰め込んで

「まだ知らなくてもいい事ですし、きっとこれからも知る必要の無い事だと思いますよ
何れ分かる時期が来ても、貴方はその頃には立派な女性になってこの事――私とお話した事を忘れているでしょうから」

クスクスと笑えば、屈んで少女と目線を合わせた
まるで他言厳禁と言わんばかりに少女の唇に自身の人差し指を縦に添え

「まぁ、考えなくても良いんですよ
分からないことがあっても、気軽に生きていけば其れは必要無いことだと何時かきっと分かりますから
あ、ドーナツありがとうございました。とても美味しかったですよ」

立ち上がって二者に微笑みかけると、そのままその場を後にした
足の向かう先は少し古びた酒場
また別の店でチャレンジするのだろう――粋に注文する事を

//っと、睡気が襲ってきたので寝落ちする前に脱落します・・・
//ありがとうございましたー!
75 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/05(月) 02:23:37.05 ID:6zMPK24bo
>>74
だいたいあってる。

「そうかぁ、わすれちゃうのか……
 あーでも、でぃーなはおとなになれないしな。
 たぶんわすれない、うん」

また勝手に納得する図。
明らかに変な生き物である。

「ん、またな!
 って、おねーさん、なまえ!!」

結局名前を聞き忘れた。
これでは次の呼び名がクッキーのお姉さんになってしまう!

//
正直、マグロっぽくてごめんなさいでした
76 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/09(金) 00:41:11.52 ID:3vKGUze9o
【@図書館】

中立区域にある図書館。
一見、ただの図書館に見えて漂流世界においてはとても大事な場所。
数多の世界から流れてくる書物を修復・収蔵する知識の倉庫。

が、こいつにかかればそんな大事な場所も遊び場である。
漂流してくるのは難しい本だけじゃないのだ。
絵本だって流れてくるのだ。
簡単な文と絵で綴られるそれは、確かに異界の言語解読の手助けにはなるが、
やはり絵本は結局絵本であり

「うむ、たしかにかすてらはだいじだ。みんなでたべるかちがある!」

こう、森の仲間がカステラを作る絵本を見つけて大喜びな生き物が発生するのである。
機械の翼をもつ幼女は、床に陣取りながら絵本のページを手繰り
1ページごとにいちいち感想を口にだしているのである。
図書館は静かに、って決まりすらしらんのか、こいつは
77 :以下、三日土曜東R24bがお送りします :2011/12/09(金) 00:50:50.32 ID:3s0IARRJ0
静かな場所にはとても似合わぬ音が静かに響く
まるで重い金属を引き摺っているような――あるいは、古びた刃の切っ先を床に擦りつけているような音
コツコツ、と小さな足音はその音によって消されていた

「さて……見つかれば良いんですが……」

その足音の主はと言えば、古びた紅のローブを着ていて、音の発生など素知らぬ顔である
腰に下げているS字型の短剣は本を傷付けない様布に覆われているが、背負う大鎌の刃はむき出し故にあまり意味は無いのではないだろうか。という突っ込みは野暮か
目的の本を探し出すために視線を辺りに巡らせれば――

「あれは・・・?」

見覚えのある顔が目に留まり、ふと首を止めた。
足は本棚から離れ、そちらへと向かう。
78 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/09(金) 00:57:42.37 ID:3vKGUze9o
>>77
見つけた先では、床に陣取った【へんないきもの】が絵本を読んでる最中でした。
今日はでかいのは一緒にいないようです。
入り口の横で体育座りをしていたのを見たかもしれません。

手元の絵本は、大きな卵を森の仲間で料理してケーキを作ろう、という内容のもの。
どこの世界の文字で、それが読めるかの判断はお任せします。

「お、だいこーにんのおねーさんではないかっ」

きゅぴん、と変な生き物が気が付いたようで。
あぁ、でも絵本の方が優先度高いらしい。
床から移動する気はない模様

「おねーさんも、どくしょしにきた?」
79 :以下、三日土曜東R24bがお送りします :2011/12/09(金) 01:09:39.22 ID:3s0IARRJ0
「なんか…大根人と聞き間違えそうですね…
それはそれで面白そうなので良いのですが」

本当に善かれと思って居るのかは分からないが
苦笑を浮かべながら傍へ寄ると、その本を見下ろすような形になった
その本は何処かで見た事が有るような不思議な印象を与える物で――

