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HTML化した人:ヤニ▲星半分と
厨二能力やるからそれ使って戦え
1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage saga]:2011/09/11(日) 23:57:38.70 ID:8VERoXln0

厨二病患者隔離スレへようこそ
そしてこのスレを開いてくれて有り難う
ルールを読んだ後は厨二妄想を爆発させよう

【基本ルール】 荒らしは全力で華麗にスルー!
※荒らしに反応した人も荒らしです。

チート無双、無理やりな防御&回避、確定攻撃は禁止
※1 酷い場合はそっと言ってみよう
 ただし煽るようなキツい言い方は好ましくないです。
※2 たまには攻撃に当たりましょう
 いつもと違うスリリングな闘いをしてみよう!

老若男女に人外キャラまで自由にどうぞ!
※好きなキャラを演じてスレの世界を楽しもう☆
 ただし鬼だから怪力、天使だから空を飛ぶ等は勿論なし!

一言「書き込む前に更新すると幸せになれるぞ!!」

――キミはもう 目覚めたかい――?

只今の能力授与スレ→http://yy72.60.kg/test/read.cgi/vipdetyuuni/1315330503/
@wikiURL→http://www26.atwiki.jp/vipdetyuuni/
vipが落ちてるときは避難所へ→http://yy72.60.kg/vipdetyuuni/

前スレ→http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1315072667/
2 :【真双戒剣】2011/09/12(月) 00:19:29.84 ID:9QjIT8aIO
いちあつ
3 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/12(月) 00:20:11.48 ID:9QjIT8aIO
間違えたいちおつでした。
4 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 00:41:00.85 ID:cL9zOMbuo
>>998

「…ではその境界は何処にある」

【子供と大人 差は曖昧にして歴然だ】
【社会的視点で見れば明確なのだが彼は竜】
【おそらく微塵も考えたことが無いだろう】

「…近づいても届きはしない」

【無情にも断言する】
【まあ彼に感情を求めるのが間違ってはいるのだが】

「…だが方法は無くも無い」

【そう言ってコンビニの袋から何かを出し始める】
5 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/12(月) 00:41:24.85 ID:PBJ5vku1o
>>1乙です
6 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/12(月) 00:48:14.67 ID:YxhN9dudo

/セリフ忘れもあったので一応貼り直し
/【瞬迅脚刃】様へ


【全身で抱き締めて……柔らかくて……でも、硝子の様に儚い女性の体、甘酸っぱい汗の香りが鼻腔をくすぐる】
【男性も……女性と同じ、微睡みに誘われた瞳を細め……包み込む体温が、心地よくて、ちょっぴり愛しくて】
【でも────その微温湯の様な心地よさを感じたのは秒の砂の粒がいくつか落ちる間だけ、壊したのもまた女性】
【睡魔の手が優しく心を撫でる感触に酔いしれる中で、ふと感じ出すのは抱き締める彼女が身を捩らせる感触で】
【男性は、その意味を考えて……至る結論は、失われる心地よさは……心の奥で思ったのは、意外に大きな残念の欠片】

【彼はゆっくりと手を離そうと】「……なニャッ、ですよ?!」【されどココで予想外、漏れ出す声は驚きで】

【そっと耳に囁かれた彼女の声は蜂蜜の様甘く癖になる様に慣れ始めた心音を再び速めてしまい……頬が再び赤々と】
【けど、まだ彼女の仕返しは終わらない。……ふぅー、と。吹かれた長い吐息はくすぐったくて……】「ひゃ」【悲鳴】
【だから、そのあとに目の前で咲き誇った一輪の女性の笑顔を眺める彼の瞳は不満色……小さなプライド】
【彼女が剣士と言うのなら、彼は技術者。人より誰より負けず嫌い】【でも少しは考える……そんな意地悪】

【中途半端】【それじゃあいけない】【女性の太陽の様な眩い笑顔を眺める心の奥で呟く意地悪な感情が一つ、】
【女性の身をよじっても今だ片手は彼女の頭に触れていて、片手は腰に触れていて、女性の手で動かない頭】
【二人の顔と顔、その空白はほんの僅かに……彼は女性を再び引き寄せて……彼の唇は優しく触れた……彼女の鼻に】


【チュ、て。幼い子供がする様な羽根の様に軽いKiss】


「……カナリ恥ずかしいデスが。流石にこれ以上はできないでショウ。拙者の勝ちデスっ」
7 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 00:55:00.42 ID:v9AdHvk/o
>>4

「…そりゃあ、な……」

【ぐ、と。言葉に詰まった。境界だなんて、考えたことも無い】
【大人といえば大人で、子供といえば子供。それ以上でもそれ以下でもなかった】

「……な、何だよ…」

【少年の夢がひとつ、脆くも崩れ去った。苦々し気に瞑目し、髪を掻き混ぜる】
【知識不足からくる先程の自分の発言やらで込み上げてくる羞恥心と悲しい現実を知った落胆で、複雑な心境】
【然し今の状況からして、より強いのは羞恥だろうか。こんな事ではまた子供だと言われてしまう】
【赤くなった顔はきっと、この暗さでは見えない筈だ。…きっと】

「マジでッ!?」

【勢い良く上体を起こす】【背骨が嫌な音を立てる】
【流石にいきおいを付けすぎた。じんじんとした激痛に俄に表情を顰めながら、然し】
【男の言う”方法”とやらに相当期待している様で。ビニール袋をがさごそやる男を食い入るようにみつめていた】
8 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 01:10:17.51 ID:cL9zOMbuo
>>7

「…まあ考えてみることだな」

【彼もまだ理解できない問題の一つ】
【答えなど存在しないのだが気にもしない】

【そのまま、袋から取り出したのは水とプラスチックの黒い丼】
【片手でペットボトルを開けると器に水を入れる】
【水で満たされた器を彼に渡す】

「…見てみろ」

【器には花火の光が映っていた】
【水の波によって花火は淡くなり一味違った姿が見られるだろう】
【中の人としては少年が納得するとは到底思えないのだが】
9 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/12(月) 01:17:44.82 ID:9QjIT8aIO
【前スレ】>>1000

…そう。

…あ、そう。勝手にしなさいよね。

【人との付き合いが下手な女は、全く自分の気持ちを相手にぶつけることができなかった。】
【素直でなく、いつでも強がる。それが彼女の悪癖。相手の言葉を受けて、顔を背けてからゴシゴシと目元をぬぐっていた。】

ああ。ダメね。多分喧嘩になっちゃうわよ。
あいつあんたを見たら言うと思うわ。「破廉恥ですっ!それにそんな派手な格好を…格好を改めてくださいっ」ってね。

そう…かしら…それなら心配かけないようにしなきゃねえ…

【なるほど魔女のその言葉には説得力があった。もし「彼女」が見ていたら今なんと思ってるだろうか。】
【天を見上げて見たら、そこには虚空にぽっかりと月が浮かんでいるだけであった。】

…ん、何よ。男紹介しろなんて言うんじゃないでしょうね。

【魔女はベンチから立ち上がり、箒を引き寄せた。どこまでも気高く高貴。そして上品。孤高の美しさと凛とした輝きを肌で感じることができた。】
【そして、彼女の言葉を聞く。女はそれをいつに無く真剣に、そしめ「目を逸らさずに」聞いていた。】


/すいません続きます。
10 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/12(月) 01:18:27.68 ID:9QjIT8aIO
【前スレ】>>1000


…バカ…
余計なお世話よ…自分のことは自分でやるわ。

【女も立ち上がり、大剣を背負い直した。「抜き身」所謂鞘無しで帯刀している。】
【慣れた重みが全身に伝わり、何とも言えない安心感を与えた。】

は?…理事長室……授業…?

な…!!ちょ、ちょっと!

【一陣の風は、しかしその時はもう吹き流されていた。女は静寂が支配した公園の中で一人考察する。】
【二つの単語から想像できる場所は一つしかない。】
【踵を返し、こちらも帰路につきながら思考した。なるほど。次会うとしたら「あそこ」か。】

【――――――――――――――――――――――いや、】













…ありがと。アレッサ…


【ほんとうに――――――――――――――――――――――?】










そして―――――――――ごめんね…








【魔女、いや、友人の穏やかな笑顔…柔らかい光。真剣な口調。】
【脳裏に何度も思い浮かべるそれは、やがて霧散した。】

【全身の力が抜け、視界がぐるぐると回る。地面が近づき、】

【女の意識は、それを最後にぷっつりと途切れた――――――――――――――――――――――】



/乙でしたー!
/ありがとうございました!!
11 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/12(月) 01:19:04.42 ID:FXla9z0L0
>>6

【やった、やってしまった、今どきの子供でもしないような幼稚な悪戯。しかし効果は抜群だったようで】
【男性の可愛らしい悲鳴が聞けて満足、大満足。これで恥ずかしさも少しは紛れようものだ】
【頬を赤らめながらも勝ち誇ったように晴れやかな笑顔で、不満そうな男性の顔を見つめる。するとその空色の瞳に新たな感情が一つ】
【はて、と訝しむ間もなく相手は既に行動を開始していた。腰と頭に添えられた手による圧力を感じ、僅かに身体が期待に震える】
【ん、あれ? 気の所為だろうか、相手の顔がさっきよりも近い。否、だんだん近づいて――――】


   チュッ


「……ふぇ?」

【眼前、目と鼻の先に男性の顔を発見。近すぎて逆に焦点が合わず、視界いっぱいに映るのはぼんやりとしか判別できない男の顔】
【あれ、そもそもなんでこんなに近いのか。そして自分の顔の表面に僅かな違和感を感じる。鼻先に何か柔らかいものが押し当てられているそしてそれはすこし湿っているような気もするなんだこれは一体どういうことだ男の能力かいや待て落ち着けそんなはずはない今ここでそんなことをしてもなんの意味もないれいせいになるんだわたしがんばれできるよしわかったぞしめッテやわらカいといウコとはいまじブンノはなにふレテいるのハ――――】


「きゅぅ〜///」


【ようやく思考が追い付いたところで限界電圧を超えあっけなくショート。脳の血液が逆流するほど慌てふためいたのも一瞬】
【顔を茹蛸のようにして呆けた表情、やや幸せそうではあるが、完全に目を回した。身体の力はもう抜けに抜け。くてり、と意識の無い体は男の方へと倒れ込む】
【先程の悪戯でいっぱいいっぱいだったこの女に、鼻先とはいえどもキッスは早急過ぎたようだ】
【残念ながら男の声はその耳に届くことは無く、女の意識は深い闇に、否、ピンク一色の世界に沈んだ】
12 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/12(月) 01:24:22.26 ID:PBJ5vku1o
>>10
/こちらこそありがとうございました!乙です!!
13 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 01:29:48.35 ID:v9AdHvk/o
>>8

「そんな事言わずに、教えてくれよ」

【威張って言うことじゃあないだろうが、考えて思い付く気がしない】
【そのため少年は、引かず。口を尖らせながら答えを提示してくれない男に、噛み付くのだった】

「お、おおっ…!」

【眼から鱗、其処には確かに淡いながらも花火を見ることが出来た】
【黒い器に移った其れは、また少し違った幻想的な様相を見せる】
【先程の花の話も、こういうことだったのだろうか?】【ふと、そんな事を思いながら】
【食い入るように、ジッと器に映し出された花火を見つめ――…ちょん、と、恐る恐る手で触れてみる】

「……でもやっぱ、もの足りねえよー…」

【当然の如く、花火の色は波紋となって消えた】【嗚呼、虚しい】
【すっかり前のめりに成っていた状態を河原に落とし、不満げに呟いた。飽きっぽいらしい】

「他にねえのかよ、他ッ!!?…にっ…」

【グルル、と、竜らしい低い唸り声を響かせながら、男に要求する】
【その際先程の急な動きで痛めた背中にまた衝撃が走り、少年の動きは硬直してしまった】
【全く何をやっているのか。花火の所為なのか今日の少年は、何時もよりも輪をかけて”アホ”らしかった】
14 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 01:30:22.69 ID:v9AdHvk/o
>>8
/すいません、凍結でもよろしいでしょうか…?
15 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 01:31:54.30 ID:cL9zOMbuo
>>14
/遅くまですみませぬ… 了解しました!
/ではまた明日、雑談で会いませう
/お疲れ様でした!
16 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 01:32:42.49 ID:v9AdHvk/o
>>15
/ありがとうございます、了解しました…
/絡み一旦乙でした!
17 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 06:03:11.99 ID:Hn417H1d0
前スレ>>974
/もうね、本当に駄目です...遅れました

分かったよ、誰にも言わないよ......多分(ボソッ

【誰にも聞こえない様な声で多分と言った、言いやがった】
【いまどき小学生でもしない事をする紳士】
【まさに極悪非道の悪人】

で、早く話してくれないかな?
強制的に3つ目の選択肢にするよ??

【もちろんウソではあるが、やっぱり食い逃げは許せないのか】
【いつもと違って軽く脅している】
【というか3つ目と言えば、一番極悪とも言える選択肢ではないか......】
18 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -2011/09/12(月) 07:10:12.25 ID:uxgUUG9Uo
>>1

>>990
うん、頑張ってね

【再び笑顔を見せて歩きだした少女に軽く手を振り男も反対方向に歩きだした】

次会う時が楽しみだな…♪

【小さく呟いたその声はとても楽しそうに弾んでいた】


/やはり耐えられなかった…
/絡み乙ありでした!
19 :【呪具生成】呪われた何かを作る 鉄の塊×4 水晶の剣[sage saga]:2011/09/12(月) 09:26:09.71 ID:PvKY3QoV0
【朝、まだまだ暑さを感じる時期ではあるが、時折吹く風にはどことなく秋の匂いが漂っている、気がする】
【本格的な秋が来るのはまだ先のことかもしれないが、今は暑苦しい夏が終わったことを喜んでおくべきか・・・】

「・・・・とはいえ、まだまだ熱気が厳しい。涼しいうちに行動するか・・・・」

【髪を若干掻き分けながら、腰に水晶の剣を差し、黒いローブを身に纏い、黒いフードを頭に被る】
【傍らには私の持ち物が入ったリヤカーが一つ、と言っても中にはただの鉄塊しか入ってはいないが】

「さて・・・・行くか」

【準備を整えた私は、リヤカーを手で引きながら、街道へと繰り出した】
【どこに向かうかなど、特に決めてはいないが】
20 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/12(月) 17:19:45.99 ID:tBYqFA9+0
「――」

 一、二、三、四、五……。
 一、二、三、四、五、六、七……。

 波の穏やかな磯。
 海風はまだ出ぬ月明かりの色に染まり。
 水切り跳ねる小石の数を数えるのは、眼帯のかかっていない赤い左目。

 “独り”は、小石を選び。
 更に人が居ないのを確認してから、小石を再び切らせる。

 水中を駆ける魚の鱗も。
 水面の輝きに見えた。
21 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 17:34:07.21 ID:T62me4AHo
>>20
【月下の磯部にふらふらと歩いてくる人影。
どうやら子供のよう。
髪も目も水色。服装は白と水色のカットソーにカプリズボン、デッキシューズ。
なんだか海っぽいいでたちだ】

【その子供は偶然、全く偶然に、水面を駆ける石をみつける。】

【一、二、三、四、五……。
一、二、三、四、五、六、七……。】

【その源をたどればひとつの、女性らしき人影。
どうしよっかな、そう思いつつ、そちらをじっと見つめる。
その様子はいつになく静かで、女性が偶然そちらを向かなかったら見逃してしまうかもしれない。

月明かりにぬれた磯辺でのこと。それはそれでいいのだが。】

/7:00-11:15落ちてしまいますがよろしければ!
22 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/12(月) 17:47:59.57 ID:tBYqFA9+0
>>21

「――、……」

 一、二、三、四、五。
 ――。

 十回以上、跳ねないものか。
 小石を拾い。
 ――視界に、何か見えた気がした。

 人影。
 誰も来ないとは限らない、とは思ってはいた。

(――まだ、距離はある)

 幸いにして、能力を行使すれば。
 遠方から追い払うことはできた。
 敵、ならば。

 気が付かない、ふりをして。
 小石を左手に取り。

 自分の身体を影にして、小さな“ニセモノ”の星を作る。
 そして。

――。

 発砲、ほどのものではないが。
 破裂音を出し、出方をうかがうことにした。
23 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 17:54:48.15 ID:T62me4AHo
>>22
【女性が小石を手に取った、そして――ぱんっ】

【彼女のほうからなにやらはじける音がした。
銃声……ではないのは経験からわかった。
なんだろう? ポケットのなかであんパンの袋でもはじけてしまったのだろうか。】

【と考えるのは、今まさに自分のズボンのポケットにあんぱんが入っているからだ。
あわてて無事を確認し、ほっと胸をなでおろし、
能力を使って遠目の女性に声を届けた】

「おねえさーん!!
ポケットのなか! あんぱんの袋はじけてないか見たほうがいいにゃ!
ほっとくとタイヘンなことになるんだにゃー!!」

【風に乗ってやってくるのは、親切なようだがとんでもなく的外れな助言……。】
24 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 17:54:48.05 ID:T62me4AHo
>>22
【女性が小石を手に取った、そして――ぱんっ】

【彼女のほうからなにやらはじける音がした。
銃声……ではないのは経験からわかった。
なんだろう? ポケットのなかであんパンの袋でもはじけてしまったのだろうか。】

【と考えるのは、今まさに自分のズボンのポケットにあんぱんが入っているからだ。
あわてて無事を確認し、ほっと胸をなでおろし、
能力を使って遠目の女性に声を届けた】

「おねえさーん!!
ポケットのなか! あんぱんの袋はじけてないか見たほうがいいにゃ!
ほっとくとタイヘンなことになるんだにゃー!!」

【風に乗ってやってくるのは、親切なようだがとんでもなく的外れな助言……。】
25 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 17:55:09.23 ID:T62me4AHo
/やっちまった…連投すみません!!
26 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/12(月) 18:02:54.32 ID:tBYqFA9+0
>>23

「……。」

 苛付いた。
 このまま、知らぬふりをしてしまおうかと思った。
 しかし、放っておいて、またあんパンで絡まれたらどうしようかと。

 ジャケットの裾を取り、ばさ、ばさ、と。
 ――空。
 言葉には出さないが、子どもに向けた背中で囁く。

 ここから、離れてしまおうと、一歩。
 子どもには背を向けたまま。

 敵ではなさそうだとは思った。
 敵くらい、面倒な相手とは判断した。
27 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 18:11:59.32 ID:T62me4AHo
>>26
……?

【数秒後。声は届いたようだ】
【くるりと背を向けた女性は、ばさり、ばさり。ジャケットのすそを手にし、ふるう。――なるほどポケットは空のようだ。
よかった、破裂したあんぱんの袋はなかったのだ】

【彼女はそのまま、一歩。歩き出す。
背中に苛立ちが見えた。ここから立ち去るのだなと判断した。
しばし考えたが、そのまま見送ることにした。
能力で風を発生させなければ声の届かない距離。
それしかチカラのない自分に、女性を引き止めるチカラはない】

【すこし、さびしいなとはおもったが。
それもよくあること。
月がのぼってきたから、彼女が行ってもさびしくない、そう思おう】

【でもちょっとだけさびしかったから、小さな声で名前を告げた】

おいら、ソラっていうんだ。
じゃあね……。

【子供はというと立ち去る様子はない。
しばし月を見ていくようだ】
28 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/12(月) 18:18:42.59 ID:tBYqFA9+0
>>27

「……?」

 ついてこよう物なら。
 もう一度能力の行使で驚かしてやろうと思っていたのだが。

 さびしげに月を仰ぐ子ども。
 ――悪い事をした気がした。

 ただ、ついで来ないのならば好都合で。
 子どもから離れた磯、ただし子どもの視界には入るところで止まり。

「――、……」

 再び小石を拾って海に向かって投げつける。
 一、二、三、四。

「……そこ。滑、りますから」

 仲よくしようとは思わなかった。
 傷つけたのなら、申しわけなかったから声をかけただけ。
29 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 18:30:01.85 ID:T62me4AHo
>>28
【女性が移動していく。視界からは消えないが遠い位置へと。
ふたたび小石が水を切る。一、二、三、四。
ステップが減った。心を乱してしまったなと思う】

――ありがと、おねーさん

【気遣うための忠告に帰ってきたのは透明度を増した柔らかな声。
キズついてなどいない。気にしないでいいと、その声は暗に語っていた。
仲良くしたくないということもわかっていた。それさえも、受け入れると、その声からは推し量れるだろう】

【見た目は、というか、ふだんの言動がまるっきりアホの子であるが、
もともと旅人である以上は、多くの人に会っているのであって】

【だから、女性の気持ちは、よくわかった。
自分もたまに、ごくたまに、そういう気分になるから。】

【だから、月を見て、水切りを見て、ちょっとだけ女性の姿を見て。
お腹がなったら帰ろう。そう、思った――ら、足を滑らせた。砂の浅瀬に落ちる】

だ、だいじょうぶにゃー!!
ははは、よっしょ!
うん、おふろでもはいりにいこっかな……

【笑って立ち上がる。海の水はほのかに温かく、すぐに風邪はひきそうもないが】
【頃合かもしれない。子供は軽く着衣のすそを絞ると、来た方向へと歩き出す】
【引き止めることも生かせることも容易だろう】
30 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/12(月) 18:36:55.65 ID:tBYqFA9+0
>>29

「……」

 苛付く。
 うっとうしくは感じていなかった。

 ただ。
 この距離で、大きな声を出さずとして届く声に。
 能力として気にしていた。

 どこにいても声が聞こえてきそうで。
 後をつけられているように感じていた。

「――」

 それから、磯の擦れる音と。
 子どもの声。
 転んだのだろうか。

 見向きはしなかった。
 そろそろ、お腹がすく。
 独りも、帰ってしまおうと、帰路に付くのであった。

 潮で、べたべたなのも、苛付いた。
 今日は何を食べよう。


そろそろ7時なので〆てしまいましょう
お疲れ様でした、もっとアプローチすべきでしたすみません
31 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 18:48:09.68 ID:T62me4AHo
>>30
【続く声は、互いになかった。女性からも、子供からも】

【女性はそのまま背を向け、子供もまた、歩いていく。
あとに残るは、満月ばかり】

【水切りの石は、いそにしずむそれらは、何を感じているのだろう。
銀色に染まり行く海面からは、それはうかがい知れない】



【ぱしゃり、ひとつ、魚が跳ねた】
【そうして本当に静かになった】

/ありがとうです! 乙です!
/いえいえ、こちらこそもっと食いつけばよかったです……またいずれの機会がありましたらぜひ!
32 :【空耳制御】声を乗せた風を発生、自在に制御 大きいほど強く遠くへ E:マイク かくれマント くまちゃん[sage]:2011/09/12(月) 18:49:00.24 ID:T62me4AHo
>>31
/あ、でも楽しかったですよ!
/こういうロールもたまにいいなと思います
33 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 18:57:53.39 ID:NNWMFNAwo


…………何よ?


【むすっとした顔をして、少女は振り返る】

【振り返った先には――――】
【帰宅の途へ着く自分の後ろをついてくる “不届きモノ”の姿】

【少女と目が合うと、その眼光に気圧されたのか】
【慌てたように、近くの電柱に身を隠し】
【…………恐る恐る、といったように こちらの様子を伺ってくる】


こそこそと人の後をつけてきて、いったい何なのよ……?

何、私に何か用なの?

【尋ねる少女の言葉に対し】
【返ってくるのは沈黙と、困惑したような 言いよどむような 相手の気配】

【そんな、相手の態度に業を煮やしたのか】
【少女は つかつかと電柱に隠れようとする相手へと歩み寄り――――】


ったく、びくびくしないで はっきりしなさいよねっ

ほら、何とかいいなさいよっ  ――――“何とか”っ


【相手を“見下ろし”、びっと指差して告げる少女に】
【上目遣いに彼女を“見上げ”――――】



『にゃー…………』



【その“不届きモノ”は、申し訳なさそうに――――“鳴いて”みせた】


【あまり人気のない通りにて】
【――――そんなやり取りをする、コンビ二袋を提げた少女と 一匹の猫の姿があった】
34 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/12(月) 19:07:13.06 ID:YxhN9dudo
>>11
【彼女の唇から漏れ出た声は、微睡の中に訪れた一滴の雫、ひゅうと声と共に落ちた吐息は見つめる彼の睫毛を揺らし】
【遊戯の様な薄い口づけに頬を黄昏色に染めた彼と彼女見つめ合い交わる瞳、彼女は驚きを宿し開く形は満月に満ちる】
【カラカラと彼は硝子に似て澄んだ声で彼は笑み色の声を響かせて、空色の瞳を穏やかに悪戯が成功した子供の笑顔】

「オット……」

【─────けど、人の心とは四季の様に、天気の様に、想定の可能性を雲の気侭で覆す。】

「エエ?!」

【彼は硝子を割る様に悲鳴を飛ばした。機械が故障した様に崩れる凭(もた)れ掛かる女性の姿は紐が切られる操り人形】
【俄然に増えた重さは青天の霹靂、耐えるなど既に遅し瞬く間に傾き、互い抱き合う二人は背後の古びたベンチに身を任す】
【灰色の木板が軋み声を上げ非難、男性からは潰れた声が漏れ出した。自然と女性を抱き締めて衝撃は彼が全て引き受ける】

【女性の僅かな幸福色の笑み化粧が施さる頬と男性の頬が触れ溶ける如く柔軟な感触は心に甘い刺激を与え擽(くすぐ)ったい】
【身体の奥で木霊する心音が調律を間違えた様に今一番跳ね上がり、それは再び女性の穏やかな鼓動と混じり合う……溜息】
【共鳴し中心で演奏される下手くそな即興曲に心を澄ました彼は波打つ魂が春の木漏れ日を浴びた様に落ち着くのを感じる】

【女性の頭を撫でていた右手(みて)は次第に流れる様に再び愛おしむ(撫でる)動作を再開し背中の左手(ゆんで)もまた同じ】
【心が諦めを握り締め、それを人は慣れと言う。この優しい心地良さを離したく無いと子供の様な我儘で……もうちょっと】
【月が姿を朝に溶かし始め夜の帳が緩慢に上へと登る。儚くなった白銀の光を浴びながら染み入る静寂の中で彼は瞳を瞑り】


【すぅ、と。寝息が零れ落ちた。】


/連続してしまった寝落ち……本当にゴメンなさい
35 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/12(月) 19:08:56.60 ID:5anbpRsAO
>>33
【一匹と一人を眺める青年】

…何やってんだあれ?

【普通の青年だ】
【黒髪、髪を普通に伸ばし普通にTシャツとジーンズを着ている】
【…と特に特徴のない「地味」丸出しな格好の青年である】
【右手にはコンビニの袋】
【買い物帰りらしい】

…おい、そこの

【少女に向かって声をかける】

俺の目にはお前の喧嘩の相手はただの猫に見えるんだが…
…動物虐待は止めとけよ?不毛だから
36 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/12(月) 19:11:25.62 ID:Hn417H1d0
>>33
/まだいますか?
37 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/12(月) 19:11:51.39 ID:Hn417H1d0
>>36
/撤回します
38 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 19:22:10.60 ID:NNWMFNAwo
>>35

またアンタね っとに、懲りないヤツ…………

【呆れたように、ため息をつき】
【少女はむっとした表情のまま、自分を所在なげに見上げる猫へと そっと、手を伸ばしかけ――――】


…………何よ?

【突如、背後から声をかけられ】
【変わらず、不機嫌そうな表情のまま 声の主へと振り返り】


――――は?

アンタも何なのよ? いきなり

【何を言ってるんだ、コイツ? と言わんばかりに】
【ぎろり、と 声をかけてきた青年を睨みつけるように見据える】

【足元の野良猫は、少女の声音に怯えたように びくっと身を竦め】
【小さく、縮こまっている】
39 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 19:22:56.05 ID:NNWMFNAwo
>>36

/すみませんorz またの機会にお願いしますっ
40 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/12(月) 19:28:08.90 ID:5anbpRsAO
>>38
そう怒るなよ、猫が怖がってる
俺も怖い

【肩をすくめてちょいちょいと縮こまってしまった野良猫を指差し】

何、ただの猫にしか見えない猫に対して「何とか言え」と言ってるのが見えたんでな
俺の中の常識が猫はニャーとしか言えないはずと叫ぶんでね、どういうことかと気になっただけさ
どうしたんだ?その猫
お前になついてるように見えるが
41 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 19:31:29.54 ID:vZr/NoNyo


「―――最近は怪我が多いのです」

派手ではないが、清楚な印象を与えやすい美人である
艶のある黒髪をサイドテールにして、肩の前へ垂らしている。青縁の伊達メガネを装備
青地に水色のチェックラインが入ったシャツワンピースを着用し、白い大きなベルトにずらっと濃い青のナイフホルダーを吊り下げている
踝まであるレザー質のサンダルを履いている。色はベルトと同色だ
体型はすらっとしており、胸は推定Bカップ

そんな少女が公園のベンチで寛いでいた。何をするわけでもなく、ただぼーっと月夜を見上げている
42 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 19:38:16.09 ID:mUcuEPqqo
>>17
//もう……沖レスでも良いよね?……

【紳士の意地悪な言葉は聴こえなかったが】
【何か余計な言葉がついたようなそんな勘が働いたのであろう】
【懐疑的な表情を紳士に向けたが、紳士の脅しの前にその表情は屈したようで】

「うぅ………」

【と、呻き声を漏らしていた】
【ひとしきり呻いた後に、食屍鬼(グール)の様な緩慢な手つきで羽織っているジャージのポケットに】
【手を突っ込むと】

【スピーカーがついた音楽プレーヤーらしき機械を取り出し】
【これまた緩慢な動作で、そのプレーヤーの再生ボタンをポチッとな】


『────説明しようッッ!!』
『花も恥らう乙女こと黄色井 花(きいろい はな)は!!』
『この世界を悪とかインベーダーとか色んなものから守っているグォレンジャーの一員ッ!!』

『─────キレンジャーその人なのであるッッ!!!』

【ヤ●ターマンとは何の関係も御座いません】
【やけにハイテンションな男性の声が響く。 結構五月蝿い】
【なお、ゴレンジャーはマジモンであり、グォレンジャーはパチモンである。 その点に注意】
43 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 19:42:15.32 ID:NNWMFNAwo
>>40

…………

【肩を竦めてみせる男を、もう一度ぎろっと睨みつけるように見据え】


…………いちいち細かいヤツね

【ちょっと間を置き むっと、唇を噛み】
【それから 小さく、息をつき キッと青年を睨むと】

は? 懐いてる……?

【ちらと、足元の野良猫を見やり】


どこをどうみたら、懐いてるように見えるのよっ

むしろ、毎度毎度付きまとわれて いい迷惑なんだけど……?

【ふんっ と鼻息荒く 言い捨てると】
【少女の靴をちょんちょんと前足でちょっかいを出す野良猫を追いやるように足でゆっくり払いのけようとする】
44 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 19:43:53.44 ID:8/z15m8Po
>>41

その場所に何かがやってくる。初めにやってきた違和感のは冷たい空気。
まるでソコに何かがあるような違和感、その方向を見ればうっすらとだが影のような男が見える
それは質量をもった人間ではなく、質量をもたない何か。
影が何かを投げた、その身から生み出すように放り投げた。
綺麗な放物線を描き、落ちてくる。
月を背中におして、その灯りに隠れ銀色に迫る刃が落ちてくる。
ベンチで寛ぐ少女に向かって…ナイフが落ちてくる。
45 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/12(月) 19:46:37.90 ID:5anbpRsAO
>>43
怒るなって
かわいい顔が台無しだぜ

【唇噛んでるぞ、と自分の唇を指差し】

…どこをどう見てもどこを切っても同じ顔の金太郎あめのごとくなついてるようにしか見えないぜ?
野良は警戒心が強いもんだ
その野良が付きまとうってことは…つまりなついてるってこと
…優しいんだな、お前
疑って悪かった

【ふ、と笑って軽く頭を下げた】
46 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 19:47:37.22 ID:Hn417H1d0
>>42
/全然大丈夫なのね

インベーダー......インキュベーター??

【お前は一体何を言っているのかな】
【きっとだれにも理解できない。精密機械に脳みそ突っ込んで検査しても機械が壊れる】
【しかもなんか周りの人がこっち見ている、時には「ヤッタ○マン懐かしいな.....」とか言っている】
【これはまずい、少女が可哀そうである】

……ちょっとごめんね?

【あんまり可哀想なので能力発動】
【自身の動きを遅着させて、少女の手を取って走る】
【相手がそのまま手を掴まれれば、公園とかその辺までゆうkもとい連れて行かれるだろう】
【紳士の残像は、十秒ほどたってから少女の後を追うように動き出す】
【逃げる少女と追いかける紳士、的な構図が出来上がりますね】
47 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 19:49:52.21 ID:vZr/NoNyo
>>44

「――――…」

少女の五感…否、六感はソレを敏感に察知した
はぁ、と溜息を吐いて

「暫くは、激しい運動ノンノン週間なのです。ご理解頂きたいのです」

右手でホルダーからナイフを抜き、上へ向かって半月を描くように振った
ジャストミート。落下してきたナイフを弾く
48 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 19:58:45.23 ID:mUcuEPqqo
>>46

【うぅ……やってしまったぁ】
【と、声には出さないが、表情に出ている】
【こんなところでしかも変身していない状況でこの音源を再生することは】
【どうやら、少女にとってかなり厳しい状況に置かれたと同義なのだろう】


「あぁぁぁぁああぁぁぁぁ……」


【音楽プレーヤー的な機械をポケットにしまうと頭を抱えてしまった】
【その状態で、周りの状況などわかるはずもなく】
【周囲の人々の視線よりも後悔の念の方が強いようだ】

【もちろん、相手の行動も分かるはずが無く】
【何時の間にか手を取られており、さらには公園に向かって引っ張られていく】
【引っ張られている間も若干放心気味であり、連れて行かれるままに連れて行かれていた】
【自責の念は公園にたどり着いた頃にようやく霧散したようである】

【ちなみに、周囲の目は最早何が起こっているのかさっぱりという感じであった】


「………えと………何故にコンナ所に? はっ!………」

【小さな公園へと辿りついた少女は周りに誰も居ない公園に連れて来られた理由を問う】
【はっ!と何かに気付いた跡に、じとーと半眼で紳士を見る。】
【まぁ、明らかに紳士が紳士らしからぬ行動に出ようとしたと解釈したのだろう。 此れはひどい】
49 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 19:59:11.92 ID:8/z15m8Po
>>47

ナイフはカツンと音を立て、カラカラと地面に転がっていく。
どれくらいの時間がたっただろうか、しばらく何も変化は無かったがふわりとナイフが浮かんだ。
気がつけば影もソコまで来ている(影を認識できるかは別問題だが)

何処からともなく声が流れる。怨音のような呪われた音声が。
【魔女は殺す】【心臓を貫いて殺す】【抉りて殺せ】
ヒュンと投擲された、という表現は可笑しいが。
ナイフは飛来した。少女の体を狙い、コチラへと飛んでくる。
50 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 20:03:35.88 ID:Hn417H1d0
>>48

お嬢さん?一体何を考えているのかな??

【というか、少女が考えた事は意外と間違えでは無いのかもしれない】
【紳士の前に余計なひと言がつく男なのである】

あんな所でそんな音源を鳴らしちゃったんだから、周りから変な目で見られてたんだよ?
だから救出したのに......

【落ち込んだ「振り」をする紳士】
【実際問題落ち込んでいないのである】
【ついでに言うと丸分かりである】
51 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 20:06:37.93 ID:vZr/NoNyo
>>49

暫く静寂の中でナイフを眺めていたが、また浮遊したのを見て唇をへの字に曲げる
影の存在は、“そこに何かいる”という気配だけ認識していた

「…今時、魔女狩りなんて流行らないのです」

気怠そうにつぶやき、飛来ルートに罠を仕掛けるような気持ちでナイフを振って線を引いた
そのままナイフが直進してくれば、非常に視認しにくい線に吸い込まれて消えてしまうだろう

ただしナイフが意思を持っているのなら、線の端から出現することが可能だ
52 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 20:09:07.52 ID:NNWMFNAwo
>>45

――――って、何自己完結して終わらせてるのよっ!?

【納得したように ふっと微笑む青年に】
【くわっと目を見開いて、突っ込みを返し】

さっきから聞いてれば勝手にあーだこーだと何なのよっ

ったく、変な決め付けしてないで

いい? だいたい、コイツは私に懐いてるワケじゃなくて――――……っと、

【びしっと、青年を指差し 彼の言葉を撤回するように言い返そうとするも】
【――――ふとした拍子に、コンビ二袋から手が離れ 地面へとばさりと落下し】


【……あ、と】
【少女が小さく口を開け、視線をコンビ二袋へ向けると】
【なおも足元にひっついていた野良猫が、とことこと袋へと歩み寄り――――】


『にゃー』


【ごそごそと、潜り込むようにして袋の中を漁り始め】
【少女は、ふぅ……とため息をつくと ふん、と小さく鼻を鳴らして青年へと視線を移し】


――――私の“肉まん”が目当てなだけよ


【お目当ての品を袋から引っ張り出し 齧りつく野良猫を指差してみせる】
53 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 20:14:39.64 ID:8/z15m8Po
>>51

これは言葉遊びで申し訳ないのだが、かのナイフは呪われた意思を持つ道具である。
システムで見れば物に意思は宿ることなく、カメラで見れば物に意思は宿っている。
だが、この世界では何よりその言葉遊びが有効である。
ナイフは意思を持っており、同時に影も意思を持っているのだ。

投げられたナイフは方向を変えることができず、線の中に吸い込まれてくる。
ナイフの目にはソレが線であることを理解したが、その動きは止まることなく吸い込まれていく。

ナイフは数瞬ののち、線の端から出現しそのまま少女の方向とはかけ離れた方向に飛んでいき、木に激突した。
深く刺さりこんだが、ぐいぐいと人の手で引っ張られるように動く。ポンと音をたてぬけると再びその場に浮遊した。

【殺す】【ただ殺す】【動くな】【人間であれば生存で終わる】

その場でナイフが固定される。ゆっくりと狙いをつけ、狙撃手のように狙い撃つかのように。
54 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/12(月) 20:17:57.98 ID:5anbpRsAO
>>52
決め付け、ね…

【肉まんにかじりつく野良猫を見て】
【よたよたと野良猫と少女に向かって歩いていく】

野良は警戒心が強いって言ったろ?
普通は人間が持ってるもんは狙わない、というか必要以上に寄り付かないもんだ
それだけでもお前が優しいってのはわかるよ

【どっこいしょ、と野良猫の近くで膝を曲げて】

まぁ、違うっていうんならそれでいいさ
あくまでも俺がお前を見ての感想だからな

【うりうりと野良猫の頭を人差し指で撫でながら少女が落とした袋を拾って少女に差し出す】
55 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 20:21:30.74 ID:vZr/NoNyo
>>53

「……あらー」

線の端からナイフが出現した時は目を丸くして驚いていたが、すぐにいつものマイペースへ戻る
どことなくコミカルな動きに注目しながらも対応策を練る

「流石に物質の遺体に萌えられる自信はないのです」

座っていたベンチから立ち上がり、ヒュン! とナイフを振った
始点は眼前。線を延長し、終点はどこにでも樹木。しかし何も変化は起こらない。然るべきタイミングで能力を発動させるつもりである
56 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 20:27:15.17 ID:8/z15m8Po
>>55

初速は遅い、それでもナイフは走りだした。
少女に向けて動き出し、樹木から離れて行く。

その途中線が迫るのならソレを回避してしまうだろう。

【魔女は殺す】

言葉が通じないとはまさにこのことで、ナイフが飛んでくる。
狙いは心臓ではない、少し横にズレたその脇に向かってだ。
57 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 20:30:25.26 ID:mUcuEPqqo
>>50
//遅れました!!

【紳士の質問が若干自分の思惑と外れていたためだろうか】
【それとも、自分の考えが見透かされてしまったからだろうか】
【まぁ、それだけではない気もするが】
【少し顔を赤らめる。 何に対してかは分からない】
【なんでもないと両手を振ると】


「??」
「……え? 何故、これ〜……使っちゃ行けなかった?」


【と、此処で周りを見渡す】
【周囲に人影が無い事を確認すると】


「オカシイな……ボク、何時も使ってるのに……」
「本当のことしか言ってないんだよ?」

【少女はむむむと顎に手を当てて紳士の質問の真意を見つけようとする】
【が、もちろん自分が余計な事をしたと理解していない少女は全く見当違いのことしか言わない】
【そして、紳士を見ながら顎に手をやったまま不思議そうな顔をして問う】
58 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 20:34:06.82 ID:NNWMFNAwo
>>54

……たんに、コイツが食い意地張ってるだけないんじゃないの?

【にゃー……と小さく鳴き、目を細め】
【青年に撫でられ ごろごろと喉を鳴らしつつも、肉まんを齧る野良猫をジト目で見下ろし】


――――あっそ

【勝手にしろ、とでもいわんばかりに ふん、と鼻を鳴らし】
【差し出されたコンビ二袋を無造作に受け取る】

【――――と、】

『にゃー』

【肉まんを食べ終えて満足したのか】
【野良猫はけっぷと小さく喉を鳴らすと、一声鳴き 少女と青年を見上げ】

【――――それから、とことこと 来た道を引き返すように その場を立ち去っていく】


…………ほら、見なさい?

食べるだけ食べたら、とっとととんずらしやがるのよ アイツ

【立ち去っていく野良猫をちらと横目で追いつつ】
【愚痴るように、言い捨て】


――――ほんっと、白状なヤツ

二度と、来るんじゃないわよ ……ったく、もう

【野良猫の姿が見えなくなるのを視界の端に捉え】
【――――ぼそっと、小さく呟く】
59 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 20:35:45.87 ID:Hn417H1d0
>>57

あー.....うん
そのどこか懐かしくてビックリドッキリな機械は使う止めた方がいいと思うよ?

【困ったなと言いたげな笑みを浮かべて答える紳士】
【理由は言えなかった、とてもじゃないが】

それにキレンジャーというと......あれだろ?カレー大好きな黄色っぽいあの人だろ

【カレー大好きで黄色っぽいと言えば、後いくつか候補があるのだが】
【意味は通じるはず、と尋ねる】

/全然大丈夫です
60 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 20:37:36.16 ID:cL9zOMbuo
>>13

「…個人によって答えは変わる。
 私が教えても、それは”私”の境界線でしかない」

【大人の境目は個人の解釈で変わってくる】
【煙草を吸えれば大人、自立していけるのが大人】
【例えこのRが教えたところでアサギの境界ではない】
【同じ計算方法でも問題が変われば答えが違うようなものだ】

「…やはりな」

【相手は竜といえど行動は少年】
【彼には悪いが子供が素直に話を取るはずが無いのだ】
【男としてはある程度予想していた答えだろう】

「…なぜ花火に近づきたいのだ?」

【痛めた少年の背中をさすりながら聞く】
【竜だろうがなんだろうが今、ここに居るのは少年】
【現状、彼の中では少年を”保護対象”として捉えている】

/遅くなりやした!今晩もよろすくです
61 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 20:37:47.12 ID:vZr/NoNyo
>>56

「あまり力仕事は好きじゃないのです。か弱い女子として当然なのです」

飛来するナイフを注視しながらも、気の抜けたような言動は変わらない
少女はその軌道を見極め、狙いがあくまでも自分であることを確信した。そうなれば、後はタイミングの問題


「―――――はいっ!」


あと数瞬でナイフが自分へと到達する瞬間、先ほど樹木へ向かって引いた線に対して能力を発動した。樹木を線に取り込み、すぐに自分の眼前へと出現させる
フェイント等がなかったのなら、ナイフはいきなり少女の目の前に現れた樹木に突き刺さるだろう

そしてその手応えを感じられれば、少女は素早く木の反対側に回り込み、柄を発見し次第全力でソレを掴んで引っ張ろうとする
その時点でナイフが突き刺さったままであれば―――ボキリと根本から折れるはず。少女はそう想定していた
62 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/12(月) 20:41:25.40 ID:5anbpRsAO
>>58
そりゃ野良だからなぁ
いつまでも人間に付いてちゃ他の奴らにナメられる
他の奴らにナメられちゃそれで終いだ、野良の世界は厳しいからな

【ぷらぷらと手を振って野良猫を見送り】
【どっこいしょ、と立ち上がる】

白状な奴は『ごちそうさま』なんて言わないだろうよ
少なくとも俺には最後の一鳴きがそう聞こえたぜ?
…秋口とはいえまだ暑いのに肉まん買った奴に言ったのかも、な

【ニヤリと笑う青年はからかっているのかそれとも本気なのか】
63 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 20:41:34.95 ID:8/z15m8Po
>>61

思惑は少女の思い通りに進む。
移動した樹木に突き刺さり、ナイフはその場から動けないでいる。
そしてそのまま何事もなく引きぬけられるだろう。
64 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 20:44:35.69 ID:mUcuEPqqo
>>59

「えーっ!?」
「でもでも、これって凄く便利なんだよ?」

【と、紳士の忠告に対して大袈裟に驚く少女】
【驚きすぎて顔が面白いことになっている。】
【納得できない少女は先ほどの装置のスイッチを入れる…………】


「この状態で………」

 「──────きれんじゃー……ぱんちッ!!」

【そして、少し大きめの声で、虚空に向かって拳を突き出す】
【尤も、その少女らしいパンチは当たっても痛いどころか蚊が止まったか?みたいな事になる】


『───説明しようッ!!』
『キレンジャーパンチとは、岩をも砕くキレンジャーの必殺パンチの事であるッ!!』

【拳を突き出した直後音楽プレーヤー的なアレが、音声を紡ぎだす】
【ヤッターマ●的な声が、少女が先ほど言った技名の説明をし始める】
【しかし、現状では完全に嘘だろ!!! その一言で片がつくほどに嘘しか吐いていないように思える】

「………………因みに!」
「キレンジャーことボクがカレーが好きなんじゃなくて! カレーがボクを愛しているんだよ!」

【機械の説明のあとの空気に耐え切れなかったのであろう】
【あれ? 此れがさっきの食い逃げの理由じゃね?と思えるような発言】
【それを、ポロッとこぼしてしまう】
65 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 20:48:15.61 ID:vZr/NoNyo
>>63

回りこんだ少女は動けなくなったナイフを視認した
直ぐ様その柄を握り、可能な限り絶妙な力の入れ方でナイフを折ろうとする
刺さったままのナイフの柄に対し垂直方向に力を入れれば、へし折ることも不可能ではないだろうという推測だ


/分かりにくかったようで…すいません
66 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 20:52:12.92 ID:Hn417H1d0
>>64

……それを貸してくれ、壊してから有るべき場所へと返す

【それはきっとヤ○ターマンの事であろう】
【拳をぽきぽきと鳴らして微笑んだ】

だから食い逃げしたのかな??

だとしたら、少しばかり「オシオキ」が必要かな...???

【カレーがボクを愛す発言を聞いて微笑むと】
【肩を軽く回して、首をコキコキと鳴らして、手をワキワキさせる】
【一つだけ余計な事をしていますね】
67 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 20:54:42.15 ID:8/z15m8Po
>>65

人間の力でナイフを折ることは不可能ではない。
でも其れは一般人には不可能な芸当であり、それが少女のものならなおさらだ。
へし折ることはできずに、ナイフはそのまま突き刺さったままである。

背後から何かが飛んでくる。そんな気がするかもしれない。
事実飛んでくるのだ。風きり音と共に木の枝が。
その先は尖っており、当りさえすれば傷つけることができるだろう。
いまもなお、折らんと躍起になる少女に向けて飛んでくる。

【無駄だ。魔女に吾輩を折ることはできない】【できぬお前は魔女なのだ】

果たして其れに気がつくことができるだろうか。
68 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/12(月) 20:57:03.42 ID:flHRbjPIO
(公園)
(時間も遅く、人もまばらになったそこに一人の人物がいた。)
(木に寄りかかり、特にやる事もなく空を見上げている。)

ふー…

(一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。)
(ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、)
(左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。)

(そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、)
(左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。)
(それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。)
(また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、)
(その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。)

…どうも…ね。私は…壊れたみたいね…

(ポツリと紡いだ言葉は風に流れ、やがて消える。)
(当然人間にあるような気が彼女にはなく、それこそ弱々しく、静かにそこに立っていた。)

あー…もう…

(やがて、歩き出す。トボトボとした足取りは、)
(ともすれば誰かにぶつかってしまいそうなくらい危うく、前方不注意であった。)
69 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 20:57:44.93 ID:NNWMFNAwo
>>62

…………

【手を振り、野良猫を見送る青年の言葉に】
【ちらと視線を彼へと向け、ふーん……と 首を傾げ】


――――さぁ、ね?

【同意するでも否定するでもなく】
【ぼそっと、呟きを漏らし――――】


――――は?

【続く、彼の言葉に ぐわっと振り返り】


だ・か・ら………… 勝手に、決め付けんなって言ってんでしょーがっ!

【にやりと笑む青年を再び、ぎろりと睨みつけ】
【――――それから、はぁ……と深くため息を一つ ついてみせ】


アイツといい、アンタといい…………

ほんっと、めんどくさいヤツばっか

―――で? まだ私に何か用があるの? ないのっ!?

【ジト目で青年を見据えつつ、袋片手に腕組みしつつ 彼へと尋ねる】
70 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 20:57:52.83 ID:mUcuEPqqo
>>66

「壊したら土以外に返す場所が無いよ!?」
「うぅう…… ボソッ 恐くない怖くない」

【突っ込む】
【まぁ、正論であるが、ヤッタ●●ンは直ぐに作り直すことが出来るだろう】
【拳が鳴らされるのを見て、両手を合わせて震え上がるが】
【非常に小さな声で、恐くないと連呼していた。 自分を勇気付けているようだ】



「──────だが断るっ!!」

『説明しようっ! だが断るt 「五月蝿いっ!!」

【そして、勇気付け終わったのだろう、目に精一杯力を篭めて相手を睨みつけながら、だが断った】
【明らかに、完全に自分が悪いので逆ギレという奴かもしれないが】
【まぁ、其処は目の前の紳士の言動が怪しすぎたと言う事であろう   多分】
71 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 21:00:14.30 ID:yZ1hHiHko
>>60

「…もうちょい、分かり易く喋ってくれよ…」

【男の話は、彼の理解の範疇を超えてしまったらしく、戸惑いがちに頭を掻きながら】
【折角の男の言葉も、馬の耳に念仏というか、何というか。少年には及ばないのであった】

「そりゃあな…ほら。近くで見たら、もっと綺麗だろ。…触っても、見たかったんだがな」

【今さらの質問に少しだけ戸惑った後、訥々とその理由を語った】
【語調が少し辿々しいのは、理由が少なからず子供っぽいと自覚しているからなのだろう】
【然し乍らその好奇心は、紛れも無い真実であり本音であった。からかわれたら怒るかも】

【そして触れないと言う事実にも、未だ尾を引き摺ってショックを受けているらしい】
【痛む背中を男に摩られると、少し驚いたように男の方を向いたが、それ以上のレスポンスは無かった】
【これが連れの女性だったなら、全力で止めに入っていたのだろうが】
72 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 21:01:54.02 ID:Hn417H1d0
>>70

そうか、残念だな.....

【紳士は、ゆっくりと少女に向けて歩んでいく】
【この時点ではまだ能力は使われていない】
【そして、少女との距離がある程度縮まった時】

どこを見ているのかな?

【遅着の能力を発動、残像を見せておきつつ後ろから声をかける】
【後ろを振り向いたなら、前の紳士は消えて後ろの紳士が微笑みかけているだろう】
73 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/12(月) 21:04:04.24 ID:5anbpRsAO
>>69
決め付け?
俺はまだ暑いのに肉まんなんていう冬の友をチョイスしたのは何でかな?と思っただけさ

【睨み付けてくる少女に肩をすくめ】

…俺みたいな人間が「めんどくさい」なら生きにくいだろうな、俺は普通の一般人だからさ
ん?いや、ないよ
んじゃな

【ぷらぷらと手を振ってふらふらと歩き出す】
74 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 21:06:24.85 ID:vZr/NoNyo
>>67

少女は長年ナイフを扱ってきた。その構造も熟知している
それに殺し屋として会得した達人級の身体能力が加われば、いずれナイフを折ることも可能だっただろう

しかし邪魔が入った。背後から迫ってきた風切音に反応し、体を捌く
ナイフの柄は握ったまま、背後から飛来する何かと自分の間に樹木を挟むような位置取りを目指す
だが反応が一駿遅れたせいで木の枝は少女の右手を浅く傷付けた

「魔女っ子あやめちゃんとか、誰得なんでしょーか」

ナイフを幹に押し込むように力を加えつつ、移動に成功
移動の勢いを利用を加えた渾身の力で、ナイフの柄を刃に対して垂直方向に引っ張る
総てが上手く行けばナイフの折殺は可能だろうが、他に何か邪魔や抵抗が入るならば分からない


/分かりづらかったらすいません
75 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 21:08:03.94 ID:mUcuEPqqo
>>72

「??」

【何が残念なのかさっぱり理解で来ていない少女は】
【のんびりと近づいてくる紳士を身構えて待っていた】
【よく考えてみれば何故先ほど目の前で誰も引いていないのに引っ張られたのか】
【分からない】
【少しばかり身構えてしまうのは致し方の無いことだろう】


「うえっ?」
「…………………」

【背後から声がする。 何事かと思って後ろを振り向くと】


「えええええええっ!??」

【紳士が立っていた】
【瞬間移動でもしたように紳士が自分の後ろに立っていた】
【驚きようは半端ではなく、ビクッとしすぎて危うくこけそうになっていたほどである】
【驚きの表情のまま少女は紳士を見詰めて硬直してしまっている】
76 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/12(月) 21:10:20.21 ID:FXla9z0L0
>>34

(……)

【不思議な世界にいた】
【御伽話の雲の上の世界のようにふわふわとした手ごたえ】
【触れてみるとほんのり温かく、確かな弾力を持って力強く弾き返してくる】
【そして自分は身体中をその不思議な何かに包まれて、胎児のように体を丸めていた】【安心し切っているのか口元はだらしなく緩んでいる】

(………、)

【頬に触れる優しい感触が堪らなく愛しくて、猫のように何度も何度も顔をすり寄せる。それが一体何かなどは少しも疑問に思わなかった】
【しかしどうやら時間切れ、だらけて通常業務をサボっていた脳みそが、遅まきながらようやく仕事を開始する】
【身体が徐々に覚醒へと動き始め、ついでに現実世界の公園に流れる冷たい夜風が女の顔をぴしゃりと叩く。それをきっかけに重い瞼が薄らと開けられた】

「ぅん、」

【頬の感触が急速に現実味を帯びていく。自分の物とは違う、やや荒削りな人肌。互いにぴったりと密着していて1ミリの隙間もない】
【とろんとした両の瞳で現在の状態を確認、把握したが寝ぼけた頭では何をすべきかさっぱり思い浮かばない】
【ただ本能的に身体を寄せて、さらに密着の度合いを強めるだけ。まるで男の全てを自らに取り込もうとするかのように】
【そこにささやかな幸せを感じつつ、ゆっくりとではあるがさっきまでの出来事を思い返していく。一体自分に何が起こったというのか】
【――――、出会って、 蹴って、 謝って、 撫でられ、 慰められ、 抱きしめられ、 そして……】

「〜〜〜〜ッッ///」

【女の顔が一瞬にして鮮やかな朱色に染まる。思い出した。全て、はっきりと思いだした】
【思いだしたはいいが、なぜかそこに今までの細々(こまごま)した感情は既に無く、ただ大きな幸福感と心地良い浮遊感があるだけ】
【完全に覚醒に至った頭でその理由について考察しつつ、細い指先で男の胸板を愛おしげに撫でている】
【そして其れはゆっくりと移動を開始、忍び寄るように静かに上昇していき】



「えい」



【ギリシャ彫刻のように整った男の顔、その頂点。高くそびえ立つ形の良い鼻を右手の指二本を使ってきゅっと抓む】
【なぜ鼻なのか、その事に特に理由はない。別に自分の鼻に■■されたからその仕返しに、だとかいうのは全然関係がない。絶対に】
【いっそ自分も▲▲してやろうかとも考えたがそんな勇気がある筈も無く仕方なくその腹いせに、だとかいうのも全くない。本当に】
【男が濁った金魚鉢の中の魚のように、酸素を求めてあえぐ様を悪魔の微笑みを浮かべながらじっくりと観察する】



/こちらこそ何か、色々とごめんなさいっ
77 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 21:11:24.18 ID:Hn417H1d0
>>75

ここまで驚く人も初めてじゃないかな?

【めっちゃ悠長、奇跡的なまでに悠長であった】
【が、悠長ながらも片手は少女の肩をつかもうとのびている】

食い逃げに対するオシオキ、何がいいかな?

【笑顔を浮かべて尋ねる紳士は】
【紳士というより変質者というかそんな感じだった】
78 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 21:13:13.24 ID:8/z15m8Po
>>74

ナイフは折れた。唯それだけのことである。
根元から折れた、という訳にもいかず邪魔がはいった訳であろうか。
ほんのわずかに刃を残したが、折れることには成功した。

【オ……オ…】

うめき声のようなものが聞こえるかもしれないが、それが伝わるかは分からない。
何かしらいる気配もすぐソコまで来ていたが、苦しみの声は止まらない。
折れた刃先は樹木に突き刺さり、柄は少女が握っているだろう。
79 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 21:18:07.30 ID:mUcuEPqqo
>>77

(え?え?)
(あれ? さっきまで目の前に居て、今は後ろに居る)
(あれ?でも今は目の前に居るし、あれ?後ろが前で、前が後ろ?)

「……………」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

【少女の思考である…………まぁ、頭がよろしい感じではないことは確か】
【頭の回線がショートしたのであろう、訳も分からず自分を攻撃した………】
【と、ポケ●ンの混乱的な表現は置いておいて、頭を掻いている。】


「あぅ…………」
「………うぅぅぅぅ……」

【そして、紳士の何か変質者的な言葉を聞いて目を一瞬潤ませたが】
【即座に威嚇するようなそんな唸り声を上げるようになった】
80 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 21:19:00.55 ID:vZr/NoNyo
>>78

「…これが変身ステッキの代用品だとしたら、テラ無骨なのです」

手に残った柄へ目を落とし、少しおかしそうにつぶやく
折れたナイフの柄を天に翳して魔法少女へ変身するイメージが無駄に鮮明に想起されていた

そして少女は樹木が在った場所へと転移しようとする。なんの為かと言われれば、念の為である
樹木が在った場所と少女が立っていた場所を繋ぐ線は健在だ。それへと左手を伸ばし、触れることが出来たならエセ瞬間移動は可能である
妙な気配とも多少距離が離れるだろう
81 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 21:19:40.26 ID:cL9zOMbuo
>>71

「…お前の中では”年齢”が境界だったが私は違う。そう言うことだ」

【男なりに判りやすく話す】
【軍人気質が仇となることは多々あるが今回もこのケースだ】
【言われたとおりに話す性格はこう言う場合に仇となる】

「…それは最初、誰でもそう思う」

【あっさりと認め、少年の発言を肯定する】
【本音だと言うことは口調から理解できた】
【また、彼自身も届かぬモノに思いを馳せたことがあった】

「…むしろ思わないほうが異常だ」
82 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 21:22:06.91 ID:Hn417H1d0
>>79

さて、どうしようかな......

【うーん、と唸りつつ少女の顔をジトーっと見る】
【おまわりさんがいたら逮捕されるの確定である】

(まぁ、恐ろしい事をするわけでもないんだけどね)

【内心でそう思おうが、行動や口に示さなければ意味がない】
【結局、少女の肩を掴んで見定めたような格好で】
【動きが止まってしまっている】
83 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 21:27:04.27 ID:8/z15m8Po
>>80

けれどもソレは起きなかった。
ほんの少しの間だが、少女はイメージという隙をもらしたのだ。
その瞬間にコトは起きた。転移するその直前。

樹木に突き刺さったナイフは人の手で引き抜かれたように動き出し、少女の心臓に狙いをつけた。
ボディーブローを決めるように素早く動く。残念ながらその一撃は腹ではなく胸へと狙って。

果たして物の死亡とは如何いったモノだろうか。
壊れて動かない?粉々になった?それとも使い物にならない?
とある妖怪は…そういったモノなのだろう。彼もまたソレに属するのかもしれない。
84 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 21:29:04.90 ID:mUcuEPqqo
>>82

「うぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

【犬かっ!】
【と、下手すると突っ込みが入りそうな程に唸っている】
【うなっているからと言って何かするわけではなく、身体は硬直したままのようだ】
【しかし、白い歯を剥き出しにして唸っていた少女も】
【紳士の行動が止まってしまったことに疑問を懐いたのか】


「???」

【口を紡ぐと、不思議そうな顔をして小首をかしげ紳士を見詰め返していた】
【別に見詰め合うと素直にお喋りできないわけではないが】
【紳士が何も話さないので、何も返すことはできないようだ】
85 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/12(月) 21:31:13.11 ID:Hn417H1d0
>>84

(あれだよ、こう泣かれなくて面白い事出来ないかな)

【出来る訳あるかい】
【折角なので、ちょっと調子に乗りたいのだが、泣かれるのは非常に困る】
【死ぬほど困る、そこで考えた】

なにされたい??

【相手に聞くという史上最大級に馬鹿な答えを】

/凍結お願いできますでしょうか.....
86 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 21:32:34.76 ID:mUcuEPqqo
>>85
//YES! 一応咲きに返答だけ
87 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 21:33:01.73 ID:vZr/NoNyo
>>83

少女の耳は木とナイフが擦れる音を聞いていた。修練で、実戦で、何度も聞いた音である
反射的にしゃがみ込んだ。その勢いに取り残された髪束が、ナイフによって切り裂かれる
88 :【友情神話】誰かを想うことで、想いに込められた感情により色が変化する翼を生やす[sage saga]:2011/09/12(月) 21:34:32.17 ID:NNWMFNAwo
>>73

…………アンタね、

分かっててやってんのか、素でやってんのか知らないけど――――

【むすっとした顔をして、肩を竦めてみせる青年に】
【少女は何かを言いかけ――――言葉を続ける代わりに、小さく鼻を鳴らし】

って、だからまた勝手に“決めつけ”ないでよねっ

【むむっと表情をしかめ、手を振り立ち去っていく青年の背へと吐き捨てると】

【――――ばさり、と】
【少女の背から、純白の翼が突如として発現し】


――――ほんっとーに、最初から最後まで いちいち“めんどくさい”ヤツ

【呆れたようなような口振りで、小さく呟き】
【ふっ と、かすかな笑みを漏らすと ――――少女は一対の翼をはためかせ、ふわりと その場を後にした】

/絡みあり&乙でしたー!
/遅レスですみません……orz
89 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/12(月) 21:35:45.58 ID:5anbpRsAO
>>88
/乙でしたー!
/いえいえお気になさらず
90 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 21:35:52.89 ID:PzlG+TVso
>>81

「ふぅん…ま、お前の境界って奴でも俺は子供じゃないんだよな」

【ふむふむと、合点がいったとでも言うように小刻みに頷き】
【顔を上げると性懲りも無く、男にそんな事を言って薄い笑みを浮かべるのであった】

「だよな、そうだよなっ…案外、分かってるじゃねーか」

【そんな事を言ってるからお前はいつまでたっても子供なんだ――…】
【きっとあいつなら、そんな事を言っただろう。そしてこの男も、同じ様なことを言うのだと身構えていたが】
【予想に反し男の口から漏れたのは肯定の意、同調の意――…安堵と嬉しさからか、ぱっと少年の表情が明るくなり】
【ばしばしと、男の背中を叩こうとした。外見以上にその力は、強い。竜だけに】

「それじゃ、ちょっと近づいてみるか? こんな暗い日なら誰にもバレねーだろ、多分」

【警戒が緩くなっているのはきっと、花火で浮き立つ心の所為か】
【ニッと悪戯っぽく笑うと、勢い良く立上がった。また背中を抑える事になるのはご愛嬌】
【男に静止、されなければ】【少年の身体は陽炎が如く屈折歪曲膨張し、最終的には】
【きっと見覚えのある、藍を基調とした龍の巨躯が河原に現れるだろう。背中を低く、男が乗り易いようにして】
91 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/12(月) 21:37:55.64 ID:mUcuEPqqo
>>85
//こっちがレス

【少女は不思議そうな顔で紳士を見詰めていたが】
【紳士が何やら不穏な質問をする】
【いや、不穏と言うよりも少女にとっては意味が分からない質問だ】


「───へ?」

(え? 何でボクに聞いたんだろう……)
(何か、思惑があるに違いない)
(うーんうーん……………何もされたくないというのはだめなんだろうな……)
(うーーーーーん……はっ!?)
(もしかして、ボクにひ…ひ…ひわいな言葉を言わせようとっ!?)
(いやいや、そんなバカな、そんなはず……ある……ま……………いとは言いがたいかも……)
(あれ? ダメだ、考えが纏まらないぞ………)

「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


【出ました本日二度目のうわーん】
【顔を赤くしたり蒼くしたりしながら暫く少女は悩んでいた】
【まぁ、結構失礼なことも思っていたが、内心なので大丈夫なはず】
92 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 21:39:21.18 ID:8/z15m8Po
>>87

通り過ぎた、ハズであった。
それが投擲と言う動作なら何事もなかっただろう。
発生した動作は人間でいるパンチである、その場で動きを変えるのは容易い。
ナイフがそのまま真下に振り落とされる。

狙いは心臓ではなく、唯の真下に向けてふりとされる一撃である。
もしそのまま振り落としたのなら、ナイフをしまいこんでいる場所に届くかもしれない。
93 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 21:42:56.19 ID:8/z15m8Po
>>92
その動きは完全ではない
/も追加で
94 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 21:44:57.98 ID:vZr/NoNyo
>>92

刃は少女のシャツワンピース…ひいてはナイフホルダーの1つを切り裂いた
お気に入りのナイフが地に落ちるが、窮地を脱しようとする少女の意識には映らない

目の前には最初に座っていたベンチ。柄を放棄し、ベンチの座る部分に手を掛ける
両足と両手にぐっと力を込め、曲芸師のような動きでベンチを飛び越えた。両足で着地
95 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 21:52:45.94 ID:8/z15m8Po
>>94

ナイフはこれまで彼女に一度だってダメージを与えたことは無い。
目くらましだろうか、地面に置いていたナイフやホルターに入っているナイフが飛んでくる。
何者かに投擲されるといったもものか。
あるナイフは少女の脇に、あるナイフはあらぬ方向に飛んでいく。
そしてその中、柄のない刃のみのナイフが飛んでくる。

【魔女は殺す】【心臓を貫いて殺す】【それが存在理由】

それが最後の言葉、最後の一撃を乗せて飛来する。
他は全てフェイク、少女に当たる要素は無い。
それでも、その刃だけのナイフだけが少女を狙っていた。
96 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 21:55:13.55 ID:vZr/NoNyo
>>95
/少女の装備しているナイフが飛んで来るってことでしょうか?
97 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 21:58:21.41 ID:cL9zOMbuo
>>90

「…そう思っていてくれ」

【ちなみに男の中での境界は”純粋”であること】
【残念ながらアルドはその中に入っているがだからこそ”護衛”するのだ】
【この世界でも数少ない”純粋”な存在であるから】

「…」

【無言である。そして、真顔である】
【「…やはり餓鬼だな」と言いたいのだが彼の力を警戒する】
【このまま言えばおそらく川に飛ばされるだろう。それは遠慮しておきたい】
【ちなみに背中を叩かれはしたがある程度の痛みには慣れているため屁でもない】

「…空からの見物か…悪くないな」

【真顔ながらもノリ気で背中に乗る】【この男侮れない】
【ただし、警戒も怠らない。ポケットから小型の機械を出すとスイッチを入れる】
【竜は気付きもしないだろうが周囲からは彼らが闇に溶け込んだように見えるだろう】

【俗に言う特殊迷彩だが機能はかなり雑でこの状況でなければ一発で判る】
【なぜなら、黒く染まるだけでバッテリーも長くは持たないのだ】

(…不良品も案外役に立つものだな)

【吹いてきた風を感じながら男はそう思っていた】
98 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 21:58:30.99 ID:8/z15m8Po
>>96
/書いてあるお気に入りのですか?
/飛んでくるのは地におちたソレとナイフホルダーのものですが、
/少女を狙ってはいません
99 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/12(月) 22:02:57.79 ID:mUcuEPqqo
バス停
古今東西バス停とはバスが停まり人が待つ場所である。
つまり………

「………だぁぁ……何にもして無いけど疲れた…」

休むための場所ではない。
大通りから一本入った通りには殆ど人が通らない。
大通りの賑やかさは耳に入っても賑やかな場面を此処で目に納める事は出来ない。

其処に男が居た。
薄っすらと通りに射し込む光と、十五夜の月の光。
ソレを悉(ことごと)く反射する鏡と同じ色をした頭髪をした男。
眠そうにその両の眼を閉じたり開いたり……
息と共に吐き出すようにして吐かれた台詞はTHEダメ人間。


「───誰か屋敷まで連れてってくれねぇもんかなぁ……」

動く気は毛頭無いのが明らか。
もしも、誰かがこの男の姿を見れば、あまりにどっかりとバス停に備え付けられたベンチに腰掛けているため
もしかして、このバス停の住人!?と思ってしまうかもしれない。 いや、ないか。

//何でも募集。
100 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 22:13:01.24 ID:vZr/NoNyo
>>95

突然飛来するナイフたち。それに動揺し、下手に動いて少女の体は傷ついていく
しかし、最後に聞こえた声があった


「――――」


――――“私の相手はアイツだ” と、直感した
他の刃に傷を負わさえることも意に介さず、踏み込みを入れる。決死の一閃を放ち、刃を退けようとする
101 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 22:20:01.35 ID:8/z15m8Po
>>100
飛来するナイフは少女の体を傷つけてなおも進む。
その多くは後ろの森の中にガサガサと音を立てて消えてしまうだろう。
唯一つ、例外を除き。
軌道がズレたのか、少女の目の前にお気に入りのナイフがベンチに突き刺さっていた。
そのほかのナイフは何処かに来てしまっていた。

【魔女は敵】

少女の踏み込みが入る。そして決死の一閃はナイフを受け入れ刃を退けることに成功するだろう。
そしてそのまま地面に突き刺さり、動かなくなった。
102 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 22:25:45.92 ID:vZr/NoNyo
>>101

(うう、私になんの得もない戦いなのです…)

そんな心情を吐露する余裕もなかった
刃の沈黙を確認して、すぐさま眼の前のナイフを抜いた。これで少女の両手がナイフを所持する
それらで線を引いては拡張させを繰り返す。点々とした瞬間移動をしながら、公園から去ろうとしていた
103 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 22:31:36.34 ID:PzlG+TVso
>>97

「…ま、いっか」

【何だか煮え切らない言い方】【まあいいか】
【少しだけムッとしたように男を見るが、余りしつこく言い寄るのも性に合わない】
【この話題に付いては打ち切る事にした。そんな頓着する様な事でも、ないだろう】

【真顔に無言の男】
【怒らせてしまったか、と、一瞬ばかり憂慮するも、何時もこんな感じだしなと思い直す】
【だがまあ、少年が怒ったところで、本気で男に当たる事は無いだろう】
【少なからず少年は彼を慕っている様だし、男がどう思っているのかは判然としないが】

《それじゃ、確り捕まってろよ…?》

【少年の声変わり前のやや高かった声が、唸り声の様な振動を孕む低いものに】
【そして、男のみに直接伝えるテレパシー紛いのものに切り替わった】
【一言そういうと翼を躍動し、舞い上がる】

《どーだ、綺麗だろ?》

【心無しか得意気な声で、暫くすると少年は語りかける】
【段々と大きく見え始めた花火、そして見渡す限りのきらびやかな夜景】
【どちらも中々、見る事の出来ない光景の筈だ。ゆっくりと翼を上下に動かし、竜は飛ぶ】

//申し訳ない、レス気付くの遅れました…
104 :【謎字抹殺】[sagesaga]:2011/09/12(月) 22:33:11.49 ID:8/z15m8Po
>>102

これで終わり、引き抜く者は消えナイフは誰かに抜かれるまでそのままに。
朝になれば誰かに拾われ、燃えないゴミにでもくべられるだろう。

少女を止めるものはいない。ナイフは黙ってその姿を見守るのみ。
風が吹いたのが、森がガサガサと揺れる。
そして公園には誰も気配もいなくなった。


/お疲れ様でした
105 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力[sage]:2011/09/12(月) 22:34:17.83 ID:5uwwvakSO
――路地裏

特に何かある訳でもない。
一人の男が歩いているだけ――その男の容姿も、割とまともな物だ。

まるで“少年漫画の主人公”のようにツンツンに逆立てた茶髪、縁の無い眼鏡、黒いスーツ。

そんな彼にスポットが当たった理由は、彼が今から仕出かそうとしている事の為。
それは――「殺人」だ。

(クソぉー……マジに厄介な依頼を受けちまったぜ、コレはよォ〜〜ッ!!)

所謂“何でも屋”を営む彼にとっても、それは初めての事で。無意識に漏れ出す殺気は、何か「ヤバい物」を呼び寄せるやもしれない――
106 :【殺戮潜線】自身の何かを振るという行為に対してその先端に特殊な線を描く能力 E:ナイフ数本[sage saga]:2011/09/12(月) 22:35:28.34 ID:vZr/NoNyo
>>104
/あり乙でした!
107 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 22:45:13.15 ID:cL9zOMbuo
>>103

「…念話か。久しいな」

【さほど驚きもせずに竜につかまる】
【アルドにとっては痛くなく男にとっては固定しやすい場所へ】
【絶妙な位置を掴むと風に耐えた】

「……!!!」

【風の予想外の強さに驚いたが立て直す】
【過去にした無茶な訓練が無ければそのまま落ちていたであろう】
【だが、彼は立て直すと冷静に夜景を見た】

「…すばらしいな」

【珍しくも感情を言葉に出す男】
【それほどまでに空から見た街は綺麗だった】
【迫る花火に目を移しながらも彼の真顔は変わらない】
【ただし、目だけは純粋だった子供のころのように輝いていた】

/暇人ですからお気になさらずww
108 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/12(月) 22:47:32.16 ID:YxhN9dudo
>>76
【体が心が精神が全てが微温湯に似た睡眠と言う優しい心地良さに包まれて、口元から漏れるのは規則正しい穏やかな吐息】
【実存と虚無の狭間、現実と精神の狭間、意識の底の底、無意識の小部屋で彼はモノクロの映画の様な朧げな夢に抱かれる】
【それは暖かい夢、それは過去への追憶、幼少期に春の木漏れ日を浴びながら拾った猫を抱いていた自分、遠い遠い昔話】


【まだ幼く小さな自分には猫と言えどやや大きく、胸一杯。一人と一匹は大きな木の下で幹の背中を預けて笑いあっていた】
【吹く風は青々とした広葉を揺らしかすれ合う葉の鳴き声は無数にはもんの様にはんきょうし、といきの様に耳がこそばゆい】
【彼は小さく息をこぼしながら、胸の中で収まりながらすり寄る猫の頭をなでる。きめ細かい髪の様な感触が指の中に広がり】
【にゃ、猫が鳴いて。喉でグルグルと音を出しながら、柔らかい肉球がついた前足て少年の胸にふれるくすぐったくて笑い声】
【猫の前足はえものをとらえる様に少年の胸をなぞっていき、その度に少年は笑い声を上げていて、ついに肉球が頬にふれた】
【少年はおどろいた様にギュッと瞳をとじた。子供のよくわからない恐怖感、そして滑らかなかんしょくが鼻をつまんで……】

「────────ん……んんん」

【女性が悪戯の光を瞳に宿らせて摘む男性の鼻、次第に彼の唇からは不自然に多い吐息が零れ落ち、眉は苦悶に八の字を描き】
【男性の意識は減り始める酸素に浮翌揚を始め、心地よい夢の世界は振動を始めるそれは終幕を知らせる鐘の様に目覚めを促す】
【夢の中で瞳を閉じ闇が広がる彼の視界は次第に純白の光に広がり始め薄く開く。其処には綺麗な女性が微笑を浮かべていた】

「…………ふん……ワァ…………にゃ?」

【登り始め僅かに顔を覗かせる太陽の一欠片の黄金色が男性の横顔を鮮やかに照らして不完全な言葉と共に彼の瞼は開き始める】
【微睡に靄が掛かる思考の中、彼は混沌とした思考の中思う、目の前で鼻を積み笑う夢の最後に見た女性を】【……綺麗と】
【彼は女性の滑らかな頬にサラリと触れて半月に開く空色の瞳で女性の瞳をジッと見つめて…………そして柔らかく微笑んだ】


「……オハ……ヨウ……もう……泣か……なイ?」
109 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 23:05:35.38 ID:PzlG+TVso
>>107

《へぇ、やっぱおっさんて物知りなんだな》

【少年が思っていたよりも彼の、驚きは小さかった】
【異世界とやらが関係しているのだろうか。動揺の少ない男に対し、詰まらないと思いつつも】
【何処かではやはり、感心しきりの少年であった。声音にもそれは、微かに現れていた】

《おいおい、大丈夫かよ……へっ》

【風に体勢を崩す男を見、少し心配そうに声をかけて――笑った】
【無表情で取り澄ましていた男が珍しく隙を見せた気がした様な気がして、面白かった】
【悪気は無い…のだが、それが男に伝わるとも思えず、怒らせてしまうかも分からず】

《だなー…てかおっさんも、そんな表情出来るんじゃねえかよ》

【すっかり周囲の光景に見入られたように、ぼーっとした様な返事を返した後】
【心無しか面白そうに、そして少し嬉しそうに、言葉を紡ぐのであった】【親近感が湧くというか、なんというか】
【普段彫刻の様な彼が見せる眸の輝きは、見ていて中々悪いものではなかった】
【いっつもこの位感情の起伏があれば、もっと面白いんだがな。そんな事を、思う】

【軈て見えてきたのは先程の場所よりも花火に近い、廃ビルの屋上】
【少年は其処に、着地しようとするだろう】
110 :【雅風閃華】[sage]:2011/09/12(月) 23:11:40.01 ID:z44+qpOt0
ーーー……キュッ
白い布地のハンケチで、半分だけ出した蒼い刀身を拭き取る、白く靄が掛かる様に
生暖かい息を吹き掛けて、もう一度、其のSteel Blueな水を帯びたかの様に艶めかしい
刃に、夜月を映してーーーパチッ
鞘に刀を納める、浮き出る嫌な衝動を抑えるかの様に
森の奥、洞穴に焚き火の光
そこには紫短髪の少女が丸太に座り込んでいる、怪我を
して居るのか、体中にテープや足首に包帯なども巻かれて居る

(足首の捻挫、完治まで暫く掛かるか、森も此処ら辺なら概ね安全だし……携帯食料は)
(三日持って良い位か、十分だ……)
(テープが切れたし、次に町に行ったら、買い込まないと……)

いまいち、調子が良くない、無理矢理この先の事を考えて無いと、不意に意識がボッーとなる
ある事柄をきっかけに、調子が狂い放しなのだ
溜息が止まない

「いっその事、[ピーーー]ば良かったのにな……ーーーなんてね」

陽炎の幻惑の様な揺れる焚き火を眺めて、不意にあざ笑って紡ぐ、不穏な響き
本心はどうだろうか、死にたいなんて言う時は大抵何かから逃げたい時だ、何もかも
音も光も匂いも触覚も遮断して楽になれると思ってるからだ
でも違う、その先は空虚
111 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 23:24:00.35 ID:cL9zOMbuo
>>109

「…無駄に世界を回ってきたわけではないからな」

【一万も世界を回れば理解力も高まるものだ】
【イレギュラーの経験の差なのだが少年は知る由も無いだろ】

「…油断したな」

【苦々しく言う】
【下手をすれば命を落としていた】
【とりあえず今後の訓練に取り入れる必要がある】
【真顔で男はそう考えていた】

【竜が感情について言及しても彼は顔色を変えなかった】
【ただ、街の灯を楽しむように眺め、形の変わった花火を見て】
【失感情症でなければ微笑んでいたであろう】

【空の旅も終わり、屋上の上空5m弱まで来た頃であろうか】
【突然、男は空に飛んだ】
【そのまま、屋上に落ちてゆき、上手く受身を取って転がる】
【何事も無かったかのように立ち上がると服を払った】

「…少し腕が落ちたか?」

【男が行ったのはとある世界で学んだ降下方法】
【説明は面倒なので割愛するがとりあえず”無茶な訓練”の一つだ】
【見ているものとしては心臓にとてつもなく悪い行動だが…】
112 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/12(月) 23:40:58.54 ID:PzlG+TVso
>>111

《油断て、そんな大袈裟なもんでもねーだろ》

【落下したところで結局は、竜が追いついていただろうし】
【飽くまでごく自然に少年は、思った事をそのまま口に出した】

《な、おいっ…!?》

【いきなり男が飛び降りたものだから、相当に驚いた】
【やや急ぎ気味にばさばさと翼をはためかせると、屋上に着地し】
【その姿はあっという間に元の――少年の姿へと、変貌していった】

「テメェなぁ…一々そんな危ないことすんじゃねえよ、おい。吃驚しただろうが」

【青筋は浮かんでいないが】
【突然の男の行動に、お冠らしく。屋上のコンクリートを踏みしめる音高らかに、男に詰め寄った】
【無論格好は藍のバンダナに紺のTシャツ、すべて変わらない。――彼なりに心配でも、したのだろうか?】
【ともかく、怒っている事は、確かであった】
113 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/12(月) 23:51:20.44 ID:cL9zOMbuo
>>112

(少々右膝をやったか?)

【とりあえず自身の体を確かめて膝の異常を認識する】
【思えばこの”無茶な訓練”もかなり長い間していなかった】
【(今後も他の”訓練”の落ちを確認しなければ)】
【そう考えを巡らしていると少年の姿が目に入る】

「………すまない。驚かせる気はなかったのだが…」

【流石に悪かったと思ったのか素直に謝る】
【もちろん顔は真顔のままであるが】
114 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/12(月) 23:55:14.80 ID:flHRbjPIO
>>110

―――――――――――殺してやろうか

【不意に、洞窟の入り口から声が届く。小さな声であるが、】
【確かに相手に聞こえるだろう。どこか諦めたような、そんな声であった。】

…お前が死んでも何も変わらん。

…いつも通りこの世界は動き続ける。

【声の主は一人の女である。一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性だ。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

【女は洞窟の入り口の壁に寄りかかっていた。】
【声に力が無いのは、力を入れることが「できない」から。】
【ポタポタと体のどこかからか滴る血液は、足元に小さな水たまりを作る。】
115 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/13(火) 00:01:28.85 ID:aGCcBXnn0
>>108

【目を閉じている男の表情はとても楽しげなもので。それを見ていると、自分の心もウキウキと高ぶり。】
【寝ている間も彼が自分を抱きしめる力は変わらず、それがとても嬉しくて。自分もつい強く抱きしめてしまう。】
【指でなぞるとくすぐったそうな笑顔がはじけ、その可愛らしさに心を奪われ。つい何度も繰り返してしまい。】
【――――つまりは、相手の一挙一動に全てを捧げていた、ということ。しかもそれがすごく楽しいのだから始末に困る】

「ふふっ。 何なんですかねぇ、これは」

【鼻を抓み始めてしばらくの後、男の表情に変化あり。息は荒くなり、困ったように眉毛が垂れ下がる。まるで道端に捨てられた子犬のような印象】
【思わず指を離しそうになるが、そこは我慢ガマン。やはりやられっぱなしは性に合わない。剣士の負けず嫌いは今なお健在だった】
【愛しさと恨みの二つの感情を指に込め、くにくにと男の鼻を弄び続ける。何だかクセになる楽しさであった】
【朝日に顔を照らされ眩しそうに眼を開ける男。金髪が陽光をキラキラと反射して神々しささえ感じる】

「おはようございます♪」

【飛び切りの笑顔で明るくご挨拶。対して男はいまだに寝ぼけた表情、自分だと気付いていないのかと思い、少し不安になる】
【だがそれは杞憂だったようで、すぐに男の眼に光が戻り。此方に向かってゆっくりと手を伸ばしてきた】
【頬を撫でられくすぐったそうにコロコロ笑いをこぼす。それが嫌なはずもない、むしろ自分からすり寄せた。何だか行動がネコみたいになってきている、と自分で思う】

「はい、泣きません」

【それは嘘。もしかしたら泣くかもしれない、いやおそらく泣くだろう。だって自分はまだ未熟者で、感情の制御も満足にできない半人前以下の剣士だから】
【でもそれに引け目は感じない。目の前のこの男性、そして今まで出会った友人たちに支えてもらえる限り、何度泣いて倒れても自分は立ち上がれる】
【だから、今はとびきりの笑顔でそう答えた】

「……ねえ、アーベリィーさん。 もしかして貴方は出会ったばかりの女に対し、いつもあんな事をしているのですか?」

【からかうような、窘めるような。苦笑を浮かべながらも普段通りの落ち着きを取り戻した調子で問いかける】
【その表情は穏やかだが、女の瞳の奥には微かな不安の色がチラついていた】
【もし、肯定されたら。自分だけがこの人の特別ではなく、こんなの彼にとってはいつもの事で。自分のことを特別意識している訳ではないとしたら】
【――――それは、何だか悲しい……かもしれない。なぜだかは分からないが】
【自分の中に渦巻くもやもやをひた隠しながら、この何気ない会話で相手の本心を聞き出そうと彼女は必死だった】
116 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 00:17:57.33 ID:incIwt5qo
>>113

「分かりゃいいんだよ、分かりゃ。…ったく」

【身体の状態を確かめていたようであったが、無事だったのだろうか】
【思慮推量してみるも、自分にはよく分からない。まあ自分が心配する事でも、ないか。】
【機嫌斜めの少年はそんな風に考え、乱暴に自身の髪をぼりぼりと掻き混ぜた】

「もう、ああいう事はすんなよな」

【それこそ当たり所が悪かったりでもすれば、どうするつもりだったのだろうか】
【少年にしては大凡珍しく、説教をする様な口調でもう一言付けたし】【大きく、欠伸をした】
【少年にとってはもう、何時もは寝ている時間である。ごしごしと擦る瞼は未だ、重たいままだ。】
【どっかりと廃屋の屋上に腰を降ろすと、壁を背もたれにして】
117 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/13(火) 00:20:11.71 ID:aGCcBXnn0
>>115
/四つ目の「」内のセリフを少し訂正です

/「〜ばかりの女に対し〜」 → 「〜ばかりの女性に対し〜」

/細かい事ですがどうしても気になってしまって……
118 :【雅風閃華】 @wiki[sage]:2011/09/13(火) 00:23:31.68 ID:2yP2Vt/O0
>>114
「……ーーー!」
「死神? にしては、随分とボロボロだし、美人だねー……」

鼻に染み着く鉄の臭い、否、血の臭いだ、随分と見慣れた様な乾いた瞳で女性を覗く
多少驚きも交えた様な仕草を見せるが、諦めに満ちた絶望の入った声色を聞くと
同族嫌悪を意識する忌々しさからか、何時しか冷静な思考回路が働いていた、鞄から包帯を探すべく
漁る、飲料用の水と併せ手に抱え持ち、片足立ちで足を引きづりつつ近付く

「自分が死んでも、人々の歯車は止む事は無いーーーそんな感じの詩、聞いた事あるなぁ」

敢えてーーー相手の問いには応え無い、少し、ふっ、と自嘲か何か思う所あってか微かに笑む
血溜まりを見据えて、壁に倒れ込む女性に体勢を合わせる様に足首に負担を掛けない形で
中腰気味になり相手と視線の位置を合わせる

「私じゃ、応急処置しか出来ないけど、良いかな?」

重傷な彼女に対しーーー酷く冷静な声音で首を傾げて窺うように聞いて居た
諦めを抱いて居たかの様な声音を察しての、悪戯じみた問いだ、どちらにせよ
彼女は治療しないと気が済まない
ほっとけないのだ、人のこういう場面を
119 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/13(火) 00:28:28.75 ID:H1pAnUtFo
>>116

「…職業柄約束できんが善処しよう」

【そう言って屋上の出入り口へ近づく】
【彼は不眠症だ。よって睡眠などほとんど取らない】
【だが、少年が疲れているのは傍目から見ても理解できた】

「…夜景を見れて良かった。礼を言う」

【そうつぶやいて立ち去ろうとする】
【歩は遅いため呼び止めようとすれば呼び止められるかもしれない】
120 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 00:40:43.32 ID:ZN4BnB8IO
>>118

【相手と目が合うと、彼女は驚いたような仕草をした。】
【無理も無い。唐突に自分が声をかけたのだから。それもなんの脈略も無く。】

【女のくすみ、濁った黒い瞳に映るのは、一人の女性であった。】
【自分よりかなり若い。「少女」といえるような年齢だろう。】
【紫色の短髪がよく似合っており、また少女は怪我をしているように思えた。】
【体のいたるところにテープや包帯をつけている。】

【また、得物の有無で自分と同業か、またはそれに近い存在であることもわかる。】



生きたい≠ゥ

【少女は自分の手持ちの鞄を漁っていた。女はそれを一瞥してからまた言葉を紡ぐ。】
【視線を変えると大きな森林地帯が広がっていた。生命の源と、大きな新月がそこにはあった。】
【やはり少女は満身創痍らしく、脚を引きずっていた。】
【自分のためだろうか。水と包帯を抱えている。】

死にたい≠ゥ―――――――――――選べ

【女は左手で拳銃を抜いた。リボルバー式で、上下二連式のバレルがついている。】
【安全装置は外しており、弾はこの世界の理から外れたものであった。】

【個々の言葉を強調しながら、そして、すっとそれを少女の額に突きつけようとした。】
【何故だろうか。自分でもわからない。ただ、女はこの親切な少女に、気がついたら銃口を向けていた。】
121 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 00:42:03.18 ID:incIwt5qo
>>119

「絶対だぞ、絶対」

【面識もありそこそこ信頼もしている相手が傷つくところなんて見たくはない。当然の事だ】
【そういった事も今まで何度かあったが、やはり慣れる様な物ではない。少年は人差し指でじっと指差し、男に念を押した】

「…おう、またなぁ―…」

【出て行こうとする男に向い、お座なりに手を振り見送った】
【それにしても今日は疲れた。新鮮な事も色々あった。睡魔は直ぐ其処まで迫っている】
【そういえば男からは過去を聞く、なんて。話をしていたが、まあ、いいか。】
【微睡みの中そんな事を考え、首は上下し。――…そのまま、眠りに付いてしまった】

【翌日連れの女性に烈火の如く叱られたのは、言うまでもないだろう】

//絡みありがとうございました!お疲れさまでしたー
122 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/13(火) 00:43:19.11 ID:H1pAnUtFo
>>121
/こちらこそ!乙でしたー!
123 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/13(火) 00:57:45.08 ID:INTYx4qIo
【夜、公園】
【涼しげな夜風が、ベンチに座る男の前髪を揺らした】

「ふわぁ……ねむ」

【灰色の楓を散らした黒の着物をきた、白黒写真のような色合いの青年】
【右目には黒の眼帯、そしてその下には十字架の刺青】
【右手には海苔も巻いていない塩握りをもっていた】

「うめぇな……」

【もくもくとしおにぎりをかじりながら、今後のことについて考える】
【支給品の葉巻が切れてしまい、更に支給金もなくなった】
【給料が出るまで如何にして過ごすか……山場である】
124 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 01:02:49.81 ID:BzELnAQao
【大きな橋がかかった川がある】
【黒い毛先が地面を柔らかく撫でている】

とおりゃんせ…とおりゃんせ。

【少女は、河川敷にうずくまり石をいじっていた】
【背後にはダンボールハウス】
【石を遊ぶ手には、錆色の蛇が巻き付いて舌を出している】

ここはどこの…細道じゃ…。

【遠くから聞こえる歩行者用信号の音楽を、遅れた拍子でゆるゆると追いかける】
【夜に溶けるように、小さく、小さく】

天神様の。細道じゃ。
ちっと通して…下しゃ…んせ。

【歌詞が怪しくなってきた】
【言葉尻は、自信なさげに小さくなっていく】

御用のないもの。とおしゃせ……ぬ。
この子の七つの。

お祝い?に?

【腕に巻き付く蛇へ、小さく首を傾げて聞いてみるが】

――――――何とか言いなさいよ。

【蛇が話せるはずもない】

【近くを通れば、小さな歌声が聞こえるかもしれない】
125 :【雅風閃華】 @wiki[sage]:2011/09/13(火) 01:09:08.87 ID:2yP2Vt/O0
>>120
「生きたいよ」

溜息ひとつの後に、即答ーーー……

「生きなきゃ、君を処置出来ないしね」

唯、銃には畏れを為して居なかった、単純な“人殺し”の武器として、其の引き金を引かれて
殺されるなら仕方無い、とでも言うように乾いた笑みのまま告げている
彼女の流儀的には基本“人”には手をあげない所以だろうか
随分と情に熱苦しそうな女性か……ーーー
いや、自分が婆臭いのだろうか、物は言いような言いがかりひねくれてるなぁ
と多少なりとも思う
だって、何を伝えたいか解った上で、こう応えたのだから

「君が死ぬと、私は目覚めが良くないーーーあと、うん、そうだね」
「君にむざむざと無駄に殺される訳には行かない……私が死にたいとしても、だ」
「ーーー此の命は、もう、私ひとつの命じゃないからね」

「君だってそうだろうに」

仏教の教え、今は亡き親に授かった教えとともに、人は自分と言う存在の“命”を
授けた親への感謝、畏敬、其れを以て、生きる事に愚痴を敷いても
彼女には生きねばならぬ“義務”と“決意”がある

ーーー親だけで無い、他者とつながりを持つ者もそうだ、彼らが生きる世界では
生きて貢献する義務がある
126 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 01:26:15.12 ID:ZN4BnB8IO
>>125

……そんなら、軽々しく「死にたい」なんて言うな…

【もともと、この拳銃に殺傷能力は無かった。詳しく書くと長くなるので省略するが、通常の拳銃とは少しだけ違う。】
【ゆえに、例え引き金を引いたところで目の前の人物を[ピーーー]ことはできない。】

【もっとも、女にその意志も無かったため、仮に拳銃が本物でも結果は同じである。】
【少女は銃口を突きつけられながらも笑っていた。どこか乾いたような笑みは、女に拳銃を下ろさせる。】

…別に……私が死のうと同じよ。何も変わらないし、誰も悲しまない。


…ああ、手当ならいいわよ。
…というか、あんたの方が重傷じゃないの。

【その言葉には、疑問的な意味も含まれていた。】
【どうして怪我をしたのか。女の聞きたいことは省略されている。】
127 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 01:51:51.40 ID:BzELnAQao
/申し訳ありません。>>124は取り消しです。
128 :【雅風閃華】 @wiki[sage]:2011/09/13(火) 01:57:27.65 ID:2yP2Vt/O0
>>126
「軽々しくなんか無いさ、そもそも生死の概念なんて、呪いに近いものがあるしね」
「ぁー……違うな、こう言う蘊蓄じゃ無くて、ただ」
「楽になれたら良いのに、と意味を込めた独り言、普通、誰も聞いてると、思わないじゃない?」

考えたらそうだ、独り言に過剰反応する様は、まるで自分と他人を天秤に掛けて価値が有ると
感じた方に全てを譲る様な、考えるだけで思い過ごしで済むなら良いが
寧ろ彼女の方が、己の命に重みを感じて無いのじゃないか
っと、疑問を抱いてみるが、突っ込むべきでも無いと水に流した

「ーーー価値の無い命なんて、無いさ、何も変わらないと思ってるだけで」
「変わってるモノは有るんだよ、絶対に、それに私は君が今、急に死んだら悲しむよ〜?」

卑屈な台詞を告げる女性に対し少し困る様ながらも慈愛にも近い笑みで告げる
処置は良いと言われたが、少し納得の行かない顔、せめて水でも飲みなよ、と
出血を考慮して水を差しだそうとする

「私はー……全体的だけどどれも掠り傷程度だから大丈夫」
「ま、少しばかり“天災”に遭遇しただけ……」

実際に遭遇したのは“天災級の化け物”なのだが……ーーー
怪我は何れもさして酷く無
129 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 02:12:23.05 ID:ZN4BnB8IO
>>128

…ま、そりゃそうね。「運が悪かった」ってところかしらね。

【相手の言い分も一理あった。少女とて、まさかこんな場所で人と会うなんて思うまい。】
【たまたま自分が通りかかっただけであったので、それこそ少女からしてみれば「運が無かった」のだろう。】
【それでも、女にとってはそこに干渉したくなったのもまた事実である。】

…はじめは価値があったけど…それが「落ちた」っていうのもあるのよ。

…確かに変わったわ。まあ、その方向を間違えたんだけどね。

【人を殺した。数えきれないくらい。それも無駄に。女は自身のその行いを悔やんでいるのだが、】
【そのことはここで話すまい。含んだような言い方で終わらせる。】

…ああそう。あ、悪いわね…

…天災?…単純な自然災害…ってわけではなさそうね。

それに、…あんたみたところ剣士でしょ?
こんなところに一人で来るんだから相当な実力者だと思ったんだけどどういうことかしら?

【水を受け取り、一口飲んでから質問。】
130 :【雅風閃華】 @wiki[sage]:2011/09/13(火) 02:47:05.00 ID:2yP2Vt/O0
>>129
「なら、何時か、此の運の悪い巡り合わせの天命に感謝の証を記さないとね」

其の運の悪さから、一つの出会いが生じたと言うのなら、其れは感謝すべき事だ
たまたま通りかかったと言う天命は、偶然か必然かも示しを付かせないものだが、概念的な
モノに感謝を捧げるのは、些細ながら“証明”に近いものだろう

「君自身が落ちた、と言うなら、其れは“後ろめたい事”があるからだよね?」
「やりたくてやったんじゃない様な事、さしずめ……ーーーいや、言わなくたって良いか」
「ん、君がどう変わろうが、自由だけど……どんな人間だって色んな“命”の犠牲で」
「成り立ってる事は忘れちゃならない、犠牲の上に立ってるからにはね」

「私からしたら君も“同じ”さ」

ーーー親しい人の死を、人に殺された化け物や動物の死を見てきた
意思を持つ化け物を自分の手で何体も殺めた、結局、彼女からしたら、今殺しの対象とする“魔”の類も
同じ命、虫も、草も、人も、野生に還ってしまえばーーー変わらない

「ま、ちょっと、ね」
「ん……私は単純な剣士じゃ、無いけど……負け戦の後って奴かなぁ?」

やはり、ちょっと、の間に何かあったみたい

/悪い遅れたっ
131 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 02:58:10.77 ID:ZN4BnB8IO
>>130

ふん…感謝ねえ…呪詛の間違いじゃないの?
危うく私はあんたを殺しかけたのよ?

【あまり血色のよく無い顔で小さく微笑み、女は言葉を紡いだ。】
【ぽたぽたと落ちる血液は、彼女の機動力を確実に奪う。視界が白く濁り始めているのはきっと気のせいではない。】

…そりゃあね。…まぁ、言わないけど…

そうかしらねえ…でも私がしてきたことを聞いてもあんた笑ってられるかしら?

【もっとも、相手も「同じ」これはある意味納得できると言えたかもしれなかった。そもそも剣客である以上、】
【命のやりとりというか、そういうものはどうしても行うものであり、それを忌避していては得物を持てない…だいたいは。】

負け戦…ああ、なるほど。

…わかった気がしたわ。…いや、言わなくていいわよ。「そういうこと」はあるもの。

【水を相手に返してから、女は立ち上がる。フラフラとした足取りであり、頼りない。】
【「そういうこと」の内容は、きっと間違えているはずだ。まさか、相手が魔物を狩るものとは思っていない。】

…それじゃあ…私そろそろいくわ。

…あんたとはまたどっかで会う気がするわ。「カン」だけどね。

私のカンは外れたこと無いの。

【そして、彼女は相手に背を向けた。コツコツと足を動かし、ゆっくりとその場を後にする。】
【金属音を一度だけ響かせて、女はその場から消えた。】


/お気になさらずに!
/乙でしたー!楽しかったですっ!
132 :【雅風閃華】 @wiki[sage]:2011/09/13(火) 03:29:26.37 ID:2yP2Vt/O0
>>131
「どうだったかなぁ……ーーーそもそも[ピーーー]つもりは無かったんじゃない?」

女性の怪我の重さは深いのか、意識を朧気にしている様子が見て取れて
少し辛い思いもあったが、彼女が大丈夫と言うなら、きっと大丈夫なのだろうと
信じる他無かった、告げた事におかしげに笑みを交え返す

「不幸自慢なら良い勝負になりそうだけども、君が笑ってほしくないなら笑わないよ」
「別に、私は同情とか、そう言うのは苦手だけど」

ーーー不器用なのか器用なのか、よく解らない人柄、そう言われる事が多い、実際に
その通りなのかも知れない、言ってしまえば変わった人間でもある
常人とは、少し異なった価値観は“退魔”特有なのかも知れない

「ーーー大丈夫?」
「ん、また会えるって言うなら、楽しみにしてるさ」

ーーーー立ち去る彼女を止めもせず、ただ笑みを残して見送った

/遅駄レスすまんかった……乙と絡み感謝ッス
133 :【窺知欺く幽幻の陽炎】2011/09/13(火) 06:11:44.85 ID:kuOXokoa0
>>91

(なんで赤くなったり蒼くなったりしてるんだろ.....)

【自分の質問の所為とはまったく分かっていない】
【ま、可愛いからいいかなどと適当な事を考えて笑っている】
【只今絶賛怪しさ百二十%である】

で、結局何されたい??

【つい今同じ事を聞いて少女に精神的ダメージを負わせた事は知らず】
【また質問する】

/一応返しておきます
134 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 17:40:12.26 ID:Z+vzfuDLo
日は大きく傾き、橙の斜陽が木々の影を大きく映し出す頃合い――、一人の男が、大きな木製の門の前に佇んでいた
紺色の着物を身に纏った男は灰色がかった髪を初秋の風に靡かせ、門の方を見上げながら何やら思案顔
門柱には木札が打ち付けられ、『楽狼寺』と筆で書かれている

やがて男は意を決した様に門に両手を当てると、内側に向って押し開いていく
開けた視界に飛び込んでくるのは、両脇を鬱蒼と茂る木々に囲まれた一軒の寺――木造二階建ての普遍的な物であった
男はゆっくりと足を動かし始め、寺の方へと歩き始める
不用心な男は門を完全に閉める事を忘れていたので、通りを通る者が見ればふと気になる物であろうか
そしてそこから中を覗き込めば――

「――…そろそろ寒い頃合いですかね」

――等と呑気に呟く一人の男を見つける事になるだろう

/ひとまち
135 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 17:57:43.72 ID:ZN4BnB8IO
>>134

【今日も仕事――――――女は所属する組織から依頼されてくるそれをこなすために、この場所に来ていた。】
【当人はあまり乗り気ではない。もともと、仕事熱心な方では無かったのだ。】

【女は「ランカーズ」という企業に所属している。】
【能力者にそこから仕事を回され、そして当人がそれを解決する。】
【単純であるが理にかなっていた。そして、今回の仕事は「寺」の「破壊」。】

…土木業者に頼めっての…何で私がやらなきゃいけないのよ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

楽狼寺……ああ、ここか。
…んん?…門が…

【本来なら、もう少し血生臭い依頼―――――討伐や捕獲などのそれを好んで回してもらう女であったが、現在は手負い。】
【ゆえにこのような比較的「穏やかな」仕事を行っていた。】

【地名を確認してから中へ入る。どうして門が空いているのだろう。しかし、その理由はすぐにわかった。】


ちょっと。

…何やってんの。こんなところで…

【目の前にいる一人の人物――――――敷地内に入った彼女は、先客の背中にそう問いかけた。】
136 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 18:05:12.19 ID:Z+vzfuDLo
>>135

「割と古い…――中世くらいの仕事ですかね」

建物の造りを眺めながらそんな事を考えていた男であったが
突然に後ろから掛けられた声に対し、驚きの表情と共に振り返ってしまう

「剣士の、方ですか…」

相手の質問に答えるよりも前に、まずはその得物が気になったこともあり眉を顰めた
自分が此処に来たのは、この寺を中心に発生する不可思議な現象を調べる仕事であったが――相手は何用か
驚きはやがて冷め、無表情に近いしかし警戒心を浮かべた表情になる

「仕事ですよ、家の方で行っている専門業のね。そう言う貴方は何用で?」
137 :【真双戒剣】[sage saga]:2011/09/13(火) 18:21:25.10 ID:ZN4BnB8IO
>>134

【目の前の人物は一人の男性であった。自分より若いくらいか。同じくらいか。】
【灰色を帯びた髪を秋の微かに涼しい風に流しながら、こちらを見つめている。】
【その表情には驚き――――――そしてほんの僅かな警戒心が見て取れた。】

…あ、そう。奇遇ね。私もよ。

…怪現象が起こるこの寺を「壊せ」。全く嫌になるわ。

【「こういうことをする器じゃないのよね。」】
【相手の表情が顰められるのをみて取ることができた。】
【もっとも、それも当たり前だろう。彼女が背負う大きな剣は、見るものに決していい印象を与えない。】
【あるときは身を守るものとして、またあるときは自分から積極的に「人を」「殺す」。】
【無二の相棒は、数えきれないくらいの血液を吸っているのだ。】

【女はそれから怠そうに言葉を紡ぎ、相手とすれ違おうとした。】
【さっさと「仕事」を終わらせてしまおう。痛む身体を引きずりながら、そっと剣を右手で抜く。】
138 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 18:33:15.43 ID:Z+vzfuDLo
>>137

「この寺を…壊す?」

成程、相手も仕事を受けて此処に来たのか…――と確認しつつ、しかし一つの疑問が浮かぶ
何故この同タイミングでまるで違う職種の者が呼ばれたのか――そこまで考えた所で、ふと直感を感じた
相手に仕事を依頼した者は、怪現象の正体を知らずただ破壊を命じたのではないか、と
だとすれば――…

「少し、待っていただけませんか?」

脇を通り抜けた相手に対して振り返りながら、真剣な表情で問い掛ける
剣を抜き取った相手がこれから寺を破壊しようとしているのは明白で、しかしそれを阻止しなくてはならなかった

「少し、嫌な予感がしますので。壊す前に調査をさせていただきたい」

そう言い終わると、相手を追い越して寺の方へ向かおうとする
その表情は真剣その物で、本当に何かを確信しているかの様であった
139 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 18:45:31.48 ID:ZN4BnB8IO
>>138

そそ。なんかよく分からない声がしたり姿をみたとか…バカバカしいわね。

気味悪いから壊せっていうのよ。

【女はハナから霊魂や超常現象の類を信じていなかった。能力が蔓延し、どこよりも基礎的な科学や技術が発達したこの世界で、それらを信じるのは時間の無駄だと思っていた。】
【もちろん霊感なども持ち合わせておらず、自分の目で見たことしか信じない彼女にとって、「信じろ」という方が無理であるのだ。】

…は?

【後ろから聞こえる声に足を止め、肩を峰でトントンとやりながら女は振り返る。】
【ギラギラとした刃が傾く夕日に光り、血のように輝いていた。】

【普通なら、第三者の助言などこの女は聞かない。大抵は聞き流して、自分の思う通りにやる。】
【しかし、今回はどういうわけか男に従っていた。それは、より彼が「真剣」であったからかもしれない。】

嫌な予感〜?

また面倒な。ぶった斬ればそれで済むでしょうに。

【しかし、言葉通りのことをしないのは彼女が相手のその真剣さを感じ取ったからだ。】
【どこと無く、自分が踏み込んでは行けない領域に、相手は存在しているように思えた。】
【「危険な」その領域に無知に足を踏み込もうとしている自分を止めようとしている。女はそういうふうに思ったのだった。】
【先を越した相手を見つめ、それから自分も付いて行く。剣をしまっていることから、先じて壊すつもりは無いようだ。】
140 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 19:00:48.80 ID:Z+vzfuDLo
>>139
相手の話を聞いてみれば成程、自身が聞いた現象と同じ――何も相違は無いのだなと実感しつつ
しかしそれと同時に、相手がそう云った物をまるで信じていないという事も察せられた
無論、信じがたい物であるとは納得しているが

相手の剣の刃が煌めくのを見ても、男はまるで動じず
男の方もまた戦場を生き抜いてきた経験があるのは、察せられるだろう――尤も、直接関与するのではなく事後処理が役目だが

「嫌な予感ごとぶった斬った場合、恐らく事態はさらに悪化するでしょう」

相手が付いてくるのを感じながらもそれを制しようとはせず、確実に歩みを進めていく
そして寺の入り口まで着くと、扉に右の掌を押し付けながら顔を伏せ目を閉じた

「―――…上、か」

直ぐに目を開くと顔を上げ、扉を引いて開ける
そして扉の脇に立つと、相手の方を振り返って――

「貴方も付いて来ますか? 一人くらいなら守れますから、構いませんよ。
 尤も、幽霊などの話が苦手ならば止めた方がよろしいでしょう」

少しばかり挑戦するような口調で、そう問いかけた
開いた扉の奥はほの暗く、何も無い空間が広がっているのであったが
141 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/13(火) 19:03:03.24 ID:e6uhdqauo
>>133
//こっちも返しておくぜぃ!

