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HTML化した人：kagami_2nd@verymelon▲ ★
やる夫が第一人者になるようです
1 ：1[sage]：2008/12/19(金) 20:25:17.63 ID:x2fe33Uo
初めてのやる夫スレ、しかも傑作揃いの『やる夫で学ぶローマ史』シリーズ（勝手に命名）に挑戦と
無理無茶無謀の三拍子揃った試みですが、生暖かい目で見守っていただければ幸いです
2 ：1[sage]：2008/12/19(金) 20:39:25.82 ID:x2fe33Uo
注意！！

＞＞1は歴史好きの一社会人で、このスレの内容には多分に妄想が含まれています
と云うか実を云えばフィクション6割、史実4割でよくある妄想戦記並みのクオリティです
ローマ在住の某腐女子を除くと日本できちんと伝記を書いてくれた人がいないので仕方なく
妄想で補っている――と好意的に考えてください

くれぐれも本気にせず、軽い気分で流し読みして面白いと思っていただければ慮外の喜びです
ツッコミや支援があれば＞＞１は昇天するほど喜びます

それでは、はじまりはじまり～
3 ：1[sage]：2008/12/19(金) 20:40:39.54 ID:x2fe33Uo
時は紀元前１世紀
地中海の覇者、ローマは見果てぬ混迷の中にあった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　 _ 　　　　　　　　　　 　 　 | 内　乱　中　 |
　　　｀)）　　　　　　　　 　 　 　 |￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　ジ
　　　 　　 （ ）　　　 　 　 　 　 ∧　　　　　　　　　　　　　　ジ　ャ
　　　　　　（ ）　　　　　　　 　<⌒>　　　　　（⌒ ⌒)　　　　ャ　|
　ｳｰｳｰ.（ .人　　　　 　 　　／⌒＼　　＼（　,,　　⌒）／/　|　ン
　　　 人／　 ヽ　　＿＿____］皿皿［-∧（　⌒　,,　　,,　）　 ン
　　　（ ( )(　)　 ）三三三∧_／＼_|,,|「|,,,! （　　,,　　　）　　 !!!
　　＿_|￣田￣田 /￣￣Π . ∩　 |'|「|'''|「（　　 　）
　/＿_,|==／＼＝ﾊ,￣￣|「|ｶﾞｼｬｰﾝ |「| | *　　　+
4 ：1[sage]：2008/12/19(金) 20:42:54.12 ID:x2fe33Uo
マリウス、スッラ、ルクルス、ポンペイウス
政治の混乱、乱立する軍閥、その中からついに１人の勝利者が立ち上がった
ローマが生んだ只一人の創造的天才と呼ばれた男は全ての政敵を排除しローマの支配者となった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,_,..,ｨヽ,､　　 　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;;::r‐～-ミ､　　　　　|　　 Ｉ　ＡＭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　4~/へi::::::;/,ﾍﾐ7　　　　 |　　Ｄ Ｉ Ｃ Ｔ Ａ Ｔ Ｏ Ｒ
　　　　　　　　　　　　　　　　　'-l|＜>|:::::|<フ1|i'　　　　ﾉ　（ 私は独裁官です ）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l! '" |::::l、~`ﾘ　　　　へ
　　　　　　　　　　　 　 ／`ｰ､　 ハｰ;";::i:::ヾｲl!　,r'~`ヽ､　＼
　　　　　　　　　　 ,.ィ" ri　l i ﾄ､ 1:|｀丶:;;;:イ' ill!7､ ､ y;　 ヽ､＿` ｰ―――――
　　　　　　,. -‐''"　､　くゝソノリ~i |　- ､ , -‐'7ﾊ ヾニﾄ-　　　　~`　ー- ､_
　　 , ィ ´　　　　　 ,ゝ､＿ `r'　　 l |　　､レ　// `テ三..ノく _　`　　　　　　 ヽ、
　 /　　　　　　 , -'　,､　　`､_）　　 l,i,　　i　//　 （／　　...,,;;;;:`　､　　　　　 　 ヽ
　;'　　　　　　 '" ノ　;;;;::::　　　　　　i !　 : //　　　　.....:::::;;イ､_､＿＼ _　　　　_ノ
　l　..,,　__,ィ"-‐´￣`i:::::　ﾞﾞﾞ＝ ...,,,,,. l |　,//　　- = ""::;; :/　　　　　　 ｀ '''' '"
　　　　　　　　　　　 ヾ　:;;;,,　　　　　,i l,//　　　　　,,..," /　　　　　　　　 _,,.....,_
　　 ,. -- .,_　　　 　 　 ＼ :;,.　　　;'　 V ;!　　 `;　 /;:　ノ　　　　　　,.ィ'"XXXXヽ
　 /XXX;iXXミ;:-,､　　 　 ヾ　　'" '''　/./!　　ヾ　　 ／　　　 ,. - '"XXXXXXXX;i!
　,!XXXXi!XXXXX;`iｰ;,､　 i　　　、. / ;:::ﾞi　　 ;:　,　|　 ,. r'"XXXXXXi!XXXXXX:l!
　|XXXXX;|XXXXX;|::::::::|`ヽ、　 　 ,! ,': : :|　　　　,.レ"::::|XXXXXXX|XXXXXXX;l!
　!XXXXX;|XXXXX:|:::::::::i　　`　　 ;!　: :　 i!　　／　!:::::::::|XXXXXXX|!XXXXXXX|
　XXXXXx|XXXXX;!:::::::::::!　　 `. /::　　　　| '"　　 l:::::::::::|XXXXXXX|XXXXXXX |
　XXXXXx!XXXXxﾘ:::::::::::!　　　　|::　　　　 |　　　　i:::::::::::ゞXXXXXツ1XXXXXXX|
　XXXXX/ ＼XXソ::::::::::/　　　　 i!::　　　 ﾉ　　　 　i!::::::::::::ゞXX:／　　lXXXXXXX|
　XXXX:/　　　`ヾ::;;;;;:ツ　　　　　 ヾ;::: ; ノ　　　　　　ヾ:;;:::::::ゝ'"　　　　 ヾXXXXX |
　 XXX/　　　　　　　`ヽ 、　　　　　_ゝく　　　　　　_,,. -`''"　　　　　　　　i!XXXXX:|
　XXX7　　　　　　　　　　　`'''''''''''"　　　 `'''''''''''´　　　　　　　　　　　　　 |XXXXX !
　XXX|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |XXXXX|
5 ：1[sage]：2008/12/19(金) 20:45:41.22 ID:x2fe33Uo
改革の旗手たる男の人気は特に若者達の間ですさまじく、ローマの上流階級の子弟の間では
改革派の息子と保守派の父親との間で家庭内乱が起こることも珍しくなかったという
この物語の主役に関してもそれは同じであった。ただ一つ、些細な違いを除いては……
　　　 　　　　 　＿＿＿_
　　　　　　　 ／_ノ 　ヽ､_＼
　ﾐ　ﾐ　ﾐ　　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　　　　　ﾐ　ﾐ　ﾐ　　　　　　葉月はサイコーだお！
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒（__人__）⌒:::＼　　　/⌒)⌒)⌒)　　　　　 闘神都市2は90年代最高傑作の一つだお！
|　/　/　/　　　　　|r┬-|　　　　|　(⌒)/　/ / /／
|　:::::::::::(⌒)　　　　|　|　 |　　 ／|＾|￣￣￣￣￣￣￣￣|
|　　　　　ノ　　 　　|　|　 |　 　＼| |　　　　　　　 　　 　　|
ヽ　　　　/　　　　　`ー'´　　　 　| |　　　　　　　　　　　　|
　|　　　　|　　 l||l　从人 l||l　　　| |　 　 　VAIO　 　　　|
　ヽ　　　 ---一ー_~､⌒)､⌒)^),|_|　 　　　　　 　　 　 　|
　　ヽ ＿＿＿＿＿,ノ|＿＿＿＿|_|＿＿_＿＿__＿＿___|

　　やる夫（ガイウス）・オクタウィウス・トゥリヌス

彼は内気で繊細な少年だった
6 ：1[sage]：2008/12/19(金) 20:47:12.53 ID:x2fe33Uo
生来の病弱さを差し引いても彼の生い立ちと環境は決して恵まれたものではなかった。

早すぎる父の死。
　＿＿＿＿＿＿
｜　　 ∧ ∧ 　　|
｜　〔（ -Д-）〕　|
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
｜⌒⌒⌒　＜⌒ヽ o ｡　うああぁぁ．．．
｜　　　　　 ＜_　　ヽ｡
｜　　　　　　o とノ　ﾉつ
｜　　　　　　 ｡　 | ～つ
　　　　　　　　＿＿
　　　　　　 ／ノ　ヽ＼
　　　　　／ （●　●）＼　グスッ、トーチャン……
　　　　 （　　oﾟ(_人_)ﾟo　）
　　　　　ﾉ/) )) 　　　　/) ))　ﾊﾞﾝ!!
　　　　（＿つ ))　　＿ つ ))　　ﾊﾞﾝ!!
7 ：1[sage]：2008/12/19(金) 20:55:54.30 ID:x2fe33Uo
　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　 ,　　 x-‐…ｰ- ､　｀ヽ、
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／,∠　-―- ．._ 　 ＼　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／／　,　／　 　 　 ヘ　　＼ 　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , '　/ 　 /　　 / / 　/　　 ＼　/
　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 厶⊥」..._// /　　ﾘ　　　　∨　　　　i
　　　　　　　　　　　 　 厶ｲ　 /　ヽ　　｀　＼,ｲ　 !　　 /　　　　　|　　おばあさまの家で
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　{ __、　　　　__　＼ | ｉ　/　　,　 　 ｜　　いい子にしてるんじゃぞ？
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 j/j/l ｲﾊﾞ　　　 　 ｀ 　 乢/　　/ 　 　 ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' tkﾉ　　　 丐=ミ 　 /　　//　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｛k.ﾉハ/　　//　　 /ー┐
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　'　　　 　 `¨　 z,彡kj/}　　/ー‐┘
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　八 　 ､ __ 　 　 　 　 　 - ソ　 ,′
　　　　　　　　　　　　　 　 / 　 >、　　　　 　 ／￣匚彡　｜
　　　　　　　　 　 　 　 　 /　／／`'ｰr―ｧ' ´ 　 イ　　　　｜
　　　　　　　　　　　 　 ／／／ 　 ／ ／＼_／　 |　 ￤ 　 |
　　　　　 　 　 　 　 ／／　（　　 （ ／　　／＼　 |　 ￤ 　 |
.　　　　　　 　 　 ／／　　　 ＼ ／　x-＜.: : .:∧ {　 　 　　'.
　　　　　　　　／／ 　,ｘ=＝彡'　 ／　　　 ヽ: : :.| ヽ　　　　 ＼
　　　　 　 　 ｛ / 　　,《 　 ／　／　　　 　 　 i.: .:lノﾊ＼　＼ 　 ＼
　　　　　　 　 '(　 　 　 ／　／.:|　i　 　 　 　 |／:.:,'｜,小.　 ＼ 　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 ,ｲ 　 / : : |　|　　　　 ;' j : : /　|/// !　　 )､ 　　＼
　　　　　　 　 　 　 〃|　 /|: : :∧_|　 　 　 !ノ.:., '　　|//　|　 　|　＼　　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 {{.∧ 乂.: .: .: :｜　 　 ｜.:,ｲ　 　 ﾚ′｜ 　 |　　 ｝　　　｝
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　　　　　　　　＿＿
　　　　　　 ／ノ　ヽ＼
　　　　　／ （●　●）＼　カーチャン、カーチャン！
　　　　 （　　oﾟ(_人_)ﾟo　）
　　　　　ﾉ/) )) 　　　　/) ))　ﾊﾞﾝ!!
　　　　（＿つ ))　　＿ つ ))　　ﾊﾞﾝ!!
8 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:00:29.34 ID:x2fe33Uo
そして、姉と自分を残して再婚した母親

これだけでも生い立ちは決して恵まれたものではなかったことは理解してもらえると思う
だが、最も大きな問題点はそこではなかった。最大の問題、それは彼の育った環境に他ならない
そう、やる夫が引き取られたのは「権力者」の家だったのだ
　　　　　　　　　　　　　　　 ｨ ｨ､　ノ|ｨ　　 ,,,ィ
　　　 ,､-ｰ '''' ｰ ､/|（イ（-'"ﾉノ''''"イ"''''"´"レ,､-ｰ ''''''''
　　 /　　　　　　　ヽ"（ヽﾂﾂｲ,ｰｲ},,从ｯレｯｯ／ 　　
　　/　　 　義　　 ',))）ヽ）ﾂ;;（从Lミﾐﾐ〉〉;/　　ご　 お
　 ,'　　　　　　　 　 lﾘﾂﾞ从ﾐミ从｀' ､;;））;;ll|　　ざ　 は
　 l　　　 　母　 　　|;;;;ｨノイミ从从ヽヽ"l|||　 い　 よ
　 l　　　 　 　　　　 l;;;ｲ从从从ﾞl|||从从l l;|　 ま　 う
　 ',.　　　 上　　　/|;;;|､ﾉ从从;;;;从从;;从ヽ　す　　　
　　ヽ　　　　　　 /l|ﾉ）从从l| l|l||;;l|ｲｲ从从ヽ　　　
　　　ﾞ' ､　！！ ／;;;イﾉﾉﾉﾉﾉl||l;;;;ﾂ从;;/;;;从从｀ﾞ)ノ― ''
　　　　ノ>―''ヽ;;;;l|;;;|彡ﾉﾉｲl|;;|;;;;l;;;;;|;;;;／从;;;;）从从之
　　　 之三;;彡;;;､l|;;|;;;lイ/从ﾉ;八;|llYイノイ／;;从从ﾆ<
　　　　/イ/t=;;;;;ﾐｨ;;;;;;;;;;;｀ミ;;人ｨ''彡二二ﾐﾞ'､j;;jj;;ｭ;;;､）
　　　　（（/;;|lヽ;;|､'''ｨ,t;;ｯ=､;;;j人;;;ｨ:;ﾐｯ;ラﾆ' ｲ;;;/ l|;;lﾄ
　　　　 ﾞ之;;;'､l|;;ﾞ, ::､｀￣´´":|"ﾝ:::::::::'''ｲ:..　ﾘ;ｲ),r';;之ｰ
　　　　　{彡;;;ヽ;;;',::::::...　　 ::::|:　ﾘ::::　　ﾞ　 ｲ;/ノ;;;;ﾞl|
　　　　　 ﾞ|/;;;;;;;|ﾞ:',:::::: : : ::; ､j_, -､:::　　　 ｲ;|ﾞ/;;;l从
　　　　　 ノﾉ;;;;;;|:l|:', :::: : :::｀ﾞ'ｰ '´"　　　　,':::l|/;从｀' ､
　 ,, ､-ｰz''"ｲﾘ|l|::|l:'､ : :::::::　,;}､　　　　　/　:: ﾞl､从l|',::ヽ
''"　,､ '":/　　 /|::}}:::ヽ ::::::r'二ﾞﾞ'ヽ　　 , ':::　:: ::l|彡　',从
　／イ::/::　::::/::l| }}:::::ヽ :::::..'""''　 　, ':::::: :: ::}::l|彡::: ll||
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ノ//::/ : ::::ﾐ/:::::ﾘ　:}}　　::｀---- '´　:::::"　}　}:::|彡三::|}
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ｲ:/::　　::::ﾘ'ｰ､,, 　 ヽ　　＼::::',彡　 /彡　　 ::/::::彡　 l}{
l l|::::　　 ::|　"　｀''ｰ､::ヽ､　 '､ l|　 :/彡　,, ､-/彡彡　ﾐ}}
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::｀'' ､､ :::: |　　　　　　　　　　 y'::::''"　　　 ｲ::::彡彡三ﾆ
9 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:05:45.30 ID:x2fe33Uo
　　　　　　　　　　{ 　``､`　　　　　　　/ /　／／／／／__／　. ）, 　 《,､、
　　　　 _______　　　 ∧ 　 、ヾ、ヽ、ヽ,　 / ,／／'''':::::::::,'　 ｀彡 '´__彡彡"　ｿヽ
　┌'`'´　　　￣ヽvヽ、　ﾐﾐヾ､ヽ、 ,, ﾉレ''''ノ''／:::::::::::::;;　　　'-ﾆ､,／ 　　　 彡}
　「　　　　　　　　 |、`　ミ､､,ヾヽヽ'`'´: :/ : : l　`;:::::: 　:::::..　　 ミﾆ　: : : : 　　／、
　.| 　 　 　：　 　　 ﾄ`､ヽヾ｀;;;;;;; ': : . .. : : : ,'/ ..::::　　::::: ::::;;;,　　ミ--　 　　　　 ﾐ__
　|. 　 　　 ： 　　　 ﾄ、　ﾐ|　';;;;;　 ` .:::. :::/,,,'':::,';;;;,,,, ,, ;;;,,;;;;;;;;;.....　ヾ､､､ 　　　　--ヽ
　|. 　 .. 　 ：　　　 ト､､、.|　 ;;;;,,　;;; ;;;;;, ', ;;:::,､,`l!',',,,,,,',,__'',,'',,::::::..　Y___　　　　 、ミ
　j 　　 　 .：　　　 | ﾞ} ﾐﾐ ,　;;;;;;;,, ;;;; l､ﾉ:::;ヾ ヽ/ /ヘソﾉ-－':::::::::..... ﾞ､､___　jヽ､ヽﾐ
　ヽ 　　　　　　　 j 　ﾄ､ヾ|　;;;､､'ﾞヽヽ;;;!　彡彡;;￣ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ｀｀::::::::::::::::　 ﾄ-　/ ヽヽ彡
　　l__　　　　　 ／　　ヽ　|　＞,-､ｿ,-;;;　:::::::::::::::::::::　　　　 ..::::::::::　　.|　/´｀´　.|ﾄ
　　　ヽ---､, '￣　　　 ﾐ, ヽ彡'-';'''; ; ;' ::::::::::::::::...　　　　　..:::::::::::::::/' |/:::丿 ...::;l |
　　　　　　　　　　　　　　｀、l!　 　:::::ヽ　:::::.......-っ 　　 ::::::::::::::::::/　　 ,;;' -- '／ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i::::::::::::::　　,'::::::::::::::,/

ヴィーナスの後裔を名乗るその家は名に恥じず多くの女性親族を抱えていた
権力に群がるのは人の習性。だが、表に出ない女性同士の権力闘争はどうしても
隠微なものに走りがちだ。やる夫が投げ込まれたのはその真っ只中だった
傷つきやすい心が二次元に走ったとしても誰がそれを責められよう
10 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:12:14.86 ID:x2fe33Uo
だが――やる夫は自分を不幸だなどと考えたりはしなかった
内気な性格の奥にはそれらを凌駕する炎が燃えていた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_
　　　　　　　　　　　|＼　∧　∧　／　　 `i
　　　　　　　　 ／|ﾉ　　`´　`´　`vi　　　　 |　　　　　
　　　　　　　　l　　　　　＿_　　　　ヽ　　　　|　　　　　
　　　　　　　＜／￣￣ l水l￣￣＼/　　　　|　　
　　　　　　　　|　, --､　　　　,--､　|　　　 　|
　　　　　　　　|　lへ　ヽ　　/　.へｌ .|　　　 ヽ|　
　　　　　　　　|　|　 ＼|　　|／ 　 | .|　　　　 |　　
　　　　　　　　|　|ヽ二>|廾|<二ノ.| .|　　　　 |　　
　　　　　　　　ヽヽ.　　'| 　 |　　 / ∧　　　　|　　
　　　　　　　　　＼`ー'　 ::::`ー''／　ヽ　　　|　　
　　　　,, -‐''￣''▽＼　　 :: 　／||::　　ヽ　　|l　　　
　,, -‐''., ― ､　　ヾ,　`ー― '　 ||:　　　|::::::〈::l
. r‐厂（~.二.~）､　　ヾ　＼ /. 　||:　　　|:::::::::V
「|　|　 |`ーイ　 ヽ 　 ||　 　 　 || 　　　|::　　 |
| |　|　 ヽ 　X　 　〉::.. ||　　:::　||　　　 |:: 　 　|
ヽヽヽ　　ン　 　/:::　:::||　　:　||　　.....ii::　 　/
　　￣（（）＿|／!!:　　:::||.　　||　　　..:::::: 　/
　　　　
　　　　　ガイウス・ユリウス・カエサル

ローマ最大の英雄が自分の大叔父である
それだけで自身の環境問題など些細な、取るに足らない問題となった
11 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:15:14.24 ID:x2fe33Uo
そしてもう一つの理由は――
　　
　　　 　　／￣￣＼　　　
　　　　／ﾉ(　_ノ　　＼ 　　　あらよいしょっとぉぉぉぉーーー！
　　　　|　⌒(（ ●）（●）　　　　　
　　　　.|　　　　 （__人__）　/⌒l
　　　 　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　|`'''|
　　　　／ ⌒ヽ　　　　 }　 |　 |　　　　　　　　　　　　　　
　　 ／　 へ　　＼　　 }__/　/ 　　 　　　　　　　　　／￣￣＼
　／　／　|　　　　　 ノ 　 ノ　　　　　　　　　　　／ ●))　((●＼’,　･
( _ ノ　　　 |　　　　　 ＼´　　　　　　 ＿　 　　（　　　(_人_)’∴　）,　 ’
　　　　　 　|　　　　　　　＼＿,, -‐ ''"　 ￣￣ﾞ''―---└'´￣｀ヽ　　　て
　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿ ノ　　 　（
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　＿,, -‐ ''"　　ﾉ　　　　　　 ヽ　　　ｒ'"￣
　　　　　　　　 ＼　　　　　　　, '´　　　　　　　　し/.. 　　　　| J
　　　　　　　　　　＼　　　　　(　　　　　　　　　　 /　　　　　 |
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　＼　　　　　　　　　し-　 '^`-J

　　　　「彼」の存在である
12 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 21:22:08.56 ID:x2fe33Uo

　　　　　　　　／　　 (○)　 ヽヽ 　
　 　　　　　／　　　（⌒　　(○)/　　　パルティアに出撃する準備をせにゃならんと云うに
　　　　　 /　　　　　 ￣ヽ__） ／　　　司令官殿は何をしておいでですかな。ん？
　 　　　 / 　 　 ＿＿＿＿／
　 　 　 /　　 ;／（○）三（○）　（ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ）
　 　 ／ 　 ;／ 　　（__人__） ヽ;
　　/　　　;| 　　　　　`⌒″　ui
　　i　　　; |　　　;j 　 　　　　　|;　　荒事はやらない夫に任せてあるから関係ないんだお
　　ヽ　　 ＼　　　　n⌒)　　／;
　 　| ＼　 （⌒ヽ／ .／　 ノ `i 　　　　　　　　　　　　
　 　| 　 ＼　￣＿／￣￣　ノヽ.
　 　|　　　 ;/￣　　￣￣￣ 　　|

やらない夫（マルクス）・ウィプサニウス・アグリッパ
13 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:25:56.54 ID:x2fe33Uo


　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　`ｰ、　 　＼　はぁ……ガイウス様はどうして俺に
　　　（●）（● ）　　　 |　白饅頭のお守りを命じたんだか　
　　　 （__人__） 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　ｌ｀⌒´　　　　　｜　） ) 　 　　　 　　　　 　／　　─　 　 ─＼　　いーからオメーは自分の
　　 　　{　　　　　　　 ｜　　　　　　　　　　　　／　 　（ ●） 　（●） ＼　　　　　　仕事に専念するお
　　　 　{　　　　　　　/ 　　　　　　　　　( （ 　 |　 　　 　 （__人__）　　　|
ﾌﾟｼｭｰ　 ヽ　　／::: ::: ::: ::　::　　　　　　　　　　＼　　 　　　 ￣　　　／　　ﾌｷ
. 　　,-‐-、／::: ::: ::: ::: ::: :::　::　　　　　　　　　 ／　　 　` ー─ 'ノ⌒⌒ヾ　　ﾌｷ
　　ﾉ .「トｨ__::: ::: ::: ::: ::: ::: :::　::　　　　　　　　/　　　　　　　　γ　　　　　　）
　(￣￣ヽ-( )::: ::: ::: ::: ::: :::　:: 　 　　　　　　/　　　＼　　　／ヽ　　　　 　((
. /( ￣ヽ　) |　＼::: ::: :::　::　　　　　　　　　 |　　 ､　　＼／　／）　　　　　　ヽ
/　(￣ヽ )　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼　 　 ／
.　　￣`-'一
14 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:29:45.26 ID:x2fe33Uo

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　
　／　　_ノ　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　
　|　　 （ ●）（●）l　ハイハイ、わかっただろ、常識的に考えて……
.　|　　　 （__人__） |　　　　　　　　
　 |　　　　｀ ⌒´　|　　　　　　　　
.　 |　　　　　　 　 } 　 　 　 　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く
　 　/　　　　　ヽ

１８の少年といえど最高権力者の家族、それも（遠い親戚にすぎないが）
男子となれば相応の役割が要求される。政治家が軍人を兼ねるこの時代にあっては
小勢と言えど司令官としての経験を積むことは後のキャリア形成に重要な意味を持つ
15 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:31:43.12 ID:x2fe33Uo
が、致命的なまでにやる夫は荒事に向いていなかった
戦に向かおうとすれば生来の病弱が祟って間に合わず

　　　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　　／υ ＼:li|:li|:l／＼ 　　　
　　＿_ ／ 　し （＞）三（＜） ＼　　ぽんぽんが痛いんだお
　　　（ |　　∪::li|（__人__）li::::J　|　　　　　
　　＼ヽ＼＿＿　 ｀⌒´＿＿／ ＼　 　
　　　 ＼（￣ ⌒⌒⌒⌒￣⌒ ⌒ ⌒ヽ
　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ＼

16 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:41:30.25 ID:x2fe33Uo
急いで駆けつけてみれば嵐に出会い

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17 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 21:46:06.23 ID:53Opotc0
オクタヴィアヌスｋｔｋｒ
18 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 21:50:41.36 ID:x2fe33Uo
辿り着いた先は敵陣ど真ん中

　　　　　　　 ／￣￣￣＼_
　　　　 　 ／:::／:::::::::::＼（ ;:;:;）　ようやく辿り着いたお……ん？
　 　 　 ／（ ;:;:;:;:;ﾉ:::::::<－>　＼　
　　　 （;:;:;:;;;:;　 （__人__）　　 .:::::）
　　　 .／ ||　 　 ｀ ⌒|||　 　 ,／
　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣
　　 / /__|　 ＼/　/　|　|
　　ヽ、//////） /　 |　|
　　　/　￣￣　/　　 |　|
____,/　　)--- ヽ　　　ヽ つ

''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
ザッ　　　　n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、
　　　　　　∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－
　　ザッ　　　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩
　　　　　　　　　∩＿　∩＿＿∩　∩＿＿∩　＿∩　∩＿　　　　ザッ
　　　　　∩＿＿＿∩　　　　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩
　　　　　| ノ　　　　　 ヽ　　 | ノ　　　　　 ヽ | ノ　　　　　 ヽノ　　　　　 ヽ
　　　　 /　　●　　　● |　/　　●　　　● |　　●　　　● |　●　　　● |
　　　　|　　　　( _●_)　 ミ |　　　　( _●_)　 ミ　　( _●_)　 ミ 　( _●_) ミ　＜ スペインから来ました！！　
　　　 彡､　　　|∪|　　､｀ 彡､　　　|∪|　　､｀＼　|∪|　　､｀＼　|∪|　､｀＼
　　　/　＿＿　 ヽノ　/ /　＿＿　 ヽノ　/´>　 ) ヽノ　　/ ノ　//ヽノ /´>　 )
　　　(＿＿＿）　　　/　(＿＿＿）　　　/　(_／＿）　　 / (_／ 　　　/　(_／
19 ：1[sage]：2008/12/19(金) 21:55:28.90 ID:x2fe33Uo
命からがら逃げ延びるといった有様

　　　 ――　[] []
　　　| ｌ￣ | |
　　　|_| 匚. |
＼＼　　　| |
　　 ＼＼ |_| 　／￣￣￣＼
　　　　 ＼＼／ ─　　 ─　＼
　[] []　,-,　/ 　（●） 　（●）　 ＼
　　 ／／ /　　 　（__人__）　 　 　＼　　　　,.r-､
　匚／　/　　　　　 ｀⌒´　　　　　 　＼　　P{三）
　　　　/　 　 　　　　　　　　　　|＼　 　＼/＼ﾉ
　　　 /ヽ/＾y　　　　　 　　　 　|　　ヽ　 　　 /
＼　 (､､J　 |　　　　　　　　　　 | 　　＼＿／
　＼＼ 　　 |　　　　　　　　　　　|
　　　＼＼　|　　　　 　　　　　　　|
＼　　　 ＼/　　　　　　　　　　　７
从从　　　（　　　　　 　　　　　 /
Σ　 ヽ、　 へ 　 　　　 　ω／
Σ　 /　￣ 　　＼　　　　　＼
Σ_ノ　＼､＿_ ／ ＼　　 　　 ヽ
　 ＼＼　 ＼ ＼　　　＼　　　　〉
￣＼＼＼￣|　＼＼　 //　　/
￣￣＼＼＼￣＼　＼//　 /
￣￣￣＼＼＼￣|　 //　/
￣￣￣￣＼＼＼￣＼二フ
￣￣￣￣￣＼＼＼￣|＿
￣￣￣￣￣￣＼＼＼　　＼

軍功を挙げる上げない以前の問題である
悲惨を通り越して醜悪とすらいえる様を尊敬する叔父に晒した
にも拘らず、叔父は自分を見捨てるどころかこうして補佐役を送ってくれたのだ
やらない夫は、やる夫にとって叔父の好意の証だった。
20 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 22:02:26.27 ID:x2fe33Uo

　|/.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.::／.:.:.:.:.:/<ヽ.:.:i.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　.|i.:.:.:/.:.:.:.:/.::.:.:.:.:.:/.:.:.:.:／.:.:.:／;;//iﾍvwｖ| :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　|.:.://.:.::.::/.::.:.:.:.:/.:.:.:／:.:.:／;;／///　　　.|.:|.:.:.:i.:.:.:.:i.:.:.:| 　
　|:.:| |.:.:.::.:i.:.:.:.:.:::i.:.:.://.:::..／;;;／.//　　　　|:.:|i.:..:i.:.:.:.:i.:.:.:|　
　|:.| .|.:.:.::.:i.:.:.:.:.:i.:.:/ｰ;;／ソ／　// -＝=､_.|:.| |.:.::i.:.:.::i.:.:::|　
　.|:| .|.:.:.:.::i.:.:.::.:i.:.:ﾑ;ｒ-y,ﾈ'　　//　-_､,,,,__ .|:;ﾍ|.:..:i.:.:.:i.::..:|　　申し訳ありません
　 ii　|i :i.:.::i.:.:.:.:|ﾔｹiﾃうﾄ`　 ,/'´ 　'´,ｹﾈﾃﾞﾇ;., |.:.:i.:.:/|.::.::|i　　弟があなたの手を煩わせているようで……
　 .` |iﾄ,.:i..:i.:i.:..:|{_|;:::::`}:|　／　　　　　|{::::::f;;ｲｿ:.i.:.ｲ./.:.:.::|i　　
　　 |i|i.:.::ﾄ,.:iヾ;;:| ｬ:::::,ソ　　　　　　　 .ｾ_:::::ソ/.:.:/.|/.:.:.:.:|.i　　
　　.|i|i.:.:.:;iヾ;ヽトヽ￣　　　　　 .　　　　.~￣ /イi.:.:|i.:.::.:.:.| .ｉ 　
　 .|i |:i.:.:.:.:i..:`,ﾐ:ト､　　　　　　 i:　　　　　　 ' /V::./.:.:.:.:.:||　i　
　 |i .|.:i.:.:.:.:i.:.:.:.:トト`: .､.　　　-:‐　 　　　, ｒ'´.:::|.:.:/.:.:..:.::||　i
　|i　|:.:i.:.:.::.:.:i.:.:.::i.:|;:;:;:;::`i 　､ __　, .　ｒ'´;:;:i:;:;;:/:/.:.:.:.::.:.:|.:|　ii　
. |i　|;:;:;i:;;:;:;:;:;:i;:;:;:i:;|_,／ i　　　　　　 :ト､;;;;i;;;//;:;:;:;:;:;:;:|;:;::|　.ii
.|i　.|;:;:;:ﾄ;:;:;:;:;:;:;:i;:;::i:|　　　　　　　　　　　＼/';:/;:;:;:;:;:;:i;:;:::|　 .ii
|i　.|;:;:;:小;:;:;:;:;:;:;::i;:;::|＿,,...,,_　　　._,,,＿＿:/;::/;:;:;:;:;:/:|;:;:;::|　 .ii
　 ﾉ'´　|:ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:i :|`ヽ,　　　　　　 , ｒ'´/;:/;:;:;:;:;;:/;:/＼;::|　　ii
. /　　 |:| .ヽ,;:;:;:;:;:;:;i:|= =`=､　　 ,ｒ'´　_./;:/;:;:;:;:;;:/;::/　　 ＼　 .

　　　　　　　　　　　　オクタウィア

やる夫にとって母親代わりでもあった最愛の姉
21 ：1[sage]：2008/12/19(金) 22:11:46.08 ID:x2fe33Uo
　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　イ、イエ。これも任務の内ですからッ！
.　|　　　　 （__人__）　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　 　　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　
　　 ヽ　　　　　ノ　 　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)

　 　／￣三＼
　／;;;;　_ノ 三 ＼
　|;;;;;;;　　 （ ○）（○） 　
.　|;;;;;　　　 （__人__）　　　.
　 |;;;　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　（ああ、この佳人の血にあの白饅頭と同じ
.　 |;;;;　　　　　 　 }　　　　　　　ＤＮＡが流れているなんて信じられないだろＪＫ）
.　 ヽ;;;　　　　 　 }
　　 ヽ;;;l　　　　ノ　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)
22 ：1[sage]：2008/12/19(金) 22:18:06.69 ID:x2fe33Uo
貴人に対する礼を守っただけだ！
　　　　　　／￣￣＼ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　なに人の姉ちゃんに色目
　　　　／ﾉ( 　ゝ 、_,ﾉヽ　　　　 　　　r'´ ﾞヽ　　　 　 ／｀ヽ　　　 　 　 　 　　使ってやがる脳筋野郎！
　　　　|　⌒(（ ●）（●）　　　　　　　 ヽ 　 ヽ从从/　　 /　 　　　　 　＼　　　／＼
.　　　　|　　　　 （__人__）　/⌒l　　　　　＼　 ＼／　 ／て 　 　 　　（●）liil（●） ﾉ( ＼
　　　 　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　|`'''|　　　　∑　ヽ／　　／ 　そ 　　 　／ （__人__）　　⌒ 　 ＼
　　　　／ ⌒ヽ　 　　　}　 |　 |　　　 　　,)／　　／ ＼　く　　　　 | 　　|!!il|!|!l| 　 　 　 　　|
　　 ／　 へ　　＼　　 }__/　/　　　 　 ／　　 ／＼　　＼ 　　　　 ＼i⌒ヽｪｪ| 　　　　　／
　／　／　|　　　　　 ノ 　 ノ　　　　／　　 ／ YＹY＼ 　　＼　　　　　＼　＼　　/⌒,/´
( _ ノ　　　 |　　　　　 ＼´　　　 ／　　　／ 　　　　　 ＼ 　　＼ 　　　 / ＼　＼/　 /ｌ
　　　　　 　|　　　　　　　＼_,／　　　／　　　　　　　　　＼　　　＼_／　 　 ＼_＿ノ |＼
　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　 　　　　|)　）
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　　　　　　　 　　,r' ／
　　　　　　　　 ＼　　　　　　, '´　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀' ,　　　 　 　 ／ｰ'′
　　　　　　　　　　＼　　　　 (　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　)　　　　 ／
　　　　　　　　　　　 ＼　　　 ＼
23 ：1[sage]：2008/12/19(金) 22:22:22.16 ID:x2fe33Uo
　　　　　　　　　　　 /　　　　/　　,､　|､|"ﾞ｀､　　　　｀､
　　　　　　　　　　　l　　　　/　　/　| .|.ｌ|　　 l　　.::::::::::l
　　　　　　　　　 　 | |　　　l　　/_,. | .| |ト､　 | , 　.:::::::::|
　　　　　　　　　　　| |　　　l/l/'´　// /　 ｀メﾉl /l .:::::::|
　　　　　　　　　　　､ヽ　　 ,ｨﾁ斤､′　 　仡ミュ'　!.:::l:::|　　　あの、どうか、二人とも落ち着いて……
　　　　　　　　　　　　| ＼　{ｂ::::::ﾘ　　　　P::::::リ / .:::|:::ﾄ､
　　　　　　　　　　　　ﾄ､　 ｀トﾞ-‐' 　　,　　｀‐-'／l.::　 |:::| ヽ
　　　　　　　　　　　　|::|　　 ﾍ　　　　　　　　　/:::|.::.　|::::|　｀､
　　　　　　　　　　 　 |:::|　 ::::「｀ ､ 　 ´｀　　イ　｀|.:::.　|:::::|　　＼
　　　　　　　 　 　 　 |;:ｲ　 ::::|　　l ` ー ' ´　 !　 |.:: 　ﾄ､:::|
　　　　　　　　　　 ／';:::| 　 :::|. 　|‐- ､ , -‐/ 　 !.::. ｜:::ヽ、
　　　　　　　　　 /::::::::';::|　　:::| 　 ヽ　　　/　 　|.::　 |:::::;'::::::ヽ
　　　 　 　 　 　 l::::::::::::';:|　　:::|　　__＼／__　　|.:::.　|::::;'::::::::::::l

問題は山積していた。とはいえ、やる夫は恙無くローマにおける名誉あるキャリアを歩もうとしていた
しかし、運命の日――紀元前４４年３月１５日が迫っていることをまだ彼は知らない
24 ：1[sage]：2008/12/19(金) 22:31:40.89 ID:x2fe33Uo


紀元前44年3月15日、ガイウス・ユリウス・カエサル凶刃に倒れる


その報は地中海世界を揺るがした。
やる夫は天地が逆転したかのような衝撃を受けた
　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼ 嘘だ……お、叔父上が……叔父上がっ！
　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／


25 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 22:32:42.03 ID:7O6rsnoo
これまた有名人が来たな
26 ：1[sage]：2008/12/19(金) 22:50:43.03 ID:x2fe33Uo
パルティア攻略のためにアポロニアも集結中だった諸将も程度の差はあれ心情は同じであった。
しかし指揮官である彼らには悲しみにくれる贅沢は許されない

　　 ／￣＼
　　| 　^o^　|y━･~~~ 　＜ では、このままで
　　 ＼＿／
　　 ＿|　|＿
　　|　　　　　|
　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　　 |　＜ ええ、全軍の終結を待ちながら本国の動静を窺いましょう
　　　　　　　　 ＼＿／ 　　　ここにはカエサルの家族もいるのですから……
　　　　　　　　 ＿|　|＿
　　　　　　　　|　　　　　|

誰もが静観を望んでいた。ローマは支配者を失ったことで必ずや乱れる
既にローマは誰にとっても安全な街とは呼べなくなっていた

カエサルの家族をそのような混乱の渦中に放り込むなど最初から考慮の外だ
皆がそう考えていた――ただ一人を除いて
27 ：1[sage]：2008/12/19(金) 22:56:51.82 ID:x2fe33Uo
　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　　─　 　 ─＼
　　　　／ 　　 （ー） 　（ー） ＼ 　　それは、違うお
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　やる夫の役割は速やかにローマに戻ることだお
　 　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　.
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　´ 　 　　　　　　　　　　　 　

好意からの提案を撥ね付けられた指揮官達は猛烈に反対した。だがやる夫は頑として譲らない
結局、やる夫は身内の者達だけを僅かに連れてローマに戻ることとなった。
28 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:02:20.78 ID:x2fe33Uo
ローマへの帰路、船上にて

　　　　　　　　　　　　　　　,,-‐‐‐--　 ､、　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　.。o
　　　　　　　　　　　　　　/´ 　 . .. .. .. . ..　｀ヽ 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　___　　,.,,. ..,, ,..,. ,　　..;,.
　　,,,,…'''ﾞﾞﾞ￣￣i￣￣￣｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀i｀｀｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ''''''''''''''i……　,,,,、　　　　　　　　/ i.|,,,;｀;"´";" '
　γﾞﾞiﾞﾞ　　　　　.i 　　　　　　　　　　　　　　　　 .i　;;　;;　　　　　　　 .i　　　　　i　　｀｀``''''‐- ､、!,!
.|　 i ＝ゝ　　　　i　　　　炊いた肉号　　　　　　 i　　　　　　　　　　　i　　　　　.i　　　　　　　=＝!)
ゝ, .i 　 　 　 　 i 　　　　　　　　　　　　　　　　　 .i　　　　　　　　　　 .i　　　　　!　　　,,,,...-‐'''　　i |'';;,,、、
　 ﾞ:::!,,,,＿＿＿_!＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_!＿＿＿,,,,,,,,,,,,,,,,,.....!.......--‐‐'''''"　　　　　　＼_!.!　´ﾞ｀゛"''ﾞ."'ﾞﾞ ゛ ゛"'ﾞ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
29 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:08:02.52 ID:x2fe33Uo
　　　 　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ＿＼　　 　
／ 　　 （―）゛ （―） ＼ 　やる夫の結論が不満かお？
|　 　　　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　　　 ヽ
　　　　　　 ／￣￣＼ 　　　　 ./　　　　　 i
　　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼ 　　 /　　　 ...........i
　　　　　|　 （●）（●）　|　　/　　 ..:::::::::::::::|　　当然だろ、常識的に考えて　
　　　　　|　　（__人__）　 | 　/　　..::::::::::::::::::l 　　　 死にたがりにつける薬なんてある訳ないからな
　　　　　.|　　 ｀ ⌒´　　.} ./　　..::::::::::::::::::::! 　　　　　
　　　　　 |　　　　　　 　 }/　　.::::::::::::::::::::/ 　　　　　　　
　　　　　 ヽ　　　　　　 ./　　 .:::::::::::::::::::/　　　　　　 　　
　　　　　　.ヽ　　　　. .／　　.:::::::::::::::::::/　　　　　　 　　　
　　 ,. ‐'"´　 `'‐,r''"~　　　.:::::::::::::::::／　　　　　　　 　　　
..:.／,. -‐‐- ､　l′　　 　 ..:::::::::::::／|　　　　　　　　　　　　
:,'　　　　　　／　　　　 　 !.:::::::／:i..:..l
r　　　､　 / 　 　 　 　　　 !:::::::::::　i..:..i
l　　.......`:i　　　 i 　 　 　 　 !::::::::::　ﾞ､:.i
!　 ::::::::::/　　　　i　　　　　　 i::::::::::　ヽ:i
.!　::::::::/　　　　　i　　　　　 .....i:::::::::::　ヽ
.ヽ ::::::|　　`､　　 `､　 .....::::::::::::l:::::::::::: 　`,
/ ＼:::l.　　 `､　　　ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: 　/'''ー─----､
　　　`ヽ　　 `､　　.::::＼:::::::::::::::|:::::::::　/,,　　　,. ‐;''
30 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 23:12:07.43 ID:x2fe33Uo
　　　 　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;)
／ 　　 （●） 　（● /;;／　どうしても、ローマでやらなければならないことがあるんだお
|　 　　 　 （__人__） l;;,´　
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 |
.＼　 " 　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　
　／　　_ノ　　 ＼　　　　　　　　　　　　　
　|　　 （ ●）（●）l　
.　|　　　 （__人__） |　 敵討ち……か？
　 |　　　　　　　 　i　
.　 |　　　　　　 　 } 　 　 　 　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　　　　
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く
　 　/　　　　　ヽ


31 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:14:56.73 ID:x2fe33Uo
　　 　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´（それもある……けど、後回しだお）
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　　　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　

ローマ唯一の支配者である叔父の死が引き起こす凄惨な権力争いをやる夫は予想していた
未然に防ぐには何者かがカエサルに代わる権力者として立たねばならない
その「誰か」を見極めること。それがそれが自分の使命だとやる夫は感じていた
32 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:17:35.00 ID:x2fe33Uo
南イタリア、ブリンディシウム近郊

イタリアに上陸したやる夫にすぐさま一報が届けられる
　　　　　　　 ∧
　　　　　 /|＼⌒｀ヽ
　　　　 v||.| |||＼〃ヽ
　　　　 |!‐,‐、,┐| ..::::|　　　た、大変ですやる夫様！
　　　　 l|｀T￣~| |　:::::| 　　
　　　　 'λ|__／√ヽ／⌒ヽ
　　　　 /`!___,ノ〃/　r ⌒｀ヽ
　　　　/ヽrrrr‐､　　(　　　〉``ヽ
　　　　|ﾄ、i　　　) ..:::γ　　　 /　　
　　　　 ｔ　ヾ 　√⌒ヽヽ　 .ゝ´
　　(⌒oゞ ＿＼　　　.:.＼ノ
　　　 Y　|￥彡　｀ヽ、::::ﾉ┘
　　　　｀ (○０ニニニニ;〔

　　　　　　　　 　／￣￣￣ ＼ 　ﾎｼﾞﾎｼﾞ
　　　　　 　　　／　―　　　―　＼
　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●）　　＼
　　　　　 　 |　 　　　（__人__） 　　 　 |　　　ん、どうしたんだお
　　　　　 　 ＼　　 ｍj |⌒´ 　　 　／
　　　　　 　　　　 〈＿_ﾉ
　　　　　 　　　　ノ 　 ﾉ
33 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:20:16.10 ID:x2fe33Uo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈 :::〉
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,. -一にｺー- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　r个　､ 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 /＾ ､　　 　 　 　 　 {　 ／, /||ﾄ､　＼__Ｌ、　　 　 　 ／＼　あなたがカエサルの
　　　　　　　 　 　 　 /　　 ＼　　　　 　 r┴'ｎ |:|| :|||::!｢| ｢!　 /　　　　　/ 　 　 ヽ　後継者に選ばれたのです！！
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　 　 　 　 　 　 ヽ、l｣ |:|l:::|||:j.|j└,ｨ〈　　　　　/
　　　　　　　　　　　i　　　　 　 i　　 　 　 rく|｢辷‐ｭ小t'ブィ ﾑﾍ 　 　 /　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　|　 　 　 　 |　　　 ,.一>､|ヽ ｀　┬ '´ 〃|／ﾆヽ__/　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　|　 　 　 　 |　_,.-ベ¨　　＼_〕　｜　 r' /`ー-- 、ヽ　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　|　　　　　　｢　__〉　∨ハ　　＼_j__／｢ヽ　ﾄヽ　 |　ト--=､ 　 　 !
　　　　　　　　　 　 j∠ニﾆヽ　 ｢　 __〉　 Vハ　 ヽヽ ,' / !　ヽ ヽ＼ |　|二ｺ ヾ､　　|
　　　　　　　　　／　/　 ,.-ﾍ 　 |ヽ.　__〉ヽ〈　 、　 ヽ∨{｜　 ヽ＿,コ　|L＿!　∥　 !＼
　　　　　　　　/　　　　 ／⌒!　 |　ヽ　！ﾍ∨⊥ --ゝ､ 〉! y'´　　__ﾉ .ハ　 |　∥　 !　 ヽ
　 　 　 　 　 /　　　 　 　 　 ﾊ　.|　 └‐'　ﾍ ∟----､　ヽ'　 ／＿/ /　 ￣　　| 　 |｀ヽ、}
　　　　　　　{　／（　　　 ／ノ|　.!　　　 ＿__ゝ--｀ニニニ二　-一__'　. --, 　 ﾉ 　 |｀丶ﾐヽ
　　　　　　,.‐'/ /　ヽ--一　/ |　|　 ＿__ヽ＿＿´"''－-.,,Y,.r''"￣＿,.　-ｧ′　} 　 /　　　ヽヽ、
　　　　 ／　　　　　 Vニ＝ﾆ ／￣_ ＿丿ヽ　￣´"''－ 、レ''"´＿ 　 --!　　 ﾉ　/ 　 　 　 V　ヽ
　 　 ／　 /　　 　 　 }く　 ,.ｨ´ 　 ／　　）_　ヽ－－--　、j ／　　＿＿_/　 .ィ　∧ヽ、　　　 }　 ｣
　　/ 　 ノ!　　　　　/　 ヽ{_,! 　 （,r 　 / 　 ）_ ー―- ､_ノく__／ 　 　 　 　 / ／　 ヽ ヽ.＿_ﾉ＼　ヽ
　　{ヽ/　 ､ 　 　 ／　　ﾉ}　j　　/　　 ﾉ　 /　 ）＿,.　-宀---ヘ.＿　　　_,ノT　ヽ　　ヽ｀ヽ｀ヽヘヽ人
　　 V／ヽ ＞-<ニ二,_ノy'|　　　　／' ／'　 / }　　　／r‐､＼　　　￣　／/＼ヽ.＿　ゝミ､ヽ}ト-ゝ　＼
　　//　＿｣L厶-┴…''´ ! ∨　／ ／ ／ノ '　ﾉ　 ／／‐r‐ヽ ヽ 　 　 　 （　　 `ーニ＞)／ﾑ-┴┴‐- _､
　,厶イ　　　　　　　　　　 〉 ヽ　∠ -－　ニ_/ _／r'´　　 }＿〉､ヽ.＿　　＿）　　　　　 厶'´　＿＿＿　　｀ヽ
/ /　　　　　　　　　 　 ／　＼ ヽニ=ィ´￣_,.-＜　/`ー‐ｲ　　ヽ｀T－--r‐′　　　　/ ／￣ |　!　　/ ｀ヽ、 ヽ
!丨　　　　　　　　　　　　　　　￣Ｚﾆ´-‐'´　/⌒ヾ　　　　）、　　ノ＞r'V　　　　　　/ /　　　　　　　　　　 ヽ　}
!｜　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　∨⌒ト-､...＿,...＞､_／｀Y^ｰ'⌒Y　〉　　　　　　 ∨　　　　　　　　　　　　}/
!！　　　　　　　　　　　　　／　　　 ヽミゝヽ＼　　｀Y　　 　 〉　　 ,ﾉ/　　　　　　　　 ｝　　　　　 　 　 　 　 /
ヽ_＼_＿＿＿_＿＿＿_／　　　　　　 ＼＞こﾆ＞､__ト､_,. ‐'｀ー-'　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 ／
34 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:22:30.88 ID:x2fe33Uo
　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 　／::::::─三三─＼
　　　　／:::::::: （ ○）三（○）＼　　　
　　　　|::::::::::::::::::::（__人__）:::: 　|
　 　　 ＼:::::::::　 　|r┬-| 　 ,／　
　　　　ノ::::::::::::　　`ー'´　　　＼

　 　／￣三＼
　／;;;;　_ノ 三 ＼
　|;;;;;;;　　 （ ○）（○） 　
.　|;;;;;　　　 （__人__）　　　.
　 |;;;　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　
.　 |;;;;　　　　　 　 }　　　
.　 ヽ;;;　　　　 　 }
　　 ヽ;;;l　　　　ノ　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)
35 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:25:28.62 ID:x2fe33Uo
　　 　　／／　　　　　　　　　　　 ／／　　そんなっ…！
.　　　 / / __,‐⌒ヽ､　　　　　　 ／／　　バカなっ…！　　ありえないっ…！
　　　/ / /　　　'─ ＼　　　　/ /　　　カエサルの後継者だとっ…！　予測していたと云うのかっ…！
　 ／／ノ　ノ-､ （○つ＼　 / /　　　そのために…　　　ローマに帰ることを主張していたのかっ…？
／／ 　| ｡（○） 　､ﾟ ヽ,　ヽ l　l　　　どうして……　　こんな…
／　　　ヽ　Ｕヽ__,,,ﾄｰ'i　　 ）|　|　　ありえない……！　　常識的に考えて……！
　　　 　 ﾉ　　　 ｀ ⌒''　　ﾉ　|　|　　どうして…
　　　　（　　　　　　　　 　 } ﾉ ﾉ　　どうして…　　こんな…
　　　　 ヽ　　　　　　 　　／／　　こんな…
　　　　　 ヽ　　　　　　／／　　　　　　こ　ん　な　こ　と　が　っ　…　…　！

やる夫にとってやらない夫の存在がカエサルの好意の証であったように、やらない夫にとって
やる夫の補佐と云う役目はカエサルからの信頼の証であった。いや、でしかなかった

だがこの瞬間、やらない夫はカエサルの忠実な駒と云う枠を飛び越えてやる夫と云う
一個の人間に畏敬を覚えていた
36 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:29:47.43 ID:x2fe33Uo
　　　　
　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼ 　　
　|　　　 （ ●）（●） 　　　
.　|　　　　 （__人__）　　　なぁ、コレ何かの冗談だろ？
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　そうだよな、やる夫……って！？
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ　　　
　　　|　　　　|￣￣￣ 　　
37 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:35:20.30 ID:x2fe33Uo

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 ―――　　　　　　　　　　　　――― ＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 ＿　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　 ＼
　　　　　　　　　 ／　 　 　 　 　 /´ ,..::::::::::.ヽ ヽ　　 　 　　　　/´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ ＼
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　 　 　 ／￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　
　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
内気な少年は憧れと云う激しい炎を内に抱えていた。激しい炎は今や消え去り、
やる夫の胸中には今、無明の深海の如き充足感と絶壁の如く屹立する揺るぎない
決意のみが存在していた。やる夫は正しく理解したのだ。叔父の遺志を。
38 ：1[sage]：2008/12/19(金) 23:39:55.54 ID:x2fe33Uo
やる夫は叔父に憧れる少年であってはならない。共に理想を抱く同志として選ばれたのだから
叔父の理想を成し遂げるのは何者かではない。他ならぬ己自身だと確信した

　　 　r`"⌒`ｰ＝v ‐-､
　 　 1:::::.....................　　}
　　　|:::::::::::::::::::::::＿__::ﾘ,
　　 ｒ| ::::::::::::::(　)|'爪|::ｊﾘ
.／``＝====＝_‐ラ(6ﾌ
ヽ、＿ __... =＝　（●）　＼ 　（今、理解した。言葉ではなく心で理解したッ！
　 |　　　　 （__人__）' 　　　|　　　やる夫が叔父上……いや、義父上の理想を継ぐのだとッ！！）
　 ＼　　 　　｀⌒´　 　 ／
39 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 23:40:30.61 ID:P3ENr2Io
期待
40 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 23:41:24.59 ID:x2fe33Uo
故に――
　　　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　　　　　|　　　　|
　　　　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　　　／　 ::＼:::／:: 　＼ 　　やらない夫、その名は違うお
　　　　　　　 ／ 　.<●>::::::<●>　 ＼ 　　今のやる夫は「やる夫・ユリウス・カエサル・オクタウィウス」
　　　　　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
41 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/19(金) 23:44:24.38 ID:x2fe33Uo

　　　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　　　　　|　　　　|
　　　　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　　　　　　／　 ::＼:::／:: 　＼
　　　　　　　 ／ 　.<●>::::::<●>　 ＼
　　　　　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　　　　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　　　　 , .-‐- くJ(　　　　　　ゝ-rr- ､、　　　　
　　　　 /Y　　,r　､ `ｰ r'"^〃 ､　　つヒヽ　　　
　　　 ,ﾉ '^`　i!　=ﾃﾐ i' 天ﾆ　　ﾐ､ ='"^ヾ　}　つまり、呼ぶ名は一つ。『カエサル』だお
　　 ,/ ''=''" ﾉ-‐'ヾ-人,,＿＿ノnm､''::;;,,　 ｲ
　　i!　　　,∠-―-､、　　　　　`ｰ'ﾌヾ、　　j
　　f'´　　　 ﾉし　　 ｀丶､ ｰ=ミ-JE=-　　/
　　ヾ=ﾆ- 彡＾　〃　　　,,＞､、`''ｰ-::,,_,,ノ
　　　　｀`ー--┬:, ''"~´フ ソ´｀7'' ''"´
　　　　　　　　 ,に （｀ﾞﾞ´ノ　　 f^ヽ
　　　　　　　　,ハ　　　 ,ｨ'　　　,;-ゝ、
　　　　　　　 /ミ`ｰt!,＿,ィ-‐彡''"^ヽ
　　　　　 　 /　 ヾ::::::::::::::::r''"　　ぃ ;}
　　　　　　　l　　　t:::::::::::/　　　　ﾉ /
　　　　　　　l!　　　｀'T７′　　　/ /

この日、少年は世界を背負うことを決めた
42 ：1[sage]：2008/12/20(土) 00:03:09.44 ID:GS7NDAQo
どうも＞＞1です。
期待してくださった方には申し訳ないのですが本日はこれで終了です
次回は早ければ日曜、予定通りなら月曜あたりに投下しようと考えております
「短くてもいい、とにかく更新しよう」をモットーに努力しますのでご容赦の程を

これより下は＞＞1の下手糞な嘘が暴かれる前に自分で暴露する自虐のコーナーなので
興味のない方読み飛ばしてください。では、次回、また
43 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 00:04:15.02 ID:.AZFJnEo
乙
頑張ってくだしあ
44 ：1[sage]：2008/12/20(土) 00:08:53.77 ID:GS7NDAQo
　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i　＞＞１の都合で出番が無くなった為に
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |　急遽こちらに回された高翌良みゆきです
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |　皆さん、よろしくお願いします
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/
　　　　　　　　　/　　　/___'ｰ- __く‐-､:::::::::::l::::::l　　　　　　　　　　　ヽ ／
.　　　　　　 　 /　　　　｀ｰ-〈:::::::::::/ | ヽ、ﾉ:::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　 く 　 　 　 　 　 ｀ｰ-/__| 　 |｀ｰ--|　　　　　 　 __... -─-､ ヽ
45 ：1[sage]：2008/12/20(土) 00:13:20.76 ID:GS7NDAQo
　　　　　　　　　　　　　 　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',　さて、今回の嘘は……最初からですね
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !　　やる夫が恵まれない生い立ちと云う時点で
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　　　見る人が見れば噴飯物です
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |
46 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 00:34:49.80 ID:Xkk2hVwo
あれ？　止まっちゃった？

それにしても歴史ものでローマ多いなあ
みんな好きなのね、ローマｗｗ
47 ：1[sage]：2008/12/20(土) 00:39:55.24 ID:GS7NDAQo
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l　実は、亡くなったやる夫の父親は元老院議員でした
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l　生え抜きのローマ市民でこそありませんが
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l　　ローマの最高権力者の親族と結婚できた一事を見ても
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　　十分すぎるほどの有力者だったと言えるのではないでしょうか
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l　
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ　　スエトニウスは「地元ではオクタウィウスの名を冠した祭儀が　
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll　　執り行われるほどだった」と書いています。
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l　　　
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l　　つまり、地方出身のホープと云うところでしょうか
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ
48 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 00:41:30.28 ID:Xkk2hVwo
お、再開
49 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 00:57:53.46 ID:GS7NDAQo
　　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ　　　ローマで何か大きなことをやろうと考えたら
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',　　必然的に元老院議員にならざるを得ません
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　　あとで本編に登場するキケロさん程の実力者でさえ
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V　　その座を掴むまで長い時間が必要でした
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　　確実に、とは云いませんが生まれたその時から既に
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　　元老院議員の席が約束されていたやる夫は『銀の匙をくわえた』
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　存在だったと云えるのではないでしょうか
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|　　カエサルの家族となって後は余程のことがなければ確定事項
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ　　でしたでしょうからむしろラッキーボーイと考えたほうがいいかも知れません
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |
50 ：1[sage]：2008/12/20(土) 01:17:49.31 ID:GS7NDAQo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾞ ￣￣ ｀ヽ|: : :＼ー-　､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : '´ : : : : : /: :ｌ : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ : : : : : ／: :/: :/: : : : : :/|: : : : : : : : :ヽ　　　
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ : : : : : : /: : _/:_:/ !: : : : /　|: | : : : : : : : : ',　　
　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : /: :'´/|: /　|: : : : |　 l:丁`ヽ: : :ヽ: : :i　　母親に捨てられた件に関しましても、当時の風習で
　　　　　　　　　　　　 /: ／/: : : : ,': : : / .|/　 :ｌ: : : : |　 ヽ|: : : : : : :.∨ |　　再婚先に連れ子を連れて行かないのは普通のことですし
　 　 　 　 　 　 　 　 /／　,' : : : : ｉ: : :/ ,ｨ≠k　',: : : :.|　z=kVヽ: : : : : ∨　　
　　　　　　　 　 　 　 　 　 | : : : : :|: ://代 ﾉﾊ　 ヽ:..:::| f..う㍉ハ: : : : : :l　　再婚相手の男性と仲が良く一緒に遊んでもらったという
　　　　　　　 　 |￣￣￣￣￣￣￣|小 {i ::::::j}　}　∨:| {i:::::::ﾊヾ|: : :|:: :│　　微笑ましいエピソードが残っています
　　　　　　　 　 |　 ━━━━━　 l{ﾊ　V廴ｿ　f==fヾ Vﾋ　ｿ　j: :.∧:: :|　　
　　　　　　　 　 | ローマ人の物語|ﾍ}、 _ ＿ ノ '　ヽ、　｀¨　ノ| :/小: :|　　やる夫が不幸設定なのはあくまで本編の中だけであって
.　　　　 　 　 ／＾) ～～∴～～　 |: :ゝ _ ::.:.　　こﾌ　 ￣.:.:::/ :|/: : | ∨　　実際には稀に見る幸運児だった――と云うのが客観的評価でしょうか
　　　　　　　{／ ス　　　　　　　 　 |: :.|: :.|＞　,　 __　 　 ＜/: : :|: :.│　　　　
　　　　　 　 {／ _ノ　　　　 　 　 　 |: :.|少' 　 r|　　 Ⅳ＼ /: : : :ｌ: :.│　　　
　　　　　 　 ヽ'´_ﾌ 　 　 　 　 　 　 |: :.|　　　 |＿ 　 |　　ノ: : : :/ : :│
　　　　　　　　V|　 　 　 　 　 　 　 |: :.|　 　　|　　｀７　/: : : : /: : : : l
　　 　 　 　 　 ﾄ|　 　 　 　 　 　 　 |: :ﾍ.　 　 |　　,/　/: : : : / ＼: : : l
　　 　 　 　 　 {.Ｌ.rー‐､(こ'ー-､__.｣: : :}ヽ 　 |　 /　 ｛ : : : /　／｝: : :ヽ
51 ：1[sage]：2008/12/20(土) 01:45:35.40 ID:GS7NDAQo
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |　　　
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|　　　……今回はこの２点で解説をおしまいにします。
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|　　　間違いその他ツッコミがありましたらドンドンお寄せください
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′　　主に＞＞1が喜びます
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　　　
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　　　それでは、また
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/
　　　　　　　　　/　　　/___'ｰ- __く‐-､:::::::::::l::::::l　　　　　　　　　　　ヽ ／
.　　　　　　 　 /　　　　｀ｰ-〈:::::::::::/ | ヽ、ﾉ:::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　 く 　 　 　 　 　 ｀ｰ-/__| 　 |｀ｰ--|　　　　　 　 __... -─-､ ヽ
52 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 01:48:08.19 ID:Xkk2hVwo
>>1乙
53 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 01:48:12.21 ID:E18DuQwo
お疲れ様でしたw
54 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 01:49:46.44 ID:cF6UAvIo
乙でした～
55 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 02:05:30.08 ID:Kr5giDAo
乙
メ欄にsagaってやっといた方がいいよ
56 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]：2008/12/20(土) 05:30:29.78 ID:G/LJ2lIo
乙です。
細かいかもしれないですが>>40はオクタウィアヌスだと思います。
57 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 11:25:55.73 ID:p.1xcAYo
>>1はシャドウ オブ ローマやった事ある？
オクタビアヌスとアグリッパが主人公のゲーム
58 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 15:36:53.35 ID:J76O5U6o
他のスレで必死に禿禿いってひたすら回避してるのにここは直球で笑ったｗｗ
59 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 17:08:11.34 ID:qxZMImso
あの人とあの人の配役はオクタウィアがその人って事は
やっぱりそういう事になるんだろうか
60 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/20(土) 17:23:36.66 ID:AHH9jzso
まあ、そういう事になるんじゃないか。
剣闘士並みの脳味噌に、敵前逃亡するビッチ、
お似合いのキャスティングになるだろうさ、きっと。
61 ：1[sage]：2008/12/22(月) 21:44:03.45 ID:puMRojoo
どうも、＞＞１です。
様々なご支援ご指摘、本当にありがとうございます。
自分の配慮の足りなさには本当、反省することしきりです。
なるべく気をつけるのでどうぞ見捨てないでやってください。

それでは、「やる夫が第一人者になるようです 第二回」はじまりはじまり～

62 ：1[sage]：2008/12/22(月) 21:49:54.11 ID:puMRojoo
紀元前４４年５月６日、やる夫、ローマに帰還

　　　/:/:.:i.:.:.:.:.:.:/.:.:.::/.:.:.://.:.:.:.:/.:./:/　　 ~　|.::i.:.:.:.::ｉ.:.::.::.|
.　　　i::i:.:.:i.:.i:.:.:.:i.i:.:.::/.:.:.://.:.:.:/.:.//:/　　 　 　|.:i.:.:.:.::ｉ.:.::.i::.|
　　　|.:i.::.:i:.:i.:.:.:i.:i.:.:/.:._;ム':.:./:.:/ /:/　,,,＿__　 |;| i.:.:.:.:i.:.::i.::|
　　　|.i.:.:i.:.:i.:..:.:ﾚ.:.,ﾝ'´/　|:/:.:/　/:/.　　　　~｀'‐|､ |.:.::.:i.:.:i.:.:|
　　　|:i.:.:i.::i.:.:.:.:|ｲ:;:.:.;/_,,=|:::/　 /:/　　 ｧ=ｪ--､ i ｀|.:.:.:i..::i.:.:.:|i
　　　}ﾊ.::i..:i.:.:.:.:| レｹ孑ﾃ|:/　 //　　 ´ .ｹﾆﾃ≧;､,.|.:.:.:i.:::i.::.::|ii
.　　/ﾊ.::i:|:.:i.:.:..:ﾚｹ{,,}::::::i.|i 　./'~　 　　　.|Y::::::::i.iﾄVi.:.:/.::i.:.:.::|.ii やる夫！
　 /ﾊ:i:ヽ:|:.::i.:.:.:iiハ'i.i::::::i }　'´　　　　　　{.i::::::::{.ｿ~i::/.:.:/i:.:i.:::|　ii
. /:ﾊ::i.:.:.;;|.:.::ﾄ､:.|　｀{ﾐﾆ;ソ　　　　　　　　.ﾍﾆ;;ソ　/ｲ::/.::i:.:|.:.:|　 ii
/'´ |::ﾚ'´ |.:.::ﾄ､ヾ､ :::￣::::::..　　　 ,　　　　..::::::::::.. '/ｲ::i..::i.::|＼i.　 ii
'　 /　　　|.:.:i:.:ヽﾄ｀ ::::::::::....　　　 ｀　　　　 :::::::::　 /i.:.:i.:.:i.:|.　 ＼　ii
　/.　　　 |.:.:i.:.:..::＼.　　　　　　 ー‐　　　　　　.／:i.:..::i.:.:.i|　　　 ヽii
./　　　　 .|.:.:i.:.:.:.::i.::|ヽ､　　　　　　　　　　 _ ｒ. 'i.:.:.:i.:.:.:i.:.:|　,　　　 ,i
i　　　　ヽ |.:.:i.:.:.:.:i.::i ヽ､｀ - ､　　　　.,, 　'´　 _,|.::.:.:i.::.::i.:.:ﾚ'　　　　 |
|　　　　 ヽi.:.:i.:.::.::i;:i　　 ＼__ヽ｀. ‐ '´　 __,,／　.i:.:..:i.:.::.:i.::|　　　　　.|
|.　　　　　 |.::i.:..:.:ﾚ　　　　　　~ヽ'　,ｒ'´´　　　　 i.:.:.:i.:.:..::i:|　　　　　|

　 　　　　＿＿＿
　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　／　　 　 　 　 　＼
　 ／ 　　⌒　　　⌒　　 ＼　姉上、ただいまだお
　 |　 /// （__人__） /// 　|
　 ＼　　 　　 　　　　　 ／
63 ：1[sage]：2008/12/22(月) 21:51:49.25 ID:puMRojoo
　　　　　　　/::l i ::/ ::/　 ::　　　　　　　　　　 ｀　､
　　　　　 　/::ﾙ:|/ ::/　 ::ﾑ ／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 　!::| .Ｖ ::/ ::／／　　　　　　　　　 　　　　 .',
　　　　　 　|::Ｖ_＿l／:V　　　　　　　　 　　 ::ﾊＷﾊ　ハ
.　　　　　　 ｀T.Ｔ~| ::/　　　　　 　 　　,::∧ ::|　　　|　 :|
.　　　　　　　 | | ::| /　 　 　/'　　::/|　:/　| :i　　　 |　 :|　やらない夫さんも……どうか、この子をお願いします
　 　 　 　 　　| l ::/ ::　´　:λ　 ::/│:/　 j /'ｰ- 、,| :|::|
　　　　　　　 rL / ::/　 　 :} { ::/,,.イ:/　 //　 ｒ'ﾃｉ｀|:ﾒ :|
　 　 　　 _rく＼ト ::/　::i　:::| |::に勹:/、 //　イ:::::lﾐ l/ :|
　　 　イ:ﾉ rﾍヽﾄ､ :: ::/1　::l |':{::::::}ﾘ　　/　 　{i ::ﾉ イ　|
　　 /　::iﾊ ＼ヽﾄｖ ≠ﾉ　::/ ﾚ'!;;::У ／　　　 .~'~ /　:/
　　l　:i l ::ﾍ　 ヽ:: ::￣ 　;/ :/~｀　　　　　 ´　 　 ,'　;:/ ｀ヽ
　 ｜::i | ::ハ　. ＞- -,イ' .ヽ、　 　 　ー‐'　　イ　;:ｲl　　 ',
　　|i :ト! :| ::ﾊ　 　,'　// 　 　 ＞　､　__ 　 イ:!　;:/ ﾘ　　　i
　　|ﾊ| .Ｙ| ::| |　　|　/ｲ　　 ｀ ｰ-､　　, ─　| ! ;:/　　　

　　 ／￣￣＼
　／　　 　／　＼
　|　　　 （ ＞）（＜）　　
.　|　　　　 （__人__）　　ハッ、お任せください！　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)　
64 ：1[sage]：2008/12/22(月) 22:00:51.21 ID:puMRojoo
カエサルの遺言状によってやる夫の名は巷間に広く知れ渡った。
しかし、大半はその重責に恐れをなし赴任地であるアポロニアに引きこもるのではないかと考えていた。
誰も予期していなかったこの人物の帰還にローマの民衆は沸き立つ。

　　 ／￣￣＼　
　／　　 _ノ　　＼　　　
　|　　　 （ ー）（ー）　さて、これからどうするつもりだ
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　 ／￣￣￣＼
　　 ヽ　　　　　ノ　 　 　 　/　　⌒　　⌒ ＼　　　
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､　　 　/　　 （ー) ::::（ー)ヽ　まずは養子縁組を認めさせるお
　 　 l ＼　巛ー─;＼　　| 　 :::⌒（__人_）⌒:l 　　
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）　　＼　 　 ｀ ￣´　／　
.　　　 |　　　　　　l　　　　　 i⌒＼､___ ィヽ
　　　　|　　　　　　|　　　　　.l ＼　巛ーﾞ‐;＼　　　　　　ザパｧアｧｧｧ‐─────‐‐‐ ‐ン
　　 　 ﾘー──‐‐t_＿__.　　| 　 ヽ-‐≠ー '′
　　　　l 　 "　~￣￣⌒ヽ｀ヽ.|ﾞ￣￣⌒ヽ￣ヽ
───`ー───ｿ　　|　 |┴‐─-r　 |i'　 |───────┐
　　　　　　　　　　　|　　|　 | 　 　 　 |,＿|, __|　　　 　 　 　 　 　 |,
　　　　　　　　　 　 |＿､| __|.　　　　 （´＿)ﾞ＿)　　 　 　 　 　 　 |,、;──‐─────‐───────‐─
　　 　 　　　　　　　l'＿__)_＿)　　　　　　　　　　　　　　　　,゜ '≒~ﾟ ⌒ ~　"　~　 ￣　ｰ　　　　　～
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;　　°｡ ;从ヾｰ~　 　～"~ 　 　 　 ～
ﾟ　　　　　　　　　　　°　 ｡　゜　｀　　　｡　 '､从;_ﾟﾉ'～~　　～´⌒　　　　´～
　）;　　;ﾟ　　｡　　;　从　 ､　,j ´ヾ｡'~～〆";､～ｯ)ヾ
　ｿ 　人´;　ノ'～､~ ｿ 〆´(　　ゞ 　～　　　　､～　　　～' ⌒　　ー
〆～ヾ､゜～ 　　　ヾ　　～´　"　　　,ﾟ
　 ﾘ'　　　～ー　　　　　～'　　　　　　ｿ～　　　　　ｰ～

名門貴族との養子縁組はローマ支配者層の仲間入りとほぼ同義である
それ故に市民集会での賛成と最高神祇官の承認が必要となる
法の上ではやる夫は未だ地方貴族の息子に過ぎなかった
65 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 22:01:25.37 ID:qYkDizQo
可能ならもう少し投下間隔が短いと有り難いですw
あとメール欄には「saga」（「sage」ではなく）と入れておくとパー速の規制が解除されますのでお勧めしますw
66 ：1[sage]：2008/12/22(月) 22:03:19.74 ID:puMRojoo
数日後
　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )　ヒソ…ヒソ…
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ　　あれが…や…本当…
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　`ｕ-ｕ'.　`ｕ-u' 　　
　　　　 　＿＿＿_
　　　　／_ノ 　 ヽ_＼
　　 ／（ ●）　（ ●）＼　　なんだか……いつもどこからか見られてる気がするお
　／ ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　新手の珍獣になった気分だお
　|　　　　　　 ￣　　　　　 |
　＼ 　 　 　 　　 　　　 ／ 　　
67 ：1[sage]：2008/12/22(月) 22:07:31.95 ID:puMRojoo
こうなったら……
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　＿＿___ 　
　　　　　　　　　　　r⌒ヽ､　　 .　 ／ ー 　ー＼
　　　　　　　　　　/　＼　　＼. ／　（ ●）　（ ●）　　
　　　　　　　　　_/　/　ヽ 　 ／　　　　　（__人__） ＼　　
　　　　　　　　〈__／ 　.　|　 |　　　　　　　｀ ⌒´ 　　|　逃げるんだお！
　　　　　　　　　　　　　/　　.＼ 　　　　i⌒＼　　　/　
　　　　　　　　　　　　./　　 ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ　 .＼／
　　　　　　　 ._＿　　 r　 ／　 　　　|／ｰ､＼ 　 ＼　
　　　　　　　."ヽ |　　i,　　　　　 　 ﾉ　　　.＼＾　　　i
　　　　　　　　 .| ヽ./ ヽ､_../　　　/　 　　 .　 ヽ､__ノ
　　　　　　　　 .i　/　　／/　　.／　　　
　　　　　　　　 .ヽ､_.／ ./　 ／　　　　
　　　　　　　　　　　　 ./ ／　　　　　　
　　　　　　　　　　　.ノ.＾/　　 ﾀﾞｯ
　　　　　　　　　　　|_／　　

＼ . ,,　.ドーーーーーーーーン　'／／　.,　／
＼＼　.　-‐-　. :: .　　-‐-　、　//　. ,　 ／ _　ヽ
＼＼(　⌒　　⌒　　´　　　' .. 'ヽ..　　／　 ´　　　)
　;: （　⌒　)=)´_　⌒;:　⌒ ..　) ）　／／　ﾆ＝=-
（　　(　nヽー‐'＿＿;:　 ＿,､__　／／　｀ヽ　　
二｀ - i　l　　/　。 i　/　　 ﾟ ヽ　　　; .)　　）　.　　.─-
　)（ ((.ゝ',:　　ヽ＿ﾉ　 ､__ワ ノ　　）　　二＝－　)
ξ　⌒, ;　(,　__,-､＿,,､　 ￣　 )　 ）　）　　　　　　）
ゝ／／'..　.(> >＿＿,ノ　） )) ) ＝]3　　　二＝‐-
lー-､.　;　ゝ ., :　　 Ｌヽ　ノ, ; .: .,　)　）　ノ　　ノ
￣, :.　,／／. ,　;ー─ - -　'. ,　＼＼＼　-'
68 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:12:37.52 ID:puMRojoo

　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　　いってーな、どこ見て歩いているんだお！
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／ 　

　 　 　 　 　
　　　　　　 　 　 　 / 　 !＿＿__
　　　　　|￣｀ヽ、_/　　〈: : : : : : ｀: . 、
　　　　　|　　 - Y　　 　 }ﾆﾆ=､: : : : : ＼
　　　　, ｵ　　　 r'`t---': : : :.ヽヽ:　:　　 ヽ
　　 ／／{ 　 ／:∧:ヽ: :ヽ: : : : : : ! : :.:.l. . .
　／ /:/: :レ': : /|　ヽ:.{＼:.＼: : : :|: : :.:|. . !:.:!
.　　/:/: : : : {: :l　ヽ　 ＼　`ﾆ弌ヾ| : :.:.|: /: :.|
　 /:,ｲ: : : : :.l: :|/　　　　　　　　　 l: : : |/ : :.:|　 あ、あの、ごめんなさいっ！
　 |/ {: : : : : |X|　　　　 　 　 　／ |: : :.|⌒i : |　
　　　| : :l : : |.　　　 　 　 　 ≠─┼: : |_ノ :.:.l
　　　| : :l : : |ヽ -─‐ｧ　　 　 　 　|: : :.|x: :∧|
　　　|: /l : : |::.ヽ　／　　　　 　 xx|: : :.l^}/
　　　|/　!: :ﾄ:.::八　xxx　　　o .ィ'´|: :./￣歹ヽ
. 　 　　ｃ ヽ|:.:.:∧｀:.ｰr:t.７T 「/　ﾉ／ 　 <__}{.|
. 　 　 　 　 |:.:/　V:.:∧l./　| /　/ 　 　 　　　 |　, -‐┐
　　　　　　 ∨　　∨　/　　/　 l　　　　　　　 |'´ : : :.:}
　　　 　 　 　 　 　 　/)　V　　 !　　/　,　'´　 ! : : : : :|
　　　　　　　　　　　〈¨　/　 　 | 　/／　　 　 |: : : : : }
　　　　　　　　　　　/ ヽ|──┴.ｧ　　　　　　|: : : : ./
　　　　　　　 　 　 /　　 !: : : : : /　　 　 　 　 ! : : :.〈
　　 　 　 　 　 　 /　　　l: : : : ./　　　　 　 　 |ヽ、: :.',
　　　　　　　　　/　　 　 !: : : /　　　　　　 ＿　　＼_ﾉ
　　　　　　　 　 lヽ 　 　 |─/　　　 　 く } { ノ　　　 ヽ
69 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:13:43.72 ID:puMRojoo
　　　　　　
　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／_ノ '　ヽ_＼
　　　　　　／（≡） 　 （≡）＼
　　　 　／ /// （__人__） ///＼　（おお……まるで二次元から抜け出てきたような可愛らしさだお）
　　　 　|　　　　　|r┬-| 　 　 　|
　 　　　＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　／ 　　　　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

　　　　　　＿＿＿_
　 + 　 .／ ＼　　／＼　ｷﾘｯ
　　 ／　（●） 　（●）＼
　／　　 ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒　＼　　　お気になさらずに、美しいお嬢さん
　|　　 　　 ｀-=ﾆ=-　 　 |　　　　お詫びと云っては何ですがこのやる夫にあなたを
　 ＼　　 　　 `ー'´ 　 ／ + 　　　　エスコートする名誉を与えてくださいませんか？
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
70 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:15:18.78 ID:puMRojoo
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（○）　 （○） ＼　　 　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　　 （是非ともこのチャンスにお近づきになるんだお！）
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　
　　　　 ＼ 　 　 　゛ー ′　　,／ 　　
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　.＼ |i　
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi　
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ
　　　　　　　　　　　　 |　　＼
　　　　　　　　＜￣￣ ｀l 　　　ヽ、　　　＿＿＿
　　　　 　　　　　＼　　　＞rz- く￣￣ : : : : : : : : :｀: . .、
　 　 　　 　 　 　 　`　ｧ「￣ : :＼ ＼: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　 　　　　　　　, : ´: |: : : |: : : ＼ V: : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　／: : : : |: : : |: : : : : V: : : : : : : : : : : : : : : : :l　ご、ごめんなさい！
　　　　　　　　/: : : : : : :|: :|、＼: : : / : : ∧: : : : : : : : : : : : :l　私、国に帰らなくちゃならないんです
　 　 　 　 　 /: :／: : : : |_.:| メ: :＼_|:.:. : :し: : : : :/: : : : : : : :|　それに船の時間も迫ってるんです
　　　　　　 /／ /: : : : : |｀「　 ＼: : l: : : : : : : : :/: : : : : : : : :|
　　　　　　　　 /: : : : : ∧　　　　＼l: : : : : : l: /､: : : : : : : : :|
　　　　　　　　, : : ｲ: :/: : }　三三　l: :l: : : : l /　}: : : : : : : : :|
　　　　　　 　 |: :/ |: : : : :l　　　 :::: l: :l: : : : l厶イ : : : : : /: :.|
　　　　　　 　 |/　 |: : : : l　　　　　l: :l: : : : lヽ : |: : : : : ｲ :/ﾘ
　　　　　　　　|　　∨: : : ＼ /⌒V: :l: : : : ｌ　〉: |: ∧: / l/
　　　　　　　　　　　∨ : : /|: :￣ | :∧: : :/　トｚk′|/
　　　　 　 　 　 　 　 ∨ / .l:.∧ノ|/ノ|: :/　／:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　 ∨　v′　∠__|ノ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ｌ　 ,／:.:.:.:.:.:.;r‐ｧ'Ｚ三＼
　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.l　/:.:.:.:.:.:.:／／ ,ィ ⌒ヽ:}
　　　　　　　　　　　　　　∧ﾊ:.:.:.l /:.:.:.:.:.／／／ 　　　　}|
　　　　　　　　　　　　　 /　Vﾊ:.:l/:.:.:.／／／　　　　　 ,':.|
　　　　　 　 　 　 　 　 /　　Vﾊ/:.:／／／　　　 　 　 /:.:.|
71 ：1[sage]：2008/12/22(月) 22:18:19.68 ID:puMRojoo

　　　　
　　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　　／　　＼　／　　＼
　　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼　　　　　　……それは残念。　
　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|　　　　　　ですが美しいあなたがきな臭い面倒ごとに巻き込まれず済むならば
　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　　☆　　これもまた神の配剤と云うべきでしょうな　　
　　　　/ヽ､--ー､＿＿,-‐´　＼─／
　　 ／　> 　　ヽ▼●▼<＼　　||ｰ､.
　 / ヽ､　　　＼ i　|｡|　|/　 ヽ　(ニ､｀ヽ.
　.l　　　ヽ 　　　 l　|｡|　| ｒ-､y　｀ﾆ　 ﾉ ＼
　l　　　　 |　　 　|ー─ | ￣ l 　　｀~ヽ＿ノ

　　　　　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 　　　／　　　 （__人__）　　　＼　（五秒で振られるとは考えてもいなかったお！）
　　　　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　.／l!|
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　.＼ |i　
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi　
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ

72 ：1[sage]：2008/12/22(月) 22:19:34.21 ID:puMRojoo
　　　　　　 　 　　　　　　　　　 ,　: ―――:　.
　　　　　　　　　　　 　 　 .. ＜ : : : : ／⌒} : : :＞､
　　　　　　　 　 　 　 , イ　　　＞‐ｖ'　　 /: : : : : : :＼
　　　 　 　 　 　　 ／　　　 __ ..ｲー|　　/== |: : : : : : :ヽ
　　　　　　 　 　 厶 -… ¨: : : 小: :|　 .' : : : | |: : : : : : ﾊ
　　　　　 　 　　　/: : : /: : /:/│ヽ| .ﾑ、 : : | |: : : : : : : |　なんだかよく分からないけど褒めてくれてありがとう
　　(こ　　　　｡　/ : : : |: : /ﾉ|　|　 Ⅴーヽ--v: : : : : : : :|　私、ローマにちょっとだけいい思い出ができたよ
　　　ｃ　 　　 .　' : : : : |:斗'| {　ヽ 　 ＼　 ＼| : : : | : : : |　じゃあ、これで――さ、行くよ
　 　 　 　 　 　 |: /|: : :| /　V 　　　　　ヽ__　| : : : |ヽ: : l
　　　　　　　　/|∧|: : ﾍ{､ ,ィ三ｘ / / /ｲ≠气 : : :|_ﾉ : l
　　　　　　 　 { |{　',: : : |: ∨　/ / / / / .:.:.(ヽ.:│|: /:/
　　　　　　 　 |ヽ__,ﾍ: : :|v八:.:.:.　　{´_） 　 ｒ┘ l:j/:/j/
　　　　　　　　}　　　ヽ: | V: :｀厂≧ｰr-＜{こ　 } /
　　　　 　 　 /`ー―‐ﾍ{ｰ＼ :|i　〉　/／　{　　/ﾄ{-､
　 　 　 　 　 {　　 　 .ｲ 　　{ヽ{l :廴 '　 __八 　 ﾉ {_∧
　　　　 　 　 }ー―/　} 　　} | |　|　`ｰ'| :/　／　∧　',
　　　　 　 　 `ー―‐┴―┤| |　|　 | ￤{／ 　 /　ヽ. }
　　　　　　　　　　　　　　　| ｊ￤ l　￤ | i＼ ／　　 } ﾉ

　　　　　　　∧　∧
　　　　　　(*‘ω‘ *) 　ハーイ、母上！
　　　　　　　(　　　)
　　　　　　　　v v 　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　 　　川
　　　　　　　( (　　) )
73 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 22:19:58.26 ID:3fEW4CIo
はじまってた！
74 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:20:40.15 ID:puMRojoo
　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／::::::::::　 u＼
　　　　 　／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 　
　　　　／:::::::::: （ ○）三（○）＼　（子持ち！ いや、それより人妻だったのか！！）
　　　　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ 　|
　 　　 ＼::::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ::::::::::u 　　　　　　 　＼　
　 ／:::::::::::::::::　 　　　　u 　　 　　
　|::::::::::::: ｌ 　u　 　 　 　 　　　　　
　
数分後

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__） 　　おお、いたいた。全く、不用意に一人で歩き回るなと云っただろ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　ミ　　　　　　　　ﾋﾟｺｯ
.　 ヽ　　　　　 　 }　ミ　 ／＼　　,☆＿＿__
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　＼　 ＼ ／　　 　　＼　
　　　/　　　 く　　＼.　　／＼／　─　 　 ─　＼　　やらない夫、最優先事項だお
　　　|　　　　　`ー一⌒)　 ／ 　 （○） 　（○）　 ＼ 　ここに記されたサブジェクトを大至急入手するんだお
　 　 |　　　　i´￣￣￣ ＼ |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　＼＿　　 ｀ ⌒´　
75 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:23:22.99 ID:puMRojoo
　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　 /　　　￣￣￣￣　　 　　　/
　　　　 　 /　　妻しぼり１＆２　　 　/
　　　　　/　だぶる人妻らいふ！ /　
　　　　 /　人妻コスプレ喫茶　　/　　
　　　　/　　　＿＿＿＿　　　　　/　　
　　 ／　　　　　　　　　　　　　／　　
　／　　　　　　　　　　　　　／ 　 　
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　 ／￣￣＼ 　　　エロゲーじゃねーか！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　
　　　　／ﾉ( 　ゝ 、_,ﾉヽ　　　　 　　　r'´ ﾞヽ　　　 　 ／｀ヽ　　　 　 違うお！ やる夫の心を癒すマストアイテムだお！
　　　　|　⌒(（ ●）（●）　　　　　　　 ヽ 　 ヽ从从/　　 /　 　　　　 　＼　　　／＼
.　　　　|　　　　 （__人__）　/⌒l　　　　　＼　 ＼／　 ／て 　 　 　　（●）liil（●） ﾉ( ＼
　　　 　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　|`'''|　　　　∑　ヽ／　　／ 　そ 　　 　／ （__人__）　　⌒ 　 ＼
　　　　／ ⌒ヽ　 　　　}　 |　 |　　　 　　,)／　　／ ＼　く　　　　 | 　　|!!il|!|!l| 　 　 　 　　|
　　 ／　 へ　　＼　　 }__/　/　　　 　 ／　　 ／＼　　＼ 　　　　 ＼i⌒ヽｪｪ| 　　　　　／
　／　／　|　　　　　 ノ 　 ノ　　　　／　　 ／ YＹY＼ 　　＼　　　　　＼　＼　　/⌒,/´
( _ ノ　　　 |　　　　　 ＼´　　　 ／　　　／ 　　　　　 ＼ 　　＼ 　　　 / ＼　＼/　 /ｌ
　　　　　 　|　　　　　　　＼_,／　　　／　　　　　　　　　＼　　　＼_／　 　 ＼_＿ノ |＼
　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　 　　　　|)　）
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　　　　　　　 　　,r' ／
　　　　　　　　 ＼　　　　　　, '´　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀' ,　　　 　 　 ／ｰ'′
　　　　　　　　　　＼　　　　 (　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　)　　　　 ／
　　　　　　　　　　　 ＼　　　 ＼
76 ：1[sage]：2008/12/22(月) 22:25:10.34 ID:puMRojoo
数時間後、アントニウス邸前　　　　　　　　　　 r,
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　 　 　 　 　 f'ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　†　　　　 　 　 　 _!｣^f_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 <;;>　　　　　　　_,.i.|.Ⅱ.i.,_
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　,.４、.　　　　 ,-;'::7::,':.｡.:',.:.',ヽ,
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／.　 ＼.　 　 r'.,'・,'.:ﾟ:i: : :.:!:ﾟ:..',.:ヽ,
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　 　 |　 　/.,'｡/:・:.:!:.:・:.i:.:・:.',:.｡',:、
　　　　　　r:9t　　 　 　 　 | 　 　 .|　　,' ,' :.i : : :.|.:.:.:.:| : : :i: : :',ヽ　　 　 　 　 　 　 　 r:9t
　　　 a_., '"ヘﾞ'､ rf、　 i.　.| 　 　 | ｨﾖﾄ=gf＝ｲﾀ=rﾃ:=:fﾄ＝:iﾄ,=I=',　iﾋ,.　 i.　 r~ｰv, '"ヘﾞ'､,.rt
　　　ｲﾄ'i／(o)ヽ }ｲiγ台ヽ|.　 　 |! 〉!ﾄ__fii___5i___Ｈ~__白 _.Ｆi__i__.i.._Fiγ台ヽf-'~》／(o)ヽ }｢',　　　　　 　 　 ,
　　└!=============== |　　　|===========t===============================i:┘　　　　 , -'"く,
　　　||　l. :l.冂.l. .|. i I二I | .!.　 　 ! ll　| ,..尸''",´('')｀,ﾞ''弋!､.|..l.iI二I:l.|　| i:I二I:i.|　|...l.冂.l: |　||　iｗｗi　 ／i／冫.l
　　 r='===============!　　　 !=='-=''"´========｀ﾞ''=-'=======================〔ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{冫!l.i l
　　　|;二;.ﾆﾆﾆﾆ;二;二二 |　　　 .|.ニ;二;ﾆﾆニニニニﾆﾆ;二;ﾆﾆニ;二;ﾆ二二;二;ﾆﾆﾆﾆ;ニ||　rｭ　rｭ　i ri.!l.i ;
1._.　.||　|　r=:t....「~「　￣. i　　 　 i.「~「"「 ..「 .「 ￣ .「 .「　「 .「 「r=t「 .「 ￣￣.「~「. r:=:ｔ...|　||::::‐‐‐‐‐=ri yﾖﾒf
Ht,.　||　|　|士|　|　|　i´｀i !r､ ,r、ｒ!i . |　|´｀|　|..i´｀! |　|´｀|　|　|.| . ||　|　i´｀i　|　|　|士|　|　||;;::　,f,ヵｱk什;'- '
卅k､.||　|__＝=..,,|　|__'==' ﾄ〃>ゞ.ｨ| . |　|==|　|..'=='..|　|==|　|　| Θ.|　|.._'=='_..|　|,,..=＝__|　||::!,.fｨ=';^"´ ,,..- '
-,,."' ||　|,γ''ヽ...|　|　, --t:=====t; . |　|iュ|　|:二ﾆ |　|iュ!　|..ΘΘΘ| , --､ .|　|..γ''ヽ..|　||::!.,,.,:-;.''「´.|　 |　;
|.. i｀ﾞ'||　| |..:::::::|..|　|　|'⌒'|　　　　|| . |　| . .|　|.ｒ＝i..|　|　 |　| .い山り.| |'⌒'.|..|　|. l...::::::l |　||::!!l | .|　|.　|　 |　;
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|.. |..: ||._.|_|_i!〈fi...|　|　i.____|　　　　|| . |　||....|　|.|.　 |!|　||....|　|　|.|||:|.|　| |.___..|..|　|. i!〈f:::| |._.||::!!l | .|　|.　|　 |　:
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三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三:|||:| 三三三三三三三三三三三＝コ.士 土
二r=tl二∩二∩二∩二∩二∩二∩二:∩二:∩:二:∩二:∩ﾆ}. |::{ﾆ∩二∩二∩二∩二lr=t二二二二二
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　 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
77 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:26:51.96 ID:puMRojoo

　　 　 　 　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 :::::＼:::／＼　　
　　 　 ／　　 　｡<一>:::::<ー>。　 　色々とあってもう会う前から負けた気分だお…　　　
　　 　 |　　　　.:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj　　　　　　
　　 　 ＼、　　　゜　｀ ⌒´,;／゜
　　　　／　 ⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ　｡　　
　　　/　,＿ ＼　＼／＼ ＼
　 　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
　 　　
　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　養子の件、認めてもらうんだろ？
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 } 　　　少しは頑張れよ（本当にコイツ大丈夫か？）
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 } 　　　　
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
78 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:32:46.15 ID:puMRojoo
アントニウス邸 客間
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　　　初めまして、だなやる夫君。君に敢えて嬉しく思っているよ
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼　
　　　　　　　　　　　　マルクス・アントニウス
カエサルの片腕と呼ばれた武人にして現在の執政官。事実上の最高権力者

　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）.＼ 　　 こちらこそ嬉しく思っているお！　
　 ／ /// （__人__） /// ＼ 　 お手紙かいてきたので読んでくださいだお！
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´　_ 　 ／
　　 （　ヽ　 __＿　.／.／
　　　.＼ ＼|　 .,ﾚ゛／
　　　　 .＼旨 爻ﾝ　
79 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 22:33:38.84 ID:qYkDizQo
何と切れ者そうなアントニウスw
80 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:35:29.79 ID:puMRojoo

　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　　 はは、ありがとう。
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　君の事は我が子も同然に思っている
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼　困ったことがあれば何でも云ってくれたまえ
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
　－ ' ´　　　　　 ／￣:／　 ／::/― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　あ、ありがとうございますお！　　　
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　じゃ、じゃあ一つだけお聞きするんだお！
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　どうしてあなたは……　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

　
　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　／::::::::::::::::＼
　　　　 　／:::::─三三─＼　　　　　　　　　暗殺者　　
　　　　／:::::::::（○）三（○）:＼　　　　　　　ヤ　ツ　ラを殺さなかったんだお？
　　　／::::::.:::::::::: （__人__） ::::::::＼　　／ｌ
　　　|::::::::::::::::::::::::::｀::⌒´:::::::::::::::|　／／
　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／／
　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／
　　/:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::／／
　　|:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::／／
　　＼:::::::::￣￣￣（￣／
　　　|｀ー―‐､;_;_;_;/:::::::::|
81 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:37:42.06 ID:puMRojoo

　 　／￣三＼
　／;;;;　_ノ 三 ＼
　|;;;;;;;　　 （ ○）（○） 　
.　|;;;;;　　　 （__人__）　やる夫、お前、何を云って……　　.
　 |;;;　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　（養子の件をお願いするんじゃなかったのか！？）　
.　 |;;;;　　　　　 　 }　　　
.　 ヽ;;;　　　　 　 }
　　 ヽ;;;l　　　　ノ　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)


　　　 　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　 　……やらない夫は黙るお
／ 　　 （●） 　（●） ＼　「国家の父」たるカエサルはいわばローマ国民全ての父　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　父の敵を討つのは子として当然の義務なんだお　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／
82 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:39:51.63 ID:puMRojoo
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　　 ましてやあなたは父上の右腕とまで云われた身
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　 　それが、何故！　どうしてなんだお！！
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |

　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/　　…全ての責は私にある。好きなだけ罵ってくれて構わない
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ　　　ただ、私はローマを再び戦火に巻き込みたくなかったのだ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´
83 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:42:09.42 ID:puMRojoo
　　　　　　　　　　　　
　　 ／￣￣＼　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　
　|　　　 （ ＞）（＜）
.　|　ι　　（__人__）　（そうか、その為にこの人は自ら泥を被る真似を……）　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　
　(⌒)　　　　　(⌒)
　/　iヽ　　　　ノi　ヽ
..ｌ___ﾉ|　　　　　 .|ヽ___i　　　　　　　
　　　|　　　　　 .|　　　　　
　　　|　　　　　 .|　

　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/　　　
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ　　　　　裏切り者どもは今や元老院の支持を得て日の出の勢いだ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　　　仮に戦を仕掛けてみたとしても勝敗は時の運だろう
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´
84 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:43:27.30 ID:puMRojoo
　　 　　　／￣￣￣＼　
　　　　／　─　 　 ─ ＼　
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼. 　父の下にあって随一の猛将と呼ばれた方とは思えない発言ですお
　　 |　　　　（__人__）　　　　|　
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼

　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／　　　彼らもまた、あの方の将だった男達だ
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ　　　　互いの手の内は知り尽くしている、と云うわけだ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　　　　　よしんば勝利を掴めても大きな被害がでるだろう
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼　　　　　そうなれば笑うのは元老院のみ、だ
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

85 ：1[sage]：2008/12/22(月) 22:48:56.52 ID:puMRojoo
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 | だからと云って奴らを放置するわけにはいかないんだお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;　　無論だ。遠征の途にある兵士たちもいずれ戻ってくる
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,　　その暁には――やる夫君、誓おうとも
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　　このマルクス・アントニウスが敵を討つ、と
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,
86 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:50:09.29 ID:puMRojoo
　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/　　　
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ　　　　　……だから、重ねて申し訳ないと謝罪しよう
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　　　今の私は君に協力できそうにない
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´

　　　　　　　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　　／ 　（●） 　（●）　　＼　　それは、やる夫の養子承認の件ですかお？
　　　　　|　 　　（__人__）　 　　　|
　 　　　 ＼　　 　｀ ⌒´　 　　／ヽ
　　　　　　（ヽ、　　　　　　/￣）　 |
　　　　　　 |　｀`ー――‐''|　　ヽ、.|
　　　　　　 ゝ　ノ　　　　 　ヽ　 ノ　|

87 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:51:36.20 ID:puMRojoo

　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　　
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　　そうだ。今はなるべく元老院を刺激したくない
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼　……わかってくれるね
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´


　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　もちろんですお！　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　本当はやる夫はアントニウス様を父のように慕っているんだお！　　　
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　さっきのは只のツンデレ的演出なんだお！
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
88 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:53:37.89 ID:puMRojoo

　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／　　　
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ　　……君のような有能で理解ある若者があの方の後継者で良かった
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　　では吉報を待っていたまえ。必ずや私が君の正しい場所を取り戻そう　　
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼　　　　　
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼


　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　ありがとうございますお！！　　　
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

89 ：1[saga]：2008/12/22(月) 22:59:41.59 ID:puMRojoo
自宅への帰路

　　 ／￣￣＼
　／　　 　／　＼
　|　　　 （ ＞）（＜）　　
.　|　　　　 （__人__）　　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　よかったな、やる夫。後はアントニウス様に任せておけば全て安心だろ　　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　 お前も肩の荷が下りてほっとしたんじゃないか？
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)　

　((　(ヽ三/)　　　　　　　　(ヽ三/)　））
　　.　 (((i )　　　＿＿＿　　　( i)))
　　／ ／　　／_ノ 　 ヽ_＼　　 ヽ ＼
　 ( 　く　　／（ ●） 　（●）＼　　 >　）　　やらない夫、頭大丈夫かお？
　　＼　｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼'　／ 　　　ほとんど使わないから脳みそが発酵したのかお？
　　　 ヽ|　　　　　　 ￣　 　　　　|/ 　　　　　　あんな子供騙しの嘘に騙されるお前の将来がやる夫は心配だお
　　　 　 ＼ 　　 　 　　　 　 　 ／
90 ：1[sage]：2008/12/22(月) 23:00:45.06 ID:puMRojoo

　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　／　─　　─＼
　　　　　 　 / 　　（●） （●）ヽ
　　　　　 　.|　　　　（__人__）　.|　　　
　　　　　 　|　　 　 　｀ ⌒´　　| 　　　　　　　　　　　　　それは喧嘩売ってるんだな？
　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　/ ___　___...　---､＿ 　　　よし買った、さぁ買った、今買った
　 　　　　　_L⊥┴ ￣ ￣ 7:ｌ=ﾄ､｢｢　,-…￢:､ｌ ｢ ll＼ 　だから殴っていいな？
　　 _. ‐' ´7/´. : : : : : : : : :l: llXl.:.ｌ.ｌ　|i r=, ｌ｜|｜|トr'|
一7´: : : ://: : : : : : : : : : : l: |lX|:.l |　||_'‐'_｣ ト|｜|| | |
｀ｿ.: : : : ://: :_:_: : - … .二L｣lXﾋ| |　ﾄ-‐…くﾉ-く r'r'
/ﾆ二_"´｢ "´ ,-‐ ￢Ｔ_ゝ､__]二L_`仁ﾆて￣＼_-ヘ.
＼ｰ-┘_> -‐_ヽ二￣-‐イl￢…‐-|｀ｰ￢＼r'´_>ヘ.ヽ
_/仁,ｰ!l _凵-, l |i⌒Y|二Ｈ￢…‐-[ﾆ､___[_　Y- ‐‐┴0
　

　　 　　　／￣￣￣＼　
　　　　／　─　 　 ─ ＼　
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼. 　　殺せばよかったんだお
　　 |　　　　（__人__）　　　　|　
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼
91 ：1[saga]：2008/12/22(月) 23:04:05.72 ID:puMRojoo

　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （○）（○）　|
.　　|　　（__人__）　 | 　　……は？
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ　　
.　　 |　　　　　　 　 }
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　　/　　　 く　　
　　　　|　　　　 ＼ 　
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　


　　 　　　／￣￣￣＼　
　　　　／　─　 　 ─ ＼　
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼. 　　アントニウスが本当にローマを戦火に巻き込みたくなかったなら
　　 |　　　　（__人__）　　　　|　 　　暗殺者どもを殺せばよかったんだお
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼
92 ：1[saga]：2008/12/22(月) 23:08:00.55 ID:puMRojoo
　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼ 　　
　|　　　 （ ●）（●） 　　　
.　|　　　　 （__人__）　　　まて、それは法に反する行いだ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　何の根拠もなく人を殺すのは卑劣すぎるだろ、常識的に考えて
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ　　　
　　　|　　　　|￣￣￣ 　　

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　　　 　　 ＼　　ぐ、むむむ……
　　　　|:::::: 　 　　 　　｜
　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　 ／　　 　 　＼
　　　.　 |::::::::::::::　　　　}　　　　　　 ／　⌒　　⌒　 　＼
　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　　　　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ　　不可侵特権を持つ父上を殺すことは卑劣といわないのかお？
　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　|　　　（__人__）（　/　　 〉|　
　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ
――――|:::::::::::::::: ＼-―――――――――― ＼ _ _ ＿ ）
93 ：1[saga]：2008/12/22(月) 23:10:32.54 ID:puMRojoo
　　　　 ＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´　むむむ、じゃねーお
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　殺してしまえば事後承認でどうにでもなった　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　それなのにヤツラを生かしておいた理由はなんだお？　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　

　　 ／￣￣＼　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　
　|　　　 （ ＞）（＜）
.　|　ι　　（__人__）　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　そ、それはアレだ！　属州長官だからだ！
.　 |　　　　　　 　 }　　国家の要職にある人物を殺すことは許されない！
　(⌒)　　　　　(⌒)　　
　/　iヽ　　　　ノi　ヽ
..ｌ___ﾉ|　　　　　 .|ヽ___i　　　　　　　
　　　|　　　　　 .|　　　　
94 ：1[sage]：2008/12/22(月) 23:12:01.97 ID:puMRojoo
　　　 　 ＿__　　　　━┓
　　　 ／　―＼ 　　┏┛
　　／ノ　　(●)＼　 ・
.　｜　(●) 　 ⌒）＼
.　｜　　 （__ノ￣　　| 　その人事を承認したのは誰だお？
　　＼　　　　　　　 /
　　　 ＼　　　　 _ノ
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|
　　 　 |　　　　　　　|

　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼ 　　
　|　　　 （ ●）（●） 　　　
.　|　　　　 （__人__）　　　そりゃあ、元老院に決まってるだろ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ　　　
　　　|　　　　|￣￣￣ 　　
95 ：1[saga]：2008/12/22(月) 23:14:17.47 ID:puMRojoo
　　　　　　　　　　 ＿＿＿　　　━┓
　　　　　　　　　／　―　　＼　 ┏┛
　　　　　　 　／　　(●)　 ＼ヽ ・
　　　　 　　/　　 （⌒　　(●) / 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　 　　 /　　 　 ￣ヽ__） ／ 　では尋ねるお。その時の、３月１７日の元老院を開いた執政官は誰だお？
.　　　　／´　　　　　_＿_／
　　　　|　　　　　 　 ＼
　　　　|　　　　　　　　|

　　　　　　　　　　　
　　 ／￣￣＼　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　
　|　　　 （ ＞）（＜）
.　|　ι　　（__人__）　ア、アントニウス……様、だ　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　
　(⌒)　　　　　(⌒)
　/　iヽ　　　　ノi　ヽ
..ｌ___ﾉ|　　　　　 .|ヽ___i　　　　　　　
　　　|　　　　　 .|　　　　　
96 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:15:46.58 ID:3fEW4CIo
このやる夫、できる！
97 ：1[sage]：2008/12/22(月) 23:16:00.59 ID:puMRojoo
　　 .　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　 ／　⌒　　⌒　 ＼ 　　これでわかったお？
　　 　　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ　　アントニウスは嘘つきだお、信頼に値しないお
　　　 　　 |　　 　（__人__）（　/　　 〉|　　たぶん、やる夫の養子相続も快く思っていないお
　　　　　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ _ _ ＿ ）

　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 | 　まさか、アントニウス様はお前の地位を取り戻すと……
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　　 |　　　　　　 　 }
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　
　　　　/　　　 く　　
　　　　|　　　　 ＼ 　 　
98 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:19:46.66 ID:puMRojoo
　　 　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　云ってないお
　　　　　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 | 　　アントニウスは「正しい場所」といったんだお
　 　　　　　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／ 　　　それが誰から見て正しい場所なのかは明言してないんだお
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|

　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　／　　　 　　 ＼
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　　……ひねくれ者め、ならどうするつもりだ？　　　
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　結局の所、養子が認められなきゃお前はただのガキに過ぎないんだ　
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　　　　....,:::´,　.　　
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――　　
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'
99 ：1[saga]：2008/12/22(月) 23:23:11.54 ID:puMRojoo
　　　　　　　　　　　　 　　ii
　　　　　　　　　i||／ ￣ ￣　＼||i 　　　　
　　　　　　　　 ／　 ::＼:::／:: 　＼||i　　
　　　　　　i||／ 　.<●>::::::<●>　 ＼i 　 　　なら……ガキでもできることをするまでだお
　　　　　　　|　　　　（__人__）　　 　　|　　　 　
　　　　　　　＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　
　　　　　　i||/,,―　-ー　　､　,　-‐ ､|i
　　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'|i
　　　　　　 そi|l　　　　　　　　　　　l て　　
　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　|　　　ワ　　　　　ゴ　　　　　　ン　　 |


「やる夫が第一人者になるようです　第二回　終」　　　　　　
100 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:24:27.33 ID:9fryQYwo
乙
101 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:24:41.53 ID:qYkDizQo
お疲れ様でしたw
102 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:25:26.36 ID:VuXx3F2o
乙乙
103 ：1[sage]：2008/12/22(月) 23:29:47.29 ID:puMRojoo
　　　　　　　　　　　rー ──　} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀丶、
　　　　　　　　　　| : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　| : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : :: : ＼
　　　　　　　　　　|／ : : : ,' : : : : : |＼: : : : : : : : : : : : ヽ: : :: : : : : : : : :ヽ
.　　　　　 　 　 ／: : : : : : !: : /: : : |　 ＼´: ￣｀ヽ、: : : :丶 : │ : : : : : : ',
　　　　　　　／: : : : : : : :..|⌒ﾄ : : │　　 ＼: : : : : ＼: : : : ＼:|: : : : : : :　|
　　　　　 ／: : : : : :./:/: :.:|: :∧: : : l　　　 __.＼: ヽ : : : : : : : : ＼:.:.: : : : :.|
.　　　　 /: : : / : : : V: : : :レ'-ﾍ: : :.',　 　 ｨ灯ﾃ外ﾐ: : : : : : : : : : ＼: : : : l
　　　　/: :.／!: : : : : |: : : :小Y心＼:.ヽ　　　{iｰ'::::::jヾ: : : : : : ::＼ : :ヽｰ :l 長々とお付き合い頂きありがとうございます
　　　　|／　│: : : :/|:.: :.:.{ハ Vi::ﾊ ＼|　 　 Vﾍ::::ｲ:}ハ: ＼: : : : }＼: ',: :l さて、今回も＞＞1が痛いところを突かれてもがく前に
　　　　 　 　 |: : : :.ハ: : : |｛ ﾍ ヽ:ﾘ､__{ｧ　　　ゝ辷ン　∧: :}ヽ　/|: : ヽ} :|　　突っ込まれそうなところを先に弁解するのですが
　　　　　　　 ヽ: : l　 ヽ: :.l人: :', ´ ﾉ , ＼　　　 ''' ／ /　∨　∨:.l: : : : : |　　その前に色々と書き込んでくれた皆さんに
　 　 　 　 　 　 ＼{　　 ＼ﾘ:.:`弋　　　｡ ｀ ｰ一 '　／　'´: : :∠,:│: : : :│　　返事を書きたいそうなので宜しければお付き合いください
　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : :.:／ﾌ＞　　__　　　イ: : : : : :／..:.: 八 : : : │
　　　　　　　　　　　／:./＾}／ ／　{ { : : ∠: : :／ ￣￣＼￣ ＼: :ヽ : : |
　　　　　＿,,　-='´＿／ ´　二) 　 ヽ: : ／: :./　　　　　　 ＼//∧: : ＼|
　　　　 ´　｀＞: :/(７　　　 　 ､｀) 　 ／: : : /　　　　 　 　 　 ∨/∧: : : l＼
　　　　　　/ : : ///＼　　ｘヘ ＼　/.: : : ; ｲ　　　　　　　　　　V//,|: : : :＼:＼
　　　　 　 ヽ:／///// >く　）Yー’{/|: ／V　　　　　　　　　　　|//,|: : : : : :＼:ヽ
104 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:42:16.92 ID:qYkDizQo
了解ですw
105 ：1[saga]：2008/12/22(月) 23:43:17.56 ID:puMRojoo
「オクタウィウス？　オクタヴィアヌス？」

　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ　　ふつーはさー、やる夫はオクタヴィアヌスって呼ぶよね
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',　　　なんでこの話だとオクタウィウスなんて呼び方してるのかなー？
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼　←リストラ第二号
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　オクタウィウスの名のほうが旧い呼び方だからです
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V　　そのオクタウィウスの子供だからオクタヴィアヌスとなります
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ:!　　　ドナルドの子供だからマクドナルドと理屈は同じですね
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,　　　　
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　　　歴史モノはこういうペダンティズムが欠かせないとは＞＞１の言です
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　　もっとも、強引な理屈付けに過ぎませんが
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |
106 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:47:30.91 ID:3fEW4CIo
乙でした～！
107 ：1[sage]：2008/12/22(月) 23:48:12.54 ID:puMRojoo

　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',　　するってーと？
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　　＞＞１が昔読んだ漫画でこの名前をネタにした
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l　　シモネタが強烈過ぎて忘れられないんだそうです
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l　　　この名前を目にするたびにギャグになってしまうそうで
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　　　それにしても作風変わりましたよね、この人
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ
108 ：1[saga]：2008/12/22(月) 23:56:32.00 ID:puMRojoo
　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　　　やー、返しに困る発言だなー
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l　　　で、次はシャドウオブローマについてだけど
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/
　l:.::l ／　 ,─,,ュ'､､_　ﾊ　　l|　　,-l/-､
│:.:|´　　// /　､ ､ V　ヽ　 l　/､/, ,　｀l

　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!　　＞＞1によると遊ぶチャンスを逃したタイトルだそうです。
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|　　北米版の方がゴア表現がハードなのでそっちを選ぶべきか
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　　　分かりやすい日本語版を選ぶかで迷っているうちに
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　　　友達に薦められた―グラディエーター― ロード トゥ フリーダム
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　　　が面白すぎて忘れてしまったのだとか。
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l　　　それで、ゴア表現とはどういう意味なんでしょうね？
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',


109 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/22(月) 23:58:46.32 ID:9fryQYwo
グラディエイターはストイックすぎて面白かったなｗｗｗｗ
110 ：1[saga]：2008/12/23(火) 00:10:35.27 ID:WZ.7rRQo
　　　　　　　　　／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
　　 　 　 　 　 /: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
. 　 　 　 　　 /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |､: : : : : : : : ＼ ＼}
　　　　　　　.' : : :/ : /: : : : : : /　 ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
　　　　　　　|: : :/ : /| : : :― ｘ　　 ∨: : :∧ |　∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ
　　　　　　　|: :/ : /: | : : : : /　｀　　|: : :/　j/-　∨: : :l: : : : : :|
　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : | 世の中には知らなくていいことが山のようにあるのだよ！
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|　とゆーかみゆきさんは知らないままでいて、お願いだから
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/　　　　で、次は禿に関する話題だけど――
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |
　 　 　 　 {　　　 ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |
　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
.　　 　 　 　 ＼ 　 __／　 ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
　　 　 　 　 ／　　 /ヽ 　 　 ＼ : ヽ ＼ 　 | 　|: : :/
　　　　　　/　 　　 {ヽ}} 　　　　ヽ: : }　 ＼ l 　|: :∧

　　　　　　　　　　　 ／　　　　 ｉ　||　　　 |　　　　　　 ＼　　＼ ヽ、
　　　　　　　　 　 ／　　./　　 :|　|'|　　　 |:::　 |:::　　　　 ＼　　ヽ　ﾍ、
　　　　　 　 　 ／　　　/　　 :::ｊ　| .|　　|　|V::　|:::::　　　　　｀ヽ、 ｉ　 ﾊ
　　 　 　 　 ／.ﾉ　 　 /　　 :::/|__|ノｉ　　| :| ∨: ﾄ､::::::　　 ､　　 ﾍ |　　 |　申し訳ありませんっ！
　 　 　 　 / ,.ｲ　　　/　　::::'/´| :ｊ　|　　 | |`‐-┼∨:::::: 　 ヽ、　ﾊ|　　 |　＞＞1の無能とデリカシーのなさが招いたことです
　　　　　/ / /　　　ｊ 　 :::::/　 |/　 |　　 | |　∨:|　 ∨::::::　　 |　 ∧ 　 |　ネタバレされてしまった方には深くお詫び申し上げます
　　　　　ｊ/ /　　,ﾉ.::|　 :::::∧　＼ 　ヽ、 .|ｊ　　ヽ|／ ∨::::::　　|､　　ﾍ　|　　後は『禿』のスレ主がここを覗かないでくれるよう祈るばかりです
　　　　　　 ｊ 　 / ::::|　::::/:::ﾊ　　 ＼､　ヽ:|　 ,／　　　∨:::: 　 | }ヽ、 ﾍ!
　　　　　　 {　/{ .:::∧　::{:::::λ"￣￣　}⌒{　￣￣￣゛ |∨::::　|ﾉ:ｉ:::｀ヽ､〉　
　　　　　　 ヽ{　＼{ .ｉヽ､{:::::{::} //／ ノ",　ﾊ＾ｉ ,､/／ノ|:::ヽ、 ｊ:::::|:: |::　{
　　　　　　　　　　　 ｊ |　:::::::｀ｊ ‐-,ﾍ´ﾊ,､ _l | | | |‐,､´ ,ｊ:::　 ∨::::::|:: |　 |
　　　　　　　　　　　ﾉ .ヽ、 :::::ヽ、| .|/ ﾉ |:} r､~￣￣`l'´:::　　ｊ:::::::ﾍ::: ヽl、
　　　　　　　 　 　 /　 :::f｀ヽ､:l"￣￣￣￣￣゛l:===={::::: 　 /｀ヽ､:::ﾍ:::: ｀ヽ、
　　　 　 　　 　 ／　　:::::}　　 }============{:===={､:::　/ 　 　.}::::::ヽ::::　｀ヽ、
　　　　　　　　/　:::;/ :::::::〉 　 }============{:~￣~　〉ノ　 ／｀l'::::::::::::ヽ、:::　ﾍ
　　　　　　　 ﾉ :::::/| ::::::/　 〈´"￣￣￣￣￣｀゛〉::　　 |　／　　 |:::::::::::::::::::ｉ::::::　ﾊ
　　 　 　 　 〈　:::〈 | :::::〈　　 |　　　　　 　 　 　 |:: 　　 |'´　　 　 |::::::::::::::::::::|:::::::　ﾉ
111 ：1[saga]：2008/12/23(火) 00:19:11.38 ID:WZ.7rRQo
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :! 次のスレ立てでは注意書きを充実させ、ネタバレ回避を心がけますので
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　ご容赦ください、とのことです。
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　 _,-,ﾆ二ニ=､
　　　　　　　　／／
　　　　　　　 /:/
　 　 　 　 　 ヾ`､
　　　　　　　　＞+:‐: ´:￣: ￣: :`:'￣:l.､＿＿＿,／
　　　　　　／: : : : ／: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
　　 　 　 /: : : ／: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : ､:＼
　　　　　l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
　　　　 /: :/: :/: : : _,:_∠Ｌ､:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
　 　 　 l: /://: : : : :／::/':::::/: : : /::::-H､: : : : : lト､: ヽ
　　　　l://://: : : ｲミ土=､_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l　｀ヾ､
　　　　l/: :l l: : : ｲ:llo:::::::/:::/://:::テﾃヵl: : :ﾊ: : l
　　 　 l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l　　＞＞1的には事件の詳細については触れず
.　　　 l: : : W/: : N　　　　 　　 ､ `‐':::l::l: : lN　V　　簡略化してあるから大丈夫かなと思っていたそうだよ
.　　　 l: : : : :ﾊ: : : ト､　　 ー=　　　 ノlﾊ: :ハl　　　　……最低だよね
　　　 l: : : : : :､: : : 「ﾌ｀‐- ,､-┬:Ｔ´: :l　l/
.　　　l: : : : :,レ､: : :ヾ､　　/､｀Y/:l:l: : l
　 　 /: : :rﾆミミヽ: : ヾ､-─┤ `┤: : l
　　 /: : /￣＼ヾヽ: : :ヾ､　　 l　　ll: : l
　　/: : /　　　 ヽヾヽ: : lヽ　　l　 /l: : l
　 /: : /　 　 　 l ＼ヾ､: l ヽ　 l //l: :/
　/: : :l　　 　 　 l ハ ヾ､l､､l　 l////l

112 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/23(火) 00:29:06.21 ID:WZ.7rRQo
　　　　　　　　　　　　　 ,-､
　　　　　　　　　　,λ￣゛`ー‐--.|　 ヽ-‐─--.､_
　　　　　　　　　 //　　　　　 　 .;|　　 . :ｉ::.　　　　｀ヽ、
　 　 　 　 　 　 //　　　ﾉ　　/　.:|　　 : .:|:: :､　　　 ､. ｀ヽ、
　　　　　　　 ／´　　::/　 :.:/　:;ﾒ{　　 : .:|.:|､ ＼　　:.ヽ､} ﾊ
　　　　　　 /　 ／　::/　: :/　:./| ∨　 .: :|.:| ∨ .|　　 :.:｀ヽ.|
　 　 　 　 /　/　: : :/　: :/ ,ィ⌒|　∨　: .:|:|　 V⌒ヽ : :. ､ ﾍ、
　　　　　/　/| : : : /　: : ｊ ::/ 　 |　 ∨ｉ　.:|ｊ 　 ヽﾄ､ 　:.: : |:　ﾍ
　　　　 〈　:| | : : ::|　: : :/|/　___ ! 　 ﾘヽ､.:|　___ 　 〉　: :.: ﾄ､:　〉　で、では気を取り直して配役に関してです
　　　　　ヽ,| |: : : :|　 : :;ﾊ　,.ｨ'≠ﾐ　 }冖{ `,.ｨ≠ﾐ､ } : : :. / ｉ ﾚ'　　アントニウス＝伊藤誠と予想してくれた方がいたのですが
　 　 　 　 　 |: : : :ヽ､::{:.:ﾊ.　　　 　 ﾉ ,　､　　　　 ｊ: : : :/:　|　　　　結局、こうなってしまいました
　　　　　　　 | : :{ヽ､::|': ::.::j｀ ‐-‐ ´　＿_ ｀‐-‐ ´,|: : :/ｉ:　 |
　　　　　　　 ｀ヽ|　 |｀: |:::::|｀l.､　　　 V_,ﾉ　 　 ／ｊ;／　|　 ｉ|
　　　　　　　　　 　 | ｊ: |: :::} .|､:｀＞‐ｧ--t‐＜´ｊ::|: : :　 |　 |:|
　　　　　　　　　 　 ﾘ : |::;ﾉ ,ﾆュ､　|´　　 `}　｀|::|: : :　ﾉ.　 λ
　　　　　　　　　　ノ .,ィ´|　 -‐y 〕 |-─‐-| 　 |ﾘ:. :　/ヽ、.　ﾍ
　　　　　　　　 ／ : ｆ＼.ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､　　|　　|: : 　ﾒ　／ｉ:..　 ﾍ
　　　　　 　 ／　::ﾉ:| 　 }｀ミ三三三彡.　 |　　ｊ::　 /／ 　 |::ｉ　:. ｀ヽ、
　　 　 　 ／　: .:/: :|　 〈｀゛──--ー'〉　|　 ./　 / 　　 　 |: :|　::. 　 ）
　　　　　 ＼　.:/: : :|　　〉　　　　　　"|.　|　/　 /　　 　 　 |:.:|　::: ／

　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l　　んー、その方が正解じゃない？
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l　　アントニウスさんって史実だとかなりハイレベルの
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l　　　駄目ニンゲンだし。
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x　　　　私だって「何？　あの渋いオッサンは！？」
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N　　　とか思ったもん。
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l
113 ：1[saga]：2008/12/23(火) 00:46:25.38 ID:WZ.7rRQo
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: ! この物語の種本の中には「アントニーとクレオパトラ」「ジュリアス・シーザー」が
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　含まれているのでその路線は選ぶことができませんでした。
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　 物語的にもライバルは強くてカッコいいほうが盛り上がりそうだからと狙ったそうです。
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : :

　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :　　＞＞1曰くやる夫は情報戦の天才なんだそうだよ
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :　　　と、云うわけでやる夫流ネガティブキャンペーンの
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :　　　被害にあって不当に評価されてる部分もあるんじゃないか
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :　　と考えて優遇しているんだとか
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : :/7 /　/　/　l｣　,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |: :
114 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/23(火) 00:59:20.18 ID:WZ.7rRQo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-､
　　　　　　　　　　,λ￣゛`ー‐--.|　 ヽ-‐─--.､_
　　　　　　　　　 //　　　　　 　 .;|　　 . :ｉ::.　　　　｀ヽ、
　 　 　 　 　 　 //　　　ﾉ　　/　.:|　　 : .:|:: :､　　　 ､. ｀ヽ、
　　　　　　　 ／´　　::/　 :.:/　:;ﾒ{　　 : .:|.:|､ ＼　　:.ヽ､} ﾊ
　　　　　　 /　 ／　::/　: :/　:./| ∨　 .: :|.:| ∨ .|　　 :.:｀ヽ.|
　 　 　 　 /　/　: : :/　: :/ ,ィ⌒|　∨　: .:|:|　 V⌒ヽ : :. ､ ﾍ、　　
　　　　　/　/| : : : /　: : ｊ ::/ 　 |　 ∨ｉ　.:|ｊ 　 ヽﾄ､ 　:.: : |:　ﾍ　　あ、でもだからと云って気まぐれで登場させた
　　　　 〈　:| | : : ::|　: : :/|/　___ ! 　 ﾘヽ､.:|　___ 　 〉　: :.: ﾄ､:　〉　訳ではないので安心して欲しいそうです
　　　　　ヽ,| |: : : :|　 : :;ﾊ　,.ｨ'≠ﾐ　 }冖{ `,.ｨ≠ﾐ､ } : : :. / ｉ ﾚ'　　やる夫の人生の中で最も彼を苦しめた最大級のビッチと
　 　 　 　 　 |: : : :ヽ､::{:.:ﾊ.　　　 　 ﾉ ,　､　　　　 ｊ: : : :/:　|　　　　その関係者として登場する予定だとか
　　　　　　　 | : :{ヽ､::|': ::.::j｀ ‐-‐ ´　＿_ ｀‐-‐ ´,|: : :/ｉ:　 |
　　　　　　　 ｀ヽ|　 |｀: |:::::|｀l.､　　　 V_,ﾉ　 　 ／ｊ;／　|　 ｉ|
　　　　　　　　　 　 | ｊ: |: :::} .|､:｀＞‐ｧ--t‐＜´ｊ::|: : :　 |　 |:|
　　　　　　　　　 　 ﾘ : |::;ﾉ ,ﾆュ､　|´　　 `}　｀|::|: : :　ﾉ.　 λ
　　　　　　　　　　ノ .,ィ´|　 -‐y 〕 |-─‐-| 　 |ﾘ:. :　/ヽ、.　ﾍ
　　　　　　　　 ／ : ｆ＼.ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､　　|　　|: : 　ﾒ　／ｉ:..　 ﾍ
　　　　　 　 ／　::ﾉ:| 　 }｀ミ三三三彡.　 |　　ｊ::　 /／ 　 |::ｉ　:. ｀ヽ、
　　 　 　 ／　: .:/: :|　 〈｀゛──--ー'〉　|　 ./　 / 　　 　 |: :|　::. 　 ）
　　　　　 ＼　.:/: : :|　　〉　　　　　　"|.　|　/　 /　　 　 　 |:.:|　::: ／

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､（それって喜ばしいことなのかナー）
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl　　　じゃ、今回の捏造部分についてだけど
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/
　l:.::l ／　 ,─,,ュ'､､_　ﾊ　　l|　　,-l/-､
│:.:|´　　// /　､ ､ V　ヽ　 l　/､/, ,　｀
115 ：1[sage]：2008/12/23(火) 01:07:48.30 ID:WZ.7rRQo
　 　　 ｒ‐‐―‐}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
　 　 　 |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　 　 　 |.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　 ／.:.:.:.:.!.:.:/.:.:.:i　＼⌒ヽ .:.:.:.:.:.:＼.:i:.:.:.:.:.:.:.
.　 ／.:.:.:.:.:.:.:.⌒ﾄ:.:.:.:!　　 ＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.i
　/.:.:/.:.:.:V.:.:|.:/_､:.:.:i　 　 ｨｒﾃﾄﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.|　ほぼ全部です
./.::.ｲ:.:.:.:.:j.:.:.:iﾊ心ヽ:::.､ 　 !ﾄ':::::jﾊ:.:.:.:.:.:.＼:.:.ヽ:.:i
／　!:.:.:.:/!:.:.:.!jﾍv'ﾊ ＼! .　Vヾ:ｲﾘ､:.＼:.:.:.:}ヽ:.!:.:!
　　 ､:.:.:ハ .:.:人 ｀ﾞ' ）-（　　 ｀,,¨´ ﾉヽﾉヽ/!:.:.ﾉ.:.i
　　　ヽ{　 ＼ﾘ:::.:Ｙ''　'。 ` ｰ‐　／.:.:.:.:.:./.:i:.:.:.:.:.:!
　　　　　　／:.:.:／)＞...　 . ...イ.:.:.:.:.:.:.:/__:ﾊ:.:.:.:.:.!
　　　 ｰ=彡ﾉ｀' ﾆ〈 {:::i:.:.::/.:.:./￣￣｀ヽ/∧:.ヽ:.:.:!
　 ⌒＞∧/. 　￣､〉7:.:.:/:.:.:/　　 　 　 ∨∧:.:.＼
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　　　　　　　　　　　　,ｨ,ﾆニｭ､_
　　　　　　　　　　　　 //　　　 ｀`ヽ
　　　　　　　　　　　 __《__＿_＿__
　　　　　　　　　 ,ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀‐-ｨ´ヽ、_
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　　　　　　 { : : : : :.:.:∠:ｊ:.::/::.:;／'⌒／|:.:/::::::::ﾄ､:.:.:ﾊ.
　　　　　　 ∨:.::.:.:.:..:::.:.:|::/:;／|/:;／＿ｊ;/,':/|:::|　＼:.:|
　　　　　　　∨:.:.:.:::::.:.(_|::'"::::::|´ ≡≡ 〈:/　|/　　 ヽl
　　　　　　　 ｊ:.:.:.:.:::.:ｉ:.:/:|::::.:.ｉ::|　 　　 　 〉
　　　　　　　 |:.:.:.:::::.:|/::..,|::::.:|::|　 (.｀ゝ／　　　　えーと、それマジ？
　　　　 　 　 |::.:.::::::./:.:./､|:.:.:|::|‐-‐::'l´
　 　 　 　 　 |:.:::::::./:.:./　ﾍ:.:.::λ:::::::::|
　　　　　　　|:.:.:::::/:.:./=＝､ヽ:.:.ﾍ､_::::}
　　　　　 　 |:.:.:::/.::/ ,　　　＼＼::|,ｊ::ﾘ
　　　　　　　|:.:.:.:／ｊ ｉ　　　 ｉ {.＼｀_　|
　　　　　　　|:.:/::|」| |　 ヽ､ | ｀V 　 V}
　　 　 　 　 ｊ:.:|:::::゛}.|　　　　{　 ｀ヽ、｀|
　　 　 　 　 |:.ｊ::::::::｀|　 　 　 |　　　 〉 ;}

　 　　 ｒ‐‐―‐}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
　 　 　 |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　 　 　 |.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　 ／.:.:.:.:.!.:.:/.:.:.:i　＼⌒ヽ .:.:.:.:.:.:＼.:i:.:.:.:.:.:.:.
.　 ／.:.:.:.:.:.:.:.⌒ﾄ:.:.:.:!　　 ＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.i
　/.:.:/.:.:.:V.:.:|.:/_､:.:.:i　 　 ｨｒﾃﾄﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.|　マジです
./.::.ｲ:.:.:.:.:j.:.:.:iﾊ心ヽ:::.､ 　 !ﾄ':::::jﾊ:.:.:.:.:.:.＼:.:.ヽ:.:i
／　!:.:.:.:/!:.:.:.!jﾍv'ﾊ ＼! .　Vヾ:ｲﾘ､:.＼:.:.:.:}ヽ:.!:.:!
　　 ､:.:.:ハ .:.:人 ｀ﾞ' ）-（　　 ｀,,¨´ ﾉヽﾉヽ/!:.:.ﾉ.:.i
　　　ヽ{　 ＼ﾘ:::.:Ｙ''　'。 ` ｰ‐　／.:.:.:.:.:./.:i:.:.:.:.:.:!
　　　　　　／:.:.:／)＞...　 . ...イ.:.:.:.:.:.:.:/__:ﾊ:.:.:.:.:.!
　　　 ｰ=彡ﾉ｀' ﾆ〈 {:::i:.:.::/.:.:./￣￣｀ヽ/∧:.ヽ:.:.:!
　 ⌒＞∧/. 　￣､〉7:.:.:/:.:.:/　　 　 　 ∨∧:.:.＼
　　/.::://∧　 xﾍ_∨:.:/.:.::.ｲ　　　 　 　 ∨/!:.:.:.:.:.
116 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/23(火) 01:09:07.53 ID:.gxa1Jco
なん…だと…？
117 ：1[sage]：2008/12/23(火) 01:27:13.57 ID:WZ.7rRQo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′今回、史実として正しいのは
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　「やる夫はアントニウスに会いに行った」「でもすげなく断られた」
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　の２点だけです。
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　　
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/
　　　　　　　　　/　　　/___'ｰ- __く‐-､:::::::::::l::::::l　　　　　　　　　　　ヽ ／
.　　　　　　 　 /　　　　｀ｰ-〈:::::::::::/ | ヽ、ﾉ:::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　 く 　 　 　 　 　 ｀ｰ-/__| 　 |｀ｰ--|　　　　　 　 __... -─-､ ヽ
　　　　　 　 　 ｀ー──────-|　　|─--L__,.. -─＜´　　　　　__＞
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　 |　　　　　　| 　 |　｀ｰ--‐‐'´
118 ：1[sage]：2008/12/23(火) 02:06:44.59 ID:WZ.7rRQo
／'´　　　／: : : : : : : : : : : : :/ : |: : : : : : : l: : : !: : : : : :＼ : ＼
　　 　 ／: : : : : : : :/: : : : : :/: : ,!: : : : : : : |: : : l: : : : : : : :ヽ: : ヽ
　 　 /: : : ／ : : : /: : : : : _/__:/ |: :l: : : : : :!ヽ :_|_: : : : : : : :ﾊ : :ﾊ
　　/: : : /: : : : : /: : : , '"/!: :/｀ l: :|: : : : : ! 　!: |､｀ ヽ : : l: : l: : : !
　 /: :,. ｲ : : : : : l: : : : : :/ |: / 　 |: | : : : : | 　 !:| ヽ: : :｀: : ! : l: : :|
. / : /　!: : : : : : !: : : : :/　!/　　　l ||: : : : :!　　'.|　ヽ : : : : l: : | : |
,': : /　 !: : : : : : | : : : /　 |'　 　 　 l!', : : : | 　 　 　 ヽ: : : : l : | : !
l: :/　　|: : : : : : :| : : / !´!￣￣｀!　 ! ヽ: : :!　l￣￣｀lヽ : : : l: :|: :|
|:/　 　 |: : : : : : |: : i'　　 l_　 　 |　 |　 ヽ: |　 '、　　 !∧ : : :|: |: ,!　あー、そこに
!'　　 　 ! : : : ∧:|: :| ヽ　 r'､___,.!　　　　ヽ| 　l´､___,l　　! : : |.､!/　　　　今後の辻褄合わせを詰め込んだんだ？
　　　 　 ! : : :!　|:! :|: : l 　 ゞ-‐' 　　　 .　　　 `ｰ- '．　∧ : !ﾉ|ヽ
　　　　　l : : |　 !:| |: : :!. '"'"'"　 　 ､__,､__,.　　 '"'"'" ,! : l: :|: |ヽ!
　　 　 　 ヽ: !　 l:l:'l: : :| ヽ､　 　,..､　!、　 ,!　　　　 ,. ｲ : : |:| : !
　　　　　　ヽ| 　 !| : : : l |: : l＞ l　}.__｀　´ _　 ＜´ : /: : : :|! : |
　　　 　 　 　 　 |:!: : : :| ! : |: : /　l |　￣　.!- ､:|:|: :/: : : :/: : :|
　　　 　 　 　 　 ! |: : : :ヽ: :l: ,/ ,./..､　　　 ヽ!::::＼/: : : :/:!: : :|
　　　　　　　　　|: :l: : : : ヾ´/ ´　 ‐ヽ.＿＿/::::::::::!: : : :/: | : : |
　　　　　　　 　 |: :ヽ : : : ∨　　　 　 {　　 /::::::::::/: : : / ＼: : :|
　 　 　 　 　 　 l: :/!:ヽ: : :l　　　　 /ノ 　 /::::::::::/ : : :/'::／ヽ: :|

　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　　そういうことです。必然＞＞1の妄想で辻褄を合わせるのですから
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　　　　　捏造と云うことになるかと
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　　　
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　　
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|　　
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |
119 ：1[sage]：2008/12/23(火) 02:14:36.74 ID:WZ.7rRQo
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　ここで合わせた辻褄を元にどんどんと劇的に物語は動いていく予定ですので
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l　期待していただければ幸いです。
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ


　　 ／ : ,. -／: : : : : : : : ／: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
. ／,..　'´／: : : :／: : : : /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/／ 　 / : : : : /: : : : : /: : : :,! : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
.　 　 /: : : : : /: : : : : /: : : /.|: :|: : : : : |: : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　 /: : : : : /: : : : : /-‐ x'　!: :|: : : : : |!: : : :l: : : : : :ヽ::::: : : : : : : : :|
　　 !: : : : :/: : : : : / : : :/ ヽ| : | : : : : | l : : : |: : : : : : :ヽ:::ヽ : : : : : |
. 　 !: : : :,.ｲ: : : : : :l : : /　　 l : !: : : : :| ,.x-‐‐!-､: : : : : ﾊ::::ﾊ: : : : : !
　　|: : :/　!: : : : : :|: : / 　 　 l: |: : : : :|　 ヽ: : !､: ヽ､ : : : l::::::l: : : : :|
　　|: :/　 |: : : : : : ! ll｀!‐- ､　l |､: : : :|　　ヽ: :| ヽ: :!: : : : :l:::::::!: : : l
　　|:/　　 l: : : : : ｲ l　|　　 ,!｀'.| ヽ: : | - ..__ヽ|　ヽ: l: : : : :l､:::::l: : :　　次回は！!
　　　　　　|: : : : :l l:|　 r'ｰ',ﾉ　 　 ヽ: |　 | 　｀丶､ヽ:|: : : : :|:ヽ::l : |　　ちょっと遅いけどまた金曜あたりかな？
　　　 　 　 !: : : ,.!: |!　 ｀ '´　 　　　ヽ! 　r'､__ ,./'/l: !ヽ : : |）:ヽ|: l　　　期待しないで待っててくだせェ
　　　　　　 ', : / | : '、 '"'"　 ,　　　　　　ヽ._,. '　l:∧!: 〉､ ,.! '´ ,):|
　　 　 　 　 ヽ:l　!: : :｀ヽ､ 　　､_　　　　　'"'" ･ l/: : : :l／　 ／: l　　　それじゃ、またねー
　　　　　　　 '.|　| : : : :|:l/丶､　 `ｰ'　　　　 r‐〈: : : : /　 ／、 : |
　　　　　　　　　 l: : : : |:| l:.:.:.:.:｀ ｰ,┬　'' ´ ,〉、r'ー-'､　/=-ヽ: :!
　　　　　　　　　/! : : : |:! |:.:.:.:.:.:./　'　　 , ':/:.:.}-- ..__,　!'"　｀ヽ:|
　　 　 　 　 　 /　!: : : :|:! l:.:.:.:.:.:l｀ヽ､　 / /:.:.:.l.＿＿,.　l_,. --､:}:l
　　　　　　　　{ 　 !: : : |:| |:.:.:.:.:.| 　　｀/ /:.:.:.:.:{　　　　 l　　 　 ヽ!

