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【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】

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519 :ジョージ・ド・ウィッカム>600 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/08/31(金) 23:03:40.94 ID:gjm4aE+00
【狭間のスクラップヤード】
ロイ「あいつらもよくやるよ…」
残暑厳しい狭間のスクラップヤードのお外 そこには英国紳士ジョージ・ド・ウィッカムがいた
仮想闘技場でしばし鍛錬をした後 バリツを構成する東西の格闘技の内 東を担当する『武』に大変興味を持ったのだ

ジャケットもベストもネクタイも取り払い 靴も脱ぎ捨てて 彼の考えうる限り最もラフな格好で鍛錬に励んでいた
彼のバリツは基本をボクシングで固め 要所で柔術に切り替えるという形をとっていたが それでは成長が頭打ちになると感じているらしい

さて そんな彼の鍛錬についていく者は?
520 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/08/31(金) 23:12:51.01 ID:X1jTcTYA0
>>519
「こう、足捌きってのがどうにもっすねぇ……」

さてはて一方ユノ、フットワークを行いつつ拳は目線の高さに揃える……即ちボクシングスタイルの練習である
基本様々な格闘技の長所を組み合わせたミックス流派である彼女の闘技、しかしその分個々の深さにはどうしても劣るのだ
故に自身を負かせたスタイルに興味を示すのは自然と言えた

「……あぁ、もうちょっと脱力した方がいいっすよ」
「で、えーっと……ジャブと、フック……?」

ぼ、ぼ!!

空を切り裂く音が響くが力任せなのは否めず、また引きもそこまで重視されていないユノの拳
取り敢えずテキトーな木の幹に放ち樹皮を剥がすが、無論完成系には程遠い
521 :ジョージ・ド・ウィッカム>600 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/08/31(金) 23:25:38.58 ID:gjm4aE+00
>>520
ロイ「あの様子じゃサンドバッグが必要になってくるだろうな・・・ボロウズ 注文が来る前に作成しちまおう」
ボロウズ「・・・・・」

材料となるなめし皮を用意している工房を他所に2人は稽古を続ける

ジョージ「脱力・・・脱力・・・」
体の力を抜き ゆるりと滑らかに動くことを意識
そのまま流れるように木人形に掌を差し出し

ズドンと音を立てて掌底が人形の胸に突き刺さる

ジョージ「なるほど… あぁジャブもミス・ダルクの言う脱力が関係しています」

と今度はボクシングの構えを作り

ジョージ「拳はほぼ握らず インパクトの瞬間拳を固めます そうやってジャブは最速の拳となるのです」
手がよく見える位置でジャブを打てば その拳が手を出すその時までろくに握られず パンと軽い音を立てて木の幹に突き刺さる瞬間こ拳が握られているのがわかるでしょう

ジョージ「後は体が流れない様に注意してください ただ腕をまっすぐ伸ばすだけ それを意識して」
お互いに教え合う こうすることでお互いんおスキル向上につながる ということなのだろう
522 :ユノ・ダルク【ヴァー・ヴィクティス】E.ぶかぶかマント [saga]:2018/08/31(金) 23:41:13.29 ID:X1jTcTYA0
>>521
「うーん、叩ける袋が欲しいっすねぇ……」

ロイの直感は優れていた

「おおっ、流石っす」
「……ふむ?……成る程、成る程……?」

アドバイスの通り、拳の握りや肩から持っていかれぬ様に意識をして放つジャブ
パッ!と空気の爆ぜる音と共に放たれるそれは素早くそして鋭い

「……確かに速いっす……」
「私のこれは、こーして……」

先の戦いで打ち合った高速の拳、ラスボス・寸穿掌の構えを取り披露してみる
実際ジャブと互角の速さ、やや上の威力を有する貫手技
しかし反面、連射速度では大きく水を開けられているカタチとなるか

「他にも格闘技使う方っていますっすけど、」
「うーん、しっくり実戦的でいいっすねぇこれ……」

ジョージの振るう拳、どうやらユノの肌に合っている様子
523 :ジョージ・ド・ウィッカム>600 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 00:01:00.56 ID:9uTtqaxR0
>>522
〜そのころ工房では〜
ロイ「ユノが殴るんだ 生半可なサンドバッグじゃ軽いだろうし 何より壊れかねん」
ボロウズ「翼竜か・・・亜竜の革ならば・・・問題ないでしょう・・・重さについては・・・」

ロイ「芯に鉛のインゴッドを仕込んで その周りに裁断したウレタンをぎゅうぎゅう詰めにすれば・・・」
きっとすごいサンドバッグができるでしょう 乞うご期待

〜工房の描写終了〜
ジョージ「なるほど…あの至近距離でのパンチにはそのような・・・」
ジョージ「実はバリツにも貫手によく似た技があるのですが あの時は結局お披露目できず…」

なおも意見交換を行い

ジョージ「寸勁と呼ばれるスキルはいろいろと応用が効きそうです これは習得せねば」
ジョージ「他にもいろいろと参考にできそうなのが…実にいいですね」

ジョージもまた ユノの『武』には感銘を受けたらしい

ロイ「お〜い!! おやつの時間だぞ〜!!」
ここでアフタヌーンティーのお時間がやってきたようだ ひとまず休憩しましょうとユノを連れて食堂にむかおうとするジョージ

なおここでもレディーファースト全開の英国紳士っぷりはいかんなく発揮された模様

//では〆で
524 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 21:54:21.64 ID:oKoLqNyC0
>>402の続きである。

ギガース VS 白ロボ の決闘が始まろうとしていた…
525 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 22:02:41.63 ID:9uTtqaxR0
>>524
「・・・・・。」
なるほど でかい

一部の越境者の間で興行とまでいわれた相手であるが 果たしてその実力や如何に

「・・・ッ!!!!!!!!」
相手の方がでかく 更に機動性を欠いているのならば回り込むなどの搦手が有効なのだろう
だが今はその手は使わぬ

越境の庇護無き猿叫と共に 真正面から突撃を仕掛けた
526 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 22:06:32.27 ID:oKoLqNyC0
>>525
白いロボが突撃を仕掛けるギガースに合わせて
己が手にする剣を下から上へ掬い上げる様にして振るう。

白「破ッ!」

大地を抉り、土草を撒き散らして大質量がギガースへ迫る!!
527 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 22:27:04.49 ID:9uTtqaxR0
>>526
「!!!!」
掬いあげるような一撃 大質量の剣 体格からして劣り ましてや隻腕のギガースにそれを受け止める力はない
ナラバどうするか? 切り上げ剣を迎撃するように剣を振り下ろすギガース

刃と刃がぶつかり合う 膂力に負けてギガースの体が浮く

「!!!!!!」
ギガースが狙っているのは 相手の一撃の威力を使った大跳躍 宙を舞いながら姿勢を正し
相手の頭上から迫る大上段の唐竹割りを仕掛けんとする
528 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 22:32:45.58 ID:oKoLqNyC0
>>527
白「戦士よ、空は飛べるか?」

左手を翳す白ロボ。
開いた掌に集まる光。
それが散弾となって解き放たれる。

ギガースが自在かつ高速の空中制御でも出来ない限り回避は不可能!
まともに食らうと重症には程遠いが暫くの間身体は言う事を聞かないだろう。
529 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 22:45:35.69 ID:9uTtqaxR0
>>528
「ッ!!」
左手に集まる光 そこに殺気を感じ振り上げた剣の腹に隠れる
次の瞬間光が散弾となり照射された

剣の内側に己の体のすべてを隠すことはできず 四肢の末端に光が突き刺さる

だが それがどうした
光が刺さり 赤茶けた血液を垂れ流しながらその懐に飛び込まんとする
まともには喰らってない 激痛が体を蝕むが 動くことに支障はない
530 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 22:51:09.40 ID:oKoLqNyC0
>>529
白「更にッ!!」

白ロボの上半身が回転を始める。
ロボだからこそ出来る芸当だった。
ぎゅるんぎゅるんと回る相手に自由落下で突っ込むだけでは
剣を突き立てたところで弾き返されるのは容易に予想ができる。

手負いの筈だが大分ハチャメチャをやってくる相手だった。
531 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 23:03:43.91 ID:9uTtqaxR0
>>530
弾幕を抜けた先に見えたのは上半身を回転させるロボットの姿
回転により有効打を弾き飛ばすつもりなのだろう だが

ギガースの攻撃は突き立てるに非ず
弾幕を抜けたと同時に体を戻し 放つは斬撃

相手の体の回転に合わせ 真向からぶつかり合うように刃を振るう
例えロボットよりも軽量なれど 剣も自重も膂力も 人とはかけ離れた重量のギガースが放つ一撃
単調な回転しかできないロボットが故の弱点である

自らを守るべき回転が今放たれんとする
これでダメなら 今この状況で ギガースが相手に痛手を与える術はない
532 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 23:13:45.77 ID:oKoLqNyC0
>>531
ガキョン!と激しく金属同士のぶつかる音が周囲に木霊する。

元々足元がおぼつかない所に上半身の回転で不安定だったバランスが
ギガースの一撃によって完全に崩れ去り白ロボが仰向けに大地に倒れ伏す。

しかし即席巨大ベイブレードと化していた白ロボのパワーは並ではない。
生身と全身金属の重量差は如何ともしがたいものであり
結局のところギガースが何かしらの形で接触した時点で弾き飛ばされるのは確定事項である。

あとは弾き飛ばされたギガースの身体能力による行動が全てを決めるだろう。
華麗なる着地を決め間をおかずに行動ができれば勝利は目前だ。
533 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 23:22:58.99 ID:9uTtqaxR0
>>532
ガキンとぶつかり合い弾き飛ばされる
両断できなかった 己の未熟が故に

だがそれを恥じている時間はない
地面と激突 大きくバウンドする体を制御し 次で脚から地面に着地
脚で地面をひっかき飛ばされた勢いを殺し 即座に駆けだす

体の痛みも何も関係ない ただ殺す
そのために今は剣を振り上げ駆けるのであった
534 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 23:25:31.67 ID:oKoLqNyC0
>>533
白「ぬ、う」

上半身だけでも起き上がろうと蠢くロボ。
しかし無理を重ねたツケが完全に回り、土を掻くばかりで一向に起き上がる気配がない。
535 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 23:33:13.63 ID:9uTtqaxR0
>>534
起き上がる気配のないロボ 行動は変わらず剣を振り下ろすのみ
536 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 23:37:54.58 ID:oKoLqNyC0
>>535
ギガースの一撃が決まりその剣が深々とロボのボディへと食い込む。
火花と電気を撒き散らして白ロボが一回大きく体をのけぞらせ、機能停止した。

ボブ「おおっと、終わっちまってらぁ」

決着がついたのを見計らったかのようにグラサン男がひょっこり現れた。

ボブ
「いやー、やるなアンタ。
 恥ずかしい話だが、こっちは取り逃がしちまった。
 巨体だから探すのなんて簡単だと思ってたんだが森が深くてなあ…」
537 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/01(土) 23:45:57.86 ID:9uTtqaxR0
>>536
斃した 思えば稚拙に塗れた戦い方だった まだまだ鍛錬が足りない いまだ己の思い描く強さの果ては見えてきそうにない
ブンと一つ骨剣を振るい 偉大なる戦士の骸に感謝の意を送る と黒いロボットを追いかけた連中が戻ってきた