【……………】
【ピキッと音が鳴るかと思うほどに言動をとめた少女……】
【まるで、メデューサの瞳に睨まれて石化してしまったよう……】

【が】
【そんな呪いを跳ね除けた少女は顔を真っ赤にして】


「ムリムリムリムリムリカタツムリィィィィィ!」
「そんな事をされたいはずがあるだろうか? いやない!」

 【反語】

【そう、最早わけも分からず反語を繰り出すほどにテンパってしまった少女は】
【顔の紅潮を隠そうともせずに、声を飛ばす】
【一体全体、どんな事を考えたのであろうか……地の分では彼女のプライバシーを考慮して】
【あえて、何も言うまい】
142 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/13(火) 19:08:37.00 ID:kuOXokoa0
>>141
/了解そして名前欄ー

……(赤くなっている+何かを異常に嫌がっている=私がいかがわしい事をすると思われている)

【テンパって叫びまくる少女を見て】
【やっとこさ答えに辿り着いたらしい】
【が、折角なのでこのままちょっと苛めてみようと内心ほくそ笑んで】

私はまだ何も言ってないよ??
一体何をされると思ったんだい??

【と、物凄く自然な笑みで問いかけた】
【はっきり言ってしまうと怖い、そして酷い】
143 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/13(火) 19:12:31.26 ID:e6uhdqauo
>>142
//GYAAAAA……

【うっ……と痛い所を突かれたとばかりにうろたえる】
【そして、よろめいた次の瞬間発した言葉は】


「言!!!」

  「わ!!!」

    「な!!!」

      「い!!!!!!」


【言わないそうだ】
【どんなに目の前の紳士が恐くて少女の膝が笑っていようとも】
【一人の乙女(笑)として放送禁止になっちゃいそうな事を口走るわけには行かない】
【ギリッと目を食いしばって紳士を睨みつけていた】
144 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 19:13:11.14 ID:ZN4BnB8IO
>>140

【男は、こちらの剣の輝き――――いや、それは輝きというにはあまりにも雑で歪なものであるが、】
【それを見ても特に億したり動じだりしていないようだ。】
【やはり、「普通の」人間とは違うらしい。無論それより「上」という意味で。】

【そして、彼女達は寺の入り口についた。扉は木製で、手をかける部分には埃が積もっていた。】
【比較的目に付く場所にあるのにあまり人の出入りが無いように思えるのは、】
【単純に参拝者がいないのか。はたまた「別の理由」か。】

上…?

【その意味が分からず、女は首をかしげた。】
【顔を上げて見てみるも、そこには寺の二階があるだけだ。】
【寂れたような木製の建物は、静かに、しかし確かにそこに存在している。】

はぁ?…どういうことかしら?お化けでも出るっての?

別に怖かないわよ。幽霊に会えるなら会ってみたいものね。

【女は、少々性格に難があった。詳しくは語らないが、】
【ここではその性格により、相手の挑戦のような言葉をモロに受ける。】
【大剣を一度だけ揺らし、扉の中に足を進めた。】
145 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/13(火) 19:23:05.08 ID:kuOXokoa0
>>143

へぇ、言わないんだ.....

【微笑んだままの紳士】
【その言葉を聞いて、しばらくした後に】
【左手は肩をつかもうとしたまま、右手で少女の顔に触れて】
【その顎の辺りに手を添えようとする】

本当に、言ってくれないのかな?

オシオキが酷いものになっちゃうよ?

【妖しく微笑むその笑顔】
【少女の心を揺さぶらんとして――】
146 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 19:28:26.71 ID:Z+vzfuDLo
>>144
相手が挑発に簡単に乗って寺の中へと歩み進むのを見て、少し肩をすくめてしまう
やはり戦いを好む人と云うのは乗りやすいのだな――とか、そんな偏見じみた考えを抱きながら

「幽霊には会えると思いますが、しかし…見えませんけどね」

当然の事を言い、自分も中へと入る
そして懐からケースを取り出すと赤い弾丸を取り出し、それを左手に持ったまま
右手を宙に突き出して、霊流銃を実体化
スナイパーライフルの様な形状のそれを担いだまま弾丸を中に込めると、適当な隅へと向けて――発砲

着弾点を中心に火が燃え広がり、徐々にその大きさを大きくしていく
赤々と照らし出された寺の内部空間の中で、男は顔色一つ変えずに奥に向って歩み始めた

「何か不審な物音でも聞こえれば、教えて下さい」

この寺に潜む未練を残した霊魂達がこの火災によって活発化するのを感じながら、一つ声を掛けた
目的地点は二階であり、其処へと一直線に向かうつもりである
足が向く先には小さな通り抜け用の空間があり、そこを抜ければ階段のある部屋へと到着
壁際に無数の蜘蛛の巣が張り付き、そこらに小物が散らかった寺の内部で、霊魂はどんな悪戯をするだろうか
147 :【異辰電神】触れた物体に、特殊な電流を流す 威力と引き換えに効果付属可 詳細wikiにて E.隠れ家よけのスカーフ[sage saga]:2011/09/13(火) 19:32:06.84 ID:0y87IpRbo

【――――ふわり、と】
【唐草模様のストールを翻し】


――――久しぶり、かな?


【学生服姿の少女が、ふわりとした笑みを浮かべ】
【どこか懐かしげに、街中を見渡しながら ゆったりとした足取りで歩いている】

【ゆったりと肩にかけた ピンクとグレー、二色で彩られた奇抜な色合いとデザインのストールは】
【それに秘められた“効果”もあいまって 道往く人々の目を引きつける が――――】
【その派手さを緩和するような、少女の穏やかな雰囲気と溶け合い 不思議と、違和感を感じさせない】

【――――感じさせはしない が】
【それでも、少女が奇抜なファッションセンスの持ち主なのは 間違いはないだろう】
148 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/13(火) 19:32:42.22 ID:e6uhdqauo
>>145

「当たり前 ひゃっ!?」

【睨みつけたまま当たり前だと言おうとした所】
【紳士の(少女の中では)攻撃をもろに喰らい、情けない声を上げる】
【顔は先ほどの紅潮のままであるが】
【流石に、少し目が潤んでいた……】


「あの………その………」

【若干言葉遣いがおかしくなっている】

「………え……」

【震えながらも紳士の微笑みに先ほどの思考を漏らしてしまおうとする……】

「…………え……」

【え?……ヱ……】

「…………………エッ……」

【エッ?………】

「えんがちょおおおおおおおおおおおお!!!!」

【耐え切れなくなったが、ギリギリで自尊心が働いた】
【少女は紳士の腹部目掛けて拳を突き出す。 岩は砕かないが、もろに喰らえばポスッと軽い音が鳴るだろう】
【尤も、それでも鳩尾に目掛けて放たれた拳を喰らえば一寸は痛い】
149 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/13(火) 19:38:12.28 ID:kuOXokoa0
>>148

......ッ

【なんだ、結局言ってくれないのかとか余計な事を思いつつ】
【鳩尾に走った鋭い痛みを感じた】

やれやれ.....力ずくは好きじゃないんだけれど.....

【そう言いつつもクスリと笑い】
【能力、遅着発動】
【五秒ほど遅れて見える残像はまだ動かず】
【本物の見えない紳士は、少女の近くまで走り、その肩へ向けた軽い突き飛ばし】
【少女を倒そうとする】
150 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/13(火) 19:45:59.62 ID:e6uhdqauo
>>149

「はひっ!?」

【力ずくとか不穏な言葉が聞こえた後に少女は後ろへと突き飛ばされる】
【ふわっと後ろへ倒れていく少女……】

  ゴチンッ

「───にぎゃっ!!」

【痛そうな音を立てて頭を地面へと打ち付けた】
【痛そうに地面を転がっている……】
【…………否、転がっていく……】

【そして、当初の位置より大分離れた場所でヨロヨロと立ち上がると】


「うぅうぅぅぅ……タンコブできた……」

【後頭部を抑えて涙眼で残像を見据えていた】
【何をされたのかはさっぱりだったようである】
151 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 19:48:48.44 ID:ZN4BnB8IO
>>146

ふん…そもそもいるのかしらね。

【中は暗い。女が一歩歩くたびに、ギシギシと嫌な音が床から放たれる。】
【建物そのものが老朽化しているらしく、ともすれば床が抜けそうであった。】

っ!!…ちょ!え!?いいの?そんなことして。

【そして前方に気を使っていた女の耳を打ったのは拳銃の発砲音。】
【ビクッとして振り返ると隅の方に火が燃え上がっていた。】

【事実、それは問題無いのだろう。男の様子は手馴れたもので、】
【そして涼しげである。振り返りながら女もまた足を進めた。】
【途中蜘蛛の巣が手につき顔をしかめる。】

…物音ねえ…そもそもそんn―――――――――――

【通り抜け用の小さなその空間を潜ろうとしたとき、】
【女は言葉を中途半端に切った。おかしい。そう思い、くぐるのを辞める。いや―――――――――――】

…ちょっと。

…あんた、なんかした?

【くぐ「れない」。】

…足が全く動かないんだけど。
152 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/13(火) 20:02:41.49 ID:kuOXokoa0
>>150

まだすまさないよ??

【能力の使用は取りあいず取りやめて】
【普通に少女の方へと走っていく】
【そして、ギリギリまで近づいて行くと】

ああ、残念だな――食い逃げのオシオキなんてすぐに済ませる気だったのに
無理に反抗されちゃったもんだから、こっちも本気の力ずくでやることになっちゃった

【と言って少女に対して】
【先ほどと同じ様に、頬に手を添えようとする】

/遅れました.....
153 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 20:07:18.28 ID:Z+vzfuDLo
>>151

相手の声が不自然に途切れた事を不審に思って振り返ると、男の目が僅かに見開かれた
そして足をそちらへ向けて、ゆっくりと歩み始める

「思ったよりも――早かった、ですね」

男の視界には、女の動きを止めているモノの正体が見えていた
右手に担いだ霊流銃を、銃身の方を掴みあげながら振り上げ―――銃床で以てそのモノを叩く
確かな手応えを感じながら振り切り、左手でそれを掴みあげると乱暴に霊流銃の中へと押し込んだ
女の身体は、これで解放されたであろう

「子供の、霊魂ですね…――――ッ!?」

少し悲しげな響きを含ませながら呟き、そして直ぐに後ろを振り返った
視線が向かう先は、部屋の奥に設置された炊事場
其処に幾つもの霊魂があるのを、確認したのだ――恐らく食器に乗り移って攻撃を仕掛ける気か

「剣士さんの実力、期待してますよっ」

男はそう云うと脇に飛び退き、相手が剣を振るえるであろう空間を確保する
自らもまた霊流銃を構え、炊事場の方へ銃口を向けて静かにその時を待っていた

そして一瞬の間も無く、3つの食器が飛来――二本の銀製のフォークと、陶器の茶碗である
男は茶碗へと狙いを定め、先ほどの霊魂を込めた銃弾を――発砲
乾いた音と共に茶碗が砕け散り、その破片の中をフォークが女の腹をめがけて飛来してゆく
スピードは、そんなに速くないが
154 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 20:26:42.57 ID:ZN4BnB8IO
>>153

子供ぉ?…どこにそんなのが

【両足を封じられたまま、女は辺りをキョロキョロと見回した。】
【もちろん、そんなものはいない。否、「見えない」。】
【女のとっては、それはいないと同義。相手の言葉にはただ首を傾けるしか無かった。】

【そして、相手の一連の動作でようやく開放される。】
【ここにきて彼女は思い始めた――――――「何か」がおかしい、と。】

【やがて、次の瞬間にはその「予感」は「確信」に変わる。】












…なるほど…

…どうも私は幽霊に対する考えを改めないといけないみたいね…

【大剣――――――いや、「短」剣。】
【女は刃渡り30cmほどの短くした大剣を逆手に持ってから、フォークを打ち落とした。】

…で、もう一つ。

…あんた一体何者かしら?

仕事って…?

【くるくると剣を回すのは癖だ。右手で回す剣をそのままに、女は質問した。】
155 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 20:32:55.58 ID:BzELnAQao
【郊外】

【交通の少ない道路の真ん中】

久しく。この感覚に出会っていなかったけれど。

【仰向けに寝そべり、少女は天を仰いでいた】
【満ちた月の光に、白い肌が不健康に浮かび上がる】

【寝そべる少女の周りには、血の池】



【少女は車に轢き逃げられていた】

ナンバー。
見れば良かった。

【衝突のショックで1回、後頭部打撲で1回、出血多量で1回】
【計3回ほど死を受け入れたが、少女の体には傷ひとつない】

/久しぶりなのでレスが遅いかもしれませんが…!
156 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 20:37:00.51 ID:Z+vzfuDLo
>>154

「お見事…――」

霊流銃を再び右肩に担ぎ直しながら立ち上がり、着物の裾を小さく払う
相手の剣の形状が変わっているのが見て取れたが、特に気にした素振りも無く

「何者か…ですか。随分と面白い質問をなさる―――解りました、二つの質問に対する解を教えましょう」

男は呟くように言うと、霊流銃を右手に持って下に銃口を向けながら相手の方へ対峙する様な格好で向き合った
距離にして2m程の間を置いて、剣を回し続ける相手に対して柔らかな笑みを浮かべる

「この世に未練を残し霊魂を祓うのが務め、央上家現当主の霊流に御座います」

簡潔に自己紹介をし、一礼
顔を上げると無表情に戻り、薄汚れた木の壁に視線を向ける

「霊魂――と云う物がどう云った物か、今更お教えする必要もありませんよね?
 自分はそれら霊魂が抱えた未練を祓うのを、仕事としていますので」
157 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/13(火) 20:43:10.75 ID:e6uhdqauo
>>152

「っっっっ!!」

【走って近づいてくる紳士】
【身の危険とか、色々と感じることはあるだろうが】
【キレンジャーピンチである】
【此れがもしモモレンジャーとかだったらアカレンジャーとかが助けに来るに違いない】

【一瞬、そんな事が頭の片隅をよぎり、むっとするが】


 ──────テレッテ テッテーィ

【頭を抱えながらも紳士の恐さに身を震わせながらも】
【此処は正義のヒーロー】
【震える指で、先ほどの音楽プレーヤー的な機械にスイッチを入れる】
【すると、かるぅ〜い音楽が流れ始め】

「────────へぇぇぇぇぇぇぇん しんっ!!」

【あれ?此処はホンモノとは違うんだ。 とか突っ込まない】
【色々と大人の事情って奴があるのだ】
【さておき、少女は明らかにおかしい軌道を描いてバック宙を繰り出す! なんか、ワイヤーとか使ってそうだぞ!】

『説明しようッ!』
『花も恥らう乙女こと、黄色井 花はあんな奴やこんな奴から正義を守る』
『グォレンジャーの一員 キレンジャーその人だったのであるっ!!』

【少女がバック宙を繰り出している間に音声が流れる。 さっきと言っていることが違うが気にしない気にしない】
【そして、少女の体がピカー!でもなくキラーン!でもなく、ペニャー… とか スニャー…とか言うような光に包まれる……】
【次の瞬間、光の中から出現したのはっっっ!!】


「正義のヒーロー! グォレンジャーが一員! キレンジャー此処に参上ッ!!」

『なお! アカレンジャーは傷害致死で懲役25年で服役中!』
『アオレンジャーは末期の胃ガンで入院中!!』
『ミドレンジャーは父が死んで、家業のラーメン屋を継ぎ!!』
『─────モモレンジャーは寿退社だああああああああああ!!!』

【風も無いのにマントが棚引く。黄色いマスクとスーツに身を包んだ少女の姿が!】
【ぶっちゃけ、コスプレと何の違いが有るのかは分からないぞ!!】
【それに加えて、機械の発する言葉に心が折れたのか、登場シーンは格好よかったものの】
【膝をついて orz といった体勢で佇んでいる。 哀愁が漂っているぞ】
158 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 20:48:57.12 ID:ZN4BnB8IO
>>156

見えない「何か」に干渉できるんでしょう?
さっきのはどう考えても気のせいじゃないわ。

【それはつまり、元凶がそこに「いる」ということである。見えなくても確かにそこにいる。】
【今度は女が警戒する番であった。相手はおそらく能力者か…それともあの銃が能力を持っているか。】
【どちらかは定かではないが、とにかく彼女の言葉通り、】
【見えない何かを「見る」ことができるのは確実。】
【「子供の霊魂」という言葉もちゃっかり聞いていた。】

…霊魂を…?

…いや、疑ったりはしないわよ。誰がするもんですか。

【自分に言い聞かせるように、女は言葉を紡いだ。】
【疑うことなど不可能。証人は自分である。】

…ええ。もちろん。「さっきの」みたいなのがうじゃうじゃしてるってわけね。
それをあんたが供養する…と。

ふむ…で、二階は…

【そこで、女は狭い仕切られた部屋を抜け、階段を見つめた。】
【言われてみると、「上」に「何か」が「いる」ような気がする。】
159 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/13(火) 20:48:57.74 ID:kuOXokoa0
>>157
/すいません....ほんっとすいません...凍結お願いします
160 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/13(火) 20:49:25.64 ID:8+s+QxEAO
【公園】
【ベンチに座って夜空を見上げている青年が居た】

…やれやれ

【普通の青年だ】
【黒髪、髪を普通に伸ばし普通にTシャツとジーンズを着ている】
【…と特に特徴のない「地味」丸出しな格好の青年である】
【隣にはコンビニの袋】
【どうやら買い物帰りらしい】

…いろいろめんどくさいことになってるみたいだな
こっちに降りかかってこなけりゃいいんだが…
161 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/13(火) 20:51:00.17 ID:e6uhdqauo
>>159
//オーライッ 了解したッ!
162 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 21:10:10.08 ID:Z+vzfuDLo
>>158
相手が霊魂を疑わない、と云ったのを聞いて少し笑みを浮かべる
到底こう云った事を信じそうにない相手だっただけに、少しおかしかったのだろう
尤も、現物を見てもなお否定し続けるとは思っていなかったし、期待してもいなかったが

「そういう事、です。まあ、最近は他の仕事もやっていますが…――それは後ほど」

階段を見つめる相手の脇を通り抜け、軋む板を踏みながらさっさと登って行く
二階が若干だが明るいのは、壁伝いに火が上まで届いて来ているからか
そして登りきると、険しい表情を浮かべたまま立ち止まり、相手の到着をゆっくりと待つ

二階は天井の高い屋根裏と云った雰囲気で、一方の壁が燃えている以外は何の変哲も無い空間――の筈であったが
男の視線の先にあるのは、何やら不可解な動きをする2体の仏像
木製である為に耐久力は低いだろうが、しかし霊魂が憑りついている事でどんな動きをするのか解らない

「――…あまり未練の大きさは大きくない。恐らくは、あれらも子供の霊魂なのでしょう」

相手が階段を昇りきり仏像を見れば、そう言葉を掛ける
再び霊流銃を構えると、男は左にずれて片方の仏像に照準を合わせた――もう一方は任せる、という事だろう
火は二階の床に少しずつだが燃え移り、階段のある中心部へと伸びてきていた

「階段を壊されると困りますが、後はご自由にどうぞ」

小さく笑みを浮かべながら、男は先程食器に憑いていた三つの霊魂を取り出し一つを霊流銃に込める
そして一瞬の静寂の後――二体の仏像は突然飛上がり、浮翌遊したまま伸し掛かろうとしてくるだろう

男の方は初撃で仏像の頭、次に胴、そして足を狙って――三連射
仏像の勢いを[ピーーー]事に成功したかに見えたが、霊魂が仏像の破片に飛び移って細かく動いたことで少しばかりの傷を負ってしまう

「――ッ」

腕に小さな切り傷を幾つか負う事で呻くが取り乱さず、相手の方へと視線を向けた
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県)[sage]:2011/09/13(火) 21:12:07.77 ID:wDZyP/1Fo
>>155
/まだおられますか?
164 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 21:16:17.14 ID:BzELnAQao
>>163
/はいな〜
165 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ[sage]:2011/09/13(火) 21:25:37.85 ID:wDZyP/1Fo
>>155
……!

【人の少なめな道をぶらぶらと散歩していた男が道路のど真ん中で倒れている少女を発見した】
【小さめの街灯と月明かりだけでも明らかに分かる緋がただならぬ状況を男に知らせる】

だ、大丈夫!?

【かなり動揺している】
【男の容姿は五芒星のバンダナ+迷彩柄マスク+黒マント+身の丈ほどの杖でありこれはこれでなかなか怪しい】

【男はダッシュで少女に近づいてしゃがみ、怪我をみようとして―――ポカンとなるだろう】
166 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 21:33:56.93 ID:ZN4BnB8IO
>>162

な、なに。信じるって言ってるでしょうが。

【相手が笑うのを見て、こちらは微かに顔をしかめる。】
【どうも人との付き合いはあまり上手い方ではないらしい。】
【もともと、彼女と話すような人間もそういないのだが。】

…ち…厄介ね…さすがに霊体は斬れんからな

【向こうはこちらに攻撃をしかけることはできるが、こちらはそれを防げても対抗することはできない。】
【男のように干渉する手段を持ち得ていなかった。】

【なるほど男は落ち着いており、手馴れている。他にもこういう仕事をしているのだろうか。】
【聞いてみたくなったが、それは彼女にはできない。そして、二階に上がると…】

……う〜〜わ……何かいるじゃないの…

あれも?…ったく、どうなってんのかしら…

【子供の霊魂とは、そこに到達するまでに一体どんな経緯があったのか。】
【それを知りたい気がしたが、わかるはずもない。】

【そうこうしているとこちらに突っ込んできたではないか。】
【はんば予想していたとはいえ、やはり驚く。何より少し怖い。】

…あ!ちょっと!大丈夫!?

【が、男性に気を使っていられない。こちらに確かにもう一体の仏像が飛んでくる。】
【女は大剣を元の大きさに「伸ば」して戻した。このくらいの広さなら十分だろう。】

…ガキが…私に逆らおうなんていい度胸じゃないの。

【ぐっと、女は腰を落とした。柄を握り締める右手に力を込める。】
【飛んでくる仏像を見据え、そしてタイミングを合わせて踏み込んだ。】

―――――――――――消し飛べ














―――――――――――重切=\――――――――――

【全身全霊の振り下ろしを、仏像に浴びせようとした。】
【直撃すれば床をぶち抜くほどの強大な衝撃が襲う。】
167 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 21:38:33.89 ID:BzELnAQao
>>165
【横目に人影が見えた】
【その影を目だけで追いかけていると、どうやらこちらに走り寄ってきているらしい】

【安否を確認する言葉が、いったい誰にかけられているのか】
【考えている間に、影は輪郭をはっきりとさせる】

怪しい男。

【大の字で、血の池に沈んだまま、ぽつりと言う】

血まみれの少女。

【むくりと上体を起こし、男を濁った瞳で捕らえる】

これは。大変ね。

【背中に流れた髪の毛を梳こうとして、手が止まる】
【血が固まってガビガビになっているのだ】
168 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/13(火) 21:39:49.37 ID:TrwTlPXzo
>>115
【一筋の夜の残り香を纏う清風に撫でられて薄ぼらけに意識が沈む男性は、揺れる細かい金髪、人肌の温度が心地良い】
【無意識に女性の頬を撫でた手に感じるビードロの滑らかさは離し難く猫の様に摺り寄せる、指を曲げて彼は擽る】

【象牙の白を讃える頬、深い黒羽色の眸、滑らかに弧を描く眉、筋の通る鼻、艶やかに輝く唇よ彼の心を揺らすもの】
【あぁ 深淵たる森に吹く風の如く清らかに、澄み渡る青空に浮かぶ太陽の如く晴れやかに、穢れ無き笑みを浮かべる君よ】
【じっとみつめて 見ていることさえ忘れてしまう この美しい形、時よ止まれと心は歌う まったく どうしても】

【男性は鼓膜を揺らした彼女の言葉に瞼を降ろし心で噛み締める。緩慢に満足に頷きを、程良く息を零し再び眸の幕が登る時】
【空の蒼に穏やかさが染まる網膜が円となり女性の笑顔を映し出し、男性の口元は微睡みの中を彷徨う猫、また柔らかく微笑】

『────────いつもあんな事をしているのですか?』

【それは朧げな形に紡がれた疑問の言葉と共に女性の瞳の奥に一輪の影が咲き誇る時も、時の流れが不変の様に崩れない】
【表情の奥に気持ちを隠しても心は素直に口にする。結ばれる様に横並びの二人の鼓動の片方は緊張感にmf(やや早く)を刻む】
【女性の頬を撫でていた片手は頭部に触れ僅かに曲がる指は鴉色の髪を優しく掻き混ぜる様に男性は耳元で吐息を混ぜ囁きを】


…………拙者はずッと一人で。最近になってヤット飲み友達が出来た位なのデ
でも酔っ払ってイタ拙者を心配してクレテ、でも悔しくナルクらイニ頑張れて
                  」

「────簡単にイイマスヨ? 貴方だから撫でて、ギュッとししました。愛おしくなったから」



「あっタばっカリなのに変デスカ?」
169 :【雅風閃華】 @wiki[sage]:2011/09/13(火) 21:41:59.41 ID:2yP2Vt/O0
ザァザァーーー、流れが比較的緩やかな滝、跳ねる水飛沫が月を透かし映す時、其れは銀色の
宝石の様に、一瞬の輝きを増す光の粒の様に、溢れんばかりに舞う
滝に打たれる一人の鮮やかな紫の髪の女性ーーー胸胴等にはサラシを巻いていて
打たれる水の飛沫が、彼女の体を覆い隠す様に、清く跳ねる

「ぷぅ……ーーー」

ーーーー暫し、体を濡らした後、茂みの多い木陰に歩を進め、纏めて居た荷物から、暗闇の陰で
体半分は覆える程度の布で丹念に拭き取る曖昧なシルエットだけを映す
ーーー数分たった頃合に着替えが済んだらしく
何時もの制服に外套を肩に羽織る感じで首周りに巻いている、二本の刀を
縦長い布袋に収納して紐を閉じる

「擦り傷はまだ染みるけどーーーもう、動いても問題はなさそうだ」
「ん、油断は禁物だ、ゆっくり行こうじゃないか」

「なぁ、シオン」

髪を微かに濡らしたまま、ほんの僅かな笑みを浮かべ、朧気の月に手を掲げる
自分に対して自分への独り言
私は私の持つ名を告げる、私はシオンーーーシオンと言う名を掲げる限り、いち退魔師として
ただひたすら其の道を往く、其れが私に誓った“忠”でもあり、決意だ
170 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ2011/09/13(火) 21:45:48.41 ID:wDZyP/1Fo
>>167
!!

【バンダナとマスクの間から覗く青の瞳が驚きに大きく見開かれ、すぐに笑みを示す表情となった】
【髪に手を伸ばし梳こうとしそれが血によって阻まれたのを見てすっと手を差し出す】

んー…
なんだかよく分からないけれど…

【ぽう…とその手に水の球体が生まれてふよふよと掌の上で浮き始めた】

とりあえず、洗っとくかい…?

【どうやらこの男は状況がさっぱり分からず、けれども過度なお人好しのようだ】
171 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 21:52:24.86 ID:Z+vzfuDLo
>>166

「実態に憑りつかなければ、連中もこちらに干渉は出来ませんからね」

尤も、霊魂が人の身に憑りつこうとするケースも考えられる――それらを踏まえれば、実体を持ってくれた方がまだ対処しやすい
それで攻撃を食らう可能性も勿論あるし、その経験を男は幾度も持っている
手の傷を庇う事無く、女が仏像を切ろうとする方へ真剣に眼差しを向け――右の掌を開いた

そして訪れる――床の崩壊
木の板で構成された床が容赦なく破砕され、舞い散り、ぽっかりと空いた穴に吸い込まれていく
粉砕された仏像の破片もまた、その一部となり、紛れ込み――しかしまた霊魂がそこに戻ろうとしていた
未練を残した霊魂が更なる未練を残そうとしているその瞬間を見ながら
男は直接霊魂を掴むのを諦め、先程自身が破壊した仏像より回収した霊魂を霊流銃に込める

「未練を以て未練を[ピーーー]――仕方ないでしょう…、せめて安らかに眠ってください――ッ!」

女の方からは空間を打ち抜いただけにしか見えないであろう弾丸が放たれ、銃声はやがて止んだ

「――っと。流石にこれ以上はまずいでしょう」

霊流銃の実体化を解いて階段の方へ駆け寄りながら、相手にも脱出を促す
調査も含めた仕事は済んだという事なのだろう――男の表情に険しさは無くなっていた
あるのはただ、脱出を急ぐその事への意識のみ

駆け下りて入口まで辿り着くと、相手の方を振り返って微笑みながら

「それでは、どうぞ壊してしまってください」

――などと、言うのであった
172 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 21:53:51.20 ID:BzELnAQao
>>170
【差し出された手に首を傾げて応じるや否や】
【現れた水の球体に、疑念の視線を送る】

…………。

【球体を見て】
【男の青い瞳を見て】

あなたも能力者なのね。
水まわりには嫌な思い出しかないのに…。

【ぶつぶつと言いながら、球体へ血にまみれた指を伸ばす】
【触れると、少し冷たい感触が指先に走った】

理由を聞きたいでしょう。

ここに私のような美少女が倒れていた理由。

【球体から水を汲み、髪の毛を遠慮がちに洗い流しながら問いかける少女】
【赤い水が、道路を這って道脇の用水路へと一本の筋を作るのを目で追う】
173 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ2011/09/13(火) 22:06:06.78 ID:wDZyP/1Fo
>>172
能力者、というか魔法使いだね
似たようなものかもしれないけど

【なんだかんだ言いながらも球体の中に指を入れて洗濯(?)を始めてくれた】
【少しホッとして更に水の玉を3つ生み出しながらその場に座る】

是非聞いてみたいね
あと、こんなに血が流れてて君が無傷な理由も

【それからマントの中からパンを取り出し「食べる?」と聞く】
174 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 22:07:36.33 ID:ZN4BnB8IO
>>171

ったく…ざまあ見なさい。…十年早いのよ。

【ぶんっ!!と剣を振り抜いてから女は言う。超速の斬撃は仏像の胴体を捉え、文字通り「粉々」にする。】
【女は目視できないため定かではないが、しかし、それを「感じる」ことはできた。「まだ」「終わっていない」。】

…やったか…。やれやれ…思いのほか厄介な依頼ね…

【おそらく、処理に間違いはないはずだ。男の洗練された手つきは、】
【それが正しいと感じさせることができるほど手馴れており、また手堅かった。】

【それから、女も相手に習い階段を駆け下りる。】
【途中慌てていたため脛を打ったことは内緒だ。】

いつつ…ああ、…もういいのね。

【足をさすりながら、相手と向き直る。許可がでたので、】
【さて。女は再び剣を構えた。後は簡単だ。…しかし、】

……

…あー…やっぱり、…うん。やめときましょう。

その…なんというか、…壊すのはあんまりいいことじゃないわ。

【剣を下ろし、ポツリとそう呟くのだった。】
175 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/13(火) 22:10:04.83 ID:INTYx4qIo
【夜、公園】
【涼しげな夜風が、ベンチに座る男の前髪を揺らした】

「ふわぁ……ねむ」

【灰色の楓を散らした黒の着物をきた、白黒写真のような色合いの青年】
【右目には黒の眼帯、そしてその下には十字架の刺青】
【右手には海苔も巻いていない塩握りをもっていた】

「うめぇな……」

【もくもくとしおにぎりをかじりながら、今後のことについて考える】
【支給品の葉巻が切れてしまい、更に支給金もなくなった】
【給料が出るまで如何にして過ごすか……山場である】

/使い回しですが……
176 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 22:14:32.11 ID:BzELnAQao
>>173
元から持っていたのか。
後に持つようになったのか。

【濡れたカラスのような色になった髪の毛をぎゅうと絞りながら】

――大きな違いだとは思わないかしら。


【更に3つほど出てきた球を気分で使い分け、髪の毛から血が取れた頃に口を開く】

車に轢かれただけよ。3回ほど死んだ。

【嘘のような事実をありのまま答える】
【信じるのか、そうでないのかは相手次第だということである】

無傷な理由は教えてあげない。
知りたければ。それ相応の手段を用意することよ…。

【にんまりと、少女の唇が釣り上がる】

【差し出されたパンには、ふい、と右に一度だけ顔を振り】
【必要ないという意思を示す】
177 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 22:18:23.24 ID:Z+vzfuDLo
>>174
相手が足をさするのを見て少し心配になるが、ここまでで相手の強さは解っている
だからそのプライドを傷付ける様な心配はしたくなく、気付かぬ振りのまま

「そうですか…」

剣を下ろして呟く相手を、優しげな眼差しで見る男であったが――しかし内心では冷や汗をかいていたりもする
この瞬間も火は燃え広がり、二階と一階を繋ぐ様にできた大きな穴を通して風がどんどん吹き込み
壊さなくても、壊れそうであったのだが――それは、さて置き

男は寺の方へと背を向けると、ゆっくり入ってきた大きな門の方へと歩み始めた
別れの言葉はまだ掛けない――どうせ門までは一緒に歩かねばならないのだから
空は既に紫紺に染まり、木々も黒い姿を風に揺らすばかり、所々で鈴虫が鳴いてもいる

「――…そう云えば、先ほど自分は他の仕事をしているといいましたが」

相手がともに歩いているのだろうと信じ、声を掛けてみた

「まあ、軽い精神ケアの様な物をやっているんです」
178 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 22:27:38.50 ID:ZN4BnB8IO
>>177

そそ。まぁ…あのまんまでも時期なくなるしね。

【剣を仕舞いながら女は言葉を紡ぐ。「抜き身」所謂「鞘無し」で帯刀していた。】
【それから、踵を返して寺を後にする。最良、この場に留まっておく理由は無い。】

…ふうん。精神ケアかぁ…なかなか大変そうな仕事ねえ…

【自分には到底無理だろうな…女はそう思う。】
【先程見た相手の瞳はとても優しげであり、】
【なるほど向いていると言えるかもしれない。】

ああ、因みに自己紹介がまだだったわね。

私ロータス、ロータス・ブラックよ。見ての通りただの剣術家。

【横に並びながら、女もまた素性を明かす。】
179 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ2011/09/13(火) 22:40:17.88 ID:wDZyP/1Fo
>>176
結果的に今、「持ってる」ことになってるから…僕はあまり気にならないかな
でも僕は君の意見を尊重するけどね

【こんなくだらないことに熱心に考えることもないと結論づけた男は軽い感じオチをつけておく】

……

………?

【男は少女の言葉こそ信じたもののその事実をうまく受け止められず、首を傾げた】
【それから数秒考えて】

あぁ…再生能力、みたいな感じってこと?
まぁ無理に知りたい、とは言わないけど

【再生能力ということで納得したようだ】
【拒否されたパンを一口齧り、残った水の玉を地面に叩きつけて血痕をいくらか洗い流す】
【うまくコントロールをつけているため、少女への飛沫は最低限となっている…はず】

/遅れました!
180 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 22:41:50.26 ID:Z+vzfuDLo
>>178

「まあ、大変です。でも自分は――人が未練を抱いたまま諦めてしまうのが、何より嫌いですから。
 だからそう云った方々を再び元気づけたいのです」

ちらりと相手の方へ眼を向けて、未練を残した霊魂がどんな物かご覧になりましたよね?――と、問い掛ける
ああいった終わり方をしてしまうのが、人として最も醜い物であると理解しているから
この男は精神ケアを大変な事と理解しながらも、積極的に行っているのであった
一つでも多くの未練を――消したくて

「ロータスさんですか。自分は先程名乗りました通り、霊流です」

言葉を紡ぐと同時に足を止めれば、其処はもう門の前
男は相手の方へ向くと姿勢を正しく取り――

「それでは自分はこれで。普段は診療所の方へ居りますので、もし悩み事があればお気軽にお越しください。
 怪我をなさった場合にも、優秀な医療スタッフが居ますゆえどうぞ」

懐から一枚の地図――診療所の場所が書かれたものを取り出すと、相手に渡す

「また会う事がればよろしくお願いしますね。自分はこれで失礼させていただきます」

簡潔な別れの言葉を終えると、優しげな笑みのまま一礼し振り返って夜道へと歩み始めた
呼び止められなければ、そのまま夜闇に消えて行くだろう
181 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力[sage]:2011/09/13(火) 22:42:43.07 ID:EICASAySO
>>175

【――そこに、一人の男が近付く。】

【まるで漫画のキャラクターのようにツンツンに立たせた茶髪と、縁の無い眼鏡が特徴の青年だ。】
【服は黒のスーツで――危険物は持っていない。】

そこのニーサン――ちょっと今、暇かい?

【比較的温和な表情・トーンで、そう話し掛ける。】
【サラリーマン――という雰囲気でもなさそうだが……?】
182 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/13(火) 22:48:35.89 ID:oZS37EcbP
>>181

「……んあ?」

【白飯を齧る口を一旦止め、近づいてきた男に目を向ける】
【髪型は普通じゃないが一見危険人物には見えない】
【しかしまあ警戒をするに越したことはないため、ある程度意識を集中させる】

「ひまっちゃあ暇だけど……なんか用か?」

【残り少なかった握り飯を口に放り込み、咀嚼する】
【現在葉巻を切らしているため能力は発動できない】
【普段より強めに警戒しておいたほうがいいだろう……空気がピンと緊張する】
183 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/13(火) 22:49:04.08 ID:aGCcBXnn0
>>168

【眩しい朝日を浴びていても未だ眠たげな男性。通り過ぎていく風にその金髪がさらさら揺れる】
【もしかしたら女の自分よりも柔らかいのではないだろうか、そう考えてちょっと嫉妬する。何だかズルい、色々と】
【でもその狡さも含め、自分はこの男には決して敵わないと思った。そして、それでも少しも悔しくないのはなぜだろう。自分は根っからの負けず嫌いなはずなのに】

「…………」

【男が語るのはちょっぴり情けない告白。意外だ、私の相手をしているときは結構手馴れている気がしたのに】
【うん。それにしても、自分はそんなふうにみられていたのか。何だか聞いているこちらが照れてしまう】
【まったく、今日は顔が赤くなりっぱなしだ、きっと汗も尋常じゃないくらいに掻いているだろう。あぁホント恥ずかしい】

(私もそうです。最近やっと対等な友達が出来ました。 ……似てますね、私たち)

【最初の友人、森で出会った強い魔法剣士。そして二人目の友人、公園で出会った小さな女学生さんの事をぼんやり思い出す】
【どちらも今の自分を形作る大切な存在、一人は誇りを、もう一人は信念を自分に与えてくれた】

「変ですよ。 すごく変です。 会ったばかりの人間にそんな事言うなんておかしいです、どうかしてます」

「……でも、すごく嬉しいです。 だって、私も同じ気持ちだから」





「――――好きです。 貴方が、大好き」

【そしてようやくの理解、口に出してみて今はっきりと分かった】
【認めよう。私、石動 天剣はこの男性、ギャリック=アーベリィーが堪らなく愛しいのだ】
【彼が欲しい、そのすべてを自分の物にしたい。そして自分も与えたい、彼に自らの全てを捧げたいと痛切に望む】

「ふぇ?」

【あれ、どうしてだろう彼の姿がぼやけて見える。。右手で目元に触れると熱く湿った感触】
【そうか、自分は今涙を流しているのか。……いけない、彼の服が濡れてしまう。でも、もう止めようがない】
【嗚呼、さっき約束したばかりなのに。もう破ってしまった。つくづく自分が情けなくなる】

【アーベリィーさん、ごめんなさい。私、やっぱり泣き虫です】
184 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 22:55:05.07 ID:BzELnAQao
>>179
【血が付着していない前髪を梳きながら】
【鼻からため息を吐く】

無理に知りたがれとは言わないわ。

【道路へと叩き付けられ、弾けた球体】
【飛びかかってきた少量の飛沫を指の先で払い】

再生。そうね。きっとそう。

【曖昧な返答を返し】
【暗闇に目を細めて睫毛を伏せる】

他に。
…他には何かできるかしら。
血を洗い流す。以外に。

【用水路へと伸びた筋を見ながら少女はゆっくり立ち上がる】
【乾いていない洗濯物を着ている状態なので、なんだか少ししっとりしているのは気にしてはならない】
185 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/13(火) 22:55:56.47 ID:ZN4BnB8IO
>>180

未練か…まあそうよね。悔いを残さずに生きたいわ。
もちろん、死ぬときも同じね。

【自分がもし志半ばで倒れたらどうなるだろう。】
【不意にそんなことを考えてしまい、そして不安になっていた。】
【なぜなら女は今重傷を負っている。「死」に近いことは否めない。】

診療所…へえ、そんなところがあったの。あ、ありがと。

フフ…大怪我したらいくことにするわね。そんときはよろしく。

あら…もう行くの。それじゃあね。

【片目をつぶり、微笑む女。怪我の有無だけで言えば日常茶飯事であるので、】
【いつか、行くことになり、そしてこの男と会うことになるかも知れない。いや、きっと会うことになる。】

【それから地図を受け取り、女もまた別れの言葉を述べた。】
【夜闇に消える相手の背中を見つめる。やがて、彼は女の視界から消えた。】


…ふぅ…なんで壊すのやめたか聞かれなくてよかった…

……「祟られるのが怖いから」なんて言えないわよね…

【それから、女は振り返って再び寺へ。燃えゆく寺を見つめて、合掌。そして黙祷を捧げた。】
【どことなく、真剣―――――――――――その理由は示すまでも無い。】





/乙でしたー!
/ありがとうございましたっ!楽しかったです!
186 :【超霊流銃】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 22:57:21.38 ID:Z+vzfuDLo
>>185
/絡みあり乙でしたっ!
187 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力2011/09/13(火) 22:57:51.48 ID:EICASAySO
>>182

ああ――警戒は解いてくれよ。見てのとーり俺は丸腰……何ならパンツまで脱いで見せてやるか?

【彼には、実際に戦意はカケラ一つ分も無い――とは言え、“怪しい”という感情を感じるのは当然。】

【唐突に「葉巻良いよね」と。ポケットから小さなケースを出し、開いて――中の葉巻を取り出した。】

隣、良いか? 見上げて話すのも疲れるだろうし――俺も疲れる。

【ライターで火を着ける。吐いた煙が、天まで昇る。】
188 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/13(火) 23:04:50.14 ID:INTYx4qIo
>>187

「んー……悪いがそれは職業柄難しいかもな」

【警戒を解いてくれ――――その言葉に首を横に振った】
【軍人で特殊部隊所属の彼はやはり他人よりそういったことに過敏になってしまうらしい】

「好きにすればいい。別にベンチがオレの所有物って訳じゃないしな」

【煙をなんとなく眼で追いながら、座ることを承諾した】
【此の距離ならば十分ナイフの射程距離なのだし、相手が何かの能力者であれ一瞬ではおそらくやられないだろう】
【なにより逃げるは得意……と言いたかったが能力が発動できないため今はそうでもなかった】
189 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ2011/09/13(火) 23:05:44.98 ID:wDZyP/1Fo
>>184
水以外…?
んー…そうだな

【起立した少女に合わせてなんとなく男も立ち上がり背中の杖を手にとった】
【そしてそれで地面をかるーく小突く】

濡れた服を乾かしたり?

【すると杖の先っちょに紅いピンポン球ほどの球体がひとつ生まれた】
【それを杖の振り上げで破壊し、魔法を発動させる】

【紅い球はぽんと弾けて2人の周囲の水分を奪い始めた】

/そしてごめんなさい。もう眠気がMAXです…
/ブチっても凍結でも構いません
190 :【輪舞回生】@wiki[sage]:2011/09/13(火) 23:13:24.41 ID:BzELnAQao
>>189
便利なもの―――あ。

【紅い球体を目で追おうと首を動かした時だった】
【少女は小さく唸り、踵を返して男とは反対の方向へと歩き出す】
【何かを探すように、地面に視線を巡らせ】
【何かを追うように、ふらふらと脇の道へと逸れていく】

とても助かったわ。
この服しか無かったから困っていたの。

ごきげんようさようなら。

【ふい、と振り返り】
【ボロボロになったスカートの裾を摘んで上品な所作で粗末な別れの言葉を告げる】



ちょっと、どこへ行くの蛇原田さん。やめなさい。迷子になるでしょう。

【ペットの蛇原田さんの脱走を食い止めるため、恩人の話を途中でうやむやにしてその場を去るのであった】



/すみません、凍結が苦手なので無理矢理締めてしまいました…
/ありがとうございましたっ。
/またお願いしますね。お疲れ様です!おやすみなさい!wwww
191 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力[sage]:2011/09/13(火) 23:20:09.14 ID:EICASAySO
>>188

(職業――スパイか何か、か。
それなら、ちょうど良いかもな――)

【彼の用件とは、つまり……】
【仕事――だ。】

ありがとう――で、<話>なんだが。

ちょっと――仕事を斡旋したい。……ああ言い忘れていたが、俺は「何でも屋」なんで……

【葉巻の煙を、吐き出す。】
【それに伴い、自然と、一呼吸の間が生まれる。】

戦闘の仕事――興味ある?

【ずず、と――彼の魔翌力が高まる。】
【“能力発動のサイン”と考えるのが自然だろうか――】
192 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/13(火) 23:25:27.14 ID:INTYx4qIo
>>191

「何でも屋……」

【あまり関わったことのない職業だ】
【しかし、一体なんでも屋がわざわざ初対面の自分に一体何の仕事を任せようと言うのだろうか?】
【いや、おそらく手当たり次第声をかけているのだろう。そうでもない限り初対面の相手に仕事を任せたりしないはずだ】

「ククッ……まあまず、話してみろよ。それからだな」

【あまり無茶な話の場合、受けるつもりはない。軍人といえど死ぬのは嫌だ】
【だが、興味が有るのもまた事実……ちょうど今給料日まで金がないし】
【能力が使えないため些か不安は残るが……】
193 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力2011/09/13(火) 23:42:25.39 ID:EICASAySO
>>192

ああ……断るべきだとは思うけどな――なんせ命のやり取りだ。

【事実――今まで声を掛けてきた24人には断られた……或いは、断った。】
【「試験」に落ちた者は――】

――大した戦場じゃねえさ。取るに足らない小さな戦いで――傭兵を募集しているんだ。

【本当に、小さな戦いである。】
【重要拠点の防衛だとか――そういうのでは無い。単なる「一兵」としての――この類の仕事の中では、気軽な部類に入る。】

条件は、“単体で戦える事”“複数展開タイプの召喚系で無い事”――まあ、これは指揮が乱れるから、だろう。

んで――“俺より強い事”――以上。

【興味、ある?】
【最後に、付け加えた。】
194 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/13(火) 23:48:44.82 ID:INTYx4qIo
>>193

「まあな……。しかし金がないんでね。一考する価値はあるさ」

【今金が手に入らなければ、餓死する】
【ならばよっぽど非道い条件でもない限り受けるしかない】
【明日の事より今日の飯の事のほうが重要なのだ】

「ふぅん……傭兵の募集、ね……」

【最後の条件以外は満たしているが、果たして目の前の男と自分、どちらが強いのだろうか?】
【そんな条件が加わる辺り、何かしらの方法で実力を確かめるはずだ】
【いいじゃないか、面白い。たまには動かなければからだが鈍る】

「オーケー。そんで最後の条件だが……オレが“強いのか”……確かめるんだろ?」

【口の端を僅かに釣り上げ、男を見やる】
195 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力2011/09/14(水) 00:10:09.55 ID:xSseBr9SO
>>194

良いねえ――その“飢え”

【当然、含まれた意味は、単なる空腹という“飢え”一つでは無い。】
【数歩、後ろに下がる。葉巻をゴミ箱に投げ捨て――】

一つ勝負と行こうぜぇ〜〜マジの殺り合いは面倒だからよぉ……

【ポケットに手を入れ、すぐに出した。】
【人差し指に着けているのは――指人形である。】
【同時に――青年の頭にしがみついて出現する、指人形と同じ姿。】

七番人形、ションマオ――

【60センチの人形――白髪に黒い熊耳、袖の広い灰色のチャイナ服と、白のズボンという服装】
【パンダを擬人化したような、中性的な子供をモデルにデフォルメした、小人人形である。】

“こいつ”を壊せばあんたの方が強い。そr……

「ぼくを壊しちゃうのお!? 辞めようよお、乱暴事なんて危ない危なぁい。」
「ま、壊されるワケ無いけどね。キャハハハハハハ!!」

……それで良いだろ、ニーサン?

【人形召喚能力、白雪物語――開演。】
196 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/14(水) 00:17:34.50 ID:1XOFAY+io
>>195

「……」

【放物線を描いてゴミ箱に入ってく葉巻を眼で追いながら】
【ゆっくりと、ベンチから立ち上がった】
【殺気は放っていない。しかし空気は先程よりはるかに張り詰めている】

「ククッ……」

【人格が変わったかのように語調が変化した相手を見て、哂う】
【懐に仕舞われたナイフの存在を感じる――――何時でも取り出せる】
【不安要素は残るが、戦闘できるだけの状況は整った】

「元気な人形じゃあないか。……ぶっ壊していいだな?」

【確認を取るように尋ね、右手を着物の懐に入れ、止まる】
【手はナイフの柄を握りしめ、構えた】
197 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 00:24:26.78 ID:5uPiQYza0
夜の繁華街の一角にある事件現場

そこに槍として機能しないような槍を持った一人の女が居た。
その女は着物姿で、顔の半分を隠すかのように、半分に割れた夜叉の面をかぶっている。
隠していない部分を引き立てるような夜叉の面は女性に妖艶さを付加しているように見える。

「さて、病み上がりとはいえこんな悪い子達に手間取るとは私もまだまだですね
 神殺機関の悪い子たちがいつ動くか解らないというのにこんな体たらくでは…」

女の近くには身柄を拘束されている数人の男達がいる。誰も彼も苦しそうな面である。
それをゴミを見るような眼で一瞥し、男たちに背を向け月を見上げた。

「――」

/何でも募集
198 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 00:34:00.73 ID:HcbWfG250
/【優しい嘘】様へ

/大変申し訳ありませんが前スレの>>223までのロールを打ち切りとさせていただきます
/また別の機会にお会いできることを期待しております
/失礼しました

/【描映爆筆】より
199 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力2011/09/14(水) 00:36:31.38 ID:xSseBr9SO
>>196

悪いが――半端なのを送り出すと俺の沽券にも関わるんでなぁ〜〜ッ

【ポケットに手を入れた。】
【「七番の指人形」を着けていない側の手である。――が、まだ出さない。】

【七番人形は頭にしがみ付かせたまま、更に数歩後ろへ。】

遠慮無くブッ壊すと良い――意識はあるとは言え、能力だからな。

「えーっ、ボクやだよぉ。早く六番とか四番とか出してよう。」

おめーの助言はアテにならねえ――三番人形、セキト。

【手を出す。指人形は、赤髪の少女。】
【青年の目の前に出現する――真っ赤に塗装された槍を持ち、消防隊員の制服のようにも見える、赤く分厚い服を着て。】
【頭に兎耳を生やした、赤髮ショートボブの活発そうな少女をモデルにデフォルメした小人人形。】

青年:「セキト、俺を守れ。ションマオ、待機。」

セキト:「了ぉぉぉかいぃっ!!」

ションマオ:「ちゃんと守ってよぉ?」

【三番人形セキトが、青年の前に出る。】
【身体は小さく、声は大きい――小さな騎士の、力の程は如何に?】

/セリフが分かりにくいので、このような方式にしてみます
200 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/14(水) 00:47:45.25 ID:1XOFAY+io
>>199

「安心しろよ……今のオレは“100%”じゃあねえから、さ」

【張り詰めた空気、戦闘の緊張感――――やはり堪らない】
【戦闘狂というわけではない。だが、戦いでしか味わえない物もある】
【頭に人形を乗せた男を一瞥し、目の前の可愛らしい騎士へと視線を移す】

「だから――――手加減してくれよ?」

【そういって、不敵な笑顔を浮かべ――――一歩前に踏み出す】
【懐に隠してあったナイフを取り出し、少女に向かって一閃、振り下ろす】

「……先手必勝、ってね」

【だが、ナイフの一撃は囮に過ぎない。そのため力もほとんど込められないと言っていい】
【青年はナイフを振り下ろすその途中で、左足で地面を蹴る】
【相手が小人だということを考慮した上での、目潰し――――砂埃が相手に襲いかかる】
201 :【迦具土命】[sage]:2011/09/14(水) 00:48:45.54 ID:TLBhcW2Ro
【数多のビル群が乱立し群生したコンクリートの雑木林のとある一角】

「まったく……、もうじき秋だというのに暑くて仕方ないね」
「こうも暑いと熱に中てられてしまうよ」

【紅葉を始めた木々が並ぶ公園を往き、不自然に蠢く影を見ては深く息を吐くものが一人】
【青く細長い、自身の背程もある筒を背負った彼女は悩ましげに頭を振るうと、足早に道を行く】

「あれかい、独り身のアタシに対する嫌がらせかなにかかい」
「……ここら一帯焼けば、ちったぁ風通しもよくなって涼しくもなるのかね?」

【蠢く影等を迂回し、聴こえる物音を避けて歩む彼女は何時しか園内を二巡、三巡と周っていることに気付き】

「なあ、教えておくれよ御月さん……」

【覚束無い足取りを止め、憂いを映した顔をもたげると、掠れた声で夜空に居ます黄色い月へと問うた】
202 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 00:59:02.98 ID:HcbWfG250
>>197

【人通りの多い繁華街、そこを歩く一人の男性】
【歩けば肩と肩がぶつかるほどの人混みだが、その男の周囲5m圏内に近づくものは誰も居ない】
【否、彼の異形に恐れをなして近づけないのだ】

「やっぱり美味いなコレ……ムグムグ」

【短い黒髪はきっちりとしたオールバックに整えられ、スーツにネクタイ、革靴と全く隙の無い格好である】
【それらの色を全て純白に統一する、というズレたセンスを除けば完璧と言っていいくらいだ】
【それだけ見ればただの仕事帰りのホストに見えなくもないのだが、彼の背中には大きな漆黒の翼が六枚生えていた】
【白と黒の対極を併せ持つその姿は、見る者を圧倒することだろう】
【しかし当の本人は周りの反応には無関心で、呑気に右手に持った肉まんを美味そうに頬張っている。左手にはコンビニのビニール袋が一つ】


「……うん、近道するかな」

【ふと立ち止まり繁華街の一角へと目を向ける】
【少しの間動かずにいたが、ぽつりと呟きあまり人気のない裏路地へと足を踏み入れた】
【槍を持った着物姿の夜叉がそこにいるとも知らずに――――】
203 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力2011/09/14(水) 01:06:54.76 ID:xSseBr9SO
>>200
【セキトは槍を振るおうとするが――ナイフには到底間に合わず。】

青年:(やべぇっ……セキトじゃ耐えられねえかッ――)

青年:“戻れ”セキトッ!! って……チィッ……失策か。――手加減してたら完敗しちまうよ。

【ポケットに手を入れながら言ったその言葉で、セキトは“消える”。】
【然し――敵の攻撃があくまでも“陽動”だったと気付き、舌打ち。】

ションマオ:「ナニやってんのよー!」

青年:「うるせぇッ……(相手の能力が分からない――此処は堅実に……)」

青年:「一番人形――ギンリュウ」

【現れるのは――逆立った銀髪で、“龍”の意匠が見られる緑の鎧を纏い】
【右手に龍の顎を思わせるデザインの斧を持つ仏頂面の男をモデルにデフォルメした小人人形である。】

青年:「ギンリュウ、目を閉じて攻撃。」

ギンリュウ:「……御意。」

【手はポケットに入れたままで、指人形は見えないが――】
【ギンリュウは先程まで少女が居た位置より、少し後ろに出現。命令通り目を閉じる事で砂煙の影響を無くしつつ――蹴りを放った後であろう、そちらの足へと、右手の斧を振るう。】
204 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 01:08:36.86 ID:5uPiQYza0
>>202

「…DOTAの人員も確保せねばならないし、悪も滅しなければならない」

ポツリと憂い事を漏らす。一種の焦りみたいなモノが混ざった声は夜闇に消えゆく。
少しして何かの存在を察知した。敵か、それともただの一般人か。
何はともあれ警戒したまま、足音のする方へと振り向く。

「―――悪趣味ですわね」

白と黒。あまり好きな取り合わせではない組み合わせ。
その男に問う――

「そこのあなた、何者でして?」
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/09/14(水) 01:12:58.47 ID:xKdo4/0fo
>>201
/まだおりますかっと
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/09/14(水) 01:14:58.87 ID:C2aVR6RIO
>>201
/まだいます?
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/09/14(水) 01:15:38.30 ID:C2aVR6RIO
>>206
/撤退!
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage]:2011/09/14(水) 01:16:43.93 ID:xKdo4/0fo
>>207
/正直すまんかった……っ!
209 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/14(水) 01:21:20.67 ID:C2aVR6RIO
【公園】
【もう日も落ち、辺りも暗くなってしまった。】
【人もまばらになった公園に一人の人物がいた。】

げほっ!げほっっ!!

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

…ああ…くそ…

【木に寄り掛かり、傍に血を吐き捨てる。先日の戦闘の後遺症は、】
【確実に彼女を蝕んでいた。やがて、フラフラと公園の出口へ歩き出すが、】
【その足は覚束ない。前方不注意で、どこか頼りなかった。】
210 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/14(水) 01:21:43.44 ID:C2aVR6RIO
>>208
/大丈夫。問題ない
211 :【迦具土命】[sage]:2011/09/14(水) 01:23:48.96 ID:TLBhcW2Ro
>>205
/いますよー
212 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 01:23:59.91 ID:HcbWfG250
>>204

【しばらく歩くと前方に人影。近付いて相手の異形を目の当たりにしても男の表情にあまり変化は見られない】
【ただ片眉をくいっと持ち上げただけ】

「こんばんは。 今日は月が綺麗だね」

【残念ながら女のごもっともな呟きは聞こえなかったようで、肉まんを持った右手を軽く振りながら気さくな挨拶】
【聞こえていたとしてもこの服装は男のポリシーなので特に感じる所はないと思われるが】

「ん? 俺は 追川 労(おいかわ つとむ) だよ。 よろしくね」

【何者、と尋ねられたのなら名乗らねばならない。まあ世間一般の常識である】
【静かな微笑みを浮かべて真っ正直に、堂々と隠すことなく自らの本名を教えた】

「ところでさ。その人達、どこか具合でも悪いの?」

【女の背後にいる男たちを右手で指して不思議そうに尋ねる】
213 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/14(水) 01:25:16.61 ID:1XOFAY+io
>>203

「あらら……出したり引っ込めたり便利だな」

【あっさりと姿を消してしまった騎士に対して、面倒そうにつぶやく】
【どうやら好きなタイミングで引っ込められ、更には出す場所が限定されていないらしい】
【どこから来るのか分らないのが厄介か】

「はっ――――眼ェ瞑って攻撃が当たるかよ」

【挑発――――しかし地面を蹴った直後のため、完全な回避は難しい】
【いや、だがもう目的は達成されているのだ。自分と“対象”の間の“障害物”は消えている】
【これで躊躇なく前に進むことができる――――青年はそのまま前転し、斧を回避しようと跳んだ】

「くぅ――――っ」

【が、やはり完全な回避は不可能だった。斧に切り裂かれた右足はぱっくりと傷口が開いていた】
【だらだらと血が流れる。早めに勝負を付けないと此方の血が足りなくなるのは目に見えていた】
【出来る限り無駄な行動はできない――――青年は、次なる行動へと移る】

【前転の勢いを利用しそのまま膝立ちになり、そして横へと視線を向ける】
【さきほど、相手が葉巻を捨てた“ゴミ箱”――――それを左足で蹴り倒した】
【相手が捨てた葉巻をゴミの中から取り出す――――残骸程度でも構わない。少しの煙さえあれば足りる】
【ライターを取り出し点火、火がつくのを待つ】
214 :【紅龍焔将】龍を内包する灼炎遣い[sage]:2011/09/14(水) 01:31:32.61 ID:xKdo4/0fo
>>201
/半ば諦めていた……凍結の可能性大ですが、よろしく


じゃり、と公園の砂を踏みしめる音。見れば、二人の人影。
一人は炎髪のウルフカットの青年。ラフなシャツにジーンズがやけに似合っている。
右耳のみにシルバーピアスを――それよりも、左頬にでかでかと彫られた龍のタトゥーが印象的か。


「……あんた、物騒な事を言うじゃねぇかよ」


咥え煙草からは紫煙が黒の背景を微かに白く漂い、胡散していく。
如何にも不良だ、と言われんばかりの目付きで憂う顔つきの女性へと声を掛けた。

両手はジーンズのポケットへ。朱色の双眸を細め、睨みを効かせているが――本人にその気はない。
顔つきは攻撃的だが、本人にその気はないのである。素で怖いと言われてしまう不幸体質、というやつだ。
215 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 01:39:00.87 ID:5uPiQYza0
>>212

眼と警戒心は鋭く、触れたものを容易く傷つけそうなほどに鋭く。
静かな笑みを浮かべながら不思議そうに指差したものを女性に尋ねた男。
眼は訝しい、と語る。そして、物怖じしない姿は警戒を余計に強くする。

「この世の為にならない悪い子を取り締まった…とでも言っておきますわ
 それで、貴方は悪い子?もしそうなら―――」

柄が半分しかない槍を構える。それは槍として機能しないが、魔術行使に関しては未だ機能する。
故に戦える算段はある。だが、それは相手が悪であるなら。
もし、善寄りであるのなら、と女性は思考に走る。そしてそこから導いたのは――

(もし私の眼鏡にかなうなら、この男をDOTAに引き入れましょう)

「――[ピーーー]。造作もなく、慈悲も無く、[ピーーー]。DOTA部隊長代理・桜井鈴霞とDOTAの正義の名の下に」
216 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力2011/09/14(水) 01:43:20.28 ID:xSseBr9SO
>>213
/すいません、書いたレスを間違えて消してしまいました……時間もアレですし、一度凍結して明日辺りに再開する、という事にしていただけないでしょうか……
217 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/14(水) 01:44:07.51 ID:1XOFAY+io
>>216
/了解っす。始めるときに雑談で呼びかけてもらえると助かります
218 :【白雪物語】七人の小人を呼ぶ程度の能力2011/09/14(水) 01:45:26.89 ID:xSseBr9SO
>>217
/申し訳ありません。明日の22時以降になるかと。
219 :【隠密爆楓】煙幕を作る能力@Wiki[sage]:2011/09/14(水) 01:47:05.99 ID:1XOFAY+io
>>218
/自分も22時まで用事があるので……。では一旦絡みおつでした
220 :【迦具土命】[sage]:2011/09/14(水) 02:00:22.92 ID:TLBhcW2Ro
>>214
「……なんだい、アタシがどこで何を言おうがアタシの勝手だろう?」
「それとも何かい、アンタも甘っちょろい正義を語るクチかい」

【淡く黄葉した月を眺めていた女は、砂利の音に気を害したのか首を僅かに引き男へと目を遣った】
【眇めた双眸は男の刺青を映し、次いで睨みあうように目線を眉間へと向ける】

「はんっ、生憎とそういった青臭い考えは大っ嫌いでね」
「なんならそこいらで盛ってるお猿共諸共焼いてやろうか?」

【そう言い、険し目付きで周囲の物陰を見渡すと担いだ筒を揺らして見せ】
【男へと向き合うよう身を捻らせ、後ろ手にジッパーを開くと中より得物の先が顔を覗かす】
221 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 02:05:00.03 ID:HcbWfG250
>>215

【相手が敵意に近いほどの強い警戒心を抱いているというのに、男は相変わらずぼけーっと突っ立ったまま時折右手の肉まんを口に運ぶだけ】
【まさに全身隙だらけで、警戒などは少しも見えない。余程己の強さに自信があるのか、それともただの大馬鹿者か】

「ふーん。 悪い子、かぁ。 ならしょうがない……の、かな? ちょっと分からないや」

【女の悪い子、という単語に少し首を傾げ困ったように呟く】
【相手の言葉を受け入れているかのようで、その実意味をよく理解していないようだった】
【そもそも善とか悪とか言う価値観が、この男の中には全く存在しないのが原因なのだろう。幼子のように真っさらな心を持つこの男】
【まさに背中の翼とは対照的に、どんな色にも染まっていない限り無く透明に近い白色の心である。今は、まだ】

「俺? …………うーん、どうなんだろう。 ねえ、君は俺を見てどう思う?」

【肉まんを食べるのをやめ真剣に考え込む。相手が武器を構えるのを見ても少しも動揺していない】
【これは別にふざけているのではなく、相手の問いかけに対して全くもって判断が付かないからだ】
【自分が悪い人間かなど一度も考えたことが無い。そもそも何をすれば悪い人間なのかが分からない】
【いくら考えても分からず、仕方がないので少し困ったような表情で女に対し逆に問いかけた】
222 :【紅龍焔将】龍を内包する灼炎遣い[sage]:2011/09/14(水) 02:08:45.84 ID:xKdo4/0fo
>>220

「気に障ったンなら、謝るがよ……」

片手をポケットから出して、煙草を手に取り煙を吐いた。
相手の睨む様な目線に、眉間にシワを寄せて内心舌打ちする。

相も変わらず自分の目付きは悪いみたいだな―――と、自嘲気味に。


「そうかい、俺は青臭い正義嫌いじゃねぇけどよ?」

「まぁ、何を呟こうがアンタの勝手だ。何をしようがアンタの勝手だ。俺は別に何も言わん」


煙草を地面に落として、靴の踵で踏みつぶして―――また、両手をジーンズのポケットへ突っ込んで。


「唯、マジでやるなら”燃”やしてやるよ……面倒くせぇが、我慢強い人間じゃないからな、俺は」


獲物を見せる相手。それを見て”やれやれ”と呟き、溜息混じりに言葉を夜風に乗せ相手へ届ける。
紛れもなく、彼は”青臭い正義”を掲げる青年。とは言っても、口で言う正義ではなく実行する正義ではあるが。

故に、目の前の彼女が真に辺りを焼き払うというなら―――……彼もまた、彼女を焼き尽くすと宣言した。 
223 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 02:10:18.37 ID:5uPiQYza0
>>221
/すいません、眠気がやばいのでここで凍結をお願いします
多分今日は19時ごろには居ますので
224 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 02:20:34.39 ID:HcbWfG250
>>223
/了解です
/続きは19時以降ということで
/では一旦乙でした
225 :【迦具土命】[sage]:2011/09/14(水) 02:39:17.24 ID:TLBhcW2Ro
>>222
「……」
「……ククっ、クフフ―――あっはっはっはっは!!」

【宣戦布告と取れる発言を口にする男に対し、突如として顔を伏せ小刻みに肩を揺らしたかと思うと】
【男が口上を終えるや否や、左手で腹を抱え右手で口元を覆うも、腹より溢れ喉より零れた声が笑いとなり響く】

「くっ、くふふふ……、いや悪いね笑ったりして」
「でもね、悪いのはアンタだよ。そんな真面目な顔されたら可笑しいのなんの」

【目尻に涙を浮かべ、なおもクツクツと小さく笑い。左の人差し指で涙を掬う女】
【前屈み気味の姿勢から上目遣いに顔を見遣るが、すぐに目を逸らし口を押さえ込む】

「―――いやー、笑った笑った」
「まさか冗談を真に受けるとは思わなくってさ。悪かったね」

【一頻り堪えたものを吐き出した彼女は、肩にかけた帯を手繰り筒を支えに男へと向き直り】
【空いた右手を顔の前に寄越すと、平手を縦に構えて簡単な謝罪の仕草を行った】

226 :【紅龍焔将】龍を内包する灼炎遣い[sage]:2011/09/14(水) 02:46:39.44 ID:xKdo4/0fo
>>225

「…………………そうかい」

やっちまった、と言わんばかりにしかめっ面。
どうにも真面目に受け取ってしまう―――そういう性質なのだから。


「元から、こういう顔だ……ったく、どいつもこいつも……」


出来る事ならもう少し感情豊かな顔の作りが良かったと一人ごちる。
基本的に仏頂面を崩さない(崩せない)ので、彼はいつでもシリアスに見られがちだ。

とはいっても、先程の口上は至って”真面目”である。だから、まぁ―――少し気恥ずかしいだけ。


「冗談を言えるってのは、良いもンだな」


俺には無理だ、とジーンズの後ろポケットから煙草を一箱を取り出し、一本口に咥えて。
ジッポで点火しつつ、しかめっ面の顔のまま煙を燻らせる。怒っている様に見えるが、そんな事はありません。
227 :【迦具土命】[sage]:2011/09/14(水) 03:13:27.40 ID:TLBhcW2Ro
>>226
「だから悪かったってば、こんだけ謝ってんだからちったぁ許しておくれよ」
「それともなにかい、それが地の顔、だなんて言わないよね」

【相も変わらずしかめっ面気味の男を見て、筒の頭に両手を乗せそこに顎を預け仰ぎ見ると】
【なにやら不服そうに、やや不機嫌そうな声色で煽るを入れ様子を窺う】

「言わないでおくれよ? アタシこれでも笑いの沸点低いんだからさ」
「身元不明の女、公園にて笑みを浮かべ死す。 なーんてことになるのは御免だからね」

【そう念を押し、男へと身を乗り出し詰め寄ると、柔らかな声とは裏腹に】

「―――フリじゃぁないからな、わかってるね?」

【男の耳元へと口を寄せ、眇めた瞳に月光を灯し、紅く鋭い眼光と共に地鳴りのようにドスの効いた声で囁く】
228 :【迦具土命】 ちょっと手直し[sage]:2011/09/14(水) 03:16:46.09 ID:TLBhcW2Ro
>>226
「だから悪かったってば、こんだけ謝ってんだからちったぁ許しておくれよ」
「それともなにかい、それが地の顔、だなんて言わないよね」

【相も変わらずしかめっ面気味の男を見て、筒の頭に両手を乗せそこに顎を預け仰ぎ見ると】
【なにやら不服そうに、やや不機嫌そうな声色で煽りを入れ様子を窺う】

「言わないでおくれよ? アタシこれでも笑いの沸点低いんだからさ」
「身元不明の女、公園にて笑みを浮かべ死す。 なーんてことになるのは御免だからね」

【そう念を押し、男へと身を乗り出し詰め寄ると、男の耳元へと口を寄せ】

「―――フリじゃぁないからな、わかってるね?」

【柔らかな声とは裏腹に、眇めた瞳に月光を灯し、紅く鋭い眼光と共に地鳴りのようにドスの効いた声でそう囁く】
229 :【紅龍焔将】龍を内包する灼炎遣い[sage]:2011/09/14(水) 03:21:50.03 ID:xKdo4/0fo
>>227

「……………あのな、別に怒ってるわけじゃねぇよ」

”地の顔”だなんて言わないで、と言われても――困ったもんだ。
相も変わらぬしかめっ面を浮かべながら、腕を組み、煙草を咥えながら。

不服そうな相手の顔を見つめながらも、やはり睨む様な目付き。
こればっかりはどうしようもないから、見逃してやってほしい―――のだが。


「…………地で悪いかよ、これでも苦労してンだ」


振りじゃない、と言われても。如何に身を乗り出し、詰め寄られても、ドスの効いた声で囁かれても。
こればっかりは変わらぬ事実。彼は生粋の”勘違いされやすい顔”なのだ――同時に、嘘は苦手だ。

耳元で囁かれ、少し不快だったのか一歩下がり―――煙草を片手に取り、紫煙を空へ吐き出し。


「まぁ、笑い死にしないようにな……俺は、そろそろ行くからよ」


相手が自分の言葉で笑っていようが、いまいが。あまり興味が無いといった素振りで踵を返し公園を立ち去る。
実のところはとても気になっているし、気にしている。彼の背中は少し、落ち込んだ様な背中だった――気がする。


/お疲れ様っす!ちと早いですが眠気がもうなんかアレなんで申し訳ないッ!有難う御座いましたッ!
230 :【迦具土命】[sage]:2011/09/14(水) 03:41:45.43 ID:TLBhcW2Ro
>>229
「あらら、そいつぁ難儀なことで」
「表情筋が足りてないんじゃないのかい? ちったぁ笑わないと福の神さんだって逃げちまうよ」

【昇る紫煙を煙たげに払い、不愉快そうに見遣る男を憐れんだように見返し】
【流石に笑い飽きたのか、喉元まで登ったものを飲み込むと】

「心配ありがとさん。アンタもポリ公に目ぇつけられないように気をつけなよ?」
「そんじゃまた、さよーなら」

【過ぎ往く男の背へと一瞥し、すっかり静まり返った公園を同じく後にした】

/ありがとうございました。アナタみたいに返すのが早くなるよう精進します……
/なにはともあれ。お疲れ様でした! おやすみなさい!
231 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 06:04:29.56 ID:9OCreSMW0
>>161
/一応返させていただきます

>>157

……

【ヒーローの長い変身を待つ怪人の気持ちになりつつ】
【大人しく変身を待つ紳士】
【ときめきの白眉さん以外は変身中に攻撃したらいけないのである、これ常識】

……隙あり

【それはそうなのだが、変身後に攻撃してはいけない事はない】
【というわけで、orzになっている少女の頭に対して】
【ボクシングで鍛え上げられた右拳を、ゲンコツの様にして振り下ろす】
【内心モモレンジャーの相手が誰か気になっているのだが関係ない】
232 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ2011/09/14(水) 07:32:58.09 ID:JssljFsIO
>>190
お役に立てたなら、何より

【少女は突然背を向けてふらふらと歩き出してしまったが男は嫌な顔ひとつしない】
【逆にお礼を言われたことで少しテンションがあがっていた】

じゃあねぇ〜

【男からはよく見えなかったが、黒い塊がうようよと這って行くのだけは確認できた】
【おそらくペットなのだろうと考え、軽く手を振って男もその場を後にした】


/絡み乙ありでしたっ!
233 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 16:17:14.52 ID:5uPiQYza0
>>221

戦闘態勢に入ったとき特有の身を裂くような鋭い敵意、あるいは殺気みたいなものを
肌で感じていないのか、男は弛緩しきっている。曰く、不可解。
訝しく思いながら、穂先を男に向け続ける女。警戒は怠らない。目つきは鋭い。体勢も戦闘のそれ。

「当たり前でしてよ。悪い子は力なき市民や清く正しく生きている人々に害を及ぼす存在故。
 ソレを野放しにしていたのでは皆悪い子に成って秩序も何も消え去り、すべてが滅茶苦茶になりましてよ」

幼子のような雰囲気を醸し出している男を見て思う――何にも染まっていないと。
これは好機。この男をDOTAの正義で染めてしまおう。悪に堕ちるのであれば[ピーーー]のもひと手間だから。
しかも相手は見るからに能力者。間違ってもただの人間ではあるまい。
だから男の問いに対する答えには、正義に染め上げんとする意思が纏わりついていた。

「貴方をどう思うか、ですって?無論何にも染まっていない、まるで赤子のような人
 何をしでかすか解らない。そして無知のように見える。それは、危険な事ですわ
 あなたは自分が純粋無垢で無知で在ることを自覚していないのですか?」
234 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 16:25:54.69 ID:Xf8CrN+ao
【満月が昇る十五夜、リアルでは当に過ぎているとか言わない】
【山中のとある秘湯は、真円を描く月光を浴びるには相応しい】
【静かな風が周囲の木々があえて空を狭くしているおかげでさらに美しく感じるだろう】
【しかし過酷な岩肌の山道が続いているため一般人は存在することができない秘境だ】

……やっとついた。

【そんな場所に一人の黒い着物を着た女性が一人でやってきた】
【艶やかな紫陽花色の長髪をし、凛とした目つきは非常に美しい】
【そして布がこすれる音と共に女性は白い肌をさらしていき】
【ゆっくりとその秘湯に入っていくのであった……】
235 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 17:21:22.25 ID:HcbWfG250
>>233

【女が正義を熱く語るのを、ふんふんと頷きながら真面目に聞いている】
【普通の人ならかなり極端な思想だと判断するかもしれないが、男がこういった話を聞くのはこれが初めての事なので特に何も感じない】
【ただ、へーそうなんだ、と感心するのみ】

「じゃあ、その悪い子が皆良い子になればいいんじゃないかな。そうすれば君が殺さなくても済むんじゃない?」

【相手の極論に対し、自分はあっさりと正論で返す。5歳児でも考えつくような単純で、甘っちょろい発想。でも理想としては決して間違いではない】
【好き嫌いの無いこの男にしては珍しく、殺すという行為をやんわりと否定する。それも当然、痛いのは嫌いなのだ。それを見るのも、感じるのも】
【そして真剣な話をしながらも、肉まんを食べるのは忘れない】

「……俺がジュンスイムクでムチ? どういう事?」

【キョトンとした表情。自覚がある云々の話ではなくそれ以前の問題。学校に行っていないため難しい言葉はあまり知らないのだ】
【むちってこれ? とか言いながら肉まんを振る動作をしてみせる。どうやら『無知』ではなく『鞭』のことを言っているらしい】
236 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 17:37:28.63 ID:5uPiQYza0
>>235

「そうなるのが一番だけれども、そうならないから私は手を汚している…
 皆が良い子に成ればいいというのは甘い考えで現実的ではないけれど。
 だけど私はあなたが言ったような戯言を戯言では終わらせない」

方や緊迫、方や弛緩。この状況で女は表情を崩し、薄いながらも柔和な笑みを浮かべた。
男の発言から敵意は無いと見て。男の甘い発想と肉まんを食すという行為から幼子のようだと想起して。
先ほどの険しい表情からすれば、薄いながらも柔和な笑みは落差を感じさせるかもしれない。

「何にも染まって無くて、何も物事を知らないと言う事ですわ
 だから、いろんな意味で危うい。だから、放置できない」

DOTA寄りの過激な正義に染めることも出来れば、暴虐の限りを尽くす悪にも出来る。
だが女は前者であり、男が後者になることを許しはしない。
237 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 18:17:22.19 ID:HcbWfG250
>>236

【女が優しい笑顔になるのにつられ、思わず自分も微笑みを浮かべる】
【やはり怖い顔よりも笑顔の方がずっと良い。男は世界中の人間が笑顔になればいいな、と割と本気で考えている稀有な人種のひとりであった】
【ただ、そのためにどうすればいいのかは見当もつかないが】

「んー、あれだね。 『渡る世間は鬼ばかり』 ってやつだね」

【テレビか何かで耳にした言葉を得意げに言ってみる。使い方は説明されなかったが恐らくこれで合っている筈だ、と当たりを付けて】
【そんな話をしている内に右手の肉まんはすっかり無くなっていた】

「ふーん。なんか大変そうだなぁ……。 あ。そうだ、肉まん食べる?」

【整えられた髪を乱さぬよう注意しながらポリポリと頭を掻く】
【相手の言い回しが難しすぎて少し混乱して来たのか、考えるのを放棄したようだ。この男と普通に会話するには思考レベルを小学生程度にまで落とす必要があるらしい】

【そして何の脈絡もない突然の提案。ビニール袋をごそごそ漁り、新たな肉まんを取り出して女に差し出す】
238 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 18:22:33.62 ID:HcbWfG250
/すいません、ちょっと飯食ってきます
239 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 18:52:06.91 ID:Xf8CrN+ao
>>234
(まだいますよっと)
240 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 18:52:40.90 ID:5uPiQYza0
>>237

女はいつの間にか笑っていたようで、男もそれにつられて笑っていた。
こういうのも悪くないと内心で、思う。
頭の中では、如何に正義に染めるかで案を張り巡らしていた。

「――…まぁ、そんなものですわね。この世の中には鬼がいっぱい居る
 間違っても必要とされてなどいないのに。そして私たちも鬼にならなきゃいけない」

渡る世間は鬼ばかり――実にうまい言い方だ。
確かにこの世には鬼がはびこっている。しかもそれらを一掃するすべはなく。
ひたすらに鬼が暴れては鬼を斬りに行くと言ったイタチごっこしか出来ない現状。

不意に話の腰を折るかのような提案が女を呆れさせる。思わず目を見開いてしまった。
数秒の沈黙の後、思わず笑いながら

「…ふふっ、何の脈絡もないのですね。いいでしょう、その肉まんいただきましょう」

差し出された肉まんを右手で掴み、「失礼」と言いながら口に運ぶ。
見た限り毒を入れるような人種でも無い。そして無知なフリをしているようにも見えない。
それらの根拠から女は警戒することなく、上品に肉まんを口にした。

「ところで、あなたは笑顔がお好きでして?」

先ほどのリアクションから、正義に染め上げるきっかけを掴んだ。だからこその、言葉。
そこに、笑顔はなく。そこに、悪意も無く。ただただ、正義であると言わんばかりの真面目な眦(まなじり)があった。
241 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 18:54:10.12 ID:dAaZSrW+o
>>231
//こちらもお返しいたしますっ!

【少女は気付かなかった】
【しかし、たとえ相手がどんなにボクシングで鍛えていようとも】
【ボクシングに倒れこんだ相手の後頭部に拳を打ち付けることは無い】
【明確なルール違反であり、失格となるためだ】
【つまり、紳士の打ち下ろしは普段の紳士の拳よりも格段に威力が落ちていると言って良いだろう】
【何しろ 『ボクシングに慣れて』 しまっているのだから】


【が】

【それでも】


  ───ゴツッ  「……きゅう……」


【虚弱………っ あまりに虚弱………っ 】

【その黄色いスーツは何の為に着ているのか………っ!!】
【昏倒……っ! 情けない声を上げて昏倒……っ!!】
【変身は解け、元のジャージとスパッツの少女の姿に戻ると地面に or2 と】
【地面に顔面を接地して気絶しているのだ。 こりゃあかんわ とつい関西弁になってしまうレベルにダメダメである】
242 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 18:59:23.14 ID:9OCreSMW0
>>241

……ま、お仕置きはこのへんで良いかな

【気絶してしまった少女の方に目をやると】
【くすりと少しだけ笑った】
【そして、少女の顔を持ち上げて軽くぺしぺしと叩く】

おーい、起きてー
起きないと路地裏に放置するよー

【起きなくても、ちゃんとベンチに寝かせるとかそういう事をするのだろうが】
【こう言う事を言ったら飛び起きないかなと思って囁く】
243 :【第四秩序】制限付きエネルギー変換。[sage saga]:2011/09/14(水) 19:04:20.46 ID:eSf0fLgeo

「これで、101位」「存外易いもの、なんでしょうか……」

鉄道の高架線、その真下。
独り呟き、漏らすのは橙色の光を背景に、だらりと両の腕を垂らし、佇む少女の姿。

その手の指先には、金属特有の光沢を放つ、小さな何か。
その足の爪先には、全身に熱傷と凍傷を負い、地に伏す男。
まだ息はあるのか、血濡れの胴は収縮を繰り返していた。


「……とはいえ、過信は禁物、まだまだ……ッ!」

短く、蒼い髪の焼けた光の中で掻き分け、足元の男を瞥する。
指の腹で抓まれた何かが血溜まりの中に滑り落ちて、小さな金属音を奏でた。


/雑談から死合いまで、何でも
244 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 19:09:05.05 ID:dAaZSrW+o
>>242

「………………」

【ペシペシと頭を叩かれても……】
【返事が無いただのしかb】

 「………ヒグッ……」

【地面に突っ伏したまま嗚咽を漏らす】
【情けないにも程があるが、まぁセイギノヒーローがあれじゃあ泣きたくもなるだろう】
【少なくともぼかぁー無理だね】


「………ぼうや゛だぁぁぁぁ……」

【訳:もうやだー】
【色々と涙腺とかが決壊してしまった結果、地面に突っ伏したまま動き出す様子も無い】
【見る人が見れば、紳士が泣かせたようにも見える。 実際、少女の中ではそうだ】
245 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 19:13:35.47 ID:9OCreSMW0
>>244

あ.....ぁ

【泣かせてしまった、それも間違いなく自分が】
【ぐらついた、自分という物の根本が】
【セイギノヒーローは勝たせてナンボ、悪人さんがタコ殴りにして泣かせたら駄目なのである】

ご.....ごめんね??

【とはいえ、紳士がどうこう出来るかは分からないが】
【頭をなでてなだめようとする】
【殴って泣かせた紳士がしたところで何の意味もないのかもしれないが】
246 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 19:21:33.47 ID:dAaZSrW+o
>>245

【嗚咽】
【激しい吐息】
【地面を着実に濡らしていく】
【その輝く金髪が土に塗れようとも知ったことかとばかりに動かぬ。 山か】


「……うええぇええん!」
「………ボグぼうおうぢがえ゛る゛ぅうぅ〜〜」

【若干、幼児退行している気もするが、花も恥らう(笑)の少女のためにも口を噤(つぐ)もう】
【動き出す様子は無いににも拘らず少女は頭を撫でられながら更に泣き声を大きくし】
【訳:ボクもうお家かえる〜】
【的な事を言っている】
【多分、セイギノヒーローに変身したにも拘らず慰められたのが心にグサリなのだろう】
247 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 19:28:14.38 ID:9OCreSMW0
>>246

お、落ちついてね??
私が悪かったからね??

【頭をなでて落ちつけようとしたのだが】
【結局持った激しく泣かれてしまう紳士】
【だが、出来そうな事がそれ以外に見つからなかったので結局頭はなで続けたまま】

ね、もうちょっとこうしておくから
泣きやんで、ね?

【少女からすれば実に身勝手と言わざるを得ないであろう】
【だとしても、紳士はこのまま返してしまうのは駄目だと勝手に考えて】
【その場にとどまり続ける】
248 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 19:34:43.72 ID:dAaZSrW+o
>>247

「  ヒグッ……………ばがぁ゛……」

【一応、紳士の行動も意味を成してきた】
【大泣きであった少女の声は小さな嗚咽へと変わっていく】
【尤も、紳士の提案に対し最早殆ど残っていない最後の気力でバカと言う】
【言ってしまえば テメェが泣かせたんだろうが というわけであるが】
【少女の気力とかライフとかはもう零よ! なのであって】
【弱弱しい罵倒にもなっていない言葉になってしまったようである】


【そして、しばらく】
【……………………   ……………………… ……………】


「……ヒック……スンッスンッ……」
「…………………」

【漸く顔を上げた少女は泣き腫らした眼で紳士をぼやーっと見ている】
【一寸ばかし放心状態ということだろう】
249 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 19:39:58.79 ID:9OCreSMW0
>>248

私は馬鹿だよ?

【先生、認めるっていかがなものなんでしょうか】
【が、実際問題自覚もあるし誰が見ても馬鹿なのである】
【あくまで性格面で、頭は普通なのだが】

ほら、泣きやんだね??

【にっこりと笑うその笑顔は】
【先ほどと少しも変わらない物のはずが、どこか安心感を与えるもので】
【まぁ、この笑顔の後に地獄の体験をした少女にしたら苦痛かもしれないが】
250 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 19:44:44.68 ID:dAaZSrW+o
>>249

【少女は紳士の笑顔を前にして漸く放心状態から開放された】
【と言っても泣き跡が消えるわけではなく】
【はれぼったい目の奥にある何かに若干の光が灯る】

【数秒、その瞳を紳士の視線に合わせていたが】
【フンッと言うと不貞腐れた顔で紳士から顔を背けそっぽを向いてしまう】
【頬に空気が少しばかり溜り】
【少女が若干怒っている事を伺えなくも無い】


「……………おに……」


【少女が小さな声で発した小さな棘についてもそのことが伺える】
251 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 19:49:27.48 ID:9OCreSMW0
>>250

鬼でも馬鹿でもなんでもいいよ
だって私が悪いんだもん

【そう言いつつも、ポケットをがさごそとあさり】
【適当にハンカチを取り出す】

顔でも洗っておいで
グシャグシャでびしょびしょだよ?

【例え少女が棘を持とうとも】
【紳士は笑顔のままで、少女にハンカチを差し出す】
252 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 19:54:30.83 ID:dAaZSrW+o
>>251

【紳士の提案に対して仕方無しにコクリと首を縦に振る】
【緩慢な動作で、紳士からハンケチを受け取ると】
【公園のトイレへと向かっていく】
【その道中】

「………おにぃ〜」

【と、首だけ振り返らせてもう一度鬼呼ばわり】
【決して、お兄ィとか言っているわけではない。 うん】


【そして、トイレに入ったかと思うとじゃばばばと水が勢い良く蛇口より流れ出ていく音】
【ついで、バシャバシャと水が跳ねる音が数回して】
【水が止まる】

【トイレから出てきた少女は若干サッパリした表情で紳士の下へと近づいていく】
【このまま逃げ出すという選択肢は無かったのだろうか】
253 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 19:58:22.04 ID:9OCreSMW0
>>252

あーはいはい鬼でございます

【なんか偉く脱力させる声だなと思いつつ】
【ふぅ、と一息ついた】

おかえり、スッキリした?

【紳士からすれば、このまま逃走されてもおかしくないかなと思ったのだが】
【少女はそのまま帰ってきた、天然なのだろうか】
【が、そんな事を言って折角戻ってきたのを逃げられたら困るので口には出さなかった】
254 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 20:04:16.08 ID:dAaZSrW+o
>>253

【とぼとぼと紳士に向かって歩いていく】
【この期に及んで何の注意深さもなく紳士に近づいていくのは】
【平和な時代に生まれた証拠(?)なのだろう】


「 うん……これ、ありがとう」


【腫れもかなり引いたぱっちりとした両の眼で紳士を見ながら】
【濡れたハンカチを紳士に返そうとする。 洗濯して返す……とかいう選択肢は無かった】
【ある意味、世間知らずとも取れる言動である】
【返すとき、若干俯いてモジモジしていたのは】
【ある程度冷静になったとき、先ほどまでかなり情けない姿を紳士に見られていた】
【という、花も恥らう(大爆)乙女の恥じらいなのであろう】
255 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 20:08:04.02 ID:9OCreSMW0
>>254

ん、どうも

【ハンカチは普通に受け取った】
【別に自分の家で洗濯してもいいだろう、此方側に非があった事なのだし】

そのさ....さっきはごめんね??

【一呼吸ついた後】
【紳士にしては珍しく真面目な顔で謝罪した】
256 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 20:13:47.91 ID:dAaZSrW+o
>>255

【紳士が謝ると少女は途端に顔を曇らせる】
【うっと言葉に詰まった上、先ほどの情景を思い出して又しても泣きそうになっている】
【もはや、トラウマと言っても過言ではないほどに】
【先ほどの寸劇は少女の心に突き刺さったようであり、その傷を穿り返されるのは痛い】


「……もうその話は止めてよ……」
「終わったことだし、何より其れ以上はボクの心がブレイクダウンしちゃうから……」

【大きく溜息を吐く】
【大きな瞳がゆらゆらと挙動不審に揺れる】
【あまり、言うと泣いてしまう事は傍目にも定かである】
257 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 20:15:35.65 ID:Xf8CrN+ao
>>239
(まだいます、二度目)
258 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 20:17:15.27 ID:9OCreSMW0
>>256

ごめん......

【そう言われてしまうと切り返しようもない】
【非がこっちに有るうえに、謝る事も出来ないとなると】
【一体どうすればいいものか】

そうだ、いい事思いついた
私が何か一つお願いを聞いてあげるよ

【謝罪は出来ない、ならば行動で示せばいい】
【ごく簡単な思考回路はすぐさまそれに辿り着き、言葉を紡ぎ出した】
259 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 20:24:34.46 ID:HcbWfG250
>>240

【相手が自分を過剰な正義の色に染めようとしているとは露知らず、呑気に佇んでいる黒翼白スーツの男】
【それにしてもこの店の肉まんはやっぱり美味い。最近はこればかり食べている気がする】

「でしょ? テレビでも同じようなこと言ってたし」

【どうやら使い方はあっていたようだ。相手の同意を得られて一安心】
【ちなみにこの男、職業は自宅警備員、所謂ニートである。色々あって現在は街外れの一軒家で一人悠々自適な生活を送っているのだ】
【そのせいであまりにも暇過ぎて、テレビを見るか散歩に行くくらいしかすることが無いのである】

「ん、どうぞー。 ここのやつね、結構美味しいんだよ」

【相手が上品に食べるのを見ながら、手に持った袋を掲げて自慢げに言い放つ。まるで河原で珍しい石を拾い親に見せに行く子供のように】
【そうして自らも最後の一つを取り出しまた一口かぶりつく】

【そうしていると、女はさっきまでとがらりと雰囲気を変えて質問をしてきた】

「うん、好きだよ。 君は?」

【しかし男の態度は少しも変わらない、躊躇うことなく至って素直に返事する】
【ついでに相手にも同じ質問を返す】



/お待たせしました
260 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ[sage]:2011/09/14(水) 20:31:55.55 ID:BRudBKwIO
>>234
/レス遅れ気味になりますが、よいですか…?
261 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 20:35:17.10 ID:Xf8CrN+ao
>>260
(いいですよ)
262 :【乙女を櫛る冱てる穂先】@wiki[sage]:2011/09/14(水) 20:43:34.88 ID:kaaoib/Po
人通りも大分少なくなってきた街中で、橙に近い光を落とすガス灯の下に一人の少年が座り込んでいた
煉瓦敷きの道路に直接腰を下ろし、背をガス灯に押し付けたまま何やら疲労困憊と云った様子
ニット帽を被った以外は目立つことの無い北欧系の少年は、ぼーっとした視線を夜空に向けるばかりであった

「月が…丸いです」

満月に程近い銀色の月を眺めながら、ぽつりと呟く
月明かりに照らされる――今宵はただそれだけで満足でいられるようで…しかしそれと同時に

「今日は何処で眠りましょうかねぇ…」

寝床を探す必要性もあった
時折傍を通る通行人の眼差しが向けられるこんな所で寝るわけにもいかず
足を投げ出して両手を突き、のんびりと考えるのであった
263 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 20:44:20.66 ID:dAaZSrW+o
>>258

【一瞬、硬直する少女】
【先ほど紳士がしていた質問=何をされたい】
【が、頭の片隅をよぎるが頭を振ってソレを弾き飛ばす】
【はっきり言って、挙動不審】

【しかし、即座に気を取り直すと】
【あっ、そうだっ! とばかりに手をポンと打ち】
【漸くその顔に微笑を浮かべて紳士に要求する】


「じゃあ! カレーを奢って!」


【まぁ、予想はついたであろう】
【食い逃げをするほどに大好きなカレーを奢ってもらえば機嫌など一発で遥か斜め上に】
【うきうきと擬態語が弾け飛びそうなほどに期待する目つきで紳士を見ている】
264 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 20:47:06.98 ID:9OCreSMW0
>>263

カレー.....ほんっと好きだね

【少しだけ呆れた様なため息をつくが】
【まぁ別にいいかなと思い】
【少女と共に歩いて行く】
【そこから先はキンクリか否か】
【どちらでも選べる事である】
265 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ2011/09/14(水) 20:47:21.98 ID:BRudBKwIO
>>261
【ほとんど人の訪れることの無い山奥の秘湯、そこにいかにも怪しい人間がやって来た】
【頭には五芒星の描かれたバンダナを口と鼻には迷彩柄のマスクを着用して、目以外の顔を隠している、E:杖の男だ】

―――……!?

【先客が居たことに驚いてか男は青い瞳を見開いた】
【そしてささっ、と素早く木の影に隠れ――そっと様子を伺う】

【しかし焦っていたためか藪のこすれるガサガサという音が鳴り、女にもそれが聞こえるかもしれない】

/では…よろしくお願いします!
266 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 20:49:58.60 ID:5uPiQYza0
>>259

「…ふぅ。マスメディアの言う事が正しいとは限りません。
 もしマスメディアを鵜呑みにするならば、きっと痛い目に遭う事は避けられなくてよ」

尤も、鬼ばかりというのは正しいですけれど と付け加え、肉まんを食す。
肉まんと言うのはあまり食べたことが無いから美味しいと思えた。
思わず肉まんを口に運ぶ速度が速くなってしまうが、それは誤差の範囲。

「そう…それは良かった。私もそれが大好きでしてよ。
 そして私はそれを護るために日夜心身を削っているのです」

「もし…その笑顔を汚し、あまつさえ壊す「悪い子」が居るとすればあなたはどうお思いになりますか?」

「もし、その笑顔を汚し、壊す者が総じて「悪い子」だとしたら…ああ私は許せませんわね
 あなたがどう思うかは存じませんが」

これは、本音。無色に染色を施す本音。これに嘘偽りは一つも無い。
267 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 20:53:15.29 ID:dAaZSrW+o
>>264

「カレーが嫌いなキレンジャーは居ないんだよっ!!」

【どんな理論だ】
【キレンジャー⇒カレーが好き】
【そんな、記号が成り立ってしまっているのだ、少女の中ではな】
【紳士の横をスキップにも近い歩き方で歩いていく】
【先ほどまでの、悲しみの表情は何処へ行ったのやら………】

【さて】

//キンクリしましょうか。
//時間が有るのならもう少し続けるのも良いですが……
268 :【窺知欺く幽幻の陽炎】[sage]:2011/09/14(水) 20:54:29.47 ID:9OCreSMW0
>>267
/それではキンクリという事で
/引きのばしてしまいましたが絡み乙でした!
269 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/14(水) 20:54:40.63 ID:3yJe6IgAO
>>262
おい

【ぬ、と横から少年と月を隔てるように普通の顔が出てきた】
【普通の青年だった】
【黒髪、髪を普通に伸ばし普通にTシャツとジーンズを着ている】
【…と特に特徴のない「地味」丸出しな格好の青年である】
【右手にはコンビニの袋】
【買い物帰りらしい】

…宿、探してるのか?
そっちがよけりゃうち来るか?
270 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/14(水) 20:56:28.89 ID:twwQ7dR2o
>>183
【ただ、言葉が、想いが、願いが、紡がれた声は男性の鼓膜を揺さぶり、気持ちを抱き締め、蒼い眸は微かに動揺が走り】
【女性の鴉色の髪に指を通す彼の手は自然にその動きを止めて、男性の心は動揺の檻に閉じ込められ一瞬の空白に時は止まる】

【────────────されど、君の涙よ 穢れ無きその粒は優しい魔法。】

【溢れ出す感情は綺麗な粒となり、男性の服に溶け込み、肌を通り抜け、純粋な乙女の想いは彼の心の奥の奥に触れ】
【女性の瞳から零れ落ち頬に流れ伝う想いは男性の心を撫でる……撫でて、凍りつきし彼の時間が進み始めて、紡がれる】

「エ、す……スキッて────拙者は、そんな事ヲ言わレル様な……そ、それに」
「ココの言葉ダッテ、そんなにウマク無いし。…………拙者ダッテ貴方に惹かれルのデスが」

【揺れる言葉、平穏な海に嵐が訪れる様に跳ね上がる心拍数は男性の頬を赤く染めて女性を抱く彼の手は女性の着物を掴む】
【迷子の子供は心を覆い始める未知数に怯える。正面より放たれた想いは人が存在しなかった彼の世界には異質の様に衝撃で】
【彼は瞳を閉じる】【それはただ怖いから】【彼は世界を閉ざす】【己を構成する何かが壊れてしまいそうだから】

【────その姿はまるで魔法により終わりの無い眠りについた王子のようで】
【────どこかに彼の魔法を解く努力家で泣き虫の王女はいないのだろうか】

「拙者なんかで……いいのでスカ?」


271 :【黄力旋風】イエローでレンジャーな感じ @wiki[sage]:2011/09/14(水) 20:57:28.68 ID:dAaZSrW+o
>>268
//ALL RIGHT!
//了解です! ありがとう御座いました! 乙津でした!
272 :【乙女を櫛る冱てる穂先】@wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:00:15.96 ID:kaaoib/Po
>>269

「わっ、え…―――キャウン」

突然誰かの顔が目に入ったことに驚き、頭を大きく上へ傾けてしまった
その結果、後頭部をガス灯に――ゴチン、である
情けない悲鳴を上げながら目を回し、手で頭を押さえながらようやく冷静になると

「うち? うちってどこですか…?」

相手を見上げる格好のまま問い掛けるのであった
警戒心と云う物も無く、ただ興味津々といった調子で相手の様子を眺める
273 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/14(水) 21:05:16.77 ID:3yJe6IgAO
>>272
…何やってんだよ
コブになるぞ

【ガス灯に頭をぶつける少年に呆れを存分に含んだ目を向け】

俺はイチ
【アカデミー】のシーカーズ寮寮長をやらされてる者だ
うちってのは【アカデミー】のシーカーズ寮
知ってるか?アカデミー
見たところ旅人みたいだが
274 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 21:08:05.95 ID:Xf8CrN+ao
>>265
【女は着物すべて脱ぎつつもキチンとたたんで岩陰に配置する】
【その際二本のレイピアらしきものを確認出来るだろう。金属のかち合う音が聞こえる】
【そしてサラシを外せば押さえつけられていた豊満な乳房が弾ける様に揺れた】
【ちなみに下のほうは着物を脱ぐと同時に外したのだろう。あえて描写を割愛する】
【ゆっくりと体を湯気が立つ世界に沈めていき……ほんのり桃色に染まった頬で空を見ていた】

シノ、今日はこれないって言うなら早く言ってよね……
あの子の行方は理想郷だって言うけど入れそうもないし……

【口にしたのは恋人の名前だろうか愚痴るように顔を湯で洗おうとした】
【その時であった。草木がゆれ第二者が存在することに気づいたのは】

……まずいわね。誰か雇えば……

【女は氷の属性を持つ能力者。この熱気高い場所では何も出来ないのだ】
【湯気に身を隠して様子を伺うであろう】
275 :【乙女を櫛る冱てる穂先】@wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:13:10.09 ID:kaaoib/Po
>>273
幸いにもニット帽を被っていた為に頭の痛みは直ぐに引いたようだが、尚も手で押さえたまま
呆れる様な相手の目から逃げる様に、視線を横に逸らした
変な所で強がっているのか、己のミスを自覚したくないのか

「イチさんですか。アカデミー…うーん、知りませんね」

悩むように首を傾げてから、やはり心当たりは無いようで
小さく首を横に振りながら申し訳なさそうな表情を浮かべた

「はい、僕は旅人です。名前はアルヴィット・カルヤライネンと云います」

地面に突いていた両手に力を込めながら腰を上げ、ズボンの汚れを払うと簡潔に自己紹介

「世界中を旅するのが目標で、今はこの街にしばらく滞在している感じですね」
276 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/14(水) 21:20:01.64 ID:3yJe6IgAO
>>275
だろうな、【アカデミー】はここらじゃ有名な観光地でもある
旅人じゃ知らなくて当たり前だわな

【くしゃ、と自分の髪をかき】

(…長い名前だな、かろうじてファーストネームだけ覚えられたぜ)

カルヤライネンな
ふーん…それで、どうするんだ?
もし来るっていうんなら今日は俺の部屋に泊まってもらわなきゃならないが、明日以降は一部屋やるよ
277 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:20:21.28 ID:dAaZSrW+o
バス停
古今東西バス停とはバスが停まり人が待つ場所である。
つまり………

「………だぁぁ……何にもして無いけど疲れた…」

休むための場所ではない。
大通りから一本入った通りには殆ど人が通らない。
大通りの賑やかさは耳に入っても賑やかな場面を此処で目に納める事は出来ない。

其処に男が居た。
薄っすらと通りに射し込む光と、十五夜を幾つか過ぎた月の光。
ソレを悉(ことごと)く反射する鏡と同じ色をした頭髪をした男。
眠そうにその両の眼を閉じたり開いたり……
息と共に吐き出すようにして吐かれた台詞はTHEダメ人間。


「───誰か屋敷まで連れてってくれねぇもんかなぁ……」

動く気は毛頭無いのが明らか。
もしも、誰かがこの男の姿を見れば、あまりにどっかりとバス停に備え付けられたベンチに腰掛けているため
このバス停の住人!?と思ってしまうかもしれない。 いや、ないか。

//つ……使い回しとか……言わないのッ!!
//一応、何でも募集です。
278 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 21:21:54.53 ID:HcbWfG250
>>266

【人気の少ない場所で肉まんを食しながら正義について語り合う異様な姿の男女】
【他人が見れば思わず目を疑うような光景だろうが、当の本人たちは至って真面目である】

「なるほど。 今度から気を付けるようにするよ」

【相手の忠告を素直に聞き入れる。痛いのはやっぱり嫌だし】
【相手が肉まんを気に入ってくれたようで何よりだ。手早く胃に収めていく女を尻目に、自分はマイペースにのんびり齧っている】

「そっか。 君は 『縁の下の力こぶ』 なんだね」

【おしい、非常におしい。せっかく相手を褒めたのに些細な間違いの所為で台無しである】
【しかしこの男は本当にふざけている訳でも悪気がある訳でもないのである。信じてほしい】

「うーん、俺の周りで笑顔の人って、滅多にいないんだよね……でももし、そういう人がいてくれるならずっと見ていたいかな」

「そしてそれが見れなくなるのは、やっぱり悲しい事だと思うよ」

【答えになっているようで、なっていない答え。なぜこうも食い違うのか】
【それはこの男が人を本気で憎んだことが一度も無いため、女の言う 「許せない」 という感情が根本的に理解できないからだ】
【だから嫌なことがあっても 「悲しい」 という結果にしかならないのである。闘争本能の欠如、とでもいうのだろうか】
279 :【乙女を櫛る冱てる穂先】@wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:26:49.71 ID:kaaoib/Po
>>276
「うーん、そうですね…お部屋を頂けるのは有難いですが…」

少しばかり悩むような仕草を見せる少年
こんな都合のいい話なのに、一体なぜ悩んでいるのかと云うと

「アカデミーに、サウナってありますか?」

ぶっちゃけ生活に支障の無い様な事が気になっていたらしい
親からの仕送りを基に適当な野宿を繰り返してきた少年だが、サウナに入る事だけは欠かした事が無かった
ついでに言うと毎日プリンを食べるのも欠かしていないが、それはさて置き

「まあ、無くてもいいんですけどねっ」

じゃあ何故聞いたのだろうか――そんな突っ込みを入れられてもおかしくない、いや入れるべきだろう
280 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ[sage]:2011/09/14(水) 21:28:07.97 ID:XVOu7ENbo
>>274
【数秒の間、静寂が訪れた】
【―――男は木陰から出て来て服を脱ぎ始める】

…木のせい、だよね…?

【どうやら湯気で女の姿を見失ったらしい】
【先程の影は幽霊か幻覚だと思ったのだった…アホだ】

よっ…と

【男は意外と直ぐに脱衣を済ませ、湯船に入ろうとする】
【少し怖いのか湯船の傍に杖を置いておいた】

【因みに、顔の防具は外していない】
281 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/14(水) 21:31:43.19 ID:3yJe6IgAO
>>279
サウナ?
大浴場にあるぞ、確か

【あんのかい】

無くてもいいのかよ、何で聞いたんだよ
…つーか、いきなり話しかけてきた赤の他人をそんな簡単に信用していいのかよ?
俺の見た目はこれこの通り普通の一般人だが何考えてるかわかったもんじゃないぜ?

【少なくとも自分で言うことではないだろう】
【ぐしゃぐしゃと自分の髪をかき混ぜている】
282 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/14(水) 21:32:34.60 ID:WBKCxlEeo

【ちりん、ちりん】
【鈴の音が鳴り響く、森】

【少し拓けた場所、川の畔で手頃な大きさの岩に腰掛け、空を見上げる少女が一人】

………

【口元に笑みを浮かべながら、月を眺めている】
【ゆらゆら、麦穂色の尾を揺らしながら】

【ずず、とお茶を啜る】
【幻想的な光景は、中々に和風な物だ】

/人待っ
283 :【乙女を櫛る冱てる穂先】@wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:38:52.49 ID:kaaoib/Po
>>281
「あるんですかっ!? やった」

相手の返事を聞いた瞬間に目を輝かせ、感極まったというような表情
いや、何故サウナ一つにそこまで喜べるのだろうか――まあ、そういう性格なのだろう

「気になっただけです。信用ですか…? うーん」

相手が髪をかき混ぜるのを見ながら、またも思案顔
そして何かいい回答を思い付いたのか、満面の笑みを浮かべ

「イチさんは悪い人に見えませんし、いざとなったらDOTAの方を呼びますからっ。
 実は隊長さんと知り合いですからね、正義の味方らしいですよっ」

自信満々と云った調子で言ってのける
知り合いだからと云ってそう簡単に呼べるわけでもないのに、どこからその自信が出て来るのか
284 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 21:39:18.54 ID:Xf8CrN+ao
>>280
【女の視力は高い。剣士であるから故か】
【女の姿を隠すくらいには濃い霧ではあるが……】
【その状態からでも音は聞こえるし、男が何をしているのかのも把握できた】

ぶ!!

【この如何にも冷徹な感じのする女性が噴出したのは、いきなり男の裸体が入り込んできたからである】
【ある程度のしぐさからわかるように、この女性は高貴の生まれである】
【兄弟とも父親ともあまり入浴したことはなく、今まで裸体というものを肉眼で認識したのは】
【恋人だけゆえに、他人、それも見知らぬ相手の裸体は刺激が強すぎる】
【まさか警戒らしき警戒もなく入ってくるとは思えなかった所為か正直次の行動に困っている】
【これなら石でも投げておいたほうがまだましだったか。後悔は後に立たない】
【女は岩陰に隠れつつ、湯にもぐり目をつぶって湯船から上がろうとした】

【沈む音は風でかき消し、湯を隠す煙は女の姿を確認させない】
【そしてゆっくりと男の付近をやりすごそうとしたのだが】
285 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 21:41:30.85 ID:5uPiQYza0
>>278

「その言葉は間違ってますわ。それを言うなら『縁の下の力持ち』でしょうに」

肩を竦め、呆れたような身振りを取る女。
その後の男の言葉によって更に別の感情が付加される。

(何…この違和感は。なんだか食い違ってる。まるで、幼子)

それでも、あきらめない。はいそうですか で終わる女ではない。
だが、どこかで見切りをつけるのかもしれない。それは今ではないが。

「それは悲しい事なのよ。もし、貴方の身の回りで悲しい事が起きたら悲しむでしょう?
 そして悲しむのはあなただけでなくその当事者の関係者もそう。
 私だったらこんなの嫌でしてよ。もしあなたが周りの人間を、そして自身を悲しい目に合わせたくないと願うのなら――」

「――正義の刃としてDOTAに入らないかしら?あなたは、そうあるべき
 悲しい事を悲しいと言える、その心なくして正義は成り立たない」

自分勝手。なぜここまでむきになるのだろうか。
答えは相手が幼子のようだったから。それによって善にも悪にも染まり得るから。
この問いにNoと答えたとしても別段何をする訳でも無い。
286 :【永舞悪魔】@wiki [sage saga]:2011/09/14(水) 21:43:13.38 ID:UeMm8goz0
>>277
/まだいますか?
287 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:43:46.62 ID:dAaZSrW+o
>>286
//あえて言おう! いますん!
288 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/14(水) 21:46:31.20 ID:3yJe6IgAO
>>283
…【DOTA】かよ、ヤバいセイギノミカタと知り合いになってるなお前
…やれやれ

(めんどくさい奴に声かけちまったか?)
(…まぁ、いいか。なるようになるさ)

【少しだけ顔を歪める】
【【DOTA】の名前は知っていた、悪を殺すセイギノミカタだと】
【下手な真似はできない…が、そもそも「下手な真似」をする気もないためすぐに気にするのを止める】

…んじゃ、ま、来るか?
俺はどっちでもいいが
289 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ[sage]:2011/09/14(水) 21:49:13.64 ID:XVOu7ENbo
>>284
―――僕は君を幸せにするまで、君を逃がさない…!

