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HTML化した人:lain.
【我々はもう一度考え直すべきです】能力者スレ【皆さんにも分かっているはずだ】
1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/26(日) 18:27:03.39 ID:1fFenHtN0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1308582618/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 18:28:35.07 ID:91VGWzBwo
>>1
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 18:28:39.08 ID:Nuv6UMaio
>>1
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/26(日) 18:29:11.12 ID:VsOzJwUlo
超、>>1
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/26(日) 18:29:15.82 ID:Ekwk8YV/o
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 18:37:18.54 ID:soJRsZEIo
>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/06/26(日) 18:37:30.84 ID:dFLPlkgI0
>>1乙っす!
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/26(日) 18:37:43.73 ID:XhpOi+s30
一乙だべ
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/26(日) 18:40:58.19 ID:AaTeWrkDO
>>1乙です!
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)2011/06/26(日) 18:42:43.92 ID:2jwciUxoo
>>1乙のこと、愛してる?
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 21:26:55.53 ID:7Jmnqr9SO
>>1

【水の国支部付近、と或る路地裏】
【右肩に大鎌を担いだ一人の男が、壁に寄り掛かって何かの端末を操作している】

【その端末を眼を凝らして見たならば、月明かりに光る銀の外装に刻印された、レイント社の名が読み取れる筈】
【何よりも纏う黒のロングコートが、彼が機関員である事を雄弁に物語っていて】


――…夢幻檸檬。 やはり、か。
はてさてどうすっか… 「合図」を待つしかない、よなぁ…。


【端末を懐に突っ込み、長い銀髪をがしがしと乱しながら】
【暗い赤の瞳を、頭上に浮かぶ月へ向けた】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/26(日) 21:31:22.46 ID:oKaJXk810
>>1
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/26(日) 21:31:31.59 ID:eyh6NOzAO
>>993

どうするか、ね、答えは言うまでもないと思ってたよ、どうもしないさ、『僕は』ね。
ただ、僕は本人の望む場所で、望む通りにさせてやるだけだ、他人の道を選ぶ権利なんて、誰にも無いんだからね。

【当たり前の事だよね、と、同意を求めるような台詞を投げ掛けて、青年は、懐に仕舞った人形の様子を見る】
【顔は見えていないが、八割方正解だとは思う、だが、間違いは許されない】
【故に、最後に青年は確認をする“従者”である人形に、少女は“主”なのかどうかを問うのだ】

さて、道は平行線、互いに譲れる筈も曲がれる筈も無し、か。
只の小悪党じゃなくて、しっかりとした会話が通じる相手だけに、この結果は残念だと思うよ。

【そして、だ、脅える少女を目にして、青年の覚悟は、その心の内で決まった】
【彼女が誰かなんて関係ない、“見てしまった”からには、助けなければならない、と】
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 21:35:07.66 ID:+f4Qfc8ko
>>994

む?あれは……

(青義同盟、か)
(……そうじゃな、今は少しでも人手がほしい)
(ここで一つ関わりを持っておくことも益になろうかの)

【女性は男の存在に気がつく】
【その視線は持っているポスターと、そして発せられる声に向けられており】
【其処から男がどこに所属する人間であるかに察しをつけた】

――其処の者、少し良いか?
見たところ青義同盟に属する者と見受けられるが

【少し離れていてもよく通る声で、男に話しかける】
【夜の公園は人気も少なく、声の発生先を目で追えば女性の姿を見つけることは容易いだろう】

>>995

(近寄る者が一人……)
(さて、鬼であるか蛇であるか……若しくは別か)
(気にしておいても損はなかろう)

【チラ、と青年の方へと視線を向けるが】
【現段階では声を掛ける事はしない】
【その代わりに青年の周囲に2,3羽の白い燕のような鳥が近づき周囲を飛ぼうとするだろう】

【「燕」は感覚共有の特性を有する】
【攻撃的な要素の少ない偵察用の代物だ】
【放っておいても彼の進行を害することはなく、敵意を見せなければそのまま近づくことは容易である】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 21:36:12.23 ID:bq3MGZiL0
>>992

【ゆっくりと。確実に、頭を上げる異形】
【何時の間にか閉めていた瞼を開き、其の双眸を彼へと向けながら】

 ……フフ、俺も只で生きて来た訳ではない

【誰かに導かれ、這い上がってきた異形の人生】
【経験事態は少ないとも言えるのかもしれない。然し、其の質は彼には十分であった】


                 不殺=I


 掲げたからには俺は其れを突き通す。其れが俺の正義であり。全ての報い≠セ

【組織に入ってから不殺の精神を貫いて来た――無論、問題が無い訳ではない】
【組織で、其れが異質である以上、其れは個人の正義である】
【――口には出さないが。そういう所以もあった】

【然しながら異形は頑固だ。止めようとしようと絶対的に突き通すだろう】
【ならば何故、其処まで拘るのかは、また別の話ではあるが――】


 然し、噂には聞いていたが……正直此処迄とは思っていなかったよ、谷山

【最後にそんな曖昧な言葉を紡ぐ辺り、異形らしいのだという】
【ともあれ、この瞬間に異形の背筋は真直ぐと伸びていた事は確かである】

/すみません。遅れました
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/06/26(日) 21:41:00.22 ID:7lJ5pN+SO
【路地裏】
【一組の男女が言い争っている】

だーかーらー、アタシを弟子にしろっつってんだろー!?

【黒い瞳、背の中程で揃えた青みがかった黒髪】
【空よりは海に近い、緑がかった濃い藍色の和服】
【腰の辺りには、片手で振るえる程の大きさの手斧を2本ぶら下げている】
【そんな女と】

「俺は弟子もオヒキも取る気はねぇって何度言や分かる!?いい加減にしろよこのストーカー女!!」

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cm程の刃が付いている】
【そんな男だ】

ストーカーじゃねー!!
「はいはい分かった分かったストーカー呼ばわりしてすんませんでしただから黙れ!!」

【お互い声はかなり大きく、表の通りからでも聞こえるだろう】
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 21:44:21.85 ID:soJRsZEIo
>>15
――ま、誰にでもそういう深い過去は有るもんさ。
アンタにだって有るし、俺にだって有る、街を歩くどんな奴らにもだ。
そういう過去は、尊いと思うぜ、俺は。

【にっ、と笑みを浮かべながら、谷山はそんな事を言う】
【まあ要するに、この少年はどんな人間も、尊いと、そう思っていた】
【だからこそ、正義を貫き、そういう人々を守り、そういう人々が傷つく戦いの無い、世界平和を目指しているのだが】

だったら、それを貫けゼビレイ。
俺も、貫くつもりしかないから、だからこそ、俺とアンタの正義は何時かぶつかるかも知れない。
だが、アンタのその不殺の思いの強さは、分かる。
だから、ぶつかる事は有っても、俺はアンタを否定しないと、行っておくよ。

いいじゃねぇか、不殺。
少なくとも、俺には出来ない形の正義だ。凄いと思うぜ?

【Justice所属だが、青義同盟に着いてと関係なしに、個人の正義を大切にするタイプの谷山】
【キミの正義もまた、正しく。しかし手段を選ばない己の正義と何時かぶつかるかも知れないと予感しながらも】
【その正義を、良い物だと、そう感じたから、そう返したのだった】

【そして、キミの紡ぐその曖昧な言葉に、首を傾げて】

……えっと、どういうことだ。
つーか、噂になるようなことは、殆どしてないと思うんだがな……、ああ、カノッサなら別だけどよ。

【と、疑問を感じ的になっている様子だった】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/06/26(日) 21:46:02.65 ID:dFLPlkgI0
>>996

【先ほどまで戦おうとしていたというのに自分を助ける女性に一瞬目を丸くするが】
【だがすぐに顔を伏せ腕を伸ばす】

ねぇ、すいません。

【そして服を払う手をゆっくりと掴もうとする】
【本人は素早くしようとしたつもりなのだろうが、その動作はやはり遅い】
【もしその手に触れれば、分かるだろう】
【その腕は震えていて、冷たくて、とても弱く、けれどしっかりと握り締めようとしているのが】

もしかして、”哀れみました?”・・・・・・・・・・・・・”同情しました?”・・・・・・”心配しました?”

【そして少年は】

・・・・・これだからっ!・・・・・・・元気な人は!・・・・・・・いやなんですっ!


・・・こんな体を・・・哀れんで、・・・・・同情して、・・・・・・・・”対等に見てくれない”!


家族だって・・・・・カノンさんが会った・・・原罪さんだって!・・・・・僕のことを

”心配する”!!!・・・・・なんだよ・・・・みんなしてっ・・・・僕は当主だぞ!・・・・家族の中で一番強いんだぞ・・・・!


なんで・・・・気を使うんだよ・・・・・・・・・・・なんでっ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・”なんで僕を見てくれないんだよっ”!!!!!!!!!!!!


【少年は小さく、叫んだ】
【女性の服を握り締めながら、顔を伏せ、苦しみながら】



【心からの叫びを】

【叫んだ】
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/26(日) 21:47:50.29 ID:VsOzJwUlo
>>13

【人形は──熱病の名を冠した其の人形は、ぐいと懐から出ようとしていた】
【迷い犬が飼い主を見つけたときのように、じたばたと暴れ】
【ひたすらに、向かおうとしていた】
【他でもない、ローブの彼女の、元へ】
【然し恐らくそれは叶わないだろう】
【人形の力よりも人間の力の方が強いのは、誰に問うまでもなく明らかであった】

……残念、か。
其れは此方としても同じ事。
折角こいつに、かき氷を食べさせてやりたいと思ったのだが
どうやら其れは、後日になりそうだ。……恨むなら、こいつを恨めよ?
────『南雲利織』

「…………っ、!」

【もしも天辰が任務を負っていなければ──或いは彼の言葉を聞きいれたかもしれぬ】
【青年の目の前にいる櫻の国の、浪人】
【彼女が拉致監禁に良い感情を示すというのは、余り想像することができず】
【しかしそれでも、出会ってしまった物は致し方なし】
【仮定の世界で話を進めた所で──目の前の現実は、変わらない】

【そして、天辰は最後。青年の心情を量るかのように】
【たった一度。たった一度だけ、ローブの少女の、名を呼んで】
【まるで彼女を──南雲利織と呼ばれた彼女を護るかのように】
【す、と。青年と利織の視線を経つが如く、右手を横に真直ぐに伸ばす】

【一歩、二歩】
【そんな天辰の仕草を見た利織は】
【どうすればいいか分からないといったようにふるふると首を振り】
【僅かに数歩分。思いだしたかのようにもう一歩分、後ろへと歩を進め】

/ちょっとご飯いってきます!
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/26(日) 21:50:52.50 ID:oKaJXk810
>>14

ん?

【その声に反応して振り返る。女の声ならばなおさら早い反応だ】
【早く振り返りすぎて何枚かのポスターが彼女の足元近くまで風に流されて地面に落ちる。】

ああ…俺は青義同盟に属するものだが…お嬢さん、何か用でも?
もしかして入団希望とか!?

【軽く帽子を上げ、その黒い目で彼女を見つめる。東洋系の顔だ】
【最後の声には、彼の「メンバー、しかも女の子が入ってくれたらとてもありがたい」という期待が多少含まれていた】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/26(日) 21:56:50.75 ID:bbhp1GyZo

>>14

これは…燕――――。

【青年は燕のような鳥が周りを飛んでいるのを確認するが、特に攻撃もしてくる事はない様子。】
【彼も燕を懐かしむあまり敵意を向けること無く彼女の方へ近づいていき――――】


――――――どうした、何やら焦っているようだが?

【彼女の仕草を青年が見て、何かを焦っているようだと彼は確信し】
【ベンチに近づくと――――彼女に対して口を開いた。】


>>20

青義同盟、――――聞いた事ないな……
(Justiceとは違うのか…?)

【振り返り彼女の方を向いた彼を見て】
【彼もまた正義の側に属する人間だと考える。】

【テンションの高い彼と落ち着いている青年、】
【性格は真反対でなければいいが―――】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/26(日) 22:00:27.92 ID:/b/TW4TWo
>>1乙〜

>>18

【不意に掴まれた腕を、思わず彼女は振りほどきそうになった
それも当然だ、先刻まで敵対していた相手、しかも、彼女に取っては、理解できない思想の持ち主
でも、その手の冷たさに、弱々しさに、彼女の心が繋ぎとめられて】

【心を突く、彼の問い――――まるで、砂糖菓子の弾丸で撃ち抜かれたように
胸に、じんわりとした、痛みが広がっていって
飲み込む吐息の音がやけに大きく、強く、彼女の耳へと響き渡る】


……難しいお言葉ですね、私達にとっては、親切心から、貴方へと気を使う
――――ですが、こんな言葉も存在します差別しないようにと、差別する
人は誰しも利己的に物事を考えるのでしょう、ですから……どうしても、持っている人間は持っていない者の気持ちを理解できない

……そして、貴方は、健常者へと怒り≠ぶつけた、のでしょうか


【貴方へと向ける言葉は、心からの同情が含まれている
ソレは単なる、加害者としての言葉ではなく――――いや、むしろ、被害者
貴方と同じように、ステレオタイプの意見に傷つけられた、被害者のような言葉で】

【彼女は、自身の服を握る、貴方の冷たい手を握るように、両の手でその手に触れようとするだろう
白色の手袋越しの感触は暖かく、貴方へと、落ち着きを伝えようとするだろう
そして、視線を向ける、責めるような瞳ではなく――――……語るような、優しい視線で】


私も……似たような経験がございました、誰も彼もが、私という実体ではなく、私という想像しか見なかった経験
私達が何を考え、何を思い、何を感じたか、ではなく、何を考えるだろう、何を思うだろう、何を感じるだろう、としか、思わない方々
――――……ソレは、とても苦しく、惨めで、辛い日々でした、だからこそ、同じ経験を為した私達は、通じ合えるのではないのでしょうか?

ですから、お伝えくださいませ、貴方の心≠


【人は皆、誰かをレッテルだけで判断したがる、見かけだけで、先入観だけで人を決め付ける習性がある
……それは仕方の無いことであろう、人は優越感以外の何ものにも浸ることはできないのだから
その判断される苦しみは、されたことのある者にしか、理解できなくて……】

【新月の近い、壊れかけの月が、微かな灯火を揺らし、灯りを周囲へと降ろしていく
月下の従者≠ヘ跪き、主の手の甲にキスをするが如く、その両手で主の手を握ろうとし
風に靡く髪をそのままに、芳香を零していた】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/26(日) 22:01:43.77 ID:eyh6NOzAO
>>19

うん、やっぱり、そうなのか。
取り敢えず、直ぐにどうにかしてやるから、さ、だから、今は僕に力を貸してくれ、良いね?

【人形を懐から引き出して、自分自身の肩に乗せて、青年は女性に向き直る】
【その瞳には、敵意の色こそ有れど、殺意の色は無く、激しく燃える焔のようでいて、穏やかで】

―――……っ、全く、お人好しにも程が有るだろう。

【わざわざ青年の目の前で少女の名前を呼んで見せた女性の対応に、青年は、複雑な感情を抱く】
【間違いなく彼女が目的の人物だと理解出来て、助かった事は事実だが、それよりも】

(……やりにくいなぁ、外道相手なら躊躇い無く叩き潰せるのに)

【情と言うか、僅かに甘い感情が生まれかけてしまったのが、今は辛かった】
【戦いの中で不要だと解ってはいるのだが、捨てきれない感情があって、それが脚を鈍らせるのが解る】

【だが、そんな事を言っていては、何時まで経っても先に進めないから】

……悪いね、加減は出来ない、少し痛い目を見て貰うよ、お人好しの機関員――!!
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 22:06:54.18 ID:bq3MGZiL0
>>17

 過去は糧になった――

 然し、結局今も俺の役に立つのはこの世界で積み重ねた経験だったな

【異形は表情が変わらない。それ故に色々感情が解り難い印象を受けるが、一つ頷いてはいた】
【其れに賛同しつつも、結局、異形はこの世界での経験の方が印象深かったのだった】
【過去とは糧にする物と異形は、間接的に結論付けていたりもした】


 ―― 対立するなら、全力で応えるのみだ

 ……まぁ、俺も其の不殺に押しつぶされぬ様に努力をしなければな


【全力とは言え、異形は矢張り曖昧な様子なのである】
【暫し双眸を反らして、踵を返した――】

 新しい事を遣っている事は此方にも解っている。其れが可能性に成るかはあんたに掛かっている

 ……まぁ、あんたも色々大変そうだが気を付けろとだけ言っておく
 本当にこの世は物騒だ。志半場で死んでは堪らんだろう?

【異形の方が余程物騒な言葉を言い残し、歩いて行く。止めるならば。今か】
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/26(日) 22:09:05.28 ID:AaTeWrkDO
>>972

…だ…だっ…てぇ…

【護も顔を朱くしている】
【此処までは何と微笑ましい光景だったろうか。】
【だがしかし――…】


【―――…事態は急変する】


…セシリアさん…ッ

あれは…――哲学者の…卵…?

………―――…―。

【卵が逃げ出す…―それは今までに見た事が無い事例だった。】
【だがあまりに急展開過ぎたのか、突然変異への動揺は護の中には余り生まれなかった。】
【寧ろ、何故かこの土壇場で冷静になってしまっている自分がいた】
【顔の朱みもいつの間にか引いていた】

そうだ……

【やがてその冷めた思考はこう廻り出し考える】

【――…人間は誰しも“悪意”を持っている。】
【逆に言えば悪意の全く無い人間なんて何処にもいない。皆誰しも心に負を抱えている。】
【逸れは勿論、護自身も例外ではない。かつて捨て子だった彼は未だに両親を許せずにいて、…――心の何処かで未だ彼等を憎んでしまっている。それが護の抱え込んでいる「悪意」】
【大事なのは、それと表裏一体で存在する“正義感”が悪意にどれだけ勝っているかである。】
【悪意を制御しきれる程の正義感をちゃんと持っていれば通常の幸せは送る事が出来るはずだ。】
【悪意は在るべきものだから、それ自体は何も悪い事ではない、ならば本当に悪いのは――】
【それを逆手にとって人を更に不幸にする――…この『哲学者の卵』】


そうだ………想えば全部…お前のせいだった…

【思考を終えて呟いた護の左手に――魔翌力が集まり出す。】
【集まる魔翌力は刀の形へと変わって行く。】


僕の友人を苦しませたのも…セシリアさんを苦しませたのも…―――全部――ッ!!!!

/ただいま戻りました
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 22:09:57.34 ID:+f4Qfc8ko
>>20

いや、すまぬが妾は別の組織に属しておるのでな
御主の同盟に名を置く事は出来ぬ、悪いの。

【男の期待をさらっと流しつつ】
【足元のポスターを拾い、くるくると丸めて筒状にして男の方へと差し出しながら】

しかし御主の期待には添えぬが、用ならば在る。
青義同盟の方から妾達に話を持ちかけられておるようなのでな
御主の組織の代表に会える場所を教えるか、若しくは案内して欲しいのじゃ

妾自身、先方とはいずれ話をしてみねばならぬと思っておったからな。

【「妾達」、そして「話を持ちかけられている」】
【このワードから彼女がどのような組織に属しているか察することは容易だろう】

>>21

……ふむ。

(敵意は無い、か)
(ならばただの酔狂者か、それとも妾の素性を知ってのことか)
(……放っておくわけにも行くまい。話でも聞いてみるかの)

【話しかける青年に大して、値踏みするように視線を送り】
【数瞬の思考の後】

初対面にしては随分な物言いじゃな?
焦っておらぬと言えば嘘にもなろうが、それは今はよい。

――御主、妾に何か用かの?
何かしらの目的があっての事ならば、話の一つも聞くのじゃ

【青年に向けてそう、質問をした】
【Justiceの事を知っているならば、掲示板などに貼り出されている「顔」に見覚えはあるだろうか】
【もし無かったとしても、話の流れ上すぐ明らかになることだろうが】
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 22:15:55.82 ID:soJRsZEIo
>>24
そういう考え方は、嫌いじゃない。
其れくらい、ドライじゃなきゃ、重みを背負いすぎて進めなくなる。

【過去を一々後生大事に背負っていては、何時かきっと動けなくなる】
【だからこそ、過去を糧として進むその姿勢は、きっと正しいと、少年は思った】

――は、吹くねぇ。
まあいいさ、鍛えることは悪いことじゃねぇからな。

【どこまでも、真っ直ぐな様子の、少年だ】
【そして、去っていくゼビレイを見て】

あ、出来ればだけど、頼みたいことがある。
俺の今動かしている、情報共有システム(仮)を、できるだけ周知して欲しいんだ。
このシステムは、多くの人に知られることが、その性質を一番良く発揮できる。

きっと、之は何かを変える、いや、変わらせてやる。
だから、俺は死ぬわけにはいかないし、動くのを辞めるつもりもない、それだけさ。

【そう言うと、谷山はまた鍛錬を必至に続けるだろう】
【ぐぉん、と左腕の義手の魔道回路を、機動させ、振るい】

―――だ、らぁ!

【ぼうっ!と拳の先から小規模な爆風を解き放っている】
【キミが異形で有るように、この少年もまた、マトモではない事が分かるだろう】

――なあ、一手やってみねぇか。
青義同盟の戦力が、どんな感じかもぶっちゃけ気になっているんだ。
お前らの戦っているところ、俺観たことないしな。

【と、模擬戦の提案を、少年はキミにした】
【キミは、この誘いにどう答えるか?】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 22:18:23.46 ID:b8KAS1mdo
【聳え立つ山脈、街を囲むかのようにその姿は有る】
【時には、此の街を風から護り、時にはその自身の一部を外界のものに振るう、】

ーーある山ーその展望台ーー

【空が澄み渡っている時こそ、山に登るといい、底には外界から見たものとは違う格別なものが見れる】
【見下ろす景色、星が輝く空、遠く見て美しさを増すものもあり、近くに見て増すものもある】

「やっぱり、たまにはいいもんさね」

【此処にいるのは一人の女、彼岸花や金の刺繍の施された着物を着て】
【その白に近き金の髪を右手で掻き上げながら、真紅の眼は空を見ている、星が輝く、月が照らされる闇夜の空を】

「街もいいけどさ…やっぱりおちつくねぇ…」
「静かすぎるのがいけないけどさ、」

【山は街とは違い、その奏でられる音は木の森林の座和めき、その森の者たちの話し声】
【女は一人で、誰に話すわけでも無く、空を見ながら一人で喋っている】

「いや、、、静かな物いいんだけどさ」
「結局、その時の気分なのかねぇ」

【自分に問いかけては、其れを自分で答え、その一人のやり取りは続いている】

【此処は山の展望台、ひらけたその絶景スポットと呼ばれているところ、知る者はしっているだろう】
【だがその足を運ぶ物も今の時代あまり居ないものなのか?】

【ーーー女が居る、何か他の者とは違う女が、人間ではないような、】
【何かを感じ取れるものが居るならば、此の女が人ではなく、あやかしだということが解るかもしれない】
【それとも人間でない何者かであれば、彼女が人間ではないということが解るかも知れない】

【美しすぎる者は………醜すぎるものは、どちかかに寄りすぎているものは、人間でない可能性が考えられる事が多いのかもしれない】

【そして女の側には狐が何匹か、警戒心の強いその狐が何匹かいる、其れもまた、その女を目立たせる一つの要素であるかも知れない】

「おや…あんた達……元気でやっているのかい?ご飯は食べているのかい?」


【狐にむかい話しかけている…そんな、女がいるのである、】

29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/06/26(日) 22:20:51.83 ID:7lJ5pN+SO
【路地裏】
【一組の男女が言い争っている】

だーかーらー、アタシを弟子にしろっつってんだろー!?

【黒い瞳、背の中程で揃えた青みがかった黒髪】
【空よりは海に近い、緑がかった濃い藍色の和服】
【腰の辺りには、片手で振るえる程の大きさの手斧を2本ぶら下げている】
【そんな女と】

「俺は弟子もオヒキも取る気はねぇって何度言や分かる!?いい加減にしろよこのストーカー女!!」

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cm程の刃が付いている】
【そんな男だ】

ストーカーじゃねー!!
「はいはい分かった分かったストーカー呼ばわりしてすんませんでしただから黙れ!!」

【お互い声はかなり大きく、表の通りからでも聞こえるだろう】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 22:24:00.94 ID:lOSNLV9Zo
>>28

(まだ少し痛むな……けど、大した怪我じゃなくて良かった)
(新装開店手前で大怪我なんて、洒落にならない……し………?)

―――――、――――………狐?

【「ギュッ」という足音が、展望台の入り口から聞こえてくる】
【そちらを見ると、紺のレインコートに長靴という出で立ちの人物が立っていて】
【なんだかとても不思議そうに――顔は見えないが――女性と狐らを見ており】

………えーっと、お邪魔ですか?
もしそうなら、僕はさっさと逃げ……じゃなくて、帰ろうかと思うんですけど

【と、服装のゴム臭と共に何故か砂糖の香りをさせながらその人物は言って】
【背にはバックパックが有るのをみると、旅行者だろうか―――格好は、少々奇妙だが。】
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/06/26(日) 22:24:49.49 ID:dFLPlkgI0
>>22

【少年にとっては本音をいたのはコレが初めてで、答えてくれたのも初めてでだから】

・・・・・あぁああ・・・・・・・・あぁ・・・・・・・ううううううぅううう!!!!!


【嬉しかったのか、悲しかったのかは本人にも分からない】




うぅうう・・・・・・うううううううう!!!!!!



【けれど、しっかり泣いた】


【そして、ひとしきり泣いて】



・・・・いっときますけど、僕は別に、殺しをやめたりは、しませんからね、
カノッサが望めば、あなただって殺します、絶対ですからね、健康な人を殺すのも、
やめませんから、これは、一族としても、決まっていることです


【泣きじゃくりながら、早口で言う】
【だが、少年は傭兵として育てられた、だから、”殺さない”ことなんてないのだろうが】
【でも。今この場でいった叫びは本当だろう】



【やはり幼い、くだらない意地を通すところが】


【少年は素早く車椅子を半回転させ、去っていく】


つぎあったら、絶対殺しますから。


【ほんの少しの負け惜しみを言いながら】

//この辺りで、おつかれさまでしたー!
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/26(日) 22:29:27.34 ID:VsOzJwUlo
>>23

【こくり、こくりと人形は頷き。現状の主である青年の意図に添うよう、行動する】
【かつての主を救う為に、指令に従うためには】
【仮初の主と同調しなければならないことくらい、心を持たぬであろう人形にも分かっているのだろう】
【もう一度だけ人形はこくりと頷くと──後は青年の指示を待つのみで】


──侮るな、機関の敵。
私は迷いを断ち切ったまで。
もし名を言わなければ──「こやつがもし南雲利織で無ければ」……
そのような迷いが生まれていたのではないか?
……戦いに、迷いなど不要。違うか、機関の敵

【名を知らぬ故か。天辰は低い声で彼を何度か「機関の敵」と呼び】
【情けをかけたのではなく、あくまでも行動は己のためだとそう告げる】
【恐らくは力任せで進む直情型。姦計などは好まぬ類の人間なのだろう】
【戦うときは、全力を持って──なんとも分かりやすい人格】

加減など、元より無用。我が女だからといって、軽く見るな。
──こい、機関の敵。
私はカノッサ機関氷の国支部所属の一般構成員。
姓は天辰、名を桜──南雲利織は、私が護る。

【真直ぐに伸ばした右腕を、すぅと腰の刀に伸ばし】
【身体を半身に構え。右脚を一歩分前へ出して僅かに膝を曲げる】
【袴のせいで一連の動作はやや見辛いものとなるであろうが──】
【彼女が、天辰桜が戦闘態勢に入ったのは一目瞭然】
【魔力も能力も其の身から溢れだす気配は見せず──或いは、無能力者か】

/ただいま戻りましたー
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/26(日) 22:30:00.21 ID:/b/TW4TWo
>>31

【負け惜しみを紡ぐ、彼の背中へと、彼女はクスリ、と微笑を零しながら言葉を返す】


……ええ、どうぞ、貴方が殺しをやめないのでしたら、私はいくらでも、その殺しを阻止することにしましょう
貴方が傭兵でしたら私は騎士、互いに目的は違いますが手段はとても似通っています

いつしか、貴方様と肩をそろえて戦えることを……


【言葉の残響を、微かに綻ばせながら
彼女もまた、その場を後にするだろう】


/乙でしたーっ
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/26(日) 22:34:18.87 ID:oKaJXk810
>>26

…そうか、まぁそれなら仕方ない。…ん。サンキュー。

【一瞬残念な顔を浮かべるも、すぐに表情を戻し、彼女からポスターを受け取った】
【そして彼女の話を聞くうちに表情がまた別のものへと変化する】

…対機関連合の方?それとも…justice?…どっちにしても運がいい。

――――青義同盟のリーダーを務めている、マーシャル・T・ロウという者だ。 
少し前のことになるが、批判して済まなかった…是非、カノッサを倒すために、協力したい…とそちらの代表に伝えてほしい。

【神妙な、落ち着いた印象の持てる顔つきで、帽子を取りその黒髪短髪を見せながら謝罪を告げる】

…と、言うわけでこちらも代表の居場所を聞きたい…、もちろん君とも話がしたい。カノッサの情報をつかめていないからな…
人数が少ないと情報も少ないんでね…

>>21

…っと。そちらの少年は御嬢さんの知り合い…では無いみたいだな。さっき初対面とか言われてたし…
とりあえず君にも言っておこうか。

マーシャル・T・ロウだ。青義同盟のリーダーをやらせてもらっている。詳しくはポスターで。ほら、やるぜ。

【少年にも軽く自己紹介をすると、自らの義務の1つ、宣伝をこなす】
【ポスターには下記の文が記されていた】
【RIPの文字から2,3か月前に作られたものだとわかるであろう】
【もうすでにRIPは滅びたのだから】

【新正義組織 「blue justice/青義同盟」】
【俺達の組織と、justice・対機関連合等の正義組織との違いは2点ある!】
【相手が悪といえども基本的には殺しはタブー という点と、 目的が悪の排除ではなく、悪の更生 である点だ!】
【俺達の組織の悪人に対する行動は、基本的に3種類。】
【1、更生が完全に成功→その場で解放 まぁこれが1番だわな。】
【2、更生成功の判断がしにくいor更生不可だが自警団に引き渡せる状況→自警団へ これが一番多くなるかと思う。】 
【3、更生不可能&自警団に送れない状況&超危険人物と判断→特例として殺害許可 これは仕方がない。】
【…というわけだ。こんな感じで善悪関係なく救おうという活動をしていく。】
【現在メンバー大募集中だ!!少しでも気になったら連絡してくれ!!】 
【お電話はこちら、リーダー「マーシャル・T・ロウ」のtel ○○○−△△△−□□□まで!!】
【全員救えないなんて解ってるけど、それでもできるだけ1人でも多く救おうと頑張ってみないか?】
【俺のクソ甘い考えに賛同できる奴!!悪人善人関係なく救ってやろうという器のでかい奴!! 】
【そういう奴を俺らは求めている!!ポスターじーっと見てりゃあスカウトしにいっからヨロシク!!】
【RIPでもカノッサでも救ってやるからかかってこいや!! by マーシャル・T・ロウ】


35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 22:35:33.75 ID:b8KAS1mdo
>>30
【女は特に此処に一人でいたい訳ではないし、誰かと一緒にいたいわけでもない】
【誰も居まいが誰か居ようが、特にそこは気にしない、だから、この自分をみている人物にも邪魔という感情など無いのである】

あたしはー…そうは思わないけど…あの子達がそうでもなかったみたいだね…

【その人物の声がした途端に、狐達はその者の方向を向き、一目散にその姿を消した、走って何処かえ逃げていってしまったのである】
【女は笑って、その狐の逃げていく背を見ながらそう言った】

【女は人間では無い、解らないものには解らないのだが、言わば、妖かし、狐の妖かしである、】
【この者の嗅覚は鋭く、その男のそのゴムの臭さ、砂糖の甘い匂いなど、鼻にまとわり付くほど、香ってくる】

…あんたも今きたばかりなんだろ?
気にする事はないさ

ところで…珍しい格好だねぇ…何かの芸人さんかい?

【女は振り向き、その人物に話しかける、その奇妙な格好をした者に、】
【その不思議なにおいを香らせるものに】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/26(日) 22:35:34.76 ID:2jwciUxoo
【秘湯白煙湯】
【知る人ぞ知る、櫻の国の温泉施設である】
【二センチの沈降で視界が消滅する泉質に、吹き抜けの半露天にも関わらず蔓延した、屋号の由来である白煙】
【おかげで一寸先は湯気、まかり間違うとすっころんで死ぬ】

【そのため、入り口入って左が温泉、右が洗面台と明確に差別化されている】
【おまけにこの白煙とにごり湯のためか、この施設、混浴である】
【無粋ではあるがそういう形態のため、水着着用が推奨されている】
【そういう施設だが、客が基本的に少ないため油断する人物も少なくはない】

…なんでボク、今まで温泉嫌いだったんだっけ?

【温泉から肩だけ出して、残りは湯に沈めたままの一人の少女】
【その影は蒼く、白い中でもぼんやりとは浮かび上がって見えるだろう】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【ボサボサの黒髪を湿気で少ししんなりとさせて、緑の眼に淡い感情を満たして、心ここにあらずという様子】
【湯温は気持ち高めなせいか、その顔色は少し朱色】

…ま、いーや……へへっ。

【思い出し笑いを小さく浮かべて、肩を湯の中に沈めて存分に浸る】
【頭の上に乗せた柔らかいタオルで頬をなでながら、ゆっくりしっとりと堪能している様子だ】

【客は他になく、きっと油断しきっている】
【いろいろ上の空の猫少女、驚かせたら何が起こるか見当もつかない】
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 22:36:37.01 ID:b8KAS1mdo
>>30
【女は特に此処に一人でいたい訳ではないし、誰かと一緒にいたいわけでもない】
【誰も居まいが誰か居ようが、特にそこは気にしない、だから、この自分をみている人物にも邪魔という感情など無いのである】

あたしはー…そうは思わないけど…あの子達がそうでもなかったみたいだね…

【その人物の声がした途端に、狐達はその者の方向を向き、一目散にその姿を消した、走って何処かえ逃げていってしまったのである】
【女は笑って、その狐の逃げていく背を見ながらそう言った】

【女は人間では無い、解らないものには解らないのだが、言わば、妖かし、狐の妖かしである、】
【この者の嗅覚は鋭く、その男のそのゴムの臭さ、砂糖の甘い匂いなど、鼻にまとわり付くほど、香ってくる】

…あんたも今きたばかりなんだろ?
気にする事はないさ

ところで…珍しい格好だねぇ…何かの芸人さんかい?

【女は振り向き、その人物に話しかける、その奇妙な格好をした者に、】
【その不思議なにおいを香らせるものに】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/06/26(日) 22:37:12.73 ID:XhpOi+s30
【町より少し外れた草原】

…ん

【白猫をつれた少年が少し太めの木の棒を持って立っている】

【白い無地のタンクトップに蒼いジーンズ】
【だが首もとのマフラーがすべてを壊して厚いんだか寒いんだかよく分からない格好だ】

『みーみー』

離れておけよ、危ないからな

【そういうと、木の棒をぐっと握る】
【しばらくすると木の棒からジジッ…と何かこげるような音がすると】
【木の先端に炎が灯った】

…っと
問題はこの能力をどう戦闘に活かすかだよなぁ

/あまりいられませんが…
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 22:38:47.05 ID:bq3MGZiL0
>>27

 杞憂に杞憂を重ねるとは……フフ。此れ又呆れる身分だ

【暫し背けていた双眸。そして呟く。其れは矢張り、自分に対する物で】
【ふと首だけ振り返り。其の双眸は少年の双眸へと流されて行くだろう】


 ――……そうだな。悪い。…………其の挑戦は嬉しいが今回は辞めておく

 ……如何にも。此方も自由が利かぬ状況で、な――そうだな。次逢う時に覚えていれば取って置いてくれ

【少々悪びれ、謝罪を据えながら。其の言葉をはっきり言った】
【やがて、其の双眸を反らし、前に向ける】

【白い、左手をローブの中から出し、高らかに掲げると。「儚く消えて仕舞っていた」】
【今度こそ。其の相変わらず耳障りな脚音で進む脚音は、遠くから聴こえて来るだろうが】
【其の足取り自体は、軽い足取りであったのだった】

/ぐばー!何やら、余り長くは絡めないみたいな様です。此処等で……!
/本当に、済みませぬ。
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/26(日) 22:39:44.55 ID:eyh6NOzAO
>>32

……おっけー、良い子だ。

【人形が大人しくしてくれたのを確認し、そうだけ言って、人形からは目を離す】
【勝手な行動を取るような真似は絶対にしないだろう、と、判断したが故の行動だ】

ああ、そうかもしれないね。
此処で刃を交えて良いのか、躊躇ったかもしれない。
なら、僕も気にせずに、全力で一撃を見舞いに行くとしよう。
……死んでも後悔はするなよ、機関員。

【かちゃん、と、少女に改良して貰った長剣を抜き放ち、その長剣に、自身の魔翌力を注ぎ込む】
【青年の魔翌力を帯びた刀身は、乾きかけの血のような、赤黒い色に染まるのが、目に見えて解る筈だ】

……護る、か、奪うだけ奪って、利用するだけ利用する、機関の人間には似合わない言葉だね。

【そのまま青年は大地を強く踏みつけて、びしり、と、いう怪音を辺りに響かせる】
【人外の膂力を持って全力で踏み込んだ結果、舗装された道路に蜘蛛の巣状の亀裂が走る】
【そして、どん、と、炸裂するような音が鳴ると同時に、青年の身体が弾丸のように前方に飛び出した】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/26(日) 22:40:22.92 ID:MN4ez/hSO
【路地裏、決して衛生環境のよくないそこに息も荒く座り込む人影】

ハァ……ハァ……ッ…

【長く伸ばした金髪を後ろで束ねた髪型のまだ若い保安官】
【深夜に時々やってる古い映画に出てくる様なウエスタンな服装で、両方の腰にはキチッとリボルバーまで持っている】
【怪我は無いようだし顔色が悪い訳でも無い、言うなら極端に疲れた時のような状態だ】

……ッベ…ーな…
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/26(日) 22:42:40.27 ID:thV8q9DSo
>>36
【つるっ、どがっ、がらがっしゃーん】

あだーっ!?

【音だけで、大体何が起こったのか想像が出来る事態が発生する】
【夜間だというのに、静けさをぶち壊しにしてくれたそいつは】
【積み上げられた洗面器や椅子に、思いっきり突っ込んでしまっていた】


……あいたたたたた……体癒しに来て怪我を増やすとは不覚……
この湯気が悪い!管理者出て来い!いや出て来られても困るけど!
いっそ内輪でもばしょーせんでも持ってこんかーい!

……あ、どもー

【一人でテンションを上げていたこの来客は】
【先に入浴していた少女に気付いたらしく、少しだけテンションを戻した】
【黒髪、黒い瞳。右目に眼帯を付けた少女】
【もしかすれば、記憶にも有るだろうか?】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/26(日) 22:43:44.78 ID:soJRsZEIo
>>39
は、心配自体は嫌じゃないがな。
心配されすぎるのも、重みになる。
ジャーナリストは、軽さが大切だしな、じゃないと動けなくなる。

【のらりくらりと、分かったような分かっていないようなことを言う、谷山】
【たまに、こういうどうでもいいようなことを言う癖があった】

そっか、残念。
次会うときにでも、相手たのむかね。

【そう言い、キミが走り去るのを確認すると】
【ベルトポーチから金属のインゴットを取り出して、右腕で握りしめる】

――――エヴォル・アルマッ!

【ばきぃ、とインゴットが砕け、右腕に装甲を作り出し】
【谷山は、その腕を次は振るい、鍛錬を続けるのであった】

//乙でしたー!
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/26(日) 22:43:54.45 ID:bbhp1GyZo
>>26

そうか、俺はJustice≠ニいう組織に人間を探していてな…。

【彼女の返答の後、彼女の質問に答える様に青年の目的を話す。】
【この青年はJusticeの人間を探しているらしい。】

俺を呪いという幻想から救った奴に言われてな、
その刃を正義の為に振るえと。
そしてJusticeを尋ねると良いと。

【青年はとある人≠ノJusticeを尋ねてみるといいと言われて】
【彼は掲示板をまだ見てはいなく、彼女の正体も現段階では分かってはいない様子。】

それと森島 京という奴にもJusticeの事を色々と聞いてな。
正義は自分で決める物と言う事も……。俺の正義はまだ良くわからない……。

――――だから俺はJusticeの人間を今探している―――――。

【森島京という人物にも前にJusticeの事を聞いたと言う。】
【正義は与えられる物では無く、自分で決める物だと。】
【そして一呼吸置き―――、青年は力強い視線を彼女に向けて言い放った。】

>>34

マーシャル・T・ロウか…。

ん?これは……―――――

【青年が名乗ろうとした時、ポスターを手渡され】
【そのポスターを真剣に読んでいて―――】

なるほど、正義組織という訳だな。
だがなぜ正義≠ナなく青義≠ネんだ?

【青年は読みこそ一緒だが、字の違いにツッコミを入れる。】
【どうでも良い事の様に思えるが、何か特別な意味があるのかもしれないと思っているのだろうか】

俺は十拳丸だ。

【ポスターを一通り読み終えると、彼も自分の名を彼に名乗る】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 22:44:42.09 ID:lOSNLV9Zo
>>35

あー、っと………悪いこと、しましたかね?

【相手の雰囲気・面持ちからして、どうやら普通の人間ではないらしい】
【そのことに少しばかり緊張のようなものを感じるも、苦笑ながら一度頷く】
【それは「気にするな」という言葉への頷きで、「ギュッ」という足音をまた鳴らし、進んで】

……あ、いえ。芸人ではなく、技術士です
アクセサリーや家具、義手……銃とか魔具でなければ、作れるんですが

なにぶん、物を加工するときには精密な器具を使いますから、水や電気はダメなんです
ゴムは電気も多少は利きませんし、水も弾く……そんな感じですね
………ところで、貴女はこんな所で物見でも?

【自らは技術士、この格好は器具を守る為―――と、理由らしいことを説明し】
【反対に質問をしながら、もし拒否されなければ相手の隣にまで歩いて行こうとして。】
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/26(日) 22:48:12.05 ID:2jwciUxoo
>>42
【派手な音に驚いた猫少女は、思わず上体を湯から上げ、】

…ウォワーッ!?

【即座に戻した。自分の状態を思い出したためだ】
【赤めの顔を更に赤くして、緑色の眼を数度瞬きする】
【なんとなく、誰かいるらしいと気付いた】

んー? …え、えっと、その声…

【湯の下に沈めた身体、見えないはずで同性相手なのに、腕で前を隠し】
【『記憶』を探る。この独特のかんさ…櫻弁は】

朝顔、さん?

【なんとなし、呼びかけてみる】
【あまり話は聞けなかったし、聞いていたのは自分じゃなかったけれど、確かそうだったはず】
【入り口付近の縁に近づいて、相手の姿を認めようと目を凝らす】

【相手も多分、覚えているかもしれない】
【いろいろ特殊な外見だからと、苦笑しながら】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/26(日) 22:58:05.47 ID:thV8q9DSo
>>46

ったー……訴えたろかホンマにー……
……無理やな、ウチが弁護士ならサボるわこんなん

えーと、お邪魔してますー………?

【突っ込んで崩した洗面器の山を、半ばまで修復して後は投げ出して】
【騒音の具現の様な少女は、湯気を手で仰いで払う】
【そうすれば、彼女の片目にも、相手の姿は映り】

あー、確か、えーと、あー、うー……ブルーなんちゃら!
……悪い、誰が誰やら分からへんねんメタ的にも……

【思い出したのは、非常に中途半端な部分までだった】
【確かに、顔を合わせた事くらいは覚えているし、仕事の説明もした、が】
【あまり細かい所までは、覚えていないらしかった】

【目を凝らして見てみれば、見える姿は其処まで奇妙でもない】
【普通にタオルを巻いて、右目は何時もの様に眼帯で隠して】
【髪は元々長くも無いので、結う様な事もしていない】


【桶を湯船に差し入れ、湯をくみ上げると】

いやー、元気しとったか?お世辞にもあの仕事、良いとは言えへんかったからなぁ
体も心もたんと休めておくにこしたことはない、わな。そやろ?

【頭から湯を被って、持ちこんだらしい石鹸を泡立て始めた】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/26(日) 22:58:23.24 ID:U/gGWzqo0
【神社】
【綺麗に掃除が行き届いた石畳、爽やかな夜風に揺れる並木】
【並び立つ二体のお稲荷様を越え、社(やしろ)の縁側にそれは居た】

……ふふふ、街や都会の奴らは今ごろ喚いておるのだろうな。「暑い」「暑い」と……

【前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女が座っていた】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】


冷房や扇風機、或いは魔力……科学の力などに頼らずとも、涼しさは幾らでも作り出せる。
この月夜に加え、実に心地の良い風……それによぅく冷やした茶が加われば、この暑さも逆に気持ちが良いわ。
これぞまさしく、『涼』の本質よの。


……別に家電を使うだけのゼニが無いわけではないぞ

【などと呟きながら、氷を入れた冷茶に満たされた湯のみを傾ける巫女は】
【傍らのお盆に置いた饅頭を、はむ、と頬張って】


……こんな些細な幸せが、何時までも続けば良いとは思うが――

【と。小さく呟きながら、月を見上げるのだった】
【それにしてもまぁ、画になる光景――かもしれない】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/26(日) 22:58:38.70 ID:thV8q9DSo
>>46

ったー……訴えたろかホンマにー……
……無理やな、ウチが弁護士ならサボるわこんなん

えーと、お邪魔してますー………?

【突っ込んで崩した洗面器の山を、半ばまで修復して後は投げ出して】
【騒音の具現の様な少女は、湯気を手で仰いで払う】
【そうすれば、彼女の片目にも、相手の姿は映り】

あー、確か、えーと、あー、うー……ブルーなんちゃら!
……悪い、誰が誰やら分からへんねんメタ的にも……

【思い出したのは、非常に中途半端な部分までだった】
【確かに、顔を合わせた事くらいは覚えているし、仕事の説明もした、が】
【あまり細かい所までは、覚えていないらしかった】

【目を凝らして見てみれば、見える姿は其処まで奇妙でもない】
【普通にタオルを巻いて、右目は何時もの様に眼帯で隠して】
【髪は元々長くも無いので、結う様な事もしていない】


【桶を湯船に差し入れ、湯をくみ上げると】

いやー、元気しとったか?お世辞にもあの仕事、良いとは言えへんかったからなぁ
体も心もたんと休めておくにこしたことはない、わな。そやろ?

【頭から湯を被って、持ちこんだらしい石鹸を泡立て始めた】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/26(日) 22:58:48.39 ID:U/gGWzqo0
【神社】
【綺麗に掃除が行き届いた石畳、爽やかな夜風に揺れる並木】
【並び立つ二体のお稲荷様を越え、社(やしろ)の縁側にそれは居た】

……ふふふ、街や都会の奴らは今ごろ喚いておるのだろうな。「暑い」「暑い」と……

【前頭部のみが美しい白銀色という、特徴的な短い外ハネの黒髪】
【清廉なる紅白の巫女装束を纏い、その上から白い衣を羽織った少女が座っていた】
【凛とした銀の瞳は、世の果てまでをも見据えているな儚さを持っていて】
【背中でとても大きく結ばれた蝶々結びの飾りが、羽か尾のようにひらりと舞っている】


冷房や扇風機、或いは魔力……科学の力などに頼らずとも、涼しさは幾らでも作り出せる。
この月夜に加え、実に心地の良い風……それによぅく冷やした茶が加われば、この暑さも逆に気持ちが良いわ。
これぞまさしく、『涼』の本質よの。


……別に家電を使うだけのゼニが無いわけではないぞ

【などと呟きながら、氷を入れた冷茶に満たされた湯のみを傾ける巫女は】
【傍らのお盆に置いた饅頭を、はむ、と頬張って】


……こんな些細な幸せが、何時までも続けば良いとは思うが――

【と。小さく呟きながら、月を見上げるのだった】
【それにしてもまぁ、画になる光景――かもしれない】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 22:59:03.94 ID:+f4Qfc8ko
>>34

成程、御主が噂の――ならば話は早いというものか。
よいよい、済んだことじゃ。妾は別に怒ってはおらぬからな。安心するといい

【マーシャルの名乗りを受けて】
【女性は「ふむ」、と小さく声を出しながら彼の顔に視線を送る】
【マーシャルのやり方に特に怒ってはいないようで、謝罪には短い言葉で返す】

名乗られたならば返すのが礼儀というものじゃな。
妾はJusticeが長を務めておる貴宝院織守――何とも風情の欠ける出会いじゃが、丁度よい。
代表が二人顔を合わせたならば今この場で語り合うとしようか

【簡単に自身の素性と名を語り】
【マーシャルの「話を聞きたい」と言う申し出を快く受け入れた】
【織守としても今は少しでも協力者が欲しいところ】
【「幾つかの手順」が必要であれど、基本的に反対的な意志はないように見受けられるだろう】

先ず問おう、御主は妾らとどのような協力関係を望む?
御主達のやり方は場合によっては妾達と対立することもあろう。
ならばこそどのような距離を持ち、どれだけ手を取り合うか。その境はハッキリとしておかねばなるまい。

【織守はまず、マーシャルにそう問うた】
【青義同盟は当初からのやり方の通り、Justiceなどのスタイルに反発するものだ】
【ならば完全な協力体制を築くことは難しいのではないか、と織守は考えていた】
【其れ故にどの程度まで協力するか。それをハッキリさせようと彼の意志を聞かんとする】

>>44

【先にマーシャルへと語りかけたため、彼女の素性を察することは出来ただろう】
【貴宝院織守――Justiceが長を務める女性だ】
【織守は、青年の方へと意識を向けながら】

ふむ……話は判った。
森島の紹介ならば信用も出来ようかの?

【切っ掛けとなった人物は分からないが、森島の名前は信用に値するものだったらしく】
【織守は彼の言葉を神妙に受け止め視線を交わす】

――して、御主はJusticeに何を望むのじゃ?
己が正義の為に力を振るう場が欲しいのか
それとも属する者に話を聞いて、己の正義を見極めたいのか。

どちらにしても、話は訊こうか。
妾達Justiceは御主のような正義を求める者の味方じゃ。
どこまで力になれるかは判らぬが、御主の歩む道に手を貸すのじゃ

【そう告げて、十拳丸の返事を待つように目を向けていた】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 23:00:59.86 ID:b8KAS1mdo
>>45
【女の問いかけに答えながらその長靴の特徴的な足音を鳴らしながら近づく人物】
【その姿は、表情も見えなくて、だがその近づいてくるその人物の事も気に止める様子もなさそうで】

狐は警戒心が強いのさ、
まぁいいんじゃないかい?せっかく来たのにすぐ帰るのも…何しに来たのかって感じだろ?

【此のまま其の人物が隣にきても、女は特になにも言わないであろう、拒否する理由もないのだから】

【そのゴムの匂いは女の鼻には少々辛い物があるのだが、そんな不快なものでもない、慣れれば病みつきになる、といった感じであるか】

へぇ……技術士なのかい、手先が器用ってのはうらやましいねぇ…
私にも簪の一つぐらいつくってほしいものだよ

【その話しを聞き、女は其の長い髪をいじりながら、男に向かって話すのであった】
【ときどき見せるその怪しい笑み、女は特に何も意識はしてないが自然に出るものであるから、気にすることはない】
【その人物がどう思うかは分からないが…】

いろいろ繊細なんだぇ…私にはまったく分からない世界だよ、でも何かその道具も見てみたい気がするね
せっかく技術士様が目の前にいるのだからさ

【女は技術士という存在にはあったことがなく、此れが初めて、だから其の興味は】
【その男に向くのは自然なことであるのかも知れない】

あたしはーー…まぁ気にしなくていいさ…たまには街を外れて綺麗な空気を吸ってみたいって
思う時もあるってことかね

【強ち言っていることは間違えでは無いのだが、故郷の事を思い出し、】
【住んでいた山のことを思い出し、着てみたと言った感じであろう】
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/26(日) 23:02:13.72 ID:VsOzJwUlo
>>40

死んだら後悔など出来ぬな、機関の敵

【返された言葉は或いは、堅物の彼女なりの冗句だったのだろうか】
【感情の見えぬ表情からは、其の言葉の真意がどのようなものであったのか分かる術はなく】
【赤き刀身を見て、唯一言。「能力者か」と、それだけを呟いた】

──鬼か、妖か。
人を護るには些か不釣合いの身であるな、貴様も。

【其の人外染みた行動を見て──即座に彼女は、相手が唯人ではないと判断したのだろう】
【弾丸のように飛び出した相手。正面から臨むには、唯人である己には荷が重い】
【然し己が持つは相手を叩き伏せるための刃也──故に】
【未だ抜かれぬ白刃。其の柄にかけた右手に力を篭め】
【漆黒に塗られた刀の鞘。其処にそっと、左手を添え】

【たんっ!】
【剛に対し、柔で挑む──重き青年の踏み込みとは対照的に、風のように彼女は進む】
【放たれるは、まずは一閃】
【彼の右脚から左脚を真一文字に斬る軌跡を、放とうとし】

【其の成功の成否とは別──】
【左手を添えた黒鞘を握りこみ。一閃とは壱呼吸分の間を置いて】
【くるりと手首を返し、鞘の丸い先端にて】
【青年の腹部。叶うことならば鳩尾の辺りに、鋭く短い突きを叩きいれようとする】

【線と点による、時間差を置いた攻撃】
【双方片腕のみの力ではあるが──骨は斬れねども、肉程度なら恐らくは】

/っと、申し訳ない。そろそろ落ちなくてはいけない時間です……
/明日以降に絡みを継続してもよろしいでしょうか
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 23:02:40.85 ID:b8KAS1mdo
>>45
【女の問いかけに答えながらその長靴の特徴的な足音を鳴らしながら近づく人物】
【その姿は、表情も見えなくて、だがその近づいてくるその人物の事も気に止める様子もなさそうで】

狐は警戒心が強いのさ、
まぁいいんじゃないかい?せっかく来たのにすぐ帰るのも…何しに来たのかって感じだろ?

【此のまま其の人物が隣にきても、女は特になにも言わないであろう、拒否する理由もないのだから】

【そのゴムの匂いは女の鼻には少々辛い物があるのだが、そんな不快なものでもない、慣れれば病みつきになる、といった感じであるか】

へぇ……技術士なのかい、手先が器用ってのはうらやましいねぇ…
私にも簪の一つぐらいつくってほしいものだよ

【その話しを聞き、女は其の長い髪をいじりながら、男に向かって話すのであった】
【ときどき見せるその怪しい笑み、女は特に何も意識はしてないが自然に出るものであるから、気にすることはない】
【その人物がどう思うかは分からないが…】

いろいろ繊細なんだぇ…私にはまったく分からない世界だよ、でも何かその道具も見てみたい気がするね
せっかく技術士様が目の前にいるのだからさ

【女は技術士という存在にはあったことがなく、此れが初めて、だから其の興味は】
【その男に向くのは自然なことであるのかも知れない】

あたしはーー…まぁ気にしなくていいさ…たまには街を外れて綺麗な空気を吸ってみたいって
思う時もあるってことかね

【強ち言っていることは間違えでは無いのだが、故郷の事を思い出し、】
【住んでいた山のことを思い出し、着てみたと言った感じであろう】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/26(日) 23:08:32.73 ID:2jwciUxoo
>>47
そ、だよね。うん、にぃもあの時、お仕事に打ち込んでたから。
『ボク』は…ブルーローズって言うの。

【メタ部分をスルーしながら、苦笑交じりに素直に答える】
【些細だが、いくらか明確な差別化がされている】

【あの時は『念話』で、今は普通に会話している事】
【そして瞳が緑で、他の誰かの気配がないことだ】

【先ほど縁に落としたタオルがぬれていないことを確認し、たたんで頭へ】
【その状態で縁に背を預け、改めて警戒を解きのんびりと堪能する】

いろいろあったけど、ボクは元気、だよ。
身体の調子は良好、風邪引く前にお風呂には入れたし。

…うん、酷かった、ね。
身体もだけど、心を殺されてるみたいな、いやな感じ…。

そだよ、休めるときに休む。いいことだよね。

【直前まで割とびしょぬれだったりしたが、この湯治で体温も回復した】
【仕事の事も『思い出して』、短く感想を述べる。嫌悪感を隠しもしない口調で】
【そして相手の提案を肯定、頷いてみせる】
【猫故かもしれないフリーダムな思考と、仕事を弁えた社会人(?)としての常識の混在】

そういえば、この前何かお仕事募集してたよね?
あの時はいけなくてごめんなさい…結局、どうなったの?

【要人警護の仕事内容について、屈託なくたずねる】
【ただ、なんとなく嫌な予感はしていた。先のヤツルギ様関連の事項なら、ろくな事になるはずがないという予想があったから】
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/26(日) 23:17:45.97 ID:eyh6NOzAO
>>53

揚げ足を取るなよ、全く……。

【冗談のような掛け合い、刹那の間だけ、その場の空気が緩んだ、ような気がするかもしれない】
【だが、それも本当にすぐに終わりを迎え、膚寒く感じる程の、凛とした張り詰めた空気が場を包む】

……鬼や悪魔かもしれないけどね、だから、人を護る資格が無いとは言わせないッ!!

【脚を薙ぐような軌跡を描く刃に、此方の刃を叩きつけるように、躊躇い無く全力で振り下ろし】
【僅かに遅れて鞘の先端、完全に回避をする事は叶わぬと悟り、覚悟を決めて、その身体で受け止める事にした】
【鞘での攻撃は急所に入らねば致命打にはなり得ない、そう、認識したのだろう】
【そして、青年の肉体には、それを可能にするだけの高い性能が備わっていて―――】


//構いませんよー、残業等の所為で少し遅れるかもしれませんが。
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 23:20:21.22 ID:lOSNLV9Zo
>>54

うーん……まあ、確かに来てすぐ帰るのは、ちょっと。
もし今度見かけたら、油揚げか何かでお詫びでもさせてもらいますよ

【格好、身分―――それらは少々奇妙だが、基本的に悪人では無いらしい】
【やがて人物は女性の隣に立つと、「すみません」と言いながら視線を眼下、山へ】
【この距離だからこそ見えるが、フードの奥には色白の肌が在って】

かんざし、ですか……もし宜しければ、お作りしましょうか?
実は近く、工房を開こうと思ってまして、新規のお客さんは歓迎なワケです

ただ、一言でかんざしと言っても素材が様々ですし
形も簡単なものから、櫛のような物まで有りますから……希望は有りますか?
木、竹、鉄のような身近な素材でよければ、此処でも作れますよ。

……っと、それから器具ですけど、割と秘密道具なんです
でも貴女なら広めたりもしないだろうし……内密にしてくれるなら、お見せします

【商品、つまりは自らが作るものの話になると途端に威勢が良くなった】
【技術士というのはきっと、伊達ではない―――恐らくこの人物、相当の“物好き”か】

………山っていいですよね、自分も出身はこういう場所だったりして
まあ流石に山奥じゃないですけど、こういう静けさは何処も同じで、何処も好きなんです、僕。

【僕、というからには男だろうか。どことなく判断のつかない人物だが】
【まあそれはさておき、主題はかんざしだ。「どうしますか?」と尋ねる彼だが、はてさて答えは―――?】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/26(日) 23:22:18.05 ID:thV8q9DSo
>>55

ふむふむ……これが『ローズ』やね
緑色がバラかー……茎か何かかな、って発想おかしいわ我ながら

うっし、多分覚えた!少なくとも数日は!
忘れた辺りにまた覚えなおせば十分やろ!

【相手の名前を、本当かどうかは怪しい所だが、記憶したと言って】
【石鹸の泡を頭にも首にも腕にも広げながら、朝顔は大きく頷いた】
【適当に引き寄せた椅子に座り、湯に浸かるローズを見降ろす形か】
【櫻の平均からみればやや大きめの胸は、視線を妨げる程では無い】


あーいうのはなぁ……慣れてないとキツいやろ?
最近の世の中、割と綺麗なテロが多いからなぁ……
やってる事で指示を得られにゃ負け。だから、綺麗に整えて英雄っぽく戦う

それをしないで、下衆の本性をさらけだす奴が居ると……
あの村の様な、悲惨な光景が生まれるってこっちゃ

【以前の仕事を語る口調は、暗くは有るが重くはない】
【それが特別な事だと考えていない、一般論を語る様な声の調子】
【右手の爪が、カリカリと眼帯をひっかく】


んあ?ああ、前の仕事かー……無事とは言わんけど、成功や
二人やられたけど、襲ってきた側も計算外の事が有った様でな
あれで、暫くこっちにちょっかいは掛けられへん筈や……5年、いや10年……
腕利きってのは、失うと次作るまで時間掛かるからなぁ……

【嫌な予感は、きっと当たっているのだろうが】
【表層だけを答えた朝顔の言葉を聞けば、そこまでの悲惨さは感じられない】
【敵に感情移入出来る、豊かな発想力が有るのなら】
【また、別な一面も見えてくるのだろうが】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/26(日) 23:23:17.27 ID:eyh6NOzAO
>>53

揚げ足を取るなよ、全く……。

【冗談のような掛け合い、刹那の間だけ、その場の空気が緩んだ、ような気がするかもしれない】
【だが、それも本当にすぐに終わりを迎え、膚寒く感じる程の、凛とした張り詰めた空気が場を包む】

……鬼や悪魔かもしれないけどね、だから、人を護る資格が無いとは言わせないッ!!

【脚を薙ぐような軌跡を描く刃に、此方の刃を叩きつけるように、躊躇い無く全力で振り下ろし】
【僅かに遅れて鞘の先端、完全に回避をする事は叶わぬと悟り、覚悟を決めて、その身体で受け止める事にした】
【鞘での攻撃は急所に入らねば致命打にはなり得ない、そう、認識したのだろう】
【そして、青年の肉体には、それを可能にするだけの高い性能が備わっていて―――】


//構いませんよー、残業等の所為で少し遅れるかもしれませんが。
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/26(日) 23:23:48.38 ID:thV8q9DSo
>>55

ふむふむ……これが『ローズ』やね
緑色がバラかー……茎か何かかな、って発想おかしいわ我ながら

うっし、多分覚えた!少なくとも数日は!
忘れた辺りにまた覚えなおせば十分やろ!

【相手の名前を、本当かどうかは怪しい所だが、記憶したと言って】
【石鹸の泡を頭にも首にも腕にも広げながら、朝顔は大きく頷いた】
【適当に引き寄せた椅子に座り、湯に浸かるローズを見降ろす形か】
【櫻の平均からみればやや大きめの胸は、視線を妨げる程では無い】


あーいうのはなぁ……慣れてないとキツいやろ?
最近の世の中、割と綺麗なテロが多いからなぁ……
やってる事で指示を得られにゃ負け。だから、綺麗に整えて英雄っぽく戦う

それをしないで、下衆の本性をさらけだす奴が居ると……
あの村の様な、悲惨な光景が生まれるってこっちゃ

【以前の仕事を語る口調は、暗くは有るが重くはない】
【それが特別な事だと考えていない、一般論を語る様な声の調子】
【右手の爪が、カリカリと眼帯をひっかく】


んあ?ああ、前の仕事かー……無事とは言わんけど、成功や
二人やられたけど、襲ってきた側も計算外の事が有った様でな
あれで、暫くこっちにちょっかいは掛けられへん筈や……5年、いや10年……
腕利きってのは、失うと次作るまで時間掛かるからなぁ……

【嫌な予感は、きっと当たっているのだろうが】
【表層だけを答えた朝顔の言葉を聞けば、そこまでの悲惨さは感じられない】
【敵に感情移入出来る、豊かな発想力が有るのなら】
【また、別な一面も見えてくるのだろうが】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/26(日) 23:24:22.34 ID:oKaJXk810
>>51

…おいおいまじかよ…すげぇ偶然だな…オイ

【彼女がリーダー。そして偶然にも2人の正義組織のリーダーが出会う】
【その事実に苦笑いするが、すぐに本題へと入る】

…許してくれるならありがたい。貴宝院織守、其方の戦力は把握していないが、今、もしカノッサが全面戦争を仕掛けてきたら…

勝算は、あるのか?先にこの質問に答えてほしい。

>>44

…ま、その理由は今は言えないな…

【「青義」の名の理由をなぜか渋るロウ】
【そして彼と彼女の話に割り込むように、語り始めた】

…俺の正義はな…すげぇ「欲張り」なんだわ…
良い人も悪い人も救いたいって言う、いわば「甘い考え」だ。
でも、これは俺が決めた意志だ。誓った正義だ。そして俺が死ぬまでに貫き通したいモノだ…
良く「無理だ」とか批判は喰らうが…男が1度決めたモンは簡単に諦めちゃいかんのよ

…お前のしたいことをしろ。正義っていうのは超個人的、そして超本能的なものだ。
焦らずともキミだけの答えは出るさ。
どっかの組織に入るなら、自分の正義に合うところを探せ。
justiceでも…対機関でも…ウチでも。
どれも自分の正義と…意志と違うなら…自分で作ってもいい。

ま、俺んとこはまだできて3か月くらいだから人数も少ない…組織の大きさではそっち(justice)の方が上だ…
でも…もし、殺しを基本的に嫌い…俺みたいに甘っちょろい、「悪もまとめて救いたい」心があれば、

ウチは、十拳丸君…君を歓迎する。ま、単純に、「殺しについてどう思うか」。これが貴宝院織守のjusticeとウチとの違いか?

【結局、決めるのはあんた次第…彼に伝えたかったのは、そういうことであろう】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/26(日) 23:29:40.93 ID:wFBXgkrno
>>50

【────かつん、かつんと石畳を足の裏で叩く足音が、ゆったりとしたペースで近付いてくる。】

【────てーてててーん、てーててーんてーててーん、と妙な音楽をBGMにして(※○ース○イダー)近付くその影が、立ち止まってこん、こん、と今度は爪先で叩いて足の調子を確かめると────】


【────だんっ!】


【不意に吹いた突風────情緒のある言葉で敢えて表すならば、夜半嵐≠ニでも言うべきか────】
【取り敢えず、問題であるのが、それと共に少女が急接近している事。】

【その目線の先には饅頭があって────】


○の国、△△地区の緋天颯護≠ウんのリクエストで、その饅頭────強奪≠キるっす────ッ!!


【強奪≠ウれるらしい。物騒な世の中になった物である。】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/26(日) 23:36:24.72 ID:bbhp1GyZo
>>51

(Justiceの長だと……――――)

【マーシャルへとの会話を聞いて彼女の素性を知って内心驚きを隠せない青年】

昔の自分は、呪いという幻想に惑わされてきた。
だが、そんな呪いを解いてくれた奴がいてな。
俺は今まで呪いで苦悩し、多くの人間を危めてきた―――

【彼は正義組織のリーダー二人の前で正直に自分の過去を振り返った。】
【どうやら昔は呪いに惑わされ、ある人に救われたのだという。】

俺は、俺を救った奴に感謝している。
ソイツ≠ェJusticeという立場で弱い者の為にその力を振るえと言ってな。

―――俺も正義とは何なのか今はよく分からない……
だが、今は……―――――今は正義の為にこの力を使いたい。

そして、いつかは俺の―――俺自身が求める正義を見つけたいと思っている。

【青年は救った人間に感謝しているようだ。青年の過去は突き詰めれば許されない悪≠ノなるのだろうが】
【彼はJusticeに所属し、弱き者の為に力を振るい―――己の正義を見つけたいと言っている。】
【現在の青年は過去とは違う。正義組織を束ねる者ならば、希望と己を追求する信念を持っている事に気づくだろうか?】


>>61

そうか、人に言えない事など誰にでもあるものだ。

【青年は彼に無理に答えを求めようとはしない。】

俺のしたい事か……

【青年は彼の言葉を聞き、しばらく考える】

ああ、いつか見つけてみせるさ。
マーシャル・T・ロウと言ったな、自分の正義を見つけれてうらやましいよ。
その信念がずっと貫けるといいな。

【青年はいずれ己の正義を見つけると彼と約束し】
【彼の力強い正義の信念を聞いて、うらやましく思っていた。】

悪いな、今はJusticeの方に用があるんだ。
だが、俺の力が必要ならばいつでも協力させてもらう。

【今回は青年はJusticeに用がある様で】
【彼に一言謝りを入れると、協力を惜しまない姿勢を見せた。】
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/26(日) 23:36:59.25 ID:VsOzJwUlo
>>56

【「ならば、機関員とて誰かを護ってもよかろう──」】
【紡ぎかけた一言はしかし、言葉になって現れる事は無い】
【己は悪だ。悪の機関員だ。その自覚が無いわけでもないのだ】
【そのような「正義の輩」染みた事を告げたところで、意味など────】


(──矢張り剛の者。然し柔に出れぬと見るのは早計か)


【所詮は人と妖。女と男。力の差は、歴然】
【全力で振り下ろされた赤刃に押し負けるかのように、彼女の白刃は地を噛んだ】
【それでいて刃が折れなかったのは、櫻の刀特有の軟らかさのおかげが】
【或いは風を受けた柳のように、真上からの重き力を幾許か受け流したためか】
【じん、と肩に鈍痛が走るも──其れはすぐに流れる景色が如く争いの気配に呑まれていき】

【弾かれた線の攻撃に、受けられた点の攻撃】
【近くにいれば、予想しうるは剛腕による暴力】
【ならばある程度間合いをとり、致命傷を受けないよう周囲を舞い斬り咲かせようと】
【痛みによる集中力の低下も、ついでに狙ったのだろう】
【そのまま相手を押し返すように、更に鞘に力を入れ】
【一方自分はその力を利用して、後ろへと大きく跳躍する】

【途中で鞘を掴まれてしまえば──彼女はあっさりと鞘を手放すに違いなく】
【跳躍し、地面へ降りる其の数瞬】
【右の手首をくるりと返し、刃を彼へと向けた中段にも似た構えを取る】

/ありがとうございます
/自分は明日、夕方くらいからスレに来れると思います
/それでは今日はこの辺で。一先ず、ありがとうございました、お疲れ様でしたー!
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/26(日) 23:38:53.16 ID:bbhp1GyZo
>>51

(Justiceの長だと……――――)

【マーシャルへとの会話を聞いて彼女の素性を知って内心驚きを隠せない青年】

昔の自分は、呪いという幻想に惑わされてきた。
だが、そんな呪いを解いてくれた奴がいてな。
俺は今まで呪いで苦悩し、多くの人間を危めてきた―――

【彼は正義組織のリーダー二人の前で正直に自分の過去を振り返った。】
【どうやら昔は呪いに惑わされ、ある人に救われたのだという。】

俺は、俺を救った奴に感謝している。
ソイツ≠ェJusticeという立場で弱い者の為にその力を振るえと言ってな。

―――俺も正義とは何なのか今はよく分からない……
だが、今は……―――――今は正義の為にこの力を使いたい。

そして、いつかは俺の―――俺自身が求める正義を見つけたいと思っている。

【青年は救った人間に感謝しているようだ。青年の過去は突き詰めれば許されない悪≠ノなるのだろうが】
【彼はJusticeに所属し、弱き者の為に力を振るい―――己の正義を見つけたいと言っている。】
【現在の青年は過去とは違う。正義組織を束ねる者ならば、希望と己を追求する信念を持っている事に気づくだろうか?】


>>61

そうか、人に言えない事など誰にでもあるものだ。

【青年は彼に無理に答えを求めようとはしない。】

俺のしたい事か……

【青年は彼の言葉を聞き、しばらく考える】

ああ、いつか見つけてみせるさ。
マーシャル・T・ロウと言ったな、自分の正義を見つけれてうらやましいよ。
その信念がずっと貫けるといいな。

【青年はいずれ己の正義を見つけると彼と約束し】
【彼の力強い正義の信念を聞いて、うらやましく思っていた。】

悪いな、今はJusticeの方に用があるんだ。
だが、俺の力が必要ならばいつでも協力させてもらう。

【今回は青年はJusticeに用がある様で】
【彼に一言謝りを入れると、協力を惜しまない姿勢を見せた。】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 23:43:44.12 ID:b8KAS1mdo
>>57
アハハッ、油揚げねぇ…それもいいかもね
まぁ何でも食べるさあの子たちは、でも上げすぎると、野生を失ってしまうからさ、
何事もほどほどがいいさね

【怪しい男であるが、自分に危害を加えるつもりは無いらしい、その言葉からも】
【根は優しくあるのか、じゃあ何故こんな、奇抜な格好をしているのかと、女はそう思うのだ】
【その白い肌、そのコートとは対照的な肌、その肌を出すこともない男を見て、勿体無いと、そう思うのである】
【勿論、女も諍いは好きではない、やらないのが一番である、自分に危害がない限り】

へぇ…いいのかい?じゃあお願いしようかしらね…
でもねぇ…上げれる物ねぇ…

【簪を作ってくれるのであれば、作ってもらいたいのではあるが、新規のお客と言う位であるから、なにか対価がひつようなのかと】
【女は現在お金を持っているわけでもなく、その手に持った日本刀、名も無いただの日本刀ではあるが其れを眺めた】

【特に女には必要ない物、ただ昔山で拾ってそれを持ち歩いただけの、その辺にあるただの日本刀】
【これでもいいかねぇ、など思いながらその日本刀を見つめるのであった】

素材は軽い物がいいね、まぁ何でもいいんだけどさ、箸のような奴あるだろ?
あれがいいよね、あれが楽だしさ

デザインはお任せするよ…もし作ってくれるんだったらね

ええ、誰にもいわないさ、あたしはこう見えて口はかたいんだよ、

【その先程までの雰囲気とはまったく変わり、急に丁寧に、急に威勢がで、何かすごい職人だありそうだ】
【と、そういう雰囲気を出す男を見て女はなにか楽しくなったように笑ったのであった】

ええ、山はいいさ、自然の恵みさね、其れを忘れないように、
忘れそうになったら戻ってくるんだ、人間臭さをとるためにもね…

【人間臭さとはまたおかしな事を言う女であるが、その簪については作ってもらいたいと、それをいいたげな表情を見せる】
【相手がなにを求めるかはわからないが、其れ寄っては、女がそれに答えられない可能性もあるのだから】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/26(日) 23:43:45.77 ID:2jwciUxoo
>>58
前は金色だった…らしいんだけどね、今は緑になったの。
…記憶力に自信ない人?

【目の色が変わったと何気なくいい置いて、さらり毒を吐く】
【見下ろされても特に気にしないし、自分が動かなくていいなら嬉しい】
【ただ、順当に視線を持ち上げると自然と行き当たって目に留まるので】
【視線を自分の真下に下げ…かけて、やめた。気にすると切がない気がしたから】

そうだね、もっとわかりやすいことをする人ばかりだもの。
例えばストレス発散だとか、破壊活動そのものだとか。
目的の範囲が狭いとああなるよね。

なんていうか…落とし穴みたいなものだと思うの。
普通適当に広く、ある程度の高さを掘って終わりなのを、偏執的に深く深く掘り進んで…。
そうでなきゃ、落とし穴のような迷路を作るような感じ。すっごくイヤ。

【根が素直なのか、少しだけ強めに言及し、嫌悪感は隠さない】
【考えただけで表情が出るけれど、温泉で考え続けると煮えるので切り上げた】
【時々頭の上のタオルの位置を確認して、ずれていたら修正する】


二人、も…。
でも、作るって…君、なんだか…。

【嫌な予感、というより、悪寒がした】
【この少女が少し、ドライすぎる気がしたのだ】
【確かに合理的な思考だと『思う』けれど、少し、向こうに同情してしまう】
【モノのように殺されるのは、あまりよろしくない気がした】

…でも、良くわからない。
相手も襲撃は、念入りに考えてたんでしょう?
君の言い方だと、元々それなりに錬度が高いはずなのに、それが想定外っていうのは…。

【少し湯あたりしたか、ローズは頭を抑えた】
【朝顔の様子を窺いながらそっと縁に腰掛、手早く前にタオルをかけてしまう】
【必死に隠そうとする様子は少し幼かったが、それでも腑に落ちない表情は消さない】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/26(日) 23:45:06.52 ID:U/gGWzqo0
>>62

……んむ?こんな遅くに珍しい。参拝客か?

【この静かな、澄んだ空気の中では足音もよく響く】
【巫女は饅頭をはむはむする手を止め、湯呑を置いて石畳の向こうを見遣り】
【「さて、ササッと営業スマイルに切り替えねばならぬな……」などと良からぬことを考えていたが】


……むッ!?何だ、この妙に緊張を煽るようなテンションが上がるような奇妙な音楽はッ――!


【ざ、と縁側より立ち上がり。眼前姿を表した影を見据える】
【銀の瞳は何処までも暗闇を引き裂き、脅威たる少女を捉えて離さず】
【その烈風が如き疾駆。巫女は、すぅ、と顎を引いて鋭眼の威圧を放ち――】


――やかましいわ奪うならゼニ払ってからにせぬかぁーーーーッ!!


【出たァーッ!アホ巫女の秘技「カウンターお盆しばき」だァーーッ!】
【巫女は突っ込んでくる少女に対して、傍らに置いてあったお盆を振り上げ頭に叩きつけようとするだろう】
【上に載った湯呑も饅頭も一切零さず、それでいて速度を殺さぬ絶妙な加減。これぞまさに神の御技か(※ギャグ補正である)】
【というか、叫んでいることに突っ込んではいけない。はず】
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 23:45:59.24 ID:b8KAS1mdo
>>57
アハハッ、油揚げねぇ…それもいいかもね
まぁ何でも食べるさあの子たちは、でも上げすぎると、野生を失ってしまうからさ、
何事もほどほどがいいさね

【怪しい男であるが、自分に危害を加えるつもりは無いらしい、その言葉からも】
【根は優しくあるのか、じゃあ何故こんな、奇抜な格好をしているのかと、女はそう思うのだ】
【その白い肌、そのコートとは対照的な肌、その肌を出すこともない男を見て、勿体無いと、そう思うのである】
【勿論、女も諍いは好きではない、やらないのが一番である、自分に危害がない限り】

へぇ…いいのかい?じゃあお願いしようかしらね…
でもねぇ…上げれる物ねぇ…

【簪を作ってくれるのであれば、作ってもらいたいのではあるが、新規のお客と言う位であるから、なにか対価がひつようなのかと】
【女は現在お金を持っているわけでもなく、その手に持った日本刀、名も無いただの日本刀ではあるが其れを眺めた】

【特に女には必要ない物、ただ昔山で拾ってそれを持ち歩いただけの、その辺にあるただの日本刀】
【これでもいいかねぇ、など思いながらその日本刀を見つめるのであった】

素材は軽い物がいいね、まぁ何でもいいんだけどさ、箸のような奴あるだろ?
あれがいいよね、あれが楽だしさ

デザインはお任せするよ…もし作ってくれるんだったらね

ええ、誰にもいわないさ、あたしはこう見えて口はかたいんだよ、

【その先程までの雰囲気とはまったく変わり、急に丁寧に、急に威勢がで、何かすごい職人だありそうだ】
【と、そういう雰囲気を出す男を見て女はなにか楽しくなったように笑ったのであった】

ええ、山はいいさ、自然の恵みさね、其れを忘れないように、
忘れそうになったら戻ってくるんだ、人間臭さをとるためにもね…

【人間臭さとはまたおかしな事を言う女であるが、その簪については作ってもらいたいと、それをいいたげな表情を見せる】
【相手がなにを求めるかはわからないが、其れ寄っては、女がそれに答えられない可能性もあるのだから】
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/26(日) 23:51:05.40 ID:MN4ez/hSO
【公園・バスケットコート】

…ハァ……オラッ!

【喧嘩、乱闘、ストリートファイト】
【路地裏で行われる命のやり取りに比べれば遊びに見えるのかもしれない】

野郎……ッ!

【耳には赤いピアス、脱色したのか白いツンツン頭】
【小柄で迫力は無いが不良らしく人を刺すような悪い目付き】
【前面に大きくトンボのイラストの印刷されたブカブカのパーカーが印象的】

「ヒャハハハハハ!ザマァねえなぁぁ!」

【6(武装)対1(素手)、小柄な不良は現在、ピンチに陥っていた】
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/26(日) 23:51:16.20 ID:ddKwK6Imo

杏菜ちゃんは、世界一可愛いよーっ!

【日付も変わろうとしている時刻、何時ものように少年は公園にいた】
【少年といっても確実に少女の様にしか見えない容姿であるが】

【日に焼けていない白雪の肌、白いカチューシャを付けた艶のある長髪】
【黒猫がプリントされたVネックのシャツとホットパンツ、ニーハイソックスにブーツ】
【女性的な顔立ちや低身長、華奢な矮躯からも明らかに男性説は否定されかねない容姿だ】


どうもありがとっ!BANG!


【可愛らしい声を出して一人芝居しつつ、ピストルの形にした指先を】
【ベンチの上に置いた空き缶へと向けて、「BANG」という声と共に何かを射出】
【正体は妖精の弾丸。形状は拳大の土竜――それは一直線に空き缶へと向かい】


よし、今日も調子は良いもんねっ……悪党かかってこいやァー!

「近所迷惑じゃろ……」


【弾け飛んだ空き缶を見てガッツポーズする。にかっと笑い嬉しそうな彼の周りを】
【先程弾丸と成って空を走った土竜が旋回し戻り、ため息を吐いていたとさ】

【この数日は宿を借りて(無理矢理貸させられて)夜の街を徘徊している彼】
【相変わらず正義の味方志望なので街の輩を取っちめたりしているが、今日は訓練日であった】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/26(日) 23:53:27.16 ID:+f4Qfc8ko
>>61

――無理じゃな。
今ある正義を掲げる組織が束になろうと万に一つも勝算はなかろう
「カノッサ全軍と正面からぶつかり、勝つ」可能性などを無責任に「ある」とは妾には言えぬ。

【織守は断言した。全面戦争になれば勝てる可能性など無いと】
【其れほどまでに機関の持つ力は大きく、正義組織の力は小さい。】
【取り繕うこともなく、現実的な視点を以て織守は応え】

しかし今は好機とも言える状況じゃ
カノッサ機関全てが一斉に掛かってくると為れば無論為す術も無く押しつぶされるじゃろうが
奴らは今大きく戦力を分散しておる。
……全体数は多けれど、様々な理由から各個撃破が可能となっておる今ならば
我らの動き次第では勝機を見出すことはできるかの。

【全面戦争したならば勝てない】
【しかし、やり方次第では勝機を見いだせる。】
【マーシャルの問いには否だが、勝算はあるかの部分だけを抜き出せば可能性はある。それが織守の答えだ】

>>63

己の正義、歩む道というものは一朝一夕で見いだせるものでもない
ましてや其れが、歩み始めたばかりであれば尚更暗中模索の旅路となろう。

……御主の考え方は答えを急がず、先ず為せることを為しながら答えを見つけようとしておる。
その姿勢は、妾の目から見ても素直に褒められるものじゃ。
御主のその求道を曲げずに進み続けられるのであれば、何れは御主の望む正義にたどり着くことが出来るじゃろうな

【織守は、彼の信念を言葉から察し】
【薄く微笑みを浮かべながら十拳丸を激励した】

――我らは己が正義を求める者を歓迎する。
御主がJusticeに属したいというのであれば、二つ返事で受け入れるのじゃ

【望むのならば、直ぐにでもJusticeの一員とする】
【織守の返事はそれだった。】
【あとは彼の意思次第、どう答えるも自由であった】
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 00:00:42.88 ID:TPFUsKRyo
>>67

……落とし穴か。上手い表現やね
でもな……其処まで言うなら、もう一歩言ってしまってもええやろ

適当に穴を掘って、誰かが落ちて来るのを待つ
落ちた人間が歩き始めるのを……そいつは、じっと待ってる
十、二十、道は無限に枝別れしている様で、結局ゴールは一か所
そこに待ってるのは、腹を空かせた毒蛇や

……あーいうのはな、落とし穴やない。蛇の巣穴みたいなもんやね
細長い体でないと、自由にはいずり回る事が出来ない
細長い体なら、昇るも降りるも自由自在……慣れとらんと、息苦しいやろうけど

【ローズの例えは、朝顔には酷く的を得ているように聞こえた】
【だからこそ、それに自分の意見を付け足して、其方の色も足してしまおうとする】
【どうにも、正解がでんと目の前に転がっているのが、心地良く感じられなかった】
【行動に、深い理由も無いのだが】


【さて、寒気がしたのなら、湯に浸かるべきではなかろうか】
【そうすれば、この少女から幾らか距離を取る事も出来る】

……酷い、とでも言うか?でもな、逆も有り得たで
ウチらがことごとく岩の下敷きになって、挽肉にされてるかもしれへんかった
実際、死んだ二人は死体も持って帰れへん。葬式するにも困ったで……親族はおらへんけどな

隠密なんてそんなもんや。ウチみたいに、堂々と名乗れる名が有るのが珍しい
あんな派手な服着て人と話してられるなんて、隠密らしさの欠片も無いわな
上に作られて、使われる。元々、そんなもんやで?

せやから、雇った連中かて、遠慮なしに岩の下敷きにしたんやろ

【彼女は、どれだけ楽天家に見えようと、本質はそうでは無い】
【徹底的に事なかれ主義で、現体制を保とうとするがちがちの保守派】
【だからこそ、代々続く隠密の在り方を、おかしいとも変えようとも思わない】
【死んだ敵も、死んだ味方も、どちらも等しく只の数字】
【モノの様に殺したのは、別に彼女ばかりでもない】

……そーやね、向こうの巣やった。普通なら、もっと手を打ってきても良かった筈や
計算外……多分、向こうが目ぇ覚まさせたんやろう妖≠ェ、ちと化け物にも過ぎたんや

あれ一匹の対処の為に、風森の連中もてんやわんや。ウチらの追跡にも限界が出た
それに、いくら鍛練積んだかて……非能力者なんて、十把一絡げやろ?

ローズ。あんた、兵士一人なんてそんな怖くも無いやろ
それが、毎日五時間も六時間も軍事訓練してる様な奴でも、
能力を持たないんやったら……


【その、ドライな。冷めてしまった思考は、相手の行動の分析にも影響する】
【ローズへの問いは、そのまま、能力者に対する問いだ】
【非能力者に、強者が居ない訳ではない。が、この世界、人海戦術の価値が低いのは】
【そんな理由も、多分に有るのだろう】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 00:01:18.25 ID:yiNxF3mPo
>>68

等価の金品を払ったら、それ強奪≠カゃな────

【──────がんっ!!】


【そのまま垂直に地面に叩き付けられたか────と思えば、地面に沈む瞬間に身体と地面の間に掌を差し込み、叩き付けられる事によって発生した上へのエネルギーを利用し──────!】



みぃ────ッ!!


【────と、襲撃者≠ニしての補正は掛からず、変な方向に転がるに至る。そのままごろんごろんごろんごろん、と頭を抑えてのた打ち回っていたのであった。】


【────神の力=A強し。】

【若干涙目になりつつも立ち上がる、銀髪金眼の少女。背はさほど高くなく、年齢も見た目相応の物であると考えられる。】

────成る程、これがアホ巫女≠フ御力────深くを取ったっす────ッ!



…そこ────っすッ!!

【本人的には不意を突いたのだろうか。暫く息を整えた後、唐突に、再び饅頭の守護者(?)の下へ手を伸ばした────!!】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 00:07:51.58 ID:STG59Q5Xo
>>69

【背に負っていたバックパックを、「ドサリ」と重そうに彼は下ろす】
【そして口を開き、かなり奥のほうから重厚な赤い箱を取り出して】
【またそれからレインコートのボタンを徐々に徐々にと外し始め】

野生を失う……っていうと、今時の犬や猫みたいな狐にってことですよね
個人的には狐って細くて格好良いし、それはちょっと……気をつけます。

あ、それからお代は無いなら無いで構いませんよ
技術士、工房なんて言っても駆け出しですから、先ずは知ってもらう方が大切ですし
ただもし良ければ、どこか出先で宣伝でもしてもらえればなー、とか。

………まあそれじゃあ、“このこと”は二人の秘密、ってことで
山奥だから見せるんですよ?普段なら絶対に見せたくないですからね

【「ドサッ」とこれまた重そうに、ゴム製のレインコートを脱ぎ捨てる】
【そうすると顕になるのは軽装の、腹部や肩までが見える青年で】
【特筆すべきは関節部分―――指、肘、肩、何処を見ても精巧な歯車で繋がっているのである】

【この青年はそれを、「半分人で半分機械なんです」と説明し、念を押して秘密を迫り】
【それからようやく赤い箱を開け、無数の小道具が付属した手袋のようなものを着用し】

それじゃ、軽さでいくなら竹にしましょう。緑の見栄えもいいですしね
形も分かりましたし……あぁ、反対側に耳かきなんかも付けられますよ……?

【なんて、オプションもあると口にしつつ―――先程と同じ箱から、切り取られ保存された竹を取り出し】
【鉄製であるらしい爪で丁寧に、かんざしの形を切り出し始める】
【女性の笑いには、疑問符。人の気持より、物の形状のほうが得意なようで】

へえ……やっぱり、普通の人間とは違うんですね
僕もそうですけど、貴女はもう少し高貴というか……根元から人じゃない感じは、しますけど
………失礼だったらすみません、忘れてください。もう少しで出来上がりますから

【気付けば、もう原型が出来ていた。緑の皮を剥ぐことなく、二股の箸のようなかんざしが手元にあって】
【あとは細かな細工だけなのだろう、箱の中から山吹色に光る拳大の石を取り出して。】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/27(月) 00:15:02.83 ID:wtcMEc9x0
>>74

ふん、この大うつけめがッ!
この我から不届きにも饅頭を奪おうとしたのだぞ!
相応しいゼニを払う程度でくれてやると思うのか?寧ろ損害なんとかとして倍以上のゼニを落としてもらうぞッ!

【お盆を縁側に置きなおし、ふふん、と両手を腰にやって 胸を張る巫女】
【なお、「胸を張る」の一つ前に省略された言葉があるのだが。
最早言わなくとも伝わっていると思うので割愛する。寧ろ禁句である】
【というか、言っていることが酷い。寧ろカツアゲなのではないか】
【お盆から湯呑を取り上げ、優雅に一口啜って。転がる相手を見下ろし――】

と、いうわけでだ。これ以上痛い目を見たくなくば、素直に賽銭を捧げてゆくが良い。
いま緋天颯護、と言ったが……あやつも近くにおるのか?隠れているならば顔を出さぬか。
それともこの我の月をも凌駕する美しさに見惚れて、恥ずかしくて出てこれぬk――――


――だァれがアホ巫女かぁーーーーッッ!!

【出たァーーーーッ!アホ巫女様の秘技『垂直落下湯呑ハンマー』だァーーーーッ!】
【伸ばされた手に対して正確無慈悲なる湯呑の振り下ろし。一転集中の鎚撃はまさしく絶対的防御迎撃】
【その完全なるコントロールの元に放たれた裁きの鉄槌は、中のお茶すら一滴も零すことはなく――】

【――ぴちゃっ】


貴重なお茶が零れたではないか何をしてくれるか貴様ァーーーーッッ!!


【※自分の所為である】
【零れたお茶が少々巫女装束にかかったようだが、相手にもかかったりする、かもしれない】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 00:15:42.82 ID:ciTFKKYQo
>>73
自分の領域に誘い込んで、自滅を待つ…。

【悪辣非道そのものの手口】
【仕掛けた側は、口をあけて待っていればいい】
【捕まった側を助けるには、歩き出す前に穴から引っ張り出すしかない】
【初動が遅れれば、それだけで負ける。ひたすら先手を取ることが優先される一歩目の取り合い】
【眉に皺を寄せたのは、口にしないまでもそこまで思考が届いたから】



……そう、だよね。多分、それが……。

【認めたくはないが、正しい。自分にとって重要な一人と自分を守るためなら、他がいくら削れたって】
【そういう前提なら、朝顔のそれは間違いではない】
【間違っているとは、言い難い】

【しかし、湯に漬かろうとは思わなかった】
【毛皮から水が滴って、そこそこの胸などのラインを描き出しても】
【理解できたが、納得したくないと、感情が訴えていた】
【頭上の猫耳が少し裏を向いた】


アヤカシ…妖怪、怨霊の類、かな?
…うん、通常攻撃無効なんてのもいるから、普通は…?

ぅ…?
うん、ボクは速度重視だから、仕掛けてくるのがわかってれば、武器も多分とりあげ、ら、れ……。
む、ぅ……?

【問いが無能力者への対処に移る間際、ローズはひときわ顔をしかめて頭を抑えた】
【頭が痛むようだが、ただの湯あたりとは違うらしい、目を閉じると、何かが流れた】
【頬を染めたのは、赤い線】
【温泉に滴り薄まって、消える瞬間を、朝顔は見るかもしれない】
【猫は痛みに目を閉じていて、まだ認識していない】
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/27(月) 00:17:48.91 ID:N046gWoc0
>>72

…やはり…な。

【そう落ち着いた声で呟き、「ゴホン」とその後のどの調子を軽く整える】
【そして次は力強い声で――】

負けたら全てが終わりかねない…それが対カノッサ戦…!!
これはウチの「最大の妥協」だが…今回、「青義」では「不殺を強制しない」

「不殺」は難易度、リスク共に高い…その結果傷つくのが自分自身なら仕方ないが…今回はあんたらにも迷惑…そして

――世界そのものにも迷惑をかけるかもしれない。少なくとも俺らのその心がけで勝率が変動するのは確か

「不殺」が…もともと低い勝率を…さらに落としかねない…!!それを恐れての「妥協」…最大の妥協…!!
今だけは四の五の言っている状況ではない…!!全てをカノッサの打倒に注ぐ…!!


そのためにも、是非友好関係を築き…互いに信頼できるように在りたい。

【眼には悔しさが見えるか。その自らの意思を最優先できないことの悔しさが。】
【しかしその悔しさを隠し笑顔を作り、彼女に右手を差し出し握手を求める。果たしてその手にどのような反応を残すか】

>>65

オウ。自分の正義を貫けるものは…強いぜ?だって迷いがねぇからな。
…だが、押し付けることは…してはいけない。…過去の俺のように

【最後の発言、彼は軽く帽子を深く被り直しながら目を伏せた】
【何かしらあったのだろう】

協力は頼もしいな、こっちは人も少ないんで戦力も足りねぇ…だからこうしてポスターを貼っているんだがなぁ…

【戦力の乏しさを自虐するロウ。まぁ今は軽く笑っているが本人はかなり頭を悩ませる問題の一つである】

79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/27(月) 00:24:35.16 ID:wsG5So5Ho
>>72

(俺の……俺の正義…―――。)
(……―――――必ず見つけて見せる―――――。)

【彼女の青年に対する意見とアドバイスを真剣に聞き入れる。】
【そして自分の強く握った拳を見つめながら、力強く念を入れて】



それでは……―――
       この俺を――――――よろしく頼む。

【彼は清清しく、自信に溢れた表情で彼女に改めて挨拶をする。】
【そして、先ほど強く握りこんでいた右手の握り拳を解きほどき】
【彼女に握手をしようと手を差し出すだろう】
【今この瞬間から、青年の己の正義を探す旅が本格的に始まったのだ。】


>>78

俺には今のお前に迷いがあるとは思えないが。
己の正義も見つかっていない俺と比べたらお前は十分強い。

【彼が過去に起こした過ちを青年は知らないが】
【彼の信念は強く、力強い物だと感じたのだろう】

いずれ人は集まる、それに世界は広い。
お前の信念に賛同する者もいずれ現れるさ。

【彼が諦めずに自分の信念を貫けば】
【それに賛成する者が仲間になってくれるだろうとの事だろう。】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 00:25:10.55 ID:TPFUsKRyo
>>77

……そーいう事を繰り返してきたのが、白天龍と風森や
別に、ウチらだけが特別って事もないやろ。職業柄やからな
他の国かて、探せばそーいう稼業の家は有る筈や
ウチらは表の家業もあるから、目立ってる。それだけでな

……ウチかて、どーにもならなくなったらお払い箱や
別に拾ってくれるような所も無いしなぁ……

【現在の在り方に疑問を持たないというのは、理解していない事ではない】
【十分に理解しているから、自分が役に立たなくなった時の事も】
【はっきりと、分かってしまっていた】
【言うだけ無意味な愚痴は、ここで零すに留めて置いて】


………………ローズ?

【ぴくりと鼻を動かす。常人よりは上という程度だが、慣れた臭いなら見つけられるだろう】
【朝顔は嗅覚で、それが血であるかどうかだけでも確かめようとした】
【桶に汲んだ湯で、体の泡を流す。タオルの端を内側に折り込み、手の支えを不要にする】
【右の眉が、瞼に引っ張られる様にして、僅かに上下した】

ローズ、どないしたん?血ぃ出てるんとちゃう?
あかんでー、逆上せる程に入ってたら、風呂かて毒になるわ

……何にせよ、一度上がった方がええよ

【異変を、出来る限り不自然さを薄める方向で指摘して】
【湯の中に居るローズへと片手を差し伸べ、そこから出るように促した】
【近い距離に居る方が、何かと都合が良い事もある】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 00:35:25.83 ID:ciTFKKYQo
>>80
しょく、ぎょう…。
朝顔は、職業で人を守ったり、殺したり、するの?
…『朝顔』は、朝顔自身は、それで、いいの?

【白天龍と風森、裏旧家と呼ぶべき二大家系は、きっとそれなり以上に根が深い】
【本当は口を挟むべき問題ではないのかもしれないけれど】
【なんとなく、そうたずねずにはいられなかった】

…ねぇ、朝顔は、忍者なんでしょ?

【以前であった彼女は、なんとなくそういう雰囲気だった】
【眼帯も、イメージさせるのは忍び、裏方】
【確認するように放たれた問いの意味は、】


ぅ…?

【何とか復帰して、目を開けたローズは、自分の手がぬれている事に気付いた】
【お湯ではない、自分が流した『赤』】
【どうしてこんな事になっているのかは、……】

…だい、じょうぶ。
怪我してて、それがちょっと出ただけ。

【ごまかすように手近な桶を引き寄せ、お湯を掬う】
【そこに手を突っ込み、頭を数度洗い流すと血は消えた】
【続けざまに流れる事はない】

【湯気に隠れた表情は、少しだけ曖昧に笑っていて】
【それを消してから、朝顔の手をとる】
【近づくと、石鹸のいいにおいがした】

【すると今度は、にんまりと悪戯っぽい笑みを浮かべる】

お背中、お流ししましょーか?

【忍びの背後を取る、なんて行為が許されるとは思わない】
【ただのからかいであり、冗句のつもりだった】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 00:35:32.51 ID:OsVKg71Uo
>>75
格好良いなんて、照れくさいこと言うのね…
【男は狐に言ったつもりであろう、何かその解答には疑問が残るが、流れるように言った言葉】
【不自然なだと思わなければ、そうかもしれない、髪長いせいもあり、顔にちょくちょくかかるのか何度も其の髪を手で払い】

【そのバックパック男が担いでいたものは相当重かったのだろうか、】
【その重量が解るようなそんな音をたて、地面に下ろしたその物を見る】

へぇ…なにか色々はいっていそうなんだねぇ…

【そんな物を担ぎよく個々まで歩いてきたなと関心しつつ、その男の姿を見ると】
【関節部分がどう見ても人ではないそのもので、女はその視線をその人では無いその部分に眼をやる】

あら…びっくりだよ…まさか機械で出来ているなんてさ、
いやー初めて見たよ…今日はいい日みたいだね、こんなに珍しい事があるなんてさ

【女は、「分かったわ」と秘密にするとそう頷き、その男の体をまじまじと眺めるのだった】
【男が着ていたものは、、男が持っているものは、全てが重そうで、その体をみて何か納得したようであった】

半人半機ってやつかい…アンタたもまた凄い体をしてるのねぇ…
なにか不便じゃないのかい?風呂とかさ、水に濡れるとあぶなそうだねぇ

【男が先にいった水に濡れると駄目と水に弱いといったのは、自身の事も含めてだったのか】
【その歯車、機械的な歯車、男が動くとそれが動く、その計算されたその物を関心のまなざしでただ眺めるのみであった】

【そして男は作業に入る、宣伝してくれるだけで言いとはまた随分と良い条件で】
【それならまかせとけと、言わんばかりに返事をし、その大きな体で作る、その繊細な作業】

【観る物すべてに関心をいだいて、その赤い瞳はその男の手を見つめるのであった】

ええ、緑の竹よ、色あせていくのもまた、風情があるさ…
わかっているのね…
【女は笑い、その体のからは感じられない其の男の感性、それに共感を感じて、その物に熱心に対応している男を見続ける】

高貴だなんて、あなたもうまいのね…
全然失礼じゃないさ、人と言われたほうが、あたしは嫌だね、

【男は何かを感じたのか、その職人にその物を作る者であるからこその人を見る力があるのか】
【微笑みながら、その言葉一つ一つに応えてゆく、】

【そしてあっと言う間に出来上がった、その形、なんと早いことだろうか、竹も割れずに、ココまでの仕事を出来るとは】
【駆け出しとは思えないものもある、その完成を心待ちにして女は待つのであった】

綺麗ね、その石、いろいろはいっているのねー……
さすがね、もう十分今でもやっていけそうだけど…

【これは女の本心である、狐はよく人を騙すと言うが、この言葉に嘘はない】
【こころのこもった其の声色で、】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 00:35:38.86 ID:yiNxF3mPo
>>76

──こっちが『殺してでも うばいとる』を選択した時の答えは、『な なにをする きさまらー』しか無いと相場は決まってるんすよ────ッ!!

【咄嗟に掌を返し、茶を受け取るような形に変える。零れた茶に怯んだのか、手を引っ込めてたん、たん、たんとバックステップで距離を空けた。】

だからその程度、問題では無いっすね。ふへへへへへ。


「────大平原…く………ぶはははは…」

【どこぞから声が聞こえたような気はするが、そんな事はさておく。────と言うより、感づかれた時点で気配が消え去っていた。】

月をも凌駕する美しさ────足りない、足りないっすよ────ッ!!

この純粋無垢純情可憐天下無敵唯我独尊温厚篤実気宇壮大清廉潔白≠フびしょーじょッ!!天月≠フ前では──ッ!!

────ただのアホ巫女に過ぎないっすッ!!


【────びしぃ、と謎の後光をバックにして指差す。相当な自信の表れなのかもしれないが────】


【────どうやら、こちらも残念≠ナあるようだった。】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 00:39:27.72 ID:xzL1lZz5o
>>78

……そうか、それが青義同盟の答えか。

【マーシャルの意思を聞き、織守はどこか感情の薄い声で返事をする】
【そして差し出された手をじっと見やりながら】

――本当にそれでよいのか?
成程、至極現実的な考え方ではあるが
御主自身が納得も出来ておらず、青義同盟の根幹も否定し
不殺を貫かぬ妾達を人殺しと啖呵を切った御主の「真の正義」はそれで本当によいのかの?

妥協じゃと?四の五の言っていられないじゃと?
……御主は、「人の命を妥協する」のか?仕方がないから殺しても良いと、あの張り紙のような言い訳をするのか?
御主達は其れが、一番許せぬのではなかったのか?
考えて、それでも答えが変わらぬのであればその手を差し出したままにしておるとよい。
妾が「境を決めろ」と言うた理由は、青義が青義であるままに妾達と手を取ることを考えた上でのことじゃ。

それらを踏まえた上での答えならばこれ以上は何も言わん。
御主達との信頼関係は望むところじゃし、足並みを揃えられるならばそれに越したことはないからな

【握手には、応えない】
【今はまだマーシャルの答えを、本当の想いを問いただそうとする】
【恐らく此れが最後のライン。此処を越えれば、何かが変わってしまうような】

>>79

ああ、これから宜しく頼むぞ十拳丸よ
……そうじゃな、先ずはメンバーになったのじゃから一つ二つ聞いておこうかの

【こちらの握手には応え、織守はその手を固く握り数秒後に離す】
【そして、彼の目を見ながら数瞬の余韻を置き】

まずは一つ、住む場所はあるのかの?
妾達には拠点がある。もし必要ならば中に部屋を用意するのじゃ

あと一つ、携帯電話は持っておるか?
連絡手段として使う他、情報共有ネットワークというものがあってな
それに接続する権利を与えたいと思うのじゃが

【質問は二つ】
【居住と情報・連絡に付いてのもの】
【Justiceが有する拠点と情報交換に関わる重要なものであった】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/27(月) 00:47:45.33 ID:wtcMEc9x0
>>83

やかましいわ腐れド阿呆木瓜茄子南瓜めがッ!だいたいこの言葉、茄子と南瓜に失礼とは思わぬのかッ!
茄子も南瓜もこの時期になると何に使っても美味いではないk誰が大平原か愚か者ーーッ!我はまだまだこれから育つのだーーッ!!

【少女に向かって機関銃の如くぎゃーぎゃー言ってる途中、即座に声の方向に振り向いて咆哮】
【しかし気配が消え去ってしまったなら、舌打ちひとつ挟みながら再び少女に振り向いて】

ほう?随分と言うではないか。だがな、こんな言葉を知っているか?
「弱いイヌほどよく吠える」とな……古来から伝わる教訓が存在するのだっ!
今の汝(うぬ)はまさにその通りよの……よいか?真に美しきものはな、己が美貌を誇張したり自慢したりせんのだ。
分かったら素直に、この光彩陸離豪華絢爛光風霽月に清濁併呑完全瀟洒、
無欲恬淡の錦上添花な花鳥風月雪月花悉く平伏す麗人たる我に対する負けを認めぬかっ!

【………… …………】


それにしても……やれやれ、折角の納涼が台無しではないか……。
装束も濡れてしまったしな……いや、これはこれで涼しい――と考えるとでも思うたか!戯けが!

【ひでぇ一人語りである。うがー、とイヌのように少女に対して威嚇と怒声を飛ばしてから巫女は溜息を吐き】
【やれやれ、と呟きつつ。懐から、一枚の「おフダ」を取り出すだろう】

いっそ風呂にでも入ってスッキリしたいところだが……やむを得ぬ。
この装束は後できっちり洗うとして、今は応急処置よ――のっ!

【――そして。ちらりと零れた、魔力ともつかぬ異能の力】
【「おフダ」は瞬く間に『蒼い火の玉』へと変じ、その場に停滞するだろう――】

これで乾くと良いのだが……はっ?!これでは折角涼もうとしているのに暑いではないか!
ええい馬鹿者ー!ならば扇風機でも使って……だァから我が社には扇風機などという高額商品は無いと言うとろうがーっ!

【うるせぇ】
【……しかし本当に、「アホ巫女」とはよく言ったものである――】
【――取り敢えずは火の玉で妥協したようで、湯呑に僅か残った冷茶を啜りながら】


……で?汝(うぬ)は此処に何の用だ?天月……と言うたか?
まさか本当に饅頭を奪いに来ただけでは……うむ?まさか本当に奪いに来ただけかの?
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 00:49:41.16 ID:TPFUsKRyo
>>81

……ほな、逆に聞くけどな

仕事に生きる人間ってのがおんのや。何処にでもな
別に、理由は色々や。それが性に合うとか、そんなのも多いやろ
そーいう人間から、職業ってもんを剥ぎ取ったらどうなる?

ウチから隠密家業剥ぎ取ると、喰い歩きしか残らんよ
ええも悪いも無い。それが、普通。そんな人間なんや……
……人間と、呼んでええのか分からんけどな。装置、の方がしっくりくるか?

【「忍者や無いわ、隠密や」 ここは、何か拘りが有るらしい】
【そんな所を否定する茶目っ気を見せながらも、朝顔の自分への評価は】
【きっと、ローズが感じた寒気を、自分の身に感じてしまったのだろう】
【体温の無い機械と同列に、自分を置いた】


【機械は、慌てる事が少ない】
【少なくとも、一度冷え切ってしまうと、その状況が中々抜けていかない】

……随分、血の止まりが早いな。ウチも怪我の治りは早いけど……
にしても、接着剤でくっつけたような止まり方や

(濡れた頭の傷が……そう簡単に塞がるとも思えんけどなぁ)

【ローズの謎の出血は、疑問を齎してはくれた。だが、解決の糸口はない】
【奇妙と判断するだけに留めて、それっきり意識から外して】

お、気ぃ効くなあ。それじゃ頼もか?

【くるり。椅子に座ったまま、ローズに背を向ける】
【体に巻きつけていたタオルを解いて、畳んで膝に乗せた】
【冗談だとか、そんな逃げ道を塞ぐように、準備万端整えて】
【「早うしてぇ、冷えてまうわ」 追い打ちの言葉まで投げる始末である】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 00:56:54.70 ID:STG59Q5Xo
>>82

【「………?」と、不意に視線を向けるのは何となくの疑問から。】
【変なことを言ったかな、と思ったのだ。そして、目に入るのは髪を払うという動作で】
【何処なく艶やかさを感じるその動作に一瞬たじろぎ、僅かに頬を染めて作業に戻る】

【また荷物だが、最初にしていた砂糖の香りはどうやらここかららしく】
【開いた口を覗くと砂糖の袋と、何が入っているかも分からない小袋が幾つもあり】

あ、はは……貴女の言う通り、半人半機ですよ。
もっともそういう種族ってわけじゃなくて、能力のせいなんですけどね

それからお風呂はオイルのなら兎も角、水はダメですし、静電気も厳しいです
っていってもオイル風呂なんて入りたくないですし、普段は体を拭く位で……
………まあ、後はやっぱり人目に触れないようにするのが一番大変ですね

【中々に苦労は多いらしい。ただ、それに見合った素晴らしい肉体である事は確か】

【『義手義足からアクセサリーまで』、『機械の精密さと人の柔軟さで』が売り文句で、と言う彼は】
【確かにそれを体現するように、細かくかんざしの製造を続けていって】
【そして最後、「人工石なんです」という山吹の石を、精密手袋に付属の器具で削りとり始め】

いえ、そんな……実際、自分は人でもそれ以外でもないですし
そういう目線で見たら、貴女みたいな人は十分高貴ですよ。勿論、人の価値観とは別の意味でですけど

………さ、完成です。ささくれは無いはずですけど、使う内に出るかも知れません
腐って折れるようなことは、キチンと管理すれば無いですし……手間相応の出来、と思ってもらえれば。
作るのが熟練の人なら、きっともう少し良いものも出来るとは思うんですが……どうぞ、使ってやってください

【相手の言葉を尚も否定するのは、きっと技術士という職に誇りを持っているからだろう】

【けれど、「ありがとうございます」という言葉は返して、それから完成したかんざしを差し出す】
【全体は緑で、淡い香りが。そして山吹色の人工石が端に付けられ、竹と映える。そんな注文取りの軽い一品である。】
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 01:00:03.90 ID:ciTFKKYQo
>>86
…人間が残るんじゃないの?

【猫はさも当然のようにそう答えた】
【ともすると言葉遊びだと取られかねないけれど、本人は至って真面目】

食べ歩きも、悪い事じゃないでしょ? 食べ歩きが好きな『朝顔』が残るんだよ。
それで仕事がなくなったって、朝顔が出来る事は変わらない。
仕事以外の理由を探せばいいんだよ。

【きれいごとだ、間違いなく】
【ローズはそんな言葉を、すらすらと並べてゆく】
【自分を機械だといい置いた朝顔の言葉を否定しながら】
【彼女が見てしまった自分への肌寒さに触れて、暖めようと、手を伸ばす】

【それは本心からの言葉だったし、取り繕える器用さはない】
【信じるかどうかはわからないけれど、ローズはまだ、真っ直ぐだった】



ローズの身体はね、特別製なんだよ!
治りが早いのが自慢なのっ

【明るく振舞ってみせて、彼女の懸念を一蹴する】
【事実かどうかはわからないが、猫は振り返られる前に、石鹸を泡立てた】

【自分の手に。】

わしゃわしゃわしゃーっ!!

【       】
【たっぷりあわ立てた手…その指先と掌は肉球がついていて、少し毛が薄い】
【人間の手触り+肉球のそれで、表面をぬるぬると】
【くすぐったいかもしれない】
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 01:01:41.84 ID:yiNxF3mPo
>>85

最終的に何に攻撃してるか分かんないっすよ!?
自虐っすか!?自虐なんすかその自己紹介ッ!!


自分は本当は美しきものでは無いと言う自己アピールなんすかッ!?

【────遂に、ボケがツッコミに変わってしまった。それまでに、先程の言葉は強烈≠ナあったのだろうか────】


────聞いてない、大事だからもっかい言うっすけど、あたしは言ってないっすよ?

大丈夫っすよ、ちょこーっと透けた所で発情するような直結の変態≠ヘその辺には──────…いや、何も言ってないっす。何も言わなかったっす。

【────にたにたと、嫌な笑み≠浮かべる。】


────恥ずかしいっす、大事な事だからもーーっかい言うっすけど、他に誰も居ない所でそれ>氛氛氛汕齔l漫才は恥ずかしいっすねー。


……そうっすね、代わりに説明すると、お花見に来れなかったお詫び≠チすかね?
全く、ツンデレは面倒臭いし無駄に多いっすよねえ?

【こつん、こつん。そんな説明≠しながら、視線も足も饅頭の方に向いていて────】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/27(月) 01:12:14.16 ID:N046gWoc0
>>84

────ッ!!
人の命を妥協する…だと…!!…撤回しろ…撤回するんだ…!!

何勘違いしてんだ…一人でも多く救うための「妥協」だろ…!!最近分かったんだ…!!
俺の正義は…したいことでもあるが…時には妥協しなきゃいけないこともあるんだって…!!
もとから甘い考えの俺らだが…今回はそういう訳にはいかねぇんだよ…!!

…許せねぇに決まってんだろ…不本意に決まってんだろ…でもな!!
したいようにして負けたらもっと許せねぇんだよ…!!不本意なんだよ…!!

言い訳…!?深くまで掘り下げると…本当に正義ってのは…自分の考えと…世界の利得…損失のバランスなんだ…!!
「世間にいい影響を残してこそ」…それが正義の本質…!!

甘いのは…お前じゃないかッ…!!!その本質…!!理解して言っているのかよ!!!
唯格好つけたいから正義やってるんじゃねぇんだよ!!

【ロウは、激高した。なぜわかってくれないのだ。と。】
【今、求められるのはカノッサに対抗できる力。プライドは、2の次。リーダーが1番現実的じゃなくてどうするんだ、と】
【俺が苦しんで苦しんで出した結論、必死になって優先しなかったプライドを何故掘り返す?と】
【この状況でよくそんなことが言えるな、と】
【しかし彼は本当は引きたいその手を、必死になってその場に留めた】
【そう、すべてはカノッサを倒すため。それが今求められる正義】

>>79

十拳丸君…俺は弱い。貫けないんだ。いや、今は貫いちゃいけない状況なんだ…

【片方の手で、帽子をさらに深く被り直す】
【彼の眼は帽子によって隠れた】

91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 01:12:59.13 ID:TPFUsKRyo
>>88

……食べ歩きで、人の生き死には語れんのやけどなあ……

【天使の様に無邪気な誰かの一言で、暗い生き方をしていた人間が救われる】
【それは美談なのだろうが、同時に夢物語でもあろう】
【何年間だろう。この少女に関して言えば、十年以上も】
【続けてきた生き方を、一つの言葉で塗り替える事などは出来ない】

【黒の上に白い絵の具を落とせば、幾らか灰色が生まれるだけで】

……他の理由なぁ。食い倒れの旅でもするか……?

【その灰色の明度は、まだ決して高くない】
【薄く、薄く、紙に染み込むばかりに、今は留まった】


【隠密という職業に合わず、朝顔の体に傷はない】
【こちらも、自分で『怪我の治りが早い』というだけは有り】
【体を擦る事によって生まれる赤みも、直ぐに引いてしまう】
【風呂の温度による血色の良さは、中々戻りはしないが】

おー、極楽極楽ー………と、ちょ、ま

【傷の無い皮膚は、見事に突っかかる場所も無く】

ま、待ったやめ、こしょ、あはははは……
こしょばゆ、なんかヌルヌルする、ふぁ、あははははははっ……!

【どうにも、微妙な加減でくすぐったさのツボに入ったらしい】


【ひとしきり笑って、喉と腹筋が疲れ果て】
【それでもどうにか体を流した朝顔は、今度は湯船へと向かう】

………ふへー……ちっこい癖にえらいテクニシャンやわぁ……
時間が許せば復讐してやろう思うたけどなあ

……それは、また今度や。覚えとき
こっちは、ブルーローズっちゅう名前は忘れそうにないからなぁ?

【もう、夜も遅い。あまり長い間、共に居る事は出来ないだろうが】
【湯気に互いの姿が分断される前、それだけは言い残す】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/27(月) 01:17:14.56 ID:wtcMEc9x0
>>89

何を言うておるのだ?我は控えめに言っても十分華麗な部類に入るであろう。
汝の眼は節穴か?ブルーベリーを食べたり遠くの緑を見ると目に良いらしいぞ。

【ああ、ダメだこの巫女。言っている表情に迷いがない。寧ろきょとんとしておられる】
【というか、実際に見た目「だけ」なら少なくとも可愛いと言えることは間違いないだろう】
【間違いない。間違いないのだが……】

は?透ける?発情?何を言うておるのだ汝は。颯護のやつが変態だということは分かったが。
一体何をどうしてそんな話、に……――――

…………、…………。


――ぬぁああああああああああああああああああああ法力全開ィィィィーーーーーーーーッッ!!


【ずどぁー、と急激に火の玉の火力が増した】
【巫女は顔を真っ赤にして全身から「力」を立ち上げ――やがて、火の玉が霧散した頃】
【濡れていた巫女装束は、すっかり乾いているだろう】


はぁっ、はぁ……ばっ、ば!バカか汝はッ!むしろ汝らはバカかッ!!
一人漫才だと?うるさいわ誰の所為だと思っておるのだ!はー、はぁッ……全く……


……で?なに?花見だと?……ふん、意外と律儀なところがあるではないか……あやつ。
それはよく理解したが、なんで汝は饅頭を……ええい、まァ良い。食いたいなら食うがよい。
颯護のためにひとつかふたつ、持って帰ってやっても構わぬわ。

【巫女は言いながら、お盆を其方にひょいと差し出して】
【再びとすん、と縁側に腰掛けてから、その銀と黒の共存する髪を靡かせ――】


……我のことはスデに聞いておるのだろうが、我が名はイミナ。
春霞(はるがすみ)の巫女、イミナ・ハルネアだ。……汝は?訊いてやらんこともない。
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/27(月) 01:19:24.78 ID:wsG5So5Ho
>>84

【彼女との固い握手を終え、Justiceの一員となった青年】
【住む場所はあるかとの事だが――――】

今は各地を転々としている身、家はない。
貴方が部屋を用意してくれるのであれば助かる。

【青年は住む場所が無い様で、部屋を用意してくれる事を感謝して礼をする。】

それは有り難い。
これ……でいいのか?

【すると青年は携帯電話の様な物を取り出す。】
【櫻の国で作られたらしく、黒漆で松の絵柄が彫刻された携帯電話だ。】
【彼女が望むのであれば、それを差し出すだろう】


>>90

そうか、それでも自分の信念を貫くのだろう?
無理にとは言わないが…

【自信を無くした彼を責めはせず】

だが、自分に自信がない時だからこそ信念を持つべきなんじゃないか?

【青年はまだ己の正義を見つけてはいないが、彼に対する信念について改めて聞いて】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 01:20:35.89 ID:ciTFKKYQo
>>91
他の理由…機関に一泡吹かせる、なんてどーかな?

【今は、それだけでいい】
【これは布石だ、後々への】
【ローズが理解しているのかいないのか、そんな小さな言葉を残す】
【そのときの猫は、壮大な悪戯を思いついたクソガキのように、心底楽しい遊びを思いついたジャリンコのような顔をしていた】


【無論、その顔を見ることは容易ではない】
【調子に乗っているローズは、その綺麗な背中をこれでもかとくすg…洗い倒すだろう】
【ただ、窒息する前に切り上げて、お湯をかける手伝いはする】
【その間、ローズは一切悪びれる姿を見せなかった】

うん、またね、朝顔。
いい温泉だった、もう少ししてからあがるね。

【自分の毛深い身体も丁寧にお湯で流し、ローズは再び白濁に漬かる】
【暫し外で洗いっこに興じてクールダウンした身体に、その熱が心地よくて、変な吐息を漏らす】
【再び頭の上にタオルを置いて、100を数えてあがるだろう】

【そのとききっと、朝顔の姿はない】
【その気配が消えてしばらくたってから、ぽつりと】

……まだ、時間がかかるね。
ボクが爆弾、やめるのには。

【寂しげに、良くわからない言葉を残して温泉からあがるだろう】

//お疲れ様でしたー!
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 01:21:53.94 ID:OsVKg71Uo
>>87
【何か男が不思議な目で此方を観ている、】
【狐の事を褒めるということは、自分が褒められていると、そんな事】
【狐を美しいと思うこと格好いいと思うことは、妖狐の女を褒めているのとおなじである】

【そういう事からツイツイ話した言葉、そしてその作業に戻る男の横にあるその荷物】
【何か、よく解らない、多分自分には見ても解らないものであろう小袋が沢山】
【その中にある自分が知っている、その物があった】

ねぇ…変なこと聞くんだけどさ、さっきからおもってたんだけど
その砂糖…なににつかうのさ?

【男が現れたときのその匂い、そして其れと同じ匂いを放つその物が荷物の中に混じっている】
【砂糖など、機械にひつようなのだろうか?女は機械にはくわしくはないのだが、そう思う、】
【もしかしたら必要なのかもしれないし…いや…だがそれは女に取っては不思議なことであり疑問である】

【其の疑問はすぐ解決したいと、そのなにか顔を染めた男に問う】


そうさねぇ…確かにアンタの体を見ると誰もが物珍しそうに見るだろうねぇ…
変な目で見る者もいるだろうしさ、人間は自分とは違う物に対して極端に怯えるからねぇ…

あんたも大変なんだね、

なんなら全身機械って方が楽だったんじゃないかい、人間の体があるから、水が駄目なのもつらいだろう?
苦手な物がおおいと大変だ、

【全身機械であれば、人の部位なんてなければ、楽なのではないかなと、人の部位があるから、其れ以外の所を隠さなければいけないし】
【いつもそんな人の目を気にする様なことをしなければいけない、それは相当つらいことだろうと女は思う】

【自身も人に化けているわけいるわけだが…女の場合は騙スといったほうが正しいのか、】
【特にそれは苦悩はなかったが、男はいろいろ大変そうである、】

【だがその体を時に嫌っている感じは感じられなく、男は自分に自身が、嫌、女と同じく、人では無い事に誇りをと言ってはまた違うが】
【そんな物をもっているのではないかと、沿う感じる、】

【まぁ、此れは女が思ったことであり、男の本心など、その者にしか解らないのだが】

へぇ…綺麗じゃないか、人の作ったものも侮れないねぇ…

いや…あんたが作ったものだからかもしれないねぇ、人でも無い、なんでもないあんたがね、


【その完成した簪を受け取り、女は器用にその髪をたくし上げ、その上に束ね、其れを刺す】
【その重量、その纏めやすさはやはり手作り、男が女の髪の量をみてしっかり作ったのだろうか、自分にぴったりと来るその簪】

【男の作ったその物の出来はすばらしく、その人工石の色合いもまたその白く輝く金髪には合っていた】

どうだい?似合っているかい?
【そんな冗談めいた、ニヤケた表情をしながら言うのである、その男に向い】
【女は1000年程生きてはいるが、その姿はまるで、新しい物を買ってもらった少女のような、そんな印象もうけるだろうか】



96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 01:23:30.92 ID:TPFUsKRyo
>>94
/QNK(急に眠気が来たので返レスも致しませんが)
/お疲れさまでしたー
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 01:30:25.30 ID:yiNxF3mPo
>>92

────アホ巫女力全開って訳っすか、参考になるっすよー。


あ、もういっそアホ巫女パワーメークアップとでも叫べば良いんじゃないんすかね?月に代わって折檻出来るっすよ?


【によによ、本当に嫌な笑み≠ナある。一発殴ってもいいかもしれない。】

いやー、アホ巫女≠ニしか聞いて無かったっすね?

…ついでに気が合いそうとか言ってたけど、大きなお世話っす。

【──饅頭を受け取って、その横に遠慮無く腰掛ける。そこまで安易に他人の領域を踏み荒らせるものなのだろうか。】

────さっき言ったっすよ、天月(アマツキ)って。
イミナ────さん?ハルネアさん?ハルネア?イミナ?だいへーげん?いみなん?いみちん?あほみこ?

【呼び方の候補を勝手に挙げて、反応を伺う。要らない単語も耳に入った気もするが、単に目の前の相手で遊んでいるのだろう。】
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 01:36:52.58 ID:STG59Q5Xo
>>95

【かんざしも出来上がり、彼は小道具の付いた手袋と人工石の欠片を箱に戻して】
【また箱もバックパックの底にしまいこみ、上に砂糖その他を被せ】
【さらにそそくさと重そうなレインコートを着込み、フードまで被ってしまい】

ふぅ……ん、ああ、それはなんていうか……“燃料”ですよ
機械なら油、人間ならもう少しまともな食べ物ですけど
僕の場合は砂糖が一番らしくて、燃費もいいってワケです。

………っていっても、流石に砂糖だけじゃ食いつなげませんけどね
そういう所も踏まえてみると、貴女の言うように全身機械のほうが楽そうです

……まあ、人にも機械にも成り切れないから困りモノなんですけど。
こういうお話が出来る人ってあまり居ないんで、なんだかその……ありがとうございます

【「グイッ」と荷物を持ち上げ、その背に負う】
【改めて考えると結構な力持ちなのだろうが、それにも似合わず頭を下げ】
【それから、褒める女性の言葉に苦笑して、かんざしを差した姿を真っ直ぐに見やり】

そうですね……これが似合って無いっていうなら、僕は見る人の眼を作りなおしてやりますよ
本当は山の風景、材料を探しに来たんですけど……もっと綺麗なものが見れて、良かったです。

……あ、ちなみに名前をお聞きしてもいいですか?
僕はザクセン・シェルナ、星の国に新しく工房を開く、新米技術士です
………もし宣伝するときは、是非さっきの売り文句をお願いしますねっ?

【モノとして見たのか、麗人として見たのか、青年の感想はえらく良かった】

【それから、売り文句だが―――これは恐らく、『義手義足から〜柔軟さで』というやつか】
【案外抜け目のない人物だ。それでも見合った腕はあるのだから、許されるのだろうが。】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 01:39:06.42 ID:xzL1lZz5o
>>90

――御主は何故、青義同盟を立ち上げたのじゃ。
その甘い考えを何処までも貫きたいからこそではないのか?

青い理想と自分でも分かっていながら己が信ずる正義を貫く。
それが名の由来と思うておったのじゃが
そうじゃな、長の御主をそれを撤回するならば……それも「仕方がない」、か。

【激昂するマーシャルに対して、織守は平坦な声を揺るがさず】
【ただ彼を見据えながら淡々と言葉を重ねていく】

じゃが覚えておれ、妾は御主に「嫌々」協力して貰おうなどとは思っておらぬ。
御主がいなくてはカノッサ機関を倒せぬという訳ではないのじゃからな。

共に協力し歩むということは、自分に足りぬものを他の誰かに補ってもらうためのものじゃ。
もし御主が自分の組織の意思を貫き、「不殺」を掲げて歩みたいというのであれば
妾達はそれを補助し、御主達が汚せぬ分まで手を汚してやろう
納得がいかぬならば、歯を食いしばり血の涙を流すのではなく言葉にして伝えるがよい。
御主のその転換は、他の仲間を集めて話し合った末でのものか?
それとも御主が一人で思い悩み、結論だけを仲間に押し付けたものか?

――ここで手を繋いだ時点で御主は妾の「仲間」じゃ。
一人で悩み苦しむのではなく、仲間にも其れを背負わせてみるがいい
それを嫌という者など、少なくとも妾の身内にはおらぬよ。

……忘れるでないぞ。
仲間の存在と信念を見失った時、それが組織の潰える時じゃ

【悲痛なまでの決意を持ったマーシャルの言葉に】
【織守は最初に「境を決めろ」と告げたときと変わらず】
【「青義同盟」としての在り方に重きを置きそう告げる】

【織守は、以前の彼のやり方は兎も角としてその意志は評価していた】
【――故に、今のマーシャルの姿が余りにも弱々しく、薄いものに見えていた】

【そして、織守はゆっくりとマーシャルの手を握り】
【数秒と経たずに静かに離していった】
【ここに、青義同盟とJusticeの協力関係が完成した】

>>93

うむ、では空いておる部屋を用意しようかの?
今からでは遅いから、後日その携帯電話に連絡を入れるのじゃ。
住所もちゃんと載せておくのでな、ちと大仰な場所じゃが好きに使って欲しいのじゃ

【そう言いながら彼の携帯電話に向けて自身の携帯電話を近づける】
【何事もなかった場合】
【赤外線通信で彼に情報ネットワークのアクセス権と織守の電話番号が渡されることだろう】

【今から案内するには時間が遅い】
【織守は後で使える部屋について連絡を入れるだろう】
【メタ的な言い方をすると、舞台裏とかで決めてロールを省略しましょうという形になる】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/27(月) 01:39:55.92 ID:wtcMEc9x0
>>97

ええい、何やらよく解らんが腹が立つ……が、心の広い我は汝を赦してやろう。
その代わりと言っては何だが、これに対して汝の心に微塵でも感謝の気持ちがあるなら、
例え少しばかりでも賽銭と信仰をこの社に捧げてだな……。

【その笑顔と言葉に内心苛付きつつも、えへんと何処か傲慢不遜な態度で胸を張り】
【がしかし、やっぱり賽銭プリーズなトークに繋いでくるあたり、基本的には残念である】

……成る程な。今度会った時は境内の掃除を3時間くらいやらせるとしよう。
気が合いそう?ふん、あやつも中々阿呆者よの、我と汝では一切が釣り合わぬわっ。

【なんて愚痴りながら、半ば挑発しながら、こちらも饅頭を一口】
【こんなこと言いながらも、「茶でも飲むか?」と訊ねる辺り、微妙に優しいような】

ああ、確かに聞きはしたが……まぁ、よかろう。
我に対する呼び名か?好きに呼ぶが好い。我は基本的に誰でも呼び捨てにするg死にたいならそう言うが善いぞ?

【にっこり。とても可愛らしい笑顔を少女に向けていらっしゃいます】
【ですが、その懐に突っ込んだ左手からチラりと覗くおフダは何なのでしょう。とっても怖いですね】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 01:57:50.30 ID:yiNxF3mPo
>>100

───その心で、賽銭を入れない者にも等しく接してくれないっすかね?
それに、賽銭箱という物は中身を拝借する為にあるってあたしが言ってたっすよ?

【ぱたぱたぱたぱた、いつの間にか手に握っていた団扇で顔に夜風を浴びせる。先程の無駄な運動で、かなり暑くなったのかもしれない。】

────いやー、全くっすよねえ。更に四時間延長させろっす。何が残念さがそっくりなんすか、本当にもう。

【怒っているような声色だが、表情は嬉しげで。「是非是非っす」なんて答えを返す。】


────なら、適当に呼ぶっすよ?残念巫女≠「みなん。

【何やら良く分からない組み合わせで相手を呼ぶと共に、団扇で懐に入れた左手を扇ぎ────いや、その先端をちりちりと当てて地味な攻撃を繰り出していた。】



────にしても、此処には初めて来たっすね。名前としては、どれ位知れ渡っていると自覚してるんすか?

【だらん。床に寝転んで、そんな呟き。】

ああ、渾名の件っすけど。経営が上手く行かなくなったらいみにゃん≠ニか名乗って何処かで働けば良いっすよ。
──基本的に、語尾はにゃんっす。
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 02:01:24.62 ID:OsVKg71Uo
>>98
【男の行動は早かった、あんなにも重そうな物をそのコートバックパックを瞬く間に元の位置、】
【その着ていた頃の状態に戻した、これはその体がそうであるから、なのかね?など思いつつもその一瞬の出来事を呆気に取られたかのように見る】

燃料…何というか…また大変なんだねぇ…

砂糖で動く半人半機ってかい、ますます解らないねあんたのその体が
いろいろ扱いが難しそうな体だね、まぁだから他の物も大事に扱えるのかもしれないさね

【まさか砂糖が燃料だとは思っても見なかった、そんな驚かされる解答であった】
【それにまた砂糖だけでは難しいという、なんて難しい体なんだと、あいてのその苦労を思っての大変なんだねと】
【そういう事である、ため息混じりに、自分がもしそうだったらと想像しながらそう言うのであった】

【自分だったら絶対、そんな面倒なこと嫌であると、そういう事からの溜息でもあり、男の苦労を思ってもの溜息でもある】

あぁ、礼なんて言われるもんじゃないさ、あたしはただ気になった事を聞いてるだけだしね
ちゃんと答えてくれたあんたに礼をいいたいぐらいさ

フフ、それはコレを似合ってないって者が現れたら全員覚えておかないとねぇ…

【その言葉通り、女はただ自分の疑問をぶつけていただけである、特にそんな男の話しを聞いてあげていた、などそんな事は微塵も思っては居ない】
【どちらかと言えば、その自分の質問に答えてくれた、と言った気持ちのほうが強いのであろう、】
【その男の冗談のつもりで言った言葉かは分からないが、その言葉に笑いながら返事をし、後ろを向いていたその体をその簪を触りながら、位置を調整しながら正面に向ける】

ほんともう、そんな褒めてもなんも出てきやしないよ

【満更でもないのか、その表情は、男をみていたのだが、その顔を空し、その窓の付近へと歩み寄る】

「義手義足からアクセサリーまで、機械の精密さと人の柔軟さで」星の国の工房だろ?ちゃんと覚えているさ
そこのザクセンって人が凄いらしいよって取り敢えず宣伝しとくからまかせときなよ

【その簪を作ってもらったお礼だそこは、その簪の事に夢中になり飛んでいたが咄嗟に思い出したかのように、】
【その記憶を引き出し、女言うのであった、どこから湧いてくるのか解らないが、自身満々に、その窓の縁に腰掛けて】

あたしはまぁーーーーそうねぇ…千年(ちとせ)千年ってかいてそう読むんだ、まぁよろしくね、
ザクセンさんよ…







103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/27(月) 02:05:42.72 ID:N046gWoc0
>>99

…!!

【「共に協力し歩むということは、自分に足りぬものを他の誰かに補ってもらうためのものじゃ。 」】
【「もし御主が自分の組織の意思を貫き、「不殺」を掲げて歩みたいというのであれば 」】
【「妾達はそれを補助し、御主達が汚せぬ分まで手を汚してやろう」 】
【「納得がいかぬならば、歯を食いしばり血の涙を流すのではなく言葉にして伝えるがよい。 」】
【「御主のその転換は、他の仲間を集めて話し合った末でのものか?」 】
【「それとも御主が一人で思い悩み、結論だけを仲間に押し付けたものか?」 】

【それらすべての言葉が】
【彼の心を「貫いて」】

(…病院で長いこと一人で考えてたっけな…それで焦って、それで…)
(決して先ほど持っていた俺の考えは…一人なら、そう一人なら「間違っちゃいない」はず…でも)

【彼は右足の怪我でしばらく入院していた】
【その怪我が彼のうぬぼれた性格を治し、大人に、現実的にしてくれたが、同時に彼のロマンを追い求めるこだわりを薄くしていて】
【一人の孤独の時間が彼から余裕、自信、そして仲間への信頼を奪っていったのだ】
【すべて一人で背負いこもうとしていた】

…「甘えて」、いいんだな。足、引っ張りかねんぞ

【「甘えて」とは、「不殺」という正義、いや「青義」をこの圧倒的不利な状況でもロウ達が守ること】
【即ち、手を汚すのは「justice」に任せる、ということ】
【ロウの青い理想を貫き通すこと】

【彼は、低いながらも響く声で、そう、確認をした】

>>93

お前にも…「不殺」が迷惑かけるかもしれない…それでも…いいのか?

【彼にも、確認。】
【彼もjustice。一緒に戦う…「仲間」】



104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/27(月) 02:10:30.60 ID:wsG5So5Ho

>>99

それは有り難い。
分かった。よろしく頼む。

【彼女の携帯との赤外線通信も無事に完了し】
【後に彼女との連絡を待つとの事だろう】

【彼は携帯を直して、マーシャルの方を向いた】


>>103

俺は大丈夫だ。
気にするな…。

【彼の「不殺」によって迷惑を蒙ることになっても青年は大丈夫だと言い。】
【青年も仲間として、彼をサポートするつもりのようだ。】

お前がお前の中で間違えた事をしていたら俺が止めよう。
          ――――――――仲間だからな。

【青年も彼の事を仲間と思い、彼が間違った道に進むのなら止めると約束する。】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 02:15:59.87 ID:STG59Q5Xo
>>102

半人半機だからこそ、売り文句みたいなことが出来るって面も有りますし
それに自分は物を作るのが好きですから、割と気に入ってもいるんです

……まあ、なんで砂糖で動いてるのかとかは分かりませんけど
水や電気がだめなのも、良い物が作れるのに比べれば代償で十分です
物の気持ちがわかっていると、結構図工も面白いんですよ?

【フードを被ってしまったから、顔の全ては見えないが】
【唯一確りと見える口元が、「ニコリ」とした笑いを見せた】

【語る内容も、技術士らしい。そこまで行ってしまうと、見上げたものか】

それじゃ……いえ、宣伝もしてくれますし、お礼はやっぱりしておきたくて
改めてありがとうございます、千年さん。もしお店に来ていただければサービスしますよ

……じゃあ、僕はこれで。大丈夫しょうけど、夜ですから気を付けて―――。

【最後に至って、また一礼。物や商売のことに関しては、えらく真面目な所がある】
【そうして「ギュッ」という音を立てながら、かの青年は展望台を降りていく】
【帰り道、彼の素顔を見れる者など居なかったが―――どういう理由からか、珍しくザクセンは上機嫌だった。】

/お疲れさまでしたー!楽しい絡みをありがとうございましたっ!
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/27(月) 02:16:39.93 ID:wtcMEc9x0
>>101

我は何人にも平等だぞ?

【けろり。どの口でそんなことを】

それにしても、なんと罰当たりな考えを……賽銭は神に捧ぐ供物よ。
我が社の神は汝らの行い、心持ち、すべてをご覧になり、見透かしておられるのだ。
そんな不届きな考えは、巡り巡って何時か汝に不幸を齎すぞ。
だからだ。ここいらでひとつ、善行を積んでみぬか。なに、些細なことで良い。
今この瞬間から真人間になると誓い、その証明として賽銭を捧げれば善いだけよ。
因果応報は世の摂理。善行もまた、巡り巡って汝に返ってくるときが来るぞ?
ほれ、素敵な賽銭箱は其処だ。一度言ってみたかったのだこのセリフ

【そんな風に諭しながら、ゆっくりと立ち上がって賽銭箱を示し】
【「誰が残念か、そんなモノは汝だけで十分だ……暫し待て」と、お盆を持って社の奥へ消える】
【そして、時にして僅か数分。帰ってきた巫女は、お盆の上に新しい饅頭と、冷茶の入った湯呑をふたつ載せていて】

……いや、好きに呼べと言ったのは、確かに我だ。……我なのだが……

【釈然としない、噛み砕けない気持ちを口内で転がしながらお茶を一口】
【うむむ、なんて唸りつつ。符を持つ左手は、団扇のカスり攻撃に耐えて――】


――残念少女%V月!


【――ふと急に、勝ち誇ったかのような表情でそう宣言しやがる。やっぱり残念だった】



……む?この「春霞の社」か?
そうだな……お世辞にも、あまり有名とは言えんだろう。
ゼニと……それから、最も大切な『信仰』が不足しておる……。

……しかしまぁ、我もバカではない。スデに策は講じてある……。
汝も颯護に伝えておけ。もう季節は夏に差し掛かった――やがてこの社で、『夏祭り』を催すとな。

【にやりと笑みながら、イミナはそう紡ぐ。神社における夏祭り――確かに、風情があって良さそうだ】
【口先で「祭りを開催する」というのは簡単だが、実際にやろうと思えば多大な準備が必要だ】
【それが解らないイミナではない――それでも、こうやって自信満々といった風に宣言するということは、勝算でもあるのか】
【或いはただのアホなのか、それは文字通り神のみぞ知る】

……は?何だそれは。……ああ、知っているぞ。世にも低俗な「萌え」とかいう奴だろう?
フン、我はそんなものに身を窶すことはしない。寧ろ汝がそれをやれば好かろう。
そうすれば、汝のような残念少女でも少しは人の役に立とうぞ。
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 02:25:36.62 ID:xzL1lZz5o
>>103

――ふむ。

【ようやく理解したか、と言わんばかりに】
【ここで初めてマーシャルに対して口元を上げて笑みを見せた】

当然じゃ、存分に甘えるがいい
一人では何事も成せぬからこそ、人はこうして群れるのじゃからな。
それに足を引っ張ってしまうと考えるならば、補い余りあるだけ武勇を示してみせればよい。

御主も一組織の長を務める英傑、その程度容易かろう?

【揺るがぬ自信に満ちた笑みを浮かべながら、彼にそう問うた】
【意図は簡単だ、マーシャルに「自信」を取り戻させようとするための言葉】
【其れ以外の何でもなく】

――これで、Justiceと青義同盟は協力関係となった。
しかしまだ、やり残したことはあろう?
ネットワークの接続権は対機関連合の長、天ヶ谷双葉から貰うとよい。
あやつは妾と違い人情に厚い。御主の以前のやり方に、腹を立てておったからな。
しっかりと頭を下げてれば判らぬ者ではない、許しをもらってくるといい――。

【織守の手元に空間から滲み出るようにして小さな紙が出現し】
【天ヶ谷双葉という名と人相書きがジワリとひとりでに滲み出てくる】
【何らかの能力で作られたその紙は、ふよふよと浮かびながらマーシャルの手元まで飛んでいくだろう】

>>104

やはり決まった宿がなくては動きづらかろう
出来る限り早く都合をつけるのでな、待っていてくれなのじゃ

【携帯電話を懐に仕舞いながらそう告げて】
【「よっ」、とどこか幼い掛け声と共にベンチから腰を上げると】

>>二人

――では、今日のところはこの辺りで解散かの?
マーシャル、そして十拳丸よ。
これからも苦しい戦いになるであろうが、共に平和のため……己の正義を歩んでゆこうぞ

【織守は二人に向けて小さく手を振りながら告げると】
【白い燕のような鳥を周囲に飛ばせながら、背を向けて公園を後にして行った】

/長時間お疲れさまでしたー
/十拳丸の方は希望の部屋番号(wikiのJusticeのページ参照)
/を舞台裏で教えていただければ嬉しいです
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 02:35:54.19 ID:OsVKg71Uo
>>105

確かに、普通の人間には無理だねー……
そうだね、やっぱり自分に自身がないと、良い物も作れないだろうね、、
あんたの作ったものは何かこう……いや難しいや、

フフ、いいんじゃないかい、砂糖で動くってのもまたユニークだよ
私も砂糖で動いているような者かもしれないしさ…

【女は何か言おうとしたのだが、その言語を途中で噤んだ、言葉では表しきれなかったから、】
【女が知る、この世の言葉では、表しきれなかった、しかしその表情から、悪いことを言おうとしたわけでは無いことは解るかもしれない】

【砂糖で動く機械、これまた可笑しなものではあるが、女も甘いものが大好きで、其れを言ってしまえば広きに渡るが同じであるのではないかと】
【よく解らない考えを展開させ、どこから持ってきたのか、その生八つ橋をどこからか出し口に入れるのであった】

【立派な考えを持っているなと、女はどちらかと言えば、図工は苦手であり、そこまで好きではない、】
【物の気持を分かろうとしない事もあるのだろうが…それは人それぞれである、女はまた別の物の気持を分かろうとしている】
【人それぞれ、其れが分かっていなくても、批判などはしない、同じであるはずが無いのだから、】
【男は物に対しての情熱、誇り、女はまた別の物、そえでも、話はここまで出来るのだ、図工を知らない、物の気持を解らない女も】

【これが良い物であることは解る、だから人の考えには口は出したくない、その者にしか理解出来ない事など山ほどあるから】

ありがたいねぇ、じゃあ星の国に行った時は、よらせてもらうよ
何か土産でも持っていければいいんだけどさ

【行くのであれば、手ぶらでは行きたくない、適当になにか見繕い、その時は顔を出すであろう、その時の姿が、何になっているかは不明だが】

ええ、あなたも気をつけて、山の天気は変わりやすい、
私はもう少しここにいるさ、

【去りゆく男の背を見て女は、別れを告げる、狐が窓際ひり口のドアのすぐ近くに居たようで、】
【男が去った後、女の横に寄ってくる】

ん?ああ、イイヤツだったさ、
世の中も捨てたもんじゃないかも知れないねぇ…

【そう狐に話しかけ、女はまだまだ、そこにいるであろう、その表情は、男と同じ上機嫌で】
【何か良い物を得たような、いい価値観にあったような、そんな表情であった】

/ありがとうございます!遅レス申し訳なかったです
/私も楽しかったです!ありがとうございました!
/そしてお疲れ様です!!
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/27(月) 02:58:49.19 ID:N046gWoc0
>>107

…ハッ、たりめーだ。
余りの強さにビビんなよ?俺ら「青義」の風にせいぜい乗り遅れねぇことだな!!

【昔の彼の強気が戻って来たかのような発言】
【そして彼女の能力が生み出した人相書きを見ては】

…もちろん。自分のケツは自分で拭く。土下座でも何でもするさ
情報共有ネットワーク…だったか、何とかして許可をもらってくるよ

…んで、その…サンキュー…な…織守。

【彼女には頭が上がらない】
【許してくれたこと、「自分」の自信を取り戻してくれたこと、「甘さ」を受け入れてくれたこと…】
【さすがリーダーだと思った。そして小さい声ながら、顔を帽子で軽く隠しながら礼を言う】
【20の自分よりよっぽど大人だな、彼は彼女のことをそう思った】
【彼は認めた人物を下の名で呼ぶ癖がある。彼女を認めた証拠がそこにあった】

>>104

…仲間…だな。
俺も青義のトップとして君を全力でサポートする…!!

だから…十拳丸、お前も頼むぜ!!

【力強い声で、協力を誓う。】
【間違いなく今の彼は強いだろう。迷いがないから。】

>>二人

…きっとこの借りは、現場で返す!!
マーシャル・T・ロウに二言は無い!!
じゃあな織守!十拳丸!!

【そして久しぶりの――決めポーズ、2本指敬礼。】
【自信の溢れた黒い瞳を左手で帽子を上げ見せながら、右手、2本指でビシッと決める。】
【そして振り向き帰っていく彼の背中からは恐ろしいほどの覇気がにじんでいた】

/ありがとうございました!2人とも乙です!

110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/27(月) 03:00:34.33 ID:wsG5So5Ho

>>107

そうだな、これからは世話になる――――。
ありがとう。

【彼女に手を振って、彼女とその周りを飛ぶ燕を見送りながら】
【彼の目は期待に満ち溢れていた。】


>>109

ああ、期待している…―――!
恩に切る。

【彼にも別れの挨拶をして手を振り、】
【青年もまた去って行った。そして正義への旅が始まったのだ。】

>>2

ああ、俺もこの力を正義の為に…

【青年は彼女と彼に自分の強い正義の意志を見せる。】

//お二方お疲れ様でしたー!
//了解しましたですっ!
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[saga]:2011/06/27(月) 17:09:19.32 ID:SAWANUuj0
【路地裏】

あァ……暇だなァオイ、俺が暇だと世界の中で暇な人が一人か二人は絶対いると思うしそれはつまり不幸なことだと思うだってそうだろォ?現実において無駄な時間なんて存在し無ェッてンのに少なくともこの時間、この空間、この現実においては確実に無駄な行動を行っていると自分でも理解できるしテメェでも理解できンだろォが!だったらさっさとこの無駄で無意味で無限なこの空間から簡単に脱出しちまおうぜェ!!!

「あっ……あがっ……!」

【薄暗い路地裏の角に、一人の少年が立っている】
【少々珍しい、というよりは路地裏に合わない容姿の少年】

【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】

【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】

【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】

【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】

【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖でゆっくりと歩いている】

【いや、実際には二人、少年の前に一人の男性しゃがみこんでおり】
【そこに吐きかけるように叫び続けているので、少年は独り言を言う虚しい人ではなかったのだが】

【事実、男性は少年に対して恐怖を顕わにしており】
【がたがたと延々震え続けていたため】

【どんどん少年の機嫌が不機嫌になってきたという訳だ】

【にっこりと満面の笑みを張り付ける少年の右手には強く握られた拳が存在】
【男性が何をしたんだとしても、少年が“悪”だと認識されることに間違いはなさそうだ】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 19:50:42.85 ID:IEady5VSO
【水の国支部付近、と或る路地裏】
【右肩に大鎌を担いだ一人の男が、壁に寄り掛かって何かの端末を操作している】

【その端末を眼を凝らして見たならば、月明かりに光る銀の外装に刻印された、レイント社の名が読み取れる筈】
【何よりも纏う黒のロングコートが、彼が機関員である事を雄弁に物語っていて】


――…夢幻檸檬。 やはり、か。
はてさてどうすっか… 「合図」を待つしかない、よなぁ…。


【端末を懐に突っ込み、長い銀髪をがしがしと乱しながら】
【暗い赤の瞳を、頭上に浮かぶ月へ向けた】
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 19:55:12.92 ID:ciTFKKYQo
【とあるファミレス】

…んーっ! っはぁ、つかれるぅ…。

【テーブルの上に広げたノートパソコン】
【少し前まで普通の会社ということになっていた、とある企業からの譲渡品であるハイスペックパソコンだ】
【その周囲には、テーブルに載せられるギリギリまで汚れた皿が載っていた】
【蛇足だが、汚れているのはソース類であって残してあるわけではない。全て空だ】

【椅子に座っていたのは、人型の猫と呼ぶのが適切な少女】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きした、獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【その柔らかそうな胸元と膝の上にはナプキンが広げてあるも、汚れた様子はなく】

【ボサボサの黒髪が印象的な頭を席の後ろに反らせて、眉間を指で押さえている】
【目が疲れているようだった、テーブルの上においてあるジュースを取って、ストローですする】

使い方はわかるけど…趣味じゃないなぁ、これ。

【ふるふると頭を振って、嫌そうな目つきで画面を見るとPCを閉じてしまった】
【直前まで緑の瞳が写していたのは、何らかの研究資料、魔術的論文のファイル】
【ボックス席の手前側に座っていたので、もしかしたら客の誰かに見られていたかもしれない】

【資料の内容は、『暴走誘発魔力の限定制御』】
【使用者に過大な負荷をかけ得る暴力的魔力を如何にして制御するか、或いはその転用手段として有効な利用法…】
【知識がなければさっぱりだろうけれど、心当たりがあるものはひょっとすると、別の何かを連想するかもしれない】

すみませーんハンバーグお代わりー。

【当の本人は、気分転換か注文を追加する】
【客が入り始める時間、少し目立つ。ウェイター達が半べそを掻いていた】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/27(月) 20:06:53.80 ID:9Vc9XvLAO
>>64

――――っ、と。

【幾ら力が強くとも、幾ら人から離れようとも、不安定な所に力を加えられれば崩れるのが道理だ】
【打撃自体は相応に痛かったが、戦闘に支障を生む程ではない、だが、その押し戻す動作はまた別で】
【故に、青年は体勢を立て直す為に、自身に有利な距離の維持、力で押せば勝てるこの位置を放棄せざるを得なかった】

【だが、だ、だからと言って、着地の隙を見逃す程、戦いに不慣れな訳ではない】
【その一瞬に合わせるように、左腕を空を薙ぐように振るって―――ひゅん、と】
【袖に忍ばせていたのであろう苦無を、腕の勢いに乗せ、投擲する】
【青年が狙ったのは、女性の太股の辺り、距離の維持から踏み込みまで、攻守共に剣士の要となる、脚から潰す心算なのだろう】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 20:14:43.62 ID:yiNxF3mPo
>>106


嘘だッッッ!!!

【どこをどう頑張ってもひ○らしと言われてしまう台詞を吐いて、平等発言を否定する。この残念少女、歴代のカオスキャラの遺伝子でも引いているのだろうか。】

…なんすか残念アホ自爆系にゃんにゃん巫女=B
何処までも二つ名が長くなってプロフィールも長くなって行くっすよ?

【が、即座に返す。ジト目をされるべきなのは彼女にも同様なのだが、それでも彼女は実行≠キる。俗に言うお前が言うな状態なのだろう。】

夏祭り、っすか。成る程っすね。
…まあ、賽銭はともかくとして信仰は期待出来ないっすねえ。

────能力≠チて物が無ければ、もっと神頼み≠チて行為に意味が出て来るとは思うんすけど。

【ふ、と淡い笑みを浮かべて湯飲みに手を伸ばす彼女は、何処か貫禄のような物まで見せていたが、】

────この【中略】びしょーじょ天月にゃんがにゃんにゃんとか言い始めたら取り返しに付かない事になるにゃーね。

【────だが、基本は残念である。うにゃー。】
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 20:17:00.25 ID:G6EqOz6wo
>>113
/まだいます?
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 20:17:18.57 ID:ciTFKKYQo
>>116
//あなたのお傍に
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 20:23:04.47 ID:G6EqOz6wo
>>117
/なら絡ませてもらいます

>>113
のおおおおおおおおおおおおおおお!!!

【黒い服、漆黒のマントに手袋、腕に闇の様に深い黒色の腕輪を身につけた】
【白に赤色のメッシュの入った髪、双眸は紅と蒼のオッドアイ】
【優しげで中々に整った顔に、不敵なまでに溢れる自信を表情と眼光にを張り付け】

何故!?

【貼り・・・・付け・・・・・】

なんで下げてしまったのだ!?

【ているはずだが・・・・・】

付け合わせのフライドポテト残っていただろう!!?

【今は目の端に涙をため、悲しみに打ちひしがれた表情をしている】

「あの、もうお召し上がりになられたとばかり・・・」いや、あれ残しておいたの!好きだから!!
肉汁とソースがたっぷり染み込んだフライドポテト好きなの!!!

【どうやら、皿を下げたウェイターにクレームをつけているようだ】

「誠に申し訳ありません・・・」
っく・・・・私がドリンクバーにアンバサソーダをとりに行っている隙にこんなことになるとは・・・・・

【皆にとっては取るに足らないことかもしれない】
【だか彼にとってそれは・・・・・】

畜生!なんて時代だ!!

【とても、とても重要なことだった】

/宜しくお願いします
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/06/27(月) 20:33:50.81 ID:86tmO/NS0
【寂れた街の路地裏】

くそっ!

【そこに一人男が立っていた】
【2mを超える筋肉で固められた巨躯、プラチナブロンドの長い髪とラウンド髭、どこを見てるかわからない金色の瞳、歳は40位か?】

【肌にじかに着た金ブレード、金紐、金ボタン、等が施された真紅のムラが美しいロングコート】
【足には黒いOリングベルトのブーツ】
【また両方の手から前腕にかけて星形の鋲を打たれた黒いセスタスを装着している】
【そしてそのセスタスの手の甲で交差した部分の中央には髑髏の飾りがある】

いらねぇところで時間食っちまった。

【そこに何か大きな力に押しつぶされた様な三人の男の死体が倒あった】
【全員、前時代的な武器を装備している所から見ると、農村出身の貧乏傭兵だ】

このままじゃ釣りあわねぇな・・・ 代わりにコイツを貰うか。

【巨躯の男はその前時代的な武器の中から、俗にチェーンハンマーなどと呼ばれたりすることがある、モーニングスターというスパイクの着いた鉄球を鎖でつないだフレイルを取る】
【このフレイル、やけに鎖の部分は長く、鉄球もバスケットボールくらいありそうだ】
【対して円錐形のスパイクは浅く、見る人が見たら某機動戦士のそれを思い浮かべるかもしれない】
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 20:35:12.91 ID:ciTFKKYQo
>>118
「今日はモンスターさん多いわねぇ…あの猫の人とか何時間居座ってるのかしら?」ひそひそ
「そりゃ注文とってくれるのは嬉しいけど…そろそろ在庫が…」ひそひそ

【通りすがりのウェイトレス達が話す声は、きっとあなたの耳にも聞こえるだろう】
【賑わいつつあるこの店内でも、これ見よがしに愚痴をこぼす】
【新人教育はなってないがしかし、そこそこ美味くて安いのが売りのこの店、特に気にかけることはない】

んぅー?

