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【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】

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103 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/07/18(水) 23:16:17.20 ID:tGv8hbxm0
>>101
「……何かありそうっすけど……」
「うーん、退いてくれませんっすかね……!」

その身にラスボス的存在としての覇気を纏い、威圧風として吹き付けさせる!『威風』のスキル!
これで退く、大人しくなる様ならばそれで
もし通じる事がない様ならば色を帯びた疾風となり踏み込み、大蛇の顎目掛けて振り子アッパーを放たんとするであろう
104 :『毒を以て善を証す』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2018/07/18(水) 23:25:14.36 ID:QNGQH1AiO
>>102

少女は『何言ってんだこいつ』とでも言いたげな様子で半歩後ずさる。
それから、喉と口を押さえる仕草を見せた。どうやら口は聞けないようだ。

少女はマキナを見上げているばかりで、目立った自発的行動はしない。
幸い、言葉自体は理解しているようだが……。

>>103

威圧を受けた蛇は一瞬たじろいだように見えたが、お返しとばかりに大口を開けて威嚇する。
その低く響くうなり声はある種の邪悪な神性すら感じさせるものだ。
ユノは何か、邪なる上位存在に繋がってしまう悪寒のようなものを感じるかもしれない。
105 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/18(水) 23:33:48.85 ID:sTsiAPso0
>>104
「んー…ダメですか!仕方ありませんね!入信したくなったら何時でも言ってくださいね!
 あっ、喋れない?大丈夫ですよ!今の世の中、手話とか携帯端末で意思疎通できますからね!
 …今持ってないですけどね!!」

そう言えば所持品一式無くなってるなあと今更気が付く。

「まあとりあえず此処からとっとと抜け出しましょう。付いてきます?歓迎しますよ!
 因みに此方に倒れている男性はお知り合い?」

何か持ってるなあ、と男の手の中のものを確認しようと。

106 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント :2018/07/18(水) 23:40:14.31 ID:tGv8hbxm0
>>104
「……ラスボス、」

開かれる大口、既にユノの輪郭はボヤけそれは残影である

「打開頂門ッッッ!!」

指を編み込んで組みフルスイング振り子アッパー!頂点でほどき振り下ろしの強掌底撃!
いくつものプロセスが重なり合ってひとつの技として完成せし、これぞラスボスアーツのひとつ!
上位種?その手の存在へは全くの無敬だから仕方ないのだ!
107 :『毒を以て善を証す』 ◆9vmr0jXsek [sage]:2018/07/18(水) 23:46:19.88 ID:QNGQH1AiO
>>105

ついてくるか、という発言には小さくうなずく。
男は知り合いか? という質問には首を横に振った。

男の持っているメモには

それは 名前もない 貴方の 下僕です。
言われたことは 嫌でも 絶対に 従います。
無口だけど 人懐っこい 良い子なので 可愛がって あげてください

――とある。

>>106

鋭いアッパーにより、大蛇は翼を揺らしつつ、苦悶に吼えた。
確かな感触がユノに伝わり――大蛇はやがて動かなくなった。

大蛇の邪魔を受けずに部屋を探すと、目立つ位置に、象の頭をしたヒトガタの彫像を見つけるだろう。
それを文鎮のようにして、メモが挟まれている。内容は――

中天に上る儚い太陽
黒染めの夢の知識
干すべき毒はそこにある

――とある。
108 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/18(水) 23:50:56.67 ID:sTsiAPso0
>>107
「…おかしいな、そうしたら入信は断られないのでは……?
 いや、自由意思で決めろと言っているようなものだから拒否された?
 ………よし、深く考えるのはやめよう!とりあえず次はどこに行けばいいのかなーっと!!」

部屋は全て把握した。
バトルの感じも察したし、ユノと合流するのが良いだろうと動く。

「朗報です!可愛い妹分ができましたよ!」

悲報、バーサーカー宣教師、脱出に関する情報未だゼロ。
109 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント :2018/07/18(水) 23:54:21.57 ID:tGv8hbxm0
>>107
「ふんすっ!」

ドヤ顔!乱暴!暴力主義者!
一応ラスボス見習い、つまり根本が悪者サイドだから仕方ないね

「ん?……うむむ?」

メモや文鎮を見比べて唸り、マキナに確認

「これって何が書いてあるか分かりますっすか?」
「暗号みたいなんっすけどー……」

ついでに、何かありました?と彼女に探索の成果を確認しつつ合流を目指す
多分その場所は儚き太陽の揺れる、目覚めた部屋であろう
ふと暗がりの本の部屋に視線をやった、今のところ特に理解はしていないようだが
110 :マキナ ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/19(木) 00:05:49.00 ID:yTypHJhl0
>>109
「…あーはん?」

バーサーカー宣教師がユノから伝えられたメモをじーと見つめる。

「『中天に上る儚い太陽』
 …これは中心の部屋の天井からぶら下がる心もとない古臭い裸電球の事でしょうねえ。
『黒染めの夢の知識』
 …が具体的に何なのかは分かりませんが、
 知識と銘打っているので本じゃないでしょうか、用意された部屋からして。
『干すべき毒はそこにある』
 …とあるように豆電球と本に毒があるようですねえ?
 干すべき、と強く書かれているからして毒が脱出への鍵なんじゃあないですか?
 でも『干す』ってなんでしょうね、この場合?まさか天日干しの事ではないでしょうし」
111 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/07/19(木) 00:15:23.78 ID:sRu2F4kR0
>>107-108
>>110
「……ありゃ、これまた可愛いっすね……お名前はなんていうんっすか?」

無口な少女に対して、屈み込み笑顔で尋ねた。多分返事はないでしょう

「あー……」
「ふむふむ、そういう事っすかぁ」
「……干す?もしかして飲み干す?えー……毒を飲むって事っすかねもしかしてー……」

多分大概の毒に対して致死に至らぬ程の体質ではあるが、だからといって喜んで飲むかと言われれば別だ
マキナの推察に頷きながら、取り敢えずマグカップを見やるのでありましたとさ……

//ありがとうなのでしたっ、また宜しくなのですよっ!
112 :四五六 七八【賽印流忍術】 [age]:2018/07/20(金) 22:49:59.20 ID:6J4uowuG0
狭間のスクラップヤード
越境世界の片隅のここにも四季は巡る、今年も夏がやって来る

「……あッッッつい!」

そしてそれは、一部の越境者達のその言葉から始まった!

「はいはーい、その辺にそれは積み上げてー……」
「……この辺がシャワーになるじゃない?こっちはちっちゃい子達のでー……」

ユノやら半人やら、力仕事の得意な連中数人と何やら大掛かりな作業を行う七八
普段はこの手の仕事の時は我先に逃げ出し美味しいところだけを満喫する彼女にしては珍しいことだ
113 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/20(金) 22:54:40.61 ID:j5qHsf1V0
>>112
アキレス「ホーム スイート ホーム なんつって」
ロイ「何かやってるのか?」
―――ギィ!!

ゲートが開き 現れたのはロイとアキレスご両人

さて なにやら炎天下の中で何か作業をしている様子

ロイ「何をやるんだ? 手伝うぞ」
アキレス「俺はクーラーのある部屋でやすんでようかなぁ…なんつって」
―――ギィ!!

手伝いを申し出るロイと べティによって強制参加させられるアキレス
はたして一体何をやっているのでしょう

ギガース「・・・。」
ちなギガース君も初期から手伝わされていた
114 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/20(金) 23:04:21.81 ID:6J4uowuG0
>>113
「えっほ、えっほ……」
「……あ、おっちゃーん、アキレスベティ!」

ちょうどよかった、と何やら手書きの設計図を見せ付けられるであろう!
『スクラップヤード・プール計画』
どうやらプールを建造しようとしているらしい、ほぼ人力で

「いやー、手を付けたはいいもののなっかなか終わりそうになくってさー」

参った参ったと苦笑、汗だくである

「一応ほら、流れ着いた資材でモノはなんとかなりそうなんだけどー」
「掘ったり埋めたりが大変でねー」

今はどうやらプール部の穴を掘って、そこに資材を敷き詰めるカタチで作ろうとしているらしい
115 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/20(金) 23:14:32.97 ID:j5qHsf1V0
>>114
手書きの設計図を見せてもらって

ロイ「これは誰が描いたんだ?」
素朴な疑問のロイである

ロイ「しかしこれだけのモン作るとなると大変だな・・・まぁいい やったるか
   アキレス ルシオラを探して来い 力仕事はいい訓練になる」

アキレス「おっけーい」
言うが早いか ミツバチ軍団がスクランブル スクラップヤードを探し回る
発見され次第こちらに向かうようす向ける様子

ギガース「・・・・・。」
ちなギガース君は高所に資材を持ち上げる作業に没頭していた

ロイ「さぁ さっさと終わらせちまおう 夏が終わる前に仕上げるぞぅ」
116 :四五六 七八【賽印流忍術】 :2018/07/20(金) 23:24:39.13 ID:6J4uowuG0
>>115
「もち、私!」

一応定規とかは使ってあるし、それなりに見えなくはないがシロウトレベルである
ツッコミ所が満載だけどなんとかなるんじゃね?な設計図!

『……ひえぇぇぇっ!?』

しばらくして蜂に追い立てられるように走ってやって来るルシオラ、まんまと戦力確保!
ギガースが積み上げた資材を半人が受け取り運びユノの掘った穴にはめ込んでいる正に手作業!

「よーし、おっちゃん達来てくれれば百人力!」
「がんばろー!おー!」

どうやら七八、余程プールに入りたいらしく結構な気合の入り方
実際ピッチも上がり、夕方前にはある程度カタチが出来上がりかけてきているではないか!