【湯船に肩まで浸かった男が、女が湯から出ようとするタイミングで声を出した】
【なんと厨二チックな台詞を練習し始めたのだ】

【しかもその後にフフッ…と笑だしたのだ】
【もしかしなくても変人である】


/飯落ちです…
290 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 21:51:31.57 ID:Xf8CrN+ao
>>289
(今からですか?)
291 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/14(水) 21:51:37.62 ID:6nyw2TTvo
>>282
「ふっ……はっ」
河原を歩く女。
視線の先には拳ほどもない小石。
この女はその石を蹴りつつあるいているのだが、
誰もが幼少時の記憶にある、適当な小石を蹴り転がして帰路へ着く「暇潰しのアレ」では無く、それより幾分か彼女の物はエクストリームだった。

エクストリーム (Extreme) は、「極限」「極度」「過激」などといった意味をもつ英語。
―――Wikipediaから抜粋。

まずつま先で一つ。
己の身体を飛び越えて後方へ飛んで行った小石を振り返って逆の脚で一つ。
また頭上を越えた小石を追って一歩踏み出し元の脚で一つ。
女は小刻みに息を吐きリズムを整えながら小石をまるでお手玉のようにポン、ポンと跳ねさせていた。脚だけで。
小石をボールに見立ててリフティングとでも言えばいいのだろう、女は気分よく続けていたのだがふとした拍子に、
「あっ、」
コツン。と強く蹴り込んでしまい、石は遠く手も足も届かない川の中へ。
落胆の声に続き溜め息を吐いた女は石から目線を離し、
「あ、」
向かい側の少女に気が付いた。
292 :【鋼鉄巨人】 @wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:51:42.51 ID:lSkdkyF20
ぬっ、負けたかぁ……、むぅ
もーこんな時間、何事もほどほど、か

【ーーー珍しく機械装甲を纏わない素っぴんラウラ、む●る、と達筆に書かれた】
【Tシャツにシンプルなショートジーンズと上半身の妙なデザインが無ければ、普通の女の子か】
【健康的な褐色肌に映える白髪、その髪の隙間を縫う指が軽く頭を掻く、辺りは飛び交う電子音】
【独特の雰囲気、ゲーセン、謎のロボゲーにガチャガチャと操作盤を夢中に動かすも】
【画面にはGAMEOVERの文字、ワンコインで五面位は越して居る為】
【下手でも無いがズバ抜けて上手い訳でも無い】

はー……ずっと画面見てて、目がショボショボするなぁ、ボクってば瞬きしたっけ

【台から立ち気分転換に背伸びをして眼を擦る、暫し他のゲーマーのプレイとか一瞥し】
【数分一巡した後、ラウラは店を出る】
【すれば街中の、人気の無い位置で両手両足にーーー機械の部品を緻密に創製して行き】
【両手両足に少し太めの円柱型鋼鉄殻製の駆動籠手と脚甲を纏う】
【装甲から空圧噴射式のJETを展開させ】

目指すはスーpぬぐぅぁ!?

ぅぉぅ……

【いざ飛翔!と思いきや、店の看板に頭を突っ込み、しばし単瘤を押さえ悶える
293 :【暗感炎黒】@wiki [sage saga]:2011/09/14(水) 21:51:53.59 ID:UeMm8goz0
>>287
/ではっ!

【赤い長髪を持った『美』少女は適当にぶらついていた。そろそろ面会かなーとか思いながら】
【するととあるバス停にどっしり構えて動こうとしない男がいた。その姿、まさに『不動』!!】
【不動、なんて彼女の大嫌いな単語だが、その男を見ているとこう思わざるを得なかった】

(このバス停の住人!?)

【と】
【そう思われてしまったのが運の尽き。赤い人はズンズンバス停の住人(仮)に近づいていく】

「何してんすか?」

【まるで少し前から友達だったかのような馴れ馴れしさで赤い人は男に話しかけた】
【ちなみに赤い人の左腕はダイヤモンドの義手が嵌められている。キラキラ光って半端ではなく目立っていた】
【そしてよく見れば赤い人の右足も義手でできていた】
294 :【乙女を櫛る冱てる穂先】@wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:52:47.89 ID:kaaoib/Po
>>288
「ヤバい…んですか?」

少年自身はよく知らないらしく、相手の言葉に首を傾げてしまう
それでもやはりよく解らない為に思考を打ち切り

「では、この街にいる間、よろしくお願いしますっ!」

丁寧にお辞儀をして、同意を示す
何時までここ等辺に滞在するのかは決めていなかったが
滞在期間の長さによらず、その間でも安全な住処を得られるならそれに越したことは無かった

相手が案内の為に歩き出せば、大人しくそれに付いていくだろう
295 :【反塁打写】@wiki E:魔球火氷風[saga]:2011/09/14(水) 21:57:31.88 ID:3yJe6IgAO
>>294
ん…まぁ気にするようなことじゃないさ
ようは悪人じゃなけりゃいいんだ、俺は悪人じゃないからな

【肩をすくめあっさり流す】

んじゃ、行くか
ちょっと歩くからな

【先に断りを入れて歩きだした】

/次からアカデミースレに書き込みしまする
296 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/14(水) 21:58:27.38 ID:dAaZSrW+o
>>293

ギラリと真っ赤に光る瞳を声を掛けてきた少女に向ける。
顔を横に向けるのも億劫そうにゆったりとした運動。
下から上まで少女の姿をしっかりと視認した後で男は


「……見りゃ分かるだろ?」

 「───何にもしてねぇ」 「おっと、呼吸してるとか言うなよ?」

顔を元の位置に戻す。
どうやら、その位置が男の顔の位置としてはベストだと男が認識したためであろう。
それでも少女の質問に対しては、虚空を見詰めながらゆったりとした声で答える。
冗談のように言葉を紡いだ跡で、ククッと喉の奥で少し笑い声を上げた。


「で? そーいうあンたは?」
 「俺に惚れたとかじゃあないだろうが、バス待ちか?」

真顔で冗談を場外ホームラン級の強さでかっ飛ばしながら男は少女に問う。
先ほど少女が問うてきた質問そのままの形で。
297 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/14(水) 22:00:24.56 ID:WBKCxlEeo
>>291

「ポチャン」

……?

【月に見入っていた中、水が跳ねる音がした】
【一度そちらを向き、飛んできた方向を辿ると、女が居た】

こんばんは

【にこ、と微笑み、挨拶をする】
【猫を被ったような素の態度とは別の、丁寧な物】
【見た目通りの少女のように、可憐な微笑だ】
298 :【乙女を櫛る冱てる穂先】@wiki[sage]:2011/09/14(水) 22:01:42.19 ID:kaaoib/Po
>>295
「ふぅん」

目の前の青年が悪人で無いとは信用していた為に、特に気にすることは無く
ただ小さく頷くばかりであった

「はい、わかりました…っと」

歩き出す相手に付いて行こうとし、ふと夜空を見上げる
そして右手を高く突きだすと―――指の先に一羽の燕が舞い降りてきた
水でできた透明感のある燕を手にしたまま、少年もまた相手を追って歩き出す

/了解ですん
299 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ[sage]:2011/09/14(水) 22:02:02.38 ID:XVOu7ENbo
>>290
/今戻りました
/何か問題があったら、ごめんなさい…
300 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/14(水) 22:06:40.50 ID:6nyw2TTvo
>>297
「こんばんは」
挨拶を交わすと川に近づいていく。
女の割りに背が高い……170cmはあるだろう。
白い髪と、白い肌を持った長身の女性も対岸で微笑んでいた。

「月は、好きかい?」
301 :【暗感炎黒】@wiki [sage saga]:2011/09/14(水) 22:10:28.51 ID:UeMm8goz0
>>296
「いやあ、怖い怖い」

【同じく真っ赤な瞳で相手を見つめ返す】
【なんと相手はなにもしていないようだった。暇人だね】

「言いませんよそんな屁理屈わ!」

【何故か向きになって言う。もしかしたら言おうとしていたのかもしれない】
【そらから赤い人は相手の姿をテキトーに見てみる】
【……うん。赤い人はそして視線を相手の顔に戻すのだった】

「ダイヤですか?ダイヤは〜……」
「…惚れませんよ!第一ダイヤにはご主人様という人がいてですね……」

【これまたむきになって否定し始めた】
【ちなみに赤い人はレズなので、惚れることはない。多分何があっても惚れることはない】

「バス待ちでもありませんよ。ダイヤはあなたがこのバス停の住人かと思ってきたんですけど」
「もしかしてこのバス停を守っている守護者とかですか?」

【冗談を真剣な顔で言う。本人は至って真剣、本気のマジで言っているのだ】
302 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 22:13:50.82 ID:Xf8CrN+ao
>>289
【女の作戦は成功した。素潜りにはあまり自信がなかったが】
【これしかないといわんばかりに気合と根性で湯の中をくぐっていく】
【そしてなんとか男には悟らない。結構離れた位置から湯から脱出した】
【あとは煙にまぎれてレイピアと着物を取り戻すだけである】
【そして足音を立てずに男の背面近くまで移動する】
【瞬歩もお手の物。女はしめしめといわんばかりに岩陰に移動しようとした】
【と、そのときである。男がいきなりポエマーとなったのは】
【ちなみにポエマーとはいわゆる和製英語であり正しくはポエットである】

やはり気づいていたのね、でもあなたが消えることが私にとっての幸せである。

【女は男の背中を蹴り湯船に沈めようと、足を上げた】
【このとき後方を向けばいろいろ見えちゃいけないものが見えた状態で】
【とび蹴りを受けるであろう。ある意味至高である】
303 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/14(水) 22:14:01.29 ID:WBKCxlEeo
>>300

ええ、風情が有って――私は凄く好きですね

【口元に手をやり、屈託無く笑う】

こうしていると、なんというか……
どんな事を考えていても全部どうでもよくなっちゃいます

【上品な笑顔を浮かべる少女は人外だ】
【月明かりが反射し、狐の耳と尾を分かるだろう】
304 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 22:20:50.82 ID:HcbWfG250
>>285

「そうそう、 『縁の下の力持ち』 だったね」

【ミスを指摘され恥ずかしそうに笑う。透明な、色素が抜け落ちた優しい微笑み】
【どんな感情をぶつけられたとしても、彼は決して怒らない。ある意味仏のような人間】

「…………」

【女はこの男を幼子のように思っているらしいが、それは少し違う】
【たとえ子供でも、いや力を持たない子供だからこそ本気の殺意を抱くこともある】
【それを抱かない、否、決して抱けない男は、また慈悲の心を持つ仏でも菩薩でもない】
【只々、見つめるのみ。天上におはす神々と同じくこの世界の傍観者でしかない、悲しむべき存在なのである】

「うん、俺だって嫌だよ。周りの人間が悲しむのはすごく嫌だ。 でもね……」

【一瞬言葉を躊躇い、しかしすぐいつもの笑顔に戻りその言葉を迷いなく言い切る】




「――――俺の周りにいてくれる人って、滅多にいないんだよ」




【背中に翼。この見た目の所為で、誰も近寄ってこない。何処に行っても避けられる。そもそもこうして外を出歩けるようになったのだってごく最近の事】
【それまでは物心ついたときからずうっと塀の中。普通の病院とは違う、いわゆる隔離病棟で出歩くことも出来ず独り過ごしてきた】
【全てはこの翼のせい。この男は天使でも人外でもないただの病人。世界でも珍しい肉体の一部が変化する病気の罹患者である】
【人一倍無知なのも、どこか常識に欠けるのもそのためだ】
【だがしかし、だからこそ】


「うん。 別に良いよ、入っても。 で、それって何するところなの?」

【彼は迷わない。この長過ぎる時間を独りだらだらと生きるくらいなら、この女の話に乗ってみるのも一興】
【要は暇つぶしだ、この男に正義など似合わない、だって親の金で怠惰な生活をしているだけの只のニートなのだから】
305 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/14(水) 22:21:23.70 ID:dAaZSrW+o
>>301

少女の方向を向く事無く
夜空に輝く星の輝きを鏡で少女の照射しながら


「わかんねぇぜぇ?」
「何せ、猫を電子レンジに入れちゃあならねぇっつう但し書きがねぇだけで」
「訴えられる世の中だからなぁ?」

ハッと思いっきり鼻で笑うと
肩をすくめ、一切ペースを上げる事無くゆっくりと話し続ける。
若干、口元が歪んでいるのは少女の反応が中々に面白かった所以だろう。


「冗談だ、冗談」
「俺の好みとしては〜……あぁ、まぁ色々と足りないわな」

すげぇ失礼だ。 此れ以上なく失礼だ。 バス停の住人の癖に。
少女の方へ顔を向けると、チラッと胸の辺りを見て、その後に、チラッと腰周りを見て、最後にチラッと頭の一番上辺りを見る。
まぁ、何が言いたいのかは視線から分かるだろう。


「んん? 俺がバス停の守護神……?」
「プッ……あぁ、そうだそうだ。 俺がバス停の守護神様だー」
「なのでー 色々とお賽銭とかをお供えしないと今後バスに轢かれる可能性が当社比30%アップになるぞー」

少女の途方も無い質問に、一瞬唖然とした男。
しかし、即座に面白い事を思いついたとでも言わんばかりに、さらさらと言葉を紡ぐ。
尤も、かなり棒読みではあるが。
306 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 22:22:19.38 ID:Xf8CrN+ao
>>299
(あ、自分もちょっとごはんたべてました)
307 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/14(水) 22:23:39.75 ID:6nyw2TTvo
>>303
「僕もだよ。
 と、言っても普段見てるのが月ばかりだからなんだけどね……」
クク。と喉を鳴らして笑う女はやはり白い。
月の明かりで髪は白金の様に煌めきを帯ていた。
視線を下げ、月の映った川を眺める瞳は紅い。
恐らく、というか確実にこの女はアルビノである。

「フフ、解るよ。
 だけどね、そう言う訳にも、行かないんだろう……ッ!」
両腕を高く上げると同時にしゃがみ込む。
その腕を振り切ると高く飛び、女は川を越えた。
308 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ2011/09/14(水) 22:26:49.61 ID:XVOu7ENbo
>>302
【なんという無駄知識。中の人がひとつ賢くなった瞬間である】
【女の声に振り向きえっ?というマヌケな声を放ち―――蹴りをモロに食らってしまった】

―――ガフッ

【振り向いてから蹴られる瞬間何かをしっかりと見てしまっていた】
【なんだか複雑な表情を目だけで作りながら湯船の中に沈む】

………ブクブク

【意識はあったが、顔を出すか出さないか少々悩んでいた】
【何せこの女の「望み」は「自分が消えること」なのだ】
【どうやったらすぐさま、それも女に不愉快感を与えることなく消えることができるか考えているのであった】
309 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/14(水) 22:30:48.77 ID:WBKCxlEeo
>>307

特にこの時期の月はまた味がありますからねぇ……

【相手の言葉に首肯する】
【何かズレてるような気がしなくもない返答だが】

おおー……

【ぱちぱち、と両手を叩く】
【自分も岩から飛び降りた】
【ザリ、と川辺特有の砂利と石の混じった音がする】

綺麗な髪ですね、憧れます

【跳んだ時に風に揺られ、月光を反射した、特有の躍動感のある姿を見て素直に褒めた】
【言いながら、相手の方に近寄っていく。会話に調度良い距離を探すためだ】
310 :【暗感炎黒】@wiki [sage saga]:2011/09/14(水) 22:33:52.07 ID:UeMm8goz0
>>305
「はあ…そんなことで訴えるとかその人余程バカだったんですね。そんなの言われなくてもわかりますし」
「きっと昔からクラス浮いてたりしてたんですよ。痛い子だったんですね」
「まず電子レンジで猫を乾かそうっていう発想がダイヤとかの凡人とは悪い意味で一線を画してますし」

【このジョークは有名で赤い人も一応知っていた】
【そして自分なりの意見を冗談交じりに述べるのだった】

「しっつれいな!バカ!見てんじゃないよ!きゃー!視姦されたー!」
「つーかあなたどんだけ巨乳が好きなんですか!?あ、それとも貧乳好きですか」

【叫んで、突然普通に話し出す赤い人。全くもって読めない奴である】
【ちなみに赤い人はC〜Dカップの間くらいである】

「そして腰と頭を見たのはなんですか!?いや、腰はまだしも頭見たのはなんなんですか!?」

【腰を見たのはきっと『安産型か…』みたいなことだろう。いやくびれを見たのかもしれないが】


「わー、バス停の守護神様だー」
「じゃあお供え物です。お納めくださいな」

【そうして渡したのはお饅頭だ。結構高いやつである】
【但し、消費期限をとっくに過ぎている】
311 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/14(水) 22:39:04.61 ID:Xf8CrN+ao
>>308
【これで外国人と話すこと無駄にならないね!!】
【女の股座にはやはり同じ髪の色をしたあれがあるのだろう】
【だが深くは描写しなかった。なぜならここは全年齢だからね!!】

……ありがたく思うのだな。私の入浴を邪魔してこの程度で済むことを。

【女はいつの間にか着物を着ていた。本来着付けに時間がかかるものであろうが】
【おそらく厨二補正というものであろう。こわいこわい】

……では、さらば。あなたは近いうちにDOTAに狙われるでしょうね。

【女は霧と共に消えていく。異常発生していたきりは女の仕業であったのだろうか?】


(すみません、こんなロールになってしまって。乙でした!!)
312 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/14(水) 22:39:15.96 ID:6nyw2TTvo
>>309
「あ、」
跳ぶ最中、女は目にした。
不自然な水の流れを作る石。先程、誤って落としたそれだった。


「そうだね……秋の風に吹かれながら見る月も良い」
僅かな相違。それもいい。
むしろ更に違の幅を広げて返す。

「フフッ、ありがとう」
岩を降りた少女に、近寄りつつもう一度微笑む。
左手に付けた真紅のグローブで髪をかき上げ、
「褒めるところでは無いよ。ただの生まれつきだ。
 僕だって言うなら、キミのその耳と尻尾。可愛らしい」
その後、少女の頭の上を指さした。
313 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 22:43:37.56 ID:5uPiQYza0
>>304

何もないからこそ寒く、怖く聞こえるその言葉は確かに女を身構えさせる。
善でも無ければ悪でも無い。ただ「なんでもない」のである。
女は未だに男の事は赤子と思っているが、「なんでもない」という事はうっすらと理解した。

けれど、表情は驚きに反してニヤリと笑う。
めったにいないならば、その例外として私が成ってやろうではないかと言わんばかりに。

「簡単に言えば法に反した能力者を取り締まる所。
 理念は”悪を淘汰する”の一点で手段方法は一切規定されていないわ。
 もちろん私も悪を為せば、当然の如くに裁かれる。」

簡潔に言えばこんなものである。ジェイルと似たようなものだが殺害も辞さない点で異なる。
そしてその裁量は隊員ごとに異なる。邪見即正で動くものも居れば、死よりも辛い処遇を与えるものもいるから。

「さぁついてきなさいな。手続きはDOTAのビルにて行うのだから
 もし、ついていけないと思うのなら勝手に抜けなさい。去る者は追わない主義なので
 先刻、貴方は滅多にいないと言ったわね。安心なさい。私がその例外になってあげますから」

それは一片の曇りのない自信から。それを物語るかのように目つきは鋭く、力強い。
直後、女は男に背を向け、ついてくるように促した。

/次DOTAスレ行きますか?
314 :【簟に坐す摂理の炯眼】 - Salire Cascata -@能力は授与スレ[sage]:2011/09/14(水) 22:45:15.63 ID:XVOu7ENbo
>>311
ぶはぁ!!

【女が霧と共に完全に姿を消してから、男が起き上がった】
【厨二補正って、こわい。】

――…ショボーン

【どうやら女を怒らせてしまったようだ】
【意気消沈する男】

【蹴り飛ばされた背中がズキズキするがそれすらも気にできず、ふらふらと湯から上がり、服を着てその場を後にした】


/いえいえ…此方こそなかなか上手く絡みにいけず…
/絡み乙ありでした!
315 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/14(水) 22:47:25.06 ID:dAaZSrW+o
>>310

「で? あンたは何故猫を電子レンジでチンしてはいけないと思っているんだ?」
「ソレが分からん場合、温めるという行為で猫を乾かすというのはありえないことじゃあ無いだろ?」
「言うなれば、トンカツを食った事が無い奴にトンカツは美味いと言う様なもんだ」

 諭すように、少女の言葉に反論を付け加える。
 もっとも、当然のことだ。 の一言で終わってしまうだろうが。
 しかし、ありえない話ではないことも確かである

「あンたを見るのにあンたの許可を貰う必要は無いと思うんだが?」
「因みに! 乳はでかい方がいい。 こりゃ、人間の根源的な真理だよ」
「貧しいのが好きな奴はアレだな。 どっかおかしいんだわ」

 人を見るのに人の許可が居る。
 なんだか、当然の様な気もしないでもないが、周りに自分という存在を垂れ流しているのは自分
 つまり、流れる川に浮いている葉っぱに流れるなと言っているようなものだ(?)
 なお、言っておくがこの男とナカノヒトの間の共通点は無い。 絶対にだ「。

「ふっ……なんでもねぇよ」
「ソレがわからん程度では………………………まっ、足りんわな」

 遠い目をして鼻で笑った。
 そして、ニヤニヤと笑いながら、頭を見ている。失礼とかそーいうレベルじゃねぇ!!

「─────此れ、腐ってねぇか?」

 と、言っているが既に口の中に放り込んだ上、飲み込んだあとである。
 時既にお寿司。
 そして、怪訝な顔をして少女を見る。
316 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/14(水) 22:48:17.28 ID:WBKCxlEeo
>>312

お茶にお団子があれば言うことなしですねっ♪

【風情を嗜むのもいいが、やはり楽しむにも色々な方法がある】
【その中でも少女はお茶をしながらの月見が好きなのだろう】
【確かに、理想的ではある】

いえいえ、綺麗ですもん!

【もう一度褒める】
【羨望の眼差しを浴びせて】

えへ、自慢のしっぽなんですよ?
手触りにも自信があります。そのへんの安物なんかよりずっといいですよ?

【触ってみます?と尾を前に】
【自称するだけあってその感触は極上と言えるだろう】
【ボリューミィなそれを抱いて寝たらいい夢が見られそうな、そんな手触り】
317 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 22:55:04.22 ID:HcbWfG250
>>270

【彼が自分の髪を撫でる手を止めるのを感じ、濡れた瞳で男の顔を見つめる】
【目の前の男性は、まるで時間を何処かに置いてきたかのように固い表情をしていた。初めて見るその顔に自分の心がざわりと揺らめく】
【――――これは、狼狽か。いい歳した大人の男性が年甲斐もなく動揺しているというのか】
【涙で視界がぼやけていても、その事だけは、何故かはっきりと手に取るように理解できた】

「…………、グスッ」

【――――やはり迷惑、だろうか。こんな、全然女らしくない自分に好意を寄せられて彼は物凄く迷惑しているのだろうか】

【そう考えるだけで心に亀裂が走る音が聞こえる】
【もし、拒否されたら。その瞬間に彼女の心は砂で出来た城よりも脆く崩れ落ちるだろう】

「……え?」

【惹かれるのですが――――、なんだ。その先はなんなのだ】
【さらに、不安が増したところに道着の袖を掴まれて、傷付いた獣のように全身にびくっと震えが走る】
【しかし相手はその先の答えを口にせず、外界から己を隔絶した。 呆然。これは、自分の顔など見たくないという事なのか】
【カタカタ、と手が震える。 もう、自分はダメかもしれないな。 何処かでそんな声が聞こえた】
【しかし、相手もなぜか怯えた表情のまま固まっている。その事への疑問と不信感のみで女は何とか踏みとどまっていた】

【そして聞こえてくる、天啓とも思える希望の光。狂いかけの心と頭にそれがじんわりと染み込んだ】
【永遠とも思える長い長い一瞬の後、女は迷うことなく行動を開始する】


「――――、んっ」


【ちゅ。】
【そうっと優しく唇を重ねる。初めてのキス】
【だって、怖くて声が出なかったから。こうしないと自分が、彼が壊れてしまいそうだったから】
【うん、これを拒否されたら、全て諦めよう。もうなにもかも捨ててしまおう】
【自らの全ての想いを唇に注ぎ込みながら、女は恍惚と目を閉じ刹那の悦楽に浸っていた……】




【――――貴方でなければ、私は駄目なんです――――】



318 :【暗感炎黒】@wiki [sage saga]:2011/09/14(水) 22:57:48.89 ID:UeMm8goz0
>>315
「ふっ…よくぞ聞いてくれましたね…」
「実はダイヤ、電子レンジで小鳥を焼いたことがあるんですよ!勿論死にました!」
「いやー…美味い具合に焼き鳥になるかなーって思ったんですけどね…ただ苦しんで死んだだけでした…」

【なにやってんですか】
【小鳥がとてつもなく可哀想である。ただ焼かれてもがき苦しんで死んだ。可哀想である】

「許可が必要なんですよ?ご存じないんですか?あなたグラビア雑誌盗んじゃう人ですか…」
「でもご主人様は胸なんてあっても邪魔なだけだって言ってましたよ」

【胸は程よい大きさが一番いい!】
【ちなみにご主人様はEカップあったのをサラシで抑えつけていたとか】

「ムキー!!なんなんですか!?頭に何が!?」

【男の意味の分からなさに憤慨する赤い人。沸点低すぎである】

「へ?」

【恐る恐る饅頭の入っていた袋を見る赤い人】

「あ、いやいや。だ、だだ、大丈夫ですよ!へーきへーき!」
「プラシーボ効果って知ってますよね!大丈夫だと思えば大丈夫なんです!」

【否定した後、速攻で肯定するという謎の行動を見せてくれました】
319 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/14(水) 22:59:01.22 ID:6nyw2TTvo
>>316
「成程、キミは風情を嗜む好きなようだね。
 フフ……キミと月見をするのも楽しそうだ」
少女の隣に立ち、月を見上げる。

「褒めたって、なにも良い事はないよ?」
困った様な仕草を見せるも、その表情は楽しそうで、
伸ばした人差し指で頬を軽く掻いた。

「それは良さそうだ。勿論触れさせてもらうよ」
更に一歩近づき、差し出された尾に身体全体を使って大胆に飛び付いた。
320 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/14(水) 23:04:02.09 ID:WBKCxlEeo
>>319

ええ、今度は緑茶――玉露がいいかな、それと羊羹かお団子を持って……

【よだれをたらさんばかりに目を輝かせる】
【花より団子という言葉がある意味ぴったりだ】
【無論、それはそれこれはこれと月も愉しむのだろうが】

良いものは良いんですから、誇るべきですよ?

【にこにこと笑う】
【此方も楽しそうに】

ええ、どう――ひゃ!?

【大胆に飛びついたのに少しびっくりし、奇声を上げたが】
【一歩下がったりすることはなかった】
【尾の芯が分からないほど厚いそれを相手に合わせてゆっくりと揺らす】
321 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/14(水) 23:10:59.40 ID:6nyw2TTvo
>>320
「僕はお茶や和菓子……というか和全体に余り詳しくないんだ。キミから色々学びたいな、詳しそうだし」
楽しそうだ。と呟いて、顔を緩ませる。

「ク、ク。そうだね。
 美しいキミから言われるなら少しぐらい誇ってもよさそうだよ」
もう一度髪を撫で上げ、満足そうな表情をする。

「む、むぅ……いいね」
圧倒的なまでの睡眠マニアである彼女抱きつきつつ思想にふけっていた。
この尻尾は気持ちいい。とか、最近手に入れた犬の抱き枕よりも寝心地がよさそうだ。とか。
おまけにこの揺れる感覚がさらなる安眠を誘いそうで、
「も、もしよかったらこんど一緒に……寝てくれないかな?」
いったいなにをいっているんだおまえは。
322 :【変態界主】震えるぞ(ry @wiki[sage]:2011/09/14(水) 23:12:58.87 ID:dAaZSrW+o
>>318

「ほぉ?………可哀想な事をする奴だったんだな。 あンた」
「まぁ一寸ばかり焼きが足りなかったんだろうよ」
「ずーっと電子レンジでチンし続ければいずれは焼けただろうに……」

 そーいう問題か?
 感心するように少女の顔を見据える男。
 実際に出てきた言葉は感心と言うよりも感想?
 更に続いて何故かちゃんと調理で来ていない事に駄目だしをする。
 何がしたいのか、さっぱりである。

「ふっ……グラビア雑誌はな?」
「それに金を出していいというレベルの奴等が集まっているわけよ」
「こんな場末のバス停で立ち止まっている、とある少女とは訳が違うのだよ。訳が」

「……そいつぁー男の浪漫っつう奴が分かってねぇな」
 「身体的に女性として勝っているものの方が良いのは当たり前だろ?」

 なんだか、お前のレベルで許可が必要だとか金が取れるとかおもってんじゃねぇぞと
 そんな声が、聞こえてきそうである。
 にやけた顔からは余り本気で言っていないことは確かだろう。
 そして、ご主人様とやらの意見に真っ向から対立。 乳の大きさは生物としての優秀さを表すとかそんな感じ

「──────────髪の毛」

 足りなくは無いだろう。 多分。 さりとて、この言葉は本気ではない。
 クスクスと小さく笑いながら、髪の毛と言い放ったのであるから

「………あぁー腐ってても問題ないから心配するな」
「どんなもん喰っても腹は壊さねぇからな」

 本来はこの後、『人間じゃないからな』 との言葉が続くのであろうが
 今回は未だ言わない。 何故なら、未だ楽しめそうだからと男が思ったためである。

//すんません……
//堕ちるので、凍結かキンクリでおながいします……
//本当にすいません……
323 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 23:16:16.98 ID:HcbWfG250
>>313

【女の不可解な笑いに訝しげに片眉を持ち上げる。今の話がそんなに可笑しかっただろうか、別にどう思われても構わないが】
【そして相手の説明を聞き、最初に思い浮かべたのは街の警察。それの能力者専門部隊といったところか】
【まさか殺しを行うような恐ろしい集団だとは夢にも思っていない】

「へー、なんか面白そうだね。カッコいいし」

【悪を淘汰? よく分からないがこのまま家に帰るよりはずっと楽しそうだ】
【これまでとは少し違う明るい色のついた笑顔でそう答える】
【なんだかんだ言ったところでこの男も、その中身は正義のヒーローに憧れたりするごく普通の若者なのだ】


「そっか……。 そいつは、すごく嬉しいね」

【背を向け歩きだす女の後ろをゆっくりと付いて行きながら、男はぽつりと呟く】
【これから向かう場所でどんな面白いものが見れるのだろう。そう考えると口元の笑いが更に大きくなっていった】

【2人が立ち去った後には、身柄を拘束され苦渋に満ちた表情の男達が残されているだけであった――――】



/そうしましょう
324 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/14(水) 23:18:55.70 ID:WBKCxlEeo
>>321

ええ、何でも聞いてくださいな?
これでも東洋の生まれなんですから!

【顔立ちや格好などは北の方を想像するような風貌だが】
【生まれは間違いなく東洋の端の国なのだ】
【言われて見れば、西洋人形というよりは日本人形の方が近い顔立ちである】

ふふっ
気に入ってくださったみたいですね、良いですよ?

【それを笑って受け入れる】
【尾の手入れは大変だが、それに見合う幸福を誰かにあげられるのならばそれはそれで嬉しい事だ】

何なら此のまま寝ちゃいます?

【言葉と川の流れる音以外はしない】
【それでいて、少し若草が生えている場所があった】
【つまり、寝るには格好の場所】
【まあ自分がそこで寝るつもりでもあったのだから、問題はない】

/すいません、今日は落ちます!
/よろしければ凍結をお願いします、何か問題があるようでしたら無かったことでもキンクリでも構いません
/ここまでの絡みおつありでした!
325 :【暗感炎黒】@wiki [sage saga]:2011/09/14(水) 23:24:56.91 ID:UeMm8goz0
>>322
「はっはっは。ご主人様に滅茶苦茶怒られましたからね。もうやりませんよ、絶対」
「いやあ、あの時ぶん殴られた感触は今でも忘れませんね!」

【心なしか殴られたことを思い出して嬉しそうである】
【そう、赤い人は(ご主人様限定で)ドMなのだ。そしてドSにもなれる】

「失礼な奴だ…まったく…」

【やれやれ、とでも言いたげに肩を竦めて見せる赤い人】
【一応、黙っていればかなり可愛い部類には入るだろう赤い人は男を可哀想な人を見る目で見つめた】

「女に男のロマンが分かるわけないでしょうが」
「いいんですよ。ご主人様ストリートファイターでしたし」

【金を稼ぐ方法は基本的にストリートファイトか賭け試合である】
【毎日稼ぐので、今はとんでもない額が溜まって赤い人は持て余している】

「うっそだー!髪の毛じゃないでしょ?」

【そこだけは見抜いた】
【赤い人の髪の毛は意外と綺麗であるし、長かった。足りないことはないはずである】

「さすがはバス停の守護神ですね…」

【そこに行きついてしまった赤い人。正真正銘バカである】

/了解です!では凍結で
326 :【灼熱の稲妻を宿す者】装備:三又槍 指輪[sage]:2011/09/14(水) 23:26:41.23 ID:5uPiQYza0
>>323
/DOTAスレに投下しておきました
327 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/14(水) 23:34:10.61 ID:6nyw2TTvo
>>324
「それはそれは、頼りになりそうだ」
フフッ。と口元を覆って笑い、其方の瞳を覗き込む。

「ありがとう。
 キミの温もりとその柔かな尾があれば良く眠れるよ……」
これからの事を想定してか、少々顔が綻ぶ。

「いや、それは遠慮しておくよ。
 今日は僕に用事があってね、それに、此処で寝るのは良くないよ。風を引くかもしれないし、物騒だ」
尻尾から離れるとそちらの頭に手を置き、
撫でると同時に耳にも触れる。

「それじゃ、また月の綺麗な時に」
そう言いつつ微笑んで手を振ると飛び上がった。
点へと向けて伸ばした腕を機械の鷲がタイミング良くつかみ、女は遠い空へ、月へ向かって消えて行った。

//凍結とか良く解らない為若干無理矢理ですが切らせていただきました。申し訳ない。
//時間オーバーも許していただきたい……今日はありがとうございました。また宜しくお願いします!
328 :【Upper Wing】 飛べない翼で空飛ぶ男 @wiki[sage saga]:2011/09/14(水) 23:38:43.86 ID:HcbWfG250
>>326
/了解です
329 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/14(水) 23:59:44.33 ID:xKdo4/0fo

廃ビルの屋上には心地良いが、少し肌寒い風が吹いていた。
ぶる、と僅かな寒気を感じて肌を震わせるはロリータドレスの麗人。

烏の濡羽色のドレス、蝶蝶を模したヘッドドレス、肘まで覆うドレスと同色の手袋。
風に揺れるサイドポニーの黒髪は月光に照らされ艶かしく、白い肌は中性的な雰囲気を醸し出していた。


「んっ……夏も終わり、ですねぇ……」


片手に持った黒いステッキでコンクリの床をこつんと鳴らして月を見上げる。
蒼色の双眸が薄く細まり、暗闇にぽっかり浮かぶ円月をその眼に映していた。

端から見れば月を見上げる20歳程の美女、と形容するに相応しいのだろうが。
紛れもなく彼は男性であり、いくら似合っていると言っても女性ではない―――のだが。
並の女性相手なら美貌で凌駕するその容姿は、世の女性諸君は神様に喧嘩を売ってもいいと思う。


「ふわぁ……此処から見える月は、格段に綺麗だなぁ……」


小さく欠伸をして潤う目を手の甲で擦り、夜風に混ぜて独り言。
治安が悪く、人気も無いこの場所に一人で居るという事は腕に覚えがあるという事だろうか。
彼は呑気に月を見上げる為、今宵の散歩の終にこの場所を選んだ―――らしい。
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/09/15(木) 00:54:49.63 ID:cczMz6xIO
>>329
/取り消しますっ
331 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/15(木) 01:07:06.74 ID:ikxO9AMqo
>>329
(まだいますか?)
332 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/15(木) 01:31:50.10 ID:ikxO9AMqo
>>329
【麗人がビルの屋上に佇んでいると、不意に世界が凍てつく錯覚を受けるであろう】
【それもそのはず。麗人が立っている場所には通気溝につながる作業用のハッチがあり】
【そこから冷気が流れ出ているのだ。屋上から下を覗けば黒い服を着た暴力団らしき人間が数名】
【なにやらひどい凍傷を数箇所受けて倒れている状態だ。そしてなにやら空気もあわただしい】
【麗人の周囲に突如『ひょうちゅう』と呼んで『氷柱』が数本、下の階から突き出してくる】
【標柱の中にはこれまた暴力団らしき人間が閉じ込めれている。どうやら死んではいないようだが】
【腹のど真ん中を貫かれたような穴が開いているだろう。おそらくここまで巧妙に攻撃できるのはそうはいない】
【そして屋上とその下のビルをつなぐ階段から一人のスキンヘッド。それも非常に悪そうな顔をしている男が出てくる】

「くそ!!あんな化け物あいてにしてられるか!!!……おいお嬢さん。手上げな」

【その男は麗人を見つけると銃を取り出した、それもよくある短銃などではなく、銃口が三つほどある特殊形状】
【それを麗人に突きつけると同時に階段から一人の女性が現れる。鮮やかな紫の髪をした一人の女】
【服装は黒衣の着物で、非常に鋭利な感じのする顔立ちからはわかりづらいが】
【目元、その瞳の独特な雰囲気を醸し出す金色や髪の色を見ればある人物を想定できる】
【その女性は冷気を放っているような二本のレイピアを持ったまま男をにらんでいた】
【状況がすぐにわかってしまっているようであった。麗人はいつの間にか人質だ】
333 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 01:41:46.87 ID:jU2ggsQao
夜闇に包まれし街中にあっても、人の巡りは無に帰すことは無く、未だ幾人もの人影が街灯の灯りの先に影を映し出す頃合
道を歩く者は酒に酔いし者、仕事を遅くまで行いし者、家を持たず彷徨いし者――そんな多様さに彩られているが
それらの者共よりも明らかに目立ち、喧しく夜の街を賑やかにするのは『不良』とでも呼ぶべき者たち

彼らの高い笑い声は、それを聞き取りし人々の鼓膜を不愉快な様に振動させ
彼らの反社会的な行動は、それを目撃し人々の視界を醜く目障りに汚す
視覚を聴覚を嗅覚を不快にさせ、直接的に影響の無い筈の味覚や触覚にまで痺れを呼び込む
正しくこれを悪と呼ばずして、何と呼ぼうか? 悪と認め、正義の対極に置く事に何の異論があろうか?

有る筈など無い。それが正義の決めた判決であるのなら、何人たりともそれを揺るがし、覆すことは出来ないのだ
だから――――――――………

「私が貴様らを正義の名を以て処刑する事に、間違いは無いのだ。」

右手に構えた拳銃の先から硝煙を揺らめかせ、一人の女が唇の端を歪めた
黒の帽子を身に纏い黒系統の制服を身に纏った銀髪の女――瞳は真紅に燃え、襟章と腕章に大きく描かれたD.O.T.A.のマーク
銃口が向く先には二人の男の姿があった。どちらも顔に恐怖の色を浮かべ、片方の男の足には氷で撃ち抜かれた跡がある

「我らの眼前で悪を為した事の愚かさを、あの世で悔いればいい。まあ、貴様らにそんな世界が用意されているか

 知った事では無いがな」

銃口の向う先を男の胸元へ向け、引き金に指を掛ける
今この瞬間、正義を振り翳す一人の女の手により、一つの悪が葬り去られようとしていた
334 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/15(木) 01:41:54.05 ID:9/Op2DZho
>>332

「……うっ、なにこれ寒い……?」

くるり、と辺りを見回して腕を摩る。突然の寒気に驚いたようで。
通気口に繋がる作業用ハッチから漏れる冷気に首を傾げた。


「んー……って、氷柱……?」


不意に人の気配を感じ、屋上から下を見下ろせば――暴力団関係者の山。
目を凝らしてよくみれば、凍傷を数箇所に受けて倒れているようで。
下の階から伸びてきた氷柱を避けながら、覗き込めばまた一人――― はてさて。


「わわっ、物騒ですね……あのー、人質とかより、逃げた方が……」


屋上へと上がってきたスキンヘッドの振る舞いに、困り顔。特に抵抗する事もなく、人質に。
銃を突きつけられるも、あまり同様した振る舞いはせず。男の声に従い両手を上げながら、忠告。

瞬き程の刹那、スキンヘッドの死角になっている片手には―――既にコハクが握られていた。


(あー……あの人の能力かな? なにはともあれ、僕は巻き込まれた……と……)


女性が入ってきたのを見て、この状況を冷静に判断中。自分一人で切り抜けられるが、彼女が味方ならば。
何かしらの”仕事”かもしれないし―――と、コハクを片手に隠しながら考える。どうするかな、と。
335 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/15(木) 02:06:09.87 ID:ikxO9AMqo
>>334
【物騒な極寒の中で始まる暴力団の命(タマ)の取り合い。主演はおそらく紫髪の女剣士】
【任侠がぜんぜん伝わってこないこの戦争。いや一人の剣士の無双はいったい何なのであろう】
【さて、親玉というか生き残りというか逃亡者ともすべきあやふやな男は】
【三つの銃口を麗人に向けつつ、もう片方の腕からまた三つの銃口のついた銃を女剣士に向けた】
【どうやら、女性が動けないのをいいことに人質の効果てき面と勘違いしたのか】
【ひどいにやけ面をして、女性に暴力的な言葉を放つ。正直頭を丸めた上に肝心の思考もツルッパゲのようだ】
【さらに麗人のほうにもまるで中世時代の醜い山賊顔負けの汚い笑顔を見せている】
【本当に麗人が無力であれば、人質が解放されるわけがない。そんな状況である】

「はは!!やっと、やっと『イザナギ』の首を取れるぜ!!!一見目立った功績はないが、その美貌と剣術の独創性が名を呼んでいるってわけだ。
 こんなどっちに使ってもよさそうな素材と、もう一人の『商品』まで手に入るとはこの『三つ首の木道(ギドー)』様の天下よぉ!!!
 さっそくだ、二人とも脱いでもらおうか?そうだな。まずは即興でAVでも作るかぁ!!ヒャハハハハハ!!」

【女性はレイピアを下ろしており完全に降参している……しているわけではないようだ】
【目はよく見ると麗人の手元を見ようとしている。そしてなぜか頷くと……着物の裾で隠れているとはいえ摺り足をおこない】
【素人はおろか、熟練者でもわかりづらい攻撃に体制をとった……そして女は瞬時、駆け出す。その合図は】

それ、雑魚の魔物の名前でもあるわよ。ギドーさん。

【男は動きに対応できなかったのか銃を発砲するが、狙いが定まらない上に麗人のほうに向けた銃を取り落としてしまう】
【そしてきづけば、男の体には真円を描くような切り傷が胴体に存在し……上っ面だけが凍った姿になっていた】
【しかしまだ動けるのか、男はいつの間に麗人の隣に移動していた女性と麗人に向けて銃口を向けていたのだった】
【正直生皮がはがれたような状態であり見るに乏しい】
336 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/15(木) 02:37:35.13 ID:9/Op2DZho
>>335

「…………典型的な、負けフラグですねぇ」

ため息混じりの哀れんだ声。男の台詞から底が知れるというもの。
この場、男は下手すると死ぬかもしれない―――と思う矢先の事。

女性が走りだした。あらら、と思いつつもコハクをぎゅっと握り――戦闘態勢、と思いきや。
こちらへ向けられた銃は撮り下ろされ、女性を狙う弾丸は外れる。あっという間にチェックメイト。


「お見事……うわっ、グロ―――――っ」


上っ面だけが凍った様な、見るも無残な男を見て顔を歪めるが死にはしていないと安心。
女性に賛辞を、と思うも男の銃口はこちらへ向いていた―――刹那、麗人の詠唱が数瞬で紡がれた。


『詠唱破棄――――――――― Briah "Rage Saturn"』


男の銃に10倍の重力が掛かり、屋上に乾いた音が響く。あの状態でまともに銃を持てるはずもなし。
コハクを人差し指と中指ではさみ、氷漬けの男に付きつけて悪戯っぽく、麗人は哂う。


「残念、キング○ドラに進化してから掛かってきて下さいね……あと、僕は男ですよ、と」


にっこにこ。笑顔ではあるが、内心あまり穏やかでは無いのが見て取れる――割と、短気なのかもしれない。


/ごめん、ちらっと寝てた……凍結頼む。今日の22時には帰ってるはずなので。
337 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/15(木) 02:40:19.74 ID:ikxO9AMqo
>>336
(了解ですおやすみなさい)
338 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/15(木) 03:02:51.41 ID:ikxO9AMqo
>>336
【清々しいまでに敗北へのトリガーを引いていくスキンヘッド】
【それはまさしくB級映画でも今時いないような悪役である。とはいえ古典は形式美があるのだ】
【そんな古典の基本を知らずに勘違いしている男にささげられたのは筋肉と皮膚の間だけを凍らして】
【動けば動くほど皮がはがれていくというこれこそまさしく芸術的と呼べる処刑だ】

「うぐぅぅ、キサマァこの銃の威力を知っているんだろうな?一度撃てば三方向に広がった弾丸が、
 回転してお前らなど五体不満足で達磨にする準備が出来るんだぞ?いいのか?だったらおとなしく」

【次の句はなかった。なぜなら麗人が放った重力波がスキンヘッドの筋肉に異常な負担をかけ、さらに皮膚と筋肉の境目を露にしていく】
【人間皮がはがれるだけじゃ死なない。刺激に以上に弱くなって結果しに至ることはあるがそれ自体が死因にはなることはないのだ】
【故に大地と空気が一体化した拷問は生き地獄ならぬこの世と地獄の狭間『行き煉獄』であろう。殺意自体はないであろう故に解放もない】

……えぐいことするわね。やっぱり男は野蛮なものね。

【女は振り返り、スキンヘッドにあざけりの笑みを向けつつも麗人を見る】

巻き込んでごめんなさい。これほんのお詫び。

【そういってどこかの会員制の高級ジェラート店への優待券の束を渡そうとしていた】
339 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 15:17:54.67 ID:UKpXuvFIO
【公園】
【まだまだ明るい。午前中のそこは、陽光がひしめいている。】
【暑さからか人もあまり多くない公園に一人の人物がいた。】

げほっ!げほっっ!!

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

…ああ…くそ…

【木に寄り掛かり、傍に血を吐き捨てる。先日の戦闘の後遺症は、】
【確実に彼女を蝕んでいた。やがて、フラフラと公園の出口へ歩き出すが、】
【その足は覚束ない。前方不注意で、どこか頼りなかった。】
340 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 15:30:18.92 ID:gGxK4Rou0
>>339

「んっ? …怪我ですかロータスさん?」
【そんな彼女に、公園の出口に立って話しかける青年がいた】
【見た目はさながら大学生、肩にかけているリュックを見たら習い事に行くのだろうかと連想させられる】

【眼鏡を整えつつ、容姿を変えている弓指は彼女の行動を見守る】
341 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 15:47:12.75 ID:UKpXuvFIO
>>340

…ああ…?

【フラフラとした足取りを止めて相手の方向を向くと、】
【そこには一人の青年がいた。目を細めて相手を見つめる。】

大したことない…

…なんだ、なんか用か…

【咳を一つして、相手に質問する。】
342 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 15:51:20.80 ID:gGxK4Rou0
>>341

「んー…、これはまた重い怪我のようで、どこをやられました?」
【青年は目を細めて考察をしてみるも彼女がどのような外傷を負ったまでは判らず結局聞いてみることに】

(しかし…何かへんだな)
【口をへの文字にしつつ、青年は右手から光の矢を出してクルクルと回す】
343 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 15:58:48.00 ID:UKpXuvFIO
>>342

どこもやられてない、…余計なお世話だ。

【よくみれば、自分が動くたびにポタポタと、】
【赤い液体が足元に流れていた。どの部位から落ちているのか分からないが、】
【女はそれを見て右手で「左」胸を抑える。】

ああそうだ。それより…
344 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 16:04:28.14 ID:gGxK4Rou0
>>343

「いや、結構な重傷を持ってるじゃないですか、と言うより…意識が朦朧としていませんか?」
【少し呆れてしまうが一瞬でそんな気が失せる】
【何故なら今彼女は目の前の男性が判っていないんじゃないか? と思わせるからだ】

「はい、何ですか?」(…傷以外にも何かやられたか?)
【と、言いつつ青年は左手を左ポケットに近づける、念には念をだ】
345 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 16:10:08.31 ID:UKpXuvFIO
>>344

ふん…朦朧としてたら今頃倒れてるでしょ…

【女は大剣を一度だけ揺らした。冷気が放射状に広がり、】
【それが辺りに散る。夏の暑さを彼女は感じて居ない。】

……ああ、いや。いい。

…見ず知らず≠フ人間に話すほどお人よしじゃないからな…
346 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 16:15:59.79 ID:gGxK4Rou0
>>345
「……はぁ、なるほど、めんどくさいことになったな…」
【彼女の言葉を聞いてから数秒後、青年は数秒ほど何かを思考するような沈黙を出してからそう呟いた】
【記憶喪失、事故で起こったのか能力者との戦いで起こったのかよく判らないが今は目の前の怪我に専念しよう】

「まぁとりあえずどっちかの手を出してください、治療するので」
【青年は右手の矢を回すのをやめてそう言った、別に記憶を無くしても青年はあまり動揺はしなかった】
347 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 16:20:48.01 ID:UKpXuvFIO
>>346

…いいって言ってるでしょうが。めんどくさい…

【女はしかめ面した。】
【どこか、目の焦点があっていない。相手を見ていないのだ。】
【もっとも、その理由はすぐにわかる。】

…だいたい、もう簡単に治せるような怪我じゃないのよ。

…あんた、誰。ひょっとして知り合いかしら?

悪いけど目が見えないのよね。
348 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 16:27:55.35 ID:gGxK4Rou0
>>347
「一応恩があるので、怪我も外傷なら大体は治せますんで」
【治療する理由を言いつつ相手の視線を見る、これはもしや…】
【予感は的中、(…致命的だな)と思いつつ、すぐに疑問を吐き出す】

「…自分は弓指卓矢、今は長利 繁とも言っていますが…覚えていますか?」
【自分の自己紹介をしつつ、青年は矢をダーツのように投げる、目標は皮膚が見える所】
【この矢で大体20cmの浅い切り傷を治せるが…、今回は止血に回す】
349 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 16:35:00.08 ID:UKpXuvFIO
>>348

なに、…あんたなんかに貸しを作った覚えはないわ

【ここでようやく、というべきか。】
【青年が「誰」なのか疑うようになる女であった。】

…弓指…?

…!!お前だったのか…!

【矢は刺さるだろう。それに伴って女の血も止まる。】
350 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 16:41:53.34 ID:gGxK4Rou0
>>349
「あー、記憶喪失じゃ無くて自分がわからなかっただけだったか」
【特に大声もあげずに、納得したような顔になる】

「で、ロータスさん、記憶を掘り返して悪いと思いますけど能力者と戦って目を? 後視力はもう何も見えないんですか?」
【やっと青年も理解できたので、一気に彼女に降りかかった事をまた矢を出して投げつつ聞く】
【どれ程の規模の傷かはわからないのでまた限界までダメージを受け取る】
351 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 16:50:01.46 ID:UKpXuvFIO
>>350

ち…そうならそうとさっさと言いなさいよね…

【とりあえず、つっけんどんな物言いではなくなる。】
【知り合いに棘のある言い方はあまり行わない。】

…いんや、左胸を刺されたのよ。
心臓までは到達しなかったけど危なかったわね。

でも深手で、至る所に弊害が出てるのよ…ったく厄介極まりないわ。

視力は…見えたり見えなかったりね…

【そばの木に寄り掛かかる。】

…ああ、あんたに一つ言っとくわ。知り合いなら別…いい?
352 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 16:57:06.84 ID:gGxK4Rou0
>>351
「はぁ…まぁ記憶喪失じゃないだけマシ…じゃないか」
【頭をガリガリを掻きながらさっきの発言を後悔する】

「…ちゃんと病院に行って精密な検査とかしましたか? 神経に傷を負ったと考えれますし」
【顎に手を当てて思考のポーズを取る、あまり外傷以外の知識は無いがやはり目が見えないのは神経が傷ついたからではないだろうか】
【そして三度目の光の矢を投げる、3回で大体の重傷は消える、神経は判らないが】

「? 自分が力になれるのなら」
【最後に彼女の言葉を聞いてゆっくりと了承をした】
353 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 17:03:23.32 ID:UKpXuvFIO
>>352

【幾分か軽くなった怪我であったが、どうにも目は見えないようで、】
【やはり目の焦点はあっていない。相手がいるであろう方向に目を向けている。】

ふん…病院なんか無意味よ。

【よいしょ、と立ち上がり、近づく。】
【どこか頼りないのは怪我のせいであった。】

…いいや。警告よ。

…魔女狩り≠ノ気をつけなさい。

【そして、すれ違う瞬間に、小さな声でそう手をかけ、】
【そのまま、去ろうとした。】

…もう、長くないわ…私は…
354 :【蛮勇引力】[sage]:2011/09/15(木) 17:05:23.91 ID:UpJASrHJ0
【ふわふわの長く白い髪の目立つ少女が、よくある公園のベンチに座っていた】
【ここは以前――ホームレスをしていた時――の仮住まいであり、居心地はなかなか】
【特にこんな晴れた日の夕方なんかはうっかりすると夜までぐっすりなんてこともあるくらいだ】

「ふあ……」

【今日は正にそんな雰囲気で、少女はいまにもベンチに横になりそうだが……】
【彼女は急に目を見開き、ベンチから立ち上がった】
【すると次の瞬間少女の座っていた場所には、木の上から蛇がぼとり】
【彼女が立ち上がらなければきっと直撃していただろう】
【はあ、と溜息を吐き、場所を移動しようとする少女】
【そんな少女は端から見たらどう見えるのだろうか】
355 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 17:08:56.05 ID:gGxK4Rou0
>>353

「…? 魔女狩り?」
【少し疲労した体でそう呟くがよく判らない、聞き返そうともしたがやめておく】
【彼女からは何か違う雰囲気が漂っていたからだ】

「………そうですか、ならせめて誰もいない場所で亡くなるのはやめてくださいね、墓ができたならお供えはしてあげますから」
【青年は、彼女の状態を理解してから、それだけを言って彼女を見送った】
356 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/15(木) 17:11:09.57 ID:UKpXuvFIO
>>355

なあに…まだーピーーー]ないわ…

約束があるのよ…ねえ…

【そのまま、女はその姿を雑踏に消した。】

/乙でしたー!
357 :【蟇弧護法】[saga sage]:2011/09/15(木) 17:11:31.04 ID:gGxK4Rou0
>>356
絡み乙です。
358 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/15(木) 17:13:44.41 ID:VGDSH5VYo
>>317
【空に染まる黎明が次第に染み渡るような黄金色に移り変わり始めて男性は朝日を眺める時の様にそっと眸の幕を上げる】
【彼の心を目覚めさせたのは唇に触れた初雪の様に儚くて蜂蜜の様に甘い触感と、込められた純粋な乙女の願いが……想いが】
【未知の領域に灰色の停止を選択した愚かな彼の世界が、一瞬にして咲き誇る様に鮮やかに、眩さに包まれた向こう側に見る】

【それは女性、彼を起こした王女様】【されど凍える様に震える手が、瞳を閉じるその姿に滲む哀しみが恐れが混じる色が】
【彼は永久、されど刹那の空白に女性の泣き笑いの色を頬に残る涙の後の意味が変化した事を理解する、愚か者である自身も】
【彼女の頬に再び触れて涙の跡をやさしさの気配を込めて拭い、一度彼は息を取り込で……心は波紋無き湖面の静けさが覆う】

【────今なら】「………………ゴメンなさい」【この想いがはっきりと分かる】

【女性の伝えし想いが彼の心を繋ぐ。涙を零す姿に感じた気持ちを、慰める時に思う気持ちを、抱き締めた時の衝動を全て】
【彼の心はパズルが嵌る様に次に次に、組み立てられて、出来上がった一つの感情を彼は思う…………無くしては駄目だと】
【怯えに染まり着物を掴んでいた彼の手は緩慢に緩み、女性の細い身体を求める様に何かを欲しがる子供の様に引き寄せて】
【男性は一瞬の空白に再び女性の顔を見る。抱き寄せる身体は雨に打たれた子猫の様に震えて……彼は涙の意味を戻す為に】


【そっと唇を近づけて────────────────────────────羽の様に軽いKiss】



【唇より伝わりし甘い感触は、痺れる様に脳を焼き。刹那の狂おしい程の快楽に耐え切れなくて彼の眸はそっと閉じられる】
【地の果てより姿を見せた太陽の黄金色よ煌めきに包まれながら、小鳥達の讃歌に抱かれて……───二人は想いを伝え合う】
【彼は神様に願う子供の様に純粋に願う。どうか神よ 初めて出来たらこの気持ちを届けて。この愚かな我を想うこの娘に】

「この感情ガよくわかラナくて、怖くテ……でも、今なら伝えル事がデキる
……たった今、理解するコトが出来ました。スキです 拙者ギャリック=アーベリィーは」

「────イスルギ テンケンが大好きデス」
359 :以下、VIPに変わりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/09/15(木) 17:26:58.78 ID:BJNcxYEAO
シャングの方がいくない?
360 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/15(木) 17:47:44.98 ID:VGDSH5VYo
>>359
/多分もう終わる感じなので……不快になってるならゴメンなさい
361 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 18:13:26.96 ID:jU2ggsQao
>>333
/再募集
362 :【装闘機兵】[sage]:2011/09/15(木) 18:33:02.17 ID:fEEcMBZMo
>>333
【その者達が消えようと、おそらく世界は変わらない、影響が無い】
【屑や塵の一つ二つが消えたとしても、困るものなど殆ど居ないのだろうから】
【だからこそ、その構想はおそらく正しい、間違いなく、確実に】
【そんな、正義≠フ行いを止めようとする者は、きっと悪人≠ネのだろう】
【そしてそれ≠ヘそれで良いと結論を出した。故に、迷わず行動は開始されていき―――】

【唐突に、貴女の背後からがしゃり、という重々しい金属音と共に、ノイズの混ざる声が響き渡った】

まテ――――そコの者ヨ。

【それ≠ヘ黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

―――十分デはナイのカ?[ピーーー]必要ガ何故あル。
理由なき殺人は、其れコそ。悪ダ―――――。

【異形は、そう言うと貴方の横を通りぬけ、不良の近くにしゃがみこもうとするだろう】
【ボロボロのコートから応急処置具を取り出して治療を始めるかもしれなかった】
【見方に寄るだろう、この異形の今の立ち位置は】
【一つの視点は、正義の執行を妨害し、悪人を助けようとする罪人】
【もう一つの視点は、蹂躙される弱者を救おうとする、善人】

【判決を振りかざすのは、タダ貴方だけに託されるとばかりに異形は貴方を振り返りもせず不良に声をかけていた】
363 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 18:45:39.80 ID:fEEcMBZMo
//おっと、tst。そして、途中でご飯挟むと思います、すいません
364 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 18:52:56.23 ID:jU2ggsQao
>>362
何者かの足音、否、金属の歩行音とでも呼ぶべき物が耳に入り――女は僅かに目を見開いた
そして次に聞き取れるのは、ノイズ雑じりの声、己の行動を止めんとするコエ
ああ、成程…来たか…――口元が歪み、楽しげな笑みを形作る、歪んだ笑いを映し出す

気分の高翌揚をしかし驚くほど冷静な判断力によって抑え込み、縛り上げ、無表情を作り出すと――振り返った
視界に飛び込むのは、黒いロングコートを身に纏った異形
フードの深奥に見え隠れする髑髏面を見定めながら、思わず女は笑みを浮かべそうになった
なんて解りやすく、そして象徴的なのだ…――と、感嘆とする
相手がランカーである事などどうでもよく、問題なのは相手の意志だ
こう云った相手が悪であるか正義であるかを問い質すのは、実に期待できる話である
そして恐らくこの相手は…――――――

「――…これで十分だと、貴様は思うのか? 悪を殺さず生かす道があるとでも言うのか?」

問い掛けるように冷たい言葉を放ちながらも、其れに対する答えを待つ事は無く、再び口を開いた

「悪であるなら、なんだって良いのだ。私は悪を生かさない」

断定的な、意見を聞き入れようとする意志を欠片も見せない口調で言い切る
真紅の双眸は楽しげに輝き、相手がそう云った反応を見せるのかを楽しみに心待ちしていた
二人の悪は状況を掴めず震えるばかり、まずは目の前の異形を相手にしていたい

だから、不良の手当てを始める相手を眺めながら、其れに手を出すことは無く
拳銃を右手に携えたまま、銃口は下へ降ろしている
そして相手が再び立ち上がって女の方を向くまで、何もしないであろう
今日が殺がれて尚、正義を執行する気は無かった――何より、標的は別に移動しているのであるし

/すいません遅れました…それと飯落ちです、開始早々申し訳ない…
365 :【虚無静神】干渉したものに物理特性を無視して穴を穿つ 使うたびに感覚が麻痺していく[sage saga]:2011/09/15(木) 19:03:47.69 ID:o9DGVdPSo

【―――どさり、と】


…………


【目の前の男が、地面へと崩れ落ちていく様子を】
【学生服姿の少女が ぼんやりと、どこか呆けたような表情で眺めている】

【倒れ伏した男の胸元は紅く、血に染まり】
【綺麗な弧を描き、ぽっかりと――――少女の小さな拳一つほどの “穴” が “穿たれていた”】


――――殺して、殺して


………………そして、殺して――――


【うわごとのように、ぶつぶつとそんな言葉を繰り返しながら】
【右の腕をだらりと下げ、左の足を引きづるようにしながら――――】

【ふらふらと、あてもなく 人気のない路地裏を彷徨い歩く――――】
366 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 19:15:45.72 ID:fEEcMBZMo
>>364
【目の前の、純然たる正義の執行者に、黒の異形は口を開き、言葉を紡ぐ】
【仮面に顔は覆われて表情は見えないが、その目はどこまでも純粋に澄み切っていて】
【無垢な子供の如き輝きを。まるで、神様も奇跡も何もかもがこの世界には存在していると信じ切っているような――】
【――そんな、瞳に同時に、決して揺らがず崩れることのない鋼と同様たる鈍い重みを宿し、貴方を見据えた】

【貴女の言葉に。出される、答えは】

―――人ガ、好きダかラ。
だかラ、思うのダ。悪も善モ、救いタイと。

殺さなクテも、きット何か出来ル筈だ。

【シンプルに過ぎる、感情論、理想論、希望論、性善論】
【理性論、現実論、絶望論、性悪論。すべてをねじ伏せるような、短いからこそ強い言葉を】
【大人になるとだんだん言えなくなってくる、そんな言葉を。柵に縛られぬ異形は、酔もせず、素面で吐き出すのだ】
【言葉に魂を込めた言魂の如き言葉の弾丸、言弾が。貴方に虚飾や繕いの欠片無しに真直に―――】

―――鎮痛剤を打ッテオいた、とリアエず走れるはズだ、疾く逃げ出セ。
助成は要らヌ、誰も呼ブナ。――分かッタか?

【子供に言い聞かせるように、不良にそう言葉を伝えて、立ち上がった】
【ゆるり、と振り返って、異形は貴方に向き直る、そして】

――――正義≠ェ悪を蹂躙すルトいうナらば。
ソれニ対シ私は正義≠ナ相対しナケれバナらナイだロう。

ダが、戦いハ、嫌いダ。
傷つケルのモ。傷つけラレるのモ、痛くテ、辛イ。
私ハ、どうスレば。お前ヲ、止めラレル。

【異形はあろうことか、相手に己が相手を止める術を問いかけた】
【己は相手を許容できず、おそらく相手は己を許容できない。ならば結論は衝突にあるが】
【其れを回避したいがゆえに、異形は相手にその鋼の髑髏面の奥の双眸を細めて、向かい合うのだった】
367 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 19:16:15.71 ID:fEEcMBZMo
>>364
//遅レスごめんなさい‥‥、そしてこちらも飯落ちです、ごめんなさい!
368 :【無貌欺神】@学園高等部少女[sagesaga]:2011/09/15(木) 19:21:15.46 ID:RCtjnGY4o
>>365

【裏路地の奥で待っていたのはいかなる偶然か、少女と同じ制服を着ている少女であった】
【歳は君と同じくらい、そしてその姿も見覚えがあるといってもいい】
【なにせつい最近まで出会ってた姿だ。もっともそんなことは忘れているかもしれないけど】

「・・・・・・」

【彼女はいまだにいないようだ。今なら何だってできる。そう何だってだ】

【いらぬ物言いが入ってしまいそうだから先手を打ってしまおう】
【あの場で倒れている私が私だとは証明できない。私だとしても、あの場で死んでいる私はルールによって逃げられるというわけだ】
【真逆、物理的に不可能などとは言うまいね。この世界の何処か物理的なんだい?】
【さて、道が外れてしまったが話を元に戻そう】

【彼女はこの場所にやってくる人物に気付いてはいない、こんな場所で何かを探しているのか】
【それとも誰かを探しているのか。君にはあずかり知らない所だ】
369 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 19:37:06.44 ID:jU2ggsQao
>>366
髑髏面の奥に存在するのであろう瞳の輝きは見えず、しかしその仮面越しに伝わってくるのは断固たる意志
そして相手が固い意志と共に紡ぎだす言葉を聞き取り、女は―――冷笑を湛えた
何て純粋に過ぎる意見であるのか、まるでこの世の不条理を訴えかける様ではないか
現実に直面し、其れの変えようの無さを知っている物に対し―――何て無垢な意見を差し出してくるのだろうか

「ふん。殺さず生かし、それを以て悪を消し去る事が出来るのであれば、それで十全さ。
 私は悪を[ピーーー]以外の方法を知らんのさ。―――…いや、違うな。

 悪は殺さねばならぬと知っている。ただ、それだけだ」

己の過去を語るつもりは無いが、しかし自身の考えの根底を形作っている事だけは確かで
広く世界を巻き込んだあの大乱の首魁を悪と知っているからこそ、その首魁が自らの上に立っていたと知っているからこそ
嘗 て 己 が 悪 に 属 し て い た と 知 っ て い る か ら こ そ―――悪の救いようの無さを知っていた

不良に声を掛け立ち上がる相手を見据え、逃げ出そうとする不良には目を向ける事すらせず
ただ、次目撃した際に容赦なく命を奪うと決めるばかり
問題なのは、こちらにゆるりと向き直った異形のモノであった

「―――…くっ、はっはっはっは」

相手の言葉を聞き、思わず笑い声を上げてしまう、高く心底愉快そうに笑ってしまう
満足するまで笑い続けると女は顔を下に向け、尚もくくっと喉を鳴らしながら相手を見据えた

「ふざけた事、否、もう本気の冗談にしか聞こえぬな。
 悪を守る為に正義と対立するだと? 私を止めるにはどうすれば良いだと?
 まったく…――貴様はどうせ悪が正義を蹂躙するのであれば、悪を止めようとするのであろう?」

つかつかと相手の方に近寄り、相手のフードを払い、髑髏の面を取ろうとするであろう
無論、抵抗されれば諦めるのであるが、しかし自身をここまで笑かす相手の素顔を拝みたくて

/戻りました、了解です
370 :【虚無静神】干渉したものに物理特性を無視して穴を穿つ 使うたびに感覚が麻痺していく[sage saga]:2011/09/15(木) 19:37:37.25 ID:o9DGVdPSo
>>368

【――――足取りが、ぴたりと止まる】
【ふらふらと彷徨い歩いた先に行き着いた 路地の奥には】


――――――あ、


【同じ制服に身を包んだ、同じ――――否、同じ学園の生徒“だった”少女の姿】


【その、虚無に彩られた瞳に】
【一瞬だけ、 鈍く 暗く 淡い ――――“殺意”が宿り、】


【くひ、と 引きつるような声を漏らし】


【片足を引きづるようにしながら】
【こちらの様子に気づいていない少女の下へと ゆっくりと歩み寄っていく】
371 :【無貌欺神】@学園高等部少女[sagesaga]:2011/09/15(木) 19:42:44.33 ID:RCtjnGY4o
>>370

【その少女は気がつかない】
【かつての学友の忍び寄るその気配に、あくまで彼女は一般人なのだろう】
【その殺意を敏感にくみ取れるわけではない】

【ズルズルと足を引きづるような音がする】
【彼女はキョロキョロと辺りを見回しその音の正体を探ろうとし、やがて気付いた】

「あ、■■■■■■さん」

【ようやく探し物を見つけた、といったそんな声】
【目の鼻の先の距離でようやく気付いたが、もう遅い】
372 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 19:43:10.81 ID:HW2dUfgR0
【純白のワンピースを身に纏いリズムを刻みながら歩く少女】
【傍から見れば彼女は少し御洒落な女の子だが】
【唯一人とは決定的に違うものが有った】

『なにも〜♪変わらない♪にっちじょ〜♪』

【彼女の右腕には禍々しい呪印が刻まれていたのである】

『……コレは隠したほうがいいのかな?』

【小首を傾げる】
【しかし、飽く迄も普通を装って】

/こんなんですが辛味マッチ
373 :【虚無静神】干渉したものに物理特性を無視して穴を穿つ 使うたびに感覚が麻痺していく[sage saga]:2011/09/15(木) 19:52:09.89 ID:o9DGVdPSo
>>370

【――――振り返った その先には】


久しぶり、■■■■さん

―――――そして、さ よ う な           ら 


【そっと、彼女の額に指先を伸ばす 薄く、乾いた笑みを浮かべた 少女の姿が あった】

【指先が額へと触れてしまえば――――】
【触れた場所に、綺麗な弧を描き―――――】

【小さな、しかし確実に頭蓋骨をも貫く――――“穴”が穿たれてしまうだろう】
374 :【無貌欺神】@学園高等部少女[sagesaga]:2011/09/15(木) 19:58:18.29 ID:RCtjnGY4o
>>373

「・・・・・え?」

【指が触れる。小さな手が彼女の額に】
【触れる瞬間何を思ったのか、触れられる瞬間何を思ったのか】
【それは私達の預かり知らぬ所だ】

【穴は確かに頭蓋骨を貫通した】
【人間なら即死だ、生きていられるはずがない】

【彼女はその場に力なくその場に倒れた。その意味は明白】
【ビュビュウと血だまりを作り上げ、立ち上がる様子を見せない】
375 :【虚無静神】干渉したものに物理特性を無視して穴を穿つ 使うたびに感覚が麻痺していく[sage saga]:2011/09/15(木) 20:12:10.53 ID:o9DGVdPSo
>>373

【―――額に“穴”を穿たれ】
【崩れ落ち、流れ出る鮮血が鮮やかに紅く その場を染めていく様子を ただ 眺め】


驚いた……?


私も、ね

“能力(チカラ)”、使えるようになったんだよ?



【物言わぬ骸と化した少女に、】
【ぽつり、と ただそれだけを伝えると――――】

【能力の代償として、感覚を失い 麻痺していく中指を視界の端で捉え】
【小さく、息を吐き――――】

【再び、あてもなく彷徨うべく その場を立ち去ろうとする――――】
376 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 20:16:04.04 ID:fEEcMBZMo
>>369
―――そうカ。それハ、悲しい‥‥ナ。
本当に‥‥‥‥悲しイ。

【貴方の言葉に、異形は己のことの用に、俯き、声を漏らす】
【化物の如き異形の姿、死神の如き黒衣、亡霊のようなシルエットにもかかわらず】
【闇の中に立って尚、毅然と立ち続けるその様は、鋼でできた堅固な柱を想起させる】

【異形は、知っている。この世の不条理を】
【異形は、知っている。この世に居る、救えない悪を】
【異形は、知っている。この世にある、勝ち目の無い現実という敵を】

【そして、それら全てを承知の上で言うのだ――――】


  【―――夢想論を】


【ある日起きたら、記憶がなかった、歪な体だった】
【失って、でも。残った欠片が、異形を突き動かした。己の意思は、正義≠ヘ】
【善でも、悪でも。何処にあろうと、正義≠ニして、貫くべきだと、己に刻んだ、故に言う】


――――当然、そウすルサ。


【何の躊躇いも、迷いも無く、異形はその矛盾を是として即答を返と成した】
【迫る相手を見据えながら、異形は髑髏面の奥の双眸を見開きながら口を動かし続ける】

――――正義の対義語ハ、正義。悪の対義語は、善ダ。

私ハ、悪とシテ、悪を救イ。善とシて、善ヲ救ウのダ。正義が、善と悪を救ウノは、間違いデハナい。
正義≠ヘ思想、善悪≠ヘベクトルに過ぎなイ。

大切なノは、ソレらでハナく。信念=A譲れヌ、己の根幹ダ。

【異形は、一瞬相手が己のフードに手をかけた瞬間、怯える小動物の用に体をびくつかせた】
【だが、覚悟を決めたのか、体の力を抜き、相手のなすがママに、仮面を外された】
【――――その奥は】


おどろ  い     たか          ?


【化物より化物じみた、醜い顔が、そこにはあった】
【右半分は、やけど跡のケロイドに覆われ、左目を縦断した傷跡は縫い合わされ派手な跡となっている】
【喉が潰れているのか、声は掠れ、嗄れ。聞きとるのが難しいほど、かすかな声だ】
【そして、そんな化物は、穏やかに、優しげに、悲しげに、貴方の顔を見据えて、微笑んでいた】
【己の顔を見て、相手がどう反応するか、わかるからこそ。異形は、悲しむ、そして申し訳ないとすら思うのだ】
【場違いなほどに美しい長い銀髪は、月明かりを受けて。鋼≠フ如く鈍くそして鋭く明るく輝いていた】

//ただいまもどりました! 
377 :【無貌欺神】@学園高等部少女[sagesaga]:2011/09/15(木) 20:24:21.77 ID:RCtjnGY4o
>>375

「あぁ、酷いなぁ。気にいってた貌なのに。
 これでも僕は心配したんだよぉ」

【聞き覚えのない女の声、聞いたことが無い男の声。
 そのドチラもありえて、そのどちらでもない。分かるのは、今まで聞いたことが無い人物の声であったこと】
【ありえない現象が発生する。立ち去ろうと背を向けた時だ】
【ピチャリと水面に立ちあがる音が聞こえた。
 本日は晴天、水たまりなど在りはしない。
 在りえるのは、つい先ほど出来上がった水たまりであった】

「この貌の能力は発電能力だったかな、ほら。スタンガンみたく遊んであげたでしょ」

【振り向かなくても聞こえる嘲笑の声。その言葉に笑いは含まれたなくても、その真意に笑いの言葉が含まれる】

「うん。能力が発現して良かったね。どうやら僕の行為は無駄じゃなかったらしい」

【振り向けば、ソコには人ではない何かがある】
【本来人の顔である場所が、まるで別の何かにすり替わっている。
 首から下は何時も見てきたあの姿と何も変わらないのに。
 顔だけがまるで違う物になっていた】
【コールタールで塗りつぶしたように、その顔は真黒になっていて。
 その黒を燃やして照らすように炎の瞳が3つ、少女へと向けて嗤っている。
 頬まで口が裂けて、とても可笑しそうに嘲笑している】
378 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 20:35:39.06 ID:oXFbZzzKo

ふぁ……

【大欠伸】
【狼のような少女は木の上に】

にゃむにゃむ……ぎゃおー……

【太い枝にうつ伏せに体を預け、眠そうにする】
【時折目をこすり、起きようと試みているが】

ふああ……

【寝るか寝ないか、その境界線を行ったり来たりしていた】

/23時には落ちますがよろしければ!
379 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 20:41:17.60 ID:jU2ggsQao
>>376
女に相手の想いを汲み取るすべも無く、考えを見通す力も無く、ただ相手が何を悲しんでいるのかと心の内で小さく首を傾げるばかり
相手の固い意志をその強硬な外見から連想し、そして僅かながらに気圧されそうになる
何が此処まで相手を突き動かしているのか、相手が一体何を経験しその意思を手に入れたのか――それが解らない
無論、女の方とて語りはしないのだからそれは同じであろう
互いの主張の根底にある物を知らぬままの対峙、それはまるで解決しようの無い物であったかも知れない

「成程な、貴様の主張もまた面白い。そうかも知れぬ。

 だが私は善を以て正義を為す、己にそう誓い、そう云った生き方をしている。
 貴様の言う所の信念と云えような」

小さく頷きながら笑みを納め、冷たく刃物の様な無表情を形作る女
相手の主張を理解することは出来た、善悪など個々人の判断基準に過ぎぬ些末な事柄なのであろう
だが人はそのどちらかに付かねばならない、己の善悪をはっきりと決め付けて貫き通さねばならない――ハズだ
だが、目の前の相手はそのどちらにも足を掛けて正義を貫き通すと云う
何と云う暴論であろうか…―――そう呆れずにはいられなかった

相手のフードを払い、髑髏面を取った後に現れた顔を、じっくりと真紅の双眸で眺める
相手の顔を見ても、僅かに目を見開く事も無く、表情をピクリとも動かす事も無く――ただ無表情なまま
やがて眼を切ると髑髏面を相手の方に差し出しながら、大きく空を見上げた
相手が仮面を受取れば、右手に持ったままの拳銃を腰のホルスターに戻し、帽子を取って相手の方をへ再び向き直る
美しい銀髪が相手と同じ様に、しかし短く露わになり月明かりを跳ね返した

「貴様は――…何故、そうでいられる?
 そんな状況にあって、どうして善悪のどちらかに傾かずにいられる?

 なぜ…―――――――――、笑っていられる?」

真剣な眼差しを相手に向けながら、静かな口調で問い掛ける
口に出した疑問の全てに、明確な解を導き出す事が出来無かったから、理解し難い物であったから
380 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 20:44:29.53 ID:HW2dUfgR0
>>378
【とてとて、と音もなる位に大きく足を振り上げ、そして振り下ろす、の繰り返し】
【少しずつ、だが進んでいく】

『…おぉ?』
『これは非日常の予感!?』

【普通を嫌う彼女には非日常は貴重なもの】
【…であるからして彼女は興奮、共起したのだ】

『お〜い』

【割と小さめの声で木の上の狼娘に呼びかけた】
【果たして目を覚ます程の衝撃は有るのかどうか】
381 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 20:47:06.81 ID:oXFbZzzKo
>>380
【ピクッ、と耳が反応するように動いた】

ぎゃ、おー……?

【立ち上がろうとして失敗】
【カクン、と肘から崩れ】




【つるん、と滑り】


ぎゃふっ!?

【ドシン、と地面に落ちた】
【幸か不幸か、背中から落ちたため顔を強打することはなかった】
【⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク←この状態に近い】
382 :【虚無静神】干渉したものに物理特性を無視して穴を穿つ 使うたびに感覚が麻痺していく[sage saga]:2011/09/15(木) 20:56:11.87 ID:o9DGVdPSo
>>375

【――――不意に、背後から かけられる言葉に】
【少女は、ぴたりと足を止め ゆっくりと、後ろを振り返り】


――――く、


【振り返った先、少女を嗤う 得体のしれない“モノ”を視て――――】

【少女は、小さく 声を漏らす】

【どこかで聞いたことのあるような、とても忌々しく 憎々しい声】
【その声色で語られるのは、どこかでされたことがあったような 痛々しく 惨たらしい体験】



――――……くく、



【少女は身体ごと向き直り、その得体の知れないモノと対峙する】
【呆けていた表情がかすかに動き、口の端に小さな笑みを浮かべてみせ――――】


ようやく、見つけた

私が――――私を――――――



【ふらふらと、その 燃えるような三白眼に惹きつけられるよう】
【ゆっくりと、その“モノ”へと歩み寄ろうとする】

/大変遅くなって、すみません……orz
383 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 20:56:30.40 ID:HW2dUfgR0
>>381
狼娘【⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク】
少女【(゜д゜)ポカーン】

---【数秒後】---


『ハッ!?……大変!』

【と良い狼娘に駆け寄る】
【屹度失神していると思ったのだろう】
【そして腕に電気を右腕にチャージ開始】


『……起きなさいッ!』

【……その電気の溜まった腕をあろうことか狼娘の体に振り下ろした】
【当たれば意識など優に飛ぶだろう】
384 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 20:59:10.41 ID:oXFbZzzKo
>>383

にぎゃぁ!?

【飛び起きた】
【と思えば】

「」

【意識がまた飛んだ】
【AED現場の バシュッ ビクン バシュ ビクンのような、なんとも言えない光景】
【命に別状はないのだろうか】
385 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/15(木) 21:02:28.45 ID:BfO4TnNIO
【とある公園のベンチ】

【そこには下を向き肩を落とす青年】

はぁぁ、この街には火薬ってもんが売ってねぇのか…

【そう嘆くのは金髪ツイストパーマに茶色の瞳、冷たい印象を受ける顔立ち】
【背中に大きく"粋"と書かれた赤を基調とした羽織に、黒のタートルネック、紺色のニッカズボン、黒足袋を履いた青年】

こぉなりゃ片っぱしから人に聞きまくるしかねぇな うん

【そう決心した青年は次に通りかかる人に尋ねるだろう】

【火薬売ってる場所知らねぇか?と】
【もちろん花火用のものなのだが…】

/絡み待ちしてみます
386 :【無貌欺神】@学園高等部少女[sagesaga]:2011/09/15(木) 21:02:45.67 ID:RCtjnGY4o
>>382

「さて、お久しぶり。それとも初めましてかな。元気にしてた?」

【仲の良い友達にでも話しかけるように、その言葉を語る。
 少女が忌むべき物の姿でその言葉を語る。凄惨たる記憶の言葉】

「ほらほら、おいでよこっちに」

【優しい言葉をかける。歩み寄る姿を見ながらも、その場から動こうとはしない】

/どんまいです
387 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 21:05:27.98 ID:fEEcMBZMo
>>379
――世の中にハドウしヨうもナイ事が、有ル。
だガ、諦めタク、無イ。希望ヲ、信じタイノだ。

善を以て正義を成す、崇高な信念だト思う。バカにハデきなイ。
現実の見えナイ、夢想論を語る私コそ、恐らク、バカにサれる側なのダろウシ。

――――お前がそノ、信念を抱くノは、構わない。
タダ、私≠ヘ其レヲ、見逃さないと言ウだケダカラな。

【異形は、極力他者を弾圧しない、己の意思を押し付けない】
【相手のあり方を認め、崇高なものと理解した上で、ぶつかるならば相応に】
【恐らく、異形は戦いを好まないが、やるときはやる=B其れこそ、躊躇いなく全力で】
【ただ安全地で口を出す自称善人ではない、当事者となり、己が他者を叩き潰すことを覚悟した上での夢想論】
【己の信念の為ならば、其の身も、何もかもを捧げる価値を見出していた】

【最初は、それしかなかったから=Bだから、ロボットのように其れをするだけ】
【でも、そんな中身のない目的に。人との出会いや交流を通し、血が通い、目的とかそういうものではなくなった】
【それは、己が己である理由。目覚めた己が唯一覚えていた、役割=\―――――】

【――――――護れ=Bそれが、いつしか彼女の信念と化していた】

【彼女は、信念を持つ。守るだけではダメで、其れを愛を持ってしてなさねばならぬと】
【だからこそ、彼女は笑う。慈愛を以て、博愛の信念を背負いながら】

【仮面を受け取り、しかし装着すること無く、微笑みながら言葉を紡ぐ、迷い無く、純粋に】


――――そ  れは    、 この        世  界すベ   テが       ――――――


【この、異形が。彼女が全て≠救い、守ろうとする理由それは――――】



 ―――――  好   き  だか  ら  だ。



【――――愛。友愛、博愛、慈愛、親愛、情愛、色々とある、英語で言えばLOVE】
【異形は、それらすべてをひっくるめて、愛しているのだ。善も悪も無く、それら全て世界を愛すから】
【だからこそ、偏らない。だからこそ、全てに慈愛を注ぐ。歪なあり方か、そう視えるかもしれないが】
【髑髏面を見につけて、身の上を語りだすはずだ、異形は】

記憶は、半年シか、無い。起きタラ、記憶が無かッタ、この顔ダった。
覚えてイタノは、ファントム≠フ名と、護れといウ使命だけで生キていタ。
―――そして、色んな人ト、出会って。この世界がスキになッタんダ、それだけ、サ。
388 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 21:08:00.77 ID:HW2dUfgR0
>>384
【降りおろされた腕が当たる、と同時に狼娘の意識が飛ぶ】
【正しくは飛ばした、だが】

『これでよし!』
『……ってえぇぇ!?』

【自分のやらかした事に気づく、が遅い】

【そして驚く】
【まぁ目の前で痙攣しているのだ、驚かないわけもない】


『やっちゃった…。命に別状はないはずだけど……。』

『じゃあ今度は抑え目に…。』


【もう一度、とでも言うように右腕にチャージ開始】
【そしてちょうどいい電力がチャージし終わってから】
【丁寧に狼娘の胸の当たりに手を押し当てようとする】
389 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 21:10:44.09 ID:oXFbZzzKo
>>388

ぎゃんっ!?

【今度こそ目を覚ました】
【辺りを素早く見回し、何が起きたかを理解し】

……ぎゃお!敵ですねえ!?

【一歩飛び退き、能力を発動―――】

ふぎゃ!?

【背後は木】
【根に足を引っ掛け、盛大にずっこけた】
【勿論発動は失敗】

……

【顔を強打】
【鼻っ柱を押さえながら、泣きそうな表情で静かに立ち上がった】
390 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 21:19:21.21 ID:HW2dUfgR0
>>389
【少し許り痛む右腕を摩りつつ顔を上げる】
【と泣き顔の狼娘】
【をみると(*´∀`*)←の様な顔になり】


『…可愛い〜〜!』


【突然可笑しなスピードでタックル】
【…レズではない。断じて。屹度やりすぎ愛情表現だろう。恐らく。】
【無論、もし押し倒したりしても地面に頭打ちつけて死にましたテヘペロ、とかは無い。】
【そういうところちゃんとしているのだ】
391 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 21:22:51.08 ID:oXFbZzzKo
>>390

ぎゃおぅ!?

【ぐへあ】
【衝撃で後ろに飛び、頭を木にぶつけそうになるがなんとか直前でとまれた】

何するんですかあ!?

【珍しく怒った】
【そのままずるずると地面に】
【木を座椅子にするような状態で凄みにならない睨みをする】
392 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 21:25:14.23 ID:jU2ggsQao
>>387
相手は自身の考えを見逃さない、と云った―――それは、その考えを貫く事が悪と対峙する事になるからであろう
善悪のどちらにも付く事の厳しさを、相手は理解しているのだろう
だが、では相手は何の為にそれを貫き通すのか、何があればそんな危険な事を進んで行おうとするのか
それが解らなかったが…―――――――――

「この世界全てが好き――――――…か」

相手の言葉を呟くように反芻し、そして僅かに目を伏せた
表情はまるで変わっていない様に見えて、しかし何かを深く考え込んでいる様にも見えたであろう
何かを、己の全てを以て守り抜く――そう云った意志を、相手から力強く感じる事が出来た
その対象が、この世界全てだと云う

「――…ああ、よく解った。よく理解できた。


 お前はバカなのだな。全く救いようが無い、途方も無い大馬鹿だ」

投げ遣りな口調でそう言うと、帽子を頭に被り直してから胸ポケットより煙草の箱を取り出し、一本咥える
そして火を付ける事も無く、ただその紙の筒を上下の歯で強く噛み締めながら双眸に鋭い光を灯した

「貴様が悪に付き、正義に付き、其れで守った相手が他の奴を[ピーーー]事になる。そのぐらい解っているのだろう?
 結局はどちらかが消えるまで戦わねばならんのだ。貴様の在り方はひどく危険なんだよ。

 私だってこの世界に来て、この世界が好きになった。
 なにせ街の至る所で煙は上がらず、空にはヤーボ(戦闘爆撃機)を探すための探照灯が煌めく事も無いんだ。全く平和だよ」

其処まで言うと一旦言葉を切り、火の点いていない煙草を手に移しながら再び口を開く

「だから私はこの世界の為に正義を貫く事にしたのだ。善と云う正義を、な。
 悪が蔓延る世界ほど、好きになれない世界も無いのだから」

言い終えると胸ポケットからライターを取り出し、煙草に火を付けて紫煙を燻らせる
393 :【虚無静神】干渉したものに物理特性を無視して穴を穿つ 使うたびに感覚が麻痺していく[sage saga]:2011/09/15(木) 21:25:15.95 ID:o9DGVdPSo
>>386

…………して――――


【忌まわしい記憶を呼び覚ます、その声で語りかけられながら】
【少女は、薄っすらと笑みを貼り付けたまま ずるずると、片足を引きずり 距離を詰めていき】


殺……して、――――

殺して……殺して――――殺して殺して殺して殺して……………




殺      し      て       や        る





【――――ぞわり、と】
【少女の全身から 呪いにも似た、憎悪に満ちた気配が立ち昇る】


【自身の肉体、その全てを代償にした 能力の行使】
【その身を以って 干渉“さえ”すれば――――】
【ありとあらゆる物理特性を無視し、干渉したモノに “穴”を穿つだろう】


【――――そして、その代償として】
【彼女は、その身の感覚を全て失い 身も、そしていずれは心も 虚無へと化す】


【――――少女は、思う】

【少し、遅かったのだ と】

【この能力にもっと早く発現していれば、きっと学園のみんなから蔑まれずにすんだだろう】
【この能力の代償にもっと早く気づいていれば、きっと別の使い方もできたのかもしれない】

【そして――――】


【…………もっと早く、】
【あの青年に出会ってさえいれば ――――私は、救われたのかもしれない と】


【そんなことを想いながら、少女はその“モノ”へ向かって】
【ただ、前へ 前へと 歩みを進め――――】

【体当たり とも呼べない速度で、身体ごとぶつかり 干渉しようとする】
【もし、接触することが叶ったのなら――――触れた箇所にはぽっかりと“穴”が穿たれるだろう】

【“穴”を穿つたびに失った――――彼女の心を現すような“穴”、を】
394 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 21:29:23.08 ID:HW2dUfgR0
>>391
『何…って決まってるでしょ♪』

【舌舐めずり】
【こうなっちゃもう止められない】


『さて、何から始めようかな…?』
『……アレからやろうっと♪』

【睨まれているがそんなこと脇目に着々と準備開始】

/キンクリを使うことのないようにしたいですねぇ。
395 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 21:32:50.46 ID:oXFbZzzKo
>>394

グル……ガアアァッ!

【能力を発動】
【瞳は金に、身体には刺青のような模様が半分浮く】
【右腕が――獣に】

【驚かれ、隙を見せれば即座に木に登り、威嚇するように吼えるだろう】

/ですねー
396 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 21:39:50.84 ID:fEEcMBZMo
>>392
――――よく理解してイル。
頭の出来は、良くナいのハナ。

全世界を救うコと、何テ。私ニは無理だトいウ事は、私ニモ理解、でキル。
だガ、少なクトも。私の周りの世界≠セケは。守り通しタイ。

【異形は、己の手の届く範囲を、よく理解できている】
【己の器も、十二分にわかっていて、その上で世界を守りたい】
【全部は護れなくても、自分の視える全部≠ヘ守り抜きたい、自分の見えない全部≠ノは関われないが故に】
【自分の見える全部≠ノは、徹底的に拘り抜き、守りぬき、当事者であろうとしているのだ】

【仮面をかぶり直した異形は、フードをかぶるために髪をコートに入れ、フードを被せて】 
【異形は、相手の言葉の全てを受け止めた後に、言葉をゆっくりと紡いでいく】

―――悪が居るからダメなラバ、悪を消ス以外の手モ有る筈ダ。
殺しハ、駄目だ。そコデ、終わり≠ノナるかラ。
少なクトも、一度の機会ハ。己の悪事を悔いル可能性ニ、希望を抱く事ハ、イけ無いのカ?

【悪を裁くことを止めているのではないのだ、善として悪を断罪する事は大いに結構だとは思う】
【だが、殺すのは彼女は許容できないのだ。そこで、更生も逆に改善されないのも、全ての可能性を潰してしまうからだ】
【殺人が悪たる理由は、命を奪うからであるのは当然だが、其れ以上に――――】
【その後その者がする筈だったすべての可能性を、潰してしまうことこそが。悪たる理由だと、異形は思っているのだ】
【ダメだから殺しちゃダメではなく、理由のある殺人の忌避。この論理を聞き、どう思うか。やはり、甘いと断じられるかもしれなかったが】

‥‥‥‥っ、ぐ‥‥。

【そして、異形は唐突に頭を抱えて、蹲った】
【苦しそうに、荒い息を履いている姿が見えるだろうか】 
397 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 21:43:30.83 ID:HW2dUfgR0
>>395
『うわぁ!』


【盛大に驚く】
【そして素早く木に登っていく狼娘をボケーッと見る】


『……つまんなぁい(怒)』
『いいもん!いいもん!本気出しちゃうもん!』

【恐らく戦おうと言うのだろう】

【が】

≪ぎゃおー!≫

『うわぁ!(本日二度目)』

【狼娘の咆哮にアッサリ腰砕け】


『いいもん…(泣)』

【と言うと蹲り泣き出す】
【さっきまでの威勢は何処に行ったのか】

/敢えて戦闘に持っていかない此のズル賢さ
398 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/15(木) 21:45:19.48 ID:V1MX7BwU0
>>358

【死んだ】【自分は死んだ】【男の謝罪を聞き絶望して、自分はその時確かに死んだのだ】
【しかし、彼の顔から怯えが去って】【自分の、魂の抜け落ちた体をもう一度抱きしめられ】【そして、――――衝撃】

「、っ!!」

【二度目のキス】【それも今度はむこうから】【それにより抜けていた魂魄が瞬時に肉体に帰る】
【自分からしたときとは比べ物にならない圧倒的な快楽に全てを翻弄される。脳が焦げつき、その身を熱き炎に焼かれどろどろと溶け堕ちていった】

「……良かった。 私も大好き。 世界で一番貴方が好きです!」

【答えてくれた】【応えてくれた】【自分の思いに対し男は真っ向から答えてくれた】
【一度だけ。全身が大きくぶるりと、先程までとは違い恐怖ではなく喜びに打ち震える】
【もうすっかり枯れ果てたはずの涙腺から、一筋の涙が零れ落ちる。それは朝日に煌いて、鮮やかに表情を彩った】

【そうして女は、この世に生を受けてから最も美しい笑みをうっとりと浮かべて――――――――だが】



/続きます
399 :【瞬迅脚刃】 刀を使わない剣士 @wiki[sage saga]:2011/09/15(木) 21:45:57.97 ID:V1MX7BwU0
/>>398の続き

(…………。)

【いつまでもこうしている訳にはいかない】【快楽でとろけた脳内で、もう一人の自分が冷徹に情け容赦なくそう告げる】
【普通の女ならこの瞬間が幸福の絶頂、もはや望むものは無くただ相手の腕に抱かれているだけであろう】
【しかし自分はこの刀に命を捧げた身。剣の道に生きることを遠い昔に決意した、一匹の雌でありながら一人の剣士なのだ】

「…………、ッ」

【とても名残惜しげな表情で、しかしその動きは躊躇無く。男の温もりから身を離す】
【たったそれだけで、まるで極寒の地に荷物も持たず独り放り出されたかのような強い不安に襲われるが】
【それを顔に出すことなく、無言でてきぱきと荷物をまとめる】【全てが完了したところで立ち上がり、男の正面で気を付けの姿勢】【きびきびとした声で別れを告げる】


「……正直に言うといつまでも名残は尽きません。 然し、自分はもう行かねば。 止まることは決して許されないのです」

「でも、――――また会いましょう。 必ず、絶対に再会できますから。 心からそう信じています」

「あ。 もし私がいない間に浮気したら……両足叩き斬っちゃいますよ?」

【最初は至って真面目に、途中で少し涙目になりながら、最後はとびきり可愛い笑顔で背筋が寒くなるような台詞を言って、左手で腰の愛刀を軽く叩いて見せる】
【まあ勿論それは冗談…………などでは決してない、顔では笑っているが目はかなり真剣だった】
【そして編笠を持った右手を大きく振って、振り返ることなく一足先に公園を後にする。見送るより見送られる方が自分には合っているから】


(次に会ったら、また抱きしめてもらおう)


【離れたばかりなのに、もう身体が、そして心が寂しさに疼く。だがこれに耐えるのも修行のうち】
【これが今生の別れという訳ではなし、もし仮にそうだとしてもそんな事は決して認めない。自分は、諦めは極めて悪い人間なのだから】
【彼も全く厄介な女に好かれたものだ。この女、あまりに一途過ぎるが故に何をするか分からないという危うさを内に秘めている】
【そして自分自身でもそう思うのだから、これはもう末期だろう。まさか自分は俗に言うヤンデレというやつなのかと少し疑ってしまう。そんな筈はない……と思うけれど】

【嗚呼、彼の事を考えるだけでこんなにも胸がウキウキと弾む。痛めたはずの足が羽が生えたかのごとく軽々と進んでいく】
【頬を微かに朱色に染めながら、女はこれまでとは別人のような妖艶な表情】【唇を舌先でぺろりと舐めた】
【先程のキスは、私の一生の宝物として胸の内に深くしまっておこう。無くさないようにしっかりと】




【――――初めてのチュウは、仄かなお酒の味でした――――】





/かなり長くなってしまいました そして自分勝手ではありますが、これで〆とさせてください
/長期間の絡み、本当に乙&ありでした
/そしていつも駄文と遅レスで申し訳ありません
/次に絡んでいただける機会を期待しながら更に精進致します

/今更ではありますが、自分の文によって不快な気持ちにさせてしまった方々、
/心よりお詫び申し上げます 本当にごめんなさい
400 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 21:46:23.08 ID:oXFbZzzKo
>>397

……グル

【戦意喪失したと認めた】
【能力を解除し、こんどこそ無事に飛び降りた】

ぎゃお、いきなり何するんですか!
びっくりしますよう!

【ぷんぷん、と言わんばかりに腰に手を置き、聞いた】
【近づくと怖いので少し距離を取りながらだが】


/ック……
401 :【無貌欺神】@学園高等部少女[sagesaga]:2011/09/15(木) 21:47:23.32 ID:RCtjnGY4o
>>393

「---あぁ、愉快愉快」

【にこりと微笑んだ/嘲笑した】
【ずるりとソレの姿が歪む。瞳が深く燃え、口もまた引き裂かんばかりに嗤った】

【弾が飛ぶ、あらゆる物を干渉し穴を穿つ必殺の一撃を】
【ソレはいかなる存在とは無視できない、其れが例え彼でさえも】
【ただソレは当たってしまえばの話である】

【少女の能力が発動する直前に、自身の部位に穴を作り上げる】
【局部的な変身である。やがて少女の体当たりがやってくる】
【その覚悟を嘲笑うかのように、努力を笑うかのように、ケラケラと笑う】
【ソレが彼女の体当たりがやってくるよりも、はやく体に大きな穴を開ける】
【少女の体はすっぽりとその穴を通り抜け、体制を崩すかもしれない】

「君に宣言しよう。あぁ、でも聞こえているかな?聞こえてるといいな。
 『君は救われない』『君みたいなのが救われるはずが無い』『救われるのはヒロインであるべきだ、君みたいな一般人はそのままさ』」

【その貌がいつの間にか目の前に来ていた。あらゆるものを狂わしてきた瞳を向けて。
 何の能力を含まない言葉を向けて、それでも少女の心を壊すには十分な呪いをのせて】
【ソノ姿が黒い霧に包まれる、次の瞬間にはその姿は変わっていた】
【何度も鏡で見てきたような自分自身(【虚無静神】)の姿に】

「だから楽になりましょ。からっぽになりましょう。助かりたいでしょう。
 いっぱいいっぱい能力を使いましょう、いっぱいいっぱい殺しましょう」

【偽物の手が少女の頬に延ばされる。我が子を抱くような、やさしい声色で、やさしい手付きで】

「苦しいでしょう、辛いでしょう、もう我慢してなくていいんだよ。もう『何も考えなくていいんだよ』」
402 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 21:55:24.99 ID:HW2dUfgR0
>>400
『だって……可愛かったんだもん。』

【仕方ないじゃないか、とでも言いたいのか】
【仕方なくねーよ】
【なんにせよ反省はしているようだ】


『ごめんなさい。』

【ペコリと謝る】
【そして涙を拭く】
【そして俯き、不意に話出す】


『私は、普通が嫌いなの。貴女みたいに不思議な子を見るとその人を理解しようとしちゃうの。』


【理解するだけなら襲わなくてもよかったんじゃ(ry】
【そして今一度】

『すいませんでした。』

【謝り、俯いたまま顔を上げない】
403 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 21:57:01.23 ID:jU2ggsQao
>>396
「己の周りの世界――か。賢明だな。

 人の限度はしょせんその程度だ、尤も…―――それすら、守り抜ける事が出来るか危ういのだが」

ファントムと云う名の相手が、途方も無い理論を振り翳しつつも、しかしその範囲を現実的に定めている事実に
少しばかりの安堵と、少しばかりの肩透かしに似た感じを受ける
どうせなら全世界規模で言ってくれれば面白いのだが…――とかそんな、無茶苦茶な考えであった
無論、相手がそこまで馬鹿でない事に安心する気持ちの方が、大きいのではあるが

「殺しは駄目、改善する可能性に期待する、か。駄目だ。
 そう云った事を信じれぬほどの悪の醜さをこの目で見てきた、もう希望を抱くことは出来ない」

紫煙を燻らす煙草を取り、其れから左右に短く首を振った
目は閉じられ、どこか悲しげな表情を浮かべており―――悪を信じれない己を情けなく感じているかのようでもある
もし信じる事が出来る己であったのなら、DOTAには入らずジェイルに入って、今より穏便に正義を振り翳していたかもしれない
しかしそうする事は出来なかった、徹底的に厳しく当たる事でしか、悪と向き合うことは出来なかった
相手の主張を否定したくは無かったが、そうせざるを得ないのがこの女であるのだ

「――ッ! どうしたっ!?」

手にしていた煙草を落とし、足で踏みつぶしてから相手に近寄ろうとする
突然の相手の行動に驚き、そして荒い息を吐くその容体が気にかかった
目の前の相手を己の正義を満たすと考えることは出来なかったが、それでも悪とは思えなかったのだ
だから、敵とは考えず、純粋に心配する気持ちが湧き上がったのだろう

近寄れば相手の両肩に手を掛け、何が起こったかを注意深く見ようとするはずだ
404 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 21:59:05.22 ID:oXFbZzzKo
>>402

ぎゃおー、嬉しいです

【可愛い、と褒められて嬉しそうに言うが】
【自分が怒っていることを思い出した】

……じゃなくてですねえ、もう少し落ち着いて欲しいですよう

【お前が言うかお前が】
【なんて事をいうと、歩み寄り手を伸ばす】

分かりましたよう、許しますよう?

【ニコニコと笑顔】
【敵意がないと分かったら特に怖くなくなった】
【寧ろ好意に近い物なので、拒否する理由がない】
405 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 22:03:11.62 ID:fEEcMBZMo
>>403
―――ああ、だガ。
少なくとモ、コノ私が居る限りは、鋼≠ニシテ守り抜き。
406 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 22:06:05.34 ID:HW2dUfgR0
>>404
【ゆっくりと顔を上げる】
【そして伸ばされた手を取り】
【含羞んだ】

『……こういうのも悪くはないかも』


【そう、心で言ったのだ】


『ところで貴女は…能力者?』

【分かりきった質問】

【ちなみにまだ握手したままである】

/スイマセン飯落ちです。急いで戻ってきます。
407 :【虚無静神】干渉したものに物理特性を無視して穴を穿つ 使うたびに感覚が麻痺していく[sage saga]:2011/09/15(木) 22:08:03.32 ID:o9DGVdPSo
>>401


【――――全身も以っての、一撃は】
【その異形の“モノ”が少女の能力すら 嘲笑うかの如く開いた“穴”を潜り抜けて     】



【――――よろめくように、体勢を崩しながら】

【――――能力行使の“代償”により、全身の感覚が虚無へと還っていくのを“感じ”ながら】




【顔の感覚が麻痺し、声すら出せずに】
【ただ、失っていく 視界に 聴覚に その異形の“モノ”の嘲りを 視て 聞きながら】



【――――最期に聞こえた言葉に従うように、】
【ゆっくりと、虚ろに還っていく心に従うままに――――】








【――――そして、その場には】
【人形のように、ぴくりとも動かず 全てが“無”へと化し 静寂だけを残す少女の骸が横たわっていた】


【――――否、】
【その虚無を、静寂をかすかに乱すように――――】


【黒く、暗く 堕ちた 彼女の瞳から】


【つぅ…………と、一筋の雫が 零れ落ちた】



【虚無静神】 再起不能(リタイヤ)

/絡みあり&乙でしたー!
408 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 22:13:06.01 ID:fEEcMBZMo
>>403
―――ああ、だガ。
少なくとモ、コノ私が居る限りは、鋼≠ニシテ守り抜き。
人<gシて、全てを愛し抜く、そう決めテいルカラな。

【鋼の強さを持つか、人の弱さを持つか、問われたことがある】
【その時に、彼女は答えた、両方を選ぶという、欲張りを】
【この異形は、基本的に欲張りなのである、守れるだけ守りたいし、愛せるだけ愛したい】
【己が他者に施すという観点に関して、彼女は徹底的に貪欲に生きていた】

―――そ、うカ。分かった。

【異形は、貴方の言葉を聞いて、何かを決意した様子で、言う】

――お前ガ、悪を殺さズニ、良いよウに。
私が、悪ヲ減らしテイケば良い、希望を抱けルヨウに、もう一度信じラれルヨうに。

【そんなことを言うのだ。どこまでも、異形は前しか向かない】
【もうダメだ、ではなく。ダメならどうすればいいのか、其れを考えて進み続ける】
【ポジティブの局地に、ネガティブの局地のような醜悪な異形の精神は有るのだった】

【そして、うずくまる異形は、数分後、落ち着き、地面に崩れ落ちて】
【仮面の奥から、赤い涙が流れているのが、見えたかもしれない】
【そして、震えながらも、声を漏らす】

‥‥‥‥記憶、欠片だケ、最近。見える‥‥んダ。
今、新しいノ、が。見えた‥‥‥‥。

同じ、軍服。着た、男ガ――――王ガ、人を。
人を‥‥‥‥殺シ、て。‥‥‥私、ガ、守る、たメニ‥‥。

【がくがくと、断片的な声を漏らしつつ、怯えるように己の体を書き抱いている】
【脳の異常による記憶喪失ではなく、トラウマに寄る記憶喪失なのかもしれない】
【心が強くなるごとに、徐々に心をえぐるようにして、蘇ってくるのだ、記憶が】   
409 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 22:14:51.07 ID:oXFbZzzKo
>>406



【疑問符を頭の上に3つほど浮かべるが分かるわけもなく】

ちがいますよう、"たいのうりょくしゃようばいおうえぽん"ですよう?
良い事する人ですよう!