「*∋▽∇+♂<#¢」
言葉を発するが 越境の庇護無き言葉は相手に伝わらず いそいそと頭陀袋から翻訳機を取り出し

『コレカラドウスル?』
と どう動くか指示を乞うた
538 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/01(土) 23:56:44.32 ID:oKoLqNyC0
>>537
ボブ
「そうだな…ノルマがあるわけじゃないし、コレを戦果として帰還するのもアリ、だ。
 俺としては同行者二名の戦闘データ収集も仕事の内なんで逃した黒いヤツも仕留めたいがね」

ウイング
「森林地帯を踏破するような装備一式を所持していない為、リスクは多いと思われます」

ジョン
「何にせよ我々はチームだ。こちらの都合だけで留まるつもりはないと考えてくれていい」

ボブ
「ま、そーいうことだな。アンタも結構傷ついてるようだし、判断は尊重するぜ?」
539 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/02(日) 00:05:29.88 ID:gRZ9l2aA0
>>538
「・・・。」
判断を尊重する と言われて眉根を寄せた
実際のところ自分は雇われでしかなく 判断は別の誰かに分投げることが多かったのだ
しばし考え 出した答えは

『黒イノヲ・・・追ウ』
追撃 それが出した答えだった
540 :ロボ狩りの世界 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/02(日) 00:12:15.25 ID:vNI7SbYe0
>>539
ボブ「はっはっは!まじかよ!?オッケーオッケー、ガッツのある奴は嫌いじゃねえ!!」

上機嫌なグラサン男。
携帯端末を取り出しポチポチと弄りだす。

ボブ「よし、黒い奴はこの方角、直線距離で…うん、遠くはねえな」
ジョン「…いつの間に追跡装置を?」
ボブ「はっはっは、こういうのを迅速的確に行えるのがエージェントってもんさ」
ウイング「兎も角、然程のリスクなく会敵出来そうです」

ボブ
「よっしゃ、んじゃ応急処置をしたら追撃と行こう。
 日が落ちるまで余裕はあるが落ちてからも戦うとなると生身の俺たちの方が不利だろうしな」

と言う事で引き続き黒ロボ狩りに移行することになった一同だった。


//今日は此処までお疲れさま
541 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/02(日) 21:40:23.16 ID:MXKopTKMo
【???】

 カノッサ支部同士の管理された秩序ある闘争

 現状、本惑星におけるカノッサテクノロジー社と敵対していた支部の勢力は
 エイリアンの襲撃に伴い既に瓦解しており、今回はエイリアンの侵食を受けた勢力以上の認識は不要である。

 しかし、である。カノッサ機関の汎用人型クローンユニットについて説明の必要はあるだろう。
 
 アラズァヘッド・・・元々はかの科学者が開発したクローン兵器である。
 越境因子が遺伝子的に組み込まれており、さらに冗長性に優れ支部ごとに多数のバリエーションが生み出されている。
 不安定かつ扱いにくい傾向のある能力者に代わり、一定以上の戦果が見込める兵士として成功を収めた。

 さて、本来、敵対勢力であったカノッサ支部のクローン兵開発については・・・これは事実上失敗している。
 かの支部が生成しようとしたのは、サイキック能力を有するクローン兵≠ナある。
 クローン本来の身体能力に加えてサイカーであれば、これは強力な兵器となる。ゆえのプランであった。

 しかし、結局、生成できたのはテレキネシスも満足に行えぬ失敗作群である。
 サイキックに重要な脳器官の技術的問題を突破できなかったのだ。
 一応、クローン兵としてはそれなりに使えるので運用はされたが、完成度においてαシリーズとは比べるべくもない。

【そして、皮肉なことにこの失敗作≠ヘ研究者達すら想像だにしていなかった経緯で完成を見ることになる】
542 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/02(日) 21:51:24.36 ID:MXKopTKMo
【技術聖堂…脱出地点・屋上区画にて】

「デス!!」

 分厚い区画壁がα-12の高周波ブレードにより切断され、気圧差の変化で空気が屋内に勢いよく入り込む。
 その勢いに逆らい、越境者達は救助対象達を伴い屋上にその身体を滑り込ませた。

「よっしゃ到着デス。後はヘリに乗ってオサラバゴーゴゴーデス!!」

 屋上にたどり着くまでの汚染兵士たちとの死闘。
 胡乱なるメイドがテレパス妨害により造り出した一瞬の隙を狙って突破し、どうにかたどり着いた状況だ。

【現在、敵方のテレパス妨害の免疫はほぼ完成し、その効果は期待できなくなりつつあるが】

 屋上はこの技術聖堂そのものが巨大な施設だったというだけあり、相当に広いスペースが取られている。
 それこそ、この屋上でサッカーも余裕で出来そうなほどだといえば、その広さがイメージ出来るだろう。

【対して地上は悲惨だ。汚染兵士の群がひしめき合い、フル装備の兵士が5000を優に越す程の包囲下にある】

「デスデスデス。ヘリが来るまで持ちこたえるデス。皆、今のうちに休憩休憩デス」

 階下に向けて爆弾をポイポイ投げながら、皆に訴えるα-12。
 ただでさえ敵が押し寄せてきている状況。この万金に値する僅かな時間の合間に態勢を整えておくべきだろう。

//ではでは、発進ドゾー
543 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/02(日) 21:57:39.29 ID:gRZ9l2aA0
>>542
ロイ「ゴッゴッゴッ・・・プハッ えぇいしんどいなぁ・・・おい 俺にも投げさせろ」
水筒の中身を干すロイ リュックから梅干しと氷砂糖を取り出して口に放り込みバリバリと租借する
糖分塩分クエン酸 食べ合わせは微妙だが必要な栄養素が詰まってる

鈴虫「ガツガツむしゃむしゃ」
鈴虫も先ほどの残りのおにぎりを腹に納める作業に忙しかった
腹が減っては戦ができないからね しかたないね

ロイ「ヘリの到着予定は? あと俺にも爆弾投げさせろ」
と α-12に問いかけた
544 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2018/09/02(日) 22:05:01.22 ID:4FBhjYVl0
>>542
「気圧差考えろ!しもやけになっちゃう」
バサバサとコートの裾を靡かせ、吹き込む風に負けぬよう怒鳴る。
屋上を一度見渡し、一行がちゃんと来たことを確認すると、切り開かれた壁に何かを打ち込む。

「バリケードだ。無いよりはマシだろ多分。 壊されたら音もなるから分かりやすいゼ」
足止め用の簡易バリケードをバシバシと貼り付けながら叫ぶ。本当はトラップも仕掛けておきたかったが、生憎持ち合わせがない。


「無駄に広いな。スペースの無駄だろうこんなの」
ようやっと一息つくと、懐から煙草を取り出して咥えるソーマタージ。揺蕩う紫煙を眺め、生の実感をひしひしと感じる。
「すぐに囲まれることは無いだろうが、持ちこたえるのも面倒だな、壁になるには広すぎる」

「ヘリに一秒でも早く来るよう言っとけ。 こいつは…ハードな仕事になるぞ。」
吸殻を名残惜し気に地上に向けて放ると、刀を抜いて入ってきた穴を睨む。いつ来るとも知れぬ助けまで凌げるかどうか。
545 :ロッテンマイヤー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/02(日) 22:05:04.95 ID:vNI7SbYe0
>>542
「リソースを完全にPSIへ割いた今、やれることは限られてしまいました。
 元々不慣れな形態変化なども微妙なところでしょうか…」

アイドル姿なメイドが自らの状態を確認する。

「PKは兎も角EPSに関しても効果範囲の狭い透視や遠見、
 今や無効化されつつあるテレパシーが使える程度。
 んー…テレポートが使えれば便利だったでしょうに」

ウォルターが転じたマイクを宙に浮かしながら使える能力を上げていく。

「こうなると念力で何処まで対処ができるか、になりますか」
546 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/02(日) 22:11:35.61 ID:MXKopTKMo
>>543

「到着予定は300秒後デス。はいはい爆弾追加オーダーデス」

 ステイシス圧縮フィールドが解凍され、光と共に爆弾ボックスが形をとって出現する。
 ハイテクの極みたる技術の一種だ。もっとも、要領の問題もあり、青タヌキの四次元ポケットほど万能ではない。

【なお、便利そうだと以前ロイに使わせたら、解凍に失敗していろんな物質が混ざりこんだ意味不明物質になったと記述しておく】

>>544

「デスデス。何とか急いでもらってはいるデスけど」

 何しろ、完全包囲下から突っ込んでの救助だ。
 完全なタイミングで為さねば最悪、空中迎撃されかねない状況である以上、
 不確定要因は可能な限り排除する必要がある。しかして、この時間が悩ましいのも事実であった。

>>545

「ぶっちゃけ猫の手も〜な状況デス。期待しますデスよサイカー」

 SF的世界においてサイカーは必要悪かつ強力な戦力となりえる。
 問題は、この世界は極端に非物質世界との帳が薄いため、
 制御に失敗すると、最悪、デモニックポゼッション/インカーション(ディーモンの憑依/侵略)を誘発しかねないことだが。

【次レスに続く↓↓↓】
547 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/02(日) 22:19:59.30 ID:MXKopTKMo
【全員対象】

 ソーマタージが構築した簡易バリケードの隙間から、
 α-12とロイが爆弾を投げつけながら敵の突破を阻止する。

 実際、敵はテレパス共有の連携と兵器の質に比べ、身体能力的にはさほど脅威ではない。
 ただ、爆弾の爆風に弾き飛ばされるばかりで、状況としては優位に推移できている。

【いっそ階段の崩落を起こせれば話は早いがあいにく、施設は頑丈な上に爆弾もそこまでの破壊力は見込めなかったが】

「なんとか・・・なりそうデスかね?」

 汗を拭いながら言うα-12。残り250秒。まだ一分しかたっていないが途方も無く長く感じる。
 無機質な殺気に囲まれての戦闘状況。神経の細い者なら失神しかねない極限状況下だ。

【ゴールが見えてきた・・・が・・・】
【(>>545)ロッテのサイキック感知に反応あり。階下に何かが出現したテレポート使用=z

 そして急に爆弾の爆発に変化が生じる。投げども投げども爆弾が爆発しなくなった。
 一発なら不発弾だろう。しかし、幾ら投げても…階下で爆発音がしない。

 バキン!!・・・と金属がへしゃげる音が鳴ったのは同時。
 眼前のバリケードが歪み、今にも砕け散ろうとしている。
 まだ、爆弾の噴煙により、階下から向かってくる何か≠ヘ見えないが―――

「・・・離れるデスよ。金男=サン」

 歪みゆくバリケードから後退するα-12。
548 :長剣ギガース>541 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/02(日) 22:25:10.86 ID:gRZ9l2aA0
>>546
相変わらずのハイテク音痴である そうだハイテクなのが悪いんだ(責任転嫁

鈴虫「オイ おもしれーモンが来るぞ」
掌についた飯粒をなめていた鈴虫の口角が上がる こいつのおもしれーモン つまりはそういうこと

ロイ「あぁ確かにろくでもないのが来るな・・・さがれ!! 下がれ!! 避難民の近衛に付け!! 上空と足元にも注意を払え!!」
いくらなんでも爆弾が急に炸裂しなくなるなんて異常事態以外の何物でもない

己が最上級の警戒心をもって この現象を引き起こした原因を探ろうとする
それに構わず鈴虫は仕込み杖を手に早く敵よ来いといわんばかりであったという
549 :ロッテンマイヤー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/02(日) 22:27:10.98 ID:vNI7SbYe0
>>547
「まさか自身ばかりか他者まで転移出来るとかではないでしょうね…?」

相手が現れた方法と爆弾が爆発した様子がない事からそう思い
自身より優れたサイカーの出現を予見し顔をしかめるサイキックアイドルメイド。
属性の多さだけなら他者の追従は許さないのだが…今は何の意味もない。

「ええい、PKも完備ですかそうでしょうとも。
 思いもよらない場所から来るかもしれませんよ!各自周囲に気を付けて!!」
550 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2018/09/02(日) 22:28:58.39 ID:4FBhjYVl0
>>546-547
「世界の財産がちょいピンチだぞ。死んでも来いって言っとけ。
 玉投げみたいで楽しそーだネ。残りまだあんのか?俺っちもやりたい」

響いてくる爆音に眉を顰め、二本目の煙草に手を伸ばそうとして…やめた。
なんとなく嫌な予感がする。戦士として培ったシックスセンスじみた勘が、けたたましく警鐘を鳴らす!