120 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/23(火) 02:20:12.50 ID:kSB90zIo
>>110


ＨＡＨＡＨＡ！！見てますよ～ｗｗｗｗ
121 ：106[sage]：2008/12/23(火) 03:01:38.55 ID:6H9/Fa6o
先走ってすいません。

お疲れ様でした！
122 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/23(火) 18:27:29.49 ID:jpzlGy2o
オクタヴィアヌスの下ネタって何だろう。
超感覚～にそんなネタが有ったような無かったような。
123 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/23(火) 19:22:54.73 ID:t/n1Pq6o
あぬす
124 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:25:06.00 ID:dg/u.SYo
さてはて、やって来ました今晩も
謝罪をした直後にご本人から「見てる♪」との書き込みを貰い
顔から火が出る思いですが、私は元気です、たぶん

今回も短いですが見捨てずにいてくだされば幸いです
それでは、はじまりはじまり～
125 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:26:35.76 ID:dg/u.SYo
ローマ有数の財界人 マティウス邸

　　　　　　　　　　　　　 　i
　　　　　　　　　　　　 　 .傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 傘傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r^t
　　　　　　　　　 　 　 .傘∩傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./.:::ﾍ
　　　　　　　　　　 　 傘傘傘傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.| : :::::|
.　　　 |　　　　　　.　［IIIIIIIIIIIIIII］_____________________________________________　 .r".: ::::`i
　　 .r'^ー--------..i..::::::::::::;;;;i|;;;;::::;:::;::;:::;::::;::::;:::::;:::;:::;::::;::::;::::;::::;::::;::::;:::;ヽ_|.:_;_;;;_;;|_____________.
　　/::;::;:::;:::;:::;:::; ::;:;::;;;| ..:::;:::::;;;;;i|;;;:;::::;::::;::::;::::;::::;::::;／|＼::::;::::;::::;:::;:::;:::;:::;::;..ヽ.;;;;;:;;:;;::;:;:;;::;:;:;;::;;::;＼
　./;;;;_;.;;;_;;:;_;_;;;._;.;;;:;.;;| ∩ ::::;;;;;/;;_;:;;;_;;:;:_;:;:; ;_;::／＼|／＼;;;_;:;;_;_;;:;;_;:;;:;_:;;_;.:;ゝ.:-:;:-:-::-::-:-::-.-ヽ
.´|.::::::: ::::::: : :: :: ::: : :;;| ..:::::::::;;;;;i|;;: : : : : : : : : : :［IIIIIIIIIIIII］: : : : : : : : : : : : : :|;.:;ﾍ.;: ;ﾍ:.: ;ﾍ:. :;ﾍ.: :|
　|: : i^i: : i^i: : i^i: : i^i| ∩ .:::;;;;;i|;;::i^i::: i^i::: i^i::::||: i'⌒`i: ||..:i^i::: i^i::: i^i::: i^i::|;.:|_j; :.|_j; .:|_j:: :|_j;: :|
　|: : Ll:.:: Ll::.: Ll:.:: L.| . .::: .:;;;;;;i|;;;:Ll;::;:Ll;.:..Ll;: ［IIIIIIIIIIIII］ ;Ll;;: Ll;::::Ll;;:::Ll::i;;: : ;: .:.; :.: ;.: .:;.. :.; ;.i
　|≡≡≡≡≡≡≡.| ∩...:::;;;;;i|!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i||: i'⌒`i...||;i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!| ≡≡≡≡≡≡≡|
　|:: ::::: ::::::: ::::: ::::: :.:.;;| . ..:: .::;;;;;i|;;: :: :::: : : ::: :: ::［IIIIIIIIIIIII］:: ::: : : :::: ::: :: :...::::|; ;ﾍ;.::;ﾍ. :.:;ﾍ.: .;ﾍ.: .|
　| : :i^i: : i^i: : i^i::...i^i| ∩.. ::;;;;i!|;;.:i^i:: :i^i: .:i^i: :|| r'⌒`.i..||;;;i^i:: :i^i: ::i^i:: i^i:..i:..LI;:.:LI: :..Li; ::LI;:::.|
　| :: Ll;;: .Ll;;:. Ll; ::.Ll| .:: .:: :: ;;!i|;;::Ll:;:::Ll;;::.Ll;:::|| | ...l.....i ||;;:LI;; .LI;;: LI;;:.Li,::|;:; .;:. :;..: : ;.:;.: ;.:;;;.; :;|
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　　　　　　　　　　　 '''ｰ----‐:' ''' ' '''' ''''' '''' '::＝:/三ﾍ ＝''' ''''' '' '''' ' ''''' ' '''
126 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:28:17.20 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　 と、云うわけで父上の功績を讃える競技会を開きたいんだお　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　つきましては資金の援助をお願いしたいんだお　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　

古代ローマでは功為し名を挙げた人物の死に際し、競技会などの祭儀を行い
神に捧げ感謝の意を表すと同時に市民を招き大いに楽しむ風習があった
127 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:29:42.46 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　　　　 　　　/~" 、　　　　　/~"、
　　　　　　　　　 　　 　 /　　 'l　 　 　　/　　 ｌ
　　　　　　　　　　　　 /　　　　i, 　　 /　　　　 l
　　　　　　 　 　 　 　/　　 　 　 `～'　　　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　/　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　 　/　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　/　　　,＿__,　 　 　 　 ＿___　 　 |
　　　　　　　　　 /　　／|;;;;;;;;;|＼ 　　／|;;;;;;;;;|＼ 　|　　待ちたまえ、いくら私でも全てを賄うというわけにはいかないよ
　　　　　　　　　|　　< 　|.;;;;;;;;;|　 > .< 　|;;;;;;;;;.|　 >　|　　それに、君が義父から受け継いだ遺産はどうなのかね
　　　　 　 　 　 |　　　＼|:::::::::|／　　 ＼|:::::::::|／　 　l　　こんな時の為に彼は遺していたのではないのかな
　　 　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　l　　　　　　　 　,, 　 ,, 　　, 　 　 　 　 　l
/"ヽ　 　　 　 |　 　 　 　 　 　 ~T-´`-T　　　　 　 　　|
| 　 |　　　　　|　　　　　　　　　　ヽ＿〃　 　 　 　 　　 |
'|　　|　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
. |　　l　　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　|　　ヽ 　,ノ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　｜　　"~　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '　ヽ
　
　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　もちろんですお！
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l 　父上の死はローマ市民全員で悼むもの
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／　財界人の皆様方全てに協力を仰ぐ考えですお　
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/
128 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:30:31.32 ID:dg/u.SYo
　　　　　 　　　　　　　　/~" 、　　　　　/~"、
　　　　　　　　　 　　 　 /:: 　 'l　 　 　　/::　　ｌ
　　　　　　　　　　　　 /..::: 　　 i, 　　 / ::: 　　 l
　　　　　　 　 　 　 　/ ..:::::　 　 `～';:::　　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　/ ...::::: : :　　 　''''　　　　　　|
　　　　　　　　 　　 /. : ::::::::::: : :　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　 　/.: : : : ::::::::::::::　　 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　/.: : : : ＿__;::::::..　　　 ＿___　　　|
　　　　　　　　　 /. : ::／|;;;;;;;;;|＼::::　 ／|;;;;;;;;;|＼ 　|
　　　　　　　　　|. : ::< 　|.;;;;;;;;;|　 >:::< 　|;;;;;;;;;.|　 >　|　　大丈夫かね。我々の中には君の義父上の政策で
　　　　 　 　 　 | : : ::::＼|:::::::::|／:::::　＼|:::::::::|／　 　l　　財を失った者も多い。素直に協力するとも思えないが
　　 　　　　　　| : : : : : :::::::::::::::::::::::::　　　　 　 　 　 　|
　　　　　　　　l : : : : : : ::::::::::::::;;:::: :;;:::::　, 　　 　 　 　 |
/"ヽ　 　　 　 | : : : : : :::::::::::::::::~T-´`-T　　　　 　 　　|
|:::: :|　　　　　| : : : :::::::::::::::::::::::::::ヽ＿〃　 　 　 　 　　 |
'| ::　|　　　　｜: : :: : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　 　 　 　|
. |::::　l　　 　 l : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.......　 　 　|
　|::::: ヽ 　,ノ : : : :::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.|、
　｜::::::"~ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':::

　　　　　　　_________
　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　／　　 ⌒　　⌒＼
　　 ／　　 （ ⌒） 　（⌒）＼
　　 i 　::::::⌒ （__人__） ⌒:: i　そこをどうにかするのが今のやる夫の務めですお 　　
　　　ヽ、　　　 `ー '　　 ／
　　　 　/　　　　　┌─┐
　　　 　i　　 丶　ヽ{ .茶 }ヽ
　　　 　ｒ 　 　 ヽ、__)一(_丿
　　　 　ヽ、___　　　ヽ　ヽ　
　　　　 と_＿＿_＿ノ＿ノ
129 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:31:43.11 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,. -‐''"´￣￣￣￣￣｀`''''''''─--- ､
　　　　　　　　　　　　　　 　　_, -''"　　　　　　　　　　　　　　 ､_　_,.. -‐''
　　　　(二二二二二二'';:-''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　, ‐'"　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　 　 　 　 　　　,∠,　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
　 　　　　　 ／'i,.r‐>、　 :､‐┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ‐'"
　　　　　／　　 `'く.,,_l . 　 ヽi　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
　　　／　　　　　　　　r‐-､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
　／ 　 　 　 　　　　　ヽr'",>､　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
／　　　 _,,.._ 　 　 　 　　 ヾ､__i　　　　　　　　　　　　　, ‐'"
￣￣￣　　,>　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. -''"　
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＿／ ／ﾞ
　 　 　／　　　　　　　　　＿,,.. -‐''''"／ ／
　　 ∠＿＿,,,,,. -─''''''"" 　 　　　／ ／　　　　分かった。君に協力しよう。私で力になれるなら幾らでも云ってくれ
　 　 　　　 　 　　 　 　　　　　　／ ／　　　　　　ところで――この件、アントニウスに話は通してあるのかな
　 　 　 　 　　　　　　　　　　 ／ ／
　 　 　　　　　　　　　　　　／ ／

　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　この件はやる夫の我侭だからアントニウス様には通してませんお
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
130 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:33:03.05 ID:dg/u.SYo

　　　　　　　　　　　　 　 -―￣￣ ｀ ―-- 　_　　　　　　　　　　それは……不味いのではないかね？
　　　　　　　　　　,　´ 　......... . .　　　,　　 　~　￣"　ー 　_
　　　　　　　　_／...........::::::::::::::::: : : :/　,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........｀　、
　　　　　　 , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　/:::::::::::::: : ,ﾍ ::::::::::::::::::::::: : ヽ
　　　　,／:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/　/::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,／
　　　と,-‐ ´￣: ::::::::::::::::::::::::::::::/　/:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く
　　(´＿＿　 : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/　/:::::::::::`(::::::::: ,ﾍ:::::::::::::::::::::: ヽ
　　　　　 ￣￣｀ヾ＿::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: : ●::::::::::::::::::::::: : : :_>
　　　　　　　 　 ,＿ 　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' _＿:::::::::-‐ ´
　　　　　　　　(＿_ ￣~"　＿＿ , --‐一~￣￣￣
　　　　　　　　　　￣￣￣


　 　　　＿＿＿_
　　　／⌒　　⌒＼
　　／（ ●） 　（●）＼　　　問題ありませんお！ その為に父上の遺産をお預けしているんですお！
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　ローマの平和を守るのはアントニウス様、父上の死を悼むのはやる夫
|　　　　　|r┬-|　　　　　| 　役割分担はできているんだお
＼＿＿__`ー'´__＿＿／
　　　　(( (　つ ヽ、
　　　　　　〉 とノ )　))
　　　　　（__ノ^(＿) 　　　　
131 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 22:33:47.47 ID:hkCK/Pso
ｋｔｋｒ
132 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 22:35:03.40 ID:FQ5G4dIo
ｷﾃﾀｰ
133 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:35:06.54 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　　　 　　　/~" 、　　　　　/~"、
　　　　　　　　　 　　 　 /　　 'l　 　 　　/　　 ｌ
　　　　　　　　　　　　 /　　　　i, 　　 /　　　　 l
　　　　　　 　 　 　 　/　　 　 　 `～'　　　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　/　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　 　/　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　/　　　,＿__,　 　 　 　 ＿___　 　 |　　　
　　　　　　　　　 /　　／|;;;;;;;;;|＼ 　　／|;;;;;;;;;|＼ 　|　　ならば良い、か
　　　　　　　　　|　　< 　|.;;;;;;;;;|　 > .< 　|;;;;;;;;;.|　 >　|　　　では頑張りたまえよ、やる夫君
　　　　 　 　 　 |　　　＼|:::::::::|／　　 ＼|:::::::::|／　 　l
　　 　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　l　　　　　　　 　,, 　 ,, 　　, 　 　 　 　 　l
/"ヽ　 　　 　 |　 　 　 　 　 　 ~T-´`-T　　　　 　 　　|
| 　 |　　　　　|　　　　　　　　　　ヽ＿〃　 　 　 　 　　 |
'|　　|　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
. |　　l　　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　|　　ヽ 　,ノ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　｜　　"~　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '　


　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　はいっ、ありがとうございますお！
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　　
　　 　 |　　　 　　`Y⌒y'´　　　 |　
　 　 　 ＼ 　　　　 ﾞー ′　　,／　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　　
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　 　
134 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:36:58.12 ID:dg/u.SYo
……数時間後

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;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 丶'　　ヽ:::::
　　　　　　　　　　　　　 　/ ヽ　　　 /　/::::　マティウス。どうして協力を決めたんだい？
　　　　　　　　　　　　　　/　/へ ヘ/　/:::::　
　　　　　　　　　　　　　 /　＼ ヾミ　 /|:::
　　　　　　　　　　　　　（__／| ＼___ノ/::::::
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　/::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 /　ｙ　　　）:::
　　　　　　　　　　　　　　 / ／　　／:::
　　　　　　　　　　　　　／　　／::::
　　　　　　　　　　　 ／　　／:::::
　　　　　　　　　　（　　く::::::::
　　　　　　　　　 　|＼　　ヽ:::::
　　　　　 　 　 　 |　 .|＼　＼　:::::
　　 　 　＼　　　 .|　 .i:::　＼　⌒i::
　　　　　　 ＼ 　 |　/::::　　　ヽ 〈::
　　 　 　 　 　＼ |　i::::::　　　（__ノ:
　 　　 　 　 __ノ　 ）:::::
　 　 　 　 　（＿,,／＼

　　　　　　　　　 　　　／ i 　　.／ヽ,
　　　　　　　　　　　　/:::　 |　／　　　',
　　　　　　　　　　　/:::::　　"" 　 　 　 i
　 　 　　　　　　　 /::::::　　　　　　　　　l
　 　 　 　 　 　 　/::::::　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　|　　　　
　 　 　 　 　　 /::::::　　　　　　　　　　　　|　　　君か。彼は後継者に相応しい人間だと判断したから
　 　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　　　|　　　ではいけないのかい？　
　　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　　　 | 　 　
　　　　　　 /:::::　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 　
　　　　　　/::::: 　 　　　　　　　　　　　　　　',　　
　　　　　//::::: 　 　 　 　 　 　　　　　　　 　 ',.　
　　　　 /::!::::::　　　　　　　　　　　　　　　丶　!　
　　　　/::l:::::::　　　　　　　　　　　　　　　　 l,　l 　
　 　 　i:::|::::::: 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　|i　l
　　　　|::|::::::: 　 　　　　　　　　　　　　　　　||　|
135 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:37:58.01 ID:dg/u.SYo
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　　;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 丶'　　ヽ:::::
　　　　　　　　　　　　　 　/ ヽ　　　 /　/::::
　　　　　　　　　　　　　　/　/へ ヘ/　/:::::　　たかが一時間程度の面談で判断できた、と
　　　　　　　　　　　　　 /　＼ ヾミ　 /|:::　　　
　　　　　　　　　　　　　（__／| ＼___ノ/::::::
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　/::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 /　ｙ　　　）:::
　　　　　　　　　　　　　　 / ／　　／:::
　　　　　　　　　　　　　／　　／::::
　　　　　　　　　　　 ／　　／:::::
　　　　　　　　　　（　　く::::::::
　　　　　　　　　 　|＼　　ヽ:::::
　　　　　 　 　 　 |　 .|＼　＼　:::::
　　 　 　＼　　　 .|　 .i:::　＼　⌒i::
　　　　　　 ＼ 　 |　/::::　　　ヽ 〈::
　　 　 　 　 　＼ |　i::::::　　　（__ノ:
　 　　 　 　 __ノ　 ）:::::
　 　 　 　 　（＿,,／＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,. -‐''"´￣￣￣￣￣｀`''''''''─--- ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　　_, -''"　　　　　　　　　　　　　　 ､_　_,.. -‐''
　　　　　(二二二二二二'';:-''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　, ‐'"　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
　　 　 　 　 　　　,∠,　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
　　 　　　　　 ／'i,.r‐>、　 :､‐┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ‐'"
　　　　　　／　　 `'く.,,_l . 　 ヽi　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
　　　　／　　　　　　　　r‐-､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
.　　／ 　 　 　 　　　　　ヽr'",>､　　　　　　　　　　　　　　　 , ‐'"
. ／　　　 _,,.._ 　 　 　 　　 ヾ､__i　　　　　　　　　　　　　, ‐'"
　￣￣￣　　,>　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. -''"　
　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＿／ ／ﾞ
. 　 　 　／　　　　　　　　　＿,,.. -‐''''"／ ／
　　　 ∠＿＿,,,,,. -─''''''"" 　 　　　／ ／　　　やはり、君には隠せないか。そうとも、これは面当てだよ
　　 　 　　　 　 　　 　 　　　　　　／ ／　　　　ローマの支配者ぶりながら自分では何一つ動こうとしない
　　 　 　 　 　　　　　　　　　　 ／ ／　　　　　　あの怠け者の面に唾を吐く機会だと思ったんだ
　　 　 　　　　　　　　　　　　／ ／
136 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:38:55.62 ID:dg/u.SYo
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 丶'　　ヽ:::::
　　　　　　　　　　　　　 　/ ヽ　　　 /　/::::
　　　　　　　　　　　　　　/　/へ ヘ/　/:::::　我々、共和派とアントニウスの間では妥協が成立している
　　　　　　　　　　　　　 /　＼ ヾミ　 /|:::　　君は元老院の敵になるつもりかね？　
　　　　　　　　　　　　　（__／| ＼___ノ/::::::
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　/::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 /　ｙ　　　）:::
　　　　　　　　　　　　　　 / ／　　／:::
　　　　　　　　　　　　　／　　／::::
　　　　　　　　　　　 ／　　／:::::
　　　　　　　　　　（　　く::::::::
　　　　　　　　　 　|＼　　ヽ:::::
　　　　　 　 　 　 |　 .|＼　＼　:::::
　　 　 　＼　　　 .|　 .i:::　＼　⌒i::
　　　　　　 ＼ 　 |　/::::　　　ヽ 〈::
　　 　 　 　 　＼ |　i::::::　　　（__ノ:
　 　　 　 　 __ノ　 ）:::::
　 　 　 　 　（＿,,／＼

　　 ┃┃　　 ┃┃
━━┓　━━┓　━┓┃┃
　 　 ┃　　 　 ┃　　 ┃
　 　 ┃　━━┛　━┛　━┓┃┃
━━┛/,'/ヽ.､　 　 ,:'ヽ　 ━┛
　　　　　,'::::::::ヽ.__.,:'::::::::ヽヽ
　 　 　 :i::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ､
　　　　i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　それこそクソ喰らえ、だよ
　　　 :!::::<.（::）.>:::::<.（::）.>:::::::! |i　 偉大な功績を挙げた人物が讃えられることも無く忘却の暗闇に
　　 　 !.:.:.:.:.:.:.:.:､:_,__;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　葬られようとしている。友として許せると思うのかね　
　　 |! |.:.:.:.:.:.:.:.:.‘､_,ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　,|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
　　/:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
137 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:45:17.09 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　　　 　　　／ i 　　.／ヽ,
　　　　　　　　　　　　/:::　 |　／　　　',
　　　　　　　　　　　/:::::　　"" 　 　 　 i
　 　 　　　　　　　 /::::::　　　　　　　　　l
　 　 　 　 　 　 　/::::::　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　|　　　　
　 　 　 　 　　 /::::::　　　　　　　　　　　　|　　そしてそれは貴方も同じではないのか……キケロ
　 　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　　　|　　　　
　　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　　　 | 　 　
　　　　　　 /:::::　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 　
　　　　　　/::::: 　 　　　　　　　　　　　　　　',　　
　　　　　//::::: 　 　 　 　 　 　　　　　　　 　 ',.　
　　　　 /::!::::::　　　　　　　　　　　　　　　丶　!　
　　　　/::l:::::::　　　　　　　　　　　　　　　　 l,　l 　
　 　 　i:::|::::::: 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　|i　l
　　　　|::|::::::: 　 　　　　　　　　　　　　　　　||　|

　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/ （0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ／　⌒｀´⌒ ＼　　　
　　　　　　　　　　　　　 | ,-）　　　　（- | 　　
　　　　　　　　　　　　　 | ヽ＿＿ ノ 　 |
　　　　　　　　　　　　　　＼ 　｀ ⌒´ ／
　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　　　　ヽ:::::
　　　　　　　　　　　　 　/ ヽ　　　 /　/::::
　　　　　　　　　　　　　/　/へ ヘ/　/:::::
　　　　　　　　　　　　 /　＼ ヾミ　 /|:::　　　友を思う心は同じっていう
　　　　　　　　　　　　（__／| ＼___ノ/::::::　　けれど国を愛する心はそれを上回るっていう
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　/::::::::
　　　　　　　　　　　　 　 /　ｙ　　　）:::
　　　　　　　　　　　　　 / ／　　／:::
　　　　　　　　　　　　／　　／::::
　　　　　　　　　　 ／　　／:::::
　　　　　　　　　（　　く::::::::
　　　　　　　　 　|＼　　ヽ:::::
　　　　 　 　 　 |　 .|＼　＼　:::::
　 　 　＼　　　 .|　 .i:::　＼　⌒i::
　　　　　 ＼ 　 |　/::::　　　ヽ 〈::
　 　 　 　 　＼ |　i::::::　　　（__ノ:
　　 　 　 __ノ　 ）:::::
　 　 　 　（＿,,／＼


　　　　　　　マルクス・トゥリウス・キケロ
共和派の代表人物であり現代にまで名を残す当代最高の文人
138 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 22:46:11.11 ID:S8CoP8so
お前かよｗｗ
139 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 22:47:14.10 ID:hkCK/Pso
キケロも大変だねぇ。
中の人が落差ありまくりでｗｗ
140 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:48:40.94 ID:dg/u.SYo

　　　　　　　　 　　　　／ i 　　.／ヽ,
　　　　　　　　　　　　/:::　 |　／　　　',
　　　　　　　　　　　/:::::　　"" 　 　 　 i
　 　 　　　　　　　 /::::::　　　　　　　　　l
　 　 　 　 　 　 　/::::::　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　|　　　　
　 　 　 　 　　 /::::::　　　　　　　　　　　　|
　 　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　　　|　　　　
　　　　　　　/::::::　　　　　　　　　　　　　 | 　　私はそんな高尚な人間にはなれないよ　 　
　　　　　　 /:::::　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 ただ、一人の友人として友を見送りたいだけだ　
　　　　　　/::::: 　 　　　　　　　　　　　　　　',　　
　　　　　//::::: 　 　 　 　 　 　　　　　　　 　 ',.　
　　　　 /::!::::::　　　　　　　　　　　　　　　丶　!　
　　　　/::l:::::::　　　　　　　　　　　　　　　　 l,　l 　
　 　 　i:::|::::::: 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　|i　l
　　　　|::|::::::: 　 　　　　　　　　　　　　　　　||　|

　　　　 　 　./ ﾆＹﾆヽ
　r､r.rヽ 　/　（0)(―）ヽ
r |_,|_,|_,|／　　⌒｀´⌒　＼　　　忠告はしたっていう……
|_,|_,|_,|_,|　,　-）　　　　（-、.|　　　
|_,|_,|_人　(^ i　ヽ＿＿ ノ　l |
|　)　　 ヽﾉ　| 　｀ ⌒´ 　 ／
|　　`".｀´ 　ﾉ
　　　入＿ノ
　＼＿／
　　 ／
　 /
141 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:50:50.18 ID:dg/u.SYo
かくしてやる夫の資金集めが始まった

　　　　　|┃
　ｶﾞﾗｯ.　|┃　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　|┃　 ﾉ//　　　.／￣￣￣ ＼　　
　　　　　|┃三　　　　／　 ＼　　 ／　＼ 　　　父上を讃える競技会開催の為に
　　　　　|┃ 　　　 ／　　（●） 　（●） 　＼　　　資金を援助して欲しいんだお
　　　　　|┃　 　　 |　　　 　（__人__）　　 　　|
　　　　　|┃三　　 .＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　
　　　　　|┃三　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

　 　 　　 　 　　 　 _____
　　 　 　 　 ,. ‐''三ヾ´彡ｼ,=｀丶、
　　　　　／'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
　　　　/／.:;:彡:f'"´‐------ ｀`'ｒ=:l
　　 　/〃彡_彡′,.=､￣￣ ,.=､　|ミ:〉
　　　'ｙ=､､:ｆ´===tr＝=､.___,. ==､._ゞ{　
　　　{´yﾍl'′　　 |　　 /⌒l′　 |｀Ｙ}
　　　ﾞ､ゝ) 　 　 　 `''''ﾂ_　 _;`ｰ‐'ﾞ:::::ｌ{　　それは何の冗談だ？
.　　 　ヽ.__　　　　　,ｨnmmm､　　 .:::|!　 　俺がヤツのせいでどれほど損したと思ってる？
　　,.ィ'´ﾄ.´　　　　　´｀"｀"｀ﾞ″　.::::;'
イ´::ﾉ|::::l ＼ 　　 　 　　　"'　　　:::/　　
::::::::::::|:::::l 　 ヽ、　　 　　　..::　 .:::/.､
:::::: ::: |:::::ヽ 　　 ヽ、.......::::／..:::／!＼＼
::::::::::: |::::::::ヽ　　　 ｀`''‐--ｧt''′ |!:::ヽ:::＼
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 　 　 　 /i|iﾄ､　 |l:::::::ヽ:::::＼　　
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、　 　∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::＼
142 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:53:39.27 ID:dg/u.SYo

　　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼ 　お気持ちは分かりますお
　　　　　　/　　 ─　　　─　　ヽ けど、一度は国家の父と呼んだことを思い出して協力して欲しいんだお
　　　　 　 |　　 （●） 　（●）　　|
　　　　　　＼　　 （__人__）　__,／
　　　　　　／　　　｀ ⌒´　　　＼


　　　　　　iｲ彡　_＝三三三ｆ　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 !ｲ 彡彡´_ -_=＝{　　　　二三三ﾆﾆﾆﾆヽ
　　　　　　fｲ 彡彡ｨ　彡ｲ／　　　　ｨ_‐- ､　　￣￣ ヽ　　　　　
　　　　　　ｆ彡イ彡彡ィ／　　　　　ｆ ＿￣ ヾﾕ　 fヱ‐ｫ　　　　
　　　　　　ｆ／ミヽ＝＝＝＝＝＝<|-'いシ　lr＝〈ｆラ/ !ﾌ　　　
　　　　　　ｲｲレ､´彡ｆ　　　　　 　 ヽ 二 _rソ　　弋_ { .ﾘ　　　　
　　　　　　ｆﾉ ／） 彡!　　 　 　 　 　 　 　 ｨ　　 　 ﾉ￣l　 　 　 .
　　　　　　ﾄヾ__ら 'ｲf　　　　　 　　　 ／_ヽ,,テtt,仏　 !　貧乏人の人気取りに俺も付き合えと？　　　　
　　　　　　|l|ヽ ｰ　 '/　　　　　　　　　 rfｲｆ〃ｲ川ﾄﾘ　/　 いいからとっとと出ていきな！　 　 .
　　　　　 r!lﾄ､{'ー‐　　　 ヽ　　　　　　´　 　 ヾミ､　 /　　 　 　
　　　　　/ ＼ゞ　 　 ヽ　　 ヽ 　 　 　 　 　 　 　 ヽ /
　　 　 ./　 　 ＼　　　 ＼　　 ヽ　　　　　　　　　　/
　　／〈　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ
‐ ´ ヽ　ヽ　　 　 　 ＼＼　　　　 ＼　　　　　 　 人
143 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:54:30.52 ID:dg/u.SYo
　 　 　　+＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼ +
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　競技会の為の資金援助をお願いするんだお
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜　


　　　　　　　　　 _,､ -‐''''""~~""''''‐- ､_
　　　　　　　　,.-'"　　　　　　　　　　　　　ﾞヽ,
　　　　　　 ,r"　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾞ､
　　　　　_,/　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾞ､
.　　　,r'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾞ､
　　　{　　　　　{　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ 　　君の主張は理解できる。だが、私は共和主義者なのだ
　 　 {　　　　　{　　　　　..,,_　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　　 ﾉ　　　　 ,'ﾞ'､ヾ､レ‐---､ヾﾞ)ﾉ）　　　-､ 　 　 　 　 ﾞ,
　　/　　　　　{　 ,､-:::::..　 :.　:::ﾂ ﾉ　　 　 ﾞ､ﾞ'､　　 　 　 ｝
　 ,"　　　 　 _!,,ｿ:::::::::::::::..　:. :::::ﾉ{　　　　　}　}　　　 　 ﾉ
　 {　　 　 r'':::::::::r-､;_::::::::　 :. :/　ﾞ'‐-､,　　 }.ﾉ　 　 　 ｛
　 ﾞ､　 　 {　::::::::;'　　 ｀''ー-‐'"　　 　 ノ　　ﾘ　　　　 　 ﾞヽ
.　　ﾞ'‐-､ ﾞ'､ ::::/　　　　　　　　　　　､,クﾉﾊ　　　　　　 　 ｝
　　　　　ﾞ'‐｀'{'ﾞiヽ､'　　 __,,,.､　　　 ,.,.,.,,,_/_ﾊ　　　　　　　｛
　　　　　　　 ｀'ヽ　 r,"-''"　　　　 | ┌ー-ﾞ-ニっ　　　　　ヽ､
　　　　　　　　　{ヽ　　r"　　　　　 | .|　　　　　　｝　ト）　 　 ﾋ｀ゝ
　　　　　　　　　｀~}ヽ　　　　　　／.| |　　　　　 -‐"　　ヽ､　ﾏ
　　　　　l'''ﾆﾆﾆﾆ{､､,ﾞ'､.,＿_-‐"　　| |　　　　　　　　　　　　ヽ'
.　　　 　 | i　　　　　ﾉ　　　　 l,.､-'"| |
　　　　　 | i　　　　 ｀つ　　 ζ　　 .| |
　　　　　 ヽ,ヽ　　　　　｀''ー'l
.　　　　　　 ヽ,ﾞ､　　 　 　 　 !
144 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:56:30.75 ID:dg/u.SYo
　　　 　　　　＿＿＿_
　　　 　 　／::＼::::／::＼
　 　 　／ （●） 　（●） ＼　　功あれ罪あれ、死者を悼む気持ちは同じだと考えていますお！
　　 　/:::///（__人__）///::::ヽ
　 　 |　　　　 |r┬-|　　　　|　　
　 　 ＼_　　　`ー'´ 　 _,／
　 　　／　 　 　 　 　 　 ＼


　!　　　　　, ‐'´ヽ､.__..＞---┴---‐┴-＜..._｀ヽ.　 i.　 　 　 /
　ヽ　　　,.ﾍ　　_,.‐'´.イ'´ト､＼､..＿___,,.. -─-､ヽ, ヽ_!＿＿./ ＿
.　　`‐､ :　　｀,ｲ　r（（　、ヽ ` ‐-ゝ _,.. -── _）{__│|　　　||
　　　　 :` ｰ-{ { ､ゝ､.._ ヽ、 ヾｰ''ﾆ=-‐rｯｰ;'' ｀ゝ{　│|　　　||
　 　 　 :　　　 `rゝｨ-ｰfｫ!　 '"´　 ￣￣　｀`:　 }.!_　|│　　 ||　ええい、俗物が！　
　　　　 :　　 　 .| ｲ}　￣ﾉ　　　　　 　 　 　 :　（ ｢´│|　　　||　貴様のような未熟者に何が分かるというのだ！　
.　　　　 :　　　 │{│ ノ''　　　　　　　　 　 :　 ﾙ{.._│|　　　||　さもなくば、今すぐここから出て行ってもらおう！！　
　　　　　:　　 　 | ﾉ}l └-　　　 　 　 　 　 :　 ´.{ 　 | |　　　||　
　　　　　 : 　 　 .|.　 l.　 ヾニ二'>　 　 　 :　　_,L.__ | |　　　||＿　
　　　　 　 :　　　 | 　 i　　　 __　　　　　_;.r‐´ z-‐''"´　 　 .| r‐　　　
　　　　　　,: ‐''"~´￣￣￣~｀`ヽ._.∠ﾆ-‐''"´　　　　　　　 | ゝ:'
.　　　　　 |　　 r-──┐　　　 :|:::　　　　　　　 　 　 　 -‐7￣
　　　　　　|　　 ￣￣￣　　　　　|:: 　　　

　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　 ／　（●） 　(●）＼ 　　　　　　　　お、落ち着いて……
　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　　 　　　ともかく、話を聞いて頂いただけでも感謝してますお
　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒
　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) /　/ / /
／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　:::::::::::/
|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／
145 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:57:32.71 ID:dg/u.SYo
決して順調とはいえなかったがマティウスを初めとする財界の大物の協力もあり、少しづつ資金は集まっていく

　　　　／||ミ
　　 ／ ::::||
　／:::::::::::||＿＿＿＿
　|:::::::::::::::||　　　　　 || ｶﾞﾁｬ
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||￣￣＼　||
　|:::::::::::::::|| ノ　 ヽ_＼
　|:::::::::::::::||●)　(●) ＼　　あのー、資金援助のお願いに来たんだお　
　|:::::::::::::::|| (_人_)　　　 |　　
　|:::::::::::::::||_＿＿　　 ／
　|::::::::::::::(___＿＿ノ´||　　
　|::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||　　
　|:::::::::::::::||／　　　　||　　　　　　　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　＼:::::::::::||￣￣￣￣
　　 ＼ ::::||
　　　　＼||
146 ：1[saga]：2008/12/26(金) 22:59:07.56 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rｧ'フ"´::::::::::::::::::::::`ヽ.
　　　　　 ﾄ､._人,.ﾍ.__人_,.ｲ_,.ｨ　　　　　　 {f〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　j`‐'　 　 　 　 　 　 　 ‘ｰｨ　　　　　ヾ ;::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
　　､- '　ご 　 ネ　　虎　　か　 L_　　　　　/-‐_ヽNヽ;:::ﾆﾆヽ:::::::::::::::l
　　_ ) 　 と　　ズ　　の　　え 　 く　　　　　l､_/,.-｀ゝ<:三三ミ:､::::::::::::|
　　 ） 　 き 　 ミ 　 威 　 れ 　 (_　 　　　 〉ﾞiﾋﾆﾌ,　 i::r',ﾆヾヾ:::::::::::::
　 ´）　　が　 　 `　 を 　 　　　　 ,ﾆ=-　 r'　 `ｰ '　　.}::7,　 l::::::::::::::::
　　_)　 　 っ　 　 　 借　 ！！　（_　 　 〔＿ヽ ｰ-- ､ j::{ ｧ ﾉ::::::::::::::
　　 )　！！　　　　　る　　　　　 （　　　　　 しｨ´￣ ヽ 彡Tヽ::::::::::::::
　　⌒)-､ ,. 、　　　　　　　　　〈　　　　　　　　￣￣ }_,.　-‐ﾘlﾊﾉヽ
　　　　　 ′ ヽ/⌒'＾´ヽ'⌒ヽ「　　　 _,.　　-──-＜.＿x x x x x
⊂二,フ´二_''‐- ､_,.　 -─r─'^ ｰ '´x x x x x x x x x x x x x x x
　 r' 　 ‐-　　 　 　 　 　 | ｘ ｘ ｘ l l x x x x x x x x x x x x x x x
　 〈　　　　　　　 　 　 　 | ｘ ｘ ｘ | | x x x x x x x x x x x x x x x
　 ヽ二ｧｰ-‐' `　 、　 　 ! ｘ ｘ x l l x x x x x x x x x x x x x x x
　　　　　　　　　　 ｀　ｰ-〉x ｘ ｘ ヾ､ x x x x x x x x x x x x x x
　　　　　　　　　　　 　 / x ｘ x ｘ x＼ｘ x x＼x x x x x x x x x
　　　　　　　　　　　　　 | x x x x x x x＼ x x x｀ヽ､x x x x x x


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　
　 　 　 　 　　　　／ ⌒｀"⌒｀ヽ、　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　／,,　／￣￣￣￣＼　　　 　 　 お願いしますお、せめて話だけでも……　
　　　 　 　 　 /,／/::　　　　　　　 　＼　　　　　　
　 　 　 　　　;/⌒'":::..　　 　 　 　 　　 |⌒ヽ　　　
　　　　　　　/　　/､:::::... 　 　 　 　 　 /ヽ_　＼　
　　　　 _＿（　⌒ー-ｨ⌒ヽ、 　 /⌒`ー'⌒　 ）　
　 　 ━━━`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─"　　
147 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:00:27.46 ID:dg/u.SYo
　　　　∟_-ﾆ　二l 　 __∠　/／　 〃 ::::::::::::Yﾊヾヽ
　　く　　　/＝二三l∠三三ミヽ　/ﾊ　::::::::::::::|| lNﾊｊ
　　ど　　 Ｌ　ﾆ三/　､＿_｀ヾミﾐ∨ {ヽ ｌ::::::::;;､｣ﾊj ﾘ
　　い　　　/ﾐミミｌ 　 ヽ､__辷ｒヾミゝ ｀リ:ｒ彡三ﾐ//
　　！　　/ﾐﾐlミミ|　　＼　　￣´ﾉ::'⌒ヾ:ニｔﾃ‐y′
　　 　 　 ＞ﾘミミl　　　　`ー‐'´　　　　 ﾄ､:￣〈
　　　 　 /（´jミミ|　　　 　 　 　 __　　__ |::::Y´/
⌒ﾚ＾ヽ∧　｀lﾐミl　　　,r─－く:::（　 　 ｀ Ｙ　ｌ
〃/l/ｌ ｌ/l｢Ｔ^ー' 　 // ,仁二￢ーﾆ‐-_イ　 |、
//l / l l l !::::. 　 　　/ ｛⌒ヽ ￣`￢─--7　ﾄﾊ
l/l/ｌ j j l/|::::::.　　　　　ヽ二ﾆニ－ｰ---ﾉ　川l|
/ｊ l/l ﾊ l/l:::::::.　 　 　 　 　 　 　こ二￣　 ,lリﾘ

　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　.-´　　　　｀｀ヽ　　　　グシャア
　　　　　　　　　 ／　　ヽー　　　　 ｀ヽ
　　　　　　 　　/　ノ　　　 （Ｏ ）ノ￣￣｀ヽ、―ニ 　
　　　　　　　　/　（●）　__）⌒/　´｀ヽ _　 三,:三ー三,:
　　　　　　　　|　::⌒（__ノ/　 ノヽ--/￣ ,　　　 ｀ 　　｀￣￣￣
　　　　　　　。ヽ 。 　　）(　　}.　　...|　 /! 　　　
　　　　 　　　　 ヽｏ　（__ン　　}、ー‐し'ゝL _ 　
　　　　　　　　　人　　ー　　　jｒ--‐‐'´}　　　 ;ーー------
　　　　　　　　/　　　　　　　　ヾ---‐'ーｒ‐'"＝＝
148 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:02:01.53 ID:dg/u.SYo

　　　　　　　 ／￣￣￣＼_
　　　　 　 ／:::／:::::::::::＼（ ;:;:;）
　 　 　 ／（ ;:;:;:;:;ﾉ:::::::<－>　＼　ヒドイ目にあったお
　　　 （;:;:;:;;;:;　 （__人__）　　 .:::::）
　　　 .／ ||　 　 ｀ ⌒|||　 　 ,／
　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣
　　 / /__|　 ＼/　/　|　|
　　ヽ、//////） /　 |　|
　　　/　￣￣　/　　 |　|
____,/　　)--- ヽ　　　ヽ つ


　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／ﾉ(　_ノ　　＼　　　　　クソッ、何て野郎だ！　　　　　　
　　　　|　⌒(（ ●）（●） 　　　　　少し前までは頭を下げて擦り寄ってきたくせに！　　
　　　　.|　　　　 （__人__）　/⌒l　　　　　　　
　　　 　|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　|`'''| 　　
　　　　／ ⌒ヽ　　　　 }　 |　 |　　　　　　　　　__＿＿＿＿＿＿＿＿て
　　 ／　 へ　　＼　　 }__/　/　　 　 　 　 　 　 | |￣￣￣￣￣￣￣| | |（
　／　／　|　　　　　 ノ 　 ノ　　　　　　　　　　 | |　＼　　　　　　/　| | |’,　･
( _ ノ　　　 |　　　　　 ＼´　　　　　　 ＿　　　　| |　 　＼ ﾉ(　　/ 　 | | | ,　 ’
　　　　　 　|　　　　　　　＼＿,, -‐ ''"　 ￣￣ﾞ''―---└'´￣｀ヽ 　 | | |　て
　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ ノ ＿| | |　（
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　＿,, -‐ ''"￣|＿￣＿o o o＿＿＿|_|ｒ'"

149 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:06:16.34 ID:dg/u.SYo

　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__） 　 なぁ、やる夫。こんなこといつまで続けるんだ？
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　あとは親戚でも退役兵でもいいから集めやすい　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　所から集めてしまえばいいじゃないか
.　 ヽ　　　　　 　 } 　　　　マティウス様のお陰でもう大部分は集まったんだろ？　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　

━┓
┏┛　　　　⌒
・ 　　 .＿__　⌒　 ＿＿＿　　　━┓
　　 ／　―＼　／　―　　＼　 ┏┛
　／ノ　　(● Ｘ　　(●)　 ＼ヽ ・.
｜　(●) 　/_　　（⌒　　(●) /.　
｜　　 （__/　　 　 ￣ヽ__） ／　それは正気で云ってるのかお？ 　 　
　＼　　／´　　　　_＿_／ 　　　 一応云っておくとそういう連中は黙ってても
　　 ＼|　　　　　 　 ＼ 　　 　 　 金を運んでくるから頼む必要性はゼロだお
　　　/|´　　　　　　　　| 　　 　
150 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:11:48.00 ID:dg/u.SYo

　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼ 　　
　|　　　 （ ●）（●） 　　　
.　|　　　　 （__人__）　　ま、待て。じゃあお前は何の為にこんなこと続けてたんだ？　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　 これじゃあただの殴られ損じゃないか
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ　　　
　　　|　　　　|￣￣￣ 　　　　　　　　　
　
　　　 　　 　＿＿＿_
　　　　　 ／ ＼　　／＼　
　　　　／　（ー） 　（ー）＼　　　　ああいう頑固な連中に頭を下げるからこそ熱意が伝わる
　　　／　　 ⌒（__人__）⌒ ＼　　　あんな無分別な連中にも頭を下げるからこそ特別だと意識される
　　　|　　 　　　|r┬-|　　　　| 　　　　この競技会に箔をつけるために欠かせないプロセスの為だお
　　　 ＼　　　　 `ー'´　　 ／　　　　　　
　　　ノ　　　　　　　　　　 　＼
／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))
151 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:13:47.56 ID:dg/u.SYo

　　　　 　　　／￣￣＼ 　　やる夫、お前は……
　　　　　　／　　　 　　 ＼ 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　　／　　 　 　＼
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　 ／ ⌒　　　⌒　 ＼ 　　
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜／ 　（⌒）　（⌒） 　　＼　さ、分かったらとっとと次行くお
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} |　 　　 （__人__）　　　　　|　 　
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　＼　 　 ｀ ⌒´ 　　　　_／　
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　|　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　|　|　　　　　　　　 | 　|
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――

晴れがましいやる夫の顔を見ながらやらない夫は思い出していた
152 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:15:49.71 ID:dg/u.SYo
一年前、カエサル邸

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼
　|　 （●）（●）　|
.　|　　（__人__）　 |　　一つ、お聞きしても宜しいでしょうか、カエサル　
　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　

　　　　　　　　　　　|＼　∧　∧　／　　 `i
　　　　　　　　 ／|ﾉ　　`´　`´　`vi　　　　 |　　　　　　
　　　　　　　　l　　　　　＿_　　　　ヽ　　　　|　　　　　
　　　　　　　＜／￣￣ l水l￣￣＼/　　　　|　　　　
　　　　　　　　|　, --､　　　　,--､　|　　　ヽ |　　うむ。しかしその前にこの冠　
　　　　　　　　|　lへ　ヽ　　/　.へｌ .|　　　 ヽ|　 　外しても構わないかね
　　　　　　　　|　|　 ＼|　　|／ 　 | .|　　　　 |　　　
　　　　　　　　|　|ヽ二>|廾|<二ノ.| .|　　　　 |　　　
　　　　　　　　ヽヽ.　　'| 　 |　　 / ∧　　　　|　　　
　　　　　　　　　＼`ー'　 ::::`ー''／　ヽ　　　|　　　
　　　　,, -‐''￣''▽＼　　 :: 　／||::　　ヽ　　|l　　　　
　,, -‐''., ― ､　　ヾ,　`ー― '　 ||:　　　|::::::〈::l
. r‐厂（~.二.~）､　　ヾ　＼ /. 　||:　　　|:::::::::V
「|　|　 |`ーイ　 ヽ 　 ||　 　 　 || 　　　|::　　 |
| |　|　 ヽ 　X　 　〉::.. ||　　:::　||　　　 |:: 　 　|
ヽヽヽ　　ン　 　/:::　:::||　　:　||　　.....ii::　 　/
　　￣（（）＿|／!!:　　:::||.　　||　　　..:::::: 　/
153 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 23:16:40.76 ID:FQ5G4dIo
もっといいＡＡ使ってやれよｗｗｗｗ
154 ：1[sage]：2008/12/26(金) 23:17:35.31 ID:dg/u.SYo

　　／￣三＼
　／;;;;　_ノ 三 ＼
　|;;;;;;;　　 （ ○）（○） 　
.　|;;;;;　　　 （__人__）　ハ、ハイ。どうぞご自由に　　.
　 |;;;　　　　｀ ⌒´ﾉ　（アレ、月桂冠なのかよ！）　　　　
.　 |;;;;　　　　　 　 }　　　
.　 ヽ;;;　　　　 　 }
　　 ヽ;;;l　　　　ノ　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)

.　　　　　　　　　　　　　　　　　 f三=､ﾐヾi{ﾉjﾘﾊ|l | l|l|! |ｌ| ｌ ｌi ｉliヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　,　仁ﾆ≧ー''゛''"'ﾍ|l i i|l|　|ｉ| | li ll ﾄl　
.　　　　　　　　　　　　　　　　/彡ィ',ｒ=-_､､、　,,ｊNHﾄl､_lﾄl､l |l |ｌ|ｌ|　
　　　　　　　　　　　　 　　　k彡ｲｒ;≦ﾆ_ﾐk==衫ﾆ仕ﾐNﾄl､| |l |ｌ l|
　　　　　　　　　　　　 　　,/´-ﾄ《 '┴ﾟ'ヾｿl;=t{く(_句ヾYｌ}ﾄ|l | l|l l| 　それで何かね、君の用件は
　　　　　　　　　　　　　　{ { rj　｀ ｰ＝彳{　 ｀ヽ二≧'人lﾊlリﾊﾘ
　　　　　　　　　　　　　 　ﾍヽ!|　　　 　 ヽ) ゝ 　 ｀￣　　lKｲﾅ"　
　　　　　　　　　　　　　 　　ﾄ､l 　 ＾ー‐--､､_＿__,う ﾌ　ﾑ'/　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽl.　　 　 ￣｀ー-　　　　　jノ　　　　
　　 　　　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　 　 /　　　　　
　　　　　　　　　　　ノ＞'´小、　ヽ、　　　　　　,.　 /＼＿
　　　 　 ＿,.二ﾆ-‐フ´ ／　／!|　＼　｀ ｰ --‐ '´ , ｲl､ 丶、ト､__
　,ｒ‐＜´　　　　 ／　　'　 /´　|ｊ　 　 ヽ、　　 __／　' ﾊl、 　 ヽ 　｀丶、　　 ／⌒〉
ノﾊ 　 ＼ 　 ／　　　　／　　 jl|　 ,'　　ｊゝｨ厂　　 ′/ｌ∧　　　＼　 　 ＼/　　 /
丶ヽ　　 V　　 　 　 /　　　 /ﾘ　;　　 /⌒ｌ|　　　;　/ /　ﾍ　　　　ヽ　　 /　　 /、
l､ 、 } 　　ヽ　　 　 /　　 　 ﾊﾉノ　 ／　　∧　　,' / /　　 ﾊ　　　　 ＼丿　　 厂＼
_}／ﾉレｰ‐-､＼　 / 、　 　 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl　 ' / /　　　　}、　　　　 レ- '⌒ヽ__　ヽ
　／´{　　　　｀ヽV___､＞－-､ く　 /７个i/　ﾍ.0/ /　 　 　 ハ 　 　 ／　　 _,. イへ＼ ＼
∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／　） ∨ / / jｌ　　 ∨/=-、　　(⌒＞‐イ　　_∠´　/ｌ　/!　＼ ＼
{. ﾊ |　 {、_　　 　 ＿_＿_) ／ ／　　　/ |　 　 /　 　 ＼ (⌒( 　 __｀二´-‐┬' ７/ｌ | 　 ハ　ヽ
ヽ､ハ 　 ＼￣￣ - '´　／ｉ　/　　'　 /　'ｌ 　 /　　 　 　 ヽ＼ ￣ヽ、 　_, ／　/∧リ-－ 　〉　〉
　〈　｀＞‐-｀ニ＞─＜ 　 !/　　 　 /　　|　/　　　　　　　 ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´　 厂丶　/　/
155 ：1[sage]：2008/12/26(金) 23:20:13.28 ID:dg/u.SYo
　　　　　 　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　 俺をやる夫様に付ける理由を教えてほしいんです
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!

　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　.　＿| ＼＼＼＼ヽ ヽ＼ヽ、＼ヽ､ヽ､_
　　　 .　 ,-‐ヽ、|l＼　＼丶＼＼ヽヽ＼ヽ､＼ヽ＼ヽ､
　　　 ./ ／　--|l ||ｌ＼　＼ヽ＼＼ヽヽ＼ヽ,＼ヽ､ヽ､ヽ､
　　　/／￣‐---|l |ｌ＼＼　＼ヽ＼＼ヽヽ＼ヽ､ヽ､ヽ､ ､|、
　　　|/　/／|/￣l |ｌ |ｌ＼＼ ヽ､＼＼ヽヽ＼ヽ 、ヽ､ヽ､ヽ|､
　　　|　/ /. //　　　　　 ＼ ＼ヽ ＼＼ヽヽ＼ヽ、ヽ､ヽ､ｌ|ｌ
　 　ヽ/ /　/|　 　　　　　　 ＼ ＼＼＼ヽヽ＼ヽ､ヽ､ヽ､ヽ|
　 　 丶|. / /|　　　　　　 　　 ＼　＼l ＼＼ヽヽ＼,ヽ,ヽ､||
　　　　 ヽ＿l,―― ､l_ 　　　|　 ＿＼|ヽヽ　|　|l_| l　l ヽ､|.|
　　　　　　 | |, -‐‐‐-、ヽ　　| --― ＿-||　|　| l| | |　i　|.|　一年前、彼の初陣だ
　　　　　　〃l 　 　 　ヽ====,-‐~●　　／ | |　|/| l//|ﾉ| |　　どう思ったかね？
　　　　　　 |　 　　　　 |lﾉ＝|l　￣￣~~ 　 |-|/‐|/‐||,| ||/
　　　　　　　＼＿＿／/'　 ' ＼＿＿＿／ 　　　 　i/　|
　　　　　　　|　　　 　＼　　_ 　 　　 　　　　　　　　|　/
　　　　　　　|　 　　　　 `-―￣` 　　　__　　 　　　|ﾚ;
　　　　　　　|、　'ー============ー-' l　　　 　 /l
　　　　　　　 | 　　　）==========／ 　 　　 　／　|￣'￣＼
　　　　　　　　 ヽ､ 　　ー――一, 　 　　　　／　　/　 　/￣￣￣￣
　　――／￣￣/|`ヽ､.　 　　　　　　　 ._,. '　 ,'　/ 　　/
　　 　／　 　　 /　　| ` ‐―――　'　　_　　 　/　　　/_
156 ：1[sage]：2008/12/26(金) 23:22:50.88 ID:dg/u.SYo
　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 | 　どうもこうも、最悪ですよ。病み上がりで体力不足の司令官が
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ 　　天候に注意を払わず船を使って損害を出し、挙句の果てには
.　　 |　　　　　　 　 } 　　　強引に敵中突破を果たして兵を徒に失った。どこを評価しろと？
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　 f三=､ﾐヾi{ﾉjﾘﾊ|l | l|l|! |ｌ| ｌ ｌi ｉliヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　,　仁ﾆ≧ー''゛''"'ﾍ|l i i|l|　|ｉ| | li ll ﾄl　
.　　　　　　　　　　　　　　　　/彡ィ',ｒ=-_､､、　,,ｊNHﾄl､_lﾄl､l |l |ｌ|ｌ|　
　　　　　　　　　　　　 　　　k彡ｲｒ;≦ﾆ_ﾐk==衫ﾆ仕ﾐNﾄl､| |l |ｌ l|
　　　　　　　　　　　　 　　,/´-ﾄ《 '┴ﾟ'ヾｿl;=t{く(_句ヾYｌ}ﾄ|l | l|l l| 　そうだね、軍人としては私も同じような評価しかできない
　　　　　　　　　　　　　　{ { rj　｀ ｰ＝彳{　 ｀ヽ二≧'人lﾊlリﾊﾘ　　　しかし考えて欲しい――君に同じことができるかね？
　　　　　　　　　　　　　 　ﾍヽ!|　　　 　 ヽ) ゝ 　 ｀￣　　lKｲﾅ"　
　　　　　　　　　　　　　 　　ﾄ､l 　 ＾ー‐--､､_＿__,う ﾌ　ﾑ'/　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽl.　　 　 ￣｀ー-　　　　　jノ　　　　
　　 　　　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　 　 /　　　　　
　　　　　　　　　　　ノ＞'´小、　ヽ、　　　　　　,.　 /＼＿
　　　 　 ＿,.二ﾆ-‐フ´ ／　／!|　＼　｀ ｰ --‐ '´ , ｲl､ 丶、ト､__
　,ｒ‐＜´　　　　 ／　　'　 /´　|ｊ　 　 ヽ、　　 __／　' ﾊl、 　 ヽ 　｀丶、　　 ／⌒〉
ノﾊ 　 ＼ 　 ／　　　　／　　 jl|　 ,'　　ｊゝｨ厂　　 ′/ｌ∧　　　＼　 　 ＼/　　 /
丶ヽ　　 V　　 　 　 /　　　 /ﾘ　;　　 /⌒ｌ|　　　;　/ /　ﾍ　　　　ヽ　　 /　　 /、
l､ 、 } 　　ヽ　　 　 /　　 　 ﾊﾉノ　 ／　　∧　　,' / /　　 ﾊ　　　　 ＼丿　　 厂＼
_}／ﾉレｰ‐-､＼　 / 、　 　 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl　 ' / /　　　　}、　　　　 レ- '⌒ヽ__　ヽ
　／´{　　　　｀ヽV___､＞－-､ く　 /７个i/　ﾍ.0/ /　 　 　 ハ 　 　 ／　　 _,. イへ＼ ＼
∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／　） ∨ / / jｌ　　 ∨/=-、　　(⌒＞‐イ　　_∠´　/ｌ　/!　＼ ＼
{. ﾊ |　 {、_　　 　 ＿_＿_) ／ ／　　　/ |　 　 /　 　 ＼ (⌒( 　 __｀二´-‐┬' ７/ｌ | 　 ハ　ヽ
ヽ､ハ 　 ＼￣￣ - '´　／ｉ　/　　'　 /　'ｌ 　 /　　 　 　 ヽ＼ ￣ヽ、 　_, ／　/∧リ-－ 　〉　〉
　〈　｀＞‐-｀ニ＞─＜ 　 !/　　 　 /　　|　/　　　　　　　 ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´　 厂丶　/　/
157 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:27:04.71 ID:dg/u.SYo
　 　　　　　　,- 、　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　
　　 　 　 　 / 　 !　　　 　 　 　 　ただ一つだけでも諦めるに足る理由だ。それが三つ重なって尚、諦めなかった　　　　　　　　　　　　 　 　　/ 　 / 　 　　 , - ､ 　 　のみならず、兵達も従えて見せた　　　　　　　　　　　　　　　
　　 　 r‐､ト 　l　　　 ／　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　 　 !　 !　　| 　 ／ 　 ／　　 　 　　　　,　　　　　　　　.z=='三ミﾐ=-,.､、 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f¨ヽ　 r‐ ､
　 　 ﾉ　 l.　　|　/　　 /　 　 　 　 .　　　　　　　　　　__」fr三ミヾヾミミミﾐヽ、　 　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 l 　 ',　!　 ',
　　 〈　　.l　　 l./ 　　/,.．-‐ ''"´ ）　　　　　　　　　r行ミヾ'f示ヾヾヾヾミミﾐﾐヽ　_　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　 | 　 l　',. 　',
　　　',　 ,!　　,/　　 ／　 　 ,.＞'´　　　　　　　　　　l彡三ミヾ川ヾヾヾヾヾヾミﾐl 　　　　　　　　　　　　　! ｀ｰ- ､　 　!.　 |　| 　 l,.-‐ 、
　　　 ﾚ　 　 〈　 　' 　 　>'´　　　　 　 　 　 　 　 　 尨ｨ三ミﾐヾ川ヾヾヾヾヾヾﾐi、　　　　　　　　　　　　 ヽ､.._ 　ヽ、 | 　 l. |　　l.　／
　 　 | ヽ 　 　 　　 　 '´￣￣⌒丶、　　 　　 　 　　,Y彡三ミﾐヾ'ﾞﾞﾞヾヾ､,斗､ヾﾘ `ー- ､　　　　　　 　 　 　　 ＼ 　ヽi. 　 lﾉ　　l./
　　　 ',　　　｀　ｰ　 ､_　,ｧ‐一ｰ-､__,!　　 　 　 ,. -‐'" ヾ彡ﾃ'´　　　　ヾ/ヾヾ州l　　　　 ヽ　　　　　 　 　　＿＿_ヽ 　ヽ　 '　 　l'
　　　　',　　　　　 　 　 {　　　　　　　　　　 ／ 　 　 　 klV'　／＾`ヾ'　' ,r' ⌒刈､　　　 　 ﾄ､　　　　 　r‐'´　　　　｀　　_,　-'　´l
　　　　 ',　　　　　　　　,!、　　　　　　　　/､　 　 　 ,　ｌヾ,ﾍ. -ｚt;ﾃ=y彡'＾ ¨´ |'＾ﾍ　　 　 l　ﾄ､　 　　　`ー ' ´￣}　 ｀´ 　 　 　 !
　　　　　',　　　　　 　 ﾉ｀ﾊ 　 　　 　 　 ﾉ　ヽ　　 /　 |.　`Tヾ(____ノ　__V ,ｲ / 　ハ　　　!　 ｲ　　　　　　　　,r,=i 　 　 　 　 　 !
　　　 　 くヽ、__ .. -‐'＾}/　',　 　 　　　 ,! i 　 ヽ 　 　 |　　 |. ヽ、''ｰ-=≠'"ノl　　　 V　, ﾚ' ,ハ　　　　　　　/(.　ﾄ　 　 　 　 　 !
　 　 　 　 |`ｰ‐ 　　 ／　　 ', 　 　　　r' 　 !　　V　　 |　 　 !　 l ｀＞rー;＜_｜ 　 　 Ｖ,ｲ　　　l 　 　 　 　 /　`くヽ､　　　　　 ,'
　 　 　 　 ﾄ,__＿_,／　　　　 ',　　　 ノ＾ヽ 　!　　V 　 !　　　l 　l／　 ｿ叭　 ｀|　 　 　 ∨ -‐'　 !　 　　　 /　　　 ｀ヽ､　ｰ- イ、
　　 　 　/八｡.／　　　　　　 ',　 ／　　　　 ､ 　 ﾍ　 | 　 　 ヽ、　　〈/^ﾊ〉　 ト-､＿____〉.　　 　l 　 　 ／　 　 　　　　ヽtｰｧﾍヽ
　　　　　l lii／　 　 　 　 　 　 ',/　　　　 　 　 ｀ヽﾍ　!　　　　 ﾊ.　　 ﾙ' |l　 /　　 ＼　| 　 ,　　 ﾍ.　／　　　 　　　 　 　 ヾ'|i|!l |
　　　　 ﾉﾉ/ 　 　 　 　 　 　 　 V　 　 　 　 　 　 >ｲ└─ｰ-/　ヽ,　,!　｜Ｖ　　　 　 ＼ ノ　 　　 ﾚ'　　　　　　　　　　　 　ヽli;l !
　　　 .///　 /´〉　　　　　　　　ヽ、 ､　　　　 ／　 }ヽｰ 　 / 　 　∨ 　 ﾚ' 　 　 　　 ／　　　,.ィ"　　 　 　 　 　 　 　 ,､ r､　Yr'
　　　〈_'_　　 ｰ' /ﾞ〉　　　　　　　　 ヾ ヾ　 ／ 　 　 ヽ 　　/　 　 　 ヽ／　　 　 　 ／ |　　 '´ /　 　 　 　 　　　　,､.｢儿j U　_'｣
　　　　　｀ヽ、　ｰ'/〉_　 　 　 　 　　 ! l ∨　 　 　 　 l　　 ヽ､_＿　／,. -''"´￣丁｀ヽ､トv' / l'　　　　　　　　　　 Y ,. -‐''"´
　　　　 　 　 ＼　"〈/　　　　　　　　ﾘ　 |　　　　 　 〈ヽ､　　 　 ／／ /　　　 　 !　 　 Ｖ　{　' 　　　　　　　　,. -‐'"
158 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:27:51.72 ID:dg/u.SYo
　　 _ _
　　　　r､ヽヽ　,..
　 　 　 l.i^iヽヽ! ｌ
　　　　 `、ヽ　　 `!
　 　 　　 `、 `　　{
　　　　　　ヽ　　, ﾍヘ
　　　　　　　ヽ' ／　　＼
　　　　　　　 く ｡.　　　　＼　　　　　　　　　 ,.-､、ﾍ 　　　ああ、どんな手を使ったのだろうな
　　　　　　　　 ＼ﾟ ｡　　　 ＼　　　　　　　,.._彡ミ',ハ、 　　
　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　`ゝ､._　　,イヽ (_ノ彡,　 ヽ 　 　脅しも暴力でさえも効力を持たない戦場で
　　　　　　　　　　　＼　　　　　　 __ヽ.l.　ヽi、 `i彡ﾉ// `;-
　　　　　　　　　　＿　ヽ-─　 ￣__,..-l、　　　　 L./// ,F` 　　無数の敵に囲まれた野蛮の地で
　　　　　　　　ヽ´　　　　　_. -‐'ﾆィ○l　｀`　‐_,ーｲ//,ﾄ
　　　　　　　　/ヽ`=i　,.-'´, - '´,. ﾍ. _,!‐.ニ∠._,.-｀　 !、 　　　　あの子はどうやって兵を従えたのだろう
　　　　　　　 /　　 ／/_..i'　 ／'"l∠ _,.-─‐,.､ ｀_ヽ､　ヽ
　　　　　 　 /　　/‐-´-〈 イ　....＿i'_ 　 　 i' r（ヽ! l'´　 .i 　　　　　私はそれを考えただけで心が躍るよ
　　　　　　 ,' 　 /　 　 　 ｉ　ヽ　　　l、`ヽ-､/{ヽヽヽ!ミミ､`、
　　　　　　,' 　 i'　　　　　 i.　 ヽ　　 l、　￣li. i ` 　 lﾄl　`ﾞ ヽ
　 　 　 　 i　 /l　　　　　　ヽ,.-'′ 　 l、 　 lヽ　　 ﾉ ,!　　　`、
　　　　　 ,l. /.{　　　　　　 　 　 　 _ 　 l、　 !　`l,.'- ´　　　　/
　　　　 ./l/　 ! ｌ　　　　　　 _.- '´　ヽ.　i、　l.＼--　　..._ ／
　　　　/ l　　l　 l　　　　　 ヽ　,.- ´　　　i、 l　 ＼
　　　 ,'　l 　 ｌ　 l.i　　　　　　´　　　　　　 i、l.　　 ＼
　　　,' 　l　 l.　 l. l、　　　　　　　 _. - ´　　i､l. 　 　 ヽ
　　 ,'　　l.　ヽ､_j　 l、　　__.. -　´　 　 l 　 　 l、　　　 ヽ
　　i　　　l.　　 `、　`､ ´　　　　　　　　l.　　　 l、　　　／ヽ,
　　　`ヽ、l　　　`、　ヽ　　　　　　　　　l　　　　l、　ヽ. ／ ヽ
　　　`　/　l　　　`、　 ヽ　　 　 　 　 　 l　 　 　 l、　　　　　`
159 ：1[sage]：2008/12/26(金) 23:28:54.41 ID:dg/u.SYo

　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　
　　　　　　／　　　 　　 ＼　　　　　　　　　
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　　それが理由、ですか
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　正直、信じられません
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――　　
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━

　　　　　　　　　　　　　　　　　 f三=､ﾐヾi{ﾉjﾘﾊ|l | l|l|! |ｌ| ｌ ｌi ｉliヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　,　仁ﾆ≧ー''゛''"'ﾍ|l i i|l|　|ｉ| | li ll ﾄl　
.　　　　　　　　　　　　　　　　/彡ィ',ｒ=-_､､、　,,ｊNHﾄl､_lﾄl､l |l |ｌ|ｌ|　
　　　　　　　　　　　　 　　　k彡ｲｒ;≦ﾆ_ﾐk==衫ﾆ仕ﾐNﾄl､| |l |ｌ l|
　　　　　　　　　　　　 　　,/´-ﾄ《 '┴ﾟ'ヾｿl;=t{く(_句ヾYｌ}ﾄ|l | l|l l| 　彼には――意志がある
　　　　　　　　　　　　　　{ { rj　｀ ｰ＝彳{　 ｀ヽ二≧'人lﾊlリﾊﾘ　　物事を貫き通す意志だ。その為ならば
　　　　　　　　　　　　　 　ﾍヽ!|　　　 　 ヽ) ゝ 　 ｀￣　　lKｲﾅ"　　手段を選ばぬ貪欲さもある。只、それを実現する力に欠けている
　　　　　　　　　　　　　 　　ﾄ､l 　 ＾ー‐--､､_＿__,う ﾌ　ﾑ'/　　　　　そこは自分の目で確かめてみたまえ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽl.　　 　 ￣｀ー-　　　　　jノ　　　　
　　 　　　　　　　　　　　　　　　､　　　　　　　　　 　 /　　　　　
　　　　　　　　　　　ノ＞'´小、　ヽ、　　　　　　,.　 /＼＿
　　　 　 ＿,.二ﾆ-‐フ´ ／　／!|　＼　｀ ｰ --‐ '´ , ｲl､ 丶、ト､__
　,ｒ‐＜´　　　　 ／　　'　 /´　|ｊ　 　 ヽ、　　 __／　' ﾊl、 　 ヽ 　｀丶、　　 ／⌒〉
ノﾊ 　 ＼ 　 ／　　　　／　　 jl|　 ,'　　ｊゝｨ厂　　 ′/ｌ∧　　　＼　 　 ＼/　　 /
丶ヽ　　 V　　 　 　 /　　　 /ﾘ　;　　 /⌒ｌ|　　　;　/ /　ﾍ　　　　ヽ　　 /　　 /、
l､ 、 } 　　ヽ　　 　 /　　 　 ﾊﾉノ　 ／　　∧　　,' / /　　 ﾊ　　　　 ＼丿　　 厂＼
_}／ﾉレｰ‐-､＼　 / 、　 　 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl　 ' / /　　　　}、　　　　 レ- '⌒ヽ__　ヽ
　／´{　　　　｀ヽV___､＞－-､ く　 /７个i/　ﾍ.0/ /　 　 　 ハ 　 　 ／　　 _,. イへ＼ ＼
∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／　） ∨ / / jｌ　　 ∨/=-、　　(⌒＞‐イ　　_∠´　/ｌ　/!　＼ ＼
{. ﾊ |　 {、_　　 　 ＿_＿_) ／ ／　　　/ |　 　 /　 　 ＼ (⌒( 　 __｀二´-‐┬' ７/ｌ | 　 ハ　ヽ
ヽ､ハ 　 ＼￣￣ - '´　／ｉ　/　　'　 /　'ｌ 　 /　　 　 　 ヽ＼ ￣ヽ、 　_, ／　/∧リ-－ 　〉　〉
　〈　｀＞‐-｀ニ＞─＜ 　 !/　　 　 /　　|　/　　　　　　　 ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´　 厂丶　/　/
160 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:30:26.82 ID:dg/u.SYo
そして、現在――

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　カエサル……あなたの言葉の意味、少し分かった気がします　　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　

心の底では誰も信頼していないかのような言動は今でも気に入らない
それでも――たった一人でやる夫は競技会の開催に漕ぎつけようとしている
その行動力は十分すぎるほど評価に値する。やらない夫は素直にそう認める気になっていた。
161 ：1[sage]：2008/12/26(金) 23:35:55.47 ID:dg/u.SYo
　　　　 　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　
　　　　 　／　　＼　 　 ／＼　　
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　ほら、早くするんだお！
　 　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　
　|　　　　ｌ 　 　 　　 　 　　　

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）
.　|　　　　 （__人__）　ああ、わかっただろ、常識的に考えて 　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　頼りにしてるぞ、やる夫　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　
　　　　 　　　
だから、やらない夫は少しだけ自分の気持ちを素直に表現した

「やる夫が第一人者になるようです　第三回　終」
162 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 23:37:08.16 ID:FQ5G4dIo
乙乙
163 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 23:37:25.54 ID:hkCK/Pso
乙でした～。
しかし、仮面の下がまさかの大隊指揮官殿ｗｗ
164 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 23:38:58.63 ID:S8CoP8so
乙
165 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/26(金) 23:39:52.85 ID:9GwyIlco
乙です
166 ：1[saga]：2008/12/26(金) 23:43:31.74 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　|| 今回もお付き合いくださってありがとうございます
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　いつもに増して短い回でしたが――どうでしょう？
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　週に1度位のペースに落としてもっと読み応えのある投下を
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ　心がけたほうがよいでしょうか。＞＞1はいつでも
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ　ご意見募集中です、皆様の意見をお待ちしております
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/
　　　　　　　　　/　　　/___'ｰ- __く‐-､:::::::::::l::::::l　　　　　　　　　　　ヽ ／
.　　　　　　 　 /　　　　｀ｰ-〈:::::::::::/ | ヽ、ﾉ:::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　 く 　 　 　 　 　 ｀ｰ-/__| 　 |｀ｰ--|　　　　　 　 __... -─-､ ヽ
　　　　　 　 　 ｀ー──────-|　　|─--L__,.. -─＜´　　　　　__＞
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　 |　　　　　　| 　 |　｀ｰ--‐‐'´
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 　 |　 　 　 　 |　　|
167 ：1[sage]：2008/12/26(金) 23:52:25.35 ID:dg/u.SYo
　　　　　　　　／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
　　 　 　 　 　 /: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
. 　 　 　 　　 /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |､: : : : : : : : ＼ ＼}
　　　　　　　.' : : :/ : /: : : : : : /　 ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
　　　　　　　|: : :/ : /| : : :― ｘ　　 ∨: : :∧ |　∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ
　　　　　　　|: :/ : /: | : : : : /　｀　　|: : :/　j/-　∨: : :l: : : : : :|
　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|　で、今回のお題は……当時のローマの状況について？
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨　あれ、いつもの懺悔はどこ行ったのかな
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |
　 　 　 　 {　　　 ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |
　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
.　　 　 　 　 ＼ 　 __／　 ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
　　 　 　 　 ／　　 /ヽ 　 　 ＼ : ヽ ＼ 　 | 　|: : :/
　　　　　　/　 　　 {ヽ}} 　　　　ヽ: : }　 ＼ l 　|: :∧

　　　　　　　　　　 　 　 ｢￣　　　 －- ､
　　　　　　　　　 ,.　-‐ ´|　 　 　 　 　 　 ｀丶、
　　　　　　　　／ ,　　　∧　　 　 　 　 ＼　　 ＼
　　　 　 　 ／　　　　 /　 |　 ﾄ､　　　　　 ＼　　 ヽ
　　　　　, '　 　 /　　 |　　l　 | ﾚN　 ＼　　 　､　　 ',
.　　　　/　/　 / / /ｌ l　 ｲ　│　|｀ ､　 ＼　　 ヽ 　 i
　　 　 {　/　 / / /7Tト/八　l　 ヽ　 ＼　 ヽ　 　`､￤
.　　　　V　 / / / /|ノ ﾚ′∨　　x==ミ､`　　',　　 }│
　　　　 {　 l　| / ｲxf芍抃　　　　 ﾄ' 廴}ハ　l l　|V　|
　　　　 |、 川 { { {ｙ ﾄ'' り-､　 /　 V辷ﾘ YNﾚl　l　　|
　　　　　∨ﾚﾍ从lﾊ. ゞ=''　 }⌒､ ,,, `='´ ,ﾉ}ﾉ　∨ 　 |　今回も史実成分少な目ですから必要ないと判断したそうです
　　　　　　　　}　| 圦､'_'_'_ノ　　 `ｰ--‐'´/　 / }　　 |　一応、押さえておくべき点としてはやる夫の資金集めは
　　　　 　 　 ,'　 l　/>､　 　`ｰ '　　　イ,/　 / /　 　 |　とても順調であっさりと集まったそうですよ
.　　　 　 　 /　　|/,/ヽ-＞　.__　　'´　{ﾆﾐ､/ /　　　！
　　　 　　 /　　人/ / /７／,ｲ　　　　 /::::::｀丶、　　 |
.　　　 　 /　　/ミ､`＜∠ノ7ｰ─-､ ／:::::::::::::::::::＼　 |
　 　 　 /　　∧: ヾﾆﾐ､:　∨　 　 ／::::::::::::::::::::::／⌒ヽ
　　　／　　/　＞‐ ､　＼/ 　 ／::::::::::::::::::::::／　　 　∧
.　／　　　/　　　　　＼:/}　,/:::::::::::::::::::-‐'´　　　　　|　l
./　　 　,ｲ　 　 　 　 　 }:|　/:::::::::::::／::／　　　 　 　 |　|
　　　 /　ｌ　　　　　 　∧ﾚ'-‐=＝'´:／ /　　 　 　 　 |　|
.　　 /　　　　　　 　 /::::|￣:ヽー‐'´　,/　　　　 　 　 L.ﾉ
168 ：1[sage]：2008/12/27(土) 00:00:01.69 ID:32O8n3.o
　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `　それって……さりげに今回の内容全否定してないかな
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./　　　　まぁ気を取り直して、当時のローマの状況についてだけど
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/
　l:.::l ／　 ,─,,ュ'､､_　ﾊ　　l|　　,-l/-､
│:.:|´　　// /　､ ､ V　ヽ　 l　/､/, ,　｀l

　　　　　　　　　　rー ──　} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀丶、
　　　　　　　　　　| : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　| : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : :: : ＼
　　　　　　　　　　|／ : : : ,' : : : : : |＼: : : : : : : : : : : : ヽ: : :: : : : : : : : :ヽ
.　　　　　 　 　 ／: : : : : : !: : /: : : |　 ＼´: ￣｀ヽ、: : : :丶 : │ : : : : : : ',
　　　　　　　／: : : : : : : :..|⌒ﾄ : : │　　 ＼: : : : : ＼: : : : ＼:|: : : : : : :　|
　　　　　 ／: : : : : :./:/: :.:|: :∧: : : l　　　 __.＼: ヽ : : : : : : : : ＼:.:.: : : : :.|
.　　　　 /: : : / : : : V: : : :レ'-ﾍ: : :.',　 　 ｨ灯ﾃ外ﾐ: : : : : : : : : : ＼: : : : l　　正確には事件がおきてからやる夫がローマに帰還する
　　　　/: :.／!: : : : : |: : : :小Y心＼:.ヽ　　　{iｰ'::::::jヾ: : : : : : ::＼ : :ヽｰ :　　　までの一月半の状況ですね。
　　　　|／　│: : : :/|:.: :.:.{ハ Vi::ﾊ ＼|　 　 Vﾍ::::ｲ:}ハ: ＼: : : : }＼: ',: :l　　　
　　　　 　 　 |: : : :.ハ: : : |｛ ﾍ ヽ:ﾘ､__{ｧ　　　ゝ辷ン　∧: :}ヽ　/|: : ヽ} :|
　　　　　　　 ヽ: : l　 ヽ: :.l人: :', ´ ﾉ , ＼　　　 ''' ／ /　∨　∨:.l: : : : : |　　　色々錯綜していますが大まかに分けるとこんな感じです
　 　 　 　 　 　 ＼{　　 ＼ﾘ:.:`弋　　　｡ ｀ ｰ一 '　／　'´: : :∠,:│: : : :│
　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : :.:／ﾌ＞　　__　　　イ: : : : : :／..:.: 八 : : : │
　　　　　　　　　　　／:./＾}／ ／　{ { : : ∠: : :／ ￣￣＼￣ ＼: :ヽ : : |
　　　　　＿,,　-='´＿／ ´　二) 　 ヽ: : ／: :./　　　　　　 ＼//∧: : ＼|
　　　　 ´　｀＞: :/(７　　　 　 ､｀) 　 ／: : : /　　　　 　 　 　 ∨/∧: : : l＼
　　　　　　/ : : ///＼　　ｘヘ ＼　/.: : : ; ｲ　　　　　　　　　　V//,|: : : :＼:＼
　　　　 　 ヽ:／///// >く　）Yー’{/|: ／V　　　　　　　　　　　|//,|: : : : : :＼:ヽ

169 ：1[saga]：2008/12/27(土) 00:05:08.27 ID:32O8n3.o
元老院

　　　　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧　　　　　　　　 ∧,,∧ 　∧,,∧
　　　　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧　　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
　　　(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
　　　｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ ｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ
　　　　ｕ-ｕ （l 　　 　∧,,∧ 　∧,,∧　ｕ-ｕ （l 　　 ) (∧,,∧ 　∧,,∧
　　　　　　　 `ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
　　　　　　　　　(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
　　　　　　　　　｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ
　　　　　　　　　　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ　　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　　　　　　　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'　　　　　　　　　`ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'

いわゆる「国会」に当たる組織です
「内閣」に当たる執政官職を抑えられている為、権力は少なめですが
「正当性」に関しては揺るぎないものを持っています
170 ：1[saga]：2008/12/27(土) 00:11:26.70 ID:32O8n3.o
暗殺者
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿＿＿
　　　　／￣￣￣￣＼,,　　　　　 ／－､ －､　　　 ＼
　　　/＿＿＿＿＿　　ヽ　　　 /　 |　 ・|・ 　| ､　　　 ＼
　　　| ─ ､ ─ ､ ヽ |　　|　　 / ／　`-●－′　＼ 　　 ヽ
　　　|　　・|・　　|─ |___/　　 |/ ──　|　 ── 　 ヽ　 　|
　　　|` - c`─ ′　 6 l　　　|.　──　|　 ──　 　 |　　 |
.　 　ヽ (＿＿＿_　　,-′　　 |　──　|　 ── 　 　 | 　 l
　　 　 ヽ ＿＿＿ ／ヽ　　 　 ヽ （＿＿|＿＿＿＿　 /　/
　　　 　／ |／＼／ l ＾ヽ　　　 ＼　　　　　　　　 　 /　/
　　　 　|　|　　　　 　|　　|　　　　 l━━（ｔ）━━━━┥

上司を裏切って殺害を行った実行犯達です
ローマ唯一の支配者を殺害した影響力は強いですが
そのお陰で市民からの支持は皆無に近く正当性はどん底です
171 ：1[sage]：2008/12/27(土) 00:16:58.25 ID:32O8n3.o
カエサル派
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　　　
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼　

カエサルに従っていた部下達です
現職の執政官であるアントニウスがいる為
権力も正当性も兼ね備えた存在です

172 ：1[sage]：2008/12/27(土) 00:23:16.58 ID:32O8n3.o
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l　暗殺によって支配者を失ったローマは
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l　　この三つの勢力による密やかな権力闘争の
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　　　舞台となります
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　 ,. --‐‐‐-- ､
　　　 　 　 　 　 　 ／:, -――‐- ､:ヽ
　　　　　　　　　　/:／　 　 　 　 　 ヾ
　　　　　　　　 　 |/　　　　 　 　　　,.-;
　　　　　　　　　_ ゞ -―――‐--'´: : |､------- ..__
　　　　　　,.　''´: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : ＜´￣￣
　　　　 ／: :／: : : : : : : : : :/: : :l: : : : :|: : :ヽ: : :＼
　　　 ,:': :／: : : : : : : : : _: /: /!: |: : : : |: : : : :＼: : ＼
　 　 /: :/: : : : : : : :／´,イ: :/ |: | : : : /､:l: : : : :ヾヽ : ＼
　　 ,': :/: : :/: : : : :/: :/　l: /　|:/: : : ∧:｀!: : : : : :ヽ ＼ ヽ
　　／/: : / : : : : /: /　　|/ 　 !' : : /　ヽ |: : : : : : :ヽ　＼!
　/ : / : : l : : : : /-/―　'T 　 !: : :/ __ 　'.!､ : : :|: : :ﾊ
./:,.イ: : : ,!: : : : /,ｲl_　　　l　 /: ／　/. ｀ア'l: : : :! : : :l　説明だけ聞くと一つだけ凄い
.!/　|: : :/:|: : : :/:!　 r'､__,ﾉ! /／　　 r'､ ,.lﾄ､! : : l ヽ: :|　有利な勢力がある気がするんだけどー
|'　 ,! : /,r|: : :/: :|　 ゝ--‐'/'　 　 　 !､´,/!: |: : /　 ',: !
|　｢:|: /::! l: : :!: : :l　　　　　 　 　 　 　 ｀･|: !l: /　　 l/
　 l::!/:::::ヽ|: :!: : : :!　　　　　　 　△　　 ,ﾉ l |/
　 ヽ::::::::::::∨|: : : :ト　, ＿＿＿＿ ,　＜ : |
　　 ヽ:::::::::／l: : : :|:.:.:＼　.|ヽ::::::::〈: |l: : : ,!
　　　 '!::::::::::::::!: : : ﾄ､:.:.:.＼,!:.ヽ::::::| |!: : :/
　　　 |::::::::::::::∧: : :!:.ヽ:.:.:.:.|:.:.:|＼,! | : :/
　　／|:::::::::::/:.:..ヽ: :!:.:.:',:.:.:.!:.:.:l:.:.:.ヽ!: /
　/: : :ヽ､,../:.:.:.:.:.:ヽ:|:.:.:.:∨:.:.:/:.:.:.:./:/



173 ：1[sage]：2008/12/27(土) 00:30:48.57 ID:32O8n3.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-､
　　　　　　　　　　,λ￣゛`ー‐--.|　 ヽ-‐─--.､_
　　　　　　　　　 //　　　　　 　 .;|　　 . :ｉ::.　　　　｀ヽ、
　 　 　 　 　 　 //　　　ﾉ　　/　.:|　　 : .:|:: :､　　　 ､. ｀ヽ、
　　　　　　　 ／´　　::/　 :.:/　:;ﾒ{　　 : .:|.:|､ ＼　　:.ヽ､} ﾊ
　　　　　　 /　 ／　::/　: :/　:./| ∨　 .: :|.:| ∨ .|　　 :.:｀ヽ.|
　 　 　 　 /　/　: : :/　: :/ ,ィ⌒|　∨　: .:|:|　 V⌒ヽ : :. ､ ﾍ、　正当性と権力を兼ね備えたアントニウスは間違いなく
　　　　　/　/| : : : /　: : ｊ ::/ 　 |　 ∨ｉ　.:|ｊ 　 ヽﾄ､ 　:.: : |:　ﾍ　当時のローマで最も支配者に近い存在でした。
　　　　 〈　:| | : : ::|　: : :/|/　___ ! 　 ﾘヽ､.:|　___ 　 〉　: :.: ﾄ､:　〉　しかし、そんな彼にもアキレスの踵があります
　　　　　ヽ,| |: : : :|　 : :;ﾊ　,.ｨ'≠ﾐ　 }冖{ `,.ｨ≠ﾐ､ } : : :. / ｉ ﾚ'　　同じカエサル派の仲間たちです
　 　 　 　 　 |: : : :ヽ､::{:.:ﾊ.　　　 　 ﾉ ,　､　　　　 ｊ: : : :/:　|
　　　　　　　 | : :{ヽ､::|': ::.::j｀ ‐-‐ ´　＿_ ｀‐-‐ ´,|: : :/ｉ:　 |
　　　　　　　 ｀ヽ|　 |｀: |:::::|｀l.､　　　 V_,ﾉ　 　 ／ｊ;／　|　 ｉ|
　　　　　　　　　 　 | ｊ: |: :::} .|､:｀＞‐ｧ--t‐＜´ｊ::|: : :　 |　 |:|
　　　　　　　　　 　 ﾘ : |::;ﾉ ,ﾆュ､　|´　　 `}　｀|::|: : :　ﾉ.　 λ
　　　　　　　　　　ノ .,ィ´|　 -‐y 〕 |-─‐-| 　 |ﾘ:. :　/ヽ、.　ﾍ
　　　　　　　　 ／ : ｆ＼.ｒヽ､_＿_,ｊ;＞､　　|　　|: : 　ﾒ　／ｉ:..　 ﾍ
　　　　　 　 ／　::ﾉ:| 　 }｀ミ三三三彡.　 |　　ｊ::　 /／ 　 |::ｉ　:. ｀ヽ、
　　 　 　 ／　: .:/: :|　 〈｀゛──--ー'〉　|　 ./　 / 　　 　 |: :|　::. 　 ）
　　　　　 ＼　.:/: : :|　　〉　　　　　　"|.　|　/　 /　　 　 　 |:.:|　::: ／

　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :　
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :　三つ巴の権力闘争の最中に
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :　その内側で仲間割れしてたんだ
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : :/7 /　/　/　l｣　,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |:
174 ：1[sage]：2008/12/27(土) 00:41:02.38 ID:32O8n3.o
　　　　　　 　 　 ／　　　/　　　　｀　: .
　　　 　 　 　 __／　　　　/　　　 ｉ　　　　｀ヽ
　　　　　　／　　　　/　 / /　　 ,′ 　 　 　 丶
　.　　 　 / /　/ 　 /　⌒/　 i　,' ｣　　　 ヽ. 　 '.　仲間割れ、には至っていません
　　　　　|.ｲ　/ 　 / / _/｣ 　 !/　 | ｀ﾄ､　　 Ｖ　!　しかしアントニウスが野心を見せれば
　　　　　　|　i　　 !/〃ﾌ:ﾊ　 i　__ミメ、　　　 　|　　即座に結束して抵抗したでしょう
　　　　　　| ∧　 ﾊi |::::::::ｊハﾉ　ノ:｀ヽﾊ　 　 　 |
　　　　 　 ヽＮﾄ､ｉ（　ゝ-ﾟ'' ｒ‐ｒ　|::::::::::》|　　　 i |　
　　　 　 　 　 ﾉノヽ`ト-- '　　､ ゝ-ﾟｲ从　　 i リ
　　　　　　　　　|　 ﾉ｀ト .　ﾟ 　 ￣´//　}Ｎ ﾉﾉ!
　　　　　　　　　|　ｉヽ.　ヾ＞- 　イ７　 从ｲｲ {
　　 ｒ‐、__ｎ　　ﾉ /77￢ｆｒ‐ 　 ／　 ／彡ﾍ 　!
　　_.>ｒ‐ｘ' ト､'　/ｉ//　 /ｰ‐／　 ／´　 　ハハ
　 ゝ-- ､　 ／〃//　 / .／　 ／　　　　　 /　 ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　 -－-
　　　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
.　　　　　　　　/／ィ'　　 .／　＿_　_,./　　｜ |
　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|
　　　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.
.　　　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|　最大権力者のアントニウスさんは動きたくても動けない
　　　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|　その隙を突いて目的は同じ共和制再興ってことで
.　　　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|　足りないもの同士がくっつき合って対抗してたんだね
　　　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ
　　　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　　　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　 　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）
175 ：1[sage]：2008/12/27(土) 01:05:10.95 ID:32O8n3.o


　 　 ｒ‐‐―‐}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
　 　 　 |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　 　 　 |.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　 ／.:.:.:.:.!.:.:/.:.:.:i　＼⌒ヽ .:.:.:.:.:.:＼.:i:.:.:.:.:.:.:.
.　 ／.:.:.:.:.:.:.:.⌒ﾄ:.:.:.:!　　 ＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.i　そこは「あえて動かなかった」と考えるべきかもしれません
　/.:.:/.:.:.:V.:.:|.:/_､:.:.:i　 　 ｨｒﾃﾄﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.|　実際、両者が手を組んでもカエサル派との実力の隔たりは大きく
./.::.ｲ:.:.:.:.:j.:.:.:iﾊ心ヽ:::.､ 　 !ﾄ':::::jﾊ:.:.:.:.:.:.＼:.:.ヽ:.:i　次第に天秤はアントニウスの下に傾いていましたから
／　!:.:.:.:/!:.:.:.!jﾍv'ﾊ ＼! .　Vヾ:ｲﾘ､:.＼:.:.:.:}ヽ:.!:.:!　
　　 ､:.:.:ハ .:.:人 ｀ﾞ' ）-（　　 ｀,,¨´ ﾉヽﾉヽ/!:.:.ﾉ.:.i
　　　ヽ{　 ＼ﾘ:::.:Ｙ''　'。 ` ｰ‐　／.:.:.:.:.:./.:i:.:.:.:.:.:!　
　　　　　　／:.:.:／)＞...　 . ...イ.:.:.:.:.:.:.:/__:ﾊ:.:.:.:.:.!
　　　 ｰ=彡ﾉ｀' ﾆ〈 {:::i:.:.::/.:.:./￣￣｀ヽ/∧:.ヽ:.:.:!
　 ⌒＞∧/. 　￣､〉7:.:.:/:.:.:/　　 　 　 ∨∧:.:.＼
　　/.::://∧　 xﾍ_∨:.:/.:.::.ｲ　　　 　 　 ∨/!:.:.:.:.:.
.　/.:::////∧'　）ｰ{.:.:.:i.:.:/リ　　　　　　　i//!:.:.:.:.:.

　　　　　　　　 　 　 　　 　 　　　 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼　　　つまりさー、アントニウスさんの一人勝ちってこと？
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
176 ：1[sage]：2008/12/27(土) 01:32:09.62 ID:32O8n3.o
　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　　
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　　ええ、将来的にはそうなる可能性が高かったと思います
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　　只、その前に一石を投じることになるのがご存知やる夫
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　と云うわけです
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :　次回は……火曜日、２０時頃からかな
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l　年末で忙しいけど仕事始めまでに2回は
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x　　上げておきたいって云ってたよ
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l　　それじゃー、またねー
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l


　　　
177 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/27(土) 01:33:47.77 ID:EkYGUDIo
乙でした～
178 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2008/12/27(土) 01:35:26.99 ID:9wv6NNoo
乙！
179 ：1[sage]：2009/01/03(土) 23:55:03.89 ID:byfhNkYo
どうも＞＞1です
仕事始めまでに２回は上げたいと云っていたのですが無能によりできませんでした
その分２回まとめて上げるつもりですので許して頂ければ幸いです
投下は２０時予定です、いつも通り妄想全開ですので期待しないでお待ちください
180 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/04(日) 20:24:56.20 ID:WYCRVoIo
>>1です
体調不良により本日は投下できそうにありません。
明日２０時頃に変更することをお許しください
181 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/04(日) 20:38:12.11 ID:s63IOrYo
ういさ～
182 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/04(日) 22:58:01.66 ID:iv8hlM.o
お大事に。
アウグストゥスも無理せず長生き。
>1も無理せず簡潔にこぎ着ければいいさ。
183 ：1[sage]：2009/01/05(月) 20:46:11.31 ID:k52lmkko
申し訳ありません、体調不良により遅くなりましたが投下開始です
ちょくちょく遅れるかもしれませんがご容赦の程、よろしく申し上げます

それでは「やる夫が第一人者になるようです　第四回」はじまりはじまり～
184 ：1[saga]：2009/01/05(月) 20:47:16.70 ID:k52lmkko
紀元前４４年7月末
『カエサル勝利を讃える競技会』開催
──────┐　　　　　　　cl~＿~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.l~っ
□□□□□□│ 　　 　 　 　 ｜｜￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣'''｜｜
□□□□□□│　 　 　 　 　 ｜｜　　　　　　　　　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 　 　｜｜
──────────◆──────────◆──────────◆─────────
＿＿＿＿＿＿＿＿,..　　 　 　｜｜　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜｜　　　　_＿＿＿
　　　　　　　　　　 ／＼　　　　｜｜　　 　　 　∧＿∧　　　　∧∧!!!!! 　 　. 　. 　.｜｜　　 ／＼　　　 ＼
勝利の競技会 ／ 　 .＼　　 ｜｜　　　　 　<｀∀´　>　　('(ﾟ∀ﾟ；)')　　　∧∧ )),｜｜　／　　　＼　　　 ＼
￣￣￣￣￣￣||￣￣￣''||.　　｜｜　∧∧ 　（　　　　）　　 ｀,ﾍ　,ノ　　 ('(,^ヮ^)') .｜｜ _|＼　 　 　 ＼　　　 ＼
　　　∧＿∧!　||　　 　 　||　　.｜｜ (ﾟДﾟ,,)￣｜ ｜　|　　　（/　 ）～　　｀l　　l´.　｜｜ _||　'＼　 　 　 ＼　　　 ＼
　　 （　´∀｀）,,!||　 ∧__∧|!　 　|.,,.|　 ∪∪￣'（＿（_＿）　　　　∪　　 ～（　　|!, 　..|.,,.| 　|| ﾊ_ﾊ＼　　　 　＼　　　 ＼
(;;:)≡,,, 　 　 つ||　(；´∀｀)')＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　∪∪　　 　　　.||(＾o＾,)　＼　　 　　＼
≡(;;:⌒) ,≡ 　 　 c(　　　)0 　 ((　　 ∧∧ !!!!　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣''＼　 　 　 || ''~'''　　　 ＼　　　／￣￣
(;;:)≠≡((;;:)⌒;:)≡　し'´　　　　　　('(；ﾟ∀ﾟ)')　　　　　(⌒;:)≡ミ　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　／|￣￣￣|＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　从　　(　　)0 ))　　　　　≡(;:≡(⌒;:、ミ　　ﾟ　c､∧∧ﾟ、　　　　　 ／　 l　 　 　 ,l　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）o　≡(/　　　　　　　　　　　　≡(;;;:),ミ　 ﾟ　　　(,ﾟーﾟ,),'＼　　　　 |　　　l　　　　 l　 　 |
＿_＿_　∧￣]_　＿_＿_＿_＿_＿_＿_＿_＿_＿_＿_,,,_＿_＿_＿＿＿(;:)ミミ ﾟ　　0,_cﾉ　　'＼　　　|　　　|　　　　 |　 　 |
　　　　 (*ﾟーﾟ)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'＼,　　　ﾟ　　 `' ﾟ　　　 ＼　 |　　　|　　　　 ,|　　　|
　　　　　|　　っｄ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　＼|　　　|　　　　 .|　　　,|
　　　　　|　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　　　　　 　　 　　 '|　　／'￣￣￣'＼　　|
,,. 　　　 ,∪∪　,.　　　　　　　#　　　　　,.;l,　　　　　　　　　　　　　　　　,／　　　　　　 　 　 　 ／|,／＿＿＿＿＿_'＼,,|
185 ：1[sage]：2009/01/05(月) 20:47:56.70 ID:k52lmkko
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　えー、本日は大変お日柄もよく……　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

七日間に及ぶ豪華な競技会はローマ市民の耳目を集めると同時に故人の徳を偲ばせた
186 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 20:48:16.16 ID:3ucTy7Qo
ｷﾀｷﾀ
187 ：1[saga]：2009/01/05(月) 20:52:14.24 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,､､lヽｯ"'ｰｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾇ´;;;;从从ｼミ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｲ;;;}};;;日ﾐ;;;;;）　　　　ノヽ从从/ヽﾚ从从＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _;っr'日≦ﾆ､　　　　）　　　　　　　　　　　（
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,､-'";;;;ｲｲll||从ll|ﾞﾞ;;｀' ､　/　 　 銭　銭　さ　さ　（
　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾉﾉ;;;;;;;;;;;;从l;;;;从从;;彡l', ヽ　　 ま　ま　あ　あ　〈
　　　　　　　　　　　 　 　 　 lﾉﾐ;;;l"(ﾞ''W''(w-''ﾉニ''''i彡',　|　　 く　 く　　　　　　/
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |ミ;;/ ,ｨ;;ｰ ､　　,､ｰ'ヽ_ヽ;;;;l 〈　　 ど　ど　　　 　 」
　　　　　　　　　　　　　　　ｨt;;;ｲ ｲ'" ｀ﾞ'il}'''ｲ彡｀ﾞｰ' |;;;l|､之　　　　　　　／ヽ|
　　　　　　　　　　 　 　 　 lf''|;;;|　　 '⌒ﾞ''}.Yﾞ⌒ﾞﾞ 　 j;;;|)l|　ﾚヽ|/ヽﾚヽ/´
　　　　　　　　　　　　 ,イｰ'､('､;ﾞ'ｧ;;ｨ　..ヽ,__ﾂ　　､;;;';;ノ''ｿ
　　　　　　∠'''ｰ-ミﾞﾞY､ヌ ﾐヽ､>lﾞ:l|ﾞ'{l､二二ﾆｱ}　j''l- '＞ ｧ―y'"了､,
　　　　　　了＝＝､Yﾞﾞ''ﾞｰ ''　ヽll|､,　ヽ､;;;;;;;;､シ　,,/:::::ア''ン　ｰ''ワ＿"´´'''''Z
　　　 ,,,､≦ ―=　　ら二ﾞﾞii　こ ﾞl|:｀' ､, ｰ-ｰ'' ,､ ' /:::''" ろ ⌒　⌒　　二￣　フ
　,,､ｰ'　　　⌒　 ⌒ヽ了　 ﾌ二ﾞ}}}:＼　｀ﾞ'''''''"／:/彡y之⌒　ン　　二 ラ　＜´
　ﾞ' ､彡　彡― ｰ⌒/"ン―=ｧ　ﾞﾞ{:::::＼＼::／/ /}　　マンｰ 彡 ⌒　　ﾞ}丞ｰ ｱ
　　了三二ｲ ,,,,フ―ﾞ Y´　　｀ゝ　|　　 ＼/／　l }　　 う⌒＞＜￣ミ　~'''つ
　　　'フ'''ヽ,,,,ｲ―＞―冫<ｰ､　ｱヽ　　　 〉　　 |ｲ"~Y zr―⌒ ⌒ヽヽz') ）ヽ
　　 ／ l|:::::::Y_ノ厂 ﾞﾞ"＝ｧ＞､」{　ﾞ',　 ／　　..ﾘ／ﾞY''"　　ら　 ミ)ﾞﾞ／　| 　 ヽ
　　/　　| :::::::::ヽ与ｰ''"　乙ﾞ" ﾞ　ﾞ'　}／　...::::: ｲ" ﾐﾚ-　ｰ''"´⌒,､ '"　　 |　　 ',
　 ,'　 　 ',　 ::::::::::ﾚ､,,,,ィ'''' 己ﾞ''ｰ､　}　...:::::::::: ﾉ（r､ﾉ'"⌒　ｰ／~　　　　　l|　　 ',
　l|　　　 ヽ　l|　 |::||ｲｧ＿＿＿＊___l＿＿__/＿＿＿＿__／＿__　　　　　l|
　|　ﾞ:::::::... ヽ l|　 |ll|:::/ｨ――――（ ＿ ）（ ＿ ）＊――――::i |~'ｰ ''ン　| /
　|　　｀~' ､ﾐヽl|从|::://:::(( 二 ( 二( 二 ）（ 二 ）二 ）二 ）二 ）:| |~''ｰ､　　 /
　|　　ｯﾂｱ― ﾞ'|:::::://(ﾆ（ ＿（＊_（ ＿ ）（ ＿ ） ＿ ）＿ ）二 ）:|. |,／　　 /
　|､　　 　 　 　 |:://(二（ ＿（ ＿ （ ＿ ）＊＿ ）＿ ） ＿ ）二 ）l. |　, 'つ　　 ,,､
　| ＼　　　　　　l| '――――――――――――――――― ''|" ／　,,ｨ'´ｲ
　|　　＼　　　.　 l|Ｏ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Ｏ|''""￣::/::ノ
　|　　　 ヽ／　　 l|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::/　　　 /'"
　l､,,　　　 ,イ''''''''''|Ｏ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　　　/'''ｰ､
／::::｀ﾞ''' ｰ'-､:::''''')| c　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r'' __::::.　　 /　　　',
　::::::::::::Y二´ヽ　ﾗ'' ｰ- -､　　　　　　　　　　　　　　　　　 l|,,ｨ'ノ:::"　 /　　　::::
　　 ア"´.／　 '､　､､,,,ｨ―'＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿r―''"＿/ﾚ,,/:｀ﾞ'-､　::
　,,イ|ｲ　ｲ　／　ヽ,　　 ,,､-''"..:::::::::::::::::::::::;;;;;;~' ､::::::::::::::::｀'''ｰ― 'ﾞ"":::::　

やる夫は遺言に忠実に従い参加者全員に３００セステルティウスを配る
簡単に計算して中流家庭の一月の生活費程度の金額かそれより多いくらいだろうか
臨時収入としては大したもの、と思う
188 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 20:56:41.55 ID:k52lmkko
競技会は大成功のうちに終幕を迎えようとしていた……が、ここで予期せぬハプニングが起きる

カエサル勝利の競技会、最終日


　　　　　　　J('ｰ`)し　　　　　ねぇカーチャン。あれ何？
　　　　　　　　(　 )＼('∀`)　　うん、あれは―
　　　　　　　　｜|　　(_　_)ヾ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣




　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　ﾟ　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　　　　　　　 ・　　　　　　　　ﾟ
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　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
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　 　 |　　　＿＿|　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／￣＼　 ／
　 　 | 　 　|　　　　　 |／＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　|　 |
　 　 |／＼|　　　　　　　　 |r'´｀ヽ　　　　　／ ￣ ＼　　|　　　　|／
　　　　　　　　　　　　　　　||　　 |､　　　 〔　　　　　 〕　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 〕　　　　　〔 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　〔　　　　　.〕 |

夜空に一際大きな輝きが現れた。
当時の資料からこの輝きはハレー彗星であったと推定されている。
が、ローマ市民はこの彗星に別の意味を見い出していた。
死して神となったカエサルがやる夫を祝福している、そう噂しあったのである。
189 ：1[saga]：2009/01/05(月) 20:59:44.28 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　大したもんだな、本当にやり遂げるとは思ってなかっただろ
　　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　 　　 　／　　 　 　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　　　 　　 ／─　 　 ─　　 ＼
.　|　　　　 （__人__）　　＼　　　 　　／ （●）　（●） 　　 　＼　まだまだ、これからが本番だお
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　 ＼　 　 |　 　（__人__）　　　　 　 |　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　＼　　 ＼　　 ｀ ⌒´ 　　　　_／
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼　 ノ　　　　　　　　　　 ＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　(⌒二　　　 　　　　　　　　 　 |　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　　　　 　＼　　　　　　　 　｜　 |　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　 　 　

　　 　　　／￣￣＼
　　　　／　　　 　　 ＼　　これだけの成功でもまだ不満があるのか？
　　　　|:::::: 　 　　 　　｜
　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　 ／　　 　 　＼
　　　.　 |::::::::::::::　　　　}　　　　　　 ／　⌒　　⌒　 　＼
　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　　　　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ　　やる夫の目的は父上の跡を継ぐことじゃないお
　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　|　　　（__人__）（　/　　 〉　　父上の理想を為す事だお。その意味じゃまだ
　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ スタートラインにすら立っていないんだお
――――|:::::::::::::::: ＼-―――――――――― ＼ _ _ ＿ ）
190 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:03:37.95 ID:k52lmkko

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　ああ、そうだな。俺も協力する。ゆっくりやろうぜ　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　

　　　　　ああ、頼りにしてるんだお！
　　　　⌒⌒ヽ、＿ノ⌒|/ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒
　　　　 　　 　　＿＿＿_
　　　　 　　　／　 ｜::⌒＼
　　　　　　／　 _ノ｜::（●）＼
裏　　　／ 　　⌒　|ヽ__）⌒::::＼　　　表
　　　　 |::.　 　 （__ﾉ|r-|:::::::::::::::::::|
　　　　 ＼::.　　　´ |ｰ´::::::::::::::／
　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　
　　／￣￣￣　￣￣￣￣￣￣￣＼
　　……ゆっくり？　そんなに待てないんだお
191 ：1[sage]：2009/01/05(月) 21:08:04.18 ID:k52lmkko

　 　　_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
　　,ｒ'　　　　　　　　＼
　 /_,ノ　 ,,　　　　　　　ヽ,　
　（ ●） 　 ヽ､,,,_ 　　　　..i　（一刻も早く、父上の遺志を成し遂げる
　i.　　　　　（　●）　　　 .|　　この吉兆は父上が認めてくれたその証に
.　＼（_入＿ﾉ　　　　　　/　　違いないんだお、たぶん、きっと……）
　　　＼＿＿＿＿＿_／　
　　 ./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼
　 　|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::|
　　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
　 　|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
192 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:08:50.05 ID:k52lmkko
アントニウス邸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,.
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　　　　 ‐ 二　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　￣ ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　 ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　 ＿｢_l_　 i┐ . 　 　 　 　 ｌ二二l　　　　　　 　 　 ＿｢_l_　 i┐
　 　 　 　 　　　　　 　　　,､ ―　､｢`'ｌ‐「l、　　　　　　l ﾛ　l　　｢ ｌ┐ 　　　.,､ ―　､｢`ｌ- _
　　　　　　 　 　 　 　　,ｒ'' 　 _. 　 ｀ヽ`ｒ－－‐-－－‐-－－‐-－－‐-,ｒ'' 　 _. 　 ｀ヽ　⊥_
　 　 　 　 　 　 　　　　l' 　イﾛヽ　 　l ｌ ｒヽ　ｒヽ　ｒヽ　ｒヽ　rヽ　rヽ　rヽl' 　イﾛヽ　 　l　　ｌ ヽ
　　　　　　　　　　　　く＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝=＝＝==＝＝==,>､_l_l
　 　　　　　　　_　　　　l~￣￣￣￣￣l!ﾞ~￣￣￣＾ﾞ￣￣￣￣￣ﾞ￣~￣|￣￣￣￣￣~!`'‐ﾆl
　　　 　 　┌‐ｉ'''‐┐　 |,llｴlｌ llｴll llｴlｌ l!llｴll llｴll llｴlli illｴlli llｴll llｴll llｴlｌ| llｴlｌ llｴll llｴlｌ,|┌‐i‐┐_
_,,＿_,,-''´￣￣ヽ `''‐ ､|.llｴlｌ llｴll llｴlｌ l!llｴll llｴll llｴlli illｴlli llｴll llｴll llｴlｌ| llｴlｌ llｴll ll ,,-''´￣￣＼ ､＿,,_,＿
￣￣|￣￣￣￣~|￣￣l!l￣l.ｨ－､l￣l l!l￣l l￣l l￣liｨ全.､ l￣l l￣l l￣ｌ| l￣l.ｨ－､ｌ |￣￣￣￣~|ｌi|￣￣￣
　｢_l ,!｢_ｌ　｢_l　｢_ｌ|｢l｢ｌ｢ｌl!llｴll llｴlｌ llｴll l!llｴll llｴll llｴlli.l!;;;;;ｉｌ llｴll llｴll llｴlｌ| llｴll llｴlｌ ｌ |｢_l　｢_l　｢_ｌ,|iｌ| ｢_l　｢_l
―ｰ‐!======== |====l!llｴll llｴlｌ llｴll l!llｴll llｴll llｴlli.l!;;;;;ｉｌ llｴll llｴll llｴlｌ| llｴll llｴlｌ ｌ |=========!.l|――ｰ‐
　｢_l ,!｢_ｌ　｢_l　｢_ｌ|｢l｢ｌ｢ｌl!l二l_l二ｌ_l二l l!l二l_l二l_l二liｨ= =､.l二l_l二l_l二ｌ| l二l_l二ｌ_ｌ_|｢_l　｢_l　｢_ｌ,|lｉ| ｢_l　｢_l
　　　l　 　　　　　|　 　 l!ｒｰ、ｒｰ､ ｒｰ、l!ｒｰ、ｒｰ、ｒｰ､.|ｒｰ､|l,ｒｰ、ｒｰ、ｒｰ､| ｒｰ、ｒｰ､ ｒ.|　 　　　　　|ｌ;ｨﾍ.
　｢_l ,!｢_l　｢_ｌ　｢_ｌ|｢ｌ｢l｢ｌl!ｌ;;;;;l ｌ;;;;;ｌ l;;;ｨ'ﾍ.!;;;;ｌ ｌ;;;;;ｌ ｌ;;;;;|.|ｌ;;;;;ｌ|l,l;;;;;ｌ ｌ;;;;;l ｌ;;;;;ｌ| l;;;;;ｌ ｌ;;;;;l ｌ,ｨﾍ.ｌ .｢_l,ｨﾍ_l,|<;;.ﾐｽ ,｢_l
￣￣￣￣￣￣￣￣｢｢￣￣￣￣ <,;;ﾐｽ￣￣￣￣/三三'i￣￣ｨ ‐､￣ｒ´;;ヽ￣￣,<;,;ﾐｽ￣<;;.ﾐｽ￣ll!´￣￣
――ｒ´;;ﾍ ‐､´;;`ｒ´;;ヽ'―‐ ""ｨ‐､―,li!´―ｒ´;;ヽ―'―ｒ´;;ヽ' ~;;ヽ ;;;;ﾐｌ‐' 　'''''`――ｰli!´――li!´―――
193 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 21:14:05.88 ID:k52lmkko
　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l　　　してやられましたね、アントニウス
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /
　　マルクス・アエミリウス・レピドゥス
カエサルの騎兵長官。軍の支配権を握る男

　 　 　 　　　　　,
　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　　ああ、たかが小僧と侮っていたよ
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀￣
194 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:15:32.35 ID:k52lmkko
　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l　執政官であるあなたが許さなければ養子縁組は認められない
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l　さりとて行動で示そうにもあなたが遺産を着服している以上
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!　あの少年は資金不足で動けない
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ　遺産の返却を求めても正式な相続を終えていない彼に
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l　　　　そもそも返す謂れがない……酷い人ですね
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　人聞きが悪いな。あの少年も云ってたのだろう？
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　あの遺産は私が預かったものだと
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:::ゝ-┤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
195 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:20:24.79 ID:k52lmkko
　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l　ええ、上手い手です。あなたが遺産を着服し続ける限り
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/　あの少年の行動に異議を唱えられない。行動を封じるどころか
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′　封じられたのはこちら、と云うわけですか
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /


　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!　それで、どうします？
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ　あの少年はカエサルの全てを受け継ぐ意志を見せた
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l　　　　　それともこのまま引き下がるつもりですか
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､
196 ：1[sage]：2009/01/05(月) 21:26:16.83 ID:k52lmkko

　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′今回の勝負は私の負けだ。やはり慣れない舞台で
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／　　戦うものではないな。腹芸は性に合わんよ。だから――
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ　　　次は、私の舞台で相手してもらうさ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼
197 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:29:25.42 ID:k52lmkko
紀元前４４年８月
アントニウスと元老院との間で最終的な妥協が成立する。
この妥協によって暗殺者達の精神的支柱でありながらローマに留め置かれた二人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　／￣￣￣￣＼,,　　　　　 ／－､ －､　　　 ＼
　　　/＿＿＿＿＿　　ヽ　　　 /　 |　 ・|・ 　| ､　　　 ＼
　　　| ─ ､ ─ ､ ヽ |　　|　　 / ／　`-●－′　＼ 　　 ヽ
　　　|　　・|・　　|─ |___/　　 |/ ──　|　 ── 　 ヽ　 　|
　　　|` - c`─ ′　 6 l　　　|.　──　|　 ──　 　 |　　 |
.　 　ヽ (＿＿＿_　　,-′　　 |　──　|　 ── 　 　 | 　 l
　　 　 ヽ ＿＿＿ ／ヽ　　 　 ヽ （＿＿|＿＿＿＿　 /　/
　　　 　／ |／＼／ l ＾ヽ　　　 ＼　　　　　　　　 　 /　/
　　　 　|　|　　　　 　|　　|　　　　 l━━（ｔ）━━━━┥
　　　　　　ブルータス　　　　　　　　　カシウス

両名の属州赴任が成立した。
これにより共和派は有力な各属州を押さえ属州から得られる莫大な富と軍事力を手中に収めることになる。

その代償として支払われたのは暗殺者達の中でも有力者と見做されていたデキムス・ブルータスの命だった。
198 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:33:47.09 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 　 　　　　　　　ﾞl ,!
　　　　,! 　,;//,j ::'"´ 　 　 　 　 　_,.　Y
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !　頼むべからざるものを頼んだ、か……
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |
　　　　　　デキムス・ブルータス
暗殺者の中で最も信頼厚く将来を期待されていた男
199 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:39:00.67 ID:k52lmkko

　　　　　　　　　　 ( ⌒ ⌒ ）
　　　　　　　　　 （　　　　　）
　　　　　　　 　　（､ ,　　　,）
　　　　　　　　　　　　||　|‘

　　　　　　　　／￣￣￣￣＼
　　　　　　　　ｌ ∨∨∨∨∨ ｌ
　　　　　　　　|　 　＼()／ 　 |　　　　キ ケ ロ
　　　　　　　 (|　(（・）　（＜）　|)　　　三百代言の二枚舌に騙されるなど　　
　　　　　　　 |　 　　⊂⊃　　　|　　　　……人品にもとる卑劣漢どもめ！！
　　　　　　　| .| ⌒ ＼.ｌ／ ⌒ | |　　
　　　　　／ |. ｌ ＋ ＋ ＋ ＋ ﾉ |＼　
　　　 ／　　 ＼＿＿＿＿＿／　　＼　　
　　／　　　＿　　　　　　　　　　　　　 ＼　

　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 　 ｕ　　　　　　ﾞl ,!
　　　　,! 　,;//,j ::'"´ 　 　 　 　 　_,.　Y
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j　
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !　　（あれ、人間だっけ？）
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |
200 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:43:41.24 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　 ／.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.＼
　　 　 　 　 　 　 /.:.::::::::::ハ.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::.:.ヽ
　　　　 　 　 　 /.:.::::::::::::.Y/.::,,､-──- ､､､､.:.:.::::l
　　　　 　 　 　 l:.:.:.:::::.::.:::, イ　　　　　　 `ヾ`ミミﾐi
　　　　　　　 　 `ﾄ‐r‐''"´（(　　　　　　　　 iヾミﾐﾐ|
　　 　 　 　 　 　.|/l "´　　｀　 　 '"´￣｀ `ﾉ`ヾﾐﾐj!
　　 　 　 　 　 　 l 1,,､､､,,,_　 _,,､-z＝=-､〈 .:ヽミ　　彼らを責めるのは筋違いと云うものだよ
　　　　　 　 　 　 l;,j ‐=ﾓ弐　 `ヽﾓﾃﾞ'''`　 ﾐr= j;N　最もカエサルの信任厚かった私だ、憎まれるのも仕方ない
　 　 　 　 　 　 　 N　`￣´i　　ヽ￣　　　, l/　/V
　　　　　　 　 　　 ﾞi1.　 　 |　　　　　　　/.:.:.,/V′
　　 　 　 　 　 　 　 l!　　　`ー‐' ｀ヽ 　 l.:.:_,ｲV
　　　　 　 　 　 　 　 ',　　, ---- ､_ !　 .:/::1ｼ′
　 　 　 　 　　 　 　　 ﾞ,　　 ｰ一　　 　 / l.:;〔_
　　　　　　　　　 　 ／;ﾍ　　　 　 　 ／　/:;;;l::.ヽ
　　　　　　　　　　/.:.:::1 ヽ ＿ __ ／　　/／.:.::::l
　　　　　　　　　_」.:.:.::::L _＿, -‐-r ''"´.:.:.:.:::::::::L_
　　　 _,,,,､､-‐'.:.:.::::::::::::|　 〃! 　 /.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:..-
　　 .:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::L_.l/⊥__」.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　／￣￣￣￣＼
　　　　　　　　ｌ ∨∨∨∨∨ ｌ
　　　　　　　　|　 　＼()／ 　 |　　　　
　　　　　　　 (|　(（・）　（＜）　|)　　　　　
　　　　　　　 |　 　　⊂⊃　　　|　　　　けれど！　アントニウスの人気取りの為に将軍が生贄にされるなど許せません！
　　　　　　　| .| ⌒ ＼.ｌ／ ⌒ | |　　
　　　　　／ |. ｌ ＋ ＋ ＋ ＋ ﾉ |＼　
　　　 ／　　 ＼＿＿＿＿＿／　　＼　　
　　／　　　＿　　　　　　　　　　　　　 ＼　
201 ：1[sage]：2009/01/05(月) 21:48:44.19 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 　 　　　　　　　ﾞl ,!
　　　　,! 　,;//,j ::'"´ 　 　 　 　 　_,.　Y
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !　共和派の未来に繋がるというならば浮かぶ瀬もあるさ
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |　それに……君は勘違いしていないか？
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |


　　　　　　 　 　 　　 ／ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`ヽ
　　　　　　　 　 　 　 / .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　/.:::::::::::::::::::〈カ::::::::::::::.:.,　-──‐- ､.::ﾉ
　　　　　 　 　 　 　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.,rィ''"´￣￣｀`ヾ .:ヽ
　　　　　　　　　　　l.:::::::::::::::::::::.:.:.:.,､‐'´ ﾘ　　 　 　 　 　| .:;;!
　　　　　　　　 　 　 ﾄ､.:::::::::.:.:,､‐'´　　　　 　 　 　 　 　 |.::;;;!
　　　　　　　　　　　 ﾚ',.ｲ「￣　　　　　　　　　　　　_,, .　ﾄﾐﾐ|
　　　　　　　　　　　 ﾞi　/j　　　 ￣ ｀`　　　　　　　　　　ﾄﾐﾐ!
　　　　　　　　　　　　|//1 -=ﾆ'''ー-､､ﾉ　,,､-‐''二三`　ﾄミ|
　　　　　　　　　　　　ﾚ'ヾ ,, -t ;‐ェ-.::;'　 〉;;''=ェ;;ｧ‐､　,ﾉﾐﾐi!　アントニウス何するものぞ、だ。カエサルの右腕？
　　　　　　　　　　　　i !/ﾘ　　´ ￣"´.:i　 i::.:¨￣ ｀`　~7ﾘ^Y　　ふん、あれは頭が無ければ動けない猪武者の類だ
　　　　　　 　 　 　 　 `i jﾘ　　　　　　 l　 ;;::.　　　　　 j ﾍ !　　それとも正面きって戦えば私が奴に劣るとでも言うつもりかな？
　　　　　　　　　　　　　ﾞ､U､　　　　　　　 ;;:.:.　　　　 /ﾘ /
　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ `,　　　,ｨ ,, _ jゝ､　　　 ,' jソ
　　　　　　　　　　　　　　| ij　　　　　　　　　　　　　i/;/
　　　　　　　　　　　　　　`ゞﾄ､　　"´二ﾆ二¨`　　,ｲﾚ′
　　　　　　　　　　　　　/.::::::| i ﾞ､　　　　　　　　 ,:'　1::ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　l.:::/ 1 l　 ヽ　　　　　　 /　 /l 〉::i
　　 　 　　　　　　　　_」.:::＼ヽL __ ,> ---‐:＜　 /／::::::L_
　　_,,､､､-─一 ' ¨"´.:.:::::::::::＼ /　 /^/1´￣｀V .:.:::::::::/l::::.｀ヽ ､､,,_ ＿ ＿
　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　 | i|　　　 !:::::::::::::|/:::::::::::::::::::::::::;:;:;:;;;;;
　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!　　　| ||　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;
　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　l　!　　 /.::::::::::::::::::::::::::::::::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;
202 ：1[sage]：2009/01/05(月) 21:49:50.44 ID:k52lmkko
デキムス・ブルータスは元老院の決定を無視し根拠地であるムティナの城砦に篭り篭城の構えを見せる。
アントニウスは元老院の命に逆らうデキムスを討伐する為に軍を集め始める。
時は９月を迎えようとしていた。

やる夫邸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| ゆ ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| り ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| う ||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││|| す ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""
203 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:53:23.84 ID:k52lmkko
　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　アントニウスを殺すんだお！　　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　

　　 ／￣三＼
　／;;;;　_ノ 三 ＼
　|;;;;;;;　　 （ ○）（○） 　は？
.　|;;;;;　　　 （__人__）　　　何の冗談だ。笑えないぞ、それ.
　 |;;;　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　
.　 |;;;;　　　　　 　 }　　　
.　 ヽ;;;　　　　 　 }
　　 ヽ;;;l　　　　ノ　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)
204 ：1[saga]：2009/01/05(月) 21:57:58.55 ID:k52lmkko
　　 　　　／￣￣￣＼　
　　　　／　─　 　 ─ ＼　
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼. 　冗談も何も、このままじゃルビコンの二の舞だお　
　　 |　　　　（__人__）　　　　|　
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼

平時において本国たるローマに兵を従えて入るのは最大の禁忌とされる
ムティナもルビコンも現在のイタリアでは同じ州にあるのは偶然ではない
禁忌を侵すことなく兵を集める最善を探せば同じような場所に落ち着くのは
必然とさえいえる

　　 　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　 　
／ 　　 （●）゛ （●） ＼ 正式な官職を持たないやる夫は武力で押さえつけられれば
|　 ∪　　 （__人__）　 　 |　　 それでお終いなんだお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／

デキムスは意図せざるやる夫の防壁だった。カエサルの残した武力、その本体を預かる
レピドゥスとアントニウスは彼の存在があったからこそ合流を果たせなかったのだ
２者が合流し、ローマを一撃できる場所に腰をすえればやる夫の行動は大きく阻害される
205 ：1[sage]：2009/01/05(月) 22:03:48.67 ID:k52lmkko
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　だから、その前に[ﾋﾟｰｰｰ]。いかな歴戦の猛将といえど　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　背後から一突きすればあっさりだお　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
共和派の本拠は既に海外の属州にある。いざとなれば本国を逃げ出し彼の地で再起を図ればいい
しかし、やる夫にとって支持基盤といえるものはローマにしかなかった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　　　 ヽ
　　　　　　 ／￣￣＼ 　　　　 ./　　　　　 i
　　　　　／ ._ノ　　ヽ､＼ 　　 /　　　 ...........i
　　　　　|　 （●）（●）　|　　/　　 ..:::::::::::::::|　　　
　　　　　|　　（__人__）　 | 　/　　..::::::::::::::::::l 　　　
　　　　　.|　　 ｀ ⌒´　　.} ./　　..::::::::::::::::::::!　反対だ。そもそもが暗殺なんて同義にもとる行いだ 　　　　　
　　　　　 |　　　　　　 　 }/　　.::::::::::::::::::::/ 　　それに、こんな泥縄な策はお前らしくない　　　　　
　　　　　 ヽ　　　　　　 ./　　 .:::::::::::::::::::/　　　　　　 　　
　　　　　　.ヽ　　　　. .／　　.:::::::::::::::::::/　　　　　　 　　　
　　 ,. ‐'"´　 `'‐,r''"~　　　.:::::::::::::::::／　　　　　　　 　　　
..:.／,. -‐‐- ､　l′　　 　 ..:::::::::::::／|　　　　　　　　　　　　
:,'　　　　　　／　　　　 　 !.:::::::／:i..:..l
r　　　､　 / 　 　 　 　　　 !:::::::::::　i..:..i
l　　.......`:i　　　 i 　 　 　 　 !::::::::::　ﾞ､:.i
!　 ::::::::::/　　　　i　　　　　　 i::::::::::　ヽ:i
.!　::::::::/　　　　　i　　　　　 .....i:::::::::::　ヽ
.ヽ ::::::|　　`､　　 `､　 .....::::::::::::l:::::::::::: 　`,
/ ＼:::l.　　 `､　　　ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: 　/'''ー─----､
　　　`ヽ　　 `､　　.::::＼:::::::::::::::|:::::::::　/,,　　　,. ‐;''
206 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:09:52.68 ID:k52lmkko
　　 　　/＼＿＿_／ヽ
　　　　／ﾉヽ　　　　　　 ヽ、
　 　　/　⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ
　　　 | ﾝ（○）,ﾝ　<､（○）<::|　　|｀ヽ､
　　 　|　 ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l　　|::::ヽl　何反対してるんだゴラァ！
.　　　ヽ　ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi　ｒ ;/　 .|:::::ｉ |　神君の子が判断を間違えるワケねーだろうがァ！
　　　／ヽ　 !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! 　 /ヽ　 |:::::ｌ |　それとも俺達「熟練兵」の腕がしんじられないってかぁ！？
　　/　　|^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣
　 /　　 | .|　　 　 　 　 　 | .|　,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
　/　 　 | .|　　 　 　 　 　 | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ


　　（（　(ヽ三/)　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　(((i )＿＿　 ( i)))　
　　　　 ／　／⌒　　⌒＼　＼
　　　　 (　／（ ●） 　（●）＼ ）　まぁまぁ、落ち着くんだお 　
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　やらない夫もきっとなれないことの連続で疲れてるんだお　
　　　　 |　　　　　　　　　　 　　　| 　
　　　　 ＼ 　　 　 　　　　　 　／
207 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:11:10.62 ID:k52lmkko
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´　要は勝てばいいんだお。だから心配のしすぎだお
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　今までも上手くいったんだから今回も絶対そうなるお　　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　　 さ、みんな準備にかかるお
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　


　 　 　 ＼∧＿ﾍ　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　,,､,､,,,　/ ＼〇ノゝ∩ ＜　おう、合点だｺﾞﾙｧ！！　　　　　　　　　,,､,､,,,
　　　　/三√ ﾟДﾟ)　/　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　,,､,､,,,
　　 　　/三/| ﾟＵﾟ|＼　　　　　　,,､,､,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,､,､,,,
　,,､,､,,,　Ｕ （:::::::::::）　　,,､,､,,,　　　　　　　　　＼オーーーーーーーッ！！／
　　 　 　//三/|三|＼　　　　　∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　　　　　　∪　 ∪　　　　　　 （　　　　）　　　 （　　　　 ）　　　（　　　　）　　　 ）
　,,､,､,,,　　　　　　　,,､,､,,,　　∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　　　　　　,,､,､,,,　　　　　　 （　　　　）　　　 （　　　　）　　　 （　　　　）　　　 （　　　　
208 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:14:27.43 ID:k52lmkko
　
　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　
　　　　　　／　　　 　　 ＼　　　　　　　　　
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　やる夫、何を……焦ってるんだ　
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　ゆっくりやればいいって言ったばかりじゃないか
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――　　
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━
209 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:16:03.97 ID:k52lmkko
１１月初旬
やる夫はデキムス軍を装いムティナに進軍中のアントニウス軍に奇襲を仕掛ける
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　狙うはアントニウスの首一つ！　　　
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　 皆、恐れず突き進め！！
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　　
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　　
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |
210 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:16:39.85 ID:k52lmkko
　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　／　　 　 　＼　　　　
　　　 　／　　＼　 　 ／＼　　
　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　作戦の進捗はどうなってるお！
　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　
　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　
／´ 　 　　　　　　　　　　　 　
|　　　　ｌ 　 　 　　 　 　　　　

　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　 ／''''''　　　'''''':::::::＼
　 . |（●）,　　　､（●）､.:|　＋ は、順調に進んでおります
　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::| 　　　ヤツラは突然の奇襲に慌てふためき犬のように逃げ惑うばかりです！
. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|　+ 　　アレ？ 何か飛んで……
　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／　　　　　+
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､. 　　　　
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜
211 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:18:15.06 ID:k52lmkko

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　|　　　（ ●）（●）
　　　 ｜　　　　 （__人__）　
　　 　 |　ｕ　　 　|r┬| .} 　
　　　　| 　 　　　 |　| | } 　バカ、伏せろ！！
　　 ,..-'ヽ　　 　　｀ﾆﾆ } 　
　 ./::"::::`ヽ､.,＿＿ __ノ ﾞ　　
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　 、　　　 ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　 ＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　 ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ

　　　　　　　 ／￣￣￣＼_
　　　　 　 ／:::／:::::::::::＼（ ;:;:;）　突然馬から突き落とすなんて酷いお……え？
　 　 　 ／（ ;:;:;:;:;ﾉ:::::::<－>　＼　
　　　 （;:;:;:;;;:;　 （__人__）　　 .:::::）
　　　 .／ ||　 　 ｀ ⌒|||　 　 ,／
　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣
　　 / /__|　 ＼/　/　|　|
　　ヽ、//////） /　 |　|
　　　/　￣￣　/　　 |　|
____,/　　)--- ヽ　　　ヽ つ
212 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:19:07.79 ID:k52lmkko
　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　 ／''''''　● '''''':::::::＼
　 . |（○）,　　　､（○）､.:|　
　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|
. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|　
　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／　

　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／ノ　　＼　　 u. ＼　！？
　　　　／ （●） 　（●） 　　　＼
　　　　|　 　（__人__）　 　　u. 　 |
　 　　 ＼　u.｀ ⌒´　 　　　　／ 　ど、どうなってるんだお。奇襲を仕掛けたのはやる夫で
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼ 　　それが矢を射掛けられて！？
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒)) 　　
213 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:21:03.42 ID:k52lmkko
　　　　　　 ／￣￣＼
　　　 　　／　 　ノ 　　＼
　　　 　　| 　　　 ○）- ○）
　　　　 　|　　　 　（__人__）
　　 　　　|　U　 　 ｀ ⌒´ﾉ　つまり……罠に嵌ったのは俺達ってことだろ、常識的に考えて
　 　　　　|　　　　　　　　 }　
　　　 　　ヽ　　　U　　　 }
　　 　　　　ヽ　　　　　ノ
　　 (∩ヽ>―くヽ　　/フ―､
　 ((つ⌒:::::::::::ヽ､ /:::::::::::: ::ﾞ'､
　　　ヽ　＼_ヽ:::::::::::l＝l::::ヽ ::ヽ
214 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:22:59.90 ID:k52lmkko

　　 　 ＼∧＿ﾍ　　　
　,,､,､,,,　/ ＼〇ノゝ∩
　　　　/三√ ﾟДﾟ)　/　アントニウス様、獲物が予定通り罠にかかったようです
　　 　　/三/| ﾟＵﾟ|＼　
　,,､,､,,,　Ｕ （:::::::::::）　　
　　 　 　//三/|三|＼
　　　　　　∪　 ∪　　
　,,､,､,,,　　　　　　　,,､,
　　　　　　,,､,､,,,　　　　

　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,　ふむ、あの時は少しは見るべきところがあると思ったが
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　　……所詮、戦場に出れば只の少年か
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,　　　つまらん、予定通りに押し潰せ
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

　　 　 ＼∧＿ﾍ　　　
　,,､,､,,,　/ ＼〇ノゝ∩
　　　　/三√ ﾟДﾟ)　/　はっ！！
　　 　　/三/| ﾟＵﾟ|＼　
　,,､,､,,,　Ｕ （:::::::::::）　　
　　 　 　//三/|三|＼
　　　　　　∪　 ∪　　
　,,､,､,,,　　　　　　　,,､,
215 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:26:43.44 ID:k52lmkko
　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼！？？
　　　　 　／　　u　　 ノ　　＼
　　　　／ 　　　　 u （●）　　＼
　　　　|　 　　　　　　　（__人__）| 　ど、ど、どうすればいいんだお
　 　　 ＼　　　　u　　　.｀ ⌒／ 　　このままじゃ、このままじゃ全滅だお
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／ﾉ(　_ノ　　＼
　　　　|　⌒　（ ●）（●）
　　　 ｜　　　　 （__人__）　
　　 　 |　　　　 　|r┬| .} 　
　　　　| 　 　　　 |　| | } 　ならとっとと逃げろ！
　　 ,..-'ヽ　　 　　｀ﾆﾆ } 　
　 ./::"::::`ヽ､.,＿＿ __ノ ﾞ　　
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　 、　　　 ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　 ＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　 ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ
216 ：1[sage]：2009/01/05(月) 22:27:21.29 ID:k52lmkko
　 　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼ 　　で、で、でも、大将のやる夫が逃げたらみんなが……
　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼
　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

　 　／￣￣＼
　／ﾉ(　　 _ノ　＼ 　　
　|　⌒　 （ ●）（●） 　　　
.　|　　　　 （__人__）　　　ふざけるなよ、今ここでお前が死んだらそれこそ皆は
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　無駄死にだ。そうしたくなきゃとっとと逃げろ！
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ　　　
　　　|　　　　|￣￣￣ 　　　
217 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:28:30.62 ID:k52lmkko
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼　わ、わかったお 　
　 |　　　　 （__人__）　　　　|　　　
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　ノ　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　 　ヽ

槍も盾も、破れた衣服さえも捨て、やる夫と一部の幸運な者たちは逃げ延びる。

... .　.　　　　.;i；';.　　　　　　.　...　　......　 ... ....　 　 ...　　　　　　　 　
　　　,.;i；';.,,;；`;；i`、　　　　... .　　　 　 .　.. .　　 ... ....　 　 ...　　　　　　　　.　...　　......　　　　 　 .　.. .
　 ,.;；:｡;:；;:：､;；:｡;:；;,.
　,.,;:;；`;；i`:;：i;,|i!''".　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.;i；';..;i；';.
.....　""'|i!''''" 　i|!、....,........... .......,.,.......,..,.,,.,,.　...... .......,. ,.......,..,........... ...　　　 ,.;;.;i；';.,,;；`;；i`､；i`､　. ............ .
'::',:'':';:,.,i|!、:.,"'`::'::',:'':'`::'::',:'':'`　"'"' "'''.'''　"'''.''"　'::',:'':';:;..,"'`::'::',:'"'`,.;；:｡;:；;:：､;；:｡;:；;,；:｡;:；;,　,.;i；';.
　"''　　　　::':'::'　" '''.''"'"　　''"'"' "'''.'''　"'''.''"'"''"'"' 　"'''.'''　"'''.　,.,;:;；`；`;；i`:;：i;,|i!''";,|i!'',.;；:｡;:；;:：､
'::',:'':'`::'::',:'':'`::':'::',:'':';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':';:;..,"'`,:'':'`::'::'○ヾ_＝,"'`::'::',　'""''|i!''"　　,i|! .....i|!,.,;:;；`;；i`:;：i;,.
'::',:'':';:;'"'"''::',:＿＿＿　'"'::'`::'::',:'':';:;∧∧::',:'':';:;..,"￣,:'':';:;..,"'`'::',:'':';:;..,":,.,i|!、'`'::',:、'':';:;..,..、""'|i!''"
',:'':';:;.（｡Д｡ ）二二⊃ ⊃;',:'':'`:: 　（,,ﾟ∀ﾟ）　　　　　　　　　 ∩∩'';:;..,"'`::'::',:'':'`::'::　'::',:'':';:;..,":,.,i|!、
"'''.'''　∨∨"'"''"'"' " "'''.'''　"'''.''"'"''"'"' "'':';:;..,"'`',:⊂／　／`::'::''::',:'':';:;..,"'`,:'':'`::'::',:'':'::',:'"'''.'''　"'''.''"'"''"'"
:::　　　　　　　;..,"'`',:'':'`::''"　;;　　　　　　　　　　　　（｡A｡ ）二⊃　　　　　　　　::∧ ∧:;..,"'`',:'':　　　　　　:::;..,"'`',:'': ;:;:　.
'':'`::'::',:'':';:;..,"'`',:'':'`::'::'.,"'`',:'':'`::':' "'`:　　　　　　　:'::',:'':';:;　　　　　..,"'`',:'':'`⊂（ﾟ∀ﾟ； ）――つ"'`',
　　'':'`::'::',:'':';:;..,.　　　　　⊂―――';:;∧ ∧:;..,"'`',:'':'`::'::'':　　　　'':'`::'::',:`　⊂（＿＿＿＿＿＼つ　
　　　　　　　　　　　　　⊂＿⊂二二（"ﾟ∀ﾟ）つ　　　　　　　　　'':'`　　　　　　　::'::',:'':';:;:;..,
　　　　"'"'''':'`::':;:;..,"'`',:'':'`::'::'':':';:"'"'''　"''''':'`::':':',　　　　　:'':';:;:;..,"'`',:'':'`::'::'':;:;..,　　　　"'`',:'':'`::'::'':

残された者たちには忠義空しく北イタリアの大地に骸を晒す運命しか残されていなかった。
218 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:29:36.32 ID:k52lmkko
数日後、アレティウム

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）　　
.　|　　　　 （__人__）　　　やる夫の様子は？　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　
.　 |　　　　　　 　 }　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　　∧∧
　　 /⌒ヽ)
　　i三 ∪　駄目です、何度声を掛けても返事もしてくれません
　○三　|
　　(/~∪
　　三三
219 ：1[sage]：2009/01/05(月) 22:31:36.46 ID:k52lmkko
　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）　　
.　|　　　　 （__人__）　　　わかった。俺が説得する。だから下がっていろ　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　
.　 |　　　　　　 　 }　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
220 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:34:26.75 ID:k52lmkko

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´￣￣￣ ￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::::　　　　　　　　　　 　 ＼　もう終わりだお。端からやる夫には無理な話だったんだお
　＿＿＿＿＿＿＿ +　 　 　 ／::::::::: 　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ できると思ったのが間違いだったんだお
　|ｉ:¨￣ ,、　　 ￣¨.: i 　 　 　 |:::::::::::　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　|i:　／ﾍ:＼　　 　 :i| 　 　 _　|::.:. : :　　 　 ,,ﾉ:..:ヾ、　　　　　　　|
　.|i:〈｀_､/´_｀>.、　 :i|　,.r:;'三ヽ:: :: .　ｰ'"´ 　 ,,､ 　ｰ‐‐,,　　 　 /｀､
　 |ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|;ｲ:;:":::::::::::＼;;｡（ｰ一）　　　（ｰ一）｡;:;:. ／:::::　ヽ
　 |ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`｡⌒/7, -──～ ､（___人___,）"⌒;;::／::|:::::〆::＼
　 |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::..　 　 " ニﾆヽ､⌒ij~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
─|｀ー＝===＝一 | ::::::|_|;;､:::._＿y-ﾆﾆ'ｰ-ｧ ﾟ‐─'───┴──────　‐

　　 　 　 　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 :::::＼:::／＼　　
　　 　 ／　　 　｡<一>:::::<ー>。　 元をただせばローマとは縁もゆかりもないただの田舎者　　　
　　 　 |　　　　.:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj　　　由緒ある貴族の血を引く叔父上の真似事なんてできるはずもなかったんだお　　　
　　 　 ＼、　　　゜　｀ ⌒´,;／゜
　　　　／　 ⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ　｡　　
　　　/　,＿ ＼　＼／＼ ＼
　 　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
221 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:35:58.92 ID:k52lmkko

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__） 　そうか、それで終わりか？
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　やらない夫！
　 ／　　　 （__人__）　　　＼　ああ……もう全部聞いてたなら分かったお？
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|　所詮やる夫なんておだてられて気に登った白ブタなんだお
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／ 　もう、どこにでも行くがいいお
　　　ノ　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　ヽ
222 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:37:28.77 ID:k52lmkko
　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　そうか、じゃあ次の指示をくれ、やる夫　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　

　　　　　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　　ふざけるなお！！
　 　　　／　　　 （__人__）　　　＼　　……ああ、そうか。やらない夫は叔父上の命でやる夫の側にいるの
　　　　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|　　忘れてたお。それならもういいんだお。
　　　　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　.／l!| 　今からでも遅くないお、アントニウスの所に行けば決して悪いようには……
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　.＼ |i　
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi　
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ
223 ：1[sage]：2009/01/05(月) 22:39:11.07 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　 , --────-- ､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／ 　　　　　　　　　　　　l　　　　 ＼
　　　 .／　　　　　　　　　　　　　ノ::::::::::::::::::::::.＼
　　　/ 　　　　　　　　　　　 _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;::::::　＼
　　｜　　　　　　　　　／ ／￣＼＼:;;;;;;:／／￣＼＼
　　.｜　　　　　　　　｜　|.　○　.|　 ,|:;;;;::|　|.　○　.|｜ 　　　　　
　　　|　　　　　　　　　＼ ＼＿／ ／::;;;;::＼＼＿／／　そっちこそな、ふ　ざ　け　る　な
　　　.|　　　　　　　　　　　　　,／　　　::|::　　 　 ＼ 　
　　　 |　　　　　　　　　　　　｜　　　　｜　　　　 ｜
　　　 |　　　　　　　　　　　　｜　　　　｜　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=二=二￣　
　　　 .|　　　　　　　　　　　　 ＼＿＿／＼＿＿／|　　　　　　　　　,. ,._ 　 ,.-,.､　　 　　　　-=二＿ニニ
　　　　|.　　　　　　　　　　　　　 トエエイ　 |　　　　　　　　 //　j / /　ﾉ　　　　　-=ニ_￣
　　　　.| 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.{ 　 　:l　 　 }/　/　　　　　＿＿ﾉ ｀-/ﾉ 　`ﾂ　　　　 　 ＿＿ﾆ＿二＝
　　　　 | 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .{　 　:l　 　 }/ ）　　　　　//　 //　_,_{￣/￣￣￣￣/^/;;'´￣￣
　 　 　 丶　 　 　 　 　 　 　 　 　 .{　 　 　 　}　 l　　　　　ヾ､＿/　　/＿i＿＿＿＿__i_ヾ:;'
　　　　　 ＼ 　 　 　 　 　 　 　 　 　､`ｰ一一 '　)　　　　　　　/　-=j"　 ,_/
　　　　　　 .＼ 　 　 　 　 　 　 　 　 　u　 　 　/ ,.--､　　　　/ 　　/　　/
　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 ／　}ヽ　＼　 ノ　　 _}　　/ ＼
224 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:39:46.39 ID:k52lmkko
　
　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　
　　　　　　／　　　 　　 ＼　　　　　　　　　
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　たかが一回や二回、失敗したからなんだ　　
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　そんなこと言ったらお前の人生、恥の塊じゃないか
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――　　
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼　だから頑張ったんだお！ 叔父上の名を汚さぬように一生懸命やったんだお！ 　
　 |　　　　 （__人__）　　　　|　　でも、もう、無理なんだお……やる夫の力じゃこれ以上は無理なんだお　
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　ノ　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　
225 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:41:01.93 ID:k52lmkko

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼
　|　 （●）（●）　|
.　|　　（__人__）　 |　　だから、俺がいる　
　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　負けたっていいじゃないか。それが百回でも、二百回でも。　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　なら俺が勝ってやる。百一回目に、二百一回目に。
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　だから、俺に見せてくれ。他の誰でもないお前の作るローマの未来を
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　　
226 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 22:42:09.20 ID:3ucTy7Qo
やらない夫…
227 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:42:35.41 ID:k52lmkko
　　 　　　／￣￣￣＼　
　　　　／　─　 　 ─ ＼　
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼. 　……やらない夫　
　　 |　　　　（__人__）　　　　|　
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　俺を、頼ってくれ。　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　その為なら全てを捧げる、冗談じゃないぞ 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　
228 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:44:24.71 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　.ノ　 ＼,_.　　.＼ 　　
　　　　　　　（ー）（ー ）　　　 |　　
　 　　　／￣（__人__） 　　　　|　やらない夫っ！！　　
　　　／　 _ノ .ヾ⌒ ´　　 　　| 　
　 ／ 　　ﾟ⌒　　{ 　 　　 .　　/ 　（……俺達は、やる夫に甘えすぎていた。頼り切っていた。　
　 |　///　 （__人＼　　　　.ｶ　　 　けど、これからは違う。俺が、俺達がやる夫の力になるんだ）
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ﾝ 　 　 .ﾉﾉ 　　　
　　 ／ ￣　 　.／　　. ..　し｝
　　　　　.(⌒二_⊿ニ⌒) 　.i

やれやれ、見せ付けてくれるじゃないの。オレみたいないい男を放ってこんな奴と逢引とはね　
229 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:45:02.95 ID:k52lmkko

　　　　　 ／￣￣＼
　　　　／ﾉ(　_ノ　　＼
　　　　|　⌒　（ ●）（●）
　　　 ｜　　　　 （__人__）　
　　 　 |　　　　 　|r┬| .} 　
　　　　| 　 　　　 |　| | } 　誰だッ！
　　 ,..-'ヽ　　 　　｀ﾆﾆ } 　
　 ./::"::::`ヽ､.,＿＿ __ノ ﾞ　　
　/::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _
. }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f"　 、　　　 ｲ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ　　　 ＼xｰ.ｫ､__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'　　 `　､_冫y"
:::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、　 ヽ,＿ﾉ"ｰ'
:::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ　　　　　　　

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　 　／::::::─三三─＼
　　　　／:::::::: （ ○）三（○）＼　　　 　　　　　 　　　
　　　　|::::::::::::::::::::（__人__）:::: 　|　あ、あなたは……
　 　　 ＼:::::::::　 　|r┬-| 　 ,／　
　　　　ノ::::::::::::　　`ー'´　　　＼ 　　　　
230 ：1[sage]：2009/01/05(月) 22:45:36.80 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　_　　-───-　　 _
　　　 　 　 　 　 , 　'´　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　/　__, ィ_,-ｧ__,,　,,､　　, ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ　 ヽ
　　　　 　 '　「　　　　　　´　{ハi′　　 　　 　 　 }　 l
　　　　　 |　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |
　　 　 　 |　 !　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |
　　　　　 | │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 　 !
　　　　　 |　|/ノ二__‐──ｧ　　 ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
　　　　 /⌒!|　 =彳ｏ｡ﾄ￣ヽ　　　　　'´ !o_ｼ｀ヾ　| i/ ヽ !　　　　阿部さん！？
　　　　 ! ハ!|　　ー─　'　　i　　!　 　 `' 　 '' " 　 ||ヽ　l |
　　　　| | /ヽ!　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 |ヽ i　!
　　　　ヽ { 　|　　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　　|ﾉ　 /
　　　　　ヽ　 |　　　　　　　 _ 　 ,､　 　 　 　 　 　 !　, ′
　　　　　　＼ !　　 　 　 　 '-ﾞ　‐ ﾞ　　　　　　　　レ'
　　　　　　　 ｀!　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾞ　￣　 ￣ ｀　　　　 / |
　 　 　 　 　 　 |＼　　　 　 ー ─‐ 　 　 　 , ′ !
　　　　 　 　 　 |　 ＼　　　　　　 　 　 　 ／　　 |
　　　　　　_ -‐┤ ﾞ､　＼ 　 　 　 　 　 ／　 ! l　 |`ｰr─-　 _
　_　-‐ '"　　 / |　 ﾞ､　　 ヽ　＿___　 '´　　 '│　 !　 |　　　　　ﾞ''‐-　､,_
　　　　

「やる夫が第一人者になるようです　第四回　終」
231 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 22:46:47.48 ID:3ucTy7Qo
ココで引くのかよwww
乙でした～
232 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 22:47:09.25 ID:8zJJQJ2o
乙ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
233 ：1[saga]：2009/01/05(月) 22:55:57.26 ID:k52lmkko

　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V 長々とお付き合い頂き心より＞＞１は感謝しているそうです
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　そう思うならもう少し真面目に年末頑張ればよかったと思うんですけどね
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l　　ん、まぁ流行病には勝てないってことで一つ
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl　　それで、今回の捏造だけど
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/

234 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 22:57:08.47 ID:GpJugSEo
1乙

阿ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ部ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗさｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
235 ：1[sage]：2009/01/05(月) 23:02:53.53 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　あ、はい。
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　今回の捏造は「やる夫がアントニウスに襲い掛かった」部分です
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　今までの捏造は「ひょっとしたらこんなこともあったかもしれない」
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ　　　　レベルの捏造ですがこれは下手すると「最初からなかった」
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ　　　　クラスの捏造ですね
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/
　　　　　　　　　/　　　/___'ｰ- __く‐-､:::::::::::l::::::l　　　　　　　　　　　ヽ ／
.　　　　　　 　 /　　　　｀ｰ-〈:::::::::::/ | ヽ、ﾉ:::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　 く 　 　 　 　 　 ｀ｰ-/__| 　 |｀ｰ--|　　　　　 　 __... -─-､ ヽ
　　　　　 　 　 ｀ー──────-|　　|─--L__,.. -─＜´　　　　　__＞
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　 |　　　　　　| 　 |　｀ｰ--‐‐'´

　　　　　　　　　　　　　　　　　 -－-
　　　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
.　　　　　　　　/／ィ'　　 .／　＿_　_,./　　｜ |
　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|　　　　この事件、そもそも取り上げない人もいるし
　　　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.　　　　資料によって書いてあることまちまちなんだよねー
.　　　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|
　　　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|
.　　　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|
　　　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ
　　　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　　　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　 　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）
236 ：1[sage]：2009/01/05(月) 23:11:43.60 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l　＞＞１なりにまとめると
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ　この時期、やる夫はアントニウスに敵対的行動を仕掛けようとしていた
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll　けれど失敗しアレティウムに撤退した、だそうです
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　 ,. --‐‐‐-- ､
　　　 　 　 　 　 　 ／:, -――‐- ､:ヽ
　　　　　　　　　　/:／　 　 　 　 　 ヾ
　　　　　　　　 　 |/　　　　 　 　　　,.-;
　　　　　　　　　_ ゞ -―――‐--'´: : |､------- ..__
　　　　　　,.　''´: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : ＜´￣￣
　　　　 ／: :／: : : : : : : : : :/: : :l: : : : :|: : :ヽ: : :＼
　　　 ,:': :／: : : : : : : : : _: /: /!: |: : : : |: : : : :＼: : ＼
　 　 /: :/: : : : : : : :／´,イ: :/ |: | : : : /､:l: : : : :ヾヽ : ＼
　　 ,': :/: : :/: : : : :/: :/　l: /　|:/: : : ∧:｀!: : : : : :ヽ ＼ ヽ
　　／/: : / : : : : /: /　　|/ 　 !' : : /　ヽ |: : : : : : :ヽ　＼!　あ、そーなんだ。じゃあ作中でやってた襲撃なんかは…
　/ : / : : l : : : : /-/―　'T 　 !: : :/ __ 　'.!､ : : :|: : :ﾊ
./:,.イ: : : ,!: : : : /,ｲl_　　　l　 /: ／　/. ｀ア'l: : : :! : : :l
.!/　|: : :/:|: : : :/:!　 r'､__,ﾉ! /／　　 r'､ ,.lﾄ､! : : l ヽ: :|
|'　 ,! : /,r|: : :/: :|　 ゝ--‐'/'　 　 　 !､´,/!: |: : /　 ',: !
|　｢:|: /::! l: : :!: : :l　　　　　 　 　 　 　 ｀･|: !l: /　　 l/
　 l::!/:::::ヽ|: :!: : : :!　　　　　　 　△　　 ,ﾉ l |/
　 ヽ::::::::::::∨|: : : :ト　, ＿＿＿＿ ,　＜ : |
　　 ヽ:::::::::／l: : : :|:.:.:＼　.|ヽ::::::::〈: |l: : : ,!
　　　 '!::::::::::::::!: : : ﾄ､:.:.:.＼,!:.ヽ::::::| |!: : :/
　　　 |::::::::::::::∧: : :!:.ヽ:.:.:.:.|:.:.:|＼,! | : :/
　　／|:::::::::::/:.:..ヽ: :!:.:.:',:.:.:.!:.:.:l:.:.:.ヽ!: /
　/: : :ヽ､,../:.:.:.:.:.:ヽ:|:.:.:.:∨:.:.:/:.:.:.:./:/
237 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/05(月) 23:20:43.78 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　恐らく、それ以前の問題だったのでしょうね
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　やる夫といえば政略の天才と云うイメージですが
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　この頃はまだ事を急ぎすぎる粗略な面が見受けられます
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l　まぁ誰もが最初から天才だったわけじゃないよねー
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |　で、二人は仲良くなったわけだけど……遅くない？
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
238 ：1[saga]：2009/01/05(月) 23:27:15.16 ID:k52lmkko
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 , ─ '^ヽ￣ヽ　　　　　　　r,
　　　　　　　　　　　　　／ / 　 i　 ﾍ_　ヽ　 　 　 ／<
　　　　　　 　 　 　 　 /　/　イ∧!　ﾊ｀　 ＼rﾍ'´＼ｿ〉
　　　 　 　 　 　 　 　 | /　　ｨ=ｔ､ }/fﾎﾊ　ト} 　 ＼ノ
　　　　　　　　　　　　 v!ﾉ　代_ｿ )-辷{ィノ 　　／
　　　　　 　 　 　 　 　 }ゝ､ { ｀ヾ ヮ_ ,ｲ ＼　／
　　 　 　 　 　 　 　 ／　／/｀ヽ弋 ﾍ ＼　ト　　　　　ええ、少なくとも＞＞１の調べた限りではやる夫とやらない夫は
　　 　 　 　 　 　 ／　／ /　 　 ＼ ヽ!Y }ノ　　　　　　最初から固い友情で結ばれていたようです。
.　　　 　 　 　 ／　 ∠／　　 ノ　ゝ}ノ人　　　　　　　　しかし、そうすると一つ問題が発生します
　　　 　 　 　 {イ　　{ .＼ 　ヽ､.　 〈　ｊ､ ヽ￣ ニヽ　　　かの有名な「美少年」設定です
　　　　　　　　　＼　｀ 　i　 ／ ゝ　∨j ソ 　 ヽ ヽ}
　　　　　　　　　　 } ィ､ﾉ了＼ノv'｀|￣｀ー}　 ﾉ
　　　　　 　 　 　 　 ／ //　i 　 i　ﾍ　ヽー ､｀ヽ
　　　　　　　　　 　 {.ィ〈/_＿|＿_|　ﾍ〉､ﾉ　　} ノ
　　　　　　　　　　　　/:::::ァｰ＝=＜､:::::::ヽ
　　　　　　　　 　 　 /::::::/＼　　　ト}/:::::/
　　　　 　 　 　 　 , ':::::, '　　 ＼　ﾉ ,':::::/
　　　　　　　　　 /::::, '　　　　　}ノ ﾉ:::/
　 　 　 　 　 　 /:::/　　　　　　　 〈ﾍ┤
　　　　　　　　 {￣j　 　 　 　 　 　 ｔ__ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　 -－-
　　　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
.　　　　　　　　/／ィ'　　 .／　＿_　_,./　　｜ |
　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|　　　　白くてメタボな土饅頭が美少年……さすがに無理があるか
　　　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.
.　　　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|
　　　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|
.　　　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|
　　　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ
　　　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　　　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　 　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）

239 ：1[sage]：2009/01/05(月) 23:35:11.24 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　　　 　 __＿＿＿__/　　 ｉ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　_,.-‐"　　　　　　　　　　,　　　　　　　 ∧
　　　　　 　 　 　 ,ィ´　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　 　 ﾍ
　０　　　 　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 ∧
　　　　　　　/　　　／　　　　　 ./ ,ｨ :.　　　　|、　　　　　　　　　 ﾍ、　　　　　　o
　　　 　 　 / 　 .／　　　 γ⌒,ﾉ / | ::　　 　 |∨⌒ヽ、　 ::　　　 　 ＼
　　　　　　ｊ　ｊ／　 ::　 　 / ／/ /　| ｉ:　　ｉ､. |　∨: 　 ｉ　　 :::　　 　 　 ＼
　　　　 　 {／ 　 ::::/　　 ,ｨ´ / / 　 | |　　ﾄl　|　 ∨:　 |　 　 ::::　 　 |:　　 〉
　　 　 　 /　　 :::::/ 　 ／:| ./,/ ,　　| |　　ｊ | ｊ　　 ,V:　|　 　 ::::::　　 ﾄ、 /　　病弱で荒事は一切向かないけれど謀略を働かせれば
◯　　　 j 　 /::::/　　/: : :| ｊ/ｒ='､　 jﾘ:　 / ｊﾉ　ｒ='､ }: ｊ 　 　 |::::::　　| },/　　　天下一品、妖しい魅力を秘めた魔性の美少年
　　　　　|　 ﾊ::::ｊ　　 {:::::ｉ::|　 |:l l:|　ﾉ__,ノ　　　 |:l l:| ｊ/　}　　 |ﾍ;:::　 ｊ　　　　　
　　　　　ヽ､{ ﾍ::{　　 |:: :|: :|　i:Ｕ:j .／/...}＝{／i:Ｕ:j ﾊ: ﾉ:　　ｊ　}::: /　　　　　　己を滅して忠義に仕える純朴で頑健な田舎育ちの少年
　　　　　　　　}　＼.　|::: |:.:|.:::｀~／:::/:::;ﾉ:／､::／:´:{:ﾉ:}　 ,ィ:|　ｊ,ノ　　　　　　　という対比は今も昔も多くの人にインスピレーションを与えています
　　　　　　　　ｊ　 ::::＼{::: |::|｀　‐--‐ ´ _＿　 ｀‐-‐ ｊ::::ｊ／:::ｉ::|
　　　　　　　　|/ :::::::ｊ::::/´ｙ´ﾌ ,ィ７　 〈___,ﾉ　　　,ィ::ｉ:::ｉ:::　 |:::|
　　　　　　　 /　::::::/:::::{　{. 〈_/ ,/　／〉.__-‐＜´:::|:::|::|::::　 |:::ﾍ、 　 /"7
　　 　 　 　 /　::::::/:;ﾍ(´ヽ、　　 ｀'´ /　　{､　ﾍ､.`‐-|::|::::　 |::::/´ｉ.､/ ./
　◯　　　 /　::::::/:/　ヽ￣:｀＞､　　｀ヽ.,ｨ'⌒ヽ.|　 　 |:|:: λ |:::{　|/ ,/＾ｊ 　　　　　　０
　　　　 ／　:::::::/:::|　　 ｀ヽ:::::::::〉　　　ﾉ、　　　|　 　 |ｊ::: |::| |:::ｊ. ´ 〈,/｀Yヽ　　。
　　　 /´　:::::::/::::::|　　　　 ｀ヽ;:|　　　 |　ヽ、　 |　 　 };　|､| |::{　 　 Lメ_,ﾉｊ、
.　　 /　::::::::::/::::::::|　　　　　　　|　　　 |　　 ＼ .|　 　 |　ｊ｀ヽ;::`ｧ　 　 　 /:::〉

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `　さすがに……ねぇ。それをあの二人にやらせるのは無理があるか
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/

240 ：1[sage]：2009/01/05(月) 23:42:45.54 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　＞＞1の精神的にもきつそうですね
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V　　そんな訳でこの物語では意図的にその成立時期をずらしています
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　　　広い心で許して欲しい、だそうです
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :　しかしまぁ、こーゆー話聞くと本編なんかより
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :　実際の歴史調べたほうが楽しそうって気もするね
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : :/7 /　/　/　l｣　,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |: :
241 ：1[sage]：2009/01/05(月) 23:49:33.95 ID:k52lmkko
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　常に事実は小説より奇なり、ということです
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ　＞＞1はこんな与太話をきっかけに歴史に興味を持ってくれる人が
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ　増えるのなら一歴史好きとしてこれほど嬉しいことはない
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l　　　　だそうですよ
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}


　　 ／ : ,. -／: : : : : : : : ／: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
. ／,..　'´／: : : :／: : : : /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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.　 　 /: : : : : /: : : : : /: : : /.|: :|: : : : : |: : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　 /: : : : : /: : : : : /-‐ x'　!: :|: : : : : |!: : : :l: : : : : :ヽ::::: : : : : : : : :|
　　 !: : : : :/: : : : : / : : :/ ヽ| : | : : : : | l : : : |: : : : : : :ヽ:::ヽ : : : : : |
. 　 !: : : :,.ｲ: : : : : :l : : /　　 l : !: : : : :| ,.x-‐‐!-､: : : : : ﾊ::::ﾊ: : : : : !　きっかけが何であれ、見識広まるのはいいことだからね
　　|: : :/　!: : : : : :|: : / 　 　 l: |: : : : :|　 ヽ: : !､: ヽ､ : : : l::::::l: : : : :|　　じゃ、次回の投下だけれど――金曜、やっぱり20時頃かな
　　|: :/　 |: : : : : : ! ll｀!‐- ､　l |､: : : :|　　ヽ: :| ヽ: :!: : : : :l:::::::!: : : l　　　＞＞1はいざとなったらタミフル飲んで頑張るそうなので
　　|:/　　 l: : : : : ｲ l　|　　 ,!｀'.| ヽ: : | - ..__ヽ|　ヽ: l: : : : :l､:::::l: : :!　　　　期待しないで待っててね
　　　　　　|: : : : :l l:|　 r'ｰ',ﾉ　 　 ヽ: |　 | 　｀丶､ヽ:|: : : : :|:ヽ::l : |
　　　 　 　 !: : : ,.!: |!　 ｀ '´　 　　　ヽ! 　r'､__ ,./'/l: !ヽ : : |）:ヽ|: l
　　　　　　 ', : / | : '、 '"'"　 ,　　　　　　ヽ._,. '　l:∧!: 〉､ ,.! '´ ,):|
　　 　 　 　 ヽ:l　!: : :｀ヽ､ 　　､_　　　　　'"'" ･ l/: : : :l／　 ／: l
　　　　　　　 '.|　| : : : :|:l/丶､　 `ｰ'　　　　 r‐〈: : : : /　 ／、 : |
　　　　　　　　　 l: : : : |:| l:.:.:.:.:｀ ｰ,┬　'' ´ ,〉、r'ー-'､　/=-ヽ: :!
　　　　　　　　　/! : : : |:! |:.:.:.:.:.:./　'　　 , ':/:.:.}-- ..__,　!'"　｀ヽ:|
　
242 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/06(火) 00:03:54.51 ID:9iacieYo
タミフルはやばいｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
乙
243 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 ![sage]：2009/01/06(火) 00:12:45.91 ID:bxtt5MQo
タミフルてwwwww
乙でした～
244 ：A HAPPY NEW YEAR 2 0 0 9 !2009/01/06(火) 22:00:38.92 ID:2VE.MPQ0
ちょwwwww
タミフル飲むぐらいならしっかり休んでくれ。
面白かったよ
245 ：1 ◆AHL7KHofQw[sage]：2009/01/10(土) 18:29:19.80 ID:QaoOGA.o
どうも＞＞１です
何をトチ狂ったかすっかり投下予定日を今日だと勘違いしていました
無駄足を踏ませた方にはお詫び申し上げます

そんな訳で本日8：30頃投下予定です。よろしくお願いします
246 ：1 ◆AHL7KHofQw[sage]：2009/01/10(土) 21:18:47.24 ID:QaoOGA.o
申し訳ありません、遅れてしまいました
今回、どこで切るか迷ったものでそれが制作に響きました
そんな甲斐性ナシの＞＞１ですが見捨てて頂けなければ幸いです

では「やる夫が第一人者になるようです」第五回、はじまりはじまり～
247 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:19:29.24 ID:QaoOGA.o
　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　 　／::::::─三三─＼
　　　　／:::::::: （ ○）三（○）＼　　　 　　　　　 　　　
　　　　|::::::::::::::::::::（__人__）:::: 　|　あ、あなたは……
　 　　 ＼:::::::::　 　|r┬-| 　 ,／　
　　　　ノ::::::::::::　　`ー'´　　　＼ 　　　　

　　　　　　　　　　　_　　-───-　　 _
　　　 　 　 　 　 , 　'´　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　/　__, ィ_,-ｧ__,,　,,､　　, ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ　 ヽ
　　　　 　 '　「　　　　　　´　{ハi′　　 　　 　 　 }　 l
　　　　　 |　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |
　　 　 　 |　 !　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |
　　　　　 | │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 　 !
　　　　　 |　|/ノ二__‐──ｧ　　 ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
　　　　 /⌒!|　 =彳ｏ｡ﾄ￣ヽ　　　　　'´ !o_ｼ｀ヾ　| i/ ヽ !　　　　阿部さん！？
　　　　 ! ハ!|　　ー─　'　　i　　!　 　 `' 　 '' " 　 ||ヽ　l |
　　　　| | /ヽ!　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 |ヽ i　!
　　　　ヽ { 　|　　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　　|ﾉ　 /
　　　　　ヽ　 |　　　　　　　 _ 　 ,､　 　 　 　 　 　 !　, ′
　　　　　　＼ !　　 　 　 　 '-ﾞ　‐ ﾞ　　　　　　　　レ'
　　　　　　　 ｀!　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾞ　￣　 ￣ ｀　　　　 / |
　 　 　 　 　 　 |＼　　　 　 ー ─‐ 　 　 　 , ′ !
　　　　 　 　 　 |　 ＼　　　　　　 　 　 　 ／　　 |
　　　　　　_ -‐┤ ﾞ､　＼ 　 　 　 　 　 ／　 ! l　 |`ｰr─-　 _
　_　-‐ '"　　 / |　 ﾞ､　　 ヽ　＿___　 '´　　 '│　 !　 |　　　　　ﾞ''‐-　､,_
248 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:21:02.94 ID:QaoOGA.o
　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）　　
.　|　　　　 （__人__）　 で、この限りなく怪しい男は何なんだ？　　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　
.　 |　　　　　　 　 }　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　
　　　|　　　　 ＼ 　 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　


　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　阿部さんはやる夫の親友なんだお
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　

249 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:22:24.52 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､　　,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ お前が面白いことになってるって聞いてな
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ　イチモツが収まりつかなくなって……もとい、俺も混ぜてもらおうと思ったんだ　　
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ 　　丁度、興味深い噂も聞いたことだしな
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′
　　　　　　 ,rﾄ､　　ー- ─-:　　/|
　　　　_..／ i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:ﾄ､
　　　 ／　　i|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;!:::＼､＿
　　　　　　　ﾞ!　 ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
　　　　　　　 ﾞ､　　　　　　:::/::::::|::::::
　　　　`ヽ、　 ﾞ､　　　　　./　　.|　 ,-､
　　高和（ガイウス）・阿部（マエケナス）
やる夫の学友、元王族との噂がある
250 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:23:05.04 ID:QaoOGA.o
　　　 　 _＿_＿__.　　　　 　
　　　 ／　― 　　＼　　　　
　　／ノ　　(●)　　│　　　
.　｜　(●) 　 ⌒） /　　噂？
.　｜　　 （__ノ￣　/
　　＼＿　　　　＜´
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|
　　 　 |　　　　　　　|

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　そう、もしかしたら逆転の秘策になるかもしれない、な
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

251 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:24:43.51 ID:QaoOGA.o
半刻後

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼
　　　 ／（● ） （● ）　＼ 　　アントニウスの軍に脱走兵が出ている？
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼　 信じられないお。ローマ軍の強さの秘密は鉄の軍規だお
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 | 　それもアントニウスの部下は父上の下で戦い抜いた熟練兵揃いだお
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／ 　
　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　／ 　 /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　だからこそ、さ。やる夫、あれだけ無様な敗走を晒したお前が生きてるのは　　　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　どういう訳だ？　答えは簡単だ、皆、嫌なんだよ。カエサルの子を殺すなんてな　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
252 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:25:56.76 ID:QaoOGA.o
　 　 　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 　
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　|　でも、だからといってやる夫の状況が変わったわけじゃないお
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／ 　　結局やる夫の実力じゃアントニウスは倒せないんだお
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))



　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､　　　
　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ 　
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　
|;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|　
|;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　　　　|;;;;;|　
.|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　
,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i　なぁ、やる夫。お前の目的は何だ？　アントニウスを殺すことか？
|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　　違うだろ、それは。俺はその先を考えて欲しいんだ
|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |　
! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i　
ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/　　
　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|　　　
　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |
253 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:27:10.31 ID:QaoOGA.o
　　　　 　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　
　　　　 　／　　＼　 　 ／＼　　
　　　　／ 　　 （ー） 　（ー） ＼　そう、だお。やる夫の目的は……
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　その為に……敵の敵は……
　 　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　
　|　　　　ｌ 　 　 　　 　 　　　　　　　

　　　　　,,　- ―-　、
　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}
　　ヾ|! 　 ┴’　　}|ﾄi　 }　　もう大丈夫だな、いつものやる夫だ　　
　 　 |! ,,_　　　　　 ｛'　 }　　
　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､　　　
　　　 ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ
　　　　 ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ
　　　　 ／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼　　　
　　　,'　　　　　　　 　 　 　 }　 i　　ヽ
　 　 {　　　　　　　　　　 　 ｊ 　 l 　　 }
　　　i　　　ヽ　　　　ｊ　　 ノ　　 | 　 } l
　　　ﾄ､　　　 }　　　/　　/　　　l　　| .|
　　　!　ヽ　　　　　 |　 ノ　　　 j　　'　|
　　　{　|　　　　　}　|　　　　　 l　　　 |
　　　ヽ |　　　　 i　 |　＼　 　 l　 　 /|
　　　　{ |　　 　 l 　 |　　　　　|　　 / |
　　　　l　!　 　 　 　 | 　 　 　 l　　/　|
254 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:28:17.71 ID:QaoOGA.o

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼
　|　 （●）（●）　|
.　|　　（__人__）　 |　俺は、初めて見る　
　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　無理してたんだろうな　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　ああみえて見栄っ張りなやつだ
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l
255 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:29:36.06 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿_　　　　　　　　
　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ＼　　　　　　
　　　　　 __／　　　　　　　　　　　　 ＼　　俺たちに頼れる指導者のフリをするために、か　　　　
　　　　／.　　　　　　　　　　　 、 　　　|　　　つくづく、俺たちが重石になってたんだな。アンタとはえらい違いだ　　　
　　　　|.　　 　　　　　　,(⌒(○)ヽ 　 　|　　　　　　　
　　　　l　　ｌヽ　　　　　 )＞ 　 　 　　／　　　　　　
　　　/　　　 ヽ＼　　　`(__,(○) / ／　　
　　　|　　　 　 ＼ ￣￣￣￣￣￣　　　　　　
　　　|　　　 　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　有難う　　　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |
　''''ー--_　　､､,,,_ﾘ　　　　｀ヽ､ヽ, ,!　　　　 ／　　￣｀''ｰ'､
　　　　　 ￣｀¨`'''|!　　　 _,,..､二,,_,〉'_ー_／　　　　, ,､　　　`ヽ,
　　　　　　　　　　|!　　　'ｰ''"´　　'!　／　　　　　/ニ''''ー ---'-
256 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:31:42.12 ID:QaoOGA.o

　　　　　 　 ／´￣＼
　　　　 　／　 _ノ　　＼
　　　　　|　 ::::（○）（○）　　　　
　　　　　| 　 　 （__人__）
　　　　　|　　　　｀⌒´ﾉ　……え？　　　　　
　　　　 |　　　　　 　/
　 　 　 /⌒ヽ　　　ノ　　　　　　
l￣|￣|　 ＼`ー-‐'r＼　　　　　　
| 　|　 |＼　 ＼　　 |､　＼
l　 |　 |　 ＼　｀ー─ｨ⌒｀） 　 　 　
| 　￣￣￣￣|⌒l"￣｀ヽ￣⌒ヽ'⌒l
|　　　　 　 　 l 　.| y 　 |＿ｨ 　 | 　.|
|　　　　 　 　.|　　 |.　　|　 |　　| 　 |
|　 　 　 　 　 |　　 |　　,|　 |､　,|　　|
|＿＿＿＿＿|＿__（＿_ﾞ)__{_＿.ﾞ)＿|

　　　　　,,　- ―-　、
　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}
　　ヾ|! 　 ┴’　　}|ﾄi　 }　　今までずっと俺の友達を助けてくれて　　
　 　 |! ,,_　　　　　 ｛'　 }　　 　だから貸しとか借りとか面倒なことはナシだ。違うかい？
　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､　　　
　　　 ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ
　　　　 ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ
　　　　 ／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼　　　
　　　,'　　　　　　　 　 　 　 }　 i　　ヽ
　 　 {　　　　　　　　　　 　 ｊ 　 l 　　 }
　　　i　　　ヽ　　　　ｊ　　 ノ　　 | 　 } l
　　　ﾄ､　　　 }　　　/　　/　　　l　　| .|
　　　!　ヽ　　　　　 |　 ノ　　　 j　　'　|
　　　{　|　　　　　}　|　　　　　 l　　　 |
　　　ヽ |　　　　 i　 |　＼　 　 l　 　 /|
　　　　{ |　　 　 l 　 |　　　　　|　　 / |
　　　　l　!　 　 　 　 | 　 　 　 l　　/　|
257 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:32:41.74 ID:QaoOGA.o
　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　ああ、そうだ　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　アンタ、いい男なんだな　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）

　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､　　,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ 　　最初からそう言ってるさ、オレはイイ男だってな
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ 　　　
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　阿部さん！　ちょっと来て欲しいんだお！　　　　　　
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′　　……ようやくお呼びがかかったか。どうした、やる夫？
　　　　　　 ,rﾄ､　　ー- ─-:　　/|
　　　　_..／ i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:ﾄ､
　　　 ／　　i|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;!:::＼､＿
　　　　　　　ﾞ!　 ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
　　　　　　　 ﾞ､　　　　　　:::/::::::|::::::
　　　　`ヽ、　 ﾞ､　　　　　./　　.|　 ,-､
258 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:33:51.56 ID:QaoOGA.o
　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　／　　 　 （__人__）　　＼　　　　 策ができたお……でも阿部さんに迷惑がかかるかもしれないんだお
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) /　/ / /
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　:::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／


　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　最初からな、覚悟してなきゃここには来ないさ　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　で、肝心の中身はどうなんだ……相変わらず、お前らしいえげつない手だ　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　待っててくれ、必ず吉報を届けてやる
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l 　　　　　
259 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/10(土) 21:33:59.48 ID:B.kb2ik0
始まってた！
楽しみです
260 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:36:43.97 ID:QaoOGA.o
紀元前４４年１２月 アントニウス陣所

　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　ちっ、忌々しい
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
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　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ) 　　 /⌒ヽ) 　　 /⌒ヽ)　申し訳ありません……
　　i三　∪　　　i三　∪ 　　i三　∪　　　i三　∪
　○三　|　 　○三　|　　　○三　|　 　○三　|
　　(/~∪　 　　(/~∪　　　　(/~∪　 　　(/~∪

デキムスを餌にやる夫をおびき出し、返す刀でデキムスを一撃。それがアントニウスの戦略だった
が、その目論見は破れた。すんでのところまで追い詰めながらも自分が誰を追い詰めているかを悟った
兵たちは最後の最後で手を下すことができず、取り逃すと言う失態を演じた。
261 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:40:21.19 ID:QaoOGA.o
失態の影響はそれだけに留まらなかった。やる夫が敵であると知った他の兵士たちが脱走を始めたのだ。
カエサルの威光はアントニウスが考えるより遥かに強い力を持っていた。結果、アントニウスはデキムス相手に
予定になかった攻城戦をぐずぐずと続けることになる

　　　　　　　 ,～-,～-,～-,
　　　　　　　 |ム テ ィ ナ |
　　　　　　　_|_~~~~~~~~~~~
　　　　　　__i　.i-.､　__
　　　　rii |　i_,!　'ｰ'l　|,_l"'i ﾄ,
_　　__.ﾞ| '"　　　　　　　　 ." |__
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi　___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ."　＿__　^.」
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i|
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|

だが、それでも――

　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ　　　…いいや、すまない。君達が全力を尽くしてくれてるのは良く知っている
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　　　　誤解されるようなことを云ってしまったが許して欲しい。
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼　　　　だが、あのケダモノのことを考えるとつい、ね
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼
262 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:41:52.09 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　 ｀＼　
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 __」　　　　　　　　　L_
　　　　　　　　　　　　　 |´ l. j＿　　　,.　＿ｲ　7　　将軍のお怒り、ごもっともと存じます
　　　　　　　　　　　　　 _〕.　{　｀＼_,／´　ﾉ ,<　　　
　　　　　　　　　　　　 /　Lt.　ﾞー‐'ｉﾄ､一'´ j」;:＼　
　　　　　　　 ＿_＿,／;:;:;:;:;:.ﾍ. ┌=ゝ｀=┐,ﾉ;:;:;:;:;:;＼
　　　　　　/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽｉ ,ｰ=ﾆｱﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　 _,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣｀ー､__;:;:;:ゝ_＿ノ;:__,.--‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＞' ,ｲノ＜;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ,
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ 　 }　　　ﾄ、;:;:;:;:;:;:;:/j_／;:;:;:;:;:;l
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＿￣ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;／ 　 ﾉ　　　 │;:;:;:;:;:;:,イ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
‐‐'´￣￣´　　￣｀tｰ､ ∠´　　　　　　　　{;:;:;:;:;:;:.ｿ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　　　r､　　 ,ｲ_;:;:｀ｰ ｀ｰ､／}　　┌‐'´;:;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　 r‐'「ヽ」／￣　∨｀ー､__/ 　'-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
　　r┴-ヒ´_r‐　　 ｉ|;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''ー‐-､ヽ_/;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　￣''''ｰ-＿-‐'''ｉﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:./
　　　　　　　　　　ー┬┬‐‐--､.__＿;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ


　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,　所詮、ケダモノに人間の信義を期待するほうが愚かだったか
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

それでも、アントニウスの有利は変わらなかったのだ
それなのに突然、石を投げられた。アントニウスの苛立ちはそこに起因する
263 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:43:55.13 ID:QaoOGA.o
　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　　　　　キケロ
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　あの三百代言め……！
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:::ゝ-┤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　
264 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:45:18.50 ID:QaoOGA.o
紀元前４４年１２月
キケロ、弾劾演説「フィリピケ」を開始

　　　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　/ （0)(0）ヽ
　　　 　　　／　⌒｀´⌒　＼　　　
　　　　　　|　,-）　　　　（-、.|　市民達よ、立ち上がるっていう！　暴君を倒し
　　　　　　| l　 ヽ＿＿ ノ　l |　　自由を我らに、誇りと伝統をとりもどすっていう！
　　　　　　 ＼ 　｀ ⌒´ 　 ／
　 　 .　　 ／　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　
　　　　　.|.￣￣￣￣￣￣￣￣|　　
　　　　_（,,)　　　　　　　　　　 （,,)__
　..　／.　| 　 フィリピケ　　　 |　 ＼
　／　 　 | 　　　　　　　　　　　｜　 　＼
市民の自由を高らかに謳ったこの演説が誰に向けられたものかは一目瞭然であった
敵対的行動、どころか明白な裏切り行為である。
265 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:46:33.69 ID:QaoOGA.o
当初、アントニウスは事態を軽く見ていた
　　 　 　 　　　　　,
　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　　ケダモノが吠えたところで大勢は変わらんさ
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀￣

共和派の中でも急進的思想の持ち主であるキケロの暴走、それぐらいに考えていた
アントニウスは元老院と結んだ妥協を信じたのだ
266 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:47:51.55 ID:QaoOGA.o
ところが――彼の意に反して元老院はキケロを支持

　　　　　　　　 　 ∧,,∧　 ∧,,∧　　　　　　審議中
　　　　　 ∧,,∧ (´・ω・) (・ω・｀). ∧,,∧　
　　　　　( ´・ω).(O┬O) (O┬O) (ω・｀ )
　　　　　(　O┬O　∧,,∧.　∧,,∧)┬O　)
　 　 　 ◎-Ｊ┴◎(　　´・) (・｀　　)┴し-◎
　　　　　　　　　　 (　.__　l) (l　__　)
　　　 　 　 　 　 　 `ｕﾛｕ'.　`ｕﾛu'

今や「国家の敵」はデキムスではなくアントニウスになりつつあった

　　　　　 ∧,,∧ 　.∧,,∧　　　　　　可決
　 ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
　(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
　｜　Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ
　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ
　　　　　　`ｕ-ｕ'　 `ｕ-u'
267 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:49:43.87 ID:QaoOGA.o
　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　　
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヤツは何を考えている……？
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

アントニウスは困惑した
キケロにも共和派にも、カエサル派と全面戦争を行う度胸もなければ能力もない。アントニウスはそう踏んでいた
それなのにこの姿勢はどうだ。まるで今にも殴りかかる気ではないか

　　　　　　　　＿ ,,　　　　　　　　　　 ／　　　　　/　　 i　　　　　　ヽ
　　　　　　　 /ヽ/　　　　　　　　　 ／　　　　　 / 　 ／|　 　　 iヽ
　　　　　 　　 ／｀　　　　　　　　 /　　　 / .／.{./ ,< 　 i　 　 　|　ヽ
　　　　　　　　、/　　　　　　 　　 |　　 /／　　{// 　　　ヽ 　|‐, |
　　　　 　　　ノ ヽ　　　　　　　　　i　/ i　|　　 !/_　　　 　ヽ i 　ヽ
　　　　　　　＿i__　　　　 　 　 　 　i {　|　|　／~ ヽ、　 　－゛　　 〉
　　　　　　 　 /　|　　　　　　　 　 　i i | ./ .:.:.:.:　　　 　 ~￣｀ヽ　/
　 　 　　 　　´　┘　　　　　　 　 　 ヽ | {　　　　 　´　　 .:.:.:.:.:.｀/　/
　　　　　　 　―|‐　　　　　　　　　　 ヽ|　ヽ　　　{~ ―,　　　　 /　/
　　　　　 　 　ノ　　　　　　　　　　　　ヾ／ !＞ ..　ー ´　　　 _/ /　/
　　　　　　　 ,－、　　　　　　　　　　　　　　　　,｀l ー－,,ﾌ￣/ /／´
　　　　　　 　　ノ　　　　　　　　　　　 _, r ≠￣／　 ~´　{i｀< ´
　　 　 　 　　　・　　　　　　　　　 　／i // 　/ ´ヽ 　／　 　 ヽ、

/　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 、 　 ヽ＼　 　 ヽ
. /　 , /　 　 !　　　 ∨丁ヽ い　　　| 　　　/二ﾌ”
/　　! | 　 ィ ｢＼　　 | ハ 　 l |　　 ,′　　　　/
l　　 ! | / /j/ 　 '.　 ﾉ, =､!／/　/j/　　　 　 ヽ/
l　　 い／　,, =x j／ ′ 　 〈j／　　　　　　 ／ヽ
ﾄ ._　 ＼_〃　　 　 　 　 :.:.:.:.} 　 　 　 　 　 /二ﾌ”
ｌ l { 下￣ .:.:.:.:　　-‐１　　 ∧　　　　　　　 　 /
ｌ l　T ‐个　._ 　 　 ｰ' 　イ ｌ｜　　　　 　 　 ニﾆ!
ｌ/ /|　　ｌ　ｌ//下二千ヽ_ｌ　い　　　 　 　 　 ─┘
' / .′　ｌ,ノ＼/// 小、|､＼ヽ＼　 　 　 　 　 ｢〉
￤l　 ／ 　／ ＼/　U｀　＼ヽｌ　ｉ　　　　　　r_|
￤ｌ　l　 　 i　　　　　 !　　　ﾄ ヽ |
アントニウスは交渉を重ねるも元老院は異様なまでに強気な態度を示し続ける
もはや激突は必死であった
268 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:50:58.66 ID:QaoOGA.o
元老院は正式にアントニウスをの排除を決定
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
┌‐────┐　　　　　　　　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/　 　 |
│ ｻｲﾊﾞﾝﾁｮ　.!　　　　　　　　　　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |
├───‐─┴────────────────────────
│
｜判決、死刑
｜
└─────────────────────────────‐
執政官ヒルティウス、パンサ両名にアントニウス討伐を命じる
その横にある名前を見た瞬間、アントニウスはすべてを理解した
そして、驚愕した
269 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:51:58.42 ID:QaoOGA.o
一ヶ月前、ローマ市内

　　　　　　./ ＼Ｙﾉヽ
　　　　 　/　（0)(―）ヽ
　　　　／　　⌒｀´⌒　＼　　　
　　　　| ,　-）　　　　（-、.|　　それで私に話とは何かね……っていう？
　　　　l 　　ヽ＿＿ ノ　 l |
　　　　＼　　　　　　 　 ／
　　　　　/　　ヾ､　//　＼　　ヽフ
　　　ヽ＿⌒）ﾊ　//　　 |　ﾚつ||)
　　i⌒l ミﾟДﾟ,,彡⌒)　　ヽ_ノ ￣
　　|　 |　ヽ＿＿"" ヽ_ﾉ|　 |
　　ヽ　￣￣￣/ ヽ　ヽ＿ノ
　　　￣￣￣ /　 /ヽ＿_)
　　　　　　　（＿_ﾉ

　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|　前置き抜きに申し上げましょう
　　　　　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.! 　　あなたに元老院とやる夫の間を取り持って欲しいのです
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ|
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー、
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ!
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿
　　|　　ヽl　 　 　 　 　 　 (B 　 　 /　　　　ヽ、
　　| 　 　 !,、　　　　　 !　　 　 /　　　　　∠_
　 ,イ 　 　 ヾ'　　　　 ィ 、 　 . /　　　,,ィ'´
270 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:53:28.21 ID:QaoOGA.o
　　　　　　./ ＼Ｙﾉヽ
　　　　 　/　（0)(0）ヽ
　　　　／　　⌒｀´⌒　＼　　　
　　　　| ,　-）　　　　（-、.|　　（なぜ脱ぐんだっていう……？）
　　　　l 　　ヽ＿＿ ノ　 l |　　アントニウスに勝てないから我々に泣き付くつもりかねっていう　
　　　　＼　　　　　　 　 ／
　　　　　/　　ヾ､　//　＼　　ヽフ
　　　ヽ＿⌒）ﾊ　//　　 |　ﾚつ||)
　　i⌒l ミﾟДﾟ,,彡⌒)　　ヽ_ノ ￣
　　|　 |　ヽ＿＿"" ヽ_ﾉ|　 |
　　ヽ　￣￣￣/ ヽ　ヽ＿ノ
　　　￣￣￣ /　 /ヽ＿_)
　　　　　　　（＿_ﾉ

　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､　　,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ　　　元よりやる夫に元老院と敵対する意志はありません
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ 　　　やる夫が望むのは父から与えられたものを正しく受け継ぎたい
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′ 　　　それだけなのです
　　　　　　 ,rﾄ､　　ー- ─-:　　/|
　　　　_..／ i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:ﾄ､
　　　 ／　　i|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;!:::＼､＿
　　　　　　　ﾞ!　 ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
　　　　　　　 ﾞ､　　　　　　:::/::::::|::::::
　　　　`ヽ、　 ﾞ､　　　　　./　　.|　 ,-､
271 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:54:22.09 ID:QaoOGA.o
　　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､　　　
　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ 　
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　
　 |;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|　
　 |;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　u　　|;;;;;|　
　 .|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　　しかしながらアントニウスはやる夫の正当な要求を跳ねつけました　
　,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i　　それ故にあのような手段に出るしかなかったのです
　|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　
　|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |　　……今、やる夫は後悔しています。どうしてあの時、キケロを頼らなかったのかと
　 ! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i　
　 ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/　　
　　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|　　　
　　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |

　　　　 　 　./ ﾆＹﾆヽ
　r､r.rヽ 　/　（0)(―）ヽ
r |_,|_,|_,|／　　⌒｀´⌒　＼　　　どうしてそこで私の名前が出てくるのかね？
|_,|_,|_,|_,|　,　-）　　　　（-、.|
|_,|_,|_人　(^ i　ヽ＿＿ ノ　l |
|　)　　 ヽﾉ　| 　｀ ⌒´ 　 ／
|　　`".｀´ 　ﾉ
　　　入＿ノ
272 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:55:33.90 ID:QaoOGA.o

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　はい、やる夫が申しますには――
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