【ハンバーグを待つ間に、猫少女は膝にパソコンを置き、そこからインナーに無理やり飲み込ませてしまう】
【例によって質量保存の法則を無視していたが、少女はそこから南半球が盛大に露出した件についてもスルーする】
【何せ肝心な部分はパソコンが鉄壁d】
【で、何事もなかったかのようにフォークとナイフを持って到着を心待ちにしていたときだ】

【彼の悲鳴が聞こえて、振り返る】
【その姿を認識するや否や、ぱぁと表情を明るくさせて立ち上がった】

ラグナロクさん!

【皿を必死こいて回収していたウェイターさんが驚き、取り落としかけるがプロ根性、何とか保つ】
【猫特有の裸足で足音すくなに、知人と思しき彼に近づくだろう】
【その顔はとても嬉しそうで、人好きするものだった】

どうしたの、大声出して?
…ポテト、そんなに食べたかったの?

【テーブルの横に立ち、小首を傾げて問いかける】
【記憶に新しいであろう泣き腫らした姿とはまた違う、純真な姿】
【戦いから遠い場所であるここならでは表情と言えるだろう】

でも、アンバサソーダってなに?

【ちょっと、足りてないようだけれど】
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 20:51:28.87 ID:STG59Q5Xo
【街中――人通りの多い中、壁やら柱やらに新しい宣伝のチラシが貼られていた】

【その内容はこう。先ず売り文句は『義手義足からアクセサリーまで!』】
【『機械の精密さと人の柔軟さでお届けする、物作り工房新装開店!』】
【『場所は星の国シティ-スラムエリア間、興味の湧いた方はぜひ一度!』】

【と、そういった具合で。見ると、どうやら現在進行形で貼っているらしく】
【片手に無数のチラシを持った紺のレインコートと長靴姿の人物が、壁際に立っており】

(一応、作ってはみたけど……人なんて来るのかなぁ………)
(なんせ実績も無いし、白蘭や千年さんの宣伝だって直ぐに広まるわけもないし……)

………目玉商品とか、作ってみるべきかな。

【また一枚、その人物は壁にペタリとチラシを貼り付ける】
【その見かけ、背に負った大きなバックパックもあって、割と不審者じみているのだが】
【他にチラシを持っている者もないあたり、もしかすると工房を開くのは彼だろうか―――。】
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 20:52:19.26 ID:G6EqOz6wo
>>120
ぬ?

【声をかけられた方向に首を向け】

いや・・・・確かにそうなのだが・・・・・・
ハンバーグの付け合わせのポテトが食べたかったのだ・・・・・

【其の表情は意気消沈と形容しても良いほどに落ち込んでおり】

時々、メインではなく其の付け合わせに惹かれて注文したりしないか?
で、今回ソースとハンバーグの肉汁がしみるのを待つために最後まで残しておいたわけだが・・・・・
ああ、アンバサソーダとはな・・・
なんというか・・・・・カルピスの類似品みたいなものだ。

【彼女に疑問に答え、続ける】

其れをドリンクバーに取りにっていた時に、その皿が下げられていたのだ。
で、少しとりみだしてしまってな・・・・・・
騒いでしまって申し訳なかった・・・・・・

【深々と頭を下げる、彼女に対してだけでなく周囲にも謝罪すべきだが】

/ごめん、ご飯食べてくる、さらに遅くなってしまって申し訳ない
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 20:58:16.76 ID:QdM+uc/3o
>>121
あー……、夜に出歩くのは、失敗だったかしら。
でも、昼よりは、大分マシよねぇ、昼間なんて、溶けてしまうもの。

【そんな声が、徐々に近づいてくるだろう】

【振り向けば、そこには安楽椅子に座り、ふわふわと地面から30cm程浮いて移動している女性が居る】
【その姿を描写するとすれば】

【黒髪黒目に紅いフレームの眼鏡が特徴的である】
【ふんわりとしたロングスカートに、ブラウス。そして首にはストールを巻いている】
【どことなく理智的な印象と抜けた印象を感じさせるだろう】
【口元に咥えられた、年季を感じさせる真鍮製のキセルが、その格好のなかでとても浮いている】

【と、描写できるだろう】

あーら、あらあら、面白そうねぇ、これ。

そこの、キミ。
貴方がこのチラシに有る工房の主さんかしら?

【椅子に座ったまま、くすくすと微笑みを零しながら、話しかけるだろう】
【何処か、けだるい様子を纏っていて、其れが周囲にも漂っているような、そんな雰囲気だ】
【しかし、それと同時に人とは少し違うような、そんな気配も感じるかも知れない】
【だが、全体的には柔らかい口調と表情で、話しやすいだろう】
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[sagesaga]:2011/06/27(月) 20:58:35.27 ID:ttMNKiOAO
>>119
───ぁあ、酷ぇもんだなこりゃあ。

【路地裏、その入り口に、高級そうなスーツに身を包んだ、短髪で、背の高い青年が立っていた】
【当然、2mを誇る相手の巨躯に勝る程ではない。精々180cm程度のものだろう】
【しかし、纏う雰囲気はどこか異質】
【スーツが似合っていない…と言う訳ではない。むしろ、見事に着こなしていると言える】
【それでも──奇妙≠ネのだ】

ひぃーふぅー……おーおー派手に死んでやがる。
ガタイに任せてぶん殴ったのか?

【一つは、表情(かお)】
【精悍な顔立ちながらも、何処か荒々しく、まるで猛獣のようだ】
【二つ目に、その体格】
【スーツ越しでも、腹筋や胸板、二の腕等の鍛えられた肉体が浮き出て見えることだ】
【それは冠婚葬祭に用いるスーツと言うよりも、青年が内包する凶暴さを押さえ込む──拘束服≠フようだった】


/まだいらっしゃいますか…?
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 20:58:47.17 ID:CuG1TOCA0
【木々に囲まれた湖から、水の跳ねる音が響く。ブルーハワイで彩られ、冷えているそれに、足を浸かる異形の影が居た】
【湖の周りに、様々なスノードームが転がっている。雑貨屋で、手当たり次第に買って来たものの様で、球体の中は、統一感が無かった】
【異形が、淀んだ赤髪を揺らす。やがて、声を発するが、異形を形容する様な、頼り無い声量のものだった】

……。どこ、……かな。……、

【スノードームを手に取ると、白い粉塵が舞う。それから、連想する光景】
【影の容姿は、黒のキャスケット帽を被り、旧い血の色をしたボブヘア。死人の様な白い肌に、右頬に深い傷跡】
【起きたばかりの様な、力無い表情。生気の失った、然し、淡く輝くオレンジの瞳。赤と黒のボーダー、厚い生地のニットワンピースを着て】
【左腕が、皮を剥いだ肉の様な色の、鋭い爪を持つ異形。手の甲の中央に、簡略化した山羊と、五芒星が掘り込んである】
【背の低い、十八歳程の少女だった】

【異形の傍に、黒いオーバーニッソックスと、同色のレースアップブーツが置かれていた。それの上に、先程のスノードームを置く】
【辺に座り込んだ姿勢の侭、後方に倒れる。思案する様に小さく声を上げ、薄く唇を開くと、機関の名を紡いだ】

……。彼女は、……、

【思考に浮かんだ、銀の髪の姿に、一度、瞼が震えた。湿気を含んだ地面が、眠気を誘発させた】
【沈んで行くラメパウダーは、湖の魔力光を反射する。甘い香りが漂う、青や、夜の色彩の空間に、それが佇んでいる】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 21:01:35.68 ID:ciTFKKYQo
>>122
ハンバーグの?
…あー、うん、最後に食べるとおいしいよね、残ったソースを丁寧にふき取るようにつけたり。
ボクもメインに惹かれて注文する事は多いけど、終わった後のポテトが食後には最高…。

【想像して、うっとりと見上げるローズ】
【目を閉じるとそのときの情景が想起されたようで、うんうんと頷いている】
【口の端から垂れるよだれに気付きしょうきにもどって拭ったが】

へー、なにそれおいしそう。
でも個人的にはペ○シのほうが好きかも。甘いし。

【新世界にあるのかどうかはさておき、彼のドリンクについては頷く】
【興味を惹かれたが、今の気分的にはいつもどおりでという風】
【その間電光石火の早業でハンバーグがローズのテーブルに届いていた。本人気付かない】

ボクは平気だよ、集中してたし、こうでもしなきゃあえなかったんだから。
あ、座ってもいい?

【そのままハンバーグに気付かないまま、彼の対面を指してたずねるローズ】
【周囲への配慮も突っ込むべきだったけれど、知人と語らうのが好きなこの猫それさえもスルーした】
【今のところは】

//了解ですー、そして自分もちょっと離席します
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 21:05:20.25 ID:STG59Q5Xo
>>123

(――――?………、………どこかで……?)

【(当然見えないが)頭に疑問符を浮かべながら、人物は声にクルリと振り向く】
【そして相手の姿を見、頭の中でまた新たな疑問符を浮かべて】
【――尚この時、人物の顔は口元以外フードで見えず―――ふと、口を動かし】

ええ、まあ。最近なんとかお店を持てて、チラシの通りに新装開店なんです
商品らしい商品が有るわけでも無いんですけど、望むものを作る形で行こうと思ってて……

………あの、僕の思い違いかもしれないんですが
ついこの間水の国で、妙な女の子と戦ってませんでしたか?
どこかで貴方を見たことが有るような気がして………。

【少しばかり不思議な様子の相手には、何処と無く慣れたような】
【それでいて、まだぎこちない具合に言葉を返す】

【また加えて、質問を。此方は好奇心からのものらしく、気に入らなければ無視しても良いだろう】
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/27(月) 21:08:07.82 ID:1tOjOjuHo
>>114

【ず──!】

【紺に染められた櫻の衣裳に、色合いの違う黒が混じる】
【それが苦無によって施された傷跡から漏れ出る体液であるのは想像に難くない】
【袴が白であれば或いは真っ赤な華が見えたであろうが──】
【生憎と其処まで彼女は純潔にも似た色を好む人間ではなかった】

(──骨、は)

【然し右脚に刺さった刃は、肉は裂けども骨までは至らぬもの】
【其れを実際に見ることなく、感覚のみで彼女は悟る】
【戦いに慣れているのは此方も同じ】
【ならば、己の疵の具合を知るのも在る程度であれば容易なのだろう】
【ぎり、と彼女は奥歯を噛み締め。足に奔る灼熱を意識の外へと叩きだす】

【骨は断てぬ刃なら、そう簡単には抜けるまい】
【恐れるのは何よりも、不用意に血を失うことなのだと】
【言葉にならぬ思考の元。彼女は苦無を足から抜くことなく、抜こうともせず】

【着地した直後。疵の無い左脚首にのみ強き力を篭め】
【ひゅうと離した距離を詰めようと、たぁんとまたも地面を一蹴り】
【低く地を跳ぶ姿はあたかも妖鎌鼬】

【刀を右手のみで斜に構え直し、左の鞘は其のままに】
【狙うは薙いだ左腕。指か或いは手首を斬り落とす心算で】
【次は彼の右脚から左肩を結ぶ軌道。鋭く刃は風を斬り】
【果たして風は血を舞わせるか其れとも或いは】
【血に右脚を付けれたならば、彼女は痛みに僅か目を細めるのだけれど】

/た、ただいま戻りましたー!
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/06/27(月) 21:10:29.45 ID:86tmO/NS0
>>124

そんな品のねぇことするわけねぇだろ。

【男の方を向く】
【その表情に怖れや戸惑いは無い】

あんたはどうか知らないけどな。

【そして侮りや油断もそこには無い】

/すいません気づくの遅れました
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 21:15:19.31 ID:QdM+uc/3o
>>127
【キミの、その問にきょとんとした様子をして、数瞬後】

あらあら、あの時の子ねぇ、ふふふ。
奇遇だわ、でもあの時は特に役に立てなかったわね。
あの魔術は、反則よ。魔術師で有る私から見て、そう思うんだもの。

【うふふ、とか子とか言っちゃうその言動は、40代以上のおばさんを思わせる】
【だが、見た目は花の十台であり、全然そのような年には見えない】
【しかしながら、反則よ、と言うの態度は見た目通り十代の少女のように幼くもあった】
【そして、その話題にはあまり興味も無かったのか、また口をひらいて】

お店、ねぇ。
私もお店やっているけれど、中々大変よ?
まあ、私の場合は趣味も兼ねているから、いいのだけど。

【うんうん、とあくまで話す姿は自然体そのもの】

うーん、そうね、あまり店の外出られる体じゃないのよ。
よければ、私のお店でお話でもしないかしら?紅茶とかも出すけど、どう?

【穏やかに言う、その言葉は罠の気配などはなく、あくまでも善意であることが分かるだろう】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 21:18:02.34 ID:OsVKg71Uo
【夜の風が涼しくその体を通り抜ける頃】
【昼間の暑さに悶えた人々が帰路に着く頃】

ーある広い公園ー

【元々此処には城でも在ったのだろうか、その公園は広く、周りは堀があり、底には水が流れ鯉が泳ぐ】
【今ではそこに橋がかけられ、人々が賑わい、癒され、休みに来る、そんな所であろうか】

勿体無いねぇ…こんな涼しい夜なのに人っ子一人いやしない

【今は平日、一般の者は家に帰り、家族と団欒するもの、一人の時間を過ごす物、2人で思い出を作る物】
【日々のストレス、疲労に疲れ果て家に帰り、そんな生活を送っているのだろうか、】

【とにかく、今此処の場所には人の姿が見えないのだ、もしかしたら何人か入るかも知れない】
【だが、個々まで広い公園、その数える何人かに会うのも中々無いことであろうか】

ん?

【そんな公園を一人で歩くは一人の女性、彼岸花の刺繍に金刺が張り巡らされた白い着物をきて、手には一つの日本刀を持っている】

【そして女は何かに気づいたようだ、目の前から来る男女の声】

『ねぇ〜もう帰ろうよー』
『いいじゃん、見たいだろ?』
『嫌だってー怖いじゃんー帰ろうよー』
『じゃあもうちょっとだけ…なっ?それでなにもなかったら帰ろ!』

【何か話しながら女の歩くその方向に近づいてくる、女はその声を聞くなり口をニヤっと上げ、なにか悪戯を思いついたかのような表情で】

驚かしてあげようかしら…フフフッ…

【女は知らぬが、此処は夜になるとお化けが出ると、そういう噂さがあるそうだ、強ちこの者達は、「肝試し」といった風であろうか】
【そして女は木の影に隠れ、その者達を待つのであった、ニヤけた表情をしながら、】

【そして少し時間が立ち、男と女は叫び声をあげ、来た道を全速力で走っていくだろう、何があったかはその者達にしかわからないが】
【その声は、とてもでかく、その表情は涙目で、「この世に無い物を見た」という表情で駆けていくのだ】

【公園は広い、だが静かなのである、その声などは何処にいても解るかも知れない、その男と女とあうならばその理由が解るかも知れない】
【理由は聞けずとも、その男と女が走ってきたその先で何かあったと解るかも知れない】

【ましてや女の側に板ならば、何が起こったか知ることもできよう】

【女は妖狐で9本の尻尾を持つもの、その妖術により少しだけ悪戯をした程度】
【「火の玉お化け」といえば良いのか、それを少しだけ、浮かせて見たという悪戯心】

【そこに行けば、女がいる女がニヤニヤしながら、笑いを我慢している姿を見ることが出来るであろう、】
【そう言う女に会う事になるだろう】

【叫び声があった付近で笑いそうな女、そんな女がいるのである】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国)[sage]:2011/06/27(月) 21:18:52.88 ID:SUobNagAO
>>25(護君)
【痛みに閉じていた瞼をそっと開く】
【その右目からは色素が失われていて】
【卵≠ノ侵された者の被害としてはこの上なく幸運だと言うことが出来るだろうか】
【残った左目で卵≠キッと睨み付け、叫んだ】

護君、斬って!!


【卵≠ヘ護の魔翌力を感じたのか逃げ出す脚を一瞬止め、濃縮された雷の魔翌力を護に向けて撃ち出した】
【それに加減などは一切存在しない。正に全力の一撃だ】
【腕ほどの太さを持つ雷撃は真っ直ぐ護の胸を貫かんとする】
【卵≠ヘ射出と同時に逃走を再開。即座に斬らねば逃げられる】

【一気に決めろ!】
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 21:18:55.07 ID:q1iZjvrxo
>>125

【――、ざわり、と。木々の揺れる音。】
【恐らくは人が近付いて来ているのだろう…、…足音も聞こえて来た】
【……、ふ、と、其方を見遣ったなら――】


 ……、…… ――、 


【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


【 ――、水音は耳に届いている筈だが、気付いていないのだろうか】
【彼は、眠たげな眼を一度だけ擦ると……、空を見上げた】
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 21:23:12.70 ID:G6EqOz6wo
>>126
ああ、他にも人参のグラッセに胡椒をかけて食べるのもまた良いな・・・・・
・・・・又食べたくなってきたな、もう一度注文するか。

【と、ほったらかしにしていたウェイターに注文して】

私としてはカルピスよりもアンバサのほうが好きでな。
最近、自販機で売っていないのが難点だが・・・・・
コーラで甘いのが好きならヴァー○ンコーラも良いと思うぞ?
めったに売っていないがな。

【と、彼女の居たであろう席にハンバーグが届けられているのを目撃】

私のところに座るのもいいが、注文の品が届いているぞ?
私が席を移動する。

【と、アンバサソーダを手に彼女の座っていた席の対面に向かう】
【かなり行儀が悪いかもしれない】

/帰還しました
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/27(月) 21:23:16.69 ID:9Vc9XvLAO
>>128

(……一応手応え有り、か、大した事の無い傷しか与えられなかったけど、まあ良しとしよう)

【押し出され、崩れた身体の重心を整えて、迎撃する為に、片手で剣の柄を強く握り】
【もう片方の手は、万一に備え、何時でも動かせるようにだけ気を付けた上で空けておく】

【そう、考えていて、動こうとしたのだが――――】

……っ、速いな、畜生。

【声を漏らす間にも、ぎゅん、と一瞬の間に詰められる距離、振るわれる刃、描かれる白銀の軌跡】
【一撃目は冷静さを保った上で、腕を動かし剣撃を辛うじて避ける事が出来た】
【だが、二撃目、刹那の連撃、飛び退こうとするが、上半身が思った程に動かない】
【青年は避けきる事が叶わずに、その胸に、決して浅くはない刃の軌跡を刻み込む事になってしまう】
【そして、回避に専念した事によって、青年には反撃に転じる余裕なんて存在していなかった】

【――――そう『青年には』】


……お前の、出番だよ。


【剣撃を受けながら、青年の口が紡ぐのは、苦痛の声ではなく、語りかけるような、囁く声】
【肩の上に乗せた人形に向けて、放たれる指示、その身に秘めた小さな力を使い隙を作れ、との指示】
【上手く力を発揮する事が出来て、隙を生むことが出来たなら、青年は、女性の脚に突き刺さったままの苦無を狙い、蹴りを放つだろう】
【その苦無を更に、骨にまで届かせるように、肉を大きく裂くように、押し込もうとするだろう】
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 21:23:40.84 ID:STG59Q5Xo
>>130

あ、やっぱり……そんな、傍目ですけど凄かったですよ?
それと、僕もあの子は反則という卑怯臭いというか、同じ意見です

【少しだけ、心のなかでだが首を傾げる。勿論、それは違和感から】
【そもそも安楽椅子が奇妙であったりというのは有るのだが、また別のそれで】
【取り敢えず他に持っていたチラシの束を体の前で持つようにして】

………ホント、ですか?いえ、是非お邪魔したいです
なにぶん僕は駆け出しですし、経営あたりは才能がなくて……
その点、先輩の意見は中々聞けるものでもないですし。

……それと、もし良ければ紅茶には砂糖を多めに……いいですか?

【と、意表を突かれたようにしながらも持ち直し、是非ともと承諾の意を示す】
【加えてちょっとした要求もしたりしてみて、移動すればそれに付いていくだろう。】

 【尚この際、時間を飛ばしていただいても一向に構わない】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[sagesaga]:2011/06/27(月) 21:27:25.44 ID:ttMNKiOAO
>>129
(へえ、隙がないな。単なるデカブツじゃあねえって訳か)

【相手が此方に気付いたのを見て、青年は、両腕を水平に真横へ投げ出して、一歩一歩、相手へ近付こうとするだろう】
【相手の行動を観察しながら、だ】

──ハッ、殺し方に品なんざあるもんかよ。
殴り殺すのも蹴り殺すのも叩き殺すのも刺し殺すのも撃ち殺すのも違いなんざある訳がねえ。

【そして、幾らか距離が縮まったところで、青年は唐突に歩みを止めるだろう】

まあなんだ、暇潰しに付き合ってくれ──よッ!!

【青年は、顔に凶暴な笑みを貼り付けたまま、拳を振り上げ、地面を蹴りだし、相手へと肉薄を試みる】
【突進速度も、拳の速さも、それ程脅威ではない。飛び道具での迎撃も簡単だろう】
【だが、もしもその拳を防いだりした場合、まるで鉄の塊に殴られたような、強烈な衝撃を受けることだろう】


/いきなりすいません、ちょいと夕飯をかっこんで来ます…ッ!
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 21:32:52.93 ID:ciTFKKYQo
>>134
そうそう、置いてある調味料を使ってみると意外な発見があるんだよね。
…あ、でも…。

【よだれは耐えたが、また恍惚とする】
【食い物にはそこそこ煩いようだが、少しするとトーンが落ちてきた】
【何か悪い事を思い出したような表情だ】

自販機で売ってないんだ、ちょっと残念。
今度見かけたら買って飲んでみるね。
…か、って………。

【残念そう→気まずそうと、落ち込むベクトルが変わる】
【また以前とは少し違う悩みを抱えているようだ】

え? わっ、ほんとだ!
あ、その、えっと…ごめんなさい、ラグナロクさんっ!

【彼の失礼も見えたけれど、ローズもまだまだ未完成で、食欲を優先してしまう】
【悩んだ末、元いた場所に小さく座り込んだ】

【申し訳なさそうに縮こまって、やってきたハンバーグを眺めている】
【何故か、手をつけようとしない。じっと香ばしい湯気を眺めては、首を振っている】

【何らかの葛藤が透けて見える表情】

//おかえりなさいまし、そしてただいまです!
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 21:35:44.15 ID:QdM+uc/3o
>>136
まあ、魔術師としては、大分長く生きているもの、ねぇ?
だからこそ、手も足も出なかったのには、少し悔しさも感じるわね、何十年ぶりかは、忘れてしまったけど。

【安楽椅子の周囲には、風が渦巻いている】
【おそらく、術式を刻みこみ、低速移動に特化することで低消費で低空飛行を可能とした魔道具のようだ】
【この手の、便利な魔道具を作る技術を持つのが、この魔女であったようだ】

まあ、経営の事には、あまり明るくないわよぉ?
でも、そうねぇ、先達として、後輩にはいいところでも見せようかしら、ね?うふふふ……。

ふふ、構わないわ、砂糖を入れるも入れないも人の趣味。
それを縛ることは、何時か己が縛られることにもなるわ、回りまわって、どんなに小さいことでも、ね。

【含蓄のあるような、無いような】
【掴みどころのない言葉を口から飛ばすのは、まるで魔女か賢者のようだ】

【そうして、魔女はキミを先導して、路地裏まで移動していき】
【路地裏に浮かぶ扉の中にキミを迎え入れるだろう】

―――いらっしゃいませ、古書店「子子子子堂」へ、お客様。

【扉の向こうに広がるのは、本の世界としか言い表せないような、そんな場所だった】
【所狭しと本が積み上げられ、古代の魔道書から最新の漫画本まで揃う】
【其れで居ながらも、店の何処にもホコリや汚れの類いが見当たらず、年季の入りが落ち着きを感じさせる店内】
【店には、香が焚かれているようで、やわらかい香り、気管支を落ち着かせるたぐいの効果を持つ物が漂う】
【そして、店全体の空気には、魔力を感じるだろう。弱い回復魔術がこの店内では恒久的に発動している】
【病人が過ごすにはうってつけの環境と言えるだろうか】

ただいま、ノラちゃん、ゴギョウ。
『ふむ、客かね子墨。そこの青年。吾輩は猫である、名前はノラだ、ヨロシク頼む』
おかえりなさいませ、マスター。あそこの猫がまたたびを吸おうとしていました

【カウンターの上には、しっぽの長い黒猫と、一冊の魔道書が置かれており】
【その何方もが人語を話していた】

【女性はふわふわと浮いたまま、カウンターの奥に移動し、椅子を風魔法で引っ張り、カウンター側に出すだろう】
【ジェスチャーで座って良いと促しているだろう】
【横では猫が器用に尻尾で紅茶を淹れているのが視えるだろうか】
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 21:39:58.93 ID:CuG1TOCA0
>>133

【様々な音に、鼓膜が震える。何者かが、この地へ訪れた合図だ。警戒し、音が聞こえた方向に、意識を集中させる】
【落としかけていた瞼を開き、音を立てない様に、頭を動かす。視界に映った青年は、記憶に刻まれている容姿だった】

……、

【安堵していたが、やがて、彼が天を仰ぎ、異形に気づいていない事を知る。どうしよう、という思考は、短く終る】
【異形が右手を広げると、小さな吹雪が起こった。渦を巻き、雪を散らすそれは、台風の形に似ている】
【魔力と能力で練られたそれは、掌に乗るほどの、雪だるまを体現した。笑っている目と、猫口という、奇妙な顔の装飾をしていた】

【上半身を起こし、雪だるまを、彼へ投擲しようとする。空を駆ける音が大きいため、気づけるかもしれない】
【異形は、笑っていない。真顔の行動だが、はっきりと、悪戯と呼べる行いだった】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/06/27(月) 21:40:42.66 ID:86tmO/NS0
>>137

けっ。

【右足を半歩前に、同時に右手を突き出し・・・二つ髑髏の飾りの眼が赤く光り】

まぁ一理あるか。

【途端にコートの右袖が金属独特の輝きと冷たさを持つ、いくつもの銃身・・・いや『小さな砲身』に包まれる】
【その砲身が全て急速に近づいて来る男に向き・・・】


【次の瞬間、戦闘機のエンジンスタートのような独特の甲高い音がし、次に低く鈍く重く短い音が鳴り響く】
【もしこの時点で回避行動を取らなければ丸太を叩きつけられたような衝撃が腹部を襲うだろう】

/どうぞごゆっくり
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 21:40:44.26 ID:TPFUsKRyo
>>131

……やれやれ、色気の無い悲鳴だ
もう少し可憐に、慎ましやかに叫べないものかな……

【小袖の帯は前で結んで、その上に帯を締めないで色振袖を重ねて】
【腰までの白髪は結いもせず、伸びる侭にして簪一つ】
【そんな姿の人物が、叫び声に誘われたかのようにふらふらと歩いて来る】

……いや、元凶に文句を言う方が優先、か……

【向かうのは、男女カップルが走って来た、その方向】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 21:44:44.28 ID:brL/RA6bo
【街中】

【本来ならば性夜……もとい、静夜なのであろうが、今宵の夜は一味違った
なにやら騒々しく、小さな人だかりが、町外れの店で起こっている
何か、と覗いてみれば、微かな非日常が、貴方へと微笑みかけるだろう】


……何でも言わせないでくださいませ、私はすぐさま立ち去りなさい、と申しております
貴方様の言い分を窺いましても、貴方様の言葉に従うという選択肢は一片たりとも見つかりませんし……

何より、貴方様方に彼女を渡すわけにはいきません


【言葉を紡ぐ白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【彼女はまるで、後方の少女を護るように、立ちふさがり、冷たい色に瞳を染め、眼前の男たちへと視線を注ぐ
後ろの少女は、縋りつくように彼女の服の裾を握っている……そして、少女の後ろには、ボロボロの花屋があって
恐らくは少女一人が、その店を経営しているのだろう、小さな見に見合う小さなエプロンが、微かに彼女とオーバーラップする】


「そんなわけにはいかねーんだよ……っ、俺たちの契約によると、此処はもう俺らのもんなんだよ!」
「どかねーと力づくでどかすぞっ!!」


【喚き立てる男たちの数は数人、一触即発で、今にも彼女たちへと襲い掛かりそうだ】
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/27(月) 21:45:33.03 ID:1tOjOjuHo
>>135

【──ひィん】

【青年の指示に従い。人形から漏れだす魔力は焔と風】
【天辰に魔力を感じる素養などは無かったが──何かが来ると、直感した】
【──直感、してしまった】
【呪うべきは己が才。戦いに生きた経験だろうか】
【彼女は人形を警戒するかのように其れを見て、黒き視線を、向け】


   【 ── かちん 】


【合わさった視線。其れこそが熱病の名を関する人形術式の発動条件】
【轟!と。周囲に、夏の熱気よりも強き熱風が渦を巻き】
【或いは近くにいる仮初の主である青年も、その熱風に当てられるかもしれないが】


──焔、かっ……!


【天辰の目には、それ以外の光景が映っているらしい】
【焔、と苦々しげに呟いた事から或いは火事でも起きている幻影でも見えているのだろうか】
【しかし、人形と目を合わせていない術者の青年にはただの熱風が吹いているのみ】
【焔の幻覚は青年には知覚すら出来ないはずであり──】


ぐ、ぅ、う──なぁ、め、るなぁあああああ────ッ!


【ごり、と。刃が骨に届く感触がした】
【だが蹴りを入れるということは。彼女が足を地に着けたということは】
【それはつまり、彼女の刃の間合いの内に彼がいる事】
【彼女が彼の剣線の間合いに、いるという事】

【痛みを苦悶の声に変え。彼女は自ら骨を断たせるかのように更に前へと身体を進ませ】
【振り切った刀を無理矢理に、彼の身体の側面へと叩きつけようとする】
【しかし身体に交差させようとしているのは刃ではなく刀の峰】
【皮膚の薄く骨へ振動の伝わりやすい脇下、肋骨部分を狙って振るわれた其れは】
【心臓にも近い彼の左側から、轟と風を薙いで彼へと迫る】

【気絶でも狙っているのだろうか】
【少なくとも彼女の攻撃は、今までの其れよりも焦りが見える】
【彼女は護るといっていた。怯えるようにこの戦いを見ている、南雲利織の事を、護ると】
【ならば或いは──炎の海に変わった街中。少なくとも天辰の目にはそう見えている街中から】
【早く離脱しようと、そう思ったのだろうか】
【そうしなくては、南雲利織を護れないから】
【この場から離れる以外。戦い以外に才を持たぬ彼女にはどうすることもできないから】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 21:47:16.77 ID:STG59Q5Xo
>>139

あ、いえ、経営に関しては大真面目にってわけでもないので
ただやっぱり、こういうことには気をつけろとか……経験則、ですか
もしそういうのがあれば聞けたらな、と思って。

縛る、ですか………助かります、有難うございます―――。

(…………、……それにしても、何歳なのかな?)

【後を追って路地裏へ。その際、「あの路地裏なのか」と小さく呟いて】
【もちろんそれで逃げ帰るわけもなく、落ち着いた雰囲気の店内へ】
【その時にはフードを下ろし、紺の瞳と黒の髪を、そして色白の肌を外気にさらして】

………木を隠すなら森の中、本を隠すなら此処、って感じですね
僕はあんまり学が無いですけど……こう種類があると、不思議と読む気にもなりそうだ

【猫も本もしゃべるんだな、とこれまた呟く。聞こえるかどうかは五分五分だが】
【少なくともこの青年は、内装や主人や猫らに好感を持っているようで】
【どんなつぶやきも、大きな感情の波が漏れたのだ、ととれるだろう】

【それから彼はバックパックを重そうに「ドサリ」と下ろし、その口にチラシを丸めて突っ込んで】
【椅子の横にまでそれを持って行ってから、『失礼します』と腰を下ろす。】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 21:47:20.20 ID:q1iZjvrxo
>>140

【――、この青年、無駄に反射神経は良い】

【かと言って、ぼーっ、とした性格では有る為…、…気付くのは、遅かった】
【結果的に視線が捉えたのは、『何かが飛んで来る』と云う事――】

【……、何を思ったのか、“其方を向いて”】



    ――…… ぃ、―――っ!!

      【 ぱしゃん=@】



【……当然の事ながら、…雪だるまが『顔面に直撃』】
【眼を白黒させ、混乱した様子で立ち竦む彼が其処に居た――】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 21:47:57.02 ID:G6EqOz6wo
>>138
ああ、ぜひ飲んでみると良い。
ちょっと安っぽい感があるが、それがまた良いのだ。

【と、ここで】

どうかしたのか?
先ほど違いテンションダダ下がりのようだが・・・・
しかし、此処で何をしていたのだ?
君の席から大量の皿が運ばれるのを目撃したが・・・・・・

【トーンが下がりだんだんと落ち込んでいく彼女を見つめながら】
【自らの疑問も合わせ、彼女の対面側の席に座って尋ねる】

・・・・・ああ、私のことは気にするな。

【ハンバーグの前でもじもじしている彼女の様子に】
【まだ相手の注文が来ていないのに自分が食べるのが悪いと感じている、と判断したのだろう】

温かいうちに食べた方がおいしく頂けるのだからな。
それとも・・・・・猫舌か?

【先ほど尋ねたのとは別に、断りをいれておく】

/お帰りなさい
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 21:50:20.80 ID:OsVKg71Uo
>>142

【笑いを堪え、暫くその場で悶えていた頃、その場に向かう音を拾う】

ククッゥ……

【耳が良いのは狐であるからなのか、女は笑いを我慢している性もあり、その声は世にも可笑しな感じではあるが】
【またまた誰かきたのかい、もう一丁、驚かせてやろうかねぇ…】

【などと考えながら、その口と腹を抑えながら木の影に隠れるのであった】

【そして女は創りだす、その術を使い、ほんの少しだけ、その力を出し】
【4つほどの火の玉を創りだす、此の火の玉は触っても火傷するわけでもなく、外傷などは一切負わない】
【感じるのは熱、その少し暖かいくらいのその熱である】

【笑いを我慢しながらではあるので、何かの表紙に吹き出してしまう可能性も考えられる事もある】

【女は待つのみ、その者が来るのを木の影で】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 21:50:32.41 ID:RsmfVL+Lo
【とある街外れにて】
【日が落ちてもなお蒸し暑い夜道に吹く生温かい風を受け不快そうに苦い顔をしながら呟きながら歩く者がいた】


―――――…うわ、生温かッ、6月下旬ってどうしてこう空気スッキリとしないかなあ
もーやだ、今日は仕事なんかやめて家に帰ろう、うん


【そう気だるそうに呟いたのは、茶髪に染めた前髪をはみ出させた黒のソフトフェルトハットに
左目の部分に黒の丸いオーソドックスな眼帯を巻いた白の半袖Tシャツに緑の迷彩色を施された防弾仕様のオーダーメイドベスト
黒の特殊ジーンズの両腰部分に黒光りするリボルバー銃を収めたホルスター付きの弾薬ベルト
そしてかかと部分にスプリンク機構の搭載された仕込みブーツを履く青年だった】


―――それはそうと、機関の奴ら最近妙に騒がしいな、以前二対一の劣勢に追い込まれた身としては
極力会いたくないモンだが、そういう訳にもいかんだろうな


【ハットを右手で被り直し、左腕に巻いた腕時計に目を向けながら現在の時刻を確認する】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 21:56:10.77 ID:ciTFKKYQo
>>147
…あの、ラグナロクさん。

【何か気になるのか、と聞かれて】
【ローズは息を呑んで、小さな決意を持った】
【はっきりと口にする】

ボクね、本当は、目の前に出された分だけ食べられるの。
身体の燃費がよくなくて、いっぱいいっぱい食いだめ出来るんだ。
…でもね、いつもは二人がいたからある程度抑えられてたんだけど、
今日は調子に乗って、食べすぎちゃって…。

【尻すぼみになる語調、俯いて視線をそらした顔に浮かぶは、僅かな恥じらい】
【すごくみっともない事を言おうとしている、と感じているらしいけれど】

【ちらり、あなたの表情を窺った】
【その目が語る感情は、】

わらわないで、ね?

【切実な様相、悲壮感すらあったその『恥ずかしい事』とは】
【物欲しそうにハンバーグを見たけれど、目をつぶって意識を逸らした】

…これ食べたら、明日の分のお金が……。

【…確かに、惨めかもしれない】
【腹がなる、なんて間抜けな追撃こそなかったが、その意識は目を閉じてなお釘付けられている】
【猫の耳が肉の焼ける音を捉え、猫の鼻が漂ってくる芳香に動いていた】
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/27(月) 21:57:00.82 ID:cO8tecb4o
>>143
どうしようか....ふあー....眠
【悩み事をしながら少々大きめの欠伸をしながら歩く一人の人物】

【交じりっけない耳が隠れる程度の黒髪】
【深く、どこか遠くを見ている漆黒の瞳】
【中性的で性別がよくわからない声】
【黒いローブを身に纏ったどうみても女に見える顔の人物】

俺はどうしたらいいのだろうか....ん?

ふと、人集りができているのを発見する黒ローブ】


なんだ....土地の...取り合いか何かか?
【その人集りの中に入って様子を見ている】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 21:57:21.77 ID:TPFUsKRyo
>>148
【和装の人物は、特に何事も無く、其処まで辿り着く】
【夜間とは言え公園、治安は路地裏に比べれば天国】
【あまり、警戒心なども無かったが】


……ああ、これに驚いたのか。胆の小さい男は駄目だね
大小より技術とは言っても、あんまり小さすぎると技術の介入すら……
おっと、脱線脱線

【ぼんやり浮かぶ火の玉を見ても、然程驚きは示さない】
【飾ってある絵画でも眺めるような呑気さで、それを観察していた】

【手を火の玉にかざし、暖めながら】
【鼻をぴくりと動かすと、木の陰の方へと顔を向けて】

この世界で、人を驚かすには……
まだちょっと、迫力と意外性が足りないと思わない?

【誰かが居るのを分かっている、とでもいう様に、声を掛けてみた】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 21:58:03.69 ID:QdM+uc/3o
>>145
【店内に入ってのキミの言葉に、くすり、と微笑みを零して】

だってここは、本の迷い家なのよ。
主に捨てられた本の集う場所、だからこそ、ここは「古書店」なの。
私のお仕事は、捨てられた本の新しいご主人様を見つけてあげること、よ。

【読まれなくなり、ホコリを被り、そして捨てられた本や、忘れられた本等が、ここには集まっているのだ】
【それらの本を、彼女はこの店に集め、こうして山を作り上げているのだが】

……そうねぇ、一応入ってくる本は、全て目を透しているわ。
貴方も、欲しい本なんか――そういえば、未だ名前聞いてないわね、失礼したわ。

【ゆるい雰囲気を放ちつつも、自己紹介をしようとする】
【少し気取った様子で、こほんと咳をすると、キミの方を女性は見据えて】

古書店「子子子子堂」店主、わるいまじょ≠フ子子子子 子墨[ネコジシ ネズミ]よ、よろしくねお兄さん。
で、そこで紅茶いれている黒い子がノラちゃんっていう、そこら辺の野良猫よ、最近はウチに入り浸っているけどね。
あと、そこに置いてある魔道書は、私の昔からの相棒で、ゴギョウって言うわ。二人ともよくしゃべるからまあ適当に聞き流しておいてちょうだい。

【自己紹介の中には、少し疑問を生じさせる語句が有ったかも知れないが、其れには己は触れることは無く】
【しかし、キミがもし心からの疑問を以て、それを知ろうと求めるのなら、彼女はその口を開くこととなるだろう】

『紅茶だ、今日は調子が悪いようだから、ハーブも混ぜておいたぞ。少し癖があるから砂糖を入れると和らぐだろう』

【黒猫のノラが、尻尾でカップとポットを置く。横には角砂糖の入ったシュガーポットも置かれたのだった】
【子墨は、砂糖を入れること無く、一口すっ、と慣れた動作で口に運び、微笑み】

ん、いい感じよノラちゃん、またたびの件は無しにしてあげる。

『痛み入る、では少し吾輩は寝るぞ』

【そう言うと、猫はカウンターの隅で丸くなり、眠り始めた】
【気怠い、ともすれば眠気すらも誘うような雰囲気が店内に流れている】
【とても落ち着ける店だろうか】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 21:59:10.34 ID:gAOVM+96o
>>143

【その場所を通りかかった青年もまた、集まる人々とおそらく同じ理由で立ち止まる】
【理由はカンタン――興味が湧いたから。ただそれだけ】
【だが少しだけ違ったのは、その青年はその他大勢と違いすぐさま行動に出たというところ】

なんだか、騒がしいねー
ちょっとだけ寄っちゃおうかなー

【なんて独り言を呟き、躊躇いもなく人だかりを掻き分け、店の中へと足を踏み入れるだろう】
【そして、その状況を見た彼は――】

なんだこりゃ
クス、――キミ達、あんまり自分より弱い人をいじめちゃダメだよー?
こんなかわいい子をいじめるならいじめるべき場所っていうものがあるだろー?

【かるーい口調で、そう発言した。もちろん、喚き立てる男たちへと向かって】
【その声にその場の誰かが振り向いたのならば、そこには】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男が】
【ヘラヘラとした、軽薄な、誰に向けるでもない笑みを浮かべながら佇んでいることだろう】

【発言の内容は兎も角、少女たちの助けになるやもしれない】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/27(月) 22:02:54.38 ID:9Vc9XvLAO
>>144

(――――良くやったよ、ありがとう、此処からは僕の仕事だ、絶対に、失敗は赦されない……!)

【感じる僅かな熱、急に挙動の変わった女性を見て、人形が役目を果たしてくれた事を理解する】
【放った蹴りも、目的通りに骨に届かせる事に成功した、唯一計算外だったのは、女性がこの状況で尚攻撃に転じようとしてくる事か】

【だが、その前兆は、苦無を蹴り込んだ脚に最初に伝わってきてくれた、だから、辛うじて反応が出来た】
【ごきり、と、刃の峰にて骨が折れる音がする、彼女にもその手応えはあった筈だ】
【だが、彼女の予定と、目の前の現実は異なっているだろう、何故なら青年は、意識を失わず、まだ立っているのだから】
【刃の軌道に己の左腕を滑り込ませ、その骨を砕く事で、片腕を捨てる事で、戦闘を放棄する事を防いだのだから】

街中で偶々会っただけの関係だ、恋人でも親友でもない、友人ですらないかもしれない、浅い浅い関係だ。
でも、この子が僕の下に届いた、この子は、僕を信用して、僕に助けを求めてくれたんだ。
だったら―――その信頼に、この僕が、応えない訳にはいかないだろッ!!

【右手の力を一瞬抜いて、剣を取り落とし、右手を空にして、ぐ、と、岩塊のように硬く、硬く、握り締めて】
【目の前にて相対する、幻影の焔の中で底意地を見せた女性に向けて、その拳を、一歩踏み込んで、意識を刈り取らんと、叩きつけるように振るうだろう】
【“種族”による力と“鍛錬”による力と“意地”による力を込めた、青年の渾身の一撃を、だ】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:05:22.94 ID:gAOVM+96o
>>154>>143
/よく見ると店の外で起こっているみたいですね。脳内補完を…
/…それ以前に複数になったみたいですね…引きます
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 22:08:16.75 ID:CuG1TOCA0
>>146

【自然のアイスクリームが顔面に当たり、驚いている彼の姿を見た。表情は、変わらず。思考している事が、読み取れない表情】
【冷えた温度の青から、白を引き出し、温い地を踏み締める。異形が、青年に歩み寄ろうとするだろう】

……。森島、……

【久しぶり、と言葉を続けるだろう。再会の喜びが含まれた、感情の灯った声音だった】
【音を立てて、草を踏み。彼の傍に、立つ事が、成功した場合。右手を伸ばし、彼の頭に乗せようとするかもしれない】

……。雪。……ごめん、……、

【謝罪の後、彼の顔を覗き込もうとするだろう。相変わらず、ボヤボヤとした様子で、どんくさい異形だ】
【白い淫獣が見ていたならば、訳が分からないよと、嘆息吐いていたかもしれない。実際、意味の分からない行動ばかりだ】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 22:08:42.87 ID:OsVKg71Uo
>>152

【先程の男女のカップルの様な悲鳴を予想していた女であった】
【だがその歩いてきた人物の反応は全くというほど逆であり】

【その堪えていた物も無くなったのである、全く驚かず】
【ましてや、その迫力と意外性が足りないなどと指摘をされたのであるから】
【笑いなど起るはずもなく、大きな溜息を吐きながら女は出てくる、その長い髪を耳にかけながら】

【色留袖の上に帯をせぬ、和装を着たその者の前に木の影から足を運ぶのであった】

あら…さっきも驚いた者がいたんだけどねぇ…おかしいねぇ…

【女は素直にその者の前へと出てきた、同じく和装の者、その表情は何か詰まらなさそうな其の様な表情で】

悪戯なんてさ、コレぐらいが丁度いいんだよ、わざわざ悪戯するために面倒なことしたくはないだろう?


【何故木の影にいたのが分かったのか?それは不思議ではあったのだが、その火の玉を見ても平然として、何も反応しなかった】
【その物に興味を持ち女は出てきたのである】

159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:08:45.93 ID:G6EqOz6wo
>>150
ふむ・・・・・

【彼女が恥ずかしがり、必死に紡いだ理由を】

そんなことか。

【斬り捨てた、こう、ばっさりと】

そう言う理由なら気にするな、私がここの食事代は持とう。
その程度の甲斐性なら持ち合わせているつもりだからな。

【内心ちょっとだけ大爆笑していたが、笑わないでと言われた手前笑うことが出来ず】
【もし笑ってしまったら漫画の如く涙が湧き出てくるのが容易に想像できた】

今日は好きなだけ食事をしてくれてもかまわないぞ?

【じゅぅーっとアンバサを吸いながら言う】
【と、自分が注文したハンバーグが到着】

さて・・・私も食事を再開するとしよう。
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 22:13:20.16 ID:STG59Q5Xo
>>153

迷い家……いかにもな不思議な場所、って感じですね
貴女もさっき言ってたけど、趣味で楽しく商売なんて羨ましいです
……もっとも、僕も物が作りたくて工房なんてのを開いたんですけど

っと、すみません、僕はザクセン・シェルナって名前で………
……ところで本なんですが、物作りの素材を図鑑にしたものとかは有りますか……?

【紺色の瞳、その光量が僅かに落ちる。偶然でなく、調整されたかのように】
【それから彼は女性の言葉に幾度か頷いて、紅茶を置いたノラに「ありがとう」と声をかけ】

(子子子子……わるいまじょ、っていうのは自称なのかな)
(そりゃまあかってなイメージだけど、良い人に見えるし―――)

えっと……子墨さんは、本が好きなんですよね?
こうやって見るだけでも凄い量だし、全部目を通すってなると想像も付かないというか……
………失礼でなければ、御幾つですか?

【いきなり聞くか、と。どストレートな質問を、静かな店内に穏やかに響かせる】
【その手では――手元をコートの袖で隠すようにし――角砂糖を4つ、掴み】
【それらを紅茶が溢れないように投入しながら、眼では相手を見据えていて。】
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 22:14:11.91 ID:brL/RA6bo
>>154>>156
/あんまし時間無いから一人で手一杯なんだ、ごめんね……
/また機会があったら絡んでくれると嬉しいな!

>>151

【その判断は正しいだろう、どうやら、少女たちの眼前に立つ男たちはそこまで頭が回るタイプでは無いらしい
しばらくの沈黙の後、わざわざ自分たちで口を開いた】


「大体、こんな店護って何になんだよ、こんな売れもしない花屋でよ」
「大丈夫、お嬢ちゃんたちは別の仕事場をあげるからさっ!愉しい体育会系のお仕事だよ!」


【言葉は返ってこない、ただただ後ろの少女が、怯えたように彼女の服を握り締める音が響く
下品な男たちの声の残響をかき消す、その僅かな旋律は、直ぐに滲んで消える
でも、その残香は残る、思いを込めた、さやかな香りが】

【メイド服の彼女が、やれやれ、といった具合に口を開くだろう
乳白色のカタチの良い、小さな唇が揺れると、紡がれるソプラノの旋律
夏の夜には相応しくない、涼しげな音が、辺りへと響き渡る】


……貴方がたには理解できないのでしょうね、彼女がどれだけの思いで、ここに居るか……
いえ、語るのすら貴方がたには相応しくありません、野犬は野犬らしく、とっとと襲い掛かればよいのではないでしょうか?

下手に言葉を述べても、背伸びして人のフリをしているのは一目瞭然
汚い服装から、本人の汚れた尻尾がハッキリと見えていますよ?


【クスリ、と嘲笑に歪む、彼女の端正な顔立ち――――調度品のように完成された整った横顔が
冷たい冷たい氷柱のように、貴方達へと拒絶の意を表す
そして、後方の少女を護るように、そっと、少女へ触れる手を、彼女へと寄せるように、動かした】

【男たちは彼女の言葉に惹かれるが如く、怒りを露にしつつ、彼女へとじりじりと迫っていく
男たちの数は四人ほど、襲い掛かられれば勝ち目はないだろう
衆目も、逃げるように立ち去っていって……絶体絶命、にちかい】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/27(月) 22:18:07.72 ID:U8CUeSGDO
>>132

――――――…お前のせいでぇええええぁあああああッ!!!!

【そう雄叫(さけ)ぶと同時に護は己の能力の発現を完全に終える。】
【セシリアは恐らく初めて見るであろう護の持つ能力、真白い刀身の刀が彼の左手の中に現れていた。】

はぃッ!叩き斬ってやりますッッ!!!

【先ずは身体を真横に移動させて放たれた雷の魔翌力を回避】
【それから次の瞬間には逃げ行く卵に飛び出していき、斬り掛らんと刀を振り上げて――――】


これ以上はやらせるかぁあぁああッ!!!!

【全力を込めた一撃を放とうとする。】
【この刀の能力は『魔翌力を持つものを斬る度ににその斬った対象から無理矢理魔翌力を消費させていく』と言うもの】
【もしこの一撃が成功すればその斬った場所から、卵の持つ魔翌力が黒色から血のような朱黒い色へと、彩りを変えて吹き出すだろう。】
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 22:18:36.67 ID:TPFUsKRyo
>>158

さっきの彼等がどれだけ平和な暮らしをしてるかは知らないけど……

日常茶飯事にテロが起こり、能力者が街中で暴れ
路地裏へ踏み込めば死体と怪我人と犯罪者をダースで見る事が出来る
そんな世界で、火の球を見せられても……能力者が何かしてるなって、そう思うだけだよ

……櫻の生まれ?あっちは大陸よりは、平和だろうけど……局地的には、ね

【この人物からしてみれば、寧ろ驚く事が驚きなのだろう】
【危険も能力者も有り余る世界に生きていると、感情の沸点がやたらと上がる】

【生まれを推測したのは、相手の服装が理由か】
【手に持つ獲物も、やはり櫻の刀に似ている。そう思う理由は十分だろう】


悪戯、それ自体が面倒事では無いのかな?
得られる愉しみも……あまり、大きなものとは言えないし

もっと大きい愉しみ、欲しくは無い?

【相手へ、一歩、二歩、近づく。保つ距離は2m程度】
【夜間でも、この距離なら顔は十分に見える筈だ】
【雪国に特有の、色素の薄い皮膚。これからの季節は日焼けが辛そうな】
【そんな容姿のこの人物は、軽く首を傾げ、赤い目を左だけ細めてみせた】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 22:18:39.39 ID:ciTFKKYQo
>>150
え、でもっ…!!

【今のローズには、それなりの常識があった】
【思わず目を見開いて、ラグナロクを見つめ返す】
【遠慮してしまおうかと思ったのだ】

【その過程で、ハンバーグが目に入ってしまって】

ーーーーーっ!! いただきますっ!!!

【音を立ててナイフとフォークを手にすると、悪鬼羅刹の如き…では、なく】
【丁寧に切り分け、口に運ぶ】
【口にすると肉汁が溶けて、口の中に暖かさが広がる。噛めば噛むほど味がしみて、】

ーーーーっっ、はむっ!

【二口目。脂っこさが苦にならない豊かな味わい】
【その最中にんじんやパセリを合わせて放り込むと、絡められたソースをつなぎに両者が程よく調和した】
【美味い】

【そうやって一つ一つ、切り分けた肉を口の中に放り込んでいく】
【無言で、時々ラグナロクへきらきらとした視線を向けながら】
【申し訳なさそうでもあったけれど、それ以上に感謝の念が強くて】

【最後の一欠けら、口に運んで丁寧に噛み、飲み込む】
【言うまでもなく、最後に残ったのはポテト】
【五切れ乗っていたけれど、それをプレートごとラグナロクに差し出した】

…ありがとう、ラグナロクさん。
ボク、今日はこれでおなかいっぱいだよ。だから、ポテト、どうぞっ。

【彼が好きだといったそれを差し出して】
【返事を聞く前に、ドリンクバーのカップを持ってサーバーの元へ走る】
【彼に背を向ける格好なので、表情は見えないだろうけれど】
【足取りは軽い】
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/27(月) 22:19:19.03 ID:U8CUeSGDO
>>132

――――――…お前のせいでぇええええぁあああああッ!!!!

【そう雄叫(さけ)ぶと同時に護は己の能力の発現を完全に終える。】
【セシリアは恐らく初めて見るであろう護の持つ能力、真白い刀身の刀が彼の左手の中に現れていた。】

はぃッ!叩き斬ってやりますッッ!!!

【先ずは身体を真横に移動させて放たれた雷の魔翌力を回避】
【それから次の瞬間には逃げ行く卵に飛び出していき、斬り掛らんと刀を振り上げて――――】


これ以上はやらせるかぁあぁああッ!!!!

【全力を込めた一撃を放とうとする。】
【この刀の能力は『魔翌力を持つものを斬る度ににその斬った対象から無理矢理魔翌力を消費させていく』と言うもの】
【もしこの一撃が成功すればその斬った場所から、卵の持つ魔翌力が黒色から血のような朱黒い色へと、彩りを変えて吹き出すだろう。】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 22:19:44.64 ID:q1iZjvrxo
>>157

【彼女に近寄られて――、初めて、半ば状況を理解したのか】
【右手を頭に乗せられ、再び不思議そうな顔を作ると、「はぁ」、と一言の後】


……ぇ、ーっと…、…いや、別に……。
少し、暑かった所ですし――、目も、醒めましたから。


【何だかよく分からないが…、…別に怒っては居ないらしい】
【微かな微笑を浮かべ。覗き込んできた檸檬の顔を見遣ると――】


 …、……お久し振りです、檸檬さん。


【――少し、寝不足なのだろう】
【隈が浮き出ており…、…其れでも、其れ以外は血色の良い顔の笑みを、少し増やした】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/27(月) 22:19:44.89 ID:q+g6Qcl8o
【摩天楼のと或る一角、ネオンに紛れた空地に座を構えるはN曲馬団】
【その名は酷く古めかしいが、今風に言うなら「N's circus」とでも為るか】

【ドンと据え置かれた派手なテントの入口は、今宵は固く閉ざされて居り】
【近くの看板の文字を見れば「来る○月×日開幕」の文字が躍っていた】

 兄や、サァカスはお好きかい 

「姉や、サァカスはお好きかい」

【だんだらな道化師の服装で、チラシを配って歩く一人の子供】
【否、首がふたつ有る。どちらも10歳程の、少年と少女の首であった】

【一瞬見れば奇妙な光景。だが、サーカスの宣伝をしていると解れば】
【二人羽織りのような仕掛けでそう見せている、とやらの推察が出来るだろう】

【そうでも思っておかねば飲み込めぬ程度に、これは酷く可笑しな光景なのだから】
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:20:31.49 ID:gAOVM+96o
【路地裏。仄暗く血臭の絶えない場所。どろりとした、嫌な気配が絶えない、そんな場所】

【否、血の臭いに関してはそれでいいのだろうが】
【溝の底に蓄積されていたヘドロのような気配は――この一角だけ、より強まっていた】

【―― その場所には、一つの影しかなかった】
【正確には――スラリとした痩駆の長身に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、狂気を湛えた紫色の双眸を持ち、腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた少女の、ことであった】
【首元にはNo.696とカノッサ機関の紋章が刻まれたドッグタグが、月光を反射して鈍色に光っていた】

【魔翌力を感知できるなら、ある程度まで近づけば少女の周囲にどす黒い魔翌力が漂っているのがわかるだろう】
【そしてその中に、僅かだが含まれるのは“哲学者の卵”の黒い魔翌力――】
【そう、これこそがこの場所の瘴気を濃くしていた原因だったのだ】

【――当の本人はというと、右半身をコンクリに預けるようにして身体を丸め、蹲っていた】
【息遣いは、荒い。少し近づけば、判る程に。左手は心臓部の服を握りしめており】
【幼さの残る顔は、今は汗に塗れ、苦悶に歪んでいた】

【この場を通り過ぎようとした者の眼には、少女が病気か何かで蹲っているようにしか見えないだろう】
【だが、“卵”の魔翌力と彼女の魔翌力とが混じり合った、異様な気配がその思考を赦すかどうか】

【それはきっと――ここを訪れた者にしかわからないはずだ】
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 22:23:07.59 ID:QdM+uc/3o
>>160
元々、体が弱いのよ、だからずっと本に囲まれていたものねぇ。
結局、そういう生まれ育った環境が、こうして人生という物を創り上げて行ったりするものよ。
だからこそ、色々な経験をしなければダメよ?貴方は未だ若いんだから、可能性の塊だもの。

【説教というよりは助言じみた言葉を、彼女はキミに投げかける】
【そして、キミのその名乗りと問いに】

ふふ、じゃあザクセンちゃん、でいいのかしら。
横文字だし、名前が先よね?

【と、聞くと同時に、ちょっとまっててね、と呟きカウンターの上に右手を置く】
【つぅ、と右手の人差し指をカウンターの上に走らせると、光の線が引かれていく】

聞け、我が魔城に遍く知識よ

求めるは、一冊

我が手に求める知の集合を

探索開始

【つぅ、と滑るように、魔方陣を書いた上に文字を書いていくと、店内の本に無数の文字が殺到していく】
【その文字は探≠ニ索≠ナ。文字の性質を生かした、検索魔術だろう】

数分くらいしたら、勝手に見つけてきてくれるわ、うふふ。

【そう言うと、紅茶をもう一口啜り、カウンターの下の棚からクッキーの缶を取り出し置いた】

……そうねぇ、大分前から魔術を応用して読書をしているから、それ程時間はかからないけれど。
それでも、お気に入りの本はゆっくり自分の手で捲って読みたいわ。

【本へのこだわりを、小さくつぶやき】
【キミのその問に魔女は悪戯気に微笑んで】

まったく、女性に年を聞くのは、マナー違反よ。

まあ、そうねぇ……。

とりあえず、百歳は生きているけど、百五十歳は行っていない位、かしら。
百を超えた当たりから、数えるのを辞めてしまったから、私は。
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:30:14.68 ID:G6EqOz6wo
>>164
【彼女がおいしそうに食事をしていく様を微笑みながら見つめ】
【ハンバーグを切り分け、食べていく】

(うまそうに食べるのだなぁ・・・・・)

【キラキラした目線を其の身に受けながら食べ進め】
【差し出されたプレートを見て】

い、いや、別に気を使う必要は・・・・・

【とやんわりと断ろうとするがすでに彼女の姿はなく】

・・・・・・・・

【じっと其の残ったフライドポテトを見つめ】

・・・・・頂きます。

【それを口に、味わう様に何度も何度も噛みしめた】

/なんかかなり方向性が来たった絡みになってごめん
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:32:36.91 ID:G6EqOz6wo
>>164
【彼女がおいしそうに食事をしていく様を微笑みながら見つめ】
【ハンバーグを切り分け、食べていく】

(うまそうに食べるのだなぁ・・・・・)

【キラキラした目線を其の身に受けながら食べ進め】
【差し出されたプレートを見て】

い、いや、別に気を使う必要は・・・・・

【とやんわりと断ろうとするがすでに彼女の姿はなく】

・・・・・・・・

【じっと其の残ったフライドポテトを見つめ】

・・・・・頂きます。

【それを口に、味わう様に何度も何度も噛みしめた】

/なんかかなり方向性が来たった絡みになってごめん
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/27(月) 22:33:25.41 ID:cO8tecb4o
>>161
お....おい! ちょっと待てよ!

【さっき程から少女達の会話を聞いていたが、急に割り込んできた黒ローブ】

お前等! なに4人がかりでこんな小さな子を脅してるんだ!

【なにやら我慢できなかったのか男達と少女との間に歩いていく】

【それに、と付け加えて】

アンタもこの子助けたいんだろ....相手挑発してどうするんだよ...
【そう小声でメイド服の彼女の方を軽く向きながら言う】


とにかくっ! お前等これじゃこの子達にとって分が悪い。

【そう言うと男達の眼を睨みつけて】

この子達に加勢させてもらおうか!
【少女達を背に、黒ローブはそう言った】
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/27(月) 22:34:43.59 ID:1tOjOjuHo
>>155

──南雲利織は、唯の人間だ
だがあいつには価値がある!故に宮下正次は彼女を攫った!
貴様如きが彼女を取り戻したところで、同じ事がまた繰り返されるのみ
それが貴様には分からぬかっ!
南雲利織の魔導具製作能力と其の身に秘めた魔力の価値
異能を持ち得ぬ私ですら分かることだ、其れが貴様には分からぬか異形の者!

いいか良く聞け機関の敵──あいつはな、南雲利織は弱いんだ!
氷の国支部で、私がいなけりゃ南雲利織は当に嬲り殺しにされていた!
だから私はあいつを護る!其れが任務だ、其れが仕事だ──そして何より同じ櫻の人間だ、力を持たぬ人間だ!
それが、強いものが、弱いものを守らずして何が剣客何が武士!

来るなら一人ではなく大勢でこい!あいつの遣わした人形を持つものはまだ他にいるはずだ!
宮下正次を完膚なきまでに叩き潰し、南雲利織に手を出せぬ状況へ持ちこむがいい!
遥か遠き地、永久凍土に覆われた氷の国へ、徒党を成して来るがいい!


【──望んでなんて、いなかった】
【南雲利織が命果てるまで機関に居る事など、望んでなどいなかった】
【故に彼女は、痛みを叫びで誤魔化しながら】
【仲間を探せと、彼女のメッセージを受け取った仲間を探して攻めて来いと言い放つ】
【そうでなくては、同じ事の繰り返し】
【南雲利織を諦めさせることが出来なければ、結局はそうなってしまうのだ】

【櫻の国の人間は情に厚い。故に吐かれたこの言葉】
【それは青年ではなく。同じ故郷の利織を想っての言葉だった】
【弱きを護らずして、何が武士か──】
【其れは機関員である彼女が吐くには余りに似合わぬ台詞ではあったが】
【分かるか。この言葉に、嘘偽りなど無い事が】


【ど、と。腹部に入った一撃】
【意識が飛びそうになる。しかしここで、気絶するわけにはいかなかった】
【嗚呼──勝ちなどくれてやる。だが、それでも】

【からり。左手に握っていた漆黒の鞘が、滑り落ち】


「────レナントさん!」


【少女の悲鳴が聞こえた】
【今まで沈黙を保ってきた彼女が。ローブの少女が、悲鳴を上げた】
【それは天辰が引いた刃を見たから】
【引かれた白刃を前へ突き出し。青年の腹部に刃が呑まれようとするのを、見てしまったから】


…………だから、今は退け。機関の敵。


【──お人好しの、機関員】
【彼女は、彼の片腕を折った刃を後ろへ引き。彼の腹部を狙って刺突を繰り出した】
【或いは其のまま、其の刃は彼の腹部へ刺さっていたかもしれぬが──】
【其の刃を、彼女は自身で受け止める】
【空っぽになった左手の甲。其処に己が刃を、突き刺して】
【じわりと血が溢れていく彼女の手】
【遠目から見れば確かに、青年が女性に刺されたかのように見えるだろう】

【息も絶え絶えになり。傷は青年よりも多き其の身を引き摺りながら】
【伝えたいことは全て伝えた。貴様は果たして、どう動く──そう、言わんがばかり】
【下から睨み付けるが如く彼女は彼を、黒き眼差しで射抜き見て】
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 22:40:00.64 ID:STG59Q5Xo
>>169

経験、ですか……それだと、もう少し遅いかも知れませんね
僕は物を作るのが昔からの夢で、その為の取っ掛かりを得たばかりです
今後、そこが繁盛してもしなくても、僕は物を作れればそれでいいんです

……勿論、それ以外。例えば人格なんかは、多少変わりますけど
ついこの間も、ちょっとは変わる世界を見たらどうだって言われちゃいましたし

【なるほど、どうやら生粋の“物好き”であるらしい】
【趣味が仕事というのは良いことだが、彼の場合は少し行き過ぎているような面も見える、と】
【ただ、自信が無ければ工房なんて開くはずもなく――良い事か悪いことか、判断は難しい】

【ザクセンは女性の名に関する質問に一度頷き、紅茶のカップを手に取って】
【少しだけふぅ、ふう、と表面を冷まし――――やがて一口、甘そうな液体を飲み入れて】

うん、美味しい……魔術ってやっぱり、便利なんですね
本もあっという間に探せるし、読書も早くできるみたいですし、羨ましいです

………失礼ではあるけれど、答えてくれるんですね?
僕の十回りくらいは年上の人に聞くのが正解かは知らないんですけど
子墨さんは、自分の誕生日とか覚えていて……もしそうなら、お祝いなんかはしますか?

【話すことは、少し無礼かも知れない。だが、ザクセンは相手を馬鹿にしているのではない】
【この人物なら怒らずに、それでいてきっと答えてくれるのじゃないかな、と】
【そう心を許しての質問なの、だが―――相手がそれに答えてくれるかは、結局その時までは分からずで。】
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 22:41:44.48 ID:OsVKg71Uo
>>163
【確かに女が住んでいた所と、此処は治安が酷く違うものだ】
【ただそこに居ただけと言うのに、無闇に殺気を出してくる人物もいた】
【テロもあり殺し合いなども目の前の者が言うように日常茶飯事に起きている】

【女は何か考えながらその両手を胸の前で組みながら】

んー……そこまで言われちまうと何にも言えないねぇ…
でもあたしは平和に暮らしてる者がチョットした事で驚く瞬間がとても可笑しく思えるんだよ

あんた見たいな、こんなのに慣れている人にやっても何も可笑しくないだろ?

【平和に暮らしている者からすれば、火の玉が現れただけで恐怖するであろう、】
【女はただ其れを面白がっているだけで有り、相手が能力者だと分かっていれば、こんな事に慣れている物だと】
【分かっていれば、さっきのような行動を目の前の人物にはとらなかっただろう】

そうさ、櫻の国…あんたの格好もそう見えるけど……

ってあんた能力者って言うけど驚かなかったあんたは能力者って言う奴なのかい?

【櫻の国、出身はそうではあるが、それよりも女はその人物が言った事に興味がわく】
【能力者は驚かない、此の火の玉を見ても全く動じない、耐性がある人間、目の前の人物はそういう者であるのか】
【だいたい予想はできたが、その確認のためか、、女はそうやって問うのであった】

まぁさっきも言ったけどさ、あたしは面白いよ、
大小なんてどうだっていいさ、どんな小さなことでも無いよりかは楽しいってもんだ

面倒でもなんでもないさ…ただチョロッと出すだけだしね

【そう言って、女は手のひらに火の玉を展開する、その色は赤、オレンジ、青色で。ゆらゆらと女の周りを漂っている】

大きい楽しみねぇ……
まぁ欲しいかもしれないけどさ、面倒事は嫌いなんだ………何かーーーあるのかい?そんな事が?

【面倒事は嫌いと言ったが、そこまで言われれば気になる物は気になる、その答えを知りたくて】
【徐々に近づいてくるその人物を見ながら】

【其の人物の赤い目を同じく女の赤い目が覗き込む】
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 22:42:11.41 ID:ciTFKKYQo
>>170
【戻ってきたローズのカップには、件のアンバサソーダが入っていた】
【今日を逃すと機会がないかもしれないそれを両手で大事に抱え、席についてから口をつける】

はふっ…!
た、炭酸のはいったカル○スみたいだけど…ちょっと違うのかな?
おいしいかも。

【舌を出したのは、炭酸に驚いたためかもしれない】
【ただし、感想は良印象を前面に押し出したもの。今までなかったけれど、好いと本気で思っているらしい】

ポテト、おいしかったならよかった。
ボクは事前にいっぱい食べたからね、これ以上はお店ごとぺロリといっちゃうよ!

【ガタッと音を立てたのは厨房】
【ローズの状況を観察していた店員が何かにぶつかって何かをぶち巻いたらしい】
【悲鳴と怒号が聞こえたが、スルーが吉かもしれない】

【事実ローズは無言でそちらを見たけれど、何事もなかったように首を戻してラグナロクに微笑む】

これからここ来たらこれ飲む。
ごめ、…教えてくれてありがとね。

【にへへと笑って、再度感謝の言葉を述べる】
【途中謝罪を飲み込んだのは、多分、謝るよりもこちらのほうがいいと気付いたからかも知れない】

【ご馳走様と告げると、即座にウェイターが伝票を持ってくる】
【裏返して置かれたプレート、ローズはゆっくりと手を伸ばすが、その前に取り上げる事は充分可能】
【額を見たら泣くかも知れないが】


//こちらこそ申し訳ない、頭が回らなくなってきた…
//もう2レスくらいでたためる様にしていきます
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 22:42:32.62 ID:brL/RA6bo
>>172

【きょとん、と彼女は寸刻、呆気に取られたような表情を見せる
冷静沈着な大人びた表情が、少女のような幼さの感じさせる表情へと変わって
直ぐにそれは、元の冷静な色に染まるものの、存外、そこまで彼女は年をとっている、というわけではなく】

【むしろ、まだ若い――――……貴方のような色を、していて】


……下手に出ますと、彼等は調子に乗るでしょう、すると、今私が追い払った、としても
将来的な解決にはなりません――――ですので、潰すのなら徹底的に、其れが常道でありましょう

……ですが、少々心細い、と思っていたのも事実です
女同士、恐ろしさを、彼等へと見せ付けて差し上げましょう


【彼女の前へと躍り出て、強い言葉を放つ貴方に、彼女の表情がふっと、揺らいだ
助けを求めているわけではなかったし、期待もしていなかった
それゆえに、不意に零れ出た貴方の言葉が、嬉しくて――――……】

【夜を踏みしめる音が響くと、彼女は貴方の左側へと立って、眼前の男たちへと向き直る
頼みますよ、と小さく耳打ちして、彼女は、大きく男たちへと踏み出した】


「へっ、かっこつけやがって!女がでしゃばんじゃねぇ!」
「べっぴんさんが二人か……いい具合に売れそうだぜ!」


【貴方へと、無造作に合間を積め、襲い掛かる男たちが二人
残りは彼女が相手をしてるのだろうか、速度はあまり早くなく、回避もそこまで難しく無いだろう】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 22:42:52.86 ID:brL/RA6bo
>>172

【きょとん、と彼女は寸刻、呆気に取られたような表情を見せる
冷静沈着な大人びた表情が、少女のような幼さの感じさせる表情へと変わって
直ぐにそれは、元の冷静な色に染まるものの、存外、そこまで彼女は年をとっている、というわけではなく】

【むしろ、まだ若い――――……貴方のような色を、していて】


……下手に出ますと、彼等は調子に乗るでしょう、すると、今私が追い払った、としても
将来的な解決にはなりません――――ですので、潰すのなら徹底的に、其れが常道でありましょう

……ですが、少々心細い、と思っていたのも事実です
女同士、恐ろしさを、彼等へと見せ付けて差し上げましょう


【彼女の前へと躍り出て、強い言葉を放つ貴方に、彼女の表情がふっと、揺らいだ
助けを求めているわけではなかったし、期待もしていなかった
それゆえに、不意に零れ出た貴方の言葉が、嬉しくて――――……】

【夜を踏みしめる音が響くと、彼女は貴方の左側へと立って、眼前の男たちへと向き直る
頼みますよ、と小さく耳打ちして、彼女は、大きく男たちへと踏み出した】


「へっ、かっこつけやがって!女がでしゃばんじゃねぇ!」
「べっぴんさんが二人か……いい具合に売れそうだぜ!」


【貴方へと、無造作に合間を積め、襲い掛かる男たちが二人
残りは彼女が相手をしてるのだろうか、速度はあまり早くなく、回避もそこまで難しく無いだろう】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 22:43:38.18 ID:CuG1TOCA0
>>166

【彼が向けた微笑みに、異形は、照れた様子だった。返す様に、小さく、笑みを浮かべ、右手を離すだろう】
【彼が浮かべた隈が、見えた。優しい瞳の下で、眠れていない証。恐らく、事件に巻き込まれたのかもしれないと思考する】

……。もしかして、……大変な。……、事。……あった。……、
……機関に。……襲われる。……、事は。……

【問い掛けを紡ぎながら、機関の集積情報の場である、データベースに綴られた文章を想起していた】
【続けて、機関員に、彼の生存が報告されている事を伝える。全ての言葉を終えた時、浮かべている顔は、彼の身を案じる感情が含まれている】
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:43:43.16 ID:brL/RA6bo
>>172

【きょとん、と彼女は寸刻、呆気に取られたような表情を見せる
冷静沈着な大人びた表情が、少女のような幼さの感じさせる表情へと変わって
直ぐにそれは、元の冷静な色に染まるものの、存外、そこまで彼女は年をとっている、というわけではなく】

【むしろ、まだ若い――――……貴方のような色を、していて】


……下手に出ますと、彼等は調子に乗るでしょう、すると、今私が追い払った、としても
将来的な解決にはなりません――――ですので、潰すのなら徹底的に、其れが常道でありましょう

……ですが、少々心細い、と思っていたのも事実です
女同士、恐ろしさを、彼等へと見せ付けて差し上げましょう


【彼女の前へと躍り出て、強い言葉を放つ貴方に、彼女の表情がふっと、揺らいだ
助けを求めているわけではなかったし、期待もしていなかった
それゆえに、不意に零れ出た貴方の言葉が、嬉しくて――――……】

【夜を踏みしめる音が響くと、彼女は貴方の左側へと立って、眼前の男たちへと向き直る
頼みますよ、と小さく耳打ちして、彼女は、大きく男たちへと踏み出した】


「へっ、かっこつけやがって!女がでしゃばんじゃねぇ!」
「べっぴんさんが二人か……いい具合に売れそうだぜ!」


【貴方へと、無造作に合間を積め、襲い掛かる男たちが二人
残りは彼女が相手をしてるのだろうか、速度はあまり早くなく、回避もそこまで難しく無いだろう
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 22:43:43.40 ID:OsVKg71Uo
>>163
【確かに女が住んでいた所と、此処は治安が酷く違うものだ】
【ただそこに居ただけと言うのに、無闇に殺気を出してくる人物もいた】
【テロもあり殺し合いなども目の前の者が言うように日常茶飯事に起きている】

【女は何か考えながらその両手を胸の前で組みながら】

んー……そこまで言われちまうと何にも言えないねぇ…
でもあたしは平和に暮らしてる者がチョットした事で驚く瞬間がとても可笑しく思えるんだよ

あんた見たいな、こんなのに慣れている人にやっても何も可笑しくないだろ?

【平和に暮らしている者からすれば、火の玉が現れただけで恐怖するであろう、】
【女はただ其れを面白がっているだけで有り、相手が能力者だと分かっていれば、こんな事に慣れている物だと】
【分かっていれば、さっきのような行動を目の前の人物にはとらなかっただろう】

そうさ、櫻の国…あんたの格好もそう見えるけど……

ってあんた能力者って言うけど驚かなかったあんたは能力者って言う奴なのかい?

【櫻の国、出身はそうではあるが、それよりも女はその人物が言った事に興味がわく】
【能力者は驚かない、此の火の玉を見ても全く動じない、耐性がある人間、目の前の人物はそういう者であるのか】
【だいたい予想はできたが、その確認のためか、、女はそうやって問うのであった】

まぁさっきも言ったけどさ、あたしは面白いよ、
大小なんてどうだっていいさ、どんな小さなことでも無いよりかは楽しいってもんだ

面倒でもなんでもないさ…ただチョロッと出すだけだしね

【そう言って、女は手のひらに火の玉を展開する、その色は赤、オレンジ、青色で。ゆらゆらと女の周りを漂っている】

大きい楽しみねぇ……
まぁ欲しいかもしれないけどさ、面倒事は嫌いなんだ………何かーーーあるのかい?そんな事が?

【面倒事は嫌いと言ったが、そこまで言われれば気になる物は気になる、その答えを知りたくて】
【徐々に近づいてくるその人物を見ながら】

【其の人物の赤い目を同じく女の赤い目が覗き込む】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:44:27.59 ID:brL/RA6bo
>>172

【きょとん、と彼女は寸刻、呆気に取られたような表情を見せる
冷静沈着な大人びた表情が、少女のような幼さの感じさせる表情へと変わって
直ぐにそれは、元の冷静な色に染まるものの、存外、そこまで彼女は年をとっている、というわけではなく】

【むしろ、まだ若い――――……貴方のような色を、していて】


……下手に出ますと、彼等は調子に乗るでしょう、すると、今私が追い払った、としても
将来的な解決にはなりません――――ですので、潰すのなら徹底的に、其れが常道でありましょう

……ですが、少々心細い、と思っていたのも事実です
女同士、恐ろしさを、彼等へと見せ付けて差し上げましょう


【彼女の前へと躍り出て、強い言葉を放つ貴方に、彼女の表情がふっと、揺らいだ
助けを求めているわけではなかったし、期待もしていなかった
それゆえに、不意に零れ出た貴方の言葉が、嬉しくて――――……】

【夜を踏みしめる音が響くと、彼女は貴方の左側へと立って、眼前の男たちへと向き直る
頼みますよ、と小さく耳打ちして、彼女は、大きく男たちへと踏み出した】


「へっ、かっこつけやがって!女がでしゃばんじゃねぇ!」
「べっぴんさんが二人か……いい具合に売れそうだぜ!」


【貴方へと、無造作に合間を積め、襲い掛かる男たちが二人
残りは彼女が相手をしてるのだろうか、速度はあまり早くなく、回避もそこまで難しく無いだろう】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 22:52:42.34 ID:QdM+uc/3o
>>174
ふふ、好きな物を貫くのは、とてもいい事。
其れもまたひとつの、正解≠諱B

モノを作る事は、最近私は遣っていないけれどね。
やってもやっても、キリがない、そんな物だもの。
追求するごとに、新しい世界が見えてくる、其れを突き詰めるのは、確かに正解。

でも、それ以外を観ないのは、其れは不正解、ね。
他のものから、インスピレーションを見つけることだって有るんだもの。
広い視界は、やっぱり生きて行く上では、必要だと思うわね、私は。

【穏やかに、叱るでもなく、諭すでもなく】
【幼子に母親が言い聞かせるかのように、柔らかい口調と雰囲気で、キミに魔女は言葉を渡していく】
【渡した言葉が、キミの糧になることを祈りながら、己の言葉を一言一言、考えながら】

【もちろん、この言葉を受けて、キミがどう進もうとも、キミの自由なのである】
【彼女が示すのは、こういう事もあるよ、という例の提示のみなのだから】

……それ程、便利なものでもないけれどね、あらゆるものには代償が付き物よ。
私は、その代償を先払いしているから、弱い魔術は楽に扱えるというだけだし。

【その代償が何かを語ることは無く、魔女は何処か寂しげな微笑みを浮かべた】
【そして、続くキミの質問に、少し表情を歪めて】

…………ごめんなさいね、少し誕生日の話は、したくないの。
あまり、思い出したくないことが、あるから。

【少し、顔色が悪く、冷や汗を書いているのが分かるだろうか】
【目は、少し泳ぎ、手が震えている。何らかの誕生日にまつわるトラウマを、彼女は抱えている事が分かるだろう】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 22:54:05.28 ID:QdM+uc/3o
>>174
ふふ、好きな物を貫くのは、とてもいい事。
其れもまたひとつの、正解≠諱B

モノを作る事は、最近私は遣っていないけれどね。
やってもやっても、キリがない、そんな物だもの。
追求するごとに、新しい世界が見えてくる、其れを突き詰めるのは、確かに正解。

でも、それ以外を観ないのは、其れは不正解、ね。
他のものから、インスピレーションを見つけることだって有るんだもの。
広い視界は、やっぱり生きて行く上では、必要だと思うわね、私は。

【穏やかに、叱るでもなく、諭すでもなく】
【幼子に母親が言い聞かせるかのように、柔らかい口調と雰囲気で、キミに魔女は言葉を渡していく】
【渡した言葉が、キミの糧になることを祈りながら、己の言葉を一言一言、考えながら】

【もちろん、この言葉を受けて、キミがどう進もうとも、キミの自由なのである】
【彼女が示すのは、こういう事もあるよ、という例の提示のみなのだから】

……それ程、便利なものでもないけれどね、あらゆるものには代償が付き物よ。
私は、その代償を先払いしているから、弱い魔術は楽に扱えるというだけだし。

【その代償が何かを語ることは無く、魔女は何処か寂しげな微笑みを浮かべた】
【そして、続くキミの質問に、少し表情を歪めて】

…………ごめんなさいね、少し誕生日の話は、したくないの。
あまり、思い出したくないことが、あるから。

【少し、顔色が悪く、冷や汗を書いているのが分かるだろうか】
【目は、少し泳ぎ、手が震えている。何らかの誕生日にまつわるトラウマを、彼女は抱えている事が分かるだろう】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 22:55:29.38 ID:0UhNy7XLo
>>168

【かつかつ、という硬質な足音】
【その音の根源を辿れば見えるのは1人の女性】
【腰まで伸びた白髪に、無常を現す紫白の瞳、人工的と思える程に整った顔立ち】
【起伏のある胸部を隠すように白色の肩出しワンピース着た女性】

さながら誘蛾灯ですか……。

【明確な意思をもってここに来たという事は】
【即ちその瘴気を感じ取ったという事に他ならない】
【少女の状態を「誘蛾灯」と例えながらも、彼女は近づいてゆく】

ふむ、これは……なんでしょうかね
そこの貴女、何やら身体の調子がよろしくないようですか大丈夫でしょうか?

【漠然とした興味があった、少女のその渦巻く魔翌力に……だ】
【幾分かの警戒をしつつも彼女は少女に近づいてくるだろう】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 22:56:45.77 ID:G6EqOz6wo
>>176
ふむ・・・・気にいっていただけて何より、だ。
何故に全面的に売り出さないのか不思議なくらいなのだがな。

【もしゃもしゃと、自分の分のハンバーグ、ポテトを食べ終えて】

御馳走様でした。

【手を合わせ、そうつぶやいた後、残ったジュースをずぞぞーっと吸う】

ああ、ありがとう、とてもおいしかった。
これでは食べ放題のお店に行ったら潰れてしまうかもしれんな。

【冗談めかして、言う】
【しかしそうなる可能性は高い、とても】

ああ、こう言うドリンクバーは定番以外はいれ変わりが激しいからな。
飲める内に飲んでおいたほうがいい。

【と、ウェイターが持ってきた伝票のプレートを彼女がとる前にひったくる】

ふむ・・・・・君を嫁にもらう人はエンゲル係数が高いだろう、な。

【と、値段ではなく食べた量を見て、しみじみと言う】

/あいさー
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 22:58:04.55 ID:0UhNy7XLo
>>168

【かつかつ、という硬質な足音】
【その音の根源を辿れば見えるのは1人の女性】
【腰まで伸びた白髪に、無常を現す紫白の瞳、人工的と思える程に整った顔立ち】
【起伏のある胸部を隠すように白色の肩出しワンピース着た女性】

さながら誘蛾灯ですか……。

【明確な意思をもってここに来たという事は】
【即ちその瘴気を感じ取ったという事に他ならない】
【少女の状態を「誘蛾灯」と例えながらも、彼女は近づいてゆく】

ふむ、これは……なんでしょうかね
そこの貴女、何やら身体の調子がよろしくないようですか大丈夫でしょうか?

【漠然とした興味があった、少女のその渦巻く魔翌力に……だ】
【幾分かの警戒をしつつも彼女は少女に近づいてくるだろう】
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 22:58:23.59 ID:TPFUsKRyo
>>175

平和に暮らしていられるのは、言うなれば特権階級
誰かに守られてて、その上で自由も保障されてる階級だけさ
衣食足りねば礼節どころか、心の余裕さえ失ってしまう……
もっと足りないと、心の余裕が別な方向に、がっちりとそびえたつって訳

……と、能力者が珍しいかな?
イエス、とは答えるけど……その種明かしまでは出来ないかな
ま、そんな珍しい能力でも無いさ。ごろごろしてるとも思えないけど

【話題が複数並ぶ中、この人物は、返答する部分を選ぶ】
【こうして話題を絞り、会話が冗長になる事を避けようとしているのだ】
【解答したのは、自分が能力者かどうか、という部分】
【そうだと答えつつも、その能力の内容までは知らさずにおく】


……面倒事が嫌い、とは言うけれど
それが愉しみだと思えば、面倒は面倒と感じられない
面倒に思うのは、それがつまらないからなんだ

こうして、無為な会話を続ける事を、面倒だと思う?
そうでないなら貴女には、然程悪くないお話だと思うけれど……

【まずは売り文句、宣伝文句。興味を幾らかでも、距離と共に引き寄せる為】
【覗きこんでくる瞳を真正面から受けて、瞬きの回数も少なめに留めて】
【頃合いも良しと見れば、突然雪が溶けたかの様に、表情を和らげる】

と、いきなり本題は無粋だと思わない?
どんな色男だって、いきなり押し倒してくるんじゃ興ざめだ
どれだけ言葉で昂らせて、酔わせてくれるか……それが、抱かれたいかどうかの判断基準

そんな訳だから、先に御挨拶。
僕は白蘭、白狼の白蘭。常の住処は路地裏の、所謂何でも屋
生まれは櫻じゃない、氷の国。だからこの辺りは暑くて叶わない
こんなふうに涼むのは……櫻の着方だと、不作法になるの?

【小袖の帯を緩め、肩を開いて、落ちないギリギリに留めれば】
【顔や手と同じ様に、日を嫌って焼けていないのだろう、白い皮膚が夜に映える】
【涼風が汗を乾かしていくのを、手で仰いで加速させながら】
【白蘭と名乗ったこの人物は、もう一歩ばかり距離を縮めようとした】
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/27(月) 22:58:52.68 ID:cO8tecb4o
>>177
潰すなら徹底的に...か....
【一瞬、黒ローブの表情が歪む】

【別に人を殺める事ができない訳ではない】
【彼らを更正...なんて訳でも無い】
【ただ、本気を出すのが怖いーーーそう思ってしまった】

(.....ッ...ここで迷ってる暇はない!)
【そう思い、自分に向かってくる男を前に黒ローブも駆ける】

(徹底的に.....ッ!)
【そう心の中で念じ、着ているローブを男に投げつける】

【目的は視界を隠すため】
【投げると同時に、黒ローブの能力か、彼の右手から片手剣が生成される】


【もし上手くいけば】
【投げられたローブに一瞬怯んでローブの向こう側からくる峰打ちが男達、二人の首筋を狙うだろう】
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 23:00:14.59 ID:q1iZjvrxo
>>179

【――感触の過ぎ去った頭部を、自分で軽く触って】
【『生存情報が出回っている』…、…そう、聞けば。 少し眉ね顰めて】


 ……、…やっぱり、ですか。


【恐らくは、「何か」有っての出来事なのだろう――口調は、納得した様な其れで】



……多分、報告は『カリナトゥス』から出てたでしょう。
少し前――、街中で……名前は知らないんですが、≪No.41≫と戦闘になりまして。
途中、奴が其の人を連れて帰ったんですよ。


……、……どうも、“逆らえない状況”みたいなんです。


【――、「あの人も、助けてあげなくちゃいけない」と】

【苦い表情と共に、言葉を続ける彼…、…本心からの言葉であることは、間違い無い】
【『強制されている』事と、『悪人であるか如何か』は、別の問題なのだろうが】
【……、其れでもそんな言葉を使ったのは、或いは、何か思う所が有ったのか】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/27(月) 23:04:09.14 ID:9Vc9XvLAO
>>173

価値が有るから、どうしたって言うんだ、それが理由になるとでも思ってるのかよ、機関員。
その価値の有る人間を傷付けるような奴等が居ると知らされたら、尚更、僕が引き下がれる筈なんか無いだろう。

【ぼたぼたと、決して少なくない量の血を、胸に刻まれた傷から垂らしながら、緋色の瞳に赤々と燃える怒りを灯し、青年は言葉を紡ぐ】
【偶々、街外れで出逢って、魔道具の制作を依頼して、馬鹿な話をして少し盛り上がった、それだけの仲の少女だが】
【それだけの関係の相手でも、そんな目に逢っていると知って、放っておく事なんて出来る筈がないのが、この青年だ】

宮下正次、だったよな、言われなくても其奴は叩き潰す、僕の知り合い二人に手を出して、赦せる道理は無い。
だが、ここで彼女は預からせて貰う、僕の下じゃ不安だと言うのは尤もだから、安心の出来る場所、正義組織の拠点にでも連れて行く。

だから――――――お前も来いよ、機関員。

その言い草なら、とっくの昔に気付いているんだろ、機関に居ても護れる物なんて何もない、って。
だから、機関に現れたか弱い護るべき対象に、南雲利織の側にいて、この娘を護ろうと必死になっている、武士の矜持を果たそうとする、違うのか。

違うと言うのなら、何故そうまでこの子の安否に固執するのか、炎の幻影の中で、自身の安全を忘れてまで、彼女の為に焦ったのか、答えてみろよ、機関員―――!!

【そして、青年は、女性の言葉に嘘偽りが無いと知ったから、知っているから、尚更、機関に渡す事を拒むのだ】
【そして、その視線は、女性の瞳に、突き刺すような鋭さを持ちながら、殺意のような険しさを持たずに、向けられている】


……利織、心配はしないで大丈夫だ、僕がどうにかするさ。
信頼には、何が何でも応えてみせる、それが僕の、やり方だから……。

【そして、少女には、優しさを交えた返事を返して、青年は、女性の動きを待つ】
【もし、利織を連れて無理矢理逃げようとするならば、刃をまだ向けようとするならば、その時には青年も、その行為に相応の代価を払わせる為に、慈悲を捨てて動くだろう】
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 23:05:42.40 ID:brL/RA6bo
>>189

【眼前を覆う、黒い視界に、彼等は一瞬の隙を見せた
脚が止まり、あたふた、とその場で右往左往、ステップを刻み、その場でたたらを踏む
格好の獲物、というやつであろう、やけにあっけなく、彼等は攻撃を受け、苦悶の声を漏らす
その一方で――――……】

【接近する彼女へと、大きく拳を振りかぶる、男二人
心の中で、彼女は二泊、間合いを置いて、すっと、体勢を低くした
ふわり、と大きく広がる、彼女の長いスカートの裾、白と黒のメイド服のコントラストが、やけに大きく彩られる】

【彼等の拳は、空虚なスカートの中へと包まれ、彼女は体勢を低くしたまま、右の足を踏み出して、彼等の足を押さえつける
そしてその脚を軸に、彼女はぐいっと、頂点から見て反時計回りに身体を捻る――――……スカートに絡まった彼等の腕をそのままに
当然、前のめりになる、彼等の身体、足を押さえつけられているのもあり、彼等の身体は容易に彼女を飛び越え、前の地面へと頭から落ちる】

【そして彼女は右足で地面を蹴り、後方へと空中を泳ぐ、はためくスカートを抑えるが如く、両の手でそれぞれの裾を握ると
はしたない行為を恥じる従者が如く、ぎゅぅ、とスカートを、彼女へと押さえつけて
とん、とブーツの爪先を、地面へと落ちた、彼等の頭と頭の間へと、降り立つ】

【ブーツと頭の差は髪の毛一本ほども無く、一歩間違えれば、彼等の頭上へと落ちそうなほどに
長いスカートを強調するように、微かに両手で持ち上げ、スカートの下に彼等の頭を残したまま
彼女は冷静な様子で、言葉を紡いだ】


……本来なら、貴方様の最後の光景に、と思っておりましたが、思い返すと私めにも責任がございました
ですので、今日のところはこれでお引取りを、恥じらいを隠すので精一杯ですので、いつまた、恥ずかしさが志を上回り
貴方がたのお顔を踏みつけるやも、分かりませんので……


【その言葉にうそは無い、後方の少女へと振り向く彼女の表情は、心なしか、赤色ににじんでいて
それでも――――……その真紅の瞳の奥には、有無を言わせぬ冷徹さがあって
月下に踊る、白銀の従者は、清楚と淫靡を混じり合わせながら、仄かな殺気を演出して
男たちは貴方の行動もあり、我先に、とその場から逃げ出していくだろう】


鮮やかな腕前でございますね、少々見惚れてしまいました
……それに、助かりました、貴方が来てくださらなければ負ける可能性も高かったでしょう

私はカノン、カノン=ラン=パトリオット、と申します
貴方のお名前は?


【貴方へと向ける表情は、まるで少女のように、無邪気な微笑で
彼女の冷静な表情は隠れて、ただただ純粋な白色の笑みを、貴方へと雪ぐ】
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 23:07:06.59 ID:STG59Q5Xo
>>184

………そんなモノ、なんでしょうか。

自分は、昔からあんまり外に対して興味が持てなくて
ただ物っていうのは、自分の手で自在に形が変わるから好きで
……そういうのはやっぱり、子供の時まで、ですよね

はい。最近、変な何でも屋さんとか、妖狐の方とか、珍しいタイプの人によく会うんです
その二人だけにしたって、少し話しただけなのに価値観が変わったりして―――。

【フッ、と小さな笑顔を作って見せる。言われていることは、分かるのである】
【他にも竜騎士だとか、あの魔術を行使する少女だとか、眼前の魔女だとか】
【世間に出て広く見ると、自分に無かったものが本当に良く見つけられる。】

(代償……何かな、物を作るときは物理的なエネルギーが代償だけど)
(まさか魔術がそんな現実的すぎるワケも無いし……うーん―――?)

………っ、すみません、大丈夫ですか?!

【「カチャン!」と手に持っていたカップを置いて、俄に彼は椅子から立ち上がる】
【自らの言ってしまった言葉、取り返しこそつかないが――まさか、言葉ひとつで顔色までとは】
【流石にまずいことをしたのではないかと、心配そうに問いかけて。】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 23:07:58.26 ID:ciTFKKYQo
>>186
ごちそうさまでしたっ。

【手を合わせて、おじぎ】
【この仕草、本来は作ってくれた人だけでなく、食材やその機会を与えてくれた全てに対するものだと言う】
【けれどローズの眼は、ラグナロクに真っ直ぐ向けられていた】

食べ放題ね、一度行ったよ。
二時間食べてたら土下座されちゃった、へへへ。

【冗句には冗句で応じるローズ。底知れない胃袋だ】

そ、そなの? じゃあ今のうちに…よ、よめっ!?

【がたりと音を立てて立ち上がるローズ】
【顔は真っ赤に染まっていて、すぐさま力なくいすに落ちた】
【頭から湯気が昇っていて、頬を押さえて自失する】
【妄想力豊かな猫だ、誰に似たのか】

…なっ、ならっ! 明日から修行するっ!!
自分のご飯の管理くらいできなきゃ、いつかだ、誰かが迷惑するものっ!!
決めたっ、明日から自炊!! アルバイトしてお金稼ぐのっ!!

【明確な相手を想像しているのか、いないのかは定かではないけれど】
【社会人としての自覚に僅かながら目覚めたようだ、突如そんな宣言】
【ふんすと鼻息荒く立ち上がって見せて、今度は音もなく腰を下ろす】

【いろいろ不安になるだろうが、本人は至って真面目である】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 23:11:20.44 ID:gAOVM+96o
>>185

【狂いなく届いた声に反応し、ゆっくりと苦しそうに首を動かす。視界に入ったのは、白】
【地面より少し上の目線から見上げたその白き女性は、宵の空に浮き上がって見えた】
【脳裏を過ったのは、闇に呑み込むのには時間がかかりそうな色だ、という狂気を秘めたもの】
【しかし一度眼を閉じて心を落ち着かせ、もう一度開いた後】

……今……は、……大丈夫……じゃ、ない……
に、……げて……じゃないと……あなたが……危ない……

【女性の足が一歩踏み出される度、焦燥に駆られる。呼応するように増大する、魔翌力】
【――この場にいるのは紫の少女と、白き女性のみ。危険な要素など、どこにあるものか】
【見渡す限り二人以外の姿は無く、また気配もない。紫の少女に外傷がないところを見ると、誰かに襲われた訳でもないのだろう】
【この少女の警告はつまり――早くここから離れないとあなたを傷つけると言っているようなもの】

【ここまで思考を働かせることができたとして――女性はこの少女へと、尚接近を続けるというのだろうか】
【警告を受けて、歩み寄ろうというのだろうか】
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/27(月) 23:15:42.14 ID:q9yeb/3/o
>>191>>173
/乱入してもよろしいでしょうか?
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/27(月) 23:20:03.18 ID:1tOjOjuHo
>>191
/こちらとしては大丈夫ですが、そろそろ落ちるために絡みが明日以降に引き伸ばしになるかもしれないです
/それでも良ければ是非是非。
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 23:20:15.08 ID:QdM+uc/3o
>>193
ふ、ふ。

私は、昔から肺病を患っていてね。
そのせいで、17に成るまで、ずっと病床に臥せっていたの。
子供の時の経験といえば、それこそ無数の本くらいなのよ。

そういう点では、ザクセンちゃんのほうが、大分マシ、かもしれないわねぇ。

【くすくす、と笑う】
【彼女が椅子にずっと坐っていたり、店全体に回復魔法がかかるのは、そういう理由からだった】

【そして、立ち上がるキミを見て、魔女は苦笑を浮かべて】

……気に、しないで。
少し、昔に色々あったのよ、長く生きる事になった理由が、誕生日に、ね。

【それだけ言って、棚から吸入器を取り出して、吸入をしている】
【こー、ほー、こー、ほー、と数分吸入器の吸入を吸い、事無きを得て】

……ん、大丈夫よ。
それより、本、見つかったわ。

【そう言うと、魔方陣に検索終了∞取り寄せ≠ニ書きこむ】
【直後、テーブルの上に一冊の本が現れる】
【ハードカバーの図鑑である。昔から有るような、古い本で】
【しかし、今の文献にはない、珍しい素材等も載っているだろう】

【本の名前は『上級細工師の為の特級素材図鑑』であり】
【読めば扱いの難しい素材が多めに載っている事が分かるかも知れない】

――――さて、お代は頂くわ。
求めることには、代償が付いて回るのだから。

当然私はわるいまじょ=A金銭は求めないわ。

……そうねぇ、ザクセンちゃんにはなにか一つ、私に物を作ってもらおうかしら。

【魔女は、代償をキミに突きつける、其れは魔女になにか一つ、物を作るという代償だった】
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 23:20:22.81 ID:G6EqOz6wo
>>194
土下座された・・・・か。

【その光景を容易に想像できたのは言うまでもなく】

君の胃袋は宇宙のようだな。

【と、某食の決闘者の台詞を冗談めかして言った】
【そして顔を真っ赤に染めあたふたとしている彼女を生温かく見つめ】

そのようなことをしなくても、それが可能な男性に嫁げば良いだけのことだ。
まぁ、バイトに自炊、言うのも悪くはないだろうがな。

【きっとバイト代が一瞬で消え去るんだろうなぁとそう思いながらも】

最初のうちは大変だろうが・・・・無理をしない程度に頑張ってくれ。

【応援する、生温かい視線を送りつつ】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/27(月) 23:21:20.00 ID:9Vc9XvLAO
>>196
/自分は構わないけれど、もし長引いた場合は、明日が早出&残業なので先に落ちさせて貰うかもしれません
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 23:21:21.33 ID:0UhNy7XLo
>>195

それはそれで面白そうだ、などと思ったり。
……ああ、これは誘蛾灯というよりは食虫植物の類というのが正しい表現になるのでしょうか?

【自らを危険であると評する少女】
【その発言からは少しばかりの理性を感じた、そこに興味が湧いた】
【力に翻弄されながらもそれを制御するないし他者を傷つけないように努めるその姿に、だ】

しかし悪戯に傷つくのは避けたいですから、そうですね……
じゃあこの辺りから、安全な位置から観察することにしましょう。

【少女の警告通りに一度停止、不動のままで】
【何も言わずに少女の見つめ続ける】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/27(月) 23:21:41.22 ID:cO8tecb4o
>>192
やれやれ、商売するなら相手を選びなっと
【そう言いながら黒ローブ回収】

【ちなみに、ローブの下に着ている服は】
【マフラーを首に巻き】
【肩を露出したような黒色に白いラインが入った変わった服】
【詳細はwiki参照】

アンタこそ、結構すごい立ち回りだったじゃないか。俺も驚いたよ

【そう言って彼女のほうを向く】

カノンか、俺は桜。白髪桜だ
【そう言って握手する様に手を伸ばす】

後言っておくが...俺は男だぞ...
【念のため】
【念のために言っておいた】
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/27(月) 23:25:08.16 ID:JEroFEkH0
>>115


嘘だよッッッ!!!


……んむ?あ、いや、嘘では無いわッ!我が神は総て人間に平等なる救いを齎して下さるのだぞッ!
……無論、それ相応の対価として信仰なり賽銭なり、或いは自ら善き行いをした者に限られるがな

【反射レベルで叫び返してしまったようだが、慌てて言い直す。恐らく某MADの影響を受けているのだろう(主に中身が)】
【そんな極めてどうでもいいメタ発言はさておき、信仰・賽銭を捧げるか善行を積んだ者に限る時点で、総て人間では無い気がするが】

おい待て。何時我が自爆してにゃんにゃんしたというのだ残念少女天月。

……いや、残念巫女に対して残念少女では語呂が悪いな……
……残念女子……うむ、『残念女子』のほうが好い。「み・こ」と「じょ・し」の二音で響きが良い。
と、いうわけだ残念女子天月。……ん?――誰が残念巫女かっ!失敬な!

【これは酷い】


【が、そんなコミカルな空気も一変。夏祭りの――いや、正確には『信仰』のことに話題がシフトすれば】
【アホ巫女は――否。『春霞の巫女』イミナ・ハルネアは、むぅ、と一つ唸って。視線を足元の砂利に落とし逡巡】

……――ふん。だから汝は甘いというのだ、天月よ。

【やがて顔を上げて天月の顔を真っ直ぐ見据えるその双眸に浮かぶ銀は、何処か儚くも力強く――】

不本意ではあるが……神仏にとって、『信仰』以前に大前提として必要なものがある。
それは『認知』されることだ……無論、信仰を失えば神仏の御力は弱まり、御利益や奇跡の力もまた失われてしまう……。
しかしだ。如何なる神であっても、『認知』されぬことには始まらん。神の本質は人々の「祈り」にある――
――ならば、祈りが途絶え、なおかつ人に忘れ去られてしまった神は、最早死んだも同義。忘却こそが、永劫不死たる神にとっての唯一の終焉だ。

【其処で、一度ふぅ、と息を吐いて。イミナは、夜空に浮かぶ切り取られたような月を見上げる】
【しろがねの湖畔に真白が浮かぶ。鏡映しの銀影は、その空の更なる果てを見据えているようで――】

祭りを開けば、少なくとも『忘却』されることはあるまい……もしかすれば、この社を気に入ってくれる者が居るかもしれん。
理由など何でも良い。我の出す饅頭を食いたいだとか、花見に訪れるだとか……『人』があれば『神』は在ることができる。
それに、何度も足を運んで貰えれば……何時かは信心を抱いてくれるやもしれんからな。


……――とはいえ、汝の云うように……「能力」……いや――



…………“人の縋るもの”を“すべて絶ち切れば” “神の権威”は甦るのだろうか…………



【――するり、と。唇から零れ落ちた言葉。再び視線を地に墜とし、その眼に浮かんだものは。 】



……うわ、正直振っておいてアレだが我が悪かった。赦してくれとは言わんが止めてくれ。背筋が寒い

【……なんて、矢張り此方も基本は残念であった。ジト目ってレベルじゃない、明らかに引いている。にゃうー】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/27(月) 23:25:45.71 ID:ciTFKKYQo
>>199
おかげさまでねっ!

【正気をなくしているのか、皮肉なのか本気なのかわからないことを口走る】
【でも頬を叩いて首を振ると、少しだけ唇を尖らせた】

……もぅ、イジワル…。
ボクだってやればできるよ! やったことないのはやれない証明とは違うのっ!!

【ニートの言い訳に似ていたが、ローズはやっぱり真剣で】
【多分今日、寝床を確保してから掲示板の張り紙に直行するだろう】

…うん。
じゃあボク、行くね。ゴチになります、なのっ。
またね、ラグナロクさん!

【今度は本当に立ち上がって、ナプキンをたたんでからテーブルに置く】
【それから、走らないよう早足で店の入り口に直行し、そこから出てゆく】
【ボックス席から見える窓の外、ローズは何度も何度も振り返っては手を振って、夜の街に消えてゆく】

//こんなところでしょうか、お疲れ様でしたー!
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/27(月) 23:27:11.32 ID:q9yeb/3/o
>>197>>200
御2人の事情、了解しました
複雑な事にしてしまい申し訳無いです
それでは文章書いてくるので少々お待ちを
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 23:30:22.58 ID:brL/RA6bo
>>202

【貴方の言葉に、いえいえ、と謙遜するような言葉を返し、差し出された手を握り返すだろう
掌に感じる貴方の感触を味わいながら、貴方の言葉に、少々の驚きを見せた
瞼をパチクリ、と動かし、二、三度貴方を見直して、ふむ、と口の中で言葉を転がした】


そうでございましたか……とてもびっくりしました――――……どこからどうみても、お嬢様のように見えますので
正直言って、少し妬ましくも感じられますね、私より可愛らしく居られるんですもの

……あまり、男性の方に、かけるべき言葉では無いんでしょうが


【クスリ、と表情に笑みを浮かべながらも、やはり驚きは隠せない様子
彼女の端正なよこがおは、どこか落ち着きが無く、何度か貴方を見る
真紅の瞳が、好奇心の色に染まると、それを隠すように、瞼を閉じた】

【しばらくすると、彼女の後方にいた少女が、店の中から、何かを抱えて出てきた
其れは、白い蘭の花束、と桜の花が描かれたハンカチ――――……どうやらお礼に、ということであろうか】


人助けは為してみるものです、思わぬご褒美がいただけますゆえ
どうぞ遠慮なく受け取ってみてはいかがでしょう?貴方のお名前にぴったりの、可愛らしいハンカチですよ


【彼女はそっとかがみこむと、小柄な少女へと視線を合わせ、自身の名を冠した花束を受け取るだろう
彼女の身長はそこまで高くない、故に、貴方よりは低いかもしれない
それでも彼女は、お姉さんのように、少女の頭を撫でて、有難うの意志を伝える】

【彼女の名に相応しい蘭の花束を彼女は抱える、彼女の香りと交わって、芳香が辺りへと染み渡っていく
くん、とその香りを心へと溶け込ませると、思わず、んぅ、と声が漏れた
舌先に広がる、痺れるような甘さに、心蕩かせて、ほんの少しの、恍惚を感じた】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 23:30:26.19 ID:OsVKg71Uo
>>175
へぇ…アンタ色々考えているんだねぇ…
アンタが何を見てきたのかは知らないけどさ、

確かに、さっきの奴らと裏路地、まぁ治安がわるいとこさね
そういう所で会う奴は全く違う印象だねぇ…なにかわかんないけどさ

こう……動物みたいだよ、人間じゃなく獣ってね…

【先の者たちはとても平和そうな、何も悩みなどなさそうな、そんな会話をして現れたわけだ】
【なにも知らぬからこそ、危険にわざわざ首を突っ込む、知る者であれば、そうそう自ら危険な場所に身をはこぶ事などしない】
【肝試しなど称しているが、本当に此処に化物がいるのかも知れないと、そうは思うことはないだろう、なにも知らぬ物たちは、幸せ者は】

珍しいっちや珍しいねぇ…能力者って言葉がね、変な力を持ってる物は沢山しってるけどさ、

【此処で言うのは妖怪、の事であろう、いや能力者にも会ったことがあるのだが、そのキーワードを聞いたのは今初めてであり】
【山から降りてきて間もない此の女には、その言葉を知る由もないのである】

そりゃそうさね、自分の力はあまり見せびらかすモノじゃない、
何があるか…分かんないからなぇ…例えば今みたいにね、

【火の玉を出したぐらいでは女の力のごく一部を知ったことにしかならないが、現にこの男は、其れに臆さず】
【その女の能力の一部を知った、そんな女が言えることではないが…逃げると思っていたから仕方がない、】
【相手をなめずに、かかっていればこんな事にはならなかっただろうが、それは女のミスであり今さら後悔しても遅いこと】

んーー…確かにそうかもねぇ…楽しけりゃどんな事だっていいのかもねぇ…

アンタのその話興味が有るよ、だから今は面倒じゃないさ、アンタがつまらない男だったら…
今の言葉はすごい退屈になっていただろうしさ

【現にその言語には女を気にさせる何かがあった、その言い回しも行動もそうなのであろうか】
【触りだけ話、その全貌は言わないと、それは気になること此の上無い話である、】

え…ああ、白狼…ねぇ…いやまぁあたしも詳しくないんだけどさ、アタシの場合…ただの真似事だしね
一応正装みたいだし、ちゃんと閉めたほうがいいんじゃないかい?

っと…あんたまた、大変な所に住んでいるんだねぇ…裏路地なんてさ、
まぁ…私も人の事はいえないんだけどさ、

私はまぁ……千年って言うんだ、まぁそのくらいかね…

あんたは白狼っていう位だから人間ってやつじゃないのかい?

【真似事だといったのは、元々女が着物など着ないものであり、これも女の変幻の術というもので変化してる姿である】
【だから櫻の国の出身と言おうが、詳しいことは解らない】

【氷の国、女は知らない、この世のことを知らなすぎるのである、自分の世界は小さかったから、】
【あいての自己紹介に自分も名乗る、だが多くは語らない、否語れない、妖怪だと言って得する物はだれもいない】

【それにこの者とこの先どうなるかも解らない、という訳で、取る行動は、相手の事を深く聞くこと、】
【自身の事は深くは喋らずに、ごく自然に、平然を装って、その者が自分と近い存在であるかも聞き出すのである】

【人間であるか?と】

/遅くなって申し訳ありません。


【】

208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 23:32:38.02 ID:OsVKg71Uo
>>188

/>>277>>188宛です申し訳ありません
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 23:33:27.16 ID:CuG1TOCA0
>>190

【≪No.41≫と聞き、異形は、色濃く感情を浮かべるだろう。彼が、彼女と会っていた驚愕と、もうひとつ】
【脳裏を過ぎる、負を掻き消せず。連想する光景は、白髪、黒髪。同じ瞳を持つ少女達。別れにも似た言葉を、紡いでしまった事】

……。森島、……

【彼が、彼女を助けたいと願う心境。異形とは、比べ物にならない、確かな強さを持つ彼が、彼女を思う事が、頼もしかった】
【彼女達が、カリナトゥスに囚われている。異形も、知っていた。機関員に戻る以前は、彼女達を救出する事を、志していた。それは、現在も】

……。香月は。……優しい、……

【彼女は、機関員側の者だった。然し、一般兵を捨て駒として扱わず、無闇に戦争が起こる事を避ける、暖かな想いを秘めていた】
【彼女の様な子が、闇に逆らえない事を、阻止したいと考える。異形は、希薄な声音で】

……。森島、……。僕も。……、
……貴方を。……手伝う。……。香月と、……≪No.42≫。……あの子達。……

【助けたいと、続けた。ポケットから、白いハンカチを取り出す。洗濯し、畳まれているそれを、彼に差し出そうとする】
【以前、彼から受け取ったもの。それを、返そうとするということは、決意したのだろう。容姿から、機関員の証が記されたものを、外していることが、異形の回答だった】
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 23:35:43.31 ID:OsVKg71Uo
>>188
/何度も申し訳ないです……
/>>207>>188宛だということで……
/>>208の訂正でした
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/06/27(月) 23:36:11.90 ID:G6EqOz6wo
>>204
まぁ、たくさん食べれる内は食べておいた方がいい。
特にこの季節は、な。

【口をとがら化している彼女を見つめ】

言うは易し、だ。
やればできるだろうが慣れない事をするのは存外に苦労する。
なるべく長い期間、つつけることができるといいな。

【立ち上がり、早足で店を出る彼女を】

ああ、お粗末さま、だな。
また会おう。

【姿が見えなくなるまで見送った】

/おつかれさまでした、ありがとうございました
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/27(月) 23:36:12.76 ID:q9yeb/3/o
>>191>>173

【こつこつ、と革靴の音が路地裏に響く】

騒がしいから来て見たけど……―――
随分と面白そうだね……

―――天辰さん?

【天辰の後方からやって来た20前後、身長170後半程の青年】
【黒の短髪に、同色の底が淀んだ瞳】
【黒いスーツの上から、カーキのモッズコートを羽織った青島風の青年】
【胸の辺りから少しだけ滲み出た、哲学者の黒い魔翌力】

【発した言葉から考えるに、天辰と何らかの関係があるのは明確】
【口調から、同等か、それ以上の立場を感じさせるかもしれない】


事情はよく分からないけど……
敵である事は確か……かな……

【どのようなやり取りが行われていたかは理解していないようだが】
【とにかく青年にとって、あまり宜しく無い事くらいは分かっているのだろう】

【一歩ずつ、ゆっくりとカレルへと足を進めて行くだろう】
【ここに来て、天辰への加勢。武器のような物は持っていないが】

/それではお願いします
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 23:36:30.26 ID:gAOVM+96o
>>201

【歩みを止めた女性。だがしかし、少女が先程口にした言葉は「逃げて」】
【何故こう言ったかはもちろん】

虫でも……なんでも……いい……から……
早く……逃げて……
――じゃないとっ……

【胸にあてた手を離し、苦悶の表情を弛緩させた。身体の緊張が解れてゆくことが手に取るようにわかるだろう】
【ゆっくりと地面に手を突いて、立ち上がろうとする】

【さっきの発言を最後に、少女の中で何かしら変化が起こったのだ】

最近は……なんの反応も……なかったのに……なんで、……また……
おね……がい……にげ……て

【小さく叫ぶように懇願する。だらしなく手を垂らし、力なく丸められた背中から、覇気は感じられないだろう】
【――が、僅かにあげられた顔には只々、兇猛な笑みが浮かべられていて】
【覇気は無くとも、そこには確かな殺意が。そしてそれは真っ直ぐに、刺すような視線と共に女性へと向けられていた】

【同時に、漆黒の魔翌力を女性へと伸ばすだろう。よほど魔翌力に敏感でなければ、その行動は気付かないだろうか】
【目的は、女性が魔翌力を保持しているかどうか確かめることである】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 23:36:52.46 ID:STG59Q5Xo
>>198

…………、………そう、ですか……?

【理由を聞く。そして、大丈夫だという彼女を見る】
【ザクセンは仕方無しに椅子へと腰を下ろすが、心中は酷く煩悶して】

【―――大体どうだ、言葉ひとつで吸入器まで使っていて】
【はたしてそれは、本当に“大丈夫”なのか。彼にはとてもそうは思えず】
【ただ静かに、何も出来ない自身を意味もなく呪い―――そして】

………僕の仕事としての物作りは、相手の望むものを作ることです
ですから、本当は貴女の希望を聞いて、それを作りたい

(でも、それじゃきっとダメ……僕には、病気を治すことは出来ないし)
(かといって、生活を楽にするっていうのは、魔術との勝負……勝てるわけもない)
(そうなると身近な物……何か、「作った物」と分かる小物は―――。)

【色の暗い紺の瞳で、女性を見る。上から下まで、服装と人相の幾つかを確りと】
【それは技術士の目をした一人の男であり、酷く真剣味に溢れていて】

本………金属製のしおりとか、どうでしょうか
形状記憶とはいきませんが、見た目も良く、無くしにくい
読書をするのなら使うでしょうから、持ち腐れになることもそうそう無いはずです

………お気に召すのなら、少し外で作ってきましょう。

【いつの間にか、男の両手は袖から出ていた。両手の指先、爪は輝く金属製で】
【明らかに異質なそれを見せても気付かないほど、彼は真面目に問いかけて。】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/27(月) 23:43:27.29 ID:0UhNy7XLo
>>213

感覚器を残して去るというのも中々つまらない話だとは思いませんか?
こういうのは出来るだけ近くで観察したほうがよりリアルな情報を得られるのですよ。

【危険だな、とは思ったがそれよりも興味の方が優っていた】
【彼女が逃げない理由はその程度】

危うい、という感じですか……。
貴女は恐らく自分の身体の整合性が取れていないのでしょうかね。

【発言とその表情はちぐはぐ、内在する魔翌力の雰囲気もどこか奇妙】
【しかし己に迫る漆黒に反応を示すかのように少しばかり目が開かれる】
【ちなみに女性から魔翌力は感じられないだろう】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/27(月) 23:43:55.44 ID:TPFUsKRyo
>>207

興味を持ったのなら恩の字、関心有るなら好都合
お聞きくださいお聞きください、商売繁盛の宣伝文句……っと

いや、ね。どこの話かと言うと、櫻の国の事なんだ
貴女が出てきたばかりの、海の向こうの島国の
もしかしたら、聞いた事は有る?いや、どうだろうな……有名な話じゃないから

……千年、ね。名前の通りに千年も生きてたりするの?
それだけ生きたら僕達の生なんて、本当に短く見えるんだろうね
千年に対して十数年。僕から見た、100日未満……
これだけ時代が違うと、ジェネレーションギャップとかそういう概念が、
馬鹿馬鹿しく思えてくる様だよ

【まずは、相手の名前を記憶した事を表明しつつ、前振りの終了】
【音の流れを意識する白蘭にとっては、無為の言葉にも意味は有るのだ】
【それが、会話をどうしても長くしてしまう理由となっているのだが】
【その分は、意識的な話題の寸断でカバーをする】


……まあ、ね。人なら、人と名乗るだろう。こうして名乗るのは、そうじゃないからさ
そういう貴女の方は、随分と人の世に馴染んでいない様にも見えるけど……
それは、首を突っ込まない方がいい?

さあ、首を突っ込む許可が出ようが出まいが、こっちはお話の始まりだ
大きな御愉しみの内容は……生憎と、血なまぐささと隣り合わせでね
事の発端は暫く前、一つの村がドラッグによって崩壊した事
それに調査団が派遣された後、その村が燃え尽きてしまった事なんだ

知らないかな、『ヤツルギ様』って名前を
新興宗教の名前……って認識されてるけど

【名前は名前で、意味は願望でしか無いだろうと、白蘭は思ったが】
【もしも彼女がその名の通り、千年を生きている化生で】
【尚且つ、櫻の国をねぐらとして、この時代まで永らえたのだとしたら、だ】

【太古より、山々に隠れ、一部の民衆を武で統治し】
【三百年ほど前、一人の妖の手に依って葬られた、一柱の神の名を、思い出せるかも知れない】
【神を名乗り土地に根差した其れ≠烽ワた、名を『ヤツルギ』と呼ばれたのだ】
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/27(月) 23:45:36.84 ID:9Vc9XvLAO
>>212

“面白い”
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/27(月) 23:45:41.57 ID:QdM+uc/3o
>>214
……百年以上、発作と付き合っているんだもの。
この程度は日常茶飯事、慣れているわ、大丈夫よ、そんな顔しないの。

【大丈夫ではない。だが、大丈夫ではないを百年以上続けてきた】
【だからこそ、その苦痛には慣れているし、その苦痛が辛い事も体に染み付いている】
【きっと、死ぬ時までこの病と付き合っていくことは、確実であって】
【その微笑みには、コレまでのものとは違い、何処か寂しい諦観が混ざっていた】

…………希望、か。
欲しい物は、大抵ここにあるものねぇ……。
煙管も、眼鏡も、全部自分で用意してしまったし。

【そう呟いて、迷っている間に掛けられた、キミの言葉にきょとんとした様子で】
【しばらくして、くすくす、と楽しげに笑い声を零す】

……ええ、お願いしたいわ、ザクセンちゃん。

良かったら、この材料とか、好きに使って頂戴、いくらか余っているから。

【そう言って、水の国原産の新月琥珀――魔力を保存し解放する性質を持つ其れと】
【桜の国原産の霊鉄――霊力を持つ鉄である、それらの原石を、キミに差し出すだろう】
【魔術師として、触媒などに使うのか、純度は極めて高いと言えるだろう】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/27(月) 23:46:03.45 ID:cO8tecb4o
>>206
まぁ、この顔だから初めて会う人にはよく間違われるけどね...
【苦笑いしながら答える】
【もう慣れっこなのか】

そう言うアンタも結構綺麗な人だと思うけどな...俺と違って女だからより一層そう見えるのかな?
【カノンの顔を見て腕を組みながら言う】


俺の名前にピッタリのハンカチ?
【そう言ってハンカチを受け取る】
【自分にはこういう物は似合わないんじゃないかと、少し恥ずかしいのか顔を少し赤くしている】

あ、ありがとう。お嬢ちゃん
【そう言って小柄な少女の頭を撫でる】

【カノンが花束を抱えるのを見て】
【その辺りの香りに】
....良い香り....それに綺麗だな...

【ふと、思った事をボソッと口に出す】

【なにが綺麗なのか、もしくは誰が綺麗、どちらの意味で使ったかは分からない】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/27(月) 23:47:39.20 ID:1tOjOjuHo
>>191

気付かぬわけが無いだろう、機関の敵。

だがな、ただ護るだけが武士ではない。
刃を持たねば、刃を振らなければ腰の誇りはただの鉄となる。
機関の外でも刃を抜いた。戦場を駆けた──しかし機関の敵。足りなかったのだ
機関だけが、武士の半身を補える。戦う場所を、命を賭けれる場所を与えてくれる

護るものと、戦う場所──ふたつが在って、初めて武士だ。
常に己を鍛えるだけでは足りぬ。命のやり取りをしてようやっと、武士は武士として生きていける。
生きるは戦いの為。歩むは護るものの為
──そういうものなんだよ。

家を去り、故国を去り、停滞し続けた我が命。
貴様の言う通りだ、機関の敵。南雲利織の存在は、私にとっても──


【言われずとも、気付いていたことだった】
【戦うためだけに、機関に居た。それ以上の理由などなかった】
【護れる物は無いと知りながら。其れでも外に居れば刃を振る事さえ出来なかったから】
【故に彼女は、己の性質とは真逆の組織に入り】
【武士として生きるため。戦いを求めるため、剣を振るった】
【仲間も、友人も、何もかも。氷に閉ざされたあの場所では、望む事はなく】
【ただただ。歩むことなく、生きて居た】

【だから──彼女にとってもまた、南雲利織という存在は重要だったのだ】
【監視の任を己から引き受け。停滞した彼女の時間は、小さくだが動き始めていたのだ】

【言葉が普段以上に多いのは、受けた傷の痛みを忘れようとしているためか】
【骨まで届く足の傷。鬼の力で殴られた腹。今尚刃の突き刺さる左手の甲】
【少なくとも──常人である彼女ならば、気を失っていてもおかしくはなく】
【それでも意識を手放さないのは矢張り、背後に控えるローブの人物のためだろうか】

【────だが】

>>212


…………宮下、正次っ──!


【天辰の表情に苦悶の表情が浮かび】
【ローブの彼女。南雲利織が怯えたように小さく悲鳴をあげる】

【宮下正次。確かに天辰はそう言った】
【ならば現れた彼が、南雲利織を攫った張本人だろうか】
【この状況は──この場に居る3人にとって須らく、最悪の状況へと転じた】

【更には宮下の出現で張り詰めていた糸が緩んだのか】
【或いは意識が別の方向へ持っていかれたせいなのかもはしれないが】
【がくりと彼女はその場に膝をつき。左手から刃を抜いて己が刀を地面に刺し】
【刀を杖代わりにする事でなんとか地に伏せるのを防ぐ】

【ぎり、と奥歯を食い縛り】
【ぽたりと落ちた其の汗は、決して暑さだけのせいではあるまい】

/っと、そろそろ時間なので一旦自分は此処で落ちます
/何度も中断してしまい申し訳ないです
/それでは今日の所は此れで。ありがとうございました、お疲れ様でした!
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 23:50:10.20 ID:q1iZjvrxo
>>209


【――、彼女の告げた名を、口の中で転がす】
【『香月』。 …、…それから、≪No.42≫――】
【「香月とは別にもう一人居る」、と云う様な事を、カリナトゥスが言っていた記憶が有った】


……、…… 、うん、分かりました。


【其れだけを返し、差し出されたハンカチを受け取り――、ポケットに仕舞う】
【軽く鼻筋を掻き……、それから、思い出した様に手を止めて】


――、―そうだ。


機関に敵対する気なら…、…『対機関連合』に入りませんか。
仲間も居るし、二人を助ける事も、きっと手助けしてくれます。
……、別に、今すぐ答えを出して貰わなくても良いですから。


【――、と、言葉を投げかけ、軽く微笑む】
【一度、眼を閉じ。 …、…再度開いた其れは、優しげな物】
【断っても一向に構わない、と。 安心させるような色を浮かべていた】
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/27(月) 23:55:40.11 ID:yiNxF3mPo
>>203

────もーーーっ一回言う必要があるっすかね?今度は無駄に平仮名で表記する事でアレ感を高めて。
「ひとりまんざいは とても はずかしい=@っすね」

【実際ひらがなで表記するニュアンスで喋ったかどうかは不明瞭なのだが、物凄くバカにした雰囲気は感じるだろう。】

認知>氛氛氛氓キか。難しい事は良く分からないっすけど……まあ、祭りに関しては、賛同の意を述べるっすよ。

あうあうあうあう、その目は止めて下さいっすよ。一応周りの目とかも気にするヒトなんすよ?────と……?

【かちり、何かが、鉄で構成された何かが、填められるような音が響いた気がした。】

【唐突に彼女は、ふ、と先程の笑みとは全く別種の笑みを顔に滲ませて。】



「──面白い事を考えますね=A本当に────」


【────灰色の世界≠ノ住まう者、彼女自身≠ノよって呼び醒まされた者、誰かには別人格≠ニ表された者が呟いた。】


「まあ、本気≠ナあるかが定かでは無い事が残念────ですが」


【────ざあ、と】
【嵐の予感を感じさせる突風が、髪を揺らし続ける。】

【彼女≠ノは、引っ掛かる何らかの部分があったのだろう。】
【そして、この会話≠フ中に割り込み≠掛けた理由も。】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/27(月) 23:56:55.60 ID:brL/RA6bo
>>219

【苦笑いをする、貴方の表情に、とくん、と心が揺れる気がした
単純に、貴女が同性であれば、可愛いとは感じるだろうが、このように、心すかされるような事が無かった
貴方が異性だからこそ、その可愛らしさに、動く心に、背徳感を感じて】

【ぱたぱた、と頭を振ると、彼女の後方に纏められた白銀の髪が、月光を反射して、灯りを周囲に撒き散らす
キラキラ、と輝く、彼女の残り香が、より一層、周囲へと染み渡る、だろうか】


貴方様に言っていただけると、悪い気はいたしませんね――――それに、少々ドキドキしてしまいます
なんでしょうか、貴方が異性である、と気にすれば気にするほどに……良く分からない、気持ちを感じてしまいます、こと

んぅ……何だか、妙な気分です、少し熱があるのかもしれません


【そう言って彼女はそっと、右腕で額を押さえるだろう、彼女の前髪に修飾される顔が、覆われて
その隙間から覗かせる表情は、どこか赤みのかかった、蕩けるようなシャーベットアイスの桃色をして
きゅぅ、と彼女が漏らす声は、どこか幼く、少女らしさを滲ませて】

【右腕を離すと、より強く感じる、彼女の腕の中の花束
自身の名前にもある、そして、自身を象徴するかのような白い蘭
そこに感じるのは、どこか懐かしい思い出で、そっと、昔日を脳裏に思い浮かべた】


ええ、とても綺麗な花でございます――――……あ、良い事を思いつきました

……プレゼントです、私の名を冠した、蘭を貴方へと献上しましょう
今日の日を、貴方ができるだけ長く、覚えていてくださることを、願って


【花束の中から数厘、蘭の花を抜くと、彼女は貴方へと近づき、その手に花を握らせようとするだろう
膝をつき、貴方の右の手を、包み込むようにシルクの手袋で包まれた、柔らかく小さな両手で触れて
貴方の手に、その花を握らせようと為すだろう】

【見上げるように覗き込む、彼女の微笑みは、蘭の花に相応しいくらいに、純潔をイメージさせる白さ
思わず、降りしきる月光が、見えそうなくらいに、透明な笑みは、聡明な彼女を、軽く修飾して
貴方へと向けられる微笑を、最上のものへと、飾り立てていく】
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 00:02:42.90 ID:4DGeTkkAO
>>212>>220

……そうか、まあいいや、君の話はまた後でゆっくりと聞く事にしよう。

今大切なのは、そっちのお前だよ、確かに今“宮下正次”って呼ばれてたよな。
積もる話も恨み言も沢山あるけどさ、取り敢えず、だ、ありきたりな台詞を送らせて貰う事にしようかな。

【言葉を紡ぎながら、取り落とした長剣を拾い上げ、だらん、とぶら下げるように、無気力に構えて】
【緋色の瞳に、真紅に染まった憎悪の焔を灯して、にやり、と、口の端を僅かに上げた】

―――お前は、此処で[ピーーー]よ。

【どん、と、青年が地を蹴って、ばきり、と、踏み込まれた大地が破砕する】
【単純にして圧倒的な、暴力的な、直線的な、破壊的な力の塊となって突貫する青年】
【一歩駆ける度に、舗装された道路の筈が、砕かれた破片が舞い散り、砂煙を上げる】

【微塵の容赦も慈悲も躊躇いも無く、ただ、[ピーーー]為だけに駆ける青年の瞳は、鮮血のように、赤かった】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/06/28(火) 00:03:04.81 ID:WOjcI9Bdo
>>215

【この少女の目的は二つ。一つは――人を殺すこと】
【それに二つ目の目的――魔力を奪うことを上乗せする。だが女性から魔力が感じられなかった】
【二つの目的が揃ったならば、殺意は愈々最高潮に達しただろうが、それでも向けられた殺意は普通ではない】

【観察とか、しなくていい。だから逃げてと、そう紡ごうと口を開いたのだが――】

アハッ――殺す……
みんな殺す。それが……わたし……

あなたも――死んでね……?

【口を突いて出たのは、殺戮を望む言葉】
【女性の言ったことは的中している。この豹変ぶりから意志と行動がまるで噛みあっていないからだ】


    ―――― アーテル・スフィア


【両手を広げ、何かを呟いた。すると彼女の掌に1m程の大きさの】
【中心ほど黒いグラデーションのかかった球体が一つづつ生成され、浮遊するだろう】
【直撃すれば、対象物の魔力を奪い、更に漆黒の魔力を流し込むことによって体力をも奪う黒球だ】
【その他にも特徴がいくつかあり、それは、この球体が実体を持たないことと、拳打の衝撃などを殺す――】
【即ち、威力吸収の性能を併せ持つ】

【狂ったように輝く紫の瞳から、殺意の視線を女性へと注ぎつつ、左手を振りかぶり】
【なんの妨害もなければそれは真っ直ぐに女性へと向かって放たれるはずだ】
【速さはそこそこといったところか。触れれば、上記の通りである】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 00:06:15.64 ID:wz3mIxXyo
>>218

【女性の言葉に無言で頷く。自分に出来ることがない以上、項垂れていても仕方がない】
【それはを、彼は分かっていた。だから、バックパックから重厚な赤い箱を取り出して】
【最後に紅茶を一杯口にすると、箱の重さに負けない確りとした足取りで立ち上がり】

それじゃ、ええと………珍しい素材、ですね……?
話に聞いたこと位は有りますけど……いえ、兎も角やってみます。

【今度こそ、「それじゃあ」と。二つの素材を受け取って、店の外へ】
【鉄を弄ったりという作業は、やはりこうしたところですることではないからだ】
【そして、子墨からは見えないが―――ザクセンは両手に、特殊な手袋を嵌め―――――。】

――――――――――――

――――――――

――――

【大凡、時間にして30分程。或いは、もう少しずれて一時間の刻が経ち】
【素材の残りと箱を抱えた青年が、少し満足そうに見える面持ちで戻ってきて】

………新月琥珀は、数度の魔翌力開放を行うと自壊する、なんて聞いてます
霊鉄はまた違って、魔翌力を持った鉄……加工するのにはうってつけの良素材でした

薄く引き伸ばした新月琥珀を霊鉄ではさみ、自壊を防いで幾度も魔翌力を補充できるように
大体そんな感じのコンセプトで作りましたから、もしこの前みたいなことになっても役に立ちます
勿論、素材がいいですから……薄くてもそうそう折れませんし、きっと“馴染む”かと。

【説明は、そんな所。しかし結局彼が取り出したのは、普通の銀色のしおりである】
【鉄板から、歯車・安楽椅子・猫・積み重なった本――それらを打ち抜いた、というデザインで】

【ザクセンは、それを子墨に差し出した。もし受け取れば、魔翌力的な充実感のような物を感じるかも知れない】
【鉄の薄さ、素材の折り込み、絵柄の打ち抜き―――どれも、渾身の出来と言えそうだった。】
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/28(火) 00:09:20.59 ID:PjN0Kogw0
>>222

ぬぁぁーーーーっ!煩いわ馬鹿者!馬鹿者っ!!
大体、今は汝が居るから別に独りではないわっ!かといって漫才をしている気は毛頭無いがな!

うぐぐ……おのれ颯護……この屈辱、何時か汝に境内を10時間掃除してもらうことで晴らしてくれる……!

【どう足掻いても、色んな意味で天月には敵わないと悟ったのか。標的変更である】
【しかし、とばっちりにも程がある。哀れ颯護、次に神社を訪れた日がキミの最期だ(?)】

ふん、汝の残念な頭でも分かるように説明してやれば……『我が社を知ってもらうことが大事』というわけだ。
というわけで、我にこの目を止めてほしくば、汝の友人に夏祭りのことを宣伝するが好いぞ。

【にやりと勝ち誇ったような笑みを浮かべて、お盆に置いてあった湯呑みに手を伸ばす】
【くい、と冷茶を一口飲み込んで。――この時のイミナの表情は、確かに“嬉しそうな”それであった】


【――が。並木がざわざわと騒ぎ出して。それは不思議なことに、『警告』を叫んでいるようにも聞こえて――】


……天月?


【やがて、日常を呑む異常が体現する】


【イミナは――明らかに変貌した雰囲気の少女に、訝しむような視線を投げかけつつ】
【深層心理において、この変化に「恐怖」を抱いたのか。無意識の領域において、微かに距離を取っていた】
【とはいえ、未だ縁側に座している身――】

……どうした?それも何かキャラ作りの一つか?
だとしたら、今のようににゃーにゃー云うておるほうが、まだ可愛げがあったぞ……。

【冗談めいて笑い飛ばそうとするも、何故か作り笑顔も出なかった。引きつっているのが自分でも分かる】
【湯呑をお盆に戻すこともせず、適当に手元に置いて。やはりこれも無意識に、左手は懐の「符」に伸びていた】
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/28(火) 00:10:52.33 ID:HCcHXOlHo
>>223
熱....?大丈夫か?

【カノンの様子がおかしい気がしてふと気になる】
【自分の額と熱を比べる様にカノンの額に手を伸ばすかも】


プレゼント...?

【そう言って蘭の花を見る】
【あまり花については詳しくない】
【でも、この花がとても綺麗であり】
【カノンがこの花を感謝の気持ちで自分に手渡そうとしている事はよくわかった】

俺、こういうのもらった事ないからなんて言ったら良いのか分からないけど...ありが...とう...

【少し気恥ずかしく、照れくさく、その花を受け取る】

【カノンの純粋な笑顔が恥ずかしいのか少し顔を赤くして目を背ける】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 00:13:29.39 ID:dJGHSUdao
>>225

豹変どころの騒ぎじゃないですね、これは物騒な……。
(ふむ……――――)

【こうも簡単に殺意を向けられてしまっては嬉しくなってしまう】
【彼女は機微ではあるが微笑みを浮かべ】

では私もそれなりの対応をさせて頂く事にしましょう
なに、そちらは[ピーーー]つもりでもこちらは貴女を[ピーーー]つもりは無いので大丈夫ですよ。

【何が大丈夫なのかは分からないが、女性からはこれといった緊張は見られない】
【感情が欠落しているという訳ではない、極端に冷静なだけである】

(球体、……まあただの球である訳はないでしょうね)
(様子を見ておいてそんは無い、何も自ら地雷原に足を踏み入れる必要性はないですから)
……いや、もう地雷原といえば地雷原ですかね。

【女性が黒いベルトに覆われた右手を突き出す】
【淡い輪郭が現れ数瞬してそれは卒塔婆のような形状の物が生成される、取り敢えずそれは「剣」と呼ぶ事にして】
【彼女の容姿と同じく白色の其れは掌から離れながらも追従するように動き】

1つ、……――――。

【迫る黒球体の進行を阻むように前に踊りでるだろう】
【「剣」の表面上には結界が張られており、妨げるという意味では他に引けを取らない筈だ】
【結界という物は内と外を分け隔てる為に存在するのだから】
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 00:15:28.64 ID:7hQAuCs8o
>>220

かなり……やられたみたいだね天辰さん……

ふふふふ………お疲れ様……

【宮下正次、その名を否定せず】
【確かにこの男、宮下正次氷の国支部長代理なのだろう】
【すると宮下はポケットに手を突っ込む。金属音が微かに、路地裏に反響した】

ほら……こんな言葉があったよね……


ヒーローは遅れてやって来る……―――


だったっけ……?

【宮下は、自分がヒーローだとは思ってる訳では無く】
【ただ単に、この場を楽しんでいるだけなのだろう】

【口調は、穏やかで、頬も緩められて、笑みが浮かんでいる】

【だが、それは他人から見れば決して愉快な物では無いだろう】
【下衆、――機関員らしいと形容するのが正しいだろうか】
【人を見下したような、そんな笑み―――】

>>224

俺は確かに宮下正次だけど……
いきなり[ピーーー]とか言われるのは―――

―――心外だなぁ……!

【カレルが駆け出すのと同時、ポケットから手を取り出す】
【すると手に握られていたのは、一本の刀】
【刀身に微かな氷を纏っている事から、普通の刀では無い事は分かるだろうか】

【カレルが間合いに入ったのならば、宮下はすぐさま横に刃を振るうだろう】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/28(火) 00:17:56.97 ID:x2GAZRo2o
>>228

【貴方の手が、額に触れると、ぽんっ、と軽く破裂するような音がした
きゅぅと染まっていく表情、あまりこういうのには耐性が無いのか、口をパクパク、と動かして反応が固まる
それも寸刻、ごくん、と息を呑み、心を落ち着ける】


あっ……え、えっと……も、もう!こんな時間でしたね、そろそろ失礼することにしましょう
今日は助かりました、できればまた……今度は別の形でお会いし、貴方へと奉公成したいものです

……では、私はこれで


【言葉は早く、何時の間にか逃げるようにその場を後にするだろう
視線を向けてみると、黒い夜道を染める、白い服装の彼女は
やけにくっきりと、貴方の視界に映るだろう】


/んーそろそろかなー、時間来ちゃった
/乙でしたー愉しかったぜー
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 00:18:10.53 ID:1YnD1Hrro
>>216
【興味は持ったのだ、その話に、女はその話を聞きたくなったのである】

【そして男は話しだす、女はその話を耳に入れる、聞きたくてしょうがなかった話である】
【何か自分に楽しみを与えてくれるかもしれない、その男の話す言葉を一言一言逃さずに、その言語を耳に入れる】

まぁ名前も何でもいいさ、こうやって聞かれたら答えるくらいだしさ、
名前なんてアタシに取っては只の言葉だよ意味も何にも無い

【女は話しだす、その男の言語を全て聞き、】

ああ……聞いたことがある名だね…
大分昔の話だよ、200年…いや300年程前のことかね…

【その言葉からは、女が其れだけ生きてきたと言う事を感じさせるものがあるかも知れない】
【まるで自分が観てきたかのように、そう言葉する女、その言語は何処かで聞いて、その噂を知っているという感じでは無さそうだ】

覚えているさ、ヤツルギ…宗教団体の名前どころかソイツはあんたらで言う「神」ってやつだよ

私はその時はまだ力が無かったからね、深くは知らないけど
葬られたはずだろ?

今更何をもってそんな事しはじめてるのか、さっぱりだね、

【女は、知っていた、其の名をその神を、1000年も生きているのだ、その国に、妖狐として】
【その当時はまだしがない妖狐、それ程の力は持っては居なかった、だが心当たる節がある】

【その神のこと、一人の妖の事】

何か、嫌な感じがするね、その話、でも……

興味深い…面白そうな話さね

【自身が住むその地でその山で、横暴を振るっているその者たち、女はそれも許すことは出来はしない】
【狐は人を騙す、だが、自身のその子には、いや、他人の子にまで餌をやるという、そういう母の姿もまたあるのである】

【その話が本当であったならば、その山に住む者達の事も気になるのだ】
【女にとってもこの話はm他人ごとでは無いのかも知れない、引いては駄目な物なのかもしれない】

【女はその宗教団体の事など知らない、だがそのヤツルギという言葉が有れば十分であった】


で……どうするつもりだい?私に話したって事は私になにかして欲しいって事だろ?

【女はその話の結論を求めた、この話を自身にして、何を相手が望むのか、】
【何を企むのか……その人では無いといった男にたいして、自身の最後の言葉を出す】

ええ、私は人ではなく妖……あやかしの類だね…

妖狐…人はそう云うね、九尾ってね、貴方はどうか解らないけど、私の紹介は此れが全部

人では無いあなたと同じなのかもね、本当のことは…しらないけどさ。

【その男の話しを信用したのかはわからない、だが、その自分が知るその名を出した、】
【女は特に隠すこともない、その最後まで言わなかったその男の質問に答え、その男の言語を待つ】

【嘘だっとしてもたまには騙せれるのも悪くはない、そういう表情で、女は口角を上げその目を見る】



233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 00:18:14.00 ID:85fPOAP5o
>>226
……ええ、頑張ってね。

【敢えて難しく、珍しい素材を渡したのは、きっとキミに成長をさせてみようという、心積もり】
【深慮が、なんだかんだでその裏では重ねられているのだった】

【そうして、30分から、1時間ほどして、キミが戻ってきて】
【魔女はぺらり、ぺらりと古代語で書かれた本を紅茶を片手に呼んでいた】
【眼鏡には、薄く魔力が通り、読解速度を上昇させていて】

【キミが来たのを、数十秒後に気づき、顔を上げる】

……あら、出来たのねぇ。
これは、可愛らしいわね。

【渡された、その渾身の出来の栞を見て、ぱぁっ、と顔を輝かせて】
【つ、つ、つと優しくも妖艶な動作で、栞を撫でる】

―――では、名前を授けましょう。

【そんな事を、小さく呟いて】
【つぅ、と自分のほうへ指を動かすと、栞がふわりと魔女の目の前に浮かぶ】
【そして、右手の人差し指を、つんっ、と栞に触れさせて】

―――飛ぶは夢光の知=A其れが貴方よ。
これから、よろしくね。

【栞に、一本の魔力の線を、引いた】
【其れは、一瞬輝いて、一瞬で消えていって】
【直後、身を捩るようにして、彼女の持つ古代語の本に挟まっていった】

ふぅ、久しぶりに名付け≠したわね。

はい、此れで取引は成立したわ、この本はこれからは貴方の物。
覚えておいて、物を作る貴方だからこそ、言わせてもらうわ。

どんなのもにでも、意思は有るの、だからこそ、名前を付けるのだし、だからこそ、大切にしなくてはならない。

だから、この本[コ]も、大切にしてあげて。
何時かきっと、あなたの力になるだろうから。

【そう言って、図鑑を君に差し出した】
【直後、ぼーん、ぼーん、ぼーん、という重い音が店内に響く】

――あら、そろそろ、お店の場所が動くころね。
そろそろ、店じまいよ、このお店の入口が変わってしまうからね。

【空間の乱れが生まれているのが分かるだろうか】
【路地裏に有る扉は、きっとまた何処かへ転移する】
【場所の定まらない本屋、それが子子子子堂であった】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 00:21:53.74 ID:ixUsf/pf0
>>221

【彼の言葉を聴き、暖かな湯が浸透する様に、思いが満たされた。優しい笑顔が、光を与えてくれる】
【視界がぼやける。我に帰った際、目に袖を当てて、水滴を吸った。現れた顔は、恐らく、感情の入り混じったもの】

……。ありがとう、……

【勧誘の言葉を聴き、驚愕する。森島と異形を、手助けしてくれる者が、現れるかもしれない。正義の意思が集う場への誘いは、嬉しかった】
【協力を集めるため、可能であれば、加盟を願いたい。然し、思考を過ぎる不安から、異形が頷く事は出来なかった】

……。嬉しい、……事。……だけれど、……

……。僕は、……以前、……機関員で。……、
……。連合に。……迷惑が、……

【機関員であった異形が、連合に加入する事に、様々な問題がある。機関を討つ、希望の一つである彼等に、問題を持ち込んではいけない】
【弱い異形は、迷い、答えは出せない。然し、否定寄りになる可能性が高い事は、異形も分かっていた】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/28(火) 00:27:55.11 ID:HCcHXOlHo
>>231
ん?大丈夫ならいいけど.....
顔赤いぞ.....
【とりあえず、カノンの額から手を離す】
【カノンの様子がおかしいので心配している様だ】

そんな奉公なんてしなくても俺は良いんだけど...また今度な。

【そう言いながら帰るカノンを後ろから見つめていた】

【そして、桜も貰った蘭の花を手に帰路につくのであった】

/乙でしたーッ!

236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 00:30:01.72 ID:WOjcI9Bdo
>>229

【殺意を浴びせられているというのに彼女が浮かべたのは微笑】
【何を考えているのか――普通の者ならば只の戦闘狂か、恐怖のあまりおかしくなったか】
【そのどちらかと思考するのが一般的だろう】

【彼女はどちらなのか――いや、そのどちらでもないのか】
【ともかく、狂ってしまった℃の少女の思考は既に殺意が占拠していて】
【それ以外の思考など、全く脳は受け付けていなかった】

―――――!!

【防がれる黒球。この事態を想定していなかった】
【黒球に攻撃能力は皆無と言っていい程に備わっていない。つまりは阻まれた時点で虚しく霧散する】
【それを目の当たりにした少女は、迷わず腰の刀を抜き】

【左手の上に浮かべられていた球体を斬った】
【刀が黒球に呑まれると同時、黒球の魔翌力が刀に吸い込まれてゆく――】
【瞬く間に刀身は漆黒に染まり、闇よりももっと濃いものとなった】

【行動は多岐に渡るとはいえ、彼女の思考は単純そのもの】
【女性が観察しようと思えばいくらでもそれは叶うだろう】
【――彼女の猛攻に耐えられれば、の話だが】


  ――― アーテル・アキエース


【その場で漆黒に染まった刀を縦に一閃。どう考えても届かない距離だが】
【振った軌道に合わせて漆黒の刃が、女性の心臓部目掛けて飛翔する】
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 00:33:18.85 ID:5XAg/4nmo
>>227




「────そうです、ね」

【ぽつり、ぽつりと。地に落ちる雨粒のような声を。どこか透き通った$コで返す。】

【それは、人間らしささえも感じさせない、異常なまでの美しい響き≠持っていて────】

「それでは、戻します≠諢氛氛氛汢スか説明が欲しいのなら────」



「────欲するのならば、また=v


【────す、と頭が力を失って垂れ下がる。】
【体自体が倒れ掛けた寸前で、ばっと頭を上げて辺りを見回し、現状を確認する=B】

────。
…ちょっとボーッとしてたっすよ、えっと、どんな話してたっすかね?

【──そして、思い出した≠ゥのように饅頭を頬張る。どう考えても、自然な動作≠ナはない。】


【────自らを依り代≠ノして神を降ろした≠ゥのように、少女はその瞬間、自分≠ェ見えなくなっていたように思える。】
【その瞬間誰かが居て=A会話に割り込み=Aそして返した=B】

【何かが起きた、それは間違いない事と言える。】

【だが、それを伝える事は果たして何になるのだろうか────?】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/28(火) 00:33:55.09 ID:j6+wJxM7o
>>232

………聞いた事が……?
驚いたね、それはとっても興味深い。あの火の玉よりよっぽど、だ
でも……三百年前、確かにどこかで聞いた伝承とも、つじつまが合う

にしても……神?櫻でいう神となると、厠にすら居そうなものだけど……
それが、どの程度の格を持ってたのか……

【白蘭はおそらく、今日初めて、驚愕の表情を見せた】
【目の前の相手が、長きを生きている事ではない。生きて、それを知っている事にだ】
【自分が調べ回った程度では、殆ど進展の無かった情報も】
【その時代を生きた者が記憶していた、これは驚くに値するだろう】


……成程、九尾……それなら、生きた年数も頷ける
だけど、ね……その考えは、半分正解で半分外れだ

確かに、何かをしてくれれば嬉しい。けれど、何をしなくても良い
この事を記憶していて、誰かとの会話の端に上げるだけで良い
遠い昔に葬られた筈の神を、まだ信じてる酔狂な連中が居るという事
そして彼等は、どうにも櫻の国を荒らしてくれているらしい、という事を……

知る人間が増えれば、対抗する人間も増えるんだ
そうすれば……勝ちの目は多くなるだろう?

【なにをすれば良いのか。それに、明確な行動の指針は無かったけれど】
【覚えていて、話に出すだけで、それは何処かへ繋がっていく】
【奇縁の多いこの世界だ。誰かの戯れの一言が、世界を動かすかも知れない】
【可能性を増やす為、こんな言葉を札として、場に伏せた】


……谷山、っていう……多分、僕より一つくらい年上の学生が居る
彼が、多分一番多く、最近の情報を掴んでいるだろう、と思う
だから、自分で色々動きながら……彼を探してみるのも、良いんじゃないかな?
人脈は時に、恐ろしい程の力を生むからね……

……と、突然で悪いんだけど……もう、夜も遅い
雲行きも怪しい、突然に降られちゃ叶わないや

【頃合いと見たのだろう、別れを切りだす前に、情報を一つ】
【この情報が、多くの繋がりを生む原動力になる事を期待して】
【そして白蘭は、呼び止められなければ去っていこうとするだろう】
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 00:34:11.12 ID:wz3mIxXyo
>>233

名付け……ええ、物にも意思が有るのは、なんとなく
僕は魔術師では無いですが技術士で、とある理由からそれを知っている

……だから勿論、例え言われていなかったとしても大事にします
貴女に言われたからより一層大事にしますし、絶対に役立たせて見せますよ
また次に会うときは、きっと凄いものを見せますから――――。

【心なしか、箱ですら軽く持ち上げられる自身の腕が重く感じられた】
【それが、この本の重み。充実した取引が出来たのだと、喜色満面】

【そして音、恐らくは時計のものだろうが―――それが鳴ると、彼はバックパックに荷物を詰める】
【最下層に赤箱を、その上に幾つかの荷物と、新たに手に入れた分厚い本を】
【口を閉めると軽々持ち上げ背に負って、レインコートのフードを被り】

 『義手義足からアクセサリーまで、機械の精密さと人の柔軟さで』

……星の国の、シティでもスラムでもない場所に僕は多分、居ますから
もし具合が良くて、暇で、気が向いたら来て下さい。その時はまた、お茶でも。

――――それじゃあ、今日はありがとうございました。

【何処かへ動いてしまう前に、長靴の「ギュッ」という足音を響かせて】
【最後に子墨へ一礼し、彼は店の扉を開けて閉め】
【やがて書店の消えるだろう路地裏から、彼は静かに立ち去っていった。】

/お疲れさまでしたー!&色々とありがとうございましたー!
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/28(火) 00:38:37.97 ID:Uik0ua5Eo
>>234


【――、彼女の不安が、彼には痛いほど分かった】
【元来、彼自身が『自己卑下』的に捉えていた要素…、…それが、「其れ」で】


 …、…… 僕だって、元No.105≠ナす。


【――だからこそ、“其処”は、はっきりとさせる必要が有る】


……その事で、皆は僕を拒絶したりはしませんでした。
ちゃんと、『仲間』として扱ってくれて――、責めたりも、しませんでした。

今更、元機関員が増えようと同じですし…、…それに。
皆はきっと、体面を気にするよりも先ず、一緒に戦う仲間が増えた事を喜んでくれると思います。


【――、思い出すのは、以前行われた会合】


【“黒野カンナ”の話題が出た時――、そして、「救出を優先しない」と決められた時】
【全員と言って良い者達が、『本当は助けに行きたい』とでも言う様な顔をしていた】
【……、無論、森島も例外では無い。 そして其れが、『連合』の良い所だと思う】
【色々理屈を捏ねても、最後には“利害”よりも“仲間”を取る様な――そんな、感触】




――…… 何と言うか、――僕も含めて、馬鹿ばっかりなんです。



【「だから誰も、気にしませんよ」、と。 ――、可笑しそうな表情で、そう告げた】
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 00:39:38.59 ID:85fPOAP5o
>>239
――ええ、具合がいい時に。遊びに行かせてもらうわ。

【すっ、と口角を上げて、キミのその言葉に柔らかい表情と声を返して】
【去っていくキミの後ろ姿に、一言】

ありがとう――ございました。
又のお越しを―――お待ちしております。

【最後だけは、店主らしくそんな文句を呟いて】
【カウンターの上の猫がぴん、と尻尾を立てた】

『……ふむ、なかなかいい物を貰ったじゃないか』

ええ……、こういうプレゼントは、久しぶりねぇ、お代とは言え。
とても可愛らしいのよ、ほらノラちゃんも装飾に入っているわ。

『中々私に似た美猫ではないか、腕がいいな、あの青年は』

……ふふ、そうねぇ。
何時か、遊びに行けると良いのだけど、それはこのお店の動くがままに、ね。

【くすり、と微笑むと、魔女は奥の自室へと、歩き去っていったのだった】

//乙でしたー!
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 00:44:32.03 ID:dJGHSUdao
>>236

隔絶の力で一応は防げる……か、面白いですね。
そして次の一手へと直ぐに移行する、目的の為には手を変え品を変えですか。

【彼女が手を引く動作をすれが「剣」は引かれ掌の内に収まる】
【ただこのままの形状では握り手が無いので下部を引き絞り握り手とする】

対するような色、素敵な色です……。

【魔翌力が猛るその刀、その色に興奮に似た感情を覚えた】
【その球体の多様性にも同じくである】

(先程より強いか……1つでは厳しいでしょうか)

【刀に貯まる魔翌力、己の剣1つでは力不足だろうかと悩むが】
【既に黒の刃は迫っており、新たに「剣」を生成する暇はなく】

肉弾戦は苦手なんですけれど――――っ!!