「───離れろ」
バリケードから離れた地点だが、その違和感は彼にも分かった。
爆発音がしなくなった。不発でも、端子の故障でも無い。 何らかのジャミングか、或いは異能か。

憂慮する間もなく、バリケードが歪むのが見えた。元より簡素な物、こんなものでは障子戸に等しいだろう。
「オルフェノクみたいな出方しやがって…」
恨み言混じりの軽口を叩くと、刀をそっと上段に構える。極東の片田舎の剣術、『蜻蛉』と呼ばれる一撃必殺の構え。
551 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/02(日) 22:41:53.06 ID:MXKopTKMo
【全員対象】

 バキリ!!遂にはバリケードが中心に向けてグシャグシャに潰れて、小さい球になって地面に落ちた。
 ヴァッと噴煙が舞って、階下よりそれは歩み姿を表す。

「――こういう事態も当然考慮してたデスけど…」

 現れたのは文字通りの異形である。
 全身のいたる所を紫と緑が混じった艶のあるキチン質で覆われ、
 頭部はタンパク質髪の変わりに髪を模した黒茶色の節のあるキチン質で長髪を形成し、
 背中からは骨組みだけの翼のような幾つモノ触手を生やしている。

【そして顔はα-12と同じ・・・いや、少女の幼さを残すα-12とは違い、タェンティースやニアに近いか】

「アラズァヘッド…シリーズ9999(フォーナイン)。しっかり回収されていたって訳デスか」

 これは越境者達も本来の任務≠ニしてブリーフィングで聞いている内容だ。
 シリーズ9999(フォーナイン)…いわゆる失敗作。それなり以上でも以下でもない特徴の無いクローン兵士群。
 しかし、眼前のそれは外観そのものが全く異なる上に…感じ取れるプレッシャーはそれなりなんてレベルではない。

≪勧告する。抵抗は無意味だ≫

 無機質な声。が、鼓膜に響いた声ではない。脳裏に直接…テレパスによる意思伝達。

≪同化せよ。貴様等の遺伝子・能力は共に貴重だ。我等は遺伝子資源として貴様等を歓迎する≫

 ご丁寧にも貴重な警告をしてくださるというわけだ。
 ゆえに奇襲めいた行動はとらなかったのだろう。どうやら、階下の兵士達よりよほどエイリアンの根幹に近しい処置をされたと見える。
552 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/02(日) 22:51:04.09 ID:gRZ9l2aA0
>>551
ロイ「オイα-12 お前の親戚だろ何とか言って来いよ」
げんなりとガスマスク美少女()をけしかけんとする

ロイ「え〜俺もう性転換したくねぇし パイロキネシス程度なら自前で使えるし 
   悪いけどノーサンキュー 勧誘失敗 さぁドア締めて回れ右してかけあーしすすめー」

相手は失敗作なんて生易しい相手ではない バリケードの破壊からしてこいつらが爆弾も何とかした相手だ
油断なく相手の出方をうかがうロイ

鈴虫「・・・・・・・ッ!!!!」
なお鈴虫ちゃんは失敗作とは思えない存在感に嬉しさ爆発 仕込み杖を抜刀するや キチン性処女ドモに突撃を仕掛けるのであった
553 :ロッテンマイヤー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/02(日) 22:55:06.34 ID:vNI7SbYe0
>>551
「サイキックゥゥゥ」

語りかけに耳、この場合は意思?をかさず。
駆け寄ると同時に天に向かって拳を突き出すかのように真向念力出力勝負!

「パァァァアンチッ!!」

念力によって光すら屈折し可視化された巨大な拳を敵へと叩き付ける。
此方が劣っているのは承知の上で相手の力量を図るための一撃。
だが全てに後れを取っているなどとは露とも考えていない。
先ずは小手調べ、これ以外の意図はなし!!
554 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2018/09/02(日) 23:00:00.86 ID:4FBhjYVl0
>>551
「あーあ、高かったのに…」
ぐしゃりと文字通り丸められるバリケードだったモノに溜息。サイコキネシスの類だろうか?
現れた異形の姿に目を細め、チラリと護衛対象たる家族を窺う。発狂していないだろうか?

「ジョシュやんがいなくてよかったな、本当。 ナーバスになりそう」


「お優しいね。その寛大な心でそういうのはまたの機会にしてくれないかな」
放たれる圧は不意打ちでどうにかなるものではない。オマケに対話までしてくるほどの知能持ちだ。ここは抑える事を選んだ。
再びチラチラと家族を見る。彼等にもこの念話は聞こえているのだろうか。

「もうちょっとだけ考えさせてくれ。いきなりすぎて…思考が、な。
 マジイケてるなその身体。イケア? ギーガーのよりいいと思うよ、マジで」
ジリジリと油断なく距離を取りながら軽口を飛ばす。
勝利条件は敵の排除ではない。対象と共に生きて帰る事だ。 故に、時間稼ぎを図る。

「一つ聞いときたいんだけど、同化ってどんな事されんの?もしエッチなのだったら俺様ちゃん色々と拙いと思う」
555 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/02(日) 23:06:46.34 ID:MXKopTKMo
>>552-553

 ※フォーナインは単独である。

≪では、死体より遺伝子を回収することにする≫

 一瞥、瞬間、問答無用で斬りかかろうとしたα-12と鈴虫の疾走が鈍化。

「デス!!?」

 まるで周りの空気が急に密度を増し、まるで水中にでもいるかのような違和感!!

【そしてクン!とフォーナインが掌を上にあげた瞬間!α-12と鈴虫は空に放り出される!!】
【遥か後方の地面に激突すれば十中八九死ぬ!また万一生き残れても兵士達に嬲り殺しにされるのがオチだ!!】

「デス!!」

 α-12は放り出された中空でアンカーを射出!!

【唯一、ロッテンマイヤーはサイキックによる鈍化を突破し、フォーナインに迫った、が】

 直前にサイキックの拳が解れ、ただの拳と化し、それはフォーナインに容易く受けとめられる。
 互いのサイキックを打ち消しあった状態であるが、敵がα-12と鈴虫を弾き飛ばしたのを見る分、一手かそれ以上は多いと見做すべき!!

≪サイカーを確認。遺伝子…何だ?≫

 触れた部分からロッテンマイヤーに何かしらのスキャニング!!
 同時に触れた部分より、何か≠流し込もうとしている!触れ続けているのは拙い!!

>>554

「………?」

 救助対象たちは怪訝な顔で一方的に言葉する越境者達を見ている。
 どうやら、彼等は通告外…つまりは貴重でもなんでもないただの有機資源扱いなのだろう。

【その間にも他の越境者達による攻撃…が、容易く捌かれているのが現状!!】

≪遺伝子回収プールにて、融けた肉体を吸い出し、マサーシップにて回収。
 遺伝子を用いて新たな進化に使わせてもらう≫

 どうやら扱いは最悪もいいところ。要するに無抵抗に死ねと言われているのと変わらぬようだ。
 というより、戦闘行動を行いながら、テレパスで交渉継続!サイキックリソースの高さが伺える。

≪どうやら、降伏の意思は無いようだ≫

 瞬間、屋内への入り口付近から、幾つモノ黒い塊がソーマタージに飛来!
 それは、爆発しそこなった爆弾の群!テレキネシスで操作し、飛ばしたか!!

【ただの飛来する礫と見做すべきか、あるいは不発が制御されている結果に過ぎないとしたならば!!】
556 :ロッテンマイヤー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/02(日) 23:12:46.76 ID:vNI7SbYe0
>>555
「このっ!?」

此方の解析か、はたまた侵食か。
何にせよロクなものではないのは明白。
迷わず空いた手にウォルターを収める。

「私達に触れるなッ!!」

そのまま相手へとウォルターを振るう。
振るわれながらマイクから剣へとその姿が変わっていく。
ウォルターソード、その切れ味は現状諸々の状況からあまりよくない!
557 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/02(日) 23:13:33.69 ID:gRZ9l2aA0
>>555
鈴虫「お?」
突然重たくなる体 次の瞬間重力が逆になったのかと錯覚するように宙へとほっぽりだされる

鈴虫「おもしれぇことすんじゃねぇかオイ!! もっとやって見せてくれよ!!」
空中でアンカーを射出するα-12の足首をつかんで遥か下に落っこちるのを回避!! なお帰還はα-12任せ がんばれα-12

ロイ「チッ!! カノッサってのは本当にろくなことをしやがらねぇ!!」
とにかく前に出なければならない ハルバート片手に突撃を慣行

先ほど2人が飛ばされていたところを視なかったわけではない
だが投石程度では爆弾を無力化した力場を突破することができないため こうするのが最適解だと思ったのだ
558 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2018/09/02(日) 23:29:54.63 ID:4FBhjYVl0
>>555
「ちょっと待てよ、まだ言いたい事が…」
瞬間、壁の穴から飛び出るいくつもの物体。先程投げられていた爆弾だ。
思考は一瞬で終わる。地を蹴り電光石火の速度で飛び掛かるのが返答だ。


「ディイイイイイイヤアアアアアアアアアッッッ!!!!」
激しい咆哮!赤い眼の光が微かな光の軌跡を残し、上段に構えたままサイボーグの脚力で一気に接近!
仮にテレキネシスの類で爆発を止められているとしても、本体たる9999のすぐ側での起爆は行わないと踏んだのだ!