　 　 　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 父上の親友にして唯一対等な存在と認めたキケロの助言を　
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　| 　仰がなかったのはやる夫の人生最大の過ちだったお
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))
273 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:56:44.09 ID:QaoOGA.o
　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　／　　 　 　＼
　　　 ／　　　⌒ 　 ⌒＼　　　　　　　　パーテル・パトリエ
　　／ 　 　 ,（⌒）　（⌒）､＼　父上は「　国　家　の　父　」だお！　　
　　| 　 　 /// （__人__）/// | 　　でもそれは所詮、戦で得たものに過ぎないんだお
　　＼　 　　　 ｀ ヽ_ノ　　 ／　　　
　　　　ヽ　　 　, ＿_ , イ
　 　 ／　　　　　　　_

　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　ローマ市民の心を支え続けてきたキケロこそが真の意味での　　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　| 　パーテル・パトリエ
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／ 　「　国　家　の　父　」の尊称を受けるに相応しいんだお！
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　 　 　
274 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 21:57:47.63 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　……そして、こうも申しておりました
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　　「心の師――いや、父であるキケロならこの未熟者を
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　　　必ずや正しい方向に導いてくれるに違いない」と
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l


　　　 　 　./ ﾆＹﾆヽ
r､r.rヽ 　/　（0)(―）ヽ
|_,|_,|_,|／//⌒｀´⌒// ＼　それはさすがに褒めすぎ…そんな大したことは…ないこともないっていう？
|_,|_,|_,|　,　-）　　　　（-、.|
|_,|_人　(^ i　ヽ＿＿ ノ　l |
)　　 ヽﾉ　| 　｀ ⌒´ 　 ／
　`".｀´ 　ﾉ
　　入＿ノ
＼＿／
　 ／
キケロの前職は弁護士である。いわば扇動の達人――だからこそ、自分が扇動されることには弱いのではないか？
やる夫の予想は的中した。
275 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:00:08.35 ID:QaoOGA.o
程なくしてキケロの屋敷にはやる夫からの手紙が届くようになる
　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　
　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　お手紙読んで頂けると嬉しいんだお！　　　　
　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　
　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
少年らしく純朴な親愛の情がこもった手紙にはいかに自分がキケロを慕っているか、
尊敬しているか、その指導を必要としているかが切々と記されていた

日を増すにつれて積みあがっていく手紙の山
: : : : : : : : 　 　　 　: 　　　 　 　: 　 : : : : 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : 　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　: : : : 　　: : : : : : : : : : 　 : : : : : :
　　　 　 　: 　 　　　　　　　 : : ､‐｀｀‐、　　　　　　　　　 　 　: : : 　: : : : : : : : :
　 　: : : : : : 　　　　　　　: .,,／｀::::::::::: ｀ヽ　　　　　　　　 　 　: : : : : : : : : : : : :
　 　: : : : : : 　　　　　 _,,､'｀::::::::::: : : :: : : ::::'､:
　　　　　　　　　　 _ｒ'":::::;;;;;;;;;;::::::::::: : : : : ::::`‐､、　 　 : : :
　　　　　　　　 ､,-'゜::::;;;;;;;;;;;;: : : :::::: : : : : : : ::::::::::::ヽ,、: : : : : :
　　　　　　 ._､‐′:::;;;;;;;;;;;;;: : 　: 、: : : ;;;;;;: : ;;;;;;;;:::::::::::ﾞ'‐､、: : : : : : : 　:
　　　　 _,／｀: : ::;;;;;;;;;;;;;;;: 　: ;;;;;;;: 　 : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::｀｀'ｰ''ｰ-、: : : : : : :
　　._､‐｀: : : : : ;;;;;;;;;;;;;;: : : : : ;;;;: : : : : :;:::::::::::::::::: ;;;;;: : : : :::::: : : : : ｀`､、: : : :
..,,rl″: : :::: : ;;;;;;;;;;;;;;;: : : : : : :;: : 　　　: :::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ．: : : : : :
″: : :::::::::: ;;;;;;;;;: : : : ::::::::::::::::: ;;;;;;: : 　::::::::::::::::::::::::: .: : : : ;;;;;;;;;;;;;;: : : : : : : : ｀､、: : :
: :::::::::::::: : : : : : : ::::::::::::::::::: : : ;;;;;;;;;;;: : :::::::::::::::::::::::::::::: : : : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : : ｀'''‐:-､
:::::::::: : 　　: : : :::::::::::::::::::: : : 　;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .　 : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : :
:::: : : : : : : ::::::::::::::::::::::::: 　 : 　;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .　: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: :
:::::: .: : :::::::::::::::::::::::::::::: 　　: : : ;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::: : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　　 : : : ;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::;;::::::::::::::::::::::::: : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
: : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

ついに、キケロは折れた
276 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:00:48.07 ID:Wf0dBoYo
嫌がらせレベルだろｗｗ
277 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:01:10.66 ID:QaoOGA.o
　 　 　　　　./ ＼Ｙﾉヽ
　　　　　 　/　（0)(―）ヽ
　　　　　／　　⌒｀´⌒　＼　　　諸君には見えないのかっていう！
　　　　　| ,　-）　　　　（-、.|　　　　　プエル
　　　　　l 　　ヽ＿＿ ノ　 l |　　あの「少年」がどれほど我々の力を求めているかを！
　　　　　＼　　　　　　 　 ／ 　　彼こそ我々共和派とカエサル派を結ぶ架け橋になる存在っていう！　
　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |


　　　　　　　　　　 ,,x-ｰ:: ":::::
　　　　　　　　,x '"::::::::::::::::::::
　　　　　　,､'":::::::::::::,, x-‐ ｧ:　　
　　　 ,,x '"::::::,,､- '"　 　 　|:::　　
　　　 `"i`ｰ'"　　　　　　　 ヾ　　
　 　 　　!　 ､　､,,,,,,,,,;;;;;;;;;彡ﾐ　　
　 　　　|,,,,ﾉi `ｰヾ;; '"----､　　 　やる夫だって？
　　　　 ヾ::ヽ　　　　　-┴'~　　　　信じられるわけがないじゃないか
　 　 　　~|:/　' ' ' `ー ' "'"　　　
　　　　　 /_　　　　 　 　 　 　　　
　　　　　l　　　　'' )　　　　i　　　
　　　　　 ヽ,,､'~`　　　　　 U
　　　　　　 ﾞ, __ ,-､_,ノ`
　|／ 　 　 　ﾞ,　`'" ,,y
　|／　　彡　 ﾞ､`-'"
　　 /|/　　　　 i
　　 / 　 　 　　 !　　　　,, -'"
　　　　|　　　　　`ー '"|::
　　　　|　　　　　　／|||ヽ
　　　　　　　　　 /|||||／心
　　　　　　　　　 |ヾ/ ／`ｰ

必ずしも全ての議員がキケロの演説に応じた訳ではなかった。しかし――
278 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:03:58.37 ID:QaoOGA.o
　　 　 　　　　　　 , '´ ￣￣ ` ､
　　　　　　　　　　i　r-ｰ-┬-‐､i
　 　 　　　　　　　|　|,,＿ 　 ＿,{|
　　　　　　　　　　Ｎ| "ﾟ'`　{"ﾟ｀lﾘ　　（デキムス・ブルータス救出を）
　　　　 　 　 　 　 ﾄ.i 　 ,__''_　 !　　　　　　や　ら　な　い　か　？
　　　　 　 　　　／i/ l＼ ー .ｲ|､
　　　　,.､-　￣/ 　|　ｌ　 ￣ / |　|` ┬-､
　 　 /　 ヽ.　/ 　 　ト-` ､ノ- |　 l　　l　 ヽ.
　　/　　　 ∨ 　 　　l 　　|!　 | 　 ｀>　|　　i
　 /　　　　 |｀二^>　 ｌ.　　|　 |　＜＿_,|　　|
＿|　 　　　 |.|-<　　　 ＼ i　/　,イ_＿__!／ ＼
　 .|　　　　　{.|　 ` - ､ ,.---ｧ^!　| 　　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l
＿_{ 　　＿__|└―ｰ／　￣´ |ヽ |＿__ﾉ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|
　　｝／ -=　ヽ__ - 'ヽ 　 -‐　,r'ﾞ　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
＿_fﾞ/／￣￣　　　　　＿　-'　　　　 |＿＿＿＿＿ ,. - ￣　＼＿＿__|
　　| |　　- ￣　　　／　　　| 　 　 _　|￣￣￣￣ ／　　　　　　 ＼　￣|
＿__`＼ ＿＿　／　　　　＿l -￣　 l＿＿_　／　　　, /　　　 　ヽi＿__.|
￣￣￣　　　 |　　　 _ 二 =〒 ￣　 ｝￣ ／　　　　　l |　　　　　　!￣￣|
＿＿＿＿＿__l　　　　　　 -ヾ￣　　l／　　 　 　　 　l|　　 　　　 |＿＿_|



　　　　　　　　　　　　　＿,,,,,,__
　　　　　 ＿＿,､- '"~:::::::::::::::::"''':-､
　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::,,､　-―ｧ::::::::::ヽ
　　　　　　 /ヾｰ-‐ '"　　　　 /:::::::::::::::
　　　　　　/　　　　　　　　,,,,､/::::::::::::::::
　　　　　 /;;;;;,､/ ､､ヾ;;;;;彡"` ヾ:::::::x‐､　（なんて……イイ男なんだ！？）
　　　　　 ＼l/gヽ　　　　8`" l, ヾ::/r-､
　 .　　　　　i` ﾐ/　　　 `,,,," 　　|::| ' i ﾉ
　　　　　　　i　 i　　　　　　　　i '" ) ' /
　　　　　　　i　 !､_,-‐ `　　　　し l ／;:::
　　　　　　　i　　＿,､ｰ-ｰ "` ､　 |"　ヾ
　　　　　　　ﾞ , L -‐ ー-' `ー'　/
　　　　　　　　ﾞ ,　　━ ・　　 ／l　　／
　　　　　　　　　ﾞ ,　　　　 ／　　 ／／
　　　　　　　　　　`ー┬'"　　 ／／／
　　　　　　　　　　/　/|　　　 / / ／／

デキムスを助ける好機であると説得されれば応じないわけにはいかなかった
共和派の未来の為とはいえ、デキムスを生贄に捧げたことは彼らの心に暗い影を落としていたのである

二人の説得が功を奏し、元老院はやる夫支持を固め、ヒルティウス、パンサ両執政官にアントニウス討伐を命じる
その横にはやる夫の名が刻まれていた
279 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:06:50.92 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＿__　　　 _
　　|　 丨 　 |　{　　 　　　　　ヾ ＼　Ｔ７　７´{､ヽイ´　　 }
　 ！　 |　　 ヽ ヽ　　 　 　　　_j}　 〉 l小､_'‐≦´／ 　 　〈
　　ｌ　　|　　　　ﾄ､＼　　　=‐'ア ‐-､　ヽ＼　￣　 　　　　}　ト､
　　ヽ　 !　　 　j　|＼ Y´　 ∠二、　}　　＼＼　　　 　 　 ヽ ヽ `ｰ
　　　 ､ ヽ　　 ＼ ｌ ｜|　 /fr㍉ 勹/ 　 　　＼ ヽ　　　　　　＼＼_　　　馬鹿な！！
　　　　ヽ｜　 　 ヾ　ｉ |　{　,>´／/ 　 　 　 　 ｀,ﾆヽ　　　 　 イY´￣
　　　　　} i　 　 　　い{ ノ¨　　　　　　　　　 r　 　 　 _,　 ´　 ﾄﾍ
　　r_─┴!　　　　　､込_　　　　　　　　　　　　　　／　 ィ＾ヽj　l!
　　　｀ マｺ＼　　 　　　　｀卞、　　　　　　　　,　´　／　　　　 _ﾊ
　　 　 　ヽ|　 `ー- ､　　 　 |　i}　 　　　　 ／ 　／ 　 　　　 く V
　　　 　 　|　 　 　 　 ＼　　|　||　 　　 r'　、 r‐' 　 　　 　／　/
　 　 　 　 |　　 　 　　 　）　 !　||　 　 　 ＜＼!　 　 _,. - ´　／
　　　　　　ヽ ＿　　　　{　　 ＼|{ 　 　 　　　＜T^ヽ _, - ' ´ 　 ／
　　　　　　　 　　＼　　j 　 　 　ヾ､　 　 　　　　 ￣　 　_,. 　´

アントニウスはあの日の言葉を思い出していた
　　　　　 　　　＿＿＿
　　　　　　　／::::::::::::::::＼
　　　　 　／:::::─三三─＼　　　
　　　　／:::::::::（○）三（○）:＼　　どうして……ヤツラを殺さなかったんだお？
　　　／::::::.:::::::::: （__人__） ::::::::＼　　／ｌ
　　　|::::::::::::::::::::::::::｀::⌒´:::::::::::::::|　／／
　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／／
　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／
　　/:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::／／
　　|:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::／／
　　＼:::::::::￣￣￣（￣／
　　　|｀ー―‐､;_;_;_;/:::::::::|
暗殺者、ひいては共和派への憎悪は本物だと感じた。嘘偽りなどあろうはずがない
280 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:08:16.63 ID:QaoOGA.o
.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　ならば――私と対抗する為に？
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,　　だとしたら、彼は愚かだ
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

共和派と手を結ぶということは取りも直さず暗殺者を許すということだ
父の敵を諦めるような不孝者を認めるほどローマ市民、兵達は優しくない

この期に及んでもまだ、アントニウスは見誤っていた。カエサルの威光というものを
281 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:09:32.73 ID:QaoOGA.o
年明けて紀元前４３年１月
　　　　　　　-――‐-､ , -､
　　　　 ／´＿　　＿_ ｀＼ノ
　　　 /　γ＿_Y＿__ヽ　 ヽ)
　＿　|　　|(Z　 |(Z　　|　　 |　やる夫君が元老院と手を結んでくれてよかったよねー
(、　｀ヽ､ ヽ､__,人＿_ノ　(⌒ヽ
　Y　　　ー―'===――‐(　　 ）
　 ｀ー┤　γ￣￣￣ヽ　(＿ノ
　　　　|　　|￣￣￣~/　　　|
　　　　|　　 |￣￣~~j　　　　|
　　　　〉　　 ￣￣￣　　　 〈
　　　 ‘ー――‐'＾ー――‐'’
　　　アウルス・ヒルティウス

　　　　　　　　　　,,,,,┯,,,,,
　　　　　　　　　　彡　　　　ミ
　　　　　　　　　彡. (・)　(・)　ﾐ
　　　　　　　　　彡　　　　　　 ﾐ 　これこそまさに祝着と云うものですＺＯ！
　　　　　　　　　彡　　▲　　 ミ 　　　　彡ミﾐ,.
　　　　　　　彡彡 　 " 　 ゛　　ミミ彡　　　,し
　　　　 　彡　 　 　 ",,,,,.,, "　　　　　　　彡
　　　　　 彡　　　ﾐ　　""　　　ﾐ 彡彡彡
　　　　　　 彡,,щ９　 　　　　　　ﾐ
　　　　　　　　ミ""　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　　　　　　 　　ミ
　　　　 　　　　　ミ　　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　ミミ　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　彡　　　 ミ　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　　彡ミ,,,　　　　　　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　ミ　　　"ミ,,,　　　　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　ミ　　　　　"ミ,,,　　　ミ
　　　　　　　　　　彡　彡　　　　　　　彡　　彡
　　　　 　　　　　 """"　　 　　　　　　""""
　　　　　　　ガイウス・ウィビウス・パンサ

元カエサルの配下の将。個人的関係により今は共和派に立つ
282 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:10:02.57 ID:Wf0dBoYo
ガイウスひでえなｗｗ
283 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:10:47.86 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　 _, ─''''''''─ ,､ _
　　　　　　 , '´　　　　　　　　　｀‐､
　　　　　　/ 　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 |　　 ＿＿　ﾉヽ ＿＿　　　 |
　　　　　.|　　（／●）　　（●＼）　　 .|
　　　 　　|　　　￣￣　　　￣￣　 　 .|　こういうの、わかってくれない人って多いんだよね～
　　　　 　'i　　　　　 ＿_＿　　　 _ ノ'　　　でも大丈夫！　いつかきっとわかってくれるよ
　　　　　　　｀''─ ノ´└┘｀ヽ ─''
　　　　　, '´　　　　　　　　　　　　｀ ヽ、
　　　　　　　　　 .／￣￣￣＼
　　　　　　　　　├────┤
　　　　　　　　　├────┤
　　　　　　　　　├────┤
　　　　　　　　　├────┤

　　　　　　　_________
　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　／　　 ⌒　　⌒＼
　　 ／　　 （ ⌒） 　（⌒）＼　お言葉ありがとうございますお
　　 i 　::::::⌒ （__人__） ⌒:: i 　　
　　　ヽ、　　　 `ー '　　 ／
　　　 　/　　　　　┌─┐
　　　 　i　　 丶　ヽ{ .茶 }ヽ
　　　 　ｒ 　 　 ヽ、__)一(_丿
　　　 　ヽ、___　　　ヽ　ヽ　
　　　　 と_＿＿_＿ノ＿ノ
アントニウスの予想通り、やる夫の決断には多くの批判が集まった
284 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:12:07.46 ID:QaoOGA.o
　　　＿＿,, ,　,　,　_ ､ ,,, ...　,,　_　..,_　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　ヽ'::':/
　ー=､ ､ｰ-､`ヽ､、ヽ`!i' , ,i",r'",-'"=ミ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}:::{
　　　 `ヽ`ヾ`､　! ヽ ! l! i! !_i_/_<'"`` 　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　　|:::l
　　　　　`,ゝ､iliｰ'"　"､,"､',　 i,　ﾘ 　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　r:ｬ l:::|
　　　　　 !/!,li ,;;-=o=-,ｯｨ=｡ｩｨ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:（.ﾉ:::l
　　＿_　 i､`!', '; `ー　/;;!i､''; ,! 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.r:::'':::!:::ヽﾟ;~ 　 __,
ー''`ヽ`,ｰi'`''"!､ヽ　,　`一'､ /　　　__ 　　　　　　　　　　　　　　　　 .〈;;;:::::::::::::::ﾞ:i,,__,〃 ｀
　　　　`il `i !　ヽ､　 ￣￣ / iヽ、/ ,.ヽ_ 　　　　∧∧∧　　　　　 　/~:::y'''::::-:::〈ー‐’
　　　　　i!　!`　　 `ｰｧ､-ｰ'　 ! ﾉ!トi,!'",ﾉ-､ 　＜　Ｖ　Ｓ　＞　　　 /::::::/:::::::::::::〈:､
　　　,..=､i! iヽ-､　rィ',;'!ヽー-､! 　`/_,i' _,.!'､ 　　 ＶＶＶＶ　　　 　 /:::::/:::::::::::::/ ヾ!
ーニｰ-､._ `ヽゞﾆ-､.;' i! ! ,　　`ﾄ_ﾉ`x-'" ノ 　　　　　　　　　　　,:'!::::/:::::::::::::〈:､　l:!
=ニヽ､　,　`,　/ヾ=ソ ﾉ　!/　　　!､`ｰ`''イ､ 　　　　　　　　　　 〃ゝ〈_:::;;;:::ノ .l:l　 ヽ､
-ｰ-､　`i,　/ / ヽ `イ_,　 i -'"￣`!　!　　　ヽ 　　　　　　　　 _〃　 　　　　　 l:!
　　　ゝﾉ /-'"　　`　　　'　!　　　　ヽ　　　　 ! 　　　　　　.　 ´　　　　　　　　　ヽ､
　　　　　　　　Caesar　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｓｅｎａｔｕｓ
そもそもカエサルの死の原因は元老院と対立したことにある
285 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:12:40.12 ID:Wf0dBoYo
カブトムシじゃねえかｗｗｗｗｗｗ
286 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:14:00.87 ID:QaoOGA.o

　 　　　／￣⌒⌒ヽ
　 　 　 | ／￣￣￣ヽ
　 　 　 | |　　 ／ 　＼|
　　　　.| |　　　 ´　｀　|
　　 　 (6　　　　つ　/　　　ちくしょう・・・
　　　　.| 　　/ ／⌒⌒ヽ
　 　 　 |　　　 ＼　￣ ノ
　　　　 |　　　　　/￣

　 __,冖__　,､　 __冖__　　 /　／/　　　　　 ,. - ―-　､
　`,-.　-､'ヽ' └ｧ --'､　〔／　/　　 ＿／　　　　 　　 ヽ
　ヽ_'_ﾉ)_ﾉ　 　 `r＝_ﾉ　　　 /　／　　　　　　,.ﾌ^''''ー- j
　 __,冖__　,､　　　,へ　　　 /　 ,ｨ　　　　　／　　　　　　＼
　`,-.　-､'ヽ' 　 く <´　　　7_／/　　　　 / 　　　 _／^　　､`､
　ヽ_'_ﾉ)_ﾉ　　　　＼>　　 　　/ 　 　 　 /　　　／ 　_　､,.;j ヽ|
　　　n　　　　　「 |　　　　 　/. 　 　　　|　　　　 -'''"　=-{_ヽ{
　　　ｌｌ　　　　　|｜ .,ﾍ 　　/　　 ,-､　　|　 　,r' ／￣''''‐-..,ﾌ!
　　　ｌl　　　　　ヽ二ノ__　 ｛　　/ ﾊ `l／ 　 i'　i 　　 ＿ 　　｀ヽ
　　　ｌ|　　　　　　 　 _| ﾞっ　￣フ.rｿ　　　　 i' l　　r'　,..二''ｧ ,ﾉ
　　　|l　　　　　　　 (,･_,ﾞ> 　／ { '　ﾉ　　　　 l　 /''"´　〈/ /
　　　ｌl　　　　　__,冖__　,､　 >　 >-' 　　　 ;:　|　 !　　　　i　{
　　　ｌ|　　　 　`,-.　-､'ヽ' 　＼ l　　 l 　 　 ;. ｌ ｜ 　 　　|　!
　　　|ｌ　　　　 ヽ_'_ﾉ)_ﾉ 　　ﾄー-.　　 !. 　　 ; |. | ,. -､,...､| :l
　　　ｌl　　　　　__,冖__　,､　|＼/　　　 ｌ　 　 ; l　ｉ　　 i　 | l
　　　ｌｌ　　　 　`,-.　-､'ヽ' iヾ 　l　　 　 l　 　;: ｌ ｜　　{　j {
　　　|ｌ　　　　 ヽ_'_ﾉ)_ﾉ　 {　　 |. 　 　　 ゝ　 ;:i'　｀''''ｰ‐-'　}
.　ｎ.　ｎ.　ｎ　　　　　　　　l　　|　　　::.　　 ＼ ヽ､__ 　　　 ﾉ
　 |!　 |! 　|!　　　　　　　　 l　 |　　　 ::. 　 　　`ー-｀ニ''ﾌﾞ
　 o　 o 　o　　　　　　,へ　l　　　　　 :.　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　／　　 ヽ 　　　　　:

その子が今になって元老院と結ぶのは裏切りであると非難したものも少なくなかった
287 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:16:16.83 ID:QaoOGA.o
それでも半数以上の兵たちがそのままやる夫の下で戦うことを選んだ
アントニウスは誤っていた。カエサルの兵たちはその多くが主義や主張、利益を求めて戦っていたのではない

lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll／￣￣＼llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll/　　　　　　ヽllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|　　仕 あ　|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　え な　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:.!;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;|　　た た　 |:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　い に　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;::;::;::;::;::;::;::;::;:__O__;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::|　　で　　　 .|;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;
;. ;. ;. ;. ;. ,. -|二二l' -　.,;. ;. ;. ;. ;..|　　す　　 　 |;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;..
: :.,. - '　 　 |二二l　　　　 ' ‐　.,:. ヽ、：_______ ノ :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :..
'　　　　　　　￣　 　　　　　　　　　 '　- `.,: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　-　.,:　:　:　:　:　:　:／
　　　　　　　　　,ｭｮﾆ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　 -　.,／
　　　　　　　　　ゞ'　丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i|
______　　_____ / ⌒~~＼____________　　,,,,,　　　　　　　　　　 　　 !　　,,,,
　　　f~j　 　.{　　　　　ヽ　　　　 i. ,...t__r..,　　　 ,pqi,_　　　　　　　_f_,ﾉ_
　　.iilllllllli;　 |`i　　 /　　丶　　　l!.i;;;;;;;;;;;;;;i　 　.l_`" ,_i　　　　k:j. ( /i_/;(
　　|,{lllllll|{　.}　{_　 {　　　　l.　 　l! |,l;;;;;;;;;l.}　 _,,,{l　　{.i　　　{`'" .{ {;;;;;;;;;;
　　i.|lllllll|.}　ゝ.,L._,i'_______ノ　　　| {,i;;;;;;;;;;l/ (iiiilllヽ‐､}.}.　　 |,|　　|.|;;;;;;;;;;
___ .fL.,..､」__.{:;:;:;i.i.ii):;:;:;:;:;/________i. |;;;;;;;;;;; /llllllllllllllllllヽ.　　 l,ﾄ-‐/ｲ.,_r_,.
____ | |.__{ |__ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;/____________ {;;;;;n;;; {lllllllllllllllllllllllヽ_____.ﾄr't |_} /_|
　　,{ }　 {.l、 '{:;:;:;:;;:;:;:ﾉ,i　　　　　　_};;;;i i;;/lllllﾉillllllllllllllllllヽ　 {,| .| l | |　`
　 '‐‐'　 '￢　}:;:;:;:;:;/'　　　　　　　`￢,,,,ﾉiill/iilllllllllllllllllllllllヽ '-'　,.-' j
　　　　　　　　i:;:;:;:;:;ゝ　　　　　　　　(ll||||||||||lli`‐r-､..,,____}　　　 ￣
　　　　　　　　 `￢‐‐'　　　　　　　　　""'''''''''''''''''`￢' `‐'


彼らは――カエサルの人柄に惚れていたのだ。

恋は盲目と言う。死ねと言われれば死ぬし白と言えば黒いものも白くなる。
彼らの忠義も同じだった。今や盲目的にやる夫に従うことこそカエサルに応える唯一の道だった
288 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:18:15.74 ID:QaoOGA.o
紀元前４３年４月

両執政官とともにやる夫はアントニウスと交戦
　　　　　　　　 ／ ／／／／／／／／／／／／／／／
　　　　　　　／ ／／／／／／／／／／／／／／／　　　ワー　ワー
　　　　　 ／ ／／／／／／／／／／／／／／／
　　　　／ ／／／／／／／／／／／／／／／　
　∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧　　　　　　　　　　　 　∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧
（ ｀・ω（ ｀・ω（｀・ω（｀・ω（ ｀・ω・)・ω・)・ω・)・ω・)　　　　　　　　　 　　（･∀･（･∀･（･∀･（･∀･　）∀･　）∀･　）∀･　）∀･　）　　
|￣ ||　|￣ ||　|￣ ||　|￣ ||　|￣ ||　⊃─────── ─　　　　　 　―{⊂―{⊂―{⊂―{⊂　|| ￣|　|| ￣|　|| ￣|　|| ￣|　|| ￣|
＼／　＼／　＼／　 ＼／　＼／-J 　-J 　 -J 　-J　　　　　　　　　　　　 しｰ　しｰ　しｰ　しｰ .＼／　＼／　＼／　 ＼／　＼／

もとよりデキムスを相手に消耗していたアントニウス軍は奮戦するもついに敵わず北ガリアに撤退する

　　　　　　　　　　　　　　　　　| !r‐､! l ∞!o
　　　　　　　　　　　　　　　　 _|└‐┘l｣‐-!、
　　　　　　　　　　　　　　　∠〃二ヽ丶___　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　〃ｺ_|_______|_i___l |　　 !
　　　　　　　　　 　 〃ｰ'7/⌒ヽ　､/二ヽ､ヾ=='7
　　　　　　　　　　　{l,炎| | ｢i!j7　 ヽi!jﾉ　l 炎〃|　　退け、退けーいッ！
　　　　　　　　　　　｀ラ | l　｀７　　　　 u l=〃　!
　　　　　　　　　　　ヾ三! ! _,,,>､___ ,,,,,._,. Lラ　 |
　　　　　　　　　　　　｀ﾛ_ﾊ　ヽ、　 ｀)　 / Ｌ.___ L
　　　　　　　　　　　　　,L__ゝ、´￣´　.〃--┴┘L_
　　　　　　　　　　　　／/ /{三(ﾕｰ-'´/ 　＼＼　　｀ｰｧァ　　　　　　　 _,. -ｧ‐ｧ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐;
　　　　　　　　　,.-'二／￣￣二＞‐-'ヽ____ハ__ヽ____/_/,.-‐‐‐'''二〃7__／／　　　　 ,　｢￣￣´
　　　　　　　 ／　 ／　　 ｰ''"´　　　　　　 ／ ／　　　　　-‐''"´　〃></ ,ｲ　　　,　|　|　|フ
　　　　　　／　　/　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 〃' O// 7｀フ匸___j__j,ノ
　　　　 ／　 　 /　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　 //ゝ-'//-'／
　　　／　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 //´O｀//／
　 ／　　　 ／!　ヽ　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　 //ゝ‐ '7/´
／　　　 ／　/　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //´ O｀ｿ/


数ヶ月前の敗北が嘘のような勝利だった
289 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:20:09.52 ID:QaoOGA.o
戦勝に沸き立つやる夫陣営
　　　　　　　　　　ﾟ･　*:　 :　*･
　　　　　　*･　゜ﾟ･　*　:　　.｡.　.｡.:　　*゜ヨカッタネー
　　　*　･゜　ﾟ･　*:　.　.｡.:　*･　゜ﾟ　　･　*　　:..
　｡.　･　･*:.｡ ∧,,∧ 　.∧,,∧　　　.:*　･゜
　　　 ∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧　　　ウン、ヨカッタネー
　　　(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
　　　｜　Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ
　　　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ
　　　　　　　　 `ｕ-ｕ'　`ｕ-u'

　　　　　　　-――‐-､ , -､
　　　　 ／´＿　　＿_ ｀＼ノ
　　　 /　γ＿_Y＿__ヽ　 ヽ)
　＿　|　　|(Z　 |(Z　　|　　 |　楽勝だったよ！
(、　｀ヽ､ ヽ､__,人＿_ノ　(⌒ヽ
　Y　　　ー―'===――‐(　　 ）
　 ｀ー┤　γ￣￣￣ヽ　(＿ノ
　　　　|　　|￣￣￣~/　　　|
　　　　|　　 |￣￣~~j　　　　|
　　　　〉　　 ￣￣￣　　　 〈
　　　 ‘ー――‐'＾ー――‐'’

　　　　　　　　　　　,,,,,┯,,,,,
　　　　　　　　　　彡　　　　ミ
　　　　　　　　　彡. (・)　(・)　ﾐ
　　　　　　　　　彡　　　　　　 ﾐ 　正義なき輩など脆いものですＺＯ！
　　　　　　　　　彡　　▲　　 ミ 　　　　彡ミﾐ,.
　　　　　　　彡彡 　 " 　 ゛　　ミミ彡　　　,し
　　　　 　彡　 　 　 ",,,,,.,, "　　　　　　　彡
　　　　　 彡　　　ﾐ　　""　　　ﾐ 彡彡彡
　　　　　　 彡,,щ９　 　　　　　　ﾐ
　　　　　　　　ミ""　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　　　　　　 　　ミ
　　　　 　　　　　ミ　　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　ミミ　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　彡　　　 ミ　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　　彡ミ,,,　　　　　　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　ミ　　　"ミ,,,　　　　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　ミ　　　　　"ミ,,,　　　ミ
　　　　　　　　　　彡　彡　　　　　　　彡　　彡
　　　　 　　　　　 """"　　 　　　　　　""""
290 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:21:54.27 ID:QaoOGA.o
　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　お二人に今後について相談したいことがあるんだお　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　| 　ささやかながら宴の席を設えたので一緒に来て欲しいんだお
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　

　　　　　　　-――‐-､ , -､
　　　　 ／´＿　　＿_ ｀＼ノ
　　　 /　γ＿_Y＿__ヽ　 ヽ)
　＿　|　　|(Z　 |(Z　　|　　 |　うん、いーよー
(、　｀ヽ､ ヽ､__,人＿_ノ　(⌒ヽ
　Y　　　ー―'===――‐(　　 ）
　 ｀ー┤　γ￣￣￣ヽ　(＿ノ
　　　　|　　|￣￣￣~/　　　|
　　　　|　　 |￣￣~~j　　　　|
　　　　〉　　 ￣￣￣　　　 〈
291 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:23:31.67 ID:QaoOGA.o
数時間後、やる夫陣幕内

　　　　　　　　　　　,,,,,┯,,,,,
　　　　　　　　　　彡　　　　ミ
　　　　　　　　　彡. (・)　(・)　ﾐ　　今日はめでたき日ですＺＯ！
　　　　　　　　　彡///　/// ﾐ 　これでローマにも平和が戻りますＺＯ！
　　　　　　　　　彡　　▲　　 ミ 　　　　彡ミﾐ,.
　　　　　　　彡彡 　 " 　 ゛　　ミミ彡　　　,し
　　　　 　彡　 　 　 ",,,,,.,, "　　　　　　　彡
　　　　　 彡　　　ﾐ　　""　　　ﾐ 彡彡彡
　　　　　　 彡,,щ９　 　　　　　　ﾐ
　　　　　　　　ミ""　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　　　　　　 　　ミ
　　　　 　　　　　ミ　　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　ミミ　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　彡　　　 ミ　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　　彡ミ,,,　　　　　　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　ミ　　　"ミ,,,　　　　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　ミ　　　　　"ミ,,,　　　ミ
　　　　　　　　　　彡　彡　　　　　　　彡　　彡
　　　 　　　　　 """"　　 　　　　　　""""
　　　　　　　-――‐-､ , -､
　　　　 ／´＿　　＿_ ｀＼ノ
　　　 /　γ＿_Y＿__ヽ　 ヽ)
　＿　|　　|(Z　 |(Z　　|　　 |　そーだよねー
(、　｀ヽ､ ヽ､__,人＿_ノ　(⌒ヽ
　Y　　　ー―'===――‐(　　 ）
　 ｀ー┤　γ￣￣￣ヽ　(＿ノ
　　　　|　　|￣￣￣~/　　　|
　　　　|　　 |￣￣~~j　　　　|
　　　　〉　　 ￣￣￣　　　 〈
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　 （ん、どうやら出来上がったきたようだお。じゃあ、声を落として）
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／
292 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:24:35.67 ID:QaoOGA.o
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （ー） 　（ー） ＼　実はお二人に折り入ってお願いがあるのですが宜しいでしょうかお
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　　　,,,,,┯,,,,,
　　　　　　　　　　彡　　　　ミ
　　　　　　　　　彡. (・)　(・)　ﾐ　　何でも云って欲しいですＺＯ！
　　　　　　　　　彡///　/// ﾐ 　我々はもはや戦友ですＺＯ！
　　　　　　　　　彡　　▲　　 ミ 　　　　彡ミﾐ,.
　　　　　　　彡彡 　 " 　 ゛　　ミミ彡　　　,し
　　　　 　彡　 　 　 ",,,,,.,, "　　　　　　　彡
　　　　　 彡　　　ﾐ　　""　　　ﾐ 彡彡彡
　　　　　　 彡,,щ９　 　　　　　　ﾐ
　　　　　　　　ミ""　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　　　　　　 　　ミ
　　　　 　　　　　ミ　　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　ミミ　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　彡　　　 ミ　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　　彡ミ,,,　　　　　　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　ミ　　　"ミ,,,　　　　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　ミ　　　　　"ミ,,,　　　ミ
　　　　　　　　　　彡　彡　　　　　　　彡　　彡
　　　 　　　　　 """"　　 　　　　　　""""
293 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:25:28.85 ID:Wf0dBoYo
微妙にウザイなｗｗ
294 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:25:41.42 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　では恥を忍んで申し上げますお　　　
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　お二人に死んでいただきたいんですお
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

　　　　　　　　　　　,,,,,┯,,,,,
　　　　　　　　　　彡　　　　ミ
　　　　　　　　　彡. (・)　(・)　ﾐ
　　　　　　　　　彡u.　　　　　 ﾐ 　…やる夫殿、今の言葉は何ですＺＯ？
　　　　　　　　　彡　　▲　　 ミ 　　　　彡ミﾐ,.
　　　　　　　彡彡 　 " 　 ゛　　ミミ彡　　　,し
　　　　 　彡　 　 　 ",,,,,.,, "　　　　　　　彡
　　　　　 彡　　　ﾐ　　""　　　ﾐ 彡彡彡
　　　　　　 彡,,щ９　 　　　　　　ﾐ
　　　　　　　　ミ""　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　　　　　　 　　ミ
　　　　 　　　　　ミ　　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　ミミ　　　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　彡　　　 ミ　　　　　　 　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　　彡ミ,,,　　　　　　　ミ
　　　　　　　　ミ　　　　ミ　　　"ミ,,,　　　　　ミ
　　　　　　　　　ミ　　　ミ　　　　　"ミ,,,　　　ミ
　　　　　　　　　　彡　彡　　　　　　　彡　　彡
　　　　 　　　　　 """"　　 　　　　　　""""
295 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:27:09.23 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　.-´　　　｀｀ヽ
　　　　　　　　　 ／ ⌒　　　　　 ｀ヽ
　　　　　 　　／　　　　　 　　｀ヽ 　ヽ
　　　（（　　 /　（●）　　 　　　　　　 ヽ　　やる夫はどうしても執政官の椅子が欲しいんだお　
　　　　　　　|::⌒（__　　 （● ）　　　　　|　　その為には現職のお二人が邪魔なんだお
　　　　　　　ヽ 　 人__） ⌒::::　　　　　 |　　
　　　 　　　　 ヽ（__ン　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　人　　　　　　　　　　　/　　| |
　　　　　　　/　　　　　　　　　　＿ノ　　ノﾉ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |

　　　　　　　-――‐-､ , -､
　　　　 ／´＿　　＿_ ｀＼ノ
　　　 /　γ＿_Y＿__ヽ　 ヽ)
　＿　|　　|(Z　 |(Z　　|　　 |　やる夫君、冗談が過ぎるよ
(、　｀ヽ､ ヽ､__,人＿_ノ　(⌒ヽ　君じゃあ若すぎる
　Y　　　ー―'===――‐(　　 ）
　 ｀ー┤　γ￣￣￣ヽ　(＿ノ
　　　　|　　|￣￣￣~/　　　|
　　　　|　　 |￣￣~~j　　　　|
　　　　〉　　 ￣￣￣　　　 〈

あのスキピオでさえ執政官に着いた年齢は３０歳。それでも異例の若さと驚かれた
やる夫はそのスキピオより１１も若いのだ
296 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:28:33.65 ID:QaoOGA.o

　　　　,, - 'i': : : : :ﾞ:'ヽ.　::　　　　　　　　　　　　　　:::'' ,, -'':ﾞ:ﾞ:ﾞﾞ:':'ヽ-,,　　　　　　
　　 'ヽ,　|': :（●）: :| 'ヽ:::　　　　　　　　　　　　.::'.'／ | （●） |　ﾞ''-,,,,,:　　　　　　　
　-=-,,,丶|,,: :'''': :,,ﾘ,-,,,|::::　 　　　　　　　　　　://.,,,,,,,|: ﾘ／ﾞ-　　　 　　 　　……やらない夫
　ﾞ・　''ﾞﾞ, -・-ﾞ'''''''''ﾞ-=≡_丶　　　　　　　　　'''',ヾﾐﾐﾞﾞ''''__-'''_彡ヾ'''
297 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:29:13.04 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　〆
　　　　　　　　　　　／/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,....-::::,,..-;:'
　　　　　　　　　　 ﾉ　/　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, -=''""""　　　　＝--、,、`,"+`ゞ,;:
　　　　　　　　　　/　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-'^　"　 　　　　　　　　　 　￣＝.、".
　　　　　　　　　 ,i　　|i　　　　　　　　　　　　　　　　　 -'^　　　　　　　　　　　　　　　＼`,`,;⌒`;・",;+
　　　　　　　　　,'　　|i　　　　　　　　　　　　　　　　　>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾐ`+,;:;"・ヽ｀　
　　　　　　　　 i|　　 |i　　　　　　　　　　　　　　　　:"　　.＿＝＿＿　　　　　　　　　　　　ヽゞ,:;*ヾ"`丶
　　　　　　　　i|　　　.|i　　　　　　　　　　　　　　　/ 　彡　 .　　　　　　　-ﾐ、　　　　　　 　 ﾐ　　　`,;:"
　　　　　　　　|　　　　.i、　　　　　　　 　　　　　　/〆"　　　　　　　　　　　＼ 　　　　　　`i　　　　　　　
　　　　　　　　ゝ　　　　 i、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　　　 |i　　　　　＋
　　　　　'　　　i|　　　　　 ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾐ　　　　 .ﾐ
　　　　　　　　 .i|　　　　　　丶　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 |ｌ　　　　/　　
　　　　　　　　　.i|　　　　　　　＼　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 .i|　　　　|i　　　　　　´
　　　　　　　　　 .i|　　　　　　　 丶　　　.　　　　　　　 　　　　　　　　　 　　　　.i|　　　　|i　　ゞ
　　　　　　　　　　.i|　　　　　　　　丶丶、、,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i|　　　　|i　　´｀　　＋
　　　　　　　　　　　i|　　　　　　　　　＼ゞ`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j|　　　 ,/　　'　　／
　　　　　　　　　　　　i|、　　　　　　　`＼　、、,　　　　　　　　　　　　　　　　 .i|　　　,/;:";:|;,/×
　　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　　　　`丶`＼ゞ　　　　　　　　　　　　　　　　i|　　 ,/";:`, ､ 丶
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　,.　　　ﾐ＼丶　`　　　　　　　　　　　＼　　i|　　,/`,;:ノ`,
　　　　　　　　　　　　　　　　　`;丶＼丶　　、`丶　　　　　　　　　　　　 　.j|　　/;`,;:+
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　丶　　　　　　　　　　　　　 /　.／+``
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　 　 ./.／　　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／"`;丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　`,
298 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:30:33.84 ID:QaoOGA.o
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´　　では予定通りの手筈で行くお
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　　覚悟は――できてるかお？　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　

　　 ／￣￣＼
　／　　 　／　＼
　|　　　 （ ＞）（＜）　　 当然だろ、常識的に考えて
.　|　　　　 （__人__）　　　 あの日、俺の未来はお前に預けたんだ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　
299 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:32:00.89 ID:QaoOGA.o

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　 　 　 　 ／─　 　 ─ 　＼ 　
　　　　　　　　　　　 ／（●） 　（●）　 　 ＼ 　　 　　　
　　　　　　　　　 　　|　　 （__人__）　 　 　 　 |　　　　　　　ありがとう、だお
　　　 　 　 　 　 　 　＼　　　　　　　　　　 ／ 　　　　　　 　じゃあ、始めるお
　 　 　 　 　 　 　　／￣　　　　　　 ￣￣）＿＿_
　　　　　 　　　 　/ //　　　　　　　／'/ /　 〃　⌒l　　　
　　＿＿＿__/⌒＼./　　　　　　　/∧し'__＿|;;;;;;;;;;;;|
　 l'⌒ﾞl　　(￣ﾞ＾　　ヾ　 /⌒ l＼ /　 　 |'⌒ﾞ|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|──＝｀──‐/　　/────|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　　 　 ノ_　 /　　　　　 　|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　 　 iヘ__ソ　　　　　　　 | 　 |;;;;;;;;;;;;;|
　 |＿_|＿＿__＿＿_￣＿＿＿＿＿＿_.|＿_|;;;;;;;;;;;;;|

　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　 |　　　 　|
　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　／￣￣￣ ＼　
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　ここからが……やる夫の本当の逆転劇だお！　
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|　 　
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／　
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ 　　　　　　
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　 〉　　 　│

「やる夫が第一人者になるようです　第五回　終」
300 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:33:04.37 ID:Wf0dBoYo
乙乙！
301 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:44:16.52 ID:tu/XXrAo
次回も楽しみにしてます
302 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:45:03.36 ID:2/LkuRQ0
乙ですた
303 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:46:01.03 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′「やる夫が第一人者になるようです」第五回はこれで終了です
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　いつも見てくださる方々に＞＞１より感謝を、とのことです
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　書き込んでくださる方には一つ一つ返事を返したいのですが
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　雰囲気が壊れるかも、と思って控えていたのですが
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ　どうなのでしょう？　ご意見募集中です
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/
　　　　　　　　　/　　　/___'ｰ- __く‐-､:::::::::::l::::::l　　　　　　　　　　　ヽ ／
.　　　　　　 　 /　　　　｀ｰ-〈:::::::::::/ | ヽ、ﾉ:::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　 く 　 　 　 　 　 ｀ｰ-/__| 　 |｀ｰ--|　　　　　 　 __... -─-､ ヽ
　　　　　 　 　 ｀ー──────-|　　|─--L__,.. -─＜´　　　　　__＞
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　 |　　　　　　| 　 |　｀ｰ--‐‐'´
304 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:47:25.63 ID:Wf0dBoYo
気になる奴だけでいいんじゃないですかね？
305 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:50:11.99 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾ じゃ、今回のツッコミどころ解説だーねー
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `まずは阿部さん？
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/
　l:.::l ／　 ,─,,ュ'､､_　ﾊ　　l|　　,-l/-､
│:.:|´　　// /　､ ､ V　ヽ　 l　/､/, ,　｀l

　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !　そうですね。阿部さん――マエケナスさんの
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |　名前が資料として確認できるのは紀元前４０年からです
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

306 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:50:15.59 ID:2/LkuRQ0
作者さんの好みでいいと思うッスよ
307 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 22:51:08.14 ID:wN2rKzoo
乙
308 ：1 ◆AHL7KHofQw[sage]：2009/01/10(土) 22:53:24.82 ID:QaoOGA.o
>>304
そうですね、私も当分はそれくらいで行こうかと思ってます
309 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/10(土) 22:54:12.82 ID:B.kb2ik0
乙です
最近歴史物が増えてきて嬉しい限り
310 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 22:57:56.20 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ 　あの人の場合はむしろ存在そのものがツッコミ所だと思うんだけどね
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',　で、紀元前４０年っていうと３年後？　随分遅い登場だね
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼

　 　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !......................................................._
　 　 　 　 　　　　　　　　　 　 ,--ー‐─┤:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ､
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 　 　 　　　　　　　　 　 ｝::::::::::::::::::::/::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::ﾍ、:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ'´:::::::::::::/::::::::::::::l　`､::::::::::::::::::::::::ヽ、:::::::|::::::::::::::::`､
　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::,ｲ::::::::::::::::! 　 `､─-､:::::＼::::::＼::::!::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 　 ／:::::::::::／γ⌒ヽ、:::::::|　　　`､:::::::＼:::::ヽ:::::::＼::::::::::::::::::::::,
　　　　　　　　　　　　/::::,ｲ:::::/:::::::::/::::八:::::::::::| 　 　＿`､::::::::::::::::::`:::::::::＼::::::::::::::::,　　いいえ、名前が確認できるのは４０年から
　　　　　　　　 　 　 /／｛:::::::|::/::::ｲ ﾚ' __ヽ、::::|　　 仡弍ミz､::::＼::::::::::、:::::`ｰｚ_::::,'　ということであって実際はもっと早くから
　　　　　　　　　　 〃 　 |:::::::ｌ::|:::::::小 ｲ旡ﾐ、:::ヽ　　　lて_)`ヾ::::::::ヽ::::::::＼:::::＼:::::!　活動していたようです
　　　　　 　　　　　　　　｛:::::::ﾚ1:::::｛.∧i! hrﾍヽ:::::＼　 hｆひｖ「｀ヽ::::::::::::::::::!ヽ.:::::}:::l
　　　　　　　　　　　　　　|:::::/ ｛:::::::|| 八 弋::]　`ー┘ 弋:::::丿　 }::ﾄ､:::::::::::}:::::Ⅳ:::|
　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ 　∨::::!乂ハ ｀ｰ'厂! 　 　　｀ｰ'ﾉ　 八ﾘ|＼:::::|:::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　 　 V　　 ＼|　jゝ､L_ノ '　ゝ. ＿__,／　 ∧::::八::::V:::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ:::::i>､　　ﾟ 　 　 　＿_／:::::ノ:::::ﾉ┐::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　r<::::::／´) ＞...‐-‐／:::::＿_イ＿,ｲ　l|::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 丿 {／ ／　|:::::／／::::／￣￣¨＼＼ └､:::::::::::|
　　　　　　　　　　　_＿_＿,,.z彡/　　　￣ﾞ)　 ∨／:::::::/ 　　　　　　ヽ ヽ 　＼::::::|
　　　　　　　　　　　　￣て::::厂ｲ　　 　 ￣ﾞ）__彡:::／/　　　　　　　　 `､`､ 　 ',:::卜､
　　　　　　　　　　　 γ'´::::入　 ＼＿＿二フーｧ:::::::ｌ　　　　　　　　　　|　l　　 l:::「`ヽ､__
　　　　　　　　　　　 （:::::::く＼＼ 　`┬' }　　／::::ィ'´{　　　　　　　　　　}　} 　　!::::＼_　
311 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:01:36.10 ID:QaoOGA.o
>>309
有難うございます。このスレがやる夫スレにおける歴史モノの一助になれれば幸いです
因みに、次回作は「やる夫が騎士になるようです」を予定しています（嘘）
312 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:09:18.12 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l このスレではやる夫の学友として登場させましたが
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　実際、この人がどうやってやる夫と知り合ったのかは謎が多いです
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l　
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ　この人の名前が学問芸術振興運動、つまりメセナ運動の由来となった
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll　ことは有名なトリビアだと思いますがその知名度の割に謎が多い
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l　珍しいタイプの人だと思います
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

　　　　　　　　　／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
　　 　 　 　 　 /: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
. 　 　 　 　　 /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |､: : : : : : : : ＼ ＼}
　　　　　　　.' : : :/ : /: : : : : : /　 ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
　　　　　　　|: : :/ : /| : : :― ｘ　　 ∨: : :∧ |　∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ
　　　　　　　|: :/ : /: | : : : : /　｀　　|: : :/　j/-　∨: : :l: : : : : :|
　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/　元王族なんて噂もあるくらいだしねっ！
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |　　　　じゃあ次、嫌がらせとまで言われたやる夫の手紙攻勢だけど
　 　 　 　 {　　　 ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |
　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
.　　 　 　 　 ＼ 　 __／　 ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
　　 　 　 　 ／　　 /ヽ 　 　 ＼ : ヽ ＼ 　 | 　|: : :/
　　　　　　/　 　　 {ヽ}} 　　　　ヽ: : }　 ＼ l 　|: :∧

313 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 23:14:25.99 ID:ew/UJAwo
はじめてきました

１話目読んでソッコーでお気に入り入りました
314 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:16:24.47 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　|| このスレでは阿部さんの訪問が初めての
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　接触のように書いていますが実際にはもっと早く
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　やる夫がローマに帰還する頃には既に接触していたようです
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ　手紙もその頃から送りあっていました
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/


　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :　ある意味じゃあの人、スエトニウスさんを凌ぐ
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :　ゴシップマニアだもんね。やる夫の帰還なんて
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :　センセーショナルな事件を逃すはずもないか
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : :/7 /　/　/　l｣　,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |:


315 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:19:37.60 ID:QaoOGA.o
>>313
感謝の極みです。甲斐性のない＞＞１ですがこれからも見捨てないでやってください
やる夫スレには他にも歴史モノの名作が一杯あるのでそちらもお勧めしますよ
316 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:26:07.34 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V では最後のツッコミ所行きましょうか
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　と言いたいのですがネタバレの可能性があるので後に回しましょう
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　ここで説明するのは「何故そんなにやる夫は兵に好かれているのか」にします
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

／'´　　　／: : : : : : : : : : : : :/ : |: : : : : : : l: : : !: : : : : :＼ : ＼
　　 　 ／: : : : : : : :/: : : : : :/: : ,!: : : : : : : |: : : l: : : : : : : :ヽ: : ヽ
　 　 /: : : ／ : : : /: : : : : _/__:/ |: :l: : : : : :!ヽ :_|_: : : : : : : :ﾊ : :ﾊ
　　/: : : /: : : : : /: : : , '"/!: :/｀ l: :|: : : : : ! 　!: |､｀ ヽ : : l: : l: : : !
　 /: :,. ｲ : : : : : l: : : : : :/ |: / 　 |: | : : : : | 　 !:| ヽ: : :｀: : ! : l: : :|
. / : /　!: : : : : : !: : : : :/　!/　　　l ||: : : : :!　　'.|　ヽ : : : : l: : | : |
,': : /　 !: : : : : : | : : : /　 |'　 　 　 l!', : : : | 　 　 　 ヽ: : : : l : | : !　あ、そうだよねー
l: :/　　|: : : : : : :| : : / !´!￣￣｀!　 ! ヽ: : :!　l￣￣｀lヽ : : : l: :|: :|　大体兵隊さんなんてできるだけ早く
|:/　 　 |: : : : : : |: : i'　　 l_　 　 |　 |　 ヽ: |　 '、　　 !∧ : : :|: |: ,!　退役したいモンじゃん
!'　　 　 ! : : : ∧:|: :| ヽ　 r'､___,.!　　　　ヽ| 　l´､___,l　　! : : |.､!/　　それなのに退役したはずの人まで
　　　 　 ! : : :!　|:! :|: : l 　 ゞ-‐' 　　　 .　　　 `ｰ- '．　∧ : !ﾉ|ヽ　　やる夫に協力してるんだよね
　　　　　l : : |　 !:| |: : :!. '"'"'"　 　 ､__,､__,.　　 '"'"'" ,! : l: :|: |ヽ!
　　 　 　 ヽ: !　 l:l:'l: : :| ヽ､　 　,..､　!、　 ,!　　　　 ,. ｲ : : |:| : !
　　　　　　ヽ| 　 !| : : : l |: : l＞ l　}.__｀　´ _　 ＜´ : /: : : :|! : |
　　　 　 　 　 　 |:!: : : :| ! : |: : /　l |　￣　.!- ､:|:|: :/: : : :/: : :|
　　　 　 　 　 　 ! |: : : :ヽ: :l: ,/ ,./..､　　　 ヽ!::::＼/: : : :/:!: : :|
　　　　　　　　　|: :l: : : : ヾ´/ ´　 ‐ヽ.＿＿/::::::::::!: : : :/: | : : |
　　　　　　　 　 |: :ヽ : : : ∨　　　 　 {　　 /::::::::::/: : : / ＼: : :|
　 　 　 　 　 　 l: :/!:ヽ: : :l　　　　 /ノ 　 /::::::::::/ : : :/'::／ヽ: :|

317 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:32:32.26 ID:QaoOGA.o

　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :! 実は、この問題はとても根が深いんです
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　そもそもローマを襲ったこの政治的混乱も
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　　元を質せばこの問題に端を発する
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l　　　そう言い切ってもいいかもしれません
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!　　　＞＞１はこの問題なら一人で２時間は語れるそうです
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _.　-　._　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.　-－- ＼　　　　　　 　 　 　 l ｀i　　　＿_
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /／　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　}　´￣　´ '´ う
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|｛　　　　　 ／＼　　＿＿＿＿　　j　　　　　／
　　　　　 （ ヽ　　　　　　　　　　　　　 '.l.　　　___/　 　 ヽ´　　ー-=ﾆ.¨｀７ 　 　 ｒ '
　　 r──’　｀ヽ　　　　　　　　　　　　.ゞ ' ´　　 　 　 　 '.　　　　　　 ｀丶、　 /
　(´_￣　　　　 　 ヽ　　　　　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 |　　　　 　 ＼　 ＼/
　‘ｰ⊂.　　 　 　 　 ＼　　　　　　/　 ,　　　 ｌ　 ｜　　　　|、　　　 　 　 ヽ‐-,ヽ
　　　　　￣￣＼ 　 　 ＼. 　 　 /　 /　　 　 !　 ∧ 　 ｜｜ヽ__｜　　　　 ∨　｀
　　　　　　　　　 ＼ 　 　 ＼　 /　 /　　　　 |　/　' 　 ｜｜'´ヽ l　 　 　 l.　',　　　そんなヘビーな話、ここに書き切れる訳もないし
　　　　　　　　　 　 ＼ 　 　 ＼l　 '　 　 |　 ,ィ´′ ∨　ﾊ. |　　 Nヽ.　　　|､　i　　聞いてくれる人も居ないよね
　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 ＼l.　 　 |　 /|/　 　 　/　/ 　 　 　 ',　　 |､ヽ!
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼ 　 　 ヽ､.　 |　i 　 　 　 ∨　　　 三三 ハ.　 !　＼　じゃあさ、ものすごく簡単にぶっちゃけてまとめると？
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼.　　 /＼ |　|　ｘィ彡　　　　　　　　・{　l.　∧　/
　　　　　　　　　　　　　　　　/＼ /　　 }'ヽ! "´　　　　 　 ,、_,　　　l　|∨　∨
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　／　　　/ 　 ＼　　 　 ‘７´　 ） 　 .ﾉ　| 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　 /　　　 ',＼　　　 ､__,. '　,／　　|　 　 /
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　 ／　　　 　 ',　ヽ----r　' ´　|　　 |　　./
　　　　　　　　　　　　　　　　 | ｰ ´　　 　 　 　 ',　 ',　　 ヽ　 　 |　　 |　 /

318 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:35:32.52 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,! 退職金問題です
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |
319 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:41:45.92 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　| この時代、兵士は生涯勤め上げるような仕事ではありませんでした
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|　誰もが第二の人生に備えなければならなかったんです
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′そして、その保証をしてくれるのは彼らのボスしかいませんでした
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/

　　　　　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 　 　 　 |　ヽー-　 ._
.　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 ＼─｀-
　　　　　　　　　　 |　 　 ／,　　　 ／　/　　　　|　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 l/　 /／′　 / 　 /l.　/ 　 ∧ |　　＼　 ヽ
　　　　　　　　　　/　 〃 /　　_./-ァ' ｜/　　,' -Ｈ.､ !　　'.､　',
　　　　　　　　　 /／/' ,/　 ／/／　　ｊ/　　/ 　 '.|　:|l　　| ヽ |
　　　　 　 　 　 /' |　 i´i　 /:fr≠＝r　　|　/ァ＝ォ　!| 　 |　 '.|
　 (⌒ー､　 　 　 /, ´ヽ|. /　N!ら､_ﾘ　　,! ' ん, ｿ' ! /,ﾊ　,′　　日本じゃ足軽が出世の為に自分の上官を庇ったなんて話があるけど
　　＼　 {　 __　 / l　　 |/　 :| ‘ｰ‐'　　　,　 ｰ-'/Ｎ//　|/　　　　それより遥かに切実だったんだ
　　　 l　 ∨　 y　 |　　 'l. 　 |＞、._　 ｰｰ'＿ ノ　!ﾙ'
　　　 l.　　'.／,　 ,ﾊ　　｜　｜　ヾミこ彡'ヽ|　　 |｜
　　　 |　 .ｆ ／ ,.'/ 　 ____'. 　 '.　＿/￣￣￣¨¨¨丶､__,　' ´￣￣〉
　　　 ／／／//ﾚ'´,. -‐-'､,ノ´　ｖ　　　　　　　　 / ７　　　　_/.
　　　｛ （ /l／'　Ｋ｢　'´￣　　　ヽ.｀)　　　　　　　/ /　　　 ｒ'ーｆ

320 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/10(土) 23:42:32.91 ID:Wf0dBoYo
ほほうほうほう
321 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/10(土) 23:50:55.96 ID:QaoOGA.o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾞ ￣￣ ｀ヽ|: : :＼ー-　､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : '´ : : : : : /: :ｌ : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ : : : : : ／: :/: :/: : : : : :/|: : : : : : : : :ヽ　　　
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ : : : : : : /: : _/:_:/ !: : : : /　|: | : : : : : : : : ',　　
　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : /: :'´/|: /　|: : : : |　 l:丁`ヽ: : :ヽ: : :i　　
　　　　　　　　　　　　 /: ／/: : : : ,': : : / .|/　 :ｌ: : : : |　 ヽ|: : : : : : :.∨ |　　ローマが義理人情の世界だったと言うのも大きいと思いますが
　 　 　 　 　 　 　 　 /／　,' : : : : ｉ: : :/ ,ｨ≠k　',: : : :.|　z=kVヽ: : : : : ∨　　実際問題、かつてのボスが失脚すれば退役したはずの人でも
　　　　　　　 　 　 　 　 　 | : : : : :|: ://代 ﾉﾊ　 ヽ:..:::| f..う㍉ハ: : : : : :l　　　与えられた土地を奪われて追い出される危険性がありました
　　　　　　　 　 |￣￣￣￣￣￣￣|小 {i ::::::j}　}　∨:| {i:::::::ﾊヾ|: : :|:: :│　　
　　　　　　　 　 |　 ━━━━━　 l{ﾊ　V廴ｿ　f==fヾ Vﾋ　ｿ　j: :.∧:: :|　　
　　　　　　　 　 | ローマ人の物語|ﾍ}、 _ ＿ ノ '　ヽ、　｀¨　ノ| :/小: :|　　
.　　　　 　 　 ／＾) ～～∴～～　 |: :ゝ _ ::.:.　　こﾌ　 ￣.:.:::/ :|/: : | ∨　　
　　　　　　　{／ ス　　　　　　　 　 |: :.|: :.|＞　,　 __　 　 ＜/: : :|: :.│　　　　
　　　　　 　 {／ _ノ　　　　 　 　 　 |: :.|少' 　 r|　　 Ⅳ＼ /: : : :ｌ: :.│　　　
　　　　　 　 ヽ'´_ﾌ 　 　 　 　 　 　 |: :.|　　　 |＿ 　 |　　ノ: : : :/ : :│
　　　　　　　　V|　 　 　 　 　 　 　 |: :.|　 　　|　　｀７　/: : : : /: : : : l
　　 　 　 　 　 ﾄ|　 　 　 　 　 　 　 |: :ﾍ.　 　 |　　,/　/: : : : / ＼: : : l
　　 　 　 　 　 {.Ｌ.rー‐､(こ'ー-､__.｣: : :}ヽ 　 |　 /　 ｛ : : : /　／｝: : :ヽ

　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :　そりゃ必死になるはずだわ～
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :　やる夫はただ人気があるだけじゃなくて
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :　そーゆー人生掛けてるような人たちも背負ってたんだ
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : :/7 /　/　/　l｣　,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |: :
322 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/11(日) 00:00:58.56 ID:s0uVSxUo
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V そういうことです
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　ただ人気があっただけではなく運命共同体でもあった
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　それがやる夫の求心力の秘密ですね
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　ただ、やる夫の父はそれすらも凌駕するようなカリスマを持っていました
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

　　　　　　　　　／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
　　 　 　 　 　 /: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
. 　 　 　 　　 /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |､: : : : : : : : ＼ ＼}
　　　　　　　.' : : :/ : /: : : : : : /　 ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
　　　　　　　|: : :/ : /| : : :― ｘ　　 ∨: : :∧ |　∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ
　　　　　　　|: :/ : /: | : : : : /　｀　　|: : :/　j/-　∨: : :l: : : : : :|　そのへんについては「やる夫が禿の借金王になるようです」でヨロシク！
　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |　じゃ、次回の予定だけど13日の火曜日、21時頃を予定しています
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|　次回こそ時間通り、日付通りに始めるので宜しくお願いします、とのことです
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨　そいじゃーね～
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |
　 　 　 　 {　　　 ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |
　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
.　　 　 　 　 ＼ 　 __／　 ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
　　 　 　 　 ／　　 /ヽ 　 　 ＼ : ヽ ＼ 　 | 　|: : :/
　　　　　　/　 　　 {ヽ}} 　　　　ヽ: : }　 ＼ l 　|: :∧
323 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/11(日) 00:23:16.45 ID:GZ/bEAko
乙でした
楽しみに待ってます
324 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/11(日) 00:34:32.49 ID:J3HGjJIo
お疲れ様でしたw
325 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/11(日) 00:38:27.80 ID:jmOTSEko
乙でした
326 ：1 ◆AHL7KHofQw[sage]：2009/01/13(火) 21:33:32.74 ID:oPewtBco
遅くなりました
毎度毎度の遅刻本当に申し訳ありません
それでも見てくださる方がいれば幸い他にありません

それでは「やる夫が第一人者になるようです　第六回」はじまりはじまり～
327 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:34:36.87 ID:oPewtBco
ガリア地方　フレジュス

　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : :_l:: :ヽ: : : :＼: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : :./: ハ: : :ﾍ: : : :.ﾍ: : : : : : : :.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　/: : : :| / 　l: : : :ヽ､: : :ﾍ: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　　　　_／´/:l: : !:| 　 ヽ: : : ヽ＼: :ﾍ:: : : :l: : : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　,': :|: : ｌﾘ￣｀-ト、: : l_ ,.X: ト; : :.!: l:l: !:!　　　また派手に負けましたものですね、アントニウス
　　　　　　　　　　　　　　|: :ﾊ: :l ｨｔ〒ｫ､ヽ＼:|　.ｨt-ｧ.',: :|: :!j:/}|　　　
　　　　　　　　　　　　　　|:.ﾄ､!: l 　￣　　　　　 `┴'´ ｌ:.,':./)}､ !　　　 しかしその割に上機嫌のようですが
　　　　　　　　　　_　- ´ ﾍ!　l: :|　　 　 　 l 　 　 　 　 !':/イ　｀ ｰ ､
　　　　　　 _　- ´　　　　 /　ﾍ: ', 　 　 　 !　　　　　 /:/イﾊ　　　　｀ ー ､
　 　 　 　 /　　　　　　　/　 　 トｔ､　　ー─ -　　　ｲ:/. /' ﾊ　　　 　 　　　＼
.　　　 　 /　　　　　　　/,　－ ､ﾘ_!_> ---､ﾆ＿ ／/' !　 ＿　l　　　　　 　 　 ﾊ
　　　　 /　 　 ､ 　 　／ 　　　　　く, -ﾆ二´､__ ｀Yﾆ´￣　　｀ヽ、!　　　 　 　　ﾊ
　　. 　 {　　　　l 　< ＼　 　　　　亡r-- ､＿ 　 ｰ′　　　 　 　　>､　　　　　　 l
　　　　 >　 　 ／ 　＼ ＼　　　　　　　, -､＿｀ヽ、　　　 　　　 /　/｀ヽ､　　 　ﾑ
　 　 　 〉　 ／　　　　 ヽ　Y｀ー― ､_,／　, ､‐'ー '┬--─　､/　/　　　　｀　､　〈
　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　
　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ　　当たりだよ、レピドゥス。あの若者は我々の敵となった
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ　ならば正々堂々と叩き潰せる。我々はカエサルの遺志を継いでいるのだからね
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

末端の兵士たちはともかく、カエサルの下で戦った多くの将にとってはやる夫の行為は裏切り以外の何物でもなかった
その認識が彼らを結び付けた。反元老院、反やる夫を旗印にアントニウスの下、諸将たちは終結しつつあった
328 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:35:52.75 ID:oPewtBco
　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　レピドゥス様！
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , '´￣｀¨ー- ､_
　　　　　　　　　　　　 　 _,.-‐''"｀::::::::::::::::::／｀ヽ｀¨ｰ-､_
　　　　　 　 　 　 　 　／::::::::::::::::::::／ヽ／,ﾍ:::::::::＼:::::::::｀ー- ､_
　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::／:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ﾔ´￣
　　　　　　　　　　／::::::::::::::i::::::/:::::://,､,､,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,､::ヽ
　　　　　　 　 　 /,.イ::::::::::::l::::/:::::://　　　!:::l:::::ﾄ､.:::::::::!::::!ヽ::i
　　　　　　　　　　 /ｲ::::::ハ!:::!:::,ｲ/｀¨'ｰ-､!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
　　　　　　　　　　 !∧::〈（｀!!:!::,'|/　.r'ヒｱ｀!:ﾊ::::ﾋｱ!::::::::ﾄ､::|
　　　　　　　　　　　　!:::ヽ､_!:::::!　　　　　　ﾘ　ヾ!　l:::::::::! リ　なんです、騒々しい
　　　　　　　　　　　 ﾉ,::i::i::i::ﾊ::.!　　　　　　　 _>　ﾉ::/!:/　　　話が終わるまで誰も入ってくるなと命じたはずですよ
　　　　　　　　　　　 ,.ハ|::,ﾊ| ヾ!､.　 　 r‐-‐ｧ .／::/ |/
　　　　　　　　　　／!　 ﾚ'＼.　　 ＼ 　 ｀ﾆ´／|∧!
　　　　　　　　 ／　　ヽ　　　ヽ､_.　 ｀i'ｰ-＜｀ヽ
　　　　　 　 ／　　　　　＼　　 ,ﾍ}　〈　 ,'　/　　!
.　　　 　 ／　　　　　　　　 ＼/　 |ー!　.／　 　 !　　　
329 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:36:48.71 ID:oPewtBco
　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　は、しかし正体不明の男が、アッー！
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '
　　
　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|
　　　　　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.!
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′　　よっ……と。案内ご苦労さん
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ| 　　　レピドゥス様、アントニウス様ですね。オレは――
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー、
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ!
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿
　　|　　ヽl　 　 　 　 　 　 (B 　 　 /　　　　ヽ、
　　| 　 　 !,、　　　　　 !　　 　 /　　　　　∠_
　 ,イ 　 　 ヾ'　　　　 ィ 、 　 . /　　　,,ィ'´
330 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:40:03.35 ID:oPewtBco
同時刻ムティナ城砦


　　　　　　　 ,～-,～-,～-,
　　　　　　　 |ム テ ィ ナ |
　　　　　　　_|_~~~~~~~~~~~
　　　　　　__i　.i-.､　__
　　　　rii |　i_,!　'ｰ'l　|,_l"'i ﾄ,
_　　__.ﾞ| '"　　　　　　　　 ." |__
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi　___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ."　＿__　^.」
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i|
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|

　　　　　／ ￣￣￣ ＼　
　　　　/　　　　 　 / vv 　
　　　　|　　　　　　|　　 | 　　　　　　　　
　　　　|　　　　　（||　　 ヽ　　なんとか乗り切れましたね、デキムス様　　 　 　
　　　　,ヽヘ　／　　　　　|　　　　　　　
　　　／＼＼　　　　　　 /　　　　　　　
　　/　　　 ＼＼　　__ ／　　　　　　　
　/ 　 　 　 　 ｀＼|　 　 　　　　　　　
　|　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　
　|　　|　　　l　　　 |　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 　 　　　　　　　ﾞl ,!
　　　　,! 　,;//,j ::'"´ 　 　 　 　 　_,.　Y　ああ。けれど本当にこれで終わりなのだろうか
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j　郷田君、私は彼の後見人になるはずだった男だ
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !　だからやる夫君のことは知らないわけではないんだよ
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |
331 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:42:01.87 ID:oPewtBco
　　　　　＿＿＿＿＿_　　　　　　
　　　　r'　,v^v^v^v^v^il　　　　
　　　　l　/ jニﾆｺ　iﾆニ!.　　
　　　i~^'　 fｴ:ｴi　 fｴｴ)Fi　　　
　　　ヽr　　　　　 ＞ 　 V　　……？　
　　　　l　　　!ー―‐r　　l　.　
__,.r-‐人　　 ｀ー―'　　ﾉ＿　
　 !　!　　ﾞｰ‐--￣--‐'"ハ ~^i
ヽ　!　ヽ､＿　　　　 ＿.ノ　 i　 ＼　　
V /　　　　　　　　　　　　　 ! ／.入

　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 　 　　　　　　　ﾞl ,!
　　　　,! 　,;//,j ::'"´ 　 　 　 　 　_,.　Y
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !　どことなくだがね、彼の目はカエサルに似ていた。だから思うんだ、
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |　
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!　もしカエサルならこのままにするだろうか、とね
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |
332 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:43:10.48 ID:oPewtBco
　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　報告します。やる夫が動き始めました
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　しかしどういうことでしょうか。アントニウスの待つ
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　北ではなく南に向かっているようなのです
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '

　　　i　　　　　＿_　　　　　　,Oj 　 　 ヽ
　 　 l　,､-''"´,､-¨￣｀ｰ--､_　　　　　　 i
　　　i'´　 ﾉﾞ/　　　　　　 　 i｀`丶､ 　 _丿
　　　l 7, ',' il　u　　　 　 　 　'　　｀tﾐｿ
　　　| //　,l　　　　　 ￣ ￣ 　 　 ｀,|ﾐl
　 　 ! ソｿイ!. ,.-=＝=､,,_, 　_,,､､z=､1!i　……しまった！　今すぐ動くぞ！
　　　| ｲ｀､iil、　´_ｔ=ﾃr-''　 i´rﾃｭ;ヽr;i　すぐに我々も南へ、いや、どうせ網が張ってあるか
　　　i, i ﾘ Y i 　 　｀｀ '/　 ｀lﾞ`　´ 　,ﾘ　ならば北だ！　アルプスを抜けイリリクムを目指す
　　　ヾ ﾄ　::::ヽ　　　　　　　 | 　 　 /　　ぐずぐずするな！！
　　　　｀iﾞｰ,::::｀i　 　 　 i ,,._.､l　　　!
　　　　　!, l i､::::,　　　 ＿,,＿ 　 　!
　 　 　 iY　l.ヽ､.　　 ´ ､＿_,｀　 /
　　　　 f｀l　 ﾞi　ヽ　　　　　 　　/、
　　　　/　L　 l ヽ ＼ 　 　 　 ,ｲ.l ヽ、
　　　./　r、｀'ー､,,_ヽ｀ｰ--一'´,ｲl　 ｌ
　＿/　 iヾ＼　　 / Ｙ'´￣`'Ｙ´`､l　 Ｌ
´ ７　 　 ヾ,ﾉ　 ./　 |l　 　　 !　　,l　 　｀ ー- 、
333 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:44:02.08 ID:oPewtBco
アルプス山麓
: 　: : 　: : : : : :　 : :　: : :　 :　 : : : 　　　　　　　　　　　　　　　: : : : 　: : 　: : : : : :　 : :　: : :　 :　 : : : 　: : :
: : :　 　: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,∧ 　　　　　　　: : : : 　: : 　: : : : : :　 : :　: : :　 :　 : : : 　: : :　 　: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.／　::::＼
　　　　　　　　　　　　　　 ,/ヽ､.､／'″::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　.,/:::::::::::::::　　　　　　　:::::::＼
　　　　　　　　　　　　／　　　　 .､　::::::::ヽ　　　:::::::::::^''ﾞ＼
　　　　　　　　　　 _r'′　　　 ,,／　　:::::::::＼　　　　　::::::::::＼
　　　　　　　　 ._／　　　　　 .´　　　　　　 .ﾞ''-､　　　.‐､_::::::::::＼
　　　　　　　 .／　　　　　　　　　::::::::::::::::ヽ　　　　　　　:::::::::.'ｰ.ﾞ''＼
　　　　　 _,／′ :::::::::::::::: 　　　　　　　　　　　::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::
　 .,,,／ヽ　　　　　　,/'
　 ″　　　　　　　　 .,/::::::::::::::::　　　　′
　　　　　　　　　 .,,／

　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 　 　　　　　　　ﾞl ,!
　　　　,! 　,;//,j ::'"´ 　 　 　 　 　_,.　Y
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !　頑張れ、あと少しでイリリクムの海岸に着く
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |　そうすればローマまであと少しだ
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､　　　　　　　　　　　　　　　――いや、ここでおしまいだよ
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |

334 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:45:24.78 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　　　　　　ようこそ！　わが同胞よ！
　　　　　　　　　　　　　　 　 ,r'"´｀i　　　 　 　 ,､-, 　　,､‐, ,ノ　　 　 _,,、､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ、　弋-,　,r'ヽ'"´　 ヽ'"‐'r'"´‐''"´￣　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 --､__ノ.ﾉ´　　　　　　　　 '　ﾉ｀`　　　　 　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀;‐t‐'".ヾヽ,ノヽ,,人 ／"´￣　　　　　　　　　　‐-ヽ-　､、,,_　　
.　　　　　　　　　　　 　 　　,　´ 冫｀'"｀'"ゝ'"ト-　､、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 '´ 　 /.ゝ,,,ノしｒ｀`,,'､　　　｀` ‐ ､
.　　　　　　　　　　 ,　 ´　　　　　 /＼　　｀`　`ヽ　　　 ,､ -｀` - ､、
.　　　　　　 ,　　' ´　　　　　　　, '　　 i　　　　　　＼'"´　　　　　　 ｀` ‐-　､、_
　　　　　, '´　　　　　　　　 　 ,.'-.r '"´ﾞﾞﾞヽ　　　　　〈　　　　　　　　　　　　　　　￣｀` ''''　‐‐‐
.　 　 　/　　　　　　　　　　 , '　　i　 　 　 i.　　 　 　 ヽ
.　 　　,'　　　 　, ､,　、　　, '　　 (ﾞ}　 　 　 }　　　　　　ヽ　　　　　　,,＞'"￣`ヽ
　　　 ,　 　 　./　 　 ヽ.／　 　 　lヽ ＿__/l＼　 　 　 　 丶 　 　 　 /,, 　 　　　i
　　　 l　　　　i 　 　 　i'　　　　, ‐'"´　　　　 ヽ、　 ヽ､　　ヽ　　　　冫'ヽ.　　　 i
　　　 i　　　　ﾞ,　　　 ﾉ, -‐‐ '"　　　　 　 　 　 ＼　 ヽヽ.　 ヽ　　　 ヽ 　!从 　j
.　　 /　　　　 />+-‐ﾉ　　　　　　　　 　 　 　 　ヽヽ　 ヽヽ 　ヽ　　　 >'´　　"´>､,,
　　/　 ,ｒ'ﾞヽ'"´　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 i.　ヽ.　ヽヽ、.ヽ,､-‐'' ''' '"´￣　　｀`ヽ
.　 i　　{'/／ゝｒ '´　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　丶　＼.>'"　　　　　　　　　　　　 ',
　 i.　／ﾞ〈　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　　　　,'　　　 ヽ　/　　　　　　　　　　　　　　 ',
　 i／ 　 ヽ　　　　,　‐ '"´i　　　　　　　　　　　 /　　　　　Y　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ


　　　　　　　　　　 ／.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.＼
　　 　 　 　 　 　 /.:.::::::::::ハ.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::.:.ヽ
　　　　 　 　 　 /.:.::::::::::::.Y/.::,,､-──- ､､､､.:.:.::::l
　　　　 　 　 　 l:.:.:.:::::.::.:::, イ　　　　　　 `ヾ`ミミﾐi
　　　　　　　 　 `ﾄ‐r‐''"´（(　　　　　　　　 iヾミﾐﾐ|
　　 　 　 　 　 　.|/l "´　　｀　 　 '"´￣｀ `ﾉ`ヾﾐﾐj!　アントニウス、貴様ッ！
　　 　 　 　 　 　 l 1,,､､､,,,_　 _,,､-z＝=-､〈 .:ヽミﾐ!
　　　　　 　 　 　 l;,j ‐=ﾓ弐　 `ヽﾓﾃﾞ'''`　 ﾐr= j;N
　 　 　 　 　 　 　 N　`￣´i　　ヽ￣　　　, l/　/V
　　　　　　 　 　　 ﾞi1.　 　 |　　　　　　　/.:.:.,/V′
　　 　 　 　 　 　 　 l!　　　`ー‐' ｀ヽ 　 l.:.:_,ｲV
　　　　 　 　 　 　 　 ',　　, ---- ､_ !　 .:/::1ｼ′
　 　 　 　 　　 　 　　 ﾞ,　　 ｰ一　　 　 / l.:;〔_
　　　　　　　　　 　 ／;ﾍ　　　 　 　 ／　/:;;;l::.ヽ
　　　　　　　　　　/.:.:::1 ヽ ＿ __ ／　　/／.:.::::l
　　　　　　　　　_」.:.:.::::L _＿, -‐-r ''"´.:.:.:.:::::::::L_
　　　 _,,,,､､-‐'.:.:.::::::::::::|　 〃! 　 /.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:..-
　　 .:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::L_.l/⊥__」.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
335 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:46:40.14 ID:oPewtBco
.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　君にはここで果ててもらう。理由は……そうだな
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,　カエサルを裏切った罪。これでいいかな？
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,


　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 ﾉ(　 　　　　　　ﾞl ,!　
　　　　,! 　,;//,j ::'"´⌒　 　 　 　 　_　Y
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !　　今、ヤツが動けば我らの命運は尽きる。最初からそのつもりだったのか！
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |　　　我らをたばかっていたのか！！
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |
336 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:48:18.67 ID:oPewtBco
　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　さぁ、君が何を云っているかわからないな。が、どうでもいいことだ
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　あとは君一人なのだからね……やれ
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:



紀元前４３年５月
デキムス・ブルータス死す

その少し前、やる夫陣営
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼　兵士諸君、聞いてほしいんだお 　　　　　　 ・ ・
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　ヒルティウス、パンサ。優れた両執政官の戦死によって　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　ローマは混乱に見舞われているお　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
337 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:51:12.37 ID:oPewtBco
　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼ 　 にも係わらず元老院は権力争いを続けるばかり、市民の苦しみなど見向きもしないんだお
　 |　　　　 （__人__）　　　　|　　　ローマ市民の苦しみはやる夫の苦しみ。やる夫は苦しさで身が引き裂かれそうだお
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／ 　　　故に――
　　　ノ　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　 　ヽ

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　　やる夫自身が執政官となってローマ市民を救うことを決意したんだお！！　
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　 　諸君！！　ローマに平和を取り戻すんだお！！
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　　
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　　
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　

　　＼＼　　やる夫！　やる夫！　やる夫！！　　　 　／／
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ

従順な仮面をかなぐり捨て、やる夫はローマに進軍を開始。
338 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:52:31.21 ID:oPewtBco
元老院
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : :: : : : : : :::||￣￣￣￣￣||ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : :/.:: : :　: : : : : : : : : : .／||￣￣￣￣:::|ｌ: : : : : : : :
: : : :: : : : : :::ｌ|＿＿＿＿＿||::|: : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : :.／　 ||＿＿＿＿;;;||: : : : : : : :
. : . : . : . : . : ∨,-‐──: ､::ﾍ|. : . . :　. : . : . :　. : ./: .　. :　: . : . :　: . :.:| ／, -‐──: ､::／. : . : . : . : .
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339 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:54:11.16 ID:oPewtBco

　ネードウシヨウ
　　　　　　_,,..,,,,_ 　 _,,..,,,,_　　ドーシヨウカナー
　　 _,,..,,,_/ ・ω・ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_
　 ./　・ω_,,..,,,,_　 l　_,,..,,,,_/ω・ ヽ
　｜　　 / 　　・ヽ /・ 　　ヽ　　　 l
　 `'ｰ--l　　 　　 ll　　 　　 l---‐´
　　　　　`'ｰ---‐´`'ｰ---‐´
　　　　　 　　/ﾆＹﾆヽ
　 　(ヽ　 　/（ー)(ー）ヽ　　　/)
　　(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ 　( i)))　……迷うまでもないっていう　
　／∠_|　,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼　役に立たない道具は捨てるしかないっていう
( ＿＿＿､　　|-┬-|　　　　,＿＿
　　　　|　　　　`ー'´　　 /´
　　　　|　　　　　　　　　/

元老院におけるやる夫の最大の後援者であるキケロ
だが、キケロはやる夫の立場が微妙なものであることも十分に理解していた
340 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:55:55.60 ID:oPewtBco

　　　　　　　　　　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　 /（ー)(ー）ヽ
　　　　　　　 　／::::⌒｀´⌒::::＼
　　　　　　　　 |　,-）＿＿＿（-、|
　　　　　　　　 | l　　 |-┬-|　　l |
　　　　　　　　 ＼ 　 `ー'´ 　 ／
　　　　　　　　　 ／ 丶'　　　ヽ:::::
　　　　　　　 　/ ヽ　　　 /　/::::.　（狡兎死して走狗は煮られるっていう。彼も同じっていう）　
　　　　　　　　/　/へ ヘ/　/:::::　
　　　　　　　 /　＼ ヾミ　 /|:::　　
　　　　　　　（__／| ＼___ノ/:::::::　
　　　　　　　　　 /　　　　/::::::::　　
　　　　　　　 　 /　ｙ　　　）:::　　　
　　　　　　　　 / ／　　／::::.　　　
　　　　　　　／　　／::::..　　　　　
　　　　　 ／　　／:::::..　　　　　　
　　　　（　　く::::::::　　　　　　　　　
　　　 　|＼　　ヽ:::::.　　　　　　　　
　 　 |　 .|＼　＼　:::::.　　　　　　
　　　 .|　 .i:::　＼　⌒i::
＼ 　 |　/::::　　　ヽ 〈::
　＼ |　i::::::　　　（__ノ:
　 __ノ　 ）:::::
（＿,,／
元老院にとって所詮やる夫はアントニウスを倒す道具に過ぎなかった
アントニウス亡き後にやる夫が取って代わるのならばそれは今までと大差ない
いざとなればやる夫を排除することは暗黙の了解だった
341 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 21:57:09.93 ID:GrDQ0CQo
はじまってたー
342 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:58:09.40 ID:oPewtBco
それでも、キケロの抱いたやる夫に対する親愛の情は本物だった

　　　　　　　　/＼Ｙ／ヽ
　　　　　　　/ （ー)(ー） ヽ
　 　　　　／::::⌒｀　 ´⌒::::＼　（どうして事を急いだんだっていう……）
　　　　　|　,-)　ヽ＿＿ノ（-、|
　　　　　| 　l　 　|r┬-||　　　|
　　　　　 ＼ 　　 `ー'´ 　 ／
　　　　　／　　　　　　　　　　＼
なんとかそうならないようにキケロなりに構想をまとめていた
執政官の職も任せたいと思っていたのだ

もはや、その様な望みがもてる状況ではなかった
元老院はやる夫排除のために三個軍団を組織し北に向かわせる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　　　　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　ザッ　　　　　MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿,/ヽ＿　/ヽ＿＿,.ヘ　/ヽ＿＿,.ヘ　＿,.ヘ　,.ヘ　　　　ザッ
　　　　/＼＿＿_／ヽ　　　/＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ　_／ヽ　/＼＿＿_／ヽ
　　 ／''''''　　　'''''':::::::＼／''''''　　　'''／''''''　　　'''''':::::::＼　　 ／''''''　　　'''''':::::::＼
　 . |（●）,　　　､（●）､.:|（●）,　　　 |（●）,　　　､（●）､.:|､（ |（●）,　　　､（●）､.:|
　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|　　 ,,ﾉ(､_, )|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|_, )|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|
. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|　　 ｀-=ﾆ= |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|ﾆ=|　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|
　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／＼　　｀ﾆﾆ　＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／ﾆ´ ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／
　　　／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- 　／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´
343 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 21:59:19.29 ID:oPewtBco
紀元前４３年７月

やる夫、元老院派遣する３個軍団と対峙

　　＼＼　　やる夫！　やる夫！　やる夫！！　　　 　／／　　　　　　　　　　　＼＼　 　　元老院！ 元老院！　元老院！！　　　　／／　
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　　　　　 　　　　　 ∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　　
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)　　　　　　　　　(＼(´∀｀ )　 (＼(´∀｀ )　　(＼(´∀｀ ) 　(＼(´∀｀ )　　　　　　
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　　　　　　　　　　＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　　　　
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　 　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　　(＼(´∀｀ )　(＼(´∀｀ ) 　(＼(´∀｀ ) 　(＼(´∀｀ )　 （＼(´∀｀ )　　
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／　　　　＼　　 　)　　＼　　　)　　＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　　　　 　　|　　　|　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ　　　　　　ﾚ⌒ し　　　.ﾚ⌒ し　 　　 .ﾚ⌒ し　 　　ﾚ⌒ し　 　 　ﾚ⌒ し　 　

　　＼＼　　やる夫！　やる夫！　やる夫！！　　　 　／／　　　　　　　　　　　＼＼　 　　元老院！ 元老院！　元……　　　　　　　／／　
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　　　　　 　　　　　 ∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　　
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)　　　　　　　　　(＼(´∀｀ )　 (＼(´∀｀ )　　(＼(´∀｀ ) 　(＼(´∀｀ )　　　　　　
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　　　　　　　　　　＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　　　　
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　 　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　　　∧ ∧ 　　
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　　(＼(´∀｀ )　(＼(´∀｀ ) 　(＼(´∀｀ ) 　(＼(´∀｀ )　 （＼(´∀｀ )　　
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／　　　　＼　　 　)　　＼　　　)　　＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　 ＼　　 　)　　
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　　　　 　　|　　　|　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ　　　　　　ﾚ⌒ し　　　.ﾚ⌒ し　 　　 .ﾚ⌒ し　 　　ﾚ⌒ し　 　 　ﾚ⌒ し　 　
344 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:00:25.88 ID:oPewtBco
　　＼＼　　やる夫！　やる夫！　やる夫！！　　　 　／／　　　　　　　　＼＼　　やる夫！　やる夫！　やる夫！！　　　 　／／
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　　　　 　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)　　　　　　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　　　　　　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　 　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　　　 　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ　　　　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ

三個軍団は戦わずしてやる夫の指揮下に入る

元老院は失念していた。将はともかく、兵に対してはやる夫の人気は絶大だったのだ
そしてヒルティウス、パンサ、デキムス・ブルータスらの死んだ今、兵たちがやる夫の下に馳せ参じることを
抑えることができるほどの影響力を持つ将軍は国内にいなかった
345 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:02:21.11 ID:oPewtBco
紀元前４３年８月
やる夫、ローマに軍を率いて帰還

　　　　 ＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　　　／ 　＿＿　＿__　＼　　　　　／ 　＿＿　＿__　＼
　 ／　 ／＿／　　 　|　　＼ 　 .／　 ／＿／　　 　|　　＼
　 |　　 ＿／　　　＼/　　　 | 　 |　　 ＿／　　　＼/　　　 |
　 |　　 ／ ＿＿_ ／＼ 　 　| 　 |　　 ／ ＿＿_ ／＼ 　 　|
　 |　　　＿＿＿＿_.　　　　 | 　 |　　　 ＿＿＿＿_.　　　　|
　 ＼　　 ／　|　＼　　　　／　　＼　　　／　|　＼　　　 ／
　　　＼＿＿＿＿＿＿／　　　　　＼＿＿＿＿＿＿／
　　　　 ＼||||||||||||||||／　　　　　　　　＼||||||||||||||||／
　　　　　　￣ |　| ￣やる夫ワッショイ！.￣!　! ￣
　＼＼　　　 │ | 　 やる夫ワッショイ！　│ |　　 　 ／／
　　 ＼＼　　│ |　　やる夫ワッショイ！ 　|　|　　 ／／
.　　　　　 + 　| ∧＿_∧　 ∧＿_∧　∧＿∧ |　 +
　　　　　　 　 |（　´∀｀∩（´∀｀∩）（　´∀｀） O
　　　+　（( 　O　(　　　 ノ（つ　　丿（つ　　 |　|　　)）　　+
　　　　　　　　|　ヽ　（　ノ　（　ヽノ　　）　）　）│
　　　　　　　　|__|（＿）し'　し（＿）　（＿）＿）_.|

歓声を持って迎えられたやる夫はその足で執政官へ立候補
規定年齢には二十一も早いやる夫に市民集会より全員一致の賛成が贈られる

　 ＼　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　
　 　 Ｘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..
　 ／ ∩　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
／　（ ⊂)　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　
　 　　|　|.　　 　／⌒　　⌒＼　　　　　　..
　　　ﾄニｨ' 　／( ●）　(● ） ＼　　　　　..
　　 |　 　／ :::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　じゃ、今日からやる夫が執政官だお　
　　 ＼ 　| 　　　　|r┬-|　　　　　 |　　　何か文句があるかお？　
　　　　 ＼＼＿　　`ー'´　 　 ＿／　　　...
　　　　　　 ン　ゝ　''''''/＞ー､_　　　　　.....
　　　　　　/　イ（　／　　/　　 ＼　　　　..
　　　　　/　　| Ｙ　 |　　/　入　　＼　　　
　　　　 （　　 | ：､　|　 /　/　 ヽ、　l　　 　
|　　　　　 j　　| ： 　 | /　ｨ　　　 |　 |　　　
」　　　　　くV　ヽﾍ_　ヽ　　＼　　仁 」　　.
　　　　　 　ー　〕　　　＼　 〉（⌒ノ　　　　

　　　∧∧　　　　∧∧　　　　∧∧　　　　∧∧
　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ) 　　 /⌒ヽ) 　　 /⌒ヽ)　滅相もありません……
　　i三　∪　　　i三　∪ 　　i三　∪　　　i三　∪
　○三　|　 　○三　|　　　○三　|　 　○三　|
　　(/~∪　 　　(/~∪　　　　(/~∪　 　　(/~∪

武力によって抑えられた元老院に首を横に振る自由はなかった
346 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:03:59.42 ID:oPewtBco
　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ●） 　（●）＼　　　
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　じゃあこの法案も呑んで欲しいんだお
　 ＼＿＿__`ー'´__＿＿／
　　　　　(( (　つ ヽ、
　　　　　　　〉 とノ )　))
　　　　　　（__ノ^(＿) 　　　　　　

アントニウスの妨害で実現していなかった養子縁組も認めさせると
次いで同僚執政官ペディウス提案による「ペディウス法」を成立させる

　　　　 　 r-､　　　　　　　　　　　　　　　　　, -──‐‐-､　　　　　　 　 r､＿＿＿＿＿＿__,.へ
　　　 　 /　'------------'^ゝ　　　　　 ／ ,-─==-‐‐､＼　　 　 　 　 |　r--､　r--､　r--､　r'′
　　 　ノ ｨ　r-､ r-､　r-､　r--′　　　　/　,,---､　　,,,---､ヽ　　　　 　 |　|＿_|　|＿_|　|＿_|　|
　 　ノノ |　|　|　|　|　|　|　|　　 ,.､　　　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i　　　　　　 し'─　r-z　r-z ─‐-'
　　lﾆﾆﾆ　 ニ　 ニ　 ニ　 ニﾆ　ゝ　 　| 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|　　　　　lﾆﾆﾆﾆニ　|　 |　ﾆﾆﾆﾆ'^ゝ
　　　　　|　|　|　|　|　|　|　|　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___ 　　　 　 　 　 |　|　 |　|
　　　r--'　｀ｰ　｀ｰ　｀ｰ　 `ー'^ゝ　　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ } 　 　 lﾆﾆﾆニ　 |　 |　ニニ'^ゝ
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´ 　　r-､__,. -''~　j.　 |　|
　　 　 ノ j　ヽヽ　ヽヽ　　ヽ丶　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ 　　ゝ､,.. -''~ﾌノ　　|　ニニニ'^ゝ
　 　 ノ 丿　　)　）　ヽ　）　 ゝ ）　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼ 　　　　ノ "　　　|　|
　　 `ｰ´　　　｀´　　 ｀´　 　｀´　 i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!　 -''~　　　　 　 ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　　　　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i


暗殺者たちは今まで元老院の好意によって犯罪者の烙印を押されることを免れていた
ペディウス法によって彼らは公的に犯罪者と認定されることになる
　　　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　
　　　　　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　もうお前らに用はねーお
　 　　　　　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／　
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|

やる夫の、元老院に対する決別宣言も同然の法案であった
347 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:05:00.09 ID:oPewtBco
キケロの別荘
"　　　"　　;　　　,　　:　　　" ''－- ､ _　　　　　;　;;　　:
　　,　　　　　　　、　　"　　　''　　'　　　" ''－- ､;;_　　　,ィ',ィ' 　"　,,
　　　　"'　　;;.　　　　　"　　,,　　..　 "ﾞ　"　"''　　　" '''－. - ､_　''
　"'　　　　 .;:..;,　　　"　　'　　　、　　;　　　"　　' 　;;'':;　　ｨ　ｌ　 "''－-
　　"'　"　 ;':. ..;､　''　　"　　''　、　"　; ;''､　　 _,,,. .,;: . :;''"　ノ　"　　;;
:.、 　 　 . ;': :..　;,　,,　"　"　　"　''　 __;': ;.;､'''" .,,,..,; :;. ..:;''"
. ;.　　"' .;': : ... 　;,＿＿,,,,　-- '''''　__.,;'::; :. ;､'"~　.;:: . : . ;,　"　　　"　　.
: .ﾞ;'　,ィ,,: : :. .. .　 ;,--― ,'''''""￣　'';'; .;: :.　;, 　 .,;:: : .. ...;,　'''　　　"
. ; ';/ /;': :: .. . ..,　. :,　　,;':.'、"　､ ".;': :. . . 　 ;:　,; ::. :.. .　:;;　　　;;　　　"
:; 　;: 　''''';:',,:,.''il''''''　 .;: . . .;,　　　,;':: : .. .: . 　 ; 　''''''ll!;!l''''　　"　　　"　,
; ; 　;:､:.　..;'.. ﾞ;.,'＿　 .;.:::..　 ＿ . ;:' :: . .　:.　 　 ;;, 　 l!ｌ;,ｌ　　""　''　　、
;; : .　;.　 :;': ;.　';'l｣ |＿＿＿| lｪ|＿＿＿＿＿　　;、;;. :;　"''　"　　"　　,
: . .　 ':､;:' : ; ,.　';､/ / / / / / / / / / / / /ヽ'''ﾞ..　　 "　 ::'':;,,　　"
;: :. : 　'､ :: : ;.　　;, / / / / / / / / / / / /三ヽ;::,、"; 　 ;; 　:;,　　　　"
: ; ; . . .:;, : :... ... 　 ;,/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/l三.ヨヽ .;;、:: ; : ;;　.:;,'''::: ..;;';､
"ﾞ''::;'':;,,'　 ;; :: : . .　;ﾆ∠ニニム三三三三|; l　l;|:: .. .;;、: .. . ::　:;., .　;. . ;,
; :. , : ; .."':,,;,,..;; '''　.;,三|田田| l三三三三;|; l　l;|､ , . ;;、 :..::: .. ..:;,　.;':: . .;,
; ; : .,　.,　 :. 　:._　　';三|田田|_l三三三三;|ｴｴｴｨ ,,,;;;;:::'''':::;;;;　　;, ,; : :. . .;,
;; :. .. .".　..　 ﾞ　,, "　;.;ｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ,,,;;::::'''::;;'''::ll|;,;;;::.';.:: .　　'':;;　,; :: . : .　;,
; ;:. .ﾞ　;: : :　.　. 　　.　'';'　''::::;;;､､ｌ;;'''"; . .:::;　..　 "''::;'''": : ..: : 　 ﾞ;; ::: .. .　　;,
; ;; ;:..　,, 　"　　''　　;　　　:　　::::;;　　:　　;;　　"　　;;　::: :　.. .　 ;;　::::　. 　　;,


　　　　　/ﾌＹヽ
　o ﾟ ﾟo/( o)(o )ヽoﾟ ﾟ o
　 　／　⌒｀´⌒　＼　　　で、で、で、でっていう
　　|　,-）＿＿＿（-、|　　　ど、どうしてこんな事になったんだっていう
　　| l　 　 ｀⌒´　　ｌ |
　　 ＼　　　　　　 ／

やる夫の行動はキケロを打ちのめした。あれほど自分を慕い、
共和制の復活に情熱を燃やしてくれた「少年」の仕打ちが信じられなかった
348 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:06:00.40 ID:oPewtBco

　　　　　/´Ｙ｀ヽ
　o ﾟ ﾟo/(／)(＼)ヽoﾟ ﾟ o
　 　／　⌒｀´⌒　＼　　　きっと誤解だったんだっていう。我々の態度が彼を傷つけたんだっていう
　　|　,-）＿＿＿（-、|　　　話せばわかってくれるっていう
　　| l　 　 ｀⌒´　　ｌ |
　　 ＼　　　　　　 ／

多くの議員たちが希望を捨てる中、キケロはまだやる夫に希望を抱いていた
349 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:07:04.36 ID:oPewtBco
ペディウス法を成立させるとやる夫は速やかに軍を率いて北上した

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　';';,..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'';;';';;,.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　　　　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　ザッ　　　　　MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿,/ヽ＿　/ヽ＿＿,.ヘ　/ヽ＿＿,.ヘ　＿,.ヘ　,.ヘ　　　　ザッ
　　　　/＼＿＿_／ヽ　　　/＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ　　_／ヽ　/＼＿＿_／ヽ
　　 ／　　　　　　　　＼／　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　／　　　　　　　　＼
　 . |　　　　　　　　　　　|　　　　　　 |　　　　　　　　　　　|　　|　　　　　　　　　　　|
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　　 ＼　　　　　　　　／＼　　　　 　＼　　　　　　　　／　　　 ＼　　　　　　　　／
　　　／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- 　／｀ー‐--‐‐―´＼　　 ／｀ー‐--‐‐―´

　　　　 　 　./ ﾆＹﾆヽ
　r､r.rヽ 　/　（0)(―）ヽ
r |_,|_,|_,|／　　⌒｀´⌒　＼　　　（やる夫はアントニウスと戦うつもりっていう
|_,|_,|_,|_,|　,　-）　　　　（-、.|　　　　なら同じ敵を持つもの同士、歩み寄る余地はあるっていう）
|_,|_,|_人　(^ i　ヽ＿＿ ノ　l |
|　)　　 ヽﾉ　| 　｀ ⌒´ 　 ／
|　　`".｀´ 　ﾉ
　　　入＿ノ
　＼＿／
　　 ／

期待が大きければ大きいほど裏切られた衝撃も大きい。キケロは元老院議員の中で誰よりも大きな絶望を味わうこととなる
350 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:07:51.63 ID:oPewtBco
ボローニャ近郊でやる夫はアントニウスと対峙する

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,　やる夫……！
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　
　　　　 　／　　＼　 　 ／＼　　
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　アントニウス……！
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　
　 　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　
　|　　　　ｌ 　 　 　　 　 　　　　　　　
351 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:09:42.03 ID:oPewtBco

.　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　　　　おめでとう！　君の活躍はガリアで聞いていたが
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　　　我が事のように嬉しく思っていたよ
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
　－ ' ´　　　　　 ／￣:／　 ／::/― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　アントニウス様こそお元気そうで何よりですお！　　　　
　　 　 |　　　 　　`Y⌒y'´　　　 |　　運命の悪戯で一度は敵として見えましたが心の底では
　 　 　 ＼ 　　　　 ﾞー ′　　,／　　　ずっと心配していたんだお
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　　
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　 　
　|　　　　ｌ 　 　 　 　 　 　　　　　　　
　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ　我々が手を結べばローマに平和を必ずや取り戻せるでしょう
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l　　　何はともあれめでたいことですね
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /

紀元前４３年１１月
ボローニャ近郊にて「第二回三頭政治」の盟約が成立
ローマの命運を決めるのは元老院ではなく、カエサル派であることが公に示された
352 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:10:31.41 ID:oPewtBco
　　　　　　　　 　/ ノ Ｙ ヽヽ
　　　　　　　 oﾟ(（●))((●）)ﾟo
　　　　　　　 ／:::::::⌒｀´⌒:＼
　ﾐ　ﾐ　ﾐ　　.|　　,-）　　　　（-|　　　　　　ﾐ　ﾐ　ﾐ 　　
/⌒)⌒)⌒. | l　 　ヽ＿＿ノ　l|　　　　 /⌒)⌒)⌒)　　ナニコレナニコレっていう！
|　/　/　/　　＼ 　 |r┬-|　 ／　(⌒)/　/ / /／　　　
|　:::::::::::(⌒)　　　　|　|　 |　 ＼ 　ゝ　　:::::::::::/　　　　　
|　　　　　ノ　　 　　|　|　 | 　 　＼/　　）　　/ 　　 　　
ヽ　　　　/　　　　 　 `ー'´ 　 　 /　　　　／　 　　　　　
　|　　　　|　　 l||l　从人 l||l 　　　 l||l 从人 l||l　　　　　
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--、　　-一'''''''ー-､
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


打ちのめされたキケロは別荘に篭り他人との接触を避けるようになる
353 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:11:40.62 ID:oPewtBco

　　 　 　　　　　　 , '´ ￣￣ ` ､
　　　　　　　　　　i　r-ｰ-┬-‐､i
　 　 　　　　　　　|　|,,＿ 　 ＿,{|
　　　　　　　　　　Ｎ| "ﾟ'`　{"ﾟ｀lﾘ　　　　アントニウス様
　　　　 　 　 　 　 ﾄ.i 　 ,__''_　 !
　　　　 　 　　　／i/ l＼ ー .ｲ|､
　　　　,.､-　￣/ 　|　ｌ　 ￣ / |　|` ┬-､
　 　 /　 ヽ.　/ 　 　ト-` ､ノ- |　 l　　l　 ヽ.
　　/　　　 ∨ 　 　　l 　　|!　 | 　 ｀>　|　　i

　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　ああ、そうだったな
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ　やる夫君、このめでたき日を記念して私から提案があるのだがいいかね？
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

　 　 　　+＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼ +
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　もちろんですお！
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜
354 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:13:09.89 ID:oPewtBco

.　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|　我々カエサル派は同じ父をもつ家族のようなもの
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　しかし、もう一歩を踏み出して本当の家族と成りたいと思うのだ
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼　……私の義娘と結婚して欲しい
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
　－ ' ´　　　　　 ／￣:／　 ／::/― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

　 　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／_ノ 　ヽ､_＼
　ﾐ　ﾐ　ﾐ　　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　　　　　ﾐ　ﾐ　ﾐ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒（__人__）⌒:::＼　　　/⌒)⌒)⌒)　　アントニウス様と本当の家族になれるなら
|　/　/　/　　　　　|r┬-|　　　　|　(⌒)/　/ / /／　　
　:::::::::::(⌒)　　　　|　|　 |　　 ／ 　ゝ　　:::::::::::/　　　　これ以上はない幸せですお！
|　　　　　ノ　　 　　|　|　 |　 　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　　　`ー'´ 　 　 　ヽ /　　　　／　　　　　バ
　|　　　　|　　 l||l　从人 l||l 　　　　 l||l 从人 l||l　　バ　　　ン
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､　　　　ン
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

心の中
　　　 :::::::::::::::::::　　　 ＿＿＿_　　 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::　　　／　　　　　＼ 　　::::::::::::::::::::::: ……ちっ！　冗談じゃねーお
　　::::::::::::::::　　　／　　:::）:::（:::　　＼　　:::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::　　／　‐=・=-:::‐=・=-　 ＼ 　::::::::::::::::::::::::::::::三次元の女なんてクソゲーだお 。阿部さんも余計な事をしてくれたお
::::::::::::::::::::::　　|　　ヽ　（__人__）　/　　|　 :::::::::::::::::
　　::::::::::::::::::　 ＼　　　｀ ⌒´　　　 ／ 　:::::::::::::::::::::::::::　やる夫のエロゲーライフを邪魔するものは許さないんだお
355 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:14:30.00 ID:oPewtBco
　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　　すぐに、と云うわけには行かないな。まずはローマに平和を取り戻してからだ
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼　　
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ　　それまで待っていてくれるかな？
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　　　
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　はい！　全く、全然、これっぽっちも、爪先ほども問題ありませんお　　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ　　　（やったお、その調子で一生後にしてくれれば最高だお！）
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
356 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:15:34.82 ID:oPewtBco
紀元前４３年１１月
三頭はローマに帰還する。三頭政治の盟約はすぐに公的な体制として認められた
元老院は羽をむしられた鳥も同然だった

やる夫邸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| ゆ ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| り ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| う ||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││|| す ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼


　　　　／||ミ
　　 ／ ::::||
　／:::::::::::||＿＿＿＿
　|:::::::::::::::||　　　　　 || ｶﾞﾁｬ
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||￣￣＼　||
　|:::::::::::::::|| ノ　 ヽ_＼
　|:::::::::::::::||●)　(●) ＼　　阿部さーん、相談があるんだおー
　|:::::::::::::::|| (_人_)　　　 |　　
　|:::::::::::::::||_＿＿　　 ／
　|::::::::::::::(___＿＿ノ´||　　
　|::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||　　
　|:::::::::::::::||／　　　　||　　　　　　　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　＼:::::::::::||￣￣￣￣
　　 ＼ ::::||
　　　　＼||
357 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:16:43.96 ID:oPewtBco

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　　ああ、いいとも
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　じゃあ話はベッドの上で聞こうか　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

　　　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　
　　　　　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　やる夫にそんな趣味はないんだお
　 　　　　　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／　
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
358 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:18:10.39 ID:oPewtBco
　　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､　　　
　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ 　
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　
　 |;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|　
　 |;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　u　　|;;;;;|　
　 .|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　　参ったな……野外プレイがお好みか
　,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i　
　|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　　嬉しいこといってくれるじゃないの
　|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |　
　 ! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i　
　 ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/　　
　　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|　　　
　　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |

　 　 　 　 ／　　　　　＼　　
　　　　 ／　 　─　　─ ＼
　　　／　 　（ ―） 　（―） ＼　冗談は程ほどにするんだお。で、まぁ今回の件でやる夫の反省するべき所が
　 　 |　 　　　　（__人__）　　　| 　　 　
　　　＼　　　　 　|　|　　　 ／　　分かったんだお。やる夫にはもっと多くの助けが必要だお.
　　　／ 　 　 　　 ⌒　 　　＼ 　　 　
359 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:19:08.07 ID:oPewtBco
　　　　　　　_________
　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　／　　 ⌒　　⌒＼
　　 ／　　 （ ⌒） 　（⌒）＼ 　そんなことはないお
　　 i 　::::::⌒ （__人__） ⌒:: i 　　
　　　ヽ、　　　 `ー '　　 ／ 　　阿部さんの友達にも力を貸してほしい。そういうことだお
　　　 　/　　　　　┌─┐
　　　 　i　　 丶　ヽ{ .茶 }ヽ
　　　 　ｒ 　 　 ヽ、__)一(_丿
　　　 　ヽ、___　　　ヽ　ヽ　
　　　　 と_＿＿_＿ノ＿ノ
　
　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　　お前の頼みだ。できれば聞いてやりたい……　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　　けど、その為にオレ自身を曲げることはできない　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　それでもいいか？　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |
　''''ー--_　　､､,,,_ﾘ　　　　｀ヽ､ヽ, ,!　　　　 ／　　￣｀''ｰ'､
　　　　　 ￣｀¨`'''|!　　　 _,,..､二,,_,〉'_ー_／　　　　, ,､　　　`ヽ,
　　　　　　　　　　|!　　　'ｰ''"´　　'!　／　　　　　/ニ''''ー ---'-
360 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:21:12.40 ID:oPewtBco
申し訳ありません、順番を間違えました
358-359の間には次の場面が入ります

　　　　　　,,　- ―-　、
　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}
　　ヾ|! 　 ┴’　　}|ﾄi　 }　　
　 　 |! ,,_　　　　　 ｛'　 }　　　オレじゃ力不足ってことかい？
　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､　　
　　　 ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ
　　　　 ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ
　　　　 ／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼　　
　　　,'　　　　　　　 　 　 　 }　 i　　ヽ
　 　 {　　　　　　　　　　 　 ｊ 　 l 　　 }
　　　i　　　ヽ　　　　ｊ　　 ノ　　 | 　 } l
　　　ﾄ､　　　 }　　　/　　/　　　l　　| .|
　　　!　ヽ　　　　　 |　 ノ　　　 j　　'　|
　　　{　|　　　　　}　|　　　　　 l　　　 |
　　　ヽ |　　　　 i　 |　＼　 　 l　 　 /|
　　　　{ |　　 　 l 　 |　　　　　|　　 / |
　　　　l　!　 　 　 　 | 　 　 　 l　　/　|
361 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:22:22.76 ID:oPewtBco
　 　 　 　 ＿＿＿
　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　／　　 　 　 　 　＼ 　　　　
　 ／ 　　⌒　　　⌒　　 ＼ 　　　　問題ないお！
　 |　 /// （__人__） /// 　|　　　　　紹介してもらうのは阿部さんに頼るけどその先は
. (⌒) 　　　 　　 　 　 　 (⌒)　ｸﾞｯ 　やる夫自身がやらないと意味がないんだお
./　i＼ 　 　 　 　 　　　／i　ヽ
ｌ___ﾉ　　　　　　　　　　　　ヽ___i

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　そうか。それならいいんだ
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　　近くに紹介する機会を設けてやるよ
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l　あ、そうだお。ついでに聞きたいんだお
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／　　やる夫ならではの守護神が欲しいんだけど何かいい神様は無いかお？
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/

守護神というと語弊があるかも知れない。日本人的に言えば神棚にどの神様を祀ろうかというような悩みだろうか
362 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:23:19.63 ID:oPewtBco
　　　　　,,　- ―-　、
　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}
　　ヾ|! 　 ┴’　　}|ﾄi　 }　　
　 　 |! ,,_　　　　　 ｛'　 }　　　お前は神君カエサルの子だろ？
　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､　　 　
　　　 ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ 　　どうしてそんなものが必要なんだ
　　　　 ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ
　　　　 ／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼　　
　　　,'　　　　　　　 　 　 　 }　 i　　ヽ
　 　 {　　　　　　　　　　 　 ｊ 　 l 　　 }
　　　i　　　ヽ　　　　ｊ　　 ノ　　 | 　 } l
　　　ﾄ､　　　 }　　　/　　/　　　l　　| .|
　　　!　ヽ　　　　　 |　 ノ　　　 j　　'　|

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼
　　　 ／（● ） （● ）　＼ 　　父上のイメージはどちらかと云うと軍神なんだお
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼　
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 | 　やる夫はそんな柄じゃないしローマ市民も戦には飽き飽きしてると
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／ 　
　　　　 ゝ 　ﾉ 　　　　　　　　　　　思うんだお。だからそんな気分を一新する神様が欲しいんだお
　　　／ 　 /
363 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:24:10.88 ID:oPewtBco
　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　そうだな、じゃあアポロとかどうだ？
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

　　　 　 _＿_＿__.　　　　 　━┓
　　　 ／　― 　　＼　　　　┏┛
　　／ノ　　(●)　　│　　　・
.　｜　(●) 　 ⌒） /
.　｜　　 （__ノ￣　/
　　＼＿　　　　＜´
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|
　　 　 |　　　　　　　|
364 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:24:59.78 ID:oPewtBco
　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　雷神ユピテル（ゼウス）の子、光の神で予言と矢を行い音楽を奏でる　　　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |

　　　 ／　― 　　＼　　　　
　　／ノ　　(●)　　│　　　　
.　｜　(●) 　 ⌒） /　　それは太陽神ソル（ヘリオス）とは違うのかお？
.　｜　　 （__ノ￣　/
　　＼＿　　　　＜´
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|
　　 　 |　　　　　　　|
365 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:25:51.70 ID:oPewtBco
　　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､　　　
　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ 　
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　
　 |;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|　
　 |;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　u　　|;;;;;|　
　 .|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　
　,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i　
　|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　わからん。同じだという話もあるし受け継いだという話もある　
　|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |　
　 ! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i　　要するにあまりよく分かってない神だな
　 ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/　　
　　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|　　　
　　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |

　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　ふーん、調べてみるんだお　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／
366 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:26:44.43 ID:oPewtBco
数日後

　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　 阿部さん、決めたんだお！
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　

　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|
　　　　　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.!
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′ 　それはオレとのゴールインのことかい？
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ|
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー、
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ!
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿
　　|　　ヽl　 　 　 　 　 　 (B 　 　 /　　　　ヽ、
　　| 　 　 !,、　　　　　 !　　 　 /　　　　　∠_
　 ,イ 　 　 ヾ'　　　　 ィ 、 　 . /　　　,,ィ'´
367 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:27:53.96 ID:oPewtBco
　 　　　 　　 　＿＿＿_
　　　　　　 ／　_ノ 　ヽ_＼
.　　　　　／　（ー） 　（ー）＼
　　　 ｌ^l^lｎ　 ⌒（__人__）⌒ ＼　いつも言ってるけど冗談は程ほどにするといいお
　　 　ヽ 　 L　 　|r┬-|　　　　|
　　　　 ゝ 　ﾉ　　`ー‐'　　 ／ 　　そうじゃなくてやる夫の守護神、阿部さんの言うとおりアポロにするお
　　　／ 　 /　　　　　　　 　　＼
　 ／　　 /　　　　　　　　　 　 　＼
. /　　 　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　（随分な喜びようだな……まぁ、いいか）　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　　　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |
　''''ー--_　　､､,,,_ﾘ　　　　｀ヽ､ヽ, ,!　　

やる夫の決定はローマ市民に好意的に受け入れられる。閉塞した状況に飽き飽きしていた彼らにとって
何かを変えてくれる可能性があるならそれは喜ぶべきことだった
368 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:29:34.61 ID:rfLXE/Eo
まあ、美貌で知られてるからねえ。アポロンは。
369 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:30:06.55 ID:oPewtBco

　　/⌒￣￣￣＼　ρ 「う～～詩作詩作」
　　/川∥∥|　∥|　　ゝ　　
　〈巛《〈〈　＼巛 ｜　　　　詩想を求めている僕はごく一般的な詩人
　　│个　个　ﾍ ｜　　　　強いて違うところをあげるとすれば
　　│┌－　　　）/　　　　　ゲイ術に興味があるってとこかナー
　　　ヽヽ　丿／/　　　　　　名前はヴェルギリウス
　　　　┼┬┼
　／┴┴┴┴┴￣＼
　| │　　　　　　　┤　＼
　| │　　　　　　　│＼　＼
　| │　　　　　　　│　＼　＼
　| │　　　 　　／│　　│　│
　| │　　　　 ／　│　　│　│
┌─ヽ　　　 　　　」　 　│　│
│　├┴┴┴┴┤　　　田田
│　│　　∥　　　ヽ　　　/　│
├-┤　　　/　　　/　　　LｌｌLノ

　　　;ヾ､,.､,､.､rﾂ　ｯッｼ、:':' r':' _,､-'ﾞ_,　 招　阿　帰　そ
　,､,､,ﾐｯﾝ､,._　　　　　　　 _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ.　　 か　部.　り　ん
　､ｨｯ　,:､　ﾞ''ゞ=ﾐ､~.: _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ　　__,　　れ　さ　 道　な
　}; ヾ　ﾞ'　{!li;:,. _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,::|＿|　　た　ん　に　わ
　ゞｧ''ﾞぐ _,､-'ﾞ_,､-'ﾞ _,､-'ﾞ,､-''"　.|＿ 　　の　の　あ　け
　,ﾍ:'_,､-'ﾞ_,､-'ﾞ..::｢┴_,ｴ ┴　 ''"_|＿|　　だ.　家　る　で
　　└i'ﾞ-ﾆ,ﾆエ,.:|ﾆ｢ _ｴ ┴　 ''"_|＿ 　　　　 に
　　　 |エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴　　__.|＿|_
　　　 |エ | ﾆエ, |ﾆ｢ _ｴ ┴　「fj.||＿＿|＿＿| ＿|
　　　 |エ | ﾆエ, |[8] _ｴ ┴ └‐_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
　　　 |エ | ﾆエ, |二 _.ｴ 二..＿　|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　　 |エ | ﾆエ, |┴ _.ｴ 二..＿　|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿|
　　　 |エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿　|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　　 |エ | ﾆエ, |工 _.ｴ 二..＿　|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
　　-,-=''┷━━|┬ﾆｴ ┬--　 .|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　　''ｰﾆ_''ｰ::､_ ﾞ┷ 工_二'‐-､,_|＿|＿＿l__,|⊥ |＿＿
　　二二二｀''ｰﾆ｀_''ｰ-､_¨''━､L|＿＿|＿＿| ＿|＿|＿
　　二二二二二二二｀''ｰﾆ_''ｰ ､_　　　　 　 |⊥ |＿＿
370 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:30:07.85 ID:xMxxB5oo
ゴールインｗｗｗｗ
371 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:31:33.59 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　　　　_　　-───-　　 _
　　　 　 　 　 　 , 　'´　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　/　__, ィ_,-ｧ__,,　,,､　　, ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ　 ヽ
　　　　 　 '　「　　　　　　´　{ハi′　　 　　 　 　 }　 l
　　　　　 |　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |
　　 　 　 |　 !　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |
　　　　　 | │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 　 !
　　　　　 |　|/ノ二__‐──ｧ　　 ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
　　　　 /⌒!|　 =彳ｏ｡ﾄ￣ヽ　　　　　'´ !o_ｼ｀ヾ　| i/ ヽ !　　　　ウホッ！　いいパトロン・・・
　　　　 ! ハ!|　　ー─　'　　i　　!　 　 `' 　 '' " 　 ||ヽ　l |
　　　　| | /ヽ!　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 |ヽ i　!
　　　　ヽ { 　|　　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　　|ﾉ　 /
　　　　　ヽ　 |　　　　　　　 _ 　 ,､　 　 　 　 　 　 !　, ′
　　　　　　＼ !　　 　 　 　 '-ﾞ　‐ ﾞ　　　　　　　　レ'
　　　　　　　 ｀!　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾞ　￣　 ￣ ｀　　　　 / |
　 　 　 　 　 　 |＼　　　 　 ー ─‐ 　 　 　 , ′ !
　　　　 　 　 　 |　 ＼　　　　　　 　 　 　 ／　　 |
　　　　　　_ -‐┤ ﾞ､　＼ 　 　 　 　 　 ／　 ! l　 |`ｰr─-　 _
　_　-‐ '"　　 / |　 ﾞ､　　 ヽ　＿___　 '´　　 '│　 !　 |　　　　　ﾞ''‐-　､,_
372 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:33:08.31 ID:oPewtBco
　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,　
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈　
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }　
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }　
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ<　（詩を）　や　ら　な　い　か　
　 　 !∩|.}. '"旬ﾞ`　　 ./''旬 ` f＾|　
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣　 |l.|　
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ 　
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,'　　
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /　 　
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ　　　　
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼ 　

　　書　　ヽ　　 　　　　j　　　.す
　　き.　 　ﾞ,　　　　　 　l.　　　 ご
　　た　　　 !　　　　　　', 　 　 く
　　い　　　 ',　　　 　 　 ', 　　 ：
　　で　　　　ト-､,,_　　　 ｌ
　　す　　　　!　　　｀ヽ、 ヽ、　 　 _
　　 ；　　　 /　　　　　　ヽ、｀ﾞγ'´
　　　　　　/　　　　　　　　 ＼
　　　　　　!　　　ﾄ,　　　　　　 ヽ
ヽ__　 ___ノ ,!　　 | |　ﾄ,　　 　 　 ﾞ､
　　ﾚ'ﾞ ,ｲ ./|!　 .ﾘ |　ﾘ ! .|!　|　ﾄ|ﾄ}
　,ｲ ,／ ./〃/ /　| / .ﾘ/　//ｲ|.リ
/／　／／ノノ　 //ﾞ ﾉ'/／//|.ﾘ/
´彡'ﾞ,∠-‐一彡〃　ト.､,,,,,,,,,,,ﾚﾞ
二ニ-‐'''"´　　　 　 /｀二､ﾞﾞ7
,,ｧ''7;伝 `　 　 　 　 {.7ぎﾞ`7ﾞ
　　ゞ‐ﾞ''　　,. ,. ,.　　ｌ`'''ﾞ" ,'
　　〃〃"　　　　　　!　　 |
　　　　　　　 　 　 　 !　　ｌ
　!　　　　　　 (....、 ,ノ　　!
　j　　　　　　　　`'ﾞ´　　,'
　　　　 ｰ--＝==ｧ　　 /
　　　　　　_　＿　　　./
＼　　　　　｀￣　　 ,/
　 ` .､　　　　　　　/
　　　:ﾐ:ｰ.､._　　／｀`'''ｰ-､
　　　　`ﾞ三厂´

ゲイ術の理解者である阿部の招聘にヴェルギリウスは応える
これをきっかけに阿部の周囲には多くの芸術家が集うようになる

人を服従させるためには力さえあればいい。人は理性の動物だからだ。
だが、それでは心まで従えることはできない。心を従えるには感情に訴える必要がある
文学は心に訴える力がある。やる夫が求めたのはそれだった
373 ：1 ◆AHL7KHofQw[sage]：2009/01/13(火) 22:34:56.00 ID:oPewtBco
同月。やる夫、最初の結婚式を挙げる

　　　　　　_, -‐‐'´￣￣￣￣`‐--､
　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶､
　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　｀ヽ:::::::::::::::::::_::_::_::_::_::_::_::_::_::::::::::::::::::::::::ノ
.　　　 ヽ　, -:'´.:, l.:.:| 　　 !:.:,､.:｀.:ヽ.､::::::::／
　　　　 l´:.:.:.:.:|:.:| |:.:| 　　 |.:/」|_|_:lヽ:,.:`〈
　　　　 |:.:ヽ::.:|'｢_工.ヽ　 ﾉ'　r,-+､`|/.:.:.:ﾄ、
.　　　　l.:.:.:.＼l〈 i':ﾟ;ｉ`　　　　 !:ﾟ:;!冫1.:.:.:.l:.:ヽ
　　　　|.:.:.:.:|`l　 ｰ '　　　　　 ｀´　 rj.:.:.:.:',.:.:.:｀ヽ ､_
　　　　!.:.:.:.:ヽ､　　　　 　l>　　　　 ,'７.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:ヽ､
　　　│.:.:.:.:.:.:.ヽ、　　､-－ｧ　　 /:.:/:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:ヽ
　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､　　￣　　／ |/.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:》:.:|
　　　!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ -- '´　 /:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:,- 'ノノ
　　 〈.:.:.:.:.:.:.:ヽ:_:_:_:.:.:.:.l　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:/､.:.:.:.:.:.:.:.ゝ-､
　　　 ＼.:.:.:.:.:＼ /.:.:.:.:.l　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:/／｀ー,－-､:.:.:.｀ヽ
　　　　　 ヽ.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:j ＿/.:.:.:.:.:.:.:.:.l// 《 〃　　　ヽ:.:ノ
　　　　　 ,ノ.:.:.:.:.:.:〉;:イ爪　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､　/　　　　　l´
　　 ／￣.:.:.:.:.:.:／ノ　 || ヽ彳`ヽ.:.:.:.:.:「ヽV　　　　　　l
　　 |:.:ｨ.:.:.:.:.:.ｒ'=彳　 《}|／　ゝ／:.:,／.:.:〉.:|　　　　　　|
　　 ヽ〈ヽ､:_:_ヽ､　 冫 ||　ベ/.:.:ｒ'／::::ノノ|　　　　　　l
　　　　　 !　 ヽ.:ヽ《＝介ｰ=ヽ_.:.:ｰ.:､::::::::::|　　　　　　l
　　　　　 |ゝ‐'.:,ノヽ ,ﾉ人ヽノ::::￣ゝ.:〉:::::::|　　　　　　!
　　　　　　　　　　クラウディア
　　　　　　　アントニウスの義理の娘

ローマ市民は歓迎したが所詮は政略結婚である
そう割り切っていたやる夫はこの娘に手すらつけなかった

そんなことよりも重要な問題があったのだ
374 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:36:18.81 ID:oPewtBco
紀元前４３年冬

　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ　では、異論はありませんね
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ　　ルキウス様の名を処罰者名簿に入れるということで
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ　　（いいのですか？　あなたの叔父でしょうに）
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　ああ
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,　（君とて実の弟を犠牲にしただろう
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;　　　私だけと云うわけにはいくまいよ）
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　 　 　 　 ／─　 　 ─ 　＼ 　
　　　　　　　　　　　 ／（●） 　（●）　 　 ＼ 　　 　　　　
　　　　　　　　　 　　|　　 （__人__）　 　 　 　 |　　　　　　 異論ありませんお
　　　 　 　 　 　 　 　＼　　　　　　　　　　 ／ 　　　　　　
　 　 　 　 　 　 　　／￣　　　　　　 ￣￣）＿＿_
　　　　　 　　　 　/ //　　　　　　　／'/ /　 〃　⌒l　　　
　　＿＿＿__/⌒＼./　　　　　　　/∧し'__＿|;;;;;;;;;;;;|
　 l'⌒ﾞl　　(￣ﾞ＾　　ヾ　 /⌒ l＼ /　 　 |'⌒ﾞ|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|──＝｀──‐/　　/────|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　　 　 ノ_　 /　　　　　 　|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　 　 iヘ__ソ　　　　　　　 | 　 |;;;;;;;;;;;;;|
　 |＿_|＿＿__＿＿_￣＿＿＿＿＿＿_.|＿_|;;;;;;;;;;;;;|
375 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:37:52.02 ID:oPewtBco
三人委員会は政敵排除の為に処罰者名簿の作成に着手する
二人はこれに際しささやかな嫌がらせをやる夫に仕掛けた

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,　キケロだ、我々の敵、共和制の代表といえばヤツしかいない
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,　違うかね？
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

処罰者の筆頭としてアントニウスはその名を挙げた。やる夫が元老院の力を借りるためにキケロの力を借りたことは周知の事実だった
手紙の上とはいえ「父」とまで呼んでいたことをアントニウスは知っていた

　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!　（子供相手に意地の悪い事をしますね）
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

しかし――
376 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:38:57.98 ID:GrDQ0CQo
>>372
＞ゲイ術の理解者
ひでぇｗｗｗｗｗｗｗｗ　だけどぴったりｗｗｗｗ
377 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:38:58.79 ID:oPewtBco
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　ええ、賛成ですお　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／

やる夫は眉一つ動かさなかった
　　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ　本気ですか
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/　　　あなたは彼に恩があるのでしょう？
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
378 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:39:50.38 ID:cjxmF4co
追いついた支援
やる夫の姉の配役を最初に見た時は、アントニウス役はてっきり彼だと思ってたんだがｗｗ
379 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:40:49.14 ID:oPewtBco
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　　　　 　　　　　　　　プエル
　／ 　　 （●）　（●）　＼　キケロはやる夫を「少年」と侮り、道具のように扱った男ですお 　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　怨みこそあれ、恩に感じるところはこれっぱかしもありませんお　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　　　　
　／ 　　 （◎）　（◎）　＼ 　ああ、そうだ。殺すのみならず利き腕を切り落として晒しましょう　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　アントニウス様を裏切った報いには丁度いいでしょう　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

自分の言い出したことである。アントニウスが反対するわけにはいかなかった
380 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:41:39.29 ID:rfLXE/Eo
>>373
ちょ、それペッポ！？
381 ：1 ◆Rbv895.kjc[saga]：2009/01/13(火) 22:42:19.11 ID:oPewtBco
かくて処罰者名簿は当初予定していたよりも遥かに苛烈な性格を帯びるようになる
名簿の上方に載せられた百三十人の議員は裁判なしでの死刑

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, -──‐‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ,-─==-‐‐､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　,,---､　　,,,---､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　''"フ-ｧ'ハ ,ｒ‐＜　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | 　 '`ｰﾟ 」　 L`ﾟ‐'＾　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __|　,,､--└Ｌi┘---､　|___
　　　　　　　　　　　　　　　　 　{ ｔi／　　　／＼　　　＼iｧ }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｙ 　 　.／´￣｀＼　　　Ｙ´
　　　　　　　　　　　　　 　　　　ノ　　∠＿_／＼＿ヾ､　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　／　 ／　　i　　ヽ　ヽ　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　　i　 /　　 ,'　　　　i　　　ヽ　ヽ　　　!
　　　　　　　　　　　　　　 　|　i　　　i　　　　 i　　　　i　　}　 　 }
　　　　　　　　　　 　,.､-‐‐┤ :　　　!　　　　 !　　　　}　　!　ﾉ ﾉ‐--､,_
　　　　　　　 　,､-''"　　　　ヽ ヽ　　ヽ丶　　 !　　　ノ　ノ　 ／　　　　`‐-､,_
　　　　 　,､-'"　　　　　　　　 ＼ ＼　ヽヽ　　!　 ／ 　　 ／/　　　　　　　　 `'‐､,_
　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ＼ヽ､,,__　ヽ､,, i／　／／　 /　　　　　　　　　　　　＼
　 　 / ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　`r-､,　 _／ /　　 /　　　　　　　　　　　　／　i
┌‐────┐　　　　　　　　　　 ヽ　 ＼ﾉ二ヽ /　　 /　　　　　　　　　　　　/　 　 |
│ ｻｲﾊﾞﾝﾁｮ　.!　　　　　　　　　　　 ヽ　　 i　　　i　　 /　　　　　　　　　　　　/,､-　　 |
├───‐─┴────────────────────────
│
｜判決、死刑
｜
└─────────────────────────────‐
残りの百七十人に関しては通常の裁判が行われるが死刑を免れても追放はさけられない
また、議員でなくとも共和派に属する経済人には財産没収の刑が処された
その数は二千人。没収された財産はそのまま三人委員会の懐に転がり込むことになる
382 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:43:55.40 ID:oPewtBco
紀元前４３年冬、ローマに粛清の嵐が吹き荒れた
処罰者名簿の公表と同時に多くの元老院議員たちが泡を食ってローマを逃げ出した
　((;;;;゜;;:::(;;:　　∧__,∧　'';:;;;):;:::))゜)) 　::)))　((;;;;゜;;:::(;;:　　∧__,∧　'';:;;;):;:::))゜)) 　::)))　((;;;;゜;;:::(;;:　　∧__,∧　'';:;;;):;:::))゜)) 　::)))
　(((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・｀)　 ;:;;;,,))...)))))) ::::) 　(((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・｀)　 ;:;;;,,))...)))))) ::::)　(((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・｀)　 ;:;;;,,))...)))))) ::::)
　　((;;;:;;;:,,,."　ヽ ⊂ ） ;:;;))):...,),)):;:::::))))　 　　((;;;:;;;:,,,."　ヽ ⊂ ） ;:;;))):...,),)):;:::::))))　 　　((;;;:;;;:,,,."　ヽ ⊂ ） ;:;;))):...,),)):;:::::))))
　　　("((;:;;;　 （⌒） ｜どどどどど・・・・・ 　　　("((;:;;;　 （⌒） ｜どどどどど・・・・・ 　　　("((;:;;;　 （⌒） ｜どどどどど・・・・・
　　　　　　　　 三 `Ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三 `Ｊ　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 三 `Ｊ
だが、逃げ切ることができたのは一部の幸運な者たちのみだった

三人委員会が賞金つきの密告制度を採用したからだ
裁判抜きでの死刑が決められた議員の中には首だけでローマに送られた者までいた

　 　 　　　　　　　　　　　 /ﾚ'ﾟ｀Y´ ﾟヽ- 、　／
　　　　　　 　 　 　 ／￣￣｀ヾｰ'＾ ー′　Ｖ　／　
　　　　　 　 　 　 |　　　　　　 ＼　　　　/／|
　　　 　 　 　 　 ｜ 　 　 　 　 　 　 　 〈　二)
　　　　　　　　　　＼　　　　　　 　 　 　 Ｖ　|　
　　　　　　　　　　　　Ｙ⌒ｰ⌒ｰ'⌒) 　 /＾ヽ|
　　　　　　　　　　　 ｉ⌒⌒⌒⌒¨´　 /＾ ‐く_）
　　　　　　　　　 　 (＾Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ＾ｰ―く
　　　　　　 　 　 　 //＾ｰ‐＾ｰ‐^ｰ‐ﾍ　　　　',

どの道、死刑ならば胴体まで送るのは勿体無いからだ
383 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:45:28.64 ID:oPewtBco
やる夫邸

　　　　 　　　／￣￣＼ 　これでいいのか。恨みを買うぞ？
　　　　　　／　　　 　　 ＼ 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　　／　　 　 　＼
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　 ／ ⌒　　　⌒　 ＼ 　　
　　　　　　 |::::::::::::::　　　　｜／ 　（●）　（●） 　　＼　ん、まぁ少しは心が痛むお
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} |　 　　（__人__）　　　　　|　 　
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　＼　　 ｀ ⌒´ 　　　　_／　 でも必要なことなんだお
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　|　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　|　|　　　　　　　　 | 　|
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――


　
　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　
　　　　　　／　　　 　　 ＼　　　　　　　　　
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　　お前が大丈夫ならいいさ――本当ならな
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――　　
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━
384 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:47:06.72 ID:oPewtBco

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　 　 　 　 ／─　 　 ─ 　＼ 　
　　　　　　　　　　　 ／（ー） 　（ー）　 　 ＼ 　　 やらない夫、やる夫の守護神はアポロなんだお　　　
　　　　　　　　　 　　|　　 （__人__）　 　 　 　 |　　　　　　　
　　　 　 　 　 　 　 　＼　　　　　　　　　　 ／ 　　　アポロは太陽の神だお、やる夫もローマを照らす太陽になるんだお　　　
　 　 　 　 　 　 　　／￣　　　　　　 ￣￣）＿＿_
　　　　　 　　　 　/ //　　　　　　　／'/ /　 〃　⌒l　　　
　　＿＿＿__/⌒＼./　　　　　　　/∧し'__＿|;;;;;;;;;;;;|
　 l'⌒ﾞl　　(￣ﾞ＾　　ヾ　 /⌒ l＼ /　 　 |'⌒ﾞ|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|──＝｀──‐/　　/────|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　　 　 ノ_　 /　　　　　 　|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　 　 iヘ__ソ　　　　　　　 | 　 |;;;;;;;;;;;;;|
　 |＿_|＿＿__＿＿_￣＿＿＿＿＿＿_.|＿_|;;;;;;;;;;;;;|


　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ー） 　（ー）＼　　　 　　　　　　　　　　　　　　　トルトル
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　そして、疫病と死を運ぶ「拷問の神」なんだお　　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／ 　故にこの役目もやる夫のものなんだお。だから、大丈夫だお
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
385 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:48:20.52 ID:oPewtBco
　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 |　　その重荷はな、俺も背負う物だって忘れてないよな
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ 　　
.　　 |　　　　　　 　 } 　　常識的に考えて
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　／　　 　 　＼
　　　 ／　　　⌒ 　 ⌒＼　　勿論だお、頼りにしてるんだお
　　／ 　 　 ,（⌒）　（⌒）､＼　　
　　| 　 　 /// （__人__）/// | 　……やらない夫　
　　＼　 　　　 ｀ ヽ_ノ　　 ／　　　
　　　　ヽ　　 　, ＿_ , イ
　 　 ／　　　　　　　|
386 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:49:27.83 ID:oPewtBco
キケロの別荘
"　　　"　　;　　　,　　:　　　" ''－- ､ _　　　　　;　;;　　:
　　,　　　　　　　、　　"　　　''　　'　　　" ''－- ､;;_　　　,ィ',ィ' 　"　,,
　　　　"'　　;;.　　　　　"　　,,　　..　 "ﾞ　"　"''　　　" '''－. - ､_　''
　"'　　　　 .;:..;,　　　"　　'　　　、　　;　　　"　　' 　;;'':;　　ｨ　ｌ　 "''－-
　　"'　"　 ;':. ..;､　''　　"　　''　、　"　; ;''､　　 _,,,. .,;: . :;''"　ノ　"　　;;
:.、 　 　 . ;': :..　;,　,,　"　"　　"　''　 __;': ;.;､'''" .,,,..,; :;. ..:;''"
. ;.　　"' .;': : ... 　;,＿＿,,,,　-- '''''　__.,;'::; :. ;､'"~　.;:: . : . ;,　"　　　"　　.
: .ﾞ;'　,ィ,,: : :. .. .　 ;,--― ,'''''""￣　'';'; .;: :.　;, 　 .,;:: : .. ...;,　'''　　　"
. ; ';/ /;': :: .. . ..,　. :,　　,;':.'、"　､ ".;': :. . . 　 ;:　,; ::. :.. .　:;;　　　;;　　　"
:; 　;: 　''''';:',,:,.''il''''''　 .;: . . .;,　　　,;':: : .. .: . 　 ; 　''''''ll!;!l''''　　"　　　"　,
; ; 　;:､:.　..;'.. ﾞ;.,'＿　 .;.:::..　 ＿ . ;:' :: . .　:.　 　 ;;, 　 l!ｌ;,ｌ　　""　''　　、
;; : .　;.　 :;': ;.　';'l｣ |＿＿＿| lｪ|＿＿＿＿＿　　;、;;. :;　"''　"　　"　　,
: . .　 ':､;:' : ; ,.　';､/ / / / / / / / / / / / /ヽ'''ﾞ..　　 "　 ::'':;,,　　"
;: :. : 　'､ :: : ;.　　;, / / / / / / / / / / / /三ヽ;::,、"; 　 ;; 　:;,　　　　"
: ; ; . . .:;, : :... ... 　 ;,/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/l三.ヨヽ .;;、:: ; : ;;　.:;,'''::: ..;;';､
"ﾞ''::;'':;,,'　 ;; :: : . .　;ﾆ∠ニニム三三三三|; l　l;|:: .. .;;、: .. . ::　:;., .　;. . ;,
; :. , : ; .."':,,;,,..;; '''　.;,三|田田| l三三三三;|; l　l;|､ , . ;;、 :..::: .. ..:;,　.;':: . .;,
; ; : .,　.,　 :. 　:._　　';三|田田|_l三三三三;|ｴｴｴｨ ,,,;;;;:::'''':::;;;;　　;, ,; : :. . .;,
;; :. .. .".　..　 ﾞ　,, "　;.;ｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ,,,;;::::'''::;;'''::ll|;,;;;::.';.:: .　　'':;;　,; :: . : .　;,
; ;:. .ﾞ　;: : :　.　. 　　.　'';'　''::::;;;､､ｌ;;'''"; . .:::;　..　 "''::;'''": : ..: : 　 ﾞ;; ::: .. .　　;,
; ;; ;:..　,, 　"　　''　　;　　　:　　::::;;　　:　　;;　　"　　;;　::: :　.. .　 ;;　::::　. 　　

　　　　r=､r=､
　　　__{_0.{ 0.}
　 /´l r ｀'､_,ﾉi、
　{　　　　　　　)　　 で…でっ…て…いう…
　 `､ 　 _.r（_　ﾉ
　　　`´-r _ノ)
　　　　 /　!`i）
　　　　i　　i　｢ﾝ__r'^i
　　　 /!　/ (_`!し'i　j
　　　 Li､ '､_ツ`ｰ' /
　　　　__ >､j__ 　r'
　　 i'´　Y⌒ヽ￣｝
　　 `=-{ 　　　　 ）
　　　　　`-=='`=

キケロの精神は完全に折れていた
処罰者名簿に自分の名が載ったことにはさほど衝撃を受けなかった。予想できることだからだ
387 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:50:42.99 ID:oPewtBco
だが、その次に載せられた名を見た瞬間、キケロは全ての気力を失った
　　　　　 ：／　　　　_,. - ､＼：　　　　＿：
　　　　 ：/　　　　　/　Ｍ　ヽ_,. -‐''¨￣　¨＼：
　　　　：/　　　　　 |　　_, -'´　_,. -――　　 |：
　　　 ：/　　　　　　 >‐´　_,-'´　 ＿　　　　 ﾉ：
　　　：|　　　　　　／　 ∠ -‐''''彡≡ヽ　 ／：
　　 ：|　　　　　 /　r≡ﾐヽ　　　ﾘｨ,.-－､'´：
　　 ：|　　　　 /　　|ﾘ￣~''　　　'ィt或ｱﾁl＿＿：
　　 ：|　　　　/　 / ﾘ, -－-_,,　　` ‐''"´¨　　　＼：　マンマミーア
　　 ：|　　　 /__／　､,ィ或tｭ､　　／　　　　　　　 |__：
　　：ノ　　　|　　　　｀ヽ 二ノ　　 　　　　　　　　　|;;;;|：　　
　：/　　　　|- ,,＿_　　__　　　 　　　　　　　　　 /;;r'!：
　：!　　＿_ |:::::::::::::|　 |;;ヽ＿＿lヽ､_　　　　_,,／;;;;;|：
　 ：Y´　　｀'‐ ,:::::::::） └-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:｀¨'''¨´;;;;;;/￣|：
　 ：|　　-‐-､　 ￣　　　　ヽ＿＿＿＿/￣''''´　 /：
　 ：|　　　 ￣）　　　　　　　　　 ﾄｪｪｪｪｪｪｲ　　　/：
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　　　 ：＼＿__,-､_　　　　　　　 ヾ'zｪｪッ'　　/：
　　　　　　　　　　：｀''――'''''-､_∪　　　 ／：

クイントゥス・キケロ。実の弟の名だ
実の弟ながらカエサルの下で働き、功を成し遂げた将でもある
388 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:51:42.74 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　/ ノ Ｙ ヽヽ 　　　　　　　　　　　
　　　　　　　 oﾟ(（●))((●）)ﾟo　　　　　　　　　　
　　　　　　　 ／:::::::⌒｀´⌒:＼ 　　　　　　　　　
　ﾐ　ﾐ　ﾐ　　.|　　,-）　　　　（-|　　　　　　ﾐ　ﾐ　
/⌒)⌒)⌒. | l　 　ヽ＿＿ノ　l|　　　/⌒)⌒)⌒)
|　/　/　/　　＼ 　 |r┬-|　 ／　(⌒)/　/ / /／　　　バ
|　:::::::::::(⌒)　　　　|　|　 |　 ＼ 　ゝ　　:::::::::::/　　　　　　ン
|　　　　　ノ　　 　　|　|　 |　 　＼/　　）　　/ 　　 バ
ヽ　　　　/　　　　 　 `ー'´ 　 　 /　　　　／　 　　　ン
　|　　　　|　　 l||l　从人 l||l 　　　 l||l 从人 l||l
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--、　　-一'''''''ー-､
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

自分とは歩む道をたがえてしまったが、キケロは弟の成功を心から喜んでいた
そんな弟の成功も、命さえも自分が奪ってしまった。その衝撃がキケロの心を砕いた
389 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:52:51.65 ID:0/THMh2o
笑ってんじゃねーかｗｗ
390 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:52:52.67 ID:oPewtBco
　　　　r=､r=､
　　　__{_0.{ 0.}
　 /´l r ｀'､_,ﾉi、
　{　　　　　　　)　　 で…でっ…て…いう…
　 `､ 　 _.r（_　ﾉ
　　　`´-r _ノ)
　　　　 /　!`i）
　　　　i　　i　｢ﾝ__r'^i
　　　 /!　/ (_`!し'i　j
　　　 Li､ '､_ツ`ｰ' /
　　　　__ >､j__ 　r'
　　 i'´　Y⌒ヽ￣｝
　　 `=-{ 　　　　 ）
　　　　　`-=='`=
あの真心のこもった手紙の裏であの少年はこんな憎悪を育てていたのだろうか？
だとしたら――そのおぞましさにキケロは震える。そのようなものに抗えるはずがない
391 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:55:27.59 ID:oPewtBco
紀元前４７年１２月８日　キケロ殺害される

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 　 | 　 　|　 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 |　 　 |　　 　|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　｜ー　｜ 　 l ー-　 l
　　　　　　 　　　　/⌒ヽ　　　|　 　　|　　 l　 　 　l
　　　　　　　　　 　l　　　l 　 　|　 　 ｜ 　|　 0 　 |
　　　　　　　 　 　 |　　　l　　　| ｰ- 　|　　l⌒) -　l
　　　　 　 　 　 　 |　 -‐|　　　 |　　　 | 　 | 丿 　 |　 　 /⌒ヽ
　　　 　　　　　　　|　　　|　　　 |　　　 |　 |ノ 　 　 l　　 | 　 　ヽ
　　　　　　 　 　 　 l 　　 _!　　　|　　　 !__,! ‐ 　一 |　　 l 　 　 ヽ、
　　　　　　 　 /⌒ヽ l　‐　＼　　|, ﾉ⌒)　()　　 　　l　 　 〉-‐　　l
　　　　　 　　 l〉 　 ）ヽ、　 　ヽノ (ノＯ　(ﾉ　　(つ　ヽ、　|　ﾉ）　 |
　　 　　　　　/　　人　ヽ、　　　　　 　　(⌒)　　 　 　ヽノ （ノ　　|
　 　 　 　 　 l 　　 　ヽ、＼, 　　　　　　　）丿　／　ノ/ o　　　　 l
　　　　　　 　ヽ　　ノ　＼,/　　　　　/　 (ノ　　　　　　　（)　ヽ 　l
　　　　　 　　　＼　　　 /　　　　　　　　／　　　　　(⌒ヽ　　　　|
　　　　　　　　　　ヽ、 　 　 　 ／　　／　 　l 　 　 　しノ 　 　　 |
　　　　　　　　　　　ヽ、　　／　　　/　　 　 |　　 　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　ヽ、　 　　　 　 　 　 | 　　　　　　 　　/
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 　l　　　　　　　　/
やる夫の指示通りその右手は首とともにパラティーノの丘に晒された。凄惨な粛清劇にローマ市民は眼を顰めた。
けれど、徹底した粛清が行われた結果速やかにその季節は終わろうとしていた
392 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:55:40.98 ID:rfLXE/Eo
暗殺者どもサイドはみんなゆるさねーと
393 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 22:56:45.42 ID:oPewtBco
これで後背の心配はない
　　　　　 　　　＿＿＿
　　　　　　　／::::::::::::::::＼
　　　　 　／:::::─三三─＼　　　
　　　　／:::::::::（○）三（○）:＼
　　　／::::::.:::::::::: （__人__） ::::::::＼　　／ｌ
　　　|::::::::::::::::::::::::::｀::⌒´:::::::::::::::|　／／
　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／／
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　　＼:::::::::￣￣￣（￣／
　　　|｀ー―‐､;_;_;_;/:::::::::|

共和派と決着をつける時が近づいていた

「やる夫が第一人者になるようです　第六回　終」
394 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:58:05.59 ID:cjxmF4co
ハゲスレでも触れてたスッラの大粛正を彷彿させるな
395 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 22:58:21.01 ID:xMxxB5oo
乙ですタ
396 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:00:03.61 ID:0/THMh2o
乙乙
397 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:01:15.88 ID:fqZxh5U0
乙です
398 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:01:20.01 ID:GrDQ0CQo
乙です
399 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:05:38.11 ID:oPewtBco

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　|| 今回もお付き合いくださり有難うございます
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　＞＞１も草葉の陰で喜んでいることでしょう
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl　別に死んだわけじゃないけど
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `　……精神的には死んでるようなものだからいいか
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/　　　　それにしてもようやくこのスレにも女ッ気が出てきたよね
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l　　　　　　第二回目から三回続けて女性ゼロ。やる夫スレとしちゃ異様だよね
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/

400 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:06:22.26 ID:xMxxB5oo
そういやおにゃのこいないね～ｗｗｗｗｗｗ
401 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:06:51.08 ID:rfLXE/Eo
>>399
こなたさん、やる夫の嫁のAAの元はお・と・こです。(解っていると思うけどツッコまずにはいられない）
402 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:08:25.17 ID:fVs3k0w0
乙
>>373
手をつけようにもつけた痕跡(妊娠)が残らなかったんですね
403 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:10:25.89 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l あの……残念ですがあの方、男ですよ
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',


　　　　　　　　　　　　　 　 x＜￣￣￣＞――― 7
　　　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/_
　　　　　 　 　 　 /..:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::／..:.:.:.:.:.:.:.::/..:.:.:ヽ
　　　　　　　　　/ ..／.:.:／..:.:.´￣.X.ィ..:.:.:.:.:.:.:.:./..:.:.:.:.:.
　　　　 　 　 　 |／.:.:／ ..:.:.:.:.:.:.ィ.:/　!..:.:.:.:.:.:.:ﾊ.:.:.:.:.:.:.:
.　 　 　 　 　 ／ ..:.:/.:.:.:.:.:.:.:／　l/ 　 !.::.:.:.:.:/｀|ヽ.:.:.:.:.:.:
　　 　 　 　 /.:.:／/..:.:.:.:.:圷 乍气.　/..:.:.:.::/　/ｲ..:＼.:.:　　え”　あれで？.
. 　 　 　 　 |.イ..::/.:.:.:.／| { {て:::V　'..:.:.:／　 　 !.:.::|.:.:.:
　　　 　 　 　 |.:/..:／ ..:.:|弋辷 / /..::／ 　込≧!.:.::|.:.:.:
　　　 　 　 　 ﾚ.:∧」.:.:.:.:| 　 ￣ / '´　　 ん::Ｖ }.:.:/.:.:.:.
　　　 　 　 　 |/..:.:.:|.:.:.:.:|　　　　　 　 　 ゞ少 ｲ.:/|.:.:.:/
　　　 　 　 　 |.:.:.:.:.:!..:.:.:l｀>　 　 ,　　　　　 ･/.:!'　l..::,'
　　　 　 　 　 |.:.:.:.:.:!..:.:.:|' _」 ＞ ┬‐..┬―< ..:!　.l:/
　　　 　 　 　 |.:.:.:.:.:!..:.:.:|::|＿　　/｀ヽ/..:.:/.:.:.:.:| 　'
　　　 　 　 　 |..:.:.:∧:.:.: !::! 　 ｀/:::::::/..:.:/.:.:.:.:.:|
　　　 　 　 　 |.:.:/:::::',:.:.:|::| 　 /::::::::/..:.:/..:.:.:.:.::|
404 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/13(火) 23:11:36.62 ID:uovKw..0
乙です
やる夫黒いよー
いいぞ！　もっとやれ
405 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:16:58.53 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,! 出典はＴＶアニメ「岩窟王」からペッポさんです
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　アントニウスさんも同じく「岩窟王」から伯爵ですね
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　クセはありますが＞＞１のオススメ作品の一つだそうです
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|　もちろん史実のクラウディアさんは女性ですよ
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',　　＞＞１はそーゆー記録でも作りたいんだろうかね
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
406 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:18:19.96 ID:BzKz7v.o
キケロはオクタヴィアヌスのことを「誉むべき（トレンドゥム）」と評したことがあって、
でも「トレンドゥム」には「[ﾋﾟｰｰｰ]べき」という意味もあって、
キケロがこの言葉を使ったときの意味は明らかだったりしたりして。
この人確実に自分の舌で自分の死刑執行書にサインしてる気がする。
カエサルは何と言うか、異常のまでに鷹揚なところがあったし、
政治的に非常に慎重な人だったんで、それと同じ感覚でいたのがよくなかった。
407 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:22:58.15 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　＞＞１もそこは悩みどころだそうですよ
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l　　せめてレピドゥスくらいは女体化しても問題なかったんじゃないかと
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ　　以前云っていました
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l　　　
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　

　　　　　　　　　　　　　　　　　 -－-
　　　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
.　　　　　　　　/／ィ'　　 .／　＿_　_,./　　｜ |
　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|
　　　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.
.　　　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|　最初の案では阿部さんじゃなくてかがみんが
　　　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|　　マエケナスさん役だったんだよね
.　　　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|　　で、私達は取り巻きの芸術家役
　　　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ
　　　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　　　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　 　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）


　　
408 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:28:09.79 ID:oPewtBco
>>406
よくご存知で。私はキケロは自分の影響力を過大評価していたのではないかと思います
そうなるようにオクタウィウスが仕掛けていたという面を差し引いても自尊心の強い人物だったのではないかと
409 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:36:11.34 ID:oPewtBco

　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :! けれどつかささんが別の役を振られてしまったので
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　自動的にかがみさんも別の役に回されてしまったんですよね
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` '


　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l　お陰で私達はお役御免、こうして解説役に回されましたってワケだね
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l　　ま、出番があるからいーけど
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N　　ところでさ、スッラさんて名前が出てたけどそれ誰？
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l
410 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:38:30.09 ID:cjxmF4co
ハゲが死んでアントニウスにもイマイチ人望がない状態なら、自分が主導権を握れると思ったのかもね。
オクタウィウスが台頭するまで、公職への年齢制限の関係から二十代の人間が一線級の活躍をする事は殆ど無かったし。
411 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/13(火) 23:38:36.39 ID:BzKz7v.o
　　　_, ,_ 　
　（　・∀・）∩　　私だけの！幸福者！！
　（ ∪ ∪彡 　　　　
　と＿_）__）旦~
412 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:47:15.40 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾞ ￣￣ ｀ヽ|: : :＼ー-　､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : '´ : : : : : /: :ｌ : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ : : : : : ／: :/: :/: : : : : :/|: : : : : : : : :ヽ　　　
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ : : : : : : /: : _/:_:/ !: : : : /　|: | : : : : : : : : ',　　
　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : /: :'´/|: /　|: : : : |　 l:丁`ヽ: : :ヽ: : :i　　
　　　　　　　　　　　　 /: ／/: : : : ,': : : / .|/　 :ｌ: : : : |　 ヽ|: : : : : : :.∨ |　　やる夫の父親よりも前の世代の人物ですね
　 　 　 　 　 　 　 　 /／　,' : : : : ｉ: : :/ ,ｨ≠k　',: : : :.|　z=kVヽ: : : : : ∨　　元老院の改革と強化を推し進め、若きやる夫の父と対立しました
　 | : : : : :|: ://代 ﾉﾊ　 ヽ:..:::| f..う㍉ハ: : : : : :l　　　
　　　　　　　 　 |￣￣￣￣￣￣￣|小 {i ::::::j}　}　∨:| {i:::::::ﾊヾ|: : :|:: :│　　密告制度付きの処罰者名簿による政敵の排除と云うアイデアは彼の発案です
　　　　　　　 　 |　 ━━━━━　 l{ﾊ　V廴ｿ　f==fヾ Vﾋ　ｿ　j: :.∧:: :|　　間違いなくやる夫達の粛清は彼のやり方をモデルにしています
　　　　　　　 　 | ローマ人の物語|ﾍ}、 _ ＿ ノ '　ヽ、　｀¨　ノ| :/小: :|　　　
.　　　　 　 　 ／＾) ～～∴～～　 |: :ゝ _ ::.:.　　こﾌ　 ￣.:.:::/ :|/: : | ∨　　
　　　　　　　{／ ス　　　　　　　 　 |: :.|: :.|＞　,　 __　 　 ＜/: : :|: :.│　　　　
　　　　　 　 {／ _ノ　　　　 　 　 　 |: :.|少' 　 r|　　 Ⅳ＼ /: : : :ｌ: :.│　　　
　　　　　 　 ヽ'´_ﾌ 　 　 　 　 　 　 |: :.|　　　 |＿ 　 |　　ノ: : : :/ : :│
　　　　　　　　V|　 　 　 　 　 　 　 |: :.|　 　　|　　｀７　/: : : : /: : : : l
　　 　 　 　 　 ﾄ|　 　 　 　 　 　 　 |: :ﾍ.　 　 |　　,/　/: : : : / ＼: : : l

　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
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/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :　虐殺の達人って人でもあったってことかな
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :　じゃ、今回のツッコミ所だけど
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
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413 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:51:25.41 ID:oPewtBco

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　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
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　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: ! まずは前回の続きから
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　本編ではやらない夫さんに殺害された執政官の二人ですが
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　実際には本当に戦死してたそうです
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

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　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |　え、そうなの？
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|　あの腹黒のやる夫だから絶対殺してると思ってた
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |
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　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
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414 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/13(火) 23:58:15.21 ID:oPewtBco
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
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　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′当時からその可能性は疑われていたようです
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　ですが、資料にもきちんと戦死と書かれていますし
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　　別段疑うような理由はないと思います
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /

／'´　　　／: : : : : : : : : : : : :/ : |: : : : : : : l: : : !: : : : : :＼ : ＼
　　 　 ／: : : : : : : :/: : : : : :/: : ,!: : : : : : : |: : : l: : : : : : : :ヽ: : ヽ
　 　 /: : : ／ : : : /: : : : : _/__:/ |: :l: : : : : :!ヽ :_|_: : : : : : : :ﾊ : :ﾊ
　　/: : : /: : : : : /: : : , '"/!: :/｀ l: :|: : : : : ! 　!: |､｀ ヽ : : l: : l: : : !
　 /: :,. ｲ : : : : : l: : : : : :/ |: / 　 |: | : : : : | 　 !:| ヽ: : :｀: : ! : l: : :|
. / : /　!: : : : : : !: : : : :/　!/　　　l ||: : : : :!　　'.|　ヽ : : : : l: : | : |
,': : /　 !: : : : : : | : : : /　 |'　 　 　 l!', : : : | 　 　 　 ヽ: : : : l : | : !
l: :/　　|: : : : : : :| : : / !´!￣￣｀!　 ! ヽ: : :!　l￣￣｀lヽ : : : l: :|: :|
|:/　 　 |: : : : : : |: : i'　　 l_　 　 |　 |　 ヽ: |　 '、　　 !∧ : : :|: |: ,!
!'　　 　 ! : : : ∧:|: :| ヽ　 r'､___,.!　　　　ヽ| 　l´､___,l　　! : : |.､!/　じゃ、次だけどキケロさんの右手を切った件だね
　　　 　 ! : : :!　|:! :|: : l 　 ゞ-‐' 　　　 .　　　 `ｰ- '．　∧ : !ﾉ|ヽ　　
　　　　　l : : |　 !:| |: : :!. '"'"'"　 　 ､__,､__,.　　 '"'"'" ,! : l: :|: |ヽ!　これはアントニウスさんの要求だったんだよね
　　 　 　 ヽ: !　 l:l:'l: : :| ヽ､　 　,..､　!、　 ,!　　　　 ,. ｲ : : |:| : !
　　　　　　ヽ| 　 !| : : : l |: : l＞ l　}.__｀　´ _　 ＜´ : /: : : :|! : |
　　　 　 　 　 　 |:!: : : :| ! : |: : /　l |　￣　.!- ､:|:|: :/: : : :/: : :|
　　　 　 　 　 　 ! |: : : :ヽ: :l: ,/ ,./..､　　　 ヽ!::::＼/: : : :/:!: : :|
　　　　　　　　　|: :l: : : : ヾ´/ ´　 ‐ヽ.＿＿/::::::::::!: : : :/: | : : |
　　　　　　　 　 |: :ヽ : : : ∨　　　 　 {　　 /::::::::::/: : : / ＼: : :|
　 　 　 　 　 　 l: :/!:ヽ: : :l　　　　 /ノ 　 /::::::::::/ : : :/'::／ヽ: :|



415 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/14(水) 00:07:31.81 ID:.tdTdw6o
　　　　　　　　　　rー ──　} : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀丶、
　　　　　　　　　　| : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　| : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : :: : ＼
　　　　　　　　　　|／ : : : ,' : : : : : |＼: : : : : : : : : : : : ヽ: : :: : : : : : : : :ヽ
.　　　　　 　 　 ／: : : : : : !: : /: : : |　 ＼´: ￣｀ヽ、: : : :丶 : │ : : : : : : ',
　　　　　　　／: : : : : : : :..|⌒ﾄ : : │　　 ＼: : : : : ＼: : : : ＼:|: : : : : : :　|
　　　　　 ／: : : : : :./:/: :.:|: :∧: : : l　　　 __.＼: ヽ : : : : : : : : ＼:.:.: : : : :.|
.　　　　 /: : : / : : : V: : : :レ'-ﾍ: : :.',　 　 ｨ灯ﾃ外ﾐ: : : : : : : : : : ＼: : : : l　はい。ですがだからと云ってやる夫さんが粛清に反対だった
　　　　/: :.／!: : : : : |: : : :小Y心＼:.ヽ　　　{iｰ'::::::jヾ: : : : : : ::＼ : :ヽｰ :l　と云う訳ではないですよ。寧ろ積極的に粛清に参加していたようです
　　　　|／　│: : : :/|:.: :.:.{ハ Vi::ﾊ ＼|　 　 Vﾍ::::ｲ:}ハ: ＼: : : : }＼: ',: :l　
　　　　 　 　 |: : : :.ハ: : : |｛ ﾍ ヽ:ﾘ､__{ｧ　　　ゝ辷ン　∧: :}ヽ　/|: : ヽ} :|　そのあたりの雰囲気を出す為にやる夫に罪を被せた、とのことです
　　　　　　　 ヽ: : l　 ヽ: :.l人: :', ´ ﾉ , ＼　　　 ''' ／ /　∨　∨:.l: : : : : |
　 　 　 　 　 　 ＼{　　 ＼ﾘ:.:`弋　　　｡ ｀ ｰ一 '　／　'´: : :∠,:│: : : :│
　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : :.:／ﾌ＞　　__　　　イ: : : : : :／..:.: 八 : : : │
　　　　　　　　　　　／:./＾}／ ／　{ { : : ∠: : :／ ￣￣＼￣ ＼: :ヽ : : |
　　　　　＿,,　-='´＿／ ´　二) 　 ヽ: : ／: :./　　　　　　 ＼//∧: : ＼|
　　　　 ´　｀＞: :/(７　　　 　 ､｀) 　 ／: : : /　　　　 　 　 　 ∨/∧: : : l＼
　　　　　　/ : : ///＼　　ｘヘ ＼　/.: : : ; ｲ　　　　　　　　　　V//,|: : : :＼:＼
　　　　 　 ヽ:／///// >く　）Yー’{/|: ／V　　　　　　　　　　　|//,|: : : : : :＼:ヽ

　　 ／ : ,. -／: : : : : : : : ／: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
. ／,..　'´／: : : :／: : : : /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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　　|: : :/　!: : : : : :|: : / 　 　 l: |: : : : :|　 ヽ: : !､: ヽ､ : : : l::::::l: : : : :|　たぶん反対なんかしなかっただろうしね
　　|: :/　 |: : : : : : ! ll｀!‐- ､　l |､: : : :|　　ヽ: :| ヽ: :!: : : : :l:::::::!: : : l　　
　　|:/　　 l: : : : : ｲ l　|　　 ,!｀'.| ヽ: : | - ..__ヽ|　ヽ: l: : : : :l､:::::l: : :!　　じゃ、次回の予定だけど
　　　　　　|: : : : :l l:|　 r'ｰ',ﾉ　 　 ヽ: |　 | 　｀丶､ヽ:|: : : : :|:ヽ::l : |
　　　 　 　 !: : : ,.!: |!　 ｀ '´　 　　　ヽ! 　r'､__ ,./'/l: !ヽ : : |）:ヽ|: l　　　少し遅れて日曜日、やっぱり九時頃かな
　　　　　　 ', : / | : '、 '"'"　 ,　　　　　　ヽ._,. '　l:∧!: 〉､ ,.! '´ ,):|
　　 　 　 　 ヽ:l　!: : :｀ヽ､ 　　､_　　　　　'"'" ･ l/: : : :l／　 ／: l　　　今度こそ本当に女性が登場するので
　　　　　　　 '.|　| : : : :|:l/丶､　 `ｰ'　　　　 r‐〈: : : : /　 ／、 : |
　　　　　　　　　 l: : : : |:| l:.:.:.:.:｀ ｰ,┬　'' ´ ,〉、r'ー-'､　/=-ヽ: :!　　　楽しみにしていててくださいとのことです
　　　　　　　　　/! : : : |:! |:.:.:.:.:.:./　'　　 , ':/:.:.}-- ..__,　!'"　｀ヽ:|
　　 　 　 　 　 /　!: : : :|:! l:.:.:.:.:.:l｀ヽ､　 / /:.:.:.l.＿＿,.　l_,. --､:}:　　　　じゃ、おつかれさまでしたーl
　　　　　　　　{ 　 !: : : |:| |:.:.:.:.:.| 　　｀/ /:.:.:.:.:{　　　　 l　　 　 ヽ!
416 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/14(水) 00:19:50.29 ID:14Vqzt6o
乙でしたー。本当にやる夫が黒いのか、脚色で黒いのか
分からないところがスリリングｗｗ
アントニウスが一番積極的で大喜び。やる夫は表面上は「なんと残酷な」とか言いつつ、
義父の恨みリストからまた一つ名前が消えたぜと物陰で小さくガッツポーズしつつ、
キケロの名前に線を引く。そんな感じですかね。

アントニウスにとっては、義理の父の仇であり、著作でこっぴどく非難されたこともあるので、
単純に「奴を高く吊るせ」状態だったのではないかと。

あとキケロは弁護士として名声えたわけですが、当時は「弁護士報酬を取るの禁止」
だったらしく（商売ごとじゃないんだ、って意識なんでしょか）、
仕方ないので顧客から借金してかりっぱで豪邸建てて、顧客の遺産相続人として
「きけろ」と書かせるという手段をとって、ムチャクチャ豪勢な暮らしをしていたとか。
……弁護士報酬禁止の意味ないよママン。
417 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/14(水) 00:27:22.64 ID:po5QZIoo
まあ、なんつーか，やる夫が物静かな線の細い美少年の見かけに反して、かなり粘着なのは間違いないようで。
418 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/14(水) 00:30:21.94 ID:14Vqzt6o
というか「やる夫が線の細い美少年」っていう時点で、
何かこう色々矛盾が……
419 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/14(水) 00:40:26.72 ID:.tdTdw6o
>>416
有難うございます。そのように言って頂けると大変励みになります
個人的にはアントニウスが感情任せに次々に追加していく横でバシバシと
デスノートに書き込むが如く名簿に名前を加えているのがオクタウィウスというようなイメージでした

弁護士に限らず当時のローマでは公的な仕事は無報酬が原則ですよね
だから属州総督なんか自分で稼ぐ為に重税を勝手にかけたりして
あわや内乱と云うところまでいった例もあるとか
無報酬はやはり問題がある制度ですね
420 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/14(水) 00:47:50.58 ID:zn/bKPI0
>>418
でも、元ネタの人はガチでひ弱美少年だから
月というかルル山というか

アグリッパさんが裏切りの騎士とか親殺しとかじゃない真人間で本当によかった
421 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/14(水) 19:56:23.63 ID:oupnNyko
しかしあの頃は、最初富豪Aの娘さんと結婚してたが、
Bさんと同盟結ぶので離婚してB娘と結婚、子供bが生まれる。
政情が変わってCさんと同盟結ぶことになるとB娘と離婚、
C娘と結婚して子供cが……
とか延々やられるので、家計図と夫婦の話はもうわけわかめで……

初期キリスト教徒は非常にモラルの高い生活共同体で、
「彼らは我々が固有に持つものを全て分有する。家、金、その他。
そして唯一つ、我らが分有するものを固有に持つ。妻である」
とか、とっかえひっかえしなかったのを奇異に見られてたような描写があったなあ。
422 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/15(木) 21:57:45.06 ID:c65IuEQ0
おまけに女は一門みんな同じ名前だし
男もどいつもこいつも先祖と同じ名前つけるから誰だかまるでわからないっていうw

例えば、ばっちゃの本のある時代の系図見たらマッガーレことイタリアの剣多すぎっていうw
423 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/15(木) 22:40:18.48 ID:WB61SD6o
マルキストの天国ですな。
424 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/16(金) 15:49:52.64 ID:CDRf44Mo
日本や中国が命名が異常にフリーダムで種類が豊富というところもあるんだけど、
それにしても古代の人は名前を無造作に受け継ぎすぎ。
カルタゴもたいがいで、
ハンニバル→ハミルカル→ハンニバル→ハミルカル→ハンニバル……
な「ようし、お前はお爺ちゃんの名前を受け継ぐんだ。お爺ちゃんみたいな立派な人になれよ」
パターンとか、
ハンノ→ハンノ→ハンノな
「君もハンノ、僕もハンノ、お父さんもハンノでみなハンノ」な、日本で言えば屋号というか、
商家が「手前三代目山城屋ハンノでございます」みたいな同じパターンとか、
頼むからもう少し後世の人間に分かりやすい命名法を……。
ローマも帝政末期の歴史を描くのに、イタリア人のジャーナリストが、
「せめてもう少しまぎらわしくない名前の奴を皇帝に選べなかったのか」
とか書くくらいだし。
425 ：1 ◆AHL7KHofQw[sage]：2009/01/18(日) 19:36:57.44 ID:aziGmiko
返す返すも申し訳ないことですが
制作が間に合わず投下を明日に延ばすことをお許しください

明日、２０：００を目処に現在鋭意制作中です
宜しくお願いします
426 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/18(日) 19:37:37.84 ID:sqWsob2o
把握しますタ
のんびりいきましょう
427 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:03:26.89 ID:xxV0k8Ao
どうも>>1です
毎度毎度仕上がりが予定時刻寸前で
自分のスケジュール能力の無さに呆れ返るばかりです

なんとか間に合いましたので宜しければ見てってください

では「やる夫が第一人者になるようです　第七回」はじまりはじまり～
428 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:04:23.28 ID:xxV0k8Ao
紀元前４２年１月１日

やる夫、復讐の神としてマルス（アレス）に神殿を捧げる事を誓う

　　　　 　　　　＿＿＿_
　　　　 　 　／::＼::::／::＼
　 　 　 　／ （●） 　（●） ＼　
　　　 　/:::///（__人__）///::::ヽ
　 　 　 |　　　　 |r┬-|　　　　|　　　　 戦勝を祈願し
.　 　 　 ＼_　　　`ー'´ 　 _,／
　 　 　　／　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　この地に神殿を建立する事を約束いたしますお　　　　　　　　
　 　 　 |￣￣￣￣￣￣￣￣ |　　ﾄﾝ
　　　_（,,)　神 殿 造 る よ　(,,）_
　 ／ 　| 　　　　　　　　　　　 |　 ＼
／　 　 |＿＿＿＿＿＿＿＿_|　　　＼

新たな年の幕開けに暗黙のうちに認められていたカエサルの神格化が公的に認められた
これを機にやる夫は決意を新たにし、その証として神殿建立の誓いを立てた
429 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:05:06.22 ID:xxV0k8Ao

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　　　　　　　｀ヽ、 ⌒)

今年のうちに共和派との決着をつける。強烈な意思表示だった
430 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 20:05:50.72 ID:9k1Z5/go
ｷﾀｷﾀ
431 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:05:55.44 ID:xxV0k8Ao
続く月日は平穏のうちに過ぎる。それは嵐の前の静けさだった
　　　　ﾍ　l ﾉ　r　　ゝＹイｿ
　　 　　゜ヽＹソ　　　ヾｖﾉ／
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. ,.,...,..　,,　,,　　　　　 と_/（　⌒ヽ^ヽ、　　　　.と -O～　.,.,.,　...　　.　.,　　.,.　.