【「剣」の腹を向けせまる刃の防御とする、が】
【やはり力が足らなかったのだろう、「剣」は衝撃を緩和した所で砕け】
【殺しきれなかった衝撃に投げ飛ばされる】

(――――……、なんとか凌げるにしてもジリ貧ですか)

【元より足りないと思っていたのだから吹き飛んだ時点での対策は練ってある】
【まあそれは単純に直ぐ受身の体勢を取るというだけの事だ】
【靴が地面と触れ合い擦過音を鳴らす、少女から8m程離れた位置にて着地するだろう】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/28(火) 00:51:27.28 ID:PjN0Kogw0
>>237

(……『違う』)

【少女は、イミナは。その声を聴覚で感じ取るより早く、直感として感じ取っていた】
【……完全なる「完璧なもの」はこの世には存在しない。一切の欠落無き絶対の存在は、何時だって真理でありながら、
 裏返したならば恐怖の象徴でもあった――……それは「この世ならざるもの」を断片的に表している】
【この「透明感」。何か一辺が“整い過ぎた”ような……その「美しさ」は、紛うと無き「恐怖」であった。ゆえに】

(……これは……『違う』ぞ……――「演技」や……「芝居」といった、そんな次元ではない……!
 何かが……何かが絶対的に「おかしい」……これは……――っ!?)


――天月っ!?

【ぐらりと、眼前の少女の体が倒れかけた時。イミナは思わず身を乗り出し、その体を受けんとしていた】
【が、どうやら相手が正気に――便宜上、そう表現させてもらう――戻ったらしいことに気付くと】
【半身だけ其方に乗り出した状態で、はぁ、はぁ、と何時の間にか荒くなっていた吐息を零して】


…………いや、…………

【……『何』だったのだ?『今』のは……――「口寄せ」?いや、全く別の『何か』?】
【……この世界においては、あらゆる可能性が可能性として存在し得る。あれだけの情報では、判別など出来るはずもない】
【――イミナは……】



……この社で夏祭りを催すことを、汝の友人知人に伝えよ、という話だ。
なんせそれだけ舌の回る、かつ残念極まりない汝のことだ。さぞ良い客を呼び込んでくれるのだろうな?

【取り繕ったような笑みを浮かべながら、先ほど乱雑に置いた湯飲みを再び手に取り、一気に唇まで運んだ】
【「符」を掴んでいた左手。まだ微かに震えていた――自らの身の後ろにやって、それは隠す】
【……喉を滑り落ちる冷たさで、冷静な判断力が戻ってきた気がする。
 今、この場で天月を問いただしても仕方があるまいという直感】
【『あの』天月を“呼び出す(欲する)”のも言語道断――なれば、現時点におけるキーはひとつ】

(……颯護は……知っておるのか?天月に……“得たいの知れぬ何か”が宿っておることを)
(…………ええい、……――“ままならぬことは、一つで構わぬというのに”……)

【――とん、と。空になった湯呑をお盆の上に置いて。巫女は、澄んだ夜の空気を一杯に吸い込んだ】


……そうだ天月よ、汝、颯護のやつの居場所は知らんのか?
汝の口ぶりだと、少なくとも知人ではあるのだろう?或いは、友人か……
……まさか、一緒に住んでおったりするのかの?

【そして、それとなく。何処かからかうような、そんな調子も混ぜて。訊ねてみる】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 00:56:32.75 ID:1YnD1Hrro
>>238

ああ、そうさ、ヤツルギ…ある者に葬られた、そんな奴さ
一匹のある妖とよばれる存在にね…

あたしは其れぐらいしか知らないね、あの頃は自分を守るのに精一杯だったんだ

【驚く男の表情は、その先の男の物とはおもえぬ顔であり】
【自分がその事を知っているのがそんなに珍しい事なのか、と不思議な顔でその返答に答え】

難しいねぇ…あんた、でも…情報ありがとね、櫻を荒らしている奴等がいるってなれば
あたしたちの子達も危ないんだ、
地道に動くとするさ、久しぶりに、あそこへ帰ってみたいと思ってた頃でもあるしね

【男の為にでは無く、自身の為に、その何かの行動を取るであろう】
【その事実を確認しに、自身が足を踏み入れるであろう、】

【其れが誰かのために、男のためになるのかは分からないが、】
【それは何方でもいい、男が何を考えていて、何を仕様としているか、】
【それで、男の都合のいい方向に動いたとしても、それでイイ、現に、故郷が危険に晒されているのであれば】

谷山…聞いたことの無い名だね…まぁ心に覚えておくさ、
悪戯してる場合じゃないね、

なかなか会えるものでも無いと思うけどさ…まぁその時はそのときさね、情報無しでも行ってやるってもんだよ


ありがとね、いい情報を手に入れたよ…また、何か縁があれば会えるかもね、
そりゃじゃ、私も行くとするよ

【男から聞いたその名前、その名、その特徴を、記憶して、女は、去ろうとするその男を見送る】
【不思議な出会いであった、そして女に取って利益になるものであったのか】

/お疲れ様でした、遅レス申し訳有りませんでした
/話をいろいろ言っちゃいましたが何か都合が悪い点があれば言って頂ければ
/それでは、ありがとう御座いました、お疲れ様です!

245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/28(火) 01:00:53.29 ID:j6+wJxM7o
>>244
/話題を全部継続させようとすると長くなるので、
/随時、重要性の低い話題を打ち切って、中心の話題だけに力を注ぐと良いかも知れません
/パラレルレスにならない様にするだけで、レス速度は大分上がるかと

/それでは、お疲れさまでしたー
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 01:03:28.63 ID:1YnD1Hrro
>>245
/はい了解しました、ありがとう御座います
/それでは改めて、お疲れさまでした!
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/06/28(火) 01:06:48.37 ID:WOjcI9Bdo
>>242

【――有効打。殺せなくはない。元より諦めるつもりもない】
【――衝撃に舞う彼女の姿から、次のビジョンが浮かぶ。力なく果て、地面にとっ伏す彼女の姿が】
【この場にはあまりにも場違いな程に白き姿を、己の闇で包み、無の色に塗り潰せる】
【その時が近くなった気がした。だから凶相が更に深まる】

アハッ――

【無音の内に、地面を蹴った。間髪入れず、迷うことなく女性へと疾駆する】
【だがしかし、その速度は遅い。一般的な――高校生高学年の女子と殆ど変わらない程である】

【それでも、接近することに成功したならば間違いなくその凶刃を振るうだろう】
【狙いは左肩。やや斜めからの一閃だ】

【人の気配が限りなく薄い路地裏――月光と星々の明かりだけが支配する路地裏】
【宵の闇に包まれるその場所で、ほんの少しの狂気を孕み始めた白と】
【狂気に染まりきった紫が衝突を繰り返す――】

【その果てに白き女性が手に入れるは――】

【 己の死か 】   【それとも】   【 観察結果か 】

【何れにせよ、紫の少女は今宵、その狂気を抑えることはできない】
【白き女性の命運は今、自分だけが握っている――】

/蚊を追っかけまわしてたら遅くなりました…
/そしてお風呂入ってきます。すいません
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 01:08:46.71 ID:ixUsf/pf0
>>240

【彼の言葉に、再度驚愕する。異形は、動揺している様子だった】
【彼等が、正義の志を持つ者であり、度量の大きな者達である事に、ようやく気づいた。彼が浮かべた、おかしそうな笑顔。異形も、笑みを返す】

……。森島も、……

【機関員であった彼を、暖かく迎え、共に戦場に立つ。現在も、固く絆を結び、機関に立ち向かっている】
【彼が紡ぐ言葉は、信頼する想いが含まれている。傷も、笑顔も、全て受け止める様な、仲間を慕うものだった】

……、

【羨ましいと、感じた。強く、断ち切れない結束を持つ彼等が、愛おしく思った。それは、異形にとって、いけない事なのだろう、思考する】
【異形は、沈黙せずとも、言葉は決まっていた。不意に、それを紡ぐ】

……。僕は、……連合に。……

【以降は続けなかったが、希望を望む声音で紡がれた声から、恐らく、異形の答えを、判断出来たかもしれない】
【数拍置いて、礼を告げるだろう。その後、異形は、夜も更けて来たため、彼に別れを紡ぐかもしれない】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 01:11:35.32 ID:5XAg/4nmo
>>243

────さあ、どうっすかね?


隙を見計らって多人数で賽銭箱を運…拝しゃ────ちょっとアレする人員を募集するかもしれないっすよ?

【「ま、それだけをする価値のある中身が詰まってれば良いんすけどね」等と小さく呟いて、変わらぬ様子で%宙みを口に運ぶ。】



ん…んー?知り合い、なんすかね?

【──と、当人にしか分からない事を平然と返して】

────いや、流石にそんな事が出来る相手と言うか、面白そうな事になるとは思えない相手っすね。
まあ多分知っていると言えば知ってるんすけど、互いに踏み込まない≠チすから──ね?


……正直な所分からないっすね。完全に自虐っすけど、友達>氛氛氛氓サこまでの存在が居ないんすよ。

朔姉≠焉A最近会ったばかりっすよ。

【少女の行動に何の疑念も抱かずに、言葉に笑いすら交えて自然≠ノ答えた。】
【単に鈍いのか、それとも、知っていながら、そのまま@ャされているのか。】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/28(火) 01:14:24.32 ID:Uik0ua5Eo
>>248

【――、こくり、首肯を返して】


 …、……はい、分かりました。


【先程と同じ様な回答…、…彼には、『分かっている』】
【別れを告げる彼女に――「連絡先」だけ教えて、彼は其の場を立ち去るだろう】


【――、―言葉は少なかったが、表情は最後まで柔らかかった】


/お疲れ様でしたー!
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 01:18:14.53 ID:ixUsf/pf0
>>250
/お疲れ様でした、ありがとうございました!
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 01:19:50.74 ID:dJGHSUdao
>>247

3つ、――――

【掌を突き出す、そこを中心に3つの「剣」が柄の部分で連結するように形成】
【静かにクルクルと回りだす】

(彼女の力の根源、パワーソースは……?)
(やはりどこか奇妙ですね、なんでしょうかこの感じ)

【彼女は只管に冷静であった】
【魔翌力の流れを見る、情報の蒐集に特化したその瞳で少女を見つめる】
【違和感はそれだけでなく肌からも感じた、もっともこちらはフィーリングのようなものだが】

このくらいならば造作も……ありませんよ?

【回転する「剣」を掲げる】
【少女の刀の一振に合わせるように、弾こうとする】
【もとより円運動は力を受け流すには有利だろう、という考え】

【それが成功した場合、新たに右手に生成した「剣」を持って少女の左肩から垂直へと斬り降ろそうとする】
【しかしながらそれによる身体的な損傷は無く、あるのは「剣」の刃を通じての少女の身体の情報蒐集】
【主にその漆黒の魔翌力はどこからきているのか……という物だ】

/大丈夫ですよー、お風呂把握しましたー
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/28(火) 01:27:07.62 ID:PjN0Kogw0
>>249

……ほう?良い度胸ではないか。云ったの?
やれるもんならやってみるがよい、といったところだ。そんな不届き者は、まとめて捕えてくれるがの。
そうだな、4人程度居れば好い。1人あたり6時間も掃除させれば、さぞ境内がピッカピカに成るだろうしな。

【変わらぬ様子、ゆえに巫女もまた自分のペースを取り戻しつつあった】
【冷茶は飲み干してしまったゆえに、饅頭を一口かじって咀嚼。飲み込んでから、境内を見回してにやにや】
【しかし、元から掃除するところが一つも無いほど綺麗に手入れされた境内にて、6時間も何処を掃除させるつもりなのか】
【「まずは御稲荷様の手入れだろう?それから石畳の隙間の砂粒を全部取り払って……」などと物騒なことを呟きながら、イミナは】

(……そうだ、「今」はこれでいい。『今』は……――)

【――と。改めて、心内において深呼吸を重ね】



……んむ?何やら釈然とせん返答だな。
まぁ、そんな曖昧な関係性が分からぬワケではないが……なんだ、つまらんのう。
汝と颯護がそんな仲なら、我が全身全霊を賭して嘲ってやろうと思ったのだが……


……ほーぅ?所謂「ぼっち」というヤツか?残念女子天月は。
そーれはまことに残念だのー。我のよーに神の遣い、眷属……『巫女』としての使命があるなら兎に角、
普通に暮らしておって友人も居ないとなれば、まさに残念極まりないといったところかー?

【……先ほどまでの恨みを一挙に晴らせる「弱点」を得たとでも思っているのか】
【イミナは、何やらウザったい笑みを(擬音をつけるとしたら「によによ」)浮かべながら天月を見やって】
【……やや過剰なほどに鬱陶しさを演出しようとしているように見えるのは、先ほどの異質から早く馬鹿げた日常に戻したいという気持ちの表れか】
【また、イミナの言葉から逆に考えれば――彼女もまた、その使命のために「友達」という存在を持っていないようにも思えるが】

……うむ?「朔姉」?
年上の相手をお姉ちゃんお姉ちゃんと慕うような性質(たち)でもあるまい、血縁か?

【が、その言葉には純粋に興味を惹かれたようで、きょとんとしながら訊ねる】
【……果たして、天月は『理解』しているのか。だが、イミナにとっては、兎に角今は道化でもいいから「日常」でありたかった】

【……――そう。確かに、イミナにとっても『友達』と呼べる存在は殆ど居ないのである】
【訳あって神社から外に出歩くことは滅多に無く、孤独な日を過ごすことも少なくない】
【正直、天月という少女は、イミナにとって今までで一番馬鹿馬鹿しい話をした、或いは「身近に感じられる」相手かもしれず】
【――実は年齢も近かったりするし――だからこそ、今この会話の時間は『日常』として大切にしたいのかもしれなかった】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 01:41:05.61 ID:WOjcI9Bdo
>>252

【キィン、と金属が弾かれる音が響き、目論見通り見事に刀を弾かれる】
【ただ受けられるだけではないその防御は、彼女の隙を作りだすには十分過ぎるほどであった】

――ッ!

【勢い余った刀の重量を支え切れなくなり、正に今狙われている左肩を晒す体勢に】
【そして――「剣」が、直撃した】

【 ―――――― 】

【剣先から伝わってくるのは人のものであって人のものではない魔翌力=z
【精密な検査ができるならば、この少女の魔翌力は誰かによって創られたものとまでわかるだろう】
【そう、この少女は所謂人造人間≠ネのである。剣先より女性に飛び込む文字列は――】

【  『Iamyプログラム』  】

【しかし元より持った狂気を数倍にまで引き上げているものの存在に、真っ先に気がつくだろう】
【――“哲学者の卵”。その禍々しい魔翌力が、伝わってくるはずだ】

死んで……あなたの全てを……
―――ちょうだい?

アハッ――ハハッ……ハ―――――ハハハハハハ!!!

【 ゴ ウ ッ !! 】
【一度も攻撃が通らないことに痺れを切らしたか】
【彼女の身体から漆黒の魔翌力が噴き上がる。轟々とうねるそれらは4つに収斂されてゆき】
【やがて生成されたのは4つの黒い槍。それらは空中に浮翌遊し、穂先は全て対峙する女性へと向けられていた】


   ――――― アーテル・アキュリス


【――全ての槍が一斉に放たれるだろう。速度は黒球とは比べ物にならないほどに速い】
【その性質は最初の黒球と全く同じものだ。だが威力は全てにおいて上をゆく】
【まして今両者の距離は手を伸ばせば届く程に近い】
【この攻撃を、躱すことはできるか――】


/ただいまです!
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 01:46:38.24 ID:5XAg/4nmo
>>253

いやー、仮にやらかしても≠たしはお掃除しないっすよ?
寧ろ、散らかってる神社は散らかってる小汚い$_社としての風情が――――…

【呟きに対しては「姑っすか」等と軽いツッコミを入れて、此方は茶で喉を潤す。】
【――気に留めるべき事では無い≠ゥもしれない。単なる偶然≠ゥもしれない。】

【彼の少女は、そこまでの事≠感じさせる呑気さがあって――――】



――仮にそうだとしても、恋愛に無縁そうな大平原≠ノは言われたくないっすね?
【大平原≠ヘ何を指しているのだろうか、と此方まで疑問になる(棒読み)。】
【余談だが、その事を言う少女には年相応な物≠ヘある。いや、ちょっと背伸びした程度だろうか。】

――――神の遣い、眷属の後に残念≠ェ足りないっすよ?

そんな事を言い出すいみなんも、変な人達≠ニ変な関係≠作ってるんじゃないっすか?

【――兎も角、彼女はこちらも、嫌な笑み≠見せる。】

…んー、取り敢えず、複雑な関係なんすよ。

血縁関係的には姉≠チすけど、全く今の今まで会って無かった、らしい≠チすよ?

【やれやれ、とオーバーなジェスチャーをして、溜め息を一つ。】
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/28(火) 02:01:13.59 ID:PjN0Kogw0
>>255

そうか。それでも構わぬ。だったらその時は、汝は死ぬまでこの社から出られぬというだけよ。
颯護から聞いておらんか?この「春霞の社」の周囲には『結界』が張り巡らせてある。
外との遮断も我が意のままよ。やらかしたら最後、絶対に掃除してもらうからな。

……ふん、我が神には小汚い社など似合わぬわ。清らかなるものは清らかなるところに在るのが善い。
そう、この我のようにな?

【突っ込みどころ満載な調子でのたまいながら、お茶を飲む相手に触発されて喉が渇いてきたか】
【天月に「お代わり」が必要か否かを訊ねてから、
 必要とあれば自分の分と相手の分、再び湯呑に氷と茶を入れなおしてくるだろう】
【お茶を注ぐ間も、イミナの心境には針の如く食い込んで引っかかるものがあったが――今、思考するのは止めにしよう】
【自分は、お世辞にも「ポーカーフェイス」というやつが上手いわけではないのだから――】


うん?可笑しいのう、我の耳がおかしいのか?
今なにやら極めて不届きな言葉が聞こえたが、我の気のせいだよな?
もし二度とそんな言葉を口にしたなら、……な?

【満面の、眩ゆいばかりの笑みと共に、一瞬だけ神社の周囲の空間がきぃん、と響いた気がする】
【ああ、『結界』。どうやら本当に存在するらしい。ハッタリではなさそうだ――みたいな】


やかましいわ、いちいち細かいところまで突っ込んできおって……
ああ、確かに変な汝に変な絡まれ方をして、我としては散々と言ったところか?

【対する(残念)巫女は、やれやれと肩をすくめて見せる。本当に負けず嫌いというか】

……ほう。ま、こんな世の中だ。生き別れの姉妹程度で驚くほどのことでもあるまい。
過去がどうあれ、今出会えたなら好いではないか?少なくとも、そやつが汝の姉と証明出来るのならな。
“我のように独りなら兎に角”、己と同じ血を宿す者がこの世に在り、そしてそれと出会うことが出来た。
それもまた、捉え方によっては些細な幸福よの。

【――からり、と氷の音を響かせて。冷たいお茶で喉を潤し、ふぅ、と細い息を吐いて――】


……む、随分長いこと話しこんでしまったな……そろそろ暇(いとま)の頃合かの?
元々、一日の仕事が全て終わったから涼んでいたのだ。急ぎの用があるわけではないが、明日も早いからな……。

【――ゆっくりと立ち上がり、ぐぐ、と伸びをした】
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 02:19:29.10 ID:dJGHSUdao
>>254

(これは、――――)

【情報の奔流が「剣」を介して流れこんで来る】
【人の姿でありながら人でない物、『Iamyプログラム』その単語を重要語句として登録そして定着】
【その作業を数瞬で終わらせると流れこむ禍々しい魔翌力、伝わるのは異常性】

(傀儡?いや……クローンの類でしょうか?……となれば私と似たようなお方ですね)
嫌です、全てはあげられません諦めなさい……。

【情報を得るという役目を果たした「剣」は砕け霧散、周囲に白い霧を残す】
【その白色に対するように現れる漆黒の槍】
【それは近い程に驚異を感じさせる】

(連結解除、結界強化、――――)

【繋がっていた3つの「剣」は解除されそれぞれ独立して浮翌遊】
【内在する結界の力を強化させその黒い槍に向け射出されるが】

【単純な計算をするならばやはり1つ足りない、情報蒐集用の「剣」を残しておけば何とかなったかもしれない】
【そんな後悔をする暇もなく、迫る黒色】

う――――あ、……――――。

【足りない物の代わりに力を篭めた右手を突き出すが相殺出来るはずもなく】
【彼女は風に吹かれる木の葉のように吹き飛ぶ、薄い土煙】
【膝を付く形でその場に飛ばされた彼女は】

復活してそうそうこれですか……、全く。

【攻撃をもろに受けた右腕の肘から先が消失していて】
【その断面図は人間の組織など一切見られず、在るのは白く輝く断面だった】

/すいません遅くなりました
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 02:22:52.20 ID:5XAg/4nmo
>>256

いやー、出られる≠チすよ多分。


多分っすけど――――頑張れば=B

【何故か自信満々に脱走宣言をして、根性論を何故か持ち出して来た。】
【――――――出来るかも、しれないのだが。その前に。】

【音に対してはびびびびくう、っと此方まで何故かびっくりさせられる程に驚いて、「やれば出来…いや無理っすかね…」等と。】

――あうあうあうあう……その清らかなる心で全てを許してくれっすよ。

【がくがくぶるぶる。分かり易い<潟Aクションをした後に】


…あ、賽銭≠ヘ入れないっすけど。残念ながら。

【唐突にぴたりと止めて、指を一本立てて宣言。けろりとした表情を見せる。】
【――――全く以て無駄な演技≠ナある。】


散々≠ヘ、ツン≠フ部分すかね?
別に嬉しくなんかないんだからねっっ≠ニこれからデレ≠ェ見えるんすかね?

【――――随分と、そちら側≠フ知識が多い。そして要らない発言≠焉B】


…分からない≠チすね。
多分、今直ぐに分かれば良いんすけど――――


【むむむむむ、と背景に書き文字が浮かぶような仕草をする。あまり悩む℃抹ソでは無いらしい。】

ん、そうっすかね?まあ、多分そう感じるならそうっすね。

【――等と適当な返答。帰るきっかけが特に無かった様な様子。】

――――あ。
饅頭と茶があるなら、いつでも押し掛けてあげても@ヌいっすよ?そりゃ、毎日のように居付く≠チす。

【うにゃー、と鳴き声≠轤オき物を上げて、掌をひらりと上げる。】
【一応、猫、なのだろうか――――】
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 02:23:43.67 ID:WOjcI9Bdo
>>257
/すいません。明日に備えてそろそろ寝ようと思います…
/明日は12時以降にしかおそらく来れないですが、それでもいいなら明日に持ちこさせていただけないでしょうか
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 02:35:30.54 ID:dJGHSUdao
>>259
/あ、はい了解です
/12時以降というのは24時以降という事で良いのでしょうか?
/まあどちらにしても大丈夫ですよー
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 02:37:08.66 ID:WOjcI9Bdo
>>260
/24時です…
/では寝ます…一旦お疲れ様でした!
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 17:35:44.40 ID:UuL7O2rAo
>>224>>230

ぐ────、

(何故、分からぬ……機関員の支部長を眼前に、手負いの貴様では敵わぬと──)
(感情に呑まれることが戦場ではどれだけ愚かか等……)
(考えずとも、分かる事ではないか──)

【天辰桜は確かに、直情的な性格の人物だ】
【だがあくまでも其れは戦いにおける一面。計略を嫌うという一面のみの話】
【それ以外では意外にも合理的な思考の持ち主】
【引けぬ戦いでは己が誇りを掛ける事もあろうが──】
【彼女の目から見れば、青年の今の状況はまだその時ではなかった】
【今を逃せば南雲利織が永久に機関の手の内にあるというわけでもない】
【むしろ天辰は青年にヒントを与え】
【より青年側の勝率を上げることが出来るよう、助言を述べた心算だった】

【しかし其れを無碍にするような──】
【勝率が低い手札でチップを全掛けするような彼の行動を見て、ぐうと表情をゆがめる】

【掛ける言葉は、既に無い】
【上司である宮下正次に、はっきりとした態度で反抗するということは──】
【それは、組織内においての自殺行動と同義だからだ】
【責めて天辰自身がナンバーズであれば話は別であったかもしれないが】
【彼女は数字を持たぬ一般構成員。代わりなど──いくらでも、いるのだ】
【だから──】


……あぁ、助かった。見事な助太刀、感謝する宮下正次。


【──紡いだ言葉は、低く低く。然し表情は何かを抑えるような其れ】
【恐らく心中では、表に出たものとは真逆のモノを渦巻かせているに違いなく】


「れ、レナントさん──超、だめ、ですっ……!」
「宮下さんは、超、ロボ的なもの、超、呼びだせる……」
「1人で超向かうものじゃ、超、ないですっ」


【黙した天辰とは裏腹に、今度は利織がカレルに対して警告を告げる】
【この場で宮下の戦力をばらすと言う事は、或いはある程度の覚悟を決めたのだろう】
【だが決して、宮下は己を殺めはしないだろうという奇妙な確信があり──】
【故に利織はカレルに言葉を投げかける】
【いくら人外染みた力を持つ青年だろうと、いくら武器を持っていようと】
【其れを上回るモノと相対してしまえば──勝ち目はないのだ】

【このまま利織を放置しておけば、或いは宮下の能力まで口にしてしまうかも知れぬが】
【それを果たして宮下はどう受け取るか】
【彼女の言葉を受け、カレルはどう動くか】
【いずれも、利織や天辰が関われる範疇を超えており──】

/返しておきますね!
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 18:10:31.93 ID:4DGeTkkAO
>>230

――――ぉぉおおおおおッ!!!

【咆哮に似た怒号を上げ、宮下の持つ剣を弾き飛ばすように下から上に、剣を片腕で振り上げる】
【助走による加速と、元々、身の丈程もある剣を片腕で振るっていた腕力が合わさって、轟、と、空を裂く音が響く】

【武器が折れるか、取り落とすか、腕を痺れさせるか、どんな形でも隙を作れると、此方の不利にはならないと判断しての行動だ】
【腕を先の一撃で折られ、血を垂れ流している今も尚、戦士としての咄嗟の判断力は衰えずにいるらしく】

>>262

だから、どうしたって言うんだ、呼ぶ時間を与えなければ良いだけだろう!?
僕は此奴と出逢った時には、迷わずに[ピーーー]と決めていたんだ、今更、変える理由なんてッ!!

【叫びを上げ、戦いを続ける姿勢を見せる青年、言葉を聞くつもりなんて微塵も見せない――】

【―――そう、見えていたのだが、ちらりと其方に向けた視線の色は、殺意に染まった赤ながら……獣のような、本能や感情に染まった色には、見えなくて】
【何かを企んでいるような、思慮の色が、一瞬、其方の二人には窺えるかもしれないだろう】
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国)[sage]:2011/06/28(火) 18:13:38.30 ID:0egsi6cAO
>>165
【護の一撃は卵に小さな亀裂を生じさせ、そこから魔翌力が漏れ出した】
【だが、固い】
【流石と言うべきか卵は未だ破壊されず、それどころか今度は護を乗っ取ろうとその根を伸ばし──】


【バチンッ!!】

【体に残っていた魔翌力の残りカス】
【セシリアが撃ち出したそれは卵の動きを一瞬止める】
【そう一瞬。だがこの場ではそれが命運を分ける】
【今力任せに斬り込んでも同じようにヒビが入るだけだろう。狙うは一点】
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/28(火) 18:31:56.76 ID:O2hzT+wdo
【摩天楼のと或る一角、ネオンに紛れた空地に座を構えるはN曲馬団】
【その名は酷く古めかしいが、今風に言うなら「N's circus」とでも為るか】

【ドンと据え置かれた派手なテントの入口は、今宵は固く閉ざされて居り】
【近くの看板の文字を見れば「来る○月×日開幕」の文字が躍っていた】

 兄や、サァカスはお好きかい 

「姉や、サァカスはお好きかい」

【だんだらな道化師の服装で、チラシを配って歩く一人の子供】
【否、首がふたつ有る。どちらも10歳程の、少年と少女の首であった】

【一瞬見れば奇妙な光景。だが、サーカスの宣伝をしていると解れば】
【二人羽織りのような仕掛けでそう見せている、とやらの推察が出来るだろう】

【そうでも思っておかねば飲み込めぬ程度に、これは酷く可笑しな光景なのだから】
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 18:37:21.64 ID:7hQAuCs8o
>>262

【宮下の氷剣に迫るカレルの剣】
【宮下はカレルが半吸血鬼という事は知らずに居る】
【力で見れば、自身が勝っていると踏んだ宮下だが、宮下は剣を"放した=z

【カレルは気づくだろうか、氷剣の重量が普通の刀の半分程と気づけるだろうか】
【元々軽いのか、それとも何かの異能か―――】

【剣を放した宮下はカレルの腕、それも折れた方の腕に蹴りを仕掛ける】
【ストリートファイトで養ったような、ボクシングや、サバット等の綺麗なそれでは無い】
【速度は普通だが、威力、――重さに特化した蹴り】

【蹴りと同時に、片手をポケットに突っ込んだ】
【先ほど刀が出てきたの同様、何か武器が出てくるとの思考に至るだろうか】

【そして、―――宮下の胸から放つ黒い魔翌力がまた一段と濃くなった】

>>263

利織ちゃん……それ以上ネタばらししたら……分かるよね?

【カレルの方を向きつつも、しっかりと言葉は耳に届いていたらしく】
【能力がいずればれる事は悟っていたが、他人の口から漏らされるのは、不快なのか】
【嫌味らしく、釘を刺した】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/28(火) 18:49:35.86 ID:BBr1hKuRo
【水の国、寂れたとある通り】
【メインストリートがにぎわう一方、開発の際主用地の役割を喪失した小通りもちらほら見受けられる】
【我々の観点でいう商店街の情勢に近い、人気の少ない、或いは高齢化が進みつつある地域】

一月…一月ちょいになるのかな?
何とか資金調達して、工房ゲットして、試作で一機作ってみて…。

【商業的に何のうまみもないこの地域に新装開店した、小さな工房がある】
【けれどテナントのクソぼろい有様を見れば、実情は推して知るべし】
【資金難のため『ここしか借りれませんでした』と言うのが正解であろう、ぼろ小屋のようなそれ】
【豪快な毛筆ででっかく『いぬや』と書かれた看板が掲げられていた。店名だろうか】

……そして仕事はなく貯蓄も尽きた……もうだめだぁおしまいだぁ…!!!

【そういう事情があるためか開かれた店内、木造ログハウス風の内装】
【真正面に用意されたカウンターに、頭を抱えてどんよりとした空気を撒き散らすアホ犬がいた】

【堅牢な体つきで、惜しげもなく露出した上半身は胸板も腹筋も申し分ない】
【それから、二の腕の中ほどから黒い袖のようなものをつけていて、袖口はやや広くゆとりがある】
【ベージュのズボンは、その下に鍛え上げられた脚部を隠している】
【と、そこまでなら良くある、といえるだろうか】

【彼を犬たら締めているのは、全身毛むくじゃらで、大きな尻尾と、頭部がまんま犬だったという点だ】
【毛皮は少し暗い赤、体毛より明度の高い赤髪を鉢巻でかきあげて、犬種は大型犬っぽいのに若干童顔だった】

【この店、来客歓迎! とか、高度な機械整備から開発まで何でもお任せ! とかいろいろビラが張ってあったが】
【どういうわけか店内に商品が並んでいないし、何より立地が最悪で閑古鳥が鳴いている】

何がいけなかったんだ…? 広告費用度外視? 女の子に貢ぎすぎた? 食費…はないな、割と霞食ってたし。
銃の手入れだって安くないし…はっ、あのときの慰謝料か!?
シクシク…くそぅ、不幸だ……っ!!

【聞いているだけで頭が悪くなりそうな声をあげるアホ犬の店、立ち寄る物好きなんているのか…?】
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 18:49:44.21 ID:UuL7O2rAo
>>263>>266

「超、違います──それだけじゃ、超、ない……!」
「宮下さんは、超、多重能力者(デュアルスキル)──」
「超キモい超公害クラスの超アートマンだけでなく、本人自身も超能力を超保持しています!」

「その能力とは────っ、っ、」


【──だが、利織の言葉が最後まで紡がれる事は無い】
【宮下の台詞が、聞こえてしまったから】
【今の今までは、興奮していたこととある程度の覚悟を決めていた故に語る事が出来たが】
【こうやっていざ彼の言葉を、彼の警告を耳にしてしまえば、蘇るのはあの恐怖】
【喉元に剣の切っ先を突き付けられ。或いは腹部を蹴られたあの痛み】
【ひく、と。それ以上語るのを体が拒むかのように利織の喉がひくついて】


「────、ニルスの不思議な旅=v


【ようやく搾り出したのは、とある物語のタイトル】
【いたずらっ子の少年ニルスが小人に魔法をかけられ、小さくなってしまった事から始まる物語】
【小人と同じ大きさまでなってしまったニルスは何故か動物と喋れるようになり】
【呪いをかけた小人を探す旅に出るという──そんな趣旨のお話】
【それが彼の能力と。宮下の能力と何の関係があるのだろうか】
【動物との対話か。或いは小さくなる能力か──それとも】
【どの道そのヒントは、カレルが物語の内容を知らなければ何の役にも立たないもので】


(──あいつ、何を考えている……)


【利織は恐らく、カレルの表情には気付いていない】
【元より彼女は戦闘などは出来ぬ一般人に近い】
【故に、些細な表情の変化などは分からず──】
【更に、目元を隠すフードや夜の暗闇が、感情の判別を困難とさせてしまっていた】

【一方天辰はと言えば流石と言おうか。既に思考は氷が如く冷たさを取り戻し】
【然りと青年の表情を。その内に秘められた思案の色を悟る】
【だが何を考えているかまでは分からぬらしく、彼の心中を見透かすように目を細め】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 18:57:27.56 ID:1YnD1Hrro
【日が沈んでいくその時間、太陽が海えと消えて行くそんな時間】
【その瞬間、その景色は素晴らしい者を見せてくれる、一番輝く其の時間帯】
【沈む太陽、そのオレンジ色は、暖かく皆を照らす、そのグラデーションに色分けされた空、誰もが輝く其の時間帯】

ーー日の沈む廃れた港の船着場

【古くから、使われているであろう其の船着場、廃れようとも、その古くなった全てからは美しい物を感じ取れる】
【ノスタルジックにその場を見せる、昔懐かしい幼い時を思い出させる】

ふぅ……いろんな事がありすぎね、

【そこにいるのは一人の女、彼岸花のデザインが印象的な着物を着て、手には日本刀、白に近いその金の長い髪は、足につく程まで伸びている】

妖怪退治屋…
星の国の技術者…
櫻の国……ヤツルギ……

【その呟く言葉は女が此の街に来て、色々出会いそして知ったこと、】
【ある国の其の山から出てきて、此の街に来て、いろいろな出会いがあった、とてもその場所にいたならば会えなかった者達】

気になることがありすぎね…やらなきゃいけないことも……

【女はその沈む夕日、赤く青く、そして星が見えるその空を、一つの大きな石に座り眺めている】
【海には、海には此処の住民だろうか一人の老人が、船にのり、網を海に投げている】

【その長い髪が邪魔なのか、風になびくその髪が掛からぬように顔の横に手を置く】

【女の横には何故だか解らないが狐が何匹か、何処からきたのか何処に居たのか、いつの間にか横にいる】
【警戒心が強いその狐、なぜ女を警戒せずにそこに居るかも見た者は解らないだろう】

【女が狐であり、妖狐であることなど、其れを見ただけでは解るはずもない、否、霊感が強いものなど、同じ妖族の者だとしたら解るかも知れない】
【警戒心が強い狐が横にいる、そんな光景を不思議に思う者がいるかも知れない】

【其れ以外は、ただの女が石の上に座っているのみ、和服を着て、日本刀を持って、なにかを呟くそんな女がいるのみ】







270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 19:04:24.67 ID:4DGeTkkAO
>>266

は、考えが一々甘いよな、痛みで怯む程度なら、始めからこんな身体で機関に喧嘩を売るかよッ!!

【決して痛くない訳ではないのだろう、だが、覚悟は出来ていた】
【人の弱味に付け込む相手だと、何となく理解する事が出来ていたからだ】
【だから、一番目立つ負傷である、砕かれた左腕を狙うであろう事は予想が出来ていた】

それと、だ、良いのかよ、余裕を見せるのは良いが、今のお前隙だらけだぞ。

(……まあ、無策って訳はないだろうし、能力なんだろうけどさ)
(今は、怒り狂って攻撃一辺倒だと思っていて貰おうかな……)

【振り上げた刃が反転、袈裟切りに宮下を襲う一閃が放たれる】
【痛みを覚悟出来ていたからか、その一閃には、僅かな時間の遅れすら、存在していない】
【まるで、万全の状態で放たれた一閃のように、研ぎ澄まされていて】

>>268

ああ、子供向けの物語だね……なんて言ってる場合じゃないだろう、馬鹿かよ君はッ!!

【一瞬だけ振り向いて、八つ当たり、そう思われても仕方ない発言をしておきながら、青年は確かに、物語の内容を理解していると、そう、発言に含んだ】
【その時其方に向けた表情の口元は、僅かに上がって、笑っていて、言いたい事の意味は大体伝わった、とそう示す】

(……ポケットに手を突っ込んで、刀を取り出した、なら、無難に、物語の主人公のように、刀が小さくなっていたと考えるべきかな)
(さっきのを見てなかったら、何を言われているかさっぱりだったろうけどね、後はアートマンか……厄介だな)

271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/28(火) 19:12:33.36 ID:O2hzT+wdo
>>269
【船着き場に佇む彼女の元へ、ひとりの子供が走ってくる】
【陽気なスキップで、時々ぴょんと跳ねるその幼い姿には、首がふたつ在った】

【片方は少年の、もう片方は少女の首。どちらも10歳程だろう】
【だんだらの道化師の服の所為で、首元の構造はよく伺えない】

【…二人羽織りにしては、妙に自然な動きぶりであった】


 姉や、姉や。 そんなところでどうしたの。

「きつねだよ、きつねだよ! 変だねえ、姉やになついているのかい?」


【先ず少年の首が、女性がここに佇む訳を問うて】
【次に少女の首が、狐が彼女になついているらしい事を珍しがった】

/すみません、絡んで早速飯です…
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 19:27:01.95 ID:1YnD1Hrro
>>271

【首が2つの子供、その可愛らしい声とは裏腹に、その姿は一般社会では奇妙がられているのだろうか】
【だが、その子供は其れを悲しんでいるようには見えず、2人羽織という遊びでもしているのかとも思った】
【しかし、その動きは自然で、その女は首を傾げる】

んー…坊や?嬢ちゃんかね、

あたしはまー何もしてないさ、ただボーッとしたくなる時って、ないかい?坊やと嬢ちゃんにはまだわからないかねぇ…

【もしその子どもが、2つの首を持っていたとしても、奇妙がることなどは無い、女自身も、世間一般では奇妙がられる存在ではあるから】

【其の狐は、その子どもが来るさま、女の後ろに隠れ、その背中からひょっこり顔を出し、いくつもの顔が子どもを見る】

へぇ…何が変なんだい?なついているかは分からないけどさ…まぁ…あたしの事を嫌ってはいないみたいだよ

【狐は警戒心が高い、群れることも無い、だが何故集まるのか、】
【それは女にもよく解らない、自身が妖狐である、そんな理由なのか?その辺りもよくわかっていないのだ、その女自身も…だが集まってくる不思議なものだ】

それよりアンタ達こそこんな所でなにしてんのさ、
あたしはーまぁ見ての通りだよ、ボーッとしてるのさ

【なぜこんな外れの船着場に、こんな子供がいるのか、女は其れが不思議だった、周りには保護者らしき者もいない】
【そしてこの時間に子供が1人、いや2人?でいるのも不思議な事だ】

/了解しました!
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 19:28:31.64 ID:7hQAuCs8o
>>268

【宮下は、その物語の内容も、名前すらも知らず】
【この状況で紡ぎだされた言葉だ。何か意味があるのは確か】
【だけど、意味を確かめる暇も無いのもまた確か】

【そして、超キモイだとか、超公害だとかと言葉を受けると】
【胸の卵がどくン、と鼓動を大きくした―――】

>>270


【袈裟切りをバックステップで直撃は避ける】
【ここまでの一撃が来るとは予想してなかったのか肩から、脇腹に紅い線が描かれる】
【決して少ないとは言えない出血だが、致命傷でも無い】
【奇妙なのは痛んだ素振りを見せない事だろうか、何らかの策があると考えて間違い無いだろう】



【そして、氷剣が、今宮下の前方に落ちようとした、――その瞬間】

【卵の黒い魔翌力が更に濃くなり】
【それと同時に、狂気、――とにかく嫌な感じを肌で受け取れるだろうか】

「YEAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

【突如青年の背中から出現したのは】
【全身が鏡塗りされた、体長2m、痩躯の亜人形アートマン】
【容姿は、超キモイと形容するに相応しく―――】

「誰が超公害だYOOOOOO!!!!!」

【アートマンはG的スピードで氷剣を取ると、そのまま蹴りをカレルの胸目掛けて放つだろう】
【速さは中々の物だが、軽い。宮下と対照的な一撃】

【宮下は、ポケットから炎を帯びた刀を抜き取るとカレルから見て右方向に移動するだろう】
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/28(火) 19:34:07.31 ID:XofwDz/T0
>>258

ふん、我が術と結界を侮っておるのか?
この春霞の社に施した結界は幾重もの式符が織り成す大法陣よ。
禁術だろーが戦車砲だろーが叩き込まれても、キズひとつ付かぬわ!…………多分な。

【立ち上がったまま両腕を組んで天月を見下ろすアホ巫女もとい残念巫女だが、どうにも断言する自信は無いらしい】
【しかし、試しに結界を一瞬発動したならこの反応。楽しくなってきたのか、表情にはにやにやと笑みを浮かべて】

……ツンとかデレとか、何を言うておるのだ。
我にそんなコトを期待しても無駄よ、少なくとも汝に心を開くことなど有り得ぬわ。
何度も云うが、とことん残念な汝と極めて優秀な我では一切が釣り合わんからの。

【何処か見下したような視線を投げながら、両者の湯呑みをお盆に載せようとして】
【ひょい、と両手でお盆を抱え上げ、それからえへん、と(無い)胸を張り】

……幸せなど、自分自身の価値観で如何様にも変化するものぞ。
他人にとってはちっぽけなものでも、己にとっては宝と成り得る……。そんな心の持ち様で――


――はぁ?
ふんっ、汝のようなやかましい残念女子などお断りだっ!大体なんでそんな上から目線なのだっ!
毎日居付かれても構うのと仕事の邪魔とで疲れが倍加するだけだ!ほれ、今食っておる饅頭を食べきったらさっさと往かんか!

【――怒ってしまったらしい。イミナはぷい、と顔を逸らして、片手でお盆を支えたままもう片手で「しっしっ」の動きを繰り返し】
【そのまま踵を返して、社の奥のほうへ行ってしまおうとするだろう】
【……が、奥の襖を開けて中へ入る直前に、ちらり、と半身だけ振り向いて】


……“次に来る時”は、汝も何か外の菓子を持って来るのだぞっ!


【――と。そう投げ捨てるように言い放って、ぴしゃり。襖を、閉めるだろう――……】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 19:39:01.16 ID:UuL7O2rAo
>>270>>273

「……ん、んふー、残念。超天才、です」

【彼からは、彼女の口元しか見えないだろうが──】
【それでも、分かるか。にまりとした悪戯笑い。彼女のトレードマークともいえる笑い方】
【冗談めいたやり取りの中。利織もまた確かに、彼がメッセージを受け取った事を悟り】
【だけどちょっとだけ、言葉が途切れたのは──それは】
【それは矢張り、宮下に対する恐怖を笑みで誤魔化したからなのだろう】


──なるほど、あれは、……。いや、敢えて、言うまい。

「超、うわぁ、でた。台所の敵だ、超」

【そして──アートマンが現れると、あの天辰ですら眉をしかめ】
【利織に至っては今にも「超帰れ」と言いそうな、そんな表情】
【どうも「G」の表記がいけなかったらしい。この辺りは2人とも、女性らしいと言うべきか】

【彼女達の位置は宮下が表れた時と一歩も変わらず】
【どくどくと、尚も天辰の身体からは血が溢れていたが──利織との距離は僅かに離れている】
【このままでは何かがあった時、咄嗟に反応出来まいと思ったのか】
【地面に刺さったままの刀を杖代わりに。ひょこりと右脚を引き摺りながら】
【天辰は宮下とカレルにも意識を向けたまま、ゆっくりと利織の方へ移動を始める】
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/28(火) 19:42:22.34 ID:O2hzT+wdo
>>272
【隠れてしまった狐に、少女の首はちょっぴり寂しい表情で】
【少年の首は、女性の言葉にむーんと眉根を寄せた表情】

 ぼーっとしてるよりか、おいらは駆け回ってる方が楽しいや。

「あたしはお花を摘んだり、毬で遊ぶ方がうんと好いよ。」

 秀ちゃん嘘言いやい、毬遊びなんてした事ないじゃないか。
 おいら達と遊んでくれる子なんか、すっかり居やしないんだからね!

「ひどい吉ちゃん、そんな言い方無いじゃない!」

【あらあらまぁまぁ、幼子達の喧嘩が始まった】
【秀ちゃんと呼ばれた少女の首は、そっぽを向いてしまって喋らない】
【代わりに吉ちゃんと呼ばれた少年の首が、彼女の分もと喋り出す】

 おいら達はね、ふたりで遊んでたの。
 こんな時間はあまり人も居ないから、誰も気味悪がったりしないんだもの。

 それより姉やは、狐さんとお話しできるのかい?
 ふつう狐さんは、人になんて寄って来ないじゃないか。

【女性の後ろに隠れた狐たちは、彼女に良く懐いているように見えた】
【それ故に、子供の純真さを持ってそんな問いを投げ掛ける】

【彼女が普通の人で無い事を、それとなく探るような。そんな問い】

/お待たせしましたっ
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 19:43:09.70 ID:4DGeTkkAO
>>273

有り難いね、丁度出し惜しみされたらどうしようかと苦悩していた所だよ……。

それと、さ、一部のアートマンは、傷付けられると本体も負傷するらしいね。
此奴がどうなのか、折角だから試させて貰おうか……なっ!!

【青年が振り下ろした刃は勢いを失わず、そのまま、がつんと地面に衝突する】
【ある程度の勢いを得た物体を地面に衝突させたのだ、当然ながら、地面から反対に押し返す力も生み出される】
【青年はその力を利用して、突き出されたアートマンの脚を、そのまま斬り上げる刃にて迎撃しようとする】
【突き出された脚、今更重心を移動させる事も難しいだろう体勢、回避は困難だと思われるが、宮下はどう動くつもりか】

>>275

語るなら語るでもう少し意味の有る台詞を吐いてくれれば良いのにさ……全く。

(……っ、と、いけないな)

【攻防を繰り広げている最中にも、二人の位置関係に気を配っていた青年は、この場になって、初めて焦りを覚えた】
【二人に密着されてしまっては、青年の目的が果たせない、ならば、青年がやるべき行動は】
――――。

【そう、その為の時間は、もう殆ど残されていないのだから】
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 19:59:56.90 ID:1YnD1Hrro
>>276
そりゃそうさ、アンタ達ほどだと、そうでもなきゃ可笑しいぐらいだよ

【外で駆けまわり、毬や花をつんで元気に遊んでいるのが好き、其れに対しての解答だろう】
【その目の前の、少年、少女を見て、懐かしそうに微笑みながら、自分もこんな時があったのだなと思いながら】

【そして子供特有の喧嘩だろうか、兄弟などでもこんな光景が伺える、そんな時がある】
【純粋なだけに、そんな事もある、その行動もやはり女には懐かしく】

あらあら…坊や、女の子にはもっと優しくしなきゃいけないんだよ、

【その何気ない喧嘩を聞いていて、一つ引っかかる、いや引っかかる言葉があった】
【遊んでくれる、子など居ない、気味悪がったりしない、とそんな言葉】

【少女は毬や花で遊びたいという願望があるのだろうか、でもその姿故、そんな事もできやしないのだろうか】
【その喧嘩をする2人を見て、なにか哀しいそんな表情を見せる】

【だがその事に何といえばいいかわからず、】

へぇ…気味悪がったりねぇ…
【その言葉からは、やはり自身の姿がそうであるかのように、決して自分たちは2人羽織ではなく、そういう風に生まれてきた、とそう言っている風に感じるのであった】

よく知ってるねぇ…フフッ…あたしはね…坊や…嬢ちゃん

人ではないのさ、だからこの子達も寄ってくる、

【特に自身が狐であることは隠しているわけではない、だが此処ですぐ行っても、何かつまらない、少し焦らしてやろうかと】
【そんな悪戯心をだしつつその2人に話すのであった、その悪戯を擦る前の子どものようなそんな無邪気な笑いを見せながら】

普通じゃないのさ、あたしはね、

279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/28(火) 20:02:22.06 ID:5XAg/4nmo
>>274

――ほう、多分≠チすか。そりゃもう試しがいがあるっすねえ…

【にやにやに対抗するかのように、こっちもにまにまと。全く以て変なやり取りである。】

そうっすね、とことん優秀≠ネあたしと残念≠ネイミナじゃ釣り合わないっすねー、本当に。
勝手にこじ開けられそーなあたしに感謝するっすよー?

【ぶんぶんぶん、と特に意味の無い腕回し。】
【じたばたじたばたと鬱陶しい程動き回る彼女は、勝手な¥ホみを浮かべていて。】

それは失礼っすよー、あ、恥ずかしがり屋さんっすねー?

【――最後までこんな調子で、閉まる襖を見届けて。】


…賽銭≠ヘあげないっすけど、代金位は。


【――――等とこっそり漏らして、小額の金を忘れるようにして£uいて行く。】
【一気に騒がしさが消えた縁側に、ぺこりと一礼。逃げ去るようにして、その姿は消えて行った。】
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 20:03:33.58 ID:7hQAuCs8o
>>275

「HEY!そこのちっこいの!後で覚えてろYO!」

【否定しない辺りは自覚しているのだろうか】
【戦闘の合間でも言い返す辺りかなり必死だ】

>>275

【止まらない、アートマンは止まらない】
【止まれるハズも無い、止まる気も無い】

【天辰と戦闘していた事を考えて、カレルは自分達よりも消費しているハズ】
【体力が此方の方が多いのであれば、ゴリ押しするべき―――】
【今更痛みなんて気にするべきでは無い】
【そんな考えが宮下の頭の中に渦巻いていて】

【刃がアートマンの脚に接近するのを見たその刹那、宮下はカレルの右手向けて炎剣を振るう】
【狙いとしては、武器を持つのを困難にする為】



「YEAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」



【そして、刃はアートマンの脚に直撃した。かきん、と金属音が響く】
【瞬間、宮下の顔も歪むが、炎刀は止まらない】
【痛みよりも、戦いの楽しさの方が勝っていた。コイツがやられる姿を見てみたい―――】
【緩められた頬は、アートマンよりも醜くて】
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 20:08:39.53 ID:UuL7O2rAo
>>277>>280

「超、失礼です、ね。まるで利織ちゃんが、超バカのような超言い草です」
「お礼に今度、本当は怖いグリム童話でも超読み聞かせてあげますよ」
「お土産に、ひなちゃんだけ10体ほど、超プレゼントしましょうか?」

【──ひなちゃん、とは。彼女の製作した魔導人形の一つ】
【赤い服を纏った、髪の長いあの人形のことだ】
【それが10体に加えてホラー染みた読み聞かせをするというのは──】
【お礼というよりも、お礼参りの方が正しいのではないだろうか】
【最も──その軽口に軽口で返せるだけの余裕。果たして青年にはあるか】


【一方、天辰】
【移動の最中、落とした黒鞘を拾い上げ、其れをもう一つの杖代わりとし】
【ふらり、ふらり。妨害が無い限り、彼女は着実に利織の元へ近付いていく】

【この段階で、利織が天辰に抵抗する、というのは考えにくい行動でもあった】
【利織はたかが無能力者の剣士に護られる様な、そんな存在】
【魔導具が無ければ恐らくは、ただの無力な少女なのだろう】
【「天才魔術師」──利織は以前己の事をそう言っていたが】
【其れは或いは、魔導具に限っての話なのだろうか】

「……べ」

【そしてアートマンの言葉には、利織はあっかんべーをしてみせる】
【どうやら完全にアートマンの事を見下しているのだろう】
【戦力的には圧倒的に己の方が下と分かって、尚この始末】
【この娘。筋金入りの愚か者なのかも知れず──】

【ずる、ずる、ずる】
【そんなやり取りの間にも、天辰はゆるりと利織へ近付く】
【もう数秒もあれば、或いは数秒すらかからぬうちに彼女は利織の元へ辿り着く】
【何らかの行動を起こすとすれば、或いは此れが最後の機会か】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 20:14:30.73 ID:Meh7vzzR0
【路地裏】

――――えェイ、ウぇぅ…………ガアああガんがああアああアアッッ!!

【常に『平穏』とは程遠い、世間の『盲点』の如き暗がりに、今日も誰かの叫びが響く】
【同時に、湿った何かをバキリバキリと砕く音――――】

こノ…………下等な、猿ドもが…………ッ

【黒い質素なドレスの下に何故かズボンを履き、表が青で裏地が赤と言う不気味なマントを羽織り】
【手には先端に玉が施された細い金属製の杖を持ち、悪魔のような意匠をした禍々しいデザインの金の冠を被った】
【腰まで届くような銀の長髪が印象的な「少女」が】

【足元に倒れ伏した、3人ばかりの男の身体を執拗に、右手に持つ杖で砕いていた】
【1人は、既に頭骨を粉砕されて死亡。残る2人も足や肋骨を砕かれ、呻いている】
【――――そして、その男たちは一様に、股座から血を流していた】

貴様らミタいナ、下等な連中ガ…………遺伝子を残ス権利ナンて、あルモのか……ッ!
終わリナンだよ…………貴様らノ系譜ハ、コこで……!!

【荒く息を吐きながら、発音の安定しないガタガタの文句を吐き捨てる少女】
【明らかに、男たちの股座は、狙って破壊されたのだろう】

【――――杖を握りしめている右腕の肘周辺が、皮膚病にでも掛かった様にどす黒く変色し】
【その変色範囲の中心には、黒い光沢を放つ『石のような物体』が、半分顔を出して埋め込まれていた】

サあ…………まダ終ワらネェぞ……!?
もットもッと…………呻け、足掻け……ソシテ、苦しめ…………ッ!!

【今度は、足で男たちを踏みつけ始める少女――――】
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/28(火) 20:15:52.65 ID:O2hzT+wdo
>>278
【女性に優しく窘められれば、吉ちゃんは少しばかり俯いて】
【聞こえるか聞こえないかの声で、「秀ちゃんごめん」と、片割れに呟いた】

【そっぽを向いていた秀ちゃんだったが、その言葉を拾ったようで】
【「良いよ吉ちゃん」と、向き直って笑顔を見せた。仲直りも、この年頃はすんなり行くのだ】

【元に戻るきっかけを呉れた女性に、ふたりは照れ交じりに微笑んだ】
【彼女の察した通り、この奇形の身の上、誰何もふたりを忌み嫌ったのだが】

【少しも疎んだ様子を見せない女性に、ふたりは心を許したようだった】
【だから「人じゃない、普通じゃない」と耳にしても。少しも彼らは怯えなかったが】

 んー、じゃあきっとお花の精だ。 だって姉やは、とっても綺麗なんだもの!

「違うよ、姉やもきつねなんだよ。そして、きっと美人さんに化けてるんだよ。」

 秀ちゃん妬いてるんでしょ、そんな事を言って。

「違うもん、違うもん!」

【小さいながらに女の勘が在るのだろう、少女の読みはなかなかに深かった】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 20:26:44.44 ID:4DGeTkkAO
>>280

【ざくり、と、焔を纏った刃は確かに青年の右腕を狙い通りに傷付ける】
【飛び退き、致命打にならないように、後遺症に残らないようにだけはしたが、戦闘ではこの腕は使い物にならないだろう】
【青年にとっての救いは、熱で傷口が焼かれてしまった事で、出血が全く存在しない事だろうか】

【だが、だ、この不利な状況下で、青年は確かに―――『笑っていた』】

>>281

【そして、その笑みの正体は、直ぐに明らかになる】
【青年は、あっさりと戦いを放棄して、利織に向けて全力で駆け出すのだ】
【元々人外の身体、基本的な身体能力で勝っている上に、天辰の脚には苦無の一撃を、宮下の脚には、アートマンを通じて、剣の一撃を叩き込んである】
【そして青年は、腕こそ斬られはしたが、脚には傷一つ負っていない状態だ】

…………利織!抵抗するなよッ!!

【声を上げながら、青年は駆けて、利織を右腕で掴―――めないので、小脇に抱え込むようにして、連れ去ろうとするだろう】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 20:29:26.57 ID:1YnD1Hrro
>>283
【アッサリとした仲直り、此の年頃の子供は、自分からは謝ろうとはしない】
【だがその行動が起こった時は、目の前の2人のようにすぐにでもその溝はうまるもの】

【なにか羨ましそうにそれを眺め】

いいねぇ…羨ましいよアンタ達、楽しそうだ、とってもね
【ゆっくリと、その2人の目を見ながら話しかける、母親のように、そう振舞う】
【狐はわが子のことをとても可愛がるらしい、我が子に限らず、他の子にも餌をやったりするそうだ】
【それがこの女にもあったのかもしれない、目の前の、子供をみて、何かわが子のような者を感じたのかも知れない】

へぇ……坊や、今回は嬢ちゃんの方が正解みたいだよ

【少し怖がるかな、とは思ったが、その純粋に、自身に笑いかける2人を見て、】
【笑いながら、その2人を驚かそうと思った自分を少だけ恥ずかしくなり、】
【純粋なこんな心を持った子供には流石に負けるなと、そんな事も思ったり】

はいはい、また喧嘩が始まってるよ、アンタ達、
本当に、困ったコたちだねぇ…

【微笑ましくそう笑い、その質問に答えるのであった】
【そして女の後ろから出てきたのは9本の白に近く輝くその金色の尻尾である】
【フワフワとモコモコしているような長い長いその尻尾、一本一本が意思を持っているかのように動いている】

【その尻尾にオサレ、後ろに居たキツネたちが2人の前に押し出されるのであった、そのキツネたちは眠いのか、その場でごろごろと転がっているだけで】
【その子供たちに気を許したようでもあった、女に気を許したその2人のように】

妖怪…って聞いたこと有るだろ?それだよあたしね妖狐って人は言うのかねぇ…

286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/28(火) 20:38:33.66 ID:BBr1hKuRo
【水の国、寂れたとある通り】
【メインストリートがにぎわう一方、開発の際主用地の役割を喪失した小通りもちらほら見受けられる】
【我々の観点でいう商店街の情勢に近い、人気の少ない、或いは高齢化が進みつつある地域】

不幸を嘆くのはやめるっ! 俺は希望を胸に生きるんだっ!

【商業的に何のうまみもないこの地域に新装開店した、小さな工房がある】
【けれどテナントのクソぼろい有様を見れば、実情は推して知るべし】
【資金難のため『ここしか借りれませんでした』と言うのが正解であろう、ぼろ小屋のようなそれ】
【豪快な毛筆ででっかく『いぬや』と書かれた看板が掲げられていた。店名だろうか】

金はないけど技術はある! 戦闘よりもものづくり!
ならいっそ飯屋にしてしまえばいい! そう、我は飯屋なりっ!! ふははっ!!

【そういう事情があるためか開かれた店内、木造ログハウス風の内装】
【真正面に用意されたカウンター、急に脚を乗せて高笑いを浮かべるアホ犬がいた】

【堅牢な体つきで、惜しげもなく露出した上半身は胸板も腹筋も申し分ない】
【それから、二の腕の中ほどから黒い袖のようなものをつけていて、袖口はやや広くゆとりがある】
【ベージュのズボンは、その下に鍛え上げられた脚部を隠している】
【と、そこまでなら良くある、といえるだろうか】

【彼を犬たら締めているのは、全身毛むくじゃらで、大きな尻尾と、頭部がまんま犬だったという点だ】
【毛皮は少し暗い赤、体毛より明度の高い赤髪を鉢巻でかきあげて、犬種は大型犬っぽいのに若干童顔】
【きらきらと輝く緑色の瞳には、根拠のない自身が溢れている】

【この店、来客歓迎! とか、高度な機械整備から開発まで何でもお任せ! とかいろいろビラが張ってあったが】
【どういうわけか店内に商品が並んでいないし、何より立地が最悪で閑古鳥が鳴いている】

そうとなればさっそくテーブルを調達せねば…厨房は備え付けのをちょーっと弄ればなんとかなる。
最初はさ、こう、食べてて癒されるというか…救われるようなお店がいいなぁ…うふふっ。

【聞いているだけで頭が悪くなりそうなアホ犬の店、立ち寄る物好きなんているのか…?】


//修正して再投下してみまつ
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 20:40:46.46 ID:7hQAuCs8o
>>281>>284

ふふふ……
俺のアートマン……
速さだけは凄いんだよ……――?

「行くぜ行くぜェエエエエエエエエ!!」
「ちっこいのに用があるんだYOOOOOOOOO!!!!!」

【アートマンは、脚への一撃を苦にもせず】
【痛覚が無いのか、それとも何かで抑えているのか】
【かなり速いスピードでカレルを追うだろう】

【それに、利織には分かるハズだ。宮下にはあの巨大兵器】
【事象生体概念兵器 O・A≠所有している】
【正式名称こそ知らずとも、あれだけの巨体と機動力を有する兵器を覚えているだろう】
【どれほど人外の力を持っていようとも、サイズの差は覆せない】

【それも消耗した状態なら尚更―――】

【宮下がポケットから携帯端末を取り出し、嫌な笑みを利織に向けるだろう】
【何かを催促する、――というよりかは脅迫の意図が滲む笑み】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県)[sage]:2011/06/28(火) 20:46:30.52 ID:pFFcERVKo
>>282

【──常軌を逸した恐るべき光景にして、ある意味では、──その場に相応しいとも言える光景】
【そんな“地獄”に、── 一人の男が歩いて来る。その者は叫びを駆けつけた警官?または正義の味方?】
【ただの命知らずの野次馬か。それとも、うっかり迷い込んだ運の悪い人間──? 或いは──────】

【路地裏で反響する少女の罵声にかき消されそうなくらいの、カツカツといった足音を静かに響かせながら、歩いてきたのは】

【白革手袋を両手に付け、季節外れの深緑色のコートを着ている、額縁眼鏡をかけた】
【やや長いアジサイのような明るい青紫色の髪を後ろで纏めている男性だった───】

……。おぞましい光景だな。

【彼は、少女から少し離れた位置でカツン。と足を止めると。少女に目線を合わせる】

この場でまともに言葉を放てるのは、……俺とお前の二人だけ。
いや、……俺だけか。

【なんて、口に出さなくても分かるような言葉を、まるで機械のような無表情さで言葉にする】
【こんな状況には慣れているのか。感情が無いのか。或いは、表情に乏しいだけなのだろうか】

ならば、──俺が……口にしよう。

【表情こそ見せないが。男の尊厳を無残にも絶たれた男達に思うことがあるのか、少しだけ気分の悪そうな声で──】

  イかれているな、──狂っているぞ。普通じゃあない。やり過ぎだ。大丈夫か?────……。 お前は……。
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/28(火) 20:47:45.38 ID:O2hzT+wdo
>>285
【子供の方でも、この身を嫌わない女性の温かさに触れて】
【記憶には無いけれども、どこか遠い昔に触れたようなその温かみを】
【本能で感じ取る母性を、とても心地よく感じていた】

【そして目前で花開いた、九つの白金の尾】

「あたしが正解――…、わぁ!」

 凄いや、九尾だ! おいら知ってるんだよ。
 しっぽが九本ある狐さんは、とても偉い狐さんなんだよ!

「ウン、知ってるよ! あたし達、妖狐さんには初めて逢ったんだよ、凄いねえ!!」

【小さな子どもは、そのふわふわな尻尾をみて大はしゃぎして】
【許されるなら、そのうちの一本にそっと手を伸ばそうとしてみる】
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 21:05:03.07 ID:1YnD1Hrro
>>289

まぁ…坊やも良い線だったよ、
美人に化けるのは難しい、なかなかできるもんじゃないからね…

【そう言いながら、はしゃいでいる、その子供たちに話しかける】

いや…ただ長生きしてるだけって事さ…
あたしはそんなに偉く無いよ、そんなに強くも…ないからさ、

【謙遜してるのか、本音なのか解らぬが、それは今まで女があった能力者達をみての感想だろう】
【えらいとは言われていても、世の中にはまだまだいろいろな者がいる、その椅子に、そのえらい狐という椅子に菅み付いているわけにもいかないと】
【そういう所から来た本音なのかも知れない】

へぇ…そうなんだ、じゃあ初めましてだね、よろしくね、
じゃあ……他の妖怪には会ったことがあるのかい?

【子どもがその尻尾を触ろうとしても、それを止はしなであろう、そのまま流れに任せて、触るのであれば触らせる、その光る毛並みにそのふわふわなその尻尾に】

【初めましてというのは妖狐に初めてあったという子供たちに、その妖狐としての言語であろう】
【そして妖狐には、という言葉から、その他の妖怪にも会ったことがあるのかと、そういう疑問がわく、】

ていうかアンタたちは人なのかい?それともまた別の者なのかい?

【その子供たちが何者なのかと言うことも同時に…】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 21:05:59.37 ID:UuL7O2rAo
>>284>>287

「──へ?」

【此方へ駆け出してくるカレルを見て、利織は一瞬きょとんとした表情を浮かべ】
【ただ、呆然と彼の姿を眺めるだけ】
【抵抗など、するはずもない】
【急な状況や予想外の展開に出くわすと──思わず行動が止まるのは、誰しもありうる事】
【極めて一般人に近い、普通の人間である利織がそうなるのはある意味当然の事で】


……任務は南雲利織の護衛と監視。忘れたか機関の敵。
忠告は何度もしたはずだ──今は去れと。

──返す。元より不要な小道具だ……!


【お人よしの、機関員。されど上司の眼前で、職務を放棄するほど怠慢ではない】
【望んで機関に入った身。居場所を作ってくれたのが機関なら、最低限の恩は返さねばならぬ】
【──主に仕えるのもまた、武士のあるべき姿也】

【未だ刃は届かぬ距離。されどこれ≠ネら届くだろう】
【からりと黒鞘地に落とし、引き抜いたのは傷の栓】
【青年が深く深く刺しこんだ、飛び道具の苦無だった】
【血液が更に噴き出すのは、衣の感触で伝わってくる。しかし今は気にするまい】

【ひゅうと風斬り腕振るわせ。狙うは青年其の右手】
【肩か或いは間接か。どちらに刺さっても人1人抱える事は不能になる】
【弾くか、避けるか。そうするのが無難な一撃】
【左腕で苦無を投擲し、当たるかどうかは別にして】

【此れこそ本命、最後の一太刀】
【利織と青年が交差するその寸前。器用なまでに彼女はカレルの左脚首を狙い】
【其の刃を、武士の魂とも言える刀を投擲する】
【此の行為に、或いは慣れているのか。矢弓の如き鋭き一撃】

【──然し彼女の口元は、短き一言を紡いでいた】
【「すまぬ、許せ」────と】


「…………っ、ひ、ぃ」


【そして利織に見えた希望の灯火は、宮下の笑みによって打ち砕かれる】
【アレを宮下が使役する限り、いくら逃げても逃げ場は無い事は彼女には分かっていた】
【それは能力を考慮してとか機体の性能を思考してとかそのようなものではない】
【タカに見つかったネズミが荒野で逃れ切る事が出来無いような、絶対的な事実】

【これが自分だけなら、或いはそれでも逃げたかもしれない】
【だがこの場には、カレルが居た】
【利用価値のあるとされる自分ならまだ生かされるかもしれない。だが、彼は?】
【機関に逆らった彼は、一体どうなるか──それは考えるまでも、なく】


「……っ、う、ぅ、──だ、だめ、です……」
「レナントさんだけ、超、逃げて──機体は数秒もしないうちに超呼びだされる!」
「だから、今は、超、逃げて──私は、超、まだ、大丈夫、だか、ら……!」


【──己の平穏よりも、彼の安全を、優先した】
【一歩、二歩。僅かそれだけ、後退し】
【ぎゅうと、ローブの裾を握りしめ。俯いた表情は──如何なるものか】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 21:12:01.74 ID:Meh7vzzR0
>>288

――――――――アぁ?

【――――ワンサイドな蹂躙の興奮。その中にあってなお、この少女はどうしたことか、近づいてくる足音に気付く】
【散々に足蹴にしたその足を、一時止めて。少女は後ろを振り返る】

――――邪魔すンな……コノ世に蔓延る、ゴミの掃除中ダ…………!
邪魔すレバ、ブっ殺す…………!

【端的な。あまりにも分かりやすい脅し文句を返す】
【暗闇にギラリと光るその目は、あからさまな殺意を湛えて】

……ソれに、狂ッテる……だト…………?
――――今更、分かリ切ッた事だ…………あぁ、そウサ……俺はモう、尋常ジャねェ…………
それデ結構…………そうジャなきャ、『復讐』も、『奪還』モ…………何モ出来ネぇ……!

【――――狂人が『狂っている』と指摘されれば、通常ならば『狂ってない』と反発が返ってくるだろう】
【しかしこの少女は、自分が尋常ではないとあっさりと認めた。どこか、均衡を欠いた状態であると、認識していた】
【にもかかわらず、この少女には自分を律しようと言う素振りが、全く見えなかった】
【――――『復讐』や『奪還』と言う言葉から、何かの目的意識を持っている事だけは分かるのだが――――】

――――怪我シたくナきャ、退いテロ…………

【疲れて一息ついた、と言ったような表情で一つのため息をつくと、再び少女は足を持ち上げて、ストンピングを打ちこまんとする体勢を作る】
【――――しかし、その眼光は獲物を捉えていない。真っすぐに虚空を見つめる様な光を宿していて――――】

【もし、魔力を感知する感覚に優れているのなら、少女の右肘から『黒い魔力』が溢れているのが分かるだろう】
【少女の凶行の理由が、ひとえにその『黒い石』が原因であると言う事も】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 21:14:21.43 ID:4DGeTkkAO
>>287

ああ、速いだけなら問題無いさ、それとも、まさか僕が其処まで駄目な能無しに見えたのかな。
それに、携帯で何か呼ぶつもりみたいだけど、巨大兵器の話もさっき利織に聞いたよ、僕を侮るのも程々にするんだね――!

【勝てる心算無しに、青年は不利な戦いに挑む程の戦闘狂ではない】
【それはこの瞬間とて同じ事だ、青年の頭には、これから先、どう動けば少女を助ける事が出来るのか、そのプランは準備してある】

【の、だが、威勢良く台詞を放ったは良いが、確かに限界は近い、虚勢を張っているだけだ】
【当たり前だろう、最初に斬撃をマトモに胸に刻み込まれ、腕を砕かれ、次には反対の腕に斬撃を貰っているのだから】
【特に辛いのは最初の斬撃だ、そこから今までの間、止まる事なく流れ続けた血が、大きかった、視界が僅かに眩んでくる】

>>291

――――っ。

【刺したままにした自分の――元はと言えば鬼蜘蛛と呼ばれた人物の苦無が、青年に迫る】
【自分の苦無ながら、その存在を忘れていた青年の肩口近くに、その苦無は突き刺さって】
【だが、まだ駆ける事は、抱える事は出来ると、動こうとした矢先の、刀の投擲が、青年の左足首を突き刺し、貫いて】
【結果、青年はド派手にバランスを崩して転倒、そのままごろごろと転がって、近くのゴミ捨て場に自分の身体を叩き込む羽目になった】
【何とか上半身を持ち上げて、煙草の吸い殻やバナナの皮などの、多様な種類のゴミを頭に乗せたまま、周囲を見回して】
【流石に此処まで来たのなら勝算が、微塵も無い事を認識せざるを得なくなった】

――……さて、どうしよう、かな、助ける所か、逃げる事すら出来ない気がするんだけど。
状況を悪化させてしまっただけ、か……うん、最ッ悪だ。
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/28(火) 21:24:56.26 ID:O2hzT+wdo
>>290
【ふわふわの尻尾を、思う存分に撫でていた子供だったが】
【他の妖怪に逢ったか、と問われれば。その手を止めて考え込んだ】

 …妖怪なのかは解らねえや。 でも逢ったよ。

「妖怪じゃないよ、幽霊だよ… こう云うと座長はとっても怒るんだけどね、」

【声が、どこか上ずっていた】
【子供の、サーカス団員らしい道化師の格好から見て、座長というのはふたりの上にいる存在なのだろう】

【この場に居やしないそれに怯えているかのように、ふたりはどこか落ち着かない】
【そして自分自身の事を問われると、吉ちゃんの方が何事か言いかけた】

 おいら達はね――、

「駄目だよ! これっきしは、優しい姉やにも教えられないの。 ご免ね」

【慌てて言葉を遮り、秀ちゃんは申し訳なさそうな顔をしてから】
【吉ちゃんを「急がなきゃ、演目の練習があるよ」と急かしたてた】
【名残惜しそうな顔をしたものの、吉ちゃんはしぶしぶ頷いて、何処からかチラシを取り出した】

 これあげるよ、今度ここにおいでね!
 そいじゃあ今日はお開き、また逢おうね―――綺麗な姉や!

「またね、きっと逢おうね!」

【そう云い遺して、こどもはとたとたと走って行ってしまうだろう】
【暗がりで実感しづらいかも知れないが――、その速さは気味が悪い程だった】
【数秒と立たず、子供は夜闇の中に消えてしまう】

【そして手渡されたチラシ―――黄色の紙にデカデカと黒の文字が、歪にならんでいる】
【記されていたのはたったの一言。 演目はひとつだけ=@】
【下の隅の方には、小さく『N曲馬団』の文字があった――】

/申し訳ない、体調悪くなったので切らせてもらいます…
/楽しかったです、よろしければまた絡ませて下さいー!
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 21:33:08.40 ID:7hQAuCs8o
>>291

【宮下は携帯端末に向かって小さく言辞を掛けた】
【次に、小さいが、明るい少女の声が路地裏に響いた】
【もし聞こえていたのならば、ワープという単語が聞こえるだろう】

【刀を小さくして、ポケットへと戻す】
【最早隠す意味等無いと悟ったのだろう】
【携帯端末を手に持ったまま、そのまま天辰の方へと近づく】

お疲れ様……
いい仕事……グッジョブだね……天辰さん……
本当は利織ちゃんのノルマ上げようと思ってたんだけど……
天辰さんに免じて許してあげようかなぁ……

【反対の手で傷の深さを確かめつつ】
【上から目線なのは、余裕の裏返し、そして、カレルへの侮辱のつもりだろうか】
【相当、頭に血が昇っているらしく―――】

>>293

巨大兵器の話を聞いても……
こんな事するなんて……ふふ……

俺には……君はよっぽどの能無しに見えるかな……

【相変わらず、その憎たらしい笑みを貼り付けて、カレルに言葉を続ける】
【アートマンは脚を止めて、宮下へと刀を戻すと体に還り】
【「ちっこいの、後で覚えてろYO」と吐き捨てたとか】

【アートマンの刀も小さくしてポケットに戻す】

【すると、天辰の方に視線を遣り、出血量から、大分危ない状態だと判断して】

天辰さん……怪我のほうは大丈夫かな……?
見たところ大分危なそうだけど……

【またポケットに手を突っ込み、天辰へと言葉を掛ける】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県)[sage]:2011/06/28(火) 21:34:41.18 ID:pFFcERVKo
>>292

…………………………。

【彼が少女に持った第一印象は、“狂人”──男性に対して何らかの恐怖症を持った少女が、心を壊し、怪物になったものだと思った】
【だが、意外にも会話の出来た少女の返答に対して、まるで無感想な如く愛想のない無表情で黙って聞いていると、その考えは変化を繰り返す】

【ゴミの掃除中。ここは良い。予想通りの反応。あからさま殺意もそれと同じ】

【問題は、其の次──────────…………】

そうか。

【だが、彼女が喋り終えると、まず一言の返事を返し】

まるで作業のように狂行を、────繰り返すのだな。

…………。

【その額縁眼鏡の裏側でギラギラと光る、瞳は。歪み、鈍い鈍色の輝きを宿す】
【瞳に映るのは。少女の少女から溢れる『黒い魔翌力』────】

もう一度、繰り返す。返答を頂こうか……。

    ────“お前は可笑しい”────

【言葉を放つと同時。彼は両手を交差し、己のコートに突っ込むと。一瞬で引き抜いた】
【引き抜いた右手には、3本の“ナイフ”── そして一丁の魔翌力を帯びた“拳銃”】

【彼の次に繰り出される彼の一言は。先ほどとは反転し──……】

本当に。
  お前は。
    狂っているのか?

【          ≪──ARROW──≫          】

【路地裏に機械音声が響く】

【次の瞬間。グオン。という音と共に“拳銃”より打ち出される≪──光の矢──≫】

【その狙いは、その悍ましい“右手”が握る、──“杖”】
【夜中だというのに、まるで暗視スコープでも付けているかのように、“杖”に狙いを付けて彼は“球”を打ち出したのだ────】

 しかし──……………………コレに対する返答がどうあれ。……。
 誰かが止めなければいけないのだ。お前のようなコドモは……誰かが……。ッ。

297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/28(火) 21:36:56.18 ID:1YnD1Hrro
>>294

【その言葉からして、その妖怪、幽霊と言われるものは座長という人物であるのか?もしくはソレと関わりのある人物なのか】
【その言いかけた言語を遮断した、その言葉、少女の方は、なにか冷静な目を持っているように見える】

【しかしどこか2人の目は表情は寂しそうで、なにかに怯えていると、そういった雰囲気が出ており】
【不自然であり、その行動は女の少年少女への興味を加速させる】

【しかし、其れを止めようと、声をかけようとしたが時は遅く、その2人は以上なその速さで駆けていく】
【女は、狐、夜行性であり。その目は暗さなど物ともしない、ハッキリとその起こった事を見たのである】

ええ…また会えるといいわね…可愛い坊や、嬢ちゃん

【そう言葉を一言だけかえし、その駆けていく後姿を見やる】

N曲馬団……なにかしら…

【嫌な予感が当たらなければいいが、その何処からか湧くのか解らない寒気、それがあたらなければいいのだがと】

【女はその消えて行った先を遠目で見る】
【そしてその受け取ったチラシをたたみ、姿をその狐としその場からあっという間に居なくなるのであった】

/コチラこそ楽しかったです又よろしくお願いします!
/体調におきおつけて…しっかりやすんで下さい!それではお疲れ様でした!
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 21:46:13.30 ID:UuL7O2rAo
>>293>>295

【こうして刃を失うのは何本目か。最早数えることなど忘れていた】
【少なくとも天辰にとって刃は固執する物ではなくただ斬るもの】
【今失った刃は割と長い付き合いだったが、其れも今宵までか、と】
【足元に転がる、中身の無い黒鞘へ僅かに意識を遣って──】


「あ、ぁ、あ、ぁ──れ、レナント、さん」


その怪我では暫し歩くことも難しかろう。
幸い大通りの傍。ならば直ぐにでも、騒ぎを聞きつけたものが助けに来るはず

これ以上の戦闘行為は無用だ。
怪我の治療も、今はまだ大丈夫だが余り猶予はない。
即刻支部に帰投し治療を受けるのが望ましい。

──帰るぞ、宮下正次。治療を受けながらでも、話したい事もある


【カレルの状況を見て、心配そうにふるふると利織は唇を振るわせるも】
【機関員二人が居る以上、駆け寄る事も出来ず──ただ、その場に佇むのみ】
【天辰はと言えば、表情に既に感情は浮かばず。普段の低き声で訥々と言葉を紡いでいく】
【一刻も早い帰投を、という言葉は或いは──】
【カレルに対して宮下がこれ以上何かをするのを止めるためでもあるかもしれなかった】

【天辰は落とした黒鞘を拾い上げ、其れを再び杖代わりにし】
【まるで己が主であるかのようなぶっきらぼうな口調で、再び支部へ急ごうと宮下へ告げる】
【ふと天辰の足元を見れば、地面は地で黒々と染められていた】

/ぎゃー、ごめんなさい、ご飯食べてきます!
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 21:52:29.00 ID:4DGeTkkAO
>>295

くそ、正直に言ってくれるね、まあ、隠さないだけマシだとも思えるけど、ね。
正直に言ってしまえば、僕も、あれだけ格好付けた台詞を吐いておきながら派手に転んだ時に。
『……これって僕恥ずかしいなんてレベルじゃない事態になるんじゃないか』とは思ったけど、さ……。

【はぁ、と、溜め息一つ、両腕と片脚が潰れているのだ、抵抗なんて殆ど出来やしない、自虐するのが精一杯だ】
【こんな酷い状態を、仕方なく受け入れるしか出来ない現状が情けなくて仕方なかったが、素直に悔しがるのも嫌だったから】

……空気を呼んで逃走させてくれれば良かったのに、全く。
そうすれば僕が、利織からは白馬の王子様(笑)に見えたかもしれないじゃないか……。

【こんな、無茶苦茶過ぎる言い掛かりを付けて、その感情を隠してみるのだ】

>>298

悪いね、無茶して心配させた、相応に反省はするから赦してくれると嬉しいな。
しかし、前にも似た失敗をした記憶が有るって言うのに……この有様だ、このままゴミ山に埋まりたいよ。

【なんて、返ってきたのは軽口で、それは、青年にそれだけの余裕があるという現れで――実際には無いのだけれど】
【せめて、少しくらいは安心させてやれないかと、微妙にも程がある心遣いだった】

……そして、ちょっと待ってくれ、衆人の目にこのゴミと一体化した身体を晒せと言うのか。
そんな姿を晒す位なら、殺してくれとは言わないけれど……ああ、それしかないんだね。
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 21:53:58.95 ID:xzUDiAsDO
>>298
/×地面は地で
/○地面は血で
/携帯から、訂正
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 21:54:53.06 ID:Meh7vzzR0
>>296

作業…………あぁ、作業サ……!
己ヨり弱き者ヲ…………生きル為ジゃねェ……下らネぇ蛮欲ヲ満たスタめだけニ、踏みニジる様な、ゴミ…………!
――――その始末ガ作業でなクテ、何なンだ…………?

【――――言葉から、恐らく少女はここで、この3人組に『襲われた』のだろうと分かるだろう】
【しかし、ここまで形成を逆転でき、それを当然の様に、怯えも怯みもせずに、男たちを足蹴にするだけの力があると言う事は――――恐らくは、『過剰防衛』】
【報復に名を借りた加虐を、少女は自ら望んで打ちこんでいる】

――――――――ッ!!

【男性がコートに手を突っ込み、引き抜いたその瞬間、少女の足はストンピングを始めずに引き戻される】
【――――つまるところ、その行動は囮だったのだ。相手のアクションを見極め、自分の行動を即座に対応させる為の】
【だからこそ、少女は獲物を見ていなかったのだ――――】

――――『ペガサス・ウィンド』!!

【撃ち出された≪光の矢≫を、少女は跳躍――――否、『飛翔』する事で回避する】
【何らかの術式を行使し、宙を滑空する様に距離を離して地面に着地し、少女は男性と対峙する】

――――言っテオイたよなァ?
「怪我シたくナきャ、退いテロ」ってよぉ…………?
聞き分ケガ無ぇ馬鹿にゃ…………痛みデ分かラセるしか無ぇなぁ!!
…………『機関』のクズゴミ共へノ副葬品だッッ!! お前モ死ね!!

【警告は、無視された】
【ならば、もう遠慮する理由などどこにもない。ましてや、自分を積極的に邪魔する相手、殺さない道理などない】
【――――右肘の『卵』に、狂気を齎された少女の思考は、ロジカルでありながら迷走していた】

【たった一つだけ、少女に救いを求めるのならば――――彼女が本当に敵視しているのは、『機関』――――カノッサ機関であると言う事】
【しかし、これほどまでに無差別な被害をもたらすならば、それも変わりはしないか――――】

――――サぁ、オ前も死ヌんダ…………!
観念シて、『死の翼』に触レよ…………!!

【少女が杖をかざすと、いずこからか数羽のカラスが飛来して、少女の周りを取り囲む】
【同時に――――少女とカラスたちの目が、赤く、怪しく、輝きを宿す】

――――『クロウ・ミサイル』!!

【ここに、少女の新たなる殺戮が始まる】
【右手の杖を、男性に向けて振りかざす。同時に、2羽のカラスが斜め上方から真っすぐに、男性へと飛来する――――くちばしを突き出しながら】
【そしてそれは、男性を捉えようと、地面に突き刺さろうと、数秒後に小さく爆発を起こし、二次的な攻撃を周囲にぶちまける】
【回避か迎撃か――――どちらかを男性は強いられる事になるだろう】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県)[saga]:2011/06/28(火) 22:02:10.32 ID:XofwDz/T0
>>279

【――暫く時間が経った後。春霞の社、居住エリア内部】
【畳みの上で、巫女装束のまま寝転がって。ぼんやりと、天井を見上げる】


【――あの後に縁側で見つけた“忘れ物”を、机の上に放るように置いて】
【言葉を、表情を、感情を。口内で転がして、吐息に溶かして吐き出す】
【……混じる一筋の異質は、鮮烈な色を残して。掻き消し切れるものではなく】
【少なからず――“捨て置けない”と感じたのは、或いは事実であった】


……おのれ……。…………

【ぽつり、と零した言葉は。果たして、その裏に如何なる想いを秘めていたのか――】


……「幸せの価値」は……人、それぞれ……。
……“こういうもの”を……例え、こういうものを『幸せ』だというのだとしても……



……我に、とっては…………きっと、邪魔なだけだ……――


【――さあ、と。月から舞い降りたような夜の風が、外を吹き抜け撫で付ける】
【銀の瞳に、殺しきれない人間性を浮かべて。『春霞の巫女』イミナ・ハルネアは、そっと視界を闇に転じた】


/お疲れ様でした、有難う御座いました!
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/06/28(火) 22:05:11.06 ID:PDm6WLsuo
【新月が近い、今宵の月は、薄く儚き弦月で
微かな灯りを、微笑みのような三日月が、今にも消えそうな勢いで零している
――――どこか物悲しい、そんな雰囲気を感じさせる、宵闇の中
夜の闇の中にくっきりと浮かび上がる、白銀色の少女が一つ、小さな声を漏らした】


……んぅ……ふぁ、っ……――――……
いけません、コレは早く帰って……休息をとりません……ひゃっ……ぁ……


【声をあげるのは白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】

【乳白色の小さな唇から吐露する、クリーム色の呼気は、桃色の艶やかな響きを孕んでいて
今にもとろけそうなぐらいに、その甘い甘い香りを、周囲へと転がしていく
舌先で弄ばれるように、彼女がゆっくりと荒い呼吸にあわせ、身体を上下させると、彼女の胸が大きく揺れる
汗でべっとりと服に張り付いたそれは、今にも透けて見えそうなぐらいで、窮屈そうにメイド服に包まれている】


ぅぁ――――……っ……


【かくん、と体勢を崩し、彼女は近くの壁へと背中からもたれ掛かるように座り込んだ
ハァハァと荒い呼吸が彼女の不調を伝えると、今にも消え入りそうなぐらいに、呼吸の音が小さくなった
……もしかして、女の子の日、というやつであろうか】
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 22:21:00.39 ID:7hQAuCs8o
>>298>>299


【ポケットから何も取り出さず、そのまま手を引き抜く】

反省するようには見えないけど……
[ピーーー]には惜しいかな……

ふふ……ふふふふふ…………

【どうやら、憂さ晴らし――だったのだろうか】
【情報がバラされる事も承知、最近出来た公開情報とやらに書き込まれたらどうするか――】

【そんなのどうだっていい。狂った楽観主義――】
【カレルにとっては、幸いだろうか】

それじゃあ……のんびりしてる暇は無いらしいし……

【独り言を零すと、宮下の体は光に包まれて】
【次に現れたのは―――】

【全長は10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全体は青をベースとした配色で、白く光るラインが張り巡らされている】
【装甲は標準的な、厚くもなく、薄くもない、バランスがとれており、背中部分にはブースターが付いている】
【右腕には、巨大なガトリング砲身、左手には二連式パイルバンカーが付いているどちらもシールドが付属している】
【頭部にはバイザーから黒い光が漏れており、さらにアンテナのような棒が側面から上に伸びている】
【両肩からは、フロート機能が付いたウイングが飛び出している】

【頭部には十字架が刻まれており兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】

"正次さん今日も……無理は駄目ですよ?あ、ワープですね。準備は出来てます
それじゃ……

【巨大兵器を見せ付けるのも難だったが、今はそんな事言っている場合では無い】
【右手を、天辰と利織の目の前まで持ってくるだろう】
【乗れとの事だろう。乗れば、氷の国支部へとワープキングクリムゾンである】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 22:25:04.44 ID:DM0hNb/SO
【寂れた公園、フェンスに囲まれたバスケットコート】

「オラオラオラァ!どうしたぁ!?ギャハハハ!」

【ストリートファイト、喧嘩、試合などと対等なやり取りではない】
【言うなればリンチ、とはいえ路地裏で行われる命のやり取りに比べれば遊びに見えるのかもしれないが】

ハァ…ハァ……卑怯な…野郎だ……ッ!

【中央で拳を構えるのは耳には赤いピアス、脱色したのか白いツンツン頭】
【小柄で迫力は無いが不良らしく人を刺すような目付きの悪さ】
【大きくトンボのイラストが印刷されたダボダボのパーカーは非売品】

「二度とデカい顔できないようにしてやるぜえええぇ!!」

【周囲には六人、鉄パイプや角材など簡素な武器を全員が持っている】
【単なる不良同士のイザコザとはいえ、命の危険はつきまとっている】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 22:33:01.69 ID:85fPOAP5o
>>305
―――ちょっとやり過ぎじゃねーの、アンタら。

【そんな声が、不良たちに投げかけられるだろう】
【もし、その声の方にキミ達が振り返れば、その声の主の姿が目に映る】
【その姿を、描写するとすれば】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、オールバックにして後ろで小さく縛っている】
【右目を覆うように拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【なんというか、傷や眼帯や白髪の要素がなければ、唯のどこにでも居る普通の不良のような見た目である】

【と、描写できるだろう】
【眼帯が顔に大きな影を作り、街灯が逆光となってさらにその影を多くしていて】
【何処か、威圧感のような物を感じるかも知れなかった】

おい、そこのアンタ。
一人で大丈夫か?それとも助けが要るか、どっちだ?

【そう、中央のキミに少年は問いかけるだろう】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 22:35:07.35 ID:85fPOAP5o
>>305
―――ちょっとやり過ぎじゃねーの、アンタら。

【そんな声が、不良たちに投げかけられるだろう】
【もし、その声の方にキミ達が振り返れば、その声の主の姿が目に映る】
【その姿を、描写するとすれば】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、オールバックにして後ろで小さく縛っている】
【右目を覆うように拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【なんというか、傷や眼帯や白髪の要素がなければ、唯のどこにでも居る普通の不良のような見た目である】

【と、描写できるだろう】
【眼帯が顔に大きな影を作り、街灯が逆光となってさらにその影を多くしていて】
【何処か、威圧感のような物を感じるかも知れなかった】

おい、そこのアンタ。
一人で大丈夫か?それとも助けが要るか、どっちだ?

【そう、中央のキミに少年は問いかけるだろう】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県)[sage saga ]:2011/06/28(火) 22:43:32.22 ID:pFFcERVKo
>>301

その怒り狂い様から、俺は推測するに“この手のアレ”は初めてではないように思える。
あえて、“こんな場所”にお前は居た────…………まるで自分を餌に釣りをするように。


人間は一面性だけでは現す事は出来ない────が。
怒りに任せているだけか、狂っているのか。愉しんでいるのか。まぜこぜだ、と俺は思った、感じた

 ────言葉は俺の思考を上手くは表現しきれない。

狂っているという割には、どこか……妙な“理屈”を感じた。気がする。

【その歪んだ正義、お前はズれている、──「ほんの少しだけ」と、彼は付け足した】
【「ズれている」分かりきった事だが、彼が言いたいのはそういう事ではない────】
【何かが微妙に可笑しい。“ズれた狂い方”をしているように感じたのだ、直感半分だが】

頭の可笑しい人間には二種類がある。

狂っているのか、狂わされているのか。
本物の狂気なんてものには、中々お目にかかれないものだ。
故に人間の多くは、後者だ。お前を狂わせているのは、なんだろうな。世の中か。或いは────……。

【そいつか……?と虹色のぼんやりとした光を帯びた瞳で、少女の右腕を見据える】

【彼女が飛翔した瞬間、男は僅かに微笑んだ。暗闇の中で光る魔力を帯びた瞳が歪んだ】
【こんな“地獄”に喜んで飛び込んでくる人間となれば、それが例え善意だとしても一種のイかれに他ならないのかもしれない】

聞き分けが無い訳じゃあない……。
こんな場所を好んで歩く、イかれた人間は、

「怪我をするのも悪くない」────と…………。

【彼もまた、────“自覚を持った”何かに狂わされた人間の一人なのかもしれない】
【尤も、何かしら人並み外れた能力(チカラ)を持った人間は何かしら可笑しいものを持っているものだが】

思うものだ。

【────少女が打ち出した二羽のカラス】
【“ただのカラス”ではないことは明確であり、迎撃か回避のどちらかを取らなければならないことは明確】
【その二択で、彼がどちらを選ぶかというならば、──“後者”となる。まずは様子見という事か────】
【或いは、ただ“カラス”がどうなるのかを、はっきり目に収めたいと思う“魔導オタク”の性という事もありうる】

 ふッ────……。

【右手に握られた三本の“ナイフ”が、彼の瞳と同じ“虹色をした魔力”でコーティングされる】
【ポタポタと先端から魔力が滴る三本の“ナイフ”をバックステップする事で目の前に惹きつけた“カラス”に対し──】
【振り上げるように、三本の“ナイフ”を投げつけた──!魔力を込め、強度こそは上がっているが切れ味は悪くはないが平凡】
【だが“不自然”な魔法の気配を感じるだろう。まるで発動できない、未完成の術式ような────】

//お待たせしました。申し訳ない。

309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 22:47:33.29 ID:DM0hNb/SO
>>306
……あ…?いや、巻き込むのは…っ!

【と、尋ねられた本人は誰とも知らぬ少年を巻き込みたくはなかった様子だが】

「ハァァァァァァァァァァァァァン゙ン゙ン゙!?!?」
『なんだなんだぁなんでぃすとぉぉ!?てめえはどこのチームのヤツだぁぁ!?』

【不良というのはとにかく突っ掛かるもの、この不良達も例に漏れず未知数の相手に無謀にも突っ掛かる】

[いいぜ、お前が俺たちの邪魔をするってんなら!まずは…!]
《汚物は消毒だぁ〜〜い!!》

【6人のうちの4人が奇声をあげながら鉄パイプや木刀を振りかざし向かってくる】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 22:50:31.03 ID:UuL7O2rAo
>>299

──命よりも外聞を取るか
ならば自刃でもするがよい。丁度貴様の左脚に都合の良いものが刺さっている。
腹を裂くか、喉を突くか。残念貴様の冒険は、という展開を望むのであればの話だが。

【仏頂面で語られた最後の一言は、彼女なりの冗句なのだろうか】
【だとすれば表情の無さや声の平坦さから非常に分かりにくいものとなっていたが──】
【少なくとも其の言葉から、彼女が刃を回収する気は毛頭ない事が分かるだろうか】

「……超、ごめんなさいレナントさん」
「元は私が、超どじを超踏まなければよかったんです、けど……」


「──でも、超、待ってます、から」


【そして告げられた、其の一事】
【それは彼女が、利織が未だカレルの事を信じているという言葉】
【今は願いを叶えられなかったけれど、それでもいつの日か──】

【ざ、と。天辰が利織に歩みを進めるよう促す】
【利織はそれを、渋々といった様子で頷いて──】
【そうして、櫻の国の2人組みは、宮下の呼び出した機体へ乗り込んでいくだろう】
【返答があるかは定かでは無いが】
【言葉をかけるとしたら、此れが最後になるか】

>>304

──殺すこともあるまい。
ノーナンバーの私があそこまで手傷を負わせる事が出来た。
ナンバーズクラスを投入すればどうとでもなる。

【──天辰が宮下にかけた言葉は、カレルの力を侮っているようにも聞こえたが】
【然し其の逆。本音を言えば、彼をなるべくこの場で殺さぬような言葉を紡いだのだ】
【南雲利織の情報が、宮下正次の情報が、他の誰かにも伝わるよう】
【皮肉にも其れは、彼女が嫌う姦計の一種なのかもはしれなかったが】

【その後彼女達は何事も無い限り、彼の呼び出した機体の手に乗る事になるだろう】
【脚を怪我している天辰は利織の手を借りての騎乗になるのは、確かな事で】

/っと、ただいま戻りました!
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 22:55:25.21 ID:85fPOAP5o
>>309
おうおう、バカ面晒してんな、おい。

【覚めた様子、かつ慣れている様子で少年は目の前の光景を見据える】
【不良のような見た目を、この少年もしているが、突っかかる様子も無く、好戦的な様子も無い】
【だが、迫ってくるキミ達不良を見て、はぁ、とため息をつき】

とりあえずすっ転んどけ、あんまり怪我させるのも忍びねぇから。

【ひゅっ、と左腕を横薙ぎに振るう少年】
【五指の先からは、極めて視認性の悪い、細いワイヤーが生成され、不良の足元を絡めとる様に振るわれる】
【糸の強度は、かなり高く、ナイフの類いや、鋭く堅い物で強くひっぱらなければ切れない程度には強い】
【不良たちには、その糸が視認できるだろうか。それによって、今後の展開が変わるだろうか】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東)[sage]:2011/06/28(火) 23:06:11.48 ID:4DGeTkkAO
>>304

遊び気分か、嘗められたものだ……とか言いたいけど、ゴミに埋まったまま言っても情けないから今は黙ってるよ。
でも、覚えとけ、と、三流の台詞位は吐かせて貰おうかな。

【体力に余裕が無いからか、語る言葉は短くて】
【言いたい事だけ言うと、青年は少女達へと向き直ってしまうだろう】

>>310

悪いけど、少し約束をしちゃった相手が居るんでね。
此処で死んで、約束を違える訳にはいかないのさ。

【そう言って、弱々しく首を振って、自刃の意志など毛頭無いと、告げるのだ】
【そして、利織に向き直って、少しだけ、短い言葉を投げ掛ける】

……死ぬなよ、僕も出来るだけ早く、動くから。

【ゴミ山に埋まったままそんな台詞を吐いても格好付けにすらならないが、希望を失うな、諦めるな、と意志を込めて、そうとだけ告げて】
【少し後に、無茶が祟ったのか、青年の意識は闇に呑まれる事になる】


//これで一段落……かな?
//中盤でキャラの意志を通そうとして無茶苦茶やりかけた気がします、ごめんなさい
//そして、おやすみなさい、自分はこれで切りますねー。
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 23:07:29.68 ID:Meh7vzzR0
>>308

――――――――何をゴチャゴチャと、抜カしテヤがル!!

【男性の言葉を――――その狂人はたった一言で無へと振り払う】
【何を言わんとするのか、論旨が明確でないあやふやな言葉。それに少女は苛立ったようだった】

頭のイカれた奴の、分類……?
ンなモん、言ウマでも無ぇよ…………『殺すか』『死ぬか』…………そレで十分だッッ!!

【あまりに乱暴な論。しかし、ともあれ『論』を口にできるだけの思考力は、この少女には残っている】
【極限まで引き延ばされた言葉ではあるが、彼女の言わんとする所はこう言う物だ】
【――――狂気に侵された様な人間の行く末は、全てを破壊するか、何かに滅ぼされるか】
【――――殺るか、殺られるか――――――――】

――――あア、そうカ…………ソうかヨ……
なラお前も、クズのオ仲間ッテ事だ…………人を『可笑しい』ダのナんだノって、言えル立場かヨ!!

【結局、自分の『敵』である事には変わらない】
【なら、行きつく答えは『殺す』以外にないのだ】
【思考を狂わされた少女のベクトルは、著しく『破壊』へと歪められている】

「――――!!」

【――――投擲されたナイフは、見事に飛びかからんとするカラスたちに突き立てられた】
【ナイフが刺さったカラスたちは、真っすぐに飛行するコースを外れて、あるいは男性の手前の地面に、あるいは横の壁にと突きたち】
【――――そして数秒後、爆発して命中箇所を抉る。間違いなく、少女の放った術式による現象だ】

チッ――――『グランド・ウォール』!!

【初手が潰されたと見るや、少女は次の手に入る】
【ポケットから『種』の様なものを取り出すと、足元へと叩きつける】
【それは魔植物の種――――瞬時に発芽し、成長したそれは、その根で地面を掴みあげ、壁を作る】
【その壁の影に、少女はしゃがみ込んで身を隠す。守りの体勢に移行したのだ】

(――――やッパ、でカい口叩くダけの事はアる……!!
確実な一手だ…………! 確実に、確実ニ当てテイカねぇと…………!
――――お前ラ! 奴が何かアクションしタラ……知ラセろよ!!)

【壁の影に身を潜めながら、少女は次の策を練る】
【そして、未だ彼女の周りを飛び回っているカラスに、視線で合図を送る】
【身を隠しながら、相手が何をしているのか、分からないのでは話にならない】
【カラスを用いて、間接的に情報を収集しつつ、次の行動を決める算段だ】
【――――少女の左手が、再びポケットをまさぐった】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 23:15:13.22 ID:DM0hNb/SO
>>311
【この不良達、本当にただの不良で】

《おがわはっ!?》[ふこほぉっ!?]『ほわはっ!?』「あふぁはっ!?」

【4人の不良は互いに絡まりあって無様に転がる】

〔や…野郎〜〜…!〕{スカシた野郎だ…気に入らねえ……}

【残るリーダー格らしい二人がいきり立って】

〔あべしっ!〕{ふかくっ!!}

【倒れた】

…この人数なら…問題にならない……
(注意も逸れてたし…)

【その後ろでは小柄な不良が拳を握っていた】

助かった、ありがとう…

【倒れている不良をわざわざ踏んで近付き謝意を述べる】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 23:15:53.73 ID:DM0hNb/SO
>>311
【この不良達、本当にただの不良で】

《おがわはっ!?》[ふこほぉっ!?]『ほわはっ!?』「あふぁはっ!?」

【4人の不良は互いに絡まりあって無様に転がる】

〔や…野郎〜〜…!〕{スカシた野郎だ…気に入らねえ……}

【残るリーダー格らしい二人がいきり立って】

〔あべしっ!〕{ふかくっ!!}

【倒れた】

…この人数なら…問題にならない……
(注意も逸れてたし…)

【その後ろでは小柄な不良が拳を握っていた】

助かった、ありがとう…

【倒れている不良をわざわざ踏んで近付き謝意を述べる】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/06/28(火) 23:17:20.97 ID:HCcHXOlHo
【公園】
【一人の黒ローブが公園の広場のど真ん中で何かしている】

えーっと....魔方陣はこう書いて...詠唱も...

【交じりっけない黒髪】
【その黒髪は耳が隠れる程度の長さ】
【深く、どこか遠くを見ている漆黒の瞳】
【中性的で性別がよくわからない声】
【黒いローブを身に纏ったどうみても女に見える顔の人物】

えっと...."聖なる焔よ...焼き尽くせ!「ファイヤーボール」!!"
【そう言うと黒ローブの頭上あたりから、魔翌力で生成された火の玉が生まれ】
【まっすぐ的であろう空き缶に命中】
【火の玉が命中した空き缶数メートルほど吹っ飛んでは高熱で溶けている】

うわっ!マジで出来たよ.....この本....上級者向けだよな...
【そう言って腰にベルトで巻きつけた本俗に言う「魔導書」を見ながら言った】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 23:19:07.65 ID:7hQAuCs8o
>>310>>312


天辰さんも……俺も大分怪我しちゃったからなぁ……
[ピーーー]価値なら十分あるとは思うんだけど……

それよりも問題は……―――ま、いっか

【疑問は多々残るが、どちらにしろ遅かれ早かれこうなる事は予測していた】
【能力も対策仕切れる程の物では無いし、O・Aも聖都の襲撃の件でバレただろう】
【それにこれ以上深く考える気になれなかったというのが正直な話】

【何よりも残された切り札は後2枚ある】

【そしてキングクリムゾン】
【氷の国支部に直行である】
【病室で始めるか、支部前で始めるかは任せます】

/カレルの方、お疲れ様でした!ありがとうございました!
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 23:20:46.24 ID:7hQAuCs8o
>>310>>312


天辰さんも……俺も大分怪我しちゃったからなぁ……
[ピーーー]価値なら十分あるとは思うんだけど……

それよりも問題は……―――ま、いっか

【疑問は多々残るが、どちらにしろ遅かれ早かれこうなる事は予測していた】
【能力も対策仕切れる程の物では無いし、O・Aも聖都の襲撃の件でバレただろう】
【それにこれ以上深く考える気になれなかったというのが正直な話】

【何よりも残された切り札は後2枚ある】

【そしてキングクリムゾン】
【氷の国支部に直行である】
【病室で始めるか、支部前で始めるかは任せます】

/カレルの方、お疲れ様でした!ありがとうございました!
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 23:21:15.01 ID:85fPOAP5o
>>314
なぁになに、きにすんなよ。

【にっ、と見た目の物々しさからは予想もつかないような、柔らかい笑みを以て、キミのその声に答える】
【ぶぅん、と左腕からは起動音が響き、シャツの生地を透かして、青白い光の線が何本も見えるだろう】
【まあ、ようするに堅気の少年ではなかった】
【そして、乱れた髪を、軽く手ぐしでオールバックにし直しながら、口を開き】

つか、なんでまた喧嘩なんかやってたんだ?

【左手の糸で、キミが踏んづける不良をそのまま簀巻きにしようとするだろう】
【割と行動に容赦がない。数分後には不良は見事なミノムシにされているはずである】
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 23:28:50.40 ID:UuL7O2rAo
>>312

【その言葉は、確かに二人に届いたのだろう】
【天辰は黙して言葉を受け入れ。利織はこくりと頷いて】

【ひゅう。夜の風が吹き渡り】
【赤き髪紐がくるりと揺れた】

【櫻の国の、2人組み】
【黒き眼差しは、転移の瞬間まで──彼の事を、見つめていた】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!

>>317

【──数刻後。氷の国支部病室】
【この場に南雲利織の姿は無い】
【本人が怪我をしておらず、何より夜も更けてきた】
【故に天辰が利織を先に部屋へ戻るよう言い聞かせ】

【ベッドの上にて、天辰は右太ももと左手に包帯を巻いた状態で横になっていた】
【ただ手と足が動かないだけであって頭の方は正常である本人は、割と不満そうな表情では合ったが】
【普段より仏頂面の彼女。其れと不満げな表情は、あまり大差無いように見えるかもしれなかった】

……して、宮下正次。
話したい事、というのは──

南雲利織に、『哲学者の卵』の研究をさせてみてはどうか、ということだ。
本人自身、貴様に連れてこられる前はその研究に着手しようとしていたらしい。
魔導具ばかり作らされるのも、刺激が無くて退屈だとは思わないか

【開口一番、前触れも何もなしに天辰は宮下へそう告げた】
【医者には一応、夜更かしはしないようにと釘を刺されていた事からあまり病室に長居は出来無いだろうが──】
【此の会話へ、此の問いかけへの返答をする時間程度なら残されているはずで】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 23:36:16.01 ID:DM0hNb/SO
>>319
不良A〜F「「ん゙も゙〜〜〜!!」」モゾモゾモゾバタ
別に…そこまでしなくても……

【とは言いながらも放置するが】

何で……まあ、縄張り争い…みたいな…

【不良の集団同士のぶつかり合い、今回はたまたま一人の所を狙った襲撃を受けてしまった、と】

それなりに…大きいチームだからな……

【ドラゴンフライ、ストリートギャングと言いながらも大きな事をするでなく】
【行う犯罪と言えばダフ行為くらい、むしろ縄張りを暴力的なチームから守っているぐらいの集団】

【ちなみにパーカーに印刷されているトンボはチームのマークだったりする】

狙われても仕方ない…
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 23:36:37.82 ID:DM0hNb/SO
>>319
不良A〜F「「ん゙も゙〜〜〜!!」」モゾモゾモゾバタ
別に…そこまでしなくても……

【とは言いながらも放置するが】

何で……まあ、縄張り争い…みたいな…

【不良の集団同士のぶつかり合い、今回はたまたま一人の所を狙った襲撃を受けてしまった、と】

それなりに…大きいチームだからな……

【ドラゴンフライ、ストリートギャングと言いながらも大きな事をするでなく】
【行う犯罪と言えばダフ行為くらい、むしろ縄張りを暴力的なチームから守っているぐらいの集団】

【ちなみにパーカーに印刷されているトンボはチームのマークだったりする】

狙われても仕方ない…
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県)[sage]:2011/06/28(火) 23:40:05.49 ID:pFFcERVKo
>>313

【爆発に巻き込まれた“ナイフ”は──それぞれ】
【“男の足元”、“左右の壁”にそれぞれ吹き飛ばされ、魔翌力を放ちながら突き刺さっている】
【魔翌力によって強化されたナイフは折れているが、砕けてはいなかった。破片の一部は地面に転がっているが、魔翌力は消えていた】

……。

【狂った環境で初めて合った性別の異なる“卵”を埋めこまれた相手の頭の中を】
【“頭のネジ”が“普通”から、ズれた男が理解しようとするのならば、至極当然の結果に終わったのかもしれない】

────分からん。
思考を言語化するのはすこぶる苦手だ。
可笑しい──オカシイ。お前はオカシイと俺は思っている。変だ。何なんだろうな。

なるほど……もしかして、オカシイは──オレか?間違っているのか、俺は。

【目を見開いて、少女に問いかける】
【“自分の常識の世界”で変と考えたことが。そうでは無かったとすれば】
【“真におかしい”のは己という事になる。いや、どうだろう。というか、そんな事を──】

(しかし、そんな事を考えている暇が、俺にあるのだろうか────)
不十分だ。殺さないタイプのイかれも居るが。この反論は、論点がずれるか。

【男は、目の前に生成された壁を見据えると】
【──植物、これは、植物だな。絡み合った植物の繊維は光の矢など絡みとってしまうだろう】

セオリー通りならば……。

【ナイフを投げ放ち、フリーとなった右手を自分の手前に持って行く】
【すると、ドロリと泉の様に魔翌力が溢れ出すと、手袋の甲に“円”が描かれる】
【それを“拳銃”を握りしめた左手の親指を浮かせ、“円”の中をなぞる】

コイツと、コイツだ。

【最後に中央を押すと。“円”の中に“なぞった部分”にだけ術式が浮かび上がった】
【手のひらから、取り出されたのは“薬莢”。おそらく道具を取り出す術式なのだろう】

【“拳銃”を振ると、弾倉が飛び出て、そこに取り出した薬莢をはめ込んだ】
【銃を壁に向け、ガチリ──と、ハンマーを引き上げると、機界音声が流れる】

【          ≪──FIRE──≫          】

【FIRE。炎。焼く気だ。この男は目の前に出来た壁を安直にも炎で焼き払うつもりだ──】







324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/28(火) 23:42:31.19 ID:7hQAuCs8o
>>320

【宮下はと言うと、傷口に包帯を巻かれてもらっただけというシンプル治療】
【十分に動ける為に支障は無いだろう】

研究……確かに面白そうだけど……

どんな内容……なのかな……?

【真っ先に浮かんだ疑問はただ、それ】
【もっと凶悪にするのか、もしくは安定性の強い、無能力者を能力者に変える兵器にするのか】
【具体的な事を聞かなければ、GOサインも出せぬというのが、"支部長代理≠ニしての率直な思いだろう】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 23:43:37.51 ID:85fPOAP5o
>>321
ああ、大丈夫大丈夫。
痛くないように締めてるし、まあ何時間か転がしときゃ後悔もするだろ?

【実際、動けないだけで苦痛は感じないように縛っている】
【少年からすれば、ちょっとしたお仕置き程度の積りであった】

あーあー、なるほどね。
その手の抗争ってそこらじゅうで起こってるからなぁ。
ウチで止めようとしても、全部は止められないし。

【まるで、この少年も何らかの組織に入っているかの様な発言をする】
【腰のベルトポーチには、腕章が引っ掛けられているのが見えるだろうか】
【その腰の腕章には、統一征斗会新聞部と書かれているのが分かるだろう】
【小中高大のすべての学生に加入権利が与えられる、学生支援組織の名前であった】

――ドラゴンフライ、ね。
まあ、大きければ大きいほど、狙いやすいし狙われやすい。それだけ目立つって事だしな。
でもまあ、アンタ等ドラゴンフライにかんしちゃ、そこまで悪い情報も入っていないし、まあ普段なら警察呼んどくけど、見逃しとくかね。

【にっ、と笑い、ベルトポーチから飴を取り出し、己の口に放り込む】
【――――パイン飴だ】
【もう一つ取り出すと、キミの方にも投げて渡すだろう】
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/28(火) 23:52:49.83 ID:BBr1hKuRo
【人気のない公園】
【町外れ、だだっ広いだけの公園】
【遊具も何も無い公共運動場と言い換えてもいい、体を動かすには最適で、これ以上ない環境】

【そのど真ん中、荒っぽく銃を構えている人影が一つ】
【ライフルのようなロングバレル…こちらの世界で言うならウィンチェスターが近いデザイン】
【違いと言うなら、グリップ付け根部分に仕込まれている稼動軸と思しき装飾】
【そしてバレル下部に備え付けられたマチェット(鉈)状のブレードパーツであろう】

【仄かな街頭に照らされる持ち主は、一点に狙いをつけたまま動かない】
【息を殺し沈黙し、ただただ何かを待つように停止して】

【ある瞬間、すばやくガンマチェットを振り降ろした】
【その際小さく、手首の返しで銃を持ち上げていたが、その動作で稼動軸を基点にグリップと銃身の位置関係が変わる】
【角度にして30度弱の変形、見た目の違いを説明するなら、より刃物に近い形状になった事】

【包帯が巻かれた左腕にもたれたガンマチェットは、地面に触れるか触れないかのギリギリで停止していた】
【そこから流れるような動作で空を蹴り、回転動作で勢いをつけた右拳の裏拳を同じ場所に叩き込む】
【そして一歩踏み込んで仮想敵の顎に右肘を叩き込みながら、左手のマチェットを振り上げ、右腕を引っ込めながら横一文字に両断】

【同時に引かれるトリガー。刀身に炸薬による振動を与える剣。夜の静寂に包まれていれば、なおさら良く残響する】
【ライフル然とした外見でも、ウィンチェスターはショットガンである】
【見た目どおりの性能なら、通常の人体が耐えうるレベルではない】

【振り下ろした鉈はうっすらと煙を上げ、銃身側面のコッキングレバーが立ち上がった】
【通常のシリーズとしても古銃呼ばわりされる代物、いまどきアンティークと化したレバーアクションショットガン】
【それを更にガンブレードとしてしまった阿呆者がいるようだ】

【使用者の額から汗が滴るも、暫し動かず】
【鍛錬の一環として型を練習していたらしい暗色の人物は、そのウルフカットをふるふると振った】
【ノースリーブの上着から伸びる右腕が、しぶしぶレバーに伸びて、排莢&リロード】
【銃声と続けて、物々しい音が辺りに響く。空のシェルが地面に落ちて立てた小さな音も、不思議なほどに】
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/28(火) 23:53:47.93 ID:DM0hNb/SO
>>325
馬鹿らしい、勢力だの縄張りだの…
こっちは、楽しく遊んでいられりゃ満足なんだけどな……

【腕章が見えた時に舌打ちと同時に渋い顔を見せる】

チッ…征斗会のヤツか……

【現役高校生だけあって、征斗会のことは一応知っているらしい】
【飴をキャッチするがイマイチ好感を持っていないようで、すぐに口に入れずに手元で弄ぶ】
【その表情には僅かであるが敵対心が見えている】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 23:55:38.91 ID:UuL7O2rAo
>>324

内容──、

【それを聞いて、僅かに口が開いてしまった】
【そう、内容。研究の内容──それを、何を思ったか彼女は聞く事をすっかり忘れていたのだ】
【『卵』の無力化が恐らく一番近い答えなのだろうが、確実とは言えず】
【どうもこの天辰。妙なところが抜けているらしかった】

……、……。詳しい事は、分からぬ。
南雲利織の方が深い所まで語れよう。
恐らくは安全に無力化する方法などを探ろうとしているのだろうが──

──どの道、南雲利織が居なければ話にならぬな。
すまなかった、宮下正次。呼び出しておいてなんだが、詳細は南雲利織と語るのが一番いいだろう。
今日の所はこれで帰ってくれないか。

私も……少々、血を失いすぎた。

【そう言って、彼女は自分から話を持ち出したのにも関わらず】
【思い切り、利織に全ての話を丸投げして】
【疲れたのだろうか。或いは戦闘で体力を消耗し過ぎたのだろうか】
【すぅ、と大きく息を吐くと、そのまま】
【彼女は薄らと、目を閉じてしまう】
【──今は無理に起こさないほうが、きっとよいだろう】

/眠気ががが
/明日にまで引き摺るのもあれなので、此の辺で
/最後駆け足気味になってしまい申し訳無いです……
/では、ありがとうございました、お疲れ様でしたー!
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/28(火) 23:58:21.92 ID:85fPOAP5o
>>327
へ、っ。
それでも世の中は面倒なもんさ、どうしてもなんだかんだでしがらみとかに囚われちまう。
だがまあ、そう言うのを絆とも言うわけでな。
面倒も面倒で楽しむのが、一番かもしれねぇな。

【うんうん、と頷きながら、そんなどうでもいい事を口にして】

ま、そりゃ嫌われてるわな、しかたねぇ。

【苦笑と共に、背を向けて歩き出して】

そういえば、正義組織が一般人からの情報提供を求め始めたんだ。
まあ、なにか正義組織に言いたいことが有ったら、利用でもしてくれ。

んじゃな。

【そう言うと、足早に去っていった】

//すいません、なんか唐突にすごく半端じゃなく眠いので、ここで落ちさせていただきます
//話をふくらませられなくて申し訳なかったです、乙でしたー!
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/28(火) 23:59:28.88 ID:Meh7vzzR0
>>323

(…………カスめ!!
人ノ事に、無意味に首ヲ突っ込ミャ、馬鹿を見ルノは当たり前ダろうガ……!)

【心中で、必要以上に毒づき続ける。そうする事が、彼女の思考を蝕んでいると気付かずに】
【そうする事で、より一層の『戦闘力』を『卵』から引き出す為に】

――――オ前はロボットか何かかヨ!? 何だ……ソノ理屈はァァァ?
ガチャガチャで、不自然……………………お前が喋ってンノは何語ダぁよ!?

【――――壁の裏から、少女は喚く様にして言葉を叩きつける】
【変に理屈っぽい、不自然なまでにソリッドな言葉。聞いていて落ち着かない『わざとらしさ』を感じる言葉】
【それは、通常の彼女に対してなら、まだ考察の対象として受け止められるだけだったが】
【今の彼女ではそうした理は通用せず――――単なる、ストレス発生源としてしか捉えられない】

―――――熱気!?
馬鹿が…………コイツを焼ク前に、土が防ぐンダヨ……ッ!!

【壁の向こうから伝わってくる、じわじわとした熱気と気配】
【敵が炎を用いて、壁を焼き崩そうとしているのを、少女は悟った】
【しかし――――少女に焦りの色はない。むしろ、してやったりと言った表情を、壁の向こうで見せる】

【――――確かに土を抱え込み、壁と成しているのは植物の根の作用】
【しかし、それでも『壁』を形成している大部分は『土』なのだ】
【そして土は――――防火建材の材料などに使われる、一般に耐熱性の高い物質。古い時代の『炉』も、土を固めて形成されていたのだ】
【無論、時間をかければ植物を焼き払い、壁を瓦解する事は出来るだろうが――――この時は、壁は持ちこたえる事が出来た】

吹ッ飛ベ…………――――『インスタント・テンタクル』!!

【壁越しに、少女はポケットから取り出した紫の粒を投擲する】
【それは男性の頭上を越えて、2mほど後方に落下する――――そして、先ほどと同じように、ほぼ時間差が無いままに発現――――】
【瞬間、紫色をした10mほどはあろうかと言う、樹木の様な一本の太い触手が地面から飛び出し、暴れる様に周囲をなぎ払う】
【つまり、男性は後方から触手による殴打を受けようとしている体勢に陥った】

(――――とハ言エ……コの壁も、いツマでモもタナい…………!!
……ソろそロ頃合いだ…………次は打っテ出る!!)

【壁の向こう。微かに少女は姿勢を上げて右腕に力を込める】
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/29(水) 00:00:05.16 ID:k/JCBUsSO
>>329
/おやすみなさーい
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/29(水) 00:06:51.27 ID:j+qv3Tnuo
>>257

ヤダ、……奪う……それがわたしの――

―――?

【――だが、ここにきて彼女が纏う漆黒の魔翌力が少し鎮まる】
【初っ端から魔法を連発し、只でさえ魔翌力消費の高い<<アキュリス/黒槍>>を4つも生成し放ったのだ】
【魔翌力が底を尽きかけている――身体が発する、警報】
【このまま戦いを続けては勝ち目がない、と、警鐘を鳴らしている】

【だが――止まれない】
【目の前で膝を突く女性の姿は、もうあと少しで消え入りそうではないか】
【小さく縮こまるその白き姿は、もうあと一歩で深淵へと引き摺りこめる】
【引き摺りこんで――全て奪って無に還せる、のに】

ぐ、ぅ――――ぅ………

【ギリギリと奥歯を擦り合わせる。残りの魔翌力で生命を奪うことはできそうにない】
【もとより一撃必殺を得意としない彼女の魔法は、彼女の「剣」の前では暖簾に腕押しのようなものだったのかもしれない】

【――それでも】


    ―――― アーテル・アキュリスッ


【最後の魔法。先程よりも一回り大きい漆黒の槍が、眼前に生成される】
【これも最初に放った黒球と全く同じ性質を持つ。だが威力は今までで間違いなく一番強い筈だ】

【少女はそれを手に持って、全力で女性に向けて投擲するだろう】
【それは一寸の狂いもなく、彼女の胸へと飛来する――】
【速度こそ速いが、白き女性にまだまだ抵抗する力があるならば、その「剣」によって、或いは無に還すことが出来るだろう】

【これが間違いなく――最後の一撃】

/返しておきますー。では本日もよろしくお願いします!
/それと、黒い槍は物体をすり抜けますよー。なので腕が無くなる心配はないです。「剣」での対処もできます!
/という訳で>>257の内容を少し脳内補完しておきますね!
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 00:07:15.75 ID:eFTObx0+o
>>328

分かったよ天辰さん……
うーん……でも俺じゃ怖がらせちゃうしなぁ……

あ……考えておくよ……

【宮下なりにも悩んでいるのだろうか】
【まともにコンタクトを取れるようになりたいと嘆いているようで】

【返事が上の空だったのは、考え事に気を取られていたのだろう】
【とにかく、無力化に嫌な素振りは見せなかった】
【どのような形かで卵の研究は行われるのだろうが――】

それじゃ……監視頑張ってね……?


――――期待してるから……ね?


【聞こえているかどうかは定かでは無い】
【何処か嫌な響きの言葉を零してから、宮下は病室を出て行った―――】


/お疲れ様でした!ありがとうございました!
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 00:22:25.64 ID:lQbM5BBEo
>>332

(使えるストックは後2つ……厳しいですか)

【白い肌、指先で地面を撫でる、揺れる白い霞】
【その跡から再び「剣」が現れ空中で浮翌遊、その本数は2つ】

【相対する少女の瞳は狂気の色、先程探った魔翌力のせいだろうか?】
【いや疑問を浮かべている場合ではない今は生き残る事を考えねば】

隔絶、結界の力を先端に集中させれば……或いは……。

【迫る黒い槍は強大、自分に残された「剣」は2本】
【全体の力としては足りないだろうが、それでも力を一点集中させれば凌げるかもしれない】
【いや、凌がなければならない】

【もうあんな暗い静かな所はごめんだ】

連天、一極――――

【「剣」は重なるように混じり1つになる】
【大きさは変わらず、しかしその白色は強い光を放つ】
【やがてその光は「剣」の先端に収束してゆき、その白をより濃く染める】

ギャンブルめいた事は好きではないのですけど……ね。

【女性が腕を振る、それに応するように「剣」は射出、標的は黒の槍】
【先端に集中させた結界の隔絶の力を持って相殺しようと試みる】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県)[sage]:2011/06/29(水) 00:31:51.95 ID:2wH2Ai4Ko
>>330

 ロボットに────、知的好奇心などあるものか。
だが、それは“素直”に褒め言葉として受け取っておこう。

【“素直”──ふざけているのだろうか。それとも、本当はロボットになりたいのだろうか、この男は】
【“機械”のように、表情を見せない男は──真意を見せない。好奇心なのか、ふざけているのか】
【或いは、自分でも分かっていないのか。根本的な部分では“妹”が居る彼は少女に対して】
【もう会えない妹に対する身勝手なな保護欲のようなものがあったんかもしれないが】

 なるほどな、────。

【「安直」だったか──。他ごとを考えながら戦うから、こうなるのだ、バカめ。と】
【あまりにも。客観的と言えば聞こえが良いが。まるで他人ごとのように自分の状況を分析する男】

…………。これは喰らったら死ぬレベルか?

【後方から──。襲いかかる触手。を顔を半分後ろに向け、目で追った。そんな余裕は無いはずなのに、随分と余裕──……なのか?】
【鈍い音がした。ソレは男が触手に殴打され、吹き飛ばされる音だった──。そんな風に余裕をかましていれば、こうなるのも当然】

【吹き飛ばされた男は、少女が作り出した“壁”のほぼ目の前に転がる】
【ショックで意識が僅かに朦朧として、強く打った頭から血が出ているが“生きている”────!】

死ななかったな。ならば、この角度だ。

【“壁”に寄りかかるようになりながら、後方に向けて“拳銃”を男は向けた】
【そこにあるのは、先ほど自分を吹き飛ばした触手だが、男の狙いはそれじゃあない】

【先ほど、カラスに投げ。爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされた、自分の足元に落ちたナイフに向かって──】
【          ≪──FIRE──≫          】

【引き金を引く】

【──その結果、何が起きたか。打ち出された炎の弾丸は、魔翌力を帯びたナイフに命中するや】
【真ん中のナイフ→左右に分かれ左右の壁に突き刺さったナイフ。の順番でまるで↑矢印マークを描くのように曲がる】

【そして、左右の壁に刺さったナイフに命中した炎はさらに勢いに任せ天に向かって上昇していき。やがて力を失うとアーチを描くように壁を乗り越え】
【壁の下にいる少女に降り注ごうとするだろう────】

【文章が分り辛くなったので少女の立場から説明するのなら】
【アーチを描いた二つの火炎放射が壁を乗り越えて降り注ごうとしている、という事になる。】
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/29(水) 00:40:26.49 ID:j+qv3Tnuo
>>334

――――――!!!

【黒き槍の軌道上に――現れたのは、それとは対極に位置する、白】
【その燭光は暗く血生臭い路地裏において異彩を放っていて】
【自分が投げた筈の黒い槍でさえも、もうその輪郭をはっきりと視認することは適わない】
【自分が今望むものとは全く逆――なぜ相手を呑み込む筈の黒が、白に呑み込まれかけているのか】

【そして相対する二つの色は衝突し――闇夜を掻き消す一陣の光が、黒槍を四散させた】
【一瞬、猛烈な光が路地裏を覆い尽くし、その光が収まると】


……な、……んで……


【魔翌力を切らし、只の少女となった彼女が左手に刀を携えて、茫然と立ち尽くしているだろう】
【もはや抵抗する力は左手にしかなく、それを歯痒く感じてか、狂った瞳の輝きだけは、その強さを増してゆくばかり】

【彼女が纏っていた魔翌力もすでに見る影もなく、女性に戦闘の意志がなければ、この戦いは終焉を迎えることになるだろう】

/お風呂入ってきます…
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/06/29(水) 00:50:09.77 ID:rUblrX8Z0
>>335

――――チッ
(まサカ、本当にロボットだっタノカよ、おイ…………!
――――なラモう、何を言っテモ無駄…………!)

【――――本人の自己申告を、少女は真に受けてしまった】
【もっとも、壁を隔てて視覚的に確認できない中。相手の男性が殴打を受け、流血する所も見えない】
【そんな中で、言葉に対して持った違和感と、本人の言葉を受けては、誤解するのもむべなるかな、と言う所なのだが】

――――ナあッ!?
くソっ…………クズ野郎がぁァァぁァ!!

【ナイフが仕込みだと言う事は――――普段の少女なら分かっていただろう。思考を侵されていない少女だったならば】
【しかし――――殺意が先行して、戦闘に対する思考力が鈍った。と言うよりも、殺意に振り回されるままで、自身の良さを活かせない】
【そのため、普段なら容易く感知できたであろう魔力の品を、あっさりと見過ごしてしまっていた】
【その結果――――今こうして、頭上から二条の炎を見舞われているのだ】

――――『ライトニング・ハルバート』!!

【いくら、移動の為の姿勢を作っていたとはいえ、この状況では移動による回避は困難】
【止むを得ず、少女は攻撃の為に溜めていた魔力を、迎撃の為に使用する事になる】
【――――杖を頭上へと向けると、チャージされた魔力が、赤い電光の如きビームとなって発射される】
【それは、頭上から降り注がんとする炎を押し留め、放散させていく】
【結果的に、少女は攻め手を封じられた格好になってしまった】

糞ガっ…………!!
貴様ぁ……次会っタラ、覚悟しヤがレ…………ソの時は、確実に殺ス――――ッ!!
こレニ懲りタッテ言ウナら、二度と俺ノ邪魔ヲスるんジャねぇゾ…………!
俺は、マだ…………こんナ所で、終わレナい……!!

【――――油断ならない相手だと、理解できた】
【もし対応が遅れていたら、今頃自分は火だるまになっていた所だ】
【――――自分に『卵』を植えつけてくれた『機関』への『復讐』と、囚われてしまった知人の『奪還』】
【それを成す前に、無駄に力を殺ぐ事も――――ましてや死んでしまう事など、許されるはずもない】

――――『ペガサス・ウィンド』!!

【――――少女は、術を行使しながら壁を蹴りだして飛翔。あっと言う間に夜の帳の中へと姿をくらましていく】
【目立つ格好ではあったが、少女の来ている黒い質素なドレスが、闇に対して保護色の働きをしていた。ましてや空を行く相手を追うのは困難だろう】
【そして、『壁』と『触手』は限界が来たらしく、その場で崩壊する】
【後に残されたのは、1つの死体と、強姦未遂を犯した挙句に物理的に性機能を破壊された、2人の卑劣漢の無様な醜態だけだった】

/すいません……眠気がマッハで、明日も忙しいので……
/少々強引ですがこれで。乙でしたー!
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 00:55:28.56 ID:lQbM5BBEo
>>336

く……ふぅ……――――。

【明確な攻撃の意思を持った槍は何とか凌げた、が】
【力の操作に慣れていない彼女は見て分かる程に疲労していた】
【右腕の断面の淡い白い光が弱くなっている事からも察することは可能だろう】

はぁ……っ……、んう……ここまでとは……。

【霞みつつあるその思考の中で状況を整理しようと試みるも】
【分かるのは少女が武器をもっていて、自分は持っていないという事だけ】
【いや、それだけで十分であったか】

些かどころか相当不味いです、肉弾戦など私には出来ないですし……
……っ、ここは退かせて頂きましょう……。

【左右のバランスの狂った身体を揺らしながら立ち上がり】
【逃避の為に走ろうとするが腕の損失によりそれが思うようにいかず左に寄れてしまい走れない】
【壁に肩を強打し苦悶の声を上げる、その背中は無防備】

【刃で狙えば容易に切り裂ける、そんな背中】

/把握ですー
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県)[sage]:2011/06/29(水) 01:00:46.40 ID:2wH2Ai4Ko
>>337

…… ……。

【ダラダラと頭から流れる鮮血を手袋で拭い】
【立ち上がると、路地裏に残った全ての結果を軽く見渡した】

────。

俺は。

【飛び出っていた少女。結果的に命を永らえた男性が二人】
【死体が一個に滅茶苦茶になった路地裏────】

結局の所。

自分の欲求を、……満たしたかっただけった──ようだな……。

【知識欲から始まり、複雑な感情が入り組んだ様々な欲求が重なった結果】
【自分にとっても、相手にとっても毒にも薬にもならなかったという有様】
【最終的に自分がやりたかった事は、もはや分かるまい────】

それがこの結果か。笑えるな。

【表情を見せぬ、男は何を思うか。だが、後始末くらいはするしかあるまい】
【それが割って出てきてしまった事への責任というものだ────】

【もはや、あのまま死んだ方がもしかしたら良かったのかもしれない男達を】
【男は、どこかに運んでいった────】

//お疲れ様でしたー!いやあなんて言うか。申し訳ないです。
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/29(水) 01:10:33.50 ID:j+qv3Tnuo
>>338

わたしは……わたしは……

【その眼に宿るは変わらぬ殺意。まだ女性を殺したいと望む心は、存在していて】
【ゆらりと、覚束ない足取りで一歩、右足を踏み出した――その時、だった】

―――ッ!!

【金縛りに遭ったかのように少女は硬直する。身体に駆け巡ったのは、痛み】
【自分の意志と“卵”の悪意が衝突することによって起こる痛みだった】

【先程とは打って変って、まるで自分を抑えつけるように奥歯を噛み、胸元の布を握る】
【痛みで歪んだ顔から覗く眼はあたかも――彼女にそのまま逃げてと訴えているかのよう】


は、……や……く……


【やっとの思いで紡がれた言葉はたったこれだけ。その口調は苦悶に染まっていて】
【やはり女性へと訴えかけているようで】

【ぺた、と力なく、女の子特有の、骨格が曲がりそうな座り方で地面に足を突き】
【そのまま女性をただ見つめるだろう】

【逃げるならば、今しかない】

/ただいまですー
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 01:31:21.77 ID:6FFBGCuTo
>>340

(中々面白い方でしたのに、勿体ない……まあ今回は……)

【息切れはしていない、しかし身体は疲労している】
【どうしようもない倦怠感に襲われる】
【隙だらけの自分の背中に攻撃の1つや2つ来ても仕方ないと思っていたのだがそれは来ない】
【ちらり後ろをのぞけば】

(彼女は一体なんなのでしょうかね、気になりますが……)
仕方なし、まだ身体に慣れていないという訳ですかね。

【少女の言葉が聞こえたのか】
【コクリと頷き、壁に肩を引きずったまま歩き出す】
【この場では要素が足りない、まだ事は先には進まない】

また何れ会うでしょう、その時にじっくりと観察させてもらいましょう。
それではさようなら――――。

【少女の中に感じたあの異常の原因は果たしてなんであるか】
【興味は尽きないが物は限度がある、今回はそういうことなのだろう】
【そう納得することとして女性は去ってゆくだろう】

/お帰りなさいませ
/そしてこの辺りで〆な感じでしょうか?
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/06/29(水) 01:40:34.06 ID:j+qv3Tnuo
>>341

【白き女性の姿が完全に見えなくなった後】
【魔翌力を使い果たし疲弊した彼女は崩れ落ちるようにずるりと、白き女性が来る前の体勢に戻る】


――はぁ……はっ、……ッ


【彼女は一体何をしにここへと来たのか】
【わざわざ狂気に堕ちた自分を、見に赴いた理由はなんだったのか】
【一抹の疑問が脳裏を過るが、やがてゆっくりと意識が薄れていき、まともな思考が出来なくなり】


【そのまま静かに、眠りに落ちた】


/お疲れ様でしたー!
/うまく進めることができませんでした…ごめんなさい
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/29(水) 17:33:28.27 ID:k/JCBUsSO
【公園】
【ジリジリと日光の照りつける中苦痛に呻く声が聞こえる】

…暑い………いや熱い…………いや……むしろ痛い…………

【一人のあまり特徴の無い青年が仰向けに寝転んでいる】
【特徴の無い、といってもそれは本人自身の容姿の話であって、その出で立ちは異様としか言えないものだ】
【全身にはギラギラと鋭利な刃物が大量に装備されており、剣や刀に始まって非常にマイナーな物や日用品まで】
【今は寝転んでいるため横に置いてあるが大剣や槍、薙刀のような武器まであって、さながら刃物の博物館のような品揃えだ】

ああそうだ…生卵を買おう……きっと目玉焼きができるな…焼きそばも一緒に作ろう………は、ははははは……

【身につけた大量の刃物が熱持って熱いのだろう】
【どこかフッ切れている】
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 18:42:44.08 ID:eFTObx0+o
【廃墟】

っはあ!

【人気の無い其の場所に、声変わりを終えた青年のような、声が響く】
【低いが、声は強く、若さを宿した声色】
【其れと後一つ、何か小さな―――爆発音?】

【声の主はと言うと――】

【もみあげや、耳付近が黒という一風変わった銀の短髪】
【射抜くような、冷たく、鋭い碧眼】
【装飾の少ない黒の軍服を着した、身長190cm、二十歳頃辺りだろうか】
【若年である事は人相から分かるのだが、青年活気さを感じさせぬ青年】

【声の響きは良くて、割と遠くからでも聞こえるのでは無いだろうか】

【氷の国:街中】

【氷の国の中でも比較的温暖な街中】

(多分俺は姿バレてるだろうから……夜の国に潜入するのは難しいよな……)
(うーん……変装―――?】

【俯き、顎に手をあてて、咽喉を鳴らしながら歩く少年】
【今日も前方不注意。誰かとぶつかってもおかしくは無く】

【その容姿はと言うと――】

【短くも長くも無いぺったんこの黒髪】
【綺麗な澄んだ同色の双眸】

【身の丈にピッタリの、黒い学生服をキッチリと着こなすこの少年。異質とも言えるのは、腰の2つのホルスター】
【その中には、銃が1丁ずつ入っており、右のホルスターに入っている銃は、今この瞬間にも魔翌力を溜めている】
【魔翌力を感じることの出来るのであれば、魔翌力の感知は難しく無い】

【年齢は見た目からして15歳前後と言った辺りである。身長は165cmほどと少し低い部類に入る】
【少年の頭上には、鋼色の雀が少年に寄り添うかのように飛んでいる】

/あの形式での投下です
どちらか選んで絡みに来ていただければ
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 18:49:22.19 ID:Jd74HyHUo
>>344
【氷の国】

あー、くそ、まだ他に比べりゃ涼しいが、夏服だと逆につれーな。

【そんな、風に。淀んだ目で街中を歩く人影が、一つ】
【もし、その姿を描写するとすれば、その外見は――――】

【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、オールバックにして後ろで小さく縛っている】
【右目を覆うように拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【なんというか、傷や眼帯や白髪の要素がなければ、唯のどこにでも居る普通の不良のような見た目である】

【と、なるはずである】

…………アイス、食い終わっちまったか、残念。

【口に咥える、棒アイスの棒をくいくいと動かしながら、ふらふらと歩いていて】
【途端、目の前に人が来たのを視界に収め、慌てて道を開けた】
【そして、その人の顔を見ると、きょとんとした顔をして】

よ、重太郎じゃねーか。

【ちょいっ、と右手を上げて、気軽な様子で、眼帯の少年はキミに挨拶をするだろう】
【因みに少年の身長は160cm、悲しいが見上げる結果となる】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 18:50:10.72 ID:IbxGJjmho
>>344
【氷の国にて】

この国は良いなー、夏場でも腐るのが遅い
夜になったらガチガチに凍りついてるのが困りもんだけど……
ま、その分伝言も長く残るって事で

おい、誰か!適当な場所に晒して来い!

「はっ!」

【少年が歩いていた通りと、垂直に交わる別な通りから】
【複数人の足音と共に、こんな会話が聞こえてくるだろう】
【興味を持って、そちらを見に行かずとも良い。直ぐに、一人の兵士が走ってくる】

【その兵士が引きずっているのは、一台の荷車】
【荷物として放り込まれているのは、この国の人間なのだろう、白い皮膚の女性が一人】
【頭から水を被せられた様で、髪も衣服もずぶぬれになっている】

【兵士は、荷車に乗せられた女性を、丁度其処に合った街灯へ】
【ロープと滑車を使って、つり下げようとし始める】


おーし、適当な高さに固定しろー。後は私がやるから
お前達は、そうだな……一時解散!適当に買い食いでもして帰れー

【兵士に指示を出していたのは、一人の少女】
【膝までの白髪と、≪死獸弌≫の印を背に刻むロングコート】
【金属補強された戦闘靴が、他の兵士との違いだろうか】
【右腕は包帯に巻かれ、首からぶら下げられている】
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 18:52:16.14 ID:IbxGJjmho
/>>346被った退きます
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 18:52:17.94 ID:eFTObx0+o
>>345>>346
/それが世界の選択か……ラ・ヨダソウry
俺は複数大丈夫ですよ
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 18:53:14.91 ID:Jd74HyHUo
>>348
/*自分もかまわんですのよー*/
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 18:56:34.30 ID:IbxGJjmho
>>348
/複数はこちらも望む所……ですが
/明日の事もあり、或る程度長引いたら先に落ちる事になるかと
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 19:03:55.21 ID:YSGiCUkSO
【とある大型デパート。そこはファッション関連に始まる幾つもの店が内包された大型複合施設であり】
【人の活気に溢れたその場所の一角、紳士服の並ぶ店。先々週には父の日商戦で賑わっていただろう場所】

【ネクタイを品定めしているらしいこの男は、店員が迂闊に声を掛けられないある理由を持ち合わせていた】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に赤眼、黒のシャツにグレーのジーンズ。ここまでに別段恐れられる要素はない】

 紺…? いや、黒か? ああ紛らわしい、見分けつかねえな。
 ――…あと3年で還暦だったか、面倒だし早々と赤にしとくのもアリだな…

【かれこれ30分、独り言を並べて同じ場所にいることも、まぁ店員が寄らない1つの原因となり得たが】
【何よりも、洒落たデザインで背に刻まれた機関の紋章が、店員達への物言わぬ警告信号となっていた】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 19:04:12.17 ID:eFTObx0+o
>>349>>350
/事情も含めて、了解しました
それでは複数という事で、よろしくお願いします

>>345

ん――?
あ、「谷山じゃねーか!」
会合の時以来ですね。こんにちは
「ういー!」  『こんにちは』

【落ち込んだ様子は無く、いや、今になってもうじうじされた方が大変なのだろうが】
【視線を谷山へと向けて、挨拶を交えるだろう】

【そして、荷車の音に反応して視線を移し】
【白い女性を視認すると、表情が強張り、良からぬ事が起きているの理解出来た】

【「谷山君、行きましょう――」視線はそのまま前を向いているが、短く強い言葉を零す】

【返事も待たず、重太郎は街灯へと走り出すだろう】
【相手に悟られないように――なんて考えておらず】
【銃2丁もそれを止めようとしないし、止められない】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 19:09:01.31 ID:Jd74HyHUo
>>346>>352
おう、おひさだな。
情報共有システムは、まだあんまり動いていないな。
信用できるヤツ居たら、それとなく宣伝とかしてくれると嬉しいんだが。

【なんというか、新しい事をやるというのはやはり大変なことであった】
【まずは、周知させなければ、情報も集まらない】
【故に、こうして他の物にも宣伝を頼んりするのであった】
【そして、荷車の音も谷山も聞き、そちらに目線を移す】
【ぎ、り、と歯を食いしばり、無言の首肯で肯定を示し、谷山も走りだした】

――――てめぇも吊るしてやろうか、おい。

【底冷えのするほど、ドスの聞いた声が、少女に向けて放たれるだろう】
【睨みつける視線は鋭く、冷たく。しかしその奥には煮えたぎるような怒りが有った】
【現状で言えば、学生服姿の少年二人が、キミに向かっているという光景になるだろうか】
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 19:16:59.82 ID:IbxGJjmho
>>352>>353
【街灯に滑車を固定し、二本ロープをくぐらして】
【その端をそれぞれ、水を頭から被せられた女性の、手首へ結び付けて吊り上げる】
【女性は、両手を大きく上げた状態で、両足を十数センチほど地上から浮かされて】
【偶に吹く風や身じろぎで、ゆらりゆらりと小さく揺れ始めた】


うし、それで良いぞー。後は私の仕事だ
出来るだけさっさと離れて、着替えて街に紛れこめ
まさか何処ぞの誰かも……

【兵士へ簡単な指示を出した少女は、左手を懐へと差し入れながら】
【足音と声の方向へ、ぐるりと体を向けさせた】

まーさか善良な一般市民を、街中で殺害はしないよなあ?
そんな事するのは私達、カノッサ機関だけ……ってのが、世の中の認識だもんなあ

でもさ、私達より更に外道な野郎が、正義組織に居るとか知ってる?
えーと……名前も知らない正義の味方希望のお二人さん

【接近してくるまでの過程、少女はその場から逃げる素振りも見せず】
【懐から取り出したのは、煙草一本と、握りこむと炎が出るタイプのライター】
【咥えた煙草に火をつけながら、つるされた女性の背後へ回り込んだ】


おいおい、いきなり酷い挨拶じゃないか?
まさかお互いの事をなにも知らないっていうのに、いきなり暴力は勘弁して欲しいな
ほーら、私は怪我人だぞー。弱者だぞー。か弱い少女が一人だぞー。暴漢二人におそわれるー

【きっと脅し文句など、お世辞の言葉などより多く耳にしているのだろう】
【緊張感こそは持っているが、だが場を重く見ていない様な言葉の軽さ】
【一先ず、現れた二人の少年を、言葉でからかってみたらしい】
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 19:25:08.06 ID:eFTObx0+o
>>353>>354


【このロングコートには見覚えがある】
【夢幻檸檬が卵に侵食された際に居た少女】

「っ……!お前!檸檬が卵喰らった時に居た…………!」

【声の発生源のは、重太郎の左のホルスター】
【本来は、騒がれるのを防ぐ為に口封じでもされてるのだろうが、今は違う】
【それに、言わずには居れなかった。忘れずには居れなかった】

【私達より更に外道な野郎が、正義組織に居る―――】
【重太郎は、自らの心臓部分の学生服を強く握る】
【脈動が速くなるのが、谷山にも聞こえるだろうか。明らかに動揺している――】


……とりあえずその人を放してくれ
「落ち着かないと駄目だ……!』

【もう片方の手で濡れた女を指差して】
【明らかに震えた声で、少女へと紡ぐ】

【動揺を裏付ける銃の声が、少女にも聞こえるかもしれない】
【小さいが、気を張り詰めていれば、聞こえる程度の大きさ】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 19:28:22.02 ID:Jd74HyHUo
>>354
(――ああくそ、このテのタイプか)

【絡め手というのは、苦手なものだ】
【とにかく、此れで容易く手を出すのは、難しくなった】
【一般市民に紛れ込んだ敵を、倒すのは、周りを敵に回すことになるのだから】
【一瞬だけ、息を深く吸うと、煮えたぎる怒りを湛える瞳を、直ぐに冷ましていく】
【アイスは無いけれど、思考をアイスよりもクールにして、何事も無く会話を続けようとする】

は、組織に外道が一人二人紛れ込んでいるのも、あり得ない話じゃないだろうな。
ある程度でかい組織なら、何人かはそういう輩が居ても可笑しくねぇよ。
んで、誰がその外道かなんか知ったこっちゃ無いな、タダで教えてくれるなら聞いてやるけど。

【情報を話す気が有るなら、それが敵からの情報で有っても聞く気の様だ】
【無意識に、口の棒アイスの棒がぎしぎしと軋み、折れそうになっているのには、少年は気づいていない】
【そして、そちらが此方に投げかけた、軽口に対し、ふぅ、と息を吐いて】

――怪我人だろうと弱者だろうとか弱かろうと、必要なら倒すけどな。
別に善人気取ってるわけでもないし、やるときゃやるさ。

【必要なら、この場ででも手を出す事は有ると、示しつつ】
【街灯に吊るされる死体を見て、問いかける】

見せしめ、それともプロパガンダか?
どっちにしろ、こういうのは目立つからな。

殺すだけじゃなくて、こうして人を吊るしている。
なにか理由があるはずだ、なんでこんな事をする?

【重太郎とは、対照的な態度を取る、谷山】

>>355

(――言葉に惑わされるな。敵の言葉は聞き流すつもりで居るくらいが丁度いい)

【ぼそり、と重太郎の耳元に、そう囁くだろう】
【動揺しているのが分かったために、それを鎮めたかった】
【落ち着きがなければ、見える物も見えないし、分かるものも分からない】
【それでは、何も知ることが出来ないという、ジャーナリストの価値観だが】
【このばに於いては、冷静さはやはり必要であると、キミは判断できるだろうか?】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 19:39:59.37 ID:IbxGJjmho
>>355

んー?お前誰よ?
私の知り合いに拳銃なんていないぞ?

【少女の方には、記憶など無いらしい】
【そも、この少女が他人に卵を植え付けた事など、一度しかなく】
【それ以外で偶然居合わせたとしたら、覚えていそうなものではあるが】

【兎角、今はこれを深く語る段階ではないと見た様で】

>>355-356

解放してやりたいなあ、やりたいよ。でも駄目なんだ
あんまり危機感無い連中には、分かりやすい警告が必要だからさ?
私だって、こいつが健気にも包丁持ち出さなかったらこうはしなかったのに
バカだよなあ、能力者相手にあんなチャチな刃物で交戦って

……さーてと、お仕事お仕事。無駄話も嫌いじゃないけど
どーもお前達、無駄話が好きそうじゃないもんなあ
こいつのタイムリミットだって有る事だし

【幾ら、都市ごとの傾向が有るとは言えど、ここは氷の国】
【一年を通して雪が降る。一年を通して、氷点下に到達する】
【夏とは言え、もう日の沈む時間だ。気温は、これから夜間に掛けて下がり続ける】
【浴びせられた水は、そのまま氷と化し、女性の命を削って行く事は間違いないだろう】


じゃ、そっちの要求もある事だし、教えてやるよ
但し、私喋るの疲れたから……こーいうやり方で

【既に顔色が、青褪めるを通りこして白くなり始めた女性を、少女は軽く蹴り飛ばし】
【少年二人に背を向けさせる形にすると、衣服の背中部分を引きちぎった】
【そうして露わになった肌に、やはりコートからナイフを取り出し、突き立てて】

【このまま止めに入られる事も無ければ、口を利かずに文字を刻み続けるだろう】
【「正義組織へ。さっさと捕虜引きとりに来い」】
【「代金の代わりは裏切り者の首で結構」】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 19:52:07.56 ID:eFTObx0+o
>>356

ありがとうございます……

【確かな感謝の気持ちを言葉に変えて】
【軽く深呼吸をして、頭を冷やす。完全に頭は冷えた――】
【とは言い難いが、大分冷えては来た】
【恐らくは銃2丁も感謝しているのだろう。自分達であれば、出来なかった事をしてくれたのだ】

【銃の一部が鏡化しており、その鏡が谷山に向けて淡い光を反射した――】

>>357

「チッ……(あーくそ俺が落ち着かなくてどうするんだこの馬鹿!)」

【舌打ちを鳴らしただけで、それ以上は言葉を続けず】
【葛藤しながらも、今は心を落ち着かせる事に専念する】

―――!
おいやめ……―――!

【ナイフが取り出されるのを見て、最悪の事態が脳裏を過ぎる】
【そういう時ならば、飛び出しちゃあいけないのだろうが、そんな思考頭に無く】
【感情のままに突っ走るのみ。銃2丁も、制止の声と出したのだが、届かない―――】

【―――だけれど、目に見えた文字は、重太郎の脚を止めるには十分過ぎる程】
【明らかな動揺が黒の双眸に宿る】

……首だけで……本当にいいのか?

「――!?』
「おいだから落ち着けって!」
『白口の言うとおり、落ち着こう?』

【眦を決したのか、目は大きく見開いており】
【真剣みを帯びた声を少女に向けた】
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 20:03:24.15 ID:Jd74HyHUo
>>357>>358
【話を聞いた瞬間、鋭く細められた目がさらに冷たい色を孕む】
【果敢にも立ち向かった者を侮辱する言動や、その悪いことを悪いとも思わぬ所業】
【其れを見て思う。こいつは、敵≠セと、強く】

(…………水でじっくりと。酷い事するなオイ。…………カノッサ機関。
嫌いなんだよ、俺は。こう言うことをする、奴らは)

【そして、相手の言葉と同時に、刻まれていこうとする、その文字の一文字目を、谷山は見る、見てしまった】

―――ッ。

【ばきり、と口のアイスの棒が砕けた。食いしばりすぎて、折れたのだ】
【そして、いつの間にか、谷山は右腕を構えている。もはや無意識のうちに】

――捕虜は、黒野カンナのことか。
そして、裏切り者に関しちゃ俺は知っちゃいねぇよ。
この事は、組織に伝えておく、だからその人を解放しろ。
さもなくば―――、オレ。そして多分隣のコイツが相手をする。
怪我人が二人相手にするのは、骨だろう?

【ぶぅん、と握りしめる右腕が軋みを上げ、シャツの奥から起動音を響かせる】
【シャツの生地を透かすようにして、青白い線が無数に浮かび上がっていき】
【怒りを顔に表すこと無く、しかしその口調には隠しきれない険が有るだろう】

【重太郎に、右腕で触れようとするだろう】
【情報を相手に流し込もうとする、谷山の固有の能力が触れることに成功すればキミに音声を届ける】

(…………不用意な発言は、相手に弱みを付けこませる隙を与えるだけ。
重太郎。お前が裏切り者かどうかは、分からねーし、興味もねぇけど。
首を差し出すつもりなら、良く考えてからしろ。お前が首をさし出して、本当にカノッサが開放してくれるのか。
そして、お前が抜けることで、対機関連合に穴が開く事に着いてもだ。
それを考えて、お前が行くなら止めはしない、でもその前までにオレはお前に発振器を渡しとくぞ。
助けられるなら、助けに行くから)

【1秒ほどで其れを伝えると、素知らぬ顔で少女を睨み続けるだろう】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 20:16:45.69 ID:IbxGJjmho
>>358

あれ、もしかしてお前、正義組織?
あー、だったら腹立ててるよなあ、仕方が無い
そりゃ、裏切り者の首だけで良いなんて言われたら喜ぶかー

だってそうだろ?組織の癌は消える、優秀な人材は帰ってくる
まー、『爪が剥がされ』てるとか『鞭で打たれ』てるとか外傷は多いけど
多分傷はもう治ってるだろ。意外に爪って治りやすいもんだしなー

……うっし、書き上がり。

【こんな荒い使い方をすれば、安物のナイフは直ぐに駄目になる】
【役目を終えたナイフは、懐にしまわれる事も無く、道の脇の雪へ放り込まれて】
【暫くは、血が流れ続け、文字は相当読みづらいだろうが】
【血が止まり、傷が塞がりかけてくれば、意外に達筆なそれを認識する妨げは無い】

……ところで、私は裏切り者≠チて言っただけなんだけど
それ、誰の事だか知ってるのか?だとしたら話が早くて助かるなあ?