猿叫と共に稲妻めいて振り下ろされる刃。武芸に多少でも通じているならば分かるだろうが、一撃で屠る為のその攻撃に、基本的には二の太刀は無い。
559 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/02(日) 23:37:49.44 ID:MXKopTKMo
>>556

≪群体…いや、少し違うか≫

 ウォルターソードが空を切る。そこには何も無い!
 短距離テレポート。敵は既に別の地点に。

【しかして、ロッテンマイヤーから幾つかの情報が吸い出されたのと同様にロッテも――】

 敵は…エイリアンは遺伝子を取り込み、進化するという本能を持つ異星種。
 遥かな年月をこうして宇宙を侵食してきた。それは貪欲で凡そ生産性とは皆無。
 彼等の侵食を受けた惑星は、資源を…有機体から空気に到るまであらゆる資源を吸い出され、
 宇宙にただ、侘しく浮かぶ岩石に一塊になりえるのみ。

【エイリアンの情報の一部を取得。さらに未解析の因子がロッテに残留し、時間があればより多くの情報を獲得できるかもしれないが】
 【→残念ながら、この場においてはこの情報は無価値だろう。現状は、生き延びて始めて意味あるものに出来る可能性にすぎない】

 チチチ…テレポート直後、ロッテの足元には不発爆弾が一つ転がっている。
 それはサイキックにより起爆を抑えられた爆弾であり、そしてその制御は最早――

【起爆まで間もなし!!】

>>557

「デス!?体勢不安定デス!ちょっと放すデス!穀潰し!!」

 鈴虫にギャースカ喚きながらも、屋上の床面に突き刺したアンカーを引き戻し、鈴虫を伴いながら難を逃れるα-12。
 眼下では兵士達が粒子銃斉射しているが、それに容易く捕まるほどα-12の空中機動はヤワではない。

【その間にも屋上では事態は推移しており――↓↓】

>>557-559

 ソーマタージの後方まで飛んだ爆弾群が炸裂。
 致死範囲から既に脱していた彼の背中を爆風が押して、さらなる加速を促す!

【が、しかし、ロッテを掴んでいたフォーナインはその刃が届く前に消失!!】
 【→ロッテも切りかかろうとしていたタイミングから、それはテレポートである可能性が濃厚!!】

 到達してみれば、敵の姿は消失し、さらに足元には置き土産といわんばかりに爆弾が一個転がっているという状況!
 ならば、一体、フォーナインは何処に――!!

【フォーナインは転移し、ロッテとソーマタージの足元に爆弾!起爆まで間もなし!!】

 突撃しようとしたロイであったがそれは果たせなかった。ハルバートに急に感じる重み。
 それはサイキックではない。物理的に石突きをつかまれているゆえ。当然、掴んでいるのは――

≪聖遺物?マテリアル…特殊な≫

 ロイの後方に転移したフォーナインの琥珀の眼光が光る。
 同時にロイの全身を覆う熱!このまま皮膚を肉から剥がされそうな威力。電子レンジに放り込まれたかのうような――

「穀潰し!!発射デス!!」

 危機を感じ取ったα-12は中空で戦闘舞踏服によるパワーアシスト。
 非力な膂力をアンカーの勢いとそれで補い、鈴虫をフォーナインに向けて放り投げる!!
560 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2018/09/02(日) 23:49:55.63 ID:4FBhjYVl0
>>559
「チィッ───!」
消え失せる異形。代わりに切っ先が向いたのは起爆寸前の爆弾。
内に秘めもしないソーマタージの殺意の焔に、薪が焚べられた。

振り下ろされた刀が手の中で半回転し、堅い峰が宙を遡る。サイボーグの強靭な肉体だからこそ可能な、カウンターの燕返しだ。
既に逃げる時間は無い。ならば、爆弾の方から離れさせるべし。ゴルフじみて遠くに弾き飛ばすつもりだ。


無論、無傷では済むまい。爆弾を斜め上空にカチ上げると同時、急ぎ飛び離れるが爆風は襲い掛かるだろう。
完全に後手に回ってしまっている。打開策を探す赤い瞳は、爆発によりあらぬ方向を向いた。
561 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/02(日) 23:50:30.51 ID:gRZ9l2aA0
>>559
鈴虫「ケチくせぇこというなさっさと戻れ」
わめくα-12にもどこ吹く風 光が体を掠る中期間を果たす鈴虫

そしてロイであるが 突撃の最中またしてもアラズモドキは姿を消し ハルバートの石突をつかまれる

振り向いたとき 見えたのは琥珀の眼光と全身を襲う熱と耐えがたき痛み そう 耐えがたき痛み・・・のはず

ロイ「動きをとめたな蟹モドキ」
怯まない 全く意に介さない まるで隙を晒しただけとしかとらえてない

熱いのには慣れている 鍛冶場の熱 己が闘志の熱 そして以前喰らった太陽の熱
ドワーフの血をわずかながらでも受け継いでいるが故に 熱いだけで動きをとめることは恥以外の何もんも出もないのだ

ハルバートを手放し 腰のスクラマサクスを抜き放つや 蚊にモドキのキチン製甲殻の隙間を縫うように切っ先を突き出すロイ

鈴虫「いいぞ!! 楽しもうぜオイ!!」
それと時を同じくして射出された鈴虫が 漆黒の炎を纏って蟹モドキに迫る

図らずとも同時攻撃となったスクラマサクスの突きと 仕込み杖の横薙ぎの一撃が 蟹モドキに迫った
562 :ロッテンマイヤー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/02(日) 23:55:03.92 ID:vNI7SbYe0
>>559
「くぅっ…」

それは、いつ生まれたのか誰も知らない。
暗い音のない世界で、ひとつの細胞が分かれて増えていき、彼らは生まれた。
彼らは勿論人間ではない。また、動物でもない。
暗い音のない世界から垣間見える異界の温かな光を求め
彼らは世界を越えノブレッソ家と出会ったのだった…
暫し時は流れ紆余曲折の中、仕えるべき小さな少女と出会った
生まれて間もないちっぽけなシェイプシフター、それがロッテンマイヤーだった。

と言うエイリアン側からすれば多分どうでもいいエピソードが垂れ流された。

「絶対に許さない!!」

だがメイドちゃんにとっては秘めるべき大事な大事な思い出だ。
それを無遠慮に閲覧されたという事実。
怒りを露わにした時点で爆発まで間もなかった爆弾が爆発するだろう。

ただ、その爆発が青白い力場によって完全に覆われ、
ソレをロッテが大槌に転じさせられたウォルターのフルスイングで9999へと叩き飛ばしたのは
明らかに怒りによる出力増加が原因である。
怒髪天、文字通り髪の毛が天へと逆立ったロッテがそのまま大槌と共に9999へ迫る!!
563 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/03(月) 00:08:17.22 ID:QFkaWDGQo
【階下にて】

「………」

 越境者達が脱出する途上、少なくない数の汚染兵士が倒された。
 彼等は速やかにその機能を停止するか、あるいは瀕死のままに本能めいてテレパスで情報共有を行っていた。

「………」

 その中に脳を破壊されてなお、即死には到らなかった兵士も少数だが存在した。
 それらは乱れた認識のまま、出鱈目に制御されぬテレパスを振りまいていた。

【それ自体はどうという事は無い。汚染兵士のテレパスネットワークからは切断され、瑕疵を与えることもない】
 【ゆえにこれは偶然≠ナある。弱弱しいサイキックの乱れ。それがそれら≠招く可能性は万分の一以下であった】

 −−−−−−−−−−

【全員対象】

 ソーマタージこそ正鵠を射っている。現状、状況が悪すぎる。
 救助者を抱え、何時来るとのしれぬ増援を警戒しながら、救援を待って、未知数の能力を持つサイカーを相対する。
 これはマトモに戦える状況下ではない。ここは打倒ではなく突破を目指すべき状況である。

【状況判断において、ソーマタージの戦闘勘がこの場の状況をもっとも正確に捉えていた】
【転移したフォーナインはロイと鈴虫に相対!!】

 そして、ソーマタージに弾き飛ばされた爆弾は炸裂!
 少なくない爆風と破片が彼等に突き刺さると思われたが――その炸裂はロッテの力場によりさえぎられる!!

≪―――熱耐性。悪くない≫

 熱力場に耐えるロイのスマクラサクス。そして、飛びかかる鈴虫の仕込み杖。
 両者共に一流と呼んで差し支えない戦闘者である。

≪!!≫

 サイキックによる力場形勢!!二つの刃はその身体に到達する直前で止まる。
 これは容易に対処されたのか?否、フォーナインにとってもギリギリのタイミングのテレキネシスであった!!

【そしてそこにロッテンマイヤーの飛ばした爆風の力場!それは一定方向に…フォーナインのみに収斂させて炸裂!】

 フォーナインの身体を爆風が襲い掛かり、傷を負わせながら後方に弾き飛ばす!!
 そして、すぐさま体勢を整えようとしたフォーナインであったが、

【激昂するロッテ。が、それに向けて逆撃のために掌を向けるフォーナイン】
【そして、一歩引いていたソーマタージがそれの到着にいち早く気付くことになる】

 ドドドドドドドッ!!フォーナインとロッテの間に重機関銃の斉射が打ち込まれ、威力と噴煙と破片による障壁を形成する!!

「到着しました。α-09デス」

 ステルスフィールドで半ば風景に溶け込んでいるソレは、
 潜行モードを解き、凄まじい轟音を振りまきながら、扉を開け放ち、回収フィールドを屋上に向ける。
 怯えるばかりだった救助対象者達がソレに吸い出されるようにヘリに回収されていく。

「乗ってください!重機でもアレを倒せる保証はありません!!」

 急を要する状況。この中で何人が、空が急に真っ赤に染まり、鳥が逆に向けて飛んでゆき、
 そして、フォーナインの動きが止まったことを認識できただろうか。
564 :ロッテンマイヤー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/03(月) 00:16:59.79 ID:5yhJh3t10
>>563
ロッテ
「このっ…このままにして退避なんてッ
 ……分かってますよ!ああ、やっぱり意識覚醒までするんじゃなかった!」

ウォルター
「馬鹿言え!テメーは直ぐに頭に血が昇るんだから
 普段通りお嬢の側で大人しくしてりゃあ良かったんだよ!
 怒りに任せて無茶しやがって、肉体の構成弱ってんぞ、自覚してんのか!?」

ロッテ
「はぁ!?そのくらい把握して…っ……!?
 ええい、周囲も妙なことになっていますし退きます、退けばいいのでしょう!」

踵を返しヘリに向かうメイドと大槌。
途中でロッテの左腕が崩れてボトリと落ちて瞬く間に塵と化して消えた。
565 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/03(月) 00:21:28.44 ID:Sn25dosE0
>>563
ロイ「糞が!!」
鈴虫「っははあ!!」

仕留めきれなかった ロイが痛みに顔をしかめ 鈴虫が嬉しそうに破顔する
ソーマタージとロッテの攻撃に弾き飛ばされた蟹モドキに・・・何かが降り注ぐ

ロイ「ッ…お迎えか!!」
鈴虫「よーしもういちgオイ離せ!!」

避難民に紛れて下がる こらえてはいるが 痛いことは痛いし損傷もしているのだ
鈴虫の首根っこを突かんでなおも下がる

ロイは痛みがゆえに 鈴虫は目の前の蟹モドキに集中しているがゆえに

気付かなかった 何かとんでもない異変が起きていることに
566 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2018/09/03(月) 00:28:48.35 ID:L0cZQGmH0
>>563
「遅ェぞクソ…ッ!」
目の前に降り注ぐ弾雨に悪態を付き、痛む身体を無理矢理に起こす。
視界は霞み、過去の憧憬が張り付いていく───否、湧き上がる本能が現実を引き戻した。

「エンドタイムズってか…」
朱に染まる空。奇怪な軌道を見せる鳥。この光景には覚えがある。終末の時だ。


「撤退!撤退だ馬鹿ども!共倒れしてえなら一人でやってやがれ!」
口汚く怒鳴り、重機関車めいて駆け出すソーマタージ。進行方向のフォーナイン、その頭部を赤い瞳が捉える。
勢いをつけて跳び上がり、重いブーツの底がその頭を踏み台にしようとする!攻撃というより、ただの嫌がらせだ。