次の戦いこそ両派の命運を分ける決着の時。そう思えば時間はいくらあっても足りない
兵を集め、鍛え、策を練る。決戦の地を探しそこまで兵を連れて行く手間を考えれば尚更の事だ

決戦の地で両軍が会い見えたその時、既に季節は秋を迎えていた
432 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:06:37.20 ID:xxV0k8Ao
マケドニア地方、フィリッピにて両軍は対峙

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（ ｀・ω（ ｀・ω（｀・ω（｀・ω（ ｀・ω・)・ω・)・ω・)・ω・)　　　　　　　　　　 　　　　　　　　(・ω・(・ω・(・ω・(・ω・´ ）ω・´）ω・´）ω・´ ）ω・´ ）
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　　（　･∀（　･∀（　･∀（　･∀（　･∀･）･∀･）･∀･）･∀･）　　　　　　　　　　　　　　　　　　（･∀･（･∀･（･∀･（･∀･　）∀･　）∀･　）∀･　）∀･　）　　
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　　　　　∧∧ ∧＿　　　　　　∧,,∧　　∧巛 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 巛∧　　∧,,∧　　　　　　＿∧ ∧∧
　　　　　（,,ﾟДﾟ）| ・＿）　　　　 （ ,,ﾟДﾟ）.ッ　・ ＼. 　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 .／ ・　ヾ.（ﾟДﾟ,, ） 　　　　（＿・ |（ﾟДﾟ,,）　　　
　　,r'√|_(⊃ Ю／| 　 　　　　||三,r'　⊃　／ﾞｉ＿）　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　（＿/＼　⊂　ヽ三||　　　　 　 |＼Ю ⊂)_|√ヽ
　(,(^（　∪~ ￣　） 　　　 Y ⌒ ﾞｉ　|　/　 冫 　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 冫´ 　|　/ ⌒ Y　　　　　 （　￣ ~∪　）^)ﾉ
　　　　| ） | ) || ´|| 　　 　（　　　　 し.　,　| 　,　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　,／　 |　, .し＿　丿　　　　　　 ||｀ || ( | （ |
　　　　~'　~'　~　~' 　:: (´´　　ﾞｉ ﾞｉﾞｉ　｀ﾞｉ ﾞｉ）　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＼（/ /´　// /　　｀｀) ::｀)　 '~　~　'~　'~
　　　　　　　　　(´⌒(´ ;;; ;; ;　ﾞｉ_ﾞｉﾞｉ 　 ﾞｉ ﾞｉ 　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 / / 　 //_/　; ;; ;;; ｀)⌒｀)
433 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:07:24.16 ID:xxV0k8Ao
フィリッピに続く道を境界線にブルータスを相手にやる夫が

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　　　　　　　／￣￣￣ ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＿＿＿＿＿　　ヽ　　
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ─ ､ ─ ､ ヽ |　　|　　
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　 　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　・|・　　|─ |___/　　
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|　 　　　　　　∧∧∧　　　 　　　|` - c`─ ′　 6 l　　　
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／　　　　 　＜　Ｖ　Ｓ　＞　　.　 　ヽ (＿＿＿_　　,-′　　
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ 　　　　　　　　　 ＶＶＶＶ　　　　　　 　 ヽ ＿＿＿ ／ヽ　　 　
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／ |／＼／ l ＾ヽ　　
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|　|　　　　 　|　　|　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　ＹＡＲＵＯ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＢＲＵＴＵＳ

カシウスを相手にアントニウスが布陣する
　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿＿＿
.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／－､ －､　　　 ＼
:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 |　 ・|・ 　| ､　　　 ＼
ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ ／　`-●－′　＼ 　　 ヽ
-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　　　　　　　　　　　　　　　 　|/ ──　|　 ── 　 ヽ　 　
::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼　　　　　　∧∧∧　　　 　.　──　|　 ──　 　 |　　
:::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|　　　　＜　Ｖ　Ｓ　＞　 　|　──　|　 ── 　 　 | 　
:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/　　　 　　　 ＶＶＶＶ　　　 　ヽ （＿＿|＿＿＿＿　 /　/
::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／　　　　　　　　　　　　　　 　　 ＼　　　　　　　　 　 /　/
',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　l━━（ｔ）━━━━┥
:
!　　　ＡＮＴＯＮＩＵＳ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＣＡＳＳＩＵＳ
434 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:08:42.99 ID:xxV0k8Ao
その数両軍合わせて２０万以上。動員兵数だけなら古代世界最高峰の決戦だ
しかし――その規模に内容は比せず、戦いはあっさりと終わった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈/ ||/:::::::::::::::::＼.､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　　＼　::::::::::::::|:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　　　　　ヽ　:::::::::::|:|
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　　　　　　　/ﾉ v　＼　　　　 ）　　 ./　/　　　　　　　　　 |　:::::::::|:|
　　　　　　　|ζ) (_ヽヽ　　　ム　　/　/　　　　　　　　　　|　:::::::://
　　　　　　 λﾍ´｀,イ|:）　／／⌒,/　/　　　　　　　　　　 |　:::::://
　　　　　 ／λ.|三-'//／／　　 /　/＼　　　　　　 　　　|　:::://
　　　　　 |　|　＼─／　/　　　 /　/　　＼　　　　　　　 ./　:://
　　　　　/　|　　 У　　/　　| 彡ミ、　　　λ　　　　　　 / .／
　　　　 /　　　　　　　/　　/ 彡ミ､|　　　　 |　　　　　　/／
　　　　/　　　　　　／　　/　/　/:::λ＼　　ﾄ、
　　　 /　　　　　　　　　 /　/　/|::::::::| λ　 | ＼
　　　/　　　　　　　　 ／　/　/ .|::::::::|　　　 |　　＼
　　 /　　　 |　＼＿／　 /　/　 |::::::::|　　　 |　 ＼_＞
　　/　　　　〉 ＿　　　　/　/　　|::::::::ｖ　　　|　　　＼
　　|　　（三7　　￣7≦彡ミ　　λ::::V　　 ,ﾉ　　　　
やる夫の悪癖、その報いが頭をもたげた
435 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:09:39.92 ID:xxV0k8Ao
義父の死より二年、やる夫は迸る情熱のままに日々を過ごした
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |

眠るべき時間でも眠らず考え続け

　 　 　　　＿＿＿_
　　　　 ／⌒　　⌒＼
　　　／（ ー） 　（ー）＼　
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::: ＼ 　
　 |　　　　　|r┬-| 　　　　|
　　＼ 　　 　`ー‐′ 　 ／　　　　　　　　　
　　／　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　
　（＿⌒)　　　　　 　 　|｜＿＿＿＿___＿___＿ 　
　　　ｌ⌒ヽ　　　　　＿ﾉ | |＼ 　|___| 　 {}@{}@{}－
　 　 |　 r　`　　 　 　　）__) 　＼　>ﾟ))))彡ー―'.　
　　（＿ノ　￣　／　／　　　　　＼`ー―’＿＿＿
　　　　　　　　（＿_^)　　　　　　　| |￣￣￣￣￣
食事をとるべき時間でも平気で無視して間食のように粗末な食事をとった
436 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:10:22.04 ID:xxV0k8Ao
生来病弱な体に耐え切れるものではない

　　　　　　　　　　／´￣￣￣ ￣ ヽ
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　 　 　 　 ／　Ｕ:　　　　　　　　　　　 ＼　
　　 　 　 ／　ｕ　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ 　　頭が痛いんだお……
i 　 　 　 |　　　:　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
| 　 　 _　|::.:. : :　　 　 ,,ﾉ:..:ヾ、　　　　　　　|
|　,.r:;'三ヽ:: :: .　ｰ'"´ 　 ,,､ 　ｰ‐‐,,　　 　 /｀､
|;ｲ:;:":::::::::::＼;;｡（ｰ一）　　　（ｰ一）　;:;:. ／:::::　ヽ
`｡⌒/7, -──～ ､（___人___,）"⌒;;::／::|:::::〆::＼
::::://,::::..　 　 " ニﾆヽ､⌒　~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
::::::|_|;;､:::._＿y-ﾆﾆ'ｰ-ｧ 　‐─'───┴──────　‐

合い間合い間に休憩をいれて静養に勤めていたが、それでも頭痛や腹痛を訴えることがしばしばあった
437 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:11:44.62 ID:xxV0k8Ao
突然襲った腹痛にやる夫は倒れる

　　　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　　／υ ＼:li|:li|:l／＼ 　　　
　　＿_ ／ 　し （＞）三（＜） ＼　　　 　　　 ぽんぽんが痛いんだお
　　　（ |　　∪::li|（__人__）li::::J　|　　　　　
　　＼ヽ＼＿＿　 ｀⌒´＿＿／ ＼　 　
　　　 ＼（￣ ⌒⌒⌒⌒￣⌒ ⌒ ⌒ヽ
　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 ＼

立ち上がることもできない指揮官に代わりやらない夫が指揮を預かるが一度広まった混乱は収まらない
これでは戦になるはずもない。情けなくもやる夫は輿で担がれアントニウスの陣営に逃げ込んだ

　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　
　　　　　　　　　／　　ー　　‐＼
　　　　　　　　　|　　 （ ●） （ ●）
　　　　　　　　　|　　　　 （__人__） 　スマン。またお前を負けさせちまっただろ
　　　　　　　　　|　　　)　 ｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　　　　|　　　　　　　　}　
　　　　　　　r⌒ヽｒヽ，　　　　}
　　　　　　/　　i／　|　__　　ノヽ 　　　　　 　＿＿___
　　　　　./　 ／　　/　　　　　　) __　　.　 ／ ー 　ー＼
　　　　 ./ ／　　／　　　　 /／　　＼. ／　（ ●）　（ ●）　何度負けても最後には勝ってくれるんだお？　
　　　　/　　　.／　　　　　/￣､⌒)　／　　　　　（__人__） ＼　
　　　 .ヽ､__.／　　　　 ／ ⌒ヽ￣　 |　　　　　　　｀ ⌒´ 　　| 　なら気にすることじゃないんだお
　　 　　　　 r　　　 ／　 　　　| /　　＼ 　　　　i⌒＼　　　/　
　　　　　　/　　 　　　　　　　ﾉ 　　 ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ　 .＼／ 　
　　　　　/　　　　　 /　　　 / 　 .／　 　　　|.／ｰ､＼ 　 ＼　
　　　　./　　　　／/　　 ／i,　　　　　　 　ﾉ　　　　＼＾　　 .i 　　
　　　 /.　　　.／ ./　 ／､/ ヽ､_../　　　/　 　　　 .　 ヽ､__ノ
　　　i　　　／　./ ／ .| ./　　／/　　／　　　　　　
　　　i　　./　.ノ.＾/　 .ヽ､_.／ ./　 ／　　
　　　i　 ./　　|_／　　　　　　./ ／　　　　　　
　　　i　/　　　　　　　　　　ノ.＾/　　
　　／ /　　　　　　　　　　|_／　
　 (_／
438 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:12:40.02 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　　　　 |
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　ヽ∟　　／＾ ＼
　　　　＿　　　 /＿＿＿＿＿＿__　 ヽ　 （_／　　ヽ
　　　　　　　　　|ノ─ ､／─ ､ヽ　|　　ヽ　（_＼／　このまま押し潰すんだ！
　 　 　 　 　 　 ,|　 ＼ |・　　　|　　|　　 j 　 ヽ　`－ﾉ　　
.　　　　　 　 　 ||　 二 |　　 　 |￣ ⌒ヽ′　/　　 /
　　　　　／　　 /ー C　` ─ 　 　　 _ﾉ　 / 　　 /
　　　　　　　　　!　⊂──´⌒ヽ　　 ﾉ／（　 　 /　ﾉﾉ
　　　　　　 　 　 ＼ ＼_(⌒⌒＿） ／!　　ヽ､／
　　　　　　　　　　　 `　,┬─_－ ´/　ヽ　／
　　　　　　　　　　　　 /　|／　＼／　　　く
　　　　　　　　　（（　 /＼ ＼　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　/, ─ ､/ ＼　　　　　　　/＼
.　　　　　　　　　　 (　 l　l　j　　＼ ＿＿_ ／ 　 ヽ

勝機を見い出したブルータスはそのままアントニウス軍に襲いかかろうとする

しかし――

　 ;;"~'ﾞ;;.　 ﾊ,,ﾊ　;;"~'ﾞ;; ;"~'ﾞ;;. 　ﾊ,,ﾊ ;;"~'ﾞ;;　;;"'~'ﾞ;;.　ﾊ,,ﾊ　;;"~'ﾞ;;
　 ﾐ,,,_,,,ﾐ （ ﾟωﾟ )ﾐ,,,_,,,ﾐ ﾐ,,,_,,,ﾐ（ ﾟωﾟ )ﾐ,,,_,,,ﾐ ﾐ,,,_,,,ﾐ（ ﾟωﾟ )ﾐ,,,_,,,ﾐ お断りします
　　　　 ＼　　　.／　　　　　＼　　　 .／　　　　　＼　　　. ／　　　お断りします
　　　　　 |⌒I、│　　　　　　　|⌒I、│　　　　　　　|⌒I、│　　　　お断りします
　　　　　（＿） ノ　　　 　 　　 （＿） ノ　　　　　　　（＿） ノ
　　　　　　 　∪　　　　　　　　　　∪　 　 　 　 　 　 　 ∪


アントニウスに阻まれ、失敗
439 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:14:06.71 ID:xxV0k8Ao

　 　 　　　　 　　　　,>ｨ''ヾト:r:‐､_
.　　　　 　 , / ,.-､／ /::＼ 　`‐'^ヾ;<´
　　　　　 / {　ゝｲ　 /.:::::....｀丶､._＿戈‐
　　 　 　 ! ＿ | ::| 　|::::::::::::::::::::::::::::::;ｲ:l
　 　 　 ／　　｀ヾl、 ｌ:::（＼____:::::::／ ｌ::|　きゅう
.　 　 　{　 　　　,ﾑ＼＼:`‐-‐':／ 　/:/
　　　　 ヽ;:-ィ'´,.､　｀㊦､､￣´　 ／='ｨ⌒i
　 　 　! {. ヾ;|　l 　＼　　｀ヾ＝'´;: -‐'^'''゛
　　　　', '､ 　＼＼＿,,> 　 ﾉ::／　　
　 　 　 ヽ,＼　 ヾ;､.＿_,／∠_　　
　 　 　 　 丶丶、ヽ;:::::::;:ｨ´　 ﾞ,　
　　　　　　　　　　　`'‐-<.___ノ
ブルータスがやる夫を敗走させる間にアントニウスはカシウスを片付けていた

　　　　　　　　　　　 /　　　　　 　ｒ'´ ＼　　 　, ‐'´　┐
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 　 L 　　ヽ　／　　_＿」
　　　　　　　　'""':'/　　　　　　　{::.｀ﾞｰ-斗ｨ -‐'´...:::::│　'""':'　　　　　""':
　　　　　 　 　 　 /　　　!　　　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 　"'::;;;,,...,,;;::.....;:
　　　　　　　　　 ,'　 　　|　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　 ;::'""':: !　　 　 l　　 　 　 　 ヽ:::::::::::::::,':::::::::::,.. |　　､
　"'::;;;,,...,,;　　 　ﾉ r‐ ､ _」　　　　　　　 ｝:::::::::::/ン'ニ´::│　 ﾄ､　　　　　青狸如きが私に勝てるとでも…？
　　　　　　　　 /　 ＼　亅　　　　　　,ｨゝ:::::::::j ,／tj ｀ﾌ│　{　＼'""':
　　　　　 　 　 l　　　 ヽ/　　　 　 ,ｨ=-':::::::::::::,ｲ--==┘::.|　　＼　;; '',,, ;; ''""'::;,,.,,,
　　　　　　　　 !　　 　/　　　　 ／:::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､　　 ヽ
.,,, ;; ''""'::;;,,.,,,./　　 ／　　　 　ｊ 　　　 / │　　　　　　 　ｲ ヽ　　ﾉ
　　　　　　　/ 　 ／　　　　r‐‐-､　 　 ＼」　　 　　　 　 /〆/　
　　　　＿∠__／　　　　　　ヽ、　｀ゝ､__　　 　　 __,ｲ　 /_　/　　;; ''""'::;;,,　
　　／´ 　 /　　　　　　 「｀ヽ　ヽ　　ヽにニニ二,ﾝ/ / 　 Y 　　 /　　　　"'::;,...,,;;::'
,‐'´　　　 /　　　　　 　 │ 　} 　 ＼_　　ﾞｰ--一 ´　{ 　　│　　弋

片やカエサルの片腕、片やカエサル将校団の一員。力の差がそのまま出た結果だった

千載一遇の好機を逃したブルータスは撤退
　　　∧∧　　　　∧∧　　　　∧∧　　　　∧∧
　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ) 　　 /⌒ヽ) 　　 /⌒ヽ)　コレジャシカタナイヨネ
　　i三　∪　　　i三　∪ 　　i三　∪　　　i三　∪
　○三　|　 　○三　|　　　○三　|　 　○三　|
　　(/~∪　 　　(/~∪　　　　(/~∪　 　　(/~∪
　　　

１１月３日の戦闘は両者痛み分けの形で終わる。だが、共和派陣営では思いもよらぬ事態が待っていた
440 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:14:41.38 ID:xxV0k8Ao
ガイウス・カシウス・ロンギヌスは自ら命を絶った

　　　　　　　　　　|ﾐ|
　　　　　　　　　　|ﾐ|
　　　　　　　　　　|ﾐ|
　　　　　　　　　　|ﾐ|
　　　,　───　 |ﾐ|
　／　　　　　　　 　 ＼ 、
/　　　　　　　　　　　 ヽ
i　 　 .－､ － | 　　　 　 i
|　　 |　＋|＋　|| 　　　　 |
!/　　`－●－′　　 ＼ j
＼＾＼ ≡| ≡ ／⌒　 /
　／';;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,;;;,;;;;;(
／　　　"""""""""ヾ
441 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:15:44.05 ID:xxV0k8Ao
アントニウスとの戦いは骨の髄までカシウスを凍えさせた

::::::::::::::::::::::　　　____,;'　,;- i
::::::::::::::::::　　 ,;;'"　　i　i　・i;
:::::::::::::::　　,;'":;;,,,,,,　;!,　`'''i;
:::::::::::　　,/'"　　　'''',,,,''''--i
:::::::::　 ;/　 .,,,,,,,,,,,,,,,,,　　　;i'"`i;　 　　そんなバカな…！
:::::::　 i;"　　　　　___,,,,,,,　　`i"　　　　　　　　
:::::::　i;　　　　,,;'"""　`';,,,　　"`i 　 　 　 　 　
:::::::　|　　''''''i　,,,,,,,,,,　　`'--''''"　　　　　　　
:::::::　|.　　　 i'"　　　";| 　　　　 　　　　　 　
:::::::　|;　　　 `-、.,;''"　|　　　　　　　　　　
::::::::　 i; 　　　　`'-----j　　　

同等の兵力を持っていながら一方的に追い詰められた事実は恐怖となってカシウスの精神を苛む

そこに戦勝の報が届いた

　　 _　　 　 　 　 _,,. - ―― - ､,_　　
　　ヽゝ　　 　 ／_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::.ヽ　 　　　　 　　
　　､　　 　　　iノ,‐ ､　,. -.,ヽﾞｰ-::::::::ヽ 　　　　
　　　　　　　　if'　 　i"　 　 iハ　|:::::::::| 　　　　 　　　　　聞いてよカシウス
―　　　 　　 （i　 / j　ヽ 　 |ー-| ;:-､jゝ､＿＿＿
―ニ　 　　　 /ゝ-(~"ヽ､_,ノ　　 " ６ i　　　　　＝ニ 　　やるおの奴ったら情けないことに
― 　 　 　 　 i （｀　　　　　ﾉ⌒ヽ　 イ　　　　　　　 ―
　　パ　　ア　ヽ ~､` ｰ―<__ﾉ_ノ　 ノ　ア　　ァ　　ァ 　　おなかが痛くて動けなかったんだって
　　　　　　　　 　ヽ ヽ ､＿_ノ _,,..'"!､
　　　　　　　　　 　 ｀r-､―''" 　／┐　　　　　＼＼＼ 　だからもう楽勝だったよ
／／／ 　　　 　　rf／ ＼　 ／　　 ~＼　　　　　＼＼＼
／／／／　 　 _イ　　　　 `　　　＼　 　＼　　_,.-､ ＼＼
　　 (~ヽ､_,..-‐''"　　　　　　　　　 　 ＼　　 ／　 <
　 ,／` 、 ヽ　　_,,..ﾞ|　　　　　　　　　 |　＼/　ノ　､.＼
　(／,＼ 　,ﾉ'' " 　 |　　　　　　　　　 | 　　 ヽ　／ヽヽ)
　ゝくノノ''"　　　 　 `iー――――ー{

晴れがましく語るブルータスこそカシウスの絶望だった
442 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:16:35.45 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　　　　　 _,ノ‐''''''^^^¨¨¨⌒￣⌒^^''￢-､,_　　　　　　　　　　
　　　　　　　　._v-''¨｀　　 .,,vｰ─-､　　　 .,,vｰ─-､ .¨'ｰu_　　　　　　　
　　　　　　_ノ'″　　 　　./′　　　 ¨┐ .／　　　　 ﾞ┐　 .ﾞ'┐　　　　　　
　　　　 ,／′　　　　　 ./￣''''-￢,,,,__.ﾐ .i |,,,,＿＿_　..）　　　ﾞ＼　　　　
　　　 ,/′　　　　 λ 　|　　　　 （ ･ )|　｝　.¨'ｰu,,　　|　　　　　＼　　　
　　 ./′　　 　　　八,､-ﾐ.ノ‐''''''^^￣./¨ﾚ　　　 　　 .人,_　　　　　ミ　　
　 .,ﾉ′　　　 　._ノＵ'　　 ＼_　　 ._,rlﾄ冖へy　　　_／　 ¨'‐u　　　.ﾞlr　　
　.,i′　　　　　／ｰ-v､.,,_　　 ¨^^¨´〔　　　 〕.¨^^¨′　　__.,､ ﾞ＼.　 ｛　
　〕　　　　　 ./′　　　　.⌒'''''　　　 ＼,,,,,,ノ′　 v-ｰ'''¨　.λ　　ﾞ┐ ｝　　　
　|　　　　　 ﾉ　 .λ───ｰ　　　　　　｝　　　　　 __,,.,､v;（_）ｰ''　 ｛..］　　
　|　　　　　:|　　 | |　　　　　　　　　　　　.!　　　　　 ｀　　　 　　　　 .｝｝ 　それだけ好条件が揃って……何故勝てない！！
　｝　　　　 .|　　 .Ｕ-:;:冖^￣　　　　　　 .|　　　　　 ¨¨¨¨¨￣¨¨′ ﾐ｝　　
　.|　 　　　.｝　　　　　　　_,,,,,ｖｖl''''¨¨|^^⌒|¨¨''''lｖｖ,_　　　　　　　　 ｝　　　　
　 ).　.　　　〕　　　 ,,､-v~|　　 .|　　　|　　 |　 　|''Ｔ＾i-,,_　　　　　　/　　
　 .｛　 　　　). ., r'z::''''~ﾞ(~~￣￣￣￣￣￣~~~`^^^^''''￢;;;＿　　 ﾉ　　
　　 ﾐ.　　　 `i,　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　`''　/　　　
　　　ﾞ).　　　 `i,　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　 　　　.,ﾉ　　λ　　　
　　　　＼　　　 },　　　　　′　　　　　　　　　　　　　　　.　　／　　　| |　
　　　　 .　＼　　＼　　 　　　　　　　　　　　　　　　　.　　,／　　　　 ∪
　　　　　　 （¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞソ冖干ｱ^^^^^^^^^^^^^ｒ'′　　　　　　
　　　 　　／~~~~~~~~i￢冖'''''7′　　　∨￢ｰｰz─-―「＼　　　　　　
　　　　　/　　　　　_ﾉ　　　　　厂¨丁¨¨ﾌ　　　　.ﾐ､　　　　ﾞ＼
　
神すら我々を見放したのか。悲観したカシウスは自らの手で命を閉じる
443 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:17:37.80 ID:xxV0k8Ao
戦術的に見てカシウスはそれほどのミスを犯したわけではなかった
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カシウスが追い詰められたと見たものは不幸な偶然がもたらしたものに過ぎない

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　　　　　　 _＿__uuu_　　／＿＿＿　 ヽ〟
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（（　 i　　　　　　　　　　　 |-o －U　　）
　 　 |　　　 　 　 　 　 __(ヽ|￣￣）　 ノ　　　
　　　 !　　　　　　 　 ∈__　）￣￣￣）
　　 　 ヽ　　　　　　　　 ／￣￣￣ /　ﾉﾉ
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だが、彼の側でそれを慰める人間は存在しなかった。デキムス、ヒルティウス、パンサ
彼らの死によって共和派の軍事は全て彼一人に押し付けられた。その重圧に彼は潰れた
444 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:18:24.44 ID:xxV0k8Ao
カシウスの死は共和派に混乱を与えた。その結果、共和派は勝利をつかむための貴重な時間を逃してしまう
　　　　　　　 ♪　　　　　　∧,, ∧　　　　　　　　　　　 ♪
♪　　　　　　　　　　∧,, ∧ ･ω･)
　　　　　　　　 ∧,, ∧ ･ω･)　　 )　　ド、ドーシヨウ？
　　　 ♪∧,, ∧ ･ω･)　　 )っ＿_フ　　 ♪　　　 ∧,, ∧
　 ∧,, ∧ ･ω･)　　 )っ＿_フ(_/ 彡　　　 .∧,, ∧　　　 )　　　　
　(　･ω･)　　 )っ＿_フ(_/彡　　　　∧,, ∧　　　 )　　　)　ドースリャイインダロ？
　(っ　　)っ＿_フ(_/彡　　　 .∧,, ∧　　　 )　　　)　Οﾉ
　　( ＿_フ(_/彡　　　∧,, ∧　　　　)　　　)　Οﾉ ヽ_)
　　 (_/彡　　　　　　(　　　　)　　　)　Οﾉ 'ヽ_)
　　　　　　　　　　　 (　 　　)　 Οﾉ 'ヽ_)
　　　　　　　　　　　(ゝ. Οﾉ 'ヽ_)　　　　　 ♪
　　　　 ♪　　　　ミ　 ヽ_
三週間後、再び対峙した時にはカエサル派は打撃から完全に回復し準備を整えていた。
445 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:19:24.38 ID:xxV0k8Ao
１１月２１日

両軍は再び激突する
　　　
　　　　　　　　 ／ ／／／／／／／／／／／／／／／　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼ ＼ 　　　　　　　　
　　　　　　　／ ／／／／／／／／／／／／／／／　　　　　　　　　　 　　　　　　　　＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼ ＼　　　　　　　
　　　　　 ／ ／／／／／／／／／／／／／／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼ ＼ 　　　　　
　　　　／ ／／／／／／／／／／／／／／／　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼＼ ＼　　　　
　∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧∧ ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧ ∧∧ ∧∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧　
（ ｀・ω（ ｀・ω（｀・ω（｀・ω（ ｀・ω・)・ω・)・ω・)・ω・)　　　　　　　　　　 　　　　　　　　(・ω・(・ω・(・ω・(・ω・´ ）ω・´）ω・´）ω・´ ）ω・´ ）
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まともな軍歴を持たないブルータスを総大将に掲げる共和派に勝機などあるはずも無かった

　　　　　　　　　　 |
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　／
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　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　ヽ∟　　／＾ ＼
　　　　＿　　　 /＿＿＿＿＿＿__　 ヽ　 （_／　　ヽ
　　　　　　　　　|ノ─ ､／─ ､ヽ　|　　ヽ　（_＼／　畜生！
　 　 　 　 　 　 ,|　 ＼ |・　　　|　　|　　 j 　 ヽ　`－ﾉ　あんな奴に負けるなんて！
.　　　　　 　 　 ||　 二 |　　 　 |￣ ⌒ヽ′　/　　 /
　　　　　／　　 /ー C　` ─ ＼)　　 _ﾉ　 / 　　 /
　　　　　　　　　!　⊂──´⌒ヽ　　 ﾉ／（　 　 /　ﾉﾉ
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　　　　　　　　　　　 `　,┬─_－ ´/　ヽ　／
　　　　　　　　　　　　 /　|／　＼／　　　く
　　　　　　　　　（（　 /＼ ＼　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　/, ─ ､/ ＼　　　　　　　/＼
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追い詰められたブルータスは自害して果てる。共和派の命運も同時に果てた
446 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:21:43.86 ID:xxV0k8Ao
紀元前４２年１２月
未来を決めるのは勝者の特権である
フィリッピにおける勝者となった二人は当然のようにその権利を行使した

　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!　私が東方を獲り、君が西方を獲る。異論ないかね？　　
.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|　　　　　　 　 　 　 　　　　 　　_＿＿＿　　　 　　 　 　
:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 　 　　＼　　　　 　 　
ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　　　　　　　　　　　 　　 ／─ 　 　─　　＼ 　　　　　　
-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　　　　　　　 　　 　／ （●）　 （●） 　　 ＼　　ありませんお　 　　
::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼　　　　 　 　　　 | 　 　（__人__） 　 　　 　|　 　 　 　
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:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/　　　　　　　　　　 | 　|　!､＿ ＼　／ 　)
::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／　 　　　 　　　 　 　| 　|＿＿＼　　”　／.
',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´　　　　　　　　　 　　　＼ ＿＿＿＼ ／　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　

東方攻略はカエサルが残した悲願であり、ローマ市民全てが求める宿願だった

　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
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　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　（クラッススの残した敗北の屈辱は未だ晴れない
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　その屈辱が晴れたとき、誰が支配者に相応しいかは一目瞭然だろうさ）
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
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447 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:22:57.89 ID:xxV0k8Ao
一方、やる夫に任されたのは内乱によって傷つき混乱した西方の秩序を取り戻すことだ
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‐く.:〈　　　　　,、 　 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉:: /＾7＜:〈　.:::::// : : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐　,、
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::.: :└i:|　//＼| ::::ﾄ､＿_ : : :||＿'//､п∥::.:l| : : : : ／／ト､У〕:|:....;＞.|::|..::./rへ/ﾚYL;/:>┘/ﾄ┘.//::::.｀L「|-┘/:::ﾄyｨ
工エ::「 /〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,/T>.:/ﾛ〃乢.: :／／.:::::;＞|::::l/ﾍ｢　 └─匚|＿_| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ｉr==| |.:::.｢.:[]:}iｌ|{´
: :∠7ﾍlｺ:::|:.:..|-i_::_r√ソ＼>へ:| :|:ln| :]:|:П叮 ￣＼∧l＼|工]　　　　　　　　　 ｡ｌ;_|_|ー|＿＿!｣====ｌ|＿<>‐┴─|i|l|
: :|ｪ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|＼.::::》: :::L;:.::r| .L/∟ﾛ⊥!┘　 　[ニニニ|ﾆ]　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾙﾍ:
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華々しい軍功を挙げる機会も無ければ、恨まれる事こそあれ感謝されることはない実り少ない仕事だ

やる夫は諾々とその仕事を引き受ける。誰が見てもフィリッピの勝者はアントニウスだ
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （ー） 　（ー） ＼　今は雌伏の時だお　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／

そのアントニウスの申し出に腹痛で寝ていたやる夫が口を挟めるはずも無い
二人の勝者は約定に従い東西へ別れた

政治の季節は終わり、権力闘争の季節が始まろうとしていた
448 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:24:05.96 ID:xxV0k8Ao

紀元前４１年春

　　　　　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 　　　／　　　 （__人__）　　　＼　あー、もう、やってられないんだお！
　　　　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　　　　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　.／l!|
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　.＼ |i　
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi　
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽ

やる夫に与えられた最初の課題は軍縮だった
449 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:24:49.02 ID:xxV0k8Ao
共和派についた十万人の兵も戦が終わった今となっては同じ釜の飯を食う仲間。その結果膨れに膨れ上がった軍団数は２８個

　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'
　　　　　　ｂｅｆｏｒｅ

　　　　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧　　　　　　　　 ∧,,∧ 　∧,,∧
　　　　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧　　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
　　　(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
　　　｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ ｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ
　　　　ｕ-ｕ （l 　　 　∧,,∧ 　∧,,∧　ｕ-ｕ （l 　　 ) (∧,,∧ 　∧,,∧
　　　　　　　 `ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
　　　　　　　　　(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
　　　　　　　　　｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ
　　　　　　　　　　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ　　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　　　　　　　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'　　　　　　　　　`ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ａｆｔｅｒ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
戦時でさえ１０個軍団を組織すれば財政にかなりの負担となる。平時に２８個の軍団を抱えるなど冗談ではない。

　　　　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　　　　 ／:::::::　　　　　　 ＼
　　　　　.|:::.　　 ''''''　　　''''''　 |
　　　　　 |::::.,（一）,　　　､（一）|
　　　　　.|::::::: ノ　,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　|
　　　　　 ＼:::::.ヽ｀-=ﾆ=- '　／
　　　　　/ 　 ｀一｀ﾆﾆ´-,ｰ´
　　　　 /　　|　|　　　/　|
　　　　/　　 |　|　　/ |　|
　　　 /　　　ｌ　|　/　 |　|
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　　　|　 `ｰヽｌ_ｌ_ｌ.}　ヽｌ_ｌ_ｌ.}　　　　　　　 　　　 　 ＼
　　（､`ｰｰ､ｨ　　 }￣` 　　ﾉ　　　　　　　 　　　　 　 ＼
　　　 `ｰ､､＿__/｀"''－‐"　　　　　　　⑩ 　　　　　　　＼
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このままでは兵に食わせる飯代だけでローマは破産に追い込まれかねない。軍縮は急務だった
450 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:25:45.03 ID:xxV0k8Ao
　 　 　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼　なに考えてこんなに兵を集めたんだお…… 　
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼

とはいえ、無一文で追い出すというわけにはいかない
軍で鍛え上げられた十万人の浮浪者を想像して欲しい
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　　　　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　ザッ　　　　　MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿,/ヽ＿　/ヽ＿＿,.ヘ　/ヽ＿＿,.ヘ　＿,.ヘ　,.ヘ　　　　ザッ
　　　　/＼＿＿_／ヽ　　　/＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ　_／ヽ　/＼＿＿_／ヽ
　　 ／''''''　　　'''''':::::::＼／''''''　　　'''／''''''　　　'''''':::::::＼　　 ／''''''　　　'''''':::::::＼
　 . |（●）,　　　､（●）､.:|（●）,　　　 |（●）,　　　､（●）､.:|､（ |（●）,　　　､（●）､.:|
　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|　　 ,,ﾉ(､_, )|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|_, )|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|
. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|　　 ｀-=ﾆ= |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|ﾆ=|　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|
　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／＼　　｀ﾆﾆ　＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／ﾆ´ ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／
　　　／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- 　／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´
　　　無職になりました　　　　　　　　無職になりました　　　　無職になりました

そんなものを国内に放り出せば再び内乱が起こるどころか国が傾きかねない
退職金、あるいは腰を落ち着けて働くことのできる土地が必要だった。
451 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:28:06.79 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　　愚痴るな、どうせやらなきゃいけないことだ
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l



　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（ー）　　
.　|　　　　（__人__）　　　　 とはいえ多すぎだろ、常識的に考えて…
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　
.　 |　　　　　　 　 }　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼


しかし手をこまねいているわけには行かない。やる夫は強硬手段に出た
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼ 　　　　　　　　　　　やる夫に土地を差し出すんだお！
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　　　　　　 nnn､
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|　　　 　　　i i.i.ii
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／､-─,‐─‐/ ヽ-､
.　　　 　 /⌒, 　 　ー‐ 　 　　　　＿__; ＿､r ｲﾌ'
　　　 　/　 ,)、＿,.､,､,､　　　,/￣　　　　　　￣
　　　　(_＿＿＿_´r)ｊｊｊ〉　　 l
.　　　 　 |　　　　｀￣~´　　　|

イタリア国内１８都市の土地を接収し兵たちに与えることを決める。勿論のこと無償での強制接収である。
452 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:30:32.57 ID:xxV0k8Ao
　　　/⌒￣￣￣＼　ρ
　　/川∥∥|　∥|　　ゝ　　
　〈巛《〈〈　＼巛 ｜　　　　
　　│个　个　ﾍ ｜　　　　
　　│┌－　　　）/　　　　
　　　ヽヽ　丿／/　　　　　　
　　　　┼┬┼
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　| │　　　　　　　┤　＼
　| │　　　　　　　│＼　＼
　| │　　　　　　　│　＼　＼
　| │　　　 　　／│　　│　│
　| │　　　　 ／　│　　│　│
┌─ヽ　　　 　　　」　 　│　│
│　├┴┴┴┴┤　　　田田
│　│　　∥　　　ヽ　　　/　│

虐待された地主たちの中にはヴェルギリウスも含まれていた

彼の代表作「牧歌」の中には土地を強制的に奪われ、やる夫に直訴する牧夫の詩がある

　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼
　　　　　　　　　//, '/　　　　 ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　　 〃 {_{ノ　　　 ｀ヽﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ●　　　 ● 从　|、i|
　　　　　　　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ│ 　　土地を返して欲しいにょろ
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._）　 　j /⌒i !
　　　　　　＼ /:::::|　l＞,､ __,　イァ/　 /│
.　　　　　 　 /:::::/|　|　ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
　　　　　　　｀ヽ< |　|　　ヾ∨:::/ヾ:::彡'　|

　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　／／　　　　　＼＼
　　 ／ 　（ ●）　　（●）　＼　ん、苦しゅうない
　　 |　　　　（___人___）　　　 |　
　 　 ＼＿＿　｀ー ' ＿＿／　　　気を長くして待っているんだお　　　
　　　/　　　　ヾ､　//　　＼　ヽフ
　　　ヽ＿⌒）ﾊ　//　　 |　ﾚつ||)
　　i⌒l ミﾟДﾟ,,彡⌒)　　ヽ_ノ ￣
　　|　 |　ヽ＿＿"" ヽ_ﾉ|　 |
　　ヽ　￣￣￣/ ヽ　ヽ＿ノ
　　　￣￣￣ /　 /ヽ＿_)
　　　　　　　（＿_ﾉ

牧夫はやる夫の説得に安心し、保護を受けることになるのだが現実はそんなに甘く無かった
453 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:31:50.63 ID:xxV0k8Ao
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　　　　　　　 |　 　　⊂⊃　　　|　　　　／　　さっさと土地を返せ
　　　　　　　| .| ⌒ ＼.ｌ／ ⌒ | |　　＜
　　　　　／ |. ｌ ＋ ＋ ＋ ＋ ﾉ |＼　　＼　　さもないと決とうを申しこむぞ！
　　　 ／　　 ＼＿＿＿＿＿／　　＼　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　／　　　＿　　　　　　　　　　　　　 ＼　
　/／￣￣(＿）　　　　　　　　　　　　　 　|
　|ししｌ＿ｌ 　（　　　　　　　　　　　　|　　 　|
　|（＿⊂､＿_）　　　　　　　　　　　　|　 　　|
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　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　　　　お、落ち着いて欲しいんだお　　　　
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)　何も今すぐ全部ってワケじゃないし
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) /　/ / /
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　:::::::::::/ 　　　税金も優遇するんだお
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

やる夫は様々な特権の付与や接収の軽減によって地主たちの怒りを和らげようとしたがそのような物は焼け石に水である
それどころか、やる夫の不徹底な政策に兵士たちまでが不審の目を向け始めていた。ローマに不穏な空気が漂いだした
454 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:33:12.25 ID:xxV0k8Ao
同じく紀元前４１年春
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:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::_　r'´ﾉ-‐'"´　　　　 ヽ ｀ニミー､_　　　ふふ、全ては順調か
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿／　 　｀￣￣"　　　　　　＼＿　 ￣
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:::::::::::::::＿＿_,,....--一'て｀ー'_,〃　/　　　 j　ヽ、　　　　　　　 　|　レ'　　　＼
｀￣￣　　　　　　　　　弋＾~　　　　　　　　'、 　＼　　　　　　 　l_丿　　　 　 ！
　 ＿,＞、　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　ヽ 　/　　 _,ｲ　　 　.!j　　　　　／ ｝
　ゝ__　　ヽ,_　　　　　　　　L　　　　　 　 　 　 ｀´　_,r'´ﾚ'　　　 ,ｲ　　　,r'/.　 ,′
　　　｀ー ､__,l　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　__,ｒ'´ -'＾/　　　_ﾚ'　　／ /　 /
　　　　　　｝│　 　　　　　 　＼　 　､__..-‐‐'´_ -´, -'´,ｨ　　/ ｊ 　 / 　,'　 ｛
　　　　　 / 　l　　　　　 　 　 　 ＼　　｀ﾞー´一'"´　／弋　/　!　│　/　　 |

アントニウスはただ漫然とやる夫に西方を任せたのではない
455 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:34:31.13 ID:xxV0k8Ao
カエサル派が共和派との決着をつけていた隙に勢力を立ち上げ、スペインを根城に海域を脅かすセクストゥス・ポンペイウス
　　　　　　　　　　　　,_,.ｨ_,._
　　　　　　　　　　 _ｿ:::::::::::::´<,
　　　　　　　　　　 ｲ;;:::::::::::::::::〉
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　　　　　　 　 　 /´￣ヾ:::フ'ヽ、
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　　　 　 　 　 　 ヽ, ノ　{'′/ ヽ::::::l,　　　　　　　　　,.　　　 ,r-‐;=' "´　　　　 ,..ｨ
　　　　　　　　　 } !　 　,! 　,/ 　〉::::l,　　　　　　,..‐'´::`ー‐'´::::::て_　　,.. -‐''´::::::
　　　　　　　 　 〈 ヽ,　　| / 　 /::::::::ヽ、 　,..-''´;::-ｰ''::´::::::::::::::::::::::￣::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 〉 ,.!ｨ　 l／ ,:へ::::::_;:::-:''´-ｰ'´::::::::::::__;;::::::::--:──:---:::::::;;____
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　　　　　,＜二ミ/;;;;;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;:｝　　/:::::::::/
　　　　　i- ､:::::ｿ ;;;;;;;ﾍ:;;;;;;;;;;;;;:l,　 ,ゝ､:;;:」
　　　　 └ﾀｰﾞ';;;;;;;;;;:l　!;;;;;;;;;;;;;;:l,　!_z'=〈
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　　　　 　 |:;;;;;;;;;;;;;;::l 　 !:;;;;;;;;;;;;;;:l
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　　　　セクストゥス・ポンペイウス
カエサルの好敵手であったグネウス・ポンペイウスの子
456 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:35:33.93 ID:xxV0k8Ao
娘クラウディアに対するやる夫の扱いを聞いてからというもの怒り心頭に達した妻フルウィア
　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＼　 ＼
　　　 　 　／　　　　　　　　　 ,ｨ　　　　　　　　　　 ヽ　 ト､　ヽ
　　　　 〃　　　 　 　　　　 ／^ヽ、　　　 　 　　　 　 i　 ぃ＼
.　　　 / 　 　 　 　　　 　／　 　 　＼　　　　　　　　　l 　 ぃ
　　　/　　　 　 　　　 ／_∠ _ 　 　　 ﾄ　　　,ィi　　　　}ｉ　　i l
.　　 ′　　　　　　 ／ｰ'7 rj　ｱ　　　 |　 r'／｛| 　　　ハ　　l l
　　 ′　　　　 　,ｲ]y 　 ﾄﾞﾆﾁ　 　 　 | 　| 　　l　　　/　| 　　l l
. 　 i 　 　 　 　 厶r'　　　　　　　　 「￣￣￣￣| 　 ′　! 　　l l
　　l 　 　 　　 / 　ﾄ　 　 　 　 　 　 |　r＝＝､　レ′　　l
　　| 　 　 　 〃　ハ　 }辷ぅ 　　　　|　||　　　||｜　　　　l
　　|　 　 　 /l　　! r ',　^´　　 　 　 |　L　　　」 | 　 　　　l
　　|　　　　,　|　 ぃ　}ﾊ　　　　　 _　L　＿＿＿」　　　　　ヽ、
　　|　　　　l　 ､　 |　j!　`ー　Trr　T 」￣!　 | 　|　　　　　　　｀
　　ｌ　　　　|　　＼|　　　　　　||T　Г「丁|￣|￣|
　　ｌ　　　　|　　　　￣　丁￣」r‐=７ｧ‐ ￢　￣｀|　　 ＿＿_
. 　 l　 　 　| 　 　　 　　 レ' ７　// 　 　　　　　⊥∠r ´￣｀ヾ
　　 ｌ　　 　ｌ　　 　　　／厶/　//　　　 　　　　 〃 　 　｀

その補佐役となるアントニウスの弟ルキウス
　　　／ 〃　l l　　　　　　　 　 /　　　　ﾄ∠l　 　 　 　 、　　　　　 /
　-‐ ´／　　 !l　　　　　　　　〃　　　　 |::: :l　|　　　　　ヽ.　　　　 |
.　　 /　　　　ｌ|　　　 　 　 ／/ 　 　 　 /::　 l 　、　　　 　 l　　　　 ＼__,. ‐
　　 | 　 　 　 l　　　　　／／　　　　　/:　　 :l　 l､ 　 　 　 |
　　 l　 　 　 /　　　 ／／　　　　/　/:;　 　_..メ､ﾄ:ｌ　　　　/
　 　 ＼　　/　,.　'´ ／　　　 　 /|　lヽ=彳´｡　 ﾘ: | ,　　 /、
　　_.　 へ/／　 ／　 　 　 　 /::::ヽヽ､ヽ` ニ彡 //　　/:l |
'"´: : : : //　 ／　　　 　 　 /　　 　 ::::`　｀` 　 /ｲ　　 |://､＿_.. -r‐､- ､
: : : : : / '　/　 　 　 　 l　 ｌ/　　　　 :::::::　　　　|' | 　 l |'/ ﾄ､:　　　 l: : :＼
: : : : /　 /　　　　　　　＼_ヽ、　　..　::::　　　‐､、ヽ　 N::|/: 　 　 　 l: : : : :
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: : : : :＼ l　　　　　　　　　　l lー―――‐^'/　　./::::リ:::::　　 　 ／: : : : : :
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: : : : : : : : /　　　　　　　／:＼ヽ:＿＿;／ ／::_::　-‐ :':´: : : : : : : : : : : : : :


いざというときに備えて十分すぎるほどの火種を残してきた
だが火種を活用するまでもなくやる夫の膝元はきな臭いことになっている
457 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:36:42.35 ID:xxV0k8Ao
地中海東岸の属州、キリキアに腰を落ち着けたアントニウスに東地中海諸国の王たちは平伏した
ローマが地中海の覇者となって久しい。その新たな支配者に頭を下げるのは当然のことだ
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　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　 ｀＼　
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 __」　　　　　　　　　L_
　　　　　　　　　　　　　 |´ l. j＿　　　,.　＿ｲ　7　　アントニウス様
　　　　　　　　　　　　　 _〕.　{　｀＼_,／´　ﾉ ,<　　　
　　　　　　　　　　　　 /　Lt.　ﾞー‐'ｉﾄ､一'´ j」;:＼　　エジプトの女王が参りました
　　　　　　　 ＿_＿,／;:;:;:;:;:.ﾍ. ┌=ゝ｀=┐,ﾉ;:;:;:;:;:;＼
　　　　　　/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽｉ ,ｰ=ﾆｱﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　 _,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣｀ー､__;:;:;:ゝ_＿ノ;:__,.--‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＞' ,ｲノ＜;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ,
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ 　 }　　　ﾄ、;:;:;:;:;:;:;:/j_／;:;:;:;:;:;l
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＿￣ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;／ 　 ﾉ　　　 │;:;:;:;:;:;:,イ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
‐‐'´￣￣´　　￣｀tｰ､ ∠´　　　　　　　　{;:;:;:;:;:;:.ｿ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　　　r､　　 ,ｲ_;:;:｀ｰ ｀ｰ､／}　　┌‐'´;:;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　 r‐'「ヽ」／￣　∨｀ー､__/ 　'-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
　　r┴-ヒ´_r‐　　 ｉ|;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''ー‐-､ヽ_/;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　￣''''ｰ-＿-‐'''ｉﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:./
　　　　　　　　　　ー┬┬‐‐--､.__＿;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ

　　 　 　 　　　　　,
　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　　ほう、それは楽しみだな
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀

フィリッピの戦いに際し、エジプトは共和派に味方した。いかなる形でその責を逃れるつもりなのかアントニウスは期待していた
期待は裏切られなかった
458 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:37:30.05 ID:xxV0k8Ao
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　　　　　丿　｀ハ´＼　∥　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 （　　武　）つ∥　━～～～～～～～～～～～～～～～━
　　 ／⌒＼＿ ／⌒)　　　　　　　　γ⌒⌒ |:::::|　　＿　　　　　　/）
　　 |　　∂/ハ)ヽヽ |　 γ ⌒ ヽ　　（ ´∀｀　）　Φ ＼~~~~~ 丿/（
　　 ヽ　 （　´∀｀// ヽ　|　　　　| ⊂ ＼ llll ／ つ|　　（´ハ｀,,）/　 ）
　　　（　 （つ　 /Ｃ　丿 （´∀｀　）┳　/⌒⌒_つ　　 し<･/;;;;⊂）
　　　　ノ　（_///_）　　　（　ｙ / 　つ （´∀｀　）/⌒ヽ γ⌒⌒ヽ (二二)
　　　　　　　/|￣￣￣'7-＿　　）┃⊂ 　　　と:::::::::::）（ ´∀｀　）　　||
　　　　　　 |　＼　　　　　　￣￣`ー　（　　 /:::::::::::::） （　　　　⌒つ||
　　　　　　　＼　丶　　　　　　　　　　￣￣＼＿_＿　 （ ×　 　）
　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`、
　　　　　　　　　　　ヽ　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
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　　　　　　　ヽ　　＼　|/／丿～～～～～～～～～～～～～～～
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目を疑うばかりの金色の船に銀の櫂。貴重な紫の染料で染め抜いた帆が風を受け楽の調べに合わせてゆっくりと進んでくる
とても申し開きする側の態度とは思えない。この趣向をアントニウスを楽しんだ
459 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:40:12.49 ID:xxV0k8Ao
　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　ふむ、ではこれでどうでてくるかな？
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

見るものの眼を奪う豪奢な出で立ちで現れた女王をアントニウスは昼食に招いた
両者の力関係を世に示す為である

だが、東方の支配者の招きを女王は断る。それどころか逆にアントニウスを自らの船上に招いた。

　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/￣7
　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::ｧ　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　 　/　・・・
　/￣7　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::/　　　　　ﾞ‐´￣￣｀了:::::::::ﾄ､
　　 /　　　　　　 -､´::/::::::::::::::::::::::ﾉヽ　　　　　　　　　　/:::::::::::弋ヽ
　　　　/￣7 　 　|　Y　　　　　　/-,､心、　　　　　　　 j′　　　 　 |
　　　　　 /　　 / ヽ/::::::::::::::::::::/＾ゞ┴ﾐゞ　　　_＿　__,」::::::::::::::::::!.::│
　　　 　 　 　 /::::::::l::::::::::::::::::::ﾉ　　　ｰ　 　,､ .,ィr㍉､_」::::::::::::::::::|::::ﾉ
　　　　　　_／:::::::::j:::::::::::::::::::l. 　　　　　　/│　｀＾｀了:::::::::::::::::::!::::l　　　`,'
　　　　_／:::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::::|　　 　 　 　 !　{　　　　|::::::::::::::::::::|::::.|
　_,.-'´::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::l、`t- ､_　　ゝ'´　　　/::::::::::::::::::::L::::.|　　　面白い…私を試す気か？
´::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::│ ｀-､ ｀ ‐-､__,.　 /::::::::::::::::::::ノ _ア　　　　　'´
:::::::::::::::::::_／´::::::::::::::::::::::::::::::,ノ　「::ﾞｰ-ﾆｰ'"´ 　/::::::::::::::::::::│亅　/￣7
:::::::::::／´　　　　　　_,.-r-‐'f､__ノ:::::::::::::/　 　 /　　　　　　　|::::!　　　/
__＿」::::::::::::::::::::::::::::｛　/　　 |::::::::::::::::::::｛　　_/::::::::::::::::::::::::::::::|::::!　　　　/￣7
　 　 ＼::::::::::::::::::::::::::ヽ｀ｰ､.　ｌ::::::::::::::::::::::ク:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ｿ　　　　　 /　・・・
　　　　 ヽ::::::::::::::::::::::::::＼ 丶 !:::::::::::::::／ │:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
　　　　　 ｝::::::::::::::::::::::::::::::}　ヽ|:::::::／　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::／::|
　　　 ,-‐'::::::::::::::::::::::::::::::/‐、　!／　　　／´￣1:::::::::::::::::::／:::::::::l　
　　　 ヽ、::::::::::::::::::::::::::::ﾉ 　 ＼　　　／　　　 │:::::::::::::::::＼:::::::::::＼
460 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:41:13.67 ID:xxV0k8Ao
エジプトの女王がカエサルの愛人であったことをアントニウスは知っている。どのような女性でもカエサルは尊重した
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,_,..,ｨヽ,､　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;;::r‐～-ミ､　　　　　|　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　4~/へi::::::;/,ﾍﾐ7　　　　 |　女性は国の宝です
　　　　　　　　　　　　　　　　　'-l|＜>|:::::|<フ1|i'　　　　ﾉ　　
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l! '" |::::l、~`ﾘ　　　　へ
　　　　　　　　　　　 　 ／`ｰ､　 ハｰ;";::i:::ヾｲl!　,r'~`ヽ､　＼
　　　　　　　　　　 ,.ィ" ri　l i ﾄ､ 1:|｀丶:;;;:イ' ill!7､ ､ y;　 ヽ､＿` ｰ―――――
　　　　　　,. -‐''"　､　くゝソノリ~i |　- ､ , -‐'7ﾊ ヾニﾄ-　　　　~`　ー- ､_
　　 , ィ ´　　　　　 ,ゝ､＿ `r'　　 l |　　､レ　// `テ三..ノく _　`　　　　　　 ヽ、
　 /　　　　　　 , -'　,､　　`､_）　　 l,i,　　i　//　 （／　　...,,;;;;:`　､　　　　　 　 ヽ
　;'　　　　　　 '" ノ　;;;;::::　　　　　　i !　 : //　　　　.....:::::;;イ､_､＿＼ _　　　　_ノ
　l　..,,　__,ィ"-‐´￣`i:::::　ﾞﾞﾞ＝ ...,,,,,. l |　,//　　- = ""::;; :/　　　　　　 ｀ '''' '"
　　　　　　　　　　　 ヾ　:;;;,,　　　　　,i l,//　　　　　,,..," /　　　　　　　　 _,,.....,_
　　 ,. -- .,_　　　 　 　 ＼ :;,.　　　;'　 V ;!　　 `;　 /;:　ノ　　　　　　,.ィ'"XXXXヽ
　 /XXX;iXXミ;:-,､　　 　 ヾ　　'" '''　/./!　　ヾ　　 ／　　　 ,. - '"XXXXXXXX;i!
　,!XXXXi!XXXXX;`iｰ;,､　 i　　　、. / ;:::ﾞi　　 ;:　,　|　 ,. r'"XXXXXXi!XXXXXX:l!
　|XXXXX;|XXXXX;|::::::::|`ヽ、　 　 ,! ,': : :|　　　　,.レ"::::|XXXXXXX|XXXXXXX;l!
　!XXXXX;|XXXXX:|:::::::::i　　`　　 ;!　: :　 i!　　／　!:::::::::|XXXXXXX|!XXXXXXX|
　XXXXXx|XXXXX;!:::::::::::!　　 `. /::　　　　| '"　　 l:::::::::::|XXXXXXX|XXXXXXX |
　XXXXXx!XXXXxﾘ:::::::::::!　　　　|::　　　　 |　　　　i:::::::::::ゞXXXXXツ1XXXXXXX|
　XXXXX/ ＼XXソ::::::::::/　　　　 i!::　　　 ﾉ　　　 　i!::::::::::::ゞXX:／　　lXXXXXXX|
　XXXX:/　　　`ヾ::;;;;;:ツ　　　　　 ヾ;::: ; ノ　　　　　　ヾ:;;:::::::ゝ'"　　　　 ヾXXXXX |
　 XXX/　　　　　　　`ヽ 、　　　　　_ゝく　　　　　　_,,. -`''"　　　　　　　　i!XXXXX:|
　XXX7　　　　　　　　　　　`'''''''''''"　　　 `'''''''''''´　　　　　　　　　　　　　 |XXXXX !
　XXX|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |XXXXX|

その中でとりわけカエサルが好んだのは機知に長けた女性だった
エジプトの女王はセルヴィーリアの次にカエサルが側で過ごした女性だ。アントニウスは愉しむように女王の招きに応じた
461 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:41:57.40 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　　　　　__t─-ｖ-─ｧ__
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜:::::::::::::::::::::::::::::::＞
　　　　　　　　　　　　　　　＜´:::ｚ-r─--v､:::::::::＞
　　　　　　　　　　　　　　　 く:::::{　 |　　　　}ﾊ::}:::::〉
　　　　　　　　　　　,...:::'￣ヾ<::::i　 ｨ=z　　z=く 〉:::>　女王のお招きです
　　　　　　　　,...::::´::::::::::::::::::V:::ﾚ´ !　　 　 　 `!::/
　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::}rj ≡≡ 　 ≡≡|<　　そのままお進みください
　　　　　. 〈:::::::::::::::::::::::::_::z-┤　u '''　　i 　 ''　|ﾉ
　　　　　　 ヽ:::::::::::::::::ス_r- ､｀¨l、　 ､＿_　　 ﾉ
　　　　　　　 ヽ:::::::::::::::::::ヾ:::::｀ｰ-{ヽｰ--‐ イ_..:-─::.、
　　　　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ-{チ-＜::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::＼:::::::::::|o::::::::::::::::::::::l::l
　　　　　　　　　　　 ＼::::::::::::::::::ヽ::::::::|::::::::::::::::::::::::l::l
　　　　　.　 　 　 　 　 入::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::l:〈

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　（この私を呼びつけた上にもてなしの一つもなしか）
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

久しく受けたことない扱いに苛立つアントニウスを衝撃が襲った
462 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:43:05.48 ID:xxV0k8Ao
. : .:::::::|:.:./: : : : : : :.:. : : :ヽ: : : : : : : ｀ヽ
. : .:::::::|:.//: : : : : :.:.:. :i､: : :ﾍ: : : : : : : : :.＼
. : .:::::::|//:/! :.／:.:.:.:. :! ヽ: : ∨: . . 　 　 　 ヾｰ‐- ､
. : .:::::::|/:（_ﾉ/:.:.:.:ｲ:. :.,'　　i: :.ﾄ､: : : . .　　 　 ﾍ
. : .:::::::|: : :_/__／/:. :/　　 l: :.!､!: : : ヽ : . . . 　ﾊ
. : .:::::::| '´/／　/:.:, ' 　 　 l: ,'　!｀ヽ: : ',: : : : : : :',
. : .:::::::|: /　　 /／　　　　 l/　 l,ｲ: : : :.i : : : : : : ∨⌒ヽ
. : .:::::::|,ｨ≠ミ､　 　 　 　 　 　 　 ∨: : |: : ',: :.|､: :.l　　　　は、初めまして
. : .:::::::|:;ｨ:::｀.:! 　 　 　 　 ,ｨ≠ミ､　∨: !: : :i: :.! ヽ: !
. : .:::::::|:ｉ. ｰ´ｌ　　　　　　 l:::::｀.:!ヾ .∧/:. ∨: ,' 　.}:!　　　　あの、ちょっと恥ずかしくて
. : .:::::::|ヽﾆノ　＼＼＼　 ! ｰ',!:!　./l:.:.:.:. : |:./ 　 ﾉ!
. : .:::::::|　 　＼＼＼＼＼`＝ '　/ノ:.:.:.:. : k'
. : .:::::::|　　　　　_＿　　　　　　/:.:.:.:.:,ｨ:. : ! ＼
. : .:::::::|｀､ ､ 　　ー '　　　_.. イ:.:.:.:.:./ |: :.,'
. : .:::::::|: .:ヽ ｀ ' ,ー: ..ｉ:´::|:. :. |/:.:.:./　.l:./
. : .:::::::|: . : .＼/: . : .,':::::::ｉ:. :./:.:,.:ｲ 　 l/
. : .:::::::|: . ;ｨ‐ ‐､: . /:::::::,':. :/／:. l
. : .:::::::|／/○ ∧/:::::::/:. :. :. :. :./

つかさ（クレオパトラ７世）・フィロパトル
エジプトの女王。他人に操られ続けた女性
463 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 20:43:57.11 ID:9k1Z5/go
クレオパトラつかさｗｗｗｗｗｗ
464 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:44:09.88 ID:xxV0k8Ao
恥らう少女のような微笑み、天上の神々のような華やかさ――にも関わらずアントニウスが感じたのは寂しさだった
ふと目を離した隙に消えてしまいそうな儚さ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l 　　＼___　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　ﾍ　　　 ヽ:｀＞'´ 　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : :.＼　　　ハ､ ＿＿＿＿_ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／: :　 : : : :.´ヘr.'´: ﾊ:ヽ: : : : :｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　/:　　. : : : : /: : _,/:: :/　 い: : : :.', :.',＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 .: : : : : :./:ｨ'´:/ : /　　 l:.ﾄ、: : :l : : :'. :
　　　　　　　　　　　　 　 　 l: : : :l: : : : :l: :／/／ 　 　 l/　ヽ: :}: : : :l
　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : l: : : : :.ｨ'ﾗ示 　 　 　 x=ﾐ }: /: : :!: |
　　　　　　　　　　.　 　 　 　|: : _|: : : :〈 代::ﾊ　　　　 んハ|/: : : :ﾄ. :!
　　　　　　　　　　　 　 　 　 l:.:.{ |: : : : l 辷ソ　 　 　 {ゝ-:ﾊ/l: : :./ '.
　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ: :｀l:.l: : : | :;:;:;　　　 .　　 ｰ' ム!: :./ V
　　　　　　　　　　　　　　　　|∧:| l: : : |、　　　‐-　　 :;:; /　ｖ: : |
　　　　　　　　　　.　 　 　 　 l/ ｀い: : :|:｀: ..､ ____,.　　 ィ 　　Ｖ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨ヽ:.!`y'ﾉ　　ﾉrヽム,(´ 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ!_jﾊ:.:.:.ｌ　 ﾏ弋irｰz≦r }/.:.:　//:.:: .:!:ﾘ
　　　　　　　　　　　　　|　　ﾉ´　{ﾍ:.:{　ヽ}　 {　　　}／:.:. イ∧｀∨/　 , -､
　　　　　　　　　　　　　l　 ∧　　＼ヾ.　 ﾄ､_j＿_∠ -='´　　/　 ＼／　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　ゝ/　 ＼　　＼　 ヽ }　／　　＿, -='　　　ﾉ　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　 l　7　　　l`ﾄ､ 　 ＼ Y_　　-='´　　　　　／ l　　,／
　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　⌒ヽV /￣ ＞子‐＜￣￣l フ¨￣　　 | ／　）
　　　　　　　　　　 　 　 l　　　　 V　　└'┬─'┘　　 !/　／⌒　 |　　/
　　　　　　　　　　　　　l　　 　 　 l　 　 　 |　　　　 　 /　　　　　　l ／ ）
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 }　　(ﾆ二ﾆﾆ)　　 /　　　　　 　 l　／
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　!　　　 |　　　　 /　／　　　　　/'´
　　　　　　　　　　　 　 l 　 　 　 　 | 　 　 l　　 　 /　　　　　　　 /

一語の言葉すら交わさず、アントニウスは敗北を悟った
465 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 20:45:14.12 ID:DVJlCnwo
キャストの違いがまた作者の考えを反映してて面白いよね～ｗｗｗｗｗｗ


第二次ポエニ戦役・・・やるニバル戦記

マリウス＆スッラ時代・・・作品無し

共和制末期・・・ハゲの借金王＆本スレ



466 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:45:53.52 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　　あなたは…私に…何を望む？
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´


切れ切れに言った言葉に彼女は不思議そうな顔をした

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　: ―――:　.
　　　　　　　　　　　 　 　 .. ＜ : : : : ／⌒} : : :＞､
　　　　　　　 　 　 　 , イ　　　＞‐ｖ'　　 /: : : : : : :＼
　　　 　 　 　 　　 ／　　　 __ ..ｲー|　　/== |: : : : : : :ヽ
　　　　　　 　 　 厶 -… ¨: : : 小: :|　 .' : : : | |: : : : : : ﾊ
　　　　　 　 　　　/: : : /: : /:/│ヽ| .ﾑ、 : : | |: : : : : : : |
　　(こ　　　　｡　/ : : : |: : /ﾉ|　|　 Ⅴーヽ--v: : : : : : : :|　あの、わたし、そういうことよく分からないんです
　　　ｃ　 　　 .　' : : : : |:斗'| {　ヽ 　 ＼　 ＼| : : : | : : : |
　 　 　 　 　 　 |: /|: : :| /　V 　　　　　ヽ__　| : : : |ヽ: : l　この格好だって皆さんが薦めてくれたから着て来た位ですから
　　　　　　　　/|∧|: : ﾍ{､ ,ィ三ｘ / / /ｲ≠气 : : :|_ﾉ : l
　　　　　　 　 { |{　',: : : |: ∨　/ / / / / .:.:.(ヽ.:│|: /:/
　　　　　　 　 |ヽ__,ﾍ: : :|v八:.:.:.　　{´_） 　 ｒ┘ l:j/:/j/
　　　　　　　　}　　　ヽ: | V: :｀厂≧ｰr-＜{こ　 } /
　　　　 　 　 /`ー―‐ﾍ{ｰ＼ :|i　〉　/／　{　　/ﾄ{-､
　 　 　 　 　 {　　 　 .ｲ 　　{ヽ{l :廴 '　 __八 　 ﾉ {_∧
　　　　 　 　 }ー―/　} 　　} | |　|　`ｰ'| :/　／　∧　',
　　　　 　 　 `ー―‐┴―┤| |　|　 | ￤{／ 　 /　ヽ. }
　　　　　　　　　　　　　　　| ｊ￤ l　￤ | i＼ ／　　 } ﾉ

467 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 20:46:38.31 ID:DVJlCnwo
まったく別スレだけどドラクエ３賢者スレじゃつかさは女王陛下だったしね～ｗｗｗｗ
二次創作の醍醐味だよ～
468 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:48:08.23 ID:xxV0k8Ao
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│ 　 l　　　 ,rｰ 、 　 　 ／＼　　　　　　 ﾍ、;;;;;;;;;;,,,,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,　　　　 l　　 l　　　〈　,､__＼_／_rｰ-､j　　　　　 l　 ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,　　　　　 　 　 /┬=┤　　　Y　　"ヽ_ﾝﾞ 　　　|　　　　　 |ﾝ='７
　　　　　　　　　　　　　　 ｉ.　弋H　　　　l　　　　　　 　 　 l　　　　　 トｲバヽ、
　　　　　　　　　　　　　 ノ　　 ﾍ亅　　 ├-,､__,.　　　__, -┤　　　 　 レ'　　　＼
　　　　　　　　　　　_／　　　　 /　　 　 f弋ｩご" 　 ,y7ぇｿﾊ　　　　　.|｀ｰ､
　　　　　　　　　　f´　　 　 　 ,ｲ　　　 / `￣＾ｿ 　,ｲ　`'￣＾ ヽ　　　　│　 ＼　（…そう、か。彼女は全てを諦めている）
　　　　　　　　　　ヽ　　　_,r'"./　　　 ゞ.　　　　　l ヽ　　　 　/ 　　 　 │　　 ｀ｰ､
　　　　　　　　　　　L_-'" 　 /　　　　　＼　　　　|　 l　　　 〈　　　　　 ﾍ、
　　　　　　　　__／´　　　　│　　　　　　 j　　　　ゝ'´　　 　 冫　　　　　 ',
　　　　　／￣　　　　　　　　 )　　　　　 f´　 ry'ニニtァ　　.ﾉl　　　　　　 |
　　 　／　　　　　　　　　　 /　　　　　 j´＼ 　 厂＾丁　　 / /　　　 　　 /
　　 /　　　　　　　　　　　　l　　 　　　│ 　 ヾｿ　　└‐'ｿﾞ ./　　　　　　,′
　 /　　　　　　　　　　　　〈　　　 　 　 ゝ 　　ﾍ 　　　 /　f　　　　　　丨
　/　　　　　　　　　　　　　 冫　　　　　」　　 　 ﾍ、　/　 .|　 　　ﾄ、　 t_
/　　　　　　　　　　　　 　 ヾ　∧　 　 ｀　　　　　 ﾍ'　　　l　 　　い　 　 ｀ヽ

公然の愛人でありながらカエサルが彼女の子を認知しなかった真意を理解した
彼女は何も望んでいないからだ

あの日冗談交じりにカエサルの言った言葉を思い出す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_
　　　　　　　　　　　|＼　∧　∧　／　　 `i
　　　　　　　　 ／|ﾉ　　`´　`´　`vi　　　　 |　　　
　　　　　　　　l　　　　　＿_　　　　ヽ　　　　|　　　
　　　　　　　＜／￣￣ l水l￣￣＼/　　　　|　彼女との出会い？
　　　　　　　　|　, --､　　　　,--､　|　　　ヽ |　　
　　　　　　　　|　lへ　ヽ　　/　.へｌ .|　　　 ヽ|　ああ、実はね彼女は　　
　　　　　　　　|　|　 ＼|　　|／ 　 | .|　　　　 |　　
　　　　　　　　|　|ヽ二>|廾|<二ノ.| .|　　　　 |　簀巻きにされて私のところに降ってきたんだ　
　　　　　　　　ヽヽ.　　'| 　 |　　 / ∧　　　　|　　
　　　　　　　　　＼`ー'　 ::::`ー''／　ヽ　　　|　　
　　　　,, -‐''￣''▽＼　　 :: 　／||::　　ヽ　　|l　　
　,, -‐''., ― ､　　ヾ,　`ー― '　 ||:　　　|::::::〈::l
. r‐厂（~.二.~）､　　ヾ　＼ /. 　||:　　　|:::::::::V
「|　|　 |`ーイ　 ヽ 　 ||　 　 　 || 　　　|::　　 |
| |　|　 ヽ 　X　 　〉::.. ||　　:::　||　　　 |:: 　 　|
ヽヽヽ　　ン　 　/:::　:::||　　:　||　　.....ii::　 　/
　　￣（（）＿|／!!:　　:::||.　　||　　　..:::::: 　/
469 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:49:40.56 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/　さすがにあれはカエサルの冗談でしょう
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl　　　　シーツにでも包まって忍び込んだに違いありませんよ
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /

　　　　　　　　　　　　 __,.,.＿
　　　　　　　　 _,､-‐'´､ ゝ､li,｀ソヽ､
　　　　　　 ,r'´´ミﾐヾ､ ヽﾐ､li, ,ﾘﾉソヾ,
　 　 　 　 / , .､-‐─-ゞ,,.,,j､jk､_,,jゞ,､ﾄ､
　　　　　/ 　,.､r',r::"´￣　 　 ｀）) ｀`ﾞiﾚl
　　　　 ,!,r'´''ｲ,i!:::.　 　 　　　　　　　ﾞl ,!
　　　　,! 　,;//,j ::'"´ 　 　 　 　 　_,.　Y
　　　　i| ,ｨｲ j'ﾞ! ,::-‐＝=:､､,,j　 _,.､zr=j　　いや、それじゃあ薄すぎる
　　　　 !. ,rヾ､|:::::: _,r-rェﾃゞ, 〈rEz､, !
　　　　 ﾞi（6｀i j,､::´ ‐-　, '´ ::;　i｀` ´ |　　　絨毯だったんじゃないか？
　　　　　ヾj,ヽ｀::ヽ､ 　　 　 .:;;　」　　 ,!
　　　　　　Y ゝ,i::: . ､　　,ｨ _,,.､:r'､ 　 l
　　　　　　 l ',{ﾘ',::..　i 　 ,r _＿__ ､ 　!
　　　　 　 ,rゞｶ;;;;:ヽ､ 　　 ￣二｀ 　/
　　　　　/　　 ｀`ヽ､＼ 　 　 　 　,/‐-､
　 　 　,/　　　　　　i　 ｀` ー--r'ﾞヽ､　,i
　　　 /　　　　　　　|ゝ'´⌒7<'"´ヽ､j　 |


馬鹿話とばかり思っていたあの話が真実だったとアントニウスは確信した
470 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:50:51.58 ID:xxV0k8Ao
もしこの女性に笑顔を取り戻すことができたのならば
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丨:::. 　ｉ　ハ.　ｉ　 / /　..:＼　　　　　　　　　　　　 |'""'::;;,,
　　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ 　:.._] │.:|　レ'　/ :::::＿ ヽ　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |＼二　 !　.ｉ　　 /　,.ｲ‐'￣＾',　　　　　　　　　　 /　　 　:;"'::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｔｯ-､-'´:::::::｀-'´／::::::: ＼　│　　　　　　　　　 l"'::;,,...,,;;;;::'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|r'￣ﾞヽ、::::::::　/,ｲ 　L!　 !,ｲl　　　　　　　　　　ゝ_
　　　　　　 ＿　 ＿　 ＿　　　　　 　',:::Lj..::入::::::::: j リ､::::　..:_L-'　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　/ /　/ /　/ /　　　　 　　ﾍ、＿,fﾞ__ゝ::::└- - ,r'´￣下｝
　　　　　　 /　　 /　　/　　　　　　　　 ﾄ､,ー- ､::::└''´ / 　゜_,ノﾜ　ﾄ、　　　＿　　＿ 　＿ 　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | .ﾄ､__゜__ゝ_::::::::::＾ "´...:::l. 　| |　　　　 /　 / /　/ /　/ /
　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　!　,乃´::::::....!　　　...::::::::::ヽ　ヾ>、　　/ 　　 /　　/　　/　
;; ''""'::;;,,　　　　　/　/　　　　　　　　　|∨f´:::...　 │　　　　　　　 ＼ ＼ ヽ、　　　　　　　　　　゜ ゜ ゜
　　　　;;　　　 　/　 /　　　　　　　　　 !〈 ﾍ､　　　 l　　　　　　　　ﾌ_入　' ,　＼
　　　´"　　　／　　!　　　　　　　 　　弋｀ゝ ＼ ,､│　 __ 　　 　ノ ,ｲ / ',　l　　　ヽ、
　　　　　　 /　　　 |　　　　　　　　　　　ヽ　ﾞ> 〉弋｀ニ ＿__,.r'´＾V　/　 ﾄ､＼　　 　｝
　　　　　　 !　　　　＼ 　　　　　　　　 　　∨ /＼＼ゞｪ=-‐‐ﾞ‐'7 ／ 　 f´ ! │　　/　　　　　　;''""':
　　　　　　ヽ　　　　　 ぅ、　　　　　　　　　|　|　　|＼｀ｰ-‐七´rﾜ　 _,イ　/　/　　/　.,,, ;; ''""'::;;,,;;::'"
　　　　　　　＼　　　／　!　　　　　　　　 ,ｲ　l　　!　 ｀ﾍ __〉　　 ﾞ'''´ /　/　/ ハ/
　　　　　　　　 ｝ ／　　 .|　　　　　　 　 ｛ 弋 ＼ |　　　＼　　　　 /　 f　｛／　 ＼
　　　　　　　　／　 　 　 |　　　　　　　　 |　　＼ ヾ　　　　＼　　,' ￣｛　　＼　 __ハ
それは、カエサルを越えた証だ

決意と共にアントニウスは女王の母国に足を踏み入れる
東方の新しき神（デュオニソス）が女神（アフロディテ）に連れられて来たと世の人々は噂した
471 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:52:02.48 ID:xxV0k8Ao
そんな噂など気にした風もなくアントニウスは行動を開始する。しかし、若くして軍に身を投じそのまま過ごして来た武辺者である
女性の心の機微などわかろうはずもない。まして女王は心に空白を抱えている

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.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　┌-- ､_　　　　 /　　　　　　　　 　 / 　 　 　 |　 　 /
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　丶 ｀ﾞｰこｰ､__ノ　　　　　　　　　／ ｀ー､_ 　 !　　 l　　　　;．
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　ヽ　　ユ,イ　　　　　　　　　r´　ﾔﾞｰ＝､>,ｲ　　弋　゜
;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　ﾞ､ 　 ソ　　　　　　　　 /　　 ｉt　　lj　 /　　 　 ヽ"　　くっ、何故だ！
　 ー-'´　　　　　　　　　＼__|　　　　　　 　　丨　　　｀ｰ=y,　ｉ　　　　　｀ｰ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ＼　　　　　　　'､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　い ヽ、　　　　　　'､　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫　　　　 　 | j 　 l　　　　　　　〉　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾚ' 　/　　　　 r‐'"´　　　　 l´　;．
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　 !　　　　_,'　　　　　　　 ゝ

アントニウスの努力は空回りした。連日連夜の宴会、美食も見世物も彼女の心を動かさない

　　│::::::::::::::::::::::::::::｀- 、::::／　 ＼ｉ::::::::::::::::::::::::::::::'、
　　│::::::::::::::::::::「￣｀ｰﾍ_r′ 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾚ‐、
　　 |:::::::::::::::::::::::| 　　 　 　 　　 　 ！::::::::::::::::::::::l::::/ , |　
　　 l　　　　　　 l　　 　 　 　　 　 　 |　　　　　　 Y / ﾊ　
　　 !::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　,一´￣１::::::::::::::::::::::l　/ ！.
.　　|::::::::::::::::::::::::|,r‐'￣´　　　!弋ｒ＝┤::::::::::::::::::::::ﾚ' 　 l .　ははは、あんまり釣れるものだから妙な物まで針に掛かりました
　　ﾉ::::::::::::::::::::::::|　,ｙ＝ゞ' 　 ﾄ、　　　.ｌ::::::::::::::::::::::::l:::::::::ヽ
　/::::::::::::::::::::::::::::! " 　　ｿ 　丨ﾞ､　　　 |::::::::::::::::::::::|:::::::::::::
　ｌ::::::::::::::::::::::::::::ﾉ　　　　　　！　l　　　 |::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::＼
,.ﾉ::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　　　　_､ヽ/　　　　ｌ::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::ヽ、
ﾉ::::::::::::::::::::::::::/-ヽ　　　　　　　 　 _r' 　 |::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::/:::::::::＼　　　 ｰ-‐'''´__,､ 　│::::::::::::::::::::::::::::ヽ、:::::::::::::
::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ﾄ ､　　　ヤ"´::::＼__ハ:::::::::::::::::::::::::::::::｝:::
::::::::::::::::::::::！::::::::_, -┤　＼-､ﾉ::::::::::::::::::/　l:::::::::::::::::::::::::::::::|::::
::::::::::::::::::::::::L_／　 　 l　 　 ＼:::::::::::::::::/ 　 j:::::::::::::::::::::::::::::::l:::::
::::::::::::::::::::::::|　　　　　」　　　　 ＼::::::::/ 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::j::::
::::::::::::::::::::::/　　　　 ´　　　｀‐､ 　 `‐' 　 ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::
472 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:53:00.14 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ-､___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　_,,-‐‐‐‐‐‐ｔ-:､_ `‐､､_
　　　　　　　　　　　　　　　　__,,,-‐'´　　　　　.:.　,,:.:｀`‐､;:;:;ヽ_
　　,,,_____,,..､_,,,,,-‐‐‐-､､_,,-'´　　　　............:.:/:　.:.　　　　 ｀｀｀`ヽ､_
　〈=__,,,,__,,,,,,,,,,,,..::::::::::...　　;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,;ノ::.　　　　　　　　　　　　`‐､､
／　.._____.. .. .　｀｀```ヽ- '--‐‐'''''~~~'`::::ヽ:.:.:.....　　　　　　　　､　　　　 ヽ､
ヒ;-'´　　｀｀``:‐:‐:-:-.:__,,､､､､､　　....:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:,;,;,;,;.:.:.;,;...........ヽ､ヽＴ　　 ◎ ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀｀``‐--:-:‐:':´:｀:｀´:: :::｀`:..､_:.:.:.:.:.:.:.ヽ､__　,-==,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀｀``‐‐:-:-:-:-:‐"
時には川で干物を釣り上げるような道化た真似までして見せた
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　|
　　　　　　　　　　　　_ ＿ _　　　＿　_/　　　 l
　　　　　　　　　 ＜´　　　　　｀丶.,、./　　　　;
　　　　　　　　　　　＞､　　　　 Y_ 7　_,.　-‐′:＼
　　　　　　　　　／: : : _＞-‐: :':´:i: :"｀ヽ.＼: : : : : ヽ.
　　　　　　　 ／ : ,: : : : : : :/: : : 小: : : : : ヽ.Y: : : : : ﾊ
　　　　　　 /: : : /: : :/: : : ｌ: : : /.|. | : |: : :∧ﾘ: : : : : : :',
.　　　　　 /: :/:/: : : ,': : : /l: : ,'　l　| : |: : : : :l: : : : : : : :!
　　　　　/: /: :l: : : : |_,:斗イ: ,' 　|　',｀ﾒ､_: : :|: : : : : : : :|
　　　　 ,': /i: : l: : : : |: : :|　l: i　　l　 Ⅵヽ｀ : |: : : : : :i : |　あ、あはは
　　　　 |/ .|: : |: l: : :ﾊ: :,' __| {　　l　　ヾ　＼:|: : : : : :| : !
　　　　 |　 |: : |/|: : |: V,. --､　　　　　- ､.　l: : : :i: :,'.: :|　それはおかしいね
.　　　　　　|: : : :.l : ﾊ ゞ'´￣｀　　　　ｲニ‐､.l : : ,' / : : l
.　　　　　　|: : :ﾊ:＼ﾄi　/ ／ / ,　/ ／ / ｀ヾ: :/:/ :_: : |
　　　　　　 ',: :|　',: : :ヽ　　　　､__　　　　u/: :,'／: / l: :!
　　　　　　　Ⅵ　 ヽ: :ﾄ、｀＞-､ ＿,.　 -:'7 :/ : : :/　 リ
　　　　　　　　　　　ヽl　＼i:.:.^ｰ'´￣¨:.:}; :/:/l: /
　　　　　　　　　　　,.ri―´{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ｿｰｧ-/
　　　　　　　　　　/　 |:.:.:.:.｀T:.￣:.7￣:.:.:.:.:.|　 ヽ.

それでも、彼女は笑わない。女王の寂しげな微笑を見ながらアントニウスの時間は流れていく
473 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:54:43.91 ID:xxV0k8Ao
紀元前４１年、秋

膨れ上がる地主の不満を背景についに叛乱の狼煙が上がる

　　　　 　 　　 　　　　　(;; )　
　(;; ).　　　　　___　　　　(;; )　　　(;; )　　　　　　　　　　　　　　　ゞ;;;;;ゞゝ.:.;:;ｿ　
　(;; ).　　　__i　.i-.､　(;; ).__　　　(;; 　　ﾜｰﾜｰ　　　　　　(;; ) ゞ　;.:;:;:　:;.:;:;:ノ
　(;; ).　rii |　i_,!　'ｰ　_γ（（炎)(;; 　　　　　　　　　　(;; )　丿.;::　.;::;.::.:,ノ
_　　(;; γﾉ）::）　　　　　 ." |__　　　　　(;; 　　　　 (;; )　丿.;::.;::;.::.:,ノ
└┘ 人；ﾉ;;;;;从i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iγ（（人) 　　从人 _从丿;.::.:,ノ　ジ
┬─┬人；ﾉ;;;;;从人|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、(（　（　（人）　),l l　　ﾔ
┴┬┴_γ（（炎)火)~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ.　_γ（（炎)火　　　　＼
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i|　　　　　　　ン
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|


中心人物はアシニウス・ポッリオ
　　 　　　 ,.-''"~"''ｰ､_　　　　　
　　　　＜　　 ,.-'"　 ~"'-、　　
　　　　＞レ'~　　　　　　　＼　
　　 ／　　　　 , ,.;'' '　　　　.
　　/　　　　,.:''"　　　　　　　　';
　;'　　　　　　 _,.-'"ﾐ　　　　　 '
　ﾋﾆゝ､ ハ ヒ´_,.-'''"　　　　　 .
　 ヾ-t''〉　;';;,,r'五ﾆ７　　　 r'^';|
　 /~~/　ｙ´ ~~""''-、　　　 タ i
　 ';　(　ﾉ　,_　　　　　;i　　 'ﾚ',ｲ
　　'i　｀t｀"'っ　　　　 ;i　　r-' 'ｉ
　　 | ﾄこﾆ-.,__､　　 ;;　　|　　 .'i
　　 |　t--.,_,,　　　　　 r'　　　 .'i
　　 '､　　　　　　　_,.-'　　　　　.|
　　　 ゞ,二;;;;='''""　　　　　_,..-┴
　　　 |i~ ￣　　　__,.-''"~　　　|:;iii
　　　　アシニウス・ポッリオ
アントニウス派の将軍。ゲイ術の理解者でかつてヴェルギリウスのパトロンも勤めていた

474 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:55:55.22 ID:xxV0k8Ao
彼率いる七個軍団が北ガリアの地を占拠する
　　''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
ザッ　　　　n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、　　　　　　　　　　　　　占領しにきたクマー
　　　　　　∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－
　　ザッ　　　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩
　　　　　　　　　∩＿　∩＿＿∩　∩＿＿∩　＿∩　∩＿　　　　ザッ
　　　　　∩＿＿＿∩　　　　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩　きたクマー！
　　　　　| ノ　　　　　 ヽ　　 | ノ　　　　　 ヽ | ノ　　　　　 ヽノ　　　　　 ヽ
　　　　 /　　●　　　● |　/　　●　　　● |　　●　　　● |　●　　　● |
　　　　|　　　　( _●_)　 ミ |　　　　( _●_)　 ミ　　( _●_)　 ミ 　( _●_) ミ
　　　 彡､　　　|∪|　　､｀ 彡､　　　|∪|　　､｀＼　|∪|　　､｀＼　|∪|　､｀＼
　　　/　＿＿　 ヽノ　/ /　＿＿　 ヽノ　/´>　 ) ヽノ　　/ ノ　//ヽノ /´>　 )
　　　(＿＿＿）　　　/　(＿＿＿）　　　/　(_／＿）　　 / (_／ 　　　/　(_／

やる夫に怒りを抱くフルウィアは機を逃さず挙兵を提案。

　　 　 　 　 /　//　,　　　　　　　　　　　 ／　　　i 　　 l　 ﾄ､　＼
　　　　　　/　//　,′ 　　 　 　　 　 　／-─- 　 い　ﾘ　｜ ヽ 　ヽ
.　　　　　/　//　 i　　　　　　　　　　/　　_r‐‐　　||イ/　　 l 　 ＼　＼
　 　 　 /　// 　,ｲ 　 　 　　　 　 　/　 　'ゝ疋}ア || / 　 　 ｌ　　　ヽ 　＼
　　 　 ′〃 　/ハ　　　　　　　　/　　 　 　 　 　ｲﾚ　　　　 l 　　　 ＼ 　＼
　　　 i　 ｀　 /｜　ｉ　　　　　　　,′　 、,　　　　/^「 i　 　 　 ｌ　 　　　 ＼　 ヽ
.　　　乂 _ ノ　 i 　 l 　 　 　 　　i　　 - _ -　　, ′ |　l 　 　 　l　　　　　　ゝ- '
　　　 　 　　　 |　 　l　 　 　 　　ﾄ､　 　 　　 ｨｌ　 　 L_」　　　　l
. 　 　　　　　　l 　 　ｉ　　　　　　|}う｀　 -イ し| 　 　 　 　 　　　l　　　今こそ好機…
　　　　　　　　| 　 　 '、 　 　 　 L__「丁二￣ﾚ､　　　　　　　　　l
　　 　 　 　 　| 　　　 ﾍ　 　 　　l 　| L＿ 」 |　　ヽ､　 　 　　　　l　　　娘の恨み、晴らしてくださいますね
.　　　 　 　 　|　　,　-‐ ＼　　　ハ└‐ｫ r‐┘　 　　｀　‐- 、　　 l
　　　　　　　 |　〃　　　　 ＼ 　 　ヽ　 | | 　 ｉ　　　　　　　　＼　 l
　　 　 　　　 | / 　 　 　 　　 ｀ヽ､ 　 ｀マL_ノ!　　　　　　　　　ヽ　l
　 　 　 　 　 ∧　　　　 　 　　 　　 ｀　T r‐ '　　　　　　　　　　 ﾊ l
　　　　　　　j|　＼　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　 　/ ﾍl
475 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:56:44.34 ID:xxV0k8Ao
　　　／ 〃　l l　　　　　　　 　 /　　　　ﾄ∠l　 　 　 　 、　　　　　 /
　-‐ ´／　　 !l　　　　　　　　〃　　　　 |::: :l　|　　　　　ヽ.　　　　 |
.　　 /　　　　ｌ|　　　 　 　 ／/ 　 　 　 /::　 l 　、　　　 　 l　　　　 ＼__,. ‐
　　 | 　 　 　 l　　　　　／／　　　　　/:　　 :l　 l､ 　 　 　 |
　　 l　 　 　 /　　　 ／／　　　　/　/:;　 　_..メ､ﾄ:ｌ　　　　/
　 　 ＼　　/　,.　'´ ／　　　 　 /|　lヽ=彳´｡　 ﾘ: | ,　　 /、　　　　　　　　勿論ですとも！
　　_.　 へ/／　 ／　 　 　 　 /::::ヽヽ､ヽ` ニ彡 //　　/:l |
'"´: : : : //　 ／　　　 　 　 /　　 　 ::::`　｀` 　 /ｲ　　 |://､＿_.. -r‐､- ､（兄上の予想通り…バカな女だ）
: : : : : / '　/　 　 　 　 l　 ｌ/　　　　 :::::::　　　　|' | 　 l |'/ ﾄ､:　　　 l: : :＼
: : : : /　 /　　　　　　　＼_ヽ、　　..　::::　　　‐､、ヽ　 N::|/: 　 　 　 l: : : : :
: : : :.l　　|　　　　　　　　　ヽ:ト― ---- ―彳/リ' ∧ |:::::: :　　　　 /: : : : :
: : : : :＼ l　　　　　　　　　　l lー―――‐^'/　　./::::リ:::::　　 　 ／: : : : : :
.: : : : : : :＼,　　 　 　 　 　 /　!　 .:::::::::::::::/　 ／:::::::::::::　_.. -: '´: : : : : : : :
: : : : : : : : /　　　　　　　／:＼ヽ:＿＿;／ ／::_::　-‐ :':´: : : : : : : : : : : : : :


　　　　　　　 ,～-,～-,～-,
　　　　　　　 |占拠しました|
　　　　　　　_|_~~~~~~~~~~~
　　　　　　__i　.i-.､　__
　　　　rii |　i_,!　'ｰ'l　|,_l"'i ﾄ,
_　　__.ﾞ| '"　　　　　　　　 ." |__
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi　___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ."　＿__　^.」
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i|
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|

ルキウス・アントニウスはそれに応じて挙兵しペルージャを占拠し立て篭もる

やる夫は窮地に立たされた
476 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:58:27.98 ID:xxV0k8Ao
　 　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／　.u　　　＼
　　　　　　　 (（○）) (（○）)
/⌒)⌒)⌒. ::::　 （__人__）　l_j :::＼　　　 /⌒)⌒)⌒)　マ、マズイんだお！！
|　/　/　/　　　　 |r┬-|　　　　　|　(⌒)/　/ / /／
|　:::::::::::(⌒)　U　.|　|　 |　　　 ／ 　 ゝ　　:::::::::::/
|　　　　　ノ　　 　|　|　 |　　 　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　 └ー.┘　　　　ヽ /　　　　
両者の合流は防がねばならない。しかし、それでは挟撃は避けられない

　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　まぁ俺に任せとけって　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　

紀元前４１年秋　やらない夫、ルキウス・アントニウス討伐に出陣
477 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 20:59:20.84 ID:xxV0k8Ao
思い返せばやらない夫が最初から指揮権を握ったことは今まで一度も無かった
カエサルに見い出され、二度の戦いで経験を積み制約から解き放たれた若者はその真価を十分に発揮した
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／_｀ﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　}ﾘ　　　 , '⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　〃　　 ／ 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヘゝ､_/'　　／｀ﾞ　、_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 ｀7′,.く　　　 ／
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ヾ　__ ∠ｧ'　 ｀ゞｰ／ ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼　>､ﾌイﾄ､_,.ｲ　　　｀ ﾞ　､　　　∠ ='´-－ｰ--　、
そろそろな、俺も活躍しなきゃまずいだろ　　／　　 _ノ　　＼ｨ１:!::jj:ｒ'´丿　ﾉﾐ､＝=、 ￣´(　　　　{　　　/ 　 ｀ヽ┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .（ ●）（●）ｲ::ｉ|:;!:i::jj::ﾚ'　　,:　　 ヽ　｀ヾヽ　 ｀ーrｪｔ冖-‐…-　 ノ'´
　やる夫の為に！　　　　　 　 　　　　　　　　.ﾞ（__人__）　　　l 儿ﾑ'´　ヽ　　　 　 } ヽ　＼＼___て⌒ヽ,、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　　|　　　　　　 　 }ｌ{　 　 　 ,kく丁ト-‐ヘ.人　　 ＞r 亠-v'　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 f'r{ト|ﾄ---ｒi´:;ﾄ､ ヽ　　　　　 　 } 　　　　ィ彡iﾍ.ヾ{!:.:＼___｀ﾆＺ´_夊ゝ　　 ヽ./´ ヘ
‐- = ============= ＝＝＝{｛ (ｴ|｢｀7灯:/|:;::: 　ヽ　　　　　ノ :}/=‐ｧ　ヽヾ;、:.:.:.:.￣￣　　 ヾ 、　　 ヽ_,>､）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 `｀={.]∟!{ |;ﾍﾉ,!::::::::{::　`ｰ'_,.ィ!;彳ノ′ブ　　 ヘヾｰ-､_　　　 　 　 ヾ､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |l　ヽ|しﾍj::::::ト､__　／ヘ:!--‐'　　　 {　　》=ミー-､､　　　　　}}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　,ゝ-;‐=='へ.;!;X＾゛ －- .:.::;:;:　〃ｰ'´_jF! ｀ヾ、　　 ﾉ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　´ ヾ　　　ノﾍ　》、　 　 ｀:.:.::;:;:{jr2(¨,-丿　 　 ｀¨"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V⌒ﾞｰ===:.　　:.::;:;:　 ｀
478 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:00:18.55 ID:xxV0k8Ao
紀元前４０年１月
やらない夫、ペルージャを平定


　　　　　　　 ,～-,～-,～-,
　　　　　　　 |奪われました|
　　　　　　　_|_~~~~~~~~~~~
　　　　　　__i　.i-.､　__
　　　　rii |　i_,!　'ｰ'l　|,_l"'i ﾄ,
_　　__.ﾞ| '"　　　　　　　　 ." |__
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi　___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ."　＿__　^.」
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i|
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|


　 ／ 　 　 /　 /　　　　 　 　 　 　 　 _.. -‐　　　　 ／-､/
//　　 　 /　 /　　　　　　　,. -_.. ‐ '´　 　 　 　 ／　　 /
/　　 　 /　 /　　　　　　／／　　　　　　／ ／　　 　./
　　　　/　 /　　　　　／ '　　　　　,.ィl／ ／_,.ｨ'⌒ヽ/　　　　 /
.　　　 !　 /　　　　／　　　 　 , ィ"／彡=≦､、　　/　　　　 /
　　　 l　 !　　 　 /　 　 　 ／/ ! ./ / ヽ　<ｯ　lk　/　　　 　 i　　馬鹿な、早すぎる！
　　　 |　l　　　　'　 　 ／ ／　 !/ ∧　lへ.＿_｣ゞ'　 　 　 　 l
.　　　 ! .|　　　　　／ r; 〈　　 / /　 ヽ､ヽ､　 ｀/　　　　　､　ヽ､
　　 　 ヽ!　　　／　　,､_,､-‐ 'l. ′　　　`　　 /　　　 |　 　 ヽ==
　　　　　ヽ_／/ ./ ,イ､._l !　､!ｌ　　　　　　　 l　　　　 l
　　　　 　 　 /　l lY-`,ﾆ|,l　/|l　　　　　　　 l　 ｌ　　　l
＼ ､ ＿_.. -/　r ﾉﾆ､_-ノ'　　|!　　　　 　 ／7 /　　 　 ＼
　　　　　／ヽ　ヽ　　 '　　 　 |　 　 　 ／う/ /　　　　　　　｀￣

その後一月かけてルキウス・アントニウスの残党をイタリアから追い出すことに成功
ポッリオの救援も間に合わぬ早業だった
479 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:00:27.87 ID:DVJlCnwo
こういうクレオパトラの描き方も良いね～


アントニウスも人の子として生まれ、武辺者として生き、そして男として逝く……

このスレでの描き方はハゲでの彼でもそう描きたいものです。


さ……随意製作製作っとｗｗｗｗｗｗ
480 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:01:18.41 ID:xxV0k8Ao

恋に溺れていたからといって武人の性を忘れるアントニウスではない。しかし、その反応が鈍っていたことは事実だった
　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　……間に合うか？
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

ポッリオ、ルキウスの蜂起を確かめアントニウスは兵を率いてローマへ帰還する
だが、兵を乗せたアントニウスの船団がブリンディシウムにつく頃には既にルキウスの蜂起は平定されていた

　　　　　　　　　　　 /　　　　　 　ｒ'´ ＼　　 　, ‐'´　┐
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 　 L 　　ヽ　／　　_＿」
　　　　　　　　'""':'/　　　　　　　{::.｀ﾞｰ-斗ｨ -‐'´...:::::│　'""':'　　　　　""':
　　　　　 　 　 　 /　　　!　　　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 　"'::;;;,,...,,;;::.....;:
　　　　　　　　　 ,'　 　　|　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　 ;::'""':: !　　 　 l　　 　 　 　 ヽ:::::::::::::::,':::::::::::,.. |　　､
　"'::;;;,,...,,;　　 　ﾉ r‐ ､ _」　　　　　　　 ｝:::::::::::/ン'ニ´::│　 ﾄ､　　　　　　役立たずが…！
　　　　　　　　 /　 ＼　亅　　　　　　,ｨゝ:::::::::j ,／tj ｀ﾌ│　{　＼'""':
　　　　　 　 　 l　　　 ヽ/　　　 　 ,ｨ=-':::::::::::::,ｲ--==┘::.|　　＼　;; '',,, ;; ''""'::;,,.,,,私が戻るまで持ち堪えることすらできないとは！
　　　　　　　　 !　　 　/　　　　 ／:::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､　　 ヽ
.,,, ;; ''""'::;;,,.,,,./　　 ／　　　 　ｊ 　　　 / │　　　　　　 　ｲ ヽ　　ﾉ
　　　　　　　/ 　 ／　　　　r‐‐-､　 　 ＼」　　 　　　 　 /〆/　
　　　　＿∠__／　　　　　　ヽ、　｀ゝ､__　　 　　 __,ｲ　 /_　/　　;; ''""'::;;,,　
　　／´ 　 /　　　　　　 「｀ヽ　ヽ　　ヽにニニ二,ﾝ/ / 　 Y 　　 /　　　　"'::;,...,,;;::'
,‐'´　　　 /　　　　　 　 │ 　} 　 ＼_　　ﾞｰ--一 ´　{ 　　│　　弋
481 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:03:28.13 ID:xxV0k8Ao
ポッリオと合流するべくアントニウスは強引に北上しようとする。だが、
そこで意外な邪魔が入った。ブリンディシウム市民のサボタージュである

　|￣￣￣￣￣￣￣|
　|　 お断りします |￣￣￣￣￣￣￣|
　|＿＿|￣￣￣￣￣￣￣|りします 　|
　 　 ∧|　 お断りします　|_＿＿＿|￣￣￣￣￣￣￣|　　　　　ぞろぞろ・・・・・
.　.　( ﾟ |＿＿＿＿＿＿＿|. ||　　 　|　 お断りします　|
　　/　づΦ. ∧∧ || ( ﾟωﾟ )||　　　 |＿＿＿＿＿＿＿|ぞろぞろ・・・・・
.　　　　　 　( ﾟωﾟ )||　/　づΦ　　　　 ∧∧ ||
￣￣￣|　 /　づΦ　ぞろぞろ・・・・・.( ﾟωﾟ )||　　　　 　 |￣￣￣￣￣￣￣|
り |￣￣￣￣￣￣￣|　 　　　　　　 　/　づΦ.　　 　 　 |　 お断りします　|
＿|　 お断りします　|　　　　|￣￣￣￣￣￣￣|　 　 　 |＿＿＿＿＿＿＿|
　 |＿＿＿＿＿＿＿|　　　　|　 お断りします　|　　　　 　 ∧∧ ||
.　 　 ∧∧ ||　　　　　　　　　|＿＿＿＿＿＿＿|.　　　　　( ﾟωﾟ )||
.　　 ( ﾟωﾟ )||　　 　　　.　　　　 　 ∧∧ ||　　 　 　 　 　 　 /　づΦ
　　　/　づΦ　　　　　　　　　　　( ﾟωﾟ )||
　　 　　　　　　ぞろぞろ・・・・・　 /　づΦ

市民は終わらぬ内乱に飽き飽きしていた。そこに兵を率いて帰ってきたアントニウスは新たな内乱の火種に見えたのである。

　 　 ＼ 　 　 　 　　　　ヽ　　　　　　　　　|　　　　　　　　　/　　 　 　 　 　 　 ／
　 　　　＼　　　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　 |　 　 　 　 　 　/　　　 　 　 　 　／
　　　　　　＼　　　　　　　ヽ 　 　 　 　 　 |　　　　　　 　/　　　　　　　　／
　　　　　　 混　沌　と　し　た　ロ　ー　マ　に　市　民　の　味　方　が　！　！
　　　　　　　　　 ＼　　 　 　ヽ　　　　　　　 　 　 　 　/　　　　　　／
‐､、　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　／　　　　　 　 　 _,,－''
　　｀－､、　　　　　　　　　　┌─────────┐　　　 　 　 　 　 _,,－''
　 　　　　｀－､、　　　　　　　|　　　　カエサル派　　　 | 　 　 　 　 _,,－''
　　　　　　　　　｀　　　 　　　|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 !｀ヽ　 |. ●　 　 　 　　　　　　● .|　i⌒!
───────‐　 ヽ､ ＼|:.　　　　├──┤　　　　.:|ノ　ﾉ　　 ───────‐
　　　　　　　　　　　　　　＼_|:::...　　　 ヽ、 　ノ　　 　 ...:::!_／
　　　　　　　　　　 　 　 　 　|::::::::::...　　　 ￣　　　...:::::::::::|
　　　　　　 　 　 _,,－'' 　 　 |:::::::::::::::........ 　　 ......:::::::::::::::::|　　 　｀－､、
　 　 　 　 _,,－'' 　 　 　 　　l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!　 　 　 　 　｀－､、
　,'´＼　　　　　　 　 　 ／　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　＼　　　　　　　　　　　／｀i
　!　 　＼　　　　 　 _,,-┐ 　＼:::::;‐､:::::::::::::::::::::::::::;‐､:::::／ 　 　 ｒ‐-､、　　　 　 ／　 　!
　ﾞ、　　　｀ー--＜´ 　 / 　 　 ￣|　|￣￣￣￣￣|　|￣ 　 　 　 ﾞ、　　＞－一'′ 　　,'
　　y'　　　 　 　 　｀ヽ/ 　 　 / 　|　| 　　　　　　　|　|　ヽ 　　　 　ヽ '´　　　　　　　 　ｲ
カエサル派は市民の味方を標榜している。彼らに手を出せるはずがない
482 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:05:24.85 ID:xxV0k8Ao
＞＞479
もしかして禿の作者様でしょうか？

どちらにせよそう言って頂けると大変恐縮です
483 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:06:26.56 ID:xxV0k8Ao
動きを封じられたアントニウスは全ての責任を妻フルウィアに転嫁
.　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　この度のことは全て我が妻の暴走によるもの
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼　私の本意でない事をわかって欲しい
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}:::::::
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
　－ ' ´　　　　　 ／￣:／　 ／::/― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

罪を着せられたフルウィアは逃亡先のギリシアで憤死する
:::::::::::::／　 ､ 　 　　　〃　　／　　＼:::::::::::／　|:::
:::::::∠_＼　 ヾ　　　 ｙ′ ／ ＿_ 　 　ヽ::r' /　｜:
::::/::r ::::rﾐヽ､ j}ヽ　〈 _／ ,ｲ::r ::::「ヽァ }::ﾚ'　　 |:::
:∧::｀´::ハ　=く ′ 　ヽ= ハ::｀´:ﾉ /´　ｌ::|　　　i::::
ゝ､｀ﾆ´-‐‐ 　 　 　 　 　 ‐-｀ﾆ´-'〃　|::|　/ /:::::
　　　　　　　　　　i､ 　 　　　　￣´　　ﾊ::Ｖ /::::::::
　　　　　　　　　　| ヽ　　　　　 　 　　rﾍ:::V_:::::::::
　　　　　　　　　　ヽ'　　 　 　　　 　 厶 ﾍ::ヽ|:::::::
　　　　　　　　rニﾆニ!　　　 　 　　∧| 　 ＼:＼::

　┼　　ﾅ 、 ┼　 　　ーｧ 　Eヨ　ｲl干 ┼ ､､ _L
. (ｴﾒ、　よ.　 | こ つ　（__,　耳ヌ. |.ﾚL ｜こ　ｲ⌒)
　　　　　　　　　　 　 　　　 　 　 　 ￣
484 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:07:28.51 ID:xxV0k8Ao
信じるに値しない戯言同然の言葉であったがやる夫にはそれを指弾する実力がなかった
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　 　
／ 　　 （●）゛ （●） ＼ 　今、アントニウスと対立するのは得策ではないお
|　 ∪　　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／

緊張感の続く両者の間を縫うように阿部、ポッリオの両名が水面下で交渉を開始


　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　おいおい、いいのかい？　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　オレは敵が相手だって交渉しちまう人間なんだぜ　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

　　 　　　 ,.-''"~"''ｰ､_　　　　　
　　　　＜　　 ,.-'"　 ~"'-、　　
　　　　＞レ'~　　　　　　　＼　
　　 ／　　　　 , ,.;'' '　　　　.
　　/　　　　,.:''"　　　　　　　　';
　;'　　　　　　 _,.-'"ﾐ　　　　　 '
　ﾋﾆゝ､ ハ ヒ´_,.-'''"　　　　　 .
　 ヾ-t''〉　;';;,,r'五ﾆ７　　　 r'^';|　いい男…俺の獲物だ！
　 /~~/　ｙ´ ~~""''-、　　　 タ i
　 ';　(　ﾉ　,_　　　　　;i　　 'ﾚ',ｲ
　　'i　｀t｀"'っ　　　　 ;i　　r-' 'ｉ
　　 | ﾄこﾆ-.,__､　　 ;;　　|　　 .'i
　　 |　t--.,_,,　　　　　 r'　　　 .'i
　　 '､　　　　　　　_,.-'　　　　　.|
　　　 ゞ,二;;;;='''""　　　　　_,..-┴
　　　 |i~ ￣　　　__,.-''"~　　　|:;iii
485 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:09:33.10 ID:xxV0k8Ao
紀元前４０年１０月、両者の間で交渉が成立。ブリンディシウムで会談が行われた
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　市民はやる夫たちがいがみ合う事を望んでいないんだお　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　| 　もう一度三人で手を取り合うんだお
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　

　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼　　ああ、私も思い知らされたよ
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
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　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l　ええ、そうですね。無益な対立は止めましょう
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
この会談でフィリッピの戦後処理で話し合われた事項が協定として正式に定められた
会談の行われた地の名前を取りこの協定をブリンディシウム協定と呼ぶ
486 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:11:19.38 ID:xxV0k8Ao
この協定で三頭はそれぞれ西方、アフリカ、東方の三箇所を別々に担当することが決まる
ローマの平和を取り戻す為という名目だが中身はローマの覇権を三分割し各々が治めることを決めた事実上の不可侵条約だった

　　　　　　　　　　ﾟ･　*:　 :　*･
　　　　　　*･　゜ﾟ･　*　:　　.｡.　.｡.:　　*゜
　　　*　･゜　ﾟ･　*:　.　.｡.:　*･　゜ﾟ　　･　*　　:..
　｡.　･　･*:.｡ ∧,,∧ 　.∧,,∧　　　.:*　･゜
　　　 ∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧　　　ヨウヤクヘイワニナルネ
　　　(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
　　　｜　Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ　　ナルヨネー
　　　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ
　　　　　　　　 `ｕ-ｕ'　`ｕ-u'
そんな中身はともかくローマ市民はこの協定を平和の先触れであると寿いだ

　＊　 　　　+　　　　巛 ヽ　　　　＊　 　　　+　　　　巛 ヽ　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　〒　!　　　　　　　　　　　　　　　〒　!　　 .//⌒＿＿＿　＼　　+　　　　。　　　　　+　　　　。　　　　　＊
　 　　　　+　　　　。　 | 　|　　　　 　　　　+　　　　。　 | 　|　　//_／　　　 ＼＼　＼
　　　＊　 　　　+　　 /　/　　　　　　＊　 　　　+　　 /　/　　　　　　 　　　　＼＼　＼
　　　　　　 ∧＿∧ /　/　　　　　　　　　　 ∧＿∧ /　/　　　　　＊　 　　　+　　(（　　 |　　　 イヤッッホォォォオオォオウ
　　　　　　（´∀｀　/　/　+　　　　　　　　　（´∀｀　/　/　+　　　　　　　　　　　　|　　∩
　　　　　　,-　　　　　ｆ　　　　　　　　　　　,-　　　　　ｆ　　　　　　+　　　　。　　|　　|　|　＊　 　　　+　　　　。　　　　　+　　　
　　　　　 / ｭﾍ　　　　| ＊　 　 　　　　　 / ｭﾍ　　　　| ＊　 　　　　　　　　　　　　|　　|　|
　　　　　〈＿｝ ）　　　|　　　　　　　　　　〈＿｝ ）　　　|　　　　　　　　　　　　　　|　 /　| 　 ._　　 +　　　　。　　　　　+　　　　+
　　　　　　　 /　　　　! +　　　　　　　　　　　 /　　　　! +　　　　　　　　 ＼￣￣~/　　　/~￣ .＼
　　　　　　 ./　　,ﾍ　 |　　　　　　　　　　　 ./　　,ﾍ　 |　　　　　　　　　||＼　　~^~^~^~　 　　　 ＼　　　　+　　　　。　　　　　+
　ｶﾞﾀﾝ　||| j　　/　|　 | |||　　　 　ｶﾞﾀﾝ　||| j　　/　|　 | |||　　　　　　　||＼||￣￣￣￣￣￣￣||￣
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結束を固める為にアントニウスとやる夫の間で新たに縁談がまとまったことを知ったローマ市民はこの喜ばしい知らせに大いに喜んだ
487 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:12:04.72 ID:xxV0k8Ao
やる夫はルキウス・アントニウスの蜂起と同時にクラウディアと離婚し独身に戻った
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　　　　　　 nnn､ お前とは一緒に暮らせないんだお！
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|　　　 　　　i i.i.ii
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／､-─,‐─‐/ ヽ-､
.　　　 　 /⌒, 　 　ー‐ 　 　　　　＿__; ＿､r ｲﾌ'
　　　 　/　 ,)、＿,.､,､,､　　　,/￣　　　　　　￣
　　　　(_＿＿＿_´r)ｊｊｊ〉　　 l
.　　　 　 |　　　　｀￣~´　　　|


　　　　　　_, -‐‐'´￣￣￣￣`‐--､
　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶､
　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　｀ヽ:::::::::::::::::::_::_::_::_::_::_::_::_::_::::::::::::::::::::::::ノ
.　　　 ヽ　, -:'´.:, l.:.:| 　　 !:.:,､.:｀.:ヽ.､::::::::／
　　　　 l´:.:.:.:.:|:.:| |:.:| 　　 |.:/」|_|_:lヽ:,.:`〈
　　　　 |:.:ヽ::.:|'｢_工.ヽ　 ﾉ'　r,-+､`|/.:.:.:ﾄ、
.　　　　l.:.:.:.＼l〈 i':ﾟ;ｉ`　　　　 !:ﾟ:;!冫1.:.:.:.l:.:ヽ　　　　そうですよね、仕方ありません…
　　　　|.:.:.:.:|`l　 ｰ '　　　　　 ｀´　 rj.:.:.:.:',.:.:.:｀ヽ ､_
　　　　!.:.:.:.:ヽ､　　　　 　l>　　　　 ,'７.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:ヽ､
　　　│.:.:.:.:.:.:.ヽ、　　､-－ｧ　　 /:.:/:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:ヽ
　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､　　￣　　／ |/.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:》:.:|
　　　!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ -- '´　 /:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:,- 'ノノ
　　 〈.:.:.:.:.:.:.:ヽ:_:_:_:.:.:.:.l　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:/､.:.:.:.:.:.:.:.ゝ-､
　　　 ＼.:.:.:.:.:＼ /.:.:.:.:.l　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:/／｀ー,－-､:.:.:.｀ヽ
　　　　　 ヽ.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:j ＿/.:.:.:.:.:.:.:.:.l// 《 〃　　　ヽ:.:ノ
　　　　　 ,ノ.:.:.:.:.:.:〉;:イ爪　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､　/　　　　　l´
　　 ／￣.:.:.:.:.:.:／ノ　 || ヽ彳`ヽ.:.:.:.:.:「ヽV　　　　　　l
　　 |:.:ｨ.:.:.:.:.:.ｒ'=彳　 《}|／　ゝ／:.:,／.:.:〉.:|　　　　　　|
　　 ヽ〈ヽ､:_:_ヽ､　 冫 ||　ベ/.:.:ｒ'／::::ノノ|　　　　　　l

アントニウスも今回の蜂起で妻フルウィアを喪い独り身となった
そこで今度はやる夫の側から阿部を通じて縁談を持ちかけたのである
488 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:13:02.31 ID:xxV0k8Ao
やる夫は人目もはばからず泣いた

　　 　 　 　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 :::::＼:::／＼　　
　　 　 ／　　 　｡<一>:::::<ー>。　 あ、姉上……し、幸せに　　　
　　 　 |　　　　.:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj　　　　　　
　　 　 ＼、　　　゜　｀ ⌒´,;／゜　　　お幸せ……に、だお！
　　　　／　 ⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ　｡　　
　　　/　,＿ ＼　＼／＼ ＼
　 　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.

　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:ｉ:.:|Ｗｗﾊ.:.:.:.ヽ.:.:ヽ
　　　　　　/.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:.:/ｉ:.:|　　　 !.:.:!:.:.:.:.:.:.:',
.　　　　　/.:.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.//　!.:,'　　　 ｉ:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　ｉ.:.:/:.:/.:.:/.:.:/:.:,.斗 //　 ｉ/ --､　 ｉ.:/:.:.:.:.:.:.:!:ｉ
　　　　　|./!.:.:!:.:.:!.:.:/イ　　//　　/　　　 ｀ﾒ､ |..:!.:.:.:.:!:|
　　　　　|　|.:.:ｉ:.:.:ｉ.:.:|　|斗≠　　/　　 ≠=､　 |:.:!.:.:.:.:!:|
　　　　　|　|.:.:ｉ、.:ｉ:.:|./ﾄ:::::::ｉ}　　　　　 ﾄ::::心、!:/.:.:.:.:!:|
　　　　　ヽ |.:.:ｉヽ:ヽﾄ　ｖ':::::}|　　　　　 ｒ':::::ﾘ　|/:.:.:.:/!.:|
　　　　　　 |ｲヽ..＼ﾄ.　V少　　　　　　ｖﾆｿ　厶 イ:.:.!.:|
　　　　　　/ |:.:.:.:.:.:.:ﾊ　 :::::　　　､　　　:::::　 /ﾉ:.:.:.:.:.:!.:|
　　　　　 /　|.:.:.:.:.::!:.!ﾍ、　　　ｒ　 ｧ　　　　/:.|.:.:.:.:.:.:.!.:|　　大丈夫。きっとアントニウス様が幸せにしてくれます
　　　　　/　 |:.:.:.:.:.:!.:|.:.:.＞､　　　　　　 ィ´:.:.:|.:.:.:.:.:.:.!.:|
　　　　 /　　|ｒ―‐-､!:.:.:.:.:.:ｉ`　 ､.　 '´|.:.!.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.!.:|　　それに、私の身一つでローマに平和が戻るなら安いものです
　　　　/　　 |　　　　|!_, ィﾘ　　　　　　!＼.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:!.:|
.　　　/　　 /|　　　　|ｉ　 /　　　　　　　!　 ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:!.:ｉ
.　　 /　　 /_|／￣ヽ||　 |　　　　　　　 |　　 |:.:.:.:.:.:.:.:!ハ
　　/　 .／::::|　　　　|ﾍ　!ー-､　　, -‐/　　/:.:.:.:.:.:.:/::::::＼
　 /　 ∧:::::::|　　　　|:∧ ＼　　　　 ./　　/:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::∧
489 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:13:56.47 ID:xxV0k8Ao
この決断にはローマ市民もさることながら身内の人間までもが驚かされた
　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ○）（○）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　こいつは……　　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　
　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　　　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　ああ、予想できなかったな　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |
　''''ー--_　　､､,,,_ﾘ　　　　｀ヽ､ヽ, ,!　　　

やる夫が姉を愛し敬うこと実の親以上。やる夫がこの縁談にそこまでの意気込みを持っていたとは全く予想の外だった
490 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:14:23.87 ID:DVJlCnwo
>>479

そうです～
それにしても月刊になって申し訳ありませぬ＞＜

さて、あのお方は一体誰なんでしょうね～
491 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:16:23.55 ID:xxV0k8Ao
同月、アントニウスとオクタウィアの結婚式がしめやかに行われた

　 　 　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼　あ、姉上ぇ… 　
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　 　　 ／: : : : : : : : : ::l l:::: :＼:ヽ: : : : : :＼: : : : : :ヽ
　　　　 　 / : : : : : : : : : l : :::l ﾄ-､;､v､:､: : ::: : :: ヽ: : :: : :::丶
　　　　　/: : : : : : : : : : : |: : ::i |　　　 l: l::: : :ヽ: :: :ヽ::::::: ::::::ヽ
　　　 　/: : : : : : /: ;: : :::ｲ: ::::| |　　　 | ::l､:::::::l:::::ヽ l:::::::::::i::::::i
　　　　l :/: : : : : |: :l: : :/ | :::/| |　　 　 |::|ヽ::::::|:::i:::i::|:::::|:::::|:::::l
　 　　 | |: : |: : :::|: :|: ::/　|: / | |──- l_|_ |::::::|::::|::|::|::::|::::::|:::::|
　　 　 | | : :|: : :::| :.|／　/:/　| |　　＿_ ||　┼::l:::::|::||:|:::|:::::::l::::::l
　　 　 | |: :::| l ::::|: l':/　// 　|/　 ｲ rｪｪ==xj､ｿ|::::|::|:|::::|:::::::::l:::::|
　　 　 | | ::::|: l ::::l V _ｭｴ__　　　　　" l家ﾄｲﾇ-|:://::::::::|::::::l::::i::::|　ああ、もうそんなに泣かないで
　 　 　､| ､::::､:l :::::l､Vl家ﾍ　　　　　　 O:::::::ﾘ ///:::::::::::|:::::::l::::i:::|
　　 　　 | ヽ:|ヽ:::::::lヽ､O::::l　　　　　　 vﾆ夕 イ:: ::::::::::::|::::::::l:::::i::|
　　　　　ヽ ＼:､＼::ヽ　vﾆj　　　　　　 ￣´　 |::: :::::::::::::|:::::::::l::::::i::l
　　　　　　　　＼ |＼＼ "　　　　　　　///　 |:: /:::::::::::|:::::::::::l:::::::､l
　　　　　　　　　　| : : ､ // ヽ　　　　　　　　 |: / ::::::::::|::::::::::::::i:::::::ヽ
　　　　　　　　　　|: :i: : ゝ､　　 - -'　　　 　ｲl:/ :::::::::::|ヽ:::::::::::::i:::::::::ゝ
　　　　　　　　　　| ::l : :::::::::::i:::､　　　　 ／　|/: :::::::::::lｰゝ:::::::::::::i::::::::ヽ
　　　　　　　　　　|: l: : :::::::::::|::::::|::＞i＿__ .イ: : :::::::::::|　 ヽ:::::::::::::i::::::::::＼
　　　　　　　　　　V: : ::::::::::::|:::::::/ ﾌ´　　//: : ::::::::::::l　ヽ, ヘ:::::::::::i:::::::::::::＼
　　　　　　　　　　/: : :::::::::::::|::_:_l　l　　　y: : :::::::::::::/／　　　ヽ:::::::::i::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 /: : :::: ::::::l::ﾚ　/ /　 　/: : :::::::::::::/　　　　 　　 ＼:::i:::::::::::::::::::＼

ぐすぐすと少しでも隙を見せれば泣き出しそうなやる夫をオクタウィアが宥めつつ二人は新たな任地へと旅立っていった
492 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:17:35.40 ID:xxV0k8Ao
こちらの言葉で言えば大和撫子のような女性であったオクタウィアとアントニウスの結婚生活は周囲が心配していたよりもずっと上手くいった

　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ　　何か困ったことはないかね
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼


　　　　　　/ :　:　:　:　:|:　:　: /|: : : / 　　|.:| ____　 　 　＼|: : : : : | : |ｌ　:　:｀,
　 　　　　,′:　:　:　:　:|:　:　/ 」:.:.:/　　　'´「 　　｀｀ 丶 ､ |: : : : : | : |ｌ　:　:　!
　 　 　 　ｉ 　:　:　:　:　:|:　: /-十/ 　 　　ｊ/　 　 ＿ ＿　｀|: : : : : | : |ｌ　:　:　|
　 　 　 　| 　:　:　:　:　:|:／　　」′　　　　　r　,.-──c､/|: : : :.:/:.:/ｌ:　:　:　|
　 　 　 　| 　:　:　:　:　:|'　　　　　　 　 　 　　〃 |::r‐（）ド>|: : ／／.:|::　:　:　|
　 　 　 　| 　:　.　　ヽ :l 　 ,.ニニ､ 　 　 　 　 　 Uh;;;;;ﾉ|　ﾉイ／: : :.:|::　:　:　|
　 　 　 　',.　:　:　:　:　:|　〃|::r‐（）　　　　　　　　Ｖ__／　　|´ : : : : :|::　:　:　{　大丈夫ですよ――あなた
　 　 　　　ﾞ､.:　:　:　:　:ﾄ､　 Uh;;;ﾉ| 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | : : : : : :|::　:　:　:{.
　 　 　 　 　＼ 　:　:　:|ハ 　＼／ 　 　 　 　 　 　 　 　　　| : : : : :ﾉ|;;　:　:　: {.
　 　 　 　 　 　ヽ､　:　:|: : ＼　　　　　　 ､ 　 　 　 　 　　　ﾊ/:　:　: |;;　:　:　:　{.
　 　 　 　 　 　　　ヽ､.:＼: :`､＞　　　　　__ 　-ｧ 　 　 　 / :　:　:　: |;:　:　:　:　:.ゝ
　 　 　 　 　 　 　 　}: ￣￣: :ヽ　　　　　 ｀ ー'　 　 　 ,. '　:　:　:　: :|:::　:　:　:　:　:.ヽ
　 　 　 　 　 　　　　|:　:　:　:　:｀丶､　　　　　　　 　／/　:　:　:　:　:ｊ::::　:　:　:　:　:　: ＼
　 　 　 　　　　　　　|:　:　:　:　:　: :|ｉ:｀:'' ‐- ､ __,.. '´ ./　:　:　:　:　 ;ﾑ､;;: :　:　:　:　:　:　: ｀
　 　　　　　　　　　　|:　:　:　:　:　: :|l: : : : : : : :.ﾞ|: 　ノ　:　:　:　:　:.:/ 　 ｀`''- ､;,._:　:　:　:
　 　 　 　 　 　 　 　 |:　:　:　:　:　: :|l: : : : : : : : :}／.　:　:　:　:　:.:/_,　　,､‐''"´￣ﾞ`丶､
　 　 　 　 　 　 　　　|:　:　:　:　:　: :||: : : : : : :／.　:　:　:　:　: ..:,.'　　／ 　　　　　　　　｀

程なくして腰を落ち着けた先のアテナイで二人は二女に恵まれた
だが――アントニウスの心に焼きついた影はいまも心に残っている
493 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:18:16.80 ID:xxV0k8Ao
結婚式から数日後、やる夫邸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| ゆ ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| り ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| う ||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││|| す ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""
　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 |
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ　　なんだ、まだ泣いてたのか
.　　 |　　　　　　 　 }
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
494 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:19:10.44 ID:xxV0k8Ao

　　 　 　 　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 :::::＼:::／＼　　
　　 　 ／　　 　｡<一>:::::<ー>。　 　姉上のこれからを考えると涙が止まらないんだお　　　
　　 　 |　　　　.:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj　　　　　　
　　 　 ＼、　　　゜　｀ ⌒´,;／゜
　　　　／　 ⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ　｡　　
　　　/　,＿ ＼　＼／＼ ＼
　 　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.

　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|
　　　　　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.!
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′　　なら、そんなことにならないようにオレたちが
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ|
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー　　　頑張らなきゃな
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ! 　　　　　　　　　　　　　　　　　……ちがうお
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿
　　|　　ヽl　 　 　 　 　 　 (B 　 　 /　　　　ヽ、
　　| 　 　 !,、　　　　　 !　　 　 /　　　　　∠_
495 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:20:19.57 ID:xxV0k8Ao
　 　 　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼ 　　　姉上はこれから不幸になるんだお。やる夫が不幸にするんだお
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 　 やる夫は姉上の愛する人を殺すんだお。姉上は優しい人だからきっと悲しむお
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　| 　そのことを考えると自然に涙が溢れるんだお
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


二人は戦慄した
やる夫は別れを悲しんでいたのではない。最愛の姉を犠牲に捧げたことを悲しんでいたのだ
496 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:21:09.75 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　／　　　 　 ＼
　　　　　　　 ／＼　　／　　 　＼　　でも、阿部さんのいうことも分かるお　　　
　　　　　　／ （●）　 （●）　　　 ＼　　　
　　　　　　|　　 （__人__）　　　 　　　| 　いつまでもやる夫が泣いてちゃ駄目なんだお
　　　　　　＼　　.｀ ⌒´　　　　　　／＿
　　　　　／/　　　　　 　 　 　 　 ヽ　／＼
　　　 ／　/　　　　　　　　_　 　 　／　 ／

紀元前４０年の動乱を目の前にしながら指一つ動かさなかった不気味な敵
セクストゥス・ポンペイウスがまだ残っている
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　 　奴は何を考えているんだお…？
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／

紀元前３９年春、表面上の平和を保ちつつもローマはまだ不穏な影を拭い去ることができないでいた。
497 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:22:10.52 ID:xxV0k8Ao
紀元前４０年、冬
　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌ー‐ヘ=、
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,.」　　　　　 ￣ '　‐- 、
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ﾍ | vi　　 i,　　 i　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/　　r>,.!,.,.ﾍ　　i;i 　　i 　　　i
　　　　　　　　　　　　　　 /　　/ 　　 　! i　 ii　　 i　　 　l　　　セクストゥス。どうして今まで手を出さなかったんだ？
　　　　　　　　　　　　　　/　/ i　　　　 | ﾊ　 ト、　i　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　{ /　|‐--　　 ﾚハi7テﾍ　|　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　i从{ﾍ´-ーr―<´-―- }Vi　rv ﾚ'
　　　　　　　　　　　　　　　　iﾘiー '´ 、　｀ー一´　ﾚ'´ ）ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　r‐― ┐ 　　L.ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ.　　i 　 　 |　　, '|ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ｀ー‐'´ ／__.L_
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿ 」=一i!´￣　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　 ／/ ｀'　‐- 、　 ii!　　　 _,.￣￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　 /　/　　　　　　｀',ii!,.-‐￣　　　　　／ 　ヽ、
　　　　　 　 　 　　　　_/　 i　　　　　　　,i:i!　　　　　　　 ／　　　　へ、
　　　　　　　　　　　/´　　 |　　　　　　 ,i i!　　__ -‐ ￢　!　　　　　　　＼

　　 　 _rvイ￢__
　　＜: : : : : : : : :＞
　∠: : : : : : : :_:_:_f^ﾊ､　　　　　　 ＿
　 ﾚ: : : : : : Ｚ/∠　 <`ーrr‐ｧｰイ:.:.:.:.＼
.　 V: : : : :ｌ　ｌ/‐'ﾉ　 |　　|:ｌ:.:|:.:|:.:ｌ:.:.:.／￣}
.　　ゝﾄ､ﾆ　,__ 　,-,　|　 ､ゝ: l:.:|:.:|:./:.:.:.:.:.::ﾄ､　　　今までずっと待ってたんだ
　　　　　￣`ｰ`-―/￣` : ﾊ:.:.＼/:/:.:.:.:.//:.ヽ
　　　　　　　　　　 ｌ　:‐:‐　:::　＼../- r‐':.:.|￣ ヽ　　今更もう少し待ったところで大差ないさ
　　　　　　　　　　 ',　　:.: 　 　:::.: ｌ／／:.:.:| :　 ﾞ . ､
　　　　　　　 　 　　ｌ　:.:　 ﾄ､ 　 　ﾚ':.:.:._:.:.」　ﾞ .　:　ヽ
　　　　　　　　　　　|.　　　|　￣`ヽ.V´:.:.:.:.|　　:　 :／>､
　　　　　　　　　　　ｌ 　 　 |　　　 　 }＜.:.:.:', 　.ィ　／:::::L
　　　　　　　　　　　 ',.　　 l　 　 　 /:.:._:._:.:.|(-)イ:::{:::::::::::::＼
　　　　　　　 　 　 　 |　　 {　　　　ﾚ':.:.:.:.::.y::.ｌ:::::ｌ//⌒::::::::::::
498 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:23:30.71 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　ﾒ／イ／ ／ /　 /i fヽ、ヽヽヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ/ i ﾚレ´∨｀ﾞ｀ 6 }　i　i i ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　仆从i ｲﾗ　　　　 イ　i　i i　ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ｀}　　　　　　 i ﾚi　ﾚハj
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /_　　　　　　/　 从 ヽ　　　　　　……本当はさ、もう少し面白くなるのを期待してた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.-‐　 ／　　　 　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　｀ー'　'i　　　　　_,.ノヽ　　　　けどあっさり片付けられてしまった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |,' _-‐￢　 _.ノﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/／=三二v、.:.:.:.:.',　　やる夫はいい部下を抱えてるんだろうな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.::　二三二三二.:.:.:.:.::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.:.　　三二三二三ゝ.:.:.:.:.:.
　　　　/￣5rv　　　　　　　　,　´.:.:.:.:.:.　　:二三二三二; >〉.:.:.:.|
　　　 ﾉ///ヘﾍ　　　　　,.　´.:.／｀ヽ、;;}　;三二三二三://　 　 !
　　　{/////∧ﾍ　 　／.:.:.:／　 ヽ｀　Y}　:二三二三二!　　　　 |
　　　{///// ヽ.」 ／.:.:.:.:Y　　 ヘ ｀)'´||| 三二三二三　　　　　 |
　　　 ＼// i　/ 〉 、.:.:.:.:.:≧-^ヽノ.;.;.;|||:二三二三ﾆ,' 　 　 　 　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿_ ,.. イ´　　｀' .,,_
　　　　　　　　　　　　,.ィ´　　　　　　　　　　　　　￣￣ヽ、
　　　　　　　　　　／,　'':; , '",.　　　　 ／　　　 /|　　　　ヽ
　　　　　　　　 ／／　　　 /　　／　／　ﾍ　／ ,i　　　　　ヽ
　　　　　　　／／　　　　　//　　／ ／''.,.レ／/　ii　　　　 ヽ
　　　　　　／/ , '　　　　　/　　/ ／　　　　ﾞ`' ;l　　i　　　　　ヽ
　　　　　　　i /　　　　　 //　〃　 、　　　　　　i　 　　　l　　　i
　　　　　　　ｲ　 /⌒V/__/i //r.,___ ＼　　　　 i　 ,'　 ,　 i i　　|
　　　　　　　ﾚｲ l 　 iji　/ ￣￣i ( ｿ`' ,＼　　 i　 /　 ii　 i i　　|
　　　　　　　 i　 |　si 　 　 　 　ヽｰ .,　 '　'　 /　/i　 /i　 i i 　 !
　 　 　 　 　　i　 〉、!　　　　　　　`‐　., 　 ノ ／ | /　|　i i　i　|
　 　 　 　 　　! / 　:;　　　　　　　　　　 ￣　 ヽ,rｧ‐zT // /　i
　　　　　　　 i;/　　 ,　　　　　　　r　、　　　 ; ヽ`ﾞ　' /ﾉﾉ 　 /　　…不安か？
　 　 　 　 　 /　　:　 ',　 　　　／　　 ＼　ノ　　ヽ_, 〃 ／ﾚ
　　　　　　 /　　　:, 　 ',　　　{　　　　　__,>　　　／
　　　　厂￣￣｀'‐-_　　ヽ　　ヽ　　　 ／ 　　／ 　　　　
　　__,ノ　　　　　　　 `'‐., ヽ　　 `一'´ _,　‐'´
　　　￣￣i　　　　　　　　/7'ー-‐‐''´
　　　　　　 丶、　　　　 //　｀Y
　　　　　　　　　　、 　 ,','　　 /
　　　　　　　　　　 ｀　, i!i!　　i

　　　　　　　　　　　　,_,.ｨ_,._
　
499 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:24:27.66 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　,_,.ｨ_,._
　　　　　　　　　　 _ｿ:::::::::::::´<,　　　正逆。
　　　　　　　　　　 ｲ;;:::::::::::::::::〉
　　　　　　 　 　　 ,_'ﾘヽ;;;::::;;;/　　　　俺は大ポンペイウスの子だぞ？　陸の上なら兎も角、海の上なら負けはないさ
　　　　　　 　 　 /´￣ヾ:::フ'ヽ、
.　　　　　　 　 　{ 　 　 ,}::/ 　l::`‐.、　　　　　　　　　　　　　　　　　_,..:-=ー'
　　　 　 　 　 　 ヽ, ノ　{'′/ ヽ::::::l,　　　　　　　　　,.　　　 ,r-‐;=' "´　　　　 ,..ｨ
　　　　　　　　　 } !　 　,! 　,/ 　〉::::l,　　　　　　,..‐'´::`ー‐'´::::::て_　　,.. -‐''´::::::
　　　　　　　 　 〈 ヽ,　　| / 　 /::::::::ヽ、 　,..-''´;::-ｰ''::´::::::::::::::::::::::￣::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 〉 ,.!ｨ　 l／ ,:へ::::::_;:::-:''´-ｰ'´::::::::::::__;;::::::::--:──:---:::::::;;____
　　　　　　　　 / ,/　　,;.ゝ'´::::｀`ﾆ´_;:::::-‐‐''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 　 /-/:''´￣'':´::::;;:: --‐､──t-､;:: -── '' ´￣￣￣￣￣￣｀` ‐-
　　　　 　 　 /イ_;::::ィ‐''´￣l,　　 　 {::::::::::|
　　　　　　,／''::::::〉'´;;;;;;!;;;;;;;;:l　　　 !::::::::::l
　　　　　,＜二ミ/;;;;;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;:｝　　/:::::::::/
　　　　　i- ､:::::ｿ ;;;;;;;ﾍ:;;;;;;;;;;;;;:l,　 ,ゝ､:;;:」
　　　　 └ﾀｰﾞ';;;;;;;;;;:l　!;;;;;;;;;;;;;;:l,　!_z'=〈

紀元前３９年、沈黙を保ち続けていたセクストゥス・ポンペイウスが動き出す
　　　　　　　　　　　　　　　　　'iT
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 =l.l=
　　　　　　　　　　　 　　|　　　 l !　 　 i　　l
　　　　　　　　　　　 　 r|　　　 l L_　　l　 r|
　　　　　　　　　　　　=､=====圭E===!=;=ﾞ
　　　　　　　　　　　　　 ＼ ／|ｌX|_＼_／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 丨
　　　　　　　　　　　　　_／_＼|l.Z[ﾚﾄﾚﾄﾚﾄﾚ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 　 ￣　＼|ヘ.!〉 〈￣!￣ 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 1ﾈく_|ｦ　Y´l ヽ　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　l l|ニ| k'|lゝ.ｌ ノ　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　l l|Ｘ | l"||7干ァ　 T.iｭ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　l7|ユL⊥lニニニニユ、　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,．-‐ ７
　　　　　　　　 　 　 　 __　rv7_ｪ''I"工 工 工工 工TｪL＿　　　　　　 　 _, ．-‐ '' "´　　 ,-/
　　　　　　　　　　　　 |└'_ﾆ!_　　ﾛ＿　　＝ L.＿＿　　　| _i, ．-‐ '' "´　 　 　 　 　 　 ゝﾉ
　　　　　　　 　 　 _LL| _ｺ | ｢　　 -＼! l　　 l"´l<ﾟ_. - '' "´　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　 　 　 _ ⊥、)_｢_｣.ﾚｲ　l | |　　　 　 ! l　－－‐丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　| 丁l ｢ ・　il　∥ｆ|ﾉ |　　　 　 !_i,. ．- '' ´　 　 　 　 i r‐,ヽ〈 r‐､>　　　　　　 /
　　　　 ｜└| 　_,ﾆl|ﾆ非「_,⊥-‐ '' "´　　　　　　 　 　 　 　 　 く〈 ', ﾞ,ﾆヽ　　 　 　 /
. _ _　_┌|　 _｣　 -‐ '' "´　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ^ｰ' ﾉ ヽﾆ´ﾉ　 　 　 / _　_　_　_　_　_　_　_　_　_
－ ー　!￣　! °　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　－　‐　 -　 -　　 　 -　‐
三_￣_ ゝ､,.-i､_　　ﾍ＾､ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　二 ＝　‐　　　-　　－　－
　⌒`ｰ‐～￢＝=へ"ミ、丶　_,.､,丶、　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,..､_,.､　　_,. 、　/_ﾆ＝　　二　 _　_　_　 ￣　￣
＝ － 　－ 　＝ 　≡ ￣三ニ三_ヾヽ、ニ＝= ─-- _,,:=＝"`⌒'"⌒ｰ≡ﾆ､,/三ニ＝　‐ －　　 ＝　 ニ　二
　　　 －　 －　 －　 ＝　＝　≡ ｀` "二三二三三二 ≡＝　─ 　─　＝ ′二＝ニ ＝　 ＝
セクストゥスはシチリア島を占拠するとイタリア半島の海上封鎖に乗り出した
500 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:29:17.37 ID:xxV0k8Ao
やる夫、セクストゥス討伐のために軍を派遣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　～～～　　　　　　　～～～
　　　　　～～～～　　　　　　　　（　 （￣|　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7
～～～～　　　～～　""～～～～　　～～～～～　　　　　　　（　 （￣|　 （
　　　　　　　　┌┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i
　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７
　　　　　　（　 （￣|　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　""～～～～　　～～～～～
　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　～～　　　　　　　　　　┌┐　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～　　　　　
""～～～～　　～～～～～　　～　　　　　　　（　 （￣|　 （　　　　　　　　　　　～～～～～
　　　　　　～　　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　～～　　
～～　　　　　　　～～　　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　
　　　　　～～～　　　　　　　　～～　""～～～～　　～～～～～　　～　　～～～

しかし、あっさり敗北
:　　　　　　　　　 ::';::;;'':::;;::::::　　　　　　 ｢IIIIIIII {´Y´ } ｢IIIIIIIIl　　　''',,,;;:::　　　:::　;;';';';';';;　....,,,'''
　　　　　　　　 ..::;;::::::;;'::::;:''::　　　　　 [ﾆ==ﾆﾆロ ロ ）ｰ---r_j　::::;:::;:::::　　　;';';';';';;';';'　　　;;:::;;::
　　　　　　　　;:::;::::;:::::;:;;:;::;;:::　　　　　ﾋ＿_n_rjｪｪｪｪユﾃ￣　　　　 ;::::;:::::::::;';';';';';';';　　'':::;;;:
　　　　　　　　;::::;;;;::;:;::'::;';::;:::　　　　　　　 ﾋ＞-----=ﾕﾆ=-----／　　;';';';';';':;::　"　:::::
　　　　　　　　::::;:::::;::;;:::::;::::;:::.　　　　　　 ﾋゝﾚ'_'_'_'_' ﾘｦ_________／..:::::::::;';';';';';';::::::;::::::::;::::::　;;;;''''':::::
　　　　　　　　;:::::;::':i::::__ｭ::rｍ_:_　　　　 r‐iﾋ|/|ｎ_ :　ヲ＼　 ／　　　　 ';';';';';':':':':':::;::::::　　:::;::::　''''
　　　　　　　　;::::::::::{´ ヽ⌒＼ *｀ー‐‐‐' =jハ r ｭ-子）　 ／　　:::;;::::::;;::';';';';';';';';　　　::::　　　::;::::;;;:
　　　　　　　,:;::::;::::::'｀:::ｰ::-..-..-.‐=-‐‐‐‐'､yｪｪｪｪｪヲ二ﾌ　　::::;;::::::;::::::;;';';';';';　　　::::　　　　　　　　　　　　r‐ｭ
　　 　 　 　 :::::;;:::::::;::::;::､ ､::::;:::;::;:　　　 /こii二二二jrU）ﾄ､:::::;::;::;;::::;;;;::;;:';';';';';ii r-ｭｰ-≦多三ヲﾊー─--/　 [|
　　　　　　　 :::;:::::;:::;:::::;::＼ ､::;::::.　　　 ｀ヽ｢｢ヽﾚ i）ｱヽ ノﾉ-;;　''''':::::;;:;:;:;:;:;:;::;;{|　 j　 ﾚｰ---､＿　（★）　　　__ﾉ
　　　　　　　　:;:､ｰ､､ｰ､::::::＼ ､:;:.　　　..::/　／|＼ ｢_-_ﾄ､　::;;;;:::;:::::;;:::;;;';';';';';';jヽ--､_[|＿＿,､_ノ-‐─ ─ '´
　　　　　 ;:::::;::;:'::;:'｀ｰ､_ ｀ｰ､､:＼ ､v/r=に）ｰ‐‐----‐ｧ=====-､_,　:::::;;::';';';';';';';';::::::;::　　　　　,';';:;;
　　　　ｰ::-::､::_:::::;:::;::;:::｀ｰ､ ｰ､_ｰ､>;;;;-､_ﾉ＿＿_r巡_ノ≡三彡巡//　;';';';';';';:;;:;;:;:::::;;::::;:　　　';';';';
　　　ｰ::-::､::_　｀ｰ:-:､:_:::;:::;:｀ｰ<ヽ ';;;;;;;;）ﾉ ｰ､-　　　　｀`ｰ-､三ンｭ∠_//／／　　:::;;:::;::::　::;:;';';';';';　::;:;;:
　　　 _ , -､__｀_ｰ､｀ｰ､_｀ ｧｰ,-､=---‐‐‐ｪ‐‐‐---､_____Lコニﾆj巡､---=彳＿＿:::;;:::::;:　:::;;:::;　　,..,.,,
r '´ｯ´....（*） .... ｯ`ｰ-､_,､｀;;;;;ﾉ;;／ ヽ　　 H　　　　r ‐‐,-i-､}　仁ヽ-ｨ'ﾆ巡v-ｲ巛=ｰ､　　　　:::;;:::;;
ゝ_　　　　　　　　　,､_　｀ー-､_,_,_,_,　　　 　 　 　 L '-'-'-《ｨ'巡ﾆ巡ヒ三二三ｦ 刀 ﾘ:::;;:::;;;::;
　　'´ヽ,　　 　 ´　　ｧ　　　　　　　 ｀`ー ‐ - - - - - - -jﾆｭ- - ‐ ' ´　　　　　　　　:::;:::;;;;;::
:i ､　, ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...,,,:::;;;::;　'''
　　　　　
海上においてはやる夫もやらない夫もセクストゥスの相手ではなかった
いや、戦うつもりならば手段はあった。だが、それが許される雰囲気ではなかった
501 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:30:36.41 ID:xxV0k8Ao

肥沃な大地が支えていたてローマは既にない
地中海経済の中心となった現在のローマは他を隔絶する輸入大国だ
　　　　　　　　　__
　　　　 _ ｢|　_　| ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i_
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　　 _　　　 　 　 i|　　　|L三i　　　 　 i|_
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　 ｢iiiii||　＿i|_　_ｉ|=.　　|iｉ|_| |　　 　 ｢=|Tl
　　　　ｌｌl:|ｌ|　___::::::::::::: __i__　 　 ＿__　　　 :|iiiiii|| :|iii|匚| |L| |　:::|iｉ| | |　　 　 |:=|:l:|　　 　 　 　 |i_
　　　 ' -=　/iiii||　　　｢i| L|　　 |iii|｣ |　　　:|iiiiii||_:|iii|｜| |L|_|┌ｉ|iｉ|_| |　　 　 |:=|:l:|　　　　　　｢｢冂
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　　 |iii|T.|┌┬ｉ|iiiiii|| :|iii|｜| |L| |｜ｌ|iｉ| | |_　　　 |:=|:l:|: _ _　　 　 |ｔｔ|=|
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　＿|iii|T:|｜｜|lTｌli|| :|iii|｜| |L| |｜ｌ|iｉ| |｢ll|| __ lTTlil:l:| |ii|_|　　　 | _|-|
　　　　　　 |ii〕-〔 _　 .|:i| | |::| ｌl |ii｢三冂｜|──il -｢||三|iｉｌ |l ｢i＼_｢｢|L|　|l:|　|i|┐|ii|_|　 ┌::| _|-|_ ┌､
　　　　　　 |i| __:l|=l┐|:i| | |::| ｌl |..|:三|i |｜|三三|l|=|:||三|｢|￣|-tii i|:|:|iii|　||t　|i|┝|ii|_|＿├l:| _|-|┐|ii||
　　　　　　 |i｢ii 丁:l｜Π--t| ｌl |lll｢|￣|｢￣|三｢ｌl|l|-|:||三||:|　 |==|i |:|:|iii|　|| l| |i|┤冂i|三|ｌ-l:| _|-|ii|┝||
　　　　　　_|i|:ll　|liTl|「l liiiiil|:| ｌl |lll|:|┐||:＿|三|i__ｌ|-|:||三||:|　｢ﾆ ｢|￣|￣|il|冂 |i|┤|=|l|三|l‐┐_|-|ii|三｢| 　┌┬､
　liiﾖl｢T‐-｢ii｢l┐|三i!|￣lＴl|:| |｢ﾆil:ﾆﾆfl 三|_≧!= 冖≦　]Tli ｢==::|iiiiｉ|三|il||=| |i|┤|「|ｌｉ||iL==_l|i|-|i｢ ｢　|　　|iiii|７|
　| ｢L_|iiiｉ||iiｉ|E:|ｉｉ￣T|llllｌ|fﾆﾆﾆ{!≧＝¨≦二＿＿＿＿ ≧-Ｌ! |ｉｉi||iiiiｉ|＿|il|Π_|i|｜|=||ｉ||iL＿」|i|-|i| l|　l|　　|iiii|/l|
　| |=｢l|┌┐-ｔ┬t=iiＬ!-=≡≧¨　　 i|i＼二二＿＿_∠ｉ¨ｌ =t ≧-ｌiiiiｉ|三|｢￣|三|i|Tlii|￣|三|¨|￣|ｉ| l|　l| ｢｢l|iiii|　|
　| |「三||Ei|ｉ| |ﾖ|_｣ﾛ≧¨_へ､|[[il､　 i|i　_/ 　 /　　 /　| | |Π‐┐__　_¨≧=-_iｉ|三|i|┌┐::|三|=|三|Π|　冂¨l三l￣l
　ｌ l:!:≡!!Ｌ. ≧‐¨　l､|l､l|| ＼＼　　i|i-ﾆﾆﾆﾆ─--＜-! | |冂ﾄiｌ|L_||=｀┴ ¨´　＜＝≧-::_|三|-|三|i冂 ｢|￣|l三L_ L
　 ＼≦￢─---- ．＿＿＿＼＼　｢｢｢l冖l二￣￣￣¨¨　､ｉ|Π＞ ¨-пΠ┐_ 冂､￢-､ ≧-_|三|i|_l| |,,-''"::::::::::::::::
ｉ ｢п＼Π┐￣￣¨¨￢──----､¨￢┴--L]旦＿＿＞-¨¨ -‐Π┐冂 пli |￣|li п￢::::::::::::¨--'''":::::::::::::::::::::::::::
L|Пп､＼пп冂Пl |ｴｴ-｢l|＼-｢l ＼＼￣￢￢-＞_．-´пП ｢=l _|_:Eｪ｢｢lп､,,''"::::ﾞﾞ''､≧-,,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


海外からの輸入が途絶えれば即座にローマ市民は飢餓に襲われる

＼＼　　 メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　メシ食わせろ！　　　　 ／／
　　＼＼　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　＼＼　　　メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　　　　　　　／／
　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩.
　　　　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡
　　　　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡
　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩.
　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡
　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡.
　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|
　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ
この問題を解決することなしに戦争に訴えれば即座に市民からの三行半を叩きつけられるだろう
502 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:31:38.50 ID:xxV0k8Ao
やる夫は妥協を迫られた
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　ｕ （●） 　（●） ＼　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　））
/　　　　 ∩ノ ⊃　　 ／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　　　む、どうしようもないんだお
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　 |＼ ／＿＿＿ ／|
　 |　　　　　　　　　 ﾉ
　 ヽ　　　y　　　　/
　　 ＼　/　　 　 /
　　　　/　　　／
　　　（_＿＿）_）

ミセヌムの岬で両者の間に協定が交わされる。やる夫は大幅な譲歩を余儀なくされ、
穀倉地であるシチリアを初めコルシカ、サルディーニャの三島を失う

さらに、この協定を確かなものとする為にやる夫はポンペイウスの親族、スクリボニアと結婚することも呑んだ
503 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:33:16.45 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼
　　　 ／（● ） （● ）　＼　（やれやれ、三次元はクソゲー！　
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼　 　が信条のやる夫が２度も結婚するとは思ってもいなかったお）
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 |
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／
　　　　 ゝ 　ﾉ
　　　／ 　 /

　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　／／　　　　　＼＼
　　 ／ 　 （●）　　（●）　＼
　　 |　　　　（___人___）　　　 |　（でも、今にして思えば少し勿体無いことしたかもしれなかったんだお）
　 　 ＼＿＿　｀ー ' ＿＿／　　　　
　　　/　　　　ヾ､　//　　＼　ヽフ
　　　ヽ＿⌒）ﾊ　//　　 |　ﾚつ||)
　　i⌒l ミﾟДﾟ,,彡⌒)　　ヽ_ノ ￣
　　|　 |　ヽ＿＿"" ヽ_ﾉ|　 |
　　ヽ　￣￣￣/ ヽ　ヽ＿ノ
　　　￣￣￣ /　 /ヽ＿_)
　　　　　　　（＿_ﾉ

自らの信条に従ってクラウディアに手もつけなかったやる夫である
しかし、権力者となれば結婚は避けて通れない。ならばいっそ楽しんでみるのも悪くないかもしれない
504 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:33:53.91 ID:xxV0k8Ao
結婚当日、期待に震えるやる夫の部屋の戸を花嫁が叩いた

あの……やる夫様？

　　　　　 γ⌒)　))
　 　　　 /　⊃＿＿
　 　〃/　/ ⌒　　⌒＼　　
　　γ⌒)（ ⌒） 　（⌒） ＼ ∩⌒)　
　／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/　ノ 　ああ、待ってたんだお。遠慮せず入ってくるといいんだお
（　 <|　 |　　　|r┬（　　　 /　/　））　　
( ＼　ヽ ＼ ＿`ー‐' 　／（ ⌒）
　　　　　　　　　　　　 　 /　/
505 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:34:47.32 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　　ﾄ､　,.ｨｨｨｨｨ,.ｨ　　／￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ﾉ:::V:::WMMｲｲ／　　　!
　　　　　　　　　　「￣￣￣`ﾄ､ .:.:.ﾄﾄ､WMMWWｲ　　　　　l
　　　　　　　　　　 ', 　　　　_ヽ::V::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V　　　 ,′
　　　　　　　　　　　＼　_ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ム　 /:く
　　　　　　　　　　　　_ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:く/.:.:.:.`ヽ　　おう、じゃあ入らせてもらうかのぉ
　　　　　　　　　　　 ｀＞.:.:.r　--一… ''"￣ `ヾ.:.:.:.:.:.:.:く　l.:.:く
　　　　　　　　　　　　チ.:.::l 　 　　 　 　 　 　 　';.:.:.:.:.:.:.:.:V.:.:く
　　　　　　　　　　　　 フ７i　　 .:.:',　 .;′　.:i　　 `ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾐヽ
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　　　　　　　　　　　　　　 T`ヾ二ヽ　 ヽﾆ_∠__　　　ﾐ　　 〉:.〈　　　　 ,. ィ __ _
　　　　　　　　　　　　　 　_) `ヾﾐﾃ1　　.:.`＝ 　　,. イ　しｲ,;,〈　　 ,. ｲ　/: : : : l
　　　　　　　　　　, ィ⌒ヽ｀`ヽ ｰ=十　==＝　'''"´　i:!　_.丿W`77 7ｲ　/: : : : : l
　　　　　　　　 ／　　　　 `ヽﾉ　　　ﾉ __,,... 　　　　ﾘ　jrｲ　　// //． '´ `Y ⌒L_
　　　　　　　／　　　 　 ｀`Yﾉつ.　 ,,,｀"ﾞ´ ,,,,　,　 　　　ﾚ′ // //　　　　　!　　　`ヽ
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　　　,.ｲ介 ､　 , ィ´: :l　　__ _ ＿」|ヽ ____ _＿＿__ノ　／／　//´￣ ￣` __」　　　　: : : : : :ヽ
　 ／./,′　`ーく7: : :L　.´ ￣￣||: : : :ヽ＼ __ 」 _／／　　//　　　　　/　　　　　　: : : : : : :
　.:.:./　 　 　 　 ∧: : :⊥_　 - ‐‐||: : : : : ＞rrrく,. イ　　　//　　　　　 L_　　　　　　: : : : : : :


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　　　　 　／::::::─三三─＼
　　　　／:::::::: （ ○）三（○）＼　……え？　　 　　　　　 　　　
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506 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:35:16.56 ID:9k1Z5/go
キモいｗｗｗｗ
507 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:35:54.71 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　　ﾄ､　,.ｨｨｨｨｨ,.ｨ　　／￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ﾉ:::V:::WMMｲｲ／　　　!
　　　　　　　　　　「￣￣￣`ﾄ､ .:.:.ﾄﾄ､WMMWWｲ　　　　　l
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　　　　　　　　　　　＼　_ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ム　 /:く
　　　　　　　　　　　　_ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:く/.:.:.:.`ヽ　　ワシも女じゃきん、こういう時どーしたらええかはよくわかる
　　　　　　　　　　　 ｀＞.:.:.r　--一… ''"￣ `ヾ.:.:.:.:.:.:.:く　l.:.:く
　　　　　　　　　　　　チ.:.::l 　 　　 　 　 　 　 　';.:.:.:.:.:.:.:.:V.:.:く　　　悪いようにはしないきん、全てをワシに任せてみぃ　　　
　　　　　　　　　　　　 フ７i　　 .:.:',　 .;′　.:i　　 `ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾐヽ
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　　　　　　　　　　　　　　 T`ヾ二ヽ　 ヽﾆ_∠__　　　ﾐ　　 〉:.〈　　　　 ,. ィ __ _
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　　　　　　　　　　, ィ⌒ヽ｀`ヽ ｰ=十　==＝　'''"´　i:!　_.丿W`77 7ｲ　/: : : : : l
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　　　　　　　／　　　 　 ｀`Yﾉつ.　 ,,,｀"ﾞ´ ,,,,　,　 　　　ﾚ′ // //　　　　　!　　　`ヽ
　　 　 　 ／　　　　　｀`Yノ"⌒ヽ r‐‐ ‐‐‐‐-ｭ　 　.;/　　// //　　　　, イ　　　 . : :ヽ
　　　　 /l　　　　　 ( __ノ 　 　 　',　｀二二二´ 　 jレ'　 , ｲ/ //　　　"´　 l　　　　: : : : ヽ
　　　,.ｲ介 ､　 , ィ´: :l　　__ _ ＿」|ヽ ____ _＿＿__ノ　／／　//´￣ ￣` __」　　　　: : : : : :ヽ
　 ／./,′　`ーく7: : :L　.´ ￣￣||: : : :ヽ＼ __ 」 _／／　　//　　　　　/　　　　　　: : : : : : :
　.:.:./　 　 　 　 ∧: : :⊥_　 - ‐‐||: : : : : ＞rrrく,. イ　　　//　　　　　 L_　　　　　　: : : : : : :　　　

　 　　　 　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 　 い、いや……助けて……
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
508 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:36:46.28 ID:xxV0k8Ao
┏━━━━━━━━━━━┓　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┏━━┓
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やる夫、スクリボニアと結婚
509 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:37:25.90 ID:xxV0k8Ao
だが、やる夫はこの女性とはソリが合わず結局二人の結婚生活は二年と持たず終わりを告げることになる。
　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 ／　　　 （__人__）　　　＼　違うお！　ってーかそれ以前の問題だお！！
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　ノ　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　ヽ
510 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:37:27.42 ID:9k1Z5/go
なんの×ゲームｗｗｗｗ
511 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:38:14.09 ID:xxV0k8Ao
やる夫の体を張った大幅な譲歩にもかかわらずセクストゥスの敵対行動は収まらなかった
　 ＿＿
`／ ノヘゝ
｜ ＼･ω･`)＜ばぶー
`＼＿ ￣￣ヾ
　 ＼＿＿＿/
　　　ユリア
やる夫唯一の実子

娘の誕生をきっかけにやる夫、スクリボニアと離婚
512 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:39:07.86 ID:xxV0k8Ao
紀元前３８年、やる夫は再び艦隊決戦を挑む
　　　　　　　　　　　　rｰi 　 　 .|
　　　　　　　　 　 　 .l二ｺ .｡!￣|￣!｡
　　 　 　　　　　　　　|:　|　　÷|÷　ｌ 十
　　 　 　 　 　 　 　 /|:　|. 　　|i~|_ 　l　|
　　　　　　　　 　,ﾆﾆﾞ|:　| ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,ﾄ,　　 ,
　　　　　　　r--┴/-|;;;_|┴┴┴┴┴┴-` =ii､
　　　　　　　|　ﾛ ./ロ|:　| ﾛ　　ﾛ　 ﾛ ﾛ　　ﾛ　| !ﾞｰ､
　　　　　　　| 　 / 　 |:　|　　　　　　　　　　 　|　ii; |､
　　　　　　　|　ﾛ' ｌｺｺ|:　|ユ　lココ lココ 　lコ | i ｉi |;;;）
　　　　 l"l __!/_i__lユ_|;,, |___lｺ　　ﾛ　 ﾛｌ"l ﾛ　.| i ii　ﾞ' マ
　　　 _,.!='''"　　　　　-==- ￣~""' ‐-,Ｌ.!.,_ 　!　　ii ;;; |
　　 ＼; ; ; ; ; ; ; ; ; ::::::　　　　　　　　　　=-　｀t iiii　ﾄｭ ｀i
　 　 　ヽ; ; ; ; ; ; ; ::::　　,-,　号峰景万　　　｀ﾞ''ｰ- ､,L!!!`i
　　　　　ヽ; ; ; ; ; ; ::　, (;;/　.: : : : : : : : 　　　　　　　　　　|
ｰ へへｰｰヽ; ; ; ; i; 　..: : : : : : : : : : : : : : :　　　　　　　　ﾉへｰへ
　 　,,~　　,,~:ヽ; ; ; i　.: : : : : : : : : : : : : : :: : : . 　　　 　／ ~　~:
~　　,,~　　,,~:へｰｰへへｰｰへへｰｰへへｰへへｰ''"⌒,,　　,,~

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__） 　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　今度こそ勝つだろ　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　 　 　　　＿＿＿_
　+　 + ／⌒　　⌒＼+　。
　・ ｡／（ ●） 　（●）＼　+　+　期待してるんだお！
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::: ＼ 　
　 |　　　　　|r┬-| 　　　　|
　+＼ 　　 　`ー‐′ 　 ／・ ﾟ.　+　　　　　　　　　　
　　／　　　　　　　　　　|　　　　　　　

しかし――さすがは海賊退治で鳴らしたポンペイウスの子である
セクストゥスはあっさりとやる夫を手玉に取って逆襲を開始する
513 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:40:10.07 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　 .ヽ、＼
　　　　　　　　　　　　　|　 （●）（●） .|
.　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　|　　
　　　　　　　　 　 　 ∧ .|　　 ｀ ⌒´　ﾉ　　　　　　
　　　　　　　　 　 ／＼ヽヽ　　　　　 }　　　　　どけ、雑魚ども
　　　　　 　 　 ,r―''''''ヽ,　ヽ　　　　ﾉヾ、　　
　　　　　　,r‐' ,､;-‐''''""''ヾ､､,　　 く 　l
　　　　　/ .／　　　　　r''"ヽ, ＼, 　 　 l｀ヽ､
　　　　 j　l　,.　/　　　 '　 　 l　　 ヽ､　ﾄ, 　 ヽ
　　　　,.Lj∠､'´　　 , i,　 　 /　　　　 ｀ヾ､｀'ヽゝ
　　　　l,　　　　　 ／　二'''"　 　 ,;､, 　 　 ｀''ｰﾞ--､
　　 　 /ﾞヽ-ｯ-‐'´　.／｀ト-:rイ｢´ ﾞl;:｀''ト-､,＿　ノ'i,
　　 ／　 ／　,;∠∠,ノ´　 ｲ　 l l,　├''|　 |､,／ l　　|
..／ﾉ　.／　／､,　　　 ,､'　./　 / .l　|:::::l,.　|　ﾞヽ､!_,,､L,
ヽ---ﾂ　 ∧　　￣￣　　/　　　　| |:::::::|　|　　r'"/　　l,
　　 /　 ./　.ト､,_　　　　/　　　 　 | |:::::::|.　! l'´! /　　　|
　 ./､ ./　　 l,　　｀￣ ./　 　 　 　 |.|::::::::l　|. !. l, l 　 　 l
　.l､,.ノ　　 　 l,　　 　 ;'　　　　　　.j |:::::::::!
言葉どおりやらない夫は苦しいながらも勝利を収めていた

だが、やる夫が出陣するとことごとく負けた
　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／::::::::::　 u＼
　　　　 　／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 　
　　　　／:::::::::: （ ○）三（○）＼　
　　　　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ 　| 　あれ、いつの間にか囲まれてる……？
　 　　 ＼::::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ::::::::::u 　　　　　　 　＼　
　 ／:::::::::::::::::　 　　　　u 　　　　
　|::::::::::::: ｌ 　u　 　 　 　 　　　　　
　ヽ:::::::::::: -一ー_~､⌒)^),-､　　　
　　ヽ::::::::＿＿＿,ノγ⌒ヽ)
時にセクストゥスの艦隊に包囲されかかり
514 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:41:04.08 ID:xxV0k8Ao
　 　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／_ノ 　ヽ､_＼
　ﾐ　ﾐ　ﾐ　　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　　　　　ﾐ　ﾐ　ﾐ　やらない夫の艦隊を発見したお
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒（__人__）⌒:::＼　　　/⌒)⌒)⌒)
|　/　/　/　　　　　|r┬-|　　　　|　(⌒)/　/ / /／　すぐに合流して大逆転だお！　　
　:::::::::::(⌒)　　　　|　|　 |　　 ／ 　ゝ　　:::::::::::/
|　　　　　ノ　　 　　|　|　 |　 　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　　　`ー'´ 　 　 　ヽ /　　　　／　　　　　バ
　|　　　　|　　 l||l　从人 l||l 　　　　 l||l 从人 l||l　　バ　　　ン
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､　　　　ン
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　　　はぁ…とてもそうは見えませんが
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　 ／_ノ 　ヽ､_＼　　 　 　 　 ━━┓┃┃
　　　　 　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　　　　　　　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　|　　　 ゝ'ﾟ　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┛
　　　＼ 　 ｡≧　　　　　　　三　＝=-
　　　　　　 -ｧ,　　　　　　　　≧=-　。　　　やっぱり敵の船だったお！
　 　　　　　 ｲﾚ,､　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ
　　　　　　 ≦｀Vヾ　　　　　　　ヾ　≧
　　　　　　 ｡ﾟ　/｡･ｲﾊ ､､　　　　｀ミ　｡ ﾟ　｡ ･

時にセクストゥスの艦隊を味方の艦と誤認し危うく捕らえられそうになり

人材不足の深刻なやる夫陣営にあっては頭首たるやる夫も一人の将として戦に出る必要があった
だが、その結果は深刻な失敗に終わった
515 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:41:58.86 ID:xxV0k8Ao
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　 　
／ 　　 （ー）゛ （ー） ＼　うーん、上手くは行かないものだお
|　 ∪　　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／

和解交渉を阿部に託してみたものの、進捗ははかばかしくない
何とかして手を打つ必要がある。だが、その一手が浮かばないのがやる夫の現状だった

　　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､　　　
　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ 　
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　
　 |;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|　
　 |;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　u　　|;;;;;|　
　 .|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　だめだな。あそこはポンペイウスにぞっこんだ　
　,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i　　
　|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　交渉にもなりゃしない
　|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |　
　 ! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i　
　 ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/　　
　　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|　　　
　　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |
516 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:44:03.87 ID:xxV0k8Ao
紀元前３８年某日
　　　,､-ー-､　　　　　　　　　　　
　　　　　　,r'"´￣｀ヾ､　　　　 　
　　 　 　　 ﾘ ,,, ﾆ ,,,_ ヾﾄ､　　　 　
　 　 　 　 ,ﾊ　^7 ,^　　 !.:.＼　　　
　　　　 /.:.:.V,r''''''ゞyｲ.:.:.:.:..ヽ　　
　　　 ノ.:!:.:.:.:｀ゞ-＜7.:〉.:.:.:i.:.:}　　やる夫殿？
_,,,／.:.:/:.:.:.:.:.:| }-{/i.:/.:.:.:.:|.:/ 　
と_」.:／!.:.:.:.:.:.:.! ￣　ﾘ.:.:.:.:.:り　　
　 ￣　 |.:.:.:.:.:./_ ：_＿ヽ.:.:.:.:＼
　 　　＼／.:.::..:.:.:.:.:.:..:＼:.::./
　　　　　/.:.:.:.:.:.:.「^Y.:.:.:.:.:.:|´
　　　 　 {.:.:.:.:.:.:.:.|　,!.:.:.:.:.:.:|
　 　 　　 ＼.:.:.:.:.:.V.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　＼.:.:.::|.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　　　　 ＞ 'ゝ─‐ｲ､
　　　　　　　　 ｀ー' ｀`''ー‐'

　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　ああ、はいはい、なんでしょうかお　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　| 　　お招きいただいた夜宴、楽しませてもらってますお
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　

最高権力者の仕事は政治だけではない。催しに顔を出して安心を与えることも大切な仕事のうちだ
517 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:44:34.24 ID:xxV0k8Ao
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （ー） 　（ー） ＼　（でも、こんな事よりセクストゥス対策に時間を費やしたいんだお）　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （ー） 　（●） ＼　ん？　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／

座り込んで考え事に没頭していたやる夫はふと視線を上げた
518 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:45:12.15 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　_＿＿＿　　　 　　　
　　　フワッ　　　　　　　　　　　　　 　／　 　 　　＼　　　
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　／─ 　 　─　　＼ 　　　
＝＝＝､‐-､　　　　　　　　　　　／ （○）　 （○） 　　 ＼　　あ――
　　　　 ﾉ　ノ　　　 　　　　　 　　| 　 　（__人__） 　 　　 　|
　. 　　´‐'"　　　　 　　　　　　　 ＼　　⊂ !､∩ 　　　　ﾞｉ
　　(（　　　　　　　　　　　　　 　　　| 　|　!､＿ ＼　／ 　)
　　ヾ､　　　　　　　　　　　　　　 　| 　|＿＿＼　　”　／.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＿＿＿＼ ／　　

視線の先には一人の男がいた
519 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:46:41.75 ID:xxV0k8Ao
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　阿部さん、頼みがあるお　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　 ん、どうした？
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi

　　　　　　　　　　　　　　,. -─────────‐- .、
　　　　　　　　　　　　 ／／￣￣＼　　　　　　／￣￣＼＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼..
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　＼　　　あの男を調べて欲しいんだお。なるべく詳しく…
　　　　　　　　／ 　　／ ／￣＼＼::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::／／￣＼＼　　＼　　
　　　　　　 ／　　　　|　 |.　┃　.|　| ::::;;;;;;;;;;;;;::::｜ |.　┃　.|　|　　　 ＼:　いや、どんな情報でも構わないんだお　
　　　　　／ 　　　　　＼ ＼＿／／　::::::::::::::::::　＼＼＿／／　　　　　 ＼
　　　 ／　　　　　..／￣￣＼　／　　　::｜::　　　＼　／￣￣＼..　　　　　＼::.全てをやる夫に伝えてほしいんだお
　　 / 　 　 　 　 :::::　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　 :::::　　　　　 ヽ::
　　| 　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／＼＿＿／ 　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　|:
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜r─‐┬──､|　　　　　　　　　　　　　　　 |::
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 |/　　　|　　 　｜　　　　　　　　　　　　　　/ ..
　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　＼ 　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　／ ..:.