【言葉の定義の確認。此処まで明言しなかったのは、ここで言い逃れを出来るようにする為か】


>>359

あー、知ってんの?黒野カンナ。あいついい奴だよなー、気も強いし
ちょっと拷問に掛けた程度じゃ、なーんにも白状しなかったんだと

ま、吐かなきゃ誰か[ピーーー]って脅したら、割と素直になってくれたよ
情報網、持ってるんだろ?考える事は皆同じだよなあ
そんな便利なもんが有るなら、あいつ掴まってる事も皆が知ってるだろうに……

……でもさー、そんな気丈な奴も……

【仕事≠ニやらはこれで終わりなのだろう。街灯にオブジェをぶら下げるだけの簡単な作業です】
【それを終えた少女は、少しばかり女性から離れるように、横に一歩だけ歩いた】
【完成品を、無意味に壊したくないのだろうか】

【くく、と喉の奥から、堪え切れない様な笑いが込み上げて】


>>358-359

楽しかったよあれはさあ!
あんだけ頑固で気丈、自分が死んでも味方は売るまいとした、正義の味方がさあ!
掴まった理由はなんだと思う?命惜しさに仲間に売られたんだぞ!

そんな事考えもしなかったんだろうなあ。ギリギリまで庇おうとしてて……
自分が売られたって知った瞬間の、あの顔が涙で濡れて歪む所……ああ堪らない!
地下牢で拷問を受けて、不味い飯を食って命を繋いで、蓋を開ければそんなオチだ!

【事実の曲解と、意図的な隠蔽だ。それによって、嘘は付かず、事実を捻じ曲げる】
【言うならば詭弁として用いられるこの方法で、少女は二人の内の一人を狙う】
【きっと、容姿から、それが誰なのか気付いたのだろう】
【だが、気付いたという事を知らせず、少女は知らん顔で大袈裟な芝居をする】

……あんまりゾクゾクさせてくれるからさ、首輪付けてやったよ
今頃はどーしてんのかなあ。首輪外そうなんてバカなことしてないと良いけどなあ
そうしたら……あのお綺麗な顔も、首ごと吹っ飛んじまうからなあ

【こちらは、はっきりと嘘だ。首輪は、意図的に不良品が選ばれている】
【だが、それを相手が知らないと知っているからこそ、今は煽るネタに出来るという事だ】

【狙いはなんだろうか。馬鹿にして愉しむ、だけではあるまい。それが含まれている事に否定は出来ないが】
【理性を失わせれば、感情に走らせれば、それだけ相手を御すことは優しくなる】
【武力に物言わせるカノッサにも、こういうやり方はまだ残っているのだ】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 20:30:07.89 ID:eFTObx0+o
>>359

【重太郎の体に、谷山の右手が触れる】
【それと同時に、頭に流れる谷山の声】

【谷山君の言うとおりじゃないか、だけど――】
【谷山の言う事は十分に理解出来た。でも、自分と引き換えに黒野カンナが戻ってくるのならば――?】

【自分の存在は、対機関連合、いや正義組織にとっての言わば穴】
【機関を付け上がらせる元凶――その考えは拭えず】

「谷山の言うとおりだぜ……?」

【そして、奇妙な点が1つ、まるで、流した言葉が白口にも聞こえていたかのような――】
【そうとしか考えられぬ言葉を白口は吐いた】

【だが、今はそんな事気にしてる暇等無いのもまた事実】

>>360

―――くっ……

「……やめとけ耳を向けるな」

【脂汗が額を流れる。この気温だ、当然暑いとかいう理由では無い】
【心が折れそうになる。申し訳なさと、後悔の気持ちで胸が張り裂けそうな程】
【今ここで折れてしまえば、死んでしまえば―――】
【―――一番してはいけない思考】

【それまでは至らなかった】
【だが、くっ、と声を漏らす様や、拳を強く握り締める様子から精神的にダメージを負ったのは確か】

【棒立ちになり、拳を血が出る程に強く握り締めて】
【駄目だ駄目だ、こんなんじゃ駄目だ、――脳内で何度も自分の声が聞こえる】
【自分の声だけじゃなくて、銃の声も】

【だけど、だけど、―――】
【あの時、もう振り返らないって決めたのに―――】
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 20:37:48.28 ID:YSGiCUkSO
【とある大型デパート。そこはファッション関連に始まる幾つもの店が内包された大型複合施設であり】
【人の活気に溢れたその場所の一角、紳士服の並ぶ店。先々週には父の日商戦で賑わっていただろう場所】

【ネクタイを品定めしているらしいこの男は、店員が迂闊に声を掛けられないある理由を持ち合わせていた】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に赤眼、黒のシャツにグレーのジーンズ。ここまでに別段恐れられる要素はない】

 紺…? いや、黒か? ああ紛らわしい、見分けつかねえな。
 ――…あと3年で還暦だったか、面倒だし早々と赤にしとくのもアリだな…

【かれこれ30分、独り言を並べて同じ場所にいることも、まぁ店員が寄らない1つの原因となり得たが】
【何よりも、洒落たデザインで背に刻まれた機関の紋章が、店員達への物言わぬ警告信号となっていた】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 20:39:55.05 ID:Jd74HyHUo
>>360>>361
(ランクUに分類できる、か。貴重な情報だな、真実かどうかは定かじゃないにしろ、全部が嘘という訳でもないだろう。
冷やせ、思考を、冷やせ。ムカつくけど、それに、後ろの人も、何とかして、助けなけりゃ、いけねぇな。
失血も、それに冷えてくる。……なんとか早めに情報を得終えるか、危険域に入ったら切上げて助けなきゃな。)

【思考だけを、回し続ける】
【得た情報を、脳内で精査し、敵方であるカノッサ機関から得た、正確性のない情報をランクUに分類していき】
【そして、聞いた言葉も、話しも。全て此方の心を揺らす為の物だと、理解できて】
【己の隣に居る、正義の心に溢れる少年は、己の友であり、己が勧誘し征斗会に所属した、いわば同士】
【すこし、突出しすぎるのであれば、己が止めに入ればいい、そう判断して。すっ、と一歩だけ重太郎の前に出るだろう】
【予想外の動きをしても、ある程度反応できるように。左腕の義手の機能は素手に発動しており、いつでも武装を使用できる状態に有る】

(……わざわざ人質が不用意に死ぬような事態にはさせてねぇだろうな。
そもそも、首輪を外そうとする様な状況に置く事もないだろう。それはそれでひどい状況だけどな。
どっちにしろ、少々大げさすぎる。揺らすな、揺れるな、重太郎の分、オレが冷静にならねぇと)

【意図的に、己の思考を無理やりに冷やしていき、左腕をぎしりと締め付ける】
【横目で、重太郎の様子を見て】

んで、そんな愉快痛快な事を言っていたはいいけど、まだ話続くのか?
悪いけど、俺うるさい女は嫌いなんだ。

【そう言うと、谷山は左手の人差し指だけを、くぃっ、と動かすだろう】
【小さな動きは、細いワイヤーを生み出し、後ろで吊り下げられる女性の縄を切り裂こうとする】
【これ以上、話を聞くのは、重太郎に、悪い。そう思って】

――重太郎っ!動け――!

【もし、女性を縄から解放することに成功すれば、谷山は少女に向かい一種無謀な突進をするだろう】
【一撃食らうことを覚悟した、特攻の如き猛進】
【ぴっ、と右腕で一瞬ジェスチャーをして、女性の確保の方に回るように伝えるはずだ】
【谷山の目的は、重太郎が女性を助けるまで、時間稼ぎをする事である】
【これ以上話を聞くならば、相手の思うがままに成るだけだと、思ったゆえ、こうして思い切って動くことにしたようだ】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 20:51:12.63 ID:IbxGJjmho
>>361

(……なーんだ、割り切ってないのかよ。名前出さないでやんの)
(それは俺だ!くらいの事は覚悟してたんだけどなあ……)
(ま、それならむしろこーつごーよっと)

あれ、知らないの?じゃあ教えてやるよ
まあ正義組織らしいのに知らないって事は、そいつは仲間には口割ってないのか?
だとすりゃ吃驚だなー、幾ら何でも敵味方を間違い過ぎてる

「宮本重太郎」だとさ!
売り物なら自分の能力だって有ったろうに、仲間の事ばかりペラペラペラペラ
口から生まれたのかねえそいつ?呆れたやろうだ、許しちゃおけない
なあ、そうだろう?お前だってそう思うだろう?

……なーんで、あんないい奴は拷問なんか受ける羽目になるのに
悪人ってのはのうのうと生きて、美味い飯を食えるんだろうなあ……

【突然、少女は表情を暗くし、心の底から残念に思っている「ような」雰囲気を作る】
【これも、大袈裟な芝居の一環。多少は本心も混ざっているのだろうが】
【まるで事前に台本でも準備していたかの様に、淀みなく表情も声も切り替わる】


>>363

おー、余裕の無さが見えてるぞー
相手の話を聞いていない、そういう主張をしちゃうのは不味いなあ
弱みを見せれば付けこまれる、それを知らない様には思えないんだけどな
えーと……その見た目は、報告に合った気がするけど……

……おーや、もうお話は終わり?まだまだ続きが有ったのになあ
どうしてこんな事になってしまってるのか、私なりの分析が有ったんだ
論文にでも仕立てたいから、ちょっと聞いて欲しい所だけど……

【「そう簡単には行かないよ」 少女は、包帯の巻かれた右腕を、ワイヤーの進路に置いた】
【女性をつり下げる縄では無く、自分の腕の包帯を切断させれば】
【包帯の下からは、肘から指先までを覆う金属の籠手が現れる】


>>361-363

……まあ、正義の味方ってのは滅私奉公を要求されて、役に立たなくなると非難される
だから大概の場合、良い奴ほど消耗して、真っ先に心がぶっ壊れるんだ
カンナってのはどうだろーな?壊れてなきゃあ良いけどなあ

あいつらが助けに来ない理由ってのはさあ……
大方、捕まっちまった様な奴は要らないとかそんなんだろ?
流石にかわいそーに思った優しい私は、妥協点ってのを見つけたんだよ

けど、妥協はそっちが望まないらしいし……いいよ、相手してやる
二人くらいならどーにか成るさ、片方が螺子ガタガタの木工細工じゃなあ!

【悪態は、付くだけ付いたと見たのだろう。引き出しもそろそろ空になる】
【ロープの切断だけは妨げて、女性への接近は、少女は妨害しない】
【自分に近づいてくる谷山に対しても、大概の武器の間合いより内側へ引き込んで】

【拳の間合いより、更に近い位置】
【少女の右足が地面を離れ、大きく外側から回しこむようにして、谷山の左側頭部を狙って振り抜かれる】
【柔軟性と技術が生む、超至近距離からの蹴撃。不意打ちの効果は十分か】
【覚悟を決めた相手に対しては、予想外の方向からの攻撃を仕掛けるのが良いと見たのだろう】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/29(水) 21:00:38.98 ID:RBDDniFso
【某スーパー】
【そこそこの規模、そこそこの食材…中庸な性質を持つこの店は、そろそろ閉店時間である】
【裏手から表通りに、二人の人物が歩いてくる】

「ローズちゃーん、お疲れー」

は、はい、お疲れ様ですー…。

【一人は普通のお姉さんだ。特徴と呼べるものは少なく、強いて言うなら看板娘のような朗らかさを放っていた】
【そしてもう一人、肩を落として疲れましたと二重に主張する人物は、外見的特徴はお姉さん以上に印象深い】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きを持つ、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【ともするとはしたないとかいわれそうな服装だが、猫少女の毛皮を考慮するとこの季節ちょうどいいのかもしれない】

【ボサボサの黒髪の下、エメラルドのような緑眼を俯かせて、お姉さんと分かれる猫】
【慣れない労働から開放されて肩をもんでみるも、少し無理して硬い表情を作る】

…うん、これも修行だし、ボクが悪いんだもの。
以前のこととはいえ、カツオ盗っちゃったのは事実だし…うん、修行修行っ!!

【前向きなシャウトを漏らすのは、自身に言い聞かせるつもりかもしれない】
【夜の街、少しずつ人気が薄れつつある通りでも、その明朗な声は良く通る】

…つ、次は復習しなきゃ…魔術のお勉強も、がんばんないと…。

【疲労は蓄積されていたようだが、他にすべきことがあるらしく】
【猫は若干おぼつかない足取りでも、公園に向かって歩き出そうとするだろう】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 21:07:59.83 ID:eFTObx0+o
>>363

「いつまでたっても連合のお荷物でいるんだ!」
「動けよ!この馬鹿!」

【谷山の声に被せるように、白口も言い放つ】
【2つの声、どちらかに反応したかは定かでは無い】
【だが、とにかく前は向いた。万全の動きは期待出来ないだろうが】
【動くか動かない、この差は大きい―――】


>>364

「口から生まれたのはお前だろこのヤロー!」
「ぴーちくぱーちく…ああもう!ムカ付く!」

(『僕は落ち着いてなくちゃ駄目だ……頭を働かせなくちゃ……』)

【白口が見せたのは、明らかな感情論】
【理屈で考えるのなんて面倒なのか、それともただ単にムカ付いただけなのか】
【それとも両方か】

【あいつらが――この言葉を耳にして、反射的に言葉が出る】

……違う!連合の皆は、カンナさんを……!
カンナ……さんを……―――

【途中までは勢い良かった言葉が、失速していく。理由は簡単】

【これから先の言葉は、自分が紡ぐ資格等あるのだろうか――?】

【これ以上語らないのは、銃2丁も同じ】
【情報を言えと背中を押したのだから――】

【無いんだろうけれど、これ以上お荷物になってどうする】
【葛藤の中も重太郎は銃を2つのホルスターから抜いて】

【左手の銃の銃口を縄に向ける】
【すぐさま、引き金を引くと、真っ直ぐに、銃弾が飛んで行き――】

【そのままの軌道で行けば、銃弾は縄を掠るだろう】
【不安定な精神状況の中でもこれだけの狙撃が出来る事から、銃の技量は分かるだろう】
【銃弾の発射と共に、重太郎は縄へと駆ける】
【そして、縄から女性を放す事に成功したのであれば、そのまま、ヘッドスライディング気味に女性を受け取るだろう】
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/29(水) 21:11:40.18 ID:HG/xLmUoo
【街中】



【───────こつ、こつ】


【草履の靴底が歩くたびに地面を叩き、特有の乾いた音を鳴らす】
【白地に、淡く、風で舞い上がる桜の柄が付いている着物を着て】
【肩まで伸びた闇に溶け込む純黒色の髪は、端から端まで艶やかで】
【髪とは対照的に、瞳ははっきりと目立つ朱色に開かれている】
【そして、護身用だろうか、腰には脇差が一本、帯で巻きつけられている】


ふふ、今宵は月が綺麗じゃ
少しばかり、血が疼くのう…

【足は二本存在している、体も透き通っているわけではない】
【だが、まるで生者ではなく幽霊のような冷たい雰囲気を纏っている】
【そんな、どこか不気味な女は、月を眺めるようにぼんやりと上を向いて】
【行く先など無さそうに、気ままにゆったりと歩き続ける】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 21:12:12.64 ID:Jd74HyHUo
>>364>>366
其れは、ちょっとばかしボコってからゆっくりと他のヤツに聞かせてもらうか。
悪いが、俺はあまり我慢の聞くタチじゃねぇ、お前の胸糞悪い論文も分析も、お前の口から聞くのだけはお断りだ。
ああくそ、そうさ俺がここで我慢してりゃ、なにか情報を得られたかも知れねぇけどな、そこまで冷えた男じゃねぇんだよ。
だから、感情で動かさせてもらう。

【そして、少女の悪態に、口元を歪ませて】

ああ、そうさイイヤツほど割を喰う、だがそれを知ってて正義組織に入っている筈だ。
だが、折れそうに成ることだって有る、悩むことだって有る、情報を売ってしまいたいと思うこともあるだろうよ、正義を貫くことは、それだけで苦行だからな。

【敵の、その言葉の前半だけに、同意を返していき】

だけど、だけどだ宮本重太郎―――ッ!!ふざけんじゃねーぞ!!
淀むな、逃げるな、目を逸らすな!!目の前のヤツが敵かどうか、今やるべきコトはなにか!!
悩むのは遣ることやってからにしろ、まずは後ろの人を助けるところからだ、人一人助けられない正義組織なんか正義組織じゃねぇだろうッ!!

それに、聞けよ、重太郎。
人の首に、首輪付けて、人の泣き顔を見て愉しめる様なヤツを、本当に信用していいのか、誰の言葉でもない、お前の心でかんがえろよ!

【この場に置いても悩む重太郎に、そう叫びを叩きつけて】
【接近する、敵。そして襲い来る蹴撃を見て】

う、おおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【左腕を振りかぶる形を取り、腕の側面で相手の蹴りを受け止める】
【そちら程、技術を身につけているわけでもないし、柔軟性があるわけでもない】
【幸いバランス感覚や基本的な身体能力は身につけているが、それも鍛えれば誰でも身につくレベル】
【だが唯一、反射神経がこの対処を可能とさせた】
【しかし、腕を振り上げるのが遅かったのか、つま先が側頭に当たり、視界が揺れる】

【だが】

【なぜ、普通に受け止めずに、腕を振りかぶる形にしたのか。そして拳は握られていない】
【その手のひらには、魔方陣の様な電気回路が視えるだろう】

――――Fire!!

【左腕に趨る、電力に依る科学の魔術回路が起動する】
【ダメージはそれ程期待できないが、距離を取る程度の威力は有る爆風が、少女の上半身を飲み込むように手のひらから解き放たれるはずである】

――ここで動けなけりゃ、てめぇは只の口だけ達者で味方を裏切る糞野郎≠セ。
だがな、ここで動けりゃてめぇは口も達者でやるときゃやる野郎≠セ。
動けよ、宮本――ッ!!ここは迷う場面じゃねぇだろうが――――ッ!!

【両足が、脳が揺れることで震えているが、味方が役に立たないかもしれない、状況】
【故に、動けない変わりに味方を叱咤激励する】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/29(水) 21:22:43.30 ID:pC1HnLrAO
【高架下】

【真珠みたいな水の粒が化粧する豪奢な天幕の向こう側など、見えやしなかった】
【声を失っても静寂は些細も訪れない。五線譜を飛びかう雨の雫のおと。虫共のけはい。其処に加えられる、溜息の欠片】

あっりえねぇ……

【蠱惑的な声音は中性的な余韻で飾られて、頭皮までふやけそうな具合の髪を振り払った】

【其処に居たのは、闇に似た紅蓮の長髪を絞る痩躯の人物だった】
【足元には脱ぎ捨てられたずぶ濡れのジップパーカーと、その上に丁寧に置かれた漆黒の鞘を持つ刀があり】
【糊でも着けたように肌へ吸い付いたワイシャツ、濃い色合いに変わったジーパンと現在進行形で脱ごうとしているブーツ】
【先程突然降り出した雨で濡れ鼠となったらしく、隻眼は苛立ちで細められていた】

【急な土砂降りと、雨宿りをする場所のない草原でこの高架は唯一の傘となる】
【灰色の無機質で生み出された擬似的深海プールは息が詰まり――他人か煙草でもなければやってられないと、溜息をついた】
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 21:28:58.04 ID:iib9JrYgo
>>369

【キシリ―――初めに響いたのは苦痛を湛えた歯ぎしりにも似た音】
【それに合わせて其方へ近づく気配≠ニ足音=z

ふむ、確かに突然の雨は勘弁願いたいものだな

【見れば漆黒に近い艶やかな黒い髪を短く切り揃えた、ボブカットの少女が高架下へ歩いてきていて】
【艶めいていながら鋭い弁柄色の双眸は彼女の顔に瀟洒な印象を与えこそするも】
【髪と相対する様な純白のワンピースは実年齢より低めな身長や一見ひ弱な体躯を隠すことは無い】
【キシリ―――軋む様な音を立てるのはその肩から指先に至るまでを覆うそれ。嫌でも目立つ、その双眸にも鮮やかな血の色にも似た猩々緋の色をした手甲である】

【更に不思議な事にこの少女―――濡れていない=z
【それどころか、雨そのものが少女の周りで弾かれている=z
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 21:31:06.13 ID:IbxGJjmho
>>366-368
【銃弾は視認できずとも、銃口の向き程度は見えた筈だ】
【だが、谷山への対処の最中だった少女は、それへの反応は出来ない】
【銃弾は狙いの通りにロープを打ち抜き、切断する】

【尚、女性をキャッチした宮本なら、近くで見る事で分かるだろう】
【女性が、ナイフを突き立てられても悲鳴を上げなかった理由が、だ】
【口の中、舌を下顎に抑えつけて、喉まで管を押し込む形で固定する、奇妙な口枷】
【そんなものが、呼吸を妨げないギリギリのラインで、女性を黙らせていた】

お、ナイスキャッーチ!
ものの序でだ、こいつもキャッチしてくれると嬉しいんだけどなあ!

(……狙いはぶれない、か。一発だけなら防げるな)
(向こうから意図的にずらされると……ちょっときついか、盾も欲しいな)

【蹴り足を振り抜き、その反動で体を側面に弾きだして】
【こいつ≠ニいう言葉で示すのは、谷山の事】
【少しでも意識を向けてくれれば儲けもの、と思ったか】

(……動きは遅いな。反応は良い。速度上げて、初動を見せなきゃ良い)
(私の本気なら、こいつくらい振り切るのは………)

…………?
……げ、やば―――

【両手を腰より低い位置に置く、ガードを考えないファイトスタイル】
【側面へと体をずらした少女は、先程自分が居た位置へと向けられた手に、嫌な予感を覚えた】
【咄嗟に目を瞑り、右腕の籠手を顔の高さまで持ち上げる】
【爆発と、防御態勢の完成はほぼ同時】

【爆風が外気との温度差で生む水蒸気、その霧が晴れた時には】
【直撃では無いにせよ、顔面から爆風を受けた筈の少女がそこに居て】


……おいおい、女の顔を焼こうなんて酷いじゃないか
傷は勲章になるけど、火傷は流石に嬉しくないぞ?

【上半身、腕も胴体も、衣服が所々焦げて焼けおちている】
【顔は、籠手で守った両目と鼻は無事。頬や額など、面積の広い部分の皮膚が焼け爛れている】
【じわりと滲み出る血は、当たり前の事だが赤い。人の血の色だ】

(……ちっ、片方は近いから良いが……もう片方見えないな)
(あの距離から撃ち続けられるのも厄介だし……)

………こちら支部長補佐。特殊兵装の使用を申請する

≪現在の状況を、戦闘行為の最中と認識。兵装使用許可・展開を行います≫

【自分の周囲に巻きあげられた水蒸気の為に、幾らか離れた宮本が見えない】
【近くに居る谷山の居場所は分かるが、爆風で引き剥がされ、一歩では蹴りの間合いにならない】
【こうまで来れば、不利は否めない】

【突然に聞こえたのは、機械的な音声。おそらくは録音されていたものだろうが】
【その声が許可≠出したその瞬間、少女の左腕の籠手が変形を始める】
【軽く開かれた形の手を、完全に拳の形に固定。拳の中心に、棒状の何かを握りこませ】
【それを柄と見立て、一本の刀身が出現。やはり、籠手を通して、手に固定される】
【手首周辺には、小さな噴気孔が幾つか。この奇妙な装甲に名を付けるのなら】

……『対艦用個人携行兵装・近接形』……秋月

ちょっとえげつない事するよー、お二人さん。死なない様に……「守ってあげな」?

【左手を籠手に添えて、所謂『正眼』に構えた少女は】
【また、企みを示唆する様な事を零しながら、呼吸を整えようと息を吸い込んだ】
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/29(水) 21:37:17.43 ID:pC1HnLrAO
>>370

【カッターシャツを脱ぐ脱がないの二択を命題としていた痩躯は、ふと軋む顔を持ち上げる】
【痛みを訴えるような半透明な音色は、しかし曖昧模糊として霞む色彩をしていた】
【暑い。じっとりと湿った熱気に普段の三割増しで機嫌が下降気味であったものの】
【少女という他者の存在を認知したことで、溜息と共にそれを霧散させるとゆっくり水滴の残る髪を振り払った】

やぁ、こんばんは。
いい仕掛けだな……俺にも貸してくれよ。それ。濡れるのは御免だ

【水を弾く少女に、零れたのは軽口】
【ブーツを脱ぎ捨てて柔らかく渇いた草の上、包帯に包まれた素足を投げ出しながら――そう、笑うように返して】
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 21:51:12.02 ID:iib9JrYgo
>>372

こんばんは。2,3人死んでも気づかれず終わりそうないい天気だと思わないかい?

【年齢相応の、何処か幼げな笑みを浮かべながらそんな事を言ってみる】
【表情から窺える様に、からかい目的のものだろう。此方からも相手の反応を窺う為の】

ああ、それとコレを貸せと言われても出来ないんだ。すまないね
之は私のモノ≠ナね。おいそれと誰かに渡せるモノでは無いんだ……苦しみたい、呪われたい。そんなマゾヒストな願望が有るなら別だけども

【軽口に対して此方も飄々とした態度で応対し】
【無遠慮に、貴女のすぐ近くまで歩み寄って行こうとする】


【キシリ―――耳障りな悲鳴≠ヘ、まだ止まない】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 21:54:27.15 ID:Jd74HyHUo
>>371
//すいません、ちょっと晩飯がこれからなので返信が30分ほど遅れます
//重太郎さんの分の文だけ書けていないので離籍はそれ程長くないです
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 21:58:33.14 ID:eFTObx0+o
>>368

動けないのは……連合のお荷物は……
迷惑掛けっぱなしは……嫌だ―――!

【走りながらも、言い返せずにはいられず】
【迷いを振り切る為か、声を振り絞り】

『谷山君!そいつ多分、"マキリ コウゲツ”だよ!』

【今は迷ってる暇なんて無いだろ!と自分に言い聞かせて】
【それに、相手はナンバーズクラスの機関員】
【谷山が手練である事は分かるが、相手は多分、セシウスの報告で寄せられた"マキリ コウゲツ”だろう】

【能力を5つ所有しているとの話だったが、真実なのだろうか――?】
【いや、クレプシドラがそんな間違いするワケないだろうと思い込むが】

>>371

【女性を受け止めると、真っ先に安否を確認し】
【口枷を視認すると、舌打ちを零し、口枷を外す】
【途中、振り向きそうになったが、白口の声によって、完全に意識を向けるには至らなかった】
【が、意図通り、少し意識は向けた辺りは詰めが甘いのだろう】】

【口枷を乱暴に投げ捨てると、学ランを手馴れた手つきで脱ぎ、女性に渡し】

【「早く安全な所へ――」女性にこの場から離れる事を促す】
【今まで吊られていた事を考えると、体力的に危ういのだろうが】
【安全に女性を病院にやろうと考えると、目の前の魔斬を倒すのが必要不可欠】

【学ランを脱いで、白いカッターシャツに黒いスラックスを腰より少し下の位置で履いた重太郎】
【これよりもっと低くなるであろう気温を考えれば、心許ないか】

(『たしか……こんな能力は無かったはず』)

【重太郎は、魔斬の横に回り、太もものあたりに銃弾を放つ】
【狙いとしては、谷山への誤射を防ぐ為と機動力の低下】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/29(水) 22:01:39.12 ID:pC1HnLrAO
>>373

【ぷちぷちと包帯まみれの指先でボタンを外しながら、相手の言葉を笑う】
【確かにとも思ったようだ。「どちらが殺そうともばれないだろうな」と返すのは、現状の危うさを指摘してか】
【表情には読み取れるだけの変化はない。剣呑な少女に眉を潜める優しさも、それが本当かどうか試すかと刃を向ける好戦的嗜好もなかった】

あぁ、だろうな。分かってたさ
……うぅん、つまりお前はマゾヒストか?苦しんだり呪われたりするのが好きな?

【あっさり首肯しながらも、次に極彩色を見せる瞳は疑問を孕ませた】
【歩み寄る相手には気にした様子もなく、肌に張り付くカッターシャツを苛立ったように相手していて】
【軋む音――そのかわりとでもいうように、隻眼は漆黒から紅蓮に濡れた】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 22:13:25.50 ID:Jd74HyHUo
>>371>>375
――Fire.

【少女の、その言葉には答えずに、地面に左手を押し付けて、もう一度爆風を発動させる】
【魔術であるのに、魔力を使用しないその機能は、察知が難しいものであるだろう】
【発動の直前に、陣≠ノ光が集中する以外には、動作が無いのだから】
【地面が剥がされるかのように、舞い上がり、周囲にさらに土埃を産み出していく】
【徹底して、倒すことより女性を無事に助ける為に一貫した動きを谷山はし続けているのが分かるだろう】

…………おいおい、糞っ垂れ。

【むくり、と立ち上がって、眼に見える敵の変化を見据える】
【両目にはうっすらと緑色の光が宿り、五感を平時よりも強化している】

――その人連れて逃げろ、重太郎。
いくらナンバーズクラスだろうと、対艦兵器だろうと、2〜3分は死ぬ気で戦えば、止められる。
その人、死にかけているんだろう、だったら迷うことは無い、俺を切り捨てろ。

(それにしても、対艦兵器を対人に使うかよ、おいおい、普通の戦場なら国際法違反のレベルだぞ。
まあ、カノッサだ。その手のむちゃくちゃは予想済みだ。勝てないにしろ、時間稼ぎくらいなら出来るだろう)

【そう思考を回しつつ、右腕を腰のベルトポーチのポケットに突っ込み、引きぬく】
【その手には、漆黒の重厚感溢れる金属のインゴットが握られている。紋が押されており、ALMA-3rdと刻まれている】
【其れを握りしめて、谷山は叫ぶ】

エヴォル・アルマ―――クラッシュ<b!

【直後、手に握るインゴットが粉砕し、谷山の右腕の肉に喰い込むように融合し装甲を創り上げていくだろう】
【完成したのは、谷山の体格にに合わないほど、巨大な腕である。左腕の1.5倍程に腕は肥大しているのが分かるだろう】
【黒い装甲に、真紅のラインが走り。無数のブースターが装甲には生まれている。それを噴射し、腕をすっ、と構える】
【ブースターを蒸かして、ようやく普通の腕と同じ程度の速度で動かせる装甲。その重量が推し量れるだろうか】
【倒すためではなく、装甲の堅牢さで重太郎が逃げるまで、時間稼ぎをするつもりで谷山は能力を発動したようだ】

さぁ、悪いが俺は諦めが悪い。
ぶっちゃけ言ってしまえば、勝つよりもこういう時間稼ぎの方が得意な下っ端向きの男だからな。

それに、お前を倒せなくとも、退かせる位なら。

【そう言うと、重太郎の一歩先に踏み出し、右腕を振りかぶる】
【きぃぃぃ、とブースターにチャージが成されていくのが、分かるだろう】
【そして、左腕に走る線がより強く発光しており、右腕だけではないと、あえて警戒を促すだろう】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 22:16:20.13 ID:YSGiCUkSO
【とある大型デパート。そこはファッション関連に始まる幾つもの店が内包された大型複合施設であり】
【人の活気に溢れたその場所の一角、紳士服の並ぶ店。先々週には父の日商戦で賑わっていただろう場所】

【ネクタイを品定めしているらしいこの男は、店員が迂闊に声を掛けられないある理由を持ち合わせていた】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に赤眼、黒のシャツにグレーのジーンズ。ここまでに別段恐れられる要素はない】

 紺…? いや、黒か? ああ紛らわしい、見分けつかねえな。
 ――…あと3年で還暦だったか、面倒だし早々と赤にしとくのもアリだな…

【かれこれ30分、独り言を並べて同じ場所にいることも、まぁ店員が寄らない1つの原因となり得たが】
【何よりも、洒落たデザインで背に刻まれた機関の紋章が、店員達への物言わぬ警告信号となっていた】
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/29(水) 22:17:42.31 ID:+C+CBple0
【街中】

【街中―――と言っても、此処ではアルコールに神経を支配された若者の五月蝿い声や不良同士の喧嘩とは無縁の場所―――】
【聞こえるのは、ジジジジ、と言う切れかけた電灯、自動販売機の音と、煩わしい熱風を私達にぶつけてくる風の音】

【規則正しく並んだ電灯の黄ばんだ光が照らすのはもちろん凸凹したムラのあるグレーの道路―――】
【―――であるが、一部の電灯は他の電灯とは違う色を照らしていた】
【その色は―――赤。正確に表現するならば、黒が混じった汚らしい赤。所謂血色である】

…どいつもこいつも…。まるで自分の発言に覚悟を背負えない…餓鬼ばかりッ…!!
「殺す」と言う言葉は…禁止ワードなんだよ…!!お前ら雑魚にとっては…!!

【電灯が照らす地面に映し出される影。形で人がその場に立っている事が分かる。おそらく彼が今のセリフを言ったのだろう】
【誰かに言っているように聞こえるそのセリフには、侮蔑、哀れみ、軽い怒り―――が込められているように感じられた】

【さて、もしこの道路を歩く人物がいればだが】
【喪服の男、おそらく20代、右手に黒刀を持った目つきの鋭い黒髪の男が血の水たまりに突っ伏す男を見下しているように見えるであろう】
【この突っ伏す男、実は死んでいるのだが】
【血の量を見れば一目瞭然か】

380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 22:17:52.96 ID:iib9JrYgo
>>376

高架下って事も有って声も……ねぇ
……尤も、私は戦いたくはないのだけどもね。 ほら、汚れるし

【何処か艶すらある笑みを浮かべてそんな風に言って】
【少女の視界は貴女の全体≠見ている】

…成程。墓穴を掘ったみたいだ
まぁ否定はしないけどね、他人から見れば唯のマゾヒストかも知れないし

【とん、と・・・貴女のすぐ傍まで歩み寄っても座ろうとはせず】
【其の儘貴女の顔を覗きこんで】


唐突な質問だがその包帯をした目。
怪我でもしているのかな?

【歩みと同様、無遠慮に・・・貴女へ踏み入ろうとする】
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/29(水) 22:23:09.76 ID:BKlLI+QU0
【路地裏】

……んー、と。
こんなもん、かな……。

【路地裏の暗がりの中、地面にしゃがみ込んだ人影がひとつ、あって】
【そんな人影の前には、両肩を掴まれて持ち上げられた、どう見ても生きていない元人間がひとつ】

【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪】
【誰かの死体を持ち上げたり下ろしたり。何度か繰り返す、そんな格好の少女は】

うーんと……、……ま、いいかな……。

【なんだか、非常に楽しそう、でした】
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 22:26:15.10 ID:IbxGJjmho
>>375

(さーあて、二対一だ、一人は拳銃持ちだ)
(片方に集中してりゃあ、どうにもタイミングは来ないだろうし……)
(必要なのは動きまわる事、とすれば……どっちに動くべきかは明白)

(……と言いたい所だけど、片方は爆薬持ちかぁ……)
(近づいた所で顔吹っ飛ばされるのはたまったもんじゃないしなあ)
(そーなると重要なのは、二人纏めてどうにかする事、か)

……うし……アレを試すか

【突然、少女は左手を籠手から放して拳を作り】
【他の誰でもなく、自分自身の頬を強く殴り付けた】
【拳が離れた後には、肌にくっきりと痣が残る―――『肌に』だ】
【そう、火傷によって爛れた筈の皮膚が再生しており、その代わりに内出血が起こった】
【マイナスを打ち消した代わり、別のマイナスが生まれた、この行動の意味は―――】

【続いて、見えないのならば音で動こうと、耳を澄ませる】
【同じ位置から狙う事は無いだろう、移動はする筈だ】
【着地に合わせて自分も動けば、即死は免れる、と言う計算】

………そっちか、………よっ、とぉ!

【側面、右手側から足音。反射的に、前方の地面に左手を付き、倒立回転を行う】
【アクロバティックな動きで体を移動させたが、それでも銃弾が脚を掠める】
【ズボンは厚手の素材らしい。銃弾で貫かれたが、血を生地の表には染みださせない】


>>377
【銃弾から逃れ、更にもう一回転。水蒸気の霧から抜けだせば】
【相手が行っているのは、視界を奪う行為。これもまた、近接戦闘重視の自分には不利】
【が、何も逃がしてならない理由などは無い。そう思えば、気も楽になる】

……損得勘定って間隔が、セイギノミカタには無いのかねえ
いやいや、悪いとは言わないよ。それくらいの方が好感度は高いって
自分に酔うにも素晴らしい題材だしな、自己犠牲は

ま、既に一度味方を売った奴に、もう一度戦場から逃亡させて
自分だけが良い格好しようなんてそりゃ大した名誉欲じゃないか

【戦う相手は、入れ替えてしまった方が好都合、かと】
【谷山にではなく、もう一人に聞かせるつもりか、そんな挑発めいた事を言い】

>>375>>377
【少女が立つのは、最初に女性がつるされていた街灯のすぐ後ろ】
【街灯一本挟んで、二人と向き合う様な位置で】

……なんで、カノッサは能力者を抱え込むか分かるか?
兵器なんか幾らでも作れるだろうし、下っ端だって幾らでも抱え込める
財力は有るってのに、その多くを能力者の福利厚生に回す理由?

兵士は何千人単位を兵器で殺せるけど、兵器は能力者一人に壊される
能力者を殺害出来るのは、同じ能力者しかいない……私は、それが理由だと思ってるよ

じゃあ、能力者が兵器を運用すればどうなる?

【ピィ、ピ、ピ。三度、少女の持つ刃が翻された】
【金属で作られていただろう街灯が、軋む音すら立てず、三分割されて】

そーらっ、こいつを土産に持ってきなァ!溶かせばクズ鉄屋が喜ぶだろーよ!

【斜めに斬られ、先端が槍の様になった鉄の棒を、少女が蹴り飛ばす】
【谷山へ一本、宮本へ一本。そして、先程の女性へ一本】
【それぞれの腹を貫かんと、サッカーボールを蹴ったよりも速く】
【少女はこの行動の後、再び正眼の構えに戻る】
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/29(水) 22:28:18.80 ID:pC1HnLrAO
>>380

奇遇だな、俺もだ
……いや、俺は構わないんだが怪我をすると泣く狐がいるからな。あまり出来ない、のが正しいか

【そういえば刀は出来たかなと思いながら、借り物である彼の名を冠す刀に瞳をむけた】
【緩やかに呼吸する胸、熱そうに眉を寄せながらも汗ばんでいるようには見えない肌の白さ】

ふぅん。ならばお前の視点からは、そのマゾヒズムもなにか理由が――っ、と?

【髪の毛を後ろに纏めてから、カッターシャツのなかに風を送り込んでいたが】
【顔を覗き込まれると、その中性的な面に不思議そうな表情を浮かべてから】


――――怪我?
いや、怪我はしてないけど……

【まるで、今はじめて隻眼の理由に思い至ったように、そっと呟いた】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/29(水) 22:28:58.31 ID:ngOvRrZyo
>>379

おやおや…
こんな雑魚にムキになって、あなたも雑魚に見えますがねぇ…

【口が隠れる位までの黒いコートで身を隠した男】
【黄色の髪で肩までかからない程度のショートカットで真紅の双眸を持つ】
【右肩から背中に据えるて、コートから深緑色の柄がはみ出ているのがわかるだろう】

くくくっ。

【そう挑発して、喪服の男の横を通りすぎる。】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/29(水) 22:34:23.09 ID:HG/xLmUoo
>>381


【───────こつ、こつ】


【草履の靴底が歩くたびに地面を叩き、特有の乾いた音を鳴らしながら、近づく影が一つ】
【白地に、淡く、風で舞い上がる桜の柄が付いている着物を着て】
【肩まで伸びた闇に溶け込む純黒色の髪は、端から端まで艶やかで】
【髪とは対照的に、瞳は路地裏の暗がりでもはっきりと目立つ朱色に開かれている】
【そして、護身用だろうか、腰には脇差が一本、帯で巻きつけられている】

【ぴたりと、少女の数歩先で足を止め、静寂があたりを包む】


これはお主がやったのかえ?
……なに、自警団に言うなど無粋な真似をするわけではないぞ

【足は二本存在している、体も透き通っているわけではない】
【だが、まるで生者ではなく幽霊のような冷たい雰囲気を纏っている】
【そして、その声もまた、どこか異質である】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 22:43:56.68 ID:iib9JrYgo
>>383

おや、ペットでも飼ってるのかい?
ああでも泣く?だから・・・・うん?

【不思議そうに首を傾げて見せる。答えを聞かせてくれるかな?とでも言いたげに】

勿論あるとも。
痛いのが好きっていう唯のマゾヒストって訳じゃないしね
・・・とは言え理解されるとも思って無い。要は物好きなのさ

【聞かれれば聞かれた分だけ答える】
【しかしそれは暗に、答えた分だけ教えろと言っている様で】

じゃあ、なんで君は包帯を巻いているんだい?
ファッション?それとも何かの治療かな?

【その前提を以て。彼女に問いかける】
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/29(水) 22:45:49.54 ID:BKlLI+QU0
>>385

【「うん、いいよね。」なんて呟きひとつ、ごそりとポケットに手を入れた、あたりで】
【自分へと近づく足音と影に、ようやく気がついたらしい】
【ポケットから手を出して、元人間を地面に比較的適当に落として、それからようやく】
【自分の方へとやってきた人物に目を向けて】

違う、落ちてた。
本当だよ、私が殺したんじゃない。

【ぱちぱちと、瞬き数度】
【その後に、そんな風に軽く、けろりと返して】
【目線で示す先、つい寸前に地面に落とした死体を見やれば、確かに】
【その状態は、よろしくなく。こんな気温の中に放置すれば、あと数日を待たずに腐ってしまうような】
【少なくとも、今殺したようには見えなくて。言葉通りに、嘘は吐いていなさそう、である】
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/29(水) 22:48:33.61 ID:+C+CBple0
>>384

…お前はハエが多いとイライラしないか?
…つまりそういうことだ。俺は気は長くなくてな…「うんざり」と言う訳だ

【男の挑発にイラつきを見せたりはせず、彼は同意を男に求める】
【そしてその後、自分を横切って5歩ほど男が進んだ所で】

クク…先程の話を聞いていたなら…
お前は俺を挑発する覚悟…その行為によって負うかもしれないリスクを背負っている…と言う訳だろ?

…覚悟がない「腰抜け」だから足を止めないのか?

【と、軽く見下すように笑い、黒刀を握りしめたその右手を彼の後ろ姿に向かって伸ばす】
【間合いを考えればまず当たらず、「殺るか?」という挑発を込めたポーズとして伸ばしたまでである】
【伸ばした時の勢いで切っ先の血が彼の後頭部付近に飛ぶ。】
【先ほどの死体の血であろう】
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 22:48:35.75 ID:eFTObx0+o
>>377

そんなの無茶です!

【相手は多分、只のナンバーズでは無い】
【ましてや兵器を、それに何かを隠してるような気もする】
【死に掛けの無能力者1人と将来有望な能力者1人】


(「俺にも」『僕にも』 「体があれば――』)


>>382

谷山君はそんな奴じゃない――!
「同感だけど重太郎、落ち着けよ?」

(『再生……?改造人間か何かか?』)

「っ――なんつー切れ味……クソっ!」
「おい!女の方にも行ってるぞ――!」

【女性を助けられるのは、現状自分1人】
【命の重さ、天秤で量れば女性の方が軽い】
【だけど、救わなくちゃいけないのは確か――】

【鉄の棒、女性への軌道上に、魔翌力が込められた硬い鏡を出現させる】
【鉄の棒は、鏡に弾かれて、女性を守るのに成功する】

【だが、重太郎は別。咄嗟にサイドステップして腹への直撃は避ける】
【腹への直撃は避けれたが、女性を守るのと平行作業した為か、脇腹を掠める】

【脇腹が削がれて、決して少なくない血液が流れる】
【痛みで顔を歪め傷口を押さえるが、視線は魔斬の方を向いて】

【右手の銃に魔翌力を込め始めるだろう】
【自動的に空気中の魔翌力を吸収しているのだが、それを加速させるように――】
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/29(水) 22:54:00.76 ID:ngOvRrZyo
>>388

【後頭部付近に飛び掛る血液を振り向きざまに首を捻って避けて】

気は長くないか、
弱い奴ほどよく吼えたがるとは言うが。

【この男、彼の挑発に立ち止まり】
【彼に顔を向けずに応答している】

覚悟がないだと…?
俺はハエ如き相手にはしないがな。

【ニヤっと軽く笑って相手の挑発に答える】
【この男、まだ刀らしきものに手は掛けてはいない】
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/29(水) 22:58:53.13 ID:pC1HnLrAO
>>386

あぁ、人間サイズの狐をな

【にこりと笑う姿は察しろというようで、彼女に解答を寄越しはしない】
【かわりに耳元で揺れる銀飾りのピアスが、なんとなく―――】

なら、その理由を教えてくれるかい。物好きな理由を

【暗に、などと素知らぬように問い掛ける声は麻薬のように甘かった】
【とろりとした粘性は蜂蜜を想起させる。黄金色の瞳は美しい】

…………さぁ。なんでだろうな

【そして返った言葉はそんなもの――はぐらかしているようで、自分でも分からないような。そんな、ものだった】
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 22:59:32.65 ID:Jd74HyHUo
>>382>>389
――酔っていようと、なんだろうと、アンタが敵なのは間違え用もない事実だろう。
口先だけで惑わせるのも、人の神経逆なでするのも、もっとむかつく野郎も、知っているんでな。
てめぇ程度じゃ、惑わねぇよ。

【そうだ。神経を逆なでする輩も、己の敵であるものも、沢山知ってきた】
【故に、このぐらいならば、逆上しはしない】

アンタがそう思うならそうなんだろうよ、何を言おうとどうせ揚げ足を取ってくる輩に、マトモな会話を返すと思うな。

【そう言うと、相手の動きを見る】

――――クラッシュッ!!

【轟!!瞬間右腕の動きが、鉄の棒を止めるように、ブースターの噴射で成される】
【軌道は逸らされたが、速度に間に合わず、眼帯に棒が引っかかり眼帯が吹き飛ぶと同時、耳の一部が削げる】
【眼帯の奥には、傷だらけで抉られた跡が生々しく残る眼窩が有り、虚空が少女を見据えるだろう】

(……うん、ヤバイな。アレの材質にも依るけど、この装甲で防ぐのは多分可能。
だけど、速度が足りねぇか。此の侭防戦一方じゃ、ジリ貧だし、重太郎は逃げる気が無い、まあ、それはむしろこの状況だと嬉しいか。
ここは、倒すべき状況だな。それも、長引かせるわけにはいかないなら――――、無茶を承知で攻めに掛かるべきか)

【そこまで判断を下すと、重太郎に声をかける】

――悪い、俺一人じゃ無理だった!!
だから、協力しろ。絶対俺一人じゃ勝てねぇし、お前ひとりでも勝てねぇ。

俺が時間を稼ぐから、逃げろとは言わねぇから巻き込まれないところにそこの女を逃がせ。
蹴ってでも何でもいい、死ぬよかマシだろ。
手を選んでる場合じゃない、お前だって、怪我してるんだから。

【前傾姿勢になり、右腕を地面に触れさせて】
【ごうん、と力をチャージするだろう。そして直後】

クェイク!!

【一気にブースターを噴射し、その勢いで地面に衝撃はを叩きつけ、地面の石畳を粉砕する】
【前方へ指向性を持つように衝撃を解き放ったため、砕けた石畳は弾幕と成って少女を襲うだろう】

――今だッ!!

【衝撃の反動を利用して、谷山も素早い動きで距離を取っていく】
【剣という武装、そして遠距離にわざわざ近くの物を切って飛ばしたという事】
【そこから、距離をとればある程度の余裕を得ることが出来ると判断したようだ】
【そして、ここで隙を作り、重太郎が女性を巻き込まれない範囲に移動させる事を期待する】
【一応の場合を予想し、左腕を相手の方に構え、いつでも爆風を打てるように準備をしておいた】
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/29(水) 22:59:52.54 ID:HG/xLmUoo
>>387

───ふむ。

【表情と声色を変えぬまま、一歩前へと踏み出した】
【少女の方ではなく、わずかに斜め先、死体へと】
【着物を崩さないようにゆっくりとしゃがみ込み、死体をまじまじと眺める】

…どうやら本当のようじゃの
ではお主は、死体漁りでもしていたのかの?

【すっくと立ち上がり、死体へ向けて冷ややかに一瞥した】
【そして、少女へと視線を動かし、咳払いを一つ】

それなら、感心せんなぁ
何より、手が汚れるではないか?

お主が求めたのは、金か、それとも、血肉か?

【両方共持っておるぞ、とでも言いたいのだろうか】
【軽く唇に指先を当てながら、くすくすと笑う】
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/29(水) 23:07:56.54 ID:+C+CBple0
>>390

そんな言葉一つで強さが測れるとでも思ってるのか?
もしそうならお前もハエ…おまけで少し大きめにしてやるがな…ククク…
ならば相手にしないでやろうか?

【どうやら彼は相手から攻めてくるのを待っているようで】
【先ほどよりも見下すような表情を大きく出し、そして最後の言葉と同時に剣を降ろした】

(フ…挑発合戦といったところか…?弱い奴ほどよく吼えたがるんだろ?来いよ…)
(ま、ここで来ないならそのまま彼が立ち去るのを見送ってもいいが…一応ここに残ってこの死体(ゴミ)の処理をしないといけないからな)
(言い合うだけでは冷めてしまう…がムキになっていると言われた以上こちらから攻めたくはないが…)
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/29(水) 23:10:31.64 ID:BKlLI+QU0
>>393

……でしょ?
良かった、変な難癖付けて絡んでくる人じゃなくて。

【本当だと信じてもらえたことが、嬉しい、……らしい?】
【ほんの少し笑みながら、首を傾げて】
【次いで口にするのは、そんなこと。わざとらしく、息をひとつ吐いてみたりもして】

死体漁り? ……まあ、そんな感じ。
……別に、汚れたくらいなら洗えばいいし……ねぇ?

【鸚鵡返しには、疑問符が付いて。それでも、その後には頷きひとつ】
【汚れたら洗えばいい、なんて。答えは単純明快】
【さり気なくそんな同意まで求めて、また首を傾げ】

お金は欲しい、……よ?
……後者は、いい動物性たんぱく質だとは思うけど。

【「まだ、食べたことないの。」】
【お金は欲しい、食人について別にどうとも思っていないらしい】
【そんなことを判明させながらも、少女は。僅かに目を伏せて】
【子どもが何か買ってあげるといわれたあと、思い出して喜ぶような。浮かべたのは、そんな笑顔だった】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 23:13:34.61 ID:iib9JrYgo
>>391

ああ、ついでに知能も人間クラスなんだね。きっと。

【何となく、察したらしい】
【その言葉のついでにチラリと貴女の手を視てみたり】

んー、そうだね
質問に質問を返す様で悪いけれど。君は正義や悪≠ノついてどう考える?

【曇天の中ですら美しい金の瞳を、人の血に似た色の眼が見つめ返す】
【蜂蜜の甘さも呑み込む様な赤が。貴女を飲み込もうと】

おや、分からないのかい?
それとも単にとぼけてるだけ?まぁどっちでも良いんだけどさ
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/29(水) 23:14:06.65 ID:ngOvRrZyo
>>394

ほう、刀を降ろすか
正しい判断だな。

【喪服の男が刀を降ろしたのを見て、】
【彼はそれを正しい判断だと言う。それは喪服の男の身の安全を思っての事なのか
【大層な自信ではあるが。】

そうだ、お前の正しい判断に免じて

―――――――お前をハエ≠ゥらゴキブリ≠ノしておいてやろう。
喜ぶんだな。

【なんと相手をハエからゴキブリと呼んで挑発行動を起こしている。】
【このまま喪服の男が何もしてこなければ振り返って立ち去るだろうが】
【彼は堂々と喪服の男と死体の山に臆することが無い。】
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/29(水) 23:16:40.16 ID:IbxGJjmho
>>389
(……うし、一発命中。軽くは無いな)
(何かやらかそうとしてても……一撃なら、防げない事も無い)
(ああいうタイプだ。真正面でも側面でも、やる事はそう多くない)

………でかいの一発、ってか?

【相手の負傷状況を確認。構えはまだ変えない】


>>392
惑ってるぞ、そうは言うけど。面白いように喰いついてくるじゃない
言い返す事に気を取られて、耳を取られたんじゃ損じゃないか?

(……こっち、言う程冷静じゃなさそうだな。私じゃ無理にしても……)
(カリナトゥス辺り連れてくれば、少なくとも腹の奥くらいは見せてくれそうだ)

【谷山の言葉を聞いて、自分がこれ以上言葉を掛けずとも済みそう、という事は理解する】
【此処まで熱したのなら、後から何か注ぐ必要もないだろう】


>>389>>392

(これで火傷≠ェ一つ……ああ、足りないな)
(もう少し適当にばら撒いて、分捕って……そっからが良いんだろうが……)
(……やっぱり試験運用、ってのもあるな、排熱がまだヤバい)

【届かない相手なら、何かを飛ばせば良い。人間誰でも辿り着く、単純な案だが】
【それも、実行出来るだけの能力を備えていれば、十分な脅威と成り得る】
【相手に与えたダメージから、少女――魔斬 香月は、そう悟っていた】

【が、同時に一つの、継戦の妨げとなる事象も見つける】
【刃を維持する機構の高熱化と、それに伴う排熱だ】
【収納されていた刃を展開し続け、更に切れ味を伴わせる為の小型魔動力炉】
【それが生んだ熱は、この小型な兵器では、冷却装置も積む事が出来ない為】
【必然的、外気による自然冷却という方法を取る必要が有った】
【余談だが、氷の国の寒冷な気候は、その点でテスト運用には最適だったとも言えるだろう】


(戦力差が大きいな、あいつら。片方は結構ヤバい、片方は無傷か)
(まあ、無傷な方は……自滅しやすそうな奴ではあるけど……)
(……うし、防御と決めこむか。殺せなくても、一人くらいは勝手に死ぬさ)

【谷山の行動開始と同時に、香月は後方へと飛び退った】
【自分は、無理に勝利する必要は無い。生還出来ればそれで良い】
【交渉(という名の恐喝)は失敗したが、次が有ると考えれば】
【相手が逃げれば追う必要は無く、相手が手を止めたら逃げれば良い、と考えた】

すぅぅ…………ぅおおおらあっ!

【後退しながら、刀を振り上げ、気合いと共に降り降ろす】
【そうすれば刀身が、飛来する石畳を斬り伏せ、叩き落として行く】
【数が数だ、防ぎきれはしない。飛来する中でも大きい物だけ、無力化していく】
【飛来する石畳の軌道と、後退という動作。傷が集まるのは上半身】
【とは言っても、右腕は肘まで籠手で覆われている。ダメージが有るのは、胴体部分か】
【爆風で焼け焦げ落ちた衣服の為、皮膚が直接瓦礫で裂け、血が流れる】


……さあ、無理に追いかけてきて私を殺そうとするか?
大丈夫じゃない?水被ったまま、もう何十分それが放置されたか知らないけどな
別に一般市民一人の犠牲で、ナンバーズを殺害出来るなら儲けもんだろ?

【挑発的な言動を繰り返すのは、敢えてそうさせない為だ】
【実際、犠牲に目を瞑って此方に向かわれれば、困るのは自分なのだから】
【広く開けた間合い、刀は相変わらず構えたまま】
【香月はこの段階で、撤退の算段を組み始めた】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/29(水) 23:22:13.50 ID:pC1HnLrAO
>>396

【手に装飾品の類はなかった】
【中性的な容貌に、男性的な喋り方。本当は飾り立てるものは苦手なのだろう】
【一過性の雨はすでにやみ、厚い雲の切れ間から宵闇が滑り込む夜の最中】
【くるり――混じり合うように紅蓮を宿した隻眼は、鬼灯の赤を湛えて横に細まった】

その言葉自体に興味は無いな。
必要なのは内に込められた主張だ。空っぽな正義よりは中身のある悪が好ましい

【紡ぐ言葉は、やや退屈そうなもの】
【そんな問いは何度として重ねられた――とでもいいたげな視線をしていて】

惚けている、としようか

【そう呟いてから、この話題は静かに切ろうとするだろう。胸に蟠りを残しながら】

/食器洗ってきますー
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/29(水) 23:26:05.10 ID:HG/xLmUoo
>>395

妾もそのたぐいの人間は嫌いなのでな
まぁ…お主が望むなら、その限りではないが

【少女に合わせるように、漏らすような笑いを見せて】
【その場から動かず、こつっと、一度だけ草履を鳴らす】

……汚れても、洗えばいい。
欲求には素直。

……ふふ、気に入ったぞ

【少女の答えは、期待通りの答えだったのか】
【とにかく、おかしそうに表情を緩ませ、さらにもう一歩少女へ近づく】

主よ、

──────妾のものに、ならぬか?

【言ったのはその言葉だけ。他に情報はない】
【愛の告白とも取れるし、無限の解釈の余地がある】
【しかし、あまりにも唐突すぎるその言葉の裏は、全く見えず】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/29(水) 23:35:04.42 ID:+C+CBple0
>>397

…クックック…。これだから最近の男は…ゴキブリにも近づけないのか…?
…貧弱、貧弱。ハエからゴキブリならまだありがたいね…しぶといのは俺のウリなんだ…

と、言うかだな…口だけの奴に言われてもねぇ…まだ先程の愚図のほうがマシだったか…
あ、もういいぞ?切る価値も無いと判断した。面倒くさいがこの死体の処理をしなきゃいけないんだ。ほら行った

【攻めてこない彼にもうすっかり冷めたのか、彼は死体を担ぎ上げようとしゃがんでしまった】
【その声からは無気力さが零れるようで、何もこもっていない軽い言葉でった】

(…戦うなら熱い奴が良い…良質の「感動」は熱い奴との殺し合いからしか出ない…先ほどの奴はただの戒めとして殺したが…)
(こいつを戒める気にもならん…典型的な自滅する奴の例だ…必要は無かろう)

【そのような感情が一瞬だけ渋い表情として出る。しかしすぐに表情は消え、彼を担ぎ込んだまま去ろうと反対方向に1歩目を出した】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/29(水) 23:35:12.86 ID:eFTObx0+o
>>392

【なるべく血液の流れを速めずになるべく遠い所へ】
【となると、取る選択は1つか―――】

【くるりと女性の方を向き、ホルスターに銃を収める】
【少しその場で止まって下さいと女性に声を掛けて】
【激しくなる出血、激しくなる痛みに顔を歪ませつつも、全速力で駆ける】

【そして、自分の前方、上空に鏡を出現させる】
【右手首の腕輪のスイッチを押して、アンカー付きのワイヤーを高速で発射する】
【アンカーは鏡に刺さるが、鏡はビクともせず、空中に固定されているかのよう】

【女性を右の脇で抱えながらも、腕輪のスイッチを指で押して、上空に設置した鏡に、向けて、アンカー付きのワイヤーを発射する】
【アンカーが、鏡に刺さり、すぐさまスイッチを押すと、ワイヤーは巻き戻されて、少年と女性の体は宙に浮かび】
【全ては巻き戻さず、途中まで来たあたりで、またスイッチを押して、ワイヤーをまた伸ばして】

【そして鏡を消滅させると、ターザンのように着地し】
【「もう少しだけ待っててください」そうとだけ耳打ちして、また先ほどと同じ要領で戻り】

「おい、体、動くのか……?」
大丈夫、気にしないで
『倒れたら駄目だよ……?』

【出血が激化するのと、気温の影響で体が鈍る】
【戦闘できないワケでは無いが、谷山を気を使わせるのも難だ】

>>398

谷山君、気をつけて下さい――!

【念の為に、谷山に警告をし】
【言動からは、大きな一発が来ると予測出来るだろうか】
【少女に知られる事になるが、誤射するなら、そっちの方がマシ――】
【そんな思考の元、銃口を引き】


【右の銃の銃口を魔斬に向けて、向けたその瞬間、引き金を引く】
【上級魔術程の魔翌力を包容する魔弾が魔斬目掛けて発射された――】
【魔弾自体の予測は可能だろうが、谷山の動きが問題だろうか】
【魔弾を避けた隙に付け込む技量があれば――】

【そしてこの攻撃は出血量や、女性の様態から考えておそらくは最後】
【最後に痛手を負わせられるか―――】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/29(水) 23:36:28.08 ID:iib9JrYgo
>>399

まだ結婚まではしてない。と
しかしアレだぞ?まだ大丈夫まだ大丈夫と思ってたら婚期を逃してしまったり………

【近所の世話焼きなオバチャンみたいな台詞と共に、小さな嘆息を漏らして】
【コロコロ変わる瞳の色に興味を持ったか…更に顔を近づけて】

ふむ、では何を持ち出せば人殺しは赦される≠ニ思う?
万人の命の為の行動ならか。己が野心の為ならか。己が良心に従った結果か
それとも己だからこそか。野望ならばどの様な野望か。良心に従えば何故赦されるのか
私の掲げるマゾヒズムは、私の出したこの問いに対する答え≠ゥらなっているのでな

【その問いこそ、少女が本当にしたかったものだろう】
【その答えこそ、自身が苦しむに値するものだと…言い張って】


……惚気ているなら仕方ないな

【相手が退けば、此方もあっさりと引き下がり】
【残念残念なんてあまり残念じゃなさそうに呟いた】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/29(水) 23:36:40.39 ID:BKlLI+QU0
>>400

望まないよ、そんなこと。

【相手の笑いに、釣られたように。さらに笑みはいくらか強くなって】
【即答。絡まれるなんて、嫌らしい……まあ、当然といえば当然だけれども】

……さすがに、服が汚れたら少し嫌だけど。
血とか、ちっとも落ちなくて……、……ああ、駄洒落の類じゃなくって。
変えればいいけど、タダじゃないし。

【手はいくら汚れても構わない、ただ】
【服は嫌、らしい。まあ確かに、血は落ちないけれども】
【それから、さらに一歩近づいてくる相手と、その言葉に】
【少女は、また首を傾げて。きょとんと相手に向けるのは、銃口みたいに暗くて黒い瞳】

…………、へ、?
それ、どういう……え?

【元より丸い瞳が、さらにいっそう丸くなって】
【その唐突さは、少女を驚かせるには十分すぎたらしい】
【「え。」とか、「へ?」とか。そんな短めな声を何度か繰り返し、しきりに首を傾げていた】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/29(水) 23:43:53.34 ID:Jd74HyHUo
>>398>>402
【なんだかんだで、谷山は未だ未熟である】
【ジャーナリストとして、ある程度の駆け引きを知っているとは言っても】
【元々の性格が、こういう駆け引きや冷静な事には向いていない。本来は、叫びたいほどの気持ちが胸で渦巻いているのだから】
【表面上は冷静を装っているが、あくまで表面上。その奥は単純な熱血漢、ともすれば考えなしにもつながる性質が隠れている】

―――ッ。

【耳からはしとどに血が溢れている、が。それでも極力表情を変えないように努めて】

ああくそ……ッ、冷静にするのは、苦手なんだ……ッ!!
ああそうだよ、惑うし、揺らぐとも、だけど、それでも。

【きっ、と少女を睨みつけて、ごうん、と右腕を構えなおして】

(…………あれだけの性能を持つ装備だ。負担もなにも無いはずが無いんだよな。
これは、どうするべきか――――、でも)

【そう、思考を回すところに、相手の言葉が来る】
【それは、挑発のような言葉。そしてその裏にもある程度は気づいていて】
【ここで犠牲を払って、前に進めば一矢報いる事が出来る、そう分かっても】

(……そうだな、ここでそうすれば、倒せる。だけど、そうしてまで倒せば、正義組織の信頼が失墜するかもしれない。
仕方ないとは言えど、それをしちゃ、個人じゃなくて組織が揺らぐ。ああくそ、俺一人なら、行くんだけどな。
だが、そうだ。今の目的は、目の前の敵を倒すことじゃない、後ろの女性を助けることだ。
だったらむしろ、そっちの挑発に乗ってやった方が、いいか、ここで倒せないのは、残念だがな)

【ある程度の割り切りを、谷山は持っている。少なくとも、己一人の手を汚して目的を達成できるなら選ぶ程度には】
【だが、もし今それを実行すれば、己一人ではなく、汚れてしまう。だからこそ、容易には動けない、それが問題だ】
【しかし、あと一撃を打ち込む余裕はある、そして重太郎が動いたのを見て、谷山の左腕、義手がその性能の限界を発揮し、ベルトポーチから金属のインゴットを引き摺り出す】
【其れを放り投げ、インゴットに向けて、右腕のブースターを全力で付加し、鈍重な腕の限界の速度で、振るう】

(……タイミングは、動いた直後……ッ!)

【拳がインゴットに当たるのは、丁度重太郎の弾丸が着弾する瞬間頃】
【そして、インゴットに拳が当たれば――――】

――――クロスッ!!ファイナル・ブレイザー<b!

【その瞬間新たな追加装甲が一瞬だけ装着され、直後粉砕して内蔵するエネルギーを全て前方へ解き放つだろう】
【一瞬で装甲を粉砕する事と引換に、ブースターの出力等を全て破壊力に変換して、放つ隠し技である】
【発動までの隙は大きいが、その隙は重太郎が殺してくれるだろう、そう信頼をして、大技を谷山は放つ】

ぐ、ぅ……おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

【ぐりっ、と腕を捻り、解き放つ力も捻られ、圧縮され】
【貫通力を高めた一点集中で、魔斬に一撃を当てようとする】
【重太郎と、谷山双方の、最後の一撃。これは、少しでも敵に手傷を追わせることが出来るのか――――!?】
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/29(水) 23:45:01.59 ID:ngOvRrZyo
>>401

ゴキブリなど汚いからな、近づく訳がなかろう

【喪服の男が振り向いて、彼に背を向けた時。】

【彼は一歩も動かずにその場で喪服の男が担いでいる死体目掛けて刀を振るって仕舞い込む。】
【するとその死体は無残に切り刻まれ、その無数の細かい死体の欠片が喪服の男の真上に上昇するように舞い上がり】
【消毒するかの如く燃え上がり蒸発するだろう。離れた場所での居合いと思うのが妥当か】

【尚、喪服の男自体には一切の損傷やダメージは与えてはいないだろう。】

【もし、死体を消滅させる事に成功すれば】

さて、消毒されたくなければとっとと逃げる≠だな。

【そういって男は喪服の男の方を笑いながら見ているだろう。】
【喪服の男は果たして―――?逃げるか彼の挑発に食いつくか―――】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/29(水) 23:52:14.17 ID:HG/xLmUoo
>>404

確かに血は落ちにくいのう
特に……お主や妾のような白色の生地は一層そうじゃ

しかし妾は逆じゃのう…服が汚れるのは別に構わぬ
いつも汚れるから慣れておるしの

【向けられた黒色の瞳に、こちらもやんわりと視線をぶつける】
【朱色の瞳は、焦点は合っているものの、黒色よりやや後ろを眺めているようで】
【そして、最後の一言は、半ば独り言のように呟いた】

うむ、一目惚れ、というやつじゃの

……ほら、この胸の高鳴りを聞いて欲しいのじゃ
遠慮することはないぞ?
…減るものでもあるまい

【少女へ向けて、両腕を広げた】

【だが、言われるがまま懐に入ってしまえば、】
【胸に耳を当てても高鳴りどころか、鼓動が全く聞こえない】
【その代わりに、耳から入る、カチンっという金属音と、】
【脇差の、鞘と鍔との間が広がっていくのが見えるかもしれない】
【その状態からでも、気づければ離れるのはそう難かしいことではない】
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/29(水) 23:55:41.06 ID:pC1HnLrAO
>>403

結婚……

【予想していなかった二文字を、ほそりと呟く。結婚。それは家族になること】
【――唇か、わずかに震えた。それからすっと弧を結んで、笑みとなる】
【「だいぶ行き遅れているからな」、と。漏らされた言葉はからかいを含んでいて】
【しかし、結婚。契り合うその未来は、どうしてだか見えてはいなかった】

【瞳に興味をもたれるのは多々ある】
【くるり、くらり、ゆらり、ふわり。廻向し巡るその色彩の欠片を追ううちに】
【世界は少しだけ曇りを無くし、丸い月の明かりを濡れた大地に投げかけた】

……赦されることは、ないだろう
ただ、覚悟と意地があれば背負いきることは出来る。十字架も、血の香も、全て。
問題は最後まで立っていられるかどうかだ。自分を貫き、殺した者たちの怨嗟を足元に敷きながら――な

【「愛してる」】
【その言葉と共に、向けた刃の数だけ。自分の後ろには葬列が並ぶのだと笑った】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/30(木) 00:01:54.77 ID:IoSH6AyW0
>>406

…クックック。惜しいな…。仕掛けはわからんがいい技を持ってはいるのに…
如何せん…頭が悪い。逃げているのはどう考えてもお前だったんだが…?
吹っかけて来た奴が吹っかけた責任を負わないのは…覚悟という言葉の意味を知らないからなのか。 

【おっと興味がわいてきたぞ と言いたげな―――ニヤァァアァァという擬音がぴったりの表情と共に。】

(…だが、攻めない。此方から行くのは面白くない…だから…立ち止まる)

【立ち止まって振り返り、ただにやにやとしている。】
【にやにや。にやにや。】

さっきの…ククク…死体で血が手についちゃってさぁ…フフッ…消毒してくれないか? 逃げずさぁ…フ…フフフフ…

【抑えきれない。それだけ面白いことがあったのか?】
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 00:09:00.49 ID:jAIANGZxo
>>408

ふふ、出来ると良いな。
とは言えほら……女の数もだが男の数も星の数ほど居るし、な?

【もし今振られても気にすんな、と…遠回しに言って】
【…お幸せにと言うには確かにまだ早い、か?】

【赦されない、その言葉に大きく頷いて見せ】

赦されぬ。それが大前提だ。
必要な犠牲だった、仕方なかった。その様な言葉は言うのは簡単だ。己の心を誤魔化す事さえ出来る
之は正義にも悪にも言えるだろうさ

されど誰も…その罪≠ノ対して罰≠負おうとしない
誰かの言葉に諭されて。己だけは仕方ない、やらなきゃいけなかったから赦されると勘違いして
私はそれが出来なかった

【キシリ―――赤い、血を吸った様な手甲が啼く=z
【怨嗟とも言える少女の声に呼応して】

【月明かりが差し込むと共に―――】

私は、私が殺した者。巻き込んだ者。護れなかった者。
全て、スベテを背負って≠「るだけだ

【少女の背後に浮かび上がる、人魂の塊】
【無数の其れが一か所に集まって出来たモノ】

【耳を澄ませば怨嗟の声すら聞き取れそうな悍ましいモノ】
【それこそが、少女を永遠に苦しめてくれる≠烽フである】
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 00:10:19.88 ID:Ww2kQ1O1o
>>402>>405

(……ああ言われて殺しに来る奴じゃあない。これを凌げば逃げられる)
(そうと決まれば、全力ぶち込んでしまっても問題はない)
(けど、なあ……)

……何もしないで帰るのも、性に合わないんだよなあ……

【逃げる事を選ぶのなら、この時点から踵を返してしまうのも良いだろうが】
【相手を無傷のまま、逃がしてしまうというのはどうにも気に入らない】
【だからこそ、選ぶ手段は、賢いとは言えないが】
【賢さを捨てたが為、狂人の怖さは幾らか抱えていた】


【先に到達するのは宮本の放つ魔弾】
【これだけでも十分に、戦闘能力を大幅に削ぐだろう一撃だが】

(あー避けたい避けたい避けたい逃げたい逃げたい……けど)

……逃げてちゃこっちが当てられないんだよなぁチクショウ!

【右足を後方に引いて、腰を落とし。両腕を、刀を保持したままで高く振り上げて】
【香月は、飛来する魔弾を、胸の中心に受け止めた】
【いや、止まりはしない。爆発にも似た衝撃が、その体を後方へと押し流して】

正義の味方がお綺麗な理屈ばかり並びたててヒーローごっこをしてる様な……
そんな世界で負けてりゃ、ただのバカじゃあねえかよぉっ!!

【だが、香月はまだ立って居た】
【武装の強さや、言葉での幻惑など、付属品でしかない】
【ナンバーズで有るからには、相応の戦力を、その身に備えている】
【香月の場合のそれは、負けを知る人間に特有の、底辺に落ちたくないと言う意地だ】

【叫びと共に口から零れたのは血液。色の暗さは、静脈の血だからだろうか】
【骨が内臓を傷付けたのだろう。魔弾は、継戦能力の大半を削いで】
【削がれず残った一部を、香月はそのまま振るう】


【か、と空気を断ち切った音は一度。翻った剣閃は四度】
【魔弾への対処を完全に捨てた香月は、谷山の放ったエネルギー波へと刀を振るった】
【収束した一点を、地面と平行に一度。返しの刀で一度、斬り上げて一度】
【三度の太刀で、エネルギー波を切り裂き、拡散させる事によって威力を削ぎ】

……お前、弱くは無いよ。一対一で殺し合いするなら、こいつ≠ニ同じで過剰な力が有る
けど……そっちの銃使いの方が厄介だったかもね、考えようによっては

(変に返してくる奴より、飲み込んで消化する奴の方が怖い)
(そう考えりゃ後々怖くなるのは寧ろ――――)

【最後の一振り、上段からの振り降ろし。香月の左手が燃える=z
【炎を纏った刀身は、降り降ろしの勢いそのまま、エネルギー波を交差して谷山へと】
【斬撃の性質は消えないままに熱を持ち、その身を切り裂こうと飛来する】

【香月の思考は、最後まで続かない。寧ろ、とまで文章を作り、その続きは】
【頭が紡ぐ前に、体ごと、エネルギーの余波に押し流された】


【近くに有った、小さな店の壁。魔弾を受けた時点で、踏みとどまる力は無くなり】
【香月の軽量の体は、背中から壁に叩きつけられ地面へと滑り落ちた】

―――……ぁー………

【石畳の飛礫、至近距離からの炎。重点的に狙われた上半身は、何故か火傷は消えて】
【その変わり、刃で刻まれた様な痕と打撲痕、そして皮膚への裂傷と出血】
【衣服の残った布も、肌と同じ様に赤く染まっていった】
/行数カウントミスった続きますorz
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/30(木) 00:10:49.81 ID:GCR9hXxw0
>>407

黒なら目立たないけど、白とか、白じゃなくても黒以外の色なら目立つと思うけど……。
洗っても取れないし、大体取れてもいつまでも微妙に痕は残ってるし……。
……捨てるのが一番手っ取り早いんだろうけど。

【洗うとか、なかなか取れないだとか】
【考えは基本的に、血を落とすほうへと傾いていて】
【先ほどのお金が欲しい発言とも合わせると、どうも。お金が無い、……らしい?】

…………慣れてても、血が取れないのは一緒じゃない?

【……あれ、なんだかズレて居るような】
【視線がぶつかれば、そのまんま。特に逸らす必要も無いし、と】
【相手の朱色を、ただただ見つめていて。ただ、見つめる瞳は黒すぎて。どこを見ているのだかは、実は地味に曖昧だったりする】

…………え、でも。

【「一目惚れ」なんていわれて、ほんの僅かに困ったような表情が】
【漏れて、視線が僅かに空を泳いで】
【両腕を広げる相手を、時折ちらりと見やるも、基本的に視線は壁だったり地面だったり、目の前の死体さんだったり】
【ただ、そちらを時折見やる視線は、甘えたいのに照れている子どもみたいな。そんなもので】
【もう少し押し込めば、落ちてしまいそうな。こんな場所だというのに、ずいぶんと警戒心が薄いような】
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 00:13:43.35 ID:Ww2kQ1O1o
>>411続き

【香月に、もしもどちらかが近づこうとするのなら】

【地面に崩れた香月を包むように、黒くネバ付いたタールの様な液体が】
【香月の触れているその場所から、湧きだしてくるのを見る事になるだろう】
【比較的傷の浅い脚も、重傷の上半身も、籠手に覆われた右腕も、白く長い髪も】
【全て、その液体は飲み込んで】

『………………かえる、よ』

【たった一言、やはり少女の声】

【もしもそれ以上の追撃を加える事が無ければ、香月の体は液体に沈み】
【そして液体もまた、地面へと染み込んで消えはじめるだろう】
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 00:17:03.49 ID:bFzzuz3AO
>>410

人間の数が多いんだよ。用はな

【もっとも――もし、そうなった時は。刺し違えようと彼の喉元に刃を突き立てるだろうが】
【それを当たり前と考える頭は、やはり、どこかの回路が壊れているようだった】

『罰』を好んで負おうとするものは稀だろうよ。俺だって受けたくはない
しかし――なんとも、まぁ。律儀な

【月明かりのヴェールの、その向こう側。霞む仄蒼い世界を染める人魂の揺らぎ】
【瑞々しく柔らかな葉を燃やす怨嗟の焔に瞳を細めて呟いた】

【或いは、少女ならば。見れたかもしれない】
【この痩躯の、足元。どろりと歪み、汚れた液状の――いくつもの人魂が】
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 00:25:29.85 ID:dNToygXeo
>>409

そうか、じゃあ跡形も無く消してやろう…

【彼は右肩から見える深緑色の剣をゆっくりと取り出す】

【まるでそれは剣というよりも大昔の美術品の様な作りで】
【柄は深緑で蛇の頭部を象ったような無骨な作り、唾も大して派手ではない地味な物】
【しかし刀身は両刃刀をベースに両刃に4個ずつの小さな刀の切先が備わっていて】

俺は気分がいい、お前に一刀だけ先手を許す。

【彼は刀を降ろして、更なる挑発を行う】
【先に自由に打ち込んでみろと言わんばかりに】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 00:25:33.70 ID:jAIANGZxo
>>414

どれだけ盛っているのやら。とまぁ冗談は置いといて
君自身は、人間じゃなかったり?

【言葉から察したか、そんな確認をする様に問いかけて】

己の業すら背負えぬ者が、何かを為せる訳が有るまい
必要だから、背負うだけさ

【ほんの僅かに目を細めると、近すぎた距離を離す為に一歩下がり】
【彼女の足元、汚れた死≠視界に納めると】

…そう言えば、名前も聞いて無かったな。
宜しければ、教えて貰いたい
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 00:25:54.19 ID:OUUKWsoWo
>>405>>411

―――!?
「と、止められた―――?』

(『なんらかの改造が施された事は間違い無いんだろけど……』)

谷山君、ありがとう……!

【魔弾の発射後、膝を付いていた重太郎】
【威力の大きさに比例した反動。鈍った体に大分効くハズだが、重太郎は立った】

【出血を激しくさせるには十分で、寒さもあってか、視界が霞む】
【だが、魔斬へと足を進める】
【1つ聞かなくちゃいけない事があった】

ま、待ってくれ――!
俺が聞くのもおかしい話だと思ってる
1つだけ聞かせてくれ!。カンナさんは……どこにいる?

【散々銃弾を飛ばしておいて、こんな事を聞くなんて都合の良い話だとは自分でも思ったが】
【それでも、聞くしか無い――焦燥に満ちたと言葉を紡ぐのであった】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 00:28:50.96 ID:Hz/iRcFzo
>>411>>413>>417
(……細かい制御が効かないのが、一番の難点だよな、これ)

【装甲が砕けた跡の腕は、原型を留めないくらいにぐちゃぐちゃに成っていた】
【肉に喰い込むように装甲が展開されていたため、皮膚が裂け、骨に金属が食い込んでいる】
【負担と能力の反動で、体の力が一気に抜けていき、倒れこもうとする、が】

――――っぐ…………ッ。

【ぱん、と前頚する体が、後ろへと流れる】
【右肩の鎖骨を断つ形で、斬撃は谷山を襲うこととなった】
【骨が断たれ、肉が千切れ、血が吹出して】
【灼ける感覚が全身を駆け巡り、だが】


――――っ………………ぁぉ……ッ!!


【ぎしり、と左腕だけを、魔斬に突きつけて、睨みつけた】
【当然、打てば反動が来るし、そもそも戦えないレベルの負傷だ、只の無様な強がりである】
【己が、役立たずで成長性もないと知り、だが前に進むしかできないバカと知っているから】
【そうするしかないと分かって、そうしている。だから、敵が居なくなるまでは、倒れない、そう思い体を無理やり断たせていた】


―――――、っ、ぅ……ぅぐ。


【呻きを漏らしながら、重太郎が魔斬にそう問いかけるのを、見つめていた】
【唯一生身でない左腕だけ、揺るがずに、魔斬に突きつけながら】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/30(木) 00:31:36.87 ID:o5Gpc5Ifo
>>412

【思いっきりタイミングを外してしまったようで】
【残念なような、微妙に複雑な表情を浮かべて】
【脇差の柄に一瞬手を掛けかけて、すぐに戻した】

残念じゃったのう、時間切れじゃ
ふふふ、次の時を待つが良い

………次はもっと恥らいを捨てて、警戒心をむき出しにしながら、の?

【そんな少女の視線に気付いたのだろうか】
【いたずらっぽい笑みを浮かべて、腕を下ろした】
【歪んだ静かな殺気は、少女の気づかない内に現れ、消えた】

さて、妾の下らない遊びに付き合わせてしまったの
これはほんのお駄賃じゃ
少なくとも服の2、3着程度は買えるであろう
…・…取っておくが良い

【着物のうちから、これまた白色の無地の封筒を取り出す】
【中には幾らかのお金が入っており、それなりの服でも5着程度は買える額である】
【そして、お金とは別にもう一枚、小さな紙が入っていて】
【「お主の幸運に、すこしの賛辞を」と、手書きで書かれていた】
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 00:34:08.84 ID:bFzzuz3AO
>>416

愛を育めるだけ、美しいな
……まぁ。じゃあ何なんだ、と問われれば答えを返せないのが痛いのだが

【例えば、自分は子を孕めない】
【人口増加に荷担することは出来ないし、むしろ1や2を減らす作業が得意だ】

――何か為したいことでも?

【自分はない。その答えを僅かに離れた彼女へと投げかける】
【煮詰まり、風化させられた死。どろりとした最後は――誰に看取られたのか】
【考えるまでもない。】

嗚呼、名前か。ツァーリという

【――眼前の化け物にだ】
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/30(木) 00:41:16.04 ID:GCR9hXxw0
>>419

……ふ、ぇ?

【「時間切れ」】
【その言葉には、分かりやすいにもほどがあるような落胆】
【ずーんとテンションを落として、そのために。次いだ言葉はきっと、聞いていない】

【スカートの裾をぎゅうっと握り締めて、目を伏せて】
【「抱っこされたかった。」とか、そんなことを考えているのである。高確率で】
【そんなことをしていたがために、やっぱり、というか。なんというか】
【相手の話は聞き逃し、きっと差し出されるなりされるであろう白い封筒が目に入れば、ふらりと視線を上げて】

え、……と、……。
…………なに……それ?

【微妙に涙で潤んでいるのは、気のせいではない、よう、な……】
【未だに落胆とか悲しみだとかを表情に貼り付けながらも、そっと首を傾げて】
【もう一度の説明を、乞うて。余談だが、立ち上がっていないために上目遣いである。凄く】
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 00:43:55.12 ID:jAIANGZxo
>>420

そうかい?個人的には子供なんて作りたいと言う気持ちが分からない。君には悪いけれども
……ああ、やっぱり。とは言え意思疎通出来るし大して差はない筈…だよな?

【正直痛いだけだろう、とか】
【こいつも減らす側―――かも知れない】

んー、そうだな。
此処は敢えて秘密≠ニ言う事にしておこうか。
まぁそのうち良いのが見つかったら教えるさ

【要は、今は――この世界では見つかっていない】
【為したい事。夢と言えるもの。そんなものは、今は―――】

ツァーリか。覚えておこう
じゃ、最後の質問なんだけど―――

【温い、人肌にしては少々冷たげな。そんな笑みを浮かべると】

君は今まで、どんな風に人を殺してたんだ?

【無遠慮に、踏み込んだ】
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 00:44:02.09 ID:Ww2kQ1O1o
>>417>>418
【「待ってくれ」 (五月蠅いな)】
【「一つだけ」  (ああもう静かにしろって)】
【混濁した意識の中で、誰かの声が聞こえて。鬱陶しいから黙らせようかと、目を開くと】

……うわ。なんだこりゃ

【自分の現状が目についた。負傷の量と、衣服の惨状と】
【どう考えても、あまり良い行動の結果には見えず】


(……あー、またやっちまったかー……あのテンションの時に外出るの駄目だなー)
(多少の無茶が効くのは良いけど、冷えた時が、って……)

……あん?カンナ……黒野カンナか……?

あー、あー、分かった思い出した……

【暫し口を閉じて首をひねれば、自分のやった事だ。直ぐに思いだす】
【何故こんな戦闘をしていたかも、自分が何を言ったかも】
【その結果、相手がどんな反応をしたかも、はっきりと思い出して】


……生憎と、あいつは返せないよ。優秀な奴だ、敵にしたくない
殺しちまうつもりは無い、が……ウチに従うまで、自由には出来ない
ま、箸を持てる程度に爪は治ってるだろーよ

【黒い液体に包まれながらも、宮本にはそれだけの言葉を返した】
【それから、谷山の方を見て、こちらは口元を軽く吊り上げて】

……ほら、当たった

【自分の予想の通り、こちらの攻撃は兎も角】
【自分自身の行動で重傷を負ったと、傷の具合から把握して】
【そうなるだろうと踏んでいた自分に、幾らか自己満足】


【黒い液体は、手の様な形を作り、香月を抱きしめ】
【そのまま、地面の下へと染み込み、沈み始める】

……あれが泣いてたってのは本当だし、正義の味方が不当な扱い受けてるってのも本当だ
他人の為に命を賭け、常に高潔な人格者じゃなきゃならない……そんな生き方するくらいなら

機関の下で、世界を平和にする方がよっぽど効率的……だと、思うよ
カンナもそっち選んでくれりゃ、手錠くらい外してやるんだけどなぁ

【最後は、挑発ではなく、本心からの感想。ただし、今の*{心だ】
【戦闘中の香月ならばきっと、此処でも悪態と挑発を残し、憎まれ口と共に去ったのだろうが】
【今の状況のヒントを、断片的だが幾つかばら撒いて】
【そうして、香月は完全に姿を消した】


/此方は、一足先にお疲れ様でしたー
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/30(木) 00:44:51.08 ID:IoSH6AyW0
>>415

…なら良い。そんな甘ったれた殺し合いをするくらいなら…帰る。
戦闘そのものを馬鹿にしてるのか…? 俺は戦闘に「感動」があるから、戦う。
お前とやっても得るのはコンマ何秒のチンケな喜び…ハエや蚊をつぶした時に得られるそれ…
そしてその後に来るのは何をこのような「モノ」に本気になっているのだという…無常。

【彼の表情を見ればわかるであろう…ハッタリではない。死んだ目が物語っている】
【完全にモチベーションが無い。ふらっと振り返って歩き出す】

一応お前と絡んで得だったよ…なんせゴミが片付いたしな…

…最後に。  

―――――呆れたよ

【そう言葉を覇気なく零すと彼は刀の背で肩をトントン、と叩き、そのまま足を前に2,3歩踏み出した】
【どんな相手でも手は抜かない…それが彼。その彼にとって彼の行為は見るに堪えなかった。怒りよりも呆れが出たのだ。】
【歩いていく彼の背中が男の目にどう映るか】
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 00:51:45.90 ID:bFzzuz3AO
>>422

……作りたくない、と。そう思考する事が出来るのは選択肢があるものだけだ

【作りたい。作りたくない】
【――そういった選択が出来るだけ、恵まれているのであって。とか】

【秘密、と言われれば頷いた。別にすごく気になるという訳でもないし】
【蒸し暑さの中で生乾きになったジップパーカーを拾い上げつつ、視線で相手の名前を問い掛けながら】

――ふ、は

【問われ、小さく笑った】
【緩く髪の向こう側、煮詰まった瞳は昏い。極彩色とは案外汚らしい色なのだろうか】

殺すだけならば普通だ。頸を切る、頭を砕く。毒殺。絞殺。その程度さ
だからきっと、俺の下に何か見たというならば――それは。

【「殺した『その後』の待遇が、お気に召さなかったのだろう」】

【何をすれば形状を無くすほどに死体が壊れるのか。何もしなかったのか】
【どろりと頬を叩くべたついた風は、死体の油分を孕むようで――気持ち悪い】
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 00:55:22.51 ID:dNToygXeo
>>424

残念だ。

【彼は残念そうに男が去って行くのを見届けて―――】

俺を[ピーーー]事ができたら生き延びれたのにな

【去り行く男の背を見つめ、残念そうに彼は刀を真上へと上げる】
【そして――――去り行く男の方向へ振り下ろして】


――千刃業火=\―。


【喪服の男目掛けて無数の小さな斬撃が飛んで行くだろう】
【小さい斬撃といっても鋭い物であり、傷口の内部から発火する厄介な業だ。】
【あたれば先ほどの死体の二の舞となる。】
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 00:59:13.11 ID:OUUKWsoWo
>>423

……、―――
カンナさんは――――――

【それだけ、去り行く魔斬に聞こえないように呟く】

/お疲れ様でした!ありがとうございました!

>>418

谷山君、大丈夫ですか……?
「悪いが、重太郎も……チッ。(俺が銃である事を恨むぜ……)」

(『……現状は大分マズイ……敵は去ったとしても……』)
『とにかく…痛みを我慢するしかないよ重太郎……』
『ごめんだけど……僕達は動けないし……』

【心配するも、万全に動けないのは重太郎も同じ】
【そして、嫌悪に満ちた声が2つ聞こえる】
【銃である事を嫌っている、――まともな感性の持ち主であれば、そう感じるだろう】

【それと、1つ聞こえて来た、足音―――】

[うむ、またこのような状況に出くわすとは、自分の運の良さを痛感するぞ]
[先程、危険な状態だった女性が言っていた少年2人は如何にも君達という訳だな?]

【足音と堅苦しいながらも、お喋りな声の主はというと――】

【もみあげや、耳付近が黒という一風変わった銀の短髪】
【射抜くような、冷たく、鋭い碧眼】
【装飾の少ない黒の軍服を着した、身長190cm、二十歳頃辺りだろうか】
【若年である事は人相から分かるのだが、青年活気さを感じさせぬ青年】

【谷山へと長いコンパスで歩みを進めて、口を開くだろう】

[希望が無いので在れば自分が近場の病院まで運ぶぞ?]
[遠慮は要らぬからな?良い修行の一環だ]

【怪我慣れした口調でそれだけ、紡ぐ】
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/30(木) 01:00:51.86 ID:o5Gpc5Ifo
はっはっは、残念、残念!
そんな泣きそうな顔を見せるでない、次の時を待てばよかろう?
なに、すぐにまた会えよう。気に入った、と言ったはずじゃぞ?

【半泣き顔を見たからといってやっぱり時間切れは無し、というわけにはならなかった】
【しかし、声の調子から若干揺らいだものはあるようである】

お駄賃だとゆーておろうが…
死体漁りとて、あまりしていて気持ちのいいものでもあるまい?

…妾からのほんの気持ちじゃ
何も言わず、受け取ったほうが吉じゃぞ
服を買おうが、食べ物を買おうが、好きにするがよい

【「そのままでは味気がないかのう?」】
【と、どこからか可愛らしいシールを取り出し、封筒に封をする】
【そして、少女にそっと、手渡す】

変な紙も入っておるが、気にするでない
ちょっとしたおまじないみたいな物じゃ

【受け取るのも受け取らないのも少女の自由である】
【だが、すでに封筒は差し出し主の手から離れた】
【空いた手はすっと少女の頭へ伸びて】
【くしゃくしゃと、軽くその髪を撫でた】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 01:03:26.60 ID:Hz/iRcFzo
>>423>>427
――へ、っ。
ああくそ、…………弱い……ッ。

何だ、俺……ご、ぼ……ッ。

【去っていった、魔斬。その跡に、悪態を、ついて】
【吐血して、地面に倒れ伏した】
【こひゅー、こひゅー、こひゅー】
【気道を上手く開きながら、血が詰まらないように、息をして】

(……割を喰うのは、いつも正義の味方。でも、ああそうだ。それでもいい、それでいい。
…………Justice、抜けるかな。フットワークが、重い。ああ、畜生…………思考が、回らねぇ…………)

【血溜まりで、つらつらと思考を、回しながら、目が虚ろに閉じていって】

【かっ、と目が突如、見開く】

なんっ……か、色々、考えすぎ……て……っ、ぐぁ……、る、か。

【ひとりごとを、小さく呟いて】
【重太郎の、その問に】

―――心配、は……ぅぐ。
いらねぇ……、っ、ぎ……ぐ……。

【そう言うと、無理矢理に左腕で体を起こそうとする】
【右の肩の裂傷は、肺に達しかけるレベルであって、危険域に有った】
【そして、現れた青年の、その問に、灰色の瞳と、目の無い眼窩が睨みつけて】

――――ちく、しょう。

【そう、悪態を残して、谷山は気絶したのだった】

//すいません、じぶんも時間がやばいので、そろそろ落ちます、乙でしたー!
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 01:04:15.34 ID:jAIANGZxo
>>425

悪いね。でも本心なんだ。
下手に同情する様な真似が出来る程器用でも無いしね

【キッパリと、己が本心を打ち明ける】
【適当と言った様子は無く。真摯に、その答えを言い放ち】

……早乙女、と言う
覚えておくと良い

【貴女の嫌悪すべき所≠聞いた上で。名乗った】
【中途半端に土に還ったそれは、きっと強い怨念が有る筈で】
【その様な真似をする彼女は気持ち悪い――筈なのに】
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/30(木) 01:09:21.78 ID:IoSH6AyW0
>>426

…。

【その言葉で何かしら仕掛けてくることが読めた――が彼はあえて反応しなかった】
【一瞬技の発生時にピクッと動いたのは相手にも見えたか――しかし斬撃の風を肌で感じても――動かない 表情以外は】

【そして彼に――直撃。】
【彼の背中から赤い液体が吹き出し、血液がいくらか蒸発する音が聞こえた】
【彼は無残に道路に倒れこみ、辺りの道路のグレーを赤に染めた】

【――この行為は先程の手を抜かないに反するのではないかと聞かれたらそれは違う】
【そのことは後でわかるであろう】
【…いや、倒れこんだ彼から臭う黒い魔力――「哲学者の卵」が動き出す前兆がその理由を想像させるかもしれない】

【彼には見えなかっただろうが、受ける瞬間、確かに彼は笑っていた】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 01:10:48.68 ID:bFzzuz3AO
>>430

嗚呼、結構だ。持てるものに同情されることほど惨めなものはない

【真摯であったからこそ、彼女に対する感情は変わらない。苛立ちもない】
【ただ腐敗して煮詰まった感情が、自分の中をどろりと流れ落ちるのを感じるだけで。――それだけでしかない】

早乙女か、覚えたよ
……そろそろ夜も耽る。帰ったらどうだ。こんなところを少女が徘徊していては、頭を刈られるかもしれない

【ぐちょり、と。泡立ち、濡れた音を響かせる死の名残と共に】
【笑ってみせたチェシャのようなその姿は――あまりにも】
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 01:11:09.95 ID:OUUKWsoWo
>>429

た、谷山君―――!?
「無理すんなって!」  『無理しちゃだめだって!』

[ふふ、若さとは嬉しい物だよ。自分が老いぼれと言っている訳では無いが]
[そういう無理をする姿、嫌いでは無いぞ?少年]
[其処の少年と……銃君とでも呼ぶべきか君達は]
[歩けるかね?尤も正常に歩けたとしても自分の歩みより遅いだろうが―――]

「すげーお喋り……」

【谷山を担ぎこみ、重太郎へと歩みを進めて】
【冗談めいた響きの言葉を放ち、有無を言わさず、担ぎこむのだった】

【目を覚ませば氷の国の病室】
【同じ部屋に入れられて、代金は全部あの男が払ったのだと言う】

【1つの置手紙が在ったとか―――】


【少年よ、夢を其の胸に―――】

                 【byブライト・ブライユ】


/お疲れ様でした有難うございました!
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/30(木) 01:12:37.54 ID:o5Gpc5Ifo
/安価抜けてました、ごめんなさい…
/>>428>>421宛です
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 01:15:28.01 ID:jAIANGZxo
>>432

いやすまぬな。口の上手い者なら良い言葉も浮かぼうに

【其処まで器用ではないらしく、小さな嘆息と共にクシャクシャと己の髪を撫で】

ああ、それは怖いな
丁度雨も止んだし……頃合いか

【嫌悪も、苛立ちも無い。ただそう言う者なのだと――受け入れる】
【貴女の笑みに対して何処か、楽しそうですらある笑みを浮かべると】

また会おうツァーリ
…未来の旦那さまにも宜しく

【なんて言って…その場から去ろうとし】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 01:17:30.69 ID:dNToygXeo
>>431

【相手が倒れこんだのを彼は遠めで見ていて】
【まだ死んではいないという事を確認する】

俺の一撃を受けて尚死んでいないとは
さすがはゴキブリ並みの生命力と言った所か。

【彼の先ほどの一撃は常人ならば跡形も無く消し去る程の業である。】
【その業を受け、傷は負うも死んでいない喪服の男の生命力をゴキブリ並みだと賞賛し】

どの道お前は出血と内部火傷で死に至るだろう。
運が良ければ生き残れるかもな。ククク……

【彼はそういって喪服の男に止めはささずにいて】
【剣を仕舞い込むと後ろを振り返ると歩いて去っていこうとするだろう】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/30(木) 01:21:49.62 ID:GCR9hXxw0
>>428

……また、会えたら、だっこしてくれ、る?

【くすん。そんな擬音が似合いそうな、そんな表情に声】
【首を傾げながらそんな風に尋ねる辺り、よほど抱っこしてほしかったようである】
【相手のなんちゃらは、一切気がついていなかった、らしい。今も、気がついていないし。もう気がつきようも無いのだが】

え、あ。……で、でも、その、…………悪い、し……!

【わたわた、ぱたぱた】
【子どもみたいな表情ばっかりしていても、遠慮はするらしい】
【慌てた風に、ぱたぱたと手を振って。ひたすらに拒否の姿勢を見せていたのだが】
【手渡されてしまえば、断れない性格なのか、よほど生活に困っているのか、控えめに受け取って】
【気まずそうに視線をふらふらと動かしながらも、「……あ、の。……ありが、と。」なんて】
【感謝の言葉と、小さいお礼がひとつずつ。それから、摘むような指先に僅かに力がこもって。封筒がくしゃりと、歪む】

……あの、じゃあ。
私も、おまじない。
これぐらいしか、出来ないし。お礼にならないかも、しれないけど……。

【それから、少女は。受け取った封筒を左手で持って、右手は。ぎゅっと握って、胸の前へ】
【この際。相手が魔力の感知をある程度以上出来るならば、少女の右手の中で渦巻く魔力に気が付けるはずで】

えっと……、「幸せがあなたに微笑みますように」。

【にこりと笑んで、幽かに魔力を感じ取れるような言葉と同時に、開き、差し出す右手】
【そこには、魔力で形作られ、淡く光を放つ、小さな桜の花がひとつ】
【そんな、小さな花を、右手を精一杯に伸ばしてそちらに差し出した】
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 01:22:15.73 ID:bFzzuz3AO
>>435

搦手ではぐらかされるよりは余程――だ。構わないよ

【沢山のものを抱え込む小さな頭を尻目に、淡く笑む姿こそ普通である】
【しかし地面に拡がる元人間の液体達は、脚を引いてその怨みを少女に見せ付けて】
【それを『愛』とほざくのだから、この痩躯は。終わった存在であった】

嗚呼、またな早乙女。
お前の指針が見付かることを

【そう手を振り、彼女の姿が消えるのを見計らってから――しばし】
【素足で土を叩くと、細く漆黒の瞳を歪ませながら。笑って】

そうか。皆、『其処』に居たのか
なら――安心だ。なぁ、清巌。

【お前ならこれごと愛せるだろう、と。囁く声は狂った玩具のようだった】

/遅くまでお疲れ様でした、ありがとうございましたー!
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 01:24:33.25 ID:jAIANGZxo
>>438
/おっかれさまでしたー!此方も楽しかったれす
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/06/30(木) 01:40:35.78 ID:o5Gpc5Ifo
>>437

……ふむ、約束しよう
ただし、忘れるでないぞ?
恥ずかしがらずに思い切って来ることと、

────警戒心を忘れないこと、よいな?

【やたらと強調してくる警戒心】
【脇差でやろうとしたことを考えれば、それは無い方がしやすいはずであるが…】
【「次もだめならその次もある」、と付け加えて】

よいよい、お主のようなものが遠慮する必要はない
しっかり受け取ったな?
…大切に使うのじゃぞ?

【まるで本当に母親のように、そう言い諭して満足そうな表情を見せる】

む、妾にお返しとな?
……ますます気に入った!
次に会うまでの時間が煩わしく感じるのう

【魔翌力渦巻く右手を注視して、自分の着物の柄と同じものが現れ、愉快に笑い】
【そして、差し出された今にも壊れそうな儚げなそれを大切に受け取り、掌に載せた】
【小さなガラスのケースを取り出すと、その中に花びらを入れた】
【ほとんど花びらを揺らすこと無く、着物のうちにしまいこんで】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/30(木) 01:42:44.33 ID:IoSH6AyW0
>>436

――呆れたよ

【先ほどと、同じセリフ。】
【もし男が振り返ったなら、高熱を持った赤いオーラを全身にまとった彼が侮蔑の視線を送りながら立っているであろう】

…当たってやったという事。…自信がありながら後ろから攻撃。…俺の異変にすら気が付かない。 

――「うんざり」…か。ククク…ピッタリの表現…だな。オイ、自信家なお前に…現実を突き付けてやるよ…
 さぁ、ハエを殺してゴミみたいな優越感に浸るかねェ…!!

【赤いオーラが身体能力を上昇させ、痛み止めの役割をする。そしてそのオーラの源は、狂気。】

貴様はァ…!!俺がぁぁぁ!!出会った中でもォ…最高にクゥゥゥズゥゥだァ…!!!
フフフフフフ……そんなァ…クズは…消…毒…だなぁぁぁぁあああ!?

【オーラの量が一段と増す。それと同時に彼の目に狂気が募っていく】

…消毒ゥゥゥウゥゥゥ!!!!

【明らかに変わったテンション下の元に強化された身体能力で間合いを一気に詰めにかかり、もし縮まったなら下腹部に突きを繰り出す】
【振り返らなかった場合、いったん彼の正面に姿を現してから突きに入るであろう】

【この刀、名を「蛭」というが】
【この剣に切られたものは蛭に噛まれたが如く、血が長い間止まらず、浅い切り傷でも多く体力を奪う】
【そして血を吸うことで「成長」する】
【具体的には長さが伸び、強度、切れ味が増し、次にあげる特性が増す】
【この剣、もともとの切れ味も人体を一刀両断できるほど良いが、血の吸う量次第では鋼鉄をも切り裂く】
【今回はもうすでに死体の血を限りなく吸っているのだ、切れ味は最高を誇る】
【そして特性、この剣最大の特徴は魔力を削ること】
【この剣に切られた物は魔力が若干だが削られる、そして魔力、能力によっての攻撃に合わせることで若干攻撃を緩和できる】
【さらに赤いオーラが剣を包むことで切れ味をさらに上昇させる】
【もはや切れ味にはいうことはないか】
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 01:54:25.21 ID:dNToygXeo
>>441

うるさいゴキブリだ…

【背後で大きく叫ぶ男の声は彼の耳にもしっかり聞こえている。】

【彼は振り向かず歩いていた所を男のい刀によって下腹部を大人しく突かれる】
【その切れ味の鋭い刀は彼の下腹部から入り、背中を貫通している】

この一撃を先ほど俺に食らわしていれば――――いいものを。

【男になすすべもなく腹を突きさされたように見える彼だが】
【ふと傷口を見れば血が流れていないのだ。】

【男に突きを食らった彼の姿は消えていき――――幻影だった事が男にも分かるだろうか?】

命は大事にするんだぞ――――

【喪服の男の背後から声が聞こえるだろう、その黒いコートを着た彼が立っている。】
【覇気を体中に滾らせ、その周囲を轟かせ飲み込もうとばかりの空間がそこに見えるだろう】

今のお前では到底俺には適わん、もっと強くなる事だな――――

【そう言って彼は姿を消して―――消え去るだろう。】

/おつかれでしたー
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/30(木) 02:02:01.67 ID:GCR9hXxw0
>>440

……ほんとうっ?

【きらり、先ほどまで泣きそうなほどに潤んでいた瞳が、今度は涙ではなく煌いて】
【挙げられた二つの条件に、極々軽く、二度頷き】
【少しだけの間を置いて。警戒心について、疑問でも抱いたのか。首を傾げるも】
【「……う、ん?」なんて。三度目の曖昧な頷きを返して、流してしまう】
【警戒心。今現在の時点で既に無いので、どうもアレなのだが。まあきっと、……大丈夫?】

うん、……そうするっ。
本当に、ありがとう……!

【にっこり、笑うその表情も。やっぱり子どもっぽくて】
【多少童顔気味ではあるが、きっと十八だとかそこら。それなのに、この表情である】
【こっくりと頷いて、大事そうに抱く】
【……余談、なのだが。当時、少女は「屋根のあるところで寝られる。」なんて。そんな風にも喜んでいた、……とか?】

良いことを口に出せば、きっと良いことが起こる。
……言霊、私なんかじゃ駄目かもしれないけど。
桜の花言葉、……「あなたに微笑む」。花が、助けてくれると、……いいな。

【先ほど、魔力を篭めて発せられた言葉は、どうやら言霊のつもりだった、らしい】
【精一杯のおまじないのお返しと、そんな、小さな花一輪】

【魔力で作られた桜の花は、触れれば、やっぱり脆さがあって】
【それでも、硝子のケースに入れられれば。特に乱暴に振ったりなんだりしない限りは大丈夫なはずで】

【……ちなみにこの桜の花。しばし時間が経てば、その光は微かに弱まり、花自体も微かに暗い色となる】
【まるで水が足りなくなったように、段々と萎びていって。その段階で、水の変わりに魔力を与えれば、完全復活をなし】
【きちんと魔力を与える限りは枯れることも無く、満開の形のまま維持し続けることも可能である】
【魔力を与えなかった場合は、そのまま、まるで枯れたように暗く、茶色に変わり。そのうちに、残滓も残らず失せてしまうの、だが】
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県)[saga]:2011/06/30(木) 02:02:54.41 ID:IoSH6AyW0
>>442

…ふん、逃げ足だけは認めてやるが…それで俺の実力を図ったとでも思ったか?
俺は…左利きだぞ?

【それだけ言って男が消えた後、彼は気絶した。痛み止めが効かないほどの威力であること、彼の狂気が敵の逃走で薄れたことが原因】
【死体が消されていなければ彼は自警団に捕まっていただろう。そこだけが幸運であった】

/乙でした!!
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/06/30(木) 08:20:51.25 ID:aqsbV1CP0
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 19:46:57.40 ID:VxaAKIJSO
【路地裏】
【少し大きめの黒と灰のチェック柄の長ズボン、白く柔らかなブラウスの上に学校の制服を思わせるベージュのブレザーを羽織った】
【ペパーミントの髪色、琥珀色の瞳の少年がキョロキョロと辺りを見回しながら歩いている】

もしかしてまた迷い込んじゃったのかなぁ、トホホ…
怖い人に絡まれる前に早く大通りに出ないと

【言動から察するに、少年は誤って路地裏に入ってしまったようである】
【道を探しながら歩く姿は余りにも無防備】

【辺りからは人の気配は感じられない……然りとて、そこは路地裏である】
【夕闇に染まる街の陰から飛び出した、何者かに襲われないという保証はない】

はぁ〜お腹空いたなぁ…
昨日から何も食べてないよ
【その事に気付いていない様子の少年は、緊張感なく空きっ腹を擦っている】
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 20:01:41.70 ID:buRr1FS3o
【氷の国 大水晶洞窟入り口前】

【季節に関わらず白い雪が降り落ちる極寒の大地に】
【山の一つを刳り抜くようにして開かれた巨大水晶洞窟があった】
【入り口の縦幅だけで40mはあろう其処は、それだけでも規模の大きさを窺わせ】
【大自然の雄大さと人間の小ささを思い知らせるかのように存在した】

【凍てつく冷気に晒されながらも、冒険者達は集合地点にて合流する事になった】
【幸いにも吹雪は来ておらず、見通しは良い。絶好のクエスト日和ではあるが】
【防寒具無しでは辛いこの温度の中で、冒険者たちはどのような装いで訪れるだろうか?】

うっし、全員集まったのだぜ?
今から点呼取るんで、皆返事をしてくれなのだぜー!

【それはともかくとして、一人の男が冒険者たちに声を掛ける】
【褐色の肌をした冴えない容姿の男の纏うモコモコの防寒具には、ギルドの紋章が刻まれており】
【今クエストの案内役を務めるギルド関係者であることを察せられる】

【男――ギルマスは手にボードを持ち、冒険者たちへと視線をやる】
【先ほど発した言葉のとおり、返事をしてあげればいいだろう】

【討伐クエスト<クレイジークリスタル>……開始】

/クエストの開始文です。参加者の皆様ここにレスをお願いします
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 20:07:41.05 ID:Ww2kQ1O1o
>>447
【この少年の場合、体質や生まれの関係もあり】
【季節には合わないが、この場所の基準からすれば薄着に見える】
【そんな服装でも、割と平然とした顔をしていた】


おお、懐かしの我が故郷……という程、離れてもいないか
どうせ年に数回はくる事だし……

……それにしても、ここは凄い
条件が条件なら、観光名所にも慣れるだろうに

【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスに白い毛皮のコートを重ねて、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き、長い白髪の少年】
【案内人の彼に見える所に立ち止まり、天井を見上げながら】


白蘭、いるよ。おそらく遅刻はしていない筈
高額報酬の約束された仕事、結構真面目に掛かるから期待してて欲しいな

【ひょい、と手を挙げ、自分の存在を主張】
【良く見ればその手の甲には、うっすらと白色の体毛が現れている】
【白狼の白蘭≠ニいう名乗りは、比喩でも何でもないのだ】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 20:10:54.95 ID:81OsV9ceo
>>447
【洞穴の入り口、腕を組んで仁王立ちするのは、今回のクエストマスター】
【寡黙に何かを考えながら道中歩いてきたが、今なお震える様子を見せない、不思議な少女】

【ウルフカットの黒髪に焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた両腕は、うっすらと鍛えられているのが見て取れるだろう】
【左腕にはひじから指先まで包帯でぐるぐる巻きにされており、武闘派のような印象を与える】
【ただし、今回は袖こそノースリーブだが、地面につかんばかり裾が長いコートである】
【何かがおかしいけれどこの人物、意地でも肩から先は出しておきたいらしい】
【前は閉めていたが、それでもなお、腰周りや胸元の曲線が性別を主張するも】
【その立ち姿、振る舞いが、その人物を男性と呼ぶことを憚らせる…そんな不良っぽい少女】

竜崎遥人だ。

【点呼を要請され、ぶっきらぼうに名前だけを名乗る】
【毅然と、を通り越してやや傲然とした立ち姿】
【それがクエストへの意気込みを感じさせる、静かながら気合の入った人物といえよう】

【遥人と名乗った不良少女は、包帯を巻いた左腕に何かを出現させた】
【ライフルのようなロングバレル…こちらの世界で言うならウィンチェスターが近いデザイン】
【違いと言うなら、グリップ付け根部分に仕込まれている稼動軸と思しき装飾】
【そしてバレル下部に備え付けられたマチェット(鉈)状のブレードパーツであろう】
【形容するなら、ガンマチェットと呼ぶべき代物】

【それを片手で担ぎ上げ、準備が整っていることを無言で示した】
【このガンマチェット…一切の魔力反応を検地できないはずだ】

(竜……)

【狂える水晶…その意義を知り、狩るために】
【遥人は黙し、同行者たちを観察しながら、その内々に闘気と殺意を圧縮する】


//竜崎遥人、出撃するです
//皆さんよろしくお願いします!
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 20:12:40.36 ID:81OsV9ceo
>>449
//…why? すみませんしくじりました

【その立ち姿、振る舞いが、その人物を男性と呼ぶことを憚らせる…そんな不良っぽい少女】

【その立ち姿、振る舞いが、その人物を女性と呼ぶことを憚らせる…そんな不良っぽい少女】

//に訂正します…しょっぱなからすみません…
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/30(木) 20:13:14.85 ID:SvtnrfpV0
>>447

【子供にしか見えないような参加者も散見される、この依頼だが】
【その中でも特筆すべき、131センチの矮躯がそこには存在していた】

うー、あー、さっむいなぁもー
言い過ぎかもだけど、モーショ日が恋しくなっちゃう

おっと……このアタシ、“海部 史音”と…
「その従者。もの云う鉄槌の“ベンヌ”――」

【『ここにいます(ぞ)』――と、】
【不意に、二つ分の声が響いたひとり分の領域を見やれば】

【薄桃色の奇妙な動物の毛皮で作られた分厚く柔らかな防寒具を纏い】
【フードの白いファーに混じり、ふわふわの黒髪を額周りに覗かし】
【この國に似付かわしい白い髪と、火の玉の如き真紅の眸を兼ね備える】

【そんな風采の幼い女が――肩に担いでいた「機械化された鉄槌」を】
【ギルマスに応答すると共に、二三度頭上で揺らした】

 【身を包むは氷の国の辺境の原住民の衣服の模倣】
 【郷に入っては郷に従え――という警句に従うなら、ベストに近い選択で】
 【じっさい、少女も酷く寒い思いをしている訳では無さそう】

……砕氷だったら、アタシに任せてよ
業者さんじゃないけどね、ちょっとくらい自信あるんだから――

【滑り止めの付いた手袋に包まれた右手は、紅い指輪を付けていた】
【煌々と。それが「警戒心」を伴って放つ薄ぼんやりした光は】
【白一色の空間の少女を、ささやかな彩で照らし出す――】


【―――それでも、油断はない】


//史音&ベンヌです、宜しくお願いします
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 20:15:30.51 ID:K1jy+UJjo
>>447

こりゃでけぇ洞窟だぜぇー。
いかにも大昔のお宝が眠ってそうな場所じゃねぇか。

【その青年は、濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる】
【今回はその上から灰色のフードの無いローブを着ている】

獅子堂輝天ここにいるぜぇー。
あー寒い寒い…

【震えながらも手を振ってここに存在を示し、名を名乗る】
【いつもの派手な格好は灰色のローブによって見えないが、後に見ることになるだろう】
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/30(木) 20:16:07.31 ID:SvtnrfpV0
//>>451に修正
【この國に似付かわしい白い髪と、火の玉の如き真紅の眸を兼ね備える】

【この國に似付かわしい白い肌と、火の玉の如き真紅の眸を兼ね備える】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 20:16:34.94 ID:K1jy+UJjo
>>452
//追記、みなさまよろしくお願いします!
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 20:18:14.20 ID:JRAQF4lao
>>447

「で、でけー……」
『さすが氷の国っていったところかな』

(足はまだ治ってないけど……大丈夫…だよね)

【視線を伏せて、何やら物思いに耽る少年の姿が1つ】
【聞こえる声は3つ、これの意味する所とは――】

【澄んだ黒の瞳に、同色の短くも、長くも無いぺったんこの髪】

【身の丈にピッタリの、黒い学生服をキッチリと着こなすこの少年。異質とも言えるのは、腰の2つのホルスター】
【その中には、銃が1丁ずつ入っており、右のホルスターに入っている銃は、今この瞬間にも魔翌翌翌力を溜めている】
【魔翌翌翌力を感じることの出来るのであれば、魔翌翌翌力の感知は難しく無い】

【年齢は見た目からして15歳前後と言った辺りである。身長は165cmほどと少し低い部類に入る】
【学生服の下に、カーディガンでも着込んでいるのか、寒そうな気配は感じさせない】

宮本重太郎ここにいます
「俺もいるぜー!」
『まず自己紹介でしょ……僕達は喋る銃、さっきのが白口。僕が口黒。よろしく…になるのかな』
「口黒の言ったとおり白口だぜ。今日はよろしくな】

【声の発生源は腰のホルスター。喋る銃というのは事実らしく】
【お喋りな銃と、何処か焦っているような少年】

/今日はよろしくお願いします
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 20:26:03.27 ID:IQE/cIYeo
>>447
いやー、いい感じに寒いわねーココ!

【洞窟の前で、全然寒そうでない声が聞こえてくるのがわかるだろう】

【そちらに意識を向ければ、長い髪を螺旋を巻いたツインテールにした少女がやってくるのが見えるだろう】
【ベージュのシャツに薄手のフード付きのピンクジャケット、それから黒いミニスカートという傍目には軽装すぎる出で立ち】
【だが、その手に携えている兵器然とした機械的な大き目の円筒を見たなら、彼女が「戦いに来た」ということは明白である】


只今到着、サフィリア・ペリウィンクルよ!
ココに面白いバケモノとよさげな素材があるって聞いてやって来たわ

「…私はパニー・テュルキス。ここまで付き添いで来ただけだから覚えなくてもいいけど。寒い」

【見れば、漆黒の長髪に合わせた黒い軍帽を被り、夜色の仮面を付けた人物が彼女の後ろを付いてきている】
【ポニーテールにされた長髪と着込んだ衣服の上からでも分かる身体の起伏が、それを女性だと認識させるだろう】
【装飾の少ない学生服にも見える暗黒色の洋服に身を包み、その背には暗い青緑色のマントが】


【まぁ、あくまでツインテールの少女が主役である
     ノリに深刻さが足りない辺り、いささか不安ではあるだろうが】

さってとー、早速戦いに行くのかしら?ちょっとだけ待っててー

【そんなノリ軽めの発言をしながら、大きめの円筒形の機械を弄りだす―――恐らく、武器の調整だろう】
【それはそうと、彼女の服装は控えめに見ても氷点下で活動する為のものとは見えない
   ―――平然としている様子を見るに、恐らく彼女自身が寒冷に強いのだろうが】

/よろしくお願いしますー!

>>451>>455
「んー……」

あれ?どうかした、パニー?

【参加した面々の一部に妙に偏った視線を送るパニーに対して、武器を調整していたサフィリアが問いかける】
【それを聞くと、パニーはおもむろに二人の人物に順に視線を移して―――】


「まずあっちの小さいハンマーの子。彼女は史音って名前だったかな
   ちょっとした国軍ガールズ仲間でね、前衛の攻撃翌力があてに出来るのはいいね」

ほほう、共闘した仲?アンタが珍しい。で、アンタが胡散臭い視線を注いでるそっちの男は?

「……宮本重太郎。小器用な銃使いで「正義の味方」。背中から撃たれない様に気を付けて」

あんた一体何が……あー、やっぱいいわ。だいたい見当つくから


【もし視線が会ったなら、パニーはどちらとも視線だけで礼をするだろう―――二人の少女はどういう縁があるのだろうか】
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 20:31:21.04 ID:buRr1FS3o
>>448
さ、流石地元出身……そんな格好でよく寒くないのだぜ
俺はもうさっきから寒くて寒くて……へくしっ!

【常人ならば耐え難いであろう白蘭の格好を見てそんな感想を洩らし】
【自身の腕を抱いてブルブル震える仕草をしつつもくしゃみを一つ】

それはともかく白蘭君、確認したのだぜ!
夏場大変そうだけど、獣人の子はこういう時過ごしやすそうでいいな〜

【そして、ボードにチェックを加えていった】

>>449
ヤッホー遥人の旦那!今日も気合入ってるのだぜ!
まぁ、専門家の旦那の腕ならドラゴンもきっとちょちょいのちょいなのだぜ!
よろしく頼むぜー!

【龍種という特別なモンスターを殺す専門家】
【其の特性や弱点などを知るであろう彼女の存在は今クエストの鍵となるか】
【ギルマスは、ボードの彼女の名前にチェックを入れていった】

>>451
こりゃまたロリロリし……可愛らしい子が来たのだぜ
まぁこの業界、年齢や見た目なんて大した基準にならないしね

【彼女の余りに小さな姿に、一瞬目をパチクリとするが】
【この世界に於いて外見など判断基準としては薄いことを思い出し】

その言葉、何とも頼もしい限りなのだぜ!
いっちょ、自慢のハンマーでガツンとやっちゃってくれなのだぜ!

【そんな言葉と共に彼女を激励し、ボードの名前欄にチェックを入れた】

>>452
お宝は山のようにザックザクだと思うのだぜ!
何せ水晶洞窟だからねぇ、そりゃもう値打ち物のクリスタルがよりどりみどりって寸法さ!

【獅子堂の言葉に対してそう応え】

ま、嵩張るし持ち帰るのは帰りにしなよ?
後無断で取ると国が煩いから、こっそりと……なのだぜ!
それはともかく、今日も期待してるぜ獅子堂の旦那!

【そう言いつつ、獅子堂の名前にチェックを入れていった】

>>455
おっす!久しぶりなのだぜ重太郎君に白ちゃん黒ちゃん!

【手を上げながら馴れ馴れしく声を返す】
【以前のクエストで一言交わしただけなのに凄まじくフレンドリーである】
今日の相手はどうにも相性悪そうな気もするけど
まぁ、何事も立ち回り次第で何とかなるなる!気合でぶっ飛ばしてやるのだぜ!

【ギルマスは、何とも説得力の無い言葉と共に、重太郎の名前にチェックを入れた】

>>456
ミ、ミニスカ――だと……?嘘……だろ……?

【少女の出で立ちに、ギルマスは戦慄する】
【極寒の国に立つミニスカ少女、それは余りにもアンバランスで】
【ギルマスは現実感のない光景に言葉を失うが……】

まぁ、最近の若い子は元気ってことなのだぜ!
サフィリアちゃん、今日はよろしく頼むのだぜー!
【……すぐに切り替えて、彼女の名前をボードに書きこんでいった】
/続きます
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 20:32:07.08 ID:buRr1FS3o
……んーと、これで全員かねっと。
それじゃ何時までもここにいても寒いし、早速出発するのだぜ!

【入り口には特に変化もなく、此処にいても何かが起こる様子はない】
【冒険者たちは依頼文にあった通り洞窟の最奥に向けて歩を進めていくことになるだろう】

【内部には神秘的な光景が映しだされていた】
【洞窟の壁や天井、床に至るまで色々な場所に大小様々の水晶が顔を覗かせている】
【その多くは特殊な魔力を帯びているのだろうか、赤・青・黄色と淡い光を発し】
【魔水晶の類を見慣れぬ者であれば、まるで別世界に訪れたかのような錯覚に陥るかも知れない】

……え〜っと、もうすぐかな?
確か地図によるとあそこを抜ければ依頼にあった場所のはず
皆、そろそろ準備しておくのだぜ!もうすぐ到着するから――――

【――進むこと約20分。奥に行くにつれて広大になっていく洞窟もようやく奥地に近づいてきた】
【前方には段々と最奥の「大部屋」に続く入り口が見え始める】
【この洞窟は長い直線道と、奥地に広がる希少水晶の採掘地である「大部屋」で構成されている】
【ギルマスは冒険者たちに呼びかけながらも、先頭を歩き向かっていこうとした――その瞬間、】

                        『――――――ッッ!!!』
 
【空気が破裂するような爆音が、洞窟を余す所無く殴打した】
【其れは紛れもない竜種の咆哮。絶対強者としての力を示すかのように】
【己という存在を世界に刻み付けるかの如く、高く遠く鳴り響いて行った】

な、なな……何なのだぜ!?
と、取り敢えず皆!ドラゴンはすぐ近くにいるのは確からしい!
早く行くのだぜ!

【ギルマスは龍の咆哮と、パラパラと落ちて来る細かい水晶に慌てながらも】
【前へと進み、直線道を抜けて『大部屋』へと足を踏み入れる】

【『大部屋』は洞窟の深奥に相応しく恐ろしく広い場所であった】
【半径100mはあろうかという円形のフィールドに、天井までは約200m】
【竜種であっても余裕を持って住むことの出来るそのスペースには】
【道中に会ったものよりも更に濃密な魔力を放つ水晶が無数に輝いている】 
【そして、その中央に其れはいた】
【長く伸びた首に、全身を覆う純白の鱗。樹氷のように複雑な形状をした一対の翼を持ち】
【頑強な四肢で体を支える一匹のドラゴンが、蒼い瞳に闘志を滾らせ何処かを睨みつけている】

ブリザードドラゴン……!?
あれが今回の……いや、待てよ……

【ブリザードドラゴン。氷の国に生息する強力な竜種である】
【冷気を自在に操るこのドラゴンならば、確かに調査団を殲滅して余りある力を持つであろうが……】

……ブリザードドラゴンは「新種の竜」じゃないのだぜ
調査団の見間違え?いや、氷の国の住人がそんな初歩的な間違いをするはずが――

【そう、このドラゴンは以前より何度も確認されている種族だ】
【ギルマスは怪訝そうな顔をしながら、ふと……ブリザードドラゴンの視線の先を追う】
【其処はフィールドの頂点。天井に近い場所であり】
【ドラゴンの視線の先には、他のどのソレとも比較にならない程巨大なクリスタルが存在した】

【いや――違う。ギルマスは気づく。そのクリスタルから凶悪な殺意を感じたのだ】
【禍々しいまでに純粋な、闘争と殺戮を司る気配。特別過敏な者でなくとも察することは容易だろう】
【だが、ただのクリスタルがこのような気配を発するだろうか?その疑問は、数瞬先に氷解する】

「――――――」

【クリスタルが、動く。小さな唸り声と共に】
【『張り付いていた脚部』が四方へと広がり、『長く伸びた尾』が壁面を叩き】
【『尖った頭部』が下方、ブリザードドラゴンに向けられ紅色の魔眼がソレを見据えていた】

/続きます
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 20:33:00.06 ID:buRr1FS3o
>>458

な……!?

【その正体に気づくと同時に、殺意の塊が蠢き出す】
【壁を思い切り蹴りつけ、砲弾の如き勢いを以て真っ直ぐにブリザードドラゴンへと向かっていく】
【この段階になって、その姿を正確に捉えることが可能となった】

【一本の剣を思わせる鋭利なフォルム、鮫のように尖った頭部に凶悪に生え揃った牙と紅の魔眼】
【20mは優に超えるであろう巨体を輝く蒼穹の鱗で包み、大蛇のように伸びた尾を生やしている】
【何より特徴的な点は、全身を水晶により「武装」している事だろう】
【両腕部には10mに近い長さの透明なブレード状のクリスタルを有し、背には羽のように広がった四対八翼の大魔水晶】
【首、胸部、脚部、頭部も厚いクリスタルの鎧で覆われていて】
【尻尾には、スパイクのように長く鋭い水晶が無数に並んでおり】
【胸部中央に三枚の水晶壁に護られた、巨大なルビーを思わせる血のように赤い「コア」のような部位が存在した】

【水晶龍、虹龍、幻影龍。後に様々な名で呼ばれることとなる魔龍が其処にはいた】

『――――――ッッ!!』

【ブリザードドラゴンは、殺意を以て襲いかかる水晶龍へと吹雪のブレスを浴びせる】
【通常の生物であれば数秒と経たず氷の彫刻と化せる超低温のブレスであったが】

「――――――」

【水晶龍は腕の一振りで「掻き消して」みせた】
【龍種の誇る最強の魔法「ドラゴンブレス」は、左腕部のブレードに触れた瞬間構成を分解され】
【何らかの形で連動しているのか、背の八つの水晶の内一つに白い光が灯った。】
【勢いを殺さぬまま水晶龍はブリザードドラゴンへと肉薄し、その両のブレードを以て串刺しにする】
【見ればブリザードドラゴンには無数の傷が刻まれている。冒険者がここに到達する前から戦闘は続いていたのだろう】

【ブリザードドラゴンは苦痛に呻き咆哮するが、この距離では抵抗することが出来ない】
【水晶龍は吹雪龍の体液を全身に浴びながらも、短い唸り声を上げながら腕を持ち上げ】
【ブリザードドラゴンを串刺しのまま吊るす姿勢に移行すると】

「――――――――――――――――――ッッッ!!!」

【無数の金属が一斉に打ち鳴らされたような奇怪な咆哮と共に】
【龍の膂力を以てブリザードドラゴンを天井目掛けて放り投げた】

【ブリザードドラゴンは、全身の傷から夥しい龍血を垂れ流しながらも】
【空中で身を翻し、周囲に瞬間的に百を超えるであろう氷柱の魔弾を生成し地上の敵手を見やる】
【確殺の勝機を自ら手放した水晶龍に、起死回生の一手を打たんとするが】

【その一瞬後、吹雪の龍は絶望を知ることとなった】
【水晶龍の胸部水晶防壁が開き紅色のコアが大気に姿を晒し】
【其れを中心に周囲の魔水晶から様々な色の光が収束、七色の魔力光によりオーロラにも似た波動を流出させる】
【ブリザードドラゴンは悟る。「アレ」は逃れようのない死の光であると】
【龍種が誇る固有魔法が極致「ドラゴンブレス」。】
【ブリザードドラゴンは魔弾を吹雪のごとく降らせるが、時既に遅く】

【天を衝く閃光。幻想的なまでに美しい虹色のドラゴンブレスは】
【攻め入る魔弾の悉くを蒸発させ、その先に存在した吹雪龍を丸呑みにし破壊の限りを尽くした】
【戦略級儀式魔術にも匹敵する一撃。其れに晒されたドラゴンは頭部を残し跡形もなく消滅し】
【一拍遅れてボトリ……と白き龍の成れの果てが洞窟の床に落下した】

「――――」

【水晶の龍は胸部防壁を閉ざすと死した龍に眼を向けることもなく】
【腕のブレードを振るい血を払いながら、新たなる侵入者の気配を感じ取りそちらに視線を送る】
【その瞬間、冒険者たちはドラゴンの「存在の格」を感じ取ることになるだろう】
【「威圧の魔眼」。高位の龍種が有する「自身の存在を強調する」効果を有する魔眼である】
【人間とは比べものにならないほど強大なドラゴンを前に、怯えず立ち向かうことが出来るだろうか】

【今、勇敢なドラゴンスレイヤー達と凶暴なる龍との戦いが始まろうとしていた……。】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 20:44:34.65 ID:BYaFq3CIO
【櫻の国】
【西側は近未来的な建物が広がるのに対し、ここはそれとは対極をなす。】
【東側である。何から何まで和風な、どこか心が落ち着く場所。そこの公園。】
【もう日も落ち、暗くなったその場に二人の人物がいた。】

「……ちくしょー…あっちいな〜」

【一人は少女である。長い黒髪が印象的だ。】
【ナカノヒトがものすごくファッションというか…、】
【そう言うものに疎いため、細かい服装の描写は省く。とにかく、】
【今の季節に来ていておかしくない、少し派手な色合いの服を着た、一人の少女。だ。】
【額に汗を浮かべながら、だらしなくベンチに横になっていた。】

まあ…夏だからね…

【そしてもう一人もこれまた少女である。その隣に座っていた。こちらは短めの髪。】
【やっぱりナカノヒトが(ryなので描写は省くが、】
【前述の少女と比べると少し地味な、そんな色合いの服を着て、メガネをかけている。】
【ここまでは特に取り上げることもない。普通なのだが、彼女達は、】
【一つだけ、特筆すべきことがあった。それは、】
【互いの容姿が全く似通っていることだ。瓜二つ≠ナある。所謂双子であった。】

「おい。…こんなクソ暑いのやってられん。いつもの頼む。」

もう…またあ…?

「いいだろ。暑いのが悪いんだ。」

【双子の性格は案外似そうなものだが、彼女達の場合は違った。】
【それがより顕著である。二人とも性格のベクトルは逆方向を向いていた。】

「…早く。」

…しょうがないな。

【裸眼の少女に急かされ、メガネの少女は懐から一本の木製の杖を取り出した。】
【一見なんと言うことはない、普通の短い杖である。】

……氷冷術…えいっ!


「あー…やっぱり夏はこれに限る。魔法も捨てたもんじゃねえな。」

もう…こう言うことのためにあるんじゃないのに…

【杖を虚空に振ると、目の前に表れた真っ青な「球」】
【耐えず心地よい冷気を放つそれは、二人の少女の周辺温度を下げていた。よくよく見れば、】
【高密度の魔力の集合体であることが分かる。】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 20:46:42.97 ID:hlb3hAZSO
【とある大型デパート。そこはファッション関連に始まる幾つもの店が内包された大型複合施設であり】
【人の活気に溢れたその場所の一角、紳士服の並ぶ店。先々週には父の日商戦で賑わっていただろう場所】

【ネクタイを品定めしているらしいこの青年は、店員が迂闊に声を掛けられないある理由を持ち合わせていた】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に赤眼、黒のシャツにグレーのジーンズ。ここまでに別段恐れられる要素はない】

 紺…? いや、黒か? ああ紛らわしい、見分けつかねえな。
 ――…あと3年で還暦だったか、面倒だし早々と赤にしとくのもアリだな…

【かれこれ30分、独り言を並べて同じ場所にいることも、まぁ店員が寄らない1つの原因となり得たが】
【何よりも、洒落たデザインで背に刻まれた機関の紋章が、店員達への物言わぬ警告信号となっていた】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 20:52:26.06 ID:Ww2kQ1O1o
>>457-459

夏は辛いね、何が辛いって湿気が辛い
毛が体にべったり張り付く、あの間隔って言えばもう……

……まあ、運動すればコートも要らなくなるだろうけど
そこまでは流石に……体温を保って置きたいね


【人数が揃った事を確認すると、白蘭は案内の通りに進んでいく】
【その間も、周囲の景色を眺める事は、忘れていないようで】
【「これ、欲しいな」 そんな事を呟いていたりもした】

【さて、奥へ奥へと進んで、そろそろ肺の中まで冷気が浸透した頃】

うわっ……!酷いな、騒がしい……
これは観光に適さない、というのが分かるよ……

……しかし、懐かしい声ではあるね。親しくしたい類じゃないけど

【その咆哮は、なじみ深いとまでは言えないが、過去に知らないものではない】
【親や近所の大人に「近づくな」と教えられる、所謂危険の一種】
【だが、能力者がこれだけ居るなら問題は無かろう。そんな安堵もあって】


は、はは……世の中、そんな上手くは行かないんだよね……
病院の予約を忘れてた事を、今更ながら後悔したんだれど

(……ヤバい今回こそ本気でヤバいちょっと甘く見過ぎてたヤバい!)
(……全力ダッシュで逃げたいよ、まったく)

【安堵が長く続く様な仕事だったら、こんな高額報酬にもなるまいと】
【依頼の文面を思い直し、引き攣った笑いを漏らした】
【彼我の力量差を見抜く目は、生存競争には必須の武器。その武器を引き抜いてみれば】
【ボトムの下で尻尾が、さっさと逃げろと巻き込まれていた】

【然しながら、そうはいかないのが、残る50%人間部分の理性である】

……これはお宝の山じゃないか、宝石が生きて動いてる!
バラして売れば幾らになるか、ああ愉しみだ……!

【虚勢で自分を叱咤して、ガキンと奥歯を強く噛み合わせて】
【白蘭は、洞窟の床に落下した、ブリザードドラゴンの頭部へと駆けより始める】

【十分に近づく事が出来たのなら】
【白蘭は左手でそれに触れて、右手を自分の顔に触れさせ】


≪The Mask of the Red ―――――≫ 伝染せよ、伝染せよ。城壁を越えて玉座の間まで

【小さな声で、何事か呟くだろう】
【コートの背が、内側から持ち上げられる様を、誰かが見る事になるかも知れない】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 20:53:50.77 ID:81OsV9ceo
>>448
(線が細いな…いずれにせよ現地人と呼んで問題ないらしい、ステータス低下は気にしなくていいか)

【白狼の素性は知らないにせよ、言動から寒さへの耐性を見て取る】
【刹那に寄せた視線は、挑発と紙一重の期待】

(こういうやつは生き汚い…気にする必要はないか)


>>451
(ガキ…いや、あのハンマー、見かけによらず重量級か)

【子供は風の子というが、元気な少女に漏らしたのは嘆息】
【本当に、この世界は見た目と戦術が合致しない】
【特に抜け目ない警戒を見せるその立ち振る舞い…】

(こいつの立ち位置、重要そうだな)

【口元を隠して、少しへの字を緩めた】


>>452
(…日本人くせぇが、こっちでは櫻っぽいっつーのか?)

【キセルをくわえる姿といいゲタといい、異世界のある地域によく似た伝統衣装がある】
【それにわずかな感慨を見せるも、仏頂面は崩さず】

(…さてこの男…どっちだ?)

【(偏見だが)日本といえばサムライ・忍者】
【素性によって、今後の考え方は変わってくる。無論、それ以外の可能性も十分考慮内だ】


>>455
(…また気弱そうなのが…しかし、変なやつだ)

【この寒さの中、学生服を着こなす少年】
【違和感を感じたか、一瞬こげ茶色の双眸が金に染まった】
【魔力感知、魔眼状態。反応を示したのは二挺拳銃】

(…拳銃じゃ、威力は期待しないほうがいいか)
(どちらかというと精密射撃…さっさと弱点見つけて、場所によってはこいつに知らせて狙撃させる)

【無言だが、その思考は打算的】
【効率重視、使い道を見出す思考は、果たして】


>>456
(二人? …大砲使いと、仮面女)

【高額報酬の意味を知らないのか、あるいは実力者なのか】
【それを測りかねるハイテンションには、左腕のマチェットはそのままに右手を下ろしポケットへ】

(知り合いがいるらしいが…まあ、いいんじゃないか?)

【無駄に思いつめるのもよくない、パーティにはピエロも必要だ】
【言葉選びこそ失礼だったが、遥人はほどほどに肩の力を抜いた。ある程度気を許したのかもしれない】

//いきなりですみません、続きます
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 20:54:36.54 ID:81OsV9ceo
>>463続き

>>457-459
……ククッ、当たり前だ。
久しぶりなんだよ、本職の仕事は…腕が鳴る。

【ギルマスの呼びかけに、仏頂面を崩壊させて笑った遥人】
【今突っ込みを入れたら、漏れなく殴られかねないが、確かに気合十分】
【うなづいて、すぐにその後ろへと追従する。足取り確かに、間違いなく】

【周囲の水晶にはそれほど見向きしない】
【先ほどの魔眼状態も、維持費を考量してすぐにおさめる】
【視線はただ一点、最奥の竜のみ】

【大広間に出るや否や、遥人は両耳を塞いだ】
【竜の咆哮は、その声量から時として縛哮(バインドボイス)と呼ばれる影響を伴う】
【そうでなくとも爆音から鼓膜を守らなければ、すぐにいかれてしまうのだ】

【震えた両手を耳から放すと、マチェットを構える】

【正面にいたのは、確かに竜だ】
【ただギルマスのいうとおり、竜としては比較的ありふれた種類。報告と違う】
【もしもその報告を信じるなら、新種の竜がいるとすれば、】

縄張り争い、か…なるほど、剣のような傷ってのは水晶によるもの。
…ならいいや、守護者との二面戦闘なんて考えよりはいくらか気楽だ…!!

【視線に魅せられても、吹雪竜が瞬殺されても、その全身がいかに凶悪であろうとも】
【それ以上に凶暴な目で、竜崎遥人はわらう】
【その目を邪眼へと作り変えて、魔眼の干渉すら叩き潰す】

【ざわり、全身が総毛立った】
【恐怖? 戦慄? 否!!】

…はじめようか、晶竜。お前を狩りにきた。

【黒々とした衝動は、果たして比喩だけにとどまらない】
【じわりと全身から染み出した黒い魔力は、まるで意思持つかのように遥人の周囲を滞留し旋回する】
【まだ、ごくごく薄い、形すら持たない邪悪な霧】
【けれどその中には、間違いなく意思があった。標的を認め殺意滾らせる、狩人のごとき意思を】

【マチェットを構え、先制とばかりに一発ぶち込む】
【小手調べとばかりに、狙ったのは右腕間接】
【スラッグショット…散弾銃の大口径を逆手に取った、一発に全てを込める弾丸】
【小粒の玉をばら撒くようなシェル、それを打ち出す炸薬を一発に凝縮したそれを射出する】

【打ち終わると反動が来る】
【地面と水平に構えられた腕が直角に折れ曲がり、側面から見ると十五分の時間経過ともたとえられる】
【同時に薬室隣のコッキングレバーが立ち上がる。リロード要請を銃本体が行ったのだ】

【しかし遥人は装填し直さない、立ち上げたまま手首を上げ、銃の角度が少々変わった】
【稼動部分の装飾を基点に、大体三十度弱の移動】
【グリップとの角度がまっすぐに保たれ、よりマチェットとしての取り回しに優れた形状への『変形』】

【反動から復帰するまでにアクションがなければ、左手に持ったガンマチェットを下段に構え、走り出すだろう】
【獣じみた哄笑を口の端に浮かべ、マタドールを前にした闘牛のように】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/30(木) 20:55:08.95 ID:SvtnrfpV0
>>456

【ある吸血鬼なら、「マントと剣は何の冗談だ?」と問うだろうか】
【ある連合員なら、微量だろうと複雑な顔を見せてくれるだろうが】

おひさっ、……パニ・キュレータだよね?
てっきとーなのが好きだけど、仕事はキッチリやっちゃうからサ
今日の戦いも――よろしくっ

「宜しく、お願いしますぞ」

【妙に、当たり障りの無い会話となってしまった】

【史音の方は左手の親指を軽く立て、ベンヌは頷くが如く明滅し】
【とは言え。名前の確認の延長線でしか無い会話こそ】
【後に引き継ぐものが無い分、今は理想的かも知れず――】

>>458-460 (+>>462の白蘭きゅん)

【竜とは何かという疑問を前に、数多の人が答えて曰く】
【ある地では「神の化身」。ある司祭は「悪魔の尖兵」、ある好事家は「究極の美」――等と】
【枚挙に暇の無いほどの答えが、歴史の中で捻り出されて来たが】

【実際のところは、究極的にシンプルな問題であった】
【「とても強いだけの、ただの生物」としか言いようが無かった】


【それ故に、食物連鎖の歯車でしかないが故に】
【その『脅威』は、現実感を伴い押し寄せる】
【目の前で繰り広げられた光景は、例えれば猫が鼠を殺すのと同じ】
【ただ、縮尺が途方もなく違うだけのこと――そして、】

 【厭に冷めた思考で、姿なき従者はふとそう思い至ったけども】
 【それを中断する、幼き声――】

へ、へへ、えへへっ……

戦う前からこんなに手の内をを晒してくれるなんて、優しい龍さんだねー
情けはかけないけどサ、感心しちゃった

「……マスター、…?」

【怯えも畏れも抱かないと言えば、それは嘘だが】
【心の上では退く事を知らない少女は、鉄槌を構えて心を昂ぶらせ】
【ベンヌの心配をよそに、ちゃかちゃかと足踏みし】
【竜の挙措のひとつひとつを、その真紅に刻んでいた】

 白蘭、あの白銀の騎士の時みたいに逃げんじゃ無いわよ!

 きょうは――自分から、命を賭けに来てるんだもん!!

【鉄槌を身体の左側に向けて寝かせる、奇怪な構えを組むと】
【左右双頭のうち背後側を向いたものが、火蓋を切るように解放される】
【生まれた空洞と永遠の氷堂の内を、甲高い音が跳ね回り――】

【少女は、前衛を任せろとばかりに少しずつ歩み出す】

 【待ち構える / 戦闘準備完了 / だかしかし】
 【この少女はまだ知らない、「幻想」の真の恐ろしさを】

【ここで散る不運を、嘆く事にならないとは言えない――】
【戦いに魔導人工頭脳を浸しつつも、そんな思いをベンヌは拭えずにいる】
【――恐らくは。先より吹き荒れぬ竜特有の魔力の仕業であった】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 20:55:19.87 ID:bFzzuz3AO
【路地裏】

【ゴロゴロとご機嫌に喉を鳴らす曇天、一瞬の雷光は生物の本能的な部分を逆撫でしながら轟いた】
【耳のイカれそうなテンションで億万の微温い雫が歓楽街のネオンを片端からドラムし、貧相な傘を叩く様はウザったいの一言であった】

【小規模な熱帯低気圧が接近していると、汚れた地面に転がるラヂオが壊れかけた音で訴えている】
【水溜まりが拡げる波紋に文字を見ながら、衣服が濡れるのも気にせず怠そうに座り込む青年の姿があった】
【襟足ほどの灰色をした髪は小さく結ばれ、切れ長の瞳は群青に染まっていた】
【白いVネックの上から黒い薄手のジャケットを羽織り、襟には帽子のピンバッチ】
【濃い色をしたジーンズ。スニーカーは、けっこう使い古したもののようで】
【夜色の手袋をしっかりと嵌め、左手で黒い安物の傘を握っていた】

【彼の周囲の地面は渇いていた。つまり、何時間も前から此処に座り込んでいるらしい】
【右手で額を抑え、蹲る姿は病人さながらであったが傘の柄と共に器用に握られた煙草が少しばかりアンバランスで】

…………。痛い……

【けれど、体調不良は間違いでもないらしい。頭痛を呟く声は、彼の周囲に蟠る枯草と火薬の香と共に霧散した】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/30(木) 20:59:45.77 ID:SvtnrfpV0
>>465ですが、神速でお風呂に入って来ます!
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 20:59:49.30 ID:K1jy+UJjo
>>455

重太郎か?久しぶりだな!
今回も期待してるぜっ!

【久しぶりの再開で表情が喜び、そして今回もよろしくと言わんばかりに挨拶して】

>>463

(こっちの方気にしてやがる…。まぁ今はいいか)

【青年もこの男の事を一瞬気にするが、特に今は気にすることもないと言った感じで】

>>457->>459


へぇ、綺麗な床じゃねぇか。こんな綺麗な場所にドラゴンとか言う奴がいるんだから
おっかねぇよなぁ。

【青年は周りの景色に見とれながら暢気に呟きながら歩いて行く。】
【そして、大広間と呼ばれる場所で龍の咆哮を聞き、そちらの方へ向かい龍の出現と新たなる龍の出現を見る。。】

おいおい…こりゃバケモン同士の戦いじゃねぇか…
あんだけのデカブツを頭残してやっちまうとわな…大した奴だぜ……

【二つの龍の壮絶な戦いをその瞳に収めて青年は呟く】
【人間では決して辿り着く事ができないだろうと思われる戦いを見て思ったままの感想だろう。】


あの紅の宝石はかなりの宝とみた!やってやるぜぇ!

【紅の宝石というのはおそらく龍のコアの事だろう。青年はそれをお宝になると見抜いた様で。】
【今までの寒さも吹き飛び、青年は灰色のフードの無いコートを投げ捨てた!】
【そして、体中の気を練って戦闘態勢に移る――――!】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 21:02:36.85 ID:Hz/iRcFzo
>>466
【ふわふわと、路地裏に何かの人影が入り込んでくるだろう】

―――♪

【調子の外れた鼻歌を、暢気に歌うその人影の姿を描写するとすれば】

【黒髪黒目に紅いフレームの眼鏡が特徴的な、18,9程の女性】
【ふんわりとしたロングスカートに、ブラウス。そして首にはストールを巻いている】
【どことなく理智的な印象と抜けた印象を感じさせるだろう】
【口に加えた真鍮製の年季の入った煙管が、その姿の中で異彩を放っているだろう】

【と言ったところか】
【ともかく、そんな女性が宙に浮かぶ安楽椅子に座りながら傘を差して∴レ動していた】
【地面から10cm程浮く安楽椅子は、防水魔法が掛けられているのか、濡れることはなく、優雅に移動を続けて】

―――♪

【そして、鼻歌を歌いつつ、煙管の煙を吸って、ふぅと吐く】
【途端、安楽椅子の動きが止まり、きょとんとした表情を浮かべて】

あら?なにか障害物でも、あるのかしら。

【そう呟くと、椅子から体を乗り出し、進路の先に居るキミを確認しようとするだろう】
【その瞬間】

わ、ひゃ――――っ!?

【ずりっ、と耐性を崩して、顔面からキミに突っ込む形ですっ転んでくるかも知れなかった】
【唐突に態勢が崩れたため、当然手等は出せない、確実にこちらからは突っ込むことを止めるすべは無かった】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 21:05:35.07 ID:JRAQF4lao
>>452
お久しぶりです
「おー獅子堂おひさー」
『こんばんは』
といっても今回は俺達は……

【簡単な挨拶の後、複雑な表情を見せる】
【魔術が効かないというのが引っ掛かってるのだろう】

>>451
(「同じ喋る武器――ハンマーって何か格好良いよな」)
(『仮に僕らがハンマーだとしても重太郎の力じゃ無理だよ…』)

【もの云う鉄槌――同じ喋る武器として何らかの上が沸いたのは間違い無く】
【小声でやり取りをしていた2丁だが、「聞こえてるから…」との呟きで話を止めて】

>>456
ん――パニー……と
「また会ったな。ティナ元気にしてるのか?」

【パニーに視線を遣り、軽く会釈をして】
【体調を気にする辺りは、ティナの事は嫌いでは無いのだろう】

『誤射する程僕らの扱いは下手じゃないからね、重太郎は――』
…腕にはそこそこ自信があるから

【冗談かどうかはよく分からなかった】
【だけど、誤射するだなんて認識を持たれるのは嫌だったようで】
【自称しているが、自惚れてはいない様子】

>>457-459
「白ちゃん!ナイスネーミングだぜ!」
『騒ぎすぎて、あんまり迷惑掛けたら駄目だからね…』

魔弾を扱うのでやっぱりそこらへんは少々厳しいですよねやっぱり……
「でもギルマスの言うとおり立ち回り次第でどうにでもなるって」
『その通りではあるんだけど…弱気になっちゃだよ?』
大丈夫だって。心配しないで

【何個かのやり取りを交えるその姿は仲良さげなもの】
【恐らく付き合いは長いのだろう】

【そして場面は変わって洞窟】

「……かなりヤバそーだな」
(『とにかく、魔術が利かない、それを埋める何かをしないと駄目なんだよね……』)

【耳を刺す竜の咆哮。体を引き締めるのには、十分過ぎる程】
【ゴクリと唾を飲みながら、ギルマスに着いていく】

あんな強そうな竜が……
「ぶー垂れてる暇は無さそうだぜ?怯えてるのか?」
『足、辛いのは分かるけど、走り回らないとキツそうだよ?』

怯えてない。俺は俺のやれる事をするだけ―――

【愚痴を吐きつつも、ホルスターから銃を引き抜き】
【まだ治りきらない足を恨みながら、竜を中心として、円の動きで駆け出す重太郎】
【自分に課せられた役割は後方支援だろう】

【まだ試したワケでは無いが、魔術の効果が無いとなると、自慢の魔弾も効かないハズ】
【何らかの種があるのだろうが、それが分からない以上は自分にはどうにも出来ず】
【まずは魔術が効かないのかどうか、真偽を確かめる為、左手の銃白口から魔弾を放つだろう】
【下級魔術と中級魔術の半分程度の魔翌力を包容した魔弾】

【竜の脚部へと発射された魔弾。効果が無いと踏んだ重太郎一行】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:13:38.41 ID:IQE/cIYeo
>>465
「コレは私と違って適当なのが売りでね、きっと気に召すさ」

コレとか気に召すとか、さりげにモノ扱いしてるんじゃないわよ!

【以前と違い、どこか飄々とした様子で言葉を紡ぐパニーと、素直に乗っかって軽く起こってるサフィリア】
【パニーの瞳に、穏やかな感じが宿っていることには―――気付けただろうか?】


>>470
「……
 そちらも、思ったより元気そうで何よりだよ
 ちなみに彼女は最近まで休養してたさ。「死なない」と「平気」は別問題でね、また会ったら全力で殺してあげたらいい」

【こちらの予想よりも穏やかな反応に若干面食らいつつ、落ち着いて返答をするパニー】
【言ってることが妙に物騒だが、殺し合いを望んでいるという旨を本人から聞いている以上、改まって驚く程でもないか?】

―――え?結局こいつらは上手いの?ヘタなの?

「ちょっとしたジョークだよ。そこらの素人じゃないことは保証する」



>>457>>458>>459
それじゃあ、アタシは行ってくるわねー!ちゃんと案内しなさいよ、ギルマス!

【調整が済んだのか片腕で抱えるように円柱形の機械を抱え、パニーに手を振って一時の別れを言う
   ……一時に、なればいいんだけど。兎に角、ややうるさくしながらギルマスに案内されて洞窟に侵入する】
【色とりどりの魔水晶に興味全開で、物欲しそうな顔を見せたりもして―――】

【―――さて、最奥の部屋である。当然サフィリアの目に映るのはブリザードドラゴンと、そして―――】

ちょっ……新種とは聞いてたけど、何よあの規格外兵器!

(話通り、魔翌力が打ち消されてるわね―――いや、吸収でもしているのかしら?
   一応魔翌力に頼らない攻撃方法は用意してるけど……力押しはちょっと無理そうかしら)

【ちょっとどころかかなり無理そうな感じの、圧倒的な戦闘力を目の前に提示されて、彼女が抱くのは興味―――
   どうやってああも見事に魔翌力を無力化したのかとか、あの超でかい魔水晶欲しいとか、そんな不純な感じの】
【だが、どうあれ、それらの感情は彼女を龍の威圧と対して尚戦いに駆り立てるに十分な原動力となる】


さーって……今度はアタシ達とやろうってわけね!
受けて立つわよ―――

【がちゃん、と右腕に抱えられ、腰だめに構えられた円柱状の武器が僅かに、しかし明白に変形する】
【ランチャー、という言葉が正しいだろうか、「砲身」となった円筒の先を「敵」たる龍に向け―――】

てーーーっ!!