「……ふぃー……」
「あとは明日だねー、中に敷き詰めた上に耐水塗装でコーティングしてー……あ、その作業はアキレス監督頼んでいいー?」

皆んなで卓を囲み、ポカリなドリンクを頂きながら
117 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/20(金) 23:40:06.10 ID:j5qHsf1V0
>>116
ロイ「・・・少し修正しておくか」
と どうしても無理がある場所だけ書き直すろいであった

ロイ「これも一種の『堕落求めて勤勉に行き着く』か」
プールに入りたいがために汗だくで作業している辺りがそれだと思ったのだろう

ロイ「おー」
アキレス「お・・・おー」
―――ギィ!!

元気いっぱいの皆さんに付き合う形で拳を振り上げた

〜それからどうした〜
アキレス「おっけーい塗装は任せろーバリバリ」
―――ギィ!!

やめて!といわんばかりにハサミを振り上げるベティをよそに食堂に引っ込むロイ

ロイ「たしか・・・作っておいたコンポートが・・・あったあった」

出てきたロイがもってきたのは ペンギンさんのかき氷機である

ロイ「モモとブドウとメロンと梅でコンポート(果物を砂糖水で煮込んだ者)を作ったんだ
   こいつをシロップにかき氷でもいかがかな?」

がりがりと容器にかき氷を生成しながら問うた
118 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/20(金) 23:45:36.19 ID:6J4uowuG0
>>117
「……ン?何?」

堕落求めて……の件は聞こえてなかった模様、それ程集中していたのだね
設計図もバッチリになったしよかったよかった!

んでもってからに?

「……んふふ、この調子ならすぐに出来ちゃいそうだねー」

実際作業は大幅速まり、夏終わり所か7月中には完成の目処だ
働き詰めの一同、しかし割と元気なのもその希望があるからであろう
最もルシオラは魂が抜けたようにチーンと真っ白になっているが

「やったやった、頂きまーすっ!」

頑張ったご褒美!カキ氷!うれしい!
スクラップヤードの幾度目かの夏、数百の蝉達の声
傾いた日の向こう、染まる色の入道雲、夏盛りの一日は過ぎて行く

//と、ちょい早ではありますがこの辺で!ありがとうなのでしたっ!
119 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/21(土) 21:59:45.30 ID:QQKBxQW00
『前回までのあらすじ』
夢の中

真っ白な空間で泣きじゃくる小さな女の子

少女を不憫に思い手を伸ばす越境者

突然の目覚めと閉ざされた世界への召喚

迫りくる脅威 ヴィラン

唯一の対抗策 アームズギア


断片的な情報が矢継ぎ早に齎され選択を迫られた越境者等は
招かれるがままに大型ヘリへと乗り込む。

あれよあれよという間に都市を離れ海原を進む大型ヘリ。
…なんか異様に速度が出てるんですが、もしや見た目通りの技術レベルではないのでは?

ヘリを操縦するのは全体的に細いシルエットなボスレーと呼ばれたブリキのオートマタ。
越境者らに同行しヘリに乗っているのはグラディウスと呼ばれた赤い鎧を纏う金髪碧眼の背の低い女。
因みにアキレスからの突っ込みは『グラディウス』も『ボスレー』もコードネームだと一蹴された。
120 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/21(土) 22:05:31.62 ID:Ma9AUKkD0
>>119
「……で、さー」
「もっとこう、なんて言うのかな……ズバーっと、バシッとやっつけられないもんなのかな?」

超高速ヘリに揺られながらも先の戦闘で撮影して貰った勇姿を見てご満悦
しかしまぁそれでも状況に今一つ理解が追いついていないのも事実である

「ま、いいんだけどー」
「……ところで、何処に向かってんの?」

おぉ速い速い、なんて呑気に過ぎ行く景色を見遣りながら
121 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/21(土) 22:13:03.34 ID:QQKBxQW00
>>120
グラディウス
「ずばー、ばしっ、か…そう簡単に行くものではない。
 そもそも相対しているから分かるだろう?」

ボスレー「我々の隠れ家です、フォーリナー」

シュヴァイン「気がついたらヘリの中…なんだこりゃ」
クルツ「何か荒い画像でアップされてるのアタイらが吹っ飛ばされてるとこじゃねーか」

役立たず越境者二名も状況を把握しようと自前の携帯端末をいじったりしていた。
122 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/21(土) 22:23:08.91 ID:Ma9AUKkD0
>>121
「そりゃそうだけどー」
「……ヒーローなんでしょ?」

彼女の中でのヒーロー像とは即ちムテキなのだ!

「あー、フォーリナーってのが私達?」
「……私七八、可愛い可愛い七八ちゃんって呼んでくれていいからね」

ジョークを全くの真顔で飛ばしながら
隠れ家と言ったがふぅむ、と唸り思考
ヒーローなのに身を隠す必要がある?とここで一行が目を覚ます

「ふたりとも大丈夫だった?ケガとかー」
123 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/21(土) 22:28:41.86 ID:QQKBxQW00
>>122
グラディウス「…ヒーローか。シャーロットはそう言ってくれるが」

何とも言えない表情を浮かべる騎士。

ボスレー「検討させていただきます、フォーリナー」

これ呼ばれないやつですね。

シュヴァイン「身体のあちこちは痛むが、致命的なものではないな」
クルツ
「にしても何がどうなってやがる。てか結局ヴィランはどうやって倒した?
 アタイらが生きてるって事は倒したんだろ?」
124 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/21(土) 22:39:44.37 ID:Ma9AUKkD0
>>123
「私も呼ぶよー?ヒーローさん」

そんな騎士に向けて満面スマイル、基本的に彼女は英雄譚が好きだ

「……ん、あなたのノリが大体分かったよ」
「よかったー」
「倒したのは……あ、見て見てほらほら、これで私が見事に!カッコよく!ズバー!っと!」

クルツ達にスマホの画像を見せながら身振り手振りで熱の籠もった解説!
大分美化されてる!
125 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/21(土) 22:45:41.73 ID:QQKBxQW00
>>124
グラディウス「…むぅ」

女騎士の表情は険しくなるばかりだった。

ボスレー「早くも相互理解が取れたことに喜びを感じます」

このブリキ、何処までマジで言ってるか判断しにくい!

クルツ「あぁ?…んだこりゃ、そっちのガキは合体能力でも持ってんのか?」
シュヴァイン「大体理解したが、つまり俺達単体で如何にかなる問題じゃないって事だな」
126 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/21(土) 23:01:52.73 ID:Ma9AUKkD0
>>125
「はいはーい、スマイルスマイル、ヒーローは愛想も大切だよー」

手を伸ばして騎士の頬をむにっと摘もうとするだろう!それも両方!

「ねー、私らもう以心伝心ー」

此方はもう全然アレだ!

「合体ってより、武器化?」
「あぁ、そういえばあの剣ってのは結局なんなの?」

クルツ達と話す途中、騎士とブリキに向けて声を掛けた
そういえばな肝心な事を聞いていなかったのを今更思い出したのだ
127 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/21(土) 23:13:07.30 ID:QQKBxQW00
>>126
グラディウス「んぐぐぐ」

意外とやわやわもちもちな女騎士の頬である。

グラディウス「ああ、コレか。コレが私だ」

描写は省きまくったが、へり搭乗時には七八の変身は解除され女騎士が傍らにいた。
そうしてヴィランを屠る切欠を作った剣は今、女騎士の手にある。

ボスレー
「グラディウスはアームズギアです。
 アームズギアは空間切断能力と仮の肉体を魔力で構成する能力を持ちます。
 更にはフォーリナーとの合体能力を有しています。
 先ほどの戦闘で体感されたと思いますが、アームズギアは合体することで本来の性能を発揮します」

クルツ「ほーん…」
シュヴァイン「ふむ」
128 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/21(土) 23:17:21.64 ID:Ma9AUKkD0
>>127
「おおー、のびるのびーる……!」

知り合いのポンコツ(半人)もオモチめいてよく伸びるがいやしかしこれもまた素晴らしいモチモチ具合!
みよーんとヨコヨコタテタテに伸ばして遊んで、何か言われそうな気配を鋭敏に探知すればそこで止める

「あー、そういう」
「なになに、じゃあ私達が完全に活躍な場所じゃんここー」
「……ン?」

ウッキウキで八面六臂の絵面をイメージしていたが、

「……あ、もしかして私達ってその為に呼ばれてたり……?」

色々察して冷汗たらり、オサッシ重点!
129 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/21(土) 23:24:00.55 ID:QQKBxQW00
>>128
女騎士は思うところがあるのか大事な個所以外では七八に好き勝手させている…

ボスレー「呼ばれた?はて?」
シュヴァイン「ああ…いや、こっちの話だ」
グラディウス「どういう事だ?」

クルツ
「…よし、迂闊な発言だったみたいだぞ七八。
 どうやらアタイ等が呼ばれた理由は概ね間違ってなさそうだ。
 問題は、今のリアクションを見る限り呼んだのはこいつ等じゃないって事だ」

ボスレー「はい、今の今までフォーリナーの出現は偶然だと思っていましたが」
グラディウス「詳しい話を聞かせてくれないか、私としても君達の出現は転換と考えていたからな」
130 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/21(土) 23:32:05.16 ID:Ma9AUKkD0
>>129
「あ、そういう感じ……?」

やべ、と口元をワザとらしく抑えながら

「成る程ねー」

騎士のほっぺたをふにゃりながら(2度目!)、ふむふむと唸る
状況を理解し切れているモノだと思っていた彼等も、存外全てを知っている訳ではなさそうだ

「……私達、あー、フォーリナー?は世界によっては越境者って言ってーウンヌンカンヌン」

サラッとカンタンにご説明
この辺は嘘を交えた所でメリットが無いし、キチンと正直にお話する事でしょう
幸い七八はこれでも境界線が確認されて以降最初期の越境者のひとりである、この手の説明もニガテではない
131 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/21(土) 23:44:52.56 ID:QQKBxQW00
>>130
グラディウス「ええと、ちょっと待ってくれ、色々理解が追い付かない」
ボスレー「グラディウスのSAN値減少を確認…」
グラディウス「SAN値ってなんだ!?」

知られざる世界の真実を目の当たりにして戸惑う現地人?二名。
此処ではあまり越境関係の話は公言しない方がいいのだろう…

シュヴァイン「如何やら色々情報交換が必要そうだな」
クルツ「そうだな、アームズギアが何なのかも詳しく知りたいところだ」
ボスレー「間もなく目的地です、話の続きは中で致しましょう」

ヘリが向かう先に小さな島が見える。
島の崖の上にコテージのようなものが見えるが、そこが隠れ家だろうか。
何はともあれ情報交換はさらに続ける必要がありそうで?