【その単語を理解してはいないのだろう】
【何かがおかしい、がそれを自覚しない笑顔を見せた】
410 :【無貌欺神】@【虚無静神】[sagesaga]:2011/09/15(木) 22:15:24.55 ID:RCtjnGY4o
>>407

「楽になれてよかったね」

【クスクスとソレは笑う。本来の彼女であれば笑うというのは無理な行為だ。
 彼女はもうソコまですることが不可能なくらいに摩耗していたのだ】

「うんうん、実に好みだ。実に私好みの物語だ」

【ソコには人形のような姿の少女がいた。
 その心はがらんどうでも、それでも生きているのだろう。
 悲しみの涙が頬に流れる】

「ではこれにて【虚無静神】の物語、閉演とさせていただきます」

【偽物は本物の体にふれ、混沌と混ざって消える】
【希望も絶望も愛も哀も嘆きも滅びも人間も神様も全て混ざって混沌になりましょう】

/お疲れ様でした
411 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 22:28:16.68 ID:jU2ggsQao
>>408
相手の貪欲なまでの意志に少しばかり苦笑を浮かべつつも、しかし内心では羨ましいとも感じていた
人の為に頑張る事が出来て、それを人として行おうと努力できる、それが何よりも羨ましくて
狂っていると自覚してしまった己とは違うのだな…―――諦める様に、嘆く様に、しかし決意する様にその事を実感する
そして、相手がその生きざまを貫き通す事を、見てみたいとも思ってみていた
無論、相手が悪の側に着いた時には明確に対峙せねばならぬのだろうが

「何を無茶な…――いや、そうしてくれるのなら良いさ。寧ろこちらからお願いしたい位だ。

 やって見せてくれ、信じれるのならもう一度信じてみたい」

呆れる様に頭を掻いて見せながらも、しかし最後の言葉を紡ぐ際には懇願する様な想いを瞳に浮かべ
狂った己が再び“人”に戻れることを、僅かばかりにでも期待していたいのだと云う想いが現れていた
途方も無い話ではあっても、それが水面に浮かぶ藁であった所で掴みたい様な考えであったのであろう

蹲る相手に駆け寄って様子を心配する様に見つめながら、漏らされた言葉に目を見開く
それが何の記憶であるのかは定かで無いが、しかしその口調は妄言であるとも思えず

「どういう…事だ?」

しかし自身の口から漏れ出るのは、そんな掠れた様な声でしかなかった
言葉の意味を、その裏側にある物も、真実も何も掴めず―――ただ茫然とした思いを抱く事しかできない

「それは…―――辛い記憶なのか? ならば無理はするなよ、ゆっくりと整理すればいいのだ」

片膝を突いて相手の肩に手を掛けながら、落ち着かせようと声を掛ける
それ位しか出来ぬ己を呪わずにはいられなかったが、其れでもやらねばならぬと考えて
412 :【黒獣禁腕】褐色なぎゃおーっ子[sage]:2011/09/15(木) 22:32:29.53 ID:oXFbZzzKo
>>406
/すいません、少し速いけど落ちます……
/凍結でよろしければお願いします!
/此処までの絡みおつありでした!
413 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 22:35:33.21 ID:HW2dUfgR0
>>409
【同じく?マークを頭の上に】

『対能力者用バイオウェポン…?』


【何かに気付きでもしたかのように少し後ずさろうとした】
【が止まった。】

(いいことする人?つまり悪い能力者を滅するために生まれた…とか?)
『有り得ないって…。』

【小声で言う】
【本人は言葉を発したことに気づいていない】
【眉間にシワを寄せ考える】

(つまり私も狙われる可能性があった?あっぶねー! etc・・・。)

/ただいまです。
414 :【奏滅雷腕】@青髪ロング、白いシフォンワンピ[saga sage]:2011/09/15(木) 22:37:18.37 ID:HW2dUfgR0
>>412
/ぬぁ…入れ違い。
/>>413は無しで

/絡みおつありッした。<(_ _)> 
415 :【互信光臨】 @wiki[sage]:2011/09/15(木) 22:39:20.42 ID:ji7g4egA0
ーーーなんて事も無い凝らす工夫も無い普通の公園にて
闇夜に月が重なる時、二つの人影が朧気に映るベンチ、そこには二人の女子高生が
今時な話に華を咲かせて居ましたーーー例えば

「やっぱさぁ、ヒーローにゃ登場シーンの決め台詞は欠かせない訳だよ」
『まぁな……さぁ、お前の●を数えろ!だとか、●宙キター!とか抜けてるとなァ……』
「後者に至ってはまだ解んないけどねっ」
『私は好きだがなぁ、っで、決め台詞があって、つまり何が言いたい?』
「そりゃぁ、たまには違う決め台詞言いたくならない?」

ーーー今時の話題、だと思います。少なくとも時期は……間違っちゃいません、きっと、たぶん

「例えば、こほんーーーなんだかんだと聞かれたら?」
『……答えてあげるが世の情け』
「世界の破壊を防ぐ為ッ!」
『世界の平和を守る為』
「愛と正義の悪を貫くッ」『ラブリーチャーミーな敵役……』
 「ム●シ!」『コジ●ウ……ってこれやられ役じゃねェかッ!?』
「にゃーんてにゃ!」

ーーー此に関しては懐かしいですけども、今宵も騒々しい二人組です。
もろ●ケット団な敵役の台詞を言って居ても、まさかのまさか
此の二人はヒーローな訳でありまして
416 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/15(木) 22:43:45.47 ID:fEEcMBZMo
>>411
―――信じさセテ、見せル。
必ず、ダ――――。

【迷うこと無く、成せると信ずるが故に、強い言葉で相手に言葉を返した】
【この異形は嘘を言わないのが、分かる筈だ。そんなに器用な生き物ではないのだから】
【鋼の意思持つ愛の人、鋼人=Bそれが、彼女であるのだから】 

【だからきっと、異形は約束を守る。其れがいつになるかは、誰にもわからないけれど】

【倒れこみ、荒い息を履き続ける異形は、しかし、ゆっくりと言葉を】
【うわ言のように、ある者の事を、貴方に語る】

Tausendjahre Konigreich――――、あの、黄金は、アの、獣は。
―――おそ、らく。お前ノ、言う。どうシヨう、も無い、悪。
この、軍服ガ。目印、ダ――――――、気ヲツケろ、アレは、危ない。
欠片しか、見えてイナイ、けど。

【陛に坐する燦々たる王、と訳せる外国語。王という呼び名】
【獣、黄金、異形と同じ軍服。ソレらの要素を組み合わせれば】
【記憶を失う前の異形の板組織の、長だと理解できるかもしれなかった】
【其れ以上は、恐らくわからない。そして、異形は、震えながらも口を開く】

まだ、名乗って。なかッタ。
私は、ハーミ=B貰っタ名だガ、意味は守護者ダそウダ。
‥‥お前ノ名を、知りタイ。

【異形は、ゆっくりと立ち上がりながら、意見をぶつけ合った相手の名を問うのだった】
417 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/15(木) 22:55:56.24 ID:xcxdmMqfo
【ある日から噂が立ち始めていた。『郊外の古ぼけた中世のお城に吸血鬼が住んでいるらしい』というようなちょっとオカルトとホラーを含んだ噂だった】
【人々はそれを信じたり信じなかったりし、真相を確かめようと思った好奇心の強い者が調査にいったりしたが結局は何にも見つけられずに帰ってくるのだ】
【しかし、子供たちは口々に物語るのだ。あそこには吸血鬼が居た、と。まるで某森に住みし巨体怪獣のような、子供のときに訪れる吸血鬼なのだろうか】
【だから人々は所詮は都市伝説として記憶の片隅に葬り去り、ファンタジー側の古城のことなんか忘れて高層ビルの間で働き続けるのであった】

【その陰で、ある者は名を挙げる為に討伐を企み、ある者は吸血鬼を研究の対象としようとし、ある者は単純な好奇心だけを向けていたりしていた】
【夢、幻想、概念、希望と絶望、そんな空想上の存在なのだ―――吸血鬼、ヴァンパイアと言う鬼の一族は。古来よりずっと―――】

【夜、吸血鬼の古城】

【その城の最奥部、王が座りし玉座には一人の美青年のような人物がいた。血の気を感じられない青白い肌と、月光を彷彿とさせる青白い髪の毛をゆらりと揺らす】
【耳に軽くかかった髪の毛はさわっと耳の端をくすぐり、その青年は赤黒い燕尾服を身にまとい、紅黒い外套を尻に敷いて今日と言う夜を満喫していた】
【右足を左足の上に乗せて随分と偉そうな態度、右肘を玉座の肘置きに置いてそ右で軽く拳を作ると頬に少し当てている。そして、そっと両の瞼を降ろすのだ】
【今日は誰か来るだろうか。そしてその人物は正義なのか悪なのか。はたまた中立を気取った偽善者とか偽悪者なのか。それらが全て、一種の期待を向ける先であった】


/1時くらいには落ちますので、凍結でもいいよーって方がいましたら、ぜひ
/誰でもうぇんるかむ。殺し合いから雑談までっ
418 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 22:58:02.96 ID:jU2ggsQao
>>416
迷い無き強い言葉を返してきた相手に対し、小さく笑みを浮かべて応じる
きっと己にそれを見せつけてくれる筈、信じさせてくれる筈―――そんな期待を抱き、信じてみた
それで己の信ずる正義が揺らごうとも、悔いる事は無いだろう。この世界を好いているのは、この女とてまた同じであるのだから

「―――…そうか、どうにも為らぬ“悪”か。その情報だけで十分だ。
 どうにも為らぬと解っているのなら、遠慮はいらないだろう――悪を簡単に見逃す程、我らは甘くない。
 生殺与奪の判断以前に、まずは捕まえるのが仕事であるのだからな。文句はあるまい」

気を付けろと云う言葉も、危ないと云う言葉も、この女にとっては徒に正義心を駆り立てられる様にしか作用しなかった
悪をひっ捕らえる事がまず第一の目標であり、例え悪を信じるようになった所で、そこに対する思いは揺らがないのであろう

「私はリーザ・ベルクヴァインだ。よろしく、ハーミ殿。守護者、か…いい意味だな」

立ち上がる相手に合わせて自身も腰を上げ、少しばかり柔らかな笑みを湛えながら右手を差し出した
次会う時に違いがどんな立場であるのかは分からなくとも、しかし再会を望む想いはある

「それでは、また会う時を楽しみにして」

握手を交わし終えれば、右手を帽子の唾の辺りにやって簡単に敬礼の格好を取り、振り返って夜闇に歩み去って行くだろう
声を掛けられることが無ければ、その姿は静かに闇の中へと溶け込んでいくように見えなくなるはずだ
419 :【装闘機兵】  →  【陛に坐する燦々たる王】[sage saga]:2011/09/15(木) 23:06:39.43 ID:fEEcMBZMo
>>418
――――あ、リがトウ。

【短く、余裕のない声で、そう答えた】
【気丈であるだろう異形が、これほどまでに憔悴する程度には、強力であるようだった】

――リーザ、か、良い名ダナ。

【そして、貴方の求める握手に、異形は躊躇いなく答えた】
【気がつくだろう、その腕は生身ではないと、鋼でできた硬さを持つのだから】
【そして、去っていく相手を見送って】

まタ、何時か、リーザ。

【そう言うと、異形は夜闇に消えて行くように歩き去っていき――――】


【―――同時刻、???にて】 

―――生きていた、か。
革命者=A反乱者=\―――、アンゼリア。

【黄金の髪を背中まで流して、その瞳は黄金を百持ってきても尚足りぬ金の輝きを持つ】
【黒い軍服には大量の勲章がぶら下がっているが、それらを嫌味に思わせない雰囲気だ】
【顔の彫りは深く、ギリシャ彫刻のような印象を与える荘厳な男である】

【居座るは、輝きに満ちた荘厳たる王座】

【足元には、王に近づいたがゆえに滅ぼされた下手人の群れが、タダ無数に――――】

//おつでしたー! 
420 :【流氷の堕天使】@wiki E:特殊拳銃×2[sage]:2011/09/15(木) 23:08:49.27 ID:jU2ggsQao
>>419
/絡みあり乙でしたっ
421 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/15(木) 23:44:23.47 ID:9/Op2DZho
>>338

「ありゃ……銃だけに重力かけたのに……ごめんなさい」

べりべり、と皮がめくれていく姿があまりにも痛々しすぎて。
流石の麗人も困り顔だった。とはいえ死には至らないはず、と思っている。

もし、もしも男が死ぬ様なら―――麗人は酷く自己嫌悪に陥り、壊れてしまう可能性も無くはない。

それを理解しているので、彼は困惑顔で僅かに、蚊が鳴くより小さく舌打ちしていた。


「男はみんな野蛮、みたいな言い方しないでくださいよぅ……」


男から目を女性に移し、「あはは」と小さく目を細めて微笑。

自分も立派な男なのだから。確かに血気盛んな男も多いが、少なくとも自分はそうでない。
突き詰めれば美を好む、と言い切れる。故に男臭いのとは無縁だと主張したいようで。


「いえいえ、慣れっこですよ。お詫びなんて、入りませんって」

「そういうのは自分で使うか、普段いけない様な女の子に……あげてください、ね?


差し出された優待券に小さく手を添えて静止した。割と舌が肥えているようだった。
それもそのはずか、彼は理想郷の管理人―――ともなれば、最高級などという言葉では生温いモノを得ているだろう。


/再開おねがいしまー
422 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/16(金) 00:15:27.16 ID:cpk17rCYo
>>421
【銃だけに重力とは器用な真似をする、と女は思ったが】
【おそらく口だけであり最初からこの様な拷問を仕掛ける気であったのだろう】
【まぁ中の人のリードミスでもあるのだが……そんなことはどうでもいい】
【それよりも自身を野蛮ではないとする麗人に女は内心苦笑しながら言葉を紡ぐ】

いいえ、男は常に獣であらねばならない。自分では抑えていたり性質的にそうではないと錯覚していても。
先に生まれたとされるアダムは人という名の未知の獣そのものであったというわ。土から作られた獣。イヴはその欠片ね。
アバラ全てささげてこそアダムと同等となれたはずだったイヴはアバラを減らしたために不完全な状態となったのよ。
まぁ、こんな話はただの作り話なのだけど、現実に当てはめてもなかなか比例していると思うわ。

【折につけて例え話をしてくるこの女性の雰囲気はやはりどこかで見たことがあるかもしれない】
【しかし女性にしては珍しく男性優位を示す考え方がその雰囲気をかき消してしまうかもしれない】

私の弟は確かに獣の資質を備えながらも、芸術を追い求めている。そして獣を受け入れてもなお自身の理想を求める。
そんな馬鹿みたいな男であるゆえの獣性を持っているわ。あなたもそうではなくて?

【静止されたことに眉を八の字にするもそれを胸の間にしまいこみまた何かを探しているようである】

私には一緒にいくような女の友達はいないわ。
423 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/16(金) 00:23:45.23 ID:qEYAaAbPo
>>422

事実、彼に”生体”に重力を掛けることは出来ないのだ。
生物に大半を触れている、衣服なども同様。故に銃程度にしか掛けられない。
まぁ、リードミスは置いといて――――麗人は困り顔、とだけ記しておこう。


「どうかな、出来すぎた作り話だけど―――……まぁ、男損女肥なんて言われる時代ですけど」

「少なくとも、僕は恋人の前……以外じゃ、獣にはなりたくないですねぇ、あはは」


腕を組み、片手で頬に触れ微笑。若干の惚気が入っているので、その辺はスルーしてくれていい。
女性の考えを珍しい、と思いつつも肯定は出来ない。とはいえ、否定も出来ないが。

男が、女が、どちらが優位か。正直言うと、どうでもいい―――これに尽きる。


「さぁ、僕にもそれなりに獣性はあるかもですけど……普段は、表になんて出せませんよ」


僅かに首を傾げて答える。それとは別に気になった単語が二つ。
『理想』と『芸術』―――ぽん、と頭に思い浮かんだのは、やはりあの青年。

まさか、と思いつつも口に出す事は無い。とはいえ、何か思い当たる―――様な、表情をしていて。


「えー……彼氏、さんとか」


いる、という前提で問い質す。いないはずがない、と麗人は思う――勘だが、この勘は中々ハズれない。
とはいえ女性は美人と形容しても可笑しくはない。ともすれば、必然的に出来そうではあるから。
424 :【機技改触】《Ultimate Technology》2011/09/16(金) 00:24:17.79 ID:v5X5Yh+1o
>>398
>>399

「────────フっ」

【目覚め始めた人々の人生を刻んだ跡が柔らかい朝日に満たされ始めても、彼の心は拒絶して痛い程に静かな朝となる】
【彼は殆ど中身が胃袋に収まった酒瓶の蓋を閉めながら、立ち上がり、広く腕を広げ身体を伸ばし小刻みに響く音は心地良い】
【女性の姿は既に失われ草鞋が地面を擦る音は溶け、心を乱すあの香りも……一陣の不安が走る……アレは一夜の夢か、と】

「…………ユメ……そんな事はアリマセン。私が酔って夢をミルはずは無いでショウが」

【澄み切った空気を身体に取り込んで彼は首を左右に振り弾けた笑みに染まりながら否定するのは己の言葉────全部】
【全部】【全部心の奥に刻まれているから】【耳に心地良い声も、心拍数を上げる匂いも、離したく無い感触も……想いも】
【不機嫌に染まった顔は怖かった。涙が零れる顔は抱き締めたくなり、大空に咲く一輪の向日葵の様な笑顔に心が奪われた】

「ダカラ、また会いまショウ。絶対に、消えナイで いなくならないで下さいね。」

【蒼い瞳を閉じて、この無限に続く空の下で歩いている女性に向けて言葉を紡ぐ。耳に届かない、当たり前だが想いは届く】
【彼の願いは純粋に。子供の様にひたすらに乙女の様に一途に、一つ再び二人が巡り合え、言葉を交わし、想いは交わす事で】
【……ゆっくりと眸は開かれる。双眸は女性の去った後を見てめて、もう一度だけ片手を振りて、彼は背中を向けて歩き出す】

「……もしいナクなったら地の果てでも地獄ダロウと追いカケテやりますとエエっ」
「そして、ソシテ……どうしまショウカ?……抱き締メテ……えっとまぁイイヤ」
「次にアッタラどうしマショ?一緒にご飯食べテ……取り敢えず足を斬られルのは勘弁」

【彼女が腕の中に居無い冷たさが軈(やが)て寂しさに変化し心を包みこむ、されど想像するビー玉の如く綺麗な未来で大丈夫】
【この出会いが一度だけの共有点とある可能性は、彼の思考の砂漠には一粒たりとも形無く。そもそもそんな結果は作り直す】
【宿す決意、鮮やかに瞳と同じ青色が染まる空に浮かぶ雲の如く風に身を任せ自由気ままに進む彼は心の奥の奥で、ふと思う】
【彼女も全く危険な男に愛されてしまったものだ、離れる程に君への想いは深くなり。全てを燃やす烈火の如く激しくなる】

【まったく、男性は出会う前は数式に溢れていた心が彼女の事のみしか映さない事に街中を進む彼は立ち止まり苦笑が浮かび】
【彼は視線の横にあるショーウインドに、気が向くままにそこに存在したのは頬を幸福の朱に染める男性の姿。変わった己のすがた】
【あの時の入り混じる不安と恐怖が刹那の間に心を掴んだ。歪む眉間……それは警告か?、それは行き先の未来が証明する】
【だから、と。彼は微笑い、舌先で唇に触れて幸福を想い出しながら考える次あった時のプレゼントを考えヨウと、子供の様に】



【────だって彼女の喜ぶ顔を見た方が、嬉しいに決まってイマスカラ────】



/濃厚で長い絡みありがとうございました!とても楽しかったですっ

/とと、私からも
/自分の文章で不愉快になった皆様、本当にゴメンなさい。
425 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/16(金) 00:51:32.72 ID:cpk17rCYo
>>423
【いずれにしても銃を持ち続けていることで手の皮からベリベリ剥がれている事にしておこう】
【そうじゃないと面白くないし、声帯も破壊できないし……うん】

男は大義を守り、女性は個を守ることに向いている。
レディーファーストが騎士が自らのみを守るために女を差し出したというのが語源とは皮肉。
女がレディとして扱われるためにはそれ相応の努力が必要というのがわかっていないのが問題ね。

【この紫髪の女は本当に男性優位の精神を持っているようだ】
【しかしそれでいて依存という風情を見せないのが大和撫子なのだろう】
【髪の色と目の色、そして雪のように白い肌は確かに日本人ではないが精神的はそうであるに違いない】

恋人がいるのね、ならばそれがあなたの獣性よ。男は智と理を持って獣とならねばない。
それで十分といったところでしょうね。その様な格好をしているから正気を疑ってすまない。

【女装に対する意見までもがあの男に似ているとは情けない話である】
【麗人が見せた表情に対してはあえて明言しない。いやはや自身が弟に未だ固執していることをさらけ出すのを恐れたのだ】

あの人は甘いものがあまり好きじゃないから……
……なんで恋人がいることを知っているの。

【女はささやかな惚気をして見せるが、麗人の放った言葉に目を丸くしているようで】
【鋭利で氷のように荘厳なな雰囲気が一瞬晴れてしまったようだ】
426 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/16(金) 01:01:17.36 ID:qEYAaAbPo
>>425

あぁ、もうそれには同意だ―――天の声はため息混じりです。


「まぁ、僕は――――……あぁ、いえ、なんでも」


彼女がどんな人間でも、彼女優先ですけど。なんて言うには少し気恥ずかしかった。
実際、何事に置いても優先してしまうんだろうと自覚してしまえば、バカだなぁと自嘲。
[ピーーー]と言われたら死ぬんじゃないか、と―――それは向こうも同じなので性質が悪い。

まとめれば、女性のレディファースト論には同意。然しながら、恋人以外は相応の努力が必要であると思ふ。


「こんな格好ですけど、僕は立派に男の子してますよ」


ていうか男装は似合わないから、こんな格好してるわけで。中身は割と理性的だ。
この常識を逸した思想の溢れる世界でも、麗人はかなりな常識人の部類なのですよ。

やはり思い浮かぶ理想を追い求める芸術家。似たような事を昔言われたので、苦笑。
なんとなくだが、女性と青年がなんらかの繋がり―――若しくは、身内かもしれないと勘がフルで発動中。


「彼氏っていうのは、彼女が行きたいとこなら割と喜んでついていくもんですよ」

「居ないっていう方が僕はびっくりです―――……まぁ、それと、雰囲気ですかね?」


恋してる目ですから、と嘯く麗人。勿論、見分けなんてついてないし完全なる勘だが。
したり顔の麗人は片目を閉じて、唇に人差し指を添えてクスクスと笑う。悪戯で、蠱惑的な微笑は夜に映えるだろう。
427 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/16(金) 01:23:02.57 ID:cpk17rCYo
>>426
【ため息をつこうがスキンヘッドはNPCで屑な訳で、実際こんなコンボは見られないのだから】
【ロールの神様は大爆笑なのだろう。またはうさぎドロップ見てる】

でもあなたには彼女以外にも守りたいものがあるのでしょう?
彼女が一番大事でもそれを守ることが彼女を守ることになる。
故にあなたは彼女を強く守る力と大義を守る力の双方を持っている。
男の勇と女性の美をかね添えている。そうじゃなくて?

【ちなみに中の人が驚くくらいの女の饒舌は人斬を行った後だからしい。恐ろしい】
【ぶっちゃけこの麗人の強さを見てみたいのだ。おそらく自身の技の冴えを更に高めることが出来るやも知れない】
【この発言の跡にレイピアをやっと腰に納めているのだから性質が悪い】

それもそうだけれどね。でも私はあの人が好きなものを食べさせてあげたいの。
それにこのジェラート店は女性客が多い。あの人は人見知りの気が高いから。私もだけど。

【雰囲気で悟れるものなのか。ちょっと実践してみたいなと思った女性は】
【先ほど弟の話をしているときに見せた表情を思い出し】
【今度はこちらからけしかけて見せた】

あなた、私の弟知っているでしょう?そして理想郷という場所の住民でもある。
違ったら私が一つ言うことを聞くわ。ただし生命にかかわることはしない。あなたにはそれを命令する覚悟がないもの。
428 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/16(金) 01:35:00.65 ID:qEYAaAbPo
>>427

というかスキンヘッドは最早空気――再登場は、二人が退場する時だものね。


「ん……よくわかりましたね。結局、どちらも護る事がどちらも幸福にできます」

「どっちも大切ですからね―――……まぁ、男の勇は時折見せる、程度で」


基本的には女子寄りだ、と笑いながら―――やっと腰に納めてくれたレイピアを見て安心。
描写はしていなかったが、ずっと手に握りしめていたコハクを漸く戻した。嗚呼、怖い怖い。
こうして饒舌に語り合いながらも、一応は戦闘態勢を崩さなかったあたり、中の人は驚きです。


「んー……それは、相手も同じ事を思ってるんでしょうね。ふふ、良いですねぇ」

「それなら、今度一緒に行きましょうか?そういう場所は慣れてますからね―――なんて」


事実、一人でそういう場所へ赴いたりする麗人。勿論、周りの目は完全に女性を見る目。
レディースデイとかもすんなり通る。これって詐欺ですよね。なにはともあれ、そんな提案を冗談交じりに紡ぎ。


「あは、大正解です。弟さん……は、きっと鋼さん、かな。診療所で働いてますよね?」

「因みに、生命に関わる事を命令なんて、しませんよ。覚悟云々の前に、やる必要性ありませんし」


ステッキを片手ににっこにこ。やはり姉か、と思いなんだか楽しくなってきたみたい。
次に診療所に行ったら―――まぁ、色々とイジられるんだろう、青年は。
429 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2[sage]:2011/09/16(金) 01:57:29.67 ID:cpk17rCYo
>>428
【というかよく見ると氷柱もいつの間にか消えていて突き出してきた場所には大穴が開いていた】
【おそらくレイピアをしまったことにより氷が消えるという芸術技を見せていたのだろう。空気ってすごいね!!】
【スキンヘッドの男は二人が退場する前に声にならない叫びを上げて屋上から転落していた】
【多分肉の山の上に落ちるから死にはしないが、これで心おくなく描写できるね!!!】

それが私たちの家訓。自らの思いに従い、貫くことを貫け。その為に自らを昇華させ常に他者を超えろと。魔としても人としても生きていけるように。
もっとも今の時代ではそんな道理を貫くのは当主か当主希望のものくらいだけどね。

【私たちというのは女性やこのロールでやっと話題になった青年の家族のことであろう】
【なんとなく青年の行動心理を知れたのではないだろうか?みなさん】
【ただの自惚れじゃないのだよ。青年の想いの強さは向上心の先にある】

……なら誘ってみようかしら。この券女性しか使えないのだけど。
まぁあの人の稼ぎなら問題ないわね。

【その声はどこか楽しそうであった。やはり恋人と行けるのはうれしいのであろう】
【ちなみに麗人の提案はスルーした。酷い奴である。というか微妙にかみ合ってない】

ハガネ。今はそう名乗っているのね。医者をしているというのは小耳に挟んだけど……

【注:名乗ってません。いつの間にか浸透しただけです】
【まぁ本名ではないのは麗人も察しているだろうしそれ以上は言及しない】
【女は満足げに頷くと、フェンスに足を掛け、飛び降りる用意をする】
【おそらく退散した暴力団に追い討ちを掛けるのであろう】

では、ハガネによろしくね?

【一瞬笑顔を見せたように見えたがその姿は瞬きの間に消え去ってしまうだろう】

(からみ乙でした!!!)
430 :【宝剣星石】星の加護を受けた宝石で色々する男の娘[sage]:2011/09/16(金) 02:05:18.68 ID:qEYAaAbPo
>>429

NPCの扱いがひどすぎて中の人、大爆笑。

ふと、その教訓に思い当たるはやはりあの青年か。
まあ、なんだかんだいって彼も彼女も強い想いを持っているのだろう。

対して自分は――――……まぁ、彼らに比べれば矮小かもしれない、なんて。

負ける気はしないけどね、とも同時に心内で呟き。


「えぇ、是非誘ってみてください。案外、喜んでついてきてくれますよ」


軽く、自分の提案にはスルーだった件には触れない。触れたら泣いちゃうよ、アンナちゃん。


「名乗って……たかなぁ? まぁ、皆さんからそう呼ばれてますし、本名知りませんし」

「優秀な医者だと思います。少なくとも、僕みたいな医学知識詰め込んだ人間よりは、ね」


飛び降りる準備をする彼女を見て、少々驚く。まだやるのか、と言う思いも込めて。
よろしく、と言われ軽く会釈し―――見送って。麗人もまた、踵を返し屋上を後にするのだが。


「あ、名前聞くの忘れた」


大切な事を忘れていたのであった。


/おつかれさまでしたーん
431 :【魔鎧音撃】[sage]:2011/09/16(金) 02:17:54.96 ID:Tf4KVCVyo

「これじゃあまるで、学園の露払いじゃあないですか、はあ」

夜道を行く制服姿の少女、一人掌を見て、ぼやく。
視線の先、手中にあるのは小さな、闇の中では凝視してもわからない程の文字が刻まれた、メダル。
もし、もし近くに従軍歴のある人間が居たならば、それがいわゆる「ドッグタグ」であると、気付けるのかもしれないが。

"生憎"隠匿された、少女の意図と目的。闇に紛れ、変わらず一人、少女は淡々と足を前後させ続ける。




「とはいえポジティブに―――たまのたまには、こんな贅沢だって許されますよね?」

沈んだ気分を転換させるべく、少女が足を進めていたのは―――とあるコンビニ。
出入り口の上に堂々と掲げられた、「スイーツフェア」なる掲示物、目的は明白だ。

扉を押し、店内へ一歩、足を踏み出す。
件の掲示物に意識を奪われているせいか、前方への注意は無いも同然だ。
432 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/16(金) 20:23:59.23 ID:Uub81Vv/0
【鈴虫の鳴き声が響く森の中】

【その中で、一人の青年が一つの大木を前に剣を構えていた】
【金色の髪の青年が手に持つのは、赤茶色に錆びついた剣】
【剣としての役割を到底果たせそうにない代物だ、しかし青年はその剣を高く振り上げると】

………ハァ!
【大木目がけて、素早く鋭い一撃を叩き込む】
【どうやら剣の心得があるみたいで、少なくともその一振りは素人のものとは思えないものだった】

【だが………大木にはひびが入ったかのような僅かな傷が一つ入っただけ】

………腕が、落ちている
【剣が悪いのか、青年の腕が悪いのか、まあ両方が重なった結果であると言えるだろうが】
【しかし鍛錬をサボってしまった結果、剣を扱う技術が衰えたことにショックを受けているようだ】
【大木を見つめながら、青年は憂鬱そうにため息をついたそうな】
433 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/16(金) 21:56:52.55 ID:+EExhkvco
【市街地】
都会、しかも夜だというのに人の一人も存在しない、否、訂正しよう。ある一人を除いて誰一人としてこの区画には人間が存在しない。

代わりとして、元人間。つまりは死人が無数に地に伏している。

ある者は脳漿を撒き散らし、ある者は顔面が陥没、ある者は首から先が無くなっていた。

いずれも一般人では無く、戦闘服とサブマシンガンを携行している特殊部隊員。

ここに空蝉として唯一残っているのは、少年。

白い髪に褐色の肌、静かな悲しみを湛えた紅い瞳。

少年の体の節々から白い煙が上がっている、少年は自ら手に掛けた死体を一瞥すると、横転した車両に腰掛ける。

「また戦ってしまった...か。」

争いの道から逃げたくてもそれを潔しとしない少年の過去、現実。

それはついに一般人をも巻き込んでまで少年の息の根を止めんと襲いかかり始めたのだった。

434 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/16(金) 22:08:08.91 ID:+EExhkvco
>>433
/すいません、取り消します
435 :【無貌欺神】@黒のドレスの少女[sagesaga]:2011/09/16(金) 22:31:14.21 ID:HSq/nRMlo
何処かのビル街、コンクリートジャングルとも呼べる無機質な一角。
何処か活気があるような場所で、コンサート会場や繁華街や様々な物が一望できる。
そのビルの屋上に二人の少女はいた。

もう日は沈み夜の時間がやってくる。月明かりに照らされるソレはスポットライトに照らされた舞台上。
そもそも彼は観客席で劇を見る観客なれば、たまには舞台に上がってしまう困った客人でもある。
ほろ暗い闇の中から現れでる輪郭は、月明かりに照らされうつらうつらと見えてくる。
砂漠で見える蜃気楼のように、ついそこまでいなかったのに、ついさっきまであったように。

小さなテーブルと小さな椅子を並べて。風も強いがそんなことも気にせずにその場に立っている。
紅茶とお菓子を並べて、ちいさなちいさなお茶会を初めて。

「たまには私だって謳いたいものさ」

ソコにいたのは二人の少女であった。
声を出したのはまだ小学校すら出ていないような黒のドレス小柄な少女。
その姿に似合わず幻惑的な恰好をしており、その姿はまさしく妖女(ようじょ)と言ってもいいくらいだ。

その隣にいるのはその少女よりも何周りか大きい少女である。学生だろうか。
決して女性ではない、まだ歳場も行かない少女である。
ただ変わっていて彼女はメイド服のような格好をしており、黒いドレスの少女の脇に立っていた。
その姿は何処にでも在りふれる姿であれば、違う箇所を上げるとすれば死んだようなウオの目をしているところか。
いや、この場合はサカナかな。くすくす。

「そうね、フルートでも歌いましょうか」

〜〜♪〜〜〜♪

何処からか取り出したのかフルートを取り出す。まるで手品のように取り出す其れは、つい先ほどまでソコになかったかのようだ。
おもむろにフルートに唇をつけ、音色が鳴りだす。
街角で流れるような綺麗な音色、それでも誰も気にしないような普通の音色。

「それにしても・・・ココはアソコに比べると遠いけど・・・それでも見えるものね」
436 :【陛に坐する燦々たる王】[sage saga]:2011/09/16(金) 22:48:57.75 ID:0mZia4qBo
>>435

―――ありゃ、場所間違えたかしらね。

【美しいフルートの音に無粋に割り込んだのは、高く澄んでいながらも教養を感じさせない声だ】
【最初に感じるのは、染み付いた死臭。血と肉が焼け、焦げる匂いが、その身に染み付いている】
【そんな死臭を纏うものがどんな者か見てみれば、そこに居たのは何処にでもいる女性の姿だった】 

【黒いパンツスーツに身を包んだ金髪の女性である】
【シャツの胸元は大きく開けられており、僅かに谷間が見えて】
【起伏に富んだ小柄な体躯は、パンツスーツ故にそのシルエットを良く見せる】
【蝶の意匠の施された銀色の眼鏡が特徴的で、鋭い印象を与える】
【口元には、火の付いた細葉巻の甘く濃厚な煙が流れて】
【鋭い目線や雰囲気を中和する役割を、その煙が果たしているだろう】

―――悪いけど、ちょっと匿え。

【命令形で言う女性の声は、鋭くそして重い】
【よく見れば、ダークカラーのスーツは血で濡れていたのが視えるはずだ】
【恐らく、何処かで戦い、負傷を背負いながら逃げてきたのだろうことが予想できた】
437 :【最弱兵器】[sage saga]:2011/09/16(金) 22:49:26.22 ID:0mZia4qBo
>>436
//ナマエミスッタァァ!
438 :【無貌欺神】@黒のドレスの少女[sagesaga]:2011/09/16(金) 23:01:31.44 ID:HSq/nRMlo
>>436

「これは珍しいお客さまね。椅子にどうぞ」

その場所に現れたのは何処にでもいるような女性であった。
ただ違う点を挙げるのであれば、ソレは死臭に満ちていたということだけであろう。
その姿はある意味幼女とは対照的であった。

紅茶をすすり、手を対面に設置してある椅子へと向ける。
幼女が隣にいるお付きに命令すると、メイドはその椅子をテーブルから少し話した。
どうぞ、お座りください。とでも言わんばかりだが、彼女は言葉を発せようとせず終始無言である。
現れた客人に何の素振りを見せない。空気か何かと思っているのだろうか。

「紅茶はお好き?甘いものはお好き?それとも何もいらないかしら?」

ニコリと微笑むかのように笑っている幼女。
テーブルには淹れたばかりの紅茶と、場違いなタイヤキが置かれている。

「こしあん?つぶあん?それともカスタード?罰ゲームみたいに唐辛子が入ってるかも♪くすくすくす」
439 :【最弱兵器】[sage saga]:2011/09/16(金) 23:11:42.79 ID:0mZia4qBo
>>438
――礼は言ってやるよ。

【へっ、と鼻で笑う用にして、ふらつきながらそちらに歩いてくる】
【メイドをちらりと見て、ゴミや何かを見るような冷たい目をして、椅子に座り込み】
【スーツの上を脱ぐと、ポーチから包帯を取り出し始めた】
【どうやら、脇腹を刃物の類で突き刺されたようであり、シャツは真っ赤に染まっていた】

紅茶も甘いものも嫌いじゃないけど、あるなら酒が良いわね。
って‥‥怪我してたか、酒はご法度、紅茶で良い。

【そう言うと、面室にシャツを脱ぎ始める筈であった】
【惜しげも無く、良く締まった起伏に富んだ体、健康的というよりは卑猥な気配を感じさせる体を晒し】
【腹部の傷を一旦強く押し、血をぬこうとする】

――〜〜〜〜〜っ!!

【声にならない声を漏らしつつも、血がたまらないように処置を完了】
【慣れた様子で腹部に包帯を巻いていき、傷口は見えなくなっていくだろう】
【治療をしながら女性は、相手の方を見ながら、口を動かして】

何でもいい、辛いのキライじゃないから唐辛子でもいいわ。

【そう言うと、女性は血に汚れたシャツを着るのは嫌なのか、其のままでふんぞり返って】
【額に手を置き、はぁ、とため息をつきながら悪態をつくのだった】

‥‥だーくっそ、ヘマしちまった。
440 :【無貌欺神】@黒のドレスの少女[sagesaga]:2011/09/16(金) 23:22:25.31 ID:HSq/nRMlo
>>439

「あらあら、私のお気に入りの人形なのにその目は酷いわ」

などと彼女の冷たい目に対しての言葉なのだろうが、
そう口ではい言う物の本音ではまるでそんなことを思っていないような・・・形だけの言葉。
そういう彼女の目つきは、見物するような目である。
劇場に居て舞台に上がる者たちをみるような、そんな感じの目。

「あら私何かのがお酒なんて持ち込んでると思うの?
 そうね、エタノールランプならあったかしら?飲む」

そういって紅茶とは別に懐かしのエタノールランプを差しだしてくる。
灯りとして使っているのか、まだ火がともっている。

「でもタイヤキの中身なんて食べないと分からないわよ。
 あー悪乗りで買ったものがあったのね」

といって差し出してきたのはサソリの尾をした毒毒しい唐辛子であろう。
何故かビニール袋にはいっていて、そのまま手をつけていないといった感じだ
441 :【最弱兵器】[sage saga]:2011/09/16(金) 23:31:33.08 ID:0mZia4qBo
>>440
人形を並べて愛でる趣味は無いのよ、私はな。
生きている感情のある人間を屈服させておもちゃかペットにするのはそりゃ楽しいけど。
心の無いヤツに意味は無いわ、って話。

其れに、テメェみたいな目をした輩のほうが嫌いだね、イラついてくる。
怪我さえしてなけりゃ、愉快に焼肉にしてやるところだ。

【転じて、こちらは剥き出しの己で相手に当たっている】
【確実にん善人の類ではないし、大物でもないが】
【己が小物で悪党と知った上で、あえて舞台の上で喜劇を演じてやろうという気概】
【一種の開き直りの境地に、この女性の精神は有った】

要らねーわ。
ランプのアルコール昔飲んだことあるけど、アレ実はメタノール混ざってるのよ。
飲用にさせないためだったらしいけど、正直痛い目見たわね、ありゃ。

【どうやら、飲んだことがあったらしい。それ故に全力でお断りだった】
【なかなかにその正確はバイオレンスかつ大胆。しかし、妙に話しやすい気配を感じさせるだろう】 
【そして、差し出される唐辛子を見て、一瞬ためらうも、其れを受け取り】

‥‥そういや、痛みが辛い時は他の痛みでごまかすといいって聞いたけど。
ま、辛党だし行けるだろ、‥‥‥‥‥‥たぶん。

【そう言うと、女性はためらうこと無く、その唐辛子を口に入れ咀嚼するだろう】
【何処か、すべての行動に自暴自棄や、己の身を顧みない様子がみられるのだった】 
442 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/16(金) 23:36:05.08 ID:sbtN0kFa0
【街、その一角】

「はー、」

【いつも人で賑わうこの街。その流れを見つめながら、一人の少女が椅子に腰かけたまま憂鬱そうに溜息をついた】
【普通に――――ではなく逆向きに椅子にまたがるようにして座っている。背もたれの上に両腕を載せその上に顎を載せて、目をぼうっとすぼめて宙を眺めている】
【その視線の先には一匹のアゲハ蝶。先程から少女の周りをひらひらと飛び回っている】

「なーんでこうなっちゃったんだろ……」

【ちなみに少女の格好はそれはそれは奇妙なモノで】
【背中まで伸ばした長めの髪は玉虫色に輝いており、光の加減で刻々と変化していく。瞳の色は吸い込まれそうなほど深みのあるサファイアブルー】
【だがその顔だちは意外と幼い、また身長も低く華奢で起伏に乏しい残念な幼児体型である】
【服装は全体的にちぐはぐで、ショッキングピンクのハイカットスニーカーに安っぽい青のジーパン】
【裾を出し襟元をくつろげた真っ赤なワイシャツに緩く締めた明るい黄色のネクタイ】
【そしてその上からあちこち絵の具の付着した大きめのホワイトコート、要するにブカブカの白衣を羽織っている】
【そして背中には一振りの無骨な西洋剣、通常よりも短めで幅広だがこの少女にはやや大きいくらいだ。だがどうも剣士には見えない】

「お腹空いた……」

【壁側の歩道に座っている少女、その前には人々の通行を妨げるかのようにビニールシートが敷かれている】
【その上には数枚の画用紙。描かれているのは『ゴ●ホ』や『フェル●ール』、『ダ・ビィ●チ』など有名どころの作品ばかり】
【いわゆる複製画たちが丁寧に敷き詰められ、風で飛ばないよう上に石を置いて固定してある】
【そして一言でそれらを表すならば、上手い。しかし本来複製画は本物に似せるために、自分の描き方を是とせずひたすら個性を殺して現物そっくりに描くのだが】
【少女はそれを隠すことなく大胆な筆遣いと色彩でもって、堂々とアレンジを加えていた】

【そして少女の右横には一枚の立札。そこには達筆で黒々と太く大きな文字でこう書かれていた】

【 『絵、売ります。 御値段、応相談』 】

【さて。 この光景を目にして、足を止めてくれる物好きはいるのだろうか――――】



/人待ちです
443 :【無貌欺神】@黒のドレスの少女[sagesaga]:2011/09/16(金) 23:43:22.25 ID:HSq/nRMlo
>>441

「まぁその意見にはどう意見だけど、どうもやりすぎちゃったのよねぇ・・・
 あらやだ怖い。じゃぁ私ってば運が良かったのね、私ってばラッキー」

子供じみた笑いをケラケラと上げる。
彼女自身は見た目は子供で、その様子には何処も可笑しいものが見られないのだが。

「じゃぁ食べちゃったから説明するけどソレトリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーっていうの。
 辛さは146万3700スコヴィル。ババネロは100,000スコヴィルね」

もはや毒物であるレベルである。
とうの本人はタイヤキと紅茶を食べているのだが。
444 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/16(金) 23:49:16.74 ID:Io8eU/uQo
>>442
―――【街、とある一角】―――

街の人々という波を逆行しながら、のんびりとヒールの音を響かせて歩く魔女が一人。
そして、その魔女の横について少しだけ早足で歩く魔術師の少年が一人、会話をしながら進んでいるだけの
その風景ではあるが、街の人々の視線を独り占めしていた。

( ^ω^)「アレッサ、何買うんだお?」

「んー、ほら、私のアカデミーの部屋ってなぁんか味気ないじゃなぁい…?だからぁ、何か雑貨でもいいから欲しいなぁ
って思ってねぇ…」

普通の会話をしているのだが―――その恰好が、いかんせん目立ちすぎるその二人。
黒いドレスに黒いロングブーツ、紅いコートに大きな三角帽子は、誰がどうみても魔女。
小柄な体躯ながらも不思議な顔立ちをした幼い少年、黒いローブを羽織った姿は魔術師、である。
そんな二人が、とある歩道に差し掛かった時、ビニールシートが目に入り、その上に置かれた画用紙が視界に捉えられた。
丁寧に敷き詰められたそれは有名な作品を模した絵画である事が遠めでもわかった魔女は、少しだけ早足で駆け寄る。

「あぁら、ほらほら、見てよホライゾン、こんなの飾りたいじゃなぁい?」

( ^ω^)「お、アレッサにしては珍しくいいセンスお。でも値段が……応、相談…かお…。
        店主を探さないといけないお」

「んー、お金そこまで持ってきてないんだけれどねぇ…ま、相談すればいいし、まずは話してみなきゃねぇ♪

………って、これ、貴方が描いたのぅ?」

絵画に見入っていた魔女の視界に入ったのは―――歩道の壁側に座り込んだ、一人の少女だった。
魔女は少女の顔を見ながらしゃがみ込み、絵画を指差しながらニッコリと微笑んでみせる。

「これ、とっても綺麗ねぇ♪おいくらかしらぁ?」

間延びした艶のある声音は、少女を警戒させないような安心感のある声だろう。
445 :【最弱兵器】[sage saga]:2011/09/16(金) 23:51:40.34 ID:0mZia4qBo
>>443
人形愛でて楽しめるのはガキの身分だけだわな。
ま、どうにもなんとなくだけどテメェは見た目通りじゃない気がしてならねぇけど。

悪いけど、危ない橋を渡るのも地雷原でタップダンスするような無謀はお断りよ。
テメェと戦うと、こっちも大怪我しそうだしね、なんとなくだけど。

【女性の目は、鋭い。獣のような感覚で、危険と安全を嗅ぎ分ける】
【それは、孤児という身分、裏社会で生き延びた経験が、其れを彼女に与えていて】
【ゆえにこそ、目の前の少女から感じる、底知れなさ≠竅A不気味さ%凾感覚で理解し、警戒していた】

【そして、もぐもぐと咀嚼しながら、女性は相手の説明を聞き】
【ごくん、と嚥下。そして、その直後

‥‥唐辛子は単品で食っても旨くねぇなぁ。
辛いだけで旨みが無いし、なんだろ、うーん、あんまりうまくない。

【辛さの耐性が異常に強いのか、何も表情は変わっていない】
【だが、見ればわかるだろうが、全身に珠のような汗が浮かんでいた】
【肌は上気し、どうやら味覚以外は素直に辛さの影響を受けているようであった】
446 :【無貌欺神】@黒のドレスの少女[sagesaga]:2011/09/17(土) 00:00:40.04 ID:8tZDrdqlo
>>445

「だから人形遊びで楽しむ為に、この姿でいるのよ」

くすくすと子供のように笑う幼女。その隣にいるお付きは何も表情を崩さない。
どうしようかしら、と悩んでいるもコレから何をするわけでもない。

「あら、地雷原で遊ぶのも楽しいわよ。安全じゃない恐怖は。
 ほら17歩っていう遊びもあるじゃない」

唐辛子を食べる彼女を見ている。
特に何も反応を見せないのだから少しつまらなそうな表情を見せる

「唐辛子は何と一緒に食べるのが美味しいのかしら。
 やっぱりペペロンチーノ?タバスコをたっぷりかけて。でも胃に優しくないわ」
447 :【最弱兵器】[sage saga]:2011/09/17(土) 00:06:33.11 ID:4ETXyqxao
>>446
――へ、趣味悪いねぇ。
ま、あたしが言えることじゃないけど、さ。

【苦笑を漏らしつつも、警戒は解くことはなく】
【女性は鋭い視線をそのままに、面室に携帯を取り出して】
【メールを送り、すぐに閉まった】

あたしはそういうドM野郎じゃぁないの。
安全地帯から危険地帯に他人をたたき落とすほうがよっぽど楽しいわね。

【なかなかに、その正確は暴力的というか、自分本位というか】
【ちなみに、唐辛子はしっかりと効いている。味覚以外の部分にはしっかりと】
【滝のように流れる汗は、きっと傷にめちゃくちゃ悪影響を及ぼすだろう】

‥‥うーん、トマトと一緒にスープにするのも悪くァ無い。
昔食ったので、そういや唐辛子のチーズ焼きってやつが有ったが、ありゃ美味かった。
酒がいくらでも入ってな、まあ胃と肝臓はダメージ受けまくるだろうけど。 
448 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 00:16:09.24 ID:dSS7hwXu0
>>444

「ん?」

【自分の作品を眺めながら相談している一組の不釣り合いなカップル。いや、格好だけ見ればとてもよくお似合いだが。コスプレです、どう見ても】
【だが女の豊満なスタイルを見て、思わず自分の貧相な身体と見比べてしまう。何食ったらあんなになるんだチクショウ】

「はい、そうですよぉ」

【自分の作品かと訊かれたので軽く頷いてそう答える。なぜか、少しだけ嫌そうである。別に相手が気に入らないという感じでもないが】
【強いて言うならその顔は、自分自身に対して失望と怒りを抱いている。そんな表情だった】

「んー、これくらいですかねぇ」

【相手と同じく間延びした声で、少し考え込む。そして右手をパーの形にして相手の眼前に突き出した】
【どうやら 「 5 」 という意味らしい。その下に0が幾つ付くのかは相手の想像次第だ】
449 :【無貌欺神】@黒のドレスの少女[sagesaga]:2011/09/17(土) 00:19:36.31 ID:8tZDrdqlo
>>447

「さて、唐辛子は置いときましょう。
 それで何を話しましょうか、私の持つ話題なんてないわ。
 そうね、明日のイベントぐらいかしら。ほら、アソコに見えるコンサート会場があるでしょ」

【そういって遠くに見える何かしらの会場を指差す】
【こんな時間ではあるが、ウッスラと灯りはついていて中で何かを今だやっているようだ】

「明日あそこでコンサートでもやるみたいよ。暇なら言ってみたらどう?」

【クスリと笑い、紅茶を一息のむ】

「そのチーズ焼きとは面白そうね。作ってきなさい」

【そういってお付きは屋上の入り口の方に歩いて行く。
 恐らくは命令道理に作ってくるのだろう】
450 :【最弱兵器】[sage saga]:2011/09/17(土) 00:25:06.38 ID:4ETXyqxao
>>449
音楽、ねー。
ジャンルに寄る、刺激的で暴力的な音が好きなんだよ、あたしはね。

【好きなジャンルで言えば、メタルとか、パンクとか、そこらへんだ】
【まあ、その言葉の裏に込められた暗喩にも、恐らく相手は気づくのだろうが】

‥‥おっと、連絡帰ってきたか。

【そして、お月のメイドが入った直後に、携帯が鳴り、其れに出て】

‥‥あいよ、仕事はやった。
後処理は任せるよ、んじゃな。

【携帯を切ると、スーツとシャツを抱えて、立ち上がった】
【そして、貴方の方を見ると、紅茶をぐいっ、と飲み干して】

‥‥ま、暇ならイベントにでも出張ってやるさ。
紅茶と場所、サンキュ。じゃーな。

【そう言い残して、女性は凛とした鋭い気配を纏いながら歩きさって言った】

//おつでしたー!  
451 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/17(土) 00:30:14.05 ID:1BeUCnQMo
>>448
少女と話し込む魔女をよそに、少年は並べられた絵画たちを眺めながら顎に手を当ててむむ、と唸っている。

( ^ω^)「ふむ……構図的にはこっちのほうが部屋に合いそうだけど、こっちも捨てがたいお……
       単純な絵画ならもう少し数をそろえて並べるのもいいし、迷うお……」

なにやら小難しい事を言いながら吟味しているようなのだが……魔女は絵画よりも少女の事が気になったのか、
全てを吸い込み魅了しそうな漆黒を宿した瞳で少女をじっと見つめたまま、不思議な事を言う。

「貴方……あなた自身が芸術みたいで面白いわねぇ…♪それに、値段も“安い”みたいだし……」

しゃがみ込んだ恰好のまま紅いコートに手を突っ込んだ魔女が取り出したのは―――。

「それじゃあ、これと…これと、あと向こうの絵画と……あと、それ、と、これ、5つ程いただこうかしらぁ?」

――――ばさり、と緒が掛かったままの札束を少女に差し出そうとする。その額、250万也。
魔女の素性を知っている人物であれば差ほど不思議に感じる事は無いだろう。だが、見知らぬ人間が見たら
驚くのは必至、突然大金を差し出すのだから金銭感覚などあったものではない。

(;^ω^)「……お金の暴力、だめ絶対…だお」

「あら、立場の応用と言ってもらおうかしらぁ?」

(;^ω^)「アカデミーの職員の給料の事も考えてあげてお…」

「あっはは、だぁいじょうぶよぅ、アカデミーの経済はこれくらい蟻の足先も無いわぁ♪」

(;^ω^)「……浪費家の僕が言うのもなんだけど、絶対僕の悪癖がうつっちゃったお…」


この二人、随分と浪費家のようでもある。
差し出したお金を受け取るのを待つようにする魔女。
それを横目に魔女が指していた絵画数点を手に取る魔術師。
452 :【無貌欺神】@黒のドレスの少女[sagesaga]:2011/09/17(土) 00:35:47.14 ID:8tZDrdqlo
>>450

「えぇ、さようなら」

【やがて、お付きのメイドがやってくるも入れ違いになってしまう】
【そんなことは気にせずに、テーブルには唐辛子のチーズ焼きが運ばれる】
【引きとめることもせず、その場に座って手を振る】

【やがて女の姿を消えるまで眺め、独り言を呟く】

「さてさて、明日はデートでも誘ってみようかしら。くすくす、受け取ってくれるかしら。
 けらけら、あの子はどんな風に動いてくれるのかしら。例えるのならば・・・そぅ、親心」

/おつですー
453 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 00:49:21.38 ID:dSS7hwXu0
>>451

【少年が絵を吟味しているのを横目で見て、ちくりと胸が痛む】
【やはりこんなことすべきではなかった、と少し後悔。しかしこうでもしないと飢え死にしてしまうのだ】
【背に腹は代えられないのである】

「ええ、お買い得ですよ」

【つまらない駄作ですから、と。台詞の最後は胸の内で小さく呟く。どうやら少女は自分の描いた作品が気に入らないようだ】
【そして、それらを他人に売ろうとする自分自身の事も】

「……そんなに要らないです。 さっきの5は五百って意味ですから」

【相手が差し出した常識外れの金額の札束を、暗い眼差しで見つめボソッと返す。勿論それを受け取ることも無い】
【正直言って500でも高いと思っているくらいなのだから当然である】
454 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/17(土) 00:59:10.44 ID:1BeUCnQMo
>>453
―――……そんなに要らないです。 さっきの5は五百って意味ですから―――

「……あらぁ、そうだったのぅ?」

( ^ω^)「良心的価格だお、アレッサ、その人に土下座して感謝するといいお」

「何であんたに言われなきゃならないのよぅ……っとぉ、それじゃぁ、はい、これでお願いできるかしらぁ?」

札束をコートの中に納め、改めてお札を一枚だけ取り出して相手に差し出す魔女。今度は受け取ってもらう気
満々の出し方である。何故このような出し方をするのか―――魔女は、気になっていたからなのかもしれない。
少女自身の暗い眼差しに含まれた、微量な嫌悪のようなものを。

「とっても素敵な絵だから、私がこの値段で“欲しい”と思ったのぅ、だから、これは嫌でも受け取ってもらうわよぉ…?」

(;^ω^)「お金押し付けるとかどこの闇金だお……っても、確かに素敵な絵だお、そんな値段で買えるなんて
       破格過ぎるくらいお。それじゃ、これとこれと…これっと…あれ、あとどれだったかお」

「そこにある二つよぅ」

( ^ω^)「おぉ、これかお。センスいいお。」

魔術師は絵画をひとつひとつ丁寧に手に取りながら、絵を見つめてはふんふんと頷く。
魔女はといえば―――――まったく関係のない話を少女に振っていた。

「…貴方、何か嫌な事でもあったのかしらねぇ……せっかくの可愛い顔が台無しよぅ?
 ほらほらぁ、スマイルスマイルー♪」

軽い、至極軽い魔女である。
455 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 01:02:18.04 ID:xv8ldqF1o
夜中、しんしんと冷える森の奥開けた其処

――中央に鎮座するのは藍色を基調とした幼き竜、口からは赤黒い血が絶えず滴り落ちて
その脇には人のものと思しい肉塊が一つ、お座なりに転がっていた

竜はぺっと血の唾を吐き出して、頭を地に伏せる。息は荒く状態は芳しくない

「――…悪く、思うなよな。テメェが悪ぃんだ」

途切れ途切れの独白、自分に言い聞かせるように、重々しい龍の声が響く
よく見れば脇腹に、深い切傷を負っている事が視認出来るだろう。犯人は肉塊の直ぐ側に落ちている刀である事は、明らかであって
この惨状を見たものは一体、どんな反応を示すのだろう。竜は、どんな顔をすれば良いのだろうか
動く事も出来ず竜は
その場で静かに呼吸を繰り返していた

/凍結するかもしれませんが、何方でもどうぞ!
456 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 01:28:27.07 ID:dSS7hwXu0
>>454

「はい、そうです。あと土下座もいりません」

【そうだ、謝らねばならないのは自分の方なのだから。しかしそんなことが言えるはずも無く】
【仕方なく、出てくるであろう500を待ちながらソレで何を食べるかを濁った頭でボーっと考えていた】
【しかし、その期待は最悪の形で裏切られる事となる】

「…………」

【なぜ。なぜこの相手は自分の言う事を聞いてくれないのだろう。こんな物にそんな値段は釣り合わないと言っているのに】
【どろどろとした黒い何かが、少女の胸の内に静かに溜まっていく】
【唇を強く噛んで、女の差し出したお札を睨んでいた】

「――――っ! もういいです、返してください」

【我慢の限界、もうこれ以上の屈辱には耐えられない。女の言葉を無視して立ち上がり、ソレに右手を伸ばす。はずみで椅子が音を立てて倒れた】
【ソレとは女の持ったお札ではなく少年の持つ自らの絵。空腹でふらつく足を動かし、もたつきながら少年に近寄り奪い取ろうとする】
【取り返せたならそれでいいが、出来なかった場合は――――――――少々まずい事になるかもしれない】
457 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/17(土) 01:32:10.67 ID:3S/bU2h9o
>>455

森の奥深くへと足を進める一人の少女
長い黒髪を靡かせながら、身に纏った着物を静かに揺らし――どこか頼りなさげな雰囲気であったが
頭に生えた二本の小さな角が少し動いている様にも見えるのは、果たして移動中だからか或いは…―――

「…頭が、痛い」

呻くように呟きを漏らした所で、開けた空間に出た事を確認
汗が数滴滲んだ頬を手の甲で拭いながら顔を上げると、其処に居たのは―――竜、であった
思わず心の中で(え……?)と云う呟きを残し、しかしそれ以上の思考が回らない

まず竜に驚愕すべきなのか、肉塊に戦慄すべきなのか――その判断すら真面に出来ず
よたよたと足取りを進めながら、竜の方へと近付いて行ってしまった

「貴方は…――其処で何をなさっているのです?」

思考の整理が追い付いていないからか、そんな単純な問いを投げ掛けてしまう
傍から見れば相当愚かしかったであろう――、一目瞭然であるのに、と
だが問わねばならなかった、問わねば己を信じる事が出来なかった
458 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/17(土) 01:42:08.34 ID:1BeUCnQMo
>>456
(;^ω^)「お、おぉうっ!!?」

パシンッと音を立てて絵を取り返されてしまった少年は、唖然とした顔で少女の事を見る事しかできず、同時に、少女が
座っていた椅子ははずみで盛大な音を立てながら倒れる。
はたから見ても分かる程にふらつく足取りは、病気などで来るものではない事が魔女にはわかった。

(;^ω^)「な、何か、す、すみませんお……悪い事したなら、謝るお…」

「……あららぁ」

魔女は魔女でその原因になっているのかいないのか気づいている風では無く、ただ少女が憤慨し何かが気に入らなく絵を
取り返したようにしか見えなかったようで。
だが、少女のそのふらつく足取りと露店であるという現状で何か思いついたのか、ぽん、と手を打って口を開く。

「…貴方、その絵の才能……”うち”で生かしてみないかしらぁ?
   もちろん……給料も出るし、好きなだけ絵も描けるし……ふっかふかのベッドだってあるわよぅ?」

(;^ω^)「な、何言ってんだおアレッサ!怒ってるんだから謝るのが筋だお!」

「あらぁ?私は謝る事はしてないわぁ?見てみなさいよぅこの看板を、“応相談”ってあるじゃなぁい?この子はこの絵をビジネス
 として広げていたのでしょう?なら、そのビジネスにのっとって“相談”しようとしてるだけじゃなぁい?」

(;^ω^)「ま、魔女って汚ぇお……」

「貴方は魔術師でしょぉ、お互いさまよぅ♪」

要約するに、魔女は“値段で売れぬのならば交換条件だ”という事を言いたいらしい。
魔術師は少女に小声で「ほんっとすみませんお、もう何て言ったらいいのか…うちの馬鹿魔女がほんっとすみませんお…」
と謝り続ける始末。魔女はニコニコとつかみ所の無い笑みを浮かべて少女を見つめるだけ。
459 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 01:51:04.84 ID:xv8ldqF1o
>>457

「――…見りゃあ、分かんだろうが。…っ」

竜が一人、佇む広場に新たな足音
現れたのは着物を纏った、成人しないくらいの年齢の少女であった
見つかった。胸中小さく舌打ちしながら、細めた視線を少女へと向けて
――彼女の反応次第では、肉塊が増える事になるだろうと 分かっていたからこそ恐ろしく

「テメェ、この事は絶対に、誰にも言うんじゃねぇぞ――…?」

訥々と語るその様子はやはり、怪我が祟っているのだろうか
余り芳しくはなかった。半開きになった竜の口から、一筋の血がながら落ち
構わず竜は、少女に対してそう言って念を押した。竜についての情報は、絶対に広めるべきではないのである
此の肉塊となった男だって、竜の姿を見た事で脅迫等して来なければ、こうはならなかったのだが
人殺しなんて気分のいいものでないし、相手が受け入れてくれれば”一先ず”それで良い。それが少年ととある女性との、約束であった
弱々しく肩で息をしながら然し、相手が此方の言葉を真面目に受け入れるか甚だ疑問に思い。其れでも辛抱強く、答えを待った
460 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/17(土) 01:57:51.85 ID:oBrnB31To
【ここはとある大都会。眠らぬ街はネオンで夜を彩り、世界の一端として今日も人が存在する】
【そんな街のランドマークは設立されてから五世紀は立つといわれる時計塔】
【この場所だけはどうしてもネオンが似合わないということで薄暗いままである】
【しかし月光を浴びることでその神秘な色合いがこの街の光よりも輝いて見えるのだ】
【そしてこの時計塔の内部にある小部屋に一人の白い鎧が座っていた】
【それは小部屋についている窓から半月を眺めているのであった】

(絡み街ですよ)
461 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/17(土) 02:04:00.95 ID:3S/bU2h9o
>>459

竜の方へと近付きながら、少女の頭に生えた角がまた揺れる
苦痛を堪える様に少しだけ顔を歪めながらも、何事も無かった様に足を進めた

「――…誰にも言うな、と仰いますと…知られてはならぬと云う事でしょうか。
 では、承諾いたしました。私は揉め事を好みませんので」

微笑を浮かべながら言葉を紡ぐ少女の頬を、数滴の汗がまた伝う
その雰囲気から、この少女が悪意を持つ事無き純粋な者であると判断できただろうが
しかしそれと同時に、何かその純粋さとは逆のモノが奥底にある様にも見えたかも知れない

竜の傍、肉塊の傍まで来た所で、少女は足を止め――腰を屈めた
刀を遠くの茂みへ放り投げると、肉塊に手を伸ばして、そっと触れる
悲しげな表情を浮かべながら、肉塊の輪郭に沿ってすーっと指を伝わせると、再び立ち上がって竜と向かい合った

「この方の笑顔を、私は見れなかったのですね…。ただ、それだけが残念」

肉塊の主が誰なのか、そんな事は解らずとも
人の笑顔を見る事を何よりも望む少女にとって、その機会が奪われたのは――悲しい事に違いなかった
462 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 02:18:12.19 ID:dSS7hwXu0
>>458

「こっちこそごめんなさい、でも、やっぱりこれを売る訳にはいかないんですぅ……」

【空腹を満たすための金か、それとも自分を支えるちんけなプライドか。それを迫られて、少女は悩んだあげくプライドを選択した】
【修業中とはいえ、自分も芸術家の端くれ。自分を偽ってまで生きようとは思わない。だって、それはもう自分の 『芸術』 ではないから】
【肩で息をしながら、半ば開き直った気持ちで偉そうに無い胸を張る。そこには、一匹の小さな芸術家《バカ》がいた】

「はぇ!? “うち”ぃ?」

【狼藉を働いたのだから怒られて当然、そう思っていたところに突然の提案を持ち掛けられて間抜けな声を上げる】
【女と少年が話しているのを聞きながら、自分も鈍った頭を懸命に働かせて考える。どうやら相手は少し勘違いをしているらしい】

「……私は絵を売って生きていくつもりはありません。だってまだその段階ではないから」

「貴女の言う 『うち』 とはいったいなんの事なのですか?」

【そう、満足のいった作品をただであげることはあってもそれを売る事はない。自分はまだそういうレベルには達していないから】
【しかし、給料が出て、しかも絵を好きなだけ描いていいという女の言葉はとても魅力的だった】
【真剣な眼差しで見つめながら、固唾を飲んで女の言葉を待つ。少年はこの際無視する】
463 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/17(土) 02:35:29.23 ID:1BeUCnQMo
>>462
(;^ω^)「あ、貴方が謝る事なんてなあああんにも無いんですお!!悪いのはうちのこの年増魔女d(バキィッ)…」

「ごめんなさぁいホライゾン、何て言ったのかしらぁ…?」

(;^ω^)「い、いえ……何でもございませんお…」

なんてやり取りしつつ、少女の真剣な眼差しを正面から受け止めつつ、魔女は少女の質問に答える。
少女はどうやら、絵に対してとても高い意識と、自身のプライドと、大きな思い入れがあるようにも見える、だからこそ
この少女の絵が欲しいと思った。いや、寧ろ、魔女は“この少女が欲しい”と思ったのかもしれない。
もちろん、そんな事を口に出したりは

「…私は魔女だからねぇ…欲張りなのよぅ…だからぁ……交換条件…私は貴方に衣食住、職に至るまで全てを
提供するわぁ…?その代わり…貴方とその絵を貰う、んっふふ♪」

( ^ω^)「これは迷うこと無く警察に連絡すべきかお」

「勘弁していただけるかしらねぇ」

それはさておき。

「…失礼…。私のうちっていうのは、簡単に言えば私の“職場”であり“我が家”かしらねぇ……アカデミー、といえば、この街以外でも
多少なりとも通用するんじゃないかしらねぇ?ほら、ここからでも見える、あの古い城があるでしょぅ?
…あそこは、簡単に言えば“学校”のようなもので……私の提案は、貴方にあそこの職員になってくれないか、って事なのぅ。
もちろん、衣食住は全てあそこで補えるし、貴方の大好きな絵も、好きなだけ描く事が出来るわぁ?
  ……っていうより、あそこの生徒達と、一緒に絵を描いて教員としても教えて欲しい、ってのが本音かしらねぇ♪」

魔女はニコニコと話ながら、小さな声で「丁度美術教師が転勤しちゃって、探してた所だったのよぅ♪」なんて付け加えている。
全てを手に入れたがる魔女は、絵画は愚か―――いたいけな少女まで手に入れようというらしい。


( ^ω^)「……」 (うはwwwwwwロリwwwwwwマジロリwwwwwwwwこれは僕得だおwwwwwwやべwwww涎出るおwwwwwwww)

少年は少年でどうやら胸中では歓迎しているようだ。
それが健全であるかどうかはさておき。
464 :【無貌欺神】@チクタクマン[sagesaga]:2011/09/17(土) 03:03:47.26 ID:8tZDrdqlo
>>460
部屋の剥き出しの歯車が可笑しな挙動を見せる。
ガチリ、ガチリと発条がズレたようにグキリ/グキリ。
螺子/歯車/導線/伝達/歯車/回転/螺子
様々な部品が音を立て、ボロボロと落ちてくる。

落ちて/組み立てて/独りでに/動き出して。
様々な部品は人の形を作り上げていく。
人の形を形取ったソレは、ラジオの電波を繋ぎ合わせたような音声で喋り出した。

「暇そうに見えたものでお邪魔するよ」

ココから確認はできないが、外から見える時計の針は何も変わった様子を見せていない。
この部屋で起きたことが無関係のように、秒針をチクタク/チクタクと動かしている。

/いるかどうか知らんけど^q^
465 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 03:15:28.72 ID:dSS7hwXu0
>>463

「うわぁ……」

【どうやら少年はこの女の大きな尻にしっかりと敷かれているらしい、何だかちょっと哀れだ】
【それでもどこか楽しそうなのはどうしてだろう】

「あぁ、あのお城なら何度か描いたことが……ってアレ学校だったんですかぁ!?」

【遠くからしか見たことしかなかったので、アカデミーの詳しい内容は知らなかったようだ】
【何処かの王様か何かが住んでいると思っていたらしく、あんぐりと口を開けている】

「職員……衣食住全て……美術教師、かぁ…………。分かりました、そういう事なら。
私でよければ喜んで働かせていただきます。 でも、これを差し上げるのだけは絶対にダメです」

【そう言って手にした絵を地面にばら撒く。バサバサと音を立てて少女の足元に絵が積み重なる】


「ですから、こうします」


【にっこり笑い右手の指をパチンと鳴らす。すると、それを合図に足元の絵が次々と高い音を立てて爆発していく】
【実際はその威力はごく弱く、せいぜい小さな爆竹程度のものであった】
【しかし流石にこれは派手過ぎたようで、偶然周りを歩いていた通行人が驚いて振り返る】

「こんなのより、もっと良い出来のヤツを描いて貴方に贈りますから」

【周囲の避難と驚愕の視線も気にせず、女に向かって笑顔でそう宣言した】


【ちなみに少年の欲望に答えておくと、この少女はただのロリではない】
【こんな見た目ではあるが実際の所は成人間近の大人(?)の女性なのだ。つまり、ロリはロリでも合法ロ(ry】
466 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/17(土) 03:27:22.02 ID:oBrnB31To
>>464
【白き鎧は月光さもを寄せ付けない神秘を持っていた】
【白い翼を重ねたようなその鎧は装備者の中身を一切連想させない】
【この小部屋には確かに天使のような鎧しかいないはずだった】

……!?

【しかし突如空間が分解されるような感覚を受ける】
【鎧は立ち上がり、周囲を確認し、フェイスの奥から見える青い光を閉じた】
【するとこの小部屋のインテリアかと思われた剥き出しの歯車が起動し始める】
【それはほかのインテリアだと思っていた部品たちが一手に集中し構成を開始する】
【おそらく月を見ている間にインテリアに変質していたのであろう。入る前からインテリア自体は先ほどからあったのだ】

……

【鎧は言葉を発生させず、機械仕掛けの人型を青い瞳で見下ろしていた】
【まるで信用ならない、むしろ敵対するような威圧さえ設けるであろう】
467 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/17(土) 03:33:45.23 ID:1BeUCnQMo
>>465
「あらぁ、アカデミーの絵を描いてくれてたなんて、何だか嬉しいわねぇ…♪」

あんぐりと口を開けている少女を見て微笑む魔女だったが、次の瞬間、少女が絵を地面へばさばさと
落としてしまうのを見て思わずそれを拾おうとぴくりと身体が反応してしまう。
反応を示したつかの間、少女の言葉で魔女はかがまないまま、ぴたりと停止。

「こう、しますってぇ……あ、あららららぁ……」

(;^ω^)「ひょあぁあっ!?ばば、ばく、爆弾かお!?って……これ、アレッサ……!」

「んっふふ…どうやらこの子も…アカデミーで働く“教師としての素質”は十分持ってるみたいじゃなぁい♪」

アカデミー、それは能力者達の集まる暖かな場所。
アカデミー、それは平和な日々をのんべんだらりと送る、我が家。
少女の笑顔を見て、魔女も微笑み、頷いてみせる。

―――こんなのより、もっと良い出来のやつを描いて貴方に贈りますから―――

「…なら、それを楽しみに待っていようかしらねぇ♪」

周囲の人々は突然の出来事に立ち止まり、振り返り、野次馬がやってこようとするのだが―――魔女の格好と、魔術師
の格好から路上パフォーマーか何かと思われたようで、野次馬に囲まれてしまうという最悪の事態を避ける事が出来た。
なんともいえない僥倖ではあるが、魔女はそれを気にする風も無く、少女に手を差し伸べる。

「私の名前はアレッサ……アレッサ・クロウリー……アカデミーの理事長よぅ♪」

こんな軽い奴が理事長でよいのか聊か不安である。

「貴方が我が家族となる事を歓迎します……これから、よろしくお願いしますね?」

理事長と名乗った瞬間に間延びした口調とは違う、艶と色気のあるしっかりとした声音と口調となり、仕草はどこか優雅に。
そして、目の前の芸術家を、新しい家族であると、歓迎した。

( ^ω^)「……」(うっはwwwwwwもうだめだおwwwwww同じ部屋とかになったらどうしようwwwwww夢がwwwwwwひろがりんぐwwwwwwww)

もちろん、同じ部屋にはなりません。
468 :【無貌欺神】@チクタクマン[sagesaga]:2011/09/17(土) 03:36:59.86 ID:8tZDrdqlo
>>466

「悪魔が存在するか分からぬように、この私もまた何処にいるのかその可能性を否定できない
 さて、前置きはともかく。同伴してもよろしいかな?」

機械仕掛けの人形<チクタクマン>である彼は、何処からか発生しているのか分からない音声にてそう答えた。
確かに、その体は人間の姿を模してはいるも。その体の半身を隠すものは無く、螺子/歯車/稼働/護謨/回路が体の至る所から覗かしている。
人間である瞳の部分を、キュルキュルと回転し終点を合わせて、その体がギクシャクにそれでもなめらかに動く。

「そう身構えなくていいさ。うん、君がお望みであればいまこの場で初めてもいいがね」

見下すような目も、その威圧感も何も通じないように語る。
それはある種当然なのかもしれない、物などに感情がやどるはずがないのだから。

「ほら、暇そうに見えたので何となく会ってみたくなったのさ」
469 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/17(土) 03:44:39.71 ID:oBrnB31To
>>468
(すまぬ、始まったばかりですが凍結させてくだせえ)
470 :【無貌欺神】@チクタクマン[sagesaga]:2011/09/17(土) 03:50:32.71 ID:8tZDrdqlo
>>469
/うい
471 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 04:03:44.85 ID:dSS7hwXu0
>>467

「はい! 頑張って描きます!」

「あれっさ・苦労・リーさんですかぁ……はい! こちらこそよろしくお願いします!」

【少女は小さな右手で、差し出された女の手をしっかりと握る。その光景はとても美しいが、どこかがおかしい】
【そう、なんという大失敗。女の素敵なお名前は、残念少女の脳内でこんなふうにバカ変換され、しっかりと記憶された】
【やはり理事長ともなると忙しいから、その苦労が名前にもにじみ出るんだなぁ。とか思っていたりいなかったり】

「私はアンネリーゼ・アウトバーンといいます。アンネ、でもリーゼ、でも好きに呼んでください!」

【相手の優しい雰囲気に、少女もやわらかい笑みを浮かべながら自らの名前を教える】
【それにしても、この少女に 『家族』 が出来るのは両親が死んでから初めての事である。その所為もあってか、とても喜んでいる様子】
【空腹であることも忘れてはしゃぎまわっている】

「あはっ。 私が先生、かぁ……。 という事は、生徒さんに絵の描き方を教えればいいんですかぁ?」

【相手の目を見ながらそもそもの疑問を提示してみる】
【絵はの技法は師匠に付いてしっかり習ったが、少女は普通の学校に通った経験が殆ど無いので、それ以外の科目はあまり自信が無いのだ】
【そして相変わらず少年は空気である】
472 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/17(土) 04:15:01.30 ID:9Jq4sOTEo
>>471
「……じゃぁ、リーゼ、って呼ばせてもらおうかしらね。私の事は、アレッサ、とでも呼んでちょうだい」

( ^ω^)「ちょっと待ってくれお、ものっそい残念な感じに聞こえたのは気のせいかお」

「…? 何の事かしらぁ…?」

(;^ω^)「…い、いや、東洋では知らぬが仏っていう諺もあるお…何でもないお…」

「そう…?」

小さな右手を離さないように、優しく、確りと握り締めて微笑みを絶やさず、頭の中でこの少女はどんな教師に
なるのだろう、なんて考えてみたりする。男子生徒には人気になりそうだが、いざとなれば、この子もしっかりとやって
くれるだろうと想い、心配はしないでおく事にする。

「えぇ、生徒皆に絵の描き方を教えて、感受性を豊かに……難しく考えなくても大丈夫よぅ?
  皆で絵を描いて、貴方はその絵を見てアドバイスをするだけ……あとは皆と一緒にご飯を食べて、皆と一緒に
暇な時は遊んで……不機嫌になる事なんて、ひとつも無いわぁ♪」

ニコニコと話ながら歩き出す魔女。恐らくは、このままアカデミーへと向かうつもりなのだろう。

「難しい書類や手続きはぜぇんぶやっておいてあげるから、アカデミーについたら先ずはご飯を食べましょうねぇ♪
それから貴方の部屋を決めて……授業に必要なものを揃えて…あ、あとは…美術室の鍵も渡しておかなきゃ
いけないわねぇ…何なら、美術室の奥を貴方の部屋にしてもいいし、そこらへんは好きにするといいわぁ♪」

( ^ω^)「まぁ、無駄にだだっ広いから部屋だけは馬鹿みたいにあるお。どこでも好きなように使うといいお。
      アカデミーもアホみたいに広いから、迷わないように注意だけしてれば大丈夫お!」

ようやくまともな発言をする魔術師。
このまま歩けばアカデミーへと向かい、アカデミーの食堂で食事をした後、美術室の鍵を渡すのだろう。
新しい教師が入ったというのは、翌日の職員会議や朝礼で事足りると思っている魔女。やっぱり―――軽い理事長である。



/食事やら美術室の鍵やらを渡すのにアカデミーに向かってもいいですし、キンクリして全て終わらせた
/事でもいいですし、お好きな方をお選びください!
473 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 04:44:45.43 ID:dSS7hwXu0
>>472

「……?」

【少年がもっともな発言をするのを女と同じくきょとんとした表情で眺める】
【でも悪気はないんです、本当に】

「ほぅほぅ、それなら私にも出来そうですねぇ。それにとっても楽しそうです!」

【この少女がどんな教師になるかは勿論まだ不明である】
【しかし子供と同じ目線(むしろそれより低いかも)に立って接することの出来る、色んな意味で珍しいタイプである事には間違いないだろう】
【ただ年上の威厳だけは欠片もないが】

「はい! まずは御飯! もうお腹ペコペコですぅ〜」

【手を繋いだまま並んで歩く。傍から見ると本当の親子のように見えるやもしれない】
【少女にとってはそれは嬉しい事だがしかし女にとっては悲しい事かもしれないがそんな事はどうでもいい事であり】
【肝心なのは少年が珍しくまともな発言をしたことであり】



「へー、そんなに広いんですかぁ……なんだかワクワクしてきましたっ♪」



【そしてこの少女に新しい家とそこに住まう家族が出来たことであった】




/よろしければこのままアカデミースレへ行きたいです
/内部の状況をある程度把握しておきたいですし!
474 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/17(土) 04:46:12.88 ID:9Jq4sOTEo
>>473
/それでは、アカデミースレに返してきます!!
475 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 04:47:37.28 ID:dSS7hwXu0
>>474
/了解です
/遅くまでありがとうございます
476 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 07:31:21.63 ID:xv8ldqF1o
>>461

――と
若き竜の浅葱色の眸が、少女の頭に生えた角を捉えた
この前在った少女には、猫耳が生えていたし。流行っているのだろうか
ふと、思考が脇道に逸れた。やはり竜といえど、まだ子供ということなのだろう

「あぁ、そうだ。…ああ。」

微笑を浮かべあっさりと承諾を口にする少女、其処に動揺の色は無く
やけに、あっさりしているな――そう思った。然しジッと少女を見据えても、嘘を付いているようには見えない
それならばまあ、いいだろう。竜から気迫が抜け、力を抜いた事が客観的にも分かるかも知れない
完全に信用した訳ではないが、それでも
取り敢えずの危険は無いと判断したらしかった

「――…、”ソイツ”は、そんな奴じゃない」

脳裏に浮かぶのは、残酷な笑みを浮かべて迫る男の姿…あの笑顔に、何の価値があるものか
よろよろと身体を起こしながら、一言、肉塊に慈愛を込める少女を否定するかのように

「…俺が、怖くないのか」

喰われるとは、思わないのか
肉塊につうと指を奔らせる少女を見て、自分もそうなるという危惧はないのかと
なんとも、不思議な気分になった。疑問が口をついて、少女へと向う

/ゴメンナサイ、寝落ちしました……
/凍結も在るみたいですしもしアレでしたら、無かった事にしても無問題ですので…
477 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/17(土) 09:20:44.16 ID:3S/bU2h9o
>>476

相手から力が抜けていく気配を感じ取りながら、少しほっと安堵する気持ちがあり
それは自身を疑われなかったことに対する喜びか、竜と云う対象からくる恐怖よりの解放か

「誰であろうと同じです。人は生まれた時からの悪ではありません。
 心から無邪気な笑みを浮かべる事が、出来た筈なのです」

そこばかりは譲れぬ…――そんな断固たる意志を滲ませながら、竜の否定の言葉へ対し首を横に振る
例え無邪気な笑みを忘れていたとしても、それを取り戻させるのが少女の望みであった

「怖いか、ですか?」

竜からの問いに対して、小さく首を傾げてしまう
一体なぜそんな問いが掛けられたのか、まるでそこが解らないといった様な表情

「そうですね…――確かに、外見から恐怖を抱きはしました。でもあなたは私を攻撃なさらなかった。
 それが私の油断を誘う罠であった所で、もう良いのです―――覚悟はありますから」

相手と対峙した瞬間に覚悟は付いているのだ、何を恐れる事が有ろうか―――そんな、芯の強い言葉と共に
継いで紡がれるのは、優しげな響きの言葉

「私の望みは人の笑顔を見る事、ですが…―――竜の笑顔もまた見てみたいものです。
 一つお尋ねしたいのですが、餃子と云う料理をご存知でしょうか?」

/少なくともこちらは負担に感じていませんが、返信が時折大幅に遅れてしまうと思います
/それが気になるようでしたら〆へ向かわせても構いません
478 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 11:56:04.14 ID:npCHBj0Lo
【本来は輝かしい碧に染まる空だが、不機嫌そうに心に伸し掛かる重さ鼠色の厚い雲が覆い隠し薄暗く】
【昨夜に降り注いだ鋭き雨の湿り気は薄汚れた大気へ満ちて身体に纏わり付く様に蒸し暑い今日に】

「あちぃ……しぬぅ…………」【彼は錆びたフェンスに背を預けながら気怠げに】

【不意に東方より、一陣の風が撫ぜて彼の烈火の緋髪が揺れる、腰に下げた剣が何かに当り金属に鳴く】
【彼は溜息を零し、暇が宿る赫色の瞳を視界を降ろす……そこには終わり無く人々の虚ろな行進が映る】
【既に存在を時間の中に置いた廃ビルの屋上で彼は眺めている。】【時間の牢獄に囚われた人々を】

「てか、人間ヤバくね。俺様結構やべえのに。なにあんな動けるの……パネェ」
479 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 12:11:13.68 ID:GG2zCRHXo
>>478
【人気のない廃ビルに入って行く一人の少女】
【少女の体はまるで血が通ってないかのような白さである】

【少女は足早に屋上へと進んでいく】

「・・階段が多いのね・・」
【息を切らせながら屋上の扉へ手を伸ばす】

「ここが一番上ね・・」
【どこからか吹いてくる風が少女の長い黒髪を靡かせる】

【そしてそのまま先客に気付く事なく屋上の奥へと進んでいく】
480 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 12:30:17.41 ID:npCHBj0Lo
>>479
【錆びた扉がコンクリートに線を刻み軋んだ叫び声が風の音と雑音が満ちる屋上に鳴り】
【ピクリと】【少女の歩み先】【所々時間が穴を開けたフェンスの向こう側で座る】
【彼は、一瞬の震えに驚きを載せて恐る恐ると背後を向いて……風に揺れるワンピース】
【纏う少女は雪の様に儚げで、僅かに荒れる息と小さく赤に染まる頬は可愛げに】
【少女の様子はまだ此方に気づく、さてどうするかと刹那の時に僅かな思考が走り】
【その瞬間影が走る……彼の姿はそこには無くて。古びた既に貯水槽の裏で潜む】
【彼の選択肢は回避が一つ、わざわざ少女を驚かせるのも罪悪感が身を包み……】

【彼は一つ忘れていた……跡を濁してしまった鳥の様に】【それはまだ湯気を上げ】
【フェンスの向こう側、美味しそうな香りを放つ、カップヌードル彼の昼飯だった】

/気がつくのに遅れました……
481 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 12:38:54.91 ID:GG2zCRHXo
>>480
【誰かが居たなんて全く知らずにフェンスの方へと進んでいく】
「・・・やっぱりビルって高いんだねぇ・・・」
「こんなに人がいっぱい・・・・」

「あ・・・なんだろ・・」
「あれって・・・俗に言う即席麺かしら・・」

【フェンスの向こう側に置かれているカップ麺に気が付いたらしい】

「誰かが忘れて行ったのかな・・」
「一応・・交番に届けたほうが良いのかな?」

【そう言うとフェンスの穴をくぐり外側へと出る】

「即席麺 即席麺・・・・・」

【ふらついた足取りでカップ麺の方へ歩みを進める】
【物凄く危なげである】

/お気になさらずー
482 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 12:46:43.78 ID:npCHBj0Lo
>>481

「…………色々とツッコミてェ、が出るのもあれ────あれぇ?」

【夢心地の足取りは地面を甲高く叩いていて、不規則なリズムが鳴り響き】
【────彼の脳内に、一瞬の光が走り抜け……人はそれを嫌な予感と呼ぶ】

【少女は虚ろな言葉と共にフェンスを抜けて……迎えるのは短い幅と、死の手前】

「嫌な予感がするような……テカ嫌な予感しかシネェッッ……でも抱」
「今から声かけても確実に落ちやがるぜぃ……よーく考えよう、か?」

【彼はただ心の奥で少女の無事を願うのみ、遥かなる地面に咲く花を見ない様にと】
483 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 12:53:03.41 ID:GG2zCRHXo
>>482
「よしっ、取れたっ」
【カップ麺を手にして興奮気味の少女】

「えっと・・・・どうやって動けば・・・」
【思ったよりスペースが無かったらしく戻れないらしい】
「後ろ向きに・・慎重に・・・」

【無事を願う男の気持ちなど露知らずバランスを崩す少女】
「おっとっと・・・危なかったぁ・・・」

【何とか足場を確保しているが次動こうとしたならば完全に落ちてしまうだろう】
484 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 13:06:13.50 ID:npCHBj0Lo
>>483
【揺れる、揺れる、少女は揺れる。隅で眺める彼の心臓は緊張の鼓動を紡ぎ出す】
【少女の行動に振り回される彼の溜息は空に溶け、閉じる瞳に吸い込む息……ふぅ】

【鼓動が落ち着く、意識は落ち着き……さて、どうしようかと。二つの選択肢は】

「…………今の状態なら────大丈夫……か?」【姿を見せると選択する】
【そして地面を叩く音がする。彼はフェンスの向こうの少女を眺める……今だ危険】
【強まり始めた風に混じった埃に軽く目を細めながら……彼は言う。平坦に】


「あ〜〜ハロぅ、お嬢ちゃん。……いきなりだがそこを動くなよ?落ちるから」
「ゆっくりと……ゆっくりと。此方に振り向いてクレ……手を延ばしてやるから」
485 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 13:15:38.08 ID:GG2zCRHXo
>>484
「身動きが取れないです・・・・」
「動いたらきっと落ちちゃいますね」

「誰か来てくれないかな・・・・・」
【不安げに呟く、心なしか白い肌が余計白くなっているような気もする】

「・・こんにちわ。」
【どこからか聞こえる声に返事をする】
「落ちちゃいますよね・・・そうですよね・・」

【落ちると言う言葉に敏感になっているらしく一気に沈む少女】

「えっと・・どこに手が・・・」

【取りあえず声の方向に手を伸ばしてみる】
486 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 13:24:47.11 ID:npCHBj0Lo
>>485
【少女の手は掴まれる、それは少女が潜り抜けた穴から伸びる彼のテニスよって】
【ちょいちょいと淡くチカラが込められた手は少女の手を引っ張り】「しゃがんで」

「取り敢えずゆっくりだぜぃ、ゆっくりと……あ、それと身体に腕まわしてイイか?」

【もし、少女がしゃがむ事ができて】【もし、少女が彼の質問に答えたのならば】
【彼の手が失われた腕は少女の腹部に回されて、緩慢にフェンスの穴に引き込み…】
【助け終わったのならばそれは少女を背中から抱き締める体勢……になるだろうか】
487 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 13:29:20.44 ID:GG2zCRHXo
>>486
「しゃがめば良いのですね・・」
「ちょっと待っててください・・・・・」

【少しプルプル震えながらゆっくりしゃがんでいく】
【生まれたての小鹿の様になっている】

「身体に。腕・・ですか・・・・」
「私は別に大丈夫ですけど・・・・」
【カップラーメンに目をやる】

「これ置いて行っても大丈夫ですかね?」

【男が置いて行ってもいいと言うのなら即座にカップラーメンを手放すだろう】
488 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 13:39:06.41 ID:npCHBj0Lo
>>487

「この後に及んでカップラーメン────貴方、恐ろしい子ッッ」
「……と、まぁ冗談は置いといて。うん全然大丈夫だから、うん。おいとこ」

【おい、そんな事は言ってるお前も恐ろしいわ】【と、まぁ閑話休題みたいな感じ】
【少女の答えた了承としゃがむ小柄に廻される彼の腕には、再び言うが手は無くて】
【次第込められた力、ゆっくりと少女の身体は穴に引き込まれ、少女の足が床につく】

「…………ふぅ、大丈夫かいお嬢ちゃぁぁん」

【彼の頬より流れた一滴の雫が少女の肩に落ちて、心臓の鼓動は隙間無く連続に】
【少女が上を眺めれば、助けた彼の顔は安堵の色に満ちていて、赫い瞳は少女に向く】
489 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 13:46:13.66 ID:GG2zCRHXo
>>488
「交番に届けようと思ってたのに・・・」
「さよなら・・即席麺・・」

【そんな事を言っているうちにゆっくり後ろへと行く】

「まぁ・・・右手を怪我してらっしゃるのね・・・」
【可哀想と言った感じの声色で呟く】

「ええ、ありがとうございます。」
「貴方のおかげで無事ですよっ」
【ニコッとほほ笑み男の方へと顔を向ける】

「お礼に・・私にできる事なら何でも言ってくださいね。」
「命の恩人さんなんですし」

【ニコニコしながらそう言う少女】
490 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 14:04:47.15 ID:npCHBj0Lo
>>489
【抱き締めるその身体は柔らかく、鼻腔を優しく擽るのは少女独特の甘い香り】
【生地一枚を隔て、感ずる体温はこころを撫ぜて心地良く、少女の態度に嫌悪無く】

【ふと、閃光と言うが煩悩が頭を駆け抜ける。】【あ、これ結構なチャンスじゃね】

【そうと感じたら心は迷うが身体は愚直にも猪突猛進に動き始めて繋ぐ手は離され】
【少女の脇腹を五本の指は優しく掻く様に、抱きとめる手は上がりつつ力を込め】

【……とまぁセクハラ野郎に変身しかけてましたが、そうは問屋が降ろさない】

「…………お、ッオウ」

【顔のすぐ近くで咲いていたのは青空によく映える一輪の鮮やかな向日葵でした】
【此方に向けられた眩しい笑顔に彼の心は勢力を取り戻し、一瞬止まる彼の身体】
【地面に掠れる様な音がして、離される彼の両手。少女から少し離れた彼は苦笑い】

「なんでもできる事……じゃあヤra……ゲフンゲフン。……あ〜〜…」
「じゃあ、教えてくれやがれぇ。ココらに義手作れるトコはねぇか?」
491 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 14:12:55.10 ID:GG2zCRHXo
>>490
「ヤra・・・・?」
「何ですかそれ?」
【不意打ちを食らったかのような顔で男を見つめる】

「義手ですか・・・・」
【暫く黙りこむ】

「路地裏の方にその様な病院があるって聞きましたよっ」

「あと、クリエイティブ・・グルトでしたっけ?」
【正確にはクリエイターズ・ギルドの事である。】

「この街だったら相当な数な病院があるはずですよ?」
「まあ、危険性のない『クリエイティブなんとか』をお勧めします」

【太陽の様な笑みを男に向ける】
492 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 14:26:45.10 ID:npCHBj0Lo
>>491
【彼の黄昏色の瞳は糸の様に細められ燦燦と輝く笑顔を見つめて…苦笑いに染まり】

「ハイハイ楽しくて気持ちイイことだけど、お嬢ちゃんにはまだはェよ、5年程」
「で、クリエイティブ…グルト?、ネェ。適当に探してみるか────幾ら位で作れるのやら」

【トントン、と彼はこめかみを指で叩きながら思案、し、記憶、し】
【それは僅かな空白の時間】【まぁイイかと呟く彼はふと思う。お礼でもするか、と】
【一度軽く息を吸い、瞳を閉じてこころを整え。集中と共に指が弾かれて音がなる】

「ほれ、」
493 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 14:27:28.09 ID:npCHBj0Lo
>>492
/途中送信、ちょっとまっててっ!
494 :【悪魔麺喰】2011/09/17(土) 14:29:58.61 ID:npCHBj0Lo
>>492
【彼は少女に差し出した。それは朧な湯気と共に食欲を誘う香りが登る筒状】
【それはつまり既に完成してるカップヌードル(醤油)で、箸が蓋の上に乗っている】

「教えてもらったからナァ、お礼だ受け取っとけ」
495 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/17(土) 14:33:36.78 ID:eqv40NlIO
【自然公園――――――――その隅。】
【もう人々の影は少なかった。時間も中途半端であるし、】
【秋と言ってもまだまだ残暑厳しい。そこに動く物は何もなかった。】

【いや、正確には一人だけいた。彼女だけが今この場にいる。】

…まだまだ…修行が足りんっ…

…せめて鉄でも斬れるようにならにゃあ…雲耀の太刀≠ヘ撃てん…っ

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

【自然公園には現在鈍い音が響き渡っていた。】
【その音源は一目でわかる。彼女が持っている金属の棒だ。】
【太いそれは1mくらいの長さで、そして先端にこれまた鋼鉄の分厚い円形のプレートが三枚。】
【総重量150kg程の金属の塊を、女は両手で上下に振っている。】
496 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/17(土) 14:35:54.94 ID:3S/bU2h9o
>>477
/途中で遅れるなどの心配は無くなりました
/それと夕方頃は居られない可能性があります
497 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 14:36:49.12 ID:GG2zCRHXo
>>492
「楽しくて良い事・・・ですか・・・」
「ま、こう言うのは深く聞いちゃいけないんですよね。」

「義手だったら100万円くらいで売ってましたよ?」
「物凄く安くてお手軽ですよね」
【笑みを浮かべながらそう言う、金銭感覚がおかしいのがわかるだろう】

「・・ん?」
「なんですかこれ・・・」

【男が差し出した物を見て目を輝かせる】

「わぁ・・・これが俗世で言う即席麺ですねっ」
【目を輝かせて喜んでいる】
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)2011/09/17(土) 14:39:09.68 ID:npCHBj0Lo
>>497
/すいません。ちょっと用事ができてしまい…
この後適当に話して終わったとするか凍結でお願いします
499 :【悪夢病棟】@wiki E医療用メス10本[sage]:2011/09/17(土) 14:45:02.91 ID:GG2zCRHXo
>>498
/分かりましたっ!
/では適当に話して終わった事にしましょう
/乙でした!
500 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 15:25:14.72 ID:+kU76GV0o
【市街地】
都会、しかも夜だというのに人の一人も存在しない、否、訂正しよう。ある一人を除いて誰一人としてこの区画には人間が存在しない。

代わりとして、元人間。つまりは死人が無数に地に伏している。

ある者は脳漿を撒き散らし、ある者は顔面が陥没、ある者は首から先が無くなっていた。

いずれも一般人では無く、戦闘服とサブマシンガンを携行している特殊部隊員。

ここに空蝉として唯一残っているのは、少年。

白い髪に褐色の肌、静かな悲しみを湛えた紅い瞳。

少年の体の節々から白い煙が上がっている、少年は自ら手に掛けた死体を一瞥すると、横転した車両に腰掛ける。

「また戦ってしまった...か。」

争いの道から逃げたくてもそれを潔しとしない少年の過去、現実。

それはついに一般人をも巻き込んでまで少年の息の根を止めんと襲いかかり始めたのだった。

/使い回し?いいえ、リユースです。
501 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 15:32:26.03 ID:8UaRhHcqo
>>500
「変な所に来ちゃったな……」
少年が一人になって暫く、一人の女が通り掛かった。
白い髪は陽の光を反射して白金として輝いていた。

幾分か歩いた所にあった光景を目にして女は溜め息付いた。
周囲を見渡し、そこに少年が居ることを確認すると、そちらへと歩み寄って行った。
「やあ、ここに残ってるのは……キミだけみたいだね」
502 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 15:38:02.20 ID:+kU76GV0o
>>501
天を見上げる少年、なぜ襲われたのかなんて分かっている。

だが、今まで市街地など人の多い所で襲われた事などなかった故に驚きは隠せない。

どれ程時間が経過しただろうか、動き出して欲しく無い時間であったのは確か。

「そうだな、早く他の所へ行くといい。俺に関わってもロクな事はないからな。」

女を一瞥すると、短く返す。

敵意も殺意も無い、それは解るだろう。
503 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 15:45:08.40 ID:8UaRhHcqo
>>502
「それも良いかもしれないね。
 だけど僕は少し疲れてるんだ。休ませてよ」
ククッ。と笑うと一息に跳んで車の上へ飛び乗った。

「キミが全部倒しちゃったんだろう?
 ならここが一番安全な場所だからね」
そういうと少年の隣を指さしてそこに座った。
504 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 15:50:55.88 ID:+kU76GV0o
>>503
「?」

一体この女はどういう神経をしているのだろうか、疲れているという理由だけで警告を無視するとは。

この辺りに不可思議な者達が多いのは知っている、そして、この殺戮現場を見ても回避しようともしない人がいる事も。

「連中は俺を殺そうとしてる。」

つまり俺の近くにいるだけで危ない。

そう無言で女を一瞥する、ここから離れた方が安全だ...と、その紅い瞳が言っている。
505 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 15:57:49.14 ID:8UaRhHcqo
>>504
「クク、そんなに長く居るつもりはないよ」
少し休むだけだ。と続けて少年に向けて笑顔を見せた。
白い肌を白い髪。恐らく、この女はアルビノか何かなのだろう。

「さっきも言ったと思うけど、これだけの惨状だ。
 ……もう、周りに敵は居ないんじゃないかな?」
車の上から改めて周囲を眺め、これはひどいと称した。
その割には笑顔は崩さず、剰え楽しそうに語る。
506 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 16:05:23.04 ID:+kU76GV0o
>>505
相手の笑い声をあってか、中々落ち着けない少年。

そう、何か警戒心というものが芽生えた。

「そうか。」

それしか言う事はない。
何を言っても聞く耳を持たないだろう、そう思ったからだ。

「敵は居ない、そう思うか?」

僅かに小隊程度の人数でこの少年を殺せると、この少年を襲った部隊の上層部は思っているのだろうか。

「そうだな。」

「俺はジェネシス、お前は?」
507 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 16:12:20.54 ID:8UaRhHcqo
>>506
「そうだね、これ程の人間が動いてたとなればそう簡単に第二隊は動かせないと思うな。
 隠れてるってのもアリかもしれないけど、気配が見えない人数程度じゃ無理だろうしね」
女の周囲を眺め、現状を考察する瞳は全く怖じてはいなかった。
表情こそ笑んで居る者の、その眼、言葉は限りなく冷静。

「まぁ、もし次が来てもキミが全部倒してくれるんでしょ?」
フフ。そう笑い、車体に身を投げ出して眠り転がった。

「名前、ねぇ……何だろうね。解らないや」
眠そうな声でそう呟く。
508 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 16:20:09.86 ID:+kU76GV0o
>>507
確かに周囲に此処の二人以外の気配も無い。

スナイパーの線も僅かながらあるだろうがこの長時間一箇所に留まっているのに跳弾の音一つ無いという事はそれも無いだろう。

「成る程な。」

よく考えればその通りだ、最近は神経過敏になっている節がある。

常に誰かから狙われているような...

女と対象的に完全な無表情、この少年に表情があるのかと疑わせる位の。

「さあ、保証はしないな。」

からかうようにそう返す、だが冗談でも無い。

「分からない、記憶喪失って奴か?」

509 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 16:24:53.60 ID:8UaRhHcqo
>>508
「ククッ、狙われてるのはキミだから、僕は気楽でいいのさ」
再び奇妙とも言える笑い声を出し、その後に欠伸をする。
追手が来ても自分にはあまり関係が無い。そう踏んでいるのだろう。

「それに近いかもね。
 記憶喪失かどうかも、解らないんだ」
別段かなしそうな声をする訳でもなく、居たって普遍に。
510 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 16:32:20.14 ID:+kU76GV0o
>>509
「この状況を見てもそう言えるのか。」

市街地に進行してくるような連中がターゲットだけを狙うなんて普通は無い、ましてある種の狂人のような連中が。

少年はポケットに手を入れると、車両から飛び降りる。

白い髪が風に靡く。

「そうか、だが俺には関係の無い事だな。今の質問は忘れてくれ。」

やはり他人と穏やかに会話するなどという高等技能はこの少年は持ち合わせていなかった。

どこか冷たく言い放つ。
511 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 16:36:10.66 ID:8UaRhHcqo
>>510
「そう心配しないでくれよ。
 キミだって降りかかる火の粉は払うだろ? 僕もそうさ」
少年が離れると、女は身体を起こした。

「それもそうだね。
 それより、キミはもう離れてしまうのかい?」
何処か寂しそうな顔をして少年を見る。
512 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 16:41:17.02 ID:+kU76GV0o
>>511
「お前にその火の粉を払う力があるのか?」

能力者/無能力者は関係無い、知識と実行する力さえあれば無能力者であっても能力者に勝つ事も出来る。

例え武器がシャーペン一本でも使い方によれば殺人兵器と化す。

「他に行く宛も無い、だがここに居る理由も無い。」

「俺はしばらく此処にいる。」

ただ近くに人間がいると落ち着けないだけなのだ。

人間不信、と表現する事も出来る。
513 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 16:44:03.59 ID:8UaRhHcqo
>>512
「キミがどうだか知らないけど、
 一人でしか生きられない程度の人間よりは強いと思うね」
そういうともう一度微笑む。

「ならいいや」
そういうと再び車の上に転がってしまった
514 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 16:47:27.33 ID:+kU76GV0o
>>513
「それは俺の事か?」

一人でしか生きられない人間、まさにこの少年の事である。
故に少年はいい気分にはならなかった。

紅い瞳を細める、睨むような、そんな目で車に転がった女を見る。
515 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 16:56:09.64 ID:8UaRhHcqo
>>514
「どうだろうね。
 少なくとも僕にはそう見えるけど」
寝っ転がったままクク。と笑った。
相変わらずの狂言回し、その後立ち上がると、

「どうだい?
 キミが本当にそうか、試してみるかい?」
白い髪と白い肌を携えた長身の女は凍てつく様な視線を向けた。
真紅の瞳と真紅の左手が真っ直ぐに少年へと向けられている。
516 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 17:01:31.95 ID:+kU76GV0o
>>515
「...」

挑発されているのか、相手は何を考えているのか。

体を相手の方向へ向ける。

その双眸は紅く輝いており、複雑な感情を宿していた。

「...どういう意味だ。」

声は低く、警戒しているのは一目瞭然。

ただ全てを貫かんばかりの鋭い視線は一切ブレては無く、そしてポケットに手を入れ続けているその様は何をされても抵抗する気は無いという意思の現れでもある。
517 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 17:06:40.69 ID:8UaRhHcqo
>>516
「如何に世間知らずの一人ぼっちか
 キミが知りたがっていたように見えたけど、気のせいかな?」
真紅のグローブを填めた左手は開かれて向けられている。
まるで、手を取り合わんとしているかのように。
518 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 17:15:59.48 ID:+kU76GV0o
>>517
「俺は確かに一人だ、それを弱いと?何故俺がそれを知りたがる必要がある。」

だからなんだと言うのだ、今までの生き方を否定するつもりか、と少年は半ば苛立ちを覚えていた。

相手の左手はこちらに向けられている。

深呼吸、落ち着きを取り戻そうと試みる。

「...何故一人でしか生きられない事を弱いと思う?一人で生きていけるのは誰にも迷惑をかけない、誰も傷付く事も無く他人事として処理出来る。」

他人に干渉する事が無ければ誰もその者を気にかける事は無い、故にいかなる事もその相手には関係ない。

近づくな、干渉するな。放っておいてくれ。

そんな自分の世界に引き篭もる少年の言葉。
519 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 17:24:46.83 ID:8UaRhHcqo
>>518
「じゃあ、逆に聞こうか」
伸ばしていた手を引っ込める。
しかし、少年へと向けられていた瞳は変わらず、酷く冷たいもの。

「キミは一人で居たいのか?
 だったら、何の為に生きている?」
520 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 17:30:26.60 ID:+kU76GV0o
>>519
冷たい視線、慣れたものだ。

このように冷たく干渉された方がどれだけ気楽で居られようか?

心を開けばそれを失う時が想像を絶する程苦しむ事になるのだから。

「何の為に生きているか、だと?」

「何の為にも生きていない、此処に存在するだけ。目的も目標も無く、迫り来る追っ手を殲滅するだけの存在だ。既に俺は死んでいるようなモノだ。」

まるで亡霊のように。
521 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/17(土) 17:30:29.86 ID:eqv40NlIO
【自然公園――――――――その隅。】
【もう人々の影は少なかった。時間も中途半端であるし、】
【秋と言ってもまだまだ残暑厳しい。そこに動く物は何もなかった。】

【いや、正確には一人だけいた。彼女だけが今この場にいる。】

…まだまだ…修行が足りんっ…

…せめて鉄でも斬れるようにならにゃあ…雲耀の太刀≠ヘ撃てん…っ

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

【自然公園には現在鈍い音が響き渡っていた。】
【その音源は一目でわかる。彼女が持っている金属の棒だ。】
【太いそれは1mくらいの長さで、そして先端にこれまた鋼鉄の分厚い円形のプレートが三枚。】
【総重量150kg程の金属の塊を、女は両手で上下に振っている。】



/9時頃一旦落ちますが…
522 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 17:36:21.30 ID:8UaRhHcqo
>>520
少年の問いを聞いて女は首を傾げた。
それは伊達や酔狂、演技では無く、
純粋に疑問だと思っている様で悩む表情は年相応の子どもらしさを見せた。
暫く悩んでいたが答えは出なかったようで、
ついに観念したのか口を開き少年に答えを求めた。
「じゃあ、生きなければ良いだろう?」
523 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 17:44:37.53 ID:+kU76GV0o
>>522
少年の答えに悩むような表情を浮かべる女。返答は無く、少年は黙って女に背を向ける。

そしてその後に相手から発せられた言葉は衝撃的であり、少年を再び振り向かせる。

「...そうだな。」

死ぬ気なんて無い、この少年は人間、生物であり、何よりも子供なのだ。

俯く少年。

死は恐ろしい、自身が消えてしまうのだから。そして自身が死んでも悲しむ者は居ない。まして喜ぶ連中ばかりだ。

(そんな連中を喜ばして溜まるか。)
524 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 17:50:03.69 ID:8UaRhHcqo
>>523
「よっ、と」
車上から飛び降りると少年へと駆けよった。
手が届く派にまで近寄ると、少年の肩を軽くたたく。
少年に向けられている笑顔はいつの間にか屈託の無い笑顔へと戻っており、

「既に死んだ。言わない方が良いさ。
 キミは心の中で死にたくないと強く願ってるんだろう?」
少年に聞いた答えを自ら口にする少女。
「僕も似た様なものさ」
525 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 18:00:59.87 ID:+kU76GV0o
>>524
肩に僅かな衝撃、といえば大袈裟ではある。

相手の笑顔が痛い程眩しく見える、自分にはこんな顔は出来ない。羨ましくも思った。
一層悲しげに目を細める。

「...そうだな。」

図星、返す言葉も無かった。

更に目を細める、紅い眼光だけが僅かに開いた瞼から漏れ出す。

これ以上封印した感情を抉るのはやめて欲しい、そう少年は思う。

一つ感情が芽生えると次々と湧き出てくるのだから。
526 :【無幻帯】半径2m以内の能力を無効化できる。ただし慣性を無効化することは出来ない。[sage]:2011/09/17(土) 18:10:09.51 ID:8UaRhHcqo
>>525
「だから、キミの考えている事も解る。
 尤も、それは飽く迄も僕の考えとして、だけどね」
そういうと女は歩いてきた道とは逆の方へ向かっていく。
数歩進んで思い出した様にして振り返り、

「あぁ、そうそう。
 迷ったときでも良いから少しは人を頼ってみたら? 勿論僕でも良いよ。
 ……まぁ、ありきたりなアドバイスだけどね。それだけ確実な手段だって事で」
そう言うとふたたび背を向けて歩き出す。
そのまま少年に向けて手を振ると去って行ってしまった。

//お疲れ様です。ありがとうございましたー!
527 :【爆炎超動】[sage]:2011/09/17(土) 18:17:32.76 ID:+kU76GV0o
>>526
「...」

これだから...

そう、これだから...