【まずは一発、グレネードの類と思わしき炸裂性の実弾頭を撃ち出す!】
【狙いは龍の左腕―或いは左前脚というべきか―の肘(膝?)関節部分
     狙いは荒いが、リア的にはそれならそれで鎧たる水晶の強度を測るに使えるというやや浅い考えもあったり】
【生身の人間相手ならほぼ致命傷に成り得るだろう爆発の威力―――流石にこの龍がそう容易く行くはずも無いだろうが、効果の程は?】
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 21:16:48.44 ID:bFzzuz3AO
>>469

【浮遊する安楽椅子――路地裏に不釣り合いなそのピースを、青年は視界に入らないというように無視していた】
【正直なところ痛みでそれどころではなかったのだ。偏頭痛を患っている訳でもないせいか、慣れないものには殊更弱い】
【尤も、何があるか分からないのが路地裏だ。この優雅な有閑マダム的雰囲気の女性が殺人鬼とも限らない】
【なにせ執事面した頭部偏執狂がいるくらいだ――とは、皮肉であるのだが】

【ともかく青年は、僅かに傘を持ち上げて視界をある程度確保しながら彼女の動向をそれなりに窺っていた】
【通りすぎるならば構わない。こちらに刃を向けるならば逃亡の策を巡らす。その程度の思考であった】
【が――、】

――――ッ、

【此方に顔を向けた時、不安定な体勢を思ってか少しばかり傘を外にむけた】
【それが功を奏した。突っ込んでくる『女性』――煩わしいと思いながらも身体は無意識で腕を伸ばす】

【右手に持っていた煙草は咄嗟に掌に握り、火を消した】
【左手の傘は宙へと飛ばし、その反動で彼女の肩へと腕を伸ばす】
【ぐっと、冷たく硬い腕が女性の細い肩を抱き寄せるだろう。勢いはそのままに、自分を彼女と壁の間のクッションとして】

っ、ぐ……

【小さく呻く声と、鈍い音。しかし、全て成功していれば、彼女は顔を怪我する事もなく、】
【横抱きにされるような形で、青年の腕の中に閉じ込められることになるだろう】

【落ちる傘と、匂い。枯草、火薬、煙草――沢山の印象を抱かせながらも、ただ沈黙する青年は一言を発しない】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 21:24:34.93 ID:buRr1FS3o
>>462
【ブリザードドラゴンの頭部は】
【ブレスの衝撃により飛ばされた影響か水晶龍から離れており】
【龍と距離を保ったまま、妨害されることもなく白蘭の行動は成功する】

【しかし好戦的な事が窺えるこの龍を相手に長い時間は取れない】
【此処から先更に迅速な行動が必要となる可能性が高いだろうか】

>>463>>464
【右腕関節に迫る一撃】
【其れは直撃したならば竜鱗に覆われた身体とは無視出来ぬダメージとなっただろう】
【しかし、直線的にして十分な距離のある攻撃。そして何より、他者の介入のない単発であったことが災いした】

「――――ッ!」

【ドラゴンの取った行動は一つ】
【銃口を向けられた瞬間に腕を軽く上げブレードを合わせる】
【危機察知能力と反射能力の高さが成せる妙技を以て、甲高い金属音と共に受け止める】
【ブレードは高火力の攻撃を食らったにも関わらず損傷らしいものが見られない】

【竜鱗を容易く貫き破砕するブレード、その強度は推して図るべし】
【それを見た遥人はここから先如何なる行動を以て場を立ち回っていくだろうか】

>>465
「――――」

【遥人に続き前に歩み出る史音に、紅き魔眼を向ける水晶龍】
【左腕部のブレードを鮮やかに輝かせながら、威嚇するようにガリ……ガリ……と床を削った】

【歩み出たの時点で冒険者たちは敵対存在と認識されているようだ】
【そして、前衛に行くならばこの巨体と凶悪な二本のブレードを掻い潜る必要がある】
【強大なる存在から明確な敵意と殺意を向けられ、死の剣を掲げられたこのフィールドで、史音の取る選択とは】

>>468
【紅の水晶は先程見せたように水晶防壁により守護され】
【更に20m超の巨体の胸部、その高さを攻略することは非常に困難だろう】

【しかしながら、その価値は各国に語り継がれる秘宝と比べても遜色はない】
【宝を求める者であれば喉から手が出る代物であろう】

【道のりは困難。しかしてその先に待ち受ける宝は輝かしいばかりの魅力を持つ】
【獅子堂はこの先如何なる手を以て戦っていくだろうか】

>>470
【重太郎の魔弾は、水晶龍の脚部へと直撃する】
【しかし――その瞬間不可解な現象が起こった事に気づくだろうか】
【脚部を覆う水晶面、それに魔弾が触れた瞬間構成が分解され効果を発すること無く掻き消えたのだ】

【そして、水晶龍の背水晶の内一つが淡く光を放ち始める】
【先程、ブリザードドラゴンのブレスを無力化した際も水晶のブレードを当て背の水晶が輝いた】
【完全なる無効であれば、行動する必要すらなかったあの状況】

【このドラゴンの特性は、観察すれば非常に単純なものだ】
【しかしシンプル故に強力無比。気づいたならば、重太郎は「どうやってダメージを与えるか」を考えなくてはならない】

>>471
【肘の部分、腕とブレードの間付近にグレネードは命中した】
【恐らく、遥人の攻撃に意識を取られた結果だろう】
【炸裂したグレネードは竜鱗を焦がし何枚かを剥がす結果となる】

【竜鱗に覆われたドラゴンの防御力は高い】
【しかし狙い場所と状況が重なったならばダメージは与えられる】

【そして、この攻撃の結果左腕部ブレード付け根の防御力が低下した】
【ダメージを受けた以上この部位は警戒されるだろうが、今後の戦況に影響を齎すことになるだろうか】
/続きます
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 21:25:34.95 ID:Hz/iRcFzo
>>472
わ……ひゃ……。

【すっ転ぶ段階で、己の傘も吹き飛び、安楽椅子が地面へと着地した】
【安楽椅子を動かしていたのは、彼女の魔力による物だったようだ】

……えーっと、ごめんなさいね。

【眉根を寄せて、申し訳なさそうに女性はそう謝るだろう】
【抱き寄せられる形となっているが、其れは別に気にすることなく】
【ふと、己を受け止めてくれた青年の顔を見てみると、己でも分かるほどに、調子が悪そうで】

あの、大丈夫かしら、貴方。
とても、調子が悪そうなんだけど。

【すっ、と体を離し、落とした傘を広い、男と自分が入るようにしながら、座る男と同じ視線に成るようにしゃがみ込む】
【その目は、心配をする感情しか見られないだろう】

(…………病気かしら。お店まで連れていけば、少しは良くなるだろうし)

【そう、思考を巡らせて、ふんわりとほほえむと、キミに手を差し出すだろう】
【そして、彼女は口を開く】

……迷惑を掛けたお詫びよ、紅茶と病気の薬位なら処方してあげる。
付いてきてくれるかしら?

【首をかしげて、問いかけた】
【あくまで、善意からの言葉であるのが、態度からは伝わるかも知れないが】
【キミがもし疑り深いタイプの正確であれば、容易には信じられないだろうか」
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県)[sage]:2011/06/30(木) 21:32:45.14 ID:mHmABDab0
>>前587-588

【老人――ガリウスが直面した狂人自身の答えは、再びその目を大きく見開く程に予想を覆されたものとなる】
【あまりに新鮮なその返答は、彼自身の秘めたる思いを、静かに呼び起こしていた】

【これまで彼の下に就く人物――その多くは、其々が自らの殺しや存在理由に一癖も二癖もあるものを持ち合わせる極度の曲者ばかりであった】
【ある者は残虐な殺戮に快楽を見出す者であり、またある者は正義を高らかと謳う者であり、さらにある者は制裁と称し悪へとその拳を振るう者】
【そんな彼等の唯一の共通点――それこそが世間一般に悪≠ニ呼ばれる相手、或いはそれと親密に関わる者を葬ることを生業とすることなのだ】
【そんな彼らに対し老人は、ありとあらゆる方法で対価を与えてきた――それが時に金であり、特権であり、快楽に繋がるキッカケである】

【そして今の言葉は、この老人が狂人に対して放った決定打のつもりであった】
【今まで報われることのなかった狂人の屈辱的感情を全て包括し、溜まっていたであろう忍耐の記憶を全て解き放つように仕向ける】
【自らを推したガリウスと共に、狂人はめでたく世界が肯定するべき正義の実現に向けて共に道を歩む――】



【――というような、脳裏に思い浮かべていた脚本通りに物語は進むのだと彼は過信していた】



【――だが、いざ狂人の反応はどうだろう?】
【差し伸べた手を振り払うことはおろか、幾ら立場の上下を気にしないとはいえ一歩も引かない、いや寧ろ前へずんずんと出ていくその態度】

【――彼は一体何処まで飛び抜けた意志を抱いているのだろう――?】
【自身も気づかぬ間に、老人は恐怖のそれに近い感情を抱いていたのかもしれない】
【整然と上に突き出されたその左指は、何を払ったとしても決して降ろされることはない――そんな予感が過ぎる】
【いや――どう見合うだけの望みを叶えるべく何かを払おうにせよ、それに値する対価の存在を説明できないというような――】

【明らかに周囲と違う、狂人から漂う怪異さとでも言うべきもの――この男は癖一つで説明しきれる程度の人間ではないのか――?】
【本物の狂人≠ナあるとと認めざるを得ない――いや、敢えて強く言うのであれば――否応なしに認めさせられる、とでも言うべきか】

/続きます!
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 21:34:56.67 ID:buRr1FS3o
>>ALL

「――――――――ッ!!」

【水晶龍は咆哮し、両腕のブレードを打ち鳴らす】
【その瞬間、水晶龍の背に有る八つの魔水晶の先端に光が集まりだした】
【魔力感知が出来るものならば、その部位に高密度の魔力が収束していることが判るだろう】

>>(白蘭)(獅子堂)(サフィリア)(重太郎)

【間もなくして、収束された魔力がその枷を解き放ち光を放つ】
【天井に向けて飛んでいった八つの光は上方で一つの光球となると】
【赤・青・碧・黄と様々な色をした鮮やかなレーザーとなって地上に向かい降り注いだ】

【直線的な攻撃で、明確な狙いを定めたものではない】
【しかし数が多く一撃一撃が高威力を有する攻撃だ】
【レーザーにしては動体視力が良ければ見きれる程度の速度ではあるが】
【雨の如く無差別に降り注ぐ破壊のレーザー群に対して、後衛の冒険者たちはどう対処するか】

>>(遥人)(史音)
【そして、走り寄ってくる遥人と歩みだした史音ら前衛組に】
【龍は自らの手腕を以て立ちはだかる】
【ギィンと、脚部の水晶を鳴らしながら一歩踏み出し】
【右腕部のブレードを振りかぶると――】

「――――――ッッ!!」

【紅の魔眼で輝く光を残しながら、凄まじい速度で二人に向けてブレードを振る】
【大振りではあるものの動きは鋭く、威力は下手な防御すら纏めて両断するような代物だ】
【二人は既に長大なブレードの射程に入っている】
【触れれば死を齎すであろう死神の剣を前に、二人は如何なる方法を以て対処するだろうか】
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 21:35:47.30 ID:bFzzuz3AO
>>474

(……面倒な体質に、されたものだ。レディーファースト、フェミニスト……)

【青年自体はとある年頃を過ぎた女性達に対して欠片の興味もなかったので、】
【倒れ込んできた彼女が顔を壁に打ち付けて美貌が崩壊しようが何も気にしないのだが】
【それを赦さないのが『姉』に徹底的に仕込まれた調教の結果に生まれた女性に対する無意識下の反射だったりして】
【――はぁ、と。思わずついた溜息は、隠すのも馬鹿らしいくらいの怠さに揺れていた】

【衝撃のあった一瞬だけはきつく抱いた腕も、今は殆ど力はなくあっさりと彼女を解放すると】
【途端に頭痛が戻ってきたのか、青年は僅かに胡乱な斜視で相手を睥睨した】
【痛みからくる機嫌の下降で少しばかり愛想が悪く取られるかもしれないが、知ったことではなくて】

……くす、り。

【ここ数年、どころかはるか彼方のレベルで自分が飲むことのなかったものの名称を口に出すも】
【どちらかと言えば他人のいれてくれる紅茶が飲みたかったのか、ずりずりと壁に体重を預けながら立ち上がった】
【手を借りなかったのは信用してないから――ではなく、ただ単に彼女の細身が自分の体重を受け止めきれるように見えなかったのだろう】

【身体の怠さで意志の粘度が薄まった群青が、何処へ行くのかと問い掛けて】
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県)[sage]:2011/06/30(木) 21:36:17.13 ID:mHmABDab0
>>475

【――何より狂人の持つ狂気≠称賛していた――いや、あえて表現を害するのであれば甘く買い被っていたと言うべきか――】
【そんな単調な考えで接していた老人に、狂人が自分の無力さを肯定される事を望んでいたなどと分かる筈などなかったのだ】

………愚かだった、のかもしれないね

【周囲にとっては些細な間としか考えられない空白が、老人の中の体感時間ではとても長く長く思えてならなかった】
【狂人の返答に続けるように放った始めの返事も、ガリウスにとってみれば本当に多大な時間を割いて出せた答えのように感じてしまう】
【同時に何時の間に閉じていた瞼が重い動きで開いていき、その双眸をジャステヴィルへと向け返す老人】

(正に私こそが、身の程知らず≠ニいう訳か――……フフ、確かにその通りだったのかもしれんな――)

…我々が表に進出するのは来年の七月末辺りからなのでな、事を早急に決する必要はない

【来年の七月末――そう、つまり我々が現在生きるリアルタイムから測量すれば丁度一ヵ月後ということになる】
【つまり後々の歴史が示す通り――その日を迎える際に、かつての狂人は、既に――――】

それに長らく連れまわしてしまったことだ、今日は疲れているだろう…
是非気が向いたらまた訪れてくれ、互いにコンディションは完璧な上で物事に臨まなければ、フェアでなかろう?

【彼はどんなに自身を強く惹く人間であったとしても、善なる者の手を強く引っ張ろうとすることはなかった】
【何故なら、彼等の務めはあらゆる悪の排斥――生涯その身に人殺しの血を被ることを暗示的に約束されることとなるからだ】
【無関係な人間を無理矢理引き込むようなことは決してしない――そんな独特のポリシーを、この老人が持っていた】
【だからこそ、ジャステヴィルには真に臨める環境で今一度面会したいと考えたのだ】
【もし彼が同意の上だとしても、後で後悔されることにならないよう、自らが歴史の表舞台で本格的な活動を行うまでを十分な猶予の時間と考えたのだ】

――そうそう…最後に言っておくが、 君がどのようなやり方だとしても我々と進んでくれるのなら歓迎するよ
我が傘下の者達も皆、自分の“やり方”で敵を殺めることを何よりの愉悦 としているのでね

【彼等の下には残虐を好み、非道の道を喜々として歩んでいくような者達――俗に言う外道と呼ばれる類の者も決して少なくはない】
【好きなやり方で殺戮を実行していけば、私はそれでいい――狂人としての性格を見据えた上で放った言葉は、そんな意志を含蓄させていたのだろう】

有り難う、狂人――いや、ジャステヴィル
君との対談は、私にとってとても価値のあるものだったよ

――お互い生きて再び巡り合えることを期待しているよ…

【最後に惜別の言葉を述べると、やっと大きな呼吸をし、やがて彼は再び目を閉じるはずだ】
【もし狂人かこの老人に他に用が無ければ、今まで扉の付近に待機し続けている清掃服の案内の下、望む場所まで送り届けられることとなるだろう】
【しかし扉の外まで見送ることはあろうとも、最後までガリウスは自らの席を立とうとはしなかった――その理由は、威厳を保たんとするせめてもの足掻きなのだろうか――】

/本ッッ当に長きに渡って付き合わせてしまって申し訳ないです、他に御用がなければここで乙にさせて頂きたいと思います
/試験があったので暫く顔を出すことが出来ず、気づいたらもう7月間近になるまで延ばしてしまいました…
/返信キツイと思ったら、あまり無理しないで普通に乙だけでも全く構いません、長らくすみません&有り難う御座いました、楽しかったです!
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 21:36:18.86 ID:81OsV9ceo
>>468
あいつ、コアを持って帰るつもりか…?

【輝天の行動を見た遥人は、わずかに眉をひそめる】
【それはすなわち、極力あそこに傷をつけない状況での戦術を望む彼の思考体系を現す】

【効率を真に重視するなら、それはよくない】
【しかし大型幻想種…その王たる竜にして未確認種を前に、パーティ間の不和はもっとよくない】

好きにさせるか…だが、わかってるな?

【大声で呼びかけることはしないものの、金色に染めた目で彼にアイコンタクトを試みた】
【伝わるかどうか期待はしないが、念のためだ】

【「最悪諦めろよ? 優先すべきは生存だ」】

【迂遠にしてそっけない、】


>>470
こっちはマジックガンナーか…相性は悪いだろうな。

【事前に、というかクエストを受注した当事者である遥人】
【話には聞いていたが、魔力による攻撃が利かないらしい竜相手だ】

【だから趣味ではないガンマチェットを数日前から練習したのだ。これは一切魔力を使わない、純然たる兵器だから】
【開発者の趣味が入り混じって使いにくいが、何とでもなる】
【それは彼らとて同じこと、立ち回り次第では間接攻撃を行える重太郎たちは優位を保って闘える】

お前ら、やつが障壁を張れない部分か発生源を探れ。

【ほとんど独り言のように放たれた指示】
【少年たちが受け取ることも、そして指示を完遂することすら一切期待していないが、放たれた】

【自身のポジションは奴の正面。その周囲を探れと】


>>471
お前らもガンナー…いや、砲台か。

【撃ち出された火力は、銃士と呼ぶには少々熱量が高すぎる】
【榴弾の威力はわからないが、半端ではあるまい。自身のウィンチェスターとは目的からして違うのだ】

【いずれにせよ利用しない手はない、大火力の応酬は十二分に派手】
【ダメージは与えられずともいい囮になる】


//再び続きますorz
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 21:42:24.54 ID:81OsV9ceo
>>479続き

>>473
(…かてぇな、おまけにはやい…だが、)
そんなの折込済みだっ!!!

【左を榴弾が襲撃するさなか、遥人は右側へと接近を試みる】
【足は決して速くない、並かそこら】
【だが呼吸は単純な走行だけでは乱れず、笑みは深まるばかり】

(防御したな? 表面へのダメージを避けて叩き落した…水晶部分以外には付け入る隙がある)
(しかし比較的早い、攻撃力も十二分…あのガンナーと砲術士…あいつらが鍵か)

【背の水晶には気が回らない】
【とにかく接近、このままむやみに接近するとまずい】
【となれば、まず】

【走行中、マチェットのレバーを倒した。リロード動作を取ることなく】
【走りながら肩に担ぐ姿勢、魔力量はそれほどないけれど】

【右腕を横に伸ばす遥人。その手首に鎖の腕輪が現れ、鏃のついた先端が手先から垂れた】
【それをぐるぐる振り回すと、一回転ごとに加速度的に鏃が大きくなり、二メートル強の『錨』へと姿を変えた】


――――――うぉぅるぁあっ!!


【いくらか手前で立ち止まり、振り回した錨を遠心力交じりに投擲した】
【右肩のやや上を狙ったもの、鎖がじゃりじゃりと音を立て、錨が風を切る。見た目よりも幾分か重いのかもしれない】

【これは魔力によるものではない】 
【しかし、振りが大きすぎて遥人の足も止まる】
【走行の慣性にくわえ、錨に引きずられて、浮く遥人の身体】

【ブレードに掠めて、遥人のコートがいくらか裂けた】
【風圧で軌道がずれて、やや左方へ流される。身体の上に載るようなコースが、空振りに終わる可能性】

【しかしこの際、遥人は足でもってレバーを起こし、リロードを行っていた】
【ブレードモードのマチェット、装てんされた銃弾】

【すれ違い様カスあたりでもいいからと振りかぶり、突撃姿勢できりつける】
【命中すれば、タイミングを合わせてトリガー】 
【ガンブレード的要素を持つマチェットに、火薬による急激な振動が加えられ威力が向上する】

【無茶をすることになるので、右後方に着地するまで無防備に宙を舞う】
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 21:46:48.14 ID:Hz/iRcFzo
>>477
―――大丈夫?

【その、視線の鋭さも、愛想の悪さも】
【己も発作を起こしているときはこうなるものだ、と思って気にしないこととして】
【青年のその疑問を含む視線に、安心させるような微笑みを浮かべて答える】

――えぇと、もう少し路地裏の奥よ、付いてきて。

【青年の落とした傘を、青年に差し出して、自分の坐っていた安楽椅子を薦めるだろう】
【服のポケットから取り出した、金属製の栞を安楽椅子に触れさせると、安楽椅子がふわりと浮遊した】
【もし、青年が座ったのを確認すると、路地裏の奥まで歩いていく筈である】

【そして、たどり着いた路地裏の袋小路】
【そこには、ふわふわと空中に浮かぶ2m程の高さの樫の扉があった】
【安楽椅子も悠々と通れそうな、大きな扉に彼女は手を翳すと、その扉が開く】

――いらっしゃいませ、お客様。

【少し芝居がかった動作で、そう言いながら扉の中に入っていくだろう】
【扉の奥に有ったのは、広大な洋館の一室のような場所である】
【窓は無く、外の光の入ってこない異様な場所で、そこらじゅうの空間はその殆どを本で埋め尽くされている】
【その本も最近の漫画本からはるか古代の魔道書までその内容は千差万別の混沌と化している】

【女性は、君が座っていればの話だが、安楽椅子を後ろに従えて本の山へ歩いていくだろう】
【本の山は一人でに動き道を開けて、彼女がカウンターまで歩いて行く道を創りだして】
【カウンターに着くと、安楽椅子は床に着地する筈だ】
【カウンターには、魔道書と黒い猫が鎮座していたのが見えるだろうか】
【因みに店内には、弱い治癒魔術や空気清浄魔法など、体調を整えるための魔術が常に掛かっている】
【キミの頭痛も少し緩和されるかも知れなかった】

ちょっと待っててね、良い効用のハーブティーあるから。

【慣れた動作でお湯を沸かし、湧くのを待ちながら、タオルを奥から持ってきてキミの頭を拭こうとするかも知れない】
【傘を指しているとは言え、少しは濡れただろうし、調子の悪い者を濡れ鼠にするのは、彼女としては望ましくなかったようだ】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 21:49:10.73 ID:K1jy+UJjo
>>473>>476

魔術とやらが効いてねぇみてぇだな…。

【重太郎達の攻撃を受けてもビクともせず、それを吸収するかの様に反撃をする龍】
【もしやと思い、青年がとった行動は―――――】

―――――――<<卍眼>>―――――――!!
【青年の白銀の瞳に卍の様な刻印が浮かび上がる】
【その技は動体視力と洞察力を飛躍的にに向上させる彼特有の瞳術】

なんて密度の魔翌力だ・・・こいつはやばい!

【彼は魔翌力が集まっていき、それが攻撃に転じるであろうと見切っていたのだろう】
【彼の瞳術の動体視力と身体能力によってレーザーを回避することに成功し】

どんな種だろうと暴いてやるぜ!

【青年は気や魔翌力を見切る事のできる眼で龍の魔術を無効化する現象を洞察しようとする。】
【ここでは青年以外の魔翌力によって行う攻撃(魔術等)を見ている物とする。】

あいにくオイラにゃ魔翌力なんてねぇんでな!

【しばらく動きを洞察した後】
【青年は迅速に駆け、龍の首に飛び移り首と後頭部の付け根まで軽やかに走って、首と後頭部の付け根付近を狙って】
【気を纏った掌底を右手で打ち込もうとする――――外面的ではなく内臓等の内面に聞く忍の体術の技】
【掌底を放ったならば、そこから跳躍して龍の右方向へと着地して距離を取るだろう。】


>>470

魔術が効かねぇなんて気にするなよ!
そんなマジックオイラの眼で暴いてやるからよ!
そん時やおめぇのとっておきの魔術をぶちかましてやんな!

【青年はその強い瞳力を宿した卍の瞳で重太郎を励まして】
【この眼にかけて魔術が効かない理由を暴くと自信満々にガッツポーズをしながら言って】

>>479

わーってるよ!死んだらいくらあんな宝手に入れたって仕方ねぇからな!
まずは生きてあいつを倒す、それだけだ!

【青年はお宝に目が眩んでいる訳ではなく、あくまで生きるのが前提だと言う事を理解しており】
【彼の金色の瞳の視線に青年も卍の強い瞳力を秘めた瞳光で返した。】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 21:49:12.29 ID:Ww2kQ1O1o
>>463
【向けた視線に返された目は、商売用の笑顔だった筈だ。集まった時点なら】
【龍の前に据えられたこの時点での目は、明らかに恐怖混じりのそれなのだが】
【然し、恐怖を微塵も感じないよりは長生き出来るだろう。そんな目でもある】
【ともあれ、現時点では彼から、彼女への接触は無かったが】
【戦局の変動によっては、何らかの働きかけが有るかもしれない】

>>465
現在進行形で逃げる事を考えてるのが良く分かったね!
何時から読心術を身に付けたか教えて欲しいよ!

【もはや聞き慣れてしまった声、嗅ぎ慣れてしまった臭い】
【其方に顔を向けずとも誰なのかは確認出来て、視線を動かさぬままに返す】
【野生動物に近い白蘭からすれば、逃げたいと言う言葉は嘘ではない】

史音!それから……指輪さん!
一つ聞かせて欲しい、『翼が欲しいか』!?

【前置きも無しの問いは、もしかすれば意味を正しく受け取られないかも知れない】
【複雑な意味は持たせなかった。言葉の意味は、そのままだ】

>>473
【堕ちた龍の首に触れて、能力の発動の宣言を終え】
【白蘭は、両腕をするりと、身に付けていたコートから引き抜く】
【見れば、背の盛り上がりはブラウスの下、肌からの物の様で】

……ああ、厄介な相手だ。困ったね、タイミングを計らないと傷も付けられそうにない
タイミングを外しては無駄な労力、かと言って動かないという訳にもいかず……

(……目、口、関節。それ以外は、あの水晶で攻撃が通らない)
(向こうの攻撃に合わせれば、胸には幾らか……でも、火力が足りないね)
(こっちは一撃で死にかねない、向こうには傷を負わせる手段は……)

今は*lには無い、か……じゃあ、準備をしよう

【ブラウスの背を貫いて、二枚の翼が現れた】
【それは、氷で構成され、氷の結晶を象った様な歪な姿をしていた】
【だが、飛行能力は有るのだろう。空気を叩くのではなく、翼が纏う魔翌力で、だ】
【白蘭の背に顕現したこの翼は、大きさこそ遥かに違うが、ブリザードドラゴンのそれに酷似していた】


……殺した相手がまた牙を剥く、そんな経験はあるかい!?

【氷の塊が、白蘭の正面に一つ、後方に一つ、頭上に浮翌遊して一つ、出現する】
【透明度は高いが、内部に傷を幾らか付けられて、白さも混ざった氷】

【飛来したレーザーが氷に命中し、氷を砕き始めるが】
【透明度の高さ故か、氷自体はダメージを受けず、そのまま素通りさせてもしまっている】
【だが、内部の傷が、この氷に高い屈折率を生んだ】

【頭上と正面の氷二つが、レーザーを屈折させ、白蘭への直撃を避ける】
【立つ位置から数歩離れた側面や、数十センチ手前。狭い範囲に分散させて】
【龍とは比べ物にならない脆い体が、砕かれる事を回避した】

………どんな生き物だろうと、これだけは防ぐか回避してくれる……そう信じてるよ?

【次いで、白蘭の前方に、槍の様な形状の氷の塊が出現する】
【巨大なつららと見れば強度も重さも分かりやすいか、それが、龍へと射出された】
【狙いは目だ。向かっている事がはっきり分かるからこそ、相手に回避の猶予を与えやすく】
【その分、無視してそのまま受けるには、余りにリスクの大きい攻撃】


【レーザーを屈折させた氷二つは、熱により既に溶け落ちて】
【残っているのは白蘭の後方、使われなかった一つ】
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 21:55:36.75 ID:bFzzuz3AO
>>481

……えぇ、まぁ。

【濁った解答で、水を蹴飛ばす】
【拾われた傘は大人しく受け取るも、安楽椅子は謹んで辞退した。椅子に座る、というのがなんとなく慣れない】
【そのまま流れるように彼女が腰掛けるよう薦めてから、どうであろうと若干脚を縺れさせながら先に進んだ】

【扉の先――本の世界に、青年は濡れた前髪の下で僅かに眉を寄せた】
【自分の『主人』が見ればなんと言うのだろうか、検討も付かないような場所】
【図書館と呼ぶには乱雑すぎて本を労っているように思えないその小さな国の中に、自分の居場所を求めるのは困難に思えた】

【青年の頭痛は、本人はその原因を理解していないが少しばかり特殊なものだ】
【故に魔術はあまり効果がなく、そろそろ体力も限界を超えつつあったのか】
【傘の水で本を濡らさないように苦心した瞬間、カウンターに両手を置いてその場に座り込もうとするだろう】
【頭を拭かれるのを拒む様子はないが、呼吸は先程よりも安定していない。五月雨に似た細さで、小さく繰り返されている】
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/30(木) 22:02:08.96 ID:SvtnrfpV0
>>473

【鴉の群れが舞うような激しい銃声と、金属の共鳴の応酬】
【まだ「攻撃に出ず」――その一部始終を、二つの「視点」で眺めたお陰で】
【合計したなら、現状ほぼ100%に至る程度の情報は得られた】

「マスター、背鰭の魔力反応は捨て置きなされ!
 おそらく我らは、あの剣を用いて迎え撃たれるはずですぞ!!」

【不安を口にせず。流転する戦場の中で、まず少女を導く事に徹するベンヌが】
【そう告げるか告げないかと言う時、遂に魔龍は腕を振り被る】
【小さく頷くと、エスキモーの装束に身を包んだ小柄な影は――】

そんなの、わかってるっ

 ――たぁっ!!

【月面での出来事かと錯覚させる、竜の首ほどまで届くほどの大跳躍】
【少女の「限定的重力制御」によって可能となる、それで】

 【――薙ぎ払われた刃を、縄でも跳ぶかのように飛び越した】

【彼女の身体が軌道の頂点にまで至れば、後は重力に従い墜ちてゆく】
【だが。それさえも、蝶が舞うが如く緩やかであり】

【そして何よりも、ただ自由落下していく訳では無く】
【――ごぉう、と。史音のハンマーの「頭」から、熱い熱い紅蓮の炎が伸びて】
【次の瞬間には、文字通り彼女は“噴進”を開始し】
【剣圧で歪んだ制動は、竜の方向へ向かっていくように修正された】
【半ば、回転を交え――そうして】

【竜の背に並び立つ「水晶群」に接近する直前に、腕の力のベクトルを変えれば】
【傾けられた鎚頭のお陰で、身体が高速で独楽のごとく回る事になり】


  ―――― あやねぇぇぇぇッッ!! 

        ――――― ロぉぉケッティアぁぁぁあぁーーっ!! 


【その中心に飛び込んだ瞬間、ロケット加速したハンマーは】
【咆哮と共に――ぐるりと、周囲を打擲する事であろう】
【全てとはいかずとも、最大で3つ程度は水晶を傷つけられるかも知れない】
【範囲が足りなかったとしても、威力は強烈そのもの――】

「……マスター、よくやりました
 すぐに降りるのは早計なれど、居つづける事も危険
 その判断は、敢えてマスターにお任せしますぞ」

「(………これで、良いのでしょうか)
 (マスターなら隙を見る事もできると、信じておりますがな)」

【攻撃の後は、不敵に笑み竜の背にそのまま足を置こうと試みるけども】
【ベンヌが指摘する通り、無茶のある行動なのは確かだ】
【振り落とされる程度であれば――狙いどおりと言って差し支え無かろう】

(…あれ、少し頭がクラクラする)
(この洞窟眩しいし、いきなり回ったから――かなぁ?)

【――彼女自身も、何かしら】
【見えざる爆弾を抱えているのかも知れないのだから】
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 22:03:02.37 ID:IQE/cIYeo
>>479
【彼女の方をしっかり見たなら、その目には恐怖と興味が映しだされていることがわかるだろう】
【それこそトレジャーハンターのような、たくさんの楽しみと一片の恐れ。態度に偽りなしといった感じではあるか】


>>473>>476
さすが、水晶自体は無傷ね……でも付け根には効いてるのかしら?

【自らが一撃を入れた左前脚の状態を見て、その明るい調子に反して冷静な分析にかかる】
【構造的に脆い各部の付け根・関節部を狙うというある意味教科書的な戦術が頭を過ぎる――
     ――それを容易く成せるかは、自身の技能と龍の知能次第だが。この龍にもその方策が通じそうだと思考して】

【次はこちらの番だとばかりに、龍が動き出す―――集まる魔翌力と、展開される光線】
【得物が大きいが故に俊敏に回避していく選択肢は取れない――まぁ、この武装で望む時点でそのつもりもなかったのだろうが】

派手にばらまいてくれるわね―――っと!
(さっきの様子からして、迎撃なら魔翌力を使っても問題ないわよね!)

【がちゃん、と音がして、砲撃形態を「実弾」から「魔翌力弾」へと切り替える】
【当然のこと、素直に魔翌力をぶつけ合っても押し負けるのは明白―――だから彼女は、自らの「能力」を行使する】


―――凍り付きなさい、≪フローイング・フリジット・スター≫―――ッ!!


【その宣言と同時、サフィリアの周囲を細かい雪のような、白い霧が広がっていき―――】

≪マイナスシフト-Em≫!

【次の叫びと共に、霧は集まり、細い柱となって自らに迫るレーザーを覆う】
【サフィリアの方に意識を向けていれば容易にわかるだろう―――霧に覆われたレーザーが目に見えて「減衰」していることに】
【そして威力の弱まったレーザーを、砲身からの魔翌力弾が正面から、或いは側面から撃ち弾いていく】

【彼女の力は、そのものズバリ「減衰」。マイナスエネルギーを操り、相手から力を、熱を、自由を奪い取る力】
【ついでに言えば、この薄着で平気なのは、この能力が操る極低温と繋がるところなのだがそれはさておき】

う、お、っとぉっ!……げほっ!

【直撃コースのレーザーをその力と魔翌力弾でもってしのぎながら、攻撃の隙間から反撃のタイミングを伺うサフィリア】
【周囲の地面に落ちた光線が巻き上げる瓦礫や埃を煩わしく思いながらも、興味と戦意は龍の方を向き続けている】
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/30(木) 22:03:16.39 ID:SvtnrfpV0
//入れ忘れ
//ハブ酒の方へ、時間軸的には>>485の少し前になレスです

>>483

えっ、あーっ……

……居るといえば居る、出せるもんなら出してみなさい!

「………むむん…、。」

【突拍子も無い言葉だったが、僅かに対応できる程度の猶予はあった】
【今となっては、白蘭に暗殺される事も無いだろうと考え】
【棘はあれど。少女はその問いを肯定する――】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 22:04:38.72 ID:Hz/iRcFzo
>>484
―――お湯、湧いたわね。

【頭を拭き終わると、彼女はお湯をポットに注ぎ、ハーブティーを淹れる】
【そして、ポットとカップをカウンターに置くと、ハーブティーをカップに注ぎ】
【座り込む貴方に其れを差し出すだろう】

はい、少し楽になると思うわ。

【カウンターの猫に、目線を向けると、猫は無言で奥の部屋まで歩いて行った】

(…………店に入れば、落ち着くかと思ったのだけれど。寝かせてあげたほうがいいかしら)

【軽く、左目を瞑り、一瞬沈黙を作り、直後】
【猫が尻尾を異様なほど長く伸ばして、その尻尾を使って毛布と枕と座布団を引きずってきた】
【この店内、不自然なほどにホコリや汚れがない。その布団や枕も同じ様に清浄な物だろう】

『子墨、とりあえず枕と毛布だ。そこの物に渡すといい。あと座布団だ』

ありがとう、ノラちゃん。

【そう言って、猫から女性はそれらを受け取り】

……横になったほうが、楽かしら?
とりあえず、体も冷えているだろうから、毛布を被ったほうがいいわ。

【そう言うと、毛布を差し出し、小さなテーブルにカップとポットを置くだろう】
【無理やり椅子に座らせて動かすより、こうして座らせたママのほうが消耗が少ないと思った様だ】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 22:07:40.09 ID:JRAQF4lao
>>471


【戦闘狂、――ティナを含めてその存在と何度か遭った事がある】
【嫌いな人種では無く、むしろティナは機関の情報も言ってくれたのだ。悪い印象は持っていない】
【「次は、俺が勝つ、って伝えといて」と冗談見たいな言葉を真剣な響きで零し】

>>473>>476


『魔弾は撃つのは止めといたほうが良いよ』

【特性に気づいたのは、右手の銃、口黒】
【口調は緩いが、込められた意思は禁止】
【「わかったありがとう」それだけ短く返すと、思考を巡らす】

【攻撃方法でいえば、魔翌力を銃に注ぎ、変換させるという手もあったのだが】
【それでは、燃費が悪すぎる。敵地で魔翌力消費でぶっ倒れたら、良い的だ】

『魔翌力を集めてる…気をつけといて重太郎』
「かなり大きいのが来るみたいだぜ…?」

【収束して行く魔翌力。感知したのは掌の銃】
【魔翌力感知はお手のものらしく、細かい所まで感知が可能のよう】
【「うん」と荒い息で返事を返して、重太郎は魔水晶に注意を向ける】

「―――っ、来た!』

【依然として、走り回る重太郎】
【レーザーに目を向けつつも、上空に鏡を設置】
【背中、というよりかは翼への攻撃を可能にする為に設置した鏡】
【走りながらも、銃口を鏡に向けて銃口を引く】
【左手の銃より放たれた弾丸は、正確に鏡へと飛んで行く】

【鏡に実弾が当たれば、魔翌力に反応して実弾を反射させるだろう】
【反射させた銃弾は、八つの魔水晶への向かうだろう】

【なお、この攻撃は史音の攻撃よりも速く放たれており、誤射の可能性は無いだろう】

――っぐ!

「お、――おい!?」
『大丈夫!?』

【射撃を優先させたせいか、レーザーへの対応が遅れる】

【結果レーザーは、脇腹を掠り、学生服とカーディガンとカッターシャツと肉を焦がす】
【幸い、内臓までは達していないが、支障が出るのは確実だろう】


>>479

「なぁ、重太郎。障壁が張ってない部分か、発生源を探れだってさ」

【少女の期待に反して、その声は銃にちゃんと届き】
【「わかった」と息苦しそうに返事を返すだけ】

>>482

【「お願いします」と緊迫した声で言葉を返す重太郎】
【卍眼を持っている獅子堂のほうが、相手の種明かしは向いていると言えるのではないだろうか】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 22:09:25.89 ID:hlb3hAZSO
【とある大型デパート。そこはファッション関連に始まる幾つもの店が内包された大型複合施設であり】
【人の活気に溢れたその場所の一角、紳士服の並ぶ店。先々週には父の日商戦で賑わっていただろう場所】

【ネクタイを品定めしているらしいこの男は、店員が迂闊に声を掛けられないある理由を持ち合わせていた】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に赤眼、黒のシャツにグレーのジーンズ。ここまでに別段恐れられる要素はない】

 紺…? いや、黒か? ああ紛らわしい、見分けつかねえな。
 ――…あと3年で還暦だったか、面倒だし早々と赤にしとくのもアリだな…

【かれこれ30分、独り言を並べて同じ場所にいることも、まぁ店員が寄らない1つの原因となり得たが】
【何よりも、洒落たデザインで背に刻まれた機関の紋章が、店員達への物言わぬ警告信号となっていた】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 22:13:58.60 ID:bFzzuz3AO
>>488

……申し訳、御座いますが。少し、其処に置かせては頂けませんか。

【頭を上げることもなく、途切れがちに掠れた声で呟かれる言葉】
【受け取る為に頭を擡げて腕を伸ばす。それだけの動作がとてつもなく響くのが、想像に難くなかった】

【ガンガンと響く頭痛の辛さは、だれもが体験したことがあるだろう】
【ぎゅ、と眉を寄せて硬く目蓋を閉じる。そのまま暫く沈黙していたが】
【布団や毛布を気にすることなく、青年はそっと右腕を持ち上げると――】

――この腕、引き抜いては頂けませんか

【頭をあげはしない。だから、彼がいまどんな表情を浮かべているかは想像で補うしかないだろう】
【けれど、先程抱きしめられたとき。右手の贋物じみた硬さや冷たさを知る彼女ならば――躊躇しなくても大丈夫だと、分かるかもしれない】
【もっとも、道徳的に考えれば。見ず知らずの青年の腕を引き抜くなど、すぐにイエスとは言えないのが普通だろうが】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/06/30(木) 22:17:22.35 ID:WAdSao99o
>>490

あれって...多分上司だよな

【紫のローブを着込み、ファッションセンターを歩いている場違いな男、右腕には機関の紋章と666と書かれた腕輪をしている】

すいません、なにをなさっているのでしょうか

【フードを被っていて顔は見えていない】
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/06/30(木) 22:18:13.00 ID:VgplZXPC0
【公園】

…………誰の許可を得て梅雨、明けてるの……。

【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

……雨、降らないかなぁ……。

【ベンチにちょこんと腰掛け、見上げるのは曇った夜空】
【「雨乞いなんて出来ないし……。」なんて、小さく独り言】
【なんだか、ぼんやりとしていて。比較的退屈そうな】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 22:23:02.95 ID:buRr1FS3o
>>480
【ブレードを振る動作の僅かな隙、その間断を縫って錨が龍を襲う】
【結果は直撃。しかし、鱗の表面を削るに留まった】
【ワイバーンなどとは違い「ドラゴン」と呼ばれる種族の特徴は、攻撃力や生命力の他にこの防御力が存在する】
【竜鱗……ドラゴンスケイルとも呼ばれる其れは、対物対魔共に優れ生半可な火力では貫けない】
【結果、龍種討伐の困難さを跳ね上げるのだ】

「――――ッ!」

【ギィ、と金属の軋むような声が微かに洩れた】
【鱗とぶつかり合った剣撃は、蒼穹の欠片を散らしながらダメージを通した】
【薄皮一枚を裂くに留まるものではあったが、命中した「右腰付近」の防御力が僅かに低下する】
【一枚一枚死の剣を掻い潜りながら鱗を剥いでいく気の遠くなるような作業。しかし、間違いなく有効打を与えるたびに戦況は好転するだろう】

>>482
【まともな状態では、駆け上り首に攻撃を加える一連の攻撃は成功しない】
【首までの20mの高さを飛翔し飛び移るまでの隙、後頭部付近の魔水晶の存在】
【それらを加味しても、このままでは獅子堂の身は危機的な状況に陥る可能性が高い】
【この行動の成否は、他のメンバーのアクションによって変化する】
【それらが反映された上で、行動結果が描写されることになるだろう】

>>483
【水晶龍は、飛翔する氷柱の存在を目に留める】
【強堅な龍種とはいえ、この質量が突き刺されば軽い被害で済むものではない】
【結果は白蘭の狙い通り、水晶龍は氷柱に向けて「対処」し「意識を向ける」ことになる】

「――――ッ!」

【龍の取った行動は、左腕部ブレードによる防御】
【ブレード表面に直撃した氷柱は、欠片を撒き散らしながらも龍の身体を揺らがせる】
【片腕で受けるには、強力な一撃。如何な巨体といえど、余裕を以て受けきれるものではなく「一瞬の隙」を生み出した】
【――この「隙」は、チームプレイにとって非常に重要な要素と成り得るだろう】

>>485
【白蘭の攻撃によって生まれた一瞬の隙】
【その時間を縫うようにして、史音の一撃が背の魔水晶へと到達した】
【巨大にして頑強な龍の魔水晶。しかして史音の渾身の一撃はそれを打ち破る威力を叩きだした】

【割れる「二つ」の水晶。背の水晶の内「色を持たない」ものと「淡く光る」ものが破壊され】
【その欠片は美しく輝きながらも地へと向かい落ちていった】
【しかし――その瞬間、恐らくは予想外であろう「反撃」が起こる】
【淡く光る水晶が砕けた瞬間、炸裂弾のように打ち出される「光の魔弾」】
【殺傷力は然程でもないが、油断した瞬間があったならば痛撃となる可能性もある】

>>486
【頭上の光はやがて薄れて消えていき、レーザー掃射は間もなく止んだ】
【今は後衛に攻撃が及ぶ様子はなく――皆の攻撃の結果「隙」が生まれつつあった】

【生半可な攻撃は通じぬ強靭な魔龍】
【しかし、勇猛果敢な冒険者たちの力により綻びが生まれ始めている】
【彼の龍に通じる手段は少ない。しかし決して零ではない。彼女の選択は如何なるものとなるだろうか】

>>489
【水晶に接触した魔力を吸収し、自身の背の水晶に蓄える】
【クリスタルを介した魔力の吸収変換がこの龍の持つ特性でった】

【故に、身体の至る所を水晶で護るこの龍は、天然の対魔力要塞のようなもの】
【魔力攻撃をするならば、「水晶」を避ける的確に射撃する必要があった】

【重太郎の攻撃は、見事に成功する】
【しかし一発の弾丸により得られる効果は激的なものではなく】
【背の水晶の一つにピシリ……と楔のように小さな傷を打ち付けるに留まった】

【だがノーダメージではない】
【これからの展開によってはこの一つの傷が戦況の好転に繋がる可能性も十分に考えられた】
/続きます
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 22:23:33.25 ID:Hz/iRcFzo
>>491
――――、ええ、分かったわ。

【そう言うと、青年の直ぐ近くに、カップを置いた】
【カップの中のハーブティーは、程よい温度であり、飲んでも温かいと思う程度の温度である】

【だいぶ憔悴しているな、と彼女は思って】
【息が出来なくなる喘息の発作は、彼女はよく襲われるが、頭痛はあまり無かった】
【そもそも、この店の中であれば、持病以外では体の調子を崩すことはなかったのだし】

【そして、直後青年の言った、その言葉を聞き、一瞬の躊躇いもなく、口を開く】

……分かったわ、と言っても、私じゃ多分力が足りないわ、ノラちゃん、お願いするわ、ごめんね。

『……まったく、猫使いが荒い。だがまあ、分かった。思い切って抜くぞ』

【店主の頼みを聞いた猫は、よく伸びる異形の尻尾を腕に絡めていくだろう】
【そして、ぎしりと軋む音を上げるほどに強く締め付けると、凄まじい剛力で腕を引き抜こうとする】

【店主の左手には、いつの間にか魔道書が携えられており、いつでも何らかの異変に対応できるように準備をしてあるようだ】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 22:30:11.10 ID:buRr1FS3o
>>494
>>(獅子堂)

「――――――!!」

【獅子堂の一撃は、皆が創りだした隙によって成功するに至る】
【龍の後頭部に叩き込まれた一撃は、龍の生命力といえど無傷で済ませることは出来ず】
【圧倒的体格差にも関わらず、的確に打ち込まれた一撃は龍の動きを僅かな時間だが――停止させる事となった】

>>ALL

【龍は弱者に痛撃を与えられた怒りにより殺意の密度を増し】
【直ぐ様このか弱き存在らを蹴散らさんと身体を動かそうとするが】
【獅子堂の一撃により脳を揺らされた状態の龍は、思うように思考し行動することが出来ず】
【キリリリリリ・……と鋸を摺りあわせたような耳障りな鳴き声を洩らしながらその場に留まる】

【攻撃は、無い。動きも僅かに緩慢になっている】
【揺るがせることの難しい龍が、大きく揺らいだこの瞬間を冒険者たちは好機とすることが出来るだろうか】

【大部屋の水晶達が、僅かに輝きを増し始める】
【線のような魔力光が紡がれる糸のごとく空間を浮遊し、徐々にだが、龍の身体へと向かっていく】
【この現象は何か――現時点では微かな動き。これを察することは可能だろうか】
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 22:31:18.72 ID:hlb3hAZSO
>>492
【「あぁ?」と、非常に愛想の良くない返事を返しつつ青年はローブの男を見やった】
【その腕輪の紋章が自身の背負うものと同じこと。そして男が666のナンバーを所持していること】
【そこから導き出した結論――…青年は目敏く、男の立ち位置を探りとろうとしていて】

 …いや、大したことじゃねえけど。父の日だかなんだかがあったような気がして、な。
 それよりあんた、ナンバーズだな。 俺はノーナンバー、あんたの下だ。よろしく

【「ウェスカとでも呼んでくれ」と付け足して、青年は視線で彼の名を問うた】
【その瞳の赤は、左右で暗さの違う不気味な色合いで男を見据えている】
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 22:32:33.26 ID:81OsV9ceo
>>486
(そのものずばり、だな。悪くない…)

【恐怖を見せないのはいい、修練の証】
【だが恐怖をなくしてはいけない、それは人間の証】
【正気を是とするこの少女は、あくまでその戦いにこそ意義を見出す】
【だからその目は、金に染まりながらもわらっていた】

>>489
(やるじゃねぇか)

【見事背面の水晶を見抜き、皹を入れた三者】
【言葉はかけず、笑みも漏らさない。ただ視線をちらりやった】

【こいつら面白いじゃん】

【評価を撤回した、小さな小さな視線を一瞬だけ】



>>494>>496

【左はマチェットを振りぬいた姿勢】
【鎖に引っ張られて慣性が働き、動けない状況】
【たとえ遥人が今のように鎖を消したって、それは変わらない】

【しかし、遥人が推力を隠し持っていたとすれば話は別だ】
【太くなった鎖、手繰り寄せて竜の外側へ足と右手を向ける。鎖はこのタイミングを狙って消した】
【右腕には、スパスにも似た赤褐色のL字の鉄塊…ウィンチェスターとは別種のショットガンだ】
【これに魔力を込める】

「「Ready」」

【同時に足裏にも魔術式を構成、円状に収束した光の輪が足裏に浮かび】

「「Discharge」」

【右腕のショットガン諸共に発動した】
【効果は単純、『爆発』である】

【それにより、遥人の身体は背面にむけ押し出される。背中側をたたきつけるような大きな力によって、無理やり姿勢制御したのだ】
【更に右腕のショットガンは消さない。身体をひねりこむように回転し、今度は下へ向ける】
【引き金を引き絞ると、再び魔力によって強化されたシェルによって上向きの推力が発生した】

【結果、遥人は竜の背面を超え、首の辺りを飛翔する】

【だが跳んでいるだけの遥人はすぐに重力に引き戻される】
【落下を始める瞬間、再び足でウィンチェスターのレバーをスライドさせる】
【今度は手首を下に返し、ガンモードへ】

【左の銃にはスラッグショット、一撃必殺、リロードに難ありの弾丸】
【右の銃には大型散弾。魔力を込めるスペースを重視した、大型ベアリング弾の集合体。火力はないが物理的に痛い】

【落下しながら左右に広げられた二つの銃、左を重太郎少年が皹を入れたほうへ向け、残りを逆側へ】
【タイミングを合わせ、トリガーを引いた】

【それらがほぼゼロ距離で放たれる意味…竜は思考できるか―――――?】

(もし失敗したら、直撃だな…)

【逃げる算段はいくらかあるが、予兆を読み取って冷や汗をたらす遥人】
【ほかの連中のタイミング次第だと、流れに身をゆだねる】

【諦めたわけではないけれど】
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 22:36:09.30 ID:bFzzuz3AO
>>495

……申し訳、ありません。あとで、頂きますので

【他人がいれたものだ、出されたタイミングで頂きたくはあったのだが】
【それ以上に世界が点滅するような頭痛に、紅茶を零してしまう事の方が憚られた】
【憔悴、というのは確かに当て嵌まる言葉だ。普段は怜悧な物腰も、言葉遣いまで若干ではあるが崩れている】

【一人と一匹の会話を、ぼんやりと上の空で聞きながらも青年は小さく頷いた】
【ギチリと義手が締め付けられる。無意識的に反撃準備を整えそうになるのを抑え、そっと唇を噛んだ】

――――ッく、ぅ……!

【――バキ、ン】
【軽く壊れる音と共に、右腕が引き抜かれる。それと同時に消失した】
【尻尾に感覚があったならば、猫には彼の義手がなんらかの能力で生み出されたものだったと気付けるはずで】
【同時、噛み殺しきれなかった苦痛の音を零した青年は、しかし。その直後、すぐに頭を上げると漸く瞳を開けた】

【頭痛は無くなった、らしい。余韻こそ残るも山場は消えたというところか】

……有難う御座いました。此方、頂かせてもらいます。

【次に彼が選択したのは――いれてもらったハーブティーを飲むということ】
【礼もそこそこに手を伸ばし、両手でカップを持つ姿は少しばかりの幼さが見て取れる】
【本人も未経験な頭痛だったようで、少し落ち着きたいのだろう。視線は彷徨ってから女性に焦点を預けて、小さくほっとしたように笑ってみせた】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/06/30(木) 22:40:57.04 ID:WAdSao99o
>>497

あ、よろしくー

【多分フードの奥は笑っている】

ノーナンバーねぇ...ナンバー貰って無い人始めて見た、実力は高そうに見えるけど...

【自分はただ、たまたまとある支部でテスト受けたらNo貰えただけ】

父の日って...とっくに終わってるし...

【呆れたようにつぶやく】

ウェスカさんね、覚えた、まぁ僕は機関に入ったばっかりだし、

【携帯端末を取り出しつつ】

連絡先教えてよ 先輩

【先輩の部分を若干強調した】
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)2011/06/30(木) 22:41:32.75 ID:bFzzuz3AO
>>495
/すいません、次遅れますー
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 22:42:42.43 ID:Ww2kQ1O1o
>>487
【「了解」と答えが返ったが、聞こえただろうか】
【実行に移すには、現在の立ち位置では距離が有り過ぎる】
【打診こそしたものの、行動は起こせないだろう】

【尤も、重力制御だけで十分に動ける史音に、翼が今更必要なのか、は】
【そこは、白蘭は深く考えていなかった様だ】


>>494>>496

ふふ、上手く行った……

(……あの氷龍が、戦ってる所を見せてくれなかったら……そう考えると恐ろしいね)
(記憶が薄れない内に、仕留めてしまえればいいのだけれど……それは無理だろう)
(なら、僕がやる事は直接攻撃じゃなく、こういう陽動の方が……)

【あの氷龍が行った様な、無数の魔弾の生成は出来ないが】
【一つしか生成出来ずとも、タイミングを計り部位を狙えば、有効打にはなる】
【その事は、強大な龍ですら、防御行動を行ったという点で、十分に理解出来た】

(……さあ、次だ。あのレーザーも怖いけど……一番怖いのはそれじゃない)
(防御ごと消し飛ばされるあのブレス……どうやって、撃たせないか、か)
(僕の魔翌力だと、『記憶が鮮明でも』同時に4つが限界)
(一つを維持して、時間も経過してて……配置出来るのは2つ、かな)

【龍が揺らいだこのタイミングでも、まだ攻撃は行えない】
【火力の絶対的な不足と、自分自身の耐久力の不足。この二点は、能力でしか補えない】
【だが、火力というならば、それこそ軍隊を丸ごと消してしまえる程の怪物が目の前に居る】
【これを、使わないという手は無い】


………怒ってるなら今の内、暴れてくれると助かるね

(でも、あれで消し飛ばされるのは敵わない……から、こうだ)

【今回、生成された氷の塊は二つ。内の一つが、龍の足元へ向かう】
【鏡の様に磨き上げられた氷の塊は、龍の胸部装甲を、洞窟の床から見上げる】
【一度だけ開かれたその場所が、もう一度開く事を待つかの様に】

【もう一つは龍の顔の高さで、顔から少し離れた位置に浮翌遊する】
【内部に、斜めの線が何本も入った透明な氷の塊】
【現時点でこそ何も起こらないが、それはプリズムの様なものだ】
【飛びこんだ光を、その波長ごとに分散させる特性を持つ、プリズム】
【多色の光を編み込んだこの龍のブレス、レーザー。それらに備えたものだろう】

【後方に有った氷の塊は、自分の直ぐ手前に移動させて】

【現在、氷塊の維持数、3】
【龍の足元、胸を見上げるように鏡状1。顔の高さにプリズム1】
【白蘭の前方、透明1】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 22:45:34.27 ID:Hz/iRcFzo
>>499
気にしないでいいわ、そのお茶、冷めても美味しいから。

【相手に、心配や申し訳なさを感じさせないように、微笑みを浮かべ続けながら、答えて】
【そして、猫が義手を引きぬくのを見て、ぴくり、と右手には栞を握っていたが】

―――大丈夫そう、ね。

『うむ、そのようだな。能力、それがキミの頭痛の原因かね?』

今は聞かないの、そういう事を聞くのは、落ち着いてからするものよ。
じゃないと、ノラちゃんを時空の間に落としちゃうけど、いいのかしら。

『すまなかった、だから辞めてくれ、あれは流石に嫌だ』

【猫と女性は、そんなやり取りを交わし、青年がカップを持ち、ハーブティーを飲むのを見て】

……ふふ、一応私が育てたハーブよ。
わるいまじょ£シ々のハーブティー。落ち着きの効能にはある程度自信があるわよ、それに味にもね。

【己をわるいまじょ≠ニ名乗りながら、女性も己のカップを口元に運ぶ】
【そして、思い出した様子で、口を開き】

そういえば、まだ何も自己紹介とか、していないわね。
此処は、古書店子子子子堂=B私は店主の子子子子 子墨[ネコジシ ネズミ]と言うわ。

『吾輩は猫である、名前はノラだ。まあ、普通の猫より多少賢いだけの、只の猫さ』

<魔道書のゴギョウと申します、初めまして。では、私はスリープに入りますので、奥で寝てきます>

ご苦労様、ゴギョウちゃん。

【人と猫どころか、魔道書まで話し始めていた。まるで童話のような場所である、此処は】
【そして自己紹介を終えると、魔道書は勝手に浮遊し、奥の部屋まで飛び去って言った】
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 22:48:27.08 ID:K1jy+UJjo
>>494.>>496

よしっ!どうでぃ!

【青年の一撃は他の能力者達のおかげもあり一撃を打ち込む事に成功した】
【それにより、龍も隙をみせる事になっており―――攻撃のチャンスだろうか】

(おそらく弱点は突けたはずだ…それに今がチャンス――――!)

【龍に隙が生じ、ここぞとばかりに青年は気をさらに練りこみ術の準備に取り掛かる―――!】

―――――――<<雷光拳・突>>―――――――!!

【青年は左掌に大量の気を集中させ高密度の蒼銀に輝く雷≠ノ変化させる】
【その瞳で見方の援護の様子を伺いながら――――龍に更なる隙が生じるならば】
【大量に圧縮された白銀の蒼雷を纏ったその左掌で空を裂きながら疾風のように走って相手を突こうとする】
【卍の双眼で相手を見据え―――――甲高い音を奏でながら光り輝く貫手の一閃】
【狙いはあの龍の胸部――――即ち紅のコア部分目掛けて突っ込む事になるだろうか。】
【魔術や魔翌力は効かないと思われる龍だが、魔術でもない彼の忍術は龍に対してどうだろうか?】
【尚、何かしらの理由で胸部を狙う事に失敗すれば駆けて跳躍した後、龍の瞳目掛けて攻撃を見舞おうとするだろう】

>>498

オイラは生きてあの宝石を頂くぜっ。
おめーらもここでくたばんじゃねーぜ!

【青年の一撃も彼を含む仲間達の攻撃があったからこそ成功したと言える。】
【軽く微笑みながらも青年の眼は龍を捉え続けていて――――】
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 22:50:07.56 ID:IQE/cIYeo
>>494>>496
……こほっ、やってるわねぇ、みんな!

【レーザーの雨が止んだのを確認すると、がちゃりと砲の形態を切り替えて、その砲口を再び龍に向ける】
【「どこを狙おうか、やはりさっき一撃入れた左前脚かな…?」と小声に出して思案しながら龍の様子を俯瞰し―――】


―――そこねっ!!

【狙う先は、重太郎の一撃で傷が入った背中の水晶】
【龍が見せた隙を活かして、しっかりとした狙いで先程のグレネードとほぼ同じ性能の炸裂弾をその水晶に命中するように放つ】


【それから気付くのは、周囲の魔翌力の異変―――龍本体からやや離れた位置故に、空間全体に異変が起きていることを認識できた】

(魔翌力が龍に向かってる……典型的な大技の前触れね、だとしたら―――)

≪フリジット・スター≫!

【先程防御に使ったものと同じ、「白い霧」を生み出し、周囲の空間に薄く広げる】
【一本一本が弱い魔翌力の線なら、恐らく減衰の力で遮るには十分――
   ――広間全域を覆うには到底及ばないが、魔翌力の収束をいくらか妨害して次の一手を遅らせる程度の期待は出来るだろうか】
【そして幾らかの「霧」を自らに纏わせる―――単に攻撃を遮る以外の使い道もあるのだろうか?】

(最初に龍を潰したあの一撃―――アレクラスだと流石にアタシの能力じゃ凌げないわよね
   何か、対処する方策は―――……?)
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 22:54:35.74 ID:hlb3hAZSO
>>500
【珍しがる男の言葉を聞けば、青年は僅かに暗い赤の瞳を揺らし】

っはは、俺は無能力者だぜ? 実力なんかカス程もありゃしねえよ。
だってのにNo.15にされかけてなぁ、後輩に押し付けてやっとこ逃げきったのさ。

 ――…って、とっくに終わってるよなぁ。 ならいい、か

【そしてウェスカも端末を取り出し、連絡先を男に教えつつ】

 先輩、か。 はは、昔はよくそう呼ばれたがなぁ――今は、慣れねえや。
 ん、あんたの名前は――…?

【銀髪をさらりと揺らしながら問う】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 22:56:23.15 ID:JRAQF4lao
>>498

【視線を感じたのは銃2丁】
【視線を返せないが、銃身が鏡と化しており、鏡面が淡く光を返したのが分かるだろうか】

「死ぬなよお前ェ――っ!」

【思わず声を振り絞る白口。励ましか、それとも何か感じたのか――】


>>494>>496

【攻撃を終えると、鏡を消滅させて】

「火力が足りないぞ…!」
……口黒、魔翌力込めるよ

『了解っ!』

【背中の魔水晶が竜にとって重要な物だろうと、これじゃあ火力不足】
【それに今は、背中に共闘者もいる事だ。誤射は自分のプライドが許さない】
【それに、仲が深く無い人物が多い為に、誤射は単なる傷だけでは済まないだろうと思考し――】


【右手の銃に魔翌力を込める。一定量が入ると、魔銃口黒は光に包まれ――】
【――一瞬にして、光が消えると、右手にはサブマシンガンが握られていて】

【足を止めると、竜の胴体部分の比較的大きな水晶に銃口を向ける】
【胸部を狙っても良かったのだが、コアを隠す以上は防御力もそれに相応しいはず】
【1つでも良いから、胴体部分の水晶を剥がすのが狙い――】

【サブマシンガンの銃口を躊躇する事なく引き】
【ぱぱぱぱんっ!と快い銃声と共に、一点集中のバースト撃ち】
【狙いは前述。少しでも穴を開ける。前衛がそこから更に水晶を剥がす事を願った銃弾】

【幼き頃から銃を撃ってきたのだが、片手でサブマシンガンを撃つというのは、賢い行動では無く】
【反動によって、拳銃での射撃を行って来た為、腕は衝撃吸収が得意であったが、サブマシンガンとなれば別】

【口黒への魔翌力注入を止めて、拳銃に戻し】
【銃弾を見ながらも、また走り出す】

(――クソ、足がまた……)

【少し顔を歪めた重太郎】
【それに伴い動きが鈍ったのが、分かるだろうか】

『…重太郎、痛いのは分かるけど…多分大きいの来るよ……!』
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/06/30(木) 23:00:46.67 ID:SvtnrfpV0
>>494

【竜に与へる鉄槌は、衝突した水晶をことごとく粉砕したのだろう】
【されど。余韻に浸るゆとりも、快哉を叫ぶ暇も無い】

【奇妙な頭痛は、竜の背に足が触れた瞬間更に大きくなった】
【更に文字通りの追い打ちは、予測不能の閃光による反撃】
【ベンヌの「お守りなされ!」という単純な進言は、どうにか受け止めたれたけど】
【その防御は即席であり、瞬時のものとも呼べず――】

 ……ぅ、あちちっ――ぃ!

【先住の民が「先住者」を狩って作り出したコートに細かい傷が生まれ】
【傷口が吐いた鉄臭い唾は、乳白色の中に緋色を曳いて散る】
【ダメージは肩や胸に集中しているが――思ったより、出血の量が多いらしく】

【幸いにも。龍が「暴れず」――脳震盪を起こしたか、停止したことで】
【背から振り落とされる事はない、生き残りの水晶は少し遠いが――】

(でも……折角のチャンス、生かさなきゃ勿体無い)
(あと一個ぐらいなら――なんとか、いける!)

………くっ

【そんな思考のもと、また少女はかけ出した】
【白い息を光燦燦のなかに混ぜて、脈動する背を踏んづけて】
【現在位置から最も最寄り――首から二対目の翼の前まで迫ると】

 本家本元――、 あやねゴーランドッ!!

【陸上のスタンディング・スタートに近しい姿勢に足を前後させ】
【何度か、その強肩の力を尽くし鉄槌を縦回転させ――】
【踏み込みと共に、遠心力の助けを得たハンマーを、全力で叩き付けるだろう】
【先祖が敵の軍将を完膚無きまでに打ちのめしたと言う曰くつきの技】
【動く目標の相手には適していないが、破砕任務には充分】

【さて。噴射焔で巻き上げる事の出来ない水晶の破片や、先の光の爆雷に対応すべく】
【少女は―――攻撃後、即座に後方。竜の足元の地上へと飛び退こうとする】

【自分の向かう先を一瞬見遣って、悪戯気に笑みを浮かべた】
【竜の魔力が、自分を蝕むような拭えない感覚から逃げるように――】
>>502

【もしも、史音のジャンプの軌道に外的要因で変動が無いなら】
【ふわりと舞ったその影が、白蘭から見て3メートルほど前に降りてくる】
【――何か有れば、翼を頂戴するなり竜から奪った能力で防御させたりなりするだろう】
【強かと呼べるほど老成はしていないが、振り回す事を標榜する少女――】

……、…ッ!!
「……むむ、マスター!!」

【だが、件の「頭痛」が響いたのか】
【足を地につこうとした時、不意に笑みと体勢を崩した】
【――尻餅を付いて、しかしながら頭を抱え】
【見る者が見れば、体内の魔力の均衡が崩れ始めていると理解できるかも知れず】

「(……不味い、ですな)
 (精神的な面以外でも、相対的に『脆く』なっているようだ)
 (そう、マスターは―――、「 」、故に……)」

 【ベンヌは、神妙に過ぎる沈黙のうちで周囲の発言を思い出し、そして息を飲む】
 【もし竜の水晶に、「魔力を無効化 / 吸収する力」があるなら】
 【史音という人物の身体に影響を与える可能性は、十分に予想できたと】
 【元の世界の薄い魔力下では、あり得なかった事だが――】

【とは言え、無視していただいても構わないと言えば構わない】
【全ては――敵の攻撃の具合と、白蘭の天秤の傾き次第、である】
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/06/30(木) 23:09:23.28 ID:WAdSao99o
>>506

僕?骨岳 矮人(ホネダケ ワイト)

【変わった名前だが本名である】

No15って...どういうことなの?

【彼の過去については全く知らないし、興味もない】

先輩ってよく言われたってことは後輩居たんですか...ってNo.15ってその後輩だったりするんですか

【会話の流れで聞いてみる】

あ、連絡先受信しました。にしても、機関って何すりゃぁいいんでしょうねー

【知らずに入ったのかよ!と思うだろうが、悪党だということはわかる】
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 23:14:13.59 ID:buRr1FS3o
>>498

【遥人により放たれた銃弾は、寸分違わず水晶へと直撃】
【史音の攻撃や重太郎の銃弾の結果を見て判るとおり】
【先程の射撃を受け止めたブレードに比べて背の魔水晶の強度は低い】
【二つの魔水晶は粉々に砕け散り、その欠片を雪の結晶のように輝かせながら降り注いだ】

【残り水晶――4基】

>>502
【このドラゴンの魔力特性は、今までの攻撃がそうであったように「光」である】
【故に光の特性を利用した防御法や、それを力で突破するブレスへの備えは的確なものであった】

【全員が力を合わせる複数戦では、白蘭のようなサポーターは重要だ】
【他の者が戦いやすくするように、戦況を支配する動きをする者は意外にも少ない】

【後は、龍の持つ手札をどれだけ読みきれるか】
【事前の備えと他の能力者の働きでどこまで乗りきれるか】
【決着は、未だ見えてこない。此処から先の戦いを支えるには、彼の動きが大きく働くことになるだろうか】

>>504

【胸部に攻撃は直撃する】
【しかし――その一撃を以てしても「傷一つ」付くことはない】
【水晶防壁の硬度は引き伸ばされたブレードの其れを更に上回る】
【他の者との連動もない、ただの個人の一撃ではダメージらしいものが通る気配はなかった】

【今は優勢ともいえる状況ではあるが、それは仲間たちの力あっての事】
【この結果を見て更にコアを狙い攻撃を続けるか、それとも周囲の動きに眼をやるか】
【周囲の者に防壁への集中攻撃の要請など、様々な手段はある】
【彼の今後の行動は如何なるものになるか――。】

>>505
【水晶へと放たれたグレネードは、遥人の攻撃をほぼ同タイミングで命中する】
【しかし――炸裂弾。この選択は遥人の行動を噛み合うものではなかった】

【落下速度によるが、タイミングが悪かった場合遥人に爆風が当たる可能性がある】
【多くの者が水晶への攻撃に集中している中、集団戦での「不運」が生まれてしまう事になるだろうか】

【そして、魔力の収束を抑える霧の効果は有効に働き】
【周囲の水晶から放たれていた魔力が徐々に細く弱くなっていく】
【行動の防止としては非常に的確なもので、狙い通り今後の行動を遅延することができるだろう】

>>507

【龍は現在回避することが出来ず、胴体の水晶にマシンガンの弾丸が直撃する】
【正確な狙いを以て一点を穿ち続ける其れは、一つ一つは針の一撃に等しかったが】
【重なり続ければ大砲の一射にもなりうる】

【徐々にだが装甲表面が白みがかってくる様子を、重太郎は確認することができただろうか】
【間もなくして鎧の一部に罅が入り始め、破壊の音が洞窟内に響き始めていた】

>>508

【史音の一撃は、背の水晶を狙い通りに破壊することが出来た】
【その一撃は水晶を破壊するに留まらず、龍の身体を僅かに揺らす結果となり】
【残りの水晶は三基。白く輝く水晶と色を持たぬ二つの水晶】
【軽くないダメージと共に、冒険者達の攻勢によって過半数の魔水晶を砕くに至った】

/続きます
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 23:16:01.15 ID:bFzzuz3AO
>>503

【ハーブティー独特の薬っぽさがないそれは、飲み物として普通に美味しかった】
【一口、二口と簡単に飲み干せる。仄かな爽やかさと後味に、執事としてどうすればこの味が出せるのか気になった】
【記憶してるかぎりでは、行程に特別なものはなかったはずだ。ならばわるいまじょ%チ製の葉がいいのか――】
【などと思考に沈んでいたせいか、名前を問い掛けられた瞬間に青年は僅かだけ狼狽した。すぐにまた、表情は戻ったのだが】

此は≪ポイエーシス・オルガノン≫所属、配役は“気狂い帽子屋”。名前はプーシュカ・サクラメント
先程の頭痛は……原因は此にも理解出来ず。ただ、義手を具現化していた能力は此のものでなく別の奴の力を借りて、のもので御座います

【童話の世界など、慣れたものだ】
【狂ったワンダーランドの水銀中毒者を配役とした青年は、小さく頸を傾げながら】
【器用に左手一本で物事を済ます。……隻腕生活もまた、長かったのだろうか】

/ただいま戻りましたー
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/30(木) 23:23:44.18 ID:N24joSDCo
>>509
【聞いたその名前を、何度かちいさく繰り返して。変った名前だとは思ったが、敢えて口には出さなかった】
【彼の名に含まれるかも知れない、由緒正しい家柄や彼自身の矜持をどうこう云えるような立場には、自分は居ないから】

 ――…どういう事かって? 俺が聞きてえさ。 俺は面倒な肩書が嫌いなだけだから、なぁ
 今のNo.15はまぁ、後輩だが。 もし会ったらよろしく云っといてくれ

【そして、機関で何を成せばよいかと問われれば。存外真剣に青年は考え込んだ】

 んー…あんたは、何がしたい? ただ誰でも良いから殺したいとか、何かしら無いのか?
 社会悪≠ナあるなら、何をしようが良い場所じゃねえのかな。 俺はそう定義して働いてる、が

【確かに今の機関は明確な目標も何も持ち合わせてはいない、名前ばかりが悪の代名詞になっているだけ】
【虚構でできたこの曖昧な場所に身を投じるならば――、尊重するべきは自身の成したい事、だろう】

/PCに移行しましたー
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 23:24:10.99 ID:Hz/iRcFzo
>>511
――とりあえず、じゃあプーシュカちゃんと言う事で。

【ふわり、と笑顔を浮かべて、ちゃん付けで青年の名を呼んだ】
【大抵、彼女に名を名乗った人間は、ちゃん付けで呼ばれてしまうのである】
【なんというか、その視線は、子供を見守る親の様な慈愛が含まれているか】

……うーん、頭痛の原因は、分からないのね。
もしよければ、検索≠オてみてもいいのだけど、おせっかいじゃないかしら?

【頭痛の原因を、探る術が有るかも知れないと、わるいまじょは善意を差し伸べる】
【偽善であることは、分かっているが、それでも差し出す腕が有る。己の体は、不満足でも五体は有るから】

【すぅ、と右手を空中に走らせて行くのが見えるだろう】
【人差し指からは光の線が引かれていき、空中に光の線で猫の絵が書かれて】
【まあ、此れは只の手慰みだったりもするのだが、少し魔女の顔色が悪いのに、気がつくだろうか】

【魔女はさり気無く煙管に手を伸ばすと、煙管を口に加え吸い始めた】
【強い薬草の香りが、周囲に漂う。嗜好品というよりは、薬≠ネのだろう。彼女の体調を維持するための】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/06/30(木) 23:32:11.33 ID:buRr1FS3o
>>510
「――――――」

【龍の脳震盪が止んだ】
【生命力と再生力に富んだ龍種であるからこその復帰の速さであった】
【気づけば魔力攻撃の要である背の水晶は無残に砕かれ】
【周りには既に無数の冒険者たちが集っている】

【龍は激しい怒りに包まれていた】
【天敵らしいものも存在せず、今まで損傷らしいものすら受けたことの無かった龍は】
【自身が遙かに小さな者からいいようにされようとしているという事実に、黒き殺意を滾らせた】

【龍が、動く。】
【洞窟全体を揺らがせるほどのバインドボイスと共に】
【つい数瞬前まで止まっていたとは思えないほどに機敏な動きで攻撃を開始した】

>>(遥人)(獅子堂)

【龍は鋭い動きで身を屈ませると両の腕を大きく開き】
【鮮やかな円軌道を描きながら、竜巻の如き回転を繰り出した】
【その結果、開かれた両腕のブレードが範囲内の存在にサイドから凄まじい速度で迫り】

【遥人には左腕ブレード、獅子堂には右腕ブレードが其の身を両断せんと襲いかかる】
【動きは大振りだが、まともに当たれば即死に繋がりかねない一撃】
【予備動作の時点で行動を読むことは可能だろうが、対応が遅れればただで済む保証はなかった】

>>(白蘭)(サフィリア)(重太郎)(史音)

【離れた四人には、龍の回転斬りの動作と共に別の驚異が放たれていた】
【其れは、水晶のスパイクを無数に生やした長大なる尾の一撃】
【後衛まで届く恐るべき射程と殺傷力を以て放たれる尾撃は、直撃すればただで済むものではない】
【しかし、これも予備動作はあり回避・防御の余地は存在する】
【横薙ぎの一撃であるため、横や前方に避けることは難しいだろうが様々な対処方法はある】

【今現在、其処には四人の冒険者が集っている】
【足りぬならば補うことも出来る状況だ。――尾は、間もなく迫ってくる。冒険者達はどういう行動でこれを退けるだろうか】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/06/30(木) 23:34:01.31 ID:jAIANGZxo
【路地裏】

【ザシッ―――】
【まるで稲穂の様に、女性の頸が刈られる】
【どさりと音を立てて今まで頸を支えていた身体が崩れ、唯の肉塊へと変貌した】

コレも外れ、と
ほとほと運命とやらに嫌われたか

【代わりに響いた声は男性≠フもの】
【今し方刈った頸をきちんと共用のゴミ箱へと投げ入れながら呆れた様に声を漏らした】

どうせなら向こうからコンタクトを取ってくれればありがたいんだがな

【燐寸を擦り、それで咥えた煙草へ火を灯し】
【こつりと足音を鳴らして月明かりの届く場所へ移動して】

此方の世界のカノッサは何処に在るのやら

【紫煙を燻らせる男が、呟いた】
【黒いシャツにカーキ色のズボンを着用し、そしてオリーブグリーンのトレンチコートの前側を開けて羽織っている】
【髪は短く、黒よりも白の髪が多く。唯一御洒落と言えるのは左耳から垂れた小さなルークの駒のピアスだけだ】
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/06/30(木) 23:35:04.52 ID:bFzzuz3AO
>>513

……はぁ

【普通ならば文句が十束くらい言えそうな愛称へのツッコミを、ハーブティーと共に飲み込んで消化する】
【とある夢の国在住キャラクターに例えられるよりはマシだろう、と折り合いをつけるしかなかった】
【視線に関しては、むず痒さがある。慈愛とか、そういった感情に縁も所縁もなかった彼には気不味いものでしかなかった】

別に此は、放置していても問題はないと考えておりますが。
先程のことで、対処法は理解致しましたので――、?

【偽善だとか、そこら辺を考えることはなかった。ただ青年は光の情景に瞳を瞬かせていたが】
【そっと左手を伸ばすと魔女の右手を掴もうとし、可能ならばそれを包み込む】
【彼女の顔色を窺う瞳は硝子玉のように温度がないように思えて、しかしその裏側でゆらりと揺らぐ煙があった】

――――いえ。結構で御座います

【そして紡がれるのは、明確ではっきりとした『拒絶』】
【ふわり、香る枯草と火薬は古書の中に混じりながらも意志を主張して――】
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/06/30(木) 23:39:28.17 ID:WAdSao99o
>>512

そうだねぇ...とりあえず、争いの無い世界を作りたいな、その為の犠牲なら幾らでも払う。この世に悪と善があるから争う、なら...

【一呼吸おいてこう言った】

悪に染め上げ、絶対的統治で争いを消しさればいい、

【訳のわからないことをいっているが】

簡単に言えば、機関による全世界独裁統治...かな?

【はじめからそう言えばいいのに】

そんな雲を掴むような目標さ、

【「機関がもっと組織的になったら出来るかもね」と付け足す】

...っと、もうこんな時間か、ま、いいや、
君の目標って何?

【自分の目標をかたったから、君も答えてくれるよね?と言いたげな雰囲気が出ている】
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/06/30(木) 23:40:07.49 ID:Ww2kQ1O1o
>>508>>510>>514
【この段階では、神経と魔翌力こそはすり減らしているものの】
【ダメージというダメージは、まだ白蘭は負っていない】
【防御の為の設置も済んだ、これから次の手を考えるべき段階で】

……うわぁ、本気でヤバいや

【寒さとは無関係に冷や汗が流れたのは、現在の位置関係】

【相手の攻撃によっては、彼女を盾にして自分が生き残れる位置】
【だがこの敵に関していうなら、一つの攻撃で2人纏めて死ぬ位置だ】
【防御の手段は考えたが、それは飽く迄軽減の策。要は、自分が動いての回避】

【だが、ここで史音を庇うという選択肢を取るのなら】
【抱えて飛ぶか、それとも完全に攻撃を防ぐか、殆ど二択になってしまう】
【あの龍の攻撃を、完全に防ぐなど出来はしない……となれば、実質は選択肢など無い】

(考えろ今の僕の手札は配置し尽くした手を変えるなら完全に切り替えなきゃない)
(だけどこの状況から何を選ぶ?防御の手段は捨てる訳には行かない)
(二つの『同時借用』……危ない、危なすぎる選択だけど……)

(……逆算しよう。絶対に必要な物は何か?)
(最優先すべきは僕の生存、いざとなれば飛ぶ事が出来る翼)
(次に優先すべきは……赤の他人よりは知り合い、彼女の生存、か?)
(ああでも2人で勝てる相手じゃない逃げれば報酬が……)

……仕方が無い、か

【白蘭の能力は『模倣』。然し、少々特殊な制限の多い】
【制限の内の一つが、忘却すれば弱体化する≠ニいうものだ】
【時間の経過と共に、氷龍を模倣したこの力は衰えていく】
【それでも、一撃を弱めてチャンスを作るまでは大丈夫、と踏んでいたのだが】

【その計算の半分を、捨てる決断をした】
【龍の足元に有った、鏡の様な氷が消滅。同時、白蘭の前方の氷塊も消える】
【現在残るのは、プリズム状の浮翌遊する氷が一つ】
【それも、僅かに表面が溶けて、水をぽたぽたと零し始めた】


【白蘭は、地面に尻餅をついた史音へと、一足で近づき】
【もし可能なら、背後から子供にする様に、彼女を抱え上げようとするだろう】
【そうしながら、こんな要求を出す】

僕と君と、2人の重さを極限まで軽くしてくれ
そうすれば、少ない魔翌力でも飛べる……跳躍じゃなく、飛行出来る
飛ぶ方向は君が決めるんだ、一撃を加えられる場所へ、飛びこめるように
僕は……龍に殺されないルートを、飛ぶ事に専念するから

……そらっ、来るぞ!まだ死にたくはないんだけどね!

【自分の魔翌力の不足は、史音の重力制御で補わせて】
【行動力を失った彼女を、自分が運んで飛びまわる】
【説明を完遂するには時間が足りない。龍の咆哮には、骨すらが震える様で】
【やはり尾は衣服の下で撒いたまま、軽く両足を曲げた】


【ここから先は全て、史音が応えるかどうか、だが】
【白蘭は背の翼に残る魔翌力全てを注いで、垂直に飛びあがろうとする】
【跳ね上がれば、上へ、上へ。この高い天井、ギリギリまで舞い上がるだろう】
【尾の薙ぎ払いを回避し、攻撃を行う位置を確保する為だ】

【特に指示も無ければ、龍の頭上に、天井に逆立ちする様に待機し】
【「どうする?」 言葉身近に、次の手を訊ねるだろう】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/06/30(木) 23:40:22.19 ID:81OsV9ceo
>>498
【声が聞こえた】
【背後に回っている遥人は顔こそうかがえないが、ちゃんと】

【返事は後でまとめて】

【そう思いながら、きつく結ばれた口元が少しずつ緩んでゆく】

>>507
…死ぬかよ、てめぇ。

【竜を殺せるこの戦場、本当は一人で行けないのが不満だった】
【報酬云々はおいても、一人で殺してしまいたかった】

【だというのに、誰にも聞こえないようつぶやいた言葉は、酷く楽しげで】


>>510
【コートがこげる。榴弾によって、髪の先端もまた少し】
【しかしコートは灰色の表面が剥げると、内側に織り込まれた敷布が露出する】

【耐寒・遮光・耐熱・対竜魔術抵抗…その内側を一定以上に防御する特別製の黒布】
【今回これを着て仕事に赴いたのは、何も地形的な寒波を警戒しただけではない】
【このコートは、竜退治における遥人の正装とも言える代物だったのだ】

【もっとも局地戦闘における行動補助が主目的のため、榴弾の炎熱防御は想定以下】
【防御した右腕表面にやけどを作るも、その衝撃が遥人を竜から遠ざける】
【それは予期せぬアシストとなる】

【右のシェルは尽きた、異空間に収納しオートリロードを待つ。以後1レスにつき一つシェルが装填される】
【左のウィンチェスターガンマチェットは5連装である】
【弾倉が改造してあってシェルや弾丸の種類には融通が利くも、すでに二発が発砲され、一発がブレードモード時に消費された】
【残り二発。本格的なリロードが必要になる。マガジンは用意してあるも、非常用だ】
【開発者の趣味の局地…これにオートリロードなんて高尚な機能はない】

【背中側に落ちた遥人は、一応の着地に成功する】
【右手いてーなとかぼんやり考えていたけれど、息を吸う予兆が聞こえてとっさに耳を両手で覆った】

【狙いたがわずバインドボイス、先ほどと違い近距離のため影響もひとしお、顔をしかめる】
【だが金色に染まった目は、戦況を見誤らない。不思議なほどに冷静だった】

【それが竜を前にした遥人の本能の類なのか、『呪い』の補助なのか】
【はたまた別の要因かは知れないけれど】

【右手首にスナップを利かせ後方へ振る】
【予備動作なしのため鏃はごくごく小さなものだったが、後方の地面に突き刺さる】
【薄れた魔力でも、自身の重力軽減くらい容易い。りんごのような体重に落ち込んだ自身を、鎖が巻き取り高速で移動した】
【空を裂く刃、風圧でコート表面と、かばった左腕が裂ける】

【しかし左腕の下、露出したのは赤い血ではなく、紫の線】

【着弾地点手前で消える鎖、体重軽減も消えて空に投げ出された遥人】
【数度からだが回転して、それにあわせて鏃が射出される】

【先ほどきりつけた右腰付近へ】
【傷の上になら、突き刺さるかもしれない…そんなちょっとした博打】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/06/30(木) 23:46:36.04 ID:Hz/iRcFzo
>>516
ふふ、一瞬微妙って思ったでしょう。

【なんとなく、ドヤ顔っぽい表情を浮かべつつ、変わらぬ声音で、そう言った】
【なんというか、態度に掴みどころが無い女性だという印象を、与えるだろうか】
【言葉も雰囲気も、穏やかであるのに、本質は雲の様にその姿を完全に見せることはない】

うーん、腕毎回外しちゃうのも、アレだと思うんだけれど。
そうねぇ、必要ないと言うのなら、仕方が無いわ。

【右手を掴まれて、一瞬きょとんとした顔を浮かべた】
【魔女の手は、スラリとしており、しかし骨ばっていて不健康さを感じさせる手である】
【あまり丈夫な体ではないのは、明白であることが分かるだろうか】

……そうね、そこまで言われるのなら、何も私に出来ることはないわ。

私ができるのはあくまで求めることに答える℃魔セもの、求められないなら、答える事は無いわ。

【くす、りと笑みを零して。ぼーん、ぼーん、と店の中に時計の音が響きわたっていき】

―――動けるかしら?
そろそろ、お店の場所が変わる頃なのよ。
このお店は、時間が来ると勝手に動き出してしまうから。

そうね、扉の転移まであと1時間。
其れまでに、動けるようになったら、お店を出ていくほうがいいわ、何処か知らないところに飛びたくないのなら、ね。

【げほ、っ、げほ……、っ、と咳込み、ぜぇ、と息を吸う】
【発作が始まったようで、顔色が悪かった。棚から吸入器を取り出して、安楽椅子に背を預けるように座り込むだろう】

ご……げほ、めんなさいね、今日は、もう店じまい、よ。
雨の日に、出るのはやっぱり悪かったかしら、ねぇ。
でも、プーシュカちゃんと出会ったのは、まあ良かったかしら、うふふ。

【微笑みながら、吸入器を口に当てて、しばらくすると女性はまどろむように居眠りを始めるだろう】
【店を出るのは、キミの自由である】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/06/30(木) 23:52:18.51 ID:JRAQF4lao
>>510>>514


「まだ壊れてないぞ――!」
硬い……!

『魔翌力無しの攻撃となるとやっぱり火力が…』

――――!

【攻撃翌力不足を痛感し、口黒が愚痴を零した矢先】
【耳を劈く竜の怒りの咆哮】
【銃を握る力を強くして、気を引き締める】
【うだうだ言ってても現状は変わらない。やる事くらい分かるだろう――】


「来たっ!』

【尻尾が来るのと同時、前方に駆け出す】
【傷が痛み、どくどく、と出血が激しくなるのを肌で感じた。けれど――】
【痛みなんかで体を動かすのを躊躇う少年では無い】


【必死に足を動かし、間一髪で尻尾を回避して】
【そのまま左手の銃で、先程銃弾を浴びせた箇所に銃弾を放つ】
【狙いは少し反れた。だが、動かなければ当たない事は無いだろう】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/06/30(木) 23:53:44.67 ID:N24joSDCo
>>517
【曖昧なようでいてその実、確りとした男の目標】
【小分けに語られたそれを脳内で組み直し――…にたり、と。嫌な笑みを浮かべて見せる】

 ――その目標。 氷の国支部長がそれに近い考えを持ってる。
 武力で平和≠敷く考え方だ。 今居る支部長代理も、少なからずその路線を継いでる筈…
 そこに所属して手っとり早く目標を叶える手もある、って事だ。

【ぶっきらぼうなようで、的確なアドバイスを男に告げ】
【「さて、云うだけ云ったし…」と立ち去ってしまうか考えていたところに、丁度質問が入った】
【銀髪をがしがしと乱し、ちらと男の眼を見据えてから。青年は少しばかり、語る】

 俺の目標は、もう全て終わったさ。 気味が悪いほどに滞りなく、順調に。
 だから――、そろそろ表舞台から去ってもいい、か?
 老害が何時までものさばってちゃ、組織が腐るだろ。

【何故か男に、退職してよろしいかを伺った】
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 23:55:53.34 ID:IQE/cIYeo
>>510>>514
うぇっ、ちょっと大丈夫ーーー!?

【距離が離れているので爆風の影の詳細は掴めない――
     ――味方を巻き込んだ可能性に流石に焦ったか、落ち着かない様子でそう言葉を放つ】

……くっ!

【とはいえ、よそ見をしていられるほど平和な状態でないことは理解していた
   収束する魔翌力――露骨な大技の素振りを無視すれば、次の瞬間には自分が消える】
【持ち前の負けん気と減衰の能力によって響き渡る声を堪え―――それから、再開する】

とはいえ、まずは目の前からね―――!

【龍が大きく身を揺らす―――身体全体を使っての薙ぎ払い】
【予測していた「大技」では無いが―――「防御」よりも「回避」を念頭に置いた彼女の行動は迅速だ】
【減衰の力を持った霧を纏ったサフィリアは―――「自らの身にかかる抵抗を減衰」する】
【あらゆる動きにかかる僅かだが確かなロス―――この霧はそれをも奪い、結果として彼女の挙動を「加速」させる】

≪シュートレイン≫―――、てーーーぃっ!

【取った行動はとても単純で漫画的。自ら後ろに跳び、同時に砲を放ってその反動で大きく後ろに下がるというものだ】
【砲口から放ったのは魔術によって掻き集められた水――
     ――ただし狙いは龍ではなく、先程まで自分がいた地面。多対一のこの状況と高速回転する龍を鑑みて、このタイミングで狙っても有効打にはならないと踏んだか】
【風圧を感じる程度にギリギリの間合いで龍の一薙ぎをかわしたならば、今しがたの「布石」と合わせて龍に一撃を与える策と、龍の次の一撃を避ける手を思案し始める】

ふ……っうわー……、危ないわね!
はぁ…さて、次はどうしようかしら

【得物が得物なせいか、若干息が上がっている。「長引かせられないかしら」、と時間による消耗を気にかける――
     ――この化け物を相手取って「若干」で済むのなら或いは相当優れているのかもしれないが】
【ちなみに、自身の挙動を補うために霧を使っているので、微弱な魔翌力光による「充電」も再びその速度を取り戻すことだろう】
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/30(木) 23:59:54.48 ID:K1jy+UJjo
>>510

効いてねぇ……だと

【青年は驚いていた。彼の大技が無に等しい程効かなかったのだ】
【そして休むまもなく、龍による鋭い刃の一撃が襲い掛かろうとして】

チッ――――!

【青年は驚いていたショックもあってか、致命傷は避ける事はできたが完全には回避できず】
【左腕に傷をおい、赤い血が滴りでて――――】

(だめだ、今までオイラ一人でやろうとしてたんだ―――)
(―――みんなの足を引っ張る訳にはいかねぇ!)

【青年は一人で突っ走っていたという事に気づき、考えを改めなおす】
【そして、先ほど重太郎が攻撃を与えた箇所に目掛け】

―――――――<<雷光拳・獅子翔撃>>―――――――!!

【高密度の白銀の蒼雷を右手に発生させると、その雷が獅子の頭部を象った様な形に形成されて行く】
【その右手を打ち出すようにして重太郎が銃弾を浴びせた箇所に>>521のタイミングの直後に放とうとする】
【雷の獅子が飛んでいき、当たれば雷の牙で噛み砕くという術である。】
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/01(金) 00:00:16.18 ID:qizu+8NM0
>>514 >>518

【自ら自らを押し潰さんばかりの巨躯が、嘘のように踊り狂う】
【合計360度あまりを引き裂く壮絶な一撃を前にして】
【頭痛は少しずつ引いていくものの、もはや行動は手遅れ――】

【――となるのは、幾ら何でも厭なのだ】
【眸底に小さな水滴を浮かべそうになりながら、少女は能力を発動し】
【白蘭の提案を享ける前から、自分とベンヌの重量を出来うる最低値まで下げた】
【市販の氷の袋を抱えるより、なお軽い程度の感覚だっただろう】

【利用するつもりだったのは確かだが、ここまで情けない形は想定していない】
【僅かに拗ねているのか――少しの間は、沈黙を保ったけども】
【白蘭が態々それを否まなければ、約束通りに身軽さが提供されるだろう】
【獣の全力ならば、谷から谷へ渡れそうな程の】

【結果、龍の攻撃は二人諸共に回避する事になると思われるが――】


 【「不安定」な状態の史音の魔力を流しこまれ、気づいたかも知れない事】
 【それは――本来、彼女の体内の魔力流は停滞していると云うことだ】
 【不足分の補充や奔流の維持は、「ベンヌ」主導で行われているらしい】
 【そんな事が――何かと“つながる”ような感覚の中で、無意識に理解できるやも】

 【嗚呼。極限まで突き詰めてしまえば、この現象の本質は】
 【「本来なら、史音の肉体は“死んでいる”」――と云う事になるのだが】
 【そこまで気づけと云うのは、些か酷な話であり】


【現時点では、『余談』――――、――、了。】

……あの胸の、ホーセキみたいな奴を潰したいなっ
イカにも怪しいってカンジだしさ

もし何でも無かったとしても、胸をおもっきし叩けばビートダウンが狙えるもん
アタシたちの全力なら――きっと、ね

「マスター、白蘭殿、こうしている内にも魔力の脈が竜の元へ収束しております
 お伝えするタイミングを逸しておりましたが――危険な兆候かと」

「……どちらにせよ、あまり時間はありませんな」

【宙に浮く感覚を楽しめるくらいには、なけなしの余裕が復活】
【深く息を吸い直しながら、いつもより鈍く紡ぐ言葉は】
【白蘭に捧げる礼節は含まないのだけど、素直に彼の提案に委細まで応じて】
【背に回った彼のかいなを守るように、前方/下段に鉄槌を構えるであろう】

【龍と長時間接触していれば、また同じ状況に陥るだろう】
【チャンスは――行動の性質上も条件の上でも、いちど有れば儲け物か】
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越)[saga sage]:2011/07/01(金) 00:04:13.43 ID:hQWXgDCAO
>>520

……適切、と思うことは御座いません。

【遠回しに肯定しながらも、青年は彼女を掴もうとは考えない】
【深い付き合いになることはないだろう。そう考えていた。どうせもうじき己は、】
【――刹那だけ瞳を伏せて、しかし、持ち上げた群青の彩は暈けることなくはっきりと。彼女を射抜いた】

【掴んだ右手に『主人』を思い出した】
【ちょうど、あの方も同じように薄く細くて、しかし彼女よりも不吉なほどに体温が存在しない掌だった】
【これは、不安になる手だ。硝子細工を扱うようにそっと、指先を離して】

答は、我が主人の印す先に御座いますので

【そう囁いてから、時計の音を聞いた】
【視線を宙に浮かべる。時刻を見て、しかし別に自分が気にすることはなかった】

【予想通りになんらかの発作で苦しむ彼女に、手を貸してやり安楽椅子へと座らせながら】
【相手の言葉に肯定も否定も返さず。ただ微睡むその姿を、見詰めていて】


【――――彼女が夢から覚めたとき。青年の姿は、当たり前になかった】
【けれど、別れの挨拶のかわりのように、カウンターに置かれたものがある】
【清潔そうな布巾を鍋敷きにしたポット、その容量目盛りの刻まれた精緻な硝子の器の底にはほんの一人分の珈琲の水面が、】
【まるでそんな色の宝石みたいに静かに収まり、悪夢を掻き消すお香にも似た芳香を醸成させていた】
【傍らにはカップが一客。彼にハーブティーを入れたそれが、綺麗に磨かれた状態で寄り添っており】
【決して高価な豆が使われた訳ではないけれど、原材料の格には依らず湯気からさえ品を振りまく珈琲は】
【――もし、彼女が苦味を嫌っていなければ。口中で飽和し広がる、エメラルドの原石でも飲みこんだよな実に未体験で鮮やかなキレとコクを、保障するだろう】

【それはハーブティーの美味さに少しばかり悔しさを覚えた青年の、実に子供じみた仕返しであったとか】


/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 00:11:57.17 ID:Vz0arpbJo
>>526
【しばらく、して】
【ゆらぁり、ゆらぁり、と店の空気が揺れる中で、目を覚ます】

―――ダメ、ねぇ、最近。
死なないのに、怠惰に飲まれすぎるのは。
退屈こそ、長くを生きる物の死と言うけれど、外に出ようにも、長くは出られない。

【ふふ、と寂しげに微笑んで、カウンターに指を滑らせて白い線を右手で引く】
【くる、くる、ときれいに円が描かれ、消えていき】

縛られているものね、私は。

【何処か、遠くを見つめるようにして。そして、カウンターに目線を移す】

……あら、珈琲なんて、何年ぶりかしら。
プーシュカちゃん、ありがとう、って所かしら。

【くすり、と声を零し、気品のある動作で、カップを唇へと導き、一口】
【こくり、とその芳醇な液体を、嚥下する】

―――あら、美味しいわね。
またいつか、会ったときは、ゆっくりと入れてもらおうかしら。

【少しだけ、沈んだ気分は晴れて】
【彼女は夢うつつの童話の世界で、珈琲を飲み続けていたのだった】

//乙でしたー!!
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/07/01(金) 00:16:18.62 ID:DyKzHUeLo
>>518>>525

【二人の行動は妨げられること無く成功】
【足下を通過していく破壊の尾は、其のまま戻ることはなく】
【今ならば十分に話し合い、次の行動に備えることが出来るだろう】

【次の龍の攻撃は直ぐにでも始まるだろう】
【しかし天井近くに居て距離的に余裕のある二人には、他の冒険者とは別の選択肢が生まれる可能性がある】
【この先の行動、鍵を握るのは誰か……それは未だ、誰も知ることは出来ない】

>>519

【回転という動作は、円周という広範囲に攻撃出来る代わりに小回りが効かない】
【一回転に留まった龍の刃に二の太刀は無く】
【彼女の行動は成功。被害を最小限に留めることとなった】

【そして鏃は狙い通りに腰に刺さり、僅かにだが龍の固い肉に食い込んだ】
【腰付近に意識をやっていたならば、同時に気づくだろうか。】
【龍の足は屈んだままだ。まるで膝のバネを最大限に活かすかのような動作――この回転攻撃が布石であったかのような】

>>521

【弾丸は回転動作後の龍の装甲に突き刺さり、その罅を徐々に大きくしていく】
【どんな強固なものであれ、一度楔が打ち込まれれば後の崩壊は加速度的に進んでいくこととなる】
【胴体の装甲は罅割れてその力を失いつつ在った】

【そして、忘れてはいけない】
【この龍は魔力を完全に無効化する特性ではなく、水晶に触れた魔力を吸収するもの】
【装甲を割った先には竜鱗と硬い肉が存在し、こちらも銃弾での突破は困難である】
【重太郎とは極めて相性の悪いドラゴン。しかし打つ手が無いわけではない】
【彼は今後、この戦況をどう塗り替えていくだろうか――。】

>>523

【攻撃を回避したことで、サフィリアサイドには若干の余裕が生まれる】
【大振りの一撃から、更なる追の一手はなく】
【水晶龍の次の攻撃までに、サフィリアが何らかの備えをする時間があるだろう】

【サフィリアの術は、ドラゴンの遠距離動作との相性がいい】
【備えたならば、高確率で対処が成功するであろうが】
【未だ決定的なダメージにも至っていないことも事実。】
【果たして、彼女の策はこの後のドラゴンの動きと噛み合うだろうか――。】

>>524

【一人の人間では決して敵わぬ超越存在】
【ならばこそ、ここには冒険者が六人もいるのだ】
【彼らの動きを見、共に勝利を目指して初めて――このクエストは成功するだろう】

「――――!」

【パリン、と甲高い音が洞窟内に響き渡った】
【獅子堂の攻撃は見事に成功。胴の水晶装甲が破壊され鱗を晒すことになる】
【其れにより齎される影響は、物理魔力両面への防御力の低下】
【二人で紡ぎ出したこの好機を、この先どのように活かしていくことになるだろうか】

/続きます
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/07/01(金) 00:18:20.36 ID:BTGsR1kao
>>522

いいんじゃないですか?辞めても、ただ...
ちゃんと後輩に挨拶してから...ね

【退職したところで自分の害にはならないと思っているのか雑な返事である】

それとも、機関の機密を知っている人物を野放しにすることはいけないとか言って処刑されるかもしれませんけど

【地味に恐ろしいことを言う】

氷の国支部...ねぇ...面白そうだ

【武力を用いた平和という言葉に男は反応したようだ】

ま、縁があったら又お会いしましょう!

【そう言って踵を返すと...周囲の一般の客から恐怖の目を向けられていることに気がついた】

おっと...
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/07/01(金) 00:25:16.86 ID:LbOfN80po
>>529
【その返事を聞いてふっきれたようで、青年は軽く口の端を上げて笑み】
【「ああ、逢えたら≠ワた」と。どこかつれない返事をして、その場を去って行く】

 ――…あー。あのローブは目立つよなぁ。 良かった、俺はどっから見ても一般人…
 
【…不意に辺りを見回せば。青年もさして男と変わらぬ状況で】
【まぁ、遠からぬ先には、この紋章を背負わなくなるのだから。こんな視線で見られるのも最後だろうと】

【くつ、くつ。笑い声は止まない――…】

/乙で御座いましたのー
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/07/01(金) 00:27:01.27 ID:DyKzHUeLo
>>528
>>ALL

【龍は、屈んだ膝を一気に伸ばし地を蹴ることによって「跳躍」した】
【目指す場所は後方。フィールドの最奥近く】
【この結果、位置関係が大幅に変化し彼我の間に距離が生まれることとなった】

「――――」

【龍の背の水晶――白く輝くクリスタルが魔力に満ち溢れる】
【そして、次の瞬間「決壊」し、内包された魔力を前方広域に向けて撃ち放った】
【それはブリザードドラゴンの「ドラゴンブレス」。】
【魔水晶で完全に再現することは出来ず、生物を氷の彫像にするような冷気ではないが】
【吹きつける強風に身体機能を低下させる冷気】
【そし、視界を奪う白き雪の群れと、壁から剥がれた無数の水晶が冒険者たち全体に襲いかかる】

【見た目は派手だが、攻撃力に欠ける足止めのような技】
【今までの殺傷力に特化した動きとは明らかに違う、消極的とも取れるものだ】

【――距離を取り】
    
         【――追跡者の足を止め】

                 【――フィールド全体を見渡せる位置に、龍は立っている】


【狙いは何か?龍は冒険者達に何をしようとしているのか】
【余りにも大掛かりな動作。】
【その意図は、察しのいい者ならば気づくことが出来るだろう】
【龍が、冒険者全員を皆殺しにするための一手。――水晶龍の胸部付近に、虹色の魔力が収束し始めていた】

>>(白蘭)(史音)

【唯一、吹雪の範囲外に存在するのは天井付近にいる二人】
【この二人には吹雪の影響は届かず、全体を見渡せる立場にある】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 00:41:10.29 ID:DnhBtZeYo
>>523
【遥人は確かに冷静だった、冷静に、冷静に】

…後で屋上、体育館裏…。

【そう呟くにとどめた】
【金の目のど真ん中、非人間的に細められた瞳孔は鋭い】


>>528>>531
【刺さったことには喜ばない。成功するしないにかかわらず、予備策のようなものだったからだ】
【冷えた視線は、それを通じて足の動作も察知する】
【これだけの巨体でどんな攻撃に出るのか、考えただけでもぞっとする、のに】

(……どう来る?)

【魔眼と化した双眸、湛えるはうっすらとした警戒、下地は期待】

【そして移動、ブリザードブレス】
【遥人の行動、表情は、】


勝ったな。


【鏃を打ち込んでいた事が幸いした、というべきか】
【竜の移動に遥人も付き合う形になり、結果ブリザードブレスもほぼカスあたり、その足元へ移動することになる】
【二者間の距離はほぼ変わらない】

【まだ、ある。このブリザードブレスを遥人は左手を前に出して凌いだ】
【もちろん無力化、なんて器用な真似はできない。包帯の上から凍傷を起こし凍りついたのだが】
【その威力は4分の3に減衰されている】
【ブレス命中の瞬間、そこに込められた魔力を紫の線が吸い上げて変換したのだ】

【よって、遥人の周囲に漂う影が濃くなる】
【黒い魔力の霧が、うっすらと集い、影のような形を成してゆく】
【遠目には人の上半身と竜頭を持つ、黒い影に】

【それが示すのは、遥人の能力向上】

【鎖を巻き取り上昇する遥人は瞬間、その頭上を完全に陣取ってしまうはず】
【浮かびあがった遥人はそのまま落下を始めるが、上に向かってけり出すようにマチェットをリロードする】
【そうして左腕に持ったマチェットを振り上げ、引き金に指をかける】


一つ。


【頭蓋に接触する瞬間、棘と棘の隙間にまっすぐ振り下ろされたマチェット】
【グリップに対し銃身は直線、ブレードモード。機能が低下した左腕を、右腕が補いタイミングを合わせた】

【ガチッドガゥッン!!】

【けたたましい発砲音とともに、渾身の一撃が降り注ぐだろう】
【機能低下と向上、あわせると1.45倍程度の威力】

【そしてこれはダメージではなく、その軌道歪曲や制御の中断を目的としたもの】
【最後の一発が、そのマガジンの中で出番を待っている】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/07/01(金) 00:43:30.59 ID:BTGsR1kao
>>530
/乙
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/01(金) 00:45:16.08 ID:qT0yf78/o
>>525>>528>>531

(……軽いね、軽すぎる。事前に準備でもしてたのか……)
(だけど、これは有り難い。この高さ、僕の加速、彼女の重力……)

(……に、しても……?なんだこれ、静かすぎる……)

【能力者というものは、多かれ少なかれ、魔翌力に関する何かを持つ】
【手広く何でも出来るタイプの白蘭の場合もまた、魔翌力に対する感知技能は持っていたらしい】
【が、そこは本職の魔術師ではない。魔翌力の異常という結果から、原因を推測出来る程では無い】
【関知は、感覚的に行っているらしい。白蘭はそれを、『流れが無い』という異変として捉えた】
【この現象の理由を知る事が出来るのは、果たして何時の日になるのやら、と脱線終了】

上から、胸を狙うのは難しいね。下まで降りて折り返す必要が有る
途中で手を離すか、ジュラーヴリクも真っ青の旋回が必要になる
だから、僕が狙うなら……

……頭、だ。落下の加速をそのまんま、あの龍の頭に叩き込む
結晶の装甲も……速度と質量、単純な攻撃には優位性を失う
それに……まさか、真上にブレスを打ち込んで来るなんて、考えにくい
僕達2人落とす為だけに、他の対処を捨てるなんてね

……降下を始めたら、真下に加重を続けてくれ
重力加速に魔翌力の噴射を加えて、あの大きな頭蓋を叩き潰す
鈍器は、頭っから振り降ろしてこそ……じゃないかな?

【天井に背を触れさせての、高空待機。地上200mなど、ビルの上しか経験が無い】
【増してやこれから行おうと企んで居る事は、とんでもなく危険なギャンブルだ】
【自分以外に、成功するかしないかの五割を預けてしまう。普段なら、とても取りたくは無い選択肢】


【戦場は流転する】
【龍が後方に下がり、氷の粋を放った(>>531)。視界を奪い、脚を止める】
【何をするのかを予想すると、思い当たる節は一つ。最大火力の一撃、となれば】
【氷龍を消し去った、あのブレスでは無いか、と】

……あの龍は、ブレスを発射する時に、胸部の装甲を開く
撃ち終われば直ぐに閉じるみたいだけど……きっと、そこを狙う誰かが居る

だから僕達は、向こうが攻撃するその瞬間を、ここで待つ
飛んでる氷龍を塵に返した時、地上の僕らは無事だった
なら、地上を狙った時には……上空の僕らに、あのブレスは命中しない筈だ

【「はず」「だろう」 推測ばかりを重ねる形になるのも、相手が強大に過ぎる為】
【こちらが振るえる力は一度。その一度を、最大限有効に活かすなら】
【胸のコアを破壊するという、所謂花形≠ヘ譲るべきだと考えた】


……史音、ギリギリまで耐えて。龍がブレスを発射する、その瞬間まで
向こうが口を開いて、まだ僕達が生きていたら……
あの頭を、全力で殴りに行こう

頭を殴ってから地面までの20mは……
頑張って、ブレーキを掛けないとね

【後退した龍を追う様に、白蘭は天井と並行に飛ぶ】
【やはり、龍の真上。首を90度持ち上げない限り、見られる事の無い位置へ、だ】

【ブレスを上に撃たれればアウト。此方の攻撃を避けられてもアウト】
【全て成功した所で、床に勢いそのまま激突すればアウト】
【これが一番勝率が高いという事実に、冷や汗が首を伝い、腕を伝う】

【息を殺し、気配を殺し、呼吸を整え、目を見開いて瞬きもせず】
【この瞬間は白蘭は攻撃に転じない℃魔選んだ】
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/07/01(金) 00:48:32.73 ID:0Pj25PEwo
>>528.>>531

よし、やったぜぇ!

【冒険者との協力による一撃は決まり、その攻撃は龍の水晶装甲を破壊するにまで至り】
【龍に確実に損傷を与えていって。】

これでさっき程の防御はできねぇはずだ。
だが―――ここからどうするか…だな。

【攻撃は順調に成功し、喜ぶべきなのだろうが青年は落ち着いて】
【次の一手を考えていたその時、吹雪が襲い掛かろうとして】

くっ、あのデカブツ距離を取りやがった―――
あれは――――マズいっ!

【寒さと突風に苦しくも耐えながら、青年はその龍の方をしっかりと見据えていて】
【吹雪に遮られながらも彼の瞳は龍の胸部に虹色の魔翌力が集まっているのを視認しているようだ。】

まずは、この吹雪を何とかしなくちゃな……―――。



>>521

おい重太郎!聞こえるか?

オメェにこいつを貸す!おめぇならオイラより上手く扱えるだろうよ!

【重太郎が近くにいるならば声をかけてみる。反応して問いに承諾した場合】
【懐から黒銃<ブラック・マトリクス> を取り出し、重太郎に投げて渡そうとする】
【この黒銃は前のクエストで手に入れた物。トリガーを引くことで黒色の弾丸を生成し射出する事ができ 】
【魔弾に接触した場合、対象は聴覚に強烈なノイズ・視覚の揺らぎ・魔翌力撹乱などの妨害効果を受ける。 】
【効果時間は2レスが限度。魔弾自体にはダメージ判定が無く、連射も効かない。 】


【そして、青年は気を右腕に溜めている。かなりの量の練りあげられた気を】
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/01(金) 00:55:28.51 ID:LnjF8NCeo
>>528>>535

ありがとうございます――!


【獅子堂との連携攻撃の礼、それと黒銃<ブラック・マトリクス> を貰った礼を述べて】
【とりあえず今は魔翌力を溜める為、今は必要無いだろうと口黒をホルスターに戻して】

【「ゴメンね」と密かに紡がれたとかなんとか】

【そして手が空いていなかった為、地面に落ちた黒銃を拾い上げる】


>>531

【跳躍と同時に、攻撃が来るのを第六感で感じ】
【距離を離したという事は、遠距離からの攻撃が来る事を意味し】
【いつでも鏡を出せる準備をしておく】

「ブレス――!来た!』

(鏡なら……、――!)

【鏡を5枚、自分の体の周りに円状に出現させる】
【水晶と鏡がぶつかる音が耳に届き】

【鏡の隙間から漏れた冷気が、重太郎の体を襲う】
【冷気が傷口に染み、くっ、と呻き声を漏らさずには居られず】
【水晶が来なかったのだけは幸いだろうか、頭に当たり、気絶するような事は無く】
【だが、明らかに動きは鈍る。これから先障害と成り得るだろう―――】


【ブレスが終わると、鏡を消滅させて】
【体はまだ動く。掛け声を上げてから、竜へと駆け出し】

【黒銃で竜の胸部の魔水晶を狙い、引き金を引く】
【一直線に銃弾はそのまま胸部へと飛んで行くだろう―――】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/01(金) 00:59:24.16 ID:qizu+8NM0
>>531 >>534

【足下で吹き荒れる風の、肌を刺す冷たさを登山靴越しに感じる】
【かじかんで窮屈な足の指を、凍らせまいと曲げ伸ばしつ】
【血の透けた色の眸は、眼下に広がる死線のパノラマを探っていた】
【右手に光る近似色の宝石も、同じ目的の輝きを纏った】

アタシは空中で加速・制動できるからサ、ブレスを撃とうと息を吸う時に、
真ん前に潜り込んで、撃たれる寸前に胸を殴ろうと思ったんだけど

……まあ、良いや
いま思うとサ、あれの攻撃ポーズがわかんないもん

【それも不可能ではないし、ギャンブル性は大して変わらない】
【とは言え――確定しない要素に左右されやすいのは、史音側の提案】
【息を吸う時、龍の身が立ち上がる保証はないのだ】
【頭蓋を討ち砕くのも一興と思ったか、その提案に乗ることにした】

他人ごとみたいに言っちゃって、サ
そっちこそ、そのひんそーな翼持たせないと死ぬんだよ?

……、…とにかく、頑張ろうか

【下手に噴射で加速を試みれば、氷の翼に瑕を与える事になる】
【そうなれば、攻撃される前に死ぬ――情け無いにも程があるだろう】
【逝き様の報告者もいなくなることが、救いかも知れなかったが】

 【そんな受身で悲観的な考えは、そもそも史音には無い】
 【口元から八重歯が顔を出す不敵な笑顔を、一瞬だけ作って向けて見せると】
 【寒さ以外の何かで震える諸手を、改めて強く握りしめた】

【訪れる「瞬間」を、いまはただ待つ――】
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/01(金) 01:03:07.27 ID:RBYzE/ngo
>>528>>531
くっ―――!

【単純な距離面で離れているため決定的に拘束されることはないが、猛吹雪に動きを阻害される】
【ついでに言えば、サフィリアの能力は氷使いとは相性が微妙に悪かったり】
【だが、同時にこの行動の意味を瞬時に察する―――】

次で仕掛ける気ね……!

【初撃で相手の動きを封じ込め、二撃目で本命の大技を叩き込む――
     ――相手を拘束する事に優れた能力ゆえ、自らもよく使う戦法。ましてや先程大技の予兆を見ているサフィリアにとって、その読みは半ば確定事項となる】

(とはいえ、実際足止めされてちゃ世話ないわねアタシ……何か攻撃をねじ込む余地は……?)

【割り込む手段を講じる彼女は、周囲の様子を把握することに努め―――そして、「上」に気付く】

そこがあったかぁ!≪アイシクルランチャー≫―――ッ!

【白い霧が空間中を渦巻き、先ほど撒いた水気を媒介にして巨大な氷塊を形成し―――】

てーーーーっ!!!

【氷塊に白い霧を纏わせると、ランチャーを使ってそれを上空に撃ち出す!】
【新たな妨害が加わらなければ、霧の力で軌道を制御された氷塊は龍の真上にまで到達するだろう】
【当然、氷塊は空中で一瞬止まった後―――しばらくの間、ブレスの範囲外をゆっくりゆっくりと降下する】

……ふぅ――――…!

【同時に、サフィリアが珍しく黙りこんで集中する―――要件は無論、霧の制御だ】
【恐らく言うまでもないが、氷塊の降下速度を制御しているのは霧が各種の力を制御しているからだ――
       ――当然狙いは、龍に氷塊を直接叩き落すこと。だが、そのタイミングを誤れない】
【狙うタイミングは、龍の攻撃が切り替わる一瞬。早すぎればブレスの余波で氷塊が外されるし、遅いと能力なしで「本命」を相手する羽目になる】
【そもそも狙いが見え見え過ぎて対処される可能性もあるが―――それはそれ、そちらに意識を向けるなら他にも打てる手が出てくる】
【ちなみに氷塊の中に、しれっと機械的な何かが混じりこんでいる。これまでの攻撃から考えると、恐らくは……?】
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/07/01(金) 01:10:46.18 ID:DyKzHUeLo
>>532

「――――!」

【予想外の行動であった。龍は鏃の存在を虫の抵抗程度にしか思っておらず】
【それが彼女を引き寄せる結果になるとは考えていなかったのだ】
【しかし、飛び上がり振り下ろすまでの一連の動作を許すほど、龍も愚鈍ではなかった】

【ギィン――龍のブレードが飛び上がる瞬間に動き出し】
【遥人のマチェットと龍の頭部の間にて凶器を受け止める】
【最初の射撃の際に見せた危機察知能力と反射能力であった。】

【龍にとって、此処が冒険者達を滅殺する最大の機会である】
【故に龍は自身の魔法を放つまで、遥人を相手に立ち回らなくてはならない】

【此処に来て始まる、龍と人との決闘】
【龍は、剣で弾くようにして遥人の身体を吹き飛ばそうとし】
【間髪入れず左右のブレードを鋭い軌道で振るい、遥人を襲う】
【軌道は先ずは横に薙ぎ払う左の一閃。そして縦に真っ直ぐ振り下ろす右の弐の太刀】
【一発目を回避させることで、二発目の振り下ろしへの対応を困難にする事を意図した狡猾な二連撃であった】

>>534>>537

【今はまだ、機を待つべきか
【幸いにして龍は遥人や前方射線上の冒険者しか目に映っておらず】
【天井付近に存在する二人は、タイミングを間違えなければ完全な奇襲となるだろう】

【恐らく決起の時は近い。二人の行動が、この龍に終止符を打つ事が出来るだろうか】

>>535>>536

【ブリザードは間もなくして止み、視界が明らかになる】
【二人と龍の間には広い距離が存在していた】
【並のガンナーでは届かせることも難しい、100mを超える距離】
【既に二人への妨害もなく、吹きすさぶ冷気も無くなったものの重太郎の腕に全てが掛っていた】

【獅子堂の選択は正しい。妨害の特性を持つ魔銃は遅延効果を生み出す】
【それだけ死の一撃から冒険者全体を遠ざける結果となりうるのだ】
【獅子堂の判断と、重太郎の射撃の腕、それらが重なったとき――――】

>>538

【サフィリアの行動は阻止されること無く成功する】
【白蘭・史音と同様に頭上への存在へは気を回していないようだ】
【タイミングを間違えなければ、痛打を与えることが可能だろう】

【しかし――気を付けなくてはならないのは位置関係と技の性質だ】
【下手に広範囲攻撃を仕掛ければ、近距離で対峙する遥人を巻き込んでしまう可能性がある】

【ここから先はサフィリアの采配次第。】
【一度は犯してしまったミスだが、其れ故に気をつけることも可能だろうか】

/続きます
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/07/01(金) 01:18:22.79 ID:DyKzHUeLo
>>539
>>ALL

【龍の胸部防壁が――展開する】
【そして現れるは禍々しい紅色をした巨大な宝石】
【其れを中心として七色の魔力光が発生しオーロラのような現象が見えた】
【一種幻想的にも見える破滅の光。水晶の破壊と、サフィリアの妨害により氷龍を討伐した時より威力が下がっているが】
【それでも人間を防御ごと丸呑みにし、蒸発させるには余りある破壊力を有している】

【「胸部から光線を放つ」という、異端なドラゴンブレスであるが故に予備動作が短く】
【十分な魔力さえ溜まっていれば速射すら可能な破壊の吐息】
【今は時間がない、直ぐ様放ち前方の全てを圧倒的火力で焼き払おうとするが】

「――――――ッ!?」

【違和感。魔力が乱れ、ドラゴンブレスを放つための構成式が遅延した】
【恐らくは一分にも見たない遅れ。しかし冒険者達の命運を分ける僅かな隙】
【重太郎のブラック・マトリクスより放たれた魔弾は、一部の狂いもなく吸い込まれるようにコアに命中していた】

【恐らく最後にして最大の好機――時間を掛ければ龍の吐息は放たれてしまう】
【冒険者達と龍の攻防も終焉が近い、これが、ラストアタックになるであろうか】
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 01:20:01.60 ID:b//9Ukov0
【街中】

……たまには夜更かしとか良いかなって思ったんだ、け、ど。

【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

……全然人居ないし。
…………よく考えたら、こんな時間結構起きてる気がしたし……。

【道端に置かれた、古ぼけたベンチの真ん中に、ちょこんと座っていて】
【座っている横には、ひどく汗をかいたお茶の入ったペットボトルが、ベンチに水の染みを広げていて】

退屈……。

【なんて呟きながら首を振れば。からころからころと、夜の闇に鈴の音がよく響いた】
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 01:28:59.13 ID:DnhBtZeYo
>>539-540
…っっっ!!

【抵抗は予想していたし、するべきだと思う】
【当初の反応、ここに来て生きてくる。なるほど、単独個体としての生存本能、伊達ではないらしい】

―――――そーでなくっちゃ。

【いうまでもなく、遥人は獣のように笑って応えた】

【左腕の力は弱まっている、もはや右腕+アルファ程度の膂力しかない】
【しかし先も述べたようにスペックが向上しているので、右腕の能力地は高い】

【先ほどのトリガーを、竜の初手たる剣にぶつけた】
【拮抗、はじかれるマチェット。放すことこそなかったが上へと泳ぐ身体】

「「Ready」」

【右手を上げた。現れたのはショットガントンファー】
【下へ向けて魔力収束、姿勢制御の爆発で剣閃から逃れるように上へ】
【そして2撃目の振り下ろしには右を向け、魔力を込めないベアリングの塊を打ちつけた】

「「Discharge」」

【軌道を変えるには物足りないといわざるを得ないが、反動で遥人の身体が流れる】
【ひそかに装填していた足裏の式により大きく横へ。頭蓋を打ち抜くルートから外れてしまう】

【リロード分二発を使い切ってしまったが、それを後悔するそぶりは見せず
【即座にトンファーを仕舞い込む遥人、残り一発のマチェットを、おろした左腕に握らせる】

…今の反応、よかったぜ。

【では、開いた右手は?】

【瞬迅の出来事、振りかぶられた右手の鎖がその首へと襲い掛かる】
【鏃による攻撃…ではない、鞭のようにしなる鎖は首へと豪快に巻きつこうとする】

【成功したなら巻き取り接近しつつ、失敗したならその場で、左手のガンマチェットをガンモードへと変形し、構える】


楽しかったよ…御馳走様。


【この位置からはコアは狙えない】
【だが、こちらは一人ではない】

【その目を狙う最後の一撃…螺旋を描き貫く一閃、通るか】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/01(金) 01:31:45.99 ID:qT0yf78/o
>>537>>539>>540
【待つ時間というものは、本来の何倍にも何十倍にも長く感じられる】
【ギロチンが降りるのを待つ罪人は、無限に思える時間をどれだけ恐怖したのだろうか】
【分かりたくもない感情を理解してしまい、冷や汗は未だに枯れない】
【首を曝して頭を垂れて罪状読み上げ刻限を知らせる針殺せ殺せと叫ぶ民衆終わりを告げる鐘の音】


……開いた


【白蘭の背に展開されていた、氷の翼が消失】
【両足が天井を蹴り、2人は頭を下にして、200mという短い距離の落下を始める】

【150m】
【重力の加速は史音が力を加える分を差し引いても、まだ大きい】
【翼を消したのは、僅かにでも加速を増やし、一撃の威力を増す為だ】
【この瞬間の白蘭が模倣している#\力は、まさしく史音のそれだった】


【100m】

史音、これが遺言になるのは勘弁だけどさ!一つだけ要求!

【加速、加速、加速する。流れる景色を見届ける暇もない】
【風が早い。髪が真っ直ぐに引き伸ばされる。汗が重力に逆らう】
【落下しながらの白蘭の叫びは、届いているだろうか】


【80m】

どうせ派手にやるなら徹底的に!統一性もあった方がいいと思わない?

何を言ってるかは分かる!?つまり―――

【体が軋む錯覚を覚える。慣れぬ重力に身を曝している為か、龍の威圧の為か】
【地上に立っていれば決して味わう事の無い、片道限りの超特急】
【もう、震えも起きないし、汗を流す余裕も無い】


【50m】

【重力による加速を、自分の分は終了させ、再び背に氷翼を展開】
【最初に見せたそれに比べれば、幾分小さくはなっているものの、紛れもなくそれは翼である】
【だが、制御はまだ開始しない。ここで減速すれば、威力を失ってしまう】

【右手だけを史音の体から放し、垂直下方向、龍の頭部へ向ければ】
【白く細い指を備えたその手は、黒い甲殻に包まれ、機械的なフォルムへと変化した】
【史音の鉄鎚に加え、自分自身もこの腕で、龍の頭に一撃加える心算らしい】


【最大の加速距離から、限界以上の重力加速度。能力の一片も出し惜しみせず】
【龍の頭へと、鈍器二つを隕石の如く叩きつける】


――――命名センスは僕には無くってね!


【20m―――着弾、今!】
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 01:35:09.54 ID:DnhBtZeYo
>>542
//些細なことですが、下から十一行目と十三行目の間に脚で再装填してます
//これ忘れると矛盾するのです…すみません
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/07/01(金) 01:41:02.28 ID:0Pj25PEwo
>>536

さすがだな!
おめぇの射撃はすげーもんだ!

【見事に命中させた重太郎をほめる青年。】


>>539>>540

さっきの一撃はほぼ効かなかったからな、でもここで引き下がるオイラじゃねぇぜ?

【青年は先ほどから気を右手辺りに溜め込んでいる。】
【時間が多少かかっているようで、これが青年の持つ必殺技といったところか。】
【他の能力者達の攻撃もあり、順調に術の準備もできている―――――】


【――――――――そして、準備期間が終わり……。】


いくぜっ!これで終わりだっ!

   ―――――――<<雷光拳奥義・乾坤雷炎>>―――――――!!

【青年は右腕に練り込んだ気を大量に圧縮し溜め、それを高密度の白銀の蒼雷に変化させる。】
【そして高密度の蒼銀雷は甲高い音で鳴きながら雷と雷同士で無数に刻み、そして刻まれていく】
【高密度に無数に刻まれる事によって雷摩擦が起き、蒼い炎が出現し青年の右掌に蒼銀に輝く雷と炎が纏われる】
【その雷炎は見る者を心奪うかのような神聖な輝きを秘めている。】

【青年は駆ける、残りの少ない気を脚へと集中させ瞬走し、助走の勢いを生かすつもりで。】
【その一閃は青年の付近の洞窟の冷気を蒸発させ空を斬刻みながら疾風迅雷の様に駆けていく。】
【卍の瞳でコアを見据え、その神聖なる蒼銀の轟雷豪炎を纏った右掌で紅のコアを貫き、破壊しようとするだろう】
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/01(金) 01:41:44.35 ID:LnjF8NCeo
>>539>>540

(よし――!当たった―――ッ!)

【発砲と同時に、口黒と黒銃を取り替えて】
【口黒には十分に魔翌力が溜まっている。最後の一撃に相応しい銃撃を出すには十分な程】
【白口にも、魔翌力を込めて行く――】

【一瞬にして、白口に魔翌力を溜める。魔翌力操作も少しは上達したのだろう】
【ここからコアは……狙わない。近くにそれに適した人物が居るらしい】

【なら、自分は何をするか――】

【――見つけた!壊した部分】

いくぞ!―――
「了解っ!』

          

≪ チェック ・ メイト ≫ォォオッッッ!!




【黒と白が混ざった魔弾は、闇に差し込む一筋の光の如く――】
【色、速度と、レーザーと形容するに相応しき魔弾】

【今、水晶の無い胴体部分へと、真っ直ぐに――――!】                     
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/01(金) 01:44:28.43 ID:qizu+8NM0

>>540 >>>>543

【胸部からブレスを放つという事は、合理的に考えれば「立つ」のだろう】
【つまり――いよいよ以て、史音の戦法にも成立の可能性は有る訳だけども】
【単独で頭を攻めるという方針は、計算された『正解』】
【予測されうる弱点が二つあるなら、どちらも狙いたいのだから――】 

「む……彼奴は混乱し、挙措を失っております!
 マスター、今すぐ落下し頭部を破壊しましょうぞ!」

そーだね、今なら行けるよね白蘭?
重さの制御権はアタシにあるんだ、ノーなんて言わせないよっ

それに……
こうすれば、下の方を囮にしなくたって済むからね

【深く頷いた少女は、白蘭に敵の頭上――から、】
【僅かに横にずれた位置、体の前に突き出した鉄槌一本分の座標へ】
【すみやかに移動するように、促そうとする】

 【精神に余裕が生まれた今だから、考えられることだ】
 【「傭兵」という立場で生きている史音、一夜限りの仲間だからこそ】
 【誰ひとりとして、死なせはしない、したくないと――】


【白蘭の準備が完了したなら、史音はベンヌを大上段のように構える】
【飛花落葉の如き緩やかな変化に始まって、重力はまず緩衝として等倍になり】
【その後――加速度の限りを尽くす、地球離れしたものへ変化する】

 【如何に凄まじいものかは、彼らと彼らを描写する私たちだけが知っているだろう】
 【普通この状況に晒された物は、トマトのようになるのがオチだ】


 ……はっ、お安いお安いお安いご用っ!
 アンタのリクエスト、たーしかに受け取ったわーーー   ………!!!


【ジェットコースターでさえ味わえないような、急転直下の内にあって】
【フードは捲れ髪は逆立ち、身を疾走する苦痛に目は血走って、声は千切れ飛び】
【されど史音は、力を振り絞って頭上に鉄槌を保ち――】


   【 ――刹那の後、時は満ちた 】
  

    えい・びー・びーっ!!!=\―――


  ―――――ッ、ふっ!


   【 鋼鉄と水晶の巨頭が、交錯すべき刻が―― 】


  
   ―――トライアングル・あたぁぁぁぁぁあぁーーーっく!!!!!!!!


【重力加速+振り下ろす力+ロケットの噴射力】
【余りに乱暴な理論で記せば、それだけのものを総合した空を割るが如き一撃が】
【輝く星を潰乱絶滅させんとす、隕石の如く――】
【――――龍の脳天に、容赦も躊躇いも孕まずに襲いかかるだろう】


【Ayane、Bennu、そしてByakuran】
【三者の全力を込めた一撃、その顛末は】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/01(金) 01:47:15.41 ID:RBYzE/ngo
>>539>>540
【ブリザードの止んだ刹那、サフィリアは周囲の状況を認識する―――】
【仲間を意識した場合の「氷塊落とし」のポイントは二つ、か
     ひとつは龍の至近にいる遥人への影響、それから二つ目は同じく上空からの強襲を目論んだだろう史音達の挙動】

……まだ、かしら……っ!?

【それなり以上の距離にある大質量を制御するというのは、改めて考えるまでもなく至難である】
【サフィリアの額を冷や汗が伝う―――あちらの制御に意識を割いている間、本体、つまり自身は回避も防御も出来ないに等しい】
【ドラゴンを仕留めたあの一撃を受けると思うと流石に肝が冷える―――だが、最高の一撃を入れるためにも、意識を堪えなければならない】


>>542>>543
【判断は一瞬、行動は刹那―――】

―――割れなさい、≪アイシクル―――

【氷塊無いの爆弾を起爆、同時に降下速度を制御していた重力減衰を終了】
【ただし爆弾の威力こそを制御しなくてはいけない、遥人、史音、それから白蘭を巻き込まないギリギリの範囲で氷刃を撒き降らす―――!】

       ―――スコォーーーールッ!!!≫

【降り注ぐ氷の刃は、順調な挙動なら史音の一撃にダメ押しするタイミングで降り注ぐことになる】
【流石にサフィリア本体は攻撃に回る余力は無い―――肩を上下させて、結末に備える】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga !蒼_res]:2011/07/01(金) 02:08:35.19 ID:DyKzHUeLo
>>542

【鮮やかな対処によって、死神の剣は遠ざけられた】
【首に巻きついた鎖をブレードで切り裂くには巨体であるが故に遅れ】
【遥人の攻撃は全て成功――龍の眼を確かに射抜き粉砕した】

【砕ける音と共に「紅水晶」の欠片が散らばっていく】
【奇妙な特性を持つこの龍は、生態も他の其れとはかけ離れているらしく】
【凶悪にして剣の美しさを持つ水晶龍は、輝石と共にその生命力を減衰させていった】

>>545

【今度は獅子堂の一撃を阻んだ邪魔な壁は存在しない】
【一分に見たない刹那の時間の中を青年は駆ける】
【到達するまでの障害は皆無。ブレードも遥人に向けられ、吹雪ももう存在しない】

【ならば後は一撃――当てて砕くだけである】
【コアに向かい吸い込まれるようにして命中する掌】
【その瞬間、稲妻と業火がコアを襲い機能を奪っていく】
【強固な防壁に護らせているならば、それだけその部位は弱いということの証明でもある】

【獅子堂の一撃に耐え切れず、ピシピシ……とコアの亀裂は広がっていき】
【程なくして、コアは獅子堂の前で完全に砕け散った】
【宝石を破壊したため入手することは出来なかったが、その代わりに龍に致命的な打撃を与えるに至ったのだ】

>>546

【攻撃の通じぬ最悪の相性を持つドラゴン】
【それを相手にしても退く事無く銃弾を放ち続けた重太郎】
【その行動の結果が、今ここに実り形を為していた

【優れた対魔力性能を持つ竜鱗であったが】
【しかし重太郎の渾身の一撃の前には遮ることは出来ず貫通する】
【突き抜けたレーザーは周囲の水晶に光を映し、神秘的な輝きを彼の前に現した】

>>543>>547>>548

【そして最後――二人のコンビネーションアタックが、龍の脳天に直撃した】
【強靭な頭蓋であれど、生体以上の防御能力を持たない頭部では此れほど打撃を受けきることは不可能であった】
【結果――破砕。西瓜の如く勢いよく頭を砕かれた水晶龍は、無数の宝石を水晶片をばら撒きながらも脳を失い絶命する】

「――――――――――――」

【此れで終わりか――否、高位龍の生命力というものは時として生物の常識を超越する】
【「頭を失ったまま」、「絶命した」水晶龍は両腕のブレードを憎き敵へと振るわんとした】
【狙いは史音と白蘭。このタイミング……死神の剣を避けることは】

【否、避ける必要は存在しなかった】
【上方から降り注いだ氷刃の群れが龍の体へと突き刺さり】
【罪人を縫う無数の杭のように全身を地面に叩きつけた】
【龍の死体は、数秒の間それから逃れようと藻掻くも……・やがて、力を完全に失い動かなくなった】

【かくして、冒険者達の手により新種のドラゴンの討伐は終了した】
【このお陰で氷の国の経済は潤い、更なる発展に繋がっていくだろう】
【この戦いで生まれたものは何か】
【友情か愛情か経験か虚無か――何にしても今後の人生の糧になったならば、それは輝かしい道へと繋がっていくことだろう】

【ギルドクエスト<クレイジークリスタル>……クリア】

/参加者の皆様、遅くまでお疲れさまでした
/挨拶とお知らせはは改めて舞台裏でさせていただきます
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/01(金) 02:13:41.07 ID:qT0yf78/o
>>547>>549
【重量を合わせても、武装が無ければ100kgにも満たない2人である】
【小柄、細身の身の上で有るが故、攻撃を打ち込んだ際の反動はやはり大きく】


(……ここから、が……っ!ここからが、僕の本番だ……!!)

【その反動で大きく減速するも、地上までの残りは僅か】
【展開させた翼は、記憶が薄れるにつれて、再現度も低くなっていく】
【それは取りも直さず、出力の低下に繋がり】

【諦めはしない。勝って死ぬなど馬鹿馬鹿しい、生きていなければ何にもならない】
【臆病者は、生にしがみつく事に掛けては、勇者よりもまだ強い】


【地上に最初にぶつかるのは、甲殻に包まれた白蘭の右腕だ】
【十分に減速して尚、交通事故の様な衝撃、破砕音がこの大ホールに反響する】
【余談、ではあるのだが。この手は、史音も見ている可能性くらいは、ある】
【模倣した元の彼が、彼女にこの腕の状態を見せていれば、だ】

【これにより減速が完全に完了し、後は地面に落ちるだけ】
【右腕が幾らか床にめり込んだまま、白蘭は仰向けにひっくりかえった】


【天井を見上げてみれば、バラバラ降り注ぐ氷の刃】
【龍の体が床にたたきつけられて、まるで撃ち落とされた機体の様】

………はは、は……やっぱり、このお守りは有効だ……呪いの領域かもね
落ちても安心、だけど無駄に痛い目を見る…………あー、痛い

【もう甲殻なのか生身なのか、そもそも腕なのかも良く分からない状況の右腕を】
【白蘭は、自分へ最大限の皮肉を利かせる様な笑みを浮かべ、視界から外した】


/主催者様、お疲れさまでしたー
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/07/01(金) 02:27:37.42 ID:0Pj25PEwo
>>549

【命中し、相手のコアを粉々に破壊する事に成功した青年のその一撃】
【そして、他の能力者達の一撃もあってか龍は沈黙する。】


やった―――――ハァハァ……
まぁあの宝は手に入れられなかったが…仕方ねぇな。

【気をかなり使いすぎて、かなり疲労の様子で】
【お宝も諦めて―――生きている事が一番の宝か】

(俺があのまま突っ走っていたら……)
(あらためねぇといけねぇな。)

【自分の力を過信した結果だろうか】
【彼は修行以外にする事が見つかったようである。】
【そして重太郎に声を掛けて、帰路につこうとするだろう】

>>546

さすが――だな…重太郎。
オイラは今回足ばっかり引っ張ってたな……
まだまだ修行が足りねぇって事だな。

【青年は反省しながら重太郎に謝罪の言葉を投げかける】
【青年の瞳も元の白銀の瞳に戻っており、力も抜けているような】

552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/01(金) 02:29:07.65 ID:RBYzE/ngo
>>549
【サフィリアは見届ける―――砕かれる核、割れる頭蓋、それから刃突き立てられるその躯を】

ふぅ……

【龍が動かなくなったのを確認すると―――自らも地面にその身を横たえて】

つっっかれたぁ〜…!

【疲労感と達成感を感じながら、地面の冷たさにしばし身を委ねることにした】
【軽く目を閉じ、恐らく待ちぼうけしているであろうパニー"達"の事を思い出して】

土産は期待するがいいわ……くっくっく

【ある意味これ以上無い寝言を一人呟いたのであった】

/主催者さん、参加者の皆さんお疲れ様でしたー!
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 02:30:08.63 ID:DnhBtZeYo
>>545
【目標達成、と同時に、落下してゆく自分】
【上のほうで酷い殴打音が聞こえたり、砕け散る音がしたりしたけれど】
【頭から落下する遥人は、そのどれもが心地よくて】

【着地の直前、右腕に出現した鎖の腕輪】
【それが遥人の重力を軽減して、ふわりと地面に直立させる】
【もっとも、張っていた気が落ちてひざを曲げてしまうも、つくことはない】

………お前ら、お疲れ。

【欲求が満たされたのか、黒い霧がその内側へと消えてゆく】
【目視できる黒が減るにつれて、遥人の表情も徐々に和らいでいく】

【これが、正式な手段での呪いへの対処】
【今回はそれを気に病む必要もなく、充実した任務だった】

【悪くないなと後頭部を描く遥人は、そのまま紅水晶をいくらか拾って出口へと向かう】

//主催者様、お疲れ様でしたー!

>>輝天
宣言どおり生きてたな…やるじゃないか。

【先ほど棚上げした礼を、そんな形で返す遥人】
【見た目は無表情、視線を合わせることはないが、肩に一瞬だけ置こうとする手には、かすかな熱があった】
【なお接近した際気づくかもしれないが、胸は丸い】

>>ヘヴィーオセロ’s
背中の水晶、下準備がよかったから砕きやすかったよ。

【こぶしを作り、額を小突こうとする】
【軽く押す程度のそれには、不器用な気持ちが込められていた】
【…もっとも、後日あったときには蒸し返さないほうがいいかもしれないけれど】

>>白蘭
…お前が何なのかよくわからなくなったが、まあお疲れ。

【ほめてるのかほめてないのかよくわからないが、貶している様子はなく】
【なんとなくあきれたように、そんな声をかけるだろう】
【器用な奴、とも呟いて】

>>ABコンビ
おいお前、そこのジャリンコ。

【何を思ったか、史音に声をかける遥人】
【表層がぼろぼろになったコートの内ポケットを少しまさぐって、何かを投げ渡そうとするだろう】
【栄養ドリンクのビンだ。『アンチデスマーチOD』とかいろいろセンスを疑う商品名が書いてある】

餞別だ、お前らのハンマー、よかったよ。

【竜がやれて機嫌がいいのか、鼻歌交じりにその前を通過する】
【このドリンクは確かに栄養価は高いし即効性があり、なんと魔力の補充にも一定の効果がある】
【ただし含有カロリー量と味が『尋常ではない』…知らずに飲むと泣く羽目になる、と一部の界隈で有名】
【些細なことだが、史音に渡したものはフルーティと小さなシールが貼ってある】
【成分はそのままに味だけマイルドにしたものだ、ひそかに希少品である】
【このあたりが『餞別』なのかもしれない】

>>サフィリア

【ただしサフィリアに対してだけは露骨に怒った顔をして、一本だけ差し出しながら詰め寄るだろう】
【そのビンの隅には『ストロング』のシール…効能・カロリー・味の刺激、通常の三倍。用途は罰ゲーム用】

お前は飲め。

【何を考えているのか定かではないけれど】
【なんだかんだ、肩を並べる連中のことはそれなりに見ていた不良少女なのでした。まる。】
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/01(金) 02:31:33.75 ID:LnjF8NCeo
>>549

お、終わった……
「怪我、大丈夫か?」
『多分大丈夫じゃないと思うけど……』

【バタリ、と集中が切れたのか、お尻を着いて座り込む重太郎】
【ひんやりとした氷の床が冷たいのも気にせずに】

【出血も激しいが、冷気のおかげで固まり、気を失うほどではない】

【それよりも問題は魔翌力の底が近づいて来てる事だろうか】
【うー、だとか、あーだとか唸って何やら怪しそうな様子】

【それを大丈夫ー?だとか心配して見せる銃2丁】

あ……獅子堂さんにアレ返さなくちゃ……

【銃2丁を氷の床に置くと、黒銃をホルスターから引っ張り出し】
【銃2丁をホルスターに収めると、むくりと起き出す】

>>551


獅子堂さん…ありがとうございます…
コレ、お返ししますね……

「凄かったぜー!今日も!」
『大分助けられちゃった感じかな。相性が悪かったし……』

【実際、何度もフォローを入れてもらったし、逆に迷惑を掛けたのは重太郎の方だろうとの考えに至る】
【そして、黒銃<ブラック・マトリクス>を獅子堂へと差し出すだろう】

【差し出して、数秒後】

(あ――もうダメだ俺)

【バタり、と氷の床を堪能(?)するのであった】

/主催者様、参加者様お疲れ様でした!ありがとうございました!

555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/01(金) 02:32:44.23 ID:qizu+8NM0
>>549 >>550

【叩きつけの反動を利用し、勢いをいくらか殺し】
【能力により加速を緩めて白蘭が羽ばたいて、それでも】
【安全な落着は、叶いそうに無かったけども――】

っ、たすけ……!

【無心の声は、後々思えば有り難い虚しさを読んだ】
【薄氷の張った岩の足場は、ざっくりと砕けちり】
【上に下にと暴れ回る破片は、しかし人の命を奪い去るほどではない】
【白蘭の身体から転げ落ちて史音は、大の字に身を伏せた】

【視界に映る漆黒は、彼女にとっては「原体験」である】
【自らを護るため無残な姿になったそれを、不意に愛おしいと思ったが】
【気の迷いとしてその情を振り払ってしまえば、原因も分からず】

【視線を、彼の「顔」だけに集中させる】
【こっちは、いつもと変わらず小憎たらしく見えるのに】
【――印象が変化している事も、否定出来ない】
【うーんと、かなり小さく頭を捻り】

「……ふぅ、どうなることかと思いましたがな。
 マスター、そして白蘭殿……お見事に御座いました」

ふんっ、てゆーかアンタはなんもしてないでしょ
「えい・びー・びー」に入れてやったんだから、感謝しなさいっ

【さて。白蘭に良い印象を抱かないべンヌでさえ、今日の彼には実直な敬意を払った】
【史音はと言えば、今日の彼は冴えていないと思っているようだが】
【その原因が自分の中に秘められているとは、夢にも思わず】

で……「お守り」ってなにサ
そののーりょくも、誰かからパクったってことなの……っ、たた

今さら傷が効いて来たみたい
ふらふらする、早く帰らないと――

【受けた傷の浅さと、途中は動きがなかったが故】
【影響の小さかった炸裂光の傷が、いまさらになって効いてきた】
【そこで彼女は、白蘭に問いを投げかけつつも】
【のろのろと立ち上がって、踵を返してしまうだろう】
【まだ、動き出した訳ではないのだが――】

【……、…起こしてあげることは、しないらしい】

//主催以下皆様、お疲れ様でした!
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/07/01(金) 02:35:06.62 ID:0Pj25PEwo

>>553

ああ、生きてりゃいい事もあるよな!
(おい…女子…?いや気のせいだな!)

【生きていればいい事もある。二人もわかっている事だろう】
【そして一瞬、胸のほうに目がいくが見ないフリをして―――】

>>554

お、忘れてたぜ!

【そう言って銃を受け取り、懐に仕舞う】

また今度あったときもよろしくな!
んじゃ俺もここで寝てみるかな!

【そう言ってばたんと氷の布団で仰向けに寝ころぶ。】


//みなさま、おつかれさまでしたー!
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/01(金) 02:36:01.13 ID:LnjF8NCeo
>>553/時間軸としては、>>552の前くらいで

あ、イテっ……

【額を見事に小突かれて、思わず声が漏れる】
【もう走り回りすぎて体力空っぽ。故に頭もぽーんと後ろに】

お、俺は……下準備って呼べるほどの事してませんよ……?

「―――ふっ』

【下準備と呼べる程の事はしていないと言い張る重太郎】
【銃2丁は思わず笑みを零したとか】

/本当にこれでおやすみです!お疲れ様でした!
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 02:42:24.39 ID:DnhBtZeYo
【帰りの船に向かうため、洞窟から抜け出した遥人】
【ちらり背後を振り返って、その奥に消えた二頭の竜を想う】

【止めを刺したわけではなかった】
【しかしいくらかは、これでツケが解消されたと信じたい】
【表情はまた暗く、重苦しいものになる】

【凍傷を起こした左腕を見る】
【皮膚の部分は紫色にただれてはいたが、線はそれ以上に、煌煌と輝いている】
【感慨深げに眺めて、コートのポケットに手を突っ込んだ】
【帰ったら包帯巻きなおしだと、ため息】

【顔を上げて、歩き始める遥人】
【その背後、洞窟の中にはまだまだ残る冒険者もいるだろう】
【帰りの船こそ一緒だが、この場を離脱したのは遥人が早く】

【だからもし、その背を追うものがいたとすれば】
【水晶の奇妙な残響に似た、下卑た笑い声を耳にするやも知れない】

【何がおかしいのか、くっくと遥人の背を笑い続ける、邪悪な笑い声が】

//自分的な蛇足ですがこれにて! 皆様お疲れ様でしたー!
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/01(金) 02:44:41.39 ID:qT0yf78/o
>>553

何なのか……ね。何でも屋だよ、路地裏の
お金で買えるものならば、大概は手に入れて見せる
ご注文は?無いのなら、そっとしておいて欲しい所だよ

……いや、今は流石に仕入れは無理だけど
この腕だと……まあ、何日かかるのやら……

【明らかに、軽傷とは言えない状態の右腕】
【何か依頼をされるとしても、それは腕の治療をしてからとなるだろう】
【あまり戦闘中、接触が無かった事もあってか】
【彼女への反応は、あまり生き生きとしたものではなかった】


>>555

演じる≠ノは、覚えている必要が有る……
美化して記憶すれば、それはより良いものとして
悪い記憶だけ残せば、最悪の存在として
それぞれ演技を見せる事が出来る……とそう言う訳

つまりは君の言う通り、真似事な訳だけど……

【能力の種明かし、と言う程でも無いが】
【問いにも、この状況で律義に返答はしていた】

【が】

……あれー、酷ーい、僕は放置?
あっははははは、やっぱりこのお守りは駄目だ
最後に貧乏くじを引く運命をしょわされるらしい……

…………あー、腕痛い

【助け起こしてくれたりとか、あわよくば感謝の言葉の一つもあるかと期待して】
【それの両方とも実現しないとなると、空間に書き文字でも出そうなショックを受けた】
【が、ショックを受けたまま倒れていても、解決する事も無く】

【よいしょと起き上がり、脱ぎ捨てたコートを肩に引っ掛けて】

……悪くは無いな、こういう仕事……でも二度目は勘弁

【龍の死体は、自分の管轄では無い。きっと依頼人の側が如何にかするのだろうと】
【惜しいという気持ちは多々あったが、まずは帰還とあいなった】


/それでは此方も、お疲れさまでしたー
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/01(金) 02:51:33.93 ID:qizu+8NM0
>>553

「海部 史音」……。
ジャリンコてゆーか、大人は嫌いだけど、
出来れば名前で覚えて欲しいかなっ

あ、ありがと
……よく割らなかったね

「感謝致しますぞ、……竜崎様。」

【生意気な口を聞きつつもさっと手を伸ばし】
【受け取った瓶を軽く振ると、懐に収めた】
【――魔力の補充効果が、どう発揮されるかには不安が残るけども】
【不味さは気付けと見れば、寒冷地にはお似合いのドリンクだろう】

>>559

【白蘭の言い回しは、相変わらずよく分からなかったが】
【「記憶は歪曲される」という意識を、少女の中に生むには至った】
【それがこの先、どう働くかは分からないけども――】


【その後、洞窟の外】

「……私とて、彼に背を預けることにはまだ些かの不安が有りますがな?
 とは言え、暫くは貴重な情報元でありましょうな?ですから、もう少しばかり、
 よく扱っても問題は無いのでは――」

そんなことしたら、「意外だ」みたいな台詞に始まって
口説き文句みたいな変な言葉、聞かされるだけでしょ?

(………わずかでも心が揺れるんだから、そりゃ聞きたくないわ)

【――開かれていく魂と、意地っ張りにも拒絶する心】
【友情か愛情か、曖昧な境こそあれど】
【「なんでも屋」に抱く感情は、おおむね似通っているらしい】

//お疲れさまでしたー
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空)[sage]:2011/07/01(金) 20:05:20.73 ID:QLmGNRvN0
【とある町の大通り、広場にて】

――赤い、なぁ……。

【帰路に就く人の波の只中、噴水の縁。そこに、一人で腰かけている青年があった】
【日照時間の長さに今更ながらに夏を実感して、薄ら惚けた呟きをこぼす彼は】
【ひょろりとした長身を、暮れ泥む町並みの赤にてんで染まらぬ程度には黒い、よれたスーツに包み込み】

敵の敵は味方って言うけれど、閑話休題。
噂話によくある友達の友達≠フ実在って、ホントの所どうなんだろねー……。

【目深帽子の奥から、眇めた視線を夕陽に送り】
【頬杖を突き、時折顎のラインを掻くように撫ぜつつ、当てもない独り言を口にする】
【それから唇をへの字に折り曲げて、ふむ、と溜息を一つ吐き出せば】
【くい、と帽子の鍔を押し上げ、なんと無しに辺りを見回して】

【自身と同じく、夕涼みに出てきた暇人は居ないだろうか、と】
【先程より幾分か広い視界でもって、人混みを探ってみる】
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 21:06:41.32 ID:5voSeRoI0
【路地裏】

にゃー、にゃー。
……おいでー?

【ただでさえ狭い路地裏の道、そのど真ん中】
【ちょこんとしゃがみ込んで、凄い勢いで通行の阻害をしている人影がひとつ、あって】

【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

…………おいでよー。

【そして、そんな少女の視線の先には】
【今にも逃げ出せるような視線で固まる、一匹の雑種猫が居て】
【なんと言うか、こう着状態なのでした】
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 21:15:00.47 ID:dRywezHSO
【さながら不夜城の様相を映す、夜の歓楽街】
【その喧騒から外れた路地裏には、通りのネオンに負けない位の色彩が拡がっていた】

【水色とゴールドのアイシャドー、淡いピンクのチークが詰まったパフ入り缶、赤のマニキュア、紫の香水の小瓶】
【銀のボリュームマスカラ、グロスの付属したオレンジに近いルージュ、オークルの低い白めのファンデ】
【それらの小物。主に化粧道具が、玩具箱をひっくり返したように乱雑に散らばっていて】

 あー、もう嫌。リキッド嫌い

【ぽーんと放られた黒のスティックが、新たにそれらに加わった】
【呟いたのは黒髪の少女。地べたに体育座りで、膝上にスタンドミラーを置いた万全のメイクアップ体勢にある】
【白のブラウスの胸元はだらしなく開いていて、中に着ている黒のキャミが覗き】
【ネイビーのチェックスカートは酷く短く、この座り方なら確実に見えてしまう】
【足元は紺ソックスにローファー。全体を見れば、街中によく居る高校生女子だ】

【彼女は今、リキッドに替わってメイクの役目を受けたジェルライナーに全ての注意を向けており】
【右は灰色、左は空色という気味の悪いその双眸を、ひたすら黒く縁取る作業に没頭していた】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 21:19:00.13 ID:Vz0arpbJo
>>562
『……全く、野良猫が人の言う通りにでも動くと思うのかね、麗しきお嬢さん』

【キミの背後から、凄まじく渋味の聞いたダンディな声が掛けられるだろう】
【なんとなく、おしゃれなBARでバーボンのグラスを傾ける初老の紳士の様な、そんな声だ】

【だがしかし、そこに居たのは】

【――――猫である】

【3歳ほどの大人の猫であるが、かなりの美猫であると言えるだろう】
【毛並みもかなり良く、ふわふわもこもことしている、黒い猫だ】
【普通の猫の二倍程の長さを持つ尻尾は天に伸び、ゆらりゆらりと動いていて】
【特に印象深いのはその双眸だろう。右が金で、左が灰色】
【金色の目は光も少ないのに爛々と輝き、左の灰色は逆にどんな光にも照り返しを返さなかった】

【とまあ、そんな猫が猫を見据えるキミの背後に立っていたのだった】
【どう見ても、ダンディな声を出してしゃべるような見た目ではないと判断できる】
【白昼夢か、それとも現実か。キミの認識は今の状況を同判断するのだろうか】
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/01(金) 21:22:06.17 ID:NfmP6pH4o
【夜の帳が下りた森、その少しばかり奥深く】

【鬱蒼とした暗い木々の間に、煌々と明るい焚き火があった】
【どうやらそれで魚か肉か、そういった生物を焼いてもいるようで】
【周囲には件の明かりと仄かな香り、加えて薄い煙が漂っており】

髪留めにかんざし、珍しい素材があってこその特殊な栞……
うーん……どれも目玉商品、ってほどでも無いんだよなぁ

………って言っても、手作りなんじゃ目玉も何もないか

【それを眺めるようにして、紺のレインコートに長靴という服装の人物がそこに居た】
【自らの隣にはバックパックと赤く重厚な箱を置き、なにやら作業をしているらしく】
【時折焚き火の爆ぜる「パチリ」という音も気にせずに、ひたすら手元を動かしていた】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 21:28:15.23 ID:5voSeRoI0
>>564

……ぶー。
だって、……触りたかったんだもん。

【唐突に背後からかけられた声に、びくりと身体を跳ねさせる】
【どうやら、相手の接近には、気が付けなかったらしい。ひどく驚いたようで】
【それから、そんな風に返しながら、そちらへと振り返れ、ば】

…………。

【きょとん、と言うか。ぽかん、と言うか】
【元より丸かった瞳は、いっそうに丸く見開かれて】
【光の無い真っ黒の瞳。まるで、銃口のようで】

……あ、え?
えっと……、……猫叉、じゃない、か。

【びっくりしながら、これは何だろうと考えた結果→猫叉】
【しかし、自分で挙げた答え候補も、自分で撤回して】
【なんだろうこれ、と凄く言いたげに。人語を話す黒猫を見やって、居るうちに】
【少女が最初話し掛けていた猫はチャンスと見たか、音も無く逃亡してしまっていたり】
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 21:33:11.07 ID:Vz0arpbJo
>>566
『吾輩は猫である、野良猫ゆえ名前はまだ無い』

【キリッ、という様な声色で己が何者かを語るが、答になっていない】
【しかし、魔力や妖気の類いに聡ければ、その手の力は欠片も存在していないのが分かるだろう】
【見た目だけで言えば、唯の猫。声も含めれば、しゃべるだけの唯の猫であった】

『うむ、猫又ならば尾が二本有ってしかるべきだろう。吾輩の美しい尻尾を観るが良い』

【ゆらりゆらり、と揺れる尻尾は、艶やかかつ面白い動きをしているが、一本だけであった】

『ははは、ほれお嬢さん。吾輩の同胞が逃げてしまったぞ』

【ダンディな笑い声を響かせつつ、尻尾で先程まで雑種猫が居た空間を指し示したのだった】
【猫だというのに態度がでかい、一人称が吾輩という時点で、なんというかアレである】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 21:36:21.62 ID:DnhBtZeYo
【とある小さな町】
【時刻はすでに夜といえど、大通りは明るくにぎわう】
【少し外れて町の外周に出るにつれ、小さな町の明かりは消える。人気が少ない為に明かりを落とすのだ】
【片田舎と呼べるレベル、今なおそこは日の明かりとともに眠るものがいた】

【しかしその端、家屋の屋上、ぼんやりと輝く蒼がある】
【床から生えた一本線、青く輝く止まり木のような、光の線】
【その天辺、点と呼べる狭い面積、四脚で器用に座すのは蒼い猫】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローのへそだし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【最小限度の布面積は、或いは、彼女の浮世離れした雰囲気を助長させるのかもしれない】

【ボサボサの黒髪に、エメラルドのような緑眼を輝かせる少女】
【まるで町全体を見回すように、周囲を見渡している】

【下からでも見えるはずだ、彼女が座す蒼い線、今なお輝いていて】
【そのネコ目も、時折意思か明かりを反射してきらめく】
【下にいても、ひょっとしたら見えるかもしれない。蒼を視認で来たのなら、きっと猫にも見えるはず】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 21:43:35.18 ID:5voSeRoI0
>>567

野良猫なのは分かった、けど……。
……名前、無いの?