飄々とした阿部でさえたじろぐ程の気迫があった。阿部は早速依頼に取り掛かる
520 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:47:18.64 ID:xxV0k8Ao
翌日、報告を受けたやる夫はその足で男の下に向かう

　　　　／||ミ
　　 ／ ::::||
　／:::::::::::||＿＿＿＿
　|:::::::::::::::||　　　　　 || ｶﾞﾁｬ
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||￣￣＼　||
　|:::::::::::::::|| ノ　 ヽ_＼ 　　おじゃましますおー
　|:::::::::::::::||●)　(●) ＼　　
　|:::::::::::::::|| (_人_)　　　 |　　
　|:::::::::::::::||_＿＿　　 ／
　|::::::::::::::(___＿＿ノ´||　　
　|::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||　　
　|:::::::::::::::||／　　　　||　　　　　　　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　＼:::::::::::||￣￣￣￣
　　 ＼ ::::||
521 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:48:16.99 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ|
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　　　　　　　　　　 ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;｀ ` '' ー -- ‐ '' ";;;;;;;;;,:ィ;:;!
　　　　　　　　　　,';:｀`' ‐ｮ ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - '"l;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　l;:;:;:;:;:;:;ﾐ　　 ｀ ` '' ｰ -‐ '"　　　 ,ﾘ;:;:;:l
　　　　　　　　　　l;:;:;:;:;:;:;:ゝ　　 く三)　　　(三ｼ　　｀ヾ;:t　ほ、本日はようこそおいでくださりましたでおじゃる
　　　　　　　　　fﾐ{;:;:;:;:f'´　 , -－-_,, _,ｨ ､_,,ｨ,.-－､　 };f
　　　　　　　　　l ﾄl;:;:;:;:l　　､,ィ或tｭ､ﾞ:ミ　{,'ィt或ｱﾁ　l:l,/
　　　　　　　　　ﾞi,tヾ:;:;:!　　｀ヽ 二ノ　　　ﾄ ` ‐''"´　 l:l:f
　　　　　　　　　 ヽ`ｰ};:l　　　　　　 ,r'､ 　 ヽ 　 　　　ﾘ_）
　　　　　　　　　　 ｀"^l:l　　　　　 ,/ﾞｰ､　 ,r'ヽ　　　　l
　　　　　　　　　　　　　ﾞi　　　　,ノ　 　 `'"　 丶.　　 ,'　　
　　　　　　　　　 　 　 　ﾞl､　　 ′ ,, ｨrｪェzｭ､,_ 〉 } /
　　　　　　　　　　　　　　',ヽ　　ヘヾ'zｪｪｪッ',ｼ'　//ヽ 　
　　　　　　　　　　　　　　 }　丶、　` ｰ--‐ '"'´,/ノ:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/l　　 丶、　　　 　 ,.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:丶
　　　　　　　　　　　 ,r'"^l　!　　　　` ー‐;オ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ノ
　　　　　　　,. -ｧ＝く（:.:.:.l　 l　　　　　 ／/:.:.:.:.:.:., - '"　 ,／　ヽ、

　　　　　　　　　　　　　　クラウディウス・マロ
　　　　　　　　　　　名門クラウディウス家の当主

クラウディウスは歴史の古さでこそやる夫属するユリウス家に負けるが振るってきた権勢では及びつかない名族中の名族である
クラウディウスの歴史はローマの歴史である。そう豪語しても許される家だ
522 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:48:45.73 ID:c2ejzYAo
ぶｗｗｗｗｗｗｗｗ
523 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:49:57.60 ID:9k1Z5/go
麻呂ｗｗｗｗｗｗｗｗ
524 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:50:15.17 ID:xxV0k8Ao
だが、4年前の凄惨な粛清劇は記憶に新しい。いまや彼の運命はほんの数年前まで貴族ですらなかったこの若者に握られていた
　　　　　　　　　　 .　　　　　　..　.　Л_
　　　　　　　　　　　　　　 　　..　　//;;;;`-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　..　 .//ー-､;;;;;;;;;ヽ、　　
　　　　　　　　　　　　　　　　..　//_　　　　 ;;;;;;;;ヽ、　おじゃましますおー
　　　　　　　　　　　　　　　　.. //　ﾞﾞｰ-､　　｀ ;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿ 　　..//　　　　　｀-､　` ;;;;ヽ　
　　　　　　　 ／⌒三 ⌒＼..// 　　　　　　　＼　`;;;;|　　　
　　　　　　／（ ・）三（・）　//　　　　　　　　　.ヽ ﾞ､;|
　　　　..／:::::⌒（__人__）i⌒)､ヽ　　　　　　　 　　|　i;|
　　　　.|　　　　　|r┬-|./ﾌヽ.｀i|　　　　　　　.　　.| l/　
　　　　 ＼ 　　 　`ー"//　.ﾉ ﾉ　　　　　　　.　　　l/
　　　　　（　　i　　　 .//　　
　　　　　 .＼ .＼,.　//　
　　　　　　　｀ヽ、 ⌒)
彼の目にはやる夫が死神にも見えた

　　　　　　　　　　　　　　l三｀ｰ ､_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:〟-三三三三三l
　　　　　　　　　　　 　　 l三　 r＝ﾐ''‐--‐';二,_￣　 　 ,三三三彡彡l_　　　（だが麻呂とて名族の子
　　　　　　　　　　　　　　lﾐ′　 ￣　　　　ー-'"　　　 '＝ミﾆ彡彡/‐､ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 l;l　 ,_-‐ 、　　　 __,,.. - ､ 　 　 　 彡彡彳､.//　　　先祖の名は穢せないでおじゃる！）
＿＿＿＿＿＿＿∧,､＿∥　`之ヽ､, i　l´ _,ｨ辷ｧ-､、　　　彡彡'r ノ/＿ ＿_＿＿＿_
￣￣￣￣￣￣￣'`'`￣　1 　 　￣ﾌ/ｌ　l::. ヽこ~￣　　　　 彡彳~´/ ￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　´　:l　.l:::.　　　　　　　　　彡ｨ-‐'′
　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ、　　/ :.　 :r-､　　　　　　　　彡′
　　　　　　　　　　　　　 ／ ｨ:ﾍ　　｀ヽ:__,ｨ='´　　　　　　　　彡;ヽ､
　　　　　　　　　 _,,..-‐'7　/:::::::ヽ　　　_: :_　　　 ヽ　　　 　 ｨ´.}::ヽ ヽ、
　　　　　　_,-‐'´　　　 {　 ヽ:::::::::ﾍ ｀'ｰ=＝=ｰ--　'　　　／ﾉ /::::::ﾍ, ヽｰ､

マロが悲壮な決意を固めたそのときだった。やる夫が動いた
525 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:51:19.47 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　ダッ　　　
　　　　　　　　　　　　　　 ≡／／＼　　　
　　　　　　　 　　　　　≡／／　 ／　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　≡∠／　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆr⌒ηﾆﾆﾆ／ 　＼、,,ﾉ＼⌒)ﾆﾆﾆﾆｺ
　　　　　　　　 　 　∠／＼／　　　　　　　＼　＼::／　 （ ○）　（ ○）＼
　　　　　　　　　　/ /　／　　　　　　　　　 　 ＼　＼　　　　（__人__）　　| ヽ,
　　　　　　　　　 //　/　　　　　　 　 /￣￣￣ゝ|＼　.＼　　　｀|iiiii|´ 　　|　.i
　　　　　　　　　{ {　/　　　　　／￣＿＿_____,へ＼＼　 .＼＿　|lllll| --　.__/　.　　
　　　　　　　　 .| | ,}　　　　 ／　　／:::::::: ::::::: ::;:::::＼￣＼ ヽ ゞ`‐-‐＜::｀`ヽ　　　　
　　　　　　　　　|| |　　　 ／＿ ／:::::::::::::::: ::::: ::::::: ｒ⌒ヽ＼`´ｰ⌒⌒￣r:ｭ〈:ﾉ
　　　　　　　　　.|||　　　 ヽ;;:::::::::::::::::::::::: ::::::::: :::::: |　　　 `´ｰ-ｰ-､_,. -‐'´ ::/
　　　　　　　　　 ||　　　　 ﾉ::::: :::::::::::: ::::::::::: ::::::::: |　　 .i　　＼　　　　　　i /
　　　　　　　　　 .||　　　/::::;;:; ::::::::: ;::::::::::::: :::::::::: |　　 .i　　　 ヽ 　　　　/
　　　　　　　　　　||　　 ⌒ヽ,::;;;;:::::::; :::::::::::: ::::::::: |　　.ﾉ＼.　　　|　　　/ |
　　　　　　　　　　 |　　　　　　 ￣ヽ,; ::::::::: ::::::::::..|　 ./..::::: ヽ､__　　 ノ. ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::: ::;:::::: |　/..::;;:::::: /　 ￣　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒⌒＼: ／ /..:::::;:::: /　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (_／..:::::::::: /　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣.／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|_／
526 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:52:07.49 ID:xxV0k8Ao

　　＼＼＼　　＼＼＼　　　　　　　　　　ビターン！！
　 　 　 　 　　　　／ ⌒｀"⌒｀ヽ、　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　／,,　／￣￣￣￣＼　　　 　 　 　
　　　 　 　 　 /,／/::　　　　　　　 　＼　　　　　お嬢さん……もとい、奥さんをやる夫にくださいだお！　
　 　 　 　　　;/⌒'":::..　　 　 　 　 　　 |⌒ヽ　　　
　　　　　　　/　　/､:::::... 　 　 　 　 　 /ヽ_　＼　
　　　　 _＿（　⌒ー-ｨ⌒ヽ、 　 /⌒`ー'⌒　 ）　
　 　 ━━━`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─"　　

緊張感をはらみつつも呆けた空気が流れた
527 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:52:42.37 ID:9k1Z5/go
ジャンピング土下座ｗｗｗｗ
528 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:52:54.47 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;7`'ｰ.､_:::::::::::::::/;;;;;;￣￣￣￣￣￣￣￣'}
　　　　　　　　　　　　　　!;;;;;;;;/　　　 ｀'ｰ-.､｣_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　 ﾉ;;;;;;;;;!　　　<ﾆﾆ)　　 ￣￣￣￣￣￣i;;;;;;;;;;;;;;〈
　　　　　　　　　　　　　_i;;;;;;;,r'　　　　　　　　　　 (ﾆﾆﾆ〉::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　/rl;;;;;;r'　　 　 ..,,　　　　　　　..: ::: :::::::::／;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　l.l l;;;;;!　　 ,,-==‐..,　　　　..:::::::_,,:::::::::::::ヾ､;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　'l.ｌi;;;;!　　 ,-─--､　　　. : :::.,,-―-､::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　 l.`;;i　　　`ｰ=‐‐-',　　: :: :,_--―-､`:::::::::::'i;;;;;;;;;ｽ
　　　　　　　　　　　　 .l l;l　　　 `'ｰ'-'´　　 : :::::;;`===ｰ':::::::::::::!;;;;;;/;;;}
　　　　　　　　 　 　 　 ! i;!　　　　　　　　　 .: ::: :::`'==='"´::::::::::/;;;;;/;;/
　　　　　　　　　　　　　`i;!　　　　　　　　　 :: :::::::::::::':::::::::::::::::::/;;;;;/;;/　……何の冗談でおじゃるか？
　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　（,､　..::::::ヽ､:::::::::::::::::::::::::i;;;;;/;;/
　　　　　　　　　　　 　 　'l　　　 ,/´　　 ヽ-r'~`' 'l,::::::::::::::::::::::l;;;;i_,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 l　　 ,/　　　　 l　:::::::::::::i､::::::::::::::::::l;;;l´
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　 ,-―-,､_,__　　　 　〉:::::::::::::/／ 　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　 `'ｰ=='-`ー―::::::::::::::::::/　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　/( ヾ､　　　|| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::／,､ 　　　　　　
　　　　　　　　　　　　＿/　! l　ヽ　　u　..:: :::: :::::::::::::::::／::i .l:::＼　　　　　
　

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　
　　　　 　／　　＼　 　 ／＼　　
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　　やる夫は１０００％本気だお！
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　
　 　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　
　|　　　　ｌ 　 　 　　 　 　　　　　　　
529 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:53:01.89 ID:DVJlCnwo
誰だっ誰なんだっ！！！！！！！！！
530 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:53:53.87 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　,':::;;;;;;;;;;/　　｀" ー－ ､;;;;;;, :-－ー─''"i^￣j
　　　　　　　l::;;;;;;;;;;;;;ヽ 　　(三ﾐ)　　　　 (三ﾐ)　　　ﾉ;;;;;;;;|
　　　　　　 _j;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;j
　　　　　 /　l;;;;;;;;/　　　 _ﾆこ_　　　　,; 　　ｨ=　　　｀i;;;;;j､
　　　　　 丶 l;;;;;;;j　　 _ノ､ 〇ヽ　　　i 　_ノ 〇｀)　　.l;;;;;l /
　　　　　　 j .ヽ;;;l: 　　　　￣~,; 　　　|　　 ~￣ 　　　j;;;;l .l
　　　　　　　}　k;;l::　　　　　,;;'　　　　.l　　　　　　　 .j;;;j /
　　　　　　　丶t;;i:::　　　　　　　　　 　ヽ　　　　　　 l;;;/
　　　　　　　　　l;|:::::　　　　　　くヽ､_,ﾝノ　　　　　　l;
　　　　　　　　　.';::::::　　　　ﾉ　　　: :　　　ヽ　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ::::　　　l　__ｨﾆ=ﾆｭ､　　j　　　/　　　えと、麻呂たち普通に結婚してるのでおじゃるよ？
　　　　　　　　　　_/〉､:::　　　ﾍこニﾆ"｀　　　 .／
　　　　　　　　　/ { {:::::ヽ　　　 ー─ｰ'　　　／ﾊ-､
　　　　　　　　 /　.l l　:::;;;丶､＿　　　 ＿／ ./ /　ヽ
　　　　_ ,-ー"　　　､､　　::; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;' 　./ /　　　Y'-､
　　　 /／丶　　　　 ヽヽ　　　'''''''''''''''' 　　/ /　　　　.ヽﾉヽ_
-ー'"　^-'/^ -､　　　 ヽヽ　　　　　　　　／/　　　　　 ノ　　　ー､

　 　 　 　　　　／ ⌒｀"⌒｀ヽ、　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　／,,　／￣￣￣￣＼　　　 　 　 　
　　 　 　 　 /,／/::　　　　　　　 　＼　　　　　そこを曲げてお願いしますお！　
　 　 　　　;/⌒'":::..　　 　 　 　 　　 |⌒ヽ　　　
　　　　　　/　　/､:::::... 　 　 　 　 　 /ヽ_　＼　
　　　 _＿（　⌒ー-ｨ⌒ヽ、 　 /⌒`ー'⌒　 ）　
　 ━━━`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─"　　
531 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:54:35.03 ID:c2ejzYAo
正直>>68でつかさがそうだとばかり思っていましたw
532 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:55:10.34 ID:xxV0k8Ao
　　 | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ|
　　 |丶､;;; _;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,: ィ";_|
　　.ﾄ､;;;;;;｀ ` '' ー --- ‐ '' ";;;;;:ィ;:;!
　　{;:｀`' ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - -'ヽ;:;:;;;{
　　l;:;:;:;:;ﾐ　 ＿` '' ｰ -‐ '"　　　ﾘ;:;:l
　　|;;;;;;rﾞ　'´ﾞ゛ﾞ゛ﾞ`ヽ　　/'ﾞﾞﾞﾞ゛`ヽ';;;;|
　rヾ;;;;;| 　　r旬-､　　　ｨ旬-､　　|;;|
　|`ヽ;;;|　　　｀￣´　　　ｉ`─'ﾞ　　 };|´） こ、子供！　麻呂たちの間には子供がいるでおじゃる！
　ヽ　|::|　　 　/　r　　　'､　　u 　!:| /
　　!､ |:} し　　　弋r､_r-ﾉ　　　　|:lﾉ
　　　`'|　　　　,ｨ'　　　　ヽ　　　 /´
　　　　| 　 　　|　,ィ=＝､ `､　U/
　　　　| 　 ヽ. ヽｉ}⌒⌒}lノ　　./
　　　./|ヽ u ヽ 弋､ｪｪｪﾉﾉ /::/
　,r'ﾞ^|　| ＼　､　｀──'´ﾉ／
´　ヽ{::::::|　 ＼ヾ､　　　ノ'ﾞ/::::＼

　 　 　 ＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　＼　 　 ／＼ 　　　　　
／ 　　 （●）　（●）　＼ 　あの方の子ならばやる夫の子も同然でございますお！　
|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　　
...イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
533 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 21:55:22.08 ID:9k1Z5/go
曲がんないだろｗｗｗｗｗｗ
534 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:56:42.44 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　　　　　　　　/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　 　 　 l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　 　 ,!;:;:;:;:;:;:;:;:＿＿;l＿_;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　 ﾑ;:''"´￣＿＿;:;|;:;＿~｀丶､!
　　　　　　　　　　 　 ,{__, ィ''"´ r‐っ ￣ r-､丶､;:;l
　　　　　　　　　　 　,'ミﾐ:::::ゝ , . ￣:.　 　 ｀`′,}:`i!
　　　　　　　　　　　,'ミﾐ:::/　,. -‐- ､:.　　 , - ､ヾ:::l
　　　　　　　　　　　lミ:::::' ,:' ,ｨ戓ﾆ>,:'　: ｨ戓ゝ、ﾞi::l
　　　　　　　　　　〃ﾍ:::j　:.　　‐ '" ,.　ヽ` ﾆ　　 !:l
　　　　　　　　　　{に}ﾊ::, :.:.:.:..　　 (r:､ ,､〉　　　 l:ﾊ 今、アレは身重の身じゃよ？
　　　　　　　　　　ヽいjl::',　:ヽ　　　　,' ;　ヽ　　ﾉlﾉ}　　
　　　　　　　　　　 丶-ltﾂ .:.: l:.:　 ,r'ﾆ=ﾆ､ ﾞi, 　 i_ﾉ　
　　　　　　　　　　　　　l　 ､:.:.l:.:　 ｀ ''―''" 、　/　
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､、ヽ丶、:.:..　　　ノ:／
　　　　　　　　　　　　,(ﾆヽﾐミ=､、::.::.::.::''"／
　　　　　　　　　　 ／:.:.:.｀ヽヽ、:.:.:　￣　 ,!
　　　＿＿＿,,r―'‐-- ､、:.:＼＼:.:.:.　　　l、
/"´⌒丶:::::::｀ヽ､｀`ヽ､::::::｀ミﾆゝ丶、　　八
:::::,r―-､:ヽ::::::::::｀丶、｀丶､::::::::::::｀`7＝く、L,＿

　 　 　 　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.へ
　　___ 　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　ﾑ　　i
　「 ﾋ_i〉　　　 　 　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　 ゝ　〈
　ﾄ　ノ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iニ(()
　i 　{ 　 　　　　　　　 　　　＿＿＿_ 　 　　　　　　　　| 　ヽ
　i　　i　　　 　　　　　　　／＼　 ／＼ 　 　 　 　 　　i 　　}　望むところですお！！
　|　　 i　　　　　　 　　／（●) 　 （●）＼　　　　　　 {､　 λ
　ト－┤.　　　　　　／ 　 　（__人__） 　　　＼　　　 ,ノ　￣ ,!
　i　　　ゝ､_ 　　　　|　　　　　´￣` 　 　　　　|　,. '´ﾊ　　　,!
.　ヽ、 　　　｀`　､,__＼ 　　 　 　　　　　 　 ／"　＼ 　ヽ／
　　　＼ノ　ﾉ　　　ﾊ￣r/:::r―--―/::７　　 ﾉ　　　　／
　 　　 　 ヽ.　　　　　　ヽ::〈； . '::. :' |::/　　 /　　　,. "
　　　　　　　 `ｰ ､　　　　＼ヽ::. ;::：|/　　　　　ｒ'"
　　　　　／￣二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
　　　　　| 答 |　　　　　気　に　し　ま　せ　ん　　　　　　|
　　　　　＼＿二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
535 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:58:03.51 ID:xxV0k8Ao
マロは頭を抱えた。何を言ってもこの破天荒な若者には通用しそうにない
しかし、こんな非常識極まりない申し出を素直に受けることができないのも事実だった

　　　　　　　　 |:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::|
　　　　 　　 　 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,l＿|
　　　　　　　　,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::|
　　　　　　　 /＿,,　--―――‐t―――----┴-{
　　　　 　　 /三ミミ三三三三三　　 　 r―､　　rﾐ、
　　　　　　 ,'三ミミ三三三三三彡'　　　｀￣　　 ヾ'i
　　　　　　,'三ミミ三三三三シ´　　　_,. - 、 :　　__ l、
　　　　　 ,'ﾐﾐ.r＝=､三三三ミ　　.:.:.:.:ｨ'"でi、.:.　:,rtｯ'
　　　　　 l三{/ﾉ入 ＼三三ﾐ　　.:.:.:.:.｀`＝ﾞ^ .:　 'iｰ{
　　　　　 ',三!l fラ人 ヾ三ミ　　　　　　　　　　　 ', ﾞ',　　と、とりあえずこの件は妻に相談してみる
　　　　　　ヾ:tヽんぅ　 ',三ｼ　　　　　　　　 ,r __　 ） !
　　　　　　　丶丶二,ノ l三'ﾞ　　　　　　　,.　`´ 'ｰｲ ,'
　　　　　　　　ヾミ　　　',三　,'　 ,:'´　／　　 _,,__,、/　　　と云うこといいでおじゃるか？
　　　　　　　　 l三　　　`'"　/　/　／_,∠二,ｰｱﾉ/
　　　　　　　　,l^`'　　　 .:.:.:.:l　,'　　,. h､:.:ﾞ':.:.lf´,'/　　
　　　　　　　/7　　 .:' ,::' .:.:.:.:; :;　　:,　ヾゞｚｪｿ ;/
　　　　　　 ∧',　　,'　　 ,. - 、 　　丶 ､_｀'一' /
　　　＿＿/:::ヽヽ、　　.::.::.::.::丶、　　　　 ﾞﾞﾞﾞ /
　　rf　　 （::::::::＼＼　　 .::.::.::.::.::`'.: ,-､--―くr-、
-‐（丶、_ ｀丶､::::,ゝ ＼＿＿＿＿／ /:::::::::::ノ　ﾉー--


　　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　　／　　＼　／　　＼
　　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼　　　　　　もちろんですお！
　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|　　　　　　
　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　　☆　　……時にクラウディウス殿。二年前を覚えていらっしゃいますか？
　　　　/ヽ､--ー､＿＿,-‐´　＼─／
　　 ／　> 　　ヽ▼●▼<＼　　||ｰ､.
　 / ヽ､　　　＼ i　|｡|　|/　 ヽ　(ニ､｀ヽ.
　.l　　　ヽ 　　　 l　|｡|　| ｒ-､y　｀ﾆ　 ﾉ ＼
　l　　　　 |　　 　|ー─ | ￣ l 　　｀~ヽ＿ノ＿＿＿_
536 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/19(月) 21:58:42.66 ID:2iki2poo
この当たり借金王よりは真面目というか一途というか
若いよなあ・・・
537 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 21:58:49.78 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:||;:;ヽ,ヽ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　 l;:;:;:＿＿＿jl|＿ヽ,ヽ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l　　　　　　　
　　　　　　　　　　 ,ｲ::7´ ,r=ぅ　　　r- ､ヽ,ヽ,`i丶､;:;:l　　　　　　
　　　　　　　　　　/::::ｼ　 "´　u 　　｀ ~´　ヽ,ヽ,ミ:::`'i!　　　　　
　　　　　　　　　　）::/ ,. -－ ､　　 , -－ ､　 ヽ,＼:::::},
　　　　　　　　　　l:::l.:.,ｨ'｡｀> y'.:　　ィ'｡｀'ｧ､:.:..　＼.＼l　　　　え、ええ憶えているでおじゃるよ　　
､_　 　 　　　　　　}::l:.:.｀￣,.:'´ .:　:u｀ﾐ￣ .:.:.:.:.:.　l:::＼ ＼　　　　
､_｀'-､_　　　　　　l::l　　 , '　,r'　　ヽ、u　　 :.:.:.　}:::/^＼ ＼　　（コイツ…気付いてる！？）
　｀' -､,｀' -､　　　N!　u 　 /ﾞ'^'- '^'ﾞヽ　　　　　 l::fｸ //.＼ .＼　
　　　　 ｀'ｧ､＼ 　l l!　　 /　 ,..,_,..、　丶　|j~　　.l:lぅ,ﾉﾉ　　 ＼ .＼
　　　　　　 ＼ ＼.しi　 i 　 ,ｲｴｴｴ>､　ヽ　　　 ,l:ゝ- '　　　　＼ ＼　　　
　　　　　　　　＼.＼ヽ. l l　l{､:.:.:.:ﾉ:.:.:l）　l　　　ｲ::ﾉ　　　　　　　＼ ＼
　　　　　　　　　 ＼.＼ ! l ヽゝｪｪｪｧﾂ　 }　　 ,/:::ヽ　　　　　　　　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　＼.＼.　 `ｰ-‐ '"　ノ　,ィ'{^~ﾞﾞ´　　　　　　　　　 ＼. ＼
　　　　　　　　　　　　人. ＼ u　　　 　 ,ィ" Y lﾄ、　　　　　　　　　　　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　 _/:.:.:ヽ＼ ＼--‐ '"´　 　 / ハ　　　　　　　　　　　　 ＼ ＼
　　　　　　　　 _,,‐〈:.:.:.:.:.＼ ＼ ＼　　　|j～/ /:.:.＼､,,__　　　　　　　　　　＼. ＼
　　　,r‐-‐ ''"^ヽ　丶､:.:.:.:.:＼ ＼ ＼u 　　／／:.:.:.:.:ヽ } lｰ-- ､、　　　　　　',　 ',
,, - '"　　　　　 丶、　｀` ｰ- ゝ ヽ＼ ＼∠∠.:-ｭ:.:.:_,:ノ /　　　 ｀ 丶､　　　　ヽ　ヽ

マロは心情的には共和派に属していた男だ。フィリッピの後はアントニウスのとりなしを受けて許されたが
それでも数年はローマを離れる日々を送らざるを得なかった
538 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:00:08.20 ID:xxV0k8Ao
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　あのような悲劇をやる夫は望んでいませんお　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　これをきっかけに両家が手を取り合う未来が来ることを期待してるお　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. 　しかし――いざとなれば躊躇うつもりはありませんお
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

　　 　 　　＿＿＿_
　　 　　／-‐　　‐-＼
　　　／ （ ⌒)　(● ）＼ 　　……おっと失礼しましたお「今は」クラウディウス様には関係ないことを申し上げましたお
　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 　
　 |　　　　　l／⌒ヽ 　　　|　　では、これで。よい返事をお待ちしておりますお 　
　 ＼ 　　／　　 ／ 　　／

マロは悟った。冗談でも比喩でもなく今ままで危険な綱渡りをさせられていたのだと
539 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:01:21.36 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　 /rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 ',i　,-三三三三三、 　 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′ 　
　　　　　　　　',､、ヾ三三'"￣￣　　 `ー‐"　　　 ヾ-'" 　.〉′ 　
　　　　　　　　ヽ ヽヾ三,' 　　 :::..,. -‐- ､　　　　 _,,..-‐､、,'
　　　　　　　　　｀ー',ミﾐ　 　 　::.弋ラ''ｰ､　　 i'"ｨ'之フ　l 　　と、いうわけなのでおじゃるが……そなたはどう思う？　　　　
　　　　　　　　　／:l lﾐﾐ　　　　 ::::.. 二フ´　　 l　ヽ､.ノ　,'　
　　　　　　,.-‐フ:::::| |,ミ　　　　　　　　　　　　 l　 　 　 / 　
　　　　 ／r‐'":::::::::| |ヾ　　　　　　　 ／__.　 　l　　　 /　
　_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼　　　　　 　 ⌒ヽ､,ノ　　 /ヽ,＿ 　　
"　　　　l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.　＼　　　＿,＿,.､〃　　／l　|　　　　＿__,. -､
　　　　 ',＼＼:::::::::::::::ヽ＼　 ＼　　､.￣⌒"￣／:::::|　|　　　 （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､　
　　　　　＼＼＼;::::::::::::＼＼　 ｀､.__ ￣´￣／::::::::::l　|　　　　｀''''フく　＿,. -ゝ┴-r-､　　　　
　　　　　　 ヽ ＼｀ｰ-､::::::ヽ ヽ　　　￣フフ::::::::::::::ﾉ ./　　　,.-''"´ ／￣,.／´　ゝ＿'ヲ
　　　　　　　　　 ｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ 　　/　_,. く　 ／　ゝ_／￣|
　　　　　　　　　　　　　　￣｀ー─--─‐''"￣　　　　　 /　にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　.（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥


　　　　　　　 　 　 / ／ /　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　＼
　　　　 　 　 ／Y＾Y^ヽ/　 /　　　　/　　.ｲヽ　 　 　 　 ＼　＼
.　　 　 　 ／: : : ∨: : /　 /　　 　 / /　/ !　 !　　!　!　　　＼　ヽ
　　　　／: : : : :::/: : :.l　 /　　 　 / ｲ　/　| 　|　　|　l　 ',　　 ｌ｀ヽ.l
　　 ／: : : : : :: /: : : :{　 l､_　　／ / ! /　 | 　|　 ,.l -ﾄ　 l 　　| 　 l
　　 ＼: : : : : : i: : : : :|　 {　｀メ､ l/　ｌ/　　ｌ　 l／/l　|　　! 　　ﾄ､
　　　　＼: : : :.|: : : : :| 　|　/ /　｀ﾆﾅｰ〃　ｰ'l /　!/l　　ｌ　　 l: :〉
　　 　 　 ＼／l＿__.r| 　l え¨斤〒　　　　　f 斤fア从 ∧ 　 |/
　　　　　 　 |　 ｌ　 l{ ﾍ　l/　辷ﾗﾉ　　　　　 辷ﾉﾉ /}l　/: :〉　/
　　　　　 　 |　 ｌ　 lﾄ､_V　　　　　　　 　 ,　 　 ､､ {/l /'´/／
　　　　　 　 |　 ｌ　 l　　￣lヽ、 　　f＾ｰ--ｧ 　　　ﾉ l/　　　嫌よ
　　　　　 　 ｌ　 l 　 ',　 　 | 　 ＞　 　 _ノ_,.　　イ　 l
.　 　 　 　 / 　 ﾄ､　 ヽ、　|／: :.|　　 T:.ヽ |　　 l 　 |
　　　　　 / 　 /　 ＼　 ＼|: : :.<　　　Lｭ: 弋. 　l 　 |
　　　 　 / 　 /　　　| >､　 ＼: : ＼＿__ ヽ: : lヽ.l 　 |
.　　 　 /　　 l　　 /⌒ヽヽ　　ヽ: : : ＼ ￣| : l: :l| 　 |　　　　　　
　　　　　　　　かがみ（リウィア）・ドルシッラ
　　　　　　　　　　　　　　　マロの妻
540 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:02:06.94 ID:xxV0k8Ao
:::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i : : : : : : : : : . ｀　､
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::::::::::::::}　　. . :/: .:.:/: : : : : :./: : :/､: : :ﾍ: : : : : ヽ: : :ﾍ:.:.:. : ﾍ
::::::::::::/: : : : :/: .:.:/: : : : : : /: : / 　∨: :.i: : : : : : ｉ: : : ∧､:.:.:.:ﾍ
::::::／: : : : :./.:.:.:/: : : : : : :/: :./　　　∨:.ｌ: : : : : : l: : : :.∧＼:.:. !
イ.:.:. : : : : /.:.:.:X : : : : ; イ: :/　　　　 ｉ: :|ヽ: : : : : !: : : : :ﾊ.　＼!
.:|.:.:. : : : :/:.:.:;〃:＼:／ ./: /　　　　　 |: |／∨: : :.| : :.i: : :ﾊ
/!:.:. : : : i:.:.// : : ／＼/／　　　　　 ,イ:j　　.!: : : :!: : :!:. : : i
.:.|.:. : : : |.://: :／ 　　/＼ ノ　　　／　|/　 　!: : : l:. : i: : : : |　まだ子供も小さいのよ。離れられないでしょ
'´l:. : : : |/ﾃ≠＝=xミ､　　　　　　ｚ==＝＝　|: : :.;!.:.:∧: : : l
.　!:. : : :!:／ () 　 　 　 　 　 　 　 ()　 　 　 /|: : /.:.:/　i: : :,'
　 l: : : :|　　---――　　　　　　　ー--　 /　!:./.:.;ｲ 　 !: /
ヽ._',: : :|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i_ノl/!:./:.|　　|/
:.:. :.ﾍ: :j､　　　／ ｀ヽ ＿＿ ｀　　　　　　 }:.:|.:.:|/:.:.j
:.:.:. : :ヽ!:ﾍ＞､{ ｀ー- 　__　 ￣7　　 _,.. イ:.:.l:.:.:.:.:.:.:!
＼:.:.:. : : :.∨:::｀r ､＿＿＿__,.ノ-‐'| |:|｀ｉ､!:.:.:|:.:..:.:.:.:|
＼:＼:.:. : : ∨::::ﾍ　　　/　|:::::::::::::::! !::! !::|､:.:!:.:.:.:.:.:.|
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　　　 　 　 l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　 　 　 　 ,!;:;:;:;:;:;:;:;:＿＿;l＿_;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　 ﾑ;:''"´￣＿＿;:;|;:;＿~｀丶､!
　　　　 ,{__, ィ''"´ r‐っ ￣ r-､丶､;:;l
　　　　　,'ミﾐ:::::ゝ , . ￣:.　 　 ｀`′,}:`i!
　　　　,'ミﾐ:::/　,. -‐- ､:.　　 , - ､ヾ:::l
　　　　lミ:::::' ,:' ,ｨ戓ﾆ>,:'　: ｨ戓ゝ、ﾞi::l
　　　　〃ﾍ:::j　:.　　‐ '" ,.　ヽ` ﾆ　　 !:l
　　　{に}ﾊ::, :.:.:.:..　　 (r:､ ,､〉　　　 l:ﾊ　　やる夫は子供も引き取りたいといったでおじゃる
　　　ヽいjl::',　:ヽ　　　　,' ;　ヽ　　ﾉlﾉ}
　　　 丶-ltﾂ .:.: l:.:　 ,r'ﾆ=ﾆ､ ﾞi, 　 i_ﾉ
　　　　　　l　 ､:.:.l:.:　 ｀ ''―''" 、　/
　　　　　　　ﾄ､、ヽ丶、:.:..　　　ノ:／
　　　　　　,(ﾆヽﾐミ=､、::.::.::.::''"／
　　　　　／:.:.:.｀ヽヽ、:.:.:　￣　 ,!
＿,,r―'‐-- ､、:.:＼＼:.:.:.　　　l、
:::::::｀ヽ､｀`ヽ､::::::｀ミﾆゝ丶、　　八
541 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:02:55.54 ID:xxV0k8Ao

　　　　　ヽ.､＿＿＿＿＿_ .ノ|: : : : : : : : : : : : : :｀ヽ、　　　　　　　　　　　
　　　　　　 ` ー―ｧ‐: , : : : : :| : : : : : : :＼: : : : : : : : ＼　　　　　　　　　
　　　　　 　 ,..イ´ : : /: : : :/__l!＿:{＿＿＿ヽ j|: : ＼:.､ｿ^ﾏヽー‐-....、　　
　　 　 　 ／ ,/. -　7　￣/　.小--ﾍ.:＼￣￣ハ: : : :∨:.:-.､:ﾉ:..:.:.:.:.:.:.:＼　
　　 　 ／　/ 　 　 ′‐: :｢ /　|:l!: : :lﾄ : :ﾄ., :イ__厂 : : ∨:.:.:.＼:::..:.:.:.:.:.:./　.
　 　 /　　/ 　 ／ l ,:-―トl､　|ハ: : l! >イ＼: : :∨. : : : V:.:.:.:.:.＼::.:.:.:/　　
　　 ′ イ　／i:ﾊ :|′: :/| | ＼!　 Ⅵl′＞_z三＝ァ : : : V:.:.:.:.:.:.:ヽｲ
　 /／　 !: : : :|:し.:|: : :/.z土ｰ｜　 ヽ.Vイ¨´}z.ﾐli､}ﾄ､ : : : |:.:.:.:.:.:.:.:/:|
　/ 　 　 ! : : ｜ : :| :くf¨ 丁ミ.､　　　 ＼ 「7!:::ﾊ}| ヾ ヽ: : :L:.:.:.:／|: |　　…私、妊娠中なのよ
　　　　　| : : : l : :.:.! ハ ｢7{:::jj}　 　 　 　 V迂ｿﾘ　　 jﾍ : | Y:.:.| : | :|
　　　　　l: : : /!: : :.:〉ﾍ　V{爪ﾘ　　　　　　 `ニ´　　　　jﾍ:| ﾘ:.:.| : |:｜
　　 　 　 i: :/　l: : :.|:{ハ　`ー'　　 ､　　　　　　 ' '　　,､__ .ィ.:.:.:.! : |: :!
　　 　 　 ∨ 　 V: :|:.ﾄ._}　 ´　　　　　_ .. - ､　　 　.ｲ :}:.:.:/:.:.:.:.l : :!: :|
　　　　　　　　　 V:|/.:八　　 　 {7￣.. - 一'　　／｜/:./:.: : : :|: :i|:. :|
　　　　　　　　 　 ﾄl:.: : :.:＞　 .._ ￣　　　　.　 ´ ｢:｀j/:/ : : : : :l: :l:.|:. :!
　　　　　　　　 　 |ﾊ : : :.:.:.:.:.|:|:.:|￣,.不丁　　　 {_/j:/ : : : : : :!: l:.:|:. :|
　　　　　 　 　 　 l! : : : :.:.:.:.:l:!|:.:.∨:..:./ﾉ　　　　/:/′: : : : : :l: /:.:|:.:｜
　　 　 　 　 　 　 | : : : : :.:.:.ハ{:.ノ..:..:/-――-/:./: : : : : : : :/:/|:.:.:!:. :|

　　　 　 　 l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　 　 　 　 ,!;:;:;:;:;:;:;:;:＿＿;l＿_;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　 ﾑ;:''"´￣＿＿;:;|;:;＿~｀丶､!
　　　　 ,{__, ィ''"´ r‐っ ￣ r-､丶､;:;l
　　　　　,'ミﾐ:::::ゝ , . ￣:.　 　 ｀`′,}:`i!
　　　　,'ミﾐ:::/　,. -‐- ､:.　　 , - ､ヾ:::l
　　　　lミ:::::' ,:' ,ｨ戓ﾆ>,:'　: ｨ戓ゝ、ﾞi::l
　　　　〃ﾍ:::j　:.　　‐ '" ,.　ヽ` ﾆ　　 !:l
　　　{に}ﾊ::, :.:.:.:..　　 (r:､ ,､〉　　　 l:ﾊ　　全く構わない、だそうでおじゃる
　　　ヽいjl::',　:ヽ　　　　,' ;　ヽ　　ﾉlﾉ}
　　　 丶-ltﾂ .:.: l:.:　 ,r'ﾆ=ﾆ､ ﾞi, 　 i_ﾉ
　　　　　　l　 ､:.:.l:.:　 ｀ ''―''" 、　/
　　　　　　　ﾄ､、ヽ丶、:.:..　　　ノ:／
　　　　　　,(ﾆヽﾐミ=､、::.::.::.::''"／
　　　　　／:.:.:.｀ヽヽ、:.:.:　￣　 ,!
＿,,r―'‐-- ､、:.:＼＼:.:.:.　　　l、
:::::::｀ヽ､｀`ヽ､::::::｀ミﾆゝ丶、　　八
542 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:03:36.57 ID:EzoUy7E0
麻呂に殺意を覚えた
543 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:03:49.97 ID:xxV0k8Ao
　　　 　 　 　 　 　 　 .. ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :＞､
　　　　　　　 　　 イ: : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : ＼
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　　　 /: ／　.': : : :/ : : /.: : :/ |: : ｲ　|: :|', : : : : | : : : : : : ',ニ/⌒ヽ.:.:＞､
.　　 /／　 /: : : :/: : : .': ＼/　|: /:|　 ',: ',ヽ: : : :|', : : : : : : ',/￣.:ヽ}___.:.:.:.＼
　　/　 　 /: : : :/|: : : :|: : :/＼.|/　| 　 v ',　＼斗―: : : : : :|.:.:.:.:.:.:.＼:ヽ.:.:.:.:|
　　　　　 |: : : /.:.|: : : :|: :ｆ≧x､ヽ　|　　 ヽ{ ／ヽ|　', : : : : : |.:.:.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:.:|
　　　　　 |: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rｲ心　　､__ ／x≦云示ｱ／⌒ヽ.:.:.:.:.:.:.:.| :|.:.:.:.:|
　　　　　 |: :/　ヽ!: : : :!:ハ Ⅵ::::j}　　　　〃ｆrｲ:::::::::/' 　 　 　}.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:/
　　　　　 |:/ 　　 V: : :|{: :ﾊ ヽｚｿ　 　 　 　 vﾄｰイ/ 　　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:| :|ｰ '
　　　　　 |{ｒ=≠ﾆﾍ : ∧/ {.:.:.:.:.　 ､　　　 　ヽzxＶ　　　 　/＿＿＿_｣ :|
　　　 　 　 }　　　　|V : : :个 ､　　　f⌒ヽ　　.:.:.:.{　 　 　 ′: : : :/ : : : |　アンタ！　私のこと愛してないの！！
　　　 　 　 { ＼ー‐|: : : : : |: /｢ ＞- ､___ﾉ__ ...　-',　　　 {: : : :／: : : : │
　　　 　 　 |　　`ー|: : : : : |/ :| |　|　 ヽ ｘ-- ､／ }　　　 |: ／:}: : : : : : |
　　 　　　　ヽ.ヽ､　ﾍ : : : :∧/| | . ＞ー{　　　ヽ／￣￣￣ヽ. |: : : : : :│
　　　　 　 　 {ヽ.＿_ﾑ: : : {-ﾍ ｰ ' {.:.:.:.:.:.>､　　 {　　　　　　　',ヽ: : : : : |
　　　　　　　 ヽ.ー―ﾍ: : :|-/ヽ 　 〉ーく　/ヽ　 ヽ／⌒ 　　　|　',: : : : |
　　　　　　　　　}ー―ﾍ : |/　,/　/.:.:.:.:.:| {: : :}　　{ 　 　 　　　}ヽ.} : : : |

　　 | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ|
　　 |丶､;;; _;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,: ィ";_|
　　.ﾄ､;;;;;;｀ ` '' ー --- ‐ '' ";;;;;:ィ;:;!
　　{;:｀`' ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - -'ヽ;:;:;;;{
　　l;:;:;:;:;ﾐ　 ＿` '' ｰ -‐ '"　　　ﾘ;:;:l
　　|;;;;;;rﾞ　'´ﾞ゛ﾞ゛ﾞ`ヽ　　/'ﾞﾞﾞﾞ゛`ヽ';;;;|
　rヾ;;;;;| 　　r旬-､　　　ｨ旬-､　　|;;| 　ご、誤解でおじゃる。麻呂はそなたのことをよっく愛しているでおじゃる
　|`ヽ;;;|　　　｀￣´　　　ｉ`─'ﾞ　　 };|´）
　ヽ　|::|　　 　/　r　　　'､　　u 　!:| / 　けれど…その為にクラウディウスの家を犠牲にすることはできないでおじゃる
　　!､ |:} し　　　弋r､_r-ﾉ　　　　|:lﾉ
　　　`'|　　　　,ｨ'　　　　ヽ　　　 /´
　　　　| 　 　　|　,ィ=＝､ `､　U/
　　　　| 　 ヽ. ヽｉ}⌒⌒}lノ　　./
　　　./|ヽ u ヽ 弋､ｪｪｪﾉﾉ /::/
　,r'ﾞ^|　| ＼　､　｀──'´ﾉ／
´　ヽ{::::::|　 ＼ヾ､　　　ノ'ﾞ/::::＼
544 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:03:51.14 ID:DVJlCnwo
かがみんでしたね～これでやっと安心できました。
545 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:05:13.06 ID:xxV0k8Ao
愛情よりも家の都合で行われるのが貴族の結婚というものだ
それを考えればマロはまだ誠実な方だろう。そのことはかがみも十分理解していた
　　　　　　 ､ _
　　　　　　　＼_ー､ _f ヽ, ‐───-　､
　　　　　 ＿　─｀　　l　 　 　 　 　 ､　　`ｒ＜￣:::/
　　　 ／ 　 　 　 　 ,　〉.　､　　 　 　 ＼__j:::::::＼_|_
　　∠ -─ フ´　　 l ./|ヽ_ﾍ＼＿_＼　､＼:::::::::::::::::＼
　　　　　r'/　/　　｜|　!　ﾍl　 ＼_｀ヽ　＼ヽ、::::::::::::/
　　　　　〉　/　　-７l.!　l　　ヽ　 　＼ ヽ　ヽ､ヽ:::::::::人
　　　 　.'　,'　 !　　i　l　　 　 　 ＿_,rz ヽ}　ヽl ｀::／　 ＼
　　　　 l /:l　 |　　|　 _,,z 　 　 ＝＝"　rへﾍｰ!´ヽ, ‐, 　＼　　わかりました
　　　　 K__| 　ヽ　ﾊ彡"　　　 _　　　　 __,イ｀ rﾍ / /.　　 　＼　私はやる夫の妻になります――それでいいんでしょ？
　　　　　　 l 　/入!､!　　 　 く 冫 　 ／　! !　 l　i' /っ､　 　 　 ＼
.　　　　　　 ∨/　/ .>､　＿＿___ ／l´ヽ､j/　 f　 {　｀l　ヽ　 　 　 ＼
.　　　　　　　 ,'　/　/　!　　| /:::;j_　/:::::::/　　A　そ_,ﾍ 　 ＼.　　　　＼
　　　　 　 　 l　/　/　 |　 イ:::::|´ ｀!:::::::/　　//::ヽ／　ﾊ､_ 　＼　 　 　 ＼
　　　　　　　 |/ 　,　　 |,ﾊ:ヽ::::|　 ,'::::::/　　//:;;／／'／ﾉ　l 　　＼.　　　　＼
　　　　　　　/　　,　 　 !ﾍ〉､ヽ:! .,':／//　/. ＼／／ ／ 　 ヽ 　 　＼　 　 　 ＼
　　　 　 　 /　　,'　 　 ﾉ///}_ﾍ!.!/´//　,'　＿ ｀l､／ 　 　 　 }　　 　 ＼　 　　　＼
　 　 　 　 ,'　　 ,　　 /k　 '　' ﾄV/'//　 l　　　 i､｀ヽ、　 　　/　　　　　　＼　＼ 　 ＼
.　　　　　 !　　 l　　ｲヽ、ヽ､△ヽｲ/!　　!　 　　 ＼ 　￣￣　　　　　　　　　＼　＼､　＼
　　　　　 l　 　 !　 ﾊヽ､ ー ､_j ..::l' |　　!＼　　　　ヽ　　　　　　　　　　 　 　　＼ ヽ＼　ヽ
　　　 　 ｜　 l |　{　ヽ 二 _イ :::: ﾄ | 　,' 　 ＼　　_ ﾉ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ヽ ヽヽ ',
　　　 　　| 　 ﾊ|　〉､　　　／　　 j　!　!￣ ー '／､＿　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ', 　＼ !
　　　　　 | 　 ! l! l/　｀iー' | 　 ／ 　', !　 　／ヽ:::::::::::::ヽー､　　　　　　　　　　　　　 `　　　'|
　　　　　 ﾊ　l　ヽ| 　 l　　 L／!￣i￣ﾍ ￣:::::::::::::::::::::::::::::｀::::>､_
　　　 　 　 ヽ{　　| 　 |　 //　 !::::::|::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／ﾉ
546 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:06:17.48 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　l三｀ｰ ､_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:〟-三三三三三l
　　　　　　　　　　　 　　 l三　 r＝ﾐ''‐--‐';二,_￣　 　 ,三三三彡彡l_　　
　　　　　　　　　　　　　　lﾐ′　 ￣　　　　ー-'"　　　 '＝ミﾆ彡彡/‐､ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 l;l　 ,_-‐ 、　　　 __,,.. - ､ 　 　 　 彡彡彳､.//　　
　　　　　　　　　　　　　　∥　`之ヽ､, i　l´ _,ｨ辷ｧ-､、　　　彡彡'r ノ/
　　　　　　　　　　　　　　 1 　 　￣ﾌ/ｌ　l::. ヽこ~￣　　　　 彡彳~´/ 　お前には済まないことをするでおじゃる
　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　´　:l　.l:::.　　　　　　　　　彡ｨ-‐'′
　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ、　　/ :.　 :r-､　　　　　　　　彡′
　　　　　　　　　　　　　 ／ ｨ:ﾍ　　｀ヽ:__,ｨ='´　　　　　　　　彡;ヽ､
　　　　　　　　　 _,,..-‐'7　/:::::::ヽ　　　_: :_　　　 ヽ　　　 　 ｨ´.}::ヽ ヽ、
　　　　　　_,-‐'´　　　 {　 ヽ:::::::::ﾍ ｀'ｰ=＝=ｰ--　'　　　／ﾉ /::::::ﾍ, ヽｰ　

::. /::.::.::.::.!::.::.:l::.l::l1三三三三三;／:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.::.:/1::.::.::.:l:.:.:､:.ヽ、
:./::.::.::.::.:l::.::.::.l::.l:.:lヽ三三三ｴ／/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/.::.::.／l1::.::.::./::.:.:.:ヽ:.:.ヽ
/..::.::.::.::.l::.::.::.:l::.l::.:l::.ヽ三エ／::./::.::.::.::.::.::.::.::.::.:／::.:／ . /!::.::.::.ハ::.::.:.:.:.ヾ､:ヽ
. .::.::.::.::.l::.::.::.::l::.l::.::ヽ::.ｽ,／::.::./::.::.::.::.::.::.::.::.:／: -≠ｪ.,_ j l::.::.:/::.:.l:.:::.::.:.:.:.jヽ:ヽ
:. /::.::.::.l::.::.::.:.l::.l::.::.::Y::.::.::.::,::.::.::.::.::.::.::.:.::.,イ::.::.:／　　　ﾒ､l::.::/::.::.:.l:.:.:.::.:.:.:.l　ヾ,、
:/::.::.::.::l::.::.::.::.:!:_j -/::.::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.:/:／/:／ ___ 　 /　.l::./::.::.::.:.lヽ:.:.::. .:l 　 ヾ
::.::.::.::.::l::.::.::.::.:/ _ /::.::.::,〈:/::.::.::.::.::.::../´　/7 ,へz､.,｀y 　 j:/::.::.::.::. l　ヽ:.:. :l　　 l!
::.::.::.::.::l::.::.::.::.l 　 '::.::./´j１::.::.::.::.／/ 　 /´ /　（ ｀fﾐ、　//::.::.::.::.::.:l1　 ヽ:.:l　　 j
::.::.::.::.::l::.::.::.::.l　 l::.:/}　　,::.::.::.::/ ./　　/ 　l　 /rf/　j／l::l::.:!::.::.::.:.:l l　 　ヽl
::.::.::.::.j!::.::.::.::.:ヽ l /　ヽ l::.!::.::./ ./　　 l　　l　/ｨ/　./::.::.:/!::l、::.::.:.:.l l 　 　 l
::.::.::.::l::l::.::.::.::ヽ::.l/、　　l/l::.:/　,　 　 　 　 l /ﾝ´ , ' ::.::./ l::j l::.::.:.:. l l　いいわ、もう気にしてないから
::.::.::.:l::.l::.::.::.::.::ヽl::. l｀｝ .l　Y　　　　　　　　 ¨´　/::.::.::/7 l/　l::.:.:.:,'　!　（でも私の子供達はそんな目にはあわせない……絶対に！）
::.::.::.l::.:l::.::.::.::.::.::､::.::ヽ´　　l　　　　 　　　　 　 〈::.::.:://　.l!　 l:.::.:l　 l
::.::.:.l::.:ヽ::.::.::.::.::.:ヽ::.::ヽ　　　　　　　　　　　　　 〉: //　　j 　 l::./　 j
::.::.:l::.::.::.〉、::.::.::.::.::ヽ::.:ヽ ､　　　　　　　 rっ ／l:::/　 　 　 　 ﾚ 　 /
::.::/::.::.::j::::ヽ::.::.::.::.::.:.ヽ::ヽ´ﾞ' ‐- .,_　　　, ´ 　　l/
::/::.::.::/::::::::::＼::.::.::.::.::.ヽ::.ヽ::.::.::.ノ1ー'´　　　 /
:.::.::.::/::::::::::::::::::｀ヽ、::.::.::.ヽ:.ヽｨ´ j:.!
::.::. /::_,. -──‐-.,_ヽ、::.:.:.:.ヽヽ//
::.::/'´_,.z=＝＝＝=z.,-＼::.::.:.:.ヽ〈
: /γ´　　　　　　　　 ｀ヾﾍ::.::.::.:.:f＾1
:/´　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ::.::.:.:ヽ ヽ
547 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:07:04.29 ID:xxV0k8Ao
紀元前３８年
やる夫、三度目の結婚を果たす

　　 　 　 　 　 　 　 　 r――――‐ｘ';_;_i}＞ー――‐ ､
　　　　　　　　　ｰ=ニ二二: :＜,ｘ―┴‐┴―‐ : .､　 　}
　　　　　　 　 　 ..　 -┴‐ ': : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶/
　　　　　 　 , イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ :＼
　　　　　／: : : ___／ : : : : : : :／ : :/: :ﾊ: : :ヽ: : : : : :＼: ヽ.
　　　 ／　 ´　.ｲ/　 　 　 　 / : : ,ｲ: : 小: : :│　 　 　 :ヽ: ﾍ
　 　 　 　 　 / //　/ : : : : / : : / |: :/ | ∨: :|、 : : : : 　 :∨ﾊ
　　　　　　 / // : /: : : : :厶--ｘ　| /　|　∨ | ＼-:､: : : : :∨:}
.　　 　 　 /　′: :.| : : : : :| : : /　 :|:|　│　∨! 　 ヽ. : : : : : ∨　は、初めまして、やる夫様
　　 　 　 ′ |i : : :| : : : : :| : /　　 |:!　│ 　Ⅴ　　　∨ : :│:ﾍ
　 　　 　|　　|i : : :| : : : : :|:/ 　 　 |{ 　 　 　 　 　 　 ∨ : :ﾄ､: :',
　 　 　 　 　 |: : : ﾊ: : : : :圷示≧ｘ､　　 　 　,ｘ≦示乏: : :| ∧:ﾍ
　 　 　 　 　 |: : /|∧: : :/l! {::ﾄv:爿　　　　　　 トv::::∨| : :ﾚ'　ヽ}
　 　 　 　 　 |: / :|{{ﾊ : :|}.　∨ｚｘﾘ　　 　 　 　 込zＶ ∧: :|}
　　　　 　　　V　 |! `ﾍ :|ﾑ　　　/ ／ ／ ／ ／/　　 {ム :|
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ|八　 　 　 　 　 　 　　　　 ノ　 }/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `　r ､　　　°　_ .. r '
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |{: /｢厂￣ ｢}ヽ:}|
　　　　　　　　 　 　 　 , ――イ´　 ＼　 ／　　≧ー― ､
　　　　　　　　　　 　 /　 　 　 |　 　 　∨　　 　 | 　 　 　 ',
　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 ∧ 　 .イ￣ Ｘ　　∧　　　　 |
　 　 　 　 　 　 　 　 {　 　 　 { ﾍ／　ヽ. /　＼/　}　 　 　 }
548 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:08:18.40 ID:xxV0k8Ao
　表 　　+＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼ +
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　固くなることないんだお！
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　 +　二人は今日から夫婦なんだお！　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜　


　　　　　　　　　＿＿＿
　裏　　 　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼　　人妻、子持ち、しかも妊娠中！
　　　　／ 　 ///（__人__）/// ＼　　　　
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　やる夫のストライクゾーンど真ん中だお！！
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

六年前、偶然目にしたあの女性の姿は今もやる夫の心に焼きついている
　　　　　 　 ／ / 　 ｜l　／::／　　　　　　 ＼ ＼
.　　　　　 ,ｲ 　 |　 　 | |/:::::/　　　,ｲ　 ∧　　l ヽ　＼
　　　　　/　　　|　 　 | |:::::/ ィ'"¨/ |　/　 V ､!　 ﾍ　 ヽ
　　　　 ,′　　｜　　 l | ／ ,/　/　.| /　　 ∨|ヽ　ﾊ　　ﾍ
　　　　 i 　　　｜　　 〈j::/ ,/　/ 　 l/　　 　 Vﾍ　 ｜ 　,∧
　　 　 ｜　｜　!　　　 ∨ /,＞=ﾐ. /　　 　,r=く }|　 ｌ｜ ト､',
　　 　 ｜　｜　ｌ　 　 　 V,勹::::ﾊ ' 　　 　 jr'ﾊ∨　 |｜｜　ヽ
　　　　 l｜八　 ',　:|　　 《{::ﾄ :::ﾉ|　　　 　 |{::ﾘ }　 /! ﾄ､:|
　　　　 | |∧ ヽ/∨ﾊ　　　V弋rﾘ　　　　　Vﾉ ∧/｜| ',l!　（私、ローマにいい思い出ができました）
　　　　 Ⅵ　V　{　V::ﾍ　 　 ', ¨´　 　 　 '　　'' |　　:|/　ﾘ
　　　 　 ヽ　 V 廴.∨:::ヽ、　ヽ　 　 (　ﾌ 　 ,.ィ|　　:|
　　　 　 　 　 ∨ ﾄ､.∨ト､＼　 ヽ 、 _ .．＜ |/八　,'
　　　　　 　 　 ∨|　＼{￣￣＼　＼/j/}/　｜　 }/
　 　 　 　 　 　 ヽ|　　 |＼:: :: :: ＞- ＼　　　　 /
　　　　　　　　　 　 　 ,':: :: ::.／／￣￣＼
　　　　 　 　 　 　 　 /:: :: ::/ / 　 　 　 　 ＼

かがみは彼女を髣髴とさせる女性だった
549 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:09:59.11 ID:xxV0k8Ao

　　　　　　　　　　　　　　l三｀ｰ ､_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:〟-三三三三三l
　　　　　　　　　　　 　　 l三　 r＝ﾐ''‐--‐';二,_￣　 　 ,三三三彡彡l_　　
　　　　　　　　　　　　　　lﾐ′　 ￣　　　　ー-'"　　　 '＝ミﾆ彡彡/‐､ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 l;l　 ,_-‐ 、　　　 __,,.. - ､ 　 　 　 彡彡彳､.//　　
　　　　　　　　　　　　　　∥　`之ヽ､, i　l´ _,ｨ辷ｧ-､、　　　彡彡'r ノ/
　　　　　　　　　　　　　　 1 　 　￣ﾌ/ｌ　l::. ヽこ~￣　　　　 彡彳~´/ 　大丈夫でおじゃるか？
　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　´　:l　.l:::.　　　　　　　　　彡ｨ-‐'′
　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ、　　/ :.　 :r-､　　　　　　　　彡′
　　　　　　　　　　　　　 ／ ｨ:ﾍ　　｀ヽ:__,ｨ='´　　　　　　　　彡;ヽ､
　　　　　　　　　 _,,..-‐'7　/:::::::ヽ　　　_: :_　　　 ヽ　　　 　 ｨ´.}::ヽ ヽ、
　　　　　　_,-‐'´　　　 {　 ヽ:::::::::ﾍ ｀'ｰ=＝=ｰ--　'　　　／ﾉ /::::::ﾍ, ヽｰ

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿ r -v ､ _＿＿＿
　　　　　　　　- ﾆ 二_ ` ､_::: -‐`…‐'´- _::::::::::::::7
　　　　　　　　__ 　-―` 　　　　　　　　　　｀ヽ:::/
　　　 　 　,. ´　　,. 　´　　　　　　　　　　　　 　＼
　　 　 ／　 __ ／　　　　　/　 /　　　　　　　　ヽ　ヽ.
　　　/'´￣ ／'　　 /　　 /　 / / ∧　 |　　　　　∨ ﾊ
　　　　　　//　 　/　 　/　 ｲ　'　| 　!　ﾄ　＼　　　∨ l
　 　 　　 /ｲ 　　,′　ｨ ⌒　|　|　| 　!　l　⌒ ヽ 　|　V
　　　　 〃 |　　│ 　 |　/ 　|　|　| 　 V 　　＼|　 |　　',　うん、大丈夫
　 　 　 l! 　ﾚ　　|　　 |/_＿　V 　 　 　　 _ ＿|,_　ﾄ､ 　 ,
　　　　　　 |　　 |　　/ヾi ￣`r　 　　 　彳´￣ﾊ　ﾚ ヽ　l　じゃあ行こっか、ティベリウス
　　　　　　 |　/|∧ ∧ 　VU`l 　 　　 　 l'ひV　!│ l　ヽ!
　　　　　　 ﾚ'　l　 !　ﾊ 　ゝ- ' / / / // ｀　´ ∧.ﾚ′
　　　　　　　　　　 V　ゝ　　　　 　 　　 　　 ノ ´ﾚ′
　　　　　　　 　　　　 　 　＞ .. _　 ´　_ .. ィ
　 　　 　 　 　　　 　　 　　_|ノ^､l ￣ l∧　|
　　　　 　 　　 　 　ィ´　丁| i ヽヽ_ _// ﾊ￣/ ヽ
　　　 　　 　　 　 /│　　V| i　 ゝ--く / ハ′ ハ
　　　　　　　　 　l　 ヽ　　|　ゝハ:::::::ハ │|　/　 |

　　　　　　　∧　∧
　　　　　　(*‘ω‘ *) 　ハイ、母上！
　　　　　　　(　　　)
　　　　　　　　v v 　　　
　　　　　　　　　　　　　　ぼいんっ
　　　　　　 　　川
　　　　　　　( (　　) )

介添え人を前夫が勤め、花嫁は連れ子を連れたまま式に出る
異例の結婚式だがやる夫は終始笑顔だった
550 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:11:15.15 ID:xxV0k8Ao
　 　 　　+＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼ +
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　 +　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜　
式が終わると花嫁は出産準備の為に実家に戻った。ハネムーンどころか二人で過ごす時間すらない慌しさである
それでもやる夫は笑顔を絶やさなかった。それどころか幸せの気配を漂わせていた

幸せな結婚は周囲にも幸せを運ぶ

　　　　　く|　　　,..-──-ﾍ／i　|> .,. ‐- 、
　　　　＜>ヽ、 ,'y,..-=＝= y__」//(,'、　,　 ヽﾍ 　やる夫ってさ、そんなに悪い奴じゃないかも
　　　　　＜>〈｀'γ ﾉノﾊﾉﾉハノ<＾(ﾘハﾚﾙ Y^
　　　　,ﾍ／L──-ﾘ ﾟ ヮﾟﾉ!|ﾉ<＞ i､ﾟヮ ﾟﾘ从
　　　　Lﾆ)r_」=＝= ｲつyiつﾘ＞　,(!_Y' 〈_>lﾍ, ──ﾍ ,l
　　　,ﾍ、i ﾉノλﾉﾊﾉﾍ,_!__」>,　　⌒i,l｀i´ヽ_>'ｙ=ｰ=ｰﾉ)ヽ,l 　よく見れば愛嬌があるよね
　　 ,'　 ｀(ﾊﾘ ﾟ ヮﾟﾉi) ﾉ~ﾄﾉ"　　 　"'､j､j-''" 〈l_ﾊﾚﾚ_l　i
　　.i　　 >〈(つi!.,.ｨ ｰrｰr 、　 　/´　 　` ､,　 |!､ - ﾟ |i| l|
　　 vﾍγk´_/ y' "´￣｀'ヽ　　.!_　　　　　.ヽ i,!iハ.i !lヽ!
　　　　　 ｀ﾞr_,ｨ.ﾉ　　　　　　ゝ　〈(゛‐-ー‐ "il_i l i Lll ),|
　　　　　　　　　ﾙi,,　　 　,,ﾘ§　!,|　 　 　 　i└､j"､j'┘
　　　　　　　　 　'k'_,i{X l}〈つ　　k'i　 　 　 　i
　　　　　　　　 　／'/_ハ.ゝ、　 (ﾝλﾉﾚ!ﾉﾘjﾉ
　　　　　　　　 　｀'ﾄ_ﾉ'ﾄ,ﾉ"　　　　゛'､j'､j┘

この縁談によって得たクラウディウス家との縁をきっかけにやる夫は凄惨な粛清劇で築いてしまった
名門貴族とのわだかまりを解いてゆくことに成功する。少しづつではあるが、逆転の準備は整い始めていた
551 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:12:13.59 ID:xxV0k8Ao
紀元前３８年、秋
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　 状況は少しづつよくなっている　
／ 　　 （●）゛ （●） ＼　
|　 ∪　　 （__人__）　 　 |　けど決定打がないんだお　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／
セクストゥスは倒さねばならない。だが、そうするには船数も実力も不足していた
552 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/19(月) 22:12:26.70 ID:2iki2poo
このティベリウスは完全に予想外だったｗｗ
553 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:12:53.02 ID:xxV0k8Ao
　　　　　 　 ＼､
　　　　　　_＿_＞｀　ｰ---|`ｰ --　、
　　　　,ィ´ ｧ:.: : : : : : : :.:.:.:|: : : : : : : ＼
　　 ／　／ : /:.: /: :.,ｲ: :./|:.!: ＼: .: : : : :<⌒ヽ
　　　　/:/: :/: :./___/ !: / .|:.|l: .:__ヽ: :.＼:.:ヽ＼ ＼
　　　 /ｲ: :/: :./´:./｀ |/　 |:.||ヽ: :｀ヽ: : :.ヽ: :}　＼{
　　 　 /: :.': :.:i: :./　　|　　 Ⅵ　 ＼: :|: : : :.∨　／
.　　 　': : { : : |:./　,_ 　　 　　　 _,　ヽ!:.:: :.|:.:|ィ´
　　　 |: :/|: : :|ｲ ィ＝ﾐ　　　　ィ＝ミ ｝ : : ﾄ､!:|
　　　 |;ｲ: ! :./`|　　　　　　　　　　　ﾑ : : |:/: |　　ねぇ、何を悩んでるの？
　 　 　 |:|.:V:l`ri＾ixx　　､__,　　 xxrvｨﾍ : |: : :|
　 　 　 |:|: : :l: :〉、`ｰ-､ .___ ,．-‐'　/:.:.:V: : : |
　 　 　 |:|: : :l:/　｀ｧ　　〉r‐┤　 r‐':.／}:!: : : :|
　 　 　 |:|: : :l{.　 / 　 /:.:l ./| 　 |: :/　 |:l:.:. :.:.|
　 　 　 |:|: : :l|　/ 　 ∧:.:|/:.ｌ　　|:/　　.!:l: : :.:.|


　　　　　　　∧　∧
　　　　　　(*‘ω‘ *) 　ナヤンデルノー？
　　　　　　　(　　　)
　　　　　　　　v v 　　　
　　　　　　ティベリウス
マロとかがみの子。今はやる夫の養子
554 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:14:12.69 ID:xxV0k8Ao
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （ー） 　（●） ＼　　 セクストゥスの事だお
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　　　奴を倒す手段を考えていたんだお
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　　　　　 ＼　 ＿__
　　　　　　　　　　　　　　 _＞‐　　`ー‐｢ ｀ー―――‐-
　　　　　　 　 　 　 　 　'"　: : : : : : : : /|: : : : : : : : : : : : : : 丶､
　　　　　　　 　 　 ／.:.:.:.:.:　　'".:.:.:.:.:.: ￤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ:.:.:ヽ
　 　 　 　 　 　 ／:; -ｧ:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨___V⌒＼
　　　　　　　　/／　/:/:::::::::::::: /:: /:::/　 ｌ:::::: ＼:::::::::::::::::::::::::::∨ﾝ′!　 jヽ
　　　　　　　　　　　ｌ/:::::/::::::: /::_/_:/　　 l:::::| ::: ＼＿:::::::::::::::::::',:　　K_/　 ',
　　　 　 　 　 　 　 /::::〃:::::::,'::: / !:l 　 　 ',:: lヽ´:::::＼｀:::::::::::::::: ｌ　　|::::|　　l
.　　　　　 　 　 　 ,':::::::{{:::::::: |:::/　|:{　　 　 ヽl　＼|_　 ＼ ::::::::::: |　　|::::|　　|　考えることなんてあるの？
　　　　　　　　　　!:::::::/!::::::::jﾚ えテトﾐ　　　　　ｨ斗テ〒ｱ ::::::::::|　　|::::|　　|
　　　　　　　　 　 |:::::/│::::::Ⅳヾ r'::::::｢　　 　 　 r'::::::: j バ ::::::: |＿/ ::,|_,／　船が足りないなら造ればいいし
　　　　　　　　 　 |:::/_厶:::::::|ハ　Vﾍ j　　　　　　!ﾍイ/　　ﾍ :::: |:::::::::/:|
　 　 　 　 　 　 　 V　 ヾﾍ::::|ヽﾊ　ゞ ''　　　　　　` ｰ''　　 ﾚ'Ⅳ^|）:: /:: |　実力が足りないなら訓練なり特訓なりすればいいじゃない
　　　　　　　　　 　 　 　 l ヽ|::::: { .:.:.　　　'　　　　　::.:.:. ,､ ＿ イ:::: /::::::|
　　　　　　　　　 　 　 　 |:::|:::::: 个　　　　ヽ)　　　　　イ/::::::::::':::: /::::::: |
　　　　　　　　　 　 　 　 |:::l::::::::::|::ﾘ　 ＞t-r　 　セヽ 〃:::::::::::::::/:::::::::::|
　　　　　　　　　 　 　 　 |::::l:::::::::|/　_/　/-}　　　V 　/:::::::::::::: /::ｌ::::::::: |
　　　　　　　　　 　 　 　 |:::::ｌ::::::::l'´　 　 |-―=:-/　 /:::::::::::::: /| ::ｌ ::::::: |
　　　　　　　　　 　 　 　 |::::::l::::::::|ﾍ.　　 |　　　:/　 /::::::::::::: /ヽｌ:::| ::::::: |
　　　　　　　　　 　 　 　 |::: ∧:::: ｌﾍヽ　│ 　 /　 /:::::::::::: / ／ ｌ::| ::::::: |
555 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:15:02.02 ID:xxV0k8Ao
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　 　 　 　 ／─　 　 ─ 　＼ 　
　　　　　　　　　　　 ／（●） 　（●）　 　 ＼ 　　 　　　
　　　　　　　　　 　　|　　 （__人__）　 　 　 　 |　　　　海の上は奴の庭なんだお　　　
　　　 　 　 　 　 　 　＼　　　　　　　　　　 ／ 　　　　　　
　 　 　 　 　 　 　　／￣　　　　　　 ￣￣）＿＿_ 　　嗅ぎ付けられればやる夫の艦隊は沈められてしまうお
　　　　　 　　　 　/ //　　　　　　　／'/ /　 〃　⌒l　　　
　　＿＿＿__/⌒＼./　　　　　　　/∧し'__＿|;;;;;;;;;;;;|
　 l'⌒ﾞl　　(￣ﾞ＾　　ヾ　 /⌒ l＼ /　 　 |'⌒ﾞ|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|──＝｀──‐/　　/────|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　　 　 ノ_　 /　　　　　 　|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　 　 iヘ__ソ　　　　　　　 | 　 |;;;;;;;;;;;;;|
　 |＿_|＿＿__＿＿_￣＿＿＿＿＿＿_.|＿_|;;;;;;;;;;;;;|



　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　　 ,.､
　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿｀ヽ,/: ::｀ヽ‐:‐-::-..､_
　　　　　　　　　　 ,..-‐::─=" : : : : : |: : : : : : : : : : : : : :｀ヽ、
　　　　　　　　　 '´￣＞: . . : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
　　　　　　　　　　 ／ : . . . . . ./. ::/::|ヽ: : . . | . . . .|. . . . . : : :ﾊ
　　　　　　　　　_,/: : : :/: : : ;/: ::/::/|　∨: : ::|: : : : |: . . . . ｉ: : :;}__
　　　　　　　 ／/: : : ::/: : : /: : /::/ |　　∨: ::|: : : : |: : : : : |:／::λ＼
　 　　 　 　 〈::/: : : :,ｨ': : : /: : /::/　|　　 ∨: :|､: : : :|:: : : : :|:::::::::∧:::::＼
　　　　　　 　/: ::／:/: : : /: ,ｨ''⌒　 |　　　∨::|⌒ヽ: |:: :ｉ: : :|:::::::::::∧_;／　じゃあ湖で訓練するとか！
　　　 　　 　 |: :/:::://|: : :|: :/|::/　　|　　　 ∨:| ヽ､: :ﾄ: :|: : :|_::__;;;／
　　　　　　　 |/|ヽ//::|: : :|:/ |/___　 !　　　　ヽ|___　ヽ|ヽ|:: : :|::: :|: |
　　　　　　　　 |::/'´: :|: ::;ﾊ ｨｆ弐ミ､　　　　　ｨｆﾁ弍ﾐ j;/|: : ::ｊ::: :|: |　　　……だめね。湖と海じゃ違いすぎるか
　　　　　　　　 |:|:λ: :|: :/:ﾊ　　　　　　,　　　　　〟　ｉ r|: :;/::::: |:.|
　　　　　　　　 |:|:::ﾊ: :|/:､::::ｊ　　　　　ｰ-‐､　　　 　 ﾊ-‐|/:::::::: :|:|
　　　　　　　　 |ﾘ :ｉ::ﾍ: : :::::::ヽ、　　 ∨　 ﾉ 　 　 ／|::|:::::|:::::::::::::|:|
　　　　　　　　 |: ::|:::::::|ヽ: :::､::ｊ｀＞‐-.`ﾆ´.-‐＜´　 |::|::::::|;:::::::::: !ｊ
　　　　 　　 　 |: ::|::::::::|,ｨ'＼: ::｀ヽ､ゝ:ｊ　　{:ｿ__　 `‐-､!:_:::||::::::::: : |
　　　　　　　　 |: ::ﾊ::::/＼＼｀ヽ: :::＼ｉ-‐-/´r ｀`ﾍ､　　／ヽ､:::: : |
　　　　　 　 　 |: ::| |:::{　　＼＼ ＼: ::::}　〈 ノ{_,/_,r　〉 '´ ／　}::: : |
　　 　 　 　 　 |:::::| |::::}　　　 ＼＼,〉: :ｊ　(⌒゛　 　 ,ｲ‐､_´　　{:::::: :|
　　 　 　 　 　 |::::| .|::::ｊ　　　__,/ﾌ ,ﾉ｀ﾚ'ﾌ､｀7ｰ'ー"　,/゛ 〉 　 ｊ:::::: :|
　　　　　　　　 |:::|　l::::〉/´￣∧｀´　'´ノ ﾉ 〈 `ｰ-‐'" 　 .{､ 　 〉::::: :|
556 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:15:43.57 ID:xxV0k8Ao
　　　　　 　 ＿＿＿＿＿
　　　　　　　／ '⌒ヽ　　;　'⌒ﾞ＼　　　　　　 ||　　||
　　　　　 ／　　　 　 　 　 　　 　 ＼　　　 　 ||　　||
　　　　／ ／´　 ｀ヽ　　　/´　 ｀ヽ　＼ 　 　 ｏ 　 ｏ
　　 ／ 　（　　　● l 　 　l ●　　　） 　＼
　／　　　 ヽ_　 　_ノ　　　ヽ_　　_ノ　　;　＼
　|　　;　 ''"⌒'（　　　　i　　　　）'⌒"' 　 　| 　いや、それだお！　　　
　|　 　 　 　 　 ｀┬─'＾ー┬'′　　　　　　| 　
　 ＼　 　 　 　 　 |/⌒i⌒､|　　 　 　 　 ／ 　　やっぱりかがみんはサイコーだお！！
　　　＼　　　　 　 !、＿＿,!　　 　 　 ／
　　　／ 　　　　　　､_＿__,,　　　　　　＼
　　/　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　 |　　､　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿＿_＿___
　　　　　　　　　　 ＼　　　 __,.-‐〝: : : : : : : : : : : : : : ::｀ヽ、
　　　　　　　　　＿＿＼,ィ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::λ: :｀ヽ、
　　　 ‐=ﾆニ二: : : : : : : : : : : : : /: : : :/: : : :＼: : : : :＼{_,）: : : ::ﾊ、
　　　　　　　　 ￣｀＞'´: : : : : ::/: : : :/: : ;ｨ: : : :ﾍ::: :ヽ:: :ﾍ: : : : : ,ｨ´;Y´;｀ヽ、
　　　　　　　　 ,ィ´: : ; : : : : :ｉ ::ｉ: : : : |: ::/ |∨:: : :|::::: :|:: : :ﾍ:ノ::/;;;;;;;;;}ﾍ､;;;;;;＼
　　 　 　 　 ／: : ;ｨ'/. . . . : |.::::| : : : :;|: :|　| ∨: : :|::::: :|. . . . ﾍ/;;;;;;;;;;;;ｊ: :|√￣
　 　 　 　 /: :.:／;;/ . . . : : :|:::::|: : :.:/ |::|　 |　∨: ::ﾄ､::::|: : . . . .＼;;厂:|: :|
　　　　　/: :;ｲ;;;;;;/: : : : : : ::|:::::|＼:/　 |:|　 | 　 V: :|／､|:.: : : : : : :＼::|: ::|
　　　　 /／└-/: :ｉ: : : : : ::|:/'|: :/＼　l| 　 ! 　 Χ::|　 ∨: : : : : ﾄ､:.:ﾍ:: ::|
　　　　'"　　　/: :/|: : : : : :ﾊ　|;/.___　　!　　 　 __ヽ:|_ 　 ∨:.: : : :|: :＼l:: :|　　　え、いや、その、役に立てたなら嬉しいかな……
　　　　　　 　 ｊ::/　|: : : ::/::::ﾊ　ﾐﾆ彡　　　　　 ﾐﾆﾆ彡"　i∨､: : :|::: :ﾘ:::: |
　　　　　　 　 |/ 　 |: : :/::V:::ﾊ 　 / / ／/／/／ /　　 　 _ソ:ヽ:;|:.;/::: : :|
　　　　　　　　　　　|: :/::::::ｉ::::::ｊ　　　　　 '　　　 　 　 　 ,.ｲ:::: : : : ,ｲ::| : : :|
　　　　　 　 　 　 　 |:/:::::::|:::::::ヽ、 　 　 (_￣_)　　　 ／　ｊ:/: : :.:/ |:::|::: : :|
　　　　　　　　 　 , 　 }: ::::ｊ|:::::::|::::| ｀＞‐-,.ニ .-‐＜´　　ﾉ: : ::::/　 |::|:::: : :|
　　　　 　 　 　 /:| 　 ｊ: :::||::::::::!_:」,r'　 ,ｨ' ｊ　　!/'"　｀ｊ／::/::::;/　　 |::|:::: : :|
　　　　　　　　_ｊ: :V:ｊ,ﾉ: :;ｊ|:::/.´､　　　 |,.-‐-､/　　 ／: ::/:;／｀ヽ､　|::ｉ::: : : |
　　　　　　 ／,ﾉ: ::;ノ):;ノ |::j､｀ヽ＼ 　 |　　 ./　 ／: : : /'",ｨﾆﾆ二}　|l::::: : : |
　　　　　 / ´￣_二V~　 |:/ ､＼＼＼ | 　 / ／: : : : :/／,ｨﾆニ二ｊ　|::::: : : :|
　　 　 　 ｊ　 '´,.-‐㍉　 ﾉ" :::λ ＼＼ |　/ /: :/: : : :/／´　　　　 }　|::::: : : :|
　　 　 　 |　 '´ ,r-‐'　（　　 :::::∨　＼ ∨ /: :/|: : ::/　/"　　　　 〈　|::::: : : :|
557 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:16:41.87 ID:DVJlCnwo
>>546

このかがみんの台詞って重いですね……
558 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:17:08.15 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　＿＿＿＿,i ー- ――--　､
　　　　-＝＝ニ二_,. -　 　 　 |　　　　　　　　　　｀ ヽ
　　　　　　　　 ／　　　　　　　 !　　　::..　　　　　＼　　/｀:...イ｀　､
　　 　 　 　 ／　／　　　 /　　ハ　　∧:..　　　　i:.　＼::::::::::V::::::::::::＼
　　　 　 ／ ,.-/　　　　 /　　/　 V　 ! ',＼::..　　l_j　　 ヽ:::::::ﾊ:::::::::::::::::＼
　　　／,.　´ /　　 /　　|:　 /　　　',　', ヽ　＼::..　　　 ヽ　ヽ::::::',::::::::::::::／
　 ／　　／/　　　i 　　:|　/　　　　 ヽ:',　ヽ_ ,.＼-‐　　　ﾄ　 !::::::',:::::／
　　　　/:::/　 i　　|　‐/‐V- .,　　　　　ヽ'´ ヽ_,,.-X::.　　　i::ヽ':::::::i/
　　　　｀ﾞ,' 　 l　　|　:/　　―-　　　　　　　'"_rｵ示斤　　 :l::::/￣li
　　　　　i:. 　ハ　| :∧<f代テミ　　　　　,イ/::::i　} ﾘ ヽ::.　 |/.::　 l',
　　　　　{　/|::::i　l i　:ﾊ　k i:::: }　　　　　　ﾄ　y‐ j　　 ri　　}.::　　|:i　　　……ってもういない。夢中になるとすぐこれだよ
　　　　　|:/　｀∧ |!　:|　i　辷 ﾝ　　　　　　ヽ廴ン　　/　l　|::.:　　! l　
　　　　　!　　　i ﾊ　　|ヽl　　　　　　　　　　　"""　　　 _,| |:.::.　 ,'　|　　（まぁ、そこがいい所でもあるんだけどね）
　　　　　　　　j　 ヽ　:|:./! '""　　　　　　　　　　　 ｲ￣:/|!::.::　/.::.　l
　　　　　　　　ｌ　 ::.::.ヽ／/　､　　 ―-―‐　　ィ´　/::／.::.::　/.::.::.　 !
　　　　　　　　|　 ::.::./　/　　　 ｀ﾞ　　‐-‐　´　l　 /／　　　/:|::.::.　　l
　　　　　　　　|　 ::.::.ヽ　ゝ"´} 　_ ＿/　　　　 ヽ/　　　 ,.ハ::l::.::.:　　|
　　　　　　　　|　　::.::::{　'"´　}´∥　　　　　　 /　　　,.<　　 i:l::.::.:　　}
　　　　　　　　|　　:.::.:il　／ ヽ }∥　　　　　 /　　 ,..<　　＼ l|::.::.:　　|
　　　　　　　　|　　 .::.{ ヽ　 へ }∥　　　　 /　　／ﾘﾘ　　　　il::.::　　 !
　　　　　　　　l　　　::.i　入 　|l‐--=　 -‐/　 /≦i､/　　　　 |::.　　 /

　　　　　|┃
　ｶﾞﾗｯ.　|┃　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　|┃　 ﾉ//　　　.／￣￣￣ ＼　　　やらない夫、阿部さん、策ができたお！
　　　　　|┃三　　　　／　 ＼　　 ／　＼
　　　　　|┃ 　　　 ／　　（●） 　（●） 　＼　早速実行するんだお！！
　　　　　|┃　 　　 |　　　 　（__人__）　　 　　|
　　　　　|┃三　　 .＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　
　　　　　|┃三　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

紀元前３８年　やる夫の西ローマ平定は大詰めを迎えようとしていた

「やる夫が第一人者になるようです　第七回　終」
559 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:18:04.45 ID:9k1Z5/go
乙でした～
560 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:18:53.53 ID:c2ejzYAo
お疲れ様でしたw
561 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/19(月) 22:19:22.53 ID:2iki2poo
乙でした～
562 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:19:49.47 ID:DVJlCnwo
乙でした～


563 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:23:21.53 ID:wj0gsh2o
>>550
紅魔館自重ｗｗｗｗｗｗ
564 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:23:47.42 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′今回も長時間お付き合い頂き有難うございます
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　これで＞＞１が勝手にそう呼んでいる
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　「やる夫が第一人者になるようです 第一部 ローマ内乱編」
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　　における女性キャラクター勢揃いだそうです
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
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　　　　　　＼　　　ゝ‐＜::./::./ .::.::.::.::＼／　　| .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
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　　　　　　{{　/　／ __　ヽ　',.::／::.／　　　`ｰ |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|＿::.::.::.::.:l::.::
.　　 ──　　|　 !　/r ）　}　|ｲ斤テ左≡ｫz　/::.::.::.::／ 斗七　!::.::.::.::.::.::.|::.::　それが原因で投下が遅れたんだから
.　　 　 　 　 ∧　ヽヽ _／　/::!　ﾚﾍ :::::::::/　/::.::. ／　 　 j /　 | .::.::.::.::.:: |::.::　＞＞１は馬鹿だよね。反省するといーよ！
.　　　　　, -―ﾍ 　`ー 　 /.::.|　rｰ'ﾟ:::::::/　/::.:／　　 テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::
＿＿__／　　　{　　　　　/.::.::.|　ゞ辷ｚﾝ　/／　　　　う｡::::::7 /ｲ .::. |::.::.::.|::.::
彡_／　　　　　ヽ　　 　ｲ ::.::. |　　　　　　　　 　 　 /ﾍ:::::::/　　|.::.::.:|::.::.:∧::.
〃　　　V　　　　ヽ　 　 ヽ.::.: |　　　　　 　 　 　 　 ヾ辷:ﾝ　／:l::.::./!::.:/
　l　　　 {　　　　　 ∨　　}__.::.|＼　　 　 ＜!　 　 　 　 　･ /::.ｌ::|::./│/
　ヽ　　　ヽ　　　　　{　　　　 ￣￣￣｀ヽ _　　　　　　 　 ｲ::.: ｌ::|:/　j/
、　＼　　　＼　　　 }　　　　　　　　　　 ） ／￣￣￣l7::.:|::.::.j::l′ /

565 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:23:56.23 ID:wj0gsh2o
追いついたら終わってた乙
566 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:25:20.70 ID:7/OI5q2o
帰宅すると終わってるんだぜ、冬。
乙でした。
エデ（アントニウス妻）の最後の台詞はあれですね。
中の人つながりで、某スレではピュロス王の側近でもあったＲ・ドロシーの
お得意の台詞ｗｗ
567 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:26:00.44 ID:IrjswYYo
乙でした～
568 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/19(月) 22:28:23.24 ID:YQWOBbM0
乙でした。
しかし、このやる夫は戦下手なのに良く成り上がったものだな。
そういうの嫌いじゃないぜ！
569 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:30:12.28 ID:7/OI5q2o
しかしアントニウスが武力一辺倒ではなく、
知略一応兼ね備えた名将だったり、
クレオパトラが周囲に翻弄された女性だったりというのは、
新鮮で面白いなあ。
570 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:32:03.61 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V　まぁまぁ泉さん
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　　つかささんもようやく出番がもらえたようですし
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　　　いいじゃありませんか
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl　実は二回目から登場してるんだけど
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./　　　間が空きすぎてて初登場と誤解されてそうだよね
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l　　　　　その点指摘してくれた方ぐっじょぶです
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/　　　　　……で、いいの？　あの子があんな役で
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/
　l:.::l ／　 ,─,,ュ'､､_　ﾊ　　l|　　,-l/-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
571 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:41:29.68 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|　史実のクレオパトラはよく言われるような
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　絶世の美女ではなく男心をくすぐる事に長けた
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l　権力欲の強い女性だったそうです
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',　　確かに、つかささんとは全く違いますね
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 , ─ '^ヽ￣ヽ　　　　　　　r,
　　　　　　　　　　　　　／ / 　 i　 ﾍ_　ヽ　 　 　 ／<
　　　　　　 　 　 　 　 /　/　イ∧!　ﾊ｀　 ＼rﾍ'´＼ｿ〉
　　　 　 　 　 　 　 　 | /　　ｨ=ｔ､ }/fﾎﾊ　ト} 　 ＼ノ
　　　　　　　　　　　　 v!ﾉ　代_ｿ )-辷{ィノ 　　／
　　　　　 　 　 　 　 　 }ゝ､ { ｀ヾ ヮ_ ,ｲ ＼　／
　　 　 　 　 　 　 　 ／　／/｀ヽ弋 ﾍ ＼　ト　　　ですが、このスレのコンセプトの一つは前にもお話しましたが
　　 　 　 　 　 　 ／　／ /　 　 ＼ ヽ!Y }ノ
.　　　 　 　 　 ／　 ∠／　　 ノ　ゝ}ノ人　　　　　　そういった定説をひっくり返してみることですから
　　　 　 　 　 {イ　　{ .＼ 　ヽ､.　 〈　ｊ､ ヽ￣ ニヽ
　　　　　　　　　＼　｀ 　i　 ／ ゝ　∨j ソ 　 ヽ ヽ}　その意味では適役ではないかと
　　　　　　　　　　 } ィ､ﾉ了＼ノv'｀|￣｀ー}　 ﾉ
　　　　　 　 　 　 　 ／ //　i 　 i　ﾍ　ヽー ､｀ヽ
　　　　　　　　　 　 {.ィ〈/_＿|＿_|　ﾍ〉､ﾉ　　} ノ
　　　　　　　　　　　　/:::::ァｰ＝=＜､:::::::ヽ
　　　　　　　　 　 　 /::::::/＼　　　ト}/:::::/
　　　　 　 　 　 　 , ':::::, '　　 ＼　ﾉ ,':::::/
　　　　　　　　　 /::::, '　　　　　}ノ ﾉ:::/
　 　 　 　 　 　 /:::/　　　　　　　 〈ﾍ┤
　　　　　　　　 {￣j　 　 　 　 　 　 ｔ__ヽ
572 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:41:41.73 ID:2u3mwOMo
>>1乙
スレッドがあがってて第一人者って単語だけで見にきて一気に読み終えたぜ…
ローマって名前は知ってるけど内実知らないから楽しいな
573 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:46:35.38 ID:DVJlCnwo
>>572

私が言うのも何ですが私が把握してるだけでもこのスレ含めて古代ローマは三つ
ビザンツも一つありますよ～
574 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:47:21.75 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　　　　 -－-
　　　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
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　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|
　　　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.
.　　　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|
　　　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|　　そういうもんかねぇ
.　　　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|
　　　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|　　じゃ、今回のツッコミ所、行って見ようか
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ
　　　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　　　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　 　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾞ ￣￣ ｀ヽ|: : :＼ー-　､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : '´ : : : : : /: :ｌ : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ : : : : : ／: :/: :/: : : : : :/|: : : : : : : : :ヽ　　　
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ : : : : : : /: : _/:_:/ !: : : : /　|: | : : : : : : : : ',　　
　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : /: :'´/|: /　|: : : : |　 l:丁`ヽ: : :ヽ: : :i　本格的な登場が遅れたので　　
　　　　　　　　　　　　 /: ／/: : : : ,': : : / .|/　 :ｌ: : : : |　 ヽ|: : : : : : :.∨ |　　
　 　 　 　 　 　 　 　 /／　,' : : : : ｉ: : :/ ,ｨ≠k　',: : : :.|　z=kVヽ: : : : : ∨　今まで挙げませんでしたが　
　　　　　　　 　 　 　 　 　 | : : : : :|: ://代 ﾉﾊ　 ヽ:..:::| f..う㍉ハ: : : : : :l　　
　　　　　　　 　 |￣￣￣￣￣￣￣|小 {i ::::::j}　}　∨:| {i:::::::ﾊヾ|: : :|:: :│　第二回、やる夫さんがつかささんと会うシーンです　
　　　　　　　 　 |　 ━━━━━　 l{ﾊ　V廴ｿ　f==fヾ Vﾋ　ｿ　j: :.∧:: :|　　
　　　　　　　 　 | ローマ人の物語|ﾍ}、 _ ＿ ノ '　ヽ、　｀¨　ノ| :/小: :|　史実ではつかさんは暗殺発生後すぐに祖国に戻ったそうなので　
.　　　　 　 　 ／＾) ～～∴～～　 |: :ゝ _ ::.:.　　こﾌ　 ￣.:.:::/ :|/: : | ∨　　
　　　　　　　{／ ス　　　　　　　 　 |: :.|: :.|＞　,　 __　 　 ＜/: : :|: :.│　　　五月にローマに戻るやる夫さんと会う機会はありませんね　
　　　　　 　 {／ _ノ　　　　 　 　 　 |: :.|少' 　 r|　　 Ⅳ＼ /: : : :ｌ: :.│　　　
　　　　　 　 ヽ'´_ﾌ 　 　 　 　 　 　 |: :.|　　　 |＿ 　 |　　ノ: : : :/ : :│
　　　　　　　　V|　 　 　 　 　 　 　 |: :.|　 　　|　　｀７　/: : : : /: : : : l
　　 　 　 　 　 ﾄ|　 　 　 　 　 　 　 |: :ﾍ.　 　 |　　,/　/: : : : / ＼: : : l
　　 　 　 　 　 {.Ｌ.rー‐､(こ'ー-､__.｣: : :}ヽ 　 |　 /　 ｛ : : : /　／｝: : :ヽ
575 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 22:51:37.80 ID:xxV0k8Ao
＞＞５７２
検索ワードは「禿」「ハンニバル」あたりで探すと幸せになれるかも
一つはこのスレと密接に係わりのある話ですしもう一つはこの時代に至る
背景を理解するのに大いに役立ちます
576 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 22:56:08.67 ID:2u3mwOMo
>>573>>575
ああ、そっちは既に読んでるんだ、ハンニバルスレからローマに興味持った感じでさ
気付いたらレポートの合間にローマ人物語読んでるんだぜ俺……
高校の時図書館で見ても分厚そうでパスしたのに今更ｗｗｗｗｗｗ

やる夫シリーズだけでローマ史を彩る日が来るかもしれんね
577 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 23:04:30.14 ID:xxV0k8Ao
　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l　じゃあ次だけどつかさとアントニウスさんの話の内容？
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x　　さっきもコレやらなかった？
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |　ええ、そうですね
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|　ですがこのスレでは性格だけじゃなく
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　行動も逆にしている部分があるんです
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　　このスレではアントニウスさんがつかささんの為に
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ　宴会を開いたり変な魚を釣ったりして喜ばせようとしていましたが
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',　　本来は全部つかささんがアントニウスさんの為に行ったことでした
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　
578 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/19(月) 23:18:32.40 ID:xxV0k8Ao
　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
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　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :　そいじゃあ次回の予定行こうか
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :　　
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :　　次回投下予定はまたまた遅くて土曜日２１：００だとか
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!　理由は
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l　
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |　　①時間に余裕が欲しい
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :　　②他のやる夫スレをチェックしてＡＡを集めたい
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : :/7 /　/　/　l｣　,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :　　　③積みゲーを崩したい
　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |: :

　　　　　　　　　 _,-,ﾆ二ニ=､
　　　　　　　　／／
　　　　　　　 /:/
　 　 　 　 　 ヾ`､
　　　　　　　　＞+:‐: ´:￣: ￣: :`:'￣:l.､＿＿＿,／
　　　　　　／: : : : ／: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
　　 　 　 /: : : ／: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : ､:＼
　　　　　l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
　　　　 /: :/: :/: : : _,:_∠Ｌ､:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
　 　 　 l: /://: : : : :／::/':::::/: : : /::::-H､: : : : : lト､: ヽ
　　　　l://://: : : ｲミ土=､_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l　｀ヾ､　……この＞＞１、全ッ然反省してないね
　　　　l/: :l l: : : ｲ:llo:::::::/:::/://:::テﾃヵl: : :ﾊ: : l
　　 　 l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :　　　　　まぁ、いいか。苦しむのは＞＞１だし
.　　　 l: : : W/: : N　　　　 　　 ､ `‐':::l::l: : lN　V
.　　　 l: : : : :ﾊ: : : ト､　　 ー=　　　 ノlﾊ: :ハl　　　　　　　それじゃ、お疲れ様でしたー
　　　 l: : : : : :､: : : 「ﾌ｀‐- ,､-┬:Ｔ´: :l　l/
.　　　l: : : : :,レ､: : :ヾ､　　/､｀Y/:l:l: : l
　 　 /: : :rﾆミミヽ: : ヾ､-─┤ `┤: : l
　　 /: : /￣＼ヾヽ: : :ヾ､　　 l　　ll: : l
　　/: : /　　　 ヽヾヽ: : lヽ　　l　 /l: : l
　 /: : /　 　 　 l ＼ヾ､: l ヽ　 l //l: :/
　/: : :l　　 　 　 l ハ ヾ､l､､l　 l////l

579 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 23:19:31.67 ID:9k1Z5/go
お疲れっした～
580 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 23:19:55.49 ID:7/OI5q2o
お疲れ様でした。
581 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 23:20:22.34 ID:c2ejzYAo
お疲れ様でしたw
582 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 23:21:38.54 ID:2u3mwOMo
お疲れ様でしたｗｗ
これでまた俺が巡回するスレが増えたぜ…
583 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/19(月) 23:33:52.62 ID:YDCUOAYo
乙。

ティベリウス。運命の子。かがみんの台詞を考えると、のちのちが重いな。
584 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/20(火) 00:11:39.93 ID:dt068U2o
乙です。
585 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/20(火) 09:15:07.50 ID:IdHNcBso
乙です。今回も楽しく読ませて頂きました。
586 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/24(土) 13:37:01.82 ID:NcpNEN.0
>>1
前、こことほぼ同一テーマのやる夫スレ「やる夫が尊厳者になるようです」が存在しましたが、
カエサル暗殺にも触れられないまま落ちていたので、最後まで完結させてくれることを期待しております。ぜひ頑張ってください。

あと、このスレの皆様に質問したいのですが、もしアントニウス＝伊藤誠だった場合、School Daysの女性キャラ全員の中では誰がクレオパトラ役にふさわしいと思いますか？
「尊厳者」ではアントニウス＝伊藤誠だったので聞きたくなりましたが、本スレからずれた質問ですいませんm(_ _)m
587 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 17:40:45.68 ID:u4cROAM0
>>586　>>1さんが述べておられるように権力欲の強いしたたかな女性、として描写するなら
刹那かと。Scool Days本編でもそういったちゃっかりとした部分が垣間見えましたし。
588 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:32:34.20 ID:NeBAnqwo
申し訳ありませんと謝るのはこれで何度目でしょうか
反省の色なく今回も遅れた＞＞１でございます

それでもお許し頂けるならば、今回の投下を始めたいと思います

では「やる夫が第一人者になるようです　第八回」はじまりはじまり～
589 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 21:33:28.89 ID:TKJDBhko
ぱちぱちぱち
590 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:33:39.90 ID:NeBAnqwo
紀元前３７年初旬

タレントゥムで西方の支配者と東方の支配者が対面した

　　 　 　 　　　　　,
　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 / 軍船の提供と引き換えに私がローマで　　
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ　兵を集めることを許す。異存ないかね？
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀￣

　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼　ありませんお。やる夫の無茶なお願いを聞いてくれて有難うございますだお 　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　（覚悟の上とはいえ、高い買い物になったお）　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　可愛い義弟の頼みだ。断るはずがないだろう？
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.　（ふん、ようやく折れたか）
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:::ゝ-┤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
591 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:34:34.87 ID:NeBAnqwo
アントニウスの東方攻略は遅れていた
女王との恋に溺れた影響もあっただろう。だがそれよりも――兵の不足が深刻だった

. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　.　. .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : ::::::兵が集まらないよ……
　　　　　　　 Λ＿Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 　/:彡ミ゛ヽ;）ー､　. . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 　　 / :::/;;: 　 ヽ　ヽ ::ｌ　. :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
￣￣￣（_,ノ ￣￣￣ヽ､_ノ￣￣￣￣

ハンニバル以来騎兵の価値は大いに上がった。が、あくまでローマ軍の主力は重装歩兵である
東方に根拠地を置くアントニウスは思うように兵を集められなかった
592 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:35:14.87 ID:NeBAnqwo
諾々と西方復興の役割を引き受けたように見えてやる夫は冷静にその点を考慮していた
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　やる夫がローマを押さえ続ける限りアントニウスの東方攻略も遅れ続けるんだお
／ 　　 （●） 　（●） ＼　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　））
/　　　　 ∩ノ ⊃　　 ／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　 |＼ ／＿＿＿ ／|


彼我の戦力差は絶大だ。まともに動けば一蹴される
だから、アントニウスには行動する自由を与えない、それがやる夫の基本戦略だ
593 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:35:47.97 ID:NeBAnqwo
だが、今回やる夫は自身の基本戦略を投げ捨てた

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｣
―――――――――――――‐┬┘
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　 　 　 ＿＿＿＿.＿＿＿＿ 　　 |
　　　　　|　 　 　 　 | 　 　 　 　|　　 |　 　
　　　　　|　 　 　 　 | ∧＿∧　|　　 | 　　
　　　　　|　 　 　 　 |（　´∀｀）つ ミ | 　　
　　　　　|　 　 　 　 |/ ⊃　 ﾉ　|　　 |
　 　 　 　￣￣￣￣'￣￣￣￣　 　 | 　　 ミ「Basic Strategy」

セクストゥスは放置するには強大すぎる敵だ。第二のアントニウスに育つ前に叩かねばならない
リスクは大きい。ここで負ければ二度と立ち上がれないだろう。だが、やる夫の胸には勝算があった
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　（我に秘策あり…必ず勝つんだお！）　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／
594 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:36:57.57 ID:NeBAnqwo
余談になるが、珍しいことにタレントゥムに向かうやる夫の様子は詩の形で残されている
　　　　　　　_________
　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　／　　 ⌒　　⌒＼ 　
　　 ／　　 （ ⌒） 　（⌒）＼　宴会料理？
　　 i 　::::::⌒ （__人__） ⌒:: i 　　
　　　ヽ、　　　 `ー '　　 ／ 　いえ、やる夫はイチジクと少しのパンがあれば十分ですお
　　　 　/　　　　　┌─┐
　　　 　i　　 丶　ヽ{ .茶 }ヽ
　　　 　ｒ 　 　 ヽ、__)一(_丿
　　　 　ヽ、___　　　ヽ　ヽ　
　　　　 と_＿＿_＿ノ＿ノ

そこに描かれるやる夫は質素で慎ましく
595 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:38:07.63 ID:NeBAnqwo
友人と他愛無いことで喜び合い
　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ●） 　（●）＼　　　久しぶりかがみんから離れてタマ姉といちゃいちゃできるお！　　
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼＿＿__`ー'´__＿＿／
　　　　　(( (　つ ヽ、
　　　　　　　〉 とノ )　))
　　　　　　（__ノ^(＿) 　　　　　　

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　お前なぁ、結婚して三児の父なのにエロゲーばっかりするなよ
.　|　　　　 （__人__） 　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　常識的に考えて……　　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　いい男がいるならどこだってオレには天国だけどな
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

些細なことに笑う小市民的な人物だ
　 　 　　+＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼ +
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　この服は姉上のお手製なんだお
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　 +　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜　
596 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:38:38.82 ID:NeBAnqwo
東方で王侯の如く暮らすアントニウス

　　　 　 丨　　　　　　　,ｲ　　　　　　　　　f　　　　　　　　　　　 　
　　 　　 /　　　　　 　 j「　　　　　　　　 　 j　　　　　　　　　 　 　 　
　:‘..冫/　　　　　　　/　　　 　　　　　　　│　 ,　　　支配者に相応しい生活をしているだけだがね　　　 　
　　　/　　　　　　　/j　　　　　　　　　　　│　/　　　　　　　　
　　/　　　　　　　〈　|　`ー､＿ 　 　 __, -‐"∨　　　　　　　　 ＼　　　 ＼_　　
　/　 ∧ 　　　　　｀Y＿ `ｰ＝ゞ　　　,ｨ7tテハ　　　　　　　　　　＼　　　　゛ー-､＿___
./ 　/├｀ｰ-､　 　 　 　 ＼_　 　 /|　　 ` ＾´弋　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　 ￣｀ ｰ-､
l　./　/　　　ア`- 、　　　　 ヽ　f　l 　　　　　　｀ナｰ 、　　　　　　亅　　　　￢ニー---､＿_　 ＼
.　l　/ 　 　 / 　　│　　　　/ 　L_」, _　　　　 　/　　│　　　　　r'´　　　　　　　　｀‐ ､　　　｀‐ ､ .＼
／./　　　f´　 　 , '　　　　/　　　　　　　　　　./　　　j 　　　　　 ゝ､＿_　　　　　　　　 ＼　　　　＼. ヽ
　│　　　ヽ、　 /　　　　｛　　゛― ─一'´ 　./|　 　 /　　　　　　　 　　 ｀ヽ、　　　　　 　 |　　　　　｝ │
.　 ＼　　　　゛┤ 　　　　弋>_　厂＾丁　._,ｨ7　|＾＼〈　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　　　　 ﾉ　/
　　　 ヽ、　　　＼　　　　　 `Y´　 　 ｀ﾞ´ /_＿|　　 ヽ‐-------- ､＿　　　　　 　 　　 　 L　　　│ f
ﾆ=-┬'´　 ___ｒフ´＼　　　　　`―'´￣￣´　　 ￣｝ 　 ＼_　　　　　　　｀‐ ､_　　　　　　　　｀ー､_ ｀ ｰ弋ｘ､
　　　ﾄ-‐'´　 / 　 　 j　　 ┌‐‐- ､,‐-‐ナ　　　／ 　 __＿_>ｰ-､__　　　　 　 ヽ　　　　　, --､_ 　 ＼　　 ﾚ'
　　 /　　　／　　 ＿」　　　ｰ｀ゝｰ--､/　　　∠'￣￣　　｀ ‐- 、　`‐--r ､＿　｀‐--‐'´　　　 ' ,　　 ヽ　弋
　　 |　　 /ヤ'´￣　　｀ｰ-r--┬-､　　 ---‐‐‐‐‐''''''''''''‐ ､ ,-'´. 　 　 亅　　 ｀ｰ-､_　　　　　 /　　　/　　　｀
.　　|　　　　　　　　　　　　.ー┤　｝ 　 |-<---‐‐‐----､_丈　　　　　 |　　　　 　　 ｀ー-､_　｛　　　/
　　|　　　　　　　　　　　　　 /´　 l 　 ｛｀ゝ＼　　　　　　 ／　　　 　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼ ヽ 　/- .,,___　,,
　　!　　　　　　　　　　 　 ／　　j´＼＿ー七Ｆ′ 　 　　｛　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 ﾍr-､｀t
.　 l　　　　　　　　　　　 /　　　 l　　　　＼　　　　　　　　｀ｰ-､　　　 |　　　　　　　　　　　　　
597 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:39:33.07 ID:NeBAnqwo
小市民的な生活を楽しみ素朴な喜びに感謝するやる夫

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）.＼ 　　雷避けのアザラシの皮を手にいれたお！
　 ／ /// （__人__） /// ＼ 　
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　| 　このお守りがあれば一生雷を浴びないんだお！
　 ＼ 　　 　 `ー'´　_ 　 ／
　　 （　ヽ　 __＿　.／.／
　　　.＼ ＼|　 .,ﾚ゛／
　　　　 .＼旨 爻ﾝ　

　　　　　　　 ／￣￣＼.
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::.... .......
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' _ノ
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_　　雷なんか普通に暮らしてても一生浴びないだろ
　　　　　　 |::::::::::::: 　 　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　 　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.　常識的に考えて……
　　　　　.　 ヽ＿＿__　 　 }　　..... ......: :::: （( ￣
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.　　　
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　 　 　 　 　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　 　 ／,ｨつ　　
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　 ）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :
　　　　|::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ﾞ/

　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　というか雷を浴びたらその時点で一生の終わりじゃないのか？　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　　　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |

唯一の勝者を目指す戦略はこの時既に開始されていたのかもしれない
598 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:40:16.21 ID:NeBAnqwo
アントニウスより１２０隻の軍艦を受け取るや否ややる夫は行動を開始した

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　～～～　　　　　　　～～～
　　　　　～～～～　　　　　　　　（　 （￣|　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　　　　　　　　　　┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7
～～～～　　　～～　""～～～～　　～～～～～　　　　　　　（　 （￣|　 （
　　　　　　　　┌┐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i
　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７
　　　　　　（　 （￣|　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　""～～～～　　～～～～～
　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　～～　　　　　　　　　　┌┐　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　　　　　　　 /~'７;; |/~''7　　　　　～～～　　　　　
""～～～～　　～～～～～　　～　　　　　　　（　 （￣|　 （　　　　　　　　　　　～～～～～
　　　　　　～　　　　　　　　　　　　　　　　　　､___｀t-'ーｲゝ-i　　　　～～　　
～～　　　　　　　～～　　　　　　　　　　　　　　ヽ]￣二二二７　　　　　　　　
　　　　　～～～　　　　　　　　～～　""～～～～　　～～～～～　　～　　～～～

強引にも程がある荒業だった。やる夫はナポリ湾の内側、ルクリヌス湖を掘削し港を作り海と繋げてしまう
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　この湖をやる夫の内海にするんだお！　
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |
599 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:40:45.68 ID:NeBAnqwo
やらない夫による猛特訓はその内側で行われた

　　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　 ／　 ＼_ 　ﾉ ＼　　　　　　　
　　　　　　 |　　（●） （●）|　　　　　口でクソ垂れる前と後に『サー』をつけろ！　　
.　　　　　　 |　 　（__人__） .| ,. -- ､　　　
　　　　　　　|　　　｀ ⌒´　/　 　 __,＞─ ､　わかったかウジ虫ども！！
.　　　　　　　|　　　　　　 / 　 　　　　　　　ヽ　　　　　
.　　　　　　　ヽ　　　　　｛ 　　　　　　　　　　 |__
　　　　　　　　ヽ　　　　 ｝ 　＼　　　　　　 ,丿　ヽ
　　　　　　　　/　　　 　/ 　 ､　｀┬----‐１　 　 }
　　　　　　　　|　　　／|　　　`￢|　 　 　 l　　　ﾉヽ
　 　　　　　　 |　　/　　|　 ､ !_/ｌ　　　　l　 　 /　 ｝
　　　　　　　　　　{　　 　　　＼　　　　 l　　 /　　,'
　　　　　　　　　　＼　　　　　´｀ヽ.__,ノ　　/ 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 ヽ､＼ __,ノ　／　　　　
　　　　　　　　　　　　　￣ ヽ､_　　〉 ,!､__／

　＼Sir. Yes .Siｒ！！! ／＼Sir. Yes .Sir!！！／＼Sir. Yes .Sir！！ ／
　　　　∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　　　 （　　　　）　　　 （　　　　 ）　　　（　　　　）　　　 ）
　　∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　 （　　　　）　　　 （　　　　）　　　 （　　　　）　　　 （　　　　）　

数ヶ月にわたる苛酷な特訓によりやる夫の海軍力は段違いに向上した
600 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:41:33.18 ID:NeBAnqwo
反撃の準備は整った。ポンペイウスの子とカエサルの子。どちらがローマを手に入れるのか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,_,.ｨ_,._
　　　　　　　　　／￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ｿ:::::::::::::´<,
　　　　　　　　 |　　　 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｲ;;:::::::::::::::::〉
　　　　　　　　　＼＿／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ,_'ﾘヽ;;;::::;;;/
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /´￣ヾ:::フ'ヽ、
　　　　　　　／￣￣￣ ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　{ 　 　 ,}::/ 　l::`‐.、　　　　　　　　　　　　　　　　　_,..:-=ー'
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ, ノ　{'′/ ヽ::::::l,　　　　　　　　　,.　　　 ,r-‐;=' "´　　　　 ,..ｨ
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 } !　 　,! 　,/ 　〉::::l,　　　　　　,..‐'´::`ー‐'´::::::て_　　,.. -‐''´::::::
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|　 　　　　　　∧∧∧　　　　　 　　　 〈 ヽ,　　| / 　 /::::::::ヽ、 　,..-''´;::-ｰ''::´::::::::::::::::::::::￣::::::::::::::::::::::
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／　　　　 　＜　Ｖ　Ｓ　＞　　　　　　　　 〉 ,.!ｨ　 l／ ,:へ::::::_;:::-:''´-ｰ'´::::::::::::__;;::::::::--:──:---:::::::;;____
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ 　　　　　　　　　 ＶＶＶＶ　　　　　　　　　 / ,/　　,;.ゝ'´::::｀`ﾆ´_;:::::-‐‐''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /-/:''´￣'':´::::;;:: --‐､──t-､;:: -── '' ´￣￣￣￣￣￣｀` ‐-
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 /イ_;::::ィ‐''´￣l,　　 　 {::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
決着をつける日が近づいていた
601 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:42:15.52 ID:NeBAnqwo
同じく紀元前３７年秋、懸念であった兵の不足を解決したアントニウスは東方攻略を決意する
　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
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　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
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　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼ ローマに戻り、私の帰りを待っていて欲しい
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
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　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
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　 .` |iﾄ,.:i..:i.:i.:..:|{_|;:::::`}:|　／　　　　　|{::::::f;;ｲｿ:.i.:.ｲ./.:.:.::|i　　はい、わかりました
　　 |i|i.:.::ﾄ,.:iヾ;;:| ｬ:::::,ソ　　　　　　　 .ｾ_:::::ソ/.:.:/.|/.:.:.:.:|.i　　
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　 ﾉ'´　|:ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:i :|`ヽ,　　　　　　 , ｒ'´/;:/;:;:;:;:;;:/;:/＼;::|　　ii
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602 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:44:00.01 ID:NeBAnqwo
全ての準備を終え、アントニウスは妻を安全なローマに戻し東方へ向かう
その途中、アンティオキアに立ち寄った彼は再会を果たす。全てを揺り動かす存在と

アンティオキア
　:　 　 　 　| 　 　 　|::| |:|＼,,l| l{ｲエiエiエiエiエiエiﾄ､}／!　　｜　　|　　 | |:::::::l| ||::::::||　　　／
　 =======l======|::| |:|　　l| |{|ttttttttttttttttttt|}|三|　　└─┴─┘|:::::::l| ||::::::||　／: .: .
　 　 　 　　| 　 　 　|::| |:|　　l| |}|k====i====i====ll|{|三|　　　　 　 　 　　|:::::::l| ||::::::レ': .: .: .: .
　:　 　 　　| 　 　 　|::| |:|　　l| |{|:<ﾆiﾆ><ﾆﾆ><ﾆﾆ>l|}|ｪﾚ'ｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ|:::::::l| ||／ : .: .: ., -'"
　:＼ 　 　 | 　 　　 |::| |:|　　l| |}|_|二Lll二l_l二ll二ﾆl|{|U/三===========:|:::::::lﾚ' : .: . , -'":: . : ..
　: 　 >　　|　　　 　|::| |:|　　l| |{| l絲||::::::::::::::::::::||絲l|}|/三/i r─────レ' : .: ., -'": .: .: ., -'
　 ／:::ﾄ　 |　　　 　|::| |:|　　l| |}| |絲||　　　　　 ||絲l|{|三/:::! |　　　||　　 /: .: ., -'": .: ., -'": .: .: .
　　　　ヽ |:======|::| |:|ｉ､　l| |{| |二|| ::::::::::::::::: ||二l|}|ﾆ/ii|::! |　　　||　 / , -'" : ., -'": .: .: ._,,.-‐'
　 : : ::..））　　　　　|::| |:|iiiヽl| ﾆﾆﾆﾆ二二二二二ﾆﾆﾆｺiiii|::!├──‐/: . : ., -'": .: ._,,.-‐''": : : :
　: : :::ノノ-------|::| |:|/////|::|ﾆl|i|____ri　　　 l|國|::| iiiiiiﾚ'i￣￣￣ |, -'": ._,,.-‐''" |: : : : : : : :
　｀ﾞ''ｰ-､,_i 　 　　 |::| |:|/////|::|=ii|i|{ﾆ}　　 　r-|料|::| ／　 !　　　ｨ==二二二二| i:::|__,,..　-‐　'
　: .: .: .: .: .}ﾆﾆﾆﾆ:Li::: |ﾄ､///|::|i__:|i|ｪｪｪｉ　　　ﾞ |理|::|｝,／|_|___／.._ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ| |:::|: : : : : : : :
　------ '二二二ｺ:::::|:i|ﾞ'ｰ､,|::|iii :|i|(;)_(;)_(;)_(;)└iｉ|::|':::::::::!ニ二二二二二|　l二| |:::|: : : : : : : :
　　, --ー -､=i=i=i|:::::::|:i| ＼ii|::|iii-|i|劦ｫ|i: : : i|ﾚ毳i|::| Eｺ|l r----------i |　|--| |:::|ｌ=======
　/ ,r　 　 ､　i.fififｉ|:::､,,,,,|ｉiiii　|::|r-､,,, ｨｭ,-､,-､,-､,-､,:| l:ｉ:i:i| l,-､王王王王|,ｲ;;;ヽｉi| |:::|l=======
::t,ｉ,.-､_,＝､l　l rｪｪ､〈ｲ;;}　Eﾕ r'ﾆﾐ　 rｰ､　ぐﾘ r.^.i　,,,,,,, r'^;;)ハ} {ﾟ_ﾟﾘ　 r'､"`oﾉｉi| |:::|l=======
: :::i｀~'!.｀~´`ﾘ' {-r ﾘ ｲ/ }/ じノ--'ﾄ､rｰ-'ヽ rﾉ}ﾊ-'ﾄ､(-ﾟﾘ 〉-' ﾋ'ヽ/Vヽ /　　ヾ'　　 ＿＿　‐- 　.
::　 ! fニﾌ.,ｲ'　冫^<}ヽ ┤Ｌ｣l　　　　}+i+i+lﾉ|__|ｪｏloﾉ 〉〉}| Ｌﾋｧ |ﾉ　： ﾉ{ {⌒ヽﾄ､／　　 ノ ''‐- ､
　_r'=､,.='-‐i__l 　Ｖ/,ｲ ///|| Ｙ　　 i'++i++|/∧{ Yﾉ∠/::||∧ |　 | | ： | |　＼__二二ソ)"rｰ-､
７ﾞl,.>‐`ｰﾆﾌ ヾ｀ｰ- ､ヽゝ 　　|　 　 l----i' 　ﾊヽ 〉　Ｌ::ﾉ|Eﾖ |--' ｹｲ|　|----|..==| |:::| {ヽ,;;;;} ｀
／　　i　i' ､ ─' .:.:.:.:.::ヽ . .: : ::ﾄー-''|:::::::::〈 　 ﾞ' }_}　　|::| |_____| lﾉ〈〈| |　|::ヽ:::::|　　| |:::|　〉ｰ {､

　　　　　　　lヽ
　　　　　　　|　ヽ　　　 ＿_
　　　　　 　 ヽ 　 L,ｧ'´ ／
　　　　 　 ,　　＞f=-＜ｰ ､
　　　　／: : :イ´: ∧ヽ　､: :.＼
　　　/: : : :|:/:_: l/　}: |､: : !: : :ヽ
　 　 l: : : : |/´//　　ｌ:バ｀:|: l: : :.|　あ……
　 　 |: ｌ: : :|≠彳　　　!ﾃミ: :!: ﾄ､!
　 　 |: l: : :ｲ代.| 　 　 |rt:从ｌ: :|
　 　 l/l: : : 弋シ 　 　 ゞ= {ﾉ: :|
　　　 ヾ.ﾄ､:.l､'''''　　｡　 ''''ｲ:∧l
　　　 　 Vヽヾ７ｰfァﾆ彳 l/
　　　　　　　Y⌒ヽ､／｀ヽ
.　　　　　　 ├‐┬＝┬┤
　 　 　 　 　 ｌ　　!　　 !　ｌ

603 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:44:42.24 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　: ―――:　.
　　　　　　　　　　　 　 　 .. ＜ : : : : ／⌒} : : :＞､
　　　　　　　 　 　 　 , イ　　　＞‐ｖ'　　 /: : : : : : :＼
　　　 　 　 　 　　 ／　　　 __ ..ｲー|　　/== |: : : : : : :ヽ
　　　　　　 　 　 厶 -… ¨: : : 小: :|　 .' : : : | |: : : : : : ﾊ
　　　　　 　 　　　/: : : /: : /:/│ヽ| .ﾑ、 : : | |: : : : : : : |
　　(こ　　　　｡　/ : : : |: : /ﾉ|　|　 Ⅴーヽ--v: : : : : : : :|
　　　ｃ　 　　 .　' : : : : |:斗'| {　ヽ 　 ＼　 ＼| : : : | : : : |　よかった。お久しぶりです
　 　 　 　 　 　 |: /|: : :| /　V 　　　　　ヽ__　| : : : |ヽ: : l
　　　　　　　　/|∧|: : ﾍ{､ ,ィ三ｘ / / /ｲ≠气 : : :|_ﾉ : l
　　　　　　 　 { |{　',: : : |: ∨　/ / / / / .:.:.(ヽ.:│|: /:/
　　　　　　 　 |ヽ__,ﾍ: : :|v八:.:.:.　　{´_） 　 ｒ┘ l:j/:/j/
　　　　　　　　}　　　ヽ: | V: :｀厂≧ｰr-＜{こ　 } /
　　　　 　 　 /`ー―‐ﾍ{ｰ＼ :|i　〉　/／　{　　/ﾄ{-､
　 　 　 　 　 {　　 　 .ｲ 　　{ヽ{l :廴 '　 __八 　 ﾉ {_∧
　　　　 　 　 }ー―/　} 　　} | |　|　`ｰ'| :/　／　∧　',
　　　　 　 　 `ー―‐┴―┤| |　|　 | ￤{／ 　 /　ヽ. }
　　　　　　　　　　　　　　　| ｊ￤ l　￤ | i＼ ／　　 } ﾉ

雑踏の中で不安そうに俯いていた女王の唇が安堵に震えた
604 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:45:31.39 ID:NeBAnqwo
絶望的なまでに喜ばしく、アントニウスは自身の敗北を理解した

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 　 /.　　　│　 　 |
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　┌-- ､_　　　　 /　　　　　　　　 　 / 　 　 　 |　 　 /
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　丶 ｀ﾞｰこｰ､__ノ　　　　　　　　　／ ｀ー､_ 　 !　　 l　　　　;．
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　ヽ　　ユ,イ　　　　　　　　　r´　ﾔﾞｰ＝､>,ｲ　　弋　゜
;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　ﾞ､ 　 ソ　　　　　　　　 /　　 ｉt　　lj　 /　　 　 ヽ"　　……どうして、あなたがこんなところに
　 ー-'´　　　　　　　　　＼__|　　　　　　 　　丨　　　｀ｰ=y,　ｉ　　　　　｀ｰ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ＼　　　　　　　'､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　い ヽ、　　　　　　'､　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫　　　　 　 | j 　 l　　　　　　　〉　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾚ' 　/　　　　 r‐'"´　　　　 l´　;．
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　 !　　　　_,'　　　　　　　 ゝ
　　　　 　 　 　 　 　 !｀ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 l 　　＼___　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　,.　ﾍ　　　 ヽ:｀＞'´ 　　　｀ヽ
　　　　　　　　 ／: : : :.＼　　　ハ､ ＿＿＿＿_ヽ
　　 　 　 　 ／: :　 : : : :.´ヘr.'´: ﾊ:ヽ: : : : :｀ヽ
　　　　　　/:　　. : : : : /: : _,/:: :/　 い: : : :.',
　　　　 　 　 .: : : : : :./:ｨ'´:/ : /　　 l:.ﾄ、: : :l : : :'.
　　 　 　 l: : : :l: : : : :l: :／/／ 　 　 l/　ヽ: :}: : : :.l
　　　　　 |: : : l: : : : :.ｨ'ﾗ示 　 　 　 x=ﾐ }: /: : :!: :|　せめてお見送りぐらいしたくって
.　 　 　 　|: : _|: : : :〈 代::ﾊ　　　　 んハ|/: : : :ﾄ. :!
　 　 　 　 l:.:.{ |: : : : l 辷ソ　 　 　 {ゝ-:ﾊ/l: : :./ '.:l
　　　　　　ｌ: :｀l:.l: : : | :;:;:;　　　 .　　 ｰ' ム!: :./ 　|l
　　　　　　|∧:| l: : : |、　　　‐-　　 :;:; /ｰr ヽ
.　 　 　 　 l/ ｀い: : :|:｀: ..､ ____,.　　 ィ ど´ /
　　　　　　　　 ∨ヽ:.!`y'ﾉ　　ﾉrヽム,(´ 　 ﾉ
　　　 　　 　 　 /:.７ﾍﾉ {　／　 r‐'/:.〉　 ｲ｀i
　　　　　　　　/l: :|　!て V　 rイ　 !/ヽ.／　 !
　　　　　　 　 l　!:.{　!　!ｰr ｲ　ｌ　 / ／　 　 ﾄ、
　　　　　　 　 |　ｌ:.|　l　!　!　!　ｌ　ヽ、　　 　 | }、
605 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:46:19.35 ID:NeBAnqwo
　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼　　　……そう、ですか
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ　　　ありがとう……ございます……
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

逃げろ、と理性の声が囁く。だが足は杭を打ち込まれたように動かない
四年の月日は彼女を衰えさせるどころかより一層の洗練を与えたように見えた
606 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:48:58.65 ID:NeBAnqwo
　　　　　　 　 　 　 　 |　　|＿＿＿
　　　　　＜￣￣￣＼|　 /＿: : : : : :｀＞x.
　　　　　 　 ＼＿＿ ≧7―― ヽ: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 ／: /'´: : : : : :＼:＼: : : : : : : :ﾊ
　　 　 　 　 ／ : : : : : 爪ヽ: :, ―. .､ヽ: : : : ::|: ﾊ
　　　　 　 /: : :/: :/ _/ ! ', | ＼: : : ＼| : : : : !: ::ﾊ
　　　　　/: : :/: : :|/::'　|　',l　 　＼: : :|: : :!: ::!:/: :|　あと、見せたい人がいるんです
　　　 ／ ィ /: ::ｲ ! :|　 !　 !　　 　 ｀ ┤: :|: ::|': :| |
　　 ´　　/ :| :/.:|::Ⅳ 　 　 　 　 ニﾆ孑 :,'|: ::| : ﾊ|　　うん、もういいよ。出ておいで
　　　　　|: ::|/: ::', : !ヽ z彡　　 　xx　|: //: ｲ: /
　　　　　|: :∧: : :ヽ|: :ﾊ xx.　　r_ｧ　 /ｲ,' :/_!/_
　　　 　 Ⅳ　 ', : l::／| :≧┬―..,..≦:::/／:::::::::::＼
　　　　　　　　 ヽ|ﾍ　|/ ／::＼:::|/::::::'´:／￣ ヽ::::::〉
　　　　　　　　　　　　 /ｒァっ::ri^l＾ﾄ、/:::::::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　 /￣＼　ｿム‐―┴ 、::::＿＿_|
　　　　 　 　 　 　 |:::::::::::::ヽl::::::::::::::::::::::::Y :::::::::::::|
　　　　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::::|:::::::::::::/


607 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:49:30.70 ID:NeBAnqwo

　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　 　 　 　 , ':: : : : : : : ::/: : : : : : : : ::/::: : !: : : : :: : : : : : : : : :＼
　　　　　/: : : : : : : : :./: : : : : : : : :./: : : ﾊ. : : : : : : : : : :ヽ: : : :::ヽ
　　 　　.': : : : : : : : : ,. : : : : : : : :ﾚ':::/: /　!:ヾ＼: : : : : : :.:!: : : : : :!
　　　　!: : : : : : : : : ::! : : : : : : ／ィ:::／ 　 !::| ＼ヽ::: : : : ::!:: : : :l:::!
.　 　 　!:: : : : : : : : :::|: : :_ ,.／´, '／--─ ''､l 　　ゞ::､: :. :.l.: : : :ｲ.:!
　 　 　 !::::: : : : : : : ::|: : : : :-ーｲ 　　　 　ヽ.＼ 　　＼,: :..|::ｨ:./'ﾚ'
　　　　 !: : :: : : : ::/´|!: : : : :l:.l:.:| 　､. _____ ,　 　 　 ´ /::j: i/ノ　　　初めまして、父上
　　 　　 〉: l!:::: : :.{　ｨ!::: : : :.!:l!::| 　 ｀ ￣ ｀　 　 　 '=jィ／´
　　　　　　ハ:l ::::::::ﾒﾑ::!:::::::ﾊ!`ヽ　 　 　　　 　 　/　i:ﾊ
　　　　　　　 l| ヽ ::::ﾊ:::!::::::| |!　　　　　　　　　--　ｲﾘ l!
　　　　　　 　　　 V　ヾ!::::::| l'　　　　　　 　　 　.ｲ::: '　'
　　　　　　　　　　　　　ﾊ!: !　 ゝ 　＿＿_ _, イ::::|::/
　　　　　　　　　　ノ´ ＼　ヾ.　 　/'　　　　 　|::://
　　　　r v - ＜ _ 　　 　 ヽ 　　/!　　　　　　j/ '
　　γﾏ_jr-､_ﾉrｰ､ゝ-､　　　＼ヽL＼
　 f' ／三/三三`~j　､ﾉ 　　, ｨ'ﾆL!＼＼-v ､
　 v' 三 / 三三　ゝｰ 1_}　//　/∧ヾ.＼ >　ム
　/ 三 /三三三三「　| _!//　　! | ﾊ　＼!| }　

　　　　　　アレクサンドロス・ヘリオス

　　　　　 　 　 　 　 　 ,　-=ﾆニﾆ≧ ､
　　　　　　　　　 　 ／ ´+ ※　 ※ +ヽ＼
　　　　　　　　　　// +_r冖^::丁:｢:ﾄﾐヽ､＼ヽ、
　　　 　 　 　 　 〃 ／:l:::l::j::.::l|:::|::|::.:ヽ::.＼}〈
.　　　　　　　 　 ﾊ/::.::.:|::.|::l::.::l|:: ﾄ:ﾚく::.::､::.:lハ
　　　　　　　　　l {::.::.::.ｌ|::|::|:::/|l:::| l|ｘ=ｬ､|::.:l}::.ヽ　　初めましてお父さん、ですぅ
　　　　　　　　　| l::.l::､::Vｨ7厶ｌﾊ:j　ﾍ:::ﾉ!|ﾊﾉ|::.::.:＼
　　　　　　　　　｀T:ﾄ､:ヽヽれ:::〉　 ,　　"ﾘl　ﾉ:_::_::_:::ヽ、
.　　　　　 　 　 　 ヽ:::ヽ::＼ﾐ｀ﾞ　　<__} ,.仏 ﾄ{ r'´: :｀丶ﾐー--冖､
　　　　　 　 　 　 　 ｀ヽﾄ､｀丁≧┬r彡' _｣/ ヽ: : : : : : : :｀: : :八:_ヽ-ｭ　　　　 　 　 　 　 /^h
　　　　　　　　　　　　　j:::}　}:｣ rｰ≠()く⌒ヽ　 ＼: : : : : : : : :／ｲ ｌ｢　｀ ー--―rv､　 ／ //
　　　　　　　　　　　　 /:::| /: r1V／ﾉｌﾄ､＼_}＼ >r ￣､l ,‐┐ヽV | |　　　 　 　 { l|冫´-ｸノ
　　　　 　 　 　 　 　 /::.:｢//: r1ｲ /　|:ﾄ､＼ 　 ｀丶、 /|ヽ　}_:_:;:ィ! Y￢ｰ- ､　　}||廴／
　　　　　　　　　　　/::.:rく: : : >}｛//　|::Vﾍ }　　r-vﾊ￣｀ヽﾉ::.::∨ﾄ､ﾊ＼　　 ￣
　　　　　　　　　 ／::.::厶: ヽ:勹 ,'::|　 ヽ:∨乙ﾍﾉ, ｲ::.:丶､ ::.:::＼::.:|: : /〉 〉
　　　　　　 　 ／:::_r1{＞<＼/:7::::ﾄﾍr-ﾍ:＼r-'´≧ヽ､__::｀ヽ、::.｀ | :〃:/
　　　 　 　 ／r‐'´※ ハ|: : ハ{:_:_广:;ゝ二ﾆこr'′: : : :Y＞､::｀丶､V／ﾄ､
.　　　　 ／::.::;ヘ _／ 　 ヽ/: : ∨_／: : ｀ヽ｢∨: : : : : : : : ＼}＼::.::.::丶、::ヽ
　 　 ,.イ::.::／::.:rﾍ、 　 ／: ; :-'´／: : : : : : : : : :／: : : : : : : ヽ〉:｀ ｰ- ､:丶､＼
　,.:'´::.::.／::.::.:r=ﾐ､ _／::}／ r彳 : : : : : : : : : ∠: -:'´: : : : : : : :＼: : : : : ｀丶､:_ヽ　　 　 　 　 ＿
./::.::.:∠::r-r'´ ／ヽ＞'´: :r‐' /: : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / 〉: : : : : : : : : : ｀T￢ー―く　 ｝
-―┴‐::｀ﾆニ＞'´: : : : : :〉 /: : : :！: : : : : : : : :/: : : : : / : : :.:/ノ: : : : : : : : : : : : : ヽ }: :

　　　　　　　　　　　　　　　　　　クレオパトラ・セレネス
608 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:50:20.28 ID:NeBAnqwo
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;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　ﾞ､ 　 ソ　　　　　　　　 /　　 ｉt　　lj　 /　　 　 ヽ"
　 ー-'´　　　　　　　　　＼__|　　　　　　 　　丨　　　｀ｰ=y,　ｉ　　　　　｀ｰ､_　　まさか……
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ＼　　　　　　　'､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　い ヽ、　　　　　　'､　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫　　　　 　 | j 　 l　　　　　　　〉　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾚ' 　/　　　　 r‐'"´　　　　 l´　;．
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　 !　　　　_,'　　　　　　　 ゝ
　　　　　　 　 　 　 　 |　　|＿＿＿
　　　　　＜￣￣￣＼|　 /＿: : : : : :｀＞x.
　　　　　 　 ＼＿＿ ≧7―― ヽ: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 ／: /'´: : : : : :＼:＼: : : : : : : :ﾊ
　　 　 　 　 ／ : : : : : 爪ヽ: :, ―. .､ヽ: : : : ::|: ﾊ
　　　　 　 /: : :/: :/ _/ ! ', | ＼: : : ＼| : : : : !: ::ﾊ
　　　　　/: : :/: : :|/::'　|　',l　 　＼: : :|: : :!: ::!:/: :|
　　　 ／ ィ /: ::ｲ ! :|　 !　 !　　 　 ｀ ┤: :|: ::|': :| |
　　 ´　　/ :| :/.:|::Ⅳ 　 　 　 　 ニﾆ孑 :,'|: ::| : ﾊ|　はい、あなたの子供です
　　　　　|: ::|/: ::', : !ヽ z彡　　 　xx　|: //: ｲ: /
　　　　　|: :∧: : :ヽ|: :ﾊ xx.　　r_ｧ　 /ｲ,' :/_!/_
　　　 　 Ⅳ　 ', : l::／| :≧┬―..,..≦:::/／:::::::::::＼
　　　　　　　　 ヽ|ﾍ　|/ ／::＼:::|/::::::'´:／￣ ヽ::::::〉
　　　　　　　　　　　　 /ｒァっ::ri^l＾ﾄ、/:::::::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　 /￣＼　ｿム‐―┴ 、::::＿＿_|
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609 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:51:17.25 ID:NeBAnqwo
全てを投げ出しても良い、それほどの幸福感。天骨から爪先まで駆け抜ける痺れのような喜び
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＿__　　　 _
　　|　 丨 　 |　{　　 　　　　　ヾ ＼　Ｔ７　７´{､ヽイ´　　 }
　 ！　 |　　 ヽ ヽ　　 　 　　　_j}　 〉 l小､_'‐≦´／ 　 　〈
　　ｌ　　|　　　　ﾄ､＼　　　=‐'ア ‐-､　ヽ＼　￣　 　　　　}　ト､
　　ヽ　 !　　 　j　|＼ Y´　 ∠二、　}　　＼＼　　　 　 　 ヽ ヽ `ｰ
　　　 ､ ヽ　　 ＼ ｌ ｜|　 /fr㍉ 勹/ 　 　　＼ ヽ　　　　　　＼＼_　　　我が世の春が来た！！
　　　　ヽ｜　 　 ヾ　ｉ |　{　,>´／/ 　 　 　 　 ｀,ﾆヽ　　　 　 イY´￣
　　　　　} i　 　 　　い{ ノ¨　　　　　　　　　 r　 　 　 _,　 ´　 ﾄﾍ
　　r_─┴!　　　　　､込_　　　　　　　　　　　　　　／　 ィ＾ヽj　l!
　　　｀ マｺ＼　　 　　　　｀卞、　　　　　　　　,　´　／　　　　 _ﾊ
　　 　 　ヽ|　 `ー- ､　　 　 |　i}　 　　　　 ／ 　／ 　 　　　 く V
　　　 　 　|　 　 　 　 ＼　　|　||　 　　 r'　、 r‐' 　 　　 　／　/
　 　 　 　 |　　 　 　　 　）　 !　||　 　 　 ＜＼!　 　 _,. - ´　／
　　　　　　ヽ ＿　　　　{　　 ＼|{ 　 　 　　　＜T^ヽ _, - ' ´ 　 ／
　　　　　　　 　　＼　　j 　 　 　ヾ､　 　 　　　　 ￣　 　_,. 　´
610 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 21:51:39.09 ID:TKJDBhko
伯爵様ｗｗｗｗ
611 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:52:32.24 ID:NeBAnqwo
そんな歓喜の衝動を――アントニウスは捻じ伏せた

　　│::::::::::::::::::::::::::::｀- 、::::／　 ＼ｉ::::::::::::::::::::::::::::::'、
　　│::::::::::::::::::::「￣｀ｰﾍ_r′ 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾚ‐、
　　 |:::::::::::::::::::::::| 　　 　 　 　　 　 ！::::::::::::::::::::::l::::/ , |　
　　 l　　　　　　 l　　 　 　 　　 　 　 |　　　　　　 Y / ﾊ　
　　 !::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　,一´￣１::::::::::::::::::::::l　/ ！.
.　　|::::::::::::::::::::::::|,r‐'￣´　　　!弋ｒ＝┤::::::::::::::::::::::ﾚ' 　 l .
　　ﾉ::::::::::::::::::::::::|　,ｙ＝ゞ' 　 ﾄ、　　　.ｌ::::::::::::::::::::::::l:::::::::ヽ　　有難う。「偶然」とはいえ君に会えて嬉しかった
　/::::::::::::::::::::::::::::! " 　　ｿ 　丨ﾞ､　　　 |::::::::::::::::::::::|:::::::::::::
　ｌ::::::::::::::::::::::::::::ﾉ　　　　　　！　l　　　 |::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::＼
,.ﾉ::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　　　　_､ヽ/　　　　ｌ::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::ヽ、
ﾉ::::::::::::::::::::::::::/-ヽ　　　　　　　 　 _r' 　 |::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::/:::::::::＼　　　 ｰ-‐'''´__,､ 　│::::::::::::::::::::::::::::ヽ、:::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ﾄ ､　　　ヤ"´::::＼__ハ:::::::::::::::::::::::::::::::｝:::
::::::::::::::::::::::！::::::::_, -┤　＼-､ﾉ::::::::::::::::::/　l:::::::::::::::::::::::::::::::|::::
::::::::::::::::::::::::L_／　 　 l　 　 ＼:::::::::::::::::/ 　 j:::::::::::::::::::::::::::::::l:::::
::::::::::::::::::::::::|　　　　　」　　　　 ＼::::::::/ 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::j::::
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　　　　 　 　 　 　 　 !｀ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 l 　　＼___　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　,.　ﾍ　　　 ヽ:｀＞'´ 　　　｀ヽ
　　　　　　　　 ／: : : :.＼　　　ハ､ ＿＿＿＿_ヽ
　　 　 　 　 ／: :　 : : : :.´ヘr.'´: ﾊ:ヽ: : : : :｀ヽ
　　　　　　/:　　. : : : : /: : _,/:: :/　 い: : : :.',
　　　　 　 　 .: : : : : :./:ｨ'´:/ : /　　 l:.ﾄ、: : :l : : :'.
　　 　 　 l: : : :l: : : : :l: :／/／ 　 　 l/　ヽ: :}: : : :.l
　　　　　 |: : : l: : : : :.ｨ'ﾗ示 　 　 　 x=ﾐ }: /: : :!: :|
.　 　 　 　|: : _|: : : :〈 代::ﾊ　　　　 んハ|/: : : :ﾄ. :!
　 　 　 　 l:.:.{ |: : : : l 辷ソ　 　 　 {ゝ-:ﾊ/l: : :./ '.:l
　　　　　　ｌ: :｀l:.l: : : | :;:;:;　　　 .　　 ｰ' ム!: :./ 　|l　はい、お元気で
　　　　　　|∧:| l: : : |、　　　‐-　　 :;:; /ｰr ヽ
.　 　 　 　 l/ ｀い: : :|:｀: ..､ ____,.　　 ィ ど´ /
　　　　　　　　 ∨ヽ:.!`y'ﾉ　　ﾉrヽム,(´ 　 ﾉ
　　　 　　 　 　 /:.７ﾍﾉ {　／　 r‐'/:.〉　 ｲ｀i
　　　　　　　　/l: :|　!て V　 rイ　 !/ヽ.／　 !
　　　　　　 　 l　!:.{　!　!ｰr ｲ　ｌ　 / ／　 　 ﾄ、
　　　　　　 　 |　ｌ:.|　l　!　!　!　ｌ　ヽ、　　 　 | }、
612 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 21:53:07.37 ID:b7qVs3.0
その台詞じゃ伯爵じゃなくて御大将っすよ
613 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:54:33.88 ID:NeBAnqwo
後ろ髪引かれる思いを隠し、宿舎と定めた屋敷に帰り着いたその時にはアントニウスの精神は千々に乱れていた
　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　　　私は……どのように彼女に報いればいい？　　　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´

与えられるだけの幸せはそのまま重荷となってアントニウスを苦しめた
人も羨む幸せも、彼にとっては出口のない牢獄になった
614 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:56:30.16 ID:NeBAnqwo
アンティオキアで悩み苦しむアントニウスの許に一人の客が訪れる
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　 ｀＼　
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 __」　　　　　　　　　L_
　　　　　　　　　　　　　 |´ l. j＿　　　,.　＿ｲ　7　　アントニウス様、女王の使いの方がお越しです
　　　　　　　　　　　　　 _〕.　{　｀＼_,／´　ﾉ ,<　　　
　　　　　　　　　　　　 /　Lt.　ﾞー‐'ｉﾄ､一'´ j」;:＼　
　　　　　　　 ＿_＿,／;:;:;:;:;:.ﾍ. ┌=ゝ｀=┐,ﾉ;:;:;:;:;:;＼
　　　　　　/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽｉ ,ｰ=ﾆｱﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　 _,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣｀ー､__;:;:;:ゝ_＿ノ;:__,.--‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＞' ,ｲノ＜;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ,
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ 　 }　　　ﾄ、;:;:;:;:;:;:;:/j_／;:;:;:;:;:;l
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＿￣ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;／ 　 ﾉ　　　 │;:;:;:;:;:;:,イ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
‐‐'´￣￣´　　￣｀tｰ､ ∠´　　　　　　　　{;:;:;:;:;:;:.ｿ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　　　r､　　 ,ｲ_;:;:｀ｰ ｀ｰ､／}　　┌‐'´;:;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　 r‐'「ヽ」／￣　∨｀ー､__/ 　'-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
　　r┴-ヒ´_r‐　　 ｉ|;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''ー‐-､ヽ_/;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　￣''''ｰ-＿-‐'''ｉﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀;:;:;:;:;:;:;:;:;:./
　　　　　　　　　　ー┬┬‐‐--､.__＿;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ


　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　入ってもらえ
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,
615 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:57:34.00 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　お目にかかれて光栄です
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j　　マルディオンと申します
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
/　t :::tt　　 i;;;;;;;;ヽi t;;;;;i;;; /"　 ;;; /;;;;｀　~'　　""' i t:::::::ヽ
　　　　　　　　　　マルディオン
　　　女王の宦官。政務を司る側近中の側近

　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　何用だ。手短に言うがいい
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
616 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 21:58:03.82 ID:TKJDBhko
ジャギ様ｗｗｗｗ
617 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:58:15.98 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　ではそのようにいたしましょう
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j　　アントニウス様。どうして女王と婚儀を挙げぬのです？
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
/　t :::tt　　 i;;;;;;;;ヽi t;;;;;i;;; /"　 ;;; /;;;;｀　~'　　""' i t:::::::ヽ

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,　…私は既に妻を持つ身だ
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,
618 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 21:59:22.76 ID:NeBAnqwo
　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|　　それはローマの法にございましょう
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7-i;;|
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l　　東方においては王者が妻を複数持つことを不道徳といたしません
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;　　ローマ市民とてそれが平和に繋がると知れば文句は言いますまい'
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!　　　一体何が将軍の心を留めておいでですか？
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　: |
`､ :ﾊ　　い　`!　　　　　|