//今日は此処まで おつかれさまー
132 :四五六 七八【賽印流忍術】 :2018/07/21(土) 23:51:31.59 ID:Ma9AUKkD0
>>131
「……あー、このパターンか……」

しまったなと苦笑、越境を知ったモノのパターンは幾つかに分かれるがこれはまぁそれでも悪くはない方だ

「ん、美味しいお茶でも頂きながらそうしましょうかね」

情報交換のいい機会だ、取り敢えず今は彼等と友好的な関係を維持するべしと七八は心に決めたのであったとさ

//ありがとうなのでしたっ、お疲れ様ですよっ!
133 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/22(日) 22:22:25.38 ID:HsVMyq4so
【前回までのあらすじ!】

 越境者とキョウリョクカンケイにあるカノッサ・テクノロジー社からの依頼で、
 傭兵(ランナー)としてカノッサ機関内の資源獲得競争に参戦する越境者達であったが、
 戦場である惑星にたどり着いたところ、正体不明の勢力による介入で既に管理された戦争の枠組みから
 大幅に外れた事態に発展していることを知る。

 タイムリミットは7日間。それを過ぎれば外宇宙より億を越える敵性存在が来襲する。
 現地のクローントルーパー部隊と協力し、生存者の確保・救出、ゲートの破壊、そして惑星脱出の連続ミッションが開始される。

【カノテク簡易ベース】

 γシリーズのクローントルーパーがせわしなく動き、宇宙より投下された兵員輸送機のチェックを行っている。
 迫る作戦開始時刻に間に合わせるために大わらわだ。

「デス!」

 対して戦闘要員は作戦を詰め終われば身体機能や装備のチェック。あるいは心構えを整える作業となる。
 それはトンチキの権化、カノッサ名物ユーチューバーという頭を抱えたくなるようなアレであるα-12も例外ではない。

【たとえば、近場で股間をチラチラ晒していたごくつぶしを捕まえて調整…】

「デス!!」

【ヒートアップして何か段々ガチモードになりつつあるのはそれはそれで、まあ出撃前夜っぽい雰囲気だ】
134 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/22(日) 22:35:12.60 ID:Acj+FeRl0
>>133
ロイは来る修羅場に対応すべく 武具の点検に勤しんでいた
革鎧の状態を確かめ 表面を磨き 刃の状態を確かめ 時に砥石をかける

戦いを少しでも楽な者にすべく 全力を注ぐ
時たまちらりと時計を見やり 時間がどれだけ残っているか確認するのであった

だがそんなことはどうでもいい存在が1人

大股開いてふんどしチラリズムさせながら大いびきをかいている何とか虫もいますが 気にしないであげてください
135 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/22(日) 22:35:54.34 ID:2GXZPGbF0
>>133
「です、です……」

なんだか彼女らの口癖が感染ってしまいそうだ
兎も角電撃戦である、半人の装備は相変わらずブレードとヘルメスの基本武具のみ
簡易ベースの窓から外を見遣る

「……敵勢力の解析などは如何でしょう?」

136 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/22(日) 22:47:41.62 ID:HsVMyq4so
>>134

 と、まあ、それを思いっきり気にしたα-12が何とか虫を捕まえて調整中なのである。

「外の型・螺旋陣!」

 螺旋を描く剣が中空で一回り、二斬、いや、三連斬!!
 体感のバランスと剣の鋭さは膂力の不足を十二分に補っている。
 そして天稟ゆえか、一撃を繰り出す度に精度が増していくという。

 −−−−−−−−

「ローテクな装備ばかりですね」

 銃や高周波ブレードというハイテク装備の調整をしているαシリーズ達から見れば、
 ロイの装備は言っては悪いが前時代的というかフィクションに足を突っ込んでいる手合いである。
 が、これでも能力はカノッサ機関の調査保証付なのだから、何とも不可思議なものであるというのが彼女達の本音だ。

>>135

「ぽんねえさま。見回りご苦労様でした」

 状況説明の間、警戒を買って出たタェンティースであるが、実際、新たな襲撃は無かった。
 しかして、魔力の不安定さも、敵の異質さも不気味に過ぎる現状に変わりはなかったが。

「ぽんねえさま、高機動ユニットの調整しておきました」

 γ-55がヘルメスの靴のメンテを終えたと報告。

「ぽんねえさま。敵勢力の解析データです。やはり能力者…元能力者が混じっています。交戦の可能性が高く…」

 半人の言葉にもしっかり応えるクローントルーパー達。

「ぽんねえさま」「ぽんねえさま」「ぽんねえさま」

 しかして!なんたる間抜けな響きの呼び方であろうか!
 いつの間にやらクローントルーパー中で広まってやがる。犯人?ぽんこつ=サンと事あるごとに呼びやがる奴だろう!誰だ!?
137 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/22(日) 22:54:14.93 ID:Acj+FeRl0
>>136
戦いまでやることないし寝ていようとした鈴虫を使って調整を行うα-12
実に楽しそうに螺旋陣を刀で受ける鈴虫君

時間になれば引きはがそうと思うロイであったとさ

 −−−−−−−−

ロイ「ローテクな人間なんでな」
話しかけられ さも当然といわんばかりに肩をすくめるロイ

ロイ「銃やらブレードやらが有用なのは認めているつもりだがな
   やはりシンプルな武器はタフで人力以外の動力を必要としていないから 俺には合ってるんだ」

ロイ「鈴虫を調整に使うのはいいがほどほどにしておけよ? 殺意が漏れだしたら殺し合いに発展する合図だから
   酒なりなんなりで気を引くのがおすすめだ」

と 楽しそうに切り合いしている何とか虫をちらりと見てアドバイス
138 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/22(日) 22:56:42.19 ID:2GXZPGbF0
>>136
「ふ、ぅむ……」

襲撃の無かったことは重畳と言えた
しかし逆に薄気味悪い気配は拭えず、どうにも背中の粟立つ感覚は治らない

「いえ、大丈夫ですよγ-30」
「ありがとう、助かりますγ-55」
「なるほど……ではγ-10、そのデータを皆さまに……」

キチンと応対、名前呼びは大切だ!

「……トゥエルブ、後でちょっとお話があります」

ぽんねえさまに対してはアレだ!
別に怒っている訳ではないがやっぱりアレだ!

139 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/22(日) 23:15:29.25 ID:HsVMyq4so
>>137

「羽交い絞めにして酒を口に突っ込む作業には慣れていますので」

 ロイの懸念に無表情に答えるクローン達。
 と、いうか、そんな作業に慣れるって普段のアレさをイメージさせます。ナムサン!!


>>138

「デス!?あーえー…くるまにお財布忘れてきたデス!!」

 なお、鈴虫との調整を終えた後、半人に声をかけられて、
 すぐさまびゃーっと脱兎したのは言うまでもない。

 −−−−−−−−−−−−−−
【翌早朝…タイムリミットまで後5日】

 ゴゥンゴゥンゴゥン――

 エンジンが唸りを上げて空を駆ける兵員輸送機に越境者達の姿はあった。
 ステルスコーティングされた機体は地上からは容易には補足できず、
 また、レーダーの類は先行したβユニットが可能な限り制圧を行っている。

「デスデス」

 機内で地上に在る都市の様子を確認するα-12。
 そこは正に地獄と呼ぶに相応しい様相である。一言で言えば破滅だ。

【最近までは人々が生活を営んでいたそこは、軍人達により占拠され、市民は老若男女問わず一列に並べられる】
【後は号令と共に一斉射で射殺。それが淡々と繰り返されてる。そう淡々と。虐殺を行う軍人達は皆、無表情でそこに熱狂の色は無い。
 機械的に。無感情な虫みたいに――】

「デスデス」

 α-12はとかく落ち着きなく機内をうろうろしている。ともすれば飛び出していってしまうそうな雰囲気だ。
 それを他のαユニットは無表情に見ている。が、無謀に及ぼうとすれば直ぐに止める格好だ。

「α-12、解っていると思いますが無意味です。救出は出来る対象を絞らねばなりません」
「デス…」

【こんなやり取りがずっと繰り返されている機内だ。人間としては良い子に育ち、トルーパーとしては欠陥を抱えているエースである】

「そろそろ開始です。我々が向かっている研究所にて技術者達は立てこもっています。
 現地企業の保安部隊が抵抗していますが、押し切られるまで間はなさそうです。
 同時刻、他のユニットもそれぞれ別の救出対象への強襲を開始する予定で――」

 ホロ・ディスプレイにて、頭部を爆裂させた死体が幾つか表示される。

「我々の向かうポイントは特に危険な能力者の存在が確認されています。能力は不明。ゆえに最高戦力であたります」
140 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/22(日) 23:23:19.63 ID:2GXZPGbF0
>>139
「……」