【野良猫であることは分かった、らしい】
【首を傾げながらそんなことを尋ねれば、その後に呟くのは】
【「……なんて呼べばいいのかな。」だったりして】
【喋る猫に驚いては居るようだが、別に。驚きを通り越してしまえば、結構大丈夫なクチらしい】

そっ、かー。
……そうだよね、猫叉なら尻尾多いはずだよね……。
…………見るだけじゃ分からないから触っていい?

【猫叉で無いとの答えには、あっさり納得】
【自分で撤回する程度の案だったので、至極どうでもよろしいらしくて】
【観ろと言われれば、ゆらゆらと動く尻尾を見つめ、……おや、何か言っている】

あっ……え、あ、待っ……、……てよぅ……。

【指摘され、思い出し、振り返る】
【しかし、振り返った先に存在するのはあの雑種猫ではなくて、暗闇で】
【しょぼくれながら、そのまま数秒。そのうちに、もったりと黒猫のほうへと視線を返すだろう】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 21:52:27.11 ID:Vz0arpbJo
>>569
『名を呼ぶのに困るのなら、ノラとでも呼ぶといい。大抵の人間は吾輩をそう呼ぶからな』

【懇意にする古書店の店主などには、ノラちゃんなどと呼ばれて】
【こき使われ……もとい、世話をしたりされたりしていたりするのだった】
【猫自身も、相手がそれ程驚いていないのが分かっているのか、自然体のままで】

『む……、この季節は、暑いのだがな…………』

【どことなく、嫌そうな声色で、キミの言葉に答えて】
【しかしながら、数秒後にはやれやれと言った様子で尻尾をゆらりと動かして】

『あまり長くは触らないでくれたまえよ、ほれ、撫でるがいい』

【そう言うと、とてとてとキミに近づいていき、擦り寄っていくだろう】
【口調とダンディさを覗けば、見た目だけはぷりちーこの上ない猫である】

『…………うぅむ、いいだろう、元はといえば吾輩が話しかけたのが原因だ、後でアイスでも奢ってやろう』

【自分が話しかけなければ、とりあえず直ぐには逃げなかったと思って】
【少し申し訳ないと思ったのか、そんな事を言った。しかし、何処に金が有るのか、どうやって買うのか】
【なんというか、疑問しか無い上に人間社会に適応しすぎていると感じるかもしれない、この猫が】
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/01(金) 21:56:30.21 ID:CPzJVbIY0
>>568

ちっくしょう・・・かっこつけて来たのは良いけど此処どこだ?

【右方から近づいて来る足跡に男のものの声】

どーして、こうも土地勘ねぇかなオレ。

【見れば高校生くらいの少年が居るだろう】
【やたらとはねて癖のある赤毛】
【地面の少し湿った土の様な濃い茶色い瞳を持った垂れ覇気のない垂れ目】
【服装はどこかの制服だろうか?何の変哲もない少年だ】

おっ?ありゃ猫かな・・・そうだ高い所に登るのは猫とバカしかいないらしいし。
カラスはこんな時間に居ねェし、あんな綺麗な目じゃない。

【と屋根の上の存在には気付いたものの盛大に勘違いする】

おーい猫さん此処ってなんて名前の村?って答えてくれるわけないか・・・
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 22:04:46.74 ID:DnhBtZeYo
>>571
【りぃん、鈴の音が夜に響く】
【無駄な装飾を嫌いそうな猫、見た目にはそれに類する装飾品はない】
【緑の瞳が相手を認めた。二瞬消える、まばたきかもしれない】

【唐突に、蒼が消えた】
【緑の二条が空を舞い、あなたの元へ落ちてくる】
【猫は飛び降りたのだ】

【着地の態勢は、猫らしく鮮やか。音もほとんど少ない】
【曲げた間接をゆっくりと戻しながら、あなたの問いに答える】

…ごめんね、ボクもよくわからないんだ。
さっき来たばっかりで、町の様子を知りたくて高いところに上っただけだもの。

【猫の言葉は穏やかだった。獣じみたその風体からは少し離れた、落ち着きを感じさせる】
【首をかしげて、少しだけ申し訳なさそうに笑った。邪気の類はない】

あなたは、どうしてこんなところにいるの?

【少しだけためらいながら、一歩接近】
【そのまま、少年がこんな場所にいる理由を問い返すだろう】
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 22:06:59.87 ID:5voSeRoI0
>>570

……そう?
じゃあノラ……、ちゃん?
ちゃんかな、ちゃんだよね。
……うん、ノラちゃん。

【首を傾げて、相手の意見はあっさりと受け入れる】
【それから、新たな悩みの種がひとつ】
【名前の後にちゃんを付けるか、付けないか】
【脳内審議の結果は付けることに決まったらしい。にこりと頷いて】

大丈夫、そんなにべたべたは触らないと思うから……、……わぁ。

【「思うから」なんて、曖昧な言葉。何がどう大丈夫なのか、不安になるのだが】
【近づかれ、擦り寄られ。ぱぁ、と。表情が一気に明るくなる】
【光の無い瞳も、どこか輝いて見えて。きらきらきらきら】
【それから、そっと。心配になるほどに白くて細い手を、黒猫の尻尾へと伸ばして】
【触れれば、ふわふわと。尻尾の骨にさえ触れぬ程度の力で、数度。毛の向きに逆らうこともなく撫でて】

……ふわふわー。

【凄く幸せそうに、そう一言】
【それから、そんなことは一言も言っていなかったくせに。頭まで撫でようとしてみたりして】

え、奢ってくれるの?
嬉しい、けど……。……大丈夫?

【奢ってくれるとの発言には、なんだかとっても嬉しそうにするも】
【気になることは、いくつかあるらしい。何が大丈夫かとは尋ねていないが、何かが大丈夫なのか、尋ねたかったらしく】
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/01(金) 22:12:44.29 ID:Pgdp3aKSO
【路地裏】
【一組の男女が言い争っている】

だーかーらー、アタシを弟子にしろっつってんだろー!?

【黒い瞳、背の中程で揃えた青みがかった黒髪】
【空よりは海に近い、緑がかった濃い藍色の和服】
【腰の辺りには、片手で振るえる程の大きさの手斧を2本ぶら下げている】
【そんな女と】

「俺は弟子もオヒキも取る気はねぇって何度言や分かる!?いい加減にしろよこのストーカー女!!」

【黒い瞳、赤い組紐で一つに束ねた黒髪】
【返り血を浴びてそのままにしたような赤黒い和服】
【腰には白い鉤手甲がぶら下がり】
【両腕には黒い鉤手甲を装備】
【黒い方は、鉤爪の代わりに長さ20cm程の刃が付いている】
【そんな男だ】

ストーカーじゃねー!!
「はいはい分かった分かったストーカー呼ばわりしてすんませんでしただから黙れ!!」

【はっきり言えば、かなり近所迷惑である】
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 22:16:11.44 ID:Vz0arpbJo
>>573
『何故婦女子の方々は、小動物を呼ぶときにちゃんを付けることが多いのだろうか』
『まあ、もはや慣れているから気にすることはないがな、好きに呼べばいい』

【はぁ、と人間臭い態度で溜息をつく】
【まあ、街中を歩いていると、良く子供などに触られたりする】
【その時は、こうしてしゃべることは無く、おとなしく触られているのだが】
【そういう際にも、良く「猫ちゃん」とか「のらねこちゃん」とか「のらちゃん」とか呼ばれていた】
【動物についついちゃん付けしてしまう確率がどれくらいか、これってトリビアになりませんか?みたいなノリであるもはや】

『……まあ、それだけ喜んでくれれば、此方としても許可した甲斐が有るというものだな』

【そして、猫はなんだかんだで目を細めて喉をゴロゴロと鳴らしていたりして、ご満悦である】
【なんというか、基本的に素直ではないため、ツンデレ猫という属性の存在であった、しかしダンディである誰も得をしない】
【少女が頭を撫でるのを、甘んじて受け入れ、ぺたり、と地面に寝転がりうにゃうにゃ声を漏らし始める】
【撫でられるのが、実は大好きだったりする。撫でテク凄い人に出逢えば、もはや恋心を覚える位好きだ】
【だが、少女の質問を受けて、ようやく正気に戻って】

『はっ……!うっかり野生に…………っ』

【何処か打ちひしがれた様子で、しかし撫でられ続けながら答える】

『なに、私は影で擬態が出来るのでな、買い物をする分には問題あるまいよ』

【要するに、異能を持った異様に流しっぽを持つ唯のしゃべる黒猫であった】
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/01(金) 22:20:24.16 ID:CPzJVbIY0
>>572

【感違いとはいえ自分から質問したのは事実】
【すぐにでも返答すべきだが・・・】

え・・・・えと・・・・・。

【少年は固まってしまった】
【突然音もなく少女が地に降りてきた事に、半分勘違いが当たってる少女の容姿に、混乱して思考が追いつかない】
【もし少女に路地裏で狂気と恐怖をまき散らす殺人鬼なら少年は簡単に殺されていただろう】

あ・・・えと・・・そのこの辺りに知り合いの両親が居るそうなんだが・・・。
最近、連絡が無い上にその両親がいた村に傭兵崩れの山賊が出たらしくて、その人足悪いかからオレが代わりにと・・・。
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/01(金) 22:23:07.98 ID:TZtShyRYo
【公園の机付きのベンチ】
【時間は夜、明かりは月と温かみのある街灯だけ】

……んぐ、…………。

【机の上にジャンクフードを並べて咀嚼している人物が一人】
【月影を白髪で揺らし、緑の瞳はぼうと暗い緑色の地面を見つめている】
【少年の傍らには鞘に収められた刀、そしてナイフが2本】

(……絶対にコレって身体に悪いよな、数日続ければ尚のことだ)

【揚げて塩を絡めたポテトとジャンクフードの帝王ハンバーガー】
【適当な大きさに切ってあるそれはナイフで分けたのだろう、刀身がソースでベショベショ】
【ナイフに感情があったのならこんな事に使うな、と涙目に怒りだしかねない姿だった】

でも、楽っちゃ楽なんだよなー……。

【机の上には未だハンバーガーの入った袋が数個】
【頭の悪い買い溜めの図である、これから数日それが少年の主食になるのだろう】

…………、どうしたもんかなホント。

【その言葉は自分の食生活に対しての物か】
【それとも他の何かへの物か、少年の視線から察するに後者に違いないのだが】
【悩みを他人に口にした所でどう解決する筈もない、人は一人で生きるものだから】

(配られたカードで生き抜く、つまりは対処出来る事と出来ねえ事が決まってるって訳で)
(そして特殊な知識も何も無いオレにはカードは少ない……と、きたもんだ)
笑えるね、全く…………。

【自嘲の溜息】
【風に流れるジャンクフードの匂いが胸を焼くようでむせる】
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 22:24:17.61 ID:5voSeRoI0
>>575

だって……、うーんと……。
……ほら、……かわいいから?

【「だって」と言うからには、ちゃんを付けたい理由でも述べたかったらしいのだが】
【思いつかなかったらしい、最終的に述べたのは、そんなこと】
【でもまあ、可愛いは正義だからいいのである。きっと。多分。恐らく】

……うふふ、ありがとー。

【にこにこにこにこ】
【黒猫は知らないことなのだが、ここ最近の少女、テンションは低めで】
【日によっては、テンションが地面を這いずりまわる蛇のよう。テンションは極端に低く、しかも不安定でうねうねと】
【そんな彼女がなんと、猫に触れてこの笑顔。アニマルセラピー半端なかった】
【そして、地面に寝転がる黒猫に。更なる追い討ちをかけていく】
【頭を撫でて喉元を撫でて背中を撫でて、時折お腹のもふもふや肉球の感触を堪能し】
【後半部分は明らかに自分がやりたいからなのだが、まあ。撫でくり回して】

本能に身を任せればいいって、偉い人が言ってた。

【…………】

……そう、なの?
じゃあ……。奢ってもらおう、かな。
最近、アイスとか食べて無いし……。

【擬態が出来ることにもすっかり驚かない、上に】
【猫に奢られる、ということに対して引け目も感じないらしい】
【なんというか、人間の威厳がどこかに家出している、ような】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 22:29:03.12 ID:DnhBtZeYo
>>576
【彼の恐怖も最もということを察して、猫は接近を取りやめた】
【踏み出した足を戻し、恥じらいを誤魔化すような笑い】
【猫は幸いにも殺人鬼、などというものではない】

山賊…? それは大事だね…。
…でも、脚が悪いその人のために代わりか…大切なんだね、その人が。

【彼の言葉から、少なからず闘いの気配を感じた】
【表情を読み取ることに長け、夜を制する緑の瞳が彼を見据える。言葉とあわせても、うそは感じなかった】
【だから、彼の言葉に笑いかける。その恐怖の目が、自分に向けられる事を少し恐れて】

本当にこの近くなの? 一緒に行かなくていい?

【唐突に、そんなことを切り出すだろう】
【見た目は普通の…猫の要素が強いにせよ、概ね少女】
【戦いの気配を感じてなお申し出るその姿は、相手を心配するような感情がにじんでいた】
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 22:34:24.36 ID:Vz0arpbJo
>>578
『ふむ、褒められてうらしくならない者は居ない』
『お嬢さんのその純粋さを、そのまま持ったまま成長して欲しいものだな』

【なんというか、しみじみとした様子で、そんな事を言う】
【なんだかんだで、性根は良い猫の要だった】
【そして、思い出したように、猫はキミに問いかける】

『そういえば、吾輩は名乗ったというのに、お嬢さんは名乗っていないな』
『お嬢さん、お名前は?』

【芝居がかった口調で、猫はキミの名前を問うのだった】
【基本的に、口調はオーバーであるのが、この猫】
【とても人間臭い】
【そして、とても機嫌のいいキミの撫でに、恍惚としながらも】
【キミのその堕落を誘う、アダムとイブに禁断の果実を食べさせた蛇の様な甘言には、確固とした様子で】

『こ、これでも理性派の野良猫を目指しているのだ』
『休日には、紅茶を尻尾に、純文学を呼んだり擦る程度には、吾輩は文化的なのだぞ!』

【標準的な猫の休日ではないだろう、そもそも野良猫に休日以外があるのだろうか】
【多分、毎日がエブリディなニートな生活なのだろう、羨ましい物だ、中の人も野良猫になりたい】

【しかし、キミのそのアイスをおごることを求める言葉を聞くと、素早い動作で起き上がる】
【離れる際に、『これ以上撫でられると理性が……』と呟いていたりしたがきっと聞こえないくらい小さい】

『では、すこし待て、人形を作る』

【そう言うと、猫の足元の影が隆起して、ぐにぐにと姿を変え、人の形を創り上げていく】
【完成したのは、身長150cm程のどこにでも居るような少女だ】
【その肩に、ぴょんと飛び乗ると、キミを導くように歩き出すだろう】

『近くの公園に、評判のアイスクリームショップの販売車が有ると聞く、そこに行こう』
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 22:42:45.61 ID:dRywezHSO
>>574
【同じ路地裏、>>567の黒髪の少女の耳にもその喧騒が届いていて】
【やれ何の騒ぎだと顔を上げ、二人の元へ歩み寄って行く】

――そこの兄やと姉や、何の騒ぎ?
別に弟子にしてあげたっていいじゃないの、ねぇ

【同じ女だからか、話を良く解っていないながらも女性の方に味方した】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 22:44:57.02 ID:dRywezHSO
/>>567じゃなくて>>563ですー、すまない
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/01(金) 22:45:42.61 ID:CPzJVbIY0
>>579

え・・・いや・・・

【その返答に眼を少女から反らす】

【大切な人?・・・いえない、貧困から抜け出すため都市に出てボロボロになった出稼ぎ労働者の泣き落としが原因とは】
【しかも彼の名前さえも知らないなんて】
【そんなまったくもって愚かとしか言えない理由など】

いや大丈夫だ・・・と言いたいけど明るくなってからにした方がいいな。
夜目はきく方じゃ無い上に懐中電灯も持ってないし・・・。
まぁ幸い明日は学校は休みだ。

【今更になって自分の浅はかさと無鉄砲を悔いてるようだ】
【頬は僅かに羞恥によって赤く染まり、返答に彼女の気遣いに対しての反応が無いことがそれを示してる】

584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 22:49:51.24 ID:5voSeRoI0
>>580

だって、かわいいんだもん。
それに猫、好きだし……。
……ん、……頑張れば、いいの?

【黒猫自体、美猫、ふかふかもふもふで可愛らしく】
【そこにさらに、ステータス猫好きがプラスされれば】
【思わずテンションもうなぎのぼりするほどの可愛らしさ】
【可愛いから仕方ないよね、なんて。そんなニュアンスもきっと篭ったそんな言葉を返してから】
【そんな風に褒められれば、きょとんと首をかしげて】

……ああ、そういえば。
んっと、鈴音。白神鈴音。

【言われて、ようやっと思い出し】
【名乗りながら、緩く首を傾げれば】
【ポニーテールの根元に括り付けられた鈴たちが、からころと鳴いて】
【ちなみに、りんね、である。のっとすずね】

理性派……なの?
よく分からない、けど……。

【「猫に紅茶って、良いのかな……。」】
【理性派云々は基本的にスルー、彼女が気に留めたのは、紅茶は果たして猫にとって無害なのかどうか】
【そもそも、野良猫に限らず猫という生き物には休日だらけな気がして、私も猫になりたい】

【そして、素早く起き上がってしまった猫に、少女はほんの少しだけ悲しげな表情をするも】
【アイスの誘惑に負けたのか、その悲しげな表情は崩れて】
【少し待てとの言葉には「うん。」と返して】

うわ、あ……。

【ぐねぐねぐにぐに、姿を変えて行く影に、また、目をまん丸にする】
【漏れる声は、感嘆とかそんなトーンで】

はーい。

【奢られる立場であるし、別にどこのアイスじゃなきゃ嫌だと言うことも無いし】
【先導され、ついていきながら。そんな風に軽く返し】
【そのまま、目的地まで。何の問題も無く、ついていくのである】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 22:58:24.80 ID:DnhBtZeYo
>>583
?? よくわからないけど……。

【猫少女、夜目は利く】
【表情に妙な焦燥が浮かんだことを察したが、それ以上は、まだ】
【何か隠し事をしている…けれど、それに踏み込むには、ちょっと付き合いが足りない気がした】

それがいいかもしれないね、普通の人は暗いの、苦手だっていうから。
…でも、その人たちは大丈夫かな? それに、貴方も…泊まるところとかは?
今日のボクの寝床は…公園で寝ることになってるから、紹介できないけど…。

【見返りを求めたわけではないから、反応がなくたって気にしない】
【路銀の少なさと警戒心の薄さ、それと自分がほとんど家なき子状態であるという事をさらりと暴露】
【顔を伏せてしまった少年が心配になり、思わず少し歩み寄りながら言葉を並べてみる】

…学校…それって、どんな、ところなのかな?
一応『知って』るんだけど、いったことなくて…。

【途中引っかかった単語を、恐る恐る尋ねる】
【この姿だ、ひょっとしたら通ったことがないのかもしれない。なんとなく、その緑に憧れに似た感情が浮かんでいた】
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/01(金) 22:59:16.14 ID:Pgdp3aKSO
>>581

【まず鉤手甲の男が少女に気づき、くるりと身体の向きを変える】

「……ぁん?」

【なんかすごく態度悪い】
【手斧の女もそれに気づく】

テメーにゃカンケーねーだろ?
勝手に口出しすんじゃねーよ!なぁ!?

「あー…俺は二人仲良く馴れ合うのが嫌いなんだ。つまりそういう事。」
聞けよ!!

【女の言う事を無視して男が答える】
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 23:06:13.85 ID:Vz0arpbJo
>>584
『うむ、お嬢さんの純粋さは、とても吾輩から見て、好ましい』
『そういうのは、生来持ち合わせる性質であるからな、中々後天で身につけるには難しい物だよ』
『だからこそ、そういうあり方は、大切なのだ』

【分かるような分からないような、良く分からないことを言う】
【だがまあ、要するにいい所だから、そのまま大切にして方がいいよ、という事を言いたかったようだ】
【難しめな言い回しを好むのは、おそらく芝居がかった正確のせい】

『鈴音、りんね、輪廻。なるほど、色々面白い解釈のできそうな、良い名前だな』
『うむうむ、しっくりと来るこの名前は実にお嬢さんに似合っているな鈴音』

【口の中で、名前を転がしながら、楽しそうに言葉を弾ませて】

『せっかく、他の猫が持たぬ知性を持って生まれてきているのだ、吾輩にしかできないことをやりたいじゃないか』
『他者の行かぬ道、やらぬことの先に、新たな発見は待っているのだしね』

【要するに、知性を持つのならば、持つなりの生き方をしたいと、この猫は思っていたのだった】
【紅茶に限らず、お茶のたぐいはカフェインをふくんでいる為、飲ませすぎ≠ヘ禁物である】
【少量、がぶ飲みさせなければ大丈夫であるが、普通の猫なら珈琲などカフェインの多い物を飲み過ぎれば危ないかもしれない】
【まあ、あまりそういう事で死んだり動物病院に良く話は聞かぬし、この猫は少し変わっている、多分大丈夫なのだろう】
【因みに、紅茶は自分ひとりで淹れることが出来る。起用である】

【そして、しばらく歩き、移動販売の車までたどり着いて】

『えーと、アイスを二つ。バニラとチョコで、トッピングはフロスロバイト・ドロップを砕いて』

【この、移動販売車のアイスは、トッピングが豊富なのが特徴である】
【因みに、一番人気のフロスロバイト・ドロップは、氷の国の特産の飴である】
【美味しいアイスに、砕いた飴が混ぜられて、コーンに盛られて】
【猫は、少女を連れて、ベンチまで歩いていくだろう。そして、影を消す前に、どちらの味が良いか聞くはずだ】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/01(金) 23:12:19.66 ID:CPzJVbIY0
>>585

【少女の気遣いに気づいたらしくハッとした表情になる】

寝るとこ?んなの野宿で大丈夫だって。
というか君の方こそ公園って・・・さすがに俺みたいな野郎ならまだしも。

【不器用ながらも相手の心配する余裕はできたようだ】

え・・・あぁ。

【戸惑った表情をするが相手の特殊な容姿から予想したのか、すぐ多少おどけたような表情をしながら話しだす】

んーまぁどんなって・・・まぁ楽しいとこだと言う奴もいれば来たがらねぇ奴もいる。

ていうか『知って』るってどこまで『知って』るんだ?
ほら教師が勉強を教えると色々、種類があるとか・・・・。
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 23:12:44.20 ID:dRywezHSO
>>586
【関係ないと言われれば、まぁそうだと。一瞬納得しかけたが】
【少なくとも、この面倒そうな騒ぎで被害を受けている側だと思い出し】

いやさ、確かにウチ関係無いけど。
現在進行形で迷惑掛けられてるもん、ちょっとは関係あるって

…で、馴れ合うだけが師弟じゃないよ
罵声浴びせ合うのも刃を交えるのも、師弟の形じゃん?

【いやに馴れ馴れしく、そんな事をいった】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 23:19:09.68 ID:5voSeRoI0
>>587

……そっかぁ。
じゃあ……頑張る。

【首を傾げている辺り、相手の言葉はどうやらあまり理解できていないようにも見えるが】
【何を頑張るのか、どう頑張るのか。しかし、頑張ってはくれるようであって】
【褒められたことが普通に嬉しかったのか、目を細めて、そっとはにかむ】

……ありがと。

【はにかんだ笑顔は、今度は名前を褒められて、さらに強くなる】
【基本的に誰でもそうではあるのだが、少女は特に褒められるのが好きな、ようで?】
【言葉だけで見ればぶっきらぼうにも見えるのだが、表情が、声色が。とにかく幸せそうであって】

でも、ね。普通の、喋れない猫だって。いろいろ考えてると、思うの。
だって、冬はいつの間にか一番暖かいところに居て、夏はいつの間にか一番涼しいところに居て。
名前を呼んだらこっちに向くし、たまにお話みたいなことだってできるし……。

…………あ、でも。
紅茶とかは飲まないし、純文学は読まないし……。
……やっぱり、普通の猫とは違うの、かな。
…………うんと、……無駄な話しちゃった、かも……。

【何かを訂正しようとはしたのだが、あっさりと失敗】
【これは純粋に、恥ずかしいのか。黒猫から視線を逸らすように、目を伏せて――】

【――そして、公園へとたどり着けば。販売車のほうへと向けるのは、子どもっぽく輝いた笑顔】
【きらきらとした笑みを持続させながら、そのうちに】
【バニラとチョコ、どちらかを問われれば】

……えっと、えっと。
…………バニラ。

【嬉しそうに数秒、考え込んで】
【導いた答えは、バニラ希望、というもので】
【猫にチョコレートはいけないもの代表だった気がするのだが……まあ、うん】
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 23:23:22.49 ID:DnhBtZeYo
>>588
最近は暖かいけど、気をつけてね。
ボクは大丈夫、大体どこでも寝れるから。

【少しばかり残念なのが、この猫少女、微妙に『わかってない』】
【自覚があるのかないのか、判然としない。妙に元気に答えた】
【少しだけ余裕が戻ってきた少年の様子に、警戒を解いてほっとした】

そっかー…うん、お勉強するための場所だってのは『知って』る。
給食とかお昼休みとか、部活とか放課後とか、そういうのがあるのも『知って』る
そこを楽しいとか楽しくないって感じる人がいるのも。
…でも、ボクはね、

【猫は少し笑って、彼の答えにうなづいてみせる】
【知識として、大体のことは知っているらしい。それに対する一般的回答も承知している】

【その上で、困ったように眉を寄せた】

みんなで成長する場所っていうのが、気になってさ。

【わずかに寂しそうだったその笑顔の意味は、わからないかもしれない】
【でもすぐさま打ち消した。慣れているように】

でも、その人たち…大丈夫かな。
貴方もだけど、戦術に精通した傭兵だった山賊だっていうなら、ひょっとして…。

【無垢な様子を見せる猫は、ふと彼が当初口にした『誰かの両親』に再度言及する】
【悲観的な想像はある種現実的で、恐れをも含みかけていたけれど】
【最後まで言い切らなかったのは、】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/01(金) 23:30:04.39 ID:Pgdp3aKSO
>>589

「…迷惑?あぁ、『うっせーから黙れ』と、そう言いたいんだな?そりゃちっとは謝るべきかもな。どーもすみませんでした。」

【「どーもすみませんでした」が棒読みだったのは多分気のせいじゃない】


…ほら!『罵声浴びせ合うのも刃を交えるのも、師弟の形』だってさ!!だから弟子にしてくれよ、な!?
「『うっせーから黙れ』だそうです。」
あーもーメンドくせーなー!!
「そりゃこっちの台詞だ。」

【女が食い下がるが、軽くいなされる】

「それに、俺は一人で勝手に博打したり喧嘩したりすんのが好きなんだ。他人の世話するなんて、冗談じゃねぇ。」

【吐き捨てるように、最後の台詞を少女に向けて言う】
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 23:32:12.54 ID:Vz0arpbJo
>>590
『うむ、それは正しいと思う。だが、吾輩は同胞と意思の疎通を取ることが出来ぬ』
『猫として生まれたのに、猫と通じ合うことが出来ぬのだ』

『故に、吾輩は猫であるのに、人として生きなければならない、それだけの話さ』

【人語を介し、人間としても早熟すぎる知性を持ち合わせている、この猫】
【だが、代償として、猫との意思疎通≠ェ出来ないという事情を持っていた】
【己を生んだ母とも、意思の疎通が取れないのだ。生みの親が何を話すのかも、分からない】
【そうした環境で育ち、いつの間にか一人で生き、こうして名も無き野良猫と化していたのだが】
【しかし、キミのその言葉には、不快と思うどころか、楽しさを感じたようで、くくくく、と声を漏らす】

『正しいぞ、鈴音。何も考えぬ者など、居ないのだ』
『それに、無駄という事はあるまい。どんな事にでも、どんな物にでも、意味は有る』
『鈴音の言葉は、確かに吾輩の心に響いていたのだしな』
『まとまらない言葉ながらも、その奥の心は、なんとなく聞こえたとも』

【穏やかな声音は、キミを諭すような、柔らかい物】
【何処か、言葉の裏にはうれしさが、隠れているような、そんな感じだ】

『……うむバニラだな』

【そう言うと、人形にバニラを渡させて、影を消し、ベンチに猫が着地する】
【ひゅっ、と落ちてくるアイスを、尻尾で上手くキャッチし、ぺろぺろと舌で舐め始める】

『甘味というのは、やはり良い物だな。それに、この暑さの仲では、やはりこういう物は嬉しい物だ』

【まあ、多分大丈夫だ。リアルであげてはいけないけど】
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/01(金) 23:39:57.02 ID:ZLUjz5+xo
【路地裏】

……ミッション完了

【薄暗く、夜闇と静寂に包まれた路地裏で、一人の男が月明かりに照らし出されていた】
【短い白髪を持つ高い身長の男だ】
【両手には黒い指貫グローブ。夜だというのに両目をバイザーで覆っている】

【男の足元には物言わぬ死体となった人間が横たわっている】
【誰が何をしたのかは明白だが、少なくとも今は彼は武器を持っていない】
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 23:44:48.34 ID:dRywezHSO
>>592
【男の言う通り、少女が言いたいのは突き詰めれば『うっせーから黙れ』ということになるのだが】
【お詫び(らしきもの)を聞いて、次に静まりそうもない女を見て。これでは仕方ないかと、少しばかり諦めて】

――…、

【言い合う二人をじーーーっと見つめ。何を思い当たったか、ぽんと手を叩いた】

師匠と弟子よりかさぁ。なーんか恋人同士の痴話喧嘩みたいだねー
ウチお邪魔だったかな?ふふ

【何を勘違いしたのか、そんな事を言い】

まーまー、博打も喧嘩も相手がいてこそだよ
弟子が育って、いつか面白い相手になってくれるなら。あながち損でもないっしょ

【そう言って、少しばかりにやついた顔で二人を見ている】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/01(金) 23:44:49.43 ID:CPzJVbIY0
>>591

・・・・・

【ずれた答えに思わず閉口してしまう。】

成長する場所・・・ごめん多分オレは君が満足できる答えは持ってない。
なにか言おうとしてる答えは有るんだけど上手く言葉にできない・・・・・。

【うつむきながら言葉を紡いでいく】

【きっと持つ者と持たざる者の違いというより『当たり前』と『遠い世界』違いゆえだろう】
【成長とは言うもののそれが学歴なのか道徳なのか?】
【本当に『成長』なのか・・・『当たり前』として何も疑問を持たなかった彼は『成長』が何かにさえ答えが出せない】

行ってみないことには分からないさ。
それに頼まれて承諾したからには無駄足とかくだんないこと考えないで行くしかない。

【と今度は少女の眼を真っ直ぐ見ながら言う】

それに田舎とはいえ、このご時世に山賊なんざやるなんて栄養失調の貧乏傭兵だろうし希望はまだあると思うぜ。

【余りに穴だらけな根拠だ】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/01(金) 23:45:41.16 ID:5voSeRoI0
>>593

そう、なの?
……猫の格好なのに分からないん、だ……。

【その事実は、少女にとって。驚きに足るものだったらしく】
【またまた、目をまん丸にして。「そうなんだ……。」なんて、呟く】
【極々勝手な思い込みではあるが、まあ。猫の姿をしていれば猫語が理解できる、と。思ってしまうのも、仕方の無いことかもしれな、い?】

そっか、……それなら、良かった。
黒歴史が増えないで済み、そう……。

【多大な恥ずかしさは、黒猫の言葉によって。多少の恥ずかしさ程度には減少したらしい】
【それでも少し恥ずかしげではあったが。そんな風に返して、それから照れ隠しの笑顔を向ける】

わぁ、……ありがとうっ。

【お人形さんからバニラのアイスを受け取れば、いっそうに笑顔の煌き度は増して】
【大事そうに大事そうに。両手でそっと持って、猫がベンチに降りた僅か後に、ちょこんとベンチに座る】

……うん、私も甘いの、大好きなの。
アイスは、冬も美味しいけど。やっぱり、夏のほうが美味しいし……。
でも、やっぱりすぐ溶けちゃうから。あんまり、食べられないの。

…………いただきますっ。

【こくこくと頷いて、相手の言葉には同意を示し】
【すぐ溶けちゃうからあんまり食べられない、なんて。今の時代、冷凍庫にでも入れておけばいい、のだが】
【実は、この少女が宿泊している宿。究極に安さを求めた結果、そんなものは設置しておらず】
【つまり、必然的に生物とアイス類はあんまり摂取できないのである。これはひどい】
【そして、嬉しそうにそう口に出せば。ちろ、と。バニラアイスの頂点を舐めて】

美味しい……。

【ご満悦である】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/07/01(金) 23:46:04.04 ID:T1f7VSOgo


────。此処に居られる≠すかね、あたしは。

【ぽつり。唐突にそんな呟きを漏らした少女の声を聞き取れた者は居るのだろうか。】
【その銀髪金眼の少女は、比較的街灯の少ない場所に立ち尽くしていた。】
【────途方に暮れたような表情で、ただ空を見上げて。】

【強い日差しが降り注いだり、豪雨に見回れたりと不規則な天気が続いた今日ももう既に終わりを迎えていて、温い風が頬を撫でる。】
【そんな風に混じって、ノイズのような音が断続的に響く。】

【少女が在る場所は、異質≠フ気配を抱えており、不用意に近付く事は危険≠ナあるかもしれない。】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/01(金) 23:46:48.37 ID:CPzJVbIY0
/>>596追加
/すいません遅くなりました
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/01(金) 23:57:05.43 ID:DnhBtZeYo
>>596
いーんだよ、貴方は何も悪くないの。
気にしないでっ!

【明るく断言して、笑って見せた。にっと歯を見せる素直な笑顔】

【その当たり前こそ、猫が憧れるもので】
【ここでそれを言葉にしようとしてくれた彼の意思こそ、おそらく最良の回答だった】
【だから気にしないでと、差し出された頭を撫で様ようと手を伸ばす】
【成功すれば2,3往復、短くも柔らかな手つきで撫でてから、すぐに手を放すだろう】

…そうだね、意外と元気かもしれないよ。
うん、そうだよ! 大丈夫っ!!

【猫は両こぶしを握って激励した】
【まっすぐ向けられた目は少し輝いて見えて、なんとなく沈んでしまった雰囲気を払ういい灯台となる】
【だからまっすぐ微笑み返した。大丈夫、と繰り返しながら】

うん、そうだね、まだわかんないよっ!
…でも、無理はしないで。一番大事なこと、目の前のことに驚いて、忘れないでね。

【穴だらけでも、空元気でも、そこはまだ折れていない】
【だから、少しだけ保険をかけておくに留めた。無理はするなと伝える】
【その身を案じて、まっすぐ目を見てくれた彼を想って】

【猫はふと、空を見上げた】
【少し雲がかかっていたけれど、その隙間から、うっすらと月光がこの小さな町を照らしている】
【夜も更けてきた】

…そういえば貴方、お名前は?
ボクはね、ブルーローズって言うんだよ。

【名を尋ねながら、自身も名乗る】
【蒼い薔薇という不思議なそれを口にする瞬間、猫は確かに誇らしげだった】
【誰かを想って、空へと遠い視線を飛ばしながら】
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/01(金) 23:58:44.98 ID:Vz0arpbJo
>>597
『うむ、そのせいでな。記憶の上では、最初は飼い猫だったのだが、今は野良猫の身分だよ』
『だが、野良の身分の方が、自由を満喫できる分、吾輩としては今の状況は嫌いではないが』

【衝撃の事実というか、元々は書い猫だったようだ】
【しかしながら、人語を解す当たりなどで、気味悪がられて捨てられたりしたのだろう】
【まあ、そのあたりは蛇足である。ここに居るのは、唯のしゃべる黒猫。それで十分だ】

『はっは、それだけ喜んでくれると、奢った甲斐があるものだ』

【楽しそうに、声を漏らして】
【猫もその小さな舌で必至にぺろぺろとアイスを舐めていて】

『やはり、吾輩は時節柄に合った物を食べるべきだと思う』
『例えば、春であれば、筍。夏であれば、すいか。秋であれば、さんま。冬であれば、ぶり』
『季節の食べ物こそが、その季節ごとに一番滋味を持つ上、その気候に合っている物だ』
『そう考えると、このアイスという食べ物も、夏という季節に会う、旬≠フ食べ物といえるかもしれないな』

『アイス一つ取っても、風流というものを感じられるのが、想像力というものだ』
『昔の人は、風鈴の音に依って、風を耳で感じ涼しさを増していたと聞くが、中々おつだと思わないか?』

【風流を語る猫。なんというか、シュールというか、童話チックというか、そんな感じ】

【そうして、猫はしばらくとりとめもない話を続けて】

『……うむ、そろそろ吾輩はねぐらに帰るぞ』
『お近づきの印だ、撮っておくといい。いつか之が吾輩と鈴音をめぐり合わせる』

【猫の影から、手が伸びて、キミに何かを差し出すだろう】
【金色の石に、猫のような線が入った石――――キャッツ・アイ≠ェペンダントトップにされた、ペンダントであった】
【其れをキミに渡すと、猫はばいばい、と手を振るように、尻尾を軽く振り、歩き去っていったのだった】

//乙でしたー!楽しかったです!
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/02(土) 00:12:50.88 ID:i4cMBPmC0
>>601

……昔は、飼われてたの?
そっか、飼い猫だったんだ……。
…………だからふかふかなのかな。

【衝撃の事実。ただ、これにはあまり驚かなくて】
【なんだか納得と共に漏らすのは、そんなこと】
【こんな理屈。明らかにおかしいのだが、どこか納得してしまっていて】
【なんというか。妙なところが抜けている、というか】

だって、……美味しいもん。
美味しかったら、美味しいって。言ってあげたほうが、きっと、食べ物も喜ぶ、の。
……多分だし、勝手に思ってるだけだけど、ね。

【美味しければ素直に美味しいと言おう、と】
【そんな風に、少女は決めているらしい】
【そんな自分の決め事を人(いや、猫だが)に話すのは多少の恥ずかしさもあるらしく、仕草に現れているのだが】

その時期に採れるんだから、その時期に一番必要なもののはず、だし。
それに、時期のものってやっぱり、安いし……。
……あと、冬に食べるトマトとかって、全然美味しくなくて……。
いろんな意味で、やっぱり。その時期のものを食べればいいと、思うの。
…………アイスは別に、今の時期に採れるものじゃないけど、ね。
今の時期が一番美味しいし……、……や、炬燵で食べるアイスも美味しいし、寧ろ年がら年中美味しいんだけど……。

縁側と風鈴と西瓜。今でも十分通用する組み合わせだと思うけど……。
……昔の人に、アイスとかあげたら。そんな顔、するのかな。
そう言う風に考えると、少し楽しいの……、ね?

【嬉しそうに言葉を返し、その合間合間。ちろちろとアイスに舌を這わせて、おいしそうに目を細め】
【シュールだとかは、別に感じて居ないらしい。お話が出来て、アイスが美味しくて。それで思考がいっぱいいっぱいになってしまっているような】
【純粋だと黒猫が言ったが、言葉を変えてしまえば。全体的に、子どもっぽいのである】

【そしてしばらく。話を進める間に、当然ながらアイスは溶け始めて】
【そうなれば、食べる速度もいくらか上がる。そんなこんなで、アイスを食べ終えてしまえば】
【「ごちそうさまでした。」、と。そんな挨拶をきちんとして】

ん、……分かった。
アイス、ごちそうさまでした。
……、え、くれる、の? でもキャッツアイって高い、んじゃ……。

【帰ることを引き止めたりはせず、もう一度の挨拶。今度は、黒猫へと向けて】
【それから渡された金のキャッツアイには、目を丸くして。あわあわと、なんだか言おうとしていたが】

【そうこうしているうちに、黒猫は立ち去ろうとしていて】

……あ、っと。
いろいろありがとう、……またねっ。

【受け取ることに決めたらしい。そんな挨拶を、背中に投げた】

/おつかれさまでしたー!
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/02(土) 00:13:45.53 ID:m6Ff7nPSO
>>595

は、はぁ!?アンタ何言ってんの!?
「誰がこんなバカと付き合うもんかよ!」
あ!?さっきバカっつったな!?
「だってバカじゃねーかバーカバーカストーカー!!」
ストーカーじゃねーっつってんだろバーカ!!

【子供っぽい喧嘩が始まった】
【暫くこんな調子でぎゃーぎゃーと騒ぎ】

「…あー…んで何だっけ?いつか面白い相手になる?まぁそうなるかもだが、こいつサマ使っても俺に勝った事ないんだぜ?」
あん時はチョーシ悪かっただけだし!今だったら勝てるし!
「ほう?んじゃ一局やってみっか?」
おうやってやんよ!アタシが負けたら全財産くれてやんよ!
「いや止めとこう。どうせ一文無しってオチだろ?」
ぐっ……!

【やっと反応した】




/時間かかってすみません……!
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/02(土) 00:15:07.65 ID:X0zER1g+0
>>600

【頭を撫でられ少年ははにかむ】

本当・・・色々ありがとうな・・・・

【少女の気遣いに励ましに一言だけだが素直な感謝の心を述べる】

あぁ無理はしない約束する。

【見も知らずの人間の泣き落としでわざわざ此処まで来たやつだ・・・やはり冷静に居られるかと言えば疑問だが】
【きっといざとなれば眼の前の初対面の少女の言葉は単純な彼のくさびになるだろう】

あっそういやまだ自己紹介して無かったな。
ウィーキー。ウィーキー=B=クァンチョル。
よろしくなブルーローズ。

【青いバラ・・・それが科学の力で完成するまでは『不可能』さえ暗示した存在】
【その名にウィーキーは少女が降りて来た時や学校について聞いてきた時のあっけにとられた様な反応をしない】
【単純な男ゆえ彼女が誇らしげに語った名に疑問を持たなかったようだ】
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/02(土) 00:28:21.21 ID:KeT05mwSO
>>603
【騒ぐ二人を、少女は暫くニヤニヤしながら見ていて】

いやーお熱いねぇー、まだ夏に入ったばかりだってのに
兄やと姉や、存外合うんじゃない?きゃーうらやましいことねー

【冷やかしながら、自身をぱたぱたと扇ぐ真似をし】

ふふ、今はそんなでも…いつか、本気出しても負けちゃう時がくるかもよ?
師匠はいずれは弟子に抜かれちゃうもの、だからねぇ

――さーて、お邪魔にならないうちにドロンしようかなっ

【まだそんな事を言いつつ、二人に背を向けて歩き出そうとする】

/いえいえ!
/こちらこそ切り返し上手くなくて申し訳ない…
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 00:30:16.32 ID:svpIDfmGo
>>604
いいのいいの、お話できて、ボクも楽しかったからね。
一人でいると、時々お話したくなるもの。こっちこそありがとー!

【ローズは礼に、礼で返す】
【彼の悩みの一部に触れられたことと、自分の気持ちが落ち着いた事を感謝する】
【後ろに手を組むしぐさには、何の打算もない】

約束、したからね。

【猫は幼いのかお人よしなのか、初対面の少年をあっさりと信じる】
【彼の人柄は、その言動から十二分に窺い知れるから】
【動物的感性は、あくまで素直である】

ウィーキー、だね。よろしく!
…あ、いけない。ボクもう、行くね?
今度あったら、もっといっぱいお話したり、何か食べたりしようね! ウィーキー!!

【月を見ていて時刻を察したか、ローズは少し焦った表情になる】
【彼に申し訳なさそうに言い置くと、その横をすれ違いながら走り去ろうとするだろう】
【猫の脚は足音をほとんど立てない。ぽふぽふと気の抜ける足音を立てながら、少しずつとおりのほうへフェードアウトしようとするだろう】
【速度は抑え気味、ちらちら振り返って手を振っている。今何かいえば届くかもしれない】

【猫の向かう先は、言うまでもなく公園】
【遊具の一つに丸まって眠る彼女は、きっとよい夢を見るだろう】

//お疲れ様でしたー!
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/02(土) 00:44:41.30 ID:X0zER1g+0
>>606

おう!それも約束だブルーローズ!

【この暴力の溢れる世界でまた再度会うことは出来るだろうか?】

あっ!後、あんまし女の子が公園なんかに・・・て行っちまったか。

【その夜闇に消えていった後ろ姿を思い出しながら】

さて・・・オレは一体どこで野宿するべきか・・・こんなことなら一緒に公園に・・・いやしかし若い男女が・・・。
まぁ公園の場所もわかんねぇし今頃言ってもしゃぁねぇか。

【とぶつくさ呟きながら少女とは別の方角に向かっていった】

/お疲れ様でした

608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/02(土) 00:45:52.57 ID:m6Ff7nPSO
>>605

「生憎俺はこいつみてーな女は嫌いなんでな。」
アタシだってアンタみたいな男なんてコッチから願い下げだよ!!
「お前うっせーぞ黙れ」

【こんな調子で仲良く喧嘩する】

「…いつか、ね。いつ来んのかねぇその『いつか』は。」

【しみじみと、しかし明らかに挑発の念をこめて呟く】

「…俺は橡蘇芳(つるばみすおう)、こいつは木賊縹(とくさはなだ)てんだ。お前、なんて名前だ?」
…オイ、勝手に話進めんな……

【別れ際に名前を伝え、少女の名前を尋ねる】
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 08:55:23.88 ID:llzbxcJ2o
【街中──広場】

もう──あれから1年、ですか
私、少しは強くなれたのでしょうか……。

【透き通るようなプラチナブロンドの髪と蒼い蒼い目をした、18歳ほどの少女がベンチに座っていた】
【少女は膝上くらいまでの長さの白いワンピースの上から灰色のカーディガンを羽織り】
【足元は、白い清楚なサンダルを履いている】
【腰には黒いすっきりとしたベルトをつけており、彼女の身体を細く見せていた】

──ジョン様、羅山、様……。

【ぽつりと呟かれた2人の名前。其れは小さく朝の空気に溶け消えた】
【きぃん、と。彼女の首から下がっているチェーン付のコインが微かに陽光を反射して──】
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/02(土) 10:13:04.97 ID:YXFdUDcSO
【路地裏】

うぅ、お腹空いた…

【少し大きめの黒と灰のチェック柄の長ズボン、白く柔らかなブラウスの上に学校の制服を思わせるベージュのブレザーを羽織った】
【ペパーミントの髪色、琥珀色の瞳の少年がキョロキョロと辺りを見回しながら歩いている】

結局迷い続けて一日たっちゃった…
襲われないうちに早く出ないと

【昨日から歩き続けていたせいか歩みには力がなく、瞳も虚ろげだ】
【路地裏に蔓延る者たちからすれば、まさに狩りの標的、格好の的だ】
【にも係わらず、今までそういった類いの輩に遭遇しなかった彼は、運に恵まれているのかもしれない――或いは】

あー、何回目だろ…迷ったの

【彼の纏う異質な魔翌力が関係しているのかも、知れない】
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/02(土) 11:25:53.78 ID:KeT05mwSO
>>608
【二人の喧嘩する姿を、これまたニヤつきながら眺めていたが】
【挑発を込めた言葉を聞くと、また別の笑み――こちらも挑発を込めた笑みを見せて】

さぁてねぇ。存外すぐかも知れない
油断してるとあっという間、だよ

【そして別れ際に二人の名前を聞くと、こちらもくるりと振り替える】
【二人と同じ黒髪が揺れ――気味の悪い双眸、灰色と空色の瞳が二人を見据えた】

艶咲 華枝(ツヤサキ ハナエ)。――…華枝だからね、ハエとか呼ばないでね
異世界トリップしちゃった15歳の高校生でーす
また会ったらよろしくー、蘇芳に縹

【そんな、ふざけたような挨拶を残して去っていった】

/寝落ちてました、スミマセンorz
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/02(土) 11:45:46.59 ID:m6Ff7nPSO
>>611

「艶咲 華枝か。よし覚えた。」
「んじゃな。またいつか、どっかの賭場でな。」

【踵を返し、すたすたと去っていく蘇芳】

…オイ、勝手に話進めんじゃねーっつってんじゃねーかオイ!!

【相変わらずぎゃーぎゃーと騒ぎながらついていく縹】
【やがて二人の姿は見えなくなるだろう】



/いえいえお気になさらず
/乙でした!
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 12:10:37.91 ID:BiwZcSK/o
//てすつ
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 14:20:54.77 ID:pGPRorYo0
【風の国 丘陵地帯】

兄者…………
こういう仕事をしていたのじゃ…………いずれこうなる事は、覚悟しておったが…………

【ごつごつした顔つきの、短く角刈りにした水色の髪をした、2m半はあろうかと言う巨体を誇る大男が】
【簡略喪服の様な黒い服を着込み、暗い表情を浮かべながらそこに佇んでいる】

……死と言うのは、誰にも避けられぬ運命じゃ…………
皆に平等に訪れる、無情な『現実』……それは分かっていた…………
――――じゃが、こうまで心を抉ってくれるものなのか…………わしはまるで、分かっていなかった…………っ

【良く晴れ渡り、風が時折吹き抜けるのが非常に心地よい丘の上であったが】
【その大男の周辺のみが、彼から発する陰気な雰囲気にどんよりと沈み込んでいた】

…………殿も、あの方も、いずれこうやって……わしの前から居なくなってしまうと…………そう言うのか?
――――嫌だ。わしは……嫌だ……!

【力強さを讃える、すり鉢の様な巨大な拳を、ギリッと握りしめる大男】
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 15:02:41.12 ID:rnbtw5Iho
>>614

(墓参りか……)

【風の国、風という単語に惹かれてこの人物はここに来た男性の背後を見れば遠巻きにそこに佇んでいる】
【銀の瞳に被る程度に伸びたブロンドの髪を揺らし、キャップを「ぐい」と深く被り直す】
【無言のまま、両手をジャケットのポケットに突っ込む】

(そういえばおれは死者を弔った事は一度もないな……)
(果たしてどんな気分なのか)

【大男の放つ陰気な雰囲気は全く意に介していないよう】
【それはそうだ、そういった物を気にする人間であるならばこんな所にはいない】
【普通の感受性を持った人間ならばその背中に伝わる悲哀を感じ取り直ぐにこの場から去るだろう】

【だとすればこの人物は感受性が欠落しているのだろう】

ヘイ、そこの男……何をしにこんな所まで来たんだ。

【漠然とした未知への興味、話しかけた原動力はそれ】
【本人は粋も無粋も無くただ己の目的の為に話しかけただけ】
【しかしそれは大男にとって神経を逆撫でするかも分からない】

/未だいらっしゃいますかー?
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 15:16:14.01 ID:pGPRorYo0
>>615

だが…………それはわしにどうこう出来るものではないと言うのも……また事実…………!?

【ぶつぶつと、何事かを呟きながら物思いにふけっていた大男だが】
【背後から声を掛けられると、夢から覚めた様な表情で振り返った】

あ、あぁ…………
…………別に、目的などない。ただ…………兄が亡くなったのでな。強いて言えば、傷心旅行とでも言おうか……それとも弔いの旅とでも言おうか…………
特に当てがあった訳ではない。ただ、ブラブラしているだけ、とも取れるの…………

【自分の世界に入り浸り過ぎていたのか、どこか力の抜けた返事をしてしまい、頭をブルブルと振るって気を取り直し】
【その男が口にする所によると、単なる旅行客としてこの地を訪れたと言う】
【確かに、見晴らしがよく穏やかな自然が存在しているその丘陵地帯は、観光目的に訪れて何の違和感もない場所だ】
【ただし――――男の喪服が、そこに一点の違和感を与える結果になっている】
【恐らく、『観光』と『弔意』が、両立しえない概念だからだろう】

……こんな世の中じゃ…………
何時誰が死んでもおかしくは無い。だが…………やはり、身近な人が死ぬのは、中々にショックなものだと再認識しただけだよ…………

【世情は確かに、人の命を容易に飲みこんでいく様相を呈している】
【彼の『兄』も、そうした時代の流れの中で死の運命に抗いきれなかったのだろう】

/なんとかここに
/ただ、あまり長くはいられないかと……
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 15:27:57.28 ID:rnbtw5Iho
>>616

やはり弔いか、その服装を見れば分かる……確か喪服といったか。
観光というのは少しばかり挑戦的な格好だ、後者の方の意味合いが強いのだろう?

【言葉はオブラートに包まれることは無く、直球】
【男の服装をもう一度上に下にと見て、自分の考えは違えていないだろうと確信する】
【とても旅行とは思えなかった】

成程、兄が死んだのか……家族を失ったのか。
となると普通ならば悲しむのだろうが、お前は泣いたりはしないのか?
いや、感情を露にする程子供ではないという事か、何にせよ気丈なヤツだな。

【キャップのズレを直しながらゆっくりとした足取りでそちらへと近づいてゆく】
【興味と警戒の念が混じる、しかし本能の方が興味の方が強い】

……おれには家族はいない、お前が羨ましくもある。

【家族が存在せず失う物は何もない、喪失の感情も分からない】
【長身、中性的な顔、それは無表情のままで悲哀の大男を見上げるのであった】
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 15:28:38.35 ID:rnbtw5Iho
>>616
/すいません追記です
/ではタイムリミットになりましたらバッサリと切っていただいて大丈夫です、バッサリと
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 15:42:51.05 ID:pGPRorYo0
>>617

……まぁ、の
たまには、賑やかな場所にも顔を出してはみるが…………その時には流石に、この服装は変える…………

【『観光』の性格が、100%除外されていると言う訳でもないらしい】
【しかし、この場に顔を出したのは、確かに『弔意』の方が大きい目的があったらしく、男は皺のほとんどない、新しい喪服に身を包んでいた】

――――もう泣いたわ。この2週間余り……散々にの
……どこか疎遠な兄じゃったが、やはり…………失う事は心が痛む…………無情なまでにの

【兄を亡くしたのは、そこまで直近な出来事ではないらしく、悲しみに嘆くのには、既に一区切りつけた様だ】
【力強さを湛える体躯に、涙は似合わない様にも思えるが、心まで、外見の様に頑強な人物と言う訳でもないのだろう】

…………羨むほどのものではない
何かを持っていると言う事は、いずれその何かを失うと言う事なのだから……な
わしも老いさらばえれば、この体も衰えて、いずれ意のままに動く事も出来なくなる……
『幸福』と言うものは、絶対量で計れるものではなく、変化を図りと成す相対的なものらしい…………
と言う事は…………多くのモノを持っているものほど、不幸になると言う事でもあるのじゃ

【――――しかし、心の痛手は未だ癒えていない】
【その言は、明らかに心の灯がしぼんでいるものの言葉だ。普段の彼ならば、ここまで悲観的な発想を、その身にあてがう事はしない】
【――――――――だが、物事と言うのは常に表裏一体で構成されている】
【その言葉の中にも。その思想の中にも、一片の真実と言うものは必ず潜んでいる】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 15:56:21.04 ID:rnbtw5Iho
>>619

外見と内面はイコールではない……という事か、いや何でもない。
しかし……家族か、家族……家族……。

【その単語を繰り返した所でその意味を知ることは出来ない】
【最初から家族を持たぬ者に家族の言葉の本当の意味は永遠に理解出来るはずも無い】
【零に幾ら数字を掛けようと零なのだから】

これといってモノを持っていない人間は、その落差も僅かという訳か……

【表情のその堅さから、この人物は心を動かさない】
【いや動かす事が出来ない人間だと分かるだろう、冷たいそれこそ人形のような】

……やはりおれには理解出来ないな、結局人間は1人だろう?家族という者がいようとも1人だ
血の繋がりはあっても意識は独立しているだから他人だ、その他人が死んだそれで何故お前は悲しむんだ?

【生命として独立して、自分が生き長らえる事が出来るなら他者などどうでも良い】
【そんな生き方をしている者に他者と感情を共有は出来ず、何故悲しむのかと問う】

お前は生きている、それだけで十分じゃないのか?
そうでないのだとしたらお前は何を手にいれれば満ち足りる?悲しみを埋められるんだ?

【何故この男は悩んでいるのか】
【何故彼は悲しむのか、無垢とも言えるだろう質問は続いてゆく】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 16:11:22.82 ID:pGPRorYo0
>>620

(――――命の概念を、どこかで捉えきれていない…………
あのクローン兵士たちの様じゃの…………)

【先ほどからの、どこか固く無機質な態度に、男はピンと来るものがあった】
【彼と、そして彼の兄も関わった存在に、眼前の青年と似た様な者が、居たからだ】

そうじゃ…………1mの落差と100mの落差では、大違いだろう?

【卑近な例で例えてみる。カリカチュアライズすれば、その意味する所も分かりやすくなる】
【幸福が相対的な概念と言うのは、つまりはそう言う事なのだ】

――――『人間は』、決して独立などしていない…………
相互に影響を与えあい、他者の存在があってこそ、自己を規定できる…………本質的に、そう言う存在なのじゃ

【ただ淡々と答えようとして、しかしそこに微かに私情が混じる】
【恐らく、人としての『情』と言う物に理解が乏しい相手は、ただ自己の認識として口にしているだけなのだろうが】
【それが、自分への当てつけに思えて、感情を害した――――故に、『人間』を強調する】
【まるで――――『尋常な存在は、お前とは違うのだ』とでも言いたげに】

そんなもの、この世には存在せんよ…………心の隙を埋めるには、ただ『時間』しか用いる事は出来ぬ…………
健康な心も、傷のついた心も、時間が平等に、風化させてくれおる…………ただそこに身を委ねるしかない…………
じゃが、それでは『今の』悲しみに、心が耐えられんから、人は暫時的に心を癒そうとする…………
そうして『今の』心の崩壊を食い止め……時が流れていくのを待つのじゃ…………
それが功を奏して、心の傷を風化させてくれるのは、明日なのかそれとも10年後なのか……そこは誰にも分からん

【そう言うものなのだ。と言う断定のニュアンスを滲ませながら、男は続ける】
【恐らく、この青年には説いて教えようとしても無駄だろうと、心のどこかで悟っていた】
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 16:30:54.03 ID:rnbtw5Iho
>>621

……?なんだ?何を見ている。

【瞳を少しだけ見開いて訝しげに返す】
【ある程度ならば雰囲気というような物は読めるらしい】
【読む、というより観察といった方が近いのかもしれないが……】

ああ、1mなら骨は折れない100mだったら死ぬ
おれは生き残る方で、それならあんたは死ぬ方か?……いや、あんたは死にそうにないな何となくだけど。

【肉体的にも見た目は丈夫そうだし、メンタルの面でもこの場に居るのだからそれなりの筈】
【総じて「死ににくそう」という評価、本人からしてみれば傍迷惑な評価だった】

……自分を包む環境が必要という訳か?確かに人間は食べ物がなければ生存出来ないか。
しかし……他者の存在、自己規定……――――。

おれは別に他人などいなくても知った事ではないと思っている。
どこかの地域で、そうだな機関の連中が人々を虐殺しようともおれには関係ない至極どうでもいい……
どうでもいいと、そう思ってしまう……つまりおれは人間として不適合というのか。

【人の外、書いて人外、蚊帳の外、不要物、失敗作】
【自分がそういった存在だと言われても、怒りも悲しみもない】
【全くの無機質は自分という存在はこの世に不適合なのかと他人の彼に問う】

壊れた物は直せても失った物はどうしようもない……時間か
風化は朽ち果てることだろ、そこにおまえの言う癒しという物が本当にあるのか?暫時的にせよ、だ。

【時の流れを待つ、命の続く限りそれを待つのはどんな気持ちなのだろう】
【無味乾燥な風景を永遠と俯瞰で望むようなそんな気持ちなのかもしれない、漠然とそう思った】
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 16:47:19.00 ID:pGPRorYo0
>>622

……君に似た様な者と、面識があると言うだけじゃ…………

【詳しくは語らない。しかし、何でも無いと突っぱねる事もしない】
【恐らくは、自分の内心の動きを、どこかで掴んだのだろう。なら『何もないはずがない』と、ばれてしまう】
【故に、端的な一言で説明するだけにとどめた】
【――――ここを突き詰めて説明する事は、彼の、あまり褒められたものではない身分を明かしてしまう事に繋がりかねないからだ】

……わしにとっての痛手は、100m級ではなかったと言うだけだ……即死はしない程度の心の痛み、と言う意味でな

【おおむね、言葉のニュアンスは伝わったのだろうと、男は判断した】
【――――『死にそうにない』と言う評価には、否定も肯定もしなかったが】

――――それはそれで、別の議論じゃ……
どこかで、自分の預かり知らぬ人間が死んでも、それを痛手に思う人間はむしろ少なかろう…………
じゃが、『家族』に代表される『身近な人間』はそうはいかん…………
――――お主は、何を以って『自己』を『自分』と成すのだ?
――――名前か――――思想か――――それとも主義か?
今上げたものは全て…………それを容認し、認識してくれる『他者』がいなければ、意味を成さないものだ
そうした時、果たしてお主は『どこに居る』?

【知らず、男の言葉に熱がこもってくる】
【これ自体が男の本心としての言葉ではない。ただ、世の中への怒りが、一般論を熱弁するという行為によって代償とされている】
【――――こうして熱を上げる事が出来れば、心の痛手が和らぐと言う、本能レベルの選択でもあった】

腐るしかない腕や脚は、切り落とす事で命を守る…………それと同じ事じゃ
お主の言うとおり、これに関しては、本質的な意味での『癒し』など、存在しえない
ただそれが、その心の痛みが、心を蝕んでしまわないうちに……心の一部を犠牲にしてでも、傷ごと消えてしまえば心は護る事が出来る…………
『時が心を癒す』とは、つまりはそう言う事なのじゃ…………

【やはり、心という概念的な問題は、そのまま説明しようとしても、非常に感覚的なものにしかならない】
【そこで、もう一度身体に例える――――腕や足を切除する事も、治療とは言えないが、肉体を維持・防衛するための行為になり得ると】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 17:04:37.13 ID:rnbtw5Iho
>>623

驚いた、おれと似たような者なんているのか……。
そいつはどんなやつだ?……いや、おれと似ているならおれのようなやつなのだろうけど……。

【自分の同種、そのような人物とは未だかつて出会った事はなく】
【興味はそこへと収斂されてゆく、鏡の自分に話しかけても答えないしかし他者ならば或いは】
【そしてその人物が分かれば自分自身への理解が進むかもしれない、と】

そいつは酷いな、死なないだけ痛みが続く……
ああ、つまりお前はそこに居るのか致命傷だが[ピーーー]ない、ただ痛みが続く中に……。

【致命傷、しかし朽ちることは許されない】
【痛みは続いてそれは死に近づいてゆくのかもしれないが、後一歩足りない微妙なライン】
【堕ちるに堕ちる事の出来ないボーダーライン】

テレビや新聞で情報は得ても共感はやはり出来ないのだな、そこにあるのはただの情報だからか。

ふむ……お前の言うように自分を規定する物が他者の認識なら、おれはどこにもいないのかもしれない
じゃなかったらこんな風にはなっていないだろうから、おれには感性という物がやはり足りないのかな。
おれは……おれはこの視界と意識と命があれば十分と思って、それで納得して終わってしまう生き物だ、……足りないな。

【この欠陥品は何時から欠陥足り得たのか】
【生まれた時かそれとも育ちの間か、幼少期の記憶定かではないので分からない】
【気付けば既にこうなっていた、他人はおろか自分すら自己のルーツを知らない……おれは誰なのだろう?】

とかげの尻尾切り……、いやどちらかと言えば終末医療?
命を保たせる為の代価に腕を切り落さなければならないなら、確かにおれはそうする。
心も病になる、か…………。お前の心もそうなんだろう?じゃあやはり切り落とすのか……。

【彼には心がちゃんとあって、自分には無い】
【自分に無い物を持つ者、それに向けられるのは羨望】
【しかし彼は心の傷と共に幾らかを切り離してしまうのか、それが何故か寂しいと思えた】
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 17:23:48.11 ID:pGPRorYo0
>>624

――――たった一言で言うなら、『コピー』じゃよ……
植物状態になった『オリジナル』から、クローン培養された、な…………

【この青年が、積極的な興味を抱いてくるとは思っていなかった男は、思わず『それ』を漏らしてしまう】
【そして、顔を歪める――――そうした存在が生み出された事に、良い感情を持っていなかったのだ】

……大丈夫。身体とは違うのだ…………心は、残ってさえいれば、いずれ『治る』……時間が治してくれる…………

【それは本当の意味での『癒し』ではないと、先ほど自分で言っていたのだが、それでもそれにすがるしか、人には取れる選択肢は無い】
【この痛みも、いずれは消える、一時的なものでしか無いのだ】

――――その通りじゃ。ただの『情報』に『感情』も『情緒』もない…………そこにそうした心の動きを求める事自体、無理があると言うものだろう
――――それでは『人』としての生き方など、いつまでも出来ぬぞ…………
もしお主が人としての生き方を求めるのなら『自分』を規定する立ち位置を、軸足を別に打ち立てるが良い…………
そうした生き方に興味が無いのならば、今までを続ければ良い……さっきも言った通りじゃ。人として生きる事は、人としての痛みも背負う事になるのだからな…………

【青年の欠陥に、男は深く関わっている訳でもない】
【彼は何になりたいのか。それも男には分からない】
【だから、男に言える事はこれだけだった――――人になれば、人のデメリットも背負う。それが嫌なら人にはならない方が幸せだと】

…………切り落とすのではない。先ほども言った通り、『侵食』させるのじゃ…………
時間は、皆に平等に流れるが、平等に『作用する』とは限らん……
――――逆に言えば、そうした痛みを後生永遠に抱えていたいと思っていても、時間はそれを洗い流してしまう……『無情』――――情緒など無く、な

【心を持つ以上、それが時間によって変化していくのは必然だと、男は語る】
【それもまた、男の言う『人間である事のデメリット』なのだろう】

――――――――さて、長居してしまったな……わしはそろそろ宿へと戻らなければならぬ…………
お主も、良く覚えておけ……人と言うのは、心で生きるモノであり、心は、一人で生きていけるモノではないのだと言う事を

【そう言い残すと、男は丘を下りて、近場の街へと帰っていく】
【先ほど言った『つかの間の癒し』――――今の心を食い止めるための、気の紛らわせ】
【それを一つの目的に、そして『弔い』と言うもう一つの目的を兼ねた傷心旅行を、男はなおしばらく続けて、日常へと帰っていくのだろう】
【その時に、男の心はどうなっているのか。どうした姿を見せる事になるのか――――――――】

/あと20分ほどで出かけるので、ちと早めですが畳んでしまいたいと思います
/乙でしたー!
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 17:39:40.24 ID:rnbtw5Iho
>>625

代替品か、それにおれが似ているだって?
(いや、もしかしたら――――)

【そのクローンと呼ばれた彼らと自分は、そのバックグラウンドが無いという点で似ているのかもしれない】
【クローンに親はいない、キチンと母の腹から生まれるのでは恐らくないのだろう】
【自分にも親はいない、腹から生まれたにしても記憶が残っていない白紙】
【彼が「似ている」といったのはそういう事なのだろうか、と少しばかり納得してしまった】

まずその状態から前に進もうという発想が出てこないんだ、言葉では言えるけれどな
コマンドは出ているが実行は不可能、感覚としてはそんな感じだ反応が無いのさ。
……ふむ、きっとおれはこのままの方が良いだろう余り他人と関わらない方が良い、どうしても他人を不快にさせてしまうようだし。

【異質な物と会話した所でそこから得られる物は不快のみ】
【恐らく目の前の大きな彼もそう思っているに違いない、今まで辛抱強く自分の話を聞いてくれる者なのいなかった】
【これからもそうなのだろう、自分は余分な物としてこの世に生まれたようだ】

現象は現象のままか、川の流れに意思はない……
そして水はあらゆる人間に供給される訳でもない、無情か……。

【ポケットから手を出し、首に掛けたドッグタグを弄る】
【名前も何も彫られていない銀無地は何も応えない】

ああ、すまない……おれみたいな物に付き合ってくれてありがとう。
……じゃあおれはもうすぐ死ぬかもな、今でずっと1人だったんだその理屈から言うとそろそろ死期が近いよきっと。

【ドッグタグを弄んでいた手を離し去りゆく彼に手を振る】
【名前も知らない彼はここから先どうなるのだろう、少し気になった】

/お疲れさまでした!
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 17:53:35.90 ID:bVziP0t9o
【廃虚】

【巨大な爆音が起こった】
【それは廃虚の中、比較的開けた場所が中心。爆発のせいでその周囲は他の場所よりも瓦礫が多くなっている】
【その爆心地を、少し離れた廃虚の屋上から見つめる男が居た】

おいおい。ちょっと威力が高いんじゃないか?

【どこか苦い顔をしながら独り言を呟く】
【男は短い白髪に高めの身長を持った、20代前半ぐらいの見た目だ】
【両手には黒の指貫グローブをつけていて両目を黒いバイザーで覆っている】
【右手には小さなバズーカのような武器を握りしめている。爆発の原因はこの武器だろう】
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 19:04:55.11 ID:4EmhK257o
【路地裏】

【ザシッ―――】
【まるで稲穂の様に、女性の頸が刈られる】
【どさりと音を立てて今まで頸を支えていた身体が崩れ、今まで女性だったものが唯の肉塊へと変貌した】

コレも外れ、と
運命とやらにもほとほと呆れられた様だな

【代わりに響いた声は男性≠フもの】
【今し方刈った頸をきちんと共用のゴミ箱へと投げ入れながら呆れた様に声を漏らした】

どうせなら向こうからコンタクトを取ってくれればありがたいんだがな

【燐寸を擦り、それで咥えた煙草へ火を灯し】
【こつりと足音を鳴らして月明かりの届く場所へ移動して】

此方の世界のカノッサは何処に在るのやら

【紫煙を燻らせる男が、呟いた】
【黒いシャツにカーキ色のズボンを着用し、そしてオリーブグリーンのトレンチコートの前側を開けて羽織っている】
【髪は短く、黒よりも白の髪が多く。唯一御洒落と言えるのは左耳から垂れた小さなルークの駒のピアスだけだ】
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/02(土) 19:57:13.50 ID:piJCgMdSO
【路地裏――】

【善も悪も、何もかも受け入れる場所である。殺人すら容認され、時には歓迎すらされるような……】
【そこに、一人の男が居る。】

世界も随分変わったもんだ。

【燃え盛る炎のような装飾が施された、青い“鎧”である。】
【鎧、と強調した理由しては、顔が見えないという事が挙げられる。顔どころか、素肌は一切露出しておらず】

【呟くような独り言を聞き取れたなら、ようやく声で「男」であると判断出来る。】

――……

(俺は一体、何故に生きている――)

【右手に、厚さ1ミリ底辺20センチ斜辺1mの二等辺三角形の刃と、二つの三角形が組合わさって出来た長方形の柄で構成された剣を持って――】

【――“彼”は行くあても無く、途方に暮れていた。】
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/02(土) 20:06:47.93 ID:G3ZYP8dy0
【君が、誰かが、それを望むなら】【貴方が、お前が、それを望まぬなら】

【どちらにしても、君たちお前たち貴様たちに選択肢は無い】
【外道の炎を従える、黒のスーツを基調とした男が決定権を持っているから】
【黒髪オールバックで、蛇のような嫌悪感を抱かせる目をした男がそれを強制するから】

【と言う事で、今日も今日で氷の国の、人気のない公園でカップルの感情を一部残し弄ぶという】
【犬畜生以下の所業を何の躊躇いも無く、心底楽しそうに行っていた】

クククッ…今日もよく燃えますねぇ
猜疑心と敵対心のみを残したことによる光景はおぞましいかな?
いいや、おぞましくない。ただ滑稽な喜劇に過ぎない。そうだ、喜劇。

【劇作家気取りの詐欺師は嗤う。一方向に狂わざるを得ない役者に対して】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 20:10:30.74 ID:BiwZcSK/o
《絆》
【第二階層、地の門、左翼部最深】
【そこは、株式会社ピリオドが極秘に運用していた、地下研究所と全く変わらない階層であった】
【そして、そこには一人の影が立っている】
【少年のように短い金髪に、蒼穹の瞳をした入院服姿の少女である】
【背丈は165cm程。手足はやせ細っており、その目は濁り淀んでいる】
【少女の周囲には、10人ほど、同じような少年少女の死体が、転がっていて】

――――寂しい、よぉ。

【錆びた鉄がこすれ合うような、不快な音で、声を零して】
【その瞬間、死体が次々と起き上がっていく。死人が、寂しくないように、彼女の願いに、答えてしまう】
【皆、揃いもそろって、淀み崩れ、壊れた顔、壊れた感情。死人も、生者も、この場に於いては変わらない】
【ゾンビのように。死体を動かす少女も、その死体と大差ないような、そんな光景】
【起き上がり、動く死体は彼女に寄り添うように、彼女を守るように、立ちふさがった】
【壊れたままの、少女は。一番手近な死体に、抱きついて、くすり、と微笑みを、純粋すぎる其れを零す】

――きみたち、も。
私と一緒に、なろうよ。
一人は、だって…………さびしいもの、ね。

【分かる者は、いるかも知れない】
【之が、ある少女の至るかもしれなかった一つの姿≠ナある事が】
【そして、このような気味の悪い物を用意したのは、この魔城の主である事も】
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 20:10:48.73 ID:BiwZcSK/o
《知》
【第二階層、地の門、右翼部最深】
【そこは、株式会社ピリオドが極秘に運用していた、地下研究所と全く変わらない階層であった】
【そして、そこには一人の影が立っている】
【ぼさぼさに伸ばされた黒髪に、光を返さない漆黒の瞳をした入院服姿の少女である】
【背丈は170cm程。手足はやせ細っており、その目は濁り淀んでいる】

――――知りたい、全てを。

【錆びた鉄がこすれ合うような、不快な音で、声を零して】
【直後、その少女の立つ金属製の床がべきべきべき、と剥がれ分解され、組み替えられていくだろう】
【砕かれ、溶かされ、曲げられ、組み合わされていき、そこに生まれたのは金属製の3m程の巨人】
【子供の粘土遊びの産物の様に、ぐにゃぐにゃと安定しない形の其れは、本能的恐怖を喚起する】
【そして、巨人は少女の目の前に立ちふさがるように立ち、少女はいつの間にか両手にメスを持っていた】
【直後、少年の目が蛍光色に染まり、目付きが鋭くなる】

――知りたい、知りたい、知りたい、全て、何もかも、全部。
知るまでは、死ねない、記憶するまでは、終われない。
教えて、貴方達が、どういうふうな、声で鳴くのか、どういうふうに死ぬのか、知りたい≠ゥら。

【分かる者は、いるかも知れない】
【之が、ある少女の至るかもしれなかった一つの姿≠ナある事が】
【そして、このような気味の悪い物を用意したのは、この魔城の主である事も】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 20:11:50.26 ID:BiwZcSK/o
《真》
【第二階層、地の門、中心部最深】
【そこは、株式会社ピリオドが極秘に運用していた、地下研究所と全く変わらない階層であった】
【そして、そこには一人の影が立っている】
【ハリネズミの様に逆立てられた白髪に、銀色の瞳をした入院服姿の少年である】
【背丈は160cm程。手足はやせ細っており、その目は濁り淀んでいる】
【だが、他の場所の門番と違い、この存在は、己が虚構である事を理解していた】

俺の、存在は、嘘か。
嘘は、嫌いなのに、な。

【錆びた鉄がこすれ合うような、不快な音で、声を零して】
【直後、その少年の周囲に無数の数式が生まれていき、周囲に撒き散らされていく】
【べきべきべき、と空間を塗りつぶすように数式が集合していき、そこに現れたのは、一体のヒトガタ】
【ワイヤーフレームにより、形作られる其れは、無機質故の、異様な嫌悪感を煽る外見である】
【其れは、地面から数センチにふわりと浮かび、少年の傍らに並び立つ】
【直後、少年の目が蛍光色に染まり、目付きが鋭くなる】

――真実を、全てを俺は、欲しい。
嘘は、要らない、欲しいのは、本当のこと、だけ。
だから、教えてくれ、俺に、本当を。

【分かる者は、いるかも知れない】
【之が、ある少年の至るかもしれなかった一つの姿≠ナある事が】
【そして、このような気味の悪い物を用意したのは、この魔城の主である事も】

//イベント開始です、各自割り当てられたボスを相手にレスをお願いします
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage]:2011/07/02(土) 20:23:57.69 ID:f1fo7r8ro
>>632
ほう・・・・・・

【黒い服、漆黒のマント、フルフェイスタイプの仮面を身につけ】
【其の腰には一振りの刀、背には血のような黒色の刀身を持つ無骨な長剣】
【手足には月光の如き淡い白色の光を放つ篭手と具足を装備した男が】

この私のことを知りたい、と?

【ビシッとポーズを決め、その機械の巨人の前方7mほどの地点に立っている】

いいだろう!
教えてやる!!
この私の全てをな!!!

【科白を切るたびに次々とポーズを変え最後に仁王立ち】

では・・・・
私の名はラグナロク!又の名をブラック!!
親しみを込めてブラックサンと呼んでくれてかまわない!!!
大好物はもずく酢!
できれば土佐酢が望ましい!!
身長178cm!体重はひ・み・つ☆
で、スリーサイズはだな・・・・・

【自分の身体情報を、ちょっと恥ずかしがりながら語り始める】

/ラグナロク《痴》です、今日はよろしくお願いします。
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 20:24:35.37 ID:svpIDfmGo
>>631
…エリシア!

【突入した少女は一人、その姿を前に足を止めた】
【目の前にいたのは知己…かつて、『彼』の友に紹介された、親しい人物】
【これは、どういうことだ。死体の群れを制する力…それをかざし、立つなどと】

【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+アルファの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【布面積こそ少ないが、猫じみた外見ゆえ毛皮がその役割を果たしているとすれば、この季節得心も行くだろう】

【浮かんだのは戸惑い、焦燥】
【彼女と闘いたくないという甘さ】

【しかし考えて見れば引っかかる。彼らはここにこられないはず…そしてその少女もまた、何かが歪】
【猫は表情を読む能力に長けていた。だからそれが浮かべている孤独感は真実だと見抜く】

【そしてかつて見た…檻から解き放たれ自由に笑う彼女との違いも、見て取れた】

…なんで、そんなところにいるの?
エリシアは、外で…?

【それでも、何故か信じたくなくて】
【たとえ幻影だとしても、彼女を敵と認めたくなくて】

【武器である六爪を伸ばすことなく、たどたどしい足取りで接近する】

【もしも事実であれば、半ば取り込まれつつある猫少女】
【迷いが透ける緑の視線…手を伸ばし、躊躇いながら、少しずつ接近を、】

【ひゅぱっ】

【いずれにせよ、わかることがある】
【彼女を取り巻く死体が邪魔だ。終わってしまった彼らが立ち上がる事は…彼らを終わらせてしまったモノを、放っておく事はできない】
【六爪が放射状に投擲され、ひょっとしたら死体にいくらか刺さるかもしれない】
【打点は高い、首や胸、喉や眉間へ突き立つ可能性はありうる】

…どっち、に、せよ…。

【それだけはわかる】

キミはそこにいちゃいけない――――――!!!

【気合を吐いて、猫は立つ】
【両翼、投擲後広げられた腕はそのままに、毅然と背を伸ばして】


//ブルーローズです、皆様よろしくお願いします!
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[《知》]:2011/07/02(土) 20:27:09.72 ID:e92W44seo
>>632
「うわぁ・・・でっかい・・・・・・!」
「ふむ、・・・金属操作系か。あいつを連れてくれば良かった」

【現れたのは、二人の少女】 【並みの双子よりも瓜二つな彼女たちは】
【立ち塞がる巨人に臆すること無く―――いや、片方は顔面蒼白なのだが】
【退くことなく、鋼鉄の巨人の前に立ちはだかる】 
【臆さず、凛とした佇まいの少女】 【怯えながらも、敵を見据える少女】

「無理ですって、あんなの勝てないですって! 絶対!」
「まあ、アレだ・・・・・・最悪勝てなくてもいいから、相討ちくらいは狙え。
 その為に、“あれ”を持って来たんだろ?」

 【身長は130半ば辺り、割と華奢な体型をしている】
 【腰の辺りまで伸びた髪は、空中に溶け込むように白く】
 【まだ子供であることを示す、つんと張った肌は雪の様に白く】
 【小学〜中学生くらいであろうか、小さな身体でぶかぶかの白衣に身を包み】
 【蒼空を写し取った様なアクア・ブルーの瞳】

「いや、無理ですってぇ・・・・・・!死んじゃいますよぉ・・・・・」
「泣き言なら、敵さんに言うんだな。私はいつも通り、静観に徹するとするよ」

【一人の少女の影が、空に融けていく。やがては完全に姿を晦まして】
【連なっていた二つの白影は、一つになってしまった。残された少女は、目に涙を浮かべ】
【退くに退けない足を踏み出して、力強く、巨人に対峙する】

「狙うなら・・・・・・本体! 早く終わらせて帰りたい・・・・・・」

【ふと、何処からか現れた日本刀が、ふわりと宙を漂う】
【少女に呼応して、空を泳ぐ刀は――― 眼前の少女、その頭部目がけて射出された】
【その直線の軌道に、躊躇いは微塵もない。上手く当たれば、儲けものな訳で】
【所詮は様子見程度に、初戦から核心を突きにかかった】


/ 高城此葉/フラン=セブンスです、よろしくお願いします!
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 20:31:08.62 ID:BiwZcSK/o
>>634
不確定情報が含まれているのは、よろしくない。
体重等も確りと言ってくれなければ、困る。

【そんな、事を大真面目に、少女は答えた】

>>636
………………。

【目を細めて、二人の掛け合いを見て】

刃を、動かす、能力、か。
なるほど、興味深くはあるが、私に攻撃をされてはかなわぬ。

【そう言うと、自分の眼前の巨人に、何かを呟く】

>>ALL
私、は。
ガートルッド=エリッド、この場に於ける、《知》の門番。

【巨人が、その腕をぎしぎしと振りあげていく】

―――倒されるわけには、いかない。
だから、私が、倒して、君たちで、実験でも仕様と、思う。
それが、私の存在意義、それが、私という生き物だから。

【がぁんっ!と刀に巨人の腕が割り込み、受け止め弾く】
【そして、巨人の影から、少女はメスをラグナロクに投擲するだろう】
【速度は早く、切れ味も鋭い。しかしながら、巨人に比べて本体はそれほど強くないのが分かるはずだ】
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/02(土) 20:32:53.63 ID:3YiatFSf0
>>633

【邪智の暴走の落とし子たる、人智を超えた魔城を】
【過去の原型を探り当てるのに難儀する、遺跡とも呼べぬような地を】
【小刻みで精確な足取りで、歩んでいく者がある】

きみの存在が「嘘」だと誰が決めた?
夢や理想が叶わないものだって、誰が決めたのさぁ

人生の可能性は、いつだって無限に等しいものなんだよぉ
知覚の出来ないほど巨大な車輪――だから、ねぇ

【ふんわりウェーブした桜色の髪を、赤いリボンでふたつ。花束のようにサイドでまとめ】
【薄紫色の瞳は射抜くような意志の強さを感じさせるのに、垂れ目】
【桃色の地に青帯の『ミニスカ着物』に身を包んだ中高生らしい少女】

 【微睡んだような淡い眸には、隠しもせぬ動揺が浮かんだ】
 【自らの信条に従って紡ぐ答えの声は緩いテンポの律動を崩し】
 【左腕を護るまどやかな盾だけが、泰然とそこに有る】

【燻銀。彩色の乏しいが、しかしそれ故に堅固にも見える盾には】
【時計を真似たような「太い針」や「文字」が与えられていて】


【そのうちの「短針」を、先端側から引き抜いたなら】
【ゆらぎの付いた柄はグリップとなり、根本側からは光が趨り】
【瞬く間にそれは、ずんぐりした60センチ程の光刃となる】
【盾も併せて見れば、グラディウスを携えた剣闘士のようなものかも知れず――】

……でも、悪いけど、
ここから先の時空から、きみには消えて貰うよぉ


  嘘の存在に法を適応するのも、馬鹿馬鹿しい話だからさ――!


【――薄らと生じた躊躇いや疑問を、特異な功名心と危うい勇猛さで覆ったなら】
【少年の5メートル程前まで踏み込むだろう】
【膝を軽く屈め、腰を落としと、オーソドックスな当たり判定の削り方は】
【心得のあるものには、明らかに拙く見えるものだが――?】
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[sage]:2011/07/02(土) 20:35:38.79 ID:zTCC+06So
>>633>>638

【そこに、一人の少女が現れる】

貴方は…………。
……いや、全然違うか…………。

【顔見知りのような存在を見つけるが、どこか違う】
【そもそも、あの青年がここにいるわけが無いのだ】
【故に、少女は冷静なまま。無表情の仮面は揺らがず】

【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌めている】

……そうね。
一つ、真実があるとすれば…………。

《 I r i s 》──、発動。

【両手人差し指で口元を押し上げて、笑顔を形作ると】
【少女の背に、『天使の如き光の翼』が出現】

──……勝つのは、私たち。

【そして左手に回転式拳銃、右手に自動式拳銃──二丁拳銃を構えて、戦闘準備を完了する】
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 20:40:25.79 ID:9/ajX50Co
>>631>>635

【そこに居たのは、身長135cm程、齢は8歳程と思われる少年】

【緑色を主とした、幼児向けアニメのキャラクターがプリントされたTシャツ】
【プリントされた柄は、新世界のモノでは無く、少年が異世界出身である事の証拠と成り得るだろう】
【膝頭を隠すほどの、黒いズボンを履いた少年】

【右の腰には、紅い柄の刀身が薄く長い西洋剣を佩いて】
【左の腰には、長さ30cm、厚さ1o程の蒼い針を提げていた】

……、―――
(ああ、駄目だ、俺落ち着け……)

【目の前に広がる死体―――】
【何度か見たけれど、やっぱり『慣れ』てなんて無く】
【どくん、と早くなる胸の鼓動を抑えるように胸に手を当てる】

1人は寂しい、寂しいよ……――
――でも……!


【孤独で居る事の辛さは十分に理解している】
【だけど、だけれども―――】

【隠せぬ感情を顕わにして、少年は剣を引き抜き、剣先を向ける】

/健太です、今夜はよろしくお願いします
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 20:43:40.89 ID:f1fo7r8ro
>>636
ふむ・・・・・

【少女の繰り出した攻撃、其れを横目で見据え】

(若干技が被っていないか!?このままでは私のマイノリティ度が・・・・・)

【それなりに焦っていた】

>>637
【投擲されたメスが飛来、それを】

フハハハ!
そんなにこの私の肌が気になるか?
何と情熱的なお嬢さんだ!
良い!!実に良い!!!

【素早く跳躍、ふわりと2mほどの高さで浮きながらポーズを決める】

だが、刃物を投げるのは頂けないな。

【人差指を立て、チッチと指を振り】

もし私の腹が割かれては大変だ、中身が黒いことが皆にばれてしまうからな!!

【魔翌力で形成された幻影の剣、しかし確かな威力を持ったそれを数本生成、自らの周囲に漂わせ】

技は被ってしまったが、其処は気にするなよ!!

【機械の左足の関節部分、其処目がけて】
【真っ直ぐに、しかしその速度は迅く、破壊せんと飛来する】
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 20:45:10.74 ID:BiwZcSK/o
>>638
…………ああ、なるほど、俺の存在は、ようするにそういう事か。
久しぶりだな、セシウス。

【掠れ、崩れる声で、馴れ馴れしく話しかける、入院服の少年】
【もし、キミの洞察力が優れていれば、その顔が見知った顔に酷似している事が分かるだろう】

――俺は、この城の主に作られた、虚構。
要するに、嘘そのものさ。
谷山基樹の、辿りつくはずの一つの結末、それがこの俺。

【敵であるというのに、その敵は自分のことを語る】
【まるで、倒してほしがっている様な、そんな態度である】

本物は、どうせ外に居るんだろ?
だから、俺は必要ない、嘘さ。だから消し去ってくれ、だけど。

――与えられた役割に、従う俺を倒せればの、話だがな。

【直後、踏み込むキミの眼前に、ヒトガタ、アートマンが割り込んでくるだろう】
【そのアートマンが素早い動きで、拳をキミの顔面に叩き込んでくるはずだ】
【その腕には悪性情報が纏わり付き、当たれば、一瞬体の神経系がショートし動くことが出来なくなるはずである】

>>639
――――そうなることを、祈るよ。
何時だって、勝つのは強いヤツ。
お前らが強ければ、お前らの正義を貫けるだろう。

だから、掛かってこい、俺が相手だ。

【アートマンは既にセシウスを相手にしており、少年の方がキミの方を向く】
【右手に、ざざざ、と数式が集まり、片手剣をつくると、其れを横薙ぎに振るうだろう】
【直後、剣から数式が飛ばされ、キミに襲いかかっていく筈だ】
【物理的攻撃力は無いが、当たれば全身に一瞬の激痛が走る効果を持つ】
【それと同時に少年はかけ出した】
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 20:48:37.65 ID:NzX1IJrao
【街中――人通りの多い中、壁やら柱やらに新しい宣伝のチラシが貼られていた】

【その内容はこう。先ず売り文句は『義手義足からアクセサリーまで!』】
【『機械の精密さと人の柔軟さでお届けする、物作り工房新装開店!』】
【『場所は星の国シティ-スラムエリア間、興味の湧いた方はぜひ一度!』】

【と、そういった具合で。見ると、どうやら現在進行形で貼られているらしく】
【片手に数枚のチラシを持った紺のレインコートと長靴姿の人物が壁際に立っており】

(ん……もうそろそろ、工房の方に戻らないといけないかな)
(宣伝も出来るだけやったと思うし、夜だし……よしっ)

――――っとこれで終わ………あっ。

【彼が最後の一枚で在るらしいチラシを貼ろうとした、その時である】
【清涼な風が強く吹いて、そのチラシを手からもぎ取ってしまい】
【やがて紙切れは高度を保ちながら、人ごみへと飛んでいく。】

【さて―――貴方はチラシ、或いは暑苦しい格好の人物】
【そのどちらをどのようにして見るのだろうか。可能性は、幾つもあるが―――。】
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 20:50:02.26 ID:f1fo7r8ro
/>>641に追加
/素早く跳躍 の後に 回避 を付けたして頂けると
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 20:51:01.91 ID:BiwZcSK/o
>>635
…………だって、一人は寂しい。
だから、死体でも、人形でも、そばに置いておきたいの。
貴方も、私の友達に、なろう?

【壊れた笑みを浮かべて、直後死体が3体、ローズに襲いかかっていく】
【移動速度は遅いが、膂力はかなり強いだろう】
【突き刺さる六爪が、死体の右足を一つ飛ばし、一体が地面を這いずる形となるが、未だ動く】

――裏切られたくないから、死んで、ね。
それから、一緒に遊んであげる。

【はいずる死体や、残りの二体がローズを抑えこもうとするだろう】
【死体を倒すのには、決定的なダメージを与える必要がありそうだ】

>>640
……その剣で、私から、友達を、奪うの?

【とても、とても悲しそうな目で、少女はそう問いかける】
【そして、死体のウチ4体が、健太に襲いかかっていくだろう】
【なぐりかかるほど素早い動きは出来ないため、押し倒して縊り殺すくらいしか出来ない】
【一度掴まれれば、筋力が凄いため対処は難しいだろうが、動きが遅いため、なんとかなる可能性もあるだろう】
【あくまで――冷静さを保てれば、だけれど】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 20:53:45.01 ID:e92W44seo
>>637

ひいっ、動いた! いやあああ動いた! 怖い!

【肩を竦めながら喚いて見せるも、手に握られるはさらに日本刀】
【無尽蔵、ではないようだが、刀を召喚できるらしい能力】
【額には汗が流れ、本気で怯えているようだが。両の手には震え一つ見られず】
【その様子は、どこか“矛盾”しているように感じられるだろう】

(・・・・・・でも、「私を攻撃されてはかなわぬ」って・・・・・・。)
(ひょっとして、もう突破口見つけちゃった感じ? 私ってばすごい!)

【相手の弱点の発見は、自身の自信に繋がるか】【引き攣っていた口元も少し綻ぶ】
【もう一度、しっかりと剣を握り直し。巨人の動向を窺おうとすると】
【あらぬ方向に放たれたメス、そしてその先には――――】

>>641

【不敵な笑みと共に、跳躍する青年】【彼に向けられたのは、如何な視線だろうか】

(わ、私と似た感じの能力・・・・・・でも、ちゃんと使いこなせている・・・)

( ―――――― あの人、 ・・・・・・・・カッコいい・・・・・!)

【爛々と目を輝かせて、ポーズを決める青年を眺める】
【彼のポーズには、どこかぐっと来るものが感じられたらしいが・・・】

わ、私も負けてられないですぅ! 足手まといになったりするわけにはいきません!
剣と剣と剣と剣と剣と剣と剣と剣で、ぼっこぼこにしてやりますぅぅ!!

【数本の剣を召喚し、空中に展開――――階段状に並べられたそれらを足場にして、空を翔ける】
【黒マントの青年、ラグナロクが左に回り込んだことを考慮すれば―――自身が狙うは右足】
【巨人と少女らが、遠距離攻撃の手段を持っていないなら。そのまま巨人の右側に回り込んで】
【右手一本で握りしめ、振りかぶり、そして投擲。 右足関節に突き立て、破壊せんとする】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 20:58:56.30 ID:svpIDfmGo
>>645
独りは寂しいよ、それはわかる! ボクだってそうだものっ!!

【自身もその想いに、焦がれそうになる】
【一人でいればいるほど、かつて独りでなかったからこそ、その隙間風は、季節問わず心を冷やす】

【命中しなかった蒼い線は中途で消え去り、再びその両腕へと再構成された】
【突き立った二本は、今はそのまま。腕には四本戻ってきたことになる】

でも、そんなのっ!!

【その移動速度の遅さこそ、ローズの付け入る隙】
【踊るような足取りで二歩下がり、回転を加えて右手をその頭上へと振り下ろす】
【腕力に定評のない猫の戯言、単純な打撲だが、遠心動作で勢いが乗っている】

裏切られるのが怖いから、黙らせて友達なんて嘘っ!!!
それが友達だって言うなら、ボク要らない! 相手を信じないのに友達なんていわないっ!!

【振り下ろした右腕はそのまま、残りの一体へはがら空き】
【左腕をもう一体へ向けて、二本の線を束ねる。後はその膂力によって勝手に突き刺さってもらう形になるだろうか】
【命中した場合、横薙ぎにして両断を試みるだろう】

ボクは死なない…生きて、キミを助ける!!
……こんなところにいるからっ!!!

【それは、自分を友達と呼んでくれた彼女への礼】
【今ここで、『友達』と呼称する彼女への、拒絶】
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 20:59:18.15 ID:BiwZcSK/o
>>641
――――ああ、そういう事か。
残念だが、色事に対する興味は少ない。
あくまで、生物的なことと物理学が私の興味の範囲内だ。
だから、黒い中身というものが気になるな、やはり、捌くべきか。

【そんな、物騒なことを少女は言う】
【いつの間にか、また両の手にはメスが握られていて】

魔力、なるほど、興味深い。
本物の、彼女とは違うけれど、私も専用武装を用意してもらっている。

【ぱちん、と指を少女は鳴らす】
【直後、巨人の装甲が膨れていき、中から何かが現れた】
【肉の体を持った、巨人である。そして、幻影の剣は、突き刺さるはずだった、が】
【が、きぃん、と膝から生えた杭≠ノ弾かれることとなった】
【本物のガートルッドの開発物を、再現したものであった】
【その名を、《ヘカトンケイル》。100の腕を持つ巨人の名を関スル兵器である】

>>646
――――ヘカトンケイル、貫け。

【そんな、弱点を知り、すこし余裕を得たキミに少女は容赦のない攻撃を放つ】
【巨人の体の随所から、白い杭が生えてくるのだ。太さは5cm程で、かなり太い】
【その杭の先端が、10本程、キミの方を剥いており、直後】
【巨人の胸元の筋肉が脈動し、その力により杭が射出された】
【胸部や背部の筋肉が異様発達しており、生成したカルシウム弾頭を、それで撃ち放つのである】
【威力は高く、速度も早いが直線的で、前動作が多い、回避は不可能ではないだろう】
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 21:04:29.58 ID:9/ajX50Co
>>645

……違わない…けど――

【視線を伏せながら、ポツリと言葉を零して】
【胸の内で湧き上がる感情。だけど、それを言葉に変える事なんて出来なかった】
【確かに自分が剣を握ったのは、戦う為】

【戦うというのは、[ピーーー]のとは等号で表現出来る物というのも分かっていた】
【何も言えない自分が悔しくて悔しくて】

――くっ…!

【視線を前に向ければ、こちらに向かってくる死体】
【走り出し、死体の内一番近い死体に斬りかかるだろう】
【成功すれば、そのまま右に走り抜けて、距離を取るはずだ】

【相手の動作が緩いのであれば、取る戦術ははヒットアンドアウェイ】
【一瞬の内に取った行動にすれば、よく出来たものかもしれず】
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/02(土) 21:06:22.90 ID:3YiatFSf0
>>642

そうやって素直に受け止められても、少し調子が狂うけどねぇ……
なら躊躇いなく、きみを縛る『悪法』を破壊してみせようじゃないか?

――終わる前からバッドエンドが予想されているなんて、気に入らないもの

【能力の影響で、その進行は当面停止しているらしいが】
【この者は。他社には漏らしたこともない、質の悪い病を抱えている】
【――葡萄色の眸に、もう少しだけまっすぐな勇気が宿った】
【それもまた、辿れば醜い感情に行き着くものだとしても】


…、んっ!

……でも、遅いよぉ!

【さて。アートマンの出現は唐突であり、腕の速度も十二分だった】
【本来であれば。この貧弱な少年の身を拳骨が打ち据えるのは】
【時間の問題であるとも思われた――されど、】
【あたかもそれを見切ったかの如く、彼は短く吐き捨て】


  クロック・クラック =\―!!


【続け様にそのように紡げば―――】
【彼女の生きる時間は、『刻の流れを抜き去り』】
【蝶にも追い抜かれるような相対速度となったアートマンの拳に】
【手首に引っ掛けぶち上げる形で、盾を強く叩きつけるだろう】

【それが成功したならば、勢いそのままに浅く踏み込み】
【前に出た盾で幻体の視界を遮ろうと試みつ、その胴に光剣を斬りつける】
【非力さを補助する光軸の横一閃は、威力や重さには恵まれないけども】
【この距離であれば、当たれば無視できないものであることは疑うべくもなく――】

【傍目には高速移動を開始したように知覚される、周囲と隔絶された時の中の行動】
【反応する事は不可能では無く、単発の攻撃力は低いけども】
【攻勢を「崩された」所からの立て直しには、幾らかは手を焼くだろうか】


【―――、ただし】

なっ、くっ……、!
あの靄、吹っ飛ばし切れないんだねぇ…っ

【攻撃の結果に関係なく、悪性情報は突き出された盾に巣食い】
【魔力抵抗によりそれはすぐに失せるが、本人に反映されたその効果は】
【暫くの隙――所謂「棒立ち状態」を生ずる事になるだろう】

【2on2である。補助を与えてもいないのに、得られるかどうかは―――】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[sage]:2011/07/02(土) 21:07:34.62 ID:zTCC+06So
>>642

あいにく……、正義なんて高尚なものは、持ち合わせてない。
……私の戦いは、ただの償いで。
それでいて、守りたいものがあるからで……。

【ジッと、真っ直ぐに、林檎色の瞳が少年を見据える】
【相手の一挙一動を見逃さないように、少し目を見開いて】

──《 光の盾 "Shield" 》

【少女の前に、光の障壁が出現】
【襲いかかってくる数式から身を守る】
【しかし防御に集中したため、少年に大しての攻撃も、味方に対しての補助もない】

【盾は未だ消滅せず、その場に残り続けている】
【回りこむなり、破壊するなりして、何らかの対処をする必要があるだろう】
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 21:10:01.31 ID:BiwZcSK/o
>>647
…………そう、、でも。
なんども、与えられたのに、眼の前で奪われたのよ。
この、子達も、目の前で、研究者たちに、奪われたの。

【生きているときの友達が、この死体達で、みんなみんな死んでしまった】
【だから、生きていると奪われてしまうと、彼女は思ってしまう】
【だからこそ、殺される前に、殺してしまえばいいと、そういう形で狂ってしまった】
【之も、辿りつくはずの結果。エヴァンスの狂気が成功した、果ての一つだ】

信じることも、できないわよ……っ。
それに、一人よりは、いいじゃないの……っ!!
寂しいの、心が、冷たいの、体も、冷たいの……っ!
でも、ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶッ……っ!!
奪われちゃう!私は、どうすればいいの!?だったら、ぜんぶ私のものにするしか無いじゃない!

【叫ぶ、狂っている少女は、己の狂気を口から吐き出し続ける】

【ご、しゃ】
【死体の一体が、一時地面に倒れることとなった】
【そして、ぐ、ぅ、ともう一体の死体に、斬撃が走り、ようやく一体が動かなくなる、が】
【直後、地面を這う死体が、キミの足をつかむかもしれない】
【上手く行けば、引きずり倒し、地面に叩きつけるだろう】

>>649
……傷、つけないでよ……っ!!私の、ともだちを……ッ!!

【死体の主たる少女が、素早い動きでキミの方へ走っていくだろう】
【そして、跳びかかるように、キミを押し倒そうとするはずである】
【成功すれば、キミに襲いかかる三体が、一気ににじり寄ってくるかもしれない】
【しかし、少女は軽い。押し戻すことも不可能ではなくて】

―――でも、貴方も、殺せば、きっと友達になれる、よね?
だから、おとなしく、しんでよ、ね、いいでしょ?

【壊れた笑みで、言う】
【絆を奪われ続けた彼女は、歪んだ形で絆を求め続けるのだった】


【残る死体:8】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 21:16:58.39 ID:f1fo7r8ro
>>646
【彼は仮面を被っているため其の表情は窺い知ることはできないが】
【たしかに、その顔には不敵な笑みを張り付けていた】

(剣の召喚か・・・・私の能力とは少し違うようだが・・・・・)

【彼女の能力を、見極めようと観察する】

(さて・・・・?)

>>648
ほう・・・・

【膝から出現した杭、其れを見据え】

関節部分は強化済み、一見弱点は皆無・・・・か
ならば・・・・・

【すらり、と音もなく腰に帯びた刀を抜く】
【其の波紋は鮮やかな青、刀身は深遠な蒼をしている】

機械の天敵・・・・水はどうか、な?

【其の刀に魔翌力を注ぐと、湧き出るように水が発生】
【其れは鞭のように撓り、うねりを上げる】

食らえ!!

【刀を真一文字に振るうと、水の鞭が鎌首を擡げて顎を広げ飲み込むが如く、襲いかかる】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 21:17:16.00 ID:svpIDfmGo
>>649
違うよ健太っ!!
アレは(エリシア)の友達なんかじゃない…ここに(エリシア)を縛り付ける、敵だっ!!

【歴史の可能性、悪性未来の再現】
【予想できた事だ、魔王たる彼女には、偽りであろうと具現させるそれは現実であり】

【同時に、ローズの友への非礼、その極致――――】

【それを『させている』のが誰か、見当はついている。あの幼い少女を狂わせた幻影、未だに見えていて】
【右の二本、健太に群がる二体へと投擲した】
【側面からの急襲、成功すれば肩を貫通し間接を砕くはずだ】

>>652
それで、自分だけが暖まるっ、のっ!?

【脚をつかまれ、引きずり倒された】
【目の前に火花が飛ぶも、その直前緑の目が明滅】
【先ほど突き刺さったままの蒼い線が突如動き出し、地面に横たわる死体の足元から縦に両断しようと襲い掛かるだろう】

奪われて、奪われて…その果てに独りだった気持ち、ボクには、わからないけどっ…!!

【ローズ本人は動けない。左に爪は二本、右は投げた】
【残り二本は死体へ攻撃中、軽い脳震盪で身体が動かせない】

友達は…友達は、キミのものじゃないっ!!
最初からっ、誰かの『モノ』じゃないのっ!!

【この間、ローズは狙い放題だが】
【それでもその気持ちは、ずっと叫び続ける】

…傍にいる人たちは、友達になる前に、自分の、闘いをっ…超えてきたっ…!!!
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 21:21:01.28 ID:BiwZcSK/o
>>650
―――は、嘘の俺すらも、助けてみるのか。
バッドエンドの回避、見せてみろ。

【そう、挑発するように、少年は言って】
【直後の、アートマンの攻撃が、しかし盾に受け止められた】
【ぎぎぎ、とアートマンはその盾に拳を当て、力を込める形と成って】
【だが、そこに少年の声が響く】

―――《HelloWorld》ッ!!そろそろ動く時間だァッ!!

【――――斬撃が、一撃アートマンに当たる、が】
【直後、アートマンののっぺりとした顔面に無数の亀裂が入っていく】
【目も鼻も口も無い、その顔が崩れていき、その崩れた亀裂の奥からは、無数の目≠ェソチラを覗く】
【360度、目は全面に分布しており、このアートマンには死角となる視覚は存在しないと分かるかもしれない】
【だが、当然アートマンへの攻撃は宿主にダメージを与えて】
【宿主の脇腹からも、専決が吹き出した。だが、アートマンはその代わりに、一瞬の隙を見逃さない】

ピィィイギイィィイィィイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!

【甲高い声を響かせながら、アートマンは力任せに腹に打撃を放とうとするだろう】
【腕力自体は、かなり強い人間レベルであるが、そこには数式が追加されている】
【次は、神経をショートさせはしないが、長時間、といっても3,4秒ではあるが、神経に残留する情報がまとわりついている】
【当たれば、しばらく全身にしびれが残る事となる】

>>651
…………そうか、だったら、その守りたいものを守る思いが、お前の強さだろう。

【なんというか、敵とは思えないほど、穏やかな声音で】
【だが、役割を少年は果たさなければならない、なぜならそう作られたからだ】
【光の盾に、数式の剣を突き立てようとするだろう】

――――Hack!!

【数式が、盾を浸食するようにして、盾の発生を解除しようとするはずだ】
【それは、まさにコンピュータに於けるハッキングそのものだ】
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/07/02(土) 21:22:12.06 ID:CYkNcY5Go
【路地裏】

「や、やめてくれッ!頼む!
 金でも宝石でも命以外ならなんでもやるから!」

【表通りからそう離れていない所で、男の命乞いが響く】
【男は全身傷だらけで、壁に何かで縫い付けられている】

ご…ごめんなさい…
私も、そういう仕事なんです…
………他でなく、私を怨んでください。悪いのは私ですから…

【その何かの正体は、黒紅色をした不気味な龍の翼だった】
【そしてその翼の持ち主は、翡翠色の長髪に、翡翠色のくりくりした瞳を持って】
【ワンピースに似た形状の黒色のバトルドレスに身を包んでいる】
【異形の手は鋭い爪を持ち、男の命を今にも奪おうとしている】

【この少女は、間違いなく悪の一員である】
【首に巻かれたチョーカーに付けられたドッグタグが、それを表す】
【刻まれた数字はNo.10。数字だけ見ればかなり上位だ】

【…だが、その手は、爪は震えている】
【一突きすれば終わりだが、それが出来ず、迷いと躊躇いに満ちている】

………っ…!

【もし、貴方が正義の徒であれば、まだ間に合うかもしれない】
【あるいは、貴方が悪の徒であれば、早く殺せと急かすことができるかもしれない】
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 21:27:46.06 ID:e92W44seo
>>648

(白い・・・・・・杭??)

【目の前の現象そのものに、疑念を抱かずにはいられなかった】
【装甲が剥がれたかと思えば、そこには肉が見え】
【肉が見えたかと思えば、何やら得体のしれないものが生えてくる】

(なに、あれ・・・・・・もしかして・・・・・・剣?)

【“知っている”と“知っていない”の間では、大きな差があるだろう】
【大抵の人でもそうだろうが、この少女は敵の攻撃手段を“知らなかった”】
【無知、それ故に、戸惑ってしまった。回避するのが間に合わなかった】
【射出されたカルシウムの剣に、驚き目を見開く頃には―――もう遅い】

( しまっ ――――――――――――     )


【肩にざくり、足にずぶり、腕にどすり、腹にぐさり。】
【4本の純白の杭は、少女の白衣を貫いて、連なる飛沫は潔白の髪を真紅に染めていく】
【即死には至らないものの、大方、致命傷に近いであろう傷を負ってしまった】
【杭を防がんと召喚された刃は、その役目を果たさずに腕から零れ落ちて】


>>653

【全身に杭を受けて、地に伏せる少女】【これでリタイアかと、思ってはいけない】

・・・よくもヤって、くれたわぁね、うふふ・・・・・・

【体中を貫かれながらも、血に塗れた四肢を抱えて立ち上がる】
【刀を操作する。その能力に、筋力は、いらない】

              ブレイク・ブレイド
――――・・・・・・ 刻め 【封剣】  ・・・・・・――――

あの生意気な少女を、細切れに! あはははっ!

【不気味に口端を吊り上げるとともに、4本の短剣が召喚される】
【直線軌道に乗せられて、射出された剣は――直線では無かった】
【巨人が腕を振るうならば。鈍重ながらも軌道を変えて、その防御をかいくぐり――】
【その向こうにいる、黒髪の少女に向かうだろう】

【狙いはあくまで本体、目の前の“道具”などに興味は無い】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 21:29:26.36 ID:9/ajX50Co
>>652

それは、友達じゃないっ――

【必死に、紡ぎ出した言葉】
【感情だけで生み出された言葉。届くかどうかは分からない】
【それに、もしなんで友達かじゃないか、なんて聞かれたら答えられないのもまた確か】

>>653

わ、わかった…!

【友達、その存在の意味、定義をよく分からないでいる健太】
【焦燥に満ちた返事を返すだけ―――】

>>652

うっ……!

【素早く迫る少女への対応が出来ず】
【意のままに押し倒されて、地面に打ち付けられる】

【それと同時に、西洋剣、HEROも宙に投げ飛ばされて】
【刃が地面を打つ音が、耳に響き―――】

659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 21:39:59.45 ID:BiwZcSK/o
>>654
【ざん、と死体は真っ二つにされて、キミの足は自由になる】
【そして、直後のキミの言葉に】

――あ、ぅ……ぁ…………。

【ローズの、そのまっすぐな言葉が、彼女を震わせる】
【言葉にならない声が、口から漏れて】

―――嫌だ……っ、!でも、わたしだって!わたしも、戦った……っ!
でも、負けちゃったのよ!!だったら、もう……諦めるしか、諦めるしか、無いじゃないのよ!!

【そう、彼女は諦めてしまった、負けてしまったエリシア=エンハウンドだ】
【負ける程度の、彼女に君たちが負けることが、有るだろうか、それは、多分キミがよくわかる】

>>658
……ひ、っ、ぐ、う……っ!!

【ローズの言葉を叩きつけられ、鳴く少女の涙が、ぽたりと溢れるだろう】
【しかし、現実は無情。死体が、キミに群れて襲いかかっていき】

【ぐぐぐ、とキミを抑えこもうとするだろう】

【しかし、キミがもしHEROを見れば、分かったかもしれない】
【死体が、無意識に剣を蹴ってしまい、その柄が手の届く場所にあることが】

【死体:7】
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 21:44:39.35 ID:svpIDfmGo
>>658,>>659
まだだ! 本当の友達がほしいなら、諦めるなんて絶対にダメだっ!!
楽になっちゃいけないんだ!!

【攻撃に成功した死体、蹴り退けて立ち上がる】
【未だ視界も足取りもおぼつかないが、それでもできうる限り、最大限健太に群がる少女と死体群を『視て』】

【叫んだ言葉は、今までで一番重い】
【それはまさに、今なおローズが行っている闘いそのものだから】

まずキミが、闘わなきゃ!!
それを手伝ってくれる、一緒に歩いてくれる人を友達っていうんだっ!!

【六爪、全て消失】
【同時に目が、複雑なモールス信号のように瞬く】

【死体の背面を地面に縫い付けるように二つずつ、少女の脚を射抜くように二つ】
【一つずつ、青い線が空中に構成される。ただし全てが構成されるまでは猶予があり、動かない】

…それをやろうっていうんなら、そのためにここを出て、闘うって言うんならっっ!!
そのとき初めて、ボクは君の力になれるんだよっっ!!!

【咆哮と同時に、六本の線は鋭く落下する】
【同時に猫は、健太へと視線を移し】

健太ぁあああっ!!!

【気づいて、君のすべきことを】
【たった一つ、手を伸ばして、とればいい】

【キミの剣は、そこにあると】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/02(土) 21:44:50.26 ID:i4cMBPmC0
【路地裏】

……わぁ、綺麗……。

【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

猫目石って、やたら偽物ばっかなイメージだ、けど……。
……ああ、あれ猫目石とは言って無いんだっけ……あれ?

【道端に置かれた、古ぼけたゴミ箱にちょこんと腰掛けて】
【心配になるほどに白くて細い手に乗せて、じぃっと眺めているのは、金の猫目石】
【上機嫌に足をぱたぱたさせるたび、その足がゴミ箱に当たって】
【ごんごんがんがん、そんな音が。ほぼノンストップでしたとさ】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/02(土) 21:45:08.49 ID:KeT05mwSO
【摩天楼のと或る一角、ネオンに紛れた空地に座を構えるはN曲馬団】
【その名は酷く古めかしいが、今風に言うなら「N's circus」とでも為るか】

【ドンと据え置かれた派手なテントの入口は、今宵は固く閉ざされて居り】
【近くの看板の文字を見れば「来る○月×日開幕」の文字が躍っていた】

 兄や、サァカスはお好きかい 

「姉や、サァカスはお好きかい」

【だんだらな道化師の服装で、チラシを配って歩く一人の子供】
【否、首がふたつ有る。どちらも10歳程の、少年と少女の首であった】

【一瞬見れば奇妙な光景。だが、サーカスの宣伝をしていると解れば】
【二人羽織りのような仕掛けでそう見せている、とやらの推察が出来るだろう】

【そうでも思っておかねば飲み込めぬ程度に、これは酷く可笑しな光景なのだから】
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 21:47:00.84 ID:BiwZcSK/o
>>653
――――撃ち貫け。

【ぐぅ、とヘカトンケイルがその顔をラグナロクに向ける】
【そして、一つ水の攻撃の問題がある。それは、内部に水を入れなければショートしない℃魔セ】
【ヘカトンケイルの内部は機械とされているが、その表面は生体部品。傷をつけるなりして体に水の入る場所を作らねば、意味は無い】

【巨人の口が開き、そこから真っ白な弾頭が吐き出される】

【肺の空気を圧縮し、その圧縮空気の勢いで、杭を飛ばしたのだ】
【速度は早く、手元の刀を弾くように襲いかかっていくだろう】
【杭を生成し、様々な手段で放つのがこの巨人の能力のようだ】

【だが、水とぶつかる形になるため、軌道がそれるか速度が落ちるかで、回避は難しくないかもしれない】

>>657
【どす、どす、どす、どす】
【無情な純白の杭は、罪人を縫いつけるかのように、キミを貫いて】
【だがそれでも動く、キミに少女が興味深い表情を、浮かべる】


――――ほ、ぅ。


【襲い来る短刀の内、二本をメスで軌道を逸らす】
【だが、残る二本が脇腹と右腿に突き刺さった】


……ぐ、ぅ……。
ヘカトンケイル……。


【方膝を着くと、巨人に声をかける】
【巨人は、一歩引き少女を守るように、位置どった】
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 21:47:45.63 ID:svpIDfmGo
>>660
//すみません、死体の背に六つ全て針を設置したことにしてください、彼女への攻撃はなしですorz
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 21:50:19.14 ID:NzX1IJrao
>>656

【そこに、表通りから「ギュッ」という足音が近づいてくる】
【彼或いは彼女は、長靴でも履いているのか、音は一定の間隔で】
【やがて数秒もすると、紺のレインコートを着た人物が姿を現し】

(………No.10っていうと、機関の人かな)
(なんだか慣れてる自分が嫌だけど、それより―――)

――“あのっ!”……そういう事、止めた方が良いんじゃないですか?

【非日常を視界に捉えてすぐ、“”で括った辺りを大声で発する】
【それこそ、表通りにも聞こえかねないような声量で―――いや、狙いはそれなのだが】

【この人物はそうして派手に声をかけると、男性へと目をやる】
【もし少しでも少女の手が緩めば、気を牽ければ、さっさと振り払って逃げてしまえと】
【つまり、この者は背のバックパックと服装が特異だったが、どちらかと言えば正義の人らしく。】

/まだいますかっ?
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/02(土) 21:53:03.88 ID:3YiatFSf0
>>655

いや、消えて貰うよぉ?

なぜならきみの存在は、「悪しき結末」そのものだろう!!
そんなもの、視界に入るだけで虫唾が走るんだよねぇ!

(……どんな存在だって、「認められたら」勝ちだ、それに倣えば)
(あんなもの、在る事を認めちゃいけないんだよ――ぉ!)

【自分の意図が通じない / 女々しく顔を曇らせてみつつ】
【何時もならば最後まで行う交渉めいた言葉は、思いの外早く打ち切られた】
【――明らかに、感情を昂ぶらせているのは】

【耳にこびり付いた声と見知った輪郭を、拒絶している為だろうか】
【身体だけでなく心も、帆の無い舟のごとく心許なく】

ぐごぁっ、な、ぁっ……!

【腹部への打撃を受け止める事は、当然出来もしなかった】
【先まで動かせていた喉にも痺れが蝕み、声は聞くに耐えない掠れを帯び】
【軽い軽いその体は空気を吐き出しながら、生温い宙を舞い】

【人が横たわった程度の距離を離され、更にそこから多少転げる】
【ランプの魔人が直に殴ってくるなんて卑怯だと、胸の内で毒づいた】

まだだ、 クロック、チート =c…。

【そこで初めて、腕の靄は消えている事に目が行く】
【時間経過により効果が薄れるだろうと判断した彼は、】
【またもや秘法の名を口に含み、肉体の時間経過を瞬間的に早めた】
【――能力の応用により、数式の影響を振り切ったのだろう】
【蛙の跳ぶが如く急に立ち上がった身からは、既にそれらは雲散霧消し】

重ねて……クレセント・チャーム≠セッ!

【上体を護るように浅く盾を前方に差し出し、彼はまた駆ける】
【そして――アートマンの両の膝の皿を結ぶように、剣を振るうだろう】

【ともすれば容易に反撃を受けそうな、拙い猪武者の技にも見えるが】
【これを受けてしまったのなら、命中箇所と周囲の動きが少しの間『鈍ってしまう』】
【他の部位は真っ当に動くのだから、味わう歯痒さと違和は相当であり】

【もしも、感覚的な部分までもアートマンと本体が連動しているなら】
【チェルシーと闘う幻影谷山にも、悪影響を及ぼすことだろう】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 21:57:31.77 ID:9/ajX50Co
>>659>>659


っ……離せ……!

【自分に掛かる圧力が強くなり】
【必死に押し返そうとするが、ああ、哀しいかな、力は足らず】
【どうすべきか、この状況】
【力は足らず、針を抜く事すらも許されないだろう】

ローズ――?

【ローズの叫びが耳に入り、反射的に声の方を見る】
【すると、目に入ったのは、HERO――】
【手を伸ばし、ぎゅっと強く柄を握り】
【「ありがと!」と短いながらも、感謝の心が込められた言葉を放ち】


【そのまま、剣の柄で、少女の腕を叩くだろう】
【予備動作が素早いが、力は少年のもの】
【回避は決して困難では無く】
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 21:59:47.33 ID:f1fo7r8ro
>>657
な・・・・・アッパー系・・・・だと・・・・・

【血を流しながら高笑いする彼女の姿に驚愕し】

こ・・・・怖いな・・・・・・ああいうのをヤンデレと言うのか・・・・・・

【彼の心に「ヤンデレは危険」と刻み込まれた】

>>663
ちいいいい!!

【飛来した其の杭を刀で受け流すように往なして】

ならば直接たたき込んでやる!!

【巨人の側面左側、そこに向け飛翔して突進】
【刀の八相構えで接近し、巨人の手前で急上昇】

はああああああああああ!!

【八相から大上段に切り替え急降下、刀に水を纏わせたまま落下の勢いを加味して振り下ろした】
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 22:01:12.17 ID:BiwZcSK/o
>>660>>667
―――それでも、もう、堕ちて、しまいたい。
楽な方に、転がれば。もう、苦しまないで、いいんだもの。

【手を、伸ばせるならば、伸ばしたい】
【だが、差し伸べられる手を、掴めるのは】
【掴む力を残す者≠セけなのだ】
【この少女は、あまりにも疲弊し、あまりにも摩耗しすぎている】

――、戦いたい、けど。
私は、あの男に、壊されているもの。
それに、あの子に、此処を守るように、言われているの。

【出れるものなら出たいけれど出られない、なんというジレンマか】
【エヴァンスの撒いた種が、魔王を産み、その魔王がこの悲しい喜劇を生み出している】
【悲劇の連鎖は、一体いつまで続いていくのか。きっと其れを止められるのは、これまで戦ってきた君たちと】
【これから戦い続ける、君たちであって】


…………もう、いやだよ、ひとりは。


【泣きながら零す、その声は、きっと彼女の本音、そのものだったのだろう】
【己の、思い通りに動く死体など、友ではないと、きっと分かっていた】
【だが、それを簡単には諦められない。仮初だったとしても、そのあいだは空虚でもひとりじゃない≠フだから】


【そして、英雄の剣/HERO≠ェ、少女を打ち据える】

……きゃ、……っ。

【見れば分かるだろう、少女がやせ細っているのを】
【少年程度の力であっても、容易に腕が弾かれることとなった】
【尻餅を突く形で、少女はすでに、戦意を喪失している、ように見える】


…………でも……っ!ここで、とめないと、もっと、いやな事が……っ!!


【がたがたと震えて、少女が怯える】
【直後、残る七対の死体が、融合していく。虚構の存在だからこそ出来る、芸当だろう】
【現れたのは2m程の巨体を持つ死体。その背に、彼女は隠れるようにして】

「ぐぁアガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

【死体の咆哮が、響き渡る】
【たった一体の死体になってしまった「友達」】
【それでも、その「友達」は彼女を守るように。けっして一人にしないように】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[sage]:2011/07/02(土) 22:02:46.70 ID:zTCC+06So
>>655

…………それは、違う。
私は……、誰かを守りたくて、強くなったわけじゃない。

……全く、やりにくい…………。

【戦闘中にも関わらず穏やかな青年】
【いつものような"悪"との戦闘と違って、凄くやりにくい】

……?
なに……、それ……?

【盾を消されるのは予想の範囲内であったが、このような方法は予想外で】

けど……、消されるだけなら、想定内。

(攻撃……いや、まだ一手余裕がある筈……。)

──《 光の杖 "Wand" 》

【少女の頭上に光の杖が出現し、その先端に光が集まっていく】
【攻撃でも、防御でも逃げでもなくチャージ】
【生身の少年相手ならば、攻撃一発くらいなら何とかなると踏んだようだが】
【───逆に言えば、少年にとっては今が攻撃のチャンスということである】
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 22:08:58.52 ID:e92W44seo
>>663

―――――――うぅ・・・・・・痛い・・・

【剣を放ち終えると同時に、直立不動のまま。顔を顰めて、俯く】
【今頃痛んできたのか、そう言う訳ではなさそうだが―――大粒の涙を浮かべて】

(危なかった・・・・・・意識が、持っていかれるところだった・・・)
(気を抜いたら気絶するか、また“出てきて”しまう・・・)

【首だけを動かして、傷の位置を確認。確かに、まだ戦える状態ではあった】
【無理に動けば出血死してしまいそうだが、動かなければ殺される訳で】

(でも、私の攻撃は効いてる。私が倒れなければ、勝てない相手ではないかも)
(私一人で本体を狙うよりは、あの人に合わせて巨人を先に倒した方が・・・)

>>668

・・・行け、【封剣】! あの人の、援護を・・・

【さらに召喚された短剣、4本が放たれる】
【空中操作された刃は乱軌道を描き、空を裂いて】【やがて百手の巨人へと達する】
【今度の狙いは少女では無く、ヘカトンケイルそのものなのだが―――】
【ただし、剣先は傷口、――――ラグナが剣を振り下ろしたその部位に重なる様に】
【援護と言うよりは、追撃を狙ったものである】

【その間、白衣の彼女自身は全くの無防備で―――立ち尽くすより他無いのだが】
【上手くラグナの攻撃に合わせる事が出来れば、巨人をも貫くことが出来るか】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/07/02(土) 22:11:02.07 ID:CYkNcY5Go
>>665

……ふぇっ!?

【自分へと声がかけられた瞬間、全身がびくっと震える】
【声も完全に裏返っていて、これぐらいで落ち着きを無くす辺り、】
【やはり、こういうことには慣れていないようだ】

ど……どなたかわかりませんが…っ!
貴方さんには関係の無いことです!

【さっさと一撃をして立ち去れば万事解決する】
【しかし、腕が動かない。表情にも焦りがよく見える】
【龍の翼はがっちりと男を抑えているので、膠着状態が続き、】

……ああっ…もう!
じゃ、邪魔するなら無事ではすみませんよ!

【首をぶんぶんと振って、翼はそのまま、視線をそちらに向ける】
【そして男に向けていた異形の腕も、そちらへと向けた】
【爪と爪の間には雷属性の魔翌力が青い稲妻として走る】
【…が、声が震えているのでいまいち迫力には欠ける】
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 22:11:07.71 ID:svpIDfmGo
>>667>>669
―――――ダメだぁああっ!!!

【りぃん。】

【ヒットを確認した六爪、全て消失】
【スタン状態から完全に復帰して、変質を見据えたローズは叫ぶ】
【握りこぶしから伸びる二本の線、さながらビームサーベル】
【同質のものがひじからもまっすぐ伸びて、その軌跡を空間に茫洋とした蒼を刻む】

【その諦めこそ、ローズの敵】
【絶望=悲しみこそを、既にその心が知って、叫んでいた】

『エリシア』は闘った! 闘って闘って、望む暖かさに辿り着いた!!
キミにできないはずがない、あの時は基樹たちが傍にいた!! あの時は運がよかったのかもしれないっ!!

【そのまま巨躯へ駆ける。四本の光が、俊足に乗って踊る】

なら今度は、ボクが助ける!!
ボクが傍にいる、一緒に行く!! …でも、そっちにはいけないからっ!!!

【手にした蒼を、まっすぐと膝へ投げる】
【砕き引きちぎる、なんて芸当が出来るほど頑丈ではないが、体重を支えるそこへの衝撃、その意味は明白】
【合体死体を跪かせるのが、その有り様を否定し叩き潰すことこそ】

【そして本命を、勇者の剣に託すこと】


ボクがキミをそこから、引きずり出すっっっ!!!


【伸ばした手は、その隙間からまっすぐ彼女へと伸ばされる】

【差し伸べて、待つものじゃない。明らかにその腕を掴もうとする、能動の意思を持つ腕】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 22:11:59.88 ID:BiwZcSK/o
>>666
それならば、それでいいさ。
消え去るのも、俺の本意だからな。

【その、キミの言葉に、少年は気分を害した様子も無い】
【それどころか、むしろ望んでいたかのような態度をとる位で】

ピィィイギイィィイエエエエエエエエエエエエエエエエエァェゥェエエエ!!

【耳障りな、ノイズのようなざりざりとした叫び声をアートマンは響かせて】
【ぐんっ!と少女の腹部に打撃を撃ち放つこととなった】

……厄介だな、まったく。

【己のアートマンはそれ程攻撃能力は高くない】
【それを、特殊効果を持つ数式で補い、徐々に追い詰めていくのが彼の戦法】
【だが、それをひっくり返してくる敵。なるほど、これは厄介であった】

ギィイィイッィィイィゥゥエエエエエエェェ!!

【アートマンは、後ろに下がり、斬撃を回避しようとするが】
【右ひざに、斬撃を受けてしまった。それが、彼にも影響を与える筈だ】

【だが、アートマンは動く】

ギョィァェェェッ!!

【ひゅっ!と右腕を伸ばして、喉に掌底を入れようとするだろう】
【さらに、同時に数式が纏わり付く。次は、痛みを全身に与える数式だ】
【痛覚神経に情報で痛みのデータを送り込むことで、ダメージを負っていないのに、激痛を与えることが出来る効果】
【だが、あくまで痛みのみの為、気を強くもてば、対処は可能だろう】

>>670
……はは、俺の生業は、善≠セからな、こういうのは、本意じゃねぇのさ。
だから、俺を殺して、あの魔王を倒してくれ。でも、俺は手加減できねーから。

【悪を倒したいと思いながらも、従わなければならない様に、作られた存在】
【そのジレンマが、彼に複雑な感情を生んでいて】

【そして、キミのその問に、にぃ、といじわるな笑みを浮かべて】

……企業秘密、さ。
まあ、オレの能力の使い方の一つ、とだけ言わせてもらおうか。

【チャージするキミに斬撃を放とうとするが、がくん、と右ひざが踊る】
【セシウスの援護が、此方に聞いているのだった】
【追撃は出来ず、キミのチャージを待つ形となってしまっている】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 22:18:28.91 ID:BiwZcSK/o
>>668
【巨人の、側面に。斬撃が入る】
【この巨人には腕が無く、攻撃の全ては杭に依るもの】
【近くに入り込まれては、対処が難しい】
【その手は、正しい手である】

……此れは、困った。

【後ろの少女は膝を突いたまま、そう呟いて】
【斬撃が、巨人に入っていく。水が体内に叩き込まれて】
【ばちりばちり、と電気の漏れる音を響かせる】

>>671
【ざくり、ざくり、ざくり、ざくり】
【電気回路の、ショートにより動きの一時止まった巨人に、探検が突き刺さる】

…………まだ、動く……っ。

【だが、巨人は最後の一撃を、放つことが、できた】

【大きく開いた口が、地面に向けられる】
【その口から見えるのは、極太の、杭で】

【直後】

【ど、ごぉっ!!】

【その口から放たれた杭が、地面に着弾する】
【超速度、圧縮に依る高質量の其れは、着弾の瞬間、周囲に衝撃波を撒き散らかす】
【その衝撃は、全身に叩きつけられるように、杭を中心に放たれる】
【丁度、男と少女を同時に飲み込む形で】
【後ろの少女には、巨人が壁となる形で、衝撃はそれ程やってこないようだ】
【それでも、少女も吹き飛ばされ、2m程飛んでいったのだが】
【この衝撃に、君たちはどう対処する?】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 22:25:56.64 ID:9/ajX50Co
>>669>>673

【拘束から逃れた少年はすぐさま、立ち上がり、後ろに下がり】
【剣の切っ先を死体に向けて、ゴクリと唾を飲み】

あんな男の言うことなんか、気にしなくていい!

【黒幕は知っている、あの心底腹が立つあの男】
【私怨、感情丸出しの言葉。だけどこれしか言えず】

【融合する死体。だが、この程度で怯える少年では無くなった】
【精神面の成長もある、だけど何よりも、"仲間≠フ存在】
【"絆≠フ力は、とても大きい。健太とローズがそれを示しているように見えるかもしらず――】


はっ!

【HEROを宙に投げて、瞬間腰の針を抜き】
【死体目掛けて投擲。速度は遅いが、短剣の如く強靭な針】
【当たれば、それ相応のダメージを負うことは間違い無く】

【投げたのと同時、剣を手に取り、死体へと駆け出す】
【やがて、間合いに入ると、跳躍し、死体に斬りかかるだろう】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 22:29:31.03 ID:BiwZcSK/o
>>673>>674
…………わたし、も。
……戦えるの、かな。

【芒洋とした瞳で、少女は、そう小さく呟く】
【少しだけ、その瞳には、光が入っていた。少しだけ、引き上げる手に、己をまかせる強さを、得て】
【だが、その彼女を引き上げるには、障害がある。それは、彼女を縛る死体の枷】
【死体の肢体が絡みつくように、彼女をこの城に縛り付けている。彼女を救うならば、彼女の「友達」を】
【彼女の魅せられた絶望の証を、打ち砕かないことには、彼女を救う事は、出来ないのだろう】

「ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

【死体の、右ひざが崩れて、態勢が一瞬崩れていく】
【しかし、その動きの中で、左腕がローズに振るわれて】
【巨人の崩れる死体の体は、関節が砕けることで、腕を伸ばし射程を延長する事を可能とした】
【振るわれる腕、dがあ、その瞬間に。小さな英雄/杉本健太≠ェ、そこに割り込む形と、なった】

―――ぁ、ぇ、う。

【信じられない、といったような、声を漏らす】
【巨人の、胸を貫く形で、針が突き刺さり。そして、態勢を崩す形となった巨人の頭に、斬撃が走る】
【跳躍に依る、斬撃。体重のかかる其れは、ガートルッド謹製の剣と相まって、かなりの威力を発揮した】
 
 【斬ッ!】

【音が響き、巨人の頭が縦に割られ、崩れていく】

【残ったのは、尻餅を突き、鳴く少女と】
【もはや、動くことのない、したいだけだった】
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 22:30:15.47 ID:BiwZcSK/o
>>677
//miss,>>673>>676です
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 22:30:27.77 ID:NzX1IJrao
>>672

(っ……振りほどけないのはやっぱり、見かけによらず力がある……?)
(でも、あの様子だとあの子……慣れてるようには見えないし)
(………だーっ!悩んでても分かんないってこんなことっ!)

待った!関係ならそりゃもう大いに有るんだ!
君らのお仲間で、フェーで・ファルクラムって人が居るはずだ
ナンバーは373で“仮設星の国支部”の………。

……僕はザクセン・シェルナって技術士で、その人と協力関係にあるんだ
機関員じゃないけど、持ちつ持たれつの仲だと思ってくれていい。それで―――

【ピタリと、妄言のような言葉が止まった。少女の爪に走る、青い稲妻を見てからだ】
【何か恐怖心でもあるのか、まるで機械のように数秒、動きまでもが止まって】
【―――それでも、数秒さえ過ぎてしまうと再び彼は動き出し】

――それで、君は仕事でそんなことしなくちゃいけないんだろ?
でも君はどう見たって悩んでるし、人殺しなんてやっちゃいけないハズだ
なんなら、僕からフェーデさんに口添えを頼んだっていい

……だから、その………取り敢えず、“ソレ”は止めて欲しいかな。

【“ソレ”―――稲光だ。この少しとはいえずかなり奇妙な人物は、そう提案して】
【まあ落ち着けと言わんばかりに両手で宥めるようにしながら、相手に少しだけ近づいてみて。】
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 22:33:06.89 ID:f1fo7r8ro
>>671
【後ろから迫る追撃、その気配を感じ取って】

(ふむ・・・・私に合わせてきたか・・・・ならば!)

【自らの一太刀、それに全神経を集中する、彼女の追撃がより効果を表すように】

>>675
【確かな手ごたえと共に着地、其処に】

な!?

【杭が其の至近に着弾】
【其の衝撃波が咆哮の如き轟音と共に彼に迫り】

ぐをあああああああ!!!

【飲みこんだ】
【距離にして至近、威力の減衰が全くない其れは彼を木の葉の如く、易々と吹き飛ばし】

っち・・・・私としたことが・・・・・ぐぉ!

【受け身をとることなく地面に叩きつけられる】

不覚・・・・・

【身をよじり立ち上がろうとするが、ダメージは大きく】
【すぐに立ち上がることはできそうにない、又立ち上がったとしても戦闘を継続することができるか・・・・・】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/02(土) 22:38:46.73 ID:3YiatFSf0
>>674

【敵が後退した事により、残る硬直から立ち直る余裕も生まれる】
【斬り込む時に屈めた膝を伸ばし、その発条でこちらも後ろに飛び跳ね】
【華奢な小躯故に護る事は易い。盾で肩から上を覆い尽くした】

【どん、と鈍い音が響き、拳が突き抜けた空間が大気で満たされていく】
【掌の上に花開いている敵の指、あわよくば折れよと傾けて構え】
【そんな具合に。上手く攻撃を受け止めたは良かったが――】


 …、……ぐ、あぁぁぁあぁぁぁぁぁああーーーっ!!!


【須臾の後に、手応えとは全く異質の衝撃が細腕を駆け抜ける】
【予想だにしなかった痛みはその本分を果たすが如く】
【奇襲性により、より重大な『体感』をクレプシドラに与え――】
【いずこかの神話の巨人よろしく、肥大化した「嘘」は】
【彼に、痣が出来た程度の腕を抱えさせる三流芝居を強制してしまうまで至った】


 【とは言え、彼とて伊達や酔狂で「連合」に居るのだろうか?】
 【否。そんな筈は無いと、言葉より先に示すように】

 【肩で息を吸う無意識に近い動作は、狂ったようなリズムを刻み始め】
 【寂しく留守番をしていた筈の長針は、忙しない回転を始めていた】

……はぁ、っ、はぁ、はぁっ――!
そんな……、っ、簡単に………くじける、かッ!

僕は、認められなきゃいけないんだぁ
プログラムの命令だけで動くきみとは違う、生きた人間なんだよぉ!

【乱脈に荒れる呼吸を、時間の加速で強引に律し】
【敵の新しい攻撃が成立する前に、彼は立ち上がった】
【――言葉は、どうにも秩序を喪っているけども】


【まだ、本格的に能力を行使しようとはしないで】
【彼は左半身を向けて斜に構えて、蟹歩きに似た動作を始めるだろう】
【向かう先は――銀の髪の乙女と拳を交える、幻影の付近だ】

【射撃技の乏しさを見て、混戦に巻き込もうという事だろうか】
【然しながら、そうなれば膂力に劣る彼らは一見不利であり】
【谷山たちからしてみれば、目的の読み難い行動かも知れず――】


【ずきり、ずきり】
【妙に「早く」腹の打撲が響いてくるのを、彼は感じていた】

>>670

……ねぇ、「早さ」は欲しくないかなぁ!

【銀の髪の乙女は、気づく事ができるだろうか】
【移動を始めたクレプシドラが、半秒ほどそちらに声と視線を向けた事を】
【余裕の無さから、その問いはかなり不親切だが】
【自身の「チャージ」の事に考えが向かうなら――或いは、】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 22:41:11.63 ID:svpIDfmGo
>>676>>677
…かっこいいよ、健太。
ボク、びっくりしたよっ。

【見事な連携、咄嗟の機転と躊躇わない勇気】
【死体が臥したのを見て、少し振り返って、健太に笑いかけた】
【肘の光は左腕を受け止めようと伸ばされていたが、少しだけノックバックを起こし、後退】
【右腕に尋常ではない痺れを覚えたが、放置して】

【左腕を伸ばす。その腕を取るべく、少しずつ接近させる】

…ボクも、独りは怖いよ。今も、ずっと。
諦めて、楽になりたいと想うこともあるけど…。

【振り返って、『小さな勇者』を見る】
【小さくも凛々しい姿で、なんだか突入前より、また少し成長して見えた気がした】
【ローズの緑の目は、とてもうれしそうに彼を見ている】

…それでもがんばろうって、思わせてくれるのが、友達…大切な人だと想うんだ。

【そうして再び、左腕を伸ばす】
【その腕を取って、立ち上がらせようとするだろう】
【やわらかく微笑みながら】

君が戦うなら、ボクは手伝う。
諦めないで戦い続けるなら…きっとキミとボクは、いい友達になれるよっ!

【例え幻でも、その願いが本物なら、それでいい】
【…何せローズの敵は、魔王ではないのだから】
【その手を許せば、きっと、手放すことはない】
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 22:43:03.03 ID:e92W44seo
>>675

―――――・・・っ・・・・・・っ!!!

【迫りくる衝撃波を、瞳に捉えれば ――― アクア・ブルーを上塗るは絶望の色】
                   【では、なかった】


 まだ、間に合う―――・・・・・・【封剣】!!

【剣を、展開。目の前に展開。均整のとれた白銀の羅列は、巨大な 盾 となって】
【その衝撃波を―――――防ぎきれずとも、威力を[ピーーー]ことには成功した】
【煽りを受けて倒れ込む、刺さったままの杭が骨を削って、激痛が走り】


・・・・・・まだ、負け・・・・・・ない・・・・・・

【剣を杖にして、ゆっくりと、実にゆっくりと立ち上がる】
【涙を溢しながらも、少女は前に進むことを選んだ】
【実際、立っているだけで気が遠くなるほど痛いのだが】
【溢れ出る涙が、少しだけ痛みを逃がしてくれているように感じた】

>>680
(あ・・・あの人も・・・ダメージを負ってしまった・・・)

【自分は、四肢を貫かれ動くことも叶わず】
【無傷な味方がいてくれることが、彼女にとってアドバンテージであり、支えにもなっていたのだが】

(もう残された力も僅か・・・・・・これだけで、対応できるのかな・・・・・・)

【必死に立ち上がろうとするラグナを見れば、少しずつ、ほんの僅かずつ】
【彼女の内側から、とても良くない感情が沸き上がってくる】

(・・・・・・もう・・・・・・ダメ・・・・・なのかな・・・・・・)

【二人とも満身創痍の中で、掴みかけていた勝機が、霞む】
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/07/02(土) 22:46:02.34 ID:CYkNcY5Go
>>679

フェーデ……ファルクラム…?

…………?

【しばらくの沈黙の後、頭の上に疑問符が浮かぶ】
【凶器を向けたままで、少しシュールではあるが】
【それが意味するのは知らないということである】

………ごめんなさい。
星の国支部とは支部が違うので、知らないですね
情報端末も、使い方が難しいので必要なときしか見てないもので…

【むぅ、と困った表情を浮かべる】
【支部が違う、その言葉は、他の支部のことなど知ったことではないとも取れる】

…はっ!
で、でもこれは必要なものです!私への使命です!
私だって機関員ですから!やらなければいけないのです!

【うっかりと話し込んでしまったが、我に帰って】
【近寄れば、来るな!と言わんばかりにぐっと腕を更に前へと突き出す】
【ばちばちっと甲高く小気味いい音が、目の前で鳴り響く】
【どうやら、やめる気はないようである】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 22:47:52.81 ID:BiwZcSK/o
>>680>>683
【巨人は、その皮膚を肉を、千切れ飛散させて、死んでいた】
【鋼で出来た骨格と、体内から溢れる無数のカルシウム弾頭】
【それらは、彼女がこれまで得た知識の集大成の一つ、それが、君たちにより、打ち砕かれて】

……は、はは。
私の知≠ェ。砕かれたか。
やはり、命令通りに動く、人形には、この程度しか許されない様だ。

【地面に、大の字で倒れこんだまま、少女は笑い】

……魔王、残念だな。
知≠フ門番は、陥落したぞ。

【ざまあみろ、と言わんばかりの、そんな態度を、とっていた】
【体が、既に動いていない。崩れかけているのが分かるだろう】

……私本体が、弱点さ。

【むくり、と動かないはずの体を、無理矢理に立ち上がらせて】
【ずりずり、ずりずり、と足を引きずりながら、前進していく】

―――ただひたすらに、全てを知りたかった。
―――全ての知識を奪われて、私は何も知らなかったから。

【二人に、独白のような、そんな言葉を述べて】

―――聞いて。
―――この先に居るのは、もっとなにもない存在
―――私よりも、もっと厄介だから。

【そう言うと、己の命を、預けるように頭を垂れた】
【首を落とし、殺すのは君たちの自由である】
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/02(土) 22:48:27.71 ID:KeT05mwSO
【摩天楼のと或る一角、ネオンに紛れた空地に座を構えるはN曲馬団】
【その名は酷く古めかしいが、今風に言うなら「N's circus」とでも為るか】

【ドンと据え置かれた派手なテントの入口は、今宵は固く閉ざされて居り】
【近くの看板の文字を見れば「来る○月×日開幕」の文字が躍っていた】

 兄や、サァカスはお好きかい 

「姉や、サァカスはお好きかい」

【だんだらな道化師の服装で、チラシを配って歩く一人の子供】
【否、首がふたつ有る。どちらも10歳程の、少年と少女の首であった】

【一瞬見れば奇妙な光景。だが、サーカスの宣伝をしていると解れば】
【二人羽織りのような仕掛けでそう見せている、とやらの推察が出来るだろう】

【そうでも思っておかねば飲み込めぬ程度に、これは酷く可笑しな光景なのだから】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/02(土) 22:54:04.19 ID:zTCC+06So
>>674>>681

……私は、素直じゃないから。
そう言われると……、尚更、殺したくなくなるのだけど。

【贋物の存在だろうと、誰かを殺して先に進むのは彼女にとって不本意である】
【感情を持っていない、機械や何かなら躊躇なく壊せるのであるが。だからこそ、「やりにくい」と言った】

《 光の槍 "Trid───

【そして、チャージ攻撃を放とうとするが】
【その直前に、クレプシドラの言葉が彼女の耳に届き】

…………うん、欲しい。

【簡潔に返事をして、攻撃を中断。光のチャージを続ける】
【彼が何をしたいのかは分からないが、それでも信じようと彼女は思う】
【しかし急な中断であったため、この間に少年に対しての攻撃はない】
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 22:55:35.86 ID:9/ajX50Co
>>677>>682


ありがとな、ガートルッド…

【すとん――と身軽さを思わせる着地をし】
【刀身を鏡にして、自分の顔を映し出す】
【鏡の奥に、ガートルッドが見えたような、気がした――】

【鞘と刃の擦れる音を響かせ、HEROを鞘に収める】
【そして、針の落ちた場所に歩き、針を腰に戻し】

ありがと…

【照れながらも、しっかりと礼を見せる辺りは、自身の成長を実感しているのであろう】
【にこっ、と視線に対し、笑みを返して】

【少女へと、足を進める健太】

俺さ、友達の作り方とかよく分からないんだけどさ…
でも、これだけは言えるんだ…
一緒に戦ったら、もうそれは、仲間だって、友達だって

だから…困ってる時に助けるのが、友達――だろ?

【少女の前で立ち止まり、言えなかった言葉を、紡ぎ】
【健太は、少女もまた、自分の友達と言いたいのだろう】

【右手で、少女の腕を掴み、立ち上がらせようとするだろう】
【小さな、その腕で、その掌で】
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/02(土) 22:56:20.27 ID:i4cMBPmC0
【街中】

あー、んー。
暑いから出てきちゃったけど……。

【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】

よく考えたら今日お仕事してないなぁ……、……。

【ちょこんと、街中に置かれたベンチに腰掛けて】
【眺めているのは、人の流れ】
【目つきが多少キツいために、ひとによっては睨んでいるようにも見えるかもしれないが、まあそれは置いておいて】

…………明日倍やればいっかぁ。

【からころと鈴を鳴らしながら、呟いたのは。非常に駄目なことで】
【やっぱり、人の流れを見ているのでした】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 22:58:27.40 ID:BiwZcSK/o
>>681

――――痛い、だろう。

【想像に難い程の、痛み=z
【刺すようなでも、切られるようでも、殴られるものでも無い】
【ただただ只管に、痛い≠セけなのだ】

【アートマンの拳に、べきりと罅が入り】
【同じく谷山の右拳にも傷が入り鮮血が吹き出した】

…………ああ、そうさ。
信念もなにもない、こんな俺が、アンタらより上等な筈は無いよ。

【キミの、その人間らしい′セ葉に、微笑みを浮かべて】
【だが、その目には、強い光が有る】

――――だけど、プログラムとして存在するなら、プログラムらしく<b!
門番として、俺は動かせてもらう……っ!

【あくまで、己の目的を達しようと、するだけの存在は】
【どこまでも、プログラムらしい≠ニ言えるだろう】

……ち、こっちに来たか。

【あくまで、主たる幻影は、人のスペックに過ぎない】
【それに、能力が追加されているだけのようなものだ】
【追いすがるように、背後からアートマンが追いかけていくだろう】
【たしかに、疑問だ。なにか意図めいた物を感じつつも、何を考えているのか、幻影には検討がつかなかった】
>>687

…………じゃあ、殺さないでと言えば、殺したく成るのかい?

【冗談めかして、そういう彼の態度は、どこまでも、本物らしい】
【だがしかし、偽物である。本物であれば、こうしてこの場に立つ事は、無いのだから】
【だけれど、やりにくいという事は、門番としての役割からすれば、良い弱点となるだろう】

――――CODE:Slashッ!!

【チャージを続ける少女の胴に、横薙ぎの斬撃を放つだろう】
【しかしながら、踏み込みが少し浅く、後ろに飛べば回避は可能だろう】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 23:01:36.87 ID:f1fo7r8ro
>>683
【不安そうにこちらを見た少女の視線を感じ取り】

っく・・・・私は、私はまだ・・・・・・
この私が・・・・・・ぐほぁ!

【内臓の何処かに痛手を負ったか、血反吐を吐き、仮面から滴る様にぽたぽたと流しながらも】

倒れるわけにいかん!やられるわけにはいかん!!
敵に屈するわけにはいかん!!!

【よろよろと立ち上がり】

まだだ、まだ私は五体満足だ・・・・・あの程度では私の命を刈ることはできんぞ!!

【すでに満身創痍、ながらも仮面の下で不敵に笑い、精一杯の虚勢を張る】

>>685
っく・・・・・何とか勝てたか・・・・・
(だが・・・・・・)

【なんとか立ち上がることはできた、しかし、ただそれだけ】
【剣を振うことはもちろん歩くことすらやっとの状態】

命拾いしたようだな・・・・今のこの私では・・・・・止めを刺すことはできないようだ・・・・・

【がくり、と膝を突き、よろめいた】

私も腕が落ちたようだな・・・・これほどの不覚を・・・・とるなど・・・・・

【全身に魔翌力を循環、必死に呼吸を整えてなんとか回復させようとしている】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 23:02:00.10 ID:NzX1IJrao
>>684

そ、そうそう!フランカっていう竜と一緒の、竜騎……えっ?

………、…………知らない?

【はぁ?とでも言いたげな、そんな様子が手に取るように分かる】
【フードのせいで顔こそ分からないが、わずかに見える口元はあんぐりと開いていて】

(……ああもうっ!どこのどいつだ支部なんて面倒なの作ったのはっ!)
(どうせ作るんならもっと解りやすく……そうだ、情報端末が分かりづらくてどうするんだ全く!)
(っ〜〜、どうしようかなこれ……善悪なんて関わりたくないのに―――)

………じゃあ、いいよ。僕は邪魔しないから、やればいいじゃないか
君の珍し……強そうな爪なら、一掻きでヤれちゃうんだろ?

でも、君って龍人でしょ?そんなチンピラみたいなことして、安っぽいとか思わないの?

【ならいい、と。少女の振りかざす爪、腕を向けられて足を止める】
【何かを仕掛けるつもりも、様子も伺えず――ただ、口だけは動いていて】
【侮辱ともまた違った語感を含んだその言葉を、意図も明かさず彼は浴びせ―――。】
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/02(土) 23:03:43.04 ID:bVziP0t9o
【廃虚】

【巨大な爆音が起こった】
【それは廃虚の中、比較的開けた場所が中心。爆発のせいでその周囲は他の場所よりも瓦礫が多くなっている】
【その爆心地を、少し離れた廃虚の屋上から見つめる男が居た】

おいおい。ちょっと威力が高いんじゃないか?

【どこか苦い顔をしながら独り言を呟く】
【男は短い白髪に高めの身長を持った、20代前半ぐらいの見た目だ】
【両手には黒の指貫グローブをつけていて両目を黒いバイザーで覆っている】
【右手には小さなバズーカのような武器を握りしめている。爆発の原因はこの武器だろう】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 23:06:01.67 ID:BiwZcSK/o

>>682>>688
…………、ぁ、り、が、と。

【声にならない、声を上げて。伸ばす手に、手を伸ばした】
【すぅ、と立ち上がって、少女は、花の様に微笑んで】

……うん、ともだち、に、わたしも、なりたい……っ!!
きっと、もう、負けないから、だから、ありがとう……っ!

【二人に、微笑みを零して、そして溢れる涙も、こぼれていき】
【二人の、手の暖かさを感じて、其れを握り返して】

――――だから、先に行って。
きっと、私が一番力になれるのは、あの子≠救う、手助けだから。

【直後、彼女の周囲の空間に、ノイズが走る】

<………………ハック、完了。エリシア、お願い>
《ん、了解。ねぇ、私=c…ッ!!貴方は、消えてしまうけど、私はここに居る<b!
だから、悲しまないで。私が、あなたの悲しみを、背負うから!》

【空間に、声が響いていき、そして、声を聞いたエリシア≠ヘくすり、と声を漏らして】

……ありがとう、私。

【そう、感謝をして。二人の手を最後に握り返して】

            ・ ・ ・
――――じゃあ、またね=I

【そう言い残し、彼女は幻影のように、消え去っていったのだった】
【しかし、何も残らないわけではない。君たちが先程まで握っていた手の代わりに】
【一つづつ、腕輪が握られていただろう】
【銀と金を精緻に組み合わせた其れは、意思≠伝える力を持つ】
【念話は出来ないが、イメージのような物を周囲3m程に伝えることが出来る】
【繋ぐ力=A絆≠フエリシアの存在としては、なるほどと言う者だろう】
【そして、彼女の残ったところには、一つの金色の鍵が、浮いていた】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/02(土) 23:06:58.57 ID:Zfwdsk6Jo
>>689
ここは何処でしょうか....

【人の流れの中の一人、一人の青年がそう呟く】

【薄い金髪を後ろで結んだ少し長めの髪】
【黒色が好きなのか黒色のロングTシャツに半袖の上着を着て、下はジーンズ】
ついでに写真でも入れれるタイプのネックレスを首にかけている】

【ラフな、悪くいえば、何処にでもいる地味な格好】

やれやれ....星がよく見える....私の地元じゃ無い景色だ....

【そんな青年はふと夜空を見上げている】

道に迷った....のでしょうか?

【人の流れの中、ふとその空を見上げる彼の姿は、少女の目に止まるかもしれない】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 23:09:40.30 ID:e92W44seo
>>685

・・・・・・あはっ・・・・・・

【挫けて、諦めて、絶望に塗れてそれを受け入れようとし始めた時――――にはもう“終わっていた”】
【となればもう、笑うしかないじゃない。やはり全てを受け入れて、笑うしか】
【緊張していた全身の筋肉から、一気に力が抜けて。重力に身を任せて、膝から倒れ込む】

あははは。 ・・・・終わりですかぁ・・・。 でも、“勝ち”ですね・・・。

【ぐったりと地に顔を突けながらも、満足そうな笑みを浮かべて】
【痛みなんてとうの昔に、吹き飛んでいってしまった】

>>691

・・・・・・そこの人、聞こえますか?