アントニウスにとって女王の心は遠すぎた

　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　　彼女は水面に映る月、か　　　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、　　　掴もうとすればするりと逃げてしまう
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´
アントニウスは女王の心を掴むことを半ば諦めかけていた
619 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:00:16.94 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j　　掴むのです
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
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ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
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その言葉はアントニウスの核心に響いた
620 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:01:09.76 ID:NeBAnqwo
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;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　ﾞ､ 　 ソ　　　　　　　　 /　　 ｉt　　lj　 /　　 　 ヽ"　そんなことができる…のか？
　 ー-'´　　　　　　　　　＼__|　　　　　　 　　丨　　　｀ｰ=y,　ｉ　　　　　｀ｰ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ＼　　　　　　　'､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　い ヽ、　　　　　　'､　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫　　　　 　 | j 　 l　　　　　　　〉　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾚ' 　/　　　　 r‐'"´　　　　 l´　;．
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　 !　　　　_,'　　　　　　　 ゝ

　　|ヽ＿／ヽr'（ ノ（／|　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,､-ｰ ―-　､,
､,r､|　　　　　　　　　　｀''"（　　　　　　　　 　 　 　 ,､ '"　　　つ 　 　 ｀ﾞ' - ､　　　　　　 lヽﾚﾚヽ／l＿ｲ_
　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ''イ　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　と　　　　　　ヽ,　　＼―'
　　な　全　そ　あ　　　　　　７　　　　　　　／　　　　""　ｰ　　　　　　　　　 ヽ　　ﾉ
　　の　を.　し　な　　　　　/　　　 　 　 　 /　　　　 ,ｨ　　rニ　　　　 　 　 　 　 ', ＜　　　　
　　で.　手　て　た　　　 　（ 　 　　 /:|　　,'/lrﾚ"(ﾞ（"（　　　　　　　 　 　 　 　 　 l つ　　　　で
　　す　に　今　は　　　　 　＞ 　 / :|　 ,'| （,,（ﾞ,,r--ｰ―-==;z ､　　　　r､r､　 　 | ろ　　　　き
　　か　入　は　支　　　　 ,ｲ　　 / : :|　　,'lﾞﾐo　〈" :,,､-ｰ ､;;Y　/:|｀ﾞ''ｰ､ノ ﾉ .jY､　 |　）　　　ま
　　ら　れ　強　配　　　　　 |　 / ::::::|　　l|ﾞﾐｏ　 ヽミ::ﾞ' ﾞﾞｰ-ﾉ :/ /::,､;;; ､｀' ､ｿ ノﾘr }∠　　　 す
　　//　る　者　者　　　　 ,「　/ ::::::::|　　lヽ(｡/-yｰｰ-ミﾆ;;"ノ', :}::ﾞ -2,,ﾞi,l::::ﾞl"彡 ﾘｲ ろ.　　　 と
　 ・・　 時　が　だ　　　　（　/ ::::::::::|.　 ,':::| |::::: |　､:::|　,,､::〉:::::''ｰﾞ'､''- ､;;彡'",,,／ｲ　う　　 　 も
　　　　 代　　　　　　　　（_,/::::,､- ､|　 ,'::::| |: l| l: | | l:: |;;/ :/　r,ｧ":::｀ﾞ＞ｰｰｲ) ,, ｲ　/　　　　 //
）　　　　　　　　　　／　''ｰx三＝､-＼' ::::|ll| |;|.l |;;| l: |;;;/ / ./;;/ / /ﾌ:::　　::イ:::/／＿　　　 ・・
ﾚ"ﾌ／~|　＿　,､ ,/　_彡"´￣　　ヽ:ヽヽlﾚl　|;|.l |;;| l |;;;/ / /;;/ / /// /〉 :::/ ::/ ￣∠＿＿　　　　　（￣
　 :::::,､-|/ ,'"V .N'''"/-ｰ-､"ﾞ　　　} l|::|ヽ: ', |;|.l |;| l |;;/ / /;/ / /// // :: /::::/　 /|　　 /::::|　　　/ヽ|
:::／´　 ,,､ﾉ　 _/::l :/ｰ '''''''ﾞ　.::|　::ﾉ:/::ﾘ:::ヽ:ﾞj;|.l |;j l |;/./ /;/ /,///:/;/　 /::: /　./::|　　/ : ::ﾚ'"W"
/　　 ／ノ',／:::::::| {　　　 　 .::j-彡"::ノ::l|:: l'':::ヽ|:ヽ;|;| l /;/ ,／/::／/／|ｲl|::/　/::::|　 /:::::::::/
　　　j／ :::',　...::::| ::' ､,,,,,,,,,､-'===彡'"::/::: ',::::::::::'ｰ-､ﾞ::::::ﾞ''::∠／;;ｨ'": //;;|ﾉ ./::::: |　/:::::::::/　　　／/
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　　　　　　　　　　 ｀'ｰ､　　,r':::,r'' '"´￣　 　 | ＼〉"彡"　　 彡　::'" /　　　 〉　　　 ｀ﾞ'／:::::::::::/
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621 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:02:09.90 ID:NeBAnqwo
　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7-i;;|　いずれは、女王も将軍の愛の深さを知るでしょう
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l、
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;'、
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;`
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丨:::. 　ｉ　ハ.　ｉ　 / /　..:＼　　　　　　　　　　　　 |'""'::;;,,
　　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ 　:.._] │.:|　レ'　/ :::::＿ ヽ　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |＼二　 !　.ｉ　　 /　,.ｲ‐'￣＾',　　　　　　　　　　 /　　 　:;"'::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ｔｯ-､-'´:::::::｀-'´／::::::: ＼　│　　　　　　　　　 l"'::;,,...,,;;;;::'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|r'￣ﾞヽ、::::::::　/,ｲ 　L!　 !,ｲl　　　　　　　　　　ゝ_
　　　　　　 ＿　 ＿　 ＿　　　　　 　',:::Lj..::入::::::::: j リ､::::　..:_L-'　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　/ /　/ /　/ /　　　　 　　ﾍ、＿,fﾞ__ゝ::::└- - ,r'´￣下｝　　　　ああ、そうだ――そうだとも！！
　　　　　　 /　　 /　　/　　　　　　　　 ﾄ､,ー- ､::::└''´ / 　゜_,ノﾜ　ﾄ、　　　＿　　＿ 　＿ 　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | .ﾄ､__゜__ゝ_::::::::::＾ "´...:::l. 　| |　　　　 /　 / /　/ /　/ /
　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　!　,乃´::::::....!　　　...::::::::::ヽ　ヾ>、　　/ 　　 /　　/　　/　
;; ''""'::;;,,　　　　　/　/　　　　　　　　　|∨f´:::...　 │　　　　　　　 ＼ ＼ ヽ、　　　　　　　　　　゜ ゜ ゜
　　　　;;　　　 　/　 /　　　　　　　　　 !〈 ﾍ､　　　 l　　　　　　　　ﾌ_入　' ,　＼
　　　´"　　　／　　!　　　　　　　 　　弋｀ゝ ＼ ,､│　 __ 　　 　ノ ,ｲ / ',　l　　　ヽ、
　　　　　　 /　　　 |　　　　　　　　　　　ヽ　ﾞ> 〉弋｀ニ ＿__,.r'´＾V　/　 ﾄ､＼　　 　｝
　　　　　　 !　　　　＼ 　　　　　　　　 　　∨ /＼＼ゞｪ=-‐‐ﾞ‐'7 ／ 　 f´ ! │　　/　　　　　　;''""':
　　　　　　ヽ　　　　　 ぅ、　　　　　　　　　|　|　　|＼｀ｰ-‐七´rﾜ　 _,イ　/　/　　/　.,,, ;; ''""'::;;,,;;::'"
　　　　　　　＼　　　／　!　　　　　　　　 ,ｲ　l　　!　 ｀ﾍ __〉　　 ﾞ'''´ /　/　/ ハ/
　　　　　　　　 ｝ ／　　 .|　　　　　　 　 ｛ 弋 ＼ |　　　＼　　　　 /　 f　｛／　 ＼
　　　　　　　　／　 　 　 |　　　　　　　　 |　　＼ ヾ　　　　＼　　,' ￣｛　　＼　 __ハ
622 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:02:37.15 ID:NeBAnqwo
アンティオキア　女王邸宅
　　　　　　　　　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　A
　　　　　　　　　　　| _γ ⌒ヽ_
　　　　　　　　　　 A ..l.i i:I I:i iI＿＿＿____＿＿∧＿＿___＿＿＿
　　　　　　　　　　龠./|.i_i:I I:i_il　________i龠i____/∧ ______i龠i________＼
　　　　　　　　　　 ./　|.ﾛ:IﾛI:ﾛl/::.::.:::.::.::.::..:::.../　[] `::..:::.::.::.:::.::::.:::.::.:..|
　　　　　　　　　　===.|　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　 　 　 .|∩| l'⌒`l | l'⌒`l　l'⌒`l |γΠヽ| l'⌒`l　l'⌒`l |
　　　　　　　 　 　 .|:! !| l.__i__i | l.__i__i　l.__i__i | ゝЦノ| l.__i__i　l.__i__i |
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　　　　　　　 　 　 .|「l | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　 　 　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　 　 　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
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623 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:03:23.09 ID:NeBAnqwo
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_／::::::::::::::::::::::::::,rﾏ＾ｉﾊ、
.:::::::::::＿_::::::::::::::::::::::::::::__,,,..-‐'´::::::::::::::::::::::::::_rく_ノ 〃´ ＼　　ﾄｰ､_　　　'　，:
:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::_　r'´ﾉ-‐'"´　　　　 ヽ ｀ニミー､_　　　……つかさ.
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿／　 　｀￣￣"　　　　　　＼＿　 ￣
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿, -ｒ‐'フ‐r‐　 　ﾄ､　　　 　 　 　 　 　 ト､｀ﾞ＞- ､　　私は君と結婚する。異論はないな……
:::::::::::::::＿＿_,,....--一'て｀ー'_,〃　/　　　 j　ヽ、　　　　　　　 　|　レ'　　　＼
｀￣￣　　　　　　　　　弋＾~　　　　　　　　'、 　＼　　　　　　 　l_丿　　　 　 ！　いや、そんなことは言わせない……！
　 ＿,＞、　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　ヽ 　/　　 _,ｲ　　 　.!j　　　　　／ ｝
　ゝ__　　ヽ,_　　　　　　　　L　　　　　 　 　 　 ｀´　_,r'´ﾚ'　　　 ,ｲ　　　,r'/.　 ,′
　　　｀ー ､__,l　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　__,ｒ'´ -'＾/　　　_ﾚ'　　／ /　 /
　　　　　　｝│　 　　　　　 　＼　 　､__..-‐‐'´_ -´, -'´,ｨ　　/ ｊ 　 / 　,'　 ｛
　　　　　 / 　l　　　　　 　 　 　 ＼　　｀ﾞー´一'"´　／弋　/　!　│　/　　 |

　　　　　　 　 　 　 　 |　　|＿＿＿
　　　　　＜￣￣￣＼|　 /＿: : : : : :｀＞x.
　　　　　 　 ＼＿＿ ≧7―― ヽ: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 ／: /'´: : : : : :＼:＼: : : : : : : :ﾊ
　　 　 　 　 ／ : : : : : 爪ヽ: :, ―. .､ヽ: : : : ::|: ﾊ
　　　　 　 /: : :/: :/ _/ ! ', | ＼: : : ＼| : : : : !: ::ﾊ
　　　　　/: : :/: : :|/::'　|　',l　 　＼: : :|: : :!: ::!:/: :|
　　　 ／ ィ /: ::ｲ ! :|　 !　 !　　 　 ｀ ┤: :|: ::|': :| |
　　 ´　　/ :| :/.:|::Ⅳ 　 　 　 　 ニﾆ孑 :,'|: ::| : ﾊ|　はい、わかりました
　　　　　|: ::|/: ::', : !ヽ z彡　　 　xx　|: //: ｲ: /
　　　　　|: :∧: : :ヽ|: :ﾊ xx.　　r_ｧ　 /ｲ,' :/_!/_
　　　 　 Ⅳ　 ', : l::／| :≧┬―..,..≦:::/／:::::::::::＼
　　　　　　　　 ヽ|ﾍ　|/ ／::＼:::|/::::::'´:／￣ ヽ::::::〉
　　　　　　　　　　　　 /ｒァっ::ri^l＾ﾄ、/:::::::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　 /￣＼　ｿム‐―┴ 、::::＿＿_|
　　　　 　 　 　 　 |:::::::::::::ヽl::::::::::::::::::::::::Y :::::::::::::|
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アントニウスは女王との結婚を決めた
624 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:04:05.56 ID:NeBAnqwo
――主が部屋を飛び出して数分後、アントニウス邸

　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　　くく、これでいい
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j　　　　ローマ随一の将軍だろうが恋に溺れればただのマヌケよ
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
/　t :::tt　　 i;;;;;;;;ヽi t;;;;;i;;; /"　 ;;; /;;;;｀　~'　　""' i t:::::::ヽ
625 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:04:55.09 ID:NeBAnqwo

　　M　　　i､/ヽ､,ﾉヽ､　　　　　 i|　/　　从从M从/'",､､,,　　,､　　　／
　,,ﾉ　t　 ﾉ　　 i"i　　|　　　 ii|　|ﾘ i't'tt､;;;;";;;;;;;;;;;､iir,わるrﾆヽ'=Ξ（ﾂ､彡彡　　　　　　 ,,
　>　　 ヽヽ　　tt　　 ヽ　　､'､ヽ殺 t;;;; ;;;;;;;骸､--､::r''~,r'~ｰ'ｰ"､, )）-ヽヽ彡,,　　 ／￣~/
　｀|　　（　|　　 tt　　 |　､､ヽt;;;;''狡 t;;;;~'-､;;,､ -ｰ'　 ,/r''''''｡z'''"-'"t,,ﾟヽヽ-､)）　~~ヽ,,　 ヽ､　　　 ､'|
　　|　　 ヽ,t　　r､t　　t　~'ﾐミ;;;恐i,i,i-,､-a''" Ｏ,, i　ﾟﾉ i,ｰｰｰ- ､rn　 ~''||' t､,彡彡　　t　r''"　　／ 」
　　 |_　　t´ t　t　|　r"､'､~'ミ､;;;;ミ､",ﾉ,,､-ｰ ''､,,,,'t'~　 tiiiiiip＝''~~　 i~'ﾂ､,､cつ彡　　 V　　,､-"　 ﾚ
　　　|　　 t　 |i´　ヽ|　,,叛ｼﾈ､;;;;ﾐ､,血　,､ -ｰ ''''"　o　 ￣￣￣了ｏ ~'-､,t|　it､醜'"シ,,､-'"　,､-'"
　　　 |　　,,t　　 ,､- '" /ﾐ殺ミ汚iii:血;;i「C ,､ -ｰ'||:::::　 r''''''''''''ｰ､　　,,,,　 ﾘ　 |t罠ヽ／　　 ／
.　　　 |　　tr-''"　　,､ ミ兇ﾐ狂:::::iii|||ii;;;'"~""';;;'"ヽ;::ﾟ::: i|ii,,C＝=イ::: |)）~'-､ cつ⌒　　　,､"
　　　　i　　　　,-､r"ヽ､ミiii悪惨iiiiiiiiiiiii:::::"i ::::ヽ:: :::''ｰ'"ii,,,, ;;ii､-'､〉Y,,;;;;从 ||　|､｀i邪")'"
　　　　|_　　 i"　　"' ､､狡忌}＞;;::;iiiiiii;;､､-ｰｰ ､iiiiii||'''|iﾘ;;;;;､ -ｰ-､;ヽ（ｰ'r-''　|;;"虐,,,､-"　　あなたに幸せなど訪れるものか
　　　　　|　　t　　　シ死ミヽ;;;;;;;t::iiiiii;;､r''"~o ~',,iiir'ｭｭ､iiiii',,,,,,,・,､-ｰ'iiiiゝt;;;;　 〉､襲ニ''"
　　　　　 |　　ヽ　　,､-'";;;'''";;;;;;;|:::"彡｀~;;;;~~;;;;;;/ii|i::o|i'i|ヽi腐暴iii刃､､---'i, |ﾋ i猥爆彡　　……姉上！！
　　　　　　|　　｣　　　彡;;;;;;r'";;;ﾉ:::彡"ﾂ"/血zr"or''~'､ヽ;;; t）ﾐ[ ｏ~~　 ｏ 恨 jミ>j蹂ﾘ
　　　　　　 |　 ,t　　,､-';;;;;r;;/i;nt:::::､,,　 ",,,;;;;:::;'>'"（;;;;ﾉ::)）-';;;; 'ｰｰ''''''､' ｰｭ, |::;r'ﾘ躙ミ
　　　　　　　|　t　　 ,滅;;;;;| ;t,t､;ヽ-ｰ';"::iii､-'";;t;r''';;,,,'ｰﾘ;ﾉ;ﾌﾞﾁ､)､"､i-） iii' y" /i怨ヽ 　　､
　　　　　　　 'ｰ'　 ,'",,;;,､';;ヽ ,,;;;;､､;;;;;;;;:::::　　　　;;;;;;;;;;;;;;;'''"　ｺﾛｽr'ﾐr――':､し"ﾉ亡ミ　　　|i
　　　　　　　　　　" ''";;;;;;;;;;;;;;ヽ､ t;;;;;;;;;xx,,, ";;;; :::::;;ﾆﾆﾆ;;;:""ｿﾞﾃﾒ-||iＣ　::: ﾘ､"恨ヽ, 　　　| :i
　　　　　　　　 　　　 　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;~;;;;;;;;;;;xx:ヽ､;z'､"r+-i.r'+ヽ､;;彡,,'" 'ｰｰｦ;;'";;|辱ﾘ,ﾘ､　　　| : i
　　　　　　　　　　　　　　;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;xxxx｀'''"""""￣￣""":::::　 ::::::i;;i ;;　|从 | 　　　　| :　i
　　　　　　　　　　　　　　;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;xxx;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,　""彡 ::::|i"::　| |;i|　　　　　| :::　i
　　　　　　　　　　　　　　;;;; ;;;;;;;;;;;;;;'､;;;;;;;"";;;;;;;;;;;;､ｰ '''''''''ｰ''彡　　::: ;;r'　::　| |　　　　　　|: :::　i
　　　　　　　　　　　　　　 ;　;;;;;;;;;;;;;;;;;;' ､;;;;;;;;;;;;;;;;::　";;;;　　　''"彡;､ '"　　:::　i |　　　　　　| : :::　i
　　　　　　　　　　　　　　 ;;;:: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::＼;;;;;;;;;;;;,,,,,,,";;;;;,,,,,,,;;;､ '"彡　　 :::　 i''''''' ｰ- ､　 | : :::::　i
　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ '"iiii;;;:　　　 ::　　|~''-､::::　 ヽ| :: ::::::　i
　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;:: :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::'""iii;;;::::::　　　::　　 |;;;;;;;;;i:::::　:　t;;;,,,;;;;;;,,,t,,_
　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;彡 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　::::::::::::::::::　　;;;;;;::::::　　　::::　 / |;;;;;;ｿ:::::　　入::::::::::::'''''''
　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;::::　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　:::::::::::::";;;;;;;::::::"　:::::::　　/　t;;;;i:::::　　/､;;tヽ::::　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　プトレマイオス１３世
　　　　つかさに権力を奪われて死んだと思われていた実の弟。顔を偽り宦官となり復讐に燃える
626 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:05:46.15 ID:NeBAnqwo
紀元前３７年秋、エジプト法の下アントニウスはつかさと結婚する
　　　∧ ∧　＠∧,,∧＠
　　 .(,, ﾟДﾟ)　. (*ﾟーﾟ) 　ｹｺｰﾝ ｼﾏｼﾀ!
　　　| <∞> 　@@*@@
　　　|U..V |⊃⊂　　⊃
　　.@|　： | ／∞　　∞＼
　　　..Ｕ..Ｕ ～～～～～～

結婚を記念して東方の伝統に従い神に扮した二人の横顔を刻んだ銀貨が鋳造された
　　　　　　　　 　_,. -‐ '' " ",.￣''￣｀ ''‐､
　　　　　　　 ,.-'　　　 　 ,r''　　_,,.. -　､　 ` ､
　　　　 　 ,.r'／／／ ／ 　 ,.-'　　　 　 ｀' ､. ＼
　　　　　/　　 　 　 ,r'　　,r'　　　 　　 ,rfn､ ＼ '､
.　　　　/ /////　 ,'　　 ,'　 ,rffn.　　 '"　 　　 ヽ ',
　　　　i　　　　　,.ｧ　　 .i　 '"　　　　　,riiﾆヽ. 　 ',. ',
. 　 　 |　　,.r '"　 |.　　 {　　,riiﾆヽ　　　 　 _.　 　 ', ',
　　　 | .,.r'　　　　|　　　!　　　,..　 _,,..　-‐'　_,..r'　 i .i
　　　 |,'　　　　　 ',　　　',　　 '､., __ ,.. -‐''"ﾞ　 }　　| .|
　　　 |　　　　　　 ',　 　 `､　　ヽ　　　　　　　 ! 　 } .}
. 　 　 ',　　 　 　 　 ',　　　 '､　　ヽ　　　　 　./　　 ! .|
　　　　'､　　　　　 　`､　　　＼　　｀ヽ==＝'ﾞ　 　 ,'　!
　　　 　`､　　　　　 　 '､　　 　 ' ､　　　　　　　　/ .,'
　 　 　 　 '､'-..,,_____　___`､　　　　`''‐-　..,, ,,.. r'　 /
　　　　　 　＼　ヾヾヾヾヾ ＼　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　` ､　 ､､､､､､､､ ` - ..,,,　＿　_,.r'ﾞ
　　　　　　　　　　`' - .,,_　　　　　　 _,. - ''"
　　　　　　　　　　　　　　｀"'' '' '' ""
　　　　　　　　　　　　　　４ドラクマ銀貨　　　　　

これがアントニウスの素朴な喜びの表現だった
627 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:06:25.05 ID:NeBAnqwo
アントニウスの結婚はローマ市民を驚かせた

　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧　　　ﾅﾆｶﾝｶﾞｴﾃﾙﾝﾀﾞﾛｰﾈｰ
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ　ﾀﾞﾛｰﾈｰ　
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'

やる夫はこれを不義理と詰り公然と批判した
　　　　　, (⌒　　　　　　⌒)
　　　(⌒　　(　　　　　　)　　⌒)
　　（　　　　　　　　　　　　　)　　)
　　　　（＿ヽ＿ﾊ从人＿ﾉ＿ノ
　　　　　　　　　 | || | |
　　　　　　　ﾉ Ｌ,l ,|| |､l、
　　　　　　　⌒:::＼:::::／::＼　　　
　　　　　　／　<ー>::::<●>＼　姉上と云うものがありながら　　
　　　　 ／　　　 （__人__）　 　 ＼　　
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|　他の女と結婚したアントニウスは恥知らずだお！
　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!|
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　>
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽ
628 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/24(土) 22:06:47.84 ID:TKJDBhko
呪われそうな銀貨だなｗｗｗｗｗｗ
629 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:07:41.48 ID:NeBAnqwo
アントニウスは冷静に反論の手紙を送っている
.　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|　君は私を非難するが私が妻を抱くことに何の問題があるだろう
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　郷に入りては郷に従えの言葉どおり東方の流儀に従ったまでだ
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|　それとも君は自分が潔白だというつもりか
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／　君が仕事で家を留守にする度にタマ姉なりルイズなりと
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(　　　楽しく過ごしているというのはただの噂なのかな？
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
　－ ' ´　　　　　 ／￣:／　 ／::/― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __　　 ノ:;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,〟-::─:-､／:::/-‐"::∠_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ´:: :: :: :: :: :: :: :: ::/::: :: :: :: :: ::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　 ＿r-ｔ/:.::／: : :.／ :: :: :: :/::::: ヽ､::. :: :: :: :: :＼
　　　　　　　　　　　　,r'";;;ノ;λ;/: : ::／:: ::, :: :: :/|ヽ;: :: ::ﾊ: : : : :ヽ､_:: :＼
　　　　　　　　　　 ／;;;;;;;/;;;;;;γ:: : :/:: ::／|::. ::/　|　∨:: :.:|:: :: : : : :＼＼::|
　　　　　　　　　　ヽ､;;;;;/;;;;;;;/:: :: ::/:: :/　 |: ::/ 　 |　 ∨:: :|:: :: :: :: :: ::ﾍ　`
　　　　　　　　　　　 ｀/;;;;;;;;/:: :: :::ｊ:: :/ ＼.|::/　　 |　　 Χ::j::: :: :: :: :: ::.∧
　　　　　　　　 　 　 　＼;;;;|:: :;/::::|:/　 __､|/ヽ　　!　／__|;/＾V:: :::ｉ:: :: ; :∧
　　　　　　　　　　　　　|:::ｉ:ｊ:.:/|:: ::|;;ﾔﾃァｫヾ　　 　 ,ｧﾁ:ﾏ７ ﾊ:: :: :|:: :::ﾄ､::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　ｊ:: ｉ:|/::|:: :ｊ'　ﾋｚ7:;ﾘ 　 　 　 ﾋz:;7ﾘ, ﾊ::|:: : |:: :/　ヽ::|　……やる夫、コレ、どういうこと？
　　　　　　　　 　 　 　 |:: :|:: :::|:::;ｲ　`-‐~　　　 ､ 　`‐-~' λ:::|: :/::./　 　 `
　　　　　 　 　 　 　 　 |:: ::|: :::|/V､　　　　　　　　　　　　〈ｿ::.:|/:|::/
　　　　　　　　 　 　 　 |:: :::|:: ::｀:l‐':ヽ､　　　 '⌒　　　　 ノ:: :: ﾒ:::´::|
　　　　　 　 　 　 　 　 |:: :.::|:: ::.::|: ::|　｀＞‐-ｧ-‐tπ爪::/:: ::/:: :: ::.:|
　　 　 　 　 　 　 　 　 |:: ::.::|:: :: :|: ::|ィ´ " ,.ｆ:〉:::　{:ｧ /::/:: :/､::_;γ´｀} 　 　 __
　　＿　_,r--──-‐"￣￣"|:: ::.:|:::|　　 　 |　　　/　ｊ:/::.::ｿ '´　/　 / ｀ヽ／　ﾉ
￣"　￣　　　　 　　　　　　　|:: ::.:|::|＼ 　　|-‐-/　./:.: ::/　　 /　 /　 ／　／
　　　　　　　　　　　:::::＼　　 |:: :: :;ﾘ＼＼　|　 /　 ﾉ:::／　　 /´　 ｀~´　,イ_〉_＿__
､　　　　　　　　　　 ＿::;;_ヽ､. |:: :: :| ＼＼ヽ| ./／/:::/ __＿,,ﾉ　　　　　　 _＿＿,,ノ
__ヽ_＿,､,-‐─ー-‐´ |::ｉ:: ::::|ヽ|:: : :|　　＼ヽ|/／/:/´(,_＿,, ｀　　　　　　 {
　　　　　 　 　 　 　　|::.|:: ::::| ｊ |:: ::|:ヽ、.　ヽ_／ ｊ::ｊノ λ {{{`ｰ-‐⌒ヽ,_＿｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　|::.|:: :::| | .|:: :| 　 ｀＞　 ＜|::|　　 ヽヾミ≧三三彡'"`‐‐'
630 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:08:38.86 ID:NeBAnqwo
　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼ 　　　かがみんが居ない間、寂しさを紛らわす為に
　　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　　
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　| 　　ちょっとエロゲーに手を付けただけだお
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) /　/ / / 　これは浮気とは全く違うんだお
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　:::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/ 　　　強いて言うなら……純愛？
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

　　　　　　　　　＿＿＿ｌ＼＿＿　　　　　　　/ヽ/ヽ/丶
　　　........-―...::::::::::::::::ｒ::、:::::::::::::::￣┌　 、ｌ´￣￣￣ヽ´/
　　::´:::::::／:::::::::::::::/::/ｌ::ｌ::ｌヽ::、:::::::::::::ｌ　　」三三三ミミ/
　　　 ／::::::::::::::::::::ｌ::/ ｌ　ｌ::ｌ ＼ヽ::ノ＼:ｌ　く　　 　ｌ.:＼　ヽ
　　 /:::::::／:::::::＼ｌ/　ｌ　 ｌｌ　 　メ＼ .ヽｌ　ｌ　　　　｀　　／
　 ,::ｌ::::／/:::::::::,::::ｌ ｌ｀＞　 ｌ　´　＼ ｌ丶::ｌ_ｌ　　　　　　 ｌ　　そう、じゃあ許してあげる
（_｀ｌ/　ｌ/::ｌ:::::/ｌ::::ｌ ヽ　　　　　　　　　 ＼::ｌ　　　　　　 ｌ
ｌ三三三 ｌ:::::ｌ::::ｌ::ｌ　　　_...　　-―┐ ｘｘｌ/ｌ　　　　　　ｌ　　　なんて言うかぁぁーーっ！！
ト――_..´ｌ::::ｌ::::ｌ/　　　ｌ ∧∧∧/ ｌ　　　 ｌ　　　　　 /
.ｌ　　´　　∧ｌ:::::、　　　ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｌ　　ｒ-ｌ　　　　　/
. ｌ　　　　　ｌ｀:::::::> 、＿ｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｌ　人 ｌ　　　　/::ﾍ
　ｌ　　　　 ｌ::,::::://、ヽヽｌ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｌ/:::::ｌ 、　　/:::::::::ﾍ
　 ＼　　//:::://　　　ヽヽ∧∧∧/ｌ/:::::ｌ ｌ ＼ ∧:::::::::::ﾍ
　　　｀‐//::::ｌ/_　　　 ﾊ ＼＼／　l/:::::ｌ　ｌ　　ｌ　 ﾊ:::::::::::λ
　　　 //ｌ::::/　　｀ト-ﾊ ﾍ　＞-´　ｌｌ:::::ｌ／　　ｌヽ　ﾊ::::::::::::::
　　　//::::/　　　 ｌ;:;:ハ -丶ノ／ ｌ ｌ ｌ::::ｌ＼　 ｌ:;:;／ヽ、ヽ::::
　　　 ｌ::::/　　　　ｌ;:/　ｌ　　　/　　ｌ ∧::::ｌ_...＼　ﾍ:;:;＿ヽ
　　　 ｌ/　　　　　ｌ/ /:;ｌ　　/　　　　　ﾍｌ　＼ ﾍ　ｌ:;:;:;:;ｌ
　　　 ｌ　　　　　　　 「:;ｌ　/　　　　　　　　　　 >:;:;―-,
631 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:09:21.47 ID:NeBAnqwo
ントニウスは東方攻略の最高司令官である。そのアントニウスが決めたことならば何かの腹案があるのかもしれない

　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧　ﾀﾌﾞﾝｷｯﾄﾘﾕｳｶﾞｱﾙﾝﾀﾞﾖ
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ　　ｷｯﾄｿｳﾀﾞﾖ
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'

驚きは隠せないながらも市民たちは納得しようとしていた
だが、看過できない不穏な噂が東方より流れてきた
632 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:10:31.99 ID:ipcrR82o
>>625
Ω　Ω　Ω　＜ﾅﾝﾀﾞｯﾃｰ！！
633 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:10:36.50 ID:NeBAnqwo
アントニウスが結婚の贈り物に属州の支配権はおろか同盟国の領地までエジプトの女王に贈った。そんな噂だ
一笑に付すべき噂だが笑うに笑えぬ理由があった
　　　　　　　　 　_,. -‐ '' " ",.￣''￣｀ ''‐､
　　　　　　　 ,.-'　　　 　 ,r''　　_,,.. -　､　 ` ､
　　　　 　 ,.r'／／／ ／ 　 ,.-'　　　 　 ｀' ､. ＼
　　　　　/　　 　 　 ,r'　　,r'　　　 　　 ,rfn､ ＼ '､
.　　　　/ /////　 ,'　　 ,'　 ,rffn.　　 '"　 　　 ヽ ',
　　　　i　　　　　,.ｧ　　 .i　 '"　　　　　,riiﾆヽ. 　 ',. ',
. 　 　 |　　,.r '"　 |.　　 {　　,riiﾆヽ　　　 　 _.　 　 ', ',
　　　 | .,.r'　　　　|　　　!　　　,..　 _,,..　-‐'　_,..r'　 i .i
　　　 |,'　　　　　 ',　　　',　　 '､., __ ,.. -‐''"ﾞ　 }　　| .|
　　　 |　　　　　　 ',　 　 `､　　ヽ　　　　　　　 ! 　 } .}
. 　 　 ',　　 　 　 　 ',　　　 '､　　ヽ　　　　 　./　　 ! .|
　　　　'､　　　　　 　`､　　　＼　　｀ヽ==＝'ﾞ　 　 ,'　!
　　　 　`､　　　　　 　 '､　　 　 ' ､　　　　　　　　/ .,'
　 　 　 　 '､'-..,,_____　___`､　　　　`''‐-　..,, ,,.. r'　 /
　　　　　 　＼　ヾヾヾヾヾ ＼　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　` ､　 ､､､､､､､､ ` - ..,,,　＿　_,.r'ﾞ
　　　　　　　　　　`' - .,,_　　　　　　 _,. - ''"
　　　　　　　　　　　　　　｀"'' '' '' ""

結婚を記念して鋳造された銀貨、そこには二人の横顔が彫られていた
　　　 ・ ・　・ ・
そう、異国の神に扮した二人の横顔が

アントニウスは異国の女王に骨抜きにされて操られているのではないか。そんな疑念がローマ市民の間で育ち始めていた
634 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:11:37.92 ID:NeBAnqwo
ローマで疑念が育ちちつつあることなど露知らず、幸福に浸っていたアントニウスは予定通り
己の地歩を固めるために東方攻略の為にパルティアに出陣する。紀元前３６年３月のことだった
　　 　 　 　　　　　,
　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　　さぁ、全てに決着を付けようではないか
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀￣
635 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:12:07.76 ID:NeBAnqwo
同じく紀元前３６年７月

やらない夫の猛訓練を耐え抜いたやる夫艦隊は今度こそセクストゥスと決着をつけるべく出陣する　
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r=q_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾆ=ﾆj==jﾆ==ﾆ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-{ｪｪｪ}ｪlｺ=-+-　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{'''''''!"〈|',__|____/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rj v |rqLVヽ__/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_r=====ｺ=jj|,ｽｭ_
　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 L|　 j_,rHiLrﾊﾆ=ﾆ!　　　 .||
　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿Å三=　={ﾖinl_ｨ巡_　　　 H
　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,＿_,,,,＿,'-'-'=fﾆl-iｨ巡ｨ巡ｲ巛_=_,,,,,,,l-l,,, __
　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .尸ｺ ､ｰ - '-￣ヽ二ニ＝＝＝- -r｡｡｡ｭ=＝＝＝',_
　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r=ﾆ､==ﾆﾆ＝==､,-'- '-ﾟ- -'=ｭロｺ二二',￣====ｺ__,n,.-‐‐''j'
:::::::::_:/|＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;尸_-'_`_､__/__/_ﾟ__ヽ二ニ＝＝＝＝　　 _,. -‐' "´　　　　　　ﾉ:::::::
::rJ´*｀てjｰ-､_ _　,､_ _ _nｭ_ _ _, , , r=q=,ﾆ､fEEjﾆj''''''===''''''==='''''''=----=-- _ , -－''''"´　　　　　　　　　　ノ::::::::::
::冫､ﾆ `　=　　　｀`ｱ7ｰ －－－－－－－－－－－－－- - －－ ' ' ' " " "　　　　　　　　　　　 _,. -‐''"´::::::::::::
:::::｀'ヽ,　　　　　　ﾒ0j'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,..-‐''"´:::::::::::::::::::::::::::
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636 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:12:47.06 ID:NeBAnqwo
同９月
シチリア北東、ナウクロス沖にて両艦隊は激突
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　☆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　☆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒ ⌒ヽ　　　/
　　　　　　　　　　　　　　＼　　（´⌒　　⌒　　⌒ヾ　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　 （'⌒　;　⌒　　　::⌒　　）
　　　　　　　　　　　　　　　（´　　　　　）　　　　　:::　）　／
　　　　　　　　　　　　☆─　（´⌒;:　　　　::⌒`）　:;　　）
　　　　　　　　　　　　　　　（⌒::　　　::　　　　　::⌒　）
　　　　　　　　　　　　 　／　（　　　　ゝ　　ヾ　丶　　ソ　─
　　　　　　ヽ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～


やる夫艦隊は勝利を収め、セクストゥスは東方へ逃亡するも後に捕らえられ死亡


　　 　 _rvイ￢__
　　＜: : : : : : : : :＞
　∠: : : : : : : :_:_:_f^ﾊ､　　　　　　 ＿
　 ﾚ: : : : : : Ｚ/∠　 <`ーrr‐ｧｰイ:.:.:.:.＼　　　　くそ……オレは戦の最中に昼寝するような奴に負けるのか！
.　 V: : : : :ｌ　ｌ/‐'ﾉ　 |　　|:ｌ:.:|:.:|:.:ｌ:.:.:.／￣}
.　　ゝﾄ､ﾆ　,__ 　,-,　|　 ､ゝ: l:.:|:.:|:./:.:.:.:.:.::ﾄ､　　　　
　　　　　￣`ｰ`-―/￣` : ﾊ:.:.＼/:/:.:.:.:.//:.ヽ
　　　　　　　　　　 ｌ　:‐:‐　:::　＼../- r‐':.:.|￣ ヽ
　　　　　　　　　　 ',　　:.: 　 　:::.: ｌ／／:.:.:| :　 ﾞ . ､
　　　　　　　 　 　　ｌ　:.:　 ﾄ､ 　 　ﾚ':.:.:._:.:.」　ﾞ .　:　ヽ
　　　　　　　　　　　|.　　　|　￣`ヽ.V´:.:.:.:.|　　:　 :／>､
　　　　　　　　　　　ｌ 　 　 |　　　 　 }＜.:.:.:', 　.ィ　／:::::L
　　　　　　　　　　　 ',.　　 l　 　 　 /:.:._:._:.:.|(-)イ:::{:::::::::::::＼
　　　　　　　 　 　 　 |　　 {　　　　ﾚ':.:.:.:.::.y::.ｌ:::::ｌ//⌒::::::::::::
637 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:12:58.18 ID:TKJDBhko
随分と近代的なｗｗｗｗｗｗ
638 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:13:44.96 ID:NeBAnqwo
ナウクロス沖海戦が始まる少し前、再びやる夫を不規則な生活の報いが襲った

　　　　 ／⌒＼　　　　　／＼
　　　　/'⌒'ヽ　＼　　／＼　 |
　　　 （●．●）　）／　　　|:　|
　　　　 >冊/　 .／　　　　 |: /
　　　/⌒　　 ミﾐ　＼　　　|/
　　 /　　　／　|::|λ|　　　どうも、睡魔です
　　 |√7ミ　　 |::|　 ﾄ、
　　 |:／　　　　V＿.ハ
　 ／| i　　　　　　　　 |
　　　и .i　　　　　　Ｎ
　　　 λﾍ、|　i　.ＮV
　　　　　　Ｖ＼Ｗ
　　　　　

睡魔に侵されたやる夫は開戦の号令をかけることも叶わず、結局戦が終わるまで眠り続けた


　　　　　 ／￣￣￣ ＼
　　　　／ 　 ―　　　―＼ 　　
＿_ ／ 　 （ ー）　　（ー） ＼　 うふふ、かがみん……
　（ |　　　 　 （__人__）　　　 |　 　
＼ヽ＼＿＿　 ｀ー ´＿＿／ ＼
　 ＼（￣ ⌒⌒⌒⌒￣⌒ ⌒ ⌒ヽ
　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　＼

だが、それで問題ないのだ
639 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:14:24.93 ID:ipcrR82o
主砲一斉掃射でもしたのかｗｗ
640 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:16:16.61 ID:NeBAnqwo
強敵、セクストゥスとの戦いを通じてやらない夫は武将として成長した

　　　.／　ノヽ＼
　 　 ;| （●）（●|:
　　　:|ヽ (_人_)/;　
.　　　:|　|. ⌒ .|;
　　　 :h　　 ／;
　　 　 :| 　/; '
　　　 /　く､　　 　 ＼
　　　;|　＼＼_　　　　＼
　　　;|ミ　|`ー＝っ 　 　＼
　　　　　ｂｅｆｏｒｅ　　　　 　　　　 ／￣￣＼　 　
　　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　　 _ノ　　＼　
　　　　　　　　　　　　　　 　　（●）（● ）　　│ 　
　 　 　 　 　 ┌ z=､.＿.＿＿ﾞ（__人__）　 　　│───────────────､
　　　 　 ___,-､|rk.|　|　 |＼‐- |　　　　　　　 │ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
┬┬┬｢!.}.}ﾉhｺ }|　|―|―― ヽ　　　　　 　 } =｣"￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　／
￣￣￣Tﾌ-ﾊﾉﾄ〈|　|__⊥ --,‐ ヽ　　　　　ノ H} 　｀ヽ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　}ﾆﾆ! ﾞ―ﾞ‐'　　　 ﾉ　_,/::/　_/::::{. [j}　　　 ｀ヽ
　　　　　ﾍﾆﾆﾍ､　　 _,､／　　┏━┬━━┓　　　　　"┬ ､　　 >､__
　　　　　　}j､-} h-r'ﾊ:::ヽ　┏　　 ┃　　　 ┓　ﾉ 　 >'":::;ｨ‐::ヽ
　　　　　　　|::}::}.:.l.:l.:.ﾊ::: 　┃　　 ┃　　　 ┃　ヽ人_ノ::／〃.:..:..:.|
　　　　　　　Lj::j.:.l.:l.:..:.}::::　┃l::::l　╋｀l￣´::┃{:::::::／..:〃.:.:..:..:.;}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ａｆｔｅｒ

やる夫がここまで出張ってきたのは西方世界の支配者としての責任感からで、もとより自分が指揮するつもりなどない
二人の役割分担は完璧に機能していた
641 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:17:28.42 ID:TKJDBhko
変わりすぎｗｗ
642 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:17:30.31 ID:b7qVs3.0
まあ、やる夫が戦うと負けちゃうし…
643 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:17:33.82 ID:NeBAnqwo
同１０月
やる夫、未だセクストゥス残党の支配下にあったシチリアを奪回を試みる
　　　　　　　 ,～-,～-,～-,
　　　　　　　 |シュラクサイ|
　　　　　　　_|_~~~~~~~~~~~
　　　　　　__i　.i-.､　__
　　　　rii |　i_,!　'ｰ'l　|,_l"'i ﾄ,
_　　__.ﾞ| '"　　　　　　　　 ." |__
└┘ i.L,r-''"i￣￣i~~ﾞ"i''-.,」_.|_iーi　___
┬─┬ﾄ''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ﾄ,.
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|　　|_~"'l'''' iｰ-i-.ﾆＬ."　＿__　^.」
┬回┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~",-､.=､~|~"'l''.ｰiｰ-.|'"|_._|__|~i''i|
┴┬┴ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~￣|￣￣|~ﾞ"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l':　ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□￣|￣~"l''ｰ|~"|;;;|.／｡!´｡! ~!"ﾞi r |i'"|_._|__|~'i|

　　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l　　あなたにばかり任せるわけにも行きませんね
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /

レピドゥスとの共同作戦は順調に進み程なくしてシチリアはローマの手に戻る
644 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:19:13.62 ID:NeBAnqwo

　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!　さて、これで西方は安泰ですか
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l　　　　アントニウス、あなたはどう出ます？
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

レピドゥスの影響力は目に見えて衰えていた。物事には引くべきではない局面が存在する。フィリッピはまさにそれだった

　　　　　 　　　　　　∧,,∧ 　　　　∧,,∧
　　　 ∧ ∧　　　　(　　　 ) 　　　(　・ω・)　　　レピドゥス？　ああ、そんな人も居たよね（笑）
　　　(ω・　)　　 　 (　　Ｕ) 　　　 ( つ日ﾉ　　　∧,,∧
　　　｜　Ｕ　　 　 　 u-ｕ 　　　　　 u-ｕ 　　 　(　uω)
　　　　ｕ-ｕ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(∩∩)

　　　　　　　　∧,,∧　　　　　　∩ ∧_∧　　今更レピドゥスってありえなくね？
　　　　　　　　(・ω・')　　　　⊂⌒（ ・ω・）　
　　　　　　　⊂∪∪⊃　　　　　 ｀ヽ_∩∩

共和派との決着つけるその時に居合わせなかったレピドゥスにローマの未来を決める権利はない。それが衆目の一致する見解だった。
645 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:20:01.01 ID:NeBAnqwo
あるいは、逆転の目はあったのかもしれない。だが、生来温厚なレピドゥスは危険な賭けに出ることをよしとせず、
距離を置いてどちらが勝者となるかを見定める腹積もりだった
　　　　　　 　　　 　 　　＿＿＿＿＿　　　　　 ＿ ,
　　　　　　　　　 　 , '´::::::::::::::::::, ' - ､::￣￣二 - '´
　　　　　　　　 　 /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::｀ヽ｀ﾞヽ
　　　　　　 　 , '´~:::::::::::::/｀ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ､::::ヽ
　 　　　　 　 /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ﾍ::::､::::＼　　 ヾヽ',
　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::l　　| l'''''ﾍ ヽ 　 ヽ::::::::ヽ ヽ
　 　 　 　 　 j::j　　　 　_l:::::::l!.|　　ヽ_::ﾄ､::ｫ'´:::::ﾄﾍ
.　　　 　 　 /ｲ::::::::::::::ﾉ }:::::::ﾊ.!, ''´,_〉､! ﾞ仡:::::::| ヽ
.　　　 　 　′ﾘ:::::::::::/ .ﾊ:::::::l ヽ <ゞ'　｀ヽ､Y､:::l
.　　　 　 　　 ﾍ::::|// .ﾑ-,..,.j　 `　´　　　 ノﾍ:/　わざわざ危ない橋を渡る必要はありません
　 　 　　　 　 ﾉｲ.ヽ!　'　'　! ヽ 　　　　, ィ'|　 ′
　　　　 　 　　　|ﾌ入　　　　　l　 　 ｰ'ィ'ﾍl
　　 　 　　　　 ,ヘ　ﾍ　 　 　 ト　､ ＿ﾉ､　｀
　 　 　 　 　／ 　 ヽ ',　　　　jｧ /　/ !　ヽ
　　　 　 ／　　　　　/ゝ..＿..ﾉ｀Y Y　/ 　 }
　 　　／ ,..........　　 　', 　　　 　 ｌ}_|./　　 j
　　 /, '´　　 　 ｀ヽ　 ﾊ_　　 　ノ 　ｌ　 　/
　 //　　　　　　 　 ∨　｀` ￣ 　　 l 　./〉
　j j 　　　 　 ､　　　 l　　　　　　　　l ,._ll′
　l |　　　　　　｀ヽ　 ﾍ　　　　　　　　l! /
646 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:21:02.57 ID:NeBAnqwo
　　　　　|┃
　ｶﾞﾗｯ.　|┃　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　|┃　 ﾉ//　　　.／￣￣￣ ＼　　
　　　　　|┃三　　　　／　 ＼　　 ／　＼　レピドゥス様、これはどういうおつもりだお！
　　　　　|┃ 　　　 ／　　（●） 　（●） 　＼　
　　　　　|┃　 　　 |　　　 　（__人__）　　 　　|
　　　　　|┃三　　 .＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　
　　　　　|┃三　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼

　　　　　　　　　ｒ―-＜_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶､
　　　　　　　　　!::. : : : : :`丶､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　 _,.イ'!::::. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　r'"´:::::::/:!::::. : : : : : : : : : : : :ヽ､: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　|::::::::::::/::::!::::. : : ､: : : :ヽ､: : : : : ＼: : : ＼ : : : : i : : : : : : ヽ
　　　　|:::::/:::/::::ﾊ:::::. : : ＼: : : : ＼: : : : : :＼: : : ヽ: : : :!: :ﾊ : : ヽヽ
　　 　 |:::/::::f:::,ｲ ヾ::::.ﾄ､: : ＼: : : : :＼: : : : : :ヽ : : ヽ: : :!:.!:::}: : : :!: !
.　　　/::/:::::!::f::::!　ヾ:::k ＼: :ヾ丶､: : : ヽ __,.,_: :丶: : :! : !Z_::!: : : ﾄ､ヽ､　……随分乱暴ですね
　　 /::::f:::::::!:::!::::! .,,_ヾ:ヽ　 ＼ヽ､_,,.>＜"ゞ､: : : :ヾ: : !: :ト､ヾ: : i :! ｀ーヽ
.　 /::／!:::::::!:::!:::::ヽ, ｀Y::{　　　ヾ´ r',.ｨ-ｚュｧ＼: : ヾ: :!: :ヒ_ ,〉 /: !　　　　どうしました、やる夫君？
　/／　 !:::::::!::ﾄ､::::::ヽf弋ヾ､　　　　´､ゞ-‐'　　 ﾄ､　!ヽ! lﾉ／ ./| /
　　　　　!::::ﾊ::! ヾ::::::::!｀¨´ j｀　　　　　　　　　　|: :ヾ: : ,.ﾄ' / ,ｲ.|/
　　 　 　 !:::! ヾ　ヾ:::::::!.　 /　　　 　 　 　 　 　 |: : : : :,ｲ: :/ fヾr ､
　　　　　 ヾ|　　　 ヾ:::::ヽ〈.,__　　　　　　　　 　 |: : : :/ !::ﾊ:: :!/ 　 ＼
　　　　　　　　　　　 ＼:::i丶､｀　＿＿, 　 　 　 |: : :/ ／　 >､!　　　/ヽ､
　　　　　　　　 　 　 　 ヾj 　 ＼　ｰ　 　 　 .／|: :/／　　/　　　　/　 　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶､._＿,,.イ　 ,|/'´　　／　　　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,／／／_＞'´　　 ／ 　 　 　 /　　　　　　　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 _,.ｨ'"´ ／　/Aヽ　　　 ／　　　　　 /　　　　　　　　　　｀丶､
　　　　　　　　　　　　 ,.イ　　 ／　　/f⌒ヽ 　／　　　 　 　 /　　　　　　 　 　　 _,,..,,_　
647 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:21:44.51 ID:NeBAnqwo
やる夫の手には指令書が握られていた。存在しない指令書だ
それはレピドゥスの書体でこう書かれていた


　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　|　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　 /　　　￣￣￣￣　　 　　　/＿＿＿__
　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　/ヽ＿＿／/
　　　　　/　　 　偽物です☆　　 　/　　/　　　/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　　/
　　　　/　　　＿＿＿＿　　　　　/　　/　　　/
　　 ／　　　　　　　　　　　　　／　　/　　　/
　／　　　　　　　　　　　　　／ 　 　/　　　/
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/　　　/　　　/

「シラクサ奪回の混乱にまぎれてやる夫を襲い全ての権力を取り上げよ」と

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　
　 ／　　_ノ　　 ヽ､_＼　大変残念だお。レピドゥス様がやる夫に悪意を抱いているなど信じたくなかったお　　
／ 　　‐=･=-　‐=･=- ＼　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　けどこうして証拠が見つかった以上やる夫はあなたを処断するしかないんだお　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／
648 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:22:00.05 ID:8JXKAVko
日和見決め込んで、最終的に高値で売り込める価値ももうなくなりつつあるんじゃないかなあ？
649 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:22:31.63 ID:NeBAnqwo

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , '´￣｀¨ー- ､_
　　　　　　　　　　　　 　 _,.-‐''"｀::::::::::::::::::／｀ヽ｀¨ｰ-､_
　　　　　 　 　 　 　 　／::::::::::::::::::::／ヽ／,ﾍ:::::::::＼:::::::::｀ー- ､_
　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::／:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ﾔ´￣
　　　　　　　　　　／::::::::::::::i::::::/:::::://,､,､,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,､::ヽ
　　　　　　 　 　 /,.イ::::::::::::l::::/:::::://　　　!:::l:::::ﾄ､.:::::::::!::::!ヽ::i
　　　　　　　　　　 /ｲ::::::ハ!:::!:::,ｲ/｀¨'ｰ-､!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
　　　　　　　　　　 !∧::〈（｀!!:!::,'|/　.r'ヒｱ｀!:ﾊ::::ﾋｱ!::::::::ﾄ､::|
　　　　　　　　　　　　!:::ヽ､_!:::::!　　　　　　ﾘ　ヾ!　l:::::::::! リ　……あなたは！
　　　　　　　　　　　 ﾉ,::i::i::i::ﾊ::.!　　　　　　　 _>　ﾉ::/!:/
　　　　　　　　　　　 ,.ハ|::,ﾊ| ヾ!､.　 　 r‐-‐ｧ .／::/ |/
　　　　　　　　　　／!　 ﾚ'＼.　　 ＼ 　 ｀ﾆ´／|∧!
　　　　　　　　 ／　　ヽ　　　ヽ､_.　 ｀i'ｰ-＜｀ヽ
　　　　　 　 ／　　　　　＼　　 ,ﾍ}　〈　 ,'　/　　!
.　　　 　 ／　　　　　　　　 ＼/　 |ー!　.／　 　 !　　　 ＿＿＿
　　　 ／,r-―- ､　　　　　　 　 　 !o| /　　　　/　　, '´　　　　　￣￣￣｀)
　　 / ,/　　　　　｀ヽ　　　　　　　　∨{　　　　〈　／　　　｀ー＜￣j￣￣
　 ./ /　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　|o!　　　//./　　　　｀'ー-〈￣
　/／　　　　　　　　　!　　/　　　　　.! |　r'7 /ノ　　　　　ー--/
../　　　　　　　　　　　!　 /　　　　　　| ! .! !／　　　　　 ,ー--'

濡れ衣を着せる気か！　と続けることはできなかった

　　　　　　　　　　　　　　,. -─────────‐- .、
　　　　　　　　　　　　 ／／￣￣＼　　　　　　／￣￣＼＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼..
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　＼　　　　てめーの出番なんかもう金輪際存在しねーお
　　　　　　　　／ 　　／ ／￣＼＼::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::／／￣＼＼　　＼
　　　　　　 ／　　　　|　 |.　┃　.|　| ::::;;;;;;;;;;;;;::::｜ |.　┃　.|　|　　　 ＼:
　　　　　／ 　　　　　＼ ＼＿／／　::::::::::::::::::　＼＼＿／／　　　　　 ＼
　　　 ／　　　　　..／￣￣＼　／　　　::｜::　　　＼　／￣￣＼..　　　　　＼::.:
　　 / 　 　 　 　 :::::　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　 :::::　　　　　 ヽ::
　　| 　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／＼＿＿／ 　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　|:
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜r─‐┬──､|　　　　　　　　　　　　　　　 |::
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 |/　　　|　　 　｜　　　　　　　　　　　　　　/ ..
　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　＼ 　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　／ ..:.
若き西方の支配者は目で語っていた「勝負に出るつもりがないなら引っ込んでいろ」と
650 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:23:24.76 ID:ipcrR82o
あくどいなー、やっぱ政治力は高いか
651 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:25:06.19 ID:NeBAnqwo
レピドゥスは敗北を悟った
　　　　　　　　　ｒ―-＜_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶､
　　　　　　　　　!::. : : : : :`丶､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　 _,.イ'!::::. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　r'"´:::::::/:!::::. : : : : : : : : : : : :ヽ､: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　|::::::::::::/::::!::::. : : ､: : : :ヽ､: : : : : ＼: : : ＼ : : : : i : : : : : : ヽ
　　　　|:::::/:::/::::ﾊ:::::. : : ＼: : : : ＼: : : : : :＼: : : ヽ: : : :!: :ﾊ : : ヽヽ
　　 　 |:::/::::f:::,ｲ ヾ::::.ﾄ､: : ＼: : : : :＼: : : : : :ヽ : : ヽ: : :!:.!:::}: : : :!: !
.　　　/::/:::::!::f::::!　ヾ:::k ＼: :ヾ丶､: : : ヽ __,.,_: :丶: : :! : !Z_::!: : : ﾄ､ヽ､
　　 /::::f:::::::!:::!::::! .,,_ヾ:ヽ　 ＼ヽ､_,,.>＜"ゞ､: : : :ヾ: : !: :ト､ヾ: : i :! ｀ーヽ
.　 /::／!:::::::!:::!:::::ヽ, ｀Y::{　　　ヾ´ r',.ｨ-ｚュｧ＼: : ヾ: :!: :ヒ_ ,〉 /: !　（ひょっとするとあなたは大変な敵を相手しているのかもしれませんよ
　/／　 !:::::::!::ﾄ､::::::ヽf弋ヾ､　　　　´､ゞ-‐'　　 ﾄ､　!ヽ! lﾉ／ ./| /
　　　　　!::::ﾊ::! ヾ::::::::!｀¨´ j｀　　　　　　　　　　|: :ヾ: : ,.ﾄ' / ,ｲ.|/　　　……アントニウス）　　　　
　　 　 　 !:::! ヾ　ヾ:::::::!.　 /　　　 　 　 　 　 　 |: : : : :,ｲ: :/ fヾr ､
　　　　　 ヾ|　　　 ヾ:::::ヽ〈.,__　　　　　　　　 　 |: : : :/ !::ﾊ:: :!/ 　 ＼
　　　　　　　　　　　 ＼:::i丶､｀　＿＿, 　 　 　 |: : :/ ／　 >､!　　　/ヽ､
　　　　　　　　 　 　 　 ヾj 　 ＼　ｰ　 　 　 .／|: :/／　　/　　　　/　 　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶､._＿,,.イ　 ,|/'´　　／　　　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,／／／_＞'´　　 ／ 　 　 　 /　　　　　　　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 _,.ｨ'"´ ／　/Aヽ　　　 ／　　　　　 /　　　　　　　　　　｀丶､
　　　　　　　　　　　　 ,.イ　　 ／　　/f⌒ヽ 　／　　　 　 　 /　　　　　　 　 　　 _,,..,,_　＼

権力を失ったレピドゥスは全てを奪われてローマに帰還する
だが、冷酷なやる夫にしては珍しくレピドゥスは命を奪われることを免れた
652 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:25:51.17 ID:NeBAnqwo

　　　　　　　　　　 `　ー＝=　――/` ――　.、
　　　　　　　　　　　,．: ¨´: : : : : /:.|: : : : : : : : : :`　、
　　　　　　　　　／: : : : : : :': : :/: /` : : : : ＼: : : : : .:＼
　　　　　　　 ／／: : : : : /: : .:i|:./.|　'.: : : : : :ﾍ: : : : : : : ヽ
　　　　　　／イ: : : : : : :/: : :.:/|:'　|　 '.: : i : : : ∨: : :＼: : :〉=y‐..、
　　　　　'’／/: : : : : :斗-:.:'/　|　 |　　':. :ﾄ:￣｀卞､: : : ヽ:.:!:::ヽ:::::::7
　　　　　〈:::::': : : : l ´: :|: : /. 　 　 |　　 Ⅵ　ヽ: : ﾚ :` : : :∨::::::::`､′
　　　　　　Y: :/: : :l: : : |:.斗ぇzx　 |　　　ﾘ　zｪ≧廴_: : : : :V::::::::::::〉
.　　　　　　|:./{:.: : |: : :弋 __ﾉⅥ`　　　　　ｲ__ノⅥ¨ﾂ`: : |: :|:::::::／　　ねぇ、やる夫。レピドゥス様を捕らえたって本当？
.　　　　　　|ﾊ | : : |:.: :|　 VK:::ｲ　　　　　　 !ん:::j〃〉:.: .:Ⅳ:::::/
　　　　　　　 `|: : ﾊ:. :ﾍ　 込zｿ　　　　　　 込zｿ　 ∧:.:/:ﾚi`ﾊ
　　　　　　　　 Ⅳ: |:. :|__　　　　　　　'　　　　　　 /　,∨: |:.|i: :|
　　　　　　　　 |: : .:ヽ:.|:∧ :::　　　　 -　　　　::: /.7´: : : /: |l: :|
　　　　　　　　 |:. :.__|:.: l＿ ＞-　 _　　　_　 -＜_/: : : : /: : |!: |
　　　　　　　　 |: {　r｀ ,.-!　|:.:.:.:.:.| 　￣　 |:.:.:.／: : : :,:ｲ: : : |: :'
　　　　　　　　 y´ヽ Y　∧､V:.:.:.ﾍヽ _　' /:.:./: : : :／} |: : : :∨
　　　　　　　　〈 ､` /　 j　ﾄ､ ＼:.:.:.､　　/:.:.ｨ: : ／　 .|/: : : : .:l
　　　　　　　　　>‐′イ/ k {＼ ＼:ヽ /／,ｲ:.:/　／　V:.ｌ: : :l.:|
　　　　　　　　 广ﾆニ7　 ﾊ ヽ　＞ﾐ､Y／ 1:/|/　　　 Ⅵ: :

　 　 　 　 ＿＿＿
　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　／　　 　 　 　 　＼ 　　　　
　 ／ 　　⌒　　　⌒　　 ＼ 　本当だお。ローマについたら早速首を刎ねるんだお
　 |　 /// （__人__） /// 　|　
. (⌒) 　　　 　　 　 　 　 (⌒)　ｸﾞｯ
./　i＼ 　 　 　 　 　　　／i　ヽ
ｌ___ﾉ　　　　　　　　　　　　ヽ___i
653 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:26:44.32 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　 ,　 ´　　　　　　/　,｣　　 　 　 　 ＼
　　　　　　／ 　 　 ／　　　/　/ !　　　　　　　　 ヽ.　　 ＿__
　 　 　 ／.　'´ 　 //　/　 /　/　|',　 八　 　 l　　　 V´::: :: :l|
　　　 /／//　　/ 　 厶ｨ'/´/ 　 ! V | 弌ト､_ ｌ　　　 }}ｰ:く ::ﾘ
.　　 /´ 　/　 , ,′　/ /'｜/ 　 ｜ Ⅵ　 ヽ、　!　　 ∨::.::.:∨
　　　　　/ 　/ i　　/ /　 |,′　　ｌ　 `{　　　＼j　　 ∧::.::.:: |
　　　　 ,′/ﾞ|/|　 ,' ;f示ﾃﾄy　　　 　 ,r=ァﾗト､! 　 ,'　|:.::.:;:ﾉ　あのね、文句を言うつもりはないんだけど
　　 　 ｜/　l　|　 l ∧ﾄr'「 j| 　 　 　 |ﾄr'「 j} ∧　,ハ |¨´|
　　　　 j/　 l 从　|∧ Vﾄrﾉ} 　 　 　 以ィjｿ　 |　/Y i:|:.,ｲ　　命だけは助けられないかな
　　　　　 　 ｌ　 ∧ﾄ､」　' ¨´　　,　　　｀` ''　　 ｌ / ,ﾉ ﾘ/ ｌ
　　　　　 　 l 　.:ヽ|.:八　　　　 、 ,　　　　　 .ｲj√ : ::/:　!
　　　　　 　 |　 :.:.:.:|.:l:.:.＞　、　　　　 ,.　＜　/　 : ::/:.: ｜
　　　　　 　 l　:.:.:.:.:|:ｊ|:.:.:.:.:.:| 　}｀¨ ´{　　　　/　 : .:/: : 　|
　　　　　 　 |　 :.:.:.:|八:.:.:.:厶ｨ' 　 　 ヽ、__ .′ : .:/l.:.:. 　|
　　　　　 　 l　:.:.:.:.:l／￣//　 　 　 　 l|　/ 　 : :/|:l:.:.: 　|
　　　　　 　 | : : :.:./　　//＞ー―‐＜ﾘ .′　.:.∧|:l:.:.: 　|
　　　　　 　 l : : ::,′　/厶,＿＿＿___//　　　/　∨:.:.:.　|
　　 　 　 　 l : : .:i　／　　　 　 　 ／ /　　　/　　 }l:.:.:.　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿＿_＿___
　　　　　　　　　　 ＼　　　 __,.-‐〝: : : : : : : : : : : : : : ::｀ヽ、
　　　　　　　　　＿＿＼,ィ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::　: :｀ヽ、
　　　 ‐=ﾆニ二: : : : : : : : : : : : : /: : : :/: : : :＼: : : : :＼　: : : ::ﾊ、
　　　　　　　　 ￣｀＞'´: : : : : ::/: : : :/: : ;ｨ: : : :ﾍ::: :ヽ:: :ﾍ: : : : : ,ｨ´;Y´;｀ヽ、
　　　　　　　　 ,ィ´: : ; : : : : :ｉ ::ｉ: : : : |: ::/ |∨:: : :|::::: :|:: : :ﾍ:ノ::/;;;;;;;;;}ﾍ､;;;;;;＼
　　 　 　 　 ／: : ;ｨ'/. . . . : |.::::| : : : :;|: :|　| ∨: : :|::::: :|. . . . ﾍ/;;;;;;;;;;;;ｊ: :|√￣
　 　 　 　 /: :.:／;;/ . . . : : :|:::::|: : :.:/ |::|　 |　∨: ::ﾄ､::::|: : . . . .＼;;厂:|: :|　　殺したり、殺されたり
　　　　　/: :;ｲ;;;;;;/: : : : : : ::|:::::|＼:/　 |:|　 | 　 V: :|／､|:.: : : : : : :＼::|: ::|
　　　　 /／└-/: :ｉ: : : : : ::|:/'|: :/＼　l| 　 ! 　 Χ::|　 ∨: : : : : ﾄ､:.:ﾍ:: ::|　　私そんなのもう沢山よ
　　　　'"　　　/: :/|: : : : : :ﾊ　|;/.___　　!　　 　 __ヽ:|_ 　 ∨:.: : : :|: :＼l:: :|
　　　　　　 　 ｊ::/　|: : : ::/::::ﾊ　ﾐﾆ彡　　　　　 ﾐﾆﾆ彡"　i∨､: : :|::: :ﾘ:::: |　　これ以上人が死ぬところなんて見たくない
　　　　　　 　 |/ 　 |: : :/::V:::ﾊ 　 　　　　　　　　　　 　　 _ソ:ヽ:;|:.;/::: : :|
　　　　　　　　　　　|: :/::::::ｉ::::::ｊ　　　　　 '　　　 　 　 　 ,.ｲ:::: : : : ,ｲ::| : : :|
　　　　　 　 　 　 　 |:/:::::::|:::::::ヽ、 　 　 (_￣_)　　　 ／　ｊ:/: : :.:/ |:::|::: : :|
　　　　　　　　 　 , 　 }: ::::ｊ|:::::::|::::| ｀＞‐-,.ニ .-‐＜´　　ﾉ: : ::::/　 |::|:::: : :|
　　　　 　 　 　 /:| 　 ｊ: :::||::::::::!_:」,r'　 ,ｨ' ｊ　　!/'"　｀ｊ／::/::::;/　　 |::|:::: : :|
　　　　　　　　_ｊ: :V:ｊ,ﾉ: :;ｊ|:::/.´､　　　 |,.-‐-､/　　 ／: ::/:;／｀ヽ､　|::ｉ::: : : |
　　　　　　 ／,ﾉ: ::;ノ):;ノ |::j､｀ヽ＼ 　 |　　 ./　 ／: : : /'",ｨﾆﾆ二}　|l::::: : : |
　　　　　 / ´￣_二V~　 |:/ ､＼＼＼ | 　 / ／: : : : :/／,ｨﾆニ二ｊ　|::::: : : :|
　　 　 　 ｊ　 '´,.-‐㍉　 ﾉ" :::λ ＼＼ |　/ /: :/: : : :/／´　　　　 }　|::::: : : :|
　　 　 　 |　 '´ ,r-‐'　（　　 :::::∨　＼ ∨ /: :/|: : ::/　/"　　　　 〈　|::::: : : :|
654 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:27:34.55 ID:NeBAnqwo
やる夫の返事はなかった

　　　　　　　　　　　　＿＿＿　　　　　-―――-　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＞'´　　　　　　　　/{ ｀ ､ィ=x
　　　　　　　　　　 ィ_´￣￣　　　　　　　　　　 へ（_iｊ　/⌒:､:j＼
　　　　　　　　　　　　 ￣ア´　　/　　　　　＼　 　 ＼/　::::::「|::::::＼
　　　　　　　　　　　　 ／　/　 /　　　/ /{　ヽ＼　 　 ＼ :::::| |::: ／
.　　　　　　　　　　　, ′, ｲ　　!_」 　/ /　|＼_,.斗‐‐　　 ＼」 ∨
.　　　　　　　 　 　 / ,ｨ:::::/　　l　|`/{:/ 　 !　 ＼j＼　　　＼＞ V
　　　　　 　 　 　 /／￣,′/　ﾚ1ｲ {!　　　　 ＿_　 ＼　　　ヽ　{
　　　　　　　　　　　　　 |　ﾊ 　}　 ___　　　　≠≡气　ﾚ ､　　}　!　（あれ、ちょっと言い過ぎたかな？）
　　　　　　　　　　　　　 ﾚ′{　|ﾍ ≡ｷ / / / / /　　 ,..ィｆ＼ﾉ　|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 レ'V{　　　　´ --､　　／冫 　 }　　!　ねぇ、やる夫――
　　　　　　　　　　　　　　　　|　 | ｀ tz‐-「 _＿ﾉィ仏/　 　 ム:　|
　　　　　　　　　　　　　　　　|　/　　|＿r'´:/　/::::::ﾂ　/　ｲⅥ:　|
　　　　　　　　　　　　　/{ｨ彡 /|　爪:::::::::Vｰ/::::／　/／≧ i:|:　|
　　　 くるくるくる {{{　 と彳 /　l∧ヽ＼:::::l /:::/　　/仁三三i::　|
　　　　　　　　　　　 /　 ｀∨　　}　＼＼＼i::ﾁ　 //／　　　}|:　 |
　　　　　　　　　　　 i 　 __ﾉ　,.ｨ′{　 ＼＼,ｲ　/ 《　　　　 〈l::　 |
　　　　　　　　　　　 |　　 {　{ 　 　∨ 　 ＼彡'l　 ｿ 　 　 　 }::　

やる夫は、泣いていた

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 ―――　　　　　　　　　　　　――― ＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 ＿　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　 ＼ 　か、かがみん……
　　　　　　　　　 ／　 　 　 　 　 /´ ,..::::::::::.ヽ ヽ　　 　 　　　　/´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ ＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　,'　 ,;::::::::::::::::::',　',　　　　　　　,'　 ,;:::::::::::::::::::',　',　＼　なんて心優しいんだお……
　　　　　　 ／　　　　　　　　　 {　 {:::::::::::::::::::::}　}　　　　　 　 {　 {::::::::::::::::::::::}　｝　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　'、 ヽ::::::::::::::／ /　　　　　　　 '、 ヽ::::::::::::::／ /　 　 　 ＼
　　　　　|　　　　　　　　　　　　(;;;;;;;;;;）)￣　／ 　 　 　 |　　　　 ＼　 ￣　　　　　　　　　 |
　　　　　|　　　　　　　　　 　 ／'　　 　 　 /　 　 　 　 ∧　　　　　 ',　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　｛{　　　 　 　 ｛　 　 　 　 /　ヽ　　　　　｝　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　 ヽ＿＿_／ ＿_ ＼＿＿_ﾉ　　　　　　　　　 　 ｜　
　　　　　＼　　　　　　　　　　人　　　　　　　 ヽ　　 ´　 　 ｀　　'　　　　　　　　　　　　 ／ 　
　　　　　　 ＼ 　 　 　 　 　 （ し.）　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　
　　　　　　　　＼　　　　　　　｀¨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 　
　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　
　 　 　 ／￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　
　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
655 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:28:27.76 ID:NeBAnqwo
　 　 　　+＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼ +　さすがはかがみん！
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　その優しさにやる夫は不覚にも泣いてしまったお！
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　 +　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.　　　　かがみんがそう言うならきっと市民も同じ心持のはず
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|　　　レピドゥスは即釈放だお！
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜　

　　　　　　　　　　　　_　_iヽ ― ―-　_　　　　＿_
　　　　　　　　 _,. -‐ |　 |　　　　　　　　＞'::´::::::/
　　　　　　　／　　　 |　∧ヽ.＼　　　 ヘ:::::::::::<´
　　　　　 ／ ／　　　:| |　 ＼ヽ.＿__　＼ ＼::::::ヽ
　　　　 /　/　　 / _ -| !　　　＼ヽ＼　　　　ﾍ／＼　　私をローマ市民代表にされても困るんだけど
.　　　 /　/ /　　|'´ / |l. 　　　　ヽ!_斗≦　|　　',＜
　　　/／|　|　　 | ≠=-､、　　　 个/:::ハ　|＼　',　｀ヽ.　　……ってまた無視されたよ
　　　"　 |　|　　 |　ﾊ∨::::l　　　　 ト　ﾘ　! ハ　＼!ヽ　 ヽ
.　　　　　|　ﾄ. 　 l∧　ヽ _!／／／ ー′" ,ノ　/　|　 ＼　',
.　　　　　＼|: ＼　ヽ〉、　　　　　　　 , イ７　 /.　 |　　　',　!
　　　　　　/ /　,'＼ | |ヽ　　＿`　＜:〉 !/　 /:l　　|　　　 | |
.　　　　　/ /　 ;　 |ヾ ',　 , イ |:|　〃　/　 ∧||　　',　　　 ',ヽ.
　　　　 / /　　l　　ヽ.　V　 |　|:|〃　/　 ./　 ',　　 ﾊ　　　 ヽ＼
　　　　,'　;　　 l　　　 ∨　　|　l/　　,'　 /　　ハ　　 ﾍ　　　　 ＼
　　　 〃l |　　|　　　/　　　 l /　　/l　/　　/　 l　　　 ヽ
　　　〃 | |　　|　　/　ヽ,. --_､,.∠ ｊ_/＿／_　 .|　　　　 ＼.
656 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:29:23.05 ID:NeBAnqwo
終身の役である最高神祇官以外の職を全て解かれたレピドゥスはその後、政治から遠ざかり天寿を全うする

　　　　　　　　　　　　　,　-―…--　､
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　　　　　　　　/　/ 　,ﾍ,ｲ　　　　　､ ヽヽ ﾍ
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　　　　　　 　 !!|　　 !| tｾｴ　　ゝ ｴｹｧ〉ヽ | !ゝ
　　　　　　　　ﾘW∧ i!　　　 　〈　　 　ﾚ ﾉﾘ　　　まぁ命があっただけ儲けものですね
　　 　 　 　 　 　 ﾚヽi|、 　　　 '　　　/ﾙ'
　　　　　　　　　　　 ∨>､　　'ﾆｱ　, '
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　　　　 　 　 　 　 　 __∧ﾍ　｀ ´　 ﾄ､
　　 　 　 　 　 　 ／ V　| 　＼＿／|ﾍ丶、
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　　　／´　　 　　　/ 　　!　 /ヽ ｲ ｀!ヽ／　　　｀＞､
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　　|　l | / /､／） 　 /　　ﾍ 　 |　 ﾍ| 　 | 　 　　 ! 　!
　　|　! iｌ　l,,ﾉ /ン')　＼　　ﾍ.　!　　 ! 　 !　 　　│　|
　　|　ヽ､　　　´ <　 　 ヽ　 ﾍ. i　　 | 　 | 　 　　ｲ　 !
　　|　　 /ヽ-- 　 〉　　　ヽ　 ﾍ!　　 ! 　 !-─…ili　 |
　 〈　　/ ゛＝==/　　　 　 ヽ　ﾍ. 　 | 　 !　　　　|i　 |

今やローマは二人の権力者の手に委ねられた
657 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:30:27.27 ID:NeBAnqwo
紀元前３６年８月
アントニウス、東方攻略を開始
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　　　　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
　　　　　　　　　　　　　　　ザッ　　　　　MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
　　　　　ザッ　　　　　　　　　　　　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿,/ヽ＿　/ヽ＿＿,.ヘ　/ヽ＿＿,.ヘ　＿,.ヘ　,.ヘ　　　　ザッ
　　　　/＼＿＿_／ヽ　　　/＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ　_／ヽ　/＼＿＿_／ヽ
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　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|　　 ,,ﾉ(､_, )|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|_, )|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|
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　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／＼　　｀ﾆﾆ　＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／ﾆ´ ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／
　　　／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- 　／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´

アントニウス軍はアルメニア王国を迂回路に宿敵パルティア帝国に進軍する
その兵力は十万以上。海外遠征であることを考えれば途方もない数だ。プルタルコスはバクティオンを越えて
インドまでが震撼したと書いている
658 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:30:51.89 ID:NeBAnqwo
対するパルティア側は四万
　 　 　 ＼∧＿ﾍ　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　,,､,､,,,　/ ＼〇ノゝ∩ ＜　帝国の興亡、この一戦にありだゴラァ！！　　　　　　　,,､,､,,,
　　　　/三√ ﾟДﾟ)　/　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　,,､,､,,,
　　 　　/三/| ﾟＵﾟ|＼　　　　　　,,､,､,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,､,､,,,
　,,､,､,,,　Ｕ （:::::::::::）　　,,､,､,,,　　　　　　　　　＼オーーーーーーーッ！！／
　　 　 　//三/|三|＼　　　　　∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　　　　　　∪　 ∪　　　　　　 （　　　　）　　　 （　　　　 ）　　　（　　　　）　　　 ）
　,,､,､,,,　　　　　　　,,､,､,,,　　∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧
　　　　　　,,､,､,,,　　　　　　 （　　　　）　　　 （　　　　）　　　 （　　　　）　　　 （　　　　）

絶望的な戦いである。しかし士気は落ちなかった
659 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:31:25.50 ID:NeBAnqwo
この戦に負ければ領土を奪われ、エジプトの女王に支配される。彼らはそう信じていた
　　　　　　　　　 　/　ｊｊｊｊ　　 　　　＿
　　　　　　　　　／　タ　　　 　 　{!!! _ ヽ､
　　　　　　　　,/　　ﾉ　　　　 　　　~ `､　 ＼　 　パルティアの意地、見せてやるぜ！
　　　　　　　　`､ 　`ヽ.　　∧＿∧　, ‐'` 　ﾉ
　　　　　　　　　＼　　`ヽ（´・ω・｀）"　.ノ／　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　ヽ.　　｀`Y"　 　r '　　 （´・ω・｀） 　エジプトの女王に奪われるくらいなら死ぬまで戦ってやんよ
　　　　　　　　　　　　.ｉ. ､ 　　￥　 　ﾉ　　γ⌒´‐　－　⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　`､.` -‐´;｀ー ｲ　　 〉ﾝ､_ ｀{ _＿ /｀( 　）
　　　　　　　　　　　　　 ｉ 彡　ｉ　ミ/（三0_´∧ﾐ ｷ ）彡ﾉヽ｀∧＿∧＿
　　 　　　　　　　　　＿　｝　　　　｛　 　　　　ﾉ~ﾐ~~~~.|　0 （・ω・｀ ）　￣"⌒ヽ
　　　　　　　　　 ／　　`j　　　　　`＼　　 ／ ヽﾚ´ 　 | ／ ） ヽ'　／　　　　､ `､
　　　　　　　　／　 /`ｰ'　　 ／ヽ、　　　/＿　 へ　　γ　　--‐　'　　　　λ.　; 　!
　　　　　　　〈　 `ヽ　/　　ノ　　　 ヽ.　　＼￣ｨ.　　＼ｆ　 　､　 　ヾ　　　 ／　　　）
　　　　　　　　`､　　ヽ∧＿∧　　 　{　 　ｆi__ノ　　 　 .!　　ﾉヽ､._,　'｀"／ 　_,.　'"
　　　　　　　　　〉　　　　´・ω）　　 ,-､、　|　 　　　　　|　 ￣`ｰ-`ヽ 〈　 < _　ヽ.
　　　　　　　　/ ノ　　 ￣⌒ヽ　　 「　　〉　 　　　　　　!､＿＿,,,　　ｌ　,＼_,ソ　ﾉ
　　　　　　　ﾉ　　' L　　　　 `ヽ.／ 　/　 　 　 　　　　　　　　 .〈'_,/ /　　　／

否定するには及ばない。ローマに届いた不気味な噂は既に現実のものとなっていた
660 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:32:03.22 ID:NeBAnqwo
紀元前４６年３月

アンティオキア　アントニウス邸

　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　エジプトが昔年の栄光を取り戻せばきっと女王も喜びましょう
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
/　t :::tt　　 i;;;;;;;;ヽi t;;;;;i;;; /"　 ;;; /;;;;｀　~'　　""' i t:::::::ヽ
661 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:32:25.17 ID:/cY7RQ6o
全員パンクラチオンをマスターしててもおかしくない体つきだなｗｗ
662 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:32:48.85 ID:NeBAnqwo
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 　 /.　　　│　 　 |
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　┌-- ､_　　　　 /　　　　　　　　 　 / 　 　 　 |　 　 /
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　丶 ｀ﾞｰこｰ､__ノ　　　　　　　　　／ ｀ー､_ 　 !　　 l　　　　;．
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　ヽ　　ユ,イ　　　　　　　　　r´　ﾔﾞｰ＝､>,ｲ　　弋　゜
;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　ﾞ､ 　 ソ　　　　　　　　 /　　 ｉt　　lj　 /　　 　 ヽ"
　 ー-'´　　　　　　　　　＼__|　　　　　　 　　丨　　　｀ｰ=y,　ｉ　　　　　｀ｰ､_　　そう……なのか？
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ＼　　　　　　　'､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　い ヽ、　　　　　　'､　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫　　　　 　 | j 　 l　　　　　　　〉　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾚ' 　/　　　　 r‐'"´　　　　 l´　;．
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　 !　　　　_,'　　　　　　　 ゝ

　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|　　女王はお優しいお方。エジプトの民が喜ぶことなら必ずや
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7-i;;|
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l、
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;'
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
663 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:34:13.67 ID:NeBAnqwo
アンティオキア　エジプト女王邸
　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　女王陛下、この度のアントニウス様からの申し出
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j　　お受けしてはいかがでしょう
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
/　t :::tt　　 i;;;;;;;;ヽi t;;;;;i;;; /"　 ;;; /;;;;｀　~'　　""' i t:::::::ヽ

　　　　　 　 　 　　 ／_: :／　 　 /: : //: /　|V: :|ヽ : : : : ', : : : : : ヽ
　　　　　　　　 　 /／//:　　 : :/ : :/ ,|:/ 　 | ∨|　V: : : : | : : : : : : ',
　　　　C 　　　　′ //: : : : : :_| 斗 　|{　　│ |.:|＼∨ : : |: : : : : : : |
　c　　　C　　　 　 //: :,ｨ: : : : :| /　__｣　 　 |　}/ __ ｀',ｰ: :|: : : : : : : |
　 c 　 　 C　　　 .': |: / |: : : :/{/,イ元x　　　　　イ旡x､: :|: : : : :|: :│
　　c　　　　　　　 |: {/ /|: : :∧ /ｒイ::ﾊ　　　　　 ｆｒｲ::: ﾍ :|: : : : :|: :│え、でも他人の国だよ？
　 　 　 　 　 　 　 |: : /:│: / ﾑ{ |:ﾄｰｲ|　 　　 　 |:ﾄｰ'∨}〉: : : : .′ ′
　 　 　 　 　 　 　 |: /　 Ⅳ{: f ﾊ ヾxン　　. 　 　 ヾｘン　 |: :,': :/ : :.′
　 　 　 　 　 　 　 Ⅴ 　 |ﾍ|: ﾍ :}.:.:.:.　　　　 　　　　.:.:.u:./ /: /: : /
　 　 　 　 　 　 　　　 　 ',:.{ : : 小､:.:　　　{⌒) 　　 :.:.:.:.ｲ:/:/＾}: /
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',ﾊ: : :|: {　{≧ ､.. ___ .. 　 ＜ // :{　 l/
　　　　　　　　　　　　　　 ∨ : :|: |　ヽ;≦} 　　 {ヘ:∧:j/|: :|　/__
　　　　　　　　　　　 　 　 　＼:.|: | ／.:.:ヽ、　 　 ',:.:.｀く. |:/⌒)　}_ _
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞く.:.:.:.:.:.:.:.:＼-―ﾍ.:.:.:.:ヽ{／{ _/ ﾉ ）
664 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:34:40.65 ID:gBGwY.ko
プルタルコスは勝利の喜びの声で、鳥が驚いて一群れまるまる落ちて死んだ、
とか平然と書くから信用できねえｗｗ
665 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:35:20.42 ID:NeBAnqwo
　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|　　かつてエジプトの支配下にあった国々にございます
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7-i;;|
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l　それに、我らが等しくローマの支配下にあるのは周知のこと
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;　今更支配者の名前だけが変わったところで問題はありますまい'
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｨ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 |　　_,..　-―ｧ
　　　　　　　　　　　　　　 _/　　　ｌ ／ 　　　, '
　　 　 　 　 　 　 ,.∧': :´: :{　　　/'　　 　 ／
　　　　　　　 ,　' : !_ﾉ: : : : :ゝ＿__Y´ _,.＜
　　　　　　／: : : : : : : :／'´ : : : : :.｀ ヾ: :.＼
.　　　 　 /: : : : : : : : :': : : : : : : : :i:､: : ､:ヽ: . ヽ
.　 　 　 ,': : : : :!: : : i/ : : : : : : : :/　!: : ｉ: . ':, .､:＼
　　　　 ｉ: : :| : |: : : :|: : : : ; ｲ: :./ 　 ｌ: : |､: : ',: :＼;ゝ　　そうなのかな……
　　　　 |: .:::|: :|: : : :|: : :X　/／　　　!: :| ,∨:.ｉ : : ﾍ
　　　　 |:::::::| :|:. : : :|／　 `ー　　 　 ｌ‐j´　!: :! : ! : !　　　
　　　　 |:::::::ヽ|::. : : :!　 　 　 　 　 　 !/　 ,j :,' : :| : |
　　　　 |:::::i´｀!::. : : :|　 ○　　　　　 ○ ./:|/: : :.|ヽj
　 　 　 j∧ヽ_|:::::. : :.ｌxw　 　 　 ,　 　xwｌ:.:.:.:.,ｨ:.,'
　　　　　　＼:|::::!: : : ｌ　　r ―--､　　,. ｲ:.:.:/ i/
　　　　　　　 ヾ､|ヽ:.:.:ｌ｀.ｰ`ｰr.--'＜´ 　|:.:/
　　　　 　 　 ,､へ:::.＼ｌ､__＿ｊ:::::::::/∧ 　!/
　　　　　　 /ヽ:＼＼::::::ﾍ 　 !::::://:::∧
　　　　 　 ,'　　＼:＼＼:::ﾍ　|::://:::/ 　',
　 　 　 　 i　　 　 ｀ヽ＼＼∨〃;::ｲ　 　.i
　 　 　 　 |　　 　 　i　＼ヽ>':／　|　　　|
　 　 　 　 |　　 　　 |　／..｀.¨´.｀ヾ　　　|
666 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:36:18.48 ID:NeBAnqwo
それから数日後

　　　 　 丨　　　　　　　,ｲ　　　　　　　　　f　　　　　　　　　　　 ｀‐ ､_　
　　 　　 /　　　　　 　 j「　　　　　　　　 　 j　　　　　　　　　 　 　 　　 ヽ　つかさ、私たちの結婚を記念して贈り物をしたい
　:‘..冫/　　　　　　　/　　　 　　　　　　　│　 ,　　　　　　　　　　　 　 /
　　　/　　　　　　　/j　　　　　　　　　　　│　/　　　　　　　　 　 　　 〈 　　　　　受けとってほしい 　　, .. .
　　/　　　　　　　〈　|　`ー､＿ 　 　 __, -‐"∨　　　　　　　　 ＼　　　 ＼_　　　　　　　　　　　　; 冫;．"
　/　 ∧ 　　　　　｀Y＿ `ｰ＝ゞ　　　,ｨ7tテハ　　　　　　　　　　＼　　　　゛ー-､＿___
./ 　/├｀ｰ-､　 　 　 　 ＼_　 　 /|　　 ` ＾´弋　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　 ￣｀ ｰ-､
l　./　/　　　ア`- 、　　　　 ヽ　f　l 　　　　　　｀ナｰ 、　　　　　　亅　　　　￢ニー---､＿_　 ＼
.　l　/ 　 　 / 　　│　　　　/ 　L_」, _　　　　 　/　　│　　　　　r'´　　　　　　　　｀‐ ､　　　｀‐ ､ .＼
／./　　　f´　 　 , '　　　　/　　　　　　　　　　./　　　j 　　　　　 ゝ､＿_　　　　　　　　 ＼　　　　＼. ヽ
　│　　　ヽ、　 /　　　　｛　　゛― ─一'´ 　./|　 　 /　　　　　　　 　　 ｀ヽ、　　　　　 　 |　　　　　｝ │
.　 ＼　　　　゛┤ 　　　　弋>_　厂＾丁　._,ｨ7　|＾＼〈　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　　　　 ﾉ　/
　　　 ヽ、　　　＼　　　　　 `Y´　 　 ｀ﾞ´ /_＿|　　 ヽ‐-------- ､＿　　　　　 　 　　 　 L　　　│ f
ﾆ=-┬'´　 ___ｒフ´＼　　　　　`―'´￣￣´　　 ￣｝ 　 ＼_　　　　　　　｀‐ ､_　　　　　　　　｀ー､_ ｀ ｰ弋ｘ､
　　　ﾄ-‐'´　 / 　 　 j　　 ┌‐‐- ､,‐-‐ナ　　　／ 　 __＿_>ｰ-､__　　　　 　 ヽ　　　　　, --､_ 　 ＼　　 ﾚ'
　　 /　　　／　　 ＿」　　　ｰ｀ゝｰ--､/　　　∠'￣￣　　｀ ‐- 、　`‐--r ､＿　｀‐--‐'´　　　 ' ,　　 ヽ　弋
　　 |　　 /ヤ'´￣　　｀ｰ-r--┬-､　　 ---‐‐‐‐‐''''''''''''‐ ､ ,-'´. 　 　 亅　　 ｀ｰ-､_　　　　　 /　　　/　　　｀
.　　|　　　　　　　　　　　　.ー┤　｝ 　 |-<---‐‐‐----､_丈　　　　　 |　　　　 　　 ｀ー-､_　｛　　　/
　　|　　　　　　　　　　　　　 /´　 l 　 ｛｀ゝ＼　　　　　　 ／　　　 　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼ ヽ 　/- .,,___　,,
　　!　　　　　　　　　　 　 ／　　j´＼＿ー七Ｆ′ 　 　　｛　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 ﾍr-､｀t
.　 l　　　　　　　　　　　 /　　　 l　　　　＼　　　　　　　　｀ｰ-､　　　 |　　　　　　　　　　　　　　＼ﾚ'
.　 |　　　　　　　　　　 /　 　　　|　　　　　 ヽ、　　　　　　　　 j 　 　 j　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　 '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:＼ ヽ:.｀丶
.　　　　　 　 　 ／::::::::::::: ／.: /::　ｲ:::::/::::::::::::::::::::::Vﾊ::::::::::＼　　
　　　　　　　／::::::':´:::::::/::::: /:::/　|::::ハ::::::::‐-::::::::: V∨::::::::: ＼
.　　　　 　 /:::／::::::: /:,' ::::::/´/　 :| ::!　 ヽ::::::::::::ヽ:::::V:::::::::::::::::: ヽ
　　　　　 /／/::::／/:::l::::::ｲl::/_　　ｌ:::|　　　＼::::::::::::::/ :::::::: l::::::::::::',　はい、喜んで
　　　　　　　/／　/ ::::|::/:j ﾚxz　　ヽ|　 气=k.＼:::: /::::::::::::::|:::::::::::::i
　　　 　 　 /　　 ,' :::::::l/ ::l匕ii}　　　　　{ii7ﾄ,_心 ∨::::::::::::::::l:::: /:::::|
　　　　　　　　　 i::::::::/::::::j V::ﾘ　　　 　 V込::rｿ /:::::::::::::::::,'::::/:::::::|
　　　　　　　　　 |:::::/ｌ :::::ﾘ　'"　'　　　 　 ｀ヾ ″':::::::::::::::::/:::/ :::::: |
　　　　　　　　　 l::/　|::::::{.:.::: 　 ｰ-　　　::::::.:.::　i :::::::::::: /｀ヽ::::::::::|
　　　　　　　　　 |, 　 | ::::::ヽ、　　　　　　　　　　|:::/:::::::/ __ノ::::::::::|
　　　 　 　 　 　 　 　 l:::::∧::::> 、　　　　　　　　|/| :::::/:::::::::::::/ :::|
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ:{　∨／`ｧ-r‐r‐ﾍー≦千| :::/-､::::／ヽ :ﾘ
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼{　`ｰﾀ　l　}　`Ｖ´ ￣｀|::/=く／　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　 　 人　（　　　　 _/　　 　 l/　＼ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/　 ﾉ　} 　 ーｲ/　　　　　　　　V∧
　　　　　　　 　 　 　 　 / 　/ 　.|　　 ,//　　　　　　　 　 川lﾍ
667 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:37:02.73 ID:NeBAnqwo

　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ　　（こんな簡単なことで喜んでくれるのか！）
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´

アントニウスは東地中海諸国の領土と多くの都市をエジプトに与える
668 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:37:29.13 ID:gBGwY.ko
あと誰もつっこんでおかないから一応言っとこう。

ま　た　男　の　子　か　蒼　の　子
669 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:38:50.60 ID:NeBAnqwo
かつて東地中海の覇者であったころのエジプトの再誕にエジプト国民は狂喜した
　＊　 　　　+　　　　巛 ヽ
　　　　　　　　　　　　〒　!　　　+　　　　。　　　　　+　　　　。　　　　　＊　　　　。
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　　　＊　 　　　+　　 /　/　　　+　　　　。　　　　　+　　　　。　+　　　　＊
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　　　　　　（´∀｀　/　/　+　 ./ 》〉　　　。　　　　　+　　　　。　　　＊　　　　。
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　　　　　 / ｭﾍ　　　　| ＊　　ヽ ヽ ´∀｀）_　　　　。　　　　　。　　　　　　イヤッホォォォォゥ！！
　　　　　〈＿｝ ）　　　|　　　　　 ヽ　　　　_ヽ　　　　　　　　　 〉
　　　　　　　 /　　　　! +　　　 。　.|　　（｛__〉　+　　　　　 ○ﾉ
　　　　　　 ./　　,ﾍ　 |　　　　　　　|　　　|　　　　　　　　　<ヽ |
　ｶﾞﾀﾝ　||| j　　/　|　 | ||| 　　　||| .|　,ﾍ　＼ || |||ｶﾞﾀﾝ　i!i/, |i!ii　ｶﾞﾀﾝ
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――ローマ世界の半分を握るアントニウスといえどこの行為は明らかに職権を逸脱していた
アントニウスも理解していたのだろう、文言上では東地中海の全てを与えられたエジプトだったが
実際に与えられたのは各国の領土のほんの一部分に過ぎない

また、東地中海最大の問題児であるユダヤ王国に関しては一切関与しないなどの細かい配慮も伺える
だが、実際には微々たる物とはいえアントニウスが女王に個人の情から領土を与えたことは事実だ
次は自分の番であるとパルティアが怯えたとしてどうして不思議があろう
670 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:40:32.35 ID:NeBAnqwo
決死の覚悟を固めるパルティアにアントニウスの甘い見通しが味方した
.　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|　勢い竹を破るが如し、だ
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　諸君、このままフラアタを落とすぞ！
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
　－ ' ´　　　　　 ／￣:／　 ／::/― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

数を頼みに戦を急いだアントニウスは足の遅い攻城兵器を残し、パルティアと同盟するメディア国王の篭るフラアタを急襲する
フラアタが落ちればそのまま破竹の勢いでアントニウスは進軍しただろう
671 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:41:25.38 ID:NeBAnqwo
　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　アルメニアからずっと歩き通しだよ
　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　疲れた…
　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　　三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　 三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三
しかし、長旅に疲れた兵たちにはアントニウスが求める結果を出すことは難しかった

意に反し膠着した戦況に不吉な報が届く
672 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:42:17.98 ID:NeBAnqwo
　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　　後方に待機していた攻城兵器群がパルティア騎兵に破壊されました！
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　　　
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　　護衛を任されていたスタティアヌス様も戦死とのことです！
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '
戦力の要である騎兵を大胆に使った乾坤一擲の大博打にパルティアは勝利した

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,　まだだ、まだ終わらんよ！
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

この敗北でアントニウスは一万の兵士と貴重な攻城兵器を失う
それでもまだ十万近い兵がアントニウスには残されている。パルティアには絶望的な戦いが続く、そう思われた
そこにパルティアにとっては天佑が、アントニウスにとっては兵一万の損失よりも深刻な脅威が降りかかる
673 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:43:14.41 ID:NeBAnqwo
アルメニア王、アルタウァスデスの裏切りである
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　,:'.　　/／／ // // iｌ　　 ｌ::::ｌ::::::::
　 　 　 　 　　　　　 　　　　　　　　　　　,:'　　 ／／　/l|| ///i l 　 ,'::::i.i:::::::::
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,'　　 /　/　 ,ｿi |. i i ! l i　/:ｌlンｉ:::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　,'　　　　　　; .l ｌ　ｌ !iｌl　!i　 i:/ ﾒ､ｌ::::::::
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　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　　　,'　　 / 　 　/ l　　 ｌ. il|ｉ　ｌ　　∧ﾒ !::::::::
　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 ,'　　 ,' 　 .　,'ｉ lﾊ ',　i. iｌｌ　　　 X ',､::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'f　,' ,'　　i　i i! ! ｉ l　 i ｉl　i 　 i l.l! iヽ::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　li'}　 ﾊ:　,'i i､! ', ' ヾi　 i i 　ｉ ｌ　l l ! i:::::::
　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　i!.i　ｿ il　ir !ﾐ、､ i　 !､ ', !　',l　 ｉ ', ',',::::
　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　l i　,' ﾊ i !! 廴ﾂ､ヾ　 ':､　i　i　 i !ヽゝ::::　　ふん、今が頃合だな
　 　 　 　 　　　 　 　　　　　　　　!.li!.l|!| リ　` ｪ､..ヾ ヾ､ ヽ:､ i ! ﾊ､!ｌ ヾ､::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! !从 　 　 　"""ヽﾞ:､ヽﾞ: ､弌itｰマ､:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　′ i　　 　 　　　　　 .::　ヽ　ｰ`=.公､`:i
､､＿　　　　 　 　 　 　　　 　　　　 _,r:::i　　　　　rｰ-‐　'''' ー　‐ --:: ､:ヽ::i
　　　`''''"'''ｰ- ､､、､､､､､､ -‐ー''''''' /:::'.　　　　　｀`¨':':‐:::::::-::::::::､_　　ヽ:;::l
　　　 　 　　　　　　　　 '" 　 　 　 ./"　ﾞ:,　 ﾞ､ 　 ヽ､,..:::::::::::::::／ ,　` ､　　`
　　　　　　　　　　　　　　　　__, 　 　　　',::､ 　 ﾞヽ ､:_:::::::::::r ;´ '　ヽ､　　` -､
　　　　　　　　 `;;=--‐‐''''"" 　 　 　 　　',:::､　 `'':::::::::::::;: ' 　 i　 　　ヽ､,
　　　　　　　　i´　　　　　　　　 　, 　 　　 ',::ヽ 　　 ::::;::i　 _ -t^ヽ､_　　　ﾞ`
　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　 i 　 　 　　ヽ::`:ー ':::::i　.ﾉ:i　ﾉ:::::::: 〉　　
　　　　　　　　 ' 　 　　　　　　　il　　　　　　,.ゞ＝ｰ'"ﾒ /::::ﾚ:::::::::::/
　 　 　　 　　　 i　 　 　 　 　 　il　　 _ ,ｨﾆ´ ﾆヽ 　　 ｰヽ:::::::::::::::/
　　　　　　　　　i 　 　 　 　 　 ill　,イ:::::iニニニｿ､ 　 　 ヽ::::::::::/
　 　 　 　 　　　 i　　　　　　　illl ´ 　 　lﾆニﾆ/　ヽ. 　　　',::::::::i
　 　 　 　 　 　　 i 　 　 　　　illl 　 　／ﾆヽﾝ 　 　 ヽ 　　/::::::::!
　　　　　　　　　　i.　　　　　 illll　 , ' ＼＼ i 　 　　　ヽ , ':::::::::::
　　　　　　　　　　　アルメニア王アルタウァスデス

アントニウスのエジプト政策に不満を持っていたアルタウァスデスはアントニウス不利と見るやすかさず反旗を翻した
補給線をアルメニアに頼っていたアントニウスは一転窮地に立たされる。数の有利はそのまま補給の不利に繋がった
674 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:44:29.81 ID:NeBAnqwo

　　　　　　　　　　　 /　　　　　 　ｒ'´ ＼　　 　, ‐'´　┐
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 　 L 　　ヽ　／　　_＿」
　　　　　　　　'""':'/　　　　　　　{::.｀ﾞｰ-斗ｨ -‐'´...:::::│　'""':'　　　　　""':
　　　　　 　 　 　 /　　　!　　　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 　"'::;;;,,...,,;;::.....;:
　　　　　　　　　 ,'　 　　|　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　 ;::'""':: !　　 　 l　　 　 　 　 ヽ:::::::::::::::,':::::::::::,.. |　　､
　"'::;;;,,...,,;　　 　ﾉ r‐ ､ _」　　　　　　　 ｝:::::::::::/ン'ニ´::│　 ﾄ､
　　　　　　　　 /　 ＼　亅　　　　　　,ｨゝ:::::::::j ,／tj ｀ﾌ│　{　＼'""':　　　ええい、ならば現地調達せよ！
　　　　　 　 　 l　　　 ヽ/　　　 　 ,ｨ=-':::::::::::::,ｲ--==┘::.|　　＼　;; '',,, ;; ''""'::;,,.,,,
　　　　　　　　 !　　 　/　　　　 ／:::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､　　 ヽ
.,,, ;; ''""'::;;,,.,,,./　　 ／　　　 　ｊ 　　　 / │　　　　　　 　ｲ ヽ　　ﾉ
　　　　　　　/ 　 ／　　　　r‐‐-､　 　 ＼」　　 　　　 　 /〆/　
　　　　＿∠__／　　　　　　ヽ、　｀ゝ､__　　 　　 __,ｲ　 /_　/　　;; ''""'::;;,,　
　　／´ 　 /　　　　　　 「｀ヽ　ヽ　　ヽにニニ二,ﾝ/ / 　 Y 　　 /　　　　"'::;,...,,;;::'
,‐'´　　　 /　　　　　 　 │ 　} 　 ＼_　　ﾞｰ--一 ´　{ 　　│　　弋
アントニウスは現地徴発を指示するが言葉も通じぬ異国の地である。ただでさえ不慣れな所に襲い掛かるパルティア騎兵
決戦を回避しじわじわと消耗を強いるパルティアの戦略にアントニウスは敗れた
675 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:45:08.20 ID:NeBAnqwo
紀元前３６年秋
アントニウスはシリアに撤退

　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　負けたね
　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　うん、負けちゃったね
　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　　三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　 三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三
何ら戦果を上げることなく十万を超えた兵たちは三分の二にまでその数を減らしていた。アントニウスの東方攻略は完全な失敗に終わった
676 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:45:59.59 ID:NeBAnqwo
意気消沈したアントニウスの下にエジプトの女王が駆けつける

　　　 　 　 　 　 ,.　　,. -=キ≠=- ､
　　　　　　　 ／: : :'´: : : : : :.ｨ: : : :｀ヽヽ:＼
　 　 　 　 ／: : : : : :/ : : ://!l: : : !: : :.い: : ヽ
.　　　　 /　　/　.. :/. :/:.//　ｌｌ: : :l: : ヽｌ:.|. 　 :.
　 　 　// : : ｌ:./: : !／「/ l　　lヽ卞ヽ、l:.!: : : : i
　　　/ /: /: :l/: :ｲ|:./ l/　　　　 V }从:ﾄ: : : : : !
.　　　 / ｲ: : :l: : :/ﾚ勹示 　　　 i勹tﾄV: : : .!: :|　ご無事でしたか、アントニウス様
　　 　ｌ / l:.: :.{:.: | i乍心:|　　 　 |;心:.}豸: :.,′:|
　　 　l/　|: : ∧:.l　 辷ツ　 　 　 辷ツl: : :/､∧|
　　　　　 |: :/ﾄ.Vt　 ¨¨　　___　　 ¨¨ //:ﾑ/　 ｀
　　　　　 ｌ / l |: :.〉r､ 　 　　　 　　 _ｲ:.ｲ:/
　　　　　 l/ 　 !:/.rLl＾l^i､ ‐-‐ ,i^l＾|」:/l/
　　　　　 　 　 ｨrﾄ､ ｀ ｰ┴ v-┴‐'´_,{ｧ､
　 　 　 　 　 ∧∨､｀ ｰ---┼--‐'´　|/∧
　　　　　　　 { ∨､.｀ｰ----┼‐‐--'´∨　}
　　　　　　　 l　|　｀ ｰ----┼---─'´|　 l


　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ　　……すまない
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´

エジプト女王の権勢は全て己によるものだとアントニウスは理解していた
彼女のためにも己の地位を磐石なものとし、確かな地位を与えたい。その想いが結果としてアントニウスを焦らせ敗北へと導いた
677 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:46:50.10 ID:NeBAnqwo
慙愧に堪えないアントニウスの下に手紙が届けられる

　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　　奥様――いえ、オクタウィア様からのお手紙です
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　　　
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　　
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '

手紙にはいままでの心配を書き連ねた切々な情と夫を励まし、慰めるために兵と食料を携えてシリアに向かっている旨が記されていた
678 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:47:53.19 ID:NeBAnqwo
　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7-i;;|　（マズイな）
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　:
`､ :ﾊ　　い　`!　　　　　|

ローマ婦人の美徳の塊とまで評されたオクタウィアである。彼女が傍にいればアントニウスも冷静さを取り戻すだろう
それではマルディオンには都合が悪いのだ。もうしばらくアントニウスには恋に溺れるうつけ者であってもらわねば困る

　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ　　アントニウス様、気丈に振舞っておいでですが女王はあなたのことが心配で
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ　　ここしばらくは食事も喉を通らぬ有様。くれぐれも女王の心を煩わせることの
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/　　　なきよう、お願い申し上げます
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
/　t :::tt　　 i;;;;;;;;ヽi t;;;;;i;;; /"　 ;;; /;;;;｀　~'　　""' i t:::::::ヽ
679 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:48:41.94 ID:8JXKAVko
>>660
えーと、ちょっと気になってユダヤ属州をwikiって気がついたのですが、この年、紀元前３６年では？
680 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:49:53.07 ID:NeBAnqwo
忠告を受け入れアントニウスはオクタウィアに手紙を送る
　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　　申し訳ないが――
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,


オクタウィアの心遣いに感謝しつつも彼女がアントニウスの下に来ることだけは断り
それでいて兵と食料だけは届けて欲しいという身勝手な手紙だった
　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,.、 -- ､、_
　　　　　　　　　　　　　 _,.ィ'"´　　　　　　　 `'ト、
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　　　　　　　　　　/　　　　..:.:.:　　　..:.:.:　　.:.|　　　.::.:.:∧
.　　　　　　　　　 j　　　 ..:.:　　.:　..／::　　.:.::ﾄ､　　.:.:.:.:.:.:ﾍ
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　　　　　　　　　 |　　.:.:./.:.:. ／/ .:／/.:./ |:./　}　:.:.:.:.:.:.:.:.::|
　　　　　　　　　 |　.:.:.:/.: ／--─‐‐ ''/" l/＼ | :.:.:.:.|.:.:.:.:: |
　　　　　　 　 　 |　:.:./:.:/ ,ｨ=＝rｧ ／　／_,_　`ﾄ、:.:.|::.:.::.|::|
.　　　　　　　　　| :.:.:j:.:.:.:.l'"ﾄz::ﾟﾘ 　　 　 ィテﾗﾄ| .:.:. |:.:.:.:.|.:| 　そうですか…
.　　　　　　　 　 | ..:.:|:.:.:.:.{　`-‐'　　　　　ﾋ::,ﾟｿ /}:.:.: l＼:.//　
　　　　　　　　　| :.:.:| :.:.:.ﾍ、　　 　　 　 　 ~　/,ﾉ:.:.::.∧ ＼
　　　　 　 　 　 | :.:.:| :.:.:.::}へ、 　 　__　'　 _ ｲ : /二二＾　 ＼
.　　　　　　　　 | :.:.:| .:.:.:.:.lト､ ＞､_　 _,. ＜:.:..:..〈 ー‐-、 　 　ﾍ　
　　　　　　　　/ :.:.:.| :.:.:.:..|　　＼　了＼__:.:.:.:.:.:.:`l斤＼ 　　 　|
.　　　　　　　/ :.:／|:.:.:.:.:.:|ﾍ　 rー--ﾍ、　＼:.:.:.::.:..|　 ト---‐┴､
　　　　 　　/..／::::::|:.:.:.:.:.:|　＼{　ー-＜⌒)'二＼::.|　{::::::::::::::::::::::｝
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オクタウィアはアテナイで手紙を読むと従順にローマに引き返した
681 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:52:16.67 ID:NeBAnqwo
＞＞６７９
改めてチェックして気がつきました。ご指摘通り３６年の間違いですね
己の馬鹿さ加減が恨めしい限りです
682 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:53:25.37 ID:NeBAnqwo
さすがのやる夫もこの扱いには激怒した
　　　　, (⌒　　　　　　⌒)
　　(⌒　　(　　　　　　)　　⌒)
　（　　　　　　　　　　　　　)　　)
　　　（＿ヽ＿ﾊ从人＿ﾉ＿ノ
　　　　　　　　 | || | |
表　 　　　ﾉ Ｌ,l ,|| |､l、
　　　　　　⌒:::＼:::::／::＼　　　
　　　　　／　<●>::::<●>＼　　　　信じられないんだお！　こんなことをする奴は夫でもなんでもないんだお！　　
　　　 ／　　　 （__人__）　 　 ＼　
　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|　　　姉上はあんな奴の家を出て実家に戻るべきだお！！
　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!|
　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i　　　
　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|
　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　>
　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽ

裏　 　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 　
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　| 　　姉上、御免なさいだお…
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／ 　　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒

アントニウスとの縁談は時間稼ぎに過ぎない。ローマに平和が戻りつつある今、アントニウスが自ら
信義を破るつもりならやる夫には好都合だ
683 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:53:59.41 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　　そもそもアントニウスは剣闘士並みの単細胞！
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　ガリア人と変わらぬ野蛮の輩だお！
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆ
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |

一度利用した姉をこんな形でもう一度利用しなければならない
姉を愛するやる夫の心は痛んだがそんなことはおくびにも出さずアントニウスを糾弾する
684 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:54:37.13 ID:NeBAnqwo

　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､::ヽ:::::::::::＼::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 /::/::::::::::::::::: /::: ∧:!　ヾ:::＼:::::::::::ヽ:::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　 |:::i:::::::::::::::: / ::::::| |::!　　 ＼::＼::::::::: !::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　 |:::|:::::::::::::: ':::::::::::| j_| .. -─十::|:｀ ､ :| ::: ::::::::::::::|:::::::::::::::::::i::::::::::::
　　 |:∧::::| ::::::|:::::::::√i::l _ __　　|::::|::::::| :::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::i:::::::::::
　　 |:|　|:::| ::::::|:::::::ハ j/ｨ≡tiミ |::,ｲ!:::i| :::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::i::::::::::　　ありがとう、やる夫
　　 |:|　|:人 ::::|::::: |:::::/　 l 　 |　i/ |:::::i| :::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::i:::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・ ・　・ ・ ・
　 　|:|　i::::| ＼l:::::::|:::::i　 　､ ﾉ /　 |:::从 :::::::| ::::::::::::|:::::::::::::::::::::::i::::::::　　でも大丈夫。私はあなたのお姉ちゃんなんだから
　 　ヾ.､ ヾ:＼　＼乂:, 　 　´,,,,　　 |/;;/:! : :::|:: ::::::::::|::::::::::::::::::::::::i::::::　　:
　　　　＼　ーゝ　ゞ:/＼　´ 　 　 　 ;/ ;|::::::::|:: ::::::::::|:::::::::::::::::::::::::i:::::　　　しばらく、そうっとしておいてほしいの
　　　　　　　　　　 く 　 　 　 　　 　/;;;;;|　::/ :::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::i::::
　 　 　 　　　　　 　＼　　__　 　 　 ;;;;;|:::/ :: ::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::i::::
　　 　　　 　　　 　 　 　＼　　　 　　,;;; j/　:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::i:::
　 　 　　　 　　　　　 　　　＞,. ─…；イ　 ::::::::::::::::::|::::::::::::::::l::::::::::::i::
　　　　　　　　　　　 　／√　　　　　　|　 :::::::::::::::::∧::::::::::::::l::::::::::::i:::
　　　　　　　　 　　 ／　/　　　　　 　 ｲ　 :::::::::::::::::|　 ゝ:::::::::l::::::::::::i:::
　　 　　　　　 　／:::::::/　　　　〆 　　| :::::::::::::::::::::| ::::::::＼::::l::::::::::::i:::
　 　　　 　　 　 /　::::ノ　　　／　 ィ:::::: | :::::::::::::::::::::| ::::::::::::::＼::::::::::::


　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ｕ 　 （○） 　（○） ＼　　（あ、姉上……？）　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／

オクタウィアはやる夫の忠告を受け入れずアントニウスの家に戻った
685 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:55:17.68 ID:NeBAnqwo
　　　 /:/:.:i.:.:.:.:.:.:/.:.:.::/.:.:.://.:.:.:.:/.:./:/　　 ~　|.::i.:.:.:.::ｉ.:.::.::.|
.　　　i::i:.:.:i.:.i:.:.:.:i.i:.:.::/.:.:.://.:.:.:/.:.//:/　　 　 　|.:i.:.:.:.::ｉ.:.::.i::.|
　　　|.:i.::.:i:.:i.:.:.:i.:i.:.:/.:._;ム':.:./:.:/ /:/　,,,＿__　 |;| i.:.:.:.:i.:.::i.::|
　　　|.i.:.:i.:.:i.:..:.:ﾚ.:.,ﾝ'´/　|:/:.:/　/:/.　　　　~｀'‐|､ |.:.::.:i.:.:i.:.:|
　　　|:i.:.:i.::i.:.:.:.:|ｲ:;:.:.;/_,,=|:::/　 /:/　　 ｧ=ｪ--､ i ｀|.:.:.:i..::i.:.:.:|i
　　　}ﾊ.::i..:i.:.:.:.:| レｹ孑ﾃ|:/　 //　　 ´ .ｹﾆﾃ≧;､,.|.:.:.:i.:::i.::.::|ii
.　　/ﾊ.::i:|:.:i.:.:..:ﾚｹ{,,}::::::i.|i 　./'~　 　　　.|Y::::::::i.iﾄVi.:.:/.::i.:.:.::|.ii
　 /ﾊ:i:ヽ:|:.::i.:.:.:iiハ'i.i::::::i }　'´　　　　　　{.i::::::::{.ｿ~i::/.:.:/i:.:i.:::|　ii 　ええ、大丈夫です
. /:ﾊ::i.:.:.;;|.:.::ﾄ､:.|　｀{ﾐﾆ;ソ　　　　　　　　.ﾍﾆ;;ソ　/ｲ::/.::i:.:|.:.:|　 ii 　　
/'´ |::ﾚ'´ |.:.::ﾄ､ヾ､ :::￣::::::..　　　 ,　　　　..::::::::::.. '/ｲ::i..::i.::|＼i.　 ii 　難しいでしょうが皆さんも夫の為に頑張って下さい
'　 /　　　|.:.:i:.:ヽﾄ｀ ::::::::::....　　　 ｀　　　　 :::::::::　 /i.:.:i.:.:i.:|.　 ＼　ii
　/.　　　 |.:.:i.:.:..::＼.　　　　　　 ー‐　　　　　　.／:i.:..::i.:.:.i|　　　 ヽii
./　　　　 .|.:.:i.:.:.:.::i.::|ヽ､　　　　　　　　　　 _ ｒ. 'i.:.:.:i.:.:.:i.:.:|　,　　　 ,i
i　　　　ヽ |.:.:i.:.:.:.:i.::i ヽ､｀ - ､　　　　.,, 　'´　 _,|.::.:.:i.::.::i.:.:ﾚ'　　　　 |
|　　　　 ヽi.:.:i.:.::.::i;:i　　 ＼__ヽ｀. ‐ '´　 __,,／　.i:.:..:i.:.::.:i.::|　　　　　.|
|.　　　　　 |.::i.:..:.:ﾚ　　　　　　~ヽ'　,ｒ'´´　　　　 i.:.:.:i.:.:..::i:|　　　　　|
.|　　　　　.|.::i.:.:ｒ‐'ー‐-､_ 　　　　　　　　　　 __,,,,i_::.i.:.:.::.:|　　　　　|

これまでと変わらず先妻との間に生まれた子も我が子のように養育し
アントニウスの力添えを求める人々を歓迎して世話をする日々を送る
686 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 22:57:20.92 ID:gBGwY.ko
ローマで一番家庭的で穏健な女性が、
ローマで一番家庭的でない男と結婚させられたんだからタイヘンだよね。
687 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:57:30.49 ID:NeBAnqwo
何故そうまで献身的に尽くすのか。尋ねられると彼女はこう答えた

　　 ,'.:.:.:.:./.:.:.:.:／.:/.:.:.:／.／; ,／:.:.:/ /i.ｉ,ｖｙ',.:.:,.:.:.:.::ヽ:.ヽ
　　,'.:.:.:.:/,.:´/.:.:.::/.:.:/ ／./.:.:.:.:.:.: /:.:/ i i　　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ,:ヽ
　 .i.:.:.:.:/.:.:./..:.:.:/.:.://.:.:/.:.:.:..::.:／/./ //　　　',.:.:.:.:.:.:.:..:i.ヽ.',
　 ,'.:.:.:/.:.:/.:.:.:.:/.:.:/.:.:.:/.:.:.:.:／　/./ //　　　　i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i　i.:i
　.ｉ.:.:.:,'.:.:,'.:.:.:.:,´.: ,'.:.:.:/:.:.:／　 /./　//　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　i.:i
　,'.:.: i:.:.:i.:.:.:.:i.:.:.:.:|.:.://ｧｨ--=イ' 　//　丶､,__, |.:.:.:.:.:..:.:.: |.|　i.i
　i.:.:.:|..:.:|.:.:.:.:|.:.:.:f..:|´/ ＿,／　　//　 　_＿_　|/|.:.:.:..:.:./|.i　|.ｉ 　　　　　　　　インペラトール　
　|.:.:.:|:.:.:|.:.:.:.:|.:.:.:| i.ﾅｧ=＝,=,`　//　　　ｨ==ｬｪ,, |.:.:..:.:.:| i:i　|i 　ローマの誇る 最高司令官 が一人の女の為に
　|.:.:.:ヽ.: |.: :.:ヽ.:.:ｒケ:::::::`::i 　／ 　　　　i::::`.:i　'|.:.:.:.:.:.:ﾚ'
.λ.:.:.::ヽ.|.:.:.:.:.ヽ..ト .５:::::::::i　　　　　　　.５:::::|　/.:.:.:.:.:.:|　　　　　相争うなんて誰も望んでいませんから
/ |.:.:.:i:.:.:ト.:、:.:.:.ﾄ.:i　'--''　　　　　　　　 '^-''　/|:.:.:.:.:.:.:|
　i.:.:.:.ｉ.:..:|.:|.::.:.:’ト.:,_ヽ　　　　　　　 　j.　　　'　,':.:.:.:.:.:.:|
　i.:.:.::i..:.:|.:|..:.:.:.:.:.:|、~'　　　　　　 ,, _　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:|
.,'.:.:.::i.:..:.:|.:|:.:.:.:.:.:.:|丶、　　　　　　　　　 　／.:.i:.:.:.:.:.:.:.:|
i.:.:.:.:i.:.:.:.|.:.:|.:.:.:.:.::.:|. |　` ､　　　　　 　 ｒ.:´|.:i.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.|
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i:.:.:.:i.:.:.:.::|.:.:..:|:.::.:.:.:.:||　　　　　　　ト、.:.:.:.:.:|.:i.:.:i.:.:.:.:.:.:.:|

裏切られても健気に尽くすその姿はローマ市民の同情を集めた

　　　　　 ∧,,∧ 　.∧,,∧
　 ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧　　ｱﾝﾄﾆｳｽｯﾃｻｲﾃｲﾀﾞﾈ！
　(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
　｜　Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ　　ﾀﾞﾖﾈｰ
　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ
　　　　　　`ｕ-ｕ'　 `ｕ-u'
彼女への同情はそのままアントニウスへの失望となって現れる
688 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 22:59:43.48 ID:NeBAnqwo

　　　　　 / : : : : : : : : : : :/: : :| : : : : : : :/.:: 　 | :|　|: :|:: 　 　 　 　 |: : : : : : : : : : : :l
.　　　　 / : : : : : : : : : : :/: : : :| : : l : : :/.::　　│:|　|: :|::　　　 　 　 |: : :| : : : : : : : : l
　　　　/: : :/ : : : : : : : /: : : : :| : : i : :/.:: 　 　 ! :|　|: :|::　　　　　　 |: : :| : : : : : : : : 　　　うふふ、上手く行きました　　
.　 　 /: : ,ｲ : : : : : : : / : : :/: :| :._⊥/-─‐ 　 ! :l　.|: :| ──- .. 　 |:|: :l!: : :l : : : : : |
　　 /: :/ │: : : : ｌ : : !: : : :|:,.イ´.: l/.::::::::::　　/:/　 |: :|:::::::::::::...　｀メ |: :|!: : :l : : : : : |　　だっておかしいじゃないですか
　　,' : ,′ | : : : : ｌ : : |: : :.イ:/|: : :/-─＜ 　/:/　　|: :| ＞─‐--､｀下y'| : : l: : : : : :|
　 │: |　　| : : : : | : : |: : : :|:.:_,.ｨ≠≦三ﾐ ／'"　　 |: :l　 彡三≧ｪx |/ ヽ: : :l : : : : :|!　　私がアントニウス様の妻なんですよ？
　 │: |　　| : : : : | : :│: : :l,ｲィ'::l|li|l|li|!:|　　　　　　| /　　 |::l|il||i|li:ヾ;､　| : : :| : : : : i:!
　 │: ｌ　　ｌ: :/: : :| : : l : : 〃 {:::::l|l|l|l|l|::| 　 　 　　 j,′ 　 |::l|l|l|l|l|::::}ヽゝ : : :l : : : :,ハ　　それを泥棒猫が――
　　|: :,′　∨: : : :l : : l : : : l: .∨:!!|l|ll!!::|　　 　 　 　 　 　 |:::!l!|l|l!!::/　/} : : /: : : :/ : :l
　　|: ′　 ∧ : : : |∨ l: : : :|: :',∨:::::::::::j_　　　　　　 　 　 {::::::::::::::/　// : :/| : : :/ :| : l　　これでアントニウス様も反省してくれればいいけど
　　i,′　 /　ヽ : : | ∨ : : : |!.:ハ＞=≦三三　　　　 　 三≧==＜. //: : /: | : :/ : :| : |　　
　　　　／　 　| ＼| : ∨ : : ﾊ : :{三三三三　　　 三:.　　三三三三ムイ: : :| :/ : : :| : |
　　　　　　 　 | : |: : : :|＼: {＼乂三三三　　　　i!三三三三三三三/ :| : : :|/ : : : :| : |
　　　　　　 　 | : |: : : :| : :ヽ＼ ￣　　　 　　　　＿Ξ三三三三三,/| : |: : : : | : : : :| : |
　　　 　 　 　 | : | : : : |: : : :|｀ |lヽ、　 　 　 　 ´￣｀ 三三三三:,イ: :| : |: : : : | : : : :| : |
　　　 　 　 　 | : | : : : |: : : :| : |l |: |li:..、　　　 　 三三三三才il| :l : :| : |: : : : | : : : :| : |

アントニウスの名声は日増しに落ちてゆく
689 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:00:06.42 ID:8JXKAVko
ひぃぃぃぃぃ
690 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:00:27.42 ID:gBGwY.ko
……アレクロイヨおくたうぃあサマ？
691 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 23:00:44.37 ID:NeBAnqwo
その一方でダルマティアの成功によってやる夫の名声は高まっていた
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´　……風が吹いたのかもしれないんだお
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　　　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　やる夫に、勝利の風が　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　

紀元前４６年、遥か遠くに感じられたアントニウスとの対決の日が近づいていることをやる夫は感じた

「やる夫が第一人者になるようです　第八回　終」
692 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:03:39.23 ID:8JXKAVko
乙でした。でも、最終レスの年…。
693 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:04:11.33 ID:TKJDBhko
乙乙
面白かったです～
694 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 23:05:22.38 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　　 ／　　　　 ｉ　||　　　 |　　　　　　 ＼　　＼ ヽ、
　　　　　　　　 　 ／　　./　　 :|　|'|　　　 |:::　 |:::　　　　 ＼　　ヽ　ﾍ、
　　　　　 　 　 ／　　　/　　 :::ｊ　| .|　　|　|V::　|:::::　　　　　｀ヽ、 ｉ　 ﾊ
　　 　 　 　 ／.ﾉ　 　 /　　 :::/|__|ノｉ　　| :| ∨: ﾄ､::::::　　 ､　　 ﾍ |　　 |
　 　 　 　 / ,.ｲ　　　/　　::::'/´| :ｊ　|　　 | |`‐-┼∨:::::: 　 ヽ、　ﾊ|　　 |
　　　　　/ / /　　　ｊ 　 :::::/　 |/　 |　　 | |　∨:|　 ∨::::::　　 |　 ∧ 　 |　今回もお付き合い頂き有難うございます
　　　　　ｊ/ /　　,ﾉ.::|　 :::::∧　＼ 　ヽ、 .|ｊ　　ヽ|／ ∨::::::　　|､　　ﾍ　|
　　　　　　 ｊ 　 / ::::|　::::/:::ﾊ　　 ＼､　ヽ:|　 ,／　　　∨:::: 　 | }ヽ、 ﾍ!　　と、口上を述べる前に謝らなければなりません
　　　　　　 {　/{ .:::∧　::{:::::λ"￣￣　}⌒{　￣￣￣゛ |∨::::　|ﾉ:ｉ:::｀ヽ､〉
　　　　　　 ヽ{　＼{ .ｉヽ､{:::::{::} //／ ノ",　ﾊ＾ｉ ,､/／ノ|:::ヽ、 ｊ:::::|:: |::　{
　　　　　　　　　　　 ｊ |　:::::::｀ｊ ‐-,ﾍ´ﾊ,､ _l | | | |‐,､´ ,ｊ:::　 ∨::::::|:: |　 |
　　　　　　　　　　　ﾉ .ヽ、 :::::ヽ、| .|/ ﾉ |:} r､~￣￣`l'´:::　　ｊ:::::::ﾍ::: ヽl、
　　　　　　　 　 　 /　 :::f｀ヽ､:l"￣￣￣￣￣゛l:===={::::: 　 /｀ヽ､:::ﾍ:::: ｀ヽ、
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　　　　　　　 ﾉ :::::/| ::::::/　 〈´"￣￣￣￣￣｀゛〉::　　 |　／　　 |:::::::::::::::::::ｉ::::::　ﾊ
　　 　 　 　 〈　:::〈 | :::::〈　　 |　　　　　 　 　 　 |:: 　　 |'´　　 　 |::::::::::::::::::::|:::::::　ﾉ

　　　　　　　　　／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
　　 　 　 　 　 /: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
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　　　　　　　.' : : :/ : /: : : : : : /　 ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
　　　　　　　|: : :/ : /| : : :― ｘ　　 ∨: : :∧ |　∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ　む、何か今回は最初からマジだね
　　　　　　　|: :/ : /: | : : : : /　｀　　|: : :/　j/-　∨: : :l: : : : : :|
　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |　それで何？
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨　年代ミスの件？
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |
　 　 　 　 {　　　 ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |
　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
.　　 　 　 　 ＼ 　 __／　 ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
　　 　 　 　 ／　　 /ヽ 　 　 ＼ : ヽ ＼ 　 | 　|: : :/
　　　　　　/　 　　 {ヽ}} 　　　　ヽ: : }　 ＼ l 　|: :∧
695 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 23:11:08.36 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!　「歴史にＩＦはない」という言葉は
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　歴史を学ぶ上で忘れてはならない心構えです
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　それを無視して登場した９９％の捏造キャラクター
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!　　マルディオンさんのことです
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

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│　　　　　 　 　 　 |lll|::ハ.l:.::.:: | 　ヽ.::.::.: |.::.::.::|
│　　　　　 　 　 　 |lll|　　',.::.::.│　　＼.::.|.::.::. |
│　　　　　 　 　 　 |lll|三　ヽ ::.:|三三7:ヽ|.::.::.｀ヽ
│　　　　　 　 　 　 |lll|"　 　 ＼|　""･l.::.::|⌒ｌ:ド､l
│　　　　　 　 　 　 |lll|、　‘ｰ'ｰ' 　 　 j.::.::|-ｲ.:|
│　　　　　 　 　 　 |lll|:l＞ー‐rーt＜ ﾘ .::|.: ｌ :|
│　　　　　 　 　 　 |lll|:|_j;斗＜＿,＞/.:: /! ::.: |
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├‐tｭ‐‐┬‐tｭ――|lll|:| /　　　　 /.:: /　　 ｉ.::.|
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696 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:12:17.57 ID:V.3rKM6o
最近こいつの絵をよくみるなｗｗ（バンチ的な意味合いで）
697 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:14:26.51 ID:gBGwY.ko
いくらバンチとはいえ、アレをヘタレギャグキャラとして再利用するというのは、
大方の予想のナナメ下を突っ走ったからなあ。
698 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:18:11.67 ID:ipcrR82o
乙でした～
しかし黒いな、この姉弟
699 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 23:18:45.15 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　　 ／　　　　 ｉ　||　　　 |　　　　　　 ＼　　＼ ヽ、
　　　　　　　　 　 ／　　./　　 :|　|'|　　　 |:::　 |:::　　　　 ＼　　ヽ　ﾍ、
　　　　　 　 　 ／　　　/　　 :::ｊ　| .|　　|　|V::　|:::::　　　　　｀ヽ、 ｉ　 ﾊ
　　 　 　 　 ／.ﾉ　 　 /　　 :::/|__|ノｉ　　| :| ∨: ﾄ､::::::　　 ､　　 ﾍ |　　 |
　 　 　 　 / ,.ｲ　　　/　　::::'/´| :ｊ　|　　 | |`‐-┼∨:::::: 　 ヽ、　ﾊ|　　 |
　　　　　/ / /　　　ｊ 　 :::::/　 |/　 |　　 | |　∨:|　 ∨::::::　　 |　 ∧ 　 |　中身はプトレマイオス１３世ですからそんなの
　　　　　ｊ/ /　　,ﾉ.::|　 :::::∧　＼ 　ヽ、 .|ｊ　　ヽ|／ ∨::::::　　|､　　ﾍ　　
　　　　　　 ｊ 　 / ::::|　::::/:::ﾊ　　 ＼､　ヽ:|　 ,／　　　∨:::: 　 | }ヽ、 ﾍ!　　焼け石に水です
　　　　　　 {　/{ .:::∧　::{:::::λ"￣￣　}⌒{　￣￣￣゛ |∨::::　|ﾉ:ｉ:::｀ヽ､〉
　　　　　　 ヽ{　＼{ .ｉヽ､{:::::{::} //／ ノ",　ﾊ＾ｉ ,､/／ノ|:::ヽ、 ｊ:::::|:: |::　{　　一応、１３世は「海に落ちて鎧が重くて浮かんでこなかった」
　　　　　　　　　　　 ｊ |　:::::::｀ｊ ‐-,ﾍ´ﾊ,､ _l | | | |‐,､´ ,ｊ:::　 ∨::::::|:: |　 |
　　　　　　　　　　　ﾉ .ヽ、 :::::ヽ、| .|/ ﾉ |:} r､~￣￣`l'´:::　　ｊ:::::::ﾍ::: ヽl、　　という伝承があるので限りなく低いですが生存の可能性があります
　　　　　　　 　 　 /　 :::f｀ヽ､:l"￣￣￣￣￣゛l:===={::::: 　 /｀ヽ､:::ﾍ:::: ｀ヽ、
　　　 　 　　 　 ／　　:::::}　　 }============{:===={､:::　/ 　 　.}::::::ヽ::::　｀ヽ、が、そこから顔を焼いて宦官になって復讐に戻ってくる可能性は
　　　　　　　　/　:::;/ :::::::〉 　 }============{:~￣~　〉ノ　 ／｀l'::::::::::::ヽ、:::　ﾍ
　　　　　　　 ﾉ :::::/| ::::::/　 〈´"￣￣￣￣￣｀゛〉::　　 |　／　　 |:::::::::::::::::::ｉ::::::　ﾊ　蓬莱山が日本に存在する可能性より低いでしょう
　　 　 　 　 〈　:::〈 | :::::〈　　 |　　　　　 　 　 　 |:: 　　 |'´　　 　 |::::::::::::::::::::|:::::::　ﾉ

　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼　　そんなに申し訳ないと思うならさー
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',　何でそんなキャラ出したの？
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
700 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:21:14.79 ID:gBGwY.ko
まあ、史実で評判よくない二人をスマートに描くには、
誰かに汚名をかぶせんことには物語がすすまんしねえ。
701 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 23:27:31.51 ID:NeBAnqwo
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!　＞＞１が無能だからです
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　曰く、紀元前３６年から＞＞１呼ぶところによれば
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　「アントニウス自爆祭り」と言う失態続きが始まります
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!　その原因は次の二点であると考えられています　
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',　①アントニウスは人並みはずれて馬鹿だった
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ　②クレオパトラがあまりにビッチすぎた
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　　　　　　　　　 -－-
　　　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
.　　　　　　　　/／ィ'　　 .／　＿_　_,./　　｜ |
　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|　　　　で、アントニウスさんを擁護したい人はクレオパトラを
　　　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.
.　　　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|　実際の姿以上にビッチに仕立て上げるし
　　　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|
.　　　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|　クレオパトラを擁護したい人はアントニウスさんを馬鹿にする、と
　　　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ　堂々巡りだね、コリャ
　　　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　　　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　 　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）


702 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:28:45.96 ID:b7qVs3.0
国を怨んでるやつが顔を変えて宦官として亡国狙いの行動に出るってどこかで見たような

おや、こんな時間に誰が
703 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:30:58.28 ID:ipcrR82o
>>702
ああそういえば拷問マニアもそうだったね

おや、こんな時間に
704 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:32:20.08 ID:gBGwY.ko
>>702-703
柱┃<おじゃる……
705 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:32:59.98 ID:V.3rKM6o
お前等自重しろｗｗ
706 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:34:27.05 ID:b7qVs3.0
>>701
>>1さんを責めるわけじゃないけど主役やライバルもとい贔屓キャラを正当化するために他キャラ、特に敵対キャラや恋敵キャラを貶めるってありがちだよね…
キャスト順が入れ替わるアレとか…
707 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:35:28.14 ID:gBGwY.ko
というか一番いい見本があるじゃないか。
ロー●人の物語とか
708 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:36:28.49 ID:8JXKAVko
まあ、アントニウスがマッチョイズムっぽい単純男だって片鱗は、カエサル存命時から、
キケロが揶揄ってましたし。
そう言うのがセレブっぽいのにハマってドツボるなんて、今のご時世にもいっぱいありますし。

この日本にだって、IT成金がグラドルとかモデルとかタレントとかとあっさりくっついて、
あっさり離婚して慰謝料とか養育費もってかれるとかいっぱいありますし。
709 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:39:59.93 ID:NzEiL3.0
女絡みで進退を誤る奴は珍しくない

だから傾国なんて言葉が残るのだ…
710 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 23:44:44.65 ID:NeBAnqwo
　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　 　 :::.　　　　 |ｨ'"´｀ヽ、
　　 　 ／　　　　　　　　　　　/:: 　 ｉ::::ｉ　　 　 |::::　　　∧
　　 /　　 /　　／　　　　　 /::　　 ,|::: | 　 　 |::::::..　 　 ∧
　　/　　 ,/　／　　::　　 　 /::: 　 / |:::::　　　 |　:::: ヽ.　　 ﾍ
　 |　　　ｊ／　　　::　　　／:::　　/　 |::::ｉ　 　 |ヽ､ :::　 :::..　 ﾍ
　 |　　／ ／ 　 :::　 　 　 ､__,／,ノ　|:::|　 　 |ヽ､ｉ__,　 :::::..　 λ　
　 |　/　 /　 　 :::　 　/　,／_~__､ 　 |::ｊ　 　 ｊ.___ ∨　ヽ:::::::.　 ﾍ　そんな訳で、二人の悪業を被って頂くために
　 | 〈　/ヽ､ 　 :::　　/ｊ／,.ｨfﾁ弐､　 ｊ/　 　,ﾘ弐心∨　ﾊ::::::::.　 ﾍ　
　　|　ヽ{　（ヽ､;:::　 /:;ｲ,.f´ んｨ::;ﾊ　/_,ノﾘノんｨ:ﾊ i' ハ　λ:::::::　ハ　（ほぼ）オリジナルキャラクター、マルディオンさんが
　　ｊ　 /　　｀,‐ｉ:ヽ/::ﾒ|:|`　弋::ｒz:;ﾘ　´}⌒{´ ﾋ:rz::;j ,ﾊ:::|　　〉:::::. 　 }　　　
　 |／　　　 j:::|::　::::| |:|　､　゛-‐"//,ﾉ／ゝ `/‐/ 〈:ﾉ::ｊ　 /:::::::::ｨ /　　誕生しました。寛大な心でお許しください、とのことです
／　　　　.::|:::|:::　:::{. |:|　 `　─‐ ''　　　｀ ` ー‐ 'ｊ::::/,ノ:::::::::;/ｊ/　　
　　...:::::::::::::|::::| :: ､:ヽｊ:ｊ､　　　　　　 _,　　 　 　 ,ｲ:::::'´:;ｨ'::;／　　　もっとも、全ての悪行を彼に被せたとしても、それを承認した時点で
ｊ　::::::::::::::::::|:::::{ :::: ＼　 ｀ヽ＞‐- 　　　 __ ,.イ::: ｉ ::::/´ |/　　　　　　
/::::::::::::::::::::::|::::::::ヽ、　＼ 　 ｀ヽｊ　　 /ﾔ､｀ヽ:ｊ :::　:/{、　　　　　　大馬鹿者の謗りを免れることはできないと思いますけどね
{:::::::::::::::::::::::|::::::,.ィ´｀ヽ､ ｀ヽ　　 ＼　｀　 |　/　::　ﾒ､:::ヽ、　　　　　　
|:::::::::::::::::::::ﾉ:::/´｀ヽ､ 　 ＼　ヽ､ 　 〉-‐-|　ｊ　 : /　 ﾊ::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _.　-　._　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.　-－- ＼　　　　　　 　 　 　 l ｀i　　　＿_
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /／　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　}　´￣　´ '´ う
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|｛　　　　　 ／＼　　＿＿＿＿　　j　　　　　／
　　　　　 （ ヽ　　　　　　　　　　　　　 '.l.　　　___/　 　 ヽ´　　ー-=ﾆ.¨｀７ 　 　 ｒ '
　　 r──’　｀ヽ　　　　　　　　　　　　.ゞ ' ´　　 　 　 　 '.　　　　　　 ｀丶、　 /
　(´_￣　　　　 　 ヽ　　　　　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 |　　　　 　 ＼　 ＼/
　‘ｰ⊂.　　 　 　 　 ＼　　　　　　/　 ,　　　 ｌ　 ｜　　　　|、　　　 　 　 ヽ‐-,ヽ
　　　　　￣￣＼ 　 　 ＼. 　 　 /　 /　　 　 !　 ∧ 　 ｜｜ヽ__｜　　　　 ∨　｀
　　　　　　　　　 ＼ 　 　 ＼　 /　 /　　　　 |　/　' 　 ｜｜'´ヽ l　 　 　 l.　',　　　　そこをなんとか馬鹿に見えないように工夫するのが
　　　　　　　　　 　 ＼ 　 　 ＼l　 '　 　 |　 ,ィ´′ ∨　ﾊ. |　　 Nヽ.　　　|､　i
　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 ＼l.　 　 |　 /|/　 　 　/　/ 　 　 　 ',　　 |､ヽ!　　　　＞＞１の腕前ってものでしょ？　まぁ、あんまり期待できそうにないけど
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼ 　 　 ヽ､.　 |　i 　 　 　 ∨　　　 三三 ハ.　 !　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼.　　 /＼ |　|　ｘィ彡　　　　　　　　・{　l.　∧　/　　　　じゃ、いつも通りの突っ込み行こうかー
　　　　　　　　　　　　　　　　/＼ /　　 }'ヽ! "´　　　　 　 ,、_,　　　l　|∨　∨
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　／　　　/ 　 ＼　　 　 ‘７´　 ） 　 .ﾉ　| 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　 /　　　 ',＼　　　 ､__,. '　,／　　|　 　 /
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　 ／　　　 　 ',　ヽ----r　' ´　|　　 |　　./
　　　　　　　　　　　　　　　　 | ｰ ´　　 　 　 　 ',　 ',　　 ヽ　 　 |　　 |　 /

711 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/24(土) 23:49:48.61 ID:NeBAnqwo
＞＞７０２
う”　鋭い……
実はクレオパトラには忠誠心のかけらもない養育係がいまして
最初はそちらがジャギ様になる予定でしたが丁度都合よく
宦官が居たのでこれ幸いとジャギ様の役を与えました

個人的に最も楽しみにしているスレの一つです
712 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/24(土) 23:52:37.16 ID:gBGwY.ko
＞実はクレオパトラには忠誠心のかけらもない養育係がいまして
宰相が国政を壟断して、最初監禁されてたんだっけ。
カエサルという「外の権力」呼び込んだのもそのあたりからだったし。
713 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/25(日) 00:08:28.46 ID:I4Ksor6o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′　作中ではローマ市民の疑惑の種となった銀貨ですが
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　　現物のアントニウスの横顔は別に神に扮しているようにも見えませんし
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ　王権を表す冠をかぶっても居ません
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l　　　　周囲に書かれている文字も「三人委員会」だとか「インペラトール」だとかで
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ　　ローマの伝統に逆らうような文字は書いてないそうです
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 '　ですからこれを疑惑の種にするのは難しいと思います,
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/　＞＞１のコインに関する知識は浅いので間違っているかもしれませんけど


　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :　　　んじゃ次。スレ中では日和見してたところをばっさりやられたレピドゥスさんだけど
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :　　　実際には指令書の中身通りこれを機に権力簒奪する気満々だったみたいだよ
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :　　でもあっさり裏切り者が出て以降ずっと窓際人生一直線
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :　　
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l　　
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
714 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/25(日) 00:15:27.64 ID:I4Ksor6o
＞＞712　
プトレマイオス１３世は疳癖が強く、それでいて姉に似て権力欲旺盛でしたので
その意を汲んだプトレマイオス１３世の家臣がクレオパトラを監禁した。だったと思います

そんな状況を打破すべく、クレオパトラは絨毯に隠れてカエサルの寝室に忍び込むのですが
吉村先生によると「女一人寝具に包んで運ぶのは無理がある」だそーです
715 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/25(日) 00:24:03.78 ID:I4Ksor6o
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l　作中ではかがみさんが彼の助命嘆願を行っていましたが
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　　彼の場合はそのままでも助かったのではないでしょうか
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ　実際はともかく、形の上でも権力が集中すれば
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l　非難は避けられませんから
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
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　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l　でも、この頃から「敵は全てコロス！」　
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l　みたいな姿勢だったやる夫が
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N　父親みたいに「まぁまぁ、これから仲良くやっていきましょう」
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l　みたいに変化するんだよね。その原因の一つがかがみんだって
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l　説もあるからひょっとしたらこんなやりとりもあったかもね
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l
716 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/25(日) 00:35:40.71 ID:I4Ksor6o
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|　では、今回はこんなところでしょうか
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　一度指摘されたにも拘らず同じ年号ミスを
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l　繰り返したこと、本当に申し訳ありません
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',　　そして指摘してくださった＞＞692さんに感謝です
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 　 　 　 |　ヽー-　 ._
.　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 ＼─｀-
　　　　　　　　　　 |　 　 ／,　　　 ／　/　　　　|　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 l/　 /／′　 / 　 /l.　/ 　 ∧ |　　＼　 ヽ
　　　　　　　　　　/　 〃 /　　_./-ァ' ｜/　　,' -Ｈ.､ !　　'.､　',
　　　　　　　　　 /／/' ,/　 ／/／　　ｊ/　　/ 　 '.|　:|l　　| ヽ |　次回は――遅れて金曜日２０：００予定だそうです
　　　　 　 　 　 /' |　 i´i　 /:fr≠＝r　　|　/ァ＝ォ　!| 　 |　 '.|
　 (⌒ー､　 　 　 /, ´ヽ|. /　N!ら､_ﾘ　　,! ' ん, ｿ' ! /,ﾊ　,′　　理由はこのコーナーで投下予定だった　
　　＼　 {　 __　 / l　　 |/　 :| ‘ｰ‐'　　　,　 ｰ-'/Ｎ//　|/
　　　 l　 ∨　 y　 |　　 'l. 　 |＞、._　 ｰｰ'＿ ノ　!ﾙ'　　　　　　　　ローマ英雄列伝「私だけの○○」
　　　 l.　　'.／,　 ,ﾊ　　｜　｜　ヾミこ彡'ヽ|　　 |｜
　　　 |　 .ｆ ／ ,.'/ 　 ____'. 　 '.　＿/￣￣￣¨¨¨丶､__,　' ´￣￣〉　の制作に時間がかかっているからだとか…本当にバカだよね
　　　 ／／／//ﾚ'´,. -‐-'､,ノ´　ｖ　　　　　　　　 / ７　　　　_/.
　　　｛ （ /l／'　Ｋ｢　'´￣　　　ヽ.｀)　　　　　　　/ /　　　 ｒ'ーｆ　　じゃ、お疲れ様でしたー　　

717 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/25(日) 00:36:21.54 ID:Y1qGa2Yo
乙でした～
718 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/25(日) 00:40:05.72 ID:Relxk3Eo
乙ですた
719 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/25(日) 00:43:11.78 ID:wO0I3FMo
乙でした
720 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/25(日) 00:54:33.22 ID:E1oc1M.o
乙です
721 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/25(日) 00:58:27.77 ID:5LgOVb20
乙

私だけの～も待ってます
722 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/25(日) 01:00:44.92 ID:aXBhV4Io
私だけの～は人の数だけあるからなｗｗ
723 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/25(日) 09:10:05.36 ID:Hi3gGaQo
お疲れ様でしたw

>>722
むしろ人の数の数倍あるかとw
724 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/26(月) 19:41:12.92 ID:K7tTsxg0
世の中には歴史にはまるで興味ないおばさまやおっさんやDQNやアホの子も多いから
その辺も計算すると結局人の数ぐらいになるんじゃなかろうか
725 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/30(金) 19:18:40.58 ID:Sa./clgo
申し訳ありません、＞＞1の急な都合により本日は投下できません
明日、２１時に変更しますので宜しくお願いします
726 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/30(金) 19:22:22.31 ID:HJZ95Dwo
了解で～す
727 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/30(金) 19:23:41.89 ID:Cc2EVIUo
おけー
気にせずいこうぜ
728 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:09:12.59 ID:J6Kv8j.o
お待たせしました。第九回、これから投下です
投下延期した割に薄い内容ですがお許しください

それでは「やる夫が第一人者になるようです　第九回」はじまりはじまり～
729 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 21:09:36.01 ID:XGKw6fYo
ぱちぱちぱち
730 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:10:39.59 ID:J6Kv8j.o
紀元前３６年秋

やらない夫、やる夫の命を受けイリリクムに出陣

　 　 ／￣￣＼　　了解しただろ　 　　 　　＿＿＿_
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　 　　 　／　　 　 　＼　イリリクム地方の平定を命ずるお
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　　　 　　 ／─　 　 ─　　 ＼
.　|　　　　 （__人__）　　＼　　　 　　／ （●）　（●） 　　 　＼
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　 ＼　 　　|　 　（__人__）　　　　　　 |　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　＼　　 ＼　　 ｀ ⌒´ 　　　　_／
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼　 ノ　　　　　　　　　　 ＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　(⌒二　　　 　　　　　　　　 　 |　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　　　　 　＼　　　　　　　 　｜　 |　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　 　 　

暴れまわる山岳部族を平定し、ダルマティア海岸の安全を取り戻す為だ

　　　　やる夫はローマ市民に安全を取り戻すお
　　　　⌒|/⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒
　　　　 　ヽ 　　＿＿＿_
　　　　 　　　／⌒｜::⌒＼
　　　　　　／　 _　｜::（●）＼
表　　　／ 　　⌒　|ヽ__）⌒::::＼　　　裏
　　　　 |　　 　 （__ﾉ|r-|::::::::::::　|
　　　　 ＼　　　　´ |ｰ´:::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　／￣￣￣￣￣￣￣￣　 ￣￣￣＼
　ここらで一つ戦争やって頼れる所を見せ付けるお
731 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/31(土) 21:11:00.24 ID:5HcUTQ20
リアルタイム投下初めて遭遇した。

頑張ってください。
732 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:12:00.18 ID:J6Kv8j.o
パルティア遠征で一敗地に塗れたアントニウスも名誉を必要としていることでは同じだった

　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ　　今度こそ、勝たねばならん
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

紀元前３５年初旬

アントニウス、再度東方攻略に乗り出す
　　''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
ザッ　　　　n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、　　　　　　　　　　　　　復讐しにきたクマー
　　　　　　∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－
　　ザッ　　　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩
　　　　　　　　　∩＿　∩＿＿∩　∩＿＿∩　＿∩　∩＿　　　　ザッ
　　　　　∩＿＿＿∩　　　　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩　きたクマー！
　　　　　| ノ　　　　　 ヽ　　 | ノ　　　　　 ヽ | ノ　　　　　 ヽノ　　　　　 ヽ
　　　　 /　　●　　　● |　/　　●　　　● |　　●　　　● |　●　　　● |
　　　　|　　　　( _●_)　 ミ |　　　　( _●_)　 ミ　　( _●_)　 ミ 　( _●_) ミ
　　　 彡､　　　|∪|　　､｀ 彡､　　　|∪|　　､｀＼　|∪|　　､｀＼　|∪|　､｀＼
　　　/　＿＿　 ヽノ　/ /　＿＿　 ヽノ　/´>　 ) ヽノ　　/ ノ　//ヽノ /´>　 )
　　　(＿＿＿）　　　/　(＿＿＿）　　　/　(_／＿）　　 / (_／ 　　　/　(_／
733 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:12:39.09 ID:J6Kv8j.o

　　　　　　　　　　　 /　　　　　 　ｒ'´ ＼　　 　, ‐'´　┐
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 　 L 　　ヽ　／　　_＿」
　　　　　　　　'""':'/　　　　　　　{::.｀ﾞｰ-斗ｨ -‐'´...:::::│　'""':'　　　　　""':
　　　　　 　 　 　 /　　　!　　　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 　"'::;;;,,...,,;;::.....;:
　　　　　　　　　 ,'　 　　|　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　ふふ、覚悟はできているかね？
　　　　　 ;::'""':: !　　 　 l　　 　 　 　 ヽ:::::::::::::::,':::::::::::,.. |　　､
　"'::;;;,,...,,;　　 　ﾉ r‐ ､ _」　　　　　　　 ｝:::::::::::/ン'ニ´::│　 ﾄ､
　　　　　　　　 /　 ＼　亅　　　　　　,ｨゝ:::::::::j ,／tj ｀ﾌ│　{　＼'""':
　　　　　 　 　 l　　　 ヽ/　　　 　 ,ｨ=-':::::::::::::,ｲ--==┘::.|　　＼　;; '',,, ;; ''""'::;,,.,,,
　　　　　　　　 !　　 　/　　　　 ／:::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､　　 ヽ
.,,, ;; ''""'::;;,,.,,,./　　 ／　　　 　ｊ 　　　 / │　　　　　　 　ｲ ヽ　　ﾉ
　　　　　　　/ 　 ／　　　　r‐‐-､　 　 ＼」　　 　　　 　 /〆/　
　　　　＿∠__／　　　　　　ヽ、　｀ゝ､__　　 　　 __,ｲ　 /_　/　　;; ''""'::;;,,　
　　／´ 　 /　　　　　　 「｀ヽ　ヽ　　ヽにニニ二,ﾝ/ / 　 Y 　　 /　　　　"'::;,...,,;;::'
,‐'´　　　 /　　　　　 　 │ 　} 　 ＼_　　ﾞｰ--一 ´　{ 　　│　　弋

目標はアルメニア、昨年の裏切りに報いを与えるためである
734 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:13:30.27 ID:J6Kv8j.o
裏切りは権謀術数渦巻くアジアの常だ。あっさりパルティアに見限られたアルメニアは
アントニウスに屈する

　　　　 ＿／ ,-'::;:/:::lj:::::::<;::::::::::ヾ;ヽ,、_　　　　　
　　　 ノ　_,-'´_,-‐''＜ｊ::/;;'/ｌ:::ｌ::、:ヽ、;;:、ﾐ-‐　　　
　, -'´／/:::／;ｲ:::l:::,:::::ゝ;::::ヽ、::ヽ;::::、ｊ:::ｌ:::::iヘ,___
/ ／　／:::::k::l::|l::::|::|::::::k;:::-:、ヾ;::::::、:::ｌ::|:,;;:ｌ　ヾ;
./ ／::/::／i::|::l::|l:::l::|::::l::ヾ;:::::Y::ｰ;:::ゝ::l;;l:::;ﾘ ｌｊ ,/
　/:/:i::/::l::l'、<;:::l::|l:::i::::|::::ゞ;::::|l:::、;:ヾ;:!ﾘi/ヽl /　
r'/:/l;|:::ｌ::l:|::ヽ;;;、;lヾ;::、ｌ::,::::::ﾉ:ｌ|,:::!,|:::::}ヽ、　j'　 /
ｊ:/:l|::l::!::|::ｌ::::i|:::l:、'ﾊ;、:ヾ;:_＼_'ｊヽ;:ｌ::iﾐ::ﾘｊヾ、　 /{
/|:li::|l::l::|l:::}:::|l:::}ｌ:ゞ;::ヾ;;ﾄ、;;:ゝ:ﾄ;;;;ゝｌｊ,;::ヾ、　　　/
　ﾚi:|:|;lヾl/i:、:ゞ;ヽ;:＼:_;ゞ;,ミｌ;ｊ王ﾄｌｊ:ｌ:ｌ/!」ｊ＼　　　 クソッ、何故だ！
　　|:ｌ|:ｌ::|::!:|;::i,_ !＼//r(:_)_X /-ゞ>‐‐‐'ｱ＼　　 ./
　　 ﾚ'i_ｌ,|ｌﾚ'（(:)_,ゞ=｀ '-='"´　u /　 ／　　　＼_/
　　 |::::::ヾ;ｌi|l｀｀'ｆ　　,　　　　　 / ／　 __　　　　＼
　　　ｌ:::::::::｀ヽi、 !___-　　 _｀ヽ ｌ/　　／ /　　　　　 ＼
　　/⌒ヾ、ル'＼ｰt-‐_´二ヽ,/　／ ／　　　　　　／
　　i　　＼ヾ、_　 ＼ヾ:_,..!ノｼ' ／ ／　　　　　　／
　　|_　　　ヾ:、＼ヽ.｀ヾ、 /／　 /　　　　　　　/
　　ｌ ｀ヽ、　 ｌ|　ｌ　ヘ、 _ソ/　／　　　　　／ /
　　|　ｌ　　　/　,＞　　/　/／　　　　　　　　/
　　 |　　　　／ゝ--ｔｒ'´ ./　　　　　　　　／/
　　/ヾ、 :／ ´　　　/　　　　.　　　　　 /　/ヾ
　./　ノ／　　　　　/　　　　　　　　　／　/
　　 ／　　　　　 ./　　　　　　　　.／　 ./　　 .／
　/　　　　　　 ./　　　　　　　 ／　　　ｌｊ　 ／ ／
／　　　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　/


アルタウァスデスとその家族はアントニウスに捕らえられる

更にアントニウスにとっては幸運が続く
　　　　　∧ 　 　　　　 　∧ 　 　　　　　　 ∧
　 　 　 /　ヽ　　　　　　/　ヽ_　　　　　　 / .∧
　　　 /　　 ｀､＿＿＿/　　 ｀､⌒ヾ⌒ヽ/　　∧
　　／　　　　　　　／　　　　(.....ノ(....ノ　　　／ ヽ　　ああ？ 黙って俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ
　.l::::ノ（ 　　　　 　 |　　　ι　メディア　ι::（....ノノ
　|:::::⌒　-=・=-　 /￣￣ヽ　　　　　　::::::::::::::／`ヽ
　.|:::::::::::::::::　 ＼_(＿＿_..ノ　　　　 :::::::::::::::::::(....ノノ
　 ヽ::::::::::::::::::: 　＼／ヽ　　　ι　::::::::::::::::::::::::::ノ
735 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:14:09.50 ID:J6Kv8j.o
敗北の屈辱は共有できても勝利の富貴は共有できないのが人の常だ
ローマへの勝利によってパルティアの威名は高まった。そうなると相対的に周囲の威名は落ちる


.　　　　　　 ／:＼　　　　　　　　　　　　　　/:＼　　　　　　　　　　　　ご
　　　　　　/::::　　＼　　　　　　　　　　　　/::::::　＼.　　　　　　　　　　め
　　　　　　l::::::　　　＼　　　　　　　　　　,ﾉ::::::　　　＼　　　　　　　　　ん
　　　　　　|:::::::::　　　　＼ .__,,,,―--ｰ‐´　　　　 　　＼.　　　　　　　　な
..　　　　　|:::::::::::::::::..　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　さ
　　　　　|:::: .　　　　　;,　　　　　,,ヾ,,,.　;;' ,,.r.:,==､-､.　　ヽ..　　　　　　　|
　　　　/　　　　　　　　　,,.;;;;;;;;;　　;人; ;: ,;l.:.:.{　* .}　）;,　　ヽ　　　　　　|
　　　 /　　　　　　 ,.;;-'ﾆニヾ;;､:;ヽ;;　 ヽ, ﾞヽ,:.:`--'.,..//ﾞ　　　ﾞ､　　　　い
　　　.!　　 　 ﾞ　;>'",..--､　 ﾞi;, l;;ﾞ;::i:;)　　 ヽ`'ヽ｀ﾞ"ﾞヽ;::ﾞi,　　　 l　　　　｜
　　　|　　　　 / /.:.{　*　} ,./,.;:,,,;;;;;;;:;:;:;:;;;/;;ﾞ　,.-､;;;; : ヾ;;;ﾞi,.　　ﾞi
　　　|　　　　i　|::.:::.:`--'シノ-‐''"´　_,..,へ (⌒-〉;!:,;;;;;,.. ﾞi;;;:!　　l
　　　 .!:,:,: ;;;;:;,l ;;:ﾞ`-==' ,ｨ"..　　　i:(⌒`-‐'" _,.-'",,._ ヽ,ヽ;:ﾞ:..　　|
　　　　l;';';';:;;;;;;:;:..　　 |;;:l,. ,. ,. ,:;/　`_,,,..--‐''"´　_,..,へ ヾ-〉;!:,:.:.!＼
　　　　 ﾞ!;;;;::;;;;;;;;;:;:;::;;:;:l;;;:!;;:;:;:;:;/　 /　,,;____,,...-''i"　 l_,.-‐!　||;:;::;,'　＼　
　　　 　 ﾞ､;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;:l;;:!;;;:::;/　 / ,,;/｀i　　l　　ﾞ!,..-'ﾞ'iYﾞi,　ﾞ!;;;;;/.　　 ＼
　 　 　 　 ﾞ､;;;,. ﾞ'';;;;;;;;,. ﾞ､;;ﾞ!;: l　 ,'　;ﾉ､_ﾉｰ‐'^`''"　 ,..ｨ' l`'l　.!;;/　　　　 ＼　
　　 　 　 　|ヽ:,:,:,:;;;;;;;;;,.　l;;;ﾞi |i_/∠iﾞi'"ﾞi‐┬‐┬'''i"_,ﾉ"／ .//　　　　　　 ＼　
　　　　　 ,/:::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;,,`'";ヽ｀ヽ, ｀ヽlヽ～-^ｰ'^,.-'"　.／/ 　　　　　　　　＼
　　　　_ノ::::::::::::＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,　ﾞ''ｰ-‐''"　　　／／
　　　,/:::::::::::::::::.　 ﾞヽ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､＿＿,...-‐'",.／
　 ,ノ:::::::::::::::::.　　　　　ﾞ''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,...-'"
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.