半人はその光景を、敢えて凝視していた
繰り返される非道、悪鬼羅刹の所業
全くの虚無に凪ぐその表、しかしその内心に滾る憤怒は焦熱の溶岩に等しい

「……アルファ、大丈夫ですか……?」

それでもその精神の柱は崩れない、落ち着きない様子のトゥエルブに声を掛ける
非道を見て怒りの火を灯し、力として扱う外道
それを成す事を行う半人、亡骸を見て相変わらずの凍てついた表情
141 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/22(日) 23:23:39.82 ID:Acj+FeRl0
>>139
ロイ「そりゃよかった」
一声返して武具の点検に戻るロイであったとさ

鈴虫? お酒で抑え込んだでしょ

〜それからどうした〜

ロイ「チッ・・・」
外の様子を見て 忌々しそうに舌打ちを一つ
この男も甘い男だ 助けに行きたい気持ちを抑え込んでいるということだ

ちな鈴虫ちゃんはいつもの大いびきだ

ロイ「長柄武器が厳しそうな閉所はあるか?」
一つだけ質問をするロイ

ちな鈴虫ちゃんは(ry

ロイ「さぁ 少しでも早く救出して要救助者を安心させてやらにゃ」
覚悟は決めた あとはやるだけだ

ちな鈴虫(ry
142 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/22(日) 23:43:39.49 ID:HsVMyq4so
【全員対象】

「研究所というのは存外に十分なスペースが取られているものです。
 通路の角などに気をつければ槍を振るくらいは十分でしょう」

 ロイの質問に答えるα-30。彼女達は眼下の虐殺に対しても精神状態は常にフラットだ。
 本来、戦闘工業製品であるクローントルーパーはこういうものだ。α-12の不安定さが特異なのだ。

「デス?だ、ダイジョブジョブデス。悪者倒してさっさと救助解決デスデス。
 α-12は賢くて強いデス。心配ごむよーデス。デスデス」

 半人に言葉に対しての返答がこれ。全然大丈夫じゃなさそうである。
 無意識に剣の柄が掴みっぱなしになっているのが証拠だ。

「………」「………」「………」

 このような焦れた状況が作戦ポイントまで続く。そして――

「3、2,1、マーク!」

 上空高くからも確認できるいたるところで黒煙が昇る研究所。
 敵の目的は確保ではなく殲滅であることは自明であった。
 ハッチが開き、薄紫の空に浮かび始めた太陽の美しさとは裏腹の惨状がそこにはあった。

「デスデスデス!!」

 ランプがブルーに代わるや否や、α-12はいの一番に空に飛び出す。背にはジェットパック。
 素早い動き――というよりは、いてもたってもいられなかったといった様相であったが。

「…やはりアホです。ぽんねえさま、皆さん、あのダメな妹を頼みます」

 無表情に越境者に伝えるα-09であった。言葉とは裏腹に嫌悪の色無く、どちらかといえば心配しているような声音であった。
 よくも悪くも手のかかる〜といった感じらしい。

【黒煙立ち昇る研究所に向けて降下開始】
143 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/22(日) 23:51:28.39 ID:2GXZPGbF0
>>141-142
「……、」

何時もと全く変わらない様子の鈴虫をチラリ、こんな頃合だと言うのに思わず苦笑
そんな小さな事が、修羅いでいた半人の多様性の渦を中心から微かにずらした

「……うん、よかった」
「みんなも、ちゃんと帰らないと怒るからね?」

トゥエルブ等、クローントルーパーズに向けて微笑み掛ける
戦闘兵器としての根本な欠陥は、彼女自身も抱えているのであった

「……任せて! 行きます!」
「ロイさま鈴虫さま、お先に失礼しますね!」

α-09に力強く頷き降下開始!
レディーファーストを強引に発動、天使に程近い上空よりのファストエントリー!
144 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/22(日) 23:52:39.98 ID:Acj+FeRl0
>>142
ハッチが開き 投下開始をかたずをのんで見守るロイ
開いた音でパチンと鼻提灯がはじけ むにゃむにゃと起き上がる鈴虫

ランプがブルーに・・・なった

ロイ「ッ!!」
鈴虫「っははあ!!」

惨状を振り払うように飛び出すロイ 実に楽しそうな鈴虫

妹を頼む その言葉にサムズアップで応え 空に飛びだす

さぁ 地上は具体的にどんな塩梅か 目を見開き情報を仕入れるロイ

ちな鈴虫ちゃんはご機嫌であった
145 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/23(月) 00:03:12.77 ID:aFNi83YUo
>>143-144

 降下する皆々が確認する研究所地上の状況であるが、
 外部の抵抗線は既に崩壊し、戦闘は施設内部に移行している。
 ここでワザワザ、そのまま地上に着地して戦闘というのは埒外な選択肢であろう。

【ここでロイが見ても明らかなことであるが、非戦闘員の脱出を地上で行うのは不可能だ。
 ここまでの足につかった兵員輸送機を十全に活用せねばならないだろう】

「このまま建物に突っ込むデスよーっ!!」

 ジェットパックを燃焼させ、軌道修正しながら研究所の壁に突進するα-12。
 中空で背に負う大太刀…陽光の銘を持つ獲物を抜き放つ。

「鞍馬の型・血断!」

 戦闘舞踏服の出力を強引に上げて、剣で壁面を破壊≠オ大穴を空けるα-12。
 そのままに建物内に突っ込む。なお、勢いあまって床を転がりまくった。

「敵」
「生物資源」

 折り悪く、そこには敵制圧部隊の分隊が居た。
 突然の壁破壊。そして、α-12の突入に対しても冷静に、というより無機質に反応し、
 各々が手にもつ銃器で転がりまくるα-12に照準を合わせる。
146 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/23(月) 00:11:40.64 ID:FBXkQs/D0
>>145
「……既に浸透している……!」

眼下に広がる光景、半人の顔が歪む
いのちの取捨選択を行わねばならない現実を理解し、ギリと歯軋り

「分かりました……!」

だがそれを瞬時に切り替える
腕の長さには限りがあるのだ、無理に伸ばし救い上げようとすれば綻びが生まれてしまう
振りかざした腕で何を掴むのか?客観的に観察する事が大切なのである

「!!」

ジェットパックを途中でパージ!質量武器として彼方の敵陣へ突入させる!
半人は一定速度を保ったまま降下突入……スーパーヒーロー着地!!
虚空の刃を呼び出し、六のカゲロウの翅めいて煌めくブレードを踊らせ敵兵をなますにせんと振るう!
147 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 00:16:55.34 ID:uYeCA2ZC0
>>145
α-12の開けた穴に滑り込むように突入する2人

ゴロゴロと転がり勢いを殺すロイに対し 鈴虫は両足で地面に着地

しっかりと地を踏みしめた両足の 両膝の力を抜く

――――瞬間的な其の動作
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で 支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い

――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる
上体が堕ちる其の一刹那、彼の躰は無重力下と同様に 重量が零になっていた

――――其の一刹那を逃がさない
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み己の躰を前へと引きずり出す
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極 膝抜き

着地からノータイムで膝抜きを慣行 α-12に銃身を向ける敵勢力に切り込む鈴虫であった
148 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/07/23(月) 00:23:55.92 ID:aFNi83YUo
【全員対象】

「デスゥ〜」

 転がりまくってコワンコワンしているα-12を尻目に、
 続けて着地した半人が虚空の刃を展開。敵分隊に向けて解き放つ。

「「「SHAAAAAA!!」」」

 瞬間!それまで無気質であった敵存在の様相が一変。
 紫色の長い舌を伸ばし、軍服を突き破って背中より第三の腕を生やす!!が、

【このような変異を行うというそれ自体が鈴虫にとっては極めてスローリーであったのだろう】
【彼が風となり斬り込んだ次の瞬間には異形達の首が壁に跳ねて地面に転がる。血液が噴出したのはその一拍後だ】

「ふう…敵分隊の排除まで5秒足らず。先ずはビクトリーデス!ぶい!」

 あまり貢献しなかったぽいα-12が何故か得意げにVサイン。
 そして、皆にゴーグルで隠されていない眼を向けて、

「では、作戦開始デス。レッツラゴーッ!!」

 こうして、救出作戦が開始されるのだった。

//では本日はココマデー!
149 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/23(月) 00:28:50.67 ID:FBXkQs/D0
>>148
「……えぇっ、急ぎましょう……!」

時間は有限であり、疾風の盛りを持って迅速に状況に対処する必要があった
故に半人は即座に二刀を抜き放ち、背後に六の凛音を携えた虚空の刃を浮遊させ行動を開始する
出し惜しみをするヒマはないのだ、この場所に残されたいのちの希望となる為には

//ありがとうございましたっ、お疲れ様どすえでした!
150 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/23(月) 21:56:53.50 ID:RLEaOwNy0
前回までのあらすじ…情報交換の必要性、以上!!

さてさて、風を巻き起こし草木を揺らしてコテージ横にヘリが降り立つ。

ボスレー「此方へ」

ブリキ野郎がコテージの扉を開ける。
パッと見、やや広めのコテージである以外に変なところはないが…

グラディウス「異なる世界…越境……空飛ぶミートパスタモンスター…」

女騎士は未だ色々戸惑っているようで。
151 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 21:59:51.58 ID:uYeCA2ZC0
>>150
「最後のはわすれていいよ」
―――ギィ!!

ヘリを降りるアキレス
ベティちゃんは散らかした石を片づけていた

何事もなければコテージに入っていくことだろう
152 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/23(月) 22:02:21.96 ID:FBXkQs/D0
>>150-151
「うん、最後のはいらない」

アキレスに続いて頷きながら
まぁ取り敢えず情報交換は重要である、行う事に反論はないし提供する事に出し惜しみはない
コテージへは特に何もなければすんなり着いて行くだろう
153 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/23(月) 22:07:13.75 ID:RLEaOwNy0
>>151>>152
グラディウス「何?そうなのか…?」
シュヴァイン「と言うか誰が吹き込んだその無駄情報」
クルツ「え?お前らのうちの誰かじゃないのか?なにそれこわい」

越境者 いん コテージ

デカイ壁掛けテレビが ドーン
その前に大きめの座り心地よさそうな三人掛けソファーとテーブル どーん
厨房には大型冷蔵庫…別荘かな?