女が進む方向と逆向きに体を向ける。

「迷う事なんて無いさ、生きる事だけ考えればいいんだから。」

僅かに砕けた口調で、そして小声でそう呟いた。

強烈な紅炎が少年の脚から噴出、それは地面を赤熱させ、大きく大気を振動させる。

飛び上がった少年はビルの上。

陰鬱な曇り空を見上げて静かに雨が降り出すのを待ち続けた。

涙を流す為に。

/絡み乙&ありがとうございました!
528 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/17(土) 18:37:10.38 ID:eqv40NlIO
>>521
取り消します
529 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 20:26:43.71 ID:PJAyNq6co
【ある日から噂が立ち始めていた。『郊外の古ぼけた中世のお城に吸血鬼が住んでいるらしい』というようなちょっとオカルトとホラーを含んだ噂だった】
【人々はそれを信じたり信じなかったりし、真相を確かめようと思った好奇心の強い者が調査にいったりしたが結局は何にも見つけられずに帰ってくるのだ】
【しかし、子供たちは口々に物語るのだ。あそこには吸血鬼が居た、と。まるで某森に住みし巨体怪獣のような、子供のときに訪れる吸血鬼なのだろうか】
【だから人々は所詮は都市伝説として記憶の片隅に葬り去り、ファンタジー側の古城のことなんか忘れて高層ビルの間で働き続けるのであった】

【その陰で、ある者は名を挙げる為に討伐を企み、ある者は吸血鬼を研究の対象としようとし、ある者は単純な好奇心だけを向けていたりしていた】
【夢、幻想、概念、希望と絶望、そんな空想上の存在なのだ―――吸血鬼、ヴァンパイアと言う鬼の一族は。古来よりずっと―――】

【夜、吸血鬼の古城】

【その城の最奥部、王が座りし玉座には一人の美青年のような人物がいた。血の気を感じられない青白い肌と、月光を彷彿とさせる青白い髪の毛をゆらりと揺らす】
【耳に軽くかかった髪の毛はさわっと耳の端をくすぐり、その青年は赤黒い燕尾服を身にまとい、紅黒い外套を尻に敷いて今日と言う夜を満喫していた】
【右足を左足の上に乗せて随分と偉そうな態度、右肘を玉座の肘置きに置いてそ右で軽く拳を作ると頬に少し当てている。そして、そっと両の瞼を降ろすのだ】
【今日は誰か来るだろうか。そしてその人物は正義なのか悪なのか。はたまた中立を気取った偽善者とか偽悪者なのか。それらが全て、一種の期待を向ける先であった】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
/絡みたいけど絡みにくいッ!ってな方がいましたら、一声かけてくだされば絡み待ち側交換でもOKです
530 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 20:36:52.51 ID:GG2zCRHXo
>>529

【夜の古城に入って行く着物姿の少女】
【古城に少女の姿はとても不釣り合いでありミスマッチさを醸し出している】

【少女が来た理由は噂を聞いたからではない】
【そして名誉や研究のためでもない】
【ただ目に付いたから入っただけである】

【古城を無表情で見まわしている】
【少女の顔は一種のアンティークにも見えるほど表情がこもって無い】

【そして最奥部へと進んでいく】
【そこに居たのは燕尾服を纏った青年であった】

「・・誰です?」
【さすがに不思議だったのかそんな事を口に出す少女】

/飯落ち風呂落ちを挟むので一回だけ返すのが遅くなりますっ
/それでよければっ
531 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/17(土) 20:51:04.39 ID:ElCRhDla0
 月明かりは雨雲の奥、ゆえに薄暗く。
 ぺた、ぺた、と、ソールが霈然と濡れた甓を踏む。
 湾に沿う石畳の上を、“独り”の女性が歩いていた。

 冷たい雨がジャケットや、月毛色に染まったポニーテールを打ち。
 左の赤い目が暗い中に煌々と。

 傘は、差さない。
 ふと、ぴたりと足を止めて、湾を眇める。
 鴎も海猫も、飛んでいない。

 寂しく思いながら、“独り”はバレッタを外し。
 髪をまとめ直すのだった。
532 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 21:07:02.00 ID:GG2zCRHXo
>>529
/すみません早速飯落ちです><
/都合が悪かったら無かった事にしてくださっても結構です
533 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 21:11:52.05 ID:PJAyNq6co
>>530
【進入者が独り。古城に響き渡る足音を鼓膜で感じながら、ひとつ大きく口を開けてあくびをする】
【紅い光を宿した瞳を瞼で薄く、退屈そうに細めながら視線を進入者がやってくるであろう方向へと向けてもいた】
【そして、今日は一体誰が来て、どんな口上をべらべらと述べるのかと毎回の通り期待してみるのであった】
【『邪悪な吸血鬼を倒しに来たぞ!』だろうか。それとも『君に罪は無いが私の研究の為の贄となってもらおう』だろうか】

【陳腐な台詞だったら容赦はしない。そのつもりだった】

【やがて、少年の視界へと侵入してきたのは一人の少女であった。だがしかし、左程驚く様なことでもなかった。結構ありえる事象だからである】
【どうも能力者社会と言うのは人間を、特に小さい少女とかを狂気に染めるシステムがあるらしいと思っており、狂気染みた台詞を垂れても首を傾げるつもりはなかった】
【青年の、吸血鬼の期待や趣味は相手の目的を知ることである。そして、それを達成する為の手段を観察するのもまた一つの娯楽であった】
【人間観察が趣味の人間だっているのだ。だから、夜の王は沈黙を保ち、少女の方から第一の一声を吐き出してくるのを粛々と待っていた。が、】

「……あー、そうきたかい」

【不思議そうに疑問符を浮かべるような言葉を発する少女に対しての返答は、それであった。少しの驚きを伴った意外そうな声だった】
【それから、んぅ、と喉を鳴らしながら左手の平から頬を離し、質問にどう答えようかと思考しながら、ふぅ、と溜め息を一つ吐いて】

「まー、吸血鬼、だね。」

「そういう君は誰かな?」
「自己紹介はまずは自分からするのが礼儀だと思うんだけど」

【薄い笑みを口元に浮かべながら、言葉を垂れた】


/さっそく遅れて申し訳ないです!
534 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 21:12:18.93 ID:PJAyNq6co
>>532
/うい、了解しました。遅くなってごめんなさい……
535 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/17(土) 21:24:00.48 ID:BoDZOP5IO
【とある公園のベンチ】

【そこには下を向き肩を落とす青年】

はぁぁ、この街には火薬ってもんが売ってねぇのか…

【そう嘆くのは金髪ツイストパーマに茶色の瞳、冷たい印象を受ける顔立ち】
【背中に大きく"粋"と書かれた赤を基調とした羽織に、黒のタートルネック、紺色のニッカズボン、黒足袋を履いた青年】

こぉなりゃ片っぱしから人に聞きまくるしかねぇな うん

【そう決心した青年は次に通りかかる人に尋ねるだろう】

【火薬売ってる場所知らねぇか?と】
【もちろん花火用のものなのだが…】

/テロで盛り上がってるなか絡み待ちしてみます
536 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 21:56:21.98 ID:GG2zCRHXo
>>533

「あぁ・・・そうなのですか。」
【少年が吸血鬼だと明かしても驚かなかった】
【能力者の街だからむしろ当然だと思っていたりもする】

「私ですか?私は・・」
「自分から名乗るのは嫌ですけど。一応礼儀ですものね」

【一瞬黙り込む少女】

「御魂ヶ原 水華(みたまがはら みずか)です」
「聞いた事有りませんか?」
【ありきたりな質問を投げかける】

「吸血鬼でしたら血を吸うのですよね?」
「もしかして狙ってらっしゃる?」
「命乞いとかはした方が良いのでしょうか?」

【表情を変えずにただ淡々と言う少女】

/すみません大分遅れましたっ!
537 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 22:12:55.34 ID:PJAyNq6co
>>536
「ああ、ごめん。生憎と、今時なことは知らないんだ」

「じゃあ、馴れ馴れしく"ミズカちゃん"って呼ばせてもらおうかな。そっちの方がフレンドリーだよね」

【再び左の拳で頬杖をつきながらも相手へと不敵な笑みを浮かべつつ、どこか馴れ馴れしい態度を取った。自分から選択したのであった】
【少女の無表情さには違和感を覚える節もあるが、俗世間一般的にいう『アンドロイドキャラ』やら『ロボットキャラ』だろうかと考察をしてみる】
【が、配線の一つでも体から飛び出してくれたらそれが確証となるのだが、そういうのは今のところ無い為脳の片隅へと放り投げておき】

「ん、ま、吸血鬼が血を吸わなかったらただの『鬼』だしね」
「その他の理由もあるにはあるけど……言うには及ばないね」

「命乞いとかは君に任せるよ。今はからかう気もないし」
「だけど、一つ、失礼を承知で聞きたいことがあるんだよね―――」

「―――君、処女?」

【吸血鬼としてそこは出来れば知っておきたい情報なのであった。当然、それは性がどうとかそういう話ではなく、至極単純な食欲とかそういう類いの話であった】
【美味しい者は美味しい物と思いながら味わいたいのだ。吸血鬼は特別感情を乱すような様子を見せる事もなく少女へと尋ねかける】
【まぁ、処女ではなかったところで血を喰らいたいことには喰らいたいのではあるが、知っておいて損と言う話でもないのである】
538 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 22:19:27.59 ID:GG2zCRHXo
>>537

「そうですか・・・別に知らなくてもどうという事はありませんけどね。」
【自分で降った話題なのにサラッと流す少女】

「どうぞ、お好きに呼んでくださいな」
「別にフレンドリーとかはどうでも良いんですけどね。」
【あからさまに警戒している】

「ま、鬼の方が無害ですかね。」
「でも人を[ピーーー]分にはいっしょでしょうか?」

「そうですか。では今回は命乞いはしないでおきます」
「無駄でしょうしね。」
【冷たい視線で地面を見て呟く】

「ええ、そうですが?」

「やはりそちらの方がおいしいとかそう言うのですか?」
【地面を視るのを止め男の方へ視線を向ける】

539 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 22:24:26.24 ID:dSS7hwXu0
>>535

「ふわぁ〜、ねむぅ……」

【公園内をゆっくりと散策する一人の少女。かなりリラックスした様子である。その奇抜な外見は遠くからであっても嫌でも目に付くだろう】
【背中まで伸ばした長めの髪玉虫色に輝き、光の加減で刻々と変化していく。瞳の色は吸い込まれそうなほど深みのあるサファイアブルー】
【だが顔だちは意外と幼い、また身長も低く華奢で起伏に乏しい残念な幼児体型である】

「ん〜、最近は何だか平和ですねぇ」

【服装は全体的にちぐはぐで、ショッキングピンクのハイカットスニーカーに安っぽい青のジーパン】
【裾を出し襟元をくつろげた真っ赤なワイシャツに緩く締めた明るい黄色のネクタイ】
【そしてその上からあちこち絵の具の付着した大きめのホワイトコート、要するにブカブカの白衣を羽織っている】
【背中には一振りの無骨な西洋剣、通常よりも短めで幅広だがこの少女にはやや大きいくらいだ。しかしどう見ても剣士らしくない】

「…………。 えへっ♪」

【歩きながら、思い出したように白衣の右ポケットから小さな鍵を取り出す。それを両手で目の前に掲げながら、幸せそうな顔で見つめていた】
【少女にとって、その鍵はとても大切な物らしい。そのままゆっくりと青年の座るベンチの前を通り過ぎようとする】
540 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 22:35:25.01 ID:/LdpIW5Go
>>477

「…そうかよ。まぁお前がどう思おうと、俺が口を挟む事じゃねぇな」

それは、自由の阻害である
そんな事は無い、と、言いたい事も在ったが。そのように考えた竜はこれ以上の口出しはしない
何とも修道女の様な考え方をする奴だ、と、若き竜は思った

「あぁ、そうだ……。」

この少女は、何を疑問に思っているのか
男を屠る竜の姿を見て怯えない方がおかしいと、そう思うのだが
ひとまず大きく頷いて、続く言葉を待ち構え

「――……、そう、か」

大した奴だ、と、竜は想った
同時に信用に足る人物だろう、とも
それほどに少女の言葉からは説得力が感じられ、竜の心に響いていた
その事は竜の面持ちの変化からも、幾らか察する事が出来るだろう

「ふん、面白ぇ奴だな。ま、それも”アリだろうが」

異常な奴変わった奴ヘンな奴だとは想うがまあ、
自分のしたいまま生きているらしい少女に、悪い気はしなかった。寧ろ、好感さえ覚える位だ

「餃子――…? なんだ、それ」

その言葉に聞き覚えは無かったが然し、興味は在るらしく
竜の眼光が心無しか鋭くなった様な――――気がした

//ごめんなさい色々在りまして、また遅れてしまいました…
/安定して返せるようになるにはもう少し時間がかかりますので、しつこい様ですが続行するかどうかはお任せします
/こちらはもう一日持ち越しになっても、問題無しですが…本当にごめんなさい
541 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 22:54:37.72 ID:PJAyNq6co
>>538
「あー、処女、はい、処女?」

【からかわない等と言いつつもからかっているのかもしれず、普通の人間ならば一種の屈辱さえも感じるような事を自己点呼して確認し直し】
【それでいて一切の悪びれも無く玉座に鎮座する。もちろん、本当に王様だとか領主だとかいう大きな地位を持っているのかどうかは不明ではあるのだが】
【視線を一度少女の手の方、袖に隠れている手を透視でもしようとしているかのようにじっと見詰めた後に、再び視線を相手の顔へと戻し】

「っていうか、そんなに身構えないでくれたまえよ」
「ボクは人間にフレンドリーな吸血鬼だぜ?[ピーーー]なんて、そんなこと、ねぇ」
「この前、人間の女の子を口説いたりもしたけど、[ピーーー]なんて事はしなかったよ。うん」

「処女かどうかと聞いたのは、味の話と言うよりかは、気分的な味覚とでも言うのかな」
「つまるところ、気分だよ気分。『吸血鬼』的には聖職者が不幸になるのは嬉しいってところかな」

「それに、血を吸うって言っても、痛くないようにすることもできるんだよ?」
「まぁ、ボクは噛みつかなくても触れるだけでかるーく君の体力って言うか、生命力?的なのを奪う事もできるし」
「人間風情が吸血鬼を見くびってもらっちゃあ、困るなぁ」

【べらべらと長ったらしい言い訳と言うか、自慢混じりの口上を述べた後に】

「そんなわけで、諦めて、ボクに体を委ねてみない?もちろん、吸血鬼的な意味で、だよ」

【テコの原理を利用して腰を支点とし組んだ両足を解きながらも前へと振ることによってピョンッと玉座から立ち上がると、少女の方へと歩き出した】
【赤黒い外套をゆらりゆらりと揺らし、紅の瞳は相手の瞳を見据える。だが、鋭くない犬歯がちらりと除いたのが吸血鬼らしからぬところであった】
【もしかしたら完全な『吸血鬼』と成っていないのかもしれない。なんらかの理由で、吸血鬼となりきっていないのかもしれない。ならば、まだ全力を出せないはず】
【相手がその思考に達するかどうかは定かではないし、それを踏まえた上でどう行動するかは少女次第であるが、吸血鬼はそれらを気にする事は無かった】
542 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/17(土) 23:01:31.56 ID:BoDZOP5IO
>>539
【声をかけると決心したその時】
【鍵を眺めながら幸せそうに歩く少女が現れる】
【とても火薬とは無縁そうに見える】
【数瞬声をかけるか悩んだが、手当たり次第と決めたからには…っと意を決した用に】

おっ 嬢ちゃん!
火薬売ってる場所知らねぇか?

【突然に少女へ声をかけた】

/すいません遅くなりましたー!
543 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/17(土) 23:02:29.97 ID:3S/bU2h9o
>>540

竜の面持ちの変化を正確に捉えれたのか少女に確信は無いが、それでも少しばかりは察する事ができ
自身の言葉をきちんと聞き取って貰え、そして納得して貰えた…――そんな風に安堵する

「あら、ご存じでは無いのでしょうか?」

相手の無知を責める事無く、寧ろ興味を持って問い掛けられたことを嬉しく感じている様に声を弾ませた
そして餃子と云う料理を説明する為に、簡単なジェスチャーを交えて話し始めるが――

「大きさはこの位。調理方法は幾らか有りますけど、代表的なのは焼く・蒸すと云った辺りですね。
 肉や野菜を特製の皮に包んで…―――ああ、言葉では説明しきれないっ!」

その途中で…両手を大きく振り降ろしながら、説明を中断してしまう
自身の説明力の無さを恥じているのか、餃子を作る為の食材を今有していない事を悔やんでいるのか
目尻には、若干の水滴が月明かりを跳ね返している様子が見て取れる
大袈裟かも知れないが、この少女にとって餃子と云う料理はそれ程に大切なものであり―――それを伝えようと、頭を抱えるのであった

そして暫しの逡巡の後、顔をバッと上げると竜の方に近寄り

「今、この状態では飛べません…よね。飛べるのであればお店の方まで直ぐに来て頂きたいのですが。
 流石に地上を歩くのは、今の時間とは言え危険…―――」

拒絶される事が無ければ脇腹の切り傷を見つめ、竜の肌に触れたりなどしながらその容体を確認しようとするだろう
店の方まで連れて行けば、簡単な処置をしてやって餃子を振る舞う事ができる…―――その願望をかなえる為に、四苦八苦する少女であった

/気長な性分なので問題無いですよ
/それより中途に打ち切る方が苦手なので、無理せず落ち着いてからでどうぞ
544 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 23:05:11.30 ID:GG2zCRHXo
>>541

「そうですけど?」
「そんなに連呼しなくても宜しいじゃありませんか・・・」
【表情には出ていないが恥ずかしいらしい】

【着物の袖で顔を隠し始める】

「ごめんなさい。これが普通の人間のする事ですし。」
「フレンドリーの基準もわかりませんし。」
「まず女の子口説く時点で・・・ねぇ・・・」

【思いっきり軽蔑の視線を送っている】

「ああ・・・そうですか・・私もよくありますよ。そう言うの」
「即ち綺麗な物は汚したいってことですね?」

「血を吸われる側の気分としては痛い方が良いかもしれないですね。」
「吸われてる実感わきますし。」

【先ほどから少女の口からはマシンガンの様に言葉が飛び出ている】
【どれも感情はこもっていないが】

「ま、別に良いですよ。」
「ちゃんと吸血鬼らしく牙を立ててすってくださいね。針の無い注射は嫌ですし」

【首を斜めにし首筋を出す】
【準備はできたと言う事だろう】

545 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 23:14:38.56 ID:dSS7hwXu0
>>542

「はい?」

【唐突に声を掛けられたので振り向けば、なんかお祭りの時とかに出没しそうな変な服装の青年】
【いや見た目の奇抜さで言えばこの少女も負けていないのだが】

「かやくですかぁ? んー、コンビニとかで売ってるんじゃないですかねぇ」

【ポケットに鍵を戻しながら少し考えてみる。そして一番最初に思いついた場所を提案した】
【これは決して適当に言っている訳ではない、ちゃんと根拠があっての事である】
【よって少女はかなり自信有りげな様子であった】


/いえいえー
546 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 23:21:52.95 ID:PJAyNq6co
>>544
「まぁ、ともかく、フレンドリーだよ、ボクは。」
「女の子を口説くのも、男の子を口説くのも、大した差は無いし」
「まぁ、違う種族の人と価値観や論理感の話をする気は不毛ってことだね。反省」

【謝罪だとか罪悪感と言ったモノを全く持っていなさそうな態度で―――吸血鬼は少女の前の立った。外套は後ろからの風に揺れていた】
【ざわっと吹いた風が外套を大きく引き伸ばして少女を包み込もうとする。正確には、外套の両端がはためきながら相手を挟んだだけだが】
【そういえば描写はしていなかったが吸血鬼の身長は172cmといったところか。細身で、肉つきが少ないにも関わらず美的な顔立ちである】
【血の気が全くないせいで青白い肌色なのが不気味な点ではあるが、吸血鬼からしてみればそれが普通なので不健康的だとは思わない】

「ん、素直だね。嫌いじゃないけど」

「あ、それと、実は吸血鬼としてのまだ力が全力の2割程度しか出せなくてね」
「だから、少し面倒ではあるんだけど、ちょっと触るよ?」
「吸血を受け入れる君が拒否するとは思わないけど……和服の女性はガードが固いって聞くからね。ジャパニーズスタイル?」

【そういうような理由に基づき、吸血鬼は右手をふっと持ち上げると少女の顔、その左頬へと向けて添えるようにそっと伸ばしていくのであった】
【抵抗すれば簡単に距離を離せるであろうし、距離を離さなければ右手を相手の左頬に触れさせて生命力とか体力、そういうようなエネルギーを吸い取るだろう】
【吸い取られれば若干の倦怠感、疲労感、眠気の様な、そんな感覚が大きくなるはずである。とはいっても、それは若干の規模ではあるのだが】
547 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/17(土) 23:25:44.97 ID:BoDZOP5IO
>>545
【少女から帰ってきた場所は…コンビニ】

コンビニぃ?

【予想外過ぎる場所に戸惑いを隠せない】

コンビニっていやぁ、24時間やってる便利な場所だろぉ?
一応行ってみたが…んなとこに火薬なんか売ってたっけかぁ

【しばし、顎を摩りながら考えたがどうにも火薬が置いてあった記憶がない】
【火薬を探してコンビニに入るのもおかしなことなのだが】

嬢ちゃん適当なこと言ってねぇか?
大人をからかっちゃぁいけねぇなぁ

【青年も18なので大人ではないが】
548 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 23:32:32.28 ID:GG2zCRHXo
>>546

「そう言う事にしておきましょう」
「貴方にとって人間は餌同然ですし」
「いえいえ、私にも非がありますので」

【全く気にしていないようだ】
【布が少女を包み込む】
【意外と背の高い青年を少女は見上げる】
【だがその表情は岩の様に固まっている】

「・・抵抗した方が良かったですか?」
「今からでもしますけど?」

「ん?ええ大丈夫ですよ?」
「和服なのは家柄でしょうがなく着ているだけですので。」

【そして静かに吸い取られていく少女】

【相当疲れていたらしく眠気が倍増した事によりふらついてしまう】

【このまま放っておいたらそのまま眠ってしまうだろう】
549 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/17(土) 23:38:49.13 ID:dSS7hwXu0
>>547

「はい。 『こんびにえんすすとあ』、です」

【真剣に答えてあげたというのに、相手は自分を疑っているような目つき】
【むっとした表情でこちらも言い返す】

「てきとーじゃないですよぉ! 前にカップ麺を買ったらちゃんと中に入ってましたもん」

【そう、かやくである。火薬ではなく 『かやく』 。漢字で書くと加薬、である】
【入っているのといないのがあって、とっても不思議だね!!】
550 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 23:41:47.29 ID:PJAyNq6co
>>548
【すーっ……と静かに、粛々と、冷静に少女のエネルギーを吸い取っていく吸血鬼。古城を満たしていた闇が更に深まったような気がした】
【闇は闇を呼び込み、夜は闇の活動領域を広げさせてくれる。月は太陽から光を奪いながらもそれを邪悪なる存在に凶器として向けないでくれている】
【夜の王は力を取り戻し、完全へと近づいていく。こうした何気ないちょっとした地道な積み重ねが、いつしか再び闇全てを統べることへと繋がる】

【と、いうところで少女が完全に眠ってしまう前にさっと手を引っ込めてエネルギー吸収を中断した。眠っている少女から血を吸うなど、まるで強姦だ】
【邪悪なる存在であろうと、自分が男だろうと女であろうと礼儀を持って貴族として、最上級の吸血鬼としての振る舞いをいつでも払わなければならない】
【吸血鬼は吸い取ったエネルギーを噛み締めるかのように右手の拳をギュッと握り締め、それへと視線を2秒ほど送り続けた後に右手を降ろす】

「うん、まぁ、4割……ってところかな」

「さてと、どうする?血を吸われるのはヤバそ?」
「もしかしたら、軽い貧血になる程度には吸っちゃうかもしれないけど……」

【青白い髪の毛を揺らす様にコクッと首を右に傾げて相手の安否を確認するかのような質問を放つ吸血鬼。単純に、倒れられると面倒だからである】
【吸血鬼である自分が堂々と病院へと送り届けるのは厄介事の種になるし、生憎と不死の存在である吸血鬼は看護とか手当とか言うのはあまり慣れていないのだ】
551 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 23:41:49.85 ID:/LdpIW5Go
>>543

「何だよ、文句あっか」

相手にその気がなくとも何だか、こうして問いを返されると、知らず知らずに無知を後悔する自分が居て
羞恥を押し隠すようにして、言葉を発した。其処に少女を責める意図は無く
寧ろ外見からは判らない幼さが、少女に伝わるかも知れなかった

「へぇ、食いもんなのか……! って、おいおい…落ち着けよ」

龍の瞳が燦爛と煌めいた――気がした
竜としては未だ育ち盛りでもあり、美味い料理には目がなかった。
若干興奮する様子の少女を見て、益々”餃子”に対する好奇を増しながら、
落ち着くように促し言葉を紡いだ

「ッ…こんぐらい、何とかなる…だろ」

抵抗こそしなかったものの、傷の辺りを触られると、少し顔を歪め
強がって吐き出した言葉には生憎、余り説得力は無かった。――さて、どうしたものだろう

「…ほら、乗れ。ちょっとくらい大丈夫だ、多分な。」

諦めてしまうか、それが賢明なのか 現在のコンディションでは
然し、今回はそんな訳にはいかない。未知の食べ物が、食べられるチャンスと言うのだから
”ギョウザ”の為ならば、この位の傷はなんとか。…食欲を推進力に、竜は羽撃こうと
身体をかがめ少女が乗り易い体勢となると、そう言って促した。若干不安の残る申し出でもあり
乗るかどうかは少女次第。 そうしている間にも龍の傷口からは、じわじわと血が溢れ出していた

/了解です、今度からは安定して返せますので…
552 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/17(土) 23:51:27.61 ID:GG2zCRHXo
>>550

「ん・・・・」
「あぁ・・・・ありがとう」
【中断を察知したのか礼を言う少女】

「4割か・・・・もうちょっと強くなってほしい所ですね・・・」
「ま、私には関係ありませんけど」
【サラッとそんな事を言う】

【もう眠気は無くなったらしい】
【いや。正確に言うと隠しているのだ】

「ん?大丈夫ですよ。」
「その時はここですこし休息させていただきます」
「一晩くらい泊って行っても良いですよね?」

【まったくもって余裕そうである】

「じゃ、早く吸っちゃってください。」

【首筋をもう一度男の方へ向ける】
553 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/17(土) 23:52:03.39 ID:BoDZOP5IO
>>549
ん?カップめん?

【……考え中……ピカーん!】
【閃きと共に訪れたのは】

ぶはっ
ちょ、嬢 ちゃ ん そ、そりゃぁぁアハハハ

【爆笑】【余りにも予想外】
【もうヒィーヒィー言っている】
【少女は真剣に答えていたようで少々機嫌を損ねた様子を見せているが、そんなことお構いなしに爆笑している】

【少しの時間を起き、ようやく落ち着いてきたところで】

いやぁ、その"かやく"じゃねぇんだわ
着火すると爆発する火薬のほ、方なんだよ

【なんとか笑いを堪えながら言葉を紡いだ】
【この青年ゲラなのです】
554 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/17(土) 23:59:47.38 ID:3S/bU2h9o
>>551

相手の反射的に言い返しに対し、少女はくすりと笑みを溢すばかり
この竜があまり年取っていない事や、単純な性格である事が察せられ――少し面白く感じられたのであった

「――…落ち着いています」

相手にそこを指摘されたのが更に悔しくもあったのか、反射的に否定の言葉を返してしまう
この少女もまた外見の落ち着きようとは違う、少し幼い様な面を見せる事があった
と云うよりか、単純に負けず嫌いだったり意固地であったりするだけかも知れない

竜の傷の辺りを触れ、その独特の質感に驚きつつもやはり相手の容体が気にかかり、心配する様な表情
強がりとしか取れぬ様な言葉を前に、何と云うべきかも思い至らず

「本当に大丈夫なのですか…と、聞いても無駄でしょうね」

少しばかり肩を竦める様な仕草、そして小さく息を吐いて呆れたような表情を浮かべると
自信を乗りやすいようにする体勢を取る竜の背中に両手を付く

「信用しましょう。簡潔に最短ルートを指示しますので、従って下さい。
 無理は無さらずとも餃子は逃げませんので、落ち着いて確りと飛ぶよう頼みます」

信頼するような口ぶりで言いつつも、しかし無理させてしまいたくは無くて
ゆっくりと竜の背中に乗ると、街中にある『舞葉軒』の位置を説明し始める筈だ
この深夜では人通りも少なく、閉店した店内には竜一頭が入れるスペースも何とか確保する事が出来るだろう
555 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 00:04:54.97 ID:KqIpY1tEo
>>552
「ん、問題ならそれでいいけど―――……よく、吸血鬼の城で一晩泊まる気になれるね」

「寝込み、襲うかもよ?夜這いするかもよ?」

【とはいっても吸血鬼が人間を性的に襲うなんて非合理的なことをするはずがないし、この吸血鬼の主義に大きく反する部分がある】
【口調には冗談めいたものは含まないようにしているつもりではあるが、特段本気で、真面目に言っているというわけでもなかったのであった】
【人間が犬をからかうのと同じで、猫とじゃれ合うのと同じで、"見下している対象"をからかうというのは知性ある者ならば大抵が好むものなのであった】

「まぁ、いいけどね。部屋なんて腐るほどあるし」

【バッと両手首を軽く捻りながら持ち上げると、その両手を目の前にいる少女の両肩に当てようと再び伸ばしていく。やはり体を支えないと噛みつき難い】
【先に少女のエネルギーを吸収して完全な吸血鬼に近づいたお陰かその吸血鬼の歯、つまりは犬歯は鋭く長く伸びていた。ギラリと光りを反射させる】
【嗚呼、いつぶりだろうかの血を吸う為に口を少女の首筋へと近づけていく―――そして、離れなければ吸血鬼は犬歯を軽く突き刺すであろう】
【少女の柔らかな体を無駄に傷付けるものではないと思っている為か根元まで突き刺すなんて愚行はしない。あくまで、吸血に必要な程度だけ】
【加えて、少女の方からリクエストがあったので痛みを消すのは行わなかった。伝説によっては性的快感とかがあるらしいが、この吸血にはそれは伴わない】
【そもそもそんなの与えてどうしようというのかわからないし、意味が無い。突き刺すことに成功し、血が傷口から漏れ出てきたならばそれを啜ろうともする】
【舌を傷口に当てたり、舐めたり、吸ったり―――当然、それは傷口を刺激し、痛みを大きくしかねない行動ではあるが吸血鬼のしったところではなかった】
556 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 00:11:02.48 ID:xk/JFpVMo
>>554

「応、任せろ。……なんせ、ギョウザの為だからな…ッ」

背中を上るズシリとした感覚はやはり、何時もよりも重く感じられたが、飛べない程ではない
言葉通り、全てはギョウザのため 竜は小さく頷き返すと、少女の言葉を脳裏に刻み込む
頭も記憶力も良い方ではないが、旅の経験は豊富だ。きっと直ぐに、辿り着く事が出来る筈

「それじゃ、確り捕まってろよな――…?」

そういうが早いか、確認させる間も与えずに翼を動かし始める
上空舞い上がった竜は、再び表情を厳しく歪めながらも、指示された通りの空路を進んでゆく
流れる血の量は増えずきずきと痛むがきっと、目的地まで辿り着く事は出来る筈だ
557 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 00:12:29.19 ID:grjyXwC+o
>>555

「別に・・貴方が吸血鬼とか気にしてませんし。」
「まずここは能力者の街なんですからそんな人たちは五萬といるはずです。」
【物凄くシャキッと言い放つ】

「あぁ・・・別に良いですけど。私の守りは固いですよ?」

【男の冗談にまともな受け答えで返す】

「じゃあ今日からここで暮らす事にしましょうか。」
「異論は認めませんので。」

「まぁここで暮らさせてもらえるなら血の供給くらいはしますけど。」
【餌で釣り始める】

【静かに男が血を吸うのを待っている】
【牙が少女の首筋に穴をあける】
【さすがの少女も「あっ」と短く悲鳴を上げる】

「終わり・・・・ましたか?」
【痛みより眠気の方が勝っているので傷口をなめたりされる事を対して気にしていない】

【少女の表情はとても眠そうである】
【というか、血も結構失いかけているので今度は本当に眠ってしまうだろう】
558 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 00:12:30.18 ID:JylX2RPB0
>>553

「へ?」

【青年、突然の大爆笑。それについていけずポカーンとしている少女】
【しかしそれを見ていると、自分が馬鹿にされているようで何だか腹立たしい】

「……何がそんなに可笑しいんですかぁ」

【笑い転げる青年を横目で見ながらぶすっとした顔で小さく呟く】
【どうせ相手には聞こえないのだろうが】

「ん。 あぁ、そっちですかぁ……」

【しかしどうやら間違っていたのは自分の方で】
【相手の言葉を聞いてがっくりきた】
【いつもの自分だったらとっくにブチ切れていただろうが、今日は機嫌が良かったのでそれには至らず】

「ごめんなさい、それは知らないですぅ……」

【申し訳なさそうに謝るだけであった】
【この少女も少しは成長しているのである、勿論中身だけで体の方ははさっぱりだが】
559 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/18(日) 00:22:33.28 ID:XlBp4bkj0
あー・・・3連休だからって、土曜までやらせるのかよ・・・

【どこにでもある廃ビル。 その屋上で、青年は横たわっていた】
【首に巻いた漆黒のスカーフ、腰につけた忍者刀と手裏剣のホルスター以外は何の特徴も無い黒髪の青年だ】
【青年は崩れそうなベンチに横たわり、今日のバイトが想像以上に重労働だったことを思い出す】

あの店長鬼畜だな・・・来月になったらやめよっかな・・・

【などと愚痴を吐きながら、満天の星空を見つめる】
【青年は、ちょっと前まではできるだけ自分にとって楽なバイトをしていた】

【だが、最近小さな同居者が出来たおかげで余計に稼ぐ必要が出てきたのだ】
【青年はその事を嫌に思ってないし、むしろ必要だったら何でもやるぜ! だったのだが、愚痴は募る】

―――…。

【いつの間にか青年は眠ってしまったようだった。 この屋上に来る者が居れば、直ぐに気がつくだろう】

/多分2時ぐらいまで!
/凍結おk! って方はどうぞ!
560 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 00:24:25.80 ID:KC1NOBCro
>>556

「は、はい…――ッ」

首を縦に振って確りと返事をしようとしたものの、それと同時に発生した風の勢いに負けてしまう
何とか竜の身体に捕まりながら、吹き行く風に堪えれず目を閉じて、この空路の旅が終わるのを望む少女
空の旅は、あまり良い思い出になりそうになかった…――

「つ、着きましたか…」

竜の動きから着地を察し、ようやく目を見開くと危なっかしくも体を下ろす
飛んでいる最中の気流の流れによって色々乱れてしまっている着物の着くずれを直す事も忘れ、足取りを店の方へと

『舞葉軒』と書かれた看板を掲げるのは、木造の落ち着いた雰囲気の中華レストラン
外開きの仕組みを取る二つの扉を大きく開けば、かなりのスペースの店内が見えるだろう
玄関横にあるパネルを操作して最低限の照明を点ければ、相手を手招き

「中で、少し待っていて下さい」

ようやく落ち着いたのか静かな口調でそう言い残し、自身は店の奥へと進んでいく
やがて一つの盆を持ってくると、その上には包帯と治療薬、それから二杯の茶杯が載っていた
561 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 00:28:24.91 ID:KqIpY1tEo
>>557
【大分必要量に近い量まで血を吸い取ったころに、いつの間にか引き下げていた右手はスッと真っ赤なハンカチーフを取り出していた】
【それが元からそういう色なのか、それとも誰かの血の色にでも染まっているのかは判断の付けようはないが、とにかく真っ赤だった】
【ゆっくりと牙を引き抜き、口を離すと直ぐに右手で二つの傷口を塞ぐように真っ赤なハンカチーフを押し当てる。止血しなければいよいよ重度の貧血だ】
【血を吸ったことにより血圧が高くなっている可能性があるためなめてかかるとあっという間に気を失いかねない。吸血鬼も当然それを知っている】

【そして、血で汚れた歯や唇、口元を左手の親指でピッと払い拭った後に視線を少女へと向けてみれば、嗚呼、かなり眠そうであった】
【夜が活動時間の主軸である自分からしてみれば全然眠くないのではあるが、疲労やら貧血やら、夜中であることを考えれば充分眠気があるはず】
【無表情を貫いている少女の『無』に若干の色が付いているのを見ると少し"可愛い"などと思ってしまう。とは言っても、チワワとかを見て"可愛い"と思う"カワイイ"と同意義なのではあるが】
【別に人間とか目の前の少女の事を軽蔑したり嫌ったりする様子が無いが、明らかに吸血鬼として他種族を見下しているのは確かであった】

「んー……中々にいいお話だね。どうも、今のボクは吸血鬼の力がみるみる抜ける体質みたいでね」
「下手をすれば概念体である吸血鬼はパッと消滅しかねないし、安定した供給源があるのは確かに喜ばしい」

【左手の人差し指と親指を立てて、その間を顎に当てるような典型的な仕草を取りながら思案、思考してみたりし】

「……ま、女の子に異論は認めないなんて強気で迫られて、断るのは無粋だね」

「じゃあ、お城の好きな所で寝るといいよ。古い家具とかはそのまま使っちゃっていいから」
「埃が溜まってるとは思うけど、居候するんだから掃除くらいは自分でやってくれよ?」


「それじゃ、君は部屋を選んでくるといい。今のボクは久しぶりに完全に近づいてるから、少しやることができた」

【そう相手に告げると吸血鬼の身体は一瞬にして真っ黒と化し―――バサッ、大量の蝙蝠と化して城のどこかへと飛んで行った】


/やや強引で申し訳ないですが、眠気がやばいのでここらへんで……絡み乙でしたっ!

562 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 00:36:02.29 ID:xk/JFpVMo
>>560

「どーだ、見たか俺のちかっ…ら…」

急ぎがちの空路は少女には些か苦だったかも知れない
そう想いつつも謝罪の言葉は中々引き出せず、何故か自慢げにそんな言葉を呟くが
流石に消耗も激しく、却って頼りなさを増長させる結果となってしまった。ふらり、と、巨躯が由来だ

「へぇ、此処か…ッ……、と」

少女の衣服の乱れにも気付かず、店の外観を興味深そうにに観察していた竜は、
手招きされるまま進み、二つの扉から内部へと歩みを進める。血で汚れてしまうのは後で、自分で消すか

「応、判った――…こっちのが、好都合か、?」

奥へ消えていく少女、色々準備も必要なのだろう
そしてその間に、竜は
幾ら広い店内とは言えこのままよりかは都合がいいだろう、と

少女が盆を持って帰ってくる頃には竜の姿はどこにも在らず
代わりに藍色のバンダナを巻いた少年が、椅子に腰掛けている筈だ
紺色のTシャツは脇腹部分がズタズタになっており、絶えず血が流れ落ちていた
力つきる事無くなんとか凌いでいられるのは、竜だからこそだろう

「何か色々、悪ぃな。…俺だよ、俺」

新手の詐欺でもなんでもなく、盆を運ぶ少女に片手を挙げてみせた
563 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 00:39:03.33 ID:grjyXwC+o
>>561
【結構限界を迎えているのかフラフラになっている少女】
【だが、それを悟られたくないのかあくまで余裕そうにしている】
【まあ、無理をしているのは一目瞭然だが】
【どこまで血が出ているのかは分かっていない。】

【表情が眠気で崩れ始める】
【所詮少女も人の子なのだ】
【決してアンドロイドやロボットの類ではない】

「そう・・じゃあ・・・・良かった・・・・・」
「交渉・・成立・・ね」
【フラフラである】

「好きな時に好きなように吸って・・・・」
「もう眠いから・・・」

「大丈夫・・・・掃除くらいでしたら・・・」

【そう言うとふらふらとした足取りで古城の奥へと消えて行く】

/乙でした〜
564 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 00:42:48.99 ID:nIqNMqiIO
>>558
いやぁ、わりぃな
余りににも予想外だったからよぉ

【悪い悪いと思いつつもククッと思い出し笑いをしそうになるのを堪える】
【一度ハマるとなかなか抜け出せないマジック!】

まぁかやくって言われて火薬を想像するのも物騒だもなぁ
嬢ちゃんみたいに平和な思考ってのは良いもんだ

【普通ならばどっちを想像するのだろうか?なんて事が頭をよぎったが深くは考えなかった】

そうかぁ知らねぇかぁ
火薬さえありゃ花火作れるんだがなぁ

【金属はなんとか手に入れられそうだが、やはり火薬はそう簡単に売ってないのである】
【また少し肩を落とし、考え込んでしまう】

565 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 00:49:20.50 ID:KC1NOBCro
>>562

盆を持って戻った少女の視界にあったのは一人の少年の姿で――瞬間的に思考が停止してしまう
少年が腰掛けている椅子の傍にあるテーブルへと盆を載せると、小首を傾げてしまった
何が起こったのかと解らない様な微妙な表情のまま視線を辺りに巡らし、再度考え込み――やがて

「―――…世の中には、不思議な事があるんですねぇ」

しみじみとした口調でそう呟くが、果たしてその感想で良いのだろうか
状況的に先程までの竜と目の前の少年を同一視するものの、やはり不信感の方が強く
少年の方に近づくと、興味深げにその様子を眺めるのであった

「人間だったのですか? それとも今のこれが仮の姿…?」

観察を終えるとなおも小さく首を傾げながら振り返り、盆の上から冷たい烏龍茶の入った茶杯を取って相手に渡す
それを渡し終えると、今度は包帯と治療薬を少年の目の前に置いた

「治療はご自分でできますか? えっと、その…私はあまり殿方の肌に触れるのが慣れてなくて…ですね…」

言い訳じみた事を言いながら宙に視線を向けるが、その言葉は半分本当と云った所か
単純に治療の技術、そして経験が無い少女であった
566 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 01:04:50.84 ID:JylX2RPB0
>>564

「……何か馬鹿にされてる気がするんですが」

【平和な思考、という言い方と未だに笑っている青年に少しカチンときたが別に間違っていないので言い返せない】
【実際、自分の頭が悪い事は百も承知の上なのである】

「うーん、普通のお店じゃあ多分売ってないんじゃないですかねぇ……」

【青年と一緒になって考え込む】

「…………。」

【火薬……花火……爆発……ピコーん!】
【そして、今度は少女が閃いた】

「あ! 私、爆発するものなら持ってますよぉ」

【得意げな表情で、中々物騒なことを言い出した】
567 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 01:12:46.43 ID:xk/JFpVMo
>>565

「どーだ、驚いたかっ」

不思議そうに、しみじみと
呟く少女向けて、どや顔で言葉を浴びせる少年 こんな状況にも拘わらず、目前となった餃子に感情を昂らせているらしい
額から脂汗等伝っていなければ、何時もの調子と錯覚してしまいそうな得意気な笑み
少女に心配を掛けない為という事なのか、空元気で自分自身をも騙しているのか
いずれにせよ少年の行動は、暢気その物であった。

「いや、これも竜の、ありがたい能力の一つって奴だな。…ほら、こんな事も出来る」

そう言って見せると、後方から藍色の尻尾が伸び、からかってみせるように少女の方へと
その動きは覚束ないが、そのあたりが尚更面白さを増して眼に移るかも知れなかった

「おう、さんきゅー…それなら、自分でやるよ」

珍しく素直にお礼を言って、お茶を一杯ぐいっと傾け
コトンと音を立て置くと、少女はそう言ったものに慣れていないらしい
自分も余り上手くはないにせよ、何せ長旅だから経験はそれなりに、ある。きっと何とかなるだろう、と

その場でいきなし、服を脱いだ。赤黒い液体の滴る紺色のTシャツは、目立たない適当な場所へと放られた
案外気を遣う余裕すらなかったという事なのだろうか。羞恥心が欠如している可能性も、この竜ならば十全に在るが
兎角少年は、自分の行為も特に省みず
脇腹の傷にちょいと触れて顔を顰めたり等しながら、少しずつ治療を進めていった
慎重にというよりも、慣れていないから余り速い速度でこなせないのである。此処に連れの女性でも入れば、また話は別なのだが
――そういえば何の断りも入れずまたこんな事をしてしまっているが、大丈夫だろうか
今さらながら不安に想うも、どうする事も出来ない
痛みを何とか堪えながら、治療薬を塗り終えた
568 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 01:16:57.33 ID:nIqNMqiIO
>>566
いやぁ悪りぃ悪りぃ馬鹿にしてるつもりはねぇんだ

【手を縦にして謝罪した】
【今更になって笑い過ぎたか、何て反省をしているようだ】

だよなぁ…

【一緒になって考え込んでくれる少女が何か閃いたらしく、その言葉に耳をやると何とも物騒な発言】
【しかも得意げである】

嬢ちゃん爆発物持ってるのかぁ!?
んなどや顔されても、とてもじゃねぇがそんな風には見えねぇぞ?

【手を顎に当てながら上半身を引き、疑わしげな視線で少女を全体的に見やる】
569 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/18(日) 01:35:16.61 ID:OVBCGC4qo
>>468
【機械仕掛けの人形はまるで御伽噺の道化の様にケタケタと機械音を鳴らしながら鎧に問いかける】
【面妖なその姿はまるで人体模型を連想させて気分が悪い】
【というよりもこの奇妙な存在が非常に気に食わないのだ、なぜか】
【しかし鎧は微動だにせず、相手のこすれる声を認識し腕をマントに隠す】
【そのマントもまた翼のようであり神秘性あふれる存在であることを再認識させる】

御託はどうだっていい。なぜここにきた?この部屋は私しかは入れないはずだ。

【そう、この時計台の小部屋は見当たらずの部屋であり、内部から潜入することは難しい】
【窓も外観からは見当たらないため空から進入することは出来ず、実質的にあるのにないという摩訶不思議であったのだ】
【ではこの鎧がいる理由とは。それはこの鎧が直接この部屋に出現しているから。この部屋の仕組みはとある建造物に利用されているくらいであり】
【それを知り尽くしているこの鎧ならではの技術であろう】
570 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 01:37:03.75 ID:KC1NOBCro
>>567

どや顔の少年に対して少しばかり呆れるような表情向けるものの、驚かされたのもまた事実であった
状況を顧みていないのか、それとも“あえて”なのか――その判断も付かない

「――…ふふっ、少しイメージが変わりました」

口元に手をやりながら小さく笑みを溢し、尻尾の様子を面白そうに眺める
それは竜そのものへのイメージに対しても、目の前の相手に対してもの双方の意味が込められていた

「ああ、そうです―――…かっ!?」

相手が自分でやると云った事に安堵しながらも、突然服を脱いだことに驚いてしまう
慌てて顔を逸らすと小走りにその場を後にし、厨房の方へと姿を消して行った

幾らなんでも異性を意識し過ぎなのではないか、と己を省みるのは後ほどの事であろう
ともかく厨房に戻った少女は、早速餃子作りに取り掛かり始める

小気味よい包丁音と火を扱う音を響かせ、湯気をフロアの方へ僅かながらに流しながら暫くの調理時間
細かい調理描写は、今回は省略―――作業時間は10分を超え、20分に満たぬと云った所か

そしてようやく出来上がると、二つのお盆を以て少年の元へと向かって歩いていく

「お待たせいたしました。こちらが焼餃子、そしてこちらが水餃子です」

それぞれの説明をしながら湯気立つ二つのお盆を少年の前に置き、小皿に調味料を注いでそれも添えた
箸は各テーブルに備え付けの物があるので、それを用いれば問題無い筈
後は少年が食すのを待つばかり――そんな雰囲気で、少女は笑みを湛えながら見守るのであった
ちなみに餃子作りに特に秀でた少女が作りしこの餃子の味は、天下一品ともいえる物である

/PCの調子が悪くて遅れました…すいません
571 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 01:46:58.18 ID:JylX2RPB0
>>568

「えぇ、持ってますよぉ」

【ニッコリと頷いて見せるが相手は疑わしげな表情】
【もっと相手を信じる心を持ってほしいものだ】
【心の中で生意気にもそんな事を考える】
【やれやれとため息をつきながら、愛用のスケッチブックを取り出し中を開いてページを一枚破り取る】

「はい、どーぞ」

【そこに描かれているのは、白のインクででかでかと 「止まれ」 の3文字。その周りは下向きの正三角形の形に真っ赤に塗られている】
【俗な言い方をすれば、 『一時停止マーク』 である。交差点等によく立っている「アレ」だ】
【なぜそれが描かれているのかは誰にも分からない。はたして青年の反応やいかに】
572 :【無貌欺神】@チクタクマン[sagesaga]:2011/09/18(日) 01:47:19.92 ID:Ho6C8xyMo
>>569

「君は推理小説で犯人とトリックを見てから読み始めるタイプかな?
 ならこう答えよう。これは答えの一つだ。
 『君が入ってくる前に侵入し、先程のように隠れていた』」

【如何かな、と存在しない貌を歪ませる】

「君が暇そうに見えたのでね。つい声をかけてしまったというわけだ。
 まぁ、それも昨日の話。失礼、君にとっては今日の出来事だったかな」

【その鎧が神秘的ならば、彼は何も感じさせない無機質な存在を溢れだしている。
 それがある種の無気味で、ある意味で男と対照的であった】
573 :【鏡中人形】[sage saga]:2011/09/18(日) 01:49:23.63 ID:8ryiece30
【その日の夜は、ポツポツと、微かに雨が降っていました】

【耳を澄ませば、夜の静寂さ故か、雨粒が弾ける音が、よく聞こえます】

【勿論さほど大きな音ではありません、本当に微かに、この静けさに小さなノイズが混ざっているかのように】

【それほどまでに弱弱しい雨なものですから、例え傘をささずに出歩いても、服を僅かにぬらす程度で済むでしょう】

【だからでしょうか】


【白いワンピースを着た女性が、傘もささずに、夜の街を歩いていました】
574 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/18(日) 01:58:09.95 ID:OVBCGC4qo
>>572
【鎧の中の瞳は相手を凝視しその不可解な存在を何とか理解しようとする】
【話す言葉もどこかゆがみが生じていて言葉通じているのかすらも怪しい】
【そんな相手に果たしてこれ以上の神力を用いずに対応できるか】
【鎧は半月をバックにし、月明かりでその姿を照らした】

そういうことではない。ここに存在している理由を聞いている。
それに暇ではない。あなたは私の邪魔にしかならない。だから消えてほしい

【無機質でどうにも対応がしづらい。交渉事は苦手ではないはずなのだが】
【人型にはエンケージという言葉があるのかすらもわからない】
575 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 02:02:16.07 ID:xk/JFpVMo
>>570

「ん…そうか?」

果たしてそれは、好転したのか悪化したのか
くすると少女が漏らした笑い声にも悪い気はしなかったので、多分悪い意味じゃない筈
暢気に首を傾げながら、尻尾は頬をぽりぽりと掻いて


「なっ…なんだぁ…?」

少女の些か大袈裟にも見えるリアクションに、驚いて
消え去った後の厨房に続く道を、半ば呆然と見据えていた。いまいち、その理由が把握出来ない
まあいいか、と木を取り直せば、治療薬の上から慎重に包帯を巻いていく少年であった。「…痛っ」

「おぉ…!! これか…っ」

包帯を巻き終え盆の上に戻し、ふうと一息ついて
またあの紺のTシャツを着るのは血に濡れすぎていて居心地が悪いか…などと、逡巡していたその辺り
もうもうと湯気の立つ盆を持って、少女がやってきた。視線も思考も吹っ飛んで、盆の中身に釘付けである

「食べて…食べていいかっ?」

引っ込めるのを忘れていた尻尾が、びたんびたんと辺りを跳ねる
少なからず持ち方のおかしい箸を片手に、食卓に並んだそれらを一望
最後には少女へ爛々と輝いた瞳を持っていって、食べて良いかどうかと問いかけた
屈託の無い笑みを浮かべて訊ね返す少年は、年相応の”少年”その物で とても竜の存在を、悟らせるようなものではなかった

からかわれたら我慢ならないような、普段は絶対に見せない少年の態度
きっと餃子のお陰、なのだろう

//すみません、凍結をお願いしたいです
//明日は午前ちょっと+夕方になるかな…切りでもOKです  それでは、お疲れさまでした!
576 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 02:04:02.45 ID:KC1NOBCro
>>575
/おっと、では凍結了解の旨を先に伝えます
/ここまで乙でしたっ
577 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 02:05:44.44 ID:nIqNMqiIO
>>571
【差し出されたのは一時停止の標識が描かれた一枚の紙である】
【それを受け取り、ジッと眺める】
【……考え中……考え中……が何も閃かない】

いやいやいや嬢ちゃん
さすがにコレはただの標識がかかれてる紙だろ?
コレが爆発するなんてとてもじゃねぇが思えねぇぞ?

【などと言いつつ次はどんな勘違いで笑かしてくれるのかと少々の期待を抱きつつ質問した】
【背に担いでいる剣は気になるが、能力者だとは思っていないのでそれが爆発するなんて微塵も思っていない】

578 :【無貌欺神】[sagesaga]:2011/09/18(日) 02:08:04.14 ID:Ho6C8xyMo
>>574

「おや、このお姿はお嫌い?ならこんな姿はどうだい?」

【何処からともなく影/闇が溢れた】
【彼の体から霧/黒が溢れたものは、機械仕掛けの男の体を包み隠す】
【何かが光った、と思ったら霧は消え去り別の姿に変わっていた】

「如何ですか?社長?」

【それは鎧にとってどのような意味を持つのだろうか】
【パンツスーツと眼鏡、足にはいつの間にかヒールを履き。その姿は優しく/邪悪に微笑む】
【彼女と比べるのなら、彼女はバッジがついていない。こうなれば聡明たる君は何の姿をとっているか分かるかもしれない】
【その姿は細部すら変わらない【神具創造】の造形がソコで微笑んでいる】
579 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 02:22:49.76 ID:JylX2RPB0
>>577

「ふーん、そんなこと言っちゃっていいんですかぁ? 持ってると危ないかもですよー?」

【相手がそう来るのは分かっていたので、ここぞとばかりに嫌味っぽく言ってみる】
【まあそれでも目の前でやって見せれば、人を信じることを知らないこの青年も少しは反省することだろう】

「じゃあ行きますよぉ! 手ぇ放した方が良いかもです!」

【それほど危険はないが、一応念の為忠告をしておく】
【相手が手を放す時間を与えるために2秒ほど待ってから、右手を差し出しパチンと指を鳴らす】
【それにより、紙に描かれた絵が瞬時に起爆、派手な音を立てて破裂する】
【だがしかしその威力はせいぜいがオモチャの爆竹程度なので、仮に持ったままだとしてもちょっと火傷をするくらいで済む……はず。多分】


「へっへーん、どーですかぁ?」

【結構シャレにならない事をしたというのに、少女は誇らしげな顔で相手の感想を待っている】
580 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 02:26:49.65 ID:KC1NOBCro
>>575

フロアに戻った段階で既に少年は包帯を巻き終えていた様で、その事に安堵しつつも
しかしやはり、きちんと上着を纏っていないその恰好を見るのは躊躇われた
意識し過ぎだろう…―――と心の中で言い聞かせ、何とか表面上にその考えを出さぬ様にする

「ええ、どうぞ召し上がってください。作法も気にせず、お好きな様にどうぞ」

尻尾を跳ねさせる様子を見て思わず込み上げてくる笑いを堪えつつ、相手の期待に満ちた目に応じるよう優しく頷いた
期待しているのは何も少年の方ばかりでなく、この少女もまた同じ
自身が振る舞う料理によって人の笑顔を見る事が、少女にとっての望外の喜びであるのだから当然と云えようか

「お代わりもありますからね、お好きなだけどうぞ」

少しばかり分量を間違えて作り過ぎた――訳では無い、きっと無い
皮と具が余分にできて作り置き状態に近くなってしまっているから、それを出してしまいたいとかそんな理由では無く
本当に心の底から、人に満足の行く料理を振る舞いたいと云う想いからの…作り過ぎなのだろう

作業後の疲れを取る為に相手の対面に位置する椅子に腰かけ、両手を机の上に載せて一息
少年が餃子を食べ始めれば、先程の盆に載せていたもう一つの茶杯を手にして喉を潤しながら、様子を眺める事になる
視線を向け続ければ相手が食べにくく感じるかも知れないが、それでも相手の表情を間近できちんと見たくて

/返しておきます
581 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/18(日) 02:33:28.80 ID:OVBCGC4qo
>>578
【鎧は相手に優位を譲らず、して自身も不動というスタンスを貫く】
【相手からの動きを見てそしてねじ伏せる。そのために伏兵は存在していた】
【会話の隙に配した剣士が相手の死角と思える場所部屋の隅で刃を月明かりで煌かせ】
【鎧に指示を仰ぐ。それを死角で確認せずとも襲撃準備の旗を降ろす。その合図は翼を燃した様なマントを靡かすこと】
【相手が何やら変質を行う。まさしくその場にある黒き影を奪うように世界が暗転する感触を得た】
【どうやら相手が動き出してきたようだ。鎧はその感覚に慨視感を受けながらもマントを開き、靡かせる】
【周囲の影を払う行動を合わせて剣士は飛び出す。黒の奥に。その剣を突き立てカーテンのように切り裂くために】
【しかし、黒はまるで剣士が存在しなかったかのように変質をやめない。剣士はいつの間にか鎧の前に立ち】
【刃を向け、鎧を護衛するように威風堂々と待ち構えていた。何がおきたのかはおそらく理解できないであろう】

……何者?お前は。

【そこにいたのは自身の愛した『娘』。もっとも似ているだけというのは確実に理解できた】
【似すぎている故に感じる違和感。しかしそれは確かに存在していた。本質は変わっていないと断言できるのに】
【それを濁させる完璧な変質。この手の存在はそれこそ神話の世界ですら希少であろう】
【そしてその姿を見ることで黒の断片を記憶から引き釣りこめた。それはかつて自分が嗜好とした黒とは意を異とする色だ】

……ランカーズ。そうか。ランカーズに救う黒の正体はあなた。
その姿で惑わそうとして無駄。私は外見で惑わされるほど眼は疲れてない。
582 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 02:37:48.83 ID:nIqNMqiIO
>>579
【紙をてにしたまま話しをひとしきり聞く、と】

ーーー手を離したほうがいい…

【その言葉を疑ったわけでも、馬鹿にしていたワケでもない】
【ただ頭にあったのは"何故?"】
【そのまま意図も掴めず、指が鳴らされる】

!? うわっちぃ!

【派手な音とともに手の中で破裂する紙】
【皮膚がヒリヒリするあたり、軽い火傷を負ったようだ】

本当に持ってだなぁ!つか能力者かぁ?
嬢ちゃんやるじゃねぇか!

【最早、危ないねぇ!だの、いきなり何すんだ!を通り越して爆発物に出会えたことに喜びが先をいった】

コレはもっと規模を大きくできんのかい?

【少女の能力に興味深々という感じで目をキラキラさせながら問うた】
583 :【無貌欺神】[sagesaga]:2011/09/18(日) 02:48:04.79 ID:Ho6C8xyMo
>>581

「きみに分かりやすい姿を取ったのに・・・うん。じゃぁ私になろうか」

【先程と同じく影が舞う。目の前の剣士の存在なんて気にせずに、再び同じ動作を施す】
【相手の刃を避ける方法として遠近感を狂わすのがある】
【案外これは誰にでもできることで、新聞紙でも何でも相手の視線を遮ればいい。そんな話がある】
【黒の影もコレと等しく、同じ原理にて相手の刃を避けたのであろう】

【再び姿を現した時には、もうその姿は変わっていた】
【その姿は娘ではない、だが。ランカーズの社員でその姿を見たことがあるはずだ】
【例えば、今の姿はランカーズのテナントにある喫茶店のレジ打ちであった】

「うん、やっぱり私の姿は落ち着くね。よ!元気にしてた!
 えーやっぱレジ打ちなんて下っ端、顔を覚えていないー?酷いなー」

「理由だっけ?ねぇ、社長。ゲイザーって知ってます?ちょっとお茶を誘いたくて探しているんですよ。
 んーゲイザーっていっても案外いますからね。お知り合いにいます?」

【気軽に声をかけてくるその姿は、確かにいまもなお働いてる社員そのものだ】
【言葉も風貌も雰囲気も、まるで初めから彼(本物)であるかのようにだ】
584 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 02:57:18.62 ID:JylX2RPB0
>>582

「あーあ、だから言ったのにぃ……」

【せっかく忠告したのに、握ったままでいたので怪我をした青年】
【その手を心配そうに見つめていたが、当の本人は全然気にしていない様子】
【なので少女もま、いっかという感じで考えるのを止めた。ノリが軽い】

「そ。 私が 『コレ』 で描いたものは全て爆発するんです」

【簡単な説明をしながら、右手で空中から何かを掴み取る動作をしてみせる】
【すると、いつの間にかそこには一本の筆が握られていた】
【しかし本当はまだ秘密があるのだが、詳しいことは説明しないでおく】

「時間を掛けて大きいのとか難しいのを描けば、もっとすごい威力が出ますよぉ。前にそれでビルを吹っ飛ばしたこともありますねぇ」

【少女は相変わらず得意げだが、さらっと恐ろしい事を言っている】
【見た目より遥かに危ない人であるかもしれない】
585 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 03:19:12.71 ID:nIqNMqiIO
>>584
ほぉ 面白い能力だなぁ
それは絵が書いてある紙を折りたんたんだりして小さくできんのか?

【青年の頭の中ではどういう形で花火の火薬として使うか既に思考を巡らせているらしい】

ビル吹っ飛ばしたのかぁ!?
嬢ちゃん見た目によらずぶっ飛んでんなぁ!
にしてもそりゃ盛大にやったなぁ

【驚きとほぼ同時に、花火への思考が頭を過る。派手な花火が出来る、と】

嬢ちゃんおりいって頼みがあるんだが…

【大体察しはつくと思うが、青年は絵がほしいのである】
【が、さすがに初対面でそんな頼みごとはしにくいらしい】




586 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 03:31:57.39 ID:nIqNMqiIO
>>584
/すいません眠気がやゔぁいので凍結願いたいです…
/次に戻れるのが明日の22時以降になってしまうと思うので、迷惑掛けてしまうようならキンクリ〆でも大丈夫です!
587 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 03:39:54.75 ID:JylX2RPB0
>>586
/了解です 先に返事だけ
/では一旦乙でした!
588 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 03:44:14.58 ID:nIqNMqiIO
>>587
/ありがとうございます!一旦乙でした!
589 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 03:53:17.60 ID:JylX2RPB0
>>585

「えぇ、出来ますよぉ。それに紙以外の物にも描けますし」

【そう言って右手の筆をくるりと一回転させた】
【この筆は持ち主の意志に従い、筆先から自動的にインクを溢れさせる】
【そして、それを振って青年が座るベンチにサッと一本黒い線を引いて見せた】
【形あるものなら大体何にでも描き込めるのだ。流石に液体とかには無理だが】

「まぁ、昔は結構ヤンチャしてましたからねぇ……」

【過去を振り返ってしみじみとそう呟く】
【自分が、所謂 「爆弾魔」 だったという事は誰にも言えない秘密である。……モチロン今はやってないよ!】

「いいですよぉ。 私は何を描けばいいんですかぁ?」

【頼み、という言葉ですぐに察しがついた。だって自分に出来るのは絵を描く事くらいだし】
【このチカラが花火に使えるかは正直疑問だが、それを試してみるのも面白そうである】
【それにこの少女は花火のような美しいものを見るのが大好きだから、というのもあった】
【普段なら絶対にしないのに、今日に限って相手のリクエストを訊いたのもその為だ】
590 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/18(日) 04:59:24.33 ID:ZPvNQcDl0
 点滅するガス灯の元、ぺた、ぺた、と濡れた甓を踏む“独り”の女性。
 運河沿いの石畳に霈然と打ちつける雨が篠付く。

 潮風に、雨風に、月毛色のポニーテールを揺らし。
 ガス灯の天辺を、赤い左目が眇める。

 朝陽はまだ登らない。
 月明かりは雲の向こう。
 独りは海の方を目指して、足を進めた。
591 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/18(日) 16:09:41.77 ID:XlBp4bkj0
あー・・・やっと休みだと思ったら、日曜までやらせるのかよ・・・

【どこにでもある廃ビル。 その屋上で、青年は横たわっていた】
【首に巻いた漆黒のスカーフ、腰につけた忍者刀と手裏剣のホルスター以外は何の特徴も無い黒髪の青年だ】
【青年は崩れそうなベンチに横たわり、今日のバイトが想像以上に重労働だったことを思い出す】

あの店長鬼畜だな・・・来月になったらやめよっかな・・・

【などと愚痴を吐きながら、澄み切った青空を見つめる】
【・・・青年は、ちょっと前まではできるだけ自分にとって楽なバイトをしていた】

【だが、最近小さな同居者が出来たおかげで余計に稼ぐ必要が出てきたのだ】
【青年はその事を嫌に思ってないし、むしろ必要だったら何でもやるぜ! だったのだが、愚痴は募る】

―――…。

【いつの間にか青年は眠ってしまったようだった。 この屋上に来る者が居れば、直ぐに気がつくだろう】

/ハイ使いまわしですごめんなさい。
/何でもどうぞ
592 :【恋堕天使】@wiki ファンシーな弓 ファンシーな矢10本[sage]:2011/09/18(日) 16:47:49.38 ID:grjyXwC+o
>>591
/まだいらっしゃいますか?
593 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/18(日) 18:42:07.78 ID:XlBp4bkj0
>>592
/ごめんなさい、夢の中へダイブしてました・・・。
/今ならいますけども・・・。
594 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/18(日) 19:09:02.05 ID:XlBp4bkj0
>>593
/おおっと、いないようなので取り消し。
/重ね重ねスイマセン。
595 :【百花繚乱】 @wiki[sage]:2011/09/18(日) 19:56:21.51 ID:8GHxV3KZ0
……ーーーサァッ
甲高い虫の音は耳障り無く、緩やかな風の音に乗って、耳元を過ぎて行く
草木の匂い、程良く乾いた土を靴底で走り踏みしめる感覚と音が体に小刻みに伝導せしめる度に
傾いた体の先に有る奥行きの暗闇は、先行きを不安にさせる
其れでも道に迷う事は無い、月明かりを頼りに辿り付く先は……ーーー

「はぁ…………ふぅ……ーーー懐かしいなぁ」

町を一望出来る丘の上、見知った街、まだ知らない建物、入り組んだ羅列、闇夜の暗闇でも
此処だ、此処だ、っと自己主張を醸し出している様に、紅く時々緑や青や黄や白
そんな光景は果てしない訳でも無く、其の先に闇に閉ざされた海が見える、月光が波の形状を
微かに示して、其の先に未だに未開の地が有るのかと思わせる
奥深さと広大さが心に染みた。

「ふふっ、小さい頃……父さんや母さんに、見せて貰った光景……そのまんまだ」
「……ーーー私は、変わったなぁ。」

そんな私を……ーーーお父さんやお母さんは見ててくれているかな?
高く聳え立つ木から子を見ると書いて“親”
其れはきっと、どんな時でも変わらないのだろう
ーーー丘の傾斜に三角座りに成って星空を見上げ、想いに思った。
596 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 21:02:39.28 ID:u7uuj28Oo
>>580

「そっか、よし、オッケー…頂きます」

半ば判りかけていた事であるがそれでも、少年はぱあっと表情を明るくさせて
躾けられているのだろうか、両手を合わせ瞑目し、落ち着いた一言――一瞬では在るが
そして徐に箸を手に取り微妙に間違った持ち方でそれを支えると、その先端に、焼餃子を掴む
思いの外嵩む重量を感じながら、調味料のを軽く少しだけ、餃子に付ける

ごくり、と、唾を飲んで
口許に寄せた餃子、軽く一口――の、積もり、が
丸々一つ、焼き餃子を口に含んで、少し無理矢理咀嚼する。
「……、〜〜〜〜〜ッ!」

柔らかな質感の生地と、その内から溢れる肉汁
其れらを纏め繋ぎ合わせる野菜が、渾然一体となって少年の味覚を染め上げる
一言で言えば美味かった、というに尽きるのだが
それは、少年の想像以上であり
成る程餃子はこんな味なのだなと納得する以上に、それを更に上の段階に昇華させられる少女の力量が感じられた

「――…うめぇ」

最早口に出さなくても伝わっているであろうが
ぼそりと一言心底感心し、感動したらしく。少年は呟くのであった。怪我を押して、飛んできた甲斐が在った
ごくりと口内のものを飲み込むと、今度からは若干落ち着いた動きとなって
一つ、一つと餃子を平らげていく。一口で一つ食べきってしまうので、それでも相当なペースだ

「…お前、凄い奴だったんだな」

感心すると共に少年には、羨ましかった
竜である事以前に自分が、非生産的過ぎて。自分が残す事が出来るのは作品等ではなく、もっぱら傷痕だ
自分の格好も忘れて少女を見やり、小さな笑みを向ける
日常彼を見知っている人物なら眼を瞬かせるであろう、珍しい光景であった

/ごめんなさい、遅れましたっ
/今日もよろしくです
597 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 21:21:05.88 ID:KC1NOBCro
>>596

餃子を箸で掴み咀嚼する少年の様子を、にこにこしながら見守る少女
そして呟かれた言葉に、尚も嬉しそうに笑みを大きくしてしまう
人に褒められることが少ないとは言えないが、しかしそれで慣れると云う物でも無く、その度に素直に嬉しさを感じれる

「ふふ、凄いでしょう?」

相手が小さくでも笑ってくれた事がこの上なく嬉しく、少しばかり声を弾ませて自信たっぷりに胸を張った
落ち着いた雰囲気の少女からはあまり見れない強気な態度だが、しかしここだけは譲れない負けられない点でもあったからか

「少し予想と違いましたが、竜の笑顔を見れました。

 ―――…うん。何か悩んでいた気がしますけど、どうでも良くなっちゃいましたねぇ」

両腕を上に突き出し、伸びをするような姿勢を取ると満足気な口調で投げやりな事を言う
人の笑顔を見る事を何よりも求めている己が、他の事を気にしてもしょうがないだろう…―――そんな無茶苦茶な考えであった
尤も、それで悩みが晴れるのならそれは悪い事でも無いのかもしれない

「そう云えば名前を言っておりませんでしたね。
 私は如月 黄葉と申します。お気軽にモミジとお呼びくださいませ。
 この『舞葉軒』の店主などをやらせてもらっております」

簡潔に自己紹介をすると、椅子に座ったままであるが軽く一礼
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/09/18(日) 21:37:24.45 ID:6o3+HfAW0
>>595
/まだいらっしゃいますか?
599 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 21:48:38.76 ID:u7uuj28Oo
>>597

「ああ、美味い。お前にこんな特技があったなんてな」

余り人を褒めるのは、得意ではないが
声を弾ませながら胸を張る少女にもう一言、言の葉を続けた

「おー、そりゃ、良かったな。オレの顔なんざ、何時でも見してやるよ」

この餃子に比べれば余りに手近で、簡単なものである
そのくらいで少女の悩みが消えるならば、と、深くは考えずに口に出したものの
言ってから少し、相当恥ずかしい事を口走ってしまったのではないかと
はっとして顔を僅かに紅潮させると、残り少ない餃子を黙々と口に運んだ

「俺はアサギ。とーよーの名前らしい。…んじゃ、よろしくな。…モミジ」

東洋
少年には馴染みの無い言葉だ

餃子のたれの付着した口許をぺろりと舐めると相手に倣い、軽く頭を下げた
下の名前で相手を呼ぶのは少し、気恥ずかしかったが
悪い気はしなかった。別にため口でも良いぞ、と、言葉を付けたし併せて少女に向ける
今日は機嫌が良い。理由は判然
尻尾は今も元気に、左右に振られていた


「――…なぁ、モミジ」

最後の一つ
餃子を飲み込むと少年は、徐に切り出した
何気ない風で青い髪をがしがしと書くと、冷えた水を呷る

「また此処、来てもいいかな」
600 :【百花繚乱】[sage]:2011/09/18(日) 21:55:33.08 ID:8GHxV3KZ0
>>598
/御免なさい少し落ちてて反応遅れましたッ、居ますです。
601 :【白鳳撃突】[sage]:2011/09/18(日) 21:56:32.33 ID:XPb09WGIO
(どっかの廃墟群)
(昔日の栄光が失われ、人もまばらなそこに一人の人物がいた。)

…しまった…向こうか…

(ギリギリ成人していると思しき一人の若い女性である。)
(左右で視力が違うらしく、右目に視力矯正用のレンズを掛けている。)
(長い藍色の髪は後ろで束ねていた。肩からかけるように袖を通さず羽織った薄手のワインレッドのコートは、)
(上品に仕立てられており、それが風に揺れる。)

(足を動かすたんびに硬い音が響くのは、彼女が鉄下駄を履いているからであり、重厚な音が響いていた。)
(また、季節的に暑いのだが、女は不思議と涼しげで、汗一つかいていない。)

…ま、つってもこの道をまっすぐ行けば街に出る……

……はず…

(恒例、とも言えるべく迷子になっている女性。)
(特にやることも無く、カンだけで歩き出した。ポツンとした人影は、なかなか目立つ。)
602 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 22:12:00.70 ID:KC1NOBCro
>>599

褒めの言葉を頂戴するのは何時だって幾らでも嬉しい物であり、続けられた言葉に対しても嬉しそうに頷く
目の前の少年があまり人を褒める様な人柄には見えなかった事もあり、意外だな…――と感じる事で、より嬉しさを増していた

「ふふ…―――」

少年の言葉と、そしてその後の少年の態度に可笑しさを感じたのか、口元に手をやって笑みを溢す
ただ何となく悪い気はしなかったので、口を出すのは止めておいた

「では遠慮なく、アサギと呼ばせて頂きましょう。よろしくお願いします」

東洋と云う言葉に少し反応しかけるが、少女にとってあまり思い出しにくい過去がある事もあり、そこには触れず
ため口は苦手です、などと冗談を交えながら、少年の名を敬称を付けずに呼んでみるのであった
少年の尻尾が元気に振られるのを見ては、感情が解りやすい…――等と微笑ましく感じる

「はい?」

少年が餃子を食べ終えたのを見て片付けに入ろうとしたのだが、その瞬間に呼び止められた事に驚いてしまう
浮かしかけていた腰を下ろしてから、次いで語られた言葉を聞き

「ええ、勿論ですっ! いつ何時あろうと、営業時間でも、その外でも―――いらして頂いて構いませんよ」

少年のその言葉に素直に嬉しさを感じ、今日一番ともいえる満面の笑みを浮かべながら頷いた
親しき者を招くのは何時だって嬉しく、其れに料理を振る舞えるのであればこの上ない喜びであるのだ

「何なら、毎日食べにいらしても構いません」

流石にそれは料理のバリエーション上困るが、しかし自分の料理にそれ程の魅力があるなら、と

「そんなに気に入って頂けましたか?」

この少年は、今日初めて食べた餃子の味を大層好んだのだろう…――と、勝手な憶測を付けながら問い掛けてみる
料理人として、一つの料理の魅力を存分に伝えられたのであれば、それは嬉しい事であり
603 :【幻想演奏】[sage saga]:2011/09/18(日) 22:12:14.10 ID:6o3+HfAW0
>>595

一日たりとも同じ時は無い。一刹那たりとも同じ時は無い。
例えそれが前回の出会いの焼き増しのような状況でも、形式上寸分違わなくとも。

「―――…ぁ、アヤメ」

最初の出会いの時と似たような状況であるが、実は違う。
あの時は自身が視界に捉えている少女が蛇一匹に必死に右往左往していた。
だが今は丘の傾斜から見渡せる光景に思いを馳せる少女の姿が在った。

白磁のような白い肌と夜闇においても存在感を示す金髪の女性の表情は心なしか緩んでいて。
何時ものような鉄面皮ではなく、ぎこちなさ、硬さが抜けた柔らかい笑みを浮かべていた。

「……久しぶり。…また、会える事が、できた」

夜景に調和するような声で大気を震わせながら、女性は少女の方へと駆け寄っていく。
604 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 22:18:53.39 ID:nIqNMqiIO
>>589
紙以外ぇにも書けるのか!

【青年はニヤニヤとしながら腕を組み考える姿勢になる】
【あれこれ考えどんなものに書くのが効率が良いか考えるが、やはり紙に書くのが効率が良いという結果に達する】

誰にだってやんちゃな時期ってのぁあるもんでぇ
昔はやんちゃしてたって言えるってこたぁ、そらぁ嬢ちゃんが成長してるって証拠じゃねぇか
てぇしたもんでぇ

【見当違いかもしれないが、少女から反省、後悔の色が見えたのだ】
【少女をお立てるつもりでいったのでは無く、青年は修行の旅の途中である】
【何を持ってして成長してると実感するか、その中の要素の一つとして過去を振り返り反省、後悔をすることで自身の成長を実感するのである】

いいのかい!?こいつぁありがてぇ!
折角でぇ"菊"を描いて貰いてぇ

【打ち上げ花火と言えばやはり菊である】
【描くことで爆発と聞いた時点で描いて貰うのは菊と決めていたのだ】
【菊自体は縁起の良いものでは無いが、打ち上げるならば菊が縁起が良い、と思っていた】

できれば二枚頼みてぇんだが…

【申し訳なさそうに言葉を紡いだ】
【花火の構造上、割火薬用に二枚必要になるのだ】

/お待たせしました!
605 :【百花繚乱】 @wiki[sage]:2011/09/18(日) 22:30:00.36 ID:8GHxV3KZ0
>>603
ーーー静寂は、闇夜は、孤独は、慣れたモノだった、楽しい記憶は闇に飲み込まれ
知らぬ間に光に向かって自分の足は進んで居て、ただ怖かったのだ
楽しい思い出に浸って、今の自分の胸が締め付けられる様な想いに刈られるのがーーー

でも、闇夜でも私を照らしてくれる優しい月は、何時に無く現れてくれる、今
夜景に溶け入る様な、其れでも耳に熱く刻み付けたいそんな彼女がーーーそこに居るように

「……ッッ〜〜〜!!!」

胸が高ぶる高鳴る、顔を合わせるなり、辛気くさかった顔をパァッと明るくさせて、喜びの余韻に
体をふるふる震わせて、温度を取り戻す薄紅の頬は淡い
最初は声にならなかったが、やや余白を開けて

「は、はいっ、お久しぶりですッッ!!ジ……ーーーお、って、わわわっ!?」

自分からも近付こうとしたのか、いきなり立って、傾斜に足を滑らせ掛けている
それ位に歓喜極まりないと言う事か、こういう場面での慌ただしさはある意味何時も通りか
606 :【幻想演奏】[sage saga]:2011/09/18(日) 22:51:46.87 ID:6o3+HfAW0
>>605

辛気臭い表情の少女は、一転、向日葵のように表情を明るくして体を震わせている。
声にならない声は決して苦痛からではなく、むしろ歓喜から。
様々な方法で嬉しさを表しながら傾斜に足を滑らせかけている少女を見て本当に心が温まるのだった。

「――……ッッ!」

けれどそれはすぐに終わり、足を滑らせかけている少女を両手で支えようとして腕を伸ばした。
少女の身体は暖かく軽いけれど、女性の力では支えるのに少々手間取ったのか数歩後ずさる。
少女につられて女性も体のバランスを崩し倒れたその光景は何処か仔猫のじゃれ合いのようだった。

「ふふっ、ふふふふふっ…!そんなに慌てなくても私は、逃げないから、ね?」

そう言って、思わず笑い声を上げていた。
再会できたことに対して体のバランスを崩し倒れたことなど些細なことに過ぎない。
証拠に女性の白い肌が薄紅色に染まり、女性特有の柔らかさのある笑みをこぼしていたから。
あの時は名残惜しく別れたけれど、今の為に在ったと思うと悪く無かった。
607 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 22:54:28.30 ID:JylX2RPB0
>>604

「そんなもんですかねぇ……」

【男の言葉に曖昧に頷く】
【勿論反省も後悔もしているが、それを “楽しかった” と感じていたのも事実である】
【自分の中のそういう冷酷で残忍な部分が恐ろしくもあり、それと同時に愛おしくもあるという酷い矛盾】
【もしかしたらあの時から自分は成長など何一つしていないのでは、と思ってしまう】

「 『菊』 ですね? 了解ですぅ」

【気を取り直してそう言いながら、スケッチブックの後ろの方に挟んでいた折り畳まれた何かを取り出す】
【いざという時のために持っていた、普通の紙を張り合わせて作った「巨大画用紙」である】
【普通の紙の何倍もある其れを広げると、なんとタタミ2畳分程の大きさとなった】

「うーん、二枚ですかぁ。……時間掛かりますよぉ?」

【大きなものを二枚も描くとなると、やはりそれなりの時間と手間を費やす必要がある】
【まして自分はまだまだ修業中の身。久々の大物(?)の予感に武者震いをしながらも相手に一応確認を取った】



/大きくて複雑な絵ほど時間が掛かるらしいので
/キンクリの方がよければ遠慮なくどうぞっ
608 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 22:55:40.07 ID:u7uuj28Oo
>>602

「――……。」

溢れた笑みに、反応しそうになるが
蒸し返すと益々気まずくなりそうであったので、なんとか口を噤んだ
羞恥は昂り自己嫌悪は募り、益々赤色は強く成っていったが。
どうして、あんなことをいってしまったのだろう

「………おう。」

ため口が苦手なら、別に自由でもいいか
少しだけ照れた様子で頬を掻きながら、小さく笑みを浮かべ
少女の言葉に応えた

「…そっか」

良かった、と、言えないのは
素直でない少年だから
それでも顔に、感情が表れるのは
分かり易い少年だから、であった

屈託の無い笑みを浮かべながら、小さく力強く、言葉を紡いだ

「ああ、そりゃあ、な。――…別に、餃子の為だけって訳じゃねえけど」

知り合いは、少なかった
触れ合った人の数は竜である故に数少なく
その正体を現しても平然としている人物と言えば、輪をかけて少なくなる
孤高を愛する竜ならば、とはいかないのである。未だ幼い彼の場合は
だからこうして話し相手が出来るのは、嬉しい。とてもとても
それが何時でも来てくれなどと言われれば、尚更である。

「それじゃ、俺はそろそろ行くな。…ありがとよ」

それはただで、餃子を振る舞ってもらえたからなのか
治療をしてもらったからなのか 或は、もっと別の理由なのか
きっと其れらをひっくるめたものであろう、お礼を一言呟いて
少年は席を立ち、軽く片手を挙げつつ出口を目指した
途中、傷が痛んでかびくりと立ち止まり傷口を押さえたが。
そのまま特に何も無ければドアを開いて外へと出るだろう
回復は、大分した。きっと墜落する事はないだろう

//申し訳ない…遅れました
609 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/18(日) 23:10:17.75 ID:KC1NOBCro
>>608

少年の屈託のない笑みを見ながら、優しげな微笑を浮かべる

「そう、ですか」

肯定の言葉に料理人としての矜持が刺激されつつも、しかし他の理由には思い至らず
残念ながら察しの悪い少女であったと云うべきか、それとも初見で竜を相手にしつつも確り受け入れる様な性格だからか
何はともあれ、相手に笑みを与える事が出来たのなら、それで重畳と云えた

「ええ、では。また…――」

客を見送る時に感じる一抹の寂しさを、今日は一段と大きく感じ取りつつも別れの言葉を口にする
片手を挙げる相手に手を振りつつ、少女はゆっくりと玄関の方へと近付いていった
途中で少年が傷口を押さえた事に心配そうな表情を浮かべつつも、何の術も持たない少女は早くの完治を祈るしか無く
そして玄関まで辿り着くと、夜空へ飛び去って行く竜を笑顔で見送り
またの来店を楽しみにするのであった

/絡みあり乙でしたっ!
610 :【雨候奔竜】@wiki[sage]:2011/09/18(日) 23:12:30.57 ID:u7uuj28Oo
>>609
/長丁場になってしまいましたが、ありがとうございました!
611 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/18(日) 23:20:34.67 ID:ew4uW5eIO
>>607
そんなもんだと思うがなぁ
少なくとも自分を抑えることができてるんだから立派なもんでぇ

【真剣な顔をして率直な意見を述べる】

おぅありがてぇ!
菊で頼む

【青年は期待に満ちた表情をしつつ、頭をさげた】

時間はいくらかかってもかまわねぇ!
嬢ちゃんの納得行くまで時間かけてくれ

【そう言うとその場でどっしりと腰をおろし、胡座に腕を組みという形で描き終わるのを待つことにした】

/すいません今日は長くもちそうもないので、数時間たった程でキンクリして話しを進めて頂けるとありがたいです!
/余り凍結が続くのも申し訳ないので…
612 :【百花繚乱】 @wiki[sage]:2011/09/18(日) 23:24:28.16 ID:8GHxV3KZ0
>>606
「あ、ありがとっ……ぁぅー……また、ジオの前で失態です……」

ーーー支えられる体駆、揺れる金髪の麗美さは、暫し、と言っても一秒間位は
見惚れられるモノだった、そんな自分にハッとして
恥ずかしさから顔を紅潮させて、少し顔を俯かせながらも、失態をどう受け止められてるか
チラチラと伺うようによそよそしく上目遣いを為す、か弱い唸りをあげながら
自分にとっては友達以上な彼女に会えた嬉しさに、彼女の笑顔に呼応して、くすり、と
瞳を細め柔和な笑顔を浮かべた

ーーー何とか彼女の力を借りて、立ち上がる事が出来た

「やっぱり、会えましたね」
「そして、とっても嬉しいです……ジオが、変わらないで居てくれて」
「なんて、こんな短期間で心配する事じゃ無いかもしれないけど」

「ジオが……ーーー大切な人だから……」

ーーー喜びに浸っているせいか、何故か妙な語りをしてしまって居る
其れはややしんみりとした、自分がさっきまでそう言う気分だったからか
いけない、笑顔を見せないとーーー

「……ふふ、何だかおかしいです、出会いも短いのに、ジオとは何年も付き合ってる親友みたいで」

瞳を閉じて微かに笑みを浮かべて紡ぐーー
613 :【百花繚乱】[sage]:2011/09/18(日) 23:25:40.21 ID:8GHxV3KZ0
>>606
/済まぬ、フリって遅れたっorz
614 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/18(日) 23:45:03.37 ID:ZPvNQcDl0
 石畳その脇、名前を知らない雑草が揺れ、根元では虫が鳴いていた。
 雨上がりの甓を、ぺた、ぺた、と歩く音が近づくと、泣き止む。

 湾に沿う石畳の道の上、ソールを止めたのは“独り”の女性。
 雲が退いて月明かりの元に表れたのは、月明かりに染められたようなポニーテールと。
 濡れ髪の下に炯々と赤い左瞳。

 羽織るジャケットを脱ぎ、きゅっと絞ると。
 ぱたぱたと石畳を更に濡らしていく。
 ジャケットの裾をはたき、着直す“独り”は、髪を直そうと、頭のバレッタへと手を伸ばした。
615 :【幻想演奏】[sage saga]:2011/09/18(日) 23:53:26.71 ID:6o3+HfAW0
>>612

「別にいい。私にとっては失態ではなくて寧ろ、…微笑ましい」

余所余所しい上目遣いの少女を見て、言葉のとおり微笑ましく思えた。
ああこれは愛しいと言うべきか。久しく忘れていた感情。求めては手からスルリと逃げるモノ。
女性に出会ったことを本心から喜んでいる姿を見てしまったのでは求めずには居られないもの。

「心配してくれて…ありがとう。私も、嬉しい。だって私にあの時と変わらない笑顔を見せてくれて。
 私もあなたと居ると暖かい気持ちになって、心地よくなって……」

妙な雰囲気の中、「大切な人」と言われて戸惑う。
嬉しさで戸惑いながら、困惑でそれを持て余しそうで。
嬉しさの反映として明るくなった顔は、少女の寂しげでありながら
ただの微笑を芸術の域まで昇華した、特別な微笑を然りと捉えていた。

「出会った回数は少ないのに……。けれど、――私もあなたが大切で仕方ない
 まるで家族のように、恋人のように…。何故そうなのかは知らないけれど、きっと理由なんて要らない」

紅玉のように赤く染まった顔で、瞳を閉じた少女の頭を優しく撫でるそれは触れ合い。
言葉で語りにくい事を暖かさとして直に伝える手段。言葉足らずな女性が無意識に行った手段。
616 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/18(日) 23:53:29.96 ID:JylX2RPB0
>>611

「立派……うん、ですねっ!」

【褒められて単純に喜んだ。軽い】
【しかしこの軽さ単純さが、良くも悪くもギリギリの所で少女を日常に押し留めているのかもしれない】
【まぁ。そういう風に嫌でも軽く考えないと、狂ったまま戻れなくなってしまうし】


「よぉーっし! じゃあ始めますよぉ!」


【そう言うと地面に広げられた髪に向かい筆を構え】【 キ ン グ ク リ ム ゾ ン 】


【一本の筆から色とりどりの】【 キ ン グ ク リ ム ゾ ン 】【休むことなく細かい描写に移り】【 キ ン グ ク リ ム ゾ ン 】


【それが終わると二枚目の紙を】【 キ ン グ ク リ ム ゾ ン 】【先程とは違い今度は】【 キ ン グ ク リ ム ゾ ン 】


【筆先を使って】【 キ ン グ ク リ 】【さらにそこから】【 キ ン ク リ 】【なんといっても】【 キ ン ク 】【しかしここで】【 キ ン 】……………………――――――――――――――――




「ふえぇ〜、できましたよぉ〜」



【数時間にわたる死闘を繰り広げ、疲労困憊といった様子で、しかし満足そうな表情で少女が声を上げた】

【その右手が差した方向には二枚の巨大な菊の絵】
【最初の一枚は沢山のスプレー菊。まるで野山の一場面からそこだけ切り取ったかのように、純白、淡桃、淡黄、紫桃、朱赤等の様々な種類の色が混然一体となって咲き乱れている】
【ごっちゃになってはいるが、それがくどくなく少しも嫌味ではない】

【もう一枚は、それとは全く方向性を変えて花瓶に活けられた美濃菊が一本のみ】
【しかしよく見ると、花芯を囲む帆を立てたような花弁が整然と並び、一枚一枚の花弁が細かく丁寧に描き込まれているのが分かる】
【孤独な静寂の中にも、どこか底知れぬ気迫を感じさせるものとなっていた】
617 :【幻想演奏】[sage saga]:2011/09/18(日) 23:53:58.62 ID:6o3+HfAW0
/お気になさらずに、じっくりやりましょう
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/09/18(日) 23:55:42.15 ID:t5iR5OZSO
              / |
                /   |
.            __|    |__
       _ -‐< _」  ノ: : `丶
.     /     〈」_∠_‐ 、: : : : :\
    ∠ ――― ァ|: : : : :>ミl: : : : : :
    /: : : : :/: : .イ:∧: : |: : \|: : : : : : :
.    /: :/: : /: : /|小: : ト、: : : |: : : : : : :|   計
   // : : : :l: 、/:::::.|':::|:::V|::::\ 斗:|: :|: :| |
.  /イ: |: : : :|: :|`≧::::::|:::::ヽ≦弍: : l: :|: :||  画
 〃 |: |: |: : l ィ'う |::::::::::::::::廴ハ∨: :|: /::|
   |: |:∧: :{|「 し |:::::::::::::::::| し } リ: : .イ /|   通
   |: |ハ ∨l 弋 ノ   ,  弋 ノ /: :/ノ:/l:|    
   |: |! ∨ ハ          /: /l: / ||   り
   ∨  ∨: |> 、 ヽフ  . イ: //|/    
.       \レヘ   ̄ ̄   /イ/|  
        /| ∧     /  l\
      /  |   `┬‐┬'´  |  ヽ   
.      l  l     | .|   |   | 
619 :【百花繚乱】 @wiki[sage]:2011/09/19(月) 00:20:33.74 ID:C4tK7KrJ0
>>615
「人の失態を、ほ、微笑ましいとは何ですかっー!……小動物じゃないんですから、もうっ」

比較的と言うか、かなり魅惑的な美人の内に入る、物静かそうな
芸術作品の中でも、其の人物と言う絵だけで飾られて居そうな
其の中で見せる柔和な笑みは女神様や聖母や、女性の憧れの集大成とすら感じ得る彼女の容貌
其れだけに微笑ましい、と告げられても、何だか敗北感に刈られ、少し頬を膨らませ
突っ込みを返した

「ジオが、私なんかに、そんなに想ってくれるのは……ーーー私も嬉しい、凄く」

私は怖い、何時も、何時からか、大切な人、両親を無くしてから、隣人が居なくなる事が
何時も、何時からか、隣人が居なくなる要因が、自分に有ると思ってさえ居た
ずっと変わらないなんてあり得ないーーーけど、ジオを通して解る
絶対にあり得ないなんて事は“あり得ない”

「ーーーはい、お互い知らない事は此から少しずつ知り合えば、より深まりますからね!」
「……って、此じゃ、ホントに恋人みたいですね///」

其の手が、存在が、私の恐怖を拭ってくれる、照れ臭く笑いながら頬を掻いて告げる
620 :【幻想演奏】[sage saga]:2011/09/19(月) 00:43:18.36 ID:iStBWn710
>>619

「そういう所が、…微笑ましい。そうして拗ねてるアヤメが、可愛い」

子供っぽく、小動物っぽい仕草が女性の雰囲気を更に柔らかくする。
愛玩動物のような少女は間違っても愛玩動物ではなく、「大切な人」で。
大切な少女が今、笑っている。だから少女の突っ込みも甘い言葉に思えた。

「そんな風に自分を卑下しないで。そんな事言われると、…私は、悲しい。
 私が、…っ、言えた事じゃないけれど。もっと自分に自信を持って
 アヤメは自分が思っているよりも……遥かに素敵、だから」

嬉しくも悲しくなる言葉。それによって女性は表情を曇らせる。
思ってくれることが嬉しいと思えど、少女自身が少女を卑下するのは嫌だった。
寧ろ女性の方がそう思っているくらいである。

「―――……こ、恋人?」

「恋人」その言葉に思わず思考停止。その言葉によって顔が瞬間的に真っ赤になる。
白磁のような白い肌の女性が、ここまで赤くしている様は酷く珍しい。
眼は少女を見ているが、見ていない。感情は少女へ向いているが、方向が定まらない。
621 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 00:45:48.42 ID:6atqbfpx0
あー……疲れた……。

【どこにでもある廃ビル。 その屋上で、青年は横たわっていた】
【首に巻いた漆黒のスカーフ、腰につけた忍者刀と手裏剣のホルスター以外は何の特徴も無い黒髪の青年だ】
【青年は崩れそうなベンチに横たわり、今日のバイトが想像以上に重労働だったことを思い出す】

あの店長鬼畜だな・・・来月になったらやめよっかな・・・

【などと愚痴を吐きながら、満天の星空を見つめる】
【青年は、ちょっと前まではできるだけ自分にとって楽なバイトをしていた】

【だが、最近小さな同居者が出来たおかげで余計に稼ぐ必要が出てきたのだ】
【青年はその事を嫌に思ってないし、むしろ必要だったら何でもやるぜ! だったのだが、愚痴は募る】

―――…。

【いつの間にか青年は眠ってしまったようだった。 この屋上に来る者が居れば、直ぐに気がつくだろう】

/凍結おk! って方はどうぞ!
622 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 00:55:08.82 ID:k+ePbDY3o
>>621

【丁度、青年が寝ている下階から拳銃の発砲音が響いた】
【当然のことながら何かが物に当たる音が―――響かない】
【3秒ほど無音のまま何もなかったのかのように静寂が続き】

【ドゴォォォン!!!!】
【ビル全体が揺れるような衝撃と爆音と共に側面の壁が吹き飛んだ】
【とりあえずは周囲に民家が無い方面だったため安心だ】
【いや、安心できないといえばできないのだが…】

//こちらも凍結OKです!
//初っ端から凄いことになっていますが気にすんな!
623 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 01:01:29.71 ID:TKcAkKl7o
>>583
【鎧は不動である、しかし思考は渦巻きそれが氾濫しないように抑えるのが精一杯である】
【剣士の刃がとどかなったことはどうでもいい。おそらくそういう能力をだろうとも視界のトリックを用いても】
【目の前の『黒』は明確に存在している。そう実態はあるのだ。問題はそれをどう見破るかだが】
【次の変質はまた人である。それも何度か見かけた社員。しかし以前から奇妙に思っていることがあったのだ】
【自分が書類を受け取った記憶がないというものである。普段ならばというか普段なら流し読みするので覚えていないだけという解釈も出来るが】
【この社員だけはどうも記憶に残らない。あまりにも浸透しすぎているのだ。感覚で言うならばクワガタの幼虫の中にカブトムシの幼虫が混じっている】
【そんな感覚を受けた。しかし自身は一社員のことは基本的に人事部や直属の人間に任せていたので意識することはあまりなかったのだ】
【それに、『なぜか』自分を社長と認識しているということである。前社長が生きているといううわさがあるのは承知】
【生きていること自体は現在の秘書長だけが知っているので、なぜかみな本気にはしていない】
【直接自身をかかわりのあったもの以外はそれをうわさとしか出来ない心術を仕掛けたはずである】
【なのに、自身の鎧を通じてでしか会話したことのないこの末端が自身を明確に社長として認識できてしまっているのが不思議でたまらない】

……私は社長ではない。先ほどそれとなく無視したことで気づいていると思ったのだけど。
覚えてないも何も私はお前にあったことがない。それ以上でもそれ以下も出ないしそのような存在なんて知らない。

【ゲイザー。おそらく同性愛者の派生ではないだろうから直訳して観察者、記録者のことだろうか?】
【鎧はそんな人物は見当たらない。思い当たる節はいくつかあるが、それは童話の世界にしかいない】
【とにかく相手の変質のさまからそれが『黒』そのものであること。その黒がランカーズに巣食っている何かであること】
【そして、その黒に近いものを以前現在の秘書長を対話したとき感じたこと。その黒が秘書長に何か仕込んだこと】
【いくつかのピースが集まった。やはり何かが胎動している。黒の真意をつかまねば】
624 :【百花繚乱】 @wiki[sage]:2011/09/19(月) 01:07:05.90 ID:C4tK7KrJ0
>>620
「ぅ、ぅー……か、可愛い可愛いと連呼されて言われると気恥ずかしいですってばっ」
「か、可愛いとかじゃなくて、私はジオみたいに、美人さんになりたいです」

やっぱり小動物扱いしてる、っと常に潤んで居る様な鮮やかな瞳たるジト目でそんな事を訴える
小さな体からか、彼女をやや見上げる形で語り掛けて居る、身長故にそう映るのか
もしくは胸か……ーーー少し目の前の女性の体のあちこちをジッと覗いてから
少女はそこらへんを深く考えるのを止めた

「ぁ……ーーーご、ごめんねっ、ジオ、私……癖みたいなものだからさ」
「うん、直さなきゃ、ね……私が自信無い為に……ジオまで悲しくさせちゃ、ダメだもんね」

気付いてから、両手を合わせて、やや顔を曇らせる彼女に、謝る
彼女に、ジオに辛い顔はしてて欲しく無い、私はジオの柔らかい笑顔が好きだ
氷みたいな鉄面皮な表情も美人だけど、笑顔は100万倍美人だ……ーーー私は、其の笑顔を
汚したくは無い

「ふぇ?あ、あれっ?あの、そのっ、ほら、ジオが自然な流れで言ってたしーーーその、ぅん///」

ど、ど、どどどうしよう、い、意識したらっ、か、顔が熱くっ
それ以降、まともな言葉は紡げ無
625 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 01:09:08.00 ID:6atqbfpx0
>>622

【ドゴォォォン!!】
【轟音と共に、側面の壁が吹っ飛んだビル】

【その屋上。 ボロボロのベンチで寝転がり、ウトウトしていた青年。 まず1回目の拳銃の音で覚醒】

……!!?
…………な、……いって!

【2回目、ビル全体が揺れるような衝撃でベンチは崩れ、混乱していた青年はあっけなく右腕を強く打つことになった】
【傍から見ると滑稽なのだが、当たり前だが本人は全然滑稽じゃないらしく】

あぁ!! ……くそ、なんなんだよ!

【せっかく寝ていたのに……イライラ。 とりあえず辺りを見渡した】
【もう何がなんだか状態なので、辺りを見渡すしかできることは無い】

/確かに初っ端からぶっ飛んますねww だが其れが良いww
626 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 01:15:45.74 ID:k+ePbDY3o
>>625

【少し経った後、階段を登る音がする】
【機械のように単調に足音が響き、屋上のドアが開いた】
【そこに居たのは濃い紺…………ではなくなぜか白っぽい戦闘服を着た真顔の男が立っていた】
【よく見ると、顔や髪の毛、果てには手に持っているFN-ファイブセブン(以下FN)まで白っぽい】

「…」

【男は青年には気付かぬ様子で自分の体をはたき始めた】
【見る見るうちに白から紺へと戦闘服の色が変わる】
【どうやら破壊された壁の埃を大量に浴びたようだ】
627 :【幻想演奏】[sage saga]:2011/09/19(月) 01:21:26.70 ID:iStBWn710
>>624

身体が、頭が熱く脈打って仕方ない。少女が何を言っているか解らなかったけれど
恋人云々の事は理解できていた。もうお互い慌てふためくだけ。
女性もまともな言葉を紡げない。思考という概念も吹き飛んだ。では何で動くか。
簡単な事である。感情である。

「〜〜〜――…ッッ」

顔が今までになく熱い。体も同じくらいに熱い。胸の鼓動が激しく轟音を鳴らしているように思える。
そんな中、女性は少女の体をギュッと抱きしめる。それも普段では見れない、感情剥き出しで。
今の流れからして多分この行為が示すものは……一つなのかもしれない。
そうとられても構わない。むしろそうなることを望んでいるのかもしれない。
「ジオ=ハーツは春綾芽が大好き。恋人レベルで」そう認識されることを―――
628 :【無貌欺神】[sagesaga]:2011/09/19(月) 01:25:13.33 ID:2F4M/x1Po
>>623

「くすくす、たしかに君『は』社長ではないね。じゃぁ社長によく似た人ってことで。
 僕としては観察者<ゲイザー>は闇夜の魔法使いな世界でシックリくるんだけど、それは別な世界だ」


「質問ばかりで申し訳ない。つまらないもので仕方ないが答えられる範囲で質問を答えよう?
 スリーサイズ?上から1・1・1さ。驚きのスリムさだろう?」

’次の瞬間にはまた彼女の姿は変わっている。
何処から如何見ても針金人間としか言いようのない存在で、とてもコメディである。
ヒョロヒョロなくせにせわしなく動くだから、目ざわりで仕方ない。

「では先読みで一つ。どうしてそんな姿なのかって?僕と言う存在は舞台装置だからさ。
 ほら良く街中でゴロツキや死体があるだろ。ゲームで言えばノンプレイヤーキャラクター(NPC)、例えば君が窓から歩道を歩く見える人間が見えると書けば。
 それはまた私ではない私だ。ほら、よくテロや人殺しがあるのに民間人は消えないだろう。
 それでもいなくならないのは舞台装置である私がいるからさ。上手く説明できないなぁ〜」

初めからまっとうな説明をする気が無いのか、その言葉は酷くふざけた妄言にも劣る戯言である。
ただハリガネのようなニンゲンは何処から言葉を出しているのか不明であるが、言葉を発生する。

「【言葉を語る必要なんてないよ。ただ書けばいいんだもの】」
629 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 01:26:11.39 ID:6atqbfpx0
>>626

……ん。

【辺りを見渡すも、ここは廃墟群のため何か大きい騒ぎが起きているというわけでもない】
【しかし、誰かがここの階段を上っているカツン、カツンという音はしっかりと青年の耳に入った】

……(誰だ…?)

【そしてその音が途切れ、白っぽい戦闘服(っぽい服)を着た白尽くめの男が現れた】
【(っぽい服)というのは、青年がそういうことに関してあまり詳しくないからであるが、其れはともかく】
【男が白の戦闘服を叩くと、紺色の本当の戦闘服が現れてきた。 …ふむ、アレは下で何かあったんだな。 分かってたけど】

【そう思うが早いか、青年は男に近づき、話しかける】

・・・おい、其処のアンタ。 ……下で何かあったのか?
630 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 01:32:06.16 ID:k+ePbDY3o
>>629

「…む」

【戦闘服の埃をあらかた掃い終えたところで青年に気付く】
【とりあえず元の濃い紺に戻ったことは明記しておこう】

「…下で能力を使いすぎた」

【簡潔、かつ端的に物事を話す】
【それは端折りすぎだろう…】

「…迷惑をかけたのなら申し訳ない」

【そう言って機械的にお辞儀をする】
【上げた顔の目には全くといっていいほど感情が無かった】
631 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 01:42:05.89 ID:6atqbfpx0
>>630

え、能力?
って事はお前も能力者か?

【目の前の男から紡がれる、「能力」の言葉】
【つまり、コイツは能力者。 いやぁ、ほんとに能力者が多いなと一瞬しみじみ】

【先に言っておくが、青年は拳法使いなだけで、能力者ではない】

【そして、男にお辞儀をされた】
【まぁ別にお辞儀されるほどでも……と思っていたのだが、その上げた顔に感情は無く】

【…先ほどのイライラは、何故か解消された。 男の所為だろう…】

【話を戻すと、青年の頭では 顔に感情が無い→申し訳ないというのは、感情の一部だ→つまりコイツは、申し訳ないと思ってない】
【という三段論法完成】

……いや、俺は良いんだが……その謝り方。
……いつもそうなら、直したほうが良いぞ。 相手に、申し訳なく思ってないと思われそうだ。

【男に謝り方を直すよう指示する青年。 どうしてこうなった】 
632 :【百花繚乱】 @wiki[sage]:2011/09/19(月) 01:46:17.09 ID:C4tK7KrJ0
>>627
きっと、出会った時からだろうかーーー夜に映えた憐美な女性が鮮やかな光を纏う蝶の様に
ただ何気ない日常でも、運命を感じさせる高ぶり、此の止まぬ鼓動は、熱い血の脈動は
血を活発に送る心臓は、過剰に運動をして居る
私は女性、彼女も女性ーーーーーー良いのか?一夜の過ち、と捉えても間違いでは無い

そもそも此は恋なのか疑問だ、同姓の恋なんて気味悪がられるだろうか
周囲の目はどうでも良い、彼女の、ジオの私の見る目は?
もしかしたら関係が壊れる?此の関係のままで良いんじゃないか……ーーー違う、そうじゃない
私は、ジオの間の関係に“恐怖”は持ちたくない、ジオは私を大切に思ってくれて居る

「…………ジオ」
「此は恋なのか……解らない、けどね? 私はジオが好き、世界で一番ジオが好き」
「銀河系でも宇宙の中でもジオが一番好き、笑顔のジオが好き」
「演奏してる時、助けてくれる時、一緒に笑い合う瞬間、みんな纏めてジオが大好き」

「此が私の気持ち、どうかな?おかしく無い、よね ///」
「あははっ……ジオってば、強く抱きしめ過ぎだよぉ、もう///」

だからこそーーーー嘘偽り無く、“勇気”と“愛”を以て気持ちを吐き出す
633 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 01:52:43.04 ID:TKcAkKl7o
>>628
【……この黒はいったい何を考えているのだろう。いやにこちらを嗾ける】
【とりあえず別の次元を明確に知っている存在であることがその存在を説明する材料に出来た】
【ここまで来ると自分と何か関わりがあるのではないかという気がしないでもない】
【不意に自分の事を聞いたら今度は他者のことを聞いて】
【その次は……自分の存在を聞く。何を考えているかわからない。それには思い当たる答えが一つだけある】

つまり、トリックスター。そう自分を定義つけたい。自分の存在を他者から認識されたい。
トリックスターであることを認識させ、理由は知らないけど私にそれを知れという。
理解不能な存在。まるでこの世界が物語で構成されているような言い分。
そして、あなたはその物語の狭間。いわば物語の背景として存在するといいたいわけね。
描写もされず想像の範囲でしか描かれない。もはやモブとしても扱われない哀れな子。
しかしそれは視覚化されない世界でこそ通ずるもの。あなたは私から見ればあまりにも浮いている。
おそらくこの部屋に入るときに気がつかなかったのは。アンフェア。暗黙の了解なだけなのかもしれない。
思い上がらないでほしい。トリックスターとは存在を派手にしつつも暗躍できる。

まさしく『星』でなければならない。少しはロキでも見習うといい。

【おそらく落書きも満たない存在という状態の姿に変質した黒は自身を自身の知る神に近いと豪語した】
【物語を定義する力の持ち主であることも理解できた。やはり自分と同じ存在なのだ】
【鎧は自身の考えた北欧神話の結末を他次元で実現させたことがある。おそらく相手もその類なのだろう】
【一種の『神』、いや『化身』とされる存在なのだ。仮説が正しいのであればおそらく仲間である自分に何か目的があるのかもしれない】
634 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 01:52:46.85 ID:k+ePbDY3o
>>631

「…皮肉なことにな」

【相手の”能力者”発言でこの世界では能力者が多いと再確認される】
【迫害されつづけてきた彼の世界とはやはり違うのだ】

「…残念ながら私はPTSDによる失感情症を患っている
 感情を感じることはおろか感情が出せないのだ」

【そう言って説明する彼の顔も真顔】
【ちなみに記述しておくと初見から真顔のままである】

「…それに直そうにも体が覚えてしまっている」

【一万年以上も生きているのだ】
【同じような謝り方をそれだけ続けていれば直すのは困難であろう】

//すみませぬ。こちらの眠気がやばくなってきました
//ここら辺で凍結をお願いできますか?
635 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 02:01:49.36 ID:6atqbfpx0
>>634

ぴ、PTSD?
……あーっと、心的…、まぁ良いや。

【良いのかよ。 しかし、なるほどそういうことか】

……まぁ、無理に直さなくて良いから。

【男に感情が出せないことが分かったところで、次の質問】
【ずっと真顔なことに関しては、その失感情症で理解した】

……なんでこんなとこにいた?
……戦闘服姿だから……なんか追ってたりとか?