パルティアの脅威に怯えたメディア王国はアントニウスに和平を打診する
736 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:14:36.07 ID:J6Kv8j.o
幾度かの交渉の後、アレクサンドロス・ヘリオスとメディア王女ジョタペの間で婚約が成立
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿_ _　　　　　　　 「!/7
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,r'´ ,r ニ ､ヽ　　　　 /ふ(⌒ｒ_-_､_
　　　　 　 　 　 　 　 　 //／ ,rﾆ 二 ､ヽ　　　.l'､そrｨ（＿,,},}ニ)
　　　　　　　　　　　 　 ｉ//／／ ,r ニ ､rﾞ!　　 ｌ　｀ ''ｰ＜´..... __ﾞ!
　　　　　　　　　　　　　lｒ ､彡 ノ,ノ´￣ }i;}　 　 ゝ.,,__　　 　 　 : |
　　　　　　　　　 　 ,ｒーゝ '´￣､ｰ-､ -;ﾘﾉ　　　ｆ彡'､ﾆｧー_-_⊥!
　　　　　　　　　　,/ヾ<　:. 　 　 ￣ ｌ'7′　　　 i彡ゞｰ'　 ｰ :ｆ'!
　　　　　　　,.､‐'":ヽ::::＼ ヽ　　 __ァ'′ 　 　 　 _,チ. :.　　_ '/
　　　　　 ／::::::::::::::::ヽ::::::ヽ `／)乙二ス､ 　 ,rﾆ￣｀ヽ` ;-<
　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::ヽ::::;/　ｰンノﾊヾ,!}　/-　... ｀ヽ､ ,!　! ヽ
　　　/::::::::::::::::::::::::::::::／＾i´　　　 ／(_, イヽ'　　　　:.. 　＼,!　 : ',
.　　 i:::::::::::::::::::(⌒／:::::::::::l,r‐ｧ''";!/:i,　 |:::::::ﾞ!　　　 　 :..　 ＼:　 ',
　 　 !:::::::::::::;:､-'":::::::::::::::::::|::/::::;:':{;::::i,　|:::::::::}　:. i　　　　:..　ヽ :. ',
　　　}::::::;:::'::::::::::::::::::::::::::::::::|'::::;:':__:i;::::::i, l;::::::::|　 ヽ　＿,,..､､-‐ 'i　ゝ,
　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:':::|ｌｌ|::l;:::::ヽ.',:::::;!　　 ﾞi　　　　　　ﾉ　.:　）
　 　 ,!:::::::::(⌒)::::::::::::::::::::::::::|::::::|lｌ|,r;|:::::::::'J:/　　｀｀ヽ､　 __,,. ｒ=ﾆ=ｭ __
.　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::|lｌ|/::|:::::::::::iﾉ　　　ｒ=''.,,´__::::::（　　　）::::｀_,''=ォ
　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,./'ii'彡|::::::::::::ﾞ!　　 └- ､.,,__｀''''ｰ:--:‐''''´ _,. -┘
　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|"'"´';:::|:::::::::::::|ヽ. 　 　 |::::::::_｀::''''┬t‐‐'_"::::|
　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 ;'::|::::::::::::::!　＼　　|::::{´　｀i;::::l:::l::i´　｀i::|

手段は違えどローマは本来の目的である東方の国境を確定させ、安定を手に入れた
737 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:15:17.26 ID:J6Kv8j.o
紀元前３５年秋　アントニウス、アルメニア遠征を終えアレクサンドリアに帰還

パルティア遠征の失敗は食事も喉を通らなくなるほどの不安を女王に与えた
　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7-i;;|　（俺の嘘だけどな！）
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l、
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;'、
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;`
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　: |
`､ :ﾊ　　い　`!　　　　　|
　 :!:::::i､..,,_ﾉ　::;

　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　なんとか彼女を安心させてやりたいものだ　　　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´
738 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 21:15:32.72 ID:XGKw6fYo
随分と和風なｗｗｗｗ
739 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:16:32.76 ID:J6Kv8j.o
アントニウスはつかさを安心させるために今回の遠征で得たアルメニアの富を携えて女王の膝元、アレクサンドリアを訪れる

　 　 　 　　　　 　 　 !｀ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 l 　　＼___　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　,.　ﾍ　　　 ヽ:｀＞'´ 　　　｀ヽ
　　　　　　　　 ／: : : :.＼　　　ハ､ ＿＿＿＿_ヽ
　　 　 　 　 ／: :　 : : : :.´ヘr.'´: ﾊ:ヽ: : : : :｀ヽ
　　　　　　/:　　. : : : : /: : _,/:: :/　 い: : : :.',
　　　　 　 　 .: : : : : :./:ｨ'´:/ : /　　 l:.ﾄ、: : :l : : :'.
　　 　 　 l: : : :l: : : : :l: :／/／ 　 　 l/　ヽ: :}: : : :.l
　　　　　 |: : : l: : : : :.ｨ'ﾗ示 　 　 　 x=ﾐ }: /: : :!: :|　うん、すごいね
.　 　 　 　|: : _|: : : :〈 代::ﾊ　　　　 んハ|/: : : :ﾄ. :!
　 　 　 　 l:.:.{ |: : : : l 辷ソ　 　 　 {ゝ-:ﾊ/l: : :./ '.:l
　　　　　　ｌ: :｀l:.l: : : | :;:;:;　　　 .　　 ｰ' ム!: :./ 　|l
　　　　　　|∧:| l: : : |、　　　‐-　　 :;:; /ｰr ヽ
.　 　 　 　 l/ ｀い: : :|:｀: ..､ ____,.　　 ィ ど´ /
　　　　　　　　 ∨ヽ:.!`y'ﾉ　　ﾉrヽム,(´ 　 ﾉ
　　　 　　 　 　 /:.７ﾍﾉ {　／　 r‐'/:.〉　 ｲ｀i
　　　　　　　　/l: :|　!て V　 rイ　 !/ヽ.／　 !
　　　　　　 　 l　!:.{　!　!ｰr ｲ　ｌ　 / ／　 　 ﾄ、
　　　　　　 　 |　ｌ:.|　l　!　!　!　ｌ　ヽ、　　 　 | }、

740 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:17:14.68 ID:J6Kv8j.o
一行が凱旋式を模したのはアントニウスの見栄だ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.＿＿＿＿＿＿＿＿　　　　　/⌒ヽ､
　δ　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　／＿＿＿＿ ､､､､＿＿＼　　　 l∧ "　＼　　　　　　　　　
　　∧ ∧　δ　　　　　ドン 　　　　　　.／＿＿＿＿＠ﾐ 　 ∧∧__＼　　　 （　 ﾟДﾟ）
　　(,,ﾟ∀ﾟ).　　　　　　　　　　　　　　　／ ＿＿＿＿ミ､､､､ミ,,ﾟДﾟﾐ＿＼　 。と＿_ノ
　　⊂⊂ヽ　　　　 　　　　　　ドコ　 ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼　　　　　　♪
　　 丶　ﾉ～　　　　∧ ∧　　　　　　　 || ヽＷﾉ　　　♪.　　　　　　 ||
　　　 ν　　　　　　(*ﾟーﾟ)　　　　　　　.|| .( ﾟДﾟ)　　 ┏━━━┓　|| ∧ ∧　　　∧∧
　　　　δ　　　　　　/つ つ　ドン　　　.||　|　つつ//┃ 太鼓.　┃　|| (,,ﾟДﾒ)　　(ﾟДﾟ@)　∧ﾙ∧
　　　　　　　　　　～　ﾉ　　　 　[||||||||||||ー|　　|　　　┗━━━┛　|| / Ω|　∥と y　Ｊ ゞ(ﾟДﾟ,,)
　♪　　 ∧ ∧　　ι´U　　　　（・∀・）||　U　U　　　　　||　　||　 　 ||(_＿_ﾉ　　　 ∧∧_　　|　つつ
　　　　 （,,ﾟ∀ﾟ)　　　.δ　　　　　┌───────────────┐　　　(　,ﾟ ノ　 | 　 |
　　　　　|つ[|lllll］)　　　　　　　　└───── ∈-Ж-∋ ..─────┘　　　_| 　 ﾐ)　∪∪
　　　～(　　/　　　　　　　　　 *∧i∧　 ||　　　ﾉ ::（,,ﾟ▽ﾟ）::ヽ　　　　||　　　＿_ 　(,（|　　|　　ﾍ ﾍ
　　　　　）,ノ　　∧☆∧　♪　（・ω・*） .||　　ヽﾍ::::（YYY）ﾍノ　　 　||　　∧＿l＿　∪∪　（・∀・,,）～
　　　　υ　　　 （ ＊ﾟ∀ﾟ）　　　|⊃　|⊃ ||　　　∧ ∧　　　∧ ∧　 ||　　(,,ﾟДﾟ) 　　　　∧ ∧ ♪
[|||||||||||||]　　　　|⊃　 |⊃　　((ノノノヽ　||　　ﾐ,,・∀・ﾐ　　(・ο・)　 ||　 ／/　　| ＼ 　/Ψﾉﾉﾊ%
　ヾ；Дﾒ　　 ～│||｜│☆☆☆　　　 〓〓～（＿__ﾉ～（,,ｕｕﾉ　 〓〓＼_＿＿_／　ﾉ§・∀・)
　/|っyっ　　　　.∪　∪　( ・∀・）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～（＿つつ
～　　 |
　　　　　＜￣￣￣＼|　 /＿: : : : : :｀＞x.
　　　　　 　 ＼＿＿ ≧7―― ヽ: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 ／: /'´: : : : : :＼:＼: : : : : : : :ﾊ
　　 　 　 　 ／ : : : : : 爪ヽ: :, ―. .､ヽ: : : : ::|: ﾊ
　　　　 　 /: : :/: :/ _/ ! ', | ＼: : : ＼| : : : : !: ::ﾊ　とっても、素敵――
　　　　　/: : :/: : :|/::'　|　',l　 　＼: : :|: : :!: ::!:/: :|
　　　 ／ ィ /: ::ｲ ! :|　 !　 !　　 　 ｀ ┤: :|: ::|': :| |
　　 ´　　/ :| :/.:|::Ⅳ 　 　 　 　 ニﾆ孑 :,'|: ::| : ﾊ|　
　　　　　|: ::|/: ::', : !ヽ z彡　　 　xx　|: //: ｲ: /
　　　　　|: :∧: : :ヽ|: :ﾊ xx.　　r_ｧ　 /ｲ,' :/_!/_
　　　 　 Ⅳ　 ', : l::／| :≧┬―..,..≦:::/／:::::::::::＼
　　　　　　　　 ヽ|ﾍ　|/ ／::＼:::|/::::::'´:／￣ ヽ::::::〉
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地中海世界の東半分を手に入れていながらアントニウスは軍人最高の名誉である凱旋式を挙げたことがない
愛する女の前で名誉を得たい。ささやかなアントニウスの願いだ
741 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:17:52.64 ID:J6Kv8j.o
だが――若き支配者にとっては、そんな甘さは絶好の餌だ

　　　　　　　　　　　　　　,. -─────────‐- .、
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　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 |/　　　|　　 　｜　　　　　　　　　　　　　　/ ..
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　　　　　＼ 　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　／ ..:.
742 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:18:39.77 ID:J6Kv8j.o
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　阿部さん、アントニウスがアレクサンドリアで
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　））　凱旋式を挙行したんだお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　 ／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　 |＼ ／＿＿＿ ／|
　 |　　　　　　　　　 ﾉ
　 ヽ　　　y　　　　/
　　 ＼　/　　 　 /
　　　　/　　　／
　　　（_＿＿）_）

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　……あれが？　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　正直、おままごとにしか見えないぞ
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　さもなきゃ劣悪なパロディだ
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
743 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:19:26.07 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／　　 ヽ､_ ＼
　　　 ／（● ） （● ）　＼　　そんなことはどうでもいいんだお
　　／:::⌒（__人__）⌒:::::　＼　
　　| 　ｌ^l^lｎー'´　　　　　　 | 　人は自分の見たいものを信じる――
　　＼ヽ 　 L　　　　　　　 ／
　　　　 ゝ 　ﾉ 　　　　　　　　　　なら、ローマ市民の見たがる悪役を与えてやるまでだお
　　　／ 　 /

　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、 | 　その言葉をそんな風に取るのはお前さんだけだろうよ
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー`}j/i',|
　　　　　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.! 　　オレの見込みどおりいい根性してるな
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ| 　ま、だからこそ力を貸す甲斐もあるってもんだが
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー、
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__　任せとけ、期待は裏切らないさ
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ!
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
744 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:20:47.94 ID:J6Kv8j.o
噂が流れた

　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
(　´・ω)　Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )　アントニウスがアレクサンドリアで
｜　Ｕ (　　´・) (・｀　　)　と ﾉ　　
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ　　　勝手に凱旋式やったみたいだよ
　　　　`ｕ-ｕ'.　`ｕ-u' 　　

最初はそれだけだった内容がローマ市民の悪意ある期待に沿う形で膨らんでゆく

曰く、アントニウスはローマの神々ではなく、女神に扮した女王に戦勝を捧げた――

曰く、アルメニア王アルタウァスデスを晒し者にし、女王の願いを聞いてその首を刎ねた

曰く、自分の子に今回の遠征で得た土地に加えメディアやパルティアの地まで与えアジアの王になろうとしている

ローマ市民はアントニウスの不見識に呆れ、憤り、エジプトの女王を罵った
745 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:21:19.42 ID:J6Kv8j.o

　　　　　 ∧,,∧ 　.∧,,∧　　　　　　ｱﾝﾄﾆｳｽｯﾃｻｲﾃｰ
　 ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧
　(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
　｜　Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ　ｻｲﾃｰﾀﾞﾖﾈｰ
　　ｕ-ｕ　（l 　　 ) ( 　　　ﾉ u-ｕ
　　　　　　`ｕ-ｕ'　 `ｕ-u'

こんなことまで言い出す者も出る始末だ

　　　　　　,.ｨ , - ､.＿　　 　 、
.　　　 　 ,ｲ/ l/　　　 　 ￣￣｀ヽ!__
　　 　 ﾄ/ |'　{　　　　　　　 　 　 　 ｀ヽ.　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　 　 Ｎ│ ヽ. `　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 　 　 　 /ヽ　/　 ∨
　　 N.ヽ.ヽ、　 　 　 　 　 　 ,　　　 　 　 }　　　　l＼/　　`′
.　　ヽヽ.＼　　　　 　 　 ,.ｨｲﾊ　　　　 　 |　　 ＿|
　　 ヾニｰ　__　_　-=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 　 |　　＼　アントニウスは女王の
.　　 　 ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ　　　>
.　　　　 　 l 　 ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐'　l‐''´冫)'./　∠__　媚薬で操られているんだよ！！　
　　　　　　 ﾞiｰ- ｲ'__　ヽ､..＿__ノ　　 ﾄr‐'　　　　/
　　　　　　　l　　 `＿__,.、 　 　 u　./│　　　　/＿
.　　　　　 　 ヽ.　 }z‐r--|　　 　 ／　 ﾄ,　　　 　 　 |　 ,、
　　　　 　 　 　 >､`ｰ-- '　　.／　 ／　|ヽ　　　　　l／　ヽ　　 ,ﾍ
　　　　　　_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ 　 ./　 ＼､　　　　　　　＼/　ヽ/
-‐ '''" ￣ /　 :| 　 ,ゝ=＜　　　　　　/　　　 |　`'''‐-　､.._
　　　　　/　　 !.／l;';';';';';';＼　　　 ./　　　　│ 　 ＿
　 　 　 _,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼　 ./|._ , --､　|　i´!⌒!l　 r:,＝i
.　　 　 | 　 　 |:.l.　/';';';';';|=　　ヽ/:.|　.|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':|　|. L._｣　））
　 　 　 l.　 　 |:.:.l./';';';';';';'!　 　 /:.:.| i´|.ｰ‐' | /　|　 　 |.　!　　 l
.　　　　 l.　　 |:.:.:.!';';';';';';';'|　　/:.:.:.:!.|"'|.　　 l'　 │-==:|.　!　==l　　 ,. -‐;
　　　　　l　　 |:.:.:.:l;';';';';';';';|　/:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l　　 |　 　 l.　|　　 |　/ 　 //
　　 　 　 l　　|:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│　l　 　 l、　:|　 　 |　}　＿|,.{::　　7　））
　 　 　 　 l　 |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:|　|__,.ヽ､__,. ヽ._｣ ｰ=:::ﾚ'　 ::::::|;　　 7
.　　　　　　l　|:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.　＼:::::＼:::::　ヽ　 ::::::!′　:::| 　 .:/
.　　　　　　 ｌ |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! 　 /ヽ:::　`:::　　　　::::　　....::....／

　　　　＿人人人人人人人人人人人人人人＿
　 　 　 　 ＞　　　な・・・・なんだってー！！　　　＜
　　　　 　 ￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
　 　 　 　 _,,.-‐-..,,_　　　　　　 _,,..--v--..,_
　　　　／　　　　　｀''.v'ν　Σ´　 　 　 　 `､_,.-'""｀´""ヽ
　　　 i' 　 ／￣""''--i 7　　 | ,.ｲi,i,i,､ ､,､ Σ　　　 　 　 　 ヽ
. 　 　 !ﾍ /‐- 、u.　　 |' 　 　 |ﾉ-､ ' ` `,_`　| /i'i^iﾍ､ ,､、 　 |
　　　 |'' !ﾞ　i.oﾆ'ｰ'〈ｭﾆ! 　 　 iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....､　.|
.　　　,`| u 　 　 　 ..ゝ! 　 　 ∥　 .j　　　　 (} 'o〉 `''o'ヽ　|',`i
_,,..-<:::::＼ 　 (二> ／　 　 　 ! 　_`-っ　 / | 　7　　￣ u |i'/
. |、　＼:::::＼　'' ／　　　 　 　 ＼　''　／〃.ヽ `''⊃　　,　'v>、
　!､＼　 ＼.　,￣　　　　　　　 γ/|￣　〃　 　 ＼二-‐' ／／
746 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:22:21.40 ID:J6Kv8j.o
やる夫はアントニウスの行動を強烈に非難
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼　　アントニウスはアジアを我が物とし
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　自分の王国を作ろうとしているんだお！
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　 女王の色気に負けたアントニウスは裏切り者だお！
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |


アントニウスは再び手紙を送り冷静に反論した

.　　　　 　 　 , ‐ ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　　　　 l　　 ＼　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　　　　　　　 l　　 　 ｀ヽ　　　　　　　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
　　　　　　　 ヽ 　 　 　 '￣｀ヽ　 ,へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
　　　 　 　 　 _..＞-､‐　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|　憶測でものを語るのはよしてもらおうか
　　　 _..　‐ ´　 、　　 T　‐　　　 ヽ_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!
_.. - ´　　 　 　 :| 　 　 l　　　 　 　 ',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､
　　　　　　　／ヽ　　 ｌ ';　　　 　 　 |',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼
　 　 _.. ‐　´　 　 }　 :l　 ＼　 　 　 .:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|
_..　´　　　　　　 ,'　　';.　 　 `　　 .::::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
　　　 　 　 _.. -' ヽ　　',　　　　　::::;ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
　　 _.　‐ ´　 　 　 l:　　　　　　 .:://:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
,.　´　　　　　　_ィ'⌒ヽ l　　　 .:/ /:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
　　　　 _.. 　'´　 ヽ　/ ;'＿..:／ /::/- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
　－ ' ´　　　　　 ／￣:／　 ／::/― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ


アントニウスの主張を簡単にまとめるとこうなる

三頭政治の協定があるにもかかわらずやる夫はアントニウスの協力を無視して西方で得たもの全てを自分の懐に収めた
更に西方の土地を自分に何も残さなかった。故に自分も同じようにするしかなかったのだと
747 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:23:12.19 ID:J6Kv8j.o
やる夫はこう返した
　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　それは違うお。やる夫はアントニウスがアルメニアを分かち合う　
　 |　　　 ｍj |ー'´　　　　　 | 　　つもりがあるならやる夫も自分の得た物を分かち合う用意があるんだお
　 ＼　 〈＿_ﾉ　　　　　 　／ 　

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　それに、アントニウスは勇敢な兵士の助けでメディアとパルティアを手に入れた
　 |　　　　/| | | | |　　　　　| 　　そうだから西方の土地は必要ないと思ったんだお
　 ＼　 (、`ー―'´,　　 　／

アントニウスのパルティア攻略失敗を揶揄した強烈な皮肉である
やる夫はアントニウスと対立する姿勢を隠そうともしなくなった。何故なら――
748 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:23:40.25 ID:J6Kv8j.o
紀元前３４年初旬

やる夫、ダルマティア海岸の安全確保に成功する
　 　 　 　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.へ
　　___ 　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　ﾑ　　i
　「 ﾋ_i〉　　　 　 　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　 ゝ　〈
　ﾄ　ノ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iニ(()
　i 　{ 　 　　　　　　　 　　　＿＿＿_ 　 　　　　　　　　| 　ヽ
　i　　i　　　 　　　　　　　／__,　 , ‐-＼ 　 　 　 　 　　i 　　}
　|　　 i　　　　　　 　　／（●) 　 ( ● )＼　　　　　　 {､　 λ
　ト－┤.　　　　　　／ 　 　（__人__） 　　　＼　　　 ,ノ　￣ ,!
　i　　　ゝ､_ 　　　　|　　　　　´￣` 　 　　　　|　,. '´ﾊ　　　,!
.　ヽ、 　　　｀`　､,__＼ 　　 　 　　　　　 　 ／"　＼ 　ヽ／
　　　＼ノ　ﾉ　　　ﾊ￣r/:::r―--―/::７　　 ﾉ　　　　／
　 　　 　 ヽ.　　　　　　ヽ::〈； . '::. :' |::/　　 /　　　,. "
　　　　　　　 `ｰ ､　　　　＼ヽ::. ;::：|/　　　　　ｒ'"
　　　　　／￣二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
　　　　　| 答 |　　　　　平　定　完　了　　　　　　　　　│|
　　　　　＼＿二二二二二二二二二二二二二二二二ノ

頼りない少年から若き指導者へ。イメージの改革もさることながらこの勝利はやる夫にとってそれ以上に重要な意味を持つ
749 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:24:55.17 ID:J6Kv8j.o
やる夫の権力基盤は市民からの支持だ。だが、市民の心は気まぐれだ


＼＼　　 メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　メシ食わせろ！　　　　 ／／
　　＼＼　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　＼＼　　　メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　　メシ食わせろ！　　　　　　　／／
　　　　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩. 　　　 _　_∩.
　　　　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡
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　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡　　(　ﾟ∀ﾟ)彡
　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡. 　　(　 ⊂彡.
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　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ

セクストゥスとの戦いの折、熱烈やる夫支持者だった市民が飢餓の気配を感じただけで手のひらを返した
やる夫は「カエサルの子」という名前に依存しない自分だけの権力を必要としていた

ダルマティアの勝利は求め続けていたやる夫の独自の権力が芽吹き始めた証拠だった
750 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:26:18.37 ID:J6Kv8j.o
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　　　　　　　　　　　　　ミ　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　 ヽ ＼　　　　　　 　　　 .／＼|／／／／／／＼
　　　　　　　　　　　　.／　＼ ＼　　　.／／／ .|＿__|.／／／／／:::::＼＼
　 　　　　　∧＿∧／　　　　￣　　／∠∠∠∠∠∠∠∠∠／:::::::::::::::::＼＼
　　　　　　（；´Д｀）　　　　 i i i　　 ￣|　┌┬┐┌┬┐ 　 |::::::::::::::::::::::::::::|￣
''""~"'''"/　　　 ヽ''"~"＿＿i i i--､　.|　├┼┤├┼┤ 　 |::::::::||||||||||:::::::|
　　　　./|　|　　 | |　　￣￣￣ |:::::|　..|　└┴┘└┴┘ 　 |::::::::||||||||||:::::::|
iiiiiiiiiiiii/　＼ヽ／| |iiiiiiiiiiiiii::..　 ﾉ__ﾉ..||￣||￣||￣||￣||￣||　 |::::::::||||||||||:::::::|
　　　/　　　＼＼| |　　　　　　 　 　||＿||＿||＿||＿||＿||＿|＿_.||||||||||:::::::|
　　 /　/⌒＼ し(メ　　　　.i i i　.　..||￣￣||￣￣||￣￣||￣　||　　||乃三三-_
　／ ／　　　 >　）　＼　　ﾉﾉﾉ
/　/ 　　　　/ ／　 　 .＼＿　　ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ
し'　　　　　（＿つ　　　/:::::/::...　　ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ
　　　　　　　　　　　　ノ・ ./∴:・:
紀元前４２年、やる夫は内乱の危機を冒して退役兵たちに土地支給を行った

数年の時間を経て生活が落ち着いた彼らはやる夫支持を固める勢力として頭角を現す

　　＼＼　　やる夫！　やる夫！　やる夫！！　　　 　／／　　　　　　　
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　　　　 　
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)　　　　　　
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　　　　　　
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　 　
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　　
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／　　　
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　　　 　
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ　　　　

父親の威光にすがらずとも個人的な恩義によってやる夫を支持する勢力が誕生した

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´　もう妥協は必要ないんだお
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　　　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　

実力でもアントニウスに近づいている。その確信があった
751 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:28:00.96 ID:J6Kv8j.o
紀元前３４年


　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　阿部さん！　話があるんだお！
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／　　やる夫の為にカッコイイ詩を一つお願いするんだお
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/

イリリクム平定を終えたやる夫は自派の勢力強化に努める
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　　　　前にも言ったと思うが、援助と引き換えに
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　　　　詩を作らせるような真似は許さないぞ
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |
　''''ー--_　　､､,,,_ﾘ　　　　｀ヽ､ヽ, ,!　　　　 ／　　￣｀''ｰ'､
　　　　　 ￣｀¨`'''|!　　　 _,,..､二,,_,〉'_ー_／　　　　, ,､　　　`ヽ,
　　　　　　　　　　|!　　　'ｰ''"´　　'!　／　　　　　/ニ''''ー ---'-
752 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:29:58.03 ID:J6Kv8j.o
やる夫は御用詩人を用いる愚を犯さなかった

　　（（　(ヽ三/)　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　(((i )＿＿　 ( i)))　
　　　　 ／　／⌒　　⌒＼　＼ 　それぐらいちゃーんとわかってるお
　　　　 (　／（ ●） 　（●）＼ ）　 　
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　たしか阿部さんの所には生活に困ってる詩人が
　　　　 |　　　　　　　　　　 　　　| 　
　　　　 ＼ 　　 　 　　　　　 　／ 　　　沢山いたから彼らを阿部さんの名前で助けて欲しいだけだお

　　 　 　　　　　　 , '´ ￣￣ ` ､
　　　　　　　　　　i　r-ｰ-┬-‐､i
　 　 　　　　　　　|　|,,＿ 　 ＿,{|
　　　　　　　　　　Ｎ| "ﾟ'`　{"ﾟ｀lﾘ　　　　それでいいのか。そう云ったからには
　　　　 　 　 　 　 ﾄ.i 　 ,__''_　 !
　　　　 　 　　　／i/ l＼ ー .ｲ|､　　　　　本当にそれ以上のことはやらないぜ
　　　　,.､-　￣/ 　|　ｌ　 ￣ / |　|` ┬-､
　 　 /　 ヽ.　/ 　 　ト-` ､ノ- |　 l　　l　 ヽ.
　　/　　　 ∨ 　 　　l 　　|!　 | 　 ｀>　|　　i
　 /　　　　 |｀二^>　 ｌ.　　|　 |　＜＿_,|　　|
＿|　 　　　 |.|-<　　　 ＼ i　/　,イ_＿__!／ ＼

　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　やる夫は正しいことをやってる自信があるお　
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　| だから生活が落ち着けばきっと彼らもその喜びを感じてくれるお
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　< 　　　そうすれば自然に詩は出来上がるお
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　
753 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:30:39.22 ID:J6Kv8j.o
詩人の自発的な意志に任せるやり方故に確証はない。けれど、やる夫の狙いは見事に的中した
　　　　　ヽ　　　　　　　j　　　.す
　　自.　 　ﾞ,　　　　　　l.　　　 ご
　　信　　　 !　　　　　　', 　 　 く
　　作　　　 ',　　　 　 　 ', 　　 ：
　　で　　　　ト-､,,_　　　 ｌ
　　す　　　　!　　　｀ヽ、 ヽ、　 　 _
　　 ；　　　 /　　　　　　ヽ、｀ﾞγ'´
　　　　　　/　　　　　　　　 ＼
　　　　　　!　　　ﾄ,　　　　　　 ヽ
ヽ__　 ___ノ ,!　　 | |　ﾄ,　　 　 　 ﾞ､
　　ﾚ'ﾞ ,ｲ ./|!　 .ﾘ |　ﾘ ! .|!　|　ﾄ|ﾄ}
　,ｲ ,／ ./〃/ /　| / .ﾘ/　//ｲ|.リ
/／　／／ノノ　 //ﾞ ﾉ'/／//|.ﾘ/
´彡'ﾞ,∠-‐一彡〃　ト.､,,,,,,,,,,,ﾚﾞ
二ニ-‐'''"´　　　 　 /｀二､ﾞﾞ7
,,ｧ''7;伝 `　 　 　 　 {.7ぎﾞ`7ﾞ
　　ゞ‐ﾞ''　　,. ,. ,.　　ｌ`'''ﾞ" ,'
　　〃〃"　　　　　　!　　 |
　　　　　　　 　 　 　 !　　ｌ
　!　　　　　　 (....、 ,ノ　　!
　j　　　　　　　　`'ﾞ´　　,'
　　　　 ｰ--＝==ｧ　　 /
　　　　　　_　＿　　　./
＼　　　　　｀￣　　 ,/
　 ` .､　　　　　　　/
　　　:ﾐ:ｰ.､._　　／｀`'''ｰ-､
　　　　`ﾞ三厂´

ヴェルギリウス「農耕詩」を発表。大地に根ざした質実剛健な生活の素晴らしさを称えたこの詩は新興ブルジョア層の
威信を高めたのみならず古くから土地に根ざした生活を続けていた地方住民の支持をもやる夫に与えることとなる
754 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:31:12.68 ID:J6Kv8j.o
――阿部はやる夫の腹心中の腹心でありながら不思議と権力の臭いを感じさせない男だ
　　　　　,,　- ―-　、
　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}
　　ヾ|! 　 ┴’　　}|ﾄi　 }　　
　 　 |! ,,_　　　　　 ｛'　 }　　いい男の嗜みってヤツだな
　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､　
　　　 ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ
　　　　 ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ
　　　　 ／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼　　　
　　　,'　　　　　　　 　 　 　 }　 i　　ヽ
　 　 {　　　　　　　　　　 　 ｊ 　 l 　　 }
　　　i　　　ヽ　　　　ｊ　　 ノ　　 | 　 } l

元王族とも噂される高貴な物腰、中傷を嫌う潔癖な性格に、それでいて気さくな態度
755 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:31:42.15 ID:J6Kv8j.o
実際はやる夫の援助だったとしても、阿部を介せば権力の臭いは消え去り
さわやかな友人同士の相互扶助の精神に基づく助け合いに昇華する

　　　　　）　　　　　_＿　　　　　　r（　　　　,、_　　　　　　　　　/　
　　あ　（_　, ‐''"￣ 　　￣ `''‐､　ゞ, ｒｒ～ヅ´ ﾐ　　　　　　　　,'. 援　　さ
　　あ　　/　　　　　　　　　　　 ヽ　ﾌﾊ　　　 _ ﾐ　　　　　　　 {.　助　　あ
.　　っ　 （　　　　 i ｊ　///ｊ } ﾄ、} ﾐ｜_.. -'_"-'´＼　 r'⌒ヽ　 {　 す
　　 !!　　 )　　ﾉ}. ｊ/ノノ〃 jﾉ jハﾘ　ﾞi`'''Tjフ　　　}　ﾐトｰ　}　ｌ　 る
　　　　　（　　 }ﾉノ _.’- 'ﾉﾉ 冫＝}　 ,'　,.‐'"　　　 {　{い) /　ﾉ_　ぜ
Vヽハｊ⌒　 　 i〃ｰ_''ニ　,､:: {ﾆ'”{　,'　　　　　　　　ゞﾞ ｆ ｸｧ ―`‐- 、.._,､-'´
　　　l. 　ｆ⌒ヽ.{ ”´-'' "　　　 `､　',〈.､,..　　　　　　　 ,.‐'´　　　　　　`' 、｀`丶､
　　　 i、 i ⌒>　　　　l!　　　ｒ, ﾉ　 l　 )__.. -ｧ　　　／
　　　　ｉ　＼（(　　　　ｌｊ　 , ‐--.ｨ　 !　　 Y´_　 　./　　　＼　　　　＼＼
　　　　 `､　 こ､. 　 　 　 {　　　ｊ　 i ｊ　　 ﾞiﾞ　　　{　　　　　＼　　　　＼＼
　　　　　 ヽ　ﾘ　＼　　　 ｀_'二． ,' /ﾉ 　 丶、,､イ　　　　　　 ＼　　　　＼＼
　　　　　　 V　　 　 ヽ　　　　　 /　　　　　　　　 {　　　　　　　　＼　　　　＼＼

そういった意味でも阿部の存在はやる夫にとって掛け替えのないものだった
756 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:32:19.29 ID:J6Kv8j.o

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 | 　とはいえ、やる夫の権力の基礎が
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l 　ローマ市民にあることは変わりないんだお
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／　　
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/

独自の権力基盤の強化に努める一方、やる夫はローマ市民の支持を得る努力も怠らなかった

　 　 　 ＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　＼　 　 ／＼ 　　　　　
／ 　　 （●）　（●）　＼ 　　世界の首都たるローマがこのように荒れ果てた
|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　ままであるのはやる夫の恥だお！　
...イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

やる夫、内乱によって老朽化したまま修繕されていない公共施設の修繕を開始。その手は場所を選ばなかった
757 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:32:49.81 ID:J6Kv8j.o
ローマの心臓部であるフォロ・ロマーノ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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: : : :: : : : : :::ｌ|＿＿＿＿＿||::|: : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : :.／　 ||＿＿＿＿;;;||: : : : : : : :
. : . : . : . : . : ∨,-‐──: ､::ﾍ|. : . . :　. : . : . :　. : ./: .　. :　: . : . :　: . :.:| ／, -‐──: ､::／. : . : . : . : .
＿＿＿＿＿_.｀|　　 　 . :.:.:|‐'＿＿＿＿＿＿＿/＿＿＿＿＿＿＿_└─|　　 　 . :.:.:|´＿＿＿＿＿
　 　 　 ｉ　　　　|　 　 . : :.:.:.|　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　 . : :.:.:.| 　 |
　 　 　 |　　　　|　 　　.: : .:.|　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　. .. :.: .:| 　 |
＿＿＿l＿＿_. |　 　　.: : .:.|　_＿＿＿＿＿l＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |　 　. .. :.: .:| ＿l＿＿＿＿_
::::::::::l二二|ｌ:::::: |　 　 . : :.:.:.|:::::::l二二|l::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ|二二l::::::::::::::::::::::::|　 　 . : :.:.:.|:::::::::::::::::::::ｌ:|二
::::::::: Τ｀Τ::::::::|　 　　.: : .:.|:::::::Τ ::Τ::::::::::::::::::::::::::::::::::Τ ::Τ:::::::::::::::::::::: |　 　. .. :.: .:|:::::::::::::::::::::Τ .:
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┴┬::|　.::|:::┴ |　 　　.: : .:.| ┴::|　.:::|::::┴┬┴┬┴┬::|　.:::| ┴┬┴┬‐|　 　. .. :.: .:| ┴┬┴┬|　.:
┬┴::|　.::|:::┬ |　 　 . : :.:.:.| ┬::|　.:::|::::┬┴┬┴┬┴::|　.:::| ┬┴┬┴‐|　 　 . : :.:.:.| ┬┴┬┴|　.:
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ＶwV/w.'".;`':"..|　 　 . : :.:.:.|VvVW/vw " ; , `' "　 ､.;;`　.　､;　^' ｀ ''vＶＶ/|　 　 . : :.:.:.|　^'　｀''ｗＶ/w
￣￣l￣￣￣ . |　 　　.: : .:.| ￣￣￣￣￣￣￣￣l￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　 　. .. :.: .:| ￣￣l￣￣￣
　 ／ ゛'' ‐- .._/|　　 　 . :.:.:| 7l　　　　　　　　 .／　~゛'' ‐- . .,_　　 　 ┌─|　　 　 . :.:.:|、 ''"~＼
／　 　 　 　 /　ﾞ''ー---‐''´/ |　　　　　 　 ／　　　　　　 　 　 ~゛'' ‐-| 　＼'ー---‐''´ ＼ 　　 ＼
　　　　　 　 ｌ|￣￣￣￣￣||::/-───＜　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　 ||￣￣￣￣ :|ｌ _,,... -‐'￣
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_,,,... -‐'''"~　　　　　　　　＼　 _,,,... -‐'''"~　　　　　　　 　 ~゛'' ‐-　 . .,_　／　　　　　　　　~゛'' ‐- . .,_
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　＼

　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　現在の言葉で言えば「官庁街」あたりかもしれないお　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　行政、司法、経済、娯楽の中心地だお　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／
758 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:33:09.82 ID:J6Kv8j.o
軍隊に関する様々な機関を揃えたウィラ・プブリカ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾆﾆﾆＩﾆﾆﾆ}
＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽiﾛi∨//
　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::|;;;;;||
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |:::::|;;;;;||
　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　,　''￣,r''"´⌒｀"'ヽ、
[] [] [] [] [] [] [] [] [] [|__　　　　　　　　　 r'´　　r'´_____　＿＿_ ヽ
ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ].................................|￣￣:|: 　 　┌─┐　 |
,','| | |,',',',',',',',',','| | |,',',','|卅卅卅卅卅卅卅卅卅ij|:　　　 |　:i:. |　　.|卅卅
┌´￣`┐´￣`┐￣￣´´゜゜'""''´｀''""''´´゜゜'""''￣￣￣￣￣￣´｀''""

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　直訳すると「公共の別荘」 　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　
.　 |　　　　　　 　 }　　　普段は俺たち軍人が使ってるが
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　各国の使節団なんかも泊まる施設だ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　
759 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:34:03.20 ID:J6Kv8j.o
娯楽の中心、ポンペイウス劇場
　　　　　　　　　　　　　　　__,,.. -‐￢ニ三￣ｌ__
　　　　　　　　 　 _,,.-‐=ﾆ´‐￢⌒´￣ｌ　　　 |､ﾊ
　　　　　　__,,.イ´-‐'i"´　! __,,..!-‐_ﾆ"l´￣┘! }Λ
　　　　　　}ﾆイ´! __, -ｒァi´ 　 !　l__|　|　　　 | ヽΛ
.　　　／レ' ,.イ丁　 | ﾞ┘|　　_|__,,,,...斗--ｰ‐j‐┴┴┐
　　 /ヲ1 l´ |└'　_,,.ｌ-‐''T二斗ｪｪァ7圷己己己己刊
.　　∨! |｣レ‐'',.斗ｧ'Ｔ圷下己f不己Τヲ＜¨フ=ミ | |、
　　　}j／イ下匕f弌｢ハ. ｌ⌒ｌ.ｌ l´　ﾞ!.! !　　|　| 　 | | |ﾊ
　　　j.ｲｎ'ﾞﾊ､Π.|　｢ﾞ|::｜|　 |.| | 　 |.| |____｣　|＿_|_|_|ハ______　┌ｒ‐--=....,,,__
　　 〈1｢!:|'|::| |::| Ｌ..!└┘_二_j_｀二] !_二二j_二二エニﾆﾆﾆ辷^┴‐┐lｺ : : :￣｀＞､
　 　 |j」l‐'_¨ 三ｪ七托己下己!下己'斤己己下二工二二下ｒ┐ｰｰ‐|: : Π┬i: n: :_:|
　　 必斥f斤Π i'ﾞ｀ｌ l⌒l f⌒ｌ｣ ｌ⌒ﾞl｣ l´:::｀ｌ l.「:::｀ｌ | ｢:::::｀ｌ｜Ⅵ/⌒! Ⅵ┘Ｌj└' '='｣|
.　　'ｌ|「lΠ|::| |::| | :::| |:::::| | : :|.| | :::::|.l |::::::::| |｣::::: | | |::::::: |｜ Ⅵ::::::|　Ⅵ} ｌ^ｌΠｎ┐!|
　　 jj｣,!L!'=' '-'└‐'_'ニ´_二´i_｀二].j_¨二´_ｌ,,¨二工¨二¨Ｔ二二刀ー亠‐┐|_||_!_!_||
　　幺赱赱赱赱云冗己子己l子己冗己己刀二.工二二工二二Ⅵ〔ニﾆﾆ}.ﾆ ﾆﾞﾆ`!
　　`｢「ｌｌ^l´l l´ﾞｌ.l´`Ll⌒l f⌒ｌ.i l⌒ﾞｉ l l´:::｀ｌ l.f⌒ﾞｌ l l/⌒',.｣_/⌒ｌ_||Ⅵl⌒l 〈!Π「!「!「|
　　r比ｌl_｣l:j | ::|.| :::| |:::::| | : :|.l | : ::| l |::::::::| |.|::::: | l |::::::: | | |::::: | || Ⅵ::: |　|.|:j !j.ｌЦ!
　　 ｀¨¨`￢'ー'='ﾆﾞ,,辷,j_辷_|｣_!::::::| l |::::::::| |｣::::: | l |::::::: | | |::::: | ｌlｰﾍ二l一'¨¨￣
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣´￣￣￣｀￣￣￣`ｰ‐'‐'‐'ｰ‐''´￣´
　　　　　　　　　　　　　　　（注：これはイメージです）

　　　 〃　　 　 　 　 　 　 　 　 i,　
　　　r' 　 ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈　
　 　 !　　:l　　　　　　,ﾘ|}　　　 |. }　　　　　 コロッセウム　　　　　　　　　　チルコ・マッシモ
.　　 {. 　 |　 　 　 　 　 ′　 　 | }　有名な「円形闘技場」ができるまでは「大　競　技　場」
　 　 ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ 　 ､=＝ﾆゞ<　
　 　 !∩|.}. '"旬ﾞ`　　 ./''旬 ` f＾|　　と並ぶ娯楽の殿堂だった場所だ
　　　ｌ（( ﾞ′｀￣'"　　 f::`￣　 |l.|　
.　 　 ヽ.ヽ　　　　　 　 {:.　　　 ｌﾘ 　
.　　　 }.iｰi　　 　 　 ^ r'　　　 ,'　　
　　 　 !|　ヽ.　　 ｰ=＝=- 　 /　 　
.　　 ／}　　 ＼　 　 ｰ‐ 　 ,ｲ　　　
　__/　∥　 .　　ヽ､＿!__／:::|＼ 　
760 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:35:28.57 ID:J6Kv8j.o
久しく絶えていた建築の槌音がローマを賑わせる。そのついでにひっそりとやる夫は自分の権威強化を済ませていた

やる夫が帰依する神、アポロ神殿の建立である
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭郭郭　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭郭郭
　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭子郭　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭子郭
　 　 　 　 　 　 　 　 郭子郭　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭子郭
　 　 　 　 　 　 　 郭　 子郭　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 鬱　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭　 子郭
　 　 　 　 　 　 郭　 　 子郭　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 鬱個鬱　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭　 子子郭
　 　 　 　 　 　 郭　 子郭　 　 　 　 　 　 　 　 　 鬱　 鬱戸個個鬱　 鬱　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭　 子郭
　 　 　 　 　 郭　 　 子郭　 　 　 　 　 　 　 　 鬱鬱　 鬱戸個個鬱　 鬱鬱　 　 　 　 　 　 　 　 　 郭　 　 子郭　 郭
　 　 　 郭　 郭　 　 子郭　 　 　 　 鬱　 　 　 鬱戸鬱戸戸個個個鬱個個鬱　 　 　 鬱　 　 　 　 郭　 　 子郭　 郭郭
　 　 郭郭　 郭　 　 子郭　 　 　 　 鬱　 　 鬱戸戸鬱戸個個個個鬱個個鬱　 　 　 鬱　 　 　 　 郭　 　 子郭　 郭子郭
　 郭子郭　 郭　 　 子郭　 　 　 鬱戸鬱　 鬱戸戸鬱戸個個個個鬱個個個鬱　 鬱個鬱　 　 　 郭　 　 子郭　 郭　 郭
　 郭子郭　 郭　 　 子郭　 　 　 鬱戸鬱　 鬱戸戸戸戸個鬱個個個個個個鬱　 鬱個鬱　 　 　 郭　 　 子郭　 郭　 子郭
郭　 子郭　 郭　 　 子郭　 　 　 鬱戸戸鬱戸戸戸戸戸個鬱鬱個個個個個鬱鬱個個鬱　 　 　 郭　 　 子郭　 郭　 子郭
郭　 子郭　 郭　 　 子子郭　 鬱戸戸戸鬱戸戸戸戸戸個鬱鬱個個個個個鬱個個個個鬱　 郭　 　 　 子郭　 郭　 子郭
郭　 子郭　 　 郭　 　 子郭　 鬱戸戸戸戸戸戸戸戸戸鬱鬱鬱鬱個個個個個個個個個鬱　 郭　 　 　 子郭　 郭　 子郭
郭　 　 子郭　 郭　 　 　 子郭鬱戸戸戸戸戸戸戸戸戸鬱　 子鬱個個個個個個個個個鬱郭　 　 　 子郭　 郭　 　 子郭
　 郭　 子郭　 　 郭　 　 子子鬱戸戸戸戸戸戸戸戸鬱鬱子子鬱鬱個個鬱個個個個個鬱　 　 　 　 子郭　 郭　 　 子郭
　 郭　 　 子郭　 郭　 　 　 子鬱戸戸戸戸戸鬱鬱戸戸鬱鬱鬱鬱個鬱鬱鬱鬱個個個個鬱　 　 　 　 子郭郭　 　 子郭
　 郭　 　 子子郭　 郭　 　 子子鬱戸戸戸鬱鬱鬱鬱鬱個鬱鬱個鬱鬱鬱鬱鬱個個個個鬱　 　 　 鬱鬱郭　 　 　 子郭
　 　 郭　 　 子子郭郭　 　 　 子鬱戸戸戸鬱鬱　 鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱　 鬱鬱個個個鬱　 　 　 鬱戸鬱　 　 　 子郭
郭　 郭　 　 　 子鬱鬱郭　 　 　 子鬱戸戸鬱鬱鬱　 　 鬱鬱鬱鬱　 　 鬱鬱鬱個個鬱　 　 鬱鬱戸戸鬱　 　 　 子郭　 郭
郭郭　 郭　 　 　 鬱戸鬱鬱　 　 　 　 戸戸鬱　 鬱　 　 　 鬱鬱　 　 　 鬱戸鬱個個鬱鬱鬱戸戸戸鬱　 　 　 子郭　 郭郭
郭　 郭　 郭　 　 鬱戸　 戸線鬱鬱鬱鬱鬱戸鬱　 鬱　 　 鬱鬱　 　 鬱戸鬱戸鬱鬱線戸戸線戸戸鬱　 　 　 子郭郭子郭
郭　 郭　 　 郭　 　 鬱戸戸線戸戸線戸戸鬱鬱　 　 鬱鬱鬱鬱鬱鬱戸戸鬱鬱戸戸線戸戸線戸鬱　 　 　 子子郭　 子郭
郭　 　 郭　 郭　 　 　 鬱戸線　 　 線　 戸戸鬱　 　 　 　 鬱戸　 戸戸戸鬱戸戸戸線戸戸線戸鬱　 子子子郭　 　 子郭
　 郭　 子郭郭郭　 　 鬱　 戸線戸戸線　 戸戸鬱　 　 　 鬱戸　 戸戸鬱線戸戸線戸戸線戸戸鬱鬱　 郭郭　 　 子郭
　 郭　 　 子子郭郭鬱鬱鬱戸線　 戸線線線線線鬱　 　 鬱戸戸戸鬱線戸線線線線線戸戸戸鬱戸鬱　 　 　 　 子郭
　 　 郭　 　 　 子鬱戸戸戸鬱線　 戸戸線　 戸戸線鬱　 鬱戸戸鬱線戸戸戸戸線戸戸戸戸鬱戸戸戸鬱　 　 子郭
　 　 　 郭　 　 　 鬱戸戸戸鬱戸線線戸線戸戸戸線　 鬱鬱戸鬱戸線戸戸戸戸線戸戸鬱鬱戸戸戸戸鬱　 子郭　 郭
　 　 郭　 郭　 鬱戸戸　 　 戸鬱戸戸線　 線戸戸線戸戸鬱鬱戸戸線戸戸戸線戸鬱鬱鬱戸戸　 戸戸鬱　 郭　 郭郭
　 　 郭郭　 郭鬱戸　 　 　 戸戸鬱鬱戸戸鬱鬱線戸線戸戸戸戸線戸線線鬱鬱鬱鬱個鬱戸　 　 　 戸戸鬱郭郭子郭
　 　 郭　 郭　 鬱戸　 　 戸戸戸鬱個鬱鬱鬱戸　 戸戸線鬱鬱線戸戸戸戸鬱個個個鬱戸戸　 　 　 　 戸鬱　 　 子郭
　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アポロ神

ローマにとって外様の神であるアポロはローマの中心部で祭ることが許されていなかった
それを強引に市民集会にも元老院にも諮ることなくローマの中心に据えたのだ
761 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:36:14.86 ID:J6Kv8j.o

　　　　　　　 　　　　　／）
　　　　　　　　　　　／／／）
　　　　　　　　　 ／,.=ﾞ''"／
　　　／　　　　 i f　,.r='"-‐'つ＿＿_
　　/　　　　　 /　　　_,.-‐'／⌒　　⌒＼　　 　まだやる夫のターンは終わっちゃいないんだお
　　　　／　 　,i　　　二ﾆ⊃（●）　（● ）＼　
　　　/　 　　ﾉ　　　 ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　　　　,ｲ｢ﾄ､　　,!,!|　　　　 |r┬-|　　　　　|
　　　　　/　iﾄヾヽ_/ｨ"＼ 　　 　`ー'´ 　 　 ／

悪評にも繋がりかねない決断は続く建築ラッシュの波に押し殺された
762 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:36:47.71 ID:J6Kv8j.o
紀元前３３年　やらない夫はローマ最高の役職である執政官から格の落ちる按察官の役に就任する

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　もと執政官がこんな役職に落選するはずがないだろ　
　 　 　 　 　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 } 　　常識的に考えて……
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!

人間の生活に欠かせないインフラの一つ、上下の水道を再編成するためだ
763 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:38:07.31 ID:J6Kv8j.o
やらない夫は自分の使用人や奴隷の中から才ある者を集め水道管理班を設立する
　
　 　／￣￣＼
　／ﾉ(　　 _ノ　＼ 　　
　|　⌒　 （ ●）（●） 　　　
.　|　　　　 （__人__）　　貴様らの目的は何だ！　　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm　　
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ　　　
　　　|　　　　|￣￣￣ 　　　

　　＼＼　　　水道！　水道！　水道！　水道！！　　　 　／／　　　　　　　
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　　　　 　
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)　　　　　　
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　　　　　　
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　 　
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　　
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／　　　
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　　　 　
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ　　

764 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:39:09.67 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　 ／　 ＼_ 　ﾉ ＼　　　　　　　
　　　　　　 |　　（●） （●）|　　　　　　　　貴様らは水道を愛しているかぁーーーッ！！
.　　　　　　 |　 　（__人__） .| ,. -- ､　　　
　　　　　　　|　　　｀ ⌒´　/　 　 __,＞─ ､
.　　　　　　　|　　　　　　 / 　 　　　　　　　ヽ　　　　　
.　　　　　　　ヽ　　　　　｛ 　　　　　　　　　　 |__
　　　　　　　　ヽ　　　　 ｝ 　＼　　　　　　 ,丿　ヽ
　　　　　　　　/　　　 　/ 　 ､　｀┬----‐１　 　 }
　　　　　　　　|　　　／|　　　`￢|　 　 　 l　　　ﾉヽ
　 　　　　　　 |　　/　　|　 ､ !_/ｌ　　　　l　 　 /　 ｝
　　　　　　　　　　{　　 　　　＼　　　　 l　　 /　　,'
　　　　　　　　　　＼　　　　　´｀ヽ.__,ノ　　/ 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 ヽ､＼ __,ノ　／　　　　
　　　　　　　　　　　　　￣ ヽ､_　　〉 ,!､__／　

　　＼＼　　　ガンホー！　ガンホー！　ガンホー！！　　　／／　　　　　　　
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　　　　 　
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)　　　　　　
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　　　　　　
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　 　
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　　
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／　　　
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　　　 　
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ　　


百年前の代物である既存の水道網の修理、改善。膨れ上がったローマの人口に応える新たな水道「ユリア水道」の建設
水道管理班による新技術の開発、私人宅への配水規制。やらない夫によってローマの水質は大幅に改善された
765 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:40:13.69 ID:J6Kv8j.o
その裏でまたしてもこっそりとやる夫の権威強化に繋がる法案が提出されていた

　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　 .ヽ、＼
　　　　　　　　　　　　　|　 （●）（●） .|
.　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　|　　
　　　　　　　　 　 　 ∧ .|　　 ｀ ⌒´　ﾉ　　　　　　
　　　　　　　　 　 ／＼ヽヽ　　　　　 }　　　　　退け、クズども
　　　　　 　 　 ,r―''''''ヽ,　ヽ　　　　ﾉヾ、　　
　　　　　　,r‐' ,､;-‐''''""''ヾ､､,　　 く 　l
　　　　　/ .／　　　　　r''"ヽ, ＼, 　 　 l｀ヽ､
　　　　 j　l　,.　/　　　 '　 　 l　　 ヽ､　ﾄ, 　 ヽ
　　　　,.Lj∠､'´　　 , i,　 　 /　　　　 ｀ヾ､｀'ヽゝ
　　　　l,　　　　　 ／　二'''"　 　 ,;､, 　 　 ｀''ｰﾞ--､
　　 　 /ﾞヽ-ｯ-‐'´　.／｀ト-:rイ｢´ ﾞl;:｀''ト-､,＿　ノ'i,
　　 ／　 ／　,;∠∠,ノ´　 ｲ　 l l,　├''|　 |､,／ l　　|
..／ﾉ　.／　／､,　　　 ,､'　./　 / .l　|:::::l,.　|　ﾞヽ､!_,,､L,
ヽ---ﾂ　 ∧　　￣￣　　/　　　　| |:::::::|　|　　r'"/　　l,
　　 /　 ./　.ト､,_　　　　/　　　 　 | |:::::::|.　! l'´! /　　　|
　 ./､ ./　　 l,　　｀￣ ./　 　 　 　 |.|::::::::l　|. !. l, l 　 　 l
　.l､,.ノ　　 　 l,　　 　 ;'　　　　　　.j |:::::::::!

占星術師や、呪術師の国外退去令。同時期に巷間に伝わる予言を集めた「シビュラの預言書」を
やる夫がが管理するアポロ神殿に収める決議が行われている。その意図は明白だ
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　
　 ／　　_ノ　　 ヽ､_＼　　
／ 　　‐=･=-　‐=･=- ＼　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　偽物は不要なんだお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

やる夫は神の子である。神の意思を語るのは一人で十分だからだ
766 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:40:54.63 ID:J6Kv8j.o
紀元前３３年秋
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´これは――賭けだお
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　　　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　でも、賭ける価値はあるかもしれない……阿部さん！　　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　

やる夫、アントニウス打倒の為に策を仕掛ける。それは一つの別れも意味していた
767 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 21:40:55.93 ID:B5EkBcQo
すげぇ宗教みたいだｗｗ
768 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:41:24.49 ID:J6Kv8j.o
　　　　　,,　- ―-　、
　　,. '" _,,. -…;　　　ヽ
　 (i'"（(´　 __ 〈　　　　}
　　|__　r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ　　}
　　ヾ|! 　 ┴’　　}|ﾄi　 }　　
　 　 |! ,,_　　　　　 ｛'　 }　　
　　　「´ｒ__ｧ　　　./　彡ﾊ､　　　ふむ…いつも通り外道な策だな
　　　 ヽ　‐'　　／　　　"'ヽ
　　　　 ヽ__,.. ' ／　　　　　ヽ　　まぁ任せてくれ。失望はさせないさ
　　　　 ／⌒` ￣ `　　　　ヽ＼_
　　　 /　　　　　　　　　　　i ヽ　＼　　　
　　　,'　　　　　　　 　 　 　 }　 i　　ヽ
　 　 {　　　　　　　　　　 　 ｊ 　 l 　　 }
　　　i　　　ヽ　　　　ｊ　　 ノ　　 | 　 } l


　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　 　／　─　 　 ─　＼　阿部さんにはいつも汚れ仕事ばかり 　　
　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　
　　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 | 　押し付けてしまってすまないんだお
　　　　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／ 　　　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
769 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:42:52.73 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|
　　　　　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.!
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′　お前がそんなことを言うのは珍しいな……いや、
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ|
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー、
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ!
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿



　　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､　　　
　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ 　
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　
　 |;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|　
　 |;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　u　　|;;;;;|　
　 .|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　
　,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i　　　　　　　　　　 ・ ・ ・ ・ ・
　|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　そうか、これが最後の仕事になるんだな
　|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |　
　 ! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i　
　 ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/　　
　　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|　　　
　　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |
770 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:43:29.95 ID:J6Kv8j.o
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　……阿部さんには敵わないお　
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　まるでやる夫のことが全部分かってるみたいだお
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　 　 ,.-''";;;;;;;;;;｀`'ヽ､
　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　/;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
　　　　　 ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;!
　　　　　 |;;;|　　　　 　ﾉﾘ　　　　　ﾐ;;;|
　　　　　_ゞ;! r─-- ､　　,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ
　　　 　 !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀　,ｨ '"世ﾝ　｢ヽ
　　　　　!(,ﾍ! 　￣'"　　|:::.` ￣　 ,ﾄﾞﾘ　わかるさ。大切な友達のことだからな
　　　　　ヽﾞ､!　　　　　　!;　　　　 ,ﾚｿ
　　　　　　 `| 　　 　 ^'='^ 　　　 ﾑ'′
　　　　　　 ,rﾄ､　　ー- ─-:　　/|
　　　　_..／ i| ＼　　 ===　　 ,ｲ.:ﾄ､
　　　 ／　　i|　ﾞ､＼　　; 　 ／ﾘ.:;!:::＼､＿
　　　　　　　ﾞ!　 ﾞ､　`ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼
　　　　　　　 ﾞ､　　　　　　:::/::::::|::::::

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼ 　やる夫は阿部さんには何も応えることができないんだお
　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 　
　 |　　　　 （__人__）　　　　| 　だから……せめて、謝っておきたかったんだお
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

771 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:44:12.20 ID:J6Kv8j.o
ローマの男が抱く理想は政治家として社会に奉仕し、後世に名誉を残すことに尽きる
　　＼　　／ 　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　Ｘ 　　／￣￣￣＼　　　　　　　　
　　／ ∩ ／ _ノ　　 ヽ､　＼ 　　　　　　
／　（ ⊂) |　 （ ●）（● ）　|　　　　　
　　 　 |　|.｜　 （__人__）　　|　　　　　　
　　　 ﾄニｨ'|　　　｀⌒´　　　|　　　　　　事実上の最高司令官
　　　 |　 　 |　　　　　　 　　} 　　　　　　
　　　 ＼ 　 ヽ　　　　　 　　} 　　　　　　２０代の若さで執政官を務める
　　　　　＼ 　ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　　　　　 ン　ゝ　''''''/＞ー､_ 　　　　ローマの水道網を整備した功績者
　　　　　　　/　イ（　／　　/　　 ＼ 　　
　　　　　　 /　　| Ｙ　 |　　/　入　　＼　
　　　　　　（　　 | ：､　|　 /　/　 ヽ、　l　
　　　　　　　j　　| ： 　 | /　ｨ　　　 |　 |　
　　　　　　 くV　ヽﾍ_　ヽ　　＼　　仁 」　
　　　　　　　　ー　〕　　　＼　 〉（⌒ノ　

やる夫の右腕は誰もがうらやむような華々しい栄光の道を歩いていた
772 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:46:37.07 ID:J6Kv8j.o
では、重要さならば比べることもできない左腕には何を与える？

　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|
　　　　　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.! 　気にするな。いい男はくだらないことに興味はないさ
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ|
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー、
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ!
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿

答えは「なにもない」だ。プラスの意味などどこにもない。何の名誉も得ることができず
誰もが目を背けるような確執の記憶を抱いてただの一市民として送る人生
それが、もう一つの片腕にやる夫が与える待遇だ
773 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:48:04.96 ID:J6Kv8j.o

　　　　　　　　　／´￣￣￣ ￣ ヽ
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　 ＼
　　 　 　 　／:::::　　　　　　　　　　 　 ＼　
　　 　 　／::::::::: 　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　 　 　 |:::::::::::　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　やる夫は最低だお
　 　 _　|::.:. : :　　 　 ,,ﾉ:..:ヾ、　　　　　　　|
　,.r:;'三ヽ:: :: .　ｰ'"´ 　 ,,､ 　ｰ‐‐,,　　 　 /｀､　ここまで尽くしてくれた友達を……ここで切るんだお
ｲ:;:":::::::::::＼;;｡（ｰ一）　　　（ｰ一）｡;:;:. ／:::::　ヽ
｡⌒/7, -──～ ､（___人___,）"⌒;;::／::|:::::〆::＼
::::://,::::..　 　 " ニﾆヽ､⌒~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
:::::|_|;;､:::._＿y-ﾆﾆ'ｰ-ｧ ﾟ‐─'───┴──────　‐

権力に纏わりつく臭気を嫌う一方で交渉に始まって妨害工作、悪評の流布、ありとあらゆる諜報活動に阿部は手を染めた
今更表舞台に出るにはその抱えるものはあまりに重過ぎる
774 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:48:48.79 ID:J6Kv8j.o
やる夫が正当な権威を掴みつつある今、過去の因業を抱えた阿部は重荷になるどころか
足を引っ張りかねない存在になりつつある

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　……最初から覚悟していたことさ　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l
775 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/31(土) 21:49:11.50 ID:qIRVXLk0
これ俺のSSよりおもしろいな
776 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:49:34.12 ID:J6Kv8j.o
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　阿部さん。前から聞こうと思っていたんだお　 　
／ 　　 （●）゛ （●） ＼
|　 　　　 （__人__）　 　 |　…どうしてやる夫のためにそこまでしてくれるんだお？
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／

思えば、苦難の道のりを通じて友情を育んだやらない夫と違い、常に阿部はやる夫に対して献身的な忠誠を捧げ続けていた

　（　　　　,、_　　　　　　　　
　, ｒｒ～ヅ´ ﾐ　　　　　　　　
　ﾌﾊ　　　 _ ﾐ　　　　　　　
　｜_.. -'_"-'´＼　 r'⌒ヽ　
　　ﾞi`'''Tjフ　　　}　ﾐトｰ　}　　そいつは自惚れが過ぎるな。オレはいつだって自分の為に生きてる
　　 ,'　,.‐'"　　　 {　{い) /　
　　,'　　　　　　　　ゞﾞ ｆ ｸｧ ―‐- 、.._
　〈.､,..　　　　　　　 ,.‐'´　　　　　　`' 、｀`丶､
　　 )__.. -ｧ　　　／
　 　　 Y´_　 　./　　　＼　　　　＼＼
　　　　 ﾞiﾞ　　　{　　　　　＼　　　　＼＼
　　　　 丶、,､イ　　　　　　 ＼　　　　＼＼
　　　　　　　　 {　　　　　　　　＼　　　　＼＼
777 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 21:50:48.84 ID:B5EkBcQo
大抵のＳＳより面白いだろｊｋ
778 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 21:50:51.93 ID:rDLwA8Ao
やべえな……これは…
779 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:52:35.67 ID:J6Kv8j.o
今は亡きエトルリア王家の血を引くが故に、阿部は誰よりも貴族的な教育を受けた
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿__
　　　　　　　　　　　　　, ・ ´　 _,　-―－-､
　　　　　　　　　 　 ,ィ"　　 ,ィ"　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　./ｰ-､　　　　　　　 i　　　　 ﾊ
　　　　　　　 ,　-┤､ 　 ｀¨≧ー-､　 キ　　　　」_
　　　　 ,　 ´　 f¨ィ＾ﾊ　 '´￣｀ヽマヘ寸　人こ八 ＼
,　　　´　　　　 { ; i ﾉ　 土　r┬ﾃ､_>ｰ-YilililililYf¨　　ヽ.
　　　　　　　　 ヽ. ） 　 土　`￣才/::::::::弋ililirﾍ!.i　　　 }
　　　　　　　　 　 r､_,　土-‐'"´-(::::::::::::::..)、 ./　i　　　{
　　　　　　　　 　 | 　:|　i　ｨ彡,　 __,　-‐-ｭ_ﾊ{ 　 ! 　 ,ハ　高和。お前は貴族になるんじゃ
ヽ＼_rﾍ、　　　　 ﾄ､ 弋　 {i',ｲ-‐'＾ー--‐' `Yｿ　_」　/　 i
　　 /,ｭ_〉´｀ヽ-､ .!　＼ ｀ヽ、 　 ｀ー'¨¨ ´ 丿　く　　|　 ﾉ　　みせっかけの貴族じゃねえ。本物の貴族にじゃ
ー‐.L_,ｲ!　三 ! 手ﾊ.　 ＞.、`ー-､＿＿,／ |　　 ヽ. l／/
.　　　　,'　　 ﾉ!　三 |毛ﾊ　｀ｰ┬―┬'"　　|　　 ,'　/ ./
　　　　, _　ﾆﾊ!　 ﾆ l 三i!. 　 　|　O｜ 　 　|　　,'　/／ノ
　　　 .i　　./ .,' -‐ ﾉ 三rヘ、　|　O｜　 　.|　　'　.!　´,ノ
-―‐‐ゝ-ｲ=/ __ ,仆､ ,ｲ　　 ｀＞ｒ､.｜　 o | 　,'　 l,ィ",-z
　　　　　｀¨(____人__,y'フ`ｰ-､_ 丿入! ｡ ｏ |　,' 　 |,ｨ"￣
　　　　　　　　　　　|　　　　　｀rく 　 ）⌒) l_｡__,rｰ-､
　　　　　　　　　　　|　　　　　 r(´） （___人_____ﾉこ_ ﾊ,_
　　　　　　　　　　 ├┬┬┌┤｀Y´￣￣￣｀.ゝ-r'ー' ﾊ
　　　　　　　　　　　|　i　.i　.!　|.::,r'.:::::::::::::::::::.（n 　 　iiiy'
　　　　　　　　　　　|　|　 　.l　.!`ｰ------‐f"￣｀￣´ij}
三三三三三三三三三三三三ゝ ,_＿_,f⌒^ｰ-､_ijiiiiiｿ
二二二二二二二二二二二二二└-(_`ｰ-､___,ィ"´二二

780 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:53:37.55 ID:J6Kv8j.o
生来備わった優秀な素質がその傾向を加速させた

　　　　　　　　　　　　_　　-───-　　 _
　　　 　 　 　 　 , 　'´　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　/　__, ィ_,-ｧ__,,　,,､　　, ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ　 ヽ
　　　　 　 '　「　　　　　　´　{ハi′　　 　　 　 　 }　 l
　　　　　 |　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |
　　 　 　 |　 !　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |
　　　　　 | │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 　 !
　　　　　 |　|/ノ二__‐──ｧ　　 ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
　　　　 /⌒!|　 =彳ｏ｡ﾄ￣ヽ　　　　　'´ !o_ｼ｀ヾ　| i/ ヽ !　　　　ウホッ！　いい貴族・・・
　　　　 ! ハ!|　　ー─　'　　i　　!　 　 `' 　 '' " 　 ||ヽ　l |
　　　　| | /ヽ!　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　 |ヽ i　!
　　　　ヽ { 　|　　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　　|ﾉ　 /
　　　　　ヽ　 |　　　　　　　 _ 　 ,､　 　 　 　 　 　 !　, ′
　　　　　　＼ !　　 　 　 　 '-ﾞ　‐ ﾞ　　　　　　　　レ'
　　　　　　　 ｀!　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾞ　￣　 ￣ ｀　　　　 / |
　 　 　 　 　 　 |＼　　　 　 ー ─‐ 　 　 　 , ′ !
　　　　 　 　 　 |　 ＼　　　　　　 　 　 　 ／　　 |
　　　　　　_ -‐┤ ﾞ､　＼ 　 　 　 　 　 ／　 ! l　 |`ｰr─-　 _
　_　-‐ '"　　 / |　 ﾞ､　　 ヽ　＿___　 '´　　 '│　 !　 |　　　　　ﾞ''‐-　､,_

若くして既に阿部はそこらの生まれながらの貴族よりも貴族らしい気品と風格を備えていた

だからこそ、惹かれた
781 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 21:54:08.62 ID:B5EkBcQo
とっつぁんｗｗｗｗ
782 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:54:19.88 ID:J6Kv8j.o
十数年前、学舎にて――
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼ 　　やる夫はいつか叔父上の意志を継いでみせるお！
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　　　　　　……アイツが？
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　 　　　　　　夢みたいなこと言ってるよね、馬鹿じゃない？
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |

何も持たないが故に眩いまでに求め続ける姿に
783 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:55:01.07 ID:J6Kv8j.o
苦しみ、?き、痛みにのた打ち回りながら不器用に叔父の背中を追うその姿に
　::::::　　:: 　　＿＿＿_　　 :::::　　::::　　:::
::::::　　::::　／　　:::　　＼　:::　　 :::　　 ::
::::　　::::／　　　::　　　　 ＼::　　:::　　::
::::　　／:::　　　 ─　 　 ─　＼　::　　:: 　諦めないんだお
:::　　|　 :: 　　.（＿） 　（＿）　 |　:　　::::
::: 　 ＼　　 　　（__人__）　 ,／　:　 ::: 　　　いつか、必ず……
　:: 　ノ　　　　　 ｀ ⌒´　 　＼ :　　 :::
／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ　　:::
|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼:::
ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


　,r'ﾆﾆﾆヾヽ、　　 　 　 　 　 　 　 　 //ﾆﾆﾆヽ、
（"´￣￣ヾ））　　 　 ＿＿＿__　　　（（/￣￣｀ﾞ`）
| 　 、ィ_ﾉと)'　 　／ "＼, ､／"＼　 (つ（_,,ｱ　　 |!
i| 　 ｀ ｲ_／　 ／ （‐-､）､ ,（,-‐ ） ＼. ＼_Y　　　|!
.ヽ、　 ' （　 ／　　 ｀ﾞ（__人__）'" 　　＼　/ `　　/
　　＼　　＼l　　　　 i|　　 　|!　　　 　l／　　／ 　　叔父上の意志を継ぐんだお！
　l|l 　＼　　 ＼　　､i|,/⌒ヾ､|!;,　　 ／　　／　|l
　　　　　＼　　ヾ　　 `ー一'´ 　ｨ　 　 ／ 　　i
　　　 　 　 ヾ、　　　　｀`"´　 　 　 ／
　　　ﾟ　 　|!　 Ｙ　　　　　　　　 　 ｨ　|!　　｡　　　
　　　,.　 '　 ､/　　 　 　 　 　 　 　 ヾ　´　’　　｀
　ﾟ,　i! `|　゜､l!　　　　　　　　　　　　i|!;　ﾟ ゜ ｡

内気な性格の奥に隠れていた情熱は阿部を魅了した
784 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:55:43.31 ID:J6Kv8j.o
　　 ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ､　　　
　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ 　
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　
|;;;;i "'`~　 "`~ `i||i"　''　ﾞ`　"　|;;;;;;|　
|;;;;| 　　　　　　ヽ`　　　　　　　　|;;;;;|
.|;;|　,-;;;;;;;;;;"ﾌﾉ　 ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　|;;;;|　
,,ト;| ',,_＝＝-､く 　 　>ﾞ-＝＝､　 |/ i
|i ､|　　　'￣"彡|　　　　　　　　　||　|　（ああ、コイツといればオレは――）
|'. (| 　 　　 　彡|　　　　　 　　　 |)) |
! ､|　 　　　　i,"(_ ,, ､,　　　　　　|" i　
ヽ_|　　　　　　　 `　　 　 　 　　.|_/　
　　.|ﾞ　　 　 　､,.－-‐ ､,,　　 　　|　　
　　.i ﾞ､　　　　' ￣ニ￣　　　　 /|
　　| 　 ､　　　　 ￣￣　　　　, '　|
　　|　 i　` ､　　　　(　　　 , "　　 |
　 |　　　 　 ` ー---― "|　　　　|
　　|　　|　　　　　　　　　 i　　　　 |

自分に最も遠い感情を共有できるかもしれない。そんな希望を抱いて阿部はやる夫の力になることを決めた
785 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:56:20.32 ID:J6Kv8j.o
望みが叶えられたのかどうか、阿部でさえ本当のことはわからないが――

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　だから、どんな結末になってもオレの望んだままさ
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　　　それに、
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l
786 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:57:21.93 ID:J6Kv8j.o
　　　　　 _,,.､､､､､.,,_　　　　　　　　　
　　　　／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､　　　　　 　
　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::.　'､　　　　
　　　| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ　　　　　
　 　 | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ　j　　　　　　
　　　|::::::::::::::::::::::（ |.!　　;{　　　　　　
　　　.|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 　 j}ﾞ　　　　　
　　　 }:::::::::::::::ﾉﾞ　　l　　/　　　　　　
　　　,xｧ''ｰ'ﾞ'`　　　 '､ /　　　　オレたちが友達だって事は変わりない――そうだろ？　　　　　
　　/ ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿　
　''^ｰｧ ､＿＿＿＿_　￣ ／　　　　
　 `>'､,　　　　　'''"´￣￣_二ヽ､　
　 /　　　　　　　　　　 ／　　　 ヽ　
　,'　　　　　　　　, 　 /　　　　　　ﾞ､
　　　　　　　　　 l　/　　__　　　 　 !
　　　　　　　　　 l, l　　く,_　　､　　 |
　''''ー--_　　､､,,,_ﾘ　　　　｀ヽ､ヽ, ,!　　　　 ／　　￣｀''ｰ'､
　　　　　 ￣｀¨`'''|!　　　 _,,..､二,,_,〉'_ー_／　　　　, ,､　　　`ヽ,
　　　　　　　　　　|!　　　'ｰ''"´　　'!　／　　　　　/ニ''''ー ---'-


　 　 　　+＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼ +
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　うん、阿部さんはずっとやる夫の親友だお！
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　 +　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜　

この後、交渉役としてやる夫の暗部を背負い続けた阿部は権力には何一つ興味がないとでもいうように政治活動を引退し、
ゲイ術の信奉者として日々を過ごす。だが、やる夫との友情は終生を通じて続いた
787 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:58:37.47 ID:J6Kv8j.o

　　　　／||ミ
　　 ／ ::::||
　／:::::::::::||＿＿＿＿
　|:::::::::::::::||　　　　　 || ｶﾞ
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||￣￣＼　||
　|:::::::::::::::|| ノ　 ヽ_＼
　|:::::::::::::::||●)　(●) ＼　　阿部さーん、また相談があるんだおー
　|:::::::::::::::|| (_人_)　　　 |　
　|:::::::::::::::||_＿＿　　 ／
　|::::::::::::::(___＿＿ノ´||　　
　|::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||　　
　|:::::::::::::::||／　　　　||　　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||
　＼:::::::::::||￣￣￣￣
　　 ＼ ::::||
　　　　＼||

　　　　　　　　 _,r'´::::::::::::::::::::::::::｀'､.　 　　　
　　　　　　　　{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.　　　　
　　　　　　　 　ﾞl'´ﾞ《　　 __,,,ゝ:::r､:::::l　　　　
　　　　　　　　　ﾄ=r;､ ﾞ"rｨｧ‐ﾘﾒ　}:::::}　　　　
　　　　　　　　　 ﾞi`"l　　￣　 　 ｿ::::ヽ　　　　　ああ、今日は何の相談だ？
　　　　　　　　　　ﾞi. ゝ^ 　 ,　　/ヾヾヾ､　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　ﾞこ´　 /　　　　 ヽ､ 　
　　　　　　　　　　　 ヽ､　 ／__,∠､　　　　｀'-､ 　　
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞｸ'ﾞ´　　　｀　　 　ﾞ'､　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　〉 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　ｨ　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　　　　_,,-'´:::　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi
　　　　　　　 ／　　　 ｀　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　 ／　　　　　　　　　,-ｨ‐r'´´　　　　　 /　　　l
　　　__r'〈　　 　　　,ノ　 　／ ``｀l 　　　　　　/　　 　 l

特に私的生活の助言役として大いに頼りにされたという
788 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 21:59:40.58 ID:J6Kv8j.o
紀元前３３年

既に形骸化していた「第二回三頭政治」は更新されることなく終了した。ローマはようやく通常の政治体制に戻ったのである

　　　 や　　|　
　小　る 　 |'´::::＞‐''´::::::::::::｀ﾞヽ､｀ﾞヽ､r',. -''´:::::〈　　や　え
　学　夫　/／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／..:..:::::::::::::〈　　る　 |
　生　が　|..:..:..:..:..:.:::::::::::::::::::::::..:..:／:::..:..:..:..:.::::::::::|　　夫　マ
　ま　許　|::::::..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:./::::::::::::::::::..:..:..:..〈　 　!?　 ジ
　で　さ 　 〉::::l|::::|:::::::::::::l|:::l|:::::/::::::::::::://::::::::::::::/
　だ　れ　|::::|」l::十::::::::::/ﾘト|:､|:|:::::::::::/l‐!::::::::〃/L
　よ　る　ヽ::|l:!⊥!ヽ::::〃| ,⊥L!|:::::::::ﾘ=ﾐ|::lﾚ'´〃 /ヽ__r┬‐､／
　ね　の　/::||　lL! ヾ/　　!　「し!{|::ﾊ|　「_!　　　 /i::(_,　ヽヾ::::::::
　│　はr'::|::| ､ l;;;!　　　　＿l:;;;;ﾚ |:::l:|､L::!. 　 　 _L;;;ﾉ__,　j|;::::::::
レ'⌒ヽ |:::::|::|　￣　　　　　　 ￣ j|::::|:|　　　　　　　　　　　ﾘ::/:::
人__人_j_:::::|{:'､　　〈　　　　　ノｰ'^ｰ^ ゝ〈　　　　　　　　　 //:::/
　ハ　キ /ハ:::ヽ　 ヽ￣｀l　 |　 　キ　ﾊ　_ヽ￣｀l　 　 u　〃:://
　ハ　ャ |/　 !ヾ:::ヽ/Y'Yl　〈　 　 モ　|:::::| | ヽ.__j　　　　 ／/〃
　ハ　ハ ヽ　>ヽ::ヾ! | .| | '´|　 　│　 〉/ ,':ヽ／）,. -r' ´　　　/
　ハ　ハ //: : :ヽ∨ | .| |　/|　 　 |　　|'　レ' ／ﾘ__:::∧_____／
　ハ　ハ 〉|: : : : ',　、 　 V ,'!　 　イ　 ヽ　-'‐'´,.ィ´:/厂ヽ
　　　 　 ||.|: : : : : |　　　　 /〈　　　　　/　 `ー─‐v' |::::∧　／/:
　　　 　 ヽ!: : : : : :|　　　 /::|/⌒ヽ　/´　　~l￣/: : | |::::|　∨ /: :
　　　グナエウス・アヘノバルブス　　　　　ガイウス・ソシウス

新たな執政官は二人ともがアントニウス派に属する。早速両執政官は口汚くやる夫を痛罵した

　　　　　　　　　　
　　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　　／　　＼　／　　＼
　　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼　　　　　はは、これは手厳しい
　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|　　　　　　
　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　　☆
　　　　/ヽ､--ー､＿＿,-‐´　＼─／
　　 ／　> 　　ヽ▼●▼<＼　　||ｰ､.
　 / ヽ､　　　＼ i　|｡|　|/　 ヽ　(ニ､｀ヽ.
　.l　　　ヽ 　　　 l　|｡|　| ｒ-､y　｀ﾆ　 ﾉ ＼
　l　　　　 |　　 　|ー─ | ￣ l 　　｀~ヽ＿ノ＿＿＿_

やる夫は屈辱を甘んじて受けた。両執政官は勝利の杯を掲げた。だが、その喜びは数日と持たなかった。
意趣返しは迅速に、かつ正確に行われた
789 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:03:39.04 ID:J6Kv8j.o
数日後、意気軒昂と元老院でやる夫を罵倒し続ける両執政官の前にやる夫が姿を現した
|┃　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｘ　　　..　＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　Ｘ
|┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／}　 ／.　＼　　　　　/,ヽ
|┃　　　　　　　　　　　　　　 　 × 　 / / ／　　　 __＼　　　/　　.ヽ、　. ．　゜
|┃　　　ﾉ//　　　　　　 　 　 　 　 _ノ_,ﾑ′　　　<（:::::）　>　<─‐ >　ヽ、　　　　　　　　,
|┃三　　　　　　　　　　　　　　_／　/,. -‐〉:::::::::´￣｀／　　　i　　ヽ´￣:::ヽ　　　　　;
|┃　 　 　 　 ☆ . . 　 　 ,.　'´!{　　ゝ-‐''＾""¨二.ノ　ヽ＿＿人＿ﾉ　 　:::::ヽ
|┃　　　 　 　 　 　 ×ｘ .　　 ぃ　　　　　.ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　　　
|┃　　　　　　　.　'´　　　　 ,. 介iｰ-､　｛　　　　　　　　ー─　　　　　　　　|
|┃　 Ｘ　 　 ／　　 　 　 ／ヽ' Ｌ!　　ヽ. Y　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　′ ;　☆
|┃　　 ｘ ／　　　　　　/　／⌒ヽ　　込J　　　　　　　 ,.‐ヽ　　　　　　／　　　　/　゛ガラッ☆
|┃　　 i'´　　　　 　 ／-r‘ｰ､　　ﾍ-┴‐〉 ｀'i￢　 ヘ.__{:::::::}.　　　　／　　　゜　．
|┃三　 ｰ ､ --－'´　　　ｺ:..:.}:　 　 ＼ 丶　 .ｌ　| -､匸⌒´:_;-､ノ　｝_ ´　　　　　　　　゜ ×.
|┃三　　　　｀ヽ､　　　　└;.:.　　　 ..　 }　 〉　ヽ.｜　〈__:,.イv/´〕、冫｀i　　x
|┃　　　　　　　　｀　￢ゥ´:..:....:..:..:..:　,ﾉ､　＼　{　!　　　　{.{j_/,ィう′　!
|┃　　　　　　ｘ　'　　　Y:..:..:..Ｘ:..:..:.∠.._　　　 ヽ.} |.　　 　 }　｀ﾏ^V　　 |　　　　　　X

その背後には武装した護衛隊。やる夫は実力で執政官を黙らせた

　　　　　/＼＿＿_／ヽ　　　　　　　　　　　　　　/＼＿＿_／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　/＼＿＿_／ヽ
　　　　／ﾉヽ　　　　　　 ヽ、　　　　　　 　　　　／ﾉヽ　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　　　／ﾉヽ　　　　　　 ヽ、
　 　　/　⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ　　　　　　 　 　　/　⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ　　　　　　　 　 　　/　⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ
　　　 | ﾝ（○）,ﾝ　<､（○）<::|　　|｀ヽ､　 　　　 | ﾝ（○）,ﾝ　<､（○）<::|　　|｀ヽ､　　　　　 | ﾝ（○）,ﾝ　<､（○）<::|　　|｀ヽ､
　　 　|　 ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l　　|::::ヽl　 　　 　|　 ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l　　|::::ヽl　　　　 　|　 ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l　　|::::ヽl
.　　　ヽ　ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi　ｒ ;/　 .|:::::ｉ |　.　　　ヽ　ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi　ｒ ;/　 .|:::::ｉ |　　 .　　　ヽ　ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi　ｒ ;/　 .|:::::ｉ |
　　　／ヽ　 !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! 　 /ヽ　 |:::::ｌ |　　　　／ヽ　 !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! 　 /ヽ　 |:::::ｌ |　　　　　／ヽ　 !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! 　 /ヽ　 |:::::ｌ |
　　/　　|^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣　　　/　　|^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣　　 　　/　　|^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣
　 /　　 | .|　　 　 　 　 　 | .|　,Ｕ(ﾆ ､)ヽ　 /　　 | .|　　 　 　 　 　 | .|　,Ｕ(ﾆ ､)ヽ　　 /　　 | .|　　 　 　 　 　 | .|　,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
　/　 　 | .|　　 　 　 　 　 | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ 　/　 　 | .|　　 　 　 　 　 | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ　 　/　 　 | .|　　 　 　 　 　 | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　護衛隊の皆さん
790 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:05:19.08 ID:J6Kv8j.o
やる夫は端的に自身の政策を述べ、執政官の罵倒に反論し元老院を後にした

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｘ　　　..　＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　Ｘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／}　 ／.　＼　　　　　/,ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 × 　 / / ／　　　 __＼　　　/　　.ヽ、　. ．　゜
　　ﾉ//　　　　　　 　 　 　 　 _ノ_,ﾑ′　　　<（:::::）　>　<─‐ >　ヽ、　　　　
　　　　　　　　　　　　　　_／　/,. -‐〉:::::::::´￣｀／　　　i　　ヽ´￣:::ヽ　　聞いて欲しいんだお！
　 　 　 ☆ . . 　 　 ,.　'´!{　　ゝ-‐''＾""¨二.ノ　ヽ＿＿人＿ﾉ　 　:::::ヽ
　　 　 　 　 　 ×ｘ .　　 ぃ　　　　　.ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　やる夫の、意見を！！　　　
　　　　　　.　'´　　　　 ,. 介iｰ-､　｛　　　　　　　　ー─　　　　　　　　|
Ｘ　 　 ／　　 　 　 ／ヽ' Ｌ!　　ヽ. Y　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　′ ;
　 ｘ ／　　　　　　/　／⌒ヽ　　込J　　　　　　　 ,.‐ヽ　　　　　　／　　　　/
　 i'´　　　　 　 ／-r‘ｰ､　　ﾍ-┴‐〉 ｀'i￢　 ヘ.__{:::::::}.　　　　／　　　゜　．
　 ｰ ､ --－'´　　　ｺ:..:.}:　 　 ＼ 丶　 .ｌ　| -､匸⌒´:_;-､ノ　｝_ ´　　　　　　
　　　　｀ヽ､　　　　└;.:.　　　 ..　 }　 〉　ヽ.｜　〈__:,.イv/´〕、冫｀i　　x
　　　　　　　｀　￢ゥ´:..:....:..:..:..:　,ﾉ､　＼　{　!　　　　{.{j_/,ィう′　!
　　　　　ｘ　'　　　Y:..:..:..Ｘ:..:..:.∠.._　　　 ヽ.} |.　　 　 }　｀ﾏ^V　　 |　　　　　　


ローマの伝統、共和制は力で踏みにじられた

　　　　　　　　　　　　　　　 ,-‐,,ｉｉ||||||||||||ｉｉ､-､
　`゛!!!ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ;;;;;;;;;;,,,,,-‐/ ｉ||||||||||||||||||||||||ｉ ヽ‐-､,,,,,;;;;;;;;;;ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ!!!"´
　　　　'''''!!!!!|||||||||||||/　 　ｉ|||||　　|||||||||||||||||ｉ　 　ﾍ|||||||||||||!!!!!'''''
　　　　　　　''''''''!!!!!Ｉ/　　　||||||　　||||||||||||||||||　　　`iＩ!!!!!''''''''　　　　/Ｖー-へノ＼ノ＼ノ＼ﾉ＼
　　　　　　　　　　　ヽ,　　　!|||||||||||||||||||||||||!"　　　〈　　　　　　ノＶ　　　　　　　　　　　　　　　＼
─────----了　 　　　゛!!||||||||||||||!!"　　　　　｀ヽ---─く
　|　　　　|　　　　|　｀ゝ.__　 　 　 ￣Ｙ￣　　　　　__＿ノ　　　ノ
　|　　　　|　　　　|　　,| ］下ミ￣｀｡､_|_;'｡´￣７エ"┬|　|　　ﾉ　　ぜったいゆるさんぞやる夫!!!!!!
　|　　　　|　　　　| 　|└､ トﾐﾐi─'´<_,l､三´,E=|＃ﾅﾉ　|　　）
　|　　　　|　　　　|　 |　| ｀ヽトﾐ||＾=====^|E彡/　 ' |　| |＜　　　じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!
､ |　　　　|　　　　|　　|　| ーヾﾐ||］⌒i⌒「|ソ‐'-─/ /　|　　）
　　ヽ､　　|　　　／＾‐━,　＼_ `､`===='',/　 _／ ／＼ |　　└､
　　　　ヽ､ |　／ノ―､＝'､ ＼_二二`─´二二_／　　　 ＼　　　Ｖヽ
　　　　　　ヽ/´　／　 /￣｀ｉ､　　 ￣||￣　　　　　　　　／　＼　　 　ヽ／￣￣ヽノ⌒Ｖー-､／⌒Ｖ
　　　　　　ﾉ　 丿　　 l　　　| ｀ｉ---┼-----------'´
　　　　　　| 　　〈 ｌ　 　〈　〉　　|
　　　　　　ゝ　　　　　　　　　,/

怒りに燃えた元老院議員達はローマを脱出するとやる夫との対決を見越してエフェソスで力を蓄えていたアントニウスの元に向かう
791 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:08:09.39 ID:J6Kv8j.o

　　''';;';';;'';;;,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザッ
　　　''';;';'';';''';;'';;;,.,　　　ザッ
　　　;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
　　　　　 vymyvwymyvymyvy　　　　　ザッ
ザッ　　　　n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、
　　　　　　∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－　　ローマから来たクマー
　　ザッ　　　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩　∩＿＿∩
　　　　　　　　　∩＿　∩＿＿∩　∩＿＿∩　＿∩　∩＿　　　　ザッ
　　　　　∩＿＿＿∩　　　　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩　∩＿＿＿∩
　　　　　| ノ　　　　　 ヽ　　 | ノ　　　　　 ヽ | ノ　　　　　 ヽノ　　　　　 ヽ　来たクマー！
　　　　 /　　●　　　● |　/　　●　　　● |　　●　　　● |　●　　　● |
　　　　|　　　　( _●_)　 ミ |　　　　( _●_)　 ミ　　( _●_)　 ミ 　( _●_) ミ
　　　 彡､　　　|∪|　　､｀ 彡､　　　|∪|　　､｀＼　|∪|　　､｀＼　|∪|　､｀＼
　　　/　＿＿　 ヽノ　/ /　＿＿　 ヽノ　/´>　 ) ヽノ　　/ ノ　//ヽノ /´>　 )
　　　(＿＿＿）　　　/　(＿＿＿）　　　/　(_／＿）　　 / (_／ 　　　/　(_／

その数実に三百人以上。元老院の三分の一にも及ぶ

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　
　 ／　　_ノ　　 ヽ､_＼　　……予定通りだお　　
／ 　　‐=･=-　‐=･=- ＼　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　これでアントニウス諸共に共和派を葬り去ることができるお　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／
792 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:08:46.82 ID:J6Kv8j.o
今やアントニウスは派共和派の掲げる英雄だ

　　　 　 丨　　　　　　　,ｲ　　　　　　　　　f　　　　　　　　　　　 ｀‐ ､_　
　　 　　 /　　　　　 　 j「　　　　　　　　 　 j　　　　　　　　　 　 　 　　 ヽ　.; '，__,,
　:‘..冫/　　　　　　　/　　　 　　　　　　　│　 ,　　　　　　　　　　　 　 /
　　　/　　　　　　　/j　　　　　　　　　　　│　/　　　　　　　　 　 　　 〈 　　　　　　'　，:‘. 　　, .. .
　　/　　　　　　　〈　|　`ー､＿ 　 　 __, -‐"∨　　　　　　　　 ＼　　　 ＼_　　　　　　　　　　　　; 冫;．"
　/　 ∧ 　　　　　｀Y＿ `ｰ＝ゞ　　　,ｨ7tテハ　　　　　　　　　　＼　　　　゛ー-､＿___
./ 　/├｀ｰ-､　 　 　 　 ＼_　 　 /|　　 ` ＾´弋　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　 ￣｀ ｰ-､
l　./　/　　　ア`- 、　　　　 ヽ　f　l 　　　　　　｀ナｰ 、　　　　　　亅　　　　￢ニー---､＿_　 ＼
.　l　/ 　 　 / 　　│　　　　/ 　L_」, _　　　　 　/　　│　　　　　r'´　　　　　　　　｀‐ ､　　　｀‐ ､ .＼
／./　　　f´　 　 , '　　　　/　　　　　　　　　　./　　　j 　　　　　 ゝ､＿_　　　　　　　　 ＼　　　　＼. ヽ
　│　　　ヽ、　 /　　　　｛　　゛― ─一'´ 　./|　 　 /　　　　　　　 　　 ｀ヽ、　　　　　 　 |　　　　　｝ │
.　 ＼　　　　゛┤ 　　　　弋>_　厂＾丁　._,ｨ7　|＾＼〈　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　　　　 ﾉ　/
　　　 ヽ、　　　＼　　　　　 `Y´　 　 ｀ﾞ´ /_＿|　　 ヽ‐-------- ､＿　　　　　 　 　　 　 L　　　│ f
ﾆ=-┬'´　 ___ｒフ´＼　　　　　`―'´￣￣´　　 ￣｝ 　 ＼_　　　　　　　｀‐ ､_　　　　　　　　｀ー､_ ｀ ｰ弋ｘ､
　　　ﾄ-‐'´　 / 　 　 j　　 ┌‐‐- ､,‐-‐ナ　　　／ 　 __＿_>ｰ-､__　　　　 　 ヽ　　　　　, --､_ 　 ＼　　 ﾚ'
　　 /　　　／　　 ＿」　　　ｰ｀ゝｰ--､/　　　∠'￣￣　　｀ ‐- 、　`‐--r ､＿　｀‐--‐'´　　　 ' ,　　 ヽ　弋
　　 |　　 /ヤ'´￣　　｀ｰ-r--┬-､　　 ---‐‐‐‐‐''''''''''''‐ ､ ,-'´. 　 　 亅　　 ｀ｰ-､_　　　　　 /　　　/　　　｀
.　　|　　　　　　　　　　　　.ー┤　｝ 　 |-<---‐‐‐----､_丈　　　　　 |　　　　 　　 ｀ー-､_　｛　　　/
　　|　　　　　　　　　　　　　 /´　 l 　 ｛｀ゝ＼　　　　　　 ／　　　 　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼ ヽ 　/- .,,___　,,
　　!　　　　　　　　　　 　 ／　　j´＼＿ー七Ｆ′ 　 　　｛　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 ﾍr-､｀t
.　 l　　　　　　　　　　　 /　　　 l　　　　＼　　　　　　　　｀ｰ-､　　　 |　　　　　　　　　　　　　　＼ﾚ'
.　 |　　　　　　　　　　 /　 　　　|　　　　　 ヽ、　　　　　　　　 j 　 　 j　　　　　　　　　　　　　　　

奇しくも、とは言わない。意図して行った１６年前の再現だ。だが、やる夫は良くも悪くも父親よりも徹底していた
793 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:09:28.27 ID:J6Kv8j.o
紀元前３３年冬

　　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　 　 　 　 ／　─　 　 ─ ＼　　　
　　　 　　 /　　（●） 　（●）　ヽ 　今日は皆に残念なお知らせをしなければならないんだお
　 　 　 　 |　　　　（__人__）　 　 |　　
　 　 　 　 ＼　　　｀ ⌒´　 __,／
　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 |￣￣￣￣￣￣￣￣|　　ﾄﾝ
　　　　_（,,)　 　　　　　　　　　　(,,）_
　 　 ／ 　|　　　　　　　　　　　　|　 ＼
　 ／　 　 |_＿＿＿＿＿＿＿__」　　　＼

やる夫、元老院にて演壇に立ちアントニウスの遺書を公開

　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
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　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　/ヽ＿＿／/
　　　　　/　　　　遺書　　　　　　　 /　　/　　　/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　　/
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　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/　　　/　　　/
794 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/31(土) 22:09:35.44 ID:W4uupI60
>>789
やる夫が武装護衛隊という名の私兵を元老院内部に連れ込むことが許されること自体、
ローマの共和政が形骸化し、死に体になっていることを雄弁に語っているな・・・。

ファビウスやマルケルスなどのやるニバルの時代のローマ人たちがこれを見たらなんと言うだろう・・・。
795 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:10:13.76 ID:J6Kv8j.o
つかさとの間に生まれた子を相続人に指定し、自身の死後はアレクサンドリアに葬られることを望む
　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 　　／　　　_ノ ,､ヽ､_＼) ;;;;）　
　　／　 　;;;（○）::::::（○/;;／　　
　　|　　　　:;:, （__人__） l;;,´|　と、アントニウスは書いているんだお　　　
　　＼.　 ∩　 |++++━・／
,,.....イ ヽ .|｜　`ー‐´ ／-､　　これはローマへの愛を失った裏切りの宣言だお！.　　　
:　 　|　'ｆ｢| |^ﾄ、__ ノ .| ヽ　i　　　
　 　 |　|:. ::　 ! }__)＼,| 　i　|
　 　 ＞.ヽ　　,ｲハ　 | 　 |｜
内容を読み上げたやる夫は厳しく避難した。しかし…

議員達の反応は冷ややかだった

　　　　　 rfﾆ､ヽ
　　　　　 l｡ ｡ f9i
　　　　　 t≦_ﾉゝ､　　　　　　　　　　　　,,....,,,,__　　　　　　　　,rrテ≡＝=-､
　　　　　　｀フﾞ´,,:: -- ::､　　　　　　　,r''"''''''ヽ:::｀ヽ.　　　　　（〃彡三ミミ::｀ヽ
　　　　　 ,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ　　　　　f´,,..、　r"::::::::::i　　　 　 /"~´　　　i三ﾐ::::i,
　　　　　/,,,　Y.. -‐ ヾ::::::::l 　 　 　ノﾞ f･=　 7:::::::::::l.　　　　f:､　‐-:、　(ミﾐ:::::::l
　　　 　 ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ`　 ﾞ'"):::l　　　　ヽ''　　　　ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ　　　　ﾉﾟｦ　''・=　　ﾘ::r-､ﾘ
　　　　　l=,,;;:. l=､　 ..::" ,)ヽ、　　　j⌒　　　 ﾄ'"fノ　　　　 l (-､ヽ'"　　 ﾞ'´ﾉ),）
　　　 ／`ゝ-''^ヽ''"　 ,/: : : :＼　　ヽ、: : : '" ノ^i,　　　　　lｨｰ-､　　　　ﾉ-ｲ　
　 　 /rf´ i′　 ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ）　,／　　｀ヽ、　　 t_ﾞﾞ 　 _,,.. :: "　 l、
　　　ﾞ'ﾞ　 l　　　l: : j :f´: : : : : ヽ,/　　 '''"´　　,,.: -　 ヽ 　　 ｀ﾕﾞ"　　　　,ノ::ゝ､
　　　　　 !　　 /: :ﾉ l: : : : : : : ノ,　　　　　　,:'"　　　ﾞヽ i,.r‐(´::::〉　　 ,.ｨ":::::/::::::
　　　 　 /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /　　　　　/　　　　　　,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ　　 /`7: :（: : : : : /ヽ/　　　　 〃　　　　 　 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
｀_,:ｨ''"　 _,r''"　f: : :ト---ヲ　/　 　 　 fﾉ　　　　　　 /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ"　　,.ﾉ,:::::」､,:r'"　 ,i　　　　　/　　　　　　 /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／　　　,>　　　　 /＼、　　　,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´　 ,ﾍr:､-､=---／　　　 ,:ｲ　　　　,ﾉ　　 ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ｰフ´ > ヽ`ｰ､／　　　 ／く _,,..ィ''"ﾞ'　　＿,,:ｨf-:､::::::!::/｀ﾞﾞフﾞ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ ／　,,ゝヽ,　）　 ,.／　ｨ'"　　　r-‐ ''",.,　　　　ヾ:l:/　f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


アントニウスの遺言は非常識ではあるが反社会的な内容ではない。なにより、
生きている人間の死後の責任を問うのはやりすぎだと感じたからだ
796 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:12:03.93 ID:J6Kv8j.o
よくよく考えれば、死後に公開されるはずの遺言状をどうしてやる夫が手に入れているのか
追求されるべき点は多々あった。だが、やる夫は気にしなかった
　　　　　　　_________
　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　／　　 ⌒　　⌒＼
　　 ／　　 （ ⌒） 　（⌒）＼
　　 i 　::::::⌒ （__人__） ⌒:: i　（…後は阿部さんにお任せだお） 　　
　　　ヽ、　　　 `ー '　　 ／
　　　 　/　　　　　┌─┐
　　　 　i　　 丶　ヽ{ .茶 }ヽ
　　　 　ｒ 　 　 ヽ、__)一(_丿
　　　 　ヽ、___　　　ヽ　ヽ　
　　　　 と_＿＿_＿ノ＿ノ
　
既に目的は果たされていた
797 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:13:06.91 ID:J6Kv8j.o
やる夫の演説が市民達の口に上るころ、そこには戦慄すべき数々の噂が付け加えられていた

　　　　　　_,,..,,,,_ 　 _,,..,,,,_
　　 _,,..,,,_/ ・ω・ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_　オクタウィアさんが可哀想だよね
　 ./　・ω_,,..,,,,_　 l　_,,..,,,,_/ω・ ヽ
　｜　　 / 　　・ヽ /・ 　　ヽ　　　 l　だよね～
　 `'ｰ--l　　 　　 ll　　 　　 l---‐´
　　　　　`'ｰ---‐´`'ｰ---‐´
「アントニウスは先妻フルウィアとの間に生まれた子はおろかオクタウィアとの間に生まれた子にすら遺産を残さないつもりだ」
798 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:14:16.99 ID:J6Kv8j.o
「ローマの首都をアレクサンドリアに変える気かもしれない」

_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ｌ二二二ｌn_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
:.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|　| || |　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
森森森森森森森森п森::::::....∧Ａli;'iﾞiﾞl'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili､_,i斤il］il］ ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........
ヮ,'l㌍l､lﾟi: :.lＡﾞilｌ#｢ll!l;l㌶ni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,т㍑iﾞiﾞlｪli;'ｭｮｮｮﾞilｌ#‐｢ll!l;li+;;ii: ;rﾍ∧凸;;;;;;
田┐工ユE∧ヰＡ┌─≡─!杢卦士⊂ﾆ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ﾛ卅ﾕ鬥H出Tエニ斤彳∟凵Ξ|田
=,ｨ'⌒ﾆﾆｴﾆﾆil］1lｰ-i］__森森森森＿ﾄﾛﾛﾛi|::rーilil==┬≡┐|￣|─r‐┬||irr-､v冖v"|l巫］||斤
､_|il］il］_三rー|￣￣|─r‐┬|iΠп/＿＿＿_/|　 |､＿＿＼|￣冂ПーГ┬┬ヱ￣|─r‐┬|Π
／三三三|￣≡≡￣|／二三　 　〉＝===Π/　 ﾞ.ﾍ_===＿＼_ |FF|ﾆ|i￣￣i| ／⌒＼ ／二三
/二二 ／∧￣∧＼ 「￣￣￣／「￣￣二二|j　　ﾞ、＿三＿＿|　 i|三三三三|i　|二二!　三＼
＿＿,,．‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ＿＿_／´|　 　 |　　il　　 |＼ ＿_］　Πпｒ―.､=ﾆ二＞､||　田　|
ェェェ=‐´ 田|/二ﾆ,ハ_,．-_‐＝_二ｌ　　|＿＿|　　'|＿__| 　 |l二ﾆ‐- ､ ,,_丶、｀ ‐ ､_,,..．> ＿＿_
≡≡＝==> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| ／ 　 　 　 　 　 　 ＼ |l i l i l i｀''ｰ-.､｀、‐-､|皿皿|丶、＿
ニ―-┐γ´　 r''´i i| i| i_l⊥l,．-‐''´ 　 　 　 ::'' i ''::　　　　　｀''‐-．l l_i l| i| il|｀ヽ、｀ﾞヽ、　 .vi==
_,,..． -┤ゝ、＿ﾞ丶i,''"´　　　　　　　　＼　 .:'　 :i:　 ':.　 ／　 　 　 　 　｀ヽl| il| i|ﾉ　　　）、　|! ﾛ
　　r┐:|-‐''´／|＿ `ｰ-ｧ―ｧ、　＿　　　|圭圭圭圭圭|　　　＿ 　 .＿,,..．-‐''´　　_,.イｊ:::丶| l＾
」　.i__| :|_,,／n　|　 ／ /　／ ||　　　　　 ￣￣￣￣￣￣　　　　　　|ヽ　　._,,.．-‐<´-‐||:::::::::ヽ!
　　　　:|　| / ヽ|／∧’／ / ｉ||　　　　／　　　　　　　 　＼ 　 　 　 |丶＼ ＼ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ
-‐　 ／||￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣||＼
　 ／川||＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿||川

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｂｅｆｏｒｅ

┌────┐:::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::;;;;;;;;
│ 　 　 　 　│ ::::::::::,,,,,,,,,,:::::::::::::::　　　　　　　　;;;;;;:::::::::::::::::;;;;;;;;;;;
│　　┓ 魔 │　 ::::::::::::::::::　　　::::::::: :::::::::::::::　　　;;;;;;;;:::::::::::;;;;
│　ガ　　　 │　　　　　　　 | 　　　;;;;;;;;;　　:::::::::::::
│　 ッ　.城 │　　　　　　　 .|　　　　　　　　　　:::::::::::::　　　
│　デ　　　 │　　 　　　　　||　 .　.　|　　　　　;;;;;;;;;;:::::::　
│　ム 　 　 │　 　　|　　　_| |__　　　||　　　　　　　　　　
│┗ 　 　 　│　　 .|;|　　/。 。ヽ　 |,;|　　　　　 　　　
│ 　 　 　 　│　　 |.;;|　 ヾi||i;;,,,ﾉ ,-'。'-,　　　　　　　
└────┘　　 ﾉ　ヽ　 .|,l.|iii|/。。。。ヽ　　　　　　
　　　　 　　..||　　 <。。。｀）イ。ヽ|ヾiiii;;;''""ﾉ　　　　　
　　.　　　　.|;;|　　　 |ii;;;"''（。。。。）;;|ii;;　;:|　　　　　.　
　　　　 　 .| ;;,|　　／'~~~';;; ヾii;;:iﾉ.　. |;;　;|　　　　　　　
　　.　　 　.ﾉ ;;ヽ_　ヾミlli;;∧;|i;;;i.|　　 ||;∧.||　　　　||　　　　
　　　　／。。。。＼|ミ,-'　'-,i;;;|　ｌｌ　　いﾉヽ　　　|.|　　　　　　　　
　　　/o o o o o o .Y。。。。ヽ,,　ｌｌ 　.|i; |。。＼,-'-',_　　:::::::::::::　　
　　　ヾミi;U;;o""''∧'~ヾii;;;;:''／ii　ｌｌ　..|i; .|;;;;:::::''ﾉ______ヽ:::::::
　　　　|iii;;;:∧::ヾ(,,,,,,,,,)ii|.ii;;'' |ii　　ｌｌ　 |ii;　|;;;丿iii;;;／　　　;;;;;;;;
　　　　 |iii;;;| |::ヾ｀|ii..|´ ii|. ヾ|ii　　＿,ノii;;　ヽ_ii;;::/　　　
　　／'~'＼ﾉ::ヽ　 .|i;.|　 iiii .ヾii,-'~。。。。。。 ｀＼　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　ａｆｔｅｒ
799 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:15:09.34 ID:J6Kv8j.o
「ローマはエジプトに跪き、市民はギリシア人たちの奴隷になる」

未来予想図
　　　　　　,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
　　　　　　 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
　　　　　　　　ﾞ､';|i,!　　'i i"i,　　　　　　 ､__人_从_人__/し､_人＿入
　　　　　　　　 `､||i　|i　i　l|,　　　　　　､_）
　　　　　　　　　 ',||i　}i |　;,〃,,　　　 　_）　貴様らは奴隷だ～っ！！
　　　　　　　　　 .}.||||　| ! l-'~､ミ　　　　｀)
　　　　　　　　 ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ　　　'´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
　　　　　　　　.{/ﾞ'､}|||/／　 .i| };;;ミ
　　　　　　　　Y,;-　　 ｰ､　　.i|,];;彡
　　　　　　　　iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
　　　　　　　　{　 く；ｧｿ　 '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ
　　　　　　　　 ﾞi　[`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ　 　＿,,＿＿
　　　　　　　 　 ﾞi　}~~　｝ ';;:;li,　ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
　;;;;;;;;''''/_　 / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''　　,r'~ `V　ヽニニニ二､-'{ 十　）＿＿;;;;/
　　　　　　　　　ギリシア人

　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧　　　　 ∧∧
　　　/⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)　　　 /⌒ヽ)
　　　i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　　 i三 ∪　　ｳﾝ、ｿｳﾀﾞﾈ・・・
　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |　　　 〇三 |
　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪　　　　(/~∪
　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　　三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三　　　　 三三
　 三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三　　　三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　ローマ人の皆さん
800 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 22:15:43.48 ID:XGKw6fYo
魔城ガッデムｗｗｗｗｗｗ
801 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:16:12.01 ID:J6Kv8j.o
大部分は馬鹿馬鹿しい噂だが、それを否定するべき本人は遥か彼方の東方に居た
歯止めの利かない噂はやがて一人の悪役の姿を作り出す


　　　　　　　　　　　　　|: : : : :／: : : : : : : : :／　　　　　　　　　　　　 　 /
　　　　　　　　　　　　　|ｌ: :∠l: : : : : :／￣￣`　ー――　､＿ 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　|}/: :} l: : : ／　　　　　　　　　　　　／　　　　/
　　　　　　　　　　　　　/:／ｲ: ／　　　　　　　　　　　　　/　　　　 /
　　　　　　 　 　 　 　 /ﾆイ:／＿　 ｨ＿　　　　　　　　　/　　　 ／l
　　　　 　 　 　 　 　 / : ／ ﾉ＝＝'´　　　　　　　　　／　 　 ／: : l
　　　　　　　　　　　/:／　　　　　　　　　　　　　　　/　 　 ／: : : :/
　　　　　　　 　 　 /ｲ-―――- ､　　　　　　　　　/　 　 /: : : : :/
　　　　　　　　　　　　〉　 ／ﾊ　　 ＼　　 　 　 　 /　 　 /: : : : :/
　　　　　　　　　　　　｀Tー' /|ｌ　　　 ＼　　　＿__　　　/: : : : :/　　　　　　-―――- ､
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼l　!l　　　　　ヽ／ , -┘　　l: : : :／　　　 ／: : : : : : -――-＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽj l　　　 　 /: :/､　 ＿＿ ＼: :〉＿　／ : : ;　 ´
　　　　　　　　　　　　　　　 く_ノ 　 ＿／: :/　／: : : : : :￣ﾌ__／: : : :／
　　　　　　　　　　　　　　　　＞'´: : : : : : : ￣: : : :_;　-―'´ ／: : :／
　　　　　　　　-―――‐ｧ'´: : : : : : ／: : : : : : く　|ｰ―‐／: : :／ ＼
＿＿／　　　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : :_:　-- ､: ＼　／: : :／ ＼ 　 ＼　　　 　 　 　 ＼ｰ- 、
　　　￣￣￣＼＿_／: : : : : : : : : : : V´　　　　 ＼: ＼: :／＿__ 　＼　　＼　　　　　　　 ヽ　 ＼
　　　　　　　 ／／: : : : : : /＾ ｰ―-､:｀ ー-､　／: :＼:ﾉ 　　　　 ＼　＼　　＼　　 　 　 　 l　 　 ＼
　　　　 　 ／／: : : : : : : ∧　　　 /ー｀＞､:_:）: ／　　　　　　　　　l　　 ＼　　丶　＿＿ ノ　　　　 ヽ
　　　　／　/: : : : : : : : :/　 ＼　 /　　　　／／　　　 　 　 　 　 　 |＼　　 ＼　　　　　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　エジプト女王（想像図）

色仕掛けでアントニウスを惑わせ、己の野心のままに東方を支配しローマを飲み込もうとする邪悪な女王
802 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:16:52.51 ID:J6Kv8j.o

　　,r'ﾆﾆﾆﾞヽ、　 　 　 　 　 　 　　//ﾆﾆﾆヽ、
　（"´￣￣ヾ））　　＿＿＿ 　　　（（/￣￣｀ﾞ）
　|　　 rｰ< ﾉと) ／　　　　 .＼ 　 (つ（_,,ｱ　 |　　　
　| 　 　 　ﾌ"／　　 ＼ ,　, ／＼　＼_Y　　|　　　　
　 ＼ 　 （／　　　（●）　 （●） ＼/ `　 /　
　 　 ＼　　＼　 　 　 （__人__）　　　|　/　　　　　
　 　 /　＼ 　＼　 　　　⌒´ ,,　,／ ／ヽ｀`ｰ`=､
　　/　　　!＼ 　ヽ＼.ヽ''　/／ 　 ／　　 ヽ　　　｀ヽ、
　　|　 　 l　　ヾ、　;'　　　　　';／　 　 　　 ヽ　　　　 ＼＼
　 !　　 |　 　 　 |―　　　　　 －― 　　　　ヽ　　　 ＿＼＼
　　 !　　|　　　　 l　 ;,,　　　　 ,; 　　　 　　　　　　 /　　　ヽ ＼
　　 ヽ　 l　　　　/　／ '' ;; ,,.''＼　　　 　 　 　 　 | 　 　 　 ヽ　|
　　　 ＼ヽ 　　 (、　/⌒ヽ、　)　　　　　　　　　 ,ﾉ　　　　　　V
　　　　　＼ 　 （＿ノ　　　＼＿)　　　 `ー―‐'´
対するやる夫は邪悪な女王から秩序と平和を取り戻す英雄だ
803 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 22:17:18.16 ID:XGKw6fYo
想像図これかｗｗｗｗ
804 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 22:17:35.46 ID:feGDKYso
>>798
お前のような鬼畜をさがしていた
805 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:18:18.97 ID:J6Kv8j.o
所詮はアントニウスとの権力争いであり、不毛な闘争であることも、やる夫が共和制に泥を塗ったことも

　　　　 ／.:￣￣￣￣￣ ＼
　 　 ／: : :　　 　 　 　 　 　 ＼
　 ／: : : :　　　　　　　　　　　　＼
／: : : : : :　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 三__|__　 　　　　　　　　 　 　
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　 ＼　　　　　　口　|
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　 　 　 　 l
: : : : ::;;（　● ）　ﾉヽ　（ ●　）;;:::　　 　 |　　　　　 　‐┬‐
: : : : : : ´"''",　　　 　 　"''"´　 　 　 l　　　　 　　│__田__│　　
: : : : : : . . （　　　 j　　　 ）　　　 　 　／
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　 ／　　　　 　 　 　　､　マ
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　　　　　　　　　　了 用　
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　 　 　 ＼　　 　 　　　　　'"`ー‐
: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ

卑劣な手段でウェスタの巫女からアントニウスの遺書を奪ったことも市民は一顧だにしなかった

「やる夫が第一人者になるようです 第九回　終」
806 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 22:20:12.85 ID:XGKw6fYo
乙でした～

魔城ガッデムてｗｗｗｗ
807 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/31(土) 22:21:34.73 ID:W4uupI60
>>799
＞ローマはエジプトに跪き、市民はギリシア人たちの奴隷になる
ローマがエジプトに屈するのなら、市民は「ギリシア人の」では無く「エジプト人の」奴隷になるのではないですか？
808 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:22:27.96 ID:J6Kv8j.o

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|　お疲れ様です
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　本日もお付き合い頂き有難うございます
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
　　　　　　　　　{ /　 　 /:::::/:::::::::::/:::::::::::::::::l:::::|　　　　　　　　 　 ヽ ﾉ　　/
　　　　　　　　　/　　　/___'ｰ- __く‐-､:::::::::::l::::::l　　　　　　　　　　　ヽ ／

　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ　　本当は今日で「第一部　ローマ内乱編」は
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l　終了の予定だったんだよね。
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿　それがこの有様……
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼　
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼
809 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:22:58.52 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !　気がついたらどんどん長くなってて
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i　　とてもＡＡが間に合わないので
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|　分けることになったとの事です
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',　
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :　毎度反省のない＞＞１だね
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : :
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : 　　じゃ、今回のツッコミどころだけど:
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
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　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |: :
810 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:23:42.83 ID:J6Kv8j.o

　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l　アントニウスさんに関する噂話は
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l　
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　ほとんどが事実だとされています
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ　調べれば調べるほど頭が痛くなる部分ですね
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l　
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

　　 ／ : ,. -／: : : : : : : : ／: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
. ／,..　'´／: : : :／: : : : /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/／ 　 / : : : : /: : : : : /: : : :,! : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
.　 　 /: : : : : /: : : : : /: : : /.|: :|: : : : : |: : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : l
　　 /: : : : : /: : : : : /-‐ x'　!: :|: : : : : |!: : : :l: : : : : :ヽ::::: : : : : : : : :|　よくよく考えればさー
　　 !: : : : :/: : : : : / : : :/ ヽ| : | : : : : | l : : : |: : : : : : :ヽ:::ヽ : : : : : |
. 　 !: : : :,.ｲ: : : : : :l : : /　　 l : !: : : : :| ,.x-‐‐!-､: : : : : ﾊ::::ﾊ: : : : : !　アントニウスさんって考えようによっては
　　|: : :/　!: : : : : :|: : / 　 　 l: |: : : : :|　 ヽ: : !､: ヽ､ : : : l::::::l: : : : :|
　　|: :/　 |: : : : : : ! ll｀!‐- ､　l |､: : : :|　　ヽ: :| ヽ: :!: : : : :l:::::::!: : : l　　ブルータスさん以上の「共和派の闘士」じゃん
　　|:/　　 l: : : : : ｲ l　|　　 ,!｀'.| ヽ: : | - ..__ヽ|　ヽ: l: : : : :l､:::::l: : :!
　　　　　　|: : : : :l l:|　 r'ｰ',ﾉ　 　 ヽ: |　 | 　｀丶､ヽ:|: : : : :|:ヽ::l : |　　なのに共和制ダイスキなモムゼン先生とかでさえ
　　　 　 　 !: : : ,.!: |!　 ｀ '´　 　　　ヽ! 　r'､__ ,./'/l: !ヽ : : |）:ヽ|: l
　　　　　　 ', : / | : '、 '"'"　 ,　　　　　　ヽ._,. '　l:∧!: 〉､ ,.! '´ ,):|　　フォローできてないんだから＞＞１には
　　 　 　 　 ヽ:l　!: : :｀ヽ､ 　　､_　　　　　'"'" ･ l/: : : :l／　 ／: l
　　　　　　　 '.|　| : : : :|:l/丶､　 `ｰ'　　　　 r‐〈: : : : /　 ／、 : |　　　重すぎる仕事だったんじゃないの？
　　　　　　　　　 l: : : : |:| l:.:.:.:.:｀ ｰ,┬　'' ´ ,〉、r'ー-'､　/=-ヽ: :!
　　　　　　　　　/! : : : |:! |:.:.:.:.:.:./　'　　 , ':/:.:.}-- ..__,　!'"　｀ヽ:|
　　 　 　 　 　 /　!: : : :|:! l:.:.:.:.:.:l｀ヽ､　 / /:.:.:.l.＿＿,.　l_,. --､:}:l
　　　　　　　　{ 　 !: : : |:| |:.:.:.:.:.| 　　｀/ /:.:.:.:.:{　　　　 l　　 　 ヽ!
811 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:24:32.61 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　　　　　__,.-‐──--､,ィヽ､ヘ､
　　　　 　 　 　 ,ィ´,　.∧　　,　　　　　 |　　｀ヽ、
　　　 　 　 　 /　 /　（__;） ./　　,ｉ　 ;　|　　ｉ::　 |
　　　　　　　/　 ｉ/　,　 γ/⌒／|　 ｉ ,ト､　|:.:.　{
　　 　 　 　 | 　 ｊ　/　　 / ／､　|　 ｉ/ヽ　ﾘ:.:.　 |
　　　　　 　 | 　 {/　,::'　,ｨｆ:弍　 |／fﾃﾏ∨: : :. λ　それを言ったらおしまいですよ、泉さん
　　　　　　　}　 /,ｲ´:: λ 込ﾘ　 }-{ {:hﾘ ﾊ:: : .:　∧
　　　　　　　|　'"　｀∨､{` ‐-‐ '.::::..｀‐-〈:': : :. :　　 〉
　　 　 　 　 | ,/　:.:. : :{.:｀ヽ､　　rっ　　,ｲ::|:／〉:人/　　……では、次にいきまして
　　　　　　 ｊノ :. :. : : 人;.: ::｀ﾏ‐-‐,,´ｧ ,|::..ﾄ､ '"
　　　　　／ :.:.:.:. ;:;f´　　,｀ヽ､.｀ヽ-､,-' | /., |　　　　　エジプトの女王に征服されると何故
　　　　/´: : : :. :/:ｊ　　　ｊ. 　ｉ'ｉ'ｉ´￣￣￣| ヽj
　　　 /: : : : :.:/: :{　　　 |　 |:|:|　||.　 ||　| ,,ﾉ.､　　　　　　ギリシア人の奴隷になるのか？　ですね
　　　/:: :: :: ::j: : ::ｊ .､　　|　 |:|:|　||＿_||　| ｉヽ;::＼
　　 /: :: :: :: :ｉ: : :.}　｀ヽ､!.　|:|:| 　￣￣　.| |" |: :.:｀ヽ、
　　 {: : :: : :: :ｊ: : :{　"￣｀‐γﾌ-,ﾆ二二ζ｀> ｊ:λ: : .;）
　　 |: :人: : :.:ｉ: : :｀ー､＿__{__ノー──‐`-r'´/　｀ヽ/

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､　「歴史上最も偉大なるＤＱＮ」ことアレクサンダー大王に
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾ　　征服されてからエジプトはずっとギリシア系の人が王なんだよね
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./　　　　ホラ、「プトレマイオス」なんて名前からしてギリシア系でしょ？
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/
　l:.::l ／　 ,─,,ュ'､､_　ﾊ　　l|　　,-l/-､
│:.:|´　　// /　､ ､ V　ヽ　 l　/､/, ,　｀l
812 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/31(土) 22:28:55.97 ID:W4uupI60
>>811
つまり「ギリシア人」とは、クレオパトラを始めとするエジプト王家のことを指しているのですね？
813 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:31:56.16 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l　かの有名なオカッパスタイルは
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l　エジプト人向けの装いでかつらだったそうです　
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll　国外の方に会うときや日常生活はギリシア風で
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l　通していたそうですよ
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽl
.(_,　-‐-｀_　　　／〃､/ l 川　l　 〃l　/　〃　　　　　　　　 l　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l　ギリシア人は学問芸術の民族と思われがちだけど
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x　　貿易ダイスキ海はオレのものって民族でもあるんだよね
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l　　だから当時の国際貿易都市であるアレクサンドリアには
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l　　ギリシア人が一杯いてギリシア系の女王を支持してたんだ
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l

814 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/31(土) 22:39:41.17 ID:W4uupI60
>>813
エジプトを実質的に支配しているのは王家を始めとするギリシア人だから、「エジプトに征服される＝ギリシア人の奴隷」というわけですね。
815 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:41:08.82 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',　　だから女王に負ける＝ギリシア人に負けるに繋がるわけです
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!　　本来は馬の神だったポセイドンはギリシア人が海に出るに従って　　
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　　海の神へと姿を変えたなんて説もあるくらいですから　　
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　　彼らがどれほど海が好きかお分かりいただけると思います
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,../´ ヽｰ―――--　､
　　　　　 ､ｰ-　..__　　 ＿＿,. ‐'´:/: : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ､
　　　 　 　 ｀丶､　 ￣ ,..　'´: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　,.＞ '´ : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　 ,.　'´／: : : : : :/: : : |: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　／ ,／: : : : : : : /: : : ,.!: : : : : : : :l : : : : : : : : : : : : ＼ : : : : : ';
　　　 ／:,. '/: : : : : : : : /: : : / | : | : : : : : |､: : : : : : : : : : : ヽ: ヽ : : : : |
　　／:／ / : : : : : /: : :l : : /　 |: :l:!: : : : : | ヽ:__: : : : : : : : : :!: : ',: : : : |
　 /／　 /: : : : : :/: : : :!:,. /-､　l: : !: : : : : l ''´＼｀ 丶: : : : : :l: : ﾊ: : : l　神といえばさー、今回やる夫は
　/'　 　/: : : /: : l: : : : |: :/　　　 l: :!: : : : : |　　　＼: : : : : : : |: : : l: : :|
.　 　 　 !: : ,ｲ : : |: : : : |: l _　　　　!:|､: : : : |　　　　 ＼: : : : : ﾄ､: : l: : |　宗教じみたことをやってたけどあれ本気？
　　　　 |: :/ |: : : |: : : : :!:| ヽ!￣｀ヽl:! ヽ : : |. ´!￣￣ l'７、: : :| ,!: : | : |
　　　　 | /　|: : : ,!: : : /|' ヽ 'r'､__,|　!　 ヽ: :l　 r'､__ﾉ | l:|ヽ: : |´ヽ: ! : |
　 　 　 |/ 　 !: :/ ヽ: : ! |: : '､ヽ___,! 　 　 ヽ: !　ヽ.＿,ﾉ |:|: ヽ: |-‐ﾍ|: : |
　　　　 ＿＿ヽ:|　 ヽ: | |: : : !　　　　'　　　ヽ!　　　　 ･|:|: : ヽ|: |: : : : :|
,. -‐ ' ´＿＿ ｀ 丶､ ヽ! !: : : ヽ､,. -‐ '"￣￣￣ ｀丶＜!:!: : : :|: :l: : : : :|
‐　'"´　　　　｀ヽ､　 ＼ |: : ,. ''´ ,. -‐ ''´￣￣ ｀ '' ‐- ､｀ヽ: : ト ､! : : : |
　　　　　　　　　　＼＿∨´　／　　　　　　　　　　　　　｀'ヾ. |／＞ ､: |
､　　　　　　　　　　　ヽ　 ｀ヾ 　　 　 　　　　　　 　 　 　 　 |:l／　／ ヾ、
ヽ　　　　　　　　　　　ヽ　 　ヽ　　　　　　　　　　　　　　r--┴､／　　　',
(｀丶､　　　　　　　　　 ヽ　　 ヽ　　　　　　　 　 　 　 r--｀=-　 ヽ　　 　 !
.〉-｀､´._ 　　 　 　 　　　ヽ　　 ヽ　　　　　 　　　　　　( ' ｰ-　 　 ヽ　　　ヽ
816 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:42:13.07 ID:J6Kv8j.o
＞＞814
ええ、その認識で間違っていないと思います
817 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/01/31(土) 22:49:43.78 ID:W4uupI60
>>1
質問にお答えいただいてありがとうございました。
どうぞ投下を続けてください。
818 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/01/31(土) 22:57:54.98 ID:J6Kv8j.o
　　　　　　　　　　　　／ﾞ ￣￣ ｀ヽ|: : :＼ー-　､
　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　 /: : '´ : : : : : /: :ｌ : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　 　 ／ : : : : : ／: :/: :/: : : : : :/|: : : : : : : : :ヽ　　　
　 　 　 　 　 ／ : : : : : : /: : _/:_:/ !: : : : /　|: | : : : : : : : : ',　
　 　 　 　 /: : : : : : : : /: :'´/|: /　|: : : : |　 l:丁`ヽ: : :ヽ: : :i　
　　　　　 /: ／/: : : : ,': : : / .|/　 :ｌ: : : : |　 ヽ|: : : : : : :.∨ |　
　 　 　 /／　,' : : : : ｉ: : :/ ,ｨ≠k　',: : : :.|　z=kVヽ: : : : : ∨　スエトニウス曰く、ですので100％は信頼できませんが
　 　 　 　 　 | : : : : :|: ://代 ﾉﾊ　 ヽ:..:::| f..う㍉ハ: : : : : :l　
　 |￣￣￣￣￣￣￣|小 {i ::::::j}　}　∨:| {i:::::::ﾊヾ|: : :|:: :│　やる夫が一種信心深い人物であったことは間違いないようです
　 |　 ━━━━━　 l{ﾊ　V廴ｿ　f==fヾ Vﾋ　ｿ　j: :.∧:: :|　
　 | ローマ人の物語|ﾍ}、 _ ＿ ノ '　ヽ、　｀¨　ノ| :/小: :|　なんでも、アポロのコスプレで宴会に参加したこともあったとか
／＾) ～～∴～～　 |: :ゝ _ ::.:.　　こﾌ　 ￣.:.:::/ :|/: : | ∨　
{／ ス　　　　　　　 　 |: :.|: :.|＞　,　 __　 　 ＜/: : :|: :.│　　　でも今回の場合は濫用対策でしょうね
{／ _ノ　　　　 　 　 　 |: :.|少' 　 r|　　 Ⅳ＼ /: : : :ｌ: :.│　　
ヽ'´_ﾌ 　 　 　 　 　 　 |: :.|　　　 |＿ 　 |　　ノ: : : :/ : :│　　　　何せ神のお言葉ですから適当で出鱈目な言葉でも反論しにくいのです
　V|　 　 　 　 　 　 　 |: :.|　 　　|　　｀７　/: : : : /: : : : l
　 ﾄ|　 　 　 　 　 　 　 |: :ﾍ.　 　 |　　,/　/: : : : / ＼: : : 　　　　　そんな事がないように先手を打った――と＞＞1は考えています　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
　　 　 　 　 　 /: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
. 　 　 　 　　 /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |､: : : : : : : : ＼ ＼}
　　　　　　　.' : : :/ : /: : : : : : /　 ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
　　　　　　　|: : :/ : /| : : :― ｘ　　 ∨: : :∧ |　∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ　　　特に質問が無ければ今回はこれでお終いかな
　　　　　　　|: :/ : /: | : : : : /　｀　　|: : :/　j/-　∨: : :l: : : : : :|
　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |　　　次回は今度こそ金曜、２１時予定です
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨　　　お疲れ様でしたー
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |　　　　　　　　　
　 　 　 　 {　　　 ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |
　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
.　　 　 　 　 ＼ 　 __／　 ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
819 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 23:01:29.96 ID:Pi3mhnko
おつおつ
820 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 23:07:22.41 ID:feGDKYso
乙。
阿部さんのキャラ良いな。
821 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 23:10:20.96 ID:umNxwEEo
乙です
822 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/01/31(土) 23:12:21.39 ID:rDLwA8Ao
阿部さん関連でここまでぐっとくるとは
乙でしたー
823 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/01(日) 00:31:34.42 ID:7VrtX1Io
乙でした～
824 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/01(日) 11:53:39.27 ID:4HlhpEAo
お疲れ様でした～w
825 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/06(金) 20:52:21.52 ID:NyDPgfco
毎度申し訳ありません
急用がありまして投下延期です……
投下は日曜八時予定に改めます。重ね重ねお詫びする限りです
826 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/06(金) 20:56:47.70 ID:iV5vNgko
了解了解

のんびりいきませう
827 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/08(日) 20:34:15.97 ID:W2z6lJko
制作間に合わず再度延期です……すみません
明日、月曜の２１時から投下しますので宜しくお願いします
828 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/08(日) 20:41:15.53 ID:7p.HKMIo
了解です～。

ゆっくりいきませう
829 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/08(日) 21:03:10.94 ID:dT4MuFgo
ごゆっくりどうぞw

>>828
一方で番外編を投下しているわけであった
830 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:07:30.99 ID:ogr7F02o
……遅くなりました
「やる夫が第一人者になるようです　第十回」投下開始です
大した内容でもないくせに遅れに遅れたこと心からお詫びします
その代わりといっては何ですが楽しんでいただければ幸いです
それでは、はじまりはじまり～


831 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 22:09:23.61 ID:FXPcIwko
ぱちぱちぱち
832 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:09:47.90 ID:ogr7F02o
前３２年

やる夫、エジプトに対し宣戦を布告

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼ 　元老院の諸君、アントニウスは女王に謀られ
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　　　
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　| 　 正気を失っているお。故に、彼女が不当に得たものを
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　　
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ　ローマに取り戻し、我らに仇なすエジプトを討つことを
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃　　
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣ 　　　ここに提案するんだお！
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |

アントニウスを名指しに非難はしない。あくまで討つべきは女王であると言い張ることで内乱ではないと思わせるのが狙いだ
833 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:10:17.97 ID:ogr7F02o

　　＼＼　　やる夫！　やる夫！　やる夫！！　　　 　／／　　　　　
　　　＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　
　　　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　　　　　
　　　　　　( ´∀｀)／)　 ( ´∀｀)／)　　( ´∀｀)／) 　( ´∀｀)／)　　　　
　　　　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　　(　 　　／　　　　　
　　　 ∧ ∧　　　　 ∧ ∧　　　 ∧ ∧　　　　∧ ∧　　　　∧ ∧　　　
　　　( ´∀｀)／） 　( ´∀｀)／) ( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　( ´∀｀)／)　
　　　(　 　　／ 　　(　 　　／ 　(　 　　／　　(　 　　／　　(　 　　／　
　　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　 　|　　　|　 　　|　　　|　　　
　　 　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ.　　　し ⌒Ｊ.　　 　し ⌒Ｊ　　　し ⌒Ｊ　　　
市民からの圧倒的賛意を背にやる夫はエジプト討伐軍最高司令官に選任される
834 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:10:55.11 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　 　 　 ／|
　 　 　 |￣￣ヽ、 /　 |
　　　 　 ＼　 ヾ }={　　,〉‐::ー-..､_
　　　　　　 ＞-‐:~::‐-'`＝=､:: :: :: ::｀ヽ､
　　　　 ,ィ´:: :: :: :;/: :: :: :: :: :.:ヾ:ｉ:: :: :: ::｀ヽ､
　 　 ／:: :: :: ::/::/|`ヽ;: : :ｉ:: :: :: :|:.:: :: ::ｉ:: :.:ﾊ
　 /:: :: :: :: :: |::|　|　∨:.:|｀ヽ:: ::|:: :: :: :|:: :: ::}
　 /:: :/:: :: :;ノ:|::|　|　 ∨:ﾄ-‐∨:|:: :: :: :|:.: :: :| ……アントニウス様
/::,ｨ´::/::::ｉ:.:/|;ｊ_　| 　 ヽ:|__　ヽ:|:: :: :: :|:: :: ::|
　|/　7/:: :::|::;ﾁ,弐　 　 　 ｨﾃｫz､|:: :: :: :|;; :: :|
　　　ｊ/:::/:::|;ﾊ ﾋzﾘ　　　　 ﾋz:7;} 〉:::|: ::|_）: :|
　　　|:::/|:: :: ::} ｀‐'　 , 　　 `‐-´j:: ::ｊ:: ::|:: : :{
　　　|/　|:: :: :::､ .::::.　 __　　.:::::./: :/:: :ﾘ: ::ﾒﾘ
　　　　　 |:: :: :: :｀＞‐-　　 ,ィ´7::/|:::/ｉ:.:;/

　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ　　　案ずるな。私が君を守るとも
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　

やる夫がそうであるように、アントニウスもまた準備を終えていた
835 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:11:35.39 ID:ogr7F02o

　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|
_ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　　君はこのアレクサンドリアで待っていてくれればいい
‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､
::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼
:::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|　必ず吉報を届けてみせよう
ヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
/!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
:l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

　 ／_: :／　 　 /: : //: /　|V: :|ヽ : : : : ', : : : : : ヽ
/／//:　　 : :/ : :/ ,|:/ 　 | ∨|　V: : : : | : : : : : : ',
′ //: : : : : :_| 斗 　|{　　│ |.:|＼∨ : : |: : : : : : : |
　//: :,ｨ: : : : :| /　__｣　 　 |　}/ __ ｀',ｰ: :|: : : : : : : |
.': |: / |: : : :/{/,イ元x　　　　　イ旡x､: :|: : : : :|: :│…あの、私もついていったらダメですか？
|: {/ /|: : :∧ /ｒイ::ﾊ　　　　　 ｆｒｲ::: ﾍ :|: : : : :|: :│
|: : /:│: / ﾑ{ |:ﾄｰｲ|　 　　 　 |:ﾄｰ'∨}〉: : : : .′ ′
|: /　 Ⅳ{: f ﾊ ヾxン　　. 　 　 ヾｘン　 |: :,': :/ : :.′
Ⅴ 　 |ﾍ|: ﾍ :}.:.:.:.　　　　 　　　　.:.:.　:./ /: /: : /
　　 　 ',:.{ : : 小､:.:　　　{⌒) 　　 :.:.:.:.ｲ:/:/＾}: /
　 　 　 ',ﾊ: : :|: {　{≧ ､.. ___ .. 　 ＜ // :{　 l/
　　　　 ∨ : :|: |　ヽ;≦} 　　 {ヘ:∧:j/|: :|　/__
　 　 　 　＼:.|: | ／.:.:ヽ、　 　 ',:.:.｀く. |:/⌒)　}_ _
　 　 　 　 　 ＞く.:.:.:.:.:.:.:.:＼-―ﾍ.:.:.:.:ヽ{／{ _/ ﾉ ）
836 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:12:37.60 ID:ogr7F02o
アントニウスは驚愕した

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 　 /.　　　│　 　 |
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　┌-- ､_　　　　 /　　　　　　　　 　 / 　 　 　 |　 　 /
.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　丶 ｀ﾞｰこｰ､__ノ　　　　　　　　　／ ｀ー､_ 　 !　　 l　　　　;．
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　ヽ　　ユ,イ　　　　　　　　　r´　ﾔﾞｰ＝､>,ｲ　　弋　゜　い、いや勿論構わんさ
;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　ﾞ､ 　 ソ　　　　　　　　 /　　 ｉt　　lj　 /　　 　 ヽ"
　 ー-'´　　　　　　　　　＼__|　　　　　　 　　丨　　　｀ｰ=y,　ｉ　　　　　｀ｰ､_　　ただし、余計な口を挟まないこと
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ＼　　　　　　　'､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　い ヽ、　　　　　　'､　　　　　　　ﾉ　これだけは守ってほしい
　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫　　　　 　 | j 　 l　　　　　　　〉　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾚ' 　/　　　　 r‐'"´　　　　 l´　;．
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　 !　　　　_,'　　　　　　　 ゝ

何年も共に暮らしていながらこの儚げな女性が願いを口に出したことはついぞなかった
それが、初めて――しかも己の心配をしてくれている

　 ｀ 、　　 ｀　、　　　　　　,―ー'ﾌ
　　　 ＼　　　　ヽ　　　　,r'　　／
　　　, ーヽ　　　　 iー.ｖ'　　／
. ,　': : : : : :＞､　　└i/　_／、
': : : : : : :κ'ーテ‐ヘー＜ヽ、｀ 、
:./: : : : :/: :／: : : :ノ个、｀＼ｌ : : ヽ
/: : : : ﾑ-ー､: :／./　| V :|: : ＼ : ﾍ
: : : : ｲ／/: :／／　　|　ｖ」､: : : ｌ: : ｀、
: : : :ﾚ: :/ ／／　　　 |　Yﾍヽ: : |: : :.ヽ　　はい！
: : : :.| /'-―'　　　 　 |　 | V. !: :|: : : :｀､
: : : :,|=≡三､　　　　 ﾄ 、　V: :/|: : :ﾄ､ |　（よかった、アントニウス様も喜んでくれるみたい
: : : :.|｀　　　　　　　 ｲミﾐ､　〉/ j: : :.| ｀.|
ﾄ: : :.|　　　　　　'　　　,, ヽ'/ﾚ /: : : |　　　　　マルディオンさん、ありがとう）
|V: : |　　　（｀－　　　/｀ヽ､ / :/|. :|
| V: :|｀ ､　　｀.　　　 /　 ヽ　.| /
ヽ.＼|＼ｆ｀ヽー┬‐ '､　/⌒ ､/　.ﾚ
　　､　　ヽr'　 , ／/ｨf､ゝｨ⌒ ヽ、
-ー　＼　ヽ､／　 ﾚﾉ/{　Y⌒　 }
837 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:13:52.05 ID:ogr7F02o
アントニウスは女王を伴いギリシアに陣を敷く

　　　 　 丨　　　　　　　,ｲ　　　　　　　　　f　　　　　　　　　　　 ｀‐ ､_　
　　 　　 /　　　　　 　 j「　　　　　　　　 　 j　　　　　　　　　 　 　 　　 ヽ　.; '，__,,
　:‘..冫/　　　　　　　/　　　 　　　　　　　│　 ,　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 プエル
　　　/　　　　　　　/j　　　　　　　　　　　│　/　　　　　　　　 　 　　 〈 　　　　　かかってくるがいい「少年」
　　/　　　　　　　〈　|　`ー､＿ 　 　 __, -‐"∨　　　　　　　　 ＼　　　 ＼_　　　　　　　　　　　　; 冫;．"
　/　 ∧ 　　　　　｀Y＿ `ｰ＝ゞ　　　,ｨ7tテハ　　　　　　　　　　＼　　　　゛ー-､＿___
./ 　/├｀ｰ-､　 　 　 　 ＼_　 　 /|　　 ` ＾´弋　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　 ￣｀ ｰ-､
l　./　/　　　ア`- 、　　　　 ヽ　f　l 　　　　　　｀ナｰ 、　　　　　　亅　　　　￢ニー---､＿_　 ＼
.　l　/ 　 　 / 　　│　　　　/ 　L_」, _　　　　 　/　　│　　　　　r'´　　　　　　　　｀‐ ､　　　｀‐ ､ .＼
／./　　　f´　 　 , '　　　　/　　　　　　　　　　./　　　j 　　　　　 ゝ､＿_　　　　　　　　 ＼　　　　＼. ヽ
　│　　　ヽ、　 /　　　　｛　　゛― ─一'´ 　./|　 　 /　　　　　　　 　　 ｀ヽ、　　　　　 　 |　　　　　｝ │
.　 ＼　　　　゛┤ 　　　　弋>_　厂＾丁　._,ｨ7　|＾＼〈　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　　　　 ﾉ　/
　　　 ヽ、　　　＼　　　　　 `Y´　 　 ｀ﾞ´ /_＿|　　 ヽ‐-------- ､＿　　　　　 　 　　 　 L　　　│ f
ﾆ=-┬'´　 ___ｒフ´＼　　　　　`―'´￣￣´　　 ￣｝ 　 ＼_　　　　　　　｀‐ ､_　　　　　　　　｀ー､_ ｀ ｰ弋ｘ､
　　　ﾄ-‐'´　 / 　 　 j　　 ┌‐‐- ､,‐-‐ナ　　　／ 　 __＿_>ｰ-､__　　　　 　 ヽ　　　　　, --､_ 　 ＼　　 ﾚ'
　　 /　　　／　　 ＿」　　　ｰ｀ゝｰ--､/　　　∠'￣￣　　｀ ‐- 、　`‐--r ､＿　｀‐--‐'´　　　 ' ,　　 ヽ　弋
　　 |　　 /ヤ'´￣　　｀ｰ-r--┬-､　　 ---‐‐‐‐‐''''''''''''‐ ､ ,-'´. 　 　 亅　　 ｀ｰ-､_　　　　　 /　　　/　　　｀
.　　|　　　　　　　　　　　　.ー┤　｝ 　 |-<---‐‐‐----､_丈　　　　　 |　　　　 　　 ｀ー-､_　｛　　　/
　　|　　　　　　　　　　　　　 /´　 l 　 ｛｀ゝ＼　　　　　　 ／　　　 　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼ ヽ 　/- .,,___　,,
　　!　　　　　　　　　　 　 ／　　j´＼＿ー七Ｆ′ 　 　　｛　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　 ﾍr-､｀t
.　 l　　　　　　　　　　　 /　　　 l　　　　＼　　　　　　　　｀ｰ-､　　　 |　　　　　　　　　　　　　　＼ﾚ'
.　 |　　　　　　　　　　 /　 　　　|　　　　　 ヽ、　　　　　　　　 j 　 　 j　　　　　　　　　　　　　　　


やる夫も応えるようにブリンディシに兵を集める

　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　 |　　　 　|
　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　／￣￣￣ ＼　
　　　　　 ／　　 ::＼:::／::::＼　これで決着だお……アントニウス！
　　　　／　　 <●>::::::<●>　＼　
　　　　|　　　　　（__人__）　 　　|　 　
　　　　＼　　　　 ｀ ⌒´　　　／　
　　　　　 ￣（⌒`::::　　⌒ヽ 　　　　　　
　　　　　　　 ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
　　　　　　　　 ヽー―'^ー-'
　　　　　　　　　 〉　　 　│

戦の準備に残りの月日は費やされる。両者の対決は翌年に持ち越された
838 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:14:42.96 ID:ogr7F02o
紀元前３１年

やる夫、アントニウスの待ち受けるギリシアに上陸

　　　　　　　 　　　　　／）
　　　　　　　　　　　／／／）
　　　　　　　　　 ／,.=ﾞ''"／
　　　／　　　　 i f　,.r='"-‐'つ＿＿_
　　/　　　　　 /　　　_,.-‐'／⌒　　⌒＼　　
　　　　／　 　,i　　　二ﾆ⊃（●）　（● ）＼　　兵士諸君、ローマに平和を取り戻すんだお！
　　　/　 　　ﾉ　　　 ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　　　　　,ｲ｢ﾄ､　　,!,!|　　　　 |r┬-|　　　　　|
　　　　　/　iﾄヾヽ_/ｨ"＼ 　　 　`ー'´ 　 　 ／
839 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:15:27.23 ID:ogr7F02o
両軍の戦力は単純に述べれば兵数でアントニウスが勝り、質ではやる夫が勝る

　　 ／￣￣＼　　問題はどちらで決戦を挑むかだろ。海か、陸か？
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　　　　 　　 ／　　 　 　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　　　　　　 　　 ／─　 　 ─　　 ＼　　勿論、決戦は海だお。けど…
.　|　　　　 （__人__）　　＼　　　 　　／ （●）　（●） 　　 　＼
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　 ＼　 　　|　 　（__人__）　　　　　　 |　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　＼　　 ＼　　 ｀ ⌒´ 　　　　_／
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼　 ノ　　　　　　　　　　 ＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　(⌒二　　　 　　　　　　　　 　 |　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　　　　 　＼　　　　　　　 　｜　 |　　　

　　　　　　　／￣￣＼　　　　　　
　　　　　　／　　　 　　 ＼　　　　　　　　　
　　　　　　|:::::: 　 　　 　　｜　　　アントニウスが大人しくこちらの思惑に乗るはずがない、か
　　　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　
　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} 　　　　　　　　　....:::,,　　..
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 } 　　　　　　 　,）:::::::ノ　.
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　　　（:::::ソ:　.
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　 　　,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――　　
　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━

　 　　　 　　 　＿＿＿_
　　　　　　 ／　_ノ 　ヽ_＼
.　　　　　／　（ー） 　（ー）＼
　　　 ｌ^l^lｎ　 ⌒（__人__）⌒ ＼　ま、そこはやる夫の腕の見せ所だお
　　 　ヽ 　 L　 　|r┬-|　　　　|
　　　　 ゝ 　ﾉ　　`ー‐'　　 ／ 　　必ずアントニウスを引きずり出して見せるお
　　　／ 　 /　　　　　　　 　　＼
　 ／　　 /　　　　　　　　　 　 　＼
. /　　 　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))
840 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:16:08.23 ID:ogr7F02o
両者は戦機を伺いながら小競り合いを続ける

　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::ｧ　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　
　/￣7　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::/　　　　　ﾞ‐´￣￣｀了:::::::::ﾄ､
　　 /　　　　　　 -､´::/::::::::::::::::::::::ﾉヽ　　　　　　　　　　/:::::::::::弋
　　　　/￣7 　 　|　Y　　　　　　/-,､心、　　　　　　　 j′　　　 　　　
　　　　　 /　　 / ヽ/::::::::::::::::::::/＾ゞ┴ﾐゞ　　　_＿　__,」::::::::::::::::::!.:
　　　 　 　 　 /::::::::l::::::::::::::::::::ﾉ　　　ｰ　 　,､ .,ィr㍉､_」::::::::::::::::::|:::
　　　　　　_／:::::::::j:::::::::::::::::::l. 　　　　　　/│　｀＾｀了:::::::::::::::::::!::::　焦るつもりはない。ゆっくり追い詰めるさ
　　　　_／:::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::::|　　 　 　 　 !　{　　　　|::::::::::::::::::::|::::.|
　_,.-'´::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::l、`t- ､_　　ゝ'´　　　/::::::::::::::::::::L::::.|
´::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::│ ｀-､ ｀ ‐-､__,.　 /::::::::::::::::::::ノ _ア
:::::::::::::::::::_／´::::::::::::::::::::::::::::::,ノ　「::ﾞｰ-ﾆｰ'"´ 　/::::::::::::::::::::│亅　
:::::::::::／´　　　　　　_,.-r-‐'f､__ノ:::::::::::::/　 　 /　　　　　　　|::::!　
__＿」::::::::::::::::::::::::::::｛　/　　 |::::::::::::::::::::｛　　_/::::::::::::::::::::::::::::::|::::!　
　 　 ＼::::::::::::::::::::::::::ヽ｀ｰ､.　ｌ::::::::::::::::::::::ク:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ｿ　
　　　　 ヽ::::::::::::::::::::::::::＼ 丶 !:::::::::::::::／ │:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
　　　　　 ｝::::::::::::::::::::::::::::::}　ヽ|:::::::／　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::／::|
　　　 ,-‐'::::::::::::::::::::::::::::::/‐、　!／　　　／´￣1:::::::::::::::::::／:::::::::l　
　　　 ヽ、::::::::::::::::::::::::::::ﾉ 　 ＼　　　／　　　 │:::::::::::::::::＼:::::::::::

時間はアントニウスの味方だ。東方を抑えるアントニウスは現地からの潤沢な補給を受けられるのに対し、
遠征軍となるやる夫はどうしても補給線に不安が残る
841 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:17:09.63 ID:ogr7F02o
が、問題が起きたのはやる夫ではなくアントニウスの側だった

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´埋伏の毒、すでに仕掛けは終わっているんだお
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　　　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　
842 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 22:17:33.71 ID:UgDSfWw0
マルディオンことジャギ様がどう暗躍するのか、ワクワクウキウキしながら見ています。
843 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:20:38.61 ID:ogr7F02o
紀元前３３年、やる夫の武力クーデターに反感を抱いた元老院議員たちはアントニウスの元に走った
彼らは勘違いしていた。アントニウスはやる夫の敵だ。だが、それは共和派の味方であることを意味しない
　　 ∩＿＿＿∩
　　 | ノ　 ノ　ヽ、 ヽ
　　/　　●　　　● |
　 |　 　 U　( _●_)　ミ 　こんなはずじゃないクマー
　彡､　　/⌒)(⌒ヽ/
　 ./　　/　 /　＼　 ヽ
　 l　　　 ノ　　　 `ｰ‐'

不満の捌け口は本人ではなくより弱いものに向けられた
844 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:21:18.98 ID:ogr7F02o
我々は共和派として戦うために来たんだクマー
　　 　∩＿ σ＿∩　))　　　　　　　　　　((　∩＿ σ＿∩　エジプトの女王の為じゃないクマー　
（⌒ヽ　⌒　　⌒ 　ヽ　　　　　　　　　　　　　 | 　⌒　　⌒ヽ/⌒)
　 |　 | ●　　　● （⌒ヽ 　　　　　　　　　 /⌒) ●　　　●|　 |
　ヽ 彡　( _●_)　　 ミ　 　＼　　　　　　　/　/　 　( _●_)　ミ./
　　　 ヽ　　 |∪|　 　　 　 　　）　　　　　.（　　ヽ　　|∪|　　／
　　　　 ＼　ヽノ　　　 　　／　　　　　　　 ＼　　　 ヽノ　/
　　　　　　＼ 　　　　　　ヽ　　　　　　　　 /　　　　 　　/
　　　　　　　＼　　　 　　　| 　　　　　　　　|　　　　　　 /
　　　　　　　　＼　 | ＼　　 つ　 　　　 ⊂　　／|　　/
　　　　 　　　　　＼　| 　　　　　　　　　 　　　　　|　/
　 　　　　　　　　　 ∪　　　　　　　 　　　　　　　∪

つかさの存在は彼らにとって格好の攻撃材料だ
845 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:21:56.95 ID:ogr7F02o
　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ　　彼女はエジプトの女王としてではなく
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　　
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /　　　　私の妻としてこの遠征に参加してもらっている
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ　　そもそも、あなた方が今乗っているこの船はエジプトの
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／　　　黄金によって賄われた物だ。それともあなたがたは
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ　　　　泳いでギリシアに渡るつもりか　　　
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀￣

それでもアントニウスはつかさを遠ざけることを拒んだ
846 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:22:30.39 ID:ogr7F02o
押さえつけられた不満が悪意ある噂となってアントニウスの陣内で広まるのにさほど時間はかからなかった
　 　　 　　,.．-──- ､ 　
　　 　 ／. : : : : : : : : :: ＼
　　　 /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　 ,!::: : : : : :,-…-…-ミ: : :',
　　 {:: : : : :: : :i　'⌒'　'⌒'i: : :}　かもな
　　 {:: : : : : : | 　 ｪｪ　ｪｪ | : :}　　　　　　∩＿＿＿∩アントニウスの野郎女王の言いなりだってよ
　　 { : : : : : :|　　　 ,.、 　|: :;!　　　 　／　　　　　　　ヽ
＿＿ヾ: : : :: :i 　r‐-ﾆ-┐| :ﾉ　　　 　| ●　　　●　　　|
　　　　ゞ : :イ!　ヽ 二ﾞノｲ‐′　　　　 |　( _●_)　 　　 ミ
　　　　　 　　` ｰ一'´ヽ　＼　　,,-''"彡　|∪|　＿＿/`''--､
　　）　　　　　|＠　　　　　 |ヽ／　　　 　ヽノ￣　　　 　　　ヽ
　　|　　　　　 |　　　　　ﾉ / ⊂）　　　　　　　　　　　　ﾒ　　ヽ＿,,,---
　　|　　　　　.|＠　　　 |　|＿ノ　　,へ　　　　　　　　/　ヽ　　　 ヽノ￣
　　|　　　　　|＿　　　/　/　 |　／　 |　　　　　　　　|　　ヽ＿,,-''"
_＿|＿　　　　＼＼,,-'"＼＿_／　　/　　　　　,────''''''''''''''"""""""
　　　　~ﾌ⌒￣￣　　~ヽ ヽ　　￣￣"""'''''''--､""''''---,,,,,,＿＿
　　　　/　　　　　　￣''､|ノ　　　　　　　　　　　）ヽ
＿＿_/　　　　　　￣￣）　　　　　　　　　　　／　|＿＿＿
847 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:23:34.54 ID:ogr7F02o
　　　　　　　 ／￣￣＼.
　　　　　　／　　　　　　＼.........:::::::::::.... .......
　　　　　　|:::::::　:　　　　　 |　.... .........::::::::::...r‐ ' _ノ.
　　　　　.　|:::::::::::::　　　　　|　.... .........::::::::＿ ) (_
　　　　　　 |::::::::::::: 　 　　　|..　..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃)
　　　　　.　 |:::::::::::::::　　 　 }　　..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.　
　　　　　.　 ヽ＿＿__　 　 }　　..... ......: :::: （( ￣　　　動きが鈍い……仕掛けてみるか
　　　　　　　 r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ..　..... ......: ::::::　 ;;.　　　　
　　　　　 r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._　　 　 　 　 　 [l、.
　　　　／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞　　　 　 ／,ｨつ　　　
　. 　 /: : : : : : : : / : : : ヽ＼　　　　 ,∠∠Z'_つ
　　　| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.　　 / .r─-'-っ
　. 　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l 　 /　 ）:::厂 ´
　　　 |:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l　/￣｀Y´
　.　　 |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :
　　　　|::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ﾞ/

やらない夫、士気の落ちたアントニウス軍に隙を逃さず急襲をかける
848 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:24:42.66 ID:ogr7F02o
兵士のレベルではともかく幕僚クラスの人材にはアントニウスに対する不満が募り始めていた
連携を欠くアントニウス艦隊はプレヴェザ湾に撤退

　　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　 ／　 ＼_ 　ﾉ ＼　　　　　　　
　　　　　　 |　　（●） （●）|　　　　　　　　　やる夫の作ってくれた機会だ
.　　　　　　 |　 　（__人__） .| ,. -- ､　　　
　　　　　　　|　　　｀ ⌒´　/　 　 __,＞─ ､　　　無駄にするな！！
.　　　　　　　|　　　　　　 / 　 　　　　　　　ヽ　　　　　
.　　　　　　　ヽ　　　　　｛ 　　　　　　　　　　 |__
　　　　　　　　ヽ　　　　 ｝ 　＼　　　　　　 ,丿　ヽ
　　　　　　　　/　　　 　/ 　 ､　｀┬----‐１　 　 }
　　　　　　　　|　　　／|　　　`￢|　 　 　 l　　　ﾉヽ
　 　　　　　　 |　　/　　|　 ､ !_/ｌ　　　　l　 　 /　 ｝
　　　　　　　　　　{　　 　　　＼　　　　 l　　 /　　,'
　　　　　　　　　　＼　　　　　´｀ヽ.__,ノ　　/ 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 ヽ､＼ __,ノ　／　　　　
　　　　　　　　　　　　　￣ ヽ､_　　〉 ,!､__／

間髪入れずにやらない夫は湾入り口を封鎖、アントニウス艦隊の補給を断つ
849 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:25:28.88 ID:ogr7F02o
あわや海軍壊滅の危機をアントニウスの機才が救った

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.　　櫂を上げよ、戦の支度はできていると見せかけるのだ！
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　敵に抑えられる前に水源を確保する
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　我に続け！
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:::ゝ-┤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
850 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:26:05.06 ID:ogr7F02o
やらない夫はアントニウス海軍殲滅をあきらめざるを得なかった

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__） 　　このままじゃ無駄に被害が出るだろ常識的に考えて…　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

湾入り口を封じ遠目から様子を伺うに行動を留める
851 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:26:34.56 ID:ogr7F02o
カエサルの右腕とまで呼ばれた男の将才、その面目躍如だ。だが――

　　（（　(ヽ三/)　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　(((i )＿＿　 ( i)))　
　　　　 ／　／⌒　　⌒＼　＼
　　　　 (　／（ ●） 　（●）＼ ）　 　 気にすることないんだお。そろそろ自滅が始まるんだお
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　
　　　　 |　　　　　　　　　　 　　　| 　
　　　　 ＼ 　　 　 　　　　　 　／

既に毒は体中に回っていた
852 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:27:14.99 ID:ogr7F02o
　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　……もう一度聞かせてくれ
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　申し上げます
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　　アシニウス・ポッリオ様、ルキウス・プランクス様
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|　　　　我が軍を脱走しやる夫に投降しました
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '
853 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:27:41.34 ID:ogr7F02o
　　 　　　 ,.-''"~"''ｰ､_　　　　　
　　　　＜　　 ,.-'"　 ~"'-、　　
　　　　＞レ'~　　　　　　　＼　
　　 ／　　　　 , ,.;'' '　　　　.
　　/　　　　,.:''"　　　　　　　　';
　;'　　　　　　 _,.-'"ﾐ　　　　　 '
　ﾋﾆゝ､ ハ ヒ´_,.-'''"　　　　　 .
　 ヾ-t''〉　;';;,,r'五ﾆ７　　　 r'^';|
　 /~~/　ｙ´ ~~""''-、　　　 タ i　　裏切るわけじゃあない、ただ
　 ';　(　ﾉ　,_　　　　　;i　　 'ﾚ',ｲ
　　'i　｀t｀"'っ　　　　 ;i　　r-' 'ｉ　　　軍を離れて大人しくするだけさ
　　 | ﾄこﾆ-.,__､　　 ;;　　|　　 .'i
　　 |　t--.,_,,　　　　　 r'　　　 .'i
　　 '､　　　　　　　_,.-'　　　　　.|
　　　 ゞ,二;;;;='''""　　　　　_,..-┴
　　　 |i~ ￣　　　__,.-''"~　　　|:;iii
　　　　　アシニウス・ポッリオ



　　/　　　 /　　＼　 　 ,r' _＼　　　　　　　 　　
　 /　　 　/／￣'ｰぅ､_/"´　｀ﾄ､　　　　 　 　 │ヽ　
　ｲ　　　 ﾚ′　　　　　　　　　| ＼　　　　　　　|　ヽ
　　　　　|!　　　　　　　　　 　│　ヽ、　　　　　│　l
　　　　　| !　 u　　 ,　　　　　 │　 │　　　　　│　
　　　　　l│　　　　!　　1　　　 | 　 r|　　 　 　 .│　
　　　　　!/　　__ 　 |　　l!　　　 ゝ､」 |　　 　 　 　|　
　　　　　| _/´　 ｀ヽ]l　〈_＿　　＿_ﾌ |　　　 　 　 ﾚ'　だが……いいのか
　　　　　丁,ｲ二t_ｿゝ　 ,弋ｰ'丁ﾞt_ﾌ　|　 　 　 　 .|　
　　　　　|ヽ、　-‐'"/|　l ﾞゝ,,_￣｀　　 .|　　　　　　l　
　　　　　lヽ ｀―‐'"　|　!　　　　　 　 /|　　　　　　|
　　　　　ﾄ､ｉ　　　 /　|　|　t- 、　 　 ! |　　　　 　 .|
　　　　　|　!　 ,／"l 亅 !　] 　 ＼　 |│　　　　　　|＼
　　　　　l　.|　1r―冫､_,／ー--､１　 |　　　　　　 |　　ヽ、
　　　　　|　 l j/"￣　　　 ￣ ￣ゞ、　|　　　 　 　 .l　　 　 ＼
　　　　　L_ハ　　　　　　　　　　　　 /　　　 　 　 /
　　　　　　　　　ルキウス・プランクス
854 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:28:47.44 ID:ogr7F02o
　　 　　　 ,.-''"~"''ｰ､_　　　　　
　　　　＜　　 ,.-'"　 ~"'-、　　
　　　　＞レ'~　　　　　　　＼　
　　 ／　　　　 , ,.;'' '　　　　.
　　/　　　　,.:''"　　　　　　　　';
　;'　　　　　　 _,.-'"ﾐ　　　　　 '
　ﾋﾆゝ､ ハ ヒ´_,.-'''"　　　　　 .
　 ヾ-t''〉　;';;,,r'五ﾆ７　　　 r'^';|　　俺たちはローマの軍人だ
　 /~~/　ｙ´ ~~""''-、　　　 タ i
　 ';　(　ﾉ　,_　　　　　;i　　 'ﾚ',ｲ　　　　　女王の私兵じゃあない
　　'i　｀t｀"'っ　　　　 ;i　　r-' 'ｉ
　　 | ﾄこﾆ-.,__､　　 ;;　　|　　 .'i
　　 |　t--.,_,,　　　　　 r'　　　 .'i
　　 '､　　　　　　　_,.-'　　　　　.|
　　　 ゞ,二;;;;='''""　　　　　_,..-┴
　　　 |i~ ￣　　　__,.-''"~　　　|:;iii


　　/　　　 /　　＼　 　 ,r' _＼　　　　　　　 　　
　 /　　 　/／￣'ｰぅ､_/"´　｀ﾄ､　　　　 　 　 │ヽ　
　ｲ　　　 ﾚ′　　　　　　　　　| ＼　　　　　　　|　ヽ
　　　　　|!　　　　　　　　　 　│　ヽ、　　　　　│　l
　　　　　| !　 u　　 ,　　　　　 │　 │　　　　　│　
　　　　　l│　　　　!　　1　　　 | 　 r|　　 　 　 .│　
　　　　　!/　　__ 　 |　　l!　　　 ゝ､」 |　　 　 　 　|　
　　　　　| _/´　 ｀ヽ]l　〈_＿　　＿_ﾌ |　　　 　 　 ﾚ'　そう、だな。裏切るんじゃない
　　　　　丁,ｲ二t_ｿゝ　 ,弋ｰ'丁ﾞt_ﾌ　|　 　 　 　 .|　
　　　　　|ヽ、　-‐'"/|　l ﾞゝ,,_￣｀　　 .|　　　　　　l　　己の本分を尽くすだけ……だものな
　　　　　lヽ ｀―‐'"　|　!　　　　　 　 /|　　　　　　|
　　　　　ﾄ､ｉ　　　 /　|　|　t- 、　 　 ! |　　　　 　 .|
　　　　　|　!　 ,／"l 亅 !　] 　 ＼　 |│　　　　　　|＼
　　　　　l　.|　1r―冫､_,／ー--､１　 |　　　　　　 |　　ヽ、
　　　　　|　 l j/"￣　　　 ￣ ￣ゞ、　|　　　 　 　 .l　　 　 ＼
　　　　　L_ハ　　　　　　　　　　　　 /　　　 　 　 /
855 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:29:42.88 ID:ogr7F02o
補給の不安、ローマ市民からの憎悪、それらを全て女王に被せて彼らは逃げ出した

　　 　　　 ,.-''"~"''ｰ､_　　　　　
　　　　＜　　 ,.-'"　 ~"'-、　　
　　　　＞レ'~　　　　　　　＼　
　　 ／　　　　 , ,.;'' '　　　　.
　　/　　　　,.:''"　　　　　　　　';
　;'　　　　　　 _,.-'"ﾐ　　　　　 '
　ﾋﾆゝ､ ハ ヒ´_,.-'''"　　　　　 .
　 ヾ-t''〉　;';;,,r'五ﾆ７　　　 r'^';|　　そうとも、やる夫だってその点は保障してくれた
　 /~~/　ｙ´ ~~""''-、　　　 タ i
　 ';　(　ﾉ　,_　　　　　;i　　 'ﾚ',ｲ
　　'i　｀t｀"'っ　　　　 ;i　　r-' 'ｉ
　　 | ﾄこﾆ-.,__､　　 ;;　　|　　 .'i
　　 |　t--.,_,,　　　　　 r'　　　 .'i
　　 '､　　　　　　　_,.-'　　　　　.|
　　　 ゞ,二;;;;='''""　　　　　_,..-┴
　　　 |i~ ￣　　　__,.-''"~　　　|:;iii

使命と友情の板挟みになったのだと偽って
856 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 22:30:20.94 ID:PO3SHcko
評判の重要性を認識して活用することにかけては随一の人間なんだな、このやる夫。
857 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:30:26.24 ID:ogr7F02o
結果としてこの「高潔な決断」がアントニウスを追い込んだ

　　　　　　　　　　　 /　　　　　 　ｒ'´ ＼　　 　, ‐'´　┐
　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 　 L 　　ヽ　／　　_＿」
　　　　　　　　'""':'/　　　　　　　{::.｀ﾞｰ-斗ｨ -‐'´...:::::│　'""':'　　　　　""':
　　　　　 　 　 　 /　　　!　　　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　 　"'::;;;,,...,,;;::.....;:
　　　　　　　　　 ,'　 　　|　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　 ;::'""':: !　　 　 l　　 　 　 　 ヽ:::::::::::::::,':::::::::::,.. |　　､
　"'::;;;,,...,,;　　 　ﾉ r‐ ､ _」　　　　　　　 ｝:::::::::::/ン'ニ´::│　 ﾄ　　馬鹿者どもが……！
　　　　　　　　 /　 ＼　亅　　　　　　,ｨゝ:::::::::j ,／tj ｀ﾌ│　{　＼'""':
　　　　　 　 　 l　　　 ヽ/　　　 　 ,ｨ=-':::::::::::::,ｲ--==┘::.|　　＼　;; '',,, ;; ''""'::;,,.,,,
　　　　　　　　 !　　 　/　　　　 ／:::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､　　 ヽ
.,,, ;; ''""'::;;,,.,,,./　　 ／　　　 　ｊ 　　　 / │　　　　　　 　ｲ ヽ　　ﾉ
　　　　　　　/ 　 ／　　　　r‐‐-､　 　 ＼」　　 　　　 　 /〆/　
　　　　＿∠__／　　　　　　ヽ、　｀ゝ､__　　 　　 __,ｲ　 /_　/　　;; ''""'::;;,,　
　　／´ 　 /　　　　　　 「｀ヽ　ヽ　　ヽにニニ二,ﾝ/ / 　 Y 　　 /　　　　"'::;,...,,;;::'
,‐'´　　　 /　　　　　 　 │ 　} 　 ＼_　　ﾞｰ--一 ´　{ 　　│　　弋

東方の王達は強いものになびく。弱みを見せれば即座に裏切るのが彼らの流儀だ
部下の裏切りという弱みを見せてしまった以上、彼らを無条件に信頼することはできない
858 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:32:53.66 ID:ogr7F02o
アントニウス陣営　作戦会議

　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|　では決を採ろう。プレヴェザの湾を抜け敵の包囲網を突破
.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!
￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､　アレクサンドリアで地上戦力と合流し逆転を図る
',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼
`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}:::::::　　異存はないかね……そうか、では解散だ
-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::
!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

地上戦は挑めない。アントニウスはそう結論した。それは陣構えを見れば一目瞭然だった
東方からの援軍たちは隙あらば逃げ出さんとする腹積もりだ。頼りない味方は時に敵よりも恐ろしい。
859 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 22:33:29.58 ID:UgDSfWw0
完全にアントニウス軍はガタガタだ、これは勝敗はすでに決したも同然。

それにしてもここのやる夫は、やる康並みの深謀遠慮さとタヌキぶりを見せてくれる。GJ!!
860 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:36:10.45 ID:ogr7F02o
が、船の上では陸の上とは違いそう簡単には逃げられない

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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,　　　　 l　　 l　　　〈　,､__＼_／_rｰ-､j　　　　　 l　 ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,　　　　　 　 　 /┬=┤　　　Y　　"ヽ_ﾝﾞ 　　　|　　　　　 |ﾝ='７
　　　　　　　　　　　　　　 ｉ.　弋H　　　　l　　　　　　 　 　 l　　　　　 トｲバヽ、
　　　　　　　　　　　　　 ノ　　 ﾍ亅　　 ├-,､__,.　　　__, -┤　　　 　 レ'　　　＼　会戦は得手ではないが……
　　　　　　　　　　　_／　　　　 /　　 　 f弋ｩご" 　 ,y7ぇｿﾊ　　　　　.|｀ｰ､
　　　　　　　　　　f´　　 　 　 ,ｲ　　　 / `￣＾ｿ 　,ｲ　`'￣＾ ヽ　　　　│　 ＼　　　　他に手はない、か
　　　　　　　　　　ヽ　　　_,r'"./　　　 ゞ.　　　　　l ヽ　　　 　/ 　　 　 │　　 ｀ｰ､
　　　　　　　　　　　L_-'" 　 /　　　　　＼　　　　|　 l　　　 〈　　　　　 ﾍ、
　　　　　　　　__／´　　　　│　　　　　　 j　　　　ゝ'´　　 　 冫　　　　　 ',
　　　　　／￣　　　　　　　　 )　　　　　 f´　 ry'ニニtァ　　.ﾉl　　　　　　 |
　　 　／　　　　　　　　　　 /　　　　　 j´＼ 　 厂＾丁　　 / /　　　 　　 /
　　 /　　　　　　　　　　　　l　　 　　　│ 　 ヾｿ　　└‐'ｿﾞ ./　　　　　　,′
.　 /　　　　　　　　　　　　〈　　　 　 　 ゝ 　　ﾍ 　　　 /　f　　　　　　丨
　/　　　　　　　　　　　　　 冫　　　　　」　　 　 ﾍ、　/　 .|　 　　ﾄ、　 t_
./　　　　　　　　　　　　 　 ヾ　∧　 　 ｀　　　　　 ﾍ'　　　l　 　　い　 　 ｀ヽ


　　　　　 　 　 　　 ／_: :／　 　 /: : //: /　|V: :|ヽ : : : : ', : : : : : ヽ
　　　　　　　　 　 /／//:　　 : :/ : :/ ,|:/ 　 | ∨|　V: : : : | : : : : : : ',
　　　　C 　　　　′ //: : : : : :_| 斗 　|{　　│ |.:|＼∨ : : |: : : : : : : |
　c　　　C　　　 　 //: :,ｨ: : : : :| /　__｣　 　 |　}/ __ ｀',ｰ: :|: : : : : : : |　アントニウス様！
　 c 　 　 C　　　 .': |: / |: : : :/{/,イ元x　　　　　イ旡x､: :|: : : : :|: :│
　　c　　　　　　　 |: {/ /|: : :∧ /ｒイ::ﾊ　　　　　 ｆｒｲ::: ﾍ :|: : : : :|: :│
　 　 　 　 　 　 　 |: : /:│: / ﾑ{ |:ﾄｰｲ|　 　　 　 |:ﾄｰ'∨}〉: : : : .′ ′
　 　 　 　 　 　 　 |: /　 Ⅳ{: f ﾊ ヾxン　　. 　 　 ヾｘン　 |: :,': :/ : :.′
　 　 　 　 　 　 　 Ⅴ 　 |ﾍ|: ﾍ :}.:.:.:.　　　　 　　　　.:.:.u:./ /: /: : /
　 　 　 　 　 　 　　　 　 ',:.{ : : 小､:.:　　　{⌒) 　　 :.:.:.:.ｲ:/:/＾}: /
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',ﾊ: : :|: {　{≧ ､.. ___ .. 　 ＜ // :{　 l/
　　　　　　　　　　　　　　 ∨ : :|: |　ヽ;≦} 　　 {ヘ:∧:j/|: :|　/__
　　　　　　　　　　　 　 　 　＼:.|: | ／.:.:ヽ、　 　 ',:.:.｀く. |:/⌒)　}_ _
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞く.:.:.:.:.:.:.:.:＼-―ﾍ.:.:.:.:ヽ{／{ _/ ﾉ ）
861 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:37:28.70 ID:ogr7F02o
　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　つかさ……君か。どうしたのだ
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 _　＿　　＿
　　　　　　　　　　　　, -/　 ｀ﾞ -.、: : : :｀ﾞ ‐ .、
　　　　　　　 ,. --､ム-/／　　　　 ＼: : : : : : :｀: .、
　　　　　　／　　、7＿{＿＿＿＿＿ ＼: : : : : : : .:＼
.　　　　　/　　　　　ﾌ: : : : : : : : : : : : ￣ミ: : : : : : : : :ﾍ
　　　　 /　　　,. ｫ-':/iﾍ:ヽ. ､ : ＼: : : : : ﾐ|: : : : : : : i : ﾊ
　　　 ｲ_,. ｧ'′ : |: :,' .l: :ヽ.ヽ.＼:. :＼ : : : |: : : : : : : |: :　',
　　　　 / :|: : : : :l: :|　l: : : ー――--＼ : l: : : : : : : |: : : :!
.　　　 /: : l: : : : :i|/| : l : : : : ＼: : ＼＼ヾ.| : : : : : : |: : : :|
　　　/: : : i: : : : :/l:|: : l: : : : : : : ｲ⌒/外､.| : : : : : : l: : : :|　　……ごめんなさい
　　 ,' : : i: :i: : ／|: :l:._,,: : : : : :.:.:.:.i什:::::::ﾊ ゝ: : : :i : l: : : :|
　　 i: : /|: :', : : : l ,,ｲ /ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨心ノij|: : : : .:l : lヽ: : !　　私、迷惑だったよね
　　 |: ,'　l: : ',: : : l {i i::::::ﾊ:.:.:.:.::.:.:.:.:.ﾞゝ--　: : : : :| : l ﾉi: :|
　　 |/　 |: : :ヽ.: :ﾄゝ弋ンj :.:.:.:　　　　　　 |: : : : ,': : ｌ: ∧:!
　　　　　|: : : : ヽ:',∧:.　''"　 ,　　　　　　　l: : : /: : /: ,'　ﾘ
.　　　　　',: : : : :|:ヾ: i　　　　　　_,　-っ　 ,|: : /_|: /|:.,'
.　　　　　 ヽ: : : l ＼: ヽ 、＿__'‐'"´　,. イ,|: /:.:.l:∧l,'
　　　　　　　＼ |　　ヽ:,-y-､_ヽ: :￣: :_X:.:ﾚ:.:.:.:":.:.:.＼
　　　　　　　　 ヽ　,.. ┴ｲ-i　ﾊ _,.-＜ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
　　　　　　　　　　 iィ====｀ｲ_ﾒ:.:..:.＼＼ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ﾄ、
　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:./　 ＼:.:.:.＼＼ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i l ﾍ
862 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:38:23.37 ID:ogr7F02o
一年前、アレクサンドリア

　　　　 　 　 　 　 　 !｀ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 l 　　＼___　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　,.　ﾍ　　　 ヽ:｀＞'´ 　　　｀ヽ
　　　　　　　　 ／: : : :.＼　　　ハ､ ＿＿＿＿_ヽ
　　 　 　 　 ／: :　 : : : :.´ヘr.'´: ﾊ:ヽ: : : : :｀ヽ
　　　　　　/:　　. : : : : /: : _,/:: :/　 い: : : :.',
　　　　 　 　 .: : : : : :./:ｨ'´:/ : /　　 l:.ﾄ、: : :l : : :'.
　　 　 　 l: : : :l: : : : :l: :／/／ 　 　 l/　ヽ: :}: : : :.l
　　　　　 |: : : l: : : : :.ｨ'ﾗ示 　 　 　 x=ﾐ }: /: : :!: :|　　ねぇ、マルディオン
.　 　 　 　|: : _|: : : :〈 代::ﾊ　　　　 んハ|/: : : :ﾄ. :!
　 　 　 　 l:.:.{ |: : : : l 辷ソ　 　 　 {ゝ-:ﾊ/l: : :./ '.:l　　本当に私がついていって大丈夫かな？
　　　　　　ｌ: :｀l:.l: : : | :;:;:;　　　 .　　 ｰ' ム!: :./ 　|l
　　　　　　|∧:| l: : : |、　　　‐-　　 :;:; /ｰr ヽ
.　 　 　 　 l/ ｀い: : :|:｀: ..､ ____,.　　 ィ ど´ /
　　　　　　　　 ∨ヽ:.!`y'ﾉ　　ﾉrヽム,(´ 　 ﾉ
　　　 　　 　 　 /:.７ﾍﾉ {　／　 r‐'/:.〉　 ｲ｀i
　　　　　　　　/l: :|　!て V　 rイ　 !/ヽ.／　 !
　　　　　　 　 l　!:.{　!　!ｰr ｲ　ｌ　 / ／　 　 ﾄ、
　　　　　　 　 |　ｌ:.|　l　!　!　!　ｌ　ヽ、　　 　 | }、


　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　勿論ですとも。男というものは守るべきものがあってこそ
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j　　　強くなるもの。女王が傍に居ればアントニウス様も心強いでしょう
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
863 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:38:59.98 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　|
　　　　　　　　　　　　_ ＿ _　　　＿　_/　　　 l
　　　　　　　　　 ＜´　　　　　｀丶.,、./　　　　;
　　　　　　　　　　　＞､　　　　 Y_ 7　_,.　-‐′:＼
　　　　　　　　　／: : : _＞-‐: :':´:i: :"｀ヽ.＼: : : : : ヽ.
　　　　　　　 ／ : ,: : : : : : :/: : : 小: : : : : ヽ.Y: : : : : ﾊ
　　　　　　 /: : : /: : :/: : : ｌ: : : /.|. | : |: : :∧ﾘ: : : : : : :',
.　　　　　 /: :/:/: : : ,': : : /l: : ,'　l　| : |: : : : :l: : : : : : : :!
　　　　　/: /: :l: : : : |_,:斗イ: ,' 　|　',｀ﾒ､_: : :|: : : : : : : :|　　うん、きっとそうだよね
　　　　 ,': /i: : l: : : : |: : :|　l: i　　l　 Ⅵヽ｀ : |: : : : : :i : |
　　　　 |/ .|: : |: l: : :ﾊ: :,' __| {　　l　　ヾ　＼:|: : : : : :| : !
　　　　 |　 |: : |/|: : |: V,. --､　　　　　- ､.　l: : : :i: :,'.: :|
.　　　　　　|: : : :.l : ﾊ ゞ'´￣｀　　　　ｲニ‐､.l : : ,' / : : l
.　　　　　　|: : :ﾊ:＼ﾄi　/ ／ / ,　/ ／ / ｀ヾ: :/:/ :_: : |
　　　　　　 ',: :|　',: : :ヽ　　　　､__　　　　u/: :,'／: / l: :!
　　　　　　　Ⅵ　 ヽ: :ﾄ、｀＞-､ ＿,.　 -:'7 :/ : : :/　 リ
　　　　　　　　　　　ヽl　＼i:.:.^ｰ'´￣¨:.:}; :/:/l: /
　　　　　　　　　　　,.ri―´{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ｿｰｧ-/
　　　　　　　　　　/　 |:.:.:.:.｀T:.￣:.7￣:.:.:.:.:.|　 ヽ.