ボスレー「何かお飲み物でも?」
154 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 22:12:49.49 ID:uYeCA2ZC0
>>153
「ベティ 変なこと教えないの」
―――ギィ!?

適当に罪をなすりつけコテージの中へ

―――ギィ!!ギィ!!
「はいはい」

誰も止めなければ アキレスは壁掛けテレビにスマートデバイスを接続するだろう

何がはじまるかって? 菓子パンヒーローが細菌マンをボコるアニメ上映会です
155 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/23(月) 22:15:05.02 ID:FBXkQs/D0
>>153-154
「……ベティってスゴイ」

そう思いました

「あー、お茶ある?グリーンティー、冷たいやつ」
「なければコーヒーでも紅茶でも……冷たいのならなんでもいいや」

三人掛けのソファ、ちゃっかりしっかり腰掛けながらのリクエスト!

「……アキレス、なんでそれ?」
156 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/23(月) 22:19:29.98 ID:RLEaOwNy0
>>154>>155
グラディウス「…?」
シュヴァイン「?」

アキレスの意図が分からず首を傾げるもそのまま立って見ている女騎士。
大男もそれに倣うかのように突っ立っている。

クルツ
「アタイ、これあんま好きじゃねえんだよなあ…
 出てくるヤツ基本相手疑わねえし、かと思えば速攻で敵役ディスるしよ」

でも見たことはあるんだな!

ボスレー「承知しました」

ブリキ男は七八のリクエストに応えようと厨房でわちゃわちゃしている。
157 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 22:24:09.94 ID:uYeCA2ZC0
>>155
「ここ最近のベティのお気に入り」
―――ギィ!!

細菌マンが姑息な手で菓子パンヒーローを窮地に追い込むと
ベティも憤慨したといわんばかりにハサミを振り上げる

>>156
しかしクルツは菓子パンヒーローがお好きでない様子

―――ギィ!!ギィ!!

これにはベティちゃん 聞き捨てならぬとクルツに近づき熱弁を振るう
ベティ語を理解できるのなら 何を言っているかわかるかもしれない

「おれコーヒー あと軽食」
―――ギィ!!

ベティちゃんもおなかすいたーといわんばかりにハサミを振り上げる
158 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/23(月) 22:28:30.82 ID:FBXkQs/D0
>>156-157
「へー、ベティこれ好きなんだ?」
「……アラズと気が合うかもね、あの子も大好きなんだよこれ」

ヒミツだけど、と付け足す所作は小悪魔!
七八としてはフツーらしく、ただリアクションを取るくらいはしている

「……で、だよ」
「あー、なんだっけ、フォーリナー?」

さてはて、厨房でわちゃわちゃするブリキや騎士に本題として切り出す
159 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/23(月) 22:33:04.25 ID:RLEaOwNy0
>>157
クルツ「いや何言ってるか分かんねーし…うるせぇえなあ、黙って見ろよ上映中だぞ?」

ベティちゃんに対し辛辣な性悪女。でも見るんだな!

>>157>>158
ボスレー「はい、フォーリナー、どうかいたしましたか?」

七八の問いかけに越境者らのリクエストの品々を盆に乗せてブリキ男が帰還。
ベティちゃんの要求もこなしているんですが、言葉はわかりませんよね?

グラディウス「……ヒーローか」

女騎士は問いかけそっちのけでテレビ見てます!
160 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 22:36:51.30 ID:uYeCA2ZC0
>>158
「・・・今度アラズと無料通話アプリするときは菓子パンヒーローのスタンプ使ってやろ」

それはさておき

「そうだよそれ なんだよそのsimple2○○○から続く名作ゲームに出てきそうな名前の奴ら
 嵐1でも呼べば殲滅してくれんのか?」

―――ギィ!!ギィ!!

菓子パンヒーローは顔がアレで力が出ないようです
ベティちゃんの応援にも熱が入るぞ

>>159
―――ギィ・・・
残念 ベティちゃんはしょんぼりしてしまった

が ここですごい髪型の従業員が黄金の右腕から菓子パンを投擲 ヒーローに超檄して元気百倍

―――ギィ!!ギィ!!
ベティちゃんのテンションもウナギライジングだ!!

あ ベティちゃんの注文はアキレスが代弁したことにしておいてください

「とりあえずあいつらの目的とその他もろもろ 知っていることを聞きたい」
とアキレスは告げた
161 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/23(月) 22:43:01.94 ID:FBXkQs/D0
>>159-160
「多分喜ぶよ、ぷくく」

そんなアキレスの提案に、小悪魔から悪魔にランクアップする七八なのでありましたとさ

「……えー、それじゃ私達のがワルモノみたいじゃない?」
「そゆことそゆこと、ほらほら騎士様も余所見しなーい」

取り敢えずこちらから提供出来る情報はある程度ヘリの中で話した(事にする)
ならば順序として、諸々の説明を頂きたい所であった
162 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/23(月) 22:52:07.28 ID:RLEaOwNy0
>>160
ボスレー
「ヴィランの事ですか?
 世界的には一月前、世界の中心ともいえる国に突如として現れ軍隊を壊滅させた正体不明のエネミー、
 そういう認識でしょうか。
 現行兵器の効果は殆どなく、その出自も不明、
 三日前までは定期的に単体での出現しか確認されていませんでした。
 目的は…破壊、でしょうか?
 ヴィランが現れてからコミュニケーションらしいコミュニケーションは確認されていません」

>>161
グラディウス
「ん?…ああ。フォーリナーとは我々アームズギアに適性を持ったものの総称だ。
 まさか越境者全てがフォーリナーだとは知らなかったが…
 兎も角、ヴィランの特性である現行兵器の無効化に影響を受けない我々アームズギアは
 日々出現するヴィランを迎え撃っている」
163 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 23:01:45.56 ID:uYeCA2ZC0
>>161
「まぁまぁ お子ちゃまはアニメに忙しいみたいだし 大人は大人で問題解決に勤しみましょ」

わざと騎士様に聞こえるように言うアキレスでしたとさ

>>162
「本当に名の全員なの?」
疑り深い視線を送る

「というかさぁ もっとこう・・・オッサンとかギガースとかが来てくれりゃいいのに
 俺と四五六タンだぜ? 俺たち囮コンビよ? どうしろっていうのさ」

しかも他諸々の攻撃はすべて無力化である 攻撃手段が限られているのに その攻撃手段がそのものずばりの肉弾戦だ

「ぶっちゃけ手に余るというかなぁ…」
と渋い顔

―――ギィィィィィィィィィ!!!!
菓子パンヒーローの菓子パンパンチが炸裂 吹っ飛ぶ細菌マンにベティちゃんのテンションも有頂天だ
164 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/23(月) 23:08:07.81 ID:FBXkQs/D0
>>162-163
「アニメより大切じゃなーい、私達ぶっちゃけそうそう、囮が基本なわけだしー?」

アキレスに頷きふむむと唸る
仲良し組であればユノ辺りがくればまた違ったのだろうが……
まぁしかし来ている以上仕方ない、見捨てる事をはなから選択肢に入れない程度の甘さは存在している

「成る程、成る程……」
「……そうしたらさ、その騎士さまとかのアームズギアってその存在の出所はどこ?」

現行兵器とは異なる血脈なのであることは相違なさそうだなと

165 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/23(月) 23:14:48.63 ID:RLEaOwNy0
>>163
グラディウス「ん?違うのか?」

クルツ
「…あー…そういや越境者=フォーリナーとか勝手に思ってたが
 アキレスの言う事は最もだな。確認してねえ。
 よし、大丈夫だと思うが、アタイらも適性があるか確認しておくか」

そんなこんなで大男と性悪女が女騎士に触れてみる。

グラディウス「…」
シュヴァイン「…」
クルツ「…」

グラディウス「君達はフォーリナーではないようだが…」
クルツ「あっれぇっ!?」

悲報、越境者4名+1匹の内2名が戦力外。

シュヴァイン「…いや、まあ、敵の目の前で適正なしとか判明しなくてよかった、と思おう」

>>164
ボスレー
「この世界の人類史は約4000年になりますが…1000年代には既に鋳造技術が確立しています。
 魔術と科学、これはこの世界にも存在しているのですが、
 魔術のエネルギー効率は科学に比べると非常に悪く、
 また習得にも適性が左右されやすいので現代においては殆ど使用されていません。
 宴会芸、隠し芸といったポジションでしょうか。
 まあそんな魔術ですが1000年代は盛んに研究が行われ、
 アームズギアはその研究過程で生み出されたものなのです」

クルツ「ほーん…」
166 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 23:26:50.99 ID:uYeCA2ZC0
>>164
「そもそもあの黒助がいろんな攻撃できるのに こっちは近接武器で肉弾戦ってのが理不尽だと思いまーす
 アップデートか修正パッチはよ ついでに詫び石」

>>165
「・・・・・・・・・。」
ものすげぇジト目で2人を睨むアキレス

というかベティちゃんもフォーリーナーだったことに驚きである

「さて 役立たずが増えたわけだが まだ残念なことがある
 フォーリナーが2人と一匹 剣は一本 さぁ役立たずが増えました」

剣を手にしてからの展開を見ればわかるだろう 四五六が剣を手に大立ち回りをしている間 自分もまたダメージを与えられていないのだ

「囮が仕事とは言うがな 囮もできないんじゃ俺も役立たずの仲間入りだぞ 現状戦力は1人だけじゃねぇか」

実査あの場で自分ができた効率的行動はイミテーションオーラによるヘイト管理ただ一つだけ
それだっておいそれと使えない ここ一番の隠し玉なのだ

「どうすんのよこれ・・・」

―――ギィ♪
どうやらアニメの方は一件落着したらしい エンディングが流れる中 堪能した といわんばかりにハサミを振り上げるベティであった
167 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/23(月) 23:31:33.33 ID:FBXkQs/D0
>>165-166
「しかも私達、肉弾戦ニガテだしね」
「ありゃ、よりによって現時点での戦力2人が……」

ぽりぽりと頬を掻いて現状を憂う

「あー……科学がダメならそっちに頼るって事ね」
「……ふむふむ、アキレスの言う事も最もな訳でさ」

出された飲み物をグイッと頂いてから腕を組み小首を傾げる
取り敢えず戦力を戦力として活かす必要性が急務であろう

「あなた以外のアームズギアさん等と合流出来ないものかな?他のフォーリナーとかさ」
168 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/23(月) 23:39:35.50 ID:RLEaOwNy0
>>166
クルツ「いや、アタイ悪くないだろ!?」
シュヴァイン「本格的に不味いなこれは」

アキレスのジト目にキレる性悪女。気まずそうな大男。
ベティちゃん適正あるけど剣振るえる?という問題も。

グラディウス
「ああ、それなんだが手持ち無沙汰の問題は大丈夫だ。
 我々と言ったろう?アームズギアは私以外にも後4人いる」

クルツ「喜べアキレス、お前が鉄砲玉だ」
シュヴァイン「本格的に俺達がいる理由がわからんぞ」

>>166>>167
ボスレー「確認されている最新のフォーリナーは200年前に没しています。寿命で」

グラディウス
「!っ…迂闊にも此方側の勝利でつい忘れていたが…
 ボスレー、もう一方の戦闘はどうなっているんだ?」

ボスレー「ご安心をグラディウス。貴方達を回収する2時間前に戦闘は此方側の勝利に終わっています」
グラディウス「ふぅ…それもそうか、皆優秀だしな」
ボスレー「はい、竜型ヴィランに勇敢に立ち向かい、皆様立派な最期を遂げられました」
グラディウス「…は?」
169 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/23(月) 23:50:44.15 ID:uYeCA2ZC0
>>168
「どう見ても2人が悪いよなーベティ?」
―――ギィ?

ベティに同意を求めるアキレス ベティちゃんはよく聞いてなかったらしく 疑問符を浮かべた

「わーいやったー」
クルツの言葉に心底嫌そうに答えるアキレス

しかも驚愕の真実 ここにきてフォーリナーは自分と四五六 ついでにベティの三人しかいなくなってしまったのだ

「・・・ほーりーしっと」
げんなりと言うアキレス

―――ギィ♪
ちなベティちゃんは勝手にデバイスをいじって 今度は顔のついた機関車アニメを再生し始めた
170 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/23(月) 23:51:59.12 ID:FBXkQs/D0
>>168-169
「……騎士さまさ、双剣とかになれないの?ぶんしーん!みたいな」

4人のみ。しかも話を聞くに全員殉職?ときた
となるのまぁ実質戦力となるのはグラディウスを保持したアキレスか七八のどちらかとなる
本格的にヤバい状況だ、苦笑の中に珍しく冷汗を伝せている

「はいそこのドラム缶さん」
「……ボスレー?さん」
「この状況を打開する策があればどうぞ!」
171 : ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/24(火) 00:05:16.46 ID:7PZflgCB0
>>169>>170
グラディウス「いや、作り出せるのは仮初の肉体だけでそれも同時には…」

ボスレー
「状況は極めて困難と言わざるを得ません。
 何せヴィランが同時に複数体出現する事案は今回が初めてですし、
 出現間隔自体も非常に短くなっています。
 最悪の場合、出現した敵を殲滅する前に新たな敵の出現も視野に入ります。
 そこにきて我々の結社史上最低の保有戦力数です。
 過去のデータを照合しても此処まで比較にならない状態はないでしょう」

クルツ
「確実に言える事は定期的に沸く敵性体を
 先ずアームズギアを持ったアキレスか七八で弱体化させ
 そっからやっとこさ打ん殴る事が出来るって話だけか?」

シュヴァイン
「しかも敵が複数出現する事が確定事項なら被害は際限なく広がるぞ」

状況は非常に悪い。
そんな中、一度テレビの電源が落ち、間をおかずして再度電源がつく。
画面にはSOUND ONLYの文字だけが浮かぶ。

クルツ「今度は何の上映だ?」

// と言ったところで今日は終了です お疲れさまでした
172 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/24(火) 00:08:45.29 ID:jA2Z7bdn0
>>171
「いやだなぁ…こういうのはオッサンの仕事なのになぁ…」
ぐちぐちと文句を垂れるアキレス

―――ギィ!!
そして上映会を邪魔されて怒り心頭のベティちゃんでしたとさ

//ノシ
173 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/24(火) 22:42:39.88 ID:jA2Z7bdn0
【狭間のスクラップヤード】
事の始まりは>112-118
ロイが陣頭指揮をとったり アキレスが防水塗装ついでに色々と絵をかいたり 

ベティちゃんがフレンズの水蜘蛛ちゃんやアメンボ君を連れてきたり

ボロウズは各種パーツを作ったりギガースがそれを運んだり 鈴虫は大股開きで寝ていましたが


そんなこんなで日は過ぎて・・・今日

ロイ「えーみなさん準備運動をしっかりして 押し合い等せず節度を守ギャァァァァァァァ・・・」
狭間のスクラップヤード ついにプール開きと相成りました

注意勧告するロイを突き飛ばし 次々とプールに飛び込んでいく越境者の皆さま 空は快晴 絶好のプール日和であった
174 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/24(火) 22:52:16.02 ID:CYauSmeG0
>>173
「い、…………」

………

「………ヤッホゥゥゥッ!!!」

誰よりも彼よりもそして君よりも!
この日を待ち望んでいた夢見ていた七八も無論ダッシュ!
本日は晴天なり群青日和、露出の少ないレオタードタイプの水着でレッツプール!

「……嗚呼、幸せっ……!」
「おっちゃんも早く入りなよー!」

揉みくちゃにされてしまったであろうロイに、大声で呼び掛けるのであった
尚向こうの方ではユノや半人なんかもキッチリしっかり楽しんでいる事でしょう
175 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/24(火) 23:00:36.37 ID:jA2Z7bdn0
>>174
ロイ「ブハッ!! ゴボッ!! ブベッ!!」
ちなロイは突き飛ばされた勢いで垂直落下式ダイブを決め込んだため 鼻から水が入り大変なことになっていた
しかも普段着のまま

―――ギィ♪
水蜘蛛ちゃんの背にまたがったベティがすーいすいとプールを進む中 ハーフパンツ水着のアキレスは浮輪に空気を送り込む手を休め

アキレス「あれ? そういえばルッシーは? せっかくだから一緒に遊べばいいのに」
ロイ「そうだな 泳ぎは全身運動だから訓練にいいらしいんだが」

と 辺りを見回しますが この危機をどう回避しているだろうか?
176 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/24(火) 23:11:21.99 ID:CYauSmeG0
>>175
「……ん?水に入るとかぶれちゃうんだってー」
「可哀想だよね、ほら、あそこで監視員やってくれてるよ」

同じく可哀想なロイにはさして触れず(ヒドイ)
ハシゴで登って座るアレに腰掛け此方に手を振るルシオラ
……しかし全く普段着で暑そう!しかも泳げない監視って必要なのだろうか?
うぇーい、とベティちゃんと水蜘蛛に水鉄砲で射撃しながら
177 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/24(火) 23:24:59.55 ID:jA2Z7bdn0
>>176
ロイ「・・・・・。」
アキレス「・・・・・・。」
2人してルシオラに無言で視線を送り

ロイ「・・・体質じゃしょうがないな」
アキレス「難儀な体質だね」

あっさり信じる男2人であった

―――ギィ!!ギィ!!
水鉄砲の的にされて迷惑そうなベティちゃん 援護要請求む

―――ギギッ!!
そこに現れたのはアメンボ君にまたがったハエトリグモのバグスター
アメンボの背には銃架に固定された水鉄砲 さながら水上テクニカルと言ったところか

―――ギギッ!!
その水鉄砲で四五六に水撃を仕掛けるバグスター君 ベティちゃんはその隙に離脱しようとしている

ギガース「・・・・・。」
ちなギガース君にはプールは浅すぎるため 足をプールに突っ込んで進んでいた
さながら足湯ならぬ足水と言ったところだろう
178 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/24(火) 23:30:20.17 ID:CYauSmeG0
>>177
『……ホッ……』

そんなふたりに安堵のルシオラ
騙しているのは正直とても気が引けるが、今更カミングアウトするのには並々ならぬ勇気が必要だ
そしてその勇気を振り絞る術を、今のルシオラはまだ知らない

「うわー!やられたー!」

きゃっきっうふふな大はしゃぎ!
ここまで無垢な七八は結構なレアだ、実際メチャメチャ楽しんでいる。満喫!

『……もっと深い所も今度作りましょうね』

あぁでもそうしたら自身は沈んで浮かべないな、なんて思いながら半人
苦笑と共にギガースを見上げ、ちゃぷちゃぷと水をかけるのであった
179 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/24(火) 23:50:12.98 ID:jA2Z7bdn0
>>178
ロイ「やれやれ 俺は着替えてくる」
短い脚でどっこいしょとプールサイドに上り 水を吸った革靴をガボガボいわせながら宿に戻っていった

アキレス「ベティ パス!!」
―――ギィ!!

アキレスがベティに水鉄砲をパス ベティはこれで百人力 と言わんばかりにそれを受け取り・・・

―――ギィ!?
残念 ベティちゃんのハサミでは水鉄砲が撃てない!!

―――ギギッ!!
勝負の行方はバグスターの双肩にかかっていた・・・肩はどこ?

ギガース「・・・。」
水を賭けられて涼しいギガース君 ちょっぴり嬉しそう

そんなこんなで 夏の暑い一日は過ぎていくのであった

ロイ「昼飯はそうめんでいいかなぁ・・・」

//〆
180 :四五六 七八【賽印流忍術】 [saga]:2018/07/25(水) 00:19:53.91 ID:ALieBiZ+0
>>179
「あっははは、たんのしー!」
「……あーもーさいっこー、苦労した甲斐があったよー」

満足そうに一同の遣り取りを見てから七八
水鉄砲をチャキっと構える!試合再開!

『……あ、こら、登っちゃダメですよ』
『そういう時はわたしに声を掛けてからにして下さい?』

ギガースの体に登ろうとするヤンチャ達をしっかり叱る半人
どことなくマネージャーだとかオカンめいているお節介!

今夏も過ぎる、猛暑照り付ける太陽は昇る

//ありがとうございましたっ、お疲れ様でした!
181 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/26(木) 22:38:34.51 ID:JGNgiSlP0
事の経緯は前スレ>947-957 >977-984

【ニブルヘイム】
現世の猛暑なんぞ知ったことかと氷点下真っ盛りのニブルヘイム
そこで一行は科学を捨て神に許しを乞うことを目的とする宗教団体の存在を知る

一触即発の気配は治安維持部隊によって防がれるも その種火が消えることはなくくすぶり続けていた・・・・・


一行はとあるシェルターの中にある宿 と言っても廃材を重ねた長方形の寝床に泊まっていた

時間は深夜 よく言えばカプセルホテル 悪く言えば蚕棚な部屋で横になり体を休めていると 突如けたたましいサイレンの音が轟く

アキレス「んあ・・・なんだ・・・?」
寝ぼけ眼のアキレス

ロイ「分からん 注意はしておけよ」
部屋から出て装備を身に着けるロイ

スピーカーからは 治安維持部隊は発電所に急行しろと聞こえてくるが 果たして?
182 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/07/26(木) 22:43:35.97 ID:JLaCE9nDO
>>181
「う、うーん、うぅん……」

ユノは寝坊助さんである
というのも事情があり、ラスボスエネルギーの補充には美味しいご飯とのんびり睡眠が欠かさないのだ
平時は消耗を最小限に抑えているとはいえそれでも矢張り元来の燃費が悪く、故に悪い寝起きを曝す格好となる

「……なんっすかぁ……ふぁぁっ……」

紫の外套を手に持って引き摺りながら、厚着のパジャマ姿のユノ
促されれば着替え始めるだろう、寝ぼけ眼!
183 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/26(木) 22:58:40.57 ID:JGNgiSlP0
>>182
ロイ「ユノ 恐らく敵集だ」
大あくびのユノに告げる

ロイ「場所が外とか線路じゃなく 内部の発電所ってのが気にかかる
   すでに敵が浸透している可能性が高い それに発電所・・・まさかと思いたいがなぁ・・・急げユノ」

同じくあくびをかみ殺していたアキレスをひっぱたいて無理やり起こし 着替えて現地に向かう

〜発電所周辺〜
血が流れている 床が赤で彩られている 倒れている連中の恰好は・・・やはりあの宗教団体

発砲音 救済を唱える声 悲鳴 混沌のるつぼの中の様な修羅場

銃で対抗する治安維持部隊 なれど宗教家たちは意に介さず 斧を振り上げ治安維持部隊を その後ろにある『科学』発電所を狙って突撃を繰り返している

ロイ「あのファッキン宗教家の背後から教習するぞ いいか」
言うが早いか 駆けだすロイ 今まさに波状攻撃を仕掛けんと突撃を始めた宗教家を背後から襲った
184 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/07/26(木) 23:03:18.35 ID:JLaCE9nDO
>>183
「てき……てきっ!?」
「わ、わかりましたっす……あぁもうっ!」

付き纏う眠気を払うように両頬を叩く!
その所作にしては余りにも派手な音を立ててようやく覚醒!
いざ急行である!

……

「ら、す、ぼ、す……」

ロイの言葉を恐らくは予測していたのだろう、既に戦構えに低い体勢
そのまま頷き、直後小型のクレーターを残し色を帯びた風となり暴徒へ向けて突撃!

「縮歩崩拳!!!」

振るわれるは単純なる暴力!衝撃波を纏う破裂の拳撃!
185 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/26(木) 23:21:53.85 ID:JGNgiSlP0
>>184
ロイの穂先が脊椎を分断し ユノの崩拳がもう1人に突き刺さり 壁にたたきつける

宗教家「どうしましたあなたたち 救済を邪魔すると神の許しをいただけませんよ?」

そう語る宗教家にこちらを非難するような色は見受けられない
間違ったものを正そうとする純粋な気持ち 純粋なる心配 愚直なまでに自分たちが正しいことをしているのだという確信

宗教家「さぁあなたたちも科学を捨てましょう 大丈夫 神は悔い改めた者を見捨てるようなことはしません さぁ 行きましょう」
目の前で自分たちの同胞を殺されたというのに 彼等は慈悲の心でロイとユノを発電所までの道へといざなおうとしてくる
186 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/07/26(木) 23:27:00.45 ID:wskXpbSm0
>>185
「かみ?」
「生憎、かみさまはどっちかって言うと敵なんっすよね」

肩が微かに揺らめいた、放たれる裏拳!
言葉を掛けて来る宗教家の顔面目掛け超速で唸る剛腕一閃!

「……で、いいんっすよね?」

とはロイ達に向けて、ほぼ確証を帯びた問い掛けである!
187 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/26(木) 23:38:21.41 ID:JGNgiSlP0
>>186
ロイ「その通りだが 次からは拳を放つ前にな」
帰ってきた答えは少しの苦笑と共に

宗教家「あぁいけません 元気なことはいいことですが 振るう相手は選ばなければなりませんよ」
目の前で顔面を陥没させた仲間がいるというのになおも窘めるような 穏やかなものいい

何故彼等はかたくななまでに2人へ攻撃を仕掛けないのか
それはアキレスがこの場におらず 2人が科学の何かを身に着けていないからである

ローテク出身者のロイと 素手のユノ もしもそれらしき物を持っていたとしたら 彼らは一行に牙をむいていたのかもしれない
だがローテクだからこそ 彼等は一行を同士とみなし 説法を繰り返しているのだ

宗教家「さぁ あなたも神の許しを得ましょう」
宗教家「怖くない 死ぬことは怖くありません 神に見捨てられることこそ恐怖と知りなさい」
宗教家「科学は悪いもの そうでしょう? このような者があるから苦しいのです さぁ我々と共に求道の道を進みましょう こちらに・・・」

殴っても 切っても 彼等は心から笑みをたたえ 2人を導こうと腐心してくる 斃すことは容易だろう
188 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/07/26(木) 23:46:09.81 ID:JLaCE9nDO
>>187
「はいっす、つい体が先に動いちゃうんっすよねぇ」

とは苦笑ながら
その真っ直ぐに捻じ曲がった精神は生命の与奪にさしたる価値を見出す事をしない

「あー……」
「……もしかして、こう言う事っすかね?」

ひょこっと取り出したのはスマートデバイス!
アキレスのモノ程新鋭ではないが、ラスボスパワーで動き回っても壊れないタフなモデル!
あとこれとか、とデジタル腕時計をチラッと見せる!

「ま、そんな訳で私達は別にそういうのを信じてる訳じゃないっす」
「だからこれを壊されると困るっす、ヤられる前にやるっす」

どん!!!
踏鳴、震脚!
流れるような所作から一転し、激昂憤怒の雪崩が如き鉄山靠!!

「ラスボス・山崩雲掴震撃靠!!!!」

その衝撃波はヒト数人を巻き込み、尚獲物を求め破砕の嵐となるであろう!!
189 :野郎ども ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/27(金) 00:08:26.71 ID:gWGikmiO0
>>188
ぴたり と動きが止まる宗教家の皆さま
その顔が見る見るうちに憤怒に染まり

宗教家「貴様r」
震脚 鉄山靠 数人が吹き飛び その間にロイが飛び込んで暴れまわり ユノも参戦し・・・やがて宗教家たちは全滅した

治安維持部隊「動くなぁ!!」
と ここで奥からやってきた治安維持部隊の皆さまが銃口をこちらに向け警告を発する

2人と警戒しての行動だが 陣頭指揮を執っていたのだろう 上官は何を隠そう 一行を地上探索の為に雇ったその人だった

とりあえず任意同行は受けたものの その後の調査で宗教家のシンパでないことが分かったので 謝礼と共に釈放となったわけだが

ロイ「さて・・・これで終わり・・・といってほぢいがね」
どこかすっきりしない胸の内 ため息代わりにタバコに火をつけるのであった

//〆
190 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/07/27(金) 00:16:46.36 ID:gw5HGP+XO
>>189
「全くっす……けほ、けほ」

同意し紫煙に噎せるユノ
和紙に垂らした墨汁めいて広がる悪意に、凍て付く溜息を漏らすのであった

//お疲れ様でしたですよっ!
191 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/27(金) 22:59:01.13 ID:gWGikmiO0
???「貴様らに任務だ なぁに難しいことではない」
???「わが軍は敵国との交戦状態にある だが由々しき事態により停戦協定を結んできてほしい」
???「あぁそうそう 君たちが敵国の兵士と交戦状態になったとしても 我々からの援軍は期待しないでくれたまえ それじゃ諸君 よろしく頼むぞ」

などと言う物騒な言伝を賜り敵国に乗り込む一行であるが ここはいったいどこかって?