「クソ、余計なモンまで引きずり出しやがって!危険手当マシマシだ!」
飛び移りよじよじと機体に潜り込みながら、赤い空に舌打ちを漏らす。
異星人との干渉が遠い神との接触を果たしたのか。どの道この世界はもう駄目だろう。

「お前ら万年スターウォーズやってんだよな?こんなの日常茶飯事?」
567 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/03(月) 00:33:55.46 ID:QFkaWDGQo
【???】

 それらは非物質世界を渦巻く、想念の渦である。
 それらは感情を糧とし、発生した現象である。
 それらは悪意と悪夢そのものである。

 それらは偶然に見つけた。ちっぽけな、ともすれば気にも留めない乱れし灯篭。
 瞬く間に消え行くソレに群がったのも――やはり偶然に過ぎないのだろう。

 −−−−−−−−

【全員対象】

「デスデスデス!脱出脱兎、ミッションコンプリートデス!!」

 回収フィールドに飛び込みながらフォーナインを一瞥。

「…アラズァヘッドって、こんなのばっかデスね。姉妹」

 同情でも哀れみでも敵意でもない。当人も説明不能な感情をα-12は吐露した。

【越境者達はヘリに乗り込み、緊急脱出!目標達成である】

≪―――≫

 フォーナインは、飛び去るヘリに対してサイキックを向ける…ことは無かった。
 事態が劇的に変容したのだ。今、彼女に…正確にはエイリアンの統合意識は別の対応を強いられていた。

【そして、それは起こる】

 ヘリで脱出する越境者達が見た光景。空が焔羅に染まり、真紅の稲妻が大地に落ちる。
 虐殺により滴る流血が、その質量を増し、まるで河のように、動脈にように地面を洗い流す。
 いたるところで隆起する髑髏の丘。それは都市のもっとも高い塔よりも尚高く聳える。

 あるいは壊れた戦車から洩れたオイルが酸性となり、やがては疫病塗れの沼となった。
 多くの打ち捨てられた死体が膨張し、風船のように低く空に浮かび、すぐさま炸裂した。
 撒き散らされた臓物が一人でに集まり、三つ葉の紋章のような形のオブジェと化した。

【(>>565)レンジャー知識:願望機が都市のいたるところに多数出現/それはディーモン降臨の触媒である】

 警戒していた空中迎撃はその一切が為されなかった。
 都市を占領する汚染兵士群はその全てが…新たに出現した敵の対処に追われていた。
 怒りを体現する真っ赤な肌の異形の魔物たち。あるいは疫病塗れの粘液を垂れ流しながす醜悪なる群。

【降臨したレッサーディーモンの群が汚染兵士たちに猛然と襲い掛かり、都市の全ての地点が戦場と化す】
 【→そしてそれは人類の味方ではない。都市に残された僅かな生存者達は正に地獄そのものを味わうこととなろう】

「いや、しょっちゅうあったら身が持たないデス」

 ソーマタージに突っ込みを入れつつ、α-12は嘆息。

「ディーモンの出現を確認…デスね」

 最悪の事態から、さらに下に堕ちた。第三勢力。ディーモンの降臨である。
568 :メイドと執事 ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/09/03(月) 00:42:35.90 ID:5yhJh3t10
>>567
ロッテ「中々に混沌として…コレどう処理をするのですか?」
ウォルター「完全放置って訳でもねえんだろ?星ごと爆破とかのレベルでの対処しかなさそうだが」

しれっと元の目つきの悪い執事姿に戻っているウォルターと
対照的に黒いゼリー状の球体になったロッテが誰ともなしに質問を投げる。

ウォルター「星間レベルで割と近くにお嬢も居るんだろ?とっとと退避してもらわにゃ」
ロッテ「…あー……連絡手段、ないです」
ウォルター「…はぁ!?」

愉快な迷子が又増えた瞬間だった。
569 :ロイ・ゴールドマン&鈴虫 >500-501と>273 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/09/03(月) 00:43:27.14 ID:Sn25dosE0
>>567
ロイ「い・・・・つ・・・・つぅ・・・・くそ・・・・ッ!!」
激痛にさいなまれるロイ 鈴虫? お口に酒ねじ込んで無力化完了であった

ふと何の気なしに外を見る その時目に飛び込んできたのは
嗚呼 飛び込んできたのは二度と視たくない光景

ロイ「黄昏の眷属・・・どうやったか知らんが この世界に介入してきやがった・・・!」

まさに地獄だ エイリアンだけでもおなか一杯な戦局に 特大のお代わりが降ってわいた

ロイ「・・・・・・・・・クソ過ぎて笑えてきやがる」
船内の壁に寄りかかり ずり落ちるように座り込む

とにかく今は サイキックでやられた傷が痛かった
570 :ソーマタージ ◆.zilz3o6.U [saga]:2018/09/03(月) 00:48:54.61 ID:L0cZQGmH0
>>567
ヘリから半身を乗り出し、マッポーカリプスの時来たりし世界を見下ろす。
道を悪魔たちが歩いていく。殺すために。狂ってしまった世界の中、只殺すために。
遠くに見えるのは髑髏の山。皮肉としか言いようのない願望機───。

「もう十分だ。もう十分だろう。ハイやめやめ。閉店ガラガラ」
気分のいいものでは無い。早々にドアを閉めてしまった。


「下の下、それ以下だな。これからどうする?帰るアテあんのか」
幾らなんでもここまでは想定外だ。こうなっては護衛対象の安否も些細な問題だろう。


「こんな映画あったな。なんだっけ、金持ちが飛行機で逃げるの」
571 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2018/09/03(月) 00:51:15.10 ID:QFkaWDGQo
>>568

「ぶっちゃけ、この惑星に対してやれることはネーデスよ。対処能力超過デス。
 あとはこの世界のアレな人たちが究極浄化でもかますんじゃねーデショウかね。間に合えばデスけど」

 この惑星が一個の岩石と化すか、悪夢の体現であるディーモンワールド(悪魔の惑星)となるか、
 もしくは完全破壊されるか。どのみち、破滅は確約されている。あとはその破滅に飲まれるか否かの勝負だ。

「また、不可思議生物が増えたデス。あ、あとオハヨ、くらげ執事=サン」

 ゼリーなロッテを一瞥し、嘆息つくα-12であった。

>>569

「ここに豊満=サンはいないデスよ??」

 いっそ嘆きたくなる状況に思わず口にするα-12である。
 トラブル吸引機不在なのにナンデ?と、非現実的な悲観もしたくなる。

「たしかに、ここまでくれば笑えるデスね」

 もっとも、それは苦笑とかあるいはそれ以下の感情によるものでしかなかったが。

>>570

「スペースポートを奪還できれば惑星脱出可能デス。
 というより、それができなきゃ生き延びられないデスよ。この状況」

 なお、カネモチがヘリで逃げる映画はありすぎて該当するものが逆にわからない。


【全員対象】

 カノッサテクノロジー社はこうして技術継承者達を回収。
 こうして、ミッションプランの第一段階は終了した。

 が、ディーモンの降臨は元々破滅が確定していた惑星に
 さらに、僅かにあったはずの時間的余裕すら消失したことを如実に知らせた。

 カノッサ簡易基地ではβユニットの収拾情報を確認したγユニットの作戦準備が急ピッチで進められる。
 エイリアン汚染兵士のみならずディーモンが簡易基地に押し寄せれば敗北は必至。

 不安定ゲートの破壊と惑星脱出。この困難な試練に打ち勝たねば未来は無い。

【生き延びたくば、戦い続けるしかないのだ】

//おちまい
572 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 21:23:51.74 ID:qEC/UI980
――とある世界の越境者たちの集まる酒場にて

さて、このところ姿を消していた、騒がしい幽霊がまたふわりと滲み出たのだとか。
ゴシックホラーの如く、どこぞの哀れな令嬢といった見た目のその少女の霊は相変わらず、何か面白いものがないかと酒場を飛び回る。
それから、客の内に見知った顔を見つけたのか、目を輝かせながらその人物に纏わりついた。

「まぁ、まぁ、あなた、越境できるヒトだとは知らなかったわ。お久しぶりね、歩く春画さん」

「意味わかっていってんのかこいつ」

――その幽霊は、片耳の欠けた兎耳の獣人の女性にまとわりつき、何事かはしゃいでいる。
女性はといえば、鬱陶しそうに、煙草の煙でも振り払うように手をぱたぱた振る。
573 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 21:33:25.96 ID:632G4vsk0
>>572
フード付きマントを目深に確りと着込んで
宙に漂う顔の見えない照る照る坊主の様な存在が
ふよふよと湧いて出た。

「よくよく考えるとゲートから出てくることが殆どないな私」

今宵も湧いて出たので当然ゲートは不使用であった。
574 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 21:42:35.43 ID:qEC/UI980
>>573

「あら、お仲間さんかしらね?」

ゴースト仲間かと俄かに勢い立つ幽霊の少女。
タゲが兎耳の女性からアインに移る。(そう、移ってしまったのだ)

「あなたはお化け? それともまた違う存在かしら?」

「いえね、考えても見れば、私も随分と旅をしているけれど、同種のお友達は、そうはいないと思ってね?」

ぐーるぐーるとアインの少し上を周回飛行。
575 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 21:46:41.84 ID:632G4vsk0
>>574
「おそらく精霊の類では無い筈だ…
 いやすまない、実の所、自身が何者かはよく分かっていないんだ。
 あまり気にしたこともなかったんだが、普通、そういうものだろう?」

暗黒テルテル坊主は見上げながら淡々と。

「不思議と今日は疑問の浮かぶ日ではあるが、何時もはもっとシンプルなんだ私は」
576 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 21:51:05.95 ID:qEC/UI980
>>575

「自分が何者かわからない? あら、あらあら。それはそれは」

「大事(オオゴト)の予感ね? それなら、わからないのまま放っておいていいのかしら? 女神様は、そういうとき、自分を見つける人をこそ喜ぶものよ」

何やら急にはしゃぎだす。
これは一大アドベンチャーを抱えた存在がいるもんだと喜んでいるらしい。

「確かに、ミステリアスな見た目はしているけれど」

「フードを取ったらどうなってしまうのかしら?」
577 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 21:58:03.47 ID:632G4vsk0
>>576
「そうなのか?…んー…そういうものなのか」

いまいち自分とは!を確立する事に重要性を見出しきれない謎フード。

「フードをとるとこうなるんだ」

ぺろん、とフードをまくり上げれば、そこに存在するのは黒い無数の粒子が
絶え間なく動き回りながらヒトの形をした影法師のような存在に。
正確には手足は触手状になっているため完全なヒトガタではない。

「何でもナノマシン的なダークマター的な暗黒謎物質の集合体であるらしいぞ、私は」
578 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 22:08:51.82 ID:qEC/UI980
>>577

「……!?」

予想と理解を超えていた結果らしく、困惑した様子を見せる。
今までにいないタイプであった。

「あら、あらあら。それは、そういう認識にも、なるわよねえ?」

「困ったわ。見たことない手合いだもの。確かな個がないなら、あなたは何に喜び、何を目的として存在しているの?」

「そういうのがない人と、私、おしゃべりしたことないのよ」

はしゃいでいた先ほどまでと打って変わり、見た目も極めて透明で希薄に。
困り顔でふわふわと高度を下げていく。
579 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 22:13:49.24 ID:632G4vsk0
>>578
「目的、か。ふーむ、今日は今までにした事がない思考ばかりする日だな」