【先ほどの会話から、何かしら戦闘があったことは確かだが】
【しかし、青年が言う様に何かあったのだろうか】

【とりあえず、尋ねてみた】

/凍結分かりました!
/明日は起きるのが12時位になりそうなんで、それ以降だったら多分います!
/其れでは一旦乙でした!
636 :【幻想演奏】[sage saga]:2011/09/19(月) 02:04:07.58 ID:iStBWn710
>>632

嘘偽りのない勇気と愛をストレートに受け取った。
結論から言えばその気持ちを受け入れることにした。

正直突如抱きしめるという暴挙をしてしまった事によってアヤメは自分を拒絶すると思った。
一線を踏み越えなければ恋人未満の、微笑ましい親友として在っただろう。

でも。でも。でも。そう、でも。自分の気持ちには嘘を付けなかった。
奇異の目で見られようとも構わない。非生産的な同性愛者だとか罵られても構わない。
だから春綾芽という愛しい恋人と一緒になりたかった。故に返答がOKだと察した時――涙が流れた。

「………アヤメ。うん、可笑しく…、ない。
 アヤメも、私を抱きしめてくれると嬉しい…。―――恋人同士なんだから」

雫が零れ落つ。欠けた月が二人を照らす。それらが女性の素顔を彩る。曰く、歓喜。至高。至福。

/そろそろシャングいった方がいいですよね?
637 :【無貌欺神】[sagesaga]:2011/09/19(月) 02:04:56.71 ID:2F4M/x1Po
>>633

「うん、だいたいあってる。
 げど私はトリックスターなんて名乗るつもりはないよ。神様も名乗るつもりもない。只無鉄砲なだけさ、
 ココにいる私は只の一アバターさ。僕は僕なりにゲームを楽しむ。それだけのことさ」

「例えば君が何処かの神話の物語に登場するキャラクターで、自身と思うがままの結末を実現させたとする。
 それがどうした。そんなものは君の中だけの夢物語でしかない。この僕も等しく」

「それで、君は自分がナニを口にしているのか。その意味を理解できているかな?」
638 :【百花繚乱】[sage]:2011/09/19(月) 02:09:09.99 ID:C4tK7KrJ0
>>636
/おぉっと、タイミング失い掛けてました、済まぬ
/なら、次、シャングに返してきますねっ、お手数かけまする……
639 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 02:21:28.90 ID:TKcAkKl7o
>>637
【鎧は黒の言葉をよく飲み込めずにいた。ありえないのだ。相手の発現と行動が一致しない】
【考えれば考えるほど深みに飲まれているのか?その深みから抜け出したら答えがないのに】
【まさしくトリックスターとして基本的なことを抑えている。ロキもそうだ】
【ただ見過ごしていればいいのは本人もわかっている。しかしそれでも理屈に合わない行動をした】
【だが、それがうまく心理的に考えても違和感が無い様に工面する】
【その努力がないからこそ、黒は自身をトリックスターを名乗らないのだろう】

……私が何を発言していようと、あなたにはどうすることも出来ない。
くだらない。余計な心象を煽るのは駆け引きの基本。つまらない話で話題をそらすのは卑怯。
用件を早く聞こう。あなたはこんな茶番をしてまで何をしたい。
私の意見を動かせるとでも思った?とにかく私にはあなたは不必要。

【無鉄砲なだけとかそんなくだらない視線そらし入らない】
【すでにただの黒としか認識してないのだがいい加減本題に入ってもいいのではないだろうか】
【こっちはただののんびりと思考にふけているだけでいいのだから】
640 :【無貌欺神】[sagesaga]:2011/09/19(月) 02:35:27.08 ID:2F4M/x1Po
>>639

【彼はあらゆる局面で勝利しようとはしない。唯敗北しようともしない】
【盤上でただひたすら混沌を作り上げるのだ。唯場をかき乱すことで遊ぶのだ】
【勝利しようとも敗北しようとも、結果に興味は無くただ結果に至る仮定で遊ぶのだ】

「だから他愛もない雑談だろ。そうだね、こうのはどうだい?
 君が期間内にランカーズの座に戻るか戻らないかのゲーム。
 ゲーム勝利者たる君には社長の座を、ゲーム敗北者たる君には壊れた孫娘をプレゼントしよう」

「実は私、恋焦がれる女のように貴方に惚れているんですよ。
 だから貴方を屈服させて、私の物にしたい。なんて理由もいいな。
 ココは王道的にランカーズとなった恋人に奪われた復讐とかはどうだい?まぁ、理由は君の想像にお任せするとしよう」

【だから彼は意味もない言葉を並べるだけだ】

「あ、ちなみにその場合。君がNPCである理事会を皆殺しにし明日には社長の座になっている。
 なんてのは勿論『有り』だよ。そのNPCも君が動かして好きな物語を作るといい」

/次遅れます
641 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 02:54:04.66 ID:TKcAkKl7o
>>640
【黒は自分の考えは通用しないことがわかった】
【まるで描写の外から攻撃してくるといった行為が実際におきそうだからである】
【まさしく意味のないギャグ漫画のようである。まったく笑いどころがない理不尽な、だが】
【そして、黒はランカーズでのゲームを申し込んできた。おそらく理由なんて並べても存在しない】
【ただ事態を混乱させたいそれだけなのである。しかもその内容は自身が思うことに見事に反映させている】
【目的とその理由が黒が差し出してきた条件にあっているのだが、故に腹立たしい】
【なぜこんなやつにお膳立てされなければ行けないのか。故に出した答えは】

そんなゲームしない。私はそんな理由で動くことはない。万が一その王座を狙っていたとしても……
私は私の理由で動き、私は私の考えで進ませる。余計な介入はいらない。
あの娘をこわしたければ勝手にどうぞ。人質のつもりだろうけどそんな理由で壊れるならばいらない。
私はあの娘に愛情などはない。なぜなら私はあなたの考えている人物ではないから。

【たしかに社長の職を求めているのは事実。孫娘を救いたい気持ちもある】
【しかし人質にとられるような間抜けなら切り捨てよう。なぜならその母親に求めたものを満たせなかったことにある】
【自身の光景にふさわしい人物でなければ最初からランカーズに戻る気もない】
【権力を求める理由も、高みを目指す理由ももはやない。故に相手の誘いには一切乗らなかった】
642 :【無貌欺神】[sagesaga]:2011/09/19(月) 03:05:51.67 ID:2F4M/x1Po
>>641

「うんうん、君と言う人物像が大体把握できたよ。
 恐らくは同じ言葉をかけても君の娘は同じことを言うだろうね」

「それでは私は殺されぬうちに消えてしまうとしよう。
 これ以上進んだら斬られてしまうそうだからね。おぉこわいこわい」

【彼は動く。ただ自然に出口へと歩く。何処へ?では窓に】
【窓の前にきてピタリと止まって、そして思い出したように口を開く】

「私が何者かだったね。ただの邪魔ものさ。最高最悪のタイミングでついつい邪魔を入れたくなるバグみたいなものさ」

【窓をガタンと開ける。夜風が部屋に流れ込み、次の瞬間にはソレは飛び降りていた】
643 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/19(月) 05:40:12.71 ID:bF3Sdjhj0
 みゃあ、みゃあ、と。
 朝陽の射す埠頭の真上に海猫が鳴く。

 倉庫街の端――、廃倉庫の隣でぐっ、と伸びをするのは“独り”の女性。
 すでに沈んでしまった月の明かりに染められたようなポニーテールは潮風になびき。
 濡れた髪の下、空を飛ぶ海猫を眇める赤い左目。

 ジャケットはまだ重く湿っており。
 先ほどまでの雨の中、どこにいたのだろう。

 朝食には、まだ少し早い頃。
 白、白、白、の中の、皎。
644 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 10:19:26.48 ID:TKcAkKl7o
>>642
【黒は自身の発言にも何も動じない。いや動じないことはわかっていた】
【ゲームをするのが目的ではないことも。断ってもいいのだと直感でわかっていた】
【誘いには乗るな。これが【不動】という自身が築いた地位。その精神を譲るまでは】
【黒に飲まれるわけにはいかない。何よりも信じているのだ、ランカーズを】
【黒は窓から闇に消えていく。おそらく脱出する姿を確認できたものはいないであろう】
【鎧もまたそれを追うことは出来る。しかしこれ以上進んだら消されてしまいそうなのはこちらも同じ】
【ただ、ただ小部屋で月を見ているだけであった】


(からみ乙でした。眠ってしまって申し訳ないです)
645 :【魔嵐霊帝】[sage saga]:2011/09/19(月) 11:35:32.19 ID:o+DBW/+60
【街の外れの荒地 (昼)】

「……うーん」
【短い草しか生えていない荒れ果てた土地に一人の男性がいた】
【見た目は、黄色いレインコートと雨傘を所持している以外は分からないであろう】
【そして一つ気になる事は…青年の少し前ですごい竜巻が発生している事だ】

「もっと…こんな感じか?」
【青年は呟きつつ、竜巻の勢いが高くなったり、低くなったり、様々な変化を起こしていた】
【さて、この天にまで届く竜巻はかなり目立つ、青年は唸りつつ荒地で悩んでいた】
646 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 11:52:41.04 ID:k+ePbDY3o
>>635

「…気をつけるようにはしよう」

【今まで考えたことも無かったのだろう】
【とりあえず忠告は受け取っておくようだ】

「……………」

【青年の問いに少しの間黙り込む】
【元軍属の彼としては能力は切り札】
【自分の手の内はできるだけ晒したくはない】

「…お前の能力を教えてくれ
 話はそれからだ」

【ならばこちらも相手の手の内を知る必要がある】
【そう判断しての問いだった】

//ちょっとお先に解凍させてもらいやす
//今日もよろしくでし!
647 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/19(月) 12:12:31.81 ID:aw5Z6Y450
【とある草原の、大きな木の根元】

【静かなる草原に堂々と立つ一本の木】
【小動物などが世話になる命の始まりの木の根元に】
【身を預けて、横たわる一人の青年】

……

【全身には殴られたような跡があり】
【体の各部に蚯蚓腫れもできている】
【とまぁこんな風に書くと死体の様に思われるかもしれないが】
【彼は生きているし、特に重症でもない】
【どちらかというと兄弟げんかの後の様だ】

兄貴.....覚えてるんだぜぃ....

【と、その証拠に何かしゃべっている】
【分かる人には分かるが、兄弟げんかという物では、大抵弟は勝てない】
【この青年もその例にもれず、兄にボロボロにボコされたのだ】
648 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 12:24:22.94 ID:6atqbfpx0
>>646

……それがいい。
……この世界で第一印象大事だから。

【先ほどまでは轟音やらなんやらで何時もの調子が崩れていた青年】
【やっと調子が戻ってきたようだった】

【お前の能力を教えてからだ、そう言われて青年は少し考える】
【「これ」を能力として教えて良いのか悩んでいるのだ。 ……少し考え、青年は口を開く】

……別に、俺は能力者じゃない。
……ただ拳法使いなだけ。 そのせいで「ちょっと」脚が強くなったけどな。

【と、当たり障りない発言】
【青年の機動力を知る者がいれば、「いや、ちょっとどころじゃ無いだろお前」と突っ込むことだろう】

/よろしくです!
/ですがスイマセン、こちらも飯落ちです……
649 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 12:43:27.03 ID:k+ePbDY3o
>>648

「…そうか」

【”拳法使いである一般市民”】【そう彼の中で判断する】
【足が強い云々は聞き逃すことにした。気にしたら負けである】

「…追っていたわけではない
 拳銃の動作確認をした際に誤って能力を使っただけだ」

【とりあえずは本音も交えて嘘をつく】
【実は下で遭遇した不良を黙らせるために威嚇射撃をしたのだ】
【能力を使用したため哀れな不良は空へダイブする羽目になったが】
【まあ、下は土であるし生きてはいるだろう】

「…それとこの服は普段着だ」

【男の唯一のアイディンティーだ】
【ただでさえ三点が被ってるのに否定するわけにも行かない】

//了解しますた
//ゆっくり食べてきてくだせえ!
650 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/19(月) 13:16:28.67 ID:aw5Z6Y450
>>647
/まだ募集中です
651 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 13:30:49.34 ID:TKcAkKl7o
【ここは街で一番大きな図書館、その概観はまるで一見すると美術館のようである】
【ビデオ視聴から単純な調べものまで、何も知らないで電子の海をさまようより手っ取り早い】
【そして、プラネタリウム等が催される広めのホールで一人の女性が朗読をしていた】
【観客はまばらであり、さほど多いわけではないが誰一人として眠らせたり飽きたりさせない】
【そんな観客の一人に黒衣の法衣を羽織ったシスターがいた。正確には観客ではなく監視員というべきか】
【女性の朗読を終えるさまをじっと静かに見ていたのであった】


(人街です)
652 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 13:39:52.90 ID:hn7GwmuVo
>>651
―――【図書館、ホール】―――

「くぁー…っ!!」

人々が静かに書物を読む室内から抜け、大きく伸びをしながらヒールの音を響かせ歩く魔女が一人。
なにやら調べものをしていたのか、その顔は少しだけ疲れているようにも見える。

「…やぁっぱり駄目ねぇ、普通の図書館なんかに魔術書が置いてあったらそれはそれで吃驚だけれど…。
はぁ……適当に飲み物でも買って帰ろうかしらねぇ…」

歩きながら見つけた自販機に歩み寄り、そこでコーヒーを買おうとするのだが―――どこからか聞こえてきた、淡い
朗読の声音が耳をくすぐり、魔女はあたりを見渡す。
場所はすぐに分かった。自動販売機の隣にある扉の向こう側、そのホールから小さく聞こえてきている。

「…朗読会かしらねぇ……?」

ふと興味が沸いた魔女は、静かにその扉を開けて中へと入っていく。そうすれば、まばらな観客の向こうで、女性が
本を朗読しているのが見える。
静かに扉を閉め、ヒールの音が響かないようにしながら一歩前に進み、大きな三角帽子を揺らして辺りを見回す。

「……」(ほんっとに人少ないわねぇ……でも、あの人読み聞かせ上手いのねぇ…)

辺りを見回している途中、魔女の視界に入ったのは――――一人の、シスターであった。
見覚えがある、どこかの路地裏でゾンビもろとも殺されかけたのだから、忘れられるはずもない。
結果、それは杞憂に終わり、シスターが疲れで倒れた事で幕を閉じたわけなのだが……。
ゆっくりと物音一つ立てぬまま、そのシスターに歩み寄る魔女。静かに朗読者を見据える様は、監視員のようであった。

「……久しぶりねぇ、堅物ぅー♪」

朗読の邪魔にならぬようにと、小さく言葉をかける魔女。
653 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 14:14:37.59 ID:TKcAkKl7o
>>652
【薄暗いホールにやさしい静かな声が響く。朗読している物語は宗教にまつわる物語】
【シスターがなぜ女性を監視しているのかというと、朗読をしている女性も教団の一人であり彼女の教え子でもある】
【教え子といっても『清めた』という状態なのだが、それでも謂わば師弟の間柄といっても過言ではない】
【そんな女性の仕事は、こういった物語を通じて神の存在を布教しているというものである】
【公共の場でそんなことをすれば御用ものであるが、あくまで可能性の種を拾っているだけに過ぎず】
【朗読者もシスターも純粋に物語を聞かせたいという気持ちであった】
【今回が初仕事である朗読者の朗読を実際に聞いてみるというのは教師としては当然である】
【つまりはかなり真剣なのであったのだが、そんな状態で聞こえた雑音があった】
【その声には聞き覚えがある。それは……魔女。それもこの場に非常に似合わない派手な格好をした】

アレッサさん。何か用ですか?今は忙しいので後ほど……
せっかくですし、あなたも聞いていきませんか。暇つぶしにはちょうどいいものですよ。
途中から聞いても録音したものが配布されますから安心です。

【脇目も見ずに魔女に声を掛けるシスター。朗読もそろそろ終りに向かっていた】
【最後に語られたのは、魔女裁判。その陰惨な事件を暈しながら語っていく】
【しかし、決して教団に都合のいいことだけを語ってはいなかった。腐敗部分も語っていく】
【肯定だけが理解の道ではないのだと、神の心はそんなところにないのだとささやき】
【最後の占める言葉に握手が沸いた】

「こうして魔女と司祭は最後に理解しあいながらも魔女はそのことに涙し殺されてしまいました」
「司祭が救えなったのはなぜでしょうか?それは人が感情で魔女を殺したかったからです」
「その後、その魔女を差し出した人間も魔女に仕立て上げられ殺されてしまいました」
「司祭もまた自身を魔女とし自らを火に投げ入れたのです。何を思ったのでしょうか」
「神はきっと魔女を嫌ったのではないと司祭は残しました。その言葉の意味はわかりません」
「さて、今日も人は裁かれます。この裁判が感情によるものでなければいいのですが」

【正直話は陳腐であった。人を感動させたのは感情を込めずとも】
【心境を語れる女性の話術だったのだろう】
654 :【魔嵐霊帝】[sage saga]:2011/09/19(月) 14:28:19.56 ID:aKVoFelZ0
>>645
再募集
655 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 14:36:10.61 ID:hn7GwmuVo
>>653
優しげな声が語るのは、魔女にとって陰惨な事件であると記憶に焼きつく―――魔女狩り。
それを正確に言うのであれば、魔女狩りでは無く魔女と人を見分けるための捜査。それに引っかかれば
片腕だろうが片足だろうが縛り上げて裁判にかけるという、強引なものである。

「…忙しいって……むぅ…つまんないわねぇ……ま、話くらいなら聞いていきましょうかねぇ…」

邪魔をしたいわけではなかった魔女は大人しくシスターの横で壁によりかかり、腕を組んでぼんやりとその
話に耳を傾けた。それはそれは陳腐なもので、それはそれは優しい嘘に塗れているもので、魔女に耳に届く
たびにノイズに変わり記憶を引っ掻き回し、真実と事実を映像として流し始める。どれだけの同胞が消えた事か、
どれだけの友人が歴史に沈んだことか。―――だが、女性の優しい声音は、魔女を撫でるように柔和だった。

魔女は本来、忌み嫌われる存在で無かった事を知っている。
神の力を借り、人々を正しい道へ導く聖者として、また人々を助ける神の使途として存在していた。
だが、その道を外れた者が自身の私利私欲のために神の力を自身がパイプとなりて悪魔に分け与え、契約して
邪悪な力を併用した事から、歴史に残る凄惨な事件の発端となったのだ。私利私欲は瞬く間に魔女達に広がり、
ある者はもっと強大な力で人々を救うため、悪魔に魂を売り払った。またある者は同志である者達を護りたいが故
に知恵と知識を書物に残し、剣として、鎧として人々へ渡らせた。それが間違った事とも知らぬままに。
自身は何度魔女狩りで死に至っただろう、そして何度呪いによって生き返っただろう、そんな事をぼんやりと思い出している
間に朗読は終わり、小さく拍手が沸いた。
いつのまにか―――魔女も小さく拍手していた。

誰にともなく呟く。それは、独り言かもしれないし、シスターに向けられた言葉なのかもしれない。

「……ジャンヌも、また魔女であり聖女だった…火に掛けられたのを見届けたのは、何百年前か忘れたけれど……
ミカエルの声を届けていた魔女であった彼女は、教会に対して都合の悪い言葉を言った…それは今となっちゃなんて
言ったのか分からないけれどぉ……それぞれがそれぞれ、思惑があって、目指す場所に歩いてたのにねぇ……
……あんな子みたいな、優しい子だったら…もしかすると……私の友人も、今生きてたのかもしれないわねぇ……」

大きな三角帽子を指先で押し上げながら横を見れば、黒い法衣を纏うシスターの横顔があった。
師弟関係なのかどうかしらないが、見守るような視線がどうにも……。
複雑な感情が渦巻く中、魔女はかろうじて一言だけ言えた。

「……アンジュも、あんな気持ちなのかしらねぇ…?」

顔を見ていられなくなり、言ってからすぐに顔をホールの向こうにいる女性に向けて小さく咳払いをする。
何故見ていられなくなったのかもわからないまま。
656 :【PK-w:念力放火Lv.1】@wiki2011/09/19(月) 15:25:27.20 ID:2Xzqh81IO
>>616
【数時間の間、少女の描く姿をジッと眺め初めからの姿勢を崩さずに待ち続けた】

【そして完成した菊は青年を想像を遥かに超える出来栄えであった】

こいつぁすげぇ…
花火に使っちまうのが勿体無ぇくらいだ

【花火に関しては優劣がわかるが芸術に長けている訳ではない青年から見ても、それが素晴らしいものだということがわかった】

こんな立派なありがてぇ菊を無駄にする訳にはいけねぇ
花火の材料が揃ったら、ぜってぇ盛大な花火を打ち上げてみせるぜぇ

【少女の絵を見て俄然やる気がでてきたらしい】

/すいません中の人の方でトラブルがあってお返しすることが出来ませんでした。
/ご迷惑おかけして本当に申し訳ないです。
/そして次の返信も19時ぐらいなっちゃいます…
657 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 15:44:41.57 ID:6atqbfpx0
>>649

……へぇ、拳銃であんなになるんなら大層な能力みたいだな。

【別に皮肉ってるわけではなく、素直に感心した青年】
【だって拳銃で轟音が鳴ったり側面の壁がぶっ飛んだりするのだから、感心せざるを得ない】

……普段着?
……さいですか。 

【あーなるほど、どうやら生きてる次元が違うようだ】
【この世界のどこに戦闘服を普段着にしている人が居るんだか。 いや、居るんだが】
【そう考えて】

……いや、別に否定はしないけどさ。
……普段着で着るなら、もっと堅苦しくない奴を着たほうが……。

【訳:もっとマシな服買えよ】

/遅れてすみません! 返しておきます!
658 :【戦美ヲ呼ブ者】五感をリリースしてワルキューレをアドバンス召喚。@詳細wiki [sage]:2011/09/19(月) 15:50:17.67 ID:TKcAkKl7o
>>655
【ほんのりとライトがついているだけのホールに声が響く】
【マイクの類は使用していないのになぜかよく響くのだ】
【それはまるで心に直接響いているからであろう、もっともそれが能力であるかは知らない】
【魔女もずいぶんおとなしくしているようだ。語りに何かを感じたのかもしれない】
【シスターはその物語に共感を知ることはないが、魔女という存在をあえて容認できるようにはなったのかもしれない】
【この物語を選んだのは朗読者であり、シスターはちょくせつ聞くまで内容を知らなかったのだが】
【この感じ、やはりこういった人物が教団に必要なのだと想いを固める】
【そのうち、拍手に合わせて自分も拍手していることに気づいたシスターは、司会の演説を聞かずに立ち上がろうとする】
【と、そのとき自分を見てそのご眼をそらした魔女をみてしまった、独り言に関してはあまり聞いていなかったが】
【いわんとしたことはわかる。そしてゆっくりと魔女に目配せしてつぶやいた】

あの子はもう平気です。私が言うんですから……
さて、私は別れを惜しまないためにさっさと退散しますね。
あの子がもし私の所在を聞いたら、私は次の道を説きに行くといっておいてください。

【そしてシスターは拍手の鳴り止まない中ホールを出て行こうとしたのだ】
659 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 15:58:10.26 ID:hn7GwmuVo
>>658
視界の端に感じた目配せに気づき、改めて顔を向ければ、シスターはゆっくりと呟く。

「あらぁ…帰っちゃうのぅ…?もったいないわねぇ、せっかく会えたのにぃ…それに、こぉんな見た目からして
魔女に見えない私に所在を聞くかしらねぇ、あの子はぁ…」

自嘲気味のジョークを交えながらも、立ち上がったシスターをホール口まで送る、と言わんばかりに同じく
立ち上がり、その後をついて行こうとする魔女。帽子のてっぺんをぴょこぴょこと揺らし、ヒールの音をこつん、と
立てて腰を上げると、はぁ、とため息をつく。

「…あぁ……なぁんか、気難しい話ばっかりよねぇ…もう少し気楽にとらえてもいい気がしないでもないけれどぉ…
 教会の人間は昔っから変わらないわよねぇ…もう少しフランクになればいいのにぃー」

わけのわからない愚痴ともつかぬ言葉を吐きつつ、魔女は紅いコートを羽織りなおした。
660 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 16:03:10.01 ID:k+ePbDY3o
>>657

「…まあな」

【ちなみにこの男が使用したのはゴム弾である】
【実弾ではないのであしからず】

「…他の服を持てばその分荷物がかさばる
 この服だけなら何かと便利だ」

【それ以外にも戦闘服に愛着があったりするのだがどうでもいい】
【だが、男にはリュックはおろかバックすら持っていない】

「…それよりも刀を持ち歩いても大丈夫なのか?」

【一応、自身からも相手に注意する】
【「つかまるぞ?」と】
【まあ、この男はこの世界の法律に詳しくなかったりするのだが】

//大丈夫!俺も寝てた!ww
//お帰りなさいですぃ
661 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 16:17:19.39 ID:6atqbfpx0
>>660

……ま、別に興味はねぇけど。

【他人の能力を知るのは、そいつと戦闘するときだけでいい】
【そう思ったのは、一ヶ月ほど前のあの大会の時だ】

……多機能なら仕方ないな。

【ちゃんとバッグとか、腰につけるポーチとか持ったほうが便利なのにと感じつつ】
【だが男がその普段着を身につけている理由はそれだけじゃない気がして、気にはしなかった】

……拳銃持ってるヤツにいわれたくないな。
……どうせここでは、剣やらドラッグやら、ぶっ飛んだ物持ってる奴がいるんだ。 気にすんな。

【あの大会の時はひどかったと思い出す】
【もし、あの大会の出場者がこの街にいると思うと・・・思わず寒気が】
662 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki[sage]:2011/09/19(月) 16:20:44.74 ID:TKcAkKl7o
>>659
【シスターはゆっくりと帰宅の準備を始めた。その視線はしっかりとしており】
【まるで魔女と自分が知り合いであることを隠そうとしているように見えた】
【まぁ、こっちもジョークではあるし朗読者も理解はしているだろう】
【故に帰ること自体には迷いはなかったのだが、ホールを出て図書館を出ると】
【いつの間にか魔女が自分の後をつけているのに気がついた】
【そして愚痴る、教会の人間がもう少しフランクになればいいのにと】
【シスターはため息をつき、人が周囲にいないのを確認して魔女に軽く頭を下げた】

この間はありがとうございました。先ほどは人が多かった上に職務中だったので御礼が出来ずにもうしわけございません。
……いかがでしたか?私の教え子の朗読は。あれだけの内容をよくもおびえずに語れるとは思いませんか?
彼女は親に虐待されていて、家出してきたそうなのですよ。キチンと職を見つけられたのは奇跡だと思います。
これだけの奇跡を起こせたのはあの子が神を、私を信じてくれた。それに連なる努力の力です。
あなたも如何ですか?その格好を治せばいい信者になれますわよ。

【何で勧誘したのか。まぁおそらく根性叩き直してやる的なニュアンスを物腰柔らかくしただけであるのだが】
【悪とは言わないがシスターから見れば痴女と思える格好をした魔女と話すのが恥ずかしいのかもしれない】

それで、私についてきたのは今のを聞いて教団に入りたいからではないのですか?
663 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 16:30:47.25 ID:k+ePbDY3o
>>661

「…安心しろ普段はここに――」

【そう言って左腰の辺りに手をかざす】
【違和感】【視線をそちらに向けると常時装備していたポーチが無い】
【先ほどの衝撃で吹っ飛んだのだろう】

「…ここにしまっている」

【言い直して戦闘服にあるポケットに入れる】
【大きさ的に入らないハズのポケットに拳銃が飲み込まれてゆく】
【そのまま男は膨らみもしないポケットの蓋を閉めた】

「…ところでここで何をしていた?」

【男としてはこのビルに人がいるとは思っていなかったのだろう】
【とりあえず相手の居る理由が気になり質問する】
664 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 16:33:24.61 ID:hn7GwmuVo
>>662
周囲に人が居ないのを確認するような仕草の後、頭を下げられたのに数歩下がってしまう魔女。
何せ出会い頭に武器を振るうような人物だったのである、物腰柔らかに頭を下げられてしまうとやりづらいのだろう。
魔女も恐縮して「い、いえいえぇ…」なんて頭を小さく下げるのだが……シスターの言葉を聴いてその態度を
がらりと変える。

「……まぁ、虐待をされたと言えど世界は広いわぁ?世間と世界は違うの、職業なんて選りすぐらなきゃ腐る程
転がってるもんじゃなぁい…それに、神を信じるのは自分を信じる事が出来ないから、それに代わって縋れるものを
探した結果でしょぉ?連なる努力ってのは認めるし、さっきの朗読は、その、確かに……上手かった、けどさぁ…」

強気に否定しにかかろうとするも、やはり朗読が上手く、話の選びに躊躇がなかったために、魔女の言葉は尻すぼみしてしまう。
「この格好は治さないわぁ?私は信者ないし“アンジュみたいな堅物”じゃないものぉ」と、口を尖らせる始末。
突き放されているのか誘われているのか分からないシスターの言葉に、魔女はため息を何度も吐き出してしまう。

「あぁもう…アンジュがわかんなくなりそうよぅ……そ、れ、に…魔女の私が“教団”なんかに入っちゃ飛んで火に入る夏の虫でしょおがぁ!
 信者達に嬲り殺されるか、磔にされて炎にかけられるか、どこぞの神様みたいに岩穴に閉じ込められちゃいそうでいやよぅ!」

魔女の言葉はもっともで、格好を隠せど魔女は魔女である。教団、魔女を忌み嫌っているわけではないといえど、歴史をしっかりと
把握していない者がいればその者からの迫害は無いと言い切れないのである。
665 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 16:44:02.35 ID:6atqbfpx0
>>663

……まるで某人気漫画の某猫型ロボットの持ち物みたいなヤツだな。 そのポケット。

【いやいや、あの大きさで拳銃は居るのおかしいから】
【しかしまぁ、起きていることは事実だ】
【少し引用したが、其れが男に伝わるかは不明だ】

……ん、あぁ俺?
……バイトの辛さに絶望してそのバイトやめてやろうかと思ってた。

【半分嘘。 絶望してたわけじゃない】
【だが、やめてやろうかと思ったのは事実なので、オーバーに言った感じだろうか】
666 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 16:45:20.54 ID:RdnF7rXGo
街の一角にある、少し落ち着いた外観の一軒の中華レストラン
『舞葉軒』と書かれた看板の下にある玄関の中を見れば、まだ営業中なのが解るだろう
とは言え店内にいる客はもう四五人――ラストオーダー間近と云う雰囲気であった

「はい、水餃子二人前ですっ」

着物を着た少女が一人、忙しそうに店内を走っては盆の上に載せた料理を運び、注文を置いてはまた厨房へと戻っていく
その度に長い黒髪が大きく揺れ、頭に生えた小さな二本の角を見え隠れさせていた
愉快な客の来店でも無い物かと期待しながらも、客の笑顔に満足しつつ、残り少ない本日の営業に勤しむ

「今日はもう終わりですかね…」

厨房に戻ると一息つき、店内にいる客の様子を眺める
果たして、新たな客は現れるのだろうか
667 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 16:53:17.09 ID:z2SX0/QX0
>>666
【恐らく、その店の中は静かで、穏やか、居心地のいい空間なのだろう】
【だがそんな空間をぶち壊すかのように…一人の犯罪者が入店した】

【左肩から先が無く、狼の耳と尻尾を生やし、頭の上には黒猫が一匹】
【警察やら何やらに指名手配されている一人の青年だ】

【青年は無表情のまま、店の壁の隅に小さく張り出されている"自分の"指名手配書を一瞥すると】
【くるっと厨房の方を向いて】


ペットって別にいいよな?


【頭の上の黒猫を指差して、そんな事を言ったのだった】
668 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 16:55:10.71 ID:k+ePbDY3o
>>665

「…作った本人も参考にしたと言っていたな」

【平行世界を渡り歩いてるんだから[たぬき]くらい知ってます】
【まあ、真顔の男が[たぬき]にあって喜ぶことも無かったのだが】

「…辞めないのは意地か」

【思ってた、の辺りから勝手に想像する】
【絶望うんぬんは昔、彼も使ったから冗談だと理解できた】
【例としては―――少々、残酷すぎる使い方だったから全略する】
669 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 17:00:56.87 ID:RdnF7rXGo
>>667
誰かが来店したのを見ると、落ち着いていた空気を払って仕事モードに
そして相手の様子を見て、少しばかり首を傾げてしまうが特に指摘はせず

「ええ、構いませんよ。こちらへどうぞ」

青年に対して微笑みを浮かべながら頷くと、厨房を出て席に案内しようとする
その際に一つの盆を持ち、上に載せていたのは一杯の茶杯とお品書き

席に案内すると、相手が着席するのを見計らってその茶杯とお品書きをテーブルの上に置くだろう
茶杯の中身は冷たい烏龍茶、お品書きに記載されているのは餃子料理を中心とした様々な中華料理である
そして少女は、相手が注文を選ぶのをじーっと観察しながら待つはずだ
670 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 17:03:25.19 ID:6atqbfpx0
>>668

……オーバーテクノロジー……すげぇな。

【ぼそり。 そう言って青年は時間を見る、ふむ、もう五時か】
【このまだまだ暑いこの街では、この時間帯にカラスが鳴くことはあまりないのだが、とりあえずもう夕方だ】

……まぁ、な。 いろいろあんだよ。 「家」のこととか。

【青年が言う「家」とは、勿論住んでいる家という意味である】
【だが、最近追加されたもう1つの意味があった。 其れは、同じ家に住む「同居人」…もとい、「他人の家族」】
【つまり家族のことだ。 その金を稼ぐため、自給が良いならどこにでも行く】

……つーわけで、もう帰るな。
……俺、立風 紀人(タチカゼ ノリト)。 お前の名前は?

【青年が先ほど時間を見たのは、その「家族」が腹をすかせている可能性があるからで】
【そのためにも、まだ時間はあるのだが余裕を持って帰りたかったらしい】
671 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki[sage]:2011/09/19(月) 17:04:20.65 ID:TKcAkKl7o
>>664
【一応こちらが本性というか普段の姿である】
【敵意を剥き出しにするのは所謂自身の思いに反するものだけであって】
【そうでないと認識できるならまぁこのような感じである。流石に警戒自体は説いてないのか】
【口は一文字に結んでいるし微笑みのかけらもないが……】
【どうやら魔女は自分に発言が気に入らないようである。まぁ価値観など違って当然である】
【しかしシスターはそれに対してあくまで自分の意見を述べる。質問には答えるのは教師の役目である】

親に教育もされていない子供が働く場所など決まっています。選ばなきゃ行けないのは変わらないです。
確かにそういった職業でも世の中を動かす仕組みなのはわかっています。しかしそれが正解になるとは思えないのです。
なら、道を指し示してそこから導いた答えに対してバックアップすのが私の役目です。
私は近い将来、神を否定せずにすむ世界を作りたいと思っています。その為には未来に少しつながっていけばいいのです。
神が決して乱用されず、神の力を必要な分だけ行使できる。そして人間の知恵を高め未来に起きうるすべての暴走を沈められる。
人間の可能性。能力という形以外で示してみたいのです。この世界に劣等が生まれないように。

【それは魔女にとっても同じ、神を自由に信じられたら、神がすべての人に愛されればと考えている】
【かとってすべてと単一栽培のようにせず、ありとあらゆる可能性を示す】
【そんな世界。そんな世界になれば本当に差別や格差も生まれない。違いを認めれる世界だ】

そんな考えをもてたのはあなたみたいな魔女に出会えたからです。あれだけ拒絶したのに助けてくださったではないですか?
しかもあれだけ高いものをご馳走になって、私に出来るお礼がないのです。
ですから司教様にあなたを紹介して、あなたも過ごしやすい教団を作りたいのです!!

【真剣である。その言葉には一切の裏がない。本当にそんな夢を見ているのだからたちが悪い】
672 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 17:05:11.50 ID:z2SX0/QX0
>>669
わりぃな

【とても薄く笑いながら、案内されるがままに席につき】
【テーブルの上に置かれたメニューに手を…出さず】
【烏龍茶を一気に飲み干すと】

一番人気のある料理一つと、ご飯大盛一つ

【かなり適当に言い放つと、だらーんとテーブルに倒れこんだ】
【言い慣れている所をみると、どこの店でもこんな注文をしている様子である】
673 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 17:14:24.13 ID:k+ePbDY3o
>>670

【「家」と聞いて一瞬、過去を見るような目になる】
【彼もまた背負うものがあるのだろう】

「…私はR、名前など無くした
 それと、これを使え」

【ポケットから何かを出して紀人に放り投げる】
【それは片手に収まるほどの絹の小袋】
【中には30gほどに削られた金が入っている】
【返そうとしても彼は断るであろう】

「…纏う空気が”日常”を生きる者とは違う」

【普通の者なら拳銃を見ただけでも警戒する】【彼は違う】
【格好からしても話した内容にしても彼は少なくとも闇に足を入れている】
【だから――】

「…それで美味い飯でも食って休め」

【「今は休め」そう言っているのだ】
674 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 17:15:44.00 ID:hn7GwmuVo
>>671
シスターは魔女の尻すぼみの言葉に突っ込むわけでなく、自身の意見として見解とそれに順ずる言葉を並べる。
しかし、それはただ立て並べられるものでは無く、確かにシスター自身の考えが伴った一つの見方と呼ぶに相応しいもの。
それを否定する事も出来れば、それを肯定する事も出来る魔女ではあるが、真っ向から否定する理由も無く、ただ
言葉に対し言葉を返すに留まる。これもまた、一つの見方である、と。

「親は子を選べず、また子も親を選べずとはよく言ったものだけれどぅ…親に教育されなかった自分の不幸を嘆く事ねぇ。
教育されなかったのならば迫害され続けた魔女もまた選ばなければ行けれなかったのに当てはまるんじゃなぁい?
アンジュみたいな先導者が居たら話は別だったんだろうけれど、教育を受けれなくとも教えはどこにでも転がってるものよぅ?
教会が嫌いな魔女達だって、教育を受けずとも知識欲だけで生きてきたわぁ?もちろん、その中に幸運も詰まってたから
生き延びれたんだろうけどねぇ……神様は否定しないけれど、自分自身を信じる事が出来ずに神様ばっかりに縋るのに
問題があるんじゃないのって事よぅ……自分を信じる事が出来れば、神様に縋る事だってないわぁ?
神様ばっかりに縋ってちゃ、神様はシャワーだって浴びる暇がなくなっちゃうじゃなぁい」

間延びした声で自分の髪を指先で弄びながら言葉を紡ぐも、やはり、シスターの言う事にも一理あって。それ以上追求も
言及も出来ず、魔女はこめかみを押さえてシスターの言葉に苦笑する。

「別にお礼なんていいんだけどぅ……ほらぁ…そのぅ……私みたいな魔女が、教会なんか、似合わない、し、さぁ……
私が教会に入って、何しろってのよぅ……アンジュの使うベッドでもベッドメイキングしろってのぅ?」

ジョークを交えなければ真面目な話をするのに少し気恥ずかしい、というものがあるような魔女。
だが、真剣に投げかけてくれた言葉を無為にする事も出来ないようで、自分が教会に入って自分にどうしろというのだ、という
質問を投げる事しか出来なかった。
675 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 17:17:04.21 ID:djWTDmVS0
>>656


「あのぉ……これを譲るのは良いんですけど、一つ問題が」

【喜ぶ男を尻目に、少し言いにくそうにしながらも。大事なことなのでそんな風にして話を持ち出す】
【閃いた当初は頭に無かったが、良く考えると自分にとっては結構重要な問題だ】



「――――これ。 このままだと何も起きないんですよねぇ」



【そもそも原料が火薬ではなく、魔法の筆によって描かれた魔法の絵であるため。ちょっとした事で爆発するそこいらの爆弾とは構造からして全く違う】
【この少女が合図する事で始めて爆発するのであって。それまでは、ただの紙に書かれた普通の絵と何も変わらないのである】


「私が近くに居ればいいんですけど、そうじゃない場合には起爆条件を付加しないといけないんですよぉ」

「例えば、これを投げたあと何かに当たると爆発するとか。 そういう簡単な条件を設定する必要があるんですねぇ」

「あ! あんまり複雑なのにすると、爆発の威力が落ちちゃうのでご注意ですぅ」

【描いたものを爆発させるだけの単純なものかと思いきや、なんか予想外にややこしかった。しかしこう見えて、意外と使い勝手が良く応用範囲も広い、奥が深ーい能力なのである】
【少女は疲れた表情で重くなってきた瞼を、インクで汚れた手でぐしぐしと擦る。果たして男は一体どんな条件を考え付くのだろうか】



/了解ですー
/そして自分は20時以降に返すことになりそうです……
676 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 17:18:42.41 ID:RdnF7rXGo
>>672
割と落ち着いた雰囲気で、ともすればぼーっとした様な雰囲気を纏う少女であるが、決して世事に疎い訳でも無く
目の前の相手が指名手配犯である事も、気付いてはいた
だが自分の料理を食べに来たものを警察に突き出す趣味は無く

「はい、畏まりました」

相手の注文を聞いても、極めて普通の対応を取るのであった
小さく礼をしてから厨房へ

そして少しの時間を掛けて料理を行う。詳しい調理などは省略
調理時間は5分を超え、10分は掛からぬと云った所か
やがて厨房の奥から料理と茶海を載せた盆を持ってくると、少女はにこやかな笑みのままそれを相手の前に置いた

「お待たせいたしました。当店一番人気の焼き餃子と、ご飯で御座います」

一つの器に狐色の焦げ目の付いた焼き餃子が一杯に載せられ、傍に調味料の入った小皿が置かれる
餃子料理に特に秀でた少女ゆえ、その味は天下一品と云っても過言では無い
その傍に置かれた大盛りのご飯も、十分においしいだろう
箸は盆の上に載っており、それを使えば問題無い筈
少女は料理を置くと、盆から茶海を取り上げて相手が先ほど飲み干した茶杯の中へお代わりを注ぎ足した
そして相手が食するのを眺める
677 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 17:23:32.85 ID:z2SX0/QX0
>>676
【数分間、青年はずっとテーブルに突っ伏したまま、目を閉じて寝ていたが】
【カチャカチャという食器の音に気付き、頭をあげた】

ん、あぁ、あんがと

【目を少しこすると、フツーに箸を取り】
【フツーにたれを餃子にかけ、フツーに食べ始めた】

(…案外うめえな)

【と思いはするが、顔にはまったく出ず】
【相変わらずの無表情、ただ食ってるだけ】
678 :【極限鬼神】 『鬼神拳』を操る拳法使い @wiki E:忍者刀&手裏剣[sagesaga]:2011/09/19(月) 17:27:21.58 ID:6atqbfpx0
>>673

……R?

【名前を失くしたのはまぁ良いとして、「R」という一文字】
【何か意味があるのだろうと思うが、聞かなかった】

……んお?
……お、おいおいこれって……


……受け取る。

【その小袋を開けてびっくり、中身は黄金らしき物ではないか】
【咄嗟に返そうと思ったが、……男は多分返そうとしても断るだろうなぁ……何故かそう思い、素直に受け取っておくことにした】

……ありがとう、R。
……それじゃあ。

【男の心を読んだか、それとも普通に応対しただけか、青年はそう返し】
【そう言って軽く手を振ると隣の廃ビルへと軽く助走して飛び移り、その隣へとまた飛び移る】

【そうして、じきに男の視界から青年は消えるだろう】
【青年はというと、小袋をしっかりと握り締め、家族が待つ家へと帰るのだった】

/こんな感じかな、長い間乙でした!
679 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 17:28:07.78 ID:RdnF7rXGo
>>677
相手が料理を食べるのを見る少女であるが、その表情は少し不満げ
その状態のまま我慢しようとしていたのだが、ついに我慢できなくなったか…肩を小さく震わせながら

「お気に…召して…いただけませんでしたか…?」

などと問い掛けるのであった
少しイラついているかの様な無表情を浮かべ、じっと鋭い視線を相手に向ける
料理人としてその態度は如何なものかと思われるが、そういう性格なのだろうか
680 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 17:30:52.86 ID:z2SX0/QX0
>>679
【もぐもぐもぐ、と餃子が半分ぐらいまで減ったあたりで】
【相手から声をかけられ、箸を止める】
【口に含んでいた餃子とご飯を飲み込むと】

え?別にそんなんじゃねーけど

【相手の表情や視線など特に気にせず、適当に答えると、また餃子とご飯を口に持っていく作業を開始するのだった】
681 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki[sage]:2011/09/19(月) 17:36:00.21 ID:TKcAkKl7o
>>674
【魔女は自分の意見を率直に返してきた。というか何でこんな会話になったのかがわからない】
【シスターは相手の考えには多少反感がある。たしかにその人物の責任である】
【だから、これ以上はいえなかった。が、言わねば行けないのに言葉が出てこない】
【自分が神に救ってもらえることを信じてここまでやってきたということが言葉に出来ない】

【そして頭をわずかに振るうと魔女は自分は教団で何をすればいいのかという疑問をぶつけてきた】
【その言葉に確かにシスターもはっとする。確かに魔女が教団で何をすればいいのか】
【自身の思想に乗っかってほしいと言うことだけ出てきてこのような発言をしたことを後悔した】

そうですね、ごめんなさい。私が……深く考えもせずに……

【本気で落ち込んでいる。要するにいろんな意味で一途な女性だったのだろう】
【過去を本気で忘れたいがために思いに素直になる。それがシスターの道なのだから】

やはり、私とあなたは相容れないのでしょうか?
682 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 17:36:10.57 ID:RdnF7rXGo
>>680
「そう、ですか…」

まだ納得いっていないかのような表情を浮かべたまま、小さく唸る

「失礼ですがお客様、あまり笑わない性格でいらっしゃいますか…?」

本当に失礼なのであるが、しかし問わずにはいられず
料理を振る舞い、それで人に笑顔になってもらおうと云う自身の矜持を保ちたくて
段々と少女の頭に生えている角が大きくなってきているのは、きっと錯覚だろうか
683 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 17:40:36.63 ID:z2SX0/QX0
>>682
【またもや箸を止められ、呆れたようにため息をつく】

笑うときゃ笑うし笑わないときゃ笑わん

【とはいうものの、誰かをおちょくったりする以外で笑った回数なんて、今までの人生から数えても、指十本で足りる程度だ】
【つまりは、あんまり笑わない方である】

【早めに食事を終わらせたいと思ったのか】
【相手の方を見向きもせず、ぱくぱくと少し急ぎめで食事を口に運ぶ】
【相手の角には気付いていない】
684 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 17:46:38.02 ID:RdnF7rXGo
>>683
「むぅ…―――」

相手の言葉に特に反論もできず、やはり唸ってしまう少女であった
料理で人を笑顔にできなかった悔しさからくる怒りがこみ上げ、それは逆ギレだろう…――と、何とか思い留まる

「…悔しいですね」

それでも口に出さずにはいられなかったのか、小さく呟いてしまった
相手が食事を終えれば、味の割には安いと思える値段を口にし、支払いを求める
少しは落ち着いたのか、角は少し大きくなったくらいで止まっていた
685 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/19(月) 17:48:15.13 ID:c731isq6o

【街中の広場】

んー

【ベンチに座り、足をふらふらとしている】
【暇なのだろう、辺りを見回している】
【幸せそうなカップル、楽しそうな親子連れ、黄昏ている青年】
【色々な人が居る】

………

【興味深いな、と目を細めた】
【それぞれがそれぞれの物語を歩んでいるのだ】
【一人の人生を一冊の本にするだけで、どれ位の厚さになるのだろう】
【その人が他人に与えた影響はどんなものがあるのだろうか】
【そんな哲学的な物思いに耽っていた】

/なんでもどうぞ!
686 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 17:48:49.49 ID:hn7GwmuVo
>>681
本気で落ち込んでしまったシスターを目を細めて見つめながら、小さく吐息を吐き出す。
別段、相手を否定したかったわけではないのだ。自身の思いが先走ったわけでも、貶めるために言ったわけでも
無いのだ。

「……アンジュを否定したかったわけじゃないわよぅ…ほんっと、堅物というか一途というかぁ…もぅ…」

複雑な微笑みを浮かべながら、魔女は淡く吹いた風に言葉を乗せるようにして口を開く。

「…はっきり言えば、この世界は選択肢の転がる多重世界なのよぅ?貴方が私を否定した世界もあれば、肯定
した世界もあるし、虐待された子が虐待されず愛に溢れて育った世界もある……全ては可能性で、全ては起こり得る
想像の世界なの、アンジュの頭の中に思い浮かべた世界は必ず実現できる…そのキャパシティを兼ね備えるのがこの
馬鹿みたいに広くて、馬鹿みたいに狭い世界なのよぅ、だから、落ち込まないのーもぅー」

シスターに向けて手を伸ばし、人差し指でその頬をふに、とつつこうとする魔女。それに失敗すれば、それはそれでいいのだが。
ただ、何故だろう。落ち込んで欲しくなかった、それだけ。

「相容れないってわけじゃないわぁ?ただ、そのぅ……貴方の環境を、魔女である私が汚しちゃいけないって、ねぇ……
 アンジュは聖職者、私は魔女……どんな経緯があっても、私の事を貴方の教団の信者達は歓迎なんてしてくれそうもないものぅ…
…ほら、不安じゃない、こういうのってさぁ……」

初めて学校を転校してしまう子供のような言い訳ともつかぬ理由を言いよどんだが、魔女は一途な意思を話してくれた
シスターだからこそ、正直に言った。それがどんな結果を齎そうとも、それも世界の一部である。ならば、その結果をハッピーな方向で
求めたいではないか、と。それは魔女であれ誰であれ、同じことを考えるだろう。
誰も好き好んで悲しみを求める事はしないように、魔女も安心と喜びを求めたい、それだけなのである。
教団に入ったところで、後ろ指を差され白い目で見られようものならば、魔女とて寂しさを誤魔化す事、居心地の悪さを感じていないふり
をして笑顔をふりまき、教団の人々の力になどなれるわけがないのである。
687 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/19(月) 17:50:12.72 ID:k+ePbDY3o
>>678

「…死ぬなよ」

【彼が視界から消え去ると小さくそうつぶやき
 少しの間、消えた方向を見ていた】
【そのまま彼は屋上の扉から下階に消えていた】



「…」(ガサゴソ

【落としたポーチを探すために】

//おおう…レスが遅れましたorz
//こちらこそ乙ですた!
688 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 17:51:08.89 ID:z2SX0/QX0
>>684
いくらウマくても、誰でも思わず笑顔がこぼれる飯なんて作れる訳ねーよ

【やはり無表情で、そういった】
【そのまま最後の餃子を飲み込むと】

んあ?ああ、金か

【青年はポケットの中から、分厚い小封筒を取り出すと】
【その中から、1万円札を一枚取り出し、テーブルの上に置いた】

今1000円札ないからそれで

【というと、くぁむとあくびをし】
【そのまま席を立ち、出口へと歩き出した】
689 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 17:59:30.79 ID:RdnF7rXGo
>>688
「――…それを作るのを目標にして、何が悪いでしょうか」

相手の言葉にカチンと来たのか、低い声でそう言い返すと
すっと横に視線を逸らし、「そんな事、わかっていますよ…」と誰に言うとでも無く苛立ち混じりに呟いた
例えかなわぬ目標であったも、それを求め続けることは無意味では無い筈で、少女はそこを変えるつもりは無かった

「は、はい? えっと、ご来店有難うございましたっ!」

相手が料理の値段を遥かに上回る金額を出したことに思わず目を白黒させてしまうが
犯罪者が出した金など幾らであった所で使える物では無いと納得し、至って普通に見送るのであった
いつも客を送る度に感じる一抹の寂しさを今日は感じれず、代わりにリベンジしようと云う気迫が胸の内から湧き上がってくるばかりである
最後の客であった青年が出て行った事で、今日の営業は終了
少女は更なる腕の向上に励むために、厨房へと戻って行った

/絡みありでしたっ
690 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/19(月) 18:02:10.21 ID:z2SX0/QX0
>>689
ま、夢を追うのは勝手だがな

【というと、相手をバカにするようにハハッと笑った】

んじゃ、頑張れよー

【やはり無表情のまま、相手に小さく手を振ると】
【扉を開け、青年は外の闇へと消えた】
691 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki[sage]:2011/09/19(月) 18:06:04.87 ID:TKcAkKl7o
>>686
【落ち込んだシスターの頬をふに、と突付く魔女。今までの会話からおそらく自分より年上のはず】
【なんとも子供らしいいたずらなんだとシスターは苦笑し、そして頷いた、なるほど世界は可能性に満ちている】
【だが、自分の思った世界になれなかったら?シスターは言葉にせず落ち込んだ】

【確かに歓迎はされないであろう。シスターはそういったことで自分が白い眼で見られることを覚悟していた】
【けれど魔女は都合が違うし、たしかにそこまでして受け入れられるものでもない。悔しい。それだけが胸をよぎる】
【どうすればいいのか?教師として生徒に接するだけの人間ではこの胸に感じた思いに蹴りをつけられなかったのだ】

では、私達はもう二度と会わないほうがいいのかもしれませんね。
私は教職者として聖職者としての道をはずしたくはありません。けれどあなたはすばらしい人だしあなたとの会話は刺激になります。
魔女だとかではなく、友人として接する方法。私には問うと思いつきません。
いったい。どうすれば……?

【おそらく、合いたいという気持ち自体は抑えられないのであろう】
【しかし職務を放棄は出来ない。してはならない。ならばせめて友人であったことを証明できれば……】
692 :【餃変作子】@wiki E:中華包丁×2、特殊フラスコ×18[sage]:2011/09/19(月) 18:08:50.96 ID:RdnF7rXGo
>>690
「なんだったのでしょうか…」

相手に「頑張れ」と言われた事には悪い気はせず
それでも、良く解らない人物であったな…――と青年が去った扉の方を眺めながら思うのであった
次、あの青年が来店する事があれば、舌を巻く様な美味さの料理を出してやろうと目標を抱きつつ
改めて厨房へと向かうのであった

/うん…ちと早くに〆てしまったな…
/改めて、絡みあり乙でしたっ!
693 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 18:13:28.75 ID:GGivQZkoo
>>691
職務を投げ出す事は出来ない、その生真面目なシスターに、魔女は小さく微笑んだ。

「かぁんたんよーぅ♪……貴方はアンジュ、私はアレッサ、これだけ」

簡単な一言を言って満足げに頷く魔女。だが数瞬後に説明するようにして言葉を紡ぐ。

「シスターの貴方、魔女の私…確かに相容れない仲よねぇ…?
でも、アンジュとアレッサなら、ただの女同士でしょぅ?ほぉら、これだけで十分な理由になるじゃなぁい♪
シスターとして仕事は投げ出さなくていいしぃ、私は魔女をやめなくていい…二人で会うときは、アンジュとアレッサ
ってだけで、シスターと魔女ではない……これでいいじゃないのかしらねぇ?」

そう、シスターとしてではなく、魔女としてではなく、友人として会えばいい、ただこれだけの事。
シスターを捨てるわけじゃない、魔女をやめるわけではない、それだけでいいと魔女は言うのだ。
そして、魔女はもうひとつ、駄目押しと言わんばかりに接点を作り上げる。

「えーっと……教団、だったかしらぁ?私も場所は調べておくけれどぅ……私はアカデミーって場所で“教師”をしてるのよぅ。
ほら、いつだってアンジュは私に会いに行けるし、私もアンジュに会いに行ける…ね?」

コツコツッ、とヒールの音を立てて近寄り、両手でシスターの手を握ろうとしながら笑顔を見せる。
魔女がはじめてみせる、妖艶でも何でもない、屈託の無い笑み。

「…その教団ってのにも興味あるし、ね……魔女である私を受け入れてくれるような場所ならぁ……
 全然、遊びに行くわよぅ?」

なんていってみせる。
694 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/19(月) 18:42:51.64 ID:aw5Z6Y450
【とある草原の、大きな木の根元】

【静かなる草原に堂々と立つ一本の木】
【小動物などが世話になる命の始まりの木の根元に】
【身を預けて、横たわる一人の青年】

……

【全身には殴られたような跡があり】
【体の各部に蚯蚓腫れもできている】
【とまぁこんな風に書くと死体の様に思われるかもしれないが】
【彼は生きているし、特に重症でもない】
【どちらかというと兄弟げんかの後の様だ】

兄貴.....覚えてるんだぜぃ....

【と、その証拠に何かしゃべっている】
【分かる人には分かるが、兄弟げんかという物では、大抵弟は勝てない】
【この青年もその例にもれず、兄にボロボロにボコされたのだ】

/つ、使い回しって言わないで
/なんでもどぞ
695 :【白鳳撃突】[sage]:2011/09/19(月) 18:44:42.95 ID:enPxsKLIO
>>685
/まだいらっしゃいますかね…?
696 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/19(月) 18:45:08.99 ID:c731isq6o
>>695
/いますよ!
697 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/19(月) 18:50:20.03 ID:enPxsKLIO
>>685

…大変…っ!!

【ドタバタ、と慌ただしい足音が響いてくるだろう。】
【あたふたとその場に現れるのは、一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【また、左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバーがあり、】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

刀…刀どこいった!!?

あ、ちょ、ちょっと!あんた!!この辺で刀見なかった!?二本の太刀なんだけど!

【辺りをキョロキョロと見回しながら、そうこうしていると、】
【ベンチに座り思考をくゆらせる少女に近づき質問した。】


/お願いしますっ!
698 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/19(月) 18:57:50.50 ID:c731isq6o
>>697

【賑やかな音が近づいてくる】
【そちらの方へ視線をやると、何やら物騒そうな女性が居た】
【この女性はどんな人生を送っているのかな、と考えていると】

え?あ、み、見てないです

【慌てて答えた】
【まさか話しかけられると思っていなかったからだ】

どうかしたんですか?

【質問を返す】
【これだけ必死そうなのだ、大事なものに違いない】
【自分も力になれれば、というニュアンスで尋ねた】
699 :【神聖審判】光のメイスでパワーアップの僧侶戦士。五レス経つと無効バリアを発動。E:メイス@詳細はwiki[sage]:2011/09/19(月) 18:57:50.37 ID:TKcAkKl7o
>>693
【自身が悩んでいたことをあっさりと解決して見せた魔女】
【やはりこの人物からは学ぶべきことが多い。そうシスターは認識した】
【そしてシスターはゆっくりと笑顔を作った。おそらくこの笑顔を見るの初めてであろう】

そうですね、私達は友人ですもの。いつでも会えますわ。
……アカデミーですか。たしか以前どこかで聞きましたわ。
会いに行きます。絶対に。

【そして相手の手を握り、互いに素直な笑顔で誓う友情】

ええ、きっと司教様なら許してくださいますわ。

あ、そろそろ行かないと。私はまだお仕事が残っているので!!

【手を解き走って街の喧騒に消えてしまう。しかしその横顔はとても輝いていた】


(ひじょうにおくれてもうしわけない!!!からみ乙でした!!)
700 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/19(月) 19:02:52.10 ID:enPxsKLIO
>>698

見てないぃ!?…ほんとに?

【思わず、というべきか、女は聞き返した。】
【別に相手を疑っているとかそういうことでは無く、】
【つまりはそれだけ気が動転しているというわけである。】

いや、そんままよ。私の唯一の相棒≠無くしたの。

しまったわあ…昨日飲んでから覚えてないからそのときか…

【相手の質問に答えながらも、ベンチの裏に回ったり下を除いたりと忙しい。】
【しかし、どこを探してもお目当ての物は無いようだった。】
701 :【魔乃魅力】[sage]:2011/09/19(月) 19:03:02.70 ID:GGivQZkoo
>>699
シスターから見た初めての笑顔。魔女の胸にこみ上げるえもいわれぬ感情は、行き場を失い、頭の中で
くるくると回転してしまう。だが、それは心地よい混乱となりて、相手の手の暖かな温度をしっかりと感じさせてくれる
要因となった。

「…司教様が許してくれるなら、安心ねぇ♪」

ニッコリと微笑んだ後、仕事が残っていると去っていったシスターの背中を見送って、魔女もアカデミーへ戻るために
踵を返して歩き始める。いつもより機嫌よさそうに、高らかに空に響くヒールの音。いつもより元気にひょこひょこと揺れる
大きな三角帽子の先に、優しい風にはためく紅いコートと黒いドレス。

「……教団、かぁ…調べておかないとねぇ…」

その呟きは、いつのまにか空に顔をのぞかせていた月に届く前に、星達の輝きに紛れて消えていった。

/こちらこそ絡みありがとうございました!!乙です!!
702 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/19(月) 19:08:55.02 ID:c731isq6o
>>700

え、えぇ。

【若干引き気味】
【しかし次の言葉で表情を真剣そうに戻した】
【"相棒"とまで呼べる物を無くしたとなれば必死になるのもおかしくはない】

どうしても思い出せませんか?

【立ち上がると、尻尾も持ち上げる】
【金色の炎がそれに灯る】

なら―――

【その尾を女の頭に当てようとするだろう】
【金色の炎の力は「性質向上」】
【頭脳を一時的に活性化させ、記憶を思い出させようという試みだ】

【勿論、素早い動作ではあるが払いのけられない程ではない】
【真剣な表情から害意があるとは考えにくいかもしれないが、警戒心が高ければ避けられたりしてもおかしくはない】
703 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/19(月) 19:19:43.24 ID:enPxsKLIO
>>702

思い出せないから悩んでるのよ…

あー…困ったわぁ…マジもんの無能力者に…

【女は額に手を当ててしかめ面した。辺りに無いとなると果たしてどこにあるのか。】
【しかし、記憶の糸をたぐるために何回思考を重ねても、】
【目的の物は得られなかった。あと少しのところで有耶無耶になる。】

【それもそのはずで、そもそも、アルコールの入った状態での行動など、】
【朦朧としているため思い出せるはずもなかった。】

なら、…何よ。…っ!!

【すると、相手の尻尾が見えた。作り物かと思ったが、】
【毛並みなどそれにしてはやけにリアルだ。女は一度自分の思考を散らす。すると、】

あ―――――――――――…

【思い出した。いや、思い出す、という表現では語弊がある。】
【「浮かび上がる」という表現の方が適当だ。】
【脳の最新部のモヤモヤとした記憶を再構築し、】
【そして「他人から」引き出されたように感じた。】

あそこか!!

【そう呟き、女は相手にお礼も言わずに背を向けた。】
【思い出したことが意外で意外でしょうがない。】
そのままどこかに走り去り、それからしばらくして…】

はは、…いやー良かったわ。鍛冶屋に点検に出したの忘れてた。

【再び帰ってきたときには、左腰に二振り。】
【妖刀真双戒剣=\―――――黒塗りの鞘に収められた刀が存在していた。】

今の、あんたが?

その尻尾…能力者かなんかかしら?
704 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/20(火) 18:15:02.74 ID:QsWbqM+N0
【とある草原の、大きな木の根元】

【静かなる草原に堂々と立つ一本の木】
【小動物などが世話になる命の始まりの木の根元に】
【身を預けて、横たわる一人の青年】

……

【全身には殴られたような跡があり】
【体の各部に蚯蚓腫れもできている】
【とまぁこんな風に書くと死体の様に思われるかもしれないが】
【彼は生きているし、特に重症でもない】
【どちらかというと兄弟げんかの後の様だ】

兄貴.....覚えてるんだぜぃ....

【と、その証拠に何かしゃべっている】
【分かる人には分かるが、兄弟げんかという物では、大抵弟は勝てない】
【この青年もその例にもれず、兄にボロボロにボコされたのだ】

/つ、使い回しって言わないで
/なんでもどぞ
705 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 19:34:42.53 ID:sScGtXk4o
【街の中、広場】
【ベンチに座るのは狐の尾と耳を持つ町娘のような格好の少女】
【楽しそうに足をふらふらさせる姿は微笑ましく】

―――♪

【胸元で踊る紅葉色の勾玉】
【涼しい風が通り抜けるのが心地よい】
【今日も過ごしやすい日だ】

/なんでもどうぞ!
/もしかしたらレスが遅いかもしれません
706 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/20(火) 19:50:39.81 ID:+v1aBKEIO
【どこかの森林地帯。】
【時間は夜。月の光が辺りを柔らかく照らし、虫の音が響いていた。】
【そんな場所に、大きな大木、枯れかけたその木の前に女が立っている。】

…脈の四回半の鼓動…分

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは左腰―――――そこに収められた二振りの刀と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】

分≠フ1/8……秒

【言い聞かせるような呟きは、誰に当てたものでもない。】
【満月が大地を薄暗く照らす中、女はゆっくりと刀に手をかけ、】
【そしてそれを抜き去った。直刃の刃紋が照らされ、金属特有の輝きを帯びる。】

秒≠フ1/10……糸

糸≠フ1/10……忽

【小さな金属音とともに、これまた静かに、しかし、乱れの無いようにゆっくりと、】
【女は刀を上げていく。半身になり、右手を耳の高さまで持ち上げる――――蜻蛉。】

【集中力を研ぎ澄まさなければならない瞬間であった。】
【自分の持てる力全てを注ぐ。周りの景色が間延びして見えなくなり、】
【そこには斬る対象と自分しかいないような錯覚に陥った。】
【空間そのものを切り取られたように感じる。】
【ジリジリと、少しづつ大木に近づく。ぴんと張り詰めた空気が辺りを支配していた。】
【やがて、足を止める。大きく深呼吸してから目を瞑った。】




忽≠フ1/10―――――――――――「雲耀」




【刮目―――――――斬撃】
【空気を斬る乾いた音と、その後に付随するように響く鈍い音。】
【それまで静寂が支配していた森の中で、この二つがいやに大きく響いた。】

…―――――――

はあ…ちっ…!!

…まだダメね…ったく…

【刀を取り落として、女はその場に倒れる様に座り込む。】
【額にはうっすらと汗をかいていた。外気が心地よい。】

【目の前の大木には、斜めに深い刀傷がついている。】
【それを一瞥してから、女はその木に寄りかかった。】

【大きな音が響いたわけだが、それは当人にとってはどうでもいいらしい。】
707 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 19:57:27.02 ID:EaVksplu0
>>705
【ドサリ】

【そしてブラブラと、そう表現するしかない物体】

【少女の眼前、広場に植樹された太い幹の広葉樹の頭上より、突如として落下しぶら下がったそれ】
【人間一人分と等しい大きさの袋状の物体が、木から垂れ下がりぶらんぶらんと揺れていた】


………すぴー……zzz


【上部には生物的な外観を持つ球体、そしてよく見ればそれには口が、そして鼻が!】

【つまり要約すると、寝袋に詰まったまま木からぶら下がった一人の少女が、そこにはいた】
【ご丁寧にアイマスクまでつけており、そこには「はたらかない」の一言が力強い字体で書かれている】
【突然の闖入者、というか落下物? とにかく謎の物体はすやすやと寝息をたてていた】

/まだ大丈夫ですかー?
708 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 20:00:43.83 ID:sScGtXk4o
>>707

………

【目の前によく分からないものが落ちてきた】
【しかもニート宣言、コレはどういう事だろう】


………

【突っついてみることにした】
【鼻先をつつこうと――――】

あっ

【その時歴史は、もとい風で動いた】
【指は流れるようにそのアイマスクへ―――】

/全然大丈夫ですよ!
709 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 20:16:31.48 ID:EaVksplu0
>>708
ふに……?

【完全に深い眠りについていたはずのそれは、アイマスクに指が触れたその瞬間】



………ふっしゃーーーーーーーーーーッ!!


【猫のような威嚇音を発しながら、ミノムシ状態で激しく暴れ始めた】
【アイマスクの下の素顔を暴こうとしていた指が離れる、というか離さないと危ない、色々と】


ふしゃらぶっしゅばろめろちゅるんッッ!!!


【フーフーと息を荒げながら、野生動物染みた威嚇の体勢を続ける少女】
【だがミノムシ状態である】


いきなりなんなんッスかもう!!
人が気分よく眠っているときに、乙女の素顔を暴こうたぁいい度胸ッスねェッ!!?

【なんか最初っからキレ気味だった、カルシウムの足りない今どきの10代である】
【そして依然としてミノムシ状態】
710 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 20:20:41.49 ID:sScGtXk4o
>>709

!?

【とっさに手を引いた】
【呆然と暴れ回り捲し立てる少女を目を丸くしてみている】

いえ、あの、その、ごめんなさい……?

【取り敢えず謝罪することにした】
【正直少女自身自体を飲み込めていない】
【尾は木の葉型にピョインと立っていた】
711 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 20:27:39.56 ID:EaVksplu0
>>710
ふむ、素直でよろしい
わかればいいッス、わかれば

【うんうんと肯く不遜すぎる態度のミノムシアイマスク少女】
【文字通り手も足も出ない状態にもかかわらず、この態度のでかさはなんなのだろう】

ん、あれ?
今地面と垂直……っていうことは樹から落ちちゃったんッスか!?
いやー、寝心地よさそうとはいえ不安定なことろで寝るのはやっぱり危険ッスねェ
枝に紐括っといて命拾いしたッス〜

【ぶらんぶらんと揺れながら呑気にそう続ける少女】
【きっとエクストリーム睡眠(競技者人口推定約1名)の選手なのだろう】
【ぶっちゃけどうでもいいが】
712 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 20:33:25.81 ID:sScGtXk4o
>>711

…… イラッ

【少女は神の一端ではあるが聖人君子ではない】
【無論カチンと来ることはある】

うむ。木の上でねるのはたしかに危ないぞ

っと、あー尻尾がすべったー(棒)

【尾を振り、木と繋がった糸を紅い炎で切断しようとする】
【仕返しに落とそうというのだ】
【大人気ないといえば大人気ない、が怪我するほどの高さではない】
713 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 20:34:09.01 ID:sScGtXk4o
>>711

…… イラッ

【少女は神の一端ではあるが聖人君子ではない】
【無論カチンと来ることはある】

うむ。木の上でねるのはたしかに危ないぞ

っと、あー尻尾がすべったー(棒)

【尾を振り、木と繋がった糸を紅い炎で切断しようとする】
【仕返しに落とそうというのだ】
【大人気ないといえば大人気ない、が怪我するほどの高さではない】
714 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 20:46:22.46 ID:EaVksplu0
>>712-713
あ〜れ〜

【どさり】

【抵抗する間もなく落下するミノムシ】
【本物のミノムシならまだ憐れみも感じるのだろうが、残念ながら落ちたのは生意気な少女だった】
【同情の余地は無い】

ううう……痛いッス、ひどいッス……

いったい私が何をしたっていうんッスかァ〜……

【 自 分 の 胸 に 聞 け (迫真)】

うえ〜ん、うえ〜〜ん!

【妙にわざとらしい声と共に、以外にもしっかりと本物の涙を流す】

うえ〜ん、うえ〜ん……

涙は乙女の武器アタック!!!

【と思ったらいきなりカッと口を開き、叫びながら能力発動】
【といいつつ、涙を流した時点で催涙効果のある物質を低濃度で合成していたのだが】

【自らの分泌物である「涙」を、顔を振り上げた勢いで飛ばし、そのまま三水素化リンに変換】
【独特の腐魚臭を発しながら、適当な濃度に分散し、常温で空気中の酸素と激しく反応し着火】
【獣耳の少女の足元に、爆竹程度の爆発を引き起こす】
【ようするにこちらも仕返しである、ゆえに威力は驚かす程度】
【むしろいきなり叫んだことに驚くかもしれない】
715 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 20:59:24.42 ID:sScGtXk4o
>>714

……本当に分かっておらんのか、此奴は

【呆れ気味に溜息を吐く】
【と、思ったら今度は泣き始めた】

(む、異臭が……)

「パァン!」

!?

【素早い動作でベンチの裏に回りこんだ】
【両手を地につき、威嚇する格好は狐のそれそのままである】

何じゃ!?何が起きた?!

【辺りを見まわす】
【爆弾が飛んできた様子はない】
【と、言うことは―――】

……お主か?

【般若の様な表情で立ち上がる少女】
【九本全ての尾を顕現したその姿はある種の神々しさ、恐ろしさを感じるだろう】
716 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 21:06:06.88 ID:EaVksplu0
>>715
【人ならざる存在、幾星霜を重ねた超越者としての畏怖と憧憬】
【古くより人心を掌握し、崇拝させてきたその姿、醸し出す空気】


なんのことッスかね〜〜?

ふふんっ♪


【その全てを完全に無視して、しかも鼻で笑いやがった】
【アイマスクしてるから見えないとかそんなちゃちな問題じゃねえ】
【もっと恐ろしい神経の図太さの片鱗を味わったぜ……な状態である】

え、マジ切れッスか?
ちょ、マジありえないんですけど〜(笑)

【更にこの状況で煽るのか】
【この少女は戦場の真っただ中で捕虜になり、敵の軍曹を目の前にしても同じことをするだろう】
【ある意味覚悟染みた、しかし全く尊敬できないそんな精神を見て取れるだろう】

【なんかもう、人として最悪である】
717 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 21:13:53.00 ID:sScGtXk4o
>>716

ほぉう……

【ピキピキッ】
【青筋が額に浮かんだ】
【引きつった笑顔でそちらに歩み寄る】

良い度胸じゃな、それだけは褒めてやる

【紫の炎を吹き出す尾と同じく白い尾を左右から叩きつけようとする】
【片方は毒を、片方は浄化を司る物だ】
718 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 21:21:34.42 ID:EaVksplu0
>>717
褒めるんなら、そういうの止めてくれないッスかね?

【ごろごろと転がりながら、爆発を用いて加速】
【両の尾を避けると共に、寝袋が一部吹き飛び片手が出る】

はいはい、私が悪かったッスよ〜

これ以上続けるなら、割と酷い目見せちゃうけど覚悟はいいッスかね?

【にやついた笑顔に、邪悪さが交る】
【嬉々としてバッタの脚やトンボの羽を毟る幼い子供のような残虐さが、アイマスク越しに見て取れる】

っていうかマジで面倒なんでこういうの止めて欲しいんッスけど、いやホントに
いきなり叩き起こされてからこんな展開で眠気のやりばが……ふあぁ

【………かも知れない】
719 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 21:28:30.88 ID:sScGtXk4o
>>718

反省しておらんようじゃのう………

【ニッコォ、と小さい子なら見ただけで泣き出しそうな表情を浮かべると】

覚悟するのはそっちじゃぁあああああああああ!!!

【紅い尾と青い尾を左右から横薙ぎにニ撃】
【さらに金の尾を身体に巻き付け、身体能力を向上させ】

ぬん!

【空中前転しながら紫と銅の尾を叩きつけようとする】
【体重の乗った一撃故、かなりの威力がある】
【先程の二発は牽制のようだ】
720 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 21:38:26.20 ID:EaVksplu0
>>719
え、なにこのヒトこうみえて脳筋系?
もしかしてβακαなの?
そうか……βακαなんッスねッ!!

【子供なら泣き出すのだろうが、この少女はそこで更に煽る】
【迫りくる2つの炎に爆発の壁で対抗する、無視して突っ込まれれば当たってしまうだろう】

【そして続く本命の一撃に対しても回避行動をとらず、差し出した右手で能力を発動】
【弾幕のように、白い塊が掌から発射される】
【手の表面の汗や剥離した古い皮質を変換したそれは抗ウイルス剤である•リン酸オセルタミビル


【薬剤名『タミフル』であった】

【大量のタミフルの弾薬、無論口に詰込めでもしない限りは実際の効果は期待できないが、牽制程度にはなるだろう】
【もし仮に大量摂取してしまった場合、腹痛、嘔吐、頭痛、眩暈、幻覚、意識障害などの症状を引き起こす!】
【下手をすればI can fly!である、幸いこの近くには飛び降りれる場所はなさそうだが】
721 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 21:42:08.52 ID:sScGtXk4o
>>720

何を小癪n―――

【ボスン】
【喚こうと開けた口にクリーンヒット!】
【なんとも運のない少女である。幸運の神なのに】

う、うぅう……

【金色の尾を抜いた八本が幻のように消えた】
【うまく制御出来なくなったそうだ】
【ふらふらと歩くと】

きゃぅん!?

【ぼふん、とベンチに倒れこんだ】
【ふわふわと夢見心地な様子】
【少なくとも戦意はなくなった――のか?】
722 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 21:50:34.97 ID:EaVksplu0
>>721
なんと!?

【牽制目的で咄嗟に出した、『相手が避けるだろう』形状のタミフル錠剤】
【それが叫ぼうと大きく開かれた口にクリーンヒットしてしまったのである】
【これにはさすがの少女も苦笑い】

………大丈夫ッスか〜?
ちょっとこれ、さっきの量はマジでやばいんじゃ……

【もっと酷い毒物も平気で使うような少女であるか、ここでは心配を露わにした】
【だってものがものですし、ただ苦しんでのたうちまわる方が下手したらマシかもですし】

一応、これも有機リン系独特の神経作用による副作用ッスよねェ
でもこれ効くかな?

【この前研究室から失敬した有機リン化合物分解酵素『パラオキソナーゼ』の小瓶を揺らしながら考える】
【ちなみに破れた寝袋から上半身を出しているものの、まだ寝転んだままの状態だ】
【とりあえず、獣耳少女のその後をそっと見守ることにした】
723 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 22:01:07.28 ID:sScGtXk4o
>>722

うひゅっ

【ぴくん、と肩が動いた】
【次の瞬間】

つぅーかまぁーえたーっ

【幼子のような若干舌っ足らずな声を上げながら少女にハグをしようと迫る】
【目がとても座っている】

うふふぅー……
これもらうー♪

【まさかの幼児退行】
【ハグすることが出来ればたちまち尾まで使ってがんじがらめにしようとするだろう】

724 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 22:13:53.21 ID:EaVksplu0
>>723
えっ、ちょっ!?
私はそんな趣味ないっすよむぐがご!?

【少しマシになったとはいえ依然ミノムシだった少女はその突然の行動に反応するヒマもなく】
【幼児退行した獣耳少女にハグ&尻尾拘束を喰らってしまった】

(あ、これじゃ薬つかえないッス……)

【右手の中で揺れる小瓶は使えない】
【仕方なく全てを諦めて委ねることにした】
【精神力ゼロの状態でいれば、少しはタミフルの効果が消え去るのも早くなるだろう】
【相手の精神力も概ねゼロっぽいのが不安だが、こうする以外に方法も無いし仕方がない】

【一種の天罰である】
725 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 22:18:24.66 ID:sScGtXk4o
>>724

にゅーふふふぅー♪

【尾の能力が不安定化しているのか】
【9つの尾は顕現したり消えたり、ノイズがかったような状態だ】
【能力は微小ながらも発している】
【互いが打ち消し合うので問題はないだろうが】

うふふふふー!

【ホールドしたままごろごろ転がる】
【下手をすればそののまま電灯にぶつかるだろう】


【無論、自分は無意識に回避しようとするが】
726 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 22:25:43.34 ID:EaVksplu0
>>725
うっふふ〜〜

あっはっは〜〜

【無意識でその調子に合わせる】
【むしろそんな調子に合わせなければとてもじゃないがやっていけない】
【視界の端で出たり消えたりしてる相手の能力と思しき尻尾は意識の外へ】

あっはっはのは〜〜

………ちょっ、マジッスか!?

【気づいた時にはガッシリホールド状態で止められない勢いがついていた】

【甲高いいい音が響く】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!?

【久々に痛い思いをして、ガチで涙を流した】
【自分のキャラながら、いい気味である】
727 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 22:30:07.42 ID:sScGtXk4o
>>726

い゛っ

【頭がゴチィン、と硬いものにぶつかった】
【目を回したのか、大の字に倒れこんだ】

【結果解放する形になるだろう】

ぅー……

【小さい唸り声】
【半ば無意識に碧の尾の発動】
【己の体調を回復するために、抱枕を抱くように尾を抱えて転がった】
728 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 22:36:22.49 ID:EaVksplu0
>>727
………はっ!

【暫く痛みにのたうって、やっと自分の体が解放されたことに気づく】
【相手は放っておいても大丈夫そうなので、戦略的撤退を行うことにした】

【匍匐前進で】

【この期に及んでも立ち上がらないのは何かのポリシーなのか、隠された秘密でもあるのか!!?】
【腕の動きはカシャカシャと忙しい割にはゆっくりとしたスピードで、苦手な感じに出来上がっていた少女から逃げ出す】
【しかしなかなか距離が離れない、そりゃそうだ】
729 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 22:40:00.25 ID:sScGtXk4o
>>728
【匍匐前進で少女が進んでいると】

……はっ!?

【正気に戻ったようだ】
【尾を腕の代わりに支えにし、立ち上がると】





………………………………何、しておるんじゃ?


【蓑虫が今度は芋虫になっていた】
【ズカズカと近づき、背を足で踏もうとする】
730 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 22:50:24.82 ID:EaVksplu0
>>729
えーっと、ブートキャンプ式ダイエット本式版を……ぐえっ!

【カエルの潰れたような声を出して踏まれるアイマスク芋虫、哀れなり】

もうマジで許して下さいッス〜〜

『ごめんなさいもうしません』

【もうこれが地らしい】
【めんどくさいという意識はあっても、反省や謝罪の念が一切感じられなかった】
【本当に人間として最悪な人格である】
731 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 22:54:54.91 ID:sScGtXk4o
>>730

――ふふ?

【最早黒に近いほど濃い紫の尾を背中に当てようと―――】


……まあ、良いじゃろ

【したが、炎を消した】
【手を差し出す】
【立て、と言うことなのだろう】
【こちらも最早面倒になってきたのだろうか】
732 :【輪燐罹淋】はたらかない@wiki E:パラオキソナーゼ[sage saga]:2011/09/20(火) 23:00:02.06 ID:EaVksplu0
>>731
ふっ…………


なんなんッスかこの手は?
私はぜっっっっったいに立たないッスからね!!

【そういって再び二人の間で三水素化リンの爆発】
【立ち込める土煙のなか、嘲笑うかのような声を発しながら去ってゆく芋虫型の影】
【ご丁寧に見るからに毒々しい黄色いサリンガス中間体の煙幕をその後ろに残しながら】
【一切の反省を持たずに、その場を逃げ去っていった】

/限界近いんで悪いですけど無理矢理〆ます……
/からみあり乙っした!
733 :【朱ニ輝ク大稲荷乃神】元ちび神様[sage]:2011/09/20(火) 23:05:09.32 ID:sScGtXk4o
>>732

あー……

【呆然と去りゆく芋虫(仮)を見送ると】
【流石に学習したのか碧の尾でガスを攪拌するように払う】


……次見つけたら往復尻尾ビンタじゃな

【物騒なことをつぶやき、反対の方向へ歩いていった】
【なんだか凄く疲れた一日だった】

/こちらも丁度良かったです!
/絡みおつありでした!
734 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/20(火) 23:07:47.16 ID:+v1aBKEIO
【公園―――――――――都心のちょうど郊外に位置し、小ぢんまりとした自然公園があった。】
【ケヤキの木や桜の木が多数植えられ、簡単な森林地帯のようになっている。】
【小高い丘や透明度の高い小川などがあり、なかなかに心癒される場所であった。】

【時間も時間。日も沈んでしまい、おおよそ森林欲に来ていた人々は見な帰路についた。】
【彼女はそんな閑散とした時間を狙ってこの場所にやって来ている。】

…っ!
まだまだ!

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

…雲耀≠フ速度まで到達するまでは…っ!!

まだ…[ピーーー]んっ!

【木と木を叩きつけるような甲高い音が、何回も何回も、断続的に響いていた。】
【その音源の主は、額にうっすらと汗をかきながら呟く。】

【最高の剣速の――――――――雲耀=B】

【その高みまで到達するため、女は今日も修行に励んでいた。】
【何回も、終わることなく女は手頃な長さの木を、目の前の大木に打ち続ける。】
735 :【Upper Wing】[sage saga]:2011/09/20(火) 23:26:52.72 ID:iS9L3ArU0
>>734

「悪い子はいねがー」

【なま○げみたいなことを言いながら公園をのんびりと散策する一人の男性。それだけでも十分おかしいというのに、その外見は更に常軌を逸していた】
【短い黒髪はきっちりとしたオールバックに整えられ、スーツにネクタイ、革靴と全く隙の無い格好である】
【それらの色を全て純白に統一する、というズレたセンスを除けば完璧と言っていいくらいだ】
【それだけ見ればただの仕事帰りのホストに見えなくもないのだが、彼の背中には大きな漆黒の翼が六枚生えていた】
【白と黒の対極を併せ持つその姿は、見る者を圧倒することだろう】
【そして胸元に光るは絶対的な正義の象徴、D.O.T.Aの隊員バッジ。目立つようど真ん中に付けられていた】

「泣ぐコはいねがー」

【時折周りを見渡して人影が無い事を確認しながらゆっくりと歩みを進める】
【木の枝を振り回している女を発見すると、そちらを見つめてやや離れた所から一言】


「こんばんはー」


【――――良い笑顔でごく普通な挨拶をした】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/09/20(火) 23:41:31.77 ID:+v1aBKEIO
>>735

あ…?

【ぴた―――――――――と女は木打ちをやめた。】
【夜特有の高く冷たい風の音と、秋の虫のオーケストラの中に、一つの異音が混ざった気がしたのだ。】
【自分が木を叩くことによる音が無くなったその場所は、】
【思いの他静かである。静かで、そして澄んでいた。】

【ゆえに、聞き間違えるはずがなかった。】
【最初は自分の気のせいかと思ったのだが、しかしそれは確かに耳に入っている。】

…な、なによあんた…また随分と個性的な。

【女の目は―――――――――最初は関節視野で「白」を捉えた。】
【それが人間の着る服であると気づくのはそう時間がかからなかった。】

【そして、改めて視線を向けると、次に捉えたのは「黒」――――――背中から生える六枚の翼である。】

【女は訝しげに相手を見つめていたのだが、】
【しかし、ふと視線を一点に固定した。それから雰囲気が変わる。】
【「分かりかねる」というような疑問的なそれから、一つ。「警戒」に変化した。】

…世界警察≠ェ何の用だ…?

私を捕まえに来たのか?…ええ?

【打ち木していた枝を傍に投げ捨て、女はそっと利き腕…右手を刀の柄に置いた。】
737 :【Upper Wing】[sage saga]:2011/09/21(水) 00:01:59.25 ID:nfMBQi9k0
>>736

【相手の全身をしげしげと眺めながら、変な格好だなーとか考えている】
【この男にだけは絶対言われたくない一言だろう】

「え? そうかなぁ」

【女の不審そうな視線を受けながら男も不思議そうに首を傾げる】
【一応この格好は自分の正装にして一張羅なので、これを着るのが普通だと思っているようだ】

「んー? 今は悪い子がいないか公園を見回り中なんだ」

【女が武器に手を掛けても警戒する様子は少しも無くいつもの笑顔のまま】
【自分の強さによほど自信があるのか、それともただ相手を舐めてかかっているのか……どちらも否である】
【元々この男に戦う気が無いだけ。世界警察とは名ばかりで。やっていることは、ただの「街のお巡りさん」である】

「君もこんな時間に一人でいると危ないよ。早く家に帰った方が良いね」

【男は自身の立場からして当然の注意をする】
【相手の強さを知らないため何時でも誰にでもこんな事を言うのだが】
738 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/21(水) 00:14:04.74 ID:qNkdnYUIO
>>737

…なんか余計なこと考えとるな…

【女は相手を見つめながら言葉を紡いだ。】
【どうも自分を変と思われているような気がしないでもない。】
【もっとも、自分も目の傷や刀のせいであまり「普通」とは言えないのだが。】

そうでしょ。ま、私も人のこと言えないけどね…

だいたい、その羽なんなのよ?能力かなんか?随分と枚数が多いわね。

【それから女は、一呼吸置いて背中の大剣から手を離した。】
【だいたい世界警察傘下の組織の構成員はケンカっ早い。】
【よく考えるとこうして穏やかに離している時点で、】
【互いに敵意はないと判断するのが適切である。】
【向こうが捕まえる気であったのなら、とっくに戦闘になっていただろう。】

…な…!!

余計なお世話よ。自分の身は自分で守るわ。

だいたい、こんな人のいない場所じゃなくて通りの方を見回ったほうがいいんじゃないの?

…それから、あんたほんとに世界警察?…にしては随分と…


【それから女は再び木の枝を拾った。手頃な長さで、彼女に馴染んでいる。】
【女は相手の印象に少し困惑していた。男はなんというか、「穏やか」で優しそうだ。】
通常のそれにあるような殺気や、狂ったような正義への渇望が見当たらない。】
739 :【Upper Wing】[sage saga]:2011/09/21(水) 00:42:19.44 ID:nfMBQi9k0
>>738

「うん、君、すごく変な格好だね」

【言った。言ってしまった】
【嘘や隠し事が出来ないこの男は、自分の思った事を正直に女にぶつけてしまった】

「これ? なんかそういう病気なんだってさ、よく知らないけど」

【背中の羽をわさわさと揺り動かして見せながら、簡単な説明をする】
【そう、この男は天使でも悪魔でも堕天使でも人外でもない。正真正銘ただの人間である】
【ただ生まれた時から背中にこの翼が生えていたというだけ、それだけの話】

「そっかー。 君強そうだもんね」

【いかにも剣士ですっ。といった外見の相手を、感心した風に褒める】
【ややホストっぽい】

「表は多分別の人がやってくれるよ、人混み苦手だし」

【たしかにこの外見では表通りを少々歩きづらいだろう】
【あと面倒臭いというのもかなりある】

「うん。 最近、鈴霞(すずか)さんに誘われて入ったばかりだけどね」

「あ、鈴霞さんっていうのは、悪い子は見つけ次第すぐ 『お“死”置き』 する人だよ」

【入って日が浅い新人なので、まだ狂った正義に染まっていない。そのため誰かと戦闘することは滅多にないのだ】
【そもそも、まだ正義とは。そして悪とは何かさえもよく理解していない】

「そういやさっきから何やってるの?」

【女が手に持った木の枝を見つめながら、今度は自分から質問してみた】
740 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/21(水) 00:53:19.68 ID:qNkdnYUIO
>>739

……あ、あんたに言われたくないわ…!

【女は思わず微妙に沈黙した。なんというか、】
【ここまではっきりと言われるのは予想外だったのだ。】
【あながち間違えてはないのでそれ以上言い返さないのだが…。】

病気…?へえ。そりゃまた大変ねえ。天使かなんかかと思ったわよ。

【枝についた泥を払い落とした。いや、よく見れば女が持っているのは木の枝とは言い難い。】
【全長90cmくらいの、長くて大きな棒である。】

ああそう…

ふん…そうよね。世界警察はそういう「狂った」連中が多いわ。全くどっちが正義か分からないわよ。

【「正義」を盾に殺し―――――――男の言葉を借りるなら「お死置き」。】
【それを行う連中に対して、女はあまりいい印象を抱いていないようだった。】
【それから再び棒を正中線に近づけ、青眼に構える。】

んー…見てわかるでしょ…剣の稽古よ。

【それから再び高い音。右から左へ。切り返す様に木の左右を何度も叩き始める。】
741 :【Upper Wing】[sage saga]:2011/09/21(水) 01:13:31.99 ID:nfMBQi9k0
>>740

「そっか、ごめんね」

【相手が怒ったようなのであっさり頭を下げる】
【プライドなどという物はこの男にははなから存在しない】

「うん。 『それ』、よく言われる」

【聞き慣れた言葉を耳にして、思わず苦笑を漏らす】
【この見た目の所為で、街を歩いていても自分が避けられているのがよく分かる】
【羽が黒いので多分堕天使だとか噂されているのだろう】

「へぇ、そうなんだ。 正義って難しいね」

【女の言葉を簡単に信用する】
【というより誰のいう事でも基本信用する性質なのだ】
【だから携帯一つにしたって、店員の言葉通りに63万といった法外な金額を払って購入してしまうのである】
【まあ金持ちなのでそれくらいは全然大丈夫らしいが】

「――――それ、やってて楽しいの?」

【女の動きを見つめながら。皮肉ではなく、純粋な好奇心でそう尋ねた】
742 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/21(水) 01:24:35.92 ID:qNkdnYUIO
>>741

…別に謝るこっちゃあないわよ。

【ダンッ!!―――――――――――と踏み込み、】
【木打ちを繰り返しながら返答した。よく見れば大木の下には、】
【無数の足跡が付いており、そして表面には細かい傷が目立った。】

でしょう…っ!「正義」が正しいとは限らないのよ…っっ!!

そもそも、何が正義かも分からないわね…っ!

【打ち続けるたんびに、女の持つ木の某がしなった。】
【かなりの力を加えているらしく、音も大きい。】

【相手の苦笑する姿が目に入ると、なるほど。】
【どうも抱いた印象は自分だけのものではないらしかった。】
【確かに、漆黒の羽はどれもかなりの存在感を誇っており、】
【天使や堕天使と名乗っても違和感がない。】

…別に楽しいもんじゃ―――――――――――あら、

【バキッ!!】
【木の枝が折れる―――――――――――そして、なんとも悪い偶然のイタズラにより、】

…あ…

【その先端が男のほうに飛んで行った…】
743 :【Upper Wing】[sage saga]:2011/09/21(水) 01:52:18.68 ID:nfMBQi9k0
>>742

「そう?」

【女が木を叩きまくる様子をぼーっと眺めている】
【頭の中で考えているのは、 (木って痛いとか感じるのかなー) という全然関係無い事であったが】

「 『正義』 なのに正しいとは限らないのか……、余計に分からなくなってきた」

「あ、俺もそれだよ。 鈴霞さんの言う 『悪い子』 もまだ全然だけど」

【自分の無知を無自覚にどんどんさらけ出していく】
【しかし己の信じる正義を持っていない正義の味方、というのも珍しいのではなかろうか】
【それ以前に、そもそもなぜD.O.T.Aに入れたのか不思議でしょうがない】
【女の言葉と共に男に向かって飛来する何か】

「 あっ 」

【飛んできた枝の先を見て、驚いた声をあげながら表情を変えずに驚くという器用な真似をして見せた男】
【避ける間も無く、しかし反射的に防衛本能が働き背中の羽がざわりと蠢く。羽ばたく、とまではいかない微妙な動き】
【それにより男の眼前を左側より一塊の不自然な強風が吹きつける。その風に巻き込まれた枝は、あっけなく遠くへ飛ばされていった】

「……びっくりしたぁ」

【枝が飛んで行った方向を見つめて、あまり変化の無い顔で小さく呟いた】
744 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/21(水) 02:06:46.97 ID:MO2wTO4io
【ここは山奥にある剣道場。とはいってもすでに寂れて久しく、今では門下生も居らず】
【一人の床に伏せた翁がたまに来る客人に修行の場を提供しているだけであった】
【そして今日ここに訪れた一人の剣士がいた。その剣士は門の前で腕を組んでいる】
【見た目は紫陽花色の長髪をした和服美人であり、腰に挿した得物は刀かとと思いきや二本のレイピアである】
【おそらく、剣の修行を終えた帰りで、この道場を通る馬車を待っているようなのだが】
745 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/21(水) 02:26:55.48 ID:cad8aSyu0
>>744
【その道場の前を、一人の青年が通りかかった】
【金色の髪と、赤色のマントを身に羽織り、腰には直剣を挿している】
【恐らくどこかで鍛錬でもしていたのか、その顔には若干の疲労と汗が滲み出ていた】

………うん?
【ふと通りかかった道場の門を見てみると、和服美人と呼ぶに相応しい女性がそこにいた】
【腰には二本のレイピアが挿されており、道場の門下生かとも思ったがどうもそれらしい様子はない】
【恐らく流浪の剣客かなにか……青年はそう考えた】

【そう考えながら……先ほどから女性に目を向けたまま足を止めている】
【表情も心ここにあらずといった様子で……もしかして、見とれているんだろうか】
746 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/21(水) 02:37:46.89 ID:MO2wTO4io
>>745
【この辺りは嘗て名を捨てたとある剣士が切り開いたとされる伝承がある】
【故に生える木は見事な材質をしているが心のこもった刃の心がなければ切れないという】
【単純に修行に向いていることから剣士の坩堝ともされているのだ】
【さて、そこに一人の青年がやってくるが女性はそれに見向きもしない】
【なぜならこの辺を通るものは意外と多くその大半が男であり自分を数分ほど見てわれに返って消えてしまう】
【青年もその類であろうと女は思っていた。まぁ要するに感覚があるくらいには滞在しているということである】

……遅い。

【そう、一言つぶやけば女性は、腰のレイピアを抜きそれを天に掲げる】
【天に掲げることで、太陽が影を作り出すので太陽時計にでもするつもりなのだろう】
【それよりもその刀身はまるで氷のようにきらめいており、非常に美しい】
747 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/21(水) 02:48:15.13 ID:cad8aSyu0
>>746
【予想通りと言うべきか、礼に漏れずと言うべきか……青年もそんな中の一人であった】

(おっと、いけませんね……人をじろじろと見つめるなんて……)
【ざっと数分ほど経ったところであった、失礼なことをしたと思いつつ我に返る】
【今は鍛錬を終えて孤児院へと戻る最中、道草を食っている暇はない】
【本来の目的を達成しようと、青年は一歩足を踏み出したところで】

………!
【今度は、女性が腰から抜いた、その氷の彫刻のように美しいレイピアに目を奪われた】
【明らかに女性を見つめていた時よりも強く興味を示している、釘付けとはまさにこのことだろう】
【青年はまた足を止めて、レイピアへと熱い視線を送っていた……目移りの多いこと】
748 :【Upper Wing】[sage saga]:2011/09/21(水) 02:54:58.80 ID:nfMBQi9k0
>>746
>>747
【パカポコという軽い足音とカラカラという車輪が回る音を立てて件の馬車がようやく姿を現した】
【年老いて痩せた一頭の馬を同じく年老いた男が、手綱を繰りつつゆっくりと女のいる方へと進んでいく】
【老馬が引いているのは、屋根付きだが二人座ればいっぱいになりそうな小さな車であった。しかし、あまり利用する者も居ないのでこれで十分なのだろう】
【手を挙げればそれは女の前で止まり、乗り込むことが出来るだろう。しかし、残念ながら座席には既に先客がいたようで】

「ぐがー……」

【黒い上下のトレーナーを身につけた一見どこにでもいるような短髪の男】
【2人分の座席を一人で占領し、仰向けに寝転がりだらしない顔で鼾を掻いている】
【眠りながらもその右手には筒状に丸められ輪ゴムで一纏めにされたチラシの束が握られていた】
749 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/21(水) 02:58:14.89 ID:nfMBQi9k0
>>748
/名前ミス
750 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/21(水) 03:06:25.27 ID:MO2wTO4io
>>747
【女性は青年の弛緩した視線に気を止めず、黙々と時間を計る作業に入っている】
【ちなみにこの山に入る時は電子機器の類が使えない、磁場もおかしいのか時計も使えないため】
【こうした手段でしか時間を計れないのだ。まぁこの女性に携帯電話など似合いそうもないが】

………ちょうどいい時間。やはり体感だけでは感覚が狂ってしまう。
今は午後四時十七分くらい。予定では後三分で馬車が来る。

【それはまるで青年にも警告しているように見えたのだ。まぁ、この位しゃべらないと会話が進まないという苦肉の策だが】
【と、鳴り響く蹄の音。それは女性と青年の別れを意味していた。さらば童○よ。こいつはバー○ンではない】

>>748
【向かってきた馬車に女性が手を上げる。無論走っていく位置には青年はいないのでふっ飛ばされることはない】
【そして馬車は女性の前に止まった。まぁ様子からして二人乗りだが普通客はいないだろうと思っていた】
【しかし、現実は無常。そこには先客がいたようで女性は交渉を開始する。こんな密室で二人きりはこまる】
【相手は非常に一般人であるが、一応剣士なのだろう。こんな場所にいるなんて】

……ねえ、どかしてくれる、金は倍払うわ。

【そういってかなりの額である何かを掲示すると、老人は見た名以上の力で男をどかそうとした】
751 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/21(水) 03:17:39.15 ID:cad8aSyu0
>>748
>>750
……ハッ
【文字通り、ハッと我に変える青年、これで二度目】

(……私としたことが、平常心が保てていない)
(駄目ですね……己の腕の無さを剣のせいにしようとするとは……)
【どことなく自分に呆れているかのような表情を浮かべて、小さなため息】
【どうやら何か悩み事があるみたいだ、非常に単純だが青年にとって深刻な悩みが】

……帰りましょう、今度こそ
【しかしその悩み、この場で解決できるわけでもなければ、他人によって解決できるものでもない】
【きっと時間が経てばこの悩みはやがて解決へと導かれるだろう、そのときはもう剣に眼を奪われることもあるまい】
【女性には眼を奪われるかもしれないが】

【馬車の中へと女性が入っていく様子を見ると、青年は今度こそ、己の本来の目的を果たすために、歩み始めた】
752 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/21(水) 03:29:40.35 ID:nfMBQi9k0
>>750

「んむ……?」

【ガタン、と馬車が止まる音で男はうっすらと目を開ける。しかし目的地にはまだ遠い事を知ると再び瞼を閉じて睡眠モード】
【外で誰かが老人と話している声が聞こえるが、そんなのは知ったこっちゃない】
【と、いきなりの浮遊感。誰かに身体を持ち上げられて体がフワリと浮く。慌てて目を覚ますと老人が無言で自分を抱きかかえていた】

「はぁ!? ……おい爺さん何やって、おい待てなんか喋れそれよりなんだよこの体勢いいから早く降ろせっての!!」

【無言で男の両膝と背中を持ち軽々と運ぼうとする老人】
【それに対し、男は恥ずかしさで顔を赤らめながらじたばたと暴れる】
【男が男をお姫様抱っこしているシーンは正直言ってかなり気持ち悪い】
【ようやく解放された後、ぼそぼそ話す老人から事情を聞き】

「おいテメエ! 金に物言わせていきなりなんてことしやがる!? ちょっと財布が潤ってるってだけで調子こきやがって、貧乏舐めてんじゃねえぞコラァ!!」

【この騒ぎを作った犯人である女に向かって、よく分からないキレ方をした】

>>751
【ちなみに男は、外にもう一人いる事には全く気付いていない】
753 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 04:14:18.72 ID:r5wub29yo
【夜空に薄く雲がかかり、星々の輝きを少し隠してしまう今日の天気】
【それでも僅かに下弦に近づく月の青白い光は、街を照らすに十分なほどで】
【一つ海浜公園のベンチに腰掛け弦楽器の音色を軽やかに響かす詩人の姿を浮かび上がらせるには、十分なほどであった】
【つと音色が途切れ、詩人の顔がすっと前を向く】

「――…夜風が涼しい頃合いですね」

【涼しさどころか寒さすら感じれそうであるが、詩人の纏う衣服は防寒性に優れたゆったり目の民族衣装】
【今の季節の寒さは、まだまだ余裕を持って凌げると云った所なのか】

【海の方へやっていた視線を切り、再び弦を弾いて演奏を再開する】
【それは悲しく、切ないけれどしかし暖かさを含んだ複雑な音色であった】
754 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 12:33:21.18 ID:wQHwrMWqo
【噂】

【それは人の口から口、電子メールから電子メール、脳から脳へと伝染していく一種のウィルスの様な"幻想"と"真実"の入り混じった存在】
【そして、『過程』と言う名の自称が噂を増大・増幅・曲解・歪曲させ、最初に興味本位で噂を発生させた者の予想外の方向へとりんごは転がっていく】
【都市という存在は言わば病原体だ。存在そのものがウィルスを生成するための機関なのだ。一度でも動き出せば、誰にもそれを止めることはできない】
【そんな今日において、また一つ噂がその勢力を広げつつあった―――『街外れの郊外、茨の森の奥にある古城には吸血鬼が住んでいる―――というオカルトタイプの噂】
【ある者は視たと語り、またある者は視ていないと語る。不確かな事実に己の威厳とプライドと権威をかけて不確かな言葉を零し続けるのは些か滑稽な光景でもあった】
【その噂を聞いた者たちの中で噂を信じた者たちはというと、着々とそれぞれの思惑を進ませ始めていた。吸血鬼討伐やら、吸血鬼を実験材料にするとか、単なる好奇心だとか、色々】



【昼、郊外の古城、玉座の間】

【普段ならば王が鎮座し、臣下たちが王の為に自らの身体と心を削って王に忠誠を誓うための場所。だがしかし、今この場所はそんな神聖な場所なんかではなくなっていた】
【幾多もの闇が集い、光を除け者にするかのように全ての窓ガラスはペンキか何かの塗料で黒塗りされてしまっている。あるのは、松明や蝋燭の少しの明かりだけ】
【昼間にも限らず夜を連想させるその光の量でこの玉座の間を照らしているのであった。そして、そこには美的な顔立ちをもった青年の様な人物が一人だけいた】
【玉座に座り、肘置きに左肘をつきながらも左手の平で頬杖をついて退屈そうに鎮座している。その視線の先には玉座の間の真ん中に置かれた―――城には似合わない、テレビが置いてあった】
【そのテレビは一昔前のブラウン管テレビであり、こんな時代なのでアナログテレビ、それもこんな街外れの郊外ではデジアナ変換も受けれないのではあるが、ビデオを視ているので苦ではなかった】
【否、ビデオなんかではない。テレビの上にはDVDプレーヤーが置かれているところから察するに、今、この青年はDVDを視ているに違いなかった。気になるのはその内容のほうであって】

「……うーん、なるほど」
「ボクもこれくらいの身のこなしをした方がいいのかな?」

【観ていたDVDの内容のタイトルは『ブレイド』であった。ちなみに無印の方である。そして、青年の口からちらっと垣間見えた犬歯は鋭く長く尖っていて――まるで牙であり、吸血鬼を髣髴とさせた】
【退屈な昼、DVDを観るなんかよりも来訪者が来てくれるのを心待ちにしているのであった。それがたとえこちらに敵意を持った者でも、である。そんな人間が来たら、ブレイドの悪役らしく振舞うのも乙なものだ】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
/平日の昼間っから冗長な文章書いてたら絡みにくい(ry って思った方は、一言言ってくだされば絡み待ち側交換しますー!
/あと、上の噂を利用して『吸血鬼を討伐しに来た』的なノリや、単純に吸血鬼に会いたい的なノリをしてもウェルカムですっ
755 :【魔嵐霊帝】[saga sage]:2011/09/21(水) 12:59:51.48 ID:rLvw9UjU0
>>754
「へぇー、本当に吸血鬼がいそうだな」
【そんな噂に連れてこられた青年が一人、鉛色の雲と共に古城の前へとやってくる…】
【見た目は全身にレインコートを装備し、ぴっちりと閉じている黒い傘を持っていた】
【さらに風邪なのかマスクを装着しており、丸太を装備すれば吸血鬼キラーになりそうな姿であった】

【しかし青年がここへ来た訳は、吸血鬼を一目見ようと言ういわゆる観光だった】

「すぅー…誰かいますかぁ!?ごほっ!げほっ!」
【早速城の前に立ち、叫んだのだが、喉が弱い事もあって不自然に咳き込んだ】
【この蚊が鳴くような声、果たして届くのだろうか? 届かなかったら別の手段もあるが】
756 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 13:19:35.64 ID:wQHwrMWqo
>>755
【―――ギィ―――扉が開く。幕が開く。"闇"たちは待ちきれず騒ぎ出す。観光目当てで城を訪れた青年を城へと誘おうとその木製の扉はひとりでに開いたのであった】
【扉が開くと同時に、城の奥底から沸きあがってくる風がびゅうと青年へと向けて吹き、木の葉や小石を散らす。その風の臭いはかび臭かった。】
【雰囲気はバッチリ。臭いもOK。城壁には蔦が絡み、城はおどろおどろしい黒い霧がもやもやと包み込んでいた。正に、吸血鬼の牙城といったような風貌そのものである】
【来る者拒まず去る者追わず。吸血鬼の城とわかっていながらに足を踏み入れる者を拒む理由など一寸たりともなかったのであった。そして、相手が如何に強かろうと弱かろうとも関係ない】

【扉から見えた先には石造りの壁や床に囲まれた冷たい廊下が見えるだろう。入り口からすぐに廊下とは、なんともおかしな城であった。これでは客人を持て成すことができなさそうだった】
【だが、現実としてその愛想の悪い古城は存在を鎮座させているのであり、青年が更に奥へと入ってくることを暗に誘導しようとしているのであった。吸血鬼の牙城へと】
757 :【魔嵐霊帝】[sage saga]:2011/09/21(水) 13:27:00.86 ID:Pem6j6/80
>>756

「うわぁ…」(吸血鬼…本当にいるかもな)
【青年の探検心が騒ぎ出す、しかし恐怖感も出てくる】
【念の為にと、青年は能力で上空にある鉛色の雲を消して、今度は自分の頭上に出す、これで不意打ちもある程度楽になるだろう】

「じゃあ…お邪魔しますよー」
【そう言って青年は歩き出す、城の内部へと…】
758 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 13:40:19.22 ID:wQHwrMWqo
>>757
【不思議な構造。その一つであった。廊下は真っ直ぐに一本道だけであり、途中途中に他の部屋へと続くであろう扉はあるのだがそれは押しても引いても開かない】
【加えて、所々にある蝋燭の火だけの明かりなので廊下の端と端が見えることすらなく、まるでこの廊下に終わりと始まりすら無い様な錯覚を通っている者に与えてしまいそうであった】
【殺風景な廊下は吸血鬼の城へと足を踏み入れた者を嘲笑するかのように沈黙を貫き、他に動く者のないそこは一種の無限回廊とすら思えてしまうのであった】
【コツコツ、カツカツ、と足音だけが無闇に響き渡る廊下。石造りの壁や床から垂れ出してくる冷気があるのが唯一の幸いであった。これで蒸し暑かったら、きっと焼売に変えてしまう】
【第一に城と銘打つならばこんな単純過ぎる構造なわけがないのだ。そもそも外から見た光景から察するに、これではデッドスペースが異様に存在している事になってしまう】

【そして、そのまま歩き続けたならば一つの扉が見つかるだろう。隣には窓もある。その窓から外を見たときには――何故か、およそ4階ほどの高さに居ることに気がつくだろう】
【階段を一切使っていないにもかかわらず、また、坂道だったような気すらさせないのに4階の高さに在るのだ。いや、もしかしたらそれ以上に高いのかもしれなかった】
【扉のほうはというと少し大きめの豪華な感じがする扉で、その奥の空間が特別な部屋であることを指し示していた。その扉には鍵がかけられているような様子はまく、押せば、開くだろう】


【その奥で迎え待っている光景はというと、玉座の間、であった。ただし、テレビは置いていない。玉座があって、燕尾服と外套に身を包んだ死人のような青白い肌を持った青年がそれに座っているのであった】
759 :【魔嵐霊帝】[sage saga]:2011/09/21(水) 13:54:00.21 ID:Pem6j6/80
>>758
(不思議な城だな…)
【異様な雰囲気の廊下を歩きながら、頭に黒雲がある青年は奥へ奥へ進んでいく】
【そして終着点らしき場所へとたどり着く青年】

(おお…)「え、えーと、この城の持ち主の吸血鬼ですか?」
【少し焦るものの、青年は青白い青年に声をかけた】
【彼が吸血鬼なのだろうか】

/少し遅れました。
760 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 14:00:47.51 ID:wQHwrMWqo
>>759
【頬杖をつきながら眠そうな表情でうとうとと首を上下させていた青年は、声がかかってきたのを察知してハッと頭を上げて相手の方へと視線を向ける】
【そこには当然の如く初対面の青年がいて、なにやら質問を寝起きの自分に持ちかけて来たのだったがすぐにはそれを脳内で処理する事が出来ず】
【数秒の間ぼーっとしながら視線を窓ガラスや扉の方へと向けたりして思考を巡らした後に、視線をやっとのこと相手の方へと焦点を合わせるように向け】

「……随分と礼儀の無い、曖昧な質問だね」
「悪いけど、君が華奢で可憐な女の子だったら親切丁寧に説明してあげない事も無かったんだけど」
「野郎なら、手厚い持て成しなんか期待しない方がいい」

「つまるところ、君の判断に任せるよ」

「それに、自己紹介ってのは自分からするのが礼儀なんじゃないかい?」
「全く持って無礼だよ。嗚呼、無礼さね」

【――――めちゃくちゃ機嫌が悪かった。寝起きだからか、相手が男だからかは定かではなかったが】
761 :【魔嵐霊帝】[sage saga]:2011/09/21(水) 14:04:59.70 ID:Pem6j6/80
>>760
「…おお、やっぱり吸血鬼ですか」
【彼の牙を見て、ボソリと呟く青年、この者の目的は?】

「すいません、今日はあなたのような人を一目見る為にここへ来ました、後これをよければ…もう満足したので帰りますから」
【ペコリと一礼してからスラスラと自分がここへ来た理由を告げる】
【そしてレインコートの中から、赤い液体の入った透明のパックを四つ取り出した、輸血用パックだ】
【ちゃんと四つの血液型を用意してみたものの、気に入るだろうか?】
762 :【金貨百枚分の絶望】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 14:07:06.74 ID:302YPnWIO
【とある公園】
【そこに、ベンチに座る人影がある】
【銀髪に紫の瞳、褐色の肌をした青年】
【青ワイシャツ、黄色ネクタイ、黒ベストに黒ノータックパンツを乱れなく着こなし腰には革製のコインケースをぶら下げている】

っふぅー

キーン……キーン……キーン……

【視線を空に向けたままタバコを咥え、片手で何度も金貨を弾いてはとり、弾いてはとりしている】

【静まり返った公園に澄んだ金属の音だけが甲高く響いている】
【近くを通りかかれば、この音の正体が気になって仕方が無い!という可能性が無きにしも非ず…】


/絡みまち。なんでもよろしくどーぞです!
763 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 14:16:00.07 ID:wQHwrMWqo
>>761
「……それ、自己紹介になってると君は思っているのかい?」
「自己紹介って言うのは名前と自分の素性を明かすものだとばかりにボクは覚えてたんだけどね」

【眉間にしわを寄せながら嫌味ったらしい皮肉を青年目掛けて吐き出す吸血鬼。そう、吸血鬼。自称ではあるが夜の王を名乗っている吸血鬼】
【黒い闇たちは周囲を行ったり来たりし、ふと、その輸血パックに気が付いた。それと同時に吸血鬼もまたその輸血パックへと視線を向けた】
【数秒ほど声を発さずに黙り、一度青年の方へと視線を向けてから、また輸血パックへと視線を向けて――また、青年の方へと視線を戻すと】

「じゃあ、もう帰りたまえ。野郎の血なんて飲む気にもならないし」
「それに、この高潔たり高貴たるボクがそんなもの飲むと思うのかい?」
「血っていうのはなんでも喰えればイイってものじゃないんだよ。これは君たちの食事にも言える話だ」

「料理には見栄えが大事だ。いかに美味かろうとも、見栄えがね。」
「もし、ボクに血を献上したいって言うなら、今度は女体盛りでも持ってくるがいいさ。その時、まだボクが『男』であるかは怪しい話だけど」

【それを言い終えたときには相手への興味を持たぬかのように視線を―――玉座の間の端っ子へと片付けて在ったテレビへと向けるのであった】
【つまるところ、一応客人が来たと思ったので慌てて片付けたらしいのであった。吸血鬼が先程までテレビを観賞していたことは相手には知る由もないだろうが】
764 :【魔嵐霊帝】[sage saga]:2011/09/21(水) 14:22:25.16 ID:Pem6j6/80
>>763
「あっ、自分の名前は風崎トモルです、少し緊張をしてました、すみません」
【また頭を下げながら、パックをレインコートに戻した】
【そしてもうやる事は終わったので】

「それでは帰ります、迷惑かけました」
【扉を開けて、傘も開けたと思った瞬間、青年に向かって風が吹き、あっという間に青年は廊下へと吸い込まれていった】

(いやぁ、この街って色んな事があるんだなぁ)
【青年はしみじみとそう思いながら、廊下を飛んでいった】
765 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 14:28:53.47 ID:wQHwrMWqo
>>764
「まぁ、そこまで謝ることはないさ。ボクが気難しいのがいけないと思いはするからね」

【去っていく相手を見送りながら、吸血鬼はまたひとつあくびをするのであった―――今日と言う昼は、嗚呼、昼だな。思いながら】


/絡み乙でしたー!gdってしまって申し訳ないです……
766 :【魔嵐霊帝】[sage saga]:2011/09/21(水) 14:30:36.26 ID:Pem6j6/80
>>765
絡みありがとうございました、色々見落としてすいませんでした。
767 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/21(水) 14:46:13.52 ID:qNkdnYUIO
>>743

そう。

…もともと「正義」なんてないのよ。争いが起こったらその場が中立。

正義が必ず勝つんじゃなくて、「勝ったものが」正義…

時代とともに変わるもんでしょ…一概に「これが正義」とは言えないわ

【女は木打ちを続けながら返答していた。】
【もともと、正義や悪とは流動的に変わるもの。】
【例えば、大衆が「正義」と定義したことであっても、】
【時代が変わればそれはまた「悪」となってしまうかもしれない。】

【その時の情勢、勢い、様々なものが複雑に絡み合って形成されるものだと思っていた。】

あらら…ごめん―――――――――――あれ?