【身体が動かせない代わりに、意識だけは、妙にはっきりしている】
【確か、最初の方に名乗りが聞こえた様な―――】

ラグナロクさん・・・・・・ですよね・・・・・・?
私は、この人を・・・・・・赦そうと思います

【求めているのは、同意。それでいて、許可】

この人は・・・悪くないような、そんな気がするんです。
気がするだけですが・・・・・・赦したら、ダメ、ですか・・・・・・?

【知らないことの怖さは、彼女もよく知っている】
【知らないことを知っているからこそ、知らなかった彼女の怖さも知っている】

【だから、彼女は彼女を赦そうと思った】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 23:15:49.92 ID:svpIDfmGo
>>688>>694
あ、え、

【ノイズが走り、消える瞬間、ローズは強く左手を握ったつもりだった】
【なのに、その手の感触はすぐに硬質のものに変わってしまい、】


・・・・
エリシアーっ!!!


【強く強く、腕輪を握り締めて、叫んだ】
【目の前の彼女を、確かめるように】
【彼女が残した熱を確かめるように、強く】

【でも、ローズは少しうつむくと、健太に鍵を拾うよう、促すだろう】
【自分の左手に、彼女がくれた腕輪をはめながら、そのこぶしを握る】

…大丈夫、そのために来て、そのために行くんだ。
あの子が落とした、幸せな結末を届けに。

【少しだけ、目の縁がぬれていたけど、流れ落ちることはなく】
【右手の人差し指で小さくぬぐってから、決意を口にした】

【目指すはこの先、ひたすら一直線】

行こう、健太。

【勇者を待って、先に行くよう促してから、ローズはその後ろを守るようについてゆく】
【身長差があるだろうから、おそらく彼の頭上からまっすぐ、正面を見据えて】

【腕輪の熱は、その足取りを軽くする】
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/02(土) 23:16:14.66 ID:i4cMBPmC0
>>695

【少女がひとびとを見ていたのは、まあ暇つぶし】
【本気で眺めていたわけではないが、ふと空を見上げる青年の姿が、目に留まって】

……うーん、明日は日曜日だし、休日があっても……。

【駄目駄目な独り言は適当に垂れ流しながら、右手を地面に伸ばして】
【拾い上げるのは、小さくも大きくも無いような、そんな石ころ】

【青年が立ち止まっているのか、立ち止まっていないのか。それは分からないのだが、緩く狙いを付けて】
【ひゅ、と。その石ころを、そちらへ軽く投擲するだろう】
【極々普通のストレート。遅くも無いが、まあ早くも無い】
【適当ではあるが、一応狙いのつけられた石ころは。何も無ければ、青年の身体のどこかに、ぽす、と。ぶつかるはずで】
【そして、青年が、石ころの飛んで来たほうを見やれば】

……よく考えたら、別に毎日がエブリディだった気がする。

【ひどく拙いウィンクをした、そんな少女と。目が合う、はず】
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 23:16:42.95 ID:BiwZcSK/o
>>691
…………腕が落ちるというのは、劣化ね。
磨かなければ、きっと魔王なんて倒せない、覚えておくべき。

【全身ボロボロで、あと一押しで死にそうな体で、少女はそう言って】
【あくまでも、敵としてのスタンスを貫きつつ、助言をしていた】

>>696
そう、私の負け。
私は、もう戦えないし、それに、私の役割≠ヘ此処で終わり。

【寂しげな無表情を、キミに向けて】


……言っておく、けれど。
私の、本物≠ヘ、紛れもなく、悪。
だって、探求するのに手段を選ばなければ、結果悪事に手を染めるのだから。

……悪以外に、なりようの無い、存在で、私は其れを知っている。
だから、許されるつもりも、無い。


【己は、許される価値の無いものだ、とそう、言って】
【だが、しかし】


―――だけど、知識欲以外、を失った私が言うのも、アレだけれど。
…………その気持は、少しだけ、嬉しい、よ。


【くすり、とミリ単位で口角を釣り上げ、無表情を1%程、崩したのだった】
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/02(土) 23:18:27.97 ID:j07tZ5ADO
【街中──ビル屋上】
【どのような手段で、目的でこの場に居るのか定かではないが──】
【ひとりの少女が、屋上の縁ギリギリに立って街を見下ろしていた】

……、、ほ、し。。

【淡く凛光を放つ右目と夜色の左目を持った彼女は、小さくそう呟いた】
【「星」──しかし彼女が見ているのはネオンが輝く街の光景】
【ただ、確かに地上に浮かぶ光源は夜空に浮かぶ其れと酷似しているのかもしれず】
【ひゅうと、風が強く吹き】
【彼女の、蒼みがかった長い黒髪が不思議そうに踊った】

……、、────

【少女が纏う季節外れの夜色のコートは、彼女にとっては大きいらしく】
【風が通る度に、ばたばたと煩くはためいて】
【その音に雑ざり、しゃらりと鎖の擦れるような音が、した】
【ひゅう。風がまた、駆ける】
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 23:21:37.35 ID:f1fo7r8ro
>>696
私は見ての通りの”満身創痍”だ。
今のこの私に止めを刺すだけの気力はない・・・・・

【今も全身が軋み、内部が悲鳴を上げている状態】
【この後、増援が無いとも限らない】
【最も最優先すべきは少なくとも逃げることができるくらいに体を回復させること、よって】
【止めを刺す為に回す力は、無い】

君の好きにするがいい。

>>699
ああ、指摘されるまでもない。
今この身で味わったのだからな・・・・・・・

【少しは回復したのか、ゆらり、とよろめきながらも立ち上がり】
【見栄を切って刀を納める】

肉体的にと言うよりも精神的に、だ。
まだまだ私は甘い、もっと非情にならねば、な。

【先ほど、少女に行ったことを揶揄しているのか、それとも・・・・・・】
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/07/02(土) 23:22:30.76 ID:CYkNcY5Go
>>692

…はい。それ以上、近づかないでください
そうしたら、貴方さんを傷つけずに済みます
目撃者は消す、みたいなことはしないので、安心してくださいね?

【近寄らないのを確認して、再び腕は男へと向けられる】
【またも膠着状態が続くと思いきや、投げかけられたその言葉で】
【─────震えがピタリと止まり、空気がざわつくような感じが漂う】

………訂正すると龍人ではなく、混じりっ気の無い、正真正銘の古龍なんですよ?
それよりも、それって龍なら誇りを持て、って言うことですよね?

…………この翼、黒色ですが、もともと真っ白だったのですよ
私のお父様から貰った大切な大切なものだったのに……変わり果ててしまって

持ちたくても、もう持てないんですよっっ!!

【少女に何があったのかは分からないが、間違いなく地雷を、踏んだ】
【怒りに身を任せて八つ当たりをするように、爪を振り下ろす】
【断末魔と共に、大量の血が飛び散り、レインコートにも付着するだろう】
【翼が離れると、男はずるりと地面へ倒れた】
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 23:24:45.66 ID:9/ajX50Co
>>694>>697

――またな!

【少年らしい、元気な声色でそう返すと、ふっ、と笑みを零す】
【よかった、――心の底から、短く呟く】

【腕輪を胸へと持ってきて、大切そうに眺める】
【腕輪を嵌めて、よし、と元気良く独り言を吐いて】

【うんと言葉を返してから、鍵を拾い、ポケットに入れる】

もちろん

【短いながらも、力強く言葉を返し、先へと進むだろう】
【この先にどんな光景が待ってようとも、立ち止まっちゃいけない――】
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/02(土) 23:25:41.52 ID:ukbncD3f0
>>700

フフ………ウフフフフフ、いい夜ですわねぇ、お嬢さん……

こんな日は………アレに限りますよねアレに…ク…ククククククク

【タンっとその屋上に足を踏み入れる人物がいる】
【ゆったりとした女性の美しい声で、後ろから声をかける】

【特に敵意などは感じられないが………?】
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/02(土) 23:26:32.56 ID:Zfwdsk6Jo
>>698
道に迷っても星が見えるのが良い事だ...道標道標....

【彼の瞳は何処を見ているのだろうか】
【何処か遠く、深き深淵を見る様な瞳で空を見る】

北極星....北はどちらかな.....イテッ
【彼が立ち止まり空を見るキョロキョロと見回している時に何かが飛んで来た】
【少女の投げた石ころ】
【空を見上げる彼の頭に当たった】

【コロンコロンとおちた石を見て、それを拾い、投げられた方向を見る】

【少女と目が合う】


【彼はなにも言わずにその石を手に少女の所に歩いていく】
【少女が途中で邪魔しなければ、彼は少女の近くまで来るだろう】
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 23:27:21.14 ID:BiwZcSK/o
>>697>>703
【その、腕輪には、エリシアの残留思念が、残っていて】

『ひとりじゃ、ないから。ずっと、いっしょだよっ』

【そんな、声が二人の脳裏に響いて、やがて消えただろう】
【残した物は、きっと二人の後押しを、するものとなるのだろう】
【それならば、消えた彼女も、本望であるだろう】


【鍵に、勇者が触れた瞬間。空間に亀裂が入り、次の回想への扉の3分の1程が、視えるだろう】
【そして、気がつくかもしれない。この空間が、研究所の階層自体が、幻影だったことを】
【この世界は、魔王のトラウマが作り上げている世界。だからこそ、魔王でなくエヴァンスが支配者のように恐れられている】
【この城の歪みは、まだ終わらない。きっと、魔王が、救われるか、討たれるかしない限りは、必ず】

【扉への鍵穴は、3つ。その内の左側の金の鍵穴】
【それに鍵を挿し込めば、一旦君たちは、城の外へと、優しく返されることと成る】
【きっと城の外には、エリシア≠ニ谷山≠ニガートルッド≠ェ待っていることだろう――――】

//《絆》は、ここで終了となります、おつでしたー!
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/02(土) 23:31:45.56 ID:zTCC+06So
>>690

……そんな質問をされたら、ならない。
それに……、私は人を、殺さない……。

…………ぐ……────

【少女の身体能力は低めであり】
【回避が出来ず胴を切り裂かれ、鮮血が舞う】
【しかしながら、痛覚が存在しない"造られた存在"である少女】
【痛みに苦しんで行動が遅れる、などという事はない】

(この間合いは、まずい……。)

けど、まだ……、だ…………。

───《 光の鎖 "Bind" 》っ

【杖が複数本の『光の鎖』へと換わり】
【少年の四肢目掛けて伸びていき、巻きついて、拘束しようとする】
【チャージされた分、物理的防御力は高いものの】
【先程のようにハッキングでもされたら、呆気無く消滅するだろう】
【すなわちこれは時間稼ぎであり、本命の攻撃は別】

…………いくぞ……。

【バックステップで間合いを稼ぐと】
【今度はリボルバーの銃口に、魔力をチャージしていく】

【だが、溜め攻撃を放った直後。彼女一人では、間に合わないだろうが───】
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/02(土) 23:32:58.57 ID:i4cMBPmC0
>>705

【わざわざ石を投げてまで、こちらへと興味を惹かせたのだから】
【少女からは、接近に対する妨害は無く】
【強いて言えば、歩くひとびとが、邪魔になるかもしれないが】
【まあそれは、少女とは何の関係も無い妨害的なものであって】

【そうして少しの間、少女は口元まで歪むような、ひどく拙いウィンクを頑張っていたのだが】
【ある程度近づいてきたら、どうでも良くなったらしい、ウィンクをやめて】

こんばんはー?

【不思議と金属音のような響きのある、高めの声】
【身につけた鈴の音と似ているようで、ただ、鈴の音に邪魔されずによく通る】
【ゆるりと首を傾げれば、からりと鈴が鳴いて。そんな、ありきたりな挨拶をひとつ】

別に、いい夜ってほどいい夜でもない気がするけど。
暑いし、暑いし、じめっぽいし、暑いし。

【「――いい夜ですね。」なんて、続けたかったのだろうか】
【なんだかどうでもいい事を言っていたりして】
【青年に石ころを投げたことなんて、忘れた風であった】
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/02(土) 23:33:01.76 ID:j07tZ5ADO
>>704

【ひゅうひゅうと風が鳴き。しゃらしゃらと、鎖の音がする】
【夜海色にも似た髪を風に遊ばせつつ。少女はすぅと後ろへ視線を向け】

んと……、、こんばん、は。、

【小さく幼い、拙い口調でまずは挨拶をひとつ、した】
【その口振りから──肉体年齢と精神年齢が釣り合っていないかのような印象を受けるかもしれず】

【しゃらり。鎖の音がひとつなる】
【その音に合わせ、彼女はゆっくりと、身体ごと声の聞こえて来た方を見ようとして】
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 23:33:32.01 ID:e92W44seo
>>699

(探究に手段を選ばなければ、悪事に手を染めるだなんて)
(まるで・・・・・・私達みたいじゃないですか・・・)

【戦闘が終わったことには一先ず安堵、さきゆく不安は拭えぬものの】
【少しだけ、ほんの少しだけ笑いかけて貰えたことは】
【自分も、少しだけ赦された気がして】

・・・あははっ。 戦って、戦えて・・・良かった、・・・のかな。

>>701
うん、ありがとう。

【放たれた感謝の言葉は、少し場違いな気もするが】
【赦すことを赦してくれた、その赦しにはやはり感謝しか浮かばない】
【安心して安堵して、安閑すれば――――やはり笑いしか、出てこない】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/02(土) 23:35:52.78 ID:X0zER1g+0
>>700

おいっ君そこを動くなっ!動くんじゃないぞっ!

【下を見れば体にフィットしたフルジップパーカーの様なジャンプスーツと水中ゴーグルの様なものを装着した男がメガホン片手に叫んでる】
【しかもサーモンピンクにいくつもの黒い五ぼう星という模様のジャンプスーツのジッパーは際どい所まで下がって・・・】

何があったか知らないが自殺なんてすんな!
後片付けとか大変なんだぞ!

【しかも勘違いをしているようだ】

712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/02(土) 23:37:07.87 ID:X0zER1g+0
/おおっとリロードし忘れるとは
/>>711は無しで
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/02(土) 23:38:19.10 ID:svpIDfmGo
>>706
…うん、大丈夫。わかるよ。

【思念の熱を逃がさないよう、目を閉じる】
【優しく撫でるたび、金と銀が煌く気がした】
【同時に、気配を覚える。今まで近くにずっといたはずで、でもここ最近、なくしたと想った気配が】
【思わず振り返りたくなった。いるんじゃないかって、振り返って抱きついてしまいそうになったけれど】
【背後には、やっぱり誰もいなくて】

……でも、いる。

【ここにいなくても、『此処』にいる】
【腕輪をはめた左手を胸に抱いて、三人分の暖かさを抱きしめた】

【幻影は、既に承知していた】
【なんとなく、『判別』できた。おそらく此処は、腹の中】
【敵の領域、悪意の坩堝】
【あの男の】

【だから行くんだ、ローズは、そしてたぶん、健太も】


…待ってて、逢いに行くから。


【その緑は折れない】
【その背に人の想いを束ね、緑の瞳の蒼い猫は行く、どこまでも】

//お疲れ様でしたー!
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 23:39:55.09 ID:BiwZcSK/o
>>701
躊躇い、を捨てる事、ね。
非情でもなく、躊躇い≠。

【分かったような、分からないような事を少女は言う】

…………まあ、私も未熟だった。
やはり、頭の知識だけでは、追いつかないことが有るという事をしった。
実践により、身の知識を身につけないと、君たちには、勝てなかったのだと、思う。

>>710
…………っふ、そろそろ、消える時間さ。
あくまで、私の存在は、此処を守るだけ、守ることの出来なかった存在は、消えて行くのだから。

【少女の体が、ノイズに飲まれていくだろう、徐々に、ゆっくりと】

>>ALL
……最後に、餞別でも呉れて遣る。
本物の私≠フ、持っていた物のレプリカだよ。

【そう言って、彼女はノイズに飲まれて、消えた】

【消えた点に、残るのは】
【錆びついた二本の長い釘と、銀色の鍵だった】
【釘からは、大量の魔力でも妖気でも無い、純粋な力≠ェ感じられる】
【ラグナロクならば、あの聖都スラウロットの、第七研究所にて出会った、黒髪の少女の力と知る鴨しれない】
【武器や防具に組み込めば、かなりの威力や性能の増大が望めるだろう】
【肉体に組み込めば、生命力などの上昇が見込める。そのかわり、反動は大きいが】

【そして、鍵は、次の階層への扉を開く鍵の一つだ】
【其れを取り、現れた門の右に有る、金の鍵穴に差し入れれば、二人は城の外に転移させられるだろう】
【怪我がひどいのなら、統一征斗会のメンバーが外で治療をしてくれるはずだ】

//《知》はここで終了となります、治療が必要であれば、治療したということにしてくださってOKです、おつでしたー!
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/02(土) 23:40:08.06 ID:j07tZ5ADO
>>711-712
/申し訳ない、この時間から携帯で複数はちょっと此方がきついですorz
/またの機会に是非遊んでくださいね!
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/02(土) 23:40:17.05 ID:NzX1IJrao
>>702

【コクリと頷く。急に態度を翻したのは、とある考えが有ってのこと】
【「追い詰めるようなことをせずにむしろ放れば、また悩むんじゃないか」】
【「さっきの様子なら、悩んで悩んで、最後には止めてくれるんじゃないか」】

古龍……そりゃ凄い、一度この目で見てみたかったんだ
きっと強いだろうし、威厳もあるだろうし、なにより………いや
……それと、そうだよ。古龍なら、人の一人や二人くらい見逃して―――ッ!?

【そんな甘い考えが、迸る鮮血で塗りつぶされる】
【物理的に見れば、撥水性の高いレインコートに滲み込むことはないのだが】

な、んで………どうして、殺せる……?
……古龍なんていったって、同じような形のっ………!

【赤い液体は――“人間”の血は、この人物の心に妙な滲みを作った】
【それ思わぬ作用を身体に及ぼし、「ギュッ」というゴムの音が一つ鳴り】

【きっと、自分でも思っていなかったに違いない。よろけながら、彼は倒れた男へと走り寄ろうとする】
【そう、前に出てしまう。関わりたくもないはずの一線を、意図せずして越えてしまう】
【当然ながらそれは異形の少女に近付く事となり―――警告は、無視されたこととなるが――――。】
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/02(土) 23:40:50.50 ID:3YiatFSf0
>>690 >>687

【互いに干渉しないが為に、遠いようにも見えるが】
【実際に接近を試みてしまえば、彼我の距離は思ったよりも狭かった】

【アートマンを引きつけて走りながら、右手の「短針」を盾の盤上に安置し直し】
【痛みに浮かぶ雫を着物の肩で軽く拭うと、正面を見据えようとしつつ】
【ニナの背に巻きつけるように、抱き着こうとと試みる筈だ――】

【もちろん、戦中に楽しみに興じる気は無い】
【反動を共有しつつ、盾を正面に向け、能力の発動に巻き込むため】

僕の能力は……時間の操作だよ
そしてきみの「溜め」には、時間がかかってしまうよねぇ

うん。どっちを狙っても、相手は倒せるよぉ
……問題は解決してあげるから、「ゆっくり」狙いを定めていってね


 【―――「かち」、『かち』、"かち"、“かち”、かちかちかちかちか―――、かちかちかち】


【彼が言葉を紡ぎ始めると同時に、一つとして欠ける所の無い「時計」が】
【実際の時の運航とは無関係に、規則を崩して高速回転を始める】

【勢いがつくのと比例するように、周囲の空間の動きは「鈍く」見えはじめ】
【対して自分たちだけは、そのままで居るように観測される】
【音も風も二人の声以外は歪んで、蓋し奇妙だ】

【こうなれば。溜めるのも狙いを付けるのも思いのままだろう】
【但し――あまりに急がないと、時間は本来の『法』を取り戻す】
【そうなってしまえば、二名の密着は余りに危険――】

【果たして、届くのだろうか】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/02(土) 23:41:08.22 ID:Zfwdsk6Jo
>>708
【少女の前に行くと彼は怒りもせず、ただにっこりと笑っていた】

こんばんは。お嬢さん
【青年も挨拶されたら、こちらも返す】
【決して「石投げられたからブチ[ピーーー]ZE!」みたいな事を言い出すほど心は狭く無いらしい】

私は良い夜と思いますよ。
ここまで暑いのも今まで通りこの世界が歯車ひとつ狂う事なく回ってる証拠です

【そう少女に笑顔で言った】
【暑いとか言ってるくせに汗ひとつかいてないのであまり説得力が無いかも】

となり、空いてますか?
【そう言って彼は少女から見ての右隣を指差す】
【彼の手にはまだその石が握られている】
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/02(土) 23:43:00.43 ID:ukbncD3f0
>>709


ええこんばんは………フフフフフフフフフフフ…アハ

【後ろに佇んでいたのは】

【腰まで伸びる綺麗な金色の髪に左目のみを覆う前髪】
【右目は碧の瞳で、フードを取り外した修道服を着ている】
【さらに首からは十字架のネックレスを下げている】
【全身を黒い外套で包んだ18歳程の少女】

【人懐っこそうな微笑みを浮かべながら小首を傾げる】

いきなりですがここで質問ターイムですなのですデス……

貴女は誰?種族は?所属は?讃える神は?もしよろしければ教えて下さいよーーー

【ニッコリと笑みは崩さずにつらつらと質問を重ねていく】
【金色の髪が風になびいて揺れている】
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/02(土) 23:45:31.01 ID:9/ajX50Co
>>706

知ってる…!

【脳裏に響く声に、嬉嬉に、口元を綻ばせ】
【背中を押すには、十分過ぎる程の言葉。歩みを更に早くして】

【鍵穴に、鍵を差し込む。あの男を、倒さなくちゃいけない】
【あの子にも話したい事がある。少年は進む、どんなに代償が大きくても―――】

【幻影である事はなんとなく分かった】
【救うんだ、あの子を―――】

【城の外に戻り、ふぅ、と安心からの溜息を吐く】
【やっぱり、少年。戦闘慣れはしたといっても十分では無く】
【ばたりと倒れて、すーすーと眠り出すだろう―――】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/02(土) 23:45:47.21 ID:i4cMBPmC0
>>718

……そう?
もうちょっと涼しければ、いい夜って言えるかもしれないけど……。
……私にはちょっと。……暑いかな。

【歯車が正常に回っていたとしても、暑いもんは暑くて嫌だと】
【緩く首を傾げてから、ポニーテールへと触れて】
【軽く持ち上げてから、はたはたと。首元を仰ぎ】

どうぞ。

【少女は、どちらかと言えば。真ん中に近い位置に陣取ってはいたものの】
【細く小柄な身体のせいで、スペースは十分すぎるほどに空いていて】
【自分でもそれが分かっているのか、避けたりすることも無く。目で、空いたスペースを示した】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/02(土) 23:48:42.18 ID:BiwZcSK/o
>>707>>717

……ち、ぃッ!

【腕を振り抜く形となった直後、少年の四肢に鎖が絡みつく】
【体から数式を吹き上がらせて、徐々に鎖を侵食させていくが、同時に4つを分解するのは少し時間がかかるようで】

……ぐ、ぅ……ぉ……ッ!!

【ぎしぎし、と手足を動かし、鎖をハッキングしながら、壊そうとするが】
【チャージ後の発動した能力に、そう簡単に打ち勝てる筈も無いのだった】

ピッィィィィィイィィィィィィイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!

【アートマンは、主を守るために、駆けて】
【しかし、相手が数秒、速い】

【そして、距離を詰めたとたん、アートマンと、谷山の動きが鈍くなっていく】
【アートマンは、その中で罅をさらに広げ、口の部分に横一線の罅を創りだしていく】

―    ――   ―《Hel  lo       Wo         rld   》

【ゆっくりな世界で、細切れに遅い言葉が、響き】

ピィィ ギ  ィィエ   ア     アアアアxアアアアアアアアアアアアアアアア

【アートマンの口部分の罅が、がぱりと開き、鋭い舌のような物をそこから伸ばした】

【舌には、ねばりつくように大量の数式が、纏わり付いており】
【このゆっくりではあるが、着実に二人に突き刺さらんと、襲いかかっていく】
【効果が切れるのが先か、此方に攻撃が当たるのが、先か、であった】

【数式は、5秒程神経の流れを反転させる′果を持つ】
【右腕を動かそうとすれば、左足が動くといったことになり、厄介な効果を発揮するだろう】
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/02(土) 23:52:37.65 ID:Zfwdsk6Jo
>>721
いいですよ、変わらない日常は

【彼は夜空を見上げて言った】
【何処か懐かしむようなさみしいような顔で】


ありがとうございます。お嬢さん
【にっこりとそう言って少女の右隣に座る】

あ、これ落し物ですよ
【そう言って差し出したのは先ほどの石】

落とした際に私の所へ飛んできたので
【どう落としたら頭に当たるのか等言いたい事は沢山あるかもしれない】

【彼の顔から嘘のうの字も感じられない】

【それ程に相手の事を思っているのだろうか】
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/02(土) 23:54:42.90 ID:j07tZ5ADO
>>719

【突然言葉を捲くし立てられ。少女は色の違う両目をまぁるくさせた】
【恐らく、喋ることは愚か言葉を理解し飲み込むのにも、時間がかかるのだろう】
【しゃらりと。また小さく鎖の音がした】

【「あなた」「だれ」「おしえて」】
【相手が紡いだ質問で、彼女が理解出来たのはこれだけ】
【しかし、沈黙で返事をすることはなく、分からないなりに彼女は答えを織っていく】

ん、と……、、「キル」、……。
そう、よばれて、、る。、

……ん、ぅ……、。え、と……
「しゅぞ、く」と……、「しょ、ぞく」と、「かみ」って、、なん、だ──?

【それでも、言葉は紡ぐものの、思考速度が普通の人間より遅い】
【正確には思考してそれを口に出すまでのラグがありすぎるのだが──】
【きっと、それを相手が知るには未だ難しいかもしれず】

【ゆっくり、ゆっくり。幼子のような口調で、自分の言葉を確かめるように彼女は話す】
【語ったのは、きっと彼女の名前】
【不吉なイメージをもたらすその名前を、相手はなんと受け取るか】
【そして今度は彼女から相手へ、問い掛ける】
【「所属」「種族」「神」──これらの意味は、何か、と】
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/02(土) 23:56:13.37 ID:f1fo7r8ro
>>710
だが・・・・一つ言っておく。
私は奴を赦しはしない。
只、君の好きにしろと言っただけだ。

【若干ふらつきながら、しかしはっきりとした口調で続ける】

奴の自らの欲望に真っ直ぐなその姿、例え敗れ用途も其れを貫く意思・・・・
私は其れに敬意を表す!彼女にとって其れが正しい義、正義であるのだから!!!
其れを赦す、などと切り捨てては失礼だから、な。

【そう言った後、体の具合を確かめるように動かしていく】

>>714
躊躇い・・・・か・・・・・

【体の具合を確かめつつ、かけられた言葉を反芻する】

(やはり私は躊躇しているのか・・・・・・っく、何と情けない・・・・・)

当たり前だ、どちらが欠けていれば其れは砂上の楼閣に過ぎない。
お題目は立派だろうが、すぐに崩れるだろうからな・・・・

【ノイズに塗れ、飲まれて行く少女が】

改めて言わせてもらおう。
私は君に敬意を表す、敵として、な。

【消えるまで見つめ続けていた】

/おつかれさまでしたー、ありがとうございました!
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/07/02(土) 23:59:51.28 ID:CYkNcY5Go
>>716

殺したのは、機関のお仕事だからです

…そして、そこは少し触れてほしくなかったです
価値観の違い、とでも言いましょうか
同じ形ではダメなのです。あれは、かけがえのないものでしたから…

【先程までの迷いのあった瞳は、温かみを持っていたが】
【今は、打って変わってずいぶんと冷めた目をしている】
【男からぐちゃぐちゃの肉塊を作ってもおかしくはない】
【どうしようも無い怒りと虚しさが、少女に渦巻く】

………。

…。

【禁を破り、近寄ったレインコートに対して攻撃はせず】
【それどころか、放電音が止むと同時に腕も下ろした】
【夢遊病のようにぼんやりと、路地に切り取られた空を眺めはじめて】

【男の傷はかなり深く、そして爪の鋭さ故に流血が止まらない】

/遅れてごめんなさい
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/03(日) 00:03:43.09 ID:ZyPX8gf30
>>723

変わらない日常なんて無いのに。ねー?

【懐かしむような視線を、少女は比較的あっさりとスルーして】
【そんなことを言いながらも、目を見やれば。ほんの少しだけ寂しげな、そんな目をしていて】
【ただ、それはほんの僅か。数秒もすれば、溶けていって】

……ああ、……ええと。
…………ありがとう。

【差し出されて、浮かべたのはひどく困った表情】
【小さな悪戯、退屈だったから。青年が空を見上げていて、目についたから】
【怒られたりする、なんて。予想していたらしい】
【差し出された石を受け取りはするも、持て余したように。手の上でころころ転がして】

空に未確認物体でも浮いてたの?

【なんて。話題のすり替えを、試みて】
【ちなみに石ころは、そっと左手に持ち替えてから、そっとそっと】
【……地面に落としやがりました】
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 00:05:03.62 ID:6vCFmtfq0
>>729

キル?斬る……KILL……?あら嫌だ、物騒なお名前だこと…

種族はーーーえーと、貴女は人間?獣人?悪魔?…みたいな識別番号の事よ
神≠ヘ貴女の絶対不変なご主人様の事だよ、もしかして無神論者かな?まぁいいや

【顎に人差し指を当てながら唸って考えている】
【相手に分かりやすく説明するのが難しいようで、眉を曲げて考えている】


じゃあ追加の質問……貴女はこんな夜更けにこんな所で何をしているの?
良い娘は速く帰って寝ないと……私も良く夜に抜け出して神父様に怒られたっけなぁ…ハハハハハ

【思い出したように笑いながら、頭を撫でて、頷いている】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 00:07:57.07 ID:ldosnuZNo
>>714

・・・・・・消えた・・・幻影か何かだったのかな・・・・・・

【役目を果たせなかった者が始末されるのは、消して不自然な事では無い】
【無知を自覚する彼女でも、それくらいは知覚している】
【ただ、それでも。 理解しているからといって、納得できるものでもないが】


――――・・・また、いつか。 逢えるといいね・・・・・・


>>725

それでも、いいんです。十分です。

【赦してくれずとも、認めてくれたなら。彼女にとっては同じことで】
【等しく、救われる】

あなたとも、また。 一緒に戦えたりしたら、いいな、なんて・・・・・・。


/ 二人とも、お疲れ様でした!



【・・・・・・】
【それから、暫くして。】【虚空の筈のソコから、響いてくる声がひとつ】


「――――――・・・御苦労だった、フラン。暴走も抑えられたようだな」

【ぐにゃりと空間が歪んで、何処からともなく滲み出てくる】 【 白 】
【先程まで戦っていた少女―――フランの前に現れた、もう一人の少女は】
【先刻、つい戦闘を始める前までは共にいた筈の、白衣の少女】

・・・高みの見物を決め込んで、終わったら出てくる・・・・・・
相変わらず、非道いね。 君はいっつもそうです。

「ははっ、まあそう褒めるな。嬉しすぎて、君を連れて帰るのを忘れてしまうかもしれない」

【不敵な台詞と、無表情を放つ少女。 気弱さの中に、少しだけ鋭さを孕んだ少女】
【外見だけは鏡写しの様にそっくりで、内面だけは鏡写しの様に正反対で】

勘弁してよぉ・・・・・・この通り、もう一歩も動けないって言うのに・・・

「冗談だよ。ほら、掴まれ。」 「頑張ったからな、ご飯でもおごってやるよ」


・・・・・・・・・ドーナツが食べたい。
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 00:10:24.80 ID:RpDaneu3o
>>717

【背中に抱きついた際に分かるだろうが、光の翼には『実体がない』】

…………ん……。

【抱きつかれた際、少しだけ動揺して声が漏れる】
【日常であればもっと反応が大きかったのだろうが、今は戦闘中。目の前の敵に集中して】

……これは…………。

【辺りの景色がゆっくりと動いていく】
【自分が早くなっているのだと知覚するまでに、少し間があった】
【今までに感じたことのない奇妙な感覚。しかし、堪能している余裕はない】

…………視える。
分かった……、任せて……。

【自分たちに向かってくる舌へと、確りと狙いを定め】
【言われたとおりゆっくりと、限界ギリギリまで魔力を溜める】

【そして準備が終わると。自分を落ち着かせるため、ふぅと息を吐いて】

OK……、全部、撃ち抜く────

──《 エクストラ・キャノン 》っ! 

【引金を、引いた】

【その銃口から放たれるのは、七色に輝く光の奔流】
【一直線に襲いかかってくる舌へ、そしてアートマンの方へと向かう】
【クレプシドラの協力にお陰でチャージ時間が大幅に短縮された、"必殺の一撃"だ】
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/03(日) 00:14:45.82 ID:7S6raeYBo
>>727
素敵ですよ、変わらない日常は

【にっこりと笑っていう】
【さっきから笑ってばかりだが、笑うのが得意、そういう正確なのだろう】
【まるでこの世界の常識、強き者が勝ち、弱き者はそこらへんでのたれ死ぬ】
【そんな事を知らない様な】
【人を一回も殺した事が無いような人間かもしれない】



いえ、ここが何処なのか迷ってしまって、
何か目印になる物で...北極星を探していたのです

【この世界に北極星があるか分からないが、何処か頭のネジがずれてるような奴だ】

【道に迷って北極星を探すのは中世ぐらいの難破船の船員ぐらいだろう】



【都合よく石を捨てるのを見ていない】
【彼の性格なら見ても怒りはせず、にっこりと笑うだろうが】
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/07/03(日) 00:15:23.64 ID:3Pg+i1+bo


────。此処に居られる≠すかね、あたしは。

【ぽつり。唐突にそんな呟きを漏らした少女の声を聞き取れた者は居るのだろうか。】
【その銀髪金眼の少女は、比較的街灯の少ない場所に立ち尽くしていた。】
【────途方に暮れたような表情で、ただ空を見上げて。】

【強い日差しが降り注いだり、豪雨に見回れたりと不規則な天気が続いた今日ももう既に終わりを迎えていて、温い風が頬を撫でる。】
【そんな風に混じって、ノイズのような音が断続的に響く。】

【少女が在る場所は、異質≠フ気配を抱えており、不用意に近付く事は危険≠ナあるかもしれない。】
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方)[sage  《知》]:2011/07/03(日) 00:16:16.17 ID:NJfTnk5Ao
>>729
ふ・・・・・かまわない、か。
まぁいい、受け取り方はその人次第、だ。
私がどのような意図で言ったにせよ、な。

【なんとか歩けるまで回復を果たし】

ああ、機会があれば、そうするのも悪くはないだろう。

【彼女の落とした釘、其れを一つ手にして歩いて出口へと向かった】
【鍵をほったらかして】

/お疲れ様でしたー

【出口へ向かうその道中】

しかしこれは・・・・・

【釘を手に、おぼつかない足取りではあるがしっかりと地面を踏みしめ歩いて行く】

あの少女・・・・たしか・・・・・・・・・たしか・・・・・・
・・・・・あの少女の魔翌力、か。

【意識を集中させ、釘が纏った魔翌力を感知】

しかし用途は・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
藁人形に出も刺してみるか。

【間違った使い方を思いついたようだ・・・・其のターゲットは誰になるかは、神のみぞ知る・・・・・】
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/03(日) 00:18:26.78 ID:jalFYxi20
>>722 >>730

【能力の影響下に巻き込む条件は、「服まで含んだ対象に触れている」こと】
【前方からの攻撃を払う為に、盾を装着したままではあるが】
【逆に言えば、チャージに協力している間は他の対抗策は無い】

……ビビらないでっ、女の子ちゃん!
僕を信じてくれ、絶対に持たせる、からっ――さぁ……、ぁっ!!

【甚大な魔力消費の中で、腕と腹の痺れは強調されていく】
【傷に付いては、時間加速を行使していれば数時間は悪化するばかり】
【ぎり、と。強く奥歯を噛みしめて彼は耐える――】

【能力の発動によって色褪せた空間が、徐々に彩りを取り戻していくだろう】
【二人の目に映る世界が正常なものに戻る時が、タイムリミット】
【戦闘機乗りか何かのような、苦痛を忍びに忍んで皺だらけになった顔は】
【「できる」、「いける」、「たまるか」――などと】
【苦しみに立ち向かう為の呪文の様に、言葉を吐き出し続けていたが】


【地上の虹が、玉虫の羽音が、咄嗟に響いた】
【殆ど通常の状態に戻った空間領域のなかで、それはこの上無く輝き】
【最後のダメ押し、能力の維持を続けてはいたけども】


 …………――、シュゥゥゥトォォォォーーっ!!

 
【叫びと共に。勝利を確信した笑みが、童女の顔に灯る――】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/03(日) 00:18:58.27 ID:0ap5qaHDO
>>728

【物騒な名前の件に、彼女は何も返さなかった】
【それよりも彼女にとって、言葉の意味を聞きただす方が重要だったのだろう】
【意味を説明されている時の彼女の表情は嬉しげなもの】
【驚きで見開かれていた両の目は、いつしか興味と歓喜の色に染まっていた、が】

……、、……、しきべ、つ──ば……、。
むしん、ろ、、……、…………、、

【相手の口から溢れ出た、知らない単語のオンパレード】
【それにより、彼女の頭からぷすぷすと煙があがりぴしりと表情が固まった】
【──どうも、難しい言葉での説明はやめた方が良さそうだ】
【しかし、単語を簡単に噛み砕いて説明するというのは非常に難易度が高い】
【感情の在り方や、神や精霊といった概念的な存在は特に説明が難しいだろう】
【或いは適当なことを言って、「夜空日本語教室」を強制終了させるのもアリかもしれず──】

ん、と……、、よる、すずし、い。、ひる、、あつ、い
……だか、ら……ぇ、と……よる、うごく

【続いた質問への答えは、至極単純なもの】
【夜涼しくて昼暑いから、快適な夜に行動すると──その解答は】
【どこか野生の動物染みた行動理由でもあった】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/03(日) 00:21:38.30 ID:ZyPX8gf30
>>731

……まあ、いいよ。
そんなの、……どうでも。

【明らかなその話への拒絶は、ほんの少し目を細めて】
【にこりと、明らかに分かるような作り笑いを浮かべながら】
【「……ね?」なんて、後から付け足す程度には。この話題が嫌であるらしく】

……人に聞けばいいのに。
ああ、……私はこの辺の地理、詳しくないから。

【青年の挙げた原始的な手段は、少女的には無い、らしい】
【未だに絶えない人通りにちらりと視線をやってから、首を傾げて】
【そんな予防線までひとつ、本当に詳しくないのか、案内したくないのか。そこは分からないが】

【そうして、いらない石の処分が終われば】
【軽く手をはたいて、砂粒をざっと落とし】
【ちょこんと、両手を。きっちり揃えた膝の上に置いた】
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 00:21:38.30 ID:yF88xzJVo
>>726

【ザクセンにとっては幸いにも、雷爪は振るわれなかった】
【それによって男に走り寄り、その隣に膝をついて】
【「ドサリ」と背のバックパックを下ろながら傷の様子を悉に眺め】

なんだよ、こんなの……抵抗も出来ない人に、こんなっ……
………迷って出来なかったくせに、なんで仕事なんか……!

【フードの下から、瞳が見える。紺色で、随分と明るい】
【けれど視線じたいはとても鋭くて、その矛先は少女の冷えた双眸に向き】
【直ぐに視線を男に戻すと、両手を袖から出す。その指先、爪には金属の輝きが有って】

……龍なんて言ったって、しゃべれないほうがまだ良いね
君の仲間の仲間だけど、フランカって竜は話が分かった

大体、なんだよ。一度変わったらダメみたいな事、言ってさ
ダメにしたら直せばいいんだ。人も物も、失くならなきゃ直るのは一緒だ
技術士だから、それは分かる……古龍さんは、価値観しか見えてないみたいだけどね

【「カチリ」という音がして、金属で出来ているらしい爪が仄かに白熱する】
【この人物に医学の知識は無いが、熱で流血を止めるつもりらしく】

………僕はこの人を“直し/治し”てみせるよ
止めたければ止めればいい、仕事なんだろ?

【最早、吹っ切れたと言ってもいい。彼は男の傷を爪で焼こうとしながら、言い放った】
【背は見えているし、男に至っては心臓でも付けば一撃だろう――だから、トドメは易い。】
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/03(日) 00:25:19.93 ID:Yx230pADO
>>264(セシリアさん)

【一撃粉砕するつもりが失敗に終わった――…思えば、そういえば確かに『卵』はそう簡単には壊せない様な厄介物だった。】
【今更ながらそれを思い出した護は更に追撃を繰り出そうとする】
【それと同時に卵が根を迫らせて――――…そして止まった。】


…………セシリアさん…ッ!有り難うッ

【放たれた魔翌力で止まった『卵』、セシリアが与えてくれた最後の隙…チャンスだ】
【勿論、見逃す訳が無い。護はこの一瞬、右の手を伸ばしていた。】

【彼の能力はもう一つの特徴がある――それは『消費させた魔翌力はその消費させた瞬間から誰のものでも無くなる、次に触れた者がその魔翌力を継ぐ。』】
【噴き出し宙を漂う魔翌力に護が手を伸ばす】
【もしそれが成功したならば「元」卵の魔翌力は護が受け継ぎ、刀へと形を変えさせていく】
【そして卵に入った皹へとそのまま振り下ろすだろう】
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 00:28:25.34 ID:6vCFmtfq0
>>735

ハァ………もういいですよー頭が痛くなってきました……フゥ
全く、ちゃんと勉強しなきゃいけませんよ?貴女勉強嫌いでしょう?

【少女の肉体的な予想年齢とはかけ離れた返答の数々にこめかみを抑えてうずくまる】
【それからビッと指先を向けて、説教するようにそう言い放つ】

それにしたって他に場所はあるでしょう?公園とか、人の多い場所…

こういった場所は物騒ですので違う場所をお散歩する事をお勧めしますよ…ええ

さーてっと……適当なのはいませんかねぇ…ハぁァァァァァァ…

【そう、まるで教師のように人差し指を上に向けながら話す】
【そして、少女の隣まで行って、縁に屈みながら路地裏の方をぼーっと眺め始める】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/03(日) 00:28:29.56 ID:ClWr0kQGo
>>730>>734
ピ……ぃ、ギィィイィィィィィイィィィイェエエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

【轟ッ、と奔流がアートマンに、放たれていく】
【アートマンの上半身が、飲み込まれて、アートマンの断末魔の叫び声が、響いていく】

……ぐ、ぁ……ぁ……ッ!!ぐ……ッ!!

【ぶしゅッ、ぐちゃァ!】
【そして、拘束される、谷山にもそのダメージはリンクされ、現れて】
【鮮血を、周囲に飛び散らせる事と、なったのだった】

【奔流が、駆け抜けた直後、アートマンは徐々に崩れて、壊れていく】

【残ったのは、全身血まみれで、死にかけの谷山の幻影が、一つ】
【その、幻影は、口元を歪ませて】

……はは……ッ!負けだ、俺の……ッ!

【そう、声を響かせたのだった】

……結局、俺は偽物、さ。
だけど、偽物のまま、終わるのは、癪に障る=B
利用されるだけされて、そのままアイツ≠フ好き勝手にされるのは、な。

【拘束されたままで、谷山はそんな事を言って】


――――勝てとは言わない、でも負けるな≠諱B


【二人に、そんな後押しをするようなことを言って、谷山はその体をノイズに飲まれ、徐々に消えていく】


……餞別、さ。好きに使いな、どう使うかは、自由だから、よ。


【ざ、っ。鎖に、拘束された谷山は、消えた】
【残ったのは、透き通る鍵と、不思議な色合いの、ビー玉サイズのガラス玉が二つ】
【触れれば、なんとなく理解できるだろう。その構成が、先程のアートマンと同様で有ることが】
【一度だけ、此れを投げつけることで、先程のアートマンの能力と同じことが出来る、それがこの道具であった】
【少しでも、この先の攻略に役立てば良いという、良いようにされなかった°U物の最後っ屁だった】

【鍵を拾うと、目の前に扉が現れるだろう】
【すでに、二つの鍵穴に鍵が刺さっている。中心の透明な鍵穴に鍵を挿し込めば】
【この階層は解放され、次の階層への扉が開くことと成る】
【だが、刺しこみ、開けたとたん、君たちは城の外に転移させられるだろう】
【外では、谷山を含む統一征斗会のメンバーが、医療部隊を率いて、待っている筈である】
【中のことに関われない故、外で戦っている。キミ達は、一人で戦っているのでは、ないのだ――――】

//というわけで、《真》は終了となります、おつでしたー!
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 00:28:47.04 ID:Pw4Dz77Xo
【廃虚】

……あっちぃなぁ

【月明かりが照らす廃虚の一群。その中でも比較的原型を留めているものの屋上に、男が座っていた】
【短い白髪に黄色人種の肌。両手には黒い指貫グローブをはめている】
【座っている周辺には一丁のスナイパーライフルと双眼鏡が一つ置いてある】

この時期に野外で何かするものじゃないな

【額に滲み出る汗を拭いながら、暑さに対して愚痴を零した】
【屋上にいるとはいえ、夜中の廃虚の人影はそれなりに目立つだろう】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 00:29:40.20 ID:SIYIfA2To
【街】

【時間は夜。一人の少女が夜を歩く】
【人の目を釘付けにしてしまうほどの美しい黒髪を腰まで伸ばした漆黒のゴスロリ服に身を包んだ顔立ちの整った少女】
【対照的に引き立つ肌は雪のように白く、いろいろと控えめな体躯。夜を歩く】

――♪

【時間は夜。一人の少女が夜を謳う】
【少女の瞳には温度が無い。服と同じく、ふわふわとした足取りで人の視線を受け流し鋭利な刃物のような視線を楽しそうに月に向ける】
【白と黒が対称的に釣り合った少女。爪にはうっすらと鱗のような模様。夜を謳う】

【ふと、足を止め】

暑い…、もぅっ…!

【闇に愚痴る】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/03(日) 00:32:30.47 ID:7S6raeYBo
>>736
そうですか....残念です

【少女がこの手の話題を嫌っているのかが分かったのか、少し口を閉じる】

人に聞くのがやっぱり一番ですか...私は初対面の人との会話するのが苦手で...

【じゃあなんで平然とこの少女と会話しているのだ】

地理に詳しくない....貴女はここに来てまだ間も無いのですか?

【右手に顎の下に持ってきていかにも考えてるポーズを取りながら言う】
【こんな夜中にこんなところにいるのだから、てっきりここの住民かと思っていたようだ】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/03(日) 00:41:26.57 ID:ZyPX8gf30
>>743

そうなんですの。

【最後にそう返せば、それっきり】
【それに関して言葉を返すことは無く】
【銃口みたいな両眼を閉じて、ついとあさってのほうを向いてから、少し置いて】

そう、ひとに聞くのが一番早い。
……まあ、暇ならたまには迷ってみてもいいと思うけど。
でも私は基本そんなのご遠慮、やってらんない。暑いもん。

【ベンチに両手をついて、足を数度ぱたぱたと】
【させながら。この少女は、暇なら別に迷ってもいいクチ、らしい】
【……涼しければ】
【ただ、相手は知らないが。彼女、寒ければ寒いで文句言うのである。駄目なひとでした】

目的地があってうろうろしてることのほうが少ないもん。
地理とかそんな気にしたことない。

【きっぱりと、そんな即答】
【ここに来て間もないわけでは無いらしいが、まあ適当。ひどく適当】
【それから、右手の人差し指を立てて。口の辺りに触れてから】
【「それに。」なんて、続けて】

迷ったら、屋根とか登ってせめて知ってる場所探すし、それで十分だったし……困ったことない。

【そんな最終手段もあるから大丈夫、……らしい?】
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/07/03(日) 00:42:14.08 ID:bpt5FP8oo
>>737

えーと、ザクセンさん、でしたか?
…直らないときだってあるのですよ
それに、直るといっても100%同じになるわけではないです
………時に、下手に直したばかりに、残った傷が蝕み続けることもあるのです

【少女は、少しだけ寂しそうにそんな事をつぶやく】
【それはそちらに言ったというよりはまるで独り言のようで】
【一瞬だが冷めた目が戻った気がした】
【拭わなかった返り血が、ぽたりと地面に落ちる】

ご自由にどうぞ。
私の仕事は、その人を[ピーーー]ところまでです
もし、治ったら、私を怨むように言っておいてください

【振るった爪から放たれた彼女の魔翌力は、男を尚苦しめる】
【痺れを通り越した痛みは、しばらく帯電したままである】
【男の命を繋げば繋ぐほど、長く苦しめることにはなるが…】

【ぷい、とレインコートと男から視線を背けた】
【そちらからは見えないが、つーっと、何かが頬を伝って】
【じゃりっと音を立てて、本当にゆっくり遠ざかり始める】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/03(日) 00:42:56.07 ID:0ap5qaHDO
>>739

【「べん、きょう……?」】
【またも、不思議そうな声をあげ。キルと名乗った少女は首を傾げた】
【本当は、キル自身は勉強嫌いなどではなくむしろその逆】
【知らないこと、分からないことはちゃんと聞き、自分が納得するまで問いを重ねる性格なのだが】
【文字が読めず、書けず。主に路地裏に住む彼女が】
【しっかりとした知識を持たぬというのはある種当然のことだった】
【これで或いは、指導する人間がいたら話は別だったかもしれない】

【──指導、する】
【そういえば、彼女に親はいないのだろうか】
【もしくはそれに準ずる人間はどうだろう】
【もしいるのであれば、きっと彼女の精神はここまで幼くない】
【そして更に言えば──おかしいのだ】
【人と人の生活に挟まれた路地裏。言語に触れる機会がある路地裏で、ここまで言葉を知らないことが】
【──この、キルという少女。何かが、奇妙でもあった】
【しゃら、しゃら、しゃらり。鎖が、なる】


……、、つよい、から。……、へー、き

、、。……なに、さがして、る?

【単語の繋がりではなく、きっと口調で、この場にいることを咎められたと思ったのだろう】
【「強いから平気だ」と、どこか的外れにも聞こえる言葉を返し】
【路地裏を眺め始めた相手を見て、路地裏を見て、また相手を見てから】
【しゃらりと鎖の音を立て。キルは小さく首を傾げた】
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 00:45:12.21 ID:V0e5Nq320
>>741

おーいっ!そんなぁ・・・とこでなぁにしてるんだぁっヒック・・・

【唐突に下から響く声】

【見れば乱れた白いワイシャツにジーンズという出で立ちの女性が酒瓶片手に叫んでいるだろう】
【酔いのせいか頬に朱がさし、黒い瞳を持った目は半開き】
【なぜか土まみれとあまり清潔感は感じられない。】
【月光に照らされた彼女の黒い髪だけは土埃は払われ艶やかに風になびいている】

748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 00:45:35.82 ID:mnv3ZVzT0
【町中】
今日も暑いな…
少しくらいは涼しくてもいいのによー

【夜の町中をうだうだいいながら歩く白ねこをつれた17ほどの少年】
【白い無地のタンクトップに青いジーンズと夏らしいのだが】
【首もとの真っ赤な燃えるような色のマフラーが全てをぶち壊している】

あっちー…

『ふにー…』

【公園】
たまには夜空の中読書もいいですね

【公園のベンチに座り、分厚い本を読む金髪ロングの二十代の女性】
【青い神父服の腰をベルトで止め太股が見えるようにきて黒いホットパンツをはいている】

…すこし目が悪くなりそうですが

/どちらで投下しようかと悩んだ結果がこれだよ!
/好きな方選んでください
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 00:45:39.80 ID:RpDaneu3o
>>734

……やった…………。

【消滅していく谷山を見て、自らの勝利を知る】
【嫌なことを思い出すから、どんな形であれ人を殺すのは嫌であったが】

…………言われなくても。
貴方の分まで……、私は、"勝つ"……。

【谷山の遺した言葉を聞いたら、何だか心が前向きになった気がする】

【いつも通りの時間の流れの中ガラス玉と鍵を拾い上げ、鍵穴に鍵を差し込んだ】
【城の外に出たらクレプシドラに「チェルシー」と名乗るだけして、瞼を閉じるだろう】

/お疲れさまでした!
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/07/03(日) 00:49:11.73 ID:jalFYxi20
>>740 >>730

【攻撃終了、それとほぼ時を同じくして】
【能力による時空への干渉も、完全に断たれることとなる】
【クレプシドラは手を離し、盾を「車輪」に変じて懐に仕舞いながら】
【千鳥足に近い不安な挙措だが、谷山の幻影に歩み寄る】

【そうした時には、既に彼の姿は消えていた】
【乾いたところのある少年、特別な感慨は抱かない気で居たけども】

……本物はきっと、意地でも勝とうとするよ
だからきみは、紛れもなく、ニセモノ……だよ、ねぇ。

………どこで、変わったんだろうなぁ

【曖昧な意識の中で連ねた言葉は、感情の豊かなものだった】
【自分にとって「一番大事」な展望台での邂逅を、ふと思い出しつつ】
【歪んだ柱に支えられた決意も新たに、彼は危なっかしくも遺品を拾い上げる】

 【――彼らにそうさせたように、己を認めさせねばならない】
 【その対象が何者なのか、識る者はこの世には一人しか居ない――、――】

女の子ちゃん、有難うねぇ?
僕一人だったらきっと、火力不足でやられてたよ
ほんっと――凄まじい、光の渦だったなぁ

【そして鍵を開けようと試みながら、彼はチェルシーにそう問う】
【期待しているのは、「私こそ」の類の台詞であり】
【正義の輩としては卑屈に過ぎる思考かも知れず――が、】

【……それを聞くより先、転移後程なくして彼は気を失うだろう】
【どうやら、魔力の消費が相当に堪えたと見え――】


 【どんな夢を見ているのかは、誰も識らない】


//お疲れさまでした!
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 00:52:27.35 ID:6vCFmtfq0
>>746

………………―――?

【ガクッとよろけてそのまま屋上から落下しそうになるが、そのまま持ちこたえる】
【がばっと顔を上げて心底奇怪そうに少女を眺めた後に少し悲しそうな瞳をして】

貴女………親は?家族は?友達は?保護者は?まさか孤児?

実はね、私も孤児なんですよー生まれた時から一人ぼっちだった、教会に拾われるまでは
捨てるならなぜ作ったんでしょうねーハハハハハハハ

だから私にはその教会の主の神の法こそ絶対なんですよ、それ以外の法はいらない
それに逆らうモノもいらない、だから

へぇ、貴女強いんだ?どうですか?私と同じ仕事でもしてみませんか?

【一瞬、この世の全ての闇を孕んだような瞳になるが、すぐに笑顔になる】
【そして冗談っぽくそう首を傾げて問いかける】

うーんとね、いたんしゃっていう悪い人を探しているの……

こんないい夜だからね、さぞ気持ちいだろうねぇ……フフウフフフフフフフ
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/03(日) 00:52:38.59 ID:7S6raeYBo
>>744
暑いから....ですか。
私はそんなに気にしませんがねぇ
【少々残念そうに言う】
【それでも笑っていたが】

うろうろしてるって...学校とか言っていないのですか?
【彼は少女の見ながら疑問に思いながら言う】
【もちろん、この世界で学校に無事通える人間には限りがある事を彼は知らない】

屋根を登る...ですか。
できない事も無いでしょうけど...ちょっと...
【流石に遠慮するみたい】

それに...私は気が付いたらこの街にいたので、もしかしなくても貴女異常にここの地理に弱いのですよ

【気が付いたら.....この言葉からして、彼は異世界人だろう】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 00:52:44.19 ID:Pw4Dz77Xo
>>747

ん? ……おいおいこれはまた、変わった客人だ

【声をかけられ、視線を下に向ければ明らかに酔っ払った人間が一人】
【面白半分、呆れ半分の苦笑いと共に小さく言葉を呟く】

別に何も。強いて言うなら修行ってところだ

【立ち上がりはせず、顔だけを向けて返事をした】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 00:58:05.79 ID:yF88xzJVo
>>745

………いいや、全てのモノは直る
直らないものがあるなら、僕は廃業したっていい

傷を残すのは、そしてそれが何かを蝕み続けるのは、作業が下手だからだ
大体、直したそれが100%同じなわけがない……それは、また違った100%なんだから
………僕は技術士だ。理想論だ、なんて思うなよ

【「ジュウ」という音と、肉の焦げる臭いが周囲に満ち―――】

【『ザクセンで合っている』と言う彼の論理は、徹底的に少女とは逆行していた】
【だから、自然と言葉もきつくなる。然し言葉が本当であれば、彼は技術士で】
【口を突いて出るそれらは、きっとその職業からくる誇り―――それ、であるらしく】

【―――バックパックを左肩にかけ、男を右肩に担ぎ上げ】

…………、………覚えてろよ。

【と、短く悪党のような不思議な台詞を残して「ギュッ」という音と共に彼は消えた】
【やがて表通りからいくつかの悲鳴が聞こえ、ザクセンはその中を病院へ走るのだが】
【その彼は様々な感情に流されてか――――終ぞ少女の頬に流れるモノに、勘付くことすら無かった。】

/お疲れさまでしたー!
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)[sage]:2011/07/03(日) 01:00:33.78 ID:bpt5FP8oo
>>754
/お疲れさまでした!
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/03(日) 01:01:53.17 ID:ZyPX8gf30
>>752

もうちょっと涼しくなったらお散歩がてらにはいいかもしれないけど。
今は無理、これからの時期はもっと無理。
……いつ夏終わるんだか、もう終わってもいいくらい暑いのに。

【やっぱり彼女、暑いのはどうしても駄目、らしい】
【ふるふると首を振れば、鈴がからころと鳴いて】
【まだ夏始まったばかり、なのだが。こんな調子で越夏出来るのか。微妙に不安である】

……行ったことないや。

【※真顔】
【それも、「そういえば」とか、そんな風なノリ】
【ひどく軽く、どうでもよさげに。言って、首をかしげてから】

親に教わってたの。

【そんな補足を置いて】

……そう、じゃあひとに聞くのが一番早いかもね。

【屋根>>ひと】
【少女の脳内では、そんな順位……らしい。どういうことなの】

…………ふうん?
転移魔術でも踏んづけた? それとも別の場所から来たのかな。
だったら、……、知って、るひとにひとり、いる、けど。

【ざり、と。靴で地面を擦って、目を伏せる】
【知り合いにひとり居るからと言って何になるでも無い気がするのだが】
【まあ、ひとり。知り合いに居るらしい。そんなにレアではな、い?】
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 01:08:13.84 ID:V0e5Nq320
>>753

そんな物騒なもので?

【疑りそうな眼で男を見る】

ま、いいや的が木でも鳥でも人でも・・・とりあえず今からそっち行くから怪我したくなかったらどいててね。

【と行った次の瞬間に女の足からジーンズを突き抜けバイクのマフラーの様なものが先を様々な方に向け飛び出る】

ジャーンぷ。

【といきなり男より高い位置まで女の体が宙を舞い・・・落ちてくる男の上に】
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/03(日) 01:08:57.15 ID:0ap5qaHDO
>>751

……、。ひとり、だ。
んと、……「おや」も、「ほご、しゃ」も、いな、い

【「親」「保護者」──これらの言葉を、一応キルは知っているらしいが、ただそれだけ】
【言葉としては知っているが──実際どんなものなのかを、知らないのだ】
【母の温もり、父の優しさ、家族の──そういったものを】
【もしかしたら、「そういったものが存在している」ことすら、知らないのかもしれなかった】

……、、きょー、かい。きょーかい、なら、しってる、ぞ。
ぃくす、、が、いって、た。

【何度か相手の言葉には頷きを返すも】
【口を挟もうとすれば、続く台詞に掻き消され】
【結局彼女は、「教会」のことを知っているとだけ、そう応える】
【「ぃくす」とは恐らく人名。教会の人間の名前なのだろうが──はてさて】
【ぃくす、なんて名前の人間が教会にいただろうか】
【この、言葉が拙い少女ねことだ】
【きっと、とある人間の名前をそうやって、間違えて覚えたのだろう】

────、、「いたんしゃ」
……。。、「かみのほ、う」に、、「さからう、もの」……、か?

【そして、最後の言葉──「いたんしゃ」に対して】
【キルは、自分で捉えた言葉の意味が正しいかを相手に尋ねた】
【言葉の上では、知らないといった雰囲気の単語】
【しかし彼女は、単語の意味を推測してみせた】
【──学習、している】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 01:10:43.88 ID:Pw4Dz77Xo
>>757

おいマジか……!

【女がそう言い、実際に真上へ来たのを視認してから大慌てで双眼鏡とライフルを引っつかみ、数m離れた位置でしゃがみ込む】
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/03(日) 01:11:49.76 ID:7S6raeYBo
>>756
親に教わっていた....だったら大丈夫...いやいや、学校ぐらいは行かないと
【一瞬安心したが、やっぱりダメみたいです】

【義務教育は無いのか....と小さく言った】

転移魔術....?そんなものがあるのですか...? とてもじゃありませんが、信じれないので

【魔術...どうやらその目で見た事は無いようだ】
【とにかく、何らかの形でここに来たのは確かのようだ】

知り合い...ですか? その転移魔術にくわしい...

【興味を持ったのか顔をグイと少女に近づける】

【でも...と付け加えて】

魔術とかあるって...ここは一体何処ですか?

【彼はポツリと呟いた】
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 01:19:16.02 ID:V0e5Nq320
>>759

いたた・・・受け止めるとかしてよ気が利かないなぁ・・・

【どいてろと言ったのに】

あ、そういや修業ってなんでそんな修業してんの君。
もしかしてマタギとか猟師とか?
ちなみに的は何?

【的はなんでもいいと言ったのに・・・】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 01:20:27.55 ID:6vCFmtfq0
>>758

そうですかぁーまぁ世の中そんなもんですよね、だから何かにしがみつくしかない
だから私は教会にしがみついたのでしょうねぇ……フフ…フフフフフフフフ

そうですかそうですか、そのぃくす≠ウんによろしくお伝えください

貴女ももし何か困ったら教会に来るといいでしょう、温かい食事とベットもありますよ

【ニッコニッコと笑いながらそう優しい口調で言う】
【自らの生い立ちや、境遇に対しての不満は口にしていない、少女に対しての配慮か】
【特に詳しく聞き出そうとはしないで、そこで話を区切ってしまった】

そうですそう!いやーキルちゃんは賢いですねぇ!!!

異端者を削除するのが私の仕事なんですよぉぉぉ!………DUST to DUST……てねぇ

…………キルちゃんは異端者じゃあありませんよねぇ??

【ニッコリと微笑みながらそう首を傾げて問いかける】
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/03(日) 01:21:34.96 ID:ZyPX8gf30
>>760

……だって別に勉強できなくたって困らないし。
…………別に。

【なんて、きょとん】
【本気でそう思っている、らしく】
【「それが何か?」なんて。言うように、相手をじぃっと見つめ返してから】
【相手の呟きは、どうやら聞こえなかったらしい。こちらには返すことはなくて】

見たことない、……けど。
多分ある、と思う。……いや、見たことないけど。

【言っておきながら、見たことがない、なんて】
【まあきっとあるだろう、なんてそんな認識】
【ふわふわと曖昧に手を動かして、何かを表現(?)していたのだが】
【そのうちに諦めたらしい、ぱたりと手を落として】

…………や、そんな知り合いは居ない。
居るかもしれないけど、しらない。
他所から来たひと、知ってるけど。おしえたげないの。

【転移魔術とか、そちら方面ではなかった、らしいよ!】
【そんな曖昧な言葉を返してから、次いだのはどうも意地悪に聞こえそうなそんな言葉で】
【目を細めて、視線をまたあさっての方向へ】

……さあ、それもひとに聞いたら分かるんじゃないかな。

【やりながら、どこかのだれかに完全なる丸投げ】
【「ほら、いっぱいいるし。」なんていいながら、ひとびとを指差した】
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 01:22:58.71 ID:Pw4Dz77Xo
>>761

生憎と落下物を受け止められるほどの力がなくてね

【呆れ声で返しながら肩をすくめる】

(何だ食いつくか……)

【的や修行の理由を尋ねられ、一瞬だがめんどくさそうに視線を逸らした】
【修行というのは嘘なのだが、食いつかれるとは思わなかったのだ】

傭兵なんだよ。いや、実際は何でも屋が近いか

【修行の理由に職業を答え、あえて的に関しては何も言わない】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/03(日) 01:37:35.10 ID:0ap5qaHDO
>>762

ん!
ぃくすも、な。そー、いって、、くれ、た。
おまえ、、も……ぃくすと、おなじ、だな。

【相手の言葉に、こくんこくんと2度頷き。しゃらんしゃらんと鎖の音がした】
【浮かべた表情は、子供らしい純粋なもの】
【知っていることを話すのが嬉しくて、楽しいのだろう】
【──自分自身が知っていることが少ないから、なおさらだ】

【そして、己の言葉を肯定されれば、ぱっとまた表情を華やかせる】
【どうやら、間違った認識をしていないかどうかが不安だったらしく】
【咲いた笑みは、誇らしげなものでもあった】

わたし、は、、……ん、と……きょーかい、すき、、だ、ぞ?
ぃくす、も、、おまえ、も、、いいやつ、だ。、

さからう、、わからない、けど……
わたし、は……、。ん、と……、わたし、は、おまえも、、ぃくすも、きらい、ちがう。。

【「異端者」──その言葉の意味は理解できたものの】
【どうやら、「教会」のしていることをはっきりとは理解していないらしく】
【「逆らうもの」が具体的に何を差しているか、分からぬまま彼女は言葉を紡ぐ】
【相手と、「ぃくす」なる人物。己に優しくしてくれた人間は、嫌いではないと──】
【或いは相手の問いかけとは僅かにずれた答えをキルは返し】

【しゃら、しゃら、しゃら】
【ぶかぶかのコート、その両袖口から】
【千切れた鎖のさきっぽが、小さく顔を覗かせていた】
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 01:38:37.36 ID:V0e5Nq320
>>764

へぇー傭兵も傭兵稼業だけじゃやってけないかあ―。
あと傭兵たるものがか弱いレディ一人受けとめられんとはなぁにごとか!

【寝転がったまま文句を言う】

それと的についてさりげなく流したでしょ?

【しつこい】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 01:42:41.91 ID:Pw4Dz77Xo
>>766

普通に飛び込んでくるぐらいなら受け止められるが、放物線を描いていた場合、話は別だ

【そう答えながら右手でポケットから黒いバイザーを取り出して両目につける】
【夜だというのにバイザーをつけるのは行動としては不可解だろう】

どうだっていいじゃないか、そんなことは

【追求に対して、尚も答えることを避けようとしている】
【知られるとまずいのかもしれない】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 01:46:26.96 ID:6vCFmtfq0
>>765

フフフフ、そうですかそうですか、それならいいんですよ、ウンウン

【こくこくと頷きながら笑顔でそう言って、縁から降りて踵を返す】

今度会ったら一緒にお勉強しましょう、私の名前もその時に教えましょう
それまでいい子で過ごしていてくださいね……では私はこれで

貴女にも神の御慈悲がありますように……フフフフフフ

【そのまま屋上から去って行った】

//お疲れさまでしたー!
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 01:48:17.64 ID:V0e5Nq320
>>767

ふうん・・・まぁいい加減怒られそうだからいいや。

【立ち上がるとその場をどき】

的については聴かないし邪魔もしないからもう少しここに居ていい?

770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 01:52:35.14 ID:Pw4Dz77Xo
>>769

あぁ、構わんよ

【元の場所の近く、女から少しだけ離れた場所に座りこみ、双眼鏡でどこかを見始める】

で、そっちは何なんだ? 酒盛りをして迷ったという風には見えないが

【今度はこちらから、何故ここにいるかと尋ねた】
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2011/07/03(日) 01:53:28.97 ID:0ap5qaHDO
>>768

ん!
……、ぇ、と。また、な

【屋上を去る相手に対し、キルは確かに、再会を願う言葉を紡ぐ】
【──挨拶も、別れの言葉も】
【彼女は最初、なにもかも知らなかった】
【だけどそれを教えてくれた人が、人たちがいた】
【今会話をしていた人だって──新しい言葉を、教えてくれて】


……、…………まだ、、おぼえて、る。。
──わすれたく、ない、な……。。


【ぽつりと呟かれた一言は、夜風に溶け】
【しゃら、しゃら、しゃらり】
【鎖の音が、小さくなった】

/お疲れさまでした、ありがとうございましたー!
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 02:01:26.10 ID:V0e5Nq320
>>770

【その場に座り】

ん?まぁ大体そうだけど。
ほらさっきみったいに能力で飛んでたら落っこちちゃってさ。
いやー何か飲みながら飛ぶもんじゃないね。

【と照れくさそうに右手で頭の後ろをかく】

【どう考えても飲んでる者のせいです本当に(以下略)】

【もし注意力が強ければ風で髪がなびいたために露出した左耳に三日月の様な痣があるのに気付くかもしれない】



773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 02:08:09.35 ID:Pw4Dz77Xo
>>772

……能力者、か

【重々しい口調で呟く】
【世界中にいる特異な能力をもつ者の総称。誰もが知っている言葉だ】
【能力者は何人もいる。目の前の人間がそうであっても珍しくない程度には】
【しかし能力者ではない人間も確かにいる。そして恐らくはその方が”まだ”多い】
【そして能力者とそうでない人間には微かながらも壁があるだろう】
【そう、この男のように。無能力者はどこかで能力者が恨めしく羨ましいものだ】

【双眼鏡を下ろし、能力者だという女の方を見る】
【と、左耳に変わった痣があるのを見つけた】

変わった痣だな

【あまり興味がなさそうに言いながら、また双眼鏡で遠くを見始めた】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 02:12:34.53 ID:V0e5Nq320
>>773

え?

【左耳に左手で触れる】
【まるで無意識に隠すかのように】

・・・ねぇ傭兵なら人を殺したことあるでしょ?
何人くらい殺した人の顔を覚えてる?
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 02:15:22.27 ID:Pw4Dz77Xo
>>774

生憎と、それほど多くないな
毎日のように殺してるわけじゃないが、珍しいってわけでもない。特徴的なやつ以外は忘れたよ

【傭兵ならば殺人など珍しくともなんともない。顔を覚えているのは特徴的な相手ばかりで、それ以外は記憶にも留まらない】
【それもまた傭兵として当然なのだろう】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 02:28:55.97 ID:V0e5Nq320
>>775

私は最初の一人だけ。

どんな事をしている人なのか、良い人なのか悪い人なのか・・・そういうことは思い出せないけど・・・けど・・・。

その人には家族が居て・・・命令だったから家族も一緒に・・・

でも『全員』じゃない一人だけ・・・その人の子供だけ・・・生かして。

殺せなかった・・・なんで・・・・だろう・・・なんで

【膝を抱えうつむく】

怖くならない?殺した人にも家族や仲間が居て・・・今でも復讐心を抱き続けて・・・

殺した数だけ・・・そんな人が・・・・
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 02:33:43.32 ID:Pw4Dz77Xo
>>776

まぁ、よくある話だな

【膝を抱えてしまった女に対してさえ、淡々とした口調で”よくある話”と評した】
【傭兵をやっていればそういった話を聞くことも多いのかもしれない。理由はともかく、彼は今、この話を一切珍しがっていない】

ん? そうか、そんな考えもあるのか
思いつかなかったな

【怖く無いのか、という質問にさえもこの答え】
【当然、表情にも声色にも恐怖などなく、むしろ感心さえ窺える】
【本当に考えたことがないのだ】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 02:42:55.49 ID:V0e5Nq320
>>777

あっははははははははっ!

【男の答えに大笑い・・・邪魔しないと言ったのに】

あーあ、こっちがしんみり話してるのに素っ気なさ過ぎだって傭兵さん。

【立ち上がり軽く背伸びしながら言う】

そんなんじゃもてないよぉ

【そして体を街の方に向ける】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 02:47:06.33 ID:Pw4Dz77Xo
>>778

悪いな。初対面の人間の愚痴に、親切にしてやれるほど人格は出来てないんだ

【そう言った直後に双眼鏡を下ろし、スナイパーライフルを持ちあげた】

的が向こうから来たようだ。今度は酔っ払ったまま飛ぶんじゃないぞ
じゃあな

【別れの言葉を言うとすぐに廃虚から飛び降り、街とは別方角へ走っていった】

//お疲れ様でした
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(広島県)2011/07/03(日) 02:56:27.13 ID:V0e5Nq320
>>779

うん、バイバーイ

【男が去ると廃墟を飛び降り地面に立つ】

ようし逆噴射成功成功と・・・

【軽く屈伸をすると】

さぁて今更、正義サイドなんて私には都合が良すぎる。
とくれば悪役らしく正義に殺されますかぁ・・・出来ることならあの子がいいな・・・・

【独り言を呟き街の方へ歩いて行った】

/乙かれさまでしたー
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/03(日) 05:29:55.85 ID:7S6raeYBo
>>763
(学校は行かなくて良いのか...?)
【彼もキョトンとした様子】
【やはり学校を行くのが当然だと思っている】

【どうやらこの世界に来て間も無いようだ】


おや、それは悲しいですね
ちょっとよそ者には厳しいですよ

【肩をすくめながら】
【にっこりと笑いながら言う】

【全く悲しそうには見えないが】


やっぱり、他人に聞くのが一番でしょうかね....
初対面の人と話すのは緊張しますが....

【彼はゆっくりとベンチから立ち上がり言う】
【その視線は道を歩く多くの人々を見ている】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 08:53:32.21 ID:zCgcPOZp0
【路地裏】

「くふふ……朝っぱらから、何の冗談じゃ?」
……ただ散歩してるだけで冗談呼ばわりしてくるそっちこそ、どういう魂胆だよ……

【銀色のウェーブがかったロングヘアーに、黒のライダースーツで全身を固めた、目元をサングラスで隠す、毒々しい赤い口紅が印象的な女性が】
【路地裏の暗がりに向かって、うんざりした様子で言葉を発している】
【どうやら、その暗がりの向こうには、何者かが居る様だが――――】

【その細い首筋には、『Canossa 616』と刻み込まれたプレートのついた、金属製の首輪がはめ込まれている】

「まぁ、そっちについては何でもいいわい。わしはな?
…………どうせこれから、獲物を漁りだすんじゃろ、ん?」
…………

【暗がりの向こうから聞こえてくるのは、老齢の域に入った男性の声】
【その声に、サングラスの女性は益々顔を顰める】
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/03(日) 12:40:44.80 ID:hJ2FJKGSO
【とある大型デパート。そこはファッション関連に始まる幾つもの店が内包された大型複合施設であり】
【人の活気に溢れたその場所の一角、紳士服の並ぶ店。先々週には父の日商戦で賑わっていただろう場所】

【ネクタイを品定めしているらしいこの男は、店員が迂闊に声を掛けられないある理由を持ち合わせていた】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に赤眼、黒のシャツにグレーのジーンズ。ここまでに別段恐れられる要素はない】

 紺…? いや、黒か? ああ紛らわしい、見分けつかねえな。
 ――…あと3年で還暦だったか、面倒だし早々と赤にしとくのもアリだな…

【かれこれ30分、独り言を並べて同じ場所にいることも、まぁ店員が寄らない1つの原因となり得たが】
【何よりも、洒落たデザインで背に刻まれた機関の紋章が、店員達への物言わぬ警告信号となっていた】
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 12:41:04.29 ID:oIWUk0gF0
【君が、誰かが、それを望むなら】【貴方が、お前が、それを望まぬなら】

【どちらにしても、君たちお前たち貴方たちに選択肢は無い】
【外道の炎を従える、黒のスーツを基調とした男が決定権を持っているから】
【黒髪オールバックで、蛇のような嫌悪感を抱かせる目をした男がそれを強制するから】

【と言う事で、今日も今日で氷の国の、人気のない公園でカップルの感情を一部残し弄ぶという】
【犬畜生以下の所業を何の躊躇いも無く、心底楽しそうに行っていた】

クククッ…今日もよく燃えますねぇ
猜疑心と敵対心のみを残したことによる光景はおぞましいかな?
いいや、おぞましくない。ただ滑稽な喜劇に過ぎない。そうだ、喜劇。

【劇作家気取りの詐欺師は嗤う。一方向に狂わざるを得ない役者に対して】
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 12:58:54.40 ID:t3FWgegNo
>>784

【公園に近づく、1つの足音】

(んー…面白そうな事……してるなぁ…)

【黒の短髪に、淀んだ黒の双眸】
【黒のスーツに、カーキのモッズコートを着た所謂青島スタイル】

【年齢は見た感じ、20歳前後と言った辺りだろうか】
【身長は170後半程、瞳の淀みにさえ気付かなければ、さわやか系に分類されるかもしれず――】

【青年は、その行為を視認しても、咎め様とはせず】
【にやり、――口元を卑劣に緩めるだけ】
【青年も、彼と同類項に纏められる人間なのかもしれない】

【足音は段々と近くなり、やがて、近くまで行くと青年は緩められた口を開くだろう】

楽しそうな事…してるね……
よかったら…俺にその炎の事…教えてくれないかな……?
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 13:12:57.62 ID:oIWUk0gF0
>>785

【不意に届く声に振り向くこともせず、ひじから先が無い、外道の炎で補っている左腕も反応しない】
【声を聞くだけでまともじゃないことは理解できた。これを楽しそうだと言えるのはまともな感性ではない】
【そして、炎の詳細を暴こうとしている。この一点においては警戒している。自分の能力を容易く話すものでは無いから】

…「楽しい」ですか
おや、君もこっち側の人間なのかね?

【声の色は平坦で】【男の態度も平坦で】
【つまり日常的な会話をしているような様子だった】

見ず知らずの人間に教えるなんてことは出来ないねぇ
あまり見せるものじゃあないのでね。
それと、人の事を知りたければまず自分からではないのかね?

【黒の淀みは更に色濃く】
【昼とは思えないほどに澱んだ、重苦しい空間】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国)[sage]:2011/07/03(日) 13:15:42.75 ID:/FLPgwyAO
>>738
【ず──ず、ずず───】
【亀裂に向かって突き出された刃は卵の中へと沈んでいく】
【終始気味の悪い動きをしていたそれはピタリとその動きを止めた。護の刀の特性が卵に対して相性が良かったことが良かったのだろう、次の瞬間弾け飛ぶように消滅した】

【その後】
【セシリアは右肩の治療をしてもらう為に病院へ行き、右目の視力は戻らず、肩から顔にかけて根が這った痕も残ってしまうことを告げられる】
【結局入院することになるが、病室でさながら協会での懺悔のように自らの過ちを滔々と語った】
【路地裏での殺人行為、氷の支部に捕らえられている南雲利織への暴行、etcetc....】
【自分の行為におぞましさを感じ、被害者達の怨みを想像し、犯した罪を清算しなくちゃと言いながらも身体はがちがちと震えていた】
【護がいることで罪を直視する勇気が出たが、やはり恐ろしく、恐ろしく】
【愛情、安心感、恐怖、後ろめたさ、様々な感情が綯い交ぜになり、吐き気を催してくる】
【護があの時セシリアを見付けなければ、この後も一人だったならば、きっときっと、そう遠くない内に壊れていただろう】
【情報端末は支部に置いてきた。ドッグタグも家の引き出しの奥に仕舞ってしまおう】
【今はただ絶対の安心感を持てる、この場所で、自らの所業を悔いて悔いて】
【義足に刻まれた数字を指でそっとなぞり、またずきりと心が傷んだ】





/中途半端に終わらせると次の絡みが何時になるか分かったものじゃないのでがっつりやらせていただきました。長期間ありがとうございました!!とても楽しかったです!!
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 13:25:40.49 ID:t3FWgegNo
>>786

こっち側――
否定は…出来ないよ…?

【依然として、口元は緩められており】
【口から発せられたのは、肯定の意を孕んだ言辞】

うーん…俺もあんまり自分の身分をバラすのは好きじゃないんだけど…

"機関員≠チて言えば大体の素性は……分かるかな?


【口元を閉じ、眉間に皺を寄せて、顎に手をやり、うーんと悩む素振りを見せ】
【この世界における悪の代名詞】
【機関に所属していると言えば、どのような人柄かは見当が付くだろうとの答えだった】
【この行為を楽しい、と言った時点で、人柄は容易に想像出来るのだけれど】

【そして、青年は"機関員≠ナは無く、支部長代理の役職に就いており】
【でも、知る術はあまり無いのもまた事実】
【これから先、知る事に成るかどうかは、彼次第だろう――】
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/03(日) 13:31:33.01 ID:ZyPX8gf30
>>763

【きょとん、きょとん】
【ほんの少しの間、そんな表情だったのだが】
【そのうちに、そんな表情も無くなれば】
【何事も無かったかのように、学校の話は軽く流して】

だって、……教えたくないもん。
だから教えない、自分で見つけろ。
……うろついてたら会えるんじゃない? 適当に言ったけど。

【悲しいと言われようと、どうも教えたくないらしく】
【見つけろなんていいながらも、その人の特徴なんかは言わないし、なんだか適当なことばっかり言っているし】
【視線はあさってのまま、「私は会って無いけど。」なんて、ぼそっと付け足して】

いろいろ教えてくれる優しいひとだといいね?
私優しくないから、ほら。ね?

【優しくないから教えませんよ、なんて】
【面倒なだけじゃないか、とか。そんな突っ込みを入れたくなるようなことを言ってから】
【あさっての視線を、歩くひとびとのほうに戻して、首を傾げて】

……じゃ、解決策も見つかったところで。
私、眠いから。

【「帰る。」とは口にしないが、まあ。帰るのである】
【ふらりと立ち上がって、緩く手を振ってから】

またね。

【短く残して、ふらりと、歩くひとたちの中へと身体を潜らせれば】
【そのまま、細い身体は紛れてしまって。いくら探そうとももう見つからない、のである】

/申し訳ないです、普通に寝てました。
/そして、今夜は用事が入るかもしれないのでこれで。おつかれさまでしたー
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 13:36:55.72 ID:oIWUk0gF0
>>788

【機関員】
【確かにそれだけで事足りた。思わぬ出会いであり、待ち望んでいた出会い】

【自身の左腕を奪った剣鬼が原因で関心が向いた【カノッサ機関】】
【自身の能力を全否定した女がもたらした情報が原因で加入する意思を固めた【カノッサ機関】】
【その目的は一つ、いいや二つ】
【一つは自身の左腕を奪ったあの女に絶望を与えるべくあの女の寄る辺を完全に壊す事】
【二つは混沌と狂乱と絶望渦巻く世界を作ってみたいという事】

ええ、わかりますとも。
君はカノッサ機関・氷の国支部の人間なのかな?
かつて出会った機関員は私が作った人形を全否定した。
私が為せる行為をすべて否定した。
だが君は私の所業、人の感情を燃やし、醜く狂わせるという事を「面白そう」だと言った。
詰まる所、君は氷の国の支部の人間だろう?私と似たような感性を持っている人間だろう?

【話の合う友達を見つけたかのように急に饒舌になる男】
【背を向けていたが、発言の後、胡散臭い笑顔と共に青年の方へと振り向いた】
【服と左腕を構成している外道の紫炎はゆらゆらと風になびいている】
【それ以外は靡く事も無く、そこに澱みとして存在している】
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 13:48:31.27 ID:t3FWgegNo
>>790

ごもっとも…氷の国支部の人間だよ…俺は……

ま…「面白そう」と言ったから氷の国支部の人間…というのはよく分からないけど…
君と似た感性……ってのは確かだよ…

【氷の国支部の人間である事を隠そうともせず、口元を緩める青年】
【言葉通り、彼の言葉を理解は出来なかった】
【だけど、今はそんな事気にしなくて良いだろうという風に、ふっ、と笑みを零し】

それで君は……機関にどのような感情を持ってるのかな……?
否定された事による…恨みかい……?

【一つ、抱いた疑問を言葉に変えて】
【もし、恨みがあるようであれば、その芽は今摘んでおくべき――】
【尤も、彼が支部に入れば、優秀な人員と成る、――その気持ちも少なからず存在はしている】

【この問いの答え、どう答えるかによって、これから先の対応はかなり変わる事になるだろう】
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 13:58:57.80 ID:eYwl+pSpo
【公園と言うには荒れすぎていて】
【荒地と言うには緑が多くて】

ーそんな所…どこかの広場ー

【大きな木が一本そびえ立ち、まわりは草木が生い茂る、】
【昔は大きな公園だったのだろうか?その中心には広く拓けた学校のグラウンドのようなスペースが有る】

【そこで元気な声で叫びながら、一つの的と戦いを繰り広げる少女が居た】
【戦いと言っても、その的は自分で作ったのか、その古びた木を地面に突き刺し、それに向かって打ち込みか、そんな事をしているのみ】

【その動きは、どこの流儀かも解らぬ動きであ一端の格闘家、武道家が見れば、全く型などなっていないと思うだろう】
【だがその少女の動きは人では無く、まるで獲物を狩るもの、その身のこなしは虎のように素早く、その跳躍は人のものとは思えない】

【片腕に、長い鉤爪を装着して、その的に向い斬りかかり、修行か遊びかは解らぬが、体を動かす少女がいる】
【その少女の近くの木には、その同じ鉤爪が、もう片腕に付ける物だろうかその物が、紐に結ばれ枝にかかっている】

はぁーーーーー!!!
あたあーー!!
【などと、叫びながらその元気な声は、近くに入れば気付くだろうか、幼いその活発な声、】
【そんな声に気付くだろうか】

【木はまだまだ倒れない、爪の切り傷が無数についているのみである】


793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 14:02:33.28 ID:eYwl+pSpo
>>792
/申し訳ない…投稿した直後に用事ができまして
/この投稿は取り消しとさせて頂きます…申し訳ない
/レス消費失礼致しました
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 14:03:28.48 ID:oIWUk0gF0
>>791

【否定されたことに対しては何も恨みを持っていない】
【むしろその場で適材適所が明確になった】
【だからむしろ感謝している。自身が適合できない場所で行う仕事ほどやりにくいものは無い】

別に…恨みなど持っていない。むしろ否定されたからこそこの場に出向いた。
人間皆同じではないのだ。否定する人間だっている。
だが求められるのであれば―――私はその要望に応えるだけだ。
そして私はその要望に応えた先のものを見てみたい。その世界で生きたいのだ。

【男の本心の一部。と言っても本心の7割を占めている】
【混沌の世界は素晴らしい。人が醜い本心を剥き出しにすることをためらわない】
【剥き出したことによる狂気は誰にも止められない。人類が滅ぶまで加速し続ける】

この回答では不服かね?カノッサ機関。

795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 14:06:39.88 ID:zCgcPOZp0
【路地裏】

【――――がすっ――――ぐしゃっ――――ぎちっ――――ばきっ】
【異常な、異質な、小さいノイズが響く】
【世間の掃き溜めの様な、小悪事の象徴たるその空間においても、その音はあまりに異質で――――その発生源は、更に異常だった】

――――やット、大人しクナりやガった…………

【黒い質素なドレスの下に何故かズボンを履き、表が青で裏地が赤と言う不気味なマントを羽織り】
【手には先端に玉が施された細い金属製の杖を持ち、悪魔のような意匠をした禍々しいデザインの金の冠を被った】
【腰まで届くような銀の長髪が印象的な「少女」が】
【くい、と左腕で額の汗をぬぐいながら、何かを見下ろしている】

【そこには、両手足を杭の様なもので地面に打ち付けられ、痙攣しながら気絶している一人の男】
【じくじくと血を流しながら、処刑を待つ罪人の様に地面に縫い付けられていた】

サて…………こイツの効能ハ、初メて試す事にナル…………
上手く、行クと思ウケドよ…………上手く行ケヨ?

【明らかに、地面に突き刺された男は『被験者』】
【それを見下ろしながら、少女は歪んだ笑みを浮かべ――――そうして、左手を男に向けて、何らかの術式を展開し始める】

【――――杖を握りしめている右腕の肘周辺が、皮膚病にでも掛かった様にどす黒く変色し】
【その変色範囲の中心には、黒い光沢を放つ『石のような物体』が、半分顔を出して埋め込まれていた】
【更にその傍らでは、片腕だけが長く太い人形が、少女の肩にしがみつく様にして止まっており】
【これから始まる事を見る事を拒絶する様に、少女の首の後ろに隠れていた】
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 14:19:42.65 ID:t3FWgegNo
>>794

……、――――

満足……いや…十分過ぎる答えだよ…
君こそが…俺の求める人材なのかもしれない……

【自分が望んだ答え】
【完璧過ぎる答えが耳に入り、心は躍り――】

ねぇ――
―――氷の国支部≠ノ加入する気は無いかい……?


【気が合うだけでは無い、狂気≠サの名に相応しい能力を持っている】
【これほどまでに、欲しいと願った人材は無く――】

【支部長代理≠ヘ、右手を伸ばす】
【彼が、手を握ってくれる事を願って】
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 14:21:07.85 ID:6vCFmtfq0
>>795

あらあらこれは………もしかしなくてももしかするのでしょうか…ハハハハハハハ
嫌だ嫌だ、どうせなら月の綺麗な夜に出会いたかった、素敵な出会い

【ふと、後ろから綺麗な声が聞こえてくるだろう】
【それに加えてコッコと軽快に靴を鳴らして接近してくる足音があるだろう】


こんにちは化物さん………いいお天気ですね、でもこんな寂れた路地裏じゃあお天道様も良く見えない

【腰まで伸びる綺麗な金色の髪に左目のみを覆う前髪】
【右目は碧の瞳で、フードを取り外した修道服を着ている】
【さらに首からは十字架のネックレスを下げて、両耳にも十字架のピアス】
【全身を黒い外套で包んだ、割と起伏に富んだ体系の18歳程の少女】

【異様な光景を目の当たりにしても意に介さず、にこやかな笑顔でそう問いかける】
【だがその笑顔はどこか影があり、不気味である】

【その少女はちょこんと首を傾げて、再び口を開き、歌うように告げる】

今ここで懺悔し、主に助けをこうなら全力で救ってみせましょう
抗うなら DUST TO DUST………塵に帰りなさい…ウフフフフフフ…アハアハ
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 14:29:18.42 ID:oIWUk0gF0
>>796

―――……ええ、喜んで
私、雨宮伊織はカノッサ機関氷の国支部に喜んで加入しましょう

【珍しく本心からの笑みを零し】
【外道の炎で構成されていない右手を伸ばし】
【本心から握手に応じた】

【なるほど。流石は氷の国支部】
【こういう人種がいるならば喜んで快適に仕事ができそうだ】
【どこぞの正義は言っていた。力を合わせれば何にも打ち勝てると】
【その通り。だが、そう、だが】【それは悪にも当てはまろう】
【ただ感情のない人形で遊ぶよりも、特定の感情に縛られ、弄られ、壊れていく人間、人外】
【それらに干渉し、鑑賞する方が楽しいと思えた】【だから握手に応じた】
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 14:37:40.63 ID:zCgcPOZp0
>>797

――――ッち、何か来ヤがッタか……

【男に向けていた左腕を引っ込め、術式を中断する少女】
【素早く後ろを振り向き、接近する人物が何者か、捉えようとする】

…………散歩か?
よクモまぁ、コンな危なイ場所を歩けルモんだナァ、おイ…………

【世間話でもし出しそうな風情の、修道服の少女の姿が杖の少女の目に映る】
【対する少女の口調は、どこか相手に絡む様なそれだ。表情にこそ現われてはいないが、どこか機嫌を損ねている様な雰囲気を湛えて】

――――――――良いカ?
俺は、厄介事ヲ最小限に抑エタいと思っテル…………ダカら、わザワざこウシて忠告しテヤるんダ…………

【しかし、結局のところ、相手の少女はこちらの行いを『妨害』する意志があると、その言動から読みとった】
【ここで少女は、うんざりしたように表情を歪めると、その安定しないガタガタの発音で前置きの向上を口にして】

俺はナぁ……カノッサの屑どモヲ朽チサせル為に、色々とやッテんダ…………
こレも、そノ準備の一環…………てメェが、あノ屑どモノお仲間じゃネぇってンナら、邪魔すルンジャねぇ…………!
――――モし、カノッサの仲間なラ……是非もネェ……こコデぶち殺しテヤるよ…………こノ右腕の、礼も兼ねテナぁ…………!

【少女が口にするは、カノッサ機関への敵対と言う『正義』】
【しかして、その『正義』のために、こうして人を人と思わない、恐ろしい所業に手を出していると言う】
【そして、右腕を突き出し、魔力が渦巻くその杖を振りかざす。邪魔をするなら『排除する』と言うのだろう】
【――――右肘からの黒い魔力も、より一層強く感じ取れるはずだ】

(…………こいツ、まットうな聖職者ジャねぇナ…………楽シソうじゃねェカ、オい……!)

【――――この少女には、修道服の少女の口にする『警句』が、どこか楽しげな響きを孕んでいるように感じられた】
【もしそれが当たっていれば――――少女は『悔い改めさせる』事よりも『粛清する』事の方を望んでいるのではと、そう考え】
【『敵』として、何らかの行動を打ってくる可能性が高いと、そう判断した】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 14:58:01.39 ID:6vCFmtfq0
>>799

あらご心配ありがとうございます、ですがお構いなく、好き好んで歩いていますので
貴女のような方々を探しておりまして……まぁ基本的には月が美しい夜にしたいのですが…

まぁ天の光の中での執行もオツなモノという事で…ウフフフフフ

【にこやかな笑みを浮かべながらそう言い放ち、天を仰いで太陽の光に眼を細める】
【口元は清の権化のような完璧なまでのアルカイックスマイルを浮かべている】

何を言うかと思えば………残念ですが、私はカノッサなどではございません
見ての通りの教会≠フ―――異端狩りの者です……カノッサは我が法としても粛清すべき敵…ですが

粛清するのは我らが絶対主の法のみで良い……それ以外の法は異法です…異端ですよ

こちらとしても最後の忠告です、我が、主の法にひれ伏し懺悔なさい
さすれば主はその醜悪な異形も、貴女が犯した異法もお許しになられるでしょう…アハハハハハハ

ですが、抗う場合は…………制裁を与えて差し上げましょう……ク……クフクヒ…ヒヒヒ

私は穏健派のように甘くはありません………その肉を全て削ぎ落して差し上げますよ

【狂気を孕んだ笑みを浮かべてそう言い放つ、この少女は恐らく過激派≠ニ呼ばれる狂信者のようだ】
【過激派は異端と認定してモノは問答無用で滅ぼす集団、回答には気を付けたほうがいいだろう】

【もっとも、異形の少女に冷静な判断能力があるかどうかは分からないが】
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 14:59:56.61 ID:t3FWgegNo
>>798

【手が握られると、此方もぐっ、と握る力を強くし】
【これから起こる、狂った劇場を少し頭に浮かべくすり、と笑みを浮かべて】

これからよろしくね…
俺は宮下正次≪No.112≫…
氷の国支部の支部長代理をやらせてもらってるんだ……

【手を離すと、自慢げに話し出す宮下】
【その役職に何らかの感情を抱いているのは確か】
【誇りか、それとも上の立場に居る事から生じる優越感か】
【どちらにせよ、常人から見れば気持ちの良い物では無く―――】


さて…色々聞きたい話もあるんだけれど…
立ち話もアレだし……支部の方に行かない……?

【要するに、キンクリしませんかって中身が】

【キンクリしたのであれば、舞台はこのようになるみたいです】

【大聖堂・応接間】

【部屋奥に鎮座する大理石の暖炉は赤く燃え上がり】
【壁一面はダイヤモンドシュガーほどに白く輝いて】
【中央に備えられたテーブルと椅子には金の縁取り】

【宮下は椅子に腰掛けると、対面側の椅子に彼女を案内し】
【応接間奥から呼び寄せた、門番と同種のマスクを掛けた給仕係】

【ガスマスクの給仕係より、パッションと招待客の前に並べられたのは】
【ガラスカップに盛った「バニラネント・バニラ」と、薫り立つ「カフェ・オレ」】

このバニラアイスは……機関で商品開発した…「パルマネント・バニラ」だよ……?
美味しいから…是非とも食べてもらえると嬉しいかな……

【歓迎の一環だろうか、バイラアイスを食べる事を催促し】
【カフェ・オレを少し飲んで、戻し】

さて…1つ聞きたいのが……
君の腕を取ったのが誰か……ぜひとも知りたいなぁ……――

/過去ログ漁りで遅れました申し訳ないです
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/03(日) 15:13:39.07 ID:hJ2FJKGSO
【とある大型デパート。そこはファッション関連に始まる幾つもの店が内包された大型複合施設であり】
【人の活気に溢れたその場所の一角、紳士服の並ぶ店。先々週には父の日商戦で賑わっていただろう場所】

【ネクタイを品定めしているらしいこの男は、店員が迂闊に声を掛けられないある理由を持ち合わせていた】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に赤眼、黒のシャツにグレーのジーンズ。ここまでに別段恐れられる要素はない】

 紺…? いや、黒か? ああ紛らわしい、見分けつかねえな。
 ――…あと3年で還暦だったか、面倒だし早々と赤にしとくのもアリだな…

【かれこれ30分、独り言を並べて同じ場所にいることも、まぁ店員が寄らない1つの原因となり得たが】
【何よりも、洒落たデザインで背に刻まれた機関の紋章が、店員達への物言わぬ警告信号となっていた】
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 15:16:33.26 ID:oIWUk0gF0
>>801

【強く握られた手に狂いを込めてこちらも先よりも強く握った】
【笑みは零れる。狂いは滴り落ちる】
【離された手の後に自己紹介を受けた―――これは引きがいい】
【目の前の彼は支部長代理なのだから】

【そんなこんなでキンクリされ大聖堂の応接間へ】

機関は商品開発もしてるのですか…これは意外だ
では、遠慮なくいただこう。

【この場で毒を盛るとは考えにくい】
【だから素直に差し出されたアイスを口に運ぶ。案外うまいではないか】
【だが、頻繁には食べないであろうとも思っていた】

【食べているときにふと自身の腕をもぎ取った女について聞かれる】
【何か関心が湧いたのだろうと思い、自身が知りうる限りを答える】

ふむ…名前までは知ることができなかったが
どうやらカノッサ機関に強い恨みを持っているようだね
何が原因かは知らないが

【知っている。ゼーロという存在が原因だと言う事を知っている】
【だがそれはこの支部に所属している者の名である】

外見は紅い長髪に、胸にさらしを巻いてジーンズをはいていた
そして頭に角のようなものが生えていたね。
あと獲物は刀。能力は炎を操るもののようだ。爆発させ瞬発力を上げたりしていた。
私が知っているのはこれだけだ。
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 15:16:33.26 ID:zCgcPOZp0
>>799

…………チッ

【尋常な感覚から、どこか乖離している】
【自分自身が狂気に冒されている少女の抱くべき感想ではないが、ともかく彼女はそう感じた】
【やはり、である。この聖職者――――『厄介事』を、積極的に望んでいるタイプだ。そこに、厳粛さや慎みと言った物を、まるで感じ取る事が出来ない】

――――――――はっ、なるホど……よク分かっタぜ…………

【狂気の中に、どこか理性を孕む――――少女の『壊れ方』は、そんなタイプだった】
【むしろ『本能的・良心的なリミッターが壊れた』と、そう表現するのが一番適当なのかもしれない】

異端、異端……なァ?
お前ラノ『神』は、敵を討つだケニ非ズ、威圧し、脅すノヲ、喜びトシテるのか? そレガ尊い法なノカよ?
――――――――どノ口が『異端』ヲ言ウンだ…………教義を自分勝手ニ解釈し、押シツけル…………貴様の方ガ異端だロウガ……ッ!
ま…………貴様らノ教義に、造詣ガ深い訳でモ無いがナ…………
だガ、ハッキリ言わセテもラオう……………………貴様に神はいないッ!!

【『異端』とは、正統の教義に背く者、外れる者の総称である】
【それならば、この様な『無法』を喜んで実行する相手もまた『異端』だと、『卵』の狂気に冒された少女は反論して】

――――残念だガ、こウナっタ以上、貴様にモ付き合っテもらウゼ!?

【先ほど中断した術式を再び展開し、地面に縫い付けられた男に向かって左腕を突き出すと】

お前ハ、俺の兵隊にナルんダ…………!
――――『パラサイト・カルネイジ』!!

【少女の左腕に魔方陣が展開し、そこから何かが取り出され、男の胸元に撃ち込まれる】
【その『何か』は、ボコリと男の胸に突き刺さり、埋没して】

「――――ウッ、おぐぇぇぇぇ…………うっ、ッグアアアアアアオオオオオオアアアッッッッ!!!」

【気絶していたはずの男の、獣の如き咆哮】
【瞬間、縫い付けられた両手足が爆ぜ、男は戒めを脱してその場に這い蹲る】

――――貴様は、コノ実験体と遊んデロ…………!
『神』に対しテ『面従腹背』しテル、屑メ…………!

【男の様子にチラリと視線を飛ばし、満足そうにその歪んだ表情を笑ませる】
【そして、再び過激派の少女へと向き合う――――が、この少女自身は、不思議と戦いの気配を感じさせない】
【――――言葉通り、戦闘は今から生まれ出ようとする『何者か』に任せようと言う魂胆だろう】
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 15:17:56.45 ID:zCgcPOZp0
/>>804安価ミス
/>>799>>800
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 15:30:09.16 ID:qdpIHS+ao
【公園――の隅っこ。誰かがあつらえたとしか思えない、一番端にあるベンチ】

【ひとりの少女が寝息を立てていた】
【容姿はというと、スラリとした痩駆の長身に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、狂気を湛えた紫色の双眸を持ち、腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーといった格好で】
【首元に伸びるNo.696とカノッサ機関の紋章が刻まれたドッグタグが日光を反射して鈍色に光っている】

【ベンチはそこそこ大きく、彼女は膝を抱えるような体勢で横になり、身体を丸めて寝ている】
【時々、少しばかり苦しそうに顔を顰め、胸辺りをギュッと抑え】
【その度に低く呻って、それが収まっては吐息を漏らしている】
【顔を覗きこめば――目尻は僅かに赤く腫れていて】
【もしかすると――泣いた後、なのかもしれない】

【普通ならば――公園で一人寝ているのもおかしな状況だが、微笑ましい光景なのかもしれない】
【だが、首元のドッグタグと、時折挟む苦しそうな寝息と、そして何よりも――】
【少女から滲み出るどす黒い魔翌力が、現実と乖離していて、なんとも近寄り難い雰囲気を齎している】
【そしてその中に、僅かだが含まれるのは“哲学者の卵”の黒い魔翌力――】

【そこらで遊ぶ子供たちの中には魔翌力を感知出来る子もいるらしく】
【数人は気味悪そうに少女を見て、挙句明らかに近づかないよう行動しているので】
【彼女がどこかおかしいというのは魔翌力を感知できない者でも、もしかすると気付けるかもしれない】

【尚、ベンチはどこかの後ろに隠れているという訳ではなく、広場の端にあるので、寧ろどこからでも視認できるだろう】
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 15:39:19.28 ID:t3FWgegNo
>>803

パッションさん…前の支部長がこういうのが好きみたいだよ……

【前の支部長、となると宮下は2代目となるのだろう】
【パッション、――その存在を尊敬しているのが分かる笑みを零し】

んー……確か…データベースにそんな報告が合ったような……
まぁ…いいや……

機関に恨みを持っている人間なんて…たくさん居るだろうしね……

【思い当たる節があったが、しっかりとは思い出せず】
【後で確認すればいいよね、――と独り言を呟き】
【宮下の言うとおり、機関に恨みを持っている者等、数え切れない程存在しているだろう】

じゃ…本題になるけど…
希望するナンバーはあるかな…?
いらないのなら…別にいいんだけどね……

【ナンバーズ、機関員の中でも特に優秀である事を示す其れ】
【一般的に数字が小さい方が地位的に上だと言われている】
【だが、選択は彼の自由。給料面でも、優遇はされるのだろうが―――】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 15:39:26.15 ID:6vCFmtfq0
>>804

あらあら残念です、本当は許しをこいて跪いた所を斬首しようと思ったんですが
まぁどちらにせよ結果は同じですからねーアハハハハハハハハハハ

【どちらにせよ始末するつもりであった、だが許しを請う相手を無慈悲に断罪する事でさらに喜びを得ようとしたのだろう】
【どちらにせよどうでもいいとゲラゲラと笑っていたが、相手の返答に顔を歪ませて、一気に殺気を辺りにまき散らす】

調子に乗るんじゃねェーよ異端者が!化け物が!屑が!塵が!異形が!
そのきたねー口で我らが教義を!神を語ってんじゃねーぞ!!!!!!!!!!!!!!

絶対の法の元に下らないモノは全て異端!外法!異教徒なんだよぉぉぉぉ!!!!!

我は神の代理人にして執行者……地上の神罰の体現なり――――
我が意思は神の意思!神の法を以って神に抗う愚か者を断罪するッッッッ!!!!!!!!

執行の時間です……AaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaMEeeeeeeeeeeeeeeN!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【その華奢な少女の体の何処から出したか分からない咆哮と共に黒い外套を脱ぎ捨て、修道服姿になる】
【ジャキンと袖から黒鍵と呼ばれる細長い儀礼用の剣を片手に3本ずつ、両手で6本構える】

【ドンと圧倒的な加速を以って、接近を開始する、恐らく身体強化の魔術を施しているのだろう】
【そのまま怪物≠フ完成を待たずして、目の前の少女に両手の黒鍵で斬りかかる】

【この黒鍵は、聖堂による洗礼+聖結晶グランドクロスを製錬して作られたもので、恐ろしい断罪と退魔の力を秘めている】
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 15:42:39.58 ID:tOz0v2Sa0
>>806

あの〜、大丈夫ですか

【奇妙な女性が穏やかな声でそう話しかける】
【髪は黒のロングで黒い修道服を着ているのだが、その両手には手錠がはめられていた。】
【しかも一つではない、手首から肘まで、びっしりと手錠がはめられていたのである】
【鎖も短めで、日常生活に不便するのは当たり前だろう】

【少女が目にすればどう思うのだろうか】
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 15:46:56.26 ID:oIWUk0gF0
>>807

ほう…それはそれは。
なかなかに面白い趣味じゃないか。

【愛想笑いのような笑みを浮かべ相手を見る】
【前支部長なる存在を尊敬してるように見える】
【自身には尊敬できる対象はいない。尊敬する気など更々無いから】

【機関に憎悪を抱く人間は数知れず、それだけでは特定に至らないのだ】
【不特定多数の憎悪。それが特定の邪魔をするのだ】
【思い至らないという事を視認しその後希望するナンバーを聞かれる】

―――……別にナンバーは要らないですねぇ。悪を為すのにそれが必要だと思えない。
それが無くてはいけないという規則ならば空いているナンバーを貰いますがね。

【ナンバリングなどは必要ない。イレギュラーナンバーもいらない】
【ただ確かな悪意としてあればいいだけである。それにナンバリングをすることは愚かしい】

811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 15:52:35.85 ID:qdpIHS+ao
>>809

【意識の外から声が聞こえてくる――】
【眠っていた脳が覚醒し、眼の前にいるであろう人物を確認しようと、重い瞼を薄く開く】
【寝ぼけ眼から見えた風景には所謂シスターと呼ぶにふさわしい風貌の人物が立っていて】

………んぅ……

【混濁した意識を取りあえず正常にしようと、眼を擦る】
【その直後】

――っ……

【胸が痛んだのか、顔を顰め反射的に手に力を込める】
【皮肉にもそれが作用したか、覚醒までの時間を早めることとなり】

あなた……だれ……?

【ようやく目の前の人物を認識したらしく、声をかける】
【しかしまだ意識ははっきりしていないらしく、おそらく『真っ黒い人』くらいにしか思っていないだろう】
【手錠に気付くにはもう少しだけ、時間がかかるだろうか】
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 16:00:04.33 ID:zCgcPOZp0
>>808

(――――――――こんナカスを、『教会』は野ざラシにしてんノかよ…………オイ
存外、便リネぇな…………勢力の割ニ、あるイハ、だカらコソか…………穴ダラけの組織じゃネぇかヨ……!)

【――――自ら、化けの皮を脱ぎ棄てた。やはり、破壊と強欲を信仰する『罪人』でしか無かった様だ】
【もう呆れ顔を見せる事も疲れてきたと言いたげに、少女はため息を漏らす】
【――――こんな分かりやすい危険因子を、教会は排除できていないのかと、失望の念が、微かに渦巻いて】

あぁソウさ…………俺にゃ、神を語ル資格ナンてねぇヨ?
教義なんテ知ラネぇ、信仰心もネェ…………そンな俺が、大層な事、言エる口ジャ無いワな?
――――――――ダが、少なクトも貴様よリはマシだ…………神を持タナい俺の方ガ、神ヲ騙る貴様よリモなぁァぁァァぁぁッッ!!
貴様が、自分の意志ヲ『神』ニ押シツけテるんジャねぇカ…………神は、貴様ノ道具じゃネェぞ――――ッ!?

【――――どちらが狂気に囚われているのか、分からなくなりそうな問答を展開する】
【『我が意思は神の意思』――――真に神を敬う人間からは、絶対に出てこないであろう言葉である。其れを拾い上げ、少女は狂笑を浮かべながら罵声を飛ばす】
【人の都合に振り回される『神』を持つより、自分の方が高等だと主張して】

【――――――――もっとも、間違えてはいけない。この少女とて、狂気に身を任せ、許されざる行いに手を染める『外道』――――道を外れた存在だ】

――――――――カッ!? こノ野郎!!!

【その高速接近は、少女の想定には無かったものだ。後は『実験体』に任せてこの場を去ろうとしていた少女は、咄嗟の対応に出遅れる】
【回避をして、そのまま離脱する事が理想だったが、防御に回るので精いっぱいだった】

――――『ウィッチ・ファイバー』!!
…………っ、こノ質量差で、互角だト……!?

【少女が取った行動は、その『髪』を増大させて、巨大な『腕』を生成し、その剣を受け止めると言う物だった】
【しかし――――通常であれば、真っ向から捩じ伏せられるであろう力を持っていながら、その力は『卵』によって齎された物】
【退魔の力がその剛力を退け、互角の鍔迫り合いへと推移する】

(――――馬鹿がッ
狂っタ奴を、まとモニ相手するニは…………こッチも、狂わナキゃ、なラねぇ……ってノニ!!
何ヲ、尋常ぶっテンだ…………!)

【――――この過激派の異端狩り。見て分かるほどに狂気に身を任せている】
【その強さこそが、今の少女には必要なもの。そう分かっていたはずなのに、こうして先手を許している】
【――――『卵』の狂気に身を『任せているつもりになっていた』のではないかと、一つ舌打ちをする】

「――――ゴゥルガァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

【――――しかし次の瞬間】
【異端狩りの背中に、死の気配が――――殺意を持った一撃が迫る】

【――――この魔術師にもあったのだ。常軌を逸した狂気と言うものは】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 16:02:15.65 ID:tOz0v2Sa0
>>811

!あの、お体が優れないのですか?

【少女が一瞬苦しむようなそぶりを見て、心配する女性】

えっと、わたくしは貴方と同じカノッサ組織に属するものです。
このように、同じナンバーズでもあるのですよ。

【そういいながら、十字架型ドックタグを取り出す女性】
【bX05と刻まれている】

【女性はニッコリと穏やかに笑っていて、敵意は感じられないだろう】
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 16:05:26.33 ID:t3FWgegNo
>>810

無くてはならない…なんて規則があるわけでもないし……
俺も…強制するようなつもりは無いからね……
あ…でもお給料はたっぷり……ね?

【優秀な人材はナンバーズで無ければならない、なんて規則聞いた事が無いし】
【何よりも、それが本人の意思であるならば、それを尊重しよう、というつもりなのだろう】

【宮下は、給仕係を再度呼びつけ、データベース端末と十字架形ドックタグを受け取る】

さて……じゃ…俺から渡す物が2つ……

これはデータベースの書き込み、閲覧の為の端末……
敵性能力者が居たら……書き込んでね…?

【すると、まずは端末を雨宮に向けて差し出すだろう】
【詳しい描写は其方にお任せするが、データベースへの、閲覧、書き込み用の端末】
【敵性能力者、というと、先程の紅い長髪の少女のような人物の事】
【「あ…報告次第じゃ特別にお金も出るからね」と付け足す】
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 16:13:19.75 ID:oIWUk0gF0
>>814

【給料を支払われることを聞きそつのない言葉で返し】
【データベース端末と十字架型ドッグタグを受け取った】
【これにて―――カノッサの狗となることが確定した】

敵性能力者が居たら…か。
了解した。その仕事を怠ることはしないさ。
何より今までの仕事で情報の重要さを嫌と言うほど知っている。

【詐欺師の仕事で騙す人間の素性を知るのは最重要である】
【どれだけ搾り取れるか。どれほど手ごわいか。それを知らずに仕事をするのは自殺行為】
【かつて一度逮捕されかけた時にそれを嫌と言うほど思い知った】

で、今ここではどんな悪を為そうとしているのかね?
それを私に教えてはくれないだろうか?

【柔和な笑み。それは本性を知る者が見れば寒気を感じずにはいられない表情】
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 16:13:35.94 ID:qdpIHS+ao
>>813

……大丈夫……ちょっとだけ……痛かっただけ……だから

【そう言うと胸部から手を離す。途切れ途切れにゆっくりと話してはいるが、痛みは一瞬だったのだろう】
【苦しそうな表情も、今はどこかへ消え失せていて、少女本来の無表情へと変わっている】

【だが――次の瞬間にその無表情は、大きく変貌する】

――あなたも……機関員なの……?

【カノッサ機関に所属することを証明するドッグタグ。それを眼にした時だ】
【彼女が漂わせる漆黒の魔翌力が一層濃くなり、それに呼応するかのように“卵”の気配もまた一段と強くなった】
【どうやらこの少女、機関員に対し相当な憎悪を抱いているようだが】
【理由は定かではないが、彼女自身機関に所属しているという矛盾も同時に孕んでいる】

【女性へと向けられたのは――確かな殺意=z
【それを受けて女性は、どう動くか】
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 16:20:19.44 ID:6vCFmtfq0
>>812

法の元に下る者には絶対なる慈悲を!下らぬ者には絶対的な罰を!!!
フフフ………最早異端の戯言に耳を貸す必要はなし………だが!!!!!貴様は勘違いをしている!

神が我の道具ッッッ!!!???否!否!否!!!否否否否!!!!!!断じて否!!!

我は神の道具!!!!!!!唯一の絶対正義!教会こそが絶対正義!!!!!
それに逆らう貴様は悪だッッ!!!!!根源から邪悪な膿だ!!!!!!!!!!

【他人から見ればただの狂人、殺人狂、だが、彼女は紛れもない聖職者であった】
【教会、それに属する者には絶対な慈悲と愛を、教会に反する、自らに反する者には絶対な敵意と罰】
【そのように精神を作られたのか―――はたまたそれしかよりどころがなかったのか――】

我は信徒にして信徒にあらず!!!!!逆徒にして逆徒にあらず!!!!!!!
主にひれ伏し、主に懺悔し、主の怨敵たる異教、異端を弾圧する者なり!!!!!!!!!

さぁ煉獄に帰るのだ魔人よッッ!!!邪教の徒よ!!!!!!!!!

ッッッッッ!!!!!!!?????????

シィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【そのまま押し切ろうとしたが、背後から迫る死の気配を感じとり、直上の空中へ回転しつつ跳ね上がる】
【だが完全には避けられず、修道服の背面に攻撃を受けて、うっすらと血がにじんでいく】

【そのまま元の、初期の位置へと着地をするだろう】
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 16:21:56.74 ID:tOz0v2Sa0
>>816

そう、ですか。無理をなさらないでくださいね。

【少女の大丈夫という言葉にすんなり受け入れる女性】

え・・・・・あ、

【少女の変貌に思わず一歩後ずさり、たじろぐ女性】
【臨戦態勢などとらず、その目は怯えが広がり始めていた】

も、申し訳ありません、で、ですが、わたくしは貴方に危害を加えるつもりなど・・・

【怯えながらも女性は説得を試みる】
【肩は震えており、その様は機関員かどうかも疑わしいほどだ】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 16:34:22.04 ID:qdpIHS+ao
>>818

……あ、……ごめん……なさい……

【機関員とは思えない姿―― 一般人と同じく怯えを持ち】
【殺意を向けられることに慣れていないと思われるその姿を見て、少女は冷静さを取り戻す】

【眼に湛えた憎悪は潮が引くように消えてゆき、元の無表情へと戻った】
【慌てて女性へと謝罪の言葉を述べる。そして】

……あなたは……悪い人じゃないの……?

【――目の前の女性が悪い人ではないと、そう思ったらしい】
【よく思い返せば、彼女の第一声も自分を思ってかけてくれた言葉のようであったし】
【向けられた柔和な笑顔にも、敵意どころか悪意すら感じられなかった】

【だから少女は問う。一度裏切られた問いを投げる。「あなたは善人なのか」と】

【勿論彼女がカノッサ機関の人間であることを承知して、この問いを投げている】
【つまり彼女は――機関の中にも、確かにいい人≠ェいることを信じているのだ】
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 16:34:46.62 ID:t3FWgegNo
>>815

どんな悪……
前の支部長…パッションさんが平和主義だったからね……
砲艦外交って…知ってるかな……?

【一瞬、眉間に皺えを寄せて】

【紡ぎだされた言葉、砲艦外交と言う単語】
【軍事力による威嚇を用いる一種の強制外交】

簡単に言えば…武力を使った…脅しによる外交……
氷の国支部は……それを世界の向けてやろうとしてるんだよ……

でも―――機関にはそれをする為の武力がまだ足りない……
その為に力を貯めているような所かな……今は……

【機関の軍事力を以ってしても、砲艦外交を行うにはまだ足りない】
【その為の力を、今は貯めているのだろう】
【軍事力補強の為、兵器を製造出来る人員を拉致し、現在監禁して兵器を生産させている所】
【尤も、これを知るのは後になるのだろうけども】

まぁ……腹の立つ奴が居れば是非ともぶちのめしてあげたいんだけどね……ふふ…

【受け売りの思想の下でも、狂気は滲み出し】
【この男の狙い、もっと違った所にあるのかもしれず―――】


821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/03(日) 16:38:08.97 ID:hJ2FJKGSO
【とある酒場】
【昼下がりだと言うのに飲んだくれでほぼ満席、不健康な紫煙が充満していて】
【エールという安酒しか出ない上に、つまめる品もさして美味くも無い店】

「おいウェスカ――じゃねぇ、カモ野郎。ちょっくらポーカーで稼がせてくれ」

ざけんな。あと名前間違ってねーから、言い直してんじゃねえよ

『おいカモ、そいつの次は俺らとブラックジャックだ。その前に全部スられんなよ』

だからやらねえっつの、クソ共

【唯一空いたテーブルの、4つある椅子のうちのひとつに腰掛ける青年】
【年の頃は20代半ば、長い銀髪に暗い赤の瞳、黒のシャツにグレーのジーンズという出で立ち】

【シャツの背には機関の紋章が刻まれていたが、この場所の者達はそれを恐れもしない様子で】
【それどころか機関員=金を持っていると踏んで、青年に賭博の誘いを持ち掛ける有様だった】
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 16:45:18.99 ID:zCgcPOZp0
>>817

…………根本的矛盾ガ多すギて、うンざりスルが……黙っテる理由も必要モ、無ぇヨナぁ!?

【狂人の言葉に激昂する狂人】
【もしこの場に第三者が居れば『五十歩百歩に過ぎない』と、それこそ『根本的』で『的確』な言葉を口にする事も出来ただろうが】
【残念ながら、そうした指摘を与えてくれる――――そして、その後に予想される悪意を耐えきれる者は、この場にはいなかった】

貴様は、許しヲ請おウガ請うマイが、殺スと言っタ! 既ニそレが、貴様自身の神ヲ蔑ろニしテイる証!!
そレコそが『アーメン』――――貴様自身が口にしタ、神へノ証たル偽リなキ真実ノ言葉だ!!
――――――――貴様は恣意的ニ、己の行いヲ正当化し、曲解すル…………コれガ、『神を道具にしている』のデなくテ、なンナんだ!?

【理性に掛かっている『良心』の箍を外し、効率化と理屈に思考が傾向している少女の言葉は、狂気に飲まれながらも理を通したものになっていた】
【既に、異端狩り自身が発した二つの『真実の言葉』に矛盾が生じていると、敵意を剥き出しにしながら指摘して】

教会が正義ダと!? 笑わセルな!!
それこソガ、神を『旗印』にシテいると言う、何よリノ証じゃねェカ!!
『神』ではナく、貴様が正義ヲ騙っテイるニ過ギなイんだヨッッッ!!

【――――どこまでも、我慢がならなかった】
【自分は、前もって『警句』を相手に与え、それに相手が従うなら、そもそも巻き込むつもりは無かった】
【――――そうした意志は、彼女は彼女なりに貫徹するつもりだった】
【だが、同じ事を行い、さも当然の様に裏切る事を『喜び』として捉えている相手がいる事。そして何よりもそんな相手が『神』や『正義』を騙る事が】
【真実を追い求め、魔術を研究する立場の少女には、我慢ならなかった】

――――――――地獄に還ルは貴様だボケ!!
自己正当化の道具ニ『神』を使ウ、身の程知らずガ…………!!
「ウウウウウルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………!」

【髪の束で構成された腕を引き上げながら、少女は狂笑を浮かべる】
【少女と異端狩りの間に陣取った存在を、その視界に捉えて――――自分の開発した新たなる術式の成功を、確信したからだ】

【――――そこに居たのは、両手足を太長い1本の触手に置き換えた様な、人型の怪物】
【先ほど『何か』を撃ち込まれた、男のなれの果ての姿だった】
【足も触手となり果てて、直立する姿勢が維持できずに、四つん這いの様な体勢でその場にうずくまっているが】
【その身体能力は、ただの人間の比ではなく、更に、口元からもかつては『舌』だったであろう触手が1本伸びている】
【先ほど、異端狩りの背に一撃を浴びせかけたのはこの、舌が変化した触手によるものだろう】
【更に、肩や太ももなど、四肢の根に近い部分からは、更なる触手が少しづつ、ざわざわと伸び続け、未だ変異の途中段階である事を匂わせている】

――――成功ダ……『パラサイト・カルネイジ』…………これデ、機関と戦ウニ必要な『手駒』が、確保デきる…………!

【その姿を見て、少女は愉悦の笑みをふつふつと浮かべる】
【パラサイト・カルネイジ――――侵食する大虐殺】
【そう名付けられた怪物は、確かに矛盾や自壊を起こす事無く、そこに存在している。つまりは成功したのだ】

――――よシ、良いゾ…………行け!
「グウウルルゥゥゥゥウウウウアアアアアアア…………!!」

【少女の声に答える様に唸ると、怪物は更に姿勢を低くして力を溜める様な仕草に移行する】
【相手の出方を見て、自分も動く心算の様だ】
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 16:47:21.67 ID:tOz0v2Sa0
>>819

いえ、気になさらないでください。
機関に入った以上、こういったことは起きるだろうと覚悟はしていましたから。

【少女が矛を収めてくれたことにほっとした女性も、怯えを引かせて元の穏やかな雰囲気を取り戻す】

・・・・・その質問は”ノー”と答えるしか出来ません。

【少女の質問に、自分は悪い人だと答えた女性】
【顔をうつむきながら、女性は続ける】

わたくしの名は黒笠 大罪(くろがさ たいざい)
この身はすべて、罪と血に染まっています。
この手錠も、己の戒めと、”アノ子”を抑えるためのものなのです。

【後悔と、罪悪と、悲哀が混じった顔を浮かべながらジャラリと鎖を鳴らし】
【両の腕を縛る手錠を見せ付けるようにする女性】

【少女はこの女性を”いい人”見ようとも、女性はただ否定を続けるだろう】
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 16:49:10.09 ID:yF88xzJVo
>>821

【「ギュッ」という、長靴を履いた足音が店内に響く】
【どうやら新たな客のようで、見れば紺のレインコートにバックパックという出で立ち】
【―――ただ、レインコートには多量の新鮮な血痕が存在していて】

………あの、カノッサ機関の方ですよね?

唐突なんですけど、少しお話を聞きたいんです
出来れば二人……邪魔が入らないように、なんですけど―――。

【その奇怪な人物は青年へと真っ直ぐに近付いていって、声をかけ】
【レインコートのフードを下ろして、紺の瞳と黒い髪、色白の肌を顕にし】
【加えて周囲の“邪魔”へと鋭い視線を向けながら、青年には「どうですか?」と念押しして。】
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 16:51:00.57 ID:oIWUk0gF0
>>820

【―――砲艦外交―――】

【勿論その名は知っている。軍事力の威嚇的な行使を背景として圧力をかけながらも】
【外交交渉で合法的に政治的目的を達成しようとするという強制外交の一種】
【事実幕末の日本が開国したのはひとえにこれが原因である】

ええ、知ってますよ。
鎖国状態の国をそれによって開国に追い込んだと言う事を何かの歴史書で見たことがありましてね。

【恐らく相手は平和とは別の考えを持っているのだろう】
【そもそもカノッサの掲げる平和と正義組織・一般市民の考える平和に乖離はあってしかるべき】

【もしカノッサの掲げる平和とやらでで自身が混沌と狂乱を引き起こすならば】
【強制が鬱屈などのマイナスの感情を引き起こしやすい性質のであるのを利用し】
【明確な敵を示し、それを煽る。砲艦外交ができるほどの武力があればカノッサvsその他という状況であっても】
【即時に決着はつかない。必ず泥沼の抗争になる。その間に自身は逃げ惑う人間どもの感情を操り、抗争へと向かわせる】

【平和とは遠い場所にいる男は自身の望むこととは対極の事をしようとしていても】
【失望したり、激怒したりしない。むしろそれを受け入れる】
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/03(日) 17:03:10.23 ID:hJ2FJKGSO
>>824
【レインコートの人物に向けた双眸は、左右で暗さの違う気味の悪い赤】
【品定めでもするかのように、相手の紺の瞳を見据えてから――がたり、と席を立った】

ああ、カノッサさ。下っ端だが、それでも良いなら何なりと聞きな
二人が良いなら外に出るか、俺もここのゴキブリ共にはうんざりしてた所だからな――

【そのまま店の外へと、歩を進めるだろう。機関員の割りに話の早い人物、という印象を受けるかも知れない】
【酒場の飲んだくれ達は、血まみれのレインコートを興味深そうには見ていたが、怯える気配は見せなかった】

【――『俺らのカモだぜ、命盗っても金は盗んねぇでくれよ』】
【店を出る間際、レインコートの人物に、誰とも知れずそんな声が掛かった】

【店を出れば、人ッ子一人いない路地裏。内密の話をするには適しているだろう】
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 17:04:46.86 ID:qdpIHS+ao
>>823

【元の穏やかな雰囲気を取り戻した彼女を見て、胸を撫で下ろす】
【ズキリと胸が痛んだが、これはきっと“卵”のせいなのだろう】

――そう……

【答えを受けて彼女は肩を落とし、落胆するような素振りを見せた】
【やはり機関にいい人≠ネんていないのか――】
【一度は裏切られ、二度目は否定されてしまった問いの答えは、確信へと近づいてゆく】
【つまりは――機関に対して、憎悪が募ってゆくばかりだ】

【あいての名乗りを受けても、こちらは名乗り返さない。自分から名乗れない理由があるのだろうか】

……“アノ子”……?
そういえば……その手錠は……なに……?

【ずっと顔を捉えていた視線が、初めて他の個所へと向けられる】
【今まで気付いていなかったが、確かに大量の手錠が確認できた】
【何かを戒めるように取り付けられた、鉄の輪達――】
【そして女性が浮かべた、様々な感情の混じり合う複雑な表情】

【――もしかするとこの人は、自分の意志に反して悪いことをしているのかもしれないと、そう思った】
【意志に反してというには少し語弊があるか。仕方なしに、それしか方法がないのか、と】

【だから少女は考える。もしそうだった場合、それは悪い人≠ノなるのか】
【それともいい人≠ノなるのだろうか、と】

【それを判断するのにはまず、問いの答えを訊いてからだろう】
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 17:09:51.87 ID:6vCFmtfq0
>>822

馬鹿がッッ!!!!!!!!はき違えるなよ塵がッ!!!!!!
貴様ら人ならざるものに堕ちた畜生にはそもそも許すなどと言う前提すら存在しないッ!!
貴様らのようにその腐った両腕で世界に浸食する存在をも許せば神の存在も堕落してしまう!!!

許す、懺悔、それらは人であってこそ初めて与えられる権利だッ!!!!
貴様ら異形のモノに!堕落せしめ我が神の怨敵にはその権利などそもそも与えられてはいないッ!!!!!

まず間を与えてやっただけでもありがたく思うのだなッ!!!夜ならば有無を言わず両断していた


【ぽたぽたと背中から血液を垂らしながら相手の投げかけてくる言葉に反論していく】
【だが所詮は同じ詭弁、異端と判断したら即断罪をするという時点で独善の権化であるだろう】

私たち人間は、その行いを悔い、神に懺悔する事で始めてその行いを正当化されるのだ!!!!!
キサマのように魔に堕ちたモノには何一つ理解できないだろうが、これこそ善であり正しき義の行いだッ!!!

これ以上は語るだけ無駄だな………生憎こちらはもうあまり体力の無駄遣いはできない…

【細長い儀礼剣を全て投げ捨てて、修道服のスリットから今度は掌大の二個のチャクラムを取り出す】
【それの一つをまず怪物の首筋目がけて投擲する、これは洗礼のみがなされていて、先ほどよりは切れ味が薄い】
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 17:14:16.08 ID:yF88xzJVo
>>826

【レインコートの人物は青年に同調して頷き、路地裏へと向かう】
【掛かる声には、徹底して無視を。ただし冷たいわけではなく、疲れているように見えるが】
【そうして暗がりの道に出ると周囲を見て、一度ため息を吐き】

………すいません、付き合ってもらって
機関の人なんて探しても中々居ないんで、つい声をかけたんです
理由は、その………聞きたいことがあるというか

【道の光量を写したような紺の瞳は、重たげに青年のそれへと合されて】

機関の、仕事の内容……ナンバーズの人達の、なんですけど
その中に、機関と何の関係も無い一市民をただ[ピーーー]っていうのは有るんですか?
………昨日ちょうど、そんな場面に出会して。なんか、よく分からなかったというか―――。

【複雑な事情でもあるのだろうか、そう語るこの人物――彼も青年らしい――の、口は重く】
【どうやら、レインコートの血もその時に、と、相手の勘が良ければ気付けるだろう。】
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県)[sage]:2011/07/03(日) 17:14:52.14 ID:t3FWgegNo
>>825

…、…――といっても…
あまり気にしなくていいよ……?


何か格好良い大義名分を持った方が……―――
―――正義の馬鹿共を黙らせるのに便利でしょ……?


【違う、この男はきっと本心から平和なんて望んでいない】
【たとえそれが、砲艦外交であったとしても、平和は望んでいない】
【そう感じさせるには十分過ぎる程の言葉、笑み】

【残ったカフェ・オレを飲み干し、美味いと満足気に呟き】
【やがて、椅子から立ち上がるだろう】

じゃあ話もこのくらいにして……
これからの活躍……期待してるよ―――?

【最後に、何か望む物は無いかと訊ねるだろう】
【刀や、銃等兵器の類であれば、機関製の物が支給されるはずだ】

【それと、支部から部屋が一つ支給される】
【内装や、家具は好みの物にしてもらって構わないとの事】

/ここらへんですかね、ありがとうございました!お疲れ様でした!
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 17:19:03.94 ID:tOz0v2Sa0
>>827

は、申し訳ありません。

【少女の落胆するそぶりを、謝罪で返す女性】

【そして少女の質問に、これもまた少し悲しそうな笑みを浮かべ】

そうでしたね、何のことだかわかりませんよね。
わたくしは所謂”二重人格”なのです。

”強い敵意”や”殺意”と、”武器”を見せられると、
わたくしは人を殺すことも厭わない性格になってしまうのです。

【もしあの時少女が、武器を構えたり、能力を使ったりすれば】
【今この場は、間違いなく戦いの場と化していたということだ】

”アノ子”は慈悲などありません。
ただ戦いを楽しむことしかないのです。

だからせめて”アノ子”が出てきたとき、この手錠がすこしでも動きを封じてくれればと、
そう思い、わたくしは自分の腕を縛っているのです。

【戦うことなどしないような、人の言うことなら何でも信じてしまいそうな女性には】
【戦いを好み、あるいは殺害に罪悪など芽生えない、恐ろしいものを抱いていたのである】
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[saga ]:2011/07/03(日) 17:22:17.31 ID:oIWUk0gF0
>>830

【やはりそうだ。平和など望んではいない】
【そこに関して同じだったようだ。平和程つまらないものはない】
【平和は人を腐らせる。小さなことで喚き散らし、種として小さくまとまってしまう】
【騒乱は人を暴く。普段かぶっている仮面を剥がし、その醜い素顔をむき出しにしながら笑う】

期待に添えられるよう善処しよう。

そうだね。望むものはハンドガンだ。
刃物の類は私にはあまり合わないのでね。


【後にメイドイン機関のハンドガンが支給された】
【モデルはバイオハザードシリーズの主人公の一人が使用しているモデル】
【名をサムライエッジ。軽量化なされており、反動も少なめの拳銃】

/絡み乙でした!
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 17:25:12.63 ID:zCgcPOZp0
>>828

――――――――どこマで『自分の欲望』を『神の使命』ニスり替えレば気が済むンダ…………『畜生』め…………!!

【――――少女がもし、神の教えについても造詣が深ければ、更なる『理の通った』追及を止めはしなかっただろう】
【しかし、それが出来ない『苛立ち』と――――そうまでする必要もない『矛盾』に、忌々しげにため息を吐き捨てながら、かぶりを振る】

――――貴様の言葉ガ『本当の真実』ナら――――『神』は『救えないクズ』ダな

【これは、完全なる少女の感情の発露】
【相手を苛立たせて、踏みにじりたいと言う、少女の偽らざる本心】
【それほどまでに、少女はこの異端狩りを憎んだ――――ある種の波動の如く、右肘の『卵』が発する魔力が波打つ】

もうイい……サタン――――『聖霊』を侮辱シた異端者ガ…………!

【教義に詳しくはないが、何も知らないと言う訳ではない】
【故に、少女は更に、もっとも相手を激昂させるであろう的確な一言を呟く】
【三位一体――――聖霊は、神と同一視されるべき存在である】
【先ほどからの邪悪と憤怒に満ちた言葉は、明らかなる背徳の言葉だと、当てつけの様に呟く】

「ガアアオオオオオオッッッ!!」

【――――投げられたチャクラムに対して、その怪物は右腕の触手を叩きつけて、叩き落とす】
【当然、右腕の触手は3分の1程の長さで切り落とされるが――――まるで意に介さないように怪物はより姿勢を低めて力を溜めると】

「――――オアアアアァァァァァァァァァッッッッ!!」

【そのまま前方に――――即ち異端狩りの少女に向かって跳躍し、舌触手を唸らせると、突き刺さんとして真っすぐに突貫させる】
【面積の少ない『点』の攻撃――――身を翻すなどすれば回避は容易だろうが、それに失敗すれば、十中八九肉体を貫通され】
【またそれを回避しても、怪物の体全体が体当たりの恰好で突っ込んでくるだろう】

――――――――コれ以上、こコニいる理由ハナい……
――――『ペガサス・ウィンド』!!

【――――初めから、戦闘はこの怪物に任せる気だった】
【既に、離脱に際しての障害がない少女は、素早く術式を組み上げると、その場から飛翔】
【ビルの合間を縫って、夕暮れの空へと飛び去って行った】
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 17:27:28.83 ID:KD59iUNjo
【路地裏】

なんつーか、退屈な世界だな

【煙草を咥え、紫煙を燻らせる男が呟いた】
【黒いシャツにカーキ色のズボンを着用し、そしてオリーブグリーンのトレンチコートの前側を開けて羽織っている】
【髪は短く、黒よりも白の髪が多く。唯一御洒落と言えるのは左耳から垂れた小さなルークの駒のピアスだけだ】

【ぴしゃり、乾いていない血溜まりをブーツで踏みしめ歩いており】
【右手には「く」の字型の大型の刃物。所謂ククリナイフを握っていた】
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/07/03(日) 17:29:32.67 ID:4LcN31KGo
>>829
【路地裏に出れば、青年――ウェスカと呼ばれていたか――は懐を探って】
【細身の上等な煙草に火を灯し、ふぅ、と紫煙を吐きながらレインコートの人物の話を聞く】

――…良くある仕事だな。まぁ内容は様々だ、新型兵器の実験、街の占領、組織の力を示す為
他にも仕事抜きで、個人的に殺りたいからなんてのも含めて諸々…か。
こういうのは俺もイカれてる訳じゃねえから、解り様もねえが。

…何だ、胸糞悪くなったのか?もしくはそんな殺しに巻き込まれかけた、か?
謝りはしねえよ、これも俺らの仕事だからな。
――…関わりたくねえなら、逃げ足でも鍛えときな。

【重々しい雰囲気の彼が纏う血痕、彼自身の負傷では無いと見抜いて】
【推測ではあるが、すらすらと話を進めて行く】
【赤い瞳はさながら『ご愁傷様』とでも言うかのように、怜悧な色を抱いていた】

/PC移行です〜
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 17:36:15.09 ID:qdpIHS+ao
>>831

二重……人格……

【――思わず、相手と自分を重ねてしまった】
【スイッチが違うとはいえ、自分も狂気に身を任せ殺戮に走ってしまう時が多々ある】
【そしてそれを忌々しく思っている――同じだ】

わたしと……同じようなものなんだ……

【ぽつりと零された言葉は意識されて出たものではない】
【ただ殺人を拒否する心と、殺人を楽しむ心が同居する辛さを、少女は知っていたから】
【それ故に――泣いていたのだから】
【きっとこの女性も同じなのだろう。きっと今まで散々苦しんで来たのだろう】

――その、……“アノ子”だけを消すことは……できないの……?

【なんで二重人格になってしまったかを、少女は知らない】
【理由なんてないのかもしれない。元から宿していたのかもしれない】
【だけど悪側の人格だけを消せるならば、それが一番だろうと】
【そうすれば大罪はいい人≠ノなれるのだろうと、思考して】

【――自分を縛る鉄の輪も、鎖も全て取り除くことが出来る】
【その方法を、少女は一緒に探したいのかもしれない】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 17:41:37.07 ID:6vCFmtfq0
>>833

キサァマァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!
逃がすかァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゴファ……………????そん………な

【怒りに身を任せ、少女の姿しか映らず、飛び去ろうとするそれを追おうとしたが】
【一瞬、怪物への注意が遅れ、触手でのどを貫かれる、さらにそのまま体当たりを直撃される】
【本来ならば容易に回避が出来た物を、目の前の少女に気を取られていたためか、】

ゴ…………バ…………あぁ、主……よ

これが……煉………獄か………ゲヘナへの道のりは……クク…


【口から血を垂れ流しながらもはや肉塊とかした下半身を眺めながら倒れ伏する】
【次第にその肉体は温かさを失って、動かなくなっていこうとする、肉体、修道服に至るまで儀礼済みなので食べるのはお勧めしない】
【最期まで自己矛盾を抱えていたその異端狩りは、そのまま邪教として、逆徒として死んでいく】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 17:41:45.15 ID:yF88xzJVo
>>835

………実験も占領も、示威行為も全部“その他大勢”に、ですよね?
一個人をチンピラみたいに路地裏に引っ張り込んで、意味も無く[ピーーー]必要は?
それも恨みのような考えもなく………挙句、迷ってまでそんな仕事をする必要はあるんですか?

【飛び出す言葉は、どれも疑問文。どうやら、そういった事態に巻き込まれたのか】
【また、語りながらも煙を見ると、少しばかり距離を取って】

別に。テレビなんかで、機関が人殺しをするのは知ってますから

……前に知り合った機関の人は、寧ろレジスタンスに近かった
考え方もハッキリしていたし、悪寄りでも正義的で、少なくとも話は出来ました
けど、昨日会った人は「仕事だから」って人を殺して、その上……っ。

………本当に、ただの一般市民を一人、わざわざ[ピーーー]必要なんてあるんでしょうか……?

【「キィン」という音がして、こちらの青年の瞳が数段ほど明るくなる】
【それはまるで“調節”するような動きだったが―――ともかく、彼は質問を続けて。】

839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 17:48:16.48 ID:zCgcPOZp0
>>837

「グルゥゥゥゥゥゥゥ…………」

【突き刺した舌触手を引き抜き、怪物はひたひたと、四肢をうねらせながら、獲物の側へと歩み寄っていく】
【理性を孕みながら狂気に冒された魔術師とは違い、理性を失って怪物となったこの男に、人を食う禁忌は感じられない】
【ただ、己にとっての養分になるのなら、喰らい尽くすだけだ】

「ガアッ…………――――!?
ゴァァァァッァァァァァァァァァァ…………!!」

【しかし、死体となるのを待たずにその牙を突き立てた瞬間。怪物は苦しみ、呻き――――そして、四肢を欠損させた人の姿を取り戻すと、その場に倒れて動かなくなる】
【――――端的に言ってしまえば、生物を改造する術である『パラサイト・カルネイジ』もまた、魔術師の『卵』が齎した魔力による術】
【洗礼・祝福――――恐らくは、そうした類の儀礼を施されていたそれを喰らおうとしたために、魔力が消失してしまったのだ】
【倒したはずの獲物よりも一足先に、怪物は死の世界へと旅立っていく――――――――】
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 17:54:37.08 ID:tOz0v2Sa0
>>836

・・・同じ?

【少女の呟きを聞き取れず、首をかしげる女性】

【そして少女の問いに、女性はそっと少女の頭に手をのせ優しくなでながら答える】

それは、無理なことなのです。
”アノ子”は”わたくしそのもの”、”アノ子”が消えるようなことがあれば

それはすなわち”わたくしの死”を意味するのです。

【だから一生、背負っていくしかない】


//すいません急用が入りまして、今日のこの絡みを一旦中断させてくれますでしょうか
用件が済み次第、返レスをしたいのですが返事のほうは舞台裏でお願いします
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/07/03(日) 17:55:41.49 ID:4LcN31KGo
>>838
【ぶつけられた疑問文の羅列、少しばかりウェスカは首を捻った】
【聞く限りでは確かに、疑問を抱く内容。その個人がどこかの組織の要人と謂うならまだ話は解るも】

【「そんな荒い仕事、何処のどいつがしやがったんだ」――そんな呟きが、微かに洩れ】
【便宜上の答えではあるがまぁ、仕方ないと。紫煙を吐きつつ出した答えは、】

――…社会悪≠ニしての仕事。 無論必要さぁ。
あんたみたいなまともな人に、丁度そんな感じの――カノッサへの疑念と、怒り。其れを持たせる。
難しく考えなさんな、プロパガンダと同じようなモンだろよ。

其れに話の解る奴ばかりじゃねえさ、機関員ってのは。

【にやり、と。浮かべた笑みは人の温かみなど、微塵も感じさせない】
【明るさを変えた彼の瞳に、感情でも揺らしたかと。ならばもっと揺らせとばかりに、くつり、嗤って見せた】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)2011/07/03(日) 18:02:13.04 ID:6vCFmtfq0
>>839

【―――――そして路地裏から聖邪を問わない全ての生けるモノがいなくなってから数分後】
【その二つの死骸が並んでいる場所に一人の人物が立っていた】

ちっやっぱり肉袋に適当な記憶と理念と価値観を植え込んだだけじゃあ足りねーってのか…
この使えねーデク人形が………偽法零式聖典も使ってねーじゃあねぇか…

自分のアイデンティティを論破されたからって取り乱しやがって、雑兵としても感情が…クソッ!

それにしてもあの女……冷静な判断力と狂気を兼ね備えた身体とは恐れ入った
ククク、解剖してぇ、やはり擬きじゃあだめなのか?純粋な人間でなければ真なる人は

まぁいいや、お互い作ったモノ同士相打ちってことか
闘争としても完全な敗北だな、…やれやれだ、教会からの除名手続きも面倒だし

【何やら独り言をぶつぶつと呟いてからその場を後にしていった】
【死というものは唐突に、無慈悲に、一瞬でやってくるものだ、特にこの路地裏では、それは今日とて同じことだ】

//オツデシターーー!
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/03(日) 18:12:41.07 ID:zCgcPOZp0
>>842

――――――――あんナクズが、教会でのウノうト『異端狩り』……?
冗談じゃネぇ…………畜生!!

【――――戦いの行く末を見届ける事無く、少女は空を駆け、己の住処へと家路を急ぐ】
【異端狩りの少女が、自分の用意した様な『手駒』に過ぎない事も、その背後に更なる邪悪な人物が潜んでいた事も、何も知らずに】

だガ…………ともアれ、『パラサイト・カルネイジ』は上手ク作用シた…………!
こレで、機関のクズどもを、叩きノめシて…………あイつを助ケル事が出来る…………!!

【狂気を振りまき、人にあるまじき行為を行っていた少女の原動力は、囚われた友人を機関から救い出したいと言う、非常に純粋な願いだった】
【それが『卵』の作用を受け、見るも無残な狂気へと、身をやつしてしまったのだ】

――――何だヨ…………お前モ喜べヨ…………
モう少しダ……もウ少シで、お前の御主人を、助けラレるんダかラヨ…………?

【首にしがみつく、片腕だけが太く長い人形を見やり、微かに狂気の薄まった、慈しむような笑顔を見せる少女】
【しかし、人形は怯えるように、少女の首にしがみつく腕に、ギュッと力を込めるだけだ】

【――――尊き命題を口にしながら邪悪を行う事と、明確な悪事に手を染めながらも、純粋な願いを遂げようとする事】
【果たして、人間倫理として真に許されないのはどちらか――――――――答えられるものは、少なくとも今は、存在しなかった】

/乙でしたー!
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 18:13:20.20 ID:yF88xzJVo
>>841

…………随分供給が偏ってるんですね、“社会”って

お金もあって兵士もあって物資もあって、なのに一市民を態々殺して
そんなことするくらいならさっさと動けば良い……ッ。
……もちろんそんなの、大事の時にしか名前を聞かない正義だって一緒、ですけど―――。

【目の前に居るのは機関員。しかしながら、その母体に対する罵詈雑言が止めない】
【いや、実際には止められないのか―――青年はどうやら、どうしようもない感情に動かされているようで】

ウェスカさん、でしたか……貴方は、まだ話が分かるんですね
下っ端なのにナンバーズの仕事も知ってたし……。

……僕、ザクセンって云います。星の国でしがない技術士をやってるんですけど
もし今度、指輪でも義足でも作りたい物があったら来て下さい。幾らか、割引はしますよ
ただし、よっぽどの物を作りたいなら素材は持参で……それじゃ、ありがとうございました

【最後、割引の件―――「“協力関係ですから”」と、この技術士らしい青年は呟いていた】
【それは勿論、ウェスカとでは無い。彼は、出会った相手と即座にそういう関係にはなれないタイプだ】
【もっとも言葉を拾えるかは相手の青年次第、そしてザクセンはその場を去ろうと、足を俄に動かし始めている】

【もしこのまま声をかけるか、或いは他の行為を仕掛けなければ、青年はそのまま立ち去るだろうが―――?】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 18:23:49.02 ID:qdpIHS+ao
>>840

……わたしと……同じ……
わたしも……自分の中にもう一人の自分がいる……
狂気を持って……人を殺そうとする……もう一人の自分が……

【一度箍が外れれば、見境なく人を襲い殺そうとする。それが今の彼女だった】
【少女はもう一人の自分を忌々しく思っている。自分は望んでいないのに、気付けば勝手に人を傷つけているのだ】
【そしてそれに気付いた時には決まって罪悪感に苛まれる。それの繰り返し】
【でも、努力すればもしかするともう一人の自分だけを取り除けるかもしれない。でも、大罪は――】

そう、……なんだ……
辛いね。……わたし……よりも……

【一生を狂気と共に生きていかねばならない運命。それを彼女はどう思ったのか】

【乗せられた手が齎す柔らかい感覚に目を細めるも、その手からはどこか諦観のようなものが伝わってきて】
【気のせいかもしれない。だけど、話を聞く限りでは諦めて、向き直ろうとしているのだろうかと】
【そう思い、悲しげに俯いた。手から伝わる温もりを感じながら、ぐ、と拳を作り、思わず力を込める】

【――自分とは、違う。重みも、覚悟も。その何れも、自分よりも重い】
【ならば自分は、こんなところで泣いていていいのだろうか】
【まだ希望がある自分はこんなところで立ち止まっていていいのだろうか】

【きっと違う。大罪は治らないからこそ向き合うことを決めたのだ】
【ならば自分は、治すべく我武者羅に進まねばならない】
【――それを密かに心に刻む。自分よりも重い運命を背負う者を前にして、只静かに】

/では、帰って来たときにでも舞台裏でお呼びください
/一旦おつでした!
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/07/03(日) 18:34:44.50 ID:4LcN31KGo
>>844
【止めどないカノッサへの罵詈雑言に、この男は腹を立てる素振りも見せない】
【それどころか随分と楽しげに――、嗤った】

っはは、何処へ向かうんだろうなぁ。機関ってのは
最高議会が消えた、代わりに支部長とナンバーズが絶大な権限を持つようになった――
んでもって、訳の解らねえ殺しまで始まった。
組織として以前に、個人としての意思すらねえ名ばかりの集団は。とどのつまり何処に行くと思う?

はてさて、何処のどいつだろうなぁ? 機関を掻きまわしてんのは。
…ってあんたが解る訳ねえな、悪い悪い

【此方もまた、答えを求めない独白。浮かべる笑みがどこか白々しいのは、きっと気のせいでは無くて】

ああ。 話が解る、か…そりゃぁ光栄。
――…元はお上にいたからなぁ。有る程度は知ってるさ

名はザクセン、生業は技術師、か。 星に寄る時にでも顔出すさ、その頃には片腕位無くしてるかも知れねえし

【礼の言葉には、片手を軽く上げて返し。その場を去ろうとする姿を眺めていたが】
【呟きは逃さず、その耳に拾った。機関との≠、その呟きの頭に付けて解釈した】

協力関係¢アけたいなら、今吐きだした疑問はそのまま捨てときな。
――持たねえぜ、いろいろと。 それに何より、せっかくの大口だろう?

【去り際の彼に、そうとだけ声を掛ける】
【此方は立ち尽くしたまま。ザクセンを見据えつつ、紫煙を吐くのみ】
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 18:47:34.18 ID:yF88xzJVo
>>846

………鉄は熱いうちに叩くものですけど、機関はもう溶けているんじゃないですか
昔っからあるのに暴れるだけの台風で、迷惑なだけの存在だ
持ってる物全部使って敵の本拠地でも潰せばいいんです。でないと、いずれ炉そのものがダメになる

正義組織だって、一応は市民の僕から見れば名を売りたいだけの偽善者ですよ
逆らわなきゃ機関だって虐殺はしないのに、彼らは大衆を無視して勝手に反抗してるだけだ
善と悪のぶつかりあいって聞こえはいいけど、被害をうけるのは僕らですから

……いっそどっちも新大陸辺りに行って、そこで好き勝手やればいいのに。

【相手がウェスカだからこそ、だろう。なるほど彼はどうやら、善悪という物が嫌いらしく】
【またあくまでも自分を市民という辺り、関わりたくないとは思っているようで】

僕は機関そのものと協力関係にあるわけじゃない
あくまで星の国の……いえともかく、忠告はありがたく受け取っておきます

……僕が工房を持てたのも、機関のお陰ですから―――それじゃあ、また。

【そう言うと血みどろのレインコートはフードを戻し、ゴムの足音を鳴らして路地裏を後にした】

/短めの絡みでしたが楽しかったです、お疲れさまでしたー!
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 19:11:31.97 ID:tOz0v2Sa0
>>845

・・・・・・・・そう、でしたか。
あなたも”背負って”いるのですね。

【自分と似た境遇を持つ少女に大罪は、体だけを近づけその手で抱きしめることなく抱擁する】

わたくしに出来る事などこれくらいのことです。
ですが、わたくしはあなたがいつか幸せに生きれる日が来ることを、心より神に祈りを捧げましょう。

【人殺しの自分が、神に祈ることなどおこがましいことなのかもしれない】
【それでも、幼い少女の人生を、幸せに出来るように願うことは】

【大罪人といえど、願ってもいいだろう】



849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga sage]:2011/07/03(日) 19:15:14.06 ID:4LcN31KGo
>>847
【市民という立場からのその批評は、悪側ながらも存外すんなりと理解できた】
【悪が暴れれば正義が叩く。正義が囀れば悪が蠢く。第三者から見れば迷惑極まりない無限ループ】
【そう、第三者≠ェ傍観≠キるには。迷惑極まりないのだろう】

(――…被害者面、か)

【機関が、市民が逆らいきれるだけの勢力で無い事は自惚れ抜きに明らかだが】
【ウェスカは行動に起こさない事を何よりも嫌う性質ゆえに、ザクセンの主義を曲解してしまう】
【「動かないで不幸面する民衆」そんな固定観念にも似た、市民への凝り固まった思想】

…ああ、またな。

【穏やかに、ザクセンを見送る。あくまで穏やかに】
【その姿が見えなくなった頃に――、咥えていた煙草を地面に吐き捨てた】

――…市民がいるから、悪も正義も盛るのさ。
大事な大事な『お客様』、今後とも宜しくお願い致します――…っはは!