フードをかぶり直し謎物質は考えているようなポーズをとる。

「少なくとも身体を動かす事は好きだ。
 重くて硬い相手を打ん殴ってぶっ壊すとスカッとする。
 あと、小さな子供は好きだ。元気な姿を見るとほっこりする。
 でも一緒になって遊ぶのは苦手だな、一歩引いて見ているのが落ち着く」

自己分析をしだしましたが、今の所、乱暴でロリコンという結論になりそうです。
580 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 22:40:56.57 ID:qEC/UI980
>>579

「あら、好みはあるのね。いいことだわ」

手を合わせ、よかったよかったと頷く。僅かに存在感も増した。
それから、ふんふんと興味深そうな様子を見せ。

「……うん? 殴る? 壊す?」

「あら、あら。粉でできてるのにそんなことができるものなのかしら? いえ、お化けが言うことではないかもしれないけれど」

はてな、と首を傾げて。
どうにも、粒子状の存在というものがよくわからないらしい。
581 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 22:47:12.34 ID:632G4vsk0
>>580
「ああ、殴るときはな、頑張ると」

そう言ってアインが拳を固める。
その姿は黒い粒子からどんどんと移ろい、
やがては金髪碧眼で長耳細身な女性の姿に変わるだろう。

「こう、形態が変わるんだ」

何をどう頑張るのか具体的には答えられない。
全ては感覚の上で行っているのだから。
582 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 22:58:37.94 ID:qEC/UI980
>>581

「」

またも言葉を失う。
いや、予想できてしかるべきだったかもしれない。不定形であるからには変化自在のはずだ。
それにしても、と言いたくなるような変わりようではあるが。

「というより、あなた女の子だったの?」

「……っていう質問は変かしら。あんまり意味とかなさそうだものね。性別なんていう括りで括れないでしょうし」
583 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 23:03:42.51 ID:632G4vsk0
>>582
「あー、うん、多分そうなんじゃあないかな?
 …いや、どうなのだろう?
 容姿はエルフのそれに似通っているらしいのだが、別にエルフではないし…」

ふむむ、と頬に手を当て考える。

「そもそも嗜好として雄より雌を目で追うことが多くないだろうか?
 いやいや、それだったらヒトよりも異形の容姿に興味をそそられる…
 いや、存外刀剣に大きく惹かれるのだから無機物にこそ……」

やばい発言が飛び交っていますが自己確立が出来ていないので大目に見てあげてください。
584 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 23:17:18.94 ID:qEC/UI980
>>583

「……定まってはいないのねぇ。それはそうなんでしょうけど」

興味深げにその様子を眺めて、ふんふん頷く。

「まぁ、人当たりのよさはその姿の方がいいと思うけれど。というよりあなた、その口ぶりだと目立ちたいように思えるけれど」

「人に注目されたいっていう思いがあるのかしらね?」

アインの自身も理解していない願望が見えたのでは? と少しわくわくした様子。
585 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 23:22:35.02 ID:632G4vsk0
>>584
「ん?そうなのか?私は目立ちたいのか…」

ふーむ、と腕を組むアイン。

「…いや、ホントにそうだろうか?
 まあ、考えたことがなかったからなあ。
 仮にそうだとして私は何をすべきだろうか?」
586 :エルダ ◆9vmr0jXsek [sage]:2019/01/13(日) 23:34:29.85 ID:qEC/UI980
>>585

「まあ、何かと曖昧で定まらないあなたには本当にそうか、そうでないのか、なんて論は無意味なような気もするけれど」

「それでも、あなたが個としてあることを望むであるからには、自己の核が必要になるでしょうね」

床を蹴り、再び中空やや高めの位置に浮かび上がり。

「ええ。あなたは自己の核を見つけるべきよ。今のままじゃ曖昧で雲か霧のようだもの。あなたが先ほど好きって言ったことは、明日も同じかしら?」

「どうしたら見つかるのか、どうやればいいのかはあなたが見つけるしかないけれどね」

「うん。私が言えるのはそんなところかしら。何かの参考になるかしら、それともただの亡霊の戯言かしら。あなた次第ってところね」

ふよふよと浮かびながら、クスクスと笑ってそう言う。
確かに自分好みではなかったが、まるきり訳のわからないというわけでもなく少し安心したらしい。

「私は幽霊のエルダ。ふふ、あなたがもう少し確り形を得たら、そうしたら恋の話をしましょうね。きっとよ」

それじゃあ、ばいばい、と手を振ってどこぞへ飛んでいった。
587 :アイン ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/01/13(日) 23:36:37.83 ID:632G4vsk0
>>586
「恋の話…ああ、知識にはあるが一番訳が分からなそうだなそれは」

手を振りエルダを見送るアイン。

「了解した。まあ、当面の目標として形を得るのはアリかもだな」
588 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2019/05/08(水) 22:14:44.89 ID:902OZbzYo
【前回までのあらすじ!!】

 最近またもブッソーになってきたスプロール。
 ランカーズギルドはしっちゃかめっちゃかで、大企業はしらんぷり。
 そんな中、越境者達に息抜きめいた指名依頼が舞い込んだ!!

 −−−−−−−−−−−

 デスデス、前略ユカイな皆さまへデス。

 昨今お疲れと聞いたデス。

 α-12はいまスゲーヒマ、もとい皆さまをいたわる重点したくなったので、

 ぜひともカノテクのアーコロジーまでいらっしゃいデス まる

 −−−−−−−−−−−−

「何故か、報酬(昼飯代)は出ているのだが…依頼かコレ?」

 ナムサン!ランナーズギルドシステムの悪質利用だ!

【さあ、この依頼と称したいたいけな少女の心遣いをありがたくうけとりドゲザするのだ】
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2019/05/08(水) 22:18:11.54 ID:902OZbzYo
【又=サン決断的移植!!】

>>588
動乱のギルド内。我関せずといった態度で切り抜けたいがそうもいかない。
ため息を零し、今日も端末を操作、キャビネットに届いた依頼を虚空にホログラフィック投影し、確認する。
強襲、略奪、簒奪、潜入、暗殺、使命依頼。最後のは努めてガン無視。

「飯代しか出ねーのかよ。子守でもさせられるのか?」
依頼文を確認し、露骨に嫌そうな顔。文章でまでその口調なのか!?
重なった心労も妹猫カフェで大分癒されたと聞いたが、癒されすぎたらしい。適当な理由を付けて閉店させるべきだろうか。

「……死ぬような目か、クソ映画に遭わなきゃいいケド」
どっちもあり得そうなのが嫌なところ。ホログラムディスプレイを閉じ、本日何度目かのため息をつくと、丸いサイバーグラスを掛けて立ち上がった。
590 :ウイング ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/05/08(水) 22:20:35.48 ID:KFglVTIK0
>>588
「…」

耳の部分と背の辺りから小さな羽が生え、
風もないのにゆったりうねる金の長髪と赤の瞳を持つ少女、
誘われたんだからいいんじゃね?という上の判断で登場である。

「……ごはん!」

内部のポンコツ具合が露呈した辺りから腹ペコ属性が強化されつつある!
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2019/05/08(水) 22:30:05.92 ID:mrfPtv310
ロイ「しゃあない 少し出かけてくるか・・・」
舎弟「お疲れ様です 兄貴!!」

舎弟さんたちのオジギを背に いやいや出向く『カタギ』のロイ・ゴールドマンであった

ロイ「おぅ邪魔するで」
のっしのっしとカノテクアーコロジーにやってくる『カタギ』のロイ・ゴールドマン
なぜか道行くとびとがアイエエエなんぞ悲鳴を上げて避けていくが イッタイナニガアッタンデショウネー
592 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2019/05/08(水) 22:32:19.01 ID:902OZbzYo
>>589-591

 さてさてそんでもって?

【カノッサ・テクノロジー社:アーコロジー】

 そもアーコロジーとは何か?それは生活と消費が一都市で完結する環境都市の呼び名だ。
 特にメガコーポが支配するアーコロジーはそのものが社屋であり社会なり法律もまたカイシャが管理運営している。

【当然ながらスプロールにおいてはホワイトエリア/グリーンエリアに属し、マケグミの猥雑なるレッドエリアとは無縁だ】

 アーコロジーへの来訪は当然ながら高い市民ランクを必要とし、
 招待客という体で無ければ、出自怪しき者達が入ることなど許されない。

【高層ビル立ち並ぶ区画は不自然なまでに整然としている。無秩序の増殖を繰り返す都市下層とは別世界】

 重金属酸性雨もレーザーをはじめとしたさまざまな技術で晴らしており、
 スプロールのメガプレックスにおいては貴重な太陽すら拝めるのだ。

【ただし、肉眼で周囲を見ればやや殺風景なまでに味気なくも見えるかもしれない】
 【ハイスクール帰りの少女たちが一見して何もない建物に入っていくのも奇妙に映ることだろう】

 ただし、拡張現実(AR=オーグ)の眼を持っている場合には全く話は別だ。
 カラフルな広告と案内標識、平凡な恰好に見えた若者たちは電磁的データを着込み派手な服装や髪形を愉しむ。
 何もない店が電磁データの服やアクセサリーを販売し、それを電子マネーで購入する姿などだ。

【1つ10新円のトーフカルデッドで糊口凌いでいる階層の者達とは縁遠い光景がそこにある】

 賢明なる企業による節度ある資源の再分配。
 下層民は糧食を得るための労働に従事し、ピラミッドの上層の位置するカチグミは当然の権利として人生を満喫するのだ。
593 :ウイング ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/05/08(水) 22:37:18.53 ID:KFglVTIK0
>>592
装備品の一つとしてAR内蔵のバイザーもあるにはある。
しかし今日の培養少女は御飯を食べに来たので態々身に着けるという選択が頭にない!

「…?」

ので、殺風景だなーという認識で終わり、
果たしてこんなところで美味しいご飯が出てくるのか、そればかりが心配であった!
594 :かぶり ◆7o2VmDCU/gqh [sage saga]:2019/05/08(水) 22:42:19.71 ID:mrfPtv310
>>592
拡張現実?

なにそれおいしいの?

ロイ「しっかしいつ来ても殺風景な場所だよなぁ」
THE・ウェットのロイ・ゴールドマン そんな煌びやかな世界とは無縁な存在であった
シンプルな服装の人々が 何もない場所を指示してキャイキャイ騒いだりしているのを

何してんのこいつら? みたいなけげんな表情で見ていたりと

まぁなんだ 原始人にハイテクは難しいのだ

ロイ「さぁて α-12はどこにいるんだ?」
595 :ソーマタージ [saga]:2019/05/08(水) 22:43:59.59 ID:U4yY1Zbv0
>>592
「多分、もう二度と拝めねーゼ。目ン玉カッ開いてよく見とけ」
黒いサイバーストライプスーツに身を包んだソーマタージは、同行者の方をチラリと向いて言う。ドレスコートのつもりだったが、却って浮いてしまったか。
殺風景な空間も、サイバーグラスを通して見れば歓楽街もかくやと言う煌めきに包まれる。鬱陶しいので彼は電源を落とした。
下層とは正に天と地ほどの差のある世界。招いた者は、果たして一体何をするつもりなのだろうか。

「それとも、ショッピングでもするかい?時間に間に合うかも、金が足りるかも知らんけど」
596 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2019/05/08(水) 22:48:44.54 ID:902OZbzYo
>>593-595

「デースデスデスデスデスデス」

 と、道路をにゅるーんと走るセグウェイめいた二輪ビークルで走っているのは、
 皆さまおなじみ、トンチキトルーパーのα-12である。お出迎え!!