【かなりの速度で飛来したため、てっきりぶち当たるかと思っていた。】
【男の悲鳴が聞こえてくるものかと思っていたのだが、そうはならない。】

【以外そうに見つめると、なるほど。一瞬だけ強風が吹き、それが女の髪を柔らかく揺らす。】

へえー…結構やるのねえ…。ま、世界警察傘下だから当たり前か…

あ、それじゃあ私そろそろいくわね…あんたももう暗いから気をつけなさいよ。

【何はともあれ、相手は悪い人物ではなかった。】
【女にしては珍しく、気遣いの言葉をかける。】
【それから、別れの言葉を紡ぎ、その場を後にするために背を向ける。】

【やがて、ゆっくり、ゆっくりと足音が遠ざかり、】

【その場はあるべき静寂を取り戻したのであった。】





/寝落ちすいませんでしたあああああああ!!!!!
/別の絡みをされているようなのでこれ以上続けるのはご負担になるかと思いますのでここで切っときますね。
/ほんとにすいませんでした…そして絡みありがとうございましたー!
768 :【Upper Wing】[sage saga]:2011/09/21(水) 15:09:03.73 ID:nfMBQi9k0
>>767

「勝ったものが正義……」

【成程、それなら分かりやすい】
【女のシンプルな言葉は、男の胸の内にすんなりと染み込んだ】
【あれ。という事は負けたら悪になってしまうのだろうか】
【そして湧き上がる新たな疑問】

「危なかったねー」

【他人事のように答える】
【別に怒ったり相手を責めたりはしない。さっきのは不運な事故だったし、誰も怪我しなかったのだから】
【それでオールオッケーだ】

「うん、君も気を付けてね。 おやすみー」

【手を振りながら相手の背を見送る】
【そして辺りに誰も居なくなって、男は月を見上げた】
【上を向いたまま、女とは逆方向に向かってのんびりと歩き出しながら】



「……悪い子はいねがー」



【――――おかしな正義の味方は、今夜も軽いノリで仕事に励むのであった】




/絡み乙&ありでした!
/すいません、寝そうだったのでつい他のところに絡んでしまいまして……
/お気遣いありがとうございますっ
769 :【金貨百枚分の絶望】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 15:15:37.13 ID:302YPnWIO
>>762
まだ募集中です!
770 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 18:02:10.57 ID:r5wub29yo
>>753
/再募集
771 :【金貨百枚分の絶望】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 19:48:04.14 ID:302YPnWIO
>>769
一応一度回収しておきますっ
772 :【警戒口調】@wiki[sage saga]:2011/09/21(水) 20:02:52.26 ID:BRDAtP080
「あちゃー…」

【一人の目付きの悪い青年が、ぽりぽりと頬をかきながら、裏路地に突っ立っていた】
【その裏路地には、不良らしき数人が地面に倒れていた】

「…やりすぎたかな」

【はぁ、とため息をつくと、青年は不良から財布を漁り始めた】

【一応言っておくが、青年は不良から絡まれた側、被害者である】
【………他人がそれを信じてくれるかは別として】
773 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/21(水) 21:22:37.02 ID:qNkdnYUIO
【公園】
【季節的にまだ暑い。暑さからか閑散としたそこに一人の人物がいた。】
【隅の方の木陰で何かの拳法と思われる型打ちを行っているのは、】

「……はっ!」

【十七歳くらいの一人の少女である。】
【ショートカットの髪と赤縁のメガネ。】
【くたびれたように着古した藍色の道着、】
【頭には色落ちし、ところどころ綻んだ古い黒の鉢巻を巻いている。】
【足を動かすたんびに、履いている下駄がカラコロとくぐもった、】
【優しい音を奏で、鉢巻の一端が風に揺れた。】

「…しっ!!17勝8敗4引き分け!」

【踏み込む音が響く。】
【なかなかその動作は手馴れており、】
【彼女がその拳法を体得しているのがわかる。】
774 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/21(水) 21:27:00.13 ID:qNkdnYUIO
すいません>>773取り消します
775 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 21:34:04.95 ID:r5wub29yo
>>753
/再々募集
776 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 21:55:10.04 ID:0YI3ytREo
>>753
「なるほど、存外人間も結構わかるものなのだね」

【―――いつの間にかそこに"彼"はいた。まるで暗闇と同じように音も立てずにすーっと、そこにいて、気が付いたらそこにいるのが彼だった】
【青年の方へとフードに隠れた両の瞳から生成されし視線を真っ直ぐに向けて、そんな言葉を呟くのだ。相手のその演奏を耳触り良さそうに聞きながら】
【そんな風に演奏を聞いている人物像はと言うと、身長はおよそ170cm台前半、真っ黒なパーカーとジーンズを着用した青年と言った感じであった】
【髪の毛や瞳はフードを深く被っているせいで確認する事は難しくなってしまってはいるが、そこには確かに"彼"は存在している】

「これはチップの一つでも弾んだ方がいいのかな?」

【そして、フードを被った男は演奏をしている相手へと尋ねてみるのであった。これがストリートライブ的なものであればチップを弾まなければと考えているのだろう】
【両手をジーンズのポケットにつっこみ、口元には薄い笑みを浮かべてどこか機嫌良さそうな雰囲気を放ちつつ、"彼"はポケットの中の硬貨を指で弄っていた】


/まだいらっしゃいますでしょうか……?
777 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/21(水) 21:58:40.15 ID:qNkdnYUIO
>>775
/まだいます?
778 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/21(水) 22:00:04.74 ID:qNkdnYUIO
/失礼しました。
>>777取り消し
779 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 22:06:27.39 ID:r5wub29yo
>>776
【そこに存在する者の気配を、青年は空気の響きを感じ取るまで気付けなかった】
【それは――ただ己の演奏に没頭していたからか、在る者の雰囲気のせいか】
【どちらにした所で、青年の取る行動に変わりは無く】【弦楽器を弾く指を動かしたまま、顔を上げるのであった】

「いえ、結構です。僕の趣味で弾いている物ですから――…お代など頂いては、居心地が悪い」

【微笑みを浮かべながら、しかしきっぱりと言い切るものの、そこに近寄り難いほどの拒絶の意志は無く】
【ただ青年が保ち続ける高い矜持が、見え隠れするばかりであったろう】

「これを偶然にでも耳にした方が満足して頂けたのなら、それで十全」

【どこか独白の様に呟くと演奏を終わらせ、小さく息を吐いた】

「改めまして…――こんばんは」

【フードを深く被った相手の様子に怪訝な表情を浮かべる事も無く、笑みを浮かべたまま小さく一礼】


/いますですよーっ

>>777
/すいません、またの機会にっ
780 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/21(水) 22:08:21.38 ID:qNkdnYUIO
【公園】
【季節的にまだ暑い。暑さからか閑散としたそこに一人の人物がいた。】
【隅の方の木陰で何かの拳法と思われる型打ちを行っているのは、】

「……はっ!」

【十七歳くらいの一人の少女である。】
【ショートカットの髪と赤縁のメガネ。】
【くたびれたように着古した藍色の道着、】
【頭には色落ちし、ところどころ綻んだ古い黒の鉢巻を巻いている。】
【足を動かすたんびに、履いている下駄がカラコロとくぐもった、】
【優しい音を奏で、鉢巻の一端が風に揺れた。】

「…しっ!!17勝8敗4引き分け!」

【踏み込む音が響く。】
【なかなかその動作は手馴れており、】
【彼女がその拳法を体得しているのがわかる。】
781 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 22:33:17.57 ID:0YI3ytREo
>>779
【相手が謙虚ながらにもチップを拒むのを視て、不快に思うどころかむしろくすっとした笑みすら零れてしまった】
【これでガツガツと金をせびってくるような人間であったら――まぁ、その時はその時であるが、そもそもそんな人間ならば音楽などしない】
【例えそれがヘヴィーメタルであれ、伝統的なクラシックであれ、音楽を嗜む者に根っからの下衆などそうはいないはずなのである】
【しかし、この目の前の青年の反応は断れたこちらをも心地良くさせるような色を持っている様に感じられ、笑みを漏らさずにはいられなかった】

「ああ、こんばんは」

「となれば、夜遅くから楽器を引くなんて、中々に分かるクチだね」
「とはいえ、ボクは弦についてはサッパリだからなぁ」

「よければ是非とも、もう一曲だけお聞かせ願いたいものだね。悪いかな?」

【まだ暑さが妙に残る季節だというのに長袖のパーカーなんてのを着た男は、尋ねる。その一曲を折角の機会だからと聞きたくて】
【未だに瞳も顔も、人相すらも見せないのは流石に相手に不信感を持たれるかもしれないとは考えてはいるのだが、それを止めるつもりもなかった】


/さっそく遅れて申し訳ないです!
782 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 22:47:51.02 ID:r5wub29yo
>>781
【相手が零した笑みに気付きつつも、青年はその真意を掴めず】
【ただそれでも、己の態度が相手に自然を齎したことが分かっている以上、悪くは無いと感じられた】

「夜には夜の調べがあります。ただ、聞ける人が少ないのが難点ですか。
 切なくも暖かく、昼のそれに比べて繊細さがあります。

 弦以外をお知りなのですか? 僕にはこれ位しかありませんので、他のに興味はありますね」

【両膝の上に置いていた弦楽器を小さく叩いて見せながら、楽しげな笑みを溢す】
【それは――人に音楽の事を話す喜びからくる、自然な嬉しさの発露であった】

「構いませんよ。一人の吟遊詩人として、客がいる事は喜びと云えましょう。
 何か演奏する題目のリクエストがありましたら――どうぞ」

【指を再び弦に掛け、音の連なりを奏で始める準備を整えた所で問い掛ける】
【詩歌は全て即興で考えるから、出来はあまり気にせず感覚だけ取ってくれ…―――中の人のそんな思いを付しておく】
783 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 22:48:20.78 ID:r5wub29yo
>>782
/自然を→自然な笑みを
784 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 23:00:55.97 ID:0YI3ytREo
>>782
「ん、まぁ、鍵盤をちょっとね。」

【鍵盤――実に曖昧な表現であった。だが、あえて鍵盤であると表現した以上はそこには意図があるのかもしれない。無いのかもしれないが】
【とかくも、今この場では自分が長々と自分語りをするべきなのではなく、主役は演奏者だ。ただのパーカー男なんて脇役でしかない。客でしかない】
【お客は神様と言う言葉がありはするが所詮は客だ。それも、物事を客観的にではなく『客』として観るのが客なのだ。だから、脇役で充分】

【そして、相手から何か題目のリクエストがいかと問われ、左手で軽く拳を作ったそれを顎に当てながら思考を巡らし、ふっと、空を見上げてみる】
【青白い月が空に浮かんでいるのが視えた。上を視たせいでパーカーの隙間から――その真っ赤な瞳が一瞬だけ漏れたかもしれない。漏れなかったかもしれない】
【パーカーを被った男は小声で「うん」と小さく頷いてから題目を決意したらしく、視線を降ろして再びその瞳を隠してしまってから】

「よし、それじゃあ、『夜』でお願いしようかな。今が夜だからって言う、安直な理由だけれどね」

「ふふ、期待させてもらっても大丈夫かな?」

【最後に相手をからかうような一言を付け加えてから、んぅ、と喉を鳴らしつつ声を押し黙らせた。あとは相手の歌を、演奏を、曲を、待ちわびるだけが仕事である】
【演奏と言うのは演奏者が最高であるだけでは完成しないのだ。その完成度を高める為には客も協力をしなければいけない。脇役に徹しなければならない】
785 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 23:18:53.25 ID:r5wub29yo
>>784
「鍵盤…ですか。美しい音色の楽器ですね」

【相手が曖昧な言い方をしたことの真意は解らずとも意図は汲み取れ、小さく頷くばかり】

【視線を空に移した相手のパーカーの隙間より、赤い瞳がちらりと見えた気がする】
【しかしそれに言及する事無く、『夜』と出されたお題に思考を直ぐに移した】

「ええ、ご自由に。では…――――――」

【からかう様な相手の口調にも動じず、ゆっくりとしかし確かな動きを持った指の動きが弦を弾き始める】
【紡ぎだされる調べは、どこか遠い異国の荒城を連想させるような響き】
【その音の連なりに乗せるように、青年は静かに言葉を紡ぎ始めた】

“黒き森の奥よ、獣の道の最果てよ、その先にあるのは如何な幻想か。
 水を湛えし湖よ、月の輝きを映し水面よ、其処に現すのは如何な幻影か。”

“湖に聳えし岩壁よ、天を突かんとす小高き山よ、その頂部に乗せるのは如何な荒城か。
 白き煉瓦を輝かす城壁よ、何人をも跳ね返す難き城門よ、その奥にあるのは如何な理想の郷か”

―――吟遊乃世界、発動―――

【詳しい描写は詩の通りの舞台へと、青年そしてこの詩を聞いていた相手は移動する事になる】
【ただその場に居るのではなく、詩の進行に合わせて緩やかに舞台の景色が変化していく不思議な光景】
【青年はつと言葉を紡ぐのを止めると、相手の様子を伺った】

/解りにくいかも知れません、すいませんっ
786 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/21(水) 23:32:53.60 ID:qNkdnYUIO
【大通り。】
【夜のその場所、日も落ちてしまったがまだ人が多く、】
【様々な人間が行き交うその場所に一人の人物がいた。】

…けほっ…ああ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

…まずい…いっこうに良くならないわね…

【顔色もあまり良くなく、また全体的にどこか覇気のない女。】
【冷属性の大剣を帯刀し、夜の大通りを歩く。】
787 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/21(水) 23:43:35.94 ID:0YI3ytREo
>>785
【少し偉そうに両腕を胸の前で組みながら片足に重心をかけるという楽な姿勢を取り、相手の演奏をしっかりと、心で聞こうとした】
【前述した通り、弦楽器には少し疎いところがあるので詳しい評価等は付けられないかもしれないが、そもそも音楽に必要以上に評価を付ける必要性は無い】
【そりゃ、付けるべきところでは付けるべきではあるが、それはつまり個性やらを刈り取ることに繋がり―――要するに、よく言うだろう。心で聞くのだ】
【そんな臭い台詞の様な信条を音楽へと向けていたパーカーの男は薄い笑みのまま相手の歌を聞くのだったが――――】

「……これは」

【思わず組んでいた両腕を解いた。解かざるを得なかったし、仮に自分が相手の歌を拒んでいたとしても無理矢理にその歌に魅了されていただろうと実感する】
【歌が進んでいくにつれて姿を変えていく景色、その光景。これは音楽に熱中した自分の脳が魅せた幻影か。否、これは――実際に起こっていることだ】
【最初の予想として思い当たるのは、当然、相手の能力によるものかもしれないという言葉。大抵の奇々怪々はそれで片づけられてしまうのだ。しかし、これは―――】

「……なるほど、これは―――かなり、面白いね。期待以上だよ」
「正に幻想的だの一言に尽きる。演奏もまた、美しい」

「いや、本当に、貴重な体験だね。」

【そこには一種の感動すら感じられた。目の前の光景が、次第に変化していき、幻想的な世界へと誘われるなんて言う体験そうそう味わえるものではないではないか】
【それと食べ合わせられるかのように流れる歌、曲。嗚呼、実に美味かな。やはり、たまには外出してみるのもいいものだと思わざるを得なかったのだった】
【薄かった笑みは今も薄さを保ったままではあるが、その中の色合いにはどこか楽しさが混ぜ込められていた。それはもう、楽しそうな】
788 :【雅風閃華】 @wiki[sage]:2011/09/21(水) 23:51:28.77 ID:2TxlO2/40
「ーーー……三匹」

照らす明かりは月光のみの筈たる闇夜の森林の中、やけに白い光が目映く
抜き身の蒼い刀身、雷を纏った閃光の鞭の様に、激しく火花を散らして居るのだ
ーーバヂィッ!!ーーヂヂヂィッ!!と鋭い音を響かせて、地を這う雷撃が辺りに散漫する

《GaaaAAAAAhhhhーーーッッッ!!!》

轟く獣の唸り声、狼にしちゃ馬鹿デカい……ーーー獰猛な奴だ、大人しくやられる事も出来ない
己の身を守る為に襲う事しか知らぬ浅ましく愚かな獣の噎せ返る焦げた臭い
“三匹”其れが今日のノルマだ、稀に見る収穫日和と言える
恐ろしく疲弊の溜まった肉体、一日中走った共言えるからだ、そんな紫髪の少女

死骸を確認した後に刀身を鞘に納めて一息吐くように木に凭れ掛かる
充実感の無い純粋な疲労からか半ば濁った、瞳で月を眺める

「あぁ、違った、一匹逃したんだ……ハァ、やっぱり慣れないなぁ、まだ殺し屋のが気楽かもね」
「なんて……なに言ってんだか」

そこで静かに乾いた笑みを浮かべ、ため息を漏らした。
789 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 00:09:03.32 ID:fZxyxMRto
>>787
「そう言っていただければ幸い、存分にお楽しみください」

【相手が紡いだ、感動の色を交えた言葉に満足したように頷くと、再び詩を語り始める】

“人の集いし城内よ、賑やかな活気を見せる広場よ、その熱気の渦は何処へ向かう。
 盃を振り回し踊る男よ、自らの身体を魅せる女よ、その唇の端より多くを語り始めるが良い。
 かつてこの荒城に住んだ者の話を、孤独に嘆き闇夜に吠えた王の話を”

“彼は多くの土地を持ち、溢れる財宝を以て、城を築き上げた。
 臣民は慕い、妻は愛し、何より己の領土を好いていた。
 彼は言った、「私には何人をも従わす力がある、私はそれを良き事に使う」”

“臣民のより多くが王を崇め、妻はより一層の愛を王に傾けた。
 やがて一つの大乱が訪れた、終焉の幕が降ろされ始めた”

“王は臣民を失くすことを恐れ出兵を拒んだ、彼は妻を亡くすことを恐れ城を出なかった。
 戦果は間も無く消えさえった、戦乱は刹那に終わりを迎えた”

“王は全てを失い、大切な者を亡き者にし、孤独に城に残った。
 誰もいない広間で彼は踊り、埃の積もった食堂で食事を取った”

“彼は夜になると決まって外に出た、月の灯りの下に身を晒し出した。
 そして己の愚かさを、情けなさを、懺悔するかのように怒鳴り散らした”

“やがて王は息絶え、彼は死の国へと向かった。
 その日、かつての臣民は荒城に戻り、王の死を悔やみ嘆いた。
 その日から満月の晩になると、王の叫んだ月が現れると、此処に集い、賑やかさを見せるようになったと云う”

【青年はそこで言葉を切り、激しい旋律の盛り上がりと共に、やがて弦の音色が消えて行った】
【一つの荒城を舞台にした、悲しく切なくも希望の無い訳では無い一夜の物語はこれにて終了】
【一息に語った疲れからか、少し息を整える動作を見せながらも自身気に、青年は笑みを浮かべた】

「如何でしたでしょうか――?」
790 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 00:09:50.98 ID:fZxyxMRto
>>789
/演奏の終了と共に結界は消えています
791 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 00:23:29.21 ID:+Y06YYoXo
>>789
「…………」

【―――少しだけ、若干、極一瞬だけ、パーカーの男は押し黙った。自分から押し黙ったのではなく、押し黙らざるを得ない感じであった】
【だが、それを無闇やたらとアピールする様な趣味は持ち合わせていないし、主役の邪魔をする訳にもいかないとあえてそれを極一瞬の事と留めた】
【そして、相手の歌が終わった後には拍手を送った。パチ、パチ、パチ、その手の叩き方には気品が在って、身に付けたパーカーと不釣り合いだった】
【感情を失くしていた口元を直ぐに薄い笑みで飾り付け、次第に消えていく目の前の光景たちをしっかりと瞳で捉えて、感動を覚えようとする】

「Excellent」

「素晴らしいよ。実に」
「いや、これはチップを全く出さないと言うのは申し訳ないくらいだね」

「ま、礼儀っていうか、ボクのことも考えると思って受け取ってくれたまえよ。吟遊詩人」
「このまま帰って、ああ、楽しかった、で済ますのはボクとしては気分が済まなくて」

【ピンっ、と右手の指が一枚の硬貨を相手へと向けて飛ばす。この辺で流通している硬貨の中でも最高額の硬化であった。まぁ、硬貨は硬貨程度の額なのだが】
【相手がいくら要らない遠慮すると申し出たとしても、それで、はいそうですか、なんていうのはご法度なのである。それでは自分は一生誰にもチップを渡せない】
【良い音楽家、良い吟遊詩人というのは大抵は謙虚なのである。芸術には貪欲かもしれないが、お金とかには目もくれない。だからこそ、多少なりとも強引に事を行わなくてはいけないのだ】
792 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 00:34:19.46 ID:fZxyxMRto
>>791
【相手の拍手を聞き取り、心の底から喜びを覚える】
【柏手の音ほど、人の心に充実感と感銘を与える物は無いであろうから――それに感謝したくて、小さく一礼】

「――…解りました。自分が為した事への賛辞の証として、これを受け取りましょう」

【自身へと飛ばされた硬貨を受け取ると、暫し逡巡するものの直ぐに頷いた】
【それを欲する事をしないが、だからと云って受け取らければ…己の仕事を完璧でないと云う様な物だから】
【素直に、相手の気持ちを受け取る事にしたのだろう】

【少しばかり腰を浮かせて弦楽器を椅子の上に載せると、帽子を取って相手の方へと歩み寄った】

「アルヴィット・カルヤライネンと言います。演奏をお聞き下さり、有難うございました」

【そして大分近づくと、柔らかな笑みを浮かべて右手を差し伸べる】
【演奏を聴きそして感動してくれた相手に感謝の意を伝えたのは、自分の矜持が満たされたからか】
【或いは、自身の願いである“人を楽しませる”という事をきちんと為せたからなのか】
793 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 00:48:40.12 ID:+Y06YYoXo
>>792
「ん、ボクはそうさな……パーカー、って呼んでくれればいいよ」
「しがない無職のニートさ。いや、お恥ずかしい限りで」

【相手からの自己紹介に応えるように、やや気恥かしそうにさらっと言い難い事を述べつつ、相手の右手をこちらの右手で握って握手に応じた】
【パーカーの男の右手はとても冷たく、白く、いや、青白かった。それこそ血の気が感じられないと言うくらいに。人外の雰囲気すら発するほどに】
【だが、パーカーの男は別に動じる様な様子は一つも無く、気づいたならばそれはそれであり、的な感じの態度を取っているのであった】

「さて、と。悪いけどボクはそろそろ行かせてもらわなくては」
「今日のことは忘れないよ。また、会えるのを楽しみにしてる」

「じゃあ、ね。アルヴィット・カルヤライネン」

【その人外の手を晒したからかやや強引ながらにも引き上げようとし、右手を離した時には踵をクルリと返して背中を相手に向けるのであった】
【このまま引きとめたりしなければ夜の闇へと消えていくだろう。結局、素顔を見せることなくだった。】
794 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 00:59:18.27 ID:fZxyxMRto
>>793
「では、パーカーと呼びましょう」

【コメントし難い事への言及は避け、握手を交わす】
【その時に青年が見た、感じた相手の手は少しばかり人と違うようで――その事を、少し嬉しく感じれた】
【もし人外であったのであれば、自身の歌が人以外にも通じた証明であり、誇らしく思えたのだろう】

「はい、僕もまたの再会を楽しみにしています。次会う時は、不思議な世界をより楽しんでいただきましょう。
 それでは、さようなら…――」

【少しばかり悪戯っぽく次会う時の演奏について仄めかしながら、別れの言葉を紡いだ】
【そして背中を直ぐに向けた相手に対し、片手を振って見送ると――自身は先程のベンチへと戻っていく】

【そしてまた、静かに夜の帳に響かせるように、弦の音色を奏で始めるのであった】
【今日の出会いを大切に思い出に仕舞い、その別れを静かに見守る様に夜明けまで――『夜』の調べを】

/絡みあり乙でしたっ!
/この能力の使用など初挑戦だったので、不備が有ったら申し訳ありませんっ
795 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 01:02:33.59 ID:+Y06YYoXo
>>794
/絡み乙でしたー!
/こちらこそ、受動的な感じで申し訳無かったです!
/ですが、能力とかについては光景を想像するととても楽しかったですよ!
796 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 01:11:49.45 ID:fZxyxMRto
>>795
/いえいえ、丁寧に書かれたいたので気になりませんでしたよ
/そう言っていただければ幸い、詩の技術などはこれから磨きを上げますのでまたの機会を楽しみに
/ありがとうございましたっ
797 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/22(木) 01:34:15.04 ID:zZTYDLvmo
>>751>>752
【女は老人に札束を手渡した後、老人の処理が終わるまで】
【冷気が解けた故に発生した露を払うためにレイピアを振るうとする】
【そこで、自分を見ていた青年が去っていくのを感じる。その背中にはまるで迷いが見えた】
【剣士の迷いは剣にこそ現れるものであるが、青年にはその背中に迷いを持っているように見えた】
【そして自分を見てた視線がレイピアに移ったのを思い出し青年に声を掛けた】
【なぜか青年に対して手を貸したくなった、いや自分の剣がどう見られたのかが気になった】

……そこの赤マント、人の剣をじろじろ見ておいて失礼な者。
私の剣を見ていた理由と共に謝罪をしてもらう。私の剣はどのような形をしていたのかと。

【と、そこでやかましい声が聞こえる。そこにはおきてしまった男がいた】
【どうやら自身の裕福具合と横暴に怒っているようでこちらに仕掛けてきた】

……私はこの山を降りたい。しかしあなたが邪魔だからどいてもらおうと思った。
私は異性と愛惜する趣味はない。気を悪くしたのなら私は次の便を待つ。
798 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/22(木) 01:50:19.41 ID:BJPGBd2D0
>>752
>>797
【どうにも馬車の辺りが騒がしくなってきた、何かトラブルでもあったのだろうか?】
【だが今の青年にはそんなことは関係はない、馬車を使う予定もなく、歩いて帰るつもりなのだから】
【だがしかし、青年に思いがけないことが起こった】

……え?
【一つ、先ほどまでまったくこちらを気にする素振りもしなかった和服美人が、声をかけてきたこと】
【帰ろうをしたところで声をかけられるとは、タイミングをみはかられたような気がしてならない】

あっと……申し分けございません!
とても美しい剣でしたので、つい見とれてしまい……
不愉快な気分にさせてしまったことを、謝らせていただきます……
【二つ、まさかいきなり謝罪を要求されたこと】
【どうして剣を見ているその時ではなく、このタイミングで要求されたか疑問に残るのだが】
【しかし青年に非があることは明らかなこと、素直に頭を下げて謝罪に応じた】
【なんだか腰が低いようにも見えるのだが、性分ゆえ致し方なし】
799 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/22(木) 02:03:30.91 ID:0mx1JYiG0
>>797
>>798

「……ほーお。 お金持ちでいらっしゃる偉い偉ーい剣士さまは! 邪魔だから、っつーたったそれだけの理由で!
男の横に座るのが嫌っていうだけで! 何の罪もねぇ、ただ寝ていただけの俺様を馬車から引き摺り下ろさせるって訳だ!!
こりゃあ中々素晴らしい性格してらっしゃるみてぇじゃねえか、あぁ!?」

【キレちまったよ、久々にな……。女の傍若無人な言葉を聞き、怒り心頭のこの男】
【真っ赤な顔で、右手に持ったチラシをぶん回しながら一言一言相手に叩きつけるようにして叫びまくった】
【ふーっ、ふーっ、荒い息で女の顔を睨んでいると、横で二人の会話を聞いていた老人が何かぼそぼそ言っている】
【女にも聞こえるだろうが、どうやらこの便が今日の最終でこの次の便は半日以上待たなければならないらしい】
【それを聞いて、男はニヤリと笑い】

「……だとよ。 さぁどーする!? テメエが一言『ごめんなさい』って言えたら俺ぁ後ろの荷台に座ってやっても構わねーぜぇ!?」

【居丈高にこう言い放った】
【とりあえずこの鼻持ちならない相手に、どうにかして謝らせたいらしい】

「あとそこぉ! 関係ねぇヤツぁ引っ込んでろ! さっきからゴチャゴチャ五月蝿ぇぞ!!」

【ついでに女に向かって何か話していた剣士に向かって八つ当たりした】
【しかもかなり理不尽な理由である。まあイライラをぶつけているだけなのでそれは仕方ない】
800 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/22(木) 02:29:22.05 ID:zZTYDLvmo
>>798>>799
【女は単純に青年の視線が今更になって気になったのだ】
【それは偶然であり、決して何かを誘っている訳ではない】
【不快な思いをしたのなら間違っているわけではない。だが女は不意に気になった】
【自分の剣の姿を。自身の生きる道として選び姿を変えてきた剣の本質が】
【この青年なら見れるのか?女は期待を込めているようないない様な感情の読めない顔をしている】

……そんなことはどうでもいい。私の剣は何に見える?
あなたが提唱した『美』には形がある?それだけを教えてもらうだけで剣士としては十分な謝罪だ。

【女はレイピアを横に構え、刀身を煌かせる。それは冷気をまとう姿、それだけとした漠然としたもの】
【たとえ様がない。ただの冷気だ。ここから何かを汲み取るなど哲学者の類ではないと説得力がないはずだ】
【しかし剣士としてはどうだろうか?この剣が如何に動き如何に相手を為すか。それが『形』として感じられるはず】

【しかしこの会話を邪魔をする男は女にいちゃもんをつけており外野としても非常にうるさい】
【とはいえ相手の言い分に非はない。態度はどうかと思うが……女は単純に寝るならば馬車でなくてもいいだろうと感じていたからの行動である】
【というより姿を何度見ても剣士ではない。ここにいること自体がだいぶ御法度である】

わかった。私は半日待つことにする。どうせ食料などは困りはしない。もともと泊り込みでここにいる予定だ。

【まぁ、なんというか性急ではないが乗れるなら合理的な配置がいいだけである】
【早く帰ることに越したことはないが、足をつぶすくらいならばここに一晩とまってもいいくらいだ】
801 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/22(木) 02:54:12.03 ID:BJPGBd2D0
>>799
>>800
【ゆっくりと顔を上げて、再び女性が構えた氷の如きレイピアを、見つめた】
【彼女が一体自分に何を問うているのか、少し理解できないところもあったが】
【だが、その剣が一体何に見えるかを答えることは出来る】

……非情さ、冷徹さ、触れることさえもはばかられるほど冷たい、突き刺す刃
何にも馴染むことがなく、他の色に染まることもない
純粋な冷たさと鋭さを持つ剣、それ故に、美しく感じました
【遠く離れたところから見ても、青年はそのような印象を感じ取った】
【恐らく間近で見ればもっと冷たい、凍てつくような冷気を感じるだろう】
【冷気を体現された剣、そう考えても過言ではないと青年は思っている】
【あれは冷気の、凍てつく氷の美の一つであると】

……きっと、あなたの満足のいく回答ではないでしょうが
【フッと、青年は女性に向かって微笑みかけた】

【しかし災難なことに、ここで足止めを喰らっているうちに男性の癇癪がこちらに飛び火した模様】
【先ほどの様子を見てもらえばわかるとおり、女性に声をかけられたのでただそれに答えただけである】
【それなのに何故こちらにまで野次を飛ばされなくてはならないのか、少々困り顔の青年】

あ、あの……落ちついてください
トラブルの解決はまず双方冷静に話し合うことが近道だと思いますので……

【苦笑いのような微笑みを浮かべながら、男性をなだめようとしていた】
【どうしてこういうことに巻き込まれるんだろうかと、心の中ではちょっと嘆いていたそうな】
802 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/22(木) 03:12:39.05 ID:0mx1JYiG0
>>800
>>801

【気に入らない。何もかも非常に気に入らない】
【相手の女は、完全に自分など眼中に無いといった様子。現に謝ろうとさえしないではないか】
【それどころか、手に持った剣を見せびらかしてもう一人の剣士に訳の分からないことをぐちゃぐちゃ言っている】
【その事さえも今は男の怒りをどんどん加速させていく。何だ、剣士は何をしても許されるとでも思っているのか。剣を持っている事がそんなに偉いのか】

「あぁそぉかい、なら好きにしろや。 だがな、その前に俺に土下座して謝れ、な? 俺ァよ……いい加減テメエにゃムカついてんだよぉ!!」

【相手が自分の申し出(?)を蹴っていてなお謝罪を要求する】
【こめかみに青筋を浮かび上がらせた鬼の形相で、右手に持っていたチラシの束を、剣のように女の眼前に突きつけた】
【沢山の紙が分厚く束ねられたそれは、男の抑え切れない怒りによってブルブルと震えている】

「心配ねぇ、俺ァいたって冷静だ。 あぁ全然大丈夫問題ねぇ常に完璧最高潮でオールオッケーだ。 だからその口閉じて引っ込んでろ」

【女にチラシを突き付けたまま、鋭い視線だけギョロリと動かして腰の低い相手を睨む】
【何を見ている、何が可笑しい。相手の苦笑いを見て、更に男の脳内を流れる血液の温度がぐんぐん上昇する】
【やはり剣士など大っ嫌いだ。自分が唯一認めてやれるのは 『アイツ』 くらいのものだろう】
【森で出会った友人の一人。眠たそうな目の魔法剣士の事をちらりと思いだすが、その記憶もすぐ怒りの渦に呑みこまれていく】
【今やこの男は視線だけで人を殺せそうな目つきをしていた】
803 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/22(木) 03:23:28.24 ID:zZTYDLvmo
>>801>>802
【相手の答えはおそらくもっとも模範的であろう。そうだそれが今の自分の剣だ】
【思いに惑わされず、して強い想いを刃に変える。現在の自分が目指している物】
【そこに美という形で技術の昇華を望めるならば言うことはない。女は青年に頭を下げた】

いえ、十分に参考になった。指針を認めてもらえるというのは励みになる。
自分で見てはわからないかもしれないが、剣を握る時に剣を見るのもの技術の上達になる。
斬る物を見るのはなく、見るものを斬るのということ。と、そこの師範が言っていた。

【そういって女性は自身の後方にある剣道場をちらりと見るであろう】

【と、その時目の前に紙束が。札束ではない……それはチラシをまとめたものであった】
【そもそも女性は馬車に寝ている男にある種の不信を感じただけである。まぁなんというか剣士にはとても見えない】
【なにせ、ここには剣士という名の追剥もいて剣士以外の人間ならば瞬殺されてしまう】
【とりあえず、土下座はしないが……相手が相当に起こっているかは理解できる】
【おそらく場所が場所でなかったら最初から降ろそうともしない】

申し訳ないことはしたと思っている。しかし、馬車は公共のものであり迷惑な行為は許されない。
寝るならしっかり椅子にとどまっていればいい。それに土下座したらあなたは私に席を譲ってくれるの?

【というか普通密室に異性といたくないのは当然だろう。何せ何をされるのかはわからない】
804 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/22(木) 03:43:42.92 ID:zZTYDLvmo
(うぐぐ、眠気が凍結平気ですか?)
805 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/22(木) 03:48:19.22 ID:BJPGBd2D0
>>802
>>803
【実直に言った青年の感想は、どうやら女性の琴線に触れるものがあったらしい】
【こう言っては失礼だが、上からものを見るような態度を取っていた女性が、こちらに向けて頭を下げる】
【それを見て、青年は意外そうに、どこか呆然としたかのような表情をしていた】

「見る」ことも、技術の上達になる、ですか……
【ただ闇雲に剣を振るだけではなく、剣を見ることも必要という意味なのだろうか?】
【しっくり来ないといった感じを受けたのだろうか、顎に手を当てつつ、道場を見つめていた】
【未熟な彼にはまだ理解に及ばないことかもしれないが、もしかしたら今の彼に必要なことかもしれない】

その言葉……参考にさせていただきます
ご教授、ありがとうございます
【再度、今度は謝罪ではなく礼のお辞儀を行う】
【女性にとっては教授したつもりなど少しも無いだろうが、その言葉は青年に何か響くものがあったようだ】
【これが、彼の悩みを解決に導いてくれればよいのだが……】

(明らかに冷静そうには見えないのですが……)
【どこからどう見ても激昂しているようにしか見えない男性を見ながら、青年はそう思っていたそうな】
【しかし口にすれば恐らくまた火に油を注ぐような結果になるだろう、何をやっても男性の怒りに触れそうだ】
【とはいえ、このまま黙ることで怒りが収まるとは到底思えない、どうしたものか……】

(……少なくとも、ここで気圧されるのはよくないでしょう)
【微笑みを即座にやめて、人を殺せるようなものではないが、意思と力が籠もった目つきで男性を睨み返した】
【少なくともこの青年、狼に出会ったら震える羊というわけではないらしい、なかなか勇敢なことだ】
【しかし相、手によってはその行為は相手を逆上させるものとなる、吉と出るか凶と出るか……予想はつくが】
806 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/22(木) 03:50:47.26 ID:0mx1JYiG0
>>804
/おkです 先にお返事だけ
807 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/22(木) 03:54:38.05 ID:BJPGBd2D0
>>804
/了解しました
808 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/22(木) 04:12:04.26 ID:0mx1JYiG0
>>803
>>805

「あ? やんのかテメエ。 いいぜ、来いよ相手してやらぁ」

【口出しするな、といったら相手はムカつく笑いを止めて今度は睨み返してきた】
【自分が丸腰だから、と考えて相手が調子に乗っていると判断。オーケイ、上等だ】
【青年を挑発するかのように顎をしゃくる。しかし、もし剣を抜いて向かってきたら即退散する気でいるらしい】
【まあ当然っちゃ当然だ。いくら喧嘩慣れしているとはいえ普通の人間が素手で、武器を持った相手に勝てるはずがない】
【もしそうなったら逃げながらこの馬鹿を散々コケにしてやろう、とか考えていたらもう一人のムカつく女剣士がまた偉そうに話を始めた】

「…………」

【察しの通り、この男は剣士ではない。もとはただのチンピラで、最近とある劇団の雑用係になったばかりのごく普通(?)の一般人】
【仕事で、今度の興行のお知らせの書かれたチラシを配っていたら、気が付いたらこんな山奥にまで来ていた】
【勿論、途中で追剥ぎっぽいのにも何度か遭遇している。そしてその度に天性の逃げ足を用いてなんとか振り切って】
【くたくたに疲れていた所に、ようやくこの馬車を発見し喜び勇んで乗り込んだ。という訳である】

「はぁ。 だーかーらー、さっきから言ってんじゃねぇか。 心優しい俺様は、テメエが謝りさえすれば後ろの狭いせまーい荷物置き場で我慢してやってもいいって。
ったくよぉ、人の話ちゃんと聞いてますかぁ? それとも、剣ばっか振り回してるから頭がお馬鹿になっちゃったのかなー?」

【たしかに馬車の後ろには申し訳程度の広さの荷物を置くスペースがある。頑張ればこの男でもそこに乗ることが出来るかもしれない】
【さっきからそう言っていたのだが、おそらく青年との剣の話に気を取られて女の耳には入っていなかったのだろう】
【しかし、男はここぞとばかりにいやらしい笑みを浮かべて。チラシで自分の頭をつつきながら相手を思いっきり馬鹿にしてみせた】
【ちなみにこの男は自分の上司である『団長』一筋なので、ほかの女になど目もくれない…………はずである、多分】
809 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 05:07:56.46 ID:5IoGz0sX0
 まだ朝陽も顔を出すのをためらう頃。
 運河に沿ってのびる運河は、冷たい小雨の波紋を作り。
 海猫の止まるガス灯の元、“独り”の女性が佇むのだった。

 雲の向こうにあるだろう月の明かりに染まったようなポニーテールはおもく濡れ。
 空を舞う海猫を眇める左目は赤い。

 カチューシャを外し、手櫛で髪を梳き。
 直してガス灯にもたれかかる。
 傘は、ささず。
810 :【心通武工】@wiki[sage saga]:2011/09/22(木) 15:21:46.28 ID:7+NrXfSE0
【どっかの路地裏】

「あわわわわ…」

【一人の少女が慌てていた】
【右手には杖、背中には盾、腰には短剣を吊るした武装少女だ】

【そして、その路地裏には、数人の不良が倒れこんでいた】
【どうやら少女がやったようだ】

「やべえ、やっちまった」

【すると、少女の周りから数人の声】

剣賢『どうすんの?』
平和{にっげろー}
操作《素直に警察に名乗り出るのが一番でしょう》

【しかし少女の周りには誰もいない】
【少女は相変わらず、誰かとぼそぼそと話しながら、その場でうろうろしていた】
811 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 19:43:36.71 ID:5IoGz0sX0
 みゃあ、みゃあ――ばた、ばた、と、海猫は羽ばたいた。
 倉庫街の隙間を斜陽の射す運河沿いを、こつ、こつ、とソールを鳴らして“独り”が歩いていた。

 月毛色のポニーテールはふわりふわりと揺れ。
 海猫を眇める左瞳は赤く。

 独りが歩けば、海猫が道をあける。
 羽毛が降る中、ジャケットを羽織りなおし、向かう先は街の方。
812 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 19:50:28.40 ID:fZxyxMRto
>>811
【運河沿いを歩く一人の青年】
【ゆったりとした印象の民族衣装を小さく風に揺らし、頭に被った帽子の隙間から美しい金髪を靡かせ】
【ケースに入れて背中に背負った弦楽器が、少しばかり目立つ外見である】

「大分、涼しい季節になりましたか」

【秋の風を肌で感じながらぽつりと呟き、足が向かうは街とは真逆の方】

「おや、こんな時間に人と会うとは珍しい。こんばんは」

【向かいから歩いてきた相手の姿を視界に入れ、小さく微笑みながら言葉を掛ける】
813 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 20:01:00.67 ID:5IoGz0sX0
 今日は帰ったら何を食べよう。
 それとも街で何かを食べてから帰ろうか。
 そんなことを考えていた。

 海猫は、道をあけるように飛び立つが。
 正面からも、羽ばたき羽が舞う。

 左目を眇めると、その先には。
 一人、青年がいた。

 こつ、こつ――とソールを止め。
 腕を抱え、じっと様子をうかがう。
 敵だろうか、そうでないだろうか。

『おや、こんな時間に人と会うとは珍しい。こんばんは』

「――、こんばんは」

 淡々と言葉を返し。
 見やるのは背中のケース。

 ――武器だろうか。
 そう思うと、警戒心を高める。
 こつ、と爪先で地面をたたくと、海猫が三羽、驚いて飛んでいく。
814 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 20:01:42.02 ID:5IoGz0sX0
>>813
>>812さん宛でした
815 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 20:07:51.83 ID:fZxyxMRto
>>813

「―――…ふむ?」

【思わず、首を傾げてしまう】
【相手の視線が向けられる先にあるのは、どうやら自身の背負うケースの方らしい】
【特別に警戒心を露わにしている様には見えなかったが、しかし不審に見られているのは確実で】
【驚いたように海猫が飛び去ったのが印象的に見えた】

「ひょっとして…ですが、これが気になりますか?」

【そう云いながらケースを正面に移動させると、ファスナーを素早く開いて、相手に中を見せるようにする】
【中に入っているのは39弦カンテレ―――大型の弦楽器であった】
【少し薄暗い中では精確に見えなかったであろうが、果たしてどうだろう】
816 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 20:13:03.98 ID:SaKq9uVIO
【大通り。】
【夜のその場所、日も落ちてしまったがまだ人が多く、】
【様々な人間が行き交うその場所に一人の人物がいた。】

…けほっ…ああ…

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

…まずい…いっこうに良くならないわね…

【顔色もあまり良くなく、また全体的にどこか覇気のない女。】
【冷属性の大剣を帯刀し、夜の大通りを歩く。】
817 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 20:19:11.54 ID:5IoGz0sX0
>>815

「――」

 独りの中で、あの形、あの大きさに該当するものは多くはなかった。
 やはり、想像できたのは武器というもの。

『これが気になりますか?』

「……そういうわけでは。ありません」

 ふい、と顔をそらしながら淡白に。
 ただし視界の隅に、相手の手の動きが入るくらいにとどめ。

 もし怪しい動きがあろうものならば。
 そんなことを考えていた。
 相手は、能力者だろうか、武器を持った通り魔だろうか。

「……夕陽。沈、みますよ?」

 テンポの悪い丁寧語で、注意をそらそうとする。
 これでもケースに手を伸ばそうとするならば。
 どうしようか。

 右手は、青年から隠すように。
 自分の身体の影に隠しながら。
818 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 20:28:42.70 ID:fZxyxMRto
>>817

「――…」

【相手の様子に、少しばかり…どころか極端にテンポを崩されてしまっていた】
【だから暫しの無言を置いてしまう―――詩人であるにも拘らず、だ】
【少し迷った後に、ケースの中身を相手に見せるのを諦め、両手を大きく挙げる】

「僕はただの詩人です。怪しい者ではありません」

【素直に自分の素性を明かし、相手の出方を窺う】
【人に誤解を与える事、勘違いしてしまう事の愚かさを――よく知っているから】
【相手にそうして貰いたくなくて、自分がそう思われたくなくて】
819 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 20:34:33.48 ID:SaKq9uVIO
すいません>>461取り消します
820 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 20:35:16.49 ID:SaKq9uVIO
間違えた>>819でした…
821 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 20:42:57.82 ID:5IoGz0sX0
>>818

「――、……」

 青年を、怪しいと言葉にしたわけではなかった。
 怪しいを思って、それを探ろうとしただけで。
 目論見がばれてしまったからか、ばつが悪い。

 みゃあ、みゃあ、と海猫が鳴く中。
 夕陽の方へと目を向け。

「――。気を悪くしたのなら。ごめんなさい」

 こういうとき、ごまかしかたを知らなかった。
 淡々と、しかし素直に詫びいる。
822 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 20:53:42.92 ID:fZxyxMRto
>>821
【相手が目を逸らし、ばつの悪そうな態度を取るのを見ては――青年の方も極まりが悪く】

「ああ、いえ…――いいのです」

【詫びの言葉に対し、微妙な反応を返すしかできなかった】
【しかしそんな調子を長くは続けられず】

「これは、楽器です。お時間があるのなら、一曲聞いて下さいませんか?」

【指で背中のケースを指し示しながら、思い切って尋ねてみた】
【相手の表情がまるで動いていないのが気になり、少し動かしてみたいと思ったか】
【或いは、ただ人に詩歌を聞かせる事を趣味としているからか】
【ともかく演奏を聴いてもらいたい、と考えて】
823 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 21:03:07.97 ID:5IoGz0sX0
>>822

 楽器。
 大きな楽器といえば、コントラバスくらいしか想像できなかった。
 しかし、そのような形状はしてはおらず、興味はあった。

「……」

 一曲聞かないかと。
 青年は訊ね。

 独りは考えた。
 敵と思っていたわけでは決してなかったが。
 信じていなかったからだ、敵ではないと。

「……。――」

 目を閉じ。
 考える。

「――聞くだけ。なら……ええ」

 青年の姿は視界に収めながら。
 夕陽の方を見ながら、承諾するのであった。

 嫌々では決してなく。
824 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 21:10:14.06 ID:SaKq9uVIO
【自然公園――――――――その隅。】
【もう人々の影は少なかった。時間も中途半端であるし、】
【秋と言ってもまだまだ残暑厳しい。そこに動く物は何もなかった。】

【いや、正確には一人だけいた。彼女だけが今この場にいる。】

…まだまだ…修行が足りんっ…

…せめて鉄でも斬れるようにならにゃあ…雲耀の太刀≠ヘ撃てん…っ

【一人の豊かな長い黒髪が印象的な女性である。】
【ほとんど黒と言える春用の薄手のダークグリーンのコート、】
【左目を斜めに切り裂く様な傷跡。そのせいで、彼女が隻眼であることがわかる。】

【そしてもう一つは背中の身の程もある大きな片刃の大剣と、】
【左腰のコートで見え隠れするホルスターに納められたリボルバー。】
【それらが合間って、少しばかり近づき難い様な、そんな雰囲気を発していた。】
【また、辺りは季節的に暑いのだが、女は涼しげで、】
【その証拠に、彼女の周りだけまるでクーラーをあてがったかのように、程よく涼しい。】

【自然公園には現在鈍い音が響き渡っていた。】
【その音源は一目でわかる。彼女が持っている金属の棒だ。】
【太いそれは1mくらいの長さで、そして先端にこれまた鋼鉄の分厚い円形のプレートが三枚。】
【総重量150kg程の金属の塊を、女は両手で上下に振っている。】
825 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 21:13:54.97 ID:fZxyxMRto
>>823
【相手がじっと考える様子を静かに見守り】
【そして承諾の言葉を返された事に、嬉しそうに笑みを零した】
【信用された訳では無いのだろうが、しかし拒絶されなかった事を素直に喜ぶ】

「では…―――」

【腰を下ろすと、地面に直接ではあったが膝を突き、ケースを正面にやって静かに開いた】【中から現れたのは大型の弦楽器】
【それを膝の上に載せ、弦の調子を確かめる様に一通り鳴らせば】
【乾いた様な音色が響き、やがて薄暗い空へと消えて行く】

「今回は曲だけにしましょう。何か、ご希望の題材は有りますか?」

【相手の方へ顔を向けると、確認する様に問い】
【何時もであれば詩も載せるのであるが、能力発動をすれば不信感を強めてしまう様な気がして――自重する気であった】
826 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/22(木) 21:21:38.79 ID:GO5Zz8VSo
>>824

――――ほう。

【そんな声が、おもむろに背後から聞こえてくるだろう】
【同時に、草を踏む音が小さく近づいてくるのが分かる筈だ】

剣士と見受けた、間違いないか?

【貴女の目の前に現れて、その人影は唐突にそう問いかける】
【木々の隙間から、月光が差し込みその影を照らし、その外見を映しだした】

【真紅の総髪、いわゆるポニーテールみたいな髪型を後ろに流した男だ】
【服装に頓着しないのか、上は黒いハイネック、下に黒いパンツという黒尽くめで】
【細くも太くもない、均整のとれた肉体は彼が何らかの武術を学んでいると理解させるだろう】
【その双眸は揺らがずしかし妙に心を滾らせる色を持つ琥珀であった】
【全体的な雰囲気は、髪型などを含めてみれば中性的と判断できるだろうか】

【炎は熱が上がれば上がるほど静かに、そして青く燃え上がる】
【其れを表すかのような、涼やかかつ灼熱の双眸を、貴方に向け、細めるのであった】
【立ち居振る舞いに隙は少なく、間違いなく一般人ではない雰囲気を纏う男である】
827 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 21:23:53.92 ID:5IoGz0sX0
>>825

 さて、武器ではないことは分かった。
 ――能力者であれば、例えば弦を蛇の様に操ったり、歌や音を媒介とした能力が考えられた。

 という詮索と。
 僅かな警戒を綯い。
 独りは青年を見ていた。

「題材。……」

「……、……。――。……、……」

 題材。
 ――即興演奏でも、するつもりだろうか。と。

 ただし、そこまで想像できても。
 題をあげるのは難しく思えた。

「……なら、是非。“ゼロ”と“クレヨン”で、お願い。……します」

 それは、ふざけてでは決してなかった。
828 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 21:36:50.25 ID:SaKq9uVIO
>>826

【女は鉄塊を降り続けていた。とにかく一心不乱に、】
【自分の「強さ」を高める為に、彼女なりの修行を続けていた。】

【超えるべき対象はたくさんある。その連中を一人づつ頭に思い浮かべていると、ふと、異音が響いた。】

…ああ?

【鉄塊を降るのをやめ、顔を動かす。月の光が木々の隙間を緩く差し、】
【人影を露わにした。最初は朧げだったが、次第にその持ち主が輪郭を表す。】

見りゃあ分かるでしょうが。
「これ」は飾りじゃないのよ…

【現れた人物――――――――均整の取れた体付きの彼に女は言葉を紡いだ。】
【自分の親指の先は背中の大剣。冷ややかな冷気を発するそれを差していた。】

【無意識の内に相手を観察してしまうのは、女の癖である。】
【中性的な外見であるが、声から男と判断できた。】

【そして何よりその雰囲気。身体つきとも合間って、「武人」のような印象を与える。】
【いや、事実そうなのだろう。ただ立っているだけだがその振る舞いには隙というものが見当たらない。】
【どこから不意打ちしたとしても、切り替えられそうであった。】

【こちらとしても、油断なく彼を見据える。「敵」か「味方」か。】
829 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 21:45:18.02 ID:fZxyxMRto
>>827

「――…『ゼロ』と『クレヨン』ですか」

【相手の言葉を、思わず確認する様に反芻】
【冗談であろうか、と窺って見るも――そうは見えず】

「わかりました――…」

【意を決した様に楽器の方へ視線を戻すと、一度目を閉じ息を静かに吐き出す】
【両手を弦に掛ける様にしながら、題材を基にした曲の構成を組み立て―――その為の作業をイメージ】
【『ゼロ』――それが連想させるのは、無か始まりか終わりか】【『クレヨン』――それが連想させるのは、彩りか何かを生み出す力か】
【暫しの逡巡を終え、浮かび上がった旋律のイメージを奏でる為に指先へと力を込める】

【ゆっくりと弦を弾き始め、奏でられる音の連なりがやがて複雑に折り重なり始め、一つの調べを作り始めた】

【言いしえぬ様な深さを持つ空間をイメージした第一楽章】【その空間に一本のクレヨンが絵を描き始める様子をイメージした第二楽章】
【幾種類ものクレヨンが彩りを重ねていく事をイメージした第三楽章】【色の重なりが複雑になるにつれて黒に近づき最初に戻っていく第四楽章】

【中盤の盛り上がりを序盤と終盤の包み込む、儚さを連想させる様な一つの曲がやがて終わりを迎えた】
【最後の弦の振動が夜空に消えて行く中で、青年は指を楽器から離し、相手の方へ向き直る】

「如何でしたか?」
830 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/22(木) 21:47:40.23 ID:GO5Zz8VSo
>>828
―――だろうな。
故にこそ、こうして声をかけたのだから。

【人影は、もともと細い鷹のような目を、更に細めて】
【貴方の背に有る一本の鋼により構成される刃金を見据えて】
【いい武器だ、とシンプルにしかし飾り気がない故に真実を含んで言葉を零す】

【そして、すっ、と足を揃えて、礼の形を取りながら男は言う】
【敵意ではなく、絶対の戦意≠込めた蒼炎の琥珀を、貴方から逸らすこと無く】
【己の内に溢れる熱を、吐き出さずにはいられない、かの如くに、男は目を開き】

単刀直入に言う。俺と一手、戦ってはくれまいか。
試合でも死合いでも俺は一向にかまわない。
お前のような強者と、相見えてみたいのだ。

【男の言葉は、シンプル極まりないもの、先程からそうだ。男は己の全てを剥き出しとして相対している】 
【その言葉に、態度に、あり方に。真実と本気はあれど、虚偽と冗談は存在しないことは、明白であった】
【すっ、と先に謝罪するように、頭を下げ、そしてあげて】

―――技未だ達人の域には非ず、お前に取っては足りぬ相手かもしれん。
だが、俺は其れでも、強者に挑まずにはいられない、強さと勝利を求めずにはいられない。
どうか、理解してはくれまいか、達した剣士よ。

俺は疋 犀星[ヒキ サイセイ]――――しがない拳士。
頼む、俺と戦ってくれ。

【男は、そう言ってもう一度頭を下げるのであった】
831 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 21:58:01.99 ID:5IoGz0sX0
>>829

 耳に届く弦の音は、柔らかく。
 時にそれは羨ましく、そして、――。

 ――妬ましかった。

「……」

 何も、言わず。
 演奏が終わるころ。

「――、……」

 演奏は、素晴らしかった。
 音が、まるで“視える”ように。

 描けることは、とても素晴らしく。
 独りは、苛ついていた。
 意識せず、小指をきつく噛み。

――。

『如何でしたか?』

「――!」

 演奏は、終わっていた。
 小指の痛さに、我に返り。

「――あ、……はい、綺麗な景色が、見えた、気が。しました……」

 小指を八重歯から話しながら、答えるのだった。
832 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 22:04:15.10 ID:fZxyxMRto
>>831
【演奏に集中していた青年は、相手の様子に変化に直ぐに気付けなかった】
【だから小指を噛んでいたその様子の意図も知れず、自身がどう思われているかも察せず】

「それは良かった」

【相手の言葉に、満足した様な笑みを零すのであった】
【無邪気に、何も知らぬ様に――事実、本当に何も知らぬし、知ろうとしていないのだから】

【楽器をケースに仕舞うと、腰を上げ】

「演奏を聞いて下さり、有難うございました」

【自身の演奏を聞いてもらえた事への感謝を表す為に、深く一礼】
833 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 22:09:47.67 ID:5IoGz0sX0
>>832

「――、……」

 胸が、痛かった。
 息がつまりそうで。

「……見たことがない楽器、ですね――自作? ですか?」

 少なくとも、能力ではなさそうだと。
 この時は思っていた。
 だから“敵ではなさそう”というだけの、感想。

 視線は外し、海猫とにらめっこ。
 ただしどちらも笑わない。
 終わらない。
834 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 22:11:06.44 ID:SaKq9uVIO
>>830

ふん…物好きな…

【相手が自分の得物を褒めても、彼女は特に表情を変えることは無かった。】
【とはいえ、女は歴とした剣客。自分の相棒を褒められて嬉しくないはずはない。】

【それから、彼女は視線を外した。再び鉄塊を降ろうと力を込めるが、】
【その前に、関節視野が相手の行動を捉えた。】

…なに…?

【「見る」のではなく、紡がれた言葉は「感じた」と言った表現の方が的確であった。】
【敵意ではない。そんな醜いものではなく、】
【それは「戦いの気」ともいうべきもの。】
【海よりも深く、そして山よりも高い戦闘の気迫を女は感じる。】
【静かなものであるが、しかし確実に彼女に伝わった。】

ちょっと待った。あんた何か勘違いしてるわよ。

…私はあんたが思うほど強くはないわ。強者でもないし達してもない。

【相手の言葉に、嘘や冗談の類は見て取れなかった。】
【だからこそ、彼女もまた真実を吐露する。】
【通常―――――――――性格を歪めるほどの負けず嫌いである女からしてみれば、自分を「弱い」と形容するのは何とも珍しいことであった。】

…強い相手を求めてるならお門違いだったわね。

…他を当たりなさいな…

【それから女は視線を外した。もっとも、鉄塊を傍らに立てかけたのは、】
【何か―――――――――――理由があるに違いない。】
835 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 22:19:25.33 ID:fZxyxMRto
>>833
【相手の様子に対する小さな疑問を、首を傾げると云う態度に現しながら】
【それでもその真意を察する事が出来なかった、何に起因しているのか解らなかった】

「いえ。これは僕の生まれた地方に伝わる、民族楽器です」

【海猫と視線を交わす相手の目的がにらめっこだと気付けるわけも無く、何をしているのだろうかと思考】
【――わかるわけがないだろう…】

「では僕はこの辺で。もう暗いですから、夜道には気を付けてくださいね」

【微笑を浮かべながら別れの言葉を紡ぐと、相手の脇を通り抜けて歩み去って行こうとする】
【演奏を聞いてもらえた事で充実していたし、相手の時間を多く奪う物では無いと遠慮して】
【ただ心残りなのは、相手の表情が動かなかった―――いや、動いてはいたか】【それは望むような形では無かったが】
836 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/22(木) 22:22:10.76 ID:GO5Zz8VSo
>>834
物好き――――、否定できないな。
だが、だとしてもその一振りがいいものなのは、剣に生きず拳に生きる俺にもわかりはするさ。

このご時世に、無頼を気取っている俺もまた物好き。
時代遅れの様は諧謔に過ぎるとも言えるか。

【く、くく。と軋むように声を漏らして一人で笑っていて】
【己の有様が時代遅れである事は、自覚していながらも、それでも其れを貫く様は道化のようだと】
【己の中の冷たいところが、そう言うのであって。だが、其れでも構わないと己の熱いところが言うのだった】

‥‥‥‥。

【相手のつぶやきには、戦意をざわりと向けるのみで】
【無頼を気取り、世界を周り、歩いて歩いて、戦って、戦って】
【技という点では未だ達人にはいないが、経験と六感。総合的な、戦う力≠ェ強い男だった】

【そして、女性のその言葉を聞いて。しかし、男は一歩も引くこと無く】
【ただひたすら、まるで槍≠フ様に真直に貴方を見据えたままに、迷いなく口を開く】

――――うむ、そうだな、余計なことは止そう。

お前と戦いたい。だから俺の相手をしてくれ、頼む。

【理由から、強者だからとか強さと勝利を求めずにはいられないとか、そういうものが消え去った】
【思う。己を弱いといえる物は、強いのではないかと。己の実力を正確に把握できるならば、それは凄い事だし】
【何方にしろ、拳士として剣士と戦うことは経験したくて、要するに総じて言ってしまえば――――戦いたかった】

【無言で頭を下げる。何かを貴方が言うか動くかするまで、動くことはないだろう】
【拳士、疋 犀星―――――本日三度目の礼であった】
837 :【輝星骸燃】暗黒星雲を掌から作り出し、“ニセモノ”の星を作りだす能力[sage E:銀色の玉]:2011/09/22(木) 22:28:54.69 ID:5IoGz0sX0
>>835

「……民族楽器、ですか」

 弦楽器。
 といえば、ギターやヴァイオリンを連想するものであるのだが。
 どうやらこの楽器はそれらには見えない。

 不格好とも、芸術品とも思わず。
 それはただ興味の対象だった。

「ええ――夜の海も、気をつけたほうが良い。ですよ」

「暗い海は、何かが出そう……ですから」

 そういうと、海猫とのにらめっこは中断、歩きだし。
 青年の真横を通り過ぎる。

 そしてそのまま街の方へと歩いていく。
 今日は、悔しかったから。
 帰って寝てしまおう――。


ありがとうございました、難題だしてすみませんでした
838 :【吟遊世界】@wiki[sage]:2011/09/22(木) 22:33:53.36 ID:fZxyxMRto
>>837

「そうですね、気を付けましょう」

【冗談の様な物なのかと思いつつも、相手の雰囲気からはよく掴めず】
【ただ小さい頷きを返すだけにした】
【青年が向かうのは何処かにある公園】
【今日もそこで腰を下ろして、一人で夜空へ向けて音を奏で続けるのであろう】

/絡みあり乙でしたっ!
/無問題ですよー
839 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 22:37:54.89 ID:SaKq9uVIO
>>836

ま…どうせ戦場に生きてるんだから、剣だろうと拳だろうと同じようなもんよね。
私にもあんたの気迫≠ェいいもんだとわかるわ。

【男がそうであるように―――――――――――女もまた物好きであった。】
【時代の流れに逆行しながら強さを求める。】
【「最強」の二文字をその手に収めようとしていた。】

…そうね。

【ざわ、とこちらに向く尖った戦意に、女は大剣を微かに揺らした。】
【吹く風が女の頬を撫ぜる。夜特有のそれは、冷気に晒されて心地よい。】

ええ。それなら私も――――――――戦いたくなってくるわ。

理由なんて必要ないのよ…剣士なら剣≠ナ、拳士なら拳≠ナ…

【鈍い音と、金属の軋む音が女の言葉の中に混ざった。】
【それが大剣を抜く音――――――戦闘了承を告げる抜刀の鳴き声であることを知るのはあまりにも容易い。】

…示現流、ロータス・ブラック…

…おいで、「強き」拳士…

【大剣を刃を上にして肩に担ぐ。一見何気ない動作であったが、】
【女にとってこれは歴とした「構え」であった。】
840 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 22:40:08.56 ID:SaKq9uVIO
>>836
/すいません!ちょっと風呂落ちします。
すぐ戻りますっ!
841 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/22(木) 22:48:38.16 ID:GO5Zz8VSo
>>839

――其れくらいが、俺の自慢なものでな。

【普通なら、子供の内に諦めるか無意味だと分かる称号――――最強=z
【男が、此処に居る理由は、きっと。大人になれない子供のまま、生きてしまっているから】
【子供の頃憧れたものに、少しでも近づきたいがゆえに。そのために己を磨き、己を前にすすめる】
【そんな姿。よく考えてみれば、まるで恋する乙女のようではないか】
【武に身を置いた時点で、分かっている。己は最強に恋焦がれている事を――――】

【嗚呼。笑ってしまいそうに成る。目の前の美しい剣士が己の拳と剣を交わすこの事態に】
【―――甘美、そして恍惚。口元が自然と笑を作り、目は恍惚に鷹よりも、何よりも鋭く細められていく】

ああ、やろうか、ロータス・ブラック。

【相手の名を己の口の中、己の頭の中で転がし。小さく呟く。良い名だ、と】
【そして、同時に男も構えを取る】

――――ひゅぅ。

【呼吸を整え、体を半身にし、両の手を捻るようにして、隣り合うように″\える】
【あまり武術に於いては見られない構え。1つ見られるとすれば、空手における夫婦手という物】
【両の手を同じように動かすことで、防御にも攻撃にも素早く対応することが出来るという、手技の構え】
【男の体を見れば、身体能力で言えば達人には及ばず一般人には勝る程度のレベルと分かるだろう】
【だからこそ、己の身を補うように技も、戦略も、魂も、気合も――――全てを総動員して戦いに当たる】


‥‥‥‥。


【現状は、膠着。重心の配分や呼吸を乱すことで相手に牽制をかけている】
【恐らく、剣士相手に己から突っ込む不利を予測。相手の初手を見た上で合わせようとしていた】
【手の内は極力見せることはなく狙うは――――後の先―――っ】
842 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/22(木) 22:49:15.75 ID:GO5Zz8VSo
>>840
/*ういうい、了解でございます*/
843 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/22(木) 23:35:51.84 ID:SaKq9uVIO
>>841

…よろしく…

【女は微かに目を細めた。互いの距離、間合いを図りながらそっと呼吸を整える。】
【虫の声も、遠くで聞こえる人々の声もどこか女には間延びして聞こえた。】
【ここには、自分と相手がいる。自分と相手のみで勝敗を決める「戦場」があった。】

(…向こうからは仕掛けないか…先手を譲る余裕か…あるいは…)

【女は考える。思考を燻らせて、最善の一手を模索した。】
【もっとも、その結果、というか、結論はすぐに出る。】
【相手が後の先を狙おうが、初撃を譲ろうが関係無かった。すなわち…】

(いや、いい―――――――――――切り替えせるなら、…やってみろ!)

【―――――――――――一撃必殺=z









【構える相手の「正面に」一歩踏み込み、ついで風を切る音が耳に届くだろう。】
【女は抱えた大剣を持つ右手に力を加え、相手の腰くらいの高さで峰を向けて、右から左(男から見て左から右)に薙ぎ払いをかけようとする。】

【超重量の剣から繰り出されるその一撃は、鋭い剣速も合間って非常に重く、】
【「直撃」すれば、大きな打撃系のダメージを受けてさらに吹き飛ぶほどの高い威力を誇る。】

【しかし、見切れない早さではない。相手の行動によっては、回避、迎撃も充分可能であるし、】
【あわよくば、完全回避もできないことはないかもしれない。】


/お待たせしましたー!
844 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/22(木) 23:48:57.32 ID:GO5Zz8VSo
>>843
【ジリジリと視界の端がゆっくりと歪んでいく。世界が、灰色になって行く、雑音が、消えていく】
【相手の動きが、徐々に、徐々に隅々まで見えてくる】
【心を静めて――――そして、ひたすらに一手を見据えて――――】 

(―――油断はできない。やる以上は、殺るつもりで。
己の本気を――――ただ叩きこむのみッ!)

【そして、相手のシルエットが動く光景を己は目のあたりとして】

(――――来た‥‥ッ!)

【直後、男も一歩踏み込んだ。相手の剣の間合いの更に内に潜り込む動き】
【まるで、自殺行為と言ってもよい動きで。しかし、その目にはやけになった色は無い】
【右から迫る刃を琥珀の蒼炎はしっかりと見定めており、それ以上に勘、優れた第六感が己を動かす】
【体を己から見て右、相手から見て左に捻り。腕をひねり上げながら相手の剣の振りに合わせるように――――】


          点     ッ    !


【――――鋭さと狙いの正確さを以て、剣を握る拳≠ノ右拳を叩きこみに行った!】
【剣を素手で受け止めるのは無理でも、剣を握る拳ならば己の拳と五分。そんな無茶な論理】
【だが、拳が貴女の体。拳でなくとも腕にあたった瞬間、貴方はこの拳士の秘める力をその身に受けることとなる】

【茫、と僅かに服の内で光が生まれる。其れは右腕。黒い服に隠れて見えないが、その腕には――――】
【――――3つの稲妻を模した刺青―――否、彫物が存在していた】

【もし、貴方が彼の拳に触れれば。その地点に。絡みあう雷の光条の一本が叩き込まれることと成るだろう】
【鉄板すらも容易に貫く杭となりて打ち込まれる彫物は、まさに紫電の速度を以てして貴方の初手必殺≠ノ後手必殺≠以てして相対する事となる筈だ】
845 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/22(木) 23:52:48.28 ID:svpbgwxW0
ここは大風が駆け過ぎた後の和風の田舎町。
残り香と言うべきか、湿り気を胚胎した風はびゅうと吹き抜け。

「うー、暑さ寒さも彼岸まで。この服は彼岸まで…持つかな?」

その一角、人通りの少ない夜の商店街。
シャッターが向かい合う間を行く少女は、小さく身を震わした。
前に垂れる短いおさげになった金髪は、しなっとしていて、
快活そうな緑の目も心なしか冴えていない。

言葉と姿から察するに通り雨に降られたらしい。
嘆いている理由を補強するのは、雨具の類が見当たらない事。

「あーあ、一度あった事って二度ある気がするもんね…はぁっ。」

手に持ったキャスケット帽を絞りながら、憂鬱そうに街を行く少女。
どんよりした雰囲気と闇から浮いたかれんは、誰かを誘うだろうか。
846 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/22(木) 23:53:36.96 ID:GO5Zz8VSo
>>844
/*おっと、忘れてた。おかえりなさいまし*/
847 :【再応斬軌】@wiki E:翠晶丸、須々切丸(wiki参照)[sage]:2011/09/23(金) 00:08:46.12 ID:QRTMcvMZo
>>845
【田舎町をのんびりと歩く男が一人】
【鶯茶色の長髪を後ろで一度結った髪形に、上下に侍のような服装を身に纏った格好はある程度異質かも知れないが】
【背中に3mを超す大太刀を背負っているのが、何よりもその存在の特異性を際立たせていたと云える】

「湿っぽいでござるな…――」

【台風一過後の湿った風に少しばかり眉を顰めがらも、特に気にせず】
【ただただ道を進み、その先へと向かうばかりであった――の、だが】

「――…む?」

【人気少ない夜の商店街に似つかわしくない姿を目にし、そちらへ気が向いた】
【まずはその存在に注意が向かい、次に気配を気に掛ける】
【歩みをそちらへと向けると、呼びかける為に口を開いた】

「こんな時間に、何をしているでござるか?」
848 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/23(金) 00:12:56.06 ID:HX/mDSwIO
>>844

(―――――――――――自分から…!?)

【女は剣を振る短い過程で思わず目を剥いた。】
【剣の道を歩み始めてからもうかなりの時が過ぎている。】
【その中で、「相手から」こちらの間合いに踏み込んできた人物などほとんどいない。】
【龍の顎の中に自分から入る人間など何処にいようか。】

【相手の拳は、―――――――――――そう、感じる。】
【通常より「深い」。女は悟った。彼の狙いは自分の剣ではない。】
【「防御」ではなく「攻撃」を行おうとしている。自分の「腕」に。】

…くっ!

【「まずい」―――――――そう思わざるを得ない。自分は剣術家だ。剣を握れなくなったらそれだけでアドバンテージを失う。】
【一撃必殺を行おうにも、それの軸がなければ意味が無かった。】
【対向しようにも、相手の拳速が速いため大剣を翻そうにも間に合わない。】

…なかなか…っ!!やるじゃないのっ!

【そこで、女は変速的な対抗策を興じる。】
【自身の「剣」の能力―――――――――――伸縮=B】
【剣を振りながら、その刀身を40cmほど「縮」める。】
【伴って握る柄も縮まるため、必然的に相手の打点をずらしたのだ。その結果、】
【受けきれる。そう確信していた。大剣の重みに、一人間の拳が通じるはずがない。】

【だが】

――――ッッ!?

(な―――――――――――!?)

【ガキィィィィイイン!!!!】
【大剣の刀身の根元。そこに相手の「槍」がぶつかる。】
【火花と耳を覆いたくなる様な金属音を撒き散らした。】
【通常なら、一発で壊れてしまいそうな破壊力、重さ。しかし、大剣は砕けることなくそこに存在している。】

【とはいえ、その衝撃の全てをもろに受けた女。】
【予想外の「後手必殺」を受けてザザザザ、と後退しながら、バランスを崩した。】
849 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/23(金) 00:24:06.77 ID:yEO40oZCo
>>805>>808
【女性は青年に教授したつもりは本当にない】
【単純に先ほど習った、剣を見るということに非常に納得してしまい】
【それが一連の行動につながる。まぁ女も人に教えるほど腕は良くないのだが】

……参考になったのならかまわない。剣を交える相手が弱いと話にならないから。
剣は握るものだとともいっていた。これに関してはよくわからないがおそらく気合とかの問題だと思われる

【女はどうやら青年と剣を交えたかったようである。まぁおそらく相性的に女性が負けるだろうが】
【まぁ一応礼儀などは弁えており、それを行う人間を選んでいるだけである】
【選ばれた人間など数少ないのだが。まぁいずれにしても青年はそこそこ見込みのある感じなのだろう】
【ちなみに中の人が適当に言っているだけなので気にしないでほしい】

【と自分が語り終えると男はやはり噛み付いてきた。無論女性が悪いのだが】
【ちなみに貨物に混じるというのは本人が良くても方が許さないので最初からその可能性を捨てていただけである】
【どんな理由があろうとも人間は座席以外に車両には長くは存在できないのだ】

お前は貨物だったのか?老人それでいい?

【そもそもそういった案件を認めるのは自分ではなく老人であり、男ではなく運転手である】
【金を多く払った上に美人であるということも含めても老人には男を荷物に混じらせる理由がない】
【老人はそれは困るといわんばかりに、男を座席に戻そうとしていた】

【と、女はチラシの内容に気づく。そうか男は自分……というか他人格の時以降のメンバーなのか】

【決闘王姫】、その名前を『劇団』の団長に出してみるといい。その無礼を平謝りしてもらう羽目になる
850 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/23(金) 00:25:59.26 ID:3/cmm/tk0
>>847

突然声をかけられて、まず少女は警戒する。
大昔の小動物が恐竜の眠る夜を縫い、今日の鼠が猫の足音を伺う様に。
「及ばなさ」を自覚するものはいつだってそうだろう。

「大絶賛帰宅中って具合かな。ボクの家じゃないけどね。
 雨に降られたの…と言うか、雨宿りで時間を使ったのが誤算だったよ
 500円ぐらいだったら惜しまず傘を買うべきだったかな」

振り向いた少女。頭の中で、現前した彼を軽く整理する。
雰囲気はプラスだが、物騒な武装と時代錯誤な姿はマイナスだ。
それもかなり大きな値を、負のサイドが占めていたので。
少女――ボクと名乗るが――は、取り敢えず愛想を繕う事から始めることにした。
無意味な不興を「買う」のは、「非経済的」だから。

「そう言うあなたは、コスプレイベントか宴会の後?」

「いや、ね?
 酔っている感じはしないし、落ち着いた立ち居振る舞いに見えるけど。
 あんな雨に振られたら、誰も怒るのを通り越して頭が冷える。
 いや、気が滅入るって言うのかな……ははっ。」

まず、警戒を少しだけ崩しつつ、話題を広げてみる事にした。
キルゲームを楽しむ類の人間なら、もう奇襲を受けているはず。
加えて奇妙な装束が目を引いたので、先ずは、
相手を現代的な生活を送る「一般人」と敢えて仮定し――
少女は、小生意気さを隠せない笑みを浮かべて問うた。

雨に振られたくないのだから、屋根のある店の前に。
肉屋の赤錆色の烏帽子の下には、侍も十分入るスペースがある。

因みに彼女の服装はTシャツと短パン。
色はシンプルな水色で、ボーイッシュかつ軽快だ。
851 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/23(金) 00:28:25.29 ID:Y8G0ZKMdo
>>848
(重み、威力、範囲。全てにおいて相手が勝る、ならば己の強みでぶつかるしかあるまい。
速さと小手先――――、拳の方が剣よりも威力を発揮するには必要な距離が短い)

【虚を突くのはあらゆる武術の基本である。故に、己ならば成せると判断した上で、己は足を前に置いた】
【疋犀星。年齢22歳。相手よりも幾らか年下で、その上で身体能力にはそれほど恵まれている部類ではない】
【だが、ソレらを考慮した上での戦闘能力≠ヘ。十分相手に食らい付くだけのものは持っていた】

――――ふ、ッ!

【ぎゃりぃ、と足が地面をこすり、体重を乗せて拳が振るわれる】
【直後、衝突。そして、炸裂――――ッ!】

‥‥まさか、受けられるとは。

【初手必殺≠ノ対して、後手必殺=z
【警戒を生みかねない程の威力を持つがゆえに、極力手を見せること無く、相手の初手を見極めた上で後手で潰す】
【後手で現在腕を潰していれば、正に剣士相手ならば必殺と成るだろう。必殺のための手段を奪うのだから】

【そして、後手必殺≠ヘ、現在剣士を相手にしていることでより活きている】
【剣が振り下ろされる間に、己は相手に突き出すだけ≠ネのだ。要は、距離が違う=z
【その上で踏み込み距離を詰めてならば、己の後が先に到達することも不可能ではなく】

【唯の打撃に、それだけの思考を込めて彼は一撃を撃ち放つのであった】

【そして、打撃を受け止められ、己の手をさらけ出したのならば。構えに変化が生じるのは当然】
【其の構えは、両手を正面に拳を固めて構えた独特の構え。足には力が抜け、移動よりも一瞬のステップを大切にする物】
【彼の戦闘スタイルを、其処から予想できるかも知れない。要するに――――必殺のカウンターヒッター=z
【恐れを知らない戦意と、一撃を正確に当てる技量、隠された高い攻撃力】
【ソレらが組み合わされることで、そのスタイルが生まれているのであった】

‥‥やるな、ロータス。

【止められたというのに、犀星は口元に笑を作り。また、待ちの手を取るのであった】
【そのさまは。来るなら来てみろ≠ニいう挑発すら含んでいただろう】
852 :【再応斬軌】@wiki E:翠晶丸、須々切丸(wiki参照)[sage]:2011/09/23(金) 00:42:54.49 ID:QRTMcvMZo
>>850

【少女が振り返った時に、どこか警戒心の様な物を感じるが――男は、それを錯覚であると処理する】
【果たして己の容姿を、まるで普遍的でありこそすれ異様とは感じていないのだから必然か】

「帰宅中、か。突然の雨ほど難儀な物は無いからな、しかし夜道は危険ぞ?」

【納得する様に一度首肯して見せるものの、直ぐに気遣う様な言葉】
【それは飽くまでも少女の外見から判断した、一般論的な価値観からの意見であったのだろう】
【心配をしていないと云えば嘘になるが、それは心の底よりの物からでは無く――社会人としての義務感と云えた】

「こすぷれいべんと…とは、聞き慣れぬな。如何な物であろうか。
 そして拙者は宴会の後でも無ければ、気が滅入っている訳でも無いぞ。
 この格好は―――常日頃よりの正装だ」

【小生意気な笑みを浮かべる少女の言葉に、少しばかりムッとした様な態度で応じる】
【自身の格好を、まるで普通では無いかの様に言われたのだから、素直に受け取れるものでも無く】
【一般論からすればこの男の方が例外的である――そんな単純な事実にも気づいていないのが、明白であったろう】

【少女が屋根ある店の下へ向かったのを見て、自然とそれを追う男】
【軒下に入れば人気少ない通りを一瞥し、それから少女の方へと視線を戻した】

「貴殿は、元気そうであるな…――憂鬱そうに見えて少し心配したのであるが。
 ただ雨に濡れて気が滅入っていただけであったか…」

【余計な心配をしてしまったな…――等と小さく呟きつつも、別に会話を嫌う訳でも無く】
【相手の様子を少し羨ましく感じただけであった】
853 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/23(金) 00:43:15.97 ID:HX/mDSwIO
>>851

っとっとっと…

【大剣の長さを元に戻しながら、女は再び居住まいを正した。】
【右腕がビリビリと痺れる。あの威力を腕一本で受けたのだから当たり前か…】

あんたこそ…やるじゃないの。

…ちい…能力者≠ニはね…しかもあの攻撃翌力…

私の剣と威力で張り合うとは見事だわ…

【構えは違えど、基本的な戦法は同じか。】
【女は剣をくるくると回しながら思考した。考える時の癖だ。】

【なるほど相手は―――――――出させて取るタイプのようだ。】
【こちらが態勢を崩した際に追撃を行わなかったのも頷ける。】

ふん…

【回していた大剣を再び、今度は大上段―――――――――――紅蓮に輝く刀身を高く構えた。】
【属性は「炎」。メラメラと燃える火を纏った大剣を上段に携え、踏み込み、】

―――――――「一撃」でダメなら「もう一撃」よ!!

【今度は上から下へ。兜割のように振り下ろそうとした。】
【超重量の剣から繰り出されるその一撃は、鋭い剣速も合間って非常に重く、】
【「直撃」すれば、大きな切断系のダメージと、火属性のダメージを受けて、】
【そして剣の進む方向、この場合は「真下に」吹き飛ぶほどの威力を誇る】

【しかし、見切れない早さではない。相手の行動によっては、回避、迎撃も充分可能であるし、】

【あわよくば、完全回避もできないことはないかもしれない。】
854 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/23(金) 01:00:08.91 ID:3/cmm/tk0
>>852

「まあ、雨より難儀なものだって…………うん?」

お互いの認識の齟齬を感じて、違和感を抱いた。
この地の出身でない少女は詳細な習俗を知っている訳でもないが
こと商店街において、こんな風体の男は見たことがない。

向かいの屋根から垂れる水は、コンクリートを叩いた。
弾けるような水音は、この場所の近代性を再認識させる。

「コスプレイベントってのはねー、思い思いの服を着て集まる…のかな?
 仮面舞踏会とか社交パーティと少しだけ似てるかも…あっ、今の忘れて。」

「(そうだよ、仮面舞踏会も社交パーティも分かってくれる筈ないじゃん)」

「とにかくこの辺りでその服を常用してるのは珍しいよ。
 確かに、物腰が自然すぎる気もしてきたし――。
 ニンジャとかSAMURAIのテーマパークで働けば一儲けできるかもね。
 アクターだけじゃなくて、時代考証とか………さぁ」

少し話が脱線した。興味を惹起するなら別にいいが、
食い付きが悪いのではと危惧して咳払いで話を区切り。

「あー、人と喋るのは割と好きなんだよね、ボクは。
 憂鬱そうに見えたら話かけるって、優しいんだね」

「……ところで、イベントでもお酒の席でも無いなら、何してたの?」

だいたい水気の落ちたキャスケット帽を、深めに被った。
中性的な印象を後押しする、半ばで切れた視線を送り。
少女は男を見上げながらまた尋ねた。
855 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/23(金) 01:00:24.60 ID:Y8G0ZKMdo
>>853
っふ、驚いただろう?だから隠しておいたんだ。

威力に関しては特級なのは事実。
それ故に、確実に当て、確実に決めるための武≠ェ必要。
そういうことさ、能力者であっても武術の道を進む理由は。

【己の攻撃の威力は、人間一人を打ち取るには旨く当てれば一度】
【外しても他の部位に当たれば大きなダメージを与える事が出来る力】
【それ故に、それ頼みではやっていけない。其れを如何に有効に扱うかどうかを覚えなければ無駄な威力となるからだ】

【旨く当てれば一打で決まる。故に一打を確実に決めるためのスタイルに彼は特化していったのだ】

【目の前に現れる相手。其れをざわりとした殺気で察知して】
【迫るは振り下ろされる必殺の瓦割り。其れに対して、男は動く】


――――ならば此方ももう一度<b!


【たんっ】【踊るように足を踏み、一歩右斜め前に足を進める】
【わずかに間に合わず、左耳の一部が吹き飛び鮮血が飛び散り肩に刃が食い込んだが】
【ぎりぎり致命となる前に斬撃の起動から逃れ。同時に――――捻る】

【先程から、犀星は一歩前へ進み続けている】
【其れは、近くで打てば当てやすいという決定的な理由からのものだ】
【言うなれば、積極的な後の先=B相手の攻撃に引いてからではなく、出ながら殴るという物】
【其れを可能とするのが、捻りである。腰の捻りを利用して、拳を振るう動きは至近であっても速度を出す事が出来る】

【後ろを振り返らず、前に進む様は、正に槍≠ゥ】

【そして、犀星の槍が相手に振るわれることとなる】


     雷    ッ    !


【早い犀星の打撃でも特に早い、速度特化の一撃を、左手で撃ち放つ】
【狙いは、刀身の峰。振り下ろされる刃の腹の部分に真横から打撃を撃ち放つのだ】
【先ほどの衝撃を知っているだろう。拳に大やけどを追うが、食らえば体制を崩すは必至】

【そして、もし貴方が体制を崩せば、同時に貴方の手元に右拳を叩きこみに行く筈だ】
【腕を近い位置に置く構えは、素早い手技を可能とするための構え】
【雷の後コンマ数秒後に、右手で先程の後手必殺≠ェ貴方の手に襲いかかっていくだろう】
856 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/23(金) 01:02:40.37 ID:Y8G0ZKMdo
>>853
っふ、驚いただろう?だから隠しておいたんだ。

威力に関しては特級なのは事実。
それ故に、確実に当て、確実に決めるための武≠ェ必要。
そういうことさ、能力者であっても武術の道を進む理由は。

【己の攻撃の威力は、人間一人を打ち取るには旨く当てれば一度】
【外しても他の部位に当たれば大きなダメージを与える事が出来る力】
【それ故に、それ頼みではやっていけない。其れを如何に有効に扱うかどうかを覚えなければ無駄な威力となるからだ】

【旨く当てれば一打で決まる。故に一打を確実に決めるためのスタイルに彼は特化していったのだ】

【目の前に現れる相手。其れをざわりとした殺気で察知して】
【迫るは振り下ろされる必殺の瓦割り。其れに対して、男は動く】


――――ならば此方ももう一度<b!


【たんっ】【踊るように足を踏み、一歩右斜め前に足を進める】
【わずかに間に合わず、左耳の一部が吹き飛び鮮血が飛び散り肩に刃が食い込んだが】
【ぎりぎり致命となる前に斬撃の起動から逃れ。同時に――――捻る】

【先程から、犀星は一歩前へ進み続けている】
【其れは、近くで打てば当てやすいという決定的な理由からのものだ】
【言うなれば、積極的な後の先=B相手の攻撃に引いてからではなく、出ながら殴るという物】
【其れを可能とするのが、捻りである。腰の捻りを利用して、拳を振るう動きは至近であっても速度を出す事が出来る】

【後ろを振り返らず、前に進む様は、正に槍≠ゥ】

【そして、犀星の槍が相手に振るわれることとなる】


     雷    ッ    !


【早い犀星の打撃でも特に早い、速度特化の一撃を、左手で撃ち放つ】
【狙いは、刀身の峰。振り下ろされる刃の腹の部分に真横から打撃を撃ち放つのだ】
【先ほどの衝撃を知っているだろう。拳に大やけどを追うが、食らえば体制を崩すは必至】

【そして、もし貴方が体制を崩せば、同時に貴方の手元に右拳を叩きこみに行く筈だ】
【腕を近い位置に置く構えは、素早い手技を可能とするための構え】
【雷の後コンマ数秒後に、右手で先程の後手必殺≠ェ貴方の手に襲いかかっていくだろう】


 ―――― 点   ッ   !!


【一切の迷いなく、剛槍≠ヘ撃ち放たれる】
【対する貴方は、どう対応するのか――――どう、この槍に、立ち向かうのかッ!】
【技量は同格か此方が劣る。間合いは此方が劣る。此方に不利は有り、貴方に防御が出来る可能性は十分にある】

//すいませんとちゅうとうこうでした
857 :【再応斬軌】@wiki E:翠晶丸、須々切丸(wiki参照)[sage]:2011/09/23(金) 01:18:31.25 ID:QRTMcvMZo
>>854

「いや、待たれよ。今ひょっとしたらだが、貴殿は拙者が仮面舞踏会や社交パーティーを知らぬと思ったのではないか!?」

【侍がまさかの突込みである。時代考証以前にキャラがぶれている―――否、元よりそういうキャラではあるが】
【コスプレを知らぬだけであって、一般教養全般を知らない訳では無いのだ。そもそもコスプレは一般教養なのか】

「珍しい…か?」

【少女の危惧通りに食いつきが悪かったのであるが、それはそれ以前の段階に気を取られていたからに過ぎない】
【誰かが一度この男に正しい服装についての常識を教えるべきなのかも知れないが、そう容易に価値観を変えれるものでは無い】

「うむ、拙者も会話は好きだ。優しい…かは解らんな。

 単純な話よ。拙者も帰りの途中―――正確に言えば、夜露を凌げるところを探していた所だ。
 仕事が遅くまであったのでな」

【帽子を深めに被る少女を見やりながら、少しばかり笑みを零す】
【子供の様に純真で無邪気な、それこそ自身が言った通りに会話を好いている事がよく解る笑み】
【野宿を探していた、と云う男ではあったが、しかし雨の後ではどこもそれには適さず】
【結局は眠りにつけぬのではないかと云う不安もあったが、それまでをも口にする事はしなかった】

「報酬も貰ったし、宿を取るのも悪くないが…――しかし、今からでは遅いだろうな」

【どう考えても少女相手に愚痴る内容ではないが、気が緩んでいたのか、男の口からそんな言葉が落ちる】

「そうだ。貴殿はこの辺りの宿をよく知っていたりなどしないか?」
858 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/23(金) 01:24:23.90 ID:HX/mDSwIO
>>856

(おかしい…)

(なんだこいつは……!、身体能力はそんなに高くない、技量も私と同等くらいだ。…なのに、)

(なぜ…なぜ「前に」進むことができる―――――――――!!?)

(戦闘の流れを確実に掴んでる…状況を見切り、そして常に最善の一手を打つ…)

(怖くないのか…!?私の一撃からどうして逃げない…!?)

【一歩でも相手が引いていたら、男は途端に負けていただろう。】
【彼女の剣は対象を決して「逃がさない」。】

【頭一つ抜けた威力と、それを補助する神速の剣速。】
【相手より一秒でも速く攻撃することで、後退する「前」に仕留める。】

【まさに「攻撃は最大の防御」。反撃の隙を与えない剣術の使い手であった。】
【しかし、男にはそれが効かない。例えどんなに剣を振ろうとも、】
【こちらに畏怖することなく、ただ、前へ前へ。戦場の先頭に先駆ける。】

…お前は…!!

【一打目。それは刀身の真ん中を叩いた。】
【金属音とともに、女の太刀筋がぶれる。拳が接着した点は炎を纏う剣のど真ん中であるため、】
【相手は火属性のダメージを追うはずだ。】





―――――――――――いったい…何者…






【そして、ニ打目。相手は「直撃」した感覚があるだろう。】

【同時に、女の後方で鈍い音が響く。弾き飛ばされ、後ろの地面に突き刺さった大剣、】

【右腕からダラダラと流れ出る血―――――――――――】

【それを気にすることなく、女は相手を見つめていた。】
859 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/23(金) 01:35:24.72 ID:3/cmm/tk0
>>857

「うん。だって仕方ないじゃないか。
 そこまで知っているなら、その服装の物珍しさはわかるでしょ。
 普通はそう思う、ボクだってそう思う。」

咬み合わない。洋の東西を分かつ容姿・服装は、
円滑な会話の進行を些か困難にしている感が有った。
唇を尖らせ、幾らか激しい声で少女は自分の正しさを主張するのだが。
男の意識を動かすのには、どうも押しが弱いとは思っている。

「うん。夜は危険だ、夜に馴染んでいない人間には特に。
 あなたみたいな人にはきっと、森の獣より夜に馴染んだ人間のほうが怖いんじゃないかな
 同じ土俵に立てるとは思わないけど、ボクはそうだ。」

「と、それに病気も怖いしね。武士は体が資本なんでしょう?
 幸いボクは宿は事前に良く調べてある。選ばなければ、お安い御用さ。」

「また雨に出会したら困る………屋根を被るみたいに、しかも素早く行こう。
 これからするのはエスコートって言うんだけど分かるかな?」

そう言うと。少女は宿への道を先頭にたって説明する。
あるいは、彼女の進んだ道を、レールを辿るように進む形に成るだろうか。

最終的に行き着くのは、所謂「ビジネスホテル」に相当するような場所だ。
その前に立つと、少女は一度足を止めるだろう。
ここで自分も一夜を明かすつもりなんだ、と言って。

/過程はスキップ希望です、宿への道を考えていないので
860 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/23(金) 01:41:57.12 ID:Y8G0ZKMdo
>>858
(――――早いっ。とてつもなく、拳を抜く程に、剣が早い‥‥!
だが、そうだ。退いてはならない、後退は負け=B
―――――前に進む心のみが、勝利をこの手に齎すのだ‥‥ッ!
故に――――――ッ、己は――――――)

ッぉぉぉぉぉおぉおぉおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉおお゛ッ!!

【今宵。初めて犀星は雄叫びを響かせた。それだけ己に気合を入れる必要がある状況】
【前へ、ただ前へ。逃げるのではなく、進むために戦っているのだから、ならば前に進むのが己の勝ち筋】

  【  一  打  】


ッッ、ぐッァッオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


【肉が焼け焦げ、激痛が己の身を駆け抜けるが咆哮を以て、其れを御し杭を打ち込み】
【全力で拳を振りぬき、二打目へと、その攻撃の流れを繋げる】

  【  二  打  】


ハァ―――――ッ!!


【ずぐん。杭を相手の腕に叩き込み、そして直撃の感覚が腕に伝わる】
【左耳から血を吹き出し、黒い服故に目立たないが血痕で服を汚しながら】


‥‥‥‥‥‥ッ、しがない拳士だよ俺は。


【なんてことはなさそうに、男はそんなふうに言いながら、ふらつきながらも立ち続けるのだった】
【左拳の一部は炭化し、耳が千切れ、肩にも傷跡がある。所謂満身創痍】


‥‥唯、1つだけ決めていることは。逃げないこと=Aそれだけだ。
勝つためなら、何も怖くない。己の力量を信じて、出来ると思えば、怖いことなどある筈無い。


【相手の疑問に、なんとなく気がついたようで、ひとりごとのように、そう言うのだった】
【過信ではなく、自信≠ェ有った、男には。己の力量を過小でも過大でもなく、双方に評価する技術】
【そして、退かない、逃げないという気概。ソレらが、冷静なのに苛烈な戦いを可能としているのだった】
【そして、男は問いかける。唯一言を――――】


  ――――まだ、やるか?


【傷を背負い、その上で戦意は衰えていないと。そして、相手の戦意を確認するように、問いかけるのだった】
【しかし、此処から先を進むとすれば。恐らく血で血を洗い互いの肉を食むような戦いとなることは必至だろう】  
861 :【再応斬軌】@wiki E:翠晶丸、須々切丸(wiki参照)[sage]:2011/09/23(金) 01:51:49.78 ID:QRTMcvMZo
>>859

「ふむ。しかし道場では稽古着を着るし、その延長線上にあっておかしくは無いと思うだが…―――」

【意見が平行線になっていると男の方も気付きはしたので、納得しない様子ながらも引き下がり、口論をそこで切る】
【これまで会った者に幾度か言われても頑として自己主張を続けてきたのだ、これ一度で変わる筈が無いのだろう】

「ふむ、貴殿の言う事も尤もだ。少しばかり、印象が違い過ぎるが…――まあ気にする事でも無かろう。
 エスコートぐらいは知っている、よろしく頼むぞ」

【相手の言葉に納得して見せながらも、しかしその外見にそぐわぬ程の用意周到ぶりに舌を巻いてしまった】
【頼もしいのではあったが、違和感を感じずにはいられず】
【一方で、それに面白さを感じる事も出来た】【だからこそ、少女の案内に大人しく従ったのであろう】

【少女の足が止まったのを見て宿を確認すれば、ほっとした様な表情を浮かべる男】
【相手を疑っていたとかでは無く、単純にきちんと身を休める事が出来る場所を確保できる事への喜び】

「貴殿もここに泊まるのか。では、自然に拙者が心配であった夜道も守れたか…――うむ、十全にござる。
 正心一刀流門下生、武神 鵑だ。何とでも呼んでくれて構わない。
 此処までの案内、感謝する」

【にこやかな笑みを浮かべながら、簡潔な自己紹介と共に一礼】

/了解ですっ
862 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/23(金) 01:57:49.04 ID:HX/mDSwIO
>>860

【女は思った。男は「強い」と。確実に。】
【技術は自分の方があるかもしれないが、しかし、戦闘の流れの掌握力、】
【「慣れ」や「センス」ともいうべきものが卓越していた。もっとも、】
【それだけでは、今回の結果に繋がらなかっただろう。】
【男の一番の武器は、「前へ」「前へ」と進むその「信念」。女はそう思えずにはいられなかった。】
【一歩でも後退させることができていたら、自分に分があったのだ。】
【それが恐怖や畏怖から来るものであったならなおのこと。怖がったり臆したりすればその瞬間やられる。】

…なるほど…「逃げない」か…

フフ…どうやらその「自信」は本物みたいね…不器用にもほどがあるわ…

でも…ええ。見習いたいわね…

【背を向け、剣を引き抜く。それをまたくるくると回した。】
【大剣はかなり重たいものらしく、重低な音が響き渡っている。】

…んにゃ、もうやめとくわ。剣客が得物を取り落としたらその時点で負けよ?

…完敗ね…あ、腕出して。

【男に近づきながら、女は言葉を紡ぐ。相手が怪我した腕を差し出したら、】
【そこにそっと大剣をあてがうつもりである――――――――「氷」属性を帯びたそれで、】
【簡易的なやけどの治療を行うのだ。彼女の大剣による炎は厳密には魔翌力の集合体であるため、】
【同系統の負の属性で相[ピーーー]ることができる。】

【また、気のせいか、女は顔色が悪かった。どこか腕も小刻みに震えている。】
863 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/23(金) 02:03:23.93 ID:3/cmm/tk0
>>861

「ホテルに着いたぞ!って、わざわざ確認することも無いね
 ああ無事で良かった。途中、右と左であれってなっちゃったもの。」

目尻に薄く浮いた汗を拭き取り、どういたしましてと愛想よく少女は紡ぐ。
大の大人が少女にエスコートされるのは、悪戯の材料に出来そうだが
検討するだけで、敢えてそうすることはしなかった。
それは、自分自身にも至らぬ所が目立ったから、なのだが。

「へえタケガミ…じゃああなたの事はタックンと呼ぼうかな。
 ボクはルカ。後ろは無くてルカだけ。旅の芸人と言うと聞こえが良いかもね。
 然しこの名前じゃ渾名も付けられないね、ざーんねんっ、と…」

「それじゃあ、お互いにお互いの道に戻ろうか。
 収入源に困ったり、流派の宣伝が必要だったり、人『手』が要る時はぜひとも探して欲しいな。
 ボク、そういうことには――少しばかり、心得があるから。」

「……よろしくね。」

ずぶ濡れでは無いが、自分から自分らしくない匂いがする。
思考も精細を欠き、目指しているような軽妙な句が口をついてでない。
にこやかに別れを告げながら、少女は取り敢えず人脈が出来た事を喜んだ。
そして、一足先にホテルの中に消えていこうとするだろう。
864 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/23(金) 02:05:46.75 ID:Y8G0ZKMdo
>>862
【戦闘の興奮が抜けてきて、アドレナリンの分泌が少なくなり始めて】
【腕、肩、耳から頭痛すら誘発するほど鮮烈な痛みが己を襲う結果となった】
【顔を顰めながらも、しかし武人。何も言うことはなく、徐々に仏頂面になり】

自分を信じ抜くからこその自信≠セからな。
器用でないのは百も承知、だからこそ俺は俺なりに愚直に進むと決めている。

見習いたいなら、そうすれば良い。
何時かまた、今度は命を掛けてロータス、お前とやってみたい。

いい戦いだった‥‥、1つ間違えれば、その瞬間俺の負けだった。
だが、今日は俺の勝ち、だ。

【慰め等、欠片としてこの男は賭けることはない】
【当然だ。武人として生きる以上、敗北者に対する憐憫こそが最もの打撃と成ることを知っている】
【無言で治癒を受けて、炭化した皮膚は赤くなる程度まで回復し、数日は痛い程度の傷で済む結果となった】

大丈夫か、腕、ぶち抜いたけど。

【ロータスの炎と違い、逆属性で治癒など不可能な攻撃。己に出来るのは貫くことのみで】
【だからこそ、ロータスの様子が心配だった。出血がひどいのか、其れが原因なのか、が】
865 :【再応斬軌】@wiki E:翠晶丸、須々切丸(wiki参照)[sage]:2011/09/23(金) 02:18:07.65 ID:QRTMcvMZo
>>863

【己が少女に道案内された事に違和感…と云うか疑問を感じていない男である】
【感性がずれているのか、或いは仕事を熟す事が出来るのなら年齢など些細な問題であると云う価値観か】
【恐らくは、前者なのだろう】

「あ、ああ…その呼び名は初めてだ…。
 い、いやあるぞ…ル、ルカルカとか――――あ、いや、何でも無い。きっとこれは体調不良だ…。

 ああ、ではその時は頼りになろうか。
 その代わりと云ってはなんだが、ルカが力仕事を必要になった時には頼ってくれて構わん。
 よろしく頼むぞ」

【途中にある盛大な自爆はさて置き。男はのんびりと、ホテルの中へ消えて行く少女を見送った】
【一体、あの少女の正体は何であろうか…――と疑問を抱きつつも、詮索する気は無く】
【自身が大切にすると決めている“出会った人々”の中に今日もまた一人の追加があったことを、素直に嬉しく感じていた】
【出会いあれば別れあり、しかし別れは次の出会いを呼ぶもの】

【やがて男もホテルの中へと歩みを進め、この湿った夜をきちんとした寝床で過ごする事にした】
866 :【再応斬軌】@wiki E:翠晶丸、須々切丸(wiki参照)[sage]:2011/09/23(金) 02:19:05.36 ID:QRTMcvMZo
>>863
/書き忘れてた…絡みあり乙でしたっ!
867 :【黒影幽掌】 [sage]:2011/09/23(金) 02:19:29.98 ID:3/cmm/tk0
>>865 /乙でした!
868 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/23(金) 02:21:04.10 ID:HX/mDSwIO
>>864

…私もね、器用じゃないの。だからあんたの「自信」が分かるのよ。

命を掛けてね…ええ。そんときは私の最高の一太刀を見せてあげるわ。

って、分かってるって…あんたの勝ちよ。はいはい。

【大剣を背中に戻した。「抜き身」いわゆる鞘無しで帯刀している。】
【それから、相手の言葉には悔しそうに。性格に難を及ぼすほどの、】
【生粋の「負けず嫌い」である彼女らしかった。】

あん…?