判断は裏目に出た。アントニウスは自分を庇う為にいらぬ中傷を受けた
864 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:40:13.63 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ノ´｀ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　 ／ 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　＼｀ヽ､　　　/ 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 _〉　 ｀ヽ＿ｊ　　　　 ,/__
　　　　　　　　　　　　　 ,ィ´::;{　　　 ,}:.:{,r'　　／:: : ::｀ヽ､
　　　　　　　 　 　 　 ／:. :;ｨ´_＞‐-fﾆﾕ-‐＜二ﾆ=}: :.: :.:｀ヽ、
　　　　　　 　 　 　 /: : :.:/／: : : : : : : : : : : : : : : : ::|:.: : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　　/: : : :,:~: : : :/: :./|ヽ: : : : :ｉ: : : : :ｉ:|:: :: : : : : :|
　　　　　　　　　 /: : : :/: : : :,ｲ: :/　|　ヽ､:.: .:|: : : : :|:|::: : : : : : :|
　　　　　　　 　 /: : : :ﾒ: : : :;/|:./　　|　　 ∨:;|/:: : : :ｉ|:.: : : : : : :|
　　 　 　 　 　 /: :,ｲ::ｉ: : : ::/ |:/`ヽ､ |　　　,乂ｉ´ヽ､: :|: : :: : : :ｉ: |
　　　　　　　 /: :./ｉ:.:|.:.: ::/,ｨﾁﾃヾ、　|　　　 ,ｨﾁﾃﾑ: .:|:. : : : : :|:.|　――だからね、次の戦いは私も一緒に戦うよ
　　　　　　　/:.:.:/ |::|:ｉ: : ;Y f:夭刈　　|　　　 ｨ升心ヾ;|: : : : : .|:ｊ
　　　　　　 /:／　 |::|:|ｉ: :ﾊ 弋:U:;ﾘ　　　　 　 !::U::;ﾘ '"|: : : : : :|:|
　　　　　　'"　　　 |::ﾘ:ヽ;;ハ ｀-‐"　 　 ,　 　 ｀‐-'"　 ｊ: :: : : :;ﾘ:|
　　　　　　　 　 　 |: : : : :.ゝ}　　　　　　　　　　　　　/: : : : ::/:/
　　　　　　　　　　 |: :人: ::|:ｉヽ､　 　 　 ＾　　　　　,/: : ;,ｨ':.:/:/､
　　　　　　　　　 ,r'ｊ;ﾉ　 ＼|ﾘゝ ｀＞‐-　　 -‐＜´/:／　|:/ﾘ'＼｀ヽ、
　　　　　　　　 /, ﾉ　 ヽ、　　 ｀ヽ､｀‐─--─‐'´ '"　　 '"　 ,　 ヽ　ヽ、
　　　　　　　 // /　　　 ｀ヽ　　　 ｀＞──＜´　　　 　 　 /　　　ヽ




;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　 　 /.　　　│　 　 |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　┌-- ､_　　　　 /　　　　　　　　 　 / 　 　 　 |　 　 /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　丶 ｀ﾞｰこｰ､__ノ　　　　　　　　　／ ｀ー､_ 　 !　　 l　　　　;．
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　ヽ　　ユ,イ　　　　　　　　　r´　ﾔﾞｰ＝､>,ｲ　　弋　゜
;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　ﾞ､ 　 ソ　　　　　　　　 /　　 ｉt　　lj　 /　　 　 ヽ"　君は何を考えているのだ！
　 ー-'´　　　　　　　　　＼__|　　　　　　 　　丨　　　｀ｰ=y,　ｉ　　　　　｀ｰ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 ＼　　　　　　　'､　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　　　　　い ヽ、　　　　　　'､　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫　　　　 　 | j 　 l　　　　　　　〉　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　ﾚ' 　/　　　　 r‐'"´　　　　 l´　;．
　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　 !　　　　_,'　　　　　　　 ゝ

アントニウスは懸命に説得した。が、つかさは頑として首を縦に振らない
865 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:42:24.67 ID:ogr7F02o
アントニウスは折れた。そもそも、アントニウスは彼女に魂を握られている。彼女が望むなら全力で応えるしかないのだ
それに――初めて、女王が見せた頑固な一面だ。今まで腫れ物に触るように接してきただけにアントニウスはそれを扱いかねた

とはいえ、アントニウスも武人である

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;　君の艦隊はエジプト艦隊を中心に６０隻
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　　配置は二列目だ
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

万が一にも傷がつかないように、それでいて戦力としての価値を失わないように気を配っている
世評は兎も角、武人としてのアントニウスは未だ健在だった。
866 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:42:53.54 ID:ogr7F02o
紀元前３２年９月２日早朝

　 ⊂二￣⌒＼　　　　　　 　　　　　　　　ノ）
　　　　 ）＼　 　（ ∧＿∧　　　 　 　　 ／　＼ 　インペラトール
　　　／＿＿　　　）　´Д｀）　　 　_ ／ ／＾＼)　最 高 司 令 官！
　　/／／／　／　　　　　　 ⌒￣＿／
　/ / / ／／￣＼　　 　 　|￣￣
/ / / (／　　　　　＼　　　　＼＿＿＿
（（／　　　　　　　　　（　　　　　　 ＿　　）
　　　　　　　　　　　　/　　／￣￣/　／
　　　　　　　　　　　/　 ／　　　/　／
　　　　　　　　　／　／　　　（　　/　　
　　　　　　　　/　／　　　　　） /　　　
　　　　　　／ ／　　　　　　し′　　　
　　　　（　　/　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　） /　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　し′　　　　　　　　　　　　　　
867 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:43:52.30 ID:ogr7F02o
満身創痍の兵士がアントニウスに哀願した

　　　　　　　　　/⌒|＿__／⌒ヽ　
　　　　　　○。 |　 .|　 　ヽ /。/　
　　　　　　　 ＜|　 .|　　 |ﾉ/　/　　何故この傷と剣を無視してくだらない木の船などに希望をかけるのです
　　　。・　　　　| 丶　　　　ヽ./
　　　　　　　　　ヽ　　　　　ヽ 　　　　どうか地の上での勝利を、さもなくば死をお与えください！！
　　　　　　　　　　＼　　　　　＼　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　＼　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　/　　　　　＼　　　　　　
　　　　　　　　　　　　/　　　／＼　　＼
　　　　　　　　　　　／　　／　　　＼　 .＼
　　　　　　　　　 ／　　／　　　　　　＼　　ヽ
丿⌒￣￣￣⌒　　 ／　　ノ⌒￣￣￣　　　丿
|＿つ￣￣￣￣￣　　　　|＿つ
868 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:44:27.92 ID:ogr7F02o
アントニウスは答えられなかった

　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　　
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /　勇気を出したまえ
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ

彼が口に出せたのはこんな不誠実な言葉だけだった
869 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 22:44:32.44 ID:oiLqlWwo
>>859
おそらく人類の歴史において腹黒さでは1、2を争うヤツがモデルだから
870 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:46:28.72 ID:ogr7F02o
紀元前３１年９月２日　船上

……やる夫、やる夫！

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　 　 　 　 ／─　 　 ─ 　＼ 　
　　　　　　　　　　　 ／（ー） 　（●）　 　 ＼ 　　ん、どうしたんだお？ 　　　
　　　　　　　　　 　　|　　 （__人__）　 　 　 　 |　　　　　
　　　 　 　 　 　 　 　＼　　　　　　　　　　 ／ 　　　　　　
　 　 　 　 　 　 　　／￣　　　　　　 ￣￣）＿＿_
　　　　　 　　　 　/ //　　　　　　　／'/ /　 〃　⌒l　　　
　　＿＿＿__/⌒＼./　　　　　　　/∧し'__＿|;;;;;;;;;;;;|
　 l'⌒ﾞl　　(￣ﾞ＾　　ヾ　 /⌒ l＼ /　 　 |'⌒ﾞ|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|──＝｀──‐/　　/────|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　　 　 ノ_　 /　　　　　 　|　　|;;;;;;;;;;;;;|
　 |　　|　　　　　 　 iヘ__ソ　　　　　　　 | 　 |;;;;;;;;;;;;;|
　 |＿_|＿＿__＿＿_￣＿＿＿＿＿＿_.|＿_|;;;;;;;;;;;;;|


　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　やっぱりお前は大物だよ　　
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　こんな日に熟睡していたなんてな 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）　　　
871 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:47:25.01 ID:ogr7F02o
　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　やる夫は寝てしまったのかお？　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　　＼ ／＿＿＿ ／


　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 | 　気にするな、時間には間に合った
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　　 |　　　　　　 　 }
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
872 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:47:53.91 ID:ogr7F02o
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873 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:48:25.18 ID:ogr7F02o
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　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　 　
／ 　　 （●）゛ （●） ＼ 　凄い数の艦隊だお
|　 ∪　　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__） 　そうだな、さすがはアントニウスだ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　
.　 |　　　　　　 　 }　　　あれよあれよという間に布陣されちまった
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
874 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:48:52.29 ID:ogr7F02o
　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）＼ 　　でも負ける気はない。違うかお？
　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 　
　 |　　　　/| | | | |　　　　　 |
　 ＼　 (、`ー―'´,　　 　／

　　 ／￣￣＼
　／　　 　／　＼
　|　　　 （ ＞）（＜）　　
.　|　　　　 （__人__）　　　 当然！
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　本日天気晴朗なれど波高しってな。必ず勝つだろ　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼ ……ところで、どんな夢を見てたんだ？
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　
875 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:49:56.14 ID:ogr7F02o
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;) 　　
／ 　　 （─） 　（─ /;;／ 　
|　 　　 　 （__人__） l;;,´くだらない夢だお。１３年前に父上が殺されず
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／ 　　　
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 | 　　皆で父上の無理難題に四苦八苦しながらローマの未来を築いていく　
.＼　 " 　／＿＿|　 | 　　　　
　　＼ ／＿＿＿ 　　　　　　子供の戯れのような夢だお
　
　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 | 　なら、今日を夢の続きにしよう
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　　 |　　　　　　 　 } 　　　この戦いで夢を正夢に変えちまおう
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
876 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:50:28.95 ID:ogr7F02o
　 　 　 　 ／　　　　　＼　　
　　　　 ／　 　─　　─ ＼
　　　／　 　（ ―） 　（―） ＼　まーたクサイこと言ってるんだお
　 　 |　 　　　　（__人__）　　　| 　
　　　＼　　　　 　|　|　　　 ／　　でも頼りにはしてるからせいぜい頑張るんだお.
＿＿／ 　 　 　　 ⌒　 　　＼ 　　


　　 ／￣￣＼　　　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼　　　　　　
　|　　　 （ ⌒）（⌒）　　　　　
.　|　　　　 （__人__）　　＼　　ああ。しかと頼まれただろ――カエサル
　 |　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　 ＼
.　 ヽ　　　　　 　} 　　　 　 　
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　
　　　/　　　 く　　＼　　　　　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼　　 　
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒）
877 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:51:09.90 ID:ogr7F02o
　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　 　／　─　 　 ─　＼ 　　
　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　
　　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 | 　……え？
　　　　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／ 　
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

初めて、やらない夫が父親ではなくやる夫を「カエサル」と呼んだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, -‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'　　　 ヽ
　　　　　　 ／￣￣＼ 　　　　 ./　　　　　 i
　　　　　／ ＼_ 　 ﾉ ＼ 　　 /　　　 ...........i
　　　　　|　 （●）（●）　|　　/　　 ..:::::::::::::::|　　　
　　　　　|　　（__人__）　 | 　/　　..::::::::::::::::::l 　さぁ最後の決戦だ！　　
　　　　　.|　　 ｀ ⌒´　　.} ./　　..::::::::::::::::::::! 　　　　　
　　　　　 |　　　　　　 　 }/　　.::::::::::::::::::::/ 　　野郎ども！ 命を尽くせ！！　　　　　
　　　　　 ヽ　　　　　　 ./　　 .:::::::::::::::::::/　　　　　　 　　
　　　　　　.ヽ　　　　. .／　　.:::::::::::::::::::/　　　　――常識的に、な　　 　　　
　　 ,. ‐'"´　 `'‐,r''"~　　　.:::::::::::::::::／　　　　　　　 　　　
..:.／,. -‐‐- ､　l′　　 　 ..:::::::::::::／|　　　　　　　　　　　　
:,'　　　　　　／　　　　 　 !.:::::::／:i..:..l
r　　　､　 / 　 　 　 　　　 !:::::::::::　i..:..i
l　　.......`:i　　　 i 　 　 　 　 !::::::::::　ﾞ､:.i
!　 ::::::::::/　　　　i　　　　　　 i::::::::::　ヽ:i
.!　::::::::/　　　　　i　　　　　 .....i:::::::::::　ヽ
.ヽ ::::::|　　`､　　 `､　 .....::::::::::::l:::::::::::: 　`,
/ ＼:::l.　　 `､　　　ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: 　/'''ー─----､
　　　`ヽ　　 `､　　.::::＼:::::::::::::::|:::::::::　/,,　　　,. ‐;''
878 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 22:52:00.04 ID:8U/slIco
個人名であり称号であり尊称であり……
879 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:52:38.01 ID:ogr7F02o
紀元前３１年９月２日

アクティウム岬近海

　 　 　 　 　 　 　 　　 　 　 　|　　　　　　　　　　. . . . . . . . . . . . . . . 　　　　　　　　　　. . .
　　　　　　　　　　　　　　　 iｺ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . 　　　　　　　　　　. . .
. . . . . . . . . . . . . . . . . . 　iｪエｪｭ. . . . . . 　　　　　　　　　. . . . . . . . . 　　　　　　　　　.⌒V⌒. .
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .l llll　l. . . . . . . . . 　　　　　. . . . . . 　　　　. . . . . . . . . 　　. . . 　　. . .
　　　　　　　　　　　　　l二二二:l
_._._._._._._._._._._._._._._._._._._.|　’:::::|_.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__._.__.__
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . | 　::::::|. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ._. ._._. . . ._ . . . . . . . . . . . . . . . . .
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地中海世界の趨勢を決める決戦が始まった。近くの岬の名を取って
この戦いをアクティウム海戦と呼ぶ。
880 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:53:36.12 ID:ogr7F02o
包囲殲滅を狙うやらない夫は縦に長く艦隊を布陣
　　　　　　　　／￣￣＼　
　　　　　　 ／　 ＼_ 　ﾉ ＼　　　　　　　
　　　　　　 |　　（●） （●）|　　　　　　　湾の地形を生かして包囲をかける
.　　　　　　 |　 　（__人__） .| ,. -- ､　　　
　　　　　　　|　　　｀ ⌒´　/　 　 __,＞─ ､　　奮闘するだろ！
.　　　　　　　|　　　　　　 / 　 　　　　　　　ヽ　　　　　
.　　　　　　　ヽ　　　　　｛ 　　　　　　　　　　 |__
　　　　　　　　ヽ　　　　 ｝ 　＼　　　　　　 ,丿　ヽ
　　　　　　　　/　　　 　/ 　 ､　｀┬----‐１　 　 }
　　　　　　　　|　　　／|　　　`￢|　 　 　 l　　　ﾉヽ
　 　　　　　　 |　　/　　|　 ､ !_/ｌ　　　　l　 　 /　 ｝
　　　　　　　　　　{　　 　　　＼　　　　 l　　 /　　,'
　　　　　　　　　　＼　　　　　´｀ヽ.__,ノ　　/ 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　 ヽ､＼ __,ノ　／　　　　
　　　　　　　　　　　　　￣ ヽ､_　　〉 ,!､__／

アントニウスも包囲を防ぐために同じく縦に長く布陣する

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.　数と規模で我々が上回る
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,　　　正面から押しつぶせ！
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

船同士の相性の問題で衝角による突撃は功を為さない。勝負の趨勢は乗員の血と鉄に委ねられた
881 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:54:10.87 ID:ogr7F02o
凄惨な死闘がアクティウムの海上で続く――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ ／-　イ､_
　　　　　　　　　　 ＿＿　　　　　 　　／: : : : : : : : : : : (
　　　　　　　　　 〈〈〈〈　ヽ　　　　　/: : : : ::;:;: ;: ;:;: ; : : : ::ゝ
　　　　　　　　　　〈⊃　　}　　　　　{:: : : :ノ　--‐'　､_＼: : ::｝
　　 ∩＿＿＿∩　 |　　 |　　　　　 {:: : :ノ ,_;:;:;ノ､ ェｪ ヾ: :::}
　　 | ノ　　　　　 ヽ !　　 !　　　、　　ｌ: :ﾉ　／二―-､　|: ::ﾉ
　　/　　●　　　● |　　/　　　，,･_　　|　/／　 ￣7/ /::ノ
　 |　　　　( _●_)　 ミ／　, ’,∴ ･　¨　 〉(_二─-┘{／
　彡､　　　|∪|　　／　　､･∵ ’　　／､／/|　￣￣ヽ
/　＿＿　 ヽノ　/　　　　　　　　 ／　　 //　|／／＼ 〉
(＿＿＿）　　　/　　　　　　　 　/　　　 //　　 /＼ ／

　　　　.,. -──-､　　　　＿＿
　　 ／. : : : : : : : : :＼　 〈〈〈〈　ヽ
　 /.┛┗: : : : : : : : : :ヽ 〈⊃　　ﾉ
.　!.::┓┏,-…-…-ミ: ::',　|　　 |　　　　　　　∩＿＿＿∩
　{::: : : : :i '⌒'　 '⌒'i: : ::}ノ　　 !　　　　　　　| ノ --‐'　 ､_＼
　{:: : : : : |　ｪｪ　 ｪｪ |: : :}　 　/　　　、　　　/　,_;:;:;ノ､　　● |
.　{ : : : : :|　　　,.　　 |:: :;!　／　, 　　，,･_　 |　　　　( _●_)　 ミ
.　ヾ: : :: :i　r‐-ﾆ-┐| ::ﾉ／　　　, ’,∴ ･　¨彡､　　　|∪|　　ミ
　　　ゞイ!　ヽ 二ﾞノｲゞ　　　　　､･∵ ’　　／　　　 　ヽノ￣ヽ
　　/　＿ `　ｰ一'´￣/　　　　　　　　　 ／　　　　　　　／＼ 〉
　　(＿＿＿）　　　　/　　　　　　　　　 /　　　　　　　 /
882 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:55:11.20 ID:ogr7F02o
均衡を破ったのは意外な存在だった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ノ´｀ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　 ／ 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　＼｀ヽ､　　　/ 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 _〉　 ｀ヽ＿ｊ　　　　 ,/__
　　　　　　　　　　　　　 ,ィ´::;{　　　 ,}:.:{,r'　　／:: : ::｀ヽ､
　　　　　　　 　 　 　 ／:. :;ｨ´_＞‐-fﾆﾕ-‐＜二ﾆ=}: :.: :.:｀ヽ、
　　　　　　 　 　 　 /: : :.:/／: : : : : : : : : : : : : : : : ::|:.: : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　　/: : : :,:~: : : :/: :./|ヽ: : : : :ｉ: : : : :ｉ:|:: :: : : : : :|
　　　　　　　　　 /: : : :/: : : :,ｲ: :/　|　ヽ､:.: .:|: : : : :|:|::: : : : : : :|
　　　　　　　 　 /: : : :ﾒ: : : :;/|:./　　|　　 ∨:;|/:: : : :ｉ|:.: : : : : : :|　エジプトの未来の為
　　 　 　 　 　 /: :,ｲ::ｉ: : : ::/ |:/`ヽ､ |　　　,乂ｉ´ヽ､: :|: : :: : : :ｉ: |
　　　　　　　 /: :./ｉ:.:|.:.: ::/,ｨﾁﾃヾ、　|　　　 ,ｨﾁﾃﾑ: .:|:. : : : : :|:.|　　　アントニウス様の為
　　　　　　　/:.:.:/ |::|:ｉ: : ;Y f:夭刈　　|　　　 ｨ升心ヾ;|: : : : : .|:ｊ
　　　　　　 /:／　 |::|:|ｉ: :ﾊ 弋:U:;ﾘ　　　　 　 !::U::;ﾘ '"|: : : : : :|:|　　　　みんな――力を貸して！
　　　　　　'"　　　 |::ﾘ:ヽ;;ハ ｀-‐"　 　 ,　 　 ｀‐-'"　 ｊ: :: : : :;ﾘ:|
　　　　　　　 　 　 |: : : : :.ゝ}　　　　　　　　　　　　　/: : : : ::/:/
　　　　　　　　　　 |: :人: ::|:ｉヽ､　 　 　 ＾　　　　　,/: : ;,ｨ':.:/:/､
　　　　　　　　　 ,r'ｊ;ﾉ　 ＼|ﾘゝ ｀＞‐-　　 -‐＜´/:／　|:/ﾘ'＼｀ヽ、
　　　　　　　　 /, ﾉ　 ヽ、　　 ｀ヽ､｀‐─--─‐'´ '"　　 '"　 ,　 ヽ　ヽ、
　　　　　　　 // /　　　 ｀ヽ　　　 ｀＞──＜´　　　 　 　 /　　　ヽ ﾉ

　＊　 　　　+　　　　巛 ヽ
　　　　　　　　　　　　〒　!　　　+　　　　。　　　　　+　　　　。　　　　　＊　　　　。
　 　　　　+　　　　。　 | 　|
　　　＊　 　　　+　　 /　/　　　+　　　　。　　　　　+　　　　。　+　　　　＊
　　　　　　 ∧＿∧ /　/
　　　　　　（´∀｀　/　/　+　 ./ 》〉　　　。　　　　　+　　　　。　　　＊　　　　。
　　　　　　,-　　　　　ｆ　　　　|　| ∧＿∧
　　　　　 / ｭﾍ　　　　| ＊　　ヽ ヽ ´∀｀）_　　　　。　　　　　。
　　　　　〈＿｝ ）　　　|　　　　　 ヽ　　　　_ヽ　　　　　　　　　 〉　　合点承知！
　　　　　　　 /　　　　! +　　　 。　.|　　（｛__〉　+　　　　　 ○ﾉ
　　　　　　 ./　　,ﾍ　 |　　　　　　　|　　　|　　　　　　　　　<ヽ |
　ｶﾞﾀﾝ　||| j　　/　|　 | ||| 　　　||| .|　,ﾍ　＼ || |||ｶﾞﾀﾝ　i!i/, |i!ii　ｶﾞﾀﾝ
―――――――――――――――――――――――――――

後列に控えていたつかさ艦隊、やらない夫艦隊に突撃
883 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:56:45.67 ID:ogr7F02o

　　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　 , 　 ‐- 　 _」　　　　　　　　　　　　　　　　 L 　-─- ､
　　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
　　　|　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 　 　　 ,′
　 　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　　 /　 /　　, 弋う‐ k‐r,-､ニニニ-r T ￣　 | /　　隙ができた……勇士諸君！
.　　　 /　ノ 　 /　 入　 L `7´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ　我々も呼応して食い破るぞ！
　 　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
　/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
　≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼

アントニウス艦隊もこれに追随

　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　　　　　　　（ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |　　持ちこたえられる……か？　　　　
　　　　　　　　　　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　
　　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　　　　　　　／￣　　　　　￣￣）＿＿__
　　　　　　　　　 ´/　　　　/￣￣/ / 　 〃 ⌒i

884 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:57:33.79 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　　　　/＼＿＿　　　　_. ィ
　　　　　　　　 _.　-　.:.{　　ヽ.:.:.:.:.:.＞' ´　/
　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ　　　'. :.:./　　　, '｀丶、
　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、　 Y⌒) _.ノ_:.:.:.:.:.:.:.＼
　　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:j.:＞ ´ .｀-－…－- ｀ く :.:.:.:.:.:ヽ
.　　　　 / :.:.:.:.:.:.:.:.:|,　ィ ´.:.:.:.:.:.:/ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.｀`.:.:.:.:.:.∧
　　　　 ′ :|:.:.:.:.:.:.:|:.:/.:.:.:.:.:.|:.:./ |　'.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
　 　 　 |:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:|/.:.:.:.:.:.:/.:/　,!　 '.:.:.|､:.:.|.:.:.:.|:.:.:.:.:∧
　 　 　 |:.:.:.:|:. 　:.:.|:.:.:.:.／'.:/,　/　　 '.:.| '. :|.:.:.:.|:.:|:.:.:.:∧
　 　 　 |:.:.:.:|:.: 　l:.:|:　.≠-ｧＺ'´　　　`ﾆﾏﾆ｢:ハ:.:.|:.:| :.:.|:.:.　勝ってみせるんだよ……絶対に！
　 　 　 |:.:.:.:|:.: 　:.:.|',ｨ'´/'_　　　　　 ｣ﾉ｀lﾒ.　}:.:|:.:| :.:.|:.:.:|
　 　 　 |:.:| :.'. :.:.:.:.: l{　ト'ハ 　 　 　 ト'ハ' ﾘ /|∧.| :.:.l＼|
　　　　 ヽ||:.:.'.:.:.:.:.:.!　弋_り　　　　 弋_り　 ﾑｨ.:.:.ハ:.:|
　　　　 　 |:.:. '.:.|.:.:.|ヽ. 　 　 r─－‐､　　 ノ、|:.:/　|:/
　　　　 　 ∨:|ﾊ|ﾍ.:|　 ＞　._|　 ___　 |‐ ´ 　 ヽ/　 l.′
　　　　　　 ヽﾊ.　 ヽ　　　 ', |　 冂|　|　　　　, ﾍ
　　　　　　　 |　＼　　　 　 ｜　〒'　|、　 ／　 |
　　　　　　　 |　　 ＼　　,. '´|　ｆ,ユ...」 ヽ'　　　｜

つかさ、アントニウス、やらない夫による包囲網を突破
885 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:58:28.02 ID:ogr7F02o
最大の目標であるアントニウス及びエジプト女王の捕獲は失敗した

　　 　　　／￣￣＼
　　　　／　　　 　　 ＼　　逃したか。すまない、あんな大口叩いたのにな
　　　　|:::::: 　 　　 　　｜
　　　.　|:::::::::::　　　　　｜　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 |::::::::::::::　　　　｜　　　　　　　 ／　　 　 　＼
　　　.　 |::::::::::::::　　　　}　　　　　　 ／　⌒　　⌒　 　＼
　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　　　　　 ／　 （ー）　（ー） ／^ヽ　　負けなかっただけで御の字だお
　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　　　　|　　　（__人__）（　/　　 〉|　
　　　　　　/:::::::::::: く　　　　　　　＼　　 ｀ ⌒´　　〈 ／ ⌒^ヽ　 さ、残敵掃討に取り掛かるんだお
――――|:::::::::::::::: ＼-―――――――――― ＼ _ _ ＿ ）


　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__） 　　次は陸戦か。辛い戦いになるな
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
886 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 22:59:42.36 ID:ogr7F02o
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　 　
／ 　　 （ー）゛ （●） ＼ 　　……次？
|　 　 　　 （__人__）　 　 |　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／ 　　いいや、アントニウスはこれでお終いだお
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／


一年の時間をかけて練り上げたやる夫の策。予想した形とは異なっていたが

　　　　　　　　　　　　　　,. -─────────‐- .、
　　　　　　　　　　　　 ／／￣￣＼　　　　　　／￣￣＼＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼..　　　
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　＼　　　　見るがいいお。これが戦略と
　　　　　　　　／ 　　／ ／￣＼＼::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::／／￣＼＼　＼
　　　　　　 ／　　　　|　 |.　┃　.|　| ::::;;;;;;;;;;;;;::::｜ |.　┃　.|　|　　　 ＼:　　　戦術の違いって奴だお
　　　　　／ 　　　　　＼ ＼＿／／　::::::::::::::::::　＼＼＿／／　　　　　 ＼
　　　 ／　　　　　..／￣￣＼　／　　　::｜::　　　＼　／￣￣＼..　　　　　＼::.:
　　 / 　 　 　 　 :::::　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　 :::::　　　　　 ヽ::
　　| 　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／＼＿＿／ 　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　|:
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜r─‐┬──､|　　　　　　　　　　　　　　　 |::
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 |/　　　|　　 　｜　　　　　　　　　　　　　　/ ..
　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　＼ 　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　／ ..:.

最後の策が動き出す。既にしてやる夫の脳内ではアントニウスは罠にかかった獣も同然だった
887 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:00:18.36 ID:ogr7F02o
アクティウム海戦の結果は迅速に伝えられた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　/ /　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　（　 ´Д｀） / /　伝令！　一大事です！！　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 ＿二ノ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　（＿二二づ＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 （　 ´Д｀）　　　　　　　　　
　　　　 　　　　　 -=≡　／⌒（　ヽ／⌒ヽ/＼　　　　　　　　　
　　　 -=≡　.／⌒ヽ,　 /　　　 ＼ ＼　＼＼　ヽ／⌒ヽ,　　　
　　 -=≡　 / 　 |_/__i.ノ　,へ _　　/　）／ ＼＼/　 .|　/ii　　　
　　 -=≡　ノ⌒二＿＿ノ__ノ　￣ |　/　i　/ .＼ヽ　 |./　|i　　　
　　-=≡　()二二)― ||二)　　　 ./ /　/ /　()二 し二)- ||二)　
　　-=≡　し|　　| ＼.||　　　　　（　ヽ_（＿つ　 | 　　|＼ ||　 　
　　　-=≡　 i　 .|　　ii　　　　　　ヽ､つ 　 　 　 i　　 |　 ii　　　
　　　　-=≡　ﾞ､＿ ノ　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､ ＿ノ　　　　
888 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:01:03.32 ID:ogr7F02o
「女王は戦の恐ろしさに逃げ出し、アントニウスは犬のように女王を追って戦場を放棄した」

　　　 ∧,,∧　 ∧,,∧
　∧ (´｀д´) (｀Д´ ) ∧∧　ﾎﾝﾄｶﾅｧ
(　｀・Д)　Ｕ) ( つと ﾉ(ﾍ・´　)
｜　Ｕ (　　｀・) (・´　　)　と ﾉ　ｳｿﾆｷﾏｯﾃﾙ！
　ｕ-ｕ （l 　　 ) (　　　ﾉu-ｕ
　　　　 `ｕ-ｕ'.　`ｕ-u'

悪意に塗れたその報は各地に点在するアントニウス軍兵士の心を揺さぶった
889 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:01:49.69 ID:ogr7F02o
アントニウスへの忠誠が彼らをこの戦いに従わせていた
　　　　　　 _,..-――-:..、　　　　⌒⌒
　　　　　／.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.＼　　　　　　^^
　　　　/ .::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::..ヽ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::
　　 :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::
　　　　 :::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::　　　　　∧＿∧
　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　 （　::;;;;;;;;:）　アントニウス様……
　　　　　　　　::::::::::::　　　　　　　 /⌒｀'''''''''''＾ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヾ/　/　.,;;;;;;:／.:;|
-―'――ー'''‐'ー'''―‐'―''''＼,./　/ .::;;;;;;:/‐'| :;|'''ー'-''――'｀'
　,,　''''　　｀、　｀´'､､,　　　'''＿ｿ　/　｀:;;::::ﾉ,,, | :;|　'''　　､､,
　　　　,,,　　　''　　,,　　 ''''' ξ＿ノ丶ー'ｰ＜　,ゝ__＞　''''' 　,,,,
　,,　　　　　,,,,　　　　　'''　,　　　::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::　　,,
　　　　　　　　　　　　,,,,,,,　　　　　:::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;:::::::::　　　　　　''
,,　'''''''　　　　　　,,,,　　　　　　　,,　　　　:::::::::::::;;;;;;;;::::::


だが、彼らの忠誠に応えることのできる唯一の男は遥か海の上だ
890 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:02:31.58 ID:ogr7F02o
　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　
　　　　 　／　　＼　 　 ／＼　　 伝令は一人たりとも近づけるんじゃないお
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　孤立させ、絶望させるんだお！
　 　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　
　|　　　　ｌ 　 　 　　 　 　　　　　　　
　

ローマが誇る精兵も、将なくては脆い物だ

.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,　　これが貴様の策か……やる夫！
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,

アントニウスがアレクサンドリアに到達する頃には彼の陸軍は解体され尽くしていた
891 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:02:50.97 ID:8U/slIco
だんだんやる夫がバグダッシュに見えてきたよ
892 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:03:46.67 ID:ogr7F02o
紀元前３０年　アレクサンドリア

　　　　　　　　　＿|　　 ヽ＿　＿__
　　　　 　 　 ／ : ﾊ　 　 └r'__　　 ｀ヽ､_
　 　 　 　 ／: : :/r‐｀＞─-＜＿_ -＜￣
.　　　　／ : : : / ﾚ'/ : : : : ∧: |｀ヽ＼: :＼
　　　 /: : /: : :|: //: : : /l:/　|: |: : : ｀ヽ : : ＼
.　 　/ : : l: : : :|:ﾚ'＿斗七´　| :ﾄ､: : : : |: : : : |
　　 |: : : :|: : : ∥:　／　ﾉl 　 ﾚ'　 ゝ: : :|: : ﾄ､{
　　 |: l: : | : : : |／ィ弐ﾃ 　 　 r'ヽ l.: :|:|:.:|:|　｀
　　 |: ﾄ､rl : : : | r'∧ ﾉi　　 　 |iｒﾊ 〉:从: |j
　　 ∨{ﾊﾊ: :. :.| 弋辷ﾉ //// 辻ﾉ/ﾘﾊiｊ: |
　　　 　 Vヾ: 八　　　 　 _ ' 　 　 {: :ﾊ : /
　　　　　 ＼ﾊ>< ＞- __ `｀r'ヽ＜ｲ/ '}ノ　　おかえりなさい、アントニウス様。お怪我はありませんか？
　　　　　　　　〉iｊ＼|〈　 f'´　　}_/ノ
　　　　　　 ／＼ : : : 〉￣￣￣￣l〉
　　　 　 　 ﾄ､＼:＼｀ﾊ: : : : : : : :.人
　　　 　 　 |　￣＼:＼〉´￣￣￣　 |
　　　 　 　 |　　　　|￣l　　 　 　 　 |

　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:_＞ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　ヽ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ' √ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　｜:.:.:.:.:.:.:.:.|　 ,　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:r '　　ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:.:j {/r ｡ﾌヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 　　′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　ふん、あのような弱卒に
　　 　 　 　l:.:.:.:.:.:.:.:ゝ 七´ 　}.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　 　 　 　 ｌ:.:.:.:.:.:/　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　傷つけられる私ではないさ
.　　　　 　 　l:.:.:.:/　　　　　ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 l:.:.:'- ､ 　 _ ｨ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.
　 　 　　 　 　}:.:.:.:.:.`r　　　、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:ヽイ　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:::ゝ-┤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　{:.:.:.:.:.:.:.:.:.／::_::斗ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.rｧ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　 ＼:.:.:.:.:.:.￣　 __,. - ﾌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./il|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　ヽ 　／￣　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ilil|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
893 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:04:55.82 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　＼　 　 　ヽ 　 　／　　 /
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　¨lﾆ/ 　 　∠
.　 　 　 　 　 　 　 ／ ＞ ､_ に}_　, ＜ : : ヽ
　　　　　　　 　 ／: : : : : : : :爪: : | ￣｀ヽ.!: :＼
　 　 　 　 　 ／: :/ : : : : 〃: 'l　V:ト 、 : : !: : : ハ
　　　　　　 /:/: /: : 斗.'/ |:/ | 　',:ト、ﾍ : :|: : : : ハ
　 　 　 　 /ィ.:,' /: : : l/　 !'　　　 ﾘ　ヽ.: : |: : : : |: :l
.　　　　　/ ,': :|｜: : /xぅ外　　　　　fぅメ､}: : : : !: :!　あ、あの、私、あなたに謝りたくて…
　　　 　 　 l: : !∧ .〃ん: ﾊ　 　 　 ん　小: : : | |: :l
　　　 　 　 l: : !: :.} ﾊ　辷り/ / / ,弋に:ﾌ7: : ∧!: :!　　私のせいであなたに…
　　　 　 　 | :∧: :|: :}　　　　　'　　　　¨ /: : //: Ⅵ
.　　　　　　Ⅳ　V个ゝ、　　 ⊂つ　　　/: :.ｲ/!.:/
　　　　　　　　　∨.:/l }＞ 　.. __ . 　＜.:イ}/　l'
　　 　 　 　 　 　 Ⅴ jﾉ__r ィﾉ　　 Lr ､__ /
　　　 　 　 　 　 　 , ┤ ぅﾊr､. 　 { (ヽ　 >､
　　　　　　　　 　 /　 !{ '　' /7==rl ﾄ　V　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 | 　./　 　 /　　 } 　　!　　　|


　　 　 　 　　　　　,
　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　　君が謝ることなど何もない
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼　　一人のローマの男として戦の中で最期を迎えられるのだ
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ　これに勝る幸福などないさ
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀￣
894 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:05:00.26 ID:UgDSfWw0
再び心理戦と情報操作とネガティブキャンペーンのコンボがキター!!
やる康並みと評しましたが、年齢も加味するとやる康さえ足元にも及ばないほどの腹黒狸です。

ところでジャギ様はどう動くのでしょうか、ワクウキ
895 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:05:46.96 ID:ogr7F02o
　　　　　 　 　 　　 ／_: :／　 　 /: : //: /　|V: :|ヽ : : : : ', : : : : : ヽ
　　　　　　　　 　 /／//:　　 : :/ : :/ ,|:/ 　 | ∨|　V: : : : | : : : : : : ',
　　　　C 　　　　′ //: : : : : :_| 斗 　|{　　│ |.:|＼∨ : : |: : : : : : : |
　c　　　C　　　 　 //: :,ｨ: : : : :| /　__｣　 　 |　}/ __ ｀',ｰ: :|: : : : : : : |
　 c 　 　 C　　　 .': |: / |: : : :/{/,イ元x　　　　　イ旡x､: :|: : : : :|: :│
　　c　　　　　　　 |: {/ /|: : :∧ /ｒイ::ﾊ　　　　　 ｆｒｲ::: ﾍ :|: : : : :|: :│でも、私も何かお手伝いを…
　 　 　 　 　 　 　 |: : /:│: / ﾑ{ |:ﾄｰｲ|　 　　 　 |:ﾄｰ'∨}〉: : : : .′ ′
　 　 　 　 　 　 　 |: /　 Ⅳ{: f ﾊ ヾxン　　. 　 　 ヾｘン　 |: :,': :/ : :.′
　 　 　 　 　 　 　 Ⅴ 　 |ﾍ|: ﾍ :}.:.:.:.　　　　 　　　　.:.:.u:./ /: /: : /
　 　 　 　 　 　 　　　 　 ',:.{ : : 小､:.:　　　{⌒) 　　 :.:.:.:.ｲ:/:/＾}: /
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',ﾊ: : :|: {　{≧ ､.. ___ .. 　 ＜ // :{　 l/
　　　　　　　　　　　　　　 ∨ : :|: |　ヽ;≦} 　　 {ヘ:∧:j/|: :|　/__
　　　　　　　　　　　 　 　 　＼:.|: | ／.:.:ヽ、　 　 ',:.:.｀く. |:/⌒)　}_ _
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞く.:.:.:.:.:.:.:.:＼-―ﾍ.:.:.:.:ヽ{／{ _/ ﾉ


.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.∧:.l　ｌ ﾄ.:t.ｌ.:i!.:rｧ.:ﾄ.:.rヽ:.:.:.ﾄ､:.:.:.
　 　　　い:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl:.|　{ Lゝ|.:||:.| ﾚ'ﾉ.:i　|:.:./ノ:.:.:.
.　　　　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.「｀_ヾ､.:｀ヽﾆ 」Lﾆ-‐'　,ムﾆ-‐ 7:.
　　 　 　　＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.ﾍ V　 ＼ヽ､:.:.:.:._ ｧ'￣　<￣//:.:.
　　　 　 　　　`ｰ‐ｧ､_:.:.:.::.:.ヽ　 o　ﾄ. ﾍ:.:.// ｲ　o　ﾚ'∠:_ノ;　くどいぞ。君はアレクサンドリアで
　　　　　　 　 　　ﾊ　「｀ｰ-　 ゝ__＜」　V/ ムゝ_ ｪ≦ィ´;,;,;,
　　　　　　　　　/;,;,ヽ|;,;,;,;,;,;,「ヽﾆぃ_､｀≧─ァィ ゞｨ- ^|;,;,;,;,　待っていてくれればいい
　　　　　 　 　 /;,;,;,;,;ｉ;,;,;,;,;,;,;,l　 　二フ 　 |　＼ 　 　　 i;,;,;,;,
.　　　 　 　 　/;,;,;,;,;,;ｌ;,;,;,;,;,;,;,;l 　 　 　 　　|ヽ　　　　　　l;,;,;,;　　私の手を煩わせないでくれ
　　　　　　　/;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,ｌ　　　　 　　|　〉　　　　　 l;,;,;,;
　 　 　 　　 {;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;ﾊ　　　　　 ､レ' 　 　 　 　 |;,;,;,
　 　 　 　 　 };,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,;,|rﾍ 　 ､＿＿＿,...　,-ｧ　 ∧;,;,


アクティウムの海戦より半年。東地中海はやる夫の手に落ちた
だがアントニウスの守るアレクサンドリアは堅固な守りで攻め手を寄せ付けない
896 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:06:57.38 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿_　　　　　　　　
　　　　　　　　／　　　　　　　　　 ＼　　　　　　
　　　　　 __／　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　
　　　　／.　　　　　　　　　　　 、 　　　|　　　　　　
　　　　|.　　 　　　　　　,(⌒(○)ヽ 　 　|　また負けただろ俺……　　　　　　
　　　　l　　ｌヽ　　　　　 )＞ 　 　 　　／　　　　　　
　　　/　　　 ヽ＼　　　`(__,(○) / ／　　
　　　|　　　 　 ＼ ￣￣￣￣￣￣　　＼　　　　
　　　|　　　 　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼　　

日に日にアントニウスを見限る者が増えた。にも関わらずアントニウスの手勢を突き崩すことができない

　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　気にすることはないんだお。相手は手負いの獅子だお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　 ／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　　戦勝に緩むやる夫の兵じゃ話にならないのは承知の上だお
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　 |＼ ／＿＿＿ ／|
　 |　　　　　　　　　 ﾉ
　 ヽ　　　y　　　　/
　　 ＼　/　　 　 /
　　　　/　　　／
　　　（_＿＿）_）
897 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:08:47.03 ID:ogr7F02o
　　　 ／￣￣＼
　　／　ノ　　⌒ ＼
　　|　 （●）（●）　|
.　　|　　（__人__）　 | とはいえ、このままずるずると負け続けると
　　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　　 |　　　　　　 　 } 　東方の連中に舐められるぞ
.　　 ヽ　　　　　 　 }
　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　 　　　 　　 　＿＿＿_
　　　　　　 ／　_ノ 　ヽ_＼
.　　　　　／　（ー） 　（ー）＼ 　なぁに、我に策ありだお
　　　 ｌ^l^lｎ　 ⌒（__人__）⌒ ＼
　　 　ヽ 　 L　 　|r┬-|　　　　| 　安心してみているんだお
　　　　 ゝ 　ﾉ　　`ー‐'　　 ／
　　　／ 　 /　　　　　　　 　　＼
　 ／　　 /　　　　　　　　　 　 　＼
. /　　 　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))
898 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:09:14.82 ID:ogr7F02o
アントニウス陣営

　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7-i;;| ア、アントニウス様！
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l、
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;'、
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;`
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　: |
`､ :ﾊ　　い　`!　　　　　|
　 :!:::::i､..,,_ﾉ　::;


　 　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
　 ,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
へ._):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|
_:.:.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!
',:￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､
|',::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::　どうした、騒々しい
.:l`',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::
:::l-.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::
ｲ!: :!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
/:l.: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
:/: /.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
- ' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
― ': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ
899 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:10:21.67 ID:ogr7F02o

　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　女、女王陛下が毒を飲み自害を…！
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~'' --
/　t :::tt　　 i;;;;;;;;ヽi t;;;;;i;;; /"　 ;;; /;;;;｀　~'　　""' i t:::::::ヽ

　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/　　……そう、か
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　私が生きる理由もこれで消えたな
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、　皆、下がってくれ。今日まで良く働いてくれた
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´

薄々と気がついていたことだった。このままではエジプトに未来はない
心優しい女王が自身の命でエジプトの未来を贖う。予想できたことだ
900 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:10:58.52 ID:ogr7F02o

　　　　　　厂￣￣　.__　　　　　　　　　　　　ヽ、
　　　　　 /　　r'＾ｰ'´　＼　　　　|　　　、　　　 l
　　　　／ 　　.|　 　 　 　ヽ　　　ﾄ､　　 い　 　 ＼
　　　 ﾉ　　　 │　 　 　 .,;;l　　　f‐l　 　 `ｰ､　　　｀ｰ
.　　　|　　　ﾊ .l　　 　 '´k,ｨrｯ､　.＼､＿ 　　`く丁
　　　 ＼　 {_」.冫ｰ､　　 ゞこ=｀ｰ､. ＼　ゝ　 　ヽ
　　　 　 ヽ ∨/,ｨfﾗj　　　　　　　　|　 |/　　　 /　……ここで私の生を終えよう　　
　　　　 　 ｝ｊ f ｀こf}､ ｰ 　 　 　 　 |　K. 　 　 /
　　　　　 / | ﾍ　 　 ´ 　__ ＿,.　　/　 |ヽ　 　 ＼　まさか、君に先を越されるとはな
.　　　　 /　.| | ﾍ　　v'"´　 　 　 /　 ./∨ヽ　　　ヽ
　　　　/　　.| |　 ＼　く￣´ﾏ　 /　∠／ /　　　　ﾉ武勇において勝るものなしと謳われた私も　
.　　　 { 　 　ヽゝ、　ﾍ　}　 └'/　/ 　 　/　　　／
.　　　　ヽ　 　　＼　 ｀Y　　　{　 {　　　ﾊ 　　くヽ　勇気においては君に劣るらしい
　　　　　 |　 　 　 |!.　∧　　∧　 ヽ_／　＼　　ｰ'
.　　　　_ノ　　 　 ,ｲ_,/　ヽ／　 ヽ　 ヽ　 　 `ｰt
　　 ￣　　　 _／/　_,/＾ｰ┼‐tゝ_} 　├､.　　　 ＼
　　　　　_,∠_,ｨく￣　　/／　　(ﾉ　　 |フ＼ 　　　 ヽ
　　　　￣_, -‐'＼'､　　ﾚ. 　 　 | 　　/　　　`ｰ､　　ﾉ
.　　　 　く ＼　　,ｲ_,／　　　　人 　 `ｰ'⌒ヽ　 ＼/
　　 　 ／ ／＼〃　ヽ　　　　　　｀ー‐'⌒)　|　　 ｀￣


紀元前３０年８月１日、アントニウス、自刃
901 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:11:34.33 ID:UgDSfWw0
>>891
謀略の冷酷さといい深謀遠慮ぶりといい、バクダッシュどころかオーベルシュタインの域に達していると思います。
902 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:12:12.10 ID:ogr7F02o
数時間後

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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,　　　　 l　　 l　　　〈　,､__＼_／_rｰ-､j　　　　　 l　 ﾍ
;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,　　　　　 　 　 /┬=┤　　　Y　　"ヽ_ﾝﾞ 　　　|　　　　　 |ﾝ='７
　　　　　　　　　　　　　　 ｉ.　弋H　　　　l　　　　　　 　 　 l　　　　　 トｲバヽ、
　　　　　　　　　　　　　 ノ　　 ﾍ亅　　 ├-,､__,.　　　__, -┤　　　 　 レ'　　　＼
　　　　　　　　　　　_／　　　　 /　　 　 f弋ｩご" 　 ,y7ぇｿﾊ　　　　　.|｀ｰ､　　　私は、まだ死ねないのか…？
　　　　　　　　　　f´　　 　 　 ,ｲ　　　 / `￣＾ｿ 　,ｲ　`'￣＾ ヽ　　　　│　 ＼
　　　　　　　　　　ヽ　　　_,r'"./　　　 ゞ.　　　　　l ヽ　　　 　/ 　　 　 │　　 ｀ｰ､
　　　　　　　　　　　L_-'" 　 /　　　　　＼　　　　|　 l　　　 〈　　　　　 ﾍ、
　　　　　　　　__／´　　　　│　　　　　　 j　　　　ゝ'´　　 　 冫　　　　　 ',
　　　　　／￣　　　　　　　　 )　　　　　 f´　 ry'ニニtァ　　.ﾉl　　　　　　 |
　　 　／　　　　　　　　　　 /　　　　　 j´＼ 　 厂＾丁　　 / /　　　 　　 /
　　 /　　　　　　　　　　　　l　　 　　　│ 　 ヾｿ　　└‐'ｿﾞ ./　　　　　　,′
.　 /　　　　　　　　　　　　〈　　　 　 　 ゝ 　　ﾍ 　　　 /　f　　　　　　丨
　/　　　　　　　　　　　　　 冫　　　　　」　　 　 ﾍ、　/　 .|　 　　ﾄ、　 t_
./　　　　　　　　　　　　 　 ヾ　∧　 　 ｀　　　　　 ﾍ'　　　l　 　　い　 　 ｀ヽ

腹部を貫いた傷は致命傷だ。だが、剣闘士並みとまで評された頑健な肉体は安らかな死を許さなかった


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　 ｀＼　
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 __」　　　　　　　　　L_
　　　　　　　　　　　　　 |´ l. j＿　　　,.　＿ｲ　7　　
　　　　　　　　　　　　　 _〕.　{　｀＼_,／´　ﾉ ,<　　　……アントニウス様、何故このようなことを！
　　　　　　　　　　　　 /　Lt.　ﾞー‐'ｉﾄ､一'´ j」;:＼　
　　　　　　　 ＿_＿,／;:;:;:;:;:.ﾍ. ┌=ゝ｀=┐,ﾉ;:;:;:;:;:;＼
　　　　　　/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽｉ ,ｰ=ﾆｱﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　 _,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣｀ー､__;:;:;:ゝ_＿ノ;:__,.--‐´￣;:;:;ﾉヽ、
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903 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:13:01.97 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ　つかさは死んだ。私がこれ以上生きる理由がどこにある？
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　 ｀＼　
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 __」　　　　　　　　　L_
　　　　　　　　　　　　　 |´ l. j＿　　　,.　＿ｲ　7　　
　　　　　　　　　　　　　 _〕.　{　｀＼_,／´　ﾉ ,<　　　誰がそのようなことを。女王はご存命です
　　　　　　　　　　　　 /　Lt.　ﾞー‐'ｉﾄ､一'´ j」;:＼　
　　　　　　　 ＿_＿,／;:;:;:;:;:.ﾍ. ┌=ゝ｀=┐,ﾉ;:;:;:;:;:;＼
　　　　　　/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽｉ ,ｰ=ﾆｱﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　 _,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣｀ー､__;:;:;:ゝ_＿ノ;:__,.--‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＞' ,ｲノ＜;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ,
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　　 r‐'「ヽ」／￣　∨｀ー､__/ 　'-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
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904 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:13:51.82 ID:ogr7F02o

　 　 　 　 _..-:.:￣:.:｀ヽ、
　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、
,..-―-:':.:.:/:ヽ､:.:.:ト､:.:,ィ:.:.:.`!
):.:.:.:.:.:.::.:.:i:.:.:.:.:.:.:/|｀`''"!:.:.:.:.|
.:.:.:.:.:.:.::､､|:.:.:.:.:./ノ　　 ｌ:.:.:.:.:|
.:._ｲ:.:.:.ハ.|:.:.:./ェｫ.、 ,ｨ:.:.:.:.:.:!　そう…か。なら彼女に会いたい。連れて行ってくれるか？
￢‐-イﾉ::ﾄ!:.:.:i　　　i　 L;.:.:.:.:ト..､
::::::::てっ:!l:.:.:.:.':,　 .:l　　ト､:.:.:ヽ::::＼
',::::::::'う:/ﾉ:.:.:.:/. ｰ=　,ｲ／:.:.:.:.}::::::::|
.lヽ:::::V/_:.:.:､ヽヽ'::::l'_,（:.:.:.:.／::::::::/
:!:::::::::|:::::）:.:.｀)ﾉ ヾ'､/ノ:,:.:.ヽ::::／
: :l:',::::::l::::i:.:.:(_/　i　',　ヽヽ>:.ノ´
/.!:l:::/::::::7>::つ ｌ|　 !　r'､:.:(
' /!:!':::::(_´:<´ら　　　　 ' さ´
': :l:l::::::::::l｀ヽﾉ　　　　　　' ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　 ｀＼　
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 __」　　　　　　　　　L_
　　　　　　　　　　　　　 |´ l. j＿　　　,.　＿ｲ　7　　
　　　　　　　　　　　　　 _〕.　{　｀＼_,／´　ﾉ ,<　　　勿論ですとも！
　　　　　　　　　　　　 /　Lt.　ﾞー‐'ｉﾄ､一'´ j」;:＼　
　　　　　　　 ＿_＿,／;:;:;:;:;:.ﾍ. ┌=ゝ｀=┐,ﾉ;:;:;:;:;:;＼
　　　　　　/´;:;:;:;:＜,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽｉ ,ｰ=ﾆｱﾚ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　 _,.‐'.ゝ、;:;:;:;:;:;:;￣｀ー､__;:;:;:ゝ_＿ノ;:__,.--‐´￣;:;:;ﾉヽ、
‐‐'"´;:;:;:;:;:、;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＞' ,ｲノ＜;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/;:;:;:, ヘ,
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‐‐'´￣￣´　　￣｀tｰ､ ∠´　　　　　　　　{;:;:;:;:;:;:.ｿ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
　　　　　　r､　　 ,ｲ_;:;:｀ｰ ｀ｰ､／}　　┌‐'´;:;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;:/
　　 r‐'「ヽ」／￣　∨｀ー､__/ 　'-､＿」ヽ、;:;:;:./;:;:;:;:;:;:;:;:;/
　　r┴-ヒ´_r‐　　 ｉ|;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''ー‐-､ヽ_/;:;:;:;:;:;:;:;:/
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905 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:14:48.66 ID:ogr7F02o
アレクサンドリア王宮　霊廟
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 人
　　　　　　　　　　　　　　 　　 ,ｲ　｀ヽ.
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,:' 　 　　 `:､
　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　　 　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　 {二二二二::}
　　　　　　　　　　　　　　 　 ||:::::||:::::||: ||
　　　　　　　　　　　　　　 　 ||___||___||_.||
　　　　　　　　　 　 　 　 ┌┴___..‐┬‐┴‐┐
　　　　　　　　　　　 ┌─|　ｒ´::::ヽ .|　　―┴┬─┐
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―――‐ 〈二二二〈|Ll￣Ll￣Ll￣Ll￣L;〈二二二〈三〉,――――
//////// i＝＝＝i`iﾆｉ;;; iﾆｉ;;; iﾆｉ;;; iﾆｉ;;;　ｉ＝＝＝i＝!/////////
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ 〔二二二〔| :|ニ| :|ニ| :|ニ| :|ﾆ 〔二二二〔,,/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| :|;;||;;|...| | :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;: |...|;;||;;|: |:|;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;
ニ| |ニ| |ニ| 二二 .| | :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;| :|;:;:;: |. 二二 |:|ニ| |ニ| |;;;;;| |ﾆ
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;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;;;;;;;;| |//三三三三三三三...| |;;;;;;;;;| |,!;;;;;| |;;;;;| |;;;;;| |;;
三三三三三三三//三三三三三三三三/三三三三三三三三三

　　　　　　　　　＼　 　 　ヽ 　 　／　　 /
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　¨lﾆ/ 　 　∠
.　 　 　 　 　 　 　 ／ ＞ ､_ に}_　, ＜ : : ヽ
　　　　　　　 　 ／: : : : : : : :爪: : | ￣｀ヽ.!: :＼
　 　 　 　 　 ／: :/ : : : : 〃: 'l　V:ト 、 : : !: : : ハ
　　　　　　 /:/: /: : 斗.'/ |:/ | 　',:ト、ﾍ : :|: : : : ハ
　 　 　 　 /ィ.:,' /: : : l/　 !'　　　 ﾘ　ヽ.: : |: : : : |: :l
.　　　　　/ ,': :|｜: : /xぅ外　　　　　fぅメ､}: : : : !: :!　…どうして！
　　　 　 　 l: : !∧ .〃ん: ﾊ　 　 　 ん　小: : : | |: :l
　　　 　 　 l: : !: :.} ﾊ　辷り　　　　弋に:ﾌ7: : ∧!: :!　私は…私が……！
　　　 　 　 | :∧: :|: :}　　　　　'　　　　¨ /: : //: Ⅵ
.　　　　　　Ⅳ　V个ゝ、　　 ⊂つ　　　/: :.ｲ/!.:/
　　　　　　　　　∨.:/l }＞ 　.. __ . 　＜.:イ}/　l'
　　 　 　 　 　 　 Ⅴ jﾉ__r ィﾉ　　 Lr ､__ /
　　　 　 　 　 　 　 , ┤ ぅﾊr､. 　 { (ヽ　 >､
　　　　　　　　 　 /　 !{ '　' /7==rl ﾄ　V　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 | 　./　 　 /　　 } 　　!　　　|
906 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:14:56.08 ID:UgDSfWw0
>>897-899の流れを見ると、ジャギ様とやる夫が裏でつるんでいるように見えるんですけど・・・
907 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:17:13.07 ID:ogr7F02o
霊廟内に積み上げられた財宝。その使途はすぐに推察できた

　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　|
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　　l 　 　 　 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　| 　　 　 　ハ
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　 ヽ　　　　　　｜ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　| 　 　 　 　/
　　　＼ 　 　　 　ヽ　 　 　　 　 　　　 　 　／　　　　　, ′
　　　　 ＼　＿　-､_ニ、　　　　　　_　-　'　　　　　_／
　　　　r ￣,　　　´　_ノ　　　　　　　　　　　　,.. ='-ｧ
　　　 /　 /　　, 弋う‐ k　　､ニニニ-r T ￣　 | /　　心配ない。私が死ねばやる夫も許してくれるだろうさ
　　 /　ノ 　 /　 入　 L 　´こ卞、ト､」 |! 　 　 l'＼
　　〈　　　　' 　 / 　〉 | ／´ 　　ﾄ、｀`　! |　　　 |　 ヽ
　 　i　　　　　´　 /　l 　 　　 　| 〉　　 l {! 　 　 |　　ヽ
　 　_」 |! 　 　 　 ｲj　k　　　　　_ ′　　| l 　 　　ﾄ､ 　ヽ
　／　ｌ ||　 | 　 　 f　ﾄヽ 　`ｰ=＝-‐'　　ｲ、 　 　l　＼　L＿
/　／ V|　 |　 　　|　　} ＼､_ 〉￣く_, ≠ 　}　　　 ＼　ﾄ､　　｀i
≠｀ ＜　　　　　　|　 人　 ＼ 　 　／　／7　　 　 　ヽ|　＼　 |
　　　　＼ 　 　　 j　/ 　 ＼　ヽ　/　／／ 　 　　 　 　ヽ 　 ＼|
　　　　　 ＼　 ／ く　　　 　 ヽ V∠　/　　　　　　　 ／　　　　＼
　　　　　 　 ∨　 　 ＼　　　 /匸!ﾍ　 ＼　　　　＜´/ 　 　 　 　　＼


　　　　　　　　　　　　　　 _　＿　　＿
　　　　　　　　　　　　, -/　 ｀ﾞ -.、: : : :｀ﾞ ‐ .、
　　　　　　　 ,. --､ム-/／　　　　 ＼: : : : : : :｀: .、
　　　　　　／　　、7＿{＿＿＿＿＿ ＼: : : : : : : .:＼
.　　　　　/　　　　　ﾌ: : : : : : : : : : : : ￣ミ: : : : : : : : :ﾍ
　　　　 /　　　,. ｫ-':/iﾍ:ヽ. ､ : ＼: : : : : ﾐ|: : : : : : : i : ﾊ
　　　 ｲ_,. ｧ'′ : |: :,' .l: :ヽ.ヽ.＼:. :＼ : : : |: : : : : : : |: :　',
　　　　 / :|: : : : :l: :|　l: : : ー――--＼ : l: : : : : : : |: : : :!
.　　　 /: : l: : : : :i|/| : l : : : : ＼: : ＼＼ヾ.| : : : : : : |: : : :|　違う――違うよ！
　　　/: : : i: : : : :/l:|: : l: : : : : : : ｲ⌒/外､.| : : : : : : l: : : :|
　　 ,' : : i: :i: : ／|: :l:._,,: : : : : :.:.:.:.i什:::::::ﾊ ゝ: : : :i : l: : : :|　　私、あなたに死んでほしくなくて！
　　 i: : /|: :', : : : l ,,ｲ /ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨心ノij|: : : : .:l : lヽ: : !
　　 |: ,'　l: : ',: : : l {i i::::::ﾊ:.:.:.:.::.:.:.:.:.ﾞゝ--○: : : : :| : l ﾉi: :|　　　その為に……
　　 |/　 |: : :ヽ.: :ﾄゝ弋ンj :.:.:.:　　　　　　 |: : : : ,': : ｌ: ∧:!
　　　　　|: : : : ヽ:',∧:.O''"　 ,　　　　　　　l: : : /: : /: ,'　ﾘ
.　　　　　',: : : : :|:ヾ: i　　　　　　_,　-っ　 ,|: : /_|: /|:.,'
.　　　　　 ヽ: : : l ＼: ヽ 、＿__'‐'"´　,. イ,|: /:.:.l:∧l,'
　　　　　　　＼ |　　ヽ:,-y-､_ヽ: :￣: :_X:.:ﾚ:.:.:.:":.:.:.＼
　　　　　　　　 ヽ　,.. ┴ｲ-i　ﾊ _,.-＜ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
　　　　　　　　　　 iィ====｀ｲ_ﾒ:.:..:.＼＼ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ﾄ
908 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:18:46.91 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　　ああ、そうか。なら……よかった
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´


　　　　　 '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:＼ ヽ:.｀丶
　 　 ／::::::::::::: ／.: /::　ｲ:::::/::::::::::::::::::::::Vﾊ::::::::::＼　　　　
　／::::::':´:::::::/::::: /:::/　|::::ハ::::::::‐-::::::::: V∨::::::::: ＼
/:::／::::::: /:,' ::::::/´/　 :| ::!　 ヽ::::::::::::ヽ:::::V:::::::::::::::::: ヽ　　
/／/::::／/:::l::::::ｲl::/_　　ｌ:::|　　　＼::::::::::::::/ :::::::: l::::::::::::',
　/／　/ ::::|::/:j ﾚxz　　ヽ|　 气=k.＼:::: /::::::::::::::|:::::::::::::i
/　　 ,' :::::::l/ ::l匕ii}　　　　　{ii7ﾄ,_心 ∨::::::::::::::::l:::: /:::::|
　　　 i::::::::/::::::j V::ﾘ　　　 　 V込::rｿ /:::::::::::::::::,'::::/:::::::|　　嫌、嫌だよ。お願い、死なないで！
　　　 |:::::/ｌ :::::ﾘＯ　'"　'　　　 　 ｀ヾ○':::::::::::::::::/:::/ :::::: |
　　　 l::/　|::::::{.:.::: 　 －-　　　::::::.:.::　i :::::::::o: /｀ヽ::::::::::|
　　　 |, 　 | Ｏ::ヽ、　　　　　　　　　　　|:::/:::::::/ __ノ::::::::::|
　 　 　 　 l:::::∧::::> 、　　　　　　　　|/| :::::/:::::::::::::/ :::|
　 　 　 　 ヽ:{　∨／`ｧ-r‐r‐ﾍー≦千| :::/-､::::／ヽ :ﾘ
　　　 　 　 　 ＼{　`ｰﾀ　l　}　`Ｖ´ ￣｀|::/=く／　　 ∨
　　　　　　　 　 人　（　　　　 _/　　 　 l/　＼ ヽ
　　　　　　　　/　 ﾉ　} 　 ーｲ/　　　　　　　　V∧
　 　 　 　 　 / 　/ 　.|　　 ,//　　　　　　　 　 川lﾍ
909 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:19:32.65 ID:8U/slIco
一緒くたに死んだような印象があるけど、
アントニウスが先に自害してるんだよね。
910 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:19:39.87 ID:ogr7F02o
　 　 ／ . . . . . . . . . ./. . . ./ |　 　 |: : :|: : ::ﾍ: : : : : : : : :
　／:,イ. . . :/: : : :::/|: : : :/　| 　 　 |: ::|ヽ: . .ﾍ . . . . . . .
/::/ /: : : /: : : ::_/_|_:ノ:/　 |　 　 ヽ|‐:|-|‐: ::.|: : |:: : : . .
/　/: : : :ｊ: :: :::::/　 |: :/ 　 |　 　 　 |: |　|: ::: :|: ::|: : : : :
´　/: : : : :|: : :::ﾊ゛＼|/　　 | 　 　 　 |:|　 |: ::: |: :|: : : : : :だって……私、まだあなたに好きって言ってない！
　/: : : : :/:|: :/::::ｊ 　 ＼　　　 　 ＿__|ｊ_＿|_:_::|:.:ｊ: : : : ::o
　|: : : : /|: |/:::Ο￣￣　　　　　 ＼　　 　 |: ::|/: : : : :::::::
|: : :.://::Ｏ::::ﾉ　　　　　　　　　 　 ＼　　 |: /: : : : :::::::::
　|: : :/ |/|.::::::{ 　 　 r-‐"￣￣｀ヽ、　○　|/: : : : :::::::::/
|:::/　　 |: :::::ヽ、　{　　　　　　 　 ヽ 　　 |: : : :::::::;:::/ノ
|/ 　 　 |: :::::::/＼|　　　　　　　 　 ｊ　　 j: ::０::／:/´::::
　　　　　　|: ::::/__|:/＼　　　　　　 ,ノ　 , /: :::;ｲ:::::/::::::::::
　 　 　 　 |:::/´　´ 　 ｀＞‐-‐＜´‐ ´ ./::;／‐|:;/-‐､::::::
　　　 　 ／∨ .ｉ　 /"￣｀Y＾ｊ　　l＾Y⌒゛'´ヽ、 ´　 　 ｀ヽ
　 　 　 { 　 　 :|　{.　 ￣ ｀〉'　　 Ｙ´ ￣　 　 〉./　／
　　　　　|　　 ヽ|　ゝ　￣ソ　　　 {　 ￣~　 / /／
911 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:20:23.27 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　 ,. -‐　　　　　　　　　　　　　 .: ..::.: ::..::::.::... ::. :::::
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　 . .　. ::. : :. ..: ::.::::: ..::.::..::: :::::..::::
　　　　　　　　 {　　,　 ﾊ 　 　 |　　　　　 ｉ　　　　　l　　ﾉ　 ,.. . ::.::::
　　　　　　　　 ヽ　{　/　i、　　|　　　　　 ゝ、　　 ﾄ､ﾞｰ'　,ﾍ　
　　　　　　　　　 ＼｀＼　＼　 ゝ ヽ、　　 　ヽ. 　 |　_／ﾜ´l　
　　　　　　　　　 　 ｀ゝ ＼　ﾄ､　｀-‐'＼　 　　} 　.∨j辷'1 |　
　　　　　　　　　　　_亅 　_} L__ゝ、　　 ヽ 　/　　 /_ﾌ　　/
　　　　　　　 　 ／´ ,r' ´　　ヽヾ__rヽ 　 │ l　 　/ _fJ_,ｲ　　……私も、もう少し素直になればよかったのかもしれないな
　　　　　　　　/ f　,ｲ　　　 ／j　'＾"ｿ　　 ∨ 　./　{ 　|　|　　
　　　　　　 　 {　Ｖ　ヽ　　 L_/　　 /　,ｲ　 j　 / 　 l　 |　 l　　つかさ、葡萄酒を頼む
＿ _　_　_ _.　　＼ .ヽﾉ 　　 /　　 〈　 ぃ　 {　 {＿ノ　　l　 ヽ、
　　...........:::::::::::　　〉 /　　　,ゝ-‐､　ヽ. {! 　 ヽ　　｀＼　ゝ　　＼
:::......:::::.　　　　 ／,r′　.／l　　　ゝ､ }　　　 冫　　∠__ ‐＾ヽ 　 l
　　　　　 　 ／ノ´l　 　{__,┴‐´￣／L_ 　／　　,ｨ'´　　　 　ヽ　|
　　　　　　 ヽ ヽ_,.」　　ヽ　　　.／　_／　|　　／　　　　　　 丿│
　　　　　_r=ニ、ヽ ヽ　　 ＼／ヽ、ﾄ､　　{　 {　　　　　　／＾ヽ、＼
　　　　 ￣￣＾ヽ、丁~ヽ、　 ＼　 ゝゝ'　│　 ヽ、 , -‐'´


　　　　　　　　　＼　 　 　ヽ 　 　／　　 /
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　¨lﾆ/ 　 　∠
.　 　 　 　 　 　 　 ／ ＞ ､_ に}_　, ＜ : : ヽ
　　　　　　　 　 ／: : : : : : : :爪: : | ￣｀ヽ.!: :＼
　 　 　 　 　 ／: :/ : : : : 〃: 'l　V:ト 、 : : !: : : ハ
　　　　　　 /:/: /: : 斗.'/ |:/ | 　',:ト、ﾍ : :|: : : : ハ
　 　 　 　 /ィ.:,' /: : : l/　 !'　　　 ﾘ　ヽ.: : |: : : : |: :l
.　　　　　/ ,': :|｜: : /xぅ外　　　　　fぅメ､}: : : : !: :!
　　　 　 　 l: : !∧ .〃ん: ﾊ　 　 　 ん　小: : : | |: :l　は、はい！
　　　 　 　 l: : !: :.} ﾊ　辷り/ / / ,弋に:ﾌ7: : ∧!: :!
　　　 　 　 | :∧: :|: :}　　　　　'　　　　¨ /: : //: Ⅵ
.　　　　　　Ⅳ　V个ゝ、　　 ⊂つ　　　/: :.ｲ/!.:/
　　　　　　　　　∨.:/l }＞ 　.. __ . 　＜.:イ}/　l'
　　 　 　 　 　 　 Ⅴ jﾉ__r ィﾉ　　 Lr ､__ /
　　　 　 　 　 　 　 , ┤ ぅﾊr､. 　 { (ヽ　 >､
　　　　　　　　 　 /　 !{ '　' /7==rl ﾄ　V　　ヽ
　　 　 　 　 　 　 | 　./　 　 /　　 } 　　!　　　|
912 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:21:07.36 ID:ogr7F02o
　　│::::::::::::::::::::::::::::｀- 、::::／　 ＼ｉ::::::::::::::::::::::::::::::'、
　　│::::::::::::::::::::「￣｀ｰﾍ_r′ 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾚ‐、
　　 |:::::::::::::::::::::::| 　　 　 　 　　 　 ！::::::::::::::::::::::l::::/ , |　
　　 l　　　　　　 l　　 　 　 　　 　 　 |　　　　　　 Y / ﾊ　 　　私は幸せだよ。一度は世界の半分を掴み
　　 !::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　,一´￣１::::::::::::::::::::::l　/ ！.
.　　|::::::::::::::::::::::::|,r‐'￣´　　　!弋ｒ＝┤::::::::::::::::::::::ﾚ' 　 l .　こうして君と最後までいられるのだから
　　ﾉ::::::::::::::::::::::::|　,ｙ＝ゞ' 　 ﾄ、　　　.ｌ::::::::::::::::::::::::l:::::::::ヽ
　/::::::::::::::::::::::::::::! " 　　ｿ 　丨ﾞ､　　　 |::::::::::::::::::::::|:::::::::::::　　だから、君も私と過ごした日々を幸せだったと思ってほしい…
　ｌ::::::::::::::::::::::::::::ﾉ　　　　　　！　l　　　 |::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::＼
,.ﾉ::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　　　　_､ヽ/　　　　ｌ::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::ヽ、
ﾉ::::::::::::::::::::::::::/-ヽ　　　　　　　 　 _r' 　 |::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::/:::::::::＼　　　 ｰ-‐'''´__,､ 　│::::::::::::::::::::::::::::ヽ、:::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ﾄ ､　　　ヤ"´::::＼__ハ:::::::::::::::::::::::::::::::｝:::
::::::::::::::::::::::！::::::::_, -┤　＼-､ﾉ::::::::::::::::::/　l:::::::::::::::::::::::::::::::|::::
::::::::::::::::::::::::L_／　 　 l　 　 ＼:::::::::::::::::/ 　 j:::::::::::::::::::::::::::::::l:::::
::::::::::::::::::::::::|　　　　　」　　　　 ＼::::::::/ 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::j::::
::::::::::::::::::::::/　　　　 ´　　　｀‐､ 　 `‐' 　 ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::


　　　　　　　　　　　　　　 _　＿　　＿
　　　　　　　　　　　　, -/　 ｀ﾞ -.、: : : :｀ﾞ ‐ .、
　　　　　　　 ,. --､ム-/／　　　　 ＼: : : : : : :｀: .、
　　　　　　／　　、7＿{＿＿＿＿＿ ＼: : : : : : : .:＼
.　　　　　/　　　　　ﾌ: : : : : : : : : : : : ￣ミ: : : : : : : : :ﾍ
　　　　 /　　　,. ｫ-':/iﾍ:ヽ. ､ : ＼: : : : : ﾐ|: : : : : : : i : ﾊ
　　　 ｲ_,. ｧ'′ : |: :,' .l: :ヽ.ヽ.＼:. :＼ : : : |: : : : : : : |: :　',
　　　　 / :|: : : : :l: :|　l: : : ー――--＼ : l: : : : : : : |: : : :!
.　　　 /: : l: : : : :i|/| : l : : : : ＼: : ＼＼ヾ.| : : : : : : |: : : :|　
　　　/: : : i: : : : :/l:|: : l: : : : : : : ｲ⌒/外､.| : : : : : : l: : : :|
　　 ,' : : i: :i: : ／|: :l:._,,: : : : : :.:.:.:.i什:::::::ﾊ ゝ: : : :i : l: : : :|　　……アントニウス、様？
　　 i: : /|: :', : : : l ,,ｲ /ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨心ノij|: : : : .:l : lヽ: : !
　　 |: ,'　l: : ',: : : l {i i::::::ﾊ:.:.:.:.::.:.:.:.:.ﾞゝ--○: : : : :| : l ﾉi: :|　　　
　　 |/　 |: : :ヽ.: :ﾄゝ弋ンj :.:.:.:　　　　　　 |: : : : ,': : ｌ: ∧:!
　　　　　|: : : : ヽ:',∧:.O''"　 ,　　　　　　　l: : : /: : /: ,'　ﾘ
.　　　　　',: : : : :|:ヾ: i　　　　　　_,　-っ　 ,|: : /_|: /|:.,'
.　　　　　 ヽ: : : l ＼: ヽ 、＿__'‐'"´　,. イ,|: /:.:.l:∧l,'
　　　　　　　＼ |　　ヽ:,-y-､_ヽ: :￣: :_X:.:ﾚ:.:.:.:":.:.:.＼
　　　　　　　　 ヽ　,.. ┴ｲ-i　ﾊ _,.-＜ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
　　　　　　　　　　 iィ====｀ｲ_ﾒ:.:..:.＼＼ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ﾄ

女王の胸の中でアントニウスは息絶えた
913 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:21:28.74 ID:ogr7F02o
その報を聞いたやる夫は涙した

　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 ―――　　　　　　　　　　　　――― ＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 ＿　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　 ＼
　　　　　　　　　 ／　 　 　 　 　 /´ ,..::::::::::.ヽ ヽ　　 　 　　　　/´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ ＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　,'　 ,;::::::::::::::::::',　',　　　　　　　,'　 ,;:::::::::::::::::::',　',　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　 {　 {:::::::::::::::::::::}　}　　　　　 　 {　 {::::::::::::::::::::::}　｝　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　'、 ヽ::::::::::::::／ /　　　　　　　 '、 ヽ::::::::::::::／ /　 　 　 ＼
　　　　　|　　　　　　　　　　　　(;;;;;;;;;;）)￣　／ 　 　 　 |　　　　 ＼　 ￣　　　　　　　　　 |
　　　　　|　　　　　　　　　 　 ／'　　 　 　 /　 　 　 　 ∧　　　　　 ',　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　｛{　　　 　 　 ｛　 　 　 　 /　ヽ　　　　　｝　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　 ヽ＿＿_／ ＿_ ＼＿＿_ﾉ　　　　　　　　　 　 ｜　　
　　　　　＼　　　　　　　　　　人　　　　　　　 ヽ　　 ´　 　 ｀　　'　　　　　　　　　　　　 ／ 　
　　　　　　 ＼ 　 　 　 　 　 （ し.）　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　
　　　　　　　　＼　　　　　　　｀¨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　
　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 　
　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　
　 　 　 ／￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　
　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
914 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:22:31.45 ID:8U/slIco
女性と同じで涙腺に蛇口がついてて
開け閉め自由なタイプか。
915 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:22:39.99 ID:ogr7F02o
　　　　かつての友であり有能な武将であった男をを失ったことはローマの損失だお……
　　　　⌒|/⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ノ⌒ヽ、＿ノ⌒
　　　　 　ヽ 　　＿＿＿_
　　　　 　　　／　 ｜::⌒＼
　　　　　　／　 _ノ｜::（●）＼
表　　　／ 　oﾟ⌒　|ヽ__）⌒::::＼　　　裏
　　　　 |::.　 　 （__ﾉ|r-|:::::::::::::::::::|
　　　　 ＼::.　　　´ |ｰ´::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　／￣￣￣￣￣￣￣￣　 ￣￣￣＼
　　……やれやれ、ようやく死んでくれたお

冷酷非情なやる夫が政敵の死を悼む情など持ち合わせているはずもない
過去の例に倣ったまでのことだ
916 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:23:49.70 ID:ogr7F02o
　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7- 　やる夫様
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l、
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;'、
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;`
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　: |

　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　 ご苦労だったお、マルディオン
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　 　
917 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:24:35.35 ID:ogr7F02o
　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7- 　さすがに焦りましたよ
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l、
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l　　あの女王がアントニウスの為に死ぬなどと言い出したときはね
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;'、
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;`　しかし世間知らずにも困ったものです。今更自分の命とエジプトの
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!　　　　財宝ごときでアントニウスの命を救えると思っていたなんて笑い話だ
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　: |

　 　　　＿＿＿_　　
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　
／ 　　 （●） 　（●） ＼　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　エジプトの女王は悪の象徴。アレを捕らえてこそやる夫の勝利は完璧になるお
/　　　　 ∩ノ ⊃　　 ／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　女王を生かしたままアントニウスのみを排除した功績にやる夫は感謝しているお
.＼　“　　／＿＿|　 | 　
　 |＼ ／＿＿＿ ／|　　　胸を張ってこれを受け取るといいんだお
　 |　　　　　　　　　 ﾉ
　 ヽ　　　y　　　　/
　　 ＼　/　　 　 /
　　　　/　　　／
　　　（_＿＿）_）
918 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:25:34.79 ID:ogr7F02o
　　　　　_,...........,__
　 　 ,.ｨ'" ...:::;;;;;;;;;;;~`:;、
　 /　　...::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
　 | ,rrｪヒﾐ〈;;;:リﾅナｸ,;:l!
　!斥ｙ'r｡xﾂﾍ '･`,,,ｼﾐ;:;;:|
　 |ﾄﾆ斗ﾃi"| :;ﾌﾊｺ=7- 　……やる夫様、これは何の冗談ですか
　 :|::ll::::l!:|l|ﾊ::;;| | ! !| li　,l、
　 |ﾄ|!:::l!:||ｋｷ;|干!,!,!ﾉﾉ:,!;l
　 !|ヽヾヾﾄ'＾"~'' ,'' "//;;;;'、
,r'-:ゝ ,ｨ;'　 ,.-...,,;:,,'　/l::::;;;`
ﾐ　　,:':;/ヾ､　　.,,.　,,_;:' l!
::`:'";;,'　　`:;､　:;;:　,;'　.,!
^:､　ゞト､　　:,! ':;;, ;;'　 '"!
､　`ﾄr=ミ:;､　!　 ':;; ;　　: |
　
渡された袋にはコインが数枚。裏切りの代償にしてはあまりに安い
919 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:26:26.88 ID:kki6qogo
汚れ役は…
920 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:26:46.86 ID:ogr7F02o

　　　　　　　　　　 .　　　　　　..　.　Л_
　　　　　　　　　　　　　　 　　..　　//;;;;`-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　..　 .//ー-､;;;;;;;;;ヽ、　　
　　　　　　　　　　　　　　　　..　//_　　　　 ;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　.. //　ﾞﾞｰ-､　　｀ ;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿ 　　..//　　　　　｀-､　` ;;;;ヽ　
　　　　　　　 ／⌒三 ⌒＼..// 　　　　　　　＼　`;;;;|　　・ ・ ・ ・ ・ ・ ・　・　
　　　　　　／（ ・）三（・）　//　　　　　　　　　.ヽ ﾞ､;|　　お前もギリシア人なら口に詰めるコインは
　　　　..／:::::⌒（__人__）i⌒)､ヽ　　　　　　　 　　|　i;|
　　　　.|　　　　　|r┬-|./ﾌヽ.｀i|　　　　　　　.　　.| l/　　　それくらいで十分じゃないかお？
　　　　 ＼ 　　 　`ー"//　.ﾉ ﾉ　　　　　　　.　　　l/
　　　　　（　　i　　　 .//　　
　　　　　 .＼ .＼,.　//　
　　　　　　　｀ヽ、 ⌒)

　　　　　　　　　　　　冥界の渡し守
口に詰めるコインは カ　　ロ　　ン への渡し賃だ
921 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:26:54.05 ID:fqjNDN20
ジャギ様に死亡フラグが高々と…
922 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:27:06.34 ID:FXPcIwko
うは～・・・
923 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:27:13.38 ID:fqjNDN20
ああやっぱり…
やる夫の黒さを考えれば当然そうなるだろうな…
924 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:27:41.73 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　,,､ - ｰ― ｰ- ､
　　　　　　 ､- ' ~:::::::::　　　　;;;;;;;;　~''-､　
　　　　 , ''~;　; ;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;　 ;;;;ヽ
　　　　r";; ; ;;;; ;;;; z;;;;;;;;:::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;　;;; ヽ
　　　r';;;;;; ;;;;rr'(（t"t､;;;､ - ｰｰ ､;;;;;_;;;;;;､;;;;;;;; t
　　 ';;;;;;;;r';（;;ヽ,､-;;'''";;､､､;;;;;;;;r'"ii 」ｰ ､)'yヽ､i
　　i;;;;､i~t''ｏ't;;;;;;;;≪,,,｡,~'ヽ;;ノ　;ii i;;､､,;;~',､'ｿ ）
　 i ;;;t'､､o｢"｀'ｰ ''"~~~~~~,,,,､::-';;;　~'-ゝ;;ヽ｡ｿ
　 | ;;'t､ｧo)ｰ- ''"r'' ,､":::: r'､~~~;;; ~'';;- ､''"*i/　貴様、最初から……！
　| ;;;;t,ｭｱ;;;;:::／/',, i;;i ::::: i;;;i　::;;;ﾘ~i　:: ::~'ｱ,,ﾉ
　| ;;;;;;;t't;;:／;;/;､ ', i;;i :::: |z;i　 ; ﾘ;;i :::ﾘﾘ : 〉j
　 | ;; ;;;;;;i／;;; /i;;;t,､. i;;i ::: |ﾆ| ;;;;/ｮﾘ :/;/::/::/
　 i,,;;;;;;／;;;;:::/::t／ﾘi |;;i :: |;;;i ;; /;;/ ://:::/ /
,,ﾉ;;;／;;;;:::: /ｰ'"'' ,ｲi |;;;t__i;;t ;;/;;/: //::/　i,r'|　　　　/i
:;>'";;;;;::::: /､､;;;;／::￣::::::::::::::~":::ヽ''〈::/ ''" ,/　　　 /; |
､;;;;::::::: /:::::::;;;;;;;;~;;'ｰ--ｰ''::~~~::''y"r''ヽ;;;r"　　　 /;;; |　　　 /;
ﾘ,ヽ;;;;/t~',,-､::::::;;;;;;t:::::;;;;;;;;;､- /彡　i |　　　　　/;;;;; |　　　/;;;;
/,i､､::::: :::t;tヽヽ;:::::;;;;;t;;;;;;;､':::: /彡　 ,ﾘ;'-､,,,,,,,, /;;;;;;; |　　 /;;;;;;;
"'/i:::;t:::　'' tヽヽヽ､-ｰt'"::::;;; j彡　　,'i;;;;~' -､'-~､,''ｰ+ ､,,/;;;;;;;;;;
:ﾊ :::tt~'　:::t､ヽ~' ､ヽ:::t'';;;　 j彡　　''i;､;;,,"" ~'' -､､"""<;;;;;;;;;;
:: ﾉt :::tt'':: ::::i;;ヽt;;;ﾘ |::;;'i ;;;; / ;;" ;;;; i;;､ヽ､;;,,, ::;;;;tヽ i::ヽ;;~''

　　　　　　　　　　　　　〆
　　　　　　　　　　　／/　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　 ﾉ　/　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　/　 i　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　 ,i　　|i　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　,'　　|i　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　 i|　　 |i　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　i|　　　.|i　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　|　　　　.i、　　　　　　　 　　　　　　
　　　　　　　　ゝ　　　　 i、　　　　　　　　　　　　
　　　　　'　　　i|　　　　　 ゝ　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　 .i|　　　　　　丶　　　　 　　　　　　
　　　　　　　　　.i|　　　　　　　＼　 　　
　　　　　　　　　 .i|　　　　　　　 丶　　　.　　　　　
　　　　　　　　　　.i|　　　　　　　　丶丶、、,,　　　
　　　　　　　　　　　i|　　　　　　　　　＼ゞ`　　　　
　　　　　　　　　　　　i|、　　　　　　　`＼　、、,　
　　　　　　　　　　　　　ゝ　　　　　　　`丶`＼ゞ　
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　,.　　　ﾐ＼丶　`
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
925 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:28:38.66 ID:ogr7F02o
同日、やる夫は抵抗もなくアレクサンドリアに入城

数日後
　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼ 　　　　　
　／ 　　 （●）　（●）　＼　女王はやる夫と話す気はないのかお？ 　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 | 　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／ 　　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|

　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　　は、部屋に閉じこもったままです
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　　
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|　　　　
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '
926 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:29:12.51 ID:ogr7F02o
　 　　　 　　 　＿＿＿_
　　　　　　 ／　_ノ 　ヽ_＼
.　　　　　／　（ー） 　（ー）＼
　　　 ｌ^l^lｎ　 ⌒（__人__）⌒ ＼　とりあえず何を聞かれても適当に答えておくんだお
　　 　ヽ 　 L　 　|r┬-|　　　　|
　　　　 ゝ 　ﾉ　　`ー‐'　　 ／ 　　自殺されたら厄介なんだお
　　　／ 　 /　　　　　　　 　　＼
　 ／　　 /　　　　　　　　　 　 　＼
. /　　 　/　　　　　　　　　-一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ　　　　　　　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　　はっ！！
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　　
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|　　　　
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
927 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:29:52.74 ID:ogr7F02o
女王の私室

　　　　　　　　　　 　 　 ,　:＜¨￣￣￣¨＞.､
　　　　　 　　　　 ー=≠: : : :/: : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　 ／: : : : : :{ : : : : : ｈ: ヽ : : ヽ:ヽ
　　　　　　　　　 /: :/:/: :,ﾑ∧: : : : : |ﾍ-､∨ : ﾊ ﾊ
　 　 　 　 　 　 /:／: |: : //　', : : : }.:}　ヽ: j : : i |: {
　　　　　　　　 {/ / : | : {ﾘ　　ヽ: :/j/,　　Ｙ.: : :| | :ﾍ
　　　　 　 　 　　 {: : :| :∧ｨ=气,ｊ/ 　ｨ≠气 : :∧}: : :ヽ　つーことらしいんだってヴァ！
　　　　　　　　 　 |:/{ Ⅵ: } :.:.　　 _,､，　.:.} : : }: : : : ヽ、
　　　　　　　 　 　|{ ﾍ |: :八:.　　 {　 ﾍ 　,|: //: /´￣´
　　　　　　　　　　　　ヽ: : :厂fv≧ｰ=≦/ｊ//∨
　　　　　（ヽ　 　 　 　 {:∧{　／ :{_＿ / //ヽ、
　　　 （＼〉r',　　　　　 ヾ,イ{{: : : l　 /: : : ;／ｱヽ
　　 ｒー'　 .:} 〉-､　 　　,/　Ｖﾊ: : |　′;／,／ 　 '.
　 　｀こ､　／ : ∧-､　/　　 ヾﾍ､:! {／,／}　　 　 ヽ
　　　 　 {/ : ／: ﾉ　∨　　 　{ ＼∨／ /ﾉ　 　 　　 ＼
　　　 　 ヽこ;／　　 ⌒ヽ＼/ ＞ ＾´＜´　＼　　　　　 ヽ
　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 / /　/} 　　}　　　ヽ　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　ヽ.　 　 　 〃 {　　入　！　　　 {＼　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　 ＼　 ／ {　ヽ /　 ヽ/　 　 　 }　 ＼
　　　　　　　　　　　女王の侍女、カルミオン

　　　　　　 　 　 　 　 |　　|＿＿＿
　　　　　＜￣￣￣＼|　 /＿: : : : : :｀＞x.
　　　　　 　 ＼＿＿ ≧7―― ヽ: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　 ／: /'´: : : : : :＼:＼: : : : : : : :ﾊ
　　 　 　 　 ／ : : : : : 爪ヽ: :, ―. .､ヽ: : : : ::|: ﾊ
　　　　 　 /: : :/: :/ _/ ! ', | ＼: : : ＼| : : : : !: ::ﾊ
　　　　　/: : :/: : :|/::'　|　',l　 　＼: : :|: : :!: ::!:/: :|
　　　 ／ ィ /: ::ｲ ! :|　 !　 !　　 　 ｀ ┤: :|: ::|': :| |　　……そう、やっぱり私はローマで晒し者にされるんだね
　　 ´　　/ :| :/.:|::Ⅳ 　 　 　 　 ニﾆ孑 :,'|: ::| : ﾊ|
　　　　　|: ::|/: ::', : !ヽ z彡　　 　　 　|: //: ｲ: /　　　（ごめんなさい、アントニウス様。でも、私は……）
　　　　　|: :∧: : :ヽ|: :ﾊ 　.　　r_ｧ　 /ｲ,' :/_!/_
　　　 　 Ⅳ　 ', : l::／| :≧┬―..,..≦:::/／:::::::::::＼
　　　　　　　　 ヽ|ﾍ　|/ ／::＼:::|/::::::'´:／￣ ヽ::::::〉
　　　　　　　　　　　　 /ｒァっ::ri^l＾ﾄ、/:::::::::::::::::::Y
　　　　　　　　　　 /￣＼　ｿム‐―┴ 、::::＿＿_|
　　　　 　 　 　 　 |:::::::::::::ヽl::::::::::::::::::::::::Y :::::::::::::|
　　　　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::::|:::::::::::::/
928 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:30:31.92 ID:ogr7F02o

　　　　 　 　 　 　 　 !｀ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 l 　　＼___　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　,.　ﾍ　　　 ヽ:｀＞'´ 　　　｀ヽ
　　　　　　　　 ／: : : :.＼　　　ハ､ ＿＿＿＿_ヽ
　　 　 　 　 ／: :　 : : : :.´ヘr.'´: ﾊ:ヽ: : : : :｀ヽ
　　　　　　/:　　. : : : : /: : _,/:: :/　 い: : : :.',
　　　　 　 　 .: : : : : :./:ｨ'´:/ : /　　 l:.ﾄ、: : :l : : :'.
　　 　 　 l: : : :l: : : : :l: :／/／ 　 　 l/　ヽ: :}: : : :.l　　この手紙をやる夫さんに渡してほしいんだけど
　　　　　 |: : : l: : : : :.ｨ'ﾗ示 　 　 　 x=ﾐ }: /: : :!: :|
.　 　 　 　|: : _|: : : :〈 代::ﾊ　　　　 んハ|/: : : :ﾄ. :!　　お願いしてもいいかな
　 　 　 　 l:.:.{ |: : : : l 辷ソ　 　 　 {ゝ-:ﾊ/l: : :./ '.:l
　　　　　　ｌ: :｀l:.l: : : | :;:;:;　　　 .　　 ｰ' ム!: :./ 　|l
　　　　　　|∧:| l: : : |、　　　‐-　　 :;:; /ｰr ヽ
.　 　 　 　 l/ ｀い: : :|:｀: ..､ ____,.　　 ィ ど´ /
　　　　　　　　 ∨ヽ:.!`y'ﾉ　　ﾉrヽム,(´ 　 ﾉ
　　　 　　 　 　 /:.７ﾍﾉ {　／　 r‐'/:.〉　 ｲ｀i
　　　　　　　　/l: :|　!て V　 rイ　 !/ヽ.／　 !
　　　　　　 　 l　!:.{　!　!ｰr ｲ　ｌ　 / ／　 　 ﾄ、
　　　　　　 　 |　ｌ:.|　l　!　!　!　ｌ　ヽ、　　 　 | }、


　　　　　　　　　　 　 　 ,　:＜¨￣￣￣¨＞.､
　　　　　 　　　　 ー=≠: : : :/: : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　 ／: : : : : :{ : : : : : ｈ: ヽ : : ヽ:ヽ
　　　　　　　　　 /: :/:/: :,ﾑ∧: : : : : |ﾍ-､∨ : ﾊ ﾊ
　 　 　 　 　 　 /:／: |: : //　', : : : }.:}　ヽ: j : : i |: {
　　　　　　　　 {/ / : | : {ﾘ　　ヽ: :/j/,　　Ｙ.: : :| | :ﾍ
　　　　 　 　 　　 {: : :| :∧ｨ=气,ｊ/ 　ｨ≠气 : :∧}: : :　お安い御用だってヴァ！　
　　　　　　　　 　 |:/{ Ⅵ: } :.:.　　 _,､，　.:.} : : }: : : : ヽ、
　　　　　　　 　 　|{ ﾍ |: :八:.　　 {　 ﾍ 　,|: //: /´￣´……むむ、あそこに見えるのはやる夫だナ
　　　　　　　　　　　　ヽ: : :厂fv≧ｰ=≦/ｊ//∨
　　　　　（ヽ　 　 　 　 {:∧{　／ :{_＿ / //ヽ、　　　　　オーイ、やる夫ー！
　　　 （＼〉r',　　　　　 ヾ,イ{{: : : l　 /: : : ;／ｱヽ
　　 ｒー'　 .:} 〉-､　 　　,/　Ｖﾊ: : |　′;／,／ 　 '.
　 　｀こ､　／ : ∧-､　/　　 ヾﾍ､:! {／,／}　　 　 ヽ
　　　 　 {/ : ／: ﾉ　∨　　 　{ ＼∨／ /ﾉ　 　 　　 ＼
　　　 　 ヽこ;／　　 ⌒ヽ＼/ ＞ ＾´＜´　＼　　　　　 ヽ
　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 / /　/} 　　}　　　ヽ　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　ヽ.　 　 　 〃 {　　入　！　　　 {＼　 　 　 　 ＼
929 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:30:52.18 ID:UgDSfWw0
>>916
本当にグルだったんですか!!!?
しかし、いつからジャギ様とやる夫が組んでいたのかが知りたい。
もしジャギ様がアントニウスの前に現れたころからだったとしたら、本当にやる康が小物に思えるほどの腹黒さだ!!
マジでオーベルシュタイン級の策略家ですよ、ここのやる夫は。
930 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:31:38.76 ID:ogr7F02o
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　
　 ／　　＼　　 ,＿＼　　 　
／ 　　 （●）゛ （●） ＼
|　 　　　 （__人__）　 　 |　……ん、女王からの手紙？　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 | 　　
.＼　“　　／＿＿|　 | 　　
　　＼ ／＿＿＿ ／

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 ／　　　 （__人__）　　　＼　しまったお！！
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／
　　　ノ　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　ヽ

やる夫は激怒した。勝利を飾る最後のピースが手から零れ落ちたことを理解したのだ
931 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:32:52.53 ID:ogr7F02o

　,r'ﾆﾆﾆヾヽ、　　 　 　 　 　 　 　 　 //ﾆﾆﾆヽ、
（"´￣￣ヾ））　　 　 ＿＿＿__　　　（（/￣￣｀ﾞ`）
| 　 、ィ_ﾉと)'　 　／ "＼, ､／"＼　 (つ（_,,ｱ　　 |!
i| 　 ｀ ｲ_／　 ／ （‐-､）､ ,（,-‐ ） ＼. ＼_Y　　　|!
.ヽ、　 ' （　 ／　　 ｀ﾞ（__人__）'" 　　＼　/ `　　/ 　女王は無事なのかお！
　　＼　　＼l　　　　 i|　　 　|!　　　 　l／　　／
　l|l 　＼　　 ＼　　､i|,/⌒ヾ､|!;,　　 ／　　／　|l
　　　　　＼　　ヾ　　 `ー一'´ 　ｨ　 　 ／ 　　i
　　　 　 　 ヾ、　　　　｀`"´　 　 　 ／
　　　ﾟ　 　|!　 Ｙ　　　　　　　　 　 ｨ　|!　　｡　　　
　　　,.　 '　 ､/　　 　 　 　 　 　 　 ヾ　´　’　　｀
　ﾟ,　i! `|　゜､l!　　　　　　　　　　　　i|!;　ﾟ ゜ ｡
　 ヾ从ｿヾ､, ;;ｿ'人ﾟ;,ｨ~;;へ､ｨﾍ;;´ﾝy∧从/∨ゞ〆´　 ,.，
_..〆　　..:::ｿ　　..:＿::ノ .::j　　 .:::ﾉ｀ｿ´::ゝ　.::::...ヽ _.:::｀

　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　　いえ、駆けつけたときには既に手遅れで…
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　　
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|　　　　
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
932 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:33:02.83 ID:fe.n4fQo
>>ID:UgDSfWw0
ほめるのはいいが他所の作品のキャラを出すな
933 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:33:37.13 ID:ogr7F02o
　 　 　　　　　＿＿＿_
　 　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼ 　　
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 　畜生、最後の最後で詰めを誤ったお……　
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))


　　　　　, (⌒　　　　　　⌒)
　　　(⌒　　(　　　　　　)　　⌒)
　　（　　　　　　　　　　　　　)　　)
　　　　（＿ヽ＿ﾊ从人＿ﾉ＿ノ
　　　　　　　　　 | || | |
　　　　　　　ﾉ Ｌ,l ,|| |､l、
　　　　　　　⌒:::＼:::::／::＼　　　
　　　　　　／　<●>::::<●>＼　　アントニウスと同じ場所に葬ってほしい？　
　　　　 ／　　　 （__人__）　 　 ＼　
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　　　|　冗談じゃないんだお！？
　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!|
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i　　こうなったら死体でもいいから晒して――
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　>
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽ
934 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:34:55.30 ID:ogr7F02o

　　　　　　　　　　　　　／ .:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::/:::::丶 :::::::::::: ＼:::::::::::::::::::::::::::ヽ
.　　　　　 　 　 　 , '::::::::::::::::::::: /::ハ:::::::::::＼::::::::::::::ヽ::::::::::: ヽ ::::::::l
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::,':::l:　 l::':,:::::::__＼＿::::::ｌ::::::|:::::::::':, :::::l
　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::/:::::: |::::l 　 l:::ｌ`く:::::::::::＼ ::::|:::: j :::::::::l ＼}
　　　　　　　　/:::::::::::::::::,'::::::::::|::::! 　 ｌ:::|　 ＼ ::::|　＼|:: /::::::::::::l:::::::＼
　 　 　 　 　 /:::/ ::::::::::::l::::::: /ﾚ::|　　ｌ:::|　　　＼|＿　|:/:::::::::::::::|＼:::::::ヽ
　　　　 　 ／イ:::::::/ ::::::|:::::::ｌ/| ::l　　j:/ 　 　 ｨ彡≠弍:::::::::::::::::|ヽ:ヽ, -く
.　　　　／ ´　|:::::: | :::::: |::::: |:∧ {　　　　　　 ´　 ,,　/ :::::::::::::::: |:/:::::}　　{
　　　　　　 　 |:::::: | :::: 小::: |:l　ヾ ,x彡　　　　　　／ ::,.　 -─┴‐＜ 　　＼
　　　　　　 　 |:::::: | :::::{:::∧:::ﾍ　彳'´　　 '　　　 /::::／　　　　　　: : : ｀丶、ﾉ
　　　　　　　　ｌ:::: 小::::: /::::＼:::ヽ "　　　　 ／　 ノ　　　　　　　: : : : ＼
　　　　　　　　∨　|:ﾊ::/::/::::::: `八 ＿＿_／ ￣￣￣: : : : : .　　　　　　: : : : :＼
　　　　　　　　　　 l ∧!:,'{ :::::: ヽ／ 　 __/　　　　　　　　　　　　　　　 　 : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　 |'　 |:ﾄ､Y⌒ﾝ　 ／´　　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : : : : : : : : :＼

五年来ずっとやる夫はこの女性を悪の象徴に仕立て上げるため苦心してきた
ある意味ではやる夫ほど彼女と親しい人間はいなかったかもしれない。そんなやる夫が初めて女王の顔を目にした
935 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:35:23.32 ID:fqjNDN20
>>930
メロスは激怒した
を思い出してしまった俺がいるｗｗ
936 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:36:19.77 ID:ogr7F02o
　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／ノ　　＼　　 u. ＼　！？
　　　　／ （●） 　（●） 　　　＼
　　　　|　 　（__人__）　 　　u. 　 | 　この、人は――
　 　　 ＼　u.｀ ⌒´　 　　　　／
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼


　　　　　 　 ／ / 　 ｜l　／::／　　　　　　 ＼ ＼
.　　　　　 ,ｲ 　 |　 　 | |/:::::/　　　,ｲ　 ∧　　l ヽ　＼
　　　　　/　　　|　 　 | |:::::/ ィ'"¨/ |　/　 V ､!　 ﾍ　 ヽ
　　　　 ,′　　｜　　 l | ／ ,/　/　.| /　　 ∨|ヽ　ﾊ　　ﾍ
　　　　 i 　　　｜　　 〈j::/ ,/　/ 　 l/　　 　 Vﾍ　 ｜ 　,∧
　　 　 ｜　｜　!　　　 ∨ /,＞=ﾐ. /　　 　,r=く }|　 ｌ｜ ト､',
　　 　 ｜　｜　ｌ　 　 　 V,勹::::ﾊ ' 　　 　 jr'ﾊ∨　 |｜｜　ヽ
　　　　 l｜八　 ',　:|　　 《{::ﾄ :::ﾉ|　　　 　 |{::ﾘ }　 /! ﾄ､:|　（ありがとう、私、ローマにいい思い出ができました）
　　　　 | |∧ ヽ/∨ﾊ　　　V弋rﾘ　　　　　Vﾉ ∧/｜| ',l!
　　　　 Ⅵ　V　{　V::ﾍ　 　 ', ¨´　 　 　 '　　'' |　　:|/　ﾘ
　　　 　 ヽ　 V 廴.∨:::ヽ、　ヽ　 　 (　ﾌ 　 ,.ィ|　　:|
　　　 　 　 　 ∨ ﾄ､.∨ト､＼　 ヽ 、 _ .．＜ |/八　,'
　　　　　 　 　 ∨|　＼{￣￣＼　＼/j/}/　｜　 }/
　 　 　 　 　 　 ヽ|　　 |＼:: :: :: ＞- ＼　　　　 /
　　　　　　　　　 　 　 ,':: :: ::.／／￣￣＼
　　　　 　 　 　 　 　 /:: :: ::/ / 　 　 　 　 ＼
937 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:36:52.50 ID:8U/slIco
ああ、そうとは知らんかったんか。
938 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:36:58.34 ID:UgDSfWw0
>>932
すみません、つい興奮しすぎて。以後繰り返さないように気をつけます
あと>>1さんにもお詫び申し上げます。m(_ _)m

939 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:37:36.96 ID:ogr7F02o
　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|　　　やる夫様、いかがなされましたか？
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|　　　
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|　　　　
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '～〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､



　　::::::　　:: 　　＿＿＿_　　 :::::　　::::　　:::
　 ::::::　　::::　／　　:::　　＼　:::　　 :::　　 ::
　 ::::　　::::／　　　::　　　　 ＼::　　:::　　::
　::::　　／:::　　　 ─　 　 ─　＼　::　　::　気が、変わったお　
　:::　　|　 :: 　　.（＿） 　（＿）　 |　:　　::::
　 ::: 　 ＼　　 　　（__人__）　 ,／　:　 ::: 　　二人を同じ墓に葬ってやるといいんだお
　　:: 　ノ　　　　　 ｀ ⌒´　 　＼ :　　 :::
　 ／´　　　　　　　　　　　　 　　ヽ　　:::
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼:::
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

あの日、心に焼きついた淡い面影が消えたことをやる夫は理解した
それは少年時代との完全な決別を意味していた
940 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:37:46.41 ID:n8d99hUo
なるほど、剣の鞘をクレオパトラとしたんですね。
941 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:39:51.85 ID:ogr7F02o
かくして全ての政敵は倒れ、地中海世界の全てがやる夫の手に落ちた
　　　　　　　　　　　　　　,. -─────────‐- .、
　　　　　　　　　　　　 ／／￣￣＼　　　　　　／￣￣＼＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼..
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　＼
　　　　　　　　／ 　　／ ／￣＼＼::::;;;;;;;;;;;;;;;;;::::／／￣＼＼　　＼
　　　　　　 ／　　　　|　 |.　┃　.|　| ::::;;;;;;;;;;;;;::::｜ |.　┃　.|　|　　　 ＼:　ここからが本当の始まりなんだお…
　　　　　／ 　　　　　＼ ＼＿／／　::::::::::::::::::　＼＼＿／／　　　　　 ＼
　　　 ／　　　　　..／￣￣＼　／　　　::｜::　　　＼　／￣￣＼..　　　　　＼::.:
　　 / 　 　 　 　 :::::　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　 :::::　　　　　 ヽ::
　　| 　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 |　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／＼＿＿／ 　　　　　　　　　　　　　　|..
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　|:
　　| 　　　　　　　　　　　　　　　｜r─‐┬──､|　　　　　　　　　　　　　　　 |::
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 |/　　　|　　 　｜　　　　　　　　　　　　　　/ ..
　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　＼ 　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　／ ..:.


やる夫がどのような未来を望むのか、ローマ市民はまだ誰も知らない

「やる夫が第一人者になるようです　第十回　終」
942 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:40:29.87 ID:fqjNDN20
>>1乙、面白かったよー
943 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:40:36.59 ID:fe.n4fQo
>>1乙！
ついにここまできたか…
まあ、やる夫にとってはこれからなんだけど山場の一つだったからなあ
944 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:41:20.17 ID:FXPcIwko
乙乙
945 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:43:03.74 ID:8U/slIco
乙ですた。
しかしなんというか、感情移入はしにくいやる夫だねい。

あとクレオパトラこのとき四十路直前というか数えだとよんじゅっさ（ｒｙ
946 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:44:14.21 ID:UgDSfWw0
>>934、>>936
何たる皮肉な巡り合わせと運命の流転・・・
>>1さん、なかなか憎い演出をしてくれます、支援、GJ!!
947 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:45:20.83 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′　本日もお付き合い頂き有難うございます
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||　　　　延期を重ねた上でこの内容ですが
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ　　　　笑って許して頂ければ幸いです
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　 /
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　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l　遅れた理由は一度データが飛んだ＋
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l　愁嘆場を書くのが苦手で筆が進まなかった
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x　　だそうです。まぁ全部自分の責任だよね
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l

948 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:45:32.77 ID:RwuTseE0
いちょつ
塩婆は自殺も第一人者殿の仕込みにしてたが、
このやるおにそこまで要れたら黒過ぎるなw
949 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/09(月) 23:46:42.77 ID:fi5VOzw0
乙です。
今回も面白かった。
淡々とした地の文が好きだわ。
950 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:52:25.31 ID:fe.n4fQo
データが飛ぶのは痛いなｗｗ
951 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/09(月) 23:52:49.35 ID:ogr7F02o
　　　　　　　　　　　　ヘ
　　　　　　　　　　　　　／ﾞ ￣￣ ｀ヽ|: : :＼ー-　､
　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : ヽ、
　　　　　　　　　　　 /: : '´ : : : : : /: :ｌ : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　 　 ／ : : : : : ／: :/: :/: : : : : :/|: : : : : : : : :ヽ　　　
　　 　 　 　 　 ／ : : : : : : /: : _/:_:/ !: : : : /　|: | : : : : : : : : ',　
　 　 　 　 　 /: : : : : : : : /: :'´/|: /　|: : : : |　 l:丁`ヽ: : :ヽ: : :i　
　　　　　　 /: ／/: : : : ,': : : / .|/　 :ｌ: : : : |　 ヽ|: : : : : : :.∨ |　では今回の解説です
　 　 　 　 /／　,' : : : : ｉ: : :/ ,ｨ≠k　',: : : :.|　z=kVヽ: : : : : ∨　
　 　 　 　 　 　 | : : : : :|: ://代 ﾉﾊ　 ヽ:..:::| f..う㍉ハ: : : : : :l　　作中、やる夫の策略によって人心を失った
　 　 |￣￣￣￣￣￣￣|小 {i ::::::j}　}　∨:| {i:::::::ﾊヾ|: : :|:: :│　
　 　 |　 ━━━━━　 l{ﾊ　V廴ｿ　f==fヾ Vﾋ　ｿ　j: :.∧:: :|　　アントニウスさんですが史実ではそうなっても仕方がない
　 　 | ローマ人の物語|ﾍ}、 _ ＿ ノ '　ヽ、　｀¨　ノ| :/小: :|　
　 ／＾) ～～∴～～　 |: :ゝ _ ::.:.　　こﾌ　 ￣.:.:::/ :|/: : | ∨　　　行動を繰り返しています
　{／ ス　　　　　　　 　 |: :.|: :.|＞　,　 __　 　 ＜/: : :|: :.│　　　　
　{／ _ノ　　　　 　 　 　 |: :.|少' 　 r|　　 Ⅳ＼ /: : : :ｌ: :.│　　
　ヽ'´_ﾌ 　 　 　 　 　 　 |: :.|　　　 |＿ 　 |　　ノ: : : :/ : :│
　　V|　 　 　 　 　 　 　 |: :.|　 　　|　　｀７　/: : : : /: : : : l
　　 ﾄ|　 　 　 　 　 　 　 |: :ﾍ.　 　 |　　,/　/: : : : / ＼: : : l
　　 {.Ｌ.rー‐､(こ'ー-､__.｣: : :}ヽ 　 |　 /　 ｛ : : : /　／｝: : :ヽ

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ　「豪華な暮らしをする会」だっけ？
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l　　　それで贅沢三昧と馬鹿騒ぎをやったんだよね
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
952 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/09(月) 23:55:39.76 ID:8U/slIco
本気でバカだなあマッチョマン
953 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 00:00:38.33 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!　それだけではありません
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　やる夫の使者に暴行を働き、その代償に
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　自分の奴隷を差し出して帳消しにしようとした
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!　　なんて非常識な伝説もあります
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',


　　　　　　　　　　　　　　　　　 -－-
　　　　　　　　　　　 _.　 ' ´　　　　　　　　｀　、
　　　　　　　　 　 ／　／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/　／／　　　　　　　　　　　　　｀　ー-
.　　　　　　　　/／ィ'　　 .／　＿_　_,./　　｜ |
　　　　　　　 ,ｨ' ／　　 ／　´,　 ' ＾　′ 　 ,|　|
　　　　　　 '´ ｌ′　 _／ .__／　　　 /　 　 7ト/.　　　　本編では状況が悪くなったので海戦しか
.　　　　　 　 /　. ィ'/　 「'７女ァr　/ 　 ／　!'| lヽ　|
　　　　　　 /／,ｒ１'　,.ｲ　ﾑ.　 /　/　／　ぇ､ﾘ |　　|　　挑めなかったってことにしたけど
.　　　　 　 ´　l.{　|／　|　[＿/　 /／　　 '　ヾ:､　　|
　　　　　　 　 | ヽ|　　 |　　　　　'　　　 ん　／|　 /　|　資料によると女王にお願いされたので
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　　　　　　　　 ヽ､/,ｒ´|／　 ,ﾊ
　　　　　　 　 |　｜ 　 |＼　　　´’　 　 　 /　 ,　　, '　l/　ホイホイ決めちゃったって書いてるのもあるよね
　　　　　　 　 |　｜ 　 |　j｀　ー--‐ャ　 ´　／ |／
　　　　　　　　'.　ﾊ. 　 |/　　 ／　／　　, <　　 !
　　　⊂,.￣｀ヽ∨ ∨　|￣｀/ 　 /　, ／,ｒ⌒.ー､
　　　／　　 　 ﾞl 　 Ｖ' |　 / 　 /／'´ i´　　 ｀ヾ
　 　 }',. ,　／　 |　　 ヽl. /　　/'　 　 ！　　　　 ）
954 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/10(火) 00:01:21.38 ID:nWGMhLgo
この時のアントニウスとクレオパトラの行動はマジで酷すぎるからなあ
貶められているであろう点を差し引いてもどうしようもない
955 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/10(火) 00:02:58.70 ID:Frz6ccgo
まあ所詮「右腕」だものね。
「頭」なしでキチンと動けと言っても……。
956 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 00:06:48.24 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|　ここまで馬鹿な行動を繰り返されれば
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　脱走もやむなしかと思います
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　むしろ、よく我慢したほうかと
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞ　……まぁ、資料が全面的に正しければの話なんですが
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　',
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}
　　　　　　ヽ、|　 /　／　　／::/::::::::::/::::::::::::::l::::|　　　　　　　　ヽ　 　 |　　 　/
　　　　　　　　ヽ/　/　 　,/:::::/::::::::::/::::::::::::::::ｌ::::|　　　　　　　 　 ヽ 　 l　 　

　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}
　　　　　　　　￣｀＞: : : : : ∨: : ー‐　--yz 、
　　　　　　　　 ／: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :＼
　　　　　　　／:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :＼: : ヽ　　そりゃ一次資料を当たれない＞＞1の言うべきことじゃないよね
　　　　　　/ ／// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : ＼: :.',
.　　　　　 {/　// : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ＿＿: : : : ヽ: l　　じゃ、次。アクティウム海戦についてだけど
　　　　　　　 l/l : : !: : 7ﾞ/ノ l|　Ｖ:.|　 ＼: : : :、 : : ｌ: |
　　　　　　　 　|: :/|: :/:/　　j|　 ヽ|　　　＼: : ＼: :!: ＼＿
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡　　 |≡≡z．ハ: :.ヽl＼: : : :＼
　　　　　　　　r┬z/:.:|　　　　　　　 　 　∠─-ﾍトr-く￣ヽ :＼
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　△　　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼ :＼

957 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 00:13:54.75 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　　　　　r-､
　　　　　　 　 　 rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､
　　　　　　　　　,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　 　 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
　　　　　　　/ : : : : : ,': ,' .! l: : !|　l: i、: : : ヽｉ : ',
　　　 　 　 / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:!　!‐!- ､ : : ヽ : !
.　　　　　 ,': i: : : i: : :l :l　 lﾉ!: : !!　|/　ヽ : : i: ',: |
　　　　　 l : |: : : !: : :N　 ＿! : ﾘ　' ＿　ヽ: :|: :V　「悪意ある噂」と書きましたけどそのまんま事実だそうです
　　 　 　 |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{.　=＝ミ!i: :ｈ: !
　　　　　 l/　!: : i、:ｉ'{ ''''　 　ﾉ ,.ヽ　　''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,!　　淀殿よりも酷くつかささんは戦闘中に一人で勝手に抜け出したのだとか
　　　　　　　 ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐'　r‐┐`''''",!,! :i' :|:i
　　　　　　　　 ヽ! ,|: |:i`'ｰ-　`_‐',., イ: !': : !: :!:!　　　それを追って戦場放棄したアントニウスさんも大概ですけどね
　　　 　 r ､ 　 　 /|: :!|: : |, '^'、　,ハl:/: : :,! : ',|
　　　　　ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,　　Ｖ　　/: : : ハ: :ヽ
　　　 　 　 Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :',
　　　　　　 l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
　　　　　　/ `ｭ,ノ　}i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '　 !: : : : ヽ
　 　 　 　 ト´、　 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/　 l: : : : : : i
　 　 　 　 !　　`　 　 !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,'　/　　ｌ: : : : : : |

　　　　　　　　　／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
　　 　 　 　 　 /: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
. 　 　 　 　　 /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |､: : : : : : : : ＼ ＼}
　　　　　　　.' : : :/ : /: : : : : : /　 ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
　　　　　　　|: : :/ : /| : : :― ｘ　　 ∨: : :∧ |　∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ
　　　　　　　|: :/ : /: | : : : : /　｀　　|: : :/　j/-　∨: : :l: : : : : :|　本編ではできる限り好意的に解釈して
　　　　　　　r┴､/:ヽ| : : : / 　　　　|: :/　 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |
　　　　　　　|　　| : :│: : /|.　　　　 | / 　 ﾄ::爿/ ハ: :|: :|　',: :|　包囲網の突破を図ったことにしました
　　　　　　　'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x　ｊ/　　 込;ﾘ　{ : | ∧ |　 ∨
　　　　　　／　　 ヽ. | /: :│ ,／ 　　 　 ' 　　 .:・} : |/　i/　　　　＞＞1曰くただ逃げたのでなければこれしかない！
　 　 　 　 |　　／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. 　　 ー'ｰr' 　 ／: : |
　 　 　 　 {　　　 ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |　　　　　　　　だそうで
　　　　 　 ヽ　　　 ／　}ﾍ: : ＼＼ 　 厂}ヽ._/ | : : : |
.　　 　 　 　 ＼ 　 __／　 ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
　　 　 　 　 ／　　 /ヽ 　 　 ＼ : ヽ ＼ 　 | 　|: : :/
　　　　　　/　 　　 {ヽ}} 　　　　ヽ: : }　 ＼ l 　|: :∧
958 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 00:22:39.09 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　/　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 　 ／‐ 　 　 　 //　　　　 l　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　, ‐´　　　／　,/ /　　　　 l　　　　　　､ 　 ヽ
　　　　　　　　／ ,　　,　　/　 / /l　　 　 l　ﾊ　　　　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 ／　/ 　 /　 / ／'´7/　　　 l / -Lll 　 　 　 ヽ l　　ヽ
　　 　 　 /　／　 /　　/　 /　 / l l 　　l / 　l. l ﾄ､　 　 　 V.　 　l
　　　　　l ／l 　 /　　/　/　_,/､」│ 　 l/　　ヽl l `　　　　 ヽ　　 l
　　　 　 l/　l 　l　　　l　/ 〃､フ:､∧　 l　　ﾆ=ﾐl､ヽ　　　　　ヽ　 l
　　 　 　 　 l 　 l　　　 ハ〈/:::::::::ll　ヽ l　　´,､/`:､ヽヽ　　　　 l　l　　でもそう考えると事後の動きが不自然ですね
　　　　　　　l　∧　　 l ∧　l:､: :ｄ l　_〉l　　l:: :::::::::〉,l　l　　　､　l l
　　　　　　　ヽ Nゝ､　 |l l　 `─'　ﾗ´F　　 l: : ´,､/N､ l　　　l　 ﾘ　　陸で戦う気ならわざわざ遠いアレクサンドリアなんかに行かず
　　　　　　　　ヽ ヽl｀l＼｀ﾄ､＿ ,ノ '　 l　　　` ‐' ' / ﾊ. ﾄ　　 l　ll
　　　　 　 　 　 　 　 ll　 `l,､　　　　。 ヽ､_　　_ノ//　l N　 ｲlﾉ l　　　総司令部のあったパトラスで集結すればいいんですから
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　〃 ｀ ‐､_　　　　 ￣ ィﾌ'　　W l／l l　l
　　　　　　　　　　　 l　　l 丶　　ヾ ＞,‐　´　 ﾚ/　　　ﾊ 　 ヽl　l
　　　　　 　 　 　 　 l　 / l＿,＿　,〉, ノ　　／'　　　ノミ､l　　 ll　l
　　　 _　　　 ,､　 　 l　/ /川　　　/　　／´　　　／´´　 ヽ　 ヽ l
　　　(_r‐､- l. ﾄ ､.　l /　l 川　　 /‐-ｙ´´　　／/´ 　 　 　 ヽ　ヽヽ
　,　-､. l　l 丶｀´ヽヽl　/l 川　 /　／/　／´/´　 　 　 　 　 l　　ヽ

　　　　　　　　　,,=＝ニ＝､､
　　　　　　　　//　　　　　　ヾ
　　 　 　 　 　 l|　　　　　　,､ `
　　　　　　,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-､._
　　　　／::.::.／::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::.￣ヽ￣￣`
　　　/:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
　　/:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
　　l.::.::/.::l.::.:.:／7７‐ /l.::./　lA､_::.:l:.::.:ﾐヽ:ヽ
　　|:.:://:l.::.::.:〃/　　l |.:/　　l|ヽ:.::.l.::.::.::l　ヾ､　む、それを言われると……
.　　l:.l/:.:l.::.::./ /　　 ´l.:/　　 ll　l.::.l.::.N:.:l
　　 l.::,r┤:./l 三三　 l/　　三ヨﾍ人/ ヾl　　　　と、ともかく次行こーか
　　│ヽ l:/::.l　　　 　 　 ,　　　・l:N:.:/　 `
　 　 l:l:.::.ﾚ:.:丶_"　　 ｰ'ｰ　　"_人l:./　　　　　　　アクティウムの海戦後についてだけど
　　　ll:.::.::.l::.::.l:.＞┬-,､..-‐:T:l:.::.ﾊ/
　　　l.::.::.:ヽ.::.Y　Y　　'┤､::.:l.l:.::.l
　 　 l.::.::.／l:.::ヽ　「￣｀l　　>l:.::.:l
　　 /.::./ミミﾐ､:.l　 l　　l　 彡|:.:/
　　/:.:/　｀｀ ﾐヾ:l､､ヽ　l 彡/l.:∧
　 /:.:/　　　 l　lVミミヽl彡/l l/ ヽ
　 l.::.l　　　　 l, `､＿ヽl／ノ |　　ヽ　〃
　/::.l　　,　　‐L　／　 l　 ヽ.l　　　 〉/
959 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 00:29:14.79 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|　本編では愛の戦士と化して
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l　　女王を守る盾となったアントニウスさんですが
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l　　　史実では流石にアクティウムの失敗が堪えたのか
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',　　　　この頃は引きこもり生活に挑戦しています
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _.　-　._　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.　-－- ＼　　　　　　 　 　 　 l ｀i　　　＿_
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /／　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　}　´￣　´ '´ う
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|｛　　　　　 ／＼　　＿＿＿＿　　j　　　　　／
　　　　　 （ ヽ　　　　　　　　　　　　　 '.l.　　　___/　 　 ヽ´　　ー-=ﾆ.¨｀７ 　 　 ｒ '
　　 r──’　｀ヽ　　　　　　　　　　　　.ゞ ' ´　　 　 　 　 '.　　　　　　 ｀丶、　 /
　(´_￣　　　　 　 ヽ　　　　　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 |　　　　 　 ＼　 ＼/
　‘ｰ⊂.　　 　 　 　 ＼　　　　　　/　 ,　　　 ｌ　 ｜　　　　|、　　　 　 　 ヽ‐-,ヽ
　　　　　￣￣＼ 　 　 ＼. 　 　 /　 /　　 　 !　 ∧ 　 ｜｜ヽ__｜　　　　 ∨　｀　でも引きこもり生活は長く続かないんだよねー
　　　　　　　　　 ＼ 　 　 ＼　 /　 /　　　　 |　/　' 　 ｜｜'´ヽ l　 　 　 l.　',　　　　　
　　　　　　　　　 　 ＼ 　 　 ＼l　 '　 　 |　 ,ィ´′ ∨　ﾊ. |　　 Nヽ.　　　|､　i　　　女王に誘われてアレクサンドリアに戻ったのが運の尽き
　　　　　　　　　 　 　 ＼ 　 　 ＼l.　 　 |　 /|/　 　 　/　/ 　 　 　 ',　　 |､ヽ!
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼ 　 　 ヽ､.　 |　i 　 　 　 ∨　　　 三三 ハ.　 !　＼　　　今度は「一緒に死ぬ会」を立ち上げて前と変わらぬ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼.　　 /＼ |　|　ｘィ彡　　　　　　　　・{　l.　∧　/
　　　　　　　　　　　　　　　　/＼ /　　 }'ヽ! "´　　　　 　 ,、_,　　　l　|∨　∨　　　　　馬鹿騒ぎの日々。すごくダメだねー
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　／　　　/ 　 ＼　　 　 ‘７´　 ） 　 .ﾉ　| 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　 /　　　 ',＼　　　 ､__,. '　,／　　|　 　 /
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　 ／　　　 　 ',　ヽ----r　' ´　|　　 |　　./
　　　　　　　　　　　　　　　　 | ｰ ´　　 　 　 　 ',　 ',　　 ヽ　 　 |　　 |　 /
960 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 00:40:17.16 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ‐--}｀ヽレ‐-､.｀ヽ、
.　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 　 ,|　　 }｀ヽ､.｀ヽ、｀ヽ、
.　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 /　//|　　| /|　 ｀ヽ､｀ヽ　｀ヽ、
　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 ／/　　/　// .ｌ　　l/| |､　　　ヽ　ヽ　　｀i
　　　　　 　 　 ＼　　 　 　 　 /　/　　/　//| /| 　 |　l| ヽ 　 　 ヽ　ヽ 　 |
　　　　　　　　 　 ＼　　　　　l　 | 　 /　/,.. -､ l 　 | ,..-､ ヽ 　 　 ヽ　',　 |
　　　　　　　　　　　 ＼-､　　　　!　/ l //ｒ｀::ｒ ヽ、.l　lｒ:::ヽヽヽ 　 i ヽ .l　|
　　　 　 　 　 　 　 　 ｒ'{ヽ ',__　　ヽ{　ﾄ| l l.:::ﾉ i__,/ ゝ l:::::::ｒ' 〉 ﾄ､　', ∨　|　馬鹿騒ぎの裏では二人とも生き延びる為に
　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆi／／｀ヽ、　l　､i. ___,ノ　'､ 　｀ｰ ,' /　|) ）　} | ヽ′
　　　　　　　　　　　　 ｙ ／　　 　 ｀ <　 |｀　､_　ｰ ｀ー‐'_,/　 |'´ | ,/ |　||　　様々な手を打っていたようです
　　　　　 　 　 　 　 　 >'　　 　 　 ,／　/ヽ,.-､_＞-‐ ＜)　　 l　 ﾚ'　 |　||
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　,／　　/　 　,／/::／ /::/　　 /　　 　 |　}{　　……どれも役に立ちませんでしたが
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼ / 　,.-‐' 　 ,∠ ｆ＝＝＝==＝＝┐　　　|（　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { {　i､＿__ /　／|　　　　 ||　　　　| 　 i 　 l　ﾞﾞﾞﾞ　そんなこんなで二人にとっての運命の日
　　　　 　 　 　 　 ＿＿... -‐ヽヽ|′／l／⌒,ﾈ　　　　||　　　　|　　|　　l
　　　　　　,.-‐ ´　　　　　　 　／ ／／/::::／/ｰ┬-ｒ､i´|｀ﾚ)＿|,　　|　 　'　　　　紀元前３０年８月１日が訪れます,
　　　　 ／,..-‐ｧ'´　 　 _,. '´／　/／ ,/::::/７7:::::::|　lヽ、＿ノl　）ヽ　 |　　 ヽ
. 　 　 〃´　／／　 ／　／　 ／ 　 ,|::::/:/::l:::::::ﾉ|　 ＼＿_,/ノ ／　　|　　　ヽ
　　　　　　/ ,ｲ　　/　／　 ／　　／::ﾚ'::/::::|／|::|　　　 ＼__,.<　 　 　 |　　 　 ',
.　　　　　 l　i |　　|／ 　／　　／／::::::/::::::::::::l:::|　　　　　　　ヽ　　 　 |　　　　}

　　　 ／: : : ,./: : : : : : : :/: : : :/: : , '/!: : : : : : |: : :|: : : : : : : : :
　　, ': : : :／/: : : : : : : :/: : : :/＿/ / l: : : : : : :|: : :|: : : :l: : : : : :
　 /: : :／　/ : : : : : : :/: : : :/´: :/ l｀　|: : : : : : |: : :|､: : : !: : : : : :
. /: :／ 　 /,ｲ: : : : : /: : : : /: : /　!　　l: : : : : ∧: : ! ＼: :!: : : : : :
/／　 　 // |: : : : : :!: : : : ,! : /　 !　 　 !: : : :/ ヽ: :|　ヽ｀ヽ､ : : : :　ここから先はもう伝説の域だよね
　　　　　!'　 l: : : : : l: : : :/.|: ,' 　 !　　　 !: : : ! 　 l: |　 ヽ: ヽ: : : : :
　 　 　 　 　 | : : : : |: : :/ !|/'ｰ- |､　　　 l: : l　　 ', l　　 ヽ: ヽ: : : 　そーゆー訳で合理的解釈は諦めて
　　　　 　 　 | : : : : |: :/l　 |__　　 |　　 　 !: |.　　 ､'|　　　ヽ;!､: : : :
　　　　　　 　|: : : : :,!: !: l　 r ' 　i !　　　　| |　　　/｀''―- ､ヾヽ: : :　　スパッと我らがジャギ様に全ての罪を
　　　 　 　 　 !: : : ｲ|/: :,!　 !ヽ-'/ 　 　 　 l:! 　 　!_ 　 　　 /l: :∧: :
　　　　　　　　',: : l l |': / 　 ｀ ｰ'　　　　 　 |　　 r‐' 　 i　./ ,' / : l : :!　被ってもらいました
　　　　　　　　 ヽ:| | |: :!　　　　　　　　　　 　 　 l､ ヽ.ノ,. ' /:/ : : | : l
　　　 　 　 　　　'.| | |: : ＼　　　　､__　 　 　 　 　 `　'´　/:/ : : : ,!: |
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |ヽ､　___　 `ｰ'　　　　 　 　･ /:/: : : : :/!/
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |: :／／ ヽ　　　　　　 　 ,.. /:/: : : : :/´|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : : : |/ /　/´.,'‐;!ー――,.i' ´-.//: : : : :/ : :|: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : :/7 /　/　/　l｣　,.. ''´:::::::::::::/': : : : : / : : |: :
　　　 　 　 　 　 　 | |: : !　　 　 　 　 |／::::::::::::::::: , ': : : : : , ': : : : |: :

961 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 00:50:20.02 ID:FQO7TOko
　 　 　 ｒ‐‐―‐}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
　 　 　 |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　 　 　 |.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　 ／.:.:.:.:.!.:.:/.:.:.:i　＼⌒ヽ .:.:.:.:.:.:＼.:i:.:.:.:.:.:.:.
.　 ／.:.:.:.:.:.:.:.⌒ﾄ:.:.:.:!　　 ＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.i　広く伝わっているプルタルコス解釈では
　/.:.:/.:.:.:V.:.:|.:/_､:.:.:i　 　 ｨｒﾃﾄﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.|　最後の日が迫り不機嫌を隠さなくなった
./.::.ｲ:.:.:.:.:j.:.:.:iﾊ心ヽ:::.､ 　 !ﾄ':::::jﾊ:.:.:.:.:.:.＼:.:.ヽ:.:i　アントニウスから隠れる為に自殺したと嘘をついたところ
／　!:.:.:.:/!:.:.:.!jﾍv'ﾊ ＼! .　Vヾ:ｲﾘ､:.＼:.:.:.:}ヽ:.!:.:!　アントニウスさんはそれを真に受けて自害
　　 ､:.:.:ハ .:.:人 ｀ﾞ' ）-（　　 ｀,,¨´ ﾉヽﾉヽ/!:.:.ﾉ.:.i　後悔し本当は生きてると伝えた時には既に遅し
　　　ヽ{　 ＼ﾘ:::.:Ｙ''　'。 ` ｰ‐　／.:.:.:.:.:./.:i:.:.:.:.:.:!　　アントニウスは霊廟の中、女王の胸に抱かれて　
　　　　　　／:.:.:／)＞...　 . ...イ.:.:.:.:.:.:.:/__:ﾊ:.:.:.:.:.!　　　息絶えた……こんな感じでしょうか
　　　 ｰ=彡ﾉ｀' ﾆ〈 {:::i:.:.::/.:.:./￣￣｀ヽ/∧:.ヽ:.:.:!
　 ⌒＞∧/. 　￣､〉7:.:.:/:.:.:/　　 　 　 ∨∧:.:.＼
　　/.::://∧　 xﾍ_∨:.:/.:.::.ｲ　　　 　 　 ∨/!:.:.:.:.:.
.　/.:::////∧'　）ｰ{.:.:.:i.:.:/リ　　　　　　　i//!:.:.:.:.:.

　　　　　　　　　　　　　　,,=＝=､､
　　　　　　　　　　　 　 //　　　　ヾ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 l:|　　　　　　ヾ.
　 　 　 　 　 　 　 ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_
　　　　　　,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､
　 　 　 ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､
　　 　 /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l　可愛がってた奴隷に自害の手伝いを頼んだら
　　　/／//: : :l : : : ∧/　l: : : ﾘ　l: |丶:｀: : l: l: : :l
　　／　//l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l　_ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l　逆に自殺されてようやく踏ん切りがついた話だとか
　 　 　 /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l　 T示┬l: : W :､:l
　　　　　　l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤　ヾ 　 P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x　　細かいエピソードは色々あるけどね
　　　　　　 V　 ヽ:l: :l　`''´　 ,　　　`''´'．: ヽl_ノ: N
　　 　 　 　 ｀　　N: :ゝ､_, ‐"｀ ､　　　 ノ: : N : : l　　でも踏ん切りがついたにも拘らずわざわざ死ににくい
　　　　　　　　　│: : :,‐´｀　　 ｀l-イﾆ: /: : :ﾊ: : :l
　　 　 　 　 　 　 l : ,亠　　　 ‐､l　 ｀〉/: : : l: l: : :l　　おなかを刺して苦しみながら生き延びる不思議
　　　 　 　 　 　 ﾊキ　 _　　 　 ﾋ､､/ /: : :/彡l､: l
　　　　　　　　　l//)､ (:::::｀:::､ ,'､ﾞ､l Y : : /〃彡l l
　　　　　　　　 /l´ l　'｀,‐ﾆ┬┤l ｀,.l l　/,´／　 |l
962 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 01:00:07.53 ID:FQO7TOko
　　　　　　　 　 　 ,　　　　　　　　　　　　λ/ヽ、
　　　 ｉ　 　 λ　ノ　　　　　　　　　　　　　　ﾍ::: ＼
　　　 |　　　ハ´　　 ／:::　　　 /ｉ､　 　 　 　 λ:::: ﾊ
　　 　| .／（__,,）　／:::: 　 __ノ/　| ﾊ　|　　 　 ｉ ﾊ::::: |
　　　 {/　　　 　 :::;/　　,ｨ　 /　 |　ｉ:∨　::　　 |　|::::: |　まぁ、そこは伝説なんですから気にしないと云うことで
　　::::/　　　　 /::/::|／ /_,ノ_　 ﾉ ,':::::∨ ::. 　 ｊ　ｊ::::: ｊ
::::::::::{　/|　　　{/ｉ::: |　,ｨﾁ弍ﾐ､　 ,':::::::::}　::　/ ,/:∧/　　では気を取り直して次、つかささんの自殺に関して解説を入れましょう
::::::::::|/,-ヽ､　 〈::|::. | "´　　　　　{,ﾉ:::::/ノｊ,ノｊノ:/
:::::::::::::ゝ､_　＼. ﾍ　|　　　　`‐-‐ 〉'´　　 　 ｊ::ノ　　　　　　本編ではあっさりと自殺に進んだつかささんですが　　　　
::::::::::::::::::ｉ::::人 ｀゛` |　 ゝﾌ　　 ／　　　　　 '"
::::::::::::::::ﾉ:::ﾉ￣＼　 ｀ヽ､　一'´::|　　　　　　　　　　　　　　　史実では何度かやる夫さんと交渉を持ったようです
:::::::::::::/:::/￣~￣＞‐､　 ＼::(＾Y´ヽ、
::::::::::/::::/,ｨ'´￣｀ヽ､　＼　 ＼〈´,　 .〉

　　　　　　　　　 _,-,ﾆ二ニ=､
　　　　　　　　／／
　　　　　　　 /:/
　 　 　 　 　 ヾ`､
　　　　　　　　＞+:‐: ´:￣: ￣: :`:'￣:l.､＿＿＿,／
　　　　　　／: : : : ／: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
　　 　 　 /: : : ／: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : ､:＼
　　　　　l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
　　　　 /: :/: :/: : : _,:_∠Ｌ､:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ　　　指摘してくれた方がいたけどこの時つかさは
　 　 　 l: /://: : : : :／::/':::::/: : : /::::-H､: : : : : lト､: ヽ
　　　　l://://: : : ｲミ土=､_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l　｀ヾ､　　三十九歳。ちゅーかもう四十代といっても過言ではない年齢
　　　　l/: :l l: : : ｲ:llo:::::::/:::/://:::テﾃヵl: : :ﾊ: : l
　　 　 l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l　　　　　それでよく三十そこそこのやる夫に色仕掛けみたいな説得を仕掛けたよね
.　　　 l: : : W/: : N　　　　 　　 ､ `‐':::l::l: : lN　V
.　　　 l: : : : :ﾊ: : : ト､　　 ー=　　　 ノlﾊ: :ハl
　　　 l: : : : : :､: : : 「ﾌ｀‐- ,､-┬:Ｔ´: :l　l/
.　　　l: : : : :,レ､: : :ヾ､　　/､｀Y/:l:l: : l
　 　 /: : :rﾆミミヽ: : ヾ､-─┤ `┤: : l
　　 /: : /￣＼ヾヽ: : :ヾ､　　 l　　ll: : l
　　/: : /　　　 ヽヾヽ: : lヽ　　l　 /l: : l
　 /: : /　 　 　 l ＼ヾ､: l ヽ　 l //l: :/
　/: : :l　　 　 　 l ハ ヾ､l､､l　 l////l

963 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 01:08:05.56 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,､　　 ,ｨ'ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿,／　｀Ｙ´　 　 ヽ、
　　　　　　　　　　　　 __,.-‐〝　　　　　　 ﾍ.　 . 　　＼
　　　　　　　 　 　 ,ィ´　　　　　　 　 ｉ　:　　 ﾊ　ヽ、 　 ＼
　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　 　 ,ﾉ /|　ｉ　:　| |　　 ﾍ　 :.　＼
　　　 　 　 　 /　/　 .::: 　 　 ,ｨ'/ ./　| :|　:: .| |､　　　l　::　　｀ヽ、
　　　　　　　/　/　 ::/　 　 /__/ /　　| :| :::: | | ＼ 　 |　ｉ::::.　　 ∧　　やる夫が女性に弱い、というのは
　　　　　 　 | ./　::::/　　,ｨ'´ / /　 　 | |.::::: | | ｀ヽ　 ｊ　 |::::: ＼ 　ﾊ
　　　　　　　|/　::::/　　 ,/　ｊ ,/___,　　|.|::::　ｊ ｊ___　| ,/　　|:::::::　ヽヽ〉　生い立ちや今後の展開から考えて揺るぎない事実だと思います
　　　　　　　ｊ　::::::|　 　 |:ｊ　|/ｨﾁｵ､　 |ｊ:::: / /ﾁ心ｊ/∨　 |:::､::　 ∨
　　　　　　　{∧::::|　 　 |:|,ｨ' ｆ::::tﾊ　　ｊ_,ノｊ,/ んｨ:ﾊ `ﾊ.　 ﾄ､:ﾍ 　 〉　そのやる夫がつかささんに対してどう接したのか
　　　　　　　|'　 `{　 　 |:|`､弋ｨ::;ﾘ　　 }={　 弋ｨ::;ﾘ,λ:}　ｊ　∨　/
　　　　　 　 |　　:::ヽ､　:|:| ゝ、 ~"　　 ﾉ　,ヽ　 ｀~　 ﾉ:::ｊ,ノ　 /,ノ　　　　興味は尽きないところですが
　　　　　　　|　　ｉ::::::｀ヽ{;|　　｀ｰ-‐　'　､__,　｀ｰ-‐ ' ｊ::::::::|　 '"
　 　 　 　 　 |　 ﾉ::::::ｉ::::ｉ:`:|ヽ、　　 　 　 　 ,-､ 　 ,.ｲ:ｉ::::: |　　　　　　　　結局二人の交渉は上手くまとまらず、つかささんは
　　　　　　　 | /:::::::λ::|::::|::::::｀＞ｧ‐-.ー　:|　,} '´:::|::|::::　|
　　　　 　 　 ｊ/ :::: /::ｉ::::|::::|-‐'" λ::::ｊ　　 ;|　{ ｀ヽ‐-|:::　 |　　　　　　　　自死を選ぶことになります
　　　　　　　/　:: /:::::| .::|::::|　　 　 ﾍ._＿__,{ ,ｨ'´｀ﾍ、:|:::　 }､
　　　 　 　 /　:: /:::/´| :::|::λ　 　 　 ＼　 l　　　ｒy'　|:::　 | }
　　　　　　ｊ　　 {:::ｊ｀ヽ|　 ヽ　｀ヽ　　　　ヽ{￣￣￣￣}:::　 ｊ: |


／'´　　　／: : : : : : : : : : : : :/ : |: : : : : : : l: : : !: : : : : :＼ : ＼
　　 　 ／: : : : : : : :/: : : : : :/: : ,!: : : : : : : |: : : l: : : : : : : :ヽ: : ヽ
　 　 /: : : ／ : : : /: : : : : _/__:/ |: :l: : : : : :!ヽ :_|_: : : : : : : :ﾊ : :ﾊ
　　/: : : /: : : : : /: : : , '"/!: :/｀ l: :|: : : : : ! 　!: |､｀ ヽ : : l: : l: : : !
　 /: :,. ｲ : : : : : l: : : : : :/ |: / 　 |: | : : : : | 　 !:| ヽ: : :｀: : ! : l: : :|
. / : /　!: : : : : : !: : : : :/　!/　　　l ||: : : : :!　　'.|　ヽ : : : : l: : | : |　ちなみにつかさの死因は現在でも不明だよ
,': : /　 !: : : : : : | : : : /　 |'　 　 　 l!', : : : | 　 　 　 ヽ: : : : l : | : !
l: :/　　|: : : : : : :| : : / !´!￣￣｀!　 ! ヽ: : :!　l￣￣｀lヽ : : : l: :|: :|　差し入れのイチジクに隠した蛇の毒って説が有名だけど
|:/　 　 |: : : : : : |: : i'　　 l_　 　 |　 |　 ヽ: |　 '、　　 !∧ : : :|: |: ,!
!'　　 　 ! : : : ∧:|: :| ヽ　 r'､___,.!　　　　ヽ| 　l´､___,l　　! : : |.､!/　　証拠はないんだとか
　　　 　 ! : : :!　|:! :|: : l 　 ゞ-‐' 　　　 .　　　 `ｰ- '．　∧ : !ﾉ|ヽ
　　　　　l : : |　 !:| |: : :!. '"'"'"　 　 ､__,､__,.　　 '"'"'" ,! : l: :|: |ヽ!　　最初のプロットではそれをいいことにやる夫が実の手で
　　 　 　 ヽ: !　 l:l:'l: : :| ヽ､　 　,..､　!、　 ,!　　　　 ,. ｲ : : |:| : !
　　　　　　ヽ| 　 !| : : : l |: : l＞ l　}.__｀　´ _　 ＜´ : /: : : :|! : 　　　　　つかさを暗殺する予定だったとか
　　　 　 　 　 　 |:!: : : :| ! : |: : /　l |　￣　.!- ､:|:|: :/: : : :/: : :|
　　　 　 　 　 　 ! |: : : :ヽ: :l: ,/ ,./..､　　　 ヽ!::::＼/: : : :/:!: : :|　　　　　　昼メロだね
　　　　　　　　　|: :l: : : : ヾ´/ ´　 ‐ヽ.＿＿/::::::::::!: : : :/: | : : |
　　　　　　　 　 |: :ヽ : : : ∨　　　 　 {　　 /::::::::::/: : : / ＼: : :|
　 　 　 　 　 　 l: :/!:ヽ: : :l　　　　 /ノ 　 /::::::::::/ : : :/'::／ヽ: :|

964 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/10(火) 01:08:55.00 ID:Ktfh6Sk0
しかも白饅頭からは程遠い美形w
965 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/10(火) 01:22:42.11 ID:FQO7TOko
　　　　　　　　　　, ―-　 ＿,「` ー‐-　　_
　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '.　、
　　　　　　　　 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　 　 ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ',
.　　　　　　　 l./　　　 ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :',
　　　　 　 　 /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . ,　!
.　　　 　 　 / : : /: : ,'／: /　l: : : :l:!　、:'､＼: : `' !: :!: :!　では今回はここで切り上げましょう
　 　 　 　 /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l|　_ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :|
　　　　　 ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :!　 ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :!　　読んで頂いた方々に最大限の感謝を
　　 　 　 l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l　 トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l
　　　　　 ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ　!`-l　弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:!　　ですが、やる夫家康など＞＞1が大いに感銘を受けた
　　　　　　 ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ　, 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l
　　　　　　　　 ,'.:〉! ヽ V ,/　 　 ｏ　　 ヽヽｩ　〉: : l/ l!　　　　スレなどと比べられてしまうと面映くて仕方がないので
　　　　　　　　,':/.:,ヽ　　　）` tz---t '' 7'"　 } `ヽ : : ',
　 　 　 　 　 //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.|　　　l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :',　　　　控えていただけると助かります、とのことです
　　　　　　 //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ {　 ,. ,., 彡!'　　!:ヽ :',
　　　　　 ／.: .: / `　、　``ミ!:.l. 　 ﾊ彡'　, - ' ` ､ |: :丶ヽ
　　　　 /: .: .: .: !　　　　ヽ __}ヽ!　 ,!/‐'"　　　 　 l |: : : :＼ヽ
　　　 /: : .: .: .: :|　　　　　　 lヾ.!　l |　　　　　　　{ ! : : : : : ` ',

　　 　 　 　 　 　 /::.::.::／:／／ .::.::.::.::.::.:.／ ! .::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.
　　　　　　＼　　　ゝ‐＜::./::./ .::.::.::.::＼／　　| .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
　 　 　 ＼ 〃　／　＿　 ヽ:/::.::.::.::.::.:／＼　　|::.::.::.::.::.:: /::.::.:: |::.::.::.::.::.ヽ::.::
　　　　　　{{　/　／ __　ヽ　',.::／::.／　　　`ｰ |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|＿::.::.::.::.:l::.::
.　　 ──　　|　 !　/r ）　}　|ｲ斤テ左≡ｫz　/::.::.::.::／ 斗七　!::.::.::.::.::.::.|::.::
.　　 　 　 　 ∧　ヽヽ _／　/::!　ﾚﾍ :::::::::/　/::.::. ／　 　 j /　 | .::.::.::.::.:: |::.::　次回は土曜日！
.　　　　　, -―ﾍ 　`ー 　 /.::.|　rｰ'ﾟ:::::::/　/::.:／　　 テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::
＿＿__／　　　{　　　　　/.::.::.|　ゞ辷ｚﾝ　/／　　　　う｡::::::7 /ｲ .::. |::.::.::.|::.::　　今度こそ２１時投下だね
彡_／　　　　　ヽ　　 　ｲ ::.::. |　　　　　　　　 　 　 /ﾍ:::::::/　　|.::.::.:|::.::.:∧::.
〃　　　V　　　　ヽ　 　 ヽ.::.: |　　　　　 　 　 　 　 ヾ辷:ﾝ　／:l::.::./!::.:/　　　　　新スレを立てる予定なので
　l　　　 {　　　　　 ∨　　}__.::.|＼　　 　 ＜!　 　 　 　 　･ /::.ｌ::|::./│/
　ヽ　　　ヽ　　　　　{　　　　 ￣￣￣｀ヽ _　　　　　　 　 ｲ::.: ｌ::|:/　j/　　　　　　　そちらでも宜しくお願いします、だってさ
、　＼　　　＼　　　 }　　　　　　　　　　 ） ／￣￣￣l7::.:|::.::.j::l′ /　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　じゃ、お疲れ様でした～




966 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/10(火) 01:23:15.16 ID:WBba/sso
了解＆乙でしたー
967 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/10(火) 01:32:50.13 ID:Frz6ccgo
カエサルを落とし、アントニウスを骨抜きにしたクレオパトラの美貌。
しかし40手前の肌皺くすみ、容貌の衰えは、いかな化粧技術でも隠せなかった。
オクタヴィアヌスに「いやばあさんムリしないでいいから。痛いから」と
冷たく袖にされたとき、クレオパトラは一人の野心家としてより、
女性としての終焉を悟ったのだろう。これこそが彼女を自殺に向かわせた。
みたいなヒドい描き方した「ローマの歴史」というのもありまして。
あのシーンは笑った。
968 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/10(火) 09:02:38.34 ID:KdHIsrwo
まあ、やる夫からみれば政治的にも殺さざるをえないからね。
ローマの市民感情に配慮して功績のあったアントニウスを必要以上に貶めないようにするには、
クレオパトラを悪女に仕立てつつアントニウスを死後にフォローするしかないだろうし。
969 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/10(火) 21:36:48.55 ID:PdcoUVUo
乙かれ。
>>1さんは第一人者をどこまで話を進めるつもりだろうか。
970 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/12(木) 19:08:22.23 ID:rNM3tfUo
皇帝ネロまで
971 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/14(土) 22:06:34.80 ID:grK.v5go
……制作、間に合いませんでした

明日の夜九時からと云うことでお許しください…
972 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 22:08:57.51 ID:Wpo4dK2o
明日11個目ｷﾀ―――(ﾟ∀ﾟ)―――!!
了解です
973 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 22:09:16.02 ID:f7kBGXoo
>>971　　　　　　　　　 ＿＿_　
　　　　　　　　　 ,,ノ' ´　　　 ｀ ''ヾ、
　 　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　}f^'＾^了t^'＾'`'ー1　　l
　　　　　　　　|L＿　!　＿＿_ ｛ ,..、|
　　　　　　　　 }f'tr'i　 ''^'tォー` }j/i',|
　　 　 　　　　 l.| ´ |　　　￣　 vijソ.!　　　　　　　　　　じゃ、急いで終わらせようか
　　　　　　　　 丶 └、　　　　 Fイ l′
　　　　 ／　　　 ',　 ‐--‐　　,イ　ケ|　　　　　　　　　　
　　 , ,/.　　 　 　 ヽ　`''"´,／ ! 　＾|ー、　　　　　　　　　
　 / /　　　　　 ＿,,」、'....ィ' 　 　　　 '|. ＼、__
. /./　　,. ‐'''"´　 　 ! /　　　,　　＿」＿_ヾ',
.,'.,'　 /´　　 └ 、_　ノi　　　ノ　 （、_　　`｀ヾ!
,'/　/　　　　 ヽ、 ｀ ''ー 、ィ-─''　r`'＾　　　　`
l|　 ! 　 　　　　　　　　　リ　　　 `ぅ　ー=、_
|　｜　　　　　　　　　　サ　　　　 〉
　　ト　　　　 　 　 　 　 ′　　　 ./''ー- 、,..＿
　　|　　ヽl　 　 　 　 　 　 (B 　 　 /　　　　ヽ、
　　| 　 　 !,、　　　　　 !　　 　 /　　　　　∠_
　 ,イ 　 　 ヾ'　　　　 ィ 、 　 . /　　　,,ィ'´
974 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 22:20:09.56 ID:GKFE1gwo
明日は歴史スレ大渋滞ですよ……
975 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 22:38:57.25 ID:kMPVGlUo
投下しながら他スレを見る>>1が多いからな
誤爆祭りになりそうだ
976 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 22:56:01.22 ID:g/cdK8go

>>976
……や、あれは睡眠不足もあったんですよっ！！！！
977 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 22:59:16.67 ID:GKFE1gwo
今も睡眠不足と見えるｗｗ
978 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 23:11:29.81 ID:Wpo4dK2o
>>976
ごゆっくりお休み下さいw
979 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/14(土) 23:26:30.03 ID:kMPVGlUo
>>976

ゆっくりねていってね！！！！
980 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/15(日) 21:23:23.39 ID:qAspJPI0
mdk?
981 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:20:41.93 ID:p158uQQo
新スレで始められているようです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1234701604/
982 ：1 ◆AHL7KHofQw[saga]：2009/02/15(日) 22:24:27.58 ID:8Pj9iCAo
>>981
ありがとうございます。現在、新スレにて投下中ですのでよろしくお願いします
983 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/15(日) 22:27:17.11 ID:p158uQQo
梅
984 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/02/15(日) 22:27:21.29 ID:p158uQQo
梅
985 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:27:32.74 ID:p158uQQo
梅
986 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:27:36.33 ID:p158uQQo
梅
987 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:27:39.58 ID:p158uQQo
梅
988 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:27:42.89 ID:p158uQQo
梅
989 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:27:49.80 ID:p158uQQo
梅
990 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:27:54.80 ID:p158uQQo
梅ｐ
991 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:27:59.70 ID:p158uQQo
梅
992 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:28:03.12 ID:p158uQQo
梅
993 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:28:08.87 ID:p158uQQo
梅
994 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:28:18.79 ID:p158uQQo
梅

995 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:28:28.29 ID:p158uQQo
梅
996 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:28:34.44 ID:p158uQQo
梅
997 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:28:52.71 ID:p158uQQo
梅

998 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:29:04.65 ID:p158uQQo
梅梅
999 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:29:15.86 ID:p158uQQo
梅
1000 ：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]：2009/02/15(日) 22:29:28.29 ID:p158uQQo
梅梅
1001 ：1001Over 1000 Thread

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1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
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やる夫が第一人者になるようです　第二部 ＠ 2009/02/15(日) 21:40:04.06 ID:8Pj9iCAo
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俺のＩＤよりしょっぱい奴なんて居るの？ ＠ 2009/02/15(日) 21:30:23.66
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VIP-World TRPG 灰色のくま2ch版 質問・雑談・セッション・観戦スレ506 ＠ 2009/02/15(日) 20:59:00.61 ID:CobUqTYo
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やらない夫はサイコスタッフだったようです ＠ 2009/02/15(日) 20:44:24.73 ID:7N2cTA60
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