「ジュワッチ!!」

 びょーんと飛んで、越境者達の前でビシっと着地!10点!

【いつものガスマスクにど田舎ものご来訪≠ニ書かれた胡乱Tシャツ!!
 こいつばかりはARがあろうがなかろうがアレな恰好であった!!!】

「ヒマツブシに付き合ってほしくて、もとい忙しそうな皆さんをいたわりに参上デス!
 さあ、女子力マックスなα-12の心遣いにむせび泣くといいデスよ?」

 いちいち寝言言いながらポーズをキメていますです。

「ではまず、人体じっけ…の前に、お昼デスね」

 と、明らかにぐーぐるぎゅーモードなウイングを見て一言。
 何か、今、不穏なこと言いかけた?みたいな妄想にかられる方は雛見沢症候群の危険があるので信じる心を養うべし。

「ではレッツラゴーデス」

 α-12が呼び寄せたのは、道路に自動でセグウェイっぽいビークルが人数分やってくる。

【判定:乗り物操縦得意デスか?】

「ちなみにコレ、時速120kmまで加速するデス」
597 :ウイング ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/05/08(水) 22:54:23.29 ID:KFglVTIK0
>>596
「送迎用のバスを用意したほうがリスクが少なかったように思う」

周りのメンツを見て呟く培養少女。
ロイはそもそも運転の前に身体が規格に合うのだろうかとも思う。
ソーマタージはちゃんと運転できるのに悪ふざけで暴走しそう。
そして自身は…まあ運転はできるだろう、一応戦闘車両の操作も収めている。
たぶん、まあ、初めてだが…

果たしてどうなったのやら
598 :かぶり ◆7o2VmDCU/gqh [sage saga]:2019/05/08(水) 22:57:09.16 ID:mrfPtv310
>>596
ロイ「あぁはいはいすごいすごい」
実にやる気のない称賛をα-12に送る

ロイ「あぁはいはいよかったよかった」
これまたやる気のない称賛をα-12に送る

んでまぁセグウェイっぽい何かがやってくるので乗ってみましょう

1どっこいせと短足をよっこらあげて台座に上る
2電源が落ちます
3そこにはうんともすんとも言わないセグウェイっぽい何かの上で直立するオッサンの姿

ロイ「動かないんだが?」
こまったね
599 :ソーマタージ ◆P2bEA4mHeU [saga]:2019/05/08(水) 22:59:18.95 ID:U4yY1Zbv0
>>596
サイバーグラスを額に上げ、また掛け直し、また上げて三度見。眉間を押さえて何かを言いたくなる気持ちを抑え込む。
自分が浮いてる心配はなさそうだ。こんなのがいる以上。

「お前ギャグキャラから倫理観無くしたらただのサイコだぞ?」
不穏な事を言った(ような気がする)ので、ジトーッとした目で自分の事は棚に上げまくって注意。
ともあれ、ご飯には賛成だ。わざわざ一食抜いてきたらしい。手を擦り合わせ、謎ビークルにサイボーグまっしぐら。

「120kmだろうが第120宇宙速度だろうが、そんなに出さねーからいいよ」
これでも愛車は魔改造を施した大型スポーツバイク。乗ってる描写は全く無いが。 この程度の乗り物の操作はお手の物だ。
600 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2019/05/08(水) 23:06:37.69 ID:902OZbzYo
>>597-599

【乗り物が操縦できない場合はズッコケたり、その場でグルグルしたりとブザマを晒すことになるだろう】

「だー!相変わらずの原始人デス!」

 仕方ないのでロイに関しては縄でグルグル巻きにして西部劇めいて引っ張った(マテ!

【バカンス1…ロイで<香[ピングを遊ぼう!かわいいね!】

 −−−−−−−−

 実はこのカノッサ・テクノロジー社のアーコロジー。
 過去にエーカー社という敵対存在との戦いで結構破壊されたりもしたのだが、
 どうにかこうにかご覧のように復興を遂げております。

「実は最近、ウチのアーコロジーではファンタジー的メシがブームになっているデス。
 ニューフード(オキアミを元にする合成食)部門も頑張っているんデス」

【α-12が案内した店は無理矢理に中世期ファンタジーの酒場を模したデザインである】

 しかして、メニューがARだったりもするし、「西洋な」「魔物的味わい」「電話王子」という奇妙なカンバンに加え、
 正直言うと、外人から見たニホンみたいな珍妙さに溢れた外観になっていたりする。

【メニュー:
 ヘビ肉の煮込み、オニオンスープ、ニンジンのソテー、カタツムリのローストなど、
 味気ない安物ニューフードで暮らす人々には中々にお目にかかれない料理が並んだ】

「もっしゃもっしゃ、デスデス。実は今からは本題でデス。といっても遊び感覚でおkなんデスけど」

 と、やっぱり何か目的おありなα-12が言う。

「実は新製品のモニターに付き合ってほしーデス。
 最近、アウトキャストのアーマーギア(パワーアーマーの都市簡略版)にシェア圧されているデス。
 こちらも新しいコンテンツで対抗したいデス。もっしゃもっしゃ」

601 :ウイング ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/05/08(水) 23:12:51.73 ID:KFglVTIK0
>>600
「了解した、で、メニューは右から左まで全部頼んで良い?」

他企業の先兵にやらしていい内容か微妙な依頼だが、
そもそも時系列無視すると似たような事を現場間で相互にやっているのでトントンという判断。

そんなことよりどれだけ食べていいかが問題なのである!
最終的にはドギーバッグも使用する腹積もり!
602 :ソーマタージ ◆P2bEA4mHeU [saga]:2019/05/08(水) 23:16:56.86 ID:U4yY1Zbv0
>>598>>600
「キャホーケラケラ」
ウイングの懸念は少し当たっていた。暴走こそしていないが、悪ふざけでロイの周りをグルグルと走り、なぜか付いていたホーン的な何かをテロテロパフパフと鳴らして煽っている。
持つ者と持たざる者。溝が埋まる事はおそらく無いのだろう。 と言うか埋まる気がしない。

「電脳化の次はファンタジー、よくある話だな。人はいつでも目に見えないものに想いを馳せる」
案内された店を見上げ、鼻で笑う。大まかな外見だけは、ファンタジー世界にも訪れた事のある彼からすれば馴染み深いもの。
しかし中身は違った。やはり想像の産物でしかない。 というか想像にしてもトンチキすぎるような。


「モニター?なんで俺らがそんな事しなきゃいけねーんだよ」
モソモソとヘビ肉を咀嚼し、口の中を水で洗い流して質問で返す。
態度はともかく、言ってる事は本音も混ざっている。越境者は一騎当千の強者が多いとは言え、彼女らクローントルーパーもそれなり以上の戦闘力を有するはずだ。
テスト役、ダメ出し係としては彼女らでも十分に事足りるはず。そこが引っかかったらしい。 面倒臭いのもそれ以上にあるが。

「その新兵器。プレゼン中に役員を撃ち殺したりデスゲームに放り込んだら超一流のスナイパーに無力化させられてたりしないよな?」
603 :かぶり ◆7o2VmDCU/gqh [sage saga]:2019/05/08(水) 23:18:18.64 ID:mrfPtv310
>>600
ロイ「あ ちょ おま・・・!」
ズベベベベベベベベベと引きずられる原始人 まるで西部劇みたいだ(白目

ロイ「あぁ実にうまいなドチクショウ」
砂まみれ土塗れボロッボロとなったロイが 凶悪度マシマシになった目つきをα-12に向けつつ
蛇肉をむっしゃむっしゃ食べていた

ロイ「ゲプッ そういえばウチのミスリルは あのクソエーカーのギアの何にどうつかわれているんだ?
   これでもミスリル生産国なんだ もしかしたらミスリル関連からギアの無力化が可能かもしれん
   俺はその辺の知識が無いが 故郷に帰ったときに ミスリルメイカーに聞いてきてもいいぞ」
604 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2019/05/08(水) 23:28:53.05 ID:902OZbzYo
>>601-603

「タ、タッパーはどうかとデス…」

 一応、おごりではあるのだが、それはそれとしてどうよ?なα-12であった。
 あお、メニューは右から左までオールオッケーだぜ。ウイング=サン!!

「デスデス、又=サンの言う事ももっともデス。理由はちゃーんとあるデス」

 ホロディスプレイを開く…生体装甲。

「α-12達のディープメイカーからヒントを得たコンテンツデス。
 ナノマシンと外皮細胞からなる生きた装甲を着込んで戦闘力の強化を図るというものデス」

 そこで、ロイの言葉が来たので、関連付けで補足する。

「エーカーのアーマーギアとパワーアーマーの制御系にミスリルとかいろいろ組み込まれているデス。
 これまでのアーマーと比べて反応速度と追従性が30%以上向上デス。都市戦闘対応が可能になった理由デス」

 つまるところ、そのカウンターもかねて、機械以上の追従性が期待できる生きた装甲に眼を付けたわけだが、

「と、こ、ろ、が、ひとつ、問題が出たのデス」

 ここで先程のソーマタージの疑問に戻り、一度ウイングを見てまあいいか≠ニか思いながら、

「実は起動実験で一度失敗しちまったんデス。それ以来、姉妹たちが皆、テストにNOと言うデス。ストライキ一歩手前デス」

 おろろーんといったポーズである。さて、クローントルーパーと言えば任務のためならば死をも厭わぬ者達。
 それなのに皆が皆、断固拒否とはなんぞ?である。

【ちなみに死人が出てたらα-12は他の姉妹と異なり真っ先にストライキかましそうな類である。なんだかんだで根っこは姉妹好き好きなので】
605 :ウイング ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/05/08(水) 23:35:32.34 ID:KFglVTIK0
>>604
「…残念」

相変わらずの投薬で感情抑制されている筈であるが、心底残念そうに見えるのだ。

「起動失敗?
 生成過程の問題でドロドロに腐った状態で起動した。
 意図せぬ形状変化を起こして用途不明の器官が生じた。
 そんなところ?」

何か見た事があるような具体例を出して問う。
まあ答えなくてもいいのだろうが…
606 :ソーマタージ ◆P2bEA4mHeU [saga]:2019/05/08(水) 23:39:07.86 ID:U4yY1Zbv0
>>604
「生体装甲?…ああ、強化外骨格みてーなのか。若先生の方の」
ディスプレイを覗き込み、一人納得。合ってるかどうかは知らん。
似たような事は、ナノマシンの活性化剤で彼もやっている。αの言うのよりかはかなり乱暴で、無駄な要素も多いものだが。
なのでその辺りは結構すんなり受け入れた。ミスリル仕込みの高性能アーマーと、生きた兵器。自分が関わらないのなら胸が熱くなるような戦いだ。


「何だ、アーマーの方から弾かれたのか?エッチな目にでも遭ったか?」
皿を傾けてソテーをダバダバと口に流し込み、当たり前のようにセクハラ発言。気にする様子はない。
咀嚼を終えて飲み込めば、口元をハンケチで拭いた。何だかんだマナーは分かっているのだ。やる気が無いだけで。