…こんなの痛くも痒くもないわ。かすり傷よ。

【ダラダラと血が流れ、ガサッと削られたような傷が目立つ右手を振る。】
【動かした瞬間に電気が走ったような鋭い感覚が流れ、慌てて元に戻した。】

さてと…そんじゃそろそろ独りにしてちょうだいな。…ちょっと厄介ごとがあるからね…

…戦えて楽しかったわよ。

【心なしか、女は息切れしていた。男を見つめながら、去るように促す。】
869 :【鋼拳剛砕】[sage saga]:2011/09/23(金) 02:26:53.78 ID:Y8G0ZKMdo
>>868
‥‥ああ、成る程。同類なら仕方ない、か。

期待している。俺もその時までに、もっと鋭い技を見に付けておくから。

勝ち、か。やはり、勝ちは嬉しいな、本当に。

【右拳を握って開いて、口元をわずかに男は緩めた】
【転じて此方は負けず嫌い≠ニいうよりは勝ちたがり=z
【勝つために¢Oを見る、前に進むあり方は、そちらの方が相応しいだろう】

ならいいのだが、な。

【慌てて腕をもとに戻す動きをする相手を見て、苦笑を浮かべて】
【去っていくように、と言われて男は素直に背を向けて】

‥‥また何時か、ロータス。

【とだけ、短く言い残して歩き去っていくのであった】
【最後まで、真直、真直であった】

/*お疲れ様でした!*/ 
870 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/23(金) 02:28:27.53 ID:xavA9oNv0
>>808
>>849
……私としては、なるべく女性と剣を交えるようなことにはなりたくないのですが
【例え相手が剣士で、剣を交えることを本懐とする人でも、女性を切るのは気が引ける】
【この青年、剣の道を志しておきながら、どうも剣士にふさわしくないような性格をしている】
【剣について悩みを持つところから、決して生半可な気持ちで剣を振っているわけではないのだろうが……】

【そして男性の方、やはりと言うべきか、青年の睨みに対して挑発を仕掛けてきた】
【こういった対応を取られることは半ば予想していた通り、スマートに受け流せれば大人の対応】

まさか、素手の人にそのようなことをするつもりはありませんよ
私の剣は、貴方のような人に振るうためのものではありませんから
【挑発にちょっとカチンと来て、逆に相手を煽るような対応をするならまだまだ半人前である】
【先ほどからの男の振る舞いに何か含むところでもあったのだろうな、やはり冷静さにかけている】
【というよりも、変な対抗意識が芽生えてしまっているのだろう……この青年、こう見えて負けず嫌いだ】
871 :【真双戒剣】[sage]:2011/09/23(金) 02:36:15.32 ID:HX/mDSwIO
>>869

ち…そうでしょうね…「負け」は嫌なものよ…ほんとに

【相手の口元が緩むと同時に、こちらはしかめ面。】
【勝った人間と負けた人間が共存している。その空間が存在していた。】

【前へ、前へと進む男。勝ちを取りに行く執念そのものと真っ向から刃を入れることができて、】
【女は負けたが満足であった。学ぶべきことは大きい。】

まあ、そうね…「ほんの少しだけ」痛いわ。

…ええ。また何時か…










何時か……ね……

【相手が去るのを見届けてから、女は耐えかねたようにその場にうずくまった。】
【左胸を抑えて、激しく咳き込む。吐血は、女の目の前に赤い水溜りを作った。】



【再戦の約束は―――――――――――果たせるのだろうか。】


/乙でしたー!
872 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/23(金) 03:08:37.11 ID:koHKRBFe0
>>849
>>870

「ふーん、あっそ。 つまり俺が怖いと。そう言ってる訳だ。 はぁ、御大層な話してても喧嘩の一つさえ出来ないとはねぇ。
テメエそれでも本当に男かよ。おいおーい、ちゃんとキ○タマついてんですかぁ?」

【下品な言葉を交えながら更にあからさまな挑発。しかし口元はニヤけているが、内心ではもう逃げる腹積もりでいる】
【というか元々戦う気などさらさら無い。この、剣士という忌々しい人種共に一泡吹かせられればそれで良いのだ】
【そして、この男は自らの逃げ足の速さに対して絶対の自信を持っていた】
【ニヤニヤしながら青年の様子を窺っていると、そこに再び女の声】
【それは男の期待をまたしても裏切るものだった】

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!! おい……テメエはさぁ…………俺の話をホンット、まともに聞く気があんのか!?
なぁ、もういっぺんだけ言うぞ……い・い・か・らさっさと、俺に誠心誠意真心を込めて謝れっつってんだよコラァ!!」

【ありえない、ここまで話の通じない相手は生まれて初めてだ】
【なぜこの女は自分に謝ろうとしない。土下座とまではいかずとも、せめて「ごめん」の一言くらいはあってもいい筈なのに】
【おかしい、絶対におかしい。さっきから話が噛み合う気配が全く無い。まるで異星人か何かと会話しているようなおかしな感覚に陥ってくる】
【しかし、最早男の脳内には相手にどうにかして自分への謝罪の言葉を言わせる、という偏った考えしか残っていなかった】
【どうも変な所で意固地な性格である。しかし】

「あぁ? 決闘王姫ぃ? んだよそれ……ってかテメエ、団長のこと知ってんのか!?」

【 『団長』 。その言葉を聞き男の脳内から瞬時に昇っていた血が引いていく】
【老人に背中を押されながら、きょとんとした顔で相手に尋ねた】
873 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/23(金) 03:28:17.78 ID:yEO40oZCo
>>870
【女は相手が戦うことを拒否するとレイピアを腰に戻した】
【どうやら迷いがある戦いをするのは性に合わないらしい】
【剣士にして弱気というか、物腰が低い。かといって騎士や戦士にしては覇気がない】
【女は青年を剣を持った何かと認識した。単純に気質の問題なのかもしれないが】
【それ以上深くは聞かない。自身の剣を試すチャンスを逃した以上】
【青年を引き止める理由はない。まぁその前にトラブルに巻き込まれたようなのだが】
【まぁ、そのトラブルを引き起こしているのはこの女性なのだが、そもそも女性は自分がさほど悪いとは思っていない】
【正直乗れないなら乗れないでいいし、男を起こしたことに関しては悪いことではないとのこと】
【じゃあ謝ればいいのかというのかといえば違う気がする。そんな当てもない心の中で女性は言葉を返した】

断る。あなた程度に謝っていたらいくら時間があっても足りない。
おそらく一度謝ったら気を良くする。そんな人種だと自覚しているならそこの老人とさっきのお金を分けてしまえばいい。

【事実、札束一つで示談金としてもかなりいい額ではある。そもそもこうして乗れない事態も考えて先払いしているのだから世話がない】
【正直、どっちかが折れればいいのだが……悪いのは確かに女性だがかといって謝ることですんだら司法は要らないのである】

ええ、一時期そこに在籍していた時期がある。少なくとも動物使いの団長なら知っている。
あと、ポニーテールの少女も一応は名前を知っているはず。

【活動資金の提供も行っていたこともあり知らないというが逆に失礼であろう】
【いずれにしても名前自体はかなりの影響があるはずなのだが】
874 :【騎士回生】 E:錆びた剣[sage saga]:2011/09/23(金) 03:28:45.65 ID:xavA9oNv0
/すいません、眠気がピークにやってきたので、凍結をお願いいたします……
875 :【三竦之一】[sage saga]:2011/09/23(金) 03:31:56.41 ID:koHKRBFe0
>>874
/了解です
876 :【氷柱細剣】突いた対象を凍結させる剣術を持つ剣士。詳細@wiki E:レイピア×2 [sage]:2011/09/23(金) 03:32:31.31 ID:yEO40oZCo
(おやすみです)
877 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/23(金) 09:15:50.57 ID:a2zFdRVso
【噂】

【それは人の口から口、電子メールから電子メール、脳から脳へと伝染していく一種のウィルスの様な"幻想"と"真実"の入り混じった存在】
【そして、『過程』と言う名の自称が噂を増大・増幅・曲解・歪曲させ、最初に興味本位で噂を発生させた者の予想外の方向へとりんごは転がっていく】
【都市という存在は言わば病原体だ。存在そのものがウィルスを生成するための機関なのだ。一度でも動き出せば、誰にもそれを止めることはできない】
【そんな今日において、また一つ噂がその勢力を広げつつあった―――『街外れの郊外、茨の森の奥にある古城には吸血鬼が住んでいる―――というオカルトタイプの噂】
【ある者は視たと語り、またある者は視ていないと語る。不確かな事実に己の威厳とプライドと権威をかけて不確かな言葉を零し続けるのは些か滑稽な光景でもあった】
【その噂を聞いた者たちの中で噂を信じた者たちはというと、着々とそれぞれの思惑を進ませ始めていた。吸血鬼討伐やら、吸血鬼を実験材料にするとか、単なる好奇心だとか、色々】

【嗚呼、今日も太陽は昇り、傾きかけ始めた。】



【郊外にある古城、玉座の間】

【そこには美的な顔立ちを持つ青年の様な姿をした人型が玉座で鎮座していた。肘置きに右肘を置いて、掌で頬杖をついて、うとうとと首を前後に眠そうに揺り動かしながら】
【こんな朝っぱらから眠気を感じているような人間ならば大抵はろくでもないような人間であることには違いないのだ。そもそも、古ぼけた城の玉座に座っているなんて可笑しい話だ】
【青年はただひたすら待つ。今日はどんな目的を持った人間がここに訪れて、何を言って、何をするのかと期待しながら待つのだ――自分はあくびをするだけなのだから、待つのは簡単であった】
【そう、ここは昼下がりの古城。窓ガラスからは太陽の光なんて一つも漏れてこなかった。ペンキで、黒塗りしてあったから】

【そして、あくびをした。目尻に涙を溜めつつ】


/誰でもうぇるだんー!殺し合いから雑談までっ
/絡みにくい絡み待ち投下すんなやぁぁぁ!!って思った方は、一言言ってくだされば絡み待ち側交換します!
878 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 09:35:12.13 ID:h8U/8q3jo
>>877

【青年が居る王座の間に足音も無く何者が近づく】
【ライトなど全くつけずに進むのは濃い紺の戦闘服の男】
【その手にはFN-ファイブセブン(以下FN)が握られている】
【全く、感情を出さないその目は常に前を見ていた】

(…気配)

【広間に入る前にその入口の戸の横に姿を隠す】
【FNの先端で扉を軽く開き、数秒の間と共に部屋へ突入した】

879 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/23(金) 09:50:33.00 ID:a2zFdRVso
>>878
【――相手の視界に映りこむものがあるとすれば、それは退屈そうな表情を、吸血鬼キャラとか長生きキャラ定番の暇そうな雰囲気を纏いし青年が1人鎮座していただけだった】
【玉座の間に不審な人物が入ってきてもお構いなしと言った感じで一つ、あくびを、したのだったが、相手が持っているその拳銃に少し目を奪われた。あんまり縁の無い武器だったため】
【美的な顔立ちこそ持つものの血の気が無く青白い印象を持つ青年は一度視線を銃から離して相手の顔へと向け、2、3秒沈黙して思考をしてみてから何を言おうかと考え】

「……ようこそ。」

「でも、まぁ、歓迎はできないね。人の居城を武装して散々踏み荒らした挙句、警戒心丸出しで部屋に入ってくるなんて」

【愚痴るように、そんなことを吐き付けるのであった。どうも相手が男性であると機嫌が悪い青年なのであった。あと、朝、という時間帯も彼の機嫌を傾けさせる要因と成りえていた】
880 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 10:07:49.05 ID:h8U/8q3jo
>>879

【一瞬、警戒して青年の頭にFNの標準を合わせる】
【だが、その落ち着いた(?)ような行動から直ぐに安全装置をかけた】
【判断としては”場馴れした一般市民”】
【銃を向ける相手ではない】

【そして、相手の”居城”発言で全てを悟る】
【男はFNを右腰にしまうと深々と礼をした】

「…すまない。人が居るとは知らなかった
 非礼を詫びさせてくれ」

【残念ながらこの男は噂が入るほど情報を得ていなかった】
【ただ、一種の警備のためにこの城に入ったのに過ぎなかったのだ】

「…私はR、名前は捨てたがそう名乗らせてくれ」

【そして、自分から名乗る。最低限の礼儀だ】
【ここは青年の城、ここに入った自分は侵入者に過ぎない】
【ちなみにここまで彼は真顔だ】
【好きでやってるわけではないのだが相手の目にはどう写るか】
881 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/23(金) 10:26:06.71 ID:a2zFdRVso
>>880
「ん、まぁ、謝るならいいさ。ボクも"鬼"ではないからね」

【終始真顔である相手の事を『真面目な人間』程度にしか捉えず、その少し可笑しい感じをシュールとして受け取って、若干、薄い笑みを口元に浮かべた】
【青白い髪の毛をゆらりと揺らし、赤黒い燕尾服はこの青年の気品をかもし立てる。そして、その吸血鬼の様に真っ赤な両の瞳は明らかに異常さを放っていた】
【これで一般人を気取っているのだから性質が悪い。相手がツッコミを入れてくるまではずっとこうしているつもりなのかもしれないのであった】

「ボクの方はまー……申し訳ないのだけれど、そこらの人に名乗る名前が無くてね。いや、別にバカにしてるわけとかじゃなくてだよ」

「見てくれの通り、適当に、親しみを込めて、燕尾服とかそんな名前で呼んでくれたまえよ。」

【青年は頬杖をつきながら言葉を発していたが、先程の不機嫌さを少し改善しいくらか機嫌よさそうな、心地良さそうな態度で会話を続ける】
882 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 10:39:18.15 ID:h8U/8q3jo
>>881

「…それは有り難い」

【頭を上げる】
【あくまでも侵入者、殺されても文句は言えないのだ】
【この世界に貴族制が残っているかは知らないが】

「…だが、”人”でもないな」

【相手の目に違和感を持ちそう返す】
【暗い城内、赤い目、燕尾服】
【判断の材料はあるが断定するにはいささか弱い】

「…では燕尾と呼ばしてくれ」

【そう言って再び頭を下げる】
【一触即発の状況は何とか避けられたようだった】
883 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/23(金) 10:46:06.82 ID:a2zFdRVso
>>882
「まぁ、ボクが人であるかどうかなんてのは今は気にすることはないと思うよ」

「だって、仮にボクが恐ろしいフリークスだとしたら……だなんて、考えたくはないだろう?」

【頬杖をつくのを止めて少し上体を起こし、真っ赤な瞳を閉じることは無く、ずーっと相手へと向けている――瞬きすらしないのが不気味であった】
【それから何かをひとしきり考え、思い立ち、玉座から立ち上がるように両手を肘置きに置いてからグッと立ち上がると、右足を一歩だけ前へと踏み出し】
【城中の闇たちは昼間なせいか動きが鈍いように感じられ、ガラスを黒塗りされた場内の"黒"はぬるりぬるりとゆっくりと蠢いていた】

「さて、それじゃあ、用件を聞こうか」
「あ、それとも、もしかして用件が無いっていうのが用件なのかな?」

【そして、更に左足を一歩前へと進ませる。】
884 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 10:59:38.44 ID:h8U/8q3jo
>>883

「…今までに目も覆いたくなるような奇形には何度も会ってきた
 今更、出会ったところで何を恐れろというのだ?」

【仮にも彼は平行世界の流刑者】
【運命の残酷さに比べれば形あるものの恐怖など屁でもない】
【だが、彼の動きに反応して自然に身構える】

「…確かに用件は無いな
 ただ、燕尾が私に何かを尋ねるなら別だが」

【何かを感じ取ったようにうっすらと警戒心の膜が出る】
【ただし、顔はあくまでも真顔。行動には出さない】
885 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/23(金) 11:11:39.17 ID:a2zFdRVso
>>884
「……要領を得ない物言いだね」
「君がどんな過去を持っているのかはボクは存知ないけど――」

【左手を――自らの顔へとあて――顔の左半分を隠す――なにか、雰囲気が違ってしまった。露になっている右の瞳は相手へと向けられず、冷たい石の床を見下ろす】
【更に一歩、右足を前へと進ませる。進ませたのだ。そして、その若干の異変に気が付いたのか城中の闇たちが目を覚まし、もやもやと青年の周囲へと集い始める】
【あの些細な会話のどこに青年の雰囲気を変える要因があったのかは相手には知る由も無いだろう。しかし、それがこの青年にとっては我慢ならない言葉だったのは確かで】
【もし、青年が大声でヒステリーに身を任せながら相手に訴え出たところで相手からしてみればどうしようもない話なのではあった。夜は、まだ、始まっていない。太陽は登りつめる、頂まで】

「……この問いをかけるのは久しぶりだなぁ。嗚呼、久しぶりさ。」


「―――吸血鬼、怖い?」


【――青年はそう相手に尋ねかけた後に、歯を、犬歯を、牙を、刃を、ガチッ―――とひとつ鳴らす。鳴らした。鳴らしたのだ。いいや、鳴らしたんだ。何故鳴った、鳴ったのか、鳴らしたのか】
【冷たい床を見つめる右の瞳もそれはまるで絶対零度を持つかの如く冷たい色合いを含んでいて、その視線で地面を這い回る虫けらを一刺ししてしまおうかという程の、尖った、視線であった】
886 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 11:24:53.81 ID:h8U/8q3jo
>>885

【更に青年が右足を進ませたときに感じ取った違和感の正体が掴めた】
【闇だ】【周囲の闇が濃すぎる】
【目が慣れた筈だが闇が更に濃くなる】

【瞬間、右手がFNにかかる】
【ホルスターの中で安全装置を外し能力を発動】
【イメージ――威力を倍に――】
【そのまま抜いて青年に撃とうとした】

【だが―――――――撃てない!】

「…」

【顔は変わらないが一滴の汗が額に流れる】
【撃てないのではない抜けないのだ】
【本能と経験が叫んでいる「このまま抜けば確実に殺される」】
【手はFNを握ったまま硬直する。まるで彫像のように】

「…怖いさ」

【目は変わらず無表情】
【但し、感じているのは恐怖】

「…死が怖いさ」

【純粋な”死”への恐怖】
887 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/23(金) 11:44:38.92 ID:a2zFdRVso
>>886
【拳銃を引き抜かない相手を見て、いや、引き抜けなかった相手を見て、クスッ、と笑った。顔の左半分を隠していた左手をゆっくりと腰元の降ろしていく】
【相手が唱えたのは死への恐怖であった。自分が予想していた、否、期待していた言葉よりもワンランク上の言葉。人間として、生物として上等な言葉が出てくるとは思わなかった】
【歩みをその場で止め、相手との距離はもう1mも無いと言ったところまで近づいたところで――息を吐く。溜め息であるが、感動によって齎された溜め息であった】
【赤黒い外套はゆらりと揺れる。ゆらゆらゆら。それは闇の中で踊る道化を表しているかのようであり、それつまり夜の王に従いし従僕であることを指し示していた】
【外套だけではない。燕尾服も、この青年の肉体も、瞳も、牙も、城も、闇もすべてが―――ピエロ、下僕、臣下。だが、それらを持ってして目の前の相手を潰そうなどとはしなかった】

【自分が死ぬかもしれないから。だが、死なんてのは化け物からしてみれば大した概念でも事象でもない。だからこそ、死への恐怖、それを感じない者が―――いけ好かない】

「……ま、いいさ。死が怖いってのを、つまるところボクが怖いと曲解させて、歪めて、歪曲させて判断させてもらうよ」
「まぁ、けれど、仲良くやっていこうじゃないか。脅かしてすまんね。ボクにもプライドっていう面倒くさいものが在ってね」

「だから、もしボクが君に無礼を働いたら―――撃ちたかったらいつでも撃ちたまえ。ボクの瞳はここだし、ボクの額もここで、ボクの心臓はここだ」


「さてと、そろそろ昼だ。忌々しい昼だ」
「ボクは眠いから、何か言いたい事があったらまた後日来訪してくれないかな?」
「その時は、持て成しの紅茶の一つでも用意するさ。名も無いアール氏よ」

【そう言いながらクルリと踵を返し、玉座の方へと向かって歩いていくのであった―――もしや、椅子に座りながら寝るのだろうか。そうなのかどうかは定かではない】
【だが、その吸血鬼の口元に薄い笑みが携えられているのは確かであった。久しぶりに怖がってくれて嬉しいのかもしれない。どうも、この辺の人間には不満が多くて多くて】
【今日はなんだか良さそうな日だ、と思った】


/ちょっと落ちるので、やや強引ですがこの辺で!
/絡み乙でしたー!こちら側を立ててくださって申し訳ない!
888 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 12:20:17.26 ID:RhqwPmAJ0
【街外れにある廃ビル】

「ここは何処だよドチクショー・・・」

【とある廃ビル前で28歳の見た目小5くらいの女性が立っていた】

「おかしいな・・・地図通りに進んだはずなのに・・・」

【今の状況を簡単に言うと迷子である、更に言うとその女性の片手にはバズーカが握られている】

「とりあえずこのまままっすぐ進んでみるか」

【そう言うと迷いもなく目の前の邪魔な廃ビルを片手のバズーカで吹き飛ばす】
【もしかしたらこの異常な音と崩壊するビルをみて誰か駆けつけてくるかもしれない】
889 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 12:26:34.34 ID:h8U/8q3jo
>>887

【近づく、彼がまた近づく】
【ゆっくりと足を進める吸血鬼をただ見るしかない】
【そして、近距離まで近づいた時――手がナイフに触れる】
【抜こうとしたがこれも抜けない】【恐怖は人を狂わせる】

【そして、止まる歩み】【偽り無く永遠のように感じられる時間】
【恐怖は彼の言葉を鍵に解けた】

「…そう判断してくれ」

【真顔の彼には珍しく声が震える】
【緊張状態からの解放されても未だに恐怖は残っている】

「…ここでは燕尾が主だ
 銃殺などすればそれこそ無礼に当たるだろう」

【言いながらFNから手を離す】
【そういえばこの世界には彼のような種族も存在するのだ】
【改めて武器の重要性を痛感した】

「…その時は美味い茶葉を持参しよう」

【背を向けた吸血鬼にそう言って】
【再び目を前に向けたとき彼の姿は何処にも無かった】
【ただ、閉められた扉と玄関の開く音が彼が去ってゆくのを知らせていた】

//うわあああ!!レスが遅くなってすませぬ!
//こちらこそ乙でした!自分の引き立て方が良くわからぬだけですww
//昼間からすみませむ。とても楽しかったです!
890 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 12:29:43.16 ID:R/HQLKQa0
>>888
【そんな廃ビル近くをてくてく歩いている青年が一人】
【左肩から先が無い事と、指名手配犯である事を除けば普通の青年だ】

【青年がちょうど、少女と廃ビル一つ隔てた所に足を入れようとした瞬間】

【廃ビルが吹き飛んだ】

………( ゚д゚)

【あと数ミリで一緒に吹き飛ばされそうだった青年は、口をぽかんと開けている】
【廃ビルがなくなったので、少女から青年はバッチリ見えるだろう】
891 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 12:39:51.71 ID:RhqwPmAJ0
>>890
「よしこれで・・・ん?」

【ビルを吹き飛ばしてそのがれきの上を歩いて行こうとした時、その向こうに人影を見つける】

(あ、いつぞやの指名手配犯だ)

【脳が相手の顔を認識、確認した時には体がすでに動いていた】

「[ピーーー]ええええええええ!!!!!!」

【咆哮、そしてバズーカに次弾を装填して( ゚д゚)←こんな顔の相手に向けて放つ】
【避ける暇は我に返れば充分にあるだろう】
892 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 12:45:18.73 ID:R/HQLKQa0
>>891
…ん?

【いきなりの大声にふと我に返ったようで】
【ようやく少女の方を向く】

【が、既に少女が殺す気まんまんでバズーカを構えていたので】

うおっぷ

【ぎりぎりで真横に飛んで回避】
【立ち上がってやれやれと首を振ると】

耳が痛いから叫ぶな餓鬼

【退屈そうにそういった】
893 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 12:53:22.86 ID:RhqwPmAJ0
>>892
ブチン☆

【男の、ある言葉を聞くと少女(仮)はバズーカを消して代わりに対物ライフルを召喚する】

「じゃあまずその耳から削ってやるよ・・・」

【今度は静かに言い、そして撃つが狙いは男の少し上である】
【本当の狙いは後ろのビルである、直撃すれば瓦礫の雨が男の頭上に降り注ぐこととなるだろう】
894 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 12:56:49.05 ID:R/HQLKQa0
>>893
いやそういうのどーでもいいからその殺人兵器しまえ

【相手のバズーカを指差してのんきにそんな事を言うが】
【まったく効果が無さそうなので】

あぶっ

【相手が撃った時点で、どこを狙っているかなんて確認せずに】
【走って横に逃げた】
895 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 13:05:09.86 ID:RhqwPmAJ0
>>894
「はっはっはー、大丈夫だ、これでは人は殺せねぇから」

【確かにこの銃では人も殺せないし物も1時間たてば元通りになる】

「だからいつまでも痛めつけられるんだよ」

【ニヤァッと顔を歪めて笑う、逃げる相手を見て武器をガトリングガンに切り替える】

「さあ[ピーーー]よ」

【とくに狙いもつけずに相手の逃げた方向に向けて適当に撃つ、行っていることが矛盾しているとか言ってはいけない】
【ちなみに対物ライフルの弾はビルに当たり、周りにいい感じの遮蔽物を作ってくれている】
896 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 13:07:27.88 ID:R/HQLKQa0
>>895

(つっこまないでやろう)

【言っても無駄だと判断したのか、口には出さない】

お前のってそんなゴリ押し武器しかないのか?

【呆れたように言いながら、走ってビルの影に隠れる】
【このまま逃げてもいいが、出て行った所を蜂の巣にされそうなのでやめておく】
897 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 13:19:34.01 ID:RhqwPmAJ0
>>896
「押せばそのうち勝てるだろ、これしか使えないしな」

【そう言いつつガトリングガンで乱射を続けるが、相手が物陰に隠れたのを見て撃つのを止める】

「ちっ、めんどくせぇ・・・」

【バズーカでビルごとぶっ放したいが距離的に自分も巻き添えを食いそうだ】

「おーい諦めて出てこーい、今なら4分の3殺しで済ましてやるぞー」

【そしてそう相手に呼びかけるがガトリングガンはしっかりと隠れたところを狙っている】
【出てきたところをハチの巣にする気満々である】
898 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 13:23:06.84 ID:R/HQLKQa0
>>897
当たらなければどうという事はないのだよ

【どや顔でそんな事を言っている】

殺されたくないから俺は隠れてんだろーが、馬鹿餓鬼

【隠れたまま、小石を拾って外にぽーんと投げる】
【そして、左手だけだして、上下に振りながら】

その石でも的にしてな
899 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 13:30:11.61 ID:FTpxnA1s0
【とある公園にて】

にゃー、お腹すいたぜぃ

【非常に胡散臭い言葉を話し、サングラスにネックレスという胡散臭い男が】
【ベンチに座ってお腹を鳴らしている】

家に帰ったら死にそうだしにゃー.......

【欲望に忠実な腹の音に頭を抱えながらも】
【とりあいずの所青年は】
【ボーっとベンチに座っていた】

/ひとまち
900 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 13:32:37.76 ID:RhqwPmAJ0
>>898
「ちっ、ウゼェ・・・」

【一瞬投げられた小石に気を取られるがすぐに持ち直す】

「あー、なら手段は選ばねえぞ」

【そう言うと今度はグレネードランチャーを召喚する】

「喰らえ」

【それだけ言って、隠れている所の近くにある瓦礫を狙い、撃つ】
【上手く当たれば着弾後、爆発して瓦礫やらグレネードやらの破片が襲い掛かるだろう】
901 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/23(金) 13:36:26.69 ID:Y8G0ZKMdo
>>899

――――大丈夫、かイ?

【おもむろに、貴男の背後に一つの影が現れ、声を掛けるだろう】
【その声は、軋み、歪み、ノイズの混ざる不快で醜悪なものである】
【もし、貴方が声のする方向を見れば、其処には1つの人形の生き物が居る事がわかるだろう】

【黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【最初に与える印象は――――亡霊、化物、死神、と言ったところか】
【何にしろ、良い印象を感じさせる姿ではないことだけは誰がどう見ても間違い無い】
【しかし、その右手には食材の入ったエコバッグが下がっており、妙な所帯臭さを醸し出していて】
【邪気すら放ちそうな外見なのに、にじみ出る人畜無害な気配もまた同時に感じさせる存在であった】 

【おもむろにごそごそとエコバッグを異形は漁っているのが見えるだろう】
【なにがなんだかわからねーって展開である】
902 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 13:38:04.02 ID:R/HQLKQa0
>>900
ふっはは、ゴリ押しに俺が負けるはずがないだろう

【全然強くないのに無駄な余裕】
【が、言葉とは裏腹にそろそろ逃げようと走る準備をしていると】

………ん?

【こん、という音が聞こえたかと思うと】
【爆音と共に、小さい瓦礫や、何かの破片が、体に突き刺さる】

うお………

【何とか急所は外したが、両手両足から出血している】

【青年はぴょこっと頭だけ外に出すと】

爆発物とかあぶねーだろ餓鬼!

【今更、少女に怒った】
903 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 13:41:55.04 ID:FTpxnA1s0
>>901

大丈夫ですが腹が減りましたにゃー

【異形を見てもへっちゃらと言った様子で】
【へらへらとしているが】
【その胸元に有る∞のランカーズバッジを見つける】

あ、貴方もランカーかにゃー
俺も何だぜぃ

【そういうと、自らもオーバーコートについたバッジを相手に見せる】
【1000000002位、全体から見て相当下に値するものだ】
904 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 13:47:24.23 ID:RhqwPmAJ0
>>902
「ちっ、傷は浅いか・・・」

【舌打ちしながら次弾を装填する少女(仮)、そこに聞こえるNGワード】

「・・・・・・」ポンポンポン

【最早何も言わず、ただ背中に殺気を漂わせて次々とグレネードを撃つ】
【グレネードは綺麗な放物線を描き、男の頭めがけて落ちていく】
905 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 13:49:25.18 ID:R/HQLKQa0
>>904
(きいてねえ…)

【どっちにしろ逃げないと危ないので】
【急いで隠れ場所から外に出る】

【ついさっきいた場所が爆発したようだが、気にしている暇はない】

まあ待て、落ち着こうじゃないか、何でお前はそんなに俺を殺したいんだね

【逃げながら時間を稼ごうと相手に話しかける】
【ちなみに青年としては、別に何もしていないのにという心境である】
906 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/23(金) 13:50:22.74 ID:Y8G0ZKMdo
>>903
――たべロ‥‥‥‥、生憎、こレくライ、しカ。
直ぐニ、食ベらレそウなノハ、なイかラナ。

【ごそごそ、とエコバッグを漁り、お菓子を取り出して差し出した】
【其れはクッキーで、ぷりてぃな動物の絵柄が可愛いお菓子であった、要はたべっ子どう○つだ】
【とりあえず、食べても文句は言われないだろう。好意の行いである】

‥‥ふ、ム。らンカー、かお前モ。
まダ、新米、でナ。何度か、戦っタが、上がレテいナイ。
よ、ロシく、先輩。

【異形は非公式に一戦、公式に一戦、上のランクのランカーズと戦ったことがある】
【非公式の際は勝利、公式戦は引き分け。要するに、このままの、最下位から上がっていない】
【そういう意味では、この異形は無能とも取れるかも知れなかったが、異形は別に其れでも構わないと思っているようで】
【フードを目深にかぶり直し、仮面の位置を変えてから頭を下げるのであった】 
907 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 13:54:00.64 ID:FTpxnA1s0
>>906

先輩と言ってもランク戦はしたことないにゃー

【随分役立たずの先輩だ】
【が、お腹がすいているのでまずはおかしを頂戴していただく】
【子供様のものなのだろうが、食べられれば何でもいい】

うーん、なかなか美味しいぜぃ

【クッキーをパリパリやりながら答えた】
【一体何様のつもりだろうか】
908 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 13:57:29.96 ID:RhqwPmAJ0
>>905
「良いから黙って喰らえばいいんだよ」

【逃げた相手に向かってさらにグレネードを撃つが飛距離が足らず、その後ろに着弾する】

「くそっ! 逃げるな!!」

【無茶を言う、その間に武器をガトリングに切り替えながら追いかける】
【だが身体能力が元から低いうえに銃を持っているためどんどん相手との距離が開く】
909 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/23(金) 13:58:30.15 ID:Y8G0ZKMdo
>>907
そウ、か。
お前ハ、何故ランカーずになったン、だ?

【なんとなく気になった。何故ランク戦もしないのにランカーズに居るのかが】
【まあ、かと言って己もランクにはそれほどの興味をいだいてはいないため人のことは言えないが】

‥‥う、ム。
そノお菓子、美味しイし、可愛イかラナ。

【よく見れば、エコバッグの中には、おっと○とやコ○ラのマーチも有る】
【かわいいお菓子が大好きなようで、妙なアンバランスさを感じさせるのだった】
910 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 14:00:43.90 ID:R/HQLKQa0
>>908
【会話終了のお知らせ】

【そろそろ別の場所に隠れないと、と思いながら走るが】
【…案外、当たらない】

【上に、後ろを振り向くと相手と結構離れているではないか】

(………あれ?逃げられるんじゃね?)

【と気付いた瞬間】

次からはもっと頭を使って戦うんだなぁーっ!

【と捨て台詞を吐きながら、全速力で走り出した】
【もちろん逃げるつもり】
911 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 14:01:27.79 ID:FTpxnA1s0
>>909

金儲けの為だにゃー
手っ取り早くていいぜぃ

【なんとも俗な理由ではあるが】
【自分に素直とも言えよう】

それにランカーズは気楽だしにゃー
悪でもなければ善でもない、やりやすいぜぃ

【もっとも、何も考えていないわけではなく】
【その理由をしっかりと提示する青年であった】
912 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 14:08:59.20 ID:RhqwPmAJ0
>>910
「逃がすかぁぁぁぁ!!!」

【ガトリングをバズーカに切り替えて放つ】
【当たるかどうかも分からない一撃、当たったとしても少女(仮)の体力ではもう追うこともままならないだろうが】

「うるせええええ!!!」

【そして相手の捨て台詞になんとかそれだけ答える】
913 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/23(金) 14:11:29.03 ID:Y8G0ZKMdo
>>911
‥‥金、カ。
なけレば生きていケナイ、故にお前ノ考えハ否定でキナいな。

【素直に、異形は相手の意見を受け入れたのだった】

‥‥ウ、む。そノ中道を行く考えは嫌イデは無い。
私ハ、善も悪モ、救いタイのダシ。

【腕を組みながら、異形はまるで世迷いごとのようなことを言う】
914 :【全瞑心感】@wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 14:12:36.44 ID:R/HQLKQa0
>>912
【驚きの執念、自分はそんな酷い事をしたのだろうか】

【していたとしても逃げる】

フッ、甘いわー!

【さっ、とビルとビルの間の路地に逃げ込み】
【バズーカをしのぐ】

【そして、また頭だけひょこりと出すと】

じゃあな馬鹿餓鬼!おべんきょーはしっかりやっとけよ!

【くくくっ、と笑いながら、青年は路地裏の中に消えた】

/絡みありがとうございましたっ
915 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 14:15:12.99 ID:FTpxnA1s0
>>913

ま、人生楽しむのにちょうどいい仕事だぜぃ

【にやりと笑うと】
【クッキーをかじった、格好がつかない】

俺は悪を許すわけじゃないんだけどにゃー
悪だったら叩きのめすかもしれないしにゃー

【にゃーにゃーいいながらつむぎだす言葉は】
【場違いにも真剣だった】
916 :【砲神焔偽】魔法の重火器で戦うドS2011/09/23(金) 14:18:29.86 ID:RhqwPmAJ0
>>914
「ち・・・畜生・・・」

【息も絶え絶えにその場に座り込む、だが相手の言葉を聞き】

「・・・はははははは」

【ゆらりと立ち上がり、辺り構わずバズーカを撃ちまくる】

「はーはっはっはっはっは!!」

【その後、このビル群は一時間の間跡形もなく消し飛んだという】

/こちらこそ絡みありがとうございました!
917 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/23(金) 14:18:57.19 ID:Y8G0ZKMdo
>>915
――楽しム、なかナカ、分からナい事だ。
私ハ、使命が有るカら。其の為ニ、生きなケレば。

【異形は、目的意識が異様に高いことが分かるだろう】
【そのさまは、正に1つの目的のために進む、機械のようにも取れて】

許すワケじャ、なイ。
でも、助けタイ、だけダ。

【許しはしないが、救済はする。其れが異形のスタンス】
【己なりのしっかりとした基準が存在することがわかるだろう】
918 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 14:21:58.24 ID:koHKRBFe0
【どこかの森】

【うっそうと茂った森の奥深くに、やや開けた場所がある。その中央にある、大きく平べったい石の上にその少女は胡坐をかいて座っていた】
【背中まで伸ばした長めの髪は玉虫色に輝き、光の加減で刻々と変化する。瞳の色は吸い込まれそうなほど深みのあるサファイアブルー】
【だが顔だちは意外と幼い、また身長も低く華奢で起伏に乏しい残念な幼児体型である】

「うーん、いい天気っ!」

【木々の間から差し込む日の光を見上げて気持ちよさそうにしている】
【服装は全体的にちぐはぐで、ショッキングピンクのハイカットスニーカーに安っぽい青のジーパン】
【裾を出し襟元をくつろげた真っ赤なワイシャツに緩く締めた明るい黄色のネクタイ】
【その上からあちこち絵の具の付着した大きめのホワイトコート、要するにブカブカの白衣を羽織っている】
【そして背中には一振りの無骨な西洋剣、通常よりも短めで幅広だがこの少女にはやや大きいくらいだ。だがどう見ても剣士らしくない】

「よっし! いっちょ描きますか!」

【元気良くそう宣言し、愛用のスケッチブックを取り出す】
【空白のページをパラパラと捲り、そこでふと手を止めた。そして思案顔でキョロキョロと左右を見渡す】
【どうやら何を描こうか迷っているらしい】



/人待ちです
919 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 14:22:19.53 ID:FTpxnA1s0
>>917

使命?ややこしい事は分からないけどたまには欲望に忠実になるのもいい事だにゃー

【欲望に忠実になる】
【自らの赴くままに動く】
【難しい事だろうか、どうだろうか】

悪人を助ける、か
ま、がんばってくださいにゃー

【サングラスをかけた上からにっこりと笑う青年】
【それはまるで、子供の様で】
920 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/23(金) 14:26:52.96 ID:Y8G0ZKMdo
>>919
欲望、ガ、無い。と、思う。
毎日、美味しイご飯ガ食べレテ、みんなが笑顔ナら。
其れで、十分ダカら。

【異形は、そんな今時小学生でも言わないような綺麗事を大まじめに言っている】
【多くを求めず、欲しいものが無いと良い他者に奉仕する様は歪、と言えるか】
【己の多くがかけているがゆえに、何が欲しいかもわからない滑稽な道化が其処には居た】

‥‥善人も悪人も子供も大人も男も女も人間も人間以外も=Aダ。
まア、出来るのハ、自分ノ手の届く範囲ダけ、だガナ。

【仮面の奥の表情は読めないが、恐らく笑っていた】
921 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 14:29:08.63 ID:FTpxnA1s0
>>920

誰かの笑顔が見たい.....まったく、いまどき聖人君子でもそんなこと言わないぜぃ

【眩しすぎた、薄汚れた自分には】
【遠すぎた、自分には】

……それでは俺は立ち去りますにゃー

【故に、耐えられ無くて】
【公園から立ち去ろうとする】
922 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 14:29:39.47 ID:h8U/8q3jo
>>918

【そう遠くないところでに発砲音が響く】
【行けば判るだろうが開けた広場のようなところで男が拳銃を撃っている】
【濃い紺の戦闘服を着た男は右手で持った拳銃を見る】
【詳しいものが居ればその銃はFN-ファイブセブン(以下FN)と言う型だと判るだろう】

「…まだ足りないか」

【言うと近くの丸太に腰掛け手際良くFNを分解し始める】
【どうやら少女には気付いていないようだ】

923 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/23(金) 14:31:31.08 ID:Y8G0ZKMdo
>>921
で、モ。
人が笑顔ダと、私モ、幸せダカ、ら。
強いて言えば、ヤッパり、其れが私ノ、欲望、ダ。な。

【不気味な見た目の内には、誰よりも高潔な心が収まっていた】
【狂気すら感じる異常な純粋さ、其れが異形の全てであった】

‥‥ウ、む。
ご飯、シッカりと、食べテ。

【異形は、ひらひらと手を振り、貴方を見送るのであった】

//乙でしたー
924 :【三手参剣】@Wiki[sage]:2011/09/23(金) 14:32:18.38 ID:FTpxnA1s0
>>923
/絡み乙でした!
925 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 14:45:34.70 ID:koHKRBFe0
>>922

「――――っ!?」

【突然の破裂音。少女は驚いて身を竦め……たりはしなかった】
【素早く身を翻し、石の陰に小さくなって身を潜める。これは過去にあった多くの血生臭い経験で身についた、少女の悲しい習性である】
【息を殺し、さっきまでとは別人のような鋭い目つきで辺りを見回す。あれは確かに発砲音】
【しかし、どうやら自分を狙ったものではなかったらしい。聞こえてきた方向へ、勘だけを頼りにそろそろと移動を開始する】

「……見つけた」

【木の陰からそっと覗くと、いかにもコイツですといった風体の男が銃を分解していた】
【十には詳しくないが、先程の音の正体はこれとみて間違いないだろう】

「――――よし」

【何かを決意した顔で、足元の石を一つ拾う。野球のボールよりやや小さく丸いものだ】
【それをスケッチブックからちぎった、何かの絵が描かれた紙で覆うように包んでいく】
【出来るだけ慎重に行動しているのだが、紙が擦れるガサガサ、ごそごそという音は消しようがないので相手に気付かれてしまうかもしれない】
926 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 14:58:59.19 ID:h8U/8q3jo
>>925

【音に気付かぬようでFNの分解清掃を進める】
【様々な行程があるがかなり慣れているようで直ぐに終わる】
【男はそのまま左腰のポーチから弾倉を取り出す】
【再び、FNを構えると向かいの倒木に連射し始める】

【ところで目が良ければ気付くだろうが倒木には穴が開いていない】
【そう、彼が撃っているのは実弾ではなくゴム弾】
【実は実弾が少なすぎるため使用できないのだ】

【そして未だに彼女には気付いていないようだ】
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/09/23(金) 15:02:05.34 ID:MAayz1Kwo


―――街中の一角で、まるで取り残されたかのように独りで佇む少年が居た。
黒髪に、漆黒の双眸を持つその少年は、くあ、と気怠い溜め息を吐いた後――――

「――――」

 むー、という書き文字を背景にして、目を線にする。
 このままではいけない。そう思って家を出てみた。が――――
 
「――――多少はあったかいかとは思ったんだけど、失敗か」

 涼しいを通り越して、寒い。そう、今は寒いのだ。
 失敗した、失敗したと繰り返すと何かを思い出す気がするが、そんな事は頭の片隅に放り投げておくとする。

 そもそも、このままではいけないとは何だったのだろうか。

 そう、このまま過ごしていたところで、何も変わらない気がしたから、こんな事を思ったのだった。
 世界の何処かで、何かが起こっている。正直何も分からないのだが、多分そんな事がある、と、思う。
 だが、それ以前に今の自分は問題を抱えてしまっている。

 ――――さむい、へっくし。

――――と、長々とそんな事を考えていた。
928 :【汰佗匕突】[sage]:2011/09/23(金) 15:03:14.84 ID:MAayz1Kwo
/おっと、忘れてました
929 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 15:13:27.46 ID:koHKRBFe0
>>926

「んん?」

【石を包み終わったころには男はもう行動を開始していた】
【慌てて身を潜めそれを見守っていると、どうやら木に向かって銃を連射しているだけの様子】

「なぁんだ。 ただの射撃訓練かぁ」

【ホッと一息。ゴム弾であることには気付いていないが、とりあえず自分に危険はないと判断し安心した】
【気持ちが落ち着くと、驚かされた事への軽い怒りと単純な好奇心が湧いてくる】
【相手が背を向けている咆哮、そのやや離れた場所目がけて紙で包まれた石を右手でポーンと放り投げる】
【それは音も無く地面に落ち――――――――ボンッという破裂音を立てて小さく爆発】
【威力自体は爆竹よりもやや強い程度で、殺傷力は無いに等しい。まあ子供らしい只の悪戯だ……多分、その筈である】
【そしてそれを行った肝心の少女は】


「ぎゃふっ!?」


【投げた拍子に木の根に足を取られて前にすっ転んでいた。どうやら運動神経は悪いらしい】
【男がそちらを見れば、地面にうつ伏せで倒れた間抜けな姿が丸見えになっているだろう】
930 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 15:21:29.43 ID:h8U/8q3jo
>>929

【何かが投げられる気配がした】
【瞬時にFNを離し腰にあるナイフを抜く】
【そして、そのまま投降者へ向かう―――のだが】

「…女?」

【声からして驚いたのがわかる】
【何を投げたかは判らないが】
【そう、思ったのも束の間、背後で爆発音】
【彼女の所為とは誰が思おうか?】

【男の取った行動は単純、彼女の保護】
【直ぐに駆けつけ彼女を抱き抱える】
【そして、右指でナイフの柄を掴み爆発音のした方を向いた】
【ここまで、完全に真顔】【場馴れはしているようだ】
931 :【螺旋射法】[sage]:2011/09/23(金) 15:25:16.67 ID:h8U/8q3jo
//すみませぬ!上の【何を投げたかは判らないが】は
//【何を投げたかは判らないが石であろう】です。
932 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 15:38:40.40 ID:koHKRBFe0
>>930

「あ、マズ……」

【やっちゃった、モロバレしてしまった。背中を冷たい汗がつうっと流れ落ちる】
【倒れたままばつの悪そうな顔で恐る恐る相手を見上げる。と、相手がすごい剣幕(少女にはそう見える)でこちらに向かって来ていた】
【しかもその手には鈍い光を放つ一本のナイフが】

「ひぃっ! ご、ゴメンなさ、……あぅ」

【殺される!? 焦って逃げようとするも時すでに遅し。謝罪の言葉も間に合わず、哀れ少女はのどを切り裂かれてしまい…………】
【――――違った。何故かはわからないが、少女は殺されることなく男の腕の中にすっぽりと抱きかかえられていた】
【訳が分からない。もしかしてこれは所謂 『捕虜』 というヤツなのだろうか。しかしそうなると、やはり碌なことにならない気がする】

「ごめんなさいぃ…もうしませんから許してくださいぃ……」

【男の腕の中で、震えながら何度も謝っている】
【瞳には大粒の涙、勿論恐怖からくるものだ。捕虜の扱いを悪い方向に想像してしまったらしい】
【そして全くの無抵抗、というかそんな事をすればその瞬間に殺されてしまう】
933 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 15:40:52.35 ID:koHKRBFe0
>>931
/了解しましたっ
934 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 15:46:17.35 ID:h8U/8q3jo
>>932

(…居ない?)

【爆発物を投げた後は攻撃が基本】
【たが、何秒待っても敵はこない】

(では――)

【視線を腕の中の少女に目をやる】
【涙を流しながら謝り続ける少女を見て合点がいった】
【今の爆発は彼女が起こしたもの、とんだ勘違いである】
【とりあえずナイフをしまい彼女を降ろす】

「…安心しろ殺す気など無い」

【そう言って彼女の頭を撫でる】
【とりあえずは落ち着くまでそれを続けるだろう】

「…とりあえず、泣き止んでくれ
 話はそこからだ」
935 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 16:02:42.26 ID:koHKRBFe0
>>934

「グスッ……ホントですかぁ?」

【どうやら男は今すぐに自分を殺すつもりは無いらしい】
【涙でにじむ視界を白衣の袖でごしごしと拭って、男の顔を見つめる】
【まだ油断はできないが、どうやら最悪の展開は避けられたと思い、少し緊張が緩む】
【男に向かって小さく愛想笑いを浮かべて見せた】
【しかし、男の次の言葉を聞いてその笑顔を張り付けた顔が真っ青になる】

「ご、ごめんなさいぃ。 お、お金は全然持ってないんですぅ」

【再びガタガタと震え出しながら必死に謝る】
【やはり話というのは、釈放する代わりに金銭を寄こせとか。きっとそういう事なのだろうそうに決まっている】
【しかし残念ながら、この少女はそんなもの全くもって所持していない。となると相手の要求は一つ】

【 『金が無いなら体で払え。』 】

【と。どうせそんな風な事を言ってくるのだろう。絶対そうだ】
【――――言い忘れていたがこの少女、基本的に発想が腐っています】
936 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 16:13:03.02 ID:h8U/8q3jo
>>935

「…そうだ、安心しろ」

【撫でる手を止める】
【どうやら、安心したようだ――】

「……いや、要求するつもりではない」

【前言撤回、誰だ彼女に教育した奴は】
【「…それに金は持っている」と言葉を続け】
【ポケットから小さな金塊を取り出して彼女に見せる】

「…私が聞きたいのは今の爆発は
 どうやって起こしたのかを聞きたいのだ」

【そう、見たところ彼女は―半信半疑ながら―剣士】
【小型の爆弾を持ち合わせる理由が無い】
【それに持ち合わせたところであのレベルの爆弾を持つ理由は無い】
【煙幕なら判るが少なくとも煙が立っている様子は無かった】
937 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 16:34:21.23 ID:koHKRBFe0
>>936

「それなら良いんですけどぉ……」

【相手が下衆な要求をする訳ではないと分かって今度こそ一安心】
【金塊スゲー、とか思いながら。男の手の中の黄金色に輝く鉱物をキラキラした目で見つめている】
【そうしていると、男の本当に聞きたかった質問が少女に掛けられた】

「どうやってって……」


【突然の問いに戸惑いながらも、少女の右手は自然と持ち上げられて宙を掴むしぐさをする】
【するとそこにはいつの間にか一本の筆が握られていた。筆は持ち主の意志に従い、自動的にインクを溢れさせる】
【肥田レテに持ったスケッチブックにつうーっと一本の長い線を描き、そのページを破って離れた所に放る】
【風に乗ってひらひらと舞い、2mほど離れた地面に着地したのを確認してからパチンと右手の指を鳴らした】
【それを合図に紙に書かれた線が軽い破裂音を立てて爆発。先程のものよりもやや弱い威力だ】

「……こうやって?」

【これで良いのだろうかといった不安げな表情で相手の様子を窺う】
【しかしまぁ、こんな風にして少女は御丁寧に男の目の前で。それを実演してみせたわけだが】
【果たして、たったこれだけで相手は今の現象を理解できたのだろうか】
938 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 16:45:37.39 ID:koHKRBFe0
>>937
/訂正 8行目の
/【肥田レテに持った〜】は【左手に持った〜】ですごめんなさい
/なんなんだよ肥田レテって恥ずかしい……
939 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 16:49:56.70 ID:h8U/8q3jo
>>937

【少し驚きながらも彼女が取り出したのは筆】
【それで紙に線を書き、放った後で指を鳴らす】
【すると紙が、いや紙の上の線が爆発した】

「…爆発の出来る線を書く、といったところか?」

【とりあえず感心の眼差しで彼女に聞く】
【このような能力を持っていたのは行幸だ】
【少なくとも彼女のような者で本当に良かった】
【万一、過激派が持っていたらと思うと背筋が寒くなる】

「…それと簡単なものなら前提条件が決められる
 と言ったところか?」

【先ほどの行動を思い出す】
【爆発音がする前に指の鳴る音は聞こえなかった】
【仮に鳴らすとしても自分を見ただけで怖がる少女だ】
【そんな度胸があるとは思えない】

【伊達に元の世界で隊長をしていたわけではないのだ】
【分析能力ならある程度秀でている】
940 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 16:50:29.95 ID:h8U/8q3jo
>>938
//了解です!
941 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 17:03:00.06 ID:koHKRBFe0
>>939

「……大正解ですぅ」

【今まで初見で見破られたことは一度も無かったのに、この男にはあっさりばれた。何だか少し悔しい】
【しかし本当はまだ秘密があるのだが、それはいわないでおく。本命は出来るだけは隠しておく方が賢明というものだ】
【ちなみにこの少女、元は過激派の一人で爆弾テロリストだった。こう見えて結構他人様から恨みを買っている身分でもある】
【銃声が聞こえた時の、あの過剰な反応もそのためだ】

「でも、一回見ただけでよく分かりましたねぇ」

【男を不思議そうに見上げる。その瞳はやや尊敬の眼差し】
【まだそれほど打ち解けてはいないので、緊張を解くことはないが】
942 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 17:15:28.49 ID:h8U/8q3jo
>>941

「…ただ観光で世界を回ってきたのではない
 能力を見抜けなければ死ぬからな」

【多数の世界を回ってきて命を救うためには逃れられなかった】
【救出作戦、医療班、撤退戦】
【自分が出来ることをしてきたのだ。能力者と数え切れないほど戦ってきた】
【元の能力と経験、それから敵を分析して戦う】
【それが彼の戦闘スタイルであった】

「………ビルの一階を破壊できる程の威力は出せるか?」

【唐突に質問する】
943 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 17:33:02.92 ID:koHKRBFe0
>>942

「へぇー。 なんか大変そうですねぇ」

【男の重苦しい過去をあっさり一蹴。ひどい】
【自分には全く関係ないので特に興味はないのである、暗い話とか嫌いだし。それにしてもひど過ぎる】
【観光でもないのになんで世界を回ってるのかなー、とか考えていたらさらに質問が飛んできた】

「ふんっ、それくらい余裕ですよぉ。 それがどうかしたんですかぁ?」

【少女は得意げに、無い胸を張りながらそう答える】
【一階どころか高層ビル全てを3か月の準備期間を経て、一瞬で瓦礫の山にした経験も持っているのだ。勿論口には出さないが】
【しかしなぜ今其れを訊かれたのか。不審そうな顔でその理由を尋ねてみる】
944 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 17:43:43.07 ID:h8U/8q3jo
>>943

「…今、その威力の物が欲しい
 作ってはくれないか?」

【そう切り出す、もちろん不埒な理由など無い】
【ただ、彼が持つ技術は危険だ】
【もし、この世界から旅立つなら痕跡を消さねばならない】
【一々チマチマと消すよりも粉々にした方がはるかに楽だ】

「…頼む」

【頭を下げる】
【彼にとっては今後の行動を決めるものだ】
【例え旅立たなくても少なくとも住居の機密性の確保は出来る】
【そう言う考えからだった】
945 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 17:57:26.33 ID:koHKRBFe0
>>944

「……えぇー。 それはちょっとぉ」

【露骨に顔を顰めて拒否の姿勢】
【人に頼まれて絵を描くのは大嫌いなのだ。描きたいときに描いてこそ、魂のこもった良い絵が生まれるのである。と少女は考えていた】
【それに威力の高いものを渡したりしたら、何に使われるか分かったものではない】

「えっ、ってちょっと!? 
んぅー、ぐぎぎぎ…………はぁ。 じゃあ、悪い事に使わないって約束してくれたら。 描いてあげてもいいですよぉ」

【真剣な顔で頭を下げられ、少し焦る】
【この様子では、何度断ってもしつこく迫られるかもしれない】
【悩んだあげく、少女は苦渋の決断を下した。仕方ない、それにこう言っとかないと今度は本当に殺されるかもしれないし】
946 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 19:01:56.96 ID:h8U/8q3jo
>>945

【最初は否定の姿勢をとらされた】
【それはそうだ、自身の能力の悪用など絶対にしたくない】

「…約束しよう」

【だが、彼女は受け入れてくれた】
【信用には信用で報いよう】

「…これを渡そう」

【彼はポケットから黒い何かを取り出す】
【見た目は葉巻のようなものだが横にボタンのようなものがある】

947 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 19:12:05.82 ID:koHKRBFe0
>>946

「ん。 じゃあ描いてあげますぅ」

【相手の答えを聞き、渋ることなくあっさりOKを出した】
【まあたぶん大丈夫だろうとかなり楽観的に考えている。随分とノリが軽い御様子】

「あ。 私、葉巻はやりませんので」

【筆を持った右手をビシッと掲げて拒否の姿勢】
【残念ながら煙草とかはあまりお好きではないようだ】
【ボタンが付いている事など気付いてもいない】
948 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 19:24:31.35 ID:h8U/8q3jo
>>947

「…いや葉巻では無い」

【そう言ってボタンを押す】
【ポン】【軽い爆発音と共に小さな花火が葉巻の上に出る】
【まるで時を止めたように直径7cmほどのものが浮いているのだ】

「…飴の一種だ
 私には必要ないものだからな」

【そう言って差し出す】
【ちなみに口に含むと綿パチのようにはじけてさわやかな甘さを醸し出す】
【なくなってもボタンを押せば新しく出てくる不思議な飴だ】



949 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 19:28:01.52 ID:h8U/8q3jo
//すみませぬ。用事で落ちまする
//21時までには戻りますのです!みませぬ(TωT )
950 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 19:45:26.46 ID:koHKRBFe0
>>948

「おおおおお!! なんかカッコいいですぅ!」

【花火型の飴が出てくるのを見て興奮した声を上げる】
【すごくコレが気に入ったらしい】

「ありがとうございますぅ! おぁ!? なんかパチッ、ってきました!」

【受け取って早速ボタンを押して飴を食べてみる】
【さっぱりとしていて甘くて美味しい。そして口の中を程よく刺激する不思議な食感に大喜び】
【とても面白いものを貰って大満足、俄然やる気が出てきてようだ】

「よおーっし! こうなったら何枚だって描いちゃいますよぉ!! 
あ。 枚数と内容のリクエストがあったら今のうちに言っといてくださいねぇ」

【右腕をぐるぐる振り回しながら、メチャクチャ張り切っている】
【そして相手に描いてほしい枚数と掻く絵の内容を尋ねてみた】
【普段は自分の好きなものを一枚しか描かないのだが、今日は機嫌が良いのでできるだけリクエストにお応えするつもりらしい】
【勿論描く量が増えたり絵の難易度(威力)が上がったりするにつれ、時間は余計に掛かるが】



>>949
/あ、自分イベント参加予定なんですよ
/なので出来れば凍結をお願いしたいです……
/ちなみに明日は昼から降りますので
951 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/23(金) 20:30:53.99 ID:h8U/8q3jo
>>950
//判りました!では凍結ということで…
//私も夕方ぐらいには戻りますので雑で会いましょう
//イベント楽しんで来てください!お疲れ様でした!
952 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/23(金) 21:40:41.67 ID:koHKRBFe0
>>951
/了解、そしてありがとうございます。目いっぱい楽しんできます!
/それでは一旦乙でした!
953 :【異辰電神】触れた物体に、特殊な電流を流す 威力と引き換えに効果付属可 詳細wikiにて E.隠れ家よけのスカーフ[sage saga]:2011/09/24(土) 10:41:42.68 ID:nNNyEQsCo


【人々が行き交う、大通りにて】


…………どうしよう?


【ぽつん、と 一人】
【人の流れに取り残されたように立ち尽くし】
【綺麗な形をした眉を寄せ 困ったように 周囲に視線を彷徨わせるのは、学生服姿の少女】


どこで落としちゃったんだろ…………?

【小さく、呟きながら】
【何かを探すように 少女は、手に提げた鞄の中を確認したり 辺りをきょろきょろと見回している】
954 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 11:57:53.96 ID:RRuP4OnIO
【公園】
【日光が照りつけ、暑さからか閑散としたそこに一人の人物がいた。】
【隅の方の木陰で何かの拳法と思われる型打ちを行っているのは、】

「……はっ!」

【十七歳くらいの一人の少女である。】
【ショートカットの髪と赤縁のメガネ。】
【くたびれたように着古した藍色の道着、】
【頭には色落ちし、ところどころ綻んだ古い鉢巻を巻いている。】
【足を動かすたんびに、履いている下駄がカラコロとくぐもった、】
【優しい音を奏で、鉢巻の一端が風に揺れた。】

「…しっ!!17勝8敗4引き分け!」

【踏み込む音が響く。】
【なかなかその動作は手馴れており、】
【彼女がその拳法を体得しているのがわかる。】
955 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 12:12:57.75 ID:tL0J+dJRo
>>954
【公園に入って行く一人の少女】

【結構目立つ姿ので色々な人からチラチラと見られている】
【が、少女はそんな事はまるで気にしていないようだ】

【そして型打ちをしている少女の近くへ行く】

「お姉さんは強いのね」
【全く感情のこもって無い声でそう言い、ずんずんと木陰に入って行く】
【どうやら『17勝』と言う言葉を聞いて興味を持ったのだろう】

「私もここで涼んでいいかしら?」
【答えも聞かずに座り込む】
【物凄くマイペースなのが相手に伝わるだろう】

「ま、邪魔になるんだったら他の所行くけど。」

【少女からは物凄く不思議なオーラが漂っている】


956 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 12:21:04.71 ID:RRuP4OnIO
>>955

は…?

【型打ちを中断して振り向くと、そこには一人の…自分と同じくらいだろうか。女の子が居た。】
【長い髪と着物が似合っている。目立つ格好だが、それは自分も似たようなものだ。】

…別にいいですけど…というかもう涼んでるじゃないですか。

【こちらの話を聞く前に、相手は座り込んでいた。】
【もともと、この場所は少女のものでもなんでもない。彼女にして見ても、特に断る理由が無かった。】

…お好きな様に…なんだか不思議な人だなあ…

【ダンッ!】
【最後は呟くように言ってから、型打ちを再開する。】
957 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 12:27:21.54 ID:tL0J+dJRo
>>956

「だって暑いんだもの・・・・」
「人間暑過ぎちゃ死んでしまうわ。」

【答えを聞く前に座り込み更にこんなことまで言ってしまう】

「こんな暑い日にそんな事してる貴方も不思議よ。」

「能力者ってやつなのかしら?」
【表情を一切変える事なく感情もこもって無い声でそう言う】

「ま、どっちでも良いけど。」
【ここまで無表情だとアンドロイドの類に間違われてしまうかもしれない】
【現に間違われた事が数回あるのだ】
958 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 12:31:55.50 ID:RRuP4OnIO
>>957

…別に、私の場合は好きでやってますから。

【踏み込みの音を響かせながら、女は返答した。】
【木陰の中は日向と比べてかなり涼しいが、それでも彼女は額にうっすらと汗をかいている。】

…いいえ。私は能力なんか持ってませんよ。ただの拳法家です

…あなたこそ…って…表情がないなあ…

【そして、聞き返そうと思ったがその前に。】
【思ったことはすぐ口にしてしまうタイプらしく、そんなことを呟く。】
959 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 12:39:24.89 ID:tL0J+dJRo
>>958

「あれね、物好きなのね」
【木陰に座り込みながらそんな事を言う】

「でも汗まで掻いてるわ。」
「涼ませてあげましょうか?」
【そう言うと袖で隠れている腕を持ち上げる】

「私はこの街で言う能力者らしいの。」
「この街は多いらしいわね。そういうの」

【ちなみにそれらしき人物にはまだ一回位しか会った事が無い】

「しょうがないでしょ。」
「生まれたときから、十数年間ずっとこの顔よ」

【一応は少女も苦労しているらしい】
960 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 12:44:56.84 ID:RRuP4OnIO
>>959

う…まあ否定はしません。

涼ませて…?ええ、おねがいします。

【相手が袖下にいれていた手を持ち上げるのを見て、少女は首を傾げた。】
【もう型打ちは終わったらしく、深い呼吸を行い残心をとる。】

ふうん…能力者≠ゥ…

そんなら…表情変えたりですね…笑ったりすれば…?

【それから少女も立っているのが疲れたのか、】
【相手の隣に腰を下ろした。】
961 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 12:49:53.09 ID:tL0J+dJRo
>>960

「ま、この街には多いらしいわね。」

「ちょっと濡れるけど。勘弁してね」

【そう言うとキョンシーのように両手を突き出す】
【着物の袖、正確に言うと両手から水の弾が発射された】
【狙いは相手の足元】

「ええ、今のが私の能力よ。」

「わかった。頑張ってみる」

【そう言うと物凄く引き攣った笑みを浮かべ隣に居る少女の方を見る】
【軽くホラーテイストになっている】
962 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 12:58:43.63 ID:RRuP4OnIO
>>961

でしょうねえ…私も何回か戦ったことありますし…襲われたこともありますし…

【殺したこともあったし、殺されたこともあった。もともと、】
【あまり穏やかな方ではない。少女が争い好きということも一理あった。】

っとと!…あー…なるほど。夏向きな…

【下駄の木が水を吸い、少女の足を濡らした。】
【気化する水蒸気が熱を奪い、それなりに涼しい。】

ええ。スマイルスマイル―――――――――――……

……

【それから、相手の方を見るが、そこで少女は苦笑。】

…あなた…それ何年ぶりに笑ったんですか…

そーですね…頬の筋肉解したらまともになるかも…えい、

【引き攣った笑いを浮かべる相手を見つめてから、】
【何を思いついたのか両手を頬に持って行こうとし、】
【それができたのなら、ふにふに、と軽く揉もうとする。】
963 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:03:49.54 ID:tL0J+dJRo
>>962

「路地裏があんなに危険だなんて・・・・」
「都会って怖いのね」

【路地裏で何かトラウマを作ってきたらしい】

「まぁ、戦闘も出来るんだけどね」

【現にこの能力は涼ませる用途で作られたのではない】
【護身用に作られたのである】

「頬が引き千切れそうなのですが・・・・」
「どうなってるか説明してくれません?」

【苦笑する相手に問う】

「えと・・・・生まれて初めてですね。」
「何ですか?」

【頬を揉まれている事を不思議に思う】
【物凄く不可解そうだ】
964 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 13:08:39.11 ID:RRuP4OnIO
>>963

う、

生まれて初めて……!!?

【ガーン】
【最初は冗談かと思ったのだが、相手の話を聞く限りそんなことは無いようで、】
【それが少女を驚愕させた。思わず頬を摘まむ手を下ろす。】

い、いや…なんでも…

…そうですね…ま、無表情のがいいかもですね…うん

【そして結論。】
965 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:12:31.85 ID:tL0J+dJRo
>>964

「ええ・・・初めてです」

「まあ、結構苦労するんですけどね。」
【何度も笑顔を作る練習をしている】
【結構苦労したのだろう】

「なんですか?」
【下ろされた手を見つめながらそう言う】

「いや、こうなったら意地でも笑ってやりますよ。」
【自分で頬をマッサージし始める】
966 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 13:16:54.91 ID:RRuP4OnIO
>>965

はっきり言って、あなたのさっきのは「笑顔」じゃありません。
表情を「歪めてる」だけです。

【練習する相手に向かってそう言葉を紡ぐと、】
【少女は傍らに投げ出していた鳶色の肩掛け鞄を漁る。中から取り出したのは、】

…その意気込みだけは評価します、ということでこれ見ながらやってください。あげますから。

【小さな手鏡だ。取っ手がついており、片手で持てる大きさ。】
【それを、相手に渡そうとした。】
967 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:20:43.20 ID:tL0J+dJRo
>>966

「そうなの・・・・・」
【しょんぼりと落ち込む少女】
「でも、何としてでも笑ってみせるわ」

【ぐっと小さく拳を作り立ち上がる】
【なんか変なスイッチが入ってしまったらしい】

「まぁ・・・じゃあ貴方にはこれを差し上げるわ。」
【着物の袖から物凄く高そうな髪留めを取り出す】

【手鏡を受け取ると同時に髪留めを差し出した】
968 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 13:27:09.46 ID:RRuP4OnIO
>>967

ええ!頑張ってください!…いや、そもそも普通にできるようになると思うんですけど…

【こちらも立ち上がり、拳を握った。】
【スイッチの入/切 は彼女とて同じである。】

はい?

…いやいやいや!!こんな高そうなの受け取れませんって!…鏡と釣り合わないじゃないですか。

【髪留めはかなり精巧な細工が施してあり、】
【装飾品の類に疎い彼女でもかなり値段の張るものだと分かった。】
969 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:30:13.53 ID:tL0J+dJRo
>>968

「普通にできないから困っているんです。」
【ボソッと呟く】

「私は笑って見せますわ!絶対に!」
【声に感情は籠ったが表情は無そのものである】
【ここまで来ると逆に面白い】

「大丈夫ですって、安物ですから」
「こう言うのは気持ちの問題、そう習いませんでしたか?」

【相手を見つめながらそう言う】
970 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 13:32:51.39 ID:RRuP4OnIO
>>969

あ、いまいま!そこ笑うとこですよ!

【慌てて言う少女であった。「雰囲気」というか、】
【「場」が相手の表情を崩すこともあるかと思っていたのだが、】
【どうやらそれは違うらしい。相手の無表情を見つめる。】

そ、そうですか〜?…それならお言葉に甘えて…

【と、受け取った。】
971 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:36:22.34 ID:tL0J+dJRo
>>970

「え?今ですか?」

【引き攣った笑みを浮かべる】
「こうでしょうか?」

【そう言い受け取った鏡を覗きこむ】
「ああ・・・・これは・・もっと練習が必要ですわね・・」
【どんよりとしたオーラが漂い始める】

「どうぞ。きっと似合うと思いますわ」

【引き攣った笑みでそう言ってみせる】
972 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 13:42:10.79 ID:RRuP4OnIO
>>971

あー…うん、ま、練習あるのみですよ!拳法も笑顔も!

【どんよりとしたオーラをすっ飛ばすつもりで、】
【少し大きな声を出す少女。】

はは…どうですかね?似合う?

【頭に髪留めをつけて見た。前髪がいつもばらけて嵩張るので、】
【左側を控えめに止める。】
973 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:45:46.02 ID:tL0J+dJRo
>>972

「ですわよね・・」
「ま、頑張りますわ」

【少し明るくなる少女】

「ええ、とってもお似合いですわ。」
【声はとっても嬉しそうである】

「じゃ、私はこの辺で。」
「この近くに家があるんです。早く帰って御飯上げないと・・あの人お腹空かせてると思うし。」
【そう言うと古城を指差す】

「じゃ、またどこかでお会いしましょうね」

【何も無かったらこのまま帰路につくだろう】
974 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:48:53.35 ID:OUwmDgelo
【噂】

【それは人の口から口、電子メールから電子メール、脳から脳へと伝染していく一種のウィルスの様な"幻想"と"真実"の入り混じった存在】
【そして、『過程』と言う名の自称が噂を増大・増幅・曲解・歪曲させ、最初に興味本位で噂を発生させた者の予想外の方向へとりんごは転がっていく】
【都市という存在は言わば病原体だ。存在そのものがウィルスを生成するための機関なのだ。一度でも動き出せば、誰にもそれを止めることはできない】
【そんな今日において、また一つ噂がその勢力を広げつつあった―――『街外れの郊外、茨の森の奥にある古城には吸血鬼が住んでいる―――というオカルトタイプの噂】
【ある者は視たと語り、またある者は視ていないと語る。不確かな事実に己の威厳とプライドと権威をかけて不確かな言葉を零し続けるのは些か滑稽な光景でもあった】
【その噂を聞いた者たちの中で噂を信じた者たちはというと、着々とそれぞれの思惑を進ませ始めていた。吸血鬼討伐やら、吸血鬼を実験材料にするとか、単なる好奇心だとか、色々】

【嗚呼、今日も太陽は昇り、傾きかけ始めた。】



【郊外にある古城、玉座の間】

【そこには美的な顔立ちを持つ青年の様な姿をした人型が玉座で鎮座していた。肘置きに右肘を置いて、掌で頬杖をついて、うとうとと首を前後に眠そうに揺り動かしながら】
【こんな朝っぱらから眠気を感じているような人間ならば大抵はろくでもないような人間であることには違いないのだ。そもそも、古ぼけた城の玉座に座っているなんて可笑しい話だ】
【青年はただひたすら待つ。今日はどんな目的を持った人間がここに訪れて、何を言って、何をするのかと期待しながら待つのだ――自分はあくびをするだけなのだから、待つのは簡単であった】
【そう、ここは昼下がりの古城。窓ガラスからは太陽の光なんて一つも漏れてこなかった。ペンキで、黒塗りしてあったから】

「……あ、そうだ。今日はちょっと趣向を凝らそうかな」

【ちょっとした思い付きが思い浮かんだ青年は左手を少し持ち上げ、中指と親指をくっつけ――ピンッ――と指鳴らしをした。それと同時に、城中の窓ガラスの黒塗りが、消え始めていた】
【どういった原理かなんてのは科学などでは証明できず、ただそこに、単純に、青年の力によって城中のガラスの黒は消え落ち、白い太陽の光が場内を満たすのであった】
【「うおっ、まぶしっ」と言いながら左腕を持ち上げて視線を隠し、太陽の光からその真っ赤な瞳を守る。幸いにもこの玉座には日光が当たらないのが幸いな点でもあった】
【とはいえ、流石にガラス越しの日光に当たった程度ではそんなに酷いことにもならないのだが――まぁ、やはり、どうも太陽とは仲良くできそうにないのが吸血鬼の宿命なのであった】


/誰でもうぇるかむー!殺し合いから雑談までっ
975 :【陰陽八極】[sage]:2011/09/24(土) 13:54:10.74 ID:RRuP4OnIO
>>973

毎日やればきっと笑えるようになりますよ…多分…

はは…似合いますか!…それはよかった…

【髪留めの位置をただしてから、少女はそう言う。】
【相手の声が嬉しそうなのは分かった。つまりあとはそれを「表」に出すだけであり、】
【感情がないわけではないのだ。頑張ればできるだろう。こう思っている。】

あ、そうなんですか。

ええ!それでは!笑えるようになってくださいねー!

【去る背中にそう声をかけ、右手を振った。】


/乙でしたー!
/ありがとうございました!楽しかったです!!
976 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/24(土) 13:56:36.26 ID:YSuBlNExo
>>974
【ぎ、ぃ】【玉座の間の扉がゆっくりと開いていくのが分かるだろう】
【そして、滑りこむように、何かの影は入り込み、部屋の中をきょろきょろと見回している】
【その影は、ゆっくりと貴方の居る方に歩いてきて、問い掛ける】


‥‥‥‥ココ、は。ど、コだ?


【吸血鬼ハンターや、泥棒のたぐいではなく。この影、迷子であった】
【しかし、迷子と言うには少々物々しすぎる外見は、問題か】

【黒い軍服の上に丈夫そうな黒いロングコートを着た人の形をした異形である】
【コートの裾は、幽霊の服であるように、ボロボロでそして汚れてほつれており】
【軍服をきっちりと着込んだ様子は凄まじく堅苦しい感覚を与えるだろう、まるで鋼のように】
【そして目深に被るフードの奥からは、黒光りする鋼の髑髏面が見え隠れして】
【その作りは精緻な物で、本物の骸骨をかぶっているかのように見えるほどだ】
【胸元には、aと刻まれた鋼色のバッジが付けられており、異形がランカーであると分からせる】

【陽の光に照らされれば、消えてしまいそうなほど亡霊じみた見た目】
【目の前の貴方より、この異形の方がよっぽど外見的には化物じみていると言えるだろう】

【そして、唐突に。ぐぎゅるるる、と腹の音が鳴り響いて】

お腹へっタ‥‥。

【俯きながら、化物は唐突にそう呟くのであった】
【黒光りする髑髏の面からは、煌々と輝く紅い瞳が貴方を見据えているのが分かるだろう】
【邪悪な見た目に反して、その瞳は狂気すら感じる程の完全な純粋が宿っている、まるで子供のような目だ】

/とつげきー
977 :【清球千里】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 13:58:43.71 ID:tL0J+dJRo
>>975
/乙でしたー
978 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 14:11:10.26 ID:OUwmDgelo
>>976
【開かれる扉。入り込む異形。青年は思わず、ふむ、と一つ考えるような息を吐いて相手についての考察をザッと思考しようとしてみる】
【自分が言うのも何ではあるが見るからに怪しい。もう、怪しさの塊みたいな異形だ。それでいて、なんだか自分よりも人々に恐怖を与えそうな印象があり、面白くない】
【とはいえ、まだ相手が人々に恐怖を与えるべく存在しているとは断定できず、ここで第一印象だけでの憶測をベラベラと並べるよりかは話を進展させたほうが良いと考え】

「はろー。」

【とりあえずは、挨拶。それにしても、相手の言葉から察するに迷子だろうか。また、迷子か。もう、居城を変えた方がイイと言う悪魔のお告げか何かなのだろうか】
【吸血鬼ハンターの一人すら来やしない。無論、来ては欲しくないが、たまには一人くらい来て欲しいというのが心情であった。青年も複雑な心理環境の持ち主なのである】

「あー……生憎と、君が何を食べるのかわからないから、持て成しようがないね」
「というかそもそも、悪いんだけど、ココには食材を備蓄するような環境は揃えていないのだよ」

「まぁー、干し肉くらいはあるかもしれないね。けど、礼儀を通してもらうのが先だぜ?」

【青年は偉そうに玉座に鎮座する。進入者へとこれまた偉そうな態度と言葉を浴びせ、あまつさえは礼儀を要求するのであった】
979 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/24(土) 14:19:05.20 ID:YSuBlNExo
>>978

こンにチハ。

【ざ、ざざ、と機械音声がノイズ混じりに貴方に返される】
【異形は、行儀よくぺこり、と頭を下げて、また姿勢よく体を戻して】
【見た目は凄まじく怪しい上に不気味で恐怖を煽るのだが、行動が妙に人間味に溢れている】

――あ、ア。
催促の、積りハ、なイ。
空腹にハ、慣れてイル、しナ。

【顔の前で、ひらひらと手を振りながら、異形はノイズを響かせながら声を返す】
【しかし、その間も右手で腹を摩っていたり、ぐー、ぐー、と鳴き声の様に音が腹から響いているが】
【どうやら、そちらの行動は完全に無意識であるようだった】
【そして、礼儀を通せ、との相手の言葉に、素直に異形は態度を示す】

‥‥た、ダ。
迷子トは言え、人ノ家に無断デ侵入しテ、済まなカッた。

こノ通り、詫びサセていタダ、キタい。

【謝罪と同時に、頭を深々と下げる。不法侵入は本意ではなかったようだ】
【と言うか、道に迷ったためとりあえず休める場所を探していたらココにたどり着いたのだった】
【そして、古いため、恐らく人が居ないかと思えば、この状況】
【あまり人に迷惑をかけたりする事を好としない異形にとっては申し訳ないこと極まりない状況であった】
980 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 14:34:35.54 ID:OUwmDgelo
>>979
「……なんか、君、物々しいね。こう、全体的に」

【ここまで来ると相手の素性、正体について全くの見当すらも付かないのだ。こんなことってあるだろうか。なんというか、もう、全体的にロボットよりな感じもするのではあるが】
【左手を軽く拳にして顎に当てつつ思考を巡らしてみるが、自分が生きてきた長い時間の中を遡っても似たようなモノは浮かび上がっては来ない。もしや、昼間の退屈が生み出した幻影か】
【しかし、やたらと無闇に耳に飛び込んでくる腹の音は現実であるように聞こえるし、自分がこんなユニークな幻影を見れるならばもっと早くに視ているはずと思ったのだった】
【とかくも、素直に謝罪の言葉を述べたり、空腹に身を任せて食料を要求してこない辺りから察するに悪いタイプの存在ではないらしい。と勝手に判断を付け】

「まぁいいや。グチグチ根に持つのも意地悪だしね」
「それに――目の前で腹の虫を暴走させられるのも、ボクの立場が無い」

「貧相なモノで悪いけど、食べ物を用意してあげよう」

【一応は城の主である者が空腹の客人一人をそのままにしておくというのはどうも居心地が悪い。それを放置しておけば確実に一生の恥となっても可笑しくはない状況ではないか】
【そんなわけで、青年はまたもや左手の中指と親指で指鳴らしを起こし――扉の置くから蝙蝠たちがたくさんやってきて、その足には干し肉やら市販のトマトジュースのペットボトルやらが掴まれていた】
【何故、干し肉の横にトマトジュースがあるのかは定かではない。いや、十中八九青年の趣味であろう。とかくも、少し可笑しな異形の目の前にそれらを蝙蝠たちは落としてみるのであった】
【……落とすという方法も中々に無礼な気はするのだが、蝙蝠だからその辺は仕方ないと考慮するしかない。とも考えられた】
981 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/24(土) 14:45:37.83 ID:YSuBlNExo
>>980
――ヨ、く。言わレル。
子供、とカ、近づクト、泣く、シ。

【うむ、と同意するように頭を縦に振り、首肯として】
【ソレらの様は、ロボット的な声と違って人間的で。シルエットや雰囲気は亡霊を思わせる】
【幻影――――そう、思われても仕方がない。そんな存在であった】
【なにせ、かつての名≠ヘ、文字通り幻影と亡霊を意味する名を背負っていたのだから】
【しかし、こんな悪夢じみた白昼夢はそうそう見たくはないだろう、故に異形は己の姿をあまり見せたがらない】
【妙にそわそわしたり、きょろきょろと落ち着きがないのは、不快を抱かせていないか心配だからであった】

‥‥あ、りがトウ。
心よリ、痛みいル。

【貴方の其の配慮に、深々と再度、頭を下げて、目の前に落とされた食料を見て、手を伸ばす】
【同時に、コウモリ達を見上げて、コウモリにも軽く会釈とありがとう、という声を返すのである】

‥‥デは、失礼しテ。

【そう言うと、干し肉を手に取り、仮面を僅かにずらし、口元だけ露出して食事を始める】
【フードはうつむき加減で顔はほとんど見えることはないが、醜いやけど痕が見えるはずだ】
【しばらく、むしゃむしゃと干し肉を頬張り、喉が渇いたのかトマトジュースをペットボトル半分ほど飲み干して】
【案外にも、それほど非常識な量は食わず、常識的な空腹の人間程度の量を食べたのみだった】
【ぱん、と手をあわせて、頭を下げて、シッカリと「ごちソうさマ」と軋む声で言って、頭を上げる】
【その時には、既に仮面は元に戻されており、素顔は全くとして見えることはなかった。なかなか不便な食事法である】

おイしカッタ、ありガトう。
そ、レニしてモ‥‥、こんな所デ、一人なノか?貴方は?

【異形は、腹がいっぱいに鳴ったのか、落ち着いた様子で、貴方におもむろに問い掛ける】
【こてん、と首をかしげる動作は、可愛らしい少女やマスコットならば可愛いが、異形ならばホラーの領域】
【しかし、純粋な疑問の声を、貴方に飛ばすのであった】
982 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 15:06:50.28 ID:OUwmDgelo
>>981
【少し、笑いが零れ落ちてしまった。わざわざ仮面を少しだけずらして、そこから食事を取るなど中々に器用な事をする、と】
【それに所々の所作は人間や生物を感じさせる、一種の"臭さ"があり、その上、大概こういった異形は大食らいと定番であるのにたいした量も食べない】
【食後の礼儀作法も取り、その様子は完全にその"臭さ"を放っていた。嗚呼、実にいい匂いだ。これらの過程で青年の頭の中からは相手がロボットであるという仮説は消え失せた】
【視線を一度先程黒を取り払ったばかりの窓ガラスへと向けてみたりする。まだ、昼だ。にも関わらずこの玉座の間の光景は実にホラーテイスト。それらも可笑しさの要因となっていた】
【そんな思考をしつつ再び視線を異形へと降ろし、いや、異形と表現するのは失礼に値する相手とわかった以上は、仮面を付けた彼、と描写しよう――視線を仮面を付けた彼へと戻し】
【……いや、実際のところは彼であるかも確信は無いのではあるが、これで彼女であったらそれこそ驚愕的なので、彼、と表現させてもらう。青年も若干悩みはしたが】

「お粗末さまでした?」

【考えてみれば誰かに馳走を振舞ったのは久しぶりである。とはいえ、ご馳走と呼ぶには程遠い食事なのではあるが、それでも"ごちそうさま"と言われたのは実に久しかった】
【だが、至ってクールに返答を返すあたりは流石は長寿である。人間と比べたらの話ではあるが、伊達に長い気はしていないと言う事なのでもあった】

【そして、相手から一つの問いかけ】

「……まぁ、見ての通りさ」

「いや、正確には一人で住んでいるわけでもないんだけれど……いずれ、その同居人も直ぐには居なくなると思うし」
「実質的には一人と言っても過言ではないね。」

「まぁ、言っちゃう話、ボクは君が考えているよりもずっと長生きだからね。一人でいる時間が大半さ」
「仮に一年間一緒に誰かといたとしても、ボクの人生の1割にも満たない。いや、0,5%にも」

【その様子には悲しみだとか嬉しさだとかと言う感情は含まれていない感じであった。それは当然の事だと認識しているから。特段、悪いことでも良いこととも考えてはいない】
【必然性によってそういう体制になってしまったのであり、そこに少しくらいの偶発性が加わったところで大きく変わることは無い、と決め付けているからだ。そして、それは恐らくは正しい】
【だから、よくある『俺の過去に触れるな……ッ』みたいな感情は一切無いし、問われれば今まで経験してきた歴史を語るのだって苦ではない。時間はかかるが】

「そういう君はどうなのさ。一人で旅でもしているのかい」

【そして、逆に言えばと質問を相手へと投げ返してみる青年。】
983 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/24(土) 15:20:20.58 ID:YSuBlNExo
>>982
【干し肉の包装や、ペットボトル等をシッカリと分別したり纏めたりしている】
【ゴミはシッカリと分別して捨てるタイプの異形のようだ】
【尚、異形が人間かどうか、人外かどうか、男かどうか、女かどうか】
【ソレらはシッカリと着こまれた軍服とコート、手袋ブーツで覆われ判別がつかない】
【顔すら仮面に覆われ、フードで見えないのだ。人の形質をとっている以外に見た目からは何もわからないのだ】

―――う、ム。

【お粗末さまでしたとの言葉に、こくり、とまた頭を立てに振る】
【そして、己の問に答えるあなたの言葉を聞いて、異形はしばし、沈黙を返して】

‥‥ァ―――吸血鬼?

【異形は、ある程度路地裏の噂などには詳しい】
【其処を根城に生活しているのだから、当然といえば当然なのだが】
【ココに来てようやっと、目の前にいる相手の正体に気がついたようだった】

そ、ウカ。長生き、ネ。
で、モ。広い城ニ、一人‥‥っテ、退屈、しソウ。

【寂しくは無いだろうが、退屈しそうだと、異形は想い、そのままを口に出した】
【かつて何かの本で読んだが、長寿の者を殺すのは、退屈である、と聞いたことがある】
【目の前の恩人が退屈で殺されるのは、困る。異形は、なんというかお人好し過ぎる論理飛躍をして】

退屈、なラ‥‥、たまに、ココに、遊びにキテも、いイカ?

【と、仮面の奥の瞳を上目使いにして、問い掛けるのだった】
【目には、特に恩着せがましい様子は無くて、退屈なら退屈を紛らわす事が出来ればいいなという善意だけが】
【なんというか、あまりにも外見と見合わない行動がギャップを通り越すレベルかも知れない】

【そして、続く貴男の質問に、異形は首を横に振って】

‥‥目的ガ、有るカラ、其れが一番。
で、モ、現在は―――自分の為≠チテ奴を、覚えテル所。
旅行、楽しイ、けど。‥‥昼、は目立つカら。名所、巡るのハ、夜にシテル。

【噂話に詳しければ丑三つ時に名所に現れる軍服の亡霊の噂を聞いたことがあるかも知れない】
【じわじわと広がっている噂だが、それと完全に異形は合致しているのだった】
984 :【汰佗匕突】[sage]:2011/09/24(土) 15:22:13.47 ID:zEwWDZBMo

―――街中の一角で、まるで取り残されたかのように独りで佇む少年が居た。
黒髪に、漆黒の双眸を持つその少年は、くあ、と気怠い溜め息を吐いた後――――

「――――」

 むー、という書き文字を背景にして、目を線にする。
 このままではいけない。そう思って家を出てみた。が――――
 
「――――多少はあったかいかとは思ったんだけど、失敗か」

 涼しいを通り越して、寒い。そう、今は寒いのだ。
 失敗した、失敗したと繰り返すと何かを思い出す気がするが、そんな事は頭の片隅に放り投げておくとする。

 そもそも、このままではいけないとは何だったのだろうか。

 そう、このまま過ごしていたところで、何も変わらない気がしたから、こんな事を思ったのだった。
 世界の何処かで、何かが起こっている。正直何も分からないのだが、多分そんな事がある、と、思う。
 だが、それ以前に今の自分は問題を抱えてしまっている。

 ――――さむい、へっくし。

――――と、長々とそんな事を考えていた。
985 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/24(土) 15:39:52.58 ID:tx0ar9z7o
>>950

【急に元気になった少女を見ても顔は変わらない】
【ただ、彼がPTSDになどならなければきっと苦笑していただろう】

【彼女に言われて少し考える】
【処理以外にも何か使えるかもしれない】
【まあ、使えて陽動か簡易破壊ぐらいであろう】

「…ではビルの一階を破壊できるものを1枚
 それと…壁一枚を破壊できるものを2枚たのむ
   絵は君の感性に任せよう」

【正直、いつ使うかは判らない】
【しかし今手に入れられるものは手に入れて使った方が身の為だ】
【いつかは戦わなければいけない日が来るのだから】

//今日もよろしくおねげえしやす!
986 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 15:42:54.90 ID:OUwmDgelo
>>983
【心の中で『実に気が付くのが遅いな』と少しだけ毒づいた。とはいえ、別にそれは恨みとかが篭っているものではなく、単純に気付くのが遅いなと呆れただけであった】
【噂を聞いておらずとも、燕尾服を着て、城に住み、なんだか妙に偉そうな態度、という点から連想してもいいような気はするのだが。まぁ、気付かれたら気づかれたで面倒な部分もあるが】
【そして、目の前の異形は一つの提案をしてきた。成程、確かに中々に面白い提案である。退屈しかけているというのも合ってはいた。退屈しないように心がけてはいるのだが】
【『暇。』の言葉を呟くだけで自ら行動しないタイプであると思いたい。こう見えても、一見玉座に座ってるだけに見えても、色々と動いてはいるのだ。例えば―――吸血鬼の噂、とか】

「別にボクの許可を取らずとも、好きな時に来るといいさ。君みたいなタイプなら歓迎するしね」

「騒がしいのは好まないけれど、賑やかなのはボクとしても楽しいし、ね」

【薄い笑み。そんなのを口元に浮かべて、コクリと相手の真似をするかの如く首を横に傾げてみせる。人は見かけによらないというが、こういう異形にもそれが当てはまるとは思わなかった】
【存外、いや、当然、長生きしていようと世界は自分の知らないことだらけ名のだな、と改めて実感させられる。これだから、お陰で退屈で殺されることは今のところ無いのである】

「んー……なるほど、合点しちゃったな」

「まぁ、目立ちたいならともかく、夜だからと言ってもその容姿だし、もう少し慎重に動いたほうがいいかもね?」
「最近はあんまり聞かないけど、たまに、魔女狩りならぬ人外狩りなんてのもあるみたいだからさ」

【頭の中で噂と目の前の仮面を付けた彼との合致する点に気が付いたのか、そんな忠告とも注意とも言える言葉を述べるのだった】
987 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/24(土) 15:53:46.09 ID:YSuBlNExo
>>986
【異形は、何だかんだで割りと抜けているしズレているタイプだ】
【結構鈍いし、だからこそ、いまさらになってから吸血鬼と気づいてしまったりする】
【まあ、分かった所で畏怖や恐怖を抱くような精神構造はしていないのだが】

‥‥ム、ありがトウ。
私も、騒ぐノハ、好きでハなイ。
まア‥‥、そうだナ、今度は、酒デモ、持って来ルヨ。

【洋酒とか焼酎、どれが好きだ?と酒の好みを問い掛ける】
【矢張り、吸血鬼なのだからワインとかそういうものなのだろうか、とも思いはするが】
【どうせ飲むならお互いの好きなものを飲むほうがいいだろう、問題としては異形が下戸だという事だが】

‥‥う、ム。気をツケてハいるのダガ、な。

【目立つのはよく分かっているが、それでもこの格好をやめないのには理由がある】
【その理由は、恐らく問われなければ答えないが、問えば普通に答えてくれるだろう】
【そして、人外狩り、との言葉を聞いて、腕を組み、豊前とした様子で】

私は人ダカら、そレには引っかカランと思うゾ。
‥‥まア、何方にシロ、人で無いカラと武力を振るウノは、許せンガな。

【異形、何の躊躇いもなく自分が人間と語った】
【まあ、コレまでのやり取りで確実に気が付かれているのは分かっていたが】
【何方にしろ、見た目が人外っぽいのはまったくもって否定できない要素ではある】
988 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/24(土) 16:01:35.08 ID:JjUx1iCy0
>>985

「はーいっ。 了解しましたぁ」

【男の要望を聞き元気よくお返事】
【しかしまあ一応相手に聞いておいたが、その望みどおりの正確な威力のものが描けるとは限らない】
【少女は描き始めるとすぐにのめり込んでしまうので、往々にしてどれも過剰な威力になりがちなのだ】
【右手で筆をくるくる回しながら、左手でスケッチブックから画用紙を3枚取り出す】
【そして作業を開始しながらもう一つの大事なことを先に言っておく】

「あ、あと簡単な起爆条件も考えといてくださいねぇ。
これを投げて何かに当たったら起爆。とかいう、できるだけ分かりやすいのがお勧めですぅ」

「あんまり複雑だと爆発の威力が落ちちゃいますからねぇ」

【自分以外の人間がこれを扱う場合は、あらかじめ何らかの起爆条件を決めて設定する必要がある】
【それを先に聞いておこうと考えたのだろう】


/こちらこそよろしくです
/絵を描くのに3レス以上かかるので、キンクリが良ければ遠慮なく言ってください
989 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 16:07:16.12 ID:OUwmDgelo
>>987
「ん、そうだな。ボクはー……見てくれの通り、洋酒、ワインで頼むよ」
「こう見えても酔わない性質だからね。たくさん持ってきてくれたまえよ?」

【また薄い笑みを浮かべながらそんな風なことを言う青年、いや、吸血鬼。正に見た目のまんまと言うのが適切な返答であった】
【誰かと酒を飲み合うというのも、その響きすら久しい感じで、年甲斐にもなく少し胸の内をわくわくさせてしまっていた。嗚呼、懐かしい響きさ】
【それに、吸血鬼と言う存在である以上は酔いなんかもそうそうしないのである。体質的に、だ。概念的な存在が酔うだなんて聞いた事が無い】

「けど、君の見てくれはどうも……人外にしか見えない部分もあるからね」

「ま、もし、困った事があれば頼みの一つくらいは聞いてあげるよ。ワイン一本と引き換えにね」

【最後に、クスッ、という笑い声を付け足して、吸血鬼なりの冗談を含めた言葉を伝えるのであった。やはり多少なりともからかいの言葉を入れたい性格であるらしい】
【どうも長生きをしているタイプはそういうところがあるのだった。相手が誰であれ、である。】
990 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/24(土) 16:14:32.78 ID:tx0ar9z7o
>>988

【あっさり承諾する彼女を見て少し冷や汗が出る】
【壁一枚を破壊できる威力だ。下手をすれば人を殺しかねない】
【自分は良いとしても他の者に渡しているかも知らない】
【とりあえず、それらしい物を見たら気をつけておこう】

「…ビルの方は爆発を条件に
 壁の方は………」

【言葉が止まって少し唸る】

「…特定の振動は条件にできるか?」
991 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/24(土) 16:20:15.11 ID:YSuBlNExo
>>989
酒、あトハ、ツマミ、か。
了承、しタ。ワイン、は嫌いデハ、無いカラ、な。

【酒にはあまり強くないが、それでも誰かと触れ合うのは好きだった】
【だからこそ、そういう繋がりは大切にしたいと思うし】
【こんな城で吸血鬼と酒を酌み交わすのは、それはそれは風情が有るだろう】
【ソウ思うと、仮面の奥の表情は、緩み始めていて】
【貴方のその言葉を聞けば、異形はフードを引っ張って顔を隠すようにして】

‥‥仮面とコートの下ハ、モッと、醜い、ヨ。
だカラこ、ソ。こうシて、隠しテイる、のダカ、らネ。

【そんなことを言うだろう。確かに、服装からは本当の外見は分からない】
【その点では、奥に何があるかわからないという、見えない恐怖までも生み出すことと成る】
【人なのに妖怪より妖怪っぽい存在。だが、案外にもその性格はデリケートなものであった】
【というより、自分のせいで誰かを不快にさせたりするのが、根本から嫌なのであった】

‥‥別に、血でモ、構わンヨ?

ま、ぁ‥‥、鉄の味ガ、しそウダがナ。

【と、異形は冗談に冗談を返して、返答と成すだろう】
【そして、思い出したように異形は更に話を続ける】

―――そう言えバ、まダ名乗っテナカったナ。

‥‥私は、ハーミ。過去の名ハ、ファントム。
今の名をクレた者曰くハ、守護者を意味すル、らしい。
‥‥私も、其の名ニ相応しイ者に成る事ヲ、目標ト、してイル。

【異形の、いまさらな自己紹介は、真直な性格をそのままとしたものだ】
【――守護者。見るからに死神染みた者は、奪う者ではなく、守る者であった】
【癖の様に、また首を横に傾げると、問い掛ける】

―――君の名ヲ、教えテ欲しイ。
992 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/24(土) 16:33:03.07 ID:JjUx1iCy0
>>990

【男の予想は正しい】
【この少女、意気投合した相手や恩のある相手には高確率で絵をあげている】
【本人は危ないという自覚無しなのが余計に性質が悪い】

「爆発を条件に誘導爆発かぁ。その発想は無かったですねぇ」

【順調に描き進めながら、感心したふうに頷く】
【流石は軍人さん。考えることが一味違う】

「うーん、多分できますけどぉ……もうちょっと詳しくお願いしますぅ」

【手を止めて、やや困ったような表情で男を見上げる。だって条件を設定するのは自分なのだ】
【ひとくちに振動といってもピンキリである。流石にそれだけでは、アバウト過ぎてどうしようもない】
993 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 16:37:19.88 ID:OUwmDgelo
>>991
【自分で自分のことを醜いと表現する異形。仮面を付けし彼自身がそう言うのであれば、素顔を見ていない自分がそれを肯定したり否定したりすることはできないが】
【――まぁ、思うところはあったとしてもそれを口に出すことは無い。口は災いの元というわけでもないが、無責任な憶測で声をかければ逆の効果と成ってしまうこともありえる】
【相手が血の味がしそうだ。と冗談で返答してくるのを聞いて、それ以上に更に冗談とかで返答しても仕方ないと思い若干の笑みを向けて返す】
【実に心地良い時間とも言えた。不快な気分が一切なければそれは、心地良い時間と表現するに足りるのだ。礼儀を弁えた相手と会話することほど心地良い時間は存在し得ない】
【一人でいるのも乙なものではあるが、こうして誰かと喋るのもまた、一興】

「あ、ん、そういえばそうだね。よろしく、ハーミ」

「ボクの名前はそうだなー……ハンカチ、でいいや。うん」
「無礼に思ったなら謝るけど、ボクは一度や二度会っただけの人には名前を教えない主義にしてるんだよ。ごめんね」

「まぁ、そのうち、ね」

【これは一種の予防策ともいえた。警戒しているわけではないが、能力者社会においては本名を名乗るのが命取りとなるケースもあるにはある。当然、それだけが理由と言う訳でも無いが】
【一番の理由は―――"終わり"だ。いつ、終わるか分からないのだ。相手も自分も。もしかしたら、今、この瞬間が相手と出会った終わりになるかもしれない。それを考えると本名を名乗る気にはなれなかった】
【最後に名前を名乗ったときのことすらあやふやにしか覚えていない。吸血鬼は、どこか申し訳なさそうな調子で相手に偽りの、適当に自分に付けた名前を述べるのであった】

「そうそう、今度来た時は、よければ土産話の一つでも用意してくれるとありがたいかもね。酒のつまみ的にでも考えて」
「ボクはあんまり外を出歩かないし、太陽が出ている内は外に出れないっていう制約があるからねぇ……引き篭もり気味なのさ」

「だから、面白い話があれば嬉しいかな。なんてね」

【ふっと思いついた、願望の様な、期待の様な、そんな代物であった】
994 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/24(土) 16:42:13.78 ID:tx0ar9z7o
>>992

「…詳しくか
 ちょっと待て」

【そう言ってポケットを漁る】
【多数あるため少し時間がかかるが――】

「…これd

【出したのは――空の弾倉】
【間違ったようで背後に放り投げる】
【その後も、キャラメルの箱やバナナなんかが出てきたが省略】
【ってか整理しろ】

「…これだ」

【少し気疲れしながら取り出したのは携帯電話】
【旧式のそれをいじるとバイブレーターで携帯が揺れる】

「…できるか?」
995 :【装闘機兵】[sage saga]:2011/09/24(土) 16:50:17.32 ID:YSuBlNExo
>>993
【会話をしているというのに、静かな空気が空間に満ちていて】
【其の穏やかさが、耳に心に心地よい。目の前の相手と話すのは、楽しいと思う】
【己は、会話が特異なタイプの人間ではないが。こうして誰かと触れ合うのは、嬉しい物だった】

‥‥事情が有ルナ、ら。何も言わンサ。
私モ、本当の名を、思い出せナイ、かラな。
もシ、私が。私の名ヲ、取り戻せタラ、そノ時は、真っ先ニ、君の所ヘ行こウ。

その内ハ、そノ時≠ナ、構わナイ。

【相手の、その言葉に苦言等を返すことは一切無く、勝手に約を交わそうとしていた】
【異形には己の記憶が無く、本名と呼べる名、それ自体も所持せず存在していた】
【だからこそ、仮初の名を今は伝えることしかできない己が、相手のそのあり方を否定できるなど、有り得なくて】
【それ故に、名前を重んじる貴方に、一番最初に己の名を思い出したら伝えようと、そう思った】

【偽名同士の関係だが、何時か本名で呼び合える時が来れば、それは嬉しいものだろう】

‥‥土産話、か。
うム、旅行、で。色々、見てクル、よ。
今度来たラ、観光先の酒と話ヲ、持ってくルかラ。

【仮面の奥の顔は、わずかに笑っていたのかも知れない。隙間から空気の漏れる音が響いていたから】
【そして、異形はゆっくりと扉の方に背を向けて、フト貴方の方を振り返って】

‥‥陽が落ちルト、帰れなクナル。そろソろ、帰るヨ。
又、会おウ。

【短く、長ったらしい挨拶はせずに異形は背を向けて歩きさって言ったのだった】
【そして、異形が城から出た直後。轟ッ!と何かのブースターを噴射させる音を響かせ、黒い影が火の線を引きながら消えて行くのだった】

//乙でしたー!
996 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/24(土) 16:56:58.81 ID:JjUx1iCy0
>>994

【待て、と言われたので手を動かしながら大人しく待つ。最初の一枚がようやく完成に近づいてきた頃だ】
【視界の端では男が自らのポケット相手に悪戦苦闘していた】
【もう出るわ出るわ。某ネコ型ロボットのポケットの如く、中から無限にモノが溢れてくる】
【軍人より手品師の方が向いているのではないだろうか】

【そして最後に出てきたのは古い携帯電話。震える其れを左手で受け取り、目を閉じて神経を集中させる】
【十数秒ほどそうしたのち、ようやく薄らと目を開けて】

「……うん。 取り敢えずなんとかできましたけどぉ。 どぉもこんなのは初めてですからねぇ」

「もしかしたら二割、いや三割近く威力が落ちてるかもしれませんねぇ」

【男に携帯を返しながら申し訳なさそうに俯く】
【下を向いたまま「ごめんなさいです」、と小さく謝った】
997 :【赫月之夜王】@wiki[sage]:2011/09/24(土) 17:05:41.30 ID:OUwmDgelo
>>995
「真っ先になんて、嬉しいね」

「じゃあ、君が早く名前を取り戻せるように願ってるよ。祈ることは、できないけれどね」

【またもやちょっとした冗談を混ぜた言葉。吸血鬼には神様の加護なんてのは在り得るはずが無いのだ。だからこそ、長生きを続けられるのだから当然】
【吸血鬼は祈らず、別に誰かに頼むわけでもなく、自分の確固たる意思として相手の名前が早く持ち主の下へと戻るのを願った。願うだけだから、簡単なことで申し訳ないけれど】
【自分に何かできることがあればよいのだが、生憎とただのしがない吸血鬼。人を惑わすことは出来ても、惑う人を助けることは出来ない存在。少し、悔しいかな】
【だが、それを表情に出すほど幼いわけでもなく、表情はいつだって薄い笑みを浮かべている。仮面、というわけでもない。ただ、それしかできないだけだ】

「うん、楽しみにさせてもらうよ。土産話」

「ボクも持て成しの準備をしておくからさ。ハーミ」

【城の主なのだから、また大切な客人が来訪するとなればそれに対して持て成しをするのが礼儀。客人が持て成せ、などと考えている城主は長続きしないものだ】
【扉から出て行く仮面を付けた彼の後ろ姿を眺め、その姿が見えなくなるまで見送るのを止めなかった。他にすることもなかったし、見送らずにはいられなかった】
【次の来訪者が誰であろうかという期待よりも、今日は珍しく今来た来訪者が次に来るのはいつだろうかという期待の方が大きかった。だって、退屈しなさそうだから】

【相手が轟音を放った直後、スッと左手を持ち上げて、それは拳ではなく開かれていて、手の平は相手へと向けられていて、それは別れの挨拶をするための仕草をするために必要なもので】

「また、ね」

【そう、呟いた。城の主はたった独りで】


/絡み乙でしたー!
998 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/24(土) 17:07:49.87 ID:tx0ar9z7o
>>996

【ちなみにこの戦闘服はとある世界で改造を施されている】
【ポケットは四次元で洗っても中の物には影響しないと至れり尽せり】
【だが、作成者がテストで入れた物も入っているので何がなんだか】
【余談であるが作者は彼のCQCの練習台にされたそうな】【合掌】

「…謝ることはない」

【そう言って携帯を受け取ると彼女の頭を優しく撫でた】

「…仮にも驚かせたのはこっちだ
 ましてや図々しく無粋な頼みごとまでしている
 本当にすまないな」

【そう言って頭を下げる】
【顔は先ほどから真顔だが行動は相手を気遣うもの】
【感情表現が顔で表現できないだけなのだ】
999 :【描映爆筆】 芸術は爆発だっ @wiki[sage saga]:2011/09/24(土) 17:51:05.70 ID:JjUx1iCy0
>>998

【なるほど、この男は藤子・F・不○雄の世界にも行っていたらしい】
【もしウソ800(エイトオーオー)を持っているならぜひとも欲しいものだ】
【しょぼくれていると、急に頭を優しく撫でられた】
【自然と力が抜けていく。少しくすぐったいような、とても気持ち良いような】

「……はい」

【ほんわかした顔で、嬉しそうに返事する】
【そして心なしか、頬がほんのりと上気しているような気もする。これはつまり、この少女は頭が性感t(ry】

「そんなことないですぅ。 絵を描くのは大好きですから。 だから頭上げてください」

【優しい声で男を宥める】
【別に相手が無表情なのはなんとも思っていない】
【軍人さんにも恐らく色々あったのだ、この程度で一々表情を崩してなどいられないのだろう】


「はい。 一枚目、完成ですぅ」

【お喋りしながらもちゃんと手は動かしていたようだ】
【完成したばかりの絵の横に、朱色のインクで拇印を押す】
【これで完璧、起爆条件もばっちりだ】
【男に出来上がったソレを得意げに見せる】

「じゃん」

【それは黄金色に輝く一体の 『千手観音(せんじゅかんのん)』 】
【背中にある数多の腕。その一つ一つや、そこに握られている様々な持物(じもつ)までもが丁寧に描き分けられている】
【そしてその顔は、俗世のしがらみを超越したかのように穏やかな微笑みを浮かべている】
【そこにはある種の静けさとほのかな色気が同居して、ゆったりとした時間が流れていた】
【ちなみにこれが三枚のうちで一番強力なもの。威力はせいぜいダイナマイト4、5発ぶんくらいだろうか】
【ちゃんと要望通り、近くで爆発が起こると其れを合図に起爆するようになっている】
1000 :【螺旋射法】[sage saga]:2011/09/24(土) 18:07:18.31 ID:tx0ar9z7o
>>999

【相手が落ち着いたのを確認すると手を離す】
【ちなみに妻は[言わせねえよ!?]】

「…ああ」

【頭を上げると同時に千手観音が目に入る】
【輝く色よりまず目に入ったのはその表情】
【無意識に真顔の目が細くなる】
【いつかはこんな感情を出せるようになるのだろうか】
【そんなことを思いながら絵に魅入っていた】


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D.M強い奴集まってくれないか @ 2011/09/24(土) 17:48:05.10 ID:15LB5J1AO
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からふるくっきー 20 -I see the light- @ 2011/09/24(土) 16:20:04.73 ID:Hm1Yl/FSo
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【無料FPS】VIPでペーパーマン【VIPPM避難所】 @ 2011/09/24(土) 15:51:08.60 ID:tmX75c0U0
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日本発のカッコイイブランドを考えるコーナー @ 2011/09/24(土) 14:15:15.36
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橘純一「塚原先輩と知識だけ入れ替わったぞ!安価で元に戻そう」 @ 2011/09/24(土) 13:30:54.31 ID:TNM/5vQM0
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