【嗤い声は、誰の耳にも届かない】

/こちらも楽しかったです、乙でしたー!
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 19:27:37.44 ID:qdpIHS+ao
>>848

【生まれながらに宿す宿命――大罪のそれは名の通り、無意識に重ねた罪なのかもしれない】
【そして自分は宿命に抗わねばならない】
【少女は大罪の言葉に一度大きく頷くと、自身を抱きしめられない大罪の代わりに】
【左腕で彼女の身体を抱きしめようとするだろう】

――わたしも……祈る……
大罪さんに……少しでも……幸せが訪れますように……

【願わくばいつまでも平穏な人生を歩めますように――】

【自分とは違って明確なスイッチがある彼女は、光の当たる場所にいれば、もう一人の自分が表に出ることも少ないだろう】
【そして、神に祈る権利は――誰しも平等に与えられるもの。大罪にも、勿論この少女にも】
【そう言えば誰かが言っていたような気がする。神を信じなさい。さすれば救われる――と】
【だから信仰心など塵ほど持たない彼女も、この時ばかりは真剣に、神に祈りを捧げたのだった】

じゃあ……そろそろ……わたし、……帰るね……

【やがて大罪から手を離すと、彼女は公園を後にしようと、歩き始めるだろう】
【ほんとは帰る場所などどこにもないのだけれど、ここを去る理由もないから】

【一度だけ澄んだ眼で大罪を捉えると、振り向かずにまた歩いてゆく――】
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[saga]:2011/07/03(日) 19:37:09.45 ID:XLjALcXTo
【香りだした夏の訪れに、心を弾ませながら
掌を透かして見る夕月は、最早、夜色の月へと代わっていって
気だるい夏の夜を告げる、明月色のサイレンのようにも思えるかもしれない
事実、鋭く響くその音のように、今宵の月は、細い弦の形を成していた】

【そして、その月の下を逸れて、雑踏の中、路地裏で一人、月下に照らされる
白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】


……指令は殺せ≠ニいう内容でございましたが、わざわざ命を無駄にする必要もございません
――――……大体、私は誰彼構わず殺す、というやり方自体あまり好んでいませんが故――――

それに分かるでしょう、これ以上機関≠覗こうと、脚を踏み込ませる事の愚かさに
……どうぞ、ご賢明な判断を


【不意に一陣、風に舞って、通りへと舞い踊る言葉、そして、それに追従して、逃げるように出てくる立派な身なりの紳士
何事か、とその路地裏の中を覗けば、ため息一つ、仕事の終わりを告げる言葉のカケラと共に
羽根を休める、一匹の檻の中のカナリアの姿を、見ることができるだろう】

【ふぅ、と紡いだ言葉は、蘭の響きに乗って、ため息となって、夜闇へと紛れていく
ぺたん、と座り込んだ彼女の額に艶やかに光る冷たい汗は
彼女の整った凛とした顔たちを、薄い色で彩っていくだろう、か――――……】


……これでバレましたら、またお仕置き……でしょうか
日に日に状況は悪くなる一方、ですこと――――


【紡いだ言葉は旋律となって、微かに残響だけが町の中へと広がっていく
踏みしめられた言の葉はきっと、直ぐに雑音のカタマリとして、路上の埃と塗れていく
その中に一人でも、言葉に気づくものが――――居るだろうか】
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage saga]:2011/07/03(日) 19:43:07.47 ID:tOz0v2Sa0
>>850

ええ、ありがとうございます。

【少女の、精一杯の優しさをかみ締めるように】
【精一杯の感謝の言葉を述べる】

それではまた、縁があれば会いましょう。

【振り返った少女の瞳には】
【穏やかな笑顔を浮かべ、ひらひらと手を振る大罪の姿が見えるだろう】

【両の腕を縛るシスターはただ幸せのみを願う】

【去り行く少女を姿が見えなくなるまで見送り】
【大罪もまた、公園を去ってゆく】

//この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 19:48:29.22 ID:qdpIHS+ao
>>852

【姿が完全に見えなくなるその直前に――彼女はもう一度だけ、大罪がいる方へと振り返る】
【そして、紫水晶のような双眸を向けると】


   ―――― “ また会おうね ”


【人気が少なくなり始めた夜の公園に、そんな透き通ったような玲瓏な声が響いたような――】


/お疲れ様でしたー!
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 20:16:11.18 ID:RpDaneu3o
>>851

【走り去っていった老紳士の姿に興味を覚えたのだろう】
【表街道の方から、一人の少女が歩いてくる】

…………貴方……。

【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】

こんなところで……、何をしてるの……?

【無表情で、淡々と問いかける】
【腰に提げた二丁拳銃からしても、一般人では無いようだが】
【敵意などを向けていないことから、まだ目の前の少女の善悪を断定していない様子】

/まだいらっしゃいますかー、なんて
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 20:20:16.23 ID:2LtKlxXpo
【公園の机付きのベンチ】
【時間は夜、明かりは月と温かみのある街灯だけ】

……んぐ、…………。

【机の上にジャンクフードを並べて咀嚼している人物が一人】
【月影を白髪で揺らし、緑の瞳はぼうと暗い緑色の地面を見つめている】
【少年の傍らには鞘に収められた刀、そしてナイフが2本】

(……絶対にコレって身体に悪いよな、数日続ければ尚のことだ)

【揚げて塩を絡めたポテトとジャンクフードの帝王ハンバーガー】
【適当な大きさに切ってあるそれはナイフで分けたのだろう、刀身がソースでベショベショ】
【ナイフに感情があったのならこんな事に使うな、と涙目に怒りだしかねない姿だった】

でも、楽っちゃ楽なんだよなー……。

【机の上には未だハンバーガーの入った袋が数個】
【頭の悪い買い溜めの図である、これから数日それが少年の主食になるのだろう】

…………、どうしたもんかなホント。

【その言葉は自分の食生活に対しての物か】
【それとも他の何かへの物か、少年の視線から察するに後者に違いないのだが】
【悩みを他人に口にした所でどう解決する筈もない、人は一人で生きるものだから】

(配られたカードで生き抜く、つまりは対処出来る事と出来ねえ事が決まってるって訳で)
(そして特殊な知識も何も無いオレにはカードは少ない……と、きたもんだ)
笑えるね、全く…………。

【自嘲の溜息】
【ジャンクフード特有の何とも言えぬ匂いが公園に仄かに漂うのだった
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/03(日) 20:21:52.77 ID:V43e59l4o
【泥の街】
【乾いた土地を、人の血が濡らし、ぬかるませる】
【知らぬ者が聞けば悪い冗談にも思えそうな話だが】

……あーぁ、相変わらず酷い臭いだ、心地が良いね
これなら何処で寝ようと極楽が味わえそうだ……

【実際に、酷く不潔な地面に靴の後を付けていく者が一人居た】
【言葉の通り(言葉と裏腹)、臭いが辛いのか、顔をしかめている】

【ふと耳を澄ませば、何処かでまた銃声】


また一人死んだかな、忙しい所だ……
変わらないね、だから良い。だからこそ、目的が……

【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスは首周りを大きく開き、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き、長い白髪の少年が、街の通りを歩いていた】

【彼が向かっているのは、周囲の建物に比べて一際大きなビル】
【夏だが、この街の特性か、窓は一つも開けられていない】
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/07/03(日) 20:29:08.62 ID:XLjALcXTo
>>854

【彼女の視線が貴女を辿る、彼女と同じ、銀色の髪の毛に、彼女の真紅の瞳が揺らぐ
赤色の視界に映る、貴女の髪の色は、さながら、鏡を覗くその行為に似ていて
相似色の互いの瞳を見比べながら、思わず笑みが零れた】

【それを取り繕うともせず、彼女は冷静な微笑を浮かべたまま乳白色の唇を揺らす
零れるソプラノの旋律が、彼女の落ち着いた雰囲気を修飾して
銀色の横髪に彩られる彼女は、言の葉を漂わせる】


……何をしている、と尋ねられましたら、何もしていない、とお答えするのが正しいでしょうか
あいにく、少々疲労が溜まっておりまして、ここでしばしば、休憩させていただいているだけでして
――――……何も、やましいことなど為してはいませんが?


【ふふ、と表情の微笑が、一層濃くなる、真意を読めないように、薄氷で出来た微笑の仮面を彼女は纏って
数刻、貴女の返事を待ちながら、頭上の三日月へと視線を揺らがせた
同時に、頭を襲う強い痛み――――思わず、ポロポロと氷の破片が砕けて、微笑が苦悶の表情を浮かべる】

【不調だ、というのは事実であるのだろう、だが――――その奥の言葉は正しいとは限らない
わざわざやましいこと≠付け加えるのは、何かしらの考えがあってのことか
夜に漂う蘭の香りが、妙に――――まどろっこしく、同時に、涼しげに夜を染めていく】


……では、私めもお一つお返しにご質問を
貴女様は一体、どちら様でいらっしゃるのでしょうか?
そのお腰の装飾は、ファッションと片付けるには些か、無骨すぎるようにお見えしますので――――


【真紅の瞳が、揺れる――――疑念の視線が、微かに彩を滲ませる
座り込んだ彼女の脚は、スカートに隠れて、殆どの輪郭を隠されながら、ぐーっと伸ばされていて
今にもはちきれそうな胸の谷間が、腕を組む彼女の腕に乗せられて、質感を感じさせるだろうか】
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 20:42:00.13 ID:mnv3ZVzT0
【町中】
今日も暑いな…
少しくらいは涼しくてもいいのによー

【夜の町中をうだうだいいながら歩く白ねこをつれた17ほどの少年】
【白い無地のタンクトップに青いジーンズと夏らしいのだが】
【首もとの真っ赤な燃えるような色のマフラーが全てをぶち壊している】

あっちー…

『ふにー…』

【公園】
たまには夜空の中読書もいいですね

【公園のベンチに座り、分厚い本を読む金髪ロングの二十代の女性】
【青い神父服の腰をベルトで止め太股が見えるようにきて黒いホットパンツをはいている】

…すこし目が悪くなりそうですが

【果たしてあなたはどちらと出会うのか…みたいな】

/再投下
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 20:48:55.89 ID:RpDaneu3o
>>857

……そう。
こちらから逃げてくる、男の人を見たのだけど…………。
何か……、知らない?

【少女の存在が疑わしく思える原因。それについて、彼女は尋ねる】
【しかし、もしかしたら男の方が『悪』と呼ばれる存在だったのかもしれず】
【嘘を着くなりなんなりして、この追求から逃れることは可能なはず】
【だからこそ彼女は同じ真紅の瞳をじーっと見据えて、出来る限り少女の変化を見逃さないようにする】

…………大丈夫?

【苦悶の表情を浮かべた少女を、気にかけるような言葉を】
【駆け引きなどやましい事は無く、この気持ちは彼女の本心である】

……私は、……………。
私はただの、一般人───『今』、は。

【どう言うべきか迷ったようで、言葉が詰まる】
【その態度から、口ぶりから、彼女が何か"やましい過去"を持っている事は明らかだ】
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 20:55:32.49 ID:qdpIHS+ao
>>855

【ジャンクフードといえど臭いは相当に旨そうな筈だ。それにつられてか、そちらへと歩いてくる人影が一つ】

【艶のある黒い長髪の無駄な部分を鞭のように細く一本に纏めて後部で括り、同色の瞳はややツリ目】
【焦げ茶色のカーゴパンツを穿き、ややピッチリとした薄手の白い服は、華奢な身体のラインを無駄に強調させている】
【背には大きなリュックを背負っており、ベルトには二本の木棒を携帯した、背の高い女性だ】

【リュックからはちゃぷん、ちゃぷんと奇妙な音が発せられており】
【何かの容器に入った水が大量に収納されていると予想するのは難くないだろう】

【少年の前を通り過ぎようとしたそのとき、思わずハンバーガーの匂いを嗅ぎ、その発生源へと眼を遣った】
【大量の、ハンバーガーの塊と言っていいそれを、怪訝そうに見つめて】

お前、これ全部一人で食うのか?
身体を悪くするぞ。悪いことは言わない、もうちょっとまともなものを食うべきだ

【流石に口を出したくなったようで、そんな言葉を投げてみる】

/まだいるかなー、なんて
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 20:58:08.82 ID:yeAwIXWvo
【公園】
【そこそこに植林された、ほどほどの広さの公園】
【ちょっとした癒しだとかをコンセプトに設置されたその場所は、確かにちょっと寄り道するには丁度いいかもしれない】
【真に自然に慣れ親しんだものからすれば、】

――――――わざとらしい。

【そんな、緑の公園】

【開けた運動場に、強風をまとってたつのもまた、緑色の人物】
【薄緑のコート、ダークグリーンのセミロングヘアをうなじの辺りで束ねている】
【猛禽のように鋭い目はうっすら赤く、緑尽くめの中ではアクセントとなる】
【この季節に薄手のマフラーを巻いてとても暑苦しいのだが、汗もかかずに涼しい無表情】
【ただし、たった今その口から吐かれた言葉には、薄っすらと棘が浮かんでいて】

【冷徹な無表情、崩すことなく風を纏う男】
【裾や髪が吹かれてゆれる、風そのものであるが如く】
【その上空、開けて一望できるはずの空が、薄っすらと歪んでいた】

【寿命ぎりぎりの電球に似たイオンを発しながら、星の消えた黒い空を歪曲するモノがある】

【じじ、じ、じ――――――】
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/07/03(日) 21:04:07.53 ID:XLjALcXTo
>>859

【寸刻、彼女は言葉を吟味する、真理を答えるか、どうかを
もし戦闘になれば、そう考えると――――良い結果が出ないのも事実
背徳を感じる、罪悪を感じる、それでも、紡ぐ言葉はフェイクだらけのゴーストノート】


それでしたら、恐らくこの事でございましょう
――――私も迂闊、というものでした、こんな路地裏でしたら誰も来ない、と思ってまして
……貴女になら、少し曝け出すのも、悪くは無いかもしれませんね――――……

Under Cover of Darkness


【それは、貴女の彼女の安否への問いに関する答えでもあろう、か
彼女が選択するのは、嘘だらけの道、塗りつぶす色は、削れば真実が映る、薄っぺらい黒色のペンキ
それでも、その中に一片咲く、真実の白い色を、彼女は微かに曝け出すだろう】

【――――判断の根拠は分からない、中途半端な嘘なら、ばれるかもしれないからか
それとも、貴女がやましい過去≠持っているのと同時に
――――彼女もやましい過去≠抱いている、からか】

【それはさながら、リキッドのように、地面から湧き上がる、黒い影
影は彼女へと纏わりつくと、彼女を覆い尽くし、やがて、弾けるだろう】

【そこには紅いキャスケット帽に、白銀の長髪を腰の辺りまで伸ばし、横髪の中からもふもふっとした狐耳がぴょこん
赤色の大きめのマントをマフラーのように纏い、翠のビキニの上に白のパレオを纏った露出度の高い格好
翠のロンググローブと、ニーソックスが白い肌に映える、巨乳の真紅の瞳の少女がいて】

【――――彼女≠フ人の耳がある位置には、前述したとおり、柔らかそうな狐耳が踊っていた】


……この姿も、受け入れてくれる者も少なからず居たが……どうやら、まだまだ世界にとっては私はマイノリティらしい
化け物、と呼ばれ、後はお前が知るとおりだ、ここから逃げ出して、どこへなりとも消えていった

――――……そうか、本当なら昔≠熕qねたいものだが……それはお互い様、か
まあ良い、自己紹介も無しに、会話を続けるのもまた、可笑しなものだな

カノン、カノン=ラン=パトリオットだ、宜しくね


【彼女が表情に笑みの色を強く浮かべると、狐耳がぱたぱた、と揺れた
言葉を紡いでいるときの、どこか冷静な表情は、彼女の姿が変わる前の様子とは変わらず
ここに居る彼女が、以前の彼女と同一であることを伝える、証拠の一つとなる、であろうか】
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 21:20:15.26 ID:IFxOE6qGo
>>861
【その、人工的な色が否めない緑の公園に】
【真珠色に輝く鱗を纏った一匹の魚が、宙を泳いでやってきた】

【暢気に空気の中を泳ぐその魚は、緑の貴方を見つけて】
【賢そうな瞳を二三度瞬かせると――すぅ、と近寄って行く】
【そして、薄緑のコートの肩辺りをつん、と突こうとし】

【ほぼ同時、公園の入口から砂を踏む音が聞こえて】

――こら、悪戯は駄目だよ

【現れたのは、濃紺の髪に深緑の瞳を持つ男】
【黒のTシャツにジーンズ、スニーカーといったラフな姿】

【注意され、魚はすっと貴方から身を引いた】
【男の周囲にも、これと同種の魚が数匹程泳いでいる】
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空)2011/07/03(日) 21:22:53.64 ID:wY1/HEI10
【――ひゅう。闇の中、纏わりつく風すらも断ち切って白刃が躍る】
【一つ、二つ。剣閃の描く軌跡は、大きく力強い円弧】
【仄かに煌めく抜き身の鋼も相俟って、それは宛ら三日月のようだ】

【惜しむらくは、この薄曇りの空模様か。月下であれば、この剣舞は尚の事映えたろうに――】
【それはさておき、此処はとある自然公園】
【町外れに位置する、独り静かに身体を動かすにはもってこいの場所である】

……あぁ、もうこんな時間か。道理で暗い訳だ。
ついさっきまでは、日が真上に有ったような気もするんだが……はて。

【その一角。見晴らしの利く野原の只中で鍛練に励むのは、和装の影】
【遠目には彼か彼女かも判然としないそれは、刀を鞘に納めれば】
【身に纏う張りつめた雰囲気とは裏腹な、何を今更、といった感のある気の抜けた呟きを一つ】

はふ……月に叢雲、だな。
風の一つも吹いてくれない物か――――。

【何となしにきょろきょろ周囲を見回して、直後、勢いよくその身を芝生に横たえると】
【片手を枕に曇天を仰ぎつつごちる。それから、眉根を寄せて溜息を――】

【ぴるるるるる、ぴるるるるる】

【憂鬱げに溢したところで、風情も何もかもぶち壊す携帯の着信】
【電子音というのは、意外と遠くまで聞こえるもので】
【彼女と同じような誰かが居たのなら、鳴り響く音色はその注意を引くやも知れない】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 21:25:52.17 ID:yeAwIXWvo
>>863
【不意にあがる声につられ、視線だけを動かすと、自分の周りに魚が泳いでいる】
【常人なら飛び上がって驚く奇異な光景だが、男は黙し、その魚たちを見ていた】
【細められた目は、彼らが自然物であるかどうかを見極めようとしているようで、】

……ニンゲン。

【そして入り口からやってくる男を見据えるなり、すっと凍えた】
【魚たちを歓迎するように穏やかだった風も、少しだけ拒絶の色を呈す】
【口ぶりから人間嫌いの類らしい】

【だが、その指示を聞き入れた魚たちには、その端正な眉をひそめた】
【同種の魚が相手の男に集っているのを見て、一度だけ瞬きをする】

……なぜ、その魚は貴様に従う?

【その魚はなにか、の前に】
【人間に捉えられて、従属している魚たちの様子が気になったのか】
【問いはおそらく、少しずれている】

……この魚たちは、一体?

【遅れてその素性を問う】
【視線は、魚たちには若干の戸惑いを、そして時折貴方へ移るときだけ、何故か暗黒をその奥に湛えた】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 21:27:33.47 ID:RpDaneu3o
>>862

この事……?

……わ…………。

【変化を遂げた少女の姿を見て、彼女は小さな驚きの声を上げる】
【最も、表情の変化は乏しいのだけれど】
【そして彼女の視線はぴょこんと生えた狐耳へと、必然的に向かう】

…………化け物?
種族で人を判断するなんて愚かだと、私は思うのだけど……。

【獣人という存在は、この新世界においてもやはり珍しいのだろう】
【しかし"そういう世界"に足を踏み入れる事が多い彼女は、人外も何度か目にしたことがあった】
【故に、過剰反応はしない。理由はこれだけでは無く、もう一つあるのだが】

別に……、聞いて面白いような、過去じゃないから。
……ただ、取り返しのつかないことを、してしまった。

カノン…………、覚えた……。
私の名前は、チェルシー……見た目じゃわからないだろうけど、"アンドロイド"。

【前述の、もう一つの理由がこれ】
【自身も人外であるのだから、人外を恐れる理由など無い】
【尚このワードは、彼女の"やましい過去"に関係してたりもする】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 21:33:28.16 ID:2LtKlxXpo
>>860
/はい、います!
/ちょっとご飯を食べていました、今レスしますのでしばしお待ちを!
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 21:39:41.58 ID:IFxOE6qGo
>>865
【魚達は、自然の生命そのものであったが】
【どういう仕組みか、空中をまるで水槽の中のように泳いでいて】

【ただしその鱗は、どんな図鑑を探しても見つからない様な】
【幻想から抜け出たかのような、真珠の輝きの鱗であった】

僕はね、ニンゲンじゃないよ。
敢えて言うなら――人魚姫、かな?

【男は魚達を愛おしげに見つめながら、そう囁いた】
【勿論この男は、見た目には普通のニンゲンであるが…?】

従っているんじゃない。
『同類』の警告を受け入れた、それだけだよ。

【まるで、自分がこの魚達と同種である様な口ぶり】
【ただし魚の素性については、男は語らなかった】

【その代わりと言うように、深海を想起させる香りの魔力が】
【貴方の方へ、少しばかり漂ってくるだろう】
【魚の周囲にも、同じような魔力が感じられた】

――君は、人が嫌いかい?

【ぽつりと、泡のように零す問い掛けの言葉】
【自身を見る時だけ暗黒を湛えるその瞳に、きっと気付いたのだろう】
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 21:42:36.36 ID:2LtKlxXpo
>>860

あぶらこい……。

【ハンバーガーに齧り付く、いい加減に飽きてきたその味】
【例え空腹でも出来れば断りしたいその一品、しかし財政的には贅沢は言えず……】

んお……?

【誰か近づいてきた、人影それは近づけば近づくほど明白になる】
【女性だと分かり、そしてリュック、そして武器になりそうな木棒】
【少年にとって重要な事は彼女が敵かそれ以外か、少しばかり警戒して】

(…………でっかい、……)

【警戒していたのだけど女性の身長の高さに得も言われぬ表情を浮かべる】
【ちなみに少年の身長は160くらいだとか】

んだよ、いきなり……そんな事言ったっててめーにコレはやんねーぞ
身体壊そうと何しようとオレの勝手だろーがよ。

【つっけどん、彼女のその言葉に少年はそう返す】
【友好的とは決して言えないが、まあ敵意は無い】
【だってそうやって話しかけてきた彼女が敵の筈はないだろうし】
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/07/03(日) 21:43:41.63 ID:XLjALcXTo
>>866

【驚きの様子が小さいのは、どこか拍子抜けした気分もあるが、同時に心地よさも有る
表情の変化が乏しい貴女、ハッキリと、貴女の表情を読み取るのは少々難しくもあった
けれども、じぃ、と貴女を見つめると、薄くだが刻まれるその、僅かな表情の変化に、少し嬉しさも感じた】


愚か、か……キミは嬉しいことを言ってくれるな、その言葉を聞けて胸がスッとしたよ
だが――――私もまた、多分、種族で誰かを判断しているのだろうね

現に人というだけで先ほどのように人の格好になる
……これはまさしく、人という種族を恐れている、人というだけで判断している、ってことじゃないかな


【そうして彼女は、言葉に付け加えるように、そっと微笑を揺らす
瞼が閉じられると、パッチリとした睫が、彼女の白い柔肌を修飾する
身長はそこまで高くないものの、落ち着いた言葉の調子は、大人の女性を感じさせるかもしれない】

【彼女は貴女の言葉を聞いて、寸刻、キョトン、とした表情を見せた
呆けて見せる、彼女の表情は、幼い少女のそれに類似していて――――彼女もまた、少女であることを、伝えるかもしれない
数秒ほどして、アンドロイドという単語を理解したのか、ああ、と言葉を返した】


……一つ良いかしら、チェルシー……キミがアンドロイド≠ナある、ということは
キミが取り返しのつかないことをしてしまった過去に関係あることかな


【尋ねる言葉は何かしらの正当性に基づいているのだろう
彼女が、獣人であるが故に、何かしらの過去を持っているのと同じように
貴女もまた、アンドロイドであるが故に、聞いて面白くない過去を持っているの、だと】

【そして付け加えるのは断りの言葉、言いたくなければ言わなくて良い、という胸の
確かにその通りだろう、初対面にしては、ずかずか、と聞きすぎ、かもしれない
――――それは、嬉しさもあるのかもしれない、人外である貴女、と出会えたことへの】
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga !nasu_res]:2011/07/03(日) 21:45:58.78 ID:ClWr0kQGo
>>864
//マダイマスカー
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/03(日) 21:46:40.26 ID:ClWr0kQGo
//色つきのまんまだった……
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空)2011/07/03(日) 21:48:40.24 ID:+d/nLp+w0
>>871
//なかにだれもいませんよ<●><●>
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/03(日) 21:52:16.13 ID:ClWr0kQGo
>>864>>873
【すっ、と横たえた頭の方から影と気配が迫っているのに、気がつくだろうか】

あらあら、こんな時間に、頑張っているのねぇ、うふふ。

【もし、それに気づいても、気付かざれども、結果的に声が掛けられるだろう】
【ふんわりとして、暢気そのものな声、どこか甘ったるく、絡みついてくるような、そんな、砂糖菓子を声にしたような物が】

【そして、後ろに居る人影の姿を、描写するとすれば、その姿は】

【ウェーブの掛かった長い黒髪に深い色の黒目。そして古いデザインをした紅い眼鏡が特徴的である】
【ふんわりとしたロングスカートに、ブラウス。そして首にはストールを巻いている】
【どことなく理智的な印象と抜けた印象を感じさせるだろう】
【口には年季の入った真鍮の煙管が咥えられていて、異質さを感じさせる】
【そんな彼女は古ぼけていながらも、手入れの行き届いた安楽椅子に座り、地面から30cm程の所に浮遊している】

【と、描写できるだろう】

……風くらいなら、私が出してみようかしら、ちょうど暑いし。

【そんな事を言いながら、ゆるりゆるりと空中に右手の人差し指を踊らせる】
【指の通った軌跡には、光の線が引かれており、どこか幻想的な光景を作り出している】

//では、よろしくですのー
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 21:53:35.18 ID:yeAwIXWvo
>>868
【この世界ではありえたかもしれない、生きた幻想】
【たとえ図鑑に載っていなくとも、その気配は察せる】
【そして目の前の男がそうであると名乗ると同時に、その真意もなんとなくつかめた】
【瞳の奥の黒を仕舞い、瞑目と同時に小さく頭を下げた】

…失礼、した。

【風がまた少し、その様相を変える】
【緑の男と同調するように、貴方の頬に触れようと、柔らかく】
【同時に、空の歪みと異音が小さくなった。まるで発生源が更に上へと上昇するように】

……我が、同士に、似ている……海の、幻想、人魚姫…。
いずれ来る、『二騎』、今は、未だ…。

【深い深い、潮の香りがした】
【敵意をおさめている時の男は、使い慣れない言葉を操るようにたどたどしい】
【表情がほとんど動かず、人間ではなく絵画めいている…そんな男だった】

【もし、それが力を調べる類の技能があれば】
【男はほぼ全て、その全身が何らかの自然的な力によって構成されている事がわかるやも知れない】
【まさに、生きた幻想】

……ヒトは、増えすぎた。
自らを研磨するなら、未だよし。しかしその過程で星への侵食をはじめた。
他者を糧とするまでならよし…だがその最中、進化の目的を見失い悪戯に星を蹂躙する個体が現れる。
……我は、それが許せない。

【人形の顔が歪む、憎悪…否『義憤』に】
【彼は自然を愛しているようにも見えるかもしれないし、それまでの鉄面皮を砕いて答えた】
【貴方の問いは、その男の意思に触れた。そこまでなら正義の徒と言って差し支えあるまい】

【ぎり、とかみ締めた唇】
【落ちた視線は、歪められた自然の具現であるこの場へと叩きつけられた】
【風が黙した。その意思を隠すように】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 21:54:37.50 ID:qdpIHS+ao
>>869

なに……?ハッ、そんなものくれなくても結構だが
精々身体には気をつけることだな。健康体でいるのと病人になるのとじゃどっちがいいかお前でもわかるだろうに

【――あまり穏やかな性格ではないのかもしれない。というより負けず嫌い(?)なだけかもしれないが】
【愛想のない口調で言われれば、負けじとこちらもぶっきらぼうに返す】
【この二人、もしかすると相性はあまりよろしくないのかもしれない】

大体、料理の仕方くらい勉強したらどうだ
いっそ旅に出てみるというのもいいかもしれんぞ。私のようにな
森の中に入れば店などどこにも存在しない。その辺のバッタや蛙を捕まえて、焼いて食すのだ
山菜を料理に使っても味に飽きてくるからな、多様な味付けを身に付けるしか道が無くなるというわけだ

【若干、というか結構的外れなことを言っているような気がしなくもない】
【こんな発想しか沸いてこないのはきっと旅をしていた期間が長く、決まった居住も持ってなかったからだろうか】
【故にまともな料理などしたことがなく、こんなズレた言葉しか出てこない】

【と、ここまで言葉の端々まで高圧的だが、少年と同じくこの女性にも敵意というものは一切ない】
【こちらも彼のことを敵とはこれっぽっちも考えていないし、少年に刃を向けようとも考えていない】
【ただなんとなく気になったから声をかけてみただけなのだから】
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 22:02:16.47 ID:RpDaneu3o
>>870

…………それは、違う。
貴方の判断には、ちゃんとした理由がある……。
でも、あの男とかには無い……、種族が違うとか、力がありそうだとか、曖昧なものだけ。
だから、愚か…………、"バカ"じゃ、なく……。
人の中にだって、能力者という圧倒的な存在がいるのに…………。

【見かけに合っているのか、合っていないのか。冷静に、物事を判断するタイプらしい】
【あまり感情を織り交ぜず、あくまで説明らしく淡々と述べる】

──それに、私には見せてくれたでしょう?

【しかし、ただクールなだけではないようだ】
【この言葉には、彼女なりに目一杯感情を込めた───『好意』という、感情を】
【心なしか口元が緩んでいるのに気づけるだろうか。もし気づいてくれたならば、彼女も嬉しいだろう】

…………うん……。

私は人に似ているけど……それでいて、真っ当な生き物じゃない。
……具体的には、造り主がいるから。
人とも、貴方達とも違って……、幾らでも、体を弄れる…………。

【断りの言葉には首を横に振って、少しずつ過去について述べていく】
【だがやはり、あまり話したくはないのだろう。顔を俯かせた状態だ。】
【それでも話をするのは、相手がカノンだから──では、無いのだろうか?】
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 22:10:00.86 ID:IFxOE6qGo
>>875
【頬を撫でる風の様相が、穏やかになった】
【ただ、空の歪みには今の今まで気付けなかったようで】

【魚と男は、警戒する様に上空を見上げたが】
【上に上に遠のくそれを見て、今は危険を伴わないと判断した】

――君の同士にも、海の仲間がいるんだね。
あの場所は良い、何物をも拒まない。

…二騎?

【たどたどしい言葉を、貝殻拾いのようにその手に集めて】
【その中に混じった珍しい貝のような、見慣れぬ単語】

許せない。許せない、ね。僕もその気持ちはよぅく解る。
愛おしい僕らの自然を、彼らは悉く食い潰そうとしている。

――でもね、人の形は美しい。
中身は星を喰らいつくす、無痛の癌細胞の塊であっても。

【くるりと、魚が宙を旋回した】
【緑の男の方にもう一度泳ぎ寄って、賢そうなその瞳で貴方を見ている】

…ねぇ、僕の水族館を見て行くかい?
とても綺麗だよ、それに僕の言う事もきっと解ってくれる。

【唐突に出されたのは、そのような提案】
【乗る乗らないは、男の自由だ】
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 22:11:16.62 ID:2LtKlxXpo
>>876

(うっわ……なんだコイツどことなく腹立つ……)
うっせ、どっちにしたってもう健康体じゃねーからいいんだよ。

【ふん、と鼻を鳴らす】
【少年曰く健康体ではない、というのは彼の右手――――】
【二の腕から先が存在していないというのを指しているのだろう】

【女性が言っているのはきっと身体の内側の話なのだろうけど……】

料理?面倒くさい、旅?一応定住場所があるからパス……
つーかバッタやら蛙なんかは食い物とは言わんのだ、文明人の食べ物とは思えんね。
アンタこそまともな料理の本の1つ2つ読んだ方がいいぜ。

【相手の意見全てお断り、少しばかり馬鹿にするように鼻で笑う】
【きっと少年はバッタ等を食べなければ生きていけない状況になっても食べない、変なプライドがあるとか何とか】

ああ、もう面倒くさいな……
ほら腹減ってるなら別に食ってもいいぞ、さっきはやらないって言ったけどありゃ冗談だ。
ついでに言うとこういう食い物にも飽きてきたしな……。

【机に乗ったままの紙袋(ジャンクフードもっさり入)をソース付きの指で差す】
【少年の顔を見れば、言ったとおり飽きたようなというかうんざりしたような表情だった】
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 22:19:34.60 ID:eYwl+pSpo
【暗闇に何かを切り裂く音が響く】
【鋭い爪で木をえぐる音、何者かが走る、その足音、】

ー工場跡地ー

【そこは昔は工場だった所、今では誰も居ない、用が無いから近づく物も居ない】
【だが今その工場跡地には、誰かがいる、そんな気配がする】
【建物は廃れ、その変わりに草木が成長する、そんな所】

【古びたシャッターの響く音、木を引っ掻く、木を切り裂く音、】
【そして、そのそこら中を走る、足音】

【その音の正体、その音の発信源は一人の少女、ここで、体を動かしている】
【鈍らないように、勘を鈍くさせないために】

【何故こんな時間に?それは日がある内に飛んだり跳ねたりしていると目立つ、其れだけ】
【ましてや両手に鉤爪を装着している少女が日のあるうちにそんな事をしていると尚更】

【これが少女の周りへの気遣い、周りに住宅地がない、そんな古びた工場跡、そこでやるのも周りへの気遣い】

【だがいくら周りに誰もいないとしても、その音は響く、其れだけで不気味なものだ】
【誰も入るはずのないその工場から聞こえる音は決して良い音ではない】

【なにか不気味、暗闇から響く音】

やーーーっ!!
【そんな元気な叫び声をあげながら、少女は此処で運動をする、修行といってもいいかもしれない】

【そしてその少女は触れてはいけないその物に触れる】
【積み上げられたドラム缶、其れに思い切り、蹴りを食らわす、想像できるだろうか、その積み上げられた物の一つが蹴り飛ばされる】
【そして崩れる】

【物凄いその音を建てて、そのドラム缶の山は崩れる、】
【周りに入れば、気付くかも知れない、その音に、その何かが崩れるその音に、誰もいない筈の工場から響く轟音、騒音に】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/07/03(日) 22:20:03.23 ID:XLjALcXTo
>>877

【最初は存外に、論理的な分析に、少し驚きの表情を見せるものの
直ぐに、その言葉を吟味し、貴女の言葉の意味を解いていく
それは確かに理解のできる、分かり易い言葉――――貴女の頭の良さを、十分に理解できるほどに
――――……故に、彼女は自身がついた嘘に、微かな罪悪感を抱いたのも、事実】


……そうですか、そう言っていただけますと……確かな支えになりますね
ですが、貴女にこの姿をお見せしたのは、それは決して――――……論理的な判断に基づいたものではございません

確かに自身の無実を晴らす、そういった気持ちも十分にございました
ただ、それ以上に――――……貴女には、私の本当を知っていただきたい、と思ったからでしょう

似ていらっしゃると判断したのです……私達は、種族の面でも、その他の面でも
だからでしょう――――ですので、論理的、よりかはどちらかといえばもっと感情的な……
そうですね、親しくなりたいから、が一番の理由でしょうか


【小首を傾げるように、微笑みを向けると、キャスケット帽が、しゅるり、と彼女の銀髪を修飾した
滲む微笑は、落ち着いた彼女の様子に密着していて、それでいて、狐耳が心地良さそうに揺れる
感情表現が静かな貴女と違い、彼女は結構大きく感情を表現するだろう】

【それでも、ここまで貴女に魅せるのは、貴女の好意に気づいたからか
立ち上がった状態で、ぐいっと屈みこんで、貴女へと視線を合わせるだろう
覗き込むような真紅の瞳は、緩んだ貴女の口元を捉え、思わず彼女は指先で、貴女の口元をなぞろうとするだろう】


……人体実験、とは少し毛色が違うようにも思えますが、大方そのようなものでございましょうか
――――……あっ……良いんですよ?いつでも、やめていただいて……
その、出会ったばかりですのに、こうも……不躾で……


【貴女の顔を俯かせる様子に、彼女もまた、心を揺らす
信用を得るには短く、信頼を作るにはまた短い、出会って間もない二人
流石に、彼女も――――……気にしているのだろうか】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 22:24:38.91 ID:yeAwIXWvo
>>878
【遠くに消えた『それ』も、或いは風の輩(ともがら)】
【ともすれば、先ほど風が纏う敵意を根こそぎつれて退避させたように、見えなくもない】
【その歪みは、遠目には鳥のように見えるだろう】
【翼を広げた、全長5メートルほどの巨大な鳥に】

……風たる、我には、それが、愛しくも、怖い。
海は、柔らか、すぎる……。

【それらの言葉は、どこか暗喩めいていた】
【自由に空を舞い、天を駆ける風。それが柔らかな海を恐れるという】
【だが風は、時として『風化』という現象をもたらす事を考えると、何かヒントが得られるかもしれない】

我が同士、『海』は、二騎…背中合わせの、仮初の形…一つには、収まらなかった…。
雄大で、あるが故、に……。

【ボソボソと、小さく難解な言葉を吐いて、風たる男は答える】
【それは、彼の言う『海』が二人で一組である、という回答かもしれない】
【自身を『風』と称した男の同士である以上、その呼称は何らかの称号なのかもしれない】

そうとも、アレらは、星の敵だ。
……だが、共存できる可能性は、ゼロではない。

ないにせよ………少しは数を、減らすべきだとは、想わないか?

【貴方の言葉に一定の理解を示した上で、この男は、そう物騒に問いかけた】
【鋭さを取り戻した双眸、細められて、貴方を見る。強い意志を秘めて】

【ヒトの形の美しさには、答えなかった】
【男も散々嫌う発言をした上でなお、その姿を取っていること…それそのものが、或いは答えなのかもしれない】

……拝見しよう。
海は、友だ。汝も、海の輩(ともがら)なれば。

【男は誘いに乗った。人形のような立ち姿は相変わらず、その場でじっと突っ立っているだけだが】
【手が少し浮いて、受け入れるように、鳥の羽のように広げられた】
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 22:25:17.35 ID:mnv3ZVzT0
>>880
あっちー…
…なんかここらへん幽霊でも出そうな雰囲気だしさぁ…

【うなだれて歩いている】
【白猫をつれた白い無地のタンクトップに青いジーンズの少年】

【服装は非常に夏らしいが首もとの赤い燃えるように真っ赤なマフラーがすべてを壊している】

…ん?
こんな場所にだれかいるのか…?

【不思議にも思いつつ工場跡地へと入っていく】
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 22:29:15.08 ID:qdpIHS+ao
>>879

はぁ?何を言って――……!

【何を言ってるどういうことだ、そう言おうとしたがその言葉は喉もとで留まりそのまま飲み込まれる】
【よくよく見てみれば右腕が半分欠如しているのに気付いてしまったからだ】
【いくら彼女でも、これ以上少年に健康云々を言う気は起きなくなり】

その右腕、どうした。言いにくいことならば別に言わなくてもいいが……聞いてやろう

【右腕の欠如――それが気になったのか、その理由を聞こうとする】
【別に悪意を持って言っているわけではない。只弱音を吐きたいのなら吐かせてあげようかな、と】
【まあそんなところだろう。それ以外は純粋な興味だ】
【声のトーンもいくらか低くなっていて、もう頭は冷めている】

馬鹿を言うな。バッタも蛙も旨いのだぞ。他にはそうだな……蛇とか
こう言った食材を調理する術はサバイバルでも役に立つ。覚えていて損は無い
……まともな料理の一つや二つ、私は身につけているが?

【「お前と違ってな」と一言多く付け足して。少しでもできる方とできない方】
【所詮どんぐりの背比べだが、それでもさも勝っているように胸を張って言ってみせる】

戯け。お前の顔に「飽きました」と書いてあるのが目に見えるようだ
まあ久しぶりにこんなものを目にしたんだ。一つくらいは貰ってやるか

【言い終わるや否や、紙袋に手を伸ばし、邪魔さえしなければハンバーガーを一つ取るだろう】
【…結局食べるのかよ】

立ってるのも疲れた。となり、いいか

【そう言うと背中のリュックを降ろした。水の跳ねる音が一際強く公園に響き渡る】
【ファスナーを開けてペットボトルを一つ取り出し、ごくごくと豪快に喉を鳴らして水を飲み始めた】
【見ればリュックの中は殆どが水入りのペットボトル――必要最低限のものはどうやらリュックの底にあるらしく】
【いまはペットボトルに隠れて見えない】

水、いるか?

【ごそ、とリュックに手を突っ込み、ペットボトルをもう一つ取り出すと少年に差し出すだろう】
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 22:36:02.95 ID:eYwl+pSpo
>>883

【ドラム缶の山は崩れ落ちた、その工場跡地に入ってくる者の目にも入ると思う】
【物凄い量のドラム缶が倒れているその風景を】

【そしてその中でモゾモゾと、頭を掻きながら出てくる真赤なカンフー着の少女を】

【両手には足まで届くであろうその鉤爪】
【髪は両サイドにお団子で、その髪は元な長いのか、お団子にした、その状態でもそこから風になびく】

うーーーなんでこんなことに……
【カタコトで、そう喋りながら、そう呟きながらその山の中から出てくる】
【月の明かりが有るせいか、その姿は見えぬものの、その物のシルエットは見えるであろう】

【その月の光により少女の影が、その者の足元まで届くであろう、】
【影であるためか、そのシルエットは不気味だと、そう思うかも知れない】


886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 22:36:11.11 ID:RpDaneu3o
>>881

なら……、その方が嬉しい。
私も、きっと、同じ気持ちだから……。
貴方さえ良ければ……そう……、友達に、なりたい。

【表情の変化が乏しい分、ストレートに気持ちを伝える】
【無愛想さを自覚してるからこそ、少しでも言葉で感情を表現しようとしてるのだ】

……ん…………。

【大人しく口元をなぞられるが】
【カノンが何をしたいのか分からないようで、疑問の視線を送る】

……別に、気にする必要はない。
貴方が秘密を明かしてくれたのだから、これはその対価……とでも、考えてくれれば。

身体を弄られた、訳じゃない……。
実際、多少の際はあるけれど……この肉体は殆ど、人間と似通ってる。

ただ、私は…………「貴方の体には爆弾が埋めこまれてる」と、嘘を言われただけ。

【気にかけられているのに、気づいたのだろう】
【出来る限り感情を交えないように、機械的な語り口に変える】
【わざわざ作るという事は、それだけ嫌な思い出なのだという事でもあるのだが】
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 22:38:00.26 ID:IFxOE6qGo
>>882
【難解なその言葉を、男は深くは追わなかったが】
【ゆったりと頷きをひとつ、そして貴方にこう答える】

減らすべき、だね。僕もそう思うよ。そして協力している。

ただ、僕は美しい物ばかり集めてしまうから――
後に残るのは、見栄えの悪い形かも知れない。

【此方もまた、難解】
【ただしこの言葉には意味があったと、この後の展開で悟るだろう】

【貴方の「拝見しよう」との言葉を受け入れた、その瞬間に】
【水色の輝きを持った陣が、泡のように地面に浮かんだ】

どうぞ、海の底へ。

【そんな言葉を残して、男は先に水色の陣へ入る】
【するとその姿は、泡のように消えて何処かに転移していった】

【煌々と水色の光を湛えるこの陣は、貴方が来る事を待ちわびる様に】
【泡沫のごとく、ゆらりゆらりと揺らいでいた】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空)2011/07/03(日) 22:39:52.53 ID:6zfx3lDU0
>>874

「もっしー↑さっきゅん俺だよオレオレ。実は折り入って頼み事が」
大変申し訳ありませんが、この電話番号は黒いのに対しては現在使用されておりません。
ぴー、という警告音の鳴る前にお名前もご用件も言わずさっさとお切り下さい。さもなくば斬ります。
……じゃなかった。酔いを醒ました後ほど、番号をお確かめの上もう一度おかけ直し下さい。

「ちょ、朔」

さて、着拒ってどうやるんだっけかな、と……。

【……ぷつん。つー、つー、つー――――】
【和装の影は携帯端末を取り出すと、有無を言わさず即座にたたっ切って】
【心無い台詞を吐きながら操作し、ぱたんと閉じて懐に放り込んで】
【その後に身を捻り、ちらりと声のする方に視線を遣った】

単なるルーチンワークだ、頑張るって程でも無いよ。
あと、アングルが地味に危ない……ってのは、さておき。

【濃藍の髪がさらりと靡き、中性めいた白皙の貌がそちらへと向き直り】
【涼しげな余韻を帯びた、ぶっきらぼうな返事が夜気を震わす】

あの無粋な雲に届くかは判らないが、何分こう湿っぽい夜だ。そうしてくれれば有難いな。
……今晩は、安楽椅子魔術師(アームチェア・ウィッチ)さん。

【彼女は枕にしたのと反対の左手を挙げ、軽くひらひらと振って見せ】
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 22:40:20.82 ID:mnv3ZVzT0
>>885
(で…でた!)
(また、こんな変人奇人大会第一位になりそうなやつがでた!)

【あまりにもひどすぎる言いっぷりである】
【とりあえず、とっさの行動にも対応できるよう身構えつつそろそろとそちらへ向かい】

…なにやってたんだ?あんた

【びびって足を笑わせながら相手に問いかける】
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 22:40:26.31 ID:2LtKlxXpo
>>884

なんでアンタの態度はそんな尊大なんだ……。
べっつにー……ただ戦闘でちょっとばかしミスして無くなっただけだし
生活出来なくもないし、困ってないしな実際のトコ。

【片腕が無い、この世界ならばそれほど珍しいものでもないだろう】
【義手を付けている人間は探せば幾らでもいるし、それなら腕の無い人間もいるだろう】
【少年がそんな人間の内の1人だったというだけだ】

旨いのだとしても食いたくない、なんか尊厳を失いそうだ……
サバイバルしなきゃなんねー状況にはもってかねーよ、そこまでエキセントリックな生活してねーの……多分。
ふん、オレだって焼きそばとかラーメンとかなら作れるさ。

【主に即席タイプの物だけである】
【お湯を沸かして、突っ込んで、出来上がり】
【馬鹿でも出来る料理、いや料理といっては料理を生業としている人々に失礼か】

ベンチはオレの所有物じゃないしな、好きにすればいいんじゃねーの。
ん、折角だしもらっといてやるよ後で金を取るとか言うんじゃねーぞ……って所持品全部水かよジャンキーかお前は。

【少し身体をズラして座る場所を確保する】
【ペットボトルを受け取るついでにリュックの中を見たのだろう】
【彼女が旅をしているからにはもっと旅人らしい装備でも入っていると思ったらしく】
【必要最低限のものは見えなかったらしい】
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 22:44:22.04 ID:yeAwIXWvo
>>887
【協力、誰に?】
【問おうとして、やめた】
【彼が踏み込まなかった自身の領分…それと同様、まだ距離がある】
【気にはしたが、口に自信がない男は、首を振って聞かなかった】

【無言、男は陣を見る】
【彼の領分、海の世界。自身が苦手とする『海』の中かも知れず】
【けれど彼の好意を受けたのだ、受け入れて/諦めて、そちらへと脚を踏み出すだろう】

【つながっている場所が同じなら、きっと貴方の傍に出る】
【もしそこから空が見えるのであれば……上空遥か彼方、『鳥の影』は男の頭上天高くにずっといる】
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)2011/07/03(日) 22:49:01.12 ID:XLjALcXTo
>>886

【貴女の言葉は、抜き身の刃のようにも思える、あまりにも純粋な、真っ直ぐな刃
スッと貫かんとするその鋭さに、時折彼女は――――……戸惑いを感じてしまいそうなくらいに
それは多分、恥ずかしさや、緊張や、嬉しさから来る、戸惑いで……】


――――……ええ、嫌という筈がございませんよ
親しくなりたい、と願ったのです、貴女からそう言っていただいて、とても嬉しく思いますよ


【貴女の疑問の視線に答えるが如く、口元をなぞった手を、彼女は貴女の頬を伝わせて
そして、愛でるように、貴女の髪を撫でようとするだろう
翠の布に包まれたしなやかな指先が、貴女の髪を梳かす様に、柔らかく鋤こうとする】

【貴女を見つめる表情は、まるで妹を見つめる姉のような表情で
微かに背伸び気味に、今の彼女より、大人な彼女を演じながらも
純粋な彼女の心で、貴女との親交を嬉しく感じているのだろう】


……聞いているだけで、とんでもない話に思えます
ですが――――かわいそう、と私が思うことは簡単で、貴女に思いを告げることも容易いでしょう
けれども、そのような言葉で片付けられるほどに、柔な経験では無いかと思われます

――――……貴女の気持ち、純粋な……貴女の過去について、言葉がお聞きしたいです


【貴女が、一つ一つの言葉を、選んで、彼女に感情を表現したように
貴女の思いを、純粋な言葉で表現して欲しい、と彼女は願う
例え、それが、貴女にとっては、不用意な言葉であっても――――……】

【そして、それを危惧するかのごとく、彼女の瞳が、不安に濡れた】
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/03(日) 22:49:23.33 ID:ClWr0kQGo
>>888
……?ああ、この態勢の事ね。
大丈夫よ、術式次第で見せたくない物は見せない様に、しているの。

【なんとも、くだらないことに魔術を使用しているのだった】
【だが、逆に言えば、どうでもいいことにいつでも魔術を使用できるほどの技量が有るとも、言えるだろう】

それにしても、あんまりお友達を無下に扱うのは、良くないと思うのだけれど、ね。
まあ、私があまり口出しすることでもないんだろうけれど。

【なんというか、お節介染みたことを、眉根を寄せながら、言う】
【とりあえず、善良な類の人間であることが、なんとなくだが分かるだろう】

――と言っても、外じゃあまり恒久的に魔術は仕えないのよねぇ。
よければ、私のお店に遊びに来ないかしら?紅茶位はお出しするけど。
今日はお客さんが一人も来なくて、暇だったのよ。まあ、普段から来ないのだけど、ねぇ。

【くすくす、と邪気の無い笑みを浮かべて、彼女は頭上の空を指さすだろう】
【……そこには、大きな樫の扉があるのが視えるだろう。扉だけが、地上から10m程の所に浮かんでいた】

……あんなところに、お店が出てきちゃ、そりゃあ、来ないんだけど、ふふ。
たまには、こういう日も有るのよねぇ。

【とりあえず、頭上のその扉が、彼女のお店の入口のようだ】
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 22:50:33.59 ID:eYwl+pSpo
>>889

【突然後ろから声がする】
【少女はそのドラム缶を眺めていたのだ、その者に背を向けて、何でこうなったのだろうか…とそう思いながら】

うひっ‥!!
【なんとも間抜けなその声で、少女はゾクッとその身を震わせる、誰も居ないと思っていたところで急に声がしたのだ】
【それは驚く、当たり前である】

【そしてその声がした、その方向に恐る恐る、目を、体を向ける】

あ…
【目の前に居たのは少年、白猫をつれた少年…その赤いマフラーが特徴的である】

いや…なにもしてないヨ!ただここで走りまわってただけヨ!
【そのカタコトな言葉で、相手を警戒しつつ、その足は後ろへと、その体を運ぶ】

【なぜこんな暑いのにマフラーなんてしているのかと、そう思いながら、少女は後ずさる、】
【なぜかその顔を苦笑い、急に声をかけられ少女もビビっている、とそう言う状態であろう】

【猫を連れているのであれば分かるかも知れない、その少女が人ではない事に、同じ猫科の動物であるということに】
【人間の姿をした虎、そんな不思議な生き物な少女に】

なんで…マフラーか?あついよ…それあついよ…
【そんな訳の解らぬ事を喋りながら、】
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 22:54:48.53 ID:IFxOE6qGo
>>887
【転移した先は、無機質でいながらも酷く明るい部屋だった】
【水族館というよりは、美術館と呼ぶのが相応しい様な】
【色とりどりの夜会服を着せられた蝋人形が並ぶ、そんな場所であった】

【ただし、この場所にも】
【部屋の中を泳ぐように、真珠の鱗を持った魚が数匹いて】
【嫌に精巧に作られた蝋人形達の間を、潜る様に泳いでいた】

【ちなみに、空は見えない。完全な屋内であったが】
【ただし天井はとても高い、ゆうに10mはあるだろう】

ここが、僕の水族館。よくご覧よ、綺麗な人形達を。
――少しばかり精巧過ぎると、思わないかい?

【人形に近づいてよく観察したのなら、人形のその肌に】
【蝋人形には有り得ない、産毛の一つ一つまでをも確認できるだろう】
【まるで、人の生皮を剥いで作ったかのような――】

【――ちなみに、入った時と同じ陣が二人の後方に展開されている】
【陣の中央にぼんやりと、元の緑の公園の光景が浮かんでいる事から】
【これに乗れば元の場所に戻る、と察せられるだろう】
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 22:55:28.03 ID:IFxOE6qGo
/>>895>>891宛てです
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 22:57:19.30 ID:mnv3ZVzT0
>>894
…え…えーっと
そんな、驚かれても困るんだが…

【相手の行動に内心がっくりして】
【肩を下ろしつつ、こちらも足を笑わせつつ愛想笑いを返して】

は、走り回っただけでこんなにもなるものなのか…

【周りを見渡し、その惨状を目にしながら】

(やばい!やばいよ!なんかあったら俺お陀仏だよ!)

【少年自体はパニックで彼女のことには気づかなかったが同じ猫科故なのか】
【白猫は相手に寄り添っていく】

ま、マフラーはその…宝物って言うか…
手放せないものって言うか・・・

【びくびくしながら答えながら】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 23:02:07.38 ID:qdpIHS+ao
>>890

む、これが私の地だ。とは言っても、少し威圧的になり過ぎていたか
お前が悪いのだぞ。愛想の無いお前が

戦闘か……何のために戦ったんだ?
腕を失くしても尚闘ったのだろう?
お前がそこまでして手に入れたかったものってなんだ?私は知りたい

【流石に相手もヤな気分になってきたかと、口調を改めようとするも】
【やはり即座には直らないらしい。きっと少年の第一声もいけなかったのだろう】
【元々勝気な女性の癪に障ってしまったようだった。それにしてもまぁ、こちらが悪いのは事実だが】

【――彼女は腕を失ってまで、命を賭してまで闘う理由を知りたかった】
【少年が何のために闘って、何を守ろうとしたのか。あるいは何かを奪おうとしたのか】
【車に轢かれて腕を失ったというのならば、気の毒にと、それだけで終わっていたのだろう】
【だが自分の意志で戦闘したとなれば、話は違う】
【――守るべきものも奪うべきものもない彼女は問う。戦いの理由を】

尊厳など気にしていては駄目だぞ。時にはプライドを捨てることも大切なのだ
土下座がいい例だろう………いや、土下座は私もしたくはないな……

……それはお湯を注ぐだけ!なものか?なら料理とは言えないだろう

【薄々気付いていたかもしれないがプライドは高いらしい】
【呆れ混じりに肩を竦めて】

ん、じゃあ失礼する。別に金なんて取ったりしない
人の好意は素直に受け取るものだぞ?

ああ、これはだな、体質の問題だ。私の能力は身体の水分を使わないといけないからな
なにがあってもいいように、水だけは大量に確保するようにしているんだ
脱水症状が出ると水分を補給するまで途方もなく辛いからな……

【大量の水はどうやら能力と関係しているらしい。それも使いすぎると脱水症状を起こすほどらしい】
【彼女が歩くたびちゃぷちゃぷと音がしたのは確実にこれの所為だろう】
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 23:03:25.81 ID:yeAwIXWvo
>>895
【人口の色が強いと、緑男は感じた】
【少しだけ眉が動いたが、礼節は一応わきまえているのか、すぐに鉄面皮に戻る】
【蝋人形…似すぎたヒト型。それを障害物として泳ぐ、美しい魚たち】

…ヒト、人、ひと……これ、は…。

【幻想、というより猟奇的ですらあったけれど、その人形たちを見て、男は貴方を見返すだろう】

…汝が、作ったのか。
このヒトガタ……生きて、『いた』、ようなほどに、精巧な。

【無表情にして動作は少ないが、顔の表皮の下には薄い歓心が浮かんでいた】
【その技術を賞賛しているのだろうかもしれないし、これが標本の類であるなら敵が減ったと喜んでいるのかもしれない】
【おかしなところで純粋なこの緑男、今は貴方への敵意など微塵もない】

【だから、疑わないし、その人形への嫌悪はない】
【強いて言うなら、この部屋そのものに対し若干。だがそれも、今は消えてうせ見えない】

【人形たちを、緑の男はじっと見るだろう】
【部屋に配されたそれらの『彫像品』を、奇妙な喜色をごくごく小さく浮かべながら】

……ヒトの形は、都合がいい。
……後は、翼さえ、あれば……空さえ、飛べるなら……。

【小声でそんなことを、呟きながら】
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 23:13:42.85 ID:eYwl+pSpo
>>897

いやっ!驚く!驚くよ!
【何故かその肩が項垂れた少年、その理由はわからないが、少女は驚いたのだ、その不意な事に対して】
【だから、少女は再びその少年に言う、自分は驚いたんだ、と】

ああ…一つ蹴ったらこんな事に…気にしない!気にしないで!
【ドラム缶は全て空、そして大きく積み立てられていた、その一番端のドラム缶を思いっきり蹴ったのだ】
【そしてそのドラム缶が抜け…飛ばされ、そしてバランスを失ったその不安定な山は倒れる】
【少女はとくに力が強いわけではない、少女自体も、こんな惨事になったことに驚いているのである】

【まさかこんな事になるとは、と……少女の頭では、そこを蹴ると其れが崩れると、そう予想することは出来ないほど頭がよくないのだ】

むう…なにか怪しいネ…こんな暑いのにそんな
物巻きつけて…

【少女はそのマフラーを凝視しながら、答えた、】
【そして、近づくその白猫】

【猫は孤独なもの、その見知らぬ猫を見るとついつい興奮してしまう、】

【その白猫を威嚇の瞳で見ながら、その猫独特のその目で白猫を見る】
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 23:16:17.62 ID:2LtKlxXpo
>>898

積極的に他人に売るような愛想はもってないもんでね、悪いね
ま、変に萎縮されるよりはマシか。

【残していたハンバーガーその最後の一欠片を口に放りこみ嚥下】
【指に付いたままだったソースを下で舐めとる】

ん?……さあ何の為だったかな、覚えてねーや
戦ってた時の感情やら目的を思い出そうとも劣化した物しか想起出来ないよ
その時の思いはその時にしか確かに存在しねーからな。

【感慨深くないのかそれとも隠しているのか、少年の返答はそっけないまま】
【いや少年自身も自分が手に入れたかった物があったのか分からないのだろう】
【自らの腕を犠牲にして、何を求めたのか分からず……】

プライドで死ぬヤツが1人くらいいた方が面白いだろ、それが馬鹿らしい理由なら尚の事
自分の命は自分で好き勝手に消費させて貰うさ。

…………うっせ、食い物は食べられればいいんだよ!

【図星でした、そっぽを向いて「フン!」と鼻を鳴らす】
【余計な事をしなければいいのにそれでは情け無さが際立つ】

へー、なんだアンタは能力者なのか……
じゃあ折角だし能力見せてみろよ、ハンバーガーあげただろ?

【彼女に「金は取るなよ」などと言いつつ恩着せがましく】
【少年は暇つぶし程度に考えているのだろう、能力を見せろと半ば無理矢理に頼むのだった】
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 23:17:26.49 ID:IFxOE6qGo
>>899
【精巧だと評されると、男はとても嬉しそうに微笑んだ】

ああ、僕がひとつひとつ作ったんだ。
生きた人を海に沈める所から、此処に並べられるまで。全ての工程には半年ほど掛る。

自分の作品が褒められるというのは、とても嬉しい事だね――

【そして貴方が薄く浮かべた表情を具に観察して、次に部屋を見回し】
【自然を好む彼には、居づらい場所なのだろうと察した】

空、か。 風のような君の事だ、さぞかし自由に飛ぶのだろう。

そんな君には、この部屋は少々鳥籠の様かも知れない。
見せたいものは見てもらったし、外に出ようか。

【この場所を、この人形達をつぶさに見てもらい、満足したようで】
【後ろに展開されていた陣に、先に乗る様に男を促す】

【転移される先は、元の公園になるだろう】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 23:18:18.22 ID:mnv3ZVzT0
>>900
…へ…へぇ…

【それは悪いことをしたと、そんな感じの顔で相手を眺め】

…いや、そりゃそうなるだろ
いすの足が一つ無くなるだけでも倒れるのと同じで
蹴り飛ばしたらそりゃ、崩れるだろ…

【常識知らずというか、天然というか】
【そんな彼女の行動に少しあきれて】

べ、べつにそんな怪しいものではないぞ?

【怪しいものではないというやつほど怪しいということを彼は知らないらしい】
【若干、挙動不審になっている】

『みー』

【白猫はただただ相手の瞳を除くように眺めている】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[saga]:2011/07/03(日) 23:19:41.02 ID:RpDaneu3o
>>892

……ん、ありがと…………。
私も、凄く嬉しい……から。

…………っ…………ぅ。

【笑顔と呼べるかは微妙であるが、彼女の表情は初めと比べてかなり柔らかいものとなった】
【髪を撫でられると、目を閉じて、カノンの指先を堪能して】
【少しでもその喜びを表現しようと、カノンに抱きつこうとする。ぎゅっと】

…………───。

【嫌な過去を語っていても、理性的だった少女】
【しかし「純粋な気持ち」を聞きたいと。その言葉が、スイッチを押してしまった】

……私は──人殺しを要求された。
「死にたくなかったら、殺せ」って…………。
私は死にたくなかった……だから、殺した。

その殺した人の意味を考えると……、途中からは、引き返せなかった。
合理的に考えれば、私が死ぬのが一番に決まってるのに……道徳的に、考えたって。
でも、私は…………何人もの血に、手を染めた。

きっと、今人を殺しても……苦しくは思っても、相手の事を悲しんだりはしない。
…………自分が壊れないために、慣れちゃったから。
こんな弱い私なんて、嫌、大嫌い…………、でも、生きるしか、無いでしょう?

【愚痴、懺悔、ヒステリック──とにかく、負の感情を爆発させた】
【目を大きく見開いて、吐き捨てていく。今の彼女の表情は真に、無表情であった】
【人を殺した過去に苦しんでいるわけではなかった。人を殺した自分が、彼女は嫌いなのだ】
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 23:27:20.58 ID:yeAwIXWvo
>>902
汝も、よく、学ぶものだ……。

【それは多分、感嘆の言葉】
【一度友と定めたものは、よほどのことがない限り裏切ろうなどと考えないのだろう】
【相手の素性も知らないのに、ただ人間を嫌うという一点で合意しただけなのに】

……だが、やはり我は、鳥が良い。
地を行くに、都合がいい、身体でも、やはり、空が……。

……すま、ない…。

【篭る空気、閉じた部屋】
【少しだけ窮屈感を覚え、それを吐露してしまった事と、タイミングを合わせ外に出ようといってくれた彼への謝罪】
【こんなときでも変わらない無表情だったが、少し視線が下を向いた】
【それだけだ、傍目から伺える変化は】

【公園に戻ってくると、再びその身に風を纏った】
【肩が僅かに持ち上がる。人口とはいえ外の自然な空気を吸い上げているのだろう】
【彼の言葉通り、風のない閉所が若干苦手のようだ】

【同時に、一つの事実を読み取れるかもしれない】
【その閉所では、彼は風を纏うことが出来ないという、些細な事】

……汝、名は?
もし、我らが事を起こす時、良ければ、手伝ってくれ……。
人間の、口減らし……増えすぎた、ヒトの駆逐…汝にも……。

【呼吸を終えて振り返ると、急にそんなことを口に乗せる男】
【あれを見てなお、男にとって貴方は盟友と呼べるものなのだろう】
【ずれた、でも一途な感性の持ち主かもしれない】

……我が名は、フレス。
風の座のフレス……。

【それは、自分の名前だろうか】
【不思議な風男は、礼節として先んじ、名乗るだろう】
【奇妙な前置詞をおいて】
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 23:28:19.40 ID:eYwl+pSpo
>>903
【相手の表情を見て、何か申し訳なさそうな、そんな顔をしたので、ああ、納得してくれたのだなと、そう思い】
【暫くその言語に考え込み、その少年が言った椅子のイメージを頭に想像して】
【やっと理解したのか、】

まぁ…ああ‥‥確かに…それはそうかも…

【頭を掻きながら、その少女は答える、その長い鉤爪を両手につけた、そんな少女が微笑ましく】
【その鉤爪さえなければ、普通の頭の悪い少女に見えるだろうが、】

んー…怪しい怪しいねー…
怪しい人ほど、自分のことは怪しくないって言うネ!
其れと同じネ!

【その挙動不審な行動から、少女は更にそのマフラーの少年の事を怪しいと、そう思うのである】
【その目は少年むいていた、猫を威嚇していたその目は、怪しいと、そう疑いをもつような其の瞳で少年を見る】

【その猫以上に興味をもったもの、その少年に眼を向ける】

907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 23:32:40.35 ID:mnv3ZVzT0
>>906
あ、怪しくないといったら怪しくないんだ!

【その言動がもっとも怪しいことに気づかず】
【是が非でも否定しようとする】

えーっとえーっと
そ、そういうお前こそその鉤爪はナンダヨ?

【若干声が裏返りつつも】
【話を逸らそうと目に入った鉤爪にたいして質問をしてみる】

(なんだって、マフラー一つでこんな追い詰められてるんだオレ―ッ!!!)

【頭の中はパニックである】
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 23:39:53.69 ID:eYwl+pSpo
>>907

怪しいって言ったら怪しいヨ!
【その声に負けじと、その少女も声を張る】
【何がなんでも怪しいと、そう思っているのである、暑いのにマフラーだなんて】
【絶対なにかある、と、物凄いしつこい少女であるが、此れは仕方がない、気になって仕方がないから】

【少々、聞きすぎ、怪しく見過ぎであるかも知れないが、少女は物凄くそれが怪しいと思っているのである】

うふふ…何で声が裏がえってるか?其れも此れも怪しいネー
私の此れは私の武器よ!自分を守るための武器ネ!!

【何故かその不敵な笑いを出しつつ、その少年にその裏返った事、なにか動揺している事、その行動にツッコミを入れるのである】
【そして少女の爪は己の武器、】

【自信が危ない時、危険なとき、其れを切り抜けるための其の武器である、】
【虎でありながら姿は人間、爪もない、牙もない、これが少女のたった一つの武器である、それは真実である】

【頭がパニックになり焦っているようなその少年に対して、言葉で攻める少女である】

909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/03(日) 23:40:40.48 ID:qdpIHS+ao
>>901

んなっ、少しは態度を改めようという気がないのかお前は
この私でさえそうしようとしたのに、これでは私が馬鹿みたいではないか

【……やはりこの二人、相いれない性質らしい。水と油と言うやつだろう】

覚えてないのか……?片腕を失ったのにか?
そんなちっぽけな理由で腕を失おうとは思わないだろう
ま、話したくないのならかまわないが……私も強制するつもりはないしな

【命を、身体の一部を賭す理由。彼女はそれに重きを置いている】
【闘うときは、いつだって誰かの為に。自分の為に。その考えは未来永劫変わることがないだろう】
【だけど目の前の少年は腕を賭けた理由を覚えていないという。到底自分には理解できないことだった】
【故に何かを隠しているのだろうと疑う。腕を賭す理由がちっぽけであっていいわけがないと】
【それに見合うだけの理由を隠しているのだろう、と】

馬鹿らしい理由で死ぬのは御免だ。映画やドラマの世界でやってくれ
……死因、栄養失調です、じゃ死んでも死にきれないだろうに

ほほう。ではバッタや蛙も食えるから食うと言うのだな?

【大人げない、と言うか何というか。意地悪い微笑を浮かべて】

む、いいだろう。ハンバーガーの礼か。それくらい安いものだ

―――天水之太刀

【ベンチから立ち上がると、ベルトに携帯させていた棒を引き抜いて前へ真っ直ぐに伸ばし、クルクルと回し始めた】
【ざざ、と次第に水が棒へと収束されてゆく――瞬く間に水は刃と成り、只の棒きれは並刃の双頭剣となった】

――これが私の能力だ。身体の水分を体外へと出し、増幅させる
可能な限り薄い水は、そこらにあるものならば殆ど一刀両断できる威力を持つ
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 23:42:02.24 ID:IFxOE6qGo
>>905
【外に出て、元の調子を戻したと言わんばかりに】
【風を纏う貴方を見て、男は良かったと囁いた】

【風は捕まえてはならず、魚は掴んではならない。それを失念していたのだ】
【謝るのは此方だ、といった表情を浮かべて】

僕はガレリア。深海の化身・ガレリア。
風の座のフレス、僕は何時でも君に協力しよう。

海と風。共に行けば、人など『風化』し、『溺れて』朽ちて行くのみ――、ああ。
綺麗な人は『永遠に残る人形』になる。 譲れない、僕の趣味だからね

【悪趣味を受け入れてくれた彼を、こちらとしても盟友と認めて】
【人の駆逐に協力すると、申し出た】
【――自身の趣味も、貫く事を申し添えて】

【「さて、そろそろ――」】
【名残惜しそうな色を湛えつつも、ガレリアはフレスに微笑みかけ】
【泳ぐ魚達と共に公園を去ろうと、背を向けた】
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 23:50:17.97 ID:DCGVBFaLo
>>893
……成る程な、世の男どもはさぞ嘆くだろうさ。
オレはどうでも、良いけれど――――っ、とぉ!

【ふむ、と合点したように頷けば、然したる感慨も無さげに続けて】
【ハンドスプリングの要領で跳ね起き、紬の背に付いた草を軽く払い落とすと】

ああ、あの位が丁度良いんだ。
縁は縁でも腐れ縁、友達って程には仲も良くない。
偶に突き放してやらないと、あれは付け上がるからな……。

【口の端を緩く曲げて、悪びれもせず答えながら】
【再び震えだした携帯を、「あれ、拒否できてなかった」等と宣いつつ】
【取り出して、いよいよ面倒になったか電源を切った】

誰とも知れない術師の工房に、何の備えもなく御呼ばれできる程、オレの頭は幸せじゃない。
……って冗談はさておき、それじゃあ遠慮なく。こっちも丁度暇だったんだ。

【とはいえ、穏やかな物腰に毒気を抜かれたか。その口調には刺はない】
【独り佇んでいた時の尖った雰囲気からして、普段ならばこんな台詞も、本気で口にするのだろうが】
【今現在は軽く肩を竦めつつ、「開けっ放しにしとけば、鳥の一匹くらいは来るんじゃない?」等と微笑して】
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/03(日) 23:52:09.47 ID:yeAwIXWvo
>>910
……助かる、盟友。

【名乗りと謝罪を、そんな短い言葉で受け入れるフレス】
【上空には、やはりあの『鳥の影』が二者を見守っていた】
【その過程は関係ない…要は、減ればいいのだ。目標総数を明らかにしてないだけで】

……星を汚さぬようになるなら、人形でもいい。
いずれ埋葬されよう…形あるものはいずれ壊れ、地と風と海へ還るのだ…。

【彼の悪趣味を肯定したのは、そういう理由だ】
【技術力を評価し、相手を無力化させられるなら、それでいいと】
【だがやはり、摂理には逆らえないのだと、漏らした言葉は、ひょっとしたら】

【暴風を伴い、あの影が地表すれすれに降りる】
【フレスの身体が宙へ持ち上げられ、その影に食われるように消えるだろう】

【音も風も、また荒れ狂うように鳴り響く】

また会おう、ガレリア。そのときは、『海』にもあわせたい。
蒼き清浄なる星の元に……。

【フレスの言葉を残して、再び影が高速で空へと移動する】
【その際、羽ばたきのような音と共に暴風が吹き荒れるが、ガレリアの周囲を風がよけるだろう】
【一定の高度に到達すると向きを変え、空にマッハリングを残しいずこかへ飛び去る】

【十分な高さを取っていたので、今は町を破壊することはなかったし、ガレリアの影響もほぼゼロといっていい】

【風は踊る。盟友との出会いを祝すように、始まる何かに焦がれるように】


//お疲れ様でしたー!
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県)[saga]:2011/07/03(日) 23:53:10.44 ID:IFxOE6qGo
>>912
/乙でしたー!
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/03(日) 23:53:51.14 ID:2LtKlxXpo
>>909

人によって態度を変える人間っていうのもどうかと思うだろ?
つまりはそういうことさ……多分。

【きっと少年の言葉は戯れ言】
【彼はそこまで深く考えていない、結構いい加減な性格である】
【加えてひねくれ者で右といえば左に行くような人種、扱いづらい人種だった】

ま、オレの性格から考えるにきっと負けたくなかったんだろうよ。
それに理由なんか高尚だろうと低俗だろうと大した意味なんてねーさ、腕が無いって事実だけ。

【誰かを守るというよりは自分の意地を張るという意味合いの方が強かったのかもしれない】
【その時の心情を冷静に考えて見れば幾らでも推測出来る】

少なくとも笑い話にはなるよ、オレの人生なんてそんな感じでいいさ
精々馬鹿らしい理由で好き勝手に生きて好き勝手に死なせて貰おうじゃねーか。

【それで満足出来るのなら死ぬも良し、元よりまともな人生など期待していない】
【底辺に近いのだからそこから浮こうが沈もうがそれ程変わりはないから】

しかしバッタは食べない絶対にだ、つーか揚げ足とんなバカ。

【きっとイナゴの佃煮とか全否定するタイプだろう】
【エスカルゴとかも食べられそうにない、同じく蛙の唐翌揚げとかも】
【まあ食わず嫌いというヤツだ】

おお、体内の水分を……汗とは違うのなー。
(微妙にオレと似た感じだなあ、あっちの方が便利そうだけど……)

【水は決まった形を持たない、故に自在】
【あらゆる物に姿を変える事も出来るのだろう、そしてその特性は攻撃にも転換出来る】
【姿を目まぐるしく変える水に少し驚き目を見開きながら見つめるのだった】
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/03(日) 23:55:13.45 ID:mnv3ZVzT0
>>908
うわっ!
ひでぇ!?そんな切り抜け方ありかよ!?

【相手があっさりとこちらの責めを受け流し】
【逃げられないことを実感し】

こういう好奇心旺盛なタイプはやっかいだーっ!

【うがーっと観念したように頭を両手でわしわし掻くと】

だいたい怪しくないんだから怪しくないの!
強いていえば、俺が記憶喪失で世話になったじいさんの形見

【実際彼は記憶喪失でこの世界のことなど全く知らない】
【マフラーはそれで世話になった老人から貰ったものである】
【彼にとってはお守りのようなものなのだ】

なっ!?なっ!?
どこも怪しくないだろ!

【でもやっぱり挙動不振である】
【完全に相手のペースに呑まれている】
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 00:02:46.74 ID:xsczylpzo
>>911
そもそも、あまり外には出ない、引き篭もりよ。
出会いなんて、数十年はなかったわねぇ、弟子も居なくなってしまったし。

【眉根を困ったように下げながら、女性は、そんな言葉を、零す】
【数十年、という言葉は何気なく放たれたが、彼女の見た目には見合わない発言】
【見た目通りの年齢ではないことが、分かり、そして其れを隠す積りもない事が分かるかもしれない】

ふふ、そう言えるうちが、花よ。
どんな縁でも、大切にしていなければ、いつか裏切られる事になるわよ。
信用を築かないと、いつ背中を刺されるか分からないもの。

【穏やかな様子は、変わらず。しかしながら、その言葉は妙に思い】
【一般論でもなんでもなく、彼女の実感≠ェこもった言葉が、キミに投げ落とされる】
【なんとなく、説教臭いのは年寄り故の、習性と言えるのだろうか】
【しかし、どこまでもその発言にも、悪意は無いのが、分かるはずだ。あくまでもキミの事を案じていた】

まあねぇ、それもそうね。
私の工房は、言ってしまえば城≠セもの。

【くすくす、と微笑むが、その表情には何処か底が無い】
【やはり、穏やかであれども、魔術師である事が、伺えるか】
【だが、態度にはキミを害する積りは無い事が分かるだろう】

【そして、遊びに来る事を了承したのを聞き、彼女は手をキミに差し伸べるはずだ】

空、飛べるかしら。
飛べないのなら、上までつれていくけれど。

【もし、キミが了承すれば、キミの手を取って、ふわりと、浮き上がり、扉の中までキミを導いていくだろう】
【その、扉の中は――――?】

【一つの、図書館と読んで良いスペースを誇る、そんな場所が扉の奥には広がっていた】
【窓が一つとして無く、広大な空間を埋め尽くすように、数万では聞かない数の本が山となって積み上げられている】
【だというのに、本には一つとして保存状態の悪いものがないのが、分かるかもしれない】
【本のジャンルは、エロ本から古代の魔術書まで千差万別、混沌とした品揃えとなっていて】
【本の山の奥には、こじんまりとしたカウンターが、見えるはずである】

【因みに、店内には複数の指向性のある魔力が常に渦巻いているのが分かるかもしれない】
【微弱な治癒魔術と、空気清浄の魔法及び、清掃魔法が常にこの広大な空間全てに掛けられている】
【まるで、病人の為のように調整された空間である、と感じられるかもしれなかった】

【そして、彼女はそんな店内に、キミを招き入れ、振り向くと微笑んで】

――ようこそ、古書店子子子子堂≠ヨ。

【と、キミを出迎えるだろう】
【その後、キミを連れてカウンターまで行き、椅子を薦めるはずだ】
【そして、彼女は手慣れた様子で紅茶を淹れるだろう】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/04(月) 00:04:19.29 ID:CQZ/vFfTo
【沿岸の街】


うーみーはーひろーいーなー……あー、暑っ苦しい
その水気の一割でもこっち寄こさんかい。いや寄こすな湿気って余計蒸し暑くなる……

……………あーーつーーいーーぞーー……

【港近くの小さなオープンカフェで、テーブルに上半身を完全に預けて】
【ほおずきの様な赤さの着物の、右目に眼帯をつけた少女がぐだぐだしている】
【ちゃんと注文はしている様で、テーブルには飲み物のカップくらいは有るのだが】


あー……港の方のチェックもせなあかんのやったなぁ……
装備無くては戦は出来ん………でもかったるい……

【その飲み物は、3割ほど残され、手を付けられていない】
【どうやら長時間居座る為の、常套手段の様で】
【外の風に吹かれても、風が生ぬるい。悪循環の中、少女は呻いている】
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 00:11:30.33 ID:GTL3+sdOo
>>915
うふふ…怪しい物は怪しいネ…
これは世界で決まってるヨ!

【その自分の不明な理論を展開し、少年を観念させた少女は勝ち誇ったように笑う】
【少女の意見はまったくもって自分中心な意見ではあったのだが、それを無理やり自分のペースに巻き込んだ】
【其の様な形であろう】

ふーん……

【怪しくないと言い張る少年を横目に、憎たらしく言葉を垂らし】

記憶喪失…か?それは大変ね……世話になったじいさんの形見……

【まさか少年にそんな過去があったとは、と少女は驚く、多少の常識がないしろ】
【形見とは何か、其のくらいは分かる】
【自分の記憶がないことも色々大変なことなんだろうなぁ…とそう思える】

ごめん…

【そして素直に謝るのだ……悪いと思ったから、そう謝る、悪そうに…】
【その少女のペースも崩れる】
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 00:19:51.32 ID:dXSJX1b00
>>918
えーっと
何も謝らなくてもいいですょい?
記憶が無くても困らんし

【とりあえず目の前の気まずそうな少女をフォローしてみる】

えーっと、えーと
その鈎爪さ
どういう感じなんだ?
できればその凄さを見てみたいなぁ…

【とりあえず、目の前の鈎爪に話をすり替えてみる】
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/04(月) 00:21:56.85 ID:Ox+AWfO4o
>>914

そうだな。自分はそれでよく思っていても、他者から見れば気持ち悪いと思われるだけだ
だが何故か私とお前は相いれんみたいだな。不思議なことだ

【素の自分を貫くことに彼女も異論はないらしい。だが一言多い。性か】
【口調からも察することが出来るだろうが、なかなか頭はお固いらしい】
【扱い辛いという点では、こちらも負けず劣らずと言ったところか】

こんなことを言うのも気が引けるが、お前の命は随分と軽いのだな
そんな意地など、さっさとどこへなりと捨ててしまえばいいものを
腕だけで済んだからいいものを、命を奪われていたら、それこそ洒落にならんだろうに
それともお前は、命を奪われることすらも厭わないというのか?

【やはり――理解が出来ない。敵わないと思えば撤退し、体力を蓄えまた挑めばいい】
【意固地になって腕を失うなど、とても彼女には考えられなかった】
【今の彼女≠ヘ。意地になれるほどの戦闘に未だ出会ったことの無い彼女だからこそ言える台詞なのかもしれなかった】

あー、前言撤回だ。どうやら本気でどんな最期を遂げてもいいみたいだな
むしろ清々しいくらいだまったく

何故そんなにも悲観的なんだ?投げやりすぎる
お前くらいの歳でそんな悲観的になっていては、後が持たんぞ

【……視線が上下に動く。どうやら身長で歳を判断したらしい】
【また呆れ混じりに――今度は嘆息して見せる。底辺にいるのなら何故這い上がろうとしない】
【彼女はあたかも、そう言っているようで】

そうかそうか。なら食べるな。私が独り占めする

【ふん、と鼻を鳴らして。この話を無理矢理切ってしまった】

当然違う。この水は混じりっ気のない真水だ
奥義もあるが――それは流石にみせることはできん。命を削るからな、あまり使いたくはない

ちなみに作れるのは何も双頭剣だけじゃない。ナイフでも太刀でも変化自在だ
――ん、お前でも驚いた顔はするのだな

【腕を振って、空を斬る。この僅かな時間で水はその形態を変えていた】
【次に作られたのは太刀。元が木の棒なので鍔こそないが、おそらく切れ味は申し分ない筈だ】
【――と、ここで能力のお披露目会もお仕舞いか、水は霧散し、地面へと落ちた。地面に斑模様を作る】
【直後に喉が渇いたらしく、リュックからペットボトルを取り出して蓋を開け、一気飲み。やはり喉が渇くらしい】

【能力に驚く彼の顔が意外で面白かったのか、クスリと悪戯笑いを零す】
【自然に零れた微笑だが、これも彼女の素と言えるのだろう】

/遅れてすいません…そしてお風呂入ってきます
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 00:32:47.14 ID:GTL3+sdOo
>>919
/申し訳無いです…少々遅れます……すいません…
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 00:34:27.76 ID:dXSJX1b00
>>921
了解
焦らなくてもいいですよぅ
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 00:44:49.07 ID:0ZnJRMrfo
>>920

人種は様々だ、中には相容れないってのもあるさ
アンタとオレはつまりはそういう感じなんだろうよ、だからって何とかしようとも思わねーけどさ

【相容れないからといって直ぐに殺し合いに発展する訳もない】
【実際少年はそうそう他人を嫌ったりはしない、代わりに好き方も分からないのだけど】

軽いも軽いさヘリウムよりも軽いから風船に入れればものっそ勢いで空まで飛んでくぜきっと。
真面目な話をするとオレだって自分の命は惜しいさ、その辺はまともに出来てる
でも自分でやりたい事をやって死んじまったのなら仕方ねーだろう?きっとオレはその時点で満足してるだろうし。
んでもって死んだ後の事なんか知ったこっちゃないし。

【転がした賽の目が誰にも分からないように自分の死後の事など分からない】
【その前に満足しているのならそれでいい】

悲観じゃないよどちらかと言えば楽観、成るように成るだから適当にやろうや……みたいな?
まあ投げやりってのは確かにそうかもしれねーな、後が持たなくなっても構わないし。
でも今の所は死ぬつもりはないから、やんなきゃならん事もあるしな。

【悲観、とは絶望を根ざす物だ】
【そういえば事ある毎に「絶望、絶望」とのたもうていた知り合いがいたなあと頭の隅で思い出す】

(ゲテモノ食いめ……)

【少し引いたとかなんとか】

真水、するってえと……凄いのかまじりっけ無しの水って?
いや、まあ何というか少しばかりオレのに似ているなーってさ。

【語るより見せたほうが早い、と少年は左掌を天に向ける】
【じわりと掌の中心から湧き出すのは「黒色」の粒子、それが際限なく零れ出し】
【やがて集まり形を成してゆき、ついには簡素な黒いナイフへと姿を変えた】

もっともこれは猿真似みたいな事しか出来ないけどな
そう考えればアンタの能力の方が便利かな、折角だし交換しようぜ能力。

【掌からナイフを地面に落とせば、土に触れる前にそれは霧散してしまう】
【酷く曖昧で弱い存在、少年の身体から離れれば消える儚き物】

/いえいえ大丈夫ですよ
/お風呂了解です
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/04(月) 00:52:26.77 ID:Ox+AWfO4o
>>923
/ごめんなさい次遅れるかもしれません
/体調が優れない…吐きそうなのでトイレに籠ってきます…
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank)2011/07/04(月) 00:53:56.44 ID:xsczylpzo
>>911
//ごめんなさいーっ!PCがブルスクを見せてくれやがったので、返信遅れます!
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 01:00:40.48 ID:0ZnJRMrfo
>>924
/そこまで深刻であるならば明日か或いは体調の良い日にでも持込していただいて大丈夫ですよ?
/というかまず自分の身体を第一に考えてくださいまし
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 01:02:51.49 ID:GTL3+sdOo
>>922

困らないカ!?なら良かった!
謝ってそんしたね!

【なんとも単純、その言葉を其のまま受け止めてしまうのである】
【やはり此の少女は、頭よろしくないようである、言葉をそのまま鵜呑みにする、単純な純粋なそんな者】

うーん…これか…?
【その鉤爪をかざし、その物に目をやる】

此れは爪よ!私の爪!
【その言葉通り、此れは爪、只の鉤爪、】

じゃあ…取り敢えずかんな感じでやってみるよ!
【そう言って少女は、その目前にあるドラム缶を見る、そしてその両足を大きく開き、】

ハァーーーーーーーーァァァア!!
【とその雄叫び、それと同時に、少女の体から溢れ出るのは金色の気の塊、黙視できるほどのその気】
【その瞬間に、何故か少女の肌には虎の縞模様が、全身に浮かび上がる、腕、手、足と、】

【そして少女は走りだす、そのドラム缶に向い、全速力で、そのスピードは尋常ではない、人の速さ出はなく虎の物】
【次に聞こえるのは爆発音、その気が爆発した音、その音と同時に、少女の姿が消えた、いや消えたのではなく加速したのだ】
【異常なスピードからの加速、それは消えたかのように見えるかも知れない】

ガツッ…

【と、その金属のドラム缶がえぐれたな音、そして少女は現れる、そのドラム缶の奥に、】
【近づくと分かるであろう、その少女が消えた当たりから現れた所までその間に存在するドラム缶全てにその爪痕が付いていることを】

【その個数は5個ほどだろうか、確実にその直線全てのドラム缶に爪痕が残されているのだ】

自慢できるものでもないよ、
これだけネ

【少女の能力はその気をまとい爆発させ、その間合いを一気に詰めることで攻撃をする、だが力がない】
【ドラム缶を真っ二つにすることは、いくらその加速したスピードでも出来やしない、たったそれだけの能力】
【その身体能力と、急加速、これだけの能力なのである、虎であり人の姿をしてる者の其の能力である】

/只今戻りました…申し訳ない!
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 01:10:16.74 ID:dXSJX1b00
>>927
損って

【苦笑いをした刹那】

ッ!?

【一瞬の轟音と少女の姿】
【そしてドラム管の傷跡】

…何者?

【至極当然の台詞を相手に投げつける】
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 01:18:14.50 ID:GTL3+sdOo
>>928

損ね、損!私の謝りは安くないよ!
【そんな事を言いつつ、少年に駆け寄る】
【単純であるからして悪気はない、その言葉を単純に信用してしまっただけ】

何者…?うーん…
しいて言えば虎よ!私は虎!

【全く理解出来ない言葉であるかも知れない、だが少女は虎、虎から生れた人の形をした獣人】
【そのトラ模様の少女が少年に話しかける】

何かおかしいか?
【と不思議な顔で問いかける、その力は少女に元々宿った力、少女自体は普通に何の不思議もなく】
【使っている力、少女にとってはこれが当たり前なのである、】

お前は何かできるのか?
【少女の2人称は此れであり、誰に対してもその言葉、それにはまったく悪気もない】
【そして其の質問も、純粋な思いから、何かできて当たり前だと、そういう少女の考えからである】
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 01:33:14.44 ID:T6heclq4o
>>916
成る程な。時を忘れて隠居暮らしってのも、まあ……魔術師らしいっちゃ、らしいかも。
いや、寧ろそういうのは仙人の領分だったか――?まあ、良いや。

【対して彼女は勝手気儘な感想を述べるも、それ以上は決して≠サの話題に踏み込もうとはしなかった】
【単純に女性の年齢を揶揄えば後が怖いと考えたか、或いは無礼なようで、最低限の事は弁えているのか――仮に、後者とするならば】
【彼女は、独立でも仲違いでもなく「居なくなってしまった」という言の葉から、何かを推し量ったのかも知れない】

【見た目と実年齢の差異。それは少なからず、相手が人を外れている事を示している】
【とするならば、寿命差ゆえの知人や連れ添いとの別離は、実感で理解できずとも容易に想像しうる】

平気さ。あれは裏切りはするが、約束だけは決して違えない。仮に違えたとしても――
オレはあいつと並び立つ事こそするが、決して背中を預ける事は無い。だから、心配要らないよ。

【――まあ、この振る舞い方から鑑みれば、先ず前者で決まりだろうが】

【彼女曰く、電話相手の彼ないし彼女とは結構ドライな間柄との事である】
【過干渉を避け、甘えを差し挟まず、常に一定の緊張感を持って互いに接する――ビジネスパートナー、といった所か】
【感情的に突っぱねる事もせずそんな事を匂わせる発言をして、首肯を一つ。大丈夫だと念を押した】

……工房も魔術師も、年食ってるのを斬るのは骨だな。
下手に崩せば城ごと御陀仏だし、かと言ってちまちまやっても労力の無駄。
成功しない可能性も大いにあるし、してもどっちみちひどく疲れる。

【喰えない笑みを前にして、彼女は困ったように後頭部をがしがしと掻くと】
【つらつらと剣呑な台詞を並べつつも、差し出された手に右手を伸ばす】
【だがしかし、握るのは掌でなくブラウスの袖。慎重というか、何と言うかである】

【ややあって重厚な木扉を潜れば、ほう、と息を呑んで書物の山に見入りつつ】
【すう、と深く息を吸い込み、新旧入り雑じった紙の薫りを肺に取り込む】
【次いで、紙の劣化を防ぐ為か、光量を抑えた薄明かりの店内を見渡し】
【成る程、趣があるな、と内心で呟いて、勧められるままに椅子に掛けた】

……やっぱり場所柄か、湿度が少なく保たれてるのは羨ましいな。便利だよ、ホント。

【茶葉を蒸らす間、まとわりつくような梅雨の湿気とは縁遠い店内の空気について、一言述べて】
【どこか無菌室めいた雰囲気に若干の疑問を抱きつつも、敢えて問うことは無い】
//すみません、盛大に寝オチかかってました……。。。
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 01:34:24.64 ID:dXSJX1b00
>>929
ふーん

【別段少年は傷ついてはいない】
【記憶がないからこそ感じたことも、また別の道を歩けたとも思っている】

…って、虎!?
虎ってあのシマシマででっかい猫の
あの虎!?

【姿形は人なのに虎とはおっかなびっくりである】
【狼に育てられた少年は知っていてもまさか虎から人が生まれるとは思いもよらない】

ん、俺か?
俺はそうだな…
たとえばこの木の棒を…

【傍に落ちていた木の棒を拾い】
【ぐっと握り出す】

【するとだんだんとそこに熱が応じ、やがてじりじりとその高温が木の皮を焦がしていき】

っ!できた!

【明かりに使うには十分な炎がともる】

こんな風に俺は触れたものの熱を操って
ものを燃やしたり凍らせたりできるんだ

【簡単に見せて説明してみせる】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 01:36:54.00 ID:xsczylpzo
>>930
//うぎゃー!すいませんっ!今、PCに繋いだiPhoneがエラー吐きまして、復元作業をしなきゃならんのです……
//ですので、よければ今日の夜に、持ち越しをさせてもらえませんでしょうか?ここで切るのも、個人的には、勿体無いので……
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/04(月) 01:45:15.15 ID:Ox+AWfO4o
>>923

嫌いと言う訳でもないからな。こうやってまともに話せている、それで十分なんじゃないか?

【極端に言ってしまえば殺し合いにまで発展するのだろう。けれど話せない程嫌いと言う訳でもない】
【いや嫌いとも思っていない。単に合わないというだけで、嫌悪などない】

そのやりたい事≠ェ肝心なんだ。右腕を失くした理由、お前はそれを忘れていると言うのか?
その意地を貫きとおすことが、お前の成したいことだったのか?
なら忘れるわけがないだろうに。本当に満足できたのなら、そのことは一生忘れることはない筈だ

【死後のことなど誰にもわからない。だから生前に自分が成したいことを一生懸命にするのだろう】
【そうやって得られたものがちっぽけなものであっていい筈がない。笑い話にするなど言語道断だ】

……ではそのやんなきゃならん事≠精いっぱいやるんだな
それが成された時、きっと忘れることのない達成感が得られるだろう
……なんだ、その、陰ながら応援しておいてやるから、な

【尻すぼみではあるが、彼女なりの激励なのだろう】
【素直ではないというかなんというか】

戯け。能力の交換などできるわけがないだろう
だが、確かに似ているな。どんな能力にも使いどころはある
自分の闘い方にあった使い方をすればいいだけの事だ

【少年は少し消極的なのかもしれないと思考する。それが能力や戦闘に影響しているのではないかと】
【確固たる意志を持ってあたれば、如何様にも出来る筈なのに――】
【隻腕でもなんでも、闘って成したい事があるのならなぜ我武者羅にならないのか】
【やはり、彼女にはわからなかった】

【淡く、儚く消えゆくナイフ――それが少年の内心を表しているように、彼女は感じたのだった】

さて、そろそろいい時間だ。私はまたどこかへ流れることにするよ
そう言えば名前を聞いていなかったな

私の名は水走 游華(みずはしり ゆうか)だ
次に会った時はお前≠ニは呼びたくないからな、お前の名も教えてくれ

【名を聞けば、リュックを背負った後、彼女は踵を返しどこかへ去ってゆくだろう】
【もらったハンバーガーの包みを開け、それを齧りながら】
【「お、なかなかいけるな」そんな呟きを残して】

/ただ今戻りました…
/少々強引ですがここで切らせて下さい…すいません
/お疲れ様でした!楽しかったですっ
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 01:46:41.61 ID:0ZnJRMrfo
>>933
/了解です
/返レスは後で直ぐにやるので寝ていただいて大丈夫です、どうぞご自愛下さい
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 01:51:44.70 ID:GTL3+sdOo
>>931

【その少年の態度からもなにか、相手は特に今は気にしていないのだなと】
【その記憶を無くしたことも、何も気にしてないのだなと思い】

【その自信に帰ってきたその言語に返答する】

そうよ、虎、私のお母さんは縞々のでっかい虎ね!
この言葉もお母さんから教えてもらったよ!

【人言葉を喋る虎、其れから生まれ、其れに育てられた、そういう事である】
【スラっと言ったが、そう言う態度であることは、特に少女に取っては此れは普通のことである】
【なぜおかあさんと私は格好が違ったのだろうと思ったこともあるが、それは今となっては、どうでも良いことであった】
【しっかり、育てられ、今生きているから、自分をちゃんとした他の子どもと同じように育ててくれたから】

ほえー……
素敵ね……
【その力は少女には新鮮すぎて、単純な自分の力であることに、その少年の能力はなにか凄いものだと、沿う感じる】

【そして何を思ったか、その炎に触るのである、何処から出てきたか解らぬ炎、それに触る】
【なにかその不思議な物を手に取りたいと、そう思う好奇心、】

【そして、その手が、その炎に触れようとする…、そのまま行けば、その少女は確実にその物を手につかむ、そして火傷である】
【ただその能力が、目の前におこった事が不思議すぎて、そう云う行動を取ってしまうのである】

936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/04(月) 01:55:45.36 ID:JwldAaw+o


――――ああ。

【夜中の街で、剣呑な声を不意に出したのは一人の男。】
【――ウルフカットの茶髪、紅の瞳。黒い眼鏡が、知性的な印象を醸している。】

【両腰に装備した剣と銃に手を掛けて、その場でくるりと一回転。】
【魔銃の発砲音が数発響いた後に、溜め息を一つ。そして苦笑い。】


…どーれだけ暇なんだろうな、本当に。

【男の左手にはホルスターから抜かれた魔銃、そして背後にはカノッサ機関のコート≠着用する黒い人影。】
【昏倒しているのか、全く身動きせずに倒れ伏している。】

937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 02:03:59.25 ID:0ZnJRMrfo
>>933

そうだな話せりゃ十分か、そうだな……。

【合わないがそれなりに話す相手、そういえばそんな知り合いもいると思い出し】
【確かにそれで十分だろうと頷き納得する】

さあね、忘れたものは思い出せないさ
元よりあんま記憶が良い方じゃないんでね、痛かったのは覚えてるけどな。

【最初に右手が爆ぜて失い、その後複数の戦闘を経て削れるように失われていった】
【痛みはあるにしてもその時の自分を省みるのは些か遠くもあり】
【なにより自分の心情を他者に吐露するというのは少年には恥ずかしかったのかもしれない】

べっつにー?アンタに応援されなくてもオレは勝手にやるよ
言われずとも自由にやらせて貰うさ。ま、陰ながら応援されてやるのも悪くはねーけどな。

【また鼻で笑い、嫌がらせのように言葉を返す】
【しかし少年のその横顔は微かながら笑みを浮かべていたという】

なんだ残念、いい考えだと思ったのにな……
(流石に自分から好んで頭痛持ちにはならねーか)

【創造は想像から生まれ出る、その想像は頭脳で行われる】
【少年のその「黒色」は何かを創りだす上で脳の領域の一部が使われ、その弊害として頭痛に悩まされる事になる】
【何事にも代償は必要だ、彼女にとって「喉の渇き」がそうであるように少年の場合は「頭痛」だった】

へいへい、好き勝手流れてくれたまえよ。
オレの名前はエルフェスっての、覚えなくていいぞ。似たような感じの力なんだ、だったらまたどこかで会うだろうからな。
因果ってヤツだよ、まあその内嫌でも忘れられなくなるよ多分ね。

【ひらりひらりと手を振る】
【小さく欠伸をかみ殺して】

ほいじゃなー水走 游華、風邪引くなよー……っと。
さて、じゃあオレも帰ろうかな……。

【息を吐き、彼はどこかへ帰っていったという】

/それでは乙でしたー!
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 02:04:37.81 ID:dXSJX1b00
>>935
へぇ…虎が、喋るのか
一度、合ってみたいな

【相手の言ってることは本当なのだろうなと】
【決して空虚な妄想でもない真実だとそう感じて、素直に信じる】

…マテ
ナニヲシヨウトシテイル

【寸前】
【炎に触れる寸前、相手の手を制止する】

まさか、これに触れようとか思ってないだろうな
触れたら腕がドロドロに溶けるぞー!

【ちょっと誇張しつつ相手を脅す】
【さすがにふれられてぎゃーぎゃー言われてはたまらないのである】

いいか、好奇心は虎をも[ピーーー]のだ!
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 02:23:03.56 ID:GTL3+sdOo
>>938
虎は喋るものじゃないのか?

……うーん…今は生きてるかも分かんないよ!
離れてから長い時間がたつし、
今は天国で元気にやっているかもしれないヨ!
【平然と言うのも、此の親がそう教えたから、生き物はいつか死ぬことがあると】
【だから哀しむことじゃない、自然なことなんだと、そう教わったから、死して極楽に昇るとその言葉を信じているから】
【死んでいたとしても、少女は哀しむことはない、その親の発言をしっかり信じている、そんな子である】
【そしてその喋る虎にしろ、少女はそれが当たり前だと思っている、なんら不思議なことじゃないと、】


え…っ
【その炎に触れる瞬間、少年の手が良く手を阻む、その炎に見惚れてmボーッとしていた手が、その少女がビクっと反応する】

ドロドロ……
うう…ドロドロはいやや……

【そう言いつつ、その触りたかったが、触れない、ドロドロになるから触れない、とそんな気持が心のなかで葛藤し】
【触りたい、とワクワクした表情、ドロドロはいや、と怖がる表情が合わさったとても奇妙な表情になりながら】
【その手を下げる、ドロドロになるのは嫌だと、その思いが勝ったのだろう、そしてその少年の言っている事をそのまま信じてしまったのだ】

でも…虎は死なないよ!
虎は強いよ!ドロドロになっても死なないね!

【言葉とは裏腹にその行動はなぜか焦っており、言うならば…咄嗟に出た強がり、そういう事である】

940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 02:35:51.48 ID:dXSJX1b00
>>939
俺が知ってる虎は喋らないな

そっか、もうそんなに離れているのか
ちょっと残念

【この子の親は偉大だなぁと心底尊敬し】
【子は子で強いと思う】

いやいや、死ななくてもドロドロだぞ?
溶岩みたいになるぞ?
虎だかなんだかわからなくなるぞ?それドロドロアターック!

【とりあえず好奇心をどうにかするために適当に早口でまくしたてる】

…ん、もうこんな時間か…

【ふと空を見ると月はすでに最初外出した頃あった場所より離れていて】

そろそろかえらねぇと…
俺は優志 龍麒
猫の方はオール
えっと…お前名前は?

【相手に対して名前を問いかける】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 02:52:54.82 ID:GTL3+sdOo
>>940
うーん、喋らないのか?
【少女はその虎は喋らないとその言葉に混乱し、】
【喋る虎…喋らない虎……そんな事を頭の中で称えつつ悩む、それは物凄い、悩む、】

うん、でも天国にったら会えるよ、だから全然残念じゃない
みんな行くところよ?天国って

【悩みながら、その次の言葉にはっ気づき、まじ自分の中では、喋る虎、喋らない虎の話は解決してはいなかったが】
【考えても解らないと言う結論にいたり、その返答をする】

いややーっ!!
【ドロドロにされるっ!とそう思い少女はその場から、その跳躍力で後ろへとジャンプする】

お前怖い!いやや!ドロドロになんか!されない!
【半べそを掻きながら少年にむかい言い放つ、口では強がってみたものの、やはり少女であるか】
【そのドロドロになることを想像して、涙目になりながら、遠くからそう叫んだ】

うう…私は蘭!覚えてろ!優志 龍麒!!
そしてお前もだ!オール!!

【そんな自己紹介をして、なにか壮絶な勘違いをしてしまったのか、その場を猛烈な速さで走って逃げていく】
【半べそを掻きながら、少女は走る一目散に逃げたのであった】

/新キャラでなにかキャラが定まってない部分があり申し訳ありません……
/ありがとうございました…!あとお疲れ様です!!と最初に言っておきます…!
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 02:57:12.40 ID:dXSJX1b00
>>941
なんか、つぎあったら
やばい気がする

【遠目に相手を眺めていると】
【猫を抱き上げ去っていく】

なんか悪いことしたかな?

/お疲れさまでしたー
/こちらこそ色々つたなくてすみませんでした
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 08:55:43.33 ID:xsczylpzo
>>930
ふふ、これでもわるいまじょ≠セもの、私はね。

【くすくす、と邪気のない笑い声を、彼女は零す】
【パッと見では、とてもわるいまじょ≠ノは見えないかもしれず】
【そして、キミのその電話相手との関係を聞き、きょとんとした顔をして】

あらあら、冷めているのねぇ。
でも、並び立てるだけ、それで十分とも言えるわ。
ともに歩ける者は、貴重な存在だもの。

【心底からの、その言葉】
【ドライな関係であっても、それが尊いものだと、彼女は言った】
【人間関係という物に、彼女はなにか思うことが有るようで、それが発言につながっていた】


――そうねぇ、長年、戦わないための戦いを、私はしてきたから。
だからこそ、私の城では戦うだけ無駄≠ネのよ。
いくら戦っても、意味を成さないなら、戦う必要なんて無いじゃない。

【そんな事を、女性は語る】
【戦いが嫌いで、その為に戦わずに済む場所を創り上げた、との事】
【少なくとも、キミが誘っても、此方からは手を出さない、そういうあり方を彼女はしているのだった】
【と言っても、正当防衛という名目が立てば、遠慮がなく力を振るうのだが】


【そして、キミを魔術の風で、ふわりと浮遊させ、扉の中まで、導いて】

【カウンターの奥で、紅茶を入れながらも、関心の言葉に嬉しそうに笑い声を零す】

……ふふ、私の魔術の集大成だもの。
ここに居る間は、誰からも逃げないで、ずっと穏やかに過ごしていられる。
そんな場所よ。

【すっ、と気品ある動作でカウンターに紅茶のポットが置かれた】
【香り高く、なかなかの等級、G.F.O.P.クラスの、茶葉は使用していると、思って良いだろう】
【普通の量販店では売っていない、ゴールデンチップス入りの等級の其れは、確りと蒸らされて】
【カップもしっかりと温められて、それにゆっくりと高いところから注がれていき、カップを下ろしていく】
【すっ、とカップをソチラに動かすと、ふんわりとした、高級ながらもどこか親しみやすい香りが、するだろう】

えーと、最近買った、アンブレって茶葉で淹れてみたわ。
はちみつとオレンジのフレーバーティだから、砂糖を入れなくても少し甘いから、砂糖は少なめがおすすめだわ。

【そう言うと、女性も安楽椅子に座り込み、紅茶を口元に運び、含み、嚥下する】
【病的に白くほっそりとした喉が、こ、くり、と動き、カップを置き。少しドヤ顔っぽい笑みで、キミの方を見るだろう】
【そして、その直後、奥から毛並みの良い黒猫が現れて、にゃぁ、と泣いたかと思うと】

『む、客か、子墨』
あら、ノラちゃん来てたのね、紅茶飲むかしら?
『頂こう、ただし猫故冷めた者を』

【そんな雑談を交わし、普通のティーカップに紅茶を注ぐと、氷を一欠片放りこみ、カウンターの端に置いた】
【ぴょん、と猫は飛び乗ると、尻尾でティーカップを持ち、紅茶を飲んでいる】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/04(月) 17:26:50.84 ID:JwldAaw+o

【――――水の国、噴水広場。】
【子供が遊ぶ為に作られた広大な広場も、この時間になると子供の数もかなり少ない。】
【ベンチに座って噴水を眺める銀髪金眼の少女も、そろそろ帰るべき時間が近付いて来たのだろうか。】
【ふ、と淡い笑みを浮かべて立ち上がると】



【――――どぱんっ、と目の前の噴水に突っ込んだ。】
【水柱が上がり、小さな範囲内に水滴を撒き散らす。】


【滑って落ちた、とは考えにくい。自分から飛び込んで――――果たして何がしたかったのだろうか。】
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga]:2011/07/04(月) 18:16:49.05 ID:sWqkRW5Yo
>>944

──子供が噴水に投身自殺とは、世も末だな

【その光景をたまたま噴水の傍を通りかかって見かけた男がぼそりと呟いた】
【男は短い白髪をもち高い身長をしている。両手には指貫グローブをはめており、両目を黒いバイザーで覆っている】
【少女がどうなったのか見ようと、突っ込んだ位置に視線を向けた】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/04(月) 18:29:53.16 ID:JwldAaw+o
>>945
//んと、ごめんなさい。今から外出しようとしていた所なので、またの機会に…
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 18:31:53.74 ID:Ej58NEhko
>>946
//はーい
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 19:07:00.93 ID:GTL3+sdOo
【雲が空一面に広がる空、青が全く見えることのない空】
【辺りの建物は、雨上がりなのか、その滴が垂れる、シトシト、しとしとと】

ふぅ…嫌な天気だねぇ…

【そこにいるのは一人の女、いや一匹の狐、人に化ける、その狐】

“何処かの一本道”

【機嫌が悪そうなそんな表情をしながら、その女は歩く、彼岸花の刺繍がはいった着物を来て】
【白に近いその金の長い髪を夜会に束ね、そこに刺さるのは竹にできた一つの簪、】

【この澱んだ空の下、人は家へと帰り居心地のいいそんな所で寛いでいるのか、人通りは極端に少ない】
【いるのは玄関の前を掃除など、ゴミを捨てる老婆のみで】

【そんな所に、手に和菓子を持ち、其れを頬張りながら歩く女が一人いるのだ】

【そして、その老婆しかいないその通りに、向こう側から駆けてくるのは子供であろうか、活発なその声で】
【2,3人で走りながら女に向かう…すれ違う】

【道は細い、その和菓子の箱をもった女は其れを避けようと…手を挙げる、】

ドサッ…
【音を立てながら、その箱は落ち、其れにも気づいていないのか、無邪気に奥の方えと消えていく子供たち】
【女はその子供の消える背を見ながら深く溜息を吐き】

全く…散々…ったらありゃしないよ…

【愚痴を垂れながら、湿った地面に落ちた、その散乱した湿った物を拾うのであった、着物をきているそのせいか、その動きはゆっくリで】
【困った顔、不機嫌な表情をしながら地面に落ちた和菓子を拾う、女がいるのであった】



949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)2011/07/04(月) 19:23:17.70 ID:T6heclq4o
>>943

戦わない為の戦い――ああ。それでわるいまじょ≠ヒ。道理で。

――意味を成す成さないはどうあれ、考えてる事は同じみたいだな。
要はお互い、戦闘行為に及ぶリスクに見合うだけの動機が無ければ利益もない、と。
それ聞いて、少し安心したよ。……此処でやり合って、本を駄目にするのは忍びない。

【かちゃり。女性が此方に差し出せば、そう言いつつカップを持ち上げて口を付ける】
【最初の一口は唇を湿らす程度に。折角の芳醇な香気も、舌を火傷しては楽しむどころの話ではない】
【彼女はソーサーにそれを置くと、シュガースティックを取って紅茶に浸し、軽くかき混ぜて】

……猫又?

【猫舌とは言え、まさか卓上に表れた彼のように氷をと頼み込む訳にも行かず】
【早く冷めないかな、なんて内心考えつつ、ちらりと喋る猫を見遣って問う。因みに――】

しかし、集大成、か……。出来る事なら、真価は見たくないものだ。

【砂糖が溶けきってもなお、琥珀色の水面を揺らす事を止めない手に、相手が目を留めたなら】
【ひょっとすると、彼女は熱いものが苦手であることに気付くやも知れなかった】

>>932
//あわわわわ、言った傍からゴメンナサイっ。一応返しておきますね
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 19:46:12.39 ID:xsczylpzo
>>949
まあ、色々有ったのよ、昔にね。

【くすり、と多くは語らない】
【だが、己をわるいまじょ≠ニ語る事からも、ある程度の予想は付くかもしれなくて】

【だが、意味深に笑むだけで、語る事はしない】
【只、己の入れた紅茶の香りを、楽しむだけだった】

そうね、それに貴女も必要のない戦いはしないし、勝ち目の少ない戦いはしないタイプと見受けられるし。
外ならともかく、工房の中では主に大きく分が有るのは、当然だものね。

まあ、仲良くしましょ?
物騒な話も、物騒な行為も、好みじゃないのよ。

【そして、猫はキミのその呟きに、金色と灰色の双眸を向けて、口を開く】

『吾輩は猫である、名前はまだ無いが、ノラとでも呼べばいい。
そして、猫又かという問に着いては、否と答えさせてもらおうか。
ただ喋れて能力を持つだけの、唯の猫だよ、我輩はな』

【猫の尻尾は見れば分かるが一本で。しかしながら、自在に伸縮し、紅茶のカップを持ち、口元に運んでいる】
【声はやたら低音の響く、バリトンで。落ち着いた雰囲気のバーでバーボンを飲む老紳士の様な印象を与えるだろう】
【なんというか、見た目はかわいいのに、色々と台無しだったり残念だ】

ふふ、集大成と言っても、此処は私が暮らしやすいように術式を重ねまくっただけ、よ。
大した攻撃術式は、組んでいないもの。基本的に外から来る敵を排除し、中に入った敵を追い出すだけ。
後は本当に他愛のない術式しか組んでいないわ。

【吸ってもいいかしら?と問かけ、真鍮の煙管を取り出すだろう】
【かなり年季の入った煙管で、タバコというよりは、薬草の薫が漂っている物だ】
【その手の物に詳しければ、気管支によく効くハーブの類いであることが分かるだろうか】
【女性は、キミが猫舌であることを理解したようで、つぅ、と右手の人差し指を走らせて、小さく陣を空中に書いた】
【すると、1つの氷の欠片が浮遊してきて、カップに入れられるだろう】
【その後、思い出したように女性は微笑み、口を開く】

……そういえば、まだ名乗っても居なかったわね。
私は、古書店「子子子子堂」店主、子子子子 子墨[ネコジシネズミ]よ。
よろしくね、お嬢さん。
『先も言ったが、吾輩に名は無い。ノラとでも呼ぶがいい』
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/04(月) 20:25:57.39 ID:CQZ/vFfTo
/次スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1309778681/
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 20:44:45.97 ID:Gt1pgdbc0
【路地裏】

……そうですわねぇ、ここ数日暑いですし。
夜もそんなに気温下がって無いから、分かるといえば分かるのですが……ふう。

【鈴を通した赤のリボンで二つに結った、長い黒髪】
【猫のようにまん丸な、グリーンアップルの瞳】
【同じくグリーンアップルのキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【リボン飾りを適度に散らばした黒のバルーンワンピースに、黒のドレスグローブ】
【黒のオーバーニーソックスに、黒の編み込みブーツ】
【なんともまあ、上から下まで黒尽くめな、少女が】

……猫が居ない……。

【数歩歩いては視線をあっちにやってこっちにやって、の繰り返し】
【右手には、かつぶしやら煮干やらドライフードやらが入った袋を提げていて】
【どう見ても猫に餌付けする気です本当にありがとうございました】
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県)[sage saga]:2011/07/04(月) 20:44:50.94 ID:BqHiY9Nvo
【森の中】
【旅人が行く道は、もちろん整備されている】
【アスファルトが敷かれているわけでもないけれど、茂みと道は明確に区分されていて判別はしやすい】
【旅人などが良く通るらしく、土は踏み固められていたけれど、生憎の天気でそこらに水がたまっていた】

ごぶっ、ぐあふっ!?

【ところが道のど真ん中、三つの音が連続する】
【水音交じりの、やたら重苦しい鉄が落下する音、そして生物らしき落下音】
【魔力感知の技能があれば、不可思議な式による魔術の起動と作用を理解できるかもしれない】
【要するに何かが落ちてきたらしい】

【音の正体は、まさに鉄塊】
【人の身長ほどもある、ごつくて荒削りな鉄。だが突き刺さった部分から視線を上げると、長大なストックが存在する】
【まさかこれを武器にして闘うものがいるのかと疑うほど…或いは、ちょっと派手な化石発掘体験教材…にも、見えなくはない塊で】

【そしてもう一つは、】

えほっ、げほっ…ぅ、むぅん…う、うちは、一体……?

【鉄塊の傍に、仰向けに投げ出された少女が、頭を抱えていた】
【頭でも打ち付けたか焦点が定まらない目は、宝石のようにくりくりとした蒼い目】
【全身緑色の毛皮に覆われ、胴着のような半ズボンから伸びた足は、獣じみた逆関節。ウサギ脚だ】
【胸の部分には長大な前掛けが伸びていて、控えめな胸元には白く豊かな毛がふさふさと茂っている】
【そして側頭部に生えた耳は面積が広大で人目を引き、頭のあたりで折りたたまれるほど長く巨大な尻尾も人目を引き】
【挙句、ショートカットの黒髪に隠れた額には、真っ赤なルビーが一つ輝いていた。もちろん目立つ】

…え、と、確か…なんだっけ、えっと…?

【この獣人少女、状況が飲み込めていないようだ】
【必死に直前の状況を思い出そうと、倒れた姿勢のまま頭を抱えていたが】
【道のど真ん中、いろいろの要素が複合し派手な少女】
【足元に落ちたくたびれた帽子のリボンが、水溜りでひらひらと泳いでいた】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/04(月) 20:55:43.32 ID:FZH+Ix3SO
>>952

【その路地裏に、人影が一つ現れる】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】
【そんな格好をした、14〜5歳程に見える少年だ】

…なんか、魚っぽい臭いがする……

【ぺたぺたと臭いの元の少女に向かい歩いてくる】
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 21:04:31.44 ID:Gt1pgdbc0
>>954

姿さえ見ないだなんて。
……運が悪いだけですかしら、わたくしの運も地に落ちたものですわね……。

【猫に会えないからと言って、運が尽きた、とかなんだとか】
【ぶつぶつ言いながら、視線をどこかへやって、立ち止まって、また歩き出して】
【そんなことを繰り返す不審者、だったが】

…………にゃーん?

【さらに、やたらと上手な猫の鳴き真似まで追加】
【スーパー不審者な様子で、歩いていたが】

【こちらへと歩いてくる少年を視界に入れれば、ふらりと】
【偶然ではなく、わざと。そちらに歩み寄って】

こんばんは、御機嫌よう。
ここいらで猫を見ませんでして?
さっきから探しているのですけれど、見つかりませんの。

【にこりと、浮かべるのは、至極作り物めいた笑顔ひとつ】
【ちょこんと首を傾げて、尋ねるのはそんなことで】
【手に持ったビニール袋をかさかさ言わせながら、僅かに持ち上げて】
【見せるようにしながら、最後にもう一度。首を傾げた】
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 21:05:39.47 ID:qyeigQF5o
【郊外】

【田舎の地方だろうか。連なった山々と、広い草原が広がった場所】
【人気も少ないそこに、車線の引かれた舗装路が通っていた。市街地の方へと続いているらしい】

【夜。車もあまり通らないようで、深い静けさが満ちていた】
【高い外灯が一定の間隔で点在し、物寂しい光を帯びている】

暗い、寂しい、怖い、お腹すいたぁ……

【道路の道端──外灯の下に佇む、人影があった】
【背は低い。二十歳にはまだ少し足りない、少女のようだ】

【栗色のショートヘアに、紺色のベレー帽を被っている】
【白い半袖ブラウスに、群青色の角タイを着用し】
【青いチェック柄のスカート、茶褐色のアンクルブーツ】
【何かの能力だろうか。彼女の周りには、小さな光の球体が、妖精のように漂っていた】

だっれか通らないかなぁ……
こんなことなら、交通費ケチらなければ良かった……はぁぁ……

【少女は、溜息しながら外灯に背をもたれる】
【その手には大判のスケッチブックが抱えられていて、】
【やや丸みを帯びた大きな文字で、近くの市街地の名前が書かれていた】

【時折、道路の彼方へと目をやる少女】
【どうやら、このご時世、ヒッチハイクでもしようとしていたらしいが】
【思った以上に交通量が少なく、途方に暮れている、といった構図であるらしい】

【歩くしかないのかなぁ、とがっくりうな垂れる】
【しかし、あとちょっとだけ……と呟いて、その足が動き出す様子はなかった】
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 21:06:22.93 ID:xsczylpzo
>>949
//因みに、今日は1時頃までは、OKです
//ごゆっくり、どうぞー
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 21:10:29.99 ID:k7ahjKlSO
【さながら不夜城の様相を映す、夜の歓楽街】
【その喧騒から外れた路地裏には、通りのネオンに負けない位の色彩が拡がっていた】

【水色とゴールドのアイシャドー、淡いピンクのチークが詰まったパフ入り缶、赤のマニキュア、紫の香水の小瓶】
【銀のボリュームマスカラ、グロスの付属したオレンジに近いルージュ、オークルの低い白めのファンデ】
【それらの小物。主に化粧道具が、玩具箱をひっくり返したように乱雑に散らばっていて】

 あー、もう嫌。リキッド嫌い

【ぽーんと放られた黒のスティックが、新たにそれらに加わった】
【呟いたのは黒髪の少女。地べたに体育座りで、膝上にスタンドミラーを置いた万全のメイクアップ体勢にある】
【白のブラウスの胸元はだらしなく開いていて、中に着ている黒のキャミが覗き】
【ネイビーのプリーツスカートは酷く短く、この座り方なら確実に見えてしまう】
【足元は紺ソックスにローファー。全体を見れば、街中によく居る高校生女子だ】

【彼女は今、リキッドに替わってメイクの役目を受けたジェルライナーに全ての注意を向けており】
【右は灰色、左は空色という気味の悪いその双眸を、ひたすら黒く縁取る作業に没頭していた】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/04(月) 21:16:47.58 ID:FZH+Ix3SO
>>955

…えっ?あ、はい、こんばんは。

【急に声を掛けられ、きょとんとした表情で挨拶に応える】

【少女の姿と袋を交互に眺め】

…さっきから魚臭かったのはこれか……

【小声で呟く】
【小声だが、たぶん少女にも聞こえるだろう】

えっと、猫ですよね?
さあ…僕は見てませんけど……

猫と仲良くなりたいんですか?
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 21:24:34.75 ID:Gt1pgdbc0
>>959

まあ、魚介類はてんこ盛りですし、否定はしませんけれど……。
そこら辺の生ゴミや何かではなくって?
そんなに匂いが漏れているとも思えないのですけれど。

【相手の呟きは耳に届いて、ただ】
【突っ込みたくはなった、らしい】
【言いながら指すのは、そこらへんに適当に置かれたゴミ箱なんかで】
【それから、「良かったら差し上げますわよ?」なんて。何かのたまって】

あら、……そうですの。
でしたら、この辺は猫の居ない場所だったりするのかしら……。
……場所を間違えましたわね、時間の無駄でしたかしら。

【見ていないといわれれば、こっそりため息ひとつ】
【きょろきょろと辺りを見渡して、小さく唸って】
【左手でそっと口元を、隠しながら】

いえ?
一方的に触りたくりたいから探していたのですわ。

【猫が失せた理由はもしかして:危険を感じた】
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 21:29:43.12 ID:Gba7ZXQho
>>956
【ブルンブルンと乗り物を動かさないす為の機関が動いている音がする】

【音の先には一台のバイク】
【黒いその車体を操るヘルメットを被った人物】



【運転に慣れてないのか、もしくは故障か、何らかの事情があるのか】
【そのバイクは思ったよりも遅い速度で少女の近くを通るだろう】

【たとえエンジン音に邪魔されても話しかければ聞こえるかもしれない】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 21:34:58.88 ID:Gba7ZXQho
>>961
/誤字発見、動かさないすってなにこれ、動かすです
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 21:37:40.13 ID:qyeigQF5o
>>961>>962

【静寂を打ち破ったその音で、俯いていた少女の顔が跳ね上がった】

わ、超ラッキー
ナナミってばやっぱり付いてる──

へーい、そこの人ー!
プリーズ、プリーズ! ライドオンミー!

【数歩、道路の方へと駆け出して】
【スケッチブックを両手に持って掲げ、それを振ってみせた】
【叫ぶ言葉の意味がおかしいのは、恐らく天然によるものだった】
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/04(月) 21:44:36.00 ID:FZH+Ix3SO
>>960

え?いや、生ゴミだったらもっと嫌な臭いですよ。
見ての通り、僕、人じゃないですから。目とか耳とか鼻とか、人よりは敏感だと思ってたんですけど。

【指されたゴミ箱を眺めながら、さりげなくカミングアウト】
【そして少女が袋をくれると聞き】

えっ?いいんですか?でも、もしこの後猫が出てきたら…
…じゃあ、煮干だけもらいます。

【そう言って、煮干だけ受け取るだろう】


………………

触りたいだけ……?
…まあ、それでも良いですけど。
でも、そんなに触る気まんまんじゃ、猫も警戒しちゃうと思いますよ?
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 21:48:19.23 ID:Gba7ZXQho
>>963
ん?
【ヘルメットを被った人物はその声のする方向を向き、バイクを止めた】
【こんな時間に、こんな所で人に出会う事はそうそう無いと思ったからだ】

プリーズ......ライド...オン...ミー...?
すみません....どうしても英語が苦手で、良い年してるのにダメですね私

【ヘルメットをかぶった人物はヘルメットを外しながら言う】

【ヘルメットの下は】
【少し長めの薄い金髪を後ろで結び】
【黒色のロングTシャツに同色の半袖の上着を着てジーンズをはき】
【写真でも入れれるようなペンダントを首にかけている】

【おそらく、二十歳になってはいないぐらいの顔つきの若い青年だ】

どうかしましたか?お嬢さん
【青年は首を傾げながら】
【優しげのあるにっこりと笑って言った】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 21:57:50.13 ID:Gt1pgdbc0
>>964

……そうですかしら。
でしたら、この時期のこんな場所に居るのは、辛くありませんの?

【「生ゴミどころか人まで腐っていると思うのですけれど。」】
【興味は、どうやらその辺へと移ったらしい】
【首を傾げながら、ゴミ箱を指差すのはやめて。変わりに、両手で袋を持って】

はいな、どうぞ。

【袋をがさがさと言わせること数秒、そちらへと差し出したのは、希望通りのもの】
【少し小さめの袋に入った、少なめ量の1パック】
【塩分控えめだとかなんだとか、書かれていた】

ええ、そうでしてよ?
ただたんに触りたいだけでしたら、そう言うお店にでも行けばいいのでしょうけれど。
ああいう店の猫はつまりませんから、こうしてわざわざ探しに来ましたの。
わたくし、猫との相性はいいほうなんですの、ですから、警戒なんてされませんわ。

【猫カフェなんかの猫よりは、野生のものを】
【そう思って、こんなところまで。少女は猫を探しにやってきたらしく】
【年頃の娘としてはずいぶんとアレな行動なので、きっと。元よりこんな場所に慣れているはずで】
【そして、警戒はされないらしい。何この自信】
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 22:00:05.12 ID:qyeigQF5o
>>965

【ありがたくも止まってくれたバイクを見て、】
【胸の前で軽く手を叩き、やったっ、と呟く少女】

良かったー、もしスルーされてたら思いっきり呪っちゃうところだったよ

【スケッチブックを畳みながら、バイクの側まで駆け寄る】
【そして青年を見上げるのは、嬉々とした少女の笑顔】
【童顔。丸々とした紺碧の瞳が、抜けきらない幼さを際立たせた】

【そして、彼女の周囲を飛び回っていた光の球体も、近づくにつれて正体が明らかになる】
【それは単なる光の玉ではなく、『羽の付いたGペン』が、魔力光を纏って飛んでいるのだった】

お兄さん、もしかしてこれから街の方に行ったりしませんか?
もしよかったら、人助けと思って、あたしも一緒に乗せて行ってくれないかなー、なんて

【少女はそのように、相手の瞳を見据えながら尋ねた】
【警戒心などは欠片も抱いていない様子で、人見知りの気はなさそうだった】
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 22:09:35.78 ID:Gba7ZXQho
>>967
えぇ、私の方は行くあてのない暇人ですので、街の方でも何処でも構いませんよ

【青年はにっこりと笑って言う】
【その笑顔には嘘らしきものは感じられない】

私はこの街に世界に来たばかりで、道を教えて下さい....あ、これヘルメットどうぞ

【この世界....と言う言い方からしてもしかしなくても異世界人だろう】
【そう言いながら、自分のヘルメットを手渡す】


まぁ、無免許ですけど安全運転ですので...ご安心を

【問題発言】
【少々危ない気がしないでもない】
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋)[sage]:2011/07/04(月) 22:10:39.79 ID:CQZ/vFfTo
【市街地】

【夏とは言えどこの時間、人の出は少なくもなっているが】
【そんな状況でも変わらず、僅かな人間に声を掛けて回る者はいる】


そこのお兄さん、仕事の帰り?顔に疲れが浮いてるよ
その疲れを癒す為に、僅かばかりの時間を使うつもりは……

……あれ、話も聞いてくれない。酷いね

【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスは首周りを大きく開き、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き、長い白髪の少年】
【今も、帰宅途中と思われる青年に声を掛けて、適当に受け流されていた】

やれやれ、本業を疎かにすると腕が落ちるというのにね
この暑さだ、掛物無しで過ごせるようになったのに……ああ、勿体無い
……だけど、人は集めないとないからね……

【無理にその青年を追いかける事はしないで、歩道に座りこんで】
【性別の境界線を、逆側に傾いて歩く様な顔に、困った様な笑みを浮かべた】
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/04(月) 22:12:42.69 ID:FZH+Ix3SO
>>966

え?いや、そこは大丈夫ですよ。たぶん…

【尻すぼみになりながらも臭いの事は大丈夫だと言う】
【本当は中身がそこまで考えていなかっただけである】


ありがとう。じゃあ、早速。

【煮干を受け取り、一つ口の中に放りこむ】

…えーと。

…相性が良かったら、猫の方から近づいてくると思うんですけど…

【目を閉じ耳を澄まし】

近くには猫はいないみたいですけど……

【ゆっくり目を開き、言う】
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 22:20:07.66 ID:qyeigQF5o
>>968

やったっ、ありがと!
お兄さん最高にイケてるよー

【八部咲きの笑顔が満開した】
【言いながら、ヘルメットを受け取って】

……でも、異世界人?
へぇ、すごい。話には聞いたことあったけど、会うのは初めてかも

ねえねえ、どんな世界だったの?
新世界(ここ)と似てる? それとも、全然違う世界?

【少女は早速、異世界人という事柄に関して興味を持ったようだった】
【受け取ったヘルメットを被りながら、そのように尋ね始めて】
【もし抵抗なければ、そのまま乗れそうなところに乗ろうとするだろう】

【──が】


……ふぇ?

【青年の問題発言を聞いて、少女の顔が硬直した】
【言葉をもう一度、咀嚼する。いやいやいや、それはダメでしょ──と、言いかけるも】
【しかし、もし既に少女を乗せていたならば、そのままアクセルを踏むのは容易いだろう】
972 :971[sage saga]:2011/07/04(月) 22:23:34.79 ID:qyeigQF5o
//失礼、ヘルメットを受け取った辺りに、これを追加します

【「あ、道の方向はこっちにまっすぐね」】
【少女は、道路の彼方を指差した。分岐のない一直線、迷う要素はないと思われる】
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 22:24:05.83 ID:Gt1pgdbc0
>>970

あら、そうですの?
ならいいのですけれど、わたくしでさえ辛くなるときがありますもの。
それが人外の嗅覚であればどうなるかと、気になってしまったものでして……ね?

【要するに、気になったから尋ねてみた、らしい】
【自分でさえ、なんて。発言からも、やっぱりこういう場所には慣れているらしくて】
【作った笑みをにこやかに飾って、ちょこんと首を傾げ】

どういたしまして。安物ですけれど。

【最近はどうも煮干も高くなってきたが、まあ】
【差し出したものは安物であるらしい】
【猫にやるためだけにそんな高いものを買う、ほうがめずらしい?】

さすがにそんな猫寄せ体質ではありませんもの。
身体にまたたびでも振り掛けたらあちらから寄ってきてくださいますかしら?

【「わたくしは嫌ですので、あなたが試してみてはいかがですの?」】
【なんて、そんな提案はひどく冗談っぽく放たれて】
【作った笑みでにこにこと笑いながら、左手は、そっとツインテールへと指を通していて】
【……まあ、癖なわけですが。もふもふと毛束を弄っている様子は、どこか猫の毛繕いに似ているような気がして】

……まあ、あれだけ探して見つからなかったんですもの。
居たら見かけるなりはしているはずですわ、隠れる場所もあんまりありませんもの。

【なんて。近くに居ないことに対してはそんな感想をひとつ】
【「せいぜい物陰くらいですものね。」なんて付けたしもひとつ】
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 22:27:50.32 ID:k7ahjKlSO
【夜の歓楽街、その喧騒から少し外れた路地裏】
【退廃した空気を漂わせるその場所には、通りのネオンに負けない位の色彩が拡がっていた】

【水色とゴールドのアイシャドー、淡いピンクのチークが詰まったパフ入り缶、赤のマニキュア、紫の香水の小瓶】
【銀のボリュームマスカラ、グロスの付属したオレンジに近いルージュ、オークルの低い白めのファンデ】
【それらの小物。主に化粧道具が、玩具箱をひっくり返したように乱雑に散らばっていて】

 あー、もう嫌。リキッド嫌い

【ぽーんと放られた黒のスティックが、新たにそれらに加わった】
【呟いたのは、肩までの黒髪に妙なオッドアイの少女だった】
【彼女は地べたに体育座りで、膝上にスタンドミラーを置いた万全のメイクアップ体勢にある】

【白のブラウスの胸元はだらしなく開いていて、中に着ている黒のキャミが覗き】
【ネイビーのチェックスカートは酷く短く、この座り方なら確実に見えてしまう】
【足元は紺ソックスにローファー。全体を見れば、街中によく居る高校生女子だ】

【彼女は今、リキッドに替わってメイクの役目を受けたジェルライナーに全ての注意を向けており】
【右は灰色、左は空色という気味の悪いその双眸を、ひたすら黒く縁取る作業に没頭していた】
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 22:34:50.13 ID:Gba7ZXQho
>>971
どんな世界と言われても....この世界の.....能力?でしたっけ、それが無い感じですよ
毎日変わりない平凡でしたが、楽しいと言えば楽しい世界ですよ

【そう言いながら、前方や後方に気を配る】
【こんな時間に、こんな所で車なんて来ないだろうが、キチンとチェック】
【そういう決まりを守れる性格らしい】


ん?どうかしましたか?
【ブルンブルンと音を鳴らすバイク】
【いかにも「旦那ァ!いつでも走れまっせ!」的な事を言い出しそうなほど準備万端のバイク】

あ、もしかして何か不便なところが有りましたか?.....やっぱり盗難車だと新品に比べて.....

【問題発(ry】
【なにやら変な事を言う青年】
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/04(月) 22:37:13.14 ID:FZH+Ix3SO
>>973

またたびがあれば猫の方から寄ってくると思いますけど……
…でも、どこに生えてるか分かりません。すみません。

【どうやら冗談を真に受けた様子】


物陰、ね…

【煮干をぽりぽりとかじりながら周りをきょろきょろと見回し】

おーい、猫さーん。
煮干あるよー。出ておいでー。

【猫を呼んでみた】
【しかし、この少年は人ではない】
【気配に敏感な野良猫が寄って来てくれるかどうか】
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 22:38:59.97 ID:vxwwPNvCo
>>974
【びゅう、と路地裏に一筋の強い風が吹く】
【日が落ちてもなお蒸し暑い夜道に吹く生温かい風を受け不快そうに苦い顔をしながら呟きながら歩く者がいた】
【風が吹いてくる方向からは真逆の方向、妙に疲れた様子でため息をつくその者は……どことなくウエスタンチックな服装をしていた】


―――――…うわ、生温かッ、7月ってどうしてこう空気スッキリとしないかなあ…まだ梅雨の空気みてーだ
もーやだ、今日は仕事なんかやめて家に帰ろう、うん


【そう気だるそうに呟いたのは、茶髪に染めた前髪をはみ出させた黒のソフトフェルトハットに
左目の部分に黒の丸いオーソドックスな眼帯を巻いた白の半袖Tシャツに緑の迷彩色を施された防弾仕様のオーダーメイドベスト
黒の特殊ジーンズの両腰部分に黒光りするリボルバー銃を収めたホルスター付きの弾薬ベルト
そしてかかと部分にスプリンク機構の搭載された仕込みブーツを履く青年だった】

【ハットを右手で被り直し、左腕に巻いた腕時計に目を向けながら現在の時刻を確認した後、ふとちらりと少女の方向に目が行く】
【何の事もない、こんな路地裏に座りこんでいる女の子のシルエットは彼にしてみればどうしても目で追ってしまう物なのだろう】
【物騒だから帰れ、などと普段なら言っていたところなのだが】


…うわっ、なんてゴテゴテメイクだ


【などと、開口一番全く隠そうともしない失礼発言が路地裏に響いた】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/07/04(月) 22:39:04.65 ID:XJyBSOR8o
>>974

久しぶりに歓楽街に出て来たけど...

【紫のフードを着込み、顔をフードで隠した場違いな青年】

結構かわっt...ぶふぉ!

【ふと横を見ると、丸見え状態で一心不乱にメイクをしている少女を見つけた】

ありがたい!けど凄く迷惑!MI☆E☆TA

【結構声が大きいので、聞こえるかもしれない】

【因みに、そんな青年の右腕にはNo.666
と書かれた腕輪がある】
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 22:45:43.22 ID:Gt1pgdbc0
>>976

……野生のものでしたら、そうですわね。
低い山でしたかしら? 探せば見つかると思いますけれど。

【どこに生えているか分からない。そんな発言に】
【少し考えた後にそう返し】
【「お店で買ったほうが何倍も楽ですわね。」、と。付け足して】

あら、猫は近くに居ないんじゃなくって?

【少年の様子に、少女はそんな風に返して】
【返しながらも、ちらちらと、視線を路地裏に巡らせる】
【ただ、もしも声の届く範囲に猫が居たとしても】
【言葉は通じなければ、こちらは人間サイズ。しかも二人】
【きっと、寄ってくるわけもないのである。それこそ、またたびでもあれば違うのかもしれないが】
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 22:51:50.41 ID:qyeigQF5o
>>975

そうなんだ、能力がない世界……
じゃあ、お兄さんも能力を持ってない、ってことなの?

この世界、悪い人も少なくないよ。大丈夫?

【と、身の心配と興味の半々が混じった問いかけを零しつつ】

【恐らく、乗るとしたら青年の背後の位置に跨る形だろうか】
【お邪魔しまーす、とか何とか言って、青年の腰元などの掴まれそうなところに手を伸ばす】

【そして、腰の下から熱い鳴動が伝わってくる】
【滾るエンジン音。問題発言の連発に、不安は否めなかった】
【が、何となく後戻りできない感じが沸々と沸いて、少女は意を決した】

……や、あたしは聞いてない! なーんにも聞いていません!

くれぐれも安・全・運・転! でね、って言おうとしただけ
そう、安・全・運・転の世界記録作っちゃうぐらいのレベルで
バイクならそんなに掛からない距離だから、安・全──

【乗せてもらう立場の割に、遠慮なく語気が強まる】
【まるで刷り込むかのように、ひたすらアンゼンウンテンと繰り返し】
【問題発言など聞いていない、と自らに言い聞かせ、走り出す覚悟を決めた】

【道は、五分十分で着きそうにはない程度には長そうだ】
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/04(月) 22:53:15.00 ID:FZH+Ix3SO
>>979

【耳を澄まして物音を探る、が】
【猫が寄ってくる気配は全く無く】

…だめか。
動いてないだけで、もしかしたらいるかも、なんて思ったんですけど……

【翼をしょぼんとさせ、うなだれる】

…そういえば、名前、聞いてませんでしたね。
僕はヘイロンっていいます。貴女は?

【思い出したように名前を名乗り、少女の名前を尋ねる】
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 22:59:56.37 ID:k7ahjKlSO
>>977
【顔を上げれば、ウエスタンなお兄さんが一人】
【少女は縁取り終えた両目で可愛らしく、その彼を見上げる――訳ではなかった】

 …媚売りメイクより、億倍マシじゃない?
 あたしの好みでやってんのー、まぁおにーさんの好みじゃないのはちょっと残念かなぁ

【彼女にしてみれば軽く見上げたつもりだが、黒塗りの瞼に灰色と空色の気味の悪いオッドアイは】
【さながらガンでも飛ばしているかのよう、とかく良い印象など与えない視線で】

 なぁにおにーさん、補導員か何か?
 あたし滅多に人のいうことなんて聞かないからねー、むしろ暴れるから。覚悟しておいてよ

【メイク道具を路地裏に放りながら、ノンビリ立ち上がって青年を見据える】
【おまけに「まず名乗りなさいよ」なんて、ひどく尊大な言葉まで溢し】

/発見遅れましたー、すまない
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 23:00:53.20 ID:Gba7ZXQho
>>980
向こうの世界の人間ですから、そんな能力なんて持ってないですよ。
【はっはっはと笑いながら言う】
【どうやら能力を持っていないそうだが】【本人は気にしてないらしい】

【しかし、どことなく彼の体から感じるのは完全に魔翌力だが、】


安全運転ですね、気を付けますよお嬢さん
【にっこり笑いながらゆっくりとバイクが動き出す】
【無免許とか言ってる割りには結構うまい運転】

【人の見当たらない田舎道】
【車も人もいないので、運転手の彼に話しかけても問題なさそうだ
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 23:02:23.02 ID:Gt1pgdbc0
>>981

……まあ、仕方ありませんわね。
居ないものをぶちぶち言ったところで、どうともなりませんし……。
居てくれたら嬉しいんですけれど、ね。

【さんざ猫が居ないだのなんだの、ぶつくさ言っていた割りには】
【そんな風に、あっさりと諦めたような言葉がひとつ】
【全て言い終われば、そっとため息。ふう、と吐いて】
【弄っていた髪を、後ろに緩く掃ってから】

二谷音々子、と申しますの。
よろしくお願いしますわ、ヘイロンさん?

【ふたやねねこ。名乗りながら、ぺこりと頭を下げて】
【それから浮かべるのは、偽物っぽさを欠片も隠さぬ満面の作り笑顔】
【口の前で軽く手を合わせて、ちょこんと首も傾げた】
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 23:12:28.43 ID:qyeigQF5o
>>983

ふうん、そっか──

(──んー……?)
(でも、何だか、この感覚──)
(何となく、魔力は感じるんだけどなぁ……)

【滔々と尋ねてばかりいた少女も、やがて先細るように口を閉ざす】
【少女は違和感を覚えていた。それが、ある種の警鐘に似た何かを鳴らしたのか、】
【あるいは無意識に、不必要に踏み込んだ質問をさせる気を起こさせなかったようだった】

(──ま、いっか)

【少しだけ不思議そうな視線を向けただけで、結局深い追求はしない】
【にこやかな青年に明るく相槌を返して、走り出したバイクに身を任せた】


【夜風が少女の髪をなぶっていく】
【ベレー帽を片手で軽く抑えながら、流れていく景色を眺めていたが】
【やがて、ふと思い出したように、少女は口を開いた】

何だかんだ言って、運転上手いね

ねえ、お兄さんの名前は?
あたし、ナナミっていうの。紺野 ナナミ

【後ろから軽く青年の顔を伺いながら、そう尋ねる】
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sagesaga]:2011/07/04(月) 23:12:51.26 ID:FZH+Ix3SO
>>984

二谷音々子さん、ですね。覚えました。

【名前を復唱し、確認】

そろそろ夜も遅いので、ここらへんでお開きにしましょう。
じゃあ、さようなら。またいつか。

【そう言って翼を広げ】
【空のどこかへ消えていった】




/乙でした!
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 23:14:48.15 ID:0ZnJRMrfo
【街から相当に離れた深い森の中】
【文明よりも自然の力が遥かに優位なその場所は獣達の楽園である】
【規格外の獣も無論そこには存在する……】

……3日もかかるとは思いませんでしたよ、全く
流石化物、嗅覚だけは鋭いらしいですね……。

【静かな男性の声が森に反響する】
【紫紺の所々千切れ赤に染まった法衣を纏い、頭には笠】
【その手には錫杖と数珠を巻きつけた東方の僧のような格好の青年がそこにはいた】

まあそれは兎も角として、ようやく罠に掛かってくれたようで
そしてお前を殺せばなんとか僕は帰れそうです、全く余計な苦労を掛けさせる……。

【彼の近くには金色のワイヤーに雁字搦めにされた猫というには大きすぎる獣の姿】
【血に塗れた鋭利な牙をむき出しに青年に向け吠えるがそれを見下ろす彼の瞳は冷たく】
【すぅ―――と錫杖、いや仕込み刀を引き抜く】

ああ、心配は無用ですよちゃんとお前の子供たちも葬ってあげますから
恨むのであれば人間に手を出した自分を恨むのが正しい、獣風情が吠えるな……。

【一度刀を振る、空気を裂く音と微かな水飛沫は刀身から漏れ出た物】
【獣はその強靭さ故に森に訪れた人間を襲いそして今は人間に滅ぼされようとしている】
【切っ先は身動きの取れぬ獣の額に宛てがわれ邪魔がなければそれは頭蓋を貫き意識を消滅させるだろう】
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 23:15:23.69 ID:vxwwPNvCo
>>982
【す、と右手が自分の頭の上に伸び、深く被り直すように帽子に手をかけると少しため息をつく】
【睨むような目線を向けてくるのに対し多少疲れた様子を見せる】

いいや、通りすがりの私立探偵で、今日は仕事の一環で浮気調査のレポートと
装備品、特に弾薬の補充をする帰りで、今から雀荘にでも足を運ぼうかと思っていた所だよ
…だから、まあそう睨みなさんな

【最後に少々なだめるような様子で左手のひらを向けると、どうどう、と落ち着けと言うサインを送ってくる】
【そんなことをしながら彼は残った右目で少女の周りのメイク道具を観察する】
【散らかった化粧道具、あまり物を大事にしなさそうなタイプかな、なんてことを内心思いながら彼は世間話でもする口調で言葉を続けた】

最近の流行か?女の子の流行とかには疎いんだよな
どこぞの学校の帰りかなんかか?こんな物騒な場所で女一人でいると危ないと思う、と世話を焼いておこう
名前は野比信太、まあまあ頼りに出来る奴、ってご近所じゃあそこそこ名を売っているよ……そんな一方でノビタとか呼ばれるが

【最近は当たり前のようにあだ名の方も名乗るようになったな、なんて考えながら右手を下ろすと、少女に向ける】
【君は?と聞き返す様な意図を感じられるだろうか】
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県)[sage saga]:2011/07/04(月) 23:18:55.09 ID:Gt1pgdbc0
>>986

そう、ですわね。
あんまり遅くなってしまってもあれですものね。

【お開きの提案には、そんな風に返して、小さく頷いて】
【「今何時かは、具体的には分からないのですけれど……。」とか、ぼそりと呟いたのはまあ、ご愛嬌】

ええ、またいつか。さようなら。

【やっぱり作り物な笑顔を浮かべながら、軽く手を振って】
【それを見送れば】


今日は猫も見つけられない日のようですし、帰りますかしら……。

【いつの間にか表情から笑顔は消えていて、無表情】
【ひとつため息を吐いてから、ふらふらと。街の方へと向かっていった】

/おつでしたー
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/07/04(月) 23:19:42.23 ID:XJyBSOR8o
>>987

まぁてぇい!

【その声の主は、両腕の翼で空を飛ぶ少年】

動物を!大切にしろぉ!

【茶髪、茶色のジャージの風貌の少年が、森の番人の如く空に浮いている】
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 23:21:29.34 ID:Gba7ZXQho
>>985
私の名前....ですか?
私は天音テル。天の音であまねと言います
初めまして、紺野ナナミさんですね
【天音は流石に振り向きはしないが、ナナミの質問にそう答えた】


運転は正直直感でやってますけど、意外と難しいですね....警官当たりに出会う事が無い事を祈りますよ

【そう言いながら、無免許とは思えない程度の運転技術を持っているようだ】
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 23:29:33.47 ID:0ZnJRMrfo
>>990

邪魔者、時間がかかり過ぎましたか……。

【舌打ちをしつつ、空を見上げればそこには異形の姿】
【余計な仕事が増えそうだと溜息を吐く】

動物ではありません化物です、ので邪魔をしないでいただきたい
具体的には30秒以内にどこか僕の目の届かない場所へ消えていただきたい。

【[ピーーー]ために特化した牙、爪、骨格】
【それは明らかに異種の物、青年の捉えたソレは化物というに相応しい風貌】
【瞳は眼前の人間を今直ぐにでも引きちぎりたいのか血走っている】

【獣は心の中で突然現れた来訪者に、この機会にほくそ笑む……】
【ワイヤーが段々とその縛り付ける力を失ってゆく】
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 23:29:56.69 ID:k7ahjKlSO
>>988

私立探偵なんて儲からなそうだけど、雀荘寄るだけの金はあるんだねー
…は、あたし睨んでた? ゴメンゴメン

【謝る気なんか無いだろう、と言いたくなるような適当な謝罪】
【ルージュの塗られた唇が僅かに弧を描いている事からも、本心から謝ってなどいないのは明らかだった】

ノビタさん、あたしはねぇ…ドリーミンガール、とでも名乗っとく
学校はねー、前の世界にはあったんだけどさぁ。
 突然この世界に飛んで来ちゃったからー、今は行ってなぁい。

 ――ねーねぇ。おにーさんはこの世界の『能力者』ってやつぅ?

【名前ははぐらかしてしまったが、確かに異世界から来たと言った】
【そしてノビタという人物を値踏みするように、彼女は灰色と空色の視線を無遠慮向ける】
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/04(月) 23:33:48.67 ID:qyeigQF5o
>>991

天音テル──へえ、なんだか綺麗な名前ね

テル君って呼んで良い?
多分、あたしたちそんなに歳変わらないよ

【主に童顔と背の低さのせいで、同年代からも年下に見られがち】
【青年には知れぬことだろうが、そんな事情が少女にはあって】
【年下に見られてしまう前に、と先んじて年齢のことに言い及んだ】

(……人通りが少なくて良かった)

【あはは……と乾いた笑いで相槌する少女】
【内心、取締りに会わないかとびくついていながらも、】
【しかし、実際の運転技術にはあまり不安が感じられず】
【夜風の涼しさを楽しむ程度には、余裕があるようだった】

──あ、向こうに見えてきたよ。もうちょっとだね

【数km程だろうか、遠く向こうに市街地の明かりが見えてきた】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/07/04(月) 23:40:18.06 ID:XJyBSOR8o
>>992

なにおぅ?それも立派な動く物、動物じゃないか、

【説教じみた事を言う少年だ】

化物?ちょっと凶暴化してでっかくなった猫じゃないか、森ではよくあることだよ

【はっはっはと笑う少年は無邪気そのものだ】

ま、化物でも動物でも、[ピーーー]っていうのは頂けないなぁ

【少し怒っているようだが、まだ笑顔】

それじゃ、猫さん、時間稼ぐから、さっさと逃げな

【そして、臨戦体制である】
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県)2011/07/04(月) 23:45:03.36 ID:Gba7ZXQho
>>994
もちろん構いませんが、私もナナミさんと呼ばせてくださいね
【ナナミの位置からは見えにくいかも知れないが、にっこりと笑って言う】

そんなに歳が変わらない....?私は19歳ですが、ナナミさんは何歳なのですか?
私はてっきり歳下かと思っていましたが、

【少々失礼かもしれないが聞いてみた】



あ、あそこですね。そう言えばナナミさんはこの街に何か用でもあるのですか?
【ふと、気になったので聞いてみた】
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 23:50:05.53 ID:vxwwPNvCo
>>993

…私立探偵って言っても結構幅広く仕事を引き受けててさ、要人の護衛とかカジノのイカサマ客を追いだす仕事とか
は結構儲かった、引き受ける仕事次第では数千万くらいの大仕事とかも年に一度か二度くらいはあったぜ
まあ、最近はそこまでお金はない…たまに日雇いのバイトとかして稼ぐ事もあるしさ

【こいつめ大した性格してやがる、などと内心思いながらもとりあえず口にはしない、基本女の子には優しいのだろう】
【ただ、ドリーミンガールとでも名乗る、という言葉には少し困っていた、いちいち呼ぶのが難しそうなあだ名を用意しないでほしいのだろうか】

【――――…だが明らかに反応が変わったのは、前の世界という言葉を聞いた瞬間だった】

…呼びにくい名前だなオイ、長いから愛称としてドリームちゃんとか呼んでいいか?
ドリーミンガールって頻繁に呼ぶの結構難しいからな

(……おい、まさかこいつ…)

…オレは能力者じゃない。百回くらいなりたいと思った事もあった。でも能力の素質どころか
魔術とかを扱う力もないって診断されたくらいだからな……だから銃とか装備に頼ってんの
てーかいっぱしの女子高生が『能力者』なんかに興味を持つもんじゃねーよ、この左目…能力者と闘って潰れてんだからな?

【そう告げて彼が指をさすのは眼帯で覆われた、左目のある部分―――…その眼帯に覆われた部分は妙にくぼんでいた】
【能力者でもないくせに能力者と闘う機会なんて物がこのノビタにはあったのだろうか…ずいぶん物騒な事情がありそうな空気があった』
【わざわざそんなことを告げるのは、見た目ただの女子高生にしか見えない少女を心配しての事だろうか】


……それとこの世界の、と聞いたな?この世界の人間ですらないんだ
オレはもう5年くらい前、高校に入学する前にこの世界に飛ばされてさ、君のように高校レベルの学力も
自分で勉強せざるを得なかったよ、知能指数は多分君とおんなじくらい


―――昔は『日本』に住んでた。次にオレから質問するが……君『も』日本から来たんじゃあないのか?


【投げかける質問は真っ先に浮かんだ疑問、いきなり核心を突くような質問だった】
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/04(月) 23:52:47.88 ID:0ZnJRMrfo
>>995

邪魔をするな、と言いましたよ……。
貴方はこの化物が人間に滅ぼされる理由を少しでも考えましたか?

【狙われるには狙われるだけの理由がある】
【もしこの、少年が言う凶暴化しただけの猫が人間を襲わなかったのならこんな事にはならなかっただろう】
【森ではよくあること、ならば娘を獣に殺された親がそれを恨む事もよくあること】

【青年はその親からこの化物の討伐を頼まれた】
【娘を殺し、四肢をもぎ取り、食み、醜い姿にしたその獣を滅ぼす事を……】

時間を稼ぐ?……少しばかり考えが浅い、これを逃がす訳にはいかない
人の肉の味を占めた獣は再び繰り返す、断ち切るのは今。

【刀は切っ先からぽたりぽたりと水を垂らし地面に跡を残す】

もしここで逃して、そしてコレがまた人を襲った時に貴方はその責任を取る事が出来るのですか?
出来ないのなら、再三言っていますが……僕の邪魔をしないでください。
僕だって余計な仕事は増やしたくないんですよ、実際疲れていますからね。

【捕縛の罠を掛けて3日間只管に待ち続けた】
【ようやく獲物が掛かりそしてトドメという時に、少年は現れてしまった】

ま、貴方の回答を聞くまでもない……刃を通せば世は事もなし、仕事は終わる。

【ワイヤーの軋む音からその拘束が外れ掛けている事は青年は勿論分かっていた】
【だからこそ今、その刀は天に上げられそして化猫の頭蓋に振り下ろされるだろう】
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage saga]:2011/07/05(火) 00:03:00.54 ID:/Jj8i1Iso
>>996

ナナミさん、か……
えへへ、良いねそれ。もちろん!

【『さん』付けで呼ばれるのは、少女にとって今までそうそうあることではなかった】
【故に、その心地よさと言ったらない。思い切り口元を綻ばせて、噛み締めるように笑った】

【そして、青年の年齢が明かされると、その紺碧の瞳を数度瞬きさせて】

え、嘘。あたしも19だよ!
なーんだ、同い年。奇遇ね

……良い? 同い年なんだからね
年下扱いしたら、拗ねるよ

【偶然にも、天音とは同い年であるらしかった】
【少女は嘘は言っていない。ただ、年下扱いだけは避けたい様子で、】
【そのように、同い年であることを強調したのだった】

【そして、バイクが進んでいく先──】
【やがて、街の入り口にて、街名が掲げられた看板が二人を出迎えるだろう】

 【──『ようこそ 葉の水都リケアリーフへ』──】

──ん? あそこはね、あたしの友達が住んでるところなの
あたしの生まれ故郷でもあるんだけどね──
二年ぶりくらいかな、その友達を驚かせようと思って、連絡しないで来たの

【と、少女は何かを懐かしむように語った】
【──リケアリーフ。水の国の端の方にある、小さな都だ】
【レンガ造りの家々が並ぶ、和やかな雰囲気の漂う町並みだった】
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県)2011/07/05(火) 00:05:50.26 ID:C49JMcNjo
>>998
シュートっ!

【翼を振り、羽を弾丸程度の速度で刀に飛ばす】

責任なんて知らないねぇ、人間なんて食物連鎖の欠片に過ぎないんだからさぁ。なにより、君みたいな人間最上主義ってさぁ、

【勢いをつけて降りて来る】

大っ嫌いなんだよねぇ。世界にさぁ、天敵の居ない生物なんて居ない、この猫にとって人間なんて狩るためにある家畜とおんなじ

【説教タイム】

この猫が世界が定めた人間の天敵。
だいたい、この猫はもともと鹿を食べていたはずなのに、人間が鹿を乱獲したから食べるものに困って人間を襲ってるだけ。
人間の自業自得
人間はさぁ、やり過ぎたんだよ、

【そこでひと呼吸置いて】

君の仕事を妨害するのが僕の仕事です!

【笑顔でこういった】
1001 :1001Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
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【鬱有り】美琴「何回“ごめんなさい”って謝れば、許してくれるのかな」 @ 2011/07/04(月) 23:04:12.61 ID:NkwVz9iAO
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hQRkBlOgNzrk @ 2011/07/04(月) 22:52:58.62
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1309787578/

野菜協同組合A雑総合本部 充実野菜 @ 2011/07/04(月) 22:44:35.44 ID:wiyDPuNO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1309787075/

JKだけど何か質問ある? @ 2011/07/04(月) 22:16:35.85 ID:8grlbZKAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1309785395/


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