「ああ……親鳥から卵を無理矢理奪い取ってみんなで仲良く食べて……
挙句の果てには見せしめとしてその殻で森中を走り回る話でしたっけ……」

何やら危険な発言をした
兎に角話の中身が暗い。幼児に読ませる物では無いだろう
それ以前に、どういう思い出し方をすればそうなるのだろうか

「ん?私は……まぁ、本を読みに来たと言えばそうですね
残念ながら物語を読みに来た訳ではありませんが」

女性の手に収まっている一冊の古びた本
其れは何らかの歴史を綴った物なのか、所々に年号が書かれていた
尤も、それは何処の年号なのかは分からないのだが
80 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/09(金) 01:15:22.76 ID:3vKGUze9o
>>79
「わかった。だいこんにんだな?」

ピッ
間違った知識を学習しました。

「それはちがうほんだなー。これはほら」

ぺらっ
最後のページはごちそうさまっと食べ終わった図。
えぇ、森の仲間をライオンさんが。
みんなの骨の上でライオンさんがげふぅ、と

「かすてらとおにくは、おなかがつかれそうだな」

そして、感想の方もドライ。
こいつなら、殻で森中を走り回る話でも平気で読みそうである。

「そうかぁ、だいこんにんのおねーさんは、むずかしーほんがよめるのか」

年号かどうかも理解してねーぞ、コイツ。
たぶん、旧い本=読めない本って認識だ
81 :以下、三日土曜東R24bがお送りします :2011/12/09(金) 01:27:37.74 ID:3s0IARRJ0
「そうそう、煮付けにしたり田楽にしたり・・・いや、違いますけどね」

ビシッ、と空気に突っ込みを入れた
先ほど自分でそれでも良いと言ったのにこの矛盾である
小さく息を吐いて姿勢を正し

「なる程……弱肉強食を描いた絵本でしたか……
でも、なんでライオンってあんなに強そうなイメージなんでしょうか……
確かに強いんでしょうけど、どっちかと言えばゾウとかの方が……?」

骨の上のライオンをしみじみと眺めながら、そんな言葉が口から漏れた
真剣に考えている様であり、眉間には皺が寄っている

「まぁ、私も全て読めるわけでは無く、翻訳していかなければいけないのも沢山在りますけどね
それはそれで楽しい作業ですから良いのですが……
良ければ、読んでみますか?
分かれば楽しいですよ――多分?」

何故最後は疑問系で締めたのだろうか
余程古いのか、表紙の所々は茶色く染みていて、ある部分は無視に食われている
その本を差し出しながら小首を傾げるが――
82 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/09(金) 01:32:13.25 ID:3vKGUze9o
>>81
「なべのそこからとるんだよな。でぃーなもしってるぞ」

意外と流されやすいのも理解した。
大根を知ってるのも理解した。

「とらのほうがつよそうだよなぁ。
 ぞうはほら、らいおんがたべちゃうの、このまえみた」

この街の外はどれだけカオスなのか。
いや、街中でも十分にカオスであるが

「よめてもわからないとおもう!!」

歴史書を理解できる年齢でしょうか。
たぶん無理です。

「んで、おねーさんはなんでそんなほんをよむの?
 むずかしいほんはねむくなるぞ?」
83 :以下、三日土曜東R24bがお送りします :2011/12/09(金) 01:44:01.48 ID:3s0IARRJ0
「まぁ、そうですね……
たまにちゃんと火が通っていない物を囓って悲しくなったりしますが……」

その食感を思い出したのか、渋い表情になって語った
体験した数は少なくない……そう、哀愁漂う雰囲気が伝えている

「あら、意外と弱いんですね……
って、外の方に居たんですか?
今度捕まえて食べてみようかな……」

一体何を考えて居るのだろうか
と言うよりも、一体どちらを捕まえて食べようと言うのだろう
それはこの女性のみぞ知る

「何で読むと言われれば……んー、読まなければいけないから、ですね
そりゃ読まなきゃ死んでしまう等ではありませんが――」

微笑みながら話してる最中、視線がある一点に釘付けになった
やっと目当ての物が見つかったのだろうか、一目散にその方向へと駆け寄る
戻ってきたのは、それから数十分絶ってからの事であった
その際には、手に更に古い本が握られていたという

//そろそろ落ちますね―
御疲れ様でした
84 :以下、VIPにかわりまして漂流者がお送りします :2011/12/09(金) 01:45:19.34 ID:3vKGUze9o
>>83
数十分たつ頃には、放置されたその生き物も消えていました。
残念
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