【ファールンニャンパイア】

お空に浮かぶぐるぐる太陽は なんだかいつもより暴力的 ジリジリ照り付ける太陽は その熱気を余すところなく大地に降り注ぐ
そんな猫一匹見受けられないはらっぱを行く一行

アキレス「速い話が外出たくないから戦争中止にしてこいって」
―――ギィ!!

身もふたもない要約を告げるアキレスと 熱いお外でも元気いっぱいのベティ

さて 同行者はどのような感想を抱くやら?
192 :イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】 [saga]:2018/07/27(金) 23:06:09.06 ID:vbG2FcD0O
>>191
「あ、あぁ、そういう事か……」

物々しい物言いに、この世界らしくないなと沈痛に押し黙っていたイリー
越境自体久々であり、しばらくぶりの仕事がハードな事柄になるのも頂けない
故にまぁ、これならば一安心と言ったところか
実際猫であった頃に満喫した世界でもある訳だし

「……それにしても暑い!……湿度は低いが、堪えるなこれは……」
193 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/27(金) 23:13:38.51 ID:gWGikmiO0
>>192
「だいたいこんな世界で物々しい任務なんてあるわけないじゃーん 麦茶飲む?」
なんか押し黙っていたイリーがほっとした顔をしていたので 苦笑するアキレス
そして水筒を取り出す ガラガラと音を立てる水筒 氷たっぷりだぞ

〜それからどうした〜
越境者は基本的に黒猫陣営にお世話になっているが故 敵国である白・茶トラ連合軍の陣地に来ることは基本的にない
ない・・・のだが 陣地に到着した一行を出迎える猫がいないのだ そりゃもうまさしく猫の子一匹すらいない

とりあえず近場で室外機がガンガン稼働している家屋に入れば 涼しい部屋ですやすや寝息を立てる白猫や茶トラの皆さま
一行が入ってきてもわれ関せず

「え〜っと・・・どう話しかけようか」
困ったようにイリーに聞くのであった

「」
194 :イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】 [saga]:2018/07/27(金) 23:20:53.94 ID:vbG2FcD0O
>>193
「……あぁ、頂こう」

実際十余年来の盟友であるムガの消息不明はイリーのこころに大きなキズを残した
しかしかと言って、闇に囚われる程弱い人物でもないのだ
冷え冷えの美味しい麦茶をグイッと呷る、ウルトラマリンの空と蝉の鳴き声によく合う味だ

……

「……寒っ!!」
「な、なんだここは、エアコン効かせ過ぎだろう……!」
「……話し掛けてもムダそうだな……ならば」

ぐてーんとしている猫達を一瞥、その習性はよく知っている
ならばとエアコンを停止させる!もしリモコンが隠匿されているならコンセントだ!
そしてドアと窓を全開!鬼の所業!
195 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/27(金) 23:29:58.47 ID:gWGikmiO0
>>194
「ちょ イリータン!?」
アキレスの制止の声も届かず リモコンを停止 至福の冷風が途切れ 更にドアと窓が開けられ 暴力的な熱風が部屋の中になだれ込む

ネコ「なんにゃ!? 敵集にゃ!!?」
ねこ「にゃー!! なにものにゃ!!」
NEKO「あついきゃ・・・エアコン入れるにゃ・・・」

起き上がって伸びをするもの 肉球をなめる者 リモコンを探す物 部屋の中は阿鼻叫喚の地獄絵図と化しか!!

猫「見慣れない奴がいるにゃ」
ネコ「こいつら知ってるにゃ 黒猫のところに入り浸ってる奴らにゃ」
ねこ「早くエアコン入れてにゃー 熱いにゃー」

とりあえず話を聞いてくれそうな状況になったようだ ここからどうやって停戦協定に持っていくべきだろうか?
196 :イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】 [saga]:2018/07/27(金) 23:34:44.10 ID:GefGzTVC0
>>195
「よし、おはよう諸君」

猫達がみんな目覚めれば特に抵抗もせずエアコンポチー、窓とドアバタン!
再びお部屋はパラダイス!

「黒猫側からの特使だ、交渉に来た」
「……夏の間、暑いから休戦を結びたいと」

無論タダではない、と拳法着の懐から取り出したのはなんとマタタビ!
それもフレッシュで極上なブツだ!ヒレツなワイロ!

「悪い話ではないと思うが、どうだろうか」
197 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/27(金) 23:58:27.92 ID:gWGikmiO0
>>196
ネコ「交渉にゃ? だが黒猫たちは万夫不当の敵にゃ まずははらっぱからの全面撤退をしてからの話にゃ」

周りの猫たちがまたすやすやとへそ天でお昼寝しようとするなか イリーの言葉に顔を洗いながら応える白猫
そこらへんはさすがヘイトがたまりまくっている両者 交渉する余地なしと思われた その時である

ネコ「m・・・まさかそれは・・・!」
ねこ「こ・・・コロラド産のマタタビ・・・!」
猫「・・・何が目的にゃ」

イリーが取り出した高級マタタビに目の色を変える猫様達 なおコロラド産のマタタビは18年物のミルクと双璧を成す 猫たち垂涎の品である

NEKO「まぁ・・・我々も一度両者の交友関係を見直そうとは思っていたところにゃ ちょうどよかったにゃ」
ネコ「では暫くの間 はらっぱの争奪戦は延期ということで・・・にゃ」
猫「合い分かったにゃ ということでその・・・」

にゃーにゃーとイリーの周りに集まってくる猫たち 道着に爪をひっかけてイリーの体に上らんとする猫の姿もある

アキレス「あ〜むぎちゃうんまい これ終わったらしばらく涼んでから戻らね?」
ちなアキレス君は涼しい部屋でぐんにゃり伸びていた
198 :イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】 [saga]:2018/07/28(土) 00:09:17.02 ID:DX21rCIn0
>>197
「……ふむ、いい返事が聞けて何よりだよ」
「では先ず、この書類に肉球判を」

若干のドヤ顔!
そしてしっかり書類にカワイイな判を押させるでしょう!シッカリモノ!

「平和が何よりだからな、うんうん」
「……よし、ではこれは進呈しよう、友好の証と言うヤツだ」

と、ここでウカツ!
進呈するマタタビの瓶をその場で開けてしまったのだ!
要するに猫達を誘うウヒョーな匂いが即座に展開!アブナイ!

「ああ、いい提案だな……少し休ませて貰って……」
199 :アキレス&ベティ>521-522と>215 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/28(土) 00:17:39.69 ID:2YDfjjJe0
>>198
猫「マーオ」
朱肉におててを置いてから 書類にポン きれいに押せました

だがイリーが瓶のふたを開けるや

猫「にゃー!!」
ねこ「ふぎゃー」
NEKO「ギャフベロジョババ」
我先にイリーに殺到する猫の皆さま イリーの体に上りマタタビに群がる

アキレス「あ〜ぁ」
―――ギィ♪

猫まっしぐらの標的となったイリー アキレスは呆れながらごろりと横になる
ちなベティちゃんは猫たちが残したにぼしに舌鼓を打っていた

アキレス「終わったら教えてね」
といって耳栓をつけて寝返りを打つ

お外は相変わらずの快晴であった

//そろそろ〆で
200 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/28(土) 22:26:38.30 ID:2YDfjjJe0
【エンドワールド】
まるで乾いた血の様な 赤茶けた雲が渦を巻いていた
ここは科学と幻想が入り交じる世界 だが今となってはどうでもいい情報だった

外なる邪心の台頭 崩壊する文明 世界は 限界を超えた

一行がいるのはこの国で唯一文明を保持していた場所 そう して『いた』場所

すでに邪心の配下に捕捉され 攻撃を受け 瓦解するのも時間の問題 ここが破られれば この国の歴史は潰え 撃ち捨てられる

そんな時である 一行はこの施設の最奥にある部屋に集められた

老人「率直に聞こう 君たちはこの世界の人間ではないな」
この国の 暫定政府における最高権力者である老人は 開口一番そう告げて 一冊の分厚い本を差し出した

老人「これはこの国の歴史書だ すべてではないが この国の成り立ちが知るさえている これをどこか別の世界で保管してほしい」
老人「この国はもうすぐ終わるだろう だが この本が存在する限り この国は忘れられることなく生き続けることができるだろう 頼む これをもって世界を脱出してほしい」

といって頭を下げた それに対し 一行の答えや如何に?
201 :BBとメアリー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/28(土) 22:34:51.78 ID:cHl1xlRt0
>>200
メアリー「その志、大いに共感できるわ!任せて!!」フンスフンス

鼻息荒く、目を輝かせて老人の差し出す本に手を伸ばそうとしているのは
黄色い襤褸を纏った青長髪の色白裸足少女。

BB「…(本の付喪神だからなあ、思う所があるんだろうけど、少し興奮しすぎじゃないか?)」

それを後ろで見つめているのが
世紀末な世界で風渦巻く不毛の大地を歩く為に見繕った襤褸を纏う
美丈夫然とした金髪碧眼の青年だった。

メアリー「何れは増刷して各都市の図書館に寄贈するのもやぶさかではないわ!!」
BB「……(野望ばかりが膨らんでるなあ)」

悲壮感漂う世界の中で少女は最高に輝いていた。
202 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/28(土) 22:37:20.92 ID:DX21rCIn0
>>200
「……、……」

半人の体は限界の寸前にあった
既に魔力は尽き果て、片腕は力なくダラリと下がり、右の眼球は失われている
それでも平静の凪を保っているのは、目の前の存在の心境とこの先の命運を察してである

「……wat、わたしはー……」
「……わたしは、この提案に、異論はございません……」
「必ず……!」

力強く頷き、隻眼で見つめ返し、書物の受け取りを快諾するであろう
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