「───いいぜ、見てやるよ。たまには、殺し以外で金を稼ぐのも悪くない。
 そいつらの主張を纏めてこい。同系統の“姉妹”なら、話ぐらい聞けるだろ」
血みどろの生活にも倦んできたというもの。気晴らしにはなるかと、二つ返事で了承した。
ただし、と指を立てて条件を付け加えるのは忘れないが。得体の知れない、しかも断固拒否されるようなものに、何の情報もなく接する気はない。
607 :かぶり ◆7o2VmDCU/gqh [sage saga]:2019/05/08(水) 23:39:53.81 ID:mrfPtv310
>>604
とりあえずメニューは右から左までおいしくいただきました
兵士たるもの食える時に食うものである

んでまぁ色々と聞いてみて

ロイ「制御か・・・ミスリルの性質を変えちまえば・・・?
   確か魔法触媒化させるときに使用する薬品があったはずだが・・・うまくいくかな…?」

などと顎をひねるが なにやら話が出てきた

ロイ「生体装甲? あの類は危険だぞ 制御に失敗して鎧に呑まれた輩は何人もいる
   できることならもっと別の道を模索してもらいたいところだが・・・」

と テストに難色を示すロイであった
608 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2019/05/08(水) 23:50:50.68 ID:902OZbzYo
>>605-607

「と、いうわけでガンジョーな越境者の皆さんに遊びがてらに着込んでみてほしーなと、デス」

 肝心なところをいろいろと抜かして目をそらしながら説明するα-12。

「安全性はちゃーんと確保しているはず<fス。少なくとも生命にベツジョーはないデス。ではレッツラ――」

【が、やはり説明を求められた!!!ナムサンポ!!!!】

「デ…デス、先ずはやってみてからのお楽しみデデ…」

 しかして、ユカイな仲間達のみーんなから説明汁な圧力!逃げ場無し!!

「危険はないデスよ?危険は…VTRスタートデス」

 −−−−−−−−−−−−−−−
【ホロディスプレイ】

 α-22が生体装甲を着装する。着込むというのも正確な表現ではない。
 特殊な外皮細胞は正に着装者と細胞レベルで融合するのだ。もちろん不可逆の融合では話にならぬので、
 分離に関しては服の如く当然に行える段階まで様々なテストが行われている。

【五感そのものの強化、銃器を取り込むことによる高度なマンアンドマシン&重火力化】

 しかし、である。ここで問題が出た!!

≪ゲヘヘ、ちっぱいとの融合。おなごと一体化、サイコーでヤンス≫

 生体装甲の意思がダイレクトで伝播!マイクで外部に聞こえた!!

【涙目になったα-22は即刻脱いで、生体装甲に銃を斉射!ひょいひょい避ける生体装甲!】

 優秀な男の職員も試してみた!

≪アーン!逞しい上腕二頭筋!ビクンビクンと伝わるわあ!カ・イ・カ・ン!(野太いおかまヴォイスで≫

【クローントルーパーの皆さんは速攻で溶鉱炉に放り込むべきだとストライキを起こした!!】

 −−−−−−−−−−−−−−

「どう頑張っても、糞たわけの疑似意識を持っちまうデス!おかげで性能テストもままならない!!」

 クーっと、涙目になるα-12。そんなものと同化だ。文字通りの一体化。
 疑似意識は仕舞いには体液循環重点とか言い始めるしまつ!!

「で、せめて性能テストはやりたいので、これまで様々な困難に打ち勝って、精神力マシマシな越境者に白羽の矢が――」
609 :かぶり ◆7o2VmDCU/gqh [sage saga]:2019/05/08(水) 23:55:10.90 ID:mrfPtv310
>>608
ロイ「ごちそうさまでした」
決断的に席を立ち アーコロジーを後にせんと歩き出すロイ・ゴールドマン
その行動は素早かった 逃げきれるかどうかは別として
610 :ウイング ◆AaNrqSY5ys [sage]:2019/05/08(水) 23:55:55.15 ID:KFglVTIK0
>>608
「ご馳走様でした」

ただ飯食らって退席、はい回れ右ッ!

「プランそのものの見直しを強く強く推奨する」

それだけ言うとさっさと帰ろうと。
流石の培養少女にも出来ねえことがある!
611 :ソーマタージ ◆P2bEA4mHeU [saga]:2019/05/08(水) 23:59:17.10 ID:U4yY1Zbv0
>>608
「やらせる側はちゃんと説明する義務があるんだぞ」
やるとは言ったが説明は必要だ。ロクな予感がしないが。
「そういうって事は、危険以外はあるんだな」

そして、表示された映像。眺める表情は完全なる無。感情を持つ事自体が煩わしいかの様な虚無!
擬似人格はしたたかで、しかも折檻も効かなさそう。見ただけでそこまで判断出来る。これはダメなやつだ。
睨みつけるかの様な目でαを見て、ファックサインを一つ。スーツの袖を捲って腕時計を確かめ、帰ろうと席を立った。
「しまった、これからミーティングがあるんだ。アジェンダアジェンダ」


「こんなのに金かけるぐらいだったら、巨砲でも作ってる方がマシだろう」
涙目のα-12に、死神の鎌めいて容赦なく振るわれるのはおっきなハリセン!突っ込むべき技術者がいないので、その分も上乗せしてある。
こういうのには弱い。蛙が蛇に勝てない様に、彼にも太刀打ち出来ないものがあるのだ。
「俺が魚雷ガールだったらなぁ」
612 :α-12【ディープメイカー ver.α】>>507 [saga]:2019/05/09(木) 00:01:34.61 ID:u1QrraDco
>>609-611

「は、はくじょーものーデス!!!」

 あっさり逃げを打ちやがった酷薄なる越境者達への恨みぶし!!
 理由が理由なだけに追随の手をとっても緩く、
 ニューロンの無駄づかい的なアホエピソードとして記憶されるのだった。

//めでたしめでたし
613 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2019/05/09(木) 22:47:55.55 ID:u1QrraDco
【神話世界エリュシオンにて――】

 水の都――

 水の精霊信仰からなる都市国家であり政策は評議会と自治組織が行っているという。
 教義のひとつに「自ら他を害そうとするなかれ。常に流れの中で己を保ち続けよ」とあり、
 専守都市国家として存続しているようだ。

【教義ゆえか人々の間で明確なる社会階級差は存在せず、人間とエルフとその他の種族が1;1;1の割合で暮らしている】

「まあ、そんなところだからか、迫害から逃げてきた者も多いらしい。
 私達のような社会的地位が曖昧な輩にも足を踏み入れやすくはあるな」

 と、言うのはイムカ・グリムナー。
 なんやかんやで≪惨劇≫の二つ名を貰い、出禁を食らった都市も日に日に増加中という
 ちょっぴり厄介な御仁である。
614 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 :2019/05/09(木) 22:58:22.86 ID:KqMIPCQH0
>>613
「成る程、成る程」
「ここ(エリュシオン)へは幾度か来てはいますが……」

その辺の教義だとか、信仰、宗教だとか
半人からすればイマイチ理解し難い部分に触れる機会は少なく、故に新鮮味は増している

「……色々と便利そうですね、わたし達からしてみれば」

精一杯言葉を選びオブラートに包み包み、苦笑ながらに隣を歩く
615 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2019/05/09(木) 23:08:41.90 ID:u1QrraDco
>>614

「全くだ、前の街など酷かったからな。
 私達を見た瞬間にいろんな門やら戸が閉まるとか酷い話だ」

 越境者という根無し草に偏見があるに違いないと憮然としたポーズのイムカである。
 なお、当の本人は自分に脅えの視線が集中していたことに気付いていません。

【すでに問題が起こっている村々には歓迎されたりもするのでウィッチャーっぽいの嫌われ様であった】

 この都市の閑静な街並みは色々なトラブルに巻き込まれがちな越境者には丁度よかった。
 モザイク模様のタイルで舗装された地面、水路のかかる石橋と彫像。一枚の絵画のような景観だ。

【この都市は観光都市としても知られており、さらに街は湖で囲われており、渡し船のみが行き来の手段となる】

 水の精霊神の聖地ともされ街には巡礼ボンズの姿も多く見受けられた。

「エリュシオンも大概に広いからな。君も全てを回っているわけではないだろう」

 越境者といえども案外にそういうものだ。
 数多くの世界を巡ることと、数多くの世界を識っているということはイコールではない。

(私達からすれば便利そうか。なるほどな、確かに私達≠ヘ何かとトラブルに巻き込まれがちだからな)

 と、うんうんと頷くイムカである。そしてトラブルを吸いやすいと思うタェンティースにちょっと同情の視線!
616 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 :2019/05/09(木) 23:18:55.01 ID:KqMIPCQH0
>>615
「……なんでしたら、入都拒否も珍しくないですよね」

査定の時点でノーサンキューを突き付けられる事もなくはないだろう、きっと多分メイビー

「不思議と、落ち着きますね」
「偶にはのんびりとこう、観光をするって言うのも悪くはないかなーなんて……」

美麗なる水都市のせせらぎに耳を傾けてほうと吐息
年がら年中慌ただしいトラブルに巻き込まれている越境者達としては、このような瞬間というのは存外希少だ

「……?」
「ふふ、イムカさま、如何致しましたか?」

実際半人はトラブルに巻き込まれやすい系の体質ではある
しかしてそれ以上に、己からそれを引き起こしたりなんなら首を突っ込むタチではあるのだ
最もそれも、イムカの程では決してはないであろうが
そんな彼女の意図を感じる事は叶わず、視線には微笑んで応じる
617 :イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555 [saga]:2019/05/09(木) 23:29:38.50 ID:u1QrraDco
>>616

「何故か丁度、門が閉まっていて開けてくれなかったことはあったがな」

 これはむろん皮肉である。あんまりな話ではないか。
 なお、それをされる直前には結構アブナイなクエストに首を突っ込んでいたと記しておく。

【水産業が盛んで魚が美味いらしい。とくにスシなんてイケる…スシ?】

 −−−−−−−−−−−
 −−−−−−−−−
 −−−−−−−

【と、言う訳で路銀稼ぎの情報集めがてらにスシ屋で食事だ】

 ファンタジーの外見なのにスシ?などという無粋な事を考えてはいけない。
 世界には世界それぞれの在り様があり、先入観で型にハメるのよくあっりません!!

「もぐもぐ、調べてみたらちょっとした問題が発生しているらしいぞ」

 マグロスシを食べながらのイムカである。
 スシはニンジャにとっても完全栄養食。味に意はないイムカも栄養なら実際歓迎。
618 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 :2019/05/09(木) 23:43:12.79 ID:KqMIPCQH0
>>617
「……」
「……門が、故障してたんでしょうね」

この手の会話においてウィットに富んだ返答をユーモアたっぷり返す事が出来ない事を半人は悔やむ
今もそうだ、取り敢えず苦笑いと共に誤魔化すしかないのだから

んでもってスシ屋なう

「もぐもぐ……問題ですか?」
「……見た所、平和そのものに伺えましたが……」

順応性の高さは実際折り紙付きである半人
正常性をゴリゴリ削ってくるようなこの場においても問題は皆無

「え、あ、次、握るもの……?……えっと、あー……じゃあ、お任せで……お願いします……」

ただ、カウンター越しの職人との会話は無論弾